約 3,980,824 件
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2559.html
『ゆっくりが農業について学んだようです』 21KB D.Oがてんぷらいじめ修正 ※ゆっくりスレの良心、頭上にてんぷら・体はれいむでおなじみ、 てんぷらあきさんが是非SSに出たいとのことでしたので… ※失礼すぎたのでちょい修正 『ゆっくりが農業について学んだようです』 D.O 農家ゆっくり達の朝は早い。 「みんな、あさだよ!ゆっくりしていってね!!」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 人間の時計で言えば、午前10時過ぎ。 まりさは家族に元気な挨拶をすると、朝ごはんをむーしゃむーしゃして、 そのままの勢いで元気にお外へと飛び出していった。 「ゆっゆーん!みんな、きょうも『はたけさん』にいこうね!ゆっくり!」 「むきゅ。まりさは、はたけさんがとってもすきなのね」 「わかるよー。おやさいさんのために、まりさはいっしょうけんめいなんだねー」 そしてまりさは、一緒に働くみんなを起こし、今日も一緒に畑へと向かう。 美味しいお野菜さんのために。 可愛いおちびちゃんや、家族達の喜ぶ姿を見るために。 自分達が…ゆっくり達が作った畑へと。 ----------------------------------------------- この、数週間前の事。 「よくがんばったな、まりさ、ちぇん、ありす、てんぷら」 「ゆぅぅ~ん。おにーさん、いままでありがとう。」 「「ゆっくりありがとう!!」」 まりさと、まりさの友達数匹は、3年もの間お世話になったお兄さんの元から独立した。 と、言うより、故郷に帰るというのが正しいだろう。 まりさ達は、元々森で生まれ、育ち、ひょんなことからお兄さんの元で暮らすようになったのだから。 「いや、まあお互いのためっていうかな・・・とにかく、これからはお前達だけの力でやっていくんだ」 「ゆっくりりかいしてるよ!」 「んむ。まあ、信じるよ。せっかくお野菜さんの作り方をおぼえたんだ。その知識、役に立てろよ」 「ゆっくりがんばるよ!!」 「じゃあな。また、たまには会いに行くよ。」 「「「ゆっくりさようなら!!またね!!」」」 そう、まりさ達はいわば、人間の里への留学生だったのである。 お兄さんは、まりさ達の群れが畑を荒らし続けるのを防ぐため、尽力する人間の一人だった。 駆除から異種間性交までいろいろ対策が提案される中、お兄さんは平和的な方法として、 群れの長と交渉し、まりさ達優秀な子ゆっくりに教育を施すことを提案した。 まずは、まりさ達優秀なゆっくりを対象として、 野菜の何たるか、野菜はどのように育てるのか、長い時間をかけて教えることで、 後々には全てのゆっくり達に、農業についての知識を植え付けようという計画であったのだ。 「……俺も、自分をほめてやりたいよ、まったく」 もちろんそれは、決して簡単な事ではなかった。 なにせ、元々野生のゆっくりから見ると『野菜は勝手に生えてくるもの』であり、 『畑は人間が勝手に独り占めしているゆっくりプレイス』であり、 『そんな事をする人間達は、とてもゆっくりしていない奴ら』なのだから。 群れの長ぱちゅりーですらその考えは同じであった。 ただ、長ぱちゅりーはそれなりに頭が良かったため、 最終的には自分達が勝利するに違いないとしても、人間と無用な争いをして犠牲を出す事は避けたかった。 だから、お兄さんの 『まりさ達が留学している間、しっかり世話をするだけでなく、群れにも多少の野菜を贈呈する』 という提案にのって、どう転んでも、群れにも人間にも不満が出ないようにしたのである。 結果を見れば、その計画は人間・ゆっくり、お互いにとって満足いく成果を上げていた。 とりあえずではあるが、ゆっくりの人間に対する悪感情は薄められたし、 お兄さんのおかげでまりさ達は、野生の世界では得られないような知識と、 しっかり鍛えられた体と、とてもゆっくりした性格を持った、すばらしいゆっくり達となって群れに帰った。 長ぱちゅりーとしては、これらの成果だけでも群れを扱い易くなったので、言うこと無しであった。 だが、まりさ達は自分たちの本当の役目を忘れていなかった。 長ぱちゅりーに能力を認められたまりさ達は、幹部として群れを指導する立場に立ってすぐに、 群れ全員を驚かせる提案をしたのである。 「みんな!おやさいさんをたっくさんたべたいとおもうよね!」 「わ、わからないよー…おやさいさんはたべたいけど…」 「むきゅ!にんげんさんとけんかになるわ!ゆっくりできないこといわないで!」 「…だいじょうぶだよ!おやさいさんは、じぶんたちでつくればいいんだよ!!」 「「「ゆゆっ!?」」」 それは、群れのゆっくりプレイス内に畑を作り、野菜を育てよう、という大胆なものであった。 無論、群れのゆっくりの多くは反対した。 「はたけさんは、にんげんさんがひとりじめしてるんだよ!つくれるはずないでしょ!?ばかなの!?」 「おやさいさんは、かってにはえてくるんだよ!まりさはへんなこといわないでね!」 「そんなことするじかんがあったら、かりにいこうよー。わかるー?」 だがまりさ達は、まりさ達留学ゆっくりだけで畑を作る事、 その間まりさ達とその家族の分のご飯も、まりさ達が自力で確保する事、 できた野菜は、群れのみんなにもわける事、などを条件に、群れ全員を説得したのだった。 まりさ達は、お兄さんから教育を受け、学んできたのだ。 お野菜も、畑も、自分達で作り、育てることが出来るのだという事を。 人間さんの畑に入って、お野菜を盗んだりする必要はないという事を。 だから、これはまりさ達、留学ゆっくり達の作戦だったのだ。 狩りによる不安定な食料事情から脱却し、人間達の畑に向かうゆっくりを無くすだけでは無い。 これは、『お野菜と畑は勝手にそこにあるもの』という、 群れのゆっくり達の誤解を解くことにもつながるはずなのだ。 そうすれば、群れと人間さんの不要な争いも無くなり、一緒に仲良くゆっくりできる日が来るかもしれない。 まりさ達はそれが、まりさ達を育ててくれたお兄さんへの恩返しにもなると信じていたのだった。 ----------------------------------------------- 群れの説得が終わった翌日から、まりさ達は活動を開始した。 留学ゆっくりから農家ゆっくりとなったまりさ達は、 森のゆっくりプレイスでも適度に日があたり、池も近い、 平らな原っぱを選び、そこに畑を作る事にした。 「たいようさんと、おみずさんはだいじだよ!」 「ここはとってもとかいはね~。いいはたけさんになるわ!」 お兄さんの教えを、まりさ達はしっかりと憶えている。 畑はお野菜さんのゆっくりプレイスであることを。 だからこそ畑には、広い土地と、日の光と、水が必要であると。 お兄さんはこう教えてくれたものだ。 『まりさ。ゆっくりは、ゆっくりプレイスに住むもんだよな』 『そうだよ!まりさたちは、ゆっくりぷれいすでゆっくりするよ!』 『そうだよな。実はな、まりさ。お野菜さんも、ゆっくりプレイスに住むものなんだよ』 『ゆぅ?』 『ゆっくりのゆっくりプレイスじゃない。お野菜さんがゆっくりできる、ゆっくりプレイスだ』 『おやさいさんの…ゆっくりぷれいす?』 『…そう、それが【はたけ】なんだよ』 ……まりさ達がその言葉を聞いて受けた衝撃は、言葉では言い表せないほどのものだった。 確かに、言われてみればどんな生き物だって、自分のゆっくりプレイスを持っているに違いない。 魚さんは水の中がゆっくりプレイスだし、鳥さんはお空の上がゆっくりプレイスなのだろう。 そしてこの教えこそが、お野菜を【ただの食べ物】と見る普通のゆっくりの視点から、 お野菜を【生き物】と見る人間的な視点へと、まりさ達を飛躍させてくれたのであった。 さて、畑とは言ったものの、この段階では目の前の土地は、草がぼうぼうに生えた原っぱでしかない。 最初の日に行われたのは、草むしりだった。 ここでもまりさ達は、かつてお兄さんに教わった内容を思い出す。 『まりさ。自分のおうちに知らないゆっくりが、勝手に入ってゆっくりしてたら、どう思う?』 『ゆゆっ!?そんなのゆっくりできないよ!まりさのおうちは、まりさがゆっくりするんだよ!』 『だろ。お野菜さんも同じで、自分達以外の雑草さんがいると、ゆっくりできないんだよ』 お野菜さん達にとっては、お野菜さん以外の雑草はゲスやレイパーみたいなものと教わった。 この雑草さん達がたくさんいるせいで、森の中にお野菜さんは生えないのだ! 「ぶーちぶーち!くささん、ゆっくりぬけてね!」 「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」 「てんぷら!つまみぐいはとかいはじゃないわ!」 …とはいえ、この雑草達もゆっくりの場合は馬鹿にできない。 野生ゆっくりにとっては雑草でも立派な食料なのだから。 それに・・・ 「ゆん!だめだよ、てんぷら。このくささんたちは、だいじにたべないと」 「ゆぅー。ごめんね」 畑が野菜を育てるのには、時間がかかる。 まりさ達は、畑からお野菜が収穫されるまで、他のゆっくり達のように遠くへ狩りには行けないだろう。 この雑草達は、まりさ達とその家族達の命をつなぐ、貴重な生命線なのだ。 雑草むしりには数日を費した。 今まりさ達の目の前に広がるのは、ゆっくりには少々手の余る広さの、未開墾の大地。 その代わりに手に入れたものは、お世辞にも美味とは言えない雑草の山だ。 野生のゆっくり達というのは案外贅沢なもので、できれば木の実や虫などを食べたがり、 それが無くても若くて柔らかい草などを食べる。 しかし、まりさ達にはそこまで選り好みしている余裕は無い。 まりさ達とて、群れに帰って早々に作ったつがいやおちびちゃん達に、 固くて不味い雑草など食べさせたくはないのだ。 だが、群れの未来のために、まりさ達は家族に我慢を強いた。 家族達もまた、まりさ達の言葉を信じ、苦しい生活を続ける道を選んだ。 その先に、ゆっくりした未来があることを信じて。 さて、これで当面の食糧問題は無くなり、雑草もあらかた抜き終えた。 次に待つのは、土地の開墾である。 まりさ達は、自分たちにお菓子を食べさせながら語ってくれた、お兄さんの言葉を思い出す。 『おちびちゃんがゆっくりするのに、やっぱりベッドは必要だよな』 『むーしゃむーしゃ…ゆ~ん、そうだよ! おちびちゃんたちは、やわらかべっどさんで、たっくさんすーやすーやゆっくりさせるよ!』 『お野菜さん達もな。ゆっくりしたベッドさんが必要なんだよ』 『ゆぅ?でも、おやさいさんは、じめんさんにささってるよ?』 『その地面が、お野菜さんのベッドなんだよ』 …お野菜さんに、ゆっくりしたベッドさんを作ってあげなければいけない。 そのためには、とにかく土を掘り、ほぐして、柔らかくしてあげることだ。 そう、まりさがおちびちゃん達に干し草で作ってあげた、柔らかベッドさんのように。 「ゆっくりほるよ!ほーじほーじ!」 「ゆゆっ?でっかいいしさんがあるねー。じゃまだからほりかえすよー」 「みんなでこのいしさん、とおくにどかそうね!ごーろごーろ、ゆ、ゆわぁぁああ『グシャッ』…」 「て、てんぷらがいしさんに、つぶされちゃったぁぁああ!?」 なかなか大変そうだが、実はゆっくりにとって、畑づくりのプロセスでは一番得意な分野だったりする。 土を掘る作業は、おうちを作るため、木の根もとや地面に穴掘りをするので慣れているのだ。 非力なゆっくりが、木の棒程度の道具で、どうやって土を掘っているか、というのは気にしない。 たぶん思い込みの力だか何だかが作用しているのだろう。 さて、お野菜さんのためのおうちを作り、柔らかベッドさんも用意した。 ゆっくりならばこの後すっきりーするところだが、お野菜さんの場合、ちょっと順番が違う。 お兄さんの教えは、ここでも活きてくる。 『まりさ。これでお野菜さんのベッドは出来上がりだ』 『ゆっくりー!じゃあ、おやさいさんがすっきりーするんだね!』 『すっきりー…いや、実はその前に大事なお仕事があるんだよ。これだ』 『ゆう?』 それは、まりさ達が森にいたころは、そこらじゅうに見かけたものだった。 黒い土、それも、腐ってボロボロになった葉っぱがたくさん混ざった土…腐葉土だ。 ゆっくりの群れがあるような森の中では、木の根もとに行けば必ず目にする土である。 『ゆぅ~?くろいつちさんだね?』 『これはな。お野菜さんのご飯なんだよ』 『ゆゆっ!?おやさいさんは、つちさんをむーしゃむーしゃするの!?』 『ああ、まあそんな感じだ。ただ、普通の土は美味しくないんだ。 この黒い土は、お野菜さんにとってのあまあまなんだよ。』 『ゆがーん!?そ、そうなの!!』 お野菜さんは、自分では動けないから、ベッドさんの中や下に、この黒い土を入れてあげないといけない。 そうして、たくさんあまあまをむーしゃむーしゃしたお野菜さんは、 ゆっくり大きく育って、ゆっくり美味しいお野菜さんになるのだという。 「おやさいさんのごはん、たくさんあげるね!」 「わかるよー。おやさいさん、いっぱいむーしゃむーしゃできるねー」 「これで、おやさいさんのおちびちゃんも、とかいはにゆっくりできるわね!」 まりさ達はゆっくりプレイスから人の足で100歩分ほど森の奥に入って手に入れてきた腐葉土を、 掘り返した畑にまんべんなく撒いていった。 森の土を手に入れる途中であんよを擦りむき息絶えたてんぷられいむや仲間達も、畑へと埋葬した。 そうすることで、命を落とした仲間達が、畑を守ってくれるような気がしたから。 ズボォオオ!! 「て、てんぷらはいきてるよ!!ゆっくりうめないでぇぇええ!!」 「「「ゆわぁぁああ!?てんぷらがいぎがえっだぁぁあああ!?」」」 こうしてついに、まりさ達の畑でも、お野菜さんを育てる環境が整ったのであった。 決して楽な作業では無かった。 ここに至るまででも、留学ゆっくりの4割以上が犠牲になったほどの大工事であったのだ。 だが、これまでの苦労はしょせん、土を掘り混ぜたにすぎない。 苦労から成功が実るかは、ここから先の頑張りと、お野菜さんたちのゆっくり具合で決まる。 まりさは、お兄さんからもらった、『お野菜さんのおちびちゃん』を取り出した。 それは、とある植物の種だった。 『ほら、まりさ。これを見てごらん』 『ゆぅ…これはたねさんだね!むーしゃむーしゃさせてね!』 『ふふふ。種って言葉は知ってても、こいつの本当の正体は知らないだろ』 『ゆ?なにいってるの?たねさんはたねさんでしょ?』 『これはな。お野菜さんのおちびちゃんなんだよ』 『……びっくりーっ!!』 お兄さんは教えてくれた。 お野菜さんのおちびちゃんは、土のベッドさんの外にいるときは、硬い殻の内側ですーやすーやしていると。 そして、ベッドさんとご飯さん、それにお水さんと太陽さんの光をもらうと、 すくすくと育って立派なお野菜さんに育つのだと。 「…おやさいさんのおちびちゃん。ゆっくりした、りっぱなおやさいさんにそだってね!」 「「「ゆっくりそだってね!!」」」 そう言って、まりさ達は種を一粒づつ埋め、優しく土のベッドをかぶせてあげた。 全て埋め終わると、池から口に入れて運んできたお水さんをかけてやり、 種を埋めた土を優しく撫でながら、立派なお野菜さんに育ってくれることを願ったのであった。 それから先は、意外と手間はかからなかった。 なにせ、ゆっくり達が普段やっている狩りと大して変わらない内容なのだから。 畑からお野菜さんの小さな芽が出てくると同時に、畑には雑草や、虫が集まってくる。 だから、毎日の水やりに合わせて、雑草や虫を狩り、お野菜さんがゆっくり育つように気をつけながら、 ついでにその日のご飯も集めればいい。 「おやさいさんをふんじゃだめだよ!」 「うふふ、とかいはなありすが、そんなことするわけないでしょ」 「むしさんー、ゆっくりちぇんにたべられてねー」 こうして雑草や虫達から守られたお野菜さんは、すくすくと成長していく。 その頃になると、さすがの群れのゆっくり達も、まりさ達の畑の変化に注目するようになっていた。 …なにより、お野菜さんを楽しみにする、子・赤ゆっくり達が無視してはいられなかったのである。 「ゆわぁ~、まだむーちゃむーちゃできにゃいの?」 「ゆふふ。もっとおおきくなったら、みんなでむーしゃむーしゃしようね!」 群れのおちびちゃんは、現在でも飢えているわけではないので、 小さなお野菜さんを食べるのを我慢してでも、将来の大きなゆっくりを待てる程度には行儀が良い。 