約 3,642,930 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1469.html
俺は虐待お兄さん。唐突だが、現在老人ホームで働いている。 何故老人ホームかって?親父がそこの院長をやってるのさ。 俺ももういい年だが、職にも就かずにフラフラしていたところ、親父にこっぴどく怒鳴られて手伝いをさせられるってワケだ。 正直この仕事はつまらん。毎日毎日老人達の相手。何人かはボケが入っている。 ああ、つまらん。しかし、ここで投げ出したら今度こそ親父は俺を勘当するだろう。 それは困る。小遣いもらえなくなるからな!!仕方なく、老人達の話し相手になってやっているのだ。 あーはいはい、タケさんその話は四回目だよ。 そんな状況にも楽しみはある。実は、ゆっくりセラピーというものがこの院で行われている。 孤独な老人達を慰めようというアニマルセラピー。その動物の役をゆっくりにやらせるのだ。 ゆっくり饅頭と緩慢な動きの老人。これほど相性が良いものがあるだろうか。 しかも、ゆっくりの餡子脳では長い話は対して覚えられない。同じ話を何度も繰り返す老人、その話が十数回目だということにも気づかないゆっくり。 老人はゆっくり達に癒しを求め、可愛がる。ゆっくり達は老人に可愛がられてゆっくりする。平和な光景だ。 ところで一度に三十匹程度運ばれて来るゆっくり達。彼女達は一ケ月もするといなくなってしまう。当然、俺が虐待してしまうからだ。 行方不明になるゆっくりも数が多いが、馬鹿な饅頭のことだ。外に出た拍子にゆっくりゃに食われでもしているのだろう。 一度親父に随分ゆっくりがいなくなるのが早い、といわれたが、饅頭だし年寄りに食われたんだろ、と言い返すと納得したようだ。 今は物陰にゆっくりを引きずり込んでは虐待する日々を送っている。 今日も三十匹程度のゆっくり達が院にやってきた。 運搬しやすいよう冷却され、仮死状態になっているゆっくり達を、庭の日のあたる場所に並べて待つこと三十分。次々にゆっくり達が目を覚ます。 「ゆ!ここはどこ!?」 「すごくゆっくりできそうなばしょだよ!」 「いまからここをれいむたちのおうちにするよ!」 「しゅるよ!」 目覚めた途端にお家宣言。いつもの事だ。まあ、今回は潰さないでやる、あながち間違ってもいないんだし。 全ての饅頭が動き出したのを確認してから、俺はゆっくり達に近寄った。 「ゆ!おにいさん、ここはれいむたちのおうちだよ!」 「ゆっくりしないではやくでていってね!」 「ゆっきゅりでていっちぇね!!」 「ああ、勿論だとも。ここは君達のお家だよ!実は、とてもゆっくりした人たちが君達と一緒に暮らしたがっているんだ!」 「ゆ、にんげん!?」 「だめだよ!にんげんはゆっくりできないよ!」 「大丈夫!いざとなったられいむやまりさでもやっつけられるような弱い人間だよ!でも、その人たちは君達が大好きなんだ!お菓子もくれるよ!」 「ゆゆっ、おかし!?」 「まりさたちおなかすいたよ!ゆっくりしないでおかしをちょうだいね!!」 「ゆっきゅりちょーだい!」 「じゃあ、君達をあんないするよ!ゆっくりついて来てね!」 ホームの居間に入ると、「ゆっくりしていってね!」の垂れ幕とともに老人達がゆっくり共を出迎える。 「おお、可愛いれいむじゃのお!」 「ゆ、すごくゆっくりしたひとたちだね!とくべつにれいむたちのおうちにいれてあげてもいいよ!」 「まりさや、こっちにおいで!お菓子をあげよう!」 「ゆゆ!おかし、おかし!はやくちょうだい!」 「あらまあ、可愛い赤ちゃんねえ。」 「あたりまえだよ!れいむたちのあかちゃんがかわいくないわけないよ!」 「ゆっきゅりー!!」 初対面は上々のようだ。ゆっくりたちはお菓子に飛びついたり、じいさんばあさんの膝に乗って頭をなでられたり、施設の中を探検に出たりと様々な行動に出る。 ……さて。 四匹で列を作って廊下を跳ねていく、探検に出た子まりさ達。 その最後尾の一匹を鷲掴みにし廊下の陰に隠れる。もちろん、攫ったゆっくりは声を出せないよう口を手で押さえる。 「ゆっ!?まりさがいないよ!?」 「まりさー!どこいったのー?」 「ゆっくりしないででてきてね!!」 「…ゆ!みんなでまりさをさがすよ!!」 「「さがすよ!!」」 そんな声が聞こえる中、俺は子まりさの口を塞ぎながら話しかける。 「おや、他の三匹が君の事を探してくれてるよ?」 「ひょっとして、あの子達は君のお姉さんかな?」 「そうだ!君が死ぬまでにあの三匹が君を見つけてくれたら、生かして帰してあげるね!」 もちろん右手で口を塞ぎ、開いた左手では虐待だ。少しずつ頬をむしりとり、目を潰す。 そうしている間にも手の中のまりさは悲鳴を上げようとするが、そうさせないために口を押さえているのだ。 底部の皮がボコボコと膨れているのは跳ねて逃げようとしているのだろうが、俺に抱きかかえられた状態では意味が無い。 トドメに頭頂部から指を突き刺し、底部に貫通させたところで子まりさは動かなくなった。すっきりー! 俺は子まりさの死骸をトイレに流し、何食わぬ顔で居間に戻った。 それから一週間ほど経ったある日のこと。俺はトイレの個室でカッターを使い、五匹目の獲物であるれいむの顔に格子模様を描いていた。 顔に何本もの縦線、横線が走り、タイルのように見えてくる。その四角く切れた外皮一枚一枚を剥ぎ取っていくのだ。 俺に口をふさがれ、皮を剥がれる度に「んー!」とか「んふー!」とか声を上げるのが最高に笑える。 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛!!!でい゛ぶう゛う゛ぅ゛ぅ゛!!!」 っ!!? 振り向くと、ドアと床の隙間でゆっくりれいむが白目を剥いて叫んでいる。くそ、見られたか!慌てて手を伸ばし、顔面に指を突き刺して引きずり込む。 「ゆ゛ぶぎゃっ!!!!」 ドアの隙間に擦れて頭から背中までの皮がベロリと剥けるが知ったことではない。そのまま二匹まとめて便座に押し込み、傍にあったブラシで何回も突き刺した後に水で流す。 こうして二匹は下水の彼方へと消えた。脅かしやがって。トイレから出たところで、角を曲がるゆっくりの後ろ姿が見えた。……まさか!? 一瞬振り向いたゆっくりまりさと俺の目が合う。そのゆっくりまりさの目は、やはり恐怖で白目を剥いていた。 口封じに虐待決定。さっきは不完全燃焼だったしな。 が、まりさは俺の腕を間一髪で交わし、ドアの中に転がり込んでいった。くそ、まりさ種の運動能力を馬鹿にしすぎたか…って、ここは。 「このおにいさんはれいむをころしたんだよ!!まりさみてたよ!!」 「そうだよ、れいむもみてたよ!れいむがひっぱられたところからおにいさんがでてきたよ!!」 「おかしいとおもったよ、まりさのこどもがきゅうにいなくなるなんて!」 「やっぱりれいむやまりさがいなくなったのはおにいさんのせいだったんだね!!」 「「「「ゆっくりできないおにいさんはゆっくりしね!!」」」」 数が揃うと強気になるのか、居間の中には口々に言いたい放題な饅頭。 そのすぐ近くには突然の事態に呆気に取られているじいさんばあさん。ったく、面倒なことになった。 「ゆ、こんなおにいさんはまりさがふいうちでやっつけるよ!!」 見ると、箪笥の上には一匹のまりさ。いや、不意打ちって。不意打ちを書ける本人が相手に向かって口に出して言っちゃだめだろ。 「まりさのあざやかなふいうちでゆっくりしね!!」 と、一気に天井近くまで飛び上がるゆっくりまりさ。 ばーか、それだけ時間かけてたら俺がポケットからアレを取り出し、スイッチを入れるのには十分だ。 俺が右手に持ったのは加工場製の新製品。カッターほどのグリップから三十センチほど、太さは一握りくらいの杭が飛び出る。そして狙いを定め、空中のまりさに突き刺す! 「ゆ゛ぶっ!!!」 串刺しにしたところで更に手元のスイッチを押す。 「ゆ゛ぎゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!い゛だい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!」 そりゃあ痛かろう、スタンガン並みの電流を体の中から流されているんだから。 「ゆ゛あwせdrftgyゆくりlp;@:「」!!!!!!」 一気にスイッチを最大限まで押し込みむと、一際大きな悲鳴とともにゆっくりまりさは動きを止めた。おお、口から煙を吐き出してて笑える。 …と。我に返ると、部屋の中には白目をむき、歯茎を露出してガタガタ震えるゆっくり共と、呆気に取られた顔の老人達。やばい、羽目を外しすぎたか。 「ゆうううううっ!!!おじいさんたすけて!!!」 「おばあさん、あのおにいさんがれいむたちをいじめるよ!!!」 「ゆっくりしないではやくまりさたちをたすけてね!!!」 途端に爺さん達にすがりつくゆっくり共。しまった。 この事件は爺さん達を通じて親父の耳に入るはずだ。一応、このゆっくり共は院の備品扱いになっている。 それを故意に壊したと親父に知れれば、今度こそ家を追い出される…くそ、こうなったら野性に帰ってゆっくりを食べて生きるかな…。 「これっ、だめじゃろうがそんなことしたら!」 くそ、うるさい! 「ワシのズボンがお前の涙で汚れちまうだろうに!」 「ゆ゛びゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ゛!!!?」 てっきり爺さんの叱責が飛んでくると思っていた。が、耳に届いたのは予想だにもしなかったゆっくりの悲鳴。 驚いてそのほうを向くと、爺さんがゆっくりを左右から引き裂いていた。だが。 「ゆ゛…ぶ……」 そのゆっくりは生きていた。 ゆっくりの頬を両側から掴んで引き裂くことなら誰でも出来る。引き裂くだけならばだ。勿論ゆっくりは死ぬ。 しかし、爺さんに引き裂かれたゆっくりはなお生きていた。皮は破れ、目玉は落ちかかっている。しかし、中身の餡子は形を崩していないのだ。 横方向に三倍ほど伸びたゆっくりれいむ。その外皮が破れ、餡子が崩れないギリギリの力加減。そして餡子が崩れていないので死ぬことが出来ないゆっくりれいむ。 なんだ?俺は何を見ているんだ? 「ゆ゛っ゛ぐり゛っ゛!!!」 再び上がる悲鳴。そちらの方を見ると、今度は爺さんが顔の無いゆっくりと顔だけのゆっくりを両手に持っていた。 顔の無いゆっくりは、顔面に大きな空洞が開いている。一方、餡子の塊に顔部分の外皮をくっ付けただけのゆっくりはそれを見て、 「ま゛り゛ざの゛がら゛だがあ゛あ゛あ゛!!!」 と叫んでいる。一瞬遅れて理解した、この爺さんはゆっくりの顔だけを抉り出したのだ。 こちらも生命活動に必要な餡子は傷ついていないので、ゆっくりまりさが死ぬことは無い。人間で言えば、皮膚を全部剥がされたようなものだろう。 あちこちでそんな光景が広がっていた。ゆっくりを虐待しながら、死の一歩手前で生かしておく。そんな光景が。 今度は俺とゆっくり共が呆気にとられる番だった。 「まさか院長の息子さんも、ワシらと同じだったとはのう!」 「これでワシ等も物陰に隠れてこそこそ虐待する必要もなくなるぞい!」 