約 2,269,282 件
https://w.atwiki.jp/toarukyoutarou/pages/413.html
200 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/28(金) 23 19 06.42 ID RVqS5Mtmo 霞「ふふっ♪」 霞「本当にありがとう。今までで最高のプレゼントかもしれないわね」 京太郎「そこまで喜んでもらえれば、俺も嬉しいです」ニコッ 霞「ただ、こう言ったアクセサリーを今まで付けた事無いから変な感じかも……」 京太郎「そうなんですか?」 霞「ええ。だって巫女がそう言うのつけてるとおかしいでしょう?」 京太郎「……確かに」 霞「だから小蒔ちゃんを含めて私達は、そう言ったものは身に着けた事は無いわね」 霞「……まぁそれが指輪とは思わなかったけども」 京太郎「あはは……」 霞「でも本当に綺麗――」 霞「……私には勿体無いくらい」ジィ-ッ 京太郎「霞さん?」 霞「…………やっぱりこれは私には相応しくないわ」 京太郎「えっ!?いきなり何を言って――」 霞「だってこんな綺麗なもの、小蒔ちゃんは持ってないもの」 霞「本来ならこう言う物は小蒔ちゃんに渡るべきなのよ」 京太郎「なんでそこで小蒔さんが出るんですか!?」 霞「……それは私が小蒔ちゃん――」 | | | | | | l | | | | l | ------- l | | | | | | l | | | | l |_| | | l | `l | | | | | | l | | l| |\ l | 八 | ト、 l |  ̄ ̄` l | | | | | l| l | | l|从 \j八 ___,\ lノ \ l | _____ |ノ| /| 从 | | l| l | | l| _,,x竓芹苧笄ミ\{ \ |ノ ァ芹苧苧笄ミx, ノイ , / 八 | l| |八 八 l|ァ'^´|. | l l \ |. | | f癶 , / / / |从 l \ \ 乂 ー‐ ノ 乂 ー‐ ノ , / / /. ‘ \{\{ ´ ̄ ̄  ̄ ̄` 厶イ / / 霞「――いえ、姫様の“陰”、≪天倪の巫女≫だからよ」 201 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/28(金) 23 37 31.34 ID RVqS5Mtmo 京太郎「あま……がつ……?」 霞「そう。祓に置いて重要な形代をそう言うわ」 京太郎「それが一体……」 霞「≪天倪≫の意味はね、幼児にふりかかる凶事をその形代に移すと言う事なの」 霞「つまり――私は生ける≪天倪≫と言う事よ」 京太郎「なっ!?そんな酷い……」 霞「酷いなんて言わないで。それが石戸の役目、本家を護る分家の仕事だもの」 霞「小蒔ちゃんに安全に神様を降ろす為にも、私と言う≪天倪≫が必要なのよ」 京太郎「……霞さんがそう言う役目なのは分かりました」 京太郎「でもそれとそのプレゼントに何の関係が……」 霞「……さっき言ったでしょ?≪天倪≫は凶事を請け負う物だと」 霞「凶事を請け負うはずの私が、小蒔ちゃんより幸せになってはいけないのよ」 京太郎「そんな馬鹿な!」 霞「そうかしら?私と小蒔ちゃんは表裏一体のようなもの……」 霞「私が幸せになれば、その分小蒔ちゃんに不幸が訪れる可能性も無いとは言えないでしょ?」 京太郎「いや……でも……」 205 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/28(金) 23 58 21.10 ID RVqS5Mtmo 霞「そんな顔しないで、そうなる可能性も有ると言う話よ」 霞「でもゼロじゃない限りは回避しなければならない――そう言う話なの」 京太郎「……」 霞「……今日は楽しかったわ、本当に。最高の誕生日よ」ニコッ ... ----- ... .. ´ ` .. / . \ / . / / / l | l . ′ / / / l l | |\ l . | l l | l__l l | | __} ト l | | l |八{__\从ノ __j ノ| l | | | 抖ぅ竿 ´竿冬、 l / | | l从乂ツ 乂ツ'仏イ ; ‘ ∧{ 、、 ' 、、 }∧ / ∨ 八 ┌‐┐ 八 /. ∨ ... ` ´ . イ / ∨ | 〕iト -- i〔| | / _|=ミl/´ | ll | / / / / /| | /l | { ̄ ̄`丶 / /∠..._ | |\_,// | |\ }∧ {/´ `ヽnm/´| | ̄`丶{ ∧ / r|| l〈 | | \ |. / /l || | ∨八 \ ‘,|. ,′ / ノ|l | \ \ !. | / / ! ', \ \ |. 从 / _/ | ',__ \ \| {/∧ { .// .人 \\ \ }八 /} \__/ / /_\ } \__,/| \ / /´ ̄ / {/{三三三≧=ヘ \ | \ 霞「でもそれもこれでおしまい」パチッ 霞「明日からは小蒔ちゃんと今よりもっと仲良くしてあげて。それが私の幸せなのだから……ね?」 京太郎(……そんな訳無い!自分を犠牲にして成り立つ人の幸せが自分の幸せだなんて!) 京太郎(それに俺は――)グッ 京太郎「霞さん!」 霞「……どうしたの?」 京太郎「 207」 告白の言葉をどうぞ ※ただし何か変なものは安価下。あと調理できそうに無い場合も申し訳ないですが安価下 210 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/29(土) 00 22 52.20 ID hKpNs7HOo 俺は霞さんを幸せにしたいんだ! 京太郎「俺は霞さんを幸せにしたいんだ!」 京太郎「他の誰かとか関係ない!霞さんだけを!」 霞「馬鹿なこと言わないで。さっきの話を聞いてなかったの?」 京太郎「勿論聞いてましたよ」 霞「だったら……」 京太郎「でもだから、はいそうですかなんて言えません!」 京太郎「大体それが本当なら、霞さんは死ぬまで幸せになれないじゃないですか?」 京太郎「そんな馬鹿な事は有りませんよ」 霞「……」 霞「……かもしれないわね」 霞「でも万が一小蒔ちゃんに何か有ったら京くんはどうするの?責任が取れるのかしら?」 京太郎「……」 霞「出来ないわよね?つまりはそう言う事よ」 霞「分かったら私の事は忘れて――」 京太郎「嫌です」キッパリ 京太郎「霞さん。貴女の気持ちはどうなんですか?」 霞「……私の気持ちはさっきから言っている通りよ」 京太郎「嘘ですよね?」 京太郎「だって、ずっとその指輪握り締めてますもん」 霞「……」ギュッ 211 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/29(土) 00 46 54.03 ID hKpNs7HOo 京太郎「……霞さん。確かに俺は小蒔さんに万が一な事が起こったとして、責任は取れないかもしれません」 京太郎「でも霞さんが幸せになってはいけないなんて、到底受け入れられない」 霞「……」 京太郎「だから一緒に考えませんか?小蒔さんに万が一な事が起こらず、霞さんが幸せになれる方法を」 霞「……」 京太郎「霞さん」 霞「…………はぁ。京くんって本当一途と言うか馬鹿と言うか」 京太郎「うっ……」 霞「でも――そう言う所、好きよ?」 京太郎「えっ?」 霞「まったく。そこまで言われたらダメって言えなくなるじゃない」 霞「……スケベで煩悩まみれで調子に乗りやすくて――」 京太郎「うぐっ……」 霞「――でも優しくて男らしい所もあって、麻雀してる時はカッコいい」 霞「そんな貴方をどんどん好きになって、今日だってデートに誘われて自分らしくないほどはしゃいでしまったわ」 京太郎「霞さん……」 霞「ねぇ?京くん、本当に一緒に居てくれるかしら?」 京太郎「もちろん」 霞「一生?」 京太郎「当然です!」 霞「……浮気したら許さないわよ?」 京太郎「し、しません!」 霞「……ふふっ。じゃあ、私も覚悟を決めるわ」 霞「――京くん、貴方を愛してます」 京太郎「俺も愛してますよ、霞さん」 チュッ 212 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/29(土) 00 50 03.64 ID hKpNs7HOo --- ... ´ ` ...、 / \. / / \ / / / / / | .. ′ / / /| / / / ∧ | | l . | | | l |-| l / / / / l | | |l | | | l | |八 !从{ / / /--.l | | |l | | 八从斧苧ミxl厶厶イ- 、从 | |l | | | |l^乂_ツ 斧ミv' 厶イ 八| | 人|l 、、 Vツ }/ / ノ | 从 ' 、、 / / | l\ `ー ..イ /. 八 l ┬‐=≦ | / -\ |\ h\| | ′. ´ 〈 |∧ | \ ノl l゙` | { /l l | }=| \/ | | |\. / ll l | l |\ 〉 | .\! / l l Lノ l | \ ./ | .\ |./ ll / /ミ| / 从 `゙丶 リ / | 〈 / / , /〈 | 八 l / / ′ l } l ./ / | | . / ノ/ / . . . . , \ 人 ./ // /. ./ \ \{ Χ //\__/ -‐=‐- ___.. イ | \ \{ {`l≧====≦三三三三三l | l | 〉 霞「私の全ては貴方と共に。何が有ろうと決して離れえぬ絆を永遠に……」 214 名前: ◆fRq9sYv/Lo[saga] 投稿日:2014/11/29(土) 00 51 54.70 ID hKpNs7HOo 【石戸霞の好感度がMAXになりました】 【石戸霞が恋人になりました】 【石戸霞が覚醒しました 以後タッグ及びチーム戦において使用が可能になります】 石戸霞(覚醒ver) 【聴牌速度】(39/∞) 【和了速度】(53/∞) 【放銃補正】(45/∞) 【打点補正】(47/∞) 【防御補正】(43/∞) 【結ばれし絆《アカイイト》】 【聴牌速度】【和了速度】【放銃補正】【打点補正】【防御補正】がカンストしなくなる それに加え全ての補正が恋人ランク÷2[現在値:0]上昇する また恋人ランク5以上なら京太郎のスキル(教えてもらった、または自力で取得したもののみ)をコピーできる 更に恋人ランクMAXならこのスキルはあらゆるスキルに無効化されない 【六女仙:天倪の巫女 ≪真≫ 】 チームに【六女仙】がいる場合、その人数に応じてステータス上昇(一人に付き聴牌コンマ+人数×5 和了コンマ+人数×5 点数コンマ+人数×5) 更に《天照大神》の一人の代わりとして扱う事ができる 【守備モード:≪霊亀≫ 】 大将戦までにリードしている場合、【聴牌速度】+20 和了コンマ+25 放銃コンマと防御コンマ+30 他家の点数コンマ-40 直撃を受けても3回まで無効化する 【攻撃モード:絶一門 ≪麒麟≫ 】 大将戦までにリードされている場合、聴牌コンマ+35 和了コンマ+45 点数コンマ+30 点数が満貫~役満パターンになる ただし聴牌、和了のいずれかでぞろ目が出た場合、自分が和了しても和了判定2番目の相手が和了する 【神降ろし:裏 ≪鳳凰≫ 】 相手の合計【聴牌速度】が130以上の場合使用可能。使用中は【守備モード】【攻撃モード:絶一門】は使用不可 使用中は【聴牌速度】【和了速度】【放銃補正】【打点補正】【防御補正】がカンストしない 【聴牌速度】EX 【全ステータス】+60 点数コンマ+60 点数が満貫~役満パターンになる 【追加スキル】自身に対するオカルトスキル無効 支配系スキルを半減 他家のオカルトスキル半減(オカルト無効化で無効可能。半減なら4分の1に) ただし和了でぞろ目が出た場合、和了していても流局になる また44が出た場合は制御不能となり、2局の間和了不可になる 【神降ろし:限定解除 ≪応龍≫】 以下の≪天≫≪照≫≪大≫≪神≫を1局に1つ使うことが出来る。ただし次の局では同じスキルは使えない <<前に戻る|7月へ|次に進む>>
https://w.atwiki.jp/valtwiki/pages/54.html
今日こそ決着つけてやる!! 2019年1月から同年4月まで活躍していた別次元のカイト。 性格がかなり好戦的になっている。 ニュースキャスターになっていたりキボクラ用に自作のパソコンウイルスを作ったりしてる。なんでもありである。 よく相手を罵るヤバい奴だがそれに加えて戦闘力もかなりある。 最後の切り札は「超災厄人」。 必殺技 最強火力のかめはめ波(のような何か) ドラゴンボールに出てくるかめはめ波そのもの。それだけ。 ビーム vs.カイロはるはるえさばん戦で使った技。 超災厄人 vs.カイロはるはるえさばん戦で変身した形態。 武器 ダイヤモンドの剣 トゥーンカイトの持っている剣。 元ネタはMinecraftから。 そして まさかのエターナルバトルで再登場。 今後の活躍に期待。
https://w.atwiki.jp/contrailaniman/pages/32.html
目次 コントレイルの同期たち(20世代)アイアンバローズ アカイイト🧶 アリストテレス イロゴトシ👘 ウインカーネリアン🔴 ウインキートス ウインマイティー ウインマリリン ヴェラアズール⛵️ ヴェルトライゼンデ🌍 ウシュバテソーロ🗻 オーソリティ🛷 カフェファラオ☕ ギルデッドミラー🪞 サトノフラッグ🚩 サリオス🐮 ジュンライトボルト⚡️ ショウナンナデシコ タガノビューティー ダノンファラオ デアリングタクト♨️ テリオスベル🔔 テーオーケインズ ディープボンド◇ ハギノアレグリアス バビット パンサラッサ🍞 ビアンフェ プロミストウォリア ポタジェ👨🌾 メイショウハリオ🐦 ライトウォーリア ラウダシオン レイパパレ🌺 レシステンシア🇦🇷 コントレイルの同期たち(20世代) アイアンバローズ オルフェーヴル産駒。23年天皇賞(春)の勝ち馬ジャスティンパレスの半兄。 21年5月になってOP入りしてから、同年ステイヤーズステークスと翌年の阪神大賞典で2着、天皇賞(春)で5着と長距離適正を見せるも勝ち星は遠く、23年は半弟ジャスティンパレスの阪神大賞典と天皇賞(春)の連勝を見届ける結果になった。 3年連続挑戦になるステイヤーズステークスでは21年~22年上半期で鞍上を務めた石橋脩騎手とコンビ再結成。序盤は1000m63.9の超スローペースながらアフリカンゴールドと2頭で大きく離して逃げる形になり、そのままのペースで進めて1500mあたりからアフリカンゴールドとも差を広げていき、2500あたりでは気づけば単騎大逃げの形。仕掛け所では差が縮まっていくがスローペースでためていた脚で突き放して後続を振り切ってゴール。長距離路線のいつメンが3年目の挑戦で重賞初制覇となった。 同期では、ディープボンドは対決が9回もあり、ディープボンドが8回先着している。中でも自分の2度目の未勝利戦と22年阪神大賞典の2戦ではどちらもディープボンドの2着だった。 「アイアンバローズ 芦毛」で検索すると、21年ステイヤーズステークスで芦毛に包囲されて泡を吹いたアイアンバローズの写真が出てくる。その芦毛集団の1頭には翌年ステイヤーズステークスを勝利するシルヴァーソニックがいた。 スレでは、長距離サークルの一員にしてディープボンドの友人として登場している。 名前を略して「アイバ」「アイバくん」と表記されることがある。嵐の相葉くんは関係ない...はず アイアンバローズのヒミツ① 「実は、うまぴょい伝説の「君の愛バが!」のコールの時にファンサのため自分を指差すポーズを取っている。」 次走予定 未定 アカイイト🧶 キズナ産駒。母父シンボリクリスエス。鞍上はミユキさん(激怒さんこと蛯名正義やユーイチも乗ったことがある) 未勝利戦でパンサラッサに勝利する、激怒さんとでした。さんが一緒に走った最後のレースで激怒さん鞍上で出走するなど活躍が目立つが、クラシック期は条件戦をウロウロしていた。 古馬になっても勝ちあがれない日々が続く中、運命のエリザベス女王杯を迎える。 阪神開催となったレースでは阪神巧者で大阪杯の覇者レイパパレ、秋華賞馬アカイトリノムスメに人気が集中する中、アカイイトは10番人気。鞍上はテン乗りのミユキさんであった。 レースはハイペースの消耗戦となり、レイパパレやアカイトリノムスメ以下先行勢が壊滅する中、後続を振り切りゴール。アカはアカでもアカイイト「これは運命の赤い糸」のフレーズを生み出し、掲示板内全員が重賞未勝利、人気上位は全員着外で3連単339万の大波乱を演出。ミユキさんにスティルインラブの忘れ物をプレゼント。キズナ産駒待望の初GⅠ。さらには九州産馬の星ヨカヨカが競走能力喪失で引退となった中で、オーナーである岡浩二氏の初GⅠにもなった。 エリ女と同日、福島記念でパンサラッサが逃げ切り勝ちとなり、かつての未勝利戦の1着2着が同日に重賞初制覇となった。 その後は有馬記念に出走(ミユキさんは騎手生活28年(当時)の中でこれが有馬記念初出走)するも大敗。以降は勝ちきれないレースが続くが、2022年のエリザベス女王杯では昨年と同じように低人気でありながら4着と健闘した。 ...のだが、500kgを超える馬体、元気一杯に飼葉をほおばる姿や、ニンジンがなくなると怒る姿がTwitterにアップされる、馬体重の調整が上手くいっていないのか馬体重が前走より二桁変動するなどしたため、「フトイイト」や「アカイナワ」といったあだ名が付けられてしまった。 2022年シーズンをもって引退。今後は繁殖牝馬となる。初年度の運命のお相手は未勝利戦、有馬記念をともに戦ったパンサラッサの父、ロードカナロアに決まり、24年4月18日に初仔になる父ロードカナロアの牡馬を出産した。 スレ内では「🧶」のアイコンで登場。ミユキさんを巡ってスティルインラブとドロドロした取り合いを繰り広げているが、たまに意気投合することも。 妄想や恋愛話にハマって舞い上がってはパンサラッサ達に呆れられることがままある。 アカイイトのヒミツ① 「実は、左手の薬指と両手の小指にはアクセサリーを付けないというこだわりがある。」 アリストテレス エピファネイア産駒。 2020年菊花賞でコントレイルを最後まで追い詰めたが、クビ差2着。2021年はAJCCで重賞初制覇し、天皇賞(春)や宝塚記念等に出走するも、精細を欠いた。京都大賞典では2着惜敗。2021年ジャパンカップでは逃げを打つも、最後は伸びを欠き着外。その後は目立った成績はなく2024年で登録抹消。阪神競馬場で乗馬となる予定。 名前のおかげでアリストテレス(原作)だったりギリシャ風の衣装だったりする。ピクシーナイト(実馬)がのんびりしている横で当馬が忙しなく動いていることから、いつもバタバタと忙しそうに動き回っているウマ娘としての概念が出されていたりする。 アイコンは「アリ」ストテレスから「🐜」が使われるようになった。 アリストテレスのヒミツ① 「実は、常に慌ただしく動いているのは計算の上の行動。」 イロゴトシ👘 ヴァンセンヌ産駒。32歳まで長生きした96年春秋スプリント覇者フラワーパークの孫。 熊本県産馬初のJRA重賞制覇となったヨカヨカと同じ本田土寿牧場の出身。 2歳時にひまわり賞(九州産馬限定競走)を勝利するもそれ以降は勝ち星から遠ざかり、コントレイルやサリオス、ヴェルトライゼンデといったクラシック組と戦いながら芝やダートの条件戦、地方重賞を行き来していた。 それでも3勝クラスで頭打ちとなり、2023年に障害レースへ転向。すると障害での才能が開花したのか、障害の未勝利戦をあっさりと突破。続くオープン競走こそ3着だったものの、絶対王者オジュウチョウサンが引退し、混戦模様の中山グランドジャンプで不良馬場ながら2着に3.1秒差の圧勝。J•GⅠ初制覇を飾り、九州産馬としては初のGⅠ競走制覇を成し遂げた。キタサンブラックの調教騎手を務めていた黒岩悠騎手にとってもこれがGⅠ初制覇となった。 同期のヴェラアズール、ジュンライトボルト、ウシュバテソーロ、先輩のニシノデイジーと同じく転向からのGI制覇であった。転向からのGⅠ初制覇が多すぎないかこの世代… J・GⅠ馬のJ・GⅡ、GⅢは斤量が+2kgになるため鬼門となりがちだが、次走の東京ハイジャンプはやはり斤量が響いたか6着。以降年内休養で中山大障害は回避。 24年は平地3勝クラスで叩いてから連覇がかかった中山グランドジャンプに参戦。前年の東京ハイジャンプと中山大障害を年間無敗で制覇して前走の阪神スプリングジャンプも斤量+2kgも何のそので圧勝したマイネルグロンが単勝1.1倍に支持される中でイロゴトシは前年覇者として単勝12.2倍の2番人気に。道中ハナをとったニシノデイジーがガンガン逃げて消耗戦になる中でイロゴトシはじわじわと位置を上げていき残り800mで先頭に立ってからは譲らず3馬身差をつけて勝利。タマモワカムシャ、ポルタフォリオの競走中止やマイネルグロンの右前肢跛行といったアクシデントもあったが、前年の不良馬場とは違う晴れの良馬場でも勝ち切って史上4頭目の連覇達成となった。イロゴトシにとっては先週に天寿を全うした父母フラワーパークへ、黒岩悠騎手にとってはジョッキーカメラや勝利インタビューで触れられた通り今週に落馬事故で亡くなった藤岡康太騎手へ、人馬ともに天に捧げるJ・GⅠ勝利となった。 名前の由来が歌舞伎であること、母の名前がイロジカケ、牝馬と間違えられ桜花賞に登録されそうになるといったエピソードが発掘されたことから、ユーモアも苦労人な一面も持ち合わせた九州弁のウマ娘という概念が形成された。 スレではフリースタイルレース障害レース代表として当時する。同期の中でも転向組と仲がいいようだ。 歌舞伎や芸者のイメージからアイコンは👘(着物)が使われている。 イロゴトシのヒミツ① 「実は、九州の方言を使う他の子と自分がキャラ被りしないように意識して振る舞っている。」 