畑に集まってきたのは、単純な好奇心と、 お野菜さんのゆっくり育つ姿を自分達に重ねて、一緒にゆっくりするためだった。 「おやしゃいしゃん、ゆっくちおおきくなっちぇにぇ!」 「のーびのーび、れいみゅといっしょに、のーびのーびしちぇにぇ!」 「「「のーびのーび、ゆっくちー!!」」」 畑の周りにずらりと並んで、一斉にのーびのーびするおちびちゃん達。 赤ゆっくり達などは、のーびのーびが勢い余って、その場で飛び跳ねてしまっているほどだ。 少しでも早く、お野菜さんが大きくなるように。 その、ゆっくりした祈りを込めたのーびのーびは、おちびちゃん達の間で自然発生したものだ。 もちろん、野菜の成長になんら効果があるはずもない、ただのおまじないのようなものである。 だが、それは群れ全員の期待感を代弁する象徴でもあった。 群れのみんなが畑と、お野菜さんのことを理解してくれはじめたことを、 百の言葉以上にまりさ達に伝えてくれたのであった。 そして、畑づくりから数週間後。 ついに収穫の日がやってきた。 ----------------------------------------------- その日、群れには珍しい客もやってきていた。 「おお、まりさ達。がんばってるか~」 「「「おにーさん、ゆっくりしていってね!!」」」 あの、まりさ達にお野菜さんの育て方を教えてくれた、お兄さんである。 「いや~、まりさ達の畑が大成功だって聞いて、ついここまで来ちゃったよ!」 「ゆふふ、おにーさんは、ゆっくりしてるね!!」 ちなみにこれは、お兄さんの嘘である。 実際は、お兄さんはちょくちょくまりさ達の畑を見に来ては、その状況を観察していたのだ。 まりさ達は、自分達の畑から収穫されたお野菜さんの山から、 特に大きく立派なお野菜さんを並べ、お兄さんに言った。 「「「おにーさん!このおやさいさん、おにーさんがむーしゃむーしゃしてね!!」」」 「……え?お前達…」 それは、まりさ達からお兄さんへの贈り物だった。 「まりさたちが、こんなりっぱなおやさいさんをつくれたのは、おにーさんのおかげだよ!」 「これは、むれのみんなのおれいのきもちだみょん!」 「ありすたちも、おにーさんにゆっくりしてもらいたいわ!」 ……。 お兄さんの瞳に、輝く滴が浮かんで消えた。 その代わりに、顔に満面の笑みを浮かべて、お兄さんはまりさ達に語りかける。 「いや。それは群れのみんなで食べてくれ」 「「「ゆ、ゆぅ?」」」 「お、おにーさん…まりさたちのおやさいさん、ゆっくりしてない?」 「いや…そうじゃないんだ。……俺はね。 まりさ達がこんなに立派なお野菜さんを作れるようになったから、それだけですっごくゆっくりできたんだよ。」 「「「おにーさん…」」」 「だから、このお野菜さん達は、まりさ達がゆっくりするために食べてくれ」 「「「お……おにぃさぁあああん!!」」」 それは、これまでは宿敵同士だった人間とゆっくり達が、 ついにお互いを理解しあい、共生できる道を歩みはじめた、歴史的な瞬間であった。 少なくとも、群れのゆっくり達にとって、特別に記憶されるべき出来事だった。 ゆっくり達が人間の生活を学び、人間はゆっくり達のことを学び、 この森に住む者同士で協力し合い生きていく。 なんとゆっくりできることだろうか… その日は、収穫されたお野菜さんの山を囲い、群れ全員でお祝いパーティーが開かれた。 もちろんお兄さんも、持参の弁当を片手に参加していった。 「むーちゃむーちゃ、ち、ちあわちぇー!!」 「しゃくしゃくしちぇちぇ、ゆっくちできりゅにぇ!」 「てんぷらしゃんにして、たべちゃいにぇ!!ゆっくち!!」 「じゅーしーなおやしゃいしゃん、ゆっくちれいみゅにたべられちぇにぇ!」 特におちびちゃん達など、小さな体のどこに入っていくのだろうという勢いでお野菜さんの山を平らげていく。 なんとほほえましい光景だろうか。 「ははは。みんな大喜びだな」 「おちびちゃんたち、とってもゆっくりしてるよぉ」 「むきゅきゅ、まりさたちがつくったおやさいさんだから、みんなとってもゆっくりできるのよ」 「おさ…」 「むきゅきゅきゅ…ぱちゅりーもとしをとったわ。 つぎのおさになるために、まりさにはもっとがんばってもらわなきゃね」 「おさ…ま、まりさが…?」 「むっきゅっきゅっきゅ!」 そう、この光景は、まりさ達自身が大きな労力と犠牲を払った成果なのだ。 群れのみんながお野菜さんの美味しさに涙とよくわからない体液で全身を濡らす姿も。 かつては人間嫌いだった長ぱちゅりーが、お兄さんのふとももの上でゆっくりとしているのも。 まりさは、自分達の成し遂げた事の偉大さを思い、餡子が熱くなるのを感じたのだった。 そして、お兄さんは夕暮れ前にゆっくりプレイスを去っていった。 「おにーさん、またきてねー!」 「ああ、必ず来るよ!みんな元気でな!」 「「「ゆっくりしていってねー!!」」」 群れのゆっくり達は皆、お兄さんの後姿が見えなくなるまで、 いつまでもお兄さんを見送り続けたのであった。 ----------------------------------------------- 「はぁ~…教えがいないなぁ。ねぇ、先輩」 「そうか?俺はそれなりに面白かったが」 ため息をついているのは、まりさ達と別れて帰ってきたお兄さん。 その前には、お兄さんより10歳以上は年上であろう、髭面の男がいる。 お兄さんに先輩と呼ばれるこの男は、これでもゆっくり研究者として、業界でも有名な存在であった。 と、同時に、お兄さんの直属の上司でもある。 お兄さんがため息をつく姿をみて、先輩は苦笑を洩らした。 「でも、結果的には成功なんだろ。ならいいじゃねぇか」 「いや…でもねぇ。3年もかけたんですよ。それも出来の悪い野生ゆっくり相手に、散々苦労して」 お兄さんは先ほどより、さらに大きくため息をつく。 「それで育てたのが、特大の雑草だけってんだから、まったく報われませんよ」 「はっはっは!ゆっくりらしいじゃねぇの!」 「笑えないですよ」 そう、あのまりさ達が畑を作り、必死で育て上げたものは、 何のことはない、森に生えている雑草と全く同じ植物だった。 違いといえば、森の腐葉土と太陽、柔らかい地面と定期的な水やりのおかげで、 森の中とは比べ物にならないくらい大きく成長していることだけ。 「あいつら、せっかく生えた野菜の芽、雑草と間違えて初日に全部食っちゃったんですよ。何回教えたと…」 「はははは!ゆっくりに野菜と雑草の芽を区別しろってのが無茶だったんだよ!」 「いや、でもねぇ…」 野菜の種を植えて数日後、畑に生えた野菜やら雑草やらの芽のうち、まりさ達が抜かなかったのは、 一番元気よさそうに伸びた雑草の芽だった。 そしてその雑草は、等間隔に残されたおかげで森の中とは比べ物にならないほど根を伸ばし、 大きく大きく育って、立派な『特大雑草』へと育ったのである。 「ま、しょうがないから、今度からは『野菜の種』は自分たちで探せって言っときました」 「どうすんだ?」 「そこらの花やら、草の種を拾って来いって教えときましたよ。 どうせ育てるのが雑草なら、なんだって同じでしょ。腐葉土の中に、雑草の根っこやら種なんぞ、山ほどあるし」 「機転利かせたな。それならバッチリだ」 「本気で言ってるんですか?それ」 「大真面目だろが。これであいつら、もっと手間かからなくなったんだし」 「……ま、そうなんですけど…」 「じゃ、研究目的は無事達成できたってことじゃねぇか」 「…そっすね」 このお兄さん達は、ゆっくりによる畑の被害を減らすため、 日夜研究にいそしむゆっくり研究所の職員達である。 今回の『ゆっくりに農業を伝えよう』プロジェクトも、そんな研究の中の一つにすぎない。 「野菜って思いこめば、でかく、硬く育った雑草でも、あんなに旨そうに食うんだから、どうなってんのやら…」 「お前、そりゃあなぁ。そもそも辛いのやら苦いのやら、硬いものも苦手なくせに、大根丸かじりする連中だぞ」 「……旨いと思いこめば、なんだって旨いと?」 「そもそも、野菜も雑草も、やつらにゃ違いなんてねえんだ。お前がやつらを、正常に戻してやったってわけだな」 「はぁ」 手間から考えると大失敗の内容ではあったが、プロジェクトとしては成功と言っていいだろう。 そもそも本物の野菜を育てさせようとするから難しかったのだ。 雑草畑を作らせて、これは野菜だと吹き込むだけなら、手間も時間も少なくて済む。 「それにな、ゆっくり対策でこれだけわかりやすい結果が出る研究も珍しいぞ」 「うーん、そうですかね?」 「表彰と金一封ぐらいは出るんじゃねえかな?」 「それなら・・・・・・まあいいかぁ~」 「「はははははははは」」 ちなみに、まりさの群れがある山は丸ごと、ゆっくり研究所の実験牧場だったりする。 その多くは見学用通路がゆっくりに見えない高さに敷設されており、 入場料をとって一般公開していた。 最近では、畑作ごっこをするゆっくりの群れが見学できるということで、 子供連れの見学客が多数やってくるらしい。 お兄さんは、研究所の売りを一つ増やしてくれたということで、 特別ボーナスも出て万々歳だったそうな。 『むーしゃむーしゃ!まりさたちのおやさいさんは、とってもゆっくりできるね!!』 ※てんぷらあきさん、ごめーんね!
https://w.atwiki.jp/keikenchi2/pages/452.html
('A`) よぉ皆さん。見てくれてありがとう 突然だがタブンネってポケモン知ってるか? え?知ってる?てか虐めてる?それは悪かった 今俺は家にいる。外では愛護団体の連中が基地外みてぇにタブンネの保護を叫んでて堪らねぇ それに野良タブンネものさばって媚売って来る、ドヤンネ顔で車道を歩く、更には女子供には態度がでかいときた 連中、愛護の奴等が可愛がるもんで調子のってんだな と、簡単に言えばこんな生活だ。不満が溜まらない訳がない。あんたらもそう思うだろ? だから今日はタブンネに不満をぶつけようと思う。てか八つ当たりする と言っても俺等も筆者もこれが初めてだ。至らない所もあるし、色々不愉快かもしれんが生暖かく見ててくれ ( ^ω^)「おいすー」ガチャ ('A`)「ドクオの家にタブンネが侵入したようです」 ( ゚ω゚)「テメェコラ」 悪かった俺が悪かっただからメタグロス出すなバレパン打つな! (;#)A(#)「マジサーセン」 申し遅れたが俺はドクオ。一応今回の主人公にあたるな ( ^ω^)「次はコメパンにするお」 このタブンネ、もといぽっちゃりはブーン。俺の少ない友人で、同士だ (#)A(#)ググ…… ('A`)ポンッ ('A`)「さて、始めっか」 ( ^ω^)「で、タブンネは何処だお?」 聞けよ。と悪態を突きながら「あっち」と隣の部屋を指差す 向こうは防音設備の整った密室で、他にも色んな仕掛けがある。この日の為に用意した特別な部屋だ タブンネは向こうに閉じ込めてある 扉を開けて中に入ると、中にはタブンネの親子がいる。今日のために捕まえてきた子供一匹とその両親だ この部屋の壁はコンクリ剥き出しだ。環境の違いに怯えてんのかやたらおとなしいな ま、やりやすいから良いけど。ブーンが入ってきてから扉に鍵をかける 俺達は早速憂さ晴らしを始めることにした まずは信頼を得なきゃな。 あらかじめ用意して置いたオボンの実を放り投げる 親タブンネは警戒したが、子供は「チィチィ♪」と不愉快な声で鳴きながら食べ始める そして止めにオボンの実を二つ、親の方に放り投げる すると、おずおずと口に運び、顔を綻ばせて「ミッミッ♪」と嬉しそうに鳴く 成功だ。何か簡単というか単純というか、馬鹿馬鹿しくなってきたぜ ('A`)「チビちゃん。こっちにおいで」 しゃがんで手を叩く。何か貰えると思ったのか、チビンネは木の実を咀嚼しながら(汚ねぇ)近づいてきた 俺はチビンネを抱き上げる。案の定抵抗は無い。馬鹿だなやっぱ ('A`)「其処の水槽持ってきてくれ」 ( ^ω^)「おkだお」 俺は部屋の角に置いてあった水槽をブーンに持ってきてもらい、チビンネを中に入れた 不思議そうな顔をしていたが、ブーンが微笑みかけると「ミィミッ♪」とはしゃいだ ( ^ω^)「可愛いベイビーwwフッフゥww」 水槽にはちょっと改造がしてある。深さ10cm位で金網が設置してあって、上縁にはウォーターサーバーみてぇな機械が付けてある 水槽は高さ1.5メートルあるし、強度は虐待愛好会公認の奴だ。タブンネなんかじゃ、まずどうしようもないだろ ( ^ω^)「まーだー?」 ('A`)「そうだな。チビを入れたし始めっか」 始める、の意味が分からない両親ンネはキョトンとしてやがる。今にわかるがな ( ^ω^)「よし来た」 その言葉を合図に、ブーンは木の実をかじってたパパンネの耳を雑に掴んで持ち上げる 「ミギィッ!?ミガッ!ミガァッ!」 痛い!止めろ!と言いたいのか、必死で暴れるパパンネ。耳が敏感らしいな 状況が理解出来ないのか、ママンネはオロオロするばかりだ その間に俺はズルズキンを呼び出す ( ^ω^)「しゃおらー」 暴れるパパンネを他所に、ブーンは軽々とパパンネを壁に投げつける てかその贅肉筋肉なのかよ 背中を打って痛がるパパンネ。あくまでポケモンなんだから耐えろよ ( ^ω^)「飛び膝蹴りだおー!」 「ミブォッ!」 そこにブーンが顔面飛び膝蹴り(ってもほとんどのし掛かりだが)でマウントを取って殴り始めた ここでママンネが俺のズボンの裾を引っ張る 「ミィッ!ミッミィイン!」 助けて!と言いたいんだろうな。夫婦愛だなぁ ('A`)「殺すなよ。なるべく痛めつけろ」 ( ^ω^)「おkだお!」 「ミギャアアアアアア!」 背中を向けたまま親指を立てるブーン。その手にはパパンネの耳。早えよ 驚いて俺を見るママンネ。絶望に震える表情。俺はそれが見たかった ('A`)「ズルズキン!」 逃げ出そうとするママンネを素早く捕らえるズルズキン 捕まった瞬間ママンネは抵抗を止めて睨んで来た。ダメだ。迫真の形相の筈が笑えてくる ズルズキンには思い思いの方法で攻撃させといて、俺はチビンネの方に行くとするか ( ^ω^)「ミッミッw」 チビンネは水槽をカリカリ引っ掻いて出ようとしていた。無理な話なんだがな 俺が近づくと引っ掻くのを止めて「ミィー!ミィー!」と怒りはじめた 「可愛い僕たちを苛めたらダメなんだぞ!」そんな声が聞こえる気がする。うぜえ ('A`)「ポチっとな」 まあ関係ないんだけどな。ウォーターサーバー(仮)のスイッチを入れて、ママンネの方へ行く サーバー(仮)から水槽に少しずつ注水されていく。無論特殊な水がな まあ正体は後でだ ズルズキンは格闘と悪の複合タイプだ。やることは肉体派な悪どい事 つまりチンピラや悪ガキ的な事をするはずだ。 でもなズルズキン、 (;'A`)「電気あんまは無いわー」 何とズルズキンはママンネを開脚させ、おマンネを高速で刺激していたんだ。まあポケモン的には興奮物みたいだな ズルッグ族の足は強靭だ。コンクリだって粉砕する その足で刺激されたのだから堪らない。形容したくない喘ぎ声をママンネはあげてやがる。うるせぇ でも俺何もしなくね?このままじゃ俺憂さ晴らし出来ないな そう思った矢先にブーンが話しかけてきた ( ^ω^)「ドクオドクオ」 ('A`)「あん?」 (*^ω^)「マランネさんだおww」 (*'ж`)「ブッwww」 何とそこには顔面ボコボコで両耳と触覚、両腕が無いパパンネが! 何と見事に膨張したKI★TO!是非あんた等にも見せてやりたいな。(見たことある?サーセン) ('A`)「お。インスピレーション北」 ( ^ω^)「kwsk」 ('A`)「まあ後でな。ズルズキン、両足折ってやれ。こっちもな」 未だズルズキンは輝いた顔でママンネに電気あんまをかけていた。飽きねぇなぁ 既にアヘンネ顔のママンネの両足を踏み潰すズルズキン。マグロ状態のママンネもこれは堪らず悲鳴を上げた そしてブーンのキリキザン(いつ出したんだよ)からパパンネを受け取ると、その両足も折った これで両親とも動けない。俺等はそこで休憩のために一度退出することにした 一転変わってさっきの部屋 (;^ω^)「流石に素手でボコボコにするのは辛いお」 手のひらを広げて息を吹き掛けるブーン 相当殴ったのだろう、手がクリムガン(比喩)になっている ('A`)「お疲れさん」 俺はミックスオレをコップにストローを刺して出してやる 手が痛いだろうから、と思ったら、案の定身体を曲げてストローで飲んでやがる ( ^ω^)「ところで何であそこで中断したお?」 ('A`)「ん?小休止だよ」 そう答えるとブーンは怪訝そうに眉を細めた ( ^ω^)「あのタブンネは二匹とも再生力持ちだお?休憩させたら傷が治っちゃうお」 ('A`)「良いんだよ」 俺はインスタントの炒飯を盛り付けながら、わざとらしく ('A`)「時間をおいた方が都合がいい」 勿体ぶって言ってやった ブーンは怪訝そうにしていたが、炒飯が出てくると「ま、いいか」とがっつき始めた そうこうして30分。また俺等は部屋に入った さあ部屋は地獄絵図一歩手前だ (;^ω^)「Oh……」 口から泡を吹いて気絶したママンネ。虚ろな目で水槽を見つめて泣くパパンネ そして、水槽に溜まった水。その中にチビンネだった骨があるからまあ驚くよな ('A`)「計画どおり。ってな」 ハリテヤマを呼び出してママンネに強心剤と目覚ましビンタを打つ。その間に俺は部屋の電灯を消した ママンネが目を覚ます。最初は呆けていたが、“先程の出来事”を思い出したのか、のたうち回り始めた (;^ω^)「詳しく産業で頼むお」 ('A`)「まぁ見ればわかるって」 どことなくリモコンを取り出してボタンを押す 突然天井から現れるプロジェクター。驚くブーン。これも見たかった。派手に改造した甲斐があったぜ! 『おら ゆめのけむり だせ!』 『やめたげてよぉ!』 バイバ!何とプロジェクターからベルたんのお尻映像が! しまったテープ切り替えてなかったZe! ……何だよブーンその目は 改めて壁に映像が映し出される コンクリの壁は十分白幕の役割を果たしてくれた ( ^ω^)『飛び膝蹴りだおー!』 『ミブォッ!』 ('A`)「先送りするか」 プロジェクターに録画されたのはこの部屋での事だ。チビンネの水槽がメインに撮ってある さっさと先送りして俺等が退出したときに合わせるか ( ^ω^)「おおっ……!」 ('A`)「な。ほっといて良かったろ」 驚くのも無理無いな。この仕掛けはブーンには話してない 皆には先にネタバレだ。実はあの鯖(仮)から出てくる水は塩酸なんだよ しかも小学校の授業で使えるくらい薄めた奴だ。皮膚は焼けるが溶けるまでが長い 俺等が退出した後すぐに、塩酸はチビンネの足元、金網のある10cm地点に到達した 足裏が焼けるように痛むんだろう、ピョンピョン飛び跳ねながら両親に助けを乞うチビンネ 勿論両親ンネは動けない、ママンネは這って近づいてバシバシ水槽を叩いている。無駄な事だがな 「ミガガガ……」 「ミィ……ミィガアァ……」 後ろで両親ンネが苦しそうなうめき声を漏らす。トラウマシーンを目の前でリピートすりゃそうなるわな まあ強心剤で気絶出来ないから最後まで付き合ってもらうぜ 塩酸がチビンネの足を飲み込んだ 「ヂッー!ヂッヂッヂィーー!」 バシャバシャと暴れるチビンネ。まあ暴れる度に塩酸が跳ねて痛い思いをするだけだがな 注水は続く。ビデオ内のママンネは遂に泣き崩れ、パパンネは詫びる様に何かブツブツ言っていた チビンネの腰元位まで塩酸が来た その時後ろの両親ンネが悲鳴を上げた。五月蝿いなと思ったが理由は直ぐにわかった ビデオ内のチビンネが転けたのだ ('A`)「おおっ」 (*^ω^)「おっおっおっ」 溶けた足は骨が剥き出しだ。バランスなんて取れる訳ない 塩酸の海でもがくチビンネ。だがそんなんで溶けるスピードが落ちるわけ無く、徐々にチビンネの身体が溶け、 そして遂に動かなくなった 画面内の両親ンネと、後ろの両親ンネが同じように泣き出した。うぜぇ 違うのはママンネが気絶してないことだ。まあ強心剤のお陰なんだが だがもう二匹とも限界だな。大して痛めつけてない気がするが何しろ塩酸責めが効いたか、 パパンネはマランネ状態で両目が違う方を向いてケタケタ笑ってるし、ママンネは足を開いて勝手にオーガズムに浸ってやがる ('A`)「よし、フィナーレと洒落込もうか」 ( ^ω^)「mjd?」 ('A`)「俺は何時でも真剣だよ」 俺は開かれたママンネの両足を掴むと、一気に股裂きを仕掛ける。筋肉バ○ターの脚部への攻撃だと思えば大体合ってるよ ママンネのおマンネは簡単に裂けた。ズルズキンの電気あんまのダメージが残ってたのか 内部ダメージに再生力は効かない。勉強になったな ('A`)「来いやぁ!」 俺はまたママンネの両足を掴むと、ママンネのおマンネをブーンに向けて小脇に抱える ブーンは俺の意図を汲み取ってくれた様だ ブーンもパパンネ、もといマランネを小脇に抱えると、 ('A`)「行くぜ!ブーン!」 ( ^ω^)「行くって、何を!?」 ('A`)「バカヤロウ!決まってんだろうが!」 \合 体 だ !/ ハシリダシター (*'A`)っ(母< <父)と(^ω^*) ママンネのおマンネにパパンネ型マランネをスパーキングッ! 「ミィヤァアアアアアアン!!」 「ミガアアアアアアア!!」 絶頂するおマンネ。絶望するマランネ やっべ楽しい (*^ω^)「隊長!緊急事態であります!おマンネにマランネが入らないであります!」 (*'A`)「捻るのである!捩じ込むのである!」 (*^ω^)「了解であります軍曹ォ!」 ブーンがぐりぐりとマランネを押し込んで行く。頼もしい筋肉だ ブチブチッと音を立てて裂けるおマンネ。これは流石に入らないかなと思ったさ。そりゃ 「ミャッハァアアアアアアン!!」 「ミグゥ……ムグ……」 まさか頭全体入るとはな (*^ω^)「入りました小尉ィ!」 (*'A`)「ピストンである!Let'sセクロスターイムであるッ!」 (*^ω^)「了解であります大佐ァ!」 一度刺さったマランネを一度引き抜く その顔は愛液と血液と唾液と涙の四液で丁度良く彩られていた。素晴らしいな ただ「涙」が「涙液」じゃないのが残念だ。文面的に非常に残念だ そしてマランネをおマンネに押し込む。二度目はすんなり受け止めた そして俺達は獣の様にピストン運動を続ける!(ただしタブンネで) 「ミャンッ!ミャッ!ミィンッ!ミャヒィンッ!ミャアンッ!」 「ムグ……ムグ……ムガ……ムム゙ゥ……」 ピストンの度に喘ぐママンネと、呻くパパンネの合唱が堪らない 「ミヒィッ!ミグッ……ミィッ!ミィィィィィイイイイイン!!」 そして、一際大きく喘ぐママンネ。ピストンを止めると絶頂を迎えてしばらくピクピクしていたが、ついに動かなくなってしまった これぞ正にイキ殺し。……何だよブーンその目は 死んだわけでは無さそう(ブーン談)だが、最早廃人状態のようだ。(廃豚か?) ママンネのおマンネから元パパンネを抜くと、何処と無く笑い声が聞こえ始めた 声の主はパパンネだった。どうやらダルマにされた挙句、子を殺され、自分が妻を蹂躙して壊した罪悪感で精神がぶっ壊れたっぽいな ( ^ω^)「ふぅ……楽しかったお。片付け手伝うお?」 ('A`)「いいよ。後で処分すっから」 俺等はタブンネだったものを放り出し、扉に手を掛ける 出際にズルズキンを呼び出して適当に捨ててくるよう命じて部屋を出た 既にチビンネの骨は溶けて無くなっていた 数日後、愛護団体によってタブンネのつがいの変死体が見つかった これに怒った愛護の連中は、テレビ局をジャック(一部の狂信者の仕業だが)してタブンネ保護を訴えかけた まあそのせいで各地の愛誤(誤字に非ず)が幅を効かせ始めたのは言うまでもないか タブンネ共々迷惑な奴等だ ( ^ω^)「ミッミッwww」
https://w.atwiki.jp/hutaba_ranking/pages/300.html
『ゆっくりが農業について学んだようです』 21KB D.Oがてんぷらいじめ修正 ※ゆっくりスレの良心、頭上にてんぷら・体はれいむでおなじみ、 てんぷらあきさんが是非SSに出たいとのことでしたので… ※失礼すぎたのでちょい修正 『ゆっくりが農業について学んだようです』 D.O 農家ゆっくり達の朝は早い。 「みんな、あさだよ!ゆっくりしていってね!!」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 人間の時計で言えば、午前10時過ぎ。 まりさは家族に元気な挨拶をすると、朝ごはんをむーしゃむーしゃして、 そのままの勢いで元気にお外へと飛び出していった。 「ゆっゆーん!みんな、きょうも『はたけさん』にいこうね!ゆっくり!」 「むきゅ。まりさは、はたけさんがとってもすきなのね」 「わかるよー。おやさいさんのために、まりさはいっしょうけんめいなんだねー」 そしてまりさは、一緒に働くみんなを起こし、今日も一緒に畑へと向かう。 美味しいお野菜さんのために。 可愛いおちびちゃんや、家族達の喜ぶ姿を見るために。 自分達が…ゆっくり達が作った畑へと。 ----------------------------------------------- この、数週間前の事。 「よくがんばったな、まりさ、ちぇん、ありす、てんぷら」 「ゆぅぅ~ん。おにーさん、いままでありがとう。」 「「ゆっくりありがとう!!」」 まりさと、まりさの友達数匹は、3年もの間お世話になったお兄さんの元から独立した。 と、言うより、故郷に帰るというのが正しいだろう。 まりさ達は、元々森で生まれ、育ち、ひょんなことからお兄さんの元で暮らすようになったのだから。 「いや、まあお互いのためっていうかな・・・とにかく、これからはお前達だけの力でやっていくんだ」 「ゆっくりりかいしてるよ!」 「んむ。まあ、信じるよ。せっかくお野菜さんの作り方をおぼえたんだ。その知識、役に立てろよ」 「ゆっくりがんばるよ!!」 「じゃあな。また、たまには会いに行くよ。」 「「「ゆっくりさようなら!!またね!!」」」 そう、まりさ達はいわば、人間の里への留学生だったのである。 お兄さんは、まりさ達の群れが畑を荒らし続けるのを防ぐため、尽力する人間の一人だった。 駆除から異種間性交までいろいろ対策が提案される中、お兄さんは平和的な方法として、 群れの長と交渉し、まりさ達優秀な子ゆっくりに教育を施すことを提案した。 まずは、まりさ達優秀なゆっくりを対象として、 野菜の何たるか、野菜はどのように育てるのか、長い時間をかけて教えることで、 後々には全てのゆっくり達に、農業についての知識を植え付けようという計画であったのだ。 「……俺も、自分をほめてやりたいよ、まったく」 もちろんそれは、決して簡単な事ではなかった。 なにせ、元々野生のゆっくりから見ると『野菜は勝手に生えてくるもの』であり、 『畑は人間が勝手に独り占めしているゆっくりプレイス』であり、 『そんな事をする人間達は、とてもゆっくりしていない奴ら』なのだから。 群れの長ぱちゅりーですらその考えは同じであった。 ただ、長ぱちゅりーはそれなりに頭が良かったため、 最終的には自分達が勝利するに違いないとしても、人間と無用な争いをして犠牲を出す事は避けたかった。 だから、お兄さんの 『まりさ達が留学している間、しっかり世話をするだけでなく、群れにも多少の野菜を贈呈する』 という提案にのって、どう転んでも、群れにも人間にも不満が出ないようにしたのである。 結果を見れば、その計画は人間・ゆっくり、お互いにとって満足いく成果を上げていた。 とりあえずではあるが、ゆっくりの人間に対する悪感情は薄められたし、 お兄さんのおかげでまりさ達は、野生の世界では得られないような知識と、 しっかり鍛えられた体と、とてもゆっくりした性格を持った、すばらしいゆっくり達となって群れに帰った。 長ぱちゅりーとしては、これらの成果だけでも群れを扱い易くなったので、言うこと無しであった。 だが、まりさ達は自分たちの本当の役目を忘れていなかった。 長ぱちゅりーに能力を認められたまりさ達は、幹部として群れを指導する立場に立ってすぐに、 群れ全員を驚かせる提案をしたのである。 「みんな!おやさいさんをたっくさんたべたいとおもうよね!」 「わ、わからないよー…おやさいさんはたべたいけど…」 「むきゅ!にんげんさんとけんかになるわ!ゆっくりできないこといわないで!」 「…だいじょうぶだよ!おやさいさんは、じぶんたちでつくればいいんだよ!!」 「「「ゆゆっ!?」」」 それは、群れのゆっくりプレイス内に畑を作り、野菜を育てよう、という大胆なものであった。 無論、群れのゆっくりの多くは反対した。 「はたけさんは、にんげんさんがひとりじめしてるんだよ!つくれるはずないでしょ!?ばかなの!?」 「おやさいさんは、かってにはえてくるんだよ!まりさはへんなこといわないでね!」 「そんなことするじかんがあったら、かりにいこうよー。わかるー?」 だがまりさ達は、まりさ達留学ゆっくりだけで畑を作る事、 その間まりさ達とその家族の分のご飯も、まりさ達が自力で確保する事、 できた野菜は、群れのみんなにもわける事、などを条件に、群れ全員を説得したのだった。 まりさ達は、お兄さんから教育を受け、学んできたのだ。 お野菜も、畑も、自分達で作り、育てることが出来るのだという事を。 人間さんの畑に入って、お野菜を盗んだりする必要はないという事を。 だから、これはまりさ達、留学ゆっくり達の作戦だったのだ。 狩りによる不安定な食料事情から脱却し、人間達の畑に向かうゆっくりを無くすだけでは無い。 これは、『お野菜と畑は勝手にそこにあるもの』という、 群れのゆっくり達の誤解を解くことにもつながるはずなのだ。 そうすれば、群れと人間さんの不要な争いも無くなり、一緒に仲良くゆっくりできる日が来るかもしれない。 まりさ達はそれが、まりさ達を育ててくれたお兄さんへの恩返しにもなると信じていたのだった。 ----------------------------------------------- 群れの説得が終わった翌日から、まりさ達は活動を開始した。 留学ゆっくりから農家ゆっくりとなったまりさ達は、 森のゆっくりプレイスでも適度に日があたり、池も近い、 平らな原っぱを選び、そこに畑を作る事にした。 「たいようさんと、おみずさんはだいじだよ!」 「ここはとってもとかいはね~。いいはたけさんになるわ!」 お兄さんの教えを、まりさ達はしっかりと憶えている。 畑はお野菜さんのゆっくりプレイスであることを。 だからこそ畑には、広い土地と、日の光と、水が必要であると。 お兄さんはこう教えてくれたものだ。 『まりさ。ゆっくりは、ゆっくりプレイスに住むもんだよな』 『そうだよ!まりさたちは、ゆっくりぷれいすでゆっくりするよ!』 『そうだよな。実はな、まりさ。お野菜さんも、ゆっくりプレイスに住むものなんだよ』 『ゆぅ?』 『ゆっくりのゆっくりプレイスじゃない。お野菜さんがゆっくりできる、ゆっくりプレイスだ』 『おやさいさんの…ゆっくりぷれいす?』 『…そう、それが【はたけ】なんだよ』 ……まりさ達がその言葉を聞いて受けた衝撃は、言葉では言い表せないほどのものだった。 確かに、言われてみればどんな生き物だって、自分のゆっくりプレイスを持っているに違いない。 魚さんは水の中がゆっくりプレイスだし、鳥さんはお空の上がゆっくりプレイスなのだろう。 そしてこの教えこそが、お野菜を【ただの食べ物】と見る普通のゆっくりの視点から、 お野菜を【生き物】と見る人間的な視点へと、まりさ達を飛躍させてくれたのであった。 さて、畑とは言ったものの、この段階では目の前の土地は、草がぼうぼうに生えた原っぱでしかない。 最初の日に行われたのは、草むしりだった。 ここでもまりさ達は、かつてお兄さんに教わった内容を思い出す。 『まりさ。自分のおうちに知らないゆっくりが、勝手に入ってゆっくりしてたら、どう思う?』 『ゆゆっ!?そんなのゆっくりできないよ!まりさのおうちは、まりさがゆっくりするんだよ!』 『だろ。お野菜さんも同じで、自分達以外の雑草さんがいると、ゆっくりできないんだよ』 お野菜さん達にとっては、お野菜さん以外の雑草はゲスやレイパーみたいなものと教わった。 この雑草さん達がたくさんいるせいで、森の中にお野菜さんは生えないのだ! 「ぶーちぶーち!くささん、ゆっくりぬけてね!」 「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」 「てんぷら!つまみぐいはとかいはじゃないわ!」 …とはいえ、この雑草達もゆっくりの場合は馬鹿にできない。 野生ゆっくりにとっては雑草でも立派な食料なのだから。 それに・・・ 「ゆん!だめだよ、てんぷら。このくささんたちは、だいじにたべないと」 「ゆぅー。ごめんね」 畑が野菜を育てるのには、時間がかかる。 まりさ達は、畑からお野菜が収穫されるまで、他のゆっくり達のように遠くへ狩りには行けないだろう。 