約 2,194,048 件
https://w.atwiki.jp/ucchy/pages/200.html
これは誰の絵かな・・・・? ちょ、うっちぃ☆が女装したらツンデレになるなんて、誰が決めた設定なんですかあぁぁぁ。・・・べっ、別にいい設定だなんて思ってないんだからねっっ!! -- うっちぃ☆ (2007-12-30 17 22 46) あははwごめんなさい、この絵私が描いたものですが ばぐてページに行けなかったので足跡残せませんでした -- うっちぃ☆さん、ファンです! (2007-12-31 13 40 06) この掲示板、ちょっと重いんだよね。ごめんなさい^^; 素敵な絵をありがとうございます~ -- うっちぃ☆ (2008-01-02 07 42 17) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ucchy/pages/148.html
兎:う・・・うっちいのブログ・面白すぎなんだからね! -- しゃらん (2006-10-08 18 45 47) ツンデレktkr!!ww -- うっちぃ☆ (2006-10-08 21 42 21) こんな感じの女の子に、Sっ気のある言葉を浴びせかけられてみたいものです……(ぉぃぉぃ -- うっちぃ☆ (2006-10-08 21 43 38) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/140905580/pages/201.html
トレーナーたちの秘密を集めておくページです 大体の出典はおれバカだから言うっちまうけどよぉ… part447【TSトレ】より。 + 目次 ナリタタイシン担当トレーナーヒミツ① トウカイテイオー担当トレーナー シンボリルドルフ担当トレーナーヒミツ① シンボリルドルフ担当トレーナー(獅子)ヒミツ① ヒシアケボノ担当トレーナー グラスワンダー担当トレーナー(独占力)ヒミツ① マチカネフクキタル担当トレーナーヒミツ① ナリタブライアン担当トレーナーヒミツ① エイシンフラッシュ担当トレーナーヒミツ① マルゼンスキー担当トレーナーヒミツ① ライスシャワー担当トレーナーヒミツ① サイレンススズカ担当トレーナーヒミツ① ヒミツ② エアグルーヴ担当トレーナーヒミツ① アグネスデジタル担当トレーナーヒミツ① オグリキャップ担当トレーナーヒミツ① カレンチャン担当トレーナーヒミツ① アグネスタキオン担当トレーナー メジロマックイーン担当トレーナー ゼンノロブロイ担当トレーナーヒミツ① マンハッタンカフェ担当トレーナー(ケツ)ヒミツ① マンハッタンカフェ担当トレーナー(タバコ) マンハッタンカフェ担当トレーナー(義足) ナイスネイチャ担当トレーナーヒミツ① テイエムオペラオー担当トレーナー セイウンスカイ担当トレーナーヒミツ① セイウンスカイ担当トレーナー(造花) メイショウドトウ担当トレーナー スーパークリーク担当トレーナー(小) スーパークリーク担当トレーナー(眼鏡) スペシャルウィーク担当トレーナー サクラバクシンオー担当トレーナー マーベラスサンデー担当トレーナーヒミツ① ゴールドシチー担当トレーナーヒミツ① ヒミツ② ダイタクヘリオス担当トレーナー ダイタクヘリオス担当サブトレーナー ミホノブルボン担当トレーナーヒミツ① ファインモーション担当トレーナーヒミツ① ウオッカ担当トレーナー(202)ヒミツ① ウオッカ担当トレーナー(親父)ヒミツ①(元人格) ヒミツ①(ギムレット) ウオッカ担当トレーナー(V)ヒミツ① フジキセキ担当トレーナーヒミツ① メジロドーベル担当トレーナー ゴールドシップ担当トレーナー ゴールドシップ担当サブトレーナー エアシャカール担当トレーナー キングヘイロー担当トレーナー タマモクロス担当トレーナーヒミツ① ヒミツ① ヒミツ① ダイワスカーレット担当トレーナー ビワハヤヒデ担当トレーナー キタサンブラック担当トレーナー サトノダイヤモンド担当トレーナー メジロライアン担当トレーナー ビコーペガサス担当トレーナー メジロアルダン担当トレーナーヒミツ① サクラチヨノオー担当トレーナー ヒシアマゾン担当トレーナーヒミツ① アドマイヤベガ担当トレーナーヒミツ① フジマサマーチ担当トレーナーヒミツ① スイープトウショウ担当トレーナー エルコンドルパサー担当トレーナー マチカネタンホイザ担当トレーナー シリウスシンボリ担当トレーナーヒミツ① ヒミツ② ヤエノムテキ担当トレーナー スマートファルコン担当トレーナー(過激) スマートファルコン担当トレーナー(蒼)ヒミツ① ウイニングチケット担当トレーナー トーセンジョーダン担当トレーナー ニシノフラワー担当トレーナーヒミツ① ツインターボ担当トレーナー(赤) ツインターボ担当トレーナー(アニキ) タイキシャトル担当トレーナーヒミツ① シーキングザパール担当トレーナー シンコウウインディ担当トレーナーヒミツ① ナカヤマフェスタ担当トレーナーヒミツ① カワカミプリンセス担当トレーナー イクノディクタス担当トレーナー シンボリクリスエス担当トレーナーヒミツ① ハルウララ担当トレーナーヒミツ① マヤノトップガン担当トレーナー 新人ちゃん 教官ちゃんヒミツ① その他 ナリタタイシン担当トレーナー ヒミツ① ナリタタイシン担当トレーナーのひみつ① 実は、全身からおひさまのにおいがする。 トウカイテイオー担当トレーナー シンボリルドルフ担当トレーナー ヒミツ① シンボリルドルフ担当トレーナーのヒミツ① 実は、乗っている車の見た目がかわいいが値段はかわいくない シンボリルドルフ担当トレーナー(獅子) ヒミツ① シンボリルドルフ担当トレーナー(獅子)のヒミツ① 護身術など武術全般に知悉している ヒシアケボノ担当トレーナー グラスワンダー担当トレーナー(独占力) ヒミツ① グラスワンダー担当トレーナー(独占力)の秘密① グラスワンダーにGPSを持たされている マチカネフクキタル担当トレーナー ヒミツ① マチカネフクキタル担当トレーナーのヒミツ① 実は、カッターで鉛筆を削るのが上手い。 ナリタブライアン担当トレーナー ヒミツ① ナリタブライアン担当トレーナーのヒミツ① 実は、結構な貯蓄家。 エイシンフラッシュ担当トレーナー ヒミツ① エイシンフラッシュ担当トレーナーのヒミツ⓵ 実は、相当な大食い マルゼンスキー担当トレーナー ヒミツ① マルトレのヒミツ① 実は、オバケが苦手。 ライスシャワー担当トレーナー ヒミツ① ライスシャワー担当トレーナーの秘密① 実は、音フェチ サイレンススズカ担当トレーナー ヒミツ① サイレンススズカ担当トレーナーのヒミツ① 実は虫の中で蜂だけが大の苦手 ヒミツ② サイレンススズカ担当トレーナーのヒミツ② 実は温泉好き エアグルーヴ担当トレーナー ヒミツ① エアグルーヴ担当トレーナーの秘密① 実は、歌とダンスが得意 アグネスデジタル担当トレーナー ヒミツ① アグネスデジタル担当トレーナーのヒミツ 実は、アンティーク趣味で古い時計やランプ等を集めてる オグリキャップ担当トレーナー ヒミツ① オグリキャップの担当トレーナーの秘密① 実は、幽霊の類が見える カレンチャン担当トレーナー ヒミツ① カレンチャン担当トレーナーの秘密① 実は、モテない。 アグネスタキオン担当トレーナー メジロマックイーン担当トレーナー ゼンノロブロイ担当トレーナー ヒミツ① ゼンノロブロイ担当トレーナーの秘密① 実は、ブラックコーヒーが飲めない マンハッタンカフェ担当トレーナー(ケツ) ヒミツ① マンハッタンカフェ担当トレーナー(ケツ)のヒミツ① 実は、ゲゲゲの鬼太郎が好き。水木しげるの妖怪に関する本が家に並んでる。 マンハッタンカフェ担当トレーナー(タバコ) マンハッタンカフェ担当トレーナー(義足) ナイスネイチャ担当トレーナー ヒミツ① ナイスネイチャ担当トレーナーのヒミツ① 実は、外食が大好き。 テイエムオペラオー担当トレーナー セイウンスカイ担当トレーナー ヒミツ① セイウンスカイ担当トレーナーのヒミツ① 曜日毎に着替え用ラップタオルの色が違う。 セイウンスカイ担当トレーナー(造花) メイショウドトウ担当トレーナー スーパークリーク担当トレーナー(小) スーパークリーク担当トレーナー(眼鏡) スペシャルウィーク担当トレーナー サクラバクシンオー担当トレーナー マーベラスサンデー担当トレーナー ヒミツ① マーベラスサンデー担当トレーナーのヒミツ① 実は、朝が苦手 ゴールドシチー担当トレーナー ヒミツ① シチーと同棲してから彼女が成人するまで1度も家飲みしていない。 ヒミツ② 何故か近所のラーメン屋に詳しい。 ダイタクヘリオス担当トレーナー ダイタクヘリオス担当サブトレーナー ミホノブルボン担当トレーナー ヒミツ① 実は、よく食べる。 ファインモーション担当トレーナー ヒミツ① ファイトレの秘密 車は4wdのオフロード対応車。日本製でないと渋い顔をする。(外車は本人曰く好きではないらしい。) ウオッカ担当トレーナー(202) ヒミツ① ウオッカ担当サブトレーナーの秘密① 実は、コーヒーをよく飲んでいる ウオッカ担当トレーナー(親父) ヒミツ①(元人格) ウオッカ担当トレーナー(ウオトレ(親父))のヒミツ① 実は、歌が大の得意(趣味が1人カラオケ) ヒミツ①(ギムレット) ウオッカ担当トレーナー(ギムレット))のヒミツ① 実は、トレーナー相手に辻併走を仕掛けようかと時々考えている ウオッカ担当トレーナー(V) ヒミツ① コーヒーをよく淹れるがめちゃくちゃ不味い フジキセキ担当トレーナー ヒミツ① フジキセキトレーナーの秘密① 実は電車があまり好きじゃない メジロドーベル担当トレーナー ドベトレのヒミツ① 実は、デリカシーがない。 ゴールドシップ担当トレーナー ゴールドシップ担当サブトレーナー エアシャカール担当トレーナー キングヘイロー担当トレーナー タマモクロス担当トレーナー ヒミツ① タマモクロス担当トレーナーの秘密① ノーブラ派 ヒミツ① タマモクロス担当トレーナーの秘密① 太くない ヒミツ① タマモクロス担当トレーナー(猫)のヒミツ① 実は怪異への対処ができる ダイワスカーレット担当トレーナー ビワハヤヒデ担当トレーナー キタサンブラック担当トレーナー サトノダイヤモンド担当トレーナー メジロライアン担当トレーナー ビコーペガサス担当トレーナー メジロアルダン担当トレーナー ヒミツ① メジロアルダン担当トレーナーの秘密① 実は酸っぱい食べ物が嫌い サクラチヨノオー担当トレーナー ヒシアマゾン担当トレーナー ヒミツ① ヒシアマゾン担当トレーナーのヒミツ① 実は、週1でトレーナー室で寝落ちしてる。ヒシアマゾンには1/3しかバレていない。 アドマイヤベガ担当トレーナー ヒミツ① アドマイヤベガ担当トレーナーの秘密① 実は、夏の大三角形以外の星座の位置と名前があやふや。 フジマサマーチ担当トレーナー ヒミツ① フジマサマーチ担当トレーナーの秘密① 実は、割り箸を割るのが上手。 スイープトウショウ担当トレーナー エルコンドルパサー担当トレーナー マチカネタンホイザ担当トレーナー シリウスシンボリ担当トレーナー ヒミツ① シリウスシンボリ担当トレーナーの秘密① 実は、手先が器用 ヒミツ② シリウスシンボリ担当トレーナーの秘密② 抱き枕がないと眠れない ヤエノムテキ担当トレーナー スマートファルコン担当トレーナー(過激) スマートファルコン担当トレーナー(蒼) ヒミツ① スマートファルコン担当トレーナー(蒼)のヒミツ① 実は、雑誌の懸賞がよく当たる。 ウイニングチケット担当トレーナー トーセンジョーダン担当トレーナー ニシノフラワー担当トレーナー ヒミツ① ニシノフラワー担当トレーナーの秘密① 植物の中で食虫植物だけが苦手 ツインターボ担当トレーナー(赤) ツインターボ担当トレーナー(アニキ) タイキシャトル担当トレーナー ヒミツ① タイキシャトル担当トレーナーのヒミツ① 実は、シャトレーゼのダブルシュークリームが子供の頃からの大好物。 シーキングザパール担当トレーナー シンコウウインディ担当トレーナー ヒミツ① シンコウウインディ担当トレーナーの秘密① ミント味のガムが食べれない。 ナカヤマフェスタ担当トレーナー ヒミツ① ナカヤマフェスタ担当トレーナーのヒミツ① 実は、菌類・寄生虫・微生物が好き カワカミプリンセス担当トレーナー イクノディクタス担当トレーナー シンボリクリスエス担当トレーナー ヒミツ① シンボリクリスエス担当トレーナーのヒミツ① お菓子をくれた人の顔を全員覚えている ハルウララ担当トレーナー ヒミツ① ハルウララ担当トレーナーのヒミツ① 実は、よくウララと一緒に昼寝してる。 マヤノトップガン担当トレーナー 新人ちゃん 教官ちゃん ヒミツ① 教官ちゃんのヒミツ① じつは、けっこう悲観的。 教官ちゃんのヒミツ② じつは、元陸上選手。『ヒトの足でウマ娘に近づく』ことを標榜していた変人。 教官ちゃんのヒミツ③ じつは、元地方トレーナー。 その他 言うっちまう民Aのひみつ① 実は10月後半以降に追加されたトレーナーの 名前と口調と顔がイマイチ一致しない wikiを見て「あーそうそうそうだった」となる そして違うトレーナー概念の記憶が飛ぶ 言うっちまうトレーナーのひみつ EX じつは、だいたい元男性
https://w.atwiki.jp/ucchy/pages/198.html
書いちゃいました(・ω・)うっちぃ☆さんです。。。似てませんねwなにせライオン書くの初めてでしたから;で・・では! -- rie97 (2007-12-22 20 33 56) かわいいですねっ うっちぃ☆が書くライオンより、絶対似てますよ~ -- うっちぃ☆ (2007-12-30 17 18 46) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/140905580/pages/292.html
タグ一覧 このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart771~775)です。 SSまとめ各ページ案内 SSまとめスレはこちら + part1~100 part1~10はこちら part11~20はこちら part21~30はこちら part31~40はこちら part41~45はこちら part46~50はこちら part51~55はこちら part56~60はこちら part61~65はこちら part66~70はこちら part71~75はこちら part76~80はこちら part81~85はこちら part86~90はこちら part91~95はこちら part96~100はこちら + part101~200 part101~105はこちら part106~110はこちら part111~115はこちら part116~120はこちら part121~125はこちら part126~130はこちら part131~135はこちら part136~140はこちら part141~145はこちら part146~150はこちら part151~155はこちら part156~160はこちら part161~165はこちら part166~170はこちら part171~175はこちら part176~180はこちら part181~185はこちら part186~190はこちら part191~195はこちら part196~200はこちら + part201~300 part201~205はこちら part206~210はこちら part211~215はこちら part216~220はこちら part221~225はこちら part226~230はこちら part231~235はこちら part236~240はこちら part240~245はこちら part246~250はこちら part251~255はこちら part256~260はこちら part261~265はこちら part266~270はこちら part271~275はこちら part276~280はこちら part281~285はこちら part286~290はこちら part291~295はこちら part296~300はこちら + part301~400 part301~305はこちら part306~310はこちら part311~315はこちら part316~320はこちら part321~325はこちら part326~330はこちら part331~335はこちら part336~340はこちら part341~345はこちら part346~350はこちら part351~355はこちら part356~360はこちら part361~365はこちら part366~370はこちら part371~375はこちら part376~380はこちら part381~385はこちら part386~390はこちら part391~395はこちら part396~400はこちら + part401~500 part401~405はこちら part406~410はこちら part411~415はこちら part416~420はこちら part421~425はこちら part426~430はこちら part431~435はこちら part436~440はこちら part441~445はこちら part446~450はこちら part451~455はこちら part456~460はこちら part461~465はこちら part466~470はこちら part471~475はこちら part476~480はこちら part481~485はこちら part486~490はこちら part491~495はこちら part496~500はこちら + part501~600 part501~505はこちら part506~510はこちら part511~515はこちら part516~520はこちら part521~525はこちら part526~530はこちら part531~535はこちら part536~540はこちら part541~545はこちら part546~550はこちら part551~555はこちら part556~560はこちら part561~565はこちら part566~570はこちら part571~575はこちら part576~580はこちら part581~585はこちら part586~590はこちら part591~595はこちら part596~600はこちら + part601~700 part601~605はこちら part606~610はこちら part611~615はこちら part616~620はこちら part621~625はこちら part626~630はこちら part631~635はこちら part636~640はこちら part641~645はこちら part646~650はこちら part651~655はこちら part656~660はこちら part661~665はこちら part666~670はこちら part671~675はこちら part676~680はこちら part681~685はこちら part686~690はこちら part691~695はこちら part696~700はこちら + part701~800 part701~705はこちら part706~710はこちら part711~715はこちら part716~720はこちら part721~725はこちら part726~730はこちら part731~735はこちら part736~740はこちら part741~745はこちら part746~750はこちら part751~755はこちら part756~760はこちら part761~765はこちら part766~770はこちら part771~775はこちら part776~780はこちら part781~785はこちら part786~790はこちら part791~795はこちら part796~800はこちら + part801~900 part801~805はこちら part806~810はこちら part811~815はこちら part816~820はこちら part821~825はこちら part826~830はこちら part831~835はこちら part836~840はこちら part841~845はこちら part846~850はこちら part851~855はこちら part856~860はこちら part861~865はこちら part866~870はこちら part871~875はこちら part876~880はこちら part881~885はこちら part886~890はこちら part891~895はこちら part896~900はこちら + part901~1000 part901~905はこちら part906~910はこちら part911~915はこちら part916~920はこちら part921~925はこちら part926~930はこちら part931~935はこちら part936~940はこちら part941~945はこちら part946~950はこちら part951~955はこちら part956~960はこちら part961~965はこちら part966~970はこちら part971~975はこちら part976~980はこちら part981~985はこちら part986~990はこちら part991~995はこちら part996~1000はこちら アダルトコンテンツは乗っけると最悪wiki削除なのでやばそうだなとおもったらリンクかスレ位置を置いておいてください(主にルドトレ) リンク例は編集画面にてコメントアウトしています。 目次 目次おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part771【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part772【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part773【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part774【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part775【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part771【TSトレ】 ≫37二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 07 19 01 『ウマ☆ドル』 「マベトレさんにロレトレさん。お二人共ウマドルになりませんか?」 「……ウマ、ドルですこと?」 「マーベラスな響きだけどー☆ あいにくデビューする予定はないんだよねー★」 「何もデビューまでしてくれとは言いません。少しライブに出ていただけないかと」 「それならいいかもねー☆ ウマ娘たちが輝けるマーベラスな舞台ー☆」 「わたしくは遠慮したいですわね……ああゆう衣装を着るのは少し抵抗がありますわ」 「いいえ、きっと似合うはずです。それにマベトレさんはその天真爛漫さと小悪魔の両方を兼ね備えた性格と超長距離を走れるだけのスタミナ。ロレトレさんは庇護欲を誘うような風貌や口調、そして何事にも挑戦できる向上心、これはウマドルとしてアドバンテージに働きます」 「ファルトレおにいちゃんけっこう私達のこと見ているんだねー☆」 「しかし……マベトレさんはともかく、わたくしは素人同然ですことよ。それにスケジュールもありますし」 「ボーカルレッスンは私が担当しますしダンスレッスンもデジトレさんに頼んであります。トレーニングの日程に影響が出ないようにスケジュール調整も行います。如何でしょうか?」 「そこまでしてくださるのに申し訳にくいのですが……、わたくしはやはり参加いたしますわ……ってええ!?」 「なーんだいやいや言っていたのにロレトレおねえちゃんも結局乗り気なんだー★クスクス。あ、私ももちろん参加するよー☆」 「ありがとうございます。では詳細は後程メールで送付します。よろしくお願いしますね」 「少しお待ちになさって!これは勝手に!って行ってしまわれましたわ……」 「どうすんの~★ ロレトレおねえちゃん~★★」 「仕方がありませんわね……これっきりですよ」 ――その後、歌ダンスは完璧に仕上げたが、アイドル衣装を見て引きつったロレトレの顔があったのであった。 以上ウマドル構文お借りしました。 次回発売するWINNING LIVE 07でマヤノマベサンローレルのソロ曲が出るらしいですよ楽しみですね 再掲アイドルイラストはこちら https //bbs.animanch.com/board/634574/?res=113 ≫41二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 08 46 05 『舞踊る君の姿は』 夕暮れ時のトレセンダンスレッスン場で、夕日に照らされ踊るウマ娘が一人、そしてそれに助言を与えるウマ娘も一人。 「もっと素直に拍を取りなさい! 曲の流れに身体を載せて、手足の指先まで集中するのです!」 「はいっス!」 栗毛に鉢巻がチャームポイントのバンブーメモリーが、金色月毛の不思議な仮面が特徴的なバンブーメモリー担当トレーナーの指導を受けて、ダンスの練習に励んでいる。 スピーカーから奏でられる旋律とバンブーの足先から刻まれる足音のビートが合わさって、レッスン上に一つのデュエットが奏でられる。 曲のサビに入ってさらに動きが激しくなる踊りに汗を流し、パフォーマンスのトレーニングはピークを迎える。ステップ、ステップ、姿勢を崩してブレイクダンスのような動き。脚が弧を描き、空を切る。再び姿勢を戻しては、リズムに乗ってステップ、ステップ。振りかざす腕とステップを打つ脚がバンブーの周りの大気を動かし、彼女がその音楽を纏うように舞い続ける。 そうして来るフィニッシュで、くるりとターンして最後の一音に指先を合わせて天を指す。 「……はい、お疲れさまでしたバンブーさん。最初よりもよく拍子に合わせて身体を動かせていましたね」 手を叩き、練習の区切りを伝えるバントレ。傍に置いてあったスポーツドリンクのボトルをバンブーに渡す。 「ありがとうございます!」 そのボトルを受け取ったバンブーはぺこりと綺麗な礼を返す。 「ですが、寂の中盤部分で少々重心を崩してしまっていましたね。体の平均をとりながら、腕と足の動きをもう少し意識させるとよいでしょう」 「はいっス!」 ほんの一瞬だけ姿勢が崩れたタイミングがあったことを指摘するバントレは、その言葉を言い終わった後に少しだけ考えるような姿勢を見せた。 「ふぅむ、昔取った杵柄と言う言葉もありますし、少し実演して見せましょう」 そう言うと、軽く手足をふるうと、先ほどバンブーが踊っていた部分の再演を行う。 ステップ、ステップ、音楽は無くともその動きには一切の迷いなく。バンブーのそれよりも長い手足が大きく空を切り、美しく弧を描いていく。 「……いやぁ、ほんと凄いっス……」 「お褒めに預かり光栄です。……魅せるだけでなく参考になったか、が一番重要ですけどね」 「なんとなくコツはつかめた気がするっス。次はきっちりこなせると思うっスよ!」 42二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 08 46 25 そう言って握りしめたこぶしをぐっと引き寄せ、次こそはとアピールするバンブー。それを見てバントレは柔らかく笑う。ああ、やはりこの子はとてもよく学んでくれる。 「さてもう一度……っと、おや?」 「あっ、邪魔しちゃったかな?ごめんね」 「お疲れ様です、バンブーさんにバントレさん」 現れたのはダートに輝くウマドル、スマートファルコンとそのトレーナー、スマートファルコン担当トレーナー。 「いえ、邪魔なんてことは無いっス! それより、合同トレーニングと行ってもいいっスか!」 「あの新曲だよね?良いよ、一緒にトレーニングしよー☆」 そう言って二人は鏡の前へと戻り、また曲を流し始めてからそれぞれのポジションにつきダンスのトレーニングを始めた。 「……しかしバントレさん、少し見させていただきましたが相変わらず素晴らしい腕前です」 座りながら二人のダンスを見続けるトレーナーたち。ふと、ファルトレがバントレの踊りの技術に言及する。以前ダンスについての会話を交わしたことがあるのだが、バントレの基礎には伝統的な日本の舞への知識と、実家でのトレーニングがあるということを知っていた。 「いえいえ、私のこれは所詮元あった知識と独学で築き上げただけの代物。真に知識を積み重ね、日々の研鑽を怠らず己の力と成していく彼女たちのそれには及びません。特に……貴方の担当、スマートファルコンさんのように」 その上で、バントレはストリートダンスへの知識と技術も得ている。一般的なアイドルのダンスとは少々趣は違えど、一時期ネット上でも話題になる程度にはその踊りは人々へと伝わる何かがあるようだ。 「そう卑下することはありません。見るものを圧倒し人々を魅了する……そんな魅力があなたの踊りには存在するのですよ、バントレさん」 そう言って、ファルトレはしばし考え込む。そして意を決するように、バントレのほうへと向き直った。 「バントレさん。貴方も、ウマドルになってみませんか?」 43二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 08 46 37 「……私がですか?」 鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして、バントレがファルトレへと声を返す。 「しかし、私がとぅいんくるしりぃずへ出るようなものでもないでしょう。皆さんのように確固たる走りへの実力を持ち合わせているわけでもありません」 「いえ、何もトゥインクルシリーズへデビューしてほしいというわけではございません。ライブへの出演をお願いしたいのです」 「……私も、あの舞台は好きです。皆あの場所では、互いの健闘を称え素晴らしい舞をもって同じ時間を共有する。勝ったものも負けたものも、皆同じ思いを持つ舞踏者となる……そんな素晴らしい場所です」 「ええ、あの場所は私も大好きです。思うに、バントレさんのダンス……仮面のミステリアスさ、舞に向けるその純粋なる思い、そして技術をその身に着けるための努力、周囲への気遣い。そんなあなたのスタンスはウマドルとしてアドバンテージとなるでしょう」 「……少々むず痒いですね、こうまで手放しに誉められた経験はそうありません」 仮面を少しかぶりなおすバントレ。 「ボーカルに関しては、私が担当できます。ダンスレッスンというよりも更なる技術向上のためのトレーニングに近くなるのですが、そちらもデジトレさんとトレーニングすることでより洗練されることでしょう」 「ふむ……」 「勿論スケジュール調整は貴方の都合がつくように行いますので、トレーニングへの支障は出させません。……如何でしょうか?」 一通りの説明を受け、少し考えこむバントレ。思い出と今の想いを基に思案を巡らせる。そして、バントレは結論を出した。 「……そうですね、私もあの光さす場所へ魅力を感じることは多々あります。以前路地の軽業師として少々活動していた時もありますし、大舞台で私の舞を披露したいと思ったことも一度や二度ではありません。……ですが」 そう言って、バントレは今まさにサビでパフォーマンスのピークを迎える二人のウマ娘のほうを向く。楽しそうに踊る、バンブーとファルコン。 「……まあ、今は魅せるよりも育てるほうが好きになった、といえばそうかもしれませんね」 そう、笑顔でファルトレに答える。それを聞き、ファルトレも少々残念そうに思いながらも笑顔を返した。 「そうですか。……いえ、それもまた決断の一つ。何かありましたら言ってくださいね、いつでもウマドルへの道は開いていますから」 44二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 08 47 32 曲も終わりを迎え、二人のウマ娘は互いのダンスへの意見を交わしあい、そんな姿を二人のトレーナーは静かに見守っている。そんな静寂と喧騒の中で、バントレが口を開き始めた。 「……ですが折角お誘いいただいたのに何もしない、というのも勿体ないお話でございます。聞けば秋の感謝祭ではまた『二の矢』で出し物をするそうではありませんか」 そう言って話を進めるバントレの顔は、仮面で隠れているとは思えぬほど心踊るような明るい表情となっていた。 「そうですね、またライブを行いたいと思っています」 「……以前、妖怪に扮して歌っていたと聞き及んでいますが……『天狗』の立ち位置は、余っていますでしょうか?」 それを聞いたファルトレは、少々呆気に取られながらもその意図をくみ取った。 「……成程。ではまた、後日その件について連絡いたしますね」 「ありがとうございます。……ファルトレさん」 「何でしょうか?」 バントレは少しだけ仮面を外してファルトレへと喋りかける。夕暮れの光に照らされた顔は、その艶やかな肌を橙色に染めていた。 「……ただ一日だけの特別な来訪者。それもまた、魅力的でしょう?」 「……ふふっ、それもそうですね」 「さて、二人の練習を一緒に見ていきましょう、ファルトレさん」 「ええ、是非良い練習にしていきましょう」 子供っぽく笑うバントレとファルトレ。今年の秋は忙しくも楽しいものになる、そんな未来を見据えながらもファルトレはまた更なるメンバーの勧誘を続ける決意を固めた。 ≫51二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 12 15 52 「…すっかりびしょ濡れね」 「こんな大雨の中でするのはちょっと無理がありましたね…」 ポタポタと大量の水滴をたらし、やっちゃったねーみたいな軽いノリで話しているのはキタサンとキタトレ。 二人の薄い服は濡れたことでべったりと張り付いており、二人のエッ…豊満な肉体をこれでもかと強調していた。 「でも、トレーナーさんまで手伝いに来なくても良かったのに。」 「あら、私がそれを見過ごす訳無いでしょう?それに、人手が多いほうがすぐに終わるわ」 豪雨の中で撤収し忘れていたという部活の器具を片付けていた人達を、キタサンとキタトレの二人で手伝っていた訳である。 すぐに終わったものの、雨具を特につけていなかった二人は当然濡れて大変目に悪い姿となっているのだ。 「とりあえず、シャワーを浴びましょう…」 「キタ、先に入るといいわよ。私は兎も角貴方が風邪を引いたら今後のトレーニングとかに差し支えるわ」 「トレーナーさんが先に入ってください!あたしはドリームリーグだし、トレーナーさんが動けなくなったら困るんです」 「「…」」 「…あの、一緒に入りませんか?」 「…分かったわ。着替えは…トレーナー室に置いてあるジャージでいいわね。」 ふと、遠くから聞こえる名前を呼ぶ声。振り向いた二人の視界には、駆け寄ってくるチームメイトの姿が見えた。 「タオル持ってきまし…た……」 近づいてきた所で足を止め、硬直する。夏仕様の薄い制服で濡れ透けかけてるキタサンの姿も大分ヤバいがそれ以上に隣が凄い。 白シャツは完全に透けて黒色の下着が、色白なキタトレの肌と相まってくっきりと現れ大変眼福…刺激の強い光景だった。 「あー…持って来てくれてありがとうね。先に戻っていていいわよ。」 キタトレはそういうと彼女を戻らせ、足早にトレーナー室へと戻ることにした。とはいえ、その姿を見た周りは何かが破壊された。 後に二人でシャワーを浴びてる際、キタトレは少し恥ずかしかったとキタサンに漏らしていたとか。 短文失礼しました 濡れ透けで一番破壊力あるキタトレで一つ、ついでにキタちゃんのも見れます。凄い眼福な風景ですな。 恥ずかしいと言ってますが、キタトレも頑張って表に出さないようにしてるだけで恥ずかしいものは恥ずかしいと思ってたり。 ≫75二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 21 14 06 「こんにちはパマトレさん、ウマドルになりませんか?」 「こんにちはーファルトレさん。ウマドルにー?私デビュー出来る程走れないよー?」 「大丈夫ですパマトレさん。ライブに出演していただけないかと。なんでも射的が得意とか」 「そうだねー。大体のものは取れるよー」 「その精密な動作と集中力はきっとライブに活かせると思います。やってみませんか?」 