約 3,643,507 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/201.html
※最初で最後のゆっくり虐待に挑戦中です。 ※どくそ長いです。(十回超の予定) ※うんうん、まむまむ描写あり。 ※標的は全員ゲスです。 ※最初の数回は読者様のストレスをマッハにすることに腐心しています。まだやってます。 ※虐待レベルはベリーハードを目指します。 ※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『永遠のゆっくり』2 ゆっくりの思うままに全力でゆっくりさせる。 俺達のそんな馬鹿げた計画は、由美の祖父、長浜氏の協力を全面的に得られることになった。 協力といってもそれほど大げさなものではないが、 ゆっくりによってひっきりなしに汚されるソファやカーテン、 壊された家具を買いなおす資金などは、 由美がねだれば、長浜氏がすぐに都合してくれた。 長浜氏の協力を受けたことで、 遊び半分で始めたようなこの計画は、俄然真剣味を帯びてきた。 金銭的な援助を受けてしまっていることもあるが、 恋人との仲、ひいては結婚のため、俺自身が真剣になっている。 すべてを耐え忍び、全力でゆっくりさせてやる。やってやるとも。 実際の労力は、やはりこの部屋の住人である俺の負担が大きい。 由美もできるかぎりここにいてゆっくりの面倒を見てくれるが、 彼女は毎日大学に通い、夜になれば家に帰らなければならない。 俺は朝起きてからすぐ、大学から帰ってから夜寝るまで、 こいつらの相手をしなければならないのだ。 大学に行っている間が息抜きのようなものだった。 「ゆゆっ!!ごみくず!!はやくするんだぜ!!」 「かわいいれいむにゆっくりしないでごはんをちょうだいね!!」 可愛さの片鱗すら見せる気配はなく、むしろますます増長していくゆっくり共だったが、 そんな饅頭でも、毎日その安否を気にしながら大学から飛んで帰らなければならなかった。 なにしろ馬鹿なので、家にいない間になにが起こるかわからないのだ。 ゆっくりにとって危ないものを、部屋から一掃しなければならなかった。 もともと少なかった本棚やタンスといった家具が押入れに収納され、 代わりにふかふかのクッションやぬいぐるみが敷き詰められた。 それに加えて、由美がゆっくり用の遊具を買ってくるので、 わが部屋はどんどんゆっくりプレイスに改造されていった。 そう広くもない2DKの俺の部屋は、 大部屋が二つと台所、そして押入れで構成されている。 俺は押入れの中に机を持ち込み、その中を自分のスペースにして勉強や読書をした。 他の大部屋は、まりさとれいむがたった二匹で占領している。 「ゆっ!!どくんだぜじじい!!めざわりなんだぜ!!」 大部屋にいると、どこにいても罵声が飛んできた。 俺一人ぐらい両手足を伸ばしていたって、ゆっくり二匹程度の邪魔になりはしないのだが、 明らかに悪意を向けられていた。 なるべく隅のほうにいても、わざわざこっちの方に走ってきてわざとぶつかってくる。 「ゆぐっ!いたいよぉおおお!!かわいいれいむがけがしたよぉおおお!!」 大袈裟に転がってみせ、ゆんゆん嘘泣きをするれいむ。 「ごみくず!みのほどをわきまえるんだぜぇ!! くそどれいがゆっくりぷれいすをせんりょうするんじゃないんだぜぇ!?」 「じゃあどこに行けばいいんだ」 俺が聞いてやると、まりさはそのへんを見渡してから、 押入れの前で飛び跳ねて言った。 「おい、くそどれい!!ここをつかわせてやるんだぜ!! よばれたときいがいはここにひきこもって、きたないかおをみせるんじゃないんだぜ!!」 「ゆっ、ごみくずにはもったいないへやだけどとくべつにつかわせてあげるよ!! ゆっくりかんしゃしておれいをいってね!!」 「ありがとう」 怒ったところで仕方がないので、心に蓋をして付き合ってやったというわけだ。 わがまま放題にさせる計画に、さしあたっての問題が出てきた。 予想していたことではあった。 「そこをあけるんだぜ!!まりささまのがいしゅつをじゃまするなだぜぇ!!」 「かわいいかわいいれいむがぴくにっくにいくんだよぉ!!?なんでじゃまするのおぉ!!?」 「ごめんなさい、出せないのよ……」 玄関前でがなり立てるまりさとれいむ。由美はその前で困った顔を見せている。 もともとは森に住んでいたらしいこの番いにとって、 俺の部屋は、住居としてはともかく、世界としてはやはり手狭のようだ。 ここに来てから数日で、外に出たいと言い出した。 これほど増長しきったゆっくりが外に出てどうなるか、想像に難くない。 そのへんの人間にちょっかいを出し、怒らせ、たちまちのうちに餡子をまき散らすことになるだろう。 そうならないためには、俺達の監視のもとに散歩を行わなければならないが、 主従関係が逆転してしまうことでへそを曲げられるだろうことは予想できた。 いくら説得しても、ゆっくり共は己を曲げなかった。 そもそもゆっくりというものは、他人の説得を聞くようにはできていない。 「どれいのくせにくそなまいきなんだぜぇええ!!まりささまをおこらせるのぜぇ!?」 「いくう!!いくう!!おそといきたああああああいいい!!」 俺に体当たりするまりさ、床をごろごろ転げまわって駄々をこねるれいむ。 ゆっくりできていないのは明らかだった。 由美が祖父に相談したところ、問題はたちまちのうちに解決した。 「これをつけてやりなさい」 長浜氏が差し出したのは、二個の飼いゆっくり用のバッジだった。 それも、シルバーやゴールドではない、二回りも大きなプラチナバッジだ。 こんなバッジをつける飼いゆっくりはまず、普通は見かけない。 シルバーやゴールドバッジは、厳しい躾と鍛練の末に手に入るが、 プラチナバッジはまた意味合いが違う。 言ってみれば、プラチナバッジが示すのは飼い主の「権力」だ。 すぐに人間の不興を買い、殺されてしまうことの多いゆっくり。 ゆっくりを飼う趣味のある権力者はそれを懸念し、 愛ゆっくりを守るために、プラチナバッジとそれに伴う法律を制定した。 一言で言えば、天下御免の印である。 このバッジをつけたゆっくりを傷つけたり殺したりした者は、厳しく罰せられる。 その保護の度合たるや貴金属や骨董品なみで、それこそ人間並かそれ以上の扱いだ。 それゆえ、プラチナバッジをつけたゆっくりに周囲が何をされようと、 その場でゆっくりに干渉することはできず、せいぜい飼い主に苦情を言うのが限界である。 典型的な、一部の権力者のためだけに制定された法律だった。 横暴ともいえるその悪法を利用する権力者は、 だいたいがたちの悪い大富豪かヤクザと相場は決まっていた。 それゆえ、プラチナバッジをつけたゆっくりはますます畏怖、忌避された。 そのプラチナバッジを、このゆっくり共につける。 明らかに分不相応だが、とりあえず人間に痛めつけられる心配はなくなったわけだ。 「責任はすべて私にまかせておきなさい。 まあ、なるべく人に迷惑のかからないようにしてくださいね」 長浜氏はそう言ったが、俺は不安だった。 「ゆっ!ゆっ!ひさびさのしゃばはくうきがうまいのぜ!!」 「ゆゆぅ~♪ゆっくりぴくにっくだよぉ~♪ゆんゆん♪」 俺はまりさとれいむを連れて散歩に出ていた。 リードや首輪のたぐいはつけていない。 たかがゆっくりが全力で逃げ出そうと、せいぜい早歩きで簡単に捕まえられるからだ。 「ばかそうなつらをしたいぬなんだぜ!!ばーか!!ばーか!!」 まりさが人の家の柵にしがみついて、庭にいる犬を挑発している。 ぎゃんぎゃん吠えてくる犬に初めは飛び上がったが、 首輪のおかげでこちらに来られないとわかると俄然調子づいた。 「ゆっへっへ!!まりささまにけんかをうるきなのぜ!? おまえなんかまりささまにかかればいちころなんだぜぇ!!」 言いながら舌を突き出して下顎を振っている。 正視に堪えない姿だ。 「かわいいれいむにあまあまをちょうだいね!!」 れいむの方はすれ違う人間に片端から命令している。 甲高い声がきんきん響いてやかましい。 「なんでむしするのおぉぉ!?かわいいれいむがおなかをすかせてるんだよぉお!? かわいそうだとおもわないのおぉぉ!!」 人々は眉をしかめてそそくさと立ち去っていく。 踏みつけたくなるのを堪え、俺の顔に怒りと怯えの入り混じった視線をちらりと向けるばかりだ。 そのたび、俺はすみませんと謝った。 「あっちに面白そうなものがあるぞ」 「あの草むらはゆっくりできそうだな」 そんな風に誘導し、なるべく人のいないほうを通ろうとしていたのだが、 やはり事件は起こってしまった。 「ゆゆぅ!!ゆっくりできそうだよぉ~!!」 あっと思ったときには遅かった。 八百屋の店先で飛び跳ね、まずれいむが、続いてまりさが並べられている野菜や果物に飛びついて食べ散らかし始めたのだ。 「ちょっ、お客さ……!」 店主が出てきて怒鳴ろうとしたが、プラチナバッジに気づくと明らかに声量が下がった。 「あの、ええと……困ります」 おどおどしている。俺をヤクザの息子だか構成員だかと思っているのだろう。 申し訳ないが、騒がれないのはありがたくもあった。 「本当にすみません!」 俺は頭を下げると、ゆっくり共を制止しようとした。 「おい、やめろよ!」 「ゆっ!?まりさ、どれいがなにかいってるよ!!」 「まりささまにめいれいするんだぜぇ!? ごみくずのくせにたちばがわかってないんだぜぇ!!」 棚の上で憤慨して飛び跳ね始めるまりさ。 周囲の品物があちこちに転がっていく。 「ちょ、本当にやめてって!迷惑だろ!!」 「なにいってるのおおおぉぉ!!? かわいいれいむのごはんをじゃまするほうがずっとめいわくでしょおおおおおお!! なんでそんなこともわからないのおおぉぉぉ!!?」 きいきい喚いてますます暴れまわるれいむ。 「ああ、ほ、本当にやめてください!品物がダメになっちまう!」 おろおろと右往左往する店主。 客たちも全員こちらを注視しているが、プラチナバッジのせいで誰も手が出せない。 「なあ、ご飯ならあとで沢山やるから!」 「くそどれいはだまってるんだぜ!? まりささまはいまたべたいんだぜ!!たべたいといったらたべるんだぜぇ!!」 まりさもれいむも俺に口答えされたのがよほど気に入らないらしく、 完全に意固地になって品物を食い散らかし続けた。 「すみません、あの、全部買い取ります」 俺は財布から二万円ほど出して店主に渡した。 こういった類の出費は長浜氏が援助してくれる。 「これで足りますか?」 「まあ……」 「お釣りは結構ですから。本当すいません!」 結局、好き放題食べたあげくに店先にうんうんまでしていき、ゆっくり共は店をあとにした。 食べた量自体はゆっくり二匹なのでそう多くもないが、崩れた棚と散乱した野菜が痛ましい。 俺はポケットティッシュでうんうんだけでも拭き取ると、ぺこぺこ頭を下げながら二匹を追っていった。 二匹の傍若無人ぶりはとどまることを知らなかった。 ごみ箱をひっくり返し、コンビニの商品棚をひっくり返し、 楽しそうなものは勝手に持ち出した。 そのたびに俺は金を置いていった。 「ゆっ!おまえはまりささまのどれいにしてやるのぜ!!」 「かわいいれいむのせわをさせてあげるんだからこうえいにおもってね!!」 通りすがりの人間をつかまえてはどれい宣言をする。 当然無視され、そのたびにきんきん怒鳴り散らす。 「ゆゆ!ここはまりささまのゆっくりべっそうにするんだぜ!!」 「とってもゆっくりできそうなべっそうだね!! ここでもかってあげるからどれいはよろこんでね!!」 ちょっと居心地のよさそうなところは、片端から別荘宣言をした。 喫茶店の中でがなり立て、客や店員を追い出そうとする。 「ここはまりささまがつかってやるからおまえたちはあまあまをおいてとっととでていくんだぜ!!」 おろおろしながら、店員がすがるような目を向けてくる。 プラチナバッジをつけたゆっくりに手出しもできず、飼い主の俺が納めるのを待つしかないのだ。 結局は、しばしば強引につかんで連れ出すことになった。 街中に連れ出した初めての日は、さんざんな結果に終わった。 どれだけ頭を下げ、お金を置いて回ったか知れない。 しばらくはこのへんは歩けないだろう。 さすがに無理がありすぎる、俺はそう判断して由美に提言した。 いくらなんでもあれだけ迷惑をかけて回るわけにはいかない。 協議の結果、「ゆっくりタクシー」なるものを発案した。 「ゆゆ?これはいったいなんなのぜ?」 「これは君たち用の乗り物なんだ。 君たちが外出する時には、これに乗って外に送ってあげるよ」 そう言って俺が見せたのは手提げ籠だった。 なんのことはない、ペット運搬用のケージである。 「これは本当にゆっくりしたゆっくりしか乗れない、超高級な乗り物なんだ。 君たちこそふさわしいと思ってね」 「ゆゆっ!」 ゆっくり共の眼の色が変わる。やはりプライドだけは高い。 「そんなことはしってるんだぜ!!くそどれい!じゅんびするのがおそいんだぜ!!」 「ゆっくりしたれいむにはとうぜんだね!!なにえらそうにいってるの?ばかなの?」 ともあれ、今後は外出の際にはまずこのケージに乗ってもらう。 あとは車で郊外まで連れ出し、人気の少ない原っぱで遊んでもらうことにした。 街中が気に入ってしまって抵抗するのではとも思ったが、意外と不満はないようだ。 「ゆふぅ~ん……ゆっ……ゆっ……」 「れいむのほっぺゆっくりしてるのぜ……」 「ゆっ……はずかしいよ……ゆっ…ゆっ……ゆふぅ」 今、俺の目の前で繰り広げられているおぞましい行為は、ご存じゆっくりの交尾である。 たるんだ二つの饅頭が表皮から粘液を分泌しながら、 互いの紅潮した表面をこすり合わせてゆっゆっ呻いている。 「ゆぅ~……まりさぁ……おにいさんがみてるよぉ……」 「ゆふっゆっ……だからなんなのぜ? いもむしさんいかのどれいにみられたからってなにもはずかしいことはないのぜ…… このごみくずには、まりささまたちのやってることのこうけつでしんせいないみなんてわかってないのぜ」 「ゆふっ、そうだねぇ……ばかそうなかおでみてるよぉ…… かんがえてみたらかわいそうないきものだね……」 「れいむはやさしいんだぜぇ……」 「ごみくずでも、みられてるとおもうとこうふんするよぉ……ゆっゆっゆっ……」 ねっとりと喋りながら長い舌をからみ合わせる。 「れいむはいやらしいんだぜ……ここがいいのかぜぇ?」 「ゆっ!ゆゆぅ……」 「そのかわいいおくちで、どこがいいのかはっきりいうんだぜぇ。 いわないとわからないんだぜぇ」 「ゆぅ~……まりさはいじわるだよぉ」 「さあ、いうんだぜぇ……ゆっゆっゆっゆっ」 「ゆっゆっゆっゆっ」 床にたまった粘液の池の中で、二個の饅頭はますます動きを速めていく。 「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっ」 やがて両方とも、体をぴんとつっぱらかして痙攣した。 「んほ、んほっ、んっほおおおおぉぉぉぉ!!!すっきりぃーーーーーーーーーーー!!!」 焦点のあっていない目を虚空に泳がせ、涙や涎をまき散らすゆっくり共。 目一杯突き出された舌がべろべろと跳ねまわる。 いざ交尾の様子を観察してみた今、 人間にとってこれほど醜い生き物はいないだろうと改めて思えた。 「ゆふぅ~~~~~~……」 「ゆふぅ、ゆふぅ、ゆふぅ……」 しばらく粘液の海の中に横たわって荒い息をついていたが、 やがてれいむがこっちに向かって言ってきた。 「ゆぅ~、まったくきのきかないどれいだね…… やることがあるでしょぉ……?いわれなくてもじぶんであたまをつかってね」 ちょっと考えてから、タオルを持ってきてゆっくり共を拭いてやった。 きれいに砂糖水を拭き取ってからクッションの上に載せてやる。 れいむの頭の上には茎が生えていた。 それを見て、俺は暗澹たる気分に襲われた。 しかし覚悟はしていたことだ。 性欲の並はずれて強いゆっくりが、ゆっくりプレイスでやることなど決まりきっていたことなのだ。 これで面倒事が増えそうだ。 にんっしんっしたれいむは、およそ十日の間は動かずに出産を待つことになった。 餌の心配はない。 「ゆゆぅ~……たのしみだよぅ。 れいむとまりさのゆっくりしたあかちゃんだよぅ」 「ゆっ、まりさににてゆっくりしてるのぜ!」 最初のうちこそ父親のまりさは楽しげに実を眺めていたが、 せいぜい一日か二日で飽き、れいむを放って勝手に遊ぶようになった。 「まりさぁ、いまあかちゃんうごいたよぉ!!」 「ゆっ?はいはいゆっくりゆっくり」 生返事である。 「ちゃんとみててよおぉ!!あかちゃんがかわいくないのおぉぉ!!?」 「ゆっ!うるさいのぜ!! こどもはれいむがめんどうをみるんだぜ!まりささまはかんけいないのぜ!!」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおお!!?」 無関心をれいむになじられるのが鬱陶しいようで、まりさは頻繁に外出するようになった。 明らかに快楽目的のすっきりであり、子育てを強いられるのは御免らしい。 これが森の中だったらさっさとれいむを見捨ててどこかへ行き、 れいむはゆっくり言うところの「しんぐるまざー」になるところだろうが、 奴隷が食事を運んでくるゆっくりぷれいすの魅力のみがまりさをここに留まらせていた。 「あかちゃんはやくうまれてねぇ……ゆっゆっゆ~♪」 まりさが構ってくれない寂しさと不安を紛らわせるように、れいむはしきりに赤ゆっくりに歌うのだった。 「あかちゃんたちがうまれたら、 とってもゆっくりしたおちびちゃんたちにまりさはめろめろだよ!!」 「ゆっくりをもってくるのぜ!!」 その日、まりさは外出先で言ってきた。 「ゆっくりを持ってこいって、どんなゆっくりを?」 「まりささまはすっきりしたいんだぜ!! どれいはさっさとすっきりようのゆっくりをもってくるんだぜ!!」 まったく悪びれもせず、いきり立ったぺにぺにを突き出してストレートに要求してくる。 れいむがにんっしんっしているためにすっきりができず、欲求不満らしい。 仕方がないので、そのへんにいる野良ゆっくりれいむを捕まえてきた。 まりさの返答はこうだった。 「こんなきたないゆっくりじゃまんぞくできないのぜ!!」 存分にすっきりした結果の返答であった。 「ま、まりさ!れいむをみすてないで!! いつでもすっきりさせてあげるから!!」 頭から茎を二本生やされ、すがりつくれいむに体当たりをくらわせるまりさ。 「のらゆっくりふぜいがおもいあがるなだぜぇ!!」 吐き捨て、さっさとその場を後にする。 「まって!!おねがい!!れいむこどものめんどうなんてみられないぃ!! おなかすいてるんです!!おにいさん!!おにいさあああああん!!!」 さすがに少々心が痛んだが、 すでに俺の中のゆっくりの印象は最悪に近くなっていた。 まだ虐待派とはいえないが、 情けを出して飼ってやったところで、どうせつけ上がるだけなのだ。 そう思うと、自分でも驚くほど冷徹になれた。 俺がすべきことは、このまりさと家のれいむをゆっくりさせ、長浜氏に忍耐力を示すことだけだ。 にんっしんっするれいむを家に残し、 まりさは毎日出かけていっては適当な相手を見つけてすっきりし続けた。 残されたれいむは、夫が構ってくれない苛立ちもあるのだろう、 ますます横柄になっていった。 「ぼさっとしてないでやることをかんがえてね!! れいむはにんっしんっしてるんだよ!!」 にんっしんっ状態であることをタテにとり、れいむはまったく動かずにあれこれ指図してくる。 「さっさとあまあまをもってきてね!! れいむはあかちゃんのぶんもたべなきゃいけないんだからね!!あたまをうごかしてね!!」 それまでの何倍ものごはんを要求するようになった。 その場から動こうとしないので、食べることと歌うことぐらいしかやることがないわけである。 「なにぼけっとしてるの?ばかなの? にんっしんっしたれいむをつめたいゆかにのせといてへいきなの?!」 タオルケットを下に敷いてやれば、ひっきりなしに交換を要求する。 「ごみくず!はながつまってるの!? れいむのおふとんさんがくさくなってるでしょおおお!? こういうときはどうするの!?ばかなりにいわれなくてもきをきかせてね!!」 交換して一時間もしないうちからこれだ。 明らかに優位を楽しんでいた。 「ちょっと!!なにじっとみてるのぉぉ!? ごみくずのきたないかおをれいむにみせないでね!! ゆっくりできないでしょぉ!?たいきょうにわるいんだよ!!」 追い払われれば、すぐに呼び戻される。 「くそどれいはどこいってるのぉ!? れいむがしーしーするからそこでみていてあとしまつをしてね!! かわいいれいむはにんっしんっしてるんだからちゃんとみてなくちゃだめでしょおおおお!? ごみくず!!むのう!!やくたたず!!はずかしいとおもわないのおおお!!?」 そんな日々が繰り返されていたある日、 まりさを連れて郊外にある川沿いの道を歩いていると、行く手にゆっくりの姿を見つけた。 そのゆっくり、ゆっくりありすは、こちらをじっと見つめていた。 「ゆっ!あれはじょうだまなのぜ!!」 見境なしにぺにぺにを勃起させ、ぽんぽん跳ねていくまりさ。 たしかに、そのありすは野良にしては小奇麗にしていた。 ぽってりと肥った肌はもちもちしており、髪は色つやを失っていない。 多少薄汚れてはいたが、見たところ捨てられたばかりの飼いゆっくりというところだろうか。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 ありすの方から挨拶が交わされた。 その直後、まりさがすっきりを要求する。 「ゆっへっへ!まりささまのてくですっきりーさせてやるんだぜ!! まむまむをこっちにむけるのぜ!!」 「あなたはかいゆっくりなのかしら?」 どこか見下したような目で、ありすは聞いてきた。 「ゆっ?!ばかなことをいうんじゃないんだぜ!! このどれいはまりささまがかってやってるどれいなんだぜぇ!!」 「うそをいうまりさはとかいはじゃないわね! にんげんはつよいのよ!かえるわけないでしょ!!」 「うそじゃないんだぜ!!おい、ごみくず!! おまえはまりささまのどれいなんだぜぇ!?」 「………うん」 しかたがないので話を合わせてやる。 「きいたのかぜ!?」 「う、うそ!ほんとうなの!? ありすのかいぬしは、ありすじゃぜんぜんはがたたなかったのよ!?」 「それはありすがよわいからだぜ!! まりささまはつよいからちょっといじめるだけでにんげんはないてあやまるんだぜ!!」 都合のいい記憶を植え付けているようだ。 「ゆっ!それじゃあまりさはとかいのゆっくりぷれいすにすんでいるのかしら?」 とかいのゆっくりぷれいす、と言えば、人間の家のことだろう。 「ごくじょうのゆっくりぷれいすなんだぜ!! まいにちどれいどもがまりささまにあまあまをもってくるんだぜ!!」 「ほんとにほんとなの!?せれぶせいかつじゃない!」 「くどいんだぜぇ!!わかったらつよいつよいまりささまにまむまむをさしだすんだぜぇ!!」 少しの間まりさと俺の顔を交互に見比べていたが、 やがてありすはその場に転がり、あにゃるを突き出して腰を振り始めた。 