約 1,127,602 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/385.html
里からそう離れていない森の中、人一人分くらいの高さの小さな崖の斜面に不自然な穴を発見した。 崖下の地面の高さに洞窟のように開いているが、穴の高さはひざよりも低い。 申し訳程度に葉っぱが詰まれた入り口の内側には、葉のついた枝が何本も立てかけてあり、 枝の下には結構な数の石が置かれ、枝がずれたり倒れたりしないように固定している。 土の見える斜面にそこだけ葉っぱが敷かれているので、入り口こそバレバレであるが 枝の数はそれなりに多く、日中でも中は暗い為奥の方を覗き見ることが出来ない。 この様な偽装を行うのはゆっくり位なもの、間違いなくゆっくりの巣だろう。 耳を済ませてみるが、中からゆっくりの声は聞こえてこない。 内側から枝が立てかけてあるので、少なくとも中に1匹もゆっくりが居ないと言う事は無いはずだが、 1匹しかいないのか、パートナーに留守を任せて餌集めにでも出かけているのだろうか。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ!ゆっくりしていってね!」 巣穴の中に呼びかけてみると返事が返ってきた。在宅のようだ。 巣の中からぽよんぽよんとゆっくりの跳ねる音が聞こえ、 少しするとゆっくりの舌が入り口の枝を内側から外し始めた。 見つかって餌をたかられても困るので、すぐ側にある木の陰に移動し様子を見ると、 枝を外し終えた1匹のまりさがぽよんぽよんと巣から飛び出して来た。 先ほどの返事も1匹分しか帰って来ていないので、巣にはこのまりさしか居ないのだろう。 まりさは辺りをきょろきょろと見回すが、声の主は見当たらない。 首をかしげるかのように体を傾け、眉をひそめて「ゆ~?」とつぶやくとまた巣に戻って行った。 体を使って、巣から出るときに踏み散らかした葉っぱを出来るだけ元に戻し、 外した枝も舌を使って器用に立てかけて行く。 その作業はお世辞にも速いとは言えず、枝が元通りになるまで数分は掛かっている。 まりさが入り口を塞ぎきり、奥に跳ねていった所で巣の前に戻る。 見つからない相手を探すまりさの様子は滑稽なものだった。 もう一度呼び出せばまた見られるだろうか、再度呼びかけてみる事にする。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆうっ?ゆっくりしていってね!」 すぐに木の陰に隠れると、再びまりさが跳ねてくる。ゆっくりにしては早く跳ねており 急いでいる事がわかるが、入り口の枝が多い為中々出て来れない。 しばらくして、少し息を切らしながら出てきたまりさはきょろきょろと声の主を探すが、 やはり木の陰に隠れている相手を見つける事が出来なかった。 「ゆーっ!なんなの?ゆっくりでてきてね!」 不機嫌そうに呼びかけるも一向に現れない相手に、まりさはぷくぅぅと頬を膨らませると巣に帰って行く。 何度も入り口を戻すのはゆっくりにとって楽な作業ではないが、それでも外敵に襲われるよりは良いのだろう、 もたもたとした動きではあるが、しっかりと入り口を封鎖して奥に戻って行った。 穴の中からは「ゆーっ!」と言う苛立ち気味な声と共に、ぽいんぽいんと饅頭が跳ねる音が聞こえて来る。 ストレスでも溜め込んでいるのだろうか、名前の割にゆっくりしていない生き物だ。 さすがに3度も同じセリフでは警戒されるかもしれないので、言葉を変えて呼びかける。 「ち────んぽっ!!」 「ゆうぅーっ!なんなの!?」 言うや否や、まりさは乱暴に跳ねながら入り口に向かい、枝を無理矢理引っこ抜いては投げ捨てて行く。 体を膨らませて威嚇状態のまま飛び出すが、またも姿を見せない声の主にまりさは声を張り上げた。 「かくれてないで、でてきてねっ!ゆっくりできないみょんはいたずらをやめてね!」 ちーんぽ、と言えばみょんなのだろう。居もしないみょんに対し威嚇を続けるが誰も現れない。 まりさは顔を真っ赤にして、「むぅぅーっ!」と地団駄を踏むように跳ね続けるが、 誰も出てこないとわかると再び巣に戻って行った。 入り口前の葉っぱには手をつける気も起こらず、乱暴に捨てた枝をおざなりに立てかけて奥に向かう。 未だに地団駄を踏んでいるのだろう、時折ぼいんぼいんと跳ねる音が聞こえる巣穴に4度声を掛けてみる。 「んほおーっ!まりじゃ!愛しいまりじゃ!二人で愛の金字塔を建立しましょうねーっ!!」 「ゆっくりじねっ!ありすとはゆっくりしないよ!」 さすがにありすでは無理か。しかも「ゆっくりできない」ではなく「ゆっくりしない」とまで言われた。 名乗らずともありすと断定されるあたり、ゆっくりの間でも変態キャラで通っているのかと関心するが、 今はありすよりまりさである。 鼻息荒く「ゆっくりしね!ゆっくりしね!」と繰り返すまりさのプライドをくすぐってみる。 「まりさは全然ゆっくりしてないね!」 「ゆ…ゆがっ!?」 「ゆっくりしてないね!ゆっくりしてぬゎいねぇぇ~!」 「だまれぇぇっ!」 突然の指摘に頭に餡子が上ったまりさは、一刻も早く声の主を見つけようと入り口に突進し、 そのままの勢いで立てかけてあった枝に「ゆべっ!」と衝突してしまった。 反動で後ろにごろんと1回転するが、余計に怒りが高まったのか、八つ当たりするかのように 枝を固定する石を乱暴に蹴散らし、体当たりで枝を跳ね除けながら飛び出して来る。 「ゆふーっ、ゆふーっ!ゆっくりしないであやまってね!まりさはゆっくりしているよ!!」 息を切らし、全然ゆっくりしていない様子で、自分はゆっくりしていると主張するまりさ。 それでも現れない声の主に、じたばたと暴れながら泣き出してしまった。 「ゆぎいぃっ!なんでかくれ゛でるのお゛ぉぉぉ!?ゆっぐりさぜでよお゛ぉぉ! ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁん!」 わんわんと泣いて、その場から動こうとしないので、足元にあった石をまりさの向こう側に放り投げる。 人間の居る方向とは反対側に着地した石の音に、まりさは音の主がそちらに居ると確信し、 「ゆゆっ!そっちにいるんだね!もうあやまってもゆるさないからね!」 と音のする方に跳ねていったが、居るはずの無い相手を見つけられるはずも無く 数分もするととぼとぼと帰ってきた。そのまま巣の入り口に入るが、葉っぱも枝も元に戻さず 巣の外側に振り返ってじっと動かない。 「もうおこったよ!ぜったいにみつけてやるからね!」 入り口を塞ぐ枝が邪魔で、巣の外に出るのに時間が掛かると気がついたようだが、 自分が姿を見せている事でいたずらの犯人が現れなくなるとは考えていないのだろう。 どうしたものかと辺りを確認したところ、遠くの木々の間にゆっくりれいむの姿を見つけた。 まりさの視界に入らないようにれいむに近づき声を掛ける。 「やあ、ゆっくりしていってね」 「ゆっくりしていってね!にんげんさんはゆっくりできるひと?」 「ああ、ゆっくり出来るよ、とてもゆっくりできる方法を知ってるからね」 「ゆゆ?れいむにもおしえてね!れいむもゆっくりしたいよ!」 ゆっくり出来る方法に興味津々のれいむはぴょんぴょんと飛び跳ねて催促してくる。 そのれいむを空中でキャッチし、遠くの穴の入り口で頬を膨らませているまりさを指差して見せてやる。 「ほら、あそこにまりさが居るだろ?あのまりさに元気良く挨拶すると とてもとてもゆっくりした巣に招待してくれるんだ」 「ゆゆっ!れいむもしょうたいされたい!」 「ああ、ゆっくりしておいで」 とれいむを放してやると、一直線にまりさの元に向かって行く。 程なくしてまりさの前に到着すると、そのまりさの後ろに巣穴が続いているのが見えた。 これが人間の言っていたゆっくり出来る巣なのだろう。期待が膨らんだれいむは、 いつも以上に元気な挨拶をまりさに贈った。 「ゆっくりしていってね!!」 「お…お…」 「ゆ?」 突然ぶるぶると震えだしたまりさに、れいむは首をかしげる。なんで巣に案内してくれないのだろうか。 「ゆっくりしていってね!!!れいむをすにあんないしてね!」 「おまえかぁぁぁ!」 「ゆべえっ!」 目の前のれいむをいたずらの犯人と判断したまりさは、怒りに任せてれいむに突進した。 れいむの顔面の中央、鼻っ柱にあたる部分を突き上げるように自分の体をぶつけると、 後ろに突き飛ばされたれいむは痛みに顔を歪ませ、我慢できずに泣き出してしまう。 「ゆ゛うっ!?いだい゛い゛ぃ!な゛んでごんなごどずるの゛お゛ぉぉ!?」 「うるざい!ゆっくりできないれいむはゆっぐりじねぇぇ!」 相手がひるんだとみるや、まりさは大きく跳ねてれいむの頭上に飛び乗ると、 そのまま何度も跳ねてれいむを押しつぶし始めた。 「ゆ゛べっ!やめ゛っ!や゛め゛でっ!」 「ゆっぐりじねっ!ゆっぐりじねっ!ゆっぐりじねっ!」 まりさが跳ねる度にれいむは口から餡子を吐き出し、やがて餡子が足りなくなったのか痙攣を始める。 このまま放っておけば死ぬだろう。もう十分と判断したまりさはれいむから飛び降り、 ゆひゅー、と満足げに息を吐いた。 「ゆっぐり…じだがっっだ…」 「まりさにいたずらしたけっかがこれだよ!れいむはあのよでゆっくりはんせいしてね!」 もう自分のゆっくりを邪魔する奴は居なくなったと、安心したまりさは意気揚々と巣に戻る。 荒れたままになっていた葉っぱを入り口の前に積みなおし、散らかした石を戻して 丁寧に枝を立てかけて行く。 これで安心と巣の奥に跳ねて行った所で、もう一度声を掛けてみた。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ、ゆぅっ!?」 いたずらをするれいむは退治したはず。何が起こっているのかわからず混乱したまりさは、 またゆっくりと枝を外して飛び出したが、そこに居るのは先ほど踏み潰したれいむのみ。 れいむはもう、うめき声すら上げる事が出来ずにぷるぷると震えている。 「ゆ、ゆぅ…?」 自分が踏み潰した事で、れいむがもう死を待つだけの姿になっている。 さっきは夢中だったが、同族殺しを目撃されていたら自分も殺されてしまう。 「ま、まりさがわるいんじゃないよ、れいむがいたずらするからだよ!」 誰にともなく言い訳をしたまりさは、そそくさと巣に入って行く。 もたもたと枝を戻している間に、れいむの震えは止まり、まったく動かなくなった。 れいむの死体を掴み上げて、巣の入り口の枝の目の前に置いて声をかける。 「れいむを殺したまりさはゆっくり出来ないよ!」 「ゆ、ゆうっっ!?」 突然の指摘にまりさはパニックに陥る。誰かに目撃されていたのだろうか。 それでもれいむのいたずらを説明すれば許してもらえる、 そう判断したまりさは巣から出ずに説明を試みる。 「ま、まりさはわるくないよ!れいむが…」 「もうゆっくりさせないよ!れいむのお化けがまりさに会いに行くからね!」 「ゆひっ!?お、おばけはこないでね!おばけはあっちにいってね!」 化けて出ると聞いた途端、まりさはひどく怯えだした。 ゆっくりにも幽霊が出るって風習があるのだろうか。 「だめだよ、れいむはもうまりさの後ろまで来てるよ」 「ゆひいっ!!!」 まりさは顔面蒼白になって固まり、振り返る事が出来ない。 誰も居ないはずの後ろ側に気配を感じ、背筋に強烈な寒気が走る。 声が巣の外側から聞こえるのだがパニックになったまりさには正常な判断が出来ない。 「まりさぁー、れいむと一緒に地獄に行こうねぇぇ~っ」 「い゛やだぁぁぁぁっ!ゆっぐりざぜでぇぇー!」 れいむがお化けになって自分を殺しに来た。圧倒的な恐怖に支配され、 まりさは一刻も早く暗い巣穴から出ようと枝を外し始めるが、 恐怖で震えた舌ではうまく枝を掴む事が出来ない。 「ゆ゛っゆ゛ぅっ、だして!だしでっ!」 焦りながらもまりさは、枝を固定する石をどかして行く。 支えを失った多くの枝がばらばらと倒れると、目の前にれいむの死体が現れた。 「ゆぎゃぁぁぁ!なんでぇぇぇぇぇぇ!?」 自分の後ろに居ると言ったれいむが、いつの間にか巣の外へ先回りしていた。 逃げ場を失ったまりさは跳ねる事も出来ず、ずりずりと後ずさりする。 れいむの死体に目が釘付けになり、その後ろに居る人間には気付いていないようだ。 死体れいむの後頭部をわっしとつかみ、左右にがくがくと揺らしながら巣穴に押し込み、 ゆっくりとまりさに近づけて行く。 「ま゛~~~~り゛~~~~ざぁ~~~~!」 「………!!」 ゆっくりらしからぬ異常な動きで迫って来るれいむのお化けに、 恐怖が限界に達したまりさは白目を向いて気絶してしまった。 見ればあごにあたる部分から砂糖水を漏らしている。恐怖のあまり失禁までしたようだ。 死体のれいむを巣の中に残したまま、石を集めて巣穴の入り口を塞ぐように積み上げ 土や枝で石の隙間を埋めた。これをゆっくりが中からどかす事は出来ないだろう。 気絶から立ち直ったまりさが入り口を塞がれた真っ暗な巣穴で、 自分が殺したれいむと一緒だと知った時どんな顔をするだろうか。 これからのまりさの様子を確認する手段がないのが残念だが、 暫くしたら石をどかして中の様子を見る事にしようと、帰路についた。 おわり。 その他の作品。 ゆっくりいじめ系791 ゆっくりと瓶? (fuku2335.txt) ゆっくりいじめ系813 赤ちゃんのお帽子? (fuku2368.txt) ゆっくりいじめ系822 ドスの中身? (fuku2386.txt) ゆっくりいじめ系851 どちらかのお帽子? (fuku2437.txt) ゆっくりいじめ系873 べたべたのお肌? (fuku2467.txt) ゆっくりいじめ系940 三角の頭巾? (fuku2628.txt) ゆっくりいじめ小ネタ151 みょん語体? (fuku2670.txt) お帽子の人? このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/560.html