と聞いそういったパフォーマンスが出来るかなと。一緒にやりませんか」 「うん、いいよー。でもこんな声の調子でも歌える曲とかあるのかなー?」 「レッスンは私が担当しますし、歌える曲もきっと探してみせますよ。ダンスとかはやった事ありますか?」 「んーまだあんまり自信ないかもー。厳しいかなー?」 「いえ、デジトレさんがレッスンをしてくれるから大丈夫ですよ。日程も私が調整を行うので。如何でしょうか?」 「おっけー。やってみるよー」 「ありがとうございます。では詳細は後程メールで送付します。よろしくお願いしますね」 76二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 21 14 54 ……よく考えたら笑顔が出来ないのはまずいかな? ライブとか楽しそうだなぁ、とか逃げウマ娘担当の先輩達と仲良くなりたいなあ、なんて軽い気持ちで受けちゃったけど、すっかり忘れてた。 「どうしよっかー……」 普段は構わないのだけど、ライブだとそうもいかない。大勢の観客に受け入れてもらえるか少し怖い。迷惑かけてしまうかもしれないし。 どうしたものかなあ……と考えていると 「🚗」 ラジコンに乗るイクトレさんが見えた。そういえばあのフリップ……アレならいけるのでは……? 「すいませーんイクトレさーん」 『?』 「ちょっと作って欲しいものがあってー……」 「という訳で試作品を作ってもらったんだけどどうかなーファルトレさん?」 「したい表情を映し出してくれる電光ボード……ですか。どんな仕組みになってるんでしょうか」 「詳しい仕組みは私にはちょっと分からないかなー。仮面みたいになってるけどカメラがついてて前も見えるんだよー」 「なるほど……視界不良で転んだりしないなら有りです。練習頑張って行きましょう」 「おー」 今はまだボードだけど、いつかは堂々と顔を出せるようになりたいなあ。 その後、ウマ娘になる前は着たこともないようなフリフリの服にちょっとだけ恥ずかしくなったり、ライブ中にうっかりブルトレさんにぶつかってボードにトラブルが起こったりしたのはまた別の話。 おしまい ≫102二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 22 37 17 「おはようございます!タマトレさん。ウマドルになりませんか?」 「おはようファルトレ。聞き間違いかな?俺にキャピキャピした衣装着て歌って踊れと?」 「ええ。少しライブに出ていただけないかと」 「やっぱ誘う相手間違えてない?俺は飾り気無いしもっと可愛い奴の方がいいんじゃないか?猫とかネイトレあたりの」 「思うに、タマトレさんの体力と身長はウマドルとしてアドバンテージに働きます。あと綺麗な顔してますし」 「そんな褒めてもお菓子しか出てこないぞ。アルフォートでいいか?」 「ありがとうございます。で?どうです?ウマドルやってみません?」 「うーん……タマのトレーニングとか個人的な用事も有るからな。それに歌も踊りも殆どやったことないし」 「ボーカルレッスンは私が担当しますしダンスレッスンもデジトレさんに頼んであります。トレーニングの日程に影響が出ないようにスケジュール調整も行います。如何でしょうか?」 「………いや、すまんが俺は遠慮しておく。今はタマの事に専念したい。それにそういう格好はやっぱり抵抗がな……」 「そうですか。残念ですがわかりました。また何か機会があったら懲りずに誘いますから」 「何度誘われても絶対に着ないからな!絶対だぞ!呼ぶなら裏方で頼むよ本当」 この辺↓にアイドル衣装の絵 ≫120二次元好きの匿名さん22/06/06(月) 23 31 23 ザバァ… 「いいお湯だよね…」 「はい、そうですねトレーナーさん♪」 仲良く湯船に浸かり…というか、抱きかかえるようにサトトレを膝上に乗せながらお湯に浸かっているダイヤ。 今この場にいるのはダイヤとサトトレだけという大変(サトトレの諸々が)危険な状態だが、まだ特に何もなかった。 「雨天の中だと勝負服も汚れて大変だよね。条件次第じゃ泥も跳ねてくるし…」 「トレーナーさんのは真っ白ですからね…」 ダイヤの高貴な勝負服もそうだが、特に基本白一色のサトトレの勝負服は雨天時凄く汚れて目立つのだ。 身長低い分跳ねた泥が顔に当たりやすかったり、発熱で発生する水蒸気が更に視界を悪化させたりと大変なサトトレ。 (う〜ん、雨天といえば不良馬場の秋天で見せたキタちゃんの最内強襲を思い出すなぁ…僕もああいうのは出来るようにすべきかな…) あれは間違いなく凄いレースだろう。追い込みのサトトレにはコース取り等学ぶべき点は多いと思っていた。とはいえサトトレの一番の得意戦術…というか好きなやり方は大外一気だが。バ群抜け出しはパワーがいるし、前が壁かつ顔に土が飛んできたりなので大変なのだ。 「…トレーナーさん、何か考えてますね?」 「うん?ああ…ダイヤのライバルのキタちゃんが見せた大雨の秋天を思い出してたんだ。参考に出来ないかなって」 「ふぅ〜ん…」 「ダイヤ…?わふっ」 地味に抱きしめてくる力が強くなる。浮いていたダイヤのπの間に頭を入れられると身動きが取れなくなった。 「ま、待ってダイヤ、どこ触って…ひゅっ!?」 「トレーナーさんの肌はぷにぷにでいいですね〜」 お腹と太腿のあたりに回した手で、サトトレのぷにぷにの肌を触る。わさわさと触られたサトトレがかわいい反応を見せ、ダイヤはヒートアップしてトレ吸いを行う。それも髪ではなくうなじにきっちりと顔を当てて、キスしたり舐めるのだからまあ大変。 「きゅ…」 「可愛いですね…」 蕩けたサトトレを優しく触りながら、ダイヤはにっこりと笑うのだった。 短文失礼しました サトトレとダイヤのお風呂、話してる内容はレース絡み、サトトレはテクニカルな事も出来るけどレースだと大外一気が一番楽だと思っています(あまりやらないだろうけど)。そしてダイヤちゃんと二人きりにすれば大抵こうなる。ダイヤ サトトレだから仕方ないね。 ≫145☆6月のタイキトレ22/06/07(火) 13 52 25 ボサボサって言うとなんかパサパサ感あるよね。でも失礼な。自分のは跳ねっ毛が多いんであって毛量の割に手入れ自体はしっかり……うん、そこそこしてるんよ。まあ丁寧さの欠如は否めない。今のネイトレちゃんほどサラサラツヤツヤしとらんのは確か。くそぅ、ウマ娘になる前は湿気ボンバーだったくせに。 ……あ、ども。タイキトレです。 「ふぅ……」 そんな跳ねまくりのブロンドに身を寄せる一匹のウマ娘、アドマイヤベガちゃん。視界の外にいる関係でどういう顔してるのかも分からん。あの、なにか御用? 「……少しだけ寒かったから」 ……うわぁ〜〜〜! 『なに。悪い?』と『勝手なことしてごめんなさい』のちょうど狭間で揺れてる声色〜〜! ツンツンしながらも寄せられる信頼がなんだかくすぐったい〜〜!! 「ミートゥー。分かるわ……暑いのか寒いのかハッキリしない6月ってよくないと思う」 「……おーいベガトレさんや。なにあんたも参加してんの」 「なにってそりゃ、湿気でモッフモフな同期とのちょうどいい距離感を模索中……」 (わたしも! わたしにもモッフモフを!) 「トレーナーさん……楽しそうデース……」 なんかどんどん増えてくる。あれよあれよと担当の子までやってきた。……そういやタイキはあんまし自分の髪に執着してない。まあ同じ髪質だし、エネルギー有り余ってるから寒いとかなさそうだしね、後ろからではなく正面からガバァッ!てくるタイプ。ちなみに今日だけでもう4回ガバァッ!されてる。 「……そんなタイキのパワフルハグを求めてるっぽいよ、そこのアヤベちゃんが」 「な!? そんな私は……!」 「オゥ! 本当デスか!? ワタシの元気、いくらでも分けてあげマァーース!!」 「いや、待っ」 ガバァッ! キャーー!! 「平和な喧騒だねぇ……そう思わないタイキトレ?」 「いいからどきなよ」 「よいではないかーよいではないかー」 「……まあいっか」 「いいんかーい」 平和だしいいんだよ。きっと、たぶん、おそらく、めいびー。 (終) ≫153二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 14 10 17 ──高度数千メートル上空、冷たい風が吹き本来人には余り縁のない場所。そんなところを飛ぶ飛行機が一つ。 「どうしたマヤトレ、腰がひけてるぞ。マヤノにいい姿を見せるんだろ、お前なら出来る。」 「寧ろなんで平気なんだよファイトレ(女)…」 「マヤトレって怖がりだったりする?」 「違うぞボノトレ!」 側面の扉を開けた飛行機から、スカイダイビングをしようとしているのはファイトレ(女)、マヤトレ、ボノトレの3人。 マヤノからのお願いで、空を飛ぶトレーナーの姿をみたいということでマヤトレは今空を飛ぼうとしていたのだった。 「…さて、無駄話はここまでだ。もうすぐポイントだから飛び降りる準備をしておけ」 「もう用意出来てるよ」 「ああ、俺も覚悟は出来てる」 「ふっ…よし、いけ!」 まずボノトレが真っ先に飛び出し、続いてファイトレ(女)が落下していく。最後に扉の縁に立ったマヤトレに襲いかかる強風と下のはっきり分かる程の遠い地面。恐怖で足が竦みそうになるものの、マヤノのお願いを思い出して飛び降りた。重力に引かれて落ちていく。 「姿勢を安定させろマヤトレ。ボノトレみたいな姿勢だ…そう、それでいい。後は…もう少ししたらパラシュートを開け」 「ファイトレ(女)は…ってなんだそれ?!」 ただ落下する二人に対し、ファイトレは何故か飛行してたり急降下して引き起こしたりと明らかに自由度が違う。 「ウィングパックとジェットエンジンの合わせ技だ。マヤノからの頼みで空中撮影もしてほしいらしいからな。」 「人間サイズの飛行機ってか…っとパラシュート…これだな」 一周回って落ち着いたマヤトレはすっと紐をひき、体が急減速で引っ張られる感覚とともに音が落ち着いた。 地面に降り立つと飛びついてきたマヤノとハグ…ではなくハイタッチ。頬を膨らませたマヤノの上から後ろへと響く轟音。 「マヤノちゃん、頼まれていたものだ。このカメラの中に入ってる写真を別のに移すか現像してから返してくれ」 「アイ、コピー!ありがとねファイトレ(女)さん!…マヤも空を自由に飛んでみたいな」 「はは、マヤノちゃんが(今の)私と同じくらいになる頃には飛べるようになってるだろうな」 「マヤ、待ち切れないよ!」 …浮きながら手渡しとは中々器用だと思いつつ、目を輝かせるマヤノの姿に思わず笑みが溢れたマヤトレだった。 154二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 14 10 38 ──後日、マヤパパの元にマヤノとマヤトレの仲良さそうな空撮写真が何枚か届いたそうな。 短文失礼しました 空を飛ぶ()3人。ちなみに空に飛べるジェットパックはもう存在するので、近い将来私達も空を自由に飛べそうですね。 マヤパパへと届くとっても仲良しかつ何もやましくない写真、これにはマヤパパもにっこり。(撮影者ファイ女) ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part772【TSトレ】 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part773【TSトレ】 ≫54二次元好きの匿名さん22/06/07(火) 23 56 38 「あら〜、いい筋肉ですねー」 「そちらも中々悪くないだろう。リャイトレならいいマッスルだと言うんじゃないか?」 「…所で、僕はダンベル代わりなのか審判役でもすべきなのかな」 互いに褒め合うファイトレ(女)とグラトレ(独)。そしてたまたま…グラトレにまた抱かれていたサトトレは見る形に。 さて、そんな二人だが服装は大変薄く(特に上半身)サラシとスポブラだけという大変眼福な姿をしていた。 「ふむ…柔道でいいのか?」 「はい、ファイトレさんはCQCにも長けていると聞きますので〜、少し、お手合わせ願えないかと。」 「…いいだろう、だがやる以上は本気でやらせてもらおう。サトトレ、ルールは…」 「ん、じゃあ僕が審判するね。ルールはウマホもあるしそこそこ覚えてるから大丈夫。」 向かい合う両者。そこそこ筋肉がはっきりとしており、でありながら細さと柔らかさを両立したファイトレ(女)と分かりやすく見える訳ではないがしっかりとしたものを持つグラトレ(独)。どちらも無駄のない付き方。 「では…始め」 ──決着は一瞬でついた。睨み合いではなく敢えて速攻を仕掛けたグラトレと早仕掛けを予測したファイトレ。掴みかかってきた彼を逆に掴みながら投げた彼女は綺麗に転がすと、サトトレの若干慌てた一本とともに息をはいた。すぐさま立ち上がり互いに礼をする。 「ふむ…見事だ。速攻や狙い所も中々上手い。けれど、私とて伊達に人の体でウマ娘SP達を相手していたわけではないのでな」 「経験差、ですか…私の完敗です。しかし、これは一本取るまで引き下がれませんね〜」 …互いに人の身でウマ娘に対抗しようとしたが故の技巧派二人。つまりやることは自然と似通ってくる…となれば、後は経験というか技量の差が出た形だった。まあ何年と本職のウマ娘相手し続けているとなれば強くなるといえばそれはそうなのだが。 「…ああそれと、このまま終わるならそこのサトトレは私が連れ帰って堪能するとしよう。」 「…尚更引けません。サトトレさんを堪能出来ないのは大変困りますので」 燃料を注ぎやる気を上げさせるファイトレ。巻き込まれたサトトレは視線を逸らし、グラトレはやる気が上がった。 ──その後、床…というかマットに叩きつけられる鈍い音が何度も響いていた。その音がやんだころ、闘争心の見える目で握手してる姿や、3人でのんびり薄着でくつろぐ姿が見られたとかなんとか。 ≫145二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 18 53 24 「そういえば、先生が中央のライセンス試験をお受けになられた時は、どのような試験内容だったのですかっ?」 「ん。あー……今とそう変わらんのう。じゃが、儂がいっちょ前になった後で出来たから、皆よりは楽をさせてもらったと思うんじゃが……」 「そうなんですねっ! じゃあ……」 「一浪したわ」 「えっ」 「基礎教養や体育学に計算、指導能力は花丸だったんじゃがの。外国語がのう、フランス語が出ると思わなくてのう……」 「そ、それじゃお仕事は……っ?」 「次の試験まで休業じゃよ。いやー、あれはマジぴえんじゃったわい。トレーナーとして仕事できんから、家内に頭の上がらぬ内職暮らしじゃったのう……」 「ヒエッ……」 「ホッホッホッ。同期には未だ擦られるネタじゃわい……(遠い目)」 うまぴょいうまぴょい ≫161二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 19 51 15 『異聞-メスガキ吸血鬼』 人里から離れた森の奥。今は亡きとある王国のとある王族の住んでいたとされるとある古城。とある冒険者パーティーは最近その古城に巣食ったらしいとある魔物の調査のためにこの地へとやってきた。 魔物が活発してる地域とは程遠い辺境の地、近隣への明確な被害報告はなしと楽な依頼だと思われていたのだが……。 「はぁ……はぁ……なぜこんなことに……」 日が落ちた古城を蝋燭の明かりを頼りに冒険者は逃げ惑う。一緒にいたはずのパーティーメンバーもバラバラに散らばりもはや行方は知らない。もっと事前準備をするべきであったと先立たぬ後悔を持ちながらとある冒険者は必死に逃げる。 ――こうなるきっかけは少し前に戻る。 162二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 19 51 33 夕暮れが差し込む古城、魔物が巣食うどころか人っ子一人いなさそうな肩透かしを食らい冒険者パーティーはすっかり緊張が解け呑気に雑談をしながら遠足気分で探索していたのであった。 「しかし、こんな辺鄙な古城探査の依頼なんて誰がしたんでしょうねー」 「さあねどっかの貴族が働いてるアピールでもするためじゃないまあボクらには関係だけど」 「誰もいない古城を探索するだけでこんなに報奨金をもらえるんだから楽なもんだ。ちゃちゃっと終わらせて帰っちまおう」 「そうだなっと。あと探索するべき場所は……この玉座の間で最後っぽいな」 「もしかしたら古き秘宝とか王族のお宝があったりして」 「その場合はどうします?依頼者のものですか?」 「今回の依頼にその規定はなさそうだな」 「ということは俺たちのものか!」 そんな冒険者なのか盗賊なのかわからない曖昧な会話を繰り広げる彼らが玉座へと繋がる扉を開けると、そこは今まで探索した場所とは打って変わり、キレイに清掃が整いあちこちにおしゃれな装飾が施されたまるで深窓の令嬢が住んでいるのかと思わされる部屋があった。 冒険者たちは別世界へといざなわれるようにその玉座の間へと入っていく。そしてあたりを見回すと目の前に一人の少女が目をこすりながら立っていることに気づく。 「だーれ?おきゃくさんー?」 少女がそう言うと冒険者たちは顔を見つめ合って驚く。 「子供がいますよ」 「こんな夕暮れに迷子か?」 「なら迷子の依頼も受けれて一石二鳥だな」 そんな会話をし冒険者の一人は少女を刺激しないようにゆっくりと近づき、他の冒険者は他に誰かがいないか周辺を探る。 「ほら、お嬢さんお兄さんたちは君のお母さんたちから頼まれたんだ。一緒にお家に帰ろうな」 「そうなのー?」 「だから、ほらこっちへおいで」 「わかったー★じゃあいただきまーす★」 ――そう言い少女は冒険者の一人に飛びついたのだった。 163二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 19 51 55 周りを探索していた冒険者たちは少女の他にだれもいないことを確認し、入り口に戻ってくるとあの少女についての疑問点を問う。 「こっちは他に誰もいなそうだよー」 「こっちもだー迷子の少女以外誰もいやしない」 「そういえば迷子なんておかしくない近隣の街までかなり離れてるし、この周辺にも目立った村はなかったよ」 「ならここの魔物に攫われたとかか?または家出とか」 「魔物に攫われたならもっと外傷があってもいいし、家出なら拒絶するんじゃねえの俺ならそうする」 「それはそうといつまで抱きつかれてるんだ。もう何もなさそうだし帰ろうぜ」 そう言い少女と一緒にいる仲間の方を見ると驚くべき光景があった。ただ単に抱きついていただけと思っていた少女は冒険者の首筋に牙を立て血を貪り吸っていたのだった。 かつての仲間はみるみるうちに干からびていき、最後にはミイラのような姿になっていってその場にバタリと倒れていった。 「あー、おいしかったー★ でも、まだ足りないなー★」 「「「きゅ……吸血鬼……」」」 「あれー?今頃気付いたのー?もしかしておにいちゃんたち私が食べる前からスッカラカン?クスクス」 「う、うわぁー」 ――仲間が一瞬のうちに吸血鬼に殺された。その恐怖に陥った魔道士が杖を置き去りにして我先へと逃げ出していく。 「挑まないですーぐ逃げ出しちゃうなんてーだっさー★じゃあ10かぞえるから必死に逃げてねー★」 どうする逃げ出すべきか、それとも何か対策はあるか……。 「いーち、にーい、さーん~」 考えてるうちにもカウントが進んでいく……。するとガキンと突然金属が交わる音が鳴った。 164二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 19 52 11 「~~の敵討ちだ!」 仲間の一人が目をつぶりながら悠長にカウントする吸血鬼に不意打ちの一撃を入れた音であった。だが吸血鬼は袖から出した何かでガードした様子だった。体重差で後方へ吹き飛んだ吸血鬼に間髪入れず二撃三撃目を入れようする仲間だが吸血鬼はひらひらと踊るように、そしてギリギリ当たらないように躱し続ける。 「不意打ちを入れないといけないなんてプライドとかないのー★ざっこー★クスクス」 「あいにく持ち合わせてないんでな」 「ふーん★ じゃあこれでおしまいだねー★」 そう言うと吸血鬼は血で作られた鎌のようなものを手に取り一閃する。鎌の軌跡には今の夜空のような星空が映った。そうした跡には仲間の姿はどこにもなかった。 「最後に残った臆病なおにいちゃんは戦うー?それともいっしょに鬼ごっこ?どっちー★」 ――そして冒頭へ戻る。 もうすこし……あとすこし……玄関ホールを抜ければ脱出できる。冒険者は半ば崩れた階段を駆け下り壁の隙間をくぐり抜け、そして玄関ホールへとたどり着いた。 天井が抜け落ちたホールには雲に隠れた薄暗い明かりが漏れ、そして一人の手を振る影があった。冒険者は安堵のため息を漏らし手を振り返す。仲間に生きて出会えた生きて帰れる。 ――しかしその表情は、雲が晴れていき赤い月光がホールにゆっくりと差し込むと同時に歓喜から絶望へと変わっていった。 「あなたで最後だよー★もうおしまいだねー★クスクス」 「うおおおおおおおおお」 冒険者はフラフラになった体にムチをうち最後の抵抗を試みるが、手もすら使われず蹴りだけの格闘勝負に負け床に転がされる。 「このクソガキがっ」 「そのクソガキにいどんで負けたざこなおにいちゃん★大丈夫ご飯は残さない主義なのー★ぜーんぶ食べてあげる★」 「………………」 「ざぁーこ★」 ――それがとある冒険者が聞いた最後の言葉であった。 ≫171二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 20 24 23 「すいません、わざわざ泊めてもらって」 「ええ、別にいいわよ。それよりここらへんは足場が崩れやすいから気をつけて頂戴。」 ざくざくと斜面を登る二人の人影。…ファイトレ(男)とキタトレは日も登らぬ内から小さな山を登っていた。 たまたま通りがかりで泊めてもらったファイトレズ、その家の家主にして下の街でも有名なキタトレにこの辺の話を聞けた。 「ここらへんは随分安全ですよね。危険なモンスターは殆どいなくて、人と共存しているのも見掛けますし」 「そうね、そういうのが寄り付かないのは私が原因なのでしょうけど。」 「町で有名なのって、危険なモンスターは貴方が狩ってたりするからなのか?町でも敬意を払われてるように見えるし」 「まあ、そういうことではあるわね。」 やがて開けた山頂へと辿り着く。今にも朝日が登ろうとしていて、キタトレは目を細めながら東の空を見る。 「ここ、とても良い景色が見れるのよ。早朝に場所も伝えず付き合わせて悪かったわね。」 「いいえ、この光景で十分ですよ。それより…」 …キタトレの服装、緩いパンツスタイルに薄い羽織りという中々な代物だがこれで街の外どころか遠くまで出るという。 (…いくら達人でも武器も防具もなし、というのは考えにくいし、ここまでモンスターが寄り付かないとなると…) 「…」 「あら、私がどういうのか気になるのかしら。…まあ貴方なら構わないわ、正体を明かしてあげるわね。」 指を弾く音とともに現れる真っ黒な尻尾と角と翼。鋭い眼光と尻尾に見える黑鱗は伝説の武具でもなければ通さなそうなほど。 「龍人…?!」 「…いいえ、私は正真正銘龍よ。人の姿をしてるのは営みに紛れるのが楽で、さっきのは魔術で見えなくしてただけね。」 172二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 20 24 36 ────黒龍。厄災の化身とも呼ばれ、一夜にして国を滅ぼしたとも言われる巨大で黒色の龍が目前の優しき彼女だというのだ。 先程までのキタトレと伝承に伝わる黒龍との頭がおかしくなりそうな差に?マークを浮かべながらファイトレ(男)は聞いた。 「アレは売られた喧嘩を買っただけよ?総力を上げて倒しにくるから私もきっちり国ごと滅ぼさきゃいけなかったのよね。」 「まあ悪評が広がった理由はそれなのだろうけど、そのせいか時折私を倒しにくる勇者も多いのよ。」 ボコボコにしてから手当てして丁重にお帰り願ってるとか聞き、ファイトレ(男)は心まで折れてそうだと挑んだ人達を思った。 「それと、この街は私を慕った人達が作り上げたもので、私はいつの間にか祀られるようになってたのよね。不思議な話だわ。」 「だから街の人が敬意を払ってたのか…そしてここにモンスターが寄り付かないのも、黒龍がいるのなら納得だ。」 誰も黒龍の事実上の住処という見え透いた地雷は踏みたくないのだ。仮に何かすればチリ一つ残さず消される可能性が高い。 …街でもキタトレに気安く対応したり相方のファイトレ(女)は結構語気が強かったはずだが、大丈夫だったのかと彼は今更思った。 「…話を聞く限り中々大変そうだけど、貴方は人というものをどう思ってるのか聞かせてほしい。」 「そうね…確かに色々良い面も悪い面もあるけど、それが人間だと断言出来るし私は人を庇護するつもりよ。」 「そして、これこそが俗にいう『愛』じゃないかしら。私みたいな長い刻を生きる人外が言ってもなんだけれどね。」 「…最後に一つ、貴方の相方のこと、よく見てあげなさい。悪意だけじゃなく善意からでも『怪物』は生まれるのよ。」 途中まで優しげな瞳で、しかし最後だけは惜しむように呟いたキタトレの顔が、ファイトレ(男)の脳裏に焼き付いていた。 「さあ、そろそろ戻りましょうか。貴方の相方も腹を空かせて待ってる頃合いじゃないかしら」 「…はい、そうしましょうか。」 二人揃って下りていく中で、そっと肩に回された手を温かく感じたファイトレ(男)だった。 短文?失礼しました 二人でモン娘ネタ、キタトレは王道の黑龍(人)ですね。人の姿を取る龍や獣は古今東西いくつもありますし。 黒龍ということで、なんとなく一狩り行こうぜしてる作品のアイツ要素もプラス。長く生きる人達の感性はまた独特そう。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part774【TSトレ】 ≫49二次元好きの匿名さん22/06/08(水) 23 40 11 「入れ替わり……」 「なんというか、トレセン学園って本当になんでもありなんだね……フジは大丈夫?」 「うん、何も問題ないよ、違和感がほんの少しあるくらい、かな?」 「まあ、今日はお互いおとなしくしてれば……」 「あ、そうだ!」 「……フジ?」 「そういえばあの時これだけは無理、って着てもらえなかった服も、今なら出来るや……」 「フジ!?待って!待って!まさかアレじゃないよね!!」 「私の部屋からトレーナーサイズの私の勝負服もってこよう!」 「ストォッププリィィイイイイイズ!!!!」 ※なお、この後着た姿を撮られてフジキセキはフジトレは2時間ほどすねられることになる ≫105二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 17 07 02 「イクトレさん……これ、直りますかね……?」 「……」 そう差し出されたのは、見事にブルースクリーンエラーを表示するノートパソコンであった。 IT関係者なら思わず目眩がする光景だが、ここはスポーツマンの巣窟で、イクトレは数少ない技師である。 然るに、こうしたIT関係の持ち込みも最近増えてきているのだ。目の前の新人トレーナーもそれを知ってのことだろう。 こうした依頼にイクトレも慣れたもので、目を細めてエラーコードを眺め始める。 『🔋?』 「え、あ、はい。充電がなくなっちゃってからこの調子で……」 『◯』 いくつかの質問を交えて、イクトレは再起動をかける。 すると、OSが正常に復旧され、普段と同じような稼働状態へと戻っていった。 なんのことはない。バッテリーがなくなったので、セーフモードで復旧するか問いかけていただけなのだ。 これだけで感謝されても技師としてはやりがいがないので、一時保存されたデータをサルベージし、完全に“直した”状態でイクトレは返却する。 『直ったよ』 「あああ、ありがとうございます! 報告書間に合いそうです……!」 『◎』 お礼と言ってはなんですが、と渡された生菓子をミニ冷蔵庫(これでないと手が届かないのだ)に収めながら、イクトレは「修理待ち」とラベルの書かれたPCを運び出す。 今日までに修理しなければならないものが、あと10台はあった。 「わたち、ていてちゅしょくにんなんらけろにゃ……」 ……単なる整備不良からウィルス感染、更にはどういうわけか真っ二つに割れたそれらを見て、イクトレは溜息をつく。 今度オペトレに修理業者と保険屋を寄越させよう。そう考えながら、イクトレは修理用の道具を手に取った。 うまぴょいうまぴょい ≫112二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 18 23 30 【イクノディクタス担当トレーナーの修理日誌】 パンクした自転車 依頼者:ナリタタイシン担当トレーナー 修理時間:1時間 コメント:変化前から乗っていたせいか、かなり無茶な乗り方をしていた 念のため現在の体型に合わせた調整を実行 ボタンのヘタったストップウォッチ 依頼者:ナリタブライアン担当トレーナー 修理時間:10分 コメント:使い続けてバネがへたり、釦が正常に押下できなくなっていた。部品在庫があったので簡単に修理できた チームを組むトレーナーの備品消費率は多いので、備品業者を紹介する ペン先の曲がった万年筆 依頼者:シンボリルドルフ担当トレーナー 修理時間:3時間 コメント:誤って落下させてしまいペン先が曲がったとのこと。ペン先の在庫がないので打ち直して提供 打っている間、皇帝陛下の惚気を散々聞かされたが途中で黒髪の方が迎えにきた。 明らかに黒髪の方が憔悴していた為、とりあえず作業時間を伸ばし、両者休ませることで対応 ウィルス感染したノートパソコン 依頼者:トウカイテイオー担当トレーナー 修理時間:1日(待機時間含む) コメント:スパムメールによる感染。他のPCに伝染していないか確認の為、1日作業。幸い学園のPCには感染せず 本件は各自の常識的判断では再発防止策とならない為、注意を促すようオペトレに手配をする(追記:済) (追記:依頼者がエロサイトを見ていた、という噂を否定する証人として飲み会に出頭した。 「彼女がむっつりスケベか否かは保証しないがそれが原因ではない」と証言。 「むっつりスケベじゃないし!」と泣かれた) 113二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 18 23 58 ランボルギーニ・カウンタック(バッテリー点検) 依頼者:マルゼンスキー マルゼンスキー担当トレーナー 修理時間:2時間 コメント:遠出するとのことで臨時点検。問題は特になかったが、傷をつけずによじ登るのに難儀し抱き上げられた 全壊したカブ 依頼者:ダイワスカーレット担当トレーナー 修理時間:3日 コメント:件の事件でボロボロになったカブを修理。ついでに例の四足獣のレリーフを彫ってやったら泣かれた ジョイント部分の破損したゲーミングノートパソコン 依頼者:ウオッカ担当トレーナー(付記:身長202cm) 修理時間:1時間 コメント:持ち運びの際に力加減を誤り、モニタと本体を繋ぐジョイントが壊れてしまった模様 補強及び排熱用のプレートを装着。その部分を持つように指導 液晶の破損したスマートフォン 依頼者:トーセンジョーダン 修理時間:10分 コメント:コンクリートに誤って落としてしまった様子。予備部品の在庫があったので短時間で修理 担当トレーナーから頂いたお礼の和菓子は大先生御用達らしい。めっちゃうまかった エンターキーだけになったパソコンの、データサルベージ 依頼者:ウオッカ担当トレーナー(Vサインのやつ) 修理時間:達成不可により返却 コメント:この状態からどうやって直せると思ったんだ? 114二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 18 25 02 真っ二つになったスマートフォン 依頼者:カワカミプリンセス担当トレーナー 修理時間:1日 コメント:これがミホノブルボン担当トレーナーからのものではないことに少なからず驚いている 担当ウマ娘の誤った力加減でこうなってしまったとのこと。この規模になると買換を推奨したい。直すが。 真っ二つになった仮面 依頼者:バンブーメモリー担当トレーナー 修理時間:2日(塗装を乾かす時間込み) コメント:ウマ娘の衝突事故で割れてしまったとのこと。陶器製だったので金継ぎの要領で修理を試みる 真っ二つになった開運グッズ(プラ製) 依頼者:マチカネフクキタル担当トレーナー 修理時間:半日 コメント:直したけどこれはお焚き上げした方がいいと思う 真っ二つになった薙刀 依頼者:グラスワンダー担当トレーナー 修理時間:半日 コメント:真っ二つにするの流行ってるの? 117二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 18 28 19 刃こぼれしたサバイバルナイフ 依頼者:ヒシアケボノ担当トレーナー 修理時間:1時間 コメント:久しぶりに真っ当な品が来た気がする。打ち直す必要はないと判断し研ぎ作業で解決 でも日常生活でこんなに使い減りするものじゃないんだが、彼はどこで何をしているのか。 ヴァイオリンの調整 依頼者:ライスシャワー担当トレーナー 修理時間:2時間 コメント:倉庫にあったヴァイオリンの調整を頼まれた。弦の張り直しと各種調整を行う。 そういえば弦は尾毛が使えると話したら尾を隠された。そんなセクハラしないよ。 校舎の壁 依頼者:駿川たづな女史 修理時間:一週間 コメント:マトモだと思ったらこれだもんなあ。 犯人は捜索中らしい。業者呼べよ業者。 砂になったスマートフォン 依頼者:ミホノブルボン担当トレーナー 修理時間:不可 コメント:今日はけっこう派手にやったな! せっかくなので砂を使ったCPU開発に臨む。 イクノディクタス担当トレーナー 依頼者:イクノディクタス 修理時間:(「1日」に打ち消し線がつけられている) 超長期 コメント:塩辛食べ過ぎましたごめんなさい。ゆるしてください。ちょっとうまくいって調子乗っただけなんです。 粉ミルクだけは勘弁してください。おむついらないです。スーパークリークさんから学ばないでください。 やめて! (ページはここで途切れている) ≫137二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 19 18 53 彼の身からして大きくなってしまった車 依頼者:サクラローレル担当トレーナー 修理時間:1週間 コメント:今の背丈でも運転できるように補助装置取り付けの改造依頼。 ちなみに私の使ってる車を使うかと聞いたら断られた。 F-14の模型 依頼者:マヤノトップガン担当トレーナー 修理時間:4時間 コメント:剥げてしまった塗装の塗り直し。ついでに今話題の映画の劇中塗装にしておいた 剣、鎌、斧、槍、鍬、チェーン、謎の銃、謎の箱、etc... 依頼者:マーベラスサンデー担当トレーナー 修理時間:3日 コメント:彼女はいったいどこからこれを……? 以上構文お借りいたしました。 ≫175二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 20 53 01 「…しかし、面倒なことになったわね。いや、いつものことかしら。」 「あはは…そうですね」 並んで歩く二人、キタサンとキタトレは…しかしよく見るといつもとは雰囲気が二人共違う。キタサンはどこか大人びた雰囲気が見えかくれし、キタトレは明らかに胡散臭さが消えて子供らしい感じがする。そう、二人は入れ替わっていたのだ。 「まあ今の所入れ替わりは貴方のクラスメイトにはバレてないわよ。…バレた所で問題はないといえばないのだけど。」 「トレーナーさん、外では私にそっくりな振る舞いですもんね。自分?を外から見れるのはちょっと新鮮かも」 キタトレの高精度な真似、付き合いの長いキタの振る舞いなら大体トレース出来てるので全然バレてはいない。 ある意味自分を見せられるキタからすれば、むず痒いような不思議な感覚を抱いてしまう。…と、そこで突然ドアが開く。飛びついてくる人影を慌てて受け止めたキタトレ(キタサンの姿)は よく見た担当の幼馴染の姿にキタサンとして反応を返した。 「どうしたのダイヤちゃ…」 「トレーナーさん?」 扉の方から現れる小さなウマ娘。親友にして同僚のサトトレだが、やけに魔性な雰囲気を持っているように見える。受け止めたダイヤはいつもみたいなノリは潜め、子供らしさを感じた所でキタトレは何が起きているのかを大体把握して顔を若干引き攣らせた。 「とりあえず離れてダイヤ…いえ、サトトレ。」 「ご、ごめんキタちゃん…ってキタトレ?」 とりあえず取り繕う必要もないので、一旦現状の情報交換をして一息つく四人。トレーナー室でいつもの椅子に座るキタトレ、机を挟んだ椅子に座るキタサン、ソファで並んで座るサトトレとダイヤ(ダイヤはサトトレの腕にくっついている)という構図で 「…これで一通り話は終わりだけど、サトトレは…というかダイヤちゃん、貴方サトトレに甘えようとしてたのかしら。」 