約 4,455,679 件
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/297.html
「――我々、報道部の行進は誰にも止められないのだ……」 そう、私は勝った。世界に、私が記録した真実を受け取ってくれた人が一人でもいれば、 その人を仲介し真実は少しずつどこまでも広がっていくだろう。 人々のつながりは、途切れることなく真実を伝えてくれるだろう。 自分たちの眼で真実を見つめた人々は、いつか『彼ら』を受け入れてくれるだろう。 その未来を見通せているから、ここでこうして血の海に沈むことさえ承知の上で、 私は世界に真実を伝える“最初の一歩”を踏み出せたのだ。 そこに後悔などあるはずがない。 ただ、 「――愛恋」 最後に私が見た「彼」の顔は、泣き出しそうに歪んでいた。 それだけは心残りだった。 ◇◇◇ 「……彼って一体誰なんだろう」 呟きながらベッドを抜け、南風森愛恋は一つ小さくのびをするといそいそと登校する準備を始めた。 最近はどうも妙な夢を毎日見ている。 起きてみるとどうにもあやふやで、だけど妙に大切なものであるような気がしてしまう、そんな夢。 夢の世界で中心に居るのは愛恋自身ともう一人、「彼」という少年。 ――もちろん、実際に「彼」などという名前であるはずがない。ただ単に愛恋が目覚めたときに必ずその名前を忘れてしまっているだけだ。 それなりに高い背、引き締まった体格の美少年。ちょっと鈍感だけど心優しい性格。 少女漫画かなにかから抜け出してきたような少年と一緒に愛恋は夢の世界で様々な場所を巡っていた。 学校の校舎や街中、閉館間近の美術館や古びた電波塔、他にもいろいろなところを。 ただ、そこで何をしていたか、彼と何を話していたか。それがさっぱり思い出せない。 何を話していたのだろう、何をしていたのだろう。最近はそればかり考えてしまい、授業も部活も上の空だ。 「…なんでこんなに気になるんだろう」 …どうして、こんなにも思い出さなければならない気がするのだろう? いつもよりはっきりと覚えている夢の終わりを思い浮かべながら、彼女はしきりに首をひねっていた。 「愛恋ちゃーん、まだ起きてないのー?」 「あ、ごめん、すぐ行くから…」 いつも外で待ってくれている友人がしびれを切らし大声で呼びかけてきたのに気付き、 窓から顔を出して返事を返す。 「急がなくちゃ…」 荷物を手に下へ降りる。 部屋を出る最後まで、彼女は机の横の棚に置いていたデジカメには目も向けなかった。 ◇◇◇ 「きりーつ、きをつけー、れーい」 気の抜けた教師の号令とともに午後のHRが終わる。 鞄を片手に友達とともに調理室へ向かう。 「あ、愛恋ちゃん、今日は早いんだね」 「ええ、センパイ」 仲のいい先輩とアイサツを交わしながら調理の用意をする。 頭の中は依然として夢の中の出来事でいっぱいだ。 (彼はそもそも私とどういう関係なのだろう…?) エプロンを身に着けながら物思いにふける。自分の夢なのに一つ思い出すことさえままならない不自由さにいらいらする。 (彼はどうして私とともにいてくれたのだろう?) 思い出さなければいけないような気がするのに、思い出せないということがこんなにもどかしく感じるとは思わなかった。 (彼は、どうしてあそこまで悲しそうな顔をしたのだろう…?) ああ、はやく『真実』が知りたい。 今までにないくらいそう強く願ったことが原因なのか。 南風森愛恋は突如として全ての記憶を取り戻した。 「は?え?…ああっ!!」 余りに大量の情報が頭に一気に流れ込んできたことに目を白黒させ、 次いで自身が肌身離さず持ち歩いていたデジカメが手元にないことに驚愕の声をあげる。 「ひゃう!? ど、どうしたの愛恋ちゃん?」 いきなり隣で大声をあげられて仰天した先輩に顔を覗き込まれる。 「ごめんなさいセンパイ、忘れ物を取りに戻ります」 できる限り平静を装いながらエプロンを脱ぎ、荷物をまとめる。 荷物を超スピードでまとめ足早に部屋を出ていく彼女を、先輩をはじめとした部員たちは最後まで呆気にとられた表情で見つめていた。 ◇◇◇ 「…すべてがムーンセルによって作られた虚構の世界。 偽りの記憶を与えられ、自身を取り戻せるか試される予選。 そして自身を取り戻した者たちがサーヴァントを召喚し戦う本選…」 家にたどり着いた愛恋はこの世界のルールを無意識に呟きながら階段を上がり自室へと駆け込む。 「ともかくまずはサーヴァントを召喚しないと…」 などと言いながらも彼女は先に己の手でデジタルカメラをしっかりと構える。 「うむ。やはり真のジャーナリストたるものこうでなくては」 一人悦に入りながら改めてサーヴァント召喚の儀式を始める。 その最中も思考は回り続ける。 (しかし最後に“しぇら”に刺された時は死んだと思ったのだが。 「彼」――有夏月報道員が助けてくれたのだろうか) 自身の夢にずっと出てきていた少年――緒方有夏月の柔らかい笑みと、最後の悲痛な表情を思い出しつつ彼女は記録を続ける。 (最後は彼の笑顔で終わりたかった……というのはただの我侭だと理解はしているのだ) (でも) (やっぱりどうしてもそう思ってしまうな) 「…たー。マスター?」 「うん?」 物思いにふけっている間にいつの間にか召喚は済んでいた。 目の前にいるのはやや小柄な体躯をニンジャ装束と近未来的なデザインのレインコートに包み、 風変わりなサングラスをした青年だった。 「あんたが、俺のマスターなんだろう?」 「ああ、すまない。返事が遅れてしまった。 いかにも私が貴方のマスター、真のジャーナリスト南風森愛恋なのだ」 そう言ってカメラを構えたまま薄い胸を張る少女を、感情を表に出さず眺めた青年は 「ドーモ、アコ=サン。アサシンのサーヴァント、デリヴァラーです」 とオジギとともにアイサツを返した。 「デリヴァラー…」 愛恋はその名前を聞いたとき、同時に複数の意味を思い浮かべた。 配達員、救出者、釈放者、救世主…。 彼の名はそのいずれか、あるいは全ての意味を内包しているのだろうか? ともあれまず初めに、一番重要なことを伝えなければならない。 結果ここに来る直前と同じような状態になろうとも、言わなければならないことがあるのだ。 彼の笑顔を一度強く思い浮かべ、勇気をもらい口を開く。 「アサシン、まず初めに貴方に伝えなければならないことがあるのだ」 「なんだ」 「私は、この聖杯戦争の真実を知り、それを人々に伝えるために行動しようと思っているのだ」 「真実」 「そう、真実だ。 何故聖杯などというものがあるのか。どうしてこんな戦いを行う必要があるのか。 管理を行うルーラーとやらの思惑は何か。この地に呼び集められたのはどのような人々なのか。 この舞台にはあまりに謎が多すぎるのだ。その上で相争う下地だけは綺麗に整えられている。 ここで争うのはただ何かの思惑に載せられているだけなのではないかと思うのだ。 本当に戦うべきものはなにか、私たちはそれをまず知らねばならない」 「……」 「だから当面は争いごとを可能な限り避けつつ色々な場所を調べて回りたいのだ。 その上で私は情報をもとに真実を解き明かし」 「それを多くの人々へ広げていきたい?」 「その通りなのだ。 かつて私が「虫憑き」と呼ばれる人々の真実を伝えたときのように。 ……ただ、私がこれから行うことは貴方が聖杯戦争を勝ち抜くにあたってプラスになることではないだろうし、 真実が見えた結果もし聖杯を壊さねばならないなどということになれば貴方の願いは叶えられないだろう」 ここで一度言葉を切り、大きく息を吸い込むとアサシンのサングラスの奥に潜む、 危ういほどに澄んだ光を放つ目を見つめて口を開く。 「だから、どうしてもそれが許せないのならここで契約を切って他のマスターを探しに行ってもらっても構わない」 「自分が何を言っているのかわかっているのか」 唖然としたアサシンの声。 「わかっているのだ」 「俺が契約を切ればあんたはそのまま死んでしまうんだ。 それが怖くないのか」 「怖くないと言えば嘘になるのだ。 でもこれは私一人の都合の、私一人の戦いなのだ。だから、貴方が望まないなら付き合わせることはできないだろう」 平坦な表情で言い切った愛恋は、じっとアサシンの顔を見る。 「……ヘイ、人々!怒りに燃えるタナカ・メイジンを釈放しろ!」 ややあってアサシンは一つの歌を口ずさみだした。 「振り上げた拳をどこに振り下ろす!?そのくらい自分で考えろ、この大馬鹿野郎! その怒りは本物か?!奴らの与えるファストフードな憎悪か?!奴らは同士討ちを狙ってるぜ!」 安易な暴力ではない正しい怒りを解放しろ、自身の眼で真実の敵を見据えろという激しい歌詞のその曲を歌うアサシンは、 先程までの機械のような危うい雰囲気とは遠い、幼い少年のようだった。 「……いい曲だな」 聞き終えた愛恋がポツリとつぶやく。 「俺の父さんの曲なんだ。…俺を人間にしてくれた曲だ」 アサシンは口の端を少しだけ吊り上げると 「真実を求め、広げようとする人はどうしてあんたや父さん、キツネ・ムレ・チイサイ(KMC)・レディオの皆みたいな頑固者ばかりなんだろうな」 とため息交じりに漏らす。 脳裏によみがえるのはKMCのクルー――真実を求め、解き明かし、己の主義に殉じ散っていった人達。 二人目の父、カンダ・ノボルバシ――アサシンを人へ戻してくれた亡父。 そして最後の父ヒナヤ・イケル・タニグチ――DJゼン・ストーム。 自身が死の瞬間まで守り抜こうとした誇り高きアングリー・タナカ・メイジン。 アサシンにとってかけがえのない人々の姿であった。 目の前の少女はどことなく彼らと似ている。 自身の主義にどこまでも殉じようとする覚悟と強さは、アサシンにとって眩しいものだった。 一度全てを出し切り走り抜け、燃え尽きたと思っていた全身にカラテが漲っていくのを感じながらデリヴァラーはマスターへ話しかける。 「俺は聖杯にかける望みはない」 「そうなのか」 「ただ、他に望みができた」 「教えてもらえるだろうか」 「俺は父さんと俺自身が世界へ伝えた言葉が、どんな風に届いたのか知らない。 父さんがどうなったのかもわからない。 だから今度は、あんたが真実を解き明かし、伝えるのをきちんと最後まで見届けたい」 「! それでは…」 「ああ、アコ=サン。 今から俺は、あんたの脚で、盾で、銃だ」 アサシンのぶっきらぼうな誓いを聞いた愛恋の顔が、彼の前で初めて笑顔を作る。 「ありがとう、アサシン報道員」 こうして、栄えある報道部は新たな部員を加え、再び行進を始める。 