次走予定 未定(屈腱炎で休養) ウインカーネリアン🔴 スクリーンヒーロー産駒。 2歳時から主にマイル戦で活躍していたが5歳になって才能が一気に開花し、リステッド競走を二連勝した後に関屋記念で重賞初制覇を飾り2022年サマーマイルチャンピオンに輝いた。しかし初GⅠ制覇をかけたマイルチャンピオンシップではゲート内で立ち上がってしまい12着と大敗したうえ、ゲート再審査ではゲート内で寝るなどのマイペースぶりを披露した。 2023年は東京新聞杯から始動。不安視されたスタートを問題なくこなして逃げを打ち、そのまま押し切って重賞2勝目をあげた。 2024年も東京新聞杯から始動して同期サクラトゥジュールの2着。高松宮記念で短距離初挑戦、11番人気だったが4着と健闘した。 この馬と切っても切れない縁があるのが主戦騎手のコーセー・ミュラー三浦皇成騎手で、東京新聞杯勝利時点での本馬の8つの勝ち星はすべて三浦騎手とのコンビであげたものであり、ほかの騎手とのコンビでは1勝もあげていない。このため本馬こそ中央GⅠ勝ちが一度も無いまま通算1000勝を達成した三浦騎手に悲願の中央GⅠ制覇をもたらす馬と期待する声も多い。 マイラーの印象が強いが実は皐月賞、日本ダービーに出走しコントレイルと対戦している。着順は皐月賞が4着、ダービーが17着であった。 スレでは、幼駒時代にウインキートスにちょっかいをかけていたことからウインの中では陽キャ寄りと見なされており、同じチームの後輩であるエフフォーリアからマイペース過ぎるのを窘められることもある。後輩の友人であるタイトルホルダーがウインマリリンと深い関係になったことで脳を破壊されて夢に出るくらいショックを受けていた。 アイコンは「🔴」で由来は名前の一部のカーネリアン(紅玉髄)。 次走予定 未定 ウインキートス 白いアレゴールドシップ産駒。 クラシックを走ったウインマイティー、ウインマリリンとは異なり3歳時は条件戦を戦い4歳春にオープン昇格を果たした苦労人。重賞初挑戦となった日経賞は15着に敗れたが、続く目黒記念では並みいる牡馬を押しのけて念願の重賞タイトルを手にする。牝馬の目黒記念制覇は33年ぶりの快挙であった。ペースが遅すぎて4着のルメールが「ジョッキーみんな寝ていました」とコメントしたのが目黒記念の語り草となった その後は勝ち星こそないが、22年、23年のオールカマー、23年の目黒記念で複勝圏に入るなど重賞で活躍を続けていた。 ダイヤモンドSを最後に引退。 24年5月に初仔になる父ベンバトルの牝馬を出産した。 スレ内では「ウイン三姉妹」の一人でウインマイティー、ウインマリリンと一緒にいることが多い。 ウインマイティー ウインキートスと同じくゴールドシップ産駒。 忘れな草賞を勝ちオークスから牝馬三冠路線に殴り込みをかけたがオークスは3着、秋華賞は9着といずれもデアリングタクトに敗れた。その後2年間の雌伏のときを経て2022年マーメイドSを制し重賞初制覇。同年の有馬記念ではブービー人気ながら6着と人気に対して健闘した。どちらも鞍上は頼れる男、和田竜二であった。主戦場は2000m前後の牝馬限定戦だった。 ラストランと報道されたチャレンジCを終えて予定通り引退となった。 コスモヴューファーム到着後は同じ牧場で繫殖入りしたウインマリリンと友好関係を築き、ティアラ路線を走り抜けた同期の絡みが現実のものとなった。 初年度は1500万円スワーヴリチャードと交配して無事に受胎した。 「マイマイ」の愛称で親しまれている。 調教では必ずと言っていいほど他の馬が馬っ気を出すというモテモテぶりだという。 スレ内では「ウイン三姉妹」の一人でウインマリリン、ウインキートスと一緒にいることが多い。なおウイン三姉妹で唯一栗東所属である。 ウインマリリン スクリーンヒーロー産駒。鞍上はたけし→松岡正海→レーン 2020年のフローラステークスの勝ち馬であり、たけしこと横山武史に初重賞をプレゼントしたのは彼女である。オークスではデアリングタクトの2着。 東京巧者だったスクリーンヒーローの子であるものの、中山を始めとした小回りなコースに強く、古馬になってからは日経賞、オールカマーを制覇した。牝馬ながら天皇賞(春)で5着に食い込む実力者。 同期であるウインキートス、ウインマイティーは重賞勝利したウイン冠同士であり、22年エリ女で揃って出走したり、ウインRCで公式グッズが一緒に出されたりと、セットで扱われることがある。 重賞勝ちはあったものの同期や後輩のGⅠ初制覇を眺める善戦ウーマンの日々が続く中、2022年の香港ヴァーズを迎えた。1番人気はこのレースをラストランに選び、19年21年に続く3勝目を狙うグローリーヴェイズ。マリリンは6.5倍の3番人気に落ち着いた。鞍上はエリザベス女王杯から手綱を取るD.レーン。彼は担当の手塚調教師から先行策の指示を受けたものの、中段で脚を溜める作戦に出る。手応え抜群のまま最終直線に突入すると外から他馬をごぼう抜き。グローリーヴェイズ、ボタニクの二頭を捉え1着でゴールイン。他の20世代に続いてGⅠ初制覇を成し遂げた。 担当する手塚調教師も、レーン騎手の騎乗を「神騎乗」と評するほどの見事な騎乗であった。 23年はドバイ遠征とGⅡ2回出走で着外が続いていたが、アメリカ遠征を決行してBCフィリー メアターフにデム次郎と初コンビで出走。序盤は後方に追いやられたものの、最終直線で馬群を縫って4着と健闘した。 ラストランは有馬記念。22年凱旋門賞をアルピニスタで制したルーク・モリス騎手を鞍上に迎えて参戦。中団前めで進めて14番人気ながら7着。同厩舎の後輩で皐月賞馬のソールオリエンスに先着してGⅠ馬の意地を見せた結果でラストランを終えた。 引退後は生まれ故郷のコスモヴューファームで繁殖入り。引退早々に最初のお相手は初年度同士になるがラストランをともにしたタイトルホルダーの予定だと明かされた。 コスモヴューファーム到着後はティアラ戦線を共に走り抜けたウインマイティーと友好関係を築き、ウインRC同士の絡みが現実のものとなった。 その後は予定通りタイトルホルダーと交配して無事に受胎した。 スレでは、大阪杯時点では主戦のたけしを後輩のエフフォーリアに取られた悲しい女と扱われてしまっていたが、香港ヴァーズ制覇を成し遂げた今は第一線で活躍を続けるたけしを後方彼女面をして見ているようだ。 ラストランを経てそのエフフォーリアの友人とうまぴょい(意味深)することになるとは… 手塚チームの中では世話焼き姐さんになっている他、同期のウインキートス、ウインマイティーとは血縁関係はないがウイン三姉妹として一緒にいることが多い。 現在では、牝馬ながら牡馬混合の重賞とG1を制覇、長距離最大の舞台である春天に挑んで5着入着、ウインマイティーを始めとするママ友交流での紳士的(性別違い)な振舞いから、姉御肌に相応しい強き女と見られるようになっている。 ヴェラアズール⛵️ エイシンフラッシュ産駒。 1歳時に大地震に被災した際の骨折と大きな馬体による脚部不安から、芝を走れる状態ではなく、4歳終わりまでダートを走っていたが、5歳になって脚部が改善してきたことで芝レースに転向する。父譲りの切れ味を発揮し芝初戦を勝利すると、わずか数戦で京都大賞典を勝利し、その勢いでジャパンカップに殴り込んだ。 最終直線、鞍上ムーアの導きもあり、馬群を抜け出すと、凄まじい切れ味でシャフリヤールはじめ有力馬を抑えて勝利し、エイシンフラッシュ産駒として、騎手から転身して7年目の渡辺薫彦調教師としても初めてのGⅠ勝利となった。 JC当日は新規サポカで父エイシンフラッシュと渡辺調教師の騎手時代の相棒ナリタトップロードがPU期間中だったため、JCのサインになっていた。 シャフリヤールの調教師である藤原英昭調教師にも、「(かつて師の管理馬だった)エイシンフラッシュに負けたな」と言わしめる、見事な走りだった。一番いてほしくない馬が前に(ry その後はJCと似た条件のドバイSCがあるのにも関わらず再びダートのドバイWCへ。結果は13着であった。 ジャパンカップではディフェンディングチャンピオンとして立ち向かうが、予定していたムーア騎手が落馬により帰国。H.ドイル騎手とコンビを組むも7着だった。 JC後に屈腱炎により引退。優駿スタリオンステーションで種牡馬入りとなった。 スレでは脚部不安でダートしか走れなかった時期に、無敗三冠と以降の曇らせを経てジャパンカップで有終の美を飾った同期のコントレイルを見て、自分もあのように輝きたいと誓い、芝に転向してから重賞初勝利を経て、ついに憧れの舞台にたどり着いてみせた辛抱強くて健気なウマ娘として、ジャパンカップ勝利に伴い「🚤or⛵️(名前が「青い帆」のため船の絵文字)」のアイコンをひっさげてスレに参戦した(幻覚決定までは僅か1スレ未満。ファンアートまで投稿された)。 コントレイルのことはロールキャベツ系男子な裏の顔を知ってか知らずか定かではないが彼女のラストランに脳を焼かれてから現在でも純粋にリスペクトしている。割といじられ気質な📞をそんな風に見てる同期は多分🚤くらいだろう 本家ウマ娘のエイシンフラッシュと同様に艶やかな黒髪と真面目な性格をしている他、スタイルの方も負けず劣らず抜群なようである。アズール繋がりで某艦船ゲームまで行くとガイドライン的に心配…であったが、名前的にもっと危なそうなリッキーの後輩が出現した ダート経験は長かったものの芝ほど実績は無かったためかカフェを手伝うダート組には数えられていないが、路線変更からGⅠ初勝利した繋がりで、ジュンライトボルト、ウシュバテソーロ、イロゴトシとは友人グループになっている。 渡辺調教師の調教用ヘルメットに某スパイ一家の娘のステッカーが貼られていたことからオタク系の趣味に通じている概念が見られている。 ヴェラアズールのヒミツ① 「実は、ドイツ出身のある先輩との会話では、サッカーの話題を出して大丈夫かどうかを毎度様子見している。」 ヴェラアズールのヒミツ② 「実は、インドア生活を強いられていた間にオタク系の趣味に目覚めた。」 ヴェルトライゼンデ🌍 父はあの😷の全兄ドリームジャーニー。 名前の由来はドイツ語で「世界旅行者」(父ドリームジャーニー。半兄にワールドエース、ワールドプレミアがいるため)だが、体質の問題で海外遠征を行ったことはない。 おだやかで気品のある性格に加え、500キロ近い雄大な馬体で左回りのコースを得意とするなど、右回りのレースに滅法強かったちんちくりんの暴れん坊父親とは真逆の特徴を持っている。 ホープフルS、神戸新聞杯でコントレイルの2着、ダービーではコントレイル、サリオスに続き3着という実力者。なおコントレイルとはホープフルS、皐月賞、日本ダービー、神戸新聞杯、菊花賞と5回対戦しており、コントレイルとの対戦回数最多記録保持者である。 しかし、他のクラシックでは好走出来ず、2021年のAJCCでアリストテレスに敗北した後屈腱炎を発症。1年を超える休養に入ることになった。 1年4ヶ月の休養、リハビリを経て、復帰戦である鳴尾記念にダミアン・レーンを鞍上に据え出走。休養明けながら2番人気に支持され、サンレイポケットやジェラルディーナを退け復活勝利を飾り、数少ない…というか自身含めて3頭しかいないドリームジャーニー産駒の重賞ウィナーとなった。 前走から中495日での重賞勝利は、JRAがグレード制を導入した1984年以降では2007年京都ハイジャンプ・テイエムドラゴン(中573日)に次ぐ長期間隔のJRA重賞V記録。平地重賞ではスズパレードの持つ中461日での勝利(88年オールカマー(当時GⅢ))記録を更新した。 夏の休養を経て迎えたオールカマーでは7着に敗れたものの、本番のジャパンCでは左回りに強いこともあり4番人気に支持される。ヴェラアズールの異次元の末脚に敗れはしたものの、ダービー馬シャフリヤールと壮絶な叩き合いを演じ3着。20世代クラシック組の意地を見せつけた。 年明けの日経新春杯ではトップハンデ59kgを物ともせず勝利し重賞2勝目。短期免許を取得し初来日していたイギリス期待の若手騎手、D.イーガンのJRA重賞初勝利にもなった。 大阪杯9着の後に両前浅屈腱炎で長期休養になってしまったが現役を続行して中1年2ヵ月のエプソムCで復帰。鳴尾記念の様には行かず9着だった。 スレでは苦労人揃いの20世代の中でも渋く光る善戦マ…もとい、仕事人であり、あの夢の旅路さんの後輩とは思えないくらい、武士道精神を見せる真面目なウマ娘である。 長期休養中はスレにも顔を出せていなかったが、復帰して以降は同期の中で数少ないツッコミ役とフォロー役を任されがち。 抱え込んだ鬱憤が爆発すると、ドリジャ因子が目覚めて表れるのか、同期相手にひたすら管を巻くめんどくさいキャラ崩壊をすることがあるらしい。 名前に因んでアイコンは「🌍」もしくは「🗺」になっている。 世界レベルとかディス地球とかは多分関係ないはず ヴェルトライゼンデのヒミツ① 「実は、世界の料理を再現するのが趣味だが和食派。」 次走予定 未定 ウシュバテソーロ🗻 オルフェーヴル産駒。 3歳4月に7戦目でようやく未勝利脱出、4歳冬に何とか3勝クラスまでいくもそこから振るわず、5歳春に最後の芝レースの鞍上を務めたカズオと組んで、ダートへ転向することになった。 するとダート初戦を上り最速の圧勝でオープン入り、リステッド競走も勝利して、上り最速の切れ味を開花させていった。 満を持して出走となった東京大賞典では、重賞初挑戦ながら2番人気になり、本番でもやはりダートで磨き続けた切れ味を光らせて上り最速の1着でゴールし、自身もカズオもダートGⅠ初勝利でダート転向後の1年を締めくくった。 同期のヴェラアズール、ジュンライトボルトと同様に、路線変更から1年以内でのGⅠ勝利となった。 レース前の追い切りでは、追われながらの併走で条件馬に先着され、夏の調教では夏バテし、パドックでは常に頭を下げ元気が無さそうにするなど、とても大丈夫と思えない様子を見せるが、そんな追い切り後でGⅠを勝ち取れるところから、練習では走らないが本番に全てを賭けるタイプのようである。 パドックの様子を「やる気のないチョコボ」と比喩されがちだが、実際はやる気がないのではなくカーッと気が入ってなだめないといけない状態とのこと。 23年初戦の川崎記念でも、当レースの最終直線は後方から末脚勝負が不利だという通例を受けてか、レースのちょうど中盤からじわじわと好位置までロングスパートで上げていくことで、末脚の勝負を先行抜け出しのポジションから始める態勢を取り、同期テーオーケインズとの2頭で突き抜けた真っ向勝負を制して、めでたくGⅠ級を2連勝となった。 その勢いのまま世界最高峰のダート決戦ドバイワールドカップへ。鞍上は土曜日に日経賞の予定があったカズオからユーガに乗り替わりとなった。 ここではサウジカップで好走した前年度覇者カントリーグラマーに人気が集まり、日本でのオッズはカントリーグラマーに加えパンサラッサ、イギリス馬アルジールスに次ぐ4番人気。日本勢は8頭が参戦したが海外勢のレベルも高く、厳しい戦いになると予想されていたが… 世界の頂を制し、日本競馬の至宝へ────── 現地でも「怠惰な労働者」と呼ばれ、やる気のなさそうな追い切りをしながら日本と変わらない様子を現地でも披露し、スレ民を始め日本のファンを安心させたウシュバテソーロ。レースでは出足が付かず最後方からのレースとなり、パンサラッサとリモースが飛ばす中で徐々に馬群に取り付き、最終直線で鞍上の指示に応え溜めた末脚を爆発させ、テーオーケインズと併せて伸びながらアルジールスとベンドゥーグの追い比べを残り200mで抜き去り圧勝。ダート転向後5連勝で世界の頂点を手にした。 日本調教馬のドバイWC制覇は2011年のヴィクトワールピサ(当時オールウェザー)以来12年ぶり、ダートでの同競走制覇は日本調教馬としては初の快挙。696万米ドル(当時のレートで約9億1176万円)の賞金を手にし獲得賞金ランキングでコントレイルを抜きパンサラッサに次ぐ第2位に躍り出た。あーもうめちゃくちゃだよ 奇しくも父オルフェーヴルは2011年の三冠馬であり、何かと運命を感じさせる結果となった。オルフェーヴルのダート馬疑惑が深まる結果にもなったが 前哨戦として日本テレビ盃に出走してGⅠ級3連勝の力を見せつける楽勝ぶりを見せてからアメリカ遠征を決行。 調教段階ではアメリカのゲートを嫌がる様子が見られたが… 本番のBCクラシックでは悪い予感が的中したかのような出が良くないスタートで、前へ前へなだれ込むアメリカ競馬では不利な後方の位置取りになってしまった。道中でガシガシ追って位置を上げていったのだが脚はためられず5着に粘るので精一杯。過去の日本馬ではタイキブリザードとパーソナルラッシュの6着が最高順位だったので、掲示板入りでも大健闘なのだが、捲りの競馬はアメリカ競馬と相性が悪いといえる内容となった。 次は東京大賞典を選択。南関東三冠馬のミックファイア、JBCクラシックで初GI勝利をとげたキングズソード、チャンピオンズカップ2着ウィルソンテソーロ、令和の変態ドゥラエレーデ、2022のJDD馬ノットゥルノ、平安ステークスを勝ったグロリアムンディなど9頭だてながらなかなかな面子となった。レースでは終始後方を周り直線で全馬差し切る他の馬と力の差を見せるレースで東京大賞典を連覇。砂の入れ替わりで馬場の相性を不安視されていたがそれらをふっとばす勝利となった。(因みにこの東京大賞典は馬場もレース展開も完全に前残り、着順も隊列決着の中後方組でただ一頭先頭へ躍り出た) 2024年の始動戦は世界最高賞金額を誇るサウジカップ。同期のパンサラッサに続く日本馬連覇の期待を背負いJRAから発売された馬券ではBCクラシック覇者ホワイトアバリオに次ぐ2番人気の支持を得る。レース本番ではBCクラシックの反省を生かしたかドバイWCのようなカメラから見切れる位置からの後方一気を選択。直線で逃げるサウジクラウンを徐々に追い詰めゴール版前で先頭に立ち、日本馬連覇か...と思われた矢先、自分より後方から追い上げた米国馬セニョールバスカドールにハナ差交わされ2着。 次走は連覇のかかったドバイワールドカップ。前年同様後方待機から追い込んで、前走敗れたセニョールバスカドールは凌いだものの、先頭で逃げた地元馬ローレルリバーに抜群の突き放しで8馬身1/2差をつけられ2着に終わった。 サウジ、ドバイ両方とも1着には惜しくも届かずだったが、サウジで2着賞金350万ドル(約5億2500万円相当)、ドバイで2着賞金240万ドル(約3億4000万円相当)を獲得したことで、獲得賞金が22億1567万8200円となりイクイノックス(報奨金を除く)を上回る日本馬第1位となった。オイルマネーの暴力。 スレでは、追い切りの件に因んで、本番まであと少しの時期になってもまるでやる気を感じないような態度だが、いざ本番では打って変わって切れ味抜群の走りを見せるウマ娘となっている。 GⅠ級の連勝を経て、ダート組の一員としてカフェの手伝いに出たり、メロディーレーンのライブやイベントを手伝ったりと、めんどくさがりな雰囲気に反して色々な所に顔を出すことも増えてきている。 転向からGⅠ勝利した同士ということで、ヴェラアズール、ジュンライトボルト、イロゴトシが一緒に登場することが多い。 パンサラッサとは競走馬になるための中間育成をした牧場で一緒に夜間放牧していた言わば幼馴染という関係だったと判明してからは、パンサラッサが生粋の陽キャなのに連想して、他スレで生まれたダウナー系ギャルなウシュバテソーロという概念が取り入れられる場合もある。 アイコンは「🗻(ウシュバが外国にある山の名前であるため)」。 ウシュバテソーロのヒミツ① 「実は、長期休みの宿題はいつからやれば間に合うか見極めたうえでギリギリまでやらない。」 ウシュバテソーロのヒミツ② 「実は、食べ物のシェアや半分この誘いは圧をかけて無言で拒否する。」 次走予定 日本テレビ盃 オーソリティ🛷 オルフェーヴル産駒。母ロザリンドはスペちゃんの娘シーザリオとボリクリの子でありエピファネイアの全妹。 2019年ホープフルステークスでコントレイルと初対決し、5着に終わる。その後、ダービーの前哨戦たる青葉賞で快勝したするが骨折が判明。コントレイルとの再戦はならなかった。以降も骨折に悩ませられながら、アルゼンチン共和国杯連覇、ダイヤモンドステークス2着など、東京競馬場の左回りに滅法強く、「幻のダービー馬」と呼ばれる。 2年越しの再戦、コントレイルの引退レースたる2021年ジャパンカップでは3番人気に推され、果敢に先行して最終直線で一時的にトップに立つ。ラスト200m地点でメンバー中最速、上がり3F33.7の脚を使うコントレイルに差し切られ、2着に終わったが、当年ダービー馬シャフリヤールに先着するなど強さを見せつけた。幻のダービー馬と呼ばれた自分が、4頭のダービー馬のうち、自分が出られなかったダービーを勝った同期にだけ届かなかった結果になった。 その後はドバイシーマクラシックでシャフリヤールにリベンジされ3着の後、宝塚記念では馬場入りの段階で鞍上のルメールが歩様の乱れに気づいて、跛行と診断され除外。1年の休養の後エルムステークスに出走するも、完走後にに左前種子骨じん帯を損傷、競走能力喪失と診断され無念の引退となった。 アイコンはオー「ソリ」ティから「🛷」が使われるようになった。 23年以降スレで久々に再登場してからは、別スレから生まれた、某デジたん(公式)やどぼめじろう先生(二次創作ネタ)のようにコミケでウマ娘の本を出す作家「大反り亭」としてデスクワークしている概念が輸入されてしまっている。 カフェファラオ☕ マンハッタンカフェと同じ「カフェ」の名を冠する。 アファームド以来となる27年ぶりの米国三冠馬にしてグランドスラムを達成したAmerican Pharoah(誤字ではない。いや、ある意味誤字ではあるのだが)の初年度産駒。 ダートレースを専門としているためコントレイル達との競争経験は無かったが、2022年安田記念でサリオス・レシステンシアと初対決。テンよし中よしでレースを進めるも芝のレースであることに気付いてしまったのか直線でズルズルと後退。