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ミカン 「あー・・・冬はやっぱこれだな・・・」 炬燵の上には熱いお茶に煎餅、そしてミカン。冬の定番スタイルである。 半纏を羽織った男は一人茶を啜る、こんな寒い日は家でのんびり過ごすのに限る。 ドムドム・・・ 不意に戸に何か当たるような音が響く、はて?と男が戸口に向かうと 「ゆ!あいたよ!」 「ここはゆっくりできそうだね!」 「ゆっきゅり~」 「ぬくぬく~」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 そこにいたのはゆっくりだった。 大きいまりさとれいむが1匹ずつ、そしてそれらの赤ちゃんと思わしき小さなゆっくりが各種3匹ずつ。 どうやらこの饅頭一行は家族らしい、何のようかと男が考えていると 「ゆゆ!?なんでれいむたちのおうちににんげんがいるの!?」 「にんげんはさっさとまりさたちのおうちからでていってね!ここでゆっくりしたいならごはんをよういしてね!」 「ちょーだちょーだー!」 「まりちゃたちのためにごはんよういちてね!」 開口早々のおうち宣言、あまつさえ食べ物を要求してくるとは流石饅頭、そこにムカツク腹が立つぅ!! ここで潰してもよかったが、男もちょうど暇をしていたところなのでゆっくりたちを部屋へと上げることにした。 「ふむ、なら食べ物を用意してあげるからこっちにきなさい。ここよりも暖かいしね。」 「わかったよ!ゆっくりついていくよ!」 「おいしいごはんたくさんよういしてね!」 「れいみゅいっぱいたべりゅよ!」 「おねぇちゃんじゅりゅい!まりちゃだっていっぱいたべりゅよ!」 ワイワイガヤガヤやかましく男についていく饅頭一家。 途中、この一家に冬篭りをしないのかと尋ねたところ 「もりはたべものもないし、さむくてゆっくりできないよ!」 「これからはここでゆっくりするんだぜ!おじさんもまりさたちのけらいにしてとくべつにゆっくりさせてやってもいいんだぜ!」 俺まだ20なんだけどなぁ、男はぼんやりとそんなことを思う。 どうやらこの一家は越冬の準備をせず遊び呆けていたようだ。 そしていざ冬になり、にっちもさっちもいかず人里へと出てきたらしい、だらしねぇな。 「さて、それじゃミカンを食べさせてあげるから皆口をあけてね。」 「ゆっくりわかったよ!ゆっくりはやくおくちにいれてね!」 久々の食事にありつける、その思いにゆっくり達の目はキラキラと輝く。 そしてミカンを持った男の手が一家へと伸びた次の瞬間 「ばるす」 「「ゆぎゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!?」」 「「ゆゆゆゆゆ!?おとーしゃんおかーしゃんどーじだのぉぉ!?」」 男は手に持っていたミカンの皮を勢いよく絞り汁を飛ばしたのだ。 「ゆごおぉぉぉぉ!! い”だい”い”ぃ”ぃ”ぃ”ぃぃぃ!!!」 「まりさのおめめがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 まりさは激しく首?を振るように転げまわっている。 れいむに至っては顔面を畳に激しくこすり付けている、おぉ激しぃ。 そんな両親の奇行に恐怖したのか、あるいは潰されてはたまらないと思ったのか赤ちゃん達は部屋の隅で小さく固まっている。 「おとーしゃんたちはゆっくりこっちにこないでにぇぇぇ!!」 「そっちでゆっくりしててにぇぇぇ!!」 「「どおじでぞんなごというのおぉぉ!! ゆっくりしないでだずげてよおぉぉぉぉぉ!!!」」 うわぁ、赤ちゃんドン引きしてるよ、てか泣きはいってるし・・・ そうして暫らくこの苦しみは続いた。 「ゆはぁ・・・ゆはぁ・・・」 「くぉはぁ・・・くぉはぁ・・・」 数分後、ようやく痛みも和らいだようで2匹は落ち着きを取り戻した。 「いきなりなにするのぉ!!」 「ひどいことするじじいはさっさとしねぇ!!」 「ちょーだちょーだ! ゆっくちできにゃいじじぃはまりちゃちゃちにょおうちかりゃでてっちぇにぇ!」 「ゆっくちちないでちゃっちゃっとちんでね!」 ここで先程まで両親を見捨てていたちび達も手を返したように攻勢に出始める、現金なものである。 饅頭一家がぷくっと膨らんでプンプンと言いながらぼむぼむと跳ねている様は、中々に滑稽である。 しかし、この光景に水を差すように両親達が奇妙な声を上げた。 「・・・ゆ? なんで・・・?」 「ゆ? どうちたのおかーしゃん?」 「・・・うそなんだぜ?・・・どうして?」 「ゆうぅ? おとーしゃんもどーちたの? しゃっしゃとじじぃをやっつけようよ!」 「「どうじで れいむ(まりさ)のおめめが みえないのおおおおおおおお!!!???」」 「「ゆゆゆゆゆゆゆゆううううううぅぅぅぅ!!???」」 なんとこのゆっくり達、ミカンの汁で失明してしまったらしい。 んな馬鹿な、男がれいむを手に取り強引に目蓋を持ち上げる。 「ゆぎぃ!?」 どうやら目玉の表面が溶けてしまったらしい。人間でも確かに痛い、しかしまさかこれで失明するとは・・・。 そういえばゆっくりの眼球は寒天らしい、寒天の強度ではミカンの酸に耐えられなかったのだろうか? 「ゆべぇ!?」 「れいむぅー!?」 「「おかーしゃーん!!」」 うーんと唸りながら男はれいむを床に放り投げた。 れいむは見えないこともあり上手く着地できず、二転三転してようやく止まった。 「ゆっぐぢやべでぐだざいいぃぃぃ!!」 「もうまりざだぢにひどいこどじないでぐだざいぃぃぃ!!」 とうとう両親は泣き出してしまった、さっきまであんなに強気だったのに折れるのが何とも早い。 だが、これ以上こいつらを痛ぶって餡子が飛び散って汚れるのも面倒だ。 何より目が見えないなら、しばらく放って置いた逃げられはしないだろう。 男はそう判断し、次の獲物へと向かっていった。 「ゆゆゆ!? こっちにこにゃいでえぇぇぇ!?」 「ゆっくちちゃちぇてよおぉぉぉぉ!?」 「ゆー!?あかちゃんたちにひどいことしないでね!?」 「みんなゆっくりしないではやくにげてねえぇぇぇぇぇ!!!」 赤ゆっくり達は慌てて逃げ始める。しかし部屋の中ではそれも限界があり、あっというまに追い詰められてしまった。 「おねがいじまずうぅぅぅぅぅ、れいぶはどうなっでもいいでずがらあかちゃんたちにひどいことしないでぐだざいいいいい!!」 「まりざも!まりざもどおなってもいいでずがら! おねがいじまず、おにいざんんんんん!!」 「・・・ふむ、君達のお母さん達はああ言ってるぞ。いい親を持ったね。」 「ゆぅぅぅ、おがーじゃんありがおおぉぉぉぉぉ!!」 「まりじゃだちだずがっだよぉぉぉぉぉ!!」 ゆーんゆーん 途端始まる大号泣、なんとも感動的ではないか。 「「おに”い”ざんあり”がどう”ございまずうぅぅぅぅぅ!!」」 「「あ”り”がどお”ぉぉぉぉごじゃい”まずうぅぅ!!」」 男は一息つき赤ゆっくり達へと近ずく、ちび達は助かったものだとニコニコして男を見上げている。 そして手の届くほど近づいて、男はにこりと優しく微笑みを浮かべた。 「だが断る」 ピュピュッ 「「!!??? ゆぎゃあああああああああ!!!!!」」 「いぢゃいぃぃぃぃ!!」 「あぢゅいぃぃ!? あぢゅいよおぉぉぉ!!」 「ど、どうじだのおぉぉぉぉ!?」 「おにいさん!! ゆるしてくれたんじゃなかったのおぉぉぉぉ!?」 「ん?何が?」 「なにがじゃないよ”おぉぉぉぉぉ!!」 「あかちゃんだぢはゆるじでぐれるっていっだのに”いぃぃぃぃ!!」 「いやいや、俺一言もそんなん言ってないよ?」 「ゆゆ”ぅ!?」 「俺はいい親持ったねって言っただけだし。」 「ゆ”ぎいぃぃぃ!? だまじだねぇぇぇ!!?」 「うぞづぎのじじいはいまずぐじねえぇぇぇぇぇ!!!」 両親は体をぐにゃりと潰し力を蓄えた。 そして、次の瞬間ゆっくりらしからぬすごい勢いで鬼の形相の2匹は激しく飛びついた! 炬燵に。 「「ゆべぇ!?!」」 あーあー、目が見えないそんな激しく動くから・・・うっわぁ顔へこんでるよ。あ、餡子吐いた。 「「ゆ”っぐぐぐぐ・・・よけるなひきょうものぉ!!」」 「いや、俺動いてないし。」 「「う”があ”あぁぁぁぁぁぁぁ!!」」 余程気にさわったのか顔を真っ赤にし暴れだし、ついには狂ったように炬燵の足に体当たりをしはじめた。 「おいおい、ものに八つ当たりするとか、お前ら子供かよ。」 「「うる”ざいぃぃぃ!! おま”え”はざっざどじね”え”えぇぇぇぇぇぇぇ!!」」 「ププッ 俺に当てられないからって物壊して満足ですか。 おお、無様無様(笑」 「「ぶぎい”いぃぃぃぃぃ!!!!」」 「ブギーって豚かよ(笑 いや、こんなこと言ったら豚に失礼だな、ごめんねぶ・た・さ・ん☆キラッ」 「「・・・・・!!!!!!!」」 目が見えなく耳に頼っている分、なまじ言葉に対して敏感になっているのだろう。 返す言葉もなくなったか、ついには只黙々と炬燵を攻撃するのみになってしまった。 しかしそれすら饅頭には叶わぬらしい。 ダバダバッシャァ!! 「「あ”ああああぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅぢゅうぅぅ!!?」」 「ぶふぅっははははははははは!! おま、おまえらねーって!! 」 卓上に置いてあった急須と茶碗が見事に直撃したのだ! なんという奇跡!! 「ちょっ!ちょっとまじで勘弁してくれ!! 腹筋がつる!!」 「「わ”ら”うな”あぁぁぁぁぁぁ!!」」 ゼーハーゼーハー あーびっくりした・・・まさか饅頭ごときに殺されかけるとは・・・腹筋鍛えて置いてよかったわ・・・。 男が落ち着きを取り戻し改めて暴れ饅頭に目をやる頃には、2匹はゅーゅーと力なく呻くだけになっていた。 「よし!」 男は二度三度深呼吸をし、放置していた赤ゆっくりの元へと向かった。 「ゆげ・・・あぢゅいよおぉ・・・」 「まりじゃの・・・まりじゃのほっぺがあぁ・・・」 長いこと放って置いた為かかなりぐったりしている。 いかん、あちらに気を取られ過ぎたかと男が反省していると 「・・・ゆぎゅ!? あ”あ”あ”ああぁぁぁぁぁぁぁ!!!???」 ブピュー! 「まりじゃあああぁぁぁぁぁ!?」 「いぎなり”どおじだのおぉぉぉぉ!??」 突如一番小さな赤まりさが餡子を噴出しはじめ、ざわめき立つ赤ゆっくり。 どういうことなの・・・? 男にはわけがわからなかった。 先程男がミカン汁を赤ゆっくり達にお見舞いする際、親の時のように目だけをピンポイントで攻撃できなかった。 これは、目前で親に起こった惨劇を見た赤ゆっくり達がいくら馬鹿でも男に対し警戒をしていたからだ。 一度助かったと安堵しきったちび達を、一気に絶望に叩き落すという「持ち上げて落とす」心理効果のためには気取られてはいけない。 そこですばやく全てのゆっくりに苦しみを与えるため、狙う余裕がなかったのだ。 結果、ちび達は目はもとより体中にコレを浴びることとなった。 では何故破裂をおこしたのか? 風船にミカン汁をかけると破裂するという理科の実験をお知りだろうか、アレと同じ原理である。 特に小さいゆっくりは皮が薄くちょっとしたことで破れてしまう。 成長したゆっくりならともかく小さな個体には少量のミカン汁でも充分な脅威となるのだ。 また小さなゆっくりは中の餡子も水分が多く、ちょっとした傷でも餡子が激しく流出してしまう。 結果・・・ 「ゆゆ! れいみゅがらみょあんこでてるうぅぅ!?」 「だめえぇ!! ゆっきゅりできにゃぐにゃ”っぢゃう”ぅ!! 」 「あんこさんゆっっぎゅりどまっでぇぇぇ!! ゆっぎゅりじでっでよおおおお!!?」 次々と餡子の噴水をあげる赤ゆっくり達、まさに阿鼻叫喚である。 「おに”いじゃんみでないでだじゅげでよおぉぉぉ!!」 「おにぇがい”じまじゅうぅぅぅ!!」 「おいおい、君達ゆっくりしてないなぁ。 ゆっくりしていってね!」 「「ゆ”っぐぢできにゃ”い”いぃぃぃぃ!!」」 この時、男の言うようにゆっくりじっとしていれば餡子の流出もゆるやかになり、少しは生き長らえただろう。 だが餡子の流れ出る恐怖と焦り、そして酸が体を溶かす痛みに耐えかね赤ゆっくり達は騒ぎ続けた。 暴れて餡子が飛び出し、これにより体が心が傷ついてゆく。これに耐えかねさらに暴れて・・・。 数分後、ちび達は満足に動けなくなってしまった。 そして 「「・・・もっどゆっぎゅりじだがったぁぁぁ!!」」 最後にこう言い残し、終には二度と動くことはなくなってしまった。 「さて・・・と。」 男は赤ちゃん達だったものに一瞥くれると、親の元へと向かった。 「ごろず・・・ごろず・・・」 「じね・・・じね・・・」 「あらら、こりゃもうだめだな。」 2匹の親ゆっくりは壊れたレコーダーのように恨み言を繰り返すだけになってしまっていた。 これ以上いじっても大した反応は望めないと思った男は、叩き潰そうかと考えたが 「・・・ふむ。 あんなに笑わせてもらったし、せっかくだからもっとゆっくりさせてあげよう。」 と2匹を掴み上げ玄関へと向かっていった。 もはや2匹に抵抗する力は無く、されるがままであった。 そして外に出た男は2匹を雪の上へ、まるで割れ物でも扱うよう丁寧に置いた。 もっともこの行為は優しさからでなく、さっさと死なれても詰らないと考えたからだった。 「ここなら死ぬまでゆっくり出来るよ。 それじゃゆっくりしんでいってね!」 男はそう言い残し家へと入っていった。 後はゆっくり朽ちるのみ・・・ 男の虐待はこれで終わったかに思われた。 しかし2匹にとっての本当の虐待はここからであった。 シンシンと降り積もる粉雪、その冷たさはゆっくり達の体から容赦なく熱を奪っていく。 煮えたぎっていた餡子が冷やされていった結果、2匹はここで不幸にも正気に戻ってしまった。 その結果、この饅頭達は死ぬまでの時間を長く長く苦しんだ。 全身を襲う激痛 死にたくないという恐怖 家族を失ったことへの悲しみ 人間の家に近づいた後悔 もっとゆっくりしたかったという願望 そして冷えた餡子にも関らず、未だ心の奥底で渦巻く憤怒 これらの感情が激しく2匹の中を暴れ狂う。 もしも怒りの中で狂気に包まれ逝けたなら、こんなにも苦しまなかっただろう。 もし満足に動けたなら、暴れて気を紛らわせられただろう。 口が動けば叫び、この気持ちを訴えることが出来ただろう。 目が使えれば、思いを涙にこめて流すことが出来ただろう。 だがそれは叶わない ここには 誰もいない 何もない 音すらも ただあるのは雪 熱を奪い 全てを白へと還し 平等に死を与える ただそれだけ 静寂に包まれた死の世界で、2匹は永遠とも思える苦しみを味わった。 春 雪が溶ける頃、男が玄関先で様々な負の感情を練り固め凝縮したような何とも言えない饅頭を見つけるのはもう少し先の話である。 ちなみに 「・・・・・なに、これ?」 冷静になった男に待っていたのは、飛び散った餡子にぶちまけられたお茶。 壁や畳に留まらず、炬燵布団にまでぐっちょりと大きな染みを描きあげている。 「ゆっくりいじった結果がこれだよ!!」 終われ 他に書いたの ゆっくりディグダグ ゆっくりディグダグⅡ このSSに感想を付ける