二人の歩みを、愛恋の肩にとまったマリンブルーのフタホシコオロギがそっと見つめていた。 【クラス】 アサシン 【真名】 デリヴァラー/ニスイ・タニグチ @ニンジャスレイヤー 【パラメーター】 筋力 C+耐久 D+敏捷 B+魔力 C幸運 E宝具 A+ 【属性】 中立・善 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば発見することは難しい。 【保有スキル】 心眼(真):C 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す戦闘論理。 逆転の可能性が数%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。 ニンジャ:C 古代日本をカラテで支配した半神的存在であるニンジャの魂、ニンジャソウルを宿すものである。 常人はニンジャを視界に入れただけでニンジャリアリティショック(NRS)と呼ばれる恐慌状態に陥る。 反射神経と耐久力・筋力にボーナスが加わる。 戦闘続行:B 瀕死の傷でも戦闘を可能とし、決定的な致命傷を受けない限り生き延びる。 痛覚切除:A 彼が宿すコロス・ニンジャクランのソウルのスキル。 文字通り痛覚を遮断し、圧倒的な継戦能力を獲得する。 【宝具】 『殺戮空間・憎悪(キリングフィールド・ヘイトレッド)』 ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大補足:2人 アサシンが宿したコロス・ニンジャクランのソウルに由来する固有結界。 「コロス!」というシャウト共に発動し、対象と自身を水墨画めいたモノクロの空間に隔離するジツ。風景は彼が幼少を過ごした違法工場街となる。 結界内にはアサシンにまつわる死者のビジョンがいたるところに転がっており、 また結界内では宝具・魔術の類は機能せず、銃で武装したアサシンに対し素手での殺し合いを強要される。 さらにこの空間はアサシン含め結界内の全ての人物の心身に悪影響を及ぼす。 【weapon】 プラズマ・カタナ及び無数の銃器 コートの下に隠された武装。これを用いて冷静な判断力で次々と雑魚を掃討していく。 【人物背景】 ニンジャスレイヤー第三部の一エピソード「レイズ・ザ・フラッグ・オブ・ヘイトレッド」に登場するニンジャ。 幼少期をチャイルドソルジャーとして生きていたところをカンダ・ノボルバシとヒナヤ・イケル・タニグチ(DJゼン・ストーム)によって拾われ、 彼らによって人としての感情を得る。 ノボルバシの死後タニグチを父として育った彼は、父が反戦放送の終了後に体制側にとらえられたことを知り単身治安部隊に歯向かい死亡。 しかしその遺体にニンジャソウルが宿りニンジャ・デリヴァラーとして蘇生、父を体制から 救い出すと父とともに彼の主催する反戦レディオ「キツネ・ムレ・チイサイ(KMC)」へ合流する。 その後は反戦放送と体制の糾弾を続けるKMCに対し体制側から送り込まれる 大量の治安部隊と、体制の陰で暗躍する巨大組織「アマクダリ・セクト」の邪悪なニンジャと戦い続け、 ついにはKMCのクルーを守り切れず見捨てて父を抱え逃亡する羽目になった。 進退窮まった父子はネオサイタマTV筆頭株主カラカミ・ノシトを人質に電波ジャックを行い、陰謀をたくらむ巨大組織の悪行を糾弾する計画を実行する。 カラカミ自身がその組織の大幹部であることも知らず……。 【サーヴァントとしての願い】 愛恋の行く末を見届け、生還させる。 【基本戦術、方針、運用法】 基本的には気配遮断で敵陣に近づいてから、優先して倒すべき敵を冷徹に見極め的確に武器でもって 仕留めていくスタイル。 自身より実力が上の者との戦闘では、『殺戮空間・憎悪』を用いて敵の体術以外の全ての選択肢を奪い取った上で 自身は手持ちの火器を使い押し切る戦術を取る。 結界外部にマスターである愛恋を取り残したら危険な場合には彼女ももろともに結界にしまってしまうこともあるが、 彼女が結界内の精神攻撃にどれだけ耐えられるかは未知数。 補足:ニスイが作中でKMCに抱いたような苛立ちを愛恋に対して向けていないのは 全てを出し切って死んだ後だというのが大きいです。 仮にヘイトレッド中盤辺りから登場していたのならもう少し刺々しい態度だったでしょう。 【マスター】 南風森愛恋@ムシウタ 【参加方法】 有夏月と共に落ちた花壇の土の中にゴフェルの木片が埋もれていた。 【マスターとしての願い】 聖杯戦争の裏に隠された真実を正しい形で暴き、人々へ伝える。 【weapon】 デジタルカメラ及びボイスレコーダー 真のジャーナリスト必携の取材道具。これを用いて彼女は悪者の悪事を暴くのだ。 【能力・技能】 推理力・洞察力・判断力などジャーナリストに求められる能力はどれも水準を遥かに超えたレベルで有している。 また精神力もずば抜けており、自身を虫憑きにして敵をおびき寄せるといった策を実行して見せる・自身の死すら前提として世界に虫憑きの真実を伝えようとするなどすさまじいものがある。 虫憑きとなったことで彼女が得たマリンブルーのフタホシコオロギは、周囲のアンテナなどを利用し広範囲に電波を飛ばす能力を持っている。 【人物背景】 ムシウタ7巻「夢遊ぶ魔王」の主要人物。 幼いころから元フリーカメラマンだった祖父と共に写真を撮り続けた彼女は、 平和を愛していた祖父が戦場という地獄に真実を追い求め死んだことから祖父が求めた真実を自身も知ることを求めている。 一時期はそれゆえに暴走し、虫憑き(作中で登場する、虫と呼ばれる怪物を宿す人々)の事についてあれこれ嗅ぎまわるだけでなく、 小さな田舎町の中のあらゆる不正・悪徳を暴き、人々の前へ曝け出してしまい孤立することとなる。 自身の行いを悔いあらゆる取材活動を止めていたところに「虫憑きは恐ろしい怪物である」という「真実」を世界へ広めようとする存在、 「魔王」が自身の住む町で暗躍していることを悟り、もう一度立ち上がる。 「虫憑きとは本当に恐ろしい怪物なのか」を知るために作中で虫憑きにかかわる情報を秘匿し虫憑きを管理する組織の一員である 緒方有夏月を自身の部活へ引き入れ、彼の在り方から「虫憑きは普通の人と変わらない存在である」ということを確信した彼女は、 魔王が誤った真実を伝えようとするのを阻止し、自身の知る真実を広げようと戦うことになる。 【方針】 『方舟』内の世界を巡り、様々な観点から考察を行うことで真実を探っていく。 その過程で助けられる人々は助け、ともに真実を探ってくれる仲間も探すことにしている。
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/11303.html
アサシンバグ(あさしんばぐ) 登場作品 + 目次 ファンタジア(SFC) ファンタジア(GBA) 関連リンク関連種ファンタジア(SFC・GBA) ネタ ファンタジア(SFC) HP 5580 TP 0 攻撃力 825 防御力 50 EXP 4000 ガルド 9000 アイテム - 出現場所 未来トレントの森未来忍者の里周辺の森 防御属性 無 地 水 火 風 雷 光 耐性率 - - - - - - - 行動内容 斜め下に針を飛ばして攻撃する。 斜め下に針を連射して攻撃する。 総評 蜂型のモンスター。G・ビー系最上位種で紫色のオリジナルカラー。 未来のトレントの森や忍者の里周辺の森によく集団で出現する。 攻撃間隔がかなり短くなり、新たに針を連射する攻撃が追加された。 クレスで相手をしようとするとよく針で叩き落されて邪魔されるので術で応戦するといい。 ステータス自体は大したことないので倒すのは容易。 蜂の癖に金持ちで1匹につき9000ガルドも持っている上に4匹の集団で出現することがあるため倒し得なモンスターである。 G・ビー系の中で唯一、PS版で続投できなかった・・・ ▲ ファンタジア(GBA) No. Lv HP 5580 TP 攻撃力 413 防御力 131 敏捷 1000 攻撃属性 物 EXP ガルド 落とすアイテム - 盗めるアイテム - 出現場所 - 防御属性 無 地 水 火 風 雷 光 闇 物 耐性率 - - - 弱 - - - - - 行動内容 斜め下に針を飛ばして攻撃する。麻痺の追加効果。 総評 SFC版からカラーがオレンジ色に変更。 行動パターンがPS版のクィーンビーのものになったため麻痺攻撃を使うようになり厄介さが増した。 相変わらず金持ちなので稼ぐ際は麻痺対策をしておこう。 ▲ 関連リンク 関連種 ファンタジア(SFC・GBA) G・ビー ホーネット G・ワスプ ▲ ネタ 名前は英語で「暗殺者虫」という意味。 アサシン(英:assassin)=暗殺者、暗殺断、刺客 バグ(英:bug)=虫 ▲
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/56402.html
※注 以下のコメント欄は項目作成の相談用のコメント欄ではありません。 このコメント欄は当ページの改善等ご意見投稿のためにご利用ください。 ▷ コメント [部分編集] 草案用テンプレ、閲覧権限が管理者のみになってません?あとテンプレ自体のリンクを貼るより、左メニューの通常の新規作成と同様、(草案用テンプレを元に)コピーして新しいページ作成のリンクを方が用意する方がいいように思われます。 -- 名無しさん (2024-06-07 03 27 57) 権限設定について誤りがありましたため修正いたしました。後者案も前向きに検討いたしますが少々お待ちください -- fina (2024-06-07 07 01 23) コピー用のリンクを設置いたしました。 -- fina (2024-06-07 07 48 51) ちょっとした提案なんですが、既に項目作成が完了ないし取り下げられたトピックを「対処完了済みの報告」に移動させるのは、相談者本人が行ってもよい、という形にしてはどうでしょうか。管理人さんも忙しくてなかなか手が回らないでしょうし、そも本ページは基本ユーザー間の合意ベースで運用されているため、トピックをクローズする権限も相談者に一任して問題ないように思われます。よろしければご検討の程よろしくお願いします。 -- 名無しさん (2024-07-11 09 49 41) 「草案提出段階での仮作成項目にはコメント欄を設置しないようにする事」をルールに追加 -- 名無しさん (2024-07-14 09 43 10) ↑失敬。上記内容を提案します。(このコメントフォームでは、Enterでは改行できぬのね…) -- 名無しさん (2024-07-14 09 46 12) アサシン クリード シャドウズ」関連項目の「歴史考証などを含めた諸問題の解決までの作成禁止」「弥助」関連項目の「歴史考証問題の解決までの要相談」、「トーマス・ロックリー」の「無期限作成禁止」をアサシンクリードから関連した一連の炎上を踏まえて提案します(間違えて相談欄で申請してしまったので書き直します) -- 名無しさん (2024-07-25 16 26 58) 提案ならこっちの方が適切かと→質問・意見交換所 -- 名無しさん (2024-07-25 19 18 45) 今回 発生した初歩的ミスを教訓に「相談事項1件につき記載可能な項目名は1個のみに制限」を注意書きに加えて下さいませ。 また、先だって投じた↑4のコメントと矛盾する内容を当該相談案件にてコメントしましたが、現行のルールの範疇で相談者の要望を叶える為の特例措置として御検討をお願いします。予め審議の場として当該草案のコメント欄か、こちらの相談所のいずれかを指定して一本化する旨の文言を掲示しておけば、先のテンプレート不遵守により生じた失敗事例の二の舞を踏む事は避けられるかと思われます -- 名無しさん (2024-09-09 01 55 43) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/winterfate/pages/108.html
