約 4,513,520 件
https://w.atwiki.jp/irogami/pages/224.html
カード一覧 :トークン 他のカードの効果によって生み出されるカード。デッキに組み込むことはできない。 扱いは通常カードと同じなので、混色する事は可能。 オーキッド 色相 レッド 相手に4ダメージ コスト 1 Rのトークンカード。オーキッドピンクかその混色であるランページから入手可能。 1コスト3ダメージの基準を突破しているのでシンプルに強い。 打てるときにさっさと打つべし。相手に持っていることが伝わっている以上、下手に温存すると妨害に引っ掛かりやすい。 ピーチ 色相 オレンジ マナを1増やすこのカードは消滅する コスト 0 後攻に配布されるカード。TCGではおなじみのやつ。 完全にシステムで配布されるカード。先攻が能動的に入手する手段は存在しない。 Oカードの1枚という扱いなので、混色に利用することもできる。とはいえ、「-1コストのカード」として使った方が基本的には強い。 Oカードの1枚という扱いなので、マジョラムにも当然ひっかかる。相手が先1Tでマジョラムを発動した場合、O指定の可能性は高い。他のOカードで様子見した方が良いだろう。Oカードをデッキに含めていないなら混色するしかない。 余談だが、2行目の効果は「このカードの効果」として処理されている。つまり、捨て札系でピーチを捨てたときや、ブラック、マルベリーで効果が無効になった場合は消滅せず、捨て札に移動する。それを活かす手段はないと思うが。 スノーホワイト 色相 ブルー 相手に手札全てに【フリーズ】を与える コスト 4 強力なハンドロックカード。キャロットオレンジから入手する事が出来る。 明らかに4コストの性能ではない。事前のキャロットオレンジの支払い込みでのコスト。 一度入手したこれを複製カードで使いまわすことで相手の手札に永続ロックを掛けられる。キュアノスと組み合わせると無限ループが可能。フランボワーズなんてなかった 混色のオルビドグリーンと性能が近い。こちらの強みは手札全てであることと、通常カードなのでラズベリー・フランボワーズからも回収できること。一方で入手のしやすさはオルビドに分がある。回復の有無もループするうえでは意外と大きく、こちらはトップのカードでじわじわ体力を削られやすい。 アイボリー 色相 イエロー 相手に1ダメージ コスト 1 Yのコンセプトとなるトークンカード。多くのカードから、そしてイエロー&イエローから仕入れられる。 単体性能は明らかに弱いため、各種サポートカードと絡めていく使い方が基本。 かつては難しさの割にカードパワーが高くなかったため、環境に殆ど居ない状態が続いていたが、各種サポートカードの増加に伴い、最近ではある程度の立ち位置を復権している。 リーフグリーン 色相 グリーン 自分を1回復 コスト 0 グラスグリーンから3枚入手できる0コストカード。 単純なコスパは高くないながらも、有色相、0コスト、3枚流入など他にはない特徴を持つカード。 詳しい使い方はグラスグリーンを参照の事。 ウルトラマリン 色相 ブルー 上限までカードを引く コスト 1 ラピスラズリから入手できる破格のコスパを持つドローカード。 ラピスラズリのコストが重いため、仕入れたこれを複製カードで使いまわすのが基本。 ナポリなどの打点コンボなどに利用できるが、事前にラピスラズリが入るため相手に狙いが悟られやすい欠点がある。そのため採用するデッキはそれほど多くない。 3弾になり、クレエムロームという混色が登場、合わせると引いたカードを全て0コストにしてしまう。相性は最良……というかクレエムロームの使い先が実質これ限定みたいなところがある。 サンオレンジ 色相 オレンジ マナ上限を1増やすカードを1枚引く コスト 0 サンストーンを使用する事でデッキに3枚埋め込まれるトークンカード。 書いてあることは3コスト相応。小粒ながら強力なカード。 デッキに埋め込まれた後、ゆっくりとプレイヤーによって引かれる時を待つ……訳ない。即座にサーチカードで掘り起こされ、複製され酷使される運命にあるのだ。休むときなどない。 極めつけはセイクリッド。セイクリッドを使ったターンに14マナ、手札9枚とかいう状態になれる。もっとも、事前準備がそこそこ大変だし、返しのターンは無防備なのでロマンの域ではあるが。 サイケデリックパープル 色相 パープル 「カードのコストをライフで支払う」を得る【ユニオン】 コスト 7 サイケデリックリエラを経由する事で入手できるカード。 細かい説明は……する気も無い。1コストで3ダメージが基準のゲームである。打てばそのターンで勝ちである。実質エクゾディア。 故に使うまでに高いハードルが設けられている。二段階認証の為、ラストレッドなどの踏み倒し手段はあまり有効ではなく、順当に8マナまで伸ばす方法が要求される。8マナまで伸ばした後も、リエラを使った返しのターンを耐える必要がある。まあ打てば勝ちのカードなのだから、それくらいのハードルはあってしかるべきである。 無意味なユニオンが存在する。これはこのカードに元ネタが存在するため。 スフェーン 色相 グリーン 相手に1ダメージカードを1枚引く コスト 1 アガットから入手できるカード。アガットとスフェーンで色相と効果が入れ替わっている。 一応ベビーブルーよりワンランク上の性能ではある。が、単体でそこまでパワーが高いわけではない。 しかし、アガットが0コストである点からシナジーがあるカードが多く、このカード自体はそこそこ使われる。詳しい性能はアガット参照のこと。 ストロベリーアイス 色相 レッド 自分を4回復カードを2枚引く コスト 2 ストロベリーから入手できるカード。 ツァボライト値であり、3コスト相当。ストロベリーが2コストであるため、コスト軽減なしだと6コストで丁度コスト分となる。 踏み倒しに成功すれば、4コストで8回復4ドローという6コストムーブを行えるわけで、優秀なカードとなる。ただ、その条件とこのカードの効果が競合している為、無駄なく使うにはコツが必要。 当たり前だが、複製すると2コストになる。複製に1コスト使う事を考えると、そこまで優先的に複製するカードではない。もちろんパフォーマンスが悪いわけではないので、状況によっては複製しても良い。 シャンパンバブル 色相 オレンジ 次にカードを引いた時相手に3ダメージ コスト 1 シャンパンを使う事で、持続的に入手できるカード。 シェルピンクみたいなもので、アイボリーより単独のスペックは高い。 