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ゆっくり三大珍味 世界三大珍味としてフォアグラ、キャビア、トリュフと言われるものがある 文字通り珍味であり、味の善し悪しは十人十色 中には高級食材と言うだけで美味しいという人もいる それはさておき、これは人間の珍味である であれば、ゆっくりにも珍味があるのではないか? そこで考え出されたのが以下の内容である 1.れいぱーありすのぺにぺに まず、れいぱーありすの集団を集める ここで重要なのは非れいぱーは選考基準から外れること そして、シェイクして発情させる シェイク終了後、マジックミラー越しにゆっくりまりさを用意する れいぱー側からはまりさが見えるがまりさからは何も見えない ありすのぺにぺにが膨張してきたらそれを切り取る 「ぎゃあああ!ありずのべにべにがあああ!!」 「どがいばのありずになにずるの!!」 「ずっぎりざぜでええええ!!」 そしてこの切り取ったぺにぺにをまりさに与える このまりさは赤ゆっくりの頃からゆっくり基準で贅沢な食べ物を与えているため 舌が肥え葉っぱや草、虫は食べない 「はい、今日のご飯よ」 「おねえさん、ありがとう!ゆっくりたべるね!」 「む〜しゃ、む〜しゃ、しあわせ〜♪」 このまりさは舌が肥えているためよっぽどのことでないとしあわせ〜♪とは言わない 割と人間に近い物を食べさせないと満足しないのだ ちなみに最近の食事は野菜である 「どぼじでありずのべにべにだべぢゃうのよぉぉぉ!!!」 「やべでえええ!だべないでええ!!!!」 「ずっぎりでぎないぃぃぃぃ!!!」 マジックミラーの向こうでは自分のぺにぺにを食べるまりさを見たありす達がのたうち回っている 流石に目の前でぺにぺにを食べられるのは辛いようだ 満腹になって満足したまりさと性器を切り落とされた上に食され満足できないありす 何度も鏡に体当たりする個体も出始める ここで万が一を感じまりさを別の部屋の母親の元に戻す ありすは探せばいいがまりさはまだまだ実験にしようするためだ その後、ありすは人間の里で美味しく頂きました 2.ゆっくりの帽子 更に別のゆっくりを用意する 今度はゆっくりぱちゅりー二匹 この二匹は配合の結果、病気を克服した希有な個体である 分析も進み、繁殖後に里からの要望で近くの森に放す 閑話休題。ここにれいむのりぼんをまりさの帽子を用意する まだ生きたままの個体のであることが条件だ そして帽子とリボンを見た目がそうとは分からないように加工する この帽子とリボンはゆっくりの成長にあわせて大きくなるためジュースなどで形を変えることができる それをぱちゅりーに食べさせる 「むきゅ!これは?ちんみ?ね!」 「こんなもの食べたことないわ」 評判は上々である 「でいぶのおぢぼんがえじでえええ!」 「ばでぃざのぼおじいぃぃぃぃ!!」 「ゆっくりできないゆっくりはしぬうさ!」 「でいぶもっどゆっぐりじだいぃぃぃ!!」 3.ゆっくりの中身 野生のゆっくりが唯一食すことがあり人間にも好評なのがこれである 1のぺにぺにはそうと知っていたら食べるものがおらず。2に関しては手間が掛かる れいむの親子に頭を切り、目や口を排除したまりさを与える 子どもでも食べやすいように下部にも穴を開ける 「ゆゆ!?とってもおいしいよ!!おちびちゃんもおたべ!」 「ちあわせ〜♪」 「ゆっくりしていってね!」 半分ほど食べたら取り上げ、別のものを用意する ちぇんとありすとみょんを同様に加工したものだが 「あみゃくておいちぃ〜♪」 「ゆっくりたべてね!」 「みゃみゃ、れ〜むちょっちのもたべちゃい〜」 これは珍味というよりもまさしく美味だ しかし、これを食した場合、多くのゆっくりがその味を忘れられず同種を襲うようになるため ゆっくりにとっては麻薬のようなものである その後この親子も他のれいむ種を食すようになった 「師匠、これがデータです」 「ありがと。思いついたのはいいけど1番なんて気持ち悪いわね」 パラパラっと用紙をめくり目を通す その後、二三指示しまた別の実験だ 「ところでこの「しぬうさ」っててゐ ?」 「それが…」 と、ゆっくりを差し出す 「ゆっくりするうさ!」 「これは…ゆっくりてい!?」 「何かいつの間にか混ざってまして」 「いた!鈴仙そいつを渡すウサ!」 「駄目よてゐ。この子は私が調べるから渡しなさい鈴仙」 結局、このゆっくりが彼女らにとって一番の成果だと言えたのは悲しいお話しである
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ゆっくり蒸し 俺はゆっくりの家族を探していた。 目的は、虐待である。 ゆっくりを入れる巨大な籠、ゆっくりを騙すテクニック 準備はばっちりである。 俺がゆっくりを探しながら歩いていると、 正面から、ゆっくりの家族がこっちに向かってくるではないか!! 「お、いた!!」 男は、見つけたゆっくり一家にばれないように ボソっと、小声で呟いた。 ゆっくり一家の構成は、 親れいむ・親まりさ、 子供れいむ5匹、子供まりさ5匹、 赤ちゃんれいむ・まりさ、2匹、 合計、14匹である。 俺はゆっくり一家を捕まえるべく、 とびっきりの作り笑顔で 先頭を歩いていた親ゆっくりれいむに話しかけた。 「こんにちは!!」 「ゆゆっ!?おじさんはゆっくりできる人?!」 「うん。ゆっくりさせてね」 「「「「「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」」」」」」」」」」 俺が、ゆっくりさせてくれ、と言うと ゆっくり一家全員の、ゆっくりしていってね、の大合唱が。 俺は、計画どおりに事が進んでいて作り笑顔ではなく 本当の笑顔が顔にできていた。 「ゆゆ!!おじさん、どうしたの!!??」 れいむは、俺の笑顔の変化が分かったのか 質問を問いかけてきた。 答える必要はない。 俺はその発言を無視してゆっくり一家に提案をした。 「おじさん、もっとゆっくりできる場所を知ってるよ。 来ない?」 「いく!ゆっくりつれてってね!!」 親れいむが、俺の嘘にだまされた。 ふはははははは、これで貴様は一生ゆっくりできない。 「れーむもいきゅ!」「いきたいんだぜ!!」 子ゆっくり達も行きたいコール。 「ゆっくりつれてくんだぜ!!」 これまで黙ってた親まりさも。 「わかった。じゃあ、ちょっと待ってね」 俺は、素早く背負っていた籠にゆっくり一家を入れる。 「ゆ”ゆ”!ぜま”い”よ”、お”じさん”」 「ゆ”っぐり”でぎな”い”ん”だぜ・・・!!」 ゆっくり一家は、自分たちがいる場所の狭さについて 俺に文句を言ってきた。 もう籠に入れてしまえばこっちの物だ!! 「うるせえ!!」 俺はそう叫ぶと、ガツガツとわざと籠を揺らすように走った。 「ゆ”!」 「ぶ!」 ゆっくり達のつぶれる声が聞こえる。 潰れる、と言っても死ぬほどでもない。 家まで、籠を揺らしながら走った。 家に着くと、すぐさま籠を開けてゆっくり達を開放する。 親ゆっくり達のブーイングの嵐が始まる。 「おじさんどういうこと!!赤ちゃん達になにかあったらどうしてくれるの!!」 「オレシラネ」 「ゆっくりあやまるんだぜ!あやまったらゆっくりここからでていくんだぜ!!」 「これからここはれいむたちのゆっくりプレイスにするよ!!」 「「ゆっくりあやまってね!!」」 「オレシラネ」 俺は、さっさと作戦を実行するべく、巨大な薬缶を取り出した。 「おじさん、なにそれ?」 「ゆっくりせつめいするんだぜ!!」 子れいむや、子まりさ達が、興味津津に話しかけてくる。 「これはね、ゆっくりできる部屋なんだ。 ちょっと小さいけど、とってもゆっくりできるんだ。 かぞくみんなで入ってね。」 「ゆゆ!だまされちゃだめだよ!!」 親れいむは、俺の事を警戒しているらしい。 そりゃそうだ。揺らされて、所々怪我をしたし 赤ちゃんも、もしかしたら死んでいたかもしれない。 「ごめんね、れいむ。 これをあげるから、許してくれ。」 そう言って、う●まい棒(袋に入ってる)を渡した。 「ゆゆ!おじさんありがとう!!ゆっくりゆるしてあげるね!!」 親れいむは、幸せそうにう●まい棒を見つめて言った。 親まりさも、今さっきまでの警戒心は無くしたらしく 幸せそうにう●まい棒を見つめていた。 ゆっくり達には、手足が無い為、 う●まい棒の袋を誰かに開けてもらうまでは食べられない。 その為か、ゆっくり両親達は涎を垂らしながら、う●まい棒を見つめていた。 子ゆっくり、赤ちゃんゆっくりも涎を垂らして見つめていた。 俺は、この隙に、と思い、 薬缶の中へゆっくり一家を詰め込んだ。 「ゆゆ”!ぜま”い”よ”!!」 親れいむの苦しみの声が聞こえる。 子れいむ達の声もだ。 俺は、携帯用のコンロを出した。 火をつけて、ゆっくり達の入っている薬缶を置いた。 「・・・任務完了♪」 まだ火に当てたばかりだから熱は伝わってこないだろう。 数分後 「おじさん!!あづいよ!! ゆっくりだしてね!!」 蓋をする部分のちょうど真下にいた子れいむが言った。 「ヤダ」 「ゆ”う”う”う”う”う”!!あ”づい”よ”ぉぉぉぉぉぉ!!」 薬缶の一番下・・・、コンロの火がジャストヒットしている 子れいむが叫んでいた。 数十分後 「ゆ”う”!!あ”づ”い”よ”お”お”お”お”お”お”!!」 親れいむの声が聞こえる。 泣きながら叫んでいるのだろうか、とても痛々しい声で叫んでいた。 今さっきまで聞こえていた、薬缶の最下層の子れいむの声が聞こえなくなった。 もう虫の息なのだろう。 「はやくだすんだぜ!!」 親まりさが叫んだ。 俺は不思議に思った。 数十分も火に当てられてなぜそこまで平気に叫ぶことができる? 俺は、薬缶の中を覗いてみた。 なんと、親まりさは子まりさを自分の周りにおいて 暑さを防いでいたのだ。 親まりさは、子供などを平気に裏切ると聞いたが 本当だったとは・・・。 「チッ」 俺は舌打ちをした。 苦しんでいないとは、俺の努力はなんなんだ。 怒りを込めて、親まりさへ目つぶしをした。 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”」 ざまみろ そして、数分後 今さっきまでの叫ぶ声はなくなり、 呻き声などが聞こえ始めた。 「お”み”ずち”ょ”う”だ”い”い”い”い”」 来た!来た来た来た! ついに最後の〆の時が来た。 俺は興奮して、ゆっくり一家に喋り掛けた。 「水がほしいのか!! いまあげるぞ!!」 「ゆゆ・・・ありがとうおじさん・・・」 「ゆ”う”・・・」 もう死にかけである。 俺は、バケツにいっぱい水を汲んで来た。 「今やるぞ!!」 手で水をすくい、三回、水を入れてやった。 「ゆぅー」 「このくそじじい!!れいむをゆっくりしないでだしてね!!」 「じじいはさっさとしね!!!」 俺に文句を言い始めた。 そろそろ、とどめをさすか。 そう思い、水をすくって薬缶の中に入れてやった。 大量の水だ。 そして、蓋をした。 「ゆ”ゆ”!!く”ら”い”よ”!! あ”づい”よ”!!!」 「あのくそじじい!ま”り”さ”の”め”を”つ”ぶし”た”ん”だぜ!しね!!」 今さっき目を潰された親まりさは、恨みを込めて一家全員へと喋っていた。 暑さ防ぎにされている子ゆっくり達は、聴いていない。 俺は、コンロの火を強火にした。 「ゆ"!む”じあ”づい”よ”!!」 「れ”い”む”の”がら"だが!!!」 「あ”づい”ん”だぜ!!」 そう、今さっき俺が入れた水でゆっくり達は蒸されているのだ。 皮はブヨブヨになり、中の気温も上昇し、 ゆっくり達にとっては地獄だ。 さすがに親まりさも、熱い熱いと言い始めた。 数分後 俺は、ゆっくり達の声が聞こえなくなったので薬缶を開けてみることにした。 すごかった。 中のゆっくり達は、どろどろに溶けて原形をとどめてない。 髪飾りのリボンや、帽子が、どろどろに溶けた餡子に入っていた。 俺は、お餅を入れてお汁粉にすることにした。 「いただき・・・もす・・・!!」 灼熱という地獄を味わったゆっくり達の味は格別だった。 甘い。とにかく甘い。 俺はぺろり、と食べきってしまった。 「次は・・・、アリスのクリームでクリームパンでも作るかな」 俺はニヤニヤと笑みを浮かべた。
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道を歩いていたら茂みから体高30cmほどの変なものが飛び出してきた。 「「ゆっくりしていってね!」」 姿を現したのはゆっくりと呼ばれている下膨れの顔饅頭が2匹。 一方は赤いリボンを頭にのっけた黒髪で、もう一方は黒いとんがり帽子と長い金髪が特徴的なゆっくりだった。 どちらも見ているだけで妙にイライラさせられる笑みを浮かべている。 「「ゆっくりしていってね!」」 聞くところによると、こいつらの仲間はこの言葉を聞くと同じように「ゆっくりしていってね!」と返すらしい。 突然の状況に呆然として、その返事をしなかった俺の態度を無視しているものと勘違いした2匹は再びその言葉を口にする。 今度はさっきのような純然たる笑顔ではなく、少し目元がつりあがっていてどこか怒っているようにも見える表情で。 ぴょんぴょんと意味も無く跳躍を繰り返しながら、何度も「ゆっくりしてい」ってね!」を連呼している。 「ゆっくり・・・ゆぎゅ!?」 あまりに鬱陶しいので思わずより近くにいた赤いリボンを付けた方を軽く蹴り飛ばしてしまった。 蹴られたゆっくりは4mほど吹っ飛ばされ、4mほどバウンドし、更に4mほど転がって計12mほど向こうまで飛んでいく。 思った以上に軽く、弾力があり、転がりやすいその体ならではの飛距離だろう。これは面白い。 「ゆううう!ゆっぐぢーーー!ゆっぐぢでぎないよおおおお!」 「ゆーっ!まりさのれいむになにするのー!?」 なるほど、黒髪のほうはれいむで、金髪のほうはまりさと言うらしい。 れいむは蹴られた痛みのせいか身動き一つとれずに泣きじゃくっている。 一方のまりさは俺の前に立ちはだかると空気を思いっきり吸い込んでぷくぅっと頬を膨らませた。 そうやって威嚇しているつもりらしいが人間相手には何の意味も無い。 まりさの前にしゃがみこむと右手で頬に平手打ちを食らわせ、即座に反対側の頬にも平手打ちを食らわす。 「ゆうううううう、ゆぎぃ!・・・ゆぎゅ!・・・ゆぎゃ!・・・ゆげぇ!」 俺が手を振るたびにまりさの膨らんだ頬に挟まれた口から呻き声と空気が漏れ出していく。 右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!右!左! 右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!右!左! 右!左!右!左!右!左!右!左!右!左!右!左! 何度も何度も平手打ちを繰り返し、掌が痛くなってきたところで手を止めた。 「ゆ、ゆ・・・ゆびぃ・・・」 「や、やめてえええええ!でいぶのまりさをいぢめないでえええええええ!」 頬は腫れ上がり、顔中青だか赤だかわからない色に染まり、白目をむいて泡を吹くまりさは一目でわかるほどに満身創痍。 やりすぎたか、と少し後悔していると今度はようやく痛みから立ち直ったれいむがまりさを守るべく声を上げてこちらへやってくる。 ぽよん、ぽよん・・・と1m進むのに5秒はかかる信じられないほどの鈍足で吹っ飛ばされたわずか12mの距離を1分かけて戻ってきた。 そうして、ようやくまりさの前に立ちはだかったれいむは荒い呼吸を整える暇もなく俺に体当たりを仕掛けてきた。 「ゆーっ!ゆんっ!ゆゆーっ!」 顔を真っ赤にして自分の大事な仲間を傷つけた俺に何度も何度もぶつかって来る。 弾かれても弾かれても起き上がってはキッと俺を睨みつけて体当たりを繰り返すその姿は実に果敢だ。 しかし悲しいかな俺に全く効いていない。 