「ゆっふぅ~ん……いらっしゃい」 「ゆ、ゆほほほほぉぉぉぉ!!たまらないのぜぇぇ!!」 俄然息を荒げるまりさ。 ゆっくり基準では、どうやらこれが扇情的なポーズということになるらしい。 「ががががががまんできないのぜぇぇぇ!! まりささまのまぐなむをくらうんだぜぇ!!」 「ゆふぅん、あわてないの!」 言うが早いか、ありすは長い舌を伸ばしてまりさのぺにぺにに絡ませた。 「ゆっほおおおぉぉぉ!!?」 怒張したぺにぺにに舌を這わせ、ぬるぬるした唾液をからませて丹念に舐め上げる。 「ななななななにをしているんだぜぇ!? きたないのぜぇ、ゆ、ゆほ、ゆほっほっほほぉぉ!! たたたたたたたたまらないのぜぇぇぇぇ!!」 ゆっくりという生物は性欲こそ強いが、 人間とは違い、知能が低いので交尾のバリエーションはかなり少ない。 摩擦によるすっきりか、ぺにまむ型のすっきりかぐらいで、やることは単調だ。 そんなゆっくりが、突然変則的な技術で責められる。 ゲスまりさでさえ、おぼこのような反応で戸惑いながらよがっていた。 人間の場合は珍しくもない手法だが、 このゆっくりありすは、ゆっくり基準では超絶テクニックの性豪ということになるのだろう。 「んっっほおおおおおおお!!すっきりーーーーーーーーーー!!!」 ついに、挿入もすりすりもしないうちからまりさは果てた。 顔に浴びせられた精子餡をねっとりと舐め取るありす。 人間なら妖艶な仕草だが、ゆっくりがやるとひたすら醜い。ウザい。 「あら、もうぐろっきーなのかしら? ありすのとかいはなてくにっくはまだまだこんなものじゃないわよ」 「ゆゆっ、ぐもんなんだぜ!! まりささまのまぐなむはまだまだいきりたってるのぜぇ!!」 起き上がり、ありすに覆いかぶさるまりさ。 「ゆっふん、せっかちなこね!!」 その後も、ありすのとかいはなてくにっくとやらはまりさを蹂躙していった。 まりさの口の中を舌で舐め回す。 まむまむやあにゃるに舌を挿入する。 ぺにぺにをまむまむに挿入された状態で腰をぐねぐねと振る。 体全体を使ってぐにょぐにょ絡みつく。 「ゆっ……ゆっ……ゆっ……ありすのあいをかんじてねぇ……」 「んほほほほほほほすっきり!すっきり!!すっきりぃぃぃーーーーーーーーーっ!!!」 蛇の交尾を見ているようだった。 そのおぞましさは吐き気すら催させる。 さんざんにすっきりしたあげく、まりさは精根尽きはててぐったり横になった。 ありすの方は頭に茎を生やしているが、一本だけだ。 巧みに相手のすっきりを誘導し、交尾に至るまでにさんざんすっきりさせたため、 交尾そのものは摩擦型を一回やっただけでまりさは満足してしまった。 この技術は、あきらかに人の手によるものだ。 「ゆふぅ……へぶんじょうたいなのぜぇ……」 「ありすのとかいはなてくにっくをたんのうしてもらえたかしら?」 茎を生やした状態で、まりさにずりずりと近づくありす。 「よかったらまいにちすっきりさせてあげてもいいのよ?」 「ゆゆっ!とうぜんなんだぜ!! まりささまのせんぞくすっきりようゆっくりにしてやるんだぜ!!」 「それじゃ、まりさのゆっくりぷれいすにつれていってくれるわね?」 「もちろんだぜ!!おい、ごみくず!!」 すっかり骨抜きにされたまりさは、俺に顎をしゃくってみせた。 「このありすをはこんでやるんだぜ!! きょうはもうかえるのぜ!!」 「でも、家にはれいむがいるだろ」 「ゆゆっ!!」 一瞬戸惑ったが、まりさはすぐに思考を放棄した。 「れいむのほうはおまえがなんとかするんだぜ!! まりささまのうつわはれいむだけじゃまんぞくできないんだぜぇ!!」 家庭内のごたごたまで俺に押し付けるつもりらしい。 もっとも、こいつらを家庭と呼ぶべきかどうかは疑問だが。 こうして、新たにありす種までを俺の部屋に迎えることになってしまった。 続く 選択肢 投票 しあわせー! (0) それなりー (0) つぎにきたいするよ! (0) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4723.html
※俺設定注意 ※ゲスの癖に意外と賢いやつが出ます ※れいむがゲスのいうことを聞きます ※饅頭に接着剤や両面テープを使います 「ゆっくりべんじゃー」 「・・・れいむ・・・」 お兄さんが声を掛ける。 「ゆ?」 「本当に・・・いいんだな・・・」 「ゆ・・・かくごはきめているよ。」 「二度と戻れないかもしれないぞ」 「いいよ・・・」 「あのげすたちにせいさいをしなきゃ・・・」 れいむは覚悟を決めていた。 死んだまりさの大切な宝物を壊し。 二人きりで作った3匹の子供を殺した。 すべてがあの2匹のゲスによって奪われたのだ。 仕返しがしたい。 すべては数時間前にさかのぼる。 ~森の中、あるゆっくりの住処の中~ 「ゆひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!ほんとうにばかなやつなのだぜえ!」 「ほんと!ぶようじんででていくなんていなかもののすることね!」 ゆーっひゃっひゃっひゃっひゃ! そんな下品な笑い声が木霊する。 このゆっくりまりさとありすはゲスで、偶然にも見つけた家のカモフラージュが完璧ではないため、あっという間にカモフラージュがはがされてしまった。 (そのカモフラージュが葉っぱや土と石しか使っていない超不自然すぎるのが理由) 「ほんと、ここのおうちはどいなかね!たべものもくささんとむしさんぐらいしかないわ!」 「ゆっ?でもくずがすまうにはもってこいのおうちだぜ?」 「「ゲラゲラゲラゲラゲラ!!」」 また不快な笑い声を上げるゲス2匹。 すると 「ゆっ?まりさ!?れいむのおうちでなにしてるの!?」 「なにって・・・まりささまはつかれたからゆっくりしてるだけなのぜ?」 「とかいはのありすがゆっくりしてなにがわるいの!?いなかものはさっさとでていきなさい!」 「ここはれいむたちのおうちだよ!ゆっくりしないででていってね!」 「ゆっ?こんなくずのいるいえにいても、なんのとくにもならないのぜ? だから・・・」 びりり・・・ と、すぐそばにあった帽子をありすと一緒に破り捨てた。 「これでまんぞくなのだぜ。」 「なにをするのおおおおおお!!!まりざのおぼうじざんがああああああああ!!!」 「ゆぅぅぅ・・・おかあさぁん こわいよぉ・・・」 「はやきゅおうちでゆっきゅりちたいよぉ・・・」 とれいむに子供は抱きよる。 するとゲスありすは小声でゲスまりさに話しかけた。 「ねえ・・・まりさ・・・ あのまりさとすっきりーしてもいいかしら?」 「ゆぅっ!? うわきはゆるさないのぜ!」 「だいじょうぶよぉ・・・ あいつにとかいはなあいをあたえて、えいえんにゆっくりさせてやるの・・・」 「ゆ・・・なるほど・・・ わかったのぜ・・・」 「ありがと、まりさ・・・」 とゲスありすは微笑むと。 「かわいいわああああああああ!!まりさああああああああああああ!!すっきりしましょうねええええええええええ!!」 「ゆ!あのありす、レイパーだったよ!おちびちゃんたち!ゆっくりしないでにげてええええええ!!」 「ゆっくりにげr・・・ゆわぁっ!」 子まりさが逃げ始めるが、逃げ出したとたんに捕まった。 「にがさないわよおおおおおおおお!!!! とかいはなあいをうけとってねえええええええええええええ!!」 「やだああああああああああ!!」 「おにぇちゃあああああああん!」 「おにぇちゃんをはなしてえええええ!」 とゲスありすと子まりさによる公開レイプが始まった。 「おかあさあああああああああんん!!たすけてぇええええええええええええ!!!」 「ゆっ!いまたすけにいくよ!まっててね!!」 「ゆっ!!そうはさせないのぜ!」 とまりさが赤ゆっくりたちを捕らえる。 「それいじょうじゃまするとこいつらのいのちはほしょうできないのぜ!」 「ゆっ!あかちゃん!」 とれいむが赤にゆっくりに呼びかける。 「おきゃーしゃーん!」 「たすけてええええええ!」 助けて助けてと喚くばかり。 どうしたらよいものかと考えてたら 公開レイプも終わりを告げようとしていた。 「んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!イクわよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおおおお!!」 「やめてええええええええええええ!!」 しかし子まりさはレイパーに逆らうことができずに 「「すっきりー!!」」 してしまった。 そして、ゲスありすの肌には更につやがかかる。 一方の子まりさはまだ成長が未発達、ゆえに栄養失調により黒い塊となってしまった。 しかしありすはまだ興奮している。 「ゆふぅー、ゆふぅー、まだたりないわぁ・・・。もっと、とかいはなあいをわけあたえないと・・・」 「おちつくのぜありす・・・」 とゲスまりさはゲスありすをなだめる。 「ゆふぅー・・・ゆふぅー・・・はっ!」 するとありすがわれに戻る。 「ありすったらまたこんなことを!ゆるしてねえ、れいむ♪」 「ゆるせるわけないでしょおおおおおおおお!!!」 と、れいむは怒りの声を上げる。 「はやくおうちからでていけえええええええええええええええ!!!!」 「ゆ!れいむ!!だまらないとこいつらは・・・」 とまりさは赤ゆっくりに体当たりを食らわせる。 「ゆぺぇっ!」 と赤ゆっくりは微量だが餡子をはく。 「や・・・やめてぇ・・・」 「ゆ~そうだぜ!れいむ! まりささまのいうことにしたがえばゆるしてやるのぜ!」 「ゆ!?それほんとう!!」 「ほんとうなのだぜ。」 「や・・・やったああああああああ!!!」 これでゆっくりできる!そんな甘いことを考えていたれいむだった。 れいむは冷静になり。 「じゃあ、なにをすればいいの?」 と聞くとゲスまりさは 「れいむはおやさいさんをしっているのかぜ?」 「ゆ・・・しってるよ。 とてもゆっくりできるってきいたことがあるよ。」 「わかっているならはなしははやいのぜ。 さっそく れいむにはおやさいさんのあるのぷれいすまであんないしてほしいのぜ。」 れいむの家からは人里がよく見える。 だからここから降りれば畑まで一直線というものだった。 「ゆっ!!そんなことできるわけないでしょおおおお!!!」 人の怖さはよく身に染みている。 近づけば殺されてしまうだろう。 かつての親も人里に降り、人間に殺されたのだ。 でも今の状況は理解している。 「やらなきゃ・・・」 とゲスは行った後子供に踏みつぶそうとしている。 「やりまずぅぅぅぅぅううう!」 子供の安全を確保するためだ仕方あるまいとれいむは思った後 「こっちだよついてきてね・・・」 「ゆん、わかったのぜ。のろのろしないでとっととすすむのぜ!」 とゲスが畑に着くまで文句を言いまくっていた。 しばらくした後、畑についた。 ついた後、まりさが一息つくと 「ゆぅ~、つかれたのぜえ~ おい、あまあまをもってこ・・・いや、やっぱいいのぜ。すぐそばにあったのぜ。」と子れいむを取り出す。 「おきゃーしゃーn・・・」 これが最後の言葉であった。 なんとゲスまりさは子れいむを食べた。 「あ・・・あ゛あ・・・」 「おしゃれなおぼうしさんもほしいのぜ!」 と人質だった子まりさを帽子を取り上げた後、 「助け・・・」 と踏み潰す。 帽子をかぶったゲスは 「ゆぅ~ん。にあうのぜ。」 と自画自賛をする。 当然れいむは。 「ゆ゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!」 驚きを隠しきれない顔をし、絶叫する。 なぜなら目の前で子供があっという間に殺されたからだ。 「おい!お前ら!なにやってる!」 すると不意に人の声がした。 「ゆげっ!まずいのぜ!にげるのぜ!」 と(偶然にも)近くにいたありすのすぃーを奪い、逃げていった。 「なにをするのいなかものおおおお!」 とありすが追いかけ道路に飛び出す。 「ちょ、おま。危な・・・」 といいかけたとたんありすは通り過ぎた車のタイヤに巻き込まれ死亡した。 「あーあ、ちゃんと左右を確認しないから・・・っとその前に」 とお兄さんは黒い塊の前で泣き続けるれいむを見つめ言い出した。 「おい、何をやっている。」 「ゆっ゛・・・ぐっ゛・・・ぐすっ」 「おいっ!!」 「ゆひゃあっ!!おにいさんごめんなさい!おにいさんごめんなさい!」 とれいむは驚き、飛び跳ね、謝り続ける。 「おちつけおちつけ・・・ところで何があった?」 「ゆ・・・」 「話しにくいならお兄さんところへおいで。」 と、言い出した。 「ゆ・・・ありがとう・・・」 といい、れいむはお兄さんの手のひらに乗り、家まで案内してもらった。 家についた後 「で?何があったんだ?話してみろ。」 「ゆ・・・おにいさん・・・じつはね・・・」 (ここから先のゆっくり説明がめんどいので略します。) 「ふぅむ・・・なんてゲスなやつらだ。で?どこに言ったんだ?あいつ。」 「ゆ、あの坂を登って一直線に進むと見えるよ。」 「ふーん、で、れいむはどうしたいと。」 「ふくしゅうをしたいよ!あのゲスたちにせいさいをしたいよ!」 「そうか、じゃあ、こっちにきてくれるかな。」 「ゆっ、ゆっくりりかいしたよ。」 れいむがお兄さんに連れられ地下室に向かう。 そして、現在。 「ようし、はじめるか。いくぞー。」 「ゆっ、わかったよ。」 といった後お兄さんはゆっくりサイズのベルトを用意した。もともとは俺の飼いゆっくりのものだったのだが。 しかし、サイズがなかなか合わない。 「うーん、切るわけにはいかないしなぁ・・・ お、そうだ。 すまないが、れいむ。少し痛くなるが、我慢できるか?」 「ゆぅ・・・りべんじのためだよ!ここであきらめちゃ こどもたちにわらわれちゃうよ! だからつづけてね!」 とれいむはいう。 「しかし、二度と取れなくなるぞ?いいのか?」 と問いかけるが 「ゆ!かまわないよ!」 と返事を返す。 「わかった。じゃあ・・・行くぞ!」 と接着剤のついたベルトをくっつける。 その後、針に両面テープと接着剤をつけ、針の平らな部分をベルトの裏側にくっつける。 その後痛み止めとしてオレンジジュースを掛けた。この作業の繰り返しで針付きベルトのれいむが完成するという工程だ。 「よし、終了。大丈夫か?」 「ゆっ、だいじょうぶだよ。ありがとう。」 れいむは起き上がろうとするが 「おっと、まだ起きないほうがいい、まだもう少し寝ておけ。接着がはがれるぞ、あとテープで補強しておく。」 「ゆ、わかったよ、ありがとう。」 1日後、接着剤が乾燥したことを見抜いたお兄さんは外へ出す。 「よし、いいだろう、きめぇ丸の話によるとやつらはまだお前の家にいるようだしな。」 「ゆ!わかったよ!おにいさん!いままでありがとう!」 とれいむはぽよんぽよんとはねて 家のあるところへ向かう。 一方れいむの家ではゲスが野菜確保のための本拠地としていた。 「ゆっへっへ、ここならおやさいさんがいっぱいてにはいるのぜ!」 ゲスまりさはこっそりと野菜を手に入れ。すぃーで運び、貪り食っていた。 ありすは子供などを捕まえてレイプしたり食いちぎっていった。 今じゃ近づくゆっくりはほとんどいない、今じゃまりさたちが無敵!そんなことを考えていたゲスだったが。その勢いもすぐに終わりを告げようとしていた。 坂から一匹のれいむが現れた。 するとれいむは家の前に立つと 「まりさ!ありす!でてきてね!」 誰かが呼んでいる、誰だ? いまからありすとゆっくりしようとおもっていたのに・・・ 早く追い出して続きをしよう。そう思ったまりさは家から飛び出した。 「だれなのぜ!・・・ゆっ゛!」 なぜ追い出したれいむがここにいる!? しかもあの体はいったい!? そう思っていたら、れいむが口を開いた。 「でてきたね!まりさ!いまこそけっちゃくをつけるよ!」 「ゆっ゛!きもちわるいれいむはとっととしんでいくのぜ!」 とれいむに体当たりを仕掛けるまりさだがするとベルトにくっついていた、針に刺さった。 「ゆぎゃあああああああああ!いだいいいいいいいいいいいいいいいい!!」 「おちびちゃんのかたきいいいい!! かくごおおおおおおおおおおお!!」 と受けから攻めに変える。 体当たりを開始する。 ドスドスと、抜いては刺す、抜いては刺すの繰り返し。 何度も何度も違うところをドスドスとさし続ける。 刺したところからじわじわと餡子が沸いて出る。 「あんこさああああああああああああん!!ゆっくりしていくのぜえええええええ!!」 「ゆっくりしねえええええええええ!!」 「ゆ・・・ゆ・・・」 「うるさいわよおおお、まりさああああああ!!ゆっくりできないでしょおおおおおおおおおお!!」 「ありすうううううう!まりさのかたきいぃ!」 「ゆ!あのときのれいむ!なんでここにいるのおおおおおおおお!!」 「ありすうううううううう!!たすけてええええええええ!!!」 「まっ・・・まりs」 「ありすううううううう!!ころしてやるうううううう!!」 ありすへの殺してやるという声と助けての声を放つ二匹。 しかしこんな会話を続けているうちにまりさの意識も薄れ掛けていく。 「ゆ゛・・・ゆ゛・・・っ」 と最後の餡子を吐きあっという間に死んでしまった。 「まりさあああああああああああ!!!」 そして、ものをいわなくなった、まりさから針を抜き、視線をありすに向ける。 「ゆっ゛!」 と奪ったすぃーで逃げ出そうとするがしかし、乗る前に刺されてしまった。 「ゆひいっ!」 「にがさないよ・・・」 「たすけてぇ・・・ あとでとかいはなあいをわけてあげるからゆるしてえ・・・」 「ありすもそういってまりさをレイプして殺した・・・ ゆるさないよ。」 「やめてぇ・・・」 とれいむは軽くジャンプしてはベルトに引っ付いた針を上に上げる。 するとありすの体が真っ二つに切れた。 「ゆべえ゛っ!!」 その後ありすはすぐに死んでしまった。 相当の致命傷のようだ。 その後れいむは空を見上げ行った。 「ゆ・・・ゆふふふ・・・・ゆふふふふふふ おちびちゃん。かたきはとったよ、だからゆっくりしていってね。」 これで復讐は果たせた。 これでよかったのだ。 帰ったら何をしてゆっくりすごそう。 「ゆふふふふ・・・ゆふふふふ・・・」 という不適な笑い声を上げ森の奥へと去っていった。自分の帰るべき家とは反対方向に。 その後、そのれいむはよるまで笑い続け。 れみりゃに餡子を吸われ、家族の元へ向かったとか。 あとがき 今回はリベンジものに挑戦したが後半からグダグダに でもそんなベルトを巻きつけられてよくしゃべれるななんて書いてるときに思ってた。 手かそんなベルトあるの? byさすらいの名無し 過去作品 いじめ系2850 ゆっくり油火踊り祭 いじめ小ネタ545 ゆっくりボール いじめ小ネタ546 ゆっくり太郎 いじめ小ネタ553 ゆっくりできない川さん このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1948.html
※人間がゆっくりに負ける描写を含んでいます。by管理人 どこまでも高い空は、眼にしみるような青に傾き始めた陽の橙を含ませて頭上にあった。男は両腕を天に上げ、大きく伸びをした。 午前のうちに畑仕事も含めた家事を済ませてしまったので、軽い昼寝を取ったのだが、目が覚めたら子供が家の中にいなかったので、外に出てみたのだった。 家から離れる時には必ず一声掛けるように言ってある。尻叩きの恐怖を乗り越えられるほどの反抗期には達してないから、恐らくは家周りの畑にいるに違いない。 多分虫の観察でもしているのだろう。死んでしまった妻に似て、好奇心が旺盛な息子だった。 「おーい、ぼぉずぅー」 天高く声を上げると、間をおいて「とぉちゃーん」と声が家の裏から聞こえてくる。案の定、だった。 くだんの場所に近づいていくと、子供とは別の声が混じってきた。小さくせわしない声が複数。何かを叫んでいるようだ。 裏の畑には茄子が生えている。去年はキャベツを植えた場所だ。なかなか良い生育を見せ、秋茄子も豊かに実っていた。 二ヶ月前に剪定したとはいえ、それなり背丈を林立させた茄子の間に、隠れるようにしゃがんでいる子供。可愛らしい背中が丸まっている。小さな声の群れは、その足下から飛び上がっていた。 「何やってる?」 のぞき込んでみると、小さなゆっくりが三匹。レイム種だ。 「いだいよぉおおおお!!」 「なんでぞんなごどずるのぉおお!!」 「やべでぇえええぇえええ!!」 三者三様に定型文の悲鳴を上げている。 「えへへ~」 子供は得意げに父親を見上げてくる。男もにっこりと笑って応える。 「捕まえたのか」 「うん! えっとね、畑でね、荒らしてたからね、取ったの!」 横に眼を移すと、なるほど、朝の収穫を免れた小ぶりの茄子が食い散らかされている。ついでにもう一匹の子ゆっくりらしきものも散らかっている。 お手柄だなと、男は子供の頭を撫でた。子供は嬉しそうに歯を見せて、子ゆっくりを再びいたぶりに掛かる。 「「「びぎゃああああああ!!」」」 無邪気な笑顔を向けられて、子ゆっくりは絶望の三重奏を弾き始めた。当然だろう、今までされたこと、そしてこれからされることを思えば。 これからのことは簡単に推測できる。傍に未来の姿があるからだ。 先ほど「子ゆっくり『らしき』」と表現したのは、それが原型を判断しにくいほどにバラバラだったからである。 かなり念入りにちぎったようだ。泥に混じったあんこにくっついているものが赤いリボンの破片であると、かろうじて推定できる程度に。 恐らくは少しずつ少しずつ、端っこからむしっていったのだろう。叫び声が高くなりつつ、そしてある時点から弱くなりつつあるのを聞きながら。 目の前の惨劇に、他の子ゆっくりは逃げだそうとしただろう。しかし、できなかった。恐らく底面部をえぐられているからだ。 現に今も身体をおこりのように震わせるばかりで、寸分も移動していない。そして、お漏らしと思わしき液体と共に、接地面から餡が少量流れている。 ゆっくりのいたぶり方を心得ている我が子に、男は一種誇らしげになる。足に当たる部分を焼いたり、指でえぐったりして逃げないようにしておけば、安心して虐待を楽しめる。 「えいっ、えいっ」 「ゆ、ぎゃ、やべぶっ、ぷぎゅっ!!」 今、子供は子ゆっくりにデコピンをしている。何度も、執拗に。 たかが指の一撃一撃に過ぎないが、生まれたばかりの薄い皮にとっては、ハンマーに殴られることに等しい。 内部に対するダメージも相当だろうが、身体のところどころが欠けている。衝撃に耐えきれず、削りとられてしまったのだろう。 「もうやべでぇえええええ!!」 「なんでぞんなごどずるのぉおおおお!!」 徐々に欠損し、死に近づいていく姉だか妹だかを見て、叫ぶ他の二匹。その姿もやはり虫食いだらけになっている。(漫画のチーズみたいだna)と男は思う。(あ、眼が飛んだ) 「れ、れいぶのおべべがああぁあああ!!」 「べいぶぅううううう!!!」 「やべでええええぇえ、ゆっぐりやべでぇええ!!」 ちっぽけな身体でよくもここまで、と思えるほどの声を上げて子ゆっくりは叫ぶ。空気の震えが男の脊髄にまで届き、快感を生んだ。 子供は片目を失ったゆっくりに対して、その手を止めない。得た快感をさらに得るためだ。