約 3,643,058 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/882.html
※人物オリジナル注意 第七話「ゆっくり博士の実験室 ~寄生る(みのる)~」 私は人呼んでゆっくり博士。 中には虐待研究家と呼ぶ者もいるが私は快く思っていない。 虐待などと人聞きの悪い。私はゆっくりを実験台にしているだけだ。 「イレーザーは問題無く機能、と。だがやはり燃費と出力が問題か…」 私は今対ドスまりさ用レーザー照射装置「ゆっくりイレーザー」の製作に行き詰まっている。 これでも充分な殺傷能力を持っているのだが、商品化する為には出力を退化させ子供が目に入れても痛くないようにしなければならない。 それがなかなか上手く行かず、フラストレーションが溜まっていく。 …こういう時は実験だ。 私は引き出しからチューブを取り出し、外に出る。 向かう先はゆっくりの巣だ。 「ゆっくりそだっていってね!!!」 「いいこになってね!!!」 手頃なれいむとまりさのつがいを発見。すでに頭に蔓が生え、赤ん坊の姿も認識できる。 れいむが四匹、まりさが三匹生っていた。 私は二匹が寝静まるのを待ち、実験の準備を始めた。 赤れいむのうちの一匹にチューブの中身を塗る。 これは植物用の接着剤だ。主な用途は実が落ちないようにするため。また、植物に悪影響を与える心配はないので、問題なく養分を吸収できる。 これでよし。後は巣に監視カメラを仕掛け、研究室に戻る。 「ゆっきゅいちていっちぇね!!!」 「ゆっ!!!まりさ!!!うまれたよ!!!」 「れいむににてゆっくりしたいいこだよ!!!」 「「あかちゃん!!!ゆっくりしていってね!!!」」 一匹目が誕生した。それを皮切りに他の赤ん坊もポトポト落ちていく。 「「「「「「ゆっくいちていっちぇね!!!」」」」」」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 合計六匹が誕生。しかし七匹目はまだ生まれ落ちていなかった。 「ゆっ!!!ゆっきゅいちちゅぎだよ!!!」 まだ落ちぬ妹に語りかける姉ゆっくり。 「ゆっ!!!もうすこちだけゆっくいちゅるよ♪」 返事をする妹ゆっくり。 「ゆー、みんないちどにはうまれなかったね!!!」 「しかたないよ!!!うまれたみんなでゆっくりしようね!!!」 「「「「「「ゆっきゅいちようね!!!」」」」」」 七匹目が落ちてこない理由はもちろん接着剤のせいなのだがこいつらはそんなことは知らない。 「ゆっ!!!みんなごはんだよ!!!ゆっくりたべてね!!!」 「「「「「「むーちゃ♪むーちゃ♪」」」」」」 「「「「「「ちあわちぇー♪」」」」」」 親まりさの採ってきた食事を幸せそうに貪る赤ゆっくり。 「ゆっ!!!れーみゅよごれちぇるよ!!!まりしゃがゆっくいきれーにしちぇあげるね!!!」 「おねーしゃん、あいがとー!!!ゆっきゅいちゅるね!!!」 姉まりさが妹れいむの食べカスを舐め綺麗にしてやる。だがこれは綺麗好きなのではなく「いじきたない」のだ。 まりさ種は狡賢い。早くもその本能を開花させたようだ。 「ゆっ!!!れいむもいっぱいたべてね!!!あたまのあかちゃんのぶんもゆっくりたべてね!!!」 「わかったよ!!!いっぱいたべてゆっくりすればあかちゃんきっとうまれるよ!!!」 そう言って食事を取る親れいむ。栄養が送られて来るためか頭の赤れいむも幸せそうだ。 観察を続けて数日が経った。 「きょうはごはんのとりかたをおしえてあげるよ!!!ゆっくりついてきてね!!!」 「「「「「「ゆっくいちゅいていくよ!!!」」」」」」 「まりさ!!!ゆっくりいってらっしゃい!!!」 「れいむ!!!あかちゃんとゆっくりまっててね!!!」 生まれた赤ゆっくりはまだ赤ちゃん言葉が抜けないものの、ソフトボールサイズまで大きくなった。 もう子ゆっくりと呼んでもいいだろう。 一方七匹目の赤れいむはまだ蔓から落ちない。だが母親から養分が送られてくるため姉ゆっくり達と同じ大きさになっている。 親れいむはまだ生まれない我が子に疑問を持ったこともあったが 「うまれるまえにたっぷりゆっくりしてれば、きっとすごくゆっくりしたこになってくれるよ!!!」 と結論づけた。 親まりさや子ゆっくり達も、生まれてこない赤れいむの事を気にとめる様子はなかった。 「ゆっ♪もうすこちだけゆっくいするね!!!」 赤れいむもこんな調子である。 さらに数日後。 少し変化が現れた。 「ゆっ!!!おかあさん!!!みて!!!これれいむがとったんだよ!!!すごいでしょ!!!」 「すごいよれいむ!!!もうばったさんとれるようになったんだね!!!」 「まりさのほうがすごいよ!!!おかあさん!!!ゆっくりみてね!!!」 「ゆっ!!!すごいよまりさ!!!むかでさんとれるなんて!!!てんさいだよ!!!」 子ゆっくり達は狩りを覚えた。たがまだまだ親の同伴がなければ心配だ。 「ゆー…ゆー…」 「れいむ!!!どうしたの!!!ゆっくりできる!!!」 「ゆー。だいじょうぶだよ!まりさ!れいむもあかちゃんもゆっくりできてるよ!」 「あかちゃん、まだうまれないね!!!ゆっくりしてるね!!!」 「そうだね!すごくゆっくりしてるね!うまれたときがたのしみだね!」 「れいむのいもうと、ゆっくりしてるね!!!」 「でもまりさのほうがおねえさんだから、ゆっくりじゃまけないよ!!!」 「はやくうまれてきてね!!!ゆっくりしようね!!!」 「ゆっ♪もっとゆっくりしてからうまれるよ!!!」 …親れいむが明らかにやつれ始めている。 この数日で子ゆっくり達はさらに大きくなった。まだ生まれぬ赤れいむも、同サイズまで大きくなった。 赤れいむが大きくなったことで吸われる養分が増えたのだろう。 それでも全く気にならないというところが餡子脳の神秘である。 さらに数日後。 事態は大きく動き出す。 「ゆっ!!!きょうはたいりょうだったよ!!!」 「まりさのほうがおおいよ!!!」 「れいむだってまけてないよ!!!」 子ゆっくり達はバレーボールサイズまで大きくなった。 もう一人で狩りもできるようになり、姉妹で競争するほどだ。 一方親ゆっくりはと言うと。 「ゆひゅー……ゆひゅー……」 「れいむ!!!ゆっくりしてね!!!いっぱいたべればまたよくなるからね!!!」 「ゆっ♪ゆっ♪ゆーっ♪」 親れいむは頬が痩け、顔は青ざめ、瞳は明後日の方向を向いている。 頭の赤れいむは…どういうわけか姉である子ゆっくり達よりもずっと大きくなっている。 それどころか、親であるはずのれいむやまりさを上回りかねない大きさだ。 理由は、れいむの調子が目に見えて悪くなってからの食生活だった。 「むーしゃ!!!むーしゃ!!!しあわせー♪」 「れいむもしあわせ~♪」 「れいむ、だいじょうぶ!!!」 「だいじょうぶだよ!!!ゆっくりよくなったよ!!!それよりもっとごはんたべたいよ!!!おなかがすごくすいてるんだよ!!!」 「「「よかったねおかーさん!!!」」」 「「「まりさたちのとってきたごはん、ゆっくりたべてってね!!!」」」 「ゆっ♪ゆっ♪もっとたべてねおかーさん♪れいむもゆっくりできるよ!!!」 調子の悪かったれいむは食事を採ると復活した。 しかしすぐにお腹が減り、もっと大量の食料を要求した。 母れいむの養分が吸われ続けた結果、頭の赤れいむの方が栄養の主導権を握ってしまったのだ。 故に、栄養のほとんどが赤れいむに行ってしまうため、母れいむはたくさん食べなければまた調子が悪くなってしまうのだ。 その結果、赤れいむのサイズはどんどん大きくなり、母れいむはやつれきってしまったのである。 「ま…りさ……あかちゃん…は…ゆっく…りして…る…?」 「ゆっくりしてるよ!!!だからまだゆっくりしないでね!!!」 「ゆっくりしてるよ♪もっとごはんたべてね!!!」 死の境界を彷徨う親れいむ。対照的にさらなる栄養を要求する赤れいむ。 蔓はミシミシという音を立て始めている。 さらに数日が経過。 「ゆっ!!!う……うまれるぅ……」 「れいむ!!!がんばってね!!!」 「「「「「「おかーさん!!!ゆっくりがんばってね!!!」」」」」」 「ゆっ!!!もうちょっとゆっくりするよ!!!まだうまれたくないよ!!!」 蔓…接着剤が赤れいむの重さに耐えきれなくなったようだ。 ユサユサと大きな音を立て揺れる赤れいむ。 ズシーン!!! 通常の出産では有り得ない擬音だ。 「もっとゆっくりしたかったよ!!!」 「あかちゃん!!!ゆっくりしていってね!!!」 「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」 一体どういう基準で「赤ちゃん」と呼んでいるのだろうか。 サイズは親ゆっくりより二回りほど大きくなってしまっている。 気にならないのは毎日見ていたからか。 …親れいむの方は… 「あ…か…ちゃん………ゆっくり………して………いって……」 「れ゛い゛む゛う゛う゛ぅうう゛ぅう゛ぅう゛うぅう゛うぅうう゛う゛!!!」 「「「お゛があ゛じゃあ゛あ゛ぁあぁあ゛ぁぁあ゛ぁあぁあ゛ん゛!!!」」」 「「「もっどゆっぐりじだがっだよ゛お゛お゛お゛ぉおぉぉお゛!!!」」」 ただでさえ養分を吸い尽くされ体が衰弱していたのに、これだけデカイ子供を産み落としたのだ。…落下の衝撃も響いたのかもしれないが。 親れいむは、「ゆっくりしていってね!!!」すらうまく言えず、事切れた。 「ゆっ!!!おかあさん!!!おねえちゃん!!!れいむはおなかがすいたよ!!!たべものをもってきてね!!!」 自分を産んだ親が死んだというのに呑気に食事を要求する赤れいむ。 「ゆ…っ!!!わかったよ!!!れいむはうまれたばかりだもんね!!!いまからごはんとってくるからね!!!」 「「「「「「おねえちゃんたちのとってきたおいしいごはんをたべて、ゆっくりしていってね!!!」」」」」」 この子はまだ生まれたての赤ん坊なのだ。そんな悲しいこと気にする必要はない。 死んだれいむの分までこの子をゆっくりさせてあげよう。 あれだけゆっくりしていたのだ。きっととてもゆっくりした子に育ってくれる。 だからお腹いっぱい食べてもらって、ゆっくりさせてあげよう。 親まりさはそう思っていた。 またまた数日後。 「れいむ!!!きょうはごはんのとりかたをおしえるよ!!!ゆっくりついてきてね!!!」 「「「おねえちゃんたちがゆっくりれくちゃーしてあげるからね!!!」」」 そろそろ狩りを教えてもいいころだと思った親まりさは末っ子れいむを誘う。 姉達も自分の狩りテクを伝授できると思いウキウキ気分だ。 「ゆっ!!!いやだよ!!!れいむはここでゆっくりするよ!!!」 末っ子れいむはさらに大きくなっていた。 生まれてからずっと姉妹や親より多くの食料を摂取した結果がこれだ。 「いっぱいたべて、ゆっくりしたこにそだってね!!!」 親まりさや姉妹達は咎める様子もなく、自分達が採ったご飯を与え続けていた。 「ゆ~しかたないね!!!きょうはやめて、つぎのきかいにしようね!!!いつもどおりおねえちゃんだけでかりをしようね!!!」 「「「「「「ざんね~ん!!!」」」」」」 まだ狩りをするには早い、そう結論づけたまりさは姉妹と共に森に向かった。 またまたまた数日後。 「れいむ!!!そろそろかりにこうね!!!じぶんでごはんとってこないとゆっくりできないよ!!!」 「いやだよ!!!れいむはゆっくりできてるよ!!!ごはんはおかあさんたちがとってきてね!!!」 「どう゛じでぞ゛ん゛な゛ごどい゛う゛の゛お゛おお゛ぉお゛ぉお゛ぉお゛ぉおぉお゛お゛!!!!!!」 末っ子れいむのニート化はエスカレートしていた。 「れいむ!!!おかあさんのいうとおりだよ!!!ごはんはじぶんでとってこようね!!!」 「いざというときにごはんがとれないとゆっくりできないよ!!!」 「だかられいむはゆっくりできてるっていってるでしょ!!!わかったらおねえちゃんたちはごはんをとってきてね!!!」 「「「「「「ゆううぅうううぅぅうぅうううぅうう!!!」」」」」」 姉妹達はせっせと食料を集める。末っ子れいむは狩りに参加せず、家族の集めた食料をただ貪るだけ。 挙げ句の果てには 「こんなんじゃぜんぜんたりないよ!!!もっとたくさんもってきてね!!!」 「このごはんぜんぜんおいしくないよ!!!もっとおいしいごはんじゃないとゆっくりできないよ!!!」 と言い出す始末。 働きもしないクセに口だけは達者である。 親と姉妹は「妹をゆっくりさせてあげたい」という理由で今まで食料をせっせと集めてきたが、我慢の限界が近づいていた。 そして、ある日のこと。 「ゆっ!!!ごはんのりょうがぜんぜんすくないよ!!!もっとたくさんもってきてね!!!」 「なにいってるの!!!れいむのごはんはないよ!!!」 「ごはんがほしかったら、じぶんでゆっくりとってきてね!!!」 「どう゛じでぞん゛な゛ごどい゛う゛の゛お゛おお゛ぉぉお゛ぉお゛お゛おぉおお゛!!!」 家族は末っ子の食料を用意しなかった。 狩りを学ばなければ、越冬時にゆっくりすることができない。独り立ちした時、ゆっくりすることができない。 全く狩りを覚えようとしないれいむに対する荒療治である。 自分のご飯がないとわかれば、きっと狩りを覚えてくれる気になるだろう。 親まりさはそう思っていた。だがれいむの口から出たのは、全く予想だにしないことだった。 「だったらおねえちゃんたちのぶんをちょうだいね!!!おねえちゃんたちはまたとってくればいいよ!!!」 そう言って手近の姉を突き飛ばし、間に割って入って食料を貪るれいむ。 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー♪」 「「「「「「な゛ん゛でごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛お゛おぉお゛お゛おぉぉお゛ぉお゛ぉぉおお゛お゛!!!!!!」」」」」」 大食いのれいむはあっと言う間に集めた食料を全て平らげてしまった。 このあまりにも怠惰極まりないれいむの行動に、親まりさはついに堪忍袋の緒が切れた。 ドカッ! 「いだあ゛ああ゛ぁあ゛ぁぁああい゛!!!ひどいよおがあさあ゛ああ゛あん!!!どう゛じでごん゛なごどずるの゛お゛おぉぉぉお゛おぉお゛お゛!!!」 「ひどい゛の゛はれ゛い゛む゛だよお゛おお゛ぉぉぉお゛お゛!!!み゛ん゛な゛の゛ごはん゛たべちゃだめでしょお゛おお゛ぉぉぉお゛!!!れ゛い゛む゛はゆ゛っくり゛でぎでな゛い゛よ゛お゛お゛おぉぉお゛!!!」 「なにいってるの!!!れいむはゆっくりしてるよ!!!ごはんならまたとってくればいいでしょ!!!ばかなの???」 この言葉には親に引き続き、姉妹もキレた。 「いいかげんにしてね!!!れいむはごはんもとってこれないくせになまいきだよ!!!」 「なにもしないでごはんばっかりたべて!!!そんなのはゆっくりじゃないよ!!!」 「れいむたちのいもうとなら、ちゃんとじぶんでごはんとれるようになってね!!!」 「ばかはれいむのほうだよ!!!すこしいたいめをみてゆっくりはんせいしてね!!!」 そう言って四方八方から末っ子れいむに体当たりする姉妹達。 運動もせずぶくぶくと太っただけのれいむは何の抵抗も出来ず吹っ飛ばされる。 「い゛だい゛い゛だい゛!!!ゆ゛っぐり゛や゛め゛でね゛!!!ゆ゛っぐり゛ざぜでね゛!!!」 「はんせいしたならやめてあげるよ!!!」 「ちゃんとじぶんでごはんをとってくるってやくそくしてね!!!」 「な゛に゛い゛っでる゛の゛お゛おお゛お゛ぉぉぉぉお゛ぉお゛!!!ごはん゛どっっでぐるの゛はお゛ね゛え゛じゃんだぢの゛じごどでじょお゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉおお゛!!!!!!」 反省の色がないれいむは就寝の時間まで吹っ飛ばされ続けた。 次の日。 「みんな!!!きょうもゆっくりかりをしようね!!!」 「「「「「「ゆっくりごはんをとろうね!!!」」」」」」 「みんないってらっしゃい!!!れいむのためにがんばってね!!!」 昨日あんな目に遭い今もズタボロなのに相変わらずのれいむ。返事をする者は誰もいなかった。 「みんな!!!こっちだよ!!!ゆっくりついてきてね!!!」 「おかあさん、ほんとにおうちにもどらなくていいの?」 「しかたないよ!!!れいむといるとみんなゆっくりできないよ!!!だからあたらしいおうちをさがそうね!!!」 「そうだね!!!あんなやつとなんかいっしょにいられないよね!!!」 「あんなやつもうれいむたちのいもうとじゃないよ!!!ぷんぷん!!!」 「おばかなれいむは、あそこでのたれじねばいいよ!!!」 家族は自分達の狩り場から大きく離れた場所を移動していた。 あれだけやっても全く更正しようとしないれいむに愛想が尽きたのである。 だから新しいおうちを探して、新しい気分でゆっくりしたい。 そして、一家は人里に降りてきた。 周りには、見たこともない美味しそうな食べ物が沢山あった。 一家は、野菜が沢山置いてある場所…八百屋に目をつけ、早速食事をとることにした。 かなり遠出をしたので腹が減っていたのだろう。 「「「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせ~♪」」」 「「「おいしいね!!!」」」 「「「「「「おかあさん!!!ここにはおいしいものがいっぱいあるね!!!」」」」」」 「そうだね!!!それじゃあここをまりさたちのあたらしいおうちにしようね!!!」 ゆっくりずむ宣言である。 一家は置いてあった野菜のほとんどを食べてしまった。 周囲には、それを呆然と見ている人々。 「ゆっ!!?だあれ!!?」 「みんな!!!しらないひとにあったら、あいさつしようねっておしえたよね!!!」 「そうだね!!!あいさつしようね!!!」 「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」 「お前らぁ!!!ここで何をやってるんだぁ!!!」 店の主人が奥から現れた。 「ゆっ!!!ごはんたべてたんだよ!!!」 「とってもおいしかったよ!!!」 「おじさんがだれなのかしらないけど、ここはまりさたちのおうちだよ!!!ゆっくりしないででていってね!!!」 グシャ。 「まりざのいもうどがあああぁぁあぁぁああぁぁぁああ!!!」 「おねえじゃあああぁああぁああああぁあああぁああん!!!」 「どおじでごんなごどずるのおおおおぉおおおぉぉぉお!!!」 「ゆっ!!!おじさん!!!ひどいよ!!!おじさんはゆっぐりでぎないよ!!! みんな!!!ひごろのかりのせいかをためすときだよ!!!このおじさんをゆっくりできなくしてやろうね!!!」 「「「「「そうだね!!!れいむ(まりさ)たちはつよいもんね!!!」」」」」 先程まであの怠惰なれいむを見ていたからか、自分達の強さを誇示しようとしているまりさ一家。 「ゆべええぇぇぇぇえ!!!」 「ゆぎゅうううぅうぅうぅ!!!」 「どおじでええぇええぇぇぇ!!!」 「いだいよおおおぉおおぉお!!!」 「ゆっぐりじだがっだあああぁぁぁ!!!」 「どおじでっ!!?まりざだぢはいままでまげだごどないのにいいいぃぃぃぃいいい!!!」 こうしてまた、人間の恐ろしさを知らないゆっくり達が餡子と化した。 一日経っても戻ってこない姉妹達。 「ゆっ!!!れいむをまたせるなんてさいていだね!!!ぷんぷん!!!かえってきたらおしおきだね!!!」 一昨日リンチされたことなどすっかり忘れているれいむ。 もう家族は既に亡き者となっているのだが知るはずもなく。 「あ!おい!ゆっくりがいるぜ!」 「うお!マジだ!しかもスゲーでかいぜ!」 「前にやられたっていうドスまりさの仲間かもしれないぞ!」 三人の子供が洞窟の中に入ってきた。 「ゆっ!!!おにいさんたちだれ???あ!!!わかった!!!たべものもってきてくれたんだね!!! そのてにもってるものがそうなんだね!!!さっさとれいむにちょうだいね!!!」 見ず知らずの存在に食い物を要求するれいむ。 ちなみに彼らが持っているのは食べ物ではなく金属バットだ。 餡子がこびりついているところを見ると、大方ゆっくり狩りの最中だったのだろう。 「こいつ馬鹿か?」と思いながら三人はれいむを取り囲むように立つ。 「ゆっ!!!なにやってるの!!!そんなことしてないでれいむにごはんちょうだいね!!!このやくただずぶっ!?」 言い終わる前に一人の振るった金属バットがれいむを捕らえた。 「な、なにずるのぶっ!!!やめでべぶぅっ!!!べいぶにごんな゛ごどじでい゛いどお゛も゛っでべええ゛えぇぇぇえ゛え゛!!!」 れいむが口を開くたびリズムに乗ってバットを食らわす子供達。 親と姉妹は何をやってるんだ。 早くれいむをたすけろ。 そしてごはんをたべさせろ。 どうしてれいむがこんな目にあわなくちゃいけないんだ。 れいむはうまれるまえからずっとゆっくりしていたのに。 このよのだれよりもゆっくりしていたはずなのに、どうしてゆっくりできないんだ。こんなのおかしい。 そんなことを考えながら、れいむは全ての餡子を吐き出し、息絶えた。 「デカいから結構かかっちゃったな」 「でもこいつ全然たいしたことなかったじゃん」 「きっと今まで運動したことなかったんだぜ。だからあんなに太ってたんだよ」 そんなことを口にしながら、戦利品の餡子をすくって食べる。 タダで餡子が食べられるため、ゆっくり狩りの人気は高い。 ぱく。 「「「こ れ は ひ ど い」」」 なるほど。 どうやら何の運動もしない怠慢なだけのゆっくりの餡子はまずいらしい。 実に面白い。 この数十日間、この興味深い映像を合間合間に観察していたおかげで研究がはかどった。 ゆっくり実験はこれだからやめられない。 おしまい 作:TOSSY ゆっくり自立するAAをヒントに書いてみました。 ゆっくりいじめ系795 ゆっくりのいる街8 このSSに感想を付ける 選択肢 投票 しあわせー! (22) それなりー (1) つぎにきたいするよ! (2)