ちゃぶ台の前にあぐらをかいて座ると、ちゃぶ台の上に鎮座した饅頭が 期待をこめた瞳で見上げて来る。黒い帽子に綺麗な金髪のゆっくりまりさである。 「おかしはどこ?はやくまりさにおかしちょうだいね!」 このまりさは野生の個体で、甘いお菓子をあげると言って連れて来た。 連れて帰る途中にも、そのお菓子は口の中でとろける、とか 食べた後もしばらく口の中に甘みが残るとか教えていたので、 だらしなく開けた口からは涎が垂れ、瞳にはキラキラとした星が映っている。 一刻も早くお菓子を食べたいのだろう、その場でぽいんぽいんと跳ねて催促を始めてきた。 「ゆっ!どうしたの?はやくおかしをちょうだいね」 「ああ、その話なんだが、実はここにお菓子は無いんだ」 「ゆぅぅっ!?」 ゆがーん!とまりさの頭に衝撃が走り、続けて喪失感がまりさを襲う。 あまりのショックにもちもちとした肌がぷるぷると震え、瞳からは星が消えた。 「ど…どういうこと?おくちのなかでとろけるおかしは?」 「お菓子は無いんだ、つまりまりさは甘い罠にかかったんだよ」 「ゆ…?あまいわな?」 ただでさえゆっくりは理解力や判断力が弱いとされている上に、 動転しているまりさは、オウム返しに言葉を返すことしか出来ない。 「つまり、お菓子があると言う嘘にだまされて、まりさはお菓子の無い家に連れてこられたんだ」 「ゆ、ゆうっ!ひどいよ!ゆっくりあやまってね!ぷくぅぅ!」 だまされたことに腹を立て、頬を膨らませて威嚇状態になるまりさ。 「でもこれが甘い罠なんだ、とても甘いだろう?」 「ゆゆっ!?」 ぷひゅるる、と頬に溜まった空気を抜きながら、まりさは意表を突かれたような顔を見せた。 このまりさを連れてきた訳がこれである。 ゆっくりは甘いお菓子を食べると幸せを感じる生き物だが、 同時に思い込みも強い生き物なので、お菓子に限らず甘ければ何でも良いのではないか。 甘い罠や甘い言葉でも餡子が幸せを感じるのではないか、それを確認する為に連れてきたのだ。 「な、なにいってるの?まりさなにもあまいものたべてないよ!」 「まりさはもう逃げたくても逃げられない囚われの身だよ、甘い甘い、甘い罠だからね」 「ゆ、ゆぅ…?」 甘い、と言う部分を強調して何度も言う。 言われているうちにそんな気がしてくる、と言うのが餡子脳の思い込みの強さである。 まりさは少し頬を染め、お菓子のことを思い描いた時のようにだらしなく口を開いている。 「まりさ、今どんな感じかな?」 「ゆゆ、まりさなんだかへんなかんじがするよ…」 もじもじと体をゆすりながら困惑するまりさ。味覚で直接甘みを感じていないので、 餡子の中に感じる快感に戸惑っているのだろう。 続けてあぐらをかいたまま前傾姿勢になり、まりさの側頭部、人間で言えば 耳のある場所に顔を近づける。突然の接近にまりさの体はビクッとこわばるが、 空いた手をそえて逃げられないように固定した。 「まりさの肌はとても気持ちが良いね、とてもとてもゆっくりしているよ」 「ゆゆっ、な、なにするの、はなしてね!」 野生の個体をそのまま連れてきたので、もちもちとしてはいるが実際はそんなに綺麗ではない。 それでもまりさの頬はますます赤くなり、恥ずかしさから逃れようと体をよじらせるが、 しっかりと掴んだ手から逃れることが出来ない。 そのまま指でごわごわした長い金髪をとかすと、付着した小さな土の匂いが漂ってくる。 「ゆっくりぷれいすに吹く風のような髪だ」 「ゆぅ、ほんとう?」 「ああ、ありすの髪もこの美しさには勝てないよ」 レイパーとして知られるありすも、理性のあるうちは都会派ぶって身だしなみに気を使う。 そのありすより美しい、その言葉にまりさの目はとろんとして口からは涎をたらしてしまう。 「どんなゆっくりもまりさを求めて、まりさとすっきりしたがっているよ」 まりさの頭の中でれいむ、ありす、ぱちゅりー等さまざまなゆっくりが現れ、 次々とまりさに求愛していく。もう自分にささやく人間に言葉を返すことも出来ない まりさの産道が少し開き、皮を伝って液体が漏れ始めた。 「まりさはゆっくり中のゆっくりだね、ドスが君の美しさに嫉妬しているよ」 「……!!」 とてもゆっくりしている、あのドスまでもがまりさに勝てない。 まりさはぎゅっと目を閉じると、餡子の中を駆け巡る幸せに身を任せ ぶるぶるっと小さく震えた。 まりさの耳元から離れ、体を固定していた手も離してやると 少しの間ふるふると震えていたまりさも、次第に意識を取り戻して行く。 「ゆ…すごくゆっくりするよ」 「だろう?これが甘い言葉だ」 「あまいことばがほしいよ、もっとちょうだいね」 よほど気に入ったのだろう、未だに開きっぱなしの産道からは だらだらと砂糖水が漏れ続ける。ぴょんぴょんと飛び跳ねる体力がないのか、 はぁはぁと息を荒げながらも甘い言葉を催促してくる。 「よし、じゃあ目をつぶって口を開けるんだ」 「ゆっ、わかったよ、あまいのちょうだいね」 言われるままに、少し上を向いてべろんと舌を出してくるまりさ。 ちゃぶ台の下から小瓶を取り出し、だらしなく垂れる舌の上で2回ほど振ってやる。 瓶から落ちる赤い液体が舌に触れてから少しすると、まりさは目を見開いて 「ゆあ゛あ゛あ゛っ!?」 と叫びだした。 瓶の中身は激辛のスパイスで、赤ちゃんゆっくりなら1滴で死に至らしめるものである。 水を求めてちゃぶ台から飛び降りようとするまりさを空中でキャッチし、ちゃぶ台の上に戻してやる。 「はなじでっ!おみずのま゛ぜでぇぇ!」 人間の手から逃れようとうねうね動くが、逃げた先にも手がやって来て 体が平べったく変形するほど押さえつけられてしまう。 血走った目からはぼろぼろと涙が流れ、じんじんと染みる痛みに舌は真っ赤に腫れ上がっている。 「まりさの瞳は世界を照らす太陽の輝きだね」 「なんな゛のぉっ!?はやぐおみずのまぜでね!」 「甘い言葉だよ、欲しいって言ったろ?」 「あまいこどばはいいよぉぉっ!」 体全体をぶんぶんと振って、手を跳ね除けようとするまりさの顔面を上向きにするよう転がし、 無防備にさらけ出した産道に人差し指を突っ込む。湿った産道が異物を感じ取ると、 辛さに悶えるまりさに別の刺激を与えていく。 「ゆ゛ひぃ!がらい゛ぃぃっ!」 「世界で一番美しい宝石、それがまりさなんだよ」 「な゛にい゛っでるの゛ぉぉぉ!?」 「幻想郷で妖怪達が戦う理由、それはまりさを手に入れる為なんだ」 「わがらな゛いよぉぉ!もうはなぢでぇぇっ!」 辛さに耐え切れず、びくんびくんと大きく跳ねると、まりさは白目を向いて気絶した。 そっと手を離し、ちゃぶ台の下に用意していた水差しからまりさの口にどぼどぼと水を注ぐ。 そのまま顔面に水をかけると、口に溜まった水を一気に飲んでまりさは大きくむせた。 「ゆ゛、ゆ゛ほっ!ゆ゛ぇっ!」 「気がついたか」 「なにずるのっ!?ゆっくりあやまっでね!」 まりさはぜえぜえと息をつくと、ぴょんと起き上がり涙目で抗議してくる。 頬を膨らませながら器用にぷんぷんと喋るまりさに、もう一度甘い言葉をかけてみる。 「まりさの頬ですりすりすれば、誰もがたちまちすっきりー!してしまうね」 「ゆうっ、なにいって…」 自分は怒っているのにまだ甘い言葉を続けようとする人間に、 文句を言おうとしてまりさは固まってしまう。 次第にその顔が赤く染まっていき、紅潮を通り越して全身が真っ赤になると、 べろんと舌を出しながら飛び跳ねた。 「ゆ゛ぎいぃぃぃ!から゛い゛ぃぃぃぃ!?」 そのままちゃぶ台から飛び降り、ぴょんぴょんと跳ねて部屋から出ようとするが、 開いていない方のふすまに顔面から衝突し、ゆべっと転がってしまう。 それでも続けて湧き上がってくる辛さが悠長に泣くことを許してくれず、 「う゛わ゛ぁぁん!」と泣きながら、家から飛び出して行ってしまった。 「なるほど、辛味の方が勝ったか」 激辛スパイスと甘い言葉を同時に味あわせたことで、まりさの中の餡子が 二つの感覚を結びつけてしまったのだろう。 甘い言葉をかけられただけで、激辛スパイスの味が再現されるようになったのだ。 甘い言葉の方が勝てば、激辛スパイスを舐めさせても 餡子の中に幸せを感じるようになっていたかも知れない。 今回は辛味が優先されたが、やはり実際に体に感じる感覚の方が強いのだろうか。 実験対象のまりさは飛び出して行ったまま、結局戻って来なかった。 「ゆっゆぅっ、ゆっぐりじね、ゆっぐりじね…」 一目散に逃げ出したまりさは森の中の川まで戻って来ていた。 無我夢中で、自分でもどう走ったか覚えていない。 ただ人間に捕まって、無理矢理辛いお水を飲まされたのが怖くて、 悔しくて仕方がなく目から大粒の涙がぽろぽろとこぼれた。 それでも逃げてくる事が出来た、これからもゆっくり出来る。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ?ゆっくりしていってね…!」 突然声をかけられて振り返ると、そこには1匹のありすがいた。 久しぶりに会えた気がする同じゆっくりに強く安心する。 「ゆ?あなたないていたの?」 「ゆゆ、な、なんでもないよ!」 それなりに頭が良いありすに泣き顔を指摘されるが、懸命に強がるまりさ。 それでもついさっきまで産道を広げて甘い言葉に酔いしれていたまりさに 隠し切れない性の匂いを感じたのか、ありすは興奮を覚えていた。 「ゆ、あなたとってもかわいいわね、どうしてもっていうなら とくべつにありすとゆっくりさせてあげてもいいわよ」 「ゆゆっ?」 「ま、まりさ!とってもすてきよ!こーふんしちゃうわ!」 だらしない顔で息をあらげるありすとは対照的に、 まりさはじっと黙ってぷるぷると震え、だんだんと顔を紅潮させて行く。 異様な反応に少し冷静さを取り戻したありすが戸惑っていると、 まりさは突然舌をべろんと出し、涙目で叫びだした。 「ゆぎぃ、かっ、がらい゛ぃ!」 「ま、まりさっ!?」 まりさはその場で数回ぴょんぴょんと飛び跳ねると、 すぐ側の川に向き直って、勢い良くダイブする。 「みずぅぅぅぅ!」 「まりざっ、どうしたの!?まりざ──っ!!」 ありすの静止も聞かず、どぷんと音を立てまりさは沈むと勢い良く水を飲み込む。 辛さから逃れられた幸せもつかの間、全身を覆って流れる水の冷たさの中で、 昔水の事を教えてくれた親の姿をぼんやりと思い出した。 このままではゆっくり出来なくなると感じる。 水の上に上がらなくては、と必死に体を揺さぶるが水は容赦なくまりさを流して行く。 沈んだ体が一瞬川底の石に引っ掛かるが、跳ね上がろうと足に力を込める前に、 水の流れがまりさの底面を掬い上げて足と川底を離してしまう。 そうしている間に水を吸った体が膨らんで行き、皮が破れて餡子が漏れ始めた。 じわじわと近づいてくる死に、まりさはもっとゆっくりしたかったと涙し、意識を失った。 「まりさ…どうしてぇぇ…」 川の流れの先には黒い染みが広がり、 突然の別れに困惑するありすだけが残されていた。 おわり。 その他の作品。 ゆっくりいじめ系791 ゆっくりと瓶 (fuku2335.txt) ゆっくりいじめ系813 赤ちゃんのお帽子 (fuku2368.txt) ゆっくりいじめ系822 ドスの中身 (fuku2386.txt) ゆっくりいじめ系851 どちらかのお帽子 (fuku2437.txt) ゆっくりいじめ系873 べたべたのお肌 (fuku2467.txt) ゆっくりいじめ系940 三角の頭巾 (fuku2628.txt) ゆっくりいじめ系1026 ゆっくり宅に挨拶 (fuku2789.txt) ゆっくりいじめ系1027 ゆっくりの救急車 (fuku2790.txt) ゆっくりいじめ小ネタ151 みょん語体 (fuku2670.txt) お帽子の人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2723.html
『ゆっくりに花を咲かせましょう』 鉄筋二階建ての新築アパート。 その一階一番奥の扉の前には鮮やかな花々が咲き乱れている。 僕の趣味で育てている可愛らしい花だ。 仕事の都合で引っ越すことになったが迷わず一緒に連れてきた。 何代にも渡って育ててきたこいつらはもはや家族さ。 今日もお水を上げてたっぷり愛でるとしよう。 僕は水の入ったジョウロを片手に外へ出る。 だがそこで見たものは衝撃的で凄惨な光景だった。 「ゆゆ~、ゆっくりしてる~、ゆんゆん♪」 ゆっくりれいむがいた。 大きめの植木鉢の上で上機嫌に歌っている。 その周りには散らばった土。 踏みにじられるはゴールデンマリーのサリー(僕の付けた名前) 今まさに喰われているのは同じくゴールデンマリーのエリー。 他の皆の姿は見えない。 メアリーもリリーもミリーもムリーも皆。 他の植木鉢もほぼ全滅だった。 僕の大事な子達は引越し翌日に食い尽くされた。 「オオオオオォォォッ!!! サリー! エリー! メアリー!! カレン!! エイドリアン!!! く、くく、くうぅぅぅぅ……!!」 こんなにも悔しくて惨めで悲しい気持ちになったのは初めてだった。 一輪ごとに名前を付けてまで愛した僕の花が! こんな不思議生物に殺されるなんて!! 「ゆゆっ!? ゆっくりしていってね!! なかないでね!! ゆっくりしようね!!!」 僕に気が付いたれいむは足元まで飛び跳ねると、僕を見上げて声をかけてきた。 何がゆっくりしていってね、だ。 ゆっくりして欲しいなら何故殺した。 どうして。どうして。 「どうじでぞんなごとじだのぉぉぉぉ!!!」 「ゆゆっ!?」 僕の怒りは有頂天。 涙を流しながら怒るなんてのも初めてだった。 この鬼畜れいむめ。 いったいどうしてやろうか。 捕まえてゆっくり保健所に突き出すか? いや駄目だ。 僕が直々に制裁を加えなければ意味が無い。 そうでなければ死んだ花も報われない。 復讐だ。復讐してやる。 「ゆっくりしようよー。 ゆゆ、これ!! いっしょにたべてゆっくりしようね!!」 この鬼畜れいむはあろうことか僕のエリーを、食べかけのエリーを差し出してきた。 体のあちこちを食い千切られた可憐な娘を嬉々として親である僕に見せつけたのだ。 信じられないゲスだ。 噂に聞いていただけだったが、ゆっくりがここまでゲスいとは。 全身をわなわなと震わせて怒りのボルテージを溜める僕にれいむは更なる追い討ちをかける。 「とってもおいしかったよ!! だからにんげんさんもたべようね!!」 「…それは僕の花だ。 僕が大事に育てた花だ。それをお前は…「ゆゆ! そうだったの!!」 「ゆっくりごめんね!! でもがんばってまたそだててね!!」 僕絶句。 こいつは花は全て一緒だと思ってるのだろう。 だがな。違うんだ。違うんだよ。 花弁の微妙な形や茎の傾き具合まで全部違う。 お前に食われた愛らしい花達は二度と帰ってこない。 「つぎはかってにたべないよ!! でもちょっとゆっくりわけてね!!」 れいむは楽しそうに僕の足元を跳ね回った。 きっと頭の中では花畑が咲いているのだろう。色んな意味で。 「フ、フフフ」 「おはなさんたべるのたのしみ!!」 「フォォォォォォッ!!!」 僕、いや俺の怒りは限界突破。 もう謙虚な僕ではいられない。 俺はれいむの頭をわしっと握り締めて持ち上げる。 「ゆ!? なにするの? こわいよ! ゆっくりしようよー!」 この場で制裁しては近所の目が怖い。 まだ理性が片隅に残ってたことに自分で驚きながられいむを部屋へと運ぶ。 どうしてくれよう。 潰すだけじゃ物足りない。苦しめてやる。 「わぁい! おそらをとんでるみたい!!」 俺が怒り猛るその一方でれいむは暢気に歓喜の声を上げていた。 俺の部屋。 昨日引っ越してきたばかりなのでダンボールが多く、空きスペースも広い。 れいむを部屋に投げ捨てて玄関の扉に鍵をかける。 これで誰にも邪魔されない。 思わず笑みが漏れる。 これから憎きれいむを制裁してやれるのかと思うとニヤけが止まらなかった。 が、それも一瞬だった。 リビングから楽しげな声が聞こえてきたからだ。 「ゆわーい!」 リビングに戻るとれいむはダンボールの山をアスレチックにして楽しんでいた。 ダンボールから他のダンボールに飛び乗り、また別のダンボールへと飛び乗っていく。 幸いこいつにダンボールの山を崩すほどの重量や力は無く、部屋は荒れずに済んでいた。 だが仇であるれいむが楽しそうに遊んでいる様子を見るだけでも不快だった。 「ゆ! おにーさん!! いっしょにゆっくりあそぼうよ!! たのしーよ!!」 今度は枕の上に飛び乗ってそこに収まると俺を遊びに誘ってきやがった。 ああ、いいともれいむ。 存分に遊ぼうじゃないか。 俺は早歩きでれいむに近寄ると両手で持ち上げた。 「ゆ! おそらをとんでるみたい!! もっととばしてね!!」 「ああ! そのつもりだ!! まずは…サリーの分!!」 れいむの望み通り飛ばしてやる。 ただし床に向かって一直線にな! 「ゆびぃっ!?」 平たく硬いフローリングの床に顔面から叩きつける。 れいむはプルプル震えていた。 「ゆひ、ゆぅぅぅっ!! いたいよぉぉ!! ゆっくりできないぃぃ!!」 一瞬の静寂の後れいむは泣き喚いた。 面を上げたれいむは粒の涙をボロボロ流している。 「おい。 泣くにはまだ早いぞ。 俺の大事な花を食い殺した罪。 まだ一割も、いや一分も、いいや違う! 一厘も償えて無いんだよ!!」 「ゆぎっ!? ゆぶ、ぶ…!」 今度は蹴り飛ばす。 軽いトスで浮かせた程度の蹴りだ。 だが飛んだ先がダンボールの角だったせいで痛そうだ。 「ゆっ! ゆぐっ!! ひどいよぉ! どうしていたいことするの!! ゆっくりしていってよー!!」 「どうしてだと? 何度も言ってるだろう? 俺の可愛い花を食ったからだよ。 お前にとってはただの花かも知れないが、俺にとっては大事な娘だ」 「ゆぎゅ!!」 さらに蹴飛ばす。 おっと、これはエリーの分だ。 蹴飛ばされたれいむは白い壁にぶつかった。 床に落ちると体をじたばたさせて痛がりだす。 流石は弱小不思議生物として定評のあるゆっくりだ。 二度の軽い蹴りでもかなりへばっている様子だった。 だが容赦はしない。 この鬼畜なれいむは無抵抗の娘を食い殺したのだ。 「おら、起きろよ」 「もうやだぁぁ!! ゆっくりできないよぉぉ!! もう おうち かえるぅぅぅぅ!!!」 「帰らせるかよ! お前が帰ってもあいつらは帰ってこないんだよ!!」 「ゆぶ」 完全に潰さない程度に踏み潰す。 これはメアリーの分だ。 ぐっぐっぐとリズムに乗せて踏みにじる。 圧力をかける毎にれいむは「ゆ"っ、ゆ"っ」と声を漏らした。 「花の怒りを! そして俺の怒りを思い知れ!!」 「ゆひ!?」 れいむの揉み上げを握ってぶら下げる。 