結果は17着であった。 しかしダートレースにおいてはフェブラリーS連覇とマイルCS南部杯勝利で2022年JRA賞最優秀ダートホースを受賞という確かな実績があり、同期のテーオーケインズと並んでダートの王座を争っている。 骨折明けの2023年シーズン初戦は何と初の海外挑戦となるサウジカップ(GⅠ)。未だ達成した馬がいないJRA平地GⅠ三連覇を狙わず、莫大なオイルマネーをもって可能となる賞金総額2000万ドルを誇る大レースに挑むこととなる。 騎乗するJ.モレイラは「素晴らしい馬。もし4着以内に入らなかったら驚く」と事前インタビューで語り、日本のファンのみならずアメリカのAmerican Pharoahファンからの注目も集める中、カフェファラオは鞍上モレイラの指示に的確に応えて内へ切り込み、逃げるパンサラッサを捉えにかかるも届かずハナ差の3着。 しかしながら賞金200万ドル(当時日本レート2億7千万円でフェブラリーS1着賞金1億2千万の倍以上)を獲得し、日本ダート代表としての面目は果たした。どうやらキングアブドゥルアジーズは府中だったようだ。 その後は他に合う条件のレースがなかったためかまたもや安田記念に参戦。鞍上は浜中俊J。テンよし中よしで直線に入り、手応えも良かったもののまた芝であることに気づいてしまったのかずるずると後退し12着。昨年より着順を上げ、芝マイルGⅠ馬3頭に先着している。どういうことなの マイルCS南部杯5着ののちに引退。アロースタッドで種牡馬となる。 スレではレースに出ながら喫茶店"Cafe_Pharoah"を経営している概念が出ており、様々なウマ娘達の憩いの場となっているようだ。フリーダムにハジケる友人や客たちも難なく捌ききっている、ツッコミ役とまとめ役に定評のある店長だが、陽キャのキラキラした趣味や雰囲気を身につけることは自分のキャラに合わないと思い、抵抗があるのだとか。 アイコンは☕。愛称の「ファラちゃん」は70年代~80年代にかけて、アメリカのポップカルチャーを象徴した名女優ファラ・フォーセットが由来。 なお、サウジカップデーではあまりの忙しさに疲労困憊になってしまい、ドバイワールドカップでは午前中に日経賞、翌日に高松宮記念という鬼のような日程が組まれ、数日店を閉める程疲労が溜まってしまった。 Cafeの責任者なのもあってか、スレでの20世代ダート組のメインキャラとなっており、Cafe内での権力は主人公以上と言っても過言ではない。 カフェファラオのヒミツ① 「実は、カフェの経営はワンオペだったが、ダート組からあまりにも心配されまくるため、手伝いを受け入れるようになった。」 カフェファラオのヒミツ② 「実は、レースの前では自分の得意なコースのことを考える自己暗示が欠かせなくなっている。」 ギルデッドミラー🪞 オルフェーヴル産駒。 NHKマイルC3着以降は掲示板に入ることがたまにあるくらいの成績だったが、スリリングカップこと22年京王杯スプリングカップに出走して、スタートの前後でスタンディングゲートをやらかして盛大に出遅れて9着に終わったことがきっかけで、芝路線に見切りをつけてダートに転向することになった。 ダート転向してからオープン1着、リステッド2着とダート適正が目覚めてきた中で、ダート重賞初挑戦となる武蔵野Sで自身初の重賞勝利となった。牝馬で同レースを勝利したのはギルデッドミラーが初だった。 23年フェブラリーSでは、武蔵野Sと次走の根岸Sでワンツーフィニッシュかつ1勝1敗のライバルとなったレモンポップとの決着がどうなるか、20世代の路線変更からGⅠ勝利の流れに乗れるか、ダート転向から主戦になった三浦皇成に悲願の中央GⅠ勝利をもたらすか、と期待と注目が集まる有力馬だったが、本番まで2週間を切ったところで、繋靭帯炎、第一指骨の剥離骨折が判明して、出走不可能どころかそのまま現役引退となってしまった。三浦皇成のGⅠへの巡り合わせの悪さを嘆かずにはいられない。 本番のレースではライバルのレモンポップが1番人気に応えて快勝してGⅠ初勝利となったことで、ギルデッドミラーの不在がますます惜しまれることとなった。 繁殖入り後は24年3月に初仔になる父クリソベリルの牡馬を出産した。 スレでは、無念の引退となってからフェブラリーSを見届けた後、一番のライバルを経て一番のファンとして、レモンポップを熱心に応援するようになった。 スリリングカップ京王杯スプリングカップで対決したリフレイムとは引退後改めて友人同士になっている。 名前の由来が「金色の鏡」であることからアイコンは「🪞(鏡)」になっている。 サトノフラッグ🚩 プイ産駒。 サトノダイヤモンドやサトノクラウンと同じ「サトノ」冠であり、全妹にサトノレイナスがいる。 クラシックでは改名されて報知杯弥生賞ディープインパクト記念となった弥生賞を勝利するも、皐月賞、ダービー共に大敗。セントライト記念ではバビットを捉えられず2着。菊花賞はプボを差し切り3着でクラシックを終えた。2021年のエプソムカップで2着に敗れた後骨折が判明し休養に入る。その後は行方不明となっていたが、2022年12月に復帰に向けたトレーニングへ入ることが発表された。 2023年シーズンに復帰。復帰戦の白富士賞(L)では重賞馬ということもあってか60キロと重めの斤量を背負うこととなり不安する声も相次いだ。その悪い予感は的中し、レース中3コーナー付近で左前肢跛行を発症し競争中止。不幸中の幸いか予後不良は免れたが、2月3日付で登録抹消。引退となった。今後は南米アルゼンチンで種牡馬となる。 スレでのアイコンはサトノ「フラッグ」から「🚩」で、妹のレイナスを溺愛しているシスコン。レイナスに対しふしだらな行為を行おうとするコントレイルを絞り上げる事がよくある。 サリオス🐮 父は国内で唯一プイに勝ったことで有名なハーツクライ。 無敗で朝日杯FSを勝利し、クラシック注目筆頭であった。皐月賞、日本ダービーの2戦でコントレイルの2着。しかし毎日王冠で見事勝利を収め、マイル路線に進む。サリオスはマイラーおじさん「サリオスはマイラー」 530kg台の大きな体格が特徴だが、2021年マイルCSでは546kg。明らかに絞れておらず、見事な腹を披露してしまい、「牛」と呼ばれてしまうようになる。おそらくディープボンド以上のダイナマイトボディ。香港マイルでは規格外の筋肉の前に3着だが大健闘。 2022年初戦、短距離への道を見出だす為か高松宮記念に出走。結果は15着であった。続く安田記念には528キロ(-22)と引き締まった体で登場。一部では「痩せすぎ」との声も上がったが、実は日本ダービーで2着に入った時の馬体重と同じ値。それが理想体重であることを裏付けるかのように3着になってみせた。サリオスはマイラーおじさん「やっぱりサリオスは(ry」 秋初戦、毎日王冠の舞台では534kgと、2-3歳時の体重で出走。鞍上は松山弘平だった。高速馬場で逃げ馬が57秒代のラップを刻むなか、中団で脚をためる。最終直線では内で囲まれ万事窮すの感があったが、馬群にできた一瞬の隙を逃さず、素晴らしい切れ味を見せてそのまま福永鞍上ジャスティンカフェを差し切ってゴールイン。当レースを2勝した馬としてオグリキャップ(88,89連覇)以来の記録となった。タイムは1 44 1とJRAレコード。二歳王者ここにあり、貫禄の復活勝利であった。 2022年シーズン限りで引退。香港マイルがラストランの予定であったが、左前脚の跛行が診断された為に当レースを回避。有終の美を飾ることは出来なかった。 引退後は社台スタリオンステーションで種牡馬となる。初年度の種付け価格は150万円。母サロミナの良血馬に安く種付けできるということもあり無事満口となった。 スレではやはりデカい体格が特徴のウマ娘として登場しており、「🐮」のアイコンになっている。 プロテインを愛飲し、サリィズブートキャンプなるダイエット講座を開講するなど、筋肉キャラとして登場している。 頑張れ、筋肉闘士サリィ! 引退後の現在では、引退組の1人としてコントレイルやエフフォーリアとともに同期や後輩を見守る立場になっている。 スレの主人公コントレイルのクラシック期のライバル筆頭であり、同じ社台入りになったこともあって、主人公の友人その1という立ち位置で出番は多い。 サリオスのヒミツ① 「実は、日によって着ている服のサイズが全然違うことがよくある。」 ジュンライトボルト⚡️ 父キンカメ、母父はスペシャルウィーク。3代母にエアグルーヴ。半弟に24年レパードSを勝ったミッキーファイトがいる。 2019年朝日杯ではサリオスと対戦するが、敗れてしまう。その後、条件戦で燻っていたが、4歳で一気にOP馬となった。 しかしながら、OPやリステッド競走では輝かず、5歳でダートに転向。すると初戦から2着で適性を見せ、2連勝でシリウスSを制覇。強豪テーオーケインズも出走するチャンピオンズカップでは、テーオーケインズらを振り切って脚を伸ばすクラウンプライドをさらに上回る剛脚で差し切りダートGⅠのタイトルを獲得!ダート転向からタッグを組み始めた鞍上の石川裕紀人も初GⅠ制覇、友道康夫調教師としても初のダートGⅠ制覇となった。 なんかジャパンカップでもちょっと似た流れみたな… また、ウマ娘公式がアップしたチャンピオンズカップのイラストにはスペシャルウィークが登場しており、着順が 1着 母父スペシャルウィーク 2着 父父スペシャルウィーク(クラウンプライド) となったため、サイン馬券であるとちょっとした話題にもなった。 その後はサウジ、ドバイへの遠征を挟み帝王賞7着の後引退が発表された。優駿スタリオンステーションで種牡馬となる。 スレ内でのアイコンは「⚡️」。カフェファラオとは住む世界が違う陽キャであるらしい。 ポタジェ、ドウデュースとは友道チームのチームメイト同士で付き合いがある他、転向してからGIを勝った同士でヴェラアズール、ウシュバテソーロと一緒にいることが多い。 同じ厩舎の後輩ドウデュースがパクパク勢だったり、輸送中にデルマソトガケに横から飼葉を食べられたエピソードから、引退後はカフェで料理担当になっているようである。 ジュンライトボルトのヒミツ① 「実は、ダートに転向を決めてから料理を勉強するようになった。」 ショウナンナデシコ オルフェーヴル産駒。 白いアレや爆弾でお馴染みの須貝厩舎所属。20世代が誇るダートの名牝。 2歳9月に新馬勝ちを収め、以来ダート1600~1800mを主戦場としていたが、4歳までは何の変哲もない一条件馬に過ぎなかった。 しかし4歳秋から一気に才能が開花し、2連勝でOP入りすると、翌念にはエンプレス杯で重賞初制覇を果たし、更にマリーンカップを制して重賞を2連勝した。 満を持して臨んだかしわ記念では牡馬を押しのけてJpnⅠ初勝利を飾る。牝馬のかしわ記念制覇は交流重賞指定後初の快挙であった。 更にかしわ記念の後にスパーキングレディーカップを制して重賞4連勝を果たし、その後JpnⅠ含む重賞で3戦連続3着に入るなど安定した強さを見せた。 2023年のフェブラリーSの後に引退し繁殖牝馬となる。 なお生涯27戦のうち一度だけ芝のレースを走っているが、結果は12頭中6着であった。 スレ内では20世代ダート組の面々や史実の父である😷などと絡むことが多い。 タガノビューティー ヘニーヒューズ産駒。母父スペシャルウィーク。主戦は石橋脩騎手。 ダートで1勝クラスを突破した後、芝に行って朝日杯4着シンザン記念6着を挟んで、ダートに戻って2勝クラスで後の重賞馬ハギノアレグリアスに阻まれることもありながら、4歳5月にOP勝利。6歳になって23年コーラルS(L)1着でL初制覇。以降は、23年かしわ記念で同期の22年帝王賞勝馬メイショウハリオの2着。23年南部杯4着、23年武蔵野S2着、24年フェブラリーS4着、24年かしわ記念で昨年同様2着、さきたま杯4着と、重賞勝利を目指して奮闘中である。 スレでは、重賞勝利を目指す20世代ダート組の1人として登場している。 次走予定 未定 ダノンファラオ カフェファラオと同じくAmerican Pharoah産駒であり、またコントレイルと同じく矢作厩舎所属である。 2020年のジャパンダートダービーを制して同期に先んじてダートGⅠ級競走のタイトルを手に入れた。なおリューセーこと坂井瑠星はこれがJpnI初制覇であった。同じ年に浦和記念、翌年にダイオライト記念をそれぞれユーガこと川田将雅とのコンビで制覇。2023年にJRA登録を抹消され、大井競馬に移籍。同年10月に引退となった。 スレ内ではときどき"Cafe_Pharoah"の助っ人として多忙なカフェファラオの手伝いをしたり店番をしたりする概念が出ており、際には他のダノン軍団の面々を動員することもあるようだ。なお「~っす」という口調で話すことが多い。 ダノンファラオのヒミツ① 「実は、自分の名前のスペルを本来の"Pharaoh"ではなく"Pharoah"ということにしてしまおうかと考えている。」 デアリングタクト♨️ 父エピファネイア、母父キングカメハメハ。 こちらは無敗で牝馬三冠を達成し、コントレイルとともに「ダブル・トリプル」を成し遂げた女傑。2020年のジャパンカップではアーモンドアイ、コントレイルに次ぐ3番人気に推された。中団やや前でレースを進め、最終直線でも良く伸びたが、コントレイルにクビ差3着。2021年、クイーンエリザベス2世カップで繫靭帯炎を発症し、福島のリハビリテーション施設で療養に入った。温泉マークをあしらったメンコをつけている姿が目撃されている。その為アイコンは主に「♨️」。 そして2022年春、ヴィクトリアマイル6着→宝塚記念3着と復活の兆し。秋戦線ではオールカマー,エリザベス女王杯共に6着と来ているが、果たして完全復活となるのだろうか…と、思っていたらジャパンカップの特別追加登録が発表された。 期間を開けず、レースを叩くことで良化する傾向のロベルト系とはいえど、一年間の休養を必要とする怪我を負ったデアリングタクトを中一週で走らせることには不安の声も多く、復帰から前走までの戦績を受けてか当日の人気も5番人気。現役の三冠牝馬とは思えぬ低評価を受ける。 しかし陣営は「高いレベルで状態をキープしている」とポジティブな評価を下し、鞍上を主戦騎手の松山弘平から変更。来日以来絶好調のT・マーカンドを迎え、勝ちを狙いに行く姿勢を見せていた。 迎えたジャパンカップ当日。同年のパリ大賞典(仏GⅠ)勝ち馬オネストや、同じく同年ドウデュースを破りニエル賞(仏GⅡ)を勝利したシムカミル。前年に引き続き出走したグランドグローリーなど外国馬4頭が参戦。日本馬からも同年のドバイシーマクラシックを勝利したシャフリヤールや3歳馬GⅠ勝利の流れに乗りたいダノンベルーガ等の有力馬がずらりと並ぶ豪華なメンバーの中、デアリングタクトは馬群に揉まれ前を二度塞がれながらも4着と大健闘。 復活のGⅠ勝利とはならなかったが、女傑未だ健在ということを示す走りであった。 2023年10月に繫靭帯炎が再発。春先の故障からの復帰戦間近ということもあり無念の引退となった。 初年度はドバイターフ覇者にしてゴルシと並んでビッグレッドファームの看板種牡馬でもあるベンバトルの子を受胎した。 スレでは温泉マニアの田舎娘として登場しており、80年代に見られた巨大なラジカセを自宅から持ち込んでいる。担ぎはしないだろう。多分。 また、アプリ版ウマ娘プリティーダービー・メインストーリー最終章において、ノルマンディー柄のリボンと【3つの星の髪飾り】を付けた謎のウマ娘が登場。 左耳に飾りを付けていたことで、元馬は牝馬であると予想されていた。 そして、2022年7月27日のぱかライブVOl.19。 ウマ娘の水着衣装や新シナリオのタイトル、川崎,船橋,盛岡の地方三場の実装が発表され、地方馬の実装やシナリオストーリーにトレーナー達が期待で胸を膨らませる中、とある新情報がトレーナー達を震撼させた。 なんと、謎のウマ娘がデアリングタクトとして実装されることが判明したのである これにより「現役競走馬はウマ娘化されない」というまことしやかに語られていたジンクスが破られ、デアリングタクトは当スレシリーズからの幻覚卒業第一号となった。 幻覚ではなくなっただけで引き続き20世代メンバーとして変わらず登場しているが、現時点では公式サイトのキャラ紹介文は公開されておらず顔見せの出演のみであるためキャラ付けがどうなるかは未確定。その為本スレでのキャラをどのようにすり合わせるかはひとまず公式の情報待ちになっている。 2023年9月16日の名古屋公演DAY1にて待望のCVが発表され、注目株の若手声優、羊宮妃那女史が担当することとなった。 同年10月4日に放送開始したアニメ「ウマ娘プリティーダービーseason3」において1話から登場。 あちらの世界ではおハナさんの厨パことチーム・リギルに所属しているようであり、チームメイト達と並んで主人公キタサンブラックの練習を見物していた。 10月19日に実装された初代トリプルティアラであるメジロラモーヌの育成シナリオで3Dモデルが解禁。ミスターシービーとシンボリルドルフとの三冠ウマ娘三つ巴のジャパンカップを見て、いつかは自分もあんなレースをしたいと誓った。現状公式での台詞はここだけでまだまだキャラ付けは明かされず 2024年2月4日、5th EVENT ARENA TOUR GO BEYOND!DAY2では母母にあたるデアリングハートが同期とともに登場し、メインストーリーの主要キャラに内定。今後の展開が期待される。 デアリングタクトのヒミツ① 「実は、温泉饅頭の食べ過ぎでムチムチに太ったことがある。」 テリオスベル🔔 キズナ産駒。母アーリースプリングはカレンチャンの全姉。 逃げ馬なのに出足がつかず逃げられないという逃げ馬としては致命的な弱点を持っており、それもあってか5歳始めまでは平凡な条件馬であった。 しかし、逃げは逃げでも途中で先頭に立って押し切る逃げ、更に細かく言うと1~2コーナーで捲って先頭に立ち、周囲のペースを乱してそのまま逃げ粘る走りというトンデモ戦法を編み出し、5歳でオープン入りを果たす。そしてクイーン賞(JpnⅢ)でショウナンナデシコやグランブリッジといった強豪を退け重賞初制覇を飾り、牝馬ダート戦線を引っ張る個性派としてその名を広めた。 6歳シーズンではTCK女王杯(JpnⅢ)→連闘で川崎記念(JpnⅠ)→中3週でエンプレス杯(JpnⅡ)→中1週でダイオライト記念(JpnⅡ)というローテで全て掲示板内という同期のこしあんもびっくりなタフさを見せつけ、ブリーダーズGC(JpnⅢ)で出ムチをビシバシ入れられていたが普通の逃げを披露し重賞2勝目を飾った。 24年ダイオライト記念2着をラストランとし引退。レース内容も最後まで個性たっぷりの捲り逃げを披露し完全燃焼の形で終える事となった。 スレではショウナンナデシコ引退後に同期の牝馬ダート戦線代表として登場。3勝クラスから主戦を務める江田照男騎手の魅力を伝えようとしているが、同期には誰一人彼が主戦の馬がいないためイマイチ魅力が伝わっていないようである。 実は、ウシュバテソーロは芝で未勝利脱出の前後まで江田騎手が主戦であり、レースの教育を務めていたとされている。彼の教育があったからダート転向後の活躍がある...かもしれない。 テリオス「ベル」からアイコンは「🔔」となっている。 テーオーケインズ シニスターミニスター産駒であり、母父はマンハッタンカフェ。 コントレイル世代のダート巧者であり、フェブラリーSを連覇し東京ダートを得意とするカフェファラオとはライバル。こちらは帝王賞(大井),チャンピオンズカップ(中京)の2つを勝利している。22年帝王賞からは同じ母父マンハッタンカフェであるメイショウハリオも台頭してきた。 22年JBCクラシックを勝利し、23年チャンピオンズカップ4着の後に引退。父シニスターミニスターの後継としてアロースタッドで種牡馬となる。 なお同牧場にはドバイWCを共に走ったカフェファラオ、パンサラッサが繋養されており、ドバイWCともにを走った3頭が同じ牧場に集うことになった。 スレ内では本馬のオーナーがリフォーム会社を運営していることから、ホームセンター“ケインズ・ホーム”を経営している概念が出ている。マンハッタンカフェとの繋がりからかcafeの店員として大きな戦力となっている。 テーオーケインズのヒミツ① 「実は、度々破壊されるcafeを修理している。」 テーオーケインズのヒミツ② 「実は、公私問わず火の取り扱いは厳重にしている。」 ディープボンド◇ キズナ産駒。母父キングヘイロー。 ノースヒルズ清畠で中期育成を受けた幼馴染。プイプイではなくキズナ産駒なのでコントレイルは人間でいえば叔父にあたる。 ストライドがかなり広い為、走行がズブく見えてしまう スタミナとパワーが豊富な先行型という古風なステイヤー 「モーイ」というおおよそ馬らしからぬ鳴き声(※調教助手曰く聞いたことが無く、嘶くことも滅多にしない) 「プボ」というどこか間の抜けた略称、愛称 これらがハマったのか、その性質は「プボ味」などと形容されている。 3歳時には京都新聞杯を勝利、古馬となってからも阪神大賞典1着、天皇賞(春)で2着と、ステイヤーとしての実力を着けてきた。そしてまさかの凱旋門賞に挑戦。前哨戦のフォワ賞では逃げ切り勝ちを収め、エルコンドルパサーやオルフェーヴル以来の快挙。 だが本番の凱旋門賞は、大雨によって田んぼ並の不良馬場と化したため、鞍上バルザローナは無理な消耗を避ける形で14着と最下位に終わった。 帰国後の有馬記念では神々しくなって2着の大健闘であった。でもやっぱりシバかれはした。 2回目となった2022年の天皇賞(春)はタイトルホルダーとカラ馬だったシルヴァーソニックの激走の前にまたしても2着。これがタイトルホルダーとの因縁の始まりとなる。 続いて宝塚記念では「もう2着はいらない」と春天のリベンジも込め、勝つためだけにレコードペースのタイトルホルダーを猛追。結果はヒシイグアスとデアリングタクトにも差されて4着、しかしディープボンドらしく諦めない精神力を見せた。 