が、O色相が意外と扱いづらい。うまく活かすにはやはりデッキ構築に工夫がいる。 汎用混色の使い勝手を考えると、Y軸やP軸に合わせるのが丁度いいと思われる。ヴィゴーニュデッキとの相性も良し。 ハニー 色相 イエロー カードを1枚引くランダムな手札1枚のコストを1減らす コスト 1 アピスイエローから複数仕入れられるカード。 3弾実装直後大暴れ枠の共犯。 v1.84で調整され1コストになったが、1ドローがついた。サンセットとかシャルトルーズイエローの組み合わせでまだまだ暴走しそうな気がするがどうなるか。 ファイアレッド 色相 レッド 相手に2ダメージ コスト 0 アスパラガスから仕入れられるカード。 0コスト打点、GからRに変化という性質は唯一無二なので、使い道はありそうである。 v2.13でヴァルトフレア、v2.30でカシオペアからも仕入れられるようになった。 ヴィオレ 色相 パープル 手札1枚を捨てる コスト 0 だいぶ遅れてやってきたPのトークンカード。(一応サイケデリックパープルもそうだが) 字面をそのまま読めばわかる通り、(体裁的には)悪い効果しか書いておらず、基本的には相手のデッキに混ぜ込む妨害カード。オーベルジーヌの場合自分の手札にも加わる。 1枚のハンデスを強いる仕事と、山札掘りを妨害する仕事をする。ただ、前者に関しては混色すれば一応まともなカードになるため、irogamiにおいてはそこまで強くない。基本的に期待したいのは後者の効果。トルントーレとおなじ運用になる。 手札に直接加わる分にはそこまで問題ではない。というか今の所必ず2枚セットで加わるので、片方のヴィオレでもう片方を捨てればいいのである。もちろん「捨てる」効果なので、ディスカ軸のパーツも有効。グレープやパンジー、トキシックパープルと合わせれば十分なメリットを持つカードとなる。 相手のデッキにPカードを埋め込むという点が、とあるカードにものすごく都合がよいことが発覚した。コンボとして採用が期待できる。
https://w.atwiki.jp/asaiworld/pages/154.html
【灰熊のアサシン】 『ボクは中村半次郎。 人斬りとかそんな風に言われる程斬ってはないですよ』 クラス:アサシン マスター:どと 真名:中村半次郎 性別:男 属性:秩序・善 ステータス:筋力B 耐久C 敏捷A 魔力C 幸運C 宝具A クラス別スキル:気配遮断B 固有スキル: 【薩摩隼人:EX】 薩摩出身の武士が持つ性質にして称号。 どんな状況にも屈せず怯まない。 Cランク相当の狂化と同等の狂化状態にある。 宝具: 【我らの道阻む者に天誅を(ヤクマルジゲンリュウ)】 名立たる剣客達が恐れ、警戒したという宝具の域にまで達した剣術。 渾身の一太刀で敵を斬るただそれだけの宝具。 魔力の消耗も少なく連発も可能だが同じ相手に使うほど威力が落ちて行く。 【解説】 幕末の日本で”人斬り”と呼ばれ恐れられた剣客の一人。薩人マシーン。 むやみやたら無差別に人を斬るようなタイプではなく 滅多な事では刀を抜く事はないが一度抜くような事になればただでは納めない。 方言が恥ずかしいので普段は気取っているが刀抜くと薩摩語が出る。 聖杯に願う事は特に無いらしい。
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/2639.html
「亜種特異点Ⅱ 伝承地底世界 アガルタ」実装に合わせて、ストーリー召喚(恒常)に追加された★4アサシン。 シナリオ開始時点では、真名および宝具名は非公開。 性質は「秩序・悪」。アサシンクラスでは、“山の翁”をはじめとしたハサン達やサンソンが該当する。 ステータスはATK寄り。★4アサシンでは平均よりATKが高め、HPが低め。 カード構成はQQABB。宝具が4hitで、それ以外のカードは(EXも含み)全て3hit。 1枚しかないAカードのNP回収はかなり良好(宮本武蔵と全鯖中同率9位(19年6月時点))だが、QでのNP回収は並以下で特に良い訳ではない。 NPを獲得するスキルも無いので、他のサーヴァントによる1stAボーナスを得るか、オーバーキルやAクリティカルを狙おう。 スター生産に関しては、気配遮断スキルが低めなことや、宝具込みでなければ自力でQチェインを組めないことから、アサシンの中ではやや控えめ。 アサシンとしては珍しくBが2枚あるため、1stBボーナスやBクリティカルなどを活かすことが出来れば火力を発揮しやすい。 天地人は人属性。〔王〕特性持ちのため同章の不夜城のキャスターは天敵。 スキル スキル構成は、単体デバフと自バフ(+回復)と全体バフ。 全てのスキルが「最短CT5」となっており、小回りが利く。ただし育成に修練場で入手不可能な6章以降の素材をやたらと大量に消費するため注意。 【スキル1】拷問技術 A → 焦骨牡丹 A+ CT 7-5敵単体の防御力を3Tダウン(最大20%)する。ランクも含め、カーミラが持つスキルと同じ性能。対魔力や弱体無効に弾かれる可能性があるものの、パーティ全体の火力上昇に貢献することができる。 2020/9/7実装の強化クエストによりスキル名が変化。防御ダウンの倍率が最大30%に増加し、強化無効(1回・3T)とやけど状態付与(3T)が追加される。 強化無効とやけど付与も防御ダウンと同じく、敵の対魔力などで失敗する可能性がある。 【スキル2】皇帝特権 B → 女中英主 B+ CT 7-5自身のHP回復に加え、攻撃力/防御力をそれぞれ60%の確率で3Tアップする。成功率は個別に判定されるため、片方だけ成功することもある。「皇帝特権」の中ではランクが低いが、攻撃力/防御力のバフ量は最大38%と高性能。確率スキル故の安定感の無さがネックだが、唯一の耐久系スキルなので確定効果の回復だけでも積極的に使っていきたい。オジマンディアスの「太陽神の加護」、蘭陵王の「勢い破竹の如し」、ラクシュミー・バーイーの「グワーリヤルの抵抗」、美遊・エーデルフェルトの「神稚児の願い」と併用することでバフは確定になる。(スキルレベル10の場合)2022/4/6実装の強化クエストによりスキル名が変化。全体にクリティカル威力アップ(3T)とNP10%配布が追加される。追加された味方全体への強化は、自身のHP回復と同様に確定成功。 【スキル3】女帝のカリスマ A CT 7-5味方全体の攻撃力を3Tアップ、自分以外のQカード性能を3Tアップする。