この雑草達は、まりさ達とその家族達の命をつなぐ、貴重な生命線なのだ。 雑草むしりには数日を費した。 今まりさ達の目の前に広がるのは、ゆっくりには少々手の余る広さの、未開墾の大地。 その代わりに手に入れたものは、お世辞にも美味とは言えない雑草の山だ。 野生のゆっくり達というのは案外贅沢なもので、できれば木の実や虫などを食べたがり、 それが無くても若くて柔らかい草などを食べる。 しかし、まりさ達にはそこまで選り好みしている余裕は無い。 まりさ達とて、群れに帰って早々に作ったつがいやおちびちゃん達に、 固くて不味い雑草など食べさせたくはないのだ。 だが、群れの未来のために、まりさ達は家族に我慢を強いた。 家族達もまた、まりさ達の言葉を信じ、苦しい生活を続ける道を選んだ。 その先に、ゆっくりした未来があることを信じて。 さて、これで当面の食糧問題は無くなり、雑草もあらかた抜き終えた。 次に待つのは、土地の開墾である。 まりさ達は、自分たちにお菓子を食べさせながら語ってくれた、お兄さんの言葉を思い出す。 『おちびちゃんがゆっくりするのに、やっぱりベッドは必要だよな』 『むーしゃむーしゃ…ゆ~ん、そうだよ! おちびちゃんたちは、やわらかべっどさんで、たっくさんすーやすーやゆっくりさせるよ!』 『お野菜さん達もな。ゆっくりしたベッドさんが必要なんだよ』 『ゆぅ?でも、おやさいさんは、じめんさんにささってるよ?』 『その地面が、お野菜さんのベッドなんだよ』 …お野菜さんに、ゆっくりしたベッドさんを作ってあげなければいけない。 そのためには、とにかく土を掘り、ほぐして、柔らかくしてあげることだ。 そう、まりさがおちびちゃん達に干し草で作ってあげた、柔らかベッドさんのように。 「ゆっくりほるよ!ほーじほーじ!」 「ゆゆっ?でっかいいしさんがあるねー。じゃまだからほりかえすよー」 「みんなでこのいしさん、とおくにどかそうね!ごーろごーろ、ゆ、ゆわぁぁああ『グシャッ』…」 「て、てんぷらがいしさんに、つぶされちゃったぁぁああ!?」 なかなか大変そうだが、実はゆっくりにとって、畑づくりのプロセスでは一番得意な分野だったりする。 土を掘る作業は、おうちを作るため、木の根もとや地面に穴掘りをするので慣れているのだ。 非力なゆっくりが、木の棒程度の道具で、どうやって土を掘っているか、というのは気にしない。 たぶん思い込みの力だか何だかが作用しているのだろう。 さて、お野菜さんのためのおうちを作り、柔らかベッドさんも用意した。 ゆっくりならばこの後すっきりーするところだが、お野菜さんの場合、ちょっと順番が違う。 お兄さんの教えは、ここでも活きてくる。 『まりさ。これでお野菜さんのベッドは出来上がりだ』 『ゆっくりー!じゃあ、おやさいさんがすっきりーするんだね!』 『すっきりー…いや、実はその前に大事なお仕事があるんだよ。これだ』 『ゆう?』 それは、まりさ達が森にいたころは、そこらじゅうに見かけたものだった。 黒い土、それも、腐ってボロボロになった葉っぱがたくさん混ざった土…腐葉土だ。 ゆっくりの群れがあるような森の中では、木の根もとに行けば必ず目にする土である。 『ゆぅ~?くろいつちさんだね?』 『これはな。お野菜さんのご飯なんだよ』 『ゆゆっ!?おやさいさんは、つちさんをむーしゃむーしゃするの!?』 『ああ、まあそんな感じだ。ただ、普通の土は美味しくないんだ。 この黒い土は、お野菜さんにとってのあまあまなんだよ。』 『ゆがーん!?そ、そうなの!!』 お野菜さんは、自分では動けないから、ベッドさんの中や下に、この黒い土を入れてあげないといけない。 そうして、たくさんあまあまをむーしゃむーしゃしたお野菜さんは、 ゆっくり大きく育って、ゆっくり美味しいお野菜さんになるのだという。 「おやさいさんのごはん、たくさんあげるね!」 「わかるよー。おやさいさん、いっぱいむーしゃむーしゃできるねー」 「これで、おやさいさんのおちびちゃんも、とかいはにゆっくりできるわね!」 まりさ達はゆっくりプレイスから人の足で100歩分ほど森の奥に入って手に入れてきた腐葉土を、 掘り返した畑にまんべんなく撒いていった。 森の土を手に入れる途中であんよを擦りむき息絶えたてんぷられいむや仲間達も、畑へと埋葬した。 そうすることで、命を落とした仲間達が、畑を守ってくれるような気がしたから。 ズボォオオ!! 「て、てんぷらはいきてるよ!!ゆっくりうめないでぇぇええ!!」 「「「ゆわぁぁああ!?てんぷらがいぎがえっだぁぁあああ!?」」」 こうしてついに、まりさ達の畑でも、お野菜さんを育てる環境が整ったのであった。 決して楽な作業では無かった。 ここに至るまででも、留学ゆっくりの4割以上が犠牲になったほどの大工事であったのだ。 だが、これまでの苦労はしょせん、土を掘り混ぜたにすぎない。 苦労から成功が実るかは、ここから先の頑張りと、お野菜さんたちのゆっくり具合で決まる。 まりさは、お兄さんからもらった、『お野菜さんのおちびちゃん』を取り出した。 それは、とある植物の種だった。 『ほら、まりさ。これを見てごらん』 『ゆぅ…これはたねさんだね!むーしゃむーしゃさせてね!』 『ふふふ。種って言葉は知ってても、こいつの本当の正体は知らないだろ』 『ゆ?なにいってるの?たねさんはたねさんでしょ?』 『これはな。お野菜さんのおちびちゃんなんだよ』 『……びっくりーっ!!』 お兄さんは教えてくれた。 お野菜さんのおちびちゃんは、土のベッドさんの外にいるときは、硬い殻の内側ですーやすーやしていると。 そして、ベッドさんとご飯さん、それにお水さんと太陽さんの光をもらうと、 すくすくと育って立派なお野菜さんに育つのだと。 「…おやさいさんのおちびちゃん。ゆっくりした、りっぱなおやさいさんにそだってね!」 「「「ゆっくりそだってね!!」」」 そう言って、まりさ達は種を一粒づつ埋め、優しく土のベッドをかぶせてあげた。 全て埋め終わると、池から口に入れて運んできたお水さんをかけてやり、 種を埋めた土を優しく撫でながら、立派なお野菜さんに育ってくれることを願ったのであった。 それから先は、意外と手間はかからなかった。 なにせ、ゆっくり達が普段やっている狩りと大して変わらない内容なのだから。 畑からお野菜さんの小さな芽が出てくると同時に、畑には雑草や、虫が集まってくる。 だから、毎日の水やりに合わせて、雑草や虫を狩り、お野菜さんがゆっくり育つように気をつけながら、 ついでにその日のご飯も集めればいい。 「おやさいさんをふんじゃだめだよ!」 「うふふ、とかいはなありすが、そんなことするわけないでしょ」 「むしさんー、ゆっくりちぇんにたべられてねー」 こうして雑草や虫達から守られたお野菜さんは、すくすくと成長していく。 その頃になると、さすがの群れのゆっくり達も、まりさ達の畑の変化に注目するようになっていた。 …なにより、お野菜さんを楽しみにする、子・赤ゆっくり達が無視してはいられなかったのである。 「ゆわぁ~、まだむーちゃむーちゃできにゃいの?」 「ゆふふ。もっとおおきくなったら、みんなでむーしゃむーしゃしようね!」 群れのおちびちゃんは、現在でも飢えているわけではないので、 小さなお野菜さんを食べるのを我慢してでも、将来の大きなゆっくりを待てる程度には行儀が良い。 畑に集まってきたのは、単純な好奇心と、 お野菜さんのゆっくり育つ姿を自分達に重ねて、一緒にゆっくりするためだった。 「おやしゃいしゃん、ゆっくちおおきくなっちぇにぇ!」 「のーびのーび、れいみゅといっしょに、のーびのーびしちぇにぇ!」 「「「のーびのーび、ゆっくちー!!」」」 畑の周りにずらりと並んで、一斉にのーびのーびするおちびちゃん達。 赤ゆっくり達などは、のーびのーびが勢い余って、その場で飛び跳ねてしまっているほどだ。 少しでも早く、お野菜さんが大きくなるように。 その、ゆっくりした祈りを込めたのーびのーびは、おちびちゃん達の間で自然発生したものだ。 もちろん、野菜の成長になんら効果があるはずもない、ただのおまじないのようなものである。 だが、それは群れ全員の期待感を代弁する象徴でもあった。 群れのみんなが畑と、お野菜さんのことを理解してくれはじめたことを、 百の言葉以上にまりさ達に伝えてくれたのであった。 そして、畑づくりから数週間後。 ついに収穫の日がやってきた。 ----------------------------------------------- その日、群れには珍しい客もやってきていた。 「おお、まりさ達。がんばってるか~」 「「「おにーさん、ゆっくりしていってね!!」」」 あの、まりさ達にお野菜さんの育て方を教えてくれた、お兄さんである。 「いや~、まりさ達の畑が大成功だって聞いて、ついここまで来ちゃったよ!」 「ゆふふ、おにーさんは、ゆっくりしてるね!!」 ちなみにこれは、お兄さんの嘘である。 実際は、お兄さんはちょくちょくまりさ達の畑を見に来ては、その状況を観察していたのだ。 まりさ達は、自分達の畑から収穫されたお野菜さんの山から、 特に大きく立派なお野菜さんを並べ、お兄さんに言った。 「「「おにーさん!このおやさいさん、おにーさんがむーしゃむーしゃしてね!!」」」 「……え?お前達…」 それは、まりさ達からお兄さんへの贈り物だった。 「まりさたちが、こんなりっぱなおやさいさんをつくれたのは、おにーさんのおかげだよ!」 「これは、むれのみんなのおれいのきもちだみょん!」 「ありすたちも、おにーさんにゆっくりしてもらいたいわ!」 ……。 お兄さんの瞳に、輝く滴が浮かんで消えた。 その代わりに、顔に満面の笑みを浮かべて、お兄さんはまりさ達に語りかける。 「いや。それは群れのみんなで食べてくれ」 「「「ゆ、ゆぅ?」」」 「お、おにーさん…まりさたちのおやさいさん、ゆっくりしてない?」 「いや…そうじゃないんだ。……俺はね。 まりさ達がこんなに立派なお野菜さんを作れるようになったから、それだけですっごくゆっくりできたんだよ。」 「「「おにーさん…」」」 「だから、このお野菜さん達は、まりさ達がゆっくりするために食べてくれ」 「「「お……おにぃさぁあああん!!」」」 それは、これまでは宿敵同士だった人間とゆっくり達が、 ついにお互いを理解しあい、共生できる道を歩みはじめた、歴史的な瞬間であった。 少なくとも、群れのゆっくり達にとって、特別に記憶されるべき出来事だった。 ゆっくり達が人間の生活を学び、人間はゆっくり達のことを学び、 この森に住む者同士で協力し合い生きていく。 なんとゆっくりできることだろうか… その日は、収穫されたお野菜さんの山を囲い、群れ全員でお祝いパーティーが開かれた。 もちろんお兄さんも、持参の弁当を片手に参加していった。 「むーちゃむーちゃ、ち、ちあわちぇー!!」 「しゃくしゃくしちぇちぇ、ゆっくちできりゅにぇ!」 「てんぷらしゃんにして、たべちゃいにぇ!!ゆっくち!!」 「じゅーしーなおやしゃいしゃん、ゆっくちれいみゅにたべられちぇにぇ!」 特におちびちゃん達など、小さな体のどこに入っていくのだろうという勢いでお野菜さんの山を平らげていく。 なんとほほえましい光景だろうか。 「ははは。みんな大喜びだな」 「おちびちゃんたち、とってもゆっくりしてるよぉ」 「むきゅきゅ、まりさたちがつくったおやさいさんだから、みんなとってもゆっくりできるのよ」 「おさ…」 「むきゅきゅきゅ…ぱちゅりーもとしをとったわ。 つぎのおさになるために、まりさにはもっとがんばってもらわなきゃね」 「おさ…ま、まりさが…?」 「むっきゅっきゅっきゅ!」 そう、この光景は、まりさ達自身が大きな労力と犠牲を払った成果なのだ。 群れのみんながお野菜さんの美味しさに涙とよくわからない体液で全身を濡らす姿も。 かつては人間嫌いだった長ぱちゅりーが、お兄さんのふとももの上でゆっくりとしているのも。 まりさは、自分達の成し遂げた事の偉大さを思い、餡子が熱くなるのを感じたのだった。 そして、お兄さんは夕暮れ前にゆっくりプレイスを去っていった。 「おにーさん、またきてねー!」 「ああ、必ず来るよ!みんな元気でな!」 「「「ゆっくりしていってねー!!」」」 群れのゆっくり達は皆、お兄さんの後姿が見えなくなるまで、 いつまでもお兄さんを見送り続けたのであった。 ----------------------------------------------- 「はぁ~…教えがいないなぁ。ねぇ、先輩」 「そうか?俺はそれなりに面白かったが」 ため息をついているのは、まりさ達と別れて帰ってきたお兄さん。 その前には、お兄さんより10歳以上は年上であろう、髭面の男がいる。 お兄さんに先輩と呼ばれるこの男は、これでもゆっくり研究者として、業界でも有名な存在であった。 と、同時に、お兄さんの直属の上司でもある。 お兄さんがため息をつく姿をみて、先輩は苦笑を洩らした。 「でも、結果的には成功なんだろ。ならいいじゃねぇか」 「いや…でもねぇ。3年もかけたんですよ。それも出来の悪い野生ゆっくり相手に、散々苦労して」 お兄さんは先ほどより、さらに大きくため息をつく。 「それで育てたのが、特大の雑草だけってんだから、まったく報われませんよ」 「はっはっは!ゆっくりらしいじゃねぇの!」 「笑えないですよ」 そう、あのまりさ達が畑を作り、必死で育て上げたものは、 何のことはない、森に生えている雑草と全く同じ植物だった。 違いといえば、森の腐葉土と太陽、柔らかい地面と定期的な水やりのおかげで、 森の中とは比べ物にならないくらい大きく成長していることだけ。 「あいつら、せっかく生えた野菜の芽、雑草と間違えて初日に全部食っちゃったんですよ。何回教えたと…」 「はははは!ゆっくりに野菜と雑草の芽を区別しろってのが無茶だったんだよ!」 「いや、でもねぇ…」 野菜の種を植えて数日後、畑に生えた野菜やら雑草やらの芽のうち、まりさ達が抜かなかったのは、 一番元気よさそうに伸びた雑草の芽だった。 そしてその雑草は、等間隔に残されたおかげで森の中とは比べ物にならないほど根を伸ばし、 大きく大きく育って、立派な『特大雑草』へと育ったのである。 「ま、しょうがないから、今度からは『野菜の種』は自分たちで探せって言っときました」 「どうすんだ?」 「そこらの花やら、草の種を拾って来いって教えときましたよ。 どうせ育てるのが雑草なら、なんだって同じでしょ。腐葉土の中に、雑草の根っこやら種なんぞ、山ほどあるし」 「機転利かせたな。それならバッチリだ」 「本気で言ってるんですか?それ」 「大真面目だろが。これであいつら、もっと手間かからなくなったんだし」 「……ま、そうなんですけど…」 「じゃ、研究目的は無事達成できたってことじゃねぇか」 「…そっすね」 このお兄さん達は、ゆっくりによる畑の被害を減らすため、 日夜研究にいそしむゆっくり研究所の職員達である。 今回の『ゆっくりに農業を伝えよう』プロジェクトも、そんな研究の中の一つにすぎない。 「野菜って思いこめば、でかく、硬く育った雑草でも、あんなに旨そうに食うんだから、どうなってんのやら…」 「お前、そりゃあなぁ。そもそも辛いのやら苦いのやら、硬いものも苦手なくせに、大根丸かじりする連中だぞ」 「……旨いと思いこめば、なんだって旨いと?」 「そもそも、野菜も雑草も、やつらにゃ違いなんてねえんだ。お前がやつらを、正常に戻してやったってわけだな」 「はぁ」 手間から考えると大失敗の内容ではあったが、プロジェクトとしては成功と言っていいだろう。 そもそも本物の野菜を育てさせようとするから難しかったのだ。 雑草畑を作らせて、これは野菜だと吹き込むだけなら、手間も時間も少なくて済む。 「それにな、ゆっくり対策でこれだけわかりやすい結果が出る研究も珍しいぞ」 「うーん、そうですかね?」 「表彰と金一封ぐらいは出るんじゃねえかな?」 「それなら・・・・・・まあいいかぁ~」 「「はははははははは」」 ちなみに、まりさの群れがある山は丸ごと、ゆっくり研究所の実験牧場だったりする。 その多くは見学用通路がゆっくりに見えない高さに敷設されており、 入場料をとって一般公開していた。 最近では、畑作ごっこをするゆっくりの群れが見学できるということで、 子供連れの見学客が多数やってくるらしい。 お兄さんは、研究所の売りを一つ増やしてくれたということで、 特別ボーナスも出て万々歳だったそうな。 『むーしゃむーしゃ!まりさたちのおやさいさんは、とってもゆっくりできるね!!』 ※てんぷらあきさん、ごめーんね!