――――今まで 何か いつも 不安感が つきまとっていた。 漠然と 自分の周りを 構成するものの 何かが 間違っているんじゃ ないかと。 大きな力が あれば その間違いを 正していける。 まっすぐ 歩いていける――――。 (アサシン、外にいる携帯を弄りながら歩いてる男を殺せ) (は?) 冬木市内の喫茶店の一室。 ともすれば少女にも見える少年が、傍らの見えない存在――霊体化した己のサーヴァント、アサシンに唐突に念話で話しかける。 少年の格好をした少女は己のマスターの意味不明な台詞に困惑した声をあげる。 (携帯を弄って歩くような人間は、自分の不注意が原因で他人が死んでもいいと思っている。 そういう人間は殺されても文句を言えないだろ) (マスター、些か極論が過ぎるのではないか?) やんわりと男装の少女が少年を諫める。 だが、少年は聞く耳を持たない。 (お前は知らないだろうが、携帯電話やスマートフォンを弄って起きる事故は年々増えているんだ。 ああいう奴はいつ大事故を引き起こしても不思議じゃない。 今のうちに殺した方が世の中のためだ) なんとこの少年は、聖杯戦争など関係なく世の中のためにマナー違反者を殺すという。 世直しと言えば聞こえはいいが、現代においてマナー違反者を殺害するなど無差別殺人と大差ない。 だが、この少年には倫理観での説得が無意味なことは短い付き合いでも嫌というほど知っている。 (しかしマスター、ルーラーに目を付けられるぞ) よって、アサシンは実利による説得を試みた。 ルーラー、それは聖杯戦争を管理する存在。 部外者に危害を加えるなど聖杯戦争のルールを犯した場合、ペナルティを与えてくるのだ。 (サーヴァントの超常の力では、警察は誤魔化せてもルーラーは誤魔化せない……か) (その通りだ、だから) (偶然を装って何人か殺すぐらいなら、ルーラーも介入してこないんじゃないか?) だが、少年は懲りずに殺しの算段を立て続ける。 (その辺りはルーラーの性質によるとしか言いようがないな……。 そして、現時点ではルーラーの性質など確かめようもない) アサシンはうんざりしながらもその質問に答える。 そうこうしているうちに喫茶店のショーウインドから見えていた携帯を弄りながら歩いていた男性は見えなくなった。 (さらに言わせてもらえば、たとえルーラーが介入してこなくとも、変死事件を優秀な魔術師に調べられれば我々の足取りを掴まれる危険もある) アサシンならば普通の人間には絶対に気付かれずに人を殺すことができる。 だが、人間は原因の分からない死を恐怖する。 変死事件をニュースで騒ぎ立てるのは想像に難くない。 アサシンとはいえ……いや、アサシンだからこそ自らの存在を流布するようなことはしたくなかった。 (一社、自重してくれ) あえてマスターではなく名前で呼ぶことで自らの本気を伝えるアサシン。 少年……一社 高蔵は、軽くため息をついて諦めたように天井を見上げる。 (一社、君だって願いがあるのだろう? ならば自分から不利になるような真似は慎むべきだ) 実利ならば説得に応じる芽があると踏んだアサシンは、聖杯にかける願いというマスターにとって絶対の目標を例に出す。 しかし―――― (お前は馬鹿か、いつ俺に願いがあるなんて言った) (なに?マスターは随分と熱心に俺の能力を確認していたじゃないか) そう、一社はアサシンを召喚して以降、その能力の確認に熱心に努めていた。 人気のいない所で霊体化と実体化を繰り返させたり、宝具を開放させたりといった具合にだ。 (それはお前の能力が、社会のルールを守らない奴らを殺すのに役立つと思ったからだ。 実際、ルーラーの存在さえなければお前の能力はバレずに殺人するのにすこぶる有用だ) アサシンは暗殺者のクラスで召喚されたが、元々は優秀な兵士である。 性別を偽って軍隊に入り、周囲を欺き続けていたことから、宝具と合わさってやや特殊な気配遮断スキルが宛てがわれたことには納得している。 そしてアサシンというクラスの特性から暗殺をすること自体にも抵抗はない。 しかし、聖杯戦争となんの関係もない無辜の民まで殺害することには反発があった。 とんでもないマスターに召喚されてしまったものだ、と思いながらも召喚された以上、主には最大限尽くすつもりだ。 なんとか折り合いを付けられないものかと、アサシンは一社に質問を続ける。 (では、マスターはこれからどうするつもりだ?) (一番の目標はルーラーの性質を確かめることだが……そう簡単に会えるかどうかも分からないか。 とりあえずは敵のマスターを殺すことを目標にするか) (願いがない割には随分と積極的だな?) アサシンのその言葉に、一社はアサシンをじっと見つめて真剣な顔をする。 (なぁアサシン、こんな馬鹿げた戦いに参加するような人間なんて、死んでもいいと思わないか?) (なに?) (何でも願いが叶うなんて、低俗なフィクションにありがちな話だ。 そんな怪しい話に飛びつくような想像力の欠落した馬鹿は、死んでもいい) 相変わらずの過激な一社の持論に辟易しそうになるが、この持論にはアサシンも反論があった。 (だが、今回の聖杯戦争には本人の意志ではなく、巻き込まれた人間もいるはずだ。 マスターもそうだろう?) 一社は家庭の事情で引っ越しが多い。 つい先日、市内の中学校に転入したばかりだ。 今回も今まで何回も繰り返してきた引っ越しの一回にしか考えていなかったが、冬木で暮らしているうちにいつの間にか聖杯戦争のマスターに選ばれていたという訳だ。 (確かに巻き込まれただけの人間もいるだろう。 だが、本気で戦いを嫌がっているのなら令呪を全て使ってサーヴァントを自害させてから、さっさと冬木を離れればいいだけだ。 それをしない時点で、本人もこの聖杯戦争に乗り気ということだろう) (しかし、マスターのような学生の場合は街から離れることも容易ではないのではないか?) 社会には色々なしがらみがある。 特に学生の場合は金銭面において親に依存している。 一社のような中学生はバイトもできないので、そう簡単に住んでいる街から離れることはできない。 (俺は何も冬木から引っ越せと言ってる訳じゃない。 聖杯戦争が終わるまでの間だけでも親戚の家に泊まるなり、家からいくらか金を持ち出してカプセルホテルや漫画喫茶に寝泊まりすればいいだけだ。 親からの説教や学校の出席日数の問題もあるだろうが、命にかえるようなものでもない) 確かに、一社の言うことにも一理ある。 本当に巻き込まれただけならばさっさと逃げ出す方が自然だ。 わざわざ聖杯戦争の場に残っているということは、一定以上の「やる気」があるからだろう。 (つまりマスターは、願いはないが他のマスターを殺すということだな?) (ルーラーが放任主義だった場合は世直しを優先するが、基本的にはその認識で構わない。 俺には願いはないしそんな胡散臭い物に頼る気もないから、もし勝ち残ったら聖杯は丸ごとお前にやるよ) 今まで我慢していたため息がとうとうアサシンの口から吐き出される。 この過激な子供と上手く付き合っていく自信がない。 思えば、自分は生前から貧乏くじを引くことが多かった。 家に成人男子が病床の父しかいなかったために、男装して従軍して以降、隋末唐初の乱世を駆け抜けてきた。 父の身代わりになったことに後悔はないが、まさか一つの王朝の滅びと興りを目にするとは思わなかった。 アサシンの願いは、隋の初代皇帝文帝の後継者争いをやり直し、中国史でも有名な暴君である煬帝の即位をなかったことにすることである。 別に隋を千年帝国にするつもりはないが、たった二代で滅びた隋をもう少しだけでも長続きさせたいのだ。 だが、この分だとマスターに振り回される未来しか見えない。 (どうか、ルーラーが徳のある人物でありますよう――――!) 自らの願いのためにも、無辜の民を殺すことにならないためにも、アサシンは祈る。 しかし、アサシン……花木蘭の願いも虚しく、今回の聖杯戦争のルーラーは問題人物であった。 【クラス】アサシン 【真名】花木蘭 【出典】史実、七世紀頃中国 【性別】女 【属性】秩序・中庸 【ステータス】筋力B 耐久C 敏捷B 魔力D 幸運B+ 宝具C 【クラス別スキル】 気配遮断:C(A) サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 宝具開放中はランクがAまで上がり、探知能力に優れたサーヴァントでも発見することは非常に難しくなる。 ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。 【保有スキル】 勇猛:B 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 矢よけの加護:B 飛び道具に対する防御。 狙撃手を視界に納めている限り、どのような投擲武装だろうと肉眼で捉え、対処できる。 ただし超遠距離からの直接攻撃は該当せず、広範囲の全体攻撃にも該当しない。 