カリスマA相当の攻撃力アップ(最大20%)と貴重なQカード性能アップ(最大20%)の複合であり、クイック主体のパーティの火力を大きく引き上げることができるため、スキル上げの順番として最優先になるだろう。 宝具 Q単体宝具。相手に毒を付与し、自身にクリティカル威力アップを付与(OCで効果アップ)する。 上昇値はOC1で50%(最大OCで100%)と大きく、宝具後のクリティカルによる火力は星4アサシンとしては破格のものとなる。 Q宝具だが、単体宝具でhit数も少ないため、星はあまり出ない。 クリティカルを狙うのであれば、 宝具前のターンにQチェインを組む、あるいは宝具Qチェインの次ターンにクリティカルを狙う 大量にスターを獲得するスキルや宝具を使う スター集中やスターを産みだす効果のある「概念礼装」を装備させる 等の工夫が必要。 2019年6月5日の幕間の物語で宝具が強化され、威力があがると同時に強化解除が追加された。 これによって、強化解除役としての運用も可能…になったが、NP効率はあまりよろしくないので連発が狙えるほどではない。 総評 Qパの火力を上げることに特化したサーヴァント。エリザベート・バートリーやガイウス・ユリウス・カエサルに近い方向性のキャラといえる。 自己バフが確定でないため「サブアタッカー寄りのサポーター」といった印象が強いが、 編成次第では「宝具」→「クリティカル攻撃」という攻め方が出来、メインアタッカーも十二分にこなすことができる。 相性のいいサーヴァント 合わせやすい条件としては Q宝具、高性能なQカードを多めに持つサーヴァント スター生産力が高い、あるいはスキルや宝具で瞬間的にスターを獲得できるサーヴァント となり、「女帝のカリスマ」や宝具後の「クリティカル威力アップ」を活かすことができる。 上記の条件に当てはまるタイプは、同じアサシンクラスには、 ジャック・ザ・リッパー、謎のヒロインX、水着スカサハ、新宿のアサシン、水着牛若丸、荊軻、呪腕のハサン、風魔小太郎、佐々木小次郎など、低レアから高レアまでそろっている。 反面、アサシン以外(特にスター集中率の低いクラス)は大半が期間限定の高レアなのがボトルネックとなる。 限定☆5の中では巌窟王、謎のヒロインX〔オルタ〕が、不夜城のアサシンにスターを流しやすく特に相性が良い。 ラクシュミー・バーイーはスター発生率アップでHit数の多さをスター生産力に変えて、「皇帝特権」の確定化ができる他、こちらからQバフを与えて火力を伸ばして相互にサポートできるので混成では有効。 おすすめの礼装について 2030年の欠片、壬生狼などスター獲得系。上述のように自身のスター生産力は低いが、礼装の底上げによってパーティ全体の火力を維持しやすくなる。特に攻撃系バフとの複合が、宝具のクリティカルバフも活かしやすい。 カルデアの顕学、鋼の鍛錬など回復量・防御力アップ等の耐久系。バッファーとしての場持ちを意識するならば、皇帝特権があるとはいえ確定効果は回復のみなので、そのカバーを礼装で賄う選択肢もある。 ナイツ・オブ・マリーンズ、聖夜の晩餐、姫様行脚などNP・火力アップ系。スキルは攻撃力を上げるものばかりなので、カード性能や宝具威力を上昇させるタイプと組み合わせるとより効率よく火力を上げることができる。自分にだけQuickがかからないので尚更。 熱砂の語らい、センセイとボク、愛と希望の物語などスター集中系。スター集中スキルが無いため、宝具起点のクリティカルアタッカーとして中心的に運用するならばこのような礼装が必要だ。 絆礼装全体Quickアップとデメリットで防御力10%ダウン。全体Quickバフとしては最上級の倍率になってQパを支援できる。
https://w.atwiki.jp/simokitazawa/pages/20.html
◇◇◇◇◇◇ ――開廷 ◇◇◇◇◇◇ アサシンほど直接戦闘に向いてないクラスはいない(唐突) なぜなら、彼らが得意とするものは影からの暗殺であり、 相手と面と向かった戦闘では他のクラスのサーヴァントよりも劣るからである。 一応、アサシンのクラスに属するサーヴァントは『気配遮断』という自分の存在を相手に悟らせないスキルを有しているものの、 戦闘時にそれのランクは大きく下がるため、やはり彼らは直接戦闘と言うものには向いていないと言えるだろう。 まあ、この短所を補うために彼らは不意打ちや闇討ち、奇襲と言った戦法を用いているのだが、それの殆どはかつて歴戦を潜り抜けてきた他のサーヴァントたちにとっては『カスが効かねえんだよ』みたいなものである。 ――が、しかし。 先ほど述べたスキル『気配遮断』。これをEX、規格外のランクで―― つまり、『たとえ戦闘時に入ったとしても、相手に自分の気配を悟られない』状態で戦えるアサシンが居たら話はまた別だ。 もし、そんなアサシンが居たら、それは間違いなく究極にして最強の戦士となるだろう。 ◇◇◇◇◇◇ 下北沢に建つ豪邸の一室で、男は床に『(i)』というマークをより複雑化した召喚陣のようなものを描いていた。 男の頭はスキンヘッド。ややポッチャリ……とした体格。顔のつくりはどこぞのヴォー……お笑い芸人兼映画監督を彷彿とさせるものだ。 彼の名はMUR。立教大学に通い、そこの迫真空手部に所属しており、大富豪であるカッチャマ……とトッチャマ……を両親に持つ男だ。 そんな彼がなぜ自分の部屋の床に怪しげな召喚陣を描いているのか? 悪魔を召喚するためである。 MURは先日、自宅の土蔵から魔術に関するある古文書を見つけていた(彼の家系を数代前まで遡るとドイツのミゥラーという、既に断絶した魔術の家系にあたる。その名残か、彼の自宅の土蔵からは度々そのような怪しい魔術関連品が見つかるのだ)。 それに書いてあったのは『悪魔を召喚する方法』であった。 普通の人間ならば、『なんで悪魔を召喚する必要があるんですか(正論)』と考え、それを読むのを途中で止めるであろう。 しかし、MURは違った。 彼はそれを最後まで読んだ後、すぐさま悪魔召喚の儀式の準備を始めたのだ。 古文書に書かれていた儀式に必要な物の中には通常ならば用意するのが難しい物があったが、それらは両親の経済力によって簡単に取り寄せられた。 なぜ、彼はそこまでして悪魔を召喚しようとするのか? その理由は―― 「悪魔だったら何でも出来るはずだゾ。そしたら現実にポッチャマを生み出して欲しいゾ #65374;」 ………………。 やっぱり(頭が)壊れてるじゃないか……。 しかし、MURが描いた召喚陣は彼が魔術に関しての全くの素人であるとは思えないほどに完成度の高いものであった。 