それでもれいむはぶつかっては弾かれ、起き上がってはまたぶつかるを繰り返し続ける。 その目にはうっすらと涙がにじんでいて痛みを必死に堪えていることが伺える。 なんだか気の毒になってきた俺は何度目かの体当たりを仕掛けてきた際につま先で引っ掛けるように蹴り上げてやった。 「ゆゆっ!た、たかいよーっ!?」 突然の浮遊感に驚いたれいむは下を見た瞬間に、自分が空高く舞っていることを理解した。 その高度約4m。同時にその高さから落下すれば相当痛いこと理解し、恐怖のあまりに悲鳴を上げる。 「ゆびぇえええええええええええええ!!?」 そうして最高到達点に達したれいむは、徐々に地面めがけて落下していく。 やがてやってくる痛みに備えて目をきつく閉じ、身を小さくしている彼女の体を小刻みに震えている。 「ゆううううう・・・ゆぅ?」 しかしいつまで経っても痛みはやってこなかった。 そのことに疑問を感じたれいむが恐る恐る目を開けると、そこには俺の顔。 流石にこれは死ぬかもしれないと思った俺は落下する前こいつを受け止めたのだ。 ようやくその事を理解したれいむが満面の笑みを浮かべた瞬間、思わず彼女を放り投げた。 「ゆうううううううううううううううううううううううううううう!!?」 ただし、あくまで低空で、バウンドと転がった分によって移動距離を稼ぐようなそんな投げ方。 れいむは俺の狙い通り、あまり舗装されていない地面をごろごろと転がっていった。 「ゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ・・・」 「れいむうううううううううううううう!?」 遥か彼方、と言っても50mほどなのだが、まで転がっていったれいむの名を叫ぶのは頬の痛みから立ち直ったまりさ。 散々一方的に酷い目に合わされ、どんな抵抗も無意味だと理解したまりさは攻撃を仕掛けてくることも威嚇することもしない。 ただ、目から大粒の涙をぼろぼろと零し、きゅっと結んだ口からは嗚咽が漏れている。 「ゆっく・・・まりさたちなにもぢでないよ・・・もうやべでよ、ゆっくぢさせでよぉ・・・」 その声がどんどん涙声になってゆき、やがて泣き声になる。 体裁も見栄も何もかもかなぐり捨てて、まりさはただひたすら大声で泣きじゃくる。 そうすることで「お願いだからゆっくりさせて」と必死に訴え続けていた。 「ゆわあああああああん!ゆうううううううううん!ゆっぐ・・・ゆぅ・・・」 それだけしか出来ない彼女のその姿のなんと弱々しいこと。 何の意味も無く自分達を痛めつけた悪党相手にただ泣きじゃくって許しを請うとしか出来ない。 哀れんでもらって、それから見逃してもらう・・・それだけが唯一の生き残る道なのだ。 「ゆえええええええええええええん!ゆああああああああああん!ゆぎぃ・・・ゆぐぅ・・・」 正直、その泣き声が鬱陶しくなってきた俺は大きく開いた口に足を突っ込むと舌と下あごを力任せに踏みつける。 必死の命乞いを無視されたまりさは恐怖と絶望と苦痛と不快感で白目を剥き、ほぼ塞がれた口で必死に何かを喋っている。 それが恐らく相も変わらずの命乞いであることは容易に想像がつくが、それに従うくらいなら最初から何もしない。 まりさの懇願を完全に無視して口内をひとしきり蹂躙しつくしたところで、俺はまりさをれいむめがけて蹴り飛ばし、2匹を解放してやった。 「まりさああああああ・・・!」 「れ、れいむううううう・・・!」 涙を流しながら頬をすり寄せ合って、互いの無事を喜ぶ2匹。 しかし、俺がゆっくりと2匹のほうに歩いてくることに気づくと、必死の形相で茂みの奥へと逃げていった。 「もうやだ!おうちかえる!」 「ゆ、ゆっくいかえるよ!」 もうこれ以上虐めるつもりは無かったのだが、その言葉を聞いた瞬間に食指が動いてしまった。 あいつらの家とはどんなものなのだろうか?他にも仲間がいるのだろうか? そんな好奇心に駆り立てられて、非常に緩慢な動きで近くの森へと向かうれいむとまりさのあとを追いかけることにした。 「ゆっくりかえったよ!」 「「「「おきゃーしゃん、ゆっくりちちぇっちぇね!」」」」 「「ゆっくりしていってね!」」 結論から言えば、この家族は群れなどに属していないようだった。 その代わり、愛らしい子どもが4匹もいるようだ。内訳はれいむ種もまりさ種も2匹ずつ。 れいむ達の巣は彼女達の体格同様に小さくて、人間の俺では中に入れそうに無い。 お菓子の一つもあれば簡単におびき出すことが出来そうだが、今は何も持ち合わせていないので諦めることにした。 「しかし・・・ゆっくり虐めか・・・」 新しい楽しみを見つけた俺は足取り軽くスキップをしながら来た道を引き返した。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ シンプルさを重視したので子ども達への虐待はなし。 ストレスで寿命がマッハだぜ、と言う方は脳内でどうぞ。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
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今日は紅魔館のピクニックの日である。 最近、昼間に起きているようになったレミリアが思いつきで開催したものだが、主とその妹以外は基本的に昼型の紅魔館である。 メイドたちも前日から嬉しそうに準備をしていた。 「全員集まったようね。それじゃあ出発しましょう」 レミリアの合図で数十人のピクニックが始まった。 その中には、図書館から無理矢理連れてこられたパチュリーも含まれている。 「う~! さくや~、れみりゃもいく~♪」 「ふらんもいぐー♪」 ふと、後ろから咲夜を呼ぶ声がする。 振り向くと、屋敷に住み着いているゆっくりれみりゃとフラン。 二匹とも手に日傘をもってよたよたと走ってくる。 とたんにレミリアが顔をしかめる。 「アレは私の予備の日傘じゃない、しかも私の鞄まで背負ってるし。咲夜! 今すぐあの二匹を昼食に加えなさい」 高貴な自分の物が泥臭いゆっくりに手に握られている、それは決して我慢できるものでは無いようだ。 「まぁまぁ、お嬢様。ゆっくり達がしたことですし。二匹ともピクニックの為に頑張って用意したんですから」 いつの間にか、ゆっくりを自分のもとへ来させた咲夜がそう言ってなだめる。 「これはれみりゃのだよ!! れみりゃじゅんびちたの!!!」 「ふりゃんもじゅんびしたの!!! だからふりゃんにょなの!!」 そう言って二匹は、大きめのポーチを開けて中身を見せる。 そこの中には、無造作に詰め込まれたお菓子、蝋燭台、置物などなど。 どれもレミリアの部屋に置かれていたものばかりだった。 「この、中華まん……」 それ以上語らず、二匹の首を締め上げるレミリア。 「がー!! ひゅー、ひゅー」 必死に暴れて離そうとするが、力の差が歴然なのでそれもかなわない。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 口から肉汁の泡を吹き、みるみる顔が真っ青になっていく。 「お嬢様! おやめください」 あと少し、と言うところで時間を止めてレミリアの手から二匹を助ける。 当の二匹は咲夜にしがみ付いて泣いている。 「ざぐやーざくやー!! わるいひどがいじめるよー!!!」 「ざぐやー!! わるいひどをやっつげでー! ゆぐっりじねーー!!!」 「はいはい。もうだいじょうぶですよ」 そう言って、両手で抱きしめて慰める咲夜は、顔だけをレミリアの方に向ける。 「お嬢様! 変えの品は直ぐに準備いたしますので気を荒げないでください」 「だって咲夜、そいつが私の……」 「この二匹は、メイド達も可愛がっているんですよ。少し我侭ですけど、まだ小さいんですから、大目に見てやってください。」 ねぇ、と他のメイド達に視線を向ける。 皆一様にハイ、とか、そうです、と言ってはいるが本心でないのは丸分かりだ。 しかも、先日咲夜と一緒に買い物に出かけた二匹のゆっくりが居なくなった。 それらは最近になって庭に住み着いたのだが、それでも咲夜は懸命に街中を探し回った。 それからは、一番初めのゆっくりであり、屋敷内で生活していたこの二匹を今まで以上に大事にするようになった。 外は危ないので買い物にも連れて行かず、庭に出るときも休憩中のメイドを呼び出して監視させた。 それゆえ、最近はれみりゃ達が泣こうものなら目を真っ赤にして飛んでくる、凄い溺愛ぶりを発揮しているのだ。 当然、今日も自室に置いていこうと思ったのだが、どうやら事前にこの事をしってこっそりと準備していたようだ。 ちまちまとポーチにモノをつめる二匹を想像して、思わず顔がにやける咲夜。 それを見てため息をつくレミリア。 「……、まぁいいわ。私の邪魔にならないようにして頂戴」 この場はそれだけ言って引き下がる。 レミリアとしても、折角のピクニックに水を挿したくはないのだろう。 「う~♪、こんどいじめたら、しゃくやにいいづけてやる!!!」 「ゆっくりしね!!! ゆっくりしね!!!」 ゆっくりの性か。 既に泣き止み、ふてぶてしい笑顔でレミリアにそう言い放つ。 レミリア達が反応する前に、咲夜の手からはなれ列の中ではしゃいでいた。 「いいわ、先を急ぎましょう」 それを合図にまた歩を進める一向。 二匹のゆっくりは、自分達からすればかなり早く歩いている事が不満らしく、咲夜に文句を言って歩く速度を遅らせた。 今日のピクニックは色々と波乱に満ちている。 満足そうに笑いながら、ヒョコヒョコと傘にバランスを取られつつ進んでいく二匹を見て、咲夜以外の誰もがそう思った。 ペースは遅くなったが、それでもお昼前には目的地に着くことができた。 小悪魔が提案した小高い丘の上、近くには綺麗な川も流れている。 程なくて、全員が集まったのを確認しレミリアが挨拶をする。 「さて皆、今日はゆっくり羽を伸ばして、明日からまた頑張って頂戴」 レミリアが言い終わると、各々がシートを広げて昼食の時間が始まった。 一番見晴らしの良い場所に陣取ったシートには、レミリア・フランドール・パチュリー・小悪魔・紅・咲夜という、何時ものメンバーが陣取る。 「たまには全員でピクニックも良いものね」 「お姉様、それ私が食べようと思ってたのに……」 「早い者勝ちよ! パチェ、本ばかり読んでいないで景色を楽しんだら?」 「さっき見たわ。……小悪魔、それは私じゃなくて、きちんとあなたが食べなさい」 「ギクッ」 屋敷にいる時とあまり変わっていない様にも見えるが、本心では全員楽しんでいるのようだ。 「そうだ。咲夜、霊夢とそれから魔理沙も呼んできて頂戴。折角だから大人数で楽しみましょう」 「畏まりました」 既に昼食を食べ終えた咲夜は、そのまま博麗神社へと飛んでいった。 ここに戻ってくるまでには一時間は掛かるだろうか? 一方、れみりゃとフランの二匹は我が者顔で走り回っている。 「ゆくっりしね! ゆっくりしね!」 「いだい! さくやー! さくやー!」 フランに傘で殴られながら、必死で傘を盾にして防ぐれみりゃ。 既に何度か殴られたのか、顔は醜い泣き顔になっていた。 幾ら泣いても咲夜は来れないのだが、もはや口癖に様になっているれみりゃに言ってもしょうがない。 「う~、おなかへった~♪」 「ぐすっ。れ、れみりゃもへった~♪」 お腹が減ったら仲直り、一瞬で醜い笑顔に戻ったれみりゃと二人で、また日傘をさしてシートをうろつく。 「う~♪ がぁお~♪」 「れみりゃも! れみりゃも! がぁお~、た~べちゃうぞ~♪」 ずんずんとシートの上に土足で上がりながら縦断していく、メイド達が遊んでいたトランプの山を蹴飛ばし、殆ど残っていないランチボックスは、中身が気に入らないようでまた蹴飛ばす。 メイドたちは咲夜が怖くて黙って見ているだけ。 それがいっそう二匹をエスカレートさせる。 「う~♪ う! がぁお~! た~べちゃうぞ~」 さくやがいたシートを覚えていたれみりゃ、しかし既に咲夜はいなかった。 が、変わりにまだまだ沢山残っているランチボックスを見つけて大声で踊り出す。 「う~♪ うっう~♪」 「ふらんもするのぉ! う~う~♪」 なにが楽しいのか、日傘を持ったまま起用にたどたどしいヒゲダンスを踊る二匹。 一通り踊り終わると、今一度ランチボックスに向き直り一言。 「れみりゃごはんたべるぅー♪ どって~」 「ふりゃんもたべるー♪ はやくどって~」 にぱーっとステレオ笑顔で話す二匹。 自分達でとれる距離にある上に、そんなふてぶてしい顔で言われても取る人はこの席にはいないだろう。 勿論、直ぐ取ってくれる咲夜もこの付近にはいない。 「……。あぅ。はっ、はーい、れm……どうぞー」 周りの空気に耐えられなくなった小悪魔が、慎重に言葉を選んで二匹に差し出す。 その手のには大きなおにぎりが二つ。 和風なお弁当、と言うレミリアの提案で今日のお弁当は全て和風のもので締められた。 中でもおにぎりは、初めて一緒に外で食べる主に食べてもらいたくて、小悪魔が一生懸命作ったもの。 何故かは知らないが、おにぎりを作っただけなのに、彼女の手には沢山の絆創膏がしてあった。 「がぁおーーー!!!」 地面に落ちていくおにぎり、勢いよくれみりゃが叩き落としたからだ。 「あっ」 それを踏みつけるれみりゃ、見ていたフランも倣う。 「れみりゃは、さんどいっちたべたいの!! こんなのいらない!!」 「ふらんもさんどいっちたべちゃい♪ さんどいっち!!」 ズカズカとシートに上がりこんで、バスケットの中身をおにぎりごとを全て踏みつけ、勝利のヒゲダンスを踊る二匹。 「う~♪ さんどいっち♪ さくやのさんどいっちたべるぅ~♪」 「さくやのさんどいっち! ふらんもたべる~♪」 「お前達! いいかげんn「そうですか、サンドイッチが食べたいんですか?」」 レミリアがこの場で不夜城レッドを繰り出そうとした時に、小悪魔が微笑みながら二匹に聞き返す。 人間以上の生き物なら分かるが『目が笑ってない』という状態だ。 レミリアもいそいそと退散する、オーラは既に大悪魔そのものだったから。 「うっう~♪ さんどいっち! はやくたべるぅ~♪ はやくしないどさくやにいいつけちゃうぞ~♪」 「う~♪ はやくもってこないならゆっくりしね♪ さくやにおこられてゆっくりしね♪」 異常な気配にも気付かずに命令する二匹、この性格は似ている吸血鬼とゆっくりの性格が合わさってできたものだろうか。 「はいはい直ぐ用意しますよ♪」 今度は目も笑って、そう答える小悪魔。 バンザイして喜ぶ二匹。 「「う~♪ しゃんどいっじ~♪ うーーー!! ? うー! う゛わ゛ーーー!!!!」」 勢いよく風が吹いた瞬間、二匹とも自分の片腕が切れ取られていた。 一瞬何が起こったのか分からなかった二匹だが、直ぐに痛みが押寄せて状況を理解する。 「うーー? !! う゛わ゛ーー!! う゛わ゛ーーー!!!」 「ゆ゛っぐりしんじゃう゛! ゆ゛っぐりしんじゃう゛!」 「はいはい、直ぐ準備しますから泣かないでくださいね♪」 ブチッ、ブチッっと二匹の羽を引きちぎる、二匹は口から肉汁の涎を出しながら絶叫している。 「「うあーー!! ざぐあーーー!! ざぐあどごーーー!!!」」 「そんなに涎を垂らさなくても、後ちょっとですよ」 羽二枚で同じゆっくりの腕を包んでサンドイッチの出来上がり。 「はい♪ どうぞめしあがれ♪」 有無を言わさず、サンドイッチを元のゆっくりの口に無理矢理ねじ込んでいく。 「むぐむぐ!! ごれはれみりゃのおでで!! れみりゃのおででなの!! むぐ……」 「ちがうの! むぐむぐ……、これはさんどいっちじゃないの!!!」 