【宝具】 『木蘭よ、美しく咲け(オナー・トゥ・アス・オール)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:‐ 最大捕捉:1人 アサシンの代名詞足る男装であるが、このアサシンは「病床の父に変わって従軍した男装の麗人」つまりは男装した姿をベースにしているためこの宝具の発動は男装を解くことを意味する。 戦場にて女の姿に戻り敵陣を視察した、皇后に会うために女の姿にて後宮に入ったなどといった臨機応変に元の姿と男装を使い分ける逸話が宝具となったもの。 軍という社会の中で十年近く苦楽を共にした戦友ですら気づかない程の精度を誇る。 基本的によほど察しの良い者でないかぎり男装したアサシンと女のアサシンを同一人物と判断することは不可能である。 言ってしまえば元の姿に戻るだけの宝具なので魔力の消耗はほぼ皆無。 しかし、宝具開放時は幸運と宝具以外のステータスが1ランク下がってしまい、保有スキルも無効化されてしまう。 宝具を開放したり解いたりすることで戦闘向けの男と隠密向けの女をトリッキーに使い分けることも可能。 【人物背景】 隋末唐初の時代に活躍した女傑。 病床の父が徴兵されてしまうことを憂い、女の身でありながら男装して兵士となった。 彼女は十年近く従軍して数多くの武勲を立て、皇帝から尚書になるよう持ちかけられるまでになる。 しかし、彼女は出世街道に乗るのではなく、故郷へ帰り女の姿に戻ることを選んだ。 隋末唐初の人物であることは確かだが、具体的な年代には諸説ある。 本作では隋の二代目皇帝、煬帝の時代に従軍したという説を取る。 【weapon】 無銘の剣 【特徴】 十代後半の線の細い美少年……に見えるボーイッシュな少女。 鎧姿なので体の起伏が目立ちにくい。 宝具発動時は髪に簪をさし、服装も武骨な鎧から女物の着物へと変化する。 男装時の一人称は「俺」だが、女の姿の時は「私」。 どうにも貧乏くじを引きやすい傾向がある。 【サーヴァントとしての願い】 文帝の後継者争いをやり直し、煬帝の即位をなかったことにする。 【マスター】 一社 高蔵@なにかもちがってますか 【能力・技能】 なし。 彼の近くにはやたらと超能力に目覚めている人物が多いが……? 【人物背景】 冷徹で傲慢な性格の女顔の少年。 自分の女顔には思う所があるようで、そのことで茶化してくる人間にはすぐ暴力を振るう。 良くも悪くも行動力は高く、思い切った行動を躊躇なく行えるが、その行動には粗も多い。 自分の周りを構成する何かが間違っているんじゃないかと思っており、漠然とした不安感を持っている。 原作コミックでは日比野光の超能力にその間違いを「正していく」光明を見いだしたが、本作ではサーヴァントの超常の力にそれを見いだしている模様。 参戦時期は本編開始前で、本来なら光のいる中学校に転校する筈が冬木市の中学校に転校することになったという設定。 【weapon】 なし 【マスターとしての願い】 なし。 聖杯戦争に参加するような人間を殺すこと自体が目的。 【基本方針】 ルーラーが煩いことを言わない人物であったら、ポイ捨てや歩きスマホなど、社会のルールを守らない人物を殺す。
https://w.atwiki.jp/infinityclock/pages/117.html
Introduction 終わりなき恐怖と謎から脱するには、何かに頼るしか無かった。 そこから脱する術はまだ、彼女の手には無く──ただ、犠牲者の数は増えるばかりだった。 重病で亡くなった彼女の双子の姉妹。 傘で喉が一突きにされた委員長。 エレベーターが急落下して"転落死"した看護婦。 ボードに轢かれた男子生徒。 ……それからも、死者は増えた。 だから、彼女には、それを止める為には、聖杯が必要だった。 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ このまま次々に犠牲者が増える事を回避するには──自分の友達を守るには、この方法以外に、いかなる手段が通用するのだろう。 今まで、ずっと、何人かの友達と一緒に、考えていた。 たとえば、今、見崎鳴の瞳に、生きている人間とは"別の色"を見せる、3年3組の"あの人"が"死者"であるのはわかっているが……。 ……しかし、"あの人"が"死者"だとして、"あの人"に対して、何をすれば良いのかわからない。 果たして、"あの人をどうする事で、これから先、3年3組の人間の災厄を止める事が出来るのだろうか"? 一体、何が"あの人"に通用する? それが彼女にもどかしさを与える理由だった。 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ 彼女──見崎鳴には、死の色が視える。 もうすぐ死にそうな人間の持つ色が……あるいは、"もう死んでいる人間"の放つ色が、何となく分かるのだ。 その色は、彼女自身にもどう表現して良いのかわからない。「色」というのは違うのかもしれない。 生きている人間が発する空気との、微かな違いが、もう少し別の感覚──ダイロッカン、と言ってしまえば簡単だが──で視えてきているのかもしれない。 彼女の持った違和感に、心理が"違う色"を後付けしている……という風にも考えられる。 しかし、色彩というのは須らくそういう物に違いなかった。 何が綺麗で何が汚いかが人に刷り込まれているのも、脳が与える心理だ。 ……とはいえ、彼女の場合、最初からそれが働いていたわけではない。 こういう風に、鳴が死者の色を見るようになった事には、あるきっかけがあった。 彼女の今の瞳は、緑色の"空っぽの義眼なのだ"。 生身の左目を失ったのは、四歳の時だ。悪性の腫瘍が出来て、眼球の機能が失われた。 ある朝目覚めたら、左目が空っぽになっていたのだ。だから、手術の時を受けて、人形の左眼が嵌め込まれた。 その時、彼女は一度死にかけて、それが彼女に、"死"の本質を、少し人より早く伝えた。 死は、どこまでも昏く、一人きりである事。 だが、いざ生きて見ると、生きている人間もそうに違いなかった。 しかし、その超然とした思考こそが生と死の境界を、彼女の中で曖昧にした。 だから、彼女に向けて──"生"と"死"とを区別する手法を、誰かが与えたのかもしれない。 それが、彼女の"眼"だった。 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ そして、彼女はそうして、死に近い人間を見る事が出来るだけでなく、もう一つ、"死を身近に思えるわけ"があった。 彼女の──いや、こういう言い方をすると彼女が原因のように聞こえてしまうが、そういうわけではない──周囲には、不思議な災厄が起きる。 そう……彼女の所属する、夜見山中学校の3年3組には、あの災厄が起きるのだ。 それは、教育の隣に安穏がある筈の、学園という空間とは似つかわしくなくて、だからこそ厭だった。 普通の学校のようには行かないのだ……。3年3組にいる限り……。 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ 夜見山中学校の3年3組の生徒は、"ある年"には、"死者"がクラスの一員として、クラスメイトの記憶から外れて紛れ込む。 そして、それと同時に、"死者"は、そのクラスの"生者"に影響し、不規則にクラスの関係者が死んでいく"現象"を起こしていく。 それは、殺人でも、誰かの悪意でもなく、ただのルールだった。 ただ、運悪く、その災厄の年に3年3組に入れられてしまうと、理不尽に命を奪われていく。 事故、病気、自殺、他殺……死因も多様で、ただ、魅入られたように順に死んでいくのだった。 この"現象"が、"ある年"と"ない年"があり──不幸にも、見崎鳴が3年3組になったのは、"ある年"だった。 だから、余計にこの災厄を意識させられる事になった。 始まりは、26年前の事だったらしい。 その頃、夜見山岬という名前の男子生徒が、3年3組にいた。 今となっては、男だか女だか、名前すらも殆どの生徒に忘れられつつあるが、その生徒は、文武両道で何をやらせても上手く、性格も良かったので、誰からも人気者だった。 しかし、その生徒は、ある時、不慮の事故で死んでしまったのだ。 だから、クラスメイトたちはそれを受け入れられず、その死んだ生徒が"生きて、クラスにいる事にした"。 死んだ生徒の事を、さも生きているように扱い、卒業まで、その生徒が生きている3年3組を演じながら、生活していたのである。 勿論、誰もが、その死を知ってはいた……知ってはいたのだが……しかし。 卒業写真を見てみると、死んだはずのその生徒は、"クラスメイトと一緒に、写真の端に映っていたのだ"。 ……そして、その出来事があってから、3年3組には、たまに"死者"が紛れるようになった。 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ 死者が視える鳴には、必然的に、少し前から、3年3組にいる、"既に死んでいる者"の正体だけは、彼女には分かっていた。 しかし、まだ彼女には、それが誰なのか、他人に言う事は出来なかった。 言った所で、"死者"に対して何をすれば良いのかわからず、友人の榊原にも混乱を与えるだけにしかならないからだ。 止める術は、分からないまま……ふと、誰かが死んでいく。 彼女が、聖杯を得て止めたいのは、その、ただの理不尽で怪奇で不条理な"現象"だった。 やはり、他人が死んでいくのを……それも、同じクラスのクラスメイトが理不尽に死んでいくのを見続けるのは、忍びない。 これから先、余計にどんな事が起こるのかがわからなくなってくるに違いなかった。 この"現象"を止める手立てがあるのならば、それを聖杯に託すつもりであった。 それが、彼女の戦う理由だ。 幸いにも、彼女の瞳は、"死者"を見る事が出来──同時に、"生きている者"も映してくれる。 たとえば、死者(サーヴァント)の持つ、色の機微が彼女には分かる。 それは、聖杯戦争の渦中において、彼女に少なからずアドバンテージを与えてくれるに違いなかった。 だから、八方ふさがりとなった鳴は、これから先、またクラスメイトが死んでいく現象を止め、自分自身も助かる為に、聖杯に「災厄を止める」事を願うと決めた。 これで、夜見山市の3年3組は1998年を最後に、"災厄"や"現象"という怪奇に襲われずに済む事になる。 勿論、聖杯は他者を犠牲にするかもしれない。 つまり──"見ず知らずの誰かが死ぬのを見たくない為に、見ず知らずの誰かを殺す"のだ。 