「はいっ♪普段トレーナーさんを抱く側なのですけど、逆に抱かれる側というのもいいですね。」 「ダイヤちゃん…その、ほどほどにね?」 「僕の体で色々されると調子狂っちゃうからやめて…」 ──この後キタトレにフォローされるサトトレや、二人で走り回るキタサンとダイヤがいたとか。 短文失礼しました 入れ替わりネタ、キタトレはきっちり真似出来るから兎も角サトトレだとすぐに違うってバレそう。 クレイジーロリと長身爆乳の陽気な女ですか… ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part775【TSトレ】 ≫14二次元好きの匿名さん22/06/09(木) 22 00 25 「おやおや、あれに見やるは~」 何だか騒がしい気がするトレセン学園をグラトレがのんびりと歩いていた所、遠目に見知った後姿を見付けた。 「サトトレさんですね~」 そこに居たのは抱き心地抜群でお気に入りのサトトレさんだ。 丁度今は時間も空いているし、サトトレさんを抱きしめながら一緒に和菓子を食べるのも乙なものだろう。 そう思い立ち、早速サトトレさんの下へと向かい後ろから抱きしめつつ声を掛ける。 「こんにちは~」 「きゃっ!」 「ふふっ、サトトレさんはこれから時間は有りますでしょうか~」 「あっ、グラトレさんですね!」 「……おや?」 後ろから急に抱きしめられたサトトレさんは随分と可愛らしい声を出して驚いた後にこちらの名前を呼んできた。 しかし、サトトレさんは普段と言葉使いが違う様な? それに何となく雰囲気も違う様な…… 「グラトレさんには私のトレーナーさんに関して聞きたい事が有るんですよ?」 「私の……トレーナーさん……?」 「もしかしてグラトレさんは、今トレセン学園でトレーナーと担当ウマ娘が入れ替わる事象が起きているのを知らないんですか?」 「…………という事は~」 「はい♪ サトノダイヤモンドです」 何という事か、サトトレさんだと思って抱きしめてみたら中身がダイヤさんだったなんて…… ……というかコレはヤバイのでは? 「逃がしませんよ? グラトレさんには私のトレーナーさんを事有る毎に抱きしめている事について聞きたいですから」 「た……助けてグラスゥゥゥ!!!!!」 うまぴょいうまぴょい ≫73二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 08 39 34 (……何故かLINEのやり取りだけでアイツを見かけないけど……) 「ねえチケット」 「なーにー?タイシン」 「私のトレーナー見かけた?」 「えー?そうだねータイシンのトレーナーさんならさっきプレもがっ」 「はははチケット良い所に併走したいなーと思ってたんだいや本当にいい所だ」ズルズルズル 「……」 ≫74二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 08 58 53 「タイシンのトレーナーくんか。タイシンが喜びそうなもの……タイシンは何よりもキミを気にしていてね、言ってはなんだが、プレゼントよりもキミが健やかに過ごしていることの方がよほどタイシンには嬉しい事では無いかな?アドバイスとしては不適格かもしれないが、私のデータではそうなるね」 「成る程……ありがとうビワハヤヒデちゃん。そうと決まれば!」 タイトレは健康診断に行った ≫75二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 09 04 34 「ダンスをプレゼントとかどうでしょう?」 「タイトレさんのぷちを作ったので良ければ」 「いいコーヒー豆がありますよ」 「俺の描いた絵をあげよう」 「2人の写真は任せてくれ」 「私の国だったら誕生日はBBQよ!」 「やっぱりプロテインでマッスル〜!」 「サイズが合わないビキニがあるからあげるぜ!」 「胸だ!!」 「みんな、ありがとう!!!」 ≫76二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 09 18 56 「おうどうしたタイトレ、らしくもねえ顔しやがって!」 「おう青タボ……実はタイシンの誕生日がもう明日なんだよ!」 「なんだと!? そいつは大変だ、お前だってもうそろそろ買いに行かねえとまずいんじゃあねえのか!?」 「そうなんだよ! だけどいろんな人に聞いても聞いてもいい案ばかりで中々決まらなくて! どうしよう!」 「ふっ……タイトレ、こういう時には一ついい考えがある」 「そ、そいつは何だ……?」 「漢なら! 全部買えッ! 全部! やれッッッッ!」 「な、成程ォォォォォッ!」 ≫83二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 17 16 35 『勝利への解法 変化する状況の中で次々と迫られる判断 しくじりは決して許されない どの位置を取るのか いつまで我慢すべきか どこを突いて抜け出すか 周囲に目を配れ知恵を振りしぼれ 最適解を積み重ねた先に勝利は待っている JRA 「名馬の肖像」2021年皐月賞より』 時は残酷だ、誰の都合も考えず知らん顔して進んでいく。それに付き従うように状況は変わっていく。良い方向にも悪い方向にも。 アタシだって変化してきた。心境も身体も環境も。このまま不変でいられるなんてバカな事考えてなかったしアタシを取り巻く関係だって悪い方向に進む事も覚悟していた。 だけど、だけど。 「タイシン!!!朝起きたらなんかこんなことになっていた!!!」 「は?」 ──まさかこんな状況になるだなんて誰が予測出来たのだろう。 84二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 17 17 14 「タイシーン!大丈夫ぅ!!??」 「うっさ…アタシは別に何か変わったわけじゃないし平気」 「そうか?トレーニングが精細を欠いてたように見えたが…まぁ無理もないか」 トレーナーがウマ娘になった。そんな話はトレセン中を駆け巡り少し前からそこらでする立ち話のネタは大体がそれを占めていた。 怪しげな薬品等ではなく唐突に、それも複数人のトレーナーが変わったというのだから仕方のない事だとは思う。摩訶不思議な事が起きてもなんとか対応をしている上の人達のお陰で抑えられている状況だけど。 「今病院で調べてもらってるらしいけど問題ないって言ってたし」 「そっかぁ…元気なら安心だ!!」 「そうだな、身体どころか性別、種族まで変わったのだ…聞いたところによるとテイオー君のトレーナーは…」 心が壊れ自らの脚を折った。詳しく聞いたわけじゃないけどその決別をするのにいったいどれだけの苦悩があったんだろう。どれほどの絶望を感じたんだろう。 最初にそういう状況になって、好奇の目に晒されて、誰にも相談出来なくて。 アイツはそれを知ってたはずだし同時期に他にも変わったトレーナーがいた。だとしても不安や恐怖は計り知れないと思う。 ──アイツが、アイツまで壊れたら。 泣きそうにしているチケットと思案顔のハヤヒデと並んで黙り込んでると入口の方から怒鳴り合うような声が聞こえた。 「だから!知らねぇし答えられねぇって言ってんだろ!!」 「…トレーナー君?」 「あっハヤヒデー」 駆け出したハヤヒデについて入口に向かうとそこには。 にやついた笑みを浮かべ嫌な瞳をしたマスコミ達がハヤヒデのトレーナーに止められていた。 85二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 17 18 01 「あっBNWだ!ナリタタイシンがいるぞ!」 視界を潰すいくつものフラッシュに思わず怯んでしまう。怒号のようなハヤトレの停止の声で何とか目を開けられた。 「ナリタタイシンさん!担当トレーナーがウマ娘に変わったというのは本当でしょうか!?今のお気持ちは!?」 「トレセンの対応にどのような不満を感じましたかぁ!?大事な時期に迷惑をかけるトレーナーにどんな言葉をかけたいんでしょうか!?」 「いい加減にしねぇかお前ら…!!」 「でもですねぇ実際トウカイテイオーはレースに気持ちが入ってないように見えましたしトレーニング量も減ってるんでしょぉ?そんなトレーナーがウマ娘の役に立てるとは思えませんけどねぇ」 「こっ…の…!!」 「落ち着けトレーナー君!」 耳障りな声で言った奴の言葉に青筋を立てて近寄ろうとしたハヤトレをハヤヒデが組み付くように止める。それを見て冷や汗をかきながら他のマスコミが言葉を続けた。 「ナリタタイシンさんだって今週末にレースを控えてるでしょう?先に不安の種は摘んでおかないと」 「だから俺達が取材をしてやって世間に伝えてあげようとしてるワケなんですって!」 「それにほら…」 ──タイシンちゃんには走るの勝てそうだよね。 ああ分かった。こいつらはあいつらと同類だ。人の事なんて一つも考えてない、誰かを貶してバカにして楽しめればそれでいいんだ。 握った拳が解けそうに無い。チケットですら怒ってるんだぞ、こいつらにはアタシや今にも爆発しそうなハヤトレの姿が見えないんだろうか。いや見ようともしていないのか。 「変わったトレーナーさん達ってみーんな美人なんでしょ?ぜひお会いしたいなぁと…」 「あぁもしかしてお楽しみの最中だからですか!?そりゃあ出て来れませんよね!」 「ごめんなハヤヒデさん。俺もう駄目だわ」 アタシが飛び出して蹴るよりも先にハヤトレが近くにいた奴の胸倉を掴んで吊し上げた。大の大人が本気で怒りを、殺意を向けて。 「ひっ…て、天下のトレセンのトレーナーがこんなことして…」 「俺頭いいからさぁバッジハヤヒデさんに渡したんだよ。だから今トレーナーじゃねぇんだ…それに…」 駄目だ、駄目なのに止まらない、止められない。 「友達こんな貶されて黙ってられる程賢くねぇんだ俺はァ!!」 「やめっやめてぇ!」 「ハヤトレ先輩その辺にしてあげて下さい」 86二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 17 18 57 「トレーナーさ、どれーなーざぁん!!」 「ごめんチケット、遅くなった…先輩も離してやってください」 「…はぁ、分かったよ」 注意を引くためか手を叩きながらやって来たのは白い髪と赤い瞳のチケットのトレーナー。一見落ち着いた雰囲気だけど汗をかいているし少し息も乱れているから急いで来てくれたんだろう。そうしていると尻餅をついたマスコミが声を振るわせながら情けなく喚いた。 「こ、こんな事してどうなるか分かって…!」 「うーんどうなるんでしょうかねぇ…知ってます?乙名史さん?」 チケットの頭を撫でながら振り向いた先には名物記者の人が笑って立ってた。 笑ってるけどいつもの笑顔じゃない、あれは敵意を示すための笑みだ。 「素晴らしいです、トレーナーさん達を心配して取材に来られるなんて。ただご質問ですがどうして皆様はこちらを付けていられないんでしょうか?」 そう言いながら彼女が引っ張ったのは腕につけた腕章。トレセンに許可を取って取材をしているという証。 「許可を取っていない場合不法侵入罪や不退去罪に問われる場合がありますね。無理な取材ならプライバシーの侵害、名誉毀損と言った恐れもありますけど…ご存知ですよねA社の〇〇さん、B社の××さん、C社の△さん?そういえば◇記者は立ち入り禁止になっていませんでしたか?詳しいお話お聞かせください」 「ゔっ…いや…その」 「おいおいどこ行こうとしてんだお前ら人の質問には答えましょうって小学校で習わなかったのか?」 「…まぁそもそももう警備員さん達がそこらで見てるから逃げれる訳ないんだけど」 (ふざけるなよなぁなぁぁぁ許せねぇなぁぁ) (此方も抜かねば…無作法というもの…) 一息で言い切るとずいと距離を詰め、逃げようとするマスコミをハヤトレがカバディのような動きで牽制してるのを見て思わず笑いそうになる。ざまぁみろ。 「後は俺達がお話しておくから3人は先に帰って」 ──先輩、トレーナー室にいるから。 通り過ぎる瞬間アタシだけに聞こえるように教えてくれた。 87二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 17 19 32 誰の声も聞こえない怖いくらい静かな部屋でアイツはぼんやりと座ってた。 いつも窮屈そうにしてたソファはアタシが隣に座れるくらい隙間が空いていて。いつもバカみたいに笑ってた顔は何かを考え込むようで。契約を結んだ時に撮った不機嫌そうなアタシの頭に手を乗せている自分の写真を黙って眺めてた。 入ってきたアタシにも気がつかないその様子が、アイツらしくなくて。 一回りも二回りも小さくなったその身体はやっぱり見慣れなくて。でもアイツはアイツで。 「…ねぇ」 「──タイシンか!いやー今日はトレーニング見れなくてすまん!」 「別に…アンタは大丈夫なのかよ」 「ん?あぁ…やっぱり違和感はあるけど俺は俺だからな!」 そうだ、見た目がちょっと変わったかもしれないけど何も変わってなんかない。コイツも、きっと他のトレーナーも。 変わったのは、周囲の見る目。何も知らない奴らがアタシ達の関係を勝手に壊そうとしてるだけ。 「それで今週末のレースについてなんだが…」 「…アンタ次のレース来なくていいよ」 「え?」 「色々落ち着くまで…その、メディア出ない方がいいし一人で大丈夫だから」 お願い、トレーナー。アタシよりも小さくなっちゃったその背中が崩れたら。 誰よりも暖かくて優しいトレーナーが悪意と嘲笑に晒されたら。 それでアンタが壊れてしまったら。心配で怖くて耐えられない。 「で、でもタイシン…俺は」 「うっさい!いいから来ないでよ!来たら一生口聞かないから!!」 無理矢理会話を終わらせて逃げるようにその場から立ち去る。 本当にこれでよかったの? アタシ達の関係ってどうしたらいい? アタシは…アンタはいつまで我慢すればいい? ぐちゃぐちゃになった頭と崩れそうな関係になんか見向きもせず、只々時だけが過ぎていった。 88二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 17 20 12 『ゲートインが完了した模様です。一番人気は〇〇、二番人気はナリタタイシン、この二人による追い込み勝負がどうなるのでしょうか!』 肌を刺すこの空気はいつまで経っても心を揺さぶられるんだろうな。そう思って瞳を伏せ頭の中身を整える。 今回は間違いなくアタシと一番人気の追込み組の勝負になる、有力な逃げはいないからハイペースな展開になる…はず。 一人の待合室は酷く静かだった。集中出来たはずなのに、どうしてこんなに違和感があるんだろ。 考えるな関係無いものは全て置いていけ。 スタートに備えて身構えた瞬間、遠くから他のトレーナーの激励の声が聞こえた。 ──アイツ、来てないんだ。 『各バ一斉にスター…おっとナリタタイシン出遅れたか!』 バカ、なにやってんの! 切り替えろ遅れを取り戻せ、取り返しのつかないことじゃない。 そう思い周囲に目を向けて違和感を感じ実況の声で目を見開く。 『先頭は…〇〇!追込型の彼女が気持ちいいくらいに大きく逃げています!虚を衝かれたか他の娘達に動揺が見られる!』 ──やられた。あんた逃げも出来たの? 想定外の事態だったのか他の娘も走りに精彩を欠いてしまっている。そのままずるずると時間が過ぎていってしまう。 スローペースで縦長の展開、アタシにとって考えうる最悪のパターンだ。 アイツと散々話したのに。この展開だけは避けようと一緒に決めていたのに。 焦燥感が脚を鈍らせる。焦りが思考の邪魔をする。酷く喉が乾く。 世界が狭まる。あいつらの言葉が、あいつらの目がアタシに付き纏う。 ──アタシはどうしたらいい? 何も出来ないままレースは終盤を迎えてしまった。 89二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 17 20 54 くそっくそっくそ!!位置が悪すぎる! どうする、考えろ、考えろ! どこを突いて抜け出すべきだ? 最適解を選べ、判断しろ!ここでしくじるわけにはいかないっ! 内は詰まってはいるけど抜け出す隙間はある。一着は厳しいけど勝ち負けには持ち込める。 外は…賭けだ。今いる位置から外に完璧に出る事が出来たら一着も狙える。だけどちょっとでもしくじったらそのまま届かずにおしまい。 どうする、勝負するべき?するべきだ、そんなの分かってる。分かってるけど。 ここで惨敗なんてしたらアイツに向けられる目はどうなる? 視界が狭まる、息が乱れる。小さな背中が遠のいて手の届かない場所に行ってしまいそうで。 …内だ。今回はこうするしかない…仕方ない。 そう判断し脚を向けようとして一瞬目を閉じる。次に目を開けた時には気持ちを切り替えられるように。 さぁいくぞ、三──二── 「勝てえぇぇ!!タイシィィーーンッ!!」 そんな叫びに思わず目を開けると。 トレーナーが、いた。 90二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 17 22 27 どうして、何で来たの。 来るなって言ったのに。ほらマスコミが近寄ってきてるし周りの人が見てるじゃん。 そんなアイツの眩しいくらい綺麗なエメラルドグリーンの瞳にはアタシしか映っていなかった。 「頑張れぇ!!!がんばれぇーー!!」 必死な顔で応援するその姿に思わず笑ってしまう。 『最終コーナーを回った!先頭は〇〇!いや××が前に出たか!?激しい競り合いだ後ろの娘達は間に合うのか! ──先頭集団に迫る影!!あれは!』 やっぱりアイツはアイツだ。バカで熱血でうるさくて── アタシの、最高のトレーナー。 「うおおぉぉおぉぉぁ!!!」 『ナリタタイシンだ!!ナリタタイシン外からいったぁ!』 一人、二人、三人っ!! 速く、速く、誰よりも速く! 甘く見た、見ようとしなかった奴らに吠え面かかせてあげる! アタシが、アタシ達がマジだってこと、教えてあげる!!! 『外からナリタタイシン!ナリタタイシン飛んできた!凄い脚だ届くか!届くか!抜いた!!ナリタタイシン差し切ったぁ!!』 「はぁ…はぁ…はあっ…!!」 心臓がはち切れそうな位うるさくて、それに負けない位歓声が響いてて、泣きそうな顔でアイツが駆け寄って来てて。 「タイシン、タイシン!タイシンッ!!やったな!!!」 うるさ。泣くのか笑うのかどっちかにしてよ。 まったく…アンタに釣られちゃったじゃん。 「へへっ…見たかっての!」 91二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 17 23 03 表彰台の上でアイツがいつも通りにレースに向けてた熱意や対策を語っている。前なら身長を気にして乗らなかったけど今じゃ乗らないと取材がしにくいらしい。それ以外は自然体で何も気にした様子じゃなかった。 一区切りついた後に真剣な瞳をした記者が言葉に気をつけながら姿の変化を問い、それに対してマイクを握り直して観客に対し胸を張って答えた。 「みなさんご覧の通り私はウマ娘になりました。原因不明で元に戻るか戻らないかも分かりません…ですが!」 一呼吸挟み一段と声を張り上げる。何者にも負けないように強く。 「俺はどうなってもタイシンのトレーナーであり続けます!いつまでも!一生この最高の相棒を支え続け栄光を届けて見せます!だから、だから!!これからもタイシンの応援をよろしくお願いします!!」 一瞬の静寂が場内を包み、大歓声が世界を揺らした。 熱意、好意、敬意…暖かい感情がこもった声援がアタシ達に突き刺さる。みんながアタシ達を、その目で見ていた。 すばっ素晴らっ…と感極まっている記者に向けられたマイクを手に取りこの場にいる全ての人に向けて吠える。 「アタシの…アタシ達の実力、思い知ったか!」 爆発するような大歓声が身を包む中、聞こえるか分からない小さな声で呟く。 「アタシのトレーナーはアンタしかいないから…その…これからもよろしく」 きっと迷惑をかけるだろう。きっと迷惑を被るだろう。そうであっても構わない。 苦難も困難もこの脚でぶち抜いてアンタといっしょに勝利を掴んでみせる。 アタシはナリタタイシン。 最高のトレーナーの、最高のウマ娘だ。 92おまけ22/06/10(金) 17 24 09 「うおおおぉタイシーーン!!!」 うるさく叫びながらこっちに駆け寄ろうとする姿を見て思わず笑う。やっぱり何も変わってなんかない。 そんな事を考えてたらアイツがお立ち台から降りる時に転びそうになった。身体が先に助けようと近づいて受け止める。 細くなった腕がアタシの頭を抱き込んで、重力に身を任せて体重をかけてきて、アイツのバカみたいに大きくて柔らかくていい匂いのするそれがアタシの顔を挟み込んで── ──タイシンの性癖は破壊された。 ≫114二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 21 14 59 トレーナー。 アタシのトレーナー。 うるさい、暑苦しい、うざったい、変な奴。 ……アタシの担当をしてくれている変な奴。 あの日、アンタと出会わなかったらどうなってたんだろう。 『位置取り争い』はきっとし続けただろうし、もしかしたら悪評で学園を去ってたのかもしれない。 腹が立つけど、アンタ以外がアタシの担当をしているところが想像できない。無駄にお節介焼きのアンタ以外。 今度「引く手あまた」なんて言ったら本気で蹴り飛ばしてやろうと思う。 ……はぁ。 でも、こんな日ぐらい、少しだけ素直になってもいいのかもしれない。 アタシはアンタと会えて良かったよ。ありがとう。 これからどんなに辛く、苦しいことがあっても── ────やっぱアンタの隣が一番良いんだ。 ≫120二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 21 31 29 あいつ朝からうるさそうだなと覚悟するタイシン それに反して大人しいタイトレ、問いただしても 「今日はなにかあったか?それよりもトレーニングだぞ!」と言うタイトレ 「そっか……覚えてないんだな……」と意気消沈するタイシン トレーニングが終わったあとトレーナー室に来るように呼ばれたタイシン ドアを開けるとたくさんのウマ娘そして、そのトレーナーたちが勢ぞろいになり 「「タイシン、誕生日おめでとう!!」」とクラッカーが鳴り響かせその光景に驚くタイシン 「はははっ!!驚いたか?!!タイシン!!誕生日おめでとう!!!」とサプライズに自慢げなタイトレ 「うっさい!!ばか!!」とケリを入れるタイシン おまけ 「タイシンの分のケーキだぞ!おっと!」 転けるタイトレをタイシンが受け止める タイトレの豊満な胸が顔面に直撃しタイシンの性癖は…… ※ケーキはオペトレがキャッチしました ≫126二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22 18 30 タイトレさんを着付けるグラトレ(独) 「ではでは~、脱いでくださいな~」 「おう!」 「おう! じゃないっ!!」 開幕脱げという言葉とそれに応える威勢の良い返事、そしてその返事に対するツッコミが響き渡る。 此処はグラトレのトレーナー室。 普段はのんびりと書類を纏めたりしている時間だが、今日はタイトレとタイシンの二人が客人として来ていた。 では何故その二人がトレーナー室に来ているかというと、話は数十分前へと遡る ─────数十分前 (おっ、グラトレ!!!) (うるさい! そんな大声じゃ無くても聞こえるでしょ!) (おやおや、タイトレさんとタイシンさんですか~、お茶会の時間までは少し有りますよ~) 元々タイトレペアと約束をしていたお茶会。 しかし、約束の時間までまだまだ有るというのにタイトレとタイシンがグラトレの下にやって来たのだ。 (……コイツに言ってよ) (スマンスマン! ちょっと頼みたい事が有ってな!) (……頼みたい事でしょうか~?) (ああ! せっかくのお茶会だからな、着物を着てみるのも良いかもなと思ってな!) (ゴメン……このバカが急に) (いえいえ~、構わないですよ~) どうやらタイトレは野点でのお茶会に合わせて着物を着てみたいのだという。 そういう事ならば…… (取り合えず~、私のトレーナー室で詳しくお話を伺いましょうか~) (ああ! よろしく頼む!!) そういう事で、二人はグラトレのトレーナー室へとやって来たのだ。 127二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22 18 50 所変わってグラトレのトレーナー室。 取り合えずタイトレさん達に詳しく……先程と変わって無かったが……話を聞き、着付けを行う事となった。 しかし、一つだけ問題が…… 「申し訳ありませんが~、着物は私の予備の一着しか無いのですよ~」 「おっと、そうなのか?」 「ええ、急な話だったもので~」 「もう、アンタが急に言い出したからでしょ」 「ス……スマン」 「いえいえ~、急な話自体は問題有りませんので~」 問題というのは着せられる着物が、予備の一着しか無いという事。 着付け自体は今の身長である155cmよりも二人共小さいのでいけるだろうが、数だけはどうしようもない。 仕方無いので、どちらが着るかを決めて貰わないといけないだろう。 「さてさて~、どちらが着られるかを決めて貰わないといけませんね~」 「むっ? そういう事ならタイシンに……」 「はぁ? 着たいって言いだしたのはアンタでしょ?」 「うっ、だけど俺はタイシンが着物を着ている姿を見たいぞ!」 「な、なっ……わ、私は興味ないし着たがっていたアンタがヤッパリ着るべきでしょ!!」 「あらあら、埒が明きませんね~」 どうやら互いに遠慮し合っているのか、お互い譲る気は無さそうだ。 正直このまま口論させ続けるのも不毛なので、横槍を入れて埒を明けるとしようじゃないか。 そう考え、口論している二人を棚からある物を持って来る。 128二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22 19 06 「はいはい、お二人共話が纏まらない様ですので~……コレで決めてしまいましょうか~」 「……何コレ? ザルみたいな茶碗とサイコロ?」 「……グラトレ、丁半か?」 「ええ、ええ、丁ならタイトレさん半ならタイシンさんが着物を着るという事で良いでしょうか~」 「ああ! 良いぞ!!」 「いや、丁半って何?」 「ではでは~、不肖ながらこのグラトレ……壺振りをさせて頂きます」 そう宣言したグラトレは、おもむろに着物を着崩し右腕を開けさせる。 腋下に見えるのはサラシではなくスポブラだが、中々に壺振りらしい姿だ。 「ちょっ!? 何で急に脱いだの!?」 「おお~、カッコ良いな! ちょっと俺もやってみたいぞ!」 「ふふっ、でしたら丁が出る様に祈ってくださいな~」 「いや、俺じゃなくタイシンに着て貰いたいからな……半が来る事を祈るぞ!」 「いや、だから何するのさ?」 「では~、振らせて貰います! 丁か! 半か! 勝負!!」 「半来い、半!!」 「だから! アンタらは私に説明をしろ!!!」 Tips:丁半 丁半とは丁半賭博の事。 壺と呼ばれる茶碗状のザルにサイコロを二つ入れてから振り、壺を開けて出たサイコロの目の和が偶数か奇数かを当てる賭け事。 偶数が丁、奇数が半であり確率は丁度五分五分。 時代劇で出て来る事が多い賭け事である。 129二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22 19 20 そして場面は冒頭へと至る。 「ではでは~、脱いでくださいな~」 「おう!」 「おう! じゃないっ!!」 そうやって、威勢の良い返事とツッコミを返した二人。 返事をしたのがタイトレさんな事から分かる通り、出た目は丁だったのだ。 この結果に嬉しい半分タイシンに悪い事をしたとの思い半分なタイトレさんと、本当は着てみたかったのか少し残念そうなタイシンさん。 しかし、結果は出てしまったのだから仕方無い。 その二人を尻目に、タイトレさんが着物を着る準備に取り掛からせて貰う。 「それじゃあ脱ぐぞー!」 「ええ~、着ていた物はそちらの机の上に置いていてくださいな~」 「どうせアンタは適当に脱ぎ捨てるでしょ。 ほら、畳んであげるから渡して」 「おお、やっぱりタイシンは素敵なお嫁さんになれるな!」 「はぁっ!?」 「ふふっ……」 そんな微笑ましい会話を繰り広げる中、タイトレは着ていたシャツへと手を掛ける。 そしてタイトレの性格に見合った様な豪快な勢いでシャツを脱ぎ、その反動で小柄な身長には見合わない大きな双丘がバルンと弾んだ。 「……っ!?」 「……っ!!」 その、視覚への暴力とでも形容すべき光景に思わず息を飲む。 いくら俺がグラスを偏愛しているとはいえ元は男だ、ここまでの視覚への破壊力は流石に理性にダメージが通ってしまう。 ……それじゃあ、横のタイシンさんは? そう思い横を見てみると…… 「…………」 「……お、お労しや」 其処に居たのは何かを破壊された顔をしたタイシンさんだった…… 130二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22 19 39 それからタイトレさんは着ていたスーツを脱ぎ終わり、清潔感の有る白い下着姿となった。 ……タイシンさんは再度何かが破壊されていたが。 「それでは袖を通して貰えますでしょうか~」 「おう」 何かが破壊された顔をしていたタイシンさんを放置して、着付けの話を進めるべく下着姿のタイトレさんに指示を出す。 そしてタイトレさんからの返事を聞きながら着物を持ち上げて左右の袖に腕を通して貰う。 そして今度は襟を左前にして着物の前を閉じ…… 「…………あ~」 しかし、前を閉じようとしてある問題に直面してしまった。 着物を着せる前はタイトレさんとの身長差が15cm有る事から丈を短く調整しないといけないと思っていた。 大は小を兼ねると言う様に、短くする分には問題は無いと考えていたのだ。 だが、実際は全くの逆。 タイトレさんの方が13cmも大きい双丘のせいで布が取られてしまい、寧ろ丈が足りなくなってしまったのだ。 というか前を閉めるのからしてキツイ、恐ろしい程に体格の違いを感じますね…… とは言え着付けるなら前を閉めなければ話にならないので、帯で無理矢理締めてしまう方向で行きたいと思う。 という訳で、此処はタイシンさんに協力を仰いで帯を取って来て貰いましょうか。 「申し訳……」 だが此処で気付いてしまった。 この後は帯を締める訳なのだから、帯はタイシンさんではなく自分で持っているべきだ つまりタイシンさんに頼むのは帯を持って来る事ではなく…… 大変な事だがタイシンさんに頼むしかない。 131二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22 20 02 「タイシンさん、申し訳ありませんが宜しいでしょうか~」 「何?」 「私が帯を締めるまでの間~、タイトレさんの着物を押さえていて貰えますでしょうか~」 「!?」 そう……タイシンさんには帯で着物を締め切るまでの間、タイトレさんの着物を前で押さえていて欲しいのだ。 つまり帯が締まるまでの間タイシンさんはタイトレさんの双丘を目の前で見続ける事に…… 「っっっ!!」 「ありがとうございます! タイシンさん!」 この犠牲を無駄にはしない、早急に帯を締め切らなければ。 そう思いながら帯をタイトレさんの身体に巻き付けて軽く締める。 帯を巻いた事でより強調されたタイトレさんの胸を前に、タイシンさんの顏が大変な事になっている…… そして締め切るべく強めに帯を引き着物を締め付けたのだが…… 「おおっ、胸が」 「ああっ、襟元が……」 ……帯を強めに締めた事でお腹の方に布が引き寄せられてしまったのだろう。 タイトレさんが着る着物の襟元が大変緩んでしまい、タイトレさんの深い渓谷が露となり白いブラも少し見えてしまっている。 そしてタイトレさんの着物を前で押さえていたせいでその状態を間近で見てしまったタイシンさんは…… 「……ミ゚」 「タイシンさん……」 何かが破壊されていた…… ……取り合えずタイシンさんは置いておいてタイトレさんの着物の着付けを続ける事にした。 タイシンさんの犠牲のお陰で何とか着付けれそうなのだ、この尊い犠牲を無駄にしてはいけない。 132二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22 20 18 それから、1人の尊い犠牲の下でタイトレさんの着付けは取り合えず終わりを迎える事が出来た。 ……タイシンさんに止めを刺した緩んだ襟元は放置したが。 一応どうにかしようと試行錯誤はしたのだが、いまいち上手くいかなかったのだ。 「……勝手に亡き者にしないでよ」 「おや、タイシンさん気が付かれましたか~」 そうこうしている内に、何かが粉砕されて停止状態だったタイシンさんが再起動を果たしていた。 「おお! 見てくれタイシン! 似合ってるか!?」 「……知らない」 「はっはっはっ! そうかそうか!!」 復活したタイシンさんと、それに気が付いたタイトレさん。 着物を着たタイトレさんへのタイシンさんの反応は素っ気無いものだ。 しかし、どうやらタイトレさんはそれだけでタイシンさんの心の内が分かっている様。 ……心が通じ合っているというのは良いものだ。 そんな事を思うくらいには仲良くしている二人に、どうしても笑みが零れてしまう。 「ふふっ、お二方は仲が宜しいみたいですね~」 「はぁ?」 「ああ! そうだぞ!!」 「……っ! うっさい!!」 仲が良いと言う言葉を素直に肯定するタイトレさんに、タイシンさんは照れ隠しだろう蹴りをお見舞いするのでした。 そして、蹴られた衝撃で盛大に弾んだタイトレさんの双丘にタイシンさんは何かが壊されていた…… ……酷いカウンターを見た うまぴょいうまぴょい 133二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22 20 30 おまけ 「しかし、その襟はどうしましょうか~」 「ん~、俺は気にならないけどなぁ?」 「ちょっとは気にしてよ!」 「ん~……そうだ!」 「おやおや、何か思いつかれたのでしょうか~」 「グラトレさんに折角着付けて貰ってるのに悪いけど、さっきのアレやってみたかったんだ!!」 「アレ?」 「アレですか~?」 「ああ!」 そう威勢良く言い放ったタイトレさんは、着ていた着物の右肩に左手を置いて固定し。 右袖から右腕を引き抜いて着物を着崩した、要はさっきグラトレが丁半をする為にしたのと同じ事だ。 だが、グラトレとは決定的に違う要素が…… それはタイトレがしっかりと着物を着れなかった要因、つまりグラトレより13cmも大きい双丘だ。 これにより着物を着崩したタイトレの姿は大変な事になった。 着崩した右側の白い下着が着いた丘は、胴を締める帯の上に乗り存在をこれでもかと主張している。 そして、そんな状態で壺振りの真似事をするものだから大変揺れていた。 「……っ!?」 これには流石のグラトレにも貫通ダメージが入り…… 「……ミ゚」 タイシンは再びシャットダウンした…… うまぴょいうまぴょい ≫140二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22 58 55 誕生日。 それは自分にとっては「あ、来たんだ」という軽いもの。 しかしお祝いする人達にとっては、特別な答え合わせの日だ。 「……えーっと、それで、なんで俺に?」 「ダストレ君なら、交友関係も広いと思ってね!」 どの口が? という言葉をぐっと飲み込んで、俺ことダイワスカーレット担当トレーナーは、この通り! と下げられたアタマとデカチチに生唾を飲み込んだ。 140-90-55-80という魔法の数字はもうお馴染みのことだろう。ナリタタイシン担当トレーナーは、どういうわけか俺にナリタタイシンちゃんの誕生日プレゼント選びを手伝ってほしいと言ってきたのだ。 「ハヤトレさんとか、チケトレさんに頼んでもいいんじゃ……?」 「ふたりにも勿論聞くよ。 でも今年はせっかくだから、色々な人の意見を聞きたいんだ! ……頼めるか?」 その上目遣いに、うぐ、と俺は答えに詰まる。 スカーレットよりも遥かに低い身長に詰まった、スカーレットと同じバスト。 なんと恐ろしい破壊兵器だろう。思わずデッッッッッッッッッッとかエッッッッッッッッとか言葉が出そうになる。 「とりあえず、色んな人に聞ければいいんですよね?」 「ああ! 俺が考えつかないことを出せる人は、トレセンにはいっぱいいるだろうしな!」 「じゃ、色々案出せる人集めますか。聞かれてもアレだし、喫煙所行きましょ」 「ようし、行こう……どうした? 首を押さえて」 「いや、命が惜しくて……」 俺は首を押さえて、努めて前を向く。 今の俺はスカーレットのトレーナーであり、婚約者なのだ。 