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1629.html
ゆっくりたたき 12KB 虐待-普通 理不尽 赤子・子供 現代 うんしー モグラ叩きネタですが、あまり叩いてないです。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ピピィーッ! けたたましい警告音が、古めかしい筐体から鳴り響く。 片田舎にあるゲームセンターの片隅に、それはあった。 立方体に近い筐体の上面には、いくつかの穴が開いている。 筐体の奥に置かれた透明ケースには、れいむとまりさ。 モグラ叩きならぬ『ゆっくりたたき』である。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「おそらをとんでるみちゃい!」 スポポーン! 筐体の穴から、子ゆっくりが飛び出してきた。 黒髪に赤リボン、子れいむが二匹だ。 「おりゃっ!」 ハンマーを手にした男が、掛け声と共に腕を振り下ろす。 グシャッ! グシャッ! 「ゆびっ!?」 「ぴぎゅっ!?」 木製のハンマーからは、ピコピコと可愛らしい音などはしない。 子ゆっくりだったものは餡子の塊となり、再び穴の中へ戻ってゆく。 「お、おちびちゃん……」 「きをゆっくりしてね、れいむ……」 筐体の奥、透明ケース内のれいむとまりさが慰めあう。 足周りはベルトのようなもので固定されている。 寄り添うことぐらいは可能だが、移動したり向きを変えたりするのは難しい。 やがて、そのベルト部分が、細かく振動を開始した。 「……ゆゆっ!」 「んほっ、んほおおおぉ!」 れいむとまりさが、互いの頬をすり合わせ始めた。 ベルト振動に欲情しているのだ。 「すっきりー!」 弾けんばかりの笑顔で、れいむとまりさは絶頂を宣言する。 やがて、れいむの頭から緑の茎が伸びてくる。 茎には小さな実のようなものが複数ぶら下がっていた。 れいむとまりさの身体には、パイプが繋がれている。 パイプの中には、粘性の高い液体が常時注ぎ込まれていた。 液体の効果か、自然では考えられないスピードで実が育ってゆく。 あっという間に子ゆっくり並に成長し、どんどんこうべを下げていった。 「ゆゆーん。おちびちゃん、とってもゆっくりしてるよぉ」 「ゆふふ! ゆっくりうまれてね!」 れいむとまりさは、頬を紅潮させ幸せそうに子を見つめる。 声をかけるまでもなく、すぐに子ゆっくりは産まれ落ち始めた。 「ゆっくちうまれりゅよ!」 「おちびちゃん、ゆっく……」 しかし落下地点には溝があり、親子の初挨拶はかなわなかった。 子ゆっくりは次々と溝の中……筐体の中へ落ちてゆく。 れいむの頭に生えていた茎も、合わせて溝の中に落ちてゆく。 「おちびじゃん~!?」 「ゆっぐぢじでよ~!?」 一部始終を見ていた男が、手元でハンマーをトントン叩く。 「しかしこいつら、毎度毎度よく同じ反応するよなぁ」 その背後、腕を組んだ別の男が言葉を続ける。 「忘れてるのか、前向きなのか……どっちなのかな」 「どっちでもいいよ、そんなの」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 筐体の内部、薄暗い空間の中。 「むきゅ……また、みんなつぶされちゃったわ」 「とかいはじゃないわ……」 ぱちゅりーとありすが、深刻な顔を見合わせていた。 サイズは、潰された子ゆっくりよりわずかに大きいぐらいだ。 現在、子ゆっくり生産機となっているのは、れいむとまりさ。 生産機となるゆっくりは、ドーピングの為か寿命が短い。 定期的に交換される生産機の中には、他のゆっくり種も混ぜられる。 このぱちゅりー達は、前世代の生産機から産まれ落ちた生き残りだ。 ウイィィン……。 ぱちゅりーとありすが、機械音に天井を見上げる。 何台かのリフトが、餡子の塊を乗せて下りてきていた。 「おちびちゃん……ゆんごくでゆっくりしてね」 「ぺーろぺーろ……なみだのあじー」 追悼と生命維持を兼ねた、同属食いである。 ぱちゅりー達は涙を流しながらも、子ゆっくりだったものを口にした。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「ゆっくちうまれちゃよ!」 「ゆゆっ?」 「ゆっくちころがるよ!」 「こーろ、こーろ!」 補充の子ゆっくり達が、筐体の内側奥から転がってくる。 ぱちゅりー達はそれを見て、顔を見合わせうなずいた。 「おちこんでばかりなんて、とかいはじゃないわ!」 「むきゅ、おちびちゃんにせつめいしましょう」 生き残る可能性を少しでも高める為、ぱちゅりー達は気を取り直す。 リフトは筐体内部の床全面に隙間なく敷き詰められている。 ランダムでどれかが上昇する為、あらかじめ避けるのは不可能だ。 ぱちゅりー達は、運良くリフトを避けているうちに気が付いたのだ。 要は、致命的な高さになる前に飛び降りてしまえば良い、それだけで助かると。 新参の子ゆっくり達に説明をすべく、各個移動を始めたその瞬間。 ピピィーッ! 「むきゅっ! きたわ!」 筐体の内外に、警告音が鳴り響いた。 子ゆっくり達は転がった勢いで、あちこちに散らばったままだ。 「ゆゆ? いまのはにゃに?」 「ぴーっていっちゃよ! ぴーって!」 好奇心溢れる子ゆっくり達が、警告音に興奮する。 嬉しそうに辺りをキョロキョロと見回すものも居た。 「おちびちゃんたち! あんよにきをつけて!」 「おりるのよ、のぼっちゃだめ!」 「ゆゆゆっ!?」 「れ、れいみゅ……」 「ま、まりしゃ……」 「おそらをとんでるみちゃい!」 あっけなく、れいむ二匹にまりさ二匹が、リフトに押し上げられる。 ぱちゅりーやありすの警告など、もう耳に入っていない。 「み、みんにゃがおそらをとんでるよ!?」 リフトを避けることができたのは、子まりさ一匹のみだった。 慌てて、ぱちゅりー達が駆け寄ってくる。 「ゆゆっ? おねえちゃんたち、だりぇ?」 子まりさが、キョトンとした顔でぱちゅりー達を見つめる。 「おびちゃん、よくきくのよ!」 「あれにのったら、つぶされるのよ!」 「あっというまにおそらにとばされて……」 「お、おそらに……?」 子まりさの下半身がムズムズと蠢めいた。 身体の奥の方から、何とも言えない気持ちが込み上がってきたのだ。 「……どうしたの、おちびちゃん?」 様子のおかしい子まりさに、ありすが問いかける。 その横では、だれも乗っていない空のリフトが上昇を始めていた。 「まりしゃ、おそらをとんでみちゃい!」 子まりさの、ゆん世一代の大ジャンプ。 「おちびちゃーん!?」 ありすの絶叫が響き渡った時には、もう遅かった。 子まりさは、既にリフト上のゆっくりとなっていたのだ。 内なる誘惑に勝つことができなかったのだ。 「どぼじで、のっちゃうのー!?」 ぱちゅりーが顔をぐしゃぐしゃにして、頭上の子まりさを責め始める。 しかし他の子ゆっくり同様、興奮した子まりさの耳に言葉は届かない。 「ゆわぁ~! しゅごい、しゅごいよぉ!」 リフトの高さに比例するように、子まりさの心も高ぶってゆく。 見上げれば、天井の穴から小さく光が差し込んでいた。 それはまるで、空を飛ぶことができた子まりさを祝福しているかのようだった。 「まりしゃ、おそらをとんでるみちゃい!」 スポーン! グシャッ! ウイィィン……。 リフトが下がってきた時には、子まりさは餡子の塊と化していた。 周囲にも次々と、餡子付きのリフトが下りてくる。 今回も、補充された子ゆっくり達は全滅してしまったのだ。 「おちびちゃん……」 落胆するぱちゅりー達をよそに、筐体の外では大盛り上がりだ。 二人組みの男達が、笑顔で戦果をたたえ合う。 「おお、今のは凄かったな!」 「れいむ二匹に、まりさ三匹か!」 一度に何匹飛び出してくるかは、まさにゆっくり次第。 上昇してくるリフトの速度は、決して速くはない。 しかし、これだけ複数になると叩き損ねることが多いのだ。 「……ゆゆっ!」 「んほっ、んほおおおぉ!」 筐体の奥、透明ケースから嬌声が響き渡る。 子ゆっくりの素早い消費に、生産機も大忙しだ。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「ゆっくちうまれちゃよ!」 「ゆゆっ?」 「ゆっくちころがるよ!」 「こーろ、こーろ!」 重量センサーで、子ゆっくりの補充頻度は自動制御されている。 今回も全て潰されてしまったので、早速次の補充がされたのだ。 「むきゅ……こうなったら、きょうっこうっしゅだんよ」 「ゆゆ? なにをするつもりなの、ぱちゅりー?」 ありすの返事には答えず、子ゆっくりの元へ急ぐぱちゅりー。 やがて立ち止まり、大きく息を吸い込み始めた。 「ゆゆっ? おねえちゃん、だりぇ?」 「あしゅんでくれりゅの?」 「そこまでよ! ぷくーっ!」 全身全霊の『ぷくー』だった。 元来病弱なぱちゅりーがそんなことをすれば、身体はまともではすまない。 「ぱ、ぱちゅりー!? とかいはじゃないわ!」 しかし、効果は抜群だった。 産まれて初めて見る『ぷくー』に、子ゆっくり達は大混乱を起こしている。 滝のように涙を流すもの、おそろしーしーを撒き散らしながら逃げるもの、と様々だ。 「ゆわあぁぁ~っ!?」 「きょわいよおぉーっ!」 「やめちぇね、やめちぇね!?」 ピピィーッ! 警告音と共に、筐体のあちらこちらでリフトが上昇し始める。 ぱちゅりーは、子ゆっくり達をリフトから遠ざけるよう追い始めた。 「こっち、こにゃいでえぇー!」 「たしゅけちぇね、たしゅけちぇね!」 「ゆっ!? ぱちゅりー、あぶない!」 「ぷく……むきゅうっ!?」 ありすが気付いた時には、もう遅かった。 ぱちゅりーの足元で、リフトが上昇を始めていたのだ。 「ぱちゅりー、おりるのよ!」 「むきゅ……げほっ、げほっ!」 しかし、ぱちゅりーはそこから動く事が出来なかった。 無理な『ぷくー』で体力を使い果たしていたのだ。 「お、おそらを……げほっ!」 スポーン! ついにリフトが天井に到達する。 筐体の穴から顔を出したぱちゅりーを見て、男達は驚きを隠せなかった。 「えっ?」 「ぱちゅりー!?」 当然、男達はれいむかまりさが出てくると思い込んでいたのだ。 一瞬の動揺で、ハンマーを振る手がズレてしまう。 グニッ! 「……っと!」 「むきゅぶっ!」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「ぱちゅりーっ! ぱちゅりーっ!」 筐体の中では、ありすが天井を見上げ、ぱちゅりーの名を呼び続けていた。 やがて、クリームの欠片がぱらぱらと降り注いできた。 「これは……ぱちゅりーの……」 ありすは、放心状態でその場に佇んでしまった。 「ゆゆっ? なにこりぇ?」 「ぺーろぺーろ……ち、ちあわしぇー!」 「あまあまだにぇ!」 「うみぇっ、これめっちゃうみぇ!」 傍らでは、子ゆっくり達がクリームの欠片を舐めるのに大忙しだ。 ウイィィン……。 機械音と共に、ぱちゅりーを乗せたリフトが下りてくる。 ありすは、流れる涙も構わず一目散に駆け出した。 「ぱちゅりーっ!」 「むきゅ、なにかしら?」 ズザァー! 派手な音と共に、ありすがヘッドスライディングを決める。 「いきてたのね」 「むきゅ」 確かにハンマーで叩かれたはした。 しかし、芯が外れたおかげで少々の吐クリームで済んだのだ。 ピピィーッ! ありすが安堵の溜息をつく間もなく、筐体内に聞き慣れた警告音が響き渡る。 「ゆゆっ!? もう!?」 「むきゅっ!? どうして!?」 ぱちゅりー達がこの場に参加してから、今に至るまでの間。 子ゆっくりに欠員が無かったのは始めてのことだった。 重量センサーによって判断された結果、補充無しで再開されることになったのだ。 ぱちゅりー達の経験による体感時計よりも早く警告音が鳴ってしまったのは、その為だ。 あちこちでリフトが動き出すと、子ゆっくりがざわめき始めた。 「あまあまさんは、あのうえにあるんだよにぇ?」 「れいみゅが、いちばんのりすりゅよ!」 「まりしゃものるよ!」 「ゆわーい、まけにゃいよ!」 子ゆっくりは口々にわめき散らしながら、一箇所に集まり始める。 「おちびちゃんたち、なにいってるの!?」 「いなかものも、はなはだしいわ!?」 唖然とするぱちゅりー達を尻目に、子ゆっくり達が自らリフトに乗り始めた。 わざわざ一つのリフトに乗るものだから、ぎゅうぎゅう詰めになっている。 「れいみゅのあまあまさんだよ!」 「まりしゃのあまあまさんを、ひとりじめしないでにぇ!」 「あまあまさんは、かってにはえてくりゅんだよ! ゆっくちりかいしちぇね!」 「そんなこちょより、あまあまちょうだいにぇ!」 小さな球体がみっちり集まった姿は、まるでブドウの房のようだ。 子ゆっくり達を乗せたまま、リフトはどんどん上昇をし続ける。 「ゆゆっ!? おそらをとんでるみちゃい!」 「とっても、ゆっくちしてるにぇ!」 「れいみゅ、うれしーしーしゅるよ!」 「じゃあまりしゃは、うんうんするにぇ!」 「かわいくて、ごめんにぇ!」 天井からのかすかな光に照らされて、子ゆっくり達のうんしーがキラキラと輝き降り注ぐ。 ぱちゅりー達は、口をポカンと開けたまま、その様子を見続けていた。 やがてリフトが天井に辿り着き、子ゆっくりは外の世界へ……。 「あれ?」 「何か引っかかってるぞ」 ……出ることが出来なかった。 一箇所に集まり過ぎた為、子ゆっくりが筐体の穴に詰まってしまったのだ。 「くるちぃよ! あっちいっちぇね!」 「れいみゅこそ、じゃましないでにぇ!」 「まりしゃの、すてきなおぼうちがぁ~!?」 「おさないでにぇ! おさないでにぇ!」 「ちゅ、ちゅぶれりゅう……」 「ゆぶぎゅっ」 「もっちょ、ゆっきゅぶ!」 「しちゃかっちゃぶゆ!」 阿鼻叫喚の穴詰まりの中、子ゆっくりは次々に潰れて餡子を吐き出していった。 待ち構えていた男達は小さな溜息をつくと、ハンマーを静かに置いた。 「……店長呼ぶか」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「おや、こんなゆっくりが残っていたとは」 メンテナンスの為に、店長が筐体のフタを開ける。 そこには、ぱちゅりーとありすが隅の方でガタガタと震え、人間達を見上げていた。 「むきゅっ……ここまでかしら……」 「おもえば、みじかいゆんせいだったわ……」 ぱちゅりー達は、自分達も子ゆっくり同様に潰されると思い込んでいた。 実際には、子ゆっくりは勝手に詰まって勝手に潰れたのだが。 「そういや、こいつら産むの遅くなってきてますよね?」 店長を呼んだ男達の一人が、筐体奥を指差す。 透明ケースに入ったれいむとまりさが、ウトウトと舟を漕いでいた。 「確かにそうですね。そろそろ交換しなければ、と考えてはいたのですが……」 「じゃあ、こいつらに子ゆっくり産ませたらどうです?」 今度は、ぱちゅりー達が指差される。 「むきゅ~っ!?」 「とかいはじゃないわ~っ!?」 本人達にとってはまさかの展開に、驚愕するぱちゅりー達。 すると、店長が優しく微笑みながら語りかけてきた。 「でもお前達、仲良そうじゃないか?」 「むきゅっ!?」 「そ、それはそうだけど……かんちがいしないでよね!」 「これからはずっと一緒にゆっくりできるぞ?」 「ゆ、ゆっくり……」 「子供も産み放題、パイプ注入だが餌も食べ放題だ」 一瞬の沈黙。 ぱちゅりー達は見る見る間に頬を染め、笑顔になってゆく。 「……むきゅっ。わるく……ないわね」 「それはそれで、とかいは、かも……」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ ピピィーッ! けたたましい警告音が、古めかしい筐体から鳴り響く。 片田舎にあるゲームセンターの片隅に、それはあった。 立方体に近い筐体の上面には、いくつかの穴が開いている。 筐体の奥に置かれた透明ケースには、ぱちゅりーとありす。 モグラ叩きならぬ『ゆっくりたたき』である。 ‐‐‐‐‐‐‐‐過去作‐‐‐‐‐‐‐‐ ふたば系ゆっくりいじめ 769 ゆっくり採集~つかまってごめんね!~ ふたば系ゆっくりいじめ 766 まりさがまりさだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 761 ゆっくりした週末 ふたば系ゆっくりいじめ 755 まりさもみもみ ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓×4 確かにメンテ面倒そうだなww しかもお客の方も、ゆっくりを潰す度に餡子が服にまで跳んで来そうww -- 2018-01-17 05 25 32 ゆん獄に行くんですねわかりますw -- 2014-08-01 20 51 09 モグラ叩きよりカッパ退治の方がゆっくりには向いてるかも -- 2011-08-15 23 32 43 ぱちゅりーなんてすぐ死ぬゆっくり母体にするか? -- 2011-07-12 22 05 16 餡子やクリームが飛び散って、メンテが大変そうだ。 -- 2010-07-15 04 06 51
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5071.html