https://w.atwiki.jp/yaruo-schop/pages/662.html
サムネイル画像 タイトル やる夫は宇宙世紀でMSを開発するようです 作者名 ◆ZX2DX6eltM 原作 ガンダムシリーズ ジャンル SF、内政もの、歴史系 主人公 やる夫 期間 2020/01/26~2020/02/23 掲示板 やる夫板のシェルター タグ 完結作品、ダイス、長編作品 まとめサイト 様 安価でやるお! 様 暇な時にやる夫まとめ 様 スレッド一覧 スレッド名 タグ 備考 開始日時 最終レス 【あんこ】ゴジュラス ◆ZX2DX6eltMの短編集23【R-18】 ダイス #4911から「やる夫は宇宙世紀でMSを開発するようです」シリーズ:スタート 2020/01/03 2020/02/02 【あんこ】ゴジュラス ◆ZX2DX6eltMの短編集24【R-18】 ダイス 2020/02/02 2020/02/11 【あんこ】ゴジュラス ◆ZX2DX6eltMの短編集25【R-18】 ダイス 2020/02/11 2020/02/20 【あんこ】ゴジュラス ◆ZX2DX6eltMの短編集26【R-18】 ダイス 「やる夫は宇宙世紀でMSを開発するようです」シリーズ:完結 2020/02/20 2020/03/05 同作者の作品一覧 やる夫は若き将軍になるようです 銀河は拡大競争に燃えるようです やる夫は宇宙世紀でMSを開発するようです マブラヴ 栄冠フォース やる夫は奴隷を買い与えられるようです
https://w.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/30.html
バベルの塔、の話をしっているだろうか。 バベルの塔は旧約聖書に載っている話だ。 それは、今まで世界は同じ言語を使っていたが、神の怒りに触れて言語をバラバラにされてしまい、今までのように会話が出来なくなってしまう、そんな話だ。 まぁ、僕がいいたいのは今まで同じ思い出を共有していた者の記憶がなくなってしまうのもバベルの塔のようじゃないか、と言うことだ。 だって今まで通じていて当然だったものが通じなくなってしまうのだから。 ( A`)バベルの塔のようです。川д川 僕の彼女は1ヶ月前、突然学校に来なくなった。 僕は彼女が休すんだその日にメールをした。 すると、「今流行の新型インフルエンザにかかっちゃった」と彼女から返って来た。 新型インフルエンザにかかったことがあった僕は、メールをするのも辛いだろうと思い、彼女とメールをせずに味気のない二週間を過ごしていた。 そろそろ熱も下がっただろうと思い、彼女宛のメールを打っていると、彼女の家から電話がかかってきた。 「貞子が帰ってこない」と。 彼女が居なくなってから二週間もたってから、こんな電話をしてくるなんて…と思ったが、彼女の母親は放任主義なので納得ではあった。 電話をかけてきたのも恐らく、彼女の心配性の父親が出張から帰ってきて、彼氏の僕に電話をよこさせたのだろう。 そうでなければ、彼女の母親は何にも行動を起こさなかったに違いない。 僕はそんなことを無駄に冷静に考えながら、家の電話から彼女の携帯へと電話をかけた。 しかし、電源が切られているのか、それとも壊されてしまっているのか。 電話は繋がらなかった。 僕は彼女が行きそうな場所を全て回ってみたが、彼女は居なかった。 図書館、古本屋、友達の家、いつも二人でいく喫茶店。 しかし、どこにも彼女はいなかった。 次に、僕は一度でも行った事のある場所に足を運んだ。 二人で行った海、皆でいった遊園地…でも、どこにも彼女の姿はみつからなかった。 毎日探しても探しても見付からない、時間だけが進んでいった。 そして、彼女が居なくなってから既に1ヶ月がたっていた。 彼女は事故や事件にでもあって既に死んでいるんじゃないか、という不安が頭によぎる。 もう、探す気にもなれずベッドで体育座りをしている時、彼女の両親から電話がかかってきた。 「彼女が見付かった」と。 それは深夜にかかってきた朗報だった。 僕は自転車に飛び乗り、すぐさま彼女の家へと向かった。 玄関で僕を待って居たのは彼女の父親だった。 (;'A`)「おじさん、貞子は!?」 と、僕が言い終わるのと同時に、彼女の父親は僕を車の中へと蹴飛ばした。 (;'A`)「いってぇ!!」 (; ゜д゜ )「飛ばすぞ!」 車は凄い速さで走りだした。 (;'A`)「ちょ、ちょっとおじさん!一体どうしたんですか!?貞子に会わせてくださいよ!」 (; ゜д゜ )「その為に車飛ばしてんだよ!!」 (;'A`)「詳しく説明してください!」 行き先も知らされずに猛スピードで走っている車に乗って居られるほど僕は冷静沈着ではなかった。 (;'A`)「つうか、スピード落としてください!」 時速80キロで一般道路を走る車に冷静に乗ってられる人間なんて居るのだろうか。いや、居ないだろう。 (; ゜д゜ )「…貞子は、今、病院にいるんだ」 彼女の父親が僕に言った言葉は僕の心をより一層不安にさせた。 (;'A`)「怪我…してるんですか?」 (; ゜д゜ )「…あぁ、大分ヤバイらしい。 今日が山だそうだ…」 スピードはぐんぐんとあがっていく。 僕の鼓動が脈を打つ間隔も縮まっていく。 ('A`)「…は?」 今夜が、山って…。 そんなの、嘘だ。 (; ゚д゚ )「…だから、はやく、行かないと…!」 車のスピードメーターは既に限界を指していた。 ('A`) それは彼女が死に直面しているという話。 ぼんやりと、彼女は事故にあって死んでしまっているんじゃなかろうかとは思っていたが、他の人の口から聞くと、なんとまぁ、吐き気がする話だろうか。 ('A`)「…嘘だと、言ってください」 嘘じゃないなんて、知ってる、わかってる。 分かりたくなくても、わかってる。 ( ;д; )「残念ながら、本当さ。」 ('A`)「…もっと、スピード出してください」 これ以上スピードは出ないけど、彼女の父親はアクセルをさらに思い切り踏んだ。 あぁ、神様。 もし、僕が向かっている途中経過に彼女が死んでしまったのなら。 どうか、この車を天国にいる彼女のもとへと導いてください。 病院に着くと、彼女の母親が病院の椅子に座って泣いていた。 从;ー;从 最悪な事態が、頭をよぎる。 (;´A`)「おばさん…。ま…まさか…、貞子は…。」 先の言葉は、喉の奥で突っ掛かって出てこようとしなかった。 从;ー;从「ドクオ君…、貞子は…、貞子は…」 えっぐ、えっぐと彼女の母親は泣きじゃくっていた。 ( ;д; )「うおおおお!!」 (;'A`)「あ、あ、あ…」 彼女の父親は大きな声を上げ泣き、僕は世界が真っ暗になっていくのを感じた。 その時、彼女の病室からお医者さんがでてきた。 (;-_-)「あの…、なんとか山は越えましたから、そんな雄叫びを上げないでください」 (;'A`)「え。」 ピシッした白衣を着たその人は、白衣とは違い、ぐったりと疲れた顔でそう告げた。 (;A;)「うわあああん!先生ぃぃい!ありがとうございますぅう!」 安心して、僕は涙が一気にあふれ出た。 ( ;д; )「あんたがブラックジャックかあああ!」 彼女の父親はお医者さんに泣きながら抱きついた。 (;-_-)「私は医師免許もってますが?!」 お医者さんはお医者さんで、疲れているのかツッコミどころがおかしかった。 お医者さんによると、今日はまだ山を越えただけだそうで、面会はできない、と言うことだったので、彼女の両親と3人で病院を後にする事にした。 彼女は山は越えたが、意識を取り戻す事はなく、会うことは出来なかったが病院へは通い、ヒッキー先生に彼女の様態を教えてもらっていた。 今日もいつものように病院へ行くと、ヒッキー先生が息を切らしながら僕の方へと走って来た。 (;-_-)「ドクオ君!!貞子ちゃん、意識取り戻したよ!」 肩で息をしながらヒッキー先生はそういった。 (;A`)「…ほ、本当ですか!」 彼女が意識は取り戻したのは、ちょうど貞子が帰ってきてから二週間目のことだった。 僕とヒッキー先生は、急いで彼女の病室へと向かった。 気持ちが高ぶり勢いよく、扉を開けると 川д川 ベッドに座り、窓を見つめている彼女がそこにはいた。 僕の目からは自然と大量の涙が溢れ、涙でぐちゃぐちゃになった顔で彼女の手を握った。 (;A;)「貞子、やっと起きたんだね…」 彼女は僕をじーっと見つめてから、手をギュッと握り返した後 川д川「だれ、でしたっけ?」 僕を絶望へと落としたのだった。 当然のように通じていた物が通じなくなってしまう、これはバベルの塔の話そのものじゃないか。 戻る 次へ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mini4vipwiki/pages/387.html
( A`)スレまとめ 199 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 12 32 38.95 ID W3eDTRKwO ~第4話・特訓!必殺技を習得せよ~ ――ニダー研究所―― ここはとある山奥にあるニダー研究所…。そのトレーニングルームに3人のレーサーがいた。 ミ,,゚Д゚彡「よお、ショボン、お前この前ドクオとブーンと走らせたんだってな」 (´・ω・`)「ああ、それがどうかしたかい?」 ミ,,゚Д゚彡「圧勝したんだろ?なんでぶっ壊さなかったんだよ」 (´・ω・`)「勝てばいいんだろう?…それに僕のマシンの必殺技は相手の後ろをとらなきゃ使えないからね」 从 ゚∀从「自分のマシンは絶対に抜かれないってか?言ってくれるねぇ」 ミ,,゚Д゚彡「ショボン、お前ニダー研究所に来てから一度も相手のマシンを壊してないだろ。…お前がモナー研究所のスパイじゃないかって疑ってる奴もいるぜ?」 (´・ω・`)「くだらないことを」 ミ,,゚Д゚彡「だからよ、次のレースで奴らのマシンぶっ壊そうぜ。俺のレイスティンガーのと対をなす必殺の槍、ニダー博士からもらったんだろ?」 (´・ω・`)「ふん…まあ、彼らも少しだけ気になるところはあった。次は楽しませてくれるいいが」 202 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 12 52 36.54 ID W3eDTRKwO ――ニダー研究所・所長室―― ~ ヽ`∀´ 「…どういうことニダ?」 (´ _` )「言葉の通りです…ニダー研究所を辞めさせていただきたい」 ( ´_ゝ`)「弟者、本当にいいのか?俺のわがままで…」 (´ _` )「ああ…彼らとのレースで感じるところがあったのは、兄者だけじゃないさ」 ( ´_ゝ`)「彼らの走り…ミニ四レーサーとしての強い信念を感じた」 (´ _` )「最後にツヴァイフリューゲルを撃たなかったのも、本当は正々堂々と勝負したかったからなんだろ?」 (*´_ゝ`)「テヘ、弟者にはバレちゃったか」 (´ _` )「当たり前だ。俺たちは一心同体だからな」 ~ ヽ#`∀´ 「おい、ウリを置いてきぼりにするなニダ!…で、研究所を辞めるということは、それなりの覚悟はできてるニダね?」 (´ _` )「承知の上です」 ~ ヽ`∀´ 「…ふん、これから貴様らはニダー研究所のレーサーの標的になるニダ。覚悟するニダ」 ( ´_ゝ`)「それでも俺たちは自分の信念を貫く。彼らが気づかせてくれたから」 (´ _` )「…失礼します」 205 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 13 06 29.21 ID W3eDTRKwO ~ ヽ`∀´ 「…しかしここで流石兄弟の離脱は痛いニダ。次のレース、お前の出番ニダ」 ( _ )「………」 部屋の隅に控えていた覆面のレーサーが無言で頷く。 ~ ヽ`∀´ 「さて、あとは新レーサーのスカウトニダね…」 208 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 13 17 44.31 ID W3eDTRKwO ――モナー研究所・レース場―― ('A`)「ふう…」 ( ^ω^)「おっお、疲れたお」 ドクオたちはニダー研究所でのレースに向けて、特訓をしていた。 ('(゚∀゚∩「2人ともかなり速くなったよ!」 なおるよの言葉通り、2人のマシンの速度は飛躍的にのびていた。 ('A`)「でも…」 ( ^ω^)「だおね…」 ドクオとブーンは浮かない顔をする。 \(^o^)/「どうしたんですか」 ('A`)「必殺技が出せないんです」 そう、2人はまだ必殺技を出せないでいた。 ('(゚∀゚∩「う~ん…そんなに焦って身につけなくてもいいと思うよ?」 ('A`)「だけど…」 ドクオは思い出す。ハインリッヒのマシンの凄まじい攻撃、流石兄弟の加速と攻撃が一体になった必殺技、そしてそれを破ったオワタとなおるよの技。 211 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 13 26 44.16 ID W3eDTRKwO ('A`)「奴らの必殺技に対抗するために、やっぱり必要だと思うんです」 \(^o^)/「それもそうです」 ( ^ω^)「ところで必殺技ってどうしたら出せるんですかお?」 ('(゚∀゚∩「マシンとレーサーの心がシンクロしたときに生み出されるんだよ!」 ('A`)「マシンと…シンクロ…」 ( ^ω^)「じゃあ具体的な修得方法は…」 \(^o^)/「ないですね 人それぞれです」 ('A`)「う~ん…じゃあとりあえず走らせるか」 ( ^ω^)「おっお…そうだおね」 214 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 13 35 25.88 ID W3eDTRKwO ――荒巻模型店―― ( ><)「こんにちはなんです!」 ξ゚⊿゚)ξ「あら、ビロードくんいらっしゃい。今日もミニ四駆?」 ( ><)「そうなんです!今日はお父さんも一緒なんです!」 ξ゚⊿゚)ξ「え?お父さんって…モナー博士!?」 ( ´∀`)「お邪魔するモナ」 ξ゚⊿゚)ξ「こ、こんにちは、モナー博士。どうしてこんな小さな模型店に…」 ( ´∀`)「そんなに気を遣っていただかなくて大丈夫モナ。ところで店長さんはいらっしゃいますかモナ?」 ξ゚⊿゚)ξ「あ、はい、おじいちゃんならお店の方に…呼んできますね」 ( ´∀`)「いや、私がいきますモナ。…ビロード、みんなと仲良く遊んでるモナよ?」 ( ><)「はいなんです!」 217 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 13 43 35.21 ID W3eDTRKwO ――店内―― / ,' 3 「いらっしゃい…おや」 ( ´∀`)「お久しぶりですモナ、荒巻先生」 / ,' 3 「ふぉっふぉ、隠居した身じゃ、先生はやめとくれ。久しぶりじゃのモナーくん、ご家族は元気かの?」 ( ´∀`)「はい、妻も息子も元気ですモナ」 / ,' 3 「それはよかった。…それで、今日はいったいなんのようかの?」 ( ´∀`)「ドクオくんとブーンくんのGPチップについてですモナ」 / ,' 3 「ふぉっふぉ、あれかの」 ( ´∀`)「あのGPチップ…かつて先生が研究なさっていたものですね?マシンとレーサーのシンクロのみならず、他のレーサー、マシンとのシンクロさえ可能にするという…」 220 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 13 53 03.52 ID W3eDTRKwO / ,' 3 「ふぉっふぉ、その通りじゃ。あの2人なら正しく使いこなしてくれると思っての」 ( ´∀`)「私もそう思いますモナ。…それはいいのですが、ひとつ気になることがありますモナ」 / ,' 3 「なんじゃ?」 ( ´∀`)「この前私の研究所にニダー研究所のレーサーが2人やってきましたモナ。その2人のマシンが…」 / ,' 3 「ふむ、そのシステムを搭載していたというわけじゃの」 ( ´∀`)「はい。まだ未完成のようでしたが、かなりの性能でしたモナ」 / ,' 3 「ワシと一緒に研究していたときに興味を示しておったからの。その名残じゃろう。…だがニダーの狙いは別にあるはずじゃ」 ( ´∀`)「別、といいますと…」 223 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14 04 37.41 ID W3eDTRKwO / ,' 3 「ワシの研究は複数のレーサーとマシンがそれぞれシンクロし合って共にスピードアップする、そういうものじゃ。だが、ニダーの目指したのは1人のレーサーへの力の集中…!」 (;´∀`)「それはつまり…!」 / ,' 3 「1人のレーサーのマシンが他のレーサーのマシンの力を吸い上げてパワーアップするんじゃ。シンクロした他のレーサー、マシンの必殺技の使用も可能になる」 (;´∀`)「だけど、そんなことしたら…」 / ,' 3 「うむ。共有ならまだしも、複数の人間の思考が1人の人間に流れ込むのじゃ。下手をしたらレーサーの心が壊れてしまう…」 (;´∀`)「そ、そんな…!」 / ,' 3 「ニダーの目論見に気づいたワシは研究から身を退いた。しかし、ニダーの奴は今まさにその研究を完成しようとしている」 ( ´∀`)「…あの覆面レーサーモナね」 / ,' 3 「だからワシもドクオくんとブーンくんに渡したGPチップを完成させたのじゃ。ニダーの野望を阻むために」 225 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14 12 21.01 ID W3eDTRKwO ( ´∀`)「そうだったモナか…」 / ,' 3 「それにしてもニダーの奴もどうしてあんなになってしまったのか…昔は真面目な科学者じゃったのに…」 ( ´∀`)「やはり奥さんを亡くしてからですね…」 / ,' 3 「そうじゃのう…あれもかわいそうな奴じゃ」 ( ´∀`)「不器用な男ですからね…」 / ,' 3 「モナーくん、ここにドクオくんたちに渡したものと同じGPチップが3枚ある。君の見込んだレーサーに渡してやってくれんかの?」 ( ´∀`)「…!わかりましたモナ」 / ,' 3 「君たちならきっとニダーの野望を止められると信じておるぞ!…そしてニダーの奴も救ってやってくれ」 ( ´∀`)「…わかりましたモナ!必ず…!」 226 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14 19 31.10 ID W3eDTRKwO ――荒巻模型店・併設コース―― ( ><)「いくんです!ブリッツァーソニック!」 (=゚ω゚)ノ「負けるなょぅ!スピンアックス!」 子供たちがミニ四駆を走らせている。 ( ● ● )「僕が勝つのはわかってます」 ( ><)「あっ!」 (=゚ω゚)ノ「抜かれちゃったょぅ!」 ( ><)「またワカッテマスくんの勝ちなんです!すごいんです!」 (* ● ● )「それほどでもないんです」 そしてそれを羨ましそうに眺めるひとりの少年がいた。 (-_-)「………」 230 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14 28 41.53 ID W3eDTRKwO ( ><)「こんにちはなんです!」 (;-_-)「…こ、こんにちは」 少年は人見知りをする性格なのか、オドオドとしている。 ( ><)「僕はビロードっていうんです!」 (=゚ω゚)ノ「ぃょぅだょぅ!」 ( ● ● )「ワカッテマスです」 (;-_-)「え、あ…ヒッキー…」 ( ><)「ヒッキーくんですか!ヒッキーくんはミニ四駆持ってないんですか?」 (-_-)「一応…持ってる…と、こっちじゃない」 ヒッキーは一度出しかけたマシンを引っ込めて違うマシンを取り出した。 ( ><)「トライダガーXですね!カッコイいんです!一緒に走らせましょう」 (-_-)「え…あ、うん」 (=゚ω゚)ノ「さあ、早くだょぅ!」 ( ● ● )「楽しみです」 234 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14 36 18.81 ID W3eDTRKwO ( ><)「またワカッテマスくんのビートマグナムの勝ちなんです」 (=゚ω゚)ノ「僕は2位だょぅ」 (-_-)「ビリだった…」 ( ● ● )「まだまだコーナリングが甘いですね」 ( ><)「負けちゃったけど楽しかったんです!ね、ヒッキーくん!」 (-_-)「え…」 (^_^)「うん!」 (=゚ω゚)ノ「これでヒッキーくんも友達だょぅ!」 ( ● ● )「これからもよろしくです」 (-_-)「友達…!」 ξ゚⊿゚)ξ(子供はすぐに仲良くなれていいわね) 「お~い、ビロード、そろそろ帰るモナよ?」 235 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14 40 26.47 ID W3eDTRKwO ( ><)「あ、お父さん!聞いてください、新しいお友達ができたんです!…あれ?」 (=゚ω゚)ノ「いなくなっちゃったょぅ」 ( ● ● )「大人の人に挨拶するのが恥ずかしかったんですね、わかります」 ( ´∀`)「良かったモナね。さあ、帰るモナ」 ( ><)「みんな、また明日なんです!」 237 名前: ◆ItodYKFaCM :2008/11/01(土) 14 46 57.16 ID W3eDTRKwO ――モナー研究所・レース場―― (;'A`)「やっぱりダメだ…」 (;^ω^)「必殺技…できないお。レースはもう明日なのに…」 ('(゚∀゚∩「なんとかなるよ!」 \(^o^)/「ところでモナー博士が交換してくれたGPチップ いままでのとどこが違うんでしょう」 ('(゚∀゚∩「今のところ違いは実感できないよ!」 必殺技を修得できないままレースに臨むことになったドクオとブーン。勝負の行方は?そしてショボンの目を覚ますことはできるのか?覆面レーサーの正体とは?次回、全てが明らかになる!