数代前に断絶したとは言え、流石は魔術の家系の末裔。 池沼ならぬ知将、とでも言ったところか。 このまま古文書の説明どおりに事を進めればそれなりの悪魔が召喚されるだろう。 しかし、実際に召喚されたのは自信なさげな表情を浮かべている、メガネをかけた、髪が薄く、影の薄そうなおじさんであった。 とても悪魔であるとは思えない。 どう考えても悪魔召喚の儀式は失敗だ。 だが、MURは 「すっげぇキツかったゾ #65374;」 と、やりきった表情になっていた。 どうやら自分が行った悪魔召喚の儀式が失敗したと分かっていないらしい。 それどころか、まるでオモチャ屋の前でショーウィンドウの中に並べられた玩具たちを眺める子どものような目で召喚されたおじさんを見つめている。 それに対しやや困惑したような表情をしているおじさん。 けれどもMURはそんな事に構わず、おじさんに対して自己紹介もせずに、 「ポッチャマを現実に生み出して欲しいゾ #65374;」 と頼んだ。 「……はい?」 おじさんの表情に浮かぶ困惑の色がますます濃くなる。 「『はい?』じゃないゾ、悪魔。せっかく召喚されたんだからオレの願いの一つくらいは叶えて欲しいゾ」 「いやそんなこと……そもそも私は悪魔じゃないーー」 「嘘つけ。絶対悪魔だゾ」 MURは右手に持っていた古文書を左手でバァン(大破)バァン(大破)と叩きながら、そう言った。 「悪魔はこの古文書に書かれている『悪魔の召喚方法』で召喚されたんだから悪魔以外ありえないゾ」 「だから悪魔じゃないって言ってるでしょ!」 大声で異議を唱えた後、おじさんは口を閉じ思考を巡らせる。そばでまだMURが「 #65374;ゾ #65374;ゾ」と壊れたレコードのように繰り返し繰り返し何かを言っているがそれには構わない。 ――たしか、自分はこの下北沢で行われる聖杯戦争のサーヴァントとして召喚されたはず。しかし、今のこの状況は何だ? そう、彼は悪魔でなければ、TDNおじさんでもなく、現在下北沢で行われている聖杯戦争のサーヴァントに選ばれた英霊であった。 ――この部屋の床に描かれた召喚陣とこの男の発言から考えるに、彼はさっきまでここで悪魔召喚の儀式を行っていたらしい……それと―― おじさん、改めサーヴァントは先ほどから感じていた自分の身体、というか存在に違和感に思考を向ける。 ――本来なら自分はルーラーとしてこの聖杯戦争を監督するはず。だが、今の私のクラスはーーアサシンだ。 サーヴァントは生前、裁判官として多くの人間を裁いてきた。このエピソードに則り、彼はルーラーとして召喚されるはずだった――のだが、実際はアサシンとして召喚されたのだ。明らかにおかしい。 ――なるほど。どうやら、悪魔召喚の儀式と聖杯による英霊召喚が何らかの形で互いに干渉し合ってしまった結果、前者では悪魔が召喚されず、また後者でも私はルーラーとして召喚されるはずがアサシンとして召喚された、というわけか。 ……ん? いや待て。 という事は、今私の目の前にいるこの男は…… 恐る恐る、視線をMURの方に戻すアサシン。MURはまだ左手で古文書を叩きながら文句を言っていた。 そう左手。 それの甲には赤い令呪がしっかりと刻まれていたのであった……。 たまげたなあ……。 ◇◇◇◇◇◇ 「――というわけで、私は悪魔ではなく、勝利したものの願いを何でも叶える奇跡の願望器――聖杯を巡る戦争に召喚されたサーヴァントなんですよ。そして、貴方は……その……私の……マスターなんです」 「あっ、そっかぁ……」 『何が『あっ、そっかぁ……』だ』と言いたくなる気持ちを抑えるアサシン。 マスター相手に苛立つのは良くない。心を平静に保て。ラブ ピースの気持ちだ。 「……ん? そういえば今、『何でも叶える』って言ったゾ?」 「言いましたけど、それが?」 「それなら聖杯にポッチャマを生み出してもらうゾ #65374;」 「…………」 ――こんな奴がマスターで、果たしてこの戦いを勝ち抜けるのか? 苛々を通り越して呆れるアサシン。 しかし彼はまだ気づいていない。 自分の目の前にいるマスターが、正規の魔術師でないにも関わらず、 聖杯の英霊召喚に影響を及ぼすほどの儀式を行い、 また、それを可能とするほどの魔力を有している事の重大性を―― 【クラス】 アサシン 【真名】 閉廷おじさん(閉廷おじさん)@存在のない男 #65374;裁判編 #65374; 【パラメータ】 筋力D 耐久D 敏捷B 魔力E 幸運A 宝具EX 【属性】 秩序・善 【クラス別スキル】 気配遮断 A(EX) サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は非常に難しい。 ただし自らが攻撃体勢に入ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 アサシンが下記の宝具を発動した際、このスキルのランクは括弧内まで上がる。 【保有スキル】 ノンケ B 異性に対して劣情を抱く者。 このスキルを持つサーヴァントは同性愛者、特にホモの属性を持つ相手に嫌悪感を抱き、攻撃的になる。 しかし、ノンケは同時にホモみたいなものなので、時には容易くホモ堕ちする事があるかもしれない。 【宝具】 『存在のない男』 ランク EX 種別 対人宝具(自分自身) レンジ - 最大補足 無限 自身の発言、行動、存在をマスターを含めた他者に全く認知されなくなる。 例えば、『こうだぞ!』と言いながら女性の乳房を揉もうと、 『セックスはいらんかね #65374;』と言いながら女性と下半身で合体した状態で歩き回ろうと、 人の頭にパンツを被せようと、己の存在を絶対に認知されない―― そんな、究極の隠密行動を可能とする宝具なのだ。 また、この宝具が発動している間にアサシンから攻撃を受けたとしても、相手は『攻撃を受けた』という事すら知覚できない。 この宝具が解除されるのは 1)アサシンが『終わり! 閉廷!』と宣言する 2)宝具の発動続行に必要なマスターからの魔力供給が途絶える のどちらかの条件が満たされた時である。 『死刑、死刑に処す』 ランク B 種別 対人宝具 レンジ 1 #65374;10 最大補足 1 これはアサシンがルーラーとして召喚された際に使える宝具なので、今回の聖杯戦争では使用できない。 『セックス #65374;、セックスはいらんかね #65374;』 ランク D- 種別 対軍宝具 レンジ 1 #65374;10 最大補足 1 #65374;3 性別が『女性』である人間であれば誰とでも下半身で合体し、動き回る宝具。 