GSPOー幻想郷総合警邏機関。 それは博霊の巫女の鶴の一声によって作られた 幻想郷の小さな事件や異変を解決する警察みたいな組織である! 「こいつは酷いな。」 俺は現場を見て思わず呟く。 目の前に広がるのはとある村に走る黒い煙をあげる溝。 溝の近くには木っ端微塵となった家や倉の破片が飛び散っている。 昨日それは起こったという。 ドスまりさ率いるゆっくりの群が村に現れた。 これだけならどこの村にもよくある話である。 だが、そのドスは取り巻きの命令で力を誇示するためのドスパークを なんと村に向けて放ったのだという。 幸い怪我人は出なかったものの家を破壊され住む場所を失った村人が沢山いた。 ゆっくりの要求は人間がゆっくりに服従すること。 いきなり村を破壊され怒りに燃える村人だったが、 さらなる追撃をおそれ一端ゆっくりに従うことになった。 で、GSPOに通報があり ゆっくり課(ゆっくりに関する事件を担当する部署)の 唯一の隊員である俺がここに来たってわけだ。 まずは偵察である。 このまま攻め込んでもいいのだが、下調べも無しに突っ込んだあげく ドスパークに吹き飛ばされて殉職というのはゴメンだ。 なにせこっちは一人なのだ。 何故一人なのかというと、ゆっくり課は立場上ゆっくりを始末しなければならないので ゆっくり好きな連中は皆他の課を選んだ。 俺は善良なゆっくりとゲスは分けて考えているので平気であるが。 結果GSPOには四つ課があるもののゆっくり課以外はどれも担当隊員は十人以上いるがゆっくり課は俺一人という 理不尽な振り分けになった。 小さい頃「二人組作って」でハブられた時とにた気分である。 群がいるらしい山を登っていると目の前にゆっくりが立ちはだかった。まりさとれいむ、あと子供が三匹か。 「ゆっゆっゆ。おじさんここをとおりたければたべものをおいていってね!」 「「「おいちぇいっちぇね!」」」 たまにいるんだよなこういう奴。 通行税という言葉を用いるときもあるが野盗じゃねえんだから。 こういうのは適当に相づち打って無視するに限る。 「ごめんな、なにも持っていないんだ。」 そういって立ち去ろうと後ろを向く。 これから群を探さなければならないので今ここで体力を消耗するわけにはいかない。すると 「げらげらげら!こしぬけのおじさんがまりささまにおそれをなしてにげていくぜ!」 作戦変更、俺はおじさんと呼ばれるのと腰抜けと呼ばれるのが嫌いなんだ。 俺は腰のホルスターから素早く銃を抜き、 まりさの隣にある岩に向けて打つ。 ズキュンという音とともにまりさの頬をかすめた弾丸は ガキュンという大きな音を上げ岩の破片を飛び散らせた。 そしてすぐに銃口をまりさに向ける。 岩を撃った音でまりさは腰を抜かしたのか動かずに プルプル震えて砂糖水の汗をだらだら垂れ流している。 「よーし動くなよ。動いたらこいつの命はないぞ。」 逃げようとしていたれいむと子供たちは動きを止めた。 「いい子だ、ピクリとも動くんじゃないぞ。 何をもって動いたとするかは俺が決める。 極度の緊張状態になったら意志に反してまぶたが動くらしいがそれでもブチ殺す。」 餡子脳でもこの銃を食らえば今砕かれた岩より酷いことになるとわかっているのか俺の発言を聞き皆ピタリと動きを止めた。 「大丈夫だ。こいつを食らえば一瞬で体が吹き飛ぶからな。 痛みを感じる暇もないだろう。」 恐怖のあまり水を吸ったスポンジを握りつぶしたときのように砂糖水の汗を噴出するまりさ。 これ以上やって干からびて死なれても困るので話を切り出す。 「発言だけは許してやろう。言え、ドスがいる群がこの山にあるはずだ。それはどこにある? しらばっくれても無駄だ、お前が駄目なら始末してそこのれいむに聞くだけだからな。」 「ど、どぼじでごんなごどを…?」 「俺をおじさん呼ばわりし、腰抜けとバカにしたことは万死に値する。」 「そ、そんなことで?」 「皆そういって永遠にゆっくりしていったよ。」 「ひいいいいいぃぃぃぃ!!! ど、どすならここからたいようさんのほうこうにいったところにいるよ!」 「本当だな?嘘だったらここに戻ってきて鉛玉をを打ち込んでやるからな。」 「ほ、ほんとうですぅぅぅぅ!うそじゃありませぇぇぇん!」 それさえ聞けば用はない。 まりさを軽く蹴りとばすと某童話のオニギリのように坂をころころと転がっていった。 俺が離れた後れいむが「まりさぁぁぁ!」と叫んで転げていったが気にしない。 脅したまりさの言うとおり、群はあった。 成体サイズのゆっくりが広場らしき場所でじゃれあっている。 これで群の場所はわかった。 行動を起こすのは夜寝静まった頃だ。 まだ日も高いので一端村に戻ることにした。 「あら、ジャックじゃない。」 村に戻ってきた俺に綺麗な顔立ちの女性が声をかけた。 ジャックとは俺のコードネームだ。本名は別にある。 「レフィ、どうしてここに?」 「一つ担当事件が終わったから戻るところ。」 「そうか。」 こいつは妖怪が起こす事件を解決する妖怪課の隊員であるレフィ。ついでにいうと彼女は妖怪である。 もちろんこの名前もコードネームである。 妖怪が起こすといっても巫女が片づけるような大それた事じゃなく 下級の妖怪同士の喧嘩や人間への暴力なんかがそうらしい。 同期なのだが解決した事件数の数で俺よりも地位は上だ。 正直妖怪課は事件数の割に隊員が多いので少しはこっちに人員を割いてくれと言いたいが、 妖怪課の面々は揃いも揃ってゆっくりを愛でる連中ばかりなので人員提供は望めない。 無論このレフィも例外ではない。 「こっちは今夜ドスの群に潜入ってのに羨ましいぜ。」 「群を?じゃああんまりむやみにゆっくりを殺さないでね。 ゆっくりだって生きているんだから。」 「へーへー。」 「じゃ、もういくわね。今日は事件が溜まってるのよ。」 去っていくレフィ。どうせ溜まってたとしても十人体制で片づければすぐ終わるだろう。 まったく。捜査中にアイツに会うのは嫌なんだよな。 悪いゆっくり相手に手加減するのは悪人に手加減するも同然。 GSPO隊員としてそれはどうなのかと毎回思う。 村で飯を食った後、夜まですることがないので レフィに会ってムカついてる気分を紛らわすため 少し散歩することにした。 すると道ばたで野良のれいむが変な声を上げていた。 「ゆーゆーゆー♪」 「れいむのおうたじょうずでしょ!おかねをちょうd…」 バババズキューン! 「ゆぎゃああああ!!!」 かっとなってやった。反省はしていない。するもんか。 むしろ鉛玉で払ったと言うべきか。 「もっど…ゆっぐりぃ…。」 砕け散ったれいむが絶命したようだが気分がすっきりしたしいいか。 夜になった。 群にたどり着いた俺はまずドスの巣と思われる大きな洞窟を目指した。 「…っ!」 ドスが寝らずに洞窟の前でジッと立っているのを見て慌てて身を隠す。 寝ずの番か?もしかして来ることを悟られたか。 だが、ドスは見張っているというよりもぶつぶつ独り言を言っている様だった。 GSPO隊員に配給される集音マイクを向けて言葉を拾ってみる。 「ゆう、やっぱりだめだよ。にんげんさんにはかてないよ。 きっとあしたになったらたくさんのにんげんさんがむれにふくしゅうしにくるんだよ。 そしたらおかあさんまたまりさにこうげきさせるよ。 いけないのはまりさたちなのに…。」 このドス、どうやら母ゆっくりに逆らえない性分らしく、 村にドスパを撃ったのは母ゆっくりの命令だかららしい。 しかも従えたはずの人間の復讐を恐れていたり自分たちが悪いということを自覚している限り 賢く分別のあるゆっくりらしい。 これはうまくやれば味方にできそうだ。 「ゆっくりしていってね。」 「ゆ?ゆっくりしていってね…に、にんげんさん!?」 「まて落ち着け、俺はお前の敵じゃない。」 「ゆ?」 まずは接触を試みる。 急に出ていって大声上げられて他のゆっくりを起こされるのは避けるため、まずは(今は)敵じゃないことを教える。 「今お前のつぶやきを聞いてな。何か助けになれるなら協力するんだが。」 「ほんとう?」 「ああ。何でも話してくれ。」 「ゆう…。」 ドスまりさは語りだした。 このドスの親であるれいむは厳しい親であった。 言いつけを破ればもの凄い剣幕で叱り飛ばし、 飯を抜く、体当たりを食らわせるなど厳しい罰を与えていたという。 その教育のせいでまりさはれいむの子というよりかは 傀儡のような状態だった。 そして、まりさがドスになるとれいむはまりさを使い 群を形成し、暴虐の限りを尽くしたという。 それでもまりさはトラウマのせいでれいむに反論することができず今も操り人形なのだという。 で、皆が寝静まる夜だけは自由なので毎晩外に出て一人でゆっくりしていたそうな。 俺はゆっくりの世界でも傀儡政治があるんだなあと感心しつつこいつに同情していた。 全然ゆっくりらしい生活ができないままドスになり その後もゆっくりできない日々を送っていたというから。 よく思い出してみれば村に侵攻したときにドスが話したということは聞いていない。 おそらくその母れいむが要求を出したのだろう。 俺はこのドスを救うことに決めた。 俺はふてぶてしく人間を見下しているゆっくりは嫌いだが こういう素直な性格のは好きなんだ。 それにこのドス、人間の言うことにに従順に働いてくれそうだ。 俺の相棒にするのも悪くない。 「まりさ、お前は自由になりたいんだな?」 「ゆぅ…。そうだけど、おかあさんが…。」 「大丈夫だ。俺が何とかしてやる。」 「ほんとう?」 「ただ、お前はこの群をどうしたいんだ?」 「まりさはこのむれはきらいだよ。みんな、まりさにすきかっていうだけで、 まりさをドスとしてもゆっくりとしてもみてくれないよ。 でていきだいけど、おかあさんがこわいし、 まりさにまたゆっくりできないゆっくりがあつまるかもしれない。 それに、ひどいことしちゃったにんげんさんにもあやまりたいし…。」 「わかった。じゃあこうしよう…」 俺はドスに思いついた作戦を説明した。 ドスは頷き、了承した。 夜が明けたら作戦実行だ。 「なんでうごけないのおおおおおおおお!!!!?」 「はなせえええええはなすんだぜえええええ!!」 「こんなのとかいはじゃないわあああああ!!!」 「どすううううううたすけてええええええ!!!」 「はなぜえええええにんげんめえええええ!!!」 群のあった場所に並ぶ木につり下げられたゆっくりたち。 例えるならパン食い競争のパンのような状態だ。 そしてゆっくりの前に立つのは村の男たちだ。 ドスと作戦を決めた後、俺は村の人たちを呼び、 寝ているゆっくりを捕獲、そして前述の状態にさせた。 本当は十字架処刑っぽいことしたかったが手間がかかるのでやめた。 「これは先日のゆっくりによる襲撃の復讐である!」 村長が高らかに宣言する。 「どれいのぐぜにいいいいいい!!!」 「はなぜええええええ!!!」 騒ぐゆっくりたち。村の男たちは気にしていない。 「さあ、この中で村を襲おうといいだしたゆっくりはどいつだ? そいつに我らは厳しい罰を与える! しかし他のゆっくりには罰は与えない。解放してやろう。」 ざわつくゆっくりたち。そして、 「ど、ドスがやろうっていいだしたのよ!」 「そうよ、どすがいったの!」 「まりさたちはむざいなんだぜ!」 「どすのめーれーだよ!」 一斉にドスだと声を上げるゆっくりたち。醜いねえ。 「じゃあそのドスはどこにいるんだい?」 「「「「「「ゆ?」」」」」」 村長の言葉に押し黙るゆっくりたち。この場のどこにもドスの姿が見えなかった。 「そりゃあいないだろうな。ドスは我々が捕獲しているからな。連れてこい!」 村の男に引きつられ、縄で簀巻きにされたドスが姿を現した。 「お前たちはドスがやったって言うんだな?」 「「「「そうだよ!」」」 「じゃあ今からこのドスに罰を与える!」 ゆっくりから歓声が上がるこれで自分は罰を受けなくていい。助かる。 そう思っているのだろう。 だが、村長の次の発言で皆静かになった。 「重罪のドスには、ゆっくりするという罰を与える!」 ドスがゆっくりすることが罰?どういうことだ。 ドスが殺されるんじゃないのか。 状況を把握できないゆっくりたち。 「ゆっくりがゆっくりすることは恐ろしいことだ。 増長して自分が最上位の存在だと勘違いする。 勘違いしたあげく人間の領域に踏み込んで殺されてしまうのだ。 そんな恐ろしい罰を与えるのだ。重罪のドスにはお似合いだろう。」 ドスの前に群の貯蔵食糧が運ばれ、ドスが解放される。 むしゃむしゃと美味しそうに食べるドス。 ゆっくりは皆黙ってよだれを垂らしていた。 ただ一匹をのぞいて。 「れいむがいいだしたんだよ!!れいむをゆっくりさせてね!!! どす!めいれいだよ!おかあさんをゆっくりさせるのよ!」 これが噂のドスの母れいむか。うん。 増長しきった醜い顔をしている。 「今のは本当かね?」 「そうだよ!れいむがどすにどすぱーくをうてってめいれいしたんだよ! どすはれいむのこどもだから、なんでもいうことをきくんだよ!」 「じゃあ罰はお前が受けるべきなんだな?」 「あたりまえだよ!はやくゆっくりさせて!」 「わかった、ドスの刑を中止し、このれいむに罰を与える。」 「永遠にゆっくりさせる刑だ。」 「ゆ?」 「ドス、聞いただろう。早くこのれいむを永遠にゆっくりさせるんだ。」 「どうして?ゆっくりさせてくれるんじゃないの?」 「言っただろう聞こえなかったか? (永遠に)ゆっくりさせる、と。」 がたがたと震え始める母れいむ。 ドスがれいむの前に跳ねてくる。 「そ、そんなことできるわけないよね!どすはれいむのこどもだもん。どす、はやくおかあさんをたすけてゆっくりさせて!」 「(永遠に)ゆっくりさせてあげるよ。」 ドスの乾いた声が響く。 「さようなら、おかあさん。」 ドスはれいむに噛みつき、そのままかみ殺した。 ドスが母れいむを殺したことで処刑は終わり、他のゆっくりは解放された。 解放されたとたん散り散りに逃げていった。 まああんなドスの近くにいたらゆっくりできないと思ったんだろう。 後日群のあった場所から円形に死骸が発見されるわけだが。 この一連の処刑のシナリオは俺が考えた。 このドスの母親という呪縛の鎖を外すためにな。 村人たちもノリノリで演技してくれたからよかった。 まあ、素人のシナリオ+素人の大根演技な為ゆっくりにしか通用しそうにないが。 そして、ドスはというと。 「おにいさん。ドスはこれからどうすればいいんだろう。 またゆっくりがあつまって、ゆっくりできなくなるとおもうよ。」 「そうだな…俺と一緒に仕事するか?」 「ゆ?しごと?」 「悪いゆっくりに困っている人たちを助ける仕事さ。 「ドスが、いいの?」 「ああ、歓迎するぜ。」 「ありがとう!おにいさん!」 ということで俺の計画通り、このドスまりさは後日GSPOの隊員となった! これで一人で事件を片づける必要がなくなった!! …と思ったらドスは上層部の連中に気に入られたがために、 ゆっくり課から外されGSPOのマスコットとなってしまったのであった。 GSPO本部のロビーで妖怪課の連中に黄色い声をかけられ 照れてるドスを横目に舌打ちをする。 レフィがニヤニヤ俺を見ているのは多分当て付けだろう。 まあドスは辛いときの話し相手になってくれるから助かるんだが。 俺の孤独な捜査は続く。 [後書き] 久々のアサシンの人です。 自分が作っている東方二次創作ゲームに出てくる機関を ネタにしたら書きやすい書きやすい。 GSPOはサガフロのIRPOが元ネタ。 ついでに主人公のジャックのモデルはヒューズ。 半年近いブランクがあいているので おかしいところが多々あるかもしれません。 相変わらず虐待色薄ですね。 続くかもしれませんし続かないかもしれません。 過去作品 「ゆっくり兵」 「ゆっくり焼き串」 「アサシンゆっくり2 お兄さん虐め編」 「ゆっくり護身術」 「ゆっくりになった男1」 「ゆっくりになった男2」 「ドスのいる村」 「食ゆ植物」 「ゆっくりミキサー車」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5104.html
ゆっくりinホテル 初SSです。色々見苦しい点があるかとも思いますが、どうかご容赦ください。 キリウム 作 俺は普通の兄さん。 ホテルのパートをしながら暮らしてる。 さて、ホテルのタオルやパジャマの乾燥のために1階にあるリネン室に来た。 いつものようにドアを開けると・・・ 「ゆっくりしていってね!!」 という無駄に元気な間の抜けた声が聞こえてきた。 声のする方を見るとゆっくりまりさとれいむ、そしてその子供であろう赤まりさが7匹ほど、そして何故かゆっくり橙とゆっくり藍がいる。 よく見ると橙と藍はやせ細り怪我もしている。 それに対してまりさとれいむ達はブクブクと肥っていて気味が悪いったらありゃしない。 「ゆゆっ、おじさん。ここはれいむたちがみつけたおうちだよ。さっさとでていってね!!」 とれいむが言うのに合わせて 「そうだぜ、じじいはおかしもってきてさっさとしねだぜ!!」 とまりさも暴言を吐く。 とりあえず、まりさとれいむが邪魔だったので軽く蹴飛ばし洗濯物の乾燥を始める。 なにやら足りない頭で必死に俺に向かって暴言を吐いてるが気にしない。 それよりも橙と藍が気になったのでテーブルの上に乗せてこっそり話を聞いた。 「わかるよー、たすけてくれるんだねー」 と橙がこっちに涙目で訴えかけている。 「何があったんだ?詳しく教えてくれたら助けてやらんこともないが・・・。」 と俺が言うと 「実はカクカクシカジカで・・・。」と藍が説明してくれた。 訳はこうだ。 近くに巣を作って暮らしていた橙と藍は、急にやってきたまりさとれいむに巣を奪われた。 それだけならまだしも暴力で従わせて、奴隷扱いしてるらしい。 「分かった。それなら助けてあげよう。」 そう言って俺は足元をうろついているまりさとれいむを見た。 「ゆっ?やっとおかしくれるきになったかだぜ!?」 のん気にお菓子のことだけを考えてたのだろう。涎を垂らしているまりさ。 俺は手が汚れないように気をつけながらまりさを持つと、乾燥機の側面に当てた。 「ゆっ?温かいだぜ〜。」等とほざいている。 これから起こる苦しみに全く気がつかない。 しばらく当て続けていると 「ゆっ・・・あついだぜ!!はやくはなすんだぜ!!」 とこっちに命令してきた。それを無視してさらに当て続ける。 「ゆ゛ぎゃあああぁぁ、ま゛りざのあじがああぁぁぁl」 大声で叫ぶが乾燥機の轟音でほとんどかき消されていく。 『ピッピッピーッ!!』と乾燥終了のアラームが鳴る。 それと同時にまりさを乾燥機から離す。 白目をむき、涎を垂らし、犬のようにハッハッと息をしてる。 まぁ、これくらいでは気も狂わないし死にもしないだろ。 そう思ってまりさの底の部分をみると赤く爛れていた。 低温やけどのせいだ。これでしばらくは歩けないだろう。 「よぐもまりさをぉぉぉ!!」とれいむが俺に体当たりをしてきたがかわして捕まえる。 そして、赤ゆっくりとともに壊れた洗濯機の中に入れる。 この洗濯機は蓋が開いてるにもかかわらず脱水が可能になってしまった危険な洗濯機だ。 俺はまりさを片手でつかむと洗濯機の中が見えるように瞼を強制的に手で開けさせながら洗濯機の脱水ボタンを押した。 ゆっくりと洗濯機が動き出す。 「ゆっ?たのしー。」 「ぐるぐるまわるよー。」 「ころころころがるよー。」 等と好き勝手に戯言をほざく。 『ヴィー・・・・』 モーター音が大きくなるとともに回転数がどんどん上がっていく。 「ゆっ、ゆっ、かべにくっつくよ、れいむたちをゆっくりたすけてね。」 といってる。まだ分からないのか・・・。 さらに回転数が上がる。 赤ゆっくり達は声すら出してない。おそらく何匹かは死んでるだろう。 「はやくれいむたちをそこからだすんだぜ!!ださないとようしゃしないんだぜ!!」 と必死に俺に威嚇するまりさ。だからそんなもん、痛くも痒くもないって・・・。 回転数がほぼ最高地点に到達。 赤ゆっくりはあんこをすべて外に吐き出してしまったらしく皮だけの状態で回り続けてる。 「ゆぎゅううぅぅぅ!!れっ、れいむのあんこが・・・!!」 とれいむが言っている。おそらくあんこが皮ぎりぎりまで外側に出てきてるのだろう。 「も゛う゛や゛べでええぇぇぇえぇ!!れいむをかえすんだぜええぇぇ!!!!」 とまりさが絶叫する。さすがに強制的に見せてきてるせいか少し精神的におかしくなってる様だ。 「も゛っど・・・ゆっぐりじた・・・ぶにゅうううぅ!!?」 「れいぶぅぅぅぅ!!!!????」 最期の言葉を言い終わる前にれいむは体から餡子を出し切って死んだ。 そこで俺は洗濯機のスイッチを切った。 回転が止まって残ったのは赤ゆっくりとれいむの干からびた皮だけだった。 「あ・・・あひっ・・・れいぶ・・・ばりざぁ・・・あひっ・あひっあひっあひl」 とまりさは壊れたように笑い続けている。 そこに置いておくのも邪魔くさかったのでまた乾燥機に押し当てる。 こんどはその汚れた面だ。 「ゆぎぃいぃぃぃぃぃぃ!!」 豚のような悲鳴を上げながら眼を口をその顔面のすべてをケロイドに変えてゆく。 『ピッピッピーッ!!』 乾燥終了。そして整形完了。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ・・・。ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛・・・。ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ・・・むごぉ!!。」 顔を焼かれた状態から嘔吐しようとしたのだろう。 だが唇がケロイドで完全にくっついているため餡子が出てくることはなかった。 もういいか・・・。そう思った俺はまりさを巨大な排気口の前にそっと置いた。 しばらくはその場所で踏ん張り続けたまりさだったが吸い込まれて中の巨大なファンで細切れになりそのまま奥に消えていった。 「これで、悪いゆっくりはいないよ。安心して帰りな。」 俺は橙と藍に言ってあげると仕事を再開した。 「あ、あの・・・お礼がしたいんですが・・・。」 と藍が言ってきた。 「お礼?お礼なんていいよ。」 俺は目線のみ藍の方向に向けながら仕事をする。 何度も断るがそれでも執拗にお礼をしたいと言ってくる。 まぁ、ゆっくり2匹ぐらい飼ってもそうたいした出費はないしいいか。 仕事が終わりタイムカードを押しながらそんなことを考えた俺は 橙と藍を連れて家路につくのだった・・・。 想像以上に疲れましたw 暇があれば他にも作りたいなぁ。 ゆっくりってどうしてあんなに加虐心をあおるんでしょうかね? このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1853.html