「へぇへぇへぇ、わざわざゆっくりセラピーをやっとる所を探した甲斐があったわい!」 言いながら、じいさんばあさんはゆっくり達を死の一歩手前で弄んでいる。その手つきは大胆に、そして繊細にゆっくり達の外皮を剥ぎ、餡子を取り出していく。 まさか…、まさか、このじいさん達は……!! 「「「ひゃああ!!虐待じゃあああ!!!」」」 その後、俺はこれまでと打って変わって仕事に打ち込んだ。虐待おじいさん達の思いつく遊びは、どれも斬新なものだった。さすがは年の功。 今日も爺さん、婆さん達が飯を食べ終わると、恒例のレクリエーションの時間だ。 「ゆ゛ぎゅう゛う゛う゛う゛う゛!!!でい゛ぶの゛かわ゛ぎらな゛いでえ゛え゛ぇ゛ぇ゛!!!!」 向こうでりんごの皮のようにゆっくりの皮をナイフで剥いているのは元コックのシゲさん。彼が剥いた二メートル近い長さの外皮は居間に飾ってある。 すでにゆっくりの皮は先端がシゲさんの足元に到達しているが、まだれいむの皮は上半分以上残っている。今日は記録を更新できるかもしれない。 「や゛め゛でえ゛え゛え゛え゛!!!!」 「ゆ゛っぐりでぎな゛い゛い゛ぃ゛!!!!」 すぐそこの壁ではタケさんとマツさんがゆっくりを壁に押し付けながら歩いている。これはゆっくりを壁で擦りながら、より長く生かした方が勝つという摩り下ろしゆっくりだ。 壁にはすでに二十メートル近い餡子の跡が残り、ゆっくりれいむもゆっくりまりさも上半分しか残っていない。 「はっはっは、マツさんのまりさもしぶといのお!」 「タケさんのれいむもまだ死なんのかい!今日のは生きがええのお!」 「「い゛だい゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛!!!!!」」 二人の勝負はまだ続きそうだ。 「しゅごい!おそらがちかいにぇ!」 「おじいざん゛ゆ゛っぐり゛やめ゛でね゛!!おぢびじゃん゛だぢをはな゛じでね゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛!!!」 あっちの木の下ではヨシさんがゆっくり入れに興じている。木の枝の上に置いた母れいむの口元めがけ、赤れいむを投げてやる。 母れいむに何匹の赤れいむを助けさせてやれるかを競うゲームだ。 「ほうれ、しっかり受け止めてやるんじゃぞー!」 「ゆっ!!おしょらをちょんでるみちゃい!!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ぜっだいだずげる゛がらね゛え゛え゛!!!!」 おおっ、あの母れいむはすでに三匹目の赤れいむを口で受け止めた。頬の中には二匹の赤れいむが入っており、必死な母れいむの気も知らずにきゃっきゃと騒いでいる。 ここで母れいむから狙いがそれてしまうと、母れいむが口で受け止めようとしてバランスを崩したり、最悪の場合は赤れいむを助けるために後のことも考えず、空中にダイブしてしまうこともある。 と、言っている間に母れいむは五匹目をキャッチした…が、すでに口元からは赤れいむの上半分が覗いている。 後一匹が限界というところだろう。しかし、トミさんの足元のバケツの中には赤れいむがあと四匹。 「ゆ゛びゅう゛う゛う゛う゛!!!!!!!!」 あ。母れいむの顔面に六匹目が当たり、バランスを崩した母れいむは顔から地面に突っ込んだ。口の中から大量の餡子が噴き出すが、あれは母のものではなくその娘達のものだろう。 しばらく痙攣して目元から涙を流した後、母れいむは動かなくなった。 「ゆ゛びゃあああ!!!!いだいよ゛お゛お゛!!!」 「まりちゃにひどいごどじないでぇぇぇ!!!」 「ーーーーー!!!!ーーーーーーーーーー!!!!!」 「でいぶのぎれいな゛がみのげがあ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」 一方、室内では虐待おばあさん達がアクセサリーを作っている。当然素材は生きたゆっくりだ。 ハルさんが作っているのはどうやら赤まりさで作る腕輪のようだ。三匹の赤まりさがそれぞれ頬を隣のまりさの頬と糸で縫い付けられている。 不器用かつ自制できない俺では、作業の途中で針で突き殺してしまうだろう。 一方、トメさんは作っているのは大作・ゆっくりポーチだ。素材の母れいむの口にはすでにチャックが縫い付けられ、うーうーうなっている。 そちらのほうは置いておき、トメさんはバリカンで他のゆっくりれいむの髪を刈っている。 この刈り取った髪の毛とチャックつきの母れいむの髪を結って肩掛けにするのだ。目玉の部分をくりぬいて小物入れにしたい、と語るトメさん、ぜひ頑張ってもらいたいものだ。 …と、ここでウメさんがおはぎを持ってきてくれた。 作り方は簡単、子ゆっくりの背中に包丁を入れ縦に切れ目を入れた後、裏返してしまうのだ。外皮は餡子の中に埋まり見た目は完全におはぎ。 これを噛むと、求肥のような歯ごたえがして美味しい。 人数分ありそうだし、ここでおやつの時間としよう。 「おぎゃあじゃん、はや゛ぐれい゛み゛ゅ゛だぢをだじゅげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!」 「も゛っどつよ゛ぐひっぱっでよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「だまっででね゛え゛え゛え゛え゛!!!おがあ゛ざんもがんばっでるんだよお゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」 「おみずがはいっでぐるよ゛お゛お゛お゛お゛!!!!おがあざんがゆっぐりしでるせいだあ゛あ゛あ゛!!!!」 「おがあじゃんのばがあ゛あ゛ぁ゛!!やくたたじゅう゛う゛ぅ゛!!!!」 「どぼじでぞんなごどいうのお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!! 」 院内の庭、溜め池の近くの木には、元大工のゲンさんが作った滑車がつけられている。 池の中心には出られない程度の穴が開いた透明な箱、その中には子ゆっくりが数匹。 箱の上部からはロープが伸び、木の枝に設置された滑車を通って母れいむに結び付けられている。 母れいむがこのロープを引かないと、子れいむたちの入った箱は池に着水。穴から水が入ってきて死んでしまうわけだ。 母れいむはすでにロープを引っ張る力も無くなり始め、近くの草に噛み付き、せめて子供達が池に落ちないようにと支え続ける。 しかしそれが子供達には不満なようで、もっと引っ張れと容赦の無い罵声が飛ぶ。 そんな親子を見ながら、俺は爺さんや婆さんに混じってお茶を飲んでいる。 そうこうしていると、一台のトラックが院の中に入ってきた。おっと、ゆっくりの補充が来たようだな。 「おじいさん、おばあさん!新しいゆっくりが来ましたよ、みんなで迎えにいきましょう!」 「おお、新しいのが来たわい!」 「れいむを三匹ほど譲ってくれんかの、もう少しでポーチが完成するんじゃ…」 もはや泣き喚くゆっくり親子には誰も関心を示さない。俺は足元の石を拾い、かろうじてロープを引く母れいむに向かってブン投げた。 「ゆ゛びゃっ!!!!!」 体の1/3が吹き飛ぶ母れいむ。途端、箱を支える重量が無くなり、子ゆっくりたちの箱は池の真ん中に着水した。 「ゆ゛ーー!!!!おみずがあ゛あ゛あ゛!!!!」 「おみじゅしゃんゆっぎゅりでてっぢぇえええええ!!!!」 水が入ってくるはこの中で暴れまわる子ゆっくり、赤ゆっくり達。 一方母れいむはと言うと、身体に巻きついたロープによって滑車のところまで勢い欲引っ張られ、ぶつかった衝撃で上半分、下半分に体が分断された。 慣性の勢いで二つに分かれた母れいむの身体も溜め池のなかにバシャバシャと落ちる。それを横目で確認すると、俺は爺さん婆さんを促してトラックのほうに歩いていく。 院の年寄りが皆虐待おじいさん、虐待おばあさんと知れてから、俺は親父にゆっくり(を虐める)セラピーの重要さを訴え、ゆっくりの搬入量を以前の二倍に増やしてもらった。 いま、俺と爺さん、婆さんたちの目の前で六十匹近い冷凍ゆっくり達が自然解凍され、あちこちで目を覚ましだす。 全てのゆっくりが目を覚ましたところで、俺たちは満面の笑みでゆっくり達に話しかけるのだ。 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 /**** 久々に書いた。ちょっと前までゆっくりさなえの洗脳 群れ崩壊ものを書いていたはずなのに… 群れの状況描写ばかりで虐待も薄く、長ったらしくなって来たので息抜きに書いていたら、こっちのほうが乗ってきた。 ひゃあ!三連休も虐待SSだあ! by町長 /****今までに書いたもの fuku2120 電車.txt fuku2152 大岡裁き.txt このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2364.html
ゆっくり達を飼い始めてどれくらいになるだろうか。 最近私が教育していたゆっくりに変化が訪れた。 私が育てているのはれいむ種が2匹、まりさ種が2匹、ありすが1匹、みょんが1匹。 それぞれ違う部屋で、別々に教育を施した。 人間に対して元より持つ野性的な行動を取らせない事が第一の教育方針。 これはどの種にも行い、それをしっかり身に着けさせるには骨が折れた。 しかし今回この場で話すのはそんなストレスがマッハになるような事例では無い。 この、各ゆっくりに対する育て方の違いで―この謎の生命体は驚くべき変化を遂げたのだ。 1つ目のれいむの部屋に入る。 「おにーさん、おかえりなさい!」 小さい畳を敷き、ミニチュアな鳥居と賽銭箱を備えた透明ケースから声を上げるれいむ。 「ただいまれいむ。今日もれいむのゆっくりぽいんとでゆっくりしてたんだね」 「ええ、ゆっくりしてたわ。でもちょっとくらいなにかおこらないの?」 れいむは部屋に一緒に住まわせていた亀の上に乗りにこやかに話す。 このれいむ、リボンには変化が無いものの、髪の毛が綺麗な紫色となっているのだ。 こんな感じになったのは―ここに住まわせて1ヶ月位経った頃だろうか。 ゆっくりと他の動物を一緒に住まわせたらどうなるか試した所、偶然にもこのような変化をもたらしたのだ。 「そんなれいむの為に、今日はこんなのを用意してみたよ」 そう言って私は捕まえてきていた野生のれいむをケースの中に入れる。 「ゆ!ここはとてもゆっくりできるよ!!!ここをれいむのゆっくりぷれいすにするよ!!!」 何と言うか、お約束の一言。 よくもまぁこんな言葉をすらすら言える本能を持っているものである。 「ゆゆ、へんなれいむがいるよ、かみのいろがへんなれいむはゆっくりでていって…ゆべっ!?」 「ひとさまのいえにきて、よくもまぁそんなくちがたたけるわね」 紫髪のれいむに対して暴言―おっと、本能の言葉だった―を吐きつけるれいむに対してのしかかる紫髪れいむ。 「どぼじでごん゛な゛ごどずる゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛」 「あなたが、みのほどをしらないからよ」 「ゆびぃっ」 泣き喚くれいむに上からのしかかり、息も絶え絶えになったれいむに冷たい言葉を放つ紫髪れいむ。 