たわめられた指は、もう片方の眼に標的を移す。 「っゆ、ゆっくりやめっ、ゆっくりやめてね!!」 目の前に指を接近させられて、ぶるぶる身体を震わせて懇願するが、かえって子供の嗜虐心を高めさせることに気づかない。 「ゆっくりやめっぎがぁああああぁああ!!!?!」 黒く輝いた豆粒のような眼は、黒々とした餡の穴に変わった。そのゆっくりに映る世界も、永遠に黒一色となることが決定した。 とはいえ、苦悶が長く続くことはないだろう。陽が落ちる前に、その命は落日する。ゆっくりと、徐々に削り殺されて。 子供が今度は言葉を奪おうと、口に向かって指を向けた時だった。 「ゆっぐがあああぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!!」 ものすごい剣幕の声が少し離れたところから飛び出してきた。茄子の枝々が激しく揺れ、地面から土埃が起こる。その現象が子供の方へ怒濤の勢いで迫っていた。緑の葉の間から、紅白のリボンが覗く 成体サイズのゆっくりだった。 レイム種。ほぼ間違いなく子ゆっくり達の親だろう。 「ゆっぐりじねぇえぇええええっ!!」 眼を血走らせ、歯をむき出しにして子供に飛びかかった。子供はその鬼人の形相にすくんでしまい、動けない。親ゆっくりの歯が子供の顔をとらえる、 「ぐぶぎゃぁああああああぁあああああ!!!」 その前に男の足が間に合った。 間一髪、飛び込んだ男の蹴りが、親ゆっくりを吹っ飛ばし、その方向にある茄子の茎を複数なぎ倒した。 男はつかつかとそちらに歩いていく。 「ぐっ、がっ、ゆぎぎッ」 土にまみれた汚らしい饅頭は痛みで痙攣している。動くことはできないだろう。だが、殺意のこもる視線は男に向かっていた。怒りで真っ赤になった眼だった。 男も同じ眼をしていた。 後ろで親ゆっくりを呼び、案じる子ゆっくりの悲鳴が聞こえるが、委細構わず男はそれをつかみ、高く掲げる。 「ぅおらっ!」 そして地面に叩きつけた。 再び上がる絶叫。バックグラウンドで起こる子ゆっくりの三重奏も、一段大きくなる。 餡を口や鼻から漏らし、意識ももうろうとなって視線を向けることも叶わなくなったそれを男は拾い上げた。 「とうちゃん」 子供が涙ぐんで駆け寄ってきた。男は空いている方の手で頭を撫でてやる。 「ケガないか」 子供はコクコクと頷いた。段々と戻ってくる笑みを見て、男は安堵する。 亡き妻の忘れ形見である一人息子。万が一何かがあっては、あの世で顔向けできない。命に代えても守らなくてはいけないと考えていた。それを傷つけようとしたこのゆっくりは万死に値する。 次に男は、子ゆっくりの元へ歩む。腰を屈め、顔を近づける。 二匹の子ゆっくりが漏らすような悲鳴を出し、震え上がる。盲目となった子ゆっくりは、姉妹の様子から恐怖が近づいたことを知って、それに倣う。 「お前らのもう一匹の親はどこだ?」 言葉を掛けたものの、細かい振動を見せるばかりで何も答えない。口を開けたまま、あるいは閉じたまま、ガタガタしている。 男は苛立ちのこもるため息をつき、手に持ったモノを見せて言う。 「殺すぞ」 あまりにも簡素な台詞であり、だからこそ真意を明確に示していた。 子ゆっくりは、自分たちの親の命がこの返答に掛かっていることを理解した。いやが応でも。それで、無理矢理に言葉を外に押し出した。 「い、いがひ、いないっ」 「おとうざん、もう゛っ」 「ずっと、まえにっ」 しばらく要領を得なかったが、やがて得たい回答は得ることができた。父親にあたる親ゆっくりは、既に何かしらあって死んでしまっているらしい。 (ということは、こいつらも片親か) 幼くして親と死別する悲しさを、自分の子供は味わった。そして喪失感はずっと付いて回ったろう。男手一つで必死で育ててきたが、それでも子供には少なくない負担を掛けたに違いない。 男は顔を子供へ向けた。「坊主」 「なぁに、とうちゃん」 「こいつら、ちゃんと殺しとけ」 三匹の子ゆっくりが沈黙と共に青ざめる。瞬間、ワッと広がるような絶叫を上げた。 「どぼぢでぇえぇええええ!!」 「だずげでよぉおおおお!!」 「いやだぁぁああああああぁ!!」 涙とよだれと餡をまき散らしながら無様にわめき散らす糞饅頭を一べつし、男はきびすを返して家に向かう。子供は父親の言葉に素直に頷き、嬉しそうに虐待、あるいは虐殺に掛かった。 ――大事な息子を危険にさらしたクズどもに生きる資格はない。同じ境遇? ふざけるな、何も理解できねえくせに。お前らにできるのは、せいぜい息子の遊び道具になることだ。 ゆっくりがこの辺りの民家、畑を荒らしたという事例は今年に限ってほとんど聞いていない。親ゆっくりは手に持ったコレしかいないということだし、子供が襲われることはもうないだろう。 だから、こっちはこっちで安心して、たまった鬱憤を晴らさせてもらおう。 そうして、扉のノブに手を掛けたときだった。 「ひと思いに殺してやったらどうだ?」 唐突だった。反射的に振り返るも、誰の姿もない。 「誰だ」 返事はなかった。 「あァ、誰だよ? 俺がどうするか俺の勝手だろ」 やはり返事はなかった。 代わりに、たすげ、たずげで…と手の中の饅頭がうめき声を発し始めたので、口に拳を叩き込むと、ぐばひゃと声を出して、それ以降は意味ある言葉を発しなくなった。苦悶のうめきが相変わらずうざかったが。 「勝手か。確かにな」 再び声が掛けられる。若い男の声だった。いや、中年の女性の声にも聞こえる。相変わらず姿は見えない。 「しかし、どんな大義名分がある?」 「だから誰だよ! 饅頭相手にンなもんイラネーだろ!」 付近にそれといった障害物はない。家の周りにいるのかと裏に回ったが、やはり誰もいない。 「おい! どこだッ!」 返事は無かった。そして、それっきり、もう何もなかった。 父親の怒声に、しゃがんでいた子供が立ち上がって、丸くなった眼を向けている。それに対して引きつった笑顔で手を振ると、男は悶え苦しむ饅頭に拳を数発叩き込んでから、再び家の中に入った。 多分どこかの偽善者だろう。聞き覚えのない声だったから、よそ者がたまたま見かけて野次を飛ばしたとか、そんなのに違いない。所詮、隠れて陰からしか物も言えない小心者だ。放っておけばいい。 余計なストレスを投げつけられたが、さっさとまとめて発散してしまおう。 男は、テーブルに親ゆっくりを打ち遣ると、とりあえず釘と金槌を持ち出した。 数時間後。 部屋の中で満足の吐息が一つつかれた。 テーブルには、奇怪なオブジェ、あるいはただの生ゴミとも言えるものが存在していた。 放射状に伸ばされた皮が釘で打ち止められている。性器に当たる部分はえぐられ、代わりにくり抜かれた眼球が押し込められている。残された眼、その周りを囲むように、はずされたリボンが無理矢理皮に穴を開けて縫いつけられ、餡にまみれたぶざまな華を咲かせている。頭部には無造作に抜かれた髪の毛が、いびつに苗を植えた水田のように荒れ果てた様相を呈してる。そして、舌と口内には、色とりどりの待ち針が所狭しと生やされていた。 それでもしゃべることはできるし、片目自体も傷ついてはいない。自分の惨状を認識させ、様々な絶叫を上げさせるためには当然の処置だった。 砂糖水を掛けながら適度な再生を促し、死ぬか死なないかの間際を見極め、虐待の至福を長く味わう技術。どうやらなまってはいないようだった。……やや力を入れすぎてしまった感は否めないが。 ここしばらく人里に現れるゆっくりはいなかったので、知らず知らずのうちにフラストレーションがたまっていたのかもしれない。 飛び散った餡がテーブル一面に汚らしくこびりついている。これからこの上で夕食を取ることを考えると、もうそろそろケリをつけて綺麗にしておかないといけないだろう。 男は勿体をつけて金槌を振り上げた。瀕死の親ゆっくりにも見えるよう緩慢に。そして、とどめの一撃を振り下ろそうとした。 「失礼」 ぎょっとして、身体が硬直する。声の方向へ動く眼球が、さび付いた装置のようにきしみをあげる感触を生じさせた。 差し込む夕日で真っ赤になった窓辺。そこにぽっかりと黒い穴が空いていた。 丸いシルエット。……生き物? まさか。 「ゆっくり……?!」 「お察しの通り」 球体の身体。人語を発する人面。確かにゆっくりの特徴を備えている。 だがその姿は異様だった。 黒いと感じたのは夕日を背にしていたからではなかった。目が慣れてきてわかったが、身体そのものが墨汁をぶちまけたように真っ黒だった。 頭髪も同様に墨一色であり、ところどころからブラシ状の先端が突出していた。害虫であるイラムシの棘を連想させる。 そして片目だった。右目だけが開けられて、真っ直ぐこちらを見ている。左目側は長く伸ばされた髪が垂れており、恐らくは不自由なそれを隠しているのだろう。 見たことがないゆっくりだった。稀少種だろうか。いや、畸形? 「ずいぶん手間をかけたもんだ」 テーブルに眼をやり、何の感慨もなくその黒いゆっくりは言った。 「害獣を処分するならすぐ殺せばいい。人間への恐怖を刷り込ませるなら、生かして返すべきだ。そのどちらでもないのはなぜだ?」 「はっ、単なるストレス解消だよ。まさか饅頭風情が説教か?」 自称正義派のような物言いも神経を逆撫でたが、同族が死に瀕しているというのに平静な態度を取っていることが男の苛立ちをさらに増加させる。 「誰に言われようと事実は変わらないな。なるほど、自分の卑小さを紛らすために命を弄んでいるわけだ」 「お前は何なんだ? 不法侵入だろうが」 「一応大義名分はあるんだ、三つほど」 大義名分という言葉で、記憶がよみがえり、そして理解した。 「てめえだったのか」 家に入る際に掛けられた声。改めて思い返してみると確かに声色も同じものだ。 「人様にちょっかい掛けてただで済むと思ってんじゃねえよな」 金槌を握り直してすごむ。こいつは何か上から下にものを見ている気がする。ゆっくりのくせにだ。見ているだけで気分が悪い。 「一つ、無意味に虐待死された同族に対する復讐」 チラリと窓の外を見遣り、まるで動じないまま、黒ゆっくりは論弁を続ける。 「まあ、でもこれはどうでもいいんだ。こちらの群れのきまりでは、人間の領域に立ち入った者は何があっても関知しないことになってるのでね。要は付け合わせの理由さ。お前さんよりマシって程度の」 「お前、こいつらのリーダーか」 「とりあえずは」 「群れの仲間に冷たすぎるんじゃねえのか、ああ?」 黒ゆっくりが無い肩をすくめたような挙動を取る。男の腹のむかつきがさらに募る。 「二つ、捕食」 「あぁそうかい、それで畑荒らしか、人のもん横取りして盗人猛々しいなぁ!」 「違う違う。ゆっくりが農作物だけを食べるものだと、単純な頭で理解されても困るな。基本ゆっくりは雑食なんだ。人間ほどじゃないがな。で、肉も食う」 肉? 家畜は飼っていない。まさか食料庫の干し肉でも漁ったか!? 疑問を察したように、黒ゆっくりは答えた。 「人肉のことだ」 一瞬理解が遅れた。あまりのことに、それまで自分に占めていた怒の感情が一切吹きさらわれた。感情の空白の後、笑いが込み上げてきた。 「お前が? 俺を食う? はっ、饅頭が? 人間様を? ハハハッハハハハッ!!」 「なかなか美味かったな」 「……ハ?」 美味かった、だと? 「何を言ってる?」 黒ゆっくりは答えず、窓の外に再び眼を遣った。 そうだ、こいつは虐待死の復讐と言った……俺はまだ殺していない。殺したのは…… 「何を、食った」 夕日は落ち、外は暗くなり始めている。この時間になったら、家の中に戻るようにしつけてある。しかし、いない。 「まあ落ち着いてほしいな。お前さんも何か腹に入れたらいい」 「答えろッ!」 まさか、こいつは、まさか。 「牛乳などはどうだ? カルシウムも取れる」 「答えろぉおッ!!」 怒号が喉を張り裂かんばかりに発せられ、窓を響かせる。信じたくない、そんなはずがない、そんなはずがない! 黒ゆっくりは大仰に目を見開いて、何かに気づいた様子を演じる。 「ああ、そうか。怒るのも無理はないな。そう、まだお礼を言ってなかった」 黒いゆっくりは、ゆっくりと、黒く、言った。 「“ごちそうさま”」 視界が真っ赤に染まった。意味の為さない咆吼を吐き出し、男はゆっくりへ飛びかかった。 轟然と響き渡る破壊音。窓ガラスが割れ、窓枠は折れて、辺りに飛び散った。 そして、咀嚼音。飲み込んだその口から、言葉が発せられる。 「三つ、正当防衛。以上が、今回の殺人の大義名分だ」 男は見失った標的が後ろにいることを、ようやく悟った。首を押さえながら振り向く。手の下で、今黒ゆっくりが食べたものが欠損していた。頸動脈を含めた首の肉だった。 「ただのゆっくりでないことは理解できただろうに。どの程度の能力か確認もせずに向かってくるのは、何とも愚かだな。まあ、冷静さを失うように振る舞いはしたが」 湧き出す泉のように、男の手から赤い血潮が漏れていた。止めどなく抜けていく命の本流は、顔色を青ざめさせると共に意識を暗くさせていった。 「な、何なん、だよ、おまえ」 床に倒れ込む直前の、男の最期の言葉に、黒ゆっくりは、 「それは俺も知りたい」 素っ気なく答えた。 鉄さびの臭いが充満する暗闇の中、ただ片目だけが鬼火のように光り、浮かび上がっている。 「で、どうする?」 片目はテーブルに問いを投げる。 「…………」 返事はない。 ガラスが硬いものと軽く触れあう音。そして、水が飛び散る音が広がった。 「少しは回復したかな?」 「……ぉさ」 「もう少し砂糖水が必要か? うん、大丈夫そうだな。で、どうする?」 「……おさ……どうし…て」 「『長、どうして』? 何についての疑問だ? わからないな」 「……ど、うして、たすけ……」 「どうして助けてくれなかったの、か。今更その質問をするようでは、子供が死んでも仕方ないな」 軽く我が子の死を宣告されて、テーブルの上のものがビクリと震えたのが闇に伝わる。 「人間への警戒も群れのおきても十二分に通達したはずだが、お前はそれを子供に教えなかったんだろう。さて、先ほどの質問だが、『どうする?』。 生きたいか? 死にたいか?」 返事はまたもなかった。だが、沈黙こそが反応の気配を生じさせていた。黒ゆっくりは続ける。 「人間の領域に立ち入ったこと自体は罪に問われないし、子供が死んだのも子供の自己責任で片付けられるが……子供を無為に死なせたお前は、群れの中で冷たく見られても仕方ないわけだ。子供を失い、群れから阻害されて生きていく覚悟はあるか? しかもその傷だ、後遺症もありうるな。子供もできず、天涯孤独だ」 どうする? 沈黙が問いかける。 闇。 しばらくして、小さな声。かすれるような、引きつるような。その嗚咽は部屋の中から割れたガラスを通り、静かな夜風に消された。 黒ゆっくりは欠けた月の光を受けて、宙を飛び、屋根の上に乗った。そして、口をわずかに開ける。 遠くで犬の鳴き声が呼応した。しばらくして、呼びかけた本来のものが羽音を響かせて近づいてくる。 丸く、白い、淡い群青の毛髪を持った人面。 一羽、二羽、五羽、十羽と瞬く間に数を増やし、黒ゆっくりの前に集う。 二十数羽のレミリア種のゆっくりだった。人には聞こえない高音域の音波の合図を待って、近くに隠れていたのだ。 群れの長が指示を出す。 「畑と屋内にある『餌』を分割し、運搬しろ。分配は参謀パチュリーに従え。……それから、中にいるレイムには手を付けるな。そのまま死なせてやれ」 サッと夜の闇に散るレミリア種を片目に映し、黒ゆっくりは静かに言葉を置いた。 「なべて世は事も無し」 黒ゆっくり1 続く? このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2827.html
ゆっくりアウトブレイク ~ゆっくり感染拡大していってね!~ 注意* グロテスクな表現な表現を含みます 感染症患者に対する差別的になりかねない表現な表現を含みます 生き残るゆっくりがいます(もっとも、死んだ方が幸せでしょうが) その他、当SSを読んだことによる一切の弊害に対して責任を持ちません。個人の責任においてお読みなってください 「ゆっぐりやべでねぇぇぇぇ! ありずをだべるなんでどがいはじゃないわぁぁぁぁ!!」 「うー! ゆっくりしね!」 森のやや開けた場所でふらんとありすが逃走劇を繰り広げていた とはいえ、片やゆっくり最強と目されるふらんである。勝敗は決したも同然であった。ただ楽しむためにいたぶっているのだ 動かなくなったありすに飽きた様子のふらんは、ありすに食いつくと一口かじり取る 「ゆ"ぎゃああああああ!!」 「あまあま~」 「ああああああ! ありずには、ありずにはあがぢゃんがいるのよぉぉぉぉ。ごんなどごろでぢねないのよぉぉぉぉ!!」 どこかに子供を残しているらしい ありすは傷口からカスタードを吸われつつも最後の抵抗を試み、一層激しく暴れた それが功を奏したのか、ふらんの元を逃れたありすの体は少し離れたところまで転がって止まる。そこにふらんではないもう一つの影が近づいた 「う~! かすたーどだどぉ~。こんなにすばらしいゆっくりがもらえるれみりゃは、まちがいなくとくべつなそんざいなんだどぉ~」 体つきれみりゃである。どうやら付近に漂うカスタードの甘い匂いにつられて来たものが、眼前に転がってきたありすを見つけてこれ幸いと飛びついたようだ。だがこの状況はれみりゃにとって僥倖でもなんでもない 「うー! ふらんのえものをよこどりするゆっくりは、ゆっくりしね!」 「うああああああ! ふらんだー!」 ありすを放り投げ、諸手を挙げて退散するれみりゃ。もちろん逃げ切れるはずもなく、少し離れた茂みの奥から悲鳴が上がった 前述のようにふらんは獲物をなぶり殺しにする習性がある。れみりゃの地獄は始まったばかりである そして、この場に残されたもうひとりのゆっくりの地獄もまた…… 「ゆぅ……、ゆ"っ!? たすかったの?」 森の一角で意識を失っていたありすは、気がつくと同時に危機を脱したことを知った ゆっくりふらんに襲われていたありすだったが、偶然にも一口食いちぎられただけで助かったのだ まさに奇跡である。それ故に前例がなかった。ふらんに噛まれたゆっくりの末路を誰が知ろう ありすは怪我の具合を確かめると、中身が漏れないよう慎重に移動を始めた 「とにかく、ゆっくりしないでみんなのところに帰るよ……」 巣では3匹の赤ゆっくりが待っていた。元々、巣からほど遠くない場所でふらんと遭遇し、赤ゆっくりから遠ざけるためにがむしゃらに逃げたのである 「ゆっ! みゃみゃだ!」 「みゃみゃ~!」 「ゆあああ! みゃみゃ“かいが”しちぇるよ! だいじょうぶ!?」 文字通り這々の体で戻ったありすを、赤ゆっくりが囲む。まりさ種2匹、ありす種1匹。いずれも最愛のパートナーであるまりさとの間にもうけた赤ゆっくりで、夫婦と子供の5匹から成る一家は極めて仲睦まじいゆっくり達であった そのうち一匹がありすの怪我に目を留める 「かいがしちゃとこ、ぺろぺろしちぇあげるよ! ぺーろぺーろ」 「「ゆっ! まりさもぺろぺろするよ。ぺーろぺーろ」」 傷口を舐めるのはゆっくりの治療法で、はみでた中身を舐め取り傷口周辺の皮をふやかしてのばすと傷口がふさがるのである。ふらんによって食いちぎられた部分は特に念入りに舐められた 完膚無き(完皮無き?)までに打ちのめされていたありすだったが、さすがはゆっくりと言ったところだろうか、傷口がふさがれたことで目に見えて回復していった 「おちびちゃんたち、ありがとうねぇ。こんなにとかいはなあかちゃんができて、ありすはせかいいちしあわせなゆっくりだよ」 「ゆっくりごはんをもってかえってきたぜ!」 そこにもう一方の親のまりさが戻る。まりさは巣の奥に虫やら草やらをはき出すと、改めてパートナーを見とがめた ありすは一回り小さくなっていた。傷はふさがったが、減った中身は戻らないのである ありすはまりさとの再会をかみしめつつ、ことの成り行きをゆっくりなりに説明した 狩りの途中にれみりゃより恐ろしい捕食種に遭遇したこと。偶然が重なって奇跡的に助かったこと 「ゆっ。ゆっくりりかいしたぜ! たいへんだったね! あしたからしばらくはまりさがひとりでかりをするぜ。ありすはおちびちゃんたちとゆっくりしていてね」 「「「ゆっくりしていてね!!!」」」 「みんなああああ! ありすは、ありすは……!」 難は去ったのだ。幸せな一家の夜は、何事もなかったかのように過ぎていった 恐ろしい出来事の記憶などとうの昔に餡子脳から消え、ありすの体も元通りになったころ異変は訪れた 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりしていっゲホッゴホッ」 「ゆっくりしていってね……。ズルッ、ズズズ」 「ゆっ、あたまがいたいよ。ゆっくりできないよ……」 子ゆっくりたちが口々に異常を訴えだしたのである 「ゆゆゆっ!? おちびちゃんたち、どうしたのぉぉぉぉ! どうしたらいいのぉぉぉぉ!?」 「おちつくんだぜ。ぱちゅりーにみせればなんとかなるかもしれないぜ」 「ゆっくりりかいしたよ! ゆっくりしないでみせにいくよ!」 二匹はそれぞれ分担して子ゆっくりを口内に入れ、ゆっくりぱちゅりーが棲む巣穴へと向かった 「むきゅー、それはゆっくりかぜだよ」 紫芋の饅頭は自慢げに答えた 「ゆっくりかぜ?」 「そうよ。ぱちゅりーやこゆっくりのような、からだがよわいゆっくりがかかるのよ。おうちでゆっくりしていればなおるはずよ」 ゆっくりしていればいい、と聞いて不安を氷解させたつがいはゆっくりと森の賢者の巣を辞した さらにそれから数日後。巣穴には依然としてこゆっくりの苦しむ声や咳き込む音が絶えなかった こゆっくりが 引きつけを起こしたように咳をし、そうでないときはぐったりと地面にはりついている。どう見てもただの風邪ではなかった まりさはこゆっくりに栄養を付けさせようと東奔西走する その一方で、巣ではありすが献身的な介護をしていた。そのありすも、最近熱っぽい 「ぺーろぺーろ、あかちゃんたち、ゆっくりよくなってね! ……ゆっ?」 念入りに赤まりさをぺーろぺーろしていたありすの目に黒いものが留まった。見れば赤まりさの皮に青あざのようなものができている。汚れのようにも見えるが、なめてもなめても取れない 「ぺーろぺーろ。よごれさん、ゆっくりとれてね! ぺーろぺーろ」 「ゲホッゲホッ、ゴホッ、ガハッ」 そのありすの側で赤ありすが一層はげしく咳き込む 「ゴボッ」 べちゃりと水音をたてて中身をはき出す赤ありす。吐餡である 「ゆっ! ありすだいじょう……ぶぎゅっ!?」 赤ありすがはき出したカスタードを見て、ありすの声は悲鳴に変わった 普通、ありす種の中身は黄色のカスタードクリームで、ふわりと均一ななめらかさを持っている ところがこの吐餡はどうだろう。にごった汁と毒々しい色をした固まりに分離していて、すさまじい腐臭を放っていた 固まりは赤、緑、紫などの鮮やかな色をしている。ゆっくりには分からないが、カビの菌叢である はき出した赤ありすは「ゆ"っ、ゆ"っ、ゆ"っ」と危うい声を出して弱々しく震えだした。命が絶えつつあることはゆっくりの目にも明らかだった 「ゅ、おきゃー……しゃ。きょわいよ……」 残った赤まりさの一匹が恐怖を訴える。その体はどす黒い綿のようなもので覆われ始めていた。