注意 死なないゆっくりがいます。 ぬるめです。 死後のゆっくり 「ゆ、じじぃ!!ここはまりささまのゆっくりぷれいすなんだぜ!!にんげんさんはつうこうりょうをはらっていくんだぜ!!」 俺が道を歩いていると饅頭が話しかけてきたので蹴っ飛ばしておいた。 「ゆぎゃべ!!」 コロコロと道端に転がっていく。すると物陰から伺っていた番らしきれいむが出てきた。 「ばりざぁぁぁぁぁ!!だいじょうぶ!!ゆっぐりじでねぇぇぇ!!」 あたまの茎をゆっさゆっさ揺らしながらまりさに近づいてくる。よく落ちないな。 「ゆぐぐ、だいじょうぶだよれいむ・・・。って、でてきちゃだめでしょぉぉぉぉ!!なんででてくるのぉぉぉぉ!!」 「まりざがじんぱいだからでしょぉぉぉぉぉぉ!!どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉ!!」 なんかうるさいので黙らすことにした。 「ゆげっ!!やべっ!!ばりざざま・・・ゆべっ!!・・・づよいんだ・・・ゆぼべぇ!!」 「や、やめてね!!れいむにはあかちゃんがいるんだよ!!ゆへへ・・・れいむにはかわいいあかちゃんがいるんだがらてはだせないよね・・・ ゆっぎゃああああああああああ!!やべでえええええええええ!!でいぶにはあがぢゃんいるのにぃぃぃぃぃぃぃ!!」 さて、体は黒ずんでボロボロ、歯はガタガタ。帽子もリボンも見る影もなくなったこの二匹。 無事なのはあえて残したれいむの茎についた赤ゆっくりのみだ。 「ゆぁぁ・・・ごれじゃあもうゆっぐりでぎないぃぃぃ・・・」 「せっがぐあがぢゃんがうばれるのにぃぃぃ・・・」 まあこれだけ痛めつけられていれば自然治癒も難しいだろうからな。 「ゆぅぅぅゆっぐりじだいぃぃぃ・・・いだいのなんどがじでぇぇ・・・」 暇だし少しからかってやるか。 「なんとかしてやろうか?」 「「ゆ"ゆ"っ!」」 一斉にこっちを見るゆっくり。 「くそじじぃ・・・はやぐばりざざまをだずげるんだぜ・・・でないどいだいめみるんだぜ・・・」 「はやぐじでね・・・でいぶのがわいいあがぢゃんがみれなぐっでもいいの?」 こいつら・・・誰がこんなめにあわせたかもう忘れたのか? まあいいやこいつらの餡子脳に付き合っていたら時間がいくらあっても足りやしない。 「ああ、いい方法がある。・・・幽霊になればいいんだよ。」 「ゆうれい・・・?なにぞれ?」 「あ~なんていうか・・・すごくゆっくりしたゆっくりだけがなれる究極にゆっくりした状態・・・かな?」 「ゆ"、きゅうきょくにゆっぐり・・・?」 「ああ、そうすれば俺にも手出しはできないし、永遠にゆっくりできるんじゃないのかな?」 「ゆ"、どうずれば“ゆ~れい”になれるの・・・?」 「簡単さ、幽霊になりたいって強く念じながら眼をつぶるだけでいい。後の手順は俺がやってやるよ。」 「ゆっぐりりがいじだよ・・・ゆっへっへ、にんげんざんはばかだね!! まりざだぢはゆっくりをこえたきゅうきょくのゆっくりをてにいれるよ・・・」 「れいむたちはゆっくりをちょうえつするよ・・・。」 なんだか聞いたことがあるようなないようなセリフを吐いて眼を閉じる二匹。 なにやら必死に念じているようだ。・・・さて、動きも止まったのでさっさと踏み潰させてもらおう。 グシャ!! 「ゆべえっ!!」 グシャ!! 「ゆぼろっ!!」 見事にぺっちゃんこに潰れる二匹。間違いなく死んでいるだろうな。 さて、適当に思いつきで幽霊になればいいなんていったけどほんとうになったりするのかな? っていうかこいつらに魂ってあるのか? などと考えていたら、潰れた饅頭から何か白いものが出てきた。 「ゆ~どろどろどろ~・・・」 「ばけてでるよ~、おどろくの?しぬの?」 「うわっ、マジで出てきた!」 そこには憎たらしい顔と各々の飾り、あとよく幽霊がつける三角のやつ(天冠というらしい)のついた白い丸いものがゆらゆら浮かんでいた。。 「ゆっふっふ、まりさはゆ~れいさんなんだよ!どどろいたでしょ!!これでにんげんさんにもてはだせないよ!!」 「わかったらはやくおかしをちょうだいね!!れいむはおなかがすいたんだよ!!」 「ああ、わかった。・・・ホレ。」 俺は持っていた小さいキャラメルを地面に置いてやった。 「ゆっへっへ、ゆ~れいになったまりささまはむてきなんだぜ。あまあまさんいただくんだぜ・・・むぐむぐ・・・?」 「ゆゆ~ん♪さすがはれいむのまりさだよぉ~。じゃああまあまさんいただくよ・・・むぐむぐ。・・・ゆ?なにこれ?あじがしないよ?」 「ゆゆゆ!まりさもだよ!!やいくそじじぃ!!これはあまあまさんじゃないよ!!はやくちゃんとしたあまあまさんをちょうだいね!!」 「いや、違うよ。それはちゃんとしたキャラメルで甘いものだし。それに味がしないんじゃなくてお前らが食べることができてないだけだよ。 そら、ちゃんとそこにキャラメルあるだろ?」 男が指し示した場所には男の言ったとおりちゃんとキャラメルが原型のままあった。 「ゆ!ほんとだ!ゆっくりいただくよ!・・・むぐむぐ・・・どぼじでたべられないのぉぉぉぉ!!」 「そりゃ幽霊だからなぁ。この世の食い物は食えないんじゃないかな。」 「じゃあどうずればいのぉぉぉぉ!!」 「さあ?どうもしようがないんじゃないかな?」 「そんなのやだぁぁぁぁぁぁ!!」 じたばたと暴れる二匹だが実際俺にはどうしようもないことだしなぁ・・・。 ていうか幽霊だから物食わなくてもいいんじゃないのかね?教えないけど。 「ゆぎぃぃぃぃ!!まりざざまをごんなめにあわぜるばがなじじぃはじね!!ざっざどじね!!」 まりさがこっちにのろのろと突っ込んでくる。 「ゆ!いいよまりさ!!まりさのちょっといいところをれいむにみせてね!!」 「まかせてねれいむ!!」 しかしおそいなこいつら待ってるほうが疲れる。 ようやく俺にたどりついたまりさ。追突する直前に眼を閉じ防御体制をとる。 しかし、まりさのからだは俺のからだをスゥ・・・と通り抜けまりさはそれに気づかぬまま進んでいく。 「まりさーー!!うしろ、うしろ!!」 「ゆ?・・・ゆゆ!!きたないじじぃなんだぜ!!まりささまのこうげきをよけるんじゃないんだぜ!ぷんぷん!!」 そういって再び体当たりを試みるまりさ。だが何度やってもぶつかることはない。 「どぼじでぶつからないのぉぉぉぉぉ!?」 「まあ幽霊だからな。この世のものには干渉できないんじゃないか?」 「じゃあどうずればにんげんざんをだおぜるの!?」 「さあ?無理なんじゃないかな?俺もお前らを倒せないけど。」 「なにぞれぇぇぇぇ!!だまじだね!!ぐぞじじぃ!!」 「騙してないだろ俺には手出しできないんだから。」 「うるざいよ!!ごんなのぜんぜんゆっぐりでぎないよ!!」 ギャーギャー五月蝿いな。害はないとはいえあまりにやかましい。 そういえば前に読んだ漫画にお経で悪霊退散させるのがあったな。やってみるか。 「え~っとどんなんだったかな?確か・・・南無大慈悲救苦救難広大霊感うんたらかんたら・・・」 「「ゆぎゃあああああああああああ!!やべでえええええええええ!!」」 お、効いてる、効いてる。なんか上のほうが薄くなってきてる。 「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカうんたらかんたら・・・」 「「ゆぎゃあああああああああ!!いだいいいいいいいい!!エレエレエレエレ!!」」 なんか吐いてる。・・・これ病気とかを治すときに言う真言だったと思うんだが・・・ 適当でもいいのかな? 「チャー○ーヘッチャラーうんたらかんたら・・・」 「「ゆげげげげげげげげg!!ゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っ・・・」」 痙攣しだした、何でもいいみたいだな。本当に適当な連中だ。 しばらくして回復すると 「もうゆ~れいさんはぜんぜんゆっくりできないよ!!まりさとれいむをさっさともとにもどしてね!!」 「そうだよ!!もどさないとひどいよ!!ぷんぷん!!」 「そういわれてもなぁ。お前等のからだはもうあんなんだし。」 そういってつぶれた饅頭を指差す俺。 「ゆ!なにいっでるの!!まりざざまのうつくしいからだはあんなにつぶれてないよ!!」 「じゃああの帽子にも見覚えないのか?れいむ、おまえは?あのリボンに心当たりは?額に生えた赤ゆっくりに心当たりはないのか?」 「ゆっ!!た、たしかにれいむのりぼんさんだよ・・・じゃあれいむはいまのれいむはなんなの!?」 「だから幽霊だよ。お前等は死んだの。」 「ゆ、じゃ、じゃああれはまりさっでごど?」 「そうだよ。」 「・・・ゆ、ゆぎゃあああああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」 「ば、ばりざあああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」 あらあら、まりさのもらい吐きでれいむまで・・・ていうか零体になってんのに何はいてるんだろう? そんなことを思っているとなんとれいむの死骸に生えていた赤ゆっくりがぷるぷると動き出した。 もしかして踏み潰したときの圧力で餡子が蔦まで行って成長促進されたのだろうか? ぷるぷるぷる・・・ぷちっ!! 「ゆっくちちていっちぇにぇ!!」 一匹目が生まれた、まりさ種だ。まだはいていた二匹もその声に反応してそちらを向く。 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!おちびちゃん!!ゆっくりしていってね!!」 「さすがれいむのおちびちゃんだよ!!とってもゆっくりしているね!!」 二匹は赤まりさにすりすりをするが赤まりさのほうはきょとんとしている。 そうしているうちに次々と赤ゆっくりは生まれた。その数7匹。赤まりさが三匹、赤れいむが四匹だ。 う~ん、こいつらの意見に同意するのは不快だが生まれたてのゆっくりはなかなか可愛い。おもわず目をくりぬいてやりたくなる。 「「「「「「「ゆっきゅちちていっちぇにぇ!!」」」」」」」 「おちびちゃんたち!!ゆっくりしていってね!!」 「おちびちゃんたち、れいむがおかーさんだよ!!ゆっくりしていってね!!」 俺から見ると始めての親子の会話なのだが赤ゆっくりたちからするとそうではないようだ。 「ゆぅ?おきゃーしゃん?どきょにいりゅにょ?」 「かきゅれてないぢぇにぇ!!きゃわいいまりちゃがうまれちゃよ!!」 「れいみゅおにゃかへっちゃよ!!ごはんちょーだいにぇ!!」 どうやら赤ゆっくりには親子が見えていないらしい。 「ゆゆゆ!!おちびちゃんたち、おかーさんはここにるよ!!」 「そうだよ!!ちゃんとこっちをみてね!!」 しかしやはり赤ゆっくりには伝わらないらしい。しだいに赤ゆっくりたちも苛立ってきた様だ。 「にゃんじぇおきゃーしゃんたちいにゃいにょぉぉぉぉ!?」 「こんにゃにきゃわいいれいみゅたちをおいてどこいっちゃのぉぉぉ!!」 「やくたたじゅなおやはちね!!ちね!!」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!」」 やはりゲスの子はゲスか。 生まれたばかりだというのにもう口汚くなってるし。 「ゆゆ!!しょこにょおにーしゃん、れいみゅのおきゃーしゃんたちしらにゃい?」 ようやく俺の存在に気づいたらしく話しかけてくる赤ゆっくり。 「さぁ?俺は知らないなぁ?」 白々しくとぼけて見せる俺。と、親の二匹が抗議して来る。 「なにいっでるのぉぉぉ!?おちびちゃんのおかーさんはまりさたちでしょぉぉぉぉぉ!?」 「そんなこともわからないの!!ばかなの!?しぬの!?」 五月蝿い。 「南無大慈悲・・・以下略」 「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」 「ゆべべべべべべべべべべべべべべ!!」 便利だなこれ。 そこに赤ゆっくりがまたしゃべり掛けてくる。 「じゃあおにーしゃん、かわいいまりちゃたちのためにごはんをもってきちぇにぇ!!はやくちてにぇ、ぐじゅはきりゃいだよ!!」 「いやだよ、・・・ていうかご飯ならお前等の後ろにたくさんあるじゃないか。」 「ゆ?ほんちょだ!あみゃあみゃなにおいがしゅるよ!!」 「なにいっでるのぉぉぉぉ!!ぞれはおかーざんだぢでしょぉぉぉぉぉ!!」 「たべちゃだめぇぇぇぇ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉぉ!!」 後ろの餡子の塊に向かっていく赤ゆっくりとそれを必死に止めようとする親二匹だが、二匹には止める術がないので結局・・・ 「「「「「「「む~ちゃ、む~ちゃ・・・ちちち、ちあわちぇ~♪」」」」」」」 「「ゆぎゃあああああああああ!!どぼじでだべじゃうのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」」 赤ゆっくりたちはあっというまに二匹に群がりかなりの量を食べてしまった。 もうほとんど原型は残っていない。 「ゆぁぁぁぁ・・・ばりざのたくましいからださんが・・・」 「でいぶのぷりちーなおかおがぁぁぁ・・・」 赤ゆっくりたちは食べ過ぎたのかすでにおねむの時間のようだ。ゆ~ゆ~寝息を立てて寝ている。 するとそこに何かやってきた。 「う~う~!あまあまさんのにおいがするど~☆う~☆」 「「れれれ、れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」 親の二匹は大声をあげて空中をのろのろと逃げる。だから必要ないというのに・・・。 「う~☆あまあまいっぱいだっど~☆」 その声に気づき二匹も引き返してくる。 「おちびちゃんたち!!れみみゃだよ!!はやくにげてね!!」 「れみりゃはゆっくりできないんだよ!!ゆっくりしてないでいそいでね!!」 当然、聞こえていないので赤ゆ達はゆ~ゆ~寝たままだ。 「おにぃぃぃざぁぁぁぁん!!おちびちゃんたちをだずげでぇぇぇ!!」 「なんでもじまずがらぁぁぁぁ!!おねがいじまずぅぅぅぅ!!」 こいつ等にこんなに子を思う気持ちがあるとは思わんかった。 とりあえずれみりゃに話しかけてみる。 「おい、れみりゃ!」 「う~?おにいさんなんだど~?」 二匹はなにかこちらに感謝のまなざしを向けている。赤ゆを救ってくれるとでも思っているのだろう。 「おのこしはするなよ。」 固まる二匹。 「う~☆わかってるんだど~☆えれがんとなおじょうさまはおのこししないんだど~☆う~☆」 「ゆああああああああああ!!ちがうでしょおおおおおお!!」 「はやぐおちびちゃんたちをたすけでえええええええええ!!」 無視。 そしてれみりゃの食事が始まった。 まず、赤ゆを一匹づつつかみ底部を傷つけ逃げられないようにしていく。 「ゆ~・・・ゆ~・・・ゆ?ゆぎゃ!!まりちゃのあちがあああああああ!!」 全部が済むと一匹づつ中身を吸い出していく。 「う~☆あまあまおいしいどぉ~☆」 「ゆぎゃああああああああああ!!まりちゃ・・すわれっ・・・もっ・・・きゅち・・・」 「「おちびちゃああああああああああああん!!」」 しかし三匹ほど吸い出すと残った四匹を一箇所に集め丸めて固めだした。 赤ゆっくりは死んではいないようだが痙攣している。 「おい、れみりゃ。そいつらどうするんだい」 「う~?れみりゃのおちびちゃんのごはんにするんだどぉ~☆」 なるほど、子持ちだったか。まあれみりゃは捕食種だし見逃してもいいか。 「そうか、じゃあ子育てがんばれよ~」 「う~☆わかったんだどぉ~☆」 そういって飛び立っていったれみりゃ。 「ゆああああああああああああああ!まっでええええええええ!!」 「あがぢゃんおいでげええええええええええ!!」 今は同じく飛べる二匹だが速度がまるで違うし追いつけたところでできることもないだろう。 すぐにあきらめたようだ。 「あああ、れいむのおちびちゃんが・・・」 「まりさとれいむのあいのけっしょうが・・・」 さて、そろそろ飽きてきたし俺も帰るか。そう思って立ち上がると 「ゆ!じじぃ!どこいくんだぜ!!」 「れいむたちをこんなふうにしたせきにんをとっでね!!」 「そんなの知らないよ。お前たちがなりたいって行ったんだから自業自得だろ。」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉ!?」」 そしてそのまま帰る俺。とはいっても村はすぐそこだが。 「まっでぇぇぇ・・・おいでぐなぁぁぁ・・・」 「までぇぇぇぇ・・・まだないにんげんはじねぇぇぇぇ・・・」 面白いのでそのまま村の前まで追いかけさせてやった。 「ま、まっでぇぇぇ・・・・ぜぇぜぇ・・・」 「おいでぇぇぇ・・・いぐなぁ・・・・ぜぇぜぇ・・・」 霊体の癖になんで疲れるんだよ。なんとか村の前に来たゆっくり。、 しかしそこで 「ゆべっ!!」 「ゆぎゃ!!」 まるでそこに壁があるかのように吹っ飛ぶゆっくり。 「ゆぅぅぅ・・・なんでかべさんあるのぉぉぉ・・・」 「いだいよぉぉまりざぁぁぁぁ・・・」 「それは壁じゃないよ。結界だ。」 「「ゆ?」」 「さすがに強いのには効かないが知能の低い低級な霊や妖怪が入れないように結界がしいてあるんだよ。」 「まりざはでいぎゅうじゃないぃぃぃぃぃ!!」 「そっぢにいれろぉぉぉぉぉ!!」 「うるせぇ糞饅頭。ずっとその辺で彷徨ってろ。」 俺はさっさとそこを後にした。 「「ああああああああああ!!まっでえええええええええええ!!」」 残された二匹の幽霊饅頭は絶望したこれからどうすればいいのだろう。 なにをすればいいのかまったくわからない。 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!でいぶぅぅぅぅぅぅぅ!!ごれがらどうじよぉぉぉぉぉ!!」 「わがらないよぉぉぉぉぉ!!なんどがじでよぉぉぉぉぉ!!ばりざぁぁぁぁぁ!!」 ゆーゆー泣いているとなにか近くの空間が歪んで来た。 「ゆ・・・?なに?」 するとそこから何かが出てきた。 「ふっふっふ、地獄のそこからやってきた。不撓不屈の虐め魂を持つ男・・・虐待おにーサッ!!」 なにやら白装束を着た頭に三角をつけた男が腰を低くし両手を広げて出てきた。 「な、なんなのぉぉぉぉおにいざん!!」 「ふははは!!ゆっくりどもよ!!ようこそこちらの世界へ!!地獄でもさんざん虐めぬいてやるからな!!覚悟しろッ!!」 「「やだぁあぁぁああああああああああああ!!」」 男は再び高笑いを始め二匹の幽霊ゆっくりを捕まえ空間に消えていった。 そして二匹のゆっくりは虐待おにーさんによって死んでもゆっくりできないのでした。 あとがき 最近書いても書いても書きたいことの軸がぶれてしまい消しては書き直しの連続です。 一応これはなんとかなったと思うので楽しんでいただけたなら嬉しいです。 作者 甘党 今まで書いたもの ゆっくりコールドスリープ ゆっくりを効率的に全滅させるには。 ユマンジュゥ きれいなゆっくりの作り方 ゆっくり達のバザール ゆっクエ あるゆっくり達の冬篭りと甘い罠 ラジコンうーぱっく 笛吹き男とゆっくり