そしてそのままとどめを刺さずに放置。 「ふぅ、これでいへんかいけつね。おにーさん、すてきなできごとありがとね」 髪の毛が紫になったれいむは以前に比べ好戦的になり、いつもと違う事が起きるとそれを解決するようになった、ようだ。 それじゃまたね、と紫髪れいむに挨拶をし、私は次の部屋へ向かった。 「あ、おにいさん!ゆっくりしていってくださいね」 ミニチュア鳥居にミニチュア神社、渡り石などを広げたケースから丁寧な声が聞こえてきた。 ここは、もう一匹のれいむを育てていた場所である。 「きょうもかみさまのはなしをきかせてくださいますか?」 「それはもう少し後でいいか? 今は皆の所を順番に回っているんだ」 ここではれいむに対して神様のお話を毎日欠かさずしていた。 これもまた1ヶ月位していたのだが、段々とリボンが小さくなり、れいむのかみのけが緑色になり… そして今では立派な"ゆっくりさなえ"に姿を変えていたのである。 「そうだったのですか」 「ああ、もう少ししたら皆に会わせてあげるよ」 これが元々れいむ種だったと誰が思うだろうか。 礼儀正しくてとても懐いてくれる、躾の行き届いたゆっくりである。 「もし私を悪く言うゆっくりが来たら、さなえはどうする?」 「そのわるいゆっくりをこらしめます!」 うんうん、さなえも私に対する信頼度は高いみたいだ。 野良ゆっくりに対しても紫髪れいむとまではいかないが攻撃を仕掛けるだろう。 「うふふ、おにいさんきょうもきてくれたのね」 魔法陣っぽい絵柄の書いてある地面にゆっくり用の本や何やらを用意したケースから笑い声と共にまりさが迎えてくれた。 「お、まりさ。今日も勉強してるのか?」 「ええ、どすとやらはふしぎなわざがだせるんでしょ?わたしもまけてられないわ」 躾ついでに本を読ませて勉強させてみた所、このまりさは帽子が紫色に、髪が赤色に変わった。 オマケに口調まで変わったときたものだ。 基本、まりさ種がうふふと笑うのは酷い虐待を受けて頭の中がイカレた時にしか言わないと考えていたのだが。 どうやら違う条件でもうふふと言うようになる、それの手段の一つなのかもしれない。 「うふふ、もっと強くなるわよ、うふ、うふ、うふふふふ・・・・・・」 自分の世界に入りながらも勉強する姿を見て、私は次の部屋に向かう。 「わぁっ!!!」 「うわぁ!?」 「ふふふ、おどろいたかい?」 薄暗い部屋のなか、ちょっと廃墟っぽいイメージを施したケースを覗き込んだ途端、後ろからした声にびっくりしてしまった。 元々はまりさ種を飼っていたのだが・・・・・・驚かせて、悔しかったら私を驚かせてみなと挑発したの結果なのだろうか。 "ゆっくりみま"、と言うらしいゆっくりになってしまった(本人がみまと名乗った)。 帽子もとんがり帽子となり、透明ケースをすり抜けられるようにまでなってしまった。うーん。 「今日は油断してしまったな、こいつは一本取られたよ」 「ふふ、でもまだまだおどろかせたりないからねぇ、だんだんといままでのぶんかえさせてもらうよ」 「言ってな、次はそう簡単に驚かないさ」 まぁ、こんな面白いゆっくりが出来るとは思わなかった。 「おにーさん、もっとじゅぎょうしてくれるの?」 綺麗に整頓した本にトランプ兵隊のミニチュア等を置いたケースから優しい声が聞こえてくる。 「ありす、今は授業の時間じゃないからね」 「ざんねん」 「大丈夫、ありすはいつも全力で頑張ってくれるじゃないか」 「えへへ、おにーさんありがと」 まりさは勉強を自主的にさせたのに対し、ありすには自分でみっちりと教え込む形にした。 レイパーになる危険性のある種だけに、細心の注意をしただけ、のはずだったのだが。 カチューシャがいつのまにか青色のリボンに変わり、心なしかサイズも小さめになっている。 すぐそばにはお気に入りの本が1冊あり、いつも持ち運んでいる。 「いざというときにぜんりょくでがんばれるようにならなきゃ」 「きっとありすならなれるさ、保障するよ」 「ありがとおにーさん」 レイパーとは似ても似つかないその姿に、正直ちょっと感動してしまった自分がいる。 いい子に育ってくれるだろうと思いつつ、次の部屋に足を運んだ。 「おお、お兄さんではないか」 畳に掛け軸、いかにも和風な部屋。 どうにかしてぺにすぺにすちーんぽなのを何とか喋らせようと頑張ってみた。 ついでに剣術も面白半分で覚えさせてみた所。 「本当に変わったなぁ」 「なに、昔は若気の至りが過ぎたんじゃよ、しかし殆どの者がああだとは嘆かわしい」 立派な髭を生やし、貫禄も十分。 縁側で一緒にお茶を飲むとすごくゆっくりできそうである。 "ゆっくりようき"だそうだ。 「こうして育ててくれた事には感謝しておる」 「まぁ、飼うと決めたからなぁ」 「あの姿のまま一生を送るなど、今の私には考えられぬ。本当に御主人様にはここまでして頂いた恩義をいつか返さねば」 まぁ、何と言うか。 凄く穏やかでゆっくりしているとはこういうのをいうのだろうか。 しかし私より貫禄あるかもしれないような姿になるとは思いもしなかった・・・・・・ ともあれ。 どうやら私の育てたゆっくりは『進化』したらしい。 もしくは『変異』したのだろうか? しかも野生のゆっくりに対し立ち向かったりする位だ。 ひょっとしたら昨今の被害に対するいい対抗策になるかもしれない。 ここまで立派に育ったんだ、試しにこの6人を顔合わせした後、わざと家の玄関を開けて外出しよう。 帰ってきた時が楽しみだ。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき ゆっくりがずっとあのままの姿でしかも主にいる面々だけ…とは限らないかなと。 何らかの要因で姿が変わる事くらいあってもいいんじゃないかなと思いました。 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/96.html
虐待成分全くなし なので、虐待を期待している方は読まれないほうがいいです。 最近、家に新しいゆっくりが住み着き始めた。 短い金色の髪に赤い小さなリボン、あまり見る事のできないるーみあ種の子供だ。 今は花に留まっている蝶に狙いを定めている。が、飛び付こうとしたるーみあを嘲笑うかの様にフワフワ蝶は跳んで行った。 結果、るーみあはそのまま蝶の止まっていた葉に突っ込んで動かなくなった。 「…だめなのかー」 切羽詰ってるんだかないんだか、うつ伏せのままるーみあは呟く。 こいつも一応捕食種に分類されている筈なんだが、狩りが凄い下手なのだ。 初めて会った時も、こいつは庭の柵の前で寝転んでいた。 理由は、呆れる事に腹が減っていたからだ。 まりさはともかく、のんびり屋のれいむにだって食える蝶をいまだに食べれないで追っかけまわしているゆっくりなんてこいつくらいだろう。 家の中にいるめーりんに教えを請えばこいつの狩りも上達するんだろうが、こいつは夜行性。めーりんは夜遅くに起きている所を見たことがないから無理だ。 じゃあゆふらんを呼べばいいだろうがと友人は言ったが、ふらんは手足があるのでるーみあの参考にはならない。それに今は散歩に出かけていないし… 結局、こいつは一人で頑張るしかないのだ。 「ほれ、どうせ獲れないんだから飯やるよ」 俺は帰り道に買ってきたチーかまの封を開けて一本取り出し、先っぽを鋏で切り落としてビニールを剥いて差し出す。 だが、るーみあは寄ってこない。 「どうしたんだ?」 るーみあに声を掛けると、のんびりとした返事が帰って来た。 「るーみあだっておにいさんにたよらないでごはんをとるのだ~」 そういって再び蝶に飛び掛る。 でも、結果はさっきと変わらない。 けれど、るーみあが頑張ろうとしているんだから見守ろうと思い黙って見る。 「ちょうさんまつのだ~」 捕食種らしくないのんびりとした声。 これがゆふらんだったりすればもっと迫力もあるのだろうが、るーみあのそれは小さい子供が蝶を追いかけるそれと変わらない。 結局いつまで経っても捕まえられず、蝶はどこかへ行ってしまった。 後には、色々な所に突っ込んだせいで土で汚れたるーみあが残された。 「ほら、もう意地になってないでこいつを食えよ」 るーみあを持ち上げて隣に移動させ、剥いたままだったチーかまを差し出す。 でも、るーみあは食べようとしなかった。 それどころか泣いているではないか。 「そんなに蝶を捕まえられなかったのがショックなのか?」 俺の言葉にるーみあは体を横に振る。 「ちがうのだ… るーみあはこのままじゃいけないのだ…」 「いけないって、何がだ?」 聞き返すと、るーみあはポツリポツリと答え始めた。 「るーみあは… このままおにいさんにあまえていたらだめなのだ…」 「なんでだ? これからゆっくり餌を獲れるようになれば良いじゃないか」 「おにいさんのめいわくになるから… じぶんでごはんとれるようにならなきゃだめなのだ… おにいさんにすてられたら… ごはんとれなきゃいきていけないのだ…」 「俺は捨てたりなんかしないぞ? それとも、お前は誰かに捨てられたのか?」 俺の問いにるーみあは体を縦に振る。 「本当なのか? お前、親に捨てられたのか?」 「ちがうのだ… るーみあはおかあさんのことよくおぼえてないけど… そだててくれたおかあさんがいるのだ…」 「それで?」 「るーみあはまりさとれいむのおかあさんにひろわれたけど、おいだされたのだ…」 「追い出された?」 「そうなのだ… るーみあはおかあさんたちに『せっかくひろってやったのにぜんぜんごはんとれないんじゃいらないよ』って、そういわれたのだ…」 言われた時の事を思い出したのか、るーみあはポロポロ涙を流している。 おそらく捕食種だからって理由でそのれいむとまりさはるーみあを利用しようとした。 れいむやまりさ等の普通のゆっくりにとって、捕食種は絶対的な存在だからだ。 きっと捕食種であるるーみあさえ居ればもっと簡単に餌を集められると二匹は考え、るーみあを拾ったのだ。 しかし、るーみあは普通のゆっくりよりもどんくさい種である。 満足に餌も集める事ができないと理解した二匹は、食い扶持が増えるだけと判断して追い出した。 大方こんなところだろう。全く、大人のゆっくりが子供を利用しようとするなよ… 「なあ、るーみあ」 「うぅ…」 泣いているから声は小さいが、気にせず俺は言葉を続ける。 「確かにお前は駄目な奴だよ」 「わかっているのだ…」 「れいむにだって簡単に獲れる蝶を自分じゃ獲れないどんくさい奴だし、野生にこのまま出たら間違いなく飢え死にだろうな」 「ごめんなのだ…」 俺の言葉によって涙の零れる量が増えていく。 落ち込ませるのはここまでだ。 「でもな、育ての親のゆっくりはお前を捨てたかもしれないけど、俺は捨てないよ」 「でも、でも…」 「お前はまだ子供だから今は全然獲れないだけで、いずれ大きくなればきっと獲れるさ」 「ほ、ほんとうなのか?」 たった一言で涙声から段々元の声に戻ってきている。元気が出てきてなによりだ。 「ああ、お前はまだそんなにたくさん跳ねれないだろ? でも、体が大きくなれば勢いよく跳ねれるようになる。