恐怖を浮かべた間抜け面。 今になって自分が宙に浮くことの恐怖を覚えたらしい。 が、ゆっくりは物忘れのひどい生物だと聞く。 だったら高所恐怖症にさせてやろう。 「おらぁ! リリーの分だ!!」 「おぞらをどんでるみだい"っ!!」 俺はれいむに高い高いをしてあげた。 ただし天井に一直線コースのハードモードだ。 天井に鈍い音が響き、れいむが天井に叩きつけられた。 「ゆ"、いだ…い"」 重力に引っ張られて落ちてくる。 床へは落とさせない。華麗にれいむをキャッチする。 そして再び垂直にぶん投げて天井にキスさせた。 「ぐゅ!!」 再びれいむは天井にぶつかり、それから落ちてくる。 それを再度キャッチしてまた投げる。 俺は天井を使った一人キャッチれいむでしばらく遊んだ。 二階の住人さんに大迷惑な技だが、俺はこのコンボを途切れさせる気は無かった。 俺は満足するまでれいむでキャッチボールを楽しんだ後、 天井から落ちてくるれいむをスルーして床にぶつけさせた。 床に落ちたれいむは体を僅かに捩じらせて泣いていた。 じだばたしない辺り動く気力も尽きたのだろう。 「ひっぐ、ゆっぐ…いだい。 ゆっ、ゆっ…ゆっぐりじだいのに"」 ズリズリと体を床に這わせて俺から逃げようとするれいむ。 次はどうしてやろうか。 また殴るか? いや、でも… 俺はもう暴力を振るうことに飽きていた。 俺が求めているのはあくまで花達の復讐をすること。 だが実際にやったことと言えば「花の分だ」と称して暴力を振るっていただけ。 怒りの熱が冷めつつある俺は空しさを感じ始めていたのだ。 しかしだからと言って許しはしない。 愛する花を殺された恨みは山より高く海より深い。 出来るなら花に復讐させたい。 でもどうやって? 花は喋らないし動かない。 イバラで巻きつける? 花を突き刺す? 待てよ。そう言えば良い手があるじゃないか。 ここで俺は思い出した。 ゆっくりを使って試したいことがあったのだ。 ただ今まではちっぽけな良心がそれをさせなかった。 だがこいつならいいだろう。良心が痛むことは無い。 俺はれいむに背を向け、その道具の入ったダンボールを探り始めた。 「もうやだよ。ゆっぐり、じようよ」 背中越しにそんな声が聞こえた。 俺の求めた道具は植木鉢(透明)に剣山、そして花の種だ。すぐに見つかった。 この種はゆっくりの餡子で育つ「ゆっくりの花」の種だ。 ゆっくりは交尾すると茎を生やして子を実らせる。 そしてまた、寿命で死んだときに茎を生やして花を咲かせるケースがある。 理由は不明だ。研究者がその辺は研究中らしい。 何はともあれこの花は同種のゆっくりの中身を養分として育つ。 ゆっくり毎に違った色の綺麗な花で、ゆっくりが元なだけに甘いのでお菓子か何かの原料として一部の農園では栽培されていたりもする。 死んだゆっくりに咲く花の種だが、生きているゆっくりに植えても栄養を食らって発芽する。 それは植えられたゆっくりに喪失感を与え、根が体内を荒らすことで多大な痛みを与えるのだ。 寄生に近いため宿主を殺すことはない。 だが間違いなく植えられたゆっくりはゆっくり出来なくなる。 というわけで俺はれいむに花を咲かせることにした。 さっきの場所から数cmも動いていない床の上でれいむはへばっていた。 もちろん死んでいない。 不思議生物のこいつらは栄養の残った中身さえあれば死なないと言っても過言じゃない。 俺が近付くとれいむはビクッと体を跳ねさせて振り返った。 涙で揺れる瞳で俺を見上げ、振るえる唇を何とか動かして喋る。 「も、もう、おはなさんだべないよ。 だからやめでね。これいじょうひどいことやめてね」 必死な懇願。 助かりたい、ゆっくりしたいという意思が伝わってくる。 でも全てはお前が俺の花を食った時点で終わってるんだよ。 「なあ、れいむ」 俺はれいむの前にそっと座る。 「ゆ…?」 「お花、咲かせようか?」 「ゆっぐり、ゆっぐりじでいってね…!!」 れいむは滝のような涙を流して何度も頷いた。 心なしか喜んでいるように見える。 ん? 何だその反応は。 「おはなさん、そだてようね。 れいむがんばってそだてるよ! おにーさんにおはなさんをかえすよ!!」 あー、そう受け取ったか。 どうも俺の言葉を「許してあげるからお詫びとしてお花を咲かせてね」と曲解したらしい。 ふざけやがって。何がお花さんを返すだ。もう同じあいつらは帰ってこないのに。 「おいお前。何を勘違いしてやがるんだ」 「ゆぅ?」 「お前が花を咲かすんじゃなくてだな。 お前に花を咲かせるんだよ。 あ、ちなみに俺はお前を許しません」 「ゆゆゆゆ??」 れいむはポカーンとした顔でフリーズした。 訳が分かりませんといった様子だ。 だがそれも仕方ない。俺だって突然「お前に花を咲かせる」と言われても「ハァ?」である。 「いいからこっち来い」 「ゆ"! はなしてね!! こわいよ! ゆっくりできない!!」 さっきまでの暴力への恐怖が染み付いているのだろう。 れいむは俺の腕の中で暴れた。残念ながら無力無意味だ。 逃げようともがくれいむを部屋の隅に用意してあった立方体の植木鉢の中に収める。 うむ、ぴったしだ。 引越しの際に捨てようと思っていたが持ってきて良かった。 「ゆぎゅぅぅえ!! いだい!! いだいよぉぉぉ!!!」 れいむが突然大声で泣き始めた。 ああ、痛いだろうね。 何せ植木鉢の底には針の長い剣山が置いてあるのだから。 それが深々とれいむの底部に突き刺さっていた。 用途は言うまでも無くれいむが暴れないための固定用。 跳ねるしか能の無いゆっくりは底部さえどうにかすれば動けなくなる。 「ゆあ"っ!! ここやだ!! ゆっくりできないよ!! いぎゅぅぅ!!」 「五月蝿い」 無駄だと思うが一応注意しておいて種の準備を行う。 とりあえず種の入った袋の裏にある説明文を読む。 えーと、袋から種を取り出して… ゆっくりの餡子を植木鉢に詰めてそこに植える、と。 ってこれは通常のやり方だ。 俺がやりたいのは今生きているゆっくりに花を咲かせることだ。 いつかインターネットで見たあの花は綺麗だった。 アップ主によるとこの花は生きているゆっくりに咲かせるのが一番美しいとのことだ。 だから俺もいつかは育てようとこの種を今まで大事に持っていた。 生きてるゆっくりにはどう植えればいいのかな。 ネットで調べてもいいが…まあいいか。 適当に頭に穴を開けて埋めよう。 俺はちょうど床に転がっていたドライバーを手に取って逆手に構える。 それから植木鉢から少しはみ出るれいむの頭にドライバーを突き立てた。 「ゆひゅぅ、ゆひぅ…」 目を見開いて微かにブルブル震えるれいむ。 きっとこれから何をされるのか分かっていない。 痛みでそんな余裕もないのだろう。 ま、更なる痛みで教えてあげるとしよう。 俺はゆっくりとドライバーを持つ手を降ろしていく。 ずぶりと不快な感触と共に+ドライバーの先がずぶずぶと沈んでいく。 力を入れ過ぎると根元まで突き入れてしまいそうなので加減しながらゆっくりと突き進める。 「ゆぎ!! んぶぶ…ん"ーっ!!!」」 れいむはあらん限りの力を使って体を揺らす。 だがそれも微々たるもので気にもならない程度の抵抗だった。 俺は数cm刺し込んだ所でグリグリとドライバーを動かして傷口を広げる。 これで種を入れる穴が1つ出来た。 でも種はたくさんある。 流石にこれを全部植えようとするとれいむが穴だらけになってしまう。 とりあえず5つにしよう。 だから穴を2,3,4,5っと。 ゆっくりの柔らかさを覚えたので残りの穴は手早く開けられた。 れいむはドライバーを刺し、傷口を広げる作業の間ずっと悲鳴を上げ続けた。 さて、れいむの頭上に五つの空洞が出来た。 後は種を植えるだけだ。 「…!! ……!!!」 言葉も出ないほど痛いらしい。 ま、当たり前か。 さっさと作業を終わらせよう。 人差し指の先に種を付け、ずぶずぶと頭上の穴へ指を侵入させる。 「ゆ"んっ!!?」 異物が侵入した痛みと不快感に襲われているのだろう。 人差し指にれいむの震えを直に感じられる。 ぐにゅぐにゅと気持ち悪い感触だったので種を奥に埋め込むとさっさと指を抜いた。 残りの4つも同じ要領で種を植え付けていく。 最後に傷口をぎゅっと摘んで閉じた。 すると周りの餡子が空洞に雪崩れ込んで種を埋めさせた。 これで種植え完了だ。 後は花が咲くのを待つだけ。 暴力を散々振るっても大してすっきり出来なかった。 だが種を植えてみると俺の心は非常に晴れ晴れしい気分に包まれた。 そうさ。俺が俺の手で恨みを晴らしても駄目だったんだ。 花の恨みは花に返させないと。 本当はこのれいむが喰ったのと同じ花を植えてやりたいが、餡子で育たないからそこは仕方あるまい。 「それじゃあれいむ。ゆっくりお花を咲かせてね!」 「ゆ"ぃ"…ゆっぐ、り…ゆっくりざせで……」 「もう一生無理だよ」 俺、いや怒りの収まってきた僕は満面の笑顔をれいむに向けた。 対してれいむは痛みに顔を歪めつつ縋るような表情で僕を見つめていた。 いたいよ。 痛くないところがないよ。 ゆっくりできないよ。 なんでゆっくりできないの? れいむが人間さんの育てたお花さんを食べたから? でも、れいむちゃんとあやまったよ。 どうして? どうして? いたいよ。 足と頭がゆっくりできないよ。 痛くって 熱くって 苦しくて 気持ちが悪い。 ゆっくりしたい。ゆっくりさせてよ。 おねがい。 いたいよ。 頭が痛いよ。頭だけが痛いよ。 変なのがれいむに入ってくるよ。 怖いよ。 どんどん入ってくるよ。 たすけて。 さて、二時間が経過した。 荷物の片付けを中断してれいむの様子を見てみると頭に芽が見えていた。 流石に早いな。交尾→出産に比べれば遅いが。 れいむの様子を見ると数秒ごとに苦しそうな呻き声をあげていた。 「はいって、ごないでぇ! いだいよぉ! ぎもぢわるい"!! にんげんさんだずけでえぇ!!」 伸びるのは芽だけでは無い。 根が徐々に伸びてれいむの体内を掘り進んでいるようだった。 その異物感と体内を突き進まれる痛みは想像を絶する痛みのはずだ。 あれだけ酷いことをした僕に助けを求めるとは余程辛いのだろう。 「ゆ"ぅあ"あ"あ"あ"っ!! だずげで!! いだい! いだい!! いだぁぁいいいぃぃ!!! ごめんなざい! ゆぎっ! だずげで! ごめんなざぁぁいい!!!」 それもいつまで続くかな。 インターネットで見た花を咲かされたゆっくりは生気を完全に失っていた。 こいつもいずれそうなるのだろう。楽しみだ。 いたくないよ。 へんなのがもうはいってこないよ。 だからもういたくないの。 それになんだかゆっくりできるよ。 ここはゆっくりできるね。 あれ? どうしてれいむはここにいるんだっけ。 ゆ? ゆゆ?? なにも おもいだせないよ。 さらに二時間経過。 れいむの頭には5本の茎が伸び始め、それぞれ葉っぱも数枚付いていた。 「ゆ"っ……ゆ"………」 喋る言葉はすでに「いたい」「たすけて」「ゆっくりしたい」から「ゆ"」と呻くだけになっていた。 それにれいむは痩せてきていた。 下膨れの顔が徐々にすっきりし始めて絶賛ダイエット中だ。 しかし酷い表情だ。 いわゆるアヘ顔とでもいうのだろうか。 白目を半剥きにし、顔をやや紅潮させて口は開きっ放しで涎も止まらない。 見るに耐えない顔だ。 数時間前まで元気にダンボールの上を飛び跳ねてた奴と一緒とは思えないぐらい。 …もう精神が壊れたのかな? それは苦痛が限度を超えたせいかな。 それとも養分を奪われたせい? 「ゆ"…ゆ"、ゆ"」 ビクンビクン ま、順調だな。 … ……ゅ …ゆっくり…ってね! ゆっくりしていってね!!! さらに3時間経過すると状況は変わっていた。 れいむが元気になっていた。 何もゆっくりの花が枯れたとかそういう訳ではない。 しっかり蕾が出来ていた。そう遠くないうちに咲くだろう。 が、問題はれいむだ。 「ゆっくりしていってね!!!」 さっきからこれしか言わなくなった。 僕と目が合うと眉毛をシャキーンと吊り上げて鳴く。 物音を立てるとまた鳴く。 何もしなくたって定期的に鳴く。 全ての苦痛を超えた先にあるものでも見たのだろうか。 完全に原初のゆっくり、いやそれよりも退化している。 外部刺激に対して「ゆっくりしていってね!!」と返すだけの機械になってしまった。 試しに透明の植木鉢を軽くデコピンしてみる。 れいむは目の前でコツっと音がするとすぐに反応した。 「ゆっくりしていってね!!」 連続で叩いてみる。 「ゆっくりしていってゆっくりしゆっくりしていってゆっくゆっくりしていってね!!!」 カオスなことになった。 「ゆっくりしていってね」を言い終わる前に次の「ゆっくりしていってね」を言い始める。 予想外の狂い具合だ。 このゆっくりの花はどれだけ深くまで根を張ったのだろう。 ゆっくりの体の中央には中枢餡という人間で言えば脳のような餡子があると聞く。 根はそこを目指して伸びていたのかも知れない。 もしそうなら、れいむの記憶や知能は全て栄養として溶けて花の養分にされたという事か。 ざまぁみろだ。 食べ物にしていた花にお前自身が食われてしまった訳だ。 それも死なない限りずっと吸われ続けるんだ。 もうじき花が咲く。 そうなったられいむはどうなってしまうのか楽しみだ。 それから一時間もしないうちに花は咲いた。 れいむに咲いたその花はマーガレットにもよく似た白い花弁の綺麗な花だった。 その白は新雪の如く透き通るような純白。 中央の黄色い部分は見る者引き付ける鮮やかな真っ黄色。 本当に美しい花だった。 種の入っていた袋の写真よりもHPで見た画像よりもずっと。 あぁ、殺された皆の分も大事に育てよう。 名前もちゃんと付けてあげないとね。 僕とゆっくりの花と、そしてれいむとの生活はこれから始まるのだ。。 ただしれいむに関しては二度とゆっくり出来ない。 もっとも「ゆっくりしていってね」と鳴くだけの機械と化したあの状態ではそれを感じることすら無いだろう。 半年後 時の流れとは早いものだ。 何代目かのゆっくりの花は今もあのれいむを苗床に咲き続けていた。 れいむも生き続けている。 元気とは言えないがそれでもちゃんと生きていた。 「さあれいむ。餌の時間だよ」 憎いはずのれいむだったが、今の僕はれいむを大事にしていた。 可愛い花たちの栄養源なのだから当然だ。 餌さえ与えれば半永久的な肥料になってくれる。 なので餌を与え、時には体を拭いてやったりと死なぬようにケアしていた。 形式は異なれどれいむは僕のペットと言えた。 ある種の愛着すら持っている。 植木鉢も改造し、れいむの面前の壁は取り払っている。 そこから栄養不足で死なないように餌を与える。 れいむは動けないので与えるのはスティック状のゆっくり用お菓子だ。 閉じた唇に押し付けるとれいむは口を開いてぱくっと咥える。 あとはモグモグとゆっくり食べていく。 これはあの後知った事だが花は宿主を殺さぬように最低限の機能は残す。 それは「食べる」「食べ物を探して動く」の2つ。 僕のれいむに関して言えば磔にしているので前者しか出来ない。 それは一年前から変わらない。 ただ一年前と違うのは10輪もの花を咲かせていること。 そのせいで「ゆっくりしていってね」と鳴くことすら出来なくなったこと。 瞳から光が消えうせてからも久しく、口に入った異物を食べて消化する以外は何もしない。 うん、可愛い奴だ。 喧しくしないし物を荒らすこともしない。 花と同じだ。 僕にとっての理想的な存在。 だからこれからも末永くよろしくな、れいむ。 僕の可愛い花のために生き続けてね。 終 by 赤福 6/20は私が初SSを書いてからちょうど一周年です。わーわー という訳で記念SSでした。 本当はれいまりペアを出して片方だけ咲かせて狂わせようかと思っていたけどモチベ的に無理でしたとさ。 