もう一匹の赤まりさは既に黒いカビの固まりと化して絶命していた 「ゆぅぅぅぅ、あかちゃん、元気になってねぇぇぇぇぇ。ぺーろぺーろぺーろ!」 折からの不調もあって、熱に浮かされたように残った赤まりさを舐めるありす ぞぶり。その舌先に今まで味わったことの無いような嫌悪感をおぼえる。皮が剥離したのだ 「もっちょ、ゆっきゅり……しちゃかっ、……」 呆然として表情を失ったありすの顔に赤まりさの腐った汁がはねた 「ゆへ、ゆへへへ。げぼっ。エレエレ……」 我が子の餡子だったら汁の腐臭より、精神的ショックからありすは嘔吐した そのカスタードに、ぽつぽつと粒状のものが混じる。その色は、紛れもなく赤ありすが吐いた固まりと同じであった この時ありすは自らの死期も遠くないことを悟った 「ゆっ、いっぱいえいようのあるものもってかえってきたよ! ありす、こどものぐあいはどう?」 まりさが帽子いっぱいに虫や植物の種をためこんで帰巣した そのまりさを迎えたのはパートナーや我が子の声ではなく、濃厚な腐臭であった。嫌な予感に駆られて奥へと進むまりさ 「ありす、おちびちゃんたち、どこにいったの?」 巣を見回しても、腐臭放つ黒い固まりが三つ散乱しているだけである そのとき、やにわに巣の影から何者かが躍り出る 「ンホォォォォォォ、mmマ…リリリ…zザah…!」 「ゆぎゃあああああ!」 青緑に変色し、きのこのような何かがあちこちから生えている、ゆっくりではない怪物だ。だが逃げるまりさの足を鈍らせたのは、 見覚えのある、カチューシャ 「sスッキリ、スッ、sss、ギギギリギリギリ……」 ありすだったものは、まりさにのしかかると痙攣するように下部をこすりつけはじめた。すっきりしようとしているのだ 「ありすぅぅぅ、どうじだのぉぉぉぉ!」 「ンホォォォォォォ!」 まりさの声に応えず、ありすだったものは体を震えさせると、まりさの中にあかちゃんの素をはき出した 異様な熱を帯びた肉体とは裏腹にあまりにも冷たく、嫌悪を催す違和感に、遂にまりさは抵抗してありすだったものをはねのけた 「すっ うま」 ありすだったものは容易に吹き飛び、巣の壁に当たってはじけて中身を飛び散らせた まりさは突然我が身と家族に起きたことに呆然とし、むせるほどの腐臭がたちこめた巣でしばし立ち尽くしていた 「ゆっ、なにかへんだよ!」 まりさの頭から何か生えてきたのである。それは蔓というよりは放射状に分岐した、ほうきか刷毛のように見える そして分岐した枝のそれぞれの先端にまめのようなものができ、徐々に膨らんでいった 「あかちゃんなの……!?」 尋常ではない最期迎えたありす、だがそれと交わってできたの子供は紛れもなく愛するありすの忘れ形見である 期待半分、恐ろしさ半分で頭上を見上げたまりさの表情が凍った 「ンホォォォォォ!」 か細くとも聞き間違えようのない、あの咆哮。その姿は生まれながらにしてあの怪物の縮図のようだ すぐにいくつもの雄叫びがまりさの頭上でこだました 「ゆぎゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………… 場所は変わって永遠亭の一角にある永琳の研究室 最近になって、ゆっくりが生きながら腐って死ぬ病気が報告され、八意永琳は調査に乗り出していた 加工所に頼まれて治療薬を開発することになっている 「別にゆっくりの病気なんて調べなくてもよかったんじゃないですか? 害獣ですし」 助手のレイセンがそうこぼした 「そうもいかないわ。ゆっくりを飼う人間もいるし、食べる習慣のあるところもある。腐ったゆっくりを口にすれば食中毒になりかねない」 様々なデータが綴じられた冊子をレイセンに手渡しながら永琳は話を切り替えた 「ゆっくりの病気の原因はやはりウイルス性の感染症だったわ」 偽物の耳をそばだてるレイセン 永琳の話をまとめるとこうだ ゆっくりは通常、体内で保存料を合成している。生き物でいう免疫だ。これの働きで腐敗や虫食いを防いでいる ところが、このウィルスはそうした機能を麻痺させる。そのためゆっくりは生きたまま腐敗したりカビに浸食されたりしてしまった 抵抗力の低い赤ゆっくりほど潜伏期間は短く、症状の進行も早い 感染源は不明だが、感染経路は体液だ。餡子やすっきりの際の粘液で感染するほか、母子感染もする また、異常に性欲が増進して交尾をくりかえす例が報告されているが、それがこの感染症によるものか、死を目前としたゆっくりの一般的性質かは現段階では不明 「免疫機能を麻痺させるウイルス、ですか……」 「さしずめYIV(ゆっくり免疫不全ウイルス)といったところかしら」 「それで、治療薬はもう完成したんですか?」 「無論よ」 軽く歓声を上げて誉めそやすレイセンをよそに、永琳は前もって培養室から出していた大きめシャーレを開けた シャーレの中にはオレンジジュースを寒天で固めた培地があり、その上には髪を刈って下半分をスライスしたゆっくりが載せられていた 植物の培養方法をそのまま応用したもので、こうすることで生かしたまま、暴れる心配もなくゆっくりを保存できるのだ 当ゆっくりはゆちゅりー。ゆっくりのなかでも体が弱く、薬品や細菌、ウイルスなどに敏感なため実験に適している種族だ 実はこのゆちゅりー、森の賢者を名乗り、ゆっくりの間で蔓延している病気について最初に陳情してきたの者だ。特に有用な情報も得られなかったのでそのまま“協力”してもらう運びとなった 「治療薬というよりは免疫血清というべきね。見なさい。不活性化したYIVとカビをそれぞれゆっくりと培地に接種したの」 レイセンがよく見ると、培地にはカビのコロニーができていた。ところが、ゆちゅりーの周囲だけかびていない 「このゆっくりはYIVに対する免疫を獲得したというわけ」 「なるほど。それで本来の保存料の合成を再開してカビを防げた、と」 永琳は薬さじを手に取ると、ゆちゅりーの頭をくり抜いて中身を取り出す。そしてそれを試験管の中の蒸留水に混ぜた 意識はあるらしく、レイセンになにかを目で訴えるゆちゅりー。その頭皮は度重なる投薬や検査のための餡子抜きでケロイド状になっていた もっとも、永琳もレイセンもゆっくりにはなんの感慨もない 「あとは処理するだけよ。レイセン、これを遠心分離にかけておいて頂戴。1000Gで30分、ゆっくりね」 「あ、はい。任せてください。こっちのもやっておきますか?」 レイセンが試験管立てにある別の試験管を手に取る。『Y-ウイルス』のラベルがはってあった 「ダメ。それはYIVに感染したありす種からサンプリングしたんだけど、まだ解析がすんでないの」 「分かりました」 レイセンは作業のために、永琳は待たせてある患者を診察するためにそれぞれ研究室を後にする。無人になったと思えた研究室の一角からひょっこりと一対のウサミミが表れた 黒くつやのあるウェービーなショートカット。永遠亭のいたずら兎、因幡てゐだ てゐはそろりと立ち上がると、道具やサンプルが出たままになっている実験台を一瞥して静かにほくそえんだ ゆっくりエイズ編・完 あとがき 読んでくださってありがとうございました 後半の疫学的な話は全部、再三ググって調べただけのもので、適当な内容です 既出とか調べてません。かぶったら涙目 Y-ウイルス編に続くかも知れないし、続かないかも知れない このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/881.html
(ある晴れた秋の日) とある田舎の人間が住む里。人々は収穫を間近に控えたわわに実った水田を見て、 今年も豊作である事を確信し、収穫祭での催し物や神様へのお供え物について 笑いながら相談していた。 人里から少し離れた草原。ゆっくり達が誰にも邪魔されずにゆっくりとしていた。 春に生まれた子ゆっくりはそろそろ狩りが出来るほどの大きさに成長し、 草原の虫達を追いかけ狩りの真似ごとをして遊んでいる。 親達はそんな子供たちを嬉しそうに眺めながら越冬の準備に余念が無い。 と言っても冬ごもりの為の狩りに出るのはまだ早い。 森の木の実が地面に落ちるまでの間は狩りや巣の補強の相談、 そして独り立ちしたばかりの若いゆっくりの為の勉強の時間だ。 この地に住むゆっくり達は人間の畑を荒さなかった。 草原にはゆっくり達が好む花や草や虫がたくさんあったし、 森には人間の作るお菓子に負けないほどおいしい果物や木の実がたくさんあったからだ。 また人間達もゆっくりを敵対視していなかった。 ゆっくりは草原や森で遊んでいるだけだったし、なにより他の人里から遠く離れた 辺鄙なこの里にはゆっくりを虐めて楽しむという習慣が無かった。 人間は里に。ゆっくりは森に。お互いにあまり干渉しあうことなく。 たまに農作業に疲れた人がゆっくりと遊びにやって来る程度。 ここは人間にとって、またゆっくりにとっても理想郷だった。 (翌日 空は一点の曇りも無い晴天) 人里の様子がおかしい。皆なにやら東の空を指してざわついている。 その指の先には怪しく蠢く黒い雲。どうやらこちらに近づいて来ている様だ。 人々に呼ばれやって来たのは村一番の年寄り。皆の指す方角を見る。 すると突然顔を真っ赤にして村中に聞こえる様な大声で叫んだ。 「飛蝗だ!!!!!!!!!」 雲に見えた物の正体は突然変異により大発生したバッタの集団。 彼らはすべてを飲み込む。あらゆる植物を。もちろん村の田畑も例外では無い。 慌てて走り出す男達。バッタの群れはすぐそこまで来ている。 ある者は急いで稲を刈り、ある者は畑にバッタが近づけない様まわりに火を焚き、 女達は子供らを家の中に入れ各々手に棒やらはたきやらを持って田畑のまわりに集まってきた。 一方ゆっくり達の中でこの異変に気づいていたのはたった一匹。若いゆっくりまりさだけだった。 彼女はとても変ったゆっくりだ。ゆっくりする事が大好きなのは他と変わらないが 皆と一緒にいる事をあまり好まなかった。その日も草原から少し離れた丘の上で なにかぶつぶつと呟きながら一匹でゆっくり散歩していた。 「ゆ~?なんだろう、あのくも。なにかおかしいよ?」 「なんだかとてもこわいかんじがするよ!」 なにか得体の知れない恐怖を感じたまりさは急遽散歩をやめ安全な家に戻ることにした。 (そのころ バッタの襲来を受けた里では) 黒。黒。黒。一面を覆い尽くすバッタの群れ。太陽は隠され闇に覆われた村の中で 人々の叫び声、バッタの羽音、そして彼らが作物を食い荒らす不気味な音が響いていた。 皆狂った様にバッタを潰し続けるが多勢に無勢。作物が全滅するのは時間の問題。 稲をすべて食い尽くされたある男は奇妙な笑い声をあげながら水田の前に立ち尽くしていた。 ゆっくり達がくつろぐ草原にもバッタの群れの先発隊が到着していた。 「ゆ!ばったさんいらっしゃい!ゆっくりしていってね!!!」 「ともだちをたくさんつれてきてくれたんだね!いっしょにゆっくりしようね!」 「こっちのはっぱはおいしいよ!でもこのはなはれいむのだからたべないでね!」 ゆっくりはどこからともなく現れたバッタ達を不審に思うこともなく いつもの挨拶をするとバッタ達とゆっくりしようと近寄って行った。 (しばらくして) 「ゆうううううううううう!!!!!!」 突然響きだした仲間たちの悲鳴に、家に帰ったまりさは巣の奥で脅え震える事しか出来なかった。 草原ではバッタの本隊に襲われたゆっくり達が叫びながら逃げ惑っている。 「ゆううう!!!やめてね!やめてね!ゆっくりできないよ!!!!」 「れいむはたべものじゃないよ!!!かじらないでね!!!」 「あ゛あ゛あ゛!!!あ゛り゛す゛の゛あ゛か゛ち゛ゃん゛か゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!!」 「だずげでえ゛え゛え゛ぇぇぇ!!!!おがあさあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!!!」 「あ゛り゛す゛は゛た゛へ゛て゛も゛お゛い゛し゛く゛な゛い゛よ゛お゛お゛!!!」 「い゛た゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!や゛め゛t・・・」 「と゛う゛し゛て゛え゛え゛え゛え゛ぇぇぇぇ!!!!!」 「まりさぁ!!!まりさぁ!!!だずげでえええええ!!!!」 「や゛め゛ろ゛お゛お゛ぉぉぉ!!!ぱちゅりーにちかづく゛な゛あ゛ぁぁぁ!!!!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!ぱちゅりーのなかにはいっでごないでえ゛え゛ぇぇぇ!!!!」 「おがあ゛ち゛ゃあ゛あ゛あ゛あ゛ん!!!!と゛こ゛に゛い゛る゛の゛お゛お゛お゛!!!!」 「い゛や゛た゛あ゛あ゛あ゛!!し゛に゛た゛く゛n・・・」 「いっしょにゆっぐりしようっでいっだの゛に゛い゛ぃぃぃ!!!」 「も゛っと゛ゆ゛っく゛り゛し゛た゛か゛った゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「ふふふ・・・れいむのあかちゃん・・・れいむのあかちゃん・・・れいむのあk・・・」 バッタはすべてを食らい尽くした。草も、花も、ゆっくりも。 バッタの群れが通った後には死体すら残らず、ただ一面茶色い地面が広がるだけだった。 (惨劇の後 夕日をのぞむ丘の上で) まりさはただ茫然と眺めていた。かつてゆっくり達が遊んでいた草原は今はなく ただゆっくりできなかった者達の怨念だけがそこに残って、その無念を自分に語りかけてきている様だった。 「みんな・・・どうして・・・とてもゆっくりしたいいゆっくりばかりだったのに・・・」 男が一人まりさに近寄る。焦点の定まらぬ眼でふらふらと彷徨っていた男は まりさを見つけると近づき、横に腰掛け話しかけるでもなくただぼんやりとしていたが、 そのうちぽつりと独り言でも言うかの様にまりさに話しかけた。 「おまえも無くしたのか・・・」 「おじさんも?」 「ああ。幸い家族は無事だったが。やられたよ。すべてやられた。」 「ゆぅ・・・」 「収穫間近だった田も畑も。全滅。残ったのはバッタの死体だけだ。」 「まりさのなかまもみんないなくなっちゃった。まりさひとりぼっちになっちゃったよ。」 「冬ごもりはどうするんだ?森の方もやられたらしいぞ。」 「ゆぅ・・・」 しばし黙り込む一人と一匹。 「家もある程度は蓄えていたが、とても家族全員が冬を越せる量じゃない。 他の家の働ける男達は皆、街に出て行くようだ。 俺も一番上の息子を連れて明日出発するつもりだ。 まだ12だが・・・しかたない。里に残っても家族全員飢え死にするだけだ・・・」 「そう・・・まりさは・・・まりさは・・・」 ゆっくりに行くあてがあるはずもなかった。そもそもこの地から出たこともない。 今はからっぽになってしまった草原と森。そしてこの丘がまりさの世界のすべてだった。 そんなまりさを不憫に思ったのか男が提案する。 「おまえも一緒に来るか?」 「ゆ?」 「俺も里から出たことが無いから外がどんななのかはわからん。 里の外については人づてに聞いたことがあるだけだ。 だがこの地以外にもゆっくりが住んでいる処はあるようだ。 街に行く途中でゆっくりをみつけたらそこで仲間に入れてもらったらいい。」 「ほんとう?」 「ああ。」 「じゃあまりさもいっしょにつれていってね。」 「わかった。巣に戻って荷物を持ってこい。明日の朝早くに出発するから、 今夜は家に泊まるといい。といっても何も出せないがな。」 「ありがとう。きもちだけもらっておくよ。」 巣に戻っていくまりさ。その背中を見つめながら男が呟く。 「里の外ではゆっくりを食べる人間もいるらしいが・・・まぁ、あとはあいつしだいだ・・・」 もうじき日が沈み闇が辺りを覆う。男とゆっくりの未来を暗示する様な闇が。 end 続 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/231.html
前書き このお話は現実世界にゆっくりが出現したような世界観で書かれています。 ゆっくりを飼い始めて1ヶ月ぐらいだろうか。 留守中にどこからか入り込り込んだゆっくりが布団で寝ていたときは驚いたが、 急いで台所を確認するがあらされた様子はない。 インスタント食品ばかりでゆっくりが食べられるようなものが無かったのが幸いした。 帰ってきた俺の気配に気づいたゆっくりが目を覚ます? 「・・ゆ?おじさんだーれ?ゆっくりできるひと?」 お決まりの台詞だ。 「ちらかってるし、ごはんもないけど、ゆっくりしていってね!」 確かに散らかっているが、お前が言う事じゃない。 起きたゆっくりがおもむろに動き出す。 「ゆ!」 ドーンと体当たりすると積んでいた漫画や雑誌の山が崩れだす。 ゆっくりはあたりをキョロキョロと何かを探しているようだった。 「ゆー、やっぱりごはんがないよ。」 「おじさん、ここはあんまりゆっくりできないところだから、 べつのところでゆっくりしたほうがいいよ!」 そう言うと今度は脱ぎっぱなしの洋服をくわえブンブンと振り回し始める。。 「おい!やめろ!」 あせって、ゆっくりを掴み取る。 「ゆ、ゆっくりはなしてね!れいむはおなかがすいたの!ごはんがないとゆっくりできないよ!」 「お前、お腹すいているのか?」 「すいてるよ!ゆっくりなにかたべさせてね!」 「あ、ああ、なにか食べさせてやるよ」 先に言われてしまったが、とりあえず何か食べさせてみよう。 冷蔵庫をあけ探してみるが、自炊などしないのでろくな物が無い。 「ああ、これなんていいかな。」 手にした食べ物をゆっくりに差し出す。 「ゆっくりたべさせてね!」 そう言ってゆっくりは口を大きく広げる。 こいつのあごの間接はどうなっているんだろうか。 「・・・・・・」 しらばらくそのままにしてみると、ゆっくりのまん丸な目がこちらを向く。 その目が徐々に早くしろよと言いたげなふてぶてしい物になる。 いいかげんに口に入れてやると、むしゃむしゃと幸せそうに味わいだす。 「うまいか?」 俺の問いかけに無言で口をあける。 「うまいか?」 もう一度聞くとさっきと同じような目をこちらに向ける。 俺が用意したご飯を食べ終えたゆっくりは窓際の日光がさしている所まで行き昼寝を始めた。 満足したのだろう。カビの沸いた蜜柑でもおいしいようだ。 それから今日までゆっくりは俺の生ごみ処理機として暮らしてきた。 もっとも、与えるのはカップメンの残り汁やまずくて食べられなかったコンビニの新商品ぐらいだった。 おなかがすいたと不満を漏らす事もあったが、目をつぶらせオレンジジュースと偽り水を流し込めばそれで満足していた。 さすがにおにぎりの包み紙や弁当の容器は食べられないようだが、小さいものであれば無理矢理の飲ませることもできる。 使用済みの丸めたティッシュやお菓子用の小さい包装紙はゴミとして出す必要がなくなった。 ゆっくりを飼ってから最初の冬を迎える。 家にはエアコンやファンヒーターといった都会派な暖房器具は無い。 暖をとるには一人用のコタツしかない。 昼間、日光がさしている時はそうでもないが夜になるとコタツ無しではいられない。 今夜もいつもの様に冷えてきた。 「さむいよ!ゆっくりさせてね!」 そういってコタツに入ろうとするゆっくり、 しかし、一人用のコタツは俺の足だけでいっぱいでゆっくりが入るスペースは無かった。 コタツ布団をもぐるだけでならスペースはあるが、 ゆっくりは真ん中のヒーターの下に移動しようとグイグイと押してくる。 かかとを落とすと静かになるのでそのまま蹴り出す。 そうすると静かになるので、そのまま蹴り出す。 ある日、帰ってくるとゆっくりの姿が見当たらない。 寒い外から帰って来た俺にはそんな事よりコタツが先だった。 カバンを置いてイソイソとコタツにもぐりこむ。 ああ、暖かい。ここが俺の桃源郷、体が温まるまでここでしばらくゆっくりしよう。 だが、待てよ。小さい一人用のコタツでもこんなに早く暖かくなるだろうか。 スイッチを切り忘れたか?いや、出かける前に切った記憶はある。 それに、なんだろう?このあったかいぷにぷにした物体は・・・。 コタツの中をみるとゆっくりがいた。 まさか、こいつが勝手にスイッチを入れたのだろうか・・・。 「ゆ?おじさん、おかえり!おなかすいたよ!ごはんまだ?」 「うるさい!おまえは出ろ!」 「ゆぐ!」 ゆっくりをコタツからけり出すと、ピョンピョン跳ねながら怒りをあらわにした。 「そこはれいむのゆっくりぽいんとだよ!おじさんはでてってね!」 「そんなにゆっくりしたいなら、おそとでゆっくりするよいいよ!」 「ゆっくりできないひととはいっしょにいられないよ!とっととでてってね!」 「そうか、おまえあったかい所でゆっくりしたいんだな・・・。」 「そうだよ!だからおじさんはでてってね!」 「ゆっくりするならもっといいところがあるよ。」 「ゆ?いいところ?だったらはやくあんないしてね!」 俺はコンロに鍋を置きその中にゆっくりを入れ蓋をしめる。 「ゆ!くらいよ!ここどこ!」 「おのれ謀ったなゆかり!だがこれで勝ったと思うな!」 「人の世に闇がある限り私は何度でも蘇る!」 「せいぜいその時まで・・・」 「ゆっくりしていってね!!!」 途中から訳のわからないことを喚きだすが、無視して火をつける。 火をつけて3分・・・・ 「ゆ?あったかくなってきたよ!ゆっくりできるよ!」 火をつけて5分・・・・ 「ゆふーzzZ・・・ゆふーzzZ・・・」 火をつけて10分・・・・ 「ゆ?あっあつよ!!ここどこ!ゆっくりだしてね!!!」 火をつけて15分・・・・ 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!あ”つ”い”-!!た”し”て”ー!!こ”こ”か”ら”た”し”て”ー!!!!」 「お”し”さ”ん”た”す”け”て”ー!!あ”つ”い”よ”ーー!!!!」 助けを求めてきたところで蓋をあける。 暑さに震えているゆっくりだが、俺の顔を見るといくらか安堵した顔をみせる。 「あ”あ”あ”・・・、お”し”さ”ん”た”す”け”て”・・・」 俺は鍋一杯になるまで水を入れてやる。鍋の温度は下がり水はぬるま湯になった。 ゆっくりはぬるま湯につかって気持ちよさそうにしていた。 「出してやろうか?」 「ゆ?もうちょっとここでゆっくりするよ!あとでだしてね!!」 「そうか、じゃあここでゆっくりしね」 「うん!ゆっくりしてるよ!!」 鍋に再び蓋をする。ゆっくりがまた何か言っているが気にせず蓋に重しを乗せておく。 10分ぐらい足っただろうか。 「おじさん!だして!そろそろだしてね!」 「はやくだして!ださないとゆっくりさせてあげないよ!」 「ゆ!ゆぐ!からだがとけるよ!はやぐたすけで!!」 いつの間にか静かになっていた。 時計を見ると水を入れてから30分ぐらいだ。 俺が静かになった鍋の蓋をあけるとそこには・・・・ Fin 後書き どうみてもお汁粉です。本当にありがとうございました。 設定として必要ないのですが、登場したゆっくりは一応霊夢です。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4377.html