これはアサシンがライダーとして召喚された際に使える宝具なので、今回の聖杯戦争では使用できない。 【item】 パンツ 【weapon】 なし 【人物背景】 ある裁判の途中に自分の存在を他者から全く認知されなくなった男。 これだけだとちょっと奇妙で怖い話だが、彼はその後法廷に居た女性の胸を揉み、どころかセックスまでしだしたのだった(ノンケの鑑) ところで、ルーラーに干渉してアサシンにするなんて事は不可能なはずでは……? いやいや、そもそもノンケである彼がホモの集う下北沢聖杯にサーヴァントとして召喚されるはずがないのでは……? しかし、これは普通の聖杯戦争ではなく下北沢聖杯戦争。そんな細かい事はホモ特有のガバガバ感で何とかなるのだ。 【サーヴァントとしての願い】 なし 【マスター】 MUR@空手部・性の裏技 【能力】 迫真空手 池沼特有のパワー 【weapon】 素手 【人物背景】 殆どは本文中に書いてある通り。 ホモビに出ただけで池沼になり、ポッチャマ好きになった男。 【マスターとしての願い】 ポッチャマ……
https://w.atwiki.jp/seihainarikiri2/pages/16.html
クラス アサシン 属性 中立・混沌 真名 アールネ・エドヴァルド・ユーティライネン 時代 1904年-1976年 地域 フィンランド マスター 清宮天理 ステータス 筋力 C 耐久 C 敏捷 A 魔力 E 幸運 C 宝具 C 保有スキル 気配遮断[B] サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。完全に気配を断てば発見する事は難しい。 保有スキル 効果 破壊工作[A] 戦闘を行う前、準備段階で相手の戦力をそぎ落とす才能。トラップとゲリラ戦の達人。ランクAならば、相手が進軍してくる前に六割近い兵力を戦闘不能に追いこむ事も可能。ただし、このスキルが高ければ高いほど、英雄としての霊格は低下していく。 矢避けの加護[B] 飛び道具に対する防御。狙撃手を視界に納めている限り、どのような投擲武装だろうと肉眼で捉え、対処できる。ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。 鹵獲[D] 自身の所持物では無い兵器や武装などを奪い取った際、まるで自分の手足かのように扱うことが出来る。ランクDでは使用方法が分かっている場合に限り、最低限武器として利用することが可能。また例外として、銃器と銘打たれた存在に対してはランクB相当の判定を得る。(ランクB相当とは、自身より以前に設計されたものであれば自在に運用可能であり、以降の物はランクDと同様) 宝具名 ランク 種別 レンジ 最大捕捉 英雄讃歌・恐怖の如く(イヒメ・コッラ・ヨエン) C 対軍宝具 1-50 1-30人 効果 戦場でしか生きられなかったからこそ成立させたユーティライネンの数々の『奇跡』が昇華されたもので、そしてその『奇跡』の再現とも言える。魔力を消費する事により、WWII中、もしくはそれ以前のフィンランドにおいて使われていた武器を生産し、使用することが出来る。製造には大きな魔力消費を行う事は無いが、戦車などの巨大な武装を召喚する事は出来ない。今回はアサシンクラスでの現界の為、個人携行できる武器が限界となる。そしてこの宝具の本質は、その生産された武器に籠められた『奇跡』にある。兵数、装備の質、物量に完全に劣る状況で、32人で4000人のソ連兵を撃退するなどの『奇跡』とも言える所業の再現。この『奇跡』は、あらゆる不可能を"貫く"力を与える。つまり魔術、スキル、宝具に存在する『防御』という概念を全て貫通し、どんな相手に対しても攻撃を通すことを可能とする。絶対的な攻撃力を有する砲撃を行える訳でも、圧倒的な防御力を持つ訳でも無い。ただ、"どんな相手にも勝利する事が出来る可能性"を与えるのみ。可能性さえ存在すれば、後は全身全霊を以てその可能性を掴み取る。自身の全てを総動員させて、"絶望的な戦い"を成立させてきたアールネ・エドヴァルド・ユーティライネンそのものと言える宝具である。 人物概要 フィンランドの軍人。 その波乱万丈な人生はフィンランド陸軍士官学校から始まり、最終学年まで進学するも校則違反により1年間の停学処分を受けることになる。 停学中に自動車大隊に仮配属されるも、ここでも度重なる規則違反により3度の拘禁処分を受け、陸軍士官学校から退学を通告されることになる。 その後、船員として働いていたが、偶然新聞で読んだフランス外人部隊に興味を持ち北アフリカへと向かう。 1930年より5年間フランス外人部隊に所属し、モロッコ植民地戦争で大暴れしたことにより、『モロッコの恐怖』という異名を手に入れるまでになる。 その間も色々とやらかしていたが、5年間フランス外人部隊で勤め、契約続行を要請される程であったが、除隊して、フィンランドに帰国する。 その後フィンランド陸軍へと復帰が叶うものの、同僚の悪ふざけによって除隊勧告を受け、以降職を転々とするが、その後陸軍より再招集がかかる。 しっかりと再訓練を受けた上で、予備役中尉として陸軍に復帰。第12師団第34連隊第6中隊、あのシモ・ハユハを有する「カワウ中隊」の中隊長として任命される。 その後ずば抜けた指揮能力によりソ連軍を大いに苦しめ、特にコッラーの戦いは大々的に報道され、ユーティライネンは一時期国民的英雄となった。 何度も色々な処分を受けているように、色々とぶっトんだ人間であったが、シモ・ハユハの才能を見抜いて狙撃手へと任命したりと、指揮官としての能力は本物。 ただやはり何か箍が外れているような人間で、ピクニックでも行くような様子で戦場に良き、戦車5輌と対戦車砲を6輌鹵獲していたり、 ソ連軍の砲弾が降り注ぐ中でロッキングチェアで寛ぎ、その状態で油断して接近したソ連兵を撃ちすなどの離れ業をやって退けている。 それ以外にも装備調達の為にまた強引極まりない手法を取ったりして大いに批判を受けた事もあったが、『間違いなかった』と断言し批判は意に介さなかった。 然し部下からの信頼は厚く、本人も部下との関係を大事にしており(それも色々とトんでるものが多々あったが)『パッパ』と呼ばれ慕われる程だった。 その後継続戦争では第7師団第9歩兵連隊に所属、大隊指揮官として参戦し活躍したという。 終戦後は結婚もし手教官としての任についていたが、やはり度重なる不祥事により軍隊を辞めざるを得なかった。 戦後の平和な世界に溶け込む事が出来ず、結婚生活も破綻し、酒に溺れ、軍部から仕事を回してもらいようやく生計を立てていたと言う。 1976年10月28日、死亡。その時、何人の人間が戦時の英雄、アールネ・E・ユーティライネンの事を覚えていたか、定かでは無い。 余談であるが、フィンランドのエース、エイノ・イルマリ・ユーティライネンの実兄。詳細は割愛するがこちらもとんでもないリアルチート。 強大の仲は良かったようで、エイノは兄から貰った第一次世界大戦のエースの本を貰った事を切っ掛けにパイロットを目指す事になったという。 適性に関してはライダー、アサシン、ガンナーが該当する。ライダーで召喚された場合、軍略等による指揮官としての能力が強調される。 聖杯にかける願いは「もう少しだけ器用に生きる」、つまり受肉。今までの余りにも奔放な生き方を、少しだけ改めてみよう、と考えている。