「他の人に色目? 使ってもいいわよ」と張り付いた微笑みで返された言葉を、額面通りに受け止めるほどアホではないのである。 142二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22 59 17 「成程。それで私達か」 「お誕生日とはおめでたい! 上腕二頭筋が鳴りますね!」 「ひん……筋肉が鳴るってなにぃ……?」 とりあえず続々集まってもらうとして、すぐ集まってくれたのはオペトレさんにスイトレさん、そしてリャイトレさんだ。 フォーマル、ファンシー、マッスル。お三方それぞれのチョイスが光ることを期待して、俺は話を切り出した。 「それで、タイシンちゃんに贈るものってどう思います?」 「はい!!!」 「はいリャイトレさん早かった!」 「……これは自分は、プロテインや鳥の胸肉と答えることを期待されてますか……?」 「大丈夫だよ! マジメに答えていいよ!!」 「リャイトレ君。大衆の思い描くマッスルよりも、自分のマッスル性を信じてあげなさい」 「自分のマッスル性ってなにぃ???」 開幕からやや真剣な面持ちでアイデンティティ問題を持ち込まれ、苦笑交じりに俺達はリャイトレさんの回答を促す。 彼も彼なりに人から受けるイメージと戦っているようだ。時々筋肉の会話しかできない悲しきマッスルモンスター扱いされるが、実は繊細なメジロライアンちゃんを支え導けるトレーナーだということを、俺達は忘れるべきではないのかもしれない。 143二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 22 59 45 「まあタイシンもいつもアスリートとして食べてるからな! できれば他のが聞きたい!」 「イエス、マッスル! それなら、ステンレスボトルなんてどうでしょう!」 「ステンレスボトル? あのアウトドア用の水筒ぅ?」 「ええ! 思い出の品にするなら、日常に寄り添ったものを贈った方がいいと思います!」 とても爽やかに、トモを叩いて笑うリャイトレさん。 その言葉に、タイトレさんもうんうんと思わず頷き、リャイトレさんの言葉を更に促す。 リャイトレさんはそれに気をよくして、更にポージングを派手にして語った。 「積み重ねることが大事なのは、筋肉も思い出も同じ。 なら、熱いハートを届けるものは、いつだって手に届くところに託しましょう!」 「……その考え方、すごく好きだな! ありがとう、日常に寄り添ったものを探してみるよ!」 それは日々の積み重ねを重んじるボディビルダーらしい哲学だった。 嬉しそうに、楽しそうにメモを取るタイトレさんと、熱く語ってくれたリャイトレさんを見て熱が入ったのか、年嵩の分だけ知識を積み重ねたオペトレさんが口を開く。 「個人的には時計を推したいところだがね。 ここはやはり、レースに持ち込めるものを推したい」 「レースに持ち込めるっていうと、装飾品ですか?」 「そうだね。私の覇王に贈ったものだと、やはり指輪が……」 「やめよっかぁそのグラビティチョイス」 貴方達の関係割と重いんだよわかって?というスイトレさんの言葉に、オペトレさんも笑顔で引き下がる。 タイトレさんやリャイトレさんも苦笑交じりに頷くが、赤らんだ頬が指輪を贈るというのがどういう意味に捉えられているかを如実に語っていた。 俺はそっと左手薬指を隠した。これは愛してるんだからしょうがないんだってば。 144二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23 00 13 「であれば、ミサンガなんてどうだい」 「また懐かしいもの出したねぇオペトレぇ……」 「えっ」 「ああ! あれなら俺も作り方知ってますよ! 昔、学校でやりましたから!」 「……なら重畳。あれならレース規定にも引っかからないし、思いの丈も託せるだろう」 懐かしい……という言葉を反芻しながら、オペトレさんはミサンガを作れる材料がどこに売ってるか教えてくれた。 その気になればもっとスゴいものを手配できるだろうけど、懐事情とその人の背景を汲んで適切なプランを組み立てるのは如何にもオペトレさんらしい。熱心にメモを取るタイトレさんに補足と豆知識を語っている辺り、俺の上司は随分と彼を気に入ったようだ。 そうして、ふたりが語ったのなら自分の番だと追い立てられたのだろう、スイトレさんがおずおずと喋り始めた。 「やっぱり、相手の好みに合わせた方がいいと思うんだぁ。 タイシンちゃんの好みって、どんなのかわかるぅ?」 「タイシンの好みかぁ……やっぱり、スマホのゲームとかかな?」 「じゃぁ、そのゲームに出てくるアイテムに似せるとかかなぁ。凝ったのだと針仕事になるけどぉ……」 こんなのとか、とスイトレさんが上げた手には、あみぐるみのチューリップが花を開いていた。 どうやら会話する中で作っていたようだ。 タイトレさんとリャイトレさんがおーっと声を上げるのにつられて驚きそうになり、俺は咥えたタバコを取り落とさないよう携帯灰皿にしまった。 145二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23 00 52 「こういうの、すぐに作れるものなんですか!?」 「練習次第だねぇ。でも、たのしいよぉ?」 「脂肪の下にこんな繊細な筋肉が……全身を触って確かめても!?」 「やめてねぇ???」 それぞれ違った驚き方をしながらも、スイトレさんの意外な特技に興味津々になる。 スイトレさんが手編みの材料を持ってきていたので、相談会は一気にあみぐるみ教室になった。 プレゼントもこれで決まりかな?と思っていたところに、俺達に向けてクラクションが鳴り響く。 「イクトレさん」 『🙌』 ちいさなちいさな蹄鉄師、イクノディクタス担当トレーナーさんが、お気に入りの乗用ラジコンカーで喫煙所にやってきていた。 何をしているのかと問われたので、ここまでの経緯を簡単に説明すると、彼は得心がいったように頷いて、彼なりの答えを書き出した。 『彼女の目的に貢献できるもの、というのはどうだろう』 「タイシンの目的に、ですか?」 『◯』 つまり、走りに貢献できるものがいいのではないか、という如何にも実務重視のイクトレさんらしい言葉だった。 イクトレさんはタブレットからいくつかのカタログを取り寄せて、タイトレさん達に見せる。 ……みんな一気に仕事の顔だ。この辺りみんな一流というか、なんというか。 呆れながらも、俺やスイトレさんも聞き逃さないよう耳を傾けた。 146二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23 01 21 『お勧めはこのVRシミュレーター。目玉はレースエディット、逃げから追込まで想定状況を細かく作れる』 「VRというと、ウマレーターのように数畳で動き回れるってことか。耐久性はどうです?」 『勿論ウマ娘が基準値だ。買ってくれるならウマレーターなんて目じゃないチューンもやるよ』 「バ場状況によって脚部への運動負荷が異なると思いますが、その辺りはどうです?」 『鱗状のコンベアが細かく溝を作って対応する。だから値段がけっこう張る』 「個人向けの価格とはいえないな。これはうちの会社でいくつか取り寄せて、専用の部屋を設けられるようトレセン学園に掛け合うのもアリかもね」 「誕生日プレゼント選んでるんだよねぇ???」 スイトレさんのツッコミでようやく正気に戻った彼らは、咳払いを交えて仕事から離れた。 トレセン学園の住人は真面目な奴らが多いから、こうして適度に不真面目な奴らで軌道修正する必要があるのだ。逆だろ普通。 イクトレさんはタブレットを片付けながら、個人的な贈り物ならと続ける。 『走りを支えるものが、親しい人に贈られたものというのは、性能以上の効果を発揮すると思う』 「えっ、そういうもんですか?」 『◯』 技術者らしからぬ言葉に、思わずタイトレさんも俺達も驚く。 唯一オペトレさんが面白そうな顔をしているのを見て、イクトレさんはバツの悪そうな顔で追記した。 『ウマ娘は人の想いを、絆を乗せて走るんだ。技術はそれを支えるに過ぎない』 「絆か……イクトレさん、俺に蹄鉄の打ち方、教えてもらってもいいですか?」 『人生のかかったものだ、甘くはしない。それでいいなら』 「もちろん!」 その力強い頷きに、イクトレさんは幼児らしからぬ微笑みで頷き返した。 誰よりもちいさなイクトレさんは、その実だれよりも大人らしく振る舞っている気がする。 147二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23 01 46 「ホッホッホッ……なにやら楽しそうな話じゃの」 「こんにちは、みなさんっ」 そんな俺らの背に声をかけたのは、大先生とその弟子……ダイタクヘリオス担当チーフトレーナー・サブトレーナーのふたりだ。 おじいちゃんのようなおねえさん、その実は88の大先生に、みんなが頭を下げる。その中で「あっ、ヘリトレ先生!」と嬉しそうに声を上げるタイトレさんは、けっこうな大物かもしれない。 「そういえば、タイシン嬢の誕生日じゃったか。ヘリサブは何か案はあるかの?」 「はいっ。やはり誕生日ですから、ケーキのチョイスはかかせないかとっ」 「「「「おおー、女子っぽい」」」」 「も、元男です……っ」 忘れがちかもしれませんが……っと声を上げるヘリサブだが、仕草とか恥じらい方が男好きのする女の子でしかないのが悪いと思う。というか主張しないからみんな元々女の子だと思ってて、ネイトレさんが同期での飲み会でめちゃくちゃに驚いてたのを俺は忘れてないからな。 とはいえ、確かに誕生日といったらケーキというのは頷ける。しきりに頷くタイトレさんに、ヘリサブは付箋まみれの雑誌を取り出す。 ……スイーツ特集だった。 「ヘリサブ、お前……」 「ちっ、違いますよっ!? これはヘリオスといっしょに回る為のもので……っ!」 「要するにデートプラン用じゃの」 「努力系トレぴっぴがよォ……」 「ダストレさんっ!? 当たりが強いのですがぁっ!?」 貴方の薬指はどうなんですかぁっ!とか言われたら言い逃れができないので、いじりはここで引き上げておく。 ヘリサブはこうしていじっておくとわたわたおろおろしてカワイイのだ。大先生の背に隠れがちだが、ネイトレさんに並ぶか更に劣る23歳組よわよわ勢である。 148二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23 02 03 「せ、先生はどう思われますか……っ?」 「儂か。特に指南は必要ないと思うがのう」 にこにこと微笑ましげに年長組が見つめる中、助け舟を求めるようにヘリサブは自分の師匠に話を振った。 ヘリトレ大先生はくすくすと笑いながら、椅子に腰掛けてタイトレさんに向き合った。 「必要なのは、タイトレ殿。おぬしが選んだかどうか、ではないかのう」 「……俺が選んだかどうか、ですか」 「そうじゃよ。贈り物は品の価値がすべてではない。贈り主が悩んだ時間で定まる。 ……うちの婆さんは、一日悩むだけでは足りてくれなかったがのう」 だからどう悩んだか、どうして選んだか話してあげなさい。 そう語るヘリトレ大先生の微笑みは、確かに88年の歴史を感じさせるものだった。 「……わかりました! タイシンと、いっぱい話すことにします!」 「ホッホッホッ。それは1番の贈り物じゃのう」 溌剌としたタイトレさんの笑みを穏やかに受け止め、ヘリトレ大先生はそれを肯定した。 いじられたりいじってばかりだけど、こういう時は本当にウラトレ先生のお師匠さんというか、頼りになる人だと思う。 149二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23 03 17 「いや、助かったよ! お蔭で今年もタイシンに喜んでもらえそうだ!」 「俺は人集めただけですよ。タイトレさんのご相談って言ったら一発でしたし」 「そうなのか? それは嬉しいな!」 あれから続々とやってきたトレーナー達から話を聞いて、タイトレさんもどんな贈り物にするか決まったようだ。 帰り道で礼を言われたので謙遜混じりにタイトレさんの人望を褒め称えると、素直に笑い返されて答えに詰まった。うちのサブトレさんなら蕁麻疹でのたうち回ってそうな真っ直ぐさだ。 「……本当に、嬉しい、いやありがたいな。そんなに慕ってもらえてるなんて」 「そんなにですか?」 「そんなにだよ! 俺がどう思われてるかなんて、俺にはわからないからな」 どう考えても人気者だと思うけど。という言葉をぐっと飲み込んで、そっと耳を傾けてみる。 身体が変わったことで悩むトレーナー達を数多く見てきたこと、彼らに寄り添ってやれたか不安に感じることもあること。もっとコミュニケーションを取りたいが、みんな敬遠していないかと悩むこと……。 思った以上に彼らしからぬ、けれど真っ当な人間関係の悩みだった。 「正直、もっと考えなしに突っ込む人かと思ってました」 「ひどいな! でもタイシンとはそんな感じに見えるか?」 「ソッスネ……」 あのねとめの区別がつかない顔を見せられたら、誰しもそう思うんじゃないだろうか。 俺は悪くない……と思いたいが、リャイトレさんの件といい、偏見というのは自分で選ばない贈り物と同じなのかもしれない。善意も悪意もなく、差し向けられた相手を傷つけるかもしれない、ということだ。 内心で反省しておく。 150二次元好きの匿名さん22/06/10(金) 23 04 26 「もちろん、本当は苦しいとかは言わないよ。 ……ただ、元気でいようとは思ってる」 「空元気ですか?」 「いや、心から元気でいようと思ってる! だってその方が、みんな心配しないだろう?」 「あー……そっか。なるほど」 それはタイトレさんなりの、ウマ娘化問題への向き合い方なのかもしれない。 テイトレやタイトレさんの頃はウマ娘化もよくあることじゃなかったから、きっと不安も俺達以上のものだっただろう。 そんな中でタイシンちゃんという気難しい子の相手をするなら、自身の心の元気を損なわないよう気を遣うというのは――テイトレの苦難を思えば、正しい選択だと思う。 「じゃ、俺なりに考えた、最高の贈り物なんですけど」 「お? ダストレ君も聞かせてくれるのか!」 「ええ。……これからも元気でいること、ってどうですか」 これからも変わらない、元気なタイトレさんでいること。 それはタイシンちゃんにも、みんなにも最高の贈り物の筈だ。少なくとも、俺はスカーレットのそれで救われているから、そう思っている。 タイトレさんは狐につままれたような顔をした後、心底愉快そうに破顔した。 「それじゃ、毎日贈り物することになっちゃうな!」 「一年間のサービスにしましょうよ」 「そりゃいい! サービス券を作っておこうか!」 ……後日、しきりにタイトレさんを蹴っては、だゆんぽゆんと弾む90cmにねとめの区別がつかなくなるタイシンちゃんが目撃されたそうだが。 俺は悪くない。これからもタイトレさんと仲良くね、タイシンちゃん。 うまぴょいうまぴょい ≫155二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 00 38 08 色々なプレゼントをくれた後おもむろにトレーナーは封筒を取り出した。プレゼントのどれもアイツがうんうん悩みながら、でも最後は選べなくて全部用意したのがわかる心の篭ったプレゼントだった。それで最後に出された封筒はなんなんだろ。 「ビワハヤヒデちゃんに聞いたんだ。タイシンが一番喜ぶモノを」 アタシが一番喜ぶモノ……?それで紙……?ま、まさか 「待った。流石にまだ学生の身分だし」 「大丈夫だタイシン。学生かどうかは大事なことじゃないんだ。受け取ってほしい」 「……この………バカ」 自分の顔が赤くなっているのを感じつつボールペンを用意して封筒から紙を取り出し自分の名前を書こうとそれを開いた。アイツの健康診断の結果だった。全部A判定(健康)だ。成る程ハヤヒデならたしかにトレーナーの健康がアタシにとって一番嬉しいとか言うだろうそう言われればコイツは健康診断を受けてきて嬉々として結果を渡してくるだろう。 「結果は健康そのもの!これからもトレーナーを頑張れるぞタイシン!」 「うんそれはとてもウレシイ、ちょっと席外してもいい?お花摘みってヤツ」 「大丈夫だいってらっしゃいタイシン!」 アタシはとりあえず部屋から出て近くの壁に頭を叩きつけまくった。 ≫164二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 07 57 28 いつも通りの、いつもの屋上。 といっても、たまに先客ばかりだけど。 そんな場所に、普段見ない人がいたら気になるのは当然だったりする。 「……なんでここに?」 「あっ、タイシンちゃん。まあ、色々あって……」 あのルドルフ会長のトレーナー。不思議な雰囲気の人だ。 何処かで誰かが「実はウマ娘の彼と、人間の彼は別人で、人間の方は何処か別のところにいる」という噂もあるくらいに不思議な人だ。 ──が、それは会ったことないウマ娘の間だけだし、あの人でそうなら、立て続けに何人も消えてその代わりのウマ娘が来ていることになる事実に、何故疑問を抱かないのか? っと、話がそれた。 兎に角、アタシはあの人がそこまで嫌いじゃない。 ……誰からも好かれる魅力、というもの自体が才能であり弱みなのだろうけど。 「色々?」 「そうなの。まあ、疲れちゃったり、本当にやろうかなぁって、思ってたり」 「ふーん……まあ、何様だけど。いたら?ここ」 「……うん。いるね?」 そう言うあの人は、やっぱり尻尾が揺れている。 男の頃からそんな気はしたけど、やっぱり感情が表に出やすい人らしい。 ……あれであのバカより年上なのだから、世の中はわからない。 「……ところでさ。サプライズって……どんなのが好き?」 「えっ?」 「ああいや。派手なサプライズ、大丈夫かなって」 「んー……正直、そんな好きじゃないけども」 「そっか。ありがと!」 165二次元好きの匿名さん22/06/11(土) 07 59 00 突然話しかけてきて、突然この反応。そして去っていく。 なんというかチケットと近いのかもしれないけど、なんだかんだチケットはうるさいだけじゃないんだなとも思う。 ────数日後、タイシンの誕生パーティー会場の外。 既に正座させられた三人のトレーナーを説教するウラトレ先生と、その後ろで花火を撤去するイクトレがそこにあった。 「さて、シンボリルドルフ担当トレーナー、ゴールドシップ担当トレーナー、マチカネタンホイザ担当トレーナー」 「はい……」 「何故、このような場所で二寸玉……花火を打ち上げようとしたのですか?」 「😡」 「それは……魔ルド君が『タイシンちゃんそんな派手なの好きじゃなさそう』って言うから急遽ゴルトレ君特製五尺五寸玉を封印したのであり。本来は五尺五寸玉を打ち上げる予定でした」 「そうそう!後、お祝いのため!」 「……ああ。ちっと五尺五寸玉が無駄になっちまったのは手痛いが……ま、派手に祝おうってこったな」 『待て、五尺五寸玉とは何だ』 「……確かに、祝いのための花火というものは理屈はわかります。が、五尺五寸玉という危険物を産み出したこと。きっちり叱らせて貰いましょう」 「待ってください、せめて二寸玉だけは……」 「ダメです」 こうして、五尺五寸玉という危険物は世に出ることなく消されたのであった。 ついでに、三人からの贈り物は当日に他のトレーナー経由でちゃんとタイシンに渡されたそうな。 ページトップ part○○~○○はこちら ページトップ
https://w.atwiki.jp/ucchy/pages/215.html
戦車さん?だっけ、戦車(?)さん「うっちぃ☆さん・・・早くおき・・ごふっ」 -- DORANO (2008-02-04 21 07 34) ・・・これでも、獅子イジメ?(ぁ -- DORANO (2008-02-04 21 10 03) うっちぃさん早く起きてくださいっっ!!! そんなんじゃまた読者から、「よく寝る人」って指差されますよ!!! www -- うっちぃ☆ (2008-02-06 04 49 37) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/migiufun/pages/18.html
1回分のログだけでもかなりの量になるのでとりあえず5回分で1ページとしました。 第85~第89回 右うっふん会報告:長安要塞(人んち)に無断侵入で隠れんぼ まへまへ 2009/02/14土曜日の第85回右うっふん会はー 久々の隠れんぼだあ~~~ サブのへまへまで敦厚右うっふん前に9時前に到着したら 集まってくれたのが久しぶりの桃華☆絵里さん、それからディアナさん、エイヤさんだー ディアナさんはコアさんだ。コアさんがディアナさんで参加するのは初めてらしい。私はなんかもうずっと前からディアナさんでも参加してたよーな気がしていたよ。 で、花色さんが「カクレンボしたいって言ってからカクレンボはどーか」と言ったら、そうする事に決定。ってゆーてる内に花色さんも来て、場所は長安要塞に決まった。 いざ長安要塞に出発! あ、そうそう。敦厚でその話をしていた時、謎の盗賊さんがあらわれたんだ。トンバリンさん、だっけ?右うっふん会を見物にきたらしい。参加しないと、ちょっと見学しただけじゃあ右うっふん会はわからんと思うんだが~~ 職装していたので、参加しませんかーって言うのを遠慮してしまったが、遠慮せずに言えばよかった。まあ、とりあえずSS撮ってくれたらしいので良しとしよう。 揚巻さんが来たのがその前だったか後だったか記憶が判然としないんだが 長安要塞に着いてから揚巻さんの、「ハッピーバレンタイン!ペペロ愛のばら撒き作戦」が遂行されました。これはどういう作戦かというと、揚ちゃんが「おーっほっほっほ、私のチョコを拾うのよーメンズたち~~」とペペロをばら撒き落とし、猿がせっせとそれを拾う、という作戦です。 メンズたち? 続いてエイヤさんの「メリーバレンタイン!お金ばら撒き作戦」が遂行されました。これはどういう作戦かというと、エイヤさんが「おーっほっほっほ、この中に10Mが含まれているわよー」とお金をばら撒き落とし、猿がせっせとそれを拾う、という作戦です。 そんでカクレンボ開始ー ルールは「総合掲示板」の「 大日本帝国ギルドイベント企画等募集スレッド」24の記事を参照してくれたまへ 鬼を決める方法は、エイヤさんが「生命の母A」とかなんとかいうアイテムを落として私がそれを拾い、そのアイテムが配布された先の人が鬼。アイテム自動取得にしてるからね。誰に分配されるかわからない、という寸法だ。前に掲示板で揚ちゃんが言ってた奴だね。 で、鬼になったのがその揚ちゃん。揚ちゃんが100数えている間に 隠れろ~~ 私は山の中に隠れた。前に馬おにで、まへまへが鬼になった時、エイヤさんが山の中に隠れて、まへまへはよー見つけなかったのだ。 地図でみると、街中に隠れている人が多い。うんうん。気持ちはわかるぞー。気持ちがわかるだけに、鬼も真っ先に探しにいきそーだ。 だが、なかなか見つからないみたい。 画面の端にチラリと人影がひるがえってヒヤリとする。右上のマップに黄色い光点が移りこんだらアウトだ。誰かいるってなったら、それは右うっふん会の人以外いないわけだから、探しにこないわけがない。でもどーやら助かったみたい。 エイヤさんが「やばい」って言ってこっちに走ってきた。山の中に上がってくる。揚ちゃんに見つかりそうになったらしい。 そんなこんながあって、ついに一人目の犠牲者が!→ディアさん 一人目が見つかると、次から見つかるのは早い。桃さんが見つかってエイヤさんが見つかって花さんが見つかって。 その間に10時になって、台風さんとグンダリさんがインしてきた。鬼じゃない人増員! でも二人とも長安要塞じゃなくて飛賊の方の要塞にいったみたい。ちゃんと参加するっというわけにはいかんかった。 という事は最後残ったのはへまへまだ。逃げろ隠れろ身を伏せろ~~ このタイミングでオチました。 うぉい!ジャストタイミングじゃないかこのやろう。これじゃ私がズルしてるみたいじゃないかあああ! シルク終了した直後はPCが重くなっているんだが、気にしている場合じゃない。すぐに再ログインだ。 比較的短い時間で再ログインできたが、インした途端に揚巻さんにつかまる。 しゅ~~りゅお~~~ へまへまはオチたので選外として、優勝者は花さんとなりました。 おめでと~~。副賞として、揚巻さんから虎が送られた。そういえば私も虎を持っているなあ 今度は台風さんとグンダリさんを加えて、2回戦だあ。今度はオチないようにしないと(どーやって) へまへまがオチたので、最初の鬼はへまへまに任せてもらいましょう。100数える。 あ、すぐにチャット不可状態になりやがる。なんだこのチャット不可状態ってのは。カウントがなかなか先に進まんではないか~~ あんまり遅いので他の人にオチてないか心配させてしまったよ。 ようやく数えた。さあ探すぞ。しかしこんだけ広いと馬にでも乗らんといったりきたりが出来んなあ。 如星(ルーシン)さんがこの前後でインしてきてさらに参加。右うっふん会にぎやかで大変嬉しいです! とりあえず隠れる所のたくさんある街中は、人情として隠れたくなる場所だ。真っ先に探すべきであろう。 東側=左側の町には誰もいなかったけど、西側=右側には3人もいた♪ 桃さん草っぱらに隠れている、みっけ~~。草っぱらはわかりにくいっっ 他の2人はその間に逃げてしまったみたい。すばやい・・・ だが、これで勢いづいた。この勢いで一気に探すぞーーー、と馬で走っていたら誰かとすれ違う。 おお!ルーさんが突っ立ってる! 駆け寄ろうとしたら逃げた! 白チャで「ルーさんみっけ」って言わないと見つけた事にならんが、そんなん打ち込んでいたら逃げ切られてしまいそお で、ようやく追いついて止まってくれたので「ルーさんみっけ」て言えた。 あとは私が見つけたわけじゃないけど、ディアさん、エイヤさんが次々見つかる。私も負けてられーん!って気張ったら、揚ちゃんが他の人に見つかった所を発見。たしか桃さんだったっけー。その次に花さんがつかまって・・・あれ?台風さんが捕まったのっていつだっけ?一応つかまった順番をメモしてたんだけど、台風さんの捕まった順番が書いてない! うーん と考えたフリをしてみても覚えているはずがない。 ともかく、このたびの優勝者、最後に見つかった人はグンダリさんだった。フィナーレは、仲間を失い一人きりで隠れている気持ちを想像してニヤニヤしながらみんなで探しまわる、という、このゲームの醍醐味だ。だがへまへまはその間、街中にいて出口を見失い、右往左往しててその醍醐味を味わう機会を失してしまった。 グンダリさんも見つかって、優勝者授与式。へまへまからグンダリさんに虎2個がおくられまーす。ぱちぱちぱち あ、そうだ。副賞は最初の鬼が優勝者になんか送るってゆーのは、なかなか良いルールではないだろうか? さて時間もいい具合になってきた。これにて今回の右うっふん会かいさーん。 とはならずに、花さんが中心になってちょっとだけマント戦。私も花さんからマントもらって参加したが。 花さんは常にマント戦する為に人に貸すマントを常備しているらしい。マント戦大好き人間だ! 花さんからもらったマントは、ルーさんに渡しました。へまへま死にすぎ。しかも台風さんの近くでもらい死にとか。 それから解散になりましたー。 右うっふん会報告:第一回イリオス死にまくり大会 まへまへ 2009/02/21土曜日の第86回右うっふん会はー イリオス・サーバに遠足でした! 最近集まり始まるのがはやーいなあ。 9時前には台風さんと義星さん、ケロちゃんに花色さんが参加して、ほんで9時前後にエイヤさんだ。あと、NamelessWizzという、なんだかプログラムのテスト用データみたいな名前の人が参加したんだが、この人は「I can only speak English ,German and Dutch」という人だった。 一体何を基準にしてこのptmに参加しようと思ったんだろうなあ。意思の疎通がほとんどできず、カタカナ英語でごまかす私達。花ちゃんがドイツ語で話しかけたけどねー。特に返答はなかった。 英語出来る人がいないって時点で、こりゃ間違ったかなあと名無しの魔法使いさんも思った事だろう。よし、NamelessWizz=名無しの魔法使いだから、ナナちゃんと呼ぼう。 それから如星のルーさんが来た所でPTがいっぱいになったので、きさらぎってどんな字だったっけ。如月。そうそう。なんかカッコいいねえ。月の如く星の如く。「如星」って書いて、なんか「きさらぎ」みたいなカッコいい読み方ができたらいいのに。欲しいと思ったものは自分で作ればいいんじゃないか。よし作ろう。「ことほぎ」。長寿の祝いかよ。 んで台風さんがもう一個PTを作るために抜けたのですが、その後で新人さんのモスバンゲルさんが来たので再びPTがいっぱいに。 こうして私達はイリオスに出発したのです。 イリオス遠足のルールは、まず、女の子のキャラで作る事。みんな同じレベルで遊ぶ為に、新しい人はみんなで手伝ってレベル上げる事。この二つだ。そして更に言うなら、Lv20に達したら盗賊になって半裸で走り回る事。コンスの馬小屋前で待ち合わせする事。白チャで盛んに「うっふん」「うっふん」と言って周囲を威嚇する事。最後の三つはルールというのとはちょっと違うような気がするがそれはともかく、さすがにナナちゃんは来なかったようだ。意思の疎通が出来なかったからなあ。 ここでイリオスでの名前を整理しておこう。右側がイリオスでのご芳名 台風さん =のぞみちゃん 義星さん =ジュダイちゃん ケロちゃん =オカサーファちゃん 花ちゃん =C-3POちゃん エイヤさん =孤児少女。ちゃん ルーさん =Milliaちゃん モスバンゲルさん =ビリリスちゃん まへまへ =ぼえちゃん 総勢8名、うっふんうっふん言いながらコンスの馬小屋前に集合です。 しかしギルド右うっふん団はまだLv1のギルドだから、あんまりメンバーが入れられないんだねー。定員オーバーで、義星さんとルーさんが入れなかった。これはギルドのレベルを上げて定員を増やすしかないぞ。それにはお金儲けだ!3Mくらいいるらしい。なんと、それだったらぼえ(私)が10万円持ってるぞ!と思ってギルマスの台風さんに渡そうとしたら、そうじゃなかった。3Mとは30,000円ではないのだ。3,000,000円。3百万円なのだ。まるで宝くじのような桁ではないか。あかんなあ。何べんきいてもいつも間違える。思い出しても恥ずかしいぞ私!というわけで、当面はとても手の出る金額ではない事が判明。とりあえず新しい人がいっぱいだから今回もレベル上げだねー。 クエするとクリアでおまけの経験値とかもらえてお得だぞ、と思ってクエとってきてもらったけど、考えてみたら、Lv10までは死んでも経験値減らないからいくら死んでも大丈夫なのだ。だから橋の所にいる鳥さんトコいこー と言って橋の所に向かいました。クエとってきてー、って私が言ってわざわざクエとってきてもらったのに、この理不尽な針路変更。申し訳ない事だ。いや、ホントにごめんねー。今気がついた。 その間、エイヤさんはコンスで露店。ギルドのレベルアップの為の礎となろう、というわけだ。 さてこちら、新人さんレベルアップ隊。ぼえも、もうLv20だから鳥なんか軽い軽い♪と思っていい気になっていたら、到着した途端、鳥のジャイアンがいる。Lv20くらいでしかもWizなのに、もつかー! 到着してすぐに死ぬ。 コンスにとんでから、慌てて戻ったらもうちゃんと台風さんがやっつけてくれてました。 しかし、その後もまたジャイアンが。そしてその後にもジャイアンが。更にまたジャイアンが。てな具合にジャイアンが次々現れて、台風さんが全部倒してくれました。 そんなこんなで何度か死にながら、11時くらいには新しい人みんなLv10近くまで行って(何人かはLv10になったのかな?)とりあえずお開き。 レベル低い時は比較的レベル上げやすいとはいえ、やはりLv20まで行こうと思ったらなかなか大変だ。 エイヤさんの方はというと、さっぱり売れなかったらしい。イリオスの人はサイフの紐が硬い。きっと経済的にとっても苦しい目に合った人達ばっかりなんだ。平たく言うと貧乏。 その後2次会というわけでもないのだが、花ちゃんが、「Lv10まで上げとこう」っ言ったので私も付き合う事にした。その間Milliaさんは、密かにクエをこなしていたらしい。クエ2つクリアしたと言っていた。そこへたりちゃんと揚巻さんがイン。以下、対応表。 たりちゃん =みぐちゃん 揚ちゃん =甘夏ちゃん ここらへん、例によって記憶があやふやなんだよね。覚えているのは、たりちゃんがPTに入っていない事に気がついてなくてとても失礼な事をしちゃった事、それからさっきまで調子良かったルータがまた回線切断して、オチちゃった事。そんで再びインしたら台風さんとエイヤさんもいなくなって・・・ そうそう。なんか知らんが突然盗賊のカッコにしたくなって盗賊になったんだ。 どこにいるのって言ったら、みんなでなんかのお店の前にタムロっているってゆーんで一緒にくっちゃべった。そんで揚ちゃんが「眠くなったから落ちる」つって、実は私もその頃にはちょっと偏頭痛がし始めてたんで、まあそこでオチちゃったわけだよ。 しかしイリオス、お金儲けしなきゃだなあ 盗賊は商人よりワリが悪くてお金儲けには不向きだからなあ あ、それから、右うっふん像の前に集まったら、出来るだけ白チャでくっちゃべりたいです。知らん人が来たときにPTチャとか同盟チャで喋ってると、なんか閉鎖的サークルっぽいから。知らん人でも気軽に入ってきて一緒に遊べたら理想的 というわけで 皆様よろしゅーに 右うっふん会報告:ダベダベ~ まへまへ 2009/02/28土曜日の第87回右うっふん会はー なんかよくわからんけどパンドラとかマントしながらずっとダベってた♪ 最近集まるのがずっと早くて、9時になる前に桃華☆絵里さん、eiyaさん、如星さん、グンダリさんが集まってくれた。 それから、なんとちゃんじゃさんが戻ってきた~~~! ネット環境がずっと整わなかったらしい。 お帰りーー♪ ついこの間も揚ちゃんと「ちゃんじゃさんいなくなったのはやっぱり寂しいねえ」って喋ってたばっかりなんだ。ちょー嬉しい。 それから台風1号さんがきて、美愛華さん、揚巻さん。 この段階でまへまへ入れてもう9人だ。PTは8人が定員だから二つにしないと。 ってわけで久々に左うっふん会登場~~ しかし16人を超える事は当面ないんだろうけど、その内本当に16人を超えたら、3つ目のうっふん会はなんて名前になるんだ?中うっふん会? へん~~w、なんかオカマの暴力団、みたいな名前ー さて今日の右うっふん会は何をするかというと、 花ちゃんとたりちゃんがいってた「全取得ペット撲滅作戦」をしようと言う話だ。 これは何かというと、詳しくは総合掲示板の「大日本帝国ギルドイベント企画等募集スレッド」に書いてくれてるのだけど、ごく簡単にわかりにくく説明すると「矢やボルトを落としまくってみんなの全取得ペットを動かなくしようテロ」だ。 しかし言いだしっぺの花ちゃんやたりちゃんがいないのに、これを実行するのは、どーかなあ 「今日はこれやるんでしょ?」 やるよ。もちろん。 私は流れに流されるのに一片の躊躇もない! なんか雰囲気的にやろうやろうという感じになってたので、「全取得ペット撲滅作戦」やる事にー ってわけでとりあず、イベントリいっぱいになるまで矢を大量購入。 戻ったらエイヤさんがパンドラやるよーって敦厚西のパンドラ会場にみんなを引っ張ってった。 あ、私も私も~~ でも袋の中、矢でいっぱいなのに、これじゃドロップあっても拾えないよー まあいいや。ドロップって未だに飴を思い浮かべるね。なんであの飴の事をドロップっていうのかねー。あんまりおいしくて、涎をドロップするからかな んでパンドラ開始~ パンドラはPTの人数分、mobが現れるから、PTの人数が少ないともったいない。 ただ、今回はその逆で人数が多くて一つのPTに入りきらないので、一人あぶれるんだ。そのもう一つの人数の少ない方のPTにエイヤさんが入ってきて、一旦町に戻り、瞬く間に人数を集める。 まさに電光石火。よくまあこんなに短時間に、と思っていたら「なんかよくわからないんだけど」って言ってる人まで参加させられてる。ひえ~~、ホンマの電光石火やったんか。エイヤさん通った後、感電する人多数~~? とにかくそんなエイヤさんの活躍のおかげで、このパンドラでまへまへもついにLv40にレベルアーップ! これで倉庫に眠ってるあの防具が身につけられるぞ。帽子だったっけ?よく覚えてないけど。あーパンツはきたい。 花色さんとkakeiさんが参加したのが、このパンドラの間だったと思う。確か。今回はここらへんから早くも記憶が一気にぼんやりしだしてる。花色さんと言えば、如星さんを叩いて名前をピンクにするちょっとオチャッピーないたずら小僧だ。今日もいつの間にか名前がピンクになってたなあw。そーいえば。 kakeiさんは右うっふん会参加、とっても久しぶり♪ エイヤさんの集めたメンバは、もう名前がよくわかんなくなっちゃった。