一周年記念なので以下に今まで書いた作品を羅列 個人的に黒歴史も多かったりしますorz ゆっくりいじめ系43 ゆっくり家族の引っ越し ゆっくりいじめ系49 ゆっくりとのワンダフルライフ ゆっくりいじめ系105 加工所職員のストレス解消法 ゆっくりいじめ系116 懐かし玩具とゆっくり ゆっくりいじめ系119 ギロチンとゆっくり ゆっくりいじめ系120 マッサージチェアとゆっくり ゆっくりいじめ系169 Ten little Yukkuri ゆっくりいじめ系173 Ten little Yukkuri後日談 ゆっくりいじめ系186 犯人は子れいむ 萃香×ゆっくり系1 子鬼とゆっくり 衣玖×ゆっくり系1 衣玖さんとゆっくり その他 ゆっくり草原観察 その他 ごみ箱ゆっくり ゆっくりいじめ系217 整地ゆっくり ゆっくりれみりゃ系いじめ19 れみりゃと亀さん ゆっくりいじめ系267 愛の劇場 -背徳の饅頭- ゆっくりいじめ系275 妖怪とゆっくり ゆっくりいじめ系313 ゆっくり家族とエターナルフォースブリザード ゆっくりいじめ系329 都会派と甘い罠 衣玖×ゆっくり系2 ゆっくりてんこ大虐殺 ゆっくりいじめ系374 親の心子知らず、子の心親知らず ゆっくりいじめ系380 公衆便所ゆっくり ゆっくりいじめ系418 大乱交!ゆっくりファミリー ゆっくりいじめ系424 ゆっくりの歌 ゆっくりいじめ系459 色つきゆっくりの結末 ゆっくりいじめ系493 ゆっくりペットショップ ゆっくりいじめ系515 強姦まりさの敗北 ゆっくりいじめ系542 赤ちゃんゆっくりの冒険-前- ゆっくりいじめ系543 赤ちゃんゆっくりの冒険-後- ゆっくりいじめ系618 ゆっくり家族のある夏の日 ゆっくりいじめ系729 灰色の檻の中で ゆっくりいじめ系794 野生のれみりゃ家族 ゆっくりいじめ系929 甘やかした結果 ゆっくりいじめ系974 0歳の母 ゆっくりいじめ系975 0歳の母2 ゆっくりいじめ系1030 ドキッ☆ゆっくりだらけの運動会 ゆっくりいじめ系1031 ドキッ☆ゆっくりだらけの運動会2 ゆっくりいじめ系1072 ドキッ☆ゆっくりだらけの運動会3 ゆっくりいじめ系1126 れいむの転落人生 ゆっくりいじめ系1195 ゆっくり釣っていってね!!! ゆっくりいじめ系1196 ゆっくり釣らないでね!!! ゆっくりいじめ系1277 生き別れのれいむ姉妹 ゆっくりいじめ系1299 幻想と現実の境界 ゆっくりいじめ系1361 駅前ベンチ上のれいむ ゆっくりいじめ系1440 伝わらない声 ゆっくりいじめ系1792 子育て物語 前編 ゆっくりいじめ系1793 子育て物語 後編 ゆっくりいじめ系1936 敏感まりさの失敗 -やめて赤ちゃんすっきりだけは- ゆっくりいじめ系1945 元気な家畜 ゆっくりいじめ系1955 鉄の檻 ゆっくりいじめ系2020 一緒にゆっくり遊ぼうね ゆっくりいじめ系2203 れいむだって生きてるんだよ。 ゆっくりいじめ系2356 偽りの愛情 ゆっくりいじめ系2449 ゆっくりお花見しようよ ゆっくりいじめ系2648 運が悪かったんだよ このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/839.html
「だっ、だっ」 よく晴れた日曜の昼下がりだった。南側に面したその部屋には暖かい日差しが燦々と差し込んでいる。 「やべでねっ、でいぶのあがじゃんをゆっぐぢざぜでねっ!」 部屋の中に響くは、まだ立つことも出来ぬ程幼き赤子の楽しげな笑い声と、その赤子に玩具として与えられたゆっくりれいむの悲痛ななき声。 玩具であるれいむは目の前で繰り広げられている遊戯――自身にとって惨劇に他ならない光景を前にただただ涙を滝の如く流していた。 「やべで……もうやべでね……」 「だっ」 「ゆぴっ!?」 赤子の笑い声と共に生じたのは、赤子の手の中にいる、れいむの子である赤れいむの髪が引き抜かれた音と、赤れいむの悲鳴だ。 「や、やめちぇ……りぇいむのかみかえちちぇ……ゆ゛っ゛!!」 蚊が鳴いたかのようなか細き赤れいむの声をまるで意に介さず、赤子は更に赤れいむの髪を引き抜いた。 小さな子供が意味もなくティッシュを引き抜いて遊んでいるかのように、その顔は無邪気だ。 事実、赤ゆっくりの髪を引き抜くことはティッシュを箱から引き抜くかの如く容易である。 既に手の中の赤れいむは度重なる髪を引き抜かれたことによる激痛と、大切な髪が無残に引き抜かれたことによるストレスで死に体だ。 親であるれいむはそんな我が子を前にして何も出来ずにいた。いや、何かをしてはいけないのだ。 何故なられいむの背後には、この児戯を、この惨劇を見守っている人物がいるからだ。 れいむの背後、椅子に座っている男は、この部屋に広がっている光景全てを視界に収めていた。 今また赤れいむの髪を引き抜いた赤子と、その手の中にいる瀕死の饅頭。 それを目の前にして男の脅威に怯え何も出来ずにいるれいむ。 赤子の周りに広がる、既に用済み、使用済みとなったかつて玩具だった赤ゆっくり達の死体。 そして視界の下隅に映る、れいむより反骨心のあるまりさだ。 れいむの伴侶であるまりさは、この遊戯が始まる際我が子を赤子から取り戻そうとして、その罰として今男に足蹴にされていた。 「ごべんなざいっ!! もうじまぜんがら゛ゆるじでぐだざ――ゆびゅ!?」 大きな声をあげた事で罰として男に踏み付けられたまりさ。 そのまま男はぎりぎりと、圧死させかねない勢いでまりさを踏み付けている足に力を込めた。 「ゆ゛ぶゅぶゅぶゅ……ゆぎっ!?」 内臓であり命である中身の餡が押し潰され、まりさは苦しげに声を上げた。 男の足の下、ひょうたんのように変形しているまりさは何とかこの苦痛から脱しようと、身をじたじた捩るが、まるで、無駄。 むしろ男の反感を買って更に踏まれてしまった。 「ゆびっ、や、やめぢぇね……ばりざあやまるがら……ゆ゛っ!?」 足を上げ、再度スタンピング。 「い゛ぢゃいよ゛――」 足を上げ、踏む。 「ごべんなざ――」 足を上げ、踏む。 「ぼうゆるじ――」 上げ、踏む。 「ゆびゅっ!!」 踏む。 踏む。踏む。踏み付ける。 一回ごとに足と床がぶつかる音を大きく立てる。 そんな足踏みをまりさが黙るまで男が続けた頃、ちょうど赤子の手の中にいた赤れいむが死に絶えた。 「おがあざぁ゛ぁ゛ぁ゛ん!! ゆぴゃ!?」 ぶちぃ、と最後の髪が引き抜かれると同時、赤れいむの頭皮も髪に引っ張られ、勢いよくめくれ剥れた。 頭皮が千切れ剥れた勢いで、赤れいむはその中身の餡子を脳漿のようにフローリングの床にぶちまける。 先に死んでいった姉妹と、同じように。 赤れいむ赤まりさ合計五匹。それが今回消費した玩具の数だ。 「ゆあぁ……ゆあぁ……れいむの、れいむのあがちゃんが……」 れいむは呆然といった表情で、目尻に涙を溜めながら変わり果てた子の亡骸を見つめる。 全ての赤ゆっくりを消費した赤子が笑顔でれいむの頭をぺしぺし叩いているが、それにも気付いていない。 そんなれいむと赤子の下へと、先程まで赤子の遊戯を見守っていた男が近付いて来た。 その手に涙で顔をグシャグシャにし、小さく呻くだけのまりさを持って。 男は右手のまりさを、髪をひっつかむ持ち方から底部を手の平に置く持ち方へと変えた。 そして左手でれいむを、まりさと同じ持ち方になるように床から持ち上げる。 れいむは悲しみに暮れ、まりさは痛みと後悔に苛まれて男に持たれた事を気にも留めなかった。 その間に男は、れいむとまりさを乗せた両手を小刻みに振動させ始める。 「……ゆっ?」 「ゆゆゆっ?」 振動してしばらく経ってからようやく、鈍感なゆっくり夫婦は事に気付いた。 だが気付いた時には既に時遅し。 二匹は身を襲う快楽に身を任せて、顔を赤くしてじとりと体表に砂糖水を浮かび上がらせていた。 「ゆっ、ゆゆゆ~」 「ゆふぅ、ゆふぅ……」 目をとろんと蕩けさせ、呼吸を荒くさせていく二匹のゆっくり。 男は頃合を計って振動させていた手を止めると、二匹をそっと床へと下ろした。 「ゆゆぅぅぅ、ばりざぁぁぁぁ!!」 「でいぶぅぅぅぅ!!!」 強要するまでも促すまでもなく、男の目論見通りに二匹は砂糖水をまき散らしながら身を寄せ合うと、にちょにちょとその頬をすり合わせ始めた。 こうして発情させられ欲望に勝てず交尾を始める。 もう何度も経験し、その度に後悔してきたはずだというのに、まるで成長しない。 男は内心そう嘆息すると、醜悪な光景を見せまいと赤子を連れて一度部屋から出て行った。 決して二匹が逃げ出せぬよう、扉を閉めて。 「んほぉぉぉぉぉ!!」 「ぎぼぢいいよぉぉ、でいぶぅぅぅぅ!!」 しばらく経ってから男が赤子を連れて部屋に戻ると、ちゃんとれいむの頭には実ゆっくりを宿した茎が生えていた。 ゆっくりにとって幸せの象徴にして、多くのゆっくりが望んで止まない子供。 それを手に入れたというのに、れいむとまりさの顔は晴れておらず、むしろどんよりとしていた。 「ゆっ、ゆぅ、どうしようれいむぅ……」 まりさは途方に暮れたように暗い声でれいむに話し掛けた。 無理もない。二匹にとってはこの不幸への入口は初めてではない。 これまでに何度も、先程のように発情させられ子作りさせられる。 そうして出来た子供は全て、人間の赤子によって、殺されてきた。 髪を引き抜かれたり、喜々とした笑顔で手の平で潰されたり、玩具として。 最初に殺された子を含めて十二回目のにんっしんっである二匹にとって、新たな命の誕生は新たな地獄の幕開けにすぎなかった。 「ゆぅ~……」 しかし、れいむの顔はまりさ程絶望に染まっても途方にも暮れてなかった。 れいむが見つめる先、茎に宿った七つの新たな生命。今は眼をつむり安らかに眠って誕生の時を待っている。 そんな、まさしくゆっくりした状態の我が子の顔を見れば、自然とれいむは心が安らぎ顔が綻ぶのを感じた。 れいむはこの顔を見るのが好きだった。 最初に子を宿した時から、この我が子達が目覚めるまでの時間は、れいむにとって安らかなゆっくりの時だ。 少しずつ大きくなっていく子を見ながら、そのゆっくりした顔がちゃんとした赤ゆっくりになるまでを見続け、産まれてくるその時を今か今かと待ち続ける。 いずれ死んでしまうとはいえ、その事はれいむとまりさでは避けようがないとはいえ、れいむにとってこの時間はゆっくり出来ることに変わりは無かった。 せめて、せめてこの時だけは我が子と一緒にいたい。未だ生まれておらず、自分の声にも返事は返さないが、それで充分であった。 「ゆゆ~、れいむのあかちゃんゆっくりうまれてね~♪」 「だっ!」 そんな、そんなれいむの希望は、儚くも叩き落された。 「…………ゆっ?」 れいむとまりさが気付いた時には既に、れいむの額から生えていた茎は床へと折られ、落とされていた。 何者でもない、赤子の手によって。 これまでれいむとまりさの子を、遊びによって幾つも散らしてきた、人間の子に。 上から振り下ろされた赤子の右手は、れいむの茎を見事に叩き折っていた。 根元からポッキリと折られた茎は、床へと叩きつけられた際に七つの実ゆっくりのうちの三つを潰していた。 れいむとまりさの眼下に広がるは、産まれることすら叶わなかった子たちの亡骸。飛び散った餡子。転がった、目玉。 「ゆっ……ゆゆゆっ、ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!」 れいむは涙が零れるのを止めることが出来なかった。嗚咽を堪えることが出来なかった。 どうして、どうしてこんな事をするのだ。 どうして、ほんの小さな希望すら持たせてくれないのだ。 少し、ほんの少しでいいのだ。ほんの少しだけでいいから、子供と一緒の時間を過ごしたかった。 それだけなのに、それ以外はもう望まないのに、どうしてそれすらさせてくれないのか。 「ゆえ゛ぇぇぇぇぇぇん!!! ゆあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ん!!!」 れいむは泣き出した。大声を張り上げて。まるで聞き分けのない子供のように。 これまで我慢してきた分、これまで抵抗も文句も許されず子供を殺されてきた分の悲しみを、一気に放出したかのように。 ボロボロと滝のように涙を零し、悲しみに身を震わせる。 まりさはそんなれいむの姿を見て何もせずにいられるゆっくりではなかった。 まりさはれいむと、床に落とされた茎と潰れた我が子、そしてれいむを泣かせた張本人を見やる。 直後、まりさは全身に力を込めて、床を蹴った。 まりさは許せなかった。れいみを泣かせたこの赤ん坊を。 まりさは許せなかった。これまで何も出来ず子を殺すことを止められなかった自分を。 まりさは、そんなこれまでの憎しみも悔しさも後悔も全部込めて、れいむを泣かせた赤子へと体当たりを敢行した。 「ゆっくりやめてねっ! まりさはおこったよ!」 だが当然、まりさが赤子を許せないように、そんなまりさの行動を許せない者もいるのだった。 ひゅん、とまりさの姿が掻き消えた。まりさ自身の行動ではない。第三者の介入だ。 誰かは言うまでもない。先ほどまりさに折檻をし、れいむとまりさを交尾へと導いたあの男である。 男は振りぬいた足を床へと下ろす。男の視線の先には、愚かにも赤子に手を出そうとして、男に蹴り飛ばされたまりさの姿がある。 蹴られた時と壁にぶつかった時の痛みからか、顔をフローリングに伏せて「ゆ゛っ、ゆ゛っ」と小さく呻いている。 男はそんなまりさの下へとずんずんと歩み寄ると、まりさの金髪を無造作に掴んで自分の視線へと持ち上げた。 男とまりさの視線が合う。 その瞬間、まりさは全身をガタガタと振るわせた。珠のような涙が眼から零れ、ガチガチと歯が打ち鳴らされる。 その表情は恐怖と後悔に満ちており、まりさは一言も発することは出来なかった。 男もまた一言も発さなかった。 ただ、赤子の視界に入らぬようにまりさを隣の部屋へと移しただけだ。 まりさはそこで、自分が誰に手を上げようとしたのか、その愚かしさを餡子の隅々にまで叩き込まれる事となる。 男が折檻を終えて全身ボロボロ、皮も破れ餡子が漏れ出て、白目を向いて「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ」と痙攣するだけのまりさを持って部屋に戻った時、れいむの額には茎が刺さっていた。 最初に生えていた時とは場所が違うし、何より一匹の実ゆっくりも付いてなかったから落ちた茎を刺されたのだろう。 その当の茎を額に刺されたれいむは苦悶の表情を見せていた。 そしてれいむの周りには最初に茎が叩き落された時には無事だった実ゆっくりも含めて、七匹分の実ゆっくりの死骸が散乱していた。 そのどれもが原型を残さず潰れている。人間ならば放送禁止クラスのスプラッタ現場だ。 白目を向いてまりさと同じように痙攣し、だが白目を向いた眼からはボロボロと涙が溢れている。 そんなれいむの隣では、遊びつかれたのか赤子が半分眠っていた。 男はそんな微笑ましい姿に顔を綻ばせると、赤子を抱いてベッドのある部屋へと連れて行った。 安らかに眠る赤子の姿を見て心を和ませ、そっと毛布をかけて元の部屋へと戻る。 男が戻った時、些か回復したのかれいむとまりさの痙攣は止まっていた。 だが、二匹とも完全に回復したわけではない。まりさは未だに痛みに苦しみ喘いでいるし、れいむは額に刺さった茎の激痛で身もだえしている。 男は二匹に近寄ると、無造作にれいむに刺さった茎を引き抜いた。 「ゆ゛っ!?」 ズボリ、と茎が抜けると同時に餡子が漏れた。 れいむはそのショックで正気をなんとか取り戻したのか、未だ乾かぬその眼を男へと向けた。 虚ろな眼で射抜かれた男は、そんな者意にも介さずれいむとまりさをいつものように透明な箱へと詰め込んだ。 そして冷蔵庫から一本百円で買えるオレンジジュースのペットボトルを取り出すと、中身をドバドバと適当に二匹へと降り注ぐ。 男がこの二匹の保管に気を使っている事と言えば、この程度だ。 男はオレンジジュース一本分を注ぎ終えると、透明な箱の蓋を閉めて、箱を持って部屋を出た。 この間れいむもまりさも、一言も発すことは無かった。いつもの事であるし、何よりまりさにはそれだけの体力も精神力も無かった。 和室に入った男はすっ、と押入れを開きそこにれいむとまりさが入った透明な箱を閉まった。 オモチャは遊び終えたら仕舞う。子供だって知ってる当然の事だ。 今日はもう、れいむとまりさの出番は無い。次に遊ぶ時までここに仕舞われるだけだ。 「おにい、ざん…………」 小さく、れいむが口を開いた。これもまた、いつものことだ。 一日に使用が終わり、男がれいむを押入れに仕舞う時はいつもれいむが口を開く。発する言葉も同じだった。 「どぼじで……どぼじでごんなひどいごどずるの……?」 これまで男がその質問に答えた事は無かった。 しかし、今回は違った。