2022年はワダではなくカワダユーガ鞍上で再び凱旋門賞へ出走。前年の悔しさ、タイトルホルダーへのリベンジなど様々な因縁があったが、結果は20頭立ての18着。それでも逃げるタイトルホルダーをマークし、必死に前目でのレースを進めようとする姿を見せた。 続いて鞍上を戻すことなく有馬記念へ。前年2着から悲願のリベンジとGⅠ初勝利を叶えるため、弾みをつけて……と行きたいところだったが、ユーガが引いた枠順はまさかの大外8枠16番。これは複勝圏内に入った馬すらいない枠番である。さらに前日から中部地方で降り続いた雪が原因となる輸送トラブルにも見舞われたことも相まって出走前から絶望的なまでの不利を受けることになってしまった。 それでも因縁のタイトルホルダーの番手につけ、最後は8番人気の8着と人気は裏切らず、伸びずとも垂れない走りを見せた。 ちなみに2022年の枠順は凱旋門賞を除いて全て7枠か8枠、うち天皇賞(春)と有馬記念が大外である。お祓いに行ったほうがいい 2023年も春から始動。3連覇の掛かった阪神大賞典はアフリカンゴールドによるスローな逃げを捉えられず5着と、勝利から遠ざかりながらも大外枠から解放されて迎えた三度目の天皇賞(春)。オッズは22.5倍の5番人気と前年度1番人気とは思えない低評価であった。 アフリカンゴールド、タイトルホルダーが相次いで競争中止となるアクシデントに見舞われながらも抜群の手ごたえで直線に先頭に立ったが、すぐ後ろでマークしていたジャスティンパレスに差され3度目の2着。しかし前走を踏まえ衰えが見えてきたかと思われていた中でも健在であることを示す大激走を見せた。 この2着で賞金8,200万円を加算し、GⅠ未勝利馬の獲得賞金記録でナイスネイチャ、キョウトシチーを抑え堂々の1位に躍り出た。名誉ではあるんだけどもどかしい記録である 続く宝塚記念もリピート参戦。2200mかつハイペースであり、序盤は中団からの競馬となる。前壁に苦しむも自慢のスタミナと勝負根性を見せて5着と掲示板入り。さらにGⅠ未勝利馬の獲得賞金記録に2,200万円を加算した。でもそろそろ返上した方がいい 秋は京都大賞典から始動。序盤で窮屈な展開から後方に追いやられてしまい、道中は中団後ろに待機せざるを得ない、仕掛け所では外を回されるという、それまで先行で粘る競馬をしていたディープボンドにとっては最悪の展開かと思われたが… 残り200m、プラダリアとボッケリーニが先頭に変わって叩き合いを演じる外で、脚を伸ばして一気に詰めてくるディープボンドの姿があった。結果は叩き合う2頭には届かなかったがタイム差0.1の3着。「リズム良く溜める競馬をしたい」という注文に応えて、悲願のGⅠ勝利への新しい可能性が収穫できた前哨戦となった。 ダービー以来じつに3年半ぶりの東京コースとなるジャパンカップへ出走。レースでは序盤から動いて前に付けるも結果は10着だった。 年内最後は有馬記念に出走。今回のレースでは和田竜二騎手ではなくマーカンド騎手に乗り替わりとなった。レースでは京都大賞典を生かしたのか終始後方で走ったものの直線で伸びず結果は15着だった。 24年も阪神大賞典から始動。ミライくんと新コンビ結成で挑み、テーオーロイヤルと並んで先行で進めるも、スローペースから上がり決着の中で7着だった。 本番の天皇賞(春)ではミユキさんと初コンビで参戦。逃げるマテンロウレオに対して2番手で進めて先頭に並んできたテーオーロイヤルとともに最終直線に入ると、テーオーロイヤルには突き放され最後にブローザホーンに差されてしまうも3着に粘り、前年と同様に前哨戦で陰りが見られて人気を落としたものの春天馬券内は4年連続で死守。3着賞金5500万を加算してGⅠ未勝利ながら獲得賞金が7億円を突破した。 宝塚記念にも引き続きミユキさんとリピート参戦。3枠5番からの発走となり、道中は先行するも直線では伸び切れず7着。6着がドウデュースだったため道草部お揃いでの入線となった。ミユキさんは「ポジションが自分で考えていたより後ろになった」とコメントした。 アイコンは主に「◇」。ひし形とハート形を合わせたような流星が由来。シンデレラでグレイな漫画の主人公ではないんだ スレではズブくてマイペースで語尾に〜プボを付けるなどのキャラ付けが為されているが、見た目はクールな王子様で演劇部の概念が出てきている。 主人公コントレイルの引退後ではGⅠ勝利に挑戦し続ける現役サイドのメインキャラであり、スレではコントレイルに次ぐ準主人公ポジションになっている。 ディープボンドのヒミツ① 「実は、英語とフランス語も喋れるらしい。」 ディープボンドのヒミツ② 「実は、幼少期は今では考えられないくらいのトガった暴れん坊だったらしい。」 ディープボンドのヒミツ③ 「実は、朝練は一番乗り。」 次走予定 未定 ハギノアレグリアス キズナ産駒。母タニノカリスはタニノギムレットの半姉。 デビューは2019年9月15日の阪神5R新馬戦。名手武豊を鞍上に迎え3番人気に推されるも出遅れが響き6着に敗れた。そして本馬からちょうど1秒早くゴール板を駆け抜けたのが後の三冠馬コントレイルであった。 2戦目からダートに転向し転向初戦で勝ち上がると、2020年7月から10月にかけて3連勝でオープン入りを果たすなどダート適性の高さを見せる。しかし屈腱炎によりそこから1年の休養を余儀なくされた。 1年8か月ぶりの復帰戦となったアハルテケSこそ4着に敗れたものの、続くみやこSからは重賞4戦で連対しており、安定した強さを見せる。 特に2023年名古屋大賞典ではユーガを背に悲願の重賞初制覇を成し遂げた。なおこの勝利は元祖J6メンバーでお馴染みの四位洋文調教師にとっての調教師として初の重賞勝ち星であり、鞍上のユーガは前々日の黒船賞、前日のダイオライト記念に続く交流重賞三日連続制覇という変態優れた記録を達成した。 23年平安Sの2着により、帝王賞へは当初プロミストフォリアへその枠を譲る形となっていたが、 22年皐月賞馬ジオグリフが案の定宝塚記念への出走を決めたため繰り上げで出走することとなる。 先陣をきったプロミストフォリアを最終直線で捉えるものの、内から来たクラウンプライド、間を割ったテーオーケインズ、外を回ったメイショウハリオの実質的な三強を前に屈する。だが経験が物を言うダートにおいて、初挑戦ながら掲示板に残る4着と健闘した。 スレでは活躍馬を多数輩出する20世代ダート組の一人として登場する。ダート組の他の面々と同様にカフェをたまり場にしており、デビュー戦をともにしたコントレイルとも交流があるようだ。 ハギノアレグリアスのヒミツ① 「実は、華麗なる一族とも交流がある」 次走予定 未定 バビット ナカヤマフェスタ産駒。母父タイキシャトル。 ニックネームは浜田厩舎お墨付きの「バ」。短くない?と思うかもしれないが、バビット本馬もこれで反応するとのこと。 外向きは母父に似た尾花栗毛を持つかわいい系イケメン。だがその実体は20世代最大の問題児。 何しろ彼、現役時代は人を明らかにナメている説明不要の白いのとか主戦をラチに向けて振り落とし、引退後は元主戦にツッコミキックをお見舞いした金色の暴君とか体格を犠牲にして気性に全振りしたチビッ子ヤ●ザ夢の旅路といった黄金旅程のあんちくしょうステイゴールド系の中でもとびきりの気性難とされたナカヤマフェスタの産駒なのである。 牡馬牝馬関係無く気に入った馬に馬っ気を出す、(基本的にセン馬である筈の)誘導馬にも馬っ気を出すなどの行動を所属厩舎に暴露されるフリーダムっぷりはやはりその血の定めか。 クラシック期にはラジオNIKKEI賞,朝日杯セントライト記念を連勝し、コントレイルとの初対決となる菊花賞に参戦。果敢に先行するもやはり3000メートルは長かったのか、終盤にガス欠を起こし10着に終わる。 年末の有馬記念は13着、4歳初戦となる中山記念でも14着と悔しい結果が続くバビット。更に追い討ちを掛けるかのように5月、右前脚に屈腱炎が見つかり長期離脱を余儀なくされる。 ─────── そして、1年と7ヵ月後の9月── 彼は無事にターフへと帰ってきた。 それも、復帰戦のオールカマーで4着というお土産を引っ提げて。 最後こそ後方から差し脚を伸ばした馬に抜き去られたものの、四角までは先頭を譲らなかった末の4着である。 陣営はこの結果に喜び、予定通り天皇賞(秋)への出走を発表する。 バビットの天皇賞(秋)出走を記念したチロルチョコを配布するなど、その喜びが伺えるだろう。 逃げ・先行馬の実績馬がズラリと揃ったレース本番。 ゲートが開くと同時に飛び出したパンサラッサを追う形で、バビットは2番手をスローペースで進む。ぐんぐんとその差を広げ、あの「日曜日」の再演を果たすかのように加速していく「令和のツインターボ」を鞍上横山典弘の老獪な指示の下追うバビット。 そして、最後の長い直線で仕掛けた瞬間─── 彼の真横を、天才の一撃が過ぎ去っていった。 バビットの結果は15着であったが、それでも1着とのタイム差は僅か。 全てを出しきったレースだったと言えるだろう。 2024年には東海ステークスでダート初挑戦。結果はブービーで同期のような適性は見せずに終わった。 芝に戻って京都記念では1枠1番からピッタリ最内で番手の逃げになり9番人気ながら3着好走。セントライト記念以来3年半ぶりの馬券内となった。 スレでは主に20世代が誇るバリバリの陽キャとしての立ち位置。たまにカフェファラオが眩しさにやられたりしている。 派手なビジュアルなのもあってか、一緒に有馬記念に出ていた作家「大反り亭」として活動しだしたオーソリティの手伝いで売り子をしている概念も出てきている。 バビットのヒミツ① 「実は、金髪は地毛らしい。」 次走予定 未定 パンサラッサ🍞 ロードカナロア産駒。母はマエダレナで母父はあのモンジュー。 コントレイルと同じ矢作厩舎。主戦は東のユタカこと吉田豊。 世代随一の快速馬。逃げは逃げでも大逃げ戦法、更に細かく区分するならば逃げて粘る走りが特徴であり、アニメ二期放送後のオクトーバーS(L)で東の豊と初コンビ結成、逃げ戦法で勝利して覚醒。かつて未勝利戦で対決したアカイイトがエリ女を勝利した同日、福島記念で逃げ切り勝ちを決めて重賞初制覇となったことで“令和のツインターボ”とファン達が呼ぶようになった。でも覚醒した経緯考えるとスズカさんっぽくない? スレ内ではツインターボに憧れるウマ娘として登場し、カラッとしたお祭りウマ娘という概念も出てきている。 現在では20世代の陽キャ筆頭として定着。20世代真の主人公という説もある。 アイコンは主に「🍞」。由来は「パン」サラッサ、あるいは厩舎での渾名「パンくん」から。因みに「パンくん」を自分のことだと理解できているらしく、本馬公認(?)の渾名でもある。 2022年ドバイターフにおいて待望のGⅠ初勝利(同着)を果たしスレ民の脳を焼き、"令和のツインターボ"は今や"世界のパンサラッサ"となった。 続いて宝塚記念にも出走。ここでも驚異的な大逃げを見せてレコードペースを作り上げ、最後は垂れるも8着と、距離延長は辛かったものの大健闘を見せた。 夏競馬の札幌記念を挟み、迎えた秋初戦・天皇賞(秋)。逃げ・先行脚質の実力馬が揃う中、パンサラッサはゲートが開くと共に先頭目掛けてアクセル全開。その勢いのままバビット、ノースブリッジらを尻目に一気に大逃げを開始。 スタンドがどよめいたのは次の瞬間であった。 スクリーンに表示された1000mの通過タイムは"57.4"。 ウマ娘ファンの記憶にも刻まれている、"沈黙の日曜日"。当時のサイレンススズカ号が駆け抜けた時と全く同じタイムでパンサラッサはぐんぐんと加速していく。 そして、大欅を越え───── パンサラッサは24年前に止まったままの時計を動かすように、府中の最終直線へと突入していった。 奇しくもあの日、サイレンススズカの後方2番手に位置していたサイレントハンター号の主戦騎手を務めた吉田豊の右鞭が飛び、パンサラッサは逃げ続ける。 だが、そこに待ったをかけるように凄まじい勢いで猛追する若駒がいた。春のクラシックでジオグリフ,ドウデュースの後塵を拝したイクイノックスである。 上がり最速で馬群から抜け出し、スタミナが切れ垂れながらもなお逃げるパンサラッサへと襲い掛ると、その勢いでゴール板を1着で駆け抜けていった。 ゴールまで残り10mという所で狙い澄ましたかのように捉えられたパンサラッサは、2着と悔しい結果に終わる。だがtwitterでは勝ち馬を抑えトレンド1位に躍り出るなど、人々に夢を見せたのは間違いない。 次走の香港カップはスタートで出遅れ10着と厳しい結果に終わり、矢作調教師は目標をダートでありながら得意距離の1800mであるサウジカップへ定めた。 自身がサウジアラビアへ遠征している中、ゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」がアプリリリース2周年を迎え、自身の呼び名の元にもなったツインターボが育成ウマ娘として実装された。 その育成ストーリー中、「大逃げを打ったウマ娘と、それを差し切らんとするウマ娘が出走した天皇賞(秋)をツインターボとキタサンブラックが応援する」というストーリーが展開されたのである。そのストーリーのタイトルは「〇〇のツインターボ(読み方によっては○(れい)○(わ)のツインターボとも読める)」…自身が大逃げを打った天皇賞(秋)は僅か4ヶ月前のレースであるにも関わらず、ゲーム内で匂わせが行われたのである。もしかしたらデアリングタクトに続く20世代のウマ娘第2号になり得るかもしれない。 迎えたサウジカップ本番にはカフェファラオやジオグリフなど日本馬6頭が参戦する中、パンサラッサ(とヴァンドギャルド)はいつものように首をブンブンと振り調子の良さをアピール。 過去の日本馬の成績は同厩舎の先輩マルシュロレーヌが6着と壁は厚く、日本勢にはサンタアニタダービー、ペンシルベニアダービーの勝ち馬テイバや昨年の覇者エンブレムロード、ドバイワールドカップの勝ち馬で昨年2着のカントリーグラマーが立ち塞がり、先に行われていたダート競走のサウジダービーやリヤドダートスプリントでは日本勢が地元勢やアメリカ勢相手に手痛い敗北を喫していた。 3歳時に大敗したダートへの再挑戦、最内からスタートを上手く決められるか等の不安要素も多数見られブックメーカーのオッズでは8番人気の支持。 日本からは6頭中GⅠ馬が4頭という精鋭が揃ったものの、パンサラッサとジオグリフのGI馬2頭の勝ち鞍は芝であり、父が米スプリンターであるジオグリフはともかく、ダートが本場のアメリカ勢相手にパンサラッサがどこまでやれるかは未知数であった。 サウジカップ初制覇、世界最高額賞金への夢は潰えたように見えた……… 逃亡者は海を越え、世代の稼ぎ頭へ──── ゲートが開くと共に勢い良くスタートを切り、向かうは先頭指定席。砂を嫌がる様子も見せずそのままの勢いで先頭をキープし、最終直線で自身をマークしていたジオグリフを競り落としつつ、中段から伸びてきたカントリーグラマーを振り切り1着でゴールイン。日本馬として初の優勝を果たした。最初に行われた1351ターフスプリントでは同厩舎かつ同馬主のバスラットレオンが逃げ切り勝ちを収めており、広尾サラブレッドクラブ躍進のサウジカップデーとなった。広尾サラブレッドクラブの脳はこんがりと焼けてしまった カントリーグラマーに続く3着にカフェファラオ、4着ジオグリフ、5着クラウンプライドと続き、カントリーグラマー以外は日本馬が掲示板を独占。総賞金の半分以上を日本馬が総ナメした。 サウジカップ制覇により世界最高賞金額となる1000万ドル(当時日本レートで約13億5千万円)を手にし、獲得賞金ランキングで世代ではコントレイルを抜いて1位、2024年現在ではイクイノックス、アーモンドアイ、ウシュバテソーロ、キタサンブラックに次ぐ第5位に躍り出ることとなった。やはりオイルマネーは侮れない また余談ではあるが、ツインターボの育成においてノーマルエンディングとなった場合、ダートレースの帝王賞に出走する。実際にツインターボ号が出走し、唯一逃げ戦法を取ることが出来なかったレースであるが、令和のツインターボと呼ばれた彼がダートの最高峰へ至ったことで、無念を晴らすことが出来たかもしれない。 パンサラッサを管理する池田厩務員は7月に定年を控えており、最後に愛馬が1番でゴール板を駆け抜けていく姿を見て涙を流した。 夏は繋靱帯炎を発症し英国遠征を中止。復帰戦はチャンピオンズカップとジャパンカップの両にらみだったがジャパンカップに出走することが決まる。 故障明けから直行に加えて距離が適正より長いと見られて8番人気だったが、スタート直後に競馬ファンが見たものは8ヶ月の休養もなんのそのとハナからぶっ飛ばすいつものパンサラッサの姿だった。 2番手のタイトルホルダーにぐんぐん差をつけ向こう正面ではすでに大逃げの構図に。1000mを57.6と歴代最速のペースで通過していく。 やはり距離の壁か最終直線ではバテてしまい12着だったが、乾坤一擲の大逃げを見せたその姿には惜しみない称賛が贈られた。 JC後に引退が発表され、アロースタッドで種牡馬入り。南半球でのシャトル種牡馬となることも決定された。仲間が増えるよ!やったね寮長! 本来の引退式を控えた時期に感冒(風邪)を患い延期になったが1月8日に引退式を決行。入場から終始テンションが高く、東の豊を乗せて退場する時には思いっきり立ち上がったりと現役終了してもなお元気一杯ぶりを見せた。先輩や同期が味わったハットマン斤量は回避した。🐿️📞「この裏切り者め」 池田"元"厩務員は引退式からアロースタッドへの輸送と最後のスタッドインまで、本当の意味で現役終了となったその瞬間まで、「自分が担当した馬のGⅠ制覇」の夢を叶えたパンサラッサに携わり、愛馬の現役と時を同じくして愛馬を支える役目を終えることになった。 ありったけの夢を乗せ、パンサラッサの旅はまだまだ続く。 続くったら、続く。 因みに試験種付では驚くほど元気で積極的に攻めにいった絶倫ドSなのが判明した。陽キャの解像度が高すぎる。 パンサラッサのヒミツ① 「実は、遠征の時はいつも遠足気分。」 パンサラッサのヒミツ② 「実は、自分が今まで食べたパンの数を覚えている。」 パンサラッサのヒミツ③ 「実は、熱心なファンの1人にグラスワンダーに似た声の女性がいる。」 ビアンフェ キズナ産駒。 生産はノースヒルズなので、コントレイルとは家が隣の幼馴染感覚。 母父サクラバクシンオーはブルードメアサイアーとして「父側の特徴を強く引き出すことが出来る」という特質を持っており、ビアンフェの場合はそれが後述の馬体と気性に現れている。 主にスプリント戦線で活躍し、2021年には函館スプリントS(GⅢ)を勝利した重賞馬。 この馬の特徴は、何と言ってもその馬体と気性の悪さである。父の血がはっきりと現れた560kg台の恵まれた馬格の持ち主がフルパワーで暴れるのだから手に終えず、3歳時のスプリンターズSではゲート前で入りたがらず大暴れ。レース中にはロケットスタートを得意とするモズスーパーフレアに動じて掛かり、16着と惨敗するなど散々な結果に。 これを受けて、年末には気性難の牡馬だからこその最終手段となる去勢を施されて騸馬となった。 これで気性が落ち着いたのか、古馬初戦となるオーシャンSでは久々の重賞馬券圏内となる3着。続く函館スプリントSでは逃げのレースを選択し、追撃を図るカレンチャンカレンモエら後続相手に粘って勝利。 「これはイケるのではないか?」と陣営とファンを思わせた彼だが、そう簡単に治まらないのが気性難である。 前年の失敗を取り戻すべく再びスプリンターズSに出走した彼であったが、何とゲート入りの際にロデオのように立ち上がり鞍上の藤岡佑介を落とすというアクシデントを発生させる。 確かに取った筈なのだが、この通り取った後も暴れているので「多少マシにはなった」程度の効果に落ちついたのかも知れない。あるいは元々そういうタマであったか 2022年をもって引退。栗東トレーニングセンターにて乗馬としての第二の馬生を歩む。 スレ内では清楚な雰囲気を纏っているが、気は短い俺っ子という概念が出ており、手先が器用で救急箱を常に持ち歩く一面もあるウマ娘として登場している。 プロミストウォリア マジェスティックウォリアー産駒。母父フジキセキ。 武豊を背に七連勝でフェブラリーSを制したインティ、ディープインパクトの同期でJRA重賞最高齢Vタイ(10歳)を誇るトウカイトリックと同じ野中賢二厩舎に属する。 20年高松宮記念(和田騎手がクリノガウディーの斜行により騎乗停止、ボンドの皐月賞が横山典騎手騎乗になった原因のレースである)の同日阪神3歳未勝利にてデビュー。勝利を挙げたものの、20年、21年は計3度の骨折に泣き長期離脱を余儀なくされていた。 復帰したのはウシュバテソーロ連勝の始まりブラジルC、菊花賞の死闘をアスクビクターモアが制したと同日10月23日、5馬身差をつけた圧勝でそれを制すと2勝クラス、摩耶S(3勝クラス)を連勝。 あにまんでもその驚くべき強さと制裁点の少なさで話題となったB.ムルザバエフを背に、似た境遇だった同期ハギノアレグリアスを抑え4連勝で東海Sを制覇。開幕で騎手を落馬させたカラ馬のヴァンヤールが先頭でゴールして撮れ高を持っていってしまった感が否めなかったがこれが重賞初制覇となった。続くアンタレスSも制し5連勝を記録した。 上位陣のひしめく中ギリギリでGⅠ級初挑戦となる帝王賞へ出走。先頭でレースを引っ張るが、最終直線にてハギノアレグリアスに捕まったのを皮切りに上位層に捉えられ5着。初のGⅠ級でも掲示板は外さず健闘したが連勝記録は5回でストップとなった。 その後は音沙汰無しだったが1年1ヵ月ぶりのエルムSで復帰して7着だった。 スレではハギノアレグリアスと同様、GⅠ級勝利を目指す20世代ダート組の一人として登場する。 次走予定 未定 ポタジェ👨🌾 プイ産駒。 クラシック戦線は未出走であり、このスレに登場する同期との対決は金鯱賞でデアリングタクトと対戦するまで、プリンシパルS(L)でアリストテレスと戦った一度だけであった。