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/451.html
「あ!お前ら何やってんだ!」 「「ゆ!!!」」 畑での盗みを咎める声に驚く子れいむと子まりさ。 しかしその親れいむは全く動じずに野菜を食べ続ける。 「ゆゆ!みつかっちゃたよおかあさん!」 「たいへんだよ!ゆっくりできなくなっちゃうよ!」 「だいじょうぶだよ!おかさんにいいかんがえがあるからね!」 こうして三匹のゆっくりは中央の広場へと連行されていった。 ここ「共存区」はその名が示す通り人とゆっくりの共存のための実験施設である。 この施設は地下にあり、その広さは村一つ程だ。そしてこのエリアでは捕食種は扱われいていない。 連れて来られるゆっくりは二種類、加工場で生まれ育った養殖ゆっくりと害獣とされる野生の天然ゆっくりだ。 選択基準は無くどれも無作為に選ばれているが、養殖物は多くが大人しくてある程度落ち着いており、天然物はほとんどがテンプレ通りの性格だ。 この両者、特に天然ゆっくりの悪事防止ためにいくつかの規則が決められている。 「他者の食べ物を取ってはいけない」「他者の家を荒らしてはいけない」などだ。 人にとっては当たり前のことだがゆっくりにとって理解できず、多くの天然ゆっくりが罰を受け、潰されたり加工場に送られたりした。 そして移動と補充を繰り返し、ようやく落ち着いてきた時に例の事件は起こったのだ。 広場にて 「被告、ゆっくりれいむNO.016、NO.017、ゆっくりまりさNO.18。 あなたたちは他人の育てた畑を荒らし、野菜を盗んで食べたことを認めますか?」 「ちがうよ!おちてんだよ!れーむたちがさきにみつけんだよ!」 「おじさんはうそつきだよ!」 「まりさたちはなにもわるいことしてないよ!」 裁判官はやれやれといった顔でそれを聞いていた。 「あの野郎!ふざけやがって!」 「やめておじさん!あんなゆっくりできないこあいてにしないほうがいいよ!」 「どうせすぐにしぬよ!あいてにするだけむだだよ!」 怒りに震える俺をなだめようとするゆっくりたち。 「ではこれはどういうことですか?」 そういって裁判官は小型モニターにある映像を移した。 「ゆ!おかあさんがいるよ!」 「まりさもいる!みんないっしょだよ!」 それは事件発生時の監視カメラの映像だった。あらかじめ畑の数箇所に取り付けられていたのだ。 「この証拠によりあなたたち三匹は罰を受けなければなりません。規約により餡子吸出しの刑です。」 餡子吸出しの刑、それはゆっくりの命と言うべき餡子を生きながらして吸い出されるという過酷な刑の一つである。 「ゆゆ!まだゆっくりしたいよ!」 「ゆっくりいやだよ!おじさんがかわってよ!」 慌てふためく二匹。だがその親は違った。 「そのかみをゆっくりみせてね!」 裁判官から渡された用紙を冷静に読み始める親れいむ。 そして 「やっぱりだよ!たしかにこのかみにはあんこをすいだすとかいてあるよ! でもれーむたちにきずをつけていいなんてかいてないよ!」 それにより言葉を失う会場の一同。 「やったねおかあさん!またゆっくりできるよ!」 「おかあさんはてんさいだよ!」 「えへん♪」 子供たちに褒められて胸(?)を張る親れいむ。 だが、 がしり! 数人の男たちに後ろから掴まれる一家。 「ゆ!はなしてよ!」 「まりさたちをきずつけちゃいけないんだよ!」 「れーむがうったえちゃむぐ!!!」 男たちは子れいむが言い終わる前に口にホースを突っ込む。 「む!ぐむむ!ぐごぎゅぎゅぎゅぎゅーーー!!!!」 理解できないまま泣きながら餡子を吸い出される子れいむ。 「やめてよね!れーむがしんじゃうよ! 「はやくとめてよね!はやくたすけてあげてね!」 しかし男たちをそれを聞き入れる様子はない。 「がびょびょぴょぼぼぼぼぼお”お”お”お”お”お”お”!!!!」 少しするとその苦悶の顔からは涙は出なくなり、代わりに目から餡子を出し始める。 「ぎょごお”お”お”お”お”!ぎょぶ!ぼぶ!びゅぷ…」 音もなくふわりと落ちて「処刑」が終わった。 「れ”い”む”う”う”う”う”う”う”う”う”う”!!!」 「どお”じでごん”な”ごどずる”の”お”お”お”お”お”お”お”!!! ぎずづげじゃだべだどい”い”い”い”びゅぴゅぶっ!!!」 「ま”り”ざあ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!」 こうして傷つけることなく二匹目の「処刑」が始まった。 前半いらないなぁ、描写薄いなぁと後悔 by.らしい このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1803.html
豊作祈願を書いた人です。 変なのを書いてしまった気がします。 どうしましょう。 ゆっくり玉 「あー、だんだん暑くなってきたなあ・・・。」 桜ももう散っても良い陽気になって来ている。 俺は公園のベンチに座ってぼーっとパックのコーヒー牛乳を飲みながら鳩にポップコーンをやる。 最近、ここの公園も鳩が増えてきた気がするが気にしない。 この公園は自然公園だから元々多いんだと思いながらポップコーンのカップに手を入れる。 「・・・っとポップコーンが切れたか」 それじゃ次弾追加ということで袋の別のカップに手を伸ばそうとしたときに足元から変な声が聞こえた。 「ゆーぽっぽー。」 足元を見てみるとソフトボール大の子れいむが鳩の群れの中に居た。 どうやら、鳩の餌のポップコーンを狙ってきたのだろう。 この汚れっぷりからみて野良だろうなぁと思いながらじーっと観察した。 「くーぽっぽー。くーぽっ「ゆーぽっぽー。」っぽー。」 鳩の真似をして子れいむがポップコーンに近づこうするが鳩の群れの中でもみくちゃにされてポップコーンに近づけない。 それどころか鳩に邪魔者だと追われて突付かれる始末だ。 「ゆぇーん、はとしゃんぢょいてね!れいみゅにもちゃべしゃせてね!ぢょいてね!」 そう言いながらポップコーンが撒かれている中心部に行こうとするが鳩の群れから弾き出される。 入ろうとするが弾き出される、この繰り返しをしているうちに足元にあったポップコーンは全部なくなってしまった。 鳩はもっと餌が無いのかとしばらく足元をウロウロしていたが餌の追加が無いので方々に散っていった。 残されたのは俺と「ゆぇーん、ゆぇーん」と大きな声で泣く子れいむのみ。 あぁ、泣くなよ。 そう思いながら子れいむに話しかけようとすると、池のほうからぽふんぽふんとバレーボール大のれいむが慌てて来た。 「おちびちゃん!どうしたのっ!なにがあったの?!」 どうやら母親らしい。 涙を拭うように舌で子れいむを舐めている。 子れいむは親れいむに叫んだ。 「おかーしゃ~ん!ちゃべれにゃかったー!」 親れいむはその声にびくっとする。 子れいむが人間の前で大きな声でそんなことを叫んだからだ。 どうやらこの親れいむは頭が良いらしい。 人間の前でそんなことを大きな声で叫んだら気分を悪くしてどんな目にあうか分からないと思ったからだろう。 「おにーさん、ごめんなさい。れいむたちはもういくね!」 そう言って慌てて行こうとするれいむたちを呼び止める。 「ああ、そんなに慌てて行かなくてもいいぞ。実はもう一つあるんだ。」 と言ってさっき取り出そうとしたカップを開けてポップコーンを子れいむにくれてやる。 「丁度今暇なんだよ。話をして行かないか。」 子れいむの「む~しゃ、む~しゃ、おいしぃー!」という声を聞きながら俺は親れいむにもポップコーンをやる。 前々からこの辺に住んでいるのかと尋ねると、この親子は近くの川原に住んでいたらしい。 だが番のまりさがカラスに襲われ永遠にゆっくりしてしまったこと、川原にれいぱーありすが多く居てゆっくり出来ないことを理由に こっちの公園に越して来たというのだ。 餌は川原に比べて少ないが、ありすが全然居ないのでゆっくり出来るとれいむは嬉しそうに言う。 まぁ確かにこっちはありすは少ないだろうなぁ・・・と思った。 公園だから当然人間の家族連れが多い。 普通にゆっくりが跳ねている分には家族連れもそれほど気にしない。 しかしれいぱーありすは別だ。あんなもの見たら純真無垢な子供心にトラウマが付きかねない。 だから即刻潰されることも多いのでれいぱーはこっちに住めないのだ。 ポップコーンをやりながらそんなことを話しているうちにカップの中が空になった。 「ああ、もう品切れだ。美味かったか?」 そう言ってカップを逆さにして見せる。 れいむ達も満足したようだ。 「ゆゅ~。おいしゅかったよ~。」 「おに~さん、ありがと~。」 そう言って周りを跳ねる。 跳ねている。 跳ねているなあ・・・。 ゆっくりってどうやって跳ねてんだ? ふと疑問に思いれいむ達に聞いてみる。 「なぁ、お前達どうやって跳ねているんだ?」 「ゆ?れいみゅたちはあんよをつかってはねちぇるよ?」 そう言って親子そろって目の前でぴょんぴょん跳ねている。 ゆっくりに足?そんなものあるのか? そう思いながら親れいむに聞いてみる。 「あんよ?ゆっくりにそんなの有るのか?見せてもらっても良いか?」 そう言って親れいむを持ち上げる。 持ち上げて親れいむの底面を覗き込むと底面の4箇所もぞもぞと動いている。 「れいむのうごいているところがあんよだよ!」 「ははー、面白いなあ。ちょっと触っても良いか?」 そう言いながらベンチに腰掛け、親れいむを逆さにしてひざの上に置く。 「ゆゆっ?!おにーさん逆さにしないでね!れいむうごけないよ!」 そういって親れいむはあんよをじたばた動かす。 触ってみるともぞもぞと皮が動いていて気色悪い。 つか、コイツあんよをあれだけじたばたさせているのに体はまったく動かない。 「れいむ、もしかして引っ繰り返ると起き上がれないのか?」 「れいむたちはひっくりかえるとほかのゆっくりにおこしてもらわないとおきあがれないんだよ。 だからゆっくりしないでおこしてね」 そういいながら親れいむは足をじたばたさせている。 へーおもしろいなぁと思いながら底を見ているとあごの辺りに穴があるのに気付いた。 ええと、この穴はたぶん・・・これとあれとそれだな。 。。 ええと・・・その・・・だめだ・・・、好奇心を抑えきれない。 「おにいさん・・・・はやくおこしてぇぇぇ・・・・!」 「おこしてあげてぇぇぇ!おかーしゃんがかわいしょうだよぉぉぉ!」 子れいむが足元でぴょんぴょんはねて抗議する。 お兄さんの耳には2匹の声が届いているのだが好奇心に押されてひっくり返す気にならない。 そしてコーヒーパックに手を伸ばすとおもむろに親れいむのあにゃるにコーヒーパックのストローを突き刺した! 「ゆぴゅあああああ!」 親れいむはあにゃるにストローを挿され変な声を上げる。 「お゛、お゛にいしゃん、にゃ・・・、にゃにずるのぉぉぉ?!ぎもぢわるいぃぃぃ!は、はやくぬ゛い゛でぇぇぇ!」 親れいむがイヤイヤといわんばかりにくねらそうとするがまったく動けない。 子れいむの方はそんな親の姿を見てガクガク震えながらちーちーを漏らしている。 お兄さんは構わずストローに口をつけて息を吹き込む。 「ゆぴゃぴゃぴゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」 親れいむの悲鳴と共に体がどんどん膨らんでいく。 お兄さんはそのまま一気に息を吹き込み、親れいむの大きさはついに2倍近くまで膨らんだ。 そばにいた子れいむはその信じられない姿を見て悲鳴を上げながら白目を剥いて気絶してしまった。 「ふう・・・・。こんなもんだろう。」 親れいむの方は苦痛に白目を剥いているが気絶はしていない。 あにゃるからストローを抜き、ポップコーンの蓋に貼りついていたテープをあにゃるに貼り付けて空気が漏れないように固定した。 お兄さんは霊夢の大きさを見て満足する。 昔流行った蛙を膨らます遊びを思い出してついやってしまったのだ。 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・ぐるじいいいいぃぃいぃぃ・・・・!だずげでぇぇぇぇぇぇ・・・・!」 引っくり返った親れいむのあんよが小さくわずかにぴこぴこ動く。 膨らましてしまった分皮が張ってあんよを動かす余分な皮がなくなってほんの少しの動きしか出来ないのだ。 試しにと霊夢を元の向きにして地面に置いてみた。 が、霊夢のあんよがまったく足が着かない。 「あ゛あ゛あ゛あ・・・・あ゛んよ゛がどどがないいいぃぃぃぃ!だずげでぇぇぇ・・・・!」 お兄さんはそのまま親れいむのあんよがむなしく空を切るのを30分程眺め続けてしまった。 「「ぷくぅぅぅ!」」 お兄さんたちは自動販売機の前にいた。 開放された親子はお兄さんに怒っているんだと言わんばかりに膨れている。 お兄さんはお詫びにオレンジジュースを親子にご馳走することにしたのだ。 「本当にごめんなあ・・・・。つい気になっちゃったもんだからつい・・・」 「「おにいさん(おにいしゃん)とはゆっくりできないよ!もうにどとれいむにちかづかないでよ!」」 れいむ親子はジュースを飲み終えると公園の奥に跳ねていった。 (おまけ) 後日お兄さんはまた公園にやってきた。 また鳩のえさでもやりながらぼーっとしようと思ったのだ。 まあこの間のれいむに会えればいいなあという気持ちも少しあったりする。 お兄さんが公園に入ると白い丸いものがたくさん転がっているのに気づいた。 何だろうと近づいてみるとそれは膨らまされたゆっくりだった。 しかもご丁寧に口をガムテープで塞いで喋れない様にしてある。 びっくりしたお兄さんは近くをジョギングしていたおじさん捕まえてどうしたのかと尋ねた。 おじさんはどうやら中学生くらいの子がゆっくりを膨らまして遊んでいたようだと教えてくれた。 お兄さんは気づいた。 お兄さんがれいむにやっていたことを見て、面白そうだからと中学生が真似したのだろうということに。 呆然としたお兄さんの前を午後の強風に煽られながら膨らまされたゆっくりたちが転がっていった。 (おわり) このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3997.html
現代設定です スタンプゆっくり by 十京院 典明(旧名 ”ゆ虐の友”従業員) ガラス箱からゆ木が突き出ていて、その先端は別のガラス箱へと伸びている。 一方の箱には、もはや涙も枯れた妊娠まりさ。もう一方の箱には、今まさに新しい生命が生まれ落ちようとしていた。 「ゆゆっ!まりさのおちびちゃん……」 まだ意識のない、しかし生まれる寸前の子まりさがゆ木からぷつんと切り離され、ガラス箱に落ちる。 ゆ木を介して伝わる胎ゆっくりの気配が消え、まりさは子供が生まれたことを知る。 「かわいいおちびちゃん、ゆっくりしていってね!」 まりさは大きな声を上げた。今まで何度も繰り返してきた、届かないわが子への祈りを。 * * * * 最初に感じたのは、振動と音。どこかへ運ばれているらしかった。 ”ゆっきゅちうごいてるよ!きっとみゃみゃにはこんでもらってるんだにぇ!” 「ゆっきゅちちていってね!」 子まりさは産声を上げた。蛍光灯の明かりも、曇りガラスからおぼろげに見える視界も、 ガーとかジジジーとかいう不思議な音も、全てが初体験の刺激である。 だが、待ち望んでいる親ゆっくりの声が聞こえなかったので、子まりさはもう一度挨拶をした。 「ゆっきゅちちていってね!」 やはり答えはない。身じろぎをしようとしたとき、まりさは底部がきっちりと固定されているのを知った。 これでは跳ねて親を探しにいけない。もっとも探しに行こうにも四方は壁で囲まれているのだが。 「ゆえーん!ゆえーん!みゃみゃどこにいるのーー!?」 やがて箱がガタンと小さく揺れ、振動と音が停まる。ベルトコンベアの終端まで来たのだった。 「ゆすん…ゆすん…どーじでみゃみゃきてくれにゃいの…?ゆっきゅちちたみゃみゃのまりしゃだよ…?」 やがてまりさは浮揚感を覚える。 「おしょらをとんでるみたい…!きっとこれで、みゃみゃにあえるにぇ…!」 ガラス箱は人の手で運ばれ、倉庫へと移されて積み重ねられる。 「くらいよー!こわいよー!」 「ゆっきゅりできないよー!」 倉庫の中は、か細い子ゆっくりの鳴き声で満たされている。 「みゃみゃー!みゃみゃー!」 「おかーしゃーん!おかーしゃーん!」 しばらく経ち、倉庫内のスピーカーが気だるげに音を吐き出し始めた。 「ジジ…ブツン。おちびちゃん、ゆっくりしていってね」 抑揚の無い、どの種のものともわからない不思議な声。 「みゃみゃ!?ゆっくりちていってにぇ!」 「おかーしゃん!?ゆっきゅちちていってね!」 箱の中のゆっくり達はそれを我が親のものと思い雀躍する。 「ジジ…ジ…いまはいってあげられないけど、がまんしていいこでいてね」 「ゆん…ゆん…!」 「ゆっきゅちりかいちたよ!ゆっきゅりしゅるよ!」 機械音声は数時間に一度流れるようになっている。それは、箱の中の子ゆっくり達の唯一の心の支えだった。 「みゃみゃ!おにゃかすいたよ!」 「ジジ……ゆっくりしていってね」 「どーじでごはんもってきてくれにゃいのぉぉぉぉ!!!」 「ゆっくりしていってね」 * * * * 三ヶ月が経った。すでに子まりさの心の中には、ゆっくりと時間をかけて染みこまされた諦念しか残っていない。 喋ることも、それ以前に何かを思うこともほとんどなく、時間の感覚もなく、固定されたあんよは何にも触れたことがない。 数時間おきの機械音声の「ゆっくりしていってね」だけが反射を呼び覚まし、辛うじて生命を維持しているにすぎない。 ”ゆ っ き ゅ ち ち て い っ て に ぇ” 身体能力は縮小し、思考は鈍磨し、ただまりさは生きていた。生きるために、生きる―― 時たま、光が差すことがある。ドアが開かれ、あわただしく足音がして頭上のガラス箱が物音を立てる。 それはガラス箱の中身が上から順番に消費されているということなのだ。 そんなことを何度か繰り返して、まりさの”順番”がやってきた。 バタン。カッカッカッ、 ”ゆ ゆ ゆ ?” ドアの開く音、あわただしい足音――そこから先がいつもと違う。 自分の箱の前面の曇りガラスに黒い影が映り、曇りガラスが取り払われる。 ”ゆ っ く ち き れ い だ に ぇ” それはまりさが生まれて初めて見る、曇りガラスにぼやけていない世界だった。 ”し ゅ っ ご く ゆ っ き ゅ ち ち て る よ” * * * * そこから先は、ジェットコースターのような刺激の連続。 にんげんさんの分厚い手がほっぺたを掴み、すさまじいスピードでどこかへと連れて行かれる。 四角い箱をかぶせられ、視界が真っ暗になるのも初めて。倉庫の中は、いつも薄ぼんやりと明かりが点いていたから。 あんよにも箱をあてがわれる。 ”み ゃ み ゃ に あ い た い よ に ん げ ん さ ん ゆ っ き ゅ り つ れ て っ て に ぇ” 暗闇の中でまりさは、面影しか残っていない親との再会を夢想する。 エンジン音。恐ろしいほどの加速度と振動。 三十分ほどの時間を経て、ようやくそれは止まった。 まりさは先ほどと同じように手で掴まれて移動する。 ”お し ょ ら を と ん で る み た い …” 人間が会話をしている。 「空き巣に入られたと通報があったのはこちらですか?」 「はい…そうです…」 「それでは、お邪魔します」 また、物音。数人の人間が移動する気配の後で、片隅に置き去られていたまりさが持ち上げられる。 「それでは、指紋を取りますね」 ぺたん。 ”ゆ ゆ ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ! !” まりさはあんよに激しい刺激を感じた。そのままべったりと押し付けられ、それは、 生まれて一度も跳ねたことのないまりさにはもはや激痛だった。 ”い ち ゃ い よ ゆ っ き ゅ り や め て に ぇ” 箱暮らしのまりさに痛みを逃れるための運動能力は育まれていなかった。助けを求める咽喉はすでに枯れ、 涙も出なかった。 ”い ち ゃ い よ ぉ ぉ ぉ ぉ !” 従来の粉末を利用する指紋採取方式にとって替わった、 生まれて一度も跳ねたことのない子ゆっくりを使用したスタンプゆっくり―― もしこのまりさスタンプに上蓋が無かったとしたら、この現場で同じようにスタンプとして使用される 何匹もの同類たちの姿を見られただろう。 * * * * そしてまた、箱の中にいる。 ”お も ち ろ か っ た に ぇ” ”に ん げ ん さ ん ま た お そ と に つ れ て っ て に ぇ” ゆっくりとまりさは思考する。 蛍光灯の明かりと、視界を遮る曇りガラスだけの世界。その世界でまりさは幸せだった。 ”は や く み ゃ み ゃ に あ い た い に ぇ” まりさは知らない。二度とお外に出ることも、親まりさと再会することもないということを。 そして、採取した指紋をデータバンクに登録したあとで、 リサイクル工場行きという末路がすべてのスタンプゆっくりを待ち受けていることも。 END