https://w.atwiki.jp/shu-katsu/pages/50.html
895 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 12 42 ID 48wh6lhw ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;; ;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;; ;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;; ;; ;;;;;;;;;;;; ;;;; r;;"|\ ;;;;;;;;; ;;; _,,_,,, - "|" ー ,,,_ | | .| ;;; ;;; ._,, - | |;; | 、 " ー ,,,|_ _,,.. - |\ | _ | |;;i-, 「 | | 「 f r " ー . ,,,_" | \ | 「 l | |;; | _____ | | ; , \ ,,, ,,, | | |;; | |_|__| |; ; ; | ; | ;;;;;; ;;; .. .. ..... .. | 「 「 | |;;「 「 | 「 「 「 「 || | || | | _, ..|.............. lll iii! ; | | |;; | __,, !!-- ‐ "" ゙"" ー "~ . . ,,. ; . ゙ " ‐-- ..,,,__ |__,,,.. --‐ "" . . . . 897 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 12 56 ID 48wh6lhw .. ____ / ― -\ . . / (●) (●) ……なんとか今日は終わったお。 / (__人__) \ | ` ⌒´ | とりあえず、何事も無かったようでホッとしたお。 . \ / . ノ \ /´ ヽ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡 ヽ / ヾ_ノ まあ、合併だからな。 ) Y ( 破綻だったらそれどころじゃなかっただろうけれど。 /γ⌒ ⌒ヽ\ / | | ヽ もっとも、本当の騒ぎはこれからだろうな……。 | ヽ__人__ノ | \ `ー ´ / ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡 ヽ / ヾ_ノ いく夫からいろいろ聞いたろ? . ) Y ( 合併後の状況次第では、融資先に対する対応も、 /γ⌒ ⌒ヽ\ ぐっと変わるかもしれん。 . / | | ヽ . | ヽ__人__ノ | 立場の弱い会社なんかは今頃、 \ `ー ´ / びくびくしているんじゃねえかな。 / ∩ノ ⊃ / まぁ、それを懐柔する為に支店長が動いているんだが。 ( \ / _ノ | | . \ “ /__| | . \ /___ / 900 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 14 19 ID 48wh6lhw , ⌒ハ ハ⌒ 、 j ヽ ,ヘ^ ⌒ Y ⌒ヽ/ . i ノ j(ノ .. .... .. . .ヾ) i きめぇ夫代理 ル リγ .. .. ...ヘ、 ノy リ Yyノ ノ ノ... ノ ノ ヽ ) ルリノ 出納の人が、準備が終わったので リ ( ( ●) (● ( . ハ ハ ,, r‐ァ リ) ) チェックお願いします、とのことです。 ) ) )、  ̄ノくハ( (,(.( ヘ い ノ )) ノ/)` ヾ ソ ̄(( 、 , ノ Y Y l ( ...... ..... i lヾ. .. .ノ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ん? ヽ彡 ヽ / ヾ_ノ ) Y ( ああ、そうか。今週の現金チェックは俺か。 /γ⌒ ⌒ヽ\ / | | ヽ やれやれ。お仕事、お仕事っと。 | ヽ__人__ノ | \ `ー ´ / 金庫の中の現金が、機械の上での数字と合っているかどうか、 週に一度、役席が数えてチェックする。係長以上が週ごとの交代で行う。 また、月に1度は、支店長がチェックする。 901 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 16 05 ID 48wh6lhw |┃三 / ̄\ |┃ | | |┃ \_/ ガラッ. |┃ | |┃ / ̄ ̄ ̄ \ ふーっ ただいま。 |┃三 / \ / \ |┃ / ● ● \ やってられんわ、全く。 |┃ | u (__人__) u | |┃三 \ ` ⌒´ / |┃三 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \ /\___/ヽ / \ . |(●), 、(●)、. | + お疲れ様です、支店長。 | ,,ノ(、_, )ヽ、,, . | . | `-=ニ=- . | + 支店のほうは特に異常ありませんでした。 \ `ニニ´ . / + ,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、. ……どうでしたか? | ; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || 903 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 17 14 ID 48wh6lhw / ̄\ | | \_/ みんな表面上では納得したようなことを、 │ 言っているけれど…… / ̄ ̄ ̄\ (/ _ノ ヽ、_ \ どうかね。 /)) ● ● \ | ((_(__人__) | はぁ。説明するのも気を使うわ。肩が凝る。 \ ’ ̄` ⌒´ / / ̄\ | | しかし、支店長なら何でも知ってるはずだ、 \_/ みたいに聞かれるとさすがにしんどいな。 | /  ̄  ̄ \ 俺だって、合併の話なんか、 / _ノ ヽ、_ \ まるで聞いてなかったんだ。 / . ● ● \ | (__人__) u | 「支店長、何か隠してないか?」 \ ` ⌒´ / 口には出さんが目でそう言う奴の多いこと多いこと。 905 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 19 45 ID 48wh6lhw /\___/ヽ / -‐ ー- \ . | (●),(、_,)、(●) | こうなると貸付のほうにも影響が出ますね | /,.ー-‐、i | 今の状況で融資を断りでもすれば、角が立つし…… | u //⌒ヽヽ . | | ヽー-‐ノ | それこそ億単位の大きな融資を断れば、 \  ̄ ... / 「VIP銀行に融資を断られた。今度、合併するそうだが、 /`ー‐--‐‐―´\ あそこは今、よほど体力が無いんじゃないか」と噂が立つ可能性も…… ____ / \ / ─ ─\ (状況によっては、大きな融資を断ることで、 / (●) (●) \ | (__人__) | 銀行の体力が疑われる…… ./ ∩ノ ⊃ / ( \ / _ノ | | ……成る程、そういう事もあるのかお) .\ “ /__| | \ /___ / / ̄\ | | \_/ うちの支店の取引先に、それほど大きな先は無いから | そのへんは大丈夫だと思うが…… / ̄ ̄ ̄ \ どこの銀行だったか、そういう話があったな。 / \ / \ / ● ● \ | (__人__) | \ ` ⌒´ / 908 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 21 37 ID 48wh6lhw / ̄\ | | \_/ 10年以上前の、某大手證券の破綻直後。 | 金融に対する国民の不安感が最高潮の時、 /  ̄  ̄ \ 5億の融資をある銀行が断り、それが原因で、 / \ / \ / . ● ● \ 「あの銀行は5億円も出せないほど苦しいのか」 | (__人__) u | \ ` ⌒´ / という噂が一気に広がり、 /,,― -ー 、 , -‐ 、 数百億円の預金流出につながった、という話が…… ( , -‐ " ) `;ー" ` ー-ー -ー l l /\___/\ / \ | | …………今日のところはまぁ静かでしたが、 | ノ ヽ、 | | (●), 、 (●)、. | まだ解りませんからね。明日以降も様子を見ないと。 \ ,,ノ(、_, )ヽ、,, / /`ー `ニニ´一 ´ \ / ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / \ / \ うん…… / . ● ● \ | (__人__) | ……………… \ ` ⌒´ / /,,― -ー 、 , -‐ 、 ( , -‐ " ) `;ー" ` ー-ー -ー l l 907 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 21 11 ID /Lu6lMSk 悪い噂は良い噂の3倍広まるからな。 910 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 23 28 ID 48wh6lhw / ̄\ | | \_/ | みんな、ちょっと仕事の手を止めて聞いてくれ。 / ̄ ̄ ̄ \ / \ / \ ……ああ、すまん。 / ● ● \ 今日はみんな、お疲れ様でした。 | (__人__) | \ ` ⌒´ / ……申し訳ないが、少なくとも今週は、  ̄(⌒` ⌒ヽ みんな、朝7時に出勤してくれないか? ヽ ~~⌒γ⌒) 苦しいだろうが、よろしく頼む。 ヽー― ^ー- 色々とやってもらうことがありそうなのでな。 〉 │ / ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ それと朝にも言ったとおり、 / \ / \ 当分、外での飲み事は自粛してくれ。 / . ● ● \ どこに目があるかわからん。 | (__人__) | こんな状況で行員が遊んでいるのを知れば \ ` ⌒´ / どう叩かれるかわからんからな。 /,,― -ー 、 , -‐ 、 ( , -‐ " ) ……それと、女子行員は必ず集団で退勤するように。 `;ー" ` ー-ー -ー ……以上。各自、仕事に戻ってくれ。 l l 912 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 24 43 ID hcO51Vpr >女子行員は必ず集団で退勤するように。 コレは怖い 913 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 25 36 ID 48wh6lhw / ̄\ | | \_/ │ ふーっ…… / ̄ ̄ ̄\ (/ _ノ ヽ、_ \ ………… /)) ● ● \ | ((_(__人__) | \ ’ ̄` ⌒´ / / ̄\ | | \_/ ──ああ、やる夫君。今、ヒマか? │ / ̄ ̄ ̄\ 地図をコピーしておいてくれないか? (/ ⌒ ⌒ \ /)) ● ● \ 付箋がついているページ全部だ。 | ((_(__人__) | \ ’ ̄` ⌒´ / ____ /⌒ ⌒\ /( ●) (●)\ はい、わかりましたお! / ⌒(__人__)⌒ \ | |r┬-| | \ `ー ´ / 金融機関が使っている地図は、 地図と言っても普通の地図ではなく、精密住宅地図という地図である。 主要な道路や施設だけではなく、個人の住宅や商店まできっちりと記載されている。 それらは、地図の発行会社の調査員が、実際に足を運んで表札等を調べている。 916 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 27 15 ID 48wh6lhw / ̄\ | | \_/ それと、このメモ。 | 住所と名前が幾つか書いてるだろう? /  ̄  ̄ \ / ⌒ ⌒ \ コピーをとったら、このメモに書かれてある / . ● ● \ 住所を調べて、地図のコピーに | (__人__) | 赤ペンでチェックをつけといてくれ。 \ ` ⌒´ / ____ / \ / ─ ─\ わかりましたお! / (⌒) (⌒) \ | (__人__) | \ ` ⌒´ / ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. | ; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || 919 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 28 59 ID 48wh6lhw / ̄\ | | \_/ | 代理。明日は担保の再確認を行っておく。 / ̄ ̄ ̄ \ / \ / \ 確認をしておきたいことが幾つかあるんだ。 / ● ● \ 明日、同行してくれるかね? | (__人__) | \ ` ⌒´ / ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡 ヽ / ヾ_ノ わかりました ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ じゃあ私は、今日のうちに、 / | | ヽ 物件撮影のためのカメラを用意しておきます。 | ヽ__人__ノ | \ `ー ´ / 922 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 30 22 ID 48wh6lhw / ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / \ / \ ………………。 / . ● ● \ | (__人__) | \ ` ⌒´ / /,,― -ー 、 , -‐ 、 ( , -‐ " ) `;ー" ` ー-ー -ー l l / ̄\ | | \_/ | / ̄ ̄ ̄ \ (どういう形の合併になることやら…… / \ / \ / ● ● \ 上場しているうちの銀行の株価が | (__人__) | いきなり上がっている…… \ ` ⌒´ / 市場は好感触だったらしい……  ̄(⌒` ⌒ヽ ヽ ~~⌒γ⌒) VIPが鬼女に救済された、と ヽー― ^ー- 世間は見たか……) 〉 │ 924 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 31 33 ID 48wh6lhw 。 * * ;; 。 o 。 o ゚ ゚ 。 。 。 ゚ . ゚ . ゚ + * * ;; ゚ * ;; ゚ ; ; 。 ゚ ;;; ゚ ;;; ` ` ; * ;;; o + , ; ; ; 。 . ゚ . 。 o ゚ . ゚ * ;; ゚ 。 . * ;; ゚ 。 ゚ ;;; . ゚ . 。 ゚ ;;; * ;;; * ;; ゚ ; * ;;; ; ; ; ゚ ;;; ` . ; ; ; o ゚ o + , ; o ゚ . 。 925 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 31 45 ID 48wh6lhw ∩ || ___ || / \ /〔|/ _ノ ヽ、_ \ そういうわけで、どっと疲れた1日だったお…… 〔ノ^ゝ u (●) (●) \ ノ ノ^,- (__人__) | 明日も朝早くから出勤するから、 /´ ´ , ^ヽ ` ⌒´ / 家で何にもできないお。 / ノ "\__ ーーノ゙-、. 人 ノ \/_____ ノ.| ヽ i ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ____ / \ / _,ノ ⌒ \ そうですか 大変でしたね…… / (●) (●) \ | 、 ´ | しかしまさか、VIP銀行が合併されるなんて。 \  ̄ ̄ / / \ 926 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 32 15 ID hk0DnaQ9 できる夫キタ 929 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 33 01 ID 48wh6lhw / ̄ ̄ ̄\ / ─ ─ \ できる夫は、これを見越して / (●) (●) \ 退職したのかお? | (__人__) | \ ` ⌒´. / / \ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ___ /⌒ ー、\ あっははは、まさか! /( ●) (●)\ エスパーじゃあるまいし、できませんよ! / __´___ \. cー、 | |r┬-/ |⌒,一っ ,へ λ \ `ー‐ / 入 へ、 /ヽ /\))) 932 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 34 25 ID 48wh6lhw ____ / \ / ─ ─ \ ──それにしたってまあ、 / -=・=- -=・=- \ ずいぶんと明るくなったもんだお…… | (__人__) U | 一ヶ月前まで鬱病みたいな声を出していた男が…… \ ` ⌒´ / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ____ / \ いやぁ…… / ⌒ ⌒ \ / (⌒) (⌒) \ なんていうか、会社を辞めると、 | __´___ . | とっても晴れやかな気分になりました。 \ `ー ´ / ____ / \ / \ / \ それまでの自分がウソのように、 / (●) (●) \ とてもサワヤカ! | __´___ . | 正月に新品のパンツを履いたかのような \ `ー ´ / 清々しい気分ですよ! 936 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 35 22 ID Y+iq/o4B 仗助自重wwww 938 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 35 50 ID 48wh6lhw ____ / \ / ─ ─\ ま、まぁ、元気になったのなら良いことだお…… / ‐=・=‐ ‐=・= \ | u (__人__) | 今はまだ、就職活動もしていないのかお? \ ` ⌒´ ,/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ____ / \ / ⌒ ⌒ \ ええ、もちろん! / (⌒) (⌒) \ | __´___ . | ぼく、ニートです!! \ `ー ´ / ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ____ / \ / ─ ─ \ なんでそんなに自信満々に言うんだお…… / -=・=- -=・=- \ | (__人__) U | ……ま、まぁ、頑張ってくれお…… \ ` ⌒´ / 942 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 36 55 ID aC8tTZ3Y でwwwきwwwwwwwるwwwwwww夫wwwwwww 前回前々回あれだけ心配したのがアホらしくなってくるわwwwwww 943 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 36 56 ID 48wh6lhw ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ノ . . . . . . . . . .. );;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ⌒ヽ;;;;; ノ. . . . . . . . . . . .ノ .... . . . . . . (;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ( . . . . . . . . . . . . . .;, . -‐ .... . . . ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;r‐、;;;;;;;;;;;;;;) . . . . . . . . . . . ( .... ` ‐‐-- つ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ . ̄´ . . .(;;;;;;;;;;;;ノ . . . . . .. . . . . . . .) . . . . . . . . . .... . . . (´;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; /⌒ ´ . . . . . . .` ´ . . . .r ⌒ー- . .. . . . . . .... ヽ、;;;;;; -‐ . . . . . . . . ノ. . . . . . . . . . . . .. .... . . . . . . . . , , . , , . .. . . . . . .. . . .. .... . . . ( . . . . . . . . . .. .. .... . . . . . . . .. .. . . . . .... . . . . . . . . . . . .. .. . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . .... . . . . . .. .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .... . . . . . . . . . . . . . . . そして早くも、合併報道から一ヵ月半が経った。 11月の半ば……。 946 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 37 51 ID 48wh6lhw ,ト--ミ、、_ ` " ―┼――――l /ミミ三三ミ ー‐-- 、、_ | j {ミミミ三三、 、ー=、` ┴―――fミ , おたくの十番街支店の口座に ,..、ミミミミミ三シ . . . . `― l ii l (ヲ lミil 麿がへそくりとして2百万円入れていたでおじゃる! //う{ミミミミf " _,,.,,_ . . . .. _j_ . . . . lミリ それを十番街支店の女! l V }ミミミミ ,ィでiンミ、 . .、__, -,ィも=、 ,l l′ i l ,ノヾミミ ´ ̄`゙`ラ . . 三 f"´ ̄` lj 「普通預金に2百万ありますが定期預金などいかがですか?」 ヽヽへ}ミミ `二ニノ ,、 jl ,` ― " ,l! ヽ二ノミ ,ィ " ト、 ,! などと、麿の妻に電話セールスしたでおじゃる! , -fソ! ミ / `^ヽ,_ノi , ,/(/ {i,ミ / _,,...,_,,..,、l / / ヽ lN, / ,ィiTTTTTト, ,} ,/ , -―/ ヽ , ヽ { ,/⌒ ー ‐ ‐ ‐ ,リ l / / / ヽ 、 ヽ l {,ゝ、‐r‐ ン-i/ ,/ ,イ丶、、 "i {、 ヽヽ丶 丶 ヾ Zェェェシ ノ ,i lヽ、 `ヾー-- 、 l, \ ヽヽ 丶、 ` ` ‐ -- ‐ "/ノ ,l \ \ ヽ 949 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 38 48 ID 48wh6lhw /、_ ; ; ; ; ; ; ; ; ;| ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; | | ; ; ; ` ;――┼-----------{ おかげでへそくりがばれたでおじゃる! /互7―- 、__|______| 預金口座の名義は麿でおじゃる! {三,ゝ 三) (三 ,ノ三ヾ いくら妻とは言え、他人に、口座の中身を教えるとは…… r!ミ´ _,. .. 、 _ 、,..,_ `ヾ三ミ! |{ミ . イ(;;)ン 、 ィ (;;) . . . }三ム VIP銀行さんは何を考えているでおじゃる!! ゙ト{, `三シ . .`三彡 . . . lシ/り {j! ,r . ヘ, . fミ/、リ (ヽ、 `! / `^ー ^ ヽ liにソ ヽ´ヽ、ヽ 、 r――‐┐ , /朴 (,ゝ、 \ ヽ l、 ヽ. レ,二二ェ! ノ イ〉ヽ、 ヽ、 ヽ、 | | ! l ,. -‐代、`ー-―- / / . . . .`ト、 ヽ ヽ/ l | l ,. -‐/ / . . .l ヽ丶 ___, ィ´// . . . . . ノ /‐- 、、 〉 `ヽ l/ , ´ 〈{、 、 . . ヽ ヽ ,-、 // . . . ,. ´/ `/ ,! ,. ´ `ト、`ニ==ゝ‐ ― ´≦ニ=‐ ´_,. ′ l / ____ / ノ \\ / (●) (●)\ も、申し訳ありませんお。 / ∪ (__人__) \ その支店に連絡して、きっちり言っておきますお。 | ` ⌒´ | \ /⌒)⌒)⌒) //⌒)⌒)⌒) ノ | / / / (⌒) / / / / /´ | (⌒) ゝ / | l | ノ / ) / ヽ ヽ_ヽ / / / ヽ __ / / / 948 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 38 38 ID Y+iq/o4B へそくりとか知らんがなwwwwwww 956 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 40 37 ID u3gw8s5L これは、よくあるだろ。 他人名義にしている麿が悪い。 が、クレームというのは常に理不尽なものだ 954 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 40 20 ID 48wh6lhw _-─―─- 、._ ,-"´ \ はー / ヽ / _/ \_ヽ なんだって他の人間がやったことを | ヽ l u ( ●) ( ●) やる夫が言われにゃならんのだお ` 、 (__人_) / `ー,、_ / その支店の、その電話した奴に言えってんだお。 / ` ー─‐─ "´\ ___ / \ / _ノ ー \ ……と愚痴を言っても、仕方ねーお。 / (●) (●) \ | (__人__) | 向こうから見れば同じ銀行の人間だし \ ` ⌒´ / 連帯責任みたいなもんだお。