初のGⅠ挑戦となった天皇賞(秋)にてコントレイルと最初で最後の対決が実現し、6着と健闘。翌年の大阪杯では前年の勝ち馬レイパパレを下し、念願のGⅠ馬(金子真人HD保有の牡馬としては2018年に日本ダービーを勝利したワグネリアン以来)となった。 スレでは、名前がフランス語で「家庭菜園」なのに由来して、家庭菜園が趣味の素朴なウマ娘として登場している…が、もはやその規模は畑に匹敵するほどである。 自身の誕生日(2月4日)では収穫した大量の野菜を具材にピザを作り、登場キャラ達でピザパーティが開かれた。同じ友道チームの後輩はレースの1週間前だろうと構わずパクパクしまくって即プール送りになったのは言うまでもない。 アイコンは👨🌾(農家)になっている。 24年に食と農業がテーマの新シナリオ「収穫ッ!満腹ッ!大豊食祭」が発表された時には名前が「家庭菜園」である自分が新シナリオに相応しいとアピールしていた。しかし金子HDの解禁はまだまだ遠そうである 余談だが、自身のGⅠ初勝利以降、22年上半期からダート路線では20世代によるGI初勝利、22年下半期から路線変更によって適正が目覚めたかのような重賞・GⅠ初勝利が続々と出てきているが、その中で20世代で新しく誕生した重賞・GⅠウィナーはポタジェの畑で育てられて生えてきたというネタが出るようになった。 矢作厩舎にいる半弟テンカハルも芝からダートへの転向で3勝クラスを抜け出し、重賞初挑戦の日本テレビ盃では、ウシュバテソーロにこそGⅠ級3連勝に違わない地力を見せつけられたが、追い込んで2着と健闘した。次走のブラジルC(L)では差し切りでリステッド競走初制覇。半弟のダート適正も畑で育てられていたようである。 ポタジェのヒミツ① 「実は、とあるカフェに野菜を卸しているらしい。」 ポタジェのヒミツ② 「実は、収穫した野菜を使って最初にポタージュを作るのをマイルールにしている。」 次走予定 未定 メイショウハリオ🐦 父はアメリカGⅠ馬パイロ、母父はマンハッタンカフェ。24年天皇賞(春)勝ち馬テーオーロイヤルの半兄。 浜中俊騎手と新コンビの21年みやこSで重賞初勝利して以降主戦が固定になり、重賞戦線でテーオーケインズの勝利を見届けることが続いたが、22年帝王賞では、テーオーケインズ、チュウワウィザード、オメガパフュームといったダート有数の強豪揃いの中で、当日5番人気での出走となった。本番では外枠からテーオーケインズをマークしつつポジションを確保する形で進行して、最終直線に入った後は伸びあぐねるテーオーケインズを追い抜くと、内からチュウワウィザード、外からオメガパフュームの追撃を振り切って1着でゴールし、GⅠ級初制覇となった。 23年フェブラリーSではスタートでいきなり盛大につまづいてしまい、浜中騎手がそのまま前に放り投げられそうなくらいに体勢が崩れてしまう大出遅れになってしまったが、大外から追い込みで3着に突っ込んで、出遅れてなおGⅠ級の地力を見せた。なお東京ダート1600mのコースは3勝クラスを勝利してオープン昇格して以来1年9ヶ月ぶりの経験だったりする。 次走のかしわ記念では2番人気。内枠からスタートし早めに捲りながら直線に進出。タガノビューティーとの追い比べを制して勝利、GⅠ級競走2勝目を挙げて前走のリベンジとなった。 6歳馬7頭と4歳中距離ダート勢の激突となった23年帝王賞にも前年覇者として参戦。プロミストウォリアが先陣を切り最後の直線前でハギノアレグリアスが並びかけるのを前にノットゥルノと同時に中段より進出、内から抜け出したクラウンプライドをゴール目前に差し切り、テーオーケインズの猛追を退けゴールイン。勝ちタイム2分1秒9は帝王賞では某ウマドルに次ぐ2例目の2分1秒台と、数多のダート王が君臨した帝王賞において、史上初の連覇を成し遂げると共に層の厚いダート馬の中でも強豪の一角にあることを示した。この地方でしか見れない幻の天才ジョッキー『濱中俊』とは…? 23年秋はJBCクラシック4着チャンピオンズC5着とどちらもテーオーケインズの1個下の着順だった。 24年はサウジカップへ初の海外遠征となり、環境にマッチしてキャラ変したくらいの穏やかさを見せたが、歩様の異常によりサウジカップは取消。サウジ取消でドバイWCへの出走が認められず、そのまま帰国となってしまった。帝王賞に直行で参戦したが、前走取消で叩きができず陣営も消極的なコメントを出しており、案の定後ろから脚を伸ばせず9着に終わった。 スレではダート組の一員として登場しており、テーオーケインズと同じくマンハッタンカフェとの繋がりもあってカフェでは敏腕の店員として頼りにされている。 23年ドバイWCデーでは店長もケインズもドバイに遠征したため、遠征していないダート組を代表して代理店長となったが、昨年ワンオペだった店長よりマシだったとはいえ、やはり激務を経て燃え尽きていた。 妹のテーオーロイヤルが24年天皇賞(春)を勝利したことで晴れて姉妹揃ってG1ウマ娘となった。 名前の由来が世界一速いツバメであるハリオアマツバメであることからアイコンは「🐦(鳥)」が使われることがある。 メイショウハリオのヒミツ① 「実は、佐々木小次郎の燕返しをチャンバラ遊びでひたすら極めようとしていたことがある。」 メイショウハリオのヒミツ② 「実は、MJのパフォーマンスであるゼロ・グラヴィティができる。」 次走予定 日本テレビ盃→JBCクラシック→チャンピオンズカップのローテを視野 ライトウォーリア マジェスティックウォリアー産駒。母父プイ。 芝の未勝利から抜け出せずダート転向すると初戦から勝利。因みに芝未勝利戦で勝ち抜けたのは後の海外GⅠ2勝馬パンサラッサだった。 その後は地道に条件戦をクリアしていって4歳10月の太秦S(OP)で後のGⅠ級3勝馬メイショウハリオに勝利するも以降頭打ちになり5歳6月の天保山S(OP)15着をもって中央から川崎へ移籍。 移籍初戦こそ先行できず後方で撃沈したが2戦目3戦目を快勝。その勢いで東京大賞典でGⅠ級初挑戦してウシュバテソーロら中央勢に阻まれるも地方勢で唯一入着の5着と健闘。23年初戦の川崎記念では捲り逃げに定評のあるテリオスベルに振り回されながらも地方最先着の5着。帝王賞では金沢の名手・吉原寛人騎手と初コンビで地方最先着の6着。 24年は本年度から4月ナイター開催となった川崎記念のトライアルとして報知オールスターカップ(南関東SⅢ)から始動して勝利。川崎記念に満を持して参戦となった。果敢に逃げの手を打って4コーナーで番手のアイコンテーラーに並ばれて抜かされるかと思われたがそこから盛り返し先頭を奪い返す。直線でも最後まで根性強く先頭を奪わせず、最後に追い込んできたグランブリッジも振り切って1着入線。 鞍上の吉原騎手も「ピカイチの出来」と称した「光の戦士」が中央勢を跳ね除けてGⅠ級初制覇。20世代は川崎記念連覇。川崎所属馬の川崎記念制覇はじつに20年ぶりという大金星だった。 帝王賞では同じキャロットのバーデンヴァイラーとハナ争いになり6着だった。 スレでは、川崎所属のダートウマ娘として、川崎記念勝利を同期の中央ダート組から祝福されて登場。20世代ダートの層の厚さに改めて驚かされていた。 23年川崎記念の逃げ争いの件からテリオスベルに振り回されている地方の苦労人という概念も出てきている。 次走予定 未定 ラウダシオン リアルインパクト産駒。 2歳の6月という比較的早い時期にデビュー。父に似た適正距離の短距離・マイル戦を主戦場に活躍しており、2020年NHKマイルカップを9番人気ながら制してGⅠ馬の仲間入りを果たした。なおこの勝利はリアルインパクト産駒初GI勝利のみならず、ディープインパクト直系の孫の初めてのGⅠ勝利であった。 その後2021年京王杯SCを勝利した後は海外遠征やダート参戦などを試みつつも長らく雌伏の時期が続いたが、2022年阪神カップで1年半ぶりに3着に入り、復調の兆しを見せた。 2023年に日本からオーストラリアへ移籍。現地で種牡馬入りとなった。 レイパパレ🌺 プイ産駒。母母父ウイニングチケット。 デビューから無敗でコントレイルと大阪杯で対決、重馬場を華麗に駆け抜けて大金星。当時422kgと牝馬としても超軽量級で、脚を取られにくいのか重馬場に強い。 翌年2022年の大阪杯では良発表の馬場であったが、二着に食い込み前年覇者としての実力を見せた。その後は牝馬路線で活躍を続けたが、毎日王冠と香港カップ後に引退が発表された。 鞍上はほとんどゆーが。香港ではラヴズと一緒に走っているが、そのときの鞍上はsmyn。 大阪杯のパドックで花を愛でる写真が評判だったり、同じキャロット勝負服のとある男子がガン見していたり、「主な任務はレイパパレちゃんの護衛」とか言い出すTwitterおじさんが出てきたりといったエピソードに因んで、スレでは小柄ながら色気がある、花が大好きなウマ娘となっている。 アイコンは、名前の由来が花に関係あるハワイ語のため「🌺(ハイビスカス)」になっている。 レイパパレのヒミツ① 「実は、晴れの日より雨の日が好き。」 レシステンシア🇦🇷 ダイワメジャー産駒。半弟に21年京成杯(GIII)勝ち馬のグラティアスがいる。 コントレイル世代の二歳女王。中央の主要四場と中京レース場で好走できる安定感と、香港のシャティンにて開催された香港スプリント(GⅠ・1200m)で2着という、対応力の高さが自慢の優等生。GIで2着が5回と、20世代きってのシルコレでもある。しかし何の因果か、同世代の2歳王者サリオスと並んで馬体重の問題に悩まされ続けている面もある。 2023年、サウジカップデーの1351ターフスプリントを最後に引退。最後も5着と掲示板を確保して賞金4.5万$を手に入れて、その優等生ぶりを示す結果となった。 繁殖入り後は初仔になる父モーリスの牡馬を出産した。 スレ内ではこうと決めたら譲らない頑固なところがある優等生で、レース中はメイケイエール程ではないがテンションが爆上がりするキャラクターとして登場している。 アイコンは、実馬の母がアルゼンチン出身で、自分の名前もアルゼンチンの州都に由来することから「🇦🇷(アルゼンチン国旗)」になっている。 レシステンシアのヒミツ① 「実は、毎朝体重計とにらめっこしているらしい。」
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/193.html
魔女は晩餐 ◆00PP7oNMRY 「首輪に、爆弾、か」 闇夜の公園に、女性の声が響く。 高く澄んだ、少女の声。 その声の持ち主は……何というか、非常に目立つ少女だった。 おそらく、道行く人の十人に十人は振り返るだろう、というほどに目立つ少女。 長い、腰まで届く薄緑、という珍しい色の髪に白い肌、薄い金の瞳、髪と同じ色の細い眉、美しく整った目鼻立ち。 恐らくはその容姿だけでも、道行く人々を振り返らせるには十分であっただろう。 ただし、まともな服装ならば、だ。 そう、彼女が非常に目立つのは、容姿とは全く異なる理由によるもの。 彼女の身を包む、あまりにも奇抜過ぎる衣装のせいだ。 最大限好意的に表現するならば、黒いベルトで飾られた、ファスナー式のつなぎ目の無い白のワンピース、とでも言おうか。 飾り気無く、二本のベルトが巻かれた広い襟。 大きく、肘まで除きこめるほど先が広げられた長い袖。 余白など無く、体のラインがそのまま現れる左あわせの裾。 ベルトは何故か腰ではなく腿の部分に巻かれ、胸の部分から足の先まで伸びるファスナーの合わせから、服と同じ色の靴が覗いていた。 それは、世間一般的には、いや、それほど一般的なものではないが、『拘束服』と呼ばれる代物。 自傷癖のある精神病患者や、重犯罪人の動きを奪う為の服装だ。 粗い布地は、頑丈に出来ていて、暴れても破けはしない。 黒いベルトは飾りではなく動きを封じる為のもので、襟や袖の広さは、それぞれ口や両手を同時に封じる為にもうけられている。 そんな、世間的には極めて異常な格好をしていながら、少女はその格好が当たり前とでも言うように、まるで気にしておらず、何事か思案に暮れていた。 やがて、ゆったりとした、ある種の精錬された動きでもって、己の右手を首元に添える。 そうして堂々とされていると、その奇抜な衣装もそれなりに似合うものであるように見えても来る。 長い袖は、どこか優雅さを感じさせる少女の動作と相まって、舞台衣装のようにも感じられるし、歩みと共に揺れる薄緑の髪が白の衣装とコントラストを描き出す。 余分な動作を出来ぬようにキツメに合わされている為か、豊かな胸や尻のラインがくっきりと現され、夜の闇と相まってか背徳的な美しさすら感じさせた。 少女は、袖の内側に手を伸ばし、そこにある何かに触ろうとする。 袖が引かれた事で現れる、きめ細かな鎖骨のラインより少し上、細い首に、光る金属の輪が巻かれていた。 丸く、すべすべとした、金属質に輝く鉄色の首輪。 表面には何の飾り気も無く、ただ文様のようにつなぎ目が存在するのみ。 少女自身には無論見ることは出来ないが、無遠慮に触る少女の繊手がその硬質な感触を告げる。 「死ぬ、か……」 拘束服に、首輪。 ある意味これほど似合う組み合わせもあるまい。 先刻告げられた内容からすれば、内部に爆弾の込められた、首輪。 どのくらいの量が込められているのか知る由も無いが、容易く首を吹き飛ばすのは少女も確認済みだ。 だが、それにかまわず、少女は首輪を無遠慮に摘み、引っ張る。 数秒間触っていたが、やがてため息一つ。 「本当に死ねるのかな、私は」 まるで、自らが死なない、と傲慢にも考えているかのような口振り。 一瞬、試してみようかという思考が浮かぶが、少女は止めておいた。 首を切られるのはあまり嬉しい経験ではない。 これでもし死ねなかったら痛み損だ。 首を斬られるのと吹き飛ばされるのとどっちが痛いか知らないが、別に経験したいとも思わない。 それに、別に今すぐ死なないといけない理由がある訳でもない。 シャルルやルルーシュ、今居る知り合い達の行いが、どんな結末を生み出すのか、見ておきたいくらいの好奇心はある。 そんな事を考え、少女は手を下ろした。 それきりもはや首輪には構わず、少女は背中に背負った、そこだけが非常に不似合いなディパックの口を開く。 「なんだ、ピザは無いか」 文句を言いながら、ディパックを漁る。 少女には特に目的も無い。 あいにくと生き返らせたい知り合いも特には居ない。 金を貰っても特に使い道も無い。 叶えたい願いは一応存在するが、叶えてもらうのは優勝しなくても可能だろう。 「そうだな、とりあえずルルーシュでも捜すか」 色々と小物を引っかき回して、ようやく参加者名簿を見つけ、目を通す。 他に興味を引くものは無い。 殆どは知らない名前、何処かの歴史で見たような名前もあった気がするが、特に関心は抱かない。 名簿の中で、見知った名前は2つ。ルルーシュ・ランペルージュと、枢木スザクの二人。 その二人の内の片方、ルルーシュ・ランペルージュという少年とは、色々と浅からぬ中でもある。 本人は知らないが、一応生まれる前から知っている相手ではあるし、ある契約を交わした相手なのだから、勝手に死なれても困る。 枢木スザクのほうは、顔見知りと言う程度の相手。 ルルーシュの父親にして倒すべき敵、世界の半分近くを支配する超帝国、神聖ブリタニア帝国皇帝シャルル・ジ・ブリタニアの騎士の一人。 ルルーシュのかつての親友にして、今は倒すべき相手の一人。 ただ、少女からすればシャルルは多少疑問を抱いてはいるが、別に敵ではない。 シャルルに言わせれば古い同志というところか。 スザクにも、恐らくシャルルから確保の命令が出ているだろうから、拘束はされるだろうが殺されはしないだろう。 だから、特に探す気も無い。出会った時にでも考えればいい。 「しかし主催者というのも気が利かないな、一番肝心のアレが入っていないとは」 小物やら何やら色々入ってはいたものの、少女のお気に入りである、『チーズ君のぬいぐるみ』が無い。 そのことに暢気に文句を言いながら夜の道を暢気に歩き出す。 とことこ、とのんびり歩いて、適当に植林された林の側を通りかかった所で、 突然、少女の姿は掻き消えた。 ◇ 少女、名をC.C. 無論本名ではない。 彼女の本名を知る人間は皆、遠い昔に居なくなっている。 彼女は、『死ねない』のだ。 『ギアス』と呼ばれる力がある。 王の力とも称されるそれは、人の精神に干渉する超常の力。 他者の記憶を書き換えたり、特定範囲の他者の精神活動を一時的に停止させる力。 どのような能力が現れるかは個人によって異なるし、素養がなければ何の能力も現れない事もある。 そしてC.C.は、そのギアスを与える力を有している。 それはC.C.の持つもう一つの、いや、現在ではそれしか有していないのだが、『コード』と呼ばれる力。 そのコードの力によって、C.C.は不死の存在となった。 物理的な外傷は短時間で再生するし、餓えはしても死は訪れず、年も取らない。 時間の流れより取り残された、呪われし魔女。 そういう存在に、少女は成った、いや、成らされたと言うべきか。 もう、どれほどの昔かも思い出せない過去。 C.C.は彼女にギアスの力を与えた女性に、コードを押し付けられたのだ。 コードとは、力ではなく、呪い。 あらゆるギアスの能力が無効になる力ともう一つ。 いかなる手段を持ってしても、どのような残酷な手段を用いられようとも、死ぬことの出来ない存在にされる、呪い。 その呪いから逃れる手段は一つ。 他のギアス能力者に、それを押し付ける事。 それも、唯の能力者ではなく、ある程度以上にまで力を発現させた者に限る。 誰かに力を与えて、それでハイさようなら、とはいかない。 C.C.に力を与えた女性も、彼女の力がその域に達するまで、じっと待ち続けていたのだから。 理解者の仮面を被りながら。 人の理より外れ、人を力に誘う魔女。 それが、コードを与えられた者に待つ定め。 人に愛されるという力を持っていた少女は、 聖女のように扱われ、貴族や王族達に宝物のように求められていた少女は、 人々を誑かした魔女へと落とされた。 そうして、彼女は長い年月を生き続けて来た。 望みは唯一つ、自らの死を迎える事。 長い間一所に留まれぬ身である為に、世界中を流れ暮らした。 折りしも時は魔女狩りの時代。 処刑された事も一度や二度ではない。 望みが無い相手は捨ててきた。 力を与えた相手に裏切られた事もある。 超越者として崇められ、そして後に恐れられた事もある。 その手を汚した回数も覚えていない。 今も少女は一人、彷徨い続ける。 呪われた魔女の刻印と共に。 何時しか、己の望みすらも希薄になりながら。 ◇ 見えたのは、断片的な記憶。 詰め寄る群集、向けられる刃。 自らの身が焼かれる匂い。 数多の方法で与えられ続ける苦痛と絶望。 そして孤独。 甘美な味わいと共に、不快な感情が流れ込む。 それは何処か懐かしくもあり、それがまた更に不快感を呼び寄せる。 苛立ちを紛らわすように顔を離した事で、女性の口から零れた血が少女の頬に落ち、白い肌に赤い筋を記す。 唾液が交じった事で粘度の上がったそれは、ゆるゆると少女の顔を下り、唇の端に流れ込む。 少女を眺めていた女性が、その様を見て、再び顔を寄せた時、突如、今まで動かなかった少女が動いた。 鋭い動作で左の肘撃ちを放ち、そのまま女性の方を向こうとしたところで、 「…………っ?」 バランスを崩す。 表現するなら、急に地面が無くなった、という感じの動きであろうか、背中から布団に転がるように、後ろ向きに落ちている。 いや、実際に無くなったのだ。 2人が居た場所は、太い木の枝の上。 先ほど、C.C.が急に消えたように見えたのは、木の上にいた女性に引きずり込まれたから。 いきなり首を折れそうな力で鷲づかみにされて、一時的に意識を奪われていた為、自分のいる場所を把握出来ていなかったのだ。 そうして、自然の理に従い落下していくC.C.……と思いきや、それは途中で止まる。 それは状況の把握できていないC.C.によるものではない、そうなると当然、原因は消去法で決まる。 肘撃ちされた筈なのに、まるで効いていないといった風情の女性が、片腕でC.C.の右足を掴んだのだ。 「目が覚めていたのですか」 「…………」 暢気をそうに言い放つ女性を、逆さ吊りの姿勢のまま、C.C.は睨み付ける。 気絶している間に付けられたのだろう、左の肩口に追った傷を手で押さえながら。 とはいえ、そんな姿勢からでは怖くも何ともないが、それでも女性の目……があると思われる場所を睨みつける。 それを、まるで子猫が噛み付いてきたとでもいうような風に受け流しながら、腕を持ち上げて木の上に立ち上がる。 C.C.よりも遥かに長身の女性に吊り下げられているため、女性の腹の辺りにC.C.の顔が来る。 豊かな胸が顔を睨むのに少し邪魔になる。 「頑丈なのですね、貴女は」 「あいにくと、な」 関心したように言う女性に皮肉で返す。 お前に言われたくは無い、と言外に込めながら。 実際、女性の肉体能力は異常な部類だろう。 身長こそC.C.よりも高いが、腕の太さはそれほど変わらないようだ。 太ももから尻に至るラインの豊かさは、C.C.の方が上かもしれない。 もっとも胸の膨らみでは完敗だろう、豊かな双丘が服から零れそうになっている。 「服のサイズを間違えていないか? それではまるで恥女だぞ」 「おや」 その言葉の何かが気に障ったのか、女性は空いてるほうの手でC.C.の首を逆手に掴み、そのまま持ち上げる。 手首の動きで身体が半回転させられ、同時に首に体重が掛かり、首吊りの形にされる。 「貴女に恥女などと言われたくないですね。そんな格好で無防備に歩いているなんて、誘っているようにしか見えませんよ」 「お前、に、服装の事で文句を言われる筋合いは無い、な……」 息も絶え絶えに、C.C.が答える。 C.C.も割と恥じらいとは無縁な女性ではあるが、目の前の女性もそれほど負けてはいないように見える。 C.C.よりも長い、ふくらはぎの辺りまで届く紫の髪。 サイズの合わない黒のボディコンスーツとでも言おうか、肩から胸のラインまでが丸見えで、丈も下着が見えそうなほど短い衣服。 