https://w.atwiki.jp/monmusuharlem/pages/326.html
【キャラクター】 属性:風属性 レアリティ:☆☆☆☆☆(悶絶レア) 入手手段:16年4月開催の期間限定ガチャ「闇の降臨ガチャ」にて確率で排出(16年8月と17年7月と18年5月に復刻)【ガチャ寸劇】 種族:ファントムアサシン CV:山本 亜衣 元モン娘:ジャスミン 公式モン娘紹介: 不死の力を持つマミー、ジャスミンの生前の姿。 生前はファントムアサシンという種族のモン娘で、どんなことがあろうと必ず仕事をこなす暗殺部隊の一員であった。 「私は契約の元、魔王様に仕えている…」 来歴: どんな者にでも態度は冷たく、心を許すことがない暗殺部隊の中でも指折りの実力を持つジャスミンであったが、 命を奪うことに対する甘さが抜けておらず、役立たずのレッテルを貼られていた。 生まれた頃からアサシンとして育てられ、あらゆる娯楽とは無縁の生活であったが、 仕事中に見つけた1冊の雑誌から外界の刺激に憧れるようになり、特にオシャレに興味を持つようになった。 そんな夢を抱きつつもとある日の仕事中に小さなミスを犯し、それが災いとなって、マミーに転生。 生前とは違う自分になろうと決意するのは少し後の話。 ちなみにジャスミンが所属していた組織はやたら縁起に関するルールが多く、 特に死亡フラグが関連した台詞は絶対に言ってはいけなかったそうだ。 【スキル】 ☆5 スロット スキル名 スキル効果と最短リキャスト L 契約の代償 異なる属性のモン娘が4人以上いる場合 味方の攻撃力が増加(大) -- S1 ステルスブレイド 敵単体に風属性/物理攻撃(中+)を与える この技で敵を倒すと他の敵に風属性の物理攻撃を与える 6 S2 アサシネイトダンス 敵全体に風属性/物理攻撃(大)を与える 7 S3 ヴェノムアタック 敵単体に風属性/物理攻撃(小+)を与え、かなり強い毒を与える 7 ☆6 スロット スキル名 スキル効果と最短リキャスト L 契約の代償 異なる属性のモン娘が4人以上いる場合 味方の攻撃力が増加(大) -- S1 ステルスブレイド 敵単体に風属性/物理攻撃(大)を与える この技で敵を倒すと他の敵に風属性の物理攻撃を与える 6 S2 アサシネイトダンス 敵全体に風属性/物理攻撃(大)を与える 7 S3 ヴェノムアタック 敵単体に風属性/物理攻撃(小+)を与え、かなり強い毒を与える 7 立ち絵: 関連: 闇盟約 シャーロット(16年4月闇の降臨ガチャ) コメントフォーム アサシンとは言うものの、メインクエ二章で判明しているように魔界のモン娘全般はサムライの辻斬りでも死なない生命力を持っている。死なない相手を暗殺してもしゃーないわけだし、もしかしたらジャスミンや所属していた組織は元々は魔界ではなく、現世で活動していたモンスターだったのかもしれない。 -- 名無しさん (2019-05-19 15 00 32) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ljksscenario/pages/84.html
夕暮れの町並みを、女子高生の集団が楽しそうに雑談しながら歩いて行く。 彼女達の何人かは、楽器ケースを背負っていた。おそらく、同じ部活動の仲間なのだろう。 やがてその中の一人が、集団から離れる。 残りの面々に軽く頭を下げると、彼女は横断歩道を渡っていった。 中野梓は、上機嫌だった。 (まだまだ緩い雰囲気とはいえ、最近は先輩たちもしっかり練習やってくれることが多くなってきたし……。 ずっとこの調子でいけたらいいなあ。うん、明日もがんばろう! ……あれ?) 彼女の脳内には、明るい感情だけが満ちていた。だがそこへ、ふいに影が差し込む。 (先輩たちって、もう卒業したはずじゃ……。この春から私は、3年生で……。 なんで私、まだ2年生なの? まさか時間が巻戻って……。 いやいや、そんな漫画みたいなこと、あるわけが……。 あれ、ちょっと待って。学校からの帰り道って、こんな景色だったっけ? おかしい、いろいろおかしいよ……うっ……うあああ……!) ふいに、強い頭痛が梓を襲う。たまらず、彼女はその場に倒れ込んだ。 今まであった記憶とわき上がってきた記憶が混濁し、荒れ狂う奔流となって梓をさいなむ。 苦しむ梓は、自分の右手に奇妙な文様が浮かび上がっていることにも気づかなかった。 (誰か……助け……) 涙を浮かべながら、救いの手を求めて梓は地面を這う。 その視界に、突如人影らしきものが飛び込んできた。 助けが来たと判断し、かすかに喜びの表情を浮かべて梓は顔を上げる。 だが、その表情はすぐに凍りついた。 そこにいたのは、人間ではなかった。 全身は黒く、背中にはこうもりのような翼。頭からは鋭く尖った角が生えている。 いかにも「悪魔」といった風貌の怪物が、そこに立っていた。 「敵対マスターを発見。殺害する」 機械的に呟くと、怪物は長い爪の生えた右手を梓に伸ばす。 この怪物が何者かはわからないが、自分を殺そうとしている。梓はそう理解した。 逃げなければならない。だが迫る死を前にして体はすくみ、身動き一つ取れない。 呼吸ですら止まってしまっているように感じる。 (いやだ! いやだよ! 死にたくない! 誰でもいいから、助けて!!) ただただ生き残ることだけを望み、梓は心中で叫ぶ。 その思いは天に、あるいは地獄の底に届いた。 次の瞬間、怪物の頭部は打撃音と共にはじけ飛んだ。 残された首から下の肉体は血を吹き上げながらアスファルトに倒れ込み、やがて光となって消える。 その後ろから姿を現したのは、バールのようなものを手にした銀髪の美少女だった。 