何度も聞かれるので流石にイヤになって喋る気になったのか、はたまたただの気まぐれか。 「どうしても何も、お前達は俺がゆっくりショップで買ったんだから、当然だろ。俺は金でお前達の命を買ったんだ。それをどう使おうが自由だろう?」 大人が子供に常識を説くように発したその言葉を、れいむは理解出来なかった。 男も当然、れいむが理解できるとは思わなかった。 ただまた同じ文句を言われても鬱陶しいので捕捉しておくことにした。 「お前らはオモチャだ。子供のオモチャ使いが荒いのは、当然のことだろう?」 今度は、れいむにも理解できた。 オモチャ。それは知っている。れいむも子供の頃、小さなボールで遊んだことがあるし、ゆっくりショップにいた頃自分の子供達がオモチャで遊んでいたこともある。 だが、それでも理解出来ないことがある。 「れいむは……れいむは、おもちゃじゃないよ……?」 「ほう?」 「れいむは……れいむは……」 れいむはなけなしの体力と精神力を振り絞って、口を開く。 言わねばならぬと、伝えねばならぬという強迫観念にも似た思いに捕らわれて、必死に言葉を発する。 「れいむは、れいむたちはおもちゃじゃないよ……。れいむはいきてるよ、れいむはいたいとおもうよ。しあわせ~もしってるよ。 あかちゃんがしんじゃったら、かなしいよ、ゆっくりできないよ……れいむたちも、ゆっくりしたいよ……」 言葉自体は、なんでもない稚拙な物だった。 だが、そんなゆっくりの少ない語彙には万感の想いが込められている。 そんなれいむの思いを僅かでも汲み取ったのか、男は手に顎を当てて、神妙に言った。 「あぁ、確かにお前の言う通りだ。餡子と皮しかないデタラメな体だが、言語を解するし感情もあるし、子供もなす。お前達は生きているんだろう」 パァッ、とれいむの顔が明るくなる。 しかし、 「だがな、それがどうかしたか? お前達が生きている事と、お前達がオモチャであることは同時に成立しうるんだが? お前達が生きていようが関係無い、お前達はここではオモチャでしかないし、生殺与奪は俺が握っている」 その顔はすぐに曇った。 男はそれだけ言い終えると、れいむの返答も待たず押入れを締め切った。 差し込んでいた光は遮断され、押入れの中から明かりが消えうせる。 れいむとまりさを、暗闇が包んだ。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「ゆゆ~ん、む~ちゃ、む~ちゃ、ちゃ~わせ~♪」 「ゆゆっ、おちびちゃんおくちのまわりをぺ~ろぺ~ろしてあげるねっ!」 「ゆゆ~、くちゅぐっちゃいよおかーしゃん」 「まりさおかーしゃん、はやく〝かいぬしさん〟さんにあいたいねっ!」 「〝かいぬしさん〟はとってもゆっくりできるんだよね?」 「そうだよ、〝かいぬしさん〟にかってもらったら、と~~~っても、ゆっくりできるんだよ!」 「ゆゆ~、たのちみ~♪」 「ゆぅ、でもはなればなれになったらさみちいよ……」 「ゆぅぅぅん…………」 「いらっしゃいませ、こちらの水槽のゆっくりですか? はい、成体ゆっくりは一匹──円、子ゆっくりは一匹──円になります。 今なら親子セットで購入されればお安くなっており……え、全部ですか? 一家全部ですか…………いや、はいかしこまりました」 「ゆゆっ? おにーさんどうしたの?」 「良かったなお前ら、飼い主さんが見つかったぞ」 「ゆゆっ! ほんちょう!?」 「あぁ、しかもお前ら家族みんな買ってくれるそうだ。良かったな」 「ゆゆ~~♪ みんないっちょ!?」 「あぁ、誰も欠けることなく、みんな一緒だ」 「ゆゆん! ゆっくち、ゆっくち!」 「とってもゆっくちできるね!」 「ゆっくいしていってね!」 『ゆっくりしていってね!!!』 おわり ───────────────────── あとがきのようなもの オウケィ、残るネタはあと六つだ。 これまでに書いてきたもの ゆっくりいじめ系429 ゆっくり合戦 ゆっくりいじめ系443 ゆッカー ゆっくりについて3 ゆっくり求聞史紀 ゆっくりいじめ系495 ゆっくり腹話術(前) ゆっくりいじめ系527 ゆっくり腹話術(後) ゆっくりいじめ系549 ゆっくりの飼い方 私の場合 ゆっくりいじめ系613 虐待お兄さんVSゆっくりんピース ゆっくりいじめ系646 普通に虐待 ゆっくりいじめ系654 普通に虐待2~以下無限ループ~ ゆっくりいじめ系674 二つの計画 ゆっくりいじめ系691 普通に虐待2~以下無限ループ~加筆分 ゆっくりいじめ系705 ある復讐の結末(前) ゆっくりいじめ系706 ある復讐の結末(中) ゆっくりいじめ系721 ある復讐の結末(後-1) ゆっくりいじめ系731 ある復讐の結末(後-2) ゆっくりいじめ系739 ある復讐の結末(後-3) ゆっくりいじめ系868 ゆっくりに育てられた子 ゆっくりいじめ系874 ゆっくりに心囚われた男 ゆっくりいじめ系884 晒し首 ゆっくりいじめ系1040 チャリンコ ゆっくりいじめ系1055 コシアンルーレット 前編 ゆっくりいじめ系1071 コシアンルーレット 後編 ゆっくりいじめ小ネタ161 いろいろと小ネタ ごった煮 ゆっくりいじめ系1129 庇護 ゆっくりいじめ系1132 庇護─選択の結果─ ゆっくりいじめ系1100 不幸なゆっくりまりさ ゆっくりいじめ系1223 終わらないはねゆーん 前編 ゆっくりいじめ系1253 終わらないはねゆーん 中編 ゆっくりいじめ系1273 終わらないはねゆーん 後編 ゆっくりいじめ系1286 おデブゆっくりのダイエット計画 ゆっくりいじめ系1314 ノーマルに虐待 ゆっくりいじめ系1434 大家族とゆっくりプレイス_01 ゆっくりいじめ系1435 大家族とゆっくりプレイス_02 ゆっくりいじめ系1492 都会派ありすの憂鬱 ゆっくりいじめ系1500 都会派ありす、の飼い主の暴走 ゆっくりいじめ系1512 都会派ありすの溜息 ゆっくりいじめ系1535 都会派ありすの消失_01 ゆっくりいじめ系1536 都会派ありすの消失_02 ゆっくりいじめ系1577 まりさの浮気者! ゆっくりいじめ系1660 ゆっくりべりおん ゆっくりいじめ系1675 家庭餡園 ゆっくりいじめ系1777 ありふれた喜劇と惨劇 ゆっくりいじめ系1790 あるクリスマスの出来事とオマケ ゆっくりいじめ系1820 踏みにじられたシアワセ ゆっくりいじめ系2024 都会派ありすの驚愕 ゆっくりいじめ系2025 都会派ありす トゥルーエンド ゆっくりいじめ系2026 都会派ありす ノーマルエンド ゆっくりいじめ系2039 大蛇 ゆっくりいじめ系2077 それでも ゆっくりいじめ系2103 いつもより長い冬 ゆっくりいじめ系2241 おかーさんと一緒 ゆっくりいじめ系2248 魔理沙とドスまりさと弾幕ごっこ ゆっくりいじめ系2250 ゆっくり働くよ! ゆっくりいじめ系2420 リ・ターン byキノコ馬 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/463.html
小ねたっぽいゆっくりいじめ 季節は巡り、幻想郷は今厳しい冬を乗り越え春を迎えようとしていた。 人里近い森の中を1匹のゆっくりまりさが飛び跳ねている。寒さも和らぎ、 冬篭りを終えたことでとても嬉しそうな顔だ。 突然、ゆっくりまりさの体がふわりと宙に浮く。 「ゆゆ?おじさん、まりさになにかごよう?」 ゆっくりまりさを持ち上げたのは1人の男だった。 「んー、特になにもないけど、君とゆっくりしたくてね。」 「ゆっ!じゃあ、まりさといっしょにゆっくりしようね!」 ゆっくりという言葉に反応して上機嫌になるゆっくりまりさ。 「ところでおじさん、なにかおしいものもってない?まりさおなかすいちゃったー。」 長い冬篭りのせいでろくに食事をできていなかったのか空腹を訴えるゆっくりまりさ。 「んー、おいしいかは分からないけど、お花の種なら持ってるよ?」 男は両手で持っていたゆっくりまりさを片手で抱えなおすと、腰に下げた小袋か花の種を 取り出しゆっくりまりさに見せる。 「ぽ~り、ぽ~り、む~しゃ、む~しゃ。」 花の種を見るや否やすぐさまかぶりつくゆっくりまりさ。よっぽど腹がすいていたのだろうか。 「ゆゆっ!おじさんこれはあまりおいしくないよ!もっとおいしいものをちょうだいね!」 あれだけがっついておいて更に食事を要求するゆっくり。 「そんなこと言われても、今はこれしか持ってないしなー。」 そういって、ぱらぱらと花の種をゆっくりに振り掛ける男。 「やめてよおじさん!もう、おはなさんのたねはいらないよ!!」 「おーい!春告精はおらんかー!!!」 ゆっくりの抗議の声を無視し、大声で叫ぶ男。その声に驚きビクッとするゆっくり。 「はいはーい、ここですよー。」 男の声に反応して、声が返ってくる。その声は男の上から聞こえてきた。 「ゆ?おねえさんはだれ?ゆっくりできるひと?」 上空からの突然の来訪者に疑問の声をあげるゆっくり。 男の上空から現れたのは、白い三角帽子に白い服を纏った妖精の少女だった。幻想郷に春が来たことを 告げる妖精、リリーホワイトである。 「お兄さん、私に何か御用ですか?」 男に何用かと尋ねるリリー。すると男は、 「ああ、あるとも。ここに丁度花の種がある、これに春を与えてはくれんかね?」 そういってゆっくりまりさをリリーの前に突き出す。ゆっくりまりさは男が何をいっているのか分からず 顔をしかめる。 「はーい、お安い御用ですよー。」 まかせろ!というように即答するリリー。 「それじゃいきますよー。・・・・・・・・春ですよー!!」 リリーは息を整えた後、元気一杯に叫んで万歳をするような格好をとる。全身からはこうなんというか、ぽわ ぽわしたピンク色のオーラがあふれ出していた。 ・・・ぴょこ。 その春オーラにあてられた花の種が芽を出した。 ぴょこ、ぴょこ、とゆっくりまりさの周りにあった花の種が次々と芽をだしていく。 「ゆー!ゆー!」 妖精の起こす奇跡に目を輝かせるゆっくりまりさ。しかし、異変はすぐに起きる。 ぷっ、ぷつ、と何か小さな穴が開くような音。その音に反応してゆっくりまりさは周りを見渡す。しかし、自分の 周りにはそのような音を出すものは見受けられない。突然、激しい空腹感に苛まれるゆっくりまりさ。 「わー!キレイに咲きましたね!それでは、私はこれで!」 「おーう、ありがとさん!」 満足げな顔で立ち去るリリーに笑顔で謝礼と別れの挨拶をする男。 「おじ・・・さん・・・、なに・・・いってるの・・・・?」 あまりの空腹に言葉がたどたどしいゆっくりまりさ。 「何って・・・ああ、そうか、お前は見えてないものな。ほら。」 ゆっくりまりさの顔を近くの小川の水面に写してやる男。 「???!!!」 そこにあったのはまりさの顔だった。しかし、その顔は先ほどまで小憎たらしいほどに丸々した饅頭顔とはちがって、 まるで干しぶどうの様に皺くちゃだった。しかも、その周りにはまるでまりさを彩るようにたくさんの花が咲いていた。 そう、先ほどのリリーの春オーラによって、まりさの食べた花の種や、男が振りまいた種が土を求めてまりさの中へと 根を伸ばしたのだ。先ほどまりさが聞いた音は、花の茎がまりさの皮を突き破る音と、根が皮を突き破る音だったのだ。 「ゆ゛・・・・・・・っ!」 その衝撃の事実に悲鳴を上げそうになるが一段と強まった空腹感に思わず黙り込むゆっくりまりさ。 「ふむ、少し種が多すぎたか。一気に吸われて餓死寸前じゃないか。」 男はそう分析しながら品定めをするようにゆっくりを見回す。 「このまま死なれても実験の意味が無い。念のために持ってきてよかった。」 そういって男は少量のオレンジジュースをゆっくりに与える。 「どう・・・じで・・・?どうじで・・・こんなごとずるの・・・?」 オレンジジュースによって少し活力を取り戻したゆっくりは息もたえたえに男に怨嗟の声をぶつける。 「そりゃ、俺だっておまんまに食いつきたいからな。」 とりあえずゆっくりの命に別状が無いことがわかると男はゆっくりを抱えたまま里のほうへ向かった。 「よろこべゆっくり。今日からお前はそのお花さんとこれからずっと一緒に暮らせるんだぞ。食べ物は俺が用意してやるから 安心しろ。」 その男の言葉をきいてゆっくりまりさは、これでずっとゆっくりできるね・・・。とか、お花さんきれいだね・・・。とか、 思っていたが拭いきれない空腹感を忘れるため静かに眠ることにした。 数ヵ月後、加工所から新製品が発売された。 それは、「初心者でもできる!ガーデニング用ゆっくりプランター」というものだった。 あらかじめ発芽した状態のゆっくりでガーデニングを楽しめるというものだった。やることは一日一回の水の入れ替えと、 初心者でも分かるように親切なフラワーガイドブックがついていたことから、ガーデニングに興味のあった奥様方から子供の 夏休み宿題用と、幅広い人々の支持を得て一躍人気商品となった。 ゆっくり春ですよー。 完 書いた人:名も無き作者
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2142.html
(この話は、「ゆっくりボールのあそびかた」に、私アイアンマンが勝手に続編を書いたものです。原作者さん、ありがちょうね!) ■ゆっくりボールのあそびかた・勝手に後日談 日暮れ後の森の中。大きめの巣の中で、ゆっくりの子供たちが輪になって、楽しそうに遊んでいる。 「ゆっくり!」 「ゆゆぅ、ゆっくり! 「ゆん! ゆっくち!」 一声かけるたびに、ボールをポンッと押し戻す。円陣の向かいにいる子が、それを別の方向へ蹴る。 人間で言う、蹴鞠(けまり)のような風景だ。 使っているのは、茶色のぺらぺらしたものを巻きつけたボール。 子ゆっくりと同じぐらいの大きさで、何が入っているのか、ポヨポヨして柔らかい。 「ゆっくりっ!」 「きたよ、ゆっく!」 ポンッと蹴り戻し、ころころと当てる。すべすべしてとても転がしやすく、子供たちはとても気に入っていた。 「おちびちゃんたち、たのしんでね!」 「ゆっ! とってもおもしろいよ!」 「おかあさん、ゆっくりありがとうね!」 「ありがちょう! ゆむっ!」 礼を言われて、ニコニコしながら見守る親まりさと親れいむ。 この二匹は昼間、外で子供を一匹見失ってしまった。ずっと探し回っても見つからず、心配でぐったりしかけていた。 だが、その代わりにというべきか、親切な人間のお兄さんにこんなボールをもらえた。 子供たちの元気な様子を見ていると、ぐんぐん元気が回復するようだった。 夫婦で見詰め合って、ささやく。 「ゆう、れいむ、きょうはみつからなったけど、あしたはおちびちゃんをみつけようね!」 「そうだね! ゆっくりみつけようね!」 満ち足りた、幸せそのものの時間だった。 「さあ、そろそろおねむのじかんだよ!」 「ゆっくりねようね、おちびちゃん!」 「「「ゆっくりねんねしようね!」」」 その日はボールを部屋の隅に置いて、寝についた。 大きな母れいむと母まりさを中心に、家族がぴったりくっついて眠る。 「ゆぅ……ゆぅ……ゆふふ……」 「おかーちゃん……むにゃむにゃ……」 「ゆっくち!」 やわらかなほっぺた同士をすりすりしあって眠るのは、最高のきもちよさ。 とてもゆっくりできる夜を、家族はいつものように過ごした。 コロリ、とボールがわずかに転がった。 次の日も家族はいなくなったれいむを探したが、見つからなかった。 その次の日も、次の日も。 「れいむのこどもがああぁぁぁ!」 「ばりざのこどもお゛お゛ぉ゛ぉ゛!」 探している最中だけは悲しみ続けたが、悲しむことも続けられないのが、ゆっくりのゆっくりした性。 「まりさ……こんなにさがしてもみつからないよ……」 「しかたないよ、れいむ。おちびちゃんはどこかできっとゆっくりしているよ……」 慰めあって、いつしか忘れていった。 日一日と日時がすぎる。その間、子供たちは毎日、ボール蹴りを楽しんだ。 「ゆゆっく!」 「ゆっくりぃー!」 こんなによく跳ねるボールは初めてで、みんなはとっても楽しんだ。 毎日続けたせいでキック力も上がり、思い切りぼこんべこんと蹴れるようになった。 「ゆぅーと!」 ポンッ! ごろごろごろごろ……バシッ! 勢いよく壁にぶつけて、人間の遊びのまねをしたりした。 