衣服と同色の長手袋と、ロングブーツと、とても扇情的な衣装であるが、極めつけはその目。 正確にいえば、目を覆う眼帯であろう。 黒紫の皮で作られたと思しき眼帯をつけていて、瞳どころか睫毛の色すら見られぬのに、何故か正確にC.C.の位置を捕捉しているようだ。 C.C.の苦悶を目にして、僅かに嗜虐的な表情を浮かべている。 その微笑みは、何故かC.C.に蛇を連想させた。 そうして女性は微笑を浮かべたまま、再びC.C.の身体を乱暴に組み伏せる。 まるで膝の上に抱っこをするかのような姿勢にC.C.を固定し、両腕を握り拘束する。 どうにか抵抗しようとするが、力任せに握られた腕は逆にミシミシと折れそうな感触を伝えるのみ。 そうして、女性は器用に顔だけでC.C.の拘束服の襟を肌蹴ける。 飾り気の無い白の下着に包まれたふくよかな乳房が零れる。男ならば確実に獣欲を誘われているだろう。 だが、女性が求めるのは、その少し上。 銀の首をより少し下の位置にある、真新しい傷口。 白い肌に赤く刻まれた痛々しい傷跡。 流れ出した血液が鎖骨の窪みに僅かに溜まっている様に、女性はチロリと舌を舐める。 鋭い上下の犬歯が僅かに唾液の糸を引き、それが重力に従いC.C.の肌に垂れるのと同時に、その傷口に歯を立てた。 「……っ……やっ……あ」 痛みで敏感になった肉を再び抉られる痛みに、C.C.が苦悶の声を上げる。 傷跡は、先ほど同じ凶器、女性の犬歯によって付けられたもの。 だが、女性の目的は傷を付けることでは無い。 「く…………ぅ、どんな、つもりだ」 女性は、C.C.の血を吸っているのだ。 傷口を深く抉り、新鮮な血を求めて吸う。 勢いから外れ、肌の上を溢れる血に舌を這わせる。 肉を抉られる痛みと、肌を這う舌のくすぐったさに、C.C.の顔が朱に染まる。 同時に味合わされるのは未知である感覚に、C.C.の全身が弛緩し、女性に身体を預ける形になる。 「く、っ…………ぁぁああぁぁっ!!」 「ふふ……」 C.C.の悲鳴を心地良さそうに聞きながら、ある程度満足したのか女性は口を話した。 唇に付いた血を舐めとりながら、満足そうにC.C.を見下ろす。 普段と違う場所に口をつけたせいで、口の中に溢れた血が少し零れてしまった。 溢れた唾液と混ざって乳房のほうに流れ、飾り気の無い下着に染みを付ける。 「いくつか、聞きたい事があります」 「……っ、ふ、私が、ぁ、答えると思うのか?」 「おや、それではもう少し深く頂くとしましょうか」 「……あっ……ぁうぅぅっっ!!」 歯の立ててある傷口に、強引に舌を刺しこみ広げる。 中々芳醇な部類の味わだろう。流石に未経験の味には及ばないが、それでも悪くは無い。 本当なら首筋に口をつけて、直接動脈からすすりたいのけれど、首輪が邪魔。 首輪を吹き飛ばしてその生首から零れる血を飲み干すのはあまり嬉しくは無い。 動悸の上昇によるものだろうか、仄かに滲み出した汗の匂いが食欲をそそる。 血液の現象によるものか、はたまた体内に異物を挿入されている為か、息が荒く、頬が染まっている。 まるで欲情しているようだが、それでも涙を浮かべる瞼の奥、未だに鋭い眼光が、そうではないと主張する この状況で、なお睨みつけてくるその強気な表情が、さらに嗜虐心を刺激する。 「魔女、ですか」 「な……に?」 「貴女は、魔女だそうですね」 「……っ」 断片的な記憶。 古びた映写機に映る風景のように、断続的に見えたもの。 女性の持つ能力の1つではあるが、今はそれは用いていない。 「……ああ、私は魔女だ」 「何が悪いわけでもない、それでも、貴女は魔女と呼ばれ、迫害され」 「…………」 「そうして、長い年月を彷徨い続けた」 だから、それが見えた原因は他に存在している。 C.C.の持つコードの力の内の幾つか。 相手の脳に直接ヴィジョンを叩き込むものが、命の危機に瀕して発動したのだろう。 「……聞きたいのはそれだけか」 「…………」 「おい」 聞いたきり、何事か考えている女性に、C.C.が苛立ち紛れの声を上げる。 隠し通したい事柄ではないが、積極的に知られて嬉しいものでは勿論無い。 痛みも多少薄れ、血も少し戻り始めてきた為、C.C.の全身に力が戻り始めている。 だが、それでも万力のような力で握られている両腕は動かせそうに無い。 どうせ呆けるなら力も抜けば良いものを、と表情の見えぬ女性に心の中で文句を言う。 と、そこで再び女性が動く。 三度、C.C.の首筋に噛み付き、再び血をすすり始める。 「ぐ……ぅぁぁぁぁぁあっっっっっ!!!」 既に乾き始めた所に再び口を付け、舌で舐め、吸い、強引に潤いを取り戻させる。 今までの舐めるような勢いとは違い、まるで全身の血を吸い尽くすかのような勢い。 C.C.が甲高い悲鳴を上げ、首を降り、のけぞる。 それにより傷口が広がり、また吸血される量が増えるという循環が生まれ、しばらくC.C.の喘鳴が辺りに響いたが、やがてそれは小さくなっていった。 悲鳴が蚊の鳴くようなものになってもなお、しばらく吸血を続けていたが、やがて口を放す。 C.C.は最早動きはなく、たまに不随意的に反応をするだけだが、それでもその口からは微かな呼吸音が発せられていた。 その様子を見て、女性はC.C.の両腕を離し、自分の膝の上に横たえる。 「貴女の、名前は?」 「…………ぅ」 答える気がないのか、気力がないのか、C.C.は返事をしない。 だが、再び動こうとする女性を見て、何とか声を出す。 全身から血を抜かれる拷問にかけられた経験もあるが、それでも慣れるものではない。 「……っぁ……C.C.……とでも、呼べ」 「それは、本名では無いでしょう?」 「そんなものは、忘れ、た……ぁぅ……本当、だ……、名簿にも、そう書いてある!」 「ふむ、そうですか」 常人なら致死量にあたる量を奪ったが、どうやら本当にこの程度では死なないようだ。 もっとも、血を奪われては身体は上手く動かない。C.C.はぐったりとしてされるがままになっている。 両手の袖を取り、自らの身体を抱くように背中に回す。 そして、袖のベルトで両手を固定する。 僅かな抵抗をも奪った後で、足も同じように揃えて固定する。 これで自力では這う事しか出来ない。 襟の部分はそのままにしておく、後でまた血を吸いやすいように。 「気が変わりました」 「…………?」 最初は、殺すつもりだった。 女性に迷いは存在しない。 彼女は彼女の真のマスターの為に戦う存在であり、その為に他者を殺す事等など何とも思ってもいない。 肉体の動きが鈍いことは最初に理解出来た。 全身の魔力の低下も、見過ごす事は出来ない。 名簿から、セイバー、アーチャー、キャスター、そしてバーサーカーなど、手強い敵の存在を知った。 何故ランサーとアサシンの名が無いのか多少疑問を抱きはしたが、それは直に忘れる事にした。 どうでもいいことだから。 だから、餌を求めた。 彼女らはサーヴァント。 それは魂喰らい。 人の魔力を、魂を喰らう事で己の力へと帰る存在。 血を吸う事で魔力を奪い、同時に優勝に近づく。 そういう一石二鳥の行動であったのだが、取りやめる。 「どういう、つもりだ」 「いえ、死にづらいというなら、精々役に立ってもらおうと思っただけですよ」 流石に本当に死なない、という事はこの場では無いのだろう。 それでも、再生するというならば、魔力の補給源としては最適。 持ち運ぶのにも不自由しない大きさであるし、丁度いい服装でもある。 だが、それだけ理由というわけでもない。 大きく、2つ。 二つの理由が無ければ、女性はC.C.を殺して放り出していただろう。 その事に言及するでもなく、女性はC.C.を肩に担ぐ。 「待て、そういえばお前の名前は何と言うのだ」 これからどうされるのか判らないが、それでも何処かに運ばれると理解してC.C.は声を上げる。 「ああ、そういえば自己紹介していませんでしたね。 私は、ライダーとでも呼んで下さい。 一応、貴女と同じく名簿にはそう書かれていますよ」 ◇ 女性、サーヴァント・ライダー 聖杯戦争という魔術儀式に、騎兵のクラスとして呼び出された存在、故にライダー。 その本名は、ギリシャ神話において名を知られる、怪物、反英霊メデューサ。 人を石に変えるゴルゴン三姉妹の末である。 だが、怪物とは何か? それは、人にあらざる存在。 人に崇められる存在は神とされ、人に恐れられる存在は怪物とされる。 かつて、ゴルゴン三姉妹とは、大地の神性であった。 だが、その美しさ故に他の神々の嫉妬を受け、追放された存在。 かつては美しい女神であった彼女は、その身に人々の憎しみを受けるようになった。 始めは、身を守るためであった。 己を狙い襲い来る人間達を、倒し、屠った。 そうしなければ、自分が死んでいたのだから。 だが、それがいつからだろうか。 或いは殺した相手の生き血を啜るようになった頃からか、彼女は、自ら人々に害を成す怪物へと成り下がっていた。 始めは、被害者だった筈なのに。 何の罪を犯したわけでも無いのに。 何時しか彼女は、嬉々として加害者になっていた。 その後の彼女がどうなったのかなど、誰でも知っている。 英雄ペルセウスの物語。 怪物は、怪物らしく、英雄の名声の糧となった。 ◇ そんなものが、理由であったかもしれない。 背負う荷物に理解されたいとも思わないし、教える気も無い。 ただ、何となく気が進まなかっただけ。 「貧血気味だ、ピザでも寄越せ」 「生憎ですが、食料に食事を要求する権利はありません」 「ケチめ」 宝具は未だ試していないが、用いるとなるとやはり大量の魔力が必要だろう。 そうなると、何処か人の集まりやすい場所に向かうべきかもしれない。 何時の間に元気を取り戻している少女、C.C.の声を聞き流しながら、ライダーは夜闇に消えた。 ◇ 【E-6/公園/一日目/深夜】 【ライダー@Fate/stay night】 【状態】:健康、魔力充実、お肌つやつや 【服装】:自分の服、眼帯 【装備】:無し 【道具】:基本支給品一式、C.C.、ランダム支給品0~3個(本人確認済み、直接打撃系武器無し) 【思考] 基本:優勝して元の世界に帰還する。 仮に桜が居た場合は桜を優勝させる。 1:魔力を集めながら、何処かに結界を敷く。 2:出来るだけ人の集まりそうな街中に向かう。 3:C.C.は負担にならない限りは持ち歩く。 【備考] ※参戦時期は、第12話 「空を裂く」より前。 ※C.C.の過去を断片的に視た為、ある種の共感を抱いています。 【C.C.@コードギアス 反逆のルルーシュR2】 【状態】:体力枯渇、貧血気味、左の肩口に噛み傷(全て徐々に再生中) 【服装】:一部血のついた拘束服(拘束中) 【装備】:無し 【道具】:基本支給品一式、ランダム支給品0~3個(本人確認済み、チーズ君人形以外の何か。 あまり異常なものはない) 【思考] 基本:ルルーシュを探す。 0:満足に動けない。 1:出来ればこの状態から脱したい。 【備考] ※参戦時期は、TURN 4『逆襲 の 処刑台』からTURN 13『過去 から の 刺客』の間。 ※制限によりコードの力が弱まっています。 常人よりは多少頑丈ですが不死ではなく、再生も遅いです。 時系列順で読む Back 5910 ~隔離された小島で~ Next そんなことはどうでもいいんだ、重要なことじゃない 投下順で読む Back 5910 ~隔離された小島で~ Next そんなことはどうでもいいんだ、重要なことじゃない ライダー 062 アカイイト C.C. 062 アカイイト
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/28557.html
はいいろのはな【登録タグ Elm GUMI VOCALOID は 曲 殿堂入り】 作詞:Elm 作曲:Elm 編曲:Elm 唄:GUMI 曲紹介 「少女が見た世界は、色を失っていた」 Elm氏 のボカロデビュー作。 ニコニコ投稿が夢でした。精一杯作りましたので最後まで聞い頂けると嬉しいです。(作者コメ転載) イラストは もぐも氏 が手掛ける。 歌詞 デスオール すべて死んじゃって エンドオール すべて終わって こんなくだらない世の中嫌になって 右と左さえも 見えない分からないんだって きっと望んでいた未来なんてなくて 0と1を数え直して、0 1+1をやり直しても、0 Goodbye world 消え去ってく 音すら無いモノクロの世界で さあ、灰になって色彩の無い 地球で1つだけの赤い歌を デスオール すべて死んじゃって エンドロール 幕が引いたって そんな結末望んでたわけじゃなくて 下と上があったって 全部意味が無くなって きっと10年先の未来なんてなくて 黒と白を混ぜなおして、黒 黒と赤を混ぜなおしても、黒 「Goodbye world」消え去ってく 1すら無い0と0の世界は さあ、誰のせいだ?色を失った 地球に残されたのは灰色の花 「My world」 消え去ってく 描いていた嘘と嘘の世界は さあ、0になって。なんにもない 宇宙に1つだけの悲しい色を コメント 追加乙! -- 名無しさん (2014-02-26 21 11 37) 追加乙です! -- migu (2014-02-27 20 43 22) サビのメロディ大好き。初投稿とは思えないほどのクオリティ。 -- 名無しさん (2014-03-01 08 48 59) 素晴らしい -- 名無しさん (2014-03-01 17 14 41) ボカロだからこそ歌える歌で、とても良い -- 名無しさん (2014-03-02 08 59 29) サビが素敵。高音のところがボカロらしくて良かったです。 -- wkn。 (2014-03-02 22 41 30) サビすごく好きです!これから期待のpさんですね♪ -- 名無しさん (2014-03-05 21 58 43) これからボカロ界を引っ張っていくようなpさんになってほしいです。 -- 名無しさん (2014-03-07 13 11 38) すごく好きです! -- はかな (2014-03-07 13 27 33) すごい…惹きこまれました -- 名無しさん (2014-03-11 19 10 36) すごいです!これからも頑張ってください!! -- KAMU (2014-03-15 22 39 25) すごく好きな曲です -- 名無しさん (2014-03-16 23 59 59) 最近アカイロ派だったけど、やっぱりこっちかな -- 星納 (2015-07-11 18 26 22) 雨の日とかにいい曲ですね -- 美来る (2015-07-26 10 51 03) 今でも好きです。 -- 名無しさん (2016-01-16 19 24 02) 大好き -- 名無しさん (2016-12-04 21 14 38) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/akane_myth/pages/13.html
キャンプ中央にある「物語へ」で ストーリーを進めることができます。 新しいダンジョンを出すにはここで進めましょう。 ※各ボス戦の悪魔レベルに関しては、同ステータスが複数のレベルに該当する場合、少ない方を基準としています。 イベント 1 2 3 4 5 イベント後の変化 プロローグ キャンプが作られる。レッカルが仲間になる。 チュートリアル レッカルのチュートリアルが追加される。 オプション ショップが利用できるようになる。 タンゴガンゴ戦 タンゴガンゴ タンゴガンゴが仲間になる。 エエエク戦 Lv1~2 エエエク Lv1 スケルトン Lv1~2 エエエク Lv? エエエク 風なき草原が解放される。 ミカシュ戦 Lv6スケルトン Lv7 影食い ミカシュ 苔ゴブリン 静かの山が解放される。 ボス戦 マーほか ボス戦 フォモール 影食い 苔ゴブリン ミーク スタ ボス戦 不動鬼 ユワカ マー マーが仲間になる。真紅の森が解放される。 ボス戦 ジェルマド ドラッド ドラッド ジェルマド ジェルマド ボス戦 石樹 石樹 ダークナイト ダークナイト 契約者 白の丘が解放される。 ボス戦 ビャッキ ビャッキ ビャッキ ボス戦 ビャッキ ビャッキ ビャッキ ビャッキ ボス戦 ビャッキ ビャッキ ビャッキ ビャッキ ンカソ ンカソが仲間になる。煌きの湿地が解放される。 ボス戦 雨族 ラムロ 雨族 雨族 雨族 ボス戦 ボス戦 契約者 ニュケノイア ドラゴンウルフ 失敗作 アーダー 鉄砂漠が解放される。 ボス戦 ボルファス ボルファス グッグ ボルファス グッグ ボス戦 フラン ドムーア フラン どしん フラン ボス戦 デミテル デミテル シューベルト シューベルトが仲間になる。慟哭の塔が解放される。 ボス戦 キラー 塔神 ヴィム ヴィム 毒袋 タンゴガンゴのステータスが変化する。 ボス戦 扉(名称不詳) レッカルのステータスが変化する。 ボス戦 アカイア 心無き者 ピマー アカイアが仲間になる。暗い海が開放される。 雷神・風神戦 入り口 風神 雷神
https://w.atwiki.jp/galgerowa2/pages/382.html
すれ違うイト ◆guAWf4RW62 静まり返った森の中。 まだ真昼間だというのに薄暗いその地を、ひたひたと歩いてゆく亡霊が一人。 未だ高校生程度の年頃であろう黒髪の少年は、凍て付くような鋭さの瞳を湛えている。 彼こそが、嘗て秘密結社インフェルノに於いて最強と謳われた暗殺者、ツヴァイである。 (棗、恭介) 先程電話で話した相手の事を思い出す。 棗恭介――もしかしたら井ノ原真人という名前かも知れないが、そんな事はどうでも良い。 ツヴァイにとって重要なのは、あの男がこちらに対して凄まじい憎悪を抱いている、という一点のみ。 あの男が相当な切れ者であるという事は、先の電話の際に十分過ぎるくらい分かっている。 正面勝負なら負ける気はしないが、敵は必ず絡め手を用いて攻めて来るだろう。 ツヴァイの悪名を広めて、集団による包囲網を形成しようとするかも知れない。 こちらの隙を見計らって、何処かから奇襲を仕掛けてくるかも知れない。 そして万が一自分が敗れてしまえば、復讐の一環としてキャルも殺されるだろう。 そこまで考えると、ツヴァイは血が滲み出る程に拳を握り締めた。 (……ふざけるな) 敵が何を仕掛けて来ようとも、キャルは絶対に死なせない。 もう二度と、誰にもキャルを傷付けさせる訳には行かない。 嘗て暗殺者としての生活を続けていたツヴァイは、殺戮を繰り返す内に摩耗していった。 一つ一つの出来事に喜びや哀しみを覚える事が減って行き、人殺しにも慣れていった。 このままでは、単なる殺人兵器に成ってしまうだろうという時。 そんな時に、彼女は現れた。 キャル・ディヴェンス――凍り付いていたツヴァイの心に、再び温もりを与えてくれた少女。 瞼を閉じれば、今でも彼女の笑顔が鮮明に思い出せる。 最初は情報を得るという目的の為だけに、ツヴァイはキャルへと接近した。 情報を聞き出すだけ聞き出したら、それで終わる筈だった。 それがどういう訳か、同じ家で暮らす事になり、次第に二人は惹かれ合って行った。 一緒に家で食事をした時の事。 一緒に街へ買い物しに行った時の事。 一緒に――狙撃という任務を完遂した時の事。 決して平和な出来事ばかりでは無かったが、そのどれもがツヴァイにとっては大切な思い出だ。 笑う事も、泣く事も、全ては彼女が思い出させてくれた。 ずっと一緒に居たいと思った。 組織を裏切る事になろうとも、自分の命が危険に晒されようとも、それでも一緒に居たかった。 しかしとある事件が原因で、ツヴァイが組織に裏切り者扱いをされた時。 組織が仕掛けた爆弾によって、キャルは命を落としてしまった。 それで、終わり。 その瞬間に、ツヴァイが生きる意味は永久に失われてしまった筈だった。 だが、失ってしまったモノを取り戻せるかも知れない機会が訪れた。 気付いた時にはもう巻き込まれていた、此度の殺人遊戯。 今ツヴァイが持っている名簿上には、ドライ(キャル・ディヴェンス)という名前が記載されている。 何故彼女がこのような書き方をされているのか、そもそも自分の知っているキャルと同一人物なのか。 真実がどうなっているのかは分からないが、考える必要など無いだろう。 この島の何処かに、キャルが居るかも知れない。 キャルを救える可能性が、一パーセントでもあるかも知れない。 それだけで、ツヴァイが――吾妻玲二が銃を手に取るには十分過ぎる。 「待ってろよキャル……今度こそ、絶対にお前を守る。俺達は、二人でずっと一緒に暮らすんだ」 その言葉に籠められた想いは、本人以外には決して測り切れない程重いモノ。 ツヴァイは鞄を幾つか肩に掛けて、その中からコルトM16A2を取り出した。 亡霊は絶対の決意を胸に、独り森の中を突き進んでゆく。 ◇ ◇ ◇ ◇ 流れるような黒の長髪を湛えた女性と、丸く大きな瞳が特徴的な少女。 道に迷ってしまった千羽烏月と柚原このみは、未だ森の中を歩き回っていた。 しかし、前のようにアテも無く彷徨っている訳では無い。 烏月はコンパスを片手に握り締めて、迷い無く一方向に向けて進んでゆく。 「ねえ、烏月さん。何処に行こうとしてるの?」 「南だよ。私は元々その方角から来たんだ。 だったら南に戻れば、いずれ知っている道を見付けられる筈だからね」 見知った道さえ見付けられれば、後は簡単に森を抜けられる。 一度来た道へと戻るのは時間の浪費に他ならないが、このままずっと森の中を迷っているよりはマシだろう。 故に烏月は南へ戻る事を選択し、このみも特に反対せぬまま後に続いてゆく。 「このみさん。森から抜けたら、次はどうするべきだと思うかな?」 「うーんと……烏月さんは桂さんって人を探してるんだよね? それに私も人を探してる。 だったら駅に行くのが良いんじゃないかな。ちょっと危ないかも知れないけど、電車を使った方が早く動き回れるもん」 島の南部の街中には、幾つか駅が点在している。 電車を使えば様々な場所に素早く向かえるし、人探しには最適である筈だった。 「そうだね。それに、駅の周りには人が集まりやすい筈だ。 