Pさんって人がいたような気がする。いやもう、ほんとうにわからん。 とにかくパンドラが終わって、その人らも解散した後、なぜかマントが始まってた。 美愛華さんが「マントと指輪もらったけど、どうしたらいいんでしょー」って。 私はイベントリが矢でいっぱいなのでマントも指輪も手にいれてないけど、どうやらマントと指輪が配られたらしい。マントは、「マントつけてマント戦に参加して」って事なんだろーけど、指輪は私にも??? 美愛華さんはマント戦はやめとくーって事で、ここで抜けました。またね~~ グンダリさんと桃ちゃんと台風さんが抜けたのもここらへんだったかな。台風さんは特に、眠いーーってずっと言ってたしねー そいで記念写真とろーってゆー話から、みんな死んだ所で記念写真とったら面白いと思う。という話に。 しかしこれがなかなか大変。エイヤさんが皆殺しにするんだったら簡単だが、エイヤさんをどうやったら殺せるのか。 ここはやっぱりエイヤさんを早めに殺しといて、あとは最後の一人がヤケドかなんかで死ぬしかない。 てな事をなんだかんだしながらやってて、ようやく完成~~。それがこの図だ。 創意工夫の末、やっと出来た図なので、みんな惜しがってなかなか起きようとしない。その内に、通りがかった人が助け起こそうとしてくれようとしたりして、その度に「ぼくたち、死体ごっこでーす」と言い訳をする私達。 つくづく変な集団だ♪ でもフツーに馬で踏んでいく人とかもいたねー。よく考えたら、それはそれで凄い神経だ。別にかまわないんだけど、躊躇なしかよー そんでその後もなんだかんだダベってたけど、それで特に何にもせずにダラダラ解散~~ あ、そうそう。この時に新人さんの柊姫さんが駆けつけてきたんだ。何しろ時間が時間だったので顔見せだけだったんだけど、右うっふん会の説明をさせてもらって、また良かったら参加してねーって言った。 あと、たまたまそこに居合わせたフェリオ・Rさんって人にも、返す刀でばっさりと右うっふん会をご紹介♪ フェリオさんももし良かったら参加してねーん。右うっふん会は基本的にはボーダーレスの集まりですよ。 んで解散したんだけどお でも実はその後、またちょっとしたオマケがあった。 まへまへの荷物は相変わらず矢でいっぱいだった。せっかくだからオチる前にこの矢を、「倉庫前で落としまくってみんなの全取得ペットを動かなくしようテロ」して、それからオチようと思った。そしたらちゃんさんと揚ちゃんとkakeiさんがそれに乗ってきた! 再び集まる私達~~ どうせやるんだったら和田でやるがおもしろかろー という天啓を受け、和田倉庫前に集合~~ しかし和田はホンマにうごかーん! PC死ぬ死ぬ まへまへとちゃんさんは盗賊にへーんしん。そんで身元をわからなくして、公園のハトにエサをやるがごとくに矢やボルトを落としまくり~ ちょこちょこやってくるサルやウサギとかがかわいいね。ウサギいたっけ? んで、全取得ペット誰もいっぱいになる事なく、矢もボルトもスッカラカンになって敦厚に逃げ帰りました。 敦厚に戻ったらkakeiちゃんがオチてたですよ。メール残そうと思ったら、kakeiちゃんのメールボックスいっぱい! kakeiちゃん、メールボックスちょっとだけ整理ぷりーず~~ 右うっふん会報告:シルク横断ペガサスレース。なげええ まへまへ 2009/03/07土曜日の第88回右うっふん会はー 中国~EUをペガサスで横断する超距離レースだあ~~ 今回も9時前から集まりはじめてくれて、メンバーはBlackthiefさん、台風1号さん、花色さん それから更にeiyaさんとモスバンゲルさんとナバロンさん。 ブラックシーフさんは最近大日本帝国に入ってくれた人で、右うっふん会には今回が初めてですねー んでそれから、MAH_さんが参加してくれて、この段階で、まへを入れてPT8人に。 まだ早い時間なのでまだ参加者がくるかもと欲を出し、まへは右うっふん会を一旦抜けて、別に左うっふん会PTMを立ち上げましたが、結局左うっふん会には誰もきませんでした~~。(*^0゜)vイエイ! でも、美愛華さんがその後に来て右うっふんの方に入ってくれましたよ。 今回はこのメンバーで長安からコンスまでの超距離をペガサスで走りぬける、ペガサスレースをする事になりました。 物凄く長い距離のレースなのでこれはもう普通の“長距離”じゃない。“超距離”だ!・・・などと言ってウマい事言ったとニヤニヤしてるあたりがおっさん>私 いやあ、しかしペガサスでシルク横断するレースの事はこのサイトでもちょっと発案していたのだが、いよいよ実現するのだな。これでペガサスレースも正式に「総合掲示板」の「大日本帝国ギルドイベント企画等募集スレッド」入りだ。名前なげええよ!! 「イベント・ライブラリ」くらいにしたいなあ、名前。変更できないの? ところが台風さんはちょっと狩りにいっちゃって戻ってこなくなっちゃった。 というわけで、結局は8人で長安にジャンプ ジャンプなげええよ! PC一生懸命がんばってはる。 長いジャンプの間にちょっと考えた。どうせなら長安~コンスより、もっともっと端っこから端っこまでの超距離にしたいな。 長安よりもっと東には何がある?始皇帝陵か。じゃあ始皇帝陵の最奥のハグレ刑天のいる辺りをスタート地点にしよう! そんでゴールは・・・コンスたんちの更に西?うーむ。あ、ユフィテル神殿。なんか始皇帝陵にちょーど点対称で配置したるような位置じゃないか。これだああ! て事で、始皇帝陵にみんなレッツご~~ 一番最後に到着した奴(まへ)がえらそーに号令をかけて、真反対の南方向に駆け出す。コントかよ。 みんなまへまへをあてにしないで自発的にやっちゃってくれ~~。こいつ(まへ)はアテにならんぞ。 よし、始皇帝陵に到着だ。では、かうんとだうーん! 543210ごーー!! ※注:五十四万三千二百十ではない 白い馬体にアヒルの羽根をもった8頭のペガサスが一斉に走り出す! 同じ馬だからコース選択だけが差を縮める決め手だ! エイヤさんが最短の軌跡を辿るように山の際をインして曲がる! その後をまへまへがついていってマップを確認する手間を省く! その間に、大日本ギルドに、イーヨさんという、新人さんが入った! いらっしゃイーヨさん!これからよろしく! 右うっふん会について説明もしたいが、今はそれどころではない!ちなみに同盟チャットの人数はもう、いっぱいになってしまった! 話を元に戻そう。 最初の内は大差もつかず、順位の入れ替わりもほとんどないが誰もが本気で勝ちにいってるのがわかる。 そうか!今思い出したが、優勝者にはスキルチケットとまへまへのキッスを贈るって言ってたのだ。 みんなそんなにまへまへのキッスが!感涙だ! まへは西渡口を選択した!西渡口を渡って峡谷を走り抜けるのが、どー考えても距離的に近い!つーか近いという日本語はフツウ距離について使われる言葉だ! あ、でも渡り終えたら、もう誰もいなかった。 そーか。私のPCは渡しに弱い!うまい事言った! これだからスペックの低いPCは!これだからスペックの低いPCは! もう、道順を調べるのに前の人を追いかけてマップを見る手間を省く事は出来なくなった! それにまへだけPTに入ってないから、他の人がどこにいて何が行われているか全然わからない!ちょっと寂しい! その寂しさを振り切って峡谷に突っ込んでいく!うわー!さっそく道間違えたー! ちょっとだけ遠回りになったが無事抜け出る! しかしペガサスってこんなに弱かったっけ。峡谷辺りの爆弾ジジイ攻撃を連発で浴びたくらいで死にそうになった。 これはカラコルムあたり、先行き不安だ! 黒漠の手前の蠍のいる辺りをオアシスに向かって走っていたら、ブラックシーフさんがペガサスに乗らずに自足で走っているのを発見! ペガサス殺されてもうもっていないのか! んじゃあオアシスでお分けしよう! そこでハタと気がつく。 しまった!ここは死の谷経由の方が距離近いじゃん! 死の谷経由に戻るまへまへ!気が動転して、ここまできたらそのまま黒漠通った方が早いんじゃないの?といった程度の事にも気付かない! 死の谷を一気に駆け抜けた辺りで、あげまきさんがイン! あっちの方のPTに入ったらしい!よくわからんがレース物のイベントは途中参加が出来ないのが残念だ! それはそうと女性はなぜレース物の下着が色っぽいと思うのだろう! 渡口を渡って和田近辺! そこで思い出したが、私は和田辺りの地理が物凄く疎い! 長安近辺で迷子になる私が、ちゃんとたどり着けるか、急に不安になってきた。大体、カラコルム辺りの渡口って、何を選択したらサマルの方に着くんだっけ! とか思っている内に氷の小林幸子にペガサスを殺された! やばい死ぬやばい死ぬ! あわてて縁っこに逃げ込む。ふいー、助かった。 20秒たって代わりのペガサスを引っ張り出し、再び出発! ぐわ~~またペガサス殺された~~!くそー課金ものをこんなにあっさり殺すとは 運営は思った以上にカタギじゃない! カラコルムを南経路通って渡口に到着。ここがわかんないんだよ。どーいったら辿りつけるんだ?! 適当にえらんだ。たどり着いた先のどっかで再び行き先を適当に選択。あ、中央なんとかだ。たしかこれだったような気がする。 ついた! しかしあげちゃんの情報ではすでにゴールしてるそうだ。全員か?全員ゴールしてるのか?まへまへはドベでビリケツか? そこに花ちゃんからあらたな情報が入電! ゴールしたのは4人で、死んだ人が3人。実質まへまへビリケツ。 いや~~ん ビリケツ決定してからのゴールまでの道ノリって、むなしいな~~ なんか妙に焦るし。 なんとなく苦笑いしながらユフィテル神殿最奥のお賽銭箱前にゴール! んで結局、順位結果は以下の通り。 優勝:花色さん 2位:エイヤさん 3位:美愛華さん 4位:Blackthiefさん 5位:まへまへ 死体:モスバンゲルさん 死体:ナバロンさん 死体:MAH_さん 実況:あげまきさん LvUP:台風1号さん スキルチケット1日分は、花ちゃんに進呈されました~ しかしまへまへのキッスは花ちゃんの強い辞退で残念ながらはたせなかった。辞退してくれなかったらどうしたらいいかわからんが。 そんで一旦解散したんだけど、 その後、美愛華さんが「パンドラもってるよー」って言って、敦厚西のいつもの所でパンドラする事になりましたよ。 でもここらへんから記憶がモヤットしている。 楽しかった印象は残っているが、具体的に覚えているのは、2回PCが「プログラムのエラー」のメッセージを出してシルクのクライアントソフトをオトしちゃった事。 どうもmobの群れているど真ん中に入っていくとオチやすいようだから、ちょっと離れた所から遠巻きに攻撃しよう、と思った事。 それから美愛華さんは今後「マダム」と呼ぶ事になったので、みんなよろしく。 右うっふん会報告:イリオス右うっふん団れべるあーーーっぷっぷー まへまへ 2009/03/14土曜日の第89回右うっふん会はー あれ?3/14? しまったーー!ホワイトデーではないか! って別にしまったと思うような事がバレンタインデーに何かあったわけでは全然ない。 ちょっとしまったと思ってみただけー みたいな 今回もまた9時前から集まりだしてくれて、参加者は 台風さん、ぱたっちさん、Blackthiefさん、maiko86さん、エイヤさん、グンダリさん、小望月さん、kakeiさん、レモンバームさん、柊姫さん、スクリプトさん 参加者いっぱい♪ 今回も左うっふん会とーじょ~~ ぱたっちさんは9時になる前に抜けちゃったけどね ぱたっちさん部外者じゃないのにね~~。バリバリ部内者だよ。この時間帯に姿みかけたら、本人になんの断りもなくPTにくわえてしまおうとするくらいに。 それと小望月(こぼうず)さんは如星(ルー)さんのサブです。 今回はイリアス・サーバの右うっふん団のレベル上げの為にどうやってお金をためるか、って話。 まずは、途中から入ってきた人の為になんでそんな話をしているか、を説明せねばなりますまい。 イリアス・サーバにeu女の子キャラを作って、みんなで女盗賊団を作ろう、というのがその話の出所だ。この遊びの前提は、みんなが同じレベルで遊ぼう、という事。だから新しい人が入ってきたら、同じレベルになるまでみんなで養殖する。で同じレベルで同じクエをみんなでしたら、さぞ面白かろう、というわけ。 そんでその為のギルド「右うっふん団」をイリアス・サーバに作ったわけだが、ギルドのLv1って、メンバー15人までなんだねー。もういっぱいになっちゃった。あぶれた人が出ちゃったので、早急にレベルアップして人数枠を増やさないといけない。というわけでイリオス・サーバでのお金儲けが必要になったんだね。 で、お金儲けの為に考えたのが談合貿易。 フツウの貿易をすればお金儲けできるんだけどね。イリオスでの職業は盗賊と決めてるから、レベル20の人はみんな盗賊になっている。フツウの貿易をするには職替えしないといけないわけだ。これがケッコー、ハンパじゃない額で、まあ仕方がないとなれば仕方がないのだが、なるべくなら職替えはしたくない。そこで、唯一商人さんになった台風さんに荷物を買ってもらって、ひとけのない所で崩してもらい、賊装束で待ち構えていたメンバーがそれを拾って盗賊村に飛ぶ。その間に台風さんは新しい荷物を買ってきてまた崩し、別ノメンバーがそれを拾って盗賊村に飛ぶ。それを繰り返してお金儲けをしようというわけですな。私が前にオアシス・サーバで、盗賊キャラのまへまへと商人キャラのみ゜うで試してみた所、商人でフツウに売る値段が、盗賊で売る値段と一緒だった。これだったらオッケーだ。使える。荷物を買う元手は、みんなで有り金全部台風さんに渡したら集まるだろう。 と思ってそれを提案したんだが、エイヤさんが知り合いの盗賊の人にきいたら、盗賊して売った値段は商人さんがフツウに売る値段の0.8倍なんだって。 なんだ~~~?それじゃダメじゃん。とんだガセネタだぜ。いやガセネタ持ってきたのは私なんだけどね。あれ~~?おかしいな。何を勘違いしたんだろう。また今度試してみよっと。 というわけで、時代はイリオスでフツウに貿易してお金儲けする事になった。 だけどまだLv20になってない人もいるが、Lv20以下の人はどーするのだ。じゃあレベルアップ組と貿易組に分けようではないか。 なんて事を喋っていたら、突然みんなの動きが停止した。 ああ? 思わずヤンキーのようなしかめっ面になる私。 パソコン、フリーーーーーーーーーーーーズ! 復旧するつもりが全然ないご様子だ。やれやれ。クライアントソフト強制終了 こうなるとたんなるログインしなおしじゃすまない。たとえそれでログインできても不安定だろう?。パソコンよりも、私が。 んでパソコン立ち上げなおし。 でも最近パソコンの立ち上げなおしがちょっと早くなったみたい。起動時に立ち上げるソフトを一個切り落としできたんだよねー。 で、再度ログインしたらみんな敦厚西門に行ってた。まへまへも西門にかけつける。 どうもまへまへがオチてしまったから、イリオスに飛ばないで待っててくれたらしい。いやあ、申し訳ないねえ エイヤさんからパンドラを渡された。なるほど、これを売ってうまいもんでも食えと。違う。 おっけーおっけー。さあパンドラあけるぞお パンドラっ、ばーーん!! 終了~~~。パンドラごちでした~~ でイリオスのお話の続きだが、結局貿易は今回はやめて、みんなで新しい人のレベル上げをしようというお話になったよ。ただ、残念ながら、Blackthiefさん、maiko86さん、レモンバーム、スクリプトさんはイリオスの方は参加しないよーとの事。んじゃあまたあそぼ~~ね~~ しかし、イリオスの話は途中から参加した人達にはどうしても置いてきぼり感があるなあ ごめん!全く申し訳ない。 とりあえずイリオスにじゃーんぷ 実は私がパソコン落ちた時、台風さんは既にイリオスにとんで貿易の準備をしていたようだ。 パンドラの時には戻っていたけどね。 いつものようにコンスの馬屋前に集まる私達。 メンバを整理すると、台風さん=めぐみちゃん、エイヤさん=孤児少女ちゃん、グンダリ=ジュダイちゃん。ジュダイちゃんは満場一致で時代ちゃんと呼ぶ事に決定した。それからルーさん=milliaちゃん、kakeiさん=かけすちゃん、柊姫さん=姫睡蓮ちゃん。 柊姫さんのネーミング規約は、植物と役職の組み合わせシリーズなんだなあ。 ちなみに私のネーミング規約は、へたれで腰砕けな音シリーズです。 今回のレベルアップのステージは、ライオン狩り。 ううう~~~~っ! にゃんにゃんにゃんっ!! って鳴くあのライオンだ。赤いタスキガケのニャンコと青いタスキガケのニャンコがいて、青いタスキガケの方が積極的だが、どっちも猫じゃらし的なものに弱い。 それにしても今回は花色さん来ないなあ、ってみんなでお話していた。 ら きたーーーー! 花ちゃん=C-3POちゃんだ。 そろそろシモネタ解禁の時間帯って時にインしてくるなんて、なんというジャストなタイミング! 花ちゃんは気付いていないかも知れないが、C-3POの真ん中に「3P」という文字が含まれているのは決して偶然ではないだろう ところでまへまへは=クレでwizなぼえですが力極です♪ 最初は筋肉でwizっていたのですが、新しい人達がみんなLv10を超えてきたので、こいつはクレが必要だと、途中から力瘤でみんなをクレっていました。 あー、ロッドって重いわ~~ クレ一人でやってるとオシャベリが十分に出来ないんだよお。してたけど。だからメンバーのLv低い人からすぐに死んじゃう。すまん。コアさん最近みないがどうしたのか。忙しいんだろうか。忙しいんだろうなあ。クレも忙しいぞー。また一緒にクレしよーよ~~ そこでC-3POさんが衝撃告白。 なんと!「トリカブト」みたいな「カモノハシ」みたいなあのなんとかってゆー有名な時計をリアルマネーで買って露店で売り、10Mの金を作ってきたらしい! うおお!マネーパワー無敵!資本主義万歳!まんせーリーサルウェポン!熱烈歓迎日本銀行券! こ、こ、この金でさっそく日印章の曲刀を、いやそうじゃなくて ギルドをレベルアップするだ~~ ギルマスは一足先にコンスにいて激しい眠たさの為に心身耗弱状態の台風さん。今なら人を殺しても責任能力なしで病院送りになる勢いだ。早くコンスに帰らないと妹さんの命が危ない。 コンス到着~~ ギルドレベルアーップ! これで無事に、時代さんとmilliaさんとかけすちゃんがギルメンに・・・あれ?姫睡蓮ちゃんは? 姫睡蓮ちゃんは途中で抜けちゃったんだっけ? あーーー、記憶が欠落してるぞ。姫睡蓮ちゃんが落ちる所はなんとなく覚えているんだが、その場所がどこだったかという事になるとなんだかぼーっと霞の中だ。 気がついた人は姫睡蓮ちゃんをギルドに誘っといてね~ てかそれ以前に、ギルメン全員にギルド勧誘の権限ついてるのかな 台風さん、もしも権限ついてなかったら、全員にギルド勧誘の権限つけといてねー そんで今日のかいさーん て事になったんだけど、エイヤさんが港の壁や階段の中に入って遊びだして、みんなもそれに加わり出した。みんな子供だなあ。ボクもボクも~~ 実際にオチたのはそんな事をしながら三々五々、眠くなった人達から落ちだしてからだ。 最終的に残ったのがC-3POさんとMilliaさんとぼえ 階段でさらし首ごっこ『コンス砦の三悪人』状態になって記念写真とって、そんでホンマにかいさーん てなりました。 それがアップした画像。 今思いついたんだけど、階段一列にずらっと首が並んでたら、きっと、通りがかった人達みんなびっくりするだろうなあ。 一度やってみたいね。なんか話し合いとかする時とかに。 そうだ。ここを右うっふん会の会議室にしよう ところで、みんな解散した後に、イリオスで台風さんとお話していたという「れいな」さんという人と会いましたよ。 最初ササが入って「右うっふん会ってどんな会ですかー」って聞かれたから「みんなで遊ぶ会ですー」って答えてたんだけど、その内に階段に埋まっている所まで見つかっちゃって(隠れていたわけじゃないが)なんかいろいろ喋った。何しゃべったかおぼえてないが、まあ要するに右うっふん会は面白い事をする所です、ってゆー説明ですな。このサイトの事ももちろん説明させていただきました。 以上でしたー
https://w.atwiki.jp/140905580/pages/272.html
タグ一覧 このページは「おれバカだから言うっちまうけどよぉ…」スレに投稿されたSSをまとめるページ(スレpart726~730)です。 SSまとめ各ページ案内 SSまとめスレはこちら + part1~100 part1~10はこちら part11~20はこちら part21~30はこちら part31~40はこちら part41~45はこちら part46~50はこちら part51~55はこちら part56~60はこちら part61~65はこちら part66~70はこちら part71~75はこちら part76~80はこちら part81~85はこちら part86~90はこちら part91~95はこちら part96~100はこちら + part101~200 part101~105はこちら part106~110はこちら part111~115はこちら part116~120はこちら part121~125はこちら part126~130はこちら part131~135はこちら part136~140はこちら part141~145はこちら part146~150はこちら part151~155はこちら part156~160はこちら part161~165はこちら part166~170はこちら part171~175はこちら part176~180はこちら part181~185はこちら part186~190はこちら part191~195はこちら part196~200はこちら + part201~300 part201~205はこちら part206~210はこちら part211~215はこちら part216~220はこちら part221~225はこちら part226~230はこちら part231~235はこちら part236~240はこちら part240~245はこちら part246~250はこちら part251~255はこちら part256~260はこちら part261~265はこちら part266~270はこちら part271~275はこちら part276~280はこちら part281~285はこちら part286~290はこちら part291~295はこちら part296~300はこちら + part301~400 part301~305はこちら part306~310はこちら part311~315はこちら part316~320はこちら part321~325はこちら part326~330はこちら part331~335はこちら part336~340はこちら part341~345はこちら part346~350はこちら part351~355はこちら part356~360はこちら part361~365はこちら part366~370はこちら part371~375はこちら part376~380はこちら part381~385はこちら part386~390はこちら part391~395はこちら part396~400はこちら + part401~500 part401~405はこちら part406~410はこちら part411~415はこちら part416~420はこちら part421~425はこちら part426~430はこちら part431~435はこちら part436~440はこちら part441~445はこちら part446~450はこちら part451~455はこちら part456~460はこちら part461~465はこちら part466~470はこちら part471~475はこちら part476~480はこちら part481~485はこちら part486~490はこちら part491~495はこちら part496~500はこちら + part501~600 part501~505はこちら part506~510はこちら part511~515はこちら part516~520はこちら part521~525はこちら part526~530はこちら part531~535はこちら part536~540はこちら part541~545はこちら part546~550はこちら part551~555はこちら part556~560はこちら part561~565はこちら part566~570はこちら part571~575はこちら part576~580はこちら part581~585はこちら part586~590はこちら part591~595はこちら part596~600はこちら + part601~700 part601~605はこちら part606~610はこちら part611~615はこちら part616~620はこちら part621~625はこちら part626~630はこちら part631~635はこちら part636~640はこちら part641~645はこちら part646~650はこちら part651~655はこちら part656~660はこちら part661~665はこちら part666~670はこちら part671~675はこちら part676~680はこちら part681~685はこちら part686~690はこちら part691~695はこちら part696~700はこちら + part701~800 part701~705はこちら part706~710はこちら part711~715はこちら part716~720はこちら part721~725はこちら part726~730はこちら part731~735はこちら part736~740はこちら part741~745はこちら part746~750はこちら part751~755はこちら part756~760はこちら part761~765はこちら part766~770はこちら part771~775はこちら part776~780はこちら part781~785はこちら part786~790はこちら part791~795はこちら part796~800はこちら アダルトコンテンツは乗っけると最悪wiki削除なのでやばそうだなとおもったらリンクかスレ位置を置いておいてください(主にルドトレ) リンク例は編集画面にてコメントアウトしています。 目次 目次おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part726【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part727【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part728【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part729【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part730【TSトレ】 おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part726【TSトレ】 ≫7二次元好きの匿名さん22/04/04(月) 20 16 12 消灯時間も過ぎた真夜中、見回りなんかもとっくの昔。 時間に厳しいルームメイトも当然既に夢の中。 パフォーマンスに影響するから私も早寝は意識するけど、 今日だけ隣を起こさないようにとスマホ片手に夜を更かす。 夜間モードで無音のスマホが緑のランプを頭に付ける。 電源ボタンをノックして時刻はただいまちょうどゼロ。 私とおんなじ理由から夜更かししないあの人も、 今日だけ私とおんなじ理由でこんな夜中まで起きている。 特別な日に、特別な人からのメッセージ。 アプリを開いて、チェックして。 そうしてスマホを手から離して、ちょっぴり遅めのスリープモード。 けれどもスマホの液晶の光はまぶたに焼き付いて。 明日―――今日もいい日になりそうなんて自然と笑顔になっちゃう。 8二次元好きの匿名さん22/04/04(月) 20 16 43 息を吸う、吐く。 薄明りの下、耳を立てる。 聞こえるのは、大観衆の騒めき。 私もこれの一欠片でも浴びるのかと思うと、不思議な感覚がする。 「嬉しいな。こんなにたくさんの人が来てくれるなんて」 私の隣に、私が支え私が追う輝きが立つ。 「ええ。今年は集客層を大きく広げてみたの」 その輝きは、これからたくさんの夢を浴びに行く。 「せっかくのバースデーライブなんだから。貴方のソロが良かったんでしょうけれど…」 私がそう零すと、彼女はあからさまに不機嫌になった。 「…せっかくのバースデーライブだから。あなたと歌いたかったの」 まっすぐな瞳に、何も返せなかった。 「…確かに不思議な気持ちはするよ。去年は送り出してくれたあなたと一緒に出ていくのは」 想起した光景は、なんだか他人事のようで。 「けれど。変わらなかったこともあるよ」 9二次元好きの匿名さん22/04/04(月) 20 17 09 「今年も。いっちばん最初におめでとうをもらったから☆」 笑顔が咲く。微笑み返す。 交わした目線は、ブザーによって自然と同じ方を向く。 「これからのおめでとうに。負けたくなかったの」 「それにやっぱり得をしたわ。現在進行形で対抗できるから」 「わあ☆客席からもステージからももらえちゃうの?」 流れ出すイントロに、歓声が上がる。 「じゃあじゃあ。たっっっっくさんお返ししなきゃね♪」 キラキラを受けて、彼女は走り出す。 ≫19二次元好きの匿名さん22/04/04(月) 21 49 43 退いてやろうか リウトレ トレーナー室であたしは自己嫌悪に似た何かに苛まれていた。ずっと苛まれ続けると言うよりは思い出しては頭を抱えているようなものだ。思い出すと顔に熱が集まっていき、心臓がどくりどくりと鳴り響く。目の前の仕事に専念したい為、誤魔化すかのように苦いだけの安いコーヒーを飲むが落ち着く気がしない。そういう流れだったとはいえ、あたしはシリウスにキスをしてしまったし、それ以上の行為の約束までした。卒業後とはいえ、在学中の彼女にそんなことの話まで進めてしまうのはダメなことだったのではないかと。 「勢い任せにも程があったわ……」 いわゆる掛かっていた、そう省みずにはいられない。あの時は彼女にペースを握られっぱなしで流されるままだった。彼女の誕生日であったこともあり、拒絶等のマイナスなことはしたくはなかったのだ。 「あたし、これで良かったのかしら」 「何が良かったんだ?」 「っ、シリウス……な、なんでもないわよ……」 「とても、なんでもないなんて風には見えねぇな」 とても良いタイミングとは言い難いが彼女からしたら絶好のタイミングだろう。あたしはあの時のことを思い出していたのだから。彼女はシニカルな笑みを浮かべ、あたしの隣りに座った。 「近いわ……」 「別に問題ねぇだろ?いつものことじゃねぇか」 彼女と身体の距離が近いのは彼女の言うとおり、ウマ娘になってからは平常通りである。この身体になった直後のあたしは彼女に横抱きにされて移動をしており、彼女の助けなしではまともな生活もままならない状態だった。現在は普通に歩けるのだが、彼女はそれを変えようとはしなかった。いつも近いから平気、そういう問題ではないのだ。 「あぁ、私とキスしたこと思い出して意識してんのか?」 「うるさい……」 「キスひとつでそんなことになってるなら、それ以上のコトをしたら―――」 「っ……!」 「どうなるんだろうな?」 彼女が学園を卒業するまでに、そういう耐性がつくのだろうか。そんなこと、今のあたしに知る術はない。彼女とトレーナー室の天井を視界に広げ、あたしはそう思った。 20二次元好きの匿名さん22/04/04(月) 21 49 55 「キス以上のことを許した記憶はないわよ」 「ハハハッ!そんな顔真っ赤にして言われても、な」 今のこの身体、というかこの顔。すぐに感情を表に出すから困る。特に彼女を相手にしている時は。可愛げのない無愛想な女と言う者すらいたというのにどうしてこうも、顔に出てしまうのか全くもって。 「このままコトをシてもまぁ良いんだが、面白くはねぇ」 「ならなんで押し倒したのよ」 「アンタが面白そうな反応しそうだったからな」 「キスなんてしてあげるんじゃなかったわ」 あたしの長い尾に彼女の尾が絡む。少しむず痒く、肩が小さく震えた。本当に勢い任せにした結果がこれだ。あの時ばかりはまぁいいわよね、誕生日だものなんて思えたが現状を考えると良くなかったかもしれない。 「一瞬でも期待したんだろ」 「してないわよ、学生に手を出すなんて」 「キスはしたのにか?」 考えれば、彼女からの好意は向けられていたものの、告白もキスもあたしから彼女にしたものだ。なんて痛々しいのだろう、図星だ。言い返せない。 「それにアンタは手を出される側だ。私に食われるんだからな」 「なら大人しく食べ頃を待つべきよ」 うまく手綱を握っていないといけない。これはあたし自身のためではなく、彼女のためだ。 「私が不躾に食い散らかすようなヤツに見えるのか?」 「思ってないわよ」 「ならいい」 「……それでいつまでこうしているつもりかしら?」 彼女はあたしから退く様子がない。トレーニングの予定はないものの、誰かに見られるのはあまり良いものではないのではないか。尾も絡んだままだ。 「キスしてくださいって言ったらキスをしてから退いてやるよ」 「シリウス」 「これは本当だぜ?」 「わかってるわよ」 この身体になってからいつも羞恥心を犠牲にしている気がする。通勤時のあれもそうだが。人間に戻ったら、少しはこれも減るのだろうか。強いて心配があるとすれば、今ほど胸が無いから彼女が万が一にも胸元に耳を近付けようものならこのうるさい心音も聞かれかねないということ。 21二次元好きの匿名さん22/04/04(月) 21 50 10 「キスシテクダサイ……」 「んな言い方で聞くと思ってんのか?」 「…して、キスして…ください……」 年上としてのプライドが無いわけではない。ただこの状況をどうにかしたかっただけだ。そう、それだけだ。あたしの羞恥心から絞り出された言葉を聞いた彼女は満足そうに笑みを浮かべた。 「良い子だ」 唇が重ねられる。あたしの方が年上なのに、なんとも情けない。唇が離れると、そのまま彼女に抱きかかえられ身体を起こされる。 「あたしこれで良かったのかしら……」 「アンタの判断は間違えてねぇ、これからの時間をかけていくらでも教えてやるよ」 いつものように彼女は自信に満ちた声色で言う。絡めた尾は今日離れることはなく、彼女はあたしにぴたりとくっついたままだった。 ≫29二次元好きの匿名さん22/04/04(月) 23 09 57 ───朝起きたらたわけボディになっていた。 「…は?」 …ベッドの上で、その肢体を晒して困惑しているのはファイトレ(男)。硬直してる姿もまた絵になるのは担当譲りの姿故だろうか。 「待って、どういうことだ…」 (いつものアレか?朝明らかに違う感覚がして、目を覚ましたらこんな素肌晒した体型に…んんん!?!?) …その近くにある恐らくはち切れたであろう寝間着を見ながら、顔を少し赤く染めて焦り出すファイトレ(男)。 (どうしよう…見た感じ、身長はそんなに変わってない感じはするけど、胸と尻が明らかに大きくなって…服のサイズが…) 何もしないわけにもいかず、ベッドから軽く降りるとクローゼットを漁り着れる服を探すファイトレ。 …問題は、普通こんなこと想定している訳ないために特にπも込みで着れる服なんて持ってる訳ないのだ。 「…とりあえず、誰かに連絡しないと…」 「失礼します、トレーナー様…」 「「…あ」」 仕方なく他のトレーナーに連絡しようとした瞬間、静かにドアを開けて入ってきたSP隊長と目が合うファイトレ。 「〜〜〜ッッッ!!!」 「…」 …いくら着替えを手伝ったことがあるとしても、流石に目を逸らすSPと顔を朱くしてシーツを慌てて羽織るファイ男。 少し経って落ち着いてから、他のSPと連絡を取り合っていた隊長は無線機を下ろして声を掛ける。ファイ男は 「もう婿にいけない…」 「今の貴方なら嫁ではないでしょうか。…それに、どういう形かは置いておくとしても貰い手は既にいるのですし」 「隊長、持ってきました。採寸用のメジャーと仮で着てもらう服です。…それと、既に殿下には伝えてあります。」 「了解した。…では、失礼ながら採寸を。サイズを合わせなくてはいけませんし、尻尾があるウマ娘においては殊更重要な点ですので」 「…はい。その…ファインには既に伝えてあったりします?」 採寸される中で聞いたファイトレ。