しかし、そんなことが出来たのも、一週間ぐらいのこと。 子供たちがうまくなるのと反対に、ボールは弾力を失ってきた。 まるで中身が乾いてスカスカになってきたみたいに。 八日目に、子供たちは両親に頼んだ。 「おかーさん、ぼーるがべこべこになっちゃったよぉ」 「ゆっくりなおしてね!」 子供たちが囲んで持ってきたボールは、地面に接する辺りがべっこり潰れている。 それを見た母れいむが、ピコンと電球をともして思いついた。 「ゆっ、それはくーきがぬけちゃったんだよ!」 「くうき?」 「そうだよ! にんげんのぼーるはくーきが入ってるって、ぱちゅりーからきいたことがあるよ! ゆっくりなおしてあげるね!」 そういうと、母れいむはボールはボールをころころと転がして、空気穴を探した。 あった。一箇所だけ小さな穴がある。 顔を近づけると、かすかにひゅうひゅうと空気が漏れるような音がした。 「ここからくうきをいれるんだよ! おちびちゃんたち、よくみててね!」 そう言って、母れいむは空気穴だと思い込んだ場所に、口をつけた。 「いくよ、ゆぶうぅぅぅぅぅぅぅ……」 自分の体の大きさの三分の一ほどのボールに、思い切り空気を吹き込んだ。 ぎゅぅぅぅっ、とボールの中からまるで苦しがっているような声が聞こえるとともに、べこん、とへこみが元に戻った。 子供たちがわっと浮き立つ。 「なおったよ、おかーしゃん!」 「おかーさん、すごーい!」 「おかあさんはとってもゆっくりできるおかあさんだね!」 みなに誉められて、照れ照れと赤くなるゆっくりれいむ。 それを見て、自分も威厳のあるところを見せたい、と思ったゆっくりまりさ。 「ゆっ、つぎはまりさがぷーっするぜ! ぱんぱんにしてやるぜ!」 「おとーしゃん、ゆっくりがんばってね!」 こどもたちの声援を受けて、れいむと場所を変わるまりさ。 空気穴に口をつけ、力いっぱい吹き込んだ。 「ゆぶぅぅぅぅぅ……!」 ぎゅぅぅぅぅぅぅっ、と前より激しい音が聞こえたとともに、ボールの反対側で、むりっ! という音がした。 「ゆ?」 「ゆゆっ?」 いぶかしがるまりさ。不思議がる子供たち。 そのときボールの反対側で起こったのは、漏れだった。 重なり合ったガムテープとガムテープの中に、わずかに重なりの薄い、隙間のようなところがあったのだ。 そこだけは、他の部分よりもはるかに強度が弱かった。 何しろ中身は饅頭だ。 内部からそこに圧力が殺到した結果、隙間から白いものが「むりっ!」と持ち上がった。 まるで、焼けて破裂する寸前のお餅のように。 「わぁい、にゃにかしろいものが、ふくらんできちゃよ!」 無邪気に赤ゆっくりがぴょんと喜んだのもつかの間。 その膨張部が、突然破裂した。 パァン! 空気の音とともに、乾きかけてパサパサになった餡子が噴出した。ビチャッ! ともろに顔に浴びて、赤ゆっくり悲鳴を上げる。 「ゆゆうっ! にゃにこれー、あまいよぉ!?」 甘い? 不思議におもった親まりさは、ハッと気づいて、ボールに目を落とした。 この大きさ……どこかで見たことがあるような? そして、一週間転がされて半ば剥がれかけていたガムテープの端を口にくわえ、一気に引っ張った。 ビリョビリョビリョビリョビリョリョリョ! くるくるとテープがほどけていくとともに、黒い髪、白っぽい肌、そして赤いリボンが現れた。まりさが空気穴と思っていたのは、お兄さんがたくみに残したれいむの口の一部だった! 「ゆげええええええええ!!? まっまっばりさのおちびぢゃああん!?」 「ゆわあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! れいむのおぢび゛ぢゃぁぁんぁんん!!」 「おねえぢゃぁぁんんん!?」 「ぎゅああああ!? ゆっぐぢできない゛い゛い゛!?」 ぐるぐるビリョッ! とテープがはがれる同時に、その子の惨状が明らかになった。 体は全身赤黒いアザだらけで、饅頭というよりモナカのようにパサパサに乾ききり、ひび割れている。 そんな乾いた肌からガムテープを力いっぱいはがされたので、ボサボサに皮膚が剥がれている。 ほっぺの肌が剥け、後頭部が髪の毛ごとごっそりはげて、まるで虫食い状態だ。 それにくわえて、いま後頭部から大量の餡子を噴出してしまった。 どうやらそれが致命傷になったらしく、白目になりかかった半眼で、「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」と痙攣している。もう数分ももたないだろう。 まりさとれいむ一家は、あまりことに脳がパンクしかかっていた。 おちびちゃんがどうしてここにいるんだろう? しんだんじゃなかったの? もしかして、ずうっとここにいたの? それじゃあ……自分たちが毎日蹴っていたのは……。 え? え? あれ? それって、つまり……。 れいむたち、まりさたちは、大事な娘の、姉妹のれいむを、一週間も飲まずくわずで蹴り続けて、……半殺しにしちゃったの……? 「ゆゆぐっ……ゆげええええええ!!!」 「おぢびちゃあん、ごべんねええ゛えげげげええええええ!!!」 「おっおっおねえぢゃあああんえ゛れえ゛れえ゛れえ゛れれれれれれ!!!」 「れいぶうぅぅぅぅ!!! おべええええぇぇぇぇぇ!!!」 死にかけのれいむは囲んだ家族は、その子のぞっとするような苦しみを想像して、あっという間に嘔吐し始めた。 餡子と餡子が交錯し、床にびたびたと盛り上がる。盛大な阿鼻叫喚だ。 みるみる壊れていく家族の真ん中で、もはや目の焦点も合わないボールのれいむが、途切れ途切れにつぶやいた。 「もっと……ゆっくり……したかっ……ゆべぇっ!」 開いた口から、パサパサの硬くなった餡子をぶぷっと吹いて、れいむは死んだ。 「ゆげえええええええ」「え゛ろえ゛ろえ゛ろえ゛ろえ゛ろ」 悲痛なゲロの音が、巣の中に響き続け、やがてひとつずつ絶えていった。 アイアンマン これまでに書いた話 # ゆっくりいじめ系1084 ゆっくり実験01 # ゆっくりいじめ系1093 ゆっくりエレエレしてね! # ゆっくりいじめ系1098 アストロン対策 # ゆっくりいじめ系1246 二人のお兄さんと干しゆっくり # ゆっくりいじめ系1279 れいむよ永久に安らかに このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3071.html
※注 意※ 時間軸的にはfuku3229と繋がってますが。特に見なくても平気です。 スレでもらった意見を元に改良します。 精進します。 虐待されない、頭の良いゆっくりが居ます。 鬼井山がなんか万能です。 それでよろしければしたへどうぞ。 朝~ 「「「ゆっくりしていってね、あさだよ、おにいさん」」」 飼いゆっくりに朝起こすように伝えた結果がこれだよ・・ 「うっせ、声量さげろ饅頭。寝起きでストレスがマッハなんだよこの野郎・・・・」 「ゆっ。いごちゅういするよ。ごめんね。」 無駄に利口な奴だけきよって。制裁できないじゃないか・・・・。 腹減ったことだし、飯作りますか。 「オラ、居間行くぞ。飯だ飯」 「「「ゆっくりりかいしたよ」」」 朝~鬼井山宅 居間 「「「「「おはよう!ゆっくりしていってね!」」」」」 「NiceDay.だがうっせぇぞ饅頭 献立はどうする?」 「むきゅ。ぱちぇはとーすととこーちゃがいいわ!」 「わたしもとーすとがいいわ、なんならてつだいましょーか?」 「じゃおぉおおおおおん!」 「うー!うー!」 「うー・・・・ あまいの」 「れーむはおいしければなんでもいいよ!」 「まりさもそれでいいよ!」 「ようするになんでもいいんだねわかるよー」 「ちーn「黙れ饅頭」みょん・・・・」 「まぁ、おにいさんにまかせるわ。のうさぎょうのつづきをしたいのよ」 うわぁ・・・頭のいいゆっくりを労働力として雇い始めた結果がこれだよ・・・・ 「・・あー、適当にこの前の野良ゆっくりとパン、紅茶。 これでいいか?」 「「「「「ゆっくりそれでいいよ!!」」」」」 「はいはい、五月蝿いぞ饅頭共・・・」 さって。パンは焼いて・・・・野良ゆっくりはれみりゃ、ふらん、ゆうかにまかせて・・・ 紅茶どうしよう・・・・俺が入れる・・・・? 「むきゅ。おにーさん。こうちゃのいれかたをかいておいたわよ」 なん・・・だと・・・? 「・・・好意はありがたいけど字になってねーぞ」 「むぎゅっ・・・・」 「・・・・・・アラビア語みてぇ・・・」 「・・・たぶん、あらびあごなのよ・・・。」 まぁ、いいか。 紅茶なんぞなくても気にしなかろう。 朝~ 鬼井山宅 朝食後 「ごちそーさん。 おそまつさま。」 「「「「「ゆっくりごちそうさまー!」」」」」 さーて、楽しく無い農作業とゆっくり捕獲が今日もはじまるお・・・・ 「むきゅっ!ゆうか、れみりゃ、れいむ、まりさははたけしごとよ!ゆっくりがんばってね!」 「ふらんとぱちぇで買出しいってこい 紅茶のレシピと小麦粉やらなんやら。メモに纏めたから。」 「ゆゆっ、ありすたちはおるすばんかしら?」 「ん~・・・狩り手伝わせるわけにもいかんし・・・」 さて、どうしたもんか・・・ まぁ、留守番でいいかな? 「レイパー饅頭とゲス饅頭に気をつけて留守番頼んだ」 「ゆー。だれかー!おにいさんのりょうじゅうとあみもってきてー!」 「うー!」 「ぱちぇ。いくよ」 「そうね。いきましょう」 「ゆゆっ!あみがからまったよ!」 ~~~~~~中略~~~~~~~~ 「行って来ます 暗くなる前にはかえらー。」 「「「ゆっくりいってらっしゃい!」」」 昼~ ゆっくりの森 広場 日差しが強い。帽子もって来るべきだったかな? とりあえず里から受けてる注文のゆっくりは・・・? 「えー・・・れいむ4匹 まりさ2匹 ・・・・?」 一般的だな 数も少ないし娯楽用も取れるかね? 移動も開始しよう。グズグズ独り言いっててもゆっくりはひっかかんない。 ザッ、ザッ、ザッ。 さて、手持ちは、縄、網、折りたたみ透明な箱×12、 動物を狩る事も考えて猟銃もある、活躍しないだろうが さて、木々が多くなって万年落ち葉があるところに出たらそこはゆっくりがいる。だろうなぁ。 「ゆっ!だれかいるよ!」 「ゆゆっ!にんげんさんがいるよ!」 「にんげんはおかしをおいてゆっくりかえれだぜ!」 お、御出ましだ。れいむ種とまりさ種は十分な数だ。 後はありすとれみりゃ、みょんとちぇんだ。 あー・・・肉まんの豚饅頭もほしいなぁ・・・ 「ゆゆっ!おかしおいてかえれっていってるのわからないの?ばかなの?」 「ゆゆっ!たぶんみみがとおいんだぜ!めーりんとどうしゅなんだぜ!」 「ユーックスクスかわいそうなにんげんさんだね!ゲラゲラゲラ」 Oh...俺のストレスがマッハでマックスなんだが。 「「「ゲラゲラゲラゲラゲラ!」」」 「黙れ糞畜生饅頭 黙ってれば付けあがりやがって。見るも無残な喋る饅頭にしてやろうか!?あ゙ぁ゙!?」 「「「ゅっ・・・・」」」 よーし、やっぱどのゆっくりも怒鳴られると萎縮するのな。おもしれぇなぁ。饅頭の癖に 「うるさいんだぜ!さっさとでてけだぜ!」 「そうだz「シャルァアアアアアップ!!!!!」ゅぅううう!!」 硬直してる間にどんどんしまっちゃうよー。 箱の中からだせー!とかきこえんのはきのせーだ。 とりあえず脅しておくか。うぜぇしうっせぇ。 「ゆっくりだせよこのくそじじい!」 「DastToDast って言葉しってるか?」 「しらないんだぜ!だせっつってるだろ!それぐらいもわかんないのかこのくそじじい!」 「ちりはちりに。 糞饅頭なんだから饅頭らしく黙れこのサノバビッチ!」 ゲスの娘(?)なんだからあってる・・かねぇ? とりあえずしずかになったんでさっさと移動移動。 ザッザッザッ 「ふれてぬれてまほうをかけてー♪『いいからはやく か・け・て?』」 あー、ありすかちぇんでてきてくんねぇかなぁー・・・ 「んほぉおおおおおお!!!」 ビクッ! 近くで発情してるレイパーがいるなぁ・・うるせぇなぁ・・・ 「やべでぇええええええ!!だずげでざぐやぁああああ!!」 「ばがだだいどぉおおおおおお!!(わからないよー!)」 「んぼぉおおおおおおおおおおおぉおおぉぉおお!!」 さて、ここいらで割り込むか。 「Hey、Hey. いい日だな!糞饅頭共!ぶち殺してくれようか!」 ゆっくりゃとちぇん回収完了。 ちぇんは一匹だからこれでOK,ゆっくりゃは俺のサンドバック。 「ぼうやべでぇええええ!!」 「ばがりだぐ、だいよぉおおおお!(わかりたくないよー!)」 レイパー3匹だけど・・・つかみたくねぇなぁ・・・ 「おい糞畜生2匹」 「ゔぅうううう!!やべでぇええええ!!ざぐやぁああああ!!」 「わがらだいよぉおおおお!!」 うっせぇ・・・ 「静かに、俺の問いに答えろ糞饅頭。答えないならレイパーの群れに返してやるよ」 「んほっ!」 うぜぇ。 「「はぃいい!!ごだえばずぅうう!!」」 「お前等、静かにできるか?」 「「できばずぅうう!!!」」 「じゃぁ俺が許可するまで黙れ。いいな?」 「ばぃいいいい!!」 残りはレイパー共だ。 えーと。ゆっくりは生きていればいいって条件だったな。どういう状態でも。 手持ちの薄力粉をゆっくりどもにぶちまける 「ゆゆっ!さらさらしててんほぉおおおおお!!」 「さらさらんほぉおおおお!」 「・・やっべくっついた!」 「プーックスクス」 マジコント・・・・ よし。どろどろしてないみたいだから仕舞いますか。 「だじでぇえええええ!!!」 「だが断る。」 ~~~中略~~~ 夕方~ 鬼井山の家 「おい良い子にしてたか? 饅頭共ー!」 「「「「「ゆっくりおかえりなさい!!」」」」」 うん。出かける前とかわってない。あらされて無い。オッケーイ。 「ふらーん!ぱちぇー?いるかー?」 「うー・・・つかれたー・・・」 「ゆ?いるわよ?」 「このゆっくりしまっといて」 ゆっくりの袋詰めを渡して。このゆっくりゃを拷問部屋にもってって。 飯はあまった饅頭共でいいかね? 「ちぇーん。れみりゃー」 「なにかようなんだねわかるよー」 「うー!うー!」 「鍋に水入れて沸かしておいて。」 「わかるよー!」 「うー!うー!!!」 「ありーす、ゆうかー!」 「よんだかしら?」 「なに?ようじ?」 「この饅頭洗って鍋んなか入れといて」 「とかいはてきにりかいしたわ!」 「まぁ、いいでしょう」 よし。フリー時間きた。これで虐(か)つる 夕方~ 鬼井山の家 虐待部屋 「おい豚 起きろ」 「うぅー? どこだどぉー?」 お、おきたおきた 「此処は俺の家、の虐待部屋だ。喜べ」 「うぅー!そんなことよりぶっでぃ~んもっでぎでぇ~♪」 うっぜぇ・・・・ 「おい豚、此処にお前の望むものは一つも無いぞ、喜べ」 「うぅうう!?ぶっでぃ~ん!ぶっでぃ~んぼっでぎでぇえええ!?ざぐやぁぁぁぁああああ!!」 ストレスが、すとれすががががががががが・・・ 「黙れよ糞畜生!テメーは半永久的にサンドバック兼非常食なんだよ!判ったらしゃべんじゃねぇ!」 ここで随分前に咲夜さんにもらったナイフをちらつかせる 「うぅ!?ざぐやどないぶ!?」 わかんのかよ?! あ、ちなみに本物な、紅魔館に甘いもの大量に届けたらお嬢様のリボン付きでもらえた。 あそこは家のお得意さんだし。西行寺に持ってくとき並にもってっても平気だからうへへへだよ。 「まぁ、このナイフでお前を達磨にするんだが。気分はどうだ?」 「やべでぇええええええ!!!ないぶいやぁああああ!!」 うっせぇなぁ・・・・ さっさとやりますか。 れみりゃの頭にフックを突き刺してぶら下げて。胴を縛ってそれを支えにフックに吊るして・・・ ~~~~中略 ・・・すいません。実力不足です・・・OTZ~~~~ 「やべでぇええええ!!おろじでぇええええ!」 無視、さっさと足を捥ぐ 無論手で。 ぶちぶちぶち・・みちみちみち・・・ぶちぃっ! Oh....油が・・・油が・・・・ 「いぎゃぁああああああああああああ!!!ざぐやぁあああああああああああああ!!」 もういっかい!もういっかい! ぶちっ!みちみちみちみちみち・・・・ぶち・・・ぶち・・・・ぶちぃっ! 「でびぢゃのぶでてぃーなおあじがぁああああああああ!!ぼうやべでぇえええええええええ!!」 「かなーしみーのー、むこーうーへとー♪」 音痴だって?そんなのかんけーね!ってな。 腕・・・はだるいから切っちゃうか。 