だったら尚更、先ずは駅に行ってみるのが良いか」 烏月はそう答えて、再び森の中を進んでゆこうとする。 しかしそこで突如、決して無視出来ない黒い気配が背後から伝わってきた。 半ば本能的に後ろへ振り返ると、そこには口元を不気味に歪めたこのみの姿。 「……このみさん?」 「ふふふ……待っててね、ファルさん。このみを苛めたお返し、ちゃんとしてあげるからね。 あの蛆虫の人にも、今度は絶対に負けてなんかあげないんだから。 腕の骨を折ってあげたら、ファルさんはどんな顔をするかな? 指を全部食い千切ってあげれば、蛆虫の人はどんな悲鳴を上げるかな?」 「……………」 少女の可憐な口から紡がれる声には、絶対の憎悪と殺意が籠められていた。 今烏月の目の前に居る少女は、復讐心に支配された『鬼』なのだ。 未だ人としての部分の方が大きいとは云え、鬼の影響は徐々に増しつつある。 早く鬼の部分を断ち切ってあげなければ、二度と戻れなくなってしまうだろう。 本当に、このまま悠長にしていて良いのか――烏月は再び悩み始めたが、それは長く続かなかった。 此処は殺戮の孤島であり、敵は仲間の内に巣食う鬼だけでは無い。 周囲への警戒を怠った隙に、飢えた狼が襲い掛かって来ても可笑しくは無いのだ。 「……烏月さん!」 「っ――――!?」 突如としてこのみが烏月を突き飛ばし、次の瞬間には銃声が鳴り響いていた。 ピシャリと鮮血が舞い散って、地面に倒れた烏月の顔へと降り掛かる。 烏月が顔を上げると、このみの左肩が赤く染まっていた。 「あ、つううぅっ…………」 「このみさん!」 烏月は素早く起き上がって、一目散にこのみの下へと駆け寄った。 怪我の状態を確認しようかとも考えたが、直ぐにそんな場合では無いと思い直す。 状況を考えるに、自分達が何者かの狙撃を受けたのは確実。 そして自分達は未だ生きている以上、次の一撃が間も無く襲い掛かって来るだろう。 「ふっ…………!」 烏月はこのみを抱き抱えて跳躍し、その一秒後には近くの木に銃弾が突き刺さっていた。 視線を銃声がした方へ向けると、五十メートル程離れた木の傍に、一人の男が屹立していた。 襲撃者――ツヴァイは武器をライフルから拳銃に持ち替えて、三度目の銃撃を行おうとしている。 このままでは、遠距離から良いように狙撃されてしまうだけだろう。 烏月は近くの木陰にこのみを降ろして、ツヴァイを迎撃すべく走り始めた。 「っ――――」 ツヴァイが引き金を引こうとした瞬間、刹那のタイミングで横にステップを踏んで、迫る凶弾を空転させる。 更にもう一度放たれた銃弾も、同じようにして回避した。 ティトゥスのように銃弾を切り払う、といった芸当は不可能だが、当たらなければ問題は無い。 銃と云う武器は、狙いを定めてトリガーを引く、という二動作を必要としている。 ならば――その二動作よりも早く、銃の射線から身を躱せば良いだけの事。 銃口の向きを見逃さない圧倒的な動体視力、相手が撃つ前に回避動作を終える尋常でないスピード。 鬼切り役である烏月は、その二つを持ち合わせている。 ツヴァイが再び銃弾を放ったが、烏月は既に銃の射線から逃れている。 目標を見失った銃弾は、近くの木へと突き刺さるだけだった。 確かな確信を以って突き進む烏月の目に、怯えの色は全く無い。 だが烏月にとって不幸だったのは、敵が只の素人では無いという事。 またもや鳴り響く銃声。 今までと同じように銃弾を回避した烏月だったが、その直後には驚きの声を上げる事となる。 「な…………ッ!?」 烏月が横に飛び退いた瞬間には、既にツヴァイの銃口がこちらの胸部を捉えていた。 ツヴァイの射撃方法は、一射毎に狙いを定めてトリガーを引く、などという生易しいものではない。 一度に数ヶ所へと狙いを定め、その全てを一息の内に撃ち抜く。 その早打ちを可能にする技量こそが、ツヴァイが最強の暗殺者たる由縁。 地獄から舞い戻った亡霊は、僅か一秒で横一文字に死線を描く――! 「くうぅっ!」 烏月は一も二も無く地面へと転がり込んで、何とか迫る死を回避した。 だがその無茶な回避方法は、闘争に於いて致命的なまでの隙を招く。 ツヴァイは追撃の手を緩めずに、絶好の的たる烏月に狙いを定めようとしていた。 だがそこでツヴァイの五感が、背後から何かが迫って来るのを感じ取った。 ツヴァイは否応無く銃撃を中断して、身体を後ろへと翻らせる。 「さっき撃たれた時、物凄く痛かったんだよ? だから――――おしおき」 ツヴァイの瞳に映し出されたのは、右拳を振り上げているこのみの姿。 小柄な少女の繰り出す拳は、普通ならば避けるまでも無いものだろう。 しかしツヴァイの身体は、本能に従って全力でその場を飛び退いていた。 次の瞬間このみの拳が振り抜かれて、進路上にあった木の幹が砕かれた。 「な、に――――?」 ツヴァイは倒れてくる木を躱しつつも、少女が振るった拳の威力に目を見開いていた。 だが、悠長に驚いている暇など無い。 そうしている間にも、このみはツヴァイの懐へと潜り込んでいる。 ツヴァイが気付いた時には、鉄塊のような拳が下から振り上げられていた。 「てやあぁぁぁっ!」 「…………!」 咄嗟に後ろへとステップしたツヴァイの鼻先を、恐るべき勢いの拳が切り裂いてゆく。 尚も追い縋ろうとしたこのみだったが、ツヴァイが着地と同時に銃を構えた事で、銃口との対面を果たした。 それでもこのみは上体を斜めに傾けて、すんでの所で銃弾から逃れていた。 「チィ――――」 眼前の少女の恐るべき反応速度に舌打ちしながら、ツヴァイは後ろ足で後退を続けてゆく。 先の一射で、自身の銃――コルトM1917が弾切れになったのは分かっている。 故にコルトM1917を鞄に仕舞い、代わりにニューナンブM60を取り出そうとする。 暗殺者が行うそれは相当に素早い動作だったが、鬼と化したこのみの速度には及ばない。 「駄目駄目、逃がさないでありますよ?」 ツヴァイが銃を構えるよりも早く、このみは再び間合いを詰め切った。 振り上げられる拳。 至近距離から放たれる拳は、今度こそツヴァイを打ち抜くだろう。 このみは勝利への確信と共に、一歩前へ踏み込んで――次の瞬間、大きくバランスを崩した。 「え…………?」 揺れる世界、九十度回転する視界。 このみは訳も分からぬ内に、緑の生い茂る地面へと叩き付けられた。 混乱する思考のままに足下を眺め見ると、そこにはマンホール程の広さの浅い穴。 それは、ツヴァイが予め準備していた落とし穴だった。 ――障害物が多い森の中では、狙撃は比較的近い距離から行うしか無い。 故にツヴァイは、反撃を受けた際の保険として、落とし穴を準備しておいたのだ。 地面を少し掘り返し、カモフラージュとして落ち葉や枝を上に重ねただけという、余りにも簡素な仕掛け。 だが、それで十分。 只の一度相手を転倒させる事が出来れば、戦況を覆すのは容易過ぎる。 「終わりだ」 倒れ伏すこのみの頭部へと、ツヴァイのニューナンブM60が向けられる。 用意周到な仕掛けが決め手となって、二人の勝敗は完全に決した。 数々の訓練と実戦を経験した暗殺者は、その技能を以って鬼の少女を凌駕した。 だがそこでツヴァイは銃撃を中断して、直ぐに横方向へとステップを踏む。 やはりというべきか、それまでツヴァイが居た場所を切り裂いてゆく剣閃。 「やらせない――!」 このみ達の交戦中に態勢を立て直した烏月は、背後からツヴァイへと斬り掛かっていた。 刀を用いた接近戦こそが、鬼切り役である千羽烏月の真骨頂。 名刀地獄蝶々を自由自在に振るって、一撃、二撃、三撃。 至近距離から振るわれる剣戟は、ツヴァイが銃を構える動作よりも尚速い。 ツヴァイも卓越した身のこなしで躱してはいるが、反撃にまではとても手が回らない。 接近戦を嫌ったツヴァイが後ろへ飛び退こうとするが、そこに追い縋る鬼切りの剣士。 「逃がすものか……っ」 距離が離れてしまえば、再びあの銃撃を掻い潜らなければいけなくなる。 先程はこのみのお陰で助かったが、次も上手く行くとは限らない。 故に烏月はここで敵を仕留める覚悟で、一気呵成に攻撃を仕掛けてゆく。 ダンと踏み込んで、下がるツヴァイを再び射程内へと捉える。 そのまま前進する勢いを乗せて、縦一文字の振り下ろしを繰り出した。 ツヴァイは完全には躱し切れず、肩に掛けていたデイパックの一つを斬り落とされた。 剣と銃、鬼切り役と暗殺者。 こと接近戦に限っては、烏月の方に大きく分があった。 しかし、仕掛けられている落とし穴が一つであるとは限らない。 ツヴァイは逃げながらも上手く烏月を誘導して、落とし穴の所にまで誘い込んでいた。 「くっ…………!」 烏月も警戒していた為、落とし穴に足を取られても、転倒するまでには至らない。 強引に態勢を立て直して、次の瞬間には襲い掛かってくるであろう銃弾から逃れるべく、斜め後ろに飛び退いた。 案の定飛来した銃弾は、烏月の流麗な黒髪を掠めるに留まった。 しかしその間にも、ツヴァイは後ろ足で後退を続けている。 烏月が再びツヴァイの方へと向き直った時には、両者の距離は二十メートル近く開いていた。 「このみさん、肩は大丈夫かい?」 「うん。痛いけど……腕が動かせなくなる程じゃないよ」 「そうか。念の為に傷口を確認しておきたい所だけど……先ずはあの男をどうするかだね」 肩を並べる二人の少女。 烏月はこのみと会話を交わしながらも、鋭い瞳で前方のツヴァイを睨み付ける。 敵は並外れた射撃技術を持っている上に、落とし穴のような仕掛けまで準備している様子。 接近戦に持ち込めば勝機はあるが、その前に敗れてしまう可能性も十分あった。 故に烏月は警戒心を最大限まで高めていたが、脅威を感じているのはツヴァイも同じ。 (……不味いな) 暗殺者は一つ大きく息を吐いてから、冷静に現状を分析する。 ツヴァイが烏月達を発見してから、狙撃を敢行するまでの間。 そんな僅かな時間では、簡素な造りの落とし穴を二つ仕掛けるのが限界だった。 そしてその二つを使ってしまった以上、もうツヴァイに残された手は少ない。 対する敵の片割れは、背後からの狙撃を察知してのける五感と、人間離れした膂力の持ち主。 もう片方は、非常時に於ける冷静な判断力と、並外れた剣の技量を併せ持った達人。 それでも一対一なら負けるつもりは毛頭無いが、敵は二人。 このまま戦闘を続ける事は、かなりリスクが大きいと云わざるを得なかった。 鬱蒼と生い茂る森の中、距離を置いたまま睨み合う三人。 そのまま暫く膠着状態が続いたが、やがて烏月が静かに口を開いた。 「……一つ問おう。君は羽藤桂という人物について、何か心当たりが無いか?」 この死地に於いても、烏月の最優先目標は桂を保護する事に他ならない 問い掛けると、ツヴァイは僅かながらに眉を動かした。 その変化を見逃さなかった烏月は、すかさず次の質問を投げ掛ける。 「……心当たりがあるんだね。 桂さんについて知っている情報があれば、詳しく聞かせてくれないか?」 「確かに心当たりはあるが、敵のお前にタダで教えるつもりは無いな」 それはツヴァイからすれば、当然の返答だった。 敵にわざわざ情報を教える必要など、何処にもないだろう。 そこで、これ以上会話をする必要など無いと云わんばかりに、このみが一歩前に足を踏み出した。 「聞く必要なんて無いよ、烏月さん。この人、殺し合いに乗った悪い人なんでしょ? ファルさんみたいに、嘘を吐いてるだけかも知れない。だったら今直ぐ殺しちゃった方が良いよ」 「このみさん……どうか、もう少し待って欲しい。桂さんについて、何かが分かるかも知れないんだ」 「だけど、この人はこのみ達を撃ったんだよ? この人の所為で、このみは肩を怪我したんだよ?」 悪鬼の侵食を受けている少女は、一度敵と見定めた相手に容赦しない。 眼前の男を排除すべく、人外の憎悪を膨らませてゆく。 それでも烏月は、何とかこのみを押し留めようとしていた。 「頼むから此処は引いてくれ。やっと掴んだチャンスなんだ」 「でも――」 「桂さんの生死に関わる大事な事なんだ。どうか……引いてくれ」 「……うん、分かった。烏月さんがそう云うなら、我慢する」 「……すまない、助かるよ」 渋々、と云った様子でこのみが引き下がった。 烏月はこのみに礼を云ってから、研ぎ澄まされた視線をツヴァイへと向ける。 「タダでは嫌だ、と云ったね。だったら逆に、どうすれば教えてくれるんだ?」 その質問を受けて、ツヴァイは少しの間考え込んだ。 元々ツヴァイとしては、狙撃で敵の片方を無力化した後に、もう片方からキャルについての情報を引き出すつもりだった。 最初から姿を現してしまっては、その後戦闘となった時に二人を相手しなくてはならないからだ。 だが既に狙撃は外されてしまった以上、今聞いてしまってもデメリットは無いだろう。 「お前達と同様、俺も人を探している。羽藤桂について話す代わりに、俺の探し人について教えて欲しい。 キャル・ディヴェンスって子を知らないか? 何故か名簿には、ドライとも書かれてあるが」 「…………ドライさん?」 答える声は、このみが発したものだった。 それは、ドライについて知っているからこその反応。 ツヴァイは直ぐに視線を動かして、探るようにこのみの顔を眺め見た。 「知っているのか?」 「うーんとね、ドライさんは――」 「このみさん、待つんだ」 このみが答えようとしたが、そこで烏月がすっと横に手を伸ばす。 「烏月さん?」 「貴重な情報を簡単に教える訳には行かない。 こちらが先に話したからと云って、あの男が桂さんについて教えてくれるとは限らないからね」 それは当然の懸念だった。 烏月達がドライについて知っている情報を全て話せば、ツヴァイにとって桂の情報を話す必要性は無くなる。 情報を一方的に聞き出した後、そのまま襲って来る、もしくは離脱するという事も考えられるのだ。 「なら、羽藤桂について先に話せという事か? それこそ冗談じゃない。 お前達を信用する理由が無い」 ツヴァイも、安易に自分が知る情報を開示したりはしない。 これは戦闘。 剣や銃を用いたものでは無く、情報を軸とした情報戦だった。 とは云え、このまま牽制し合っていてもキリが無い。 故に烏月は、とある提案を持ち掛ける。 「……だったら、こうしないか? 互いの探している相手について、どうやって情報を知ったのか。 その相手は何時、何処に居たか。どんな状態、どんな方針だったのか。この三つについて、一つずつ交代で話して行くんだ」 「つまり、お前達がキャルの居た場所や時刻について話したら、今度は俺が羽藤桂の居た場所や時刻について話す。 こういった形の情報交換を繰り返すという事か?」 「そうなるね。情報を小出しにしていくこの方法なら、お互いに損はしない筈だよ」 烏月の提案は、この状況に於いて最善手と云えるものだった。 互いを警戒するあまり、何の情報も得られないというのは最悪のパターン。 その点烏月が提示した方法なら、『情報の聞き逃げ』のリスクをある程度抑えたまま、情報交換出来るだろう。 「……良いだろう。但し、最初に話すのはお前達からだ」 「分かった。このみさん、まずはドライさんについて、どういう経緯で知ったのかを話してくれ」 交渉は成立。 烏月に促されて、まずはこのみが話し始める。 「このみがドライさんについて知っているのは、直接会ったからだよ。 場所は……まだ云っちゃ駄目なんだよね」 「ああ、その通りだね。では今度は、貴方が話す番だ」 「……俺が羽藤桂について知っているのは、電話で会話をしたからだ」 「次は――相手が居た場所と時刻だね。このみさん」 烏月が話を振って、このみとツヴァイが答えていくという形が続く。 双方共に騙し討ちや奇襲を狙ったりはしない。 探し人に繋がるかも知れない情報を、みすみす逃したりする筈が無い。 「このみがドライさんと出会ったのは、島に飛ばされた直ぐ後。場所は島の北にある教会だよ」 「……俺が羽藤桂と話したのは、第二回放送の直前だ。場所は、歓楽街の辺りに居ると聞いた」 「次は……その時の状態についてかな? ドライさんは、何処も怪我はしてなかったと思う。 吾妻玲二さんって人やアインさんって人を探してたよ」 「……そうか」 このみの言葉を聞いて、ツヴァイは内心ほっと胸を撫で下ろしていた。 どうして名簿上で、キャルの所にドライと書かれてあるのか分からなかった。 もしかしたら、自分の知るキャルとは別人では無いか、という懸念があった。 だが自分の事を探してくれている以上、本物のキャルであると考えて間違いないだろう。 何故キャルがアインについて知っているのかは疑問だが、それは後で本人に聞けば良いだけの事。 不安が一つ解消されたツヴァイは、情報の代価として口を開く。 「……羽藤桂は、現在アル・アジフという少女と一緒に行動しているそうだ。 この殺し合いを止めたいと云っていた。電話で話しただけだから、健康状態については分からないな」 ツヴァイは未確定情報である恭介については伏せたまま、自分の知る情報を口にした。 これで、互いの探し人に関する情報交換は終了。 主な情報の交換は滞りなく終わったが、このまま手を振ってお別れという訳にはいかない。 ツヴァイと烏月達は敵同士であり、情報交換さえ済めば命を奪い合うべき間柄なのだ。 しかし烏月は刀を構える事無く、更なる質問をツヴァイへと投げ掛けた。 「これで一通り、情報交換は終わったが……。一つ、聞いても良いかい? 貴方はどうして他の人間を襲っているんだ?」 「答える義務は無いな」 「……答えなくても分かるよ。キャルさんという人を守る為、だね?」 「…………」 ツヴァイは答えないが、この状況での沈黙は肯定と同意義だった。 確信を深めた烏月は、更に話を続けようとする。 脳裏に去来するのは、嘗て恭介が持ち掛けて来た協定。 『羽藤桂を保護する代わりに、自分達や直枝理樹達を襲わないで欲しい』と云った旨のものだ。 あの取引内容は、そのまま今回の状況に応用出来る筈だった。 「これから私達がキャルさんを見付けたら、保護すると約束しよう。 だから貴方は、私達二人と桂さんを襲わないようにして欲しい」 その提案はツヴァイにとっても、十分にメリットがある筈だった。 ツヴァイの最優先目的はあくまでもキャルを守る事であって、他の人間を皆殺しにする事では無い。 だがツヴァイは首を左右へと振って、烏月の提案を拒絶した。 「ダメだ、それだけじゃ足りない。キャルを守るという重要な役目を、他の人間になんて任せられない。 俺は今度こそ、自分自身の手でキャルを守り通す。絶対に……絶対にだ」 嘗てキャルは、ツヴァイが家を離れている間に殺されてしまった。 ツヴァイとしては、あの時の後悔はもう絶対に味わいたくない。 ならばキャルを目の届かぬ場所に置いておくなど、到底有り得ない話だった。 「……俺がお前の提案を呑むには、もう一つ条件がある。キャルを保護したら、刑務所まで連れて来てくれ。 時間は、第四回放送が行われる頃が良いか」 ツヴァイが刑務所を選んだ理由は、単純にして明快。 島の端にある刑務所は、位置的に考えて一番人が訪れ辛い施設だろう。 そういった過疎地を待ち合わせ場所にすれば、キャルが襲われる可能性は幾らか減らせる筈だった。 「分かった、その条件を呑もう。これで……取引は成立だね。 桂さんの外見的な特徴は――」 烏月はツヴァイの突き付けて来た条件を受け入れて、桂の外見的特徴について説明した。 その説明も直ぐに済んで、今度こそ話は終わり。 烏月達とツヴァイは互いへの警戒を解かぬまま、別々の方向へと立ち去ろうとする。 だが最後に、烏月はツヴァイに向けて一つの疑問を投げ掛けた。 「君は、キャルさんと出会った後はどうするつもりなんだ? キャルさんを優勝させる為に、他の人間を皆殺しにして、最後に自分も死ぬつもりなのか?」 そう問い掛けた烏月は、僅かながら期待を抱いていた。 もしツヴァイが嘗ての自分と同じように考えているのならば、説得出来るかも知れない、と。 事実、説得が成功する可能性はあるだろう。 主催者が優勝した人間を無事に帰してくれる保証など、何処にもありはしないのだから。 しかしツヴァイの答えは、烏月の予想とは大幅に異なるものだった。 「いいや、俺はキャルを優勝させようだなんて思っていない」 その言葉に、烏月の目が大きく見開かれた。 ツヴァイはそんな烏月に構う事無く、淡々と言葉を続けてゆく。 「こんな狂った事をやらせる連中が、約束なんて守る訳が無い。 優勝した人間が無事に帰して貰えるなんて、そんな甘い話は無いだろうな」 「……だったらどうして、他の人を襲うの? 私、分かんないよ」 疑問の声はこのみが発したものだった。 ツヴァイがキャルを守ろうとする想いの強さは、このみにも十分感じ取れたのだろう。 問い掛けるこのみの声には、少し前までのような憎悪は籠められていない。 純粋なる疑問の声に対し、ツヴァイはゆっくりと答えを並び連ねてゆく。 「あの神父の言葉に踊らされて殺し合いをする奴は、必ず居るだろう。そしてそういった連中が、表立って行動を起こすとは限らない。 外面では善人のように振舞いながら、裏では隙を窺っているかも知れないんだ。だから俺は、キャル以外の人間を皆殺しにする。 そうすれば、他の人間が何を企んでいても関係無い。キャルが殺されてしまう可能性を、確実に断てるんだ」 ツヴァイが主催者を信じなくとも、他の人間が全てそうだという保証は無い。 故に『キャルを襲うかも知れない人間』を殲滅して、キャルの安全を確保する。 それが、ツヴァイが積極的に殺し合いを行っている理由だった。 烏月達を今この場で殺さないのも、『キャルを保護してくれるかも知れない』というメリットが、デメリットを上回っているからに過ぎない。 「だけど、仮にキャルさんと合流出来たとしても、首輪にはどう対処する? この島から脱出する手段は? 貴方とキャルさんだけで、どうにかする目算はあるのかい?」 「そんな事はキャルを保護してから考えるさ。とにかく今はキャルを保護する事、そして他の人間を排除する事。 キャルを守る為には、この二つが何よりも大切なんだ」 「……迷いが無いんだね」 「ああ。迷いだなんて、そんな余分な事に意識を割いている暇は無い。 この手がどんなに汚れたって構わない。キャルを守る為なら、何だってやってやる」 烏月の問い掛けにも、ツヴァイはまるで動じず、揺るがない。 