だから、さっきの蝶だって簡単に捕まえられるようになるさ」 「そーなのかー!!」 俺の言葉に希望を見出したのか、るーみあは嬉しそうに口癖の『そーなのかー』を口に出した。 さて、喜んでくれたんなら飯をやるか。 「さあ、今はとにかく一杯食べて大きくなれよ」 「わかったのだ!!」 差し出してやったチーかまをバクバク食い始めたので、二本目のチーかまを出してやる。 ああ言ったけれど、俺にはこいつが本当に立派な捕食種になれるとは思えなかった。 でも、どこかで化けるかもしれないとも心の隅で思っている。 「おにいさんもういっぽんほしいのだ~」 俺の考えてる事なんて全く分かってないるーみあに三本目を渡してやる。 まあ、今は見守ってやろう。 暗い森の中、飛んでいた私はれみりゃに追われている二匹のゆっくりを見つけた。 跳ねながら口論をしている器用なれいむとまりさだ。 興味があったので、ちょっとだけ高度を下げて耳を傾ける。 「まりさがるーみあをおいだすからおとりがいないんでしょ!! どおしておいだしちゃったの!!」 「そんなのしらないんだぜ!! えさをとれないあいつがわるいんだから!!」 「そもそもるーみあをつれてきたのだってまりさでしょ!! 『こいつがいればらくできるぜ』なんていってたのにるーみあはぜんぜんやくにたたないし!!」 「まりさはれいむをらくさせるためにつれてきたのにそんなこというのはひどいんだぜ!!」 「らくできないのはまりさがえさとるのがへただからでしょ!! やくたたずなまりさがれみりゃにくわれてね!!」 「いやなんだぜ!! そんなこというれいむがしねばいいんだぜ!!」 醜い言い争いを繰り広げていた二匹は、後ろにれみりゃがいるのに体当たりを仕掛け始めた。 後は追いつかれて食われるだけだろう… 話の内容を聞く限りあいつらは碌な奴じゃない。 ああいう奴がお母さんに意地悪するんだから、助けなくてもいいだろう。 私は羽を動かして高度を上げる。 今日の夜の散歩はもう終わりだ。 後ろからゆっくり二匹の悲鳴が聴こえてきたが、興味がないので無視する。 そういえば、今日あの子は自分で虫を獲れただろうか? 最近住み着いたるーみあの子供。自分に妹ができたみたいで正直嬉しい。 今はまだ小さいから無理だけど、いつか一緒に夜の散歩を楽しみたいな… 終 こんな駄文を最後まで読んでいただきありがとうございます!! Takataさんのゆっくりいじめ系58 ゆっくりるーみあを読んでから、どうしても書きたかったるーみあをやっと書けました!! 勝手に書かせてもらいTakataさんごめんないさい。 今回書いたの切欠は、落ち込んでる子に追い討ち掛けてから励ましてやって、それで元気になったら可愛くないだろうか?という単純な理由です。 皆さんはどうでしょう? 自分は可愛いと思います。 個人的にるーみあの中身はチーズドックの中身のチーズです。 だから男がるーみあにあげた餌もチーかまにしました。 ちなみに、今度から某所で名前を頂いたので名乗らせていただきます。 名前は『大貫さん』です。 最初は音声変更の人でしたが、後書きをカタカナで書かなければならないので『大貫さん』にしました。 これからもよろしくお願いします!! 最後に、本当に読んでくださりありがとうございます!! 御目汚し失礼!! 書いた作品 ゆっくりいじめ系352 虐められるゆっくり ゆっくりいじめ系382 ある馬鹿なゆっくりの話 ゆっくりいじめ系394 きめぇ丸 ゆっくりいじめ系421 めーりんとこうりん ゆっくりいじめ系488 ゆっくり飼ってます ゆっくりいじめ系497 携帯でチマチマ書いてみた ゆっくりいじめ系571 みんなで食べよう ゆっくりいじめ系572 きめぇ丸その後 ゆっくりいじめ系596 ゆこまち ゆっくりいじめ系611 どこで何が狂い出したのか… ゆっくりいじめ系628 鳩と餌と糞 ゆっくりいじめ系793 誰かがやらねばいけないこと ゆっくりいじめ系823 小ネタ7 幽香×ゆっくり系9 ある馬鹿なゆっくりの話2 ゆっくりいじめ小ネタ125 虫眼鏡 ゆっくりいじめ小ネタ128 ゆっくりが大好きだ!! ゆっくりいじめ小ネタ140 ガラス
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/551.html
二匹のゆっくりが、だいぶ山奥の、木の葉のかさかさしたとこを、こんなことを云いながら、あるいておりました。 「このやまはゆっくりできないね。ちょうちょもありさんも、ぜんぜんいないね。」 「はやくつかまえてゆっくりしたいね。ゆっくりしようね。」 それはだいぶの山奥でした。案内してきた専門の鴉天狗も、ちょっとまごついて、どこかへ行ってしまったくらいの山奥でした。 「ゆっくり寒くなってきたね。」 「ゆぅ、ゆっくりもどろうね。」 ところがどうも困ったことは、どっちへ行けば戻れるのか、いっこうに見当がつかなくなっていました。 風がどうと吹いてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました。 「お゙な゙がずい゙だよ゙ぉぉ。な゙に゙がだべだい゙よ゙ぉ。」 「れいむ、やまを下りたらお花をいっぱい食べようね。」 「あ゙る゙ぎだぐな゙い゙よ゙。何がだべだい゙よ゙ぉ。」 「ゆぅ、まりさも何か食べたいんだよ」 二匹のゆっくりは、ざわざわ鳴るすすきの中で、こんなことを云いました。 その時ふとうしろを見ますと、立派な一軒の西洋造りの家がありました。 そして玄関には RESTAURANT 西洋料理店 SLOWLY HOUSE 低速亭 という札がでていました。 「れいむ、おうちだよ」 「れいむたちが見つけたんだかられいむたちのおうちだよ」 「ゆ!いいにおいがするよ」 「たべもののにおいだよ、ゆっくりしようね!!!」 二匹は玄関に立ちました。玄関は白い瀬戸の煉瓦で組んで、実に立派なもんです。 そして硝子の開き戸がたって、そこに金文字でこう書いてありました。 「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」 二匹は字が読めないので中に入りました。 「あたたかいね、ゆっくりできるよ」 「うん、あたたかいね。もっと奥があるよ」 「いってみよう」 そこには扉が一つありました。そしてそのわきに鏡がかかって、その下には長い柄のついたブラシが置いてあったのです。 扉には赤い字で、 「お客さまがた、ここで髪をきちんとして、それからはきものの泥を落してください。」 と書いてありました。 「ゆ、れいむがむこうにもいるよ」 「それはカガミっていうんだよ。とかいはのゆっくりアリスがもってたよ」 二匹は字が読めないので、そのまま扉をがたんと開けて、次の室へ入って行きました。 早く何か暖いものでもたべて、元気をつけて置かないと、ゆっくりできなくなってしまうと、二匹とも思ったのでした。 扉の内側に、また変なことが書いてありました。 「鉄砲と弾丸をここへ置いてください。」 見るとすぐ横に黒い台がありました。 「ゆ、また扉があるよ」 「ゆっくり開けてね」 二匹は字が読めないので中に入ると、また黒い扉がありました。 「どうか帽子と外套と靴をおとり下さい。」 しかし二匹は字が読めないので気にせず中に入りました。 扉の裏側には、 「ネクタイピン、カフスボタン、眼鏡、財布、その他金物類、 ことに尖ったものは、みんなここに置いてください」 と書いてあり。扉のすぐ横には黒塗りの立派な金庫も、ちゃんと口を開けて置いてありました。鍵まで添えてあったのです。が。 二匹は気づかずにそのまま飛び跳ねていきました。 「おっきなおうちだね」 「これだけおっきいといっぱいゆっくりできるね」 すこし行きますとまた扉があって、その前に硝子の壺(つぼ)が一つありました。扉にはこう書いてありました。 「壺のなかのクリームを顔や手足にすっかり塗ってください。」 みるとたしかに壺のなかのものは牛乳のクリームでした。 「うっめ、これめっちゃうっめ」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 それから大急ぎで扉をあけますと、その裏側には、 「クリームをよく塗りましたか、耳にもよく塗りましたか、」 と書いてあって、ちいさなクリームの壺がここにも置いてありました。 「ゆー、おいしくてゆっくりできるね!!!」 「きっと、おくにはもっとゆっくりできるものがあるよ!!!」 するとすぐその前に次の戸がありました。 「料理はもうすぐできます。 十五分とお待たせはいたしません。 すぐたべられます。 早くあなたの頭に瓶の中の香水をよく振りかけてください。」 そして戸の前には金ピカの香水の瓶が置いてありました。 二人はその香水を、頭へぱちゃぱちゃ振りかけました。 ところがその香水は、どうも酢のような匂いがするのでした。 「すっぺ、これめっちゃすっぺ」 「すっぱいけどおいしい!!ふしぎ!!」 二人は扉をあけて中にはいりました。 扉の裏側には、大きな字で斯う書いてありました。 「いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。 もうこれだけです。どうかからだ中に、壺の中の塩をたくさん よくもみ込んでください。」 なるほど立派な青い瀬戸の塩壺は置いてありましたが。 「おしおはたべれないね」 「のどがかわいてゆっくりできなくなるね」 奥の方にはまだ一枚扉があって、大きなかぎ穴が二つつき、銀いろのホークとナイフの形が切りだしてあって、 「いや、わざわざご苦労です。大へん結構にできました。さあさあおなかにおはいりください。」 と書いてありました。おまけにかぎ穴からはきょろきょろ二つの青い眼玉がこっちをのぞいています。 二人は扉をあけて中にはいりました。 ばたん ゆっくりたちの入ってきた扉が勢いよく閉まり、ゆっくりたちが何をしても開きません。 ゆっくりたちの目の前に、胸の平らなメイド服の女の人が立っていました。 「おねえさん、ここはまりさたちのおうちだよ!!!」 「ゆっくりできないならでていってね!!!」 女の人はゆっくりたちを掴むと、さらに奥の部屋へと進んでいきました 「「いたいよ!!やめてよ!!ゆっくり放してね!!!」」 女の人は部屋の中にゆっくりを投げ入れると、外から鍵を閉めました。 「いたいよ!!ゆっくりやめてね!!」 「まりさ、ここはゆっくりできそうだよ!!」 部屋にはふかふかなベッドを始め、高級そうな調度品が並んでいました。 二匹はベッドに飛び乗り、ポンポン飛び跳ねます。 「ゆっくりできるね♪おねえさんはゆっくりおいしいものをもってきてね♪」 「ここがまりさたちの新しいおうちだよ♪ゆっくりしていってね♪」 「うっう~♪」 _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `> !!!!!!!!!!!!! <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ :__ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、:_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7´ .. .、ン、: rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/≧- -─==', i :r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! Σiヾ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | :!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' i (◯), 、(◯) | .|、i .|| :`! !/レi' (◯), 、(◯)Σ'i !て ,rェェェ、 ". 「 !ノ i | :,' ノ !'" ,rェェェ、 "' i .レ',.く |,r-r-| . L」 ノ| | : ( ,ハ |,r-r-| 人! :||ヽ、 `ニニ´ . ,イ| ||イ| / :,.ヘ,)、 )>,、_`ニニ´_,.イΣハ ル` ー--─ ´ルレ レ´: このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/639.html