俺の腕が良く無いから上手く切れるが不安だがな!! みちっ!ぎちぎちぎちぎち・・・ずばっ! 「ぎゃぁあああああああああああああああ!!ざぐぎゃぁああああああああああああ!!」 もうい(ry 今度は刺してみよう ずぶっ!みちみちみち・・・ずばっ! 「うぅううううううううううううううううううううぅうううううううううぅうぅ!!」 Wow 良い声で鳴いてくれる うん。達磨にしたんだ。 達磨といえばなんかそんな拷問があった気がする 「おい豚饅頭」 「ぶだじゃだぃいいい!ざぐや、ざぐゃあああああああああああああ!!」 「シャラップ。傷口に塩、熱した鉄ってどうなるか。しってるか?」 「じらだぁいいいいいいいいいい!!おうぢがえどぅうううううううううう!!」 「シャーラーップ。・・・そうだ。今から行う拷問に耐えたらプリンやるよ」 「ゔ~!ぶっでぃ~ん!ぶっでぃ~んぢょうだぁ~い!」 「拷問に耐えたらね。 やるか?やらんか? ちなみにやらなかったらプリンは目の前で潰す」 「ゔ~・・・・やる!」 さっきまでの痛みでも学習して無いと見た。 へっ。糞饅頭め・・・見てるだけでイラついてくるコワしたくなる・・・・ OK,落ち着け俺。この拷問が終わったら自由だ・・・・ 「拷問のルールを説明する。ギブアップ・助けて・もういや・帰る。このどれかをいったらお前の負けだ。 俺の好きな事をお前にする。 これからお前にこの熱した棘付きの鉄の棒を差し込む。4本耐え切ったらお前の勝ちだ。 お前の好きな事をしてよいとする。」 「ゔ~!ざっざどはぢめるんだぞぉー!」 コロしタい・・・・ 「じゃぁオコトバニアマエテ・・・・」 ずっ・・・・ 「うぎゃぁああああああああああ!!!」 ずずず・・・・ずず・・・ず・・・ 「いっぎぃいいいいいいいいいいいいいい!!」 ずず・・・みちっ・・・・みちみちっ・・・ブシャァッ! 「ぎゃあああああああああああああ!!ざぐやぁあああああああああああ!!」 あぁ・・・・この叫び声を聞くために鬼井山やってるといっても過言ではなうっ・・・ ふぅ。 ずずっずずずずずず!! 「いぎっ・・・・・はひっ・・・」 あ、壊れた?・・・面白くない。 えーっと。肉まんだけどオレンジジュースでいいのかな? 「おらよ。さっさと復活しろ。これで回復しなかったら俺の勝ちだからな?」 「うぅっ・・・・ざぐや・・・・だずげで・・・・」 たすけにこねーよ。野良だもん。っていってやりたいけどそれは勝ってからだな 「2本目行くぞー」 ずずずっ! 「いぎぃぃいいいぃいぃいいいいいいいあいあいああああああああおおおおぉおおおお!?」 お、やっぱ熱した鉄に塩はキツかったか。反省反省。 「まーんーじゅー。まだまだおわんないぞー?が・ん・ば・れ(はぁと)」 ずずずずずずずずん!!! 「うううううううううううううぅううううううううううううぅうううううううう!!!!!!」 おー、おー、耳が・・・鼓膜が・・・・ 耳栓を用意すべきだったか・・・・ ずずずず・・・・ずずずずずずず!!! 「ぼういびゃぁあああああああああああああ!!おうぢがえどぅうううううううううううう!!」 ギブアップか・・・・ 「ギブアップ?降参?俺の勝ちでいいんだな?」 「ぶっでぃんいだないがだぼうがえぢでぇええええええええええええ!!おうぢがえどぅううううううう!!」 あー、まだ叫べるんだな? 「んじゃぁ俺の好きにさせてもらおう。俺の勝ちだしな?」 「あ・・・・・あ゙あぁ・・・・・」 饅頭って青くなるのね・・・キモい・・・・・ まぁ、俺の自由だね。さっさと殺して料理するかぁ! 「いびゃぁああああああああああああああああああああ!!!・・・・う~?うー!!うーうー!!」 チッ。精神崩壊起こしやがった 面白く無い・・・ 「ゆっくり だれでもいい。来い」 「ゆ、ゆっくりきたy・・・なにごでぇえええええええええ?!」 あ、れいむがきた。 れいむは最近来た饅頭だったな? 初心者にこのルナティックな光景はキツいか。 「拷問後だ。この豚を食料にしろ 今日食っちまおう」 ずるずるずるっ!ずるずるるっ! とりあえず鉄の棒ぬいたからこれで運べるだろう。 「おい、運べ」 「はぃいいいいい!ゆっくりしないではこびますぅうううう!!」 だめっぽいな。 「みょーん。みょーん?」 「おちん「反省ってもんを知らんのかこの腐れ饅頭」みょん・・・」 後で「躾け」が必要かね・・? 「れいむを手伝え。俺は片付けてから行く。」 「みょん!みょみょん!」 さて。静かになったね。 はぁ。ゆっくりって。どうしてあんなに。もろくて。おもしろいんだろうね。 あしたもいじめられるかねぇ・・・・? END 後書き~ 途中テンションが変わってますね。すみません。 とりあえず虐待モノは一気に書かないといけないですね。教訓にします。 鬼井山たちのプロフィールを書かせていただきます。 鬼井山 ドS 英語好き 甘党。ゆっくりがいなくなるなら俺も死ぬ。っていうぐらいの甘党 器用貧乏 お菓子作り、日曜大工、しつけ、世渡り術。なんでもござれ。 東方キャラと縁がある。 けーねの寺子屋で教育されて、 白玉楼と紅魔館はお得意さまで。あっきゅんとは同じ趣味。 鬼井山のゆっくり 虐待SSとかで頭がいい故に裏切られて殺されるっていう分類の奴等。 9歳児ぐらい並には頭がいい。 鬼井山に助けられたゆっくり。 作者 鬼井山暦の薄い鬼井山 虐殺のケがあるかもしれない。 え?そんなことどうでもいいって? ですよねー^^ orz 作者 半年ROM(半年ROMれなかったけどこの名前で行く事にします。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/760.html
きょうもれいむはまりさとゆっくりあそんだよ まりさはきょうもかっこよかったよ れいむはまりさがだいすきだよ もうちょっとおおきくなったらすっきりしようねってやくそくしたよ まりさはすこしてれていたけど、れいむはとってもうれしかったよ いっぱいあそんだあとはおねーさんがつくってくれたおいしいごはんをたべたよ それからおかーさんやいもうとたちとすりすりしながらねむったよ きょうはまりさとすりすりしたよ すごくやわらかいほっぺできもちよかったよ それからふぁーすとちゅっちゅをしたよ まりさがうえをみてっていうからうえをみたらいきなりちゅーされちゃった すっきりはまだはやいからしなかったけどそのぶんいっぱいすりすりしたよ はやくおおきくなっていっぱいすっきりしてかわいいあかちゃんをうみたいな おねーさんのばんごはんはきょうもおいしかったよ きょうもみんなでいっしょにねたよ ついにまりさとすっきりしたよ はじめてだからむずかしかったけどとってもすっきりできたよ おかおがまっかになっていたまりさはとってもかわいかったよ まりさだーいすきだよ それからまたにかいもすっきりしたよ そしたらみっつもつたさんがはえてきたよ そしたらかわいいあかちゃんがいっぱいできたよ ゆっくりいそいでうまれてね ついにあかちゃんがうまれたよ みんなとってもかわいいゆっくりしたあかちゃんだったよ まりさもとってもよろこんでくれたよ みんなでゆっくりしていってねっていったよ おかーさんにみせたらとってもゆっくりしたこだねってほめてくれたよ おねーさんもかわいいこだねってほめてくれたよ あかちゃんもまりさもおかーさんもおねーさんもみんなだいすきだよ これからもみんなでゆっくりしようね さく:かわいいれいむ 「ねーねー、おねーさん!」 「んあ?」 「れいむね!きょうえすえすをかいたんだよ!」 「PCで?」 「そーだよ!えんぴつさんできーぼーどさんをがんばってたたいたんだよ」 「あんた、ローマ字わかったの?」 「おともだちのぱちゅりーがゆっくりおしえてくえたよ!」 「ふぅん、そりゃ良かったね」 「でね、れいむえすえすをとーこーしたんだよ!」 「ふぅん・・・どこに?」 「れいむさんたちをいじめるわるいおにーさんのいっぱいいるところだよ!」 「・・・そうか。ちょっと待て、今見てみるから」 「れいむのえすえすをみたらきっとみんなゆっくりできるよ!」 「・・・れいむ、これ見てみ?」 【ゆっくり虐待スレ398】 1 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/18(土) 19 19 08 ID Yukkurs ここはゆっくり達をゆっくりさせない虐め総合スレッドです ほっぺたを突く微笑ましいものから、ミキサーで虐殺するものまで 幅広い虐めをゆっくりとお楽しみ下さい ここはゆっくり専用のスレです。元ネタキャラに対する虐めはお帰り下さい 長くなりそうな作品はtxtにしてアップローダーへ 読みたい物がある時はゆっくり自分で書こうね! ここでのネタをよそに持ち出さないようにね! 自分の考えたルールや設定を周りに押し付けるのは止めようね! 趣味嗜好の違いはあれど、ゆっくり虐めを愛する仲間同士ゆっくりしようね! 次スレは 950を踏んだ人、無理なら指定 新アップローダー(汎用・パスは基本) ttp //www4.uploader.jp/home/gy/ ttp //www.uploader.jp/home/yga/ 旧アップローダー(SS用・専用ロダではないので注意) ttp //thewaterducts.sakura.ne.jp/ 虐待SSリーダー(自動改行・携帯端末) ttp //yukkuri.0web.cjb.net/ gifアニメや画像用 ttp //uproda.2ch-library.com/ 大型のファイル・漫画用(pass必須) ttp //touch.moe.hm/up_ssize/ まとめwiki http //www26.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/ 過去ログ倉庫 ttp //wool.buzama.com/ 関連スレ・関連リンクは 2 虐め職人用の各種ツールは 3 209 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkuria fuku8044 何だよこのクソ作品 210 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkuri 209 うわぁ・・・これはきめぇ 211 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkuru 209 あまりの鬱陶しさに俺の寿命がストレスでマッハなんだが 212 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkure 209 ひゃあ我慢できねぇ!虐待だぁぁあああ!! 213 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkuro 209 ついでにそのおねーさんってのもレイプしたくなってきたわ 214 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkurm 213 やめとけ。スレ違いだし、どうせピザだろうよ 215 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkurn _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `''> ゆっくりつられてってね!!! <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ 「ゆゆっ!?かんじさんよめないよ!」 「お前の作品は最低最悪のくずでみんなの迷惑でゆっくり出来ないっていってるよ」 「どほぢでぞんなごどいうのおおおおおおお!!?」 「お前が悪い」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1906.html
前 ゆっくり虐待・叫び声なし 人間と仲の良いゆっくり登場 投棄場行き作品だと思っています それでも良い方は読んでくださいませ 「ゆ~ゆゆっゆ~ゆ~ゆ~♪」 「おかあしゃんはやっぱりおうたじょうずだね~」 「しょうだね~」 冬が始まり、洞窟の中で春まで過そうとするゆっくり一家がいた。 お母さんれいむにお父さんまりさ、そして小さな6匹の子供達だ。 洞窟には豊富な食料があり、この一家が春まで十分ゆっくりできる量である。 「ゆ~ゆっゆゆ~ゆ~ゆ~♪」 「まりしゃもうたうよ!!」 「れいみゅもだよ!!」 お母さんれいむに合わせて子供達も歌い出す。それを見守るお父さんまりさは心の底からゆっくりしていた。 「「「「「「「ゆ~ゆ~ゆ~っゆ~♪」」」」」」」 親子の間には間違いなく至福の時が流れていたが、残念ながらそれは長く続かなかった… ガッ、ガッ、ガッ 「ゆ!?」 外の冷気を防ぐために作られた入り口の壁が、外から何者かの手によって壊されようとしているのだ。 ガッ、ガッ、ガッ 「みんなおくにかくれてね!!」 お父さんまりさの指示でお母さんれいむと子供達は奥に隠れ、一人壊されていく壁の前に立ち塞がるお父さんまりさ。 外界の冷気は防げても、壁はどんどん壊されていく。 ガッ、ガッ、ガッ!! そして、とうとう壁が破壊されてしまった… 「お、お前の言うとおりゆっくりいたぞ」 「勿論です。冬篭りするゆっくりの巣穴なんて簡単に見つけられますよ」 「ゆっくり同士通じるものはあるってか?」 「む、それは聞き捨てなりませんね」 「冗談だ、冗談。そうカッカしなさんな」 「わかってますよ。さ、捕まえちゃいますか」 「だな」 壁を壊した洞窟の中には、体を膨らませたでかいゆっくりまりさが一匹だけいた。だが、この大きさなら間違いなく家族がいるだろう。 「おじさんたちなんのようなの!! さっさとかべをなおしてでていっぶぎゅ!!」 壁を壊した時に使った棒でまりさを叩き潰す。でかいゆっくりは餡子が不味いし、重たいから持って帰るのも大変である。 精々中の餡子を全て吐き出させ、残った皮と帽子を燃料代わりに使うしかない。 何度も何度も棒で叩き、その度にまりさは無様に「ぶぎゅ!!ぶぎゅ!!」音を鳴らす。 「そろそろ良いのでは?」 「おし、じゃあ次だな」 きめぇ丸の言葉でまりさを叩くのをやめて、餡子の無くなった皮と帽子をきめぇ丸の背負う籠に入れて洞窟の奥を覗き込む。 奥にはまりさ同様体を膨らませたれいむが立ち塞がっている。その奥には子供達がいるのだろう。 「こどもたちはれいむがまもるからね!! こどもたちにはさわらせないっぎゅぶ!!」 「はいはい邪魔邪魔」 邪魔なれいむの目を棒で一突きし、洞窟の奥から引き釣り出してまりさ同様叩き潰す。 隣ではきめぇ丸が先程潰したまりさの餡子を使って中にいる子ゆっくりを誘い出していた。目の前で親を殺されているのに薄情な奴らだな。 「全部で6匹ですね、まだ小さいから美味しい餡子が取れますよ」 「子供達が喜ぶだろうな。じゃ、次行くか」 皮だけになったれいむも同じようにきめぇ丸の籠に入れる。良かったな子供達、両親に挟まれて。 今も嬉しいからか「おがあしゃああああああああああああん!!」って叫んでるよ。分かってて言ってるけどね。 俺は今、村に住んでるきめぇ丸と一緒に冬篭りをしているゆっくりを捕獲している。 以前あったドスまりさが村の子供達を人質にとった事件からの教訓で、村の人間ときめぇ丸でゆっくり狩りを行っているのだ。 冬の間ならゆっくり達は個々で暮らしている為、他のゆっくり達と連絡を取る事はしない。 だからどんなに時間を掛けても、外の様子を知る術がないゆっくり達は仲間に注意を呼びかけることができないので逃げられる事がない。 それに、ゆっくりの中には洞窟の中で卵を産んで繁殖しようとするゆっくりもいる。 そういうのは春先に何十匹も孵るので、処分しなければ春に村の作物が狙われてしまう。本当に迷惑な饅頭だ。 「ここは卵だけですね」 「相変わらず気持ち悪い卵だな… 雪で埋めとくか」 「それで十分です。