隊長はキリッとした表情で頷き、ファイ男はこの後の展開を何となく予想した。 「…諦めてください。」 ───その後、やってきたファインと何故か途中から参加してきたグルーヴとグルトレに色々着せ替えられる羽目になった。 短文失礼しました 前スレのサイズ入れ替えネタよりたわけボディと化するファイトレ(男)です。たまにはこういうベタな話も。 このファイ男は少し泣いていい。隣の殿下が慰めてくれるよ! ≫35ごっつええ二の矢22/04/05(火) 01 39 48 黒タマ「フハハ〜お前はカキタレになるのだ〜」 魔ルド「きゃー助けてぇ〜!」 ???「待てー!」 マルトレ「逃げレンジャイ!」蒼ファル「逃げレンジャイ!」ブルトレ「逃げレンジャイ!」フウトレ「逃げレンジャイ!」相棒スズ「逃げレンジャイ!」 黒タマ「……」 蒼ファル「五人揃って」 「「「「「二の矢レンジャイ!」」」」」 相棒スズ「さあ逃げて!」 魔ルド「ありがとう〜!」 相棒スズ「早く逃げて!」 黒タマ「……違う」「え?」 黒タマ「自分らおかしい。だってキミ、何よ」 スズトレ「……逃げレンジャイ!」 蒼ファル「五人揃って」 「「「「「二の矢レンジャイ!」」」」」「待て待て待て! キミは?」 蒼ファル「逃げレンジャイ!」 黒タマ「おかしいって、なんで逃げが二人もおるん!?」 マルトレ「……逃げレンジャイ」 黒タマ「いやキミも逃げやんな? キミは」 ブルトレ「逃げレンジャイ!」 黒タマ「キミは」 フウトレ「逃げレンジャイ!」 蒼ファル「五人揃って」 「「「「「二の矢レンジャイ!」」」」」 黒タマ「違う違う!ちがーーーう!なんで五人とも逃げやねん! 色分けされとるんやから名前変えろや!!なあキミリーダーとしてその辺どう考えとるねん!?」 マルトレ「あ、いや俺リーダーじゃないです」 黒タマ「赤なのにリーダーちゃうんか!?」 蒼ファル「リーダーは私ですね」 黒タマ「ピンクやんか! ……もしかして女児向きか? とりあえず名前考えてこい今時は見た目も大事だけど名前も大事やで。じゃ、来週またココで会おか」 「「「「「ハイ」」」」」 ≫74二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 13 40 12 「…ん……」 「…熱発ね…これは困ったわ」 …熱を出してベッドで寝かされているのはサトトレ。チームプロキオンのメンバーも何人か同じように熱を出していた。 最近流行り出した病、特に育ち盛りのウマ娘がかかりやすいというたちの悪い代物で、トレセンでも既に二桁人が罹っていた。 「とりあえず濡れタオルよ。軽く体は拭くけど…起き上がれる?」 「…(ふるふると首を横にふる)」 ぽおっと恐らく頭も回ってない顔で、高すぎる体温に体力を消耗気味なサトトレ。彼の子供らしい特性が裏目に出た結果だった。 キタトレはそんなサトトレを両手で抱え上げると、薄い服を脱がしてその小さな体をひんやりしたタオルで拭く。 「いつもならダイヤちゃんが色々呼び出して面倒みるのだろうけど、今回はうつすことを考えるとそうもいかないわね」 「…」 現役で走ってるウマ娘にうつすなんて以ての外であり、だからこそ万が一の準備も出来てるキタトレが様子を見ていた。 布一枚隔てていても分かるほど熱い体を拭き終わり、そっと温くなったタオルを下げながら呟くキタトレ。 「プロキオンのメンバーにも、発熱でレースを回避せざるを得ない子もいるし、流行り病というのは面倒なものね」 「…」 頑張って首を回し、キタトレの方を向くサトトレ。そんな彼をピトリと触れて止めると、 「言わなくても分かるわ、心配しなくても私は大丈夫よ。そもそも体調を崩した事自体殆どないって知ってるでしょう?」 「…さあ、病人は早く寝なさいな。寝苦しいなら私の腕を思い切り握ってもいいし、暫くはここに居てあげるわよ。」 その髪故に目を閉じているかは分からないが、もう一度倒れて横になったサトトレは子供のように腕を強く握ってくる。 (随分と子供らしくなったわね…でもいいわ、私より今は彼の方が苦しいはずだし、時間を潰されるもの大した事ではないわね) ちょっとずつ力が抜けているのか緩む腕への拘束。深く眠る彼の冷えピタが貼られたおでこを撫でて、隣で見ているキタトレだった。 ───ちなみにキタトレとキタちゃんは罹った人ともろ接触したにも関わらず、ずっとピンピンしていたそうな。 短文失礼しました 流行り病で寝込む姿と看病ネタで一つ。体温が上がるのは元が高いサトトレには中々辛いのではないでしょうか。 体の拭き取りと声にせずとも理解するのは、まあ信頼関係ですね。キタとキタトレは病気には強そう。 ≫99二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 18 26 07 不健康タキトレの朝は早い。 4時には起床し、スーツを着て目元にコンシーラーを塗る。これはクマを隠す為だ。 そのまま鞄に書類とパソコン、ゼリーとサプリを詰め込んでキッチンへ向かう。 そう、彼女の担当であるアグネスタキオンへの弁当を作るのだ。朝昼とトレーニング後の補食をしっかりと作り上げる。もちろん彼女の食べたいと言っていたハンバーグも忘れないでおく。 そうして気がつけば5時半だ。できた弁当と補食、鞄を持って家を出、トレーナー室へ向かう。 6時に部屋に着くと朝練の準備を始める。 アグネスタキオンが来れば練習のスタートだ。前日、これまでと徹底的に比較をし、彼女の目指す「先」を最善の限りサポートする。 それが終われば彼女に弁当と補食を渡し、ミーティングの後に始業だ。ゼリーとサプリを無造作に胃に流し込み、膨大な量のデータ、シュミレーション、その他の業務を粛々とこなしていく。 昼には担当と飯を食べ、話し合い、また業務を挟んで午後の練習をする。タキオンのシュミレーションと自身のものをすり合わせ、着々と検証していく。 練習が終わり、弁当箱を返却されるとトレーナー室の水道で弁当箱を洗い、乾かす。今日の足りない栄養をサプリで補い、カロリーメイトを齧りながら次のレースの出走者、バ場のデータ、天候、その他数多くの条件を組み合わせ、完璧を目指していく。 そうして夜遅く、家に帰ろうとして 「ここで何をしているのかな?」 タキトレ(健康)に見つかった。いつの間にか出張から帰ってきたようだ。 「ッスー……こんばんは。タキトレ(健康)さ「御託はいいよ。何をしていたか。それだけを答えてね?」 今日はまだ、帰れそうにないらしい。 ≫123二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 20 07 32 「タキトレせんせー、ちょっとダルいから次の時間休んでっても良ーい?」 「保健室はサボる場所ではありませんよ。それに、調子が悪い時はもっと何でもない顔をしてます」 「えー、本当にそんなのわかるの~?」 「ええ、よくここに来てくれる貴女ですから。調子ぐらい一目でわかります…ほら、次の業のベルがなってますよ?」 「ちぇ~、先生のケチ。じゃあまた昼休みね!」 「はいはい……それで、君は何をしているんだい?」 「あの……ちょっとレースの研究をば…タキトレさんも言ってたじゃないですか。「保健室はサボる場所ではない」って」 「確かに言ったね…」 「でしょ?ですからちょっ「保健室は休む場所だからね。日頃から不健康な生活をしているんだから、せめてこういう時位休みなさい」はい……」 ≫144二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 21 16 08 「タバコさん何徹目です?」 「ん〜……多分2、くらいですね」 「ちゃんと寝てくださいよ……あ、これコーヒーです」 「そういう不タキさんは?」 「3……くらいですね。どうも4コーナーの脱出がうまく出来ずこの有様です」 「そこは──して、ここは〜〜がいいですよ」 「……成程、ありがとうございます。今度奢らせてください」 「ありがとうございます」 いいよね、花見で桜を見ているはずが徹夜の話になっていつのまにか真剣に担当のことを話す二人組 ≫155二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 22 30 09 蟲師タキトレ(不健康)概念…!? 「あ、クロヤマアリさん。魚肉ソーセージと交換で付箋をいくつか持ってきてくれません?今ちょっと手が離せなくて」アリーアリアリアリー 「ありがとうございます。そこにあるんで好きなようにどうぞ。角砂糖もよろしければ」 コンコンコン 「はーい」シャー! 「あ、カムちゃんさん。どうされたんですか?」シャッ、シャー!! 「こっちに来い、ですか?ちょっと待ってくださいね…よいしょっと」シャー! 「さて、タキトレ(不)ちゃん?ちょ〜っとだけ、おじさんと『お・は・な・し』、しようか?」 「……はい」シャー!!アリ!アリ!シャー! 蟲師はいいぞ。ぜひ読んでくれ(漫画) ≫164二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23 13 00 「タキトレ(不)さーん」 ある日の昼下がり、ネイトレがある部屋へと訪ねてきた。そこはアグネスタキオン担当トレーナーの部屋であり、また養護教諭のとは違う人物だった。 「はーい、どうぞ」 返答が聞こえたので部屋へと入った。中には大きな土の入った水槽の傍には、10センチ四方ほどに切られ、3枚ほど重ねられた英語の新聞があった。 「どうされましたか?」 「この前タキトレ(養)さんからもらった手拭いを返しに…あとちょっとお話に」 そこにかけてください、と言われてネイトレはソファに座る。タキトレはコーヒーを淹れているようだ。豆の香りがここまで来る。 「わあ、いい香り…」 ふわりと、抽出をしているタキトレの方からいい香りがする。 「この前タバコさんからもらったものです。マンハッタンカフェさんとお二人で選んだものだそうで」 どうぞ、とカップに入ったコーヒーと、いつ取り出したのだろうか、ショートケーキを出される。 「今朝、タキオンの頼みで買ってきたものです。美味しいですよ」 「えっ…それって、タキオンさんの分は?」 「多めに買ってきたので心配はいりませんよ」 さ、悪くならないうちにお早く、と言われ、いただきますを口にしてケーキを運ぶ。昨今のような華やかな味ではないものの、なつかしいような、安心できる味だ。 「それで、話とは?」 一口コーヒーを啜ったタキトレが、ネイトレが丁度飲み込むタイミングを見計らって言う。 「話…と言っても個人的なものなんですけど…タキトレさん、健康とか大丈夫ですか?」 恐る恐る、と言った様子で切り出す。それをもう一口含んだコーヒーを嚥下すると同時に答える。 「ええ、大丈夫ですよ。きちんと必要な栄養素は摂取していますから」 「でも…お節介かもしれないですけど…鎖骨とか腕とか…すごい細くて…」 「そんなに細いですかね…?」 そう言って腕を捲り、さする。真っ白で肌の下の血管が透けそうな、細い腕。 「細いですよ!そんなこう…枝みたいです!…あっ」 「ふふっ…枝ですか。言い得て妙ですね」 ははは、と笑って袖を戻すと、肋を撫でる。 「この前タキオンからも細すぎるとここをつつかれましてね…」 「そんなに細いんですか…?」 見ますか?とシャツの裾をたくし上げる。 「ちょなにしてるんです…ってほっそ…え?……ええぇ??」 165二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23 13 28 肋の本数が数えられそうな横腹を見て、羞恥よりも動揺と疑惑が優ったネイトレ。しげしげとそれを見つめている。 「失礼ですが…本当に生きてますか?腰もすごい細い……」 生きてますよ、と言いかけて、ネイトレの指にそれは遮られた。つつっ…とタキトレの横腹に好奇心でなぞったせいだ。 「んっ…」 「ひゃあ!ご、ごごごめんなさい!!」 「い…いえ、これに関しては私のせいですから。あ、ちょっと待ってください」 時計を見たそうって彼はそう言い、小さなメモ用紙に何やら書いた。 「クロヤマアリさん、いますか?」アリー! 「え、しゃべった…ってアリ!?アリですか!?」 「アリですが?ですよね」アリー! 「カムちゃんしかりなんで蟲がしゃべるの…?」 そんなネイトレの疑問は置いていかれる。 「これとこれを2人で持っていってください。キャベツ一枚とベーコン2切れでどうです?」アリー… 「不満ですか…ではベーコン3切れでは?」アリー! 「うん、ありがとうございます。タキオンのラボでお願いしますね」アリー!! そうして棚の裏へと消えていくアリを見届け、ネイトレへと向かいなおった。 「申し訳ありません。置いてけぼりにしてしまって」 「い、いえいえ……というより、あの子らはいずこから?」 「あそこです。殆どがあそこで生活してて、変わり変わりで何人かがくるんですよ」 「そう言うことですか…というか何で喋れるの…?」 その後2人で話し、部屋にカチコミに来たタキトレ(養)とヒシトレ、アマトレに連行されてお開きとなったのだった。 ≫171二次元好きの匿名さん22/04/05(火) 23 34 01 「…ふむ、随分と熱心だなタキトレ(不健康)」 「…あ…どうもファイトレ(女)さん」 ポチポチとタブレットをいじるタキトレ(不)に声を掛けたのは、いつの間にか現れたファイトレ(女)だった。 腕を組みながらいつも通り表情は柔らかいがその目は冷たい。さて、タキトレ(不)はタブレットから目を離さずに 「担当の為になら、いくらでもやることはありますよ。徹夜くらいなら別にいつもの事ではないでしょうか」 「ふっ、それは結構…だが、過度な疲労はパフォーマンスの低下を招くぞ。徹夜を繰り返して隈が出来てるのを隠しきれてないな」 コンシーラーで隠していたのだろうが、ファイ女からすればまだまだ偽装が甘いと言わざるを得ない。 「…見抜けるんですね。」 「そういうものだからな。それよりも、少しは休んだらどうだ。多少なりとも自分の体に気を遣うべきだろう」 ふと手を止めてファイ女に顔を向けるタキトレ(不)。その瞳は吸い込まれそうな虚無のような色をしていた。 「タキオンの目指す『先』、それを見るためなら私の体なんて大して惜しくもない。その光景を見れるなら…」 「…そうか」 (…だが私も、不タキトレの事をとやかく言うことは出来ないな。ああ…貴様も狂気に取り憑かれてるんだな) …タキトレ(不)がそうであるように、ファイトレ(女)もまたファインの『眼』を思い出し碧眼を暗く染めていた。 「…まあいい、私からは口出しはしないでおこう。だが…」 「?…っ…」 不タキトレの肩にファイ女が触れて少しした途端、ふらりと倒れる不タキトレを支えてお姫様抱っこすると 「Good Night…」 …その肩から離した左手に僅かにうつる小さな針。最新の無痛針で鎮圧用の睡眠剤を打ち込んだのだ。 「…さて、眠らせたことだしトレーナー室に寝かせて戻るか。後はタキトレ(健康)にも眠らせたと報告しないとな…」 鳴り響く着信音にすぐさま取ると、電話の向こうからはタキトレ(健)とファイトレ(男)の声がする。 「なんだファイ男…何?二人して発光する副作用付きの新薬を飲んだから動けなくなった?…まったく何をしているんだ…」 …そんな電話での会話をしながらも、抱き抱えたタキトレを一瞥するとふと心の中で思う。 (その先とやらが見たいなら、今はしっかり寝るんだな。なあ…せめて私みたいにはなってくれるなよ…) ≫178二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 00 01 10 誕生日 グルトレ 今日は4月6日、だいすきなグルーヴの誕生日だ。彼女がこの世に生を受けたとても大事な日。 「おはよう」 「おはよ~お誕生日おめでとう」 シーツの海、カーテンの隙間から入る春の柔らかな日差し、直に伝わる彼女のぬくもり、二度寝を促されるようなまどろみの中で彼女と向き合い指を絡める。薬指の指輪がひんやりと気持ち良い。幸せな時間、いつまでも続いたらいい。 「昨晩聞いたぞ」 「誕生日はいくらお祝いしてもいいの!」 彼女の言う通り、昨晩日付が変わった瞬間に私は彼女の誕生日を今のように祝った。24時間祝い続けるのは睡眠時間などを考えると厳しいところだが、祝える時は祝いたい。 「それに、いつもよりずっとよかったでしょ」 「…このたわけが……」 「ふふ~ん、私はグルーヴだけのたわけだもん」 あんなにかわいい彼女は私だけしか知らない。この事実には頬を緩ませざるを得ない。昨晩は特に興が乗ったというやつなのか、いつもより互いに歯止めがきかなかった。互いを求め合うそれを互いに満足するまでしていた。その分ぐっすりと眠れたのだけれども。 「いつもよりべたつくな…風呂に入りたい」 「うん、お風呂にしよ」 絡めていた指を離し、そのまま抱き着き唇を重ねると彼女が少し照れくさそうにした。頬を緩ませると、照れ隠しか小突かれ風呂を急かされた。湯を張りながら彼女とお風呂タイムを過ごした。 「誕生日っていいね」 「貴様にもあるだろう」 ふと思った。『私』の誕生日っていつになるのだろうか。『俺』がウマ娘になった日、『俺』と『私』が共存し始めた日、それとも『俺』がいなくなってこの身体の主導権が完全に『私』になった日。わからない。『私』ってなんなのだろう。 「そうだね」 「……どうした?」 「ううん、なんでもないよ!それよりお腹すいちゃったし、朝ごはんにしよ!」 ぽかりと穴が開いたような気持ちを誤魔化すように私は朝食の準備を始めた。今日は平日だからこのままふたりで学園に行き、平常通りの日程を過ごす。今夜は彼女の為に料理とケーキを用意しているから今日も彼女は泊まりだ。 179二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 00 01 22 「プレゼントは決まらなかったの」 「別に私は誕生日プレゼントが欲しいなんて貴様に言ってないだろう」 帰宅後。彼女に料理とケーキを振舞ったあとの夜のゆったりとした時間。私は彼女に打ち明けた。誕生日プレゼントが決められなかった。おとぎ話のようにたった1輪の赤いバラ、それをプリザーブドフラワーにして綺麗なガラスの中に入れようか、アクセサリーにしようか、それともふたりで風呂に入ることも多いからお風呂グッズにしようか。全部用意することもできたのに、私は料理とケーキしか用意しなかった。 「そうだけど、だって好きなヒトの誕生日だもん」 「なんでも物を用意すればいいという訳でもないだろう」 「形にして残っていて欲しかったから」 「貴様の家が片付かない理由を察した」 もし仮に『俺』に戻ったら、きっとそこに『私』はいない。『私』がいたことを忘れないでいて欲しい。それだけなのかもしれない。きっと彼女はよっぽど酷いものやヘンなもので無ければ受け取ってくれるという確信もある。 「ねぇ、グルーヴ」 「なんだ?」 「……その、『私』を欲して。ずっと、いくつ年を重ねても…ずっと」 言葉は縛り付ける鎖、そう表現する作品を目にしたことがある。『私』は彼女とずっと一緒に居たい。どんな時も、どんなにつらいことも悲しいことも彼女と乗り越えていきたい。『私』をどうか貴女のとなりに縛り付けて欲しい。あの時にした『俺』との約束でもあるから。 「今日の貴様は変だな」 「変でいいよ、だから……」 「まったく……」 彼女は私を優しく抱き締めた。 「ずっと私のとなりに居ろ。指輪まで渡しておいて離れるなんて許さないからな」 「うん、ずっととなりにいる。グルーヴに『私』をあげる」 咄嗟に出た言葉だった。誕生日プレゼントは『私』そのもの。頬をつたった涙が彼女の服ににじむと彼女は何も言わずに私の頭を撫でた。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part727【TSトレ】 ≫30二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 18 33 31 「うっ……もう限界……」 トレーナーと一緒に焼肉に来たのは良いんだけど、相変わらず少食のあたしは食べ始めて直ぐに限界が訪れてしまった。 後はトレーナーが食べるのを見ながら食べ終わるのを待つかなって思っていたのに、アイツときたら 「……うん! 俺もお腹いっぱいだ!」 あたしに気を使ってもう要らないなんて言い出した。 ……普段はクソボケのくせにこういう時は本当に気を回す人なんだから。 「あたしに気を使うな、バカ」 「いやいや、身体もちっこくなって食べる量が減ったんだよ」 普段沢山食べてるのをあたしが知らないと思ってるの? 「……ほら!」 「?」 「口開ける!」 「あ、あーん」 そうしてあたしは、口を開けたトレーナーへ箸で肉を突っ込んでやった。 「……うん、タイシンが焼いた肉は美味しいな」 「焼いたのはアンタでしょ」 しっかり食べてよね、あたしはトレーナーが沢山食べるのを見るの……嫌いじゃないんだから。 ……そんな事は絶対に口に出さないけど。 そう内心に思いながら、タイトレとタイシンの焼肉はタイトレが本当にお腹いっぱいになるまで続くのだった。 「まだ食べるでしょ? ほら、何頼むの?」 「うん! タイシンは良いお母さんになりそうだな!」 「…………はぁ!?」 タイシンの何かが壊れた ≫47二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 20 38 43 「あら? トレーナーさんがポロシャツとジーンズなんて珍しいですね~」 「ええ、偶には洋服というのも乙なものかと思いまして~」 「トレーナーさんは普段和服ですから、なんだか新鮮な感じです♪」 「ふふっ、そう言って貰えると幸いですね~……って、あら?」 バサバサバサバサ 「あっ、資料が床に」 「あらあら、積んでいたのが崩れてしまいましたね~」 「トレーナーさん、拾うのを手伝いますね」 「ありがとうございます~」 (それなりに散らばりましたね~……って!?) (い、いつもと違ってジーンズですからでしょうか? ま、前に居るトレーナーさんのお尻が、その……凄く……凄いです! ……い、今にもはち切れそうになってます!) 「あらあら、あちらの方にも落ちていますね~」ビッ 「「ビッ?」」 ビリリリリリッ 「「……!?」」 「……お、お尻の窮屈さが無くなって……こ、これはまさか!?」 「ト、トレーナーさん……ジーンズが……」 「や、やっぱり破けてる?」 「はい、それに中の下着も……今日は黒なんですね」 「ううっ……すみませんが、グラスのジャージを貸して下さい……」 「良いですが……その前に」 「グラス?」 「黒い下着なんて私は誘われているのでしょうか?」 「……いえ? 特に意味は無いですよ?」 「すみません、あんな光景を見せられて……私はもう退けません」 「グラス? 目が座っていますよ? ……待って! 落ち着いて! グラス! グラァァァ……」 うまぴょいうまぴょい ≫48二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 20 39 38 「なぁお前らさ、あの、ちょっと服買いに行きたい気分じゃないか?」 「いやですわ。お小遣い差し上げますからブラトレこそいかがです?」 「…うぅ、なんでフクトレまで…お前そういうキャラじゃない…いやそうでもないな…」 「うるせぇ…くそ…フクの占いを信じるべきだったか…」 「それにしてもまぁ全員見事にばりっといってますわね…そういうプレイ用でしたの?」 「んなわけねぇだろ!」 「そうだそうだ!テイトレならまだしも!」 「なぁ?お前ら俺の事なんだと思ってんの?怒り通り越して泣くぞ?大の大人が子供みたいに泣き叫ぶぞー?」 「泣きたいのはみんな一緒なんだよな…」 「…仕方ないし恥だが人を呼ぶか?」 「あー…なんか他も似た状況になってるらしいぞ。タイトレとか「てめえらに今日を生きる資格はねぇ!!」って言いながら上ごといったと」 「なんで??」 「ウインチで引っ張られでもしましたの…?」 「じゃあどうすんだよぉ…テイオーにこんな姿見られたくない…」 「…ん?あれお前のとこの謎生物…カマライゴンだっけか」タスケニキタヨー 「わああぁありがとうカマ太…!」 「畜生にしては気が利きますわね。しばき倒すのは最後にしてあげますわ」 「なんで!なんでマクトレこいつらに厳しいの!?」 その後、スパッツ姿のDK4を見てトイレに駆け込むモブトレがいっぱいいたとかいなかったとか。 うまぴょいうまぴょい。 ≫97二次元好きの匿名さん22/04/06(水) 23 18 27 「ふぅ…動きやすい服装というのは楽でいいな」 「おお…似合ってるじゃんファイトレ(女)。わたしらよりしっくりくるんじゃね?」 「少しお尻の辺りがパツパツな気がしますね…」 「とはいえ、そこまで問題ではあるまい。ネイトレもベガトレも十分似合ってると思うが。アウトドア系女子みたいでいい。」 「いやー、褒めるのは上手だよねファイ女〜」 「そうですよね〜…ってあっ」 手に持っていたチラシを落とすネイトレ。すぐに反応したファイトレが拾おうとしゃがみ込んだ瞬間、鳴り響く何か破れる音 「…」 「あっ…」 「ファイトレ、ジーンズが…というか、下着黒なのかんぐっ」 ファイトレはおもむろに立ち上がると、即座に左腕を伸ばしてベガトレの頭を掴む。相変わらずの氷のような表情で 「…セクハラは程々にするんだぞベガトレ?さもないと…」 「待って!?その手に持ってる緑色のってアレじゃん!?」 「…察しがいいな、あのロイヤルビタージュースだ。さあ、折角タダなのだから遠慮なく飲むといい。」 …飲み干した(された)後、苦さに悶絶ししゃがみ込むベガトレ。ネイトレが慰めるように隣にしゃがみ込んだ途端また響く2つの音。 「えっ?」 「うん?」 「…はぁ…二人共、ジーンズが私と同じように破れているよ。」 「!?」 「…(カアッ)」 慌てる二人、特にネイトレは涙目で震えていた。下着の見える3人での何とも言い難い時間が流れる。 「…仕方ない、着替えを取ってきてもらうか。二人は…担当に持ってきてもらうかい?」 「そうするわ…」 「(コクコク)」 ───その後、着替えを取ってきた担当と三者三様の反応を見せた3人であった。 短文失礼しました 女子3人でジーンズが破れるお話。同じ元女トレとはいえ、下着をいきなり見られることになるのは恥ずかしいですよね。 この中だとベガトレが一番反応が鈍そう。二人の下着を見ても口には出さない紳士なファイトレ(女) ≫107二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 00 35 50 セイトレ「あ、グラトレさんにフクトレさん。どうです一つ」 パターン フクトレ「セイトレとブルトレか、何だそれ」 ブルトレ「昨日セイトレさんが土産屋さんで買ってきた饅頭だそうです」 オイシイデスヨ グラトレ「それもですけど、今閉じた物は何でしょうか~?」 セイトレ「トレーニングについてのファイルです。担当がライバル同士ですから勘弁してください」 マンジュウドウゾ ブルトレ「お二人は何を?」 グラトレ「それは……」 フクトレ「担当とお化け屋敷に行きたいからホラーに馴れたいんだと。ただ映画はてんで駄目」 ブルトレ「お化け屋敷にホラー映画ですか、確かに好き嫌いが別れますよね。……怖いですし」 セイトレ「俺もああいうのは苦手ですね。暗いとこは本当に身が縮こまりそうで……」 フクトレ「お前色々あったのにお化け屋敷駄目なの?」 グラトレ「確かにホラー映画を見たりする時も一緒に反対していましたね~」 セイトレ「蹲って泣いてても助かるなら泣きたいですよ、正直俺より体力自慢とか運動神経いい人に相手してほしいです」 ブルトレ「心霊現象を何とか出来る人ではないんですね……」 フクトレ「報告だと無理矢理逃げてるんだと。……セイトレ経験談から程々に怖い話出来ないか?」 セイトレ「急に無茶言わないでくれませ、……あ、ありました」 グラトレ「あるんですか~……?」 ブルトレ「あの、私はこの位で……」 セイトレ「そんなに怖くないですから大丈夫ですよ、ちょっと失敗談でもあるけどこの面々なら話してもいいかなって」 ブルトレ「本当に?」 グラトレ「怖くはない話ですか~?」 セイトレ「本当です、大して怖くないですよ。昨日の話なんですけどね」 フクトレ「昨日?」 ブルトレ「なんでそのペースで経験談が?」 セイトレ「偶然、偶然です!話し続けますよ」 108二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 00 36 03 ──昨日、夕暮れ頃に集中出来なくなって気分転換に出かけた時の話です。 そうですね、その饅頭買った帰りです。 早めに帰るつもりだったんですけど思ったより遠くまで来てたのか寮に戻る前に暗くなってしまいました。 想定外に歩いたせいで立ちくらみなんてしまして、近くにファミレスがあったので食べていく事にしたんです。 食事自体は普通に食べましたよ?ここ数日食べたもののメモ見て食べれそうな量を頼んで、一呼吸。 暗くなった来たから自分の足で帰るのも心もとなくなってしまい、タクシーを呼ぶか考えてたんです。 スマホでタクシー会社の番号を調べてる時、トイレに行きたくなってきました。 なので先にトイレに行ったんですよね。ファミレスのトイレですから綺麗でしたよ。 ただトイレに入った時に既にちょっと違和感があったんですよ。あれ、何かおかしいな?って。 でも特にこれと言ったものもわからなかったのでおかしいな、と思いながらもトイレに入ったんですよ。 その後、ちょっとした頃にコンコンって扉が叩かれたんです。 あれ、混んでたかなーと思いながらも「入ってまーす」と答えたんですよ。 そうしたら扉の向こうからえっ、と慌てた声が聞こえまして。 なんだろうと思っているとそのままトイレから出ていってしまったみたいです。 何だったんだろう、と思いながらも手を洗ってる時。 ちょうど鏡があったので定番だなー、と思いながら鏡もよく見てみたんですけど何もわからず。 ただずっとある違和感は鏡越しにも感じてまして。なんだろうなー、怖いなー、気の所為かなー?と思ってたんです。 結局わからず終いかなと思ってトイレから出ようとした時ですね。 トイレの扉についてるガラス越しに、幾つかの影動いてる?蠢いてる?のが見えました。 急にサー、っと冷たい感覚が背筋を走りましたよ。 ここは街中のファミレスで、人もたくさんいるのに?もう何か起きたのか?って バカバカしいですけど想像しちゃいました。窓は小さくて出れそうにないですし、どうしようって。 ……一度、深呼吸して扉開けて思い切り突っ切った後に相談しようって。 泣きそうなのを奥歯を食いしばってこらえて、ドアノブに手をかけました── 109二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 00 36 19 セイトレ「まあ、大体こんな話です。少しは怖く聞こえました?」 グラトレ「す、少しというか……」 ギュー ブルトレ「……大丈夫だったんですか?」 グラトレサンチョットキツイデス セイトレ「俺今ここで元気してますから大丈夫ですよ」 フクトレ「それでセイトレ、真相は?」 ブルトレ「……はい?」 グラトレ「真相、ですか~?」 セイトレ「フクトレさんはわかりますよね、報告してないし」 フクトレ「何かあった時毎度俺か黒カフェトレに連絡来るんだよ」 ブルトレ「それじゃあこの話は作り話……?」 セイトレ「いや実話です。ちょっと恥ずかしい話なので秘密にしてほしいんですけど。実は──」 セイトレ「トイレ、男子トイレだったんです」 ブルトレ「えっ」 グラトレ「……はい?」 フクトレ「お前マジか……」 セイトレ「あ、お店の人には謝りましたよ。扉開けたら店員さんとトイレに居たらしい人が居てビックリしましたから」 ブルトレ「それは、確かにびっくりします。けど」 グラトレ「その、だいぶ今更な間違いというか~」 セイトレ「仕方ないじゃないですか!意識ある時はずっとこの体だけど元々男らしくて、でも今ウマ娘とか疲れてたら混乱しますって!」 フクトレ「面倒臭さの塊みたいな事情はわかったからせめて言い訳効く学内でやってくれ」 ≫113二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 01 08 24 ──ジーンズどうですか? 「好みを言わせてもらえるなら、私服に関してはある程度ゆったりしているものが嬉しいですね。デニム生地のロングスカートは持ってますが、ジーンズはおそらく一着もないかと」 「あー、たしかに締め付けキツそうな格好してるイメージないですね。ジーンズ然り束縛を求めないタイプ」 「……ジーンズ好きが皆束縛を求めてる訳ではないんですよ」 「自分はあったらあったで嬉しいすけどね、モノでも人でも。縛りがなかったら際限なく楽しちゃうんで」 「いっそ清々しいほど自覚的な自堕落ですね……」 「支えられて社会生活送ってます。センセにも寄りかかることもあると思うんで、そんときはよしなーに」オジギー 「もたれかかるとか、のしかかるの方が正しそうですが。それで、あなたはジーンズを持ってますか?」 「実は結構好きなんで何着か。ダメージ系も持ってますし、あとタイキとおそろの奴もあるんですよ。自分の場合はむしろ私服でスカート持ってないかも」 「タイキシャトルとお揃い、成程イメージできました。……え? 一着も?」 「一着も」 「スカートを一着も?」 「スーツのスカート抜きだと……マジで高校の制服にまで遡りますねぇ」 「……」ニコッ 「……?」ニコッ? こののち、タイキトレに色んなスカートを履かせる撮影会が開かれた。本人は満更でもなさそう顔をしていた。 win-winだった。 (終) ≫124二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 09 11 49 「ふぅ…」 白く湯気が立ち昇る露天風呂で、身体を伸ばして湯に浸かるキタトレ。今回はいわゆる湯治を目的に入りに来ていた。 勿論チームプロキオンも引き連れており、彼女らは先に入って満喫して、キタトレは遅い時間に入っていた。 「やはりこういう温泉はいいわね。家でも湯に浸かることは出来るけど、こちらの方が効果があるわ。」 水滴の垂れ流れるその大きな乳はプカプカと湯に浮かんでおり、湯気がキタトレを覆い隠すベール代わりのよう。 体の力と口元を緩め、気持ち良さそうな表情で入る彼女の姿はとても妖しく扇情的で魅惑的なものだった。 「…あ、トレーナー」 「あら、もしかしてもう一度入りたくなったかしら?」 …キタトレ以外に珍しく人のいない露天風呂に入ってくる影。チームメイトの一人がまた入りたくてきたらしい。 さてその娘だが、目の前にいるのはトレセンでも屈指のダイナマイトボディを誇るキタトレ、しかも入浴中である。 「…(ポンッ)」 顔を真っ赤にしながらキタトレの元へ寄る彼女。いくら同性とはいえ、初心な彼女にその肢体は毒ですらあった。 ついでに浮いてる乳を見てそこまで大きくない自らの膨らみと比較してしまい、脳がバグってしまう。 「もっと寄ってきてもいいのよ?大丈夫、私は他の娘には言わないし、二人しかいないもの。」 いつもよりも妖しい雰囲気のキタトレの声に、優しく取り込まれるように従うその娘。胡散臭さに警戒するということもない。 長い腕に抱かれる彼女は、浮かぶその胸につい手を伸ばして触ってしまう。そんな彼女に目を細めながら 「うふふ、いいわよ。私は別に気にしないわ」 その言葉に突き動かされるようにゆっくりと揉んでみたり、片腕で支えられてるそれに頭を乗せてみたり。 「さて、これで色々リセット出来たかしらね」 …暫くして溶けていた脳が戻ってきたのか、動きを止めた彼女を微笑しながら見つめるキタトレはひどく蠱惑的だった。 ───その日から、彼女の何かは壊れたそうな。 短文失礼しました 湯治らしいので露天風呂に入るキタトレとモブ娘。うぶな彼女の精神と性癖はもうボロボロでしょうね。 魔ルドみたくオープンではないけど、一度懐に入り込んでしまえば後はズブズブ沈められるというのがキタトレの魅力です。 来る者拒まず去る者は追わず、でもまず去る者はほぼいないという底なし沼というのがコンセプトの一つですね。 ≫163二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 17 53 37 『げーみんぐブラマル~それはふいうちでしょHA〇研さん~』 「おいブラトレ、収録そろそろ終わりそうだから寄ってきてと言われて来たが何だこの惨状は」 「お、おうフクトレ……マルトレが……不意打ちグロホラー気味演出で死んだ」 「あぁ……何やらせたんだよお前」 「いや、カービィの最新作……」 「たまに怖い描写あったりはするがそこまでか?」 「んー、まああれだよあれ、覚えてるかは知らないけどバイオのどれかに出てくる……なんだっけ、奥から迫ってくるタイプの敵。あれみたいなの」 「あぁー……成程」 「どうもアレがトラウマだったらしく無事絶叫して気絶した」 「無事か?」 