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3156.html
竹取り男とゆっくり 6 ある山で、ゆっくりまりさとゆっくりありすが仲良く暮らしていた。 つがいではない。 まだ初々しい恋仲だった。 親同士がご近所で、同じ時期に生まれて小さい頃から一緒に遊んでいたまりさとありす。 大人になると2匹は連れ立って親元を離れ、今こうして真新しい巣穴で寄りって眠っていた。 いずれは……と。 まりさもありすも同じ夢を描いていた。 その夢は、この冬の先にとってある。 厳しい寒さを越えて草木の新芽が芽吹くころ、まりさとありすは本当の家族になるのだ。 木の根元に掘った小さな巣穴には、そんな愛と希望があふれていた。 朝………… 「ゆ」 バレーボールサイズのまりさは、巣穴に差し込む太陽の光で目を覚ました。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆぅん……ゆっくり……」 ありすを起こそうと元気に叫ぶまりさだが、ありすはまだ眠たそう。 「ゆ! ありす! もうあさだよ! ゆっくりおきてね!」 「ゆふ…ゆっくりまってね……ゆっくり……おき……」 と言いつつ眠ってしまうありす。 まりさはそんなありすを可愛いと思った。 とてもゆっくりしていたから…。 まりさはありすの頬にすーりすーりしてからいったん外に出ると、センダングサの白い花をくわえて戻ってきた。 そして、眠っているありすの側にある大きな葉っぱを持ち上げた。 その下にはわずかばかりの食料。 まだ若いまりさは巣穴を上手に掘ることができない。狩りもうまくない。 そのため、2匹は狭い一部屋を寝室兼食料庫として使っていた。 まりさは葉っぱを地面に敷くと、その上に食べ物をきれいに並べた。 小さなドングリが6つ。 小さなキノコが1つ。 小さなダンゴムシが2匹。 最後に、つんできた小さな花を添える。 「ありす、ゆっくりおきてね!」 「ゆ…ん」 「ごはんできたよ! いっしょにたべようね!」 「ごはん?」 ありすはゆっくりと目をひらいた。 そして、まりさが用意してくれた食事に気づいて笑顔を輝かせた。 「ありがとう! とかいはらしいすてきなもーにんぐね!」 まりさとありすは仲良く食べはじめた ありすがドングリを食べれば、まりさもドングリを食べた。 ありすは1つしかないキノコを「とかいはのてくよ!」と口だけで器用に均等にちぎると、半分をまりさに渡した。 2匹は毎日、同じものを同じ量だけ仲良く食べた。 ゆっくりの食事にしては質素すぎるものだが、添えられた花は彼らの空腹感を幸福で満たした。 「「むーしゃむーしゃ、しあわせ〜!」」 食事を終えたまりさとありすは、連れ立って湧き水を飲みに行く。 水場には同じように朝食を終えたゆっくりの家族がたくさん集まって会話していた。 「「ゆっくりしていってね!」」 「「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」」 2匹のあいさつに、彼らは一斉に応えた。 まりさはその中に馴染みの一家を見つけた。 その一家は、両親であるまりさとれいむ、そして1匹の赤ちゃんまりさ、3匹の赤ちゃんれいむという構成。 まりさとありすがここに来て巣穴を掘りはじめた頃、なにかと世話をしてくれた親切な一家だ。 みんなとてもゆっくりして幸せそうだった。 さて、その親まりさは2匹のそばに来ると、残念そうに別れを告げた。 「きょうでみんなとはおわかれなんだ!」 「ゆ? どうして?」 「となりのやまにゆっくりひっこしするんだよ!」 「ゆゆ? でも、あそこはごはんがないよ?」 隣の山とは、彼らが住んでいる山の隣にある、竹ばかり生い茂った大きな山のことだった。 その竹山にはゆっくりが常食にしている昆虫や花がほとんど無いため、どのゆっくりも寄りつくことはない。 若いまりさは、なぜここを捨ててまでそんな山に移り住もうとしているのか理解できなかった。 「じつはね…」 親まりさは、とくに仲良くしていた若いまりさに引っ越す理由を教えた。 これは道に迷ったある1匹の"はぐれゆっくり"から聞いた話で、春になるとあの山には"タケノコ"という美味しい食べ物ができるという。 しかも、そのはぐれゆっくりは三日三晩のあいだ、一度も人間ともゆっくりとも遭遇しなかったという。 このことを知っているのはごく一部だけだから、今のうちに引っ越せば、春にはタケノコをおなかいっぱい食べてゆっくりし放題だというのだ。 「ひっこしはいつなの?」 「これからいくよ! まりさのれいむが、はやく"たけのこ"をたべたいっていってるから!」 「あかちゃんもつれてくの?」 「ゆっ! もちろんだよ!」 見ると、体の大きな親れいむの足元には、食料や家具をくるんで丸めた葉っぱが数個置かれている。 赤ちゃんたちも、きっとお弁当だろう…小さな葉っぱを丸めたものを咥えていた。 「まりさ、ゆっくりしてないではやくいこうね!」 「ゆ! わかったよれいむ! じゃあまりさ、ありすとゆっくりたっしゃでね!」 「ゆ! まりさもれいむやあかちゃんとゆっくりくらしてね!」 こうして、まりさとありすは一家を見送った。 一家は本当に幸せそうに、ポンポン飛びはねて行った。 そして、彼らは二度とここへ戻ってくることはなかった。 さて、あれから数日後、まりさとありすは巣の中で、今日はなにをしてゆっくりしようかと話し合っていた。 ふと会話が途切れたとき、おもむろにまりさは言った。 「ゆぅ……ありす、まりさたちのおひっこし、どうおもう?」 「ゆ? ありすはいやよ! あんなだれもいないところ、ぜんぜんとかいはらしくないわ!」 「でも、おいしいたけのこがあるらしいよ」 「ゆゆ? たけのこ?」 「それに、にんげんもいないんだって」 「ゆゆゆ! まりさはありすのことほっといて、たけのこがたべたいのね!?」 「たべたいよ…! ありすといっしょにたけのこをたべて、ふたりでいっしょにゆっくりしたいよ!」 「ばっ、ばりざっ…!!」 危なかった…。 もう少しで黄色いボルケーノを大噴火させてしまうところだった…。 ありすはこっそり壁に涎をなすりつけて、ハァ…ハァ…と呼吸を整えていた。 一方、まりさのほうは純粋に、大好きなありすにタケノコを食べさせてあげたいと考えていた。 なぜならまりさは、自分がありすとつり合うような立派なゆっくりだという自信が持てなかったから。 まりさはまだ大人になったばかりで、狩りも下手。 巣穴も同サイズのゆっくりが3匹入るかどうかの、こんなに狭いワンルームだ。 "とかいは"なありすを満足させてあげるためには、おなかいっぱいの食べ物と広い3LDKが必要だった。 …隣の山は美味しいタケノコがたくさん生えるという。 …しかも、人間もゆっくりも住んでいないという。 若いまりさは、そんな未知の世界への誘惑にすっかり魅了されていた。 そして、今こそ頼りがいを見せるときだと思ったのだろう…。いつになく、まりさは強くありすを誘った。 「ありすのこと、まりさがまもるからね!! まりさにゆっくりついてきてね!!」 ボムッ☆ ありすのあふれる愛情が、カスタードに形を変えて口から噴き出した。 体の下のほうの小さなバッテンからも、なんか変な汁が出てきた。 「し、し、しかたないわね! ちょっととかいてきじゃないけどっ、ばばっばりざがいうならいっしょにいってあげてもいいわよ!?」 ギンギンに目を血走らせるありすに、まりさはこの上ない笑顔を向けた。 かくして、この若い2匹もまた引越しの準備を整えはじめた。 旅立ちは4日後の早朝だった。 もともと狭い巣穴に家具などあるわけもなく、持って行くものといったら食料ぐらい。 見知らぬ土地に行くということで、まりさもありすも2つずつ、葉っぱにくるんだお弁当を持った。 「「ゆっくりさようなら!」」 「「「「「ゆっくりきをつけていってね!」」」」」 前の一家と同じように、2匹はそろって親しい友達に別れを告げた。 そして同じように、とくに親しい友人には行き先と理由をうち明けてきた。 まりさは先頭、ありすはその後に続いた。 弁当を2つも持つのは難しいので、1つは口に咥えて、もう1つはコロコロ転がした。 「ゆっゆっゆ゙ー!♪ ゆゅっゆゆ゙ー!♪」 「まりさはへたね! ありすのそぷらのをおてほんにしてね! ……ゆ〜ゆ〜〜ゆ゙ぅ〜!♪ ……」 新天地への希望でいっぱいのまりさとありす。 2匹は音程も外れ、リズムもちんぷんかんぷんなくせに声だけはやたら大きい、聞くに耐えない歌を歌っていた。 そうしてしばらく歌って飛び跳ねているうちにおなかが空いたので、1つ目の弁当を使うことにした。 中身はたくさんのドングリと珍しいキノコで、この4日間のうちにまりさがはりきって集めてきたものだった。 2匹はどんなに空腹でも、仲良く一緒に食べた。 「ゆゆ〜ん! おいしいね!」 「ゆっくりできるわね!」 「「むーしゃむーしゃ、しあわせぇ〜!」」 食事を終えると、また跳ねていく。 弁当が1つ減ったので、速度も早くなった。 これなら日没のだいぶ前に、ふもとにたどり着くだろう。 そう思った矢先である。 「ゆ゙っぐぅ……あ…ありず、まりざおなかがいたいよ……」 「まりさもなの? じ、じつは……ありすもな゙の゙……」 急に、まりさのおなか(頭しかないが)の餡子がズキズキと痛みだした。 一方のありすはもう随分前から腹痛(頭しかないが)に苦しんでいた。 それでも都会派の意地で我慢していたのだが、まりさに告白されると、とうとう自分も白状してしまった。 「ゆぐうぅぅ…もじがじて…きのこかな゙ぁ…」 「ゆ…。どんぐりはいつもとおんなじだったから、きっときのこよ…」 そういえば2匹が食べたキノコはやけにカラフルだった。 新しい門出にふさわしいと、まりさが取ってきたものである。 まりさの体もありすの体も、ネチョネチョした汗をしたたらせてテラテラ光ってきた。 そうして、ゆるやかな上り坂にさしかかった時である。 弁当を咥えて上っていたまりさが、 「ゆっしょ! ゆっしょ! ゆっしょ! …ゆっぶげえ゙!!!」 と、さっき食べたものを吐き出して苦しみ出した。 「まりさ!? しっかりしてねまりさ! まりざおろろろろっろおろろろろろろっろお!!!」 心配して駆けつけたありすが、まりさの嘔吐物のビジュアル・アンド・スメルにやられて、もらいゲロへと突入してしまった。 「ぶっぶげっ! ぶげえっ!! ぶげげぇ!!」 「ゆおろろろおおおおろおろろっろろおおおろろろろおろろろっ!!」 道のド真ん中で、しかも嘔吐物の海のド真ん中で、糸を引きながらネッチャネッチャとのたうち回るゆっくりが2匹。 もしこんな光景を人間に見られたら火でもかけられて消毒されそうなものだが、幸いこの道はめったに人間が通らなかった。 「あ、あ゙じずゔゔゔ……だいじょぶぅぅぅ……?」 「ばじざのばがぁぁぁぁぁ」 「ごべんであ゙じずゔぅぅぅ」 「ぐる゙じい゙よ゙ぉ」 3時間たっぷり悶え苦しんだ2匹はげっそりやつれて、舌を出したまま仰向けに伸びていた。 腹痛は収まっていたが、体内のものを吐き出しすぎて力が入らない。 消化不良のどんぐり&キノコ。餡子。カスタード。涙。涎。謎の粘液。 2匹が作った湖は黒と黄色の様々な液体が混ざり合って、異様な臭いを撒き散らしていた。 「ゆぶぅっ…ゆぶぅっ…ゆぶぅっ…」 「ゆひぃ、ゆひぃ、ゆひぃ」 こうして毒キノコを食べたまりさとありすは地面をのたうって地獄の苦しみを味わったものの、幸い命を落とすことはなかった。 陽が傾いてそろそろ日没という頃、2匹はやっと悪臭の湖から起き上がった。 「よるになっぢゃうよ……あじず、ゆっぐりあるごうね?」 「ゆ……ぐ……」 ありすはまりさに抱えられ、体を引きずって歩き出した。 「ばじざ、おべんとは?」 「ゆっ…ゆっぐじわずれでだよ…」 まりさは2つの弁当を取りに這って戻ったが、悪臭の湖に長時間沈んでいた弁当はもはや食べられそうもなかった。 まして、弁当の中身は先に食べたものと同じだったので例の毒キノコ入りだ。 まりさは泣く泣く弁当を諦めてありすのところに戻った。 「ばじざ…? おべんと…」 「ゆっ…たべられぞうにながっだよ…」 意気消沈した2匹は、ふたたび体を引きずって歩きだした。 体の中身が空っぽのような気がして、まったく力が入らない。 事実、2匹の中身は4割ぐらい減っていた。 それでも夜の闇は怖いので、何度も倒れながら道を歩いた。 日もとっぷり暮れた午後7時、まりさとありすはやっと竹の鬱蒼と生い茂る山のふもとに到着した。 ぜんぜん嬉しくなかった。2匹は涙目になって寝る場所を探しはじめた。 だが、見つからない。 広葉樹や針葉樹の大木の根元ならいくらでも穴が見つかるが、地面からスッと垂直に伸びる竹の山に、ゆっくりが眠れる場所など皆無だった。 「ゆ…まりさどうするの…?」 「まってね、ゆっくりかんがえるよ」 「もうよるになっちゃったよ…?」 「ゆっくりまってね、ゆっくりかんがえさせてね」 「ゆぐっ…ゆぐっ…やっぱりこなければよかったぁぁぁ!! ありすはいやっていったのにぃぃぃ!!」 「ゆっくりしずかにしてね!! わがままいわないでね!!」 夜の闇を不安な目で見まわしていたありすは、とうとう泣き出してしまった。 まりさもだんだん怖くなってきて、いっそ逃げ出そうかという思いが餡子脳をよぎった。 だが、2匹で暮らしていた巣穴を思い出したとき、まりさはひらめいた。 「ゆっくりー! あなをほればいいんだよ!」 まりさはそう叫ぶと、口を開けて地面の土にガッついた。 「かたいよおおお!!!」 その土は固く、とてもゆっくりの歯で掘れるものではなかった。 「ゆゆ! まりさ、こっちはほれそうよ!」 ありすは山の斜面で、土の固さを確かめるようにポンポンと飛んでいた。 たしかに、斜面の土は落ち葉に覆われてやわらかい。 まりさは再び口を大きくひらくと、地面にガッついた。 そして、口いっぱいに溜めこんだ土を脇に吐く。 土特有のにおいに、弱っているまりさは何度か嘔吐をもよおしたが、だんだん穴は掘れていった。 「がぼ!! ゆぺっ! がぼ!! ゆぺっ」 「まりさ、もだんですてきなおうちをつくってね!」 そうして40分も経つと、単に横に掘り進めただけの巣穴ができあがった。 「ゆふぅ…やっとできたよ!」 「ゆゆ〜ん! ありがとうまりさ!」 「これでいっしょにゆっくりできるね!」 月明かりのなか、まずはありすが中に入っていった。 ゆっくりが1匹しか通れないような細い穴。 奥行きも2匹がギリギリ入るかどうかの窮屈な巣だが、急場をしのぐためには仕方がない。 少なくとも恐怖と寒さに震えながら外で眠るよりは、身を隠せるだけ安全だった。 「まりさ! ゆっくりできるわよ!」 「ゆゆっ! よかったよ! じゃあまりさもはいっ…」 「ゆあああああああああ!!!」 ついさっきまでウキウキしていたありすが、穴の奥で唐突に叫んだ。 「どうしたの!? なにかあったの!?」 「うしろがみえないよぉぉ!! これじゃゆっぐじでぎないぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」 なんと、振り返るスペースがないので奥を向いたまま反転できないというのだ。 「ゆっ! ありす! そこでゆっくりまわればいいんだよ!」 「ゆ? こぉ? くーるくーる…」 ありすはその場で足踏みして少しずつ回ると、入口を向くことができた。 「ゆゆ!? できたよ! まりさすごいわ!」 「ゆっへん!」 あごをのけ反らせて自信満々のまりさ。 ありすはそんなまりさを見て、泣きべそをかいた自分が恥ずかしく思った。 「つ、つかれててちょっとこんらんしてただけなんだからね!? ほら、まりさもはやくはいってね!!」 「ゆっくりはいるよ! ゆっくり〜♪」 モゾモゾしながらまりさが入ると、とんがり帽子が穴の入口につっかえて、脱げて落ちた。 「ゆゆっ!? まりさのおぼうしがおちちゃったよ!」 まりさはその場足踏みで半回転すると、帽子を取りに巣を出て、斜面を下りた。 「ゆ。まりさのたいせつなおぼうし、よごれてなくてよかったよ!」 まりさは帽子をかぶりなおし、再度ありすのいる巣穴に入った。 トサッ 「ゆぅ!?」 まりさはまたもや足踏みして半回転し、帽子を取りに斜面を下りた。 「まりさのたいせつなおぼうしさん、おねがいだからゆっくりしていってね!」 まりさは帽子に声をかけてかぶりなおすと、巣穴に入って………また帽子を落とした。 「ゆげぇ!? …もう! ゆっくりしてっていってるでしょっ! いいかげんにしないとおこるよ!! ぷんぷん!!」 「まりさ、おぼうしがおおきすぎるんじゃない?」 「そんなことないよ!! まりさはちいさいころ、もっとせまいあなにもはいったことがあるんだよ!?」 そりゃ、小さい頃は帽子も同じように小さかったんだから、もっと狭い穴にも入れただろう。 だが、餡子脳しか持たないまりさにはその理屈がわからない。 言うことを聞かない自分の帽子に癇癪を起こしたまりさは、とうとうありすにも当たり散らしはじめた。 「ゆっくりおぼうしをとりにいくよ! くーるくーる、くーるくーる…」 足踏みで半回転して巣穴を飛び出し、斜面を下りて帽子をかぶる。 そしてまた斜面を登って、巣穴に入って帽子を落とす。 それをくり返すこと7度。 まりさは疲れと怒りで真っ赤になって荒い息を吐いていた。 「ゆふーっ! ゆふーっ! ゆふーっ!」 「まりさ、だいじょうぶ?」 「ゆ! こんなのどうってことないよ! ありすはゆっくりあんしんしてね!」 そうして、また帽子をかぶった。 「かっこよくてすてきなおぼうしさん! まりさはゆっくりあなにはいるから、おぼうしさんもゆっくりはいろうね!」 まりさはそう言うと、慎重に慎重に穴に入りはじめた。 「ゆっくり、ゆっくりはいるよ! そろーり…そろーり…」 トサッ 「……………………」 まりさの帽子は、入口に引っかかって落ちた。 「……どぼぢでお゙ぢる゙の゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!??」 まりさはとうとう自分の帽子にプッツンして巣穴を飛び出した。 そして、よほど怒り狂っているのだろう…ゆっくりたちがあれほど大切にしている帽子を、咥えてビリビリに引き裂いた。 「どぼぢでいうごどぎがな゙い゙の゙お゙お゙お゙!!!? ばじざのぼーじでじょお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!!???」 