「いつもニコニコ、マスターの隣に這いよる混沌! ニャルラトホテプです!」 元気よく名乗りを上げる少女。だが、それを聞いているものはこの場にいない。 梓は眼前で繰り広げられたスプラッタシーンに耐えきれず、気絶してしまったのだから。 「ありゃ……。ちょっとやりすぎましたかね?」 ◆ ◆ ◆ 次に梓が目を覚ましたのは、自室のベッドの中だった。 「あれ、ここは……?」 「あ、目が覚めましたか、マスター? 誰もいらっしゃらなかったので、失礼とは思いましたがマスターの持っていた鍵を拝借して家に入らせていただきました。 ご両親は共働きのようですね」 ベッドの横にいたのは、銀髪の少女。目を覚ましたばかりの梓に、彼女は明るいトーンで話しかける。 「あなたは……? それにマスターっていったい……」 「はい、それでは説明いたしましょう!」 待ってましたとばかりに、少女は説明を始める。 ここは梓が本来いるべき世界ではなく、聖杯戦争という殺し合いの舞台であること。 梓はその参加者として連れて来られたこと。 そして自分が、梓のパートナーとして召喚されたアサシンのサーヴァントであること。 「じゃああの悪魔みたいなのも、サーヴァントだったんですか?」 「いやあ、それにしては英霊が持っているであろう風格とかそういうものがありませんでした。 おそらくは、キャスターあたりが放った使い魔でしょう。 まったく、男なら拳一つで勝負せんかい、って話ですよ」 「はあ……」 梓は困惑する。うっすらとしか覚えていないが、アサシンは先ほど凶器を使っていなかったか。 自分は女だからいいという理屈か。それならそのキャスターとやらも女の可能性があるのではないか。 そこまで考えて、梓は「たぶん適当に言ってるだけなんだろうなあ」と思い直す。 「それで、マスター」 「あ、はい。なんでしょう」 「マスターには、聖杯に叶えてもらいたい願いはありますか?」 そう言われて、梓は考える。 願いがないといえば、嘘になる。 もっともっと、先輩たちとバンドを組んでいたかった。 だがそれは、単なる個人的なわがままだ。 そんな願いのために他者に迷惑をかけるわけにはいかないし、殺すなどもってのほかだ。 「いえ、特には……。元の世界にさえ帰れれば、それ以上は望みません」 「そうですか、それを聞いて安心しました」 「安心……?」 アサシンの言葉に、梓は首をかしげる。 先ほどの説明を聞く限り、マスターのモチベーションは高い方がサーヴァントにもありがたいはず。 それがなぜ、願いがないと聞いて安心するのか。 「実は今回の聖杯戦争、どうにもきな臭いんですよねえ。 普通の聖杯戦争ってのは毎回一人か二人は巻き込まれ枠がいますが、基本的には本人の意思で参加するものなんです。 マスターのように、強制的に連れて来られて参加させられるなんてあり得ないはずなんですよ。 ですから私は、この怪しい聖杯戦争をぶち壊してやろうと思って召喚に応じたんです」 「はあ……」 全てを一度に理解できたわけではないが、梓にはある程度アサシンの言いたいことが理解できた。 彼女は聖杯戦争の参加者ではあるが、真っ当に勝ち抜くつもりはないのだ。 だからマスターである自分が聖杯を望まないと聞いて、安心したということなのだろう。 「まあそういうわけですので、短い付き合いになるでしょうがよろしくお願いしますね、マスター」 「は、はい」 「心配せずとも、マスターの身の安全は私が全力で守りますので! 望まず戦いに巻き込まれた少女の護衛なんて、ラノベみたいで燃えますねえ! ああ、私はどこぞの脳みそ固形燃料女と違って同性愛者の気はありませんので、ご心配なく。 まあマスターは物語の主人公を張れるぐらいの美少女だとは思いますけどね。 あなたを失うとなればその世界にとって莫大な損失ですから、きっちり無傷でお返ししないと! 『MOE』は宇宙の合い言葉ですよ!」 「…………」 アサシンのマシンガントークを前にして、梓は沈黙する他なかった。 (この人……先輩たちとは別の意味で付き合うのが大変かも……) 【クラス】アサシン 【真名】ニャル子 【出典】這いよれ!ニャル子さん 【属性】混沌・中庸 【パラメーター】筋力:B 耐久:C 敏捷:B+ 魔力:B 幸運:B 宝具:A 【クラススキル】 ご都合主義な結界:A 「気配遮断」の代用スキル。 このスキルが発動している間、マスター以外の存在はアサシンを無力なNPCとしてしか認識できない。 戦闘が開始されると、このスキルは強制的に解除される。 【保有スキル】 邪神型宇宙人:A 「クトゥルー神話」という形で地球にその存在が伝えられた宇宙人の一族。 本質は神でなくとも、神という認識で見られるようになった存在。 対峙した相手にクトゥルー神話の知識があった時のみ、このスキルは同ランクの「神性」に変化する。 這いよる混沌:A 数多の姿を持つ存在。 上記の値を上限とし、自らのステータスを自在に変化させることができる。 アサシンは普段、一般人であるマスターに合わせステータスを下げることで魔力消費を抑えている。 クロックアップ:A 超高速移動能力。そのスピードは、英霊と言えども付いていくのは難しい。 生前はノーリスクでホイホイ使えたが、サーヴァントである現状では魔力消費が激しいため多用は厳しい。 サブカル知識:D+ 微妙に第4の壁を認識していることも手伝い、莫大なオタク知識がスキルとして昇華されたもの。 縁もゆかりもない英霊であっても創作物の登場人物として知っている可能性があり、低確率で真名を見破れる。 相手が「ヒーロー」であれば、その確率は上昇する。 加虐体質:B 戦闘時、自己の攻撃性にプラス補正がかかる。これを持つ者は戦闘が長引けば長引くほど加虐性を増し、普段の冷静さを失ってしまう。 攻めれば攻めるほど強くなるが、反面防御力が低下し、無意識のうちに逃走率も下がってしまう。 心眼(偽):C 直感・第六感による危険回避。虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。 視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。 【宝具】 『シャンタッくん』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:― 最大捕捉:― ニャル子の眷属である、馬の頭・こうもりの羽・鳥の足を持つ怪生物。 普段は愛玩動物レベルの大きさだが、真の姿に戻れば全長数メートルの巨体となる。 戦闘力はあまり高くないが、乗り物としては優秀。 