「まあとりあえずポーズはかけてるから復帰はできるけど……こっちの再起動はしばらく無理そうだからなあ、バトンタッチということで」 「それ込みで呼ばれたのか俺は」 「いや、終わったらついでに飯でもと思ってたらこんなことになってしまってな……」 「……まあ不意打ちは死ぬだろうな、こいつの場合。窓割れてないよな?」 「音波兵器ほどの奴は出なかったのでセーフ。たぶんそうなってたらまず俺が無事じゃすまない」 「そりゃそうだ」 可愛い世界観に劇物なものが含まれるとインパクトは激しいものになる。 しばらくして復帰したマルトレを含めて軽い食事会になったが、マルトレは少々記憶が吹き飛んでしまったという。 ≫170二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 18 19 27 「ルドトレ(魔)さん。ウマドルになりませんか?」 「あ、ファルトレさん。えーと……ウマドル?」 「はい。何もスズトレさんのように走ってくれとは言いません。少しライブに出ていただけないかと」 「ライブ……楽しそう」 「でしょう?ですので、その人に好かれる雰囲気、皇帝の伴侶として培ったその能力、まさしくウマドルとしてのアドバンテージに働きます」 「そうかなぁ?でも、面白そうだし、楽しそうだし、とりあえず一回だけやってみるね?」 「ありがとうございます。それでは詳細は後日メールで送付します。よろしくお願いしますね」 「はーい!」 「……それで、今練習していると」 「うん。ダンスとかのトレーニングを受けるのも、チームのみんなのためにもなるかなって」 「確かにそうだが……」 「大丈夫大丈夫、ちゃんと本業は疎かにしないから!」 「……」 後日、無自覚にファルトレに胸を押し付けたりするハプニングがありつつもライブまでこぎ着けた。 楽しく踊る魔ルドの無自覚天然傾国魔性に観客は──やられた。 ルドルフも掛かった。 ライブ後、シャワーを浴びてしっとりしたルドトレは監禁された。 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part728【TSトレ】 ≫15二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 20 37 45 私はピカピカの新入生! 今、私は入学式に遅れそうになっています! って、あっ! 「むぐうっ!?」 「あっ……!うっ、痛てて……」 ヤバい、前にいた優しげなウマ娘にぶつかって、しかも胸に顔からダイブしてしまった…… 「ぷはっ……あの、ごめんなさい!」 「ううん、大丈夫、私も少し気が……って、新入生かな?」 「あっ……はい!」 それにしても綺麗な人だ、あと、ぶつかった衝撃で胸元のボタンが外れて谷間が覗いている。……あれ、そのことに気がついてない? 「なら、急いだ方がいいかも」 「ですよね……あと、胸……」 「……胸?……あっ!」 「ええと……それじゃ、行きますね!」 「……あっ、うん!教えてくれてありがとう!」 「いえー!」 あの人、腕をブンブン振って見送ってくれてるなぁ…… 「……オグトレちゃん、裁縫道具持ってたかなぁ……私も入学式に顔を出さないといけないのに……」 後々、その人が生徒会長のトレーナーだと知るのはまた別のお話…… みたいな? ≫23☆温泉はダラダラするもの22/04/07(木) 20 45 47 「あ゛、あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あああああああああァァァァ…………♪」 「タイキトレのうめき声がおっさん過ぎる件について」 「いやさ……温泉に浸かると色々溶けてく感じ、ベガトレさんなら分かるでしょー……」 「分かるけど妙齢の女性が出していい声じゃないわよ……私も抑えたってのに」 「うんにゃ、こんなの誰だってそうだよ。例えばネイトレちゃんやリウトレちゃんだってこんな声出る出るぅ……」 「ネイトレはともかくリウトレは違うでしょ」 「ネイトレはともかく」 「うんともかく。……リウトレはあれよ、耳も含めて細かく震える時間が長いの。そんでゆーーっくりと肩を落としつつ、それに合わせて深ーい息を吐くだけ。声はほとんど出さないと思う」 「あぁーー……いいねぇ。見えた。解像度高い。なんなら女子力も高そう」 「もちろん普段結ってる髪は下ろしてる」 「わーお人形! 愛でたい……」 「ネイトレは……声もそうだけど顔からして溶けてそう。垂れネイトレになる」 「……黙ってりゃそこらのウマ娘まとめて沸かせられる美人顔だってこと、本人も覚えてなさそう……」 「中身が全然追いついてないギャップがネイトレの良いところなのよ。……そして普段以上に隙だらけになるんだよねうへへへへ」 「風呂入ると気は緩むもんよ。あのファイトレさんだってちょっと会話のテンポ遅くなってたもん……。……ってなにその視線」 プカプカ 「…………分かっちゃいたけど、アンタも相当立派よね」 「代償は大きかったけどね……ってそれ言ったらそっちも十分大きいじゃん。なにさ、つつき合いでもする?」 「……やめとく。アンタ相手にセクハラする気は起きないや」 「あぁ……ストレートにいい反応返してくれるネイトレちゃんは偉大だなって……」 「いじり甲斐があるんだよね……それでいて謝ったら『仕方がないですね』って顔して許してくれる……いい……」 「優しい……付けいる隙だらけでかわいい……」 「有り体に言っていじめたい……」 「言っちゃった……。……でも分かる」 24☆温泉はダラダラするもの22/04/07(木) 20 45 58 「……しっかし濡れて普段の跳ねっ毛がおとなしくなると、印象変わるわねあんた」 「まぁねー。ゆるーい天パでこの髪の長さと量だから体積半減どころじゃない訳で……でもこっから乾かすとね、しばらくは三つ星のモフ度になるんよ」 「モフ度」 「テキトー言ってると思うでしょ? 一度アヤベちゃんにモフられて太鼓判押されたやつだから間違いないんよこれが」 「何やってるのあの子は……おっと?」 (変わって!変わってください!) 「わ、わたしも三つ星、モフモフしていいですか……!」 「およ、アルちゃん? うんいいよー。じゃあ特別に自分の髪にドライヤーを使う権利をあげよー。……けっけっけ、髪が膨れていく様を特等席で見るがいい……」 「ふ、増える髪の毛……!」 (ワカメかな??) 「増毛かな??」 その後、アルの手によって手入れされたタイキトレの髪の毛は当者比5割増しになった。アルは髪に埋もれた。 (終) 34二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 21 01 09 おまけ 雨の日のモフモーフ ──金髪毛虫と呼ばないで。ども、タイキトレです。 ──雨の日はすごいです。主に髪が。今ならビワハヤヒデちゃんとタメ張れるかも分からんね。いや、向こうも膨れてるか? なら勝てんなぁ。 「……やや細めの毛質。一本一本が柔らかい。跳ねも多いけど、……うん。ダメージヘアはほとんどない」 「……」 ──などと思ってたらいつの間にかアヤベちゃんに捕まってました。なして? 「すごい……しっかり髪があるはずなのに完璧な沈み込み……手に跳ね返ってくる感触が気持ちいい……」 「……ねえアヤベちゃん。楽しい?」 「はい。すみませんがもう少し、もう少しだけ……ああっ! やっぱり髪の中ごろがあたたかい……! 背中からの熱? 保温? とにかくすごく、モフ……!!」 「(こんな面白い子だったんだ……)」 しばらくアドマイヤベガに髪を堪能されたタイキトレだったとさ。 うまぴょいうまぴょい ≫66チヨトレ?SS22/04/07(木) 22 29 22 「なんだこれ…」 タバコカフェトレは現状に理解が追いついていなかった。目覚めたら見知らぬ場所で椅子に座らせられていたのである。椅子にはゴツい手錠がついていて、両腕と両足が拘束されている。ウマ娘の力でもびくともしないほど頑丈だ。どうしてこうなったのか思い出してみる。何時ものようにコーヒーを飲んでからの記憶がない。もしやコーヒーに睡眠薬でも盛られたか?しかし、誰が?何の為に?頭の中で考えていると、聞き覚えがある声がした。 「どこですかここ!」 不健康な方のタキトレだ。いや、それだけじゃない。他にも数人のウマ娘化トレーナーがこの部屋に居て、自分と同じく拘束されている。よく見ると、そのいずれも不健康と言われているトレーナーばかり。であれば、おおよそ今回の元凶が絞れてくる。 「まさか…」 嫌な予感はすぐに的中することになる。 「お目覚めのようですね」 その声を知っている。その顔を知っている。今まで幾度となく追いかけられたのだから。 「ち、チヨトレ!」 サクラチヨノオー担当トレーナー。健康志向で所謂『不健康』が許せないタイプの人物だ。もう疑う余地はない。この人は自分達の食生活を矯正しにきたのだ。 「この度は皆様をある利用で拘束させて頂きました」 チヨトレは語る。このところ、学園上層部では一部トレーナーの食生活について深刻な懸念が出ていたこと。担当達からもトレーナーの健康状態について不安の相談が相次いでいたこと。学園やウマ娘の協力のもと今回の拘束が実現したこと。事態は思ったより大掛かりで深刻だったようだ。 「なので、助けが来ることはありません」 いつの間にか部屋には大量の料理が用意されていた。それらの料理には肉や野菜など様々な食材が使われ、あらゆる栄養素は十分とれる献立になっていた。ここを出たいなら健康的な食事を食えということらしい。トイレなどには行かせてもらえるとのことだが、食べなければ外に出ることができない。牢獄と言って差支えないだろう。 67チヨトレ?SS22/04/07(木) 22 30 14 「あの、実はさっきご飯食べてお腹が一杯で」 口をはさんだのはシビトレだ。なるほど、既にお腹が一杯なら料理を出されても食べられない。おまけに彼女は元々小食なので、無理して食べさせることは流石にしないだろう。そう楽観視していたのだが。 「それならご心配なく」 チヨトレが手を叩くと、シビトレの元に何かが運ばれてきた。小さめのコップに入れられた緑の液体だ。 「『ロイヤルビタージュース』…皆さんご存じですよね?」 トレーナー達がにわかにざわついた。ああ、知っているとも。近頃学園で販売されるようになった飲料で、ウマ娘のやる気が下がるほど不味いらしい。まさか、代わりにそれを―― 「このジュースには、ビタミンや鉄分などがたぁ~~っぷり入っていまして」 ロイヤルビタージュースを持ったチヨトレがシビトレに向かって歩いていく。それはさながら死刑執行人のようで。 「あ、ちょっまってくださいゆるし―――――ギャアアア嗚呼アあああ!!!!!!」 あ、悪魔だ。あまりにも悍ましい光景に鳥肌が立った。当のチヨトレは満面の笑みだが、それが逆に恐ろしい。彼女は気絶したシビトレを一瞥してからこちらに向き直った。大きな大きな三日月のような口。 「次は皆さんの番ですよ」 それから後のことは覚えていない。 ≫77二次元好きの匿名さん22/04/07(木) 23 08 45 「あ、シビトレさんこんにちは」 「こんにちは」 タブレットに目を落としながら、タキトレ(不)が挨拶をする。 「タキトレ(不)さん、これ頼まれてた資料と、こっちが論文ですね。筋繊維の作用の関係と、あとホルモンバランスの」 「ありがとうございます。そこ置いといてください」 よいしょと紙の束を置くシビトレ。ポケットからクッキーを取り出すとそれも置く。 「これ、クロヤマアリさんの分です。この前の伝達のお礼です」 「ああ、ありがとうございます。後で彼らにあげておきますね」 「あ、お二人ここで何してらっしゃるんです?」 「タバコさん。ちょっとタキトレ(不)さんに頼まれた資料の方を」 「それを受け取ったところです。コーヒーでも飲みますか?」 「いいんですか?」「ええ。丁度私のも切れましたから」 豆を挽き、コーヒーを淹れるタキトレ(不)の隣に行くタバコと水槽のクロヤマアリを観察するシビトレ。 「出来上がりましたよ」 「あ、私も良いんですか?」「ええ。2人も3人も大して変わりませんから」 3人がソファに着こうとした時、異変は起きた。 まず扉が蹴破られた。次にタキトレ(養)と義カフェとマルトレが突入してきた。 「あ…マルトレさんこんにちは…」「あのゴミ箱のカップケーキの説明、できる?」 「どうしたんですか?義さん」「今日で3徹目だよね?ね?後はわかるよね?」 「タキトレ(養)さん」「部屋にあったコンシーラーのゴミ。あれどう言うことだい?」 3人は自身の死を直感で感じ取った。次の瞬間には3人揃って窓から脱出し、散開して逃げ出した。しかしタバコは転けて、不タキトレは100メートルほど走ったあたりで息切れした。 シビトレはうまく逃げおおせたと思ったが、回り込んだ寮長コンビに捕まえられた。 この後めちゃくちゃ反省文書いた。 ≫96二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 09 45 27 「…ん?」 トレセン学園、その中を歩くサトトレがふと見つけたのは大量の書類を抱えて整理するフウトレと黒ルドトレだった。 「…お、こんにちは」 「こんにちはサトトレ!」 「こんにちは黒ルドトレ、フウトレ。二人で書類整理してるのかな?」 「そうそう、ちょっと書くものが多くてね〜」 姉モードのフウトレがトントンと紙を揃えて置き、黒ルドトレは紙束の中から何枚かを選別していた。 「んー、僕も手伝うよ。多分だけど、相当時間掛かる仕事でしょ?」 「いや、大丈夫…」 「そうだよ、わたし達だけで…」 「こういうのはさっさと終わらせるに限るし、僕も手伝うからね」 多少強引だが手伝うサトトレ。こういう仕事人間の遠慮には引き下がらないようにすべきと学んでいるのだ。 キタトレの補助にも入ったりするだけあってか、手際良く二人を補佐するサトトレ。サブトレ適性は高い。 「…所でさ、二人はちゃんと休んでる?特に黒ルドトレ。」 「一徹はしたが、まだ頭は回る、やることは多いんだ」 「わたしは最近忙しくて寝れてなくてね〜、でも倒れたりするようなほど休んでない訳じゃないよ?」 「ふ〜ん…」 ひらひらした例の服の中に手を入れつつ、飲み物を取りに動くサトトレ。片手で器用に入れると持ってきて 「はい、水分補給はしっかりね」 「ありがとうサトトレ!」 「…助かる」 「まあね、それと…」 振り向いたサトトレに合わせて奥を見る二人。その奥からやって来る二人分の人影に、二人は嫌な予感がした。 「フウトレ?貴方、睡眠時間はバッチリ取ってると言ってなかったかしら?」 「黒ルドトレ?私の出張中に何してるの?」 …キタトレと魔ルドトレが話を聞きつけてやって来たのだ。二人を信頼してはいるが、ワーカホリック気味となれば別である。 勿論サトトレの采配で、手を服の中に入れていたときに二人宛で連絡していたのだ。手が凄く器用なサトトレだからこその芸当。 (まずい…というか、掴んでくるサトトレの力つよっ!?) 「…僕と君たちとじゃ、まずトレーニング量が違うから離れられるわけないよ?」 「黒ルドは放っておくとすぐに仕事漬けするし、フウトレは仮に大丈夫でも一度前科がある以上は心配されるのも当然よ?」 67二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 09 45 52 …結果、疲労のリセットがてら二人は魔ルドとキタトレに身体を流されとことん甘やかされたらしい。 短文失礼しました サトトレと不健康以外で警戒されてそうな仕事人間二人です。サトトレは基本子供らしいけどちゃんと頭は回るしハメてきます。 フウトレは普段は大丈夫でも一度やらかしたし黒ルドは言わずもがなだからこうやって時折甘やかされてるといい。 オマケ、身体を流される二人 「えへへ~」 「身体を揉まれるのは気持ちいいかしら」 「…っ!」 「髪はしっかり根本まで洗わないとね〜」 「…しかし結構弾力ある肌ね。」 「黒ルドトレも髪をわしゃわしゃするするといい感触してるんだよキタトレ」 「もっとおねがい〜…」 「…ぅぅ…」 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part729【TSトレ】 ≫16二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 23 22 32 ある日のこと。オグトレの元に魔ルドが訪れていた。 「オグトレちゃん!」 「どうしたルドトレ。何かあったのか?」 「えへへ~……見せたいものがあって……」 そう、魔ルドが紙袋から出したのは酒瓶。 「これは……日本酒か」 「そうそう!お父さんが送ってきて、せっかくだしオグトレちゃんとスズトレちゃんと三人で飲みたいなー、って思って!」 「全く、お前さんは優しいな」 「そうかなぁ……」 そう、首をかしげる魔ルドの頭を、オグトレは優しく撫でた。 「ああ、お前さんの優しさで、救われる人も沢山いるさ」 「そっかぁ、ならこれからもそうするね?」 「ああ、そうするといい。それと、酒には肴がつきものだ。ルドトレ、手伝ってくれるな?」 「勿論!」 ────そうして、数時間後。 結局遅れてしまったスズトレ(相棒)より先に飲み始めた魔ルドとオグトレのうち、魔ルドは既に酔いつぶれていた。 「んっ……オグトレちゃぁん……」 「全く……どんな夢を見てるのやら」 衣服がはだけ、色々危うい雰囲気の魔ルドに膝枕をしながら、その髪を梳く。 すると…… 17二次元好きの匿名さん22/04/08(金) 23 22 46 「ごめん!仕事が……って、もう酔い潰れてる……」 「ああスズトレ。とりあえずルドトレが持ってきた酒はお前さんの分も残してあるから、安心してくれ」 「……そこはいいんだけど。なんだか、懐かしくて」 そう言いながらスズトレ(相棒)は魔ルドが持ってきた日本酒をグラスに注ぎ、一口舐めてから続ける。 「ほら、三人で最初に飲んだ日のこと」 「ああ、覚えてるとも。三人で飲めるとなったルドトレが喜びすぎて、ハイペースで飲み過ぎて、そのまま二人で介抱したんだったな」 「そうそう!それで、その時も服がはだけてて……」 そのまま、二人でちびちびやりながら雑談を続けていく。やがて、スズトレ(相棒)の頬も赤くなった頃、そっと呼びかける。 「……でさ、オグトレ」 「どうした、スズトレ」 「なんというか、ルドトレも言葉では言わないけど「オグトレは変わらなくてよかった」って思ってるかもね」 「……お前さんたち、飲みすぎだな」 「……ルドトレがやれアルメニアワインだのクミスを持ってきたのが悪いと思う」 「だな。そこも可愛いんだが」 「まあ、ルドトレの息抜きになったなら、いいかな」 「……だな。スズトレ、水を今持ってこよう」 そう言うオグトレは、優しげな笑みと共に立ち上がるのであった。 ≫23二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 01 06 04 げーみんぐぶらまる・石村編 「デッドスペースじゃん」 「TPSとしても楽しいゲームだよな。ホラーだけど」 「まあまぁ、俺前にトレーナーTVでプレイしたから問題ないね」 「じゃあ五回叫んだらこの後の外食奢りで」 「言ったな。ウマ娘御用達のラーメン屋で特盛注文してやる」 ぎしゃぁはぁあば! 「うわっぽっぽっぴうっあっ違うね叫んでないし」 「それは無理があるのでは?」 「いやいや、現にマイク壊してないし『ギシャー』ンドバット!!」 「今のはダメだ!」 「いやいやいやセーフ、セーフです!」 「埒があかねぇスズトレを呼ぶぞ!!」 「……なんで私が?」 「スズトレがビビリモードに移行するくらい大声出したら叫んだ判定で一発アウトでいいな?」 「くっそれは逆らえない……」 「嘘でしょ……」 「スズトレは俺が勝ってもマルトレが勝ってもラーメン奢るから!」 「えぇ……」 ≫26二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 01 59 06 「あらあら、不タキトレさんこんにちわ〜」 「む? グラトレさんか……こんにちわ、僕に何か用ですか?」 「いえいえ、お姿を見掛けしましたのでお声を掛けただけですよ~」 「そうですか、それではこれからどちらに?」 「私はこれから〜、養タキトレさんの所へ和菓子を食べに行く所ですよ~」 「……それでしたら、すみませんが養タキトレの方に僕はこっちに居なかったと伝えて貰えませんか?」 「言伝でしたら~、御自分でお願い致します~」ガシッ 「へ?」 「養タキトレさんに、不タキトレさんを見掛けたら連れて来て欲しいと頼まれていましたので〜」 「くっ、逃げ……られない!? 力強っ!?」 「鍛えていますので~……よいしょ〜」 「ちょっと待って、流石に肩に担がれるのはちょっと恥ずかしい!」 「まあまあ、取り敢えずこちらの羊羹を食べてくださいな~」 「羊羹? ……にしては深い緑をしているような?」 「……ロイヤルビタージュースを混ぜた羊羹ですよ〜」 「!?」 「……すみません、どうにかロイヤルビタージュースを摂取させて欲しいと言われまして〜」 「だからって固形化させなくても…!」 「…………諦めてください」 「う……うわぁぁぁっ!! まっず!!」 その後不タキトレは、養タキトレとグラトレ一緒に和菓子を食べさせて貰えたのでした。 うまぴょいうまぴょい ≫138二次元好きの匿名さん22/04/09(土) 23 42 42 「さて、皆様今夜も黒の會ラジオにお付き合いくださりありがとうございます。今夜は私黒ウオトレと黒カフェトレさんでお送りいたしますね。本日のゲストは…ヒシトレさん、ファイトレ(女)さん、キタトレさんです。」 「始めまして、こういう企画は始めてだから少しわくわくするわね。」 「さあ、タイマンだ!」 「…ふ、では早速始めるべきだな」 「はい、今日は幾つか質問が来ておりますので、それに答えていきましょう。では一つ目、『自分のスリーサイズについてどう思いますか』。う〜ん、私は特に気にしたことはありませんね」 「俺も黒ウオトレと同じくあまりだな。この中だと色々一番のキタトレはどうなんだ?」 「私はね…慣れるまでは特に胸を流石に持て余したわ。とはいえ、枕にも出来るし埋めてあげれば緩む人も多いから悪くないわね」 「…」 「はぁ…ほら戻ってこい黒カフェトレ、あまり気にするな。後私は前より無駄に贅肉が増えただけとしか思わん。…次へ行こう」 「は、はい。…えっと、『トレーナーは仕事が多くて大変というブラックな業界とはよく聞きますが、食事とか睡眠はどうされてますか』…私はきっちり三食取って、睡眠時間も取ってありますね。基本自炊ですがたまには食堂とかにも行きます!」 「私も彼女と大体同じね。睡眠時間に関しては空いた時間や休日に帳尻は合わせてあるから、そこまで不健康ではないわ。」 「空いている時間があるのか…?とはいえ、私はファインに合わせてることが多いか。そのために私はいる訳でもあるのだからな」 「俺はヒシアマゾンに色々言われてからは自炊も早起きもしてるよ。…少しだけ、朝起きることは苦手だけどな」 「僕は大体食堂か義が作ってるのをいただきますね。自炊しようとするとしなくていいとはよく言われますが」 「…当たり前だろう」 「え、ファイトレ(女)さん?他の人もなんで黙ってるんですか…」 「「「「…(無言で目を逸らす)」」」」 「あの、何か言ってください!?」 短文失礼しました 昨日の黒の會ラジオネタです、ゲストの黒髪の3人はあんまりスリーサイズとかこだわりなさそうな感じがしますね。 ケツ上がデカ乳に脳破壊されてる時にファイ女はリセットかけにいく役割してそうです。こいつも巨乳だけどな! ≫145二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 01 14 09 「あ、ウオッカさん!」 「ん……トレーナーか。どうしたんだ?」 「今日が何の日か、分かりますか?」 「ん〜……」 廊下でウオッカを見つけたウオシスは、彼女の元へと小走りで行くと、唐突にそう聞いた。 「今日は特に何にもなかったし、練習も休みだろ?」 「えっと……あの……そうじゃなくて」 なにやら言おうか言うまいか迷った様子のウオシス。モゴモゴしている。 「あ!もしかして俺の誕生日?」 「そう!そうです!!」 尻尾を大きく振るウオシス。 「でもなんでそんな勿体ぶってきいたんだ?」 「えっと……聞いても笑いませんか?」 「笑わねえよ」 その返答を聞いて、えっと……とつづける。 「誕生日というものを……祝ったことが無くて……どうすれば良いのかがわからなくて……」 「あー、なるほどな。こういうのは素直に誕生日おめでとう、でいいんだぞ?俺は別にそんな気にしねえし」 「なるほど……そうなんですね!あの……そ、それで!プレゼントなんですけど……」 お、なんだ?と興味を向けるウオッカに、傍にかけた鞄の中から小さな箱を取り出す。 「うお……すげぇ……何の花だ?」 「かすみ草のプリザーブドフラワーです。ミニドームに入れてみました……どうです?」 掌に乗るサイズのそのドームの中には、小さなかすみ草や青薔薇などが散りばめられていた。ガラスには白い石も埋め込まれている。 「すげぇ……ずっと大事にするからな!」 「はい!……あと、ウオッカさん」 すぅ、と深呼吸をして、ウオッカをあらためて見つめる。 「ウオッカさんは、本当に私の人生の転機でした。あの日のことは今でも夢に見ますし、色褪せていません。このような言葉で申し訳ありませんが、これからもよろしくお願いしますね?」 「……ッ!おう!こちらこそよろしくな!」 ぎゅ、とウオシスを抱きしめるウオッカと、恐る恐るそれに応えるウオシス。 不器用ながらささやかに祝われたそれは、ウオシスにとって大事な思い出となるのだった。ら それからそのミニドームは、ウオッカの部屋の棚に大切に飾られているという。 ≫148二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 03 22 54 月と桜と愛バと 「月に照らされた桜というのは雅なものですね~」 「そうですね〜」 家の庭に一本だけ植えられた桜の木。 その桜を挟んで縁側から月を眺める二人のは、この家の主のグラトレこと俺とその愛バのグラスワンダー。 週末という事でグラトレの家に泊りに来たグラスと、天気が良さそうだったので花見と月見を行う事にしたのです。 「ふむ……『風に乗り、月に照らされ、舞う桜、踊る愛バと、姿重ねて』……どうでしょうか~」 「……57点です、後半をもう少し頑張りましょうか〜」 「グラスは手厳しいですね~」 そんな他愛も無い会話をお茶と一緒に嗜みながら、月と桜の鑑賞を続け少し経った頃 「トレーナーさん?」 ほんの少し悪戯っぽい顔をしたグラスが声を掛けてきました。 「はいはい、なんでしょうか~」 「はい……月が……綺麗ですね」 「ええ、ええ、散り始めた桜と合わさりとても綺麗ですね~」 「…………そうですね」 ……期待していた答えと違った物が返って来たらしいグラスは少々落胆してしまっています。 悪戯が少々過ぎたかもしれませんね。 「夏目漱石でしたでしょうか~」 「……! ……トレーナーさん、知っておられたんですね?」 「ええ、ええ、実際に言われたかどうかは定かではないみたいですが〜」 「……知っているなら、返事を返してくれても良かったじゃないですか」 グラスが俺に何を期待していたのか気付いていた事をネタバラシ。 当然グラスからは知っているならどうしてと、少し批難されます。 しかし、コチラにも考えというのが有るのです。 149二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 03 23 20 「……グラス」 「なんでしょうか、意地悪なトレーナーさん」 「愛しています」 「…………えっ? …………っ!!」 急な愛の言葉に驚いたのか、グラスは声にならない歓喜の声をあげ。 「はい……はい! 私もです!」 そして歓喜のままに、力強く囁かれた言葉に返してくれました。 ……が、グラスはその返答の言葉に繋げて 「ふふっ、トレーナーさん……お顔がそれこそ桜色に赤くなっていますよ?」 何とも余計な事を指摘してくれました。 「……〜〜!! ああ〜っ……! やっぱりいざ面と向かって言うと恥ずかしいっ!!」 「あら、今のトレーナーさんのお顔は桜を超えて林檎の様ですね〜♪」 「こ、こういう時は指摘しないものじゃないかなぁ!?」 「ふふっ、さっきの仕返しですよ~」 どうやら先程グラスの言葉をスルーした仕返しとして、恥ずかしさからの紅潮をスルーしてくれないらしい。 口は災いの元とはこの事か…… 「ですが、そんなに恥ずかしいのならそれこそ先人の言い回しを真似ても良かったのでは?」 俺の気持ちが少々落ち着いたのを見計らったグラスは疑問を口にしてきた。 ……確かに『月が綺麗ですね』なんて言い回しなら言い易いだろう。 だが、俺はその言葉を使う予定は無い。 「俺は……グラスに伝えるのなら先人の考えた言葉ではなくて自分の言葉を伝えたかったんだよ」 先人考えた言葉ではなく自分の気持ちそのままの言葉を伝えたかった。 ただそれだけだ。 150二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 03 23 47 「嬉しいですね~♪」 俺の考えが伝わったグラスは何とも上機嫌となって尻尾を振っている。 そんな上機嫌の愛バを見れば此方も嬉しくなるというもの。 嬉しそうに笑顔なグラスに釣られる様に俺も笑顔となった。 「ふふっ、本当にトレーナーさんが私に直接『愛している』なんて伝えるとは思いませんでしたよ♪」 「……うん、喜んで貰えたみたいで何よりだよ」 「それで、次はいつ聴けますかね~」 「…………………………えっ?」 ……次? ……次ィ!? ちょ、ちょっと恥ずかしいかなぁって。 「……言って貰えないんですか?」 愛の言葉を口にするのが恥ずかしくて躊躇している俺に気が付いたグラスは顔を少し曇らせてしまい。 そんな、ちょっと悲しそうにする愛バの姿を見た俺は…… 「…………善処します」 またいずれ、グラスに『愛している』と口に出して伝えるのが決定したのでした。 上機嫌そうに尻尾を振り隣の肩に頭を預けるウマ娘と、そのウマ娘の腰に手を回して離れない様にしているウマ娘。 月と桜を愉しむ二人の夜は静かに過ぎるのでした。 うまぴょいうまぴょい ≫166予約特典マルトレゾンビASMR22/04/10(日) 10 28 35 「……マルトレのゾンビASMRか……音量最小でいこう」 サンプル品としてデータをもらったフクトレは突然の大音量に備えほぼミュート寸前の設定で音声を聴き始めた。すると車の車内のような音が聞こえ始める。 『……264日目。今日の天気は晴れ。そろそろ貯めておいた荷台の燃料が無くなりそうだ。さっきのスタンドはもうダメだった。どうしようかマルゼンスキー』 『圏央道のサービスエリアの方へ行ってみるのはどうかしらトレーナーちゃん』 『確かに、そっちは行った事なかったね。長めの運転になると思うけど車酔いは大丈夫?』 『もう慣れちゃったからバッチグーね』 右側から聞こえるマルトレの声に対し、ふふっと左側からマルゼンスキーの微笑む声が届く。ちょうど運転席と助手席の間から聞いているような格好だった。 「なんだか思ってたのと違う」 フクトレは困惑した。 『266日目。今日はどうしようか、ここはゾンビもいなさそうだし燃料節約と車の整備かな』 『そうしましょうか。トレーナーちゃんが何かやってる間見回りは任せて!』 『頼りにしてるよ。……タッちゃんが乗れればよかったんだけどな』 『仕方ないわね……タッちゃん油大好きだもの。今二台に積んでる燃料がいくらあって足りないもの。今のこの子はタッちゃんの意志をつけ継いだタッちゃん2号よ!』 『タッちゃんのエンブレムが眩しいねぇ……』 『274日目。いやぁ〜武器があればな。ゲームならショッピングモールに行ってショットガンゲットなんだけど』 『お巡りさんからもらった拳銃だけだものねえ……』 167予約特典マルトレゾンビASMR22/04/10(日) 10 30 04 突然音声が乱れる。エンジン音が大きく、燃費を気にした運転でなくなりふり構わない高速走行をしているのが明らかだった。 『クソっ走るゾンビなんてありかよ!』 『トレーナーちゃん頑張って!』 鈍器で何かを殴打する音や風切り音に紛れたうめき声が聞こえた。再び音声が乱れる。 『ハア……ハァ。……何日目だっけな。マルゼンスキーが噛まれた。ありったけのエタノールで消毒して処置はしたけど……熱が出てる』 『……トレーナーちゃん自分でわかるの……きっとダメだから『ダメなんかじゃない!! きっと大丈夫だ!!』 『……ならせめて縛って。もしもの時にあたし……トレーナーちゃんを襲いたく……ない』 『……わかった』 『ダメだったら……私を眠らせて。トレーナーちゃんは……生きて。生きてればきっとベリグッドなことが待ってるんだから……約束よ?』 168予約特典マルトレゾンビASMR22/04/10(日) 10 31 00 「…………」 フクトレは腕を組んで深刻そうな顔で音声を聴き続けた。縄が擦れるような音が続き、また切り替わる。 『……297日目。昨日と変わらずマルゼンスキーは眠ってる。あのクソッタレなゾンビ病と今も闘ってるんだ。だから今俺は安全な所を転々としてる。物資調達の危険は犯せない』 ギチリ、と縄が軋む音がした。 『よかったマルゼンスキー目が覚め────』 『ガア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア!!!』 マルゼンスキーの声の面影をわずかに残しながらも、獣のような叫びとガチン、ガチンと噛みつこうと口が開閉されぶつかり合う歯の音が響き渡った。 しばらくの間それが続き、それに紛れて金属音が小さく小さく鳴った。バンという大きな破裂音が二度して、叫びが収まる。 『…………おやすみ。マルゼンスキー…………ぐ……く……う……ッあァァァアアアア゛ア゛!!!』 マルトレの悲痛な叫びと当たり散らすように何かを叩く音が続き、唐突に止まった。無言で縄の擦れる音が続く。マルゼンスキーを縛っていた縄を解いたようだった。そして手で乱雑に捕まれ録音機器が引き寄せられる。 『もし、コレを聞いてる人がいたなら。この軽トラックに積んであるものは好きなようにしてくれ。あなたが生きるために使ってくれ。ただお願いがある。俺たちを引き離さないでくれ』 ことり、と録音装置が置かれ撃鉄を弾く音とシリンダーが回る音がした。 『……約束を破るのは初めてか。謝らないと』 バン 拳銃が床に落ちる音を最後に音声は止まった。 「…………」 フクトレは呆然としながら聞いてから開いてくださいと書かれたファイルをクリックする。そこには運転席側ドアを開けたなかで身を寄せ合い手を繋いで死んでいるマルトレとマルゼンスキーの姿を撮った写真風の画像が※特殊メイクです 「ま、マルトレええええええええ!!!!」 「どどどどうしたんですか!?」 絶叫するフクトレにちょうどトレーナー室にやってきたフクキタルがガチの心配をした。 完 ページトップ おれバカだから言うっちまうけどよぉ…part730【TSトレ】 ≫33二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 13 10 02 ろりろりろり!いうっちまうのしちょうせい、ろりしんちゃんです!! わたしはあさおきたらろりになってました!きのうのよるののこりのぴーまんのにくづめがにがくてたべられませんでした!! あっ!いくとれさんです!!ちょっとはなしかけてみましょう!いくとれさーん! 「はんまーがにぎりやすい…うちやすい…ふふふふ…ていてつよ!わたしはかえってきた!!」 とってもはいてんしょんです…わたしはみないふりをしました!! ≫41マルトレゾンビASMRおまけ22/04/10(日) 14 55 36 「恨めしやぁ〜」 「食べちゃうぞ〜」 「きゃあ!? マルゼンさんにそのトレーナーさん!? 何があったんですか!?」 「あっ心配しないでチヨちゃん。コレは怪我してるわけじゃなくて学園の企画で作った音声劇の仕上げのお写真カシャってする時のコワコワメイクなのよ〜。あたしはゾンビね!」 「な、なんだびっくりしちゃいました。ウマ娘にも衣装では無いですが、コレもそれでなんだか似合ってる気がします! 所でどうして此方に?」 「実はね、ジャーン、チヨトレマッサージ優先券を貰ったの! それで忙しく無いならすぐ使いましょってメイク落とすの勿体無いしそのまま来ちゃった!」 「チヨノオーちゃんもトレーニングの用事とかで被ってるんだったら後日また来るけど大丈夫?」 「あっ、大丈夫ですよ! でもこの券、よく見ると足ツボ用って書いてありますけど……」 「わお♪気持ちよさそうね」「足ツボか〜やった事ないなぁ」 「それで、よければマルゼンさん! マッサージの後並走トレーニングしてもらえないでしょうか!」 「ええ! 問題ナッシングよ!」 