※初投稿です。 気をつけたつもりですが、誤字脱字には目を瞑ってやってください。 【ゆっくりBOMB】 『『ゆっくりしていってね!!!』』 仕事から帰ると畑がry 徹底虐殺でいいよね穣子様? 『ゆっくりできないよ!ここからだしてね!』 深い籠の中には先程のゆっくり達。 捕獲したのはれいむ種の家族、サイズ的に親1人、子8人といったところか。子もそれなりに成長している。 まずは恐怖心を植え付けるために、子を一人、家族の前に叩きつけて潰すことにする。 無作為に子れいむ一匹をつまみあげ 「ゆっ!でられるよ!ゆっくりできッ」 放射状に広がる餡。片付けは後回しだ。 やがて一家は命乞いを始める。 「おじさんやめて!ゆっくりできないよ!」 「こわいよぉぉ!ゆっくりできないぃぃ!」 「ゆっくりできないおじさんはゆっくりしね!」 気丈なやつもいた。 「おじさん!れいむはどうなってもいいからこどもたちをたすけてね!」 さすがれいむ種、まりさ種と違い母れいむが自己犠牲との引き換えを申し出た。 それを許可し、母れいむを籠から出す。 母れいむの背(後頭部)に包丁。 「ゆ゛い゛ぃぃぃぃぃ!!!」 悲鳴は子れいむを震え上がらせる。 皮は厚いがようやく切れ目ができる。 母なだけあって餡子はやや固く、切っただけでは漏れてこない。 そこから失餡子死しない程度に餡子を抜き出す。 そして主役登場。河童の開発した『小型遠隔操作爆弾』を埋め込む。 別個装置の突起を押せば爆発、河童にしては簡素なものである。 小型とはいえある程度は大きさがあり、詰めたあとに餡子を戻そうとしたが少ししか戻らなかった。 回復を早めるため、切り口を塞いだのちオレンジジュースを少しかける。 時を待たず、母れいむが復活。体内の異物感には気づいているようだ。 「ゆ゛っ!なんかへんだよ!?おじさんなにしたの!?」 母れいむに、体内の爆弾の説明をしてやる。『子供が近づくと爆発する』。実際しないんだが。 「どお゛じでぇぇ!?どお゛じでぞんな゛ごどずる゛の゛ぉぉ!?」 喚く母れいむを床に下ろし、子れいむ達を出してやる。 子れいむは母めがけ走り出す(?)が、母れいむが一喝する。 そして子ども達にも先程の説明を伝えた。 張り詰める空気。 「ごわ゛い゛よ゛ぉぉ!!!」 「い゛や゛ぁぁぁぁ!!!」 子ども達はヘヤノスミスへ身を寄せあうように逃げる。 やがて母れいむが動かないことに気づくと、罵倒が始まる。 「おかあさんなんてこっちこないでね!」 「おかあさんのせいでゆっくりできないんだよ!」 「ゆっくりばくはつしてしね!」 「ゆ゛っぐ、ゆ゛っ、ゆ゛う゛ぅぅ…」 どうにもできない母れいむは、反論することもなく、ただその場で涙を流していた。 ここで、ヘヤノスミスの小さな山から、先程の気丈な子れいむを1匹持ち上げる。 「ゆっ!おじさんなにするの!ゆっくりやめ゛や゛ぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ!!!」 母れいむ同様包丁を入れる。悲鳴を上げたのち気絶。1匹の悲鳴はヘヤノスミスに伝搬。 「い゛や゛ぁぁぁぁ!!!」 「やめだげでぇぇぇぇ!!!」 「もうゆるじでぇぇぇぇ!!!」 子れいむ達は忘れていた人間の恐怖を思い出す。 母れいむより作業はスムーズに進んだ。餡子はややみずみずしい程度で、ほぼ成体同様だ。 餡子を出し、爆弾を詰め、餡子を戻し、切り口を塞ぐ。オレンジジュースはかけない。ゆっくり復活待ち。 母れいむとヘヤノスミスの子れいむ達の方を向く。やけにうるさい。 「おかあさんなんてどっかいっちゃえ!」 「ゆっくりしないでしね!とっととしね!」 「しね!!!しね!!!」 「「「しね!しね!」」」 再び罵倒が始まっていた。精神的にまいっている母れいむは自制か、意識を失っていた。 その母れいむの背中(後頭部)を押し、じわじわとヘヤノスミスへ追いやる。 「ゆっ!こっちこないでね!」 「おじさん!おかあさんをおさないでね!」 「だめ゛ぇぇ!!ごな゛い゛でぇぇ!!」 「じに゛だぐな゛い゛ぃぃ!!」 迫り来る爆発の恐怖、ヘヤノスミスに逃げ場はない。ただただ子れいむ達は悲鳴を上げる。 50センチ 「だめ゛ぇぇぇぇ!!!」 30センチ 「い゛や゛ぁぁぁぁ!!!」 10センチ… 「ごわ゛い゛ぃぃぃぃ!!!」 5センチ、3センチ…接触。 「ゆ゛っ!!!…っ?」 爆発は起こらない。 「…いたくないよ!」 「ゆっ!ばくはつしないよ!!!」 「だいじょうぶだよ!!!ゆっくりできるよ!!!」 「おかあさんおきて!!!ゆっくりできるよ!!!」 一瞬理解の幅を越えたが、安堵した子れいむ達は頬ずりをして親子の無事を祝っている。 やがて子れいむ達の頬ずりで母れいむも意識を取り戻す。 ヘヤノスミス、頬に触れる子供達、五体(?)満足、ぼろぼろと涙を流し子供達と頬ずりあう。 「お゛があ゛ざん゛ごめ゛ん゛ね゛!」 「じね゛な゛ん゛でい゛っでごめ゛ん゛ね゛!」 「お゛がぁぁぁぁざぁぁぁぁん゛ん゛ん゛!!!」 「ごわ゛がら゛ぜでごめ゛ん゛ね゛!!ゆ゛っぐりじよ゛う゛ね゛!!!」 『「「「ゆっくりしていt」」」』 突起を押す。 刹那、くぐもった破裂音と共に、ヘヤノスミスには餡子がうずたかく積まれていた。静かだ。 爆弾入り子れいむが目を覚ます。 「ゆ゛っ!なんかからだがおもいよ!」違和感に気づかないらしい。ずりずりと逃げるように移動する。 流し台の縁から見た光景は壮絶だった。 床下には放射状の餡子の上に兄弟れいむの皮が、ヘヤノスミスには餡子の山と、四散した家族の皮が、髪留めが、リボンが、 「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁ!!!」 悲鳴。だが気が狂わないあたり強い子れいむだ。 爆弾れいむをつかむと、より一層悲鳴は大きくなったが、我慢しつつそっと屋外へ出してやる。 少なくなった餡子で考えたあげく、一目散にゆっくり逃げていった。 もちろん装置を持って後を追う。 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 「ゆ゛っぐり゛じでい゛っでね゛…!」 爆弾れいむがまりさ種の家族に遭遇。 やけにゆっくりしてない様子のれいむに、まりさ家族は心配そうに周りを囲み、事情を聞いているようだ。 突起に指を。 爆心地にはわずかな焦げ後、そのまわりに円を描くように餡子と皮、辺りの木には飛び散った餡子がまだら模様を作っていた。 声もない。 ゆっくり駆除の功績と畑への愛を穣子様が認めてくれたのか、帰ってくると畑は直っていた。 穣子様の心遣いに感謝し、収穫祭のために育てた野菜達を収穫する。 次は畑にきちんと対策しないとな… END 【あとがき】 お初です、タカアキです。 どうもゆっくり達をしゃべらせるのが難しい。 いっそゆっくり描写なしで書いてみようかと思うぐらいに。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2303.html
幻想卿にゆっくり虐待に生涯を捧げた虐待お兄さんがいた。 男は畑を荒らす泥棒ゆっくりを見つけては虐待し。 親子で仲良く暮らすゆっくりを探しては、親の眼の前で子供を食い殺し。 恋人同士幸せに暮らすゆっくりを探しては、仲違いさせ殺し合わせ。 元気に遊ぶ子ゆっくりを探しては、底部を焼き眼を抉り二度とゆっくり遊べないようにした。 やがてそんな虐待お兄さんにも、虐待嫁ができ虐待息子ができ虐待孫ができ。 気がつけば、いつお迎えが来てもおかしくない年齢になっていた。 死期を悟った老いた虐待お兄さん、いや虐待爺さんは人生最後にと、虐待祭りを開いた。 虐待爺さんの屋敷に近隣に生息していたありとあらゆるゆっくりを集め。 虐待爺さんとその家族は、盛大にゆっくり達を殺しいたぶり蹂躙し皆で大いに楽しんだ。 十日で、五百匹のゆっくりを虐待したこの祭りの三日後、虐待爺さんは親戚縁者に見守られ眠るように息を引き取った。 虐待爺さんの人生はこれで終わったのだが、死後の世界というものは存在し、虐待爺さんは生前の罪の裁きを受けることになった。 虐待爺さんは生前の記憶を持ったまま、三回ゆっくりに転生した後地獄行きという、非常に厳しい判決を受けた。 小さくも威厳のある幻想卿の閻魔様、四季映姫・ヤマザナドゥが言うには、 「そう、あなたは少しゆっくりを殺し過ぎた、一度虐げられる側、ゆっくりの立場に立ってみることでこれまでの無益な殺生について反省しなさい」 との事だ、判決を聞いた虐待爺さんは何度も抗議をしたが聞き入れられなかった。 映姫が槌を叩くと、その瞬間虐待爺さんは意識を失った。 目覚めると虐待爺さんはゆっくりの茎に生えた、一匹の赤ちゃんゆっくりになっていた。 「ゆっくりうまれてね!」 「ゆっくりしたいいこになるんだぜ!」 わしの真下にはゆっくりれいむが居る、そばのゆっくりまりさはキラキラした目でわしを見つめている。 多分こいつ等が、わしの両親なんじゃろう。 どうやらあのツルペタ閻魔の言っていたことは本当だったようじゃ、わしはゆっくりになってしまったようだ。 虐待爺ともあろうものがゆっくりになってしまうとは、何とも情けない話じゃ。 それにしても、よりによってわしはまりさ種に生まれてしまったのか。 せめて捕食種のゆふらんとかなら、ゆっくりを虐待しまくれるんじゃが。 そんなことを考えた瞬間、元虐待爺さんのゆっくりまりさの体に電撃が走った。 何故人間じゃないとゆっくり虐待が出来ないんだ?、何故ゆふらんじゃないとゆっくり虐待が出来ないんだ?、何故ごく平凡なゆっくりまりさはゆっくり虐待が出来ないんだ? ゆっくり虐待に必要なのは人間の体でも、ゆっくりより強い力でもない、眼の前のゆっくりを虐待したいという虐待魂だ!!! わし、いや、俺は、この第二の人生いや饅生を虐待ゆっくりとして生きるのだ!!! 