「美味しいですか? そもそも最初のサンドイッチは、サンドイッチ伯爵が……」 二匹の口を押さえつけながら、サンドイッチの薀蓄を語り出す小悪魔。 「……なんですよ。ねっ、レミリア様、フランドール様」 「「はっはいっ!!!」」 パチュリーの後ろにしがみ付いていた二人。 急に話を振られたので思わず声が上ずった。 「よかったー、あってました。と言うわけです、美味しかったですか?」 押させていた手を離して尋ねる小悪魔。 なみだ目になりながら、なんとか完食した様だ。 「うーー! おいちくない! ざくやにいいつげでやるーーーー!!!」 「ゆっくりしね!!! ざくやにおごられでゆっくりじね!!!」 「えー、美味しくなかったんですか?」 額に指を置いて考えるポーズをする小悪魔、その間に二匹の欠損部も再生したようだ。 「う~♪ さくやにいいつけやる~♪」 「ゆっくりしね♪」 小悪魔の目線まで飛んで得意げにしゃべり出す、このまま咲夜を探して飛び回るつもりだろう。 「あっ、わかりました♪」 そう言って、今度は一気に羽を切り落とす。 「れみry……ぶんぎゃ!!!」 「ぼぎょあ!!!」 羽がなくなった二匹は、勢いよく地面に飛び込んで顔面とお腹を強打。 その後勿論泣き喚く。 「そういえば、れみりゃさまは甘いほうが宜しかったんですね。反対にフラン様はお肉の方が宜しかったんですね!」 すぐ準備します、と宣言し手早くサンドイッチを作っていく。 今度は両腕を使って大盛りにするつもりらしい。 程なくして出来上がったそれを口にねじ込む。 「どうですかぁ? おいしいですかぁ? おいしいですよねぇ? ご自分がすきなものですからねぇ? それも上質な肉と餡子ですもんねぇ?」 今度はがっちり押さえ込んでいるので口も開けない。 飲み込んだ頃を見計らって手を離してやる。 「う゛わ゛ーーー!!!! ざくや!!! ざぐやどごーーーー!!! ごわいひどがいるよーーー!!!」 「ゆっぐりじね!!! ざくやにいじめられでゆっくりじんでーーー!!!!」 傘を畳んで、ペチペチ叩いてくる二匹。 「ああこわいですねぇ♪ だったらー、言いつけられなければいいんですよね?」 「「う? うーーーー!!!」」 小高い丘、そこから勢いよく蹴り落とされる二匹。 蹴り落とした小悪魔は終始ニコニコ。 ニコニコしながら丘のの下まで飛んでゆく。 「はいはいー縛りますよ♪」 二人を手足を縛って近くの大きな洞窟へ、ポイッ。 後生大事に持っていた傘もポイ。 そして、ありの子を散らすように出てくる沢山のゆっくり霊夢と一匹のアリスほか二匹。 「おねーさん、ありすのおうちにれみりゃがはいってきたよ」 「それは、私からの贈り物ですよ。ちょっと早いけれど、人は夏と冬に二回贈り物をするんです、特に都会の人はいっぱい貰うんですよ」 「ゆっ!! ありすはとかいはだよ!!! しかたがないからこれももらってあげるよ!!!」 「アリィス、モットトカァイハァ」 「トカイハー」 「ふふ、ありがとうございます。きつく縛ってあるし、魔法もかかっているので絶対外れないですよ。知ってると思ういますけど、れみりゃもふらんも少し残しておくと再生しますから、これから越冬するあなた達にはもってこいでですよ」 「しってるよ! そんなこと、とかいではじょうしきだよ!!! おねえさんはいなかものだから、しらないんだね!!!」 「そうですか、よくしってるますね。では、私はこれで失礼します」 そういって近くにいた一匹のゆっくり霊夢の頭を撫でる。 「ゆゆ! おねえしゃんもゆっくりちていってね!!」 そう言って、仲間と一緒に戻ろうとした一匹を川に遠投。 ご馳走に夢中な他の家族は全く気付かなかった。 「むしゃむしゃ♪ おいしー」 「うっめぇ、これめっちゃうめー」 「だめだよ、そんなことばつかっちゃ、でなーのときにわらわれるよ!」 「はーい」 「う゛あ゛ーーーー!!! ざぐやー!!!!」 「ゆっくりしんじゃうよーーーーーーー!!!」 美味しそうに餌にかぶり付く声を聞きながらその場を後にする。 丘に戻り、シートまで飛んでいく。 どうやら、咲夜はまだ戻ってきていないようだ。 ほっと一安心知ってシートに目をやる。 「えっ」 本を読みながら、潰れたおにぎりを食べている主。 ふと、こちらに気付いて一瞬目が合うが、直ぐにまた本に目を落とす。 「パチュリー様! 汚いですよ、お屋敷にもどったら急いで何か作りますから」 「大丈夫よ、シートの上に落ちたのだし汚れた部分はちゃんととったから」 「でも、でも」 「それにね」 目に涙をいっぱい浮かべている小悪魔を諭すように話す。 「こんなにしょっぱいおにぎりじゃ、蟻も食べてくれないわ」 「ぱちゅりーざまー!」 「抱きつかないで、涙で本にしみが出来る」 「あう」 魔法で突き飛ばされた小悪魔、その目線の先には咲夜がいた。 「さっさくやさん、あの、その……」 「わかってるわ、れみりゃ様とフラン様が悪戯したんでしょ。ここは私が片付けるから大丈夫よ」 手馴れた手つきで片付け始める、霊夢と魔理沙は、と姉妹が聞いてきたが二人とも留守でした、とだけ言って作業を再開する。 モノの数分で掃除が終わり、いとしのゆっくりを探す咲夜。 「れみりゃさま、フラン様! 和食は合わないだろうと思いまして、さくやがサンドイッチとミルフィーユを作ってきましたよ、ミルクセーキもよく冷えていますよ」 しかし、反応はない。 何時もだったら、醜い顔をさらして駆け寄ってくるのだが。 「れみりゃさまー……、フランさまー……。へんねぇ、あなた達二人を見なかった?」 近くにいたメイドに聞く。 ここで踊っていました。 違うメイドに聞く。 ここで遊んでいました。 何人のメイドに聞いても、二匹の足取りを辿るような答えは摘めなかった。 まるで事前に口裏を合わせたような答えに、あっちへフラフラこっちへフラフラと走り回る咲夜。 「その二匹ならあっちに駆け出していったわ」 「パッドしか見てないけどね」 そう言ったのはレミリアとフラン。 「「まさか私達にもお守りをしておいてくださいなんて、言わないわよね?」」 丁寧に肯定し、一目散にその方角へ向かう。 あの綺麗な川ものある森の反対側。 ゆっくり達が沢山住んでいる森へと。 その後さすがに主を放ってはおけないので、皆で帰る前に戻ってきた咲夜だが、その日から雪が振る一ヶ月の間、暇を見つけたはあの森に探しに行っていたようだ。 この事を契機に、姉妹が小悪魔に妙に礼儀正しくなったり、小悪魔の部屋が豪華になったり。 小悪魔に投げられた直後、子供の数を正確に把握していたアリスは食後に一匹足りない事に気付いたが、都会派の親は反抗期の子供を持ってこそだと訳の分からない理屈で軽く流したり。 味を占めたアリス一家が雪が降り始めた頃、里に下りて半数が高値で売られたり。 暇な越冬中に、偶然傘の開き方が分かり得意げに傘で遊んだり、自分達のポーチの中身を得意げに説明して自分の宝物にするアリスを見て、自分達のモノだと傲慢に主張する二匹がまた食べられたりするが、それはまた別な話。
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「ゆっくりれいむ」 俺はめったに見かけない、胴付きのゆっくりれいむを飼っている。 理由は、炊事洗濯掃除等をやらせるためだ。一人暮らしなのでやる人間が自分しかいないのだ。 しかし、家のれいむは物臭なゆっくりらしく、洗濯も掃除も余りしようとしない。 毎日やるように言っても、 やらないので何度か、山の奥に捨てに行こうかと思ったが、 今も一緒に暮らしている。 「さーて、今日は風呂に入るぞ」 俺の言葉ににれいむは、びくっと反応した。 「な・な・ななにいってるのおにいさん、れれ・れれれいむはまだきれいだよ」 いくら風呂が嫌いだからって、 どもりすぎだろう。 「知るか、とにかく一緒に入るぞ」 「いやぁぁぁあ!!、おゆさんはゆっくりできないぃぃぃ!!!」 俺は、嫌がるれいむを引きずりながら風呂場に向かった。 一般人にたまに間違えて覚えている人間がいるが、 ゆっくりの全てが、水に溶けるわけではない。 ゆっくりにとりや、ゆっくりすわこ等は、溶けないどころか、 水中で生活できるし、その方が、生存率が高かったりする。 そして、胴付きゆっくりは、水に溶けにくかったりする。 胴付きゆっくりは、 体の表面に数mm程度の特殊な皮が形成されている。 この特殊な皮が耐水性をもっているらしい、 ちなみに、饅頭が人型でも崩れたりしないのもこの皮の為だとか。 だからと言って、毎日胴付きゆっくりを風呂に入れるのはまずい。 水に溶けないので、問題がないように思えるが、 実は、ゆっくりは体が腐らないように、 防虫防腐効果のある、物質を体の表面に分泌しているのである。 風呂に入ると、この物質も汚れと一緒に流してしまうのだ。 ゆっくりんぴーすとかいうゆっくり愛護団体の研究報告によると、 夏場に毎日、胴付きゆっくりを風呂に入れると、 一月で半身が腐ったゆっくりになるんだとか。 そんなわけで、れいむは風呂が嫌いで、 そんなわけで、俺は、れいむを風呂に入れるのは4日に一度にしている。 「あ~~~~、いいゆだよ~~~、ゆっくりできるよ~~~」 とは言え所詮ゆっくり、 風呂に入ってしまえば風呂嫌いを忘れたように風呂でゆっくりする。 「体は洗ってやったんだから、溶ける前に出ろよ」 俺が、れいむと一緒に風呂に入るのは、 そういう趣味があるからではなく、 れいむがゆっくりしすぎて、溶けるのを防ぐためである。 他意はない。 体を洗い終わった俺も、湯船に入った。 「ゆゆんゆ、ゆんゆんゆん、ゆ!ゆゆ~ん」 れいむはご機嫌そうに歌っている。 「ゆゆんゆ・・・ねえおにいさん、これなんなの?」 れいむは、俺のすね毛を掴みながら聞いてきた。 「これは、すね毛って言って、足を守るためにあるんだぞ」 「ゆ!すねげさんがあるとおにいさんはゆっくりできるんだね!!」 少し違う気もしたが、めんどくさいので、 「そうだぞ~、ゆっくりできるぞ~」 と、答えた。 ゆっくりを飼ってよかったことは、早起きになったことか、 朝5:00には、「ゆっくりおなかがへったよぉ」と、起こしにくるのだ。 どこのお年寄りだ。 今日も、朝早くに起こしに来た。 「おにいさんあさだよ。ゆっくりごはんつくってね」 自分で作れよこんちきしょうとは思うが、 もう一年近く同じよう名やり取りをしているので、諦めている。 「あ~まだ眠い」 働きに出るまで、約3時間ある、その分もう少し寝ていたいが、 飯を作るまで、れいむは起こし続けるし、 飯を作ったら、眠気は覚めていたりする。 なので諦めてさっさと起きる。 「ゆっくりおはようおにいさん」 「ん~おはろ~」 起きるとれいむがいつも通りすぐそばにいた。 いつものように、料理作るわけでもないのに、 エプロンをしている。 エプロンを着る時は、なぜか、いつもの巫女装束を着ない。 「はだかエプロンは、おにいさんがゆっくりできるよ!!」 とか、この間理由を聞いてもないのに言っていた。 俺をゆっくりさせるつもりがあるなら、ぜひもっと家事をしてもらいたい。 「さきに、いってまってるからゆっくりしないでごはんつくってね!」 「・・・あ~い」 冷蔵庫の中には、 パンとか調理しないでも食べれるものはいくらでもあるのに、 何でこいつは、わざわざ俺に朝飯を作らせるのだろうか? 台所のテーブルに行くれいむの後姿を見ながら思う。 それにしても、せっかくの裸エプロンも、 こいつでは、魅力は6割減といったところだろう。 あまり、肉付きが良くない体型だし、 ゆっくりだし、なんか表面がテカテカしてるし、 脚にすね毛がびっしり生えてるし、 すね毛? 「ほわぁぁぁぁ!!!!?!」 「ゆひぃ!?どうしたのおにいさん、わるいゆめでもみたの」 「今!現に!悪夢見てるよ!て言うか! お前がどうしたんだよ!こっちの台詞だよ! 何だよそのもっさりした脚!」 「?・・・!すねげさんのことだね! すねげさんがあるとゆっくりできるから、 きのうのよるにすねげのかみさまにおねがいしたんだよ!」 すね毛の神様がんばりすぎだろ、 俺だって誰かに頼られたりしたら、 張り切ってがんばったりもする事もあるさ。 「ゆゆ~んすねげさんとってもゆっくりしてるよ~」 きっとすね毛の神様も、 頼られて張り切っちゃったんだろうな、 何せ、すね毛だ。 『すね毛を生やしてください』 なんて極レアなオーダー、 きっと神生(?)初だろうよ。 今後あるとも思えない。 ダカラ、 レイムニ スネゲハエテモ シカタナイヨネ? 「なんて言うと思ったかこのやろぉぉぉ!!!!」 ブチブチブチブチィ 「ゆぎゃぁぁ!!」 俺は、れいむのすね毛を掴んでそのまま引きちぎった。 「なにするのぉぉぉ!! すねげさんがないと、おにいさんが「ゆっくりできねぇよ!!なんで俺が胴付れいむに、 すね毛が生えてないとゆっくりできない人間になってんだよ!! どんなHENTAIお兄さんだよ!! 上級者通り越して超級者の位置だよ!」 「おらぁ!ゆっくりできないすね毛はゆっくりしないで消えろぉ!」 ブチブチブチブチィ 「ゆぎゃああああ!ゆっくりできないぃいい!」 「ガムテープだぁぁ!まとめて抜けろぉ!」 ブチブチブチブチィブチィ 「れいむのすねげさんがぁぁぁ!!」 「オラオラオラオラ」 ブチブチブチブチブチブチ 「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ」 「オラ!」 「ユ!」 「」 「すねげさんがないとゆっくりできないよぉぉぉ」 部屋の隅で、泣き喚くれいむ、 部屋中に飛び散るすね毛、 飛び散って張り付いたすね毛まみれのガムテープ 地獄絵図だ。 と、こんなことしている間に、 もうそろそろ家を出ないと会社に間に合わない時間だ。 「れいむ!俺は会社に行ってくるからな!部屋の掃除くらい頼んだぞ」 朝飯は我慢しよう。食ってたら間に合わない。 あ~、疲れた。 朝飯食ってなかったし、 朝っぱらから暴れたので、いつもよりも疲れた。 「ただいま~」 朝、掃除しろと言ったのを、珍しく実行してくれたらしく。 家の中は片付いていた。 「ゆっ、おにいさん、かえってきたんだね」 居間には、巫女服に着替えたれいむがいた。 もうすね毛は生えていない。 すね毛は・・・ 「おにいさんのおかげでぜんぜんゆっくりできなかったよ。 でも、もう気にしてないよ、もっとゆっくりできる、 ふわふわさんがれいむに生えたんだからね!」 「・・・うん、その『ふわふわ』が何なのか一目みてわかったよ。 ありえねぇよ!何だよそれ! その腋毛?気持ち悪いよ! 生えてきたってレベルじゃねぇよ!もっさりしすぎだよ! 自分の頭ぐらいの大きさの腋毛玉なんて始めて見たよ! もっさりしすぎて、さっきから、 『人類は十進法(以下略)』のポーズしか取れてねえじゃねぇか! 俺が会社行ってる間何してたんだよ!腋毛の神様にお願いでもしたのか!」 「なにいってるのおにいさん?わきげさんはかってにはえて 「こないよ!腋毛は勝手に生えてこないよ、そんなには! こっち来い、そんな腋毛修正してやる!」 「やめておにいさん! そんなことしたらおにいさんがゆっくりできなくなるよ!」 どうやら、こいつは 毛が生える=俺がゆっくりできる という式を、確立したらしい。 証明もしてないのに。 だめだこいつ 早く何とかしないと・・・ ~あ~と~が~き~ 初期のゆっくりっぽいものを 書こうとしてたんだ。 書こうとしただけで終わったけど。 このSSに感想をつける