引き裂いた帽子をさらに細かくちぎり、今度は上に乗ってドンドンと踏み潰すまりさ。 「ま、まりさ! おちついてね! たいせつなおぼうしでしょ!?」 「いうごどきかないくそぼーじなんがっ、ばじざのぼーじじゃないよっ!!!! ゆっぐじぢねぇぇっ!!!!」 驚いて止めに入ったありすに体当たりをかますと、再び帽子を踏みつぶすまりさ。 まるで性格の変わってしまった乱暴なまりさを見て、ありすは側でゆぅゆぅと泣いていた。 とんがり帽子が土と見極めがつかないほどボロボロになる頃、まりさはやっと落ち着きを取り戻した。 「ゆぶーっ…ゆぶーっ…ありす、ゆっくりできないぼーしはもういないよ! これでいっしょにゆっくりできるよ!」 「まりさ…おぼうし…いいの? こんなにしちゃって…」 「まりさたちをゆっくりさせないぼーしなんて、まりさのぼーしじゃないよ! ぼーしのことはあとでゆっくりかんがえればいいよ!」 「ゆ……」 冷静さを取り戻したまりさに多少安心したありすは、先に巣に入った。 帽子のないまりさは乱れた金髪を整えようともせずに、続いて穴に入った。 もう、なにも落ちるものはなかった。 「ゆ〜♪ あったかいね!」 「そ、そうね…」 唇が触れる。 これまでは同じ方向を向いて頬を寄せて眠っていたので、ありすはすっかり戸惑ってしまった。 「ゆゆ……ぷるぷる〜!」 ふいに、まりさは自分で「ぷるぷる〜」と言いながらぷるぷると体を震わせた。 「ゆゆ? どうしたの?」 「ゆぅ…ちょっとさむいね」 実は、冷静になったまりさは寒さに震えているのではなかった。 怒りに我を忘れて大切なお帽子をビリビリに引き裂いてしまったことに。 そして、風に頭を冷やされるという慣れない感触に。 他のゆっくりたちからいじめられたらどうしよう…と、そのことに恐怖を感じて震えていた。 「もっと、こっちきてもいいわよ」 「ゆ? いいの? ありすくるしくない?」 「くるしくないわよ。ほら、もっときて。 …ちゅ!」 「ありが…ちゅぅ!?」 ありすは自分から唇を重ねた。 まりさは驚いて固まった。 やがて2匹は唇を離すと、じ〜っと見つめあった。 「あ…ありす…? ありす……ありすぅ! ありすうぅぅぅ!!」 「むほおおおまりさ!! もっとありすをこすってぇ!! めちゃくちゃにしてぇーっ!!」 冬籠りが終わったときに……と。 言葉にせずともお互いの胸の内に秘めていた想いが今、はじけ飛んだ。 かねてから抑制に抑制を重ねてきた交尾への欲求は、ひょんなことから、この狭い穴倉で実現してしまった。 ぬちぬちぬち… ねちゃくちゃぁ… 「ゆひぃ! ゆひぃ! まりさのほっぺ…やわらかくてきもちいいわぁ! もっと、もっと…」 「ゆううぅっふ!! ゆっふ、ゆっふふぅぅぅぅ!! ありすぅ! ありすのほっぺたも、こすりごごちさいこぉなんだぜぇ!!」 ふと気づくと、まりさの口調が変わっている。 単に背伸びしているだけなのか、交尾を始めたことで本当に大人の階段上っちゃってるのか、それはわからない。 ぬっちゅぬっちゅ… 2匹の体からとめどなく流れる粘液が、巣穴の外までも溢れ出して線をつくりだす。 「ゆっへっへっへぇ…ありずのまむまむきもちいいぜぇ……まりざのぺにぺに…しめつけてくるんだぜぇ……」 「ゆはぁぁぁぁぁぁ……いいよぉ……きもちいいよぉ……」 ピタッ ピタッ ピタッ まりさは欲望のままに、ありすにぺにぺにを打ちつけた。 冬籠りがどう…などという話は、もはや餡子脳から消えうせていた。 「ゆひぃ…ゆひっひぃぃ…ひぃ…いいよぉまりさぁ……もっとつよくっ…つよくしてよぉ……」 ありすはうわごとのように「つよくして」を繰り返しながら、焦点の定まらない目で涎をダラダラ垂らしていた。 ありすの希望どおり、思いきりぺにぺにを打ちつけるまりさ。 ピタン! ピタン! ピタン! 「ばりざの! びっぐぺにぺにで! ありずの! いんらんな! ほんしょう! あばい! ぢゃったん! だぜぇ!!」 「いんらん…いんらん……ゆ、そうよ、みぬかれちゃった…ありすは…じつは………い゙ ん゙ ら゙ ん゙ な゙ の゙ よ゙ お゙ っ !!!!!」 何かに吹っ切れたありすが突如ぐるりと振り返り、まりさのぺにぺにはその拍子にちゅぷんと抜けた。 後ろからありすを突いていたまりさは気づかなかった。 ありすの変化を。 ありすの凄絶な表情を! 「ばぁぁぁじぃぃぃざぁぁぁぁぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っっ!!!!!!!」 「ゆぎゃぁ!!? やっやめるんだぜあじずっ!!!」 ありすのまむまむが一瞬でぺにぺにへとチェンジし、その大きさはゆっくりの極大値をはるかに超えていた。 ありすの顔とぺにぺにの迫力に縮み上がったまりさ。 暴君となったありすのぺにぺには、問答無用とばかりにまりさの縮み上がった小さなぺにぺにに衝突した。 「ゆっぎえええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」 ぺにぺにを強制的にまむまむへと変えられたまりさは、悲壮な叫び声をあげた。 「ゆほお゙お゙お゙お゙ばじざのごえっっっがわ゙いいよお゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙っ!!!!」 バスンッ! バスンッ! バスンッ! 「ぎゃあっ!! ばっっ!!! ぎょべえぇぇぇぇぇっ!!! だっ!! だずげでぐれ゙だぜぇ!!!」 巣穴いっぱいに膨張したありすにガップリ組まれてしまったまりさ。 こんな状況ではその場足踏みで半回転などできるわけもなく、まりさは大声で助けを求めた。 そのとき…。 なにかが動いたと思うと、外から月明かりとは別の赤い光が差し込んできて、まりさは穴の外に出された。 まりさの頭をつかんでいたのは、蝋燭をかかげた人間だった。 「こんなところにも巣穴があるのか」 「に、にんげんのおにいさん! ばじざをたすけてくれてかんしゃしてるんだぜ!!」 「だぜ、だと? するってーとコイツはまりさ種だな? このやろう…」 人間の男は帽子のないまりさを奇妙な目で見ていたが、口調からまりさ種だと判別したようだ。 しかもまりさ種に恨みでも持っている様子だが、まりさはそれに気づく余裕など無い。 「そうだぜ! ばじざだぜ! じつは…」 「ちゃんと怖い目に合ってただろうな?」 「そうなんだぜ! じつはあじずにおそわれて……ってそれはだめだぜえええええ!!!!」 早口で説明しようとしたまりさの体は、はやくも真っ二つに割られていた。 「そうかそうか。じゃ、餡子も甘くなってるだろうな。どれどれ…」 人間の右手と左手に均等に分かれたまりさの体。 男はまず、左手にあるまりさの後頭部の切り口から中身を味見した。 「お! あま〜い!」 「な゙っ! なにじでる゙んだぜ!!? やべる゙んだぜ!!! もどにもどずんだぜ!!!」 まりさが必死に叫んでいるうちに、左手のまりさの後頭部は早くも皮だけになった。 …と、まりさがいないことに気づいた発情ありすのくぐもった声が、穴の中から聞こえてくる。 人間はまりさの皮を、ありすのいる巣穴に投げこんだ。 「ゆほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!??」 姿は見えないが、ありすの驚いたような嬉しいような、なんとも言えない叫び声が漏れてきた。 「あ゙あ゙っ!!! ばじざのあ゙だま゙があ゙っ!!!! 「ああ、これもいらないんだよな」 まりさの視界に人間の手が急接近してくる。 まりさは本能的に何をされるのか悟った。 グポッ グポッ 「ゆびゃああああ!!!! ばじざのおべべがあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 男は抉り取った目玉も巣穴に投げ入れると、またもやありすの嬌声が上がった。 「ゆぐぅぅぅっ!!! どぼぢでごんなごどずるのお゙!!!?? ばじざな゙んにもじでな゙いのに゙ぃぃぃぃ!!!!」 「俺の山に無断で住みついたお前が悪いんだよ。ゆっくりりかいしてね?」 「ばじざはぎょおごごにぎだばっかじなのにぃぃぃぃ!!!!」 「じゃあ今日一日分の家賃、お前の体で払ってね! …こんの泥棒ゆっくりがっ!!」 「ばじざはどどぼーじゃないよぉぉぉぉぉ!!!! だげのごだっでどっでないのに゙ぃぃぃぃぃ!!!!」 「お前もタケノコ狙いかよ。じゃあ来年のタケノコの代金、お前の体で前払いしてね! …こんの泥棒予備ゆっくりがっ!!」 「なにいっでるのがわがんないよおおおおおおおおお!!!!」 あわれ……。 希望を抱いて新天地にたどりついた若いまりさは、その希望をなにひとつ叶えられないまま、見知らぬ人間に餡子を提供してその生涯を終えた。 まりさの餡子を堪能し終わった男は、腰をかがめて地面の巣を覗いてみた。 中にいたありすは、体中黄色いカスタードにまみれてグズグズになっていた。 まりさの皮を体に巻きつけて、えげつない顔でニヤニヤ笑いながらへっこへっこと体を振っている。 口の中でしゃぶっているのは、まりさの二つの目玉だった。 「ゆげへへぇ……ばじざぁ……ゆへぇ……どべべべー」 「やれやれ…」 男は持ってきた鉤付き棒で狂ったようにニヤニヤ笑っているありすを穴から出すと、荷車に積んでいた大袋に入れて口を閉めた。 「ゆ!」 「ゆゆ!?」 「ゆっゆっゆっ」 中にいるのは全てありす種。 無類の餡子好きのこの男にカスタードは必要ないので、加工所か甘味屋に売るつもりだった。 結局、一部始終を知らない男は、狂ったレイパーありすがまりさを襲っていたのだと思った。 ついさっきまでこの2匹が愛し合い、将来を約束していたなどとは夢にも思わなかった。 夜も更け、夜空は今にも雪が降らん厚い雲に覆われる。 タケノコの噂を聞きつけ、この竹山にたくさんのゆっくりが押し寄せて越冬の準備をしていることを、男はまだ知らない。 つづく 〜あとがき〜 あけましておめでとうございマス(人〃▽〃) お餅ばっか食べてゆっくりしてました (〃▽〃人) このシリーズ『竹取り男とゆっくり』は、一応続き物です。 が、どこから読んでくださってもいいように、なるべく各話独立させてます。 でわ、キャラ紹介します。 男・・・主人公。竹切って売って生活してる人。餡子好き。 甘味屋の店主・・・ゆっくり饅頭を売ってる人。虐待好き。 ゆっくり全般・・・ヒロイン(笑) これ最初に書いとけってばよ自分。。。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/616.html
※ゆっくり家族虐め ※近親相姦もの ※悪くないゆっくりが死んでく話 『大乱交! ゆっくりファミリー』 今日も上司に怒られたよ。やんなっちゃう。 「あぁ、こんな時は癒し(=ゆっくり虐待)が必要だよな」 そんな訳で仕事の帰りに俺はペットショップに寄っていた。 「いらっしゃいませー」 ペットショップに入ると可愛らしい店員さんの挨拶と色んな動物の声に出迎えられた。 中には犬、猫、ハムスター、フェレットなんてペットの代表格や、亀、インコ、イグアナなんてのもいる。奥に見えるのは毛玉か。 「何かお探しですかー?」 可愛い店員さんが話しかけてきた。 「あぁ、癒し系のペットが欲しくて」 「それでしたらお勧めのペットがいるんですよぉ」 可愛い店員さんに連れられて来たのはゆっくりコーナーだった。 数年前から爆発的に増えた生物。家畜だったり害獣として駆除されたるいるが多いが、一方ではウザかわいいとのことでペットとして人気を博していた。 ゆっくりコーナーには広めの透明な箱に様々な種類のゆっくりが入っていて、こちらを見ると期待に満ちた目で寄ってくる。 「れいむをペットにしてください!」 「まりさがおすすめだよ! ゆっくりいいこにするよ!!」 「ちぇんだよね。わかるよー」 「とかいはのおにいさんはありすよね?」 「うー、れみりゃをかってくださいぃ~」 「むきゅ、わたしをかったらゆっくりできるわよ」 きっと透明な箱暮らしが嫌なのだろう。必死に自己アピールしてくる。 ゆっくりはどこにでもいるからやっぱり安いのかな、と値札を見たら犬や猫以上に高価だった。 「思ったより高いね」 「あぁ、それはブリーダーの方が躾けたゆっくりだからですよー。聞き訳が良くてかぁいいんですよー」 「なるほどね」 道理でれいむやれみりゃが敬語を使うわけだ。きっと他のゆっくりも躾がなってるのだろう。 でも俺が欲しいのはこんなのじゃない。 「他のゆっくりっています?」 「他の…ですか? 奥にちるのふならいますけど後はこれぐらいですよ。 あ…でもいないこともないですけど捕まえたばかりで躾けてないんですよー。ゆっくり霊夢の家族なんですけど」 「マジか! どこ? どこにいるの? 案内してね!」 「あ…はい。こ、こちらです」 やべ、店員さんを引かせちゃった。ゆっくり家族と聞いて興奮した結果がこれだよ! 店の奥の倉庫のような場所には恐らく躾ける前のゆっくり達が狭い箱に入って積まれていた。 俺の姿を確認すると一斉に話しかけてくる。 「おじさん! ゆっくりたすけてね!!」 「ほかのゆっくりはいいからまりさだけたすけてね!!」 「ほかのグズはしねばいいよ。わかるよー」 「おじさんきいてるの!? ばかなの??」 「まりざ~!! なんでちかづけないのぉぉぉ!!!」 「う~!! ざぐやにいいつけてやるど~!!」 うわぁ。表にいたのとは大違いだ。 こうやって見ると躾ける前のひどさがよく分かる。ブリーダーってすごいな。表のゆっくりの値段も頷ける。 「こちらです」 店員さんが示した先には大きめの透明な箱の中にゆっくり霊夢の家族がいた。 母れいむ一匹にまだ小さい子れいむ四匹、さらに赤ちゃんゆっくりが三匹だ。 「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 「「「ゆっくりちていっちぇね!!!」」」 この家族はまだ自分の置かれた状況を理解してないのか暢気に挨拶してくる。 「ゆっくりしていってね!」 これは店員さんの挨拶だ。返事されて満足なのかゆっくり達は家族でゆっくりし始めた。 「…この家族はですね。今日捕まえてきたばかりなんですよ」 「はぁ、確かにそんな感じですね」 見た目健康そうだし顔にも余裕が見える。 きっとまだ人間を怖いものだと思ってないのか、すぐに外に出してもらえるとでも思ってるのだろう。 「ちなみにこいつらは幾ら?」 「買うんですか? 躾けてないので悪戯とか大変かもしれませんよ?」 「ああ、いいんですよ。躾けるのが楽しみですから」 もちろん嘘だ。こいつらゆっくりに明日を迎えさせるつもりはないし。 そういうことですか、と納得した店員さんが値段を見積もってくれる。 文庫本三冊ぐらいの値段で買うことが出来た。安い。 まぁ野生のゆっくり欲しい人は自分で捕まえてくる人が多いから安くて同然か。俺は捕まえる苦労を金で買っただけさ。 でも可愛らしい店員さんが手を握り、潤んだ瞳で上目づかいに頼んできたんだ。 「もう一匹飼いませんか? 優しいお兄さんなら可愛がってくれると思って…」ってね。 気がつけば一番値段の高いまりさを買ってたよ。 店から借りたリヤカーでガラガラとゆっくり家族の入った箱と調教済みまりさの入った箱を運んで家路につく。 ゆっくり家族達の中では俺は外に出してくれた優しい人になっているようだ。 特に文句も言わず、喚きもせず箱の中でゆっくりしていた。 まりさも買ってもらったことが嬉しいらしい。 「おにいさんのいえでゆっくりさせてもらおうね!!」 だなんて上機嫌にれいむ家族に話しかけていた。 「おにいさん! いえはゆっくりできるの?」 「あぁ、俺の家はゆっくりできるよ。だからゆっくりしてね」 ゆっくり出来るという言葉に反応して子供達はとても嬉しそうに飛び跳ねる。 無邪気なものだ。きっと後悔するというのに。 「ゆっきゅりできるの!」 「たのちみ~!!」 「ゆっくりしようね!!」 「「「「「「「おにいさん、ゆっくりしていこうね!!!」」」」」」」 あーうるさい。ただここで印象悪くしても面倒なので適当に 「はいはい、ゆっくりしていこうね」 とだけ返しておく。これでアホなこいつらは満足する。 家に帰ったらまずれいむ家族とまりさを箱ごと居間へと運んだ。 箱から出さないが、箱は大きいので家族達は特に不満を言わない。 まりさも不機嫌そうにする様子もなくニコニコ微笑んでいる。 とはいえ俺が着替えて戻ると子れいむや赤れいむは箱から出たいと騒ぎ始めていた。 「ゆっくりでたいよ!!」 「あしょこにあるおもちゃであしょびたいよ!!」 「おなかしゅいたよ!!」 「おかーさんここからゆっくりだしてね!!」 「みんながでたいっていってるよ!! おにーさんゆっくりしないでだしてあげてね!!」 「あー、はいはい。その前にご飯用意してやるからな」 「ゆっ! ごはん!!」 「はやくよういしてね!!」 「ゆっくりしちゃだめだよ!!」 「おにいさんおかしがいいよ!!」 俺がご飯と言うとれいむ家族は弾幕のように激しく我が侭言ってくる。うざい。さすが野生。うざい。 しかし今まで静観していたまりさが口を開ける。 「ゆっ! だめだよれいむ!! やさしいおにいさんはせかさなくてもちゃんとよういしてくれるよ!!」 「ゆゆっ! うるさいよまりさ!! れいむたちはいまたべものがほしいの!!」 「だめだよ! ここはおにいさんのおうちだからいうこときかないとだめだよ!」 注意するまりさと調子のったれいむ家族が口論し始めた。 面白いので少し眺めてみることにする。 「ゅ~、しょんなことないよね!」 「しょうだよ! おねえちゃんもそうおもうよね!!」 「ゆっくりさんせいだよ!!」 「ここはれいむたちのおうちにしようよ!」 「そうだね!! そうだんしたけっかここはれいむたちのおうちだよ!!」 何勝手に決めてやがる糞饅頭め。 箱の中にいるのを忘れてんじゃないのか? このまままりさを同じ箱に入れたらさらに面白い物が見れそうだ。 でも、まりさの値段を考えるとちょっときついな。それにれいむ家族が勝ってもムカつくし。 「ゆ! そんなこといってるとゆっくりできなくなるよ!!」 「ゆ、そんなことないよ! ね、おにいさん?」 そんなことを考えているうちにも口論が続き、母れいむが俺に意見を求めてきた。 「ここは俺の家。分からない奴はご飯抜きね」 「どうじでそんなこというの!! ここはれいむのおうちだよ!!」 キレる母れいむ。逆にお前の頭がどうしてそんな事になってるのか聞きたいよ。 「頭の悪いお母さんはご飯なし。賢い子供達はここが誰の家か分かるよね?」 「「「「「「おにいさんのいえだよ!!!」」」」」 食事が絡むとすっごい素直。ある意味賢いといえば賢いのか。 しかしここでまりさが空気を読まない発言をする。 「まりさはいいからかわりにおかーさんれいむにたべさせてあげてね!!」 「ゆっ!? いいのまりさ!!」 「まりさはげんきだからだいじょうぶだよ! おかーさんれいむはつかれてるみたいだからゆっくりたべてね!!」 「ま、まりさぁ! さっきはごめんねぇぇぇぇ!!!」 はいはい美談美談。いい子ちゃんぶったまりさのせいで虐めたい雰囲気台無しですよ。 「あー、まりさはいい子だな。まりさに免じて全員食べさせてあげるよ」 「「「「「「「ゆっくりよういしてね!!!」」」」」」 はいはいはいはい。 「おにいさんごちそうさまでした!!」 媚薬入りの食事を終えるとまりさはごちそうさまとか言いだした。 何だよいったい…と思ったら躾けられたんだよな。納得だけど慣れないと調子狂うな。 「ゆぴゅぅ~、おいしかったぁ!!」 「いっぱいたべたらげんきがでたよ!!!」 「こんどはあしょぼうね~!!」 「おにいさんこどもとあそんであげてね!!」 一方のれいむ家族は食欲が満たされて遊びムード満々だ。 俺もちょうど遊びたくなってきたところなので爽やかに了承した。 まずは母れいむだ。両手で俺の顔の高さまで持ち上げてあげる。 「ゆ? れいむとあそんでくれるの??」 母とはいえ思考レベルは子供なので遊んでくれると嬉しいのだ。 