「俺は構わないけどチヨノオーちゃんもチヨトレに一応確認は取ってね」 「はい!」 そうしてチヨトレの部屋に入っていく。 「マルトレさんにマルゼンスキーさん。二人してどうしたんですか? ああなるほどマッサージですね! 収録で疲れた体も一発ですよ」 「なんか痛いイメージあるんだけどどうなの実際」 「不健康じゃなければ痛くないはずですよ!」 「……じゃあ大丈夫か」 「さ、此方へ!」 その後マルゼンスキーは気持ちよさそうに足ツボマッサージを受けたが。 「あっそこはっいだだだだだうぼあ゛あ゛あ゛」 「凝ってますね。ここが痛いと言うことは運動不足ですよマルトレさん」 運動不足のマルトレは激痛が走りうめき声を上げながらツボマッサージをされ悶えるその様子の方がよほどゾンビだった。 おしまい ≫48二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15 33 35 四、性癖祭の夜 テイトレは、口笛を吹いているようなさびしい口付きで、檜のまっ黒にならんだ町の坂を下りて来たのでした。 坂の下に大きな一つの街燈が、青白く立派に光って立っていました。テイトレが、どんどん電燈の方へ下りて行きますと、いままでばけもののように、長くぼんやり、うしろへ引いていたテイトレの影ぼうしは、だんだん濃く黒くはっきりなって、足をあげたり手をったり、テイトレの横の方へまわって来るのでした。 (ぼくは立派な機関車だ。ここは勾配だから速いぞ。ぼくはいまその電燈を通り越す。そうら、こんどはぼくの影法師はコムパスだ。あんなにくるっとまわって、前の方へ来た。) とテイトレが思いながら、大股にその街燈の下を通り過ぎたとき、いきなりひるまのマベトレが、新らしいデコルテの露出した服を着て電燈の向う側の暗い小路から出て来て、ひらっとテイトレとすれちがいました。 「マベトレ、概念ながしに行くの。」テイトレがまだそう云ってしまわないうちに、 「テイトレ、お父さんから、車椅子が来るよ⭐︎」その子が投げつけるようにうしろにびました。 テイトレは、ばっと脚がつめたくなり、そこら中きぃんと鳴るように思いました。 「何だい。マベトレ。」とテイトレは細く言い返しましたがもうマベトレは向うのひばの植った家の中へはいっていました。 「マベトレはどうしてぼくがなんにもしないのにあんなことを云うのだろう。走るときはまるでメスガキのようなくせに。ぼくがなんにもしないのにあんなことを云うのはマベトレがメスガキなからだ。」 テイトレは、せわしくいろいろのことを考えながら、さまざまの灯や木の枝で、すっかりきれいに飾られた街を通って行きました。時計屋の店には明るくネオン燈がついて、一秒ごとに石でこさえたふくろうの赤い眼が、くるっくるっとうごいたり、いろいろな宝石が海のような色をした厚い硝子の盤に載って星のようにゆっくり循ったり、また向う側から、銅の人バがゆっくりこっちへまわって来たりするのでした。そのまん中に円い黒い星座早見が青いアスパラガスの葉で飾ってありました。 49二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15 34 26 ジョバンニはわれを忘れて、その星座の図に見入りました。 それはひる学校で見たあの図よりはずうっと小さかったのですがその日と時間に合せて盤をまわすと、そのとき出ているそらがそのまま楕円形のなかにめぐってあらわれるようになって居りやはりそのまん中には上から下へかけて銀河がぼうとけむったような帯になってその下の方ではかすかに性癖が爆発して湯気でもあげているように見えるのでした。またそのうしろには三本の脚のついた小さな望遠鏡が黄いろに光って立っていましたしいちばんうしろの壁には空じゅうの星座をふしぎな邪龍やカマライゴンやあじさいやシシマイゴンの形に書いた大きな図がかかっていました。ほんとうにこんなようなばけものだの女神だのそらにぎっしり居るだろうか、ああぼくはその中をどこまでも歩いて見たいと思ってたりしてしばらくぼんやり立って居ました。 それから俄かにマルトレお母さんの牛乳のことを思いだしてテイトレはその店をはなれました。そしてきゅうくつな上着の肩を気にしながらそれでもわざと胸を張って大きく手を振って町を通って行きました。 空気は澄みきって、まるで水のように通りや店の中を流れましたし、街燈はみなまっ青なもみや楢の枝で包まれ、電気会社の前の六本のプラタヌスの木などは、中に沢山の豆電燈がついて、ほんとうにそこらは人魚の都のように見えるのでした。子どもらは、みんな新らしい折のついた着物を着て、星めぐりのくちぶえ を吹いたり、 「三女神様、露をふらせ。」と叫んで走ったり、青いマグネシヤの花火を燃したりして、たのしそうに遊んでいるのでした。けれどもテイトレは、いつかまた深く首を垂れて、そこらのにぎやかさとはまるでちがったことを考えながら、牛乳屋の方へ急ぐのでした。 テイトレは、いつか町はずれのポプラの木が幾本も幾本も、高く星ぞらに浮んでいるところに来ていました。その牛乳屋の黒い門を入り、牛の匂のするうすくらい台所の前に立って、ジョバンニは帽子をぬいで「今晩は、」と云いましたら、家の中はしぃんとして誰も居たようではありませんでした。 「今晩は、ごめんなさい。」テイトレはまっすぐに立ってまた叫びました。するとしばらくたってから、年老ったウラトレ先生が、どこか工合が悪いようにそろそろと出て来て何か用かと口の中で云いました。 50二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 15 34 49 「あの、今日、牛乳が僕ぼくんとこへ来なかったので、貰いにあがったんです。」テイトレが一生けん命勢よく云いました。 「いま誰もいないでわかりません。あしたにして下さい。」 その人は、赤い眼の下のとこを擦りながら、テイトレを見おろして云いました。 「おっかさんが病気なんですから今晩でないと困るんです。」 「ではもう少したってから来てください。」その人はもう行ってしまいそうでした。 「そうですか。ではありがとう。」テイトレは、お辞儀をして台所から出ました。 十字になった町のかどを、まがろうとしましたら、向うの橋へ行く方の雑貨店の前で、黒い影やぼんやり白いシャツが入り乱れて、六七人の生徒らが、口笛を吹いたり笑ったりして、めいめい概念の燈火を持ってやって来るのを見ました。その笑い声も口笛も、みんな聞きおぼえのあるものでした。テイトレの同級の子供らだったのです。テイトレは思わずどきっとして戻ろうとしましたが、思い直して、一そう勢よくそっちへ歩いて行きました。 「川へ行くの。」テイトレが云おうとして、少しのどがつまったように思ったとき、 「テイトレ、車椅子が来るよ〜⭐︎」さっきのマベトレがまた叫びました。 「テイトレ、車椅子が来るよ。」すぐみんなが、続いて叫びました。テイトレはまっ赤になって、もう歩いているかもわからず、急いで行きすぎようとしましたら、そのなかにマクトレが居たのです。マクトレは気の毒そうに、だまって少しわらって、怒らないだろうかというようにテイトレの方を見ていました。 テイトレは、遁げるようにその眼を避け、そしてマクトレのせいの高いかたちが過ぎて行って間もなく、みんなはてんでに口笛を吹きました。町かどを曲るとき、ふりかえって見ましたら、マベトレがやはりふりかえって見ていました。そしてマクトレもまた、高く口笛を吹いて向うにぼんやり見える橋の方へ歩いて行ってしまったのでした。テイトレは、なんとも云えずさびしくなって、いきなり走り出しました。すると耳に手をあてて、わああと云いながら片足でぴょんぴょん跳んでいた小さな子供らは、ジョバンニが面白くてかけるのだと思ってわあいと叫びました。まもなくテイトレは黒い丘の方へ急ぎました。 ≫90二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 20 27 52 「お嬢〜いるっすか〜?」 202がレジ袋を片手にトレーナー室に入ってきた。今朝から頭痛がするというウオシスのために頭痛薬やスポドリ、ゼリー飲料などを買ってきたのだ。 「あれ、お嬢いないんすか?お嬢〜」 しかし、冷蔵庫にポカリを入れながら何度声をかけても返答がない。上着も帽子も掛けられたままで、外出した様子もない。 「おかしいっすね……」 首を捻りながらウオシスが横になっていたソファを覗く。 「お嬢、寝てるんす……か?」 「んぅ……どちらさまですか?」 そこにはウマ娘の少女がいた。しかし髪色は毎日見てきた濡羽色だし、目だってアメジストのような紫紺だ。 「……お嬢っすか?」 「おじょうって、だれですか?わたしは、おじょうってなまえじゃ、ないです」 「ちょっと待っててっすね。……電話どこっすっけ」 冷や汗をダラダラ流しながらスマホのコールボタンを押す。 『どうした202。今飯食ってるんだが』 「親父さんそれどころじゃないっすお嬢が緊急事態っす」 焦燥の滲む声で電話の向こうに伝える。 『ちょっと待てどういうことだ』 「お嬢がトレーナー室で子供になったっす。比喩とかそういうのは一切無しっす」 『オーケー。コレ片付けたらすぐ向か『おいボウズ!娘の非常事態に何呑気に飯食ってんだ!?V、コレ頼むぞ!!』』 奥からVのええ……?という困惑が聞こえたが、ガタンと椅子の倒れる音と共に電話が切られる。 「だいじょうぶですか?」 とてとて、といった擬音が似合いそうな足取りでウオシス(であろうウマ娘の少女)が近寄ってくる。 91二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 20 28 15 「うん、大丈夫っすよ。それよりお嬢ちゃん、お名前を教えてもらえるっすか?」 床に胡座をかいて、背筋を曲げる。こうでもしないと視線が合わないのだ。 「わたしは、───といいます」 やっぱり、と202は思った。やはりその名はウオシスと同じ名だ。 「ありがとうっす。それよりお嬢ちゃん、お菓子食べるっすか?」 「おかし……い、いえ。おきもちだけ、うけとらせていただきます」 「そうっすか。じゃあ一緒に散歩いくっすk「娘よ!?無事か!!??」 途端、扉が勢いよく開き、ギムレットが入ってくる。 「青いの!娘はどこだ!?」 「ギムレットさん、一旦落ち着いてっす。お嬢ちゃんがびびってるっすよ」 「だ、だれですか……?」 「むすm「ちょっと待てギムレット。これ以上はお嬢のメンタルがやばい。改めましてこんにちは、お嬢ちゃん。俺のこと、覚えてるか?」 「も、もうしわけありません……どこかでおあいしましたでしょうか……?」 「どこかで、な。ま、それよりもお嬢ちゃん。何かたべたいもの、あるか?」 親父がしゃがみ、ウオシスに聞く。 「えっと……おとうさまとおかあさまの、おゆるしがないので……」 「……そうか。大丈夫だ嬢ちゃん。ちゃんと俺が許可を貰ってる」 「えっ……うそじゃない……ですか?」 「勿論さ。ほれ、何がしたい?」 もちろん許可なんて取っていないし、ウオシスの両親に至っては顔さえも知らないが、それはこの際置いておく。 「えっと、えっと……」 「ゆっくりで良いんだぞ」 うんうん唸るロリシスを優しい目で見る。 92二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 20 28 41 「えっと……とってもわがままなんですけど、それでもいいですか?」 「ああ、勿論だ。何だって言ってくれ」 「なら、おさんぽがしたいです」 「わがままなのか……まあいい、了解だ。歩くか?それともおぶってやろうか?」 「わたし、ひとりであるけます」 「そうかそうか。そりゃ結構だ。202はどうする?」 「部屋に居るっす。あとロブトレさんから絵本借りてくるっすね」 そう言って部屋から出て行く202を見届け、ロリシスの手を優しく握る。 「じゃ、行こうか」 「はい!」 部屋を出て、廊下をロリシスの歩幅に合わせて歩く。 「どこに行きたい?大体のはあるぞ?」 「おそとに、でてみたいです」 「外か。了解した」 ロリシスを抱っこして階段を降り、中庭へと向かう。その道中で、ネイトレがいた。 「あ、親父さんこんにち……え?」 「おう、ネイトレ。ほらお嬢ちゃん、あいさつだ」 「ねいとれさん、こんにちは」 「お嬢ちゃん……え?ウオシスはちゃん?え?はぇ?」 「おちつけおちつけ。これはだな」 かくかくしかじか。こうなった経緯を説明する。 「なるほど……って納得はできませんが」 「まあどうせいつもの三女神だろう。抱っこしてみるか?」 「いいんですか?」 「良いか?お嬢ちゃん」 「はい、わたしはだいじょうぶです」 その返答を聞いてネイトレにロリシスを渡す。 「きゃわ……あぁぁ……」 「中庭まで行く予定なんだが、何か忙しかったか?」 「いえ全く!!」 93二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 20 29 19 そう答えて親父に同伴して中庭まで歩く。ウオシスはネイトレの腕の中でキョロキョロと忙しなく周りを見ている。 「ほら、着いたよウオシスちゃん」 「自由に走ってきて良いぞ」 ロリシスを降ろし、キョロキョロしている彼女をみる。 「どうしたんだ?」 「えっと、さっきのきんいろのうまむすめさんの、はしるのがみたいです」 「だとよギムレット」 「そうか……娘に頼られたならば仕方がない!」 瞬時に親父の目が金色に変わると、ほれ、とおんぶの姿勢になる。そこにウオシスを乗せると、中庭をスピードを抑えて駆ける。 「どうだ娘よ!たのしいか?」 「はやいです!とってもはやいです!」 「ネイチャの!娘はどんなだ?」 「とっても楽しそうですよ!後で代わってください!!」 その後もネイトレに交代して中庭を走り回り、終始笑顔だったロリシスをギムレットに渡し、満身創痍のネイトレは反対側に向かった。 「楽しかったか?娘よ」 「はい!ありがとうございました!」 ニッコニコのロリシスと共に再びトレーナー室へ戻ると、202の他にロブトレがいた。 「青いのにロブロイのもいたのか。どうしたんだ?」 「202さんが絵本を借りたいとおっしゃっていて、理由を聞いたらウオシスさんが小さくなったと聞いて……私も見てみたかったんです」 「そういうことならほれ、娘よ」 「まあ、かわいらしい……」 「えっと、ろぶとれさん、はじめまして」 「ふふっ、その姿では初めましてですね。どんなおほんがいいですか?」 絵本をいくつか見せてロリシスがこれがいいです、と一冊の本を指差す。 94二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 20 29 47 「なるほど……では少し、失礼しますね」 「ふぇっ!?」 そういうとロブトレはロリシスの脇を持ち上げ、膝に座らせる。 「では、読みますね。むかーしむかし……」 その本は、とある少女の話だった。牢獄のような厳しい制約の家から抜け出し、厳しい試練を乗り越えて、その途中に出会った運命の人と一生を添い遂げる話だ。 「わたしも……あえますか?」 「運命の人、ですか?ええ、きっと会えますよ。私も、私の英雄と出会えましたから」 ロブトレがロリシスをそっと撫でて言う。まるで自身の過去を思い出すように。 「お眠ですか?」 「ねむく……ないです……」 「大丈夫ですよ。ゆっくり眠ってください」 ゆっくりと眠りに落ちていくロリシスを見ながら、ロブトレは微笑む。 眠りに落ちたことを確認すると、親父が顔を出す。 「申し訳ねえなロブトレ。読み聞かせだけじゃなくて寝かしつけもやらせて」 「いえ、大丈夫ですよ。でも、ウオシスさんが……」 そう言われてソファの正面に回るとか顔色が悪い。それに何やら魘されているようだ。 「……なさい……と……さま……ごめ……」 「……ロブトレ。いいか?」 はい、とロリシスを親父の腕の中にそっと預ける。 「よしよし……大丈夫だからな。みんな、そばに居るからな」 きゅっ、と小さな手で親父の服を掴む。 それはまるで本当の父親のようで、親子のようで、とても優しいものだった。 おしまい なんでここまで長くなったんですか…? ロリシスは精神とウマ娘としての肉体が幼少期に戻った感じですね。そのせいでトレーナー達のことは何も知りません。 この後2日ほどして戻ったんですが、その間ギムレットがロリシスを甘やかしまくってウオッカに怒られました。 親父さんとギムレットさん、ネイトレさん、ロブトレさんをお借りしました。エミュ自信ないので腹を切ります。 ≫102二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 21 10 54 「あっ、こんにちはタイキトレ…って、なんか縮んでる?」 「いやー、朝起きたらこうなっててねぇ…」 微妙な表情をするサトトレの目の前に立っているのはロリになったタイキトレ…その身長はサトトレを下回っていた。 「…それで、僕と同じくらいの身長になった気分はどうかな?」 「うん、高い所に手が届かないのが凄くつらいわ〜…おん?」 サトトレの奥から歩いてくる二人分の人影に反応するタイキトレとそれに合わせて振り向くサトトレ。 「あ…タイキトレさんもですか」 「あら〜…私と同じく小さくなってますね〜」 ブルトレとロリ化したグラトレ、そんな気の抜けた感じの二人に手を振るタイキトレと更に苦笑するサトトレ。 ブルトレ以下のサイズのグラトレに、担当が掛かっていないだろうかと思考するサトトレの横で回り込むブルトレ。 「確かにサトトレさんが前言ってた通りそんなに寒くはないけどさー、他が色々面倒になるのよね」 「ちっちゃいものというのは、そういうものなんです。…えい」 後ろから抱き締める形でミニタイキトレをホールドするブルトレ。何か考えてそうで特に考えてないタイキトレはブーたれていた。 …一方でサトトレとグラトレは、グラトレが低くなった身長に少し慣れてなさそうなのを見かねて近くで支えていた。 「慣れない内は一人で歩くのはやめておいたが方が良いと思うよ。それに、よく迷子になってるみたいだし」 「ありがとうございま…っ!」 案の定小さくなった歩幅に慣れずバランスを崩すグラトレ。サトトレがすぐに手を引き自分の身体に凭れ掛からせる。 「ふぅ…危ない、もうちょっと危機感を持って…僕が抱きとめれたからいいけど…」 「すみません……でもそれと、抱かれる感覚というのは案外悪くないですね〜」 「でしょ〜」 「相変わらずですねタイキトレさん…」 珍しくいつも抱く側の二人が抱かれる構図、凄くほのぼのとしていたそうな。 短文失礼しました 抱く側と抱かれる側をロリ化したことで反転させてみました。ちっちゃいもの倶楽部の臨時会員が増えそうです。 ブルトレサトトレは子供らしい側面と大人である一面がいい比率で両立してますよね。精神までロリ化トレも明日までに書いてみたい。 ≫107二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 21 37 51 ズズズ……ズズズ…… 何やら固い物を引き摺る様な音が聞こえてきている廊下。 その音の発生源を見てみると、薙刀を重そうに引き摺るグラトレが居ました。 「お、重さはどうにかなりますが〜……長くて支えられないですね〜……」 トレセンを突如として襲った謎のロリ化現象。 当然の様に巻き込まれたグラトレは、随分と身長ご縮んでしまったのでした。 「今の身長は135cm……流石に長柄の物を持つのには身長も腕の長さも足りてませんね~……」 元々は175cm有った身長。 それがウマ娘となった事で20cm下がり155cmに…… それでも鍛えていた体幹とウマ娘の膂力で槍や薙刀を振り回せていたのですが。 そこから更に20cmも下げられたら流石に持つ事にさえ支障が出てしまい……というか今現在支障が出ています。 「とはいえグラスとお揃いの大事な薙刀を放置する事など出来ませんからね~」 という訳で、トレーナー室へ石突側を廊下に引き摺りながら向かいます。 ……ちょっと廊下を傷付けながら引き摺っているので、後でたづなさんに謝らないといけませんね。 「グラトレさん? どうしたんですか?」 「おや、サトトレさん」 そんな風に薙刀を廊下に引き摺りながらトレーナー室へと向かっていると、サトトレさんが声を掛けてくれました。 「グラトレさん……随分小さくなっていますね、もしかして今話題になっている?」 「ええ、ええ、20cmも縮んでしまいまして〜」 ウマ娘となった後では12cmの差で上から見ていたサトトレさん。 それが今では8cm差で見上げる側となりました。 改めて思いますが、この学園どうなっているのでしょう…… 109二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 21 38 13 「運ぶのを手伝おうか?」 「……良いのですか?」 どうやら薙刀を苦労して運んでいるのを見かねたのか、サトトレさんは薙刀を運ぶのを手伝ってくれるそう。 救世主は此処にいました。 「では、刃の方は私が持ちますのでサトトレさんは石突の方をお願いしますね〜」 「(石突?)……刃とは反対側かな? 分かったよ」 そういう感じで、ロリ二人で薙刀を頑張って運び始めました。 途中、私達を手伝おうとしてくれていたマヤトレさんが、何故か取り押さえられてましたが…… あれは何だったんでしょうか…… 「到着ですね~、助かりました~」 「無事到着出来て良かったよ、それじゃあ僕はこれで」 「……! いえいえ、お待ちくださいな~」 トレーナー室へと無事に運び終わり、早々に帰ろうとするサトトレさんを慌てて呼び止めます。 恩には礼で返すもの……何も無しで返しては仁義に反するというものです。 「和菓子しか有りませんが、お時間が宜しければお礼をさせて貰えないでしょうか~」 「それじゃあ……お言葉に甘えようかな」 「ええ、ええ、ぜひ、そうしてくださいな~」 呼び止められたサトトレさんは、私のお礼をしたいというお願いに快く頷いてくれました。 重ね重ね有り難い話です。 110二次元好きの匿名さん22/04/10(日) 21 38 33 「粗茶ですが〜」 「ありがとうございます」 トレーナー室へと迎えたサトトレさんにお茶と和菓子を用意して差し出します。 「改めて〜、いつも私が抱きしめていた大きさに自分もなると、サトトレさんの苦労が身に沁みるというものですよ~」 「僕は慣れたよ……でも、確かに今では僕がグラトレさんを抱きしめる側になれそうだね」 「確かにそうですね〜」 「……やってみる?」 そう言ったサトトレさんは腕を広げました。 「……では、失礼して〜」 それを見た私は、せっかくなのでそのままサトトレさんの腕の中にすっぽりと納まります。 「抱きしめる側はこういう感じなんですね」 「抱きしめられる側はちょっと手持ち無沙汰ですね~……フアァッ……」 そんな普段と逆になった感想を言い合っていましたが、体温の高いサトトレに抱きしめられていたからでしょうか何だか眠気が襲って来ました。 「フアッ……サトトレさんに包まれていると〜……フアッ……何だか心地良く眠くなりますね~……」 「うん良いよ、そのまま眠っても」 そう言ったサトトレさんは私の頭を撫でてくれます。 その心地良さにそのまま瞼は閉じて…… 結局、私が目を醒ますまでサトトレさんは私を抱きしめていてくれるのでした。 うまぴょいうまぴょい ≫136二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 01 05 19 『子供になったからと言って止めるわけにもいきませんので』 ボフン、といった音が空き教室に響く。 生徒中の目が煙に包まれた教師の目に注がれる。 「おや、これはまた……なんとも面妖なことになりましたね」 「いやバントレ先生、落ち着き払ってますけどだいぶダメでしょこれ。面妖っていうか面倒でしょ」 煙が晴れたころには身長が大幅に縮んでしまい、ぱっと見では小学生か幼稚園生かと言わんばかりのサイズになってしまったバントレの姿がそこにあった。ご丁寧に仮面までしっかり縮んでいるため、服はダボついたままだというのにしっかりと顔は隠れている。惜しいと思った生徒が数人。 「ふぅむ、しかして貴女達としてもここで勉強会を止めるわけにもいかないのでは?明日がテストなのでしょう」 「それは……そうなんですけど……」 困惑する生徒たちをよそに、拾い上げた指し棒をぱしぱしと手に振り下ろすバントレ。その様子は先生から棒を借りて遊ぶ子供のよう。かわいいと思った生徒が数人。 「いえ、しかしこれでは皆さんの答案を見るのに不便ですね……そこの、グレープガーデンさん」 「は、はい」 名指しされた生徒がびくっと反応する。 「暫く……そうですね、戻るまでの間私を脇から抱え上げてもらえますでしょうか?」 「えっ、いや、えっ?あっはい……えっ……?」 そういうことになった。 「はい、そちらで正解です。今回の場合、彼が事態に直面した時何を感じたか……という設問ですが、選択肢はどれも上手く表現を変えられていますね。なので、言葉の意味とそれの指し示すものをしっかりと把握すれば問題なく正解できるでしょう」 (うわぁ……後頭部からすんごくいい匂いがする……) 脇のあたりに手を差し込んで、リフトアップする……つまり、グレープの顔の前あたりにちょうどバントレの後頭部が来る。 ふわふわと少しばかり漂ってくる髪の匂いが、グレープの鼻をくすぐる。 「そちらは惜しいですね、数式の中盤でスライドさせるべき数値が変わってしまっています。時間の許す限りではありますが、計算終了しても元に戻せるかを確認するべきですね」 (フローラルっていうか……高級そうなお花のシャンプー……?しかもサラサラだぁ……) かなり子供っぽい声音になってはいるが、いつも通りの優しい口調が教室に響く。ついでに、金糸のような髪と柔らかな花の香りがグレープの意識を搔き乱す。 137二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 01 05 27 「単純な誤字ほど恐ろしいものはありません。たった一文字、されど一文字……英単語はきっちり覚えましょうね。ではグレープガーデンさん……グレープガーデンさん?」 「はぁ……すごいいい匂い……ハッ!何でしょうか先生!」 つい、グレープの口から正直な感想が漏れだす。羨ましそうに見つめる生徒が数人。 「いえ、答案を見ますので……今更ですが、腕は大丈夫ですか?」 なんだかんだで持ち上げながら十数人分の机一つ一つを歩いて回っていたので、腕にはそれなりの疲労がたまるはずなのである。だが、グレープは匂いに集中していたせいなのか、あまり疲労の色は浮かんでいなかった。 「あっ、はい。堪能しました……ああいや違う、特に疲れてません」 「そうですか、それは安心しました。……ふむ、大方正解ですね」 その後の勉強会やテストを含め、、妙に答案の正答率が上がったグレープガーデンのせいか、バントレの髪のにおいを嗅ぐと頭がよくなるといった具合の噂話が流れたとか、流れなかったとか。 ~おまけ~ 「だからやたらとトレーナーさんの後頭部に視線が送られてたわけっスね……」 「人の噂も七十五日、と言いますし、しばらくすれば落ち着くことでしょう。もし匂いが学習への効率上昇につながるのであれば、いくつか用意しておくのもありかもしれませんね」 「いや、そういうわけでは……まあいいっスけど……」 「それとも……いっそ、嗅いでみますか?バンブーさん」 「ほぁ!?い、いや別にアタシは……」 「ふふふ、言ってくれればいつでもお裾分けしますよ。グルトレさんにいつかのお返しにと頂いたものですが、本当に良いものです」 「あ、そういうつながりでもらったやつだったんスね」 ≫155二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 08 38 21 …トレセン学園、トレーナーが相次いでロリ化するという(いつもの)怪奇現象が発生してる中、ファイ男はファイ女を訪ねた。 「ファイトレ(女)さん…、…!?」 「ねぇ、ここ何処か知ってるの?」 「…はい?」 「私は────────って言うのだけど、貴方は?」 …困惑していたファイ男はここでようやく彼女が精神までロリになっていることを把握し、頭を抱えながら連絡を取った。 ──⌚── 「…なるほど、大体分かったわ!でも、随分と教えるのが上手いわねファイ男さん、私の家庭教師にでもなってくださらない?」 「う、う〜ん…」 「ねぇねぇ、二人とも私のトレーナーだよ?放置されたら、私拗ねちゃうかも」 合流したファインと共にロリファイ女に現状を伝える。幼少から聡明だったのか、ファイ男が上手とはいえすぐに彼女は理解した。 (即興で軽くここにいるカバーストーリーをつけてたとはいえ、こんな状況でも混乱すらしないのか…でも…) 「…ファインさん、私、ここをもっと知りたいの。この異国の地のトレセンはよく分からないけれど、危ない訳ではないから」 「いいけど…なんでかな?」 「だって、きっと楽しいわ!」 ───そのファイ女の眼はファインのようにキラキラと輝いており、ファイ男はその瞬間に色々と諦めて見惚れた。 当然、こう言われたファインが止まる訳はない。二人で揃って飛び出していき、ファイ男は慌てて追い掛けることになった。 ──⌚── 「ほう、珍しい客だねぇ…キミが子供を連れてくるとは」 「えっと、タキオンさん。私、その研究が凄く気になるの!参加してみてもいいかしら!」 「くくっ、自分から志願するのかい?…勿論構わないとも。では早速…」 「そこで緑色に発光してる不タキトレさんみたいに発光させるのかしら?」 「そうだねぇ…」 「ファイ男、止めた方がいいんじゃ…」 「…」 「あっ(察し)」 156二次元好きの匿名さん22/04/11(月) 08 38 45 ──⌚── 「ファイトレ(女)さん、その…」 「なるほど、ゴーストに触られる感覚ってこんな感じなのね」 「お友だちが嬉しそうな…振り回されてるようにも…見えます。」 「ねぇねぇ、お友だちに今座ってる椅子を浮かせられないか頼めるかな」 「今日は凄くグイグイ来ますね二人共…」 「…そういうものなんだ…」 ──⌚── …一日中ファインとあちこちを回り、満喫出来たのか凄く嬉しそうな表情で見てくるファイトレ女(と乗っかるファイン)。 一方で、ファインのような破天荒が二人ということで止めに入ったり色々していたファイトレ男は肩で息をしていた。 「…楽しかったわ、やっぱりまだまだ私か知らないことは沢山あるわね。…でも、寧ろそれにワクワクするの」 「?」 「だって、世界はきっと輝く面白い物ばかりなはずだから。それを全部知って楽しむまでは死んでも死にきれないわ!」 …ロマンチストでキラキラな感情豊かな少女。ファインを思う彼女の理由の一端が分かった気がした。 「あ、そうだ。御二人に伝言を頼んでもいいかしら。宛て先は…未来の異国の地でトレーナーをしてる私かな?」 「!?…気づいてたの?!」 「え?だって、今ここで子供になる怪奇現象が起きてるんでしょ?それに、私が知ってる日付よりもずっと未来だってカレンダーが示してるもの。…じゃあ、多分未来の私が巻き込まれてこうなってるんだって仮説を立ててたけど、合ってるみたいね」 「…その通りだよ。それで、その伝言は何かい」 「じゃあ…『未来の私へ、きっと過去の私よりもっと多くのことを知ってるはずだけど、今とっても楽しい?』ってお願いね!」 「………了解した」 ───その後、ファイトレ(男)とファインがその伝言を話したのかは当人達のみぞ知る秘密である。 短文失礼しました 精神までロリ化したファイ女です。ロリファイ女とファインとその姉でファイ男を挟んだら多分彼は振り回されて倒れるでしょう。 ファイ女の幼少期はファインと同等以上に行動する破天荒知りたがり娘です。伝言は今の彼女に伝えたらきっと… ページトップ part○○~○○はこちら ページトップ
https://w.atwiki.jp/bizarre/pages/125.html
【名前】 ストレイツォ(愛称 スト様 ) 【出展】 <第二部 戦闘潮流> 第一部にもツェペリさんの助っ人として登場。詳しくはダイアー参照。 【種族】 吸血鬼(元は人間) 波紋使い 【性別・年齢】 男・外見は渋い伯父様風だったが、老いを悲しむあまり吸血鬼になることによって第一部の頃の若い姿を手に入れた。 50歳前後のリサリサが20代に見えるのでおそらく70~80は年をとっているだろう。もっと上かも。 【外見】 腰ほどある長髪。美形薄命、ルックスもイケメンだ。イメージはこちら 【性格】 「 私はあのおそろしく鈍い彼が(たとえド田舎人でもさ!ヘン!)大好きだったんですよっ!! ストさまあっ!死んじゃ嫌だああああああっ!! 先生のカバッ!!え~ん・゚・(ノД`)・゚・」 ↑これは彼が2部でいきなり死亡した時に実際にファンから送られた手紙の本文。 この文の先生にあたる、つまり作者荒木飛呂彦氏もかなりぶったまげたらしくコミックスに掲載された。 ちなみに↓のAAもその時書かれていた絵であり、2chでは「あ~んスト様が死んだ」のガイドラインが出来てしまった。 たまに予期せぬタイミングでこのガイドラインが張られた時に、 知らない初心者2ちゃんネラーは「こいつはどこぞの痛いヤツかと」と、勘違いしがちである。 【口調】 「このストレイツォ、容赦せん!」 「容赦せんせんせんせん・・・」←これは原作では登場しない。JOJOの第一部のゲーム「ファントムブラッド」が元ネタ。 【特異能力】 波紋を操る。その腕前は確かなものだったようだ。(でなければ助っ人として呼ばれはしないだろう) 第二部ではいきなり吸血鬼化して第一部でDIOが使っていた技を連発していたため、 原作では波紋使いとしての技量を披露するのはちょっとだけ。主に蹴り技を得意としていたようだ。 【備考】 したらばのスレッド ロワ内キャラ紹介 から抜粋 699 ◆q7D11i0U8A さんのロワ内死亡キャラのAA付き解説のまとめです | くすん… / l 美形薄命だ… / , ' ミ ``丶、 うっうっう・・・u ひどぃよお…u ふえーんuuu , -y彡 ミ `ヽ ―――――――――――――――――― //' 彡 ミ この間 「 今・時代はストレイツォだ! 」 って言ったのに // /|i 、 ミ ヽ ―――――――――――――――――― .// i |i lヽ ミ `ヽ 登場して まだ 一話 じゃないですか! /i レ!i !iヽ=ヽ ミ | ヽ、 ――――――――――――――――――― |!i |フ、,,! ヽ','n、`y 、 どーして. どーして!? 。゚ . i .l 'Y"丶 - イo | i ――――――――――― 0 | Y´人 - / | .| .| あれで おわり !? 嘘でしょ !? 。 o / 、 | | .| ゛^ i冫、_,, -‐'〃| | .|i ―――――――――――― 、,, ,, -(,~' | |" リ/i i| .|! 信じられないよお ; あんな '´,'lツ`, 。 , 、/三三ミミ丶、_ ,ノ ノ i| |i ―――――――――――― \U` 。 /彡 ` `< ノ /i .i| | メガネ ごときに 殺られるなん 。 //, ` 、 / __/ ノl i| ――――――――――― / / , -‐ )ヽ /-// ,、 /! てっ !! 兄貴と 差が ありすぎ ー ' // /ノ ノ 彡彡) ―――――――――――― / / i i //'´ヽ彡彡彡彡/。 o るわっ !! 生き返り ますよね? (/ / , ('ノ( ゚'',==`彡彡彡 ゚ っ ―――――――――――― // / / 彡ノ人` , 、'''''ゞ n∩m ね? ね? ‥ 泣いてやるぅ (ry .! !(//// / / /人ー' / "`y 〃 | ` `i /彡 ―――――――――――― \ミ( (( / ///‐-ゝ ' _ ソ 〃 ! / /彡 「『老い』の超越者」に登場、プロシュート兄貴を攻撃し、不老不死でグレイトフルデッドの老化を無効化して 人知を超えた身体能力を駆使し、後一歩で倒そうとするも、ギアッチョの乱入で一気に形成は逆転、吸血鬼だけに波紋も練れず、 ホワイトアルバムの一撃で冷凍されて粉々に砕け散って死んでしまう。 ちなみにAAの少女は、彼が死んだ巻に収録されたイラストで彼の死を嘆き復活を希望する熱烈なファンである。 このような純粋でネタにされるほどの熱狂的ファンがいる点では、801腐女子ファンが多いギアッチョには圧勝したといえるだろう。
https://w.atwiki.jp/ucchy/pages/232.html
うっちぃ描いてみた 手抜きだけどきにしないでww -- nana (2008-02-22 21 31 33) こ、これが手抜きですかwwwとってもかわいいですよw -- DORANO (2008-02-23 21 43 51) うっちぃ☆さんかっこいい!! 本人よりかっこいい!!!w -- うっちぃ☆ (2008-02-25 00 35 55) 名前 コメント