※最初で最後のゆっくり虐待に挑戦中です。 ※どくそ長いです。二十回は……ちょっとだけ超えそう。 ※うんうん、まむまむ描写あり。 ※標的は全員ゲスです。人間から見れば。 ※虐待レベルはベリーハードを目指します。 ※次回から虐待ラストスパート。 ※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『永遠のゆっくり』16 目が覚めたとき、しばらくは状況がつかめなかった。 最初に白い天井が見えた。 仰向けのままひとしきり天井を眺めてから、伸びをして起き上がると、 周囲に家族の姿があった。 まりさ種もありす種も全員含めて、 起きているもの、眠っているもの、とにかく十三人全員がそろっている。 「ゆゆっ!?ゆっくりしていってね!!」 考える前に、れいむは挨拶した。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね……」 主に自分の子供たちから挨拶は返ってきたが、元気のない声だった。 「ゆぅ~?ゆっくりしてね!」 しかし、周りを見渡し、自分たちの置かれている状況が飲み込めてくるにつれ、 れいむもなんだかゆっくりできない気分になってきた。 「ゆゆっ?とうめいなかべさんがあるよ!」 自分たち十三匹の四方を、大きくて透明な壁が囲んでいる。 どちらを向いても出口は見当たらず、 体当たりをしたところで壊れてくれるようなものでもないことを、れいむは体感的に知っていた。 「ゆっ……ゆっくりできないきがするよ!! ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 れいむは飛び跳ねて叫んだ。 子供のれいむ達も同調する。 「ゆっくりできないよ!!かべさんはゆっくりどっかいってね!!」 「れいむをここからだしてね!!ゆっくりしないでね!!」 「かわいいれいむがでたがってるんだよおぉ!?なんでむしするのぉ!?ばかなのおぉ!?」 どれだけ叫ぼうと、壁はどいてくれる様子がなかった。 れいむは知っていた。このかべさんはゆっくりできない。 前にもこのかべさんに閉じ込められたことがあった。 そしてその時、自分たちは何をされていたのか。 「ゆぅうううううううううぅ!!?」 不安感がますます膨れ上がっていく。 思い出したくもないトラウマがれいむを焦らせる。 あそこからは逃げ出したはずだ。 あんなゆっくりできないことは、もう終わったはずだ。 「だしてね!!だしてね!!かわいいれいむをだせえぇぇ!!ゆっくりするなぁぁぁ!!!」 暴れているうちに、ガラスケースが一つではないことがわかってきた。 殺風景な白い部屋の中心に、どうやら自分たちはガラスケースに入れられ、テーブルに載せられているらしい。 そして自分たちの右側、部屋の中心部からずれたところにもう少し小さいテーブルがあり、 その上では、小さなガラスケースの中にあのれいむが入っていた。 金色のバッジをリボンにつけたそいつは、 あの施設から脱出するときに案内させたれいむだった。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 挨拶をすると返事が返ってくる。 れいむは金バッジに向かって質問した。 「かわいいれいむたちをゆっくりここからだしてね!」 「むりだよ!れいむもでられないんだよ!ゆっくりりかいしてね!!」 「ゆゆっ!れいむはやくたたずだね!!いいわけしないでどりょくしてね!!」 「どぼじでぞんなごどいうのおおぉぉ!?」 口論しているうちに、部屋の中に入ってきたものがあった。 「ゆゆっ!!にんげんさんがきたよ!! ゆっくりここからだしてね!!あまあまもちょうだいね!!」 「あまあまちょうだいね!!それからしんでね!!」 入ってきたのは人間だった。 顔の確認もせずにれいむは色めきたったが、やがて顔を確認すると、別の感情から騒ぎ始めた。 「ゆゆゆぅ!!?ごみくずぅぅ!! れいむのおちびちゃんをころしたごみくずはれいむをここからだしてゆっくりしねぇ!!」 「だせぇぇ!!ここからだせぇぇ!!ごみくずぅぅ!! またいたいめにあいたいのかぜぇぇ!!? まりささまはてかげんしてやってたんだぜぇ!!つぎはほんきでおしおきするのぜぇぇ!!」 「はやくだしなさいいいいぃぃぃいなかものおぉぉぉ!!!」 変な棒で体を支えながら入ってきたのは、 かつて自分たちをガラスケースに閉じ込め、とてもゆっくりできない目に逢わせていたゴミクズ。 そのゴミクズを前に、れいむは涸れることのない怒りを爆発させる。 他の家族たちも同じようだった。 あの群れの中で、自分たちはこのゴミクズにたっぷりとお仕置きをしてやった。 そのおかげで、あんな棒をつかなければならないほどよろめいている。 もちろんあんなもので済ませるつもりは毛頭なく、これからも死ぬまでいたぶるつもりだ。 しかしとにかく、言語を絶する暴力にさらされ、たっぷりと訓戒を受けたゴミクズは、 自分たちとの上下関係を理解し、自分たちを恐怖しているはずだ。 ちょっと脅してやればすぐに言うことを聞くだろう。 れいむは確信し、ここから出すように命令した。 「ごみくずはぐずぐずしないでれいむたちをゆっくりここからだしてね!!」 「いやだね」 ゴミクズの答えに、れいむは耳を疑った。 なんだと? もしかしてこの人間は、あれほどのお仕置きをもう忘れたのか? 「にんげんさんがばかなのはしってたけど!ここまでばかだとはおもわなかったよおぉぉ!! ここからだせ!!だせ!!おしおきしなおしてやるからだせぇぇぇ!!!」 「だめだよ。もう出さない。ここでずっと苦しんでもらう。 前に言ったろう?お前たちはもう、永遠にゆっくりできないんだよ」 見ると、ゴミクズのほかにも二人の人間が入ってきていた。 一匹は小さい人間で、あの群れですっきり用人間として飼ってやっていたペットだ。 もう一匹はもっと大きくて、ずっと言うことを聞かなかったのろまなペット。 「ゆっ!おねえさん!ゆっくりしていってね!」 金バッジが箱の中で飛び跳ねはじめ、大きいペットのほうに媚びた声をあげはじめた。 しかし、ペットのほうは黙って見ているだけだった。 「れいむはおねえさんがだいすきだよ!! ゆっくりしていってね!!ゆっくりしていってね!!」 くにゃりと頭を斜めにかしげ、にっこり笑ってみせている。 しかしペットのほうは、立場をわきまえていないらしく、話しかけてやっているのに返事をしようともしない。 「くそばばあ!かわいいれいむがはなしかけてあげてるんだよぉぉ!?へんじぐらいしてねぇぇ!!」 仲間が無視されているのにたまりかねてれいむは叫んだが、それでも返事は返ってこない。 「はーい、みんな、こっち向いてねー!」 小さいペットが両手を叩いてなにやらわめいていた。 皆がそちらを向くと、小さいペットは叫んだ。 「そっちのゴールドバッジをつけた子は別だけど、 プラチナバッジをつけたこっちのみんなは、これから死ぬまでゆっくりできませーん! 死ぬまで永遠に、痛くて苦しくて気持ち悪くてゆっくりできない目に遭ってもらいまーす。 ゆっくり理解してね♪」 その言葉を聞いた反応はさまざまだった。 「ゆっ!ゆっ!れいむはゆっくりさせてくれるんだね! おねえさんはれいむがだいすきなんだね!れいむもおねえさんがだいすきだよ!ゆっゆっゆ~♪」 自分は助かるという事実に安心してぴょんぴょん跳ねる金バッジ。 「げらげらげらげら!!やれるもんならやってみろだぜぇ!! すっきりさせるしかのうのないくそにんげんがまりささまをくるしめるとか、ぷげら!!」 「ほらほらぁ~♪くるしめてごらんなさぁ~い♪ゆっほほほほほほ!!」 自分よりはるかに劣る生物の妄言をせせら笑うまりさやありす達。 しかし、れいむは笑う気になれなかった。 「くそごみくずぅぅぅぅ!!!なにをいったああぁぁぁ!! れいむたちをくるしめるううぅぅぅぅ!!??そんなこといっていいとおもってるのおおぉぉ!? いっていいこととわるいこともわからないのおおおぉぉぉぉ!!!? あやまれ!!いますぐあやまれええぇぇ!!ぐずぐずするなぁぁぁぁ!!!」 どんなゴミクズだろうと、自分たちをゆっくりさせないなどと言う異常者は許すわけにはいかなかった。 れいむは怒りのあまりわめき続け、他のゆっくり達も同調して怒鳴り散らした。 「は~い、シャラ~ップ♪」 ガァン!! 小さいペットが、鈍く光る棒のようなものを握ってガラスケースに叩きつけた。 大きな音と伝わってきた衝撃に、一同は一瞬委縮する。 「みんな、これ覚えてるかな~?」 そう言って、小さいペットは部屋の隅にある黒い箱を指差した。 黒い箱はそれまで真っ黒なままだったが、その時ぱっと明るくなり、中に何かが映っているのがわかった。 「これは君たちです。二週間前の映像ですよー」 確かにそれらは自分たちだった。 頭の飾りと、そして置かれていた状況の記憶が認識する。 フックで上顎からつり下げられ、歯の抜けた口を限界まで開かされ、トウガラシを詰め込まれて痙攣するまりさ達。 我が子を救うために走り続け、歌いつづけ、様々な終わりなき苦行を強いられているれいむ達。 孫ありすの海の中で休みなく犯されつづける子ありす達。 電極を性器につなげられて際限なくすっきりしつづけるありす。 「ゆんやああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!??」 極限の苦しみのトラウマがまざまざと甦り、れいむ達は絶叫した。 同時に、どうにもならなかったあの無力感が記憶に呼び覚まされる。 この人間共は、今また、同じ苦しみを味わわせるという。 「やべろおおおおおおおおぉぉぉぉーーーーーーーっ!!!」 まりさが叫んでいた。 「まりささまににどとそんなまねはさせないのぜ!!! あれはひきょうなてをつかったからそっちがかったんだぜ!! こんどはそっちがいじめられるばんなのぜええ!!」 「はいはい、じゃあさっさと済ませようね」 小さいペットが箱の中からまりさを掴み上げ、床に下ろした。 「じゃ、かかっておいで。あたしをいじめてごらん」 「ゆっ……ゆっへっへっへ!! くそごみくず!まりさのこわさがわかってないようなんだぜぇ!? まりささまのちからをおもいしらせてや」 「はいはい、時間が押してるよー」 「ゆぎぇべぇぇっ!!?」 たちまちのうちに、まりさが壁に叩きつけられていた。 何が起きたのか理解できなかった。 大きくて強いまりさは、ドスまりさを除けば、ゆっくりの中では一番強いと言っていい。 少なくともれいむはそう確信していた。 しかしそのまりさは、小さいペットの前に、なすすべなく蹂躙されていた。 「ゆびぇ!!やべ!!やびぇっ!!ぼっ!!げらだいでぇぇぇぇばっ!!」 「うん、負けを認めるかなー?」 「みどべばず!!みどべばずがらぼうやべでええええええ!!!」 「はいOK!」 言うが早いか、小さいペットはまりさを掴むと、 さっさとガラスケースの中に投げ込んで戻した。 「はい、他ににんげんさんと戦いたいゆっくりはいるかなー?」 「……………!!!」 一番強いまりさを赤子扱いした相手に対し、名乗りを上げる者はいなかった。 「はいじゃあ、また苦しんでもらいまーす。いいですねー」 そう言い、小さいペットはいまだに映像を流している黒い箱を指差す。 「い!!いやぢゃあああああああぁぁぁぁぁ!!!」 「わっがざんぼういやあああああああああああああゆっぐりでぎだいいいいいいいいいぃぃぃぃ!!!」 「ゆっぐりでぎだいどいやあああああああああいやああああああああああああーーーーーーっ」 「もうべにべにいじべだいでえええええ!!!おでがいじばずうううううううううう!!!!」 「はい駄目でーす。逃げ場はないよー?逆らってもまりさみたいにやっつけられちゃうよー。 君たちにはどうすることもできませーん」 「ゆんやあああああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁ!!!!」 なぜだ。 あの時、自分たちは人間たちに逆転勝利し、逆に人間を制裁してやったはずだ。 しかし、今また、どうしようもない窮地に追い込まれている。 なぜ勝てないのだろう。 なぜあの時は勝てたのだろう。 わからない。 しかし少なくとも、今自分たちは、どうあっても勝てない相手になすすべなく苦しめられるしかないことはわかった。 れいむの心を絶望が染める。 絶望に染められた心の中に、ひとつの衝動、疑問が渦巻く。 どうして。 どうして自分たちだけが、こんなひどいことをされなければいけないのだ。 「どぼぢで……………」 「ん、何かな?れいむちゃんどうぞ」 「どぼぢでごんなごどずるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!??」 絶叫するれいむに、小さいペットは手を叩いた。 「はい、いい質問ですね! あのね、これは罰なんだねー。 君たちが悪いことしちゃったから、お仕置きしてるの。わかるかなぁ?」 お仕置き? こんな下等で野蛮な獣どもが、自分たちにお仕置きするなどという傲慢さも我慢できなかったが、 それ以上に不可解なことがあった。 「れいむなにもわるいことしてないいいいいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 「したよー。したした」 「れいむたちがなにをしたのおおおおおぉぉぉぉ!!? なんでっ!!れいむがっ!!わるいのおおぉぉ!!?むちゃくちゃだよおおぉぉぉ!!!」 「えーとね、根本的なことを言えば、ゆっくり風情が人間をバカにしたことだよねー」 れいむは耳を疑った。 自分たちゆっくりが、人間をバカにした。 それが悪いのか?それが罪なのか? 単なる事実ではないか。バカという言い方だって、人間ごときにだいぶやさしいほうだ。 「ばかでしょおおおおおおおおお!!!? ばかをばかといってなんでわるいのおおおおおおおぉぉぉぉ!!?」 「うん、ところで、それよりもっと問題なのはやっぱり人殺しだよね。 長浜さーん、あと、どうぞー」 「ああ、はい」 小さいペットが声をかけたのはあのゴミクズだった。 ゴミクズは椅子にかけたままで少しの間れいむたちを眺めわたしてから、口を開いた。 「お前たちは俺の子供を殺した」 「ゆっ?」 「覚えてないのかい。俺の奥さんを転ばせて怪我をさせ、そのお腹にいた子供を殺しただろ?」 おぼろげな記憶をたどる。 「ゆゆっ!!にんげんのあかちゃんはおはだがとってもとかいはだったわぁぁ!!」 ありすがぺにぺにを屹立させていた。 忘れられぬすっきりの快感を反芻してよだれをたらしている。 れいむの中にも、忘れかけていた記憶が甦る。 そういえばそんな事をした。 この男のつがいの腹を何度も叩き、子供を出させ、それをありすが犯し。 この男の泣き顔を眺めたときの快感。 まさか。 まさか、まさか、あの時のことを言っているのか? 自分たちをあんな目に逢わせ、死ぬまでゆっくりさせないというその理由が、 まさかあの時のことなのか? 「俺の奥さんは首を怪我して、ずっと眠ったままだ。 人間はあそこを怪我すると動けなくなるんだよ。 そして俺の赤ちゃんは、そこのありす達に犯されて死んだ」 れいむは、自分の耳が信じられなかった。 「だから……」 「うん?」 「だから……だから……あかちゃんをころされたから……れいむたちをゆっくりさせないの?」 「そうだよ。俺はお前たちを恨んでいるし許さない。一生ゆっくりさせないつもりだよ」 一瞬、思考が止まった。 ほぼ真っ白になりかけた視界がぐらぐらと揺れる。 あまりの怒りと、そして呆れが、れいむの体内の餡子を攪拌していた。 そんなことのために。 そんなことのために、この人間共は、れいむ達を憎んでいるのか。 そんなことのために、れいむ達の赤ちゃんを殺したのか。 そんなことのために、れいむ達は死ぬまでゆっくりできなくされるのか。 あまりにも理不尽で、想像を超えていた。 動機と行為がまったくつながっていない。 これではまるでギャグではないか。 このにんげんさんどもはいったいなにをいってるの? なんでそうなるの? 「なにばかなこといってるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!??」 口が勝手に叫んでいた。 どうしようもなく溢れてくる激情を抑えることができない。 「ばか!!ばか!!ばか!!ばか!!くそばかあああぁぁぁぁぁ!!!! そんなっ!!そんなかんちがいで!!あんなことっ!!あんなっ!!ぜったいにゆるさないよおおおぉぉぉ!!!」 「勘違い?」 ゴミクズが不思議そうな顔をして聞き返してくる。 見下げ果てた。呆れ果てた。こんな白痴どもに道理を説くことさえ空しい。 しかし、無駄とは知りながら、殺された子供たちのことを考えると叫ばずにはいられなかった。 「かんちがいでしょおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!! なんでっ!!それでっ!!れいむがわるいのおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!?」 「だって、お前………俺の子供を殺しただろう?」 「それがなんだっていうのおぉぉぉぉ!!?ゆっくりちゃんとせつめいしてみろおおぉぉぉ!!!」 「説明しろって……説明しなきゃ駄目なの? え、殺すのは悪いことだろ?」 「っっっっっばかあああああぁぁぁぁああああ!!!!」 取り返しのつかない失敗。れいむは自分を責めた。 人間の呆れるほどの馬鹿ぶりを軽視していたこと。 そして、一番基本的なことをきちんと躾けておかなかったこと。 まがりなりにも言葉を喋る生物なのだから、 そんなことぐらい、本能レベルで理解しているはずだと思っていたのが間違いだった。 低能すぎる人間に常識は通用しなかったのだ。 ほんの些細な教育の手間を惜しんだために、 自分たちは理不尽かつ筋違いの逆恨みを受け、子供たちは殺された。 「ごべんねえええええぇぇぇぇ!!! おぢびぢゃんだぢごべんねええええええええええええぇぇぇ!!! おがあざんがじづげをうっがりじでだがらぁぁぁぁあ!!おがあざんをゆるじでねええええぇぇぇーーーーっ!!!」 「お、おい………」 「ぐぞばがごみぐずううううぅぅぅーーーーーーーーーーーっ!!!!!! ゆるさない!!ゆるさない!!いまごろきづいたってゆるさないからねええ!! よのなかにはとりかえしのつかないまちがいがあるんだよおおおおおぉぉぉぉ!!!」 「あの、何かおかしかったんでしょうか?」 わざわざ言葉にして教えてやらなきゃならないということが、れいむはあまりにも情けなかった。 情けなさ過ぎて気分が萎えそうになるが、恨みを言葉に載せて叫んだ。 「ゆっくりとにんげんさんはちがうでしょおおおおおぉぉぉぉ!!?」 「うん、そりゃぁ、違うよ」 「ぜんっぜんちがううううううううううううううぅぅぅぅ!!! おまえらがじぶんのこどもをころされたからって!! ゆっくりのあかちゃんをころしていいわけないでしょおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!? なんでっ!!そんなことが!!わからないんだあああああああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ」 「…………」 「おまえらのあかちゃんが!!さんびきころされても!! もっといっぱいころされても!!もっともっといっぱいころされても!! ゆっくりのおちびちゃんひとりだってころしちゃいけないんだよおおおおぉぉぉぉぉ!!! なんでわからないの!?ぜんっぜんちがうでしょ!? ひとりのゆっくりのおちびちゃんは、にんげんさんのこどもがなんびきあつまったよりゆっくりできるんだよおおおぉぉぉぉ!!」 「……………同感だな。一部を逆にすれば」 「にんげんさんなんかにっ!!いいこととわるいことのくべつがつくわけないでしょおおおぉぉ!! にんげんさんがゆっくりをおしおきしていいわけないんだよおおぉぉお!!ゆっくりりかいしてねえぇぇぇ!!!」 れいむの剣幕に、他のゆっくり達は黙って聞いていたが、 れいむの言葉が溢れだすうちに「ゆっ♪ゆっ♪」と飛び跳ね始めた。 応援しているのだ。 「ふ~ん」 あの小さいペットが何か言っていた。 「そんなにゆっくりって偉いんだ」 「あたりまえでしょおおおおおおおおおおおお!!!」 「人間より偉い?」 「にんげんさんなんかとくらべるなあああああぁぁぁ!!! なんでゆっくりとにんげんさんをくらべるなんてはっそうができるのおおおおおぉぉぉぉ!? にんげんさんよりしたのいきものなんかどこにもいないんだよおおおぉぉ!!!」 「あらら、ずいぶん嫌われてるね。 じゃあ、鳥さんは?犬さんは?魚さんは?」 「とりさんもいぬさんもさかなさんも!ゆっくりよりしただよおぉ!! くだらないしつもんをするなぁぁ!!!」 「この世界の生き物みーんな、ゆっくりより下なの? ゆっくりが一番偉いの?」 「そんなこともしらなかったのおおおおおおおぉぉぉぉ!!? ばか!!ばか!!くそばかぁぁぁ!! こんなにあたまがゆっくりできないいきものが、 ゆっくりとおなじことばをつかうなんてはずかしくないのおおおぉぉぉ!!? もうしゃべるな!!にどとしゃべるなああぁぁぁ!!!」 「ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪」 「ゆっくり♪ゆっくり♪」 家族たちが人間をせせら笑いながら、リズムをつけて飛び跳ねている。 あの金バッジもケースの中で嬉しそうにぽいんぽいんと跳ねていた。 「じゃあさ、聞くけど。 なんでゆっくりがそんなに偉いの?」 「じぶんでかんがえろおおおぉぉぉ!!! うまれたばかりのおちびちゃんだってそんなことぐらいわかってるよおおぉぉ!!」 「ごめんね、頭がゆっくりできないからわかんないや。 だって、ゆっくりに何の価値があるの? 少なくとも、人間よりは弱いよね。さっきわかったよね。 人間どころじゃなくて、犬にだって鳥にだって、ほとんどの生き物に勝てるとも思えないなぁ。 実際、森の中では強い敵から逃げ回ってるよね?」 「だからなんなのおぉぉ!!? つよいいきものがいちばんえらいなんていわないでねえぇぇ!! そういうのはやばんないきもののはっそうなんだよおぉ!!」 「……意外とまともなこと言うじゃん。 じゃ、ゆっくりの偉いところって何?」 「ゆはあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~………………」 そんなことまで説明してやらなきゃいけないのか。 あまりの馬鹿さに辟易し、れいむは深く深くため息をついた。 「れいむはなんだかばかばかしくなってきたよ………」 「ゆっ!れいむ、がんばるんだぜ!! こんどこそばかなにんげんさんをしつけてやるんだぜ!!」 「ありすもおうえんしてるわよ!!がんばりなさい!! ゆっくりできるとかいはなただしいことをしてるんだから!!」 「おかあさん、がんばってね!おかあさん、がんばってね!!」 「がんばってね!!がんばってね!!れいむのおねえさんにおしえてあげてね!!」 