自分達のかわいい愛の結晶の中に虐待ゆっくりがいることには気づかないれいむとまりさ。 ゆっくりの両親は、茎に実った可愛いわが子達に目を細めていた。 その数時間後、邪な野望を持った虐待ゆっくりは五匹の姉妹たちと一緒にこの世に生まれ落ちた。 ちなみに俺の姉妹はれいむがニ匹にまりさが三匹だ。 「「「「「ゆっくちちていっちぇね!!!!」」」」」 「ゆっくりしていってね」 「ゆぅ~!れいむたちのあかちゃん!ゆっくりしていってね!」 「ゆ~!ゆぅ!みんなとってもゆっくりしてるんだぜ!」 元気に、ゆっくりしていってねと叫ぶ姉妹達。 生まれてきた我が子を見て、目に涙を浮かべながら歓迎するゆっくりれいむに、巣の中で飛び跳ねて大喜びをするゆっくりまりさ。 どいつから虐待しようかな?うきうきワクワクしてきたぜ。 親れいむは、頭に生えていた茎を落とすと赤ゆっくり達に食べるように言った。 「「「「「むーちゃ!むーちゃ!ちあわちぇ~!」」」」」 「むーしゃ!むーしゃ!幸せー!」 ゆっくりになったのだから、味覚も当然ゆっくりと同じになっているようだ。 茎はなかなかうまい、柔らかくて噛むといい匂いがする。 しばらくすれば虫や雑草を食べねばならない、そう思うと気が滅入るがゆっくりになった以上仕方のないことだ。 それに俺の味覚はゆっくりそのものなのだから、美味しく感じるはずだし今は気にすることじゃないな、まずはこの体で俺がどのくらい動けるかを試してみることが大事だ。 俺達は食事の後、親から跳ね方を学んだ。 もと人間の俺は、跳ね方のコツがつかめず苦戦したが、 「ゆ~!いそがなくていいよゆっくりおぼえてね!」 「ゆっふふ!まりさはゆっくりしてるんだぜ!れんしゅうすればゆっくりすぐにはねれるようになるのがまりさにはわかるんだぜ! と微笑みながら両親は語りかけてくれた、おお母性愛、母性愛。 俺が上手に跳ねれるようになるころには、他の姉妹共はそれぞれ遊んだり昼寝をしたり、思い思いに過ごしていた。 まさに幸せなゆっくり家族の巣といった感じだ。 俺も笑いながら姉妹たちの遊びに加わった、鬼ごっこをしたり跳ねる高さの競争をした。 せっかくゆっくりに生まれたのだ、一度姉妹のゆっくりとゆっくりの体で遊んでみるのも一興だろう。 後ろでは、両親が本当に幸せそうな顔で俺達について話している。 「れいむたちのはじめてのこどもだねまりさ!」 「ゆ~!ゆっくりしたいいこにふたりでそだてるんだぜ!」 もちろんだ、俺は最高にゆっくりした子供になってやるぜ。 俺はその後も姉妹たちと、夜遅くまで遊んでいた。 「ゆ~!そろそろおねむのじかんだよ!ゆっくりおねんねしようね!」 「「「「「ゆっくちおやちゅみなちゃい!」」」」」 「ゆっくりお休みなさい!」 五分もたつと、両親も俺の姉妹たちも、眠りの世界に旅立ったようだ。 親まりさと親れいむを中心に、俺の姉妹たちは気持ちよさそうに眠っている。 俺は笑みを浮かべながら隣で寝ている、俺より一回り小さい俺の妹、ゆっくりまりさの前に立つ。 可愛いらしい顔をしばらく眺めた後、妹の口に思い切り噛みつき引き千切る。 ぐじゃ!!っといい音がした。 「びゅ………!!!!!!!!!」 「むしゃ!ふひひ…良い味だぜ、まりさの妹…!」 口を噛み裂かれたせいで悲鳴を上げられない妹を押さえつけて、幼く穢れを知らない白く柔らかい身体を本能のまま貪り喰らう、言うまでもないが食事的な意味でだ。 餡子のつながった妹だからだろうか?それともゆっくりにとっての最高の美味はゆっくりだからであろうか。 口の中に広がる芳醇な甘みは、前世で数多食らった、どのゆっくり達にも勝るまさに至高の味だった。 食事を終えると俺は妹まりさの帽子を咥えて、家族を起こさないようにゆっくりと巣穴の外に出た。 外で、妹の帽子を吐き捨てると、巣穴に戻って俺自身も、睡眠をとることにした。。 俺は家族たちから少し離れて、ついさっき食い殺した妹の恐怖に染まった表情を思い浮かべながら目を閉じた。 「「ゆっくちおはよう!」」 「「「「ゆっくりおはよう!!!!!!」」」」 「ゆっくり起きたよ!」 姉妹たちも両親も、一匹家族が欠けている事に気がつかないようだ、さすがゆっくりだ。 俺達はその日も巣の中で、ゆっくり過ごした。 別段変ったことは無い日だったが、一つだけ素晴らしい発見があった。 どうやら、ゆっくりは同族を食うと体力や運動能力が上がるようだ。 体が昨日より明らかに軽く、素早く動けるようになっている。 今夜も誰かを食い殺して力をつけるとするか…。 俺はその日も残った姉妹のうち、一番小さい妹まりさを昨日と同じ方法で噛み殺した。 きちんと全部食おうとは思ったが、親れいむや親まりさが朝起きて娘の惨殺死体を見つけたらどんな顔をするか見たくなったので、半分ほど残してその日は寝た。 俺が目を覚ますと、ゆっくり虐待が好きな者なら垂涎の光景が繰り広げられていた。 「ゆぅぅええ!!!ぇえぇぇぇん!!!!」 「れいみゅおねーちゃんちっかりちてね!!」 妹のれいむがゲロを吐いてい痙攣しているのを見ながらおろおろしている妹のまりさ。 「ゆぅぅぇぇぇ…ぇぇ」 それを見て貰いゲロをしている姉れいむ、ゲロといっても吐いているのは餡子だからそれほどグロくないし実にシュールな光景だ。 生まれて二日目の赤ん坊ゆっくりがゲロなんて吐くなんて命にかかわる大事だ、現に妹れいむはあくまで目測だが致死量に至るだけの量の餡子を吐いているもう助からんだろうね、合掌。 ちなみに俺の両親はというと、妹の死骸、昨日の俺の食い残しの傍で騒いでいた。 「ゆぅぅ!!!あかちゃんしっかりしてね!!すーりすーり♪‥」 「れいむ…やめるんだぜ‥あかちゃんはもう…もう…」 「ゆゆ!!!うるさいよ!!あかちゃんはねてるだけだよ!!すーりすり♪…おねがいゆっくりおきてね!!」 親れいむは泣きながら俺が食い殺した妹れいむの死体に頬擦りをしている。 そんな事して生き返ると思っているのか?馬鹿なの?、今世話をしてやるべきは餡子吐いちゃってる生きてる方の妹達だろ。 一方、親まりさは親まりさで汗をかきながら、挙動不審に体を揺らしている。 御自慢のお家で殺饅事件が起きて動揺してるんだな、それにしても全く駄目だな奴だ、一家の大黒柱はもっとどっしり構えてなきゃ駄目だぜ。 結局その日は、餡子の吐きすぎで妹れいむが死んで、家族みんなで大声で泣いた。 俺はその日一日泣きまねをしなければならないので実に疲れたので、この日は夜に妹達を食い殺すことはやめておいた。 ゆっくり虐待は体が資本、体調管理は大事な仕事のひとつなのだ。 「ゆぅえぇぇん‥おねぇちゃん‥なんでちんじゃったの‥」 「ゆぅぅ‥れいみゅやまりちゃとゆっくちちたかったよ…」 夜遅くまで死んだ、妹を思って泣く姉妹たちを気にせず、俺はたっぷり睡眠をとった。 「あかちゃんはまりさがまもるんだぜ!!ゆっくりあんしんするんだぜ!!」 「ゆぅぅ‥がんばってねまりさ!!れいむはあかちゃんといっしょにゆっくりねむるよ!!」 ちなみに親まりさはゆっくりできないものが襲ってこないか寝ずの番をするそうだ、まぁゆっくりゃに襲われないようにほどほどに頑張ってくれ。 「ぷくくぅぅ!!れいむひどいよ!!まりさはおこったんだぜ!!!」 「ぷくぅぅぅぅ!!!まりさがくちだけなのがいけないんだよ!!!ゆっくりはんせいしてね!!!」 「おかーしゃんたちゆっくちけんきゃやめてね!!!」 「ぷくぅぅししゃだめだよ!!ゆっくちちてね!!」 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/482.html
ゆっくりデッドライジング3 ※これで最後。あんま長引かせてもだれるし。 こんにちわ、皆。 これで会うのは三回目だけどもうとっくにレベル50のフランクだよ。 突然だがくせぇ。 ゲロ以下ではないけど究極的にくせぇ。 原因はこれ。 「ズギマ! ズギバッ!」 鼻からどろっとした液体を流してるこいつ。 ああ、前回こいつに会ったんだけど俺の飯をタックルで奪いやがったのでぶん殴ったらこんなことになりました。 そしたら手がくさい。 おそろしいくらいにくさい。 「てりゃっ」 しかたないのでバールのような物で叩き潰すと、声も上げずに死んだ。 代わりに、とてつもなく臭いものがでろりと出てきた。 「うぐぇええええええっ、な、納豆だ!」 正直来れ食ってる奴の舌を疑う納豆。 日本人が主に食っているが、よく食えるなと小一時間。 だが、このドアノブみたいなゆっくりの匂いは他のゆっくりたちにも強烈らしく、みんな顔をしかめる。 「くそっ、汚いなぁ」 その時、ぐぅとおなかが鳴った。 そういえばこの納豆に叩き落されてから飯食ってなかったんだっけ。 手を洗い匂いをふき取ってから俺は食料を探した。 すると、ある一匹のみなれぬ金髪ゆっくりがゆっくりまりさを襲っていた。 「まりさぁあああああああああっ!!!」 「ゆ゛っ、ゆ゛っ、ふほぉおおおおおおおっ!!」 なんか気持ちの悪い液体にまみれて二匹が体をこすり合わせていた。 様子から見て交尾だろうか。 まぁ写真とろう(ファーンタスティック!)。 交尾を終えると、金髪ゆっくりはちがうゆっくりに飛びつき再び体をこすり合わせる。 性欲が有り余っているのだろうか。 気持ちが悪いのでとりあえず金髪を射殺。 「ぐべっ!」 醜い声を上げて頭から白い液体を流した。 俺はそれを指ですくって食べてみる。 「oh...クリームか」 どうやらこの金髪ゆっくりの体内にはクリームが詰まっているらしい。 その時、襲われていたゆっくりれいむが俺に近寄ってきた。 「おじさん! ありすからたすけてくれてありがとう!」 ありす。なるほど、あの金髪ゆっくりはありすというのか。 翻訳本のおかげでか、いくらかこいつらの言葉を理解できるようになった。 「ああ、そう」 俺は軽く受け流すと、さっき襲われていたゆっくりまりさの方へ行く。 見れば、まりさの体はさっきの2倍くらいに膨れていて、口の下の皮が盛り上がっていた。 なんでこうなったかは知らないが、とりあえず餡は詰まってそうなので食うことにした。 その時である。 「ゆ、ふぅっ、ゆ゛っ」 そのゆっくりが苦しそうにうめく。 すると、口の下の広がった皮の中心に穴があいた。 驚いて様子を見ると、穴の中からもう一匹のゆっくりまりさがいたのだ。 「ゆっくりー!」 勢いよく子まりさが出てくる。 俺はちょっとがっかりした。 せっかく大量の餡をゲットできると思ったのに……。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしちぇいってね!」 まだ小さいからかうまく発音できていない。 ふと、俺はその小さなゆっくりまりさを見てある考えが浮かんだ。 こいつにも餡があるのだろうか。 ちょっとイライラもしていたので遊んでやろう。 「ヘイ! 君達」 片言だが日本語で喋ってみる。 ゆっくり達は俺を不思議そうに見ていた。 「ゆっくりしていってね」 「ゆっくりしていってね!」 俺が言うと脊髄反射で返してくる。 さすがだな。 「ちょっとそのかわいいちっちゃなゆっくりを見せてくれないかな」 俺は優しく語り掛ける。 