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注意書きは作者の義務でありそれを怠る作者は失せろという考えの読者様はそのままUターンするのをオススメします 酷い内容だがなにひとつ注意なんかしてやらんからな! 編注:以下数十行の改行 あるところに、二匹のゆっくりがいました。 「ゆっくりしていってね!」 彼女の名はゆっくりれいむ。 幻想郷の原っぱに住む素敵なお饅頭。朝起きては飯を食い昼寝をして飯を食いおやつを食べて飯を食う生活を送っています。 「ゆっくりしていってね!」 彼女の名はゆっくりまりさ。 幻想郷の原っぱに住む普通のお饅頭。昼間狩りをする以外はれいむと同じ生活をしています。 二匹は頬をすり合わせて声を上げます。 「「ふたりそろってゆっくりしていってね!」」 一体誰に話しかけているのでしょうか。 彼女らはつがいです。 幼い頃から共に育ち、強い強い絆で結ばれたそれは素晴らしい夫婦です。 と、そこへ巨大な黒い影が。 「ひゃー。我慢できねー虐待だー」 そう、虐待お兄さんです。 彼はゆっくりを捕まえては口にブツを突っ込み目にブツを突っ込み挙句に後頭部にブツを突っ込む異常性癖者です。性的倒錯にもほどがあります。 え? ちゃんと服を着ている? きっとそれはボディペインティングか、そうでなくては小麦粉かなにかです。騙されてはいけません。彼は変態なのです。 「ゆっくりしていってね!」 「いっしょにゆっくりしようね!」 しかしそんな事は知らないれいむとまりさはにっこりと笑いながら虐待お兄さんに近寄っていきます。虐待お兄さんはただでさえ気色悪い顔を一層歪めてまずはれいむに飛びつきました。 「んほぉぉぉぉぉぉぉぉ! れいむタンかわいいよぉぉぉぉぉぉぉ!!」 気持ち悪い事山の如しです。 「ゆっ?! すりすりがつよすぎるよ!」 「やめてあげてね! れいむつらそうだよ!」 その異様さにれいむとまりさもようやく危機感を覚えたのか、あるいはただきもちわるいだけなのか。いずれにせよ、虐待お兄さんから必死に離れようともがき始める。 しかしそれを許す虐待お兄さんではありません。だってまだ虐待してないのですから。 「うるせー。まりさは後で虐待してやるからこれでも食ってな」 彼はそう言ってまりさの口を巨大な五寸釘……巨大だったらそれはもう五寸釘とは言わないのではないかという無粋な突っ込みはお控えください……で刺し貫いた。 「ゆぐー?!」 「ま、まりさー! やめてあげて! あんなんじゃゆっくりできないよ!」 「ひゃっはー。何て可愛らしいんだ我慢できねぇ虐待だー」 虐待お兄さんは叫びながられいむの眼窩に指を突っ込みます。 「ゆひゃー?! おめめがみえないよー?! どうしてまっくらなのー?!」 困惑するれいむ。お兄さんはそれを眺めながら舌なめずりです。 「で、でいぶぅぅぅ!! でいぶの……でいぶのきらきらおべべがぁぁぁぁ!!」 口を貫かれてるのに器用に泣き叫ぶまりさ。お兄さんはその姿に食指を動かされたのか目無しのれいむを地面に置いてまりさを手に取りました。 「やべでよぉぉぉぉぉぉ!! ばりざいだいのはやなのぉぉぉぉぉ!!」 「お兄さんも我慢するのは嫌なんだよー。ゆっくり理解してねー」 お兄さんはそう言うとがたがた震えるまりさの下顎に指をかけ、ゆっくりゆっくりと指を下ろし始めます。 「やめへ! おふちがひはひひょ! ゆっふひひゃへへね! ……ひゃへへっへいっへるほひぃぃぃぃ?! ひょほひへひゃへへふへはいほぉぉぉぉ?!」 「何言ってるんだかわからないよー」 これは嘘。お兄さんは脅威の読唇術でゆっくりの思考など読みきっている。 やがて、ぶちぃという音がしてまりさの下顎は本体とバイバイしてしまいました。 最早叫び声も上げられないまりさが涙を流します。 「まりさー?! どうしたのー?! ゆっくりへんじしてねー?!」 目の見えないれいむには急にまりさが喋らなくなった事しかわかりません。必死にまりさを呼びますが、まりさにはもう答える事ができないのです。 お兄さんはまりさを地面に置くと頭に少量のオレンジジュースを掛けて、いいました。 「ゆっくり虐待してあげるからせいぜい泣き喚いてね!」 「カーット!」 そこで私は叫びした。 すると、高笑いを上げていた虐待お兄さんが大きく溜息をついて近くの椅子に腰掛けました。 「おつかれです」 「新入りもなかなか腕があがってきたのぜ」 「ははは、あんまり嬉しくないっすけどありがとうございますまりささんれいむさん」 目のないれいむと下顎のないまりさが虐待お兄さんに声を掛け、虐待お兄さんは二人に頭を下げます。 そう、これは虐待映画撮影だったのです。どこに需要があるのかわからない? 私だってそんなの知るか。 「さて、今日の撮影も終わりだしそろそろ帰るのぜ」 「あ、まりささんにれいむさんも身体治して行かなくていいんすか?」 「大丈夫です。私達は厨ゆっくりなのでこう……」 キリッ! と、二人の表情が引き締まる。 「気合を入れれば怪我は吹っ飛ぶのぜ」 「厨ゆっくりなのでってのが腑に落ちませんが流石っすね」 「まぁ、傷を癒してるわけじゃなくて怪我をふっ飛ばしてるだけなんでひょっとしたらどこかのゆっくりが受け取ってズタズタになってるかもしれませんがね」 「嫌だなぁそれ。うちのゆっくりだったらどうしよう」 「虐待お兄さんはリアルでは愛で兄なのぜ?」 「えぇ。ちぇん可愛いよちぇん」 「虐待パートは大根なのにほお擦りだけやたら気合の入るわけですね」 \アハハハハ!/ カメラマンそっちのけの空気のまま、穏やかに時は過ぎていった。 その頃、何処かの森で。 「れいむー!」 「まりさー!」 「「ふたりでゆっくりしようn」」 パーン れいむの目とまりさの下顎が砕け散っていた。 あとがき ナニコレ 冒頭の注意を無視してここまで読んだ読者様へ ↓ 編注:以下数十行の改行 別に何もないけど?
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/354.html
注意:一部死なない(虐待されない)ゆっくりを含みます 俺はゆっくり種の研究をしている。 一応個人的な研究になるのだろうが、「ゆっくり加工場」という施設で研究結果を高値で買い取ってくれるために最近では設備も整ってきた。 最近では「体つきのゆっくりの種類と繁殖のさせ方」等、指定つきで依頼されることもある。 加工場のほうがそういう研究は進んでいるのかと思ったが、研究科は人手不足で思うように進まないのだという。 最近では・・・そう、捕食種の研究を依頼されることが多い。(数が少ないので研究が進まないのだという) 朝、俺は最近やっとできた助手(研究内容もゆっくりも増えてきたので、一人は何かとキツかった)とともに長期的な環境変化の実験をしているゆっくりの部屋を回る。 "極寒の地、酷暑の地でゆっくりの体にどういう変化が現れるのか"。 どうでもいいことだが、この実験をするための設備は、何にでもよく効く薬を作ってくれる美人の薬師さんにもらったものだ。 対価が「普通と違うゆっくりができたらその都度数匹ゆずる」だったのには面食らったが、まぁそれだけでいいというのだから素直にお言葉に甘えた。 まず極寒の部屋。 ここのゆっくりは普通のゆっくりより一回り大きく、触るとつるつるした感触がある。 しかし持ち上げてみると見た目より軽いのだ。 まず体が大きいのは、皮の部分が内側で何枚かに分かれ、空気の層を作っているからだ。 実験当初は毛皮のようなものができると予想していたのだが、どちらかというと人間の服のような構造に進化したらしい。 つるつるしているのは雪を付着させにくく、重みで移動が困難になるのを防ぐためだろう。 味? 皮はふわふわ、あんこはしまっているのでかなり美味い。 助手も気に入っているようだ。 部屋に入るとゆっくりたちが集まってくる。 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 「「ゆっくりちていってね!」」 「ゆ? このおにーたんはゆっくりできるひと?」 昨日のうちに増えたらしい。このプチゆっくりとは初対面か。 「まぁ、ゆっくりできる人だよ。ほら、お菓子をあげよう」 そういってエサを撒き、個体数や状態(病気、怪我など)を助手にメモさせて部屋を出る。 次は酷暑の部屋だ。 ここのゆっくりは以外にも外見上の変化はあまりない。 ただ触ってみるとその硬さに驚くだろう。 外側の薄皮が硬質化し、水分が逃げないようになっているのだ。 地面に接する部分が特に顕著で、皮の厚みの半分くらいが硬質化し、あんこに地面の熱を伝えにくくしている。 味? あんこは水分が多めでいろいろ使えそうなのだが・・・ 皮がこう、1日素でさらした饅頭のようになっていて、そのまま食うとかなりマズい。 加工場にうってつけの素材だろう。(実際職員たちは喜んでくれた) 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 ここで出てくるのは成体のゆっくりだけで、幼生は1匹もいない。 生まれたばかりのゆっくりは皮がやわらかめで、外に長時間いると脱水症状を起こしてしまうのだ。 なのでプチたちは地中深く掘られた巣穴から出ず、お母さんやお姉さんの持ってくるエサを騒がずゆっくりと待っているのだ。 こういった行動様式がちゃんと確立されているあたり、野生動物(?)としては(少なくとも進化の方向性としては)合格ラインだろう。 「よしよし。ほら、飯だぞ。」 そういってエサを撒くのだが、ここでも面白い変化を見ることができる。 クッキーやパンなど、水分のないエサには目もくれず、野菜やクリーム系などの水分の多いものに寄っていくのだ。 そして食べ終わった後に残ったものをくわえて行き、巣の中の地下水があふれている所にひたしてからやっと食べる。 その場で食べて万が一にも水分不足にならないためだろう。 同じ理由だと思うが、こいつらが交尾するのも決まって水場の近くだ。 やはり厳しい環境で生き残るための知恵なのだろう、極寒、酷暑ともに普通のゆっくりでは考えられないような知恵と絆を見せてくれる。 俺はゆっくり達の状態を確かめ、助手にメモさせて部屋を出た。 廊下を歩いていると、庭で観察しているゆっくりのことを思い出し、助手に尋ねる。 「そういえば庭のあいつはどうしている? まだ大きくなっているか?」 助手がうなずいたのを見て、庭に行ってみることにする。 庭には巨大なゆっくりゆゆこがいる。 "理想の環境でゆっくりはどこまで大きくなるのか"という研究の実験体の1つだ。 最初は部屋の中で飼っていたのだが、大きくなりすぎて庭に出したのだが・・・。 2週間ぶりに見るゆっくりゆゆこは2メートル50を超えていた。 もはや狙ってきたカラスやフクロウなども食べてしまうらしい。 「ゆー?おにーさん、おはよー」 ずっと普通に話しかけていたら、「こぼね」以外の言葉もしゃべるようになった。 生態はまったく変わらないようなのでゆゆこに挨拶をしてそのまま次の部屋へ向かった。(正直少し威圧されていた) 昼食をとった後、予定通りゆっくりブリーダーの人が訪ねて来た。 "ゆっくりブリーダー"とは、ゆっくりに知性を与え、人間と共存させようと日々努力している人たちだ。 俺もゆっくりの知能を高める研究をしているため、たまに相談に来て情報交換をするのである。 「お邪魔します」 「おじゃまします!ゆっくりさせてね!」 「ゆっくりしていくね!」 「ゆっくりしていってね!」 調教(しつけ)は、ほぼ完全なのが1、半分くらいなのが1、残りの1匹は・・・まだ始めたばかりか? 一方こちらは、 「いらっしゃいませ!お部屋にどうぞ!」 「お部屋でゆっくりしていってくださいね!」 「・・・案内します。こっちにどうぞ」 まぁ幼生のときにあんこの密度を上げる増量剤を使い知識を埋め込んできたから当然だが、ゆっくりパチュリーに至っては口調まで変わってしまった。 茶を沸かし、茶菓子をゆっくりたちに用意させ(菓子はゆっくりではない)、ゆっくりとくつろぐ。 ゆっくり達は語彙も豊富にしゃべくりあっている(会話が続く分普通よりうるさい・・・)。 と、そこへ 「大変だ!! うちの畑とゆっくりがあんたのゆっくりで・・・!!」 ふもとの農家のおっさんが駆け込んできた。 要点はこうだ。 この人はゆっくりが比較的好きで、ブリーダーの人にゆっくりをもらい、ともに畑を耕しともに生活していたのだが、 最近畑にちょっかいを出していたゆっくりたちが集団で襲ってきて、畑のゆっくりとたまたま近くを通りかかったうちのゆっくり(お使いに出していた)が応戦。 しかし数に負け、押されつつあるというのだ。 他の家にも救援を頼むため子供を向かわせたが、1件1件が遠いため時間がかかるという。 せっかく知能、体力面で徹底的に強化したゆっくり達に死なれては困るので、俺は助手を連れて速攻でふもとまで向かった。 畑はひどい有様だった。 ただでさえゆっくりたちが食い散らかしている上に、その上で乱闘しているのだから当然だ。 「ゆっくりしないやつはゆっくりしね!」 「こ・・・ここはゆっくりたちとおじさんのはたけだよ・・・おじさんのおやさいたべないで・・・」 「これはまりさのおやさいだよ!ゆっくりし・・・うぶぎゅ!」 「ゆっくりやめろ! 早く出てけ!」 「ここは人の畑だよ!ゆっくりでてけ!」 お、うちのゆっくりは生きてるな。 しかし相当疲労しているようで、動きにキレが無い。 この畑のゆっくり達は半数程度やられているようで、おっさんがぼろぼろ泣いている。 「ハフ、これうっめ!」 「むーしゃ、むーしゃ、おやさいよりもおいしいよ!」 「や゛め゛でえ゛え゛ぇぇぇ!!れ゛い゛む゛の゛ごども゛だべな゛い゛でえ゛っぇぇぇぇ」 早いとこけりをつけよう。 しかし持ってきた装備の中で広範囲タイプは無差別な噴霧タイプのみだ。 この場で発射するわけには行かないので、入り口にトラップとして仕掛け、畑の中のやつは手作業で排除する。 幸いゆっくりたちの行動パターンは知り尽くしているので、効率的に潰していける。 「おにーさん!ここはれ・・・ぶぎ」 「なにするの!ゆっく・・こぴゃ」 「ゆゆっ。・・・ ゆっくり死んでい・・・げぴょ」 ゆっくりの体構造を調べ上げて完成させた殺傷用鞭だ。面白いように弾け飛ぶ。 バチッ、ブチュッ、バシュッ、パシャッ、ガシュッ、プシャァッ・・・ 「ゆ・・・ゆっくりしんでいってね!」 さすがにやばいと認識した数匹が入り口へ向かって逃げ出すが、そこは俺特製の殺ゆっくり剤(すごく言いにくい)の出番だ。 ボシューーーー・・・ 「ゆゆっ!」 「ゆ?」 「なんともないよ!はやくにげようね!」 甘いよ。 「ゆっ・・・ゆげえ゛え゛ぇぇぇ!!」 「ゆぐっ・・ぎあ゛あ゛あ゛ぁあぁ・・・!」 「ま゛り゛さ゛の゛か゛ら゛だあ゛ぁああぁぁ!!!」 皮もあんこもぐずぐずに溶け、ものすごい表情で地面と同化していく。 「よし、実践でもちゃんと成功だな。」 これはゆっくりのみに作用し、体に付着すれば30秒で発症し、全身を腐らせて溶かす、その名も対ゆっくりパープル・h(自主規制) 「ゆっ。ぬけたよ!おにーさんのばーかばーか!」 霧の薄いところを抜けた数匹が余裕の表情でこちらを挑発している。 まぁそこを抜けられたとしても、外の地面は技術屋のカッパさん謹製"振動地雷"なるもので泥沼となっているのだが。 「ゆっ!ゆっくりしずんでいくよ!」 「ゆぶっ!ぬけないよ!」 「ゆぐぐぼごぼごぼ・・・・」 内輪もめする暇もなく全部沈んでいく・・・流石と言わざるを得ないな。まさにお値段以上だ。 感心して見ていると、袖を強く引っ張られた。 