首輪の解除も、島から脱出する方法の模索も、自分自身の感じている罪悪感も、全ては後回し。 只キャルを守るという目的の為だけに、暗殺者は修羅で在り続ける。 「……最後に、貴方の名前を聞かせてくれないかな。私は千羽烏月だ」 「私は、柚原このみだよ」 烏月達がそう云うと、ツヴァイはくるりと背中を向けた。 ゆっくりとした足取りで森の中を歩きながら、凍り付いた声を洩らす。 「俺はツヴァイ。ただの……亡霊だ」 それで最後。 亡霊は歩みを止める事無く、静かに森の奥へと消えてゆく。 烏月達には、ツヴァイの背中が闇に飲まれていくかのように見えた。 ◇ ◇ ◇ ◇ ツヴァイが歩き去った後。 烏月は口を閉ざしたまま、ツヴァイについて熟考していた。 (ツヴァイ……亡霊、か。恐ろしい相手だね) あの男は『人を殺す』という一点に於いて、恐らくこの島の誰よりも優れている。 無感情に的確な攻撃を仕掛けてくる姿は、正に殺戮兵器と表現すべきものだった。 協定のようなものを結びはしたが、決して油断は出来ないだろう。 烏月はそこまで考えた所で、横から注がれるこのみの視線に気付いた。 「どうしたんだい、このみさん?」 「一つ気になった事があるの。ツヴァイさんはさっき、どうしてドライさんの事をキャルって呼んでいたんだろうね?」 「名簿にはドライとしか書かれていなかったが……恐らく、本名か何かじゃないかな」 「……そっか。そうだよね」 烏月もこのみも、気付く事は出来なかった。 『ツヴァイに支給された名簿にのみ、キャルの名前が書き記されている』という事実に。 それは、ツヴァイと直接名簿を見せ合わない限り気付けない矛盾。 主催者の仕組んだ悪戯は、静かに運命の歯車を狂わせてゆく。 ひゅう、と森の中を風が吹き抜ける。 ツインテールを風に靡かせながら、このみは視線を地面へと落とした。 「ツヴァイさん……凄く悲しい目をしてたね」 「悲しい目?」 「うん。強くて鋭いけど……とっても悲しい目だったよ」 「…………」 烏月は答えないが、内心ではこのみの発言を肯定していた。 考えてみれば当然の事だった。 大切な人を守る為に、他者の命を悉く奪い尽くす。 それは、嘗て自分が完遂出来なかった修羅の道に他ならない。 その道を今尚歩み続けているツヴァイは、このみの云う通り、とても強く悲しい人間なのだろう。 同時に、烏月は思う。 (この人は――このみさんは、やはり人間として生きるべき人だ) 自分では気付けなかった、ツヴァイの秘めたる本質。 それに気付けるだけの何かを、このみは今も持ち合わせている。 鬼の侵食を受ける前は、自分などよりも余程豊かな心を持つ人間だったのだろう。 そんな彼女には、憎悪に囚われた鬼としての生よりも、人間らしい生き方こそが相応しい筈だった。 「烏月さん、私達も出発しよう?」 「ああ……そうだね」 暫く考え込んでいた烏月だったが、このみに促されて再び動き始めた。 戦いの際にツヴァイが落とした鞄を回収し、足を南へと向ける。 何はともあれ、急がなければならない。 先程ツヴァイと結んだ協定が有効なのは、恐らく第四回放送までだろう。 待ち合わせ場所でキャルとの合流が成し遂げられなければ、あの男は再び自分達や桂に牙を剥く筈。 このみの内に巣食う鬼についても、早い段階で対処しなければならない。 そして、何より―― (……桂さん) 自身の全てを懸けてでも守らなければならない少女、羽藤桂。 彼女の居場所が判明した。 ツヴァイが電話で桂と話してから、まだ三時間程度しか経っていない。 今から歓楽街の周辺を探せば、きっと会える筈。 そう。 きっと――会える筈なのだ。 「逢いたい……桂さん」 鬼切りの少女が洩らした呟き。 その一言は、紛れも無い少女の本心だった。 【D-4/森林/1日目 午後】 【吾妻玲二(ツヴァイ)@PHANTOMOFINFERNO】 【装備】:コルトM16A2(9/20)@Phantom-PHANTOMOFINFERNO-、スナイパースコープ(M16に取り付けられている、夜間用電池残量30時間)@現実 【所持品】:『袋1』コンバットナイフ、レザーソー@SchoolDaysL×H、コルト・ローマンの予備弾(21/36)、 ダイナマイト@現実×10、ハルバード@現実、小鳥丸@あやかしびと-幻妖異聞録-、コルトM1917(0/6) コルトM1917の予備弾23、ニューナンブM60(4/5)、ニューナンブM60の予備弾10発 『袋2』支給品一式×5、おにぎりx30、野球道具一式(18人分、バット2本喪失)コンポジットボウ(0/20)、 木彫りのヒトデ1/64@CLANNAD、ハンドブレーカー(電源残量5時間半)@現実、秋生のバット、桂の携帯(電池2つ)@アカイイト首輪(杏) 【状態】:疲労(大)、右手に小さな蚯蚓腫れ、右腕の骨にヒビ、頭部から出血 【思考・行動】 基本:キャルを見つけ出して保護する。不要な交戦は避け、狙撃で安全かつ確実に敵を仕留める。 1:棗恭介(井ノ原真人?)を警戒 2:理樹とクリスに関しては、情報だけは伝える。 殺すかは場合による。 3:烏月とこのみ、羽藤桂はなるべく襲わないようにする。 4:周囲に人がいなければ、狙撃した参加者の死体から武器を奪う。 5:弾薬の消費は最低限にし、出来る限り1発で確実に仕留める。 6:第四回放送の時点で、刑務所に居るようにする。 【備考】 ※身体に微妙な違和感を感じています。 ※時間軸はキャルBADENDです。 ※理樹を女だと勘違いしてます。 ※静留を警戒しています。 ※C-4採石場付近に、言葉と鈴の埋められた墓があります。 ※『この島に居るドライ=自分の知るキャル』だと、勘違いしています。 ※ツヴァイの移動先は、後続の書き手氏に任せます。 【D-3 森林・南部/一日目 午後】 【千羽烏月@アカイイト】 【装備】:地獄蝶々@つよきす-MightyHeart- 【所持品】:支給品一式×2、我埋葬にあたわず@機神咆哮デモンベイン、Love Spanner@CLANNAD、 アルのページ断片(シャンタク)@機神咆哮デモンベイン 【状態】:中程度の体力消費、身体の節々に打撲跡、背中に重度の打撲、脇腹に軽傷、右足に浅い切り傷(応急処置済み) 【思考・行動】 基本方針:羽藤桂に会う。守り通す。 0:歓楽街の周辺を捜索して、桂を探す 1:桂を守り共に脱出する、不可能な場合桂を優勝させる。 2:このみと行動を共にする。 3:このみの鬼を斬ってやりたい。 4:このみが完全に鬼になれば殺す。 5:キャル(ドライ)を見付けたら保護、第四回放送までに刑務所へと連れて行く 6:恭介、トルタに対する態度は保留。 7:クリス、トルタ、恭介、鈴、理樹は襲わないようにする。 8:なつきを探す。 9:ウェストからの伝言を大十字九郎に伝える。 【備考】 ※自分の身体能力が弱まっている事に気付いています。 ※烏月の登場時期は、烏月ルートのTrueend以降です。 ※クリス・ヴェルティン、棗鈴、直枝理樹の細かい特徴を認識しています。 ※岡崎朋也、桂言葉、椰子なごみの外見的特長のみを認識しています。 ※恭介・トルタが殺し合いに乗っている事を知りません。 ※ドクター・ウェストと情報を交換しました。 ※蛆虫の少女(世界)、ツヴァイを警戒しています。 【柚原このみ@ToHeart2】 【装備】:包丁、イタクァ(3/6)@機神咆哮デモンベイン、防弾チョッキ@現実 【所持品】:支給品一式、銃弾(イタクァ用)×12、銃の取り扱い説明書、草壁優季のくずかごノート@ToHeart2、鎮痛剤(白い粉が瓶に入っている) 【状態】:悪鬼侵食率30%、リボン喪失、小程度の体力消費、右のおさげ部分が不ぞろいに切り裂かれている、左肩に銃創(腕は動かせるが、痛みを伴う、倫理崩壊 【思考・行動】 基本行動方針:何を犠牲にしても生き残り、貴明と環の仇を討つ。 0:柚原このみのまま、絶対に生き残り、主催者に復讐を遂げる。 1:ファルと世界に"復讐"をする。 2:気に障った人間は排除する。攻撃してくる相手は殺す。 3:烏月と共に行動し、羽藤桂を捜索。その後に人間に戻してもらう。 4:ドライに会いたい 【備考】 ※制服は土埃と血で汚れています。 ※世界が使う“清浦刹那”という名前を偽名だと知りました。 ※第一回放送内容は、向坂雄二の名前が呼ばれたこと以外ほとんど覚えていません。 ※悪鬼に侵食されつつあります。侵食されればされるほど、身体能力と五感が高くなっていきます。 ※制限有りの再生能力があります。大怪我であるほど治療に時間を必要とします。 また、大怪我の治療をしたり、精神を揺さぶられると悪鬼侵食率が低下する時があります。 ※フカヒレのここまでの経緯と知り合いや出会った人物について把握済み。 ※烏月と行動を共にすることにより、精神状態はやや安定に向かっています。 ※くずかごノートには様々な情報が書かれています。現在判明している文は、 『みんなの知ってる博物館。そこには昔の道具さん達がいっぱい住んでいて、夜に人がいなくなると使って欲しいなあと呟いているのです』 『今にも政略結婚が行われようとしたその時、秘密の抜け穴を通って王子様は大聖堂からお姫様を連れ出すことに成功したのでした』 161 素晴らしく冴えたやり方 投下順 163 hope 161 素晴らしく冴えたやり方 時系列順 164 人として生まれ 150 絶望と救い、そして憎悪 (後編) 吾妻玲二(ツヴァイ) 178 めぐり、巡る因果の果てで(大人編) 152 生成り姫 千羽烏月 190 HEROES 152 生成り姫 柚原このみ 190 HEROES
https://w.atwiki.jp/gods/pages/21188.html
イイイリネ(飯入根) 日本神話に登場する人物。 ミマキイリビコイニエ(御間城入彦五十瓊殖尊)にタケヒナテル(武日照命)の神宝を献上し、これを怒った兄に殺された。 関連: フルネ (振根、兄) ウマシカラヒサ (甘美韓日狭、弟) 別名: イズモタケル (出雲梟帥)
https://w.atwiki.jp/wgdr/pages/13.html
9月17日 僕は学校の友達からこう言われました! な~!セキセイインコ貰ってくれないか?タマゴ産んじゃって・・・・・・・ といわれて親に聞いてみると、両親は良いよと言ってくれました。 父親は兄が生まれて間もないころ、2匹のセキセイインコを飼っていたそうです。 それが何時の間にか50羽に増え、半分は当時住んでいた埼玉の友達の家や神奈川に住んでいる叔母さんの家に半分が引き取られたそうです。 現在は半分あげた叔母さんの家には残り1匹で15年近く生きている長生きなインコだそうです 僕が貰うインコも元気な子がいいなと思います 貰ってくれと言われた時はタマゴが生まれて5日か6日だそうです 推定では30日に生まれる予定です。
https://w.atwiki.jp/tokyograil/pages/274.html
Who is it that she was summoned? ◆RWOCdHNNHk 本当にここは異界なのだろうか――? 恐る恐る帰って来た自宅のドアの向こうにはただ平凡な日常が広がっていた。 死んだはずの母がいて、こんなに遅くまで何をしていたのと叱られた。 でも母はとても優しくて、テーブルの上に置かれた夕食を温め直してくれた サーヴァントと契約したことで自動的に桂は自身の人生と、このイミテーションの東京で与えられた役割を思い出す。 現実では死んでいるはずの羽藤真弓との二人暮らし。そう、あの夏の出来事が起こる前の何ら変わらない日常がこの東京では続いていた。 桂はほとんど食事に手を付けないままリビングを後にして自室に篭もった。 その時の心配そうな表情の母が温かく、そして痛い。 どさっと着替えることもなくベッドに倒れ込む桂。 そんな桂の気も知れず実体化した夕立はのほほんとした口調で言った。 「うーん、ムーンセルも結構エグいことするねー。さすがの私もこんなのされらたらちょおーっと嫌な気分になるっぽい?」 「わたし、どうすればいいのかな……」 「いっそのことここでずうっと暮らすのもアリじゃないかな?」 「そんな、だって……元の世界にはサクヤさんや柚明さんが――」 「でもお母さんはいないよ――?」 「ッ――!」 夕立は桂の血を啜ったと同時に彼女の記憶も垣間見ていた。 桂に起こった過酷な運命。でも桂はその運命に折り合いを付けて前を歩き出した。 そんな彼女の決意を嘲笑うようなムーンセルが与えたキャスティングだった。 「夕立ちゃん……こういう時こんなの偽物だ。とかこんなのまやかしだって言わないんだね……」 「戦争でいーっぱい、いーっぱい人が死んだからねー。真っ暗な海が艦が燃える炎で真っ赤に染まって、鉄の残骸と人がぷかぷか浮いてるの。 私がその時の戦場にいた人なら夢でも優しい世界にいたいっぽい?」 サバサバと無邪気に語る夕立に少しむっと来たのか桂は逆に意地悪な質問をしてみた」 「じゃあ夕立ちゃん自身はどうなの? さっきのは戦争に行った人の例えでしょ」 「そんなの決まってるよ。私は軍艦、鉄火場に赴き敵と砲火を交え敵艦を撃沈するのが私の使命。その結果沈むことになるのもまた本望。 ずぅっと温存されて、もう戦いが末期になったら動かす油すらも尽きて、戦争が終わったら核爆弾の標的なった艦よりは私は戦って沈んだぶん悔いはないかな? でもこうして人の身体と心を持ってるぶん、平和に暮らしたいっぽい?」 「…………」 軍艦として、人殺しの機械としての存在と、人の姿と心を持ったがゆえの平和な日常を望む存在が等価値で同居している。 夕立は歪ではあるがあやふやでない存在だと桂は思った。 「そういやマスターって聖杯にかける望みって特に無かったよね。この際、お母さんも生きてる世界で暮らしたいと願ってみたらいいっぽい?」 「そ、れは……」 願いなんてないと思っていた。 母の死は辛いけどそれを乗り越えて、保護者役の浅間サクヤと羽藤柚明という大切な人たちと同居する現実。 それに母が加わる。そんなあまりに都合が良すぎる世界。 しかし、聖杯という万能の願望器はそれすらも実現する。 「……わたし、もう寝る」 「あれれ、機嫌悪くしたっぽい?」 「べつに」 「お風呂入らないのー?」 「入りたい気分じゃない」 「じゃあ私お風呂入るー」 「えっ!? お母さんに見つかったらまずいよ」 「大丈夫! マスターのお母さんならもう寝たし、仮に起きていてもマスターが入ってると思うっぽいー」 「大丈夫かなあ……」 おっふろー、おっふろーと言い残し部屋を出て行く夕立。 桂は布団をがばっとかけて潜り込む。 ぐるぐる回る優しい世界の誘惑。 柚明がいて、サクヤがいて、母が生きている世界。 だけどそのためには他の参加者を―――― 自らに囁く誘惑の声を振り払うように耳を閉じる。 そのうちに睡魔が訪れ桂は静かに眠りに落ちた。 ◆ 「行ってきまーす」 朝。 夕べ入らなかった風呂の代わりにさっとシャワー浴びる。 長い髪をツインテールに結わえ制服に袖を通す。 朝食をそそくさと済ませると鞄を引っさげて玄関を出た。 昨日のことをなるべく思い出さないように。 一応この東京にも通学の義務はある。でも正直学校に行く気なんておきない。要はサボリである。 桂はどこにいくあてもなく山手線を乗って適当な駅――池袋に降りた 『あれ? マスター学校はサボリ? 悪い子なんだあ』 霊体化している夕立が耳元で囁く。 「こんな時に学校なんていってられないよ。それに今後もこともあるし」 午前中の池袋駅の構内は本物の池袋と同じように人でごった返している。さすがにこんな場所で襲いかかってくる参加者もいないはず。 桂は東口方面に歩いて行く。 『見て見て、ふくろうの置物があるよー。へえいけふくろうっていうんだって』 東口に向かう階段の手前に奇妙なフクロウ型のオブジェクトが鎮座しており、多数の人がそこを待ち合わせ場所にしているせいか非常に混雑している。 『――! マスター誰かが見てるっぽい。気を付けて』 「えっえっ! ゆうだ……アーチャーどこ?」 きょろきょろ見回す桂にぴったりと視線が合う人物がいた。 キャリアウーマン風の衣装に身を包んだ二十代前半の女性。 ショートボブの髪型に独特の目付きが何となく少年っぽい雰囲気を感じさせる。 彼女は桂と視線が合うとぺこりと会釈をしてこちらに近づいてきた。 夕立が何もアクションを起こさないので少なくとも敵意はないようだ。 「羽藤桂さん――ですね。私は公安局刑事課一係――じゃなかった。ルーラーの使いの常守朱と申します」 「ルーラー!?」 「あ、そんなに身構えなくてもいいです。今回はルーラーからの通達とちょっとした調査事項がありまして。ここで立ち話はあれなので近くのカフェででも」 「アーチャーは実体化していたほうがいいですか?」 「いえ、どこで誰が情報収集してるかわかりません。サーヴァントを晒すという参加者に不利益な行為はルーラーとして避けておきたいです」 「へえー、そんなことまでルーラーは考えてるんですか」 「ええ、私どものルーラーは公明正大をモットーとしてるそうですから」 公明正大という部分にそこはかとなく毒を含んだ宮守朱。 口調こそ事務的だがどこか親しみを覚える女性だった。 「それで、わたしたちに一体どんな……」 近くのカフェに移動した桂たち。朱はコーヒーを頼み桂はパフェを頼んだ。 「まずこれを」 朱は懐から茶封筒を取りだした。 「内容は一読してもらったらわかりますが。本日、聖杯戦争運営から全参加者に討伐クエストが通達されました。マスター・ジョーカーとそのサーヴァント・ギーグの討伐です」 「討伐って……これって聖杯戦争ですよね?」 「ええ、しかしジョーカーは聖杯戦争に参加するどころか無関係なNPCに強盗に放火、殺人、――それに女性の尊厳を踏みにじる行為をただ無差別に繰り返す」 朱の遠回しに述べた犯罪に桂は目を伏せる。 そんな危険な人物がこの東京で好き勝手に暴れているというのだ。 「なんでっ、そんな人を呼んだんですかっ!」 「ほんとそう思いますね。自分で呼んでうまく動いてくれないから始末しろとは」 どうもこの常守朱という女性、自分の上司――ルーラーを快く思っていないフシがある。 「書面を見ての通り討伐成功には令呪等報酬が与えられますが、無理に討伐クエストに参加することはありません。自分の力量を見計らって挑むとよろしいでしょう。 とりあえず討伐クエストの通達はここまでです。では本題に入ります」 「本題……ですか?」 「はい、単刀直入に言いますとあなたに聖杯戦争への不正参加の嫌疑がかかっています。証拠もなにもありませんが、運営の一部はそう疑っています」 「え、え、え? わたしが不正参加!? 勝手に連れて来られたのに!」 思わず声を荒げる桂。 当然だ。日常をぶち壊されて無理矢理聖杯戦争に参加させられたのに参加自体が不正とはあまりにもふざけている。 「落ち着いて下さい。まだ疑いの段階です。疑わしきは罰せず。それが法のあるべき姿ですから」 「不正と……判断されたらどうなるんですか」 「しかるべき処分が下されると思いますが詳細は私も伝えられていませんので。でもひとつだけわかりました。 あなたは自力でムーンセルに介入し参加権を得たようには思えません」 「…………」 「あの、羽藤さん」 「はい……」 「これはルーラーの使いとしての言葉でなく、常守朱一個人の言葉ですが……諦めないでください。私も諦めませんから――」 彼女は何かを伝えようとしている。 とても大切な何かを。しかしまだ桂に彼女の真意に触れる術はなかった。 ◆ 『常守監視官、いささか恣意的な言動だったように思えるが』 「恣意的? 都合の良いときだけ恣意的に解釈を変えるあなた達が私を恣意的だと弾劾するの?」 『……まあいいだろう。して羽藤桂の不正参加疑惑についてはどうかね』 「現状、彼女一人でムーンセルに進入できるような技量を持ち合わせていないわ。 確かに資料に莫大な魔力を保有してるとあるけどそれを行使する魔術の知識もない なのにあなた達はどうして彼女にそこまで拘る」 『我々シビュラ、東京聖杯、ムーンセルは公正な聖杯戦争を求めるためお互いを監視しあっている その中で我々はムーンセル内において羽藤桂の召喚タイムチャートログに不審な抜けを発見した』 「それは東京聖杯もムーンセルを監視しているんでしょう? なら東京聖杯は何と」 『不正はないと報告している。だが考えても見たまえ、あのムーンセルがログを記録し忘れるはずがない――まあこの件は調査中としておく。常守監視官は通常の職務に戻れ』 「シビュラシステム、ひとつ質問がる。どうして東金朔也を使っている? あの男は参加者にどんな影響を及ぼすか分からない。それを分かっていて使っているのか」 『東金美沙子はすでに我々からは排除されている。彼にノイズを与える者はもはや存在しない。今や彼は立派なシビュラの番人だ。公正に職務を行うだろう』 「公正? 笑えるわね。あなた達の前に狡噛慎也や槙島聖護が現れた時、聖杯戦争の運営として公正な判断ができるか見ててあげるわ」 【A-1/池袋駅/1日目 午前】 【羽藤桂@アカイイト】 [状態]やや精神的に不安定 [令呪]残り3画 [装備]通学用鞄 [道具]なし [所持金] 数千円 [思考・状況] 基本行動方針:戦わず聖杯戦争から脱出したい……はず 1:勝手に連れて来られて不正参加の疑いってどういうことなの…… [備考] ※ジョーカー討伐クエストの詳細及びジョーカー&バーサーカー組の情報を把握しました。 【アーチャー(夕立)@艦隊これくしょん】 [状態] 健康、霊体化中 [装備] なし(装備を実体化させていません) [道具] なし [所持金] なし [思考・状況] 基本行動方針:桂の言うとおりに動く 1:マスターは願いについていろいろ考えてみてもいいっぽい? [備考] ※ジョーカー討伐クエストの詳細及びジョーカー&バーサーカー組の情報を把握しました。 BACK NEXT 015 禍々しくも聖なるかな 投下順 017 僕らは■■のなかで 012 私の鳥籠の中の私 時系列順 017 僕らは■■のなかで BACK 登場キャラ NEXT 000 DAY BEFORE:闇夜が連れてきた運命 羽藤桂&アーチャー(夕立) 018 遠き山に日落ちずとも -あるいは命堕ちる家路-