あーあ…… 959 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 41 50 ID 48wh6lhw | ; ; ; ; ; ; ; ;; ; i; ; ; ; ;; ; ; ; ;| . |; ; _ ; _ ; _;;_ ; l ;_; _ ;; __ ; _;| |_____|____| やる夫さん、元気出してください。 / イ T ¨ri l;; .. ¨ヽ j イ斗‐! | | l |- 、T ォ ! ……やる夫さんが専務に怒られている間に、 | . .| |r‐i、 l | l |r‐ 、 | } 積み立て預金の申込用紙、書いておきました。 レ . . | ! イ.f㍉ | ヽl.f㍉∨ i レ | |(| .| トュリ トュリ | . |)| 定期預金とかしてあげたいけれど、お金が無くて…… lN . | .| `,,, `,, il. | | | . | . |ヽ、 ▽ .イ j l | | 月1万円の積立が限界です。すみません。 Nl! .|从 ≧ァ ≦‐j 从 ! .j ヽ .l イ { l_// ._.トレ ___ / ⌒ ⌒\ / (⌒) (⌒)\ いえいえ、充分ですお! / ///(__人__)///\ | u. `Y⌒y ´ | 積立預金をご契約いただき、ありがとうございますお! \ ゙ー ′ ,/ では、作った通帳は次の集金の時に持ってきますお! /⌒ヽ ー‐ ィヽ / rー ゝ 〆ヽ (本当は、同じ月1万円なら、毎月、 /,ノヾ , ヾ_ノ,| 投資信託を積み立てる積立投信のほうが | ヽ〆 |´ | 良かったんだけど……。仕方ねえお) 963 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 43 10 ID aC8tTZ3Y やる夫もずいぶんと本音と建前の使い分けが上手くなったようで。 もういっちょまえの営業マンだな 965 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 43 30 ID 48wh6lhw ,..─- 、 ─ニ三 / \ /______ , しかし、どこの金融機関でも、同じお金。 ─ニ三 / ⌒ ⌒\ 利率に差があると言っても ─ニ三. / (●) (●) 強烈な差があるわけじゃないから、 / (__人__)\ どの銀行も似たり寄ったり。 ─ニ三 | ` ⌒´ | . \ / 結局、お願いセールスになりやすいんだお…… ─ニ三 / 入l |L | 、__`ーッ_,、|| ─ニ三 | ノ  ゙̄三 ゚=ロ》/|} r。_{ ー-.rェ o`i.ヘ(\|} ロ =ーEニュy∥`ー-..、 ヽ丿_∥ヘト、 _ /Lレ_r≦ニ//|/ .il´ ノ言=。∥ ,rヘ´i〕ト`ゝ /∠V⌒7/ヘ.ヽ_,/、/-単l-,)) ∥/ ィヘ||∠ ヘ ガチョン、ガチョン! {イ{=〔Cニ_≧≦.. __ュ___ノツ/ || (=‐{Eメ})=) } Vト⊂(___)===―´ Vヘ∠|||ベノイ/ バルバルバルッ・・・ `<ニ> 丶<ニニ> 966 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 43 54 ID 48wh6lhw 次スレ やる夫が銀行員になるようです 4スレ目 http //yy700.60.kg/test/read.cgi/yaruo/1246196581/ ※以下、次スレより。 10 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 45 46 ID 48wh6lhw / ̄ ̄ ̄\ / ─ ─ \ ただいま帰りましたお~ / (●) (●) \ | (__人__) | \ ` ⌒´. / / \ _____ /. .ヽ |. γ⌒Y⌒ヽ .| おう お疲れ。 | / ⌒ ⌒ | | 〉 ( ●) (●)| どうだった? (@ ⌒(__人__)⌒) | |r┬-| | 阿部社長や麻呂専務にセールスできたか? \ `ー ´ / ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. | ; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || ____ / \ / ノ \ \ だめですお / (●) (●) \ | (__人__) u | 阿部社長は仕事で外出中 \ ` ⌒´ ,/ 麻呂専務は機嫌が悪くて…… r、 r、/ ヘ ヽヾ 三 | l1 ヽ 定期や投信をセールスする状況じゃありませんお \ ヽ/ |` } | | ヘ lノ ` ソ | | /´ / |. | \. ィ | | | | | 14 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 47 03 ID 48wh6lhw _____ .. /. ヽ .. | γ⌒^Y⌒ヽ .| そうか…… .. | / ._ノ ヽ ..| | 〉 ( ○) (○)| 俺もボロボロだよ。銀行もガタガタだし、 . (@ ⌒(__人__)⌒) 景気もこんな状況だからセールスしたって | u |r┬-| | そうそう取れるわけねえんだよな。 \ `ー ´ / ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. 国債やらなんやら…… | ; \_____ ノ.| ヽ i 個人年金保険なんて絶望的だぜ…… | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || ____ /⌒ ⌒\ /( ●) (●)\ ま、一応、積立預金だけは取ってきましたお…… / ⌒(__人__)⌒ \ | |r┬-| | あの麻呂重という女の子ですお。 \ `ー ´ / 18 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 48 10 ID 48wh6lhw ____ /_ノ ヽ_\ /(≡) (≡)\ あの子、可愛いし、やる夫に優しいし、 / /// (__人__) ///\ ぶっちゃけ好みなんですお! | |r┬-| | 今回も、給料少ないけど、積立してあげる! \ ` ー ´ / とか言っちゃって! もしや、やる夫のことが好きだったりして! _____ /. ヽ |. γ⌒^Y⌒ヽ .| | ゝ ― ― | ……………… | ( ( ●) (●)| (@ ⌒(__人__)⌒) やる夫……お前…… | ` ⌒´ | \ / ,,.....イ.ヽヽ、___ ーノ゙-、. | ; \_____ ノ.| ヽ | \/゙(__)\,| i 22 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 49 25 ID 48wh6lhw _____ /. .ヽ |. γ⌒Y⌒ヽ .| やる夫、 | / ノ ― | | 〉 ( ●) (●)| お前……知らなかったのか? (@ ⌒(__人__)⌒) | |r┬-| | あの人……35歳の人妻だぞ? \ `ー ´ / ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. それも3人の子持ち。 | ; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | 童顔だから若く見えるけどな。 > ヽ. ハ | || ____ /ノ ヽ、_\ /( ●)}liil{(●)\ !!!??? / (__人__) \ | ヽ |!!il|!|!l| / | \ |ェェェェ| / ____ /ノ ヽ、_\ /( ○)}liil{(○)\ / (__人__) \ | \ ヽ |!!il|!|!l| / / | \ |ェェェェ| / 29 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 51 08 ID dEG/3YYV なん…だと… 27 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 50 05 ID forCuHkq 顔wwwww 30 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 51 11 ID 48wh6lhw ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡 ヽ / ヾ_ノ おう やる夫。積立とってきたって? ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ まぁそいつもいいが、投信取ってこい、投信。 / | | ヽ 定期解約させてもいいから投信だ。 | ヽ__人__ノ | \ `ー ´ / ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡 ヽ / ヾ_ノ あと冬のボーナスシーズンも近いんだ。 . ) Y ( タコマン(※)もってる人が必ずいるはずだ。 /γ⌒ ⌒ヽ\ そのへんの情報もとって来い。 . / | | ヽ . | ヽ__人__ノ | …………どうしたんだ、お前? \ `ー ´ / / ∩ノ ⊃ / ( \ / _ノ | | . \ “ /__| | . \ /___ / ___ _ . / >‐-、\ . /~ヾ, j| 。 } \ 人妻…… /|_ ゚ .,.〉 .ゞー≠ u ..\, 35歳……子持ち…… ./ U≦ (_人__)U .\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ※タコマン……他行満期預金の略で、業界用語みたいなもの。 お客さんの、他の銀行の定期預金が満期になる日を聞き出しておき、 「お客様、そろそろ他の銀行の定期が満期になるようですが、 もっとお得な預金や投信がうちにありますよ! 今度はうちの銀行でお金を運用してみませんか!?」 などとセールスする。 36 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 53 03 ID 48wh6lhw _____ /. .ヽ |. γ⌒Y⌒ヽ .| | / ⌒ ⌒ | | 〉 ( ●) (●)| (@ ⌒(__人__)⌒) | |r┬-| | \ `ー ´ / ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. | ; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || _____ /. . ヽ |. γ⌒ Y ⌒ヽ | 人生いろいろ、会社もいろいろ、恋愛もいろいろです。 | / ⌒ ⌒ | | | 〉 (●) (●) 〈 | (@ ⌒(__人__)⌒ @) | |r┬-| | \ `ー ´ / ,,.....イ.ヽヽ、___ーーノ゙-、. | ; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || ※この流れはほぼノンフィクションです。 37 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 53 29 ID NnK/EV68 36 まさかのノンフィクションwwwww 39 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 53 55 ID huGkGYOk 体験談かwwww 45 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 54 39 ID 8b3MOAw5 積立の申込書に生年月日かくよね? 45 舞い上がって確認していませんでした。 名前と住所だけチェックしました。 むしろ住所が、自分の大学の近くだったので ニッタラニッタラしていました。 53 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 58 11 ID 7guN/E6j まさかの赤裸々告白だよw 42 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 54 11 ID 48wh6lhw ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;; ;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;; ;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;; ;; ;;;;;;;;;;;; ;;;; r;;"|\ ;;;;;;;;; ;;; _,,_,,, - "|" ー ,,,_ | | .| ;;; ;;; ._,, - | |;; | 、 " ー ,,,|_ _,,.. - |\ | _ | |;;i-, 「 | | 「 f r " ー . ,,,_" | \ | 「 l | |;; | _____ | | ; , \ ,,, ,,, | | |;; | |_|__| |; ; ; | ; | ;;;;;; ;;; .. .. ..... .. | 「 「 | |;;「 「 | 「 「 「 「 || | || | | _, ..|.............. lll iii! ; | | |;; | __,, !!-- ‐ "" ゙"" ー "~ . . ,,. ; . ゙ " ‐-- ..,,,__ |__,,,.. --‐ "" . . . . 46 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 54 43 ID 48wh6lhw / ̄ ̄ ̄\ / \ こういうご時世だと、 / ─ ─ ヽ 住宅ローンなんかを組もうという人も | (●) (●) | 少なくなるお…… \ (__人__) __,/ / ` ⌒´ \ _/((┃))______i | .. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \ カキカキ / /_________ヽ.. \ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ _____ /. .ヽ |. γ⌒Y⌒ヽ .| いたとしても、正社員じゃなかったりな…… | / ⌒ ⌒ | | 〉 ( ●) (●)| まぁこういう時代からこそ、その銀行も、 (@ ⌒(__人__)⌒) 優良顧客の囲い込みを行っているさ。 | |r┬-| | \ `ー ´ / 公務員や上場企業勤務の顧客だと ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. ローンもOKが出やすいし、金利なんかでも | ; \_____ ノ.| ヽ i 優遇されやすいんだ。 | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || 51 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 56 37 ID 48wh6lhw _____ /. . ヽ |. γ⌒ Y ⌒ヽ | 書類、ちゃんと書いてるか? ……よしよし。 | / ⌒ ⌒ | | | 〉 (●) (●) 〈 | 住宅ローンは普通、信用保証会社の保証をつけるから、 (@ ⌒(__人__)⌒ @) 保証会社からクレームがつかないように、 | |r┬-| | いろんな点に留意しておくんだぜ。 \ `ー ´ / ,,.....イ.ヽヽ、___ーーノ゙-、. | ; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || _____ /. .ヽ 住宅ローンについては、 |. γ⌒Y⌒ヽ .| | / ⌒ ⌒ | ・返済能力(収入、資金計画、返済計画) | 〉 ( ●) (●)| ・勤務状況(職業、勤務先、勤務年数) (@ ⌒(__人__)⌒) ・家族状況(扶養家族、家族の収入) | |r┬-| | \ `ー ´ / おおむね、このあたりを重点的に見ておくこと。 ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. | ; \_____ ノ.| ヽ i あとは資金使途や担保、 | \/゙(__)\,| i | 他の銀行との取引状況なんかをチェックしておくといい。 > ヽ. ハ | || . / ̄ ̄ ̄\ . / ─ ─ \ はい わかりましたお。 / (●) (●) ヽ . | (__人__) | ……できましたお。 \ ` ⌒´ __,/ / \ _/((┃))______i | カキカキ .. / /ヽ,,⌒)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄(,,ノ \ / /_________ヽ.. \ . ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 54 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 22 58 37 ID 48wh6lhw _____ /. .ヽ |. γ⌒Y⌒ヽ .| おう よしよし | / ノ ― | | 〉 ( ●) (●)| ……今日は特に問題なさそうだな (@ ⌒(__人__)⌒) | |r┬-| | しかし、銀行は、色んな問題のある客が来るよ。 \ `ー ´ / ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. | ; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || _____ /. . ヽ |. γ⌒ Y ⌒ヽ | あるいは、本人は悪意は無いのかもしれんが、 | / ⌒ ⌒ | | | 〉 (●) (●) 〈 | 短期延滞を繰り返す客とかな。 (@ ⌒(__人__)⌒ @) | |r┬-| | 短期延滞とは、ローンの支払い日の、 \ `ー ´ / 月内の遅延のことで、月内延滞とも呼ぶ。 ,,.....イ.ヽヽ、___ーーノ゙-、. | ; \_____ ノ.| ヽ i 口座にお金を入れ忘れて引き落とし不能とかが多いな。 | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || ____ / \ / ─ ─\ ああ…… / (●) (●) \ 確かに、口座にお金を入れ忘れて、 | (__人__) | 支払い漏れとかやってる人、多そうですお。 ./ ∩ノ ⊃ / ( \ / _ノ | | .\ “ /__| | \ /___ / 59 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 01 31 ID 8b3MOAw5 54 月内延滞あるある マジで自分の返済日は覚えておいてほしい・・・ 56 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 00 16 ID 48wh6lhw _____ /. ヽ |. γ⌒^Y⌒ヽ .| あまり重視していない人が多そうだが、 | ゝ ― ― | たとえ短い期間でも、ローンを延滞した場合、 | ( ( ●) (●)| ちゃんと個人の信用情報に残るもんだ。 (@ ⌒(__人__)⌒) (金融機関によって異なるが) | ` ⌒´ | \ / うっかり残高にお金を入れ忘れて、 ,,.....イ.ヽヽ、___ ーノ゙-、. それが記録に残ったせいで、 | ; \_____ ノ.| ヽ 他のローンが組めないという事もあるんだぜ。 | \/゙(__)\,| i ____ / \ / ─ ─\ うーむ / (●) (●) \ | u (__人__) | そういうのを聞くと、改めて銀行というか ./ ∩ノ ⊃ / 金に関わる仕事の厳しさを感じますお…… ( \ / _ノ | | .\ “ /__| | \ /___ / 60 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 01 39 ID 48wh6lhw _____ /. .ヽ |. γ⌒Y⌒ヽ .| ……さて、今日はとりあえずここまでだな | / ⌒ ⌒ | | 〉 ( ●) (●)| そろそろ帰ろうぜ。 (@ ⌒(__人__)⌒) ……支店長たちはまだ、応接室の中にこもって | |r┬-| | 話し合いしているんだろうな。……大変だぜ。 \ `ー ´ / ,,.....イ.ヽヽ、___ ーーノ゙-、. | ; \_____ ノ.| ヽ i | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || ____ / \ はいですお それじゃ、帰りましょうお / ⌒ ⌒ \ / (⌒) (⌒) \l⌒l それにしても、先週でやっと、 | (__人__) |` | 朝7時出勤が解除になってよかったですお! \ ` ⌒´ _/ / / 64 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 03 09 ID 48wh6lhw / | \ .. | \ /| ̄ ̄ | \ / | | | \ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| | | | | | | ̄ ̄| ̄ ̄| | | | | | | |._____゙|._____゙| | | | | | |;; |!iiiiiiii!|!iiiiiiii!| | | | | ) | / \ | | | |/ \|__ | | ./ .. .. | |/ ... .. | / ...... \ 67 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 03 40 ID 48wh6lhw ____ /_ノ ヽ_\ /( ●) ( ●)\ ……応接室……うちは小さな支店だから、 / ⌒(__人__)⌒ \ 応接室で会議をやっているんだお。 |  ̄ | \ / あそこでまだ、支店長達が話をしているんだお。 ____ /⌒ ⌒\ /( ●) (●)\ 今のうちに、さっさと帰るお…… / ⌒(__人__)⌒ \ | |r┬-| | \ `ー ´ / 70 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 04 32 ID 48wh6lhw ,, """~~ ~"-,,,,, "" ~ "" | ; ゙ ´ ""`, ___|___|___ " "" __|_________|`i | ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|| \ | ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|| \ l | ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|| \ | | ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|| \ | | ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|| \ | | ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i| ̄ ̄i|| \ | ★ VIP銀行 本店 ★ 72 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 05 08 ID 48wh6lhw ____ /_) (_\ / 【●】| |【●】 \ タハラ自動車工場が融資依頼? / ._| |_, \ それも2000万円…… | \/ | \ -==- / 受注が減っているだろう? あそこ…… _, 、 -― " l \ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;; ゙ 、 |_ ;、 、_ l|||||゙! ゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;; i / \゙ ゙||i l\ ゙ ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| \ \ .||||i| ヽ | ! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! \ ヽ||||| / i | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;; \ ゙、||| / | 本店 融資担当部長 わる夫 ____ / \ / / \ ヽ はぁ…… | /\ | ヽ / ̄\ / しかしそろそろ、新モデルの自動車が出るということで ,,.....イ.\ / 受注が上がる見込みです。 | ; \_____ ノ.| ヽ 、 | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || わる夫の部下 ドクオ 73 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 05 35 ID tkeEWVB2 新キャラキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! すごい顔だw 77 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 06 38 ID 48wh6lhw 見込みで融資はできない! 担保はあるか? 担保は…… 金を貸せと言われて、ハイ貸しますというのが、銀行の仕事ではない! もう一度、よく話し合って、それから考え直しなさい! ____ / _) (_\ / 【●】| |【●】\ _.. ‐ァ=r‐ ⌒゙二ニ二つ / ._| |_, \ _. -‐ "´ l l r} } }l | \/ | __ . -‐ "´ l ヽ 、 ヽ_ノノ \ -==- /-‐ "´/`゙ ーァ "´ ‐ "´ ヽ、`ーテヽJ _.. -‐ フ|フヽr-‐ フ. ̄「´ / / __.. - - " . ‐ 7 く/|〉-rへ. / l l / . -‐ "´ ´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ / / \ 丶 は、はい…… │ /\ .