子れいむ達は選ばれた母れいむを羨ましそうにしてブーブー言ってるが無視。 しかしこう、生首を両手で掴んで持ち上げると 「敵将! 討ち取ったりぃぃぃぃ!!!」 ってやりたくなる。 「ゆっ? ど、どうしたのとつぜん…」 「ゴホン、なんでもない。さぁ遊んでやるぞれいむ!」 「ゆゆ~♪」 「いいなぁ、おかーさん」「ゆっくりしないでかわってね!!」 「ちゅぎはれいみゅとあしょんでね!」「だめだよれいみゅだよ!!」 「はいはい、すぐ代わってるから待ってなさい」 「こどもたちはゆっくりまっててね!!」 母親のくせに子供と代わる気はさらさらないらしい。 実のところ母れいむを先に潰したかった俺としては事がスムーズに運ぶので好都合だ。 俺は母れいむを掴む手に力を込め、万力のように母れいむを押しつぶしていく。 「ゆぎゅっ!? な、な"に"ずる"の"…? ぐる"じ、い"だい"よ、お"に"いざん…!!」 途端に顔の両側からプレスされて苦しむ母れいむ。 そんな母れいむの様子をみた子れいむ達とまりさが騒ぎ出す。 「や、やめてね! れいむはなんにもわるいことしてないよ!!」 「しょうだよ! おかーしゃんをはなしてね!!」 「くるしそうだよ! おかーさんだいじょうぶ!?」 「そんなことするおにいさんとはゆっくりできないよ! はやくはなしてね!!」 「ゆぁぁぁ! おかーしゃぁーん!!!」 抗議するゆっくり達だが、まりさは箱を閉じたままで出られない。子ゆっくり達の箱は上側が開いてるがジャンプじゃ届かない。 柔らかいクッションみたいな体が俺の両手を抵抗なく受け入れてくれる。 あっぷっぷのすごい版みたいな顔をしてる母れいむだが俺の目的は変な顔を見ることじゃない。さらに圧力をかける。 「ゆぎぃぇぇぇぇ!? なにずるのぉぉぉ!!!??」 「このさい限界突破しようかと」 「やめどぅぇ~~~!!!」 盛り上がってきた所でまりさが大声出して俺に突っかかってきた。 「おにいさん!! おしおきにしてはやりすぎだよ!! りゆうもなくおしおきしちゃだめだよ!!!」 「理由、ねぇ」 「そうだよ! だからやめてあげてね!!」 「俺がここにいてお前たちゆっくりがここにいる。強いて言うならそれが理由だ」 「ゆ…? ど、どういうことなの??」 「分からないならそれでいい。飼い主としての命令だ。お前は黙って見てろ」 「だ、だまります…」 急に震えてまりさは黙り込んだ。そして俺の虐める様子を見る。 なるほど。躾けによって飼い主の命令には従うようされてるわけか。 それにしても命令されたまりさは顔を真っ青にして震えているがいったいどんな躾をしたんだか。 「ゆぐ…はなじでぇぇ」 「おっと忘れてごめんな。続きだ」 「やべでぇぇぇぇ…!!」 母れいむに向き直って再び力を込めていく。 縦に平べったく潰れたところで指を立てて面から点に圧力のかかり方を変える。 ゆっくりにとっては太い針で刺されたようなものだろう。母れいむの悲鳴が一層強くなる。 「うぎぃぃぃぃいいっぃあおあいぉいえるたおいあちえてあ!!!!!!」 「ほらほら、そろそろ貫くぞ? 頬を膨らまさないと貫通しちゃうぞー」 「うぎぃ! ふぎぃぃぃ!!!」 涙を流しながら必死に頬を膨らまそうと頑張るが無駄な努力だ。押し返される気配すらない。 「やべでぇぇぇ!! おかーしゃんをいじめないでぇぇ!!」 「おかーさん!おかーさん!おかぁさぁぁぁんん!!!」 「おにいしゃんもうゆるじでぇぇぇぇ!!!」 「まりしゃもなんかゆってよぉぉぉ!!!」 「……」 「許す? 別に君たちは何も悪いことしてないよ。 ただ、単純に俺が悪いお兄さんなだけなんだ、よっ!!!」 気合いと共に一気に力を込めると、母れいむの皮を突き破った。 貫いた先はもう片方の手こんにちわ。つまり母れいむに両耳を繋ぐトンネルが出来た。 「ゆぎぃ!!? ぶひゅぅ~ ぶひゅ~…」 母れいむからは空気の抜けるような声が出ている。 おっと、よく見たら母れいむの喉の奥に俺の両手が見えるぜ。 餡子まみれになった両手を抜くとなんとかまだ生きてる母れいむを箱の中に戻してやる。 喉の奥にT字路のトンネルができ、目を虚ろにして「ゆ"っ、ぶひゅっ」としか言わなくなった母れいむ。 「おかーしゃん!!!」 「だいじょうぶ!! ゆっくりしでぇぇぇ!!!」 「おじさんはゆっぐりじねぇぇ!! おかーさんんん!!!!」 「ゆっくりしていってね! ……へんじしてよぉぉぉぉ!!! 子れいむ達は体を母れいむに擦りつけたり話しかけて元気になってもらおうと必死だ。 母れいむは途切れそうな意識で朦朧としながらも子供たちに視線を向けて、 「ひゅ、ひゅぐ、り!! ゆっぐひゅ、しゅでっ…ひっひゅぅ…」 安心させようとゆっくりしていってね、と返そうとしている。 いい母性愛だ。 だが俺のターンはまだ終了してないぜ。 先ほどの食事にさりげなく混ぜておいた媚薬が子れいむ達に効き始める頃だ。 さらに母れいむに元気になってもらおうと頬を擦り合わせてるのだから効果は加速し、子れいむの性欲が燃えあがる。 「ゆっ! ゆっゆっゆ…おかぁ、さぁん!!」 「げんきに、なってねぇぇ!!」 「みんなでゆっくりしゅるよぉぉ!!!」 「すぐにおかーさんすっきりできるよぉぉ!!」 ほら、顔を紅潮させ、瞳がトロンと蕩け始めてきた。 「こひゅっ!?」 子供達の異様な雰囲気に母れいむも気付いたのだろう。 だがまともに話すことが出来ず動くことも出来ない母れいむに暴走した子れいむ達を止める力はない。 ただ涙を流して子供達の責めを受け入れるしかなかった。 赤ちゃんゆっくり三匹も小さい体ながら目を血走らせて母を犯そうとがんばっている。 しかしこのままでは母れいむが身をよじらせただけでも潰れてしまうかも知れない。 余計なお世話に定評のある俺は赤ちゃんゆっくり三匹をつまんで持ち上げる。 「ゆっ! ちゃましないでね!」 「おかーしゃんとじゃれあうの!!」 「ゆっきゅりしゃせてえぇぇ!!!」 「君たちはここでお母さんをすっきりさせるんだ」 俺は赤ちゃんゆっくり三匹を母れいむの横穴、俺の開けた穴にそれぞれ入れてやる。 「ひゅぎおおげいぎお!!!?」 傷口に赤ちゃんれいむを入れられて痛みに絶叫する母れいむ。 「ゆっきゅりしようね!」 「ちゅちゅまれてあっちゃかいよ!!」 「おかーしゃんのなかきもちいいよ!!」 感想を言いながら内から母れいむを犯す赤ちゃんれいむ。 外からじゃよく見えないが母れいむに詰まった餡子に体を擦りつけていた。 自分がやっていることがどれだけ狂気じみているかきっと分かってないのだろう。 ただ自分が気持ちよくなるためだけに体をこすりつけている。 「ひょうげおい!! がへおあういとうっげてげじょぎうえあ!!!!」 母れいむは傷口を自分の赤ちゃんに抉られる感覚に苦悶の声をあげ続ける。 目は不気味なほど見開き、口端からは泡立った餡子が漏れていた。 「ゆ! おかーさんくるしそうだよぉ!!」 「じゃあもっとすっきりさせるねぇぇ!!!」 「おかーしゃんゆっくりしようねぇぇ!!」 「ハァハァきもちいいよおかーさん!!!」 そんな様子を見た外の子れいむ四匹は苦しむ母れいむをすっきりさせてあげようとペースをあげる。 自分の子供に外と内から犯されるなんて中々味わえない体験だろう。 「ひゅぎょぉごえ!! ひゃむえふゅぇぇぇ!!!」 やめて、とでも言ってるのだろうけど媚薬に侵された子れいむ達には甘い声にしか聞こえない。 「きもちいーんだね、おかーさん!!」 「もっとはげしいのがいいの?」 「おかーさん、そろそろいっちゃうよ!! すっきりしちゃうよぉ!!」 外の子れいむがすっきりしそうになった。体をバイブレーションさせてラストスパートする。 それを見た他の子れいむ三匹も息を合わせてすっきりしようと体を震わせて母を犯す。 「ひゅごぉ!? ほぎゅぅぅぅ!!!」 「おかーさんもすっきりするのぉぉぉぉ!!? れいむもすっきりー!!!」 「れいむもがまんできないよ! すっきりーーーー!!」 「「すっきりー!!!」」 外の子れいむ四匹がほとんど同時にすっきりし、未熟な子種が母れいむへと注がれていく。 母れいむは体内を犯される苦しみですっきりどころではないだろうがこんな時でも、いや生命の危機だからこそなのか子種を受け取ったようだ。 頭から四本の茎がにょきにょきと生えてくる。 しかし未熟な子種のためか生えるのは茎だけで実が実ることはなかった。 これが意味するところは一つ。茎に栄養を取られた分だけ母れいむが死に近づいたことだ。 体に開いたトンネルを治すために栄養が必要だというのに子供達のせいで奪われてしまった。 母れいむの瞳に子達へ怒りがともるのが見えた。 「おかーしゃんにくきがはえたよぉ…」 「もっとはやして、げんきになろうねぇ…!」 「れいむはもういっかいすっきりしたいなぁ」 「れいむもだよ、みんなでおかーしゃんをすっきりさせようね!」 しかし現実は無常で、何の抵抗も出来ない母れいむは媚薬パワーで再び性欲が燃えあがった子供達に二回戦を強要される。 怒りに燃えた母れいむだったが、どうしようもないことを悟ると最後に俺を見て、それから全てを諦めた。 「どうだまりさ? 楽しんでるか?」 俺の命令を守って黙って見ていたまりさに話しかける。 まりさは涙をぼろぼろ流しながら俺に瞳で訴えかけてくる。 (どうしてこんなことをするの?) 「まりさ、あいつらをどうしたい? 言ってみ」 許可するとまりさはすぐに言い放つ。 「もうゆるしてあげて! このままじゃゆっくりできないよ!!」 「さぁ。それは俺にじゃなくてあの子供れいむ達に言うべきだろ」 「ゆっくりできるってしんじてたのに…なんでぇぇ…!!」 まったくまりさ種らしくないまりさだな。 なんていうか毒がない。 「まぁ、黙って最後まで見てな。ほら今度は赤ちゃんれいむがすっきりするみたいだぞ」 母れいむの傷の中で暴れまわってた赤ちゃんれいむも赤ちゃんだというのにすっきりしようとしていた。 「ゆゅゆぅ…! しゅっきりししょうだよ!」 「おかーしゃんあったかいよぉ…」 「あっあっ…も、だめっ! ゆっきゅりしちゃうよ!!」 「「「しゅっきりー!!!」」」 赤ちゃんれいむ達は母れいむの体内で汁をまき散らしながらイった。 するとすぐに母れいむの頭から小さな茎が三本生えていく。 赤ちゃんゆっくりでもすっきりすると子種は出るらしい。 だが当然茎から赤ちゃんれいむが実ることはないが。 「あかちゃんすっきりしたのー? れいむもすっきりするよ~!」 「じゃあれいむもすっきりするー!」 外の子れいむ達も再びすっきりするようだ。 もはやうめき声しか上げなくなった母れいむにしつこく体を擦り合わせて子れいむ達は絶頂へと向かう。 「しゅっきりしちゃう!」「イっちゃう! すっきりするのぉぉおぉぉ!!!」 「おかーさんのからださいこうだよぉぉ!!」「おかーさんうけとってえぇぇぇ!!!」 「「「「すっきりーーーー!!!!」」」」 連続して与えられる子供の子種。 すでに栄養の尽きかけた母れいむだが受け取った子種に体が自動的に反応して茎を生やそうとする。 体内の栄養を集めて茎を生やす。 体内の栄養とはれいむで言えば餡子だ。 「ゅ~? れいみゅたちのからだがうもっていきゅよ?」 「あっちゃかいものにつつまれるよ~」 「おかーちゃんがしゅっきりしゃせてくれるのぉ??」 体の中で母を犯していた赤ちゃんれいむの体が母の餡子に飲み込まれていく。 餡子を分けた実の親子であるためか、母れいむの体が赤ちゃんれいむの体を自分の餡子だと勘違いしたのかも知れない。 「からだがうごきゃせないよ! これじゃゆっきゅりできにゃいよぉ」 「れいみゅはおかーしゃんをしゅっきりしゃせるにょぉぉぉお…」 「おきゃーしゃんにつつまれてあったかいよ…なつかしいきぶんだょ……」 茎が生えていくのに合わせて赤ちゃんれいむの体は上へ上へと飲み込まれ、そして見えなくなった。 恐らく媚薬効果で陶酔の中で少しずつ融解されて茎の栄養にされるだろう。 それに気づいたのは観察していた俺とまりさだけ。 外から母を犯す子れいむは無邪気に三回戦を始めようとしていた。 まりさは俺の命令に従って子が母を犯し殺す様子をずっと目を離さずに見続けていた。 それから10分もしないうちに母れいむの体は茎まみれになっていた。 母れいむの本体は皺だらけになってミイラのように干からびてしまっている。 こうなるずっと前に栄養失調で死んでたと思う。子れいむ達はここまで来てようやく反応も何もない母れいむに飽きたようだった。 「おかーさん、はんのうなくてつまんないよぉ」 「なんかへんなのいっぱいはえてるし、こんなのおかーさんじゃないね!」 「そうだね! ほかのゆっくりですっきりしようね!」 「うん、すっきりしようね!」 子れいむ達はもはや親子の情を失っていた。母を認めず、妹がいたこともきっと忘れているだろう。 何度もすっきりするうちに大事な何かを子種と共に失ったのかも知れない。 まだ体の興奮冷めきらぬ子れいむ達は次の獲物を探す。 他のゆっくり。すぐ近くにいるゆっくり。 それはとても近くにいた。 それは遠く別の箱から見ていたまりさではない。 一緒になって母を犯した姉妹だった。 「みみみ、みんなですっきりしようね!!」 「なかよしかぞくだもんね!!」 「きもちよくなろうね!!」 「ゆっくりしていこうね!!」 そして始まる押しくら饅頭。 粘度のあるいやらしい液体をお互い塗りつけるように体を四匹で擦りつけ合っていく。 「ゆゆゆゆゆ!!!」 「ゆゆゆ! きもちぃぃよぉ…!」 「ハァハァ、たまんないよぉぉ!」 「あたまがふっとうしそうだよぉ…!!」 もう少しでこいつらはすっきりするだろう。 そうなると子供のこいつらは茎を生やして死ぬだろうな。 だが性欲に支配された子れいむ達は生きるとか死ぬとかではなく、今をすっきりするために体を擦り合わせていく。 「もうやめてよ! みんなしんじゃうよ!!」 まりさが命令を破って押しくら饅頭する子れいむ達に呼びかけるが、その声を聞く子れいむはいない。 聞こえてないか良くてもBGM程度だろう。 「なんできいてぐれないのぉぉぉお!!!」 「まりさ、邪魔するなよ。見ろよ、あいつら幸せそうだろ?」 「あ"あ"あ"……」 そのうちに一匹の子れいむが激しく震え始める。 他の子れいむ達もその動きに合わせてブルブルと震えていく。 「も、だめぇ、すっきりしちゃうぅぅぅ!!!」 「れいむ、いっくよ~!!」 「あ、はぁぁ!! すっきりしちゃうのぉぉ」 「みんなですっきりしようねぇぇぇぇ!!!」 「「「「んほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」」 白眼を剥いて口をだらしなく開け、気持ち悪いことこの上ない表情をしながら四匹は同時に達した。 きっとこの瞬間に四匹の間で子種が行ったり来たりしてるのだろう。 すぐに子れいむ達の頭から茎が生えていく。 茎が生えるにつれて栄養を奪われて黒ずんでいく中、一匹だけ短く小さい茎が生えた子れいむがいた。 子種を少ししか受け取らなかったのだろうか。 「はぁ、はぁ…イっちゃったよぉぉ。他に、いないのぉぉぉ!?」 目の前で朽ち果てた姉妹など目もくれず次の性欲処理の相手を探す子れいむ。 見まわすうちに俺と目が合った。 「おにぃぃさん!! ゆっぐりしでぇぇぇ!!!」 おいおい、俺でもいいのかよ。さすがに勘弁してくれだぜ。 「あ、まりさ! まりさすっきりしようよぉぉぉぉ!!!」 「ゆっ!?」 子れいむは必死の形相でまりさの方へ向かおうとする。 透明な箱の壁に阻まれてるのに壁に体を押し付けて突き破ろうとしているらしい。到底無理な話だが。 「さぁ、どうするまりさ? このれいむとすっきりするか?」 「し、しないよ!!」 「じゃあ殺すとするか。もう十分楽しめたし」 子れいむのいる箱に足を進めようとした俺をまりさが止めた。 「まって! おにいさん、まりさにれいむをせっとくさせてね!」 「説得? 何をどう説得するんだよ。俺に何の得があるんだ?」 「お、おねがい…!!」 涙をこらえながら必死でお願いしてくるまりさ。 ふむ、言う通りにさせるのも何だか癪だが、まりさの説得とやらも見てみたい ならばやらせてやろうとまりさを子れいむのいる箱へと降ろした。 「まりさぁぁぁぁ!!!」 まりさが箱にインした瞬間、性欲むき出しで飛びかかってくる子れいむだがまりさは避けるでもなく受け止めた。 子れいむはすぐに交尾しようと体を揺らし始める。 「れ、れいむやめてね!! このままじゃれいむもゆっくりできないよ!」 「ゆっくりできてるよぉ! まりさもゆっくりさせてあげるぅぅぅ!!」 「めをさましてね!! れいむのおかあさんもしまいもぜんぶしんじゃったんだよ!! すっきりしてるばあいじゃないよ!!!」 「おかーさんもいもーともみんなすっきりしたけっかだよぉ! まりさもすっきりしようよぉ!!」 「やめてね!! すくなくともおかーさんはすっきりしてなかったよ!!!」 「すっきりさせたからおなじだよぉ! そんなのどうでもいいからまりさもいっしょにうごこうね!!」 子れいむはまりさの言うことなど右から左で、一人で盛り上がっていく。 まりさも冷静にしている様子だが、体が微かに震えて表情も何かを我慢しているようだった。 躾けによって鍛えられているとはいえ、本能からの欲求はきつそうだな。 「ゆ"ゆ"…やめでね…! まりざがらはなれで…!」 「つんでれまりさかわいいよぉ! れいむがすっきりさせてあげるね! れいむのおかーさんみたいにね!!」 「い"…い"や"!! やめ、やめでぇぇぇぇぇぇぇ!!! あんなじにがだいやぁぁぁぁ!!!」 れいむのおかーさんは体が皺くちゃで茎まみれと、おぞましい姿で息絶えた。 そこまでになる過程を見てきたまりさはそれがとてつもなく嫌だったのか悲鳴をあげて抵抗し始める。 「ゆっ? ま、まりさ! あまりはげしいとれいむがすっきりできな、ゆぶいぇっ!!」 自分より体の大きなまりさが暴れだしたので主導権を握れなくなった子れいむは怒りだしたが、次の瞬間まりさに噛みつかれた。 まりさの子れいむに比べて大きな口が子れいむの体の半分近くまで呑み込んでいる。 「ゆぎぃぃぃぃ!!! いだい!! いだいよぉぉぉ!!!」 俺からではよく見えないが、子れいむはそのまま噛み千切られようとしているみたいだ。 しかし説得すると言いながら噛みつくとは少し見直したぞまりさ。 「はなじ…で!! ゅがあっぁぁぁあぁぁ!!!」 ブチン、という効果音が合うほど一気に子れいむは半分に千切られた。 残った左半分の顔が床に落ちて転がる。 即死はないようだが餡子が床に漏れ出してるからすぐに死ぬだろう。 「しゅっきりした、けっかが…これ……」 最後に何か言い残すと半分になった子れいむの生は止まった。 「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"」 口の中に広がる餡子の味に理性を取り戻したまりさは泣き叫ぶ。 口からすでに砕けたもう半分の子れいむを吐き出しながら何てことをしてしまったのかと泣き叫んだ。 「よくやったぞまりさ。いい説得だったぞ(笑)」 「う"あ"あ"あ"あ"…まりざもごろじでぇぇ!!」 「何でそんなことしなきゃいけないんだよ」 「まりさはなかまをころしたわるいゆっくりだから…だからころしてぇぇ!」 「ダメ。飼い主の命令は絶対なんだろ? だから生きろと命令する」 「あぁぁ…」 頼みを聞き入れてもらえず涙するまりさ。しかし声には安堵が含まれていた。 甘いなまりさ。何のために生かしてやると思ってるんだ。 「お前には常に特等席で見せてやるよ。俺がゆっくりを苦しめる様を。 他にも今日みたいにゆっくりを殺し合わせるのも全部だ」 「い、い"や"ぁ"ぁ"ぁ"」 今度は恐怖と絶望で涙した。顔をぐしゃぐしゃにして俺を恐れるその表情がたまらなくそそるぜ。 高い値段で買ってやったんだ。飛びっきりのショーをたくさん見せてやるよ。 これからよろしくな、可愛いまりさ。 終 by ゆっくりしたい人 =あとがき= SS書いたあと「しばらく書かなくていいや」と思うのに気がつくと書いちゃうのです。 オナヌー後の賢者モードみたいなものですね。 このSSに感想を付ける