一見矛盾しているようだったが、考えてみると、矛盾はなかった。 彼女も、"死"に対しては、他の人間相応の嫌悪があり、同時に、他の人間相応に惹かれてもいる。 人が殺されるニュースには、"良い関心も悪い関心も"示す。 それが人の性であるように……。 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ だから、かもしれない。 彼女は、その"死者"が齎す"災厄"を止めたい為に……"霊"を、呼ぶという手法も、躊躇なく行った。 不思議な事だ。──それは、あまりにも矛盾した事象に違いない。 これから現れる"死者"を消す為に、"英霊"を呼ぶなどという行為は。 しかし、それが聖杯戦争という物の、最初のルールだった。 ◆ 英霊が、顕現する……。 その瞬間の映像と色は、普段、眼帯によって左目を隠す鳴も、眼帯を外して視たようだった。 これは……"死者"がこの世に生まれる瞬間である。 「あなたが、私のサーヴァント……?」 現出する──、一人のサーヴァント。 鳴には、確かに、サーヴァントである"英霊の色が視えた"。 それは、生きている人間の色とはやはり異なる。どこまでも昏い世界に沈んだ人間だけが放つ、厭な色だった。 これまでも何度も見て来た色だった。だから、何処か彼女は、"現象"に対して諦観できた面もあるのだろう。 しかし、結局は、彼女は、こうして聖杯戦争という手段を用いて、今後の災厄を無期限に停止する道を選んだのだ。 「──」 彼女が呼び出したのは、七つのクラスの内、何れだろうか。 男性の若者、であるのは確かだった。 ──しかし、男性である事以外には、分かる事はない。 眉は太く、体つきは少し武骨である物の、筋肉の塊というほどでもなく、捉え難い普通のアジアの人間だった。 少なくとも、バーサーカーのクラスではないようである。 剣も持たず、弓も持たず、槍も持たない……普通の成人男性だった。 彼が、一体、どんな逸話を持つ英霊であり、それが七つのクラスの内のどれなのかもわからなかった。 彼女は、訊いた。 「貴方は、一体?」 「俺は──俺は、『アサシン』のサーヴァントだ。 …………って言っても、『暗殺者』ぁ、なんていうガラじゃないんだけどな」 「……」 「で、それを訊くって事は、君が俺のマスターか? ……んー、思ったよりも若い女の子だな」 あらゆる死者を視たこの鳴にとっても、ある種、これほど生気に満ちた死者は目にかかった事がなかった。 アサシンは、確かに暗殺者と呼ぶには少し声が大きく、自己紹介だけでもその豪快な性格が手に取るようにわかるタイプの人間だ。 鳴のような性質を持つ人間にとっては、アサシンというクラス自体が、不安視される「ハズレ」のクラスのように思えた。 それこそ、彼女のように、その瞳で"区別"する事が出来てしまう人間にとっては、サーヴァントの気配を消すアサシンの性質も意味を成さない。 それが彼女にとって、僅かに不安を煽った。 相手がアサシンだったならば、一目でそれを看破できる……しかし、それを"自ら引いてしまう"とは。 しかし、鳴のような瞳のある人間は珍しく、そんな心配は無用と言って良かった。 アサシンは、そんな、彼女の微かな動揺も見抜く事なく、顎に手を当てた。 「……あっ、そうだ、マスター。 まず最初に、どうしても訊きたい事がある!」 「何?」 「マスターの名前と、それから、願いだ……。 話によっては、俺も協力しかねるんだ!」 彼は、真っ先にそう訊いた。 それは、くだらない願いの為に利用されるのを嫌い、主君の名前を知らない得体の知れなさを嫌うという事だろうと鳴は思った。 相手も英霊とはいえ、意思のある一人の人間だ。事情を知らずに巻き込まれるのは好ましくないだろう。 別段、鳴は彼の質問に、厭がる事もなく答えた。 「……名前は、見崎鳴。『見る』に、『長崎』とか『宮崎』の『崎』。 鳴は、『鳴』っていう字。『共鳴』、とか、『悲鳴』とか」 「そうか、鳴。これからよろしく! それで──君の願いは?」 「よろしく、アサシン。 私の願い──それは……」 すると、形式的な挨拶を澄ますように、鳴は静かに、夜見山の話を手短に話していく事にした。 協力関係を結ぶ予定の彼に、勿体ぶる事ではない。──少なくとも、理由がなければ協力しかねると言う彼には。 隠すほどの理由でもなかった。 英霊を前にも、鳴は全く動じる事なく、淡々と、客観的にその怪奇現象について語っていく。 しかし、目の前のアサシンは、まるで鳴の話を、寸分も疑う事なく聞き続けた。 現世に存在した時の彼の戦いも、人間をひとり英霊へと変えるほど不思議な物であり、今の聖杯戦争もまた現実を逸脱した物であったからかもしれない。 「ふむぅ……」 話を聞くにつれ、アサシンの顔色は悪くなったり、何とも言えない色に変わったりしていった。 それは、理不尽に起きる逃れられない事故と死だけが、見崎鳴のこれまでの敵であったからだだろう。 もう少し、はっきりとした敵と戦ったのが、「英霊」という物だった。 そして、英霊が視えない敵と戦う事が出来たとしても、英霊は夜見山にはいなかった。 ……だからこそ、この見崎鳴には、聖杯以外に頼れる物は無かったのである。 「──よし、事情は、よくわかった! 俺は君を信じる!」 「協力してくれるの?」 「ああ! だから、聖杯の事なら、俺に任せてくれ……! これでも、俺は昔、パコという秘宝を巡って戦い抜いた忍者なんだ!」 アサシンは、笑顔でどんと胸を張りながら言った。 秘宝を巡る争いの規模は、見崎鳴には伝わらず、それが彼女にアサシンの胡散臭いイメージを植え付けた。 彼がいかなる争いを生き延びたのかわからないし、この妙な自信も、却って彼を信頼する 「本当に……任せていいの? あなたに」 「ああ。久しぶりの戦いだ……腕が鳴るッ!」 好戦的で、それは暗殺者と呼ぶには、やはり、あまりにも戦闘への気概に満ちていた。 戦闘を避け、効率的に敵を抹消するサーヴァントが持つには、血が燃え滾りすぎていた。 鳴にとって、その性質は、少しばかりズレていたようでもあり、しかし、どこか頼もしさも感じさせた。 「言い忘れたな……。 戸隠流第三十五代宗家……山地闘破、又の名を、磁雷矢! この聖杯戦争にて、見崎鳴……君のサーヴァントとして、仕えるッ!」 ──……が欲しい ──………シャ ……ドウ そう──アサシンの真名は、戸隠流正統・磁雷矢。 誰もみんな幸せに輝いてる未来が欲しい── 我古来闘者(ガコライトウシャ) 悪魔不動(アクマフドウ)── かつて、世界忍者戦で活躍した、伝説の忍者であった。 【CLASS】 アサシン 【真名】 磁雷矢(山地闘破)@世界忍者戦ジライヤ 【パラメーター】 筋力:D 耐久:D 敏捷:B 魔力:E 幸運:B 宝具:A 【属性】 秩序・善 【クラススキル】 気配遮断:B 自身の気配を消す能力。 完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。 【保有スキル】 戸隠流忍術:A 磁雷矢の習得した忍術。 アサシンは戸隠流正統・磁雷矢を襲名した忍者であり、戸隠流の持つあらゆる忍術をマスターしている。 また、彼が使う宝具を使用するにも、このスキルが必須となる。 混血:C かつて秘宝を地球に持ち込んだ宇宙人の血。 彼はその末裔である為、通常の地球人では適性を持たないような事象を可能とする。 【宝具】 『戸隠流正統・磁雷矢(ジライヤ)』 ランク:B 種別:対己宝具 レンジ:- 最大捕捉:1(自身) アサシンこと山地闘破が生前、襲名した異名。 そして、同時に、彼が『ジライヤスーツ』や『ジライヤパワープロテクター』を装着して自身の身体の限界値を大きく上昇させたファイティング忍者の姿の名でもある。 かつては、『ジライヤスーツ』を纏った姿が第一装着、そこから更に『ジライヤパワープロテクター』を纏った姿が第二装着と呼ばれた。 第一装着・第二装着へと姿を変える事によって、筋力・耐久のパラメーターがそれぞれ一つずつ、敏捷のパラメーターが半分ずつ上昇する。 『磁光真空剣』 ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1~5 最大捕捉:1~5 戸隠流に伝わる伝説の刀。 混血のスキルを持つアサシンの場合、真名解放と共にレーザー刀へと変化する。 この宝具により無数の必殺技を使う為、アサシンにとって戦闘にはこの宝具が必須となる。 何故かこれで攻撃されて粉々になったはずの忍者が生存して再登場する事があるが、それは置いといてかなり強力な剣である。 【weapon】 『ジライヤスーツ』 宝具『磁雷矢(ジライヤ)』を通常解放すると、このアイテムを手動で装着する。 戸隠流に伝わる戦闘スーツ。闘破はこれを装着して磁雷矢になる。 普段は戸隠流忍法武神館の天井に隠されている。実はパコを地球に運んだ宇宙人が使用していた宇宙服であった。 仮面ライダーG3的な装着アイテムの筈だが、何故か、落下している最中でも、水中でも、小型化されている訳ではないコレを平然と装着して現れる事がある。 『ジライヤパワープロテクター』 宝具『磁雷矢(ジライヤ)』を解放した後、更に第二装着をする時のアイテム。 スミス博士が開発したジライヤスーツの強化パーツ。 目に装着する透視・分析能力を持った特殊スコープのジライサーチャー、肩当て、喉当て、膝当てのセット。 こちらで戦う事が多い。これを使えば、宇宙の力、科学の力、忍術の力が全て一体となった感じがする。 『磁光真空剣』 宝具。上記。 『ジライバスター』 忍者にとって必須の武器・光線銃。やはり忍者といえば光線銃。光線銃がなければ忍者とは言えない。 山地家伝来の武器で、『磁雷矢(ジライヤ)』を装着している時に使える。 麻酔弾のメディカルカートリッジ、通信弾の通信カートリッジ、岩石破壊弾の器物破壊カートリッジの3つの使い方が可能。 ただし、必殺武器としての殺傷能力はない。 ※科学と忍術の結晶であるフェアレディZ『ブラックセイバー』、飛鳥時代に作られた「埴輪」とは名ばかりの巨大ロボット『磁雷神』はライダーのクラスで呼ばれない限り持たない。 【人物背景】 秘宝パコを巡る『世界忍者戦』にて活躍した伝説の忍者。 戸隠流第三十四代宗家・山地哲山の養子で、「ジライヤ」の名でパコの位置を示す粘度板(ボード)を守る使命を受け、パコを狙うライバル世界忍者や妖魔一族などと戦った。 性格は明るく気さくで、時に悪戯好きな熱血漢であり、明るく家計を支える為のアルバイトをしている。 