助手が指差すほうを見ると、野菜の一時保管所でこの畑のプチゆっくり達をかばっているうちのお使い組の1匹、ゆっくりパチュリーが危機に瀕していた。 「・・・ここは通さない。ゆっくりあっち行って」 「あっちいってだってさ。おお、こわいこわい」 明らかに他のと表情が違うゆっくり(俺は長命種と名づけている)がうちのパチュリーを挑発している隙に、同じ長命種のやつが後ろに回りこんでパチュリーに噛り付こうとしている。 やばい! しかし逃げられないとわかったゆっくりたちが俺に総攻撃を仕掛けてきて思うように走れない! 助手を見ると食い入るようにそちらを凝視している。 こいつに行かせるか!? しかし今は"食事制限"中・・・! しかしもう後ろのやつはもう口を開いている!! 仕方ない・・・! 「ちゃんと"区別"できるか!?」 力強くうなずく。 「よし・・行け!」 口を大きく開いてパチュリーの頭を咥えようとしていた長命種が、たぶん向かってくるものを認識する前に粉々になり中を舞う。 「おお!?」 「キャハハハッ♪ ゆっくり死ね!!」 狡猾かつ運動能力上位な長命種だったが、体つきゆっくりフランにかかってはひとたまりもないだろう。 まして、研究を重ねて大幅に改良されているのだ。 もう1匹の長命種にごぼうを3本突き刺し、三脚のようにして立てた後(早贄のつもりだろうか)、フランはまだ畑に点在するゆっくり達に向き直る。 「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!いだいいだいいだいいだいいだいいいいいい!!」 ほぉ、長命種があの程度であんな表情をするのか。 よほどの急所を狙って刺したらしい。 ものすごい勢いで泣き喚いている。 フランは・・・おお、全開で暴れ回っている。 齧っては投げ、ちぎっては投げ、足元のゆっくりを踏み潰し、後ろから果敢に飛び掛って来たやつを羽で両断し・・・ ただその性質ゆえか、食い尽くす、即死させるというようなことはあまりなく、嬲って楽しむことを優先させている。 「ゆぎいぃぃっ!れ゛い゛む゛の゛あ゛だま゛あ゛あ゛ぁぁ!!」 「ほっぺがああぁぁあ!!いだいよおおおぉぉぉぉ!!」 「あがあああぁあぁぁ!!あーー!!あーーーー!!!」 家族連れらしいゆっくりに近づき、プチをすべて両手に握りこむ。 「ま゛り゛ざの゛あ゛がぢゃんがえじでえええぇぇぇ!!」 ぐにぐにと手を動かした後、手の中を親ゆっくりに見せるフラン。 器用にも顔を上手に外側に出したあんこおにぎりが出来上がっている。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!まりざのあがぢゃんがああぁぁぁ!!」 親ゆっくりには近くにあった雑草用の鎌を突き刺し、地面へ固定する。。 はたから見るとお地蔵様とお供えのおにぎりのようにも見えるが、お地蔵様の表情はまるで般若のそれだ。 喚き続ける親ゆっくりには興味が失せたのか、早くも次のゆっくりへ向かうフラン。 進行方向にいたうちのゆっくりとこの畑の生き残りをまとめて野菜保管所へ放り込む。 「ゆぶっ!」 「ゆぐぇっ!」 「ゆぎゃっ!」 安全地帯へ送る判断力は買うが、加減なく放り込んだため、全員少々どころではないダメージを被っている。 あんこ吐いちゃってるやつまでいるよ。大丈夫か? 固まって逃げ回るゆっくりたちの前へ回り込み、1匹を抱き上げる。 「ゆ?たすけてくれるの?ほかのみんなはたべてもいいよ!!」 「ゆっ、ひどいよ!れいむもたすけてね!」 「そいつはたべてもいいから、まりさをたすけてね!」 うーむ。やはり野生は自己保存本能が何より優先するか。 見ればフランも流石にあきれ返った表情をしている。 「ゆ?・・・ゆががああああぁぁぁっ!!」 抱えていたやつの下あごを踏みつけ、上あごを片手で限界まで開く。 そしてもう1匹をつかみ、その中へねじ込む。 「や、やめてね。ゆっくりやめ・・・うぶっ・・・・」 すっぽりはまり、抜け出すことができない。 ジャストサイズなため、中のゆっくりも口を開くことさえできない状態だ。 「んー!んーーー!!」 「むー!んむぅ~!!」 2匹ともまともに呼吸ができず、死の苦しみを味わっている。 フランはといえば、残りの1匹をかじりながら次へ向かっている。 かなり無駄なことをしているように見えるが、動作が人間並みに速く、しかも飛べるためかなり効率よく駆逐していっている。 こちらもまとわりついてくるやつはあらかた殲滅したため、フランの応援に回る。(手作業の場合、人間より"命令をよく聞く"ゆっくりフランのほうが効率がよかったりする) 畑から(フランの"作品"以外で)生きているゆっくりが消えたころ、他の農家の人も駆けつけてくれたようだ。 「あんた、一人でゆっくりの大群を全滅させたのか!?」 「俺達もみんなで組んで待ち伏せしてやっと駆除したことはあるけど・・・」 「すげぇなぁ・・・」 「いえ、私にはこの殺ゆっくり剤(もう少しいい名前を考えよう)がありましたし、優秀な助手もいますからね」 「助手って・・・これか?」 「ゆっくりじゃねぇか」 「賢くて優秀ですよ・・・この薬は進呈しましょう。もう少し低コストになったら商品化できるかもしれません」 まぁ体つきゆっくりの繁殖の研究時に偶然できたものなのだが、調教(一部拷問)でここまで躾けた。 調教内容は・・・今語る必要はないだろう。 「そうかー。ありがとなゆっくりのお嬢ちゃん。村によく来るゆっくりれみりゃとは大違いだぜ」 「本物?ゆっくりれみりゃって肉まんの形でしか見たことないの」 語彙量が増えない割に、たまに教えてもいない言葉を発するときがある。これもいまだ原因不明の現象だ。 村人たちに感謝され、おっさんとブリーダーさんにまだ生きているゆっくりの治療を頼まれ、怪我をしたゆっくり達の乗った台車を引いて家(兼研究所)に向かう。 ゆっくりフランは久しぶりに暴れられて機嫌がよさそうだが、こっちはひたすらに疲れた。 なお、フランの作った早贄達はゆっくりフランの生態研究用に加工場が買ってくれた。(うちのフランの"作品"では野生種の研究はできないと思うのだが・・・) 畑を立て直す資金として足りるといいのだが・・・ 夜。 幸い俺の治療で怪我をしたやつは全員生き延びた。 治療がすべて終わったあと、夕食を助手と一緒にとる。 もうかなり人間としての生活に慣れたようだ。 後は語彙量の少なさをクリアすれば完成といって差し支えないだろう。 短期的な研究の失敗などで死んだゆっくり(の中の死体が使えないやつ)を捕食種に配り、メモを研究冊子にまとめる。 今日は身体的に疲れたな・・・そろそろ寝るか。 まだまだ元気な助手に声をかけ、自室に戻る。 布団の中で、最近来るいろいろな通知のことを思い出す。 Y-1グランプリとやらの出場依頼、薬師さんのところからの実験体譲渡依頼、紅魔館付近の捕食種(主にゆっくりレミリア)の駆除依頼、加工場からの助手の研究依頼・・・ まぁ、今日はゆっくり眠って明日考えよう。 夜何か異変が起こり、助手にたたき起こされないことを祈って俺は眠りについた。 ****************************************************************************************************************************** 駄文長文申し訳ありません・・・初投稿なのでご勘弁を。 なんかいろいろすんませんでしたOTL 読み返してみると、前半いらない子な気がするなぁ・・・ いろいろな方のネタをパクって詰め込んだ結果がこれだよ! 新しいものに挑戦しようとして自爆したというのもあります 主人公の感情(ゆっくりへの憎しみ等)があまり現れないのは、ゆっくりを(野生種含めて)研究対象としてしか見ていないからです。 ゆっくりフランに不満がある方は、サドッ気の高い人間の助手とかで脳内保管お願いします。 でもこの設定で懲りずにまた何か書くかもしれません ここまで読んでくださりありがとうございました
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「遅刻、遅刻~~!」 転校初日から遅刻とは、しょっぱなからやらかしてしまったようだ。 頭の中で遅刻と叫んでいるだけで、実際には無言の全力疾走。 交差点が見える、あの角を曲がれば後は直線のみ。 この角を曲がれば残り300mで学校に着く筈――。 ドンッ!!!! 曲がった瞬間、そんな擬音が出てくるような鈍い衝撃が足に走った。 「いたた……。」 「ゆぐぐ……いだいよおおおお゛お゛お゛お゛!!」 「すみません、だいじょうぶでした……か?」 「いだいよぉ………いたいよお゛お゛!!」 「ん?……なんだこれ?」 「ゆゆゆ゛ぅ……」 どうやら、この変な生物とぶつかってしまったらしい。普通はパンをくわえた女の子とぶつかるものだが……。 いや、まあ女の子を吹っ飛ばす趣味もないし、かえって良かったのかも知れない。 コイツは泣いてはいるが、身体の方は、わりと無傷っぽい感じだった。というかなんだこの生物? 「ゆぅー……おちついてきたよ……」 「ごめんね、ぶつかっちゃって。だいじょうぶかな?」 泣き止むのを見計らってもう一度訪ねてみた。 「ゆゆ!! だいじょうぶだよ!! ゆっくりしていってね!!!」 「……初対面でこんな事を言うのもなんだけど……、君は何なんだい?」 「れいむはれいむだよ! ゆっくりしていってね!!」 何か、会話したのが後悔されるような回答が返って来た。ゆっくりするって何だろう。 「ぶつかっちゃったお詫びのしるしって事で……。ほら、このパンをやるから許してくれよ?」 そういってパンを放る。何の変哲もない角食パンだ。くわえながら走ろうと思ってカバンにいれていたが、現実にそんな事をすると 呼吸困難に陥ることが良く解ったので、カバンに戻していたのだ。あ、そういえば歯型がついたままだった。 「むーしゃ、むーしゃ! しあわせーー♪ 」 なんか喜んでいるから別にいいか。早く学校に行かないと始業式が始まってしまう。ダッシュでその場を去る事にする。 「むーしゃむーしゃ……」 後をちらっと振り返るとまだ食っているようだ。ほんとに何なのだろう、アレは。 ギリギリ予鈴がなる前に職員室に滑り込み、事なきを得る事が出来た。 名字を名乗ると特に質問もなく教室に案内される事になった、淡白な担任らしい。 自分のクラスである1-1の扉の前で待たされる。 「あー……、今日から転校生が来る事になった。…………入ってきなさい。」 一切雑音が沸かなかった。どんな子ですか?とかの質問も一切ない。7回程の転校経験を経ているがこんな事は初めてだった。 黒板に名前を書いて、趣味なども話しておくのがセオリーであったが、今回は空気を読んで自己紹介も名前を名乗るだけで 終えることにした。眼前には、特に興味のなさそうな顔が並んでいる。 「あー……後ろの、右から2番目の席が空いてる。そこに座りなさい。」 教師に促されて、席へむかう。私語が一切無い。 大変な学校に転入してきてしまったかな? とあんたんたる思いを抱きながら席に座った。 「ゆっくりしていってね!!」 「うわ!! 今朝の不思議生物!!?」 思わず叫んでしまった。 「れいむはれいむだよ!! ふしぎせいぶつってなまえじゃないよ!!」 「あー……、そこ静かにしなさい。君は転校生だから今回は許すが……私の授業、ホームルームでは私語は厳禁だ。」 そう言いながら担任がツカツカとこっちに向かって歩いてきた。無表情で近づいてくる、怖い。 「けど、お前は転校生じゃないからな。始業式でも容赦は無しだ……!」 そう言って、自分の横の席に座っている不思議生物に向かって鞭を振り下ろした。 バチィ!! 物凄い音がした。 「い゛だい゛い゛い゛!! なにずるの!!? れいむはてんこうせいにはなしかけただけだよ!!」 不思議生物が悲鳴を発する。鞭の音も煩かったが、この声も相当煩い。 わんわん泣く生物を見下しつつ、担任が大きく腕を振り上げる。そして、野球の投手のような構えから一気に腕を振り落とした。 バチィイイイン!!! 「ゆびぃ゛ぃ゛い゛い゛い゛い゛!!!! い゛だい゛い゛い゛い゛い゛!!!」 さっきよりも声音が上がった。あれは痛い。見てるだけで痛いがあまりにいい音がするので「痛いだろうな」という感想より 「なんて良い音色なんだ」という鞭に対する憧れが生まれてしまいそうだった。 担任がそれから、二度、三度鞭を振るうと不思議生物が大人しくなった。いや、気絶したという表現が正しいのか。 「ゆ゛っ、ゆ゛、ゆ゛、ゆ゛……」 と何やらうめき声を発しながら震えているので、多分死んでないとは思う。 「あー……、とにかくだ。私の前では私語は厳禁だ。転校生も覚えて置くように。」 こくこく、と首を振った。淡白そうな担任、という印象はすでに『冷徹な担任』にシフトしていた。 その後、全校集会が行われたが、勿論その間もわがクラスは全員無言だったのは言うまでも無い。 ちなみに不思議生物は欠席だ。机の上で放置されている。「保健室に連れて行きます」とかも私語なんだろう、多分。 そして、ホームルーム後。ようやく無言の空間が解かれる事になった。 担任が教室から出て行くと、隣の男性生徒が話しかけてきた。 「災難だな、転校生。いきなりあの担任に当たっちまうなんて。」 「いや、それを言ったらこのクラス全員が災難だよ。」 相槌を打ったのは隣後ろの女子生徒。それから二人は「こんなクラスだけどよろしく。」と挨拶をしてくれた。 良かった、クラスメイトは普通のようだ。話しかけてきた林田君と渡辺さんとの適当な話題を十数分こなす。 担任以外は、普通の学校そうだ。これなら上手くやっていける。 「そーいや、またれいむが打たれてたなぁ。」 「うん。1学期終盤はだいぶ打たれなくなってたけど、夏休みのせいで忘れちゃったのね。」 「コイツ、月曜日は必ず打たれてたからな。土日を挟んだだけで忘れるのに、1ヶ月も休んだらもう完全忘却だろ。」 すっかり隣の不思議生物の事を忘れていた。そういや今も震えてるな。 「……僕、コレの事なんにも知らないんだけど。教えてくれない?」 「ああ。コイツちょっと変わっててな。あんまり頭が良くないんだよ。」 そういう問題じゃない気がする。どう考えても猿人類には見えない。 「というかコレは何、うちの生徒なの? 本当に高校生で合ってるの? なんで日本語を喋れるの??」 「落ち着きなさいよ……。クラスに一人は変わった人がいるわ。うちでは彼女がそうなのよ。」 「ああ……、メスなのか、これ。いや、そんなことより質問の答えが何か投げやりっぽいような。」 どうも渡辺さんは適当な人のようだ。 「まぁ、俺も最初は変な奴だと思ったけどな、今は慣れたよ。 だいたい、コイツみたいな変人がいるクラスはうちのクラスだけじゃないぜ?」 「あ、ほら。噂をすれば何とやら、彼女もそうよ。」 教室の後ろから、別種の不思議生物が入ってきた。机の上で震えてるのとは若干違う。 黒いとんがり帽子をつけた金髪の生物だ。 「れいむぅ……!!!、ぜんこうしゅうかいでいないとおもったら、やっぱりこうなってたんだね……」 机の上のれいむを見るなり、涙を流しながら金髪帽子が跳ねてきた。動きがなんか怖い。 「いま、つくえからおろしてあげるよ……。 ゆーしょ……ゆーしょ……。」 そう言って黒帽子は、頭に被っている帽子から棒を取り出し、机の上のれいむを床に「おろした」。 ビタァン! れいむが顔面から床に打ち付けられた。下ろしたというより落としたというのが正しい。 