周りのゆっくり達(金バッジ含む)の声援に頷いてみせ、れいむは人間共に向きなおって静かに言った。 「………ゆっくりかんがえてね。 ごみくずはだれのおかげでゆっくりできてるの?」 「うん?」「へっ?」「え?」 白痴じみた表情で、三人の人間は聞き返してきた。 ふん、と鼻を鳴らしてれいむは講義を始めた。 「さいしょからかんがえてね。 おまえたちがゆっくりできるようになったのはいつから?」 「いつからって………別に、覚えてないけど。子供のころから?」 「れいむたちがおまえたちにはなしかけてあげたときからでしょおおぉぉ!!!」 「ええ?」 「………ほんとにおぼえてないんだね。 れいむとまりさがゆっくりぷれいすをみつけたときに、ごみくずがまよいこんできたよね。 かわいいかわいいれいむとまりさをみたしゅんかんに、うまれてはじめてゆっくりできたでしょ?」 人間への憎しみを今は抑え、辛抱強くれいむは諭してやった。 「あのゆっくりをおもいだしてね。 うまれてはじめてゆっくりできたあのよろこびをおもいだしてね。 それをおぼえていれば、れいむにかんしゃするはずだよ!!」 「…………」 「ゆっくりはね、このよのなかで、ゆいいつゆっくりできるいきものなんだよ。 ほかのいきものさんは、にんげんさんだってさかなさんだってとりさんだって、 どれもこれもぜんっぜんかわいくないし、みっともないし、こえもひどいし、せかせかしてるよ。 そんな、ゆっくりをしらないふこうないきものさんたちに、 ゆっくりはかわいいじぶんをみせてゆっくりさせてあげてるんだよ。 どうしてかわかる?ゆっくりはやさしいからだよ!!」 「…………」 「ゆっくりはやさしいから、ほかのいきものがゆっくりできないのがかわいそうなんだよ。 だから、わざわざじぶんのかわいいすがたをみせて、きれいなこえもきかせてあげるんだよ。 そうすると、ほかのいきものさんはうまれてはじめてゆっくりするんだよ。 おまえたちはじぶんでゆっくりできてるつもりかもしれないけど、 そのゆっくりをおしえてあげたのはれいむなんだよ!!」 「…………だから、人間の子供を殺してもいいって事かい?」 ゴミクズが痴呆じみた表情でとぼけたことを聞いてくる。 思わずかっとなったが、れいむは自分を抑えて言い聞かせた。 「ゆっくりをおしえてあげたれいむにかんしゃしないで、 れいむたちのせわからにげだそうとしたから、 それかられいむのかわいいあかちゃんをころしたから! ばつとしてごみくずのあかちゃんをまびきしてあげたんだよ。 おまえたちがわるいんだよ!!おまえがいってるのはさかうらみだよ!! れいむたちのこえをきいて、あかちゃんもみて、すっきりまでみせてもらって、 さんっざんゆっくりしておいて!!なんでそんなことでさかうらみできるのおぉぉ!!?」 「生き物を殺して平気なのか?」 「ゆっくりできないいきものさんなんか、ほんとうはいきてるかちがないんだよ!! ゆっくりできないゆんせいをおくるのはかわいそうでしょぉ!? ころしてあげるのもゆっくりがやさしいからなんだよ!!ゆっくりりかいしてね!!」 「そうよ!だいたいあのあかちゃんは、 ありすたちのとかいはなあいにつつまれてしあわせーにしんでいったのよ!! にんげんごときがとかいはなあいをうけるなんてとくべつなのよ!?かんしゃしなさいよ!!」 ありすが口を挟んでいた。 ゴミクズは口をつぐみ、椅子の上でうなだれた。 小さいペットも、大きいペットも、何も言わなかった。 「どうしてじぶんをきゃっかんてきにみられないのおぉ!!? おまえたちにんげんなんか!!ゆっくりできないよ!! ぜんぜんかわいくないみにくいすがたでそとをうろつきまわって、なんではずかしくないの!? ぜんぜんゆっくりできないがあがあしたこえでほえて、みっともないったらありゃしないよ!! おまえたちのどこが!!ゆっくりよりえらいっていうんだあぁぁあ!!!」 言ううちに、れいむは再び激しはじめてきた。 「ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪」 「おかあさんすごいよ!!ゆっくりしてるよ!!かんどうしたよ!!」 「さすがまりささまのおよめさんなんだぜ!!ごみくずたちはぐうのねもでないんだぜ!!」 「とってもとかいはなたんかだったわ!!ほ、ほめてあげてもいいのよ!?」 「にんげんさぁ~ん♪じぶんがどれくらいばかなのかわかりまちたかぁ~?」 家族達はれいむの熱弁に感動し、勝ち誇って飛び跳ねていた。 一方の人間共は、言われながら反論の言葉もなく押し黙っている。 ようやく自分のしたことの重大さがわかりかけてきたらしく、悔悟の表情だ。 しかし許さない。 れいむはぜったいにおまえたちをゆるさないよ。 れいむは慈悲を捨て、厳かに厳罰を言い渡した。 「いまごろはんせいしたっておそいよ!! これから!いっしょう!!ばつをあたえつづけるからね!! もうゆっくりさせてあげないよ!!れいむたちのかわいいかおも、かわいいあかちゃんもみせてあげないよ!! かわいいこえもきかせてあげないし、おうたもにどときけないよ!! これからはれいむたちのかおをみることはゆるさないよ!!ゆっくりぷれいすにあまあまだけおいていってね!! しぬまでゆっくりはんせいしてね!!」 「そうだよ!!にどとうたってあげないからね!!それだけのことをしたんだからもんくないでしょ!?」 「いっしょうあかちゃんみられないよ~♪ くやしい?みたい?でもみせてあげなぁ~い♪」 「どげざしておねがいしたら、またありすのとかいはなすっきりをかんしょうさせてあげようかしら? まあ、ぜったいにみせてあげないけどね!!ばぁーか!!」 「ゆっ!!ゆっ!!きいた?れいむのおねえさん!!」 金バッジが大きなペットに向かって飛び跳ね叫んでいた。 「ゆっくりあやまってね!!いまならゆるしてあげるよ!!れいむはおねえさんがだいすきだからね!!」 大きいペットが、手で顔を覆って泣き崩れた。 それでも許そうとは思わなかった。 これから死ぬまで、一生苦しみ、反省し続けてもらう。 勝利に沸き、飛び跳ねるゆっくり達に囲まれながら、 れいむは毅然とした表情で、自分の犯した罪の大きさに狼狽する人間どもを睨み続けていた。 「いいよ。十三匹いれば充分だしね」 春奈は約束してくれた。 「ママのれいむは勘弁してあげる。 それどころか、世界一幸せなゆっくりの一匹になるんじゃないかな? ゆっくりの幸せなんか人間にはわかんないし、興味もないけどさ」 荷物を詰め込んだ鞄を肩に提げて、私は施設の門前に立っていた。 すぐ先には車が止められ、私が乗り込むのを待っている。 「ママ、これからどうするの?」 「何が?」 「またゆっくりを飼うのかな、てこと」 私は首を振った。 ゆっくりは家族ではなかった。 所詮、私たち人間が力で抑えつけ、服従させていただけだったのだ。 飼われる立場を自ら体験してそれが分かった今、 もはやゆっくりを飼う理由はなかった。 家にはまだ大勢のゆっくりがいるが、 野生に戻る訓練を施してから、みんな森に放すことになるだろう。 今はもう、一切ゆっくりに関わりたくはなかった。 「全部幻想だったってことね」 「まあそうですけど、飼われてたゆっくりはとりあえず快適だったんじゃないですか」 そう言って笑ったのは長浜圭一だった。 私は長浜圭一の顔を見た。 右足にギプスをはめ、松葉杖で痛々しく体を支えていたが、 その表情は不思議なほどに晴れやかになっていた。 始めてここに来て顔を見たときは、暗い酷薄な表情をしていたのだが、 今の彼はとても復讐者の顔には見えない。 「何です?」 「あなたは……まだゆっくりを憎んでるの?」 「俺ですか?うーん。どうかな」 長浜圭一は小首をかしげてみせた。 「もちろん嫌いですし、たっぷり苦しめてやる気でいますけどね。 憎んでるかというと、まあ、そこまで入れ込んではないですよ」 「どうして?」 「同じなんだもの」 明るい声で、彼は笑った。 「あいつらの話を聞いて、ようやく納得ができました。 俺の見たところ、ゆっくりと人間は全く同じです。 己の種族の価値観で全てを裁き、他の種族までもいい個体と悪い個体を選別して管理しようとする。 やってる事は全く同じですよ。たまたまこっちの方が強かった、それだけです」 「…………」 「今まで、俺はどこかでゆっくりを人間扱いしてたんだと思います。 だから、あいつらが「悪意ある人間」に思えて、憎んでました。 たとえそういうふうに育てたのが俺だとしてもね。 でも、あいつら独自の価値観がわかった今、憎めるものじゃないです。 あいつらも俺たちと同じく、種族の本能に従って自然に振る舞っていただけですよ」 「家族を殺されても……?」 「山奥に入り込んで熊に食われたり、海で沖に流されてサメに食われるのと同じですね。 俺達が自然を甘く見ていたということでしょう。 辛いことですが、誰を恨む筋合いもないです」 長浜圭一は、気持ち悪いぐらいに物わかりがよくなっていた。 「でも………計画は遂行するんでしょう?」 「そうです」 「今でも…ひどすぎるとは思わないの?」 「もちろんひどいですよ。 それでも、ひどいとわかっていながらやってきたのが人間でしょう。 あらゆる動物の棲家を奪い、木々を切り倒しながら地球に蔓延する。 自分の身の安全と快適な生活が確保されてから、ようやく他種を愛でる余裕ができる。 あらゆる動物を動物園に押し込んで鎖につないでから、動物愛護を唱えはじめるのが人間というものですよ。 所詮、動物愛護なんてのは個人の趣味、遊びです。俺はそういう趣味はない、それだけです」 長浜圭一の理屈は筋が通っていないように思えたが、 今更それに反論してみせる気力もなかった。 「ママはゆっくりが苦しむのが辛いっていうけどさ、 だったらどうして素直に飼われてあげなかったの? ゆっくりの価値観と幸せを知る貴重なチャンスだったのに」 「…………」 「自分が飼われる立場になってでも、ゆっくりを深く知ろうとする覚悟。 そういう覚悟が、結局ママにもなかったってことだよね。 人間の価値観しか受け入れずに押し付けるしかないなら、 愛護も虐待も、結局やってる事の本質は一緒だと思うな、あたしは。あはは、仲間じゃん」 私と長浜圭一を交互に指差し、春奈はけらけら笑った。 私は返す言葉がない。 それでも、私は、納得しきれず、なんとか声を絞り出した。 「………それでも、ゆっくりと人間は違うわ」 「そうですか?」 「ゆっくりは……生物として弱すぎるわ。 目先の快楽に捉われて、長期的に生き延びる選択肢をとることができない。 人間はそうじゃないわ。社会、歴史というスケールで物事を見て、種族の繁栄を志すことができる。 横暴かもしれないけれど、 人間がゆっくりを飼うことと、ゆっくりが人間を飼うことがお互い様だとは言えないわ」 「どうでしょうかね。 人間だけはそれを言う筋合いはないんじゃないですか」 「………」 「さんざん地球環境を破壊してきて、専門家がどれだけ危ないと警告しても、 先進国の国民や企業は、誰かがなんとかしてくれるだろうと思って誰一人真剣に考えず、日々ゴミを吐き出している。 結局、人類の自滅は目と鼻の先にまで迫っています。数多くの他種の生物たちを道連れにしてね。 ゆっくりに比べれば自分たちは賢いと言ってみたって、所詮はどんぐりの背比べ。 貧しいプライドというものでしょう」 「それは……飛躍じゃない?」 「ご自由に。 あのゆっくり達と同じで、人間も、はたから見れば身勝手な種族の価値観でしたい放題やってるだけです。 俺はただ、人類が少しでも長く生き延びられるように努力するだけですし、 ゆっくりが役に立つとなれば使うだけです。そういう事ですよ」 「……そう」 「あとは、ガキのケンカですね。 俺をナメる奴は許さねえ、思い知らせてやる、そういう衝動です。結局、そこに尽きるね」 長浜圭一はまた笑った。 私は打ちひしがれていたが、それでもなんとか答えた。 「今なら……あなたの気持が、ほんの少しわかるような気がするわ」 「ふざけるなよ」 私はぎょっとして顔をあげたが、長浜圭一は笑っていた。 「ま、お元気で。 あなたにはこういう場所は向かないですよ。早く忘れて、ご自分のお仕事をなさって下さい」 「…………ええ。娘を、よろしくお願いします」 「こちらこそ。娘さんにはお世話になります。 人類を代表して、お礼を言わせていただきますよ」 長浜圭一がうやうやしく頭を下げる。 春奈が手を振っていた。 「じゃ、元気でね。ときどきは会いにいくよ」 「ええ……」 私は頷き、車に乗り込んだ。 運転手がアクセルを踏み、車が走り始める。 私は、二度と後ろを振り返らなかった。 別れ際に春奈が言っていたことが、頭にこびりついて離れなかった。 「断言。ゆっくりを一番ゆっくりさせられるのはやっぱり人間だね。 証明してみせるから、まあのんびり待っててよ。 完璧なユートピアの正体ってものを見せてあげるからさ」 続く
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/793.html
書きたかった事 ゆっくり中毒な人 虐待?お兄さん ギャグっぽい雰囲気 クリスマスだからプレゼントをね 作者 チェンマガツ 「ここをまりさたちのおうちにするよ!!」 「ありすにあったとてもとかいはなゆっくりぷれいすね」 「「「ゆっくりしゅるよ!!」」」 親まりさと親ありすそして子まりさ二匹と子ありす一匹からなる家族が人間の家でおうち宣言をした。 ここは前々から目を付けていた家で、その家主は今にも折れそうなほどの体格の人間だったのを確認している。 この親まりさは普通の人間には勝てる自信はなかったが間違いなくここの住民の男には勝てると思っていた。 それも侵入してあの住民と出くわした場合にはもしかすると戦いになると身構えていたが、運良く留守の間に部屋に入り込む事ができたようだった。 この時点でゆっくりの中ではこの家の所有権がゆっくりに移っており、まさにまりさが望んでいた無血開城であった。 恒例のおうち宣言をするとひとしきりゆっくりした後に自分達の家の探索に入る。 ゆっくりにとっては見慣れない物ばかりだが、どれも生活する上で不必要なものであり興味を示すものは少なかった。 それゆえぞんざいにもの扱って壊してしまうのだが気に留める事はいっさいない。 しばらくすると、あちこちの棚や扉を開けていたゆっくり達に奥の部屋から子まりさの呼ぶ声が聞こえ、全員でそちらに向かった。 「おとーしゃん、ここにおっきなとびらがありゅよ」 六畳ほどの和室に備え付けられていた押し入れがどうやら気になったようだった。 しかし赤ゆっくり一匹の自力では襖を開ける事が出来ず助けを呼んだようだ。 「みんなでゆっくりあけるよ!!」 「「「ゆんしょ、ゆんしょ」」」 親まりさが少しだけ空いていたところに舌を入れこじ開け、 親ありすと子供達で扉を引っ張ると少しずつではあったが動かす事ができ、ついには開ける事に成功した。 「ゆっへん、おとーさんはちからもちだろ」 「「「しゅごいね、おとーしゃん」」」 「さすがありすのかっこいいだんなだわ〜」 押し入れの入り口でゆゆーんと胸を張る父親を母子は褒め称えた。 のんびりこんなやりとりをするのも人間の家の中には捕食種がいないことを知っているからだ。 しかしこの家は違ったのだ。 このときゆっくり達は押し入れ上段に潜んでいる生き物に気が付いて居ない様子だった。 「したはおおきなどうくつだね!! うえは……」 まりさは後ずさりしながら上の様子を伺い始めた。それにならい母子も部屋の中央まで後ずさる。 「の〜び、の〜び」 親まりさがそう言いながら体を縦に伸ばしてなんとか覗こうとするが、どうも中までは見えそうにない。 子供の居る前で見えないとでも言ってしまえば父親の尊厳がもろく崩れ落ちかねない。 そうなるとあっさりと踵を返して部屋の出口へと向かおうとする。 「うえはゆっくりできそうにないからほかのへやにいくよ」 何の疑いもなくその言葉に賛同して家族の他のゆっくり達も押し入れに背を向けて親まりさについて行こうとする。 だがその瞬間を待っていたものがいた。 そう、押し入れ上段で息を潜めていた生き物だ。 衣擦れの音も出さぬよう素っ裸で伏せて、ゆっくり達を注意深く監視していた人間がそこにいた。 そして今このとき、不用心に男に背を向けたときにこのゆっくり達の悲劇が始まった。 親まりさの背後で急に地響きの衝撃と共に何かが激しく打ち付けられる音がした。 驚いてすぐに振り向くと、今まで子供達と愛するありすがいた場所には裸の人間がうつぶせの大の字で寝転がっていた。 「ゆっ!! にんげんさんびっくりさせないでね!!」 状況がまったく把握できないまりさはとりあえずぴくりとも動かない人間の様子を調べる。 妙にひょろひょろとした人間はこの家の住人であることがゆっくりでも見て取れた。 「そろーり、そろーり」 そうと分かると男の動向に注意を払いながらもなお観察を続ける。 そしてその人間の胸の下辺りから甘い香りとともに白と黒の流動性の低い物体が流れ出している事に気が付いた。 「ど、どうなっでんの゛おおおおおぉぉぉぉ!!」 ありす達がいたところに突然男が現れた。その男の下からこれはどうやらありす達に関連したものがはみ出しているのだ。 「ゆゆうぅぅぅ!! おじざん、ゆっぐりはやぐそごをどいでねええええ!!」 親まりさは健気にもまだありす達は生きていると思っているがもちろんすでにぺしゃんこである。 まりさの願いが通じたのかすぐに男はマネキンのように無表情で仰向けの体勢になるまで真横に転がった。 男がありす達の上から退くとさすがのゆっくりにでも絶望的状況であることは理解する事ができたようだった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛!! あでぃずとあがぢゃんがああああ!!」 まだ人間が隣にいるにもかかわらず滝のように涙を流しながらその亡骸にまりさは寄りすがった。 全くもって危機感のない生き物である。 まりさは警戒する事もなく男に背を向け、子供達だったものに頬を摺り合わせている。 その男はつい先程味わった感触を思い浮かべながら体を押し入れからゆっくり達にダイブした元の体勢に戻していく。 そしてまりさの帽子と男の胸が触れたとき、泣き叫んでいたまりさはすっかり忘れていた自分の置かれた立場を思い出したが時既に遅しだった。 男と床とに挟まれて身動きが取れなくなり、さらに男は容赦なくまりさに体重を乗せていった。 まとめて四匹潰したのはいささかもったいない気もしたがやはり飛び込んで正解だったな。 大小四匹のゆっくりが無惨に弾ける様子を体中で味わう事が出来た。 かなり顔が痛かったが。 そして次は大人一匹を味わうようにじわじわと潰すのだ。 大人になったゆっくりは子供のとはまた違う感触が味わえる。 まず違うのは弾力だ。皮膚が厚い分すぐに拡散しまうことなく、中の餡子に圧力が加えられながら潰れていく様子が感じられる。 この破裂する寸前の緊張状態が俺にエクスタシーをもたらしてくれるのだ。 「ぐ……げぎっ……が……」 まりさは目を血走らせて、口から餡子が漏れぬよう歯を食いしばって耐えているのか意味のない濁音しか聞こえてこない。 このぎりぎり均衡状態をどちらかが破れば結末まではあっという間であることを示唆している。 ゆっくりをすぐに潰してしまわぬよう体重を絞り上げる苦労をしているのも、このときの為にあると断言できる。 ああ、この世に生まれてきて本当に幸せだ。こんなにも痺れる快感を味わう事が出来るのだ。 電流が走るようにぞくぞくする背筋からもう絶頂に達したいとの体の指令が飛んできた。この状態は名残惜しいがしかたあるまい……。 男はまりさにゆっくりかけていた体重を一瞬緩めて、そして一気に押しつぶしにかかった。 さきほどの破裂寸前の臨界点を一気に突破し、まりさはその中身を四方八方にぶちまけながら水風船のように消えて無くなった。 体中を餡子まみれにした男はしばらくゆっくり達の命の残滓を味わいながら眠りについた。 「でもな、最近はそれでも満足できないんだよ」 「もう近寄るなよ変態」 農作業の手を休め、男二人が近況報告がてらお茶をすすっている。 「破裂した瞬間に体に激しく打ち付けられるゆっくりの皮が気持ちいいのかもな?」 「知らねえよ」 変態と呼ばれたやせ気味の男がこの趣味に溺れ始めたのは、やはり農家であれば一度は経験するだろうゆっくり被害に出くわした頃からだった。 仲間からもゆっくり被害の事は聞かされていたし、彼らが一匹残さずゆっくりを潰していた事も知っていた。 畑の作物を食い散らかして腹一杯で眠っているれいむとまりさのゆっくり家族を見つけた男は当然怒りしか湧いてこない。 なるほどこれは確かに潰したくなる不貞不貞しさだな。 すると男は一番近くにいた子ゆっくりを起こさぬように片手に取り、握るようにしてゆっくりと力を込めていった。 「むぐぐぐぐっ!!」 急に体を締め付ける痛みに子ゆっくりまりさは飛び起きて叫ぼうとした。 しかしそのとき男が丁度口を塞ぐ形でこのゆっくりを握っていたため大きい悲鳴が漏れることなく、他のゆっくりが目覚める事はなかった。 片手に収まるほどのゆっくりは指が食い込み歪に形を変え、指の隙間からは皮がはみ出るように外に飛び出てくる。 さらに力を加えていくと、はみ出ていた皮が次第に薄くなり中身の餡子が透けて見え始める。 もうこのころにはちびゆっくりからは声は聞こえなくなっていたが、男はその手を止めようとしない。 パチッ するとある点を超えた瞬間手の中でゆっくりは動きを止め周囲に餡子を飛び散らせた。 このとき男の中で何かが生まれた。 次の子ゆっくりれいむは両手で包み込むようにしながら握りつぶした。 逃げ場のないゆっくりの餡子はどんどん内圧を上げていく。 目や口から中身が漏れ出さないように工夫しているのでさきほどと比べてすぐに飛び散ってしまう事もない。 表情をうかがい知れないのが残念だが小刻みに震えているところをみるとやはり苦しいらしかった。 さらに男は容赦なく力を込めていった。 パンッ するとやはりある点で手の中のゆっくりがくぐもったかと思った瞬間に弾け飛んだ。 男からの圧迫にゆっくりがついに耐えきれなくなると息絶えて破裂する。 なるほど徐々に潰していくことで死の瞬間をピンポイントで感知する事ができるのか。 そしてその後にやってくるのは花火のように命を散らすゆっくり達。 この二点で男はゆっくり潰しにはまっていく事となった。 依然畑に残されたゆっくりは二匹、親ゆっくりまりさと子ゆっくりまりさ。 もはやそれらに生き残る可能性はまったくなかった。男の興味と快楽を満たすために潰される運命なのだ。 まずは子ゆっくりから拳を真上から振り下ろして地面とで圧迫していった。 今回は口封じをしていないため当然声が漏れる。 「ゆががががががが!! ゆべっ……」 最後に小さい悲鳴と畑に放射状の餡子を残してその短い生涯を終えた。 ちびゆっくりの声に反応して親ゆっくりが目を覚ましたが、もはや後の祭りである。 「ゆうっ!! おじさんここはまりさたちのゆっくりぷれいすだぜ!! ゆっくりでていくんだぜ!!」 「……」 こいつはどうしてくれようと悩んでいる男に子供達の様子に気が付かない親まりさは罵倒の言葉を浴びせ始める。 