実は2300年前にパコを地球に運んだ宇宙人の子孫であり、その為か磁光真空剣の力を最大限に発揮する事が可能。 後の時代には、後輩忍者・手裏剣戦隊ニンニンジャーたちと共に戦ったとの説もある。 【サーヴァントとしての願い】 この地球を抱きとめるそんなでっかい心が欲しい。 誰もみんな幸せに輝いてる未来が欲しい。 【基本戦術、方針、運用法】 この世界の忍者にしては、比較的忍んでいる方であり、外見も忍者っぽい方なので、アサシンとしての戦法も使えるが、その辺はあんまり気にせずに直接戦闘させても良いかもしれない。 彼の持つ宝具は普通に強い。『磁雷矢(ジライヤ)』を運用した際の戦闘能力もそこそこ強く、『磁光真空剣』で、だいたいのサーヴァントと互角に戦える。 また、マスターである見崎鳴は、生者と死者を判別できる為、アサシンがいくらサーヴァントの気配を消しても、その気配が"見えてしまう"。 つまり、その時点でマスターの持つアドバンテージが非常に強い。 ただし、その反面、アサシンが魔力が低く、燃費が悪い中、マスターは魔力を持っておらず、その点だけ注意が必要になる。 【マスター】 見崎鳴@Another(アニメ版) 【マスターとしての願い】 夜見山北中学3年3組に起きる「災厄」を止める。 【weapon】 特になし。 【能力・技能】 『左眼の義眼』 左目の義眼により、死者や死期の近い人間(と言っても、事故等で突然死ぬ人間ではなく、生命力の弱った大病人や重症人)の「死の色」を見る事が出来る。この聖杯戦争の場合は、サーヴァントや消えかかっているマスターが視えるという事である。 この義眼は普段は眼帯によって隠されている。 【人物背景】 夜見山北中学3年3組の女子生徒。 普段は左目に眼帯をしていて、非常に物静かな印象が強い人物。 とはいえ、一部の人間には心を開いており、時には他者に向けて優しさを見せたり、冗談を言ってみせたりもする。 普通の中学3年生と何ら変わらない可愛げも見せ、手で触れた物を弄って遊ぶ事もある。 3年3組に起こる「災厄」を回避するために5月から「いないもの」として扱われる(ただしこの話は、聖杯の再現した電脳空間内では無かった事になる)。 ちなみに、現在の時点で死亡したのは、桜木ゆかりのみとする。 【方針】 アサシンと共に、他のサーヴァントの打倒をする。 場合によっては、左目を使って他のサーヴァントやマスターを看破し、アサシンに伝える。
https://w.atwiki.jp/2jiseihaisennsou2nd/pages/134.html
それは赤であり。 それは紅であり。 それは朱であった。 真っ赤な髪に否妻のような髪飾り。 極上のプロポーションを包むのはワインレッドの高級そうなスーツである。 燃えるような真紅の瞳はサングラスに隠れているが、その目つきは非常に悪い。 それでもなおその美貌はまったく損なわれることのない。 まるで人間の完成系のような女だった。 それは赤き征裁。 それは死色の真紅。 それは人類最強の請負人。 数多の異名を持つそれは、相川潤という存在である。 彼女は今、自らと同じく赤い男と対峙していた。 それは黒コートを着込んだ、真っ赤なくせ毛の青年だった。 「おめでとうマスター。俺を引いた以上あんたの優勝は確定だ」 現れたサーヴァントの第一声がこれだった。 これにはさすがの相川も少し呆気にとられた。 「ずいぶんと自信満々じゃねぇの」 「当然だ、何故なら世界は俺のモノだからな。俺の敗北はあり得ない。勝利は確定しているようなものだ」 そう当たり前の事を告げるように言うサーヴァントは冗談を言っている風ではない、 ここまで来ると、それはもう自信を通り越して妄言の領域である。 「ま、そういうのも嫌いじゃないがね。それよか、まずは名乗れよサーヴァント」 「おっと、失礼した。俺はフェリックス・ウォーケンだ。クラスは、」 「アサシンだろ。そんだけ血の匂いさせてりゃ嫌でもわかるぜ」 「そうか? これでもその辺は気を使ってるんだが」 アサシンはすんすんと自らの衣服を嗅ぐ。 それは相川でなければ気が付かないような僅かな機微だが。 相川からしてみれば、殺し名連中と比較しても遜色のないレベルの血の匂いを感じる。 何でもないような顔をしているが、それほどに目の前の男は闇が深い。 「まあ任せておけ。俺があんたを勝利を請け負ってやる。あんたは大船にでも乗ったつもりでいればいい」 「は。バカ野郎。請け負うのはあたしの仕事だ。 お前があたしを勝たせるんじゃなくて、あたしがお前を勝たせてやるんだよ」 挑発的な相川の言葉にアサシンは肩を竦めつつもニヤリと笑う。 「言うね、さすがは俺のマスター。 そういえば、俺だけ名乗って、まだそっちの名前は聞いてないんだが」 「哀川潤だ。マスターでも潤でも好きに呼んでいい。 ただし苗字では呼ぶな、あたしを苗字で呼ぶのは敵だけだ」 聖杯戦争の舞台にて、二人の赤き最強が交わる。 【名前】 哀川潤 【出典】 戯言シリーズ 【サーヴァント】 アサシン 【参加方法】 適当な依頼でなんか手に入れた。 【人物背景】 人類最強の請負人。 西東天・架城明楽・藍川純哉ら3人の父親によって、「因果を崩壊させる存在」として作り上げられた人間。 「炎上するビルの40階から飛び降りても無傷だった」「ソウドオフ・ショットガンの零距離射撃を腹筋に食らっても生き残った」「千人の仙人相手に勝った」「哀川潤の踏み込んだ建物は例外なく崩壊する」などの数々の武勇伝・伝説を持つ。 マンガが大好きで、趣味で漫画のベタ甘に褒める感想ブログを書いている。 王道な話が好き。推理小説は嫌い。ハッピーエンド至上主義者。 とにかく赤色が好きで、服が赤くないと通常の三分の一の力しか発揮できないらしい。 【weapon】 なし 【能力・技能】 特技は錠開け、声帯模写、読心術。 武勇伝にある通り人類最強にふさわしいスペックを誇る。 だが、大抵の戦いでは力押し、かつ自分の力に制約をかけ相手の土俵で戦うことを好む。 敵に敗れることも少なからずあるが、一度戦ったことがある相手には決して負けない。 殆ど弱点のない人物だが、身内に甘いのが弱点である。 【願い】 特になし。勝つこと自体が目的。 【クラス】 アサシン 【真名】 クレア・スタンフィールド 【出典】 バッカーノ! 【マスター】 哀川潤 【属性】 中立・善 【ステータス】 筋力:B 耐久:C 敏捷:A 魔力:E 幸運:A+ 宝具:C 【weapon】 なし 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 【固有スキル】 心眼(極):A 他を寄せ付けぬほどの天性の才能を、弛まぬ鍛錬と度重なる実践経験により磨いた直観力。 その精度は未来予知を通り越して、戦況を己の思い通り進めることのできる未来確定の領域である。 サーカス:A どのような特殊な環境でも戦闘が可能となるスキル。 また、どれほど体制が崩れてもパラメータが保持される。 勇猛:A 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 千里眼:C 非常に優れた視力と動体視力。 敵の瞳に映った光景から周囲の状況を把握できるほど。 【宝具】 『線路の影をなぞる者(レイル・トレーサー)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 返り血を浴びることで発動する。 見たものに恐怖などの精神効果を与え、高い確率で先制攻撃を取れるようになる。 また、真名を秘匿する効果がある。 【人物背景】 世界最強の殺し屋。 殺しをした後の現場には大量の血がぶちまけられている事から『葡萄酒(ヴィーノ)』と呼ばれ恐れられている。 普段は車掌として働いており、その職業を利用しアメリカ全土で殺し屋の仕事を行ってきた。 1931年のフライング・プッシーフット号の事件で戸籍上死亡してしまったため、フェリックス・ウォーケンという殺し屋から戸籍を買い取った。 元はサーカス団員であり、超人的な身体能力はここで築き上げられた。 その強さを得るために弛まぬ努力を続けてきた自負があるため、己の強さを『才能』の一言で片づけられるのを嫌っている。 また、世界は己の物であり、世界は自分を中心に動くと本気で考えている。 【願い】 100を超えるまで生き大往生したが、妻のシャーネを一人残すのは嫌なので第二の生を送る。 【基本戦術、方針、運用法】 宝具などで奇をてらうのではなく、純粋にスッペクで戦っていくアサシン。 素手を基本としているが、暗殺者らしく不意打ちや騙し討ち、武器の使用を一切躊躇わない。 戦闘法は基本的にはマスターの意向に従う。
https://w.atwiki.jp/asaiworld/pages/183.html
【月見草のアサシン】 『キヒヒヒヒ!オレはジャック!さぁ!ご機嫌に飛び跳ねようぜ相棒!』 クラス:アサシン マスター:はさ 真名:スプリングヒール・ジャック 性別:男 属性:混沌・悪 ステータス:筋力B 耐久C 敏捷A+ 魔力D 幸運B 宝具A クラス別スキル:気配遮断A+ 固有スキル: 【正体不明の怪人:A】 存在が噂され被害者が出たにも関わらず正体は一切不明だった事に由来するスキル。 気配遮断のスキルを2段階向上させ、本来は軋む音等がなる筈の義肢を無音で動かす事が可能。 宝具: 【跳び回る恐怖(スプリンガルド)】 街中を跳び回り人を襲うアサシンの伝説そのものが宝具化したもの。 宝具発動と同時に魔力により義肢を強化し手足を使い飛び跳ねる度に、 義肢を用いた攻撃が強化されて行く。 【解説】 ホワイトチャペルの切り裂き魔より数十年前にその存在が噂されていた殺人鬼バネ足ジャック。 両手両足がバネが仕込まれた義手義足になっており飛び跳ねながら伸縮自在の攻撃を繰り出す。 聖杯への願いは『切り裂き魔の方のジャックとどっちが多く殺せるか勝負したい』。
https://w.atwiki.jp/infinityclock/pages/78.html