だが、まりさは俺のことを知っていたらしく首、つーか体をぶるぶる振った。 「だめだよ! おじさんさっきまりさのなかまをころしたもん! おんじんでもさわらせないよ!」 なるほど、親クラスになるとまともな知能になるのか。 でも単純思考だから意外と利用できるかも。 俺は問答無用で子まりさを摘み上げる。 「ゆー♪ おそらとんでるー♪」 なんか楽しげにぷらぷらと動いている。 俺は玩具屋に入ってMEGAMANと書かれたテニスボールを打つ玩具の中にゆっくりを入れた。 「ゆー? くらいよ? おじさん、ままーどこー?」 まだ新しい世界に興味心身なのか、暗闇でもあまり怖がっていない。 だが、逆に親まりさは恐怖と怒りに燃えていた。 「なにするの! おじさん子ゆっくりを離してね!」 ほほう、離せと申すか。 もうテニスボールを入れる所に入ってるんだけどねぇ。 「よし、おじさんが悪かった。 出してあげるよ」 「ゆ! さっさと出してあげてね!」 助かるとわかったまりさは怒りながらも安堵していた。 俺は玩具をまりさの前に置く。 「ほら、ここ押すんだ」 「ゆっ、わかったよ!」 何も知らないゆっくりはボタンを押す。 するとカチンとばねの音がしたかと思えば、子まりさが勢いよく飛んだ。 「ゆうううううううううううううううううっ、ゆ゛ばっ!」 悲鳴を上げながら飛んでいき、最後は壁にぶつかる。 餡子は綺麗に壁に後をつけていた。 「どお゛じでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!?!?!?」 何が起きたわからず混乱するまりさ。 だが、自分の子供が死んだ事を理解し、滝のように涙を流す。 「あーあ、殺しちゃった。おまえ自分の子供を殺すなよ」 俺が言うと泣きながら俺に反論する。 「ぢがう゛よ゛! ごれ゛に゛いれ゛だの゛ばおじざん゛だよ゛!」 「でもスイッチを押したのはお前だろ?」 「だっで! ごごおぜっでいっだも゛ん゛!」 「馬鹿だなぁ」 俺は魔理沙が押したスイッチの反対側にあるOPENと書かれたボタンを押す。 すると、パカっと玩具は二つに割れた。 「ここ押せば助かったのに」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 結局、自分が殺した事を理解して大号泣する母まりさ。 レイプされて生まれたとはいえ、子供には愛着があるのだろう。 しかし犯されて数分で生まれるとはこの生き物はすごいな。 そう思いながら俺は子ゆっくりの餡子を舐めた。 餡子に牛乳を混ぜたようなさっぱりした甘さが広がる。 これはこれでうまい。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 喚いて顔がぐちゃぐちゃになっているまりさ。 うるさいので蹴り飛ばす。 「ゆ゛っ、ぐっ」 転がった先にはれいむたちがいた。 「れ゛い゛む゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」 救いを求めて霊夢に擦り寄るが。 「きもちわるい! ぐしゃぐしゃなゆっくりはゆっくりじゃないよ!」 「きもちわるいまりさみたいなのはゆっくりしんでね!」 「どお゛じでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!? い゛だい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」 そして皆から突き飛ばされ、タックルされ、ふやけた皮からは簡単に餡子が漏れた。 「ゆぶっ、ぐちゅ、ぎゅう゛う゛……」 悲鳴を上げていた魔理沙も、途中で声が小さくなる。 俺はそれを見届けると、店を出た。 それから。 スパニッシュでボインなおねーさんと戦った後、実はプレスリーみたいな奴の妹だと知った俺はプレスリーみたいな奴の名前がカリート(CV.大塚芳忠)だと知った。 んでそいつがアメリカの食料問題がうんぬんかんぬんでゆっくりを作ったとかも言っていた。 んで、そのカリートがミンチにされそうな所で俺参上。 あ、ちなみに爆弾は解除しました。 「やめろっ!」 ちょっとかっこつけて俺は肉屋の店主に叫ぶ。 「ああ、ちょっと待っててね、今ミンチ作ってるところだから」 話かみ合わない。 しょうがないので頭を使う。 「そいつ腐ってて売り物にならないよ!」 「なにっ!?」 店主がミンチ機を止める。 「ハエたかってるだろ!」 「ほんとだ」 「じゃあこれつかえよ!」 差し出したのはゆっくりれみりゃ。 「こいつの頭豚肉と同じだからうめーぞ!」 「まじで!?」 カリート解放。 代わりにゆっくりれみりゃがミンチにされそうになる。 機械ががりがりと動き始めた。 「ばだじでよ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!! だべじゃうぞお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」 するとミンチ機がれみりゃの足を削り始めた。 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! い゛だい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!」 どんどん体がミンチにされてゆくれみりゃ。 暴れるが固定されているので動けるはずも無く、無残なもとい、おいしそうな姿になってゆく。 「い゛だびぃべあいいぇいぼじょじょぶおあぶいぶあふぉぶあ!!」 ははっ、英語でおk。 顔辺りまで削れると何言ってるかわからんよ。 結局俺はサイコパスの肉屋はほっといてカリートを助けた。 すぐ死んだけど。 結局俺は脱出することにした。 屋上でヘリを待つ。 「おーい、助けにきたぞー」 ヘリのパイロットが相変わらずの笑顔で手を振る。 俺も手を振り返す。 すると(ここから先は面倒だからゲームやってね)。 しばらく俺は放心状態だった。 他に脱出する方法はあるだろうか。 その時、警備室のカメラにある物が映った。 ■■■ 「行くぞ! 今日こそあの饅頭共をくびり殺してやる!」 「sir yes sir!」 ついに軍隊が動き出したのだ。 M16を両手に抱えた男達が一斉にモールに入って行く。 「GO!!GO!!GO!!GO!!」 「ゆ?」 「ぽ?」 ゆっくり達が男達を見た瞬間。 全員蜂の巣にされた。 「わ゛がら゛だい゛びょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」 「ゆっぐり゛ぃっ!!」 各々悲鳴を上げながら死んで行く饅頭たち。 だが、怒った奴等は以外にも立ち向かう。 「ゆっくりしんでね! ゆっくりしんでね!」 「うおっ! 群れで来るぞ! ロックンロール(戦闘準備)!!」 男達は隊列を組んでしゃがむ。 向かってくるゆっくりに対して一斉放射した。 「ゆびょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛っ!!!」 兵隊は班に分かれて行進する。 この兵隊達は知らなかったが、このゆっくり達はもはや子供でも殺せるレベルだった。 まさにこんなゆっくりにマジになっちゃってである。 「むきゅ!? むきゅう!?」 本屋にいたゆっくりぱちゅりーは異変を感じて店を出る。 すると、そこはゆっくりたちの死骸で埋め尽くされた地獄(ゆっくりたちにとっては)だった。 「むぎゅううううううううう!!」 悲鳴を上げてぱちゅりーは本屋に戻る。 だが、それを兵士は見逃さなかった。 「Hey! 逃がさないぜ饅頭ちゃんよぉ!」 まわりのゆっくり達を踏み潰しながら本屋へ向かう。 本屋の中に隠れたぱちゅりーは、落ちた本の中に隠れ震えていた。 「かくれんぼかい? こりゃいい、俺たちゃお前等にとっては鬼だもんなぁ」 ふと、兵士が一冊の本を見つける。 その本は不自然に震えていた。 「ハッハー! みーつけた! タッチだ饅頭!」 銃口をぱちゅりーに向けた瞬間。 兵士は吹っ飛び本棚にぶつかった。 「ぐっ!? なんだぁ!」 誰かが兵士に蹴りを入れたのだ。 そして蹴りを入れた男が仁王立ちになり、叫んだ。 ■■■ 「賢いゆっくりを守るため! 生まれてきたのがこの男! フランク様とは俺のことよぉ!」 漫画の台詞をそのまま使い、ちょっと恥ずかしい。 「あぁ?! ふざけてんのかてめぇこっちはぐんた……うおっ!」 銃を構えて脅しをかけてきた兵士を殴りつける。 さらに追い討ちをかけて得意のスタンピングをした。 これはもうゆっくりを踏み潰しなれたので大ダメージだろう。 「うぐっ、おっ……! 」 兵士は悶絶しながらも立ち上がる。 怒りに青筋がぴくぴくと動いていた。 「てめぇはよぉっ!」 拳を繰り出してくるが、それを俺は片手で受け流し、裏拳を食らわせる。 さらにひるんだ後、ジャンプして蹴りを食らわせ兵士を倒した。 気絶したのだ。 「大丈夫か」 俺はぱちゅりーを抱きかかえる。 やはりゆっくりの中でもこいつだけはいい。 その時、生き残りのゆっくりが本屋に入ってきた。 ゆっくりまりさだ。 「おじさん! わるいひとやっつけたらさっさとまりさもたすけてね!」 何を図図しい。 こいつは本気で好きになれん。 「ぱちゅりーで手一杯だからダメだ」 「ゆ! ぱちゅりーはうごけないやくたたずだからいらないよ! まりさをたすけてね!」 俺は翻訳本を取り出してまりさに見せた。 「やくたたずのぱちゅりーが読めるんだ、お前も読めるだろう」 「ゆ! あったりまえじゃない! ……ゆゆ?」 意気揚揚と本に向かうまりさだが、どう考えても読めるはずがない。 すると、いきなり怒って俺に八つ当たりしてきた。 「よめないよ! だってこれまりさがよめるじじゃないもん!」 読める字はなんだと聞きたいが、こいつには何を言っても無駄だろう。 俺はまりさの頭を掴む。 助けられると思ってまりさは歓喜していた。 俺はぱちゅりーを置いて、まりさを消火器に縛り付ける。 「おじさん! これじゃゆっくりできないよ!」 さらに俺は食料品店から油を持ってきて、周りにまく。 そしてもっていたライター。 それでまりさは理解したらしい。 「や゛べでよ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!! ゆ゛っぐりでぎな゛い゛よ゛!」 俺はライターに火をつけて油のうえに落とす。 火は勢いよく燃え上がり、まりさの体を焼く。 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!! あ゛づい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 俺はぱちゅりーを抱きかかえて急いでその場を離れる。 「う゛ぼえ゛ぁ゛っ゛!!!」 爆発音とともに、まりさの悲鳴が聞こえた。 いい気味だ。 ■■■ あれから。 俺はうんぬんかんぬんで脱出した。 ネタバレだけは避けたいのでオリジナルの脱出方法だ。 正直ゲームとストーリーがぜんぜん違う。 まぁそれはいいとして。 結局、モールにいたゆっくり達は全滅した。 兵士達の働きあってか、一日で仕事は終了。 ちなみに俺は、軍人を殴ったと言う罪に問われたが、しらをきり続けた。 結局、兵士が緊張状態に見た幻だったという事で可決した。 「おはよう、ぱちゅりー」 「むきゅっ、おはよう」 俺が言うと、ぱちゅりーは返してくれる。 こいつはあのゆっくり達みたいにわがままは言わないし、知能もあるので部屋のものは勝手に弄らない。 ペットとしては最高だった。 まぁ病弱なため、あまり無理はさせられないが。 「さて、今日一日の仕事を始めますか」 俺はある部屋の扉を開ける。 そこにはゆっくりれいむやまりさ、その他もろもろが大勢いた。 俺の登場にみな怯えている。 ゆっくりは全滅したんじゃないかって? それは『モールにいた』ゆっくりだろう? 俺はゆっくり達の生産性に目をつけ、加工所を開いて活動している。 誰かが野良ゆっくり達を捕まえて俺が金を渡す。 俺はゆっくり達を加工して食品として売り出したり装飾品を売ったりする。 「おら、今日はれいむだ。来い」 「い゛や゛だよ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!ぢに゛だぐだい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 悲鳴など知らず、俺は禍々しい機械のある部屋にれいむを放り込み、扉を閉めた あとがき 槍投げ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1717.html