「まりさのことばがりかいできないの? ばかなの?」 「おい、これ何だと思う?」 男はまりさの言葉を無視し、まりさの元にしゃがみ込んで手のひらに付いた餡子を見せつけた。 「うまそうなあまあまだぜ。 まりささまはかんだいだからそれでゆるしてやるぜ」 「お前の子供だよ馬鹿」 そう言って男は親まりさに子供だったものをその両頬に擦り付ける。 親のゆっくりは男の言葉と微かに感じる暖かさ、そして側を見れば見覚えのある帽子に飛び散った餡子が目に入ってきてようやく状況を把握したようだった。 「までぃざのあが…ちゃん?」 「そうだと言っているだろ。理解できないの? 馬鹿なの?」 「ゆ、ゆがあああぁぁぁ!! ゆるざんんん!! ごろじでやるううう!!」 無惨に子供を殺された事を理解してか親まりさは男に体当たりをしかけ、ときには足に噛みついてきたが男には全く通じなかった。 これ以上相手するのが面倒になった男はまりさの帽子を取り上げて、まりさに直に座り込んだ。 「やべでぇええ、つぶれるぅぅぅ!! おでぃざんゆっぐりずわらないでね!!」 さっきまで攻撃を仕掛けてきていたのが嘘のように涙を流しながらあっさりと白旗を降り始めた。 もちろん男はその言葉に聞く耳を持たないので徐々に体重を掛けていく。 「ゆげぇぇぇづぶでぇるよぉぉぉぉ……」 丸かった体は平たい丸餅の様な形になり口からは餡子がはみ出そうになっているがまだまだ耐える事ができそうだ。 「そりゃ、ほいさ、これならどうだ」 「ゆぐっ!! ぐげっ!! ぶべっ!!」 男は親ゆっくりが子供に比べれば幾分頑丈なことがわかると、座ったままの姿勢で跳ね始めた。 親まりさはその体に掛かっていた体重が軽くなったかと思えば、 次には急にのし掛かってくる動きに合わせて言葉にならない言葉を大事な餡子と共に吐く。 男は面白くなりしばらく続けていたが、まりさの顔色が目に見えるように悪くなっていきついに白目を剥き始めた。 そろそろまずいかなと思いながらも男は跳ねていたが、 「ぐばっ!!」 とうとう口や体のあちこちから餡子を噴出させて、膨らました紙袋を潰したような音とともに派手に中身をまき散らせた。 急な事に男は尻餅をついたが子供のそれと比べものにならないゆっくりが弾ける瞬間を味わえどこか満たされていくのを感じた。 それからは手を買え品を買えあらゆる手段でゆっくり達の破裂を楽しんでいった。 畑にやってくるゆっくり達をときには道具を使い、ときには手のひら、拳、足、膝、肘、尻、顔……あらゆる肉体部分で潰していった。 そのうちノーガード作戦と称して家の鍵は全て開けて外出するようになる。 あえて家屋へのゆっくりの侵入を許し、効率よくゆっくりを集める事も男は始めたのだ。 その方法は最初はよかったのだが、開放した家にゆっくりがすでに侵入してないか気になり農作業も手が着かなくなる欠点があった。 この時点で男はゆっくり中毒とも言える症状に陥っていた。 ゆっくり集めに成功や失敗など紆余曲折あり最終的には家の中で全裸で待ち伏せするまでに至ったというわけだ。 もちろん男の方からゆっくりを探しに行った事もある。しかしそれも冬の時期になると素人では雪の下の巣を探すのが難しい。 当然ゆっくりを購入することもあったが、それではコストがかかりすぎてすぐに家計が火の車になった。 そしてどうもここのところ思う存分満たされるほどのゆっくり潰しができず男の欲求が溜まっているのだ。 男は昼間から畑の真ん中でぼーっとしていた。 鍬を立てて手のひらで支えながら顎を乗せるスタイルでだ。視点は定まらず遙か遠くを見ている。 全くの手付かずの平地の畑に溜め息混じりの男。 はたからみれば恋煩いかとでも思わんばかりだ。 そんな男に突然の吉報が舞い込んだ。男に話しかけてきたのは隣の畑で農作業を営むお茶仲間だ。 「おい、お前佇んでないで急いで村はずれの加工場に行け!!」 「なんだよ藪から棒に……」 こちとらゆっくりをどう確保するかを考えていたっていうのに。 ぶっきらぼうな表情をする男に対し、とても慌てた様子のお茶仲間が続けた。 「虐待兄さん達に情報が伝わる前に行けって」 訳が分からないと思いながらも何かと信頼している奴からの、しかもどうやらゆっくりに関する情報を聞いてただ事では無いと感じて小走り気味で加工場に向かった。 通い慣れた加工場前に着くとたしかに工場内部の異様な雰囲気が伝わってきた。 いつもなら遠くからでも聞こえてくるはずのプレス機の駆動音や煙突から常時噴出する茹で釜からの蒸気がそこには全くなかった。 そっと男が工場内に入ると完全に止まった生産ラインの前でなにやら話し込んでいる作業員がいたのでその輪に入る。 「ごめんくださーい」 「おう、なんだあんたかい」 ここでは男は有名人だった。なにせ加工前のゆっくりを買い求めにくる客の一人だからだ。 「さっそく噂が拡がってるようだな」 そう言って頭を抱える作業員が苦い表情をしている。 「何かあったんですか?」 「おや、何があったかは知らないのかい。実はなあ……」 話を要約するとこうだ。 今日の朝ゆっくり達の餌を納入する業者からどうやら賞味期限切れのものが混ざっていたらしいとの詫びが加工場に入った。 いくらゆっくり達は食べたものをなんでも餡子にするとは言え、この情報はゆっくり加工品を食べる人間に良い印象を与えるものではない。 それ故工場内の生産を一旦全部停止させた上で、その餌を食べたと疑わしいゆっくり達を一箇所に集めてみたとのことだった。 「それでその内訳は、一尺の親ゆっくりが5匹、その半分サイズが28匹、さらにその半分サイズが67匹、 さらにその半分の子ゆっくりが150匹、そして親にくっついていた奴や仕入れたばっかりの赤ゆっくりがなんとおよそ1000匹!」 こりゃ大損害になるなと肩を落とす作業員達をよそにそのゆっくり達の集合体が工場の一角の檻でひしめき合っていた。 好き勝手に発する言葉はもはやひどい雑音にしか聞こえない。 どこか甲高い声が聞こえてくる気がするのは赤ゆっくりが多いからだろう。 「それでそいつらどうするんです?」 「そりゃどうするも食品加工に使えないんだったらお前達の出番だろ」 「でも今は手持ちのお金少ないしなあ」 普段から破格の値段でゆっくりを譲り受けてはいるが、今は農作業中に抜けてきたため一匹も買えそうもない。 そんな男が頭を掻くと作業員から願ってもない言葉が返ってきた。 「いや、生きててもらっても困るからここで確実に殺してしまうのを条件にロハで譲るよ」 「ま、まじか……」 大小様々なサイズのゆっくりが総数およそ1200匹。男にとっては願ったり叶ったり状況である。 その日男は初めて神に感謝した。(守矢の神社の信仰度が上がった!) これだけ大量のゆっくりがいきなり手に入るということは、大金持ちになって札束を大量に手に入ったらやろうとしていたことを今ゆっくりで再現することができるのだ。 「ここのゆっくりは俺がすべて貰い受けます!! あと空のドラム缶を用意してください」 男は興奮気味に作業員にむかってそう告げた。 作業員が要望通りのドラム缶を転がしてくる間、男は待ちきれず褌一丁になっていた。 「なんで脱ぐんだい……」 「まぁ見ててください」 作業員の冷たい視線に耐えつつ、男はてきぱきと指示を飛ばしていく。 ゆっくり達の納められた檻の前にドラム缶が設置された。 すると何人もの手によりゆっくり達がその中に放り込まれていく。 なるべく隙間の無いよう、そして大きい物から順に詰め込んでいった。 仲間達が機械にかけられていくのを見ていたゆっくりにとって、今自分の置かれている立場はさっぱり理解できない。 だけどなんとか助かったようだと思ったのかドラム缶の中からは喜びの声が漏れてきていた。 束の間の幸せを噛みしめるゆっくり達であったが次第に苦しくなっていく事に気が付く。ドラム缶の中にいる自分たちの上に新たなゆっくりどんどんが入ってくるのだ。 「ゆっくりでていってね!!」 「おもいからゆっくりどいてね」 「ゆゆっ!! まりさもたすかりたいんだぜ」 下の方にいた大人のゆっくり達からは不満の声が漏れ始めるが、それ以上の安堵の声に打ち消されていった。 小さいゆっくり達が入れられる番になると手で入れていくのも面倒になり、ちりとりやスコップですくってはざらざらとドラム缶に詰め込んでいった。 そして全てのゆっくりが収まる頃ドラム缶はゆっくりでみっちりと満たされていた。 一番上の赤ゆっくりだけはとてもゆっくりできているが下の方では罵詈雑言が飛び交っている。 これから成就する夢は札束風呂ならぬゆっくり風呂だ。 溢れんばかりのゆっくり達に飛び込み、全身でゆっくりが潰れていくのを味わっていく。あぁ、想像するだけでもイッてしまいそうになる。 脚立を用意してもらいドラム缶の横で準備は完了した。 多くの作業員からの興味の視線やドン引きな空気を味わいつつ、男はゆっくり風呂に片足をそっといれていく。 「にゃにしちぇるの?」 「ゆっきゅりこないでにゃえ!!」 男の行動を見る事の出来る赤ゆっくり達はすぐに異変を察知したが下のゆっくり達には伝わらない。 静かに侵入してくる男の足から何匹かは何とか避ける事ができたが、それ以外は見事に犠牲になっていった。 あまりのゆっくりの密度にこれまでとは全く違った感覚が男に押し寄せてきた。 それはまるで肉を裂きながら足を突っ込んでいるようなそんな感覚だ。 少し足を進めるたびプチプチと小さい気泡が割れるような、ときにブチブチとミニトマトを歯で潰すような、 そんなゆっくり達の破裂が片足の四方八方上から下までに隈無く伝わってくる。 死を迎える直前の叫びや周りのゆっくり達の恐怖はその感覚にアクセントをつけてくれた。なんと極上の肌触りだろう。 今まで一番の至福の境地に男はすでにヘブン状態である。 まだ片足だけでこれだ。すでに2,300のゆっくりを潰しただろうか。 堪りかねてもう片足はすぐに突っ込んだ。 すると今度はその2,300のゆっくり達の最期に一気に包み込まれた。 同時多発に起こるゆっくりの今際の命の煌めきは2,300匹分が合わさって、とてつもない衝撃を男の神経に直撃させる。 両足を入れ終えるを男の体重を支えていた一匹の親ゆっくりがどうやら耐えきれず破裂したようで、男の全身ががくっと一段とゆっくり風呂に沈み込んだ。 親の破裂の衝撃波はまわりの赤ゆっくりを巻き込むには十分で連鎖的に何十もの破裂が男の足を襲う。 「どうだ、ゆ加減は?」 「とてもゆっくりできるよ!!」 泣き叫ぶ声しか聞こえないところからゆっくり達はもちろんゆっくりできていないのは明らかだ。 潰れたゆっくり達の餡子が生き残ったゆっくり達を絶望の底にたたき落としている。 精神的にもそうだが、肉体的にも餡子はゆっくりを苦しめる。 どんどん下部に溜まっていく餡子で溺れるゆっくりがいたのだ。 男は湯船ならぬゆ船の上部にいるゆっくり達を豪快に両手ですくってはまとめて潰す。 足下にいる大きめのゆっくりもじわじわと体重を掛けて潰す。 ときには体全体を使い、ドラム缶との間に挟み込んで潰していった。 もちろんうまくドラム缶からこぼれ落ちたゆっくりもいたがもれなく作業員に踏みつぶされていた。 ゆっくり風呂入り立ての頃は随分はしゃいでいた男もものの十分したころにはすでに動きがゆっくりになってきた。 「なんだい、もう飽きたのか」 「うーん、それもあるけど、ちょっと苦しい」 様子を見ていた作業員も男の言葉に呆れかえる。 1200匹のうちの大半があっという間に潰れて、ゆっくり風呂はいまやただの餡子風呂に成り果てていた。 こうなると餡子の重みで勝手に死んでいくわ、新たに潰れるゆっくりの破裂が感じ取りにくいわ、なにより餡子の重量で体が圧迫されて呼吸がしづらいのだ。 「確かに今までで一番快感だったけど……」 ゆっくり風呂が失敗だったのは、あっさりゆっくり達が潰れすぎて長く楽しめないのが一つにして最大の原因だった。 「やっぱり一匹ずつ潰すのがいいかもね」 「そりゃ悲鳴とか懇願とかなきゃいじめ甲斐もないよな」 作業員の言葉にそれもあるかもなと男は頷く。 飽きた、という理由であっさりゆっくり風呂は撤収された。 中には生き残ったゆっくりもちらほらいるだろうが、実際に火にくべられ煮殺される事になった。 全身餡子だらけの男は服をそのまま着込むわけにもいかずそのままの格好で帰宅するしかなくなった。 床を汚しながら工場内を移動するのが申し訳なかったが、申し訳ついでに作業員に提案をしてみた。 「今度生食用のゆっくりで皮が厚くてあんこの内圧が高いゆっくり作ってみません?」 「あんたがそれを潰してみたいだけだろ……。まあ検討してみるよ」 「よろしくお願いします。それと今日はありがとうございました」 「いえいえ、お得意様が満足してくれればそれで俺らは十分だよ」 工場側の優しい対応に男は何度も感謝の言葉と共に深いおじぎをしながらその場を去った。 「でさ、あのときの提案がそのまま採用されちゃって」 「そんな流れでこの新製品が生まれたとはねぇ」 男と友人は畑の縁に設置してある手作りの長椅子に座りながら休憩がてらお茶を飲む。 二人の間に置いてあるお茶菓子は村の加工場初の大ヒット商品になったゆっくり達だ。 品種改良を重ねよく弾むゆっくりを作り上げるとそれは男が要望したあのゆっくりであった。 このゆっくり達の歯ごたえは饅頭の常識を越えるそれであり、弾力性に富む皮に包まれ、それを破ると口の中を満たすように拡がる餡子が特徴だ。 またこのゆっくりは痛みはあるが打撃に強く、壁や地面に放りなげてもすぐには死なない特徴があった。 それゆえ普通にゆっくりを飼う層から、虐待をするわけではないがストレス解消代わりにゆっくりを痛めつけるライトな層の間で随分受けが良いようだった。 普段は品切れのゆっくり菓子も提案者の男は優先的に買うことができて友人を喜ばせることができた。 「お前には感謝せんといかんなあ」 「変態呼ばわりされたことはその言葉でちゃらにしといてやるよ」 そう言ってまた一つゆっくりを口に入れる。プチッフワッという食感は確かに癖になる。 あとはこれで饅頭の味じゃなけりゃなと思うのは野暮な話なんだろうな。 まぁお茶に合うからいいかと思いながらも、帰宅すると数十という数がいるこのゆっくりをどう潰すかで男の頭の中はいっぱいだった。 あとがき クリスマスだから変態お兄さんにプレゼントをっていうテーマで書いてみた。 ゆっくりプチプチのネタからインスパイアされてそれを全身で味わうゆっくり風呂ネタにしてみたり。 書いてる途中にwikiを検索してみたらすでに既出らしいねゆっくり風呂って……orz でももったいなからうpしてみる 大きい物から30、16、8、4、2cmの球体として体積を計算して一応ドラム缶にちゃんと入るかを確かめてます 充填率50〜60%くらいまでならなんとか可能かと思われるけど実際どうかはわかりません(; `・д´・)
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/313.html
※注意 特になにもしてないゆっくり一家が虐められます! 「ピタゴラゆっくり 装置編」 梅雨も中ごろにになり、久々の晴れ間を見せた幻想の森の中をあるゆっくり一家がお散歩していた。 母親と思われるゆっくりれいむの後ろを10匹ほどの子ゆっくり達がぞろぞろとついて回っている。 久々の晴れ間とあって皆、意気揚々としている。 「ゆっ!ゆっ!ひさしぶりのおそとはきもちぃなー!」 「そうだね!ゆっくりたのしもうねっ!」 「ゆっ!ゆっ!ゆっ~♪」 「おかぁさん、ゆっくりおなかすいたよー、やすもうよー。」 「ゅゅ、ゅっくりちかれたー。」 子ゆっくり達は思い思いにしゃべっている。 「そうだね。そろそろゆっくりしようね。」 一番小さな子ゆっくりが疲れてきているのを確認すると、ちょうど川辺に差し掛かったこともあり、 おかあさんゆっくりはそこで休憩をとることにした。そこか花も咲きほこり、それにつられて虫たちも 集まっており、ゆっくりには最高のゆっくりスポットだった。 「おみずつめたーい!」 「すっきりー!」 川辺で水浴びをするゆっくり。 「はふはふ、うまっ、めっちゃうまコレ!」 「む~しゃ、む~しゃ、しあわせー!」 花や虫を食べるゆっくり。 はしゃぎまわる子ゆっくり達を見守りながら木陰で休むおかあさんゆっくり。 と、そこへガサッゴソッと近くの草むらからなにやら音が聞こえてくる。 「お、なんだゆっくりの家族か。」 草むらから一人の男が出てくる。 「ゆゆ?おじさんだれー?」 「おじさんはゆっくりできるひとー?」 「おじさんゆっくりしていってね!」 男に気づいた子ゆっくり達がテンプレな台詞をいいながら男に近寄っていく。 「ゆっくりちかづいちゃだめだよっ!」 突然、おかあさんゆっくりが叫び子供達を引き止める。 「おかあさんどうしたの?」 「どうちたのー?」 いきなり大声を上げた母親にびっくりしつつも、疑問の声を投げかける子ゆっくり。 このおかあさんゆっくりは人間がどんなものなのか僅かながら知っていた。食べ物やお家 をくれたと思ったら、いきなりひどいことをしてゆっくり達をゆっくりさせてくれないのだ、と 仲間のゆっくりから聞いていたのだ。特に「かこうじょ」の人というものには絶対に近づいたら いけないらしい。 「おじさんかこうじょのひとでしょ!れいむしってるよ、かこうじょのひとはあぶないって!」 木陰から移動し、男から子供達を隠すようにしながら言うおかあさんゆっくり。母親のいつもと 違う気迫に少々おびえながおかあさんゆっくりの陰から男を見上げる子ゆっくり。 「ははっ、僕は加工所の人間なんかじゃないよ、ただのきのこ取りさ。ほら、これが証拠だよ。」 そういって男は自分の背負っている籠の中身をゆっくり達に見せる。確かにその籠にはたくさんの きのこが入っていた。 男の見せたきのこに子供達は一瞬にして食べたそうに瞳を輝かせたが、それでもおかあさんゆっくり は男に疑いの目を向けつつ、子供達を制止する。その様子をみた男は頭をぽりぽりと掻きながら苦笑する。 「おいおい、そんなに怖い顔しないでくれよ。ほら、お近づきのしるし。」 そういいながら男は、自分のズボンのポケットから飴玉やクッキーを取り出し、ゆっくり達の前に置く。 このお菓子はゆっくり達に出会ったとき、籠の中身から気をそらすために男が常に持ち歩いているものだ。 当然、賞味期限などはとっくの昔に過ぎている。 目の前においしそうなものが来たことで、子ゆっくり達は我を忘れ、母親の陰から飛び出し喰らいつく。 「はふはふ、あまっ、うまっ、めっちゃスイーツ!」 「む~しゃ、む~しゃ、とってもしあわせ~。」 「あまーーーーーーーーい!」 「おいち、おいちぃ!」 無我夢中でお菓子に喰らいつく我が子に最初は戸惑いつつも、男がにこにこしながら特に何もしないこと、 子供達にも何もおこらないこと、そして、そういえば自分もお腹すいたなぁ・・・。と、思っていたことから 自分も男の置いたお菓子に恐る恐る口をつける。 「・・・!うまっ!めがっさうめぇ!」 飴玉を口に入れた瞬間、おかあさんゆっくりの頭の中は食欲で一杯になった。 甘いさすがゆっくり甘い。 「どうだい君達、おいしかったかい?」 ゆっくり達がひとしきり食べ終わるのを待ってから尋ねる男。 「おじさん、おいしかったよ!でも、ゆっくりもっとたべたいよ!」 「ゆっくりちょうだい!ゆっくりちょうだい!」 「MOTTO!MOTTO!」 「もっちょ、もっちょー。」 ゆっくり達の反応はまさしくテンプレ乙。といわざる終えないものだった。特に母親ゆっくりは、さっきまで 疑っていたのはどこにいったのか一番声高におかわりを要求してくる。 「それじゃ、おじさんのお家に来るかい?」 「おじさんのおうち?」 「そうだよ。」 「おじさんのおうちにはたべものがいっぱいあるの?」 「そうだよ。しかも食べ物だけじゃなくて君達にぴったりの遊び場もあるし、かなりゆっくりできるところだよ!」 その言葉をきいた瞬間、ゆっくり達は目を今まで以上に目を輝かせ「ゆっくり!ゆっくり!」と飛び跳ねている。 「それじゃ、改めて聞くけどおじさんのお家に来るかい?」 そう男が尋ねると、ゆっくり達は声をそろえて、 「「「「ゆっくりおじさんのおうちにいくよ!」」」」 こうして、1人と11匹の行列は人里へと向けて出発した。 途中、ゆっくりれみりあがゆっくり達を襲うと飛び掛ってきたが、男がそのキレイな顔をふっ飛ばしてやったので、 ゆっくり達はは更に男のことを信用した。 そして― 「ここが、おじさんのお家だよ!」 そういって男が扉を開け、中にゆっくり達を通してやる。 「わぁー、ひろーい!」 「ここならゆっくりできるね!」 「ゆっくりみて!たべものがあるよ!」 「わーい!わーい!ゆっくりしよー!」 部屋に通されたゆっくり達は思い思いの感想を述べながら、目ざとく見つけたお菓子の山に群がっていく。部屋の広 さは、6畳ほどだがゆっくり達には十分すぎる広さだ。そこには大量の(賞味期限切れの)お菓子があり、部屋の隅には 水のみ場が、そして、部屋の中央には滑り台やらトランポリンやらアスレチックやらが合体したものが置かれている。 これらはすべてゆっくりのサイズに合わせて作られている。 「ゆゆっ!すごいねおじさん!ほんとにゆっくりしていっていいの?」 いつの間にかお菓子を満腹になるまで食べ終え、ゆっくり用総合レジャー施設で遊んでいる子供達を優しく見つめながら 男に尋ねるおかあさんゆっくり。 「当然だよ!ここはおじさんがゆっくりのためにゆっくり出来るように作ったんだからね!」 と、親指をグッと立てたながら笑う男。 「おじさんありがとう!じゃあ、れいむもゆっくりするね!」 そういっておかあさんゆっくりは子供達のもとへぽよんぽよんと跳ねていく。それを後ろから見ながら男が、あっ、思いつい たような声を上げる。 「折角おじさんの家に来てもらったんだ、何か歓迎のお料理を作ってあげないとね!」 「ゆゆ?おじさんれいむになにかくれるの?」 「そうさ!おじさんとっておきのおいしいお料理さ!」 その言葉を聞いて喜ぶ母ゆっくり。さらに男は、 「そうだ、そこのちびちゃん達にも手伝ってもらおうかな。」 そういって男は子ゆっくり達の中で一番目と二番目に小さいゆっくりを指差す。 「ゆ?れいむがにゃにかおてちゅだいするのー?」 「すりゅのー?」 この2匹の大きさはまさしく一口サイズといっていい大きさだった。 「そうだよ、おじさんと一緒におかあさんのためにおいしい料理を作って、お母さんを喜ばせてあげよう。」 おかさんのために、おかあさんを喜ばす、といった言葉がまだ幼く、周りに世話をしてもらっている2匹の心に 響いたのか、俄然やる気に満ちた顔になる。他の子ゆっくり達も自分も手伝うと申し出るが、男がこの2匹が一番 いいのさ。といいながら、子ゆっくりを1匹、滑り台から転がしてやる。 「ゆぷぷぷぷぷぷぷぷぷ」 と声をあげながら滑り降りてくる子ゆっくり。その声に驚き、滑り終えて床に突っ伏す子ゆっくりを見守る他ゆっくり 達。と、突然突っ伏していたままのゆっくりが飛び起き、 「ゆー!!これ、とってもたのしいよ!みんなもゆっくりやろうね!」 興奮しきった顔で叫んだゆっくりの声によって我も我もと滑り台のてっぺんへと登り始める。 