手伝いますよ」 「お前は重たいもん背負ってんだから気を遣わんでいいさ」 「では、お言葉に甘えますね」 「すぐ終わらせるよ」 「う~ん…こいつはまだ小さいから子供はいないでしょう」 「じゃあ潰しちまうな」 「お願いしますね」 「お、でかいのが4匹だな」 「3世代ですね、きっと小さい子供も一杯いますよ」 「ちゃちゃっと潰すぜ」 「はい、赤ん坊を捕まえるのは任せてください」 「今日はここで終わりにするか」 「そうしましょう。ここは… 二匹とも小さいから子供はいないでしょうね、こいつらだけです」 「じゃ、さっさとやるわ」 日も沈んできたので、本日最後のゆっくりをさっさと潰すことにする。 洞窟の中にはまりさとゆちゅりーの二匹で、幸せそうに眠っているので余計な抵抗をされずに叩き潰せた。 前を歩きながら籠の中の子ゆっくりにお得意のきめぇ丸シェイクを見せているきめぇ丸の背中を見ながら、帰る途中俺はずっと考えていた。 果たして、村の側にいる冬篭り中のゆっくりを全て駆除できるのかを… 正直きめぇ丸には感謝している。こいつがいなかったら、こうも簡単にゆっくりの巣を見つけることはできないのだから。 だが、きめぇ丸が巣をいくら見つけても、別のゆっくりの巣はすぐに見つかってしまうのだ。 このゆっくり狩りを始めてそれなりに経っているのに、いまだに見つけることができてしまう。まだ数多くのゆっくりがいるのだろう。 中にはあのドスまりさの様な奴もいるかもしれない。また子供達が人質になるような事になったら… そんな事を思うとやはり不安は尽きない。 「不安ですか?」 きめぇ丸が振り返って声を掛けてきた。籠の中の子ゆっくりを見ると何匹かは痙攣し、何匹かは口から餡子を吐いている。さぞかし餡子の味は良くなっている事だろう。 「焦っても仕方ないですよ? 森や山にはまだまだたくさんのゆっくりがいる筈ですからね」 「分かってはいるんだが、ここまで数が多いとは想像してなくて」 「繁殖力だけは凄まじいですからね、ゆっくりは。仕方ありませんよ」 「そうなんだがな…」 きめぇ丸が言っている事は正しい。あいつらはが数を増やせている最大の理由は異常なまでの繁殖力である。 知能は高くない。固体として強い訳じゃない。それでも年々ゆっくりによる被害が増えているのは、その数が増加しているからである。 だが、きめぇ丸の言うとおり焦っても仕方ない。今はこいつをからかいながら帰るとしよう。 「それにしてもさっきから忙しい奴だな、首痛くならないのか?」 「大丈夫ですよ。子供達の為ですからね」 「おいおい、子供達はゆっくりと違って菓子じゃ釣れないぜ?」 「なに言ってるんですか!! 純粋に私は子供達を思ってですね!!」 「顔を近づけるな回すな押し付けるな!!」 「愛情表現ってやつですよ!!」 「そんなもんいらん!!」 「なんですって!?」 「~~~!!」 「~~~!!」 ゆっくりは名前の通りゆっくり狩って行けばいい。メリハリの為に、今はこいつとくだらない口喧嘩を楽しもう。 終 感想フォームにあったきめぇ丸日常をもっと知りたいとあったので書いてみました。 長くなってしまい本当に申し訳ありません。 自分の中でこの村にいるきめぇ丸は普通の人間とそんなに差異はないと思って書いています。 だから掛け合いもゆっくりじゃなくて人と人同士みたくなっています。書き分けができてないというだけですが… こんな駄文を最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!! 書いた作品 ゆっくりいじめ系352 虐められるゆっくり ゆっくりいじめ系382 ある馬鹿なゆっくりの話 ゆっくりいじめ系394 きめぇ丸 ゆっくりいじめ系421 めーりんとこうりん ゆっくりいじめ系488 ゆっくり飼ってます ゆっくりいじめ系497 携帯でチマチマ書いてみた 幽香×ゆっくり系9 ある馬鹿なゆっくりの話2 ゆっくりいじめ小ネタ125 虫眼鏡 ゆっくりいじめ小ネタ128 ゆっくりが大好きだ!! ゆっくりいじめ小ネタ140 ガラス fuku1960.txt このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1484.html
*警告* 現代物です。 ゆっくりは何も悪いことをしていませんが、ゆっくりできません。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 ↓以下本文 カーテンの隙間から僅かに光の射し込む部屋で、一人と一つが静かな寝息を立てていた。 人間は柔らかな布団のなかで、ゆっくりはベッドサイドの透明な小箱のなかで。小箱の表 面に浮かぶデジタル時計が、先に箱の中のれいむに朝を告げる。タイマーでれいむと箱を 繋ぐ頑丈なステープルに通電、大事な中身のあんこに直接電気刺激を与えて、ささやかな しあわせーな夢から引き戻す。ゆっくりできない電撃に苛まれ、れいむは必死に声を張り 上げる。 「ゆっくりおきてね! ゆっくりおきてね!」 電気が流れるたびに、まんじゅうボディをピクっと震わせてれいむは叫び続ける。その 可愛らしい仕草が、ゆっくり目覚ましの人気の一つだった。部屋の主はかすかに呻いて、 もぞもぞと布団に潜り直す。 「ゆっくりおきてね! ゆっくりおきてね!」 れいむには電流を止めることはできない。時間になると定期的に流れる電気から解放され るには、スイッチを押して止めてもらう他はない。やがて、溜息を絞り出しながら、長い 髪の女がもぞもぞと身を起こす。おぼつかない手は時計に触れてもなかなかスイッチを押 せない。箱のでたらめな箇所を何度も押す指を見上げ、れいむはもみあげをぴこぴこ跳ね あげ、ゆっくりモーニングを叫び続けることしかできない。 目覚ましれいむは不要な言葉を話せない。時計は勝手なことをしゃべらないものだから。 目覚ましれいむは涙もよだれも流せない。時計は勝手に砂糖水で汚れないものなのだから。 目覚ましれいむは飛び跳ねることはない。時計は勝手に動いたりしないものなのだから。 生産され、収穫されたゆっくりは選別され、適切に加工されて出荷され、消費される。 余計な砂糖水を流すためのあんこは焼き切られ、二度と再生することはない。あんよは 導電性に優れた金属ステープルで貫かれ、箱の底に固定され、跳ねることも、向きを変え ることも許さない。かちり、と小さな音を立ててようやくスイッチが押し込まれた。電流 から解放されたれいむは、白目を剥いて固まっていた。半開きの口からぷしゅぅ~、と湯 気が立ち上る。それでもいつの間にか、小箱の中でゆっくりしている。どこまでも不思議 なまんじゅうなのである。そのコミカルな顔芸に女は相貌を崩し、箱ごしにれいむを撫で ると、はだけた夜着を引っ張りながら布団から這いずり出る。れいむも指の動きに気付い て、容量の乏しいあんこに蓄えられた、数少ない言葉を口に出した。それを口にするだけ で、苦痛も忘れられる気がする素敵な言葉。 「ゆっくりしていってね!」 女は気怠げに朝食シリアルを頬張る。頬杖は下品なこととは知ってはいるものの、悲し き独り身。見せる相手も咎める者もいはしない。 「ん……」 ザラザラと牛乳を張ったボウルにおかわりを継ぎ足す。シリアルの紙箱には、への字口の ゆっくりぱちゅりーが、今にもムキュー! といわんばかりのタッチで描かれている。 肉まんが美味しいことでも有名な、コーマフーヅの人気製品『朝からゆっくり-ぶるーべ りー-』である。生ったばかりの赤ゆっくりを加熱処理してローラーで平たく成形したも ので、原材料の段階から甘いため、調味の必要もないうえに栄養価にも優れている。姉妹 商品はヨーグルト味とクランベリー味。ボウルとカトラリーを洗って伏せて、ペットボト ルのお茶でサプリメントを流し込む。かの女の朝は、だいたいこのようなものだった。 女は身支度を済ませ、誰もいなくなった部屋の中の狭くて透明な箱の中、れいむは今日 もひとりぼっち。透明な箱の中ではすーりすーりも、むーしゃむーしゃしあわせー、も存 在しない。だが、目覚ましれいむは悲しくなかった。そんなものが存在することさえ知ら ないのだから。真っ暗な箱から出してくれた、素敵なおねえさんとゆっくりできさえすれ ば、きっととってもゆっくりできることだろう。目覚ましれいむはそれだけが悲しかった。 おねえさんはれいむをおいて、すぐにどこかに出かけてしまう。れいむは大抵のゆっくり 製品と同様に親の顔を知らない未刷り込みのゆっくりであり、使われる時まで外の見えな い紙箱に入っていた。そして、誰かがそれを買って、使う。動かなくなったらゴミに出す。 ただそれだけだった。女にとってはれいむは500円の目覚まし時計でしかない。21世紀の 地球に突如出現した未知の物体は、連呼するその言葉とは裏腹に、ゆっくりすることはな い。ゆっくりは動いてしゃべる不思議まんじゅうでしかなく、このれいむもまた人語を解 する消耗品にかわりはなかった。 「ゆっ……」 目覚ましれいむの世界は透明な小箱の中だけ。あんよは台に固定され、跳ねることも回 ることもない。ステープルは加工直後にれいむの底と癒着していて、痛みはない。ただ動 くことができないだけ。薄暗い部屋の中の小箱の中で、れいむはぴこぴこともみあげを動 かしてみる。かわいいね、とおねえさんが言ってくれた言葉を思い出すと、れいむはとて もゆっくりした気分になった。目覚ましれいむはひとりぼっちでも、ゆっくりできるおう たを歌い出したりしない。れいむに限らず、大量生産の製品用ゆっくりは親ゆっくりの歌 を聞いたこともなければ、触れあうこともなく、歌など教わることはない。狩りの仕方も、 おうちの作り方も、すっきりーも知らない。消耗品には、求められていない機能は一生必 要ないのだから。しかし、加工品ではないゆっくりにとってはそうではなかった。 「にんげんさんがふくろをはこにかくしているんだぜ!」 「きっとゆっくりできるふくろだね!」 集合住宅のゴミ集積所、動物避けの箱を電柱の後ろから見つめる影。成体サイズのゆっ くりまりさとゆっくりれいむ、そしてソフトボール大の子ゆっくりが数個。 「ゆゆっ、しずかにしないとみつかるよ!」 「こっそり~!」 少女が自治体指定の袋を集積箱に放りこんで、何度も時計を見ながら慌てた様子で駆けて いくのを、隠れているつもりの野良ゆっくり一家が眺めていた。騒ぎながら待ち遠しそう に何度も電柱からはみ出て覗いている。少女がイヤホンで音楽を聴いていたのはまさに幸 運であった。 「にんげんさんはゆっくりしてないね!」 「おちびちゃんたち、ごはんにしようね!」 まりさを先頭に、一家はぽいんぽいんと一列に並んで跳ねて集積所に向かう。 「さっきのにんげんさんみたいに、ふたさんをもちあげればいいんだね!」 野良犬や野良猫にゴミ袋を荒らされないよう、しっかりつくられている箱は、悲しいかな 野良ゆっくりの無い手に負えるものではない。 「みんなであけるよ!」 「ゆんしょ、ゆんしょっ! ふたさん、ゆっくりあいてね!」 ゆっくり一家は箱に張り付いて、めいめいに飛んだり跳ねたり、伸び上がったりと忙しい。 もちろん箱は微塵も動かない。 「朝から野良ゆっくりとか……」 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりちていってね!」 そこに半透明の袋を提げて、盛大に溜息をついたのは先ほどの女。ゆっくりは野良でも 警戒心が驚異的に薄く、逃げるどころか一斉に挨拶までしてくる始末。 「ほら、どいてどいて」 「ゆゆっ、ふたさんがあいたよ!」 箱を開けてゴミの袋を放り込む女の隣で、親まりさとれいむが何度も跳ねては、縁に届か ずに地面と仲良くなっている。跳ねた拍子に蓋に挟んで真っ二つにならないよう、女が ゆっくりと蓋を閉めると、ゆっくり一家はぷっくー、と一斉に膨れはじめる。 「おねえさん、いじわるしないでね!」 「あんたたち入りたいの?」 「ふくろさんをかくさないでね!」 「ゆっくりできないよ!」 ゆっくりには性差はないようで、どんな種でもとりあえず二匹いれば、すーりすーりする だけで繁殖する。駆除してもどこからともなく発生し、また増えたゆっくりは野良猫や野 良犬、鳥の餌になる。都市部でのゆん害は直接、間接を問わず、決して小さな物ではな かった。そして、このゆっくり一家はゴミ集積箱に餌になるゴミが入っていることを知っ ていた。誰かが餌付けでもしたのだろうか。女は顔をしかめる。 「もう、しょうがないなー」 放置して野良猫の餌になってもらっては困る。かといって、潰したところで餌になること に変わりはない。いくらゆっくりが美味しいおまんじゅうでも、かの女は今まで地面にい たゆっくりを生で食べる気はしなかった。ゆっくり一家の望み通り、集積箱に放り込んで おけば、燃えるゴミと一緒に回収されて、一つの円満解決になるだろう。だが、間違いな く業者が来るまでに、ゴミ袋はゆっくり一家に荒らされ放題となるだろう。ゆっくりをゴ ミ袋に入れて捨てるのが最適だが、急ぎのかの女にはゴミ袋を取りに戻る時間はなかった。 窮ずれば通ず、足下のまりさを見た瞬間、女の脳裏に一条の電光が走った。集積箱の脇の、 空き缶を拾うための大きなトングを手に取ると、片手で蓋をもちあげて女はゆっくり一家 を呼び集めた。 「いれたげるから、こっち来なさい」 「ゆゆっ、ゆっくりはやくしてね!」 まずは親れいむを掴む。トングが食い込んでむにょんと変形した面白い顔に、女は噴き出 しそうになったが、必死に堪えてゴミ集積箱の中へと運ぶ。柔らかく心躍る感触で、持ち 重りのするゆっくりを落とさないよう、なんとか袋の置かれていないスペースに下ろす。 だが、そのまま置いてはゴミ袋を荒らされるだけ。そこでかの女はれいむを天地逆にそっ と置いた。底を焼かれたゆっくりは身動きがとれなくなることはあまりにも有名な話であ るが、あんよと違い、ゆっくりのおつむには跳ねる機能はない。 「ゆふ~っ、おそらをとんでむぎゅ!」 「そこでおとなしくしてなさい」 「おねえさん! れいむをもどしてね! さかさまでうごけないよ!」 次に、女はまりさを挟む。ぶにっと歪んだまりさを逆さまにすると、帽子が地面に落ちる。 「おねえさん、おぼうしさんかえしてね!」 「はいはい」 れいむに触れない位置に気をつけて置くと、女はゆっくりの弾力のある底を破らないよう、 トングで箱の底に何度もか押しつける。あとは何が起きたかわかっていない子ゆっくりも 仲良くさせるだけ。触れて押し合って転がらないよう、すーりすーりの届かない位置に一 家仲良く離して置くと、愉快な声をあげるゆっくり一家をよそに、女は蓋を閉じた。 「ゆゆ~ん、うごけないよ!」 「やめてね! さかさまにしないでね!」 「それじゃゆっくりしていってね」 真っ暗になった箱の中、ゴミのすえた臭いはちっともゆっくりできるものではなかった。 「ゆえ~ん! くらいよ! こわいよ!」 「まっててね、いまたすけるよ!」 「おねえざあん! ゆっくりたすけてね!」 上下に伸び上がってもにもに蠢くゆっくりの百面相だが、誰一人として、それを楽しむ者 はいなかった。とても残念なことである。しかし、ゆっくり一家の阿鼻叫喚の響く集積箱 に、光が射した。一瞬で、ゆっくり一家の顔がぱぁあっと輝いた。 「ゆっくりたすけてね!」 「うん。ぱっと見、中にゆっくりが入ってるのわかるよね」 蓋をあけたのは先ほどの女。子まりさの帽子をゴミ袋の上に置いて、先ほど落とした親ま りさの帽子を縁に挟んで目印にすると、今度こそゴミ捨て場を後にした。ゆっくりが入っ ていることがわかっていれば、気なしにゴミ袋を放り込んで、潰れた中身で箱が汚れるこ とはないはずだった。 再び闇に閉ざされたゴミ集積箱の中、一家は白目で固まっていた。涙とよだれで子ゆっ くりの皮はふやけ、歪な末広がりのつぶれまんじゅうになっている。親ゆっくりもふやけ てこそいないもの、跳ねることも転がることもできず、ただ交互にゆっくりしていってね、 と呼び合うばかり。そして、ゆっくり一家の声は次第に一つ、また一つとかすれ、消えて いった。 書いた物リスト ゆっくりいじめ系464 森に魚を求める 紅魔館×ゆっくり系12 突発ゆっくり茶会 (差し替えて下さった方、本当にありがとうございます) ゆっくりいじめ系540 ゆっくり水雷戦 その他 ゆっくりの手引き ゆっくりいじめ系1097 アストロン ゆっくりいじめ系1014 どすのせいたい ゆっくりいじめ系1907 品評会 ゆっくりいじめ小ネタ259 緩慢しんぼ