「今ビタァン、って音したぞ。そんな乱暴な扱いでいいのか?」 「このくらいのしょうげきなら、まりさたちはへいきだよ! れいむ、いまおれんじじゅーすをかけてあげるね!!」 「あ、私がかけてあげるよ。」 そういって渡辺さんが、オレンジジュースを不思議生物から受け取り、机の上で震えている「れいむ」にかけはじめた。 自然な感じで状況が推移しているけど、気を失った同級生の頭にオレンジジュースをかけるというのは普通なのだろうか。 ラグビー部の人間が、やかんの水を掛けられるノリなのか? 「どういう展開なの?」林田君にこの状況について聞いてみる。 「ん?ああ、こいつら単純でさ。オレンジジュースをかけると元気になるんだよ。」 「ポパイじゃないんだからさ……」 林田君の言う通り、オレンジジュースの雫が垂れる度にれいむの痙攣が少なくなり、何やら鞭の傷痕が塞がっていった。 恐ろしい回復力。スゴイね、人体。というやつだろうか。 「ゅぅうう……。ゆっくり……できてるよぉ……!!」 「よかったぁあああ! げんきになったんだねぇ! れいむぅううう!!!」 「また、まりさにたすけられちゃったね! ありがとう、まりさ!」 「ゆぐ……。よかったんだぜぇ……!!」 不思議生物同士で頬を擦り寄せ合っている、仲いいな。人間でその距離を再現すると気持ち悪くなる近さだ。 れいむの発言からして、コイツの名前は「まりさ」なのだろう。れいむ2号で良い気もするが、一応聞いてみるか。 「おまえはまりさって言うのか?」 「ゆ!? そうだよ! まりさはまりさだよ!! ゆっくりしていってね!! おにいさんはだれなの?」 「れいむ2号で良いじゃん」と思いながらも、不思議生物2匹に、自己紹介をする。 「てんこうせいさんなんだね! きょうからまりさたちとゆっくりしていってね!!」 「おにいさんがゆっくりできるように、れいむもがんばるからね!!」 「ああ……、ゆっくり……するよ?」 『ゆっくり』っていう言葉廻しが流行ってるのかなぁ……。都会の流行は解らんものだ。 「あ、私達ともよろしくね?」 「俺は勉強の助けは出来ないけど、その他に関しては任せろよ。」 「うん。よろしくね。」 「ゆっくりしていってね!!」 「うん、ゆっくりしていってね。」 普通のクラスメイトとの別れは「じゃあ、また明日」で返し 不思議生物との別れの挨拶は「ゆっくりしていってね」で始業式を終えた。 ゆっくりしていってね……か。うん、この学校でゆっくりしていけるといいなぁ。 このSSに感想をつける
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前置き ゆっくりのセリフに読みやすくなる程度漢字を使用しております 舞台は幻想郷じゃない現代っぽいどこかです ありす種が総シカト&いじめ対象な世界観です 作:メトロイドマホロイド そこは人里から距離が離れた森の中 人里から離れたこの地までは、そうそう加工所職員も来ることもない ゆっくり達は安全なこの地に群れを形成し、助け合い野生を生きていた そんな平和な森の中にある、作りかけのゆっくりの巣、その中は悲鳴で満ちていた 「やべでえ"え"え"え"え"え"、までさでずっぎりじないでぇ!!!」 「都会派なありすもいいけど、やっぱりまりさのぺにぺには最高ね!」 「ゆぎぃ!!?!?」 まりさはありすにレイプされていた 数年前にありす種は、ゆっくりできない存在とされ、全てのゆっくりを敵に回してしまっていた それでも、ありすの餡子脳はの本能的に、ありすはまりさが一番すっきりできると思っている しかし一方、このまりさは、ありす種はゲスでレイパーで最低の種族、そう親から何度も教えられてた 犯されているまりさの今の気分は、とてもゆっくりできるものではないだろう 「いや"だああああああああ!? までさは、でいぶかぱじゅりーとゆっぐりずるっでぎべでるのぉ!!!!!」 「なら、もう浮気しないようにまりさをありす色に染めてあげるわぁ!」 「ゆびゃぁっ!!!」 将来を決めた相手がいる、ありすにそう訴えるが発情したありすの思考は、その言葉を都合よく置き換える ありすの頭にはまりさですっきりすることしかないのだ 「ごんなべにあうなら、ひどりだぢすぶんじゃながっだぁ」 そう、このまりさは一人立ちしたばかりであった 一人立ち 巣作り そして一生をゆっくりする相手を見つけ、1度子供を育てきる これがまりさのいた群れのルールであった つまるところ、役立たずなニートゆっくりは群れにとって邪魔なだけだ、これはそれを判別するための方法である 発案者は、もっとも年長で群れの長れいむの伴侶であるぱちゅりーでだった このまりさも、それに従い一人立ちをし、巣を作っている最中だった しかしありすに見つかってしまった 普段のありすは、ありす種同士の群れを作り、移動しながらひっそり暮らしている これはレイパーありすが、全体の95%以上を占めた時代、他のゆっくりはありすとはゆっくりできないと切り捨てたためであった しかしありすの群れとはぐれてしまい、一人寂しくしていた所、まりさを見つけた そして穴を掘ってるまりさの尻を見て発情し現在にいたる 「だずげでぇぇぇぇええええええ、でいぶぅああああああああ、ゆあがぁぁぁぁああああああ!!」 「もう!つんでれさんなんだからぁ!!都会派のありすを燃えさせるテクは完璧ね!」 「ぞんばわげないでじょおおおおお!!!!!」 勝手な言い分、都合の良い解釈、それはレイパーだけではなくゆっくりの本質でもある しかし、通常のゆっくりは他人を思い助け合う ゆっくりにはゆっくりするために、そうしたほうがゆっくりできると本能でわかるのだ しかしレイパーやゲスの場合は違う 自分だけゆっくりできればいい そのために物事を湾曲し、自分がゆっくりできる意味に置き換えるのだ 「ぱじゅりーでいぶぅ!でぃぶぅ!!はじめではふだりがよがっだぁよぉ!」 「「すっきりー」」 同時に2匹はすっきりする、しかしその表情はまったくの逆だった ありすの表情は、まりさとのすっきり、そして子孫を残せる快感と歓喜に染まる それに対してまりさの表情は暗かった 大きくなったら幼馴染のれいむかぱちゅりーの、どちらかを選び結婚すると約束していた それにも関わらず、まりさは初すっきりをレイプで失った 「うふふ、久々のすっきりだからいっぱいすっきりできたわ!」 「ゆ、ゆぅ・・・・」 まりさの頭からは、すでに妊娠した証である茎が伸び、実が形成していた ゆっくりはレイプで妊娠したらなぜか胎児の成長がとても早くなる 一種の危機感からだろう 「とてもゆっくりした都会派な子ね!まりさ、ずっといっしょにゆっくりしましょうね!」 「ゆ"!?」 ずっとゆっくりしよう それはゆっくりにとってのプロポーズの言葉 最愛な相手と誓い合う言葉 「ありすなんかとゆっくりできるわけないよ!レイパーはゆっくりしてないで死んでね!この田舎者!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉ!?」 イナカモノ、この言葉がありすをどん底に落とす言葉だと親から教わっていた その言葉をありすに言えば、ありすはゆっくりできなくなる 「ありずは都会派よ!穴ぼりもろくにでぎないで、汚らしいまでぃさと一緒にしないでほじいわ!」 「ゆ”!?」 田舎者、その言葉を聞いたありすは、醜く顔を歪ませまりさを怒鳴りつける まりさはありすに恐怖を覚え、ありすの言葉の汚いという言葉に落ち込む まりさの体は、すっきり汁に泥がこびり付き、自慢の帽子はぐしゃぐしゃ 目の前のありすが、その原因だと言うことを忘れ泣きじゃくってしまう 「ふんっいいざまだわ!でも、まりさのまむまむは最高だったから、ありすの子供を育てる権利はまりさにあげるわ」 頭を見るとまりさの額の茎からはすでに、ビックリボールサイズの赤ゆが揺れ動いてた その赤ゆは、まりさが1匹にありすが7匹と割合が酷かった 「いやだよ!まりさはありすの赤ちゃんなんて産みたくないよ!」 「出来ちゃったのは仕方が無いでしょ? それとも殺すの?おお、怖い怖い」 そう吐き捨て、ありすは巣を出て行った すっきりしたありすには、まりさなどすでに興味の対象ではなかった 「ゆぅ~ん、とってもゆっくりした都会はな時間をすごせたたわ・・・・ゆ!?」 まりさとすっきりできた開放感 その快感にありすはすっかり忘れてしまっていた 自分・・・ありす種がどのような境遇かを 「ゆっ! レイパーが逃げようとしてるよ! ゆっくり逃がさないようにしてね!」 ありすが外に出ると沢山の群れに囲まれた とても屈強ゆっくりだと一目でわかる長れいむ ドスまりさ 用心棒であろうみょんとちぇん 群れの成体れいむ3匹にまりさ4匹 そう、ありすは忘れていた 一人立ちしたばかりのゆっくりは群れの近くで家を作ることを 数分後- 「いや"や"や"や"や"や"や"や"!!!!!!!!!!!!! ありずをいじべないべぇぇええええええ!!!!!!」 ありすは逃げようと全力ダッシュした、しかしちぇんとみょんに速さで勝てるはずがなく、あっさり捕まり吹き飛ばされた それに加え、ドスに何度も地面に叩きつけられ動けなくされた そして今は、群れの若いゆっくりにリンチされている状態である 「れいぱーはゆっくり苦しんでね!」 「まったく田舎者のありすは下品すぎるよ!」 「汚いありすに飾りなんていらないね! このゴミカチューシャは壊してあげる!」 「ありじゅのカジュージャどらないでべええええええええ!!!!!!!!!!」 叫ぶありすに耳を貸すゆっくりなどいない これはレイパーへの制裁なのだから それからさらに数分後 ありすは死んではいないが、すでに声を発することもできず、痙攣を繰り返すだけになっていた 「レイパーなんて苦しんで死ねばいいんだよ!」 長れいむがありすに言い放つ、しかしありすには聞こえてはいないだろう 「まりさだいじょうぶみょん?」 「ゆぅ・・・・」 みょんがまりさの心配をする、まりさの顔は先ほどよりさらに暗く落ち込んでいた 頭の上の子供はどんどん育ち、たった数分で、キャッキャと言葉を発するまでになっていた これでは生まれるのも時間の問題だろう 「まりさはこの赤ちゃんうみたいの?」 長れいむがまりさにそう質問した、その言葉にまりさだけではなく群れの一同も黙り込む 産みたいの? Yesと答えればのレイパーの子を産むことになる Noと答えれば生まれる前に殺さなくてはならない 子を産みたくないまりさはNoと答えたかった、しかしそれにはある危険が備わっていた 「赤ちゃんを殺したところを他の群れに見られたら、群れのの皆に迷惑をかけるよ・・・」 いくら森が広いといえど、野生の環境ではゆっくりできる場所など限られている、そのため群れ同士が近い場合も多い そして現に、この近くでは2つの群れがあった 1つは、まりさが将来を約束したれいむのいる群れ このれいむは、まりさを助けに来た長れいむの子だ そして、もう1つの村はぱちゅりーのいる近くの群れ まりさのれいむとパチュリーとの約束 どちらかの群れと共にゆっくりする事を選び、その群れにいる幼馴染と結婚する これが、まりさとれいむとぱちゅりーの約束であった 「それに、れいむとぱちゅりーもきっとまりさのこと嫌いになっちゃうよ・・・」 ゆっくりの社会にはいくつかの禁忌が存在する その1つが赤ゆ殺し レイパーやゲスに犯され、子を孕むゆっくりは少なくない その場合、本来なら誰もいない場所、ゆっくりできない場所に捨てて来るのがならわしである だがまりさには時間が無かった レイプによる急成長する赤ん坊 しかもまりさはまだ完全な成体になっていない 巣作りによる体力消費もあり、まりさは赤ゆが生まれると同時に確実に死ぬであろう そのような理由で皆はどうすれば良いか考えていた その時、唐突にドスが提案した 「食べるんだよ」 「「「「「ゆゆ!?」」」」」 ドスの声にみんなが驚く 食べる ゆっくりを食べるなんて考えられないこと れみりゃやふらん等の捕食種だけがが行うその行為、その意味を知らないゆっくりなどいなかった 「そんなことしたら赤ちゃんゆっくりできなくなるよ!」 「そうだよ死んじゃうよ!」 群れの若いゆっくりは抗議する 自分には関係ないこの若いゆっくりにとって、まりさの死なんて二の次の存在、赤ゆがありすなんて二の次の存在だった 赤ん坊とすりすりしたい、それはとてもゆっくり出来る行為 この若いゆっくりはそれしか頭になかった しかしドスは続ける 「でもここには食べ物がないし、今から狩りに行く時間なんてないからまりさが死んじゃうんだよ」 「まりさ・・・・ゆっくりしてないで決めるんだよ、どっちがゆっくりするか」 「ゆ・・・」 ドスが理由を話し、長れいむが決断を迫った この二匹はかなり長いこと生きている事と、長の伴侶であるぱちゅりーにいろいろ学んでいるため、通常の成体ぱちゅりー並に知識がある そのため現状を理解し整理した結果、どちらかを生かすかはまりさに委ねた 長れいむは群れのゆっくりに約束させた、他のゆっくり達にもこの事を話さないことと、まりさを攻めないことを 「まりさは・・・・・赤ちゃんを産みたいよ・・・でもみんなともっとゆっくりしたいよ・・・」 どっちも選べない 自分の子を殺せばゆっくりできない、すりすりをして幸せにも浸れない 目の前にあるゆっくりできる存在を捨てたくないのだ 「・・・・!ちぇんに良い考えがあるよー!」 「「「ゆゆ!?」」」 みんなの視線がちぇんに集まる 「まりさと似てる赤ちゃんだけ残して食べちゃえばいいんだよー」 「ゆ!」 まりさの目が輝く レイパーと似た赤ありすが消えるだけで、自分似の赤ちゃんが生まれる なんてゆっくりした方法なんだろう、まりさはちぇんの言葉にが同意した それに幸い赤まりさは1匹だ 赤ありす7匹を食べれば失った分の中身を摂取するに十分である 「折るよまりさ?」 「や、やさしくゆっくり折ってね!」 長が一番根元に生えていた赤まりさを残し、赤ん坊を茎ごと落とした 『ゆぎゅ』『ギギギ』、そう赤ありすが唸っている姿を見て、まりさは思わず涙を流してしまった 望まれない子供でも、ゆっくりはとても強い母性を覚えてしまう 「まりさ!ゆっくりしてないではやく食べるんだよ」 「ゆ・・・ゆ・・・・ユアああぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」 ドスに促されまりさは、茎ごと赤ありす食べ始めた その光景はゆっくりできるものではなく、長とドス以外は目を背けている 「ゆ"っゆ"・・・・しあわせー!」 「・・・・ゆ?」 しあわせー、ゆっくりにとって美味しい物を食べた時の言葉である 「何言ってるのまりさ! 赤ちゃんが美味しいわけないでしょ!」 「ち、ちがうんだよ長! ほんとうに美味しいんだよ!!」 まりさは赤ありすの頬をちぎり、長れいむに食べてみてと促す 最初は長れいむも嫌がっていたが、まりさが美味しそうに食べている姿を見て、本能には勝てず、ちぎられた赤ありすの頬を口に含む・・・ 「むーしゃむーしゃしあわせー」 長れいむの言葉 それは紛れも無く"しあわせー"であった 「ゆゆ!?ほんとうにおいしいの?」 「信じられないよ!」 その言葉に不安をもらす群れのゆっくり達 「本当に美味しいんだよ! 長のいうことがしんじれないの?」 「ゆぅ・・・・」 群れのゆっくりは押し黙ってしまう 長の言葉は絶対的に信用がおけるもの しかし赤ちゃんが美味しいなんて信じられなかった 食べさせれば美味しいことなんてすぐわかる、でも赤ありすは全部まりさがたべてしまった そこで長れいむは閃いた、ないなら作れば良いと 「ならあいつで赤ちゃん作るからまっててね」 長れいむの視線の先 そこには痙攣を続けるありすがいた 「ゆっくりすっきりされてね!」 