ニャル子は「騎乗」のスキルを持たないが、シャンタッくんに関しては自在に乗りこなすことができる。 『燃える三眼(フルフォースフォーム)』 ランク:A 種別:対人宝具(自身) レンジ:― 最大捕捉:1人(自身) ニャルラトホテプ星人の最強形態。 おのれが「最強」と感じる姿に変身することによりテンションを上げ、最大限におのれの力を引き出す。 ニャル子の場合は、特撮ヒーローのような黒い鎧を纏った姿となる。 変身中は筋力、耐久、敏捷がそれぞれ1ランク上昇する。 【weapon】 ○名状しがたいバールのようなもの 邪神界隈ではメジャーな鈍器。 ニャル子のものはノーマルタイプで、特殊能力は無い。 ○冒涜的な手榴弾 ほぼ普通の手榴弾。 【人物背景】 クトゥルー神話における、ニャルラトホテプのモデルとなった宇宙人と同種族の一個体。 惑星保護機構のエージェントであり、地球人の少年・八坂真尋を守るため地球を訪れる。 その後も理由をつけて地球に居座り、様々な事件を解決した。 可憐な見た目とは裏腹に、性格は卑劣で好戦的。 また、地球の娯楽文化をこよなく愛するオタクでもある。 【サーヴァントとしての願い】 聖杯戦争を破綻させる。手段は問わない。 【基本戦術、方針、運用法】 アサシンでありながら高いステータスと豊富なスキルを持ち、三騎士とも正面から渡り合える。 ただしそれは、あくまで全力を出した場合のこと。 一般人であるマスターの負担を考えれば、できればアサシンの基本である奇襲で余計な力を使わずに勝ちたい。 幸い不意打ち上等な性格なので、奇襲戦法も喜々としてこなしてくれるだろう。 【マスター】中野梓 【出典】けいおん! 【マスターとしての願い】 元の世界に帰る。 【weapon】 なし 【能力・技能】 アマチュアとしては充分にハイレベルなギター演奏。 【人物背景】 桜ヶ丘高校軽音楽部部員。担当楽器はギター。 入学直後の新歓で聞いた先輩たちの演奏に胸を打たれ、入部を決意する。 真面目な性格であるため当初は部の緩すぎる雰囲気に困惑していたが、徐々に適応していく。 今回は先輩たちの卒業後から参加させられている。 【方針】 生存優先。 候補作投下順 Back 海東大樹&バーサーカー Next 一ノ瀬晴&デストロイヤー
https://w.atwiki.jp/assassin2/pages/2.html
メニュー トップページ よくある質問 ■ 登場人物 ├ 主要人物 ├ アサシンとその協力者 ├ テンプル騎士団 └ その他 ■ 装備 ├ 武器 ├ 防具 └ 服装 ■ ミッション攻略 ├ オープニング ├ DNAシークエンス1 ├ DNAシークエンス2 ├ DNAシークエンス3 ├ DNAシークエンス4 ├ DNAシークエンス5 ├ DNAシークエンス6 ├ DNAシークエンス7 ├ DNAシークエンス8 ├ DNAシークエンス9 ├ DNAシークエンス10 ├ DNAシークエンス11 ├ DNAシークエンス12 ├ DNAシークエンス13 └ DNAシークエンス14 ■ サブメモリー ├ 秘密の場所 ├ 制裁ミッション ├ 競争ミッション ├ 暗殺ミッション └ 使者ミッション ■ 街の施設 ├ 鍛冶屋 ├ 仕立て屋 ├ 美術商 ├ 医者 ├ 移動ステーション └ 闘技場 ■ モンテリジョーニ・ヴィラ └ 改築・帳簿 ■ バグ報告 ├ PS3版バグ └ XBOX360版バグ シンボル 羽 像 小ネタ 年表 台詞集 実績 トロフィー ストーリー・世界観検証 テンプレ 管理人/編集者へ 総合のアサシン数 - 今日のアサシン数 - 昨日のアサシン数 - 現在のアサシン数 - リンク 公式サイト 2chスレ検索 編集協力者求ム wikiに参加 ここを編集
https://w.atwiki.jp/gamekoryaku/pages/366.html
ベルベット アサシンの攻略 ベルベット アサシンの攻略ゲーム 攻略本・サウンドトラックなど 攻略サイト その他 ゲーム パッケージ メーカー公式HP 価格 発売日 備考 ユービーアイ ソフト 公式HP Xbox 360 ¥ 7,329 2009/9/17 攻略本・サウンドトラックなど 表紙 タイトル 出版 価格 発売日 備考 攻略サイト サイト名をクリックで攻略サイトへ移動します。 サイト名 感想 XBOX360 実績解除スレまとめ @wiki その他 戻る
https://w.atwiki.jp/asaahingaeaw/pages/228.html
アサシン・零先生は日本のコミンテッド小説家。2002年10月2日産まれで本名は明かされる事はなかった。ペンネームのアサシン・零を和訳すると始まりの暗殺者という意味になる。なぜそんなペンネームかは不明である。ただし国籍上はアドラステア人であり、彼のオリジナル小説は翻訳ものが多い。 主な作品 鉄道事件簿から 鉄道事件簿は本人が西村 京太郎のファンだったためにたくさん作られた。 嵯峨野観光鉄道爆破事件 西九州新幹線殺人事件 山手線秋葉原駅の殺意 仙石線殺人事件 KTX殺人事件 北陸新幹線殺人事件 山陽新幹線殺人事件 芸備線死の軌跡 木次線殺人事件 呉線毒入り海軍カレー事件 新快速殺人事件 東海道本線殺人事件 JR宝塚線殺人事件 阪急電鉄殺人事件 宗谷本線殺人事件 三江線殺人事件 東方project 東方project近未来の使者 コードギアスシリーズ コードギアス反逆のルルーシュアサシン・零版 コードギアス亡国のアキトアサシン・零版 コードギアス独立のルルーシュ コードギアス黎明のアキト コードギアスルルーシュVSアキト 機動戦士ガンダムシリーズ 機動戦士ガンダムSEED Valkyrie 機動戦士ガンダムSEED Dimagine 機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ Twilight Eclipse 機動戦士ガンダム Nightmare オリジナル小説 Stealth Assassin Warg Stealth Assassin Warg Resurrection Stealth Assassin Warg Valentine Blood Stealth Assassin Warg Rebellion Brave Stealth Assassin Warg Liberations アーリウス伝騎士道物語 学習図鑑(年齢対象7歳以上) 日本の新幹線図鑑 昆虫図鑑 魚貝図鑑 動物図鑑 恐竜図鑑 仕事図鑑