| | / ̄ ̄\ | \ / 79 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 07 17 ID 48wh6lhw _______ __ || __ || |WC| || | | ||  ̄ ̄ . ||  ̄ ̄ || .. || ◎|| .|| || . ||. |三三| || ||_________.|| 81 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 07 32 ID 48wh6lhw ____ /_) (_\ / 【●】| |【●】 \ ふーっ / ._| |_, \ 年をとると小便の出が悪くなっていかん | \/ | \ -==- / ……全く。 _, 、 -― " l \ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;; ゙ 、 |_ ;、 、_ l|||||゙! ゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;; i / \゙ ゙||i l\ ゙ ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| \ \ .||||i| ヽ | ! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! \ ヽ||||| / i | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;; \ ゙、||| / | 85 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 08 41 ID 48wh6lhw / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) やぁ わる夫部長じゃないですか . | (__人__) こんにちは | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ ∩_ 〈〈〈 ヽ 〈⊃ } ____ | | /_) (_\ ! ! おう やらない夫くんか /【●】| |【●】 \.! ! / ._| |_, | / どうだ 営統の水の味は? | \/ / 少しは慣れたかね? \ -==- / / __ / (___) / / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ⌒)(⌒) おかげさまで、じわじわと。 . | u (__人__) | |r┬|} 部長もますますのご活躍とのことで。 | | | |} . ヽ `ニ} ヽ ノ / く \ | \ \ | |ヽ、二⌒)、 88 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 09 19 ID dEG/3YYV そういややらない夫のこと、すっかり忘れてたwww 89 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 09 36 ID pAy1mZbo わる夫ってこれ作者作ったのか? 89 いえ、既存キャラです。 他に使ってる人は見たことないですけれどww 90 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 10 11 ID 48wh6lhw ____ /_) (_\ / 【●】| |【●】 \ いやいや…… / ._| |_, \ 胃が痛いよ、やらない夫くん。 | \/ | \ -==- / 融資の仕事は実に難しい…… _, 、 -― " l \ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;; ゙ 、 |_ ;、 、_ l|||||゙! ゙、-、_ 金融庁なんかは融資せいせいとせかすんだが、 丿;;;;;;;;;;; i / \゙ ゙||i l\ ゙ ー、 こっちだって経営が厳しいからね。 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| \ \ .||||i| ヽ | ! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! \ ヽ||||| / i | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;; \ ゙、||| / | ∩_ 〈〈〈 ヽ 〈⊃ } ____ | | こっちもボランティアじゃないんだ。 /_) (_\ ! ! /【●】| |【●】 \.! ! 中小企業にも言い分はあるんだろうが、 / ._| |_, | / こちらにもある…… | \/ / だがそれを通そうとすると反発を食らうし、 \ -==- / なかなかサジ加減が難しいんだよ / __ / (___) / / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ●)(●) ただでさえ不景気で大変なのに . | (__人__) この合併騒ぎですからね わかります | ` ⌒´ノ 胃が痛くなる毎日でしょう。私もですよ…… . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ 97 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 12 36 ID 48wh6lhw ____ /_) (_\ / 【●】| |【●】 \ そういえば 合併についての話が / ._| |_, \ 細かいところまで決まってきているらしいね | \/ | \ -==- / 金融持株会社を作って、 _, 、 -― " l \ー-..,ノ,、.゙,i 、 その参加に鬼女銀行とVIP銀行と、 /;;;;;; ゙ 、 |_ ;、 、_ l|||||゙! ゙、-、_ その他の関連会社を入れる、 丿;;;;;;;;;;; i / \゙ ゙||i l\ ゙ ー、 という形になるらしい。 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| \ \ .||||i| ヽ | ! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! \ ヽ||||| / i | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;; \ ゙、||| / | / ̄ ̄\ / _ノ \ なるほど…… | ( ●)(●) . | (__人__) すると、鬼女VIP銀行、などというように | ` ⌒´ノ 銀行同士の合併にはならない、と。 . | } . ヽ } 表向きは対等になるわけですね。 ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ 【金融持株会社】 フィナンシャルグループとも呼ぶ。 銀行や証券会社、カード会社など、一連の金融会社を傘下に治める管理する会社。 例えば三菱UFJフィナンシャルグループだと、三菱東京UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、 三菱UFJ証券、三菱UFJニコスといった企業を傘下におさめる金融持株会社である。 グループ企業を管理するために作られる企業と言っていい。 102 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 15 26 ID Zw0qQ4l4 香川銀行と徳島銀行がその形態での合併だな。 信金や信組の合併もはじまる可能性があると雑誌では書かれてた。 105 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 16 46 ID NnK/EV68 都市銀ならわかるけど、地銀でもかぶることあるの? 地盤は各県が範囲でしょ? 116 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 19 23 ID Zw0qQ4l4 105 隣県だと結構かぶるぞ。 とくに県庁所在地なんか地銀、第二地銀はかなり進出してる。 四国の県庁所在地には四国4県の地銀、第二地銀、つまり8行の店舗が共存してる。 ・店舗統廃合 皆さんが言っているように、地銀でも結構かぶりますね。 特に県の中心部では。 100 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 14 42 ID 48wh6lhw ____ /_) (_\ / 【●】| |【●】 \ 鬼女銀行とVIP銀行は揃って、 / ._| |_, \ フィナンシャルグループの傘下企業になるというわけだ。 | \/ | ……もっとも、主導権を握っているのは、 \ -==- / 鬼女の連中だから、我々は冷や飯を食わされるだろうな。 _, 、 -― " l \ー-..,ノ,、.゙,i 、 /;;;;;; ゙ 、 |_ ;、 、_ l|||||゙! ゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;; i / \゙ ゙||i l\ ゙ ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| \ \ .||||i| ヽ | ! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! \ ヽ||||| / i | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;; \ ゙、||| / | / ̄ ̄\ / _ノ \ | ( ー)(ー) …………。 . | u (__人__) | ` ⌒´ノ . | } . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ 103 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 15 46 ID 48wh6lhw ____ /_) (_\ / 【●】| |【●】 \ ま、当分はまだ大丈夫だと思うが…… / ._| |_, \ | \/ | いずれ、鬼女銀行とVIP銀行で、 \ -==- / 例えば支店の位置がかぶっていれば、 _, 、 -― " l \ー-..,ノ,、.゙,i 、 VIP銀行の支店は潰されるだろう。 /;;;;;; ゙ 、 |_ ;、 、_ l|||||゙! ゙、-、_ 丿;;;;;;;;;;; i / \゙ ゙||i l\ ゙ ー、 . i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| \ \ .||||i| ヽ | ! /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;! \ ヽ||||| / i | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;; \ ゙、||| / | / ̄ ̄\ / _ノ \ でしょうね。 | ( ●)(●) そして、それだけ支店が少なくなれば、当然、 . | (__人__) 必要とされる行員の数も減る……。 | ` ⌒´ノ . | } 人員削減が待っているでしょう……。 . ヽ } ヽ ノ \ / く \ \ | \ \ \ | |ヽ、二⌒)、 \ 104 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 16 35 ID 8OlmodKK 103 ダディフラグ 113 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 18 52 ID T5nxfxJt 103 嵐の前の静けさか 106 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 16 53 ID 48wh6lhw ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;; ;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;; ;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;; ;; ;;;;;;;;;;;; ;;;; r;;"|\ ;;;;;;;;; ;;; _,,_,,, - "|" ー ,,,_ | | .| ;;; ;;; ._,, - | |;; | 、 " ー ,,,|_ _,,.. - |\ | _ | |;;i-, 「 | | 「 f r " ー . ,,,_" | \ | 「 l | |;; | _____ | | ; , \ ,,, ,,, | | |;; | |_|__| |; ; ; | ; | ;;;;;; ;;; .. .. ..... .. | 「 「 | |;;「 「 | 「 「 「 「 || | || | | _, ..|.............. lll iii! ; | | |;; | __,, !!-- ‐ "" ゙"" ー "~ . . ,,. ; . ゙ " ‐-- ..,,,__ |__,,,.. --‐ "" . . . . 108 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 17 25 ID 48wh6lhw / ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ / \ / \ ふう…… もう、夜10時か / . ● ● \ | (__人__) u | 会議に熱中しすぎたな \ ` ⌒´ / /,,― -ー 、 , -‐ 、 ( , -‐ " ) `;ー" ` ー-ー -ー l l /\___/ヽ / \ これだけ残業しても . |(●), 、(●)、. | | ,,ノ(、_, )ヽ、,, . | 我々管理職には、残業代がつかないんですからね。 . | `-=ニ=- . | \ `ニニ´ . / まったく…… /`ー‐--‐‐―´\ /\___/\ / u u \ | ─ ─ | ──ッ!! | (@), 、 (@)、 | | ,,ノ(、_, )ヽ、,, . | \ r‐=‐、 . / /`ー `ニニ´一 ´ \ 115 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 19 09 ID 48wh6lhw ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡 ヽ / ヾ_ノ 次長! ) Y ( /γ⌒ ⌒ヽ\ どうしましたか? / | | ヽ | ヽ__人__ノ u | \ `ー ´ / /\___/\ / / ヽ \ | (●), 、(●)、 | い、いや、大丈夫だ。 | ,,ノ(、_, )ヽ、,, | ちょっとクラっと来た…… | ,;‐=‐ヽ . | \ `ニニ´ . / 低血糖でちょっとね…… /`ー‐--‐‐―´´\ ,.⌒ヽ γ⌒ ヽ 〈● ノ\ /\ ●〉 ヽ彡 ヽ / ヾ_ノ ) Y ( そういえば、次長は糖尿病でしたね。 /γ⌒ ⌒ヽ\ / | | ヽ | ヽ__人__ノ | \ `ー ´ / 118 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 20 34 ID 48wh6lhw /\___/ヽ / \ . |(●), 、(●)、. | + ああ…… | ,,ノ(、_, )ヽ、,, . | . | `-=ニ=- . | + 若い頃から飲み会やらムチャの連続でね \ `ニニ´ . / + 30手前で、糖尿病になってしまった。 ,,.....イ.ヽヽ、ニ__ ーーノ゙-、. | ; \_____ ノ.| ヽ i 朝昼晩、インスリン注射をしないと持たない体さ。 | \/゙(__)\,| i | > ヽ. ハ | || /\___/\ / u \ | ─ ─ | ──うッ!! | (@), 、 (@)、 | | ,,ノ(、_, )ヽ、,, . | \ r‐=‐、 . / /`ー `ニニ´一 ´ \ 129 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 21 51 ID 8NlDQ4ef 118 20代でそんなひどい状態だったら老後の生活きついだろうなあ・・・ 124 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 21 28 ID dEG/3YYV ダディーーーーーーッ!!! 127 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 21 41 ID 48wh6lhw / ̄\ | | \_/ | /  ̄  ̄ \ 次長! / \ / \ / . ● ● \ ……構いません、次長。 | (__人__) u | 今日はもう終わりにしましょう。 \ ` ⌒´ / 話すべきところは話しましたから。 /\___/\ / \ | u | …………ああ、どうも…… | ノ ヽ、 | | (●), 、 (●)、. | 支店長……すみません…… \ ,,ノ(、_, )ヽ、,, / /`ー `ニニ´一 ´ \ /\___/\ / / ヽ \ (おれも……来年は50歳か…… | (●), 、(●)、 | | ,,ノ(、_, )ヽ、,, | ……年をとったな…… | ,;‐=‐ヽ . | この合併騒動の中、 \ `ニニ´ . / いつまで働けるか……働かせてもらえるのか……) /`ー‐--‐‐―´´\ 130 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 22 48 ID 48wh6lhw ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;; ;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;; ;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;; ;; ;;;;;;;;;;;; ;;;; r;;"|\ ;;;;;;;;; ;;; _,,_,,, - "|" ー ,,,_ | | .| ;;; ;;; ._,, - | |;; | 、 " ー ,,,|_ _,,.. - |\ | _ | |;;i-, 「 | | 「 f r " ー . ,,,_" | \ | 「 l | |;; | _____ | | ; , \ ,,, ,,, | | |;; | |_|__| |; ; ; | ; | ;;;;;; ;;; .. .. ..... .. | 「 「 | |;;「 「 | 「 「 「 「 || | || | | _, ..|.............. lll iii! ; | | |;; | __,, !!-- ‐ "" ゙"" ー "~ . . ,,. ; . ゙ " ‐-- ..,,,__ |__,,,.. --‐ "" . . . . ( なんとかして会社にへばりつくしかねえんだよな…… 今、辞めるわけにはいかねえんだよな…… 病院代や薬代だって、馬鹿にならねえんだ…… なんとしてでも……乗り切らないと……) 第6話 終わり 第7話へ続く 134 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 23 16 ID FxerRUxp 乙だ 仕事って難しいね 136 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 23 39 ID NnK/EV68 乙! 酒飲みは成人病早いからねぇ。 人ごとじゃねぇ。 156 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 26 29 ID /qvSkBK+ 証券の営業マンの俺としては、預金を扱える銀行とかすごい羨ましい。 営業とか楽だろうなぁ。 162 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 27 58 ID 3SSCClZ/ 156 銀行のノルマもいまや預金ほったらかしで投信、年金保険ばっかりですよ 証券会社となんらかわんない 162 波がありますよね…… 投信と年金保険を中心にセールスさせられて、 えんドル君とかいくつ売ったことか…… そうかと思えば、定期預金に力を注げと命令されたり…… 今はまた、投資のほうに移ってるんですか。 865 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 21 54 54 ID 7guN/E6j 銀行員や生保損保、証券マンの転職先が気になるな 879 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 22 02 46 ID Oul4qAC7 865 銀行から生保・損保とかは多いよ。 銀行の外回りとか融資係なんかはお客さんの細かい所の情報まで持ってるから、 それ目当てでヘッドハンティングの電話とか、結構支店にかかってきたりする。 879 そういえば、きめぇ夫代理にはモデルがいるんですが、 そのモデルの人にはヘッドハンティングのハガキが来ていました。 生保の会社だったかな。 代理はそれを見て「おっ、引き抜きかぁ~」とか言って笑いながら、 ハガキをゴミ箱に捨てていましたけど。 158 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 27 00 ID xckzLZKg きめぇ夫のモデルもきめぇんですか? ダディどうなるんだ・・・転職できるのかなぁ 158 ちょっと顔が濃かったけど、別にキモくはなかったですw 66 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 03 36 ID V8TEZSNs 自分の勤務先の銀行で住宅ローン組む場合ってどうなるの? 上司から家を建てる時は必ず自行で借りろって言われた。 66 >自分の勤務先の銀行で住宅ローン組む場合ってどうなるの? まず通ります。が、自行にローンの状況を知られる事を嫌がって、 他の銀行で借りる行員も普通にいます。 157 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 26 33 ID Zw0qQ4l4 要管理先の基準が金融庁の通達により緩和されて、 見た目には不良債権比率が下がってる今日この頃。 みんなだまされるなよ。 本部にいて信用格付の仕事してるけど、格付データの連続性が崩れるから いきなり格付の基準をお上が変えるのはやめてほしい。 157 あ、やっぱり基準変わってたんですか…… やっぱり俺の記憶と資料は古かった。 847 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 21 50 15 ID 8Tjnizyb 1って小説書いたことある? 847 若い頃はいくつか書きましたね……。 83 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 08 03 ID 5C2cU5aY ところで1は文章書くの好きなの? すげー、おもしろいんだが。 他のシリーズも書いて欲しいです。 83 好きですね。銀行員スレが終わってもまた、 やる夫スレを何か作ろうかなと考えてます。 149 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 25 06 ID Y+iq/o4B 乙 ダディ辞めるなと思わせられるとはなぁ 悪魔にも同じ思いをする時があるんだろか 167 名前:1 ◆8ZrfLoy8QY :09/06/28 23 30 16 ID 48wh6lhw 次回が本格的な合併騒動……かな? まぁ、あんまり期待せんといてー やる夫が冬の賞与を貰ったりもします。 さて、ではまた次回。7月4日(土)の午後9時から、 やる夫板の、このスレでお会いしましょう。 おやすみなさい。また明日から一週間、頑張りましょう。 169 名前:名無しのやる夫さん:09/06/28 23 30 58 ID HAeeHWSz うちもそろそろ合併しそうな雰囲気なんで、 とても参考になる このスレみるために1週間過ごしてるようなもんだぜ!
https://w.atwiki.jp/boonshousetsu/pages/226.html
第一話 TOPへ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss/pages/2263.html
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4531.html
10件のメッセージがあります メッセージを再生します 『………私メリーさん。今あなたの後ろにいるの』 メッセージは9件あります 『……さっきのは間違いじゃないわ。あなたが帰ってきた時に 怖がらせるため、直接話すのが恥ずかしいわけじゃないんだから』 メッセージは8件あります 『………私メリーさん。さすがに職場までついてはいかないわ。興味ないもの』 メッセージは7件あります 『……寂しくなんかないんだからっ』 メッセージは6件あります 『………私メリーさん。今あなたの家の前にいるの。 小さいシールがドアに貼ってあったけど、気に入らないから剥がしちゃった』 メッセージは5件あります 『……隙間女がいたから倒したわ あなたを狙うのは私だけでいい……あ、今のは忘れて!』 メッセージは4件あります 『………私メリーさん。今職場の近くに戻ってきたわ』 メッセージは3件あります 『……今日もまだ帰れないのね』 メッセージは2件あります 『………私メリーさん。今帰宅途中のあなたの後ろにいるの 勘違いしないでね。あなたが心配でこんなことしてるわけじゃないんだから』 メッセージは1件あります 『………私メリーさん。もうすぐあなたの家の前に着くわね 今日はここまでにしてあげる。明日こそあなたを恐怖のどん底に陥れてあげるんだから』 新しいメッセージはありません 「単発もの」に戻る ページ最上部へ