長れいむが自身を発情させる、長れいむはありすのまむまむを貫いた 「ゆがうああぁぁああがああああ!?!?!?!!」 突然の痛みに狂った声を上げるありす 「レイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプ!」 「いぎゃあああああ、おがざないべぇえええ!!!!!」 「「「「「「「「「すっきりー」」」」」」」」」」」 いつのまにか群れの全員でありすをレイプしていた レイプされたまりさも、先ほどの怨みを吐きながら腰を振っていた始末だ 全員にすっきりされたありすの額からは、にょきにょきと茎が10本も伸びていた 「ゆ・・・赤ちゃん・・・ありすの・・・・」 一気に大量の赤ちゃんができたため、ありすは瀕死の状態だった それでも妊娠した喜びを感じる だが、ありすのその喜びは数秒だけの喜びであった 「そろそろいいね!」 ブチッブチッブチッ ブチッブチッ ブチッ 「あやああああああ!!?!?!? ありずのあがじゃんどばないでぇああああ!? あ"!? あ”!?」 長れいむに、茎ごと子供をもぎ取られ抗議する しかし、一気に10本も妊娠したため、体は餡子が無くなり黒ずんでいき、ありすの死亡した 「みょん・・・全員ありすだみょん!」 「ドスの赤ちゃんがいないよ・・・」 「死んでも図々しいだね、うんうんわかるよー」 レイプしてすっきりしたといえ、すっきりしたからには自分自身の子供がほしかったのだろう しかし生えてきた赤ゆは全てありすである ちなみにこれには理由があり "レイプされたありす" はすべて自分自身の赤ゆを産むという実験結果がでている 先ほどまりさの赤ん坊のほとんどが、ありすだったのもそのためだ ゆっくり達が知るわけも無い事だが 「ゆぅ~ん・・・ほんとうにおいしいの?」 「ゆゆ・・・・」 群れのゆっくり達は警戒する すでにこの世界のゆっくり社会では、ありす種などゴミ以下の扱いである しかし成体ありすを殺すことはあっても、赤ゆやちびまで殺すことなんてゲス群れで無い限り滅多に無い だが今食べようとしているモノはゆっくり・・・しかも赤ゆである、躊躇するのも仕方が無いことだった そんな群れのゆっくりを見て、長れいむがもう全員に問うもんをする 「皆に聞くよ?ありすはなにかな?」 「ごみくずだみょん!」 「最低の存在だよ!」 「ゆっくりできないばかどもだよ!」 一斉にありすへの批判の声があがる 十数年前 ほぼすべてのありすがレイパー化した時代 ゆっくりは地獄を味わっている 強制すっきり 犯り逃げ 冬腰前にレイプされ、冬を越せず死亡した大量のゆっくり達 それに対しゆっくり達は、徒党を組みレイパー達に対抗 ドスや能力の高いものを長とし、用心棒を雇い群れを強化 知性の高いぱちゅりーやきめぇ丸による人間や妖怪たちへの協力要請の成功 家族を犯し殺されためーりん種の暴走 この様なことから、ありす種は劇的に数を減らすことになったあの時代 現在では、親から子へ、ありすはゆっくりできない存在と伝えられるようになっていた 「ならこれはゆっくりじゃなくてただの食べ物だよ」 「「「「ゆゆ!ゆっくりりかいしたよ!!」」」」 単純な餡子脳と、ありすに対しての教えもあり、長の言葉をあっさり信じるゆっくり達 「「「「むーしゃむーしゃしあわせー」」」」 「とってもゆっくりできるよ!」 「本当に美味しいよ!すごいよ!」 群れのゆっくりは、すでに赤ゆを食べているなんて考えなどなかった 美味しくゆっくりできるものを見つけた、それだけが頭を支配していた 「でも、もうたべれないんだね」 「ゆぅぅ・・・」 ありすの死骸をみて落ち込むゆっくり達 死体をみて悲しんでるわけではない ゆっくりできるものを作れなくなったのに悲しんでるだけだ 「なら新しいありすを捕まえればいいんだよ!」 それはレイプされたまりさの提案だった ありすを捕まえて、殺さないようにすっきりし、赤ゆを産ませ続ける事 母体が死んでしなないように、そこらへんの苦い草でも食べさせる様にする事 「名案だよ! さすがだねまりさ!」 「ゆっへん!まりさは、もう一人前のゆっくりなんだから、このぐらい当然だよ!」 さっきまで頭に生えてきた子に対し、涙を流していた者の言葉とは思えない発言である よくみると頭に生えていた茎が無い 誘惑に勝てず食べてしまったのだ 数日後- その洞窟には最低な光景が広がっていた 「やべでぇえええええええ!?!!!!?!?!!」 「ごんばのどがいはじゃないわぁああああああ」 「あががあああああああ、あかじゃんうびだぐない!!」 そこには6匹のありすがレイプされていた 足を痛めつけられて動けないありすを犯すゆっくり達 死なないようにそこらへんで拾った適当な草を食べさせること忘れない 「ダッチワイフはだまってゆっくりたべものを作ってね!」 「すっきりー」 「ゆっへっへこのダッチワイフのしまり最高だぜ!」 ありすをダッチワイフと呼び犯し続ける、群れのゆっくり達がそこにはいた 最初は村のみんなに反対された それは赤ゆを食べることではなく、ありすを村に入れることに対してだった しかし長の "美味しくてゆっくりできる" という言葉に全員はすぐに説得されてしまった そして現在は、長の伴侶であるぱちゅりーの案により、出口がひとつしかなく、ありすが逃げにくい洞窟でこの行為を行うことにした ありすをまりさが洞窟ですっきりしようと誘う それはありすには最高にゆっくりできる瞬間 ありすが誘いを断るはずが無かった その後、洞窟につれてこられたありすは足を痛めつけられ、動けなくしたのち、すっきり処理兼食べ物製造とされた この群れでは、固体が増えすぎないように、勝手にすっきりしたら制裁(=間引)がルールだった そんな欲求不満がたまったゆっくりが集まった群れのゆっくりは、好きな時にすっきりできて、美味しいものを食べて、ゆっくりできることに飛びついた しばらくして長れいむは、隣の長まりさの群れを誘った ゆっくりにとって、性欲と食欲を満たす事を断る群れもいるはずもなく、今では共同で食用赤ゆ(ありす)を作る日々である そしてさらに数週間がたった 「れいむの群れはすごいんぜ」 「ゆゆ、あたりまえだよ! れいむのむれは、最高にゆっくりしてるんだからね! それにいまは二人の群れだよ」 「「ゆぅ~ん」」 愛を確かめるかのようにすりすりを行う二匹 長れいむと隣群れの長まりさには子供ができていた お互いの伴侶の同意を得て、群れ同士を1つにし繋がりをを深めるために長同士で子供を産んだ 交代で指揮ををとるうちに、愛情が芽生えたのもその原因の1つであったが 「まりさ・・・ずっとゆっくりしようね!」 「あたりまえなんだぜ」 そうしてビクビクと動く二人の影は重なった 先の世代まで続くこの群れの繁栄 それはゆっくりによる[ゆっくりありす加工所]の誕生により約束された オマケ(まりさのその後)- あの後、群れに戻る条件に長れいむは自分の子と結婚するかどうかを迫った まりさは少し悩んだが、れいむとゆっくりしたい気持ちと一人は怖い気持ちがあったので、すぐにれいむとの結婚し群れに戻る事を決めた 後日、ぱちゅりーにこのことを報告に言ったが、ぱちゅりーは温かく祝ってくれた それから2週間ほどたち、洞窟の中ではありすの阿鼻叫喚図がさらに広がっていた その洞窟で作った食べ物(=赤ありす)を、体が弱いために群れまでこれないぱちゅりーに毎日届けていた 最初は、そんなもの食べれない、そう言ってていたが食欲の本能には勝てず 今では、3人仲良く食事を取るな日々である しかしあるとき事件が起こった 「れいむ・・・ゆっくりついてきてね・・・」 れいむは、元気の無いまりさに[だいじょうぶ?]と声をかける、それに対しまりさは[だいじょうぶだよ・・・]と力なく答えるだけである れいむは考えた、そしてある結論に行き着いた 昨日は雨が降った、ぱちゅりーに食べ物をもって行ったまりさは昨晩帰ってこれなかった、だから急いで帰ってきたから疲れているんだ そうれいむは判断し、まりさのあとに付いていく そしてついたのは隣群れのぱちゅりーの家であった 「ぱちゅりーといっしょにごはんをたべるために呼んだんだね!ゆっくりりかいしたよ!」 久しぶりに3人で一緒にごはんを食べれる れいむはそう解釈した しかしその解釈とは違う自体が目の前に広がる 「むきゅ・・・・」 「ぱ・・ちゅりー?」 れいむは目を疑った ぱちゅりーの頭からは茎が伸び、子供が小さいながら生まれていたからだ ぱちゅりーは結婚をしていない つい最近、まりさがれいむと結婚するまでずっとまりさを待っていたからだ 「ごめんねれいむ・・・ぱちゅりーとすっきりしちゃったの・・・」 「ゆゆ!?」 まりさの言葉が理解できなかった まりさは自分の愛する夫 ぱちゅりーは大事な親友 そしてれいむはまりさの妻 それなのに 「なんで・・・どおしてぱちゅりーとすっきりしたの!」 「ごめんねれいむ!まりさがまんできなかったんだよ!すっきりしたかったんだよ!」 あのあと、まりさはゆっくり加工所のありすで何度もすっきりした、それでもまりさは愛する妻とすっきりできない日々にもやもやしていた 長れいむの群れでは、長や一同から許しがでないと子を作ってはいけないのだ しかしぱちゅりーの長まりさが統べる群れは、すっきりは自由だが子育てを手伝ってはいけないという決まりである 雨が降り始めたので帰れなくなったなったまりさは外をみていた その視線の先には、巣の中で仲良くよりそう親子 羨ましかった 自分の群れでは許しが出るまですっきりができない、子供が産めない 家族、それはずっと思い描いていた幸せの光景 「まりさもあかちゃんほしいよ・・・」 そうつぶやくまりさをぱちゅりーは寂しそうな目で見ている 自分と結婚すればその日にすっきりさせてあげたのに そう思っても言葉に出すことは無い まりさはもう結婚しているのだから 「まりさゆっくり雨をやむのをまちましょう」 かける言葉がみつからないぱちゅりーが、重い空気に耐えられずまりさに声をかける 「ぱちゅりー・・・心配かけてごめんね・・・・」 「むきゅん!?」 傷心しているのにも関わらず、まりさは自分を心配してくれる 落ち込んでいるのに自分を気遣ってくれる、その言葉に頬を染め目を伏せるぱちゅりー その行動がまずかった 「ぱちゅりーもうがまんできないよ!」 「むきゅ!?」 まりさが突然すりすりしてくる 「だめよまりさ!大人のすりすりは夫婦でしかしちゃいけないのよ!」 さとそうとするが、今までの欲求不満が爆発したまりさはとまらない その相手は、れいむと同じぐらい愛していたぱちゅりーなのだから 「そんなの関係ないよ!ぱちゅりーの事がまりさは好きなんだよ!だからすっきりしてゆっくりしてするんだよ!」 ぱちゅりーとゆっくりしたい その一言がぱちゅりーの理性を壊した 愛するまりさの大人のすりすりに答えるように唇を重ね舌を絡める 「ゆゆ!?」 「まりさ安心して・・・人間達がする大人のすりすり・・・あいぶっていうのよ」 ディープキスをされ[ゆぅ~ん]とすでにまりさの目はトロントロンである レイパーありすなら舌を絡めることもあるが、普通のゆっくりはキスなどしない どこで知ったかは知らないが、博識なぱちゅりーならではの知識だろう それから二人は燃えに燃え、何度も舌を絡めすりすりし重なり合った 最初は[んほおおおおお!!!]と叫んでいたまりさだったが 「だめよまりさ!ほかのゆっくりにきづかれたらどうするの!」 そう怒られたため二匹とも[すっきりー]という言葉以外は黙ってすっきりした その結果が現在の修羅場である 「まりさはれいむのこと大好きだよ、でもぱちゅりーを忘れるなんてできなかったんだよ・・・」 「れいむごめんなさい・・・」 謝る二匹にれいむは罵声を浴びせることができなかった 愛する夫と親友 そしてその親友の額からは、自分の夫の子が生えてきている ここで罵り2人に嫌われたら、まりさは自分を捨ててぱちゅりーと一緒ににずっとゆっくりするであろう そう思うと何も言えなかった 「まだいうことがあるんだよれいむ」 「もうやだよ、ききたくないよ・・・」 れいむはこれ以上聞きたくなかった これ以上ゆっくりできなくなりたくなかった 「まりさとぱちゅりーは群れからでていくよ」 「ゆっ!?何言ってるの!れいむと結婚してるのになんで・・・」 「結婚してるからだよ、れいむがいるのにぱちゅりーと子供を作ったから、もう群れにはいれないんだよ。ゆっくりできないかもしれないけど、ゆっくり理解してね」 長れいむの群れでは、勝手にすっきりはご法度 妻がいる相手とすっきりしたぱちゅりーは、長まりさの群れから制裁を受けるだろう もちろんまりさもだ 「ゆぅ・・・」 れいむはうなだれる事しかできなかった 愛する夫は自分から離れ、親友と他の地でゆっくりする そこには自分はいない れいむは1つの決心をした 「なら、れいむもついていくよ!」 「むきゅ!?」 「ゆゆっ!?」 だめだよ! そう言ってまりさは止めたがれいむの決意は固かった 妊娠してるぱちゅりーと移動するには、まりさ一人じゃ庇いきれないという理由をつけて 「れいむも群れから離れるのは怖いけど3人なら大丈夫だよ」 「・・・・まりさ、れいむもつれていきましょう」 ぱちゅりーがそう言うと、まりさもれいむが付いてくることに同意した そしてぱちゅりーは続けた 「ゆっくりできる場所を見つけたら、まりさとれいむはすっきりするといいわ」 「「ゆっ!?」」 ぱちゅりーの言葉に驚く二人 一夫多妻など、ゆっくりにとってまずありえない事である 「なに言ってるのぱちゅりー! まりさはもうぱちゅりーとすっきりしたんだよ! れいむとすっきりなんてできるわけないよ!」 れいむがぱちゅりーに抗議する 「でも、まりさはれいむの夫よ。それに3人でまたゆっくりするにはこれが一番だわ」 「・・・れいむ、またゆっくり聞いてね! まりさはれいむのこと愛してるから、すっきりして赤ちゃんほしいよ」 「まりさ・・・」 愛する夫のすっきりしたいと言う言葉 浮気してしまったとはいえ、その言葉にうれしくて涙してしまった 「ゆゆ!?れいむどこか痛いの?!」 「ちがうよまりさ、うれしいんだよ・・・れいむのこと嫌いになったと思ってたから・・・」 「そんなことないぜ最高の妻なんだよ!」 れいむはまりさの言葉で再び笑顔を取り戻した そして次の日の夜、3匹は群れを後にした 長旅になるだろうと、家にある食べ物をすべて持っていくためである ちなみに食べ物はれいむの口の中にぱんぱんに詰め込まれ、例の食用赤ゆ草に包み、茎ごとまりさが引っ張っている この旅の結末、この3匹がゆっくりぷれいすを見つけられるか見つけられないかはまた別のお話 「ゆぎゃあやああああ!!!!」 「ぱぴぷぺぽー!ぱぺぴぽぺー!!」 今日も洞窟のありすの悲鳴は止まない Q.人間や妖怪になんで協力要請が通ったの? A.群れ単位で人間に労働力となったり野生ゆっくりからの村の畑の警護などが報酬 主にレイパーにキレた愛での人たちが大半です Q.長勝手にすっきりしてね? A.ただのすりすりです Q.捕食種の存在意義がなくなるんじゃ? A.あくまでもこの群れでのありすの赤ゆを食べる行為は生産 この世界観ではありすはどん底設定なので他ゆっくりはありす=ゆっくりとしての認識が欠如してます 前の作品 「ゲスG誕生!」 「猟奇的に伺が。」 「ゆっくり実験所」