町の一角に聳える高層ビルの社長室で、『いかにも』といった風貌の青年が眼下の景色を見下ろしていた。 ぴっちりと着こなしたスーツには皺一つなく、オールバックの清潔な頭髪が知的な印象に拍車をかけている。 青年の名前は須郷伸之。国内有数の一流大学を卒業して同大学の縁者が経営する企業へ入社し、若年にして出世街道を事実上独走――最終的には己の恩師さえも蹴落としてその頂点へ立った男。 バーチャル技術の発展に会社を挙げて貢献しながら人間の脳に対しても造詣が深く、現在進行形で取り組んでいるプロジェクトが成功した暁には世界的なニュースになるのはまず間違いないと伝えられている。 美しい令嬢の許嫁まで居り、まさしく絵に描いたような薔薇色の人生を送ってきた幸運な青年。 それが、『この世界の』須郷伸之に与えられた役割であった。 外面だけは涼しい顔をしていたが、町を見下ろす須郷の内心は熱く滾る煮え湯のような様相を呈していた。 今の彼が甘んじている現住民としての役割は、彼が本来歩む筈であった道に他ならない。 強者に取り入りそれを利用しのし上がり、革新的な研究で名を上げて自分をどこまでも売り込んでいく。 あの美しい令嬢を自分のものとして手に入れ、何不自由のない薔薇色の人生を送り続ける……はずだったのだ。 だが須郷の願いは叶わなかった。正確には、叶うはずだったものを邪魔立てされ続けた。 茅場晶彦という天才と、桐ヶ谷和人という異分子に悉く妨害され、遂には悪事が露見して檻の中。 人生計画は骨組みごと音を立てて崩れ去り、一変、須郷伸之という男は絶望のどん底へ叩き込まれた。 ――聖杯戦争という儀式に巻き込まれるまでは。 「単なる道具風情が……ずいぶん小馬鹿にしてくれるじゃあないか」 怒りを通り越して笑いが込み上げるのを感じながら、須郷は独りごちる。 話に聞くところの聖杯が嗜虐なんてものを覚えているとは思わないが、今の須郷を取り巻く環境は、彼が辿った末路を嘲笑うかのようなものだった。 いわば、もう願いが叶っているにも等しい。 須郷伸之はこう生きたかった。その形が、すべてここに再現されている。 ならば戦う必要などない。この世界の一部として、自分の記憶さえ希薄にして生き続ければいい。 もし真に彼がこの現状に満たされていたなら、きっと記憶を取り戻すことはなかっただろう。 しかし須郷は記憶を取り戻した。彼は、この作り物の現実を享受しなかったのだ。 「疼くんだよ……疼くんだ。あの時君に斬り落とされた仮想の腕が、今も僕に痛覚を伝えてくるんだよ……」 自らの片腕を抱くように握り、須郷は記憶の中の忌まわしい顔に向けて語りかける。 今でも目を瞑れば、あの時の光景が鮮明に思い出せる。 忘れられればどれほど幸せだろうか。屈辱と、恐怖と、破滅を一度に味わう羽目になったあの決闘を。 妖精王オベイロン。かつて彼は、そういう名前で仮想世界の神として君臨していた。 管理者権限を持つ彼の牙城を崩せるものは誰もおらず、自分は無敵であるとずっと思っていた。 だが楽園は砕かれた。下界から飛んできた一匹の薄汚い羽虫によって、木端微塵にされてしまった。 挙句、その羽虫に力を授けたのは……これまでの須郷の人生を常に邪魔立てしてきたとある男であった。 それを知った彼は気が狂いそうな怒りに囚われた。いや、それからの須郷の人生がずっと怒りに満たされ続けていることを思えば、あくまでもそれは始まりに過ぎなかったのだろう。 「あぁ……キリト君。君はきっと今頃、彼女と幸せに乳繰りあっているんだろうね」 くつくつと笑いながら須郷が口にしたのは、過去、前代未聞のデスゲームを生き抜いた『英雄』の名前だ。 キリト。本名を桐ヶ谷和人というその彼は、須郷の憎む男が仕組んだ死の遊戯を見事攻略、内部へ閉じ込められた数え切れないほどの人命を救出した文字通り『英雄』と呼ぶべき成果を残した好青年である。 しかし須郷にとっては、この世の何よりも憎らしく腹立たしい怨敵に他ならなかった。 茅場にはほとほと苛つかされた。だがそれでも、あのキリトさえいなければああはならなかったはずなのだ。 「だから、僕は君を殺すよ――いや、殺されるよりも遥かに過酷な苦痛の渦に放り込んでやるよぉッ!!」 紳士の仮面を脱ぎ捨て、醜い本性を曝け出して須郷は無人の社長室で咆哮する。 こんな作り物の人生で我慢する? 甘んじる? いいや、そんなものは所詮まやかしだ。 何故なら、まだ須郷は果たせていない。憎くて憎くて堪らないあの男へ、まだ何も返せていない。 聖杯を手に入れれば、この程度の暮らしは願いの範疇で叶えられる。 滅茶苦茶にされた人生を取り戻したなら、その後はたっぷりお礼参りをしてやるのだ。 あの忌まわしいキリトに、文字通り地獄の苦痛と破滅を与える。 結城明日奈との仲を引き裂き、一族郎党、親しい者まで全てボロ雑巾のような有様にしてやる。 それから失意の底に沈んだ奴の前でアスナを自分のものとし、心を砕いた上で――それから殺す。 いずれ来るその時を思うと、須郷は笑みが止まらなかった。 あの小綺麗な顔を、どんな表情で彩ってくれるだろうか。 自分が倒したと早合点した男に全てを奪われれば、みっともなく涙を流して悶えもするだろう。 考えただけでも素晴らしい酒の肴になりそうだ。 元の世界へ戻ったなら、まずはとびきりのワインを手配することにしよう、そう須郷は心に決めた。 「失礼しますわ、マスター」 その時、蜃気楼のように虚空から現れる人影があった。 須郷のことを主と呼ぶ者。 それは言わずもがな、彼が聖杯戦争に臨むにあたって引き当てた自身のサーヴァントである。 左目を黒髪で隠した、須郷よりも一回りは年下であろう少女だった。 顔立ちは妖精のように可愛らしく、どこか年不相応な艶やかさすら帯びた雰囲気を醸している。 美しい。須郷は素直に、このサーヴァントをそう思って気に入っていた。 「マスターが厄介がっていたバーサーカーについてですが、無事に仕留め終わりました。 一応お耳に入れておいた方がいいかと思い、こうして報告に上がらせて貰った次第ですの」 「そうか。ご苦労だったね、アサシン。傷は負っているかい?」 「いいえ。アサシンらしく淑やかに立ち回っていれば、なんてことのない相手でしたわ」 くるくると古式銃を玩びながら告げる少女の口調は残虐だ。 相当な悪行を働いてきた須郷とて、彼女の所業には戦慄を覚える。 たかだか三百人をモルモットにしようとした自分とはワケが違う。 彼女は少なく見積もって万以上の命を奪っている、正真正銘の殺人鬼なのだから。 「その調子でこれからも頑張ってくれ。 けれど無理だけはしないように頼むよ。君は僕を勝利へ導く、大切なサーヴァントなんだからね」 「嬉しいことを言ってくれますわね。心配しなくても、そのように致しますわ」 苦笑するアサシンとその身を案ずる須郷の構図は、一見これ以上ない理想的な主従の形に見える。 だが須郷が彼女を心配するのは、あくまで自分ありきのことだ。 確かに彼は可憐なアサシンを気に入っていたが、それでもあくまで彼にとっての彼女は聖杯を勝ち取るための道具に過ぎない。その身の上など、どうでもいいの一言に尽きた。 無理をされて脱落となれば、願いが叶わないどころか命がない。 そういう事例に携わったことのある身だから尚更、そんな最期は御免だと感じた。 報告を終えたアサシンが再び霊体化して消えるのを見送り、順調だ、とほくそ笑む。 (しかし、やはり近い内に適当な同盟先を見繕っておく必要があるな。 アサシンはそう簡単にはやられないだろうが、それでも三騎士に比べれば見劣りする。 弾除け程度になってくれればそれでいいから、あまり選り好みをするつもりはないが……) ――霊体となって姿を消し、社長室の扉を超えて廊下に出る。 そこでアサシンのサーヴァント、時崎狂三もまた笑みを浮かべていた。 そして彼女は、自身のマスターを嘲る言葉を呟く。 「相変わらず哀れで、そして小さな殿方ですこと」 須郷の忠実な従者を装っていながら、その実アサシンは彼をそう評価していた。 どれだけ優秀な素振りを見せても、あれはどこまでも矮小で惨めな小物に過ぎない。 マスターとしては落第点もいいところだ。 戦う力があると豪語もしていたが、あの様子では子供騙しにもなるまい。 いざとなれば、鞍替えも視野に入れておく必要がありそうですわね。 須郷本人が耳にしたなら噴飯必至の暴言を吐きつつ、アサシンは開け放たれた窓から飛び立った。 彼にはああ言ったが、消耗がまったくないわけでは流石にない。 今の内に町へ繰り出し、<城>の内側で魂と寿命を補充しておくとしよう。 「聖杯はわたくしのものですわ。申し訳ないですけれど、譲るつもりはありませんの――」 聖杯。 全ての願いを叶える聖遺物。 その触れ込みが真実ならば、それで時崎狂三の目的は果たされる。 始原の精霊を殺すため。そして、精霊という存在自体をなかったことにするため。 時計眼の殺人鬼が、仮想の街を闊歩する。 【クラス】 アサシン 【真名】 時崎狂三@デート・ア・ライブ 【パラメーター】 筋力D 耐久D 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具B 【属性】 混沌・悪 【クラススキル】 気配遮断:C サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に適している。 完全に気配を断てば発見する事は難しい。 【保有スキル】 精霊:A 人間の世界とは異なる臨界に存在する生命体で、出現の際に空間震という大爆発を引き起こす。 ただしサーヴァントとして召喚された場合、空間震の発生は起こらない。 ――のだが、アサシンは自らの意志で自在に空間震を発生させることが可能である。 神性:E- 厳密には神の系譜に名を連ねる存在ではない。 だが、『天使』と呼ばれる力を秘めることが呼んだ風評によって植え付けられたスキル。ほぼ申し訳程度のもの。 時喰みの城:A 固有結界には程遠いが、彼女が魂喰いの際に用いる結界術。 自らの影を踏んでいる人間の時間(寿命)を奪い取る。 【宝具】 『刻々帝(ザフキエル)』 ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:1人 身の丈の倍はあろうかという巨大な時計の形をした、彼女の持つ『天使』。 長針と短針はそれぞれが古式の歩兵銃と短銃であり、これに〈刻々帝〉の能力を込めて弾として発射する。 効果は時計の数字によって違い、自らの時間を加速させ、超高速移動を可能とする『一の弾(アレフ)』、 時間の進み方を遅くする『二の弾(ベート)』、 時間を巻き戻して傷などを復元させる『四の弾(ダレット)』、 相手の時間を止める『七の弾(ザイン)』、 自身の過去の再現体を出現させる『八の弾(ヘット)』、 異なる時間軸にいる人間と意識を繋ぐことができる『九の弾(テット)』、 撃ち抜いた対象の過去の記憶を伝える『一〇の弾(ユッド)』、 時間遡行ができる『一二の弾(ユッド・ベート)』がある。 