それを見た男は、じゃ逝こうか。と、ちびゆっくり達を抱え台所のある扉へ向かう。ちび達は滑り台を名残惜しそう 見つめながらも、母の役に立ちたいと目を輝かせながら男の手の中に納まった。 おかあさんゆっくりは幸せだった。こんな広くて食べ物がたくさんあるところでゆっくりできるのが、我が子たちが 楽しそうにしているのを、なによりまだ幼い末娘達が自分のためにおいしいものを作ってくれるのを。 しかし、おかあさんゆっくりは気づかない。この部屋の壁は分厚く、防音仕様になっていることを。おかあさんゆっくり は気づかない、この部屋につながる部屋の扉はすべて鍵付であること。おかあさんゆっくりは気づかない、この部屋には窓 が無いことを。 ―――十数分後 「お・ま・た・せ~☆」 男がそんな声あげるんじゃねー!と言われそうな声色で男が皿を抱えて入ってくる。その顔はなぜかとてもやりきった後の顔だ。 「ゆゆ!おじさんまってたよ!はやくゆっくりちょうだいね!」 などと、微妙に矛盾したこと言うおかあさんゆっくり。 「ふふふ、ごめんごめん。はい、これ!」 そういって男は持っていた皿をゆっくりの前に置く。 「わーすごーい!」 「おいしそう!」 「いいにおい~!」 男の置いた皿の中身をみて、遊びつかれて母親にくっついて休んでいた子ゆっくり達が感想を口にする。 男の持ってきたものは2つの上げゴマ団子だった。丸々としたそれはたっぷりとゴマがまぶされ狐色になるまで油で揚げられている。 団子からはゴマの香りが立ち込める。想像するだけで腹が減ってくる。 それを目の前で見せられたおかあさんゆっくりは待ってました!と言わんばかりにかぶりつこうとする。しかし、直前でふと違和感に 気づき、男に尋ねる。 「ところでおじさん、れいむの赤ちゃん達はどうしたの?」 そう、男を手伝ってもらうといって連れて行かれたちび達がいないのだ。 「ちょっとお団子を作るのに疲れた休んでるだけだよ。今はおねんねしているよ。」 男がそういうと、ならば大丈夫と思ったのかおかあさんゆっくりは揚げゴマ団子にがぶりつく。 「はふ、あつっ、はふ、うめっ、めっちゃうめこれ!!!」 かなり気に入ったのか思わず2個いっぺんに食べるお母さんゆっくり。それを見た男は密かに笑みを浮かべる。 おかあさんゆっくりが団子を両方とも半分ほど食べたころに男がぱんぱんと手をたたく。それにつられておかあさんゆっくりは食事を 止め、母親の食事を羨ましそうに見つめていた子ゆっくり達も男に注目する。 「おかあさんばっかり楽しんでちゃ、君達がかわいそうだから今からおじさんが手品をしてあげるよ!」 「ゆゆ?てじな?」 1匹の子ゆっくりが聞き返す。 「そうだよ、さぁ見ててごらん。」 「ゆゆ??」 そういって、男は1匹の子ゆっくりを手のひらにのせるとどこから取り出したハンカチをかぶせる。 「おじさーんなにもみえないよー!」 「おじさんはやくそれをどけてあげてね!」 ゆっくり達の抗議の声を無視して呪文を唱える男。 「3・・・2・・・1・・・、オマエハモウシンデイルー!」 そういって男が勢い良くハンカチを上へつまみ上げる。 「「「!?!?!?!?」」」 ゆっくり達の顔が驚愕の色に染まる。なんと、さっきまで男の手のひらにいた子ゆっくりは一枚のクッキーになってしまったのである!! 「はいどうぞ、お食べ。」 そういって男は驚き固まっている子ゆっくりにクッキーを差し出す。 「クッキーうめぇ。」 思わずクッキーを食べる子ゆっくり。途端、 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛れいむがれいむをだべだぁぁぁぁぁぁ!!」 1匹の子ゆっくりがそう叫んだことてゆっくりれいむ一家は狂乱状態となった。 「どうじでごんなごどずるのおおおおおおおおおおおおおおお!!」 「おぢさんゆっぐりじねぇぇぇぇ!」 「あがぢゃんがあ!れいむのあがぢゃんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 一家はそろって男に体当たりをしてくる。男は慌てて、 「ほらほら、すこし落ち着いて!れいむはちゃんとここにいるよ!」 そういって、男は再びハンカチを手のひらにのせると今度ゆっくりとハンカチを除ける。するとそこには1匹の子ゆっくりがいた。何が起 こったのか理解できずきょとんとした目で周りを見渡す。 「よがっだぁ!わだじのあがぢゃんいぎでるー!」 「ゆっぐりじでいこうね!ゆっくりじでいこう!」 子ゆっくりの無事を確認した一家は今度は嬉しさのあまり泣きじゃくる。 「みんなゆっくりしようね!ゆっくりしようね!」 当の子ゆっくりは状況をいまいち飲み込めないのか男の手のひらで楽しそうに飛び跳ねる。 「おじさんひどいよ!いきなりこんなことするなんて!」 狂乱状態から立ち直ったおかあさんゆっくりは男に抗議する。 「はは、ごめんごめん。でも、手品っていうのはこうやって皆を楽しませるものなんだ!」 「もう!今度からはゆっくり気をつけてね!」 おかあさんゆっくりは頬をぷくーと膨らませるが、手品自体が安全なものとわかったので安心したようだ。 そのことが子ゆっくり達に伝わったのか、今度は自分にやってという声が上がり始めた。男はそれを快く受け、皆に代わりばんこで手品をして あげた、不思議で面白いものが見れ、更にはお菓子まで貰える、まさに一石二鳥だった。 全員が手品を体験し終えると、男はゆっくり用総合レジャー施設の前に立つと、滑り台の終端部分に何か引っ掛けるような動作をした後、その 部分が隠れるようにハンカチのカーテンを掛けると、 「さぁ、ここからが本番だよ!今度はこの滑り台から降りてきた子がハンカチにはいると、なんと!餡子入りのお饅頭に変わりま~す!」 その言葉に喜びの声をあげるゆっくり達。続けて男は、 「さらに、今回は3人一緒にこの手品を受けてもらいます!もちろんお饅頭も3つ分!」 その言葉で更に色めき立つゆっくり達。れいむがやる!れいむがやる!と男に擦り寄る。そして男は適当に3匹の子ゆっくりを拾い上げる。 拾い上げられた子ゆっくりは満足げだ。他のゆっくり達はブーブー文句をいっているが、男のみんなちゃんとやってあげるよ。という言葉に それなら大丈夫だね!と言い合った。 「それじゃ、いくよー!」 そういって3匹の子ゆっくり達を立て続けに転がす。子ゆっくり達の顔の向きは皆、外側を向き、横にころんころんといった感じで転がっていく。 この滑り台、滑り台というにはレールに近い。そう、工場などで製品の向きをしっかり固定できるようなレールに。 「ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪」 子ゆっくりはご満悦だった。姉妹の誰よりも最初に選ばれたから。それに、この滑り台はとても面白いからだ。目はぐるぐる回ってしまうが、この スピード感は普通にゆっくりしていたら体験できないものだ。そろそろこの滑り台ももうすぐ終わってしまう。そうなるの少し寂しい。でも、おじ さんに頼んだらもう一度させてくれるかもしれない。そうだ、そうに違いない。と、思いながら視界がハンカチに遮られた瞬間、子ゆっくりの体の 中を何かが走り抜けていった。子ゆっくりはそれが何なのかを確認するまもなく意識が暗闇に溶けた。 3匹の子ゆっくりがハンカチのカーテンに吸い込まれたこと確認した男は、ニヤッと笑みを浮かべた後、 「さぁさぁ、みなさんお持ちかねお饅頭だよ!3、2、1!オマエハモウシンデイルー!」 そういって男はハンカチを外すことなく、手でひょいと、子ゆっくり達の前に饅頭を置いてやる。そこには、3つの饅頭がきれいに2等分ずつされていた。 「ゆっくりあま~い!おいしー!」 「うまうまうまうまうー☆」 「おいしいね!」 「おいしいね!」 5匹の子ゆっくり達は目の前に置かれた饅頭にかぶりつく。そして、1個あまった饅頭はおかあさんにあげることにした。 「ゆっゆっ!みんなありがとね!」 子供達の厚意に心から感謝するおかあさんゆっくり。食べ終えた子ゆっくり達は次は自分の番だ!と騒ぎ立てる。 その声を遮るように男は、 「ふふ、まぁ少しまって。実はまだお饅頭は3つ残っているんだよ!」 男の予想外の言葉に子ゆっくり達は喜ぶ。 「ほんと!?はやくちょうだい!」 「ちょうだい!ちょうだい!」 その声に応えるように男はうなづくと、 「はい、ゆっくりお食べ。」 そういって、ハンカチの裏から無造作に投げる。 べちゃっ。という音とともに床に落ちる饅頭らしき物体。慌ててそれに駆け寄る子ゆっくり達。 瞬間、空気が凍る。 床に投げ出されたのはさっきまで自分達と遊んでいた姉妹の顔。しかし、そこにあるのはどこか虚空を見つめて笑う薄っぺらい顔だけだった。 「どうしたんだい?その 残 り の お 饅 頭 を食べないのか?」 やたらお饅頭という言葉を強調する男。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛れいむのあがぢゃんんんんんんんんn!!」 最初に叫んだのはおかあさんゆっくりだった。その声をきいた瞬間再び狂乱が訪れた。 「どうじでぇ!どうじでごんなごどずるのおぉぉぉぉぉおおえろ!!」 「いや゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ゆっぐりじだいいい言いいいゆっぐりざぜでえええええええ!!」 「れいむがれいむをだべぢゃっだの゛ぉぉぉぉっぉぉぉお!!!?????」 「ああそうだよ。君達が食べた。」 ゆっくりの質問に親切に応えてあげる男。 「なんでぇええええええなんでえええええええええええ!!!!」 「おうぢがえりだいよおっぉぉぉっぉぉぉおおおおおおお!!」 「今だじであげるからね!今だじであげるからね!ぉえろろっろろろrrゆぶぶぶぶぶ!?!」 「おいおい、吐くなんて勿体ないことするなよ。」 いつのまにかゴム手袋を装備した男は、自分の食べた姉妹を助けようと自ら餡子を吐き出した子ゆっくりの吐しゃ物を手ですくい、そのままその 子ゆっくりの中へ押し込んでやる。しかし、その嘔吐の瞬間を見たことによる貰いゲロ祭りが始まった。 「げぇぇぇぇぇーゆぶぶぶぶぶ!!??」 こっちが吐けば押し戻し。 「オロロロロロロロrゆべべべべべ??!!!」 あっちが吐けば押し戻し。 もはや貰いゲロから男の押し戻す反動で吐き出すため子ゆっくり達の嘔吐は止まらない。男はしっていてなお、あぁ急がし急がし。と、まるで宴会がある 日の巫女のようにつぶやきながら、実に楽しそうな顔で子ゆっくり達の間をいったりきたりする。 母ゆっくりは耐えていた。自分も早く吐き出してしまいたいと思いながらも、目の前の惨状がどうにか精神を保持させていた。 「・・・ど、どうじでごんなごとずるの!?ゆっぐりできないよ!!ゆっぐりおうぢがえる!!」 吐き出しそうな感覚をこらえながら男に怒りをぶつける母ゆっくり。 「どうしてだい?折角ここにはおいしいものがいっぱいあるし、ゆっくりできるじゃないか?」 男は手を止め、何を今更。という風な顔で聞く。 「ゆっくりできないよ!!!おいしいものもいらないよ!!!だがらおうちかえるよ!!!」 「何を言ってるんだい?さっきあんなにおいしい、おいしい、て言って食べてたじゃないか?特にその揚げゴマ団子を。」 男は母ゆっくりの傍らにあったゴマ団子の皿を指差した。それを見て、母ゆっくりは、確かにこれはおいしかったが、だけど・・・とおもって口を開こうとした瞬間、 「そりゃうまいよなぁ~、自分が命の危険を冒してまで交尾した結果できた赤ちゃんだもんなぁ~。 そりゃうまいよなぁ~、自分が一生懸命になって世話して育てた赤ちゃんだもんなぁ~。」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゆ?」 男の言葉に思考が止まる。こいつはなにをいっているんだ?なにをこいつはいっているんだ? りかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできない りかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできない りかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできない 母ゆっくりが困惑した顔を浮かべるのを見て、やれやれといったように男がゴマ団子を取り、ちょうど食べ残された部分を指の腹で削っていく。 「ほら、これのことだよ!」 満面の笑みでその削れた部分を見せる男。 そこにあったのは2つの顔。母ゆっくりが良く知っている顔。まだまだ幼く世話のかかる子の顔。母のために始めて自分から行動を起こしてくれたこの顔。 しかし、その2つの顔はまるでこの世の地獄のの様な顔をしていた。両目は力いっぱい開かれ白目を向き、何かを堪えるように激しく食いじばられた口、 誰かに助けを求めるように大きく開かれた口。その形相はまるで阿吽力士像のようだった。 「ゆ゛!?!?!?!?!?・・・ゆげろろっろおろろろrゆぶぶうぶぶぶぶ!!!」 「おいおい、だから吐き出すなんてもったいないだろ?」 ついに母ゆっくりの精神は限界を超えた。まるで黒い滝といってもよい量の餡子を吐き出す。 しかし、即座に男によって餡子は元の位置に戻される。本来は姉妹を助けるために餡子を吐き出していたはずの子ゆっくり達は、命の危機を感じたことにより 床にぶちまけられた餡子を再び口に含んでいた。しかし、母の嘔吐と男の作ったゴマ団子の正体を知った瞬間、再び嘔吐し始めた。 「ああもう!そんなに一斉に吐くなよ!!」 ほぼ同時に子ゆっくり達が吐いたので、男はこれ以上吐かれて死なれたこまると、せっせと子ゆっくり達に餡子を戻した後、どこからか取り出した粘着テープで 子ゆっくり達の口をぴったりとくっつけた。ヴーヴーと苦しそうにうなる子ゆっくり達。 「どうじで、どうじでごんなごどずるのぉ!?れいむだぢわるいごとじてないのにぃぃぃぃ!」 脅威の精神力で母ゆっくりは持ち直し、男に抗議の体当たりをする。 「どうしてだって?それは僕が君達を愛しているからだよ!」 体当たりをひょいと避け、男は母ゆっくりを掴むと自分と目が合うように持ち上げる。 「ゆ゛?あい???」 涙とその他もろもろでぐちゃぐちゃになった顔で男に聞き返す母ゆっくり。 「そうさ!愛だよ!!君達が君達の赤ちゃんを愛すように、僕は君達を愛している!!!そう!こんなふうに!!!」ブチィっ! 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」 男の大げさな愛の告白とともにゆっくりの頬が力いっぱい引きちぎられ、母ゆっくりは大声をあげた。 「じないー!れいむばあがぢゃんにごんなごとしなiうぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 母ゆっくりの言葉を遮ったのは、ちぎれた頬から挿入された男の腕だった。 「ああ・・・。その声だ!wwwwその声を聞くたびに僕は満たされる!!wwwwほら、もっとだ、もっと聞かせてくれよ!!wwww」 そういって男がゆっくりに挿入した腕に力を入れようとした瞬間。 pipipipipipi・・・・・・ 幻想郷には似つかわしくないデジタル音。それは男のズボンのポケットからするものだった。 「何だ・・・、もうこんな時間か。仕方ない。」 その音の発信源を停止させた男はつぶやく。 「ごめんなー?ゆっくり。おじさんこれから別の用事をしなきゃいけないんだ。」 そういって男は腕をゆっくりから引き抜くとゆっくりをゆっくりと下ろした。 「ハァhァ・・・おじさん・・・ハァ・・・どっがいぐの・・・?」 息もたえたえな母ゆっくり。 「そうなんだよ。おじさんこれから出かけなきゃいけないんだ。」 この男がここからいなくなる。それを聞いたゆっくりの心に希望の火がともる。 「ゆっ・・・ゆっくりでかけてきてね・・・。ゆっくりかえってこなくていいよ・・・・・・!」 「はは、それじゃ行ってくるよ。また、明日ゆっくりしようね。今夜もうおやすみしようね。」 噛み合わない会話を残しつつ、男は部屋の出口へ向かい、明かりを消した後部屋を後にした。 窓がないこの部屋の電気が消えたことで、部屋は新月の森よりも暗い真の闇の世界となった。急に真っ暗になったことで子供達はパニックを起こし、 うーうーとうなっている声が聞こえたが、おかあさんゆっくりには今はそんなことどうでも良かった。幸い、男によってつけられた傷口は致死量の餡子 が出ることもなく、このまま眠ればいくらか回復するだろう。それよりも今は疲れた・・・。あの子達もそのうちなき疲れて眠るだろう。ここは誰も入って これないゆっくりの楽園。あかちゃんが一杯死んじゃったけど、まだ5人もいるじゃないか、まだまだ大丈夫。そう考えながら母ゆっくりは眠りについた。 あとがき的ななにか あれ、おかしいな?最初は滑り台の部分を小ねた的にやって終わるはずだったのになんでこんなに長いんだ? しかも全然ピタゴラできてないよ?バカなの?しかも続くの? どうする?俺!! 名も無き作者 ゆっくりいじめ系288 ピタゴラゆっくり2?
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5173.html
この森は平和だった。 人里近くゆえに天敵もすくなく、まだゆっくり被害も少ないため人間に襲われもしない。 普通のゆっくりにとっては理想的な森だった。 そして、この森に住む一組のゆっくり夫婦。 彼女らもまた、理想的なゆっくりだった。 とてもゆっくりしていて、やさしいれいむ。 とてもゆっくりしていて、ゆうきのあるまりさ。 この二匹は幼馴染であったが、気が付くと二人で一緒の巣に入り生活していた。 やさしく、頭も悪くないこの二匹は。まさに理想的なゆっくり夫婦だった。 だが、この二匹は完璧にゆっくり出来ているわけではなかった。 そう、子供がまだいないのである。けっこんしたばかりだからいないのは当然だ。 ゆっくりした二匹は当然子供をほしがった。 子供がいるとゆっくり出来るからだ。 だから二匹はすっきりした。 だが、どこぞのありすがレイプするのとは違う、とてもゆっくりした、ゆっくりできるすっきりだった。 「れいむ、いっぱいゆっくりすっきりして、ゆっくりしたあかちゃんをうむんだぜ」 す〜り、す〜り・・・ 「うん、わかったよ、まりさ・・・」 す〜り、す〜り・・・ お互い顔を赤らめながら、実にゆっくりと、相手に負担をかけないように顔をこすりあう。 2時間にもわたるゆっくりしたすっきり。 彼女達は、実にゆっくりした。理想的なゆっくりだった。 10日後 ゆっくりしたすっきりが功をなしてか、れいむはしっかりにんっしんを果たした。 普通、体内にんっしんをしたゆっくりは一週間で生まれるという。 れいむは少し遅い。いつ生まれてもおかしくない状態だ。 「れいむ!ごはんをあつめてきたんだぜ!」 今日もまりさがたくさんのごはんをもって帰ってきた。 とてもたくさんのごはん。とてもゆっくりしたりそうてきなゆっくりだからできる芸当だ。 「おかえりまりさ!とてもゆっくりしてるごはんだね!」 「れいむ、おなかのおちびちゃんはどうなんだぜ?」 まりさがれいむのおなかに耳を当てながら言う。 「とってもゆっくりしてるよ!さすがはれいむとまりさの・・・ゆ!?」 穏やかな顔で話すれいむの顔がきゅうに険しくなる。 「どうしたのぜ?まさかうまれるのぜ?」 「ゆぐぐ・・・まだだめだよおちびちゃん・・・!ゆっくりしてね・・・ゆっぐりじようねぇでええ!!・・・ふぅ・・・」 しばらく苦悶の顔で痛みと格闘していたれいむがまた穏やかな顔に戻る。 「おちびちゃんはすこしあせりすぎだよ!ゆっくりおかあさんのおなかのなかでそだってからうまれてね」 「ゆっくり、ゆっくりするんだぜ・・・」 穏やかな顔で生まれてくるであろう子供に語りかけるれいむとまりさ。 実に理想的なゆっくりである。 さらに三日後 「ゆぎいいいいいいいいいいい!?!?」 今までれいむが発したことのないような悲鳴。 「ゆゆっ!?どうしたんだぜ!?れいむ!?」 飛び起きたまりさがれいむに寄り添う。 「うまれるのぜ?うまれてしまうのぜ?」 「だめぇえええ!ゆっくりしてねぇええ!?!?」 自分が死にそうな激痛を感じながらも、子供を気遣い、ゆっくりするよう言い聞かせるれいむ。理想的なゆっくりである。 しかし、れいむの願いもむなしく、れいむのあごに産道が開き始める。 「れいむ!ゆっくっり〜だぜ!ゆっくっりぃ〜!!」 「ゆ・・・ゆっぐ・・・ゆぎいぃいいいいいい!?!?!?」 ぶびっ!!ぶりりりりっ!!ぶりゅううう〜!?!?!? まるで下痢のような音と勢いでれいむの産道から粘液が噴出す。 「ゆ・・・?」 「れいむ・・・おなかこわしてたのぜ?」 「まりさ、おちびちゃんは!?れいむのおちびちゃんは!?」 「まつんだぜ、れいむ、れいむはおげりさんを・・・ゆげぇえええ!?」 まりさが下痢だと思ったもの、それは確かにれいむの言うとおり、子供だったのだ。 とてもゆっくりした理想的なゆっくりの、とてもゆっくりした理想的な子供。 しかし、巣穴の壁にへばりついたのはみずみずしいスライムでしかなかった。 ぱっと見、下痢を壁にぶちまけたような感じ。しかし、壁にへばりついた下痢がボコボコ泡立ち、震えていること。そして二つの目玉が見えたことが、やはりれいむの子供であったことを物語っていた。 「むきゅう・・・れいむ、にんっしんしてからなんかいおひさまにあったの?」 まりさにつれてこられたぱちゅりーがれいむに質問した。 「かぞえきれないぐらいだよ・・・」 「かぞえきれないぐらいだぜ・・・」 れいむとまりさが答える・・・ 「あのね、れいむ。あなたのおちびちゃんはあなたのおなかのなかでゆっくりしすぎちゃったの」 「ゆっくり・・・しすぎた?」 理解できないことを言うぱちゅりー。 ゆっくりしすぎた? 「そう、おなかのあかちゃんはおひさまにはっかいぐらいあったときにうまれるのがいちばんいいの、ゆっくりできるの」 「それはどういういみなの!?」 「じゃあはっきりいうわ・・・あなたはゆっくりしすぎたのよ!!」 ゆがぁあああああああん!! ゆっくりしすぎると、ゆっくりできない。 それをしったまりさとれいむのとったこうどうはひとつだった。 スリスリスリスリスリスリスリスリスッキリ! スッキリィィィィ!! 「レイムスッキリシタネ!」 「キモチヨカッタヨマリサ!」 「ウムンダゼ!」 「ユックッリ!ユックリ!!」 ぶびっ!!ぶりりりりっ!!ぶりゅううう〜!?!?!? 「ナンデナンダゼ!?」 「ユックリシナイカラユックリデキルアカチャン!ウマレルンデショ!?」 「アリエナイゼ!」 「ユックリィィィ!?!?」 スリスリスリスリスリスリスリスリスッキリ! スッキリィィィィ!! ぶびっ!!ぶりりりりっ!!ぶりゅううう〜!?!?!? 「オカシイ!」 「ユックリシスギタラユックリデキナイ!」 「ユックリシナクテモユックリデキナイ!」 「モットハヤク!」 「スッキリ!」 「スッキリィイイイイイ!!」 理想的なゆっくりは、理想的過ぎた。