但し、聖杯戦争を破綻させる危険性があるとして、召喚の際に『九の弾』『一〇の弾』『十一の弾』『十二の弾』については使用不能とされている。 また、『八の弾』によって生み出された再現体は本体ほどの力は持たないものの、それぞれが自律した意思と霊装を持っている上、影の中に無制限にストックでき、それが尽きるまでいくらでも呼び出すことが可能。アサシンはこの再現体が存在する限り何度でも蘇る。ただし活動時間には限界があり、生み出す際に消費した『時間』内しか活動できない。 【weapon】 『神威霊装・三番(エロヒム)』 【人物背景】 顔の左半分を隠す長い黒髪と、育ちのよい落ち着いた口調が特徴。十六歳くらいの少女の姿をした『第三の精霊』。 分かっているだけでも1万人以上の人間を手にかけていることから、最悪の精霊と呼称される。 自らの影に人間を引きずり込んで喰らい尽くすため、喰われた者を含めると犠牲者の数は増えると思われる。 その目的は、時間を遡行する『一二の弾』を使って三十年前の過去へ行き、ユーラシア大空災を引き起こした始原の精霊を抹殺、今までの歴史を改変し、現在の世界に存在している全ての精霊を“無かったこと”にすることである。 【サーヴァントの願い】 聖杯を使い、始原の精霊を抹殺する 【マスター】 須郷伸之@ソードアート・オンライン 【マスターとしての願い】 自身の復権と、桐ヶ谷和人への復讐 【weapon】 なし 【能力・技能】 『アルヴヘイム・オンライン』の管理者アバター、『妖精王オベイロン』の姿に自在に変身できる。 しかし管理者権限は剥奪されているため、その状態でも戦闘能力は貧弱そのもの。 ステータスこそ高いが、本人の経験が伴っていない為どうにもならない。 【人物背景】 総合電子機器メーカー『レクト』社員にして同社のフルダイブ技術研究部門の主任研究員。 人のいい好青年を演じているが、本性は利己的な野心家で冷酷非道。 能力的には優秀であるが、その人格から来る詰めの甘さが目立つ。 VRMMO『アルヴヘイム・オンライン』を運営するレクト・プログレスに携わる裏で、親会社にも内密で一部の人間と共に人間の記憶・感情・意識をコントロールする研究を進めていて、そのための人体実験の被験体としてSAOプレイヤーに目をつけ、SAOサーバーのルーターに細工を施すことで解放されたプレイヤーからアスナを初めとした約三百人をALO内の研究施設に拉致。さらには意識が戻らない明日奈と結婚して『レクト』を手に入れ、研究成果と『レクト』を手土産にアメリカの企業に自身を売り込むことを画策していた。 しかし、ただの子供と侮っていたキリトによってアスナの監禁場所まで侵入され、管理者権限を活用して蹂躙するもヒースクリフによってキリトに管理者権限を奪われ、ペイン・アブソーバLv.0の状態で滅多切りにされ敗北、アスナを奪還される。 その後、明日奈に会いに病院に来た和人を待ち伏せしナイフで切りつけるも、返り討ちにされそのまま警察に逮捕された。 【方針】 地位を利用して情報を集めつつ、敵陣営を確実に蹴落としていく
https://w.atwiki.jp/teampf/pages/249.html
速攻魔法 「アサシン」と名のついたモンスターはこのターン戦闘によっては破壊されない。
https://w.atwiki.jp/quatropiliastro/pages/86.html
晴れ渡った夜。にも関わらず星が少ないのは、満月が煌々と空を照らしているからだ。 そんな月明かりの下、とある女子校の寮で眠る因幡月夜はふと目を覚ました。 生来の盲目の代わりに異常発達した聴覚と積み重ねた鍛錬が、彼女が眠る寮の中で起きる異常事態を悟らせたのだ。 ─────何かが居る 何か、少なくとも生物では無い何かが、寮の部屋を訪問して回っている。 ─────まだ此処に来るには時間が有りますね。 そそくさとベッドから出て着替え、亜鉛合金製の摸造刀を持って廊下へ出る。 待つことしばし、廊下の角を曲がって“ソレ”は来た。 盲目の月夜には見えなかったが、“ソレ”の姿を見ずに済んだのは幸いだった。 “ソレ”はマネキン人形だった。マネキン人形が夜の寮内を徘徊しているというのも異常だが、その目は異常などというものでは無かった。 赤い血の色をしたその目は、悪意そのものとでも言うべきものを湛えていた。 一目見てしまえば、長い間夢に怯えることになるであろうその怪物を、盲目の少女は見えないが故に─────ではなく異なる理由から怖れない。 「貴方が何者なのかは知りませんが、痛い目を見たくなければ降伏しなさい」 少女は盲目ではあるが、代わりに聴覚が異常なまでに発達している。数百m離れた人間の関節の駆動音すら聞き取れるほどだ。にも関わらず、目の前の相手からはなにもきこえなかった。 呼吸も脈動も、何もかも。骨の擦過音も筋肉の収縮音も。 それでも少女は怖れない。摸造刀を鞘に収めたまま佇んでいる。 人形が此処に来るまでに聞こえていた“移動する時の音”をその耳は精確に捉え、人形が一歩を踏み出そうとした刹那。閉じられていた月夜の瞼が開かれる、その下に有ったのは紅い瞳。 しかし、其れを人形は認識し得たのだろうか、月夜の瞼が刹那の間も置かず閉じると、人形の頭が砕け散ったのだった。 「一体何なのでしょうか?感触は人形のものでしたが」 呟いて屈み込み、触ってみる。冷たい感触は確かにマネキンのものだ。 手に取ってしげしげと考え込んでいると、不意に横に女が立っていた。 己の耳に全く捉えられずに出現した女に驚愕した月夜に、女が蹴りを入れる。 「がはっ!?」 廊下を転がる小さな身体を見て、女が忌々しげに呟く。 「こんな餓鬼に私の使い魔が壊されるとはね」 なんとか立ち上がった月夜にまっすぐ伸ばした手に魔力の輝きが宿る。 「まあ良いわ、あの人形よりも優秀な道具になりそう」 「ただの子供にしか見えんとは、大した英霊でもないな」 「何者だ!?」 真後ろから不意に聞こえた声に、女が驚愕して振り向き。 「その場に案山子の様に突っ立ったままとはな。阿呆が」 そのまま女の首は宙に舞った。 血を撒き散らし、二つの肉塊が廊下に転がり、すぐに消えた。 後に残されたのは、月夜と長身痩躯の狼の様な気配の男。 「貴方は…」 「フン…異常聴覚に示現流。斬った相手ばかりじゃ無いか。しかもこの場所は……生前の因果という奴か」 盲目の少女と狼の如き男。死者と生者の剣の魔物は此処に出会ったのだった。 【クラス】 アサシン 【真名】 斎藤一@るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚- 【ステータス】 筋力:C 耐久:C 敏捷: B 幸運:C 魔力:E 宝具:C 【属性】 秩序・中庸 【クラススキル】 気配遮断:B サーヴァントとしての気配を絶つ。 完全に気配を絶てば発見することは非常に難しい。 【保有スキル】 牙突 生前にアサシンが到達した剣の理合い。戦術の鬼才、土方歳三が考案した左片手平刺突(ひだりかたてひらづき)を磨き上げ一撃必殺の技へと昇華した剣技。 全局面に対応すべく、複数の型を持つ。 素手でも強力な打撃技として使える。 心眼(真):B 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理” 逆転の可能性が1%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。 勇猛:C 威圧・混乱・幻惑といった精神干渉を無効化する能力。 また、格闘ダメージを向上させる効果もある。 貧者の見識:B 相手の性格・属性を見抜く眼力。 言葉による弁明、欺瞞に非常に騙され難い。 陰謀渦巻く幕末の動乱を生き抜いた経験によるもの。 反骨の相:EX 犬はエサで飼える 人は金で飼える だが、壬生の狼を飼うことは 誰にもできん 己が正義にのみ殉じ、その為なら所属する勢力にも拘泥せず、己の信念以外のありとあらゆるものに縛られなかったアサシンの生涯。 カリスマや皇帝特権等、権力関係や魅了などといった精神系スキルを無効化する。 話術;D 相手を逆上させる話術に長ける。 【宝具】悪・即・斬 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:ー 最大補足:自分自身 アサシンが生涯貫き通した信念が宝具と化したもの。 私欲に溺れ、世の安寧を乱し、人びとに災厄をもたらす者と対峙した時、真名解放とともに、全ステータスを1ランク上げ、Aランク相当の戦闘続行スキルを得る。 実際に対象となるものが、宝具の発動条件を満たしていると判明しない限り発動不可能。 通常時はアサシンにAランク相当の信仰の加護(偽)を与えている 【weapon】 日本刀・無銘: 無銘の刀だが、結構な業物 【人物背景】 元新撰組三番隊隊長で、明治の世には警官となり、世の安寧を乱し、人々に災厄を齎す者を斬り続けた。 史実通りなら 退職後、東京高等師範学校(東京教育大学を経た、現在の筑波大学)の守衛、東京女子高等師範学校(現・お茶の水女子大学)の庶務掛兼会計掛を務める[ことになる。 【方針】 聖杯戦争の中で悪を行う者を斬る。聖杯戦争の主催者も悪として斬る。 【聖杯にかける願い】 無い 【マスター】 因幡月夜@武装少女マキャヴェリズム 【能力・技能】 聴覚: 広い女子寮の中の出来事を完全に把握出来る 薬丸示現流抜刀術: 「抜即斬」と言われる駿速の抜刀術 達人剣士の剣技見切れる主人公が2m位の距離から視認出来ない速度で、 地面に降りて抜刀して首筋に刃当てて納刀する。ということをやってのける。 踏み込みからして尋常な速度ではなく、移動し終わってから移動したのがようやく分かる速度 【weapon】 模造刀: 亜鉛合金製で重量はあるが強度が無い。 【ロール】 女子高生 【人物背景】 元々女子高だった学園が共学になった際に男子生徒を恐れた女子生徒のための風紀組織、愛知共生学園“天下五剣”の中で最強と言われる剣士。 銀髪紅眼の盲目の美少女。中等部だが飛び級しているので実年齢は小学生並み。 異常なまでの聴覚と、神速の踏み込みと抜刀術の才を持つが、盲目なのは、優れた剣の才能を世に誕生させる為に父親に当たる男が行った近親相姦の所為。 その為に生来病弱。 基本他人と関わろうとせず、五剣の会議にも殆ど出席しない。 「ガッカリです」が口癖。話出すとかなり長い。 【令呪の形・位置】 狼の形をしたものが右手の甲にある 【聖杯にかける願い】 帰りたい 【方針】 なるべく戦わないで楽して目的を叶えたい 【参戦時期】 本編開始直前