「おいこら、虐待野郎!!」 「なんだ・・・愛で太郎じゃないか・・・朝っぱらから騒々しい」 愛でお兄さんは朝一番に虐待お兄さんお部屋に突撃してくると、わけのわからないことを叫んだ。 「お前にこのゆっくりが虐待できるか!!?」 そう言って、彼が差し出したのはビー玉サイズの極小ゆっくりれいむとゆっくりまりさ。 それから、そのれいむとまりさの周りにはBB弾サイズの超極小ゆっくりれいむとゆっくりまりさがいた。 「「ゆっくりしていってね!」」 「「「「ゆっきゅりちちぇっちぇね!」」」」 「こいつは・・・?」 「ゆゆっ!みんにゃれいみゅのこどもたちだよ!」 虐待お兄さんが物珍しそうに小さなゆっくりを眺めていると、愛でお兄さんの肩に乗っているプチトマトサイズの赤ちゃんれいむがそんなことを抜かした。 もちろん、赤ちゃんれいむに出産なんて出来るわけがないので、その子の与太話を軽く聞き流して愛でお兄さんに詳しい説明を求めた。 「そいつらはな・・・小柄な個体ばかりを選りすぐって交配を繰り返して作ったミニマムゆっくりだ」 「・・・なるほど、こいつら親子なわけか」 「どうだ、これだけ小さくて可愛らしいと虐待できないだろう!」 虐待お兄さんは思った。それとは別の次元で虐待する気が起きないな、と。 そもそも、彼はいわゆるアマチュアレベルの、ちょっとした虐待愛好家でしかない。 そんな彼にとって、創意工夫を凝らさないと針で突いただけで死んでしまいそうなミニマムに何の魅力も感じないのだ。 「ん~・・・こんな惰弱なもん虐待するのもめんどくさい」 「はっはっは!強がるな強がるな!」 「ゆゆっ!?みょうしゅぐちーちーのじかんだよ!」 お兄さん達が平和なやり取りをしていると、赤ちゃんれいむがそう叫びながら、ミニマムゆっくりの傍へ跳ねていく。 「あかちゃ~ん、ちーちーだよー」 そんな猫なで声を出す赤ちゃんに尿道を刺激されて放尿を強要されているのは親のミニマムれいむだった。 相手は無力な赤ちゃんれいむであるにもかかわらず、ミニマムの親は全く抵抗できない。 尿道を舐められ続けているうちに、やがて下あごに穴が開いて、そこからちょろちょろと水が漏れ始める。 「ゆううううううう!?あかちゃんたちいいいい!みにゃいでええええええ!!?」 ミニマム親れいむが顔を真っ赤にして叫んでいる傍らで、ミニマム赤ちゃん達は親の痴態に失望していた。 そりゃそうだろう。赤ん坊にも勝てない上にいい歳こいた大人が人前で赤ちゃんにおしっこの手伝いをしてもらっているのだから。 しかし、その光景を見た虐待お兄さんはあることを思いついた。 「そぉい!!」 掛け声とともに愛でお兄さんの手を叩く。すると、手の上に居た全てのゆっくりが方々に弾き飛ばされた。 赤ゆっくりは愛でお兄さんがナイスキャッチ。 ミニマムゆっくりの一家は家族全員てんでばらばらの方向へ弾き飛ばされてしまった。 「ふぅ、すっきりした」 「どほどでいこんにゃこちょしゅるにょおおおおおお!!?」 「お前の飼い主が虐待しろって言ったから」 「どほぢてそんにゃこちょいうにょおおおおお!?」 「いやぁ、まさか本当に虐待されるとは思わなくて・・・お詫びにチョコレートあげるから許してくれ」 「ゆっきゅりりきゃいちたよ!」 「なんだ、お前らも愛着持ってなかったのかよ・・・」 「小さすぎて愛でにくいんだよ!」 「あかちゃんのくしぇにおとなぶっちぇりゅんだもん!」 用件を済ませた虐待お兄さんは「二度寝するからとっとと帰れ」と愛でお兄さん達を追い返した。 それから、部屋の中央に座り、静かに心を研ぎ澄ませて、室内に散り散りになったミニマム達の声に耳を傾ける。 「ゆぅ~・・・おきゃかしゅいたよ~・・・」 このれいむは他の家族からはぐれ、小さすぎる体にとってはサハラ砂漠にも等しいこの室内で生きていくことが出来なかったようだ。 空腹を訴える声は体の小ささ以上に弱々しく、次の瞬間には消えてしまってもおかしくないものだった。 「もっちゅゆっくちとちゃかっちゃよぉ~・・・」 これはミニマム赤ちゃんまりさの断末魔だった。 さっきのれいむ同様に空腹に耐えられなかったのか、それとも別の要因か。 何にせよ、これで、ただ室内に解き放っただけで既に2匹の赤ゆっくりが死滅してしまった。 「まりぢゃあああ!あがぢゃんだべぢゃだべええええ!?」 「うっめ、これめっちゃうめぇ!?」 「ゆきぃぃぃぃいいいいいい!?やめちぇええええ!!」 ある箇所から3匹のミニマムゆっくりの声が聞こえてくる。 恐らく両親と赤まりさのものと見て間違いないだろう。 どうやら空腹に耐え切れなくなった親まりさが赤ちゃんを食べてしまったらしい。 母性の強いれいむはこの蛮行を許すはずがないだろうから、一家の離散はほぼ確定した。 付け加えるならば、親2匹が協力することを諦めた時点で、この一家の全滅も確定した。 「む、むちしゃんこっちこにゃいでね!?」 またある場所からは虫におびえる赤れいむの声が聞こえてくる。 しかし、相手はゆっくりでも人間でもなくただの虫。言葉など用いても無視されるのがオチだろう。 数秒後、赤れいむは「やめちぇえええええええええ!」という言葉を発し、完全に沈黙した。 「・・・虫が居るのか。今度バルッサン買って来よう」 案の定、既にほぼ壊滅。 極めて小型だからこそかえって高高度からの落下で潰れることはなかっただろう。 しかし、あのサイズでは親でさえも秒速1cmあるかどうかの移動しか出来ず、この狭い男性の部屋で家族が集合することは非常に困難。 そう、彼が行った虐待とは人間の庇護を引っぺがす、ただそれだけのことだったのだ。 「しかし、愛での野郎・・・俺よりたちの悪い虐待しやがるな」 思い返してみれば先ほどの赤ちゃんれいむの行動。 自分に親の尊厳をあそこまで傷つけることができるだろうか? 産まれた瞬間から人間の、あるいは他のゆっくりの玩具となることが確定している生命。 誕生それ自体が既に虐待として成立させるなど、とてもじゃないがこの虐待お兄さんに出来るものではなかった。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ 英国にはサンベリーナという体高50cm程度の馬が居るそうです。 ゆっくりも小さな個体の交配を繰り返せば大人でも赤ちゃんサイズになるんじゃなかろうか? byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1261.html
そのゆっくり霊夢は、生まれてから一度たりとも、ゆっくりしたことがなかった。 「ゆっくりするって……何?」 何度繰り返した言葉であろうか。 懐古にも似た感傷を抱きながら、ゆっくり霊夢はひとりごちた。 外界には、言葉を話せるような存在は人間さんだけで、私たちのような、ゆっくりとか言う生物はいないらしい。 いつか会った、神社の巫女からきいた、戯言にも似た噂話。 でも、ここは幻想卿。 人間はおろか、妖怪や、あろうことか神様までいる。そしてゆっくりもだ。 でも、それらはみな役割がある。人間は日々彼らの暮らしを営み、妖怪は人間を恐れさせる。神様は言わずもがな。 ならば、ゆっくりは? 道行く人妖に聞けば、みな、こう答えるのだった。 「ゆっくりはゆっくりするためにいるんじゃないか」と。 でも、ゆっくりするって……何? ゆっくり霊夢の見るところ、仲間のゆっくりは、可能な限り、思い思いに「ゆっくり」していた。 もちろん、野生育ちの運命か、過酷な生でもあった。 動物による捕食をかいくぐり、一年に一度は必ずやってくる冬に備えて食料を溜め込む。もちろん、ねぐらの確保も忘れてはいけない。 それでも、ゆっくりたちは、暇を見つけては、仲間や、子供たちとともに「ゆっくり」していたのだ。 ぱちゅりーはどこからか見つけてきた本の上で。まりさは、帽子を船に見立てて川で遊んだりもした。 また、大多数のゆっくりは、文字通り太陽の光にあたって、リラックスすることでゆっくりとしていたのだった。 だが、この霊夢は違った。 母親のれいむや父親のゆかりん、姉妹たちと並んで日向ぼっこをし、ゆっくりしようとはするのだが、どうしても、 「なぜ、私は生まれてきたの? 今、この時間をすごしている私は何?」と、滝のように疑問が頭の中をぐるぐると回って、 どうしても、両親や姉妹のようにゆっくりできないのだ。 なんでだろう? 母親にきいても、父親に聞いても、霊夢の悩みは晴れることはなかった。どちらとも、霊夢の悩み自体を理解できなかったのだ。 群れ一番賢いとみなされている、ぱちゅりーに聞いたときも、 「むきゅー。わたしたちはゆっくりするためにうまれてきたのよ」と、答えてはくれるのだが、霊夢は納得がいかなかった。 何度、自分も何も考えずに、仲間とともにゆっくりできたらどんなに楽だろうか、と考えたことか。 でも、霊夢はどうしても、考える、という作業をとめられなかったのだ。 たとえば、群れの中に多数いるれいむは、皆リボンをつけている。それがないと、どのれいむもゆっくりできないのだという。 どういうことだろうか? 霊夢のみるところ、リボンがなくったって身体的には不利にならないのだ。どう考えてみても。 そう考えて、ある日、ためしに自分のリボンを取ってすごしてみた。 結果は、群れの皆から、 「おりぼんのないれいむはゆっくりじゃないよ! そんなのおかしいよ!」と、責められる結果となった。 そのうえ、母親のれいむがパニックになってしまったのであった。 「あああ! れいむの、れいむちゃんのおりぼんがないよ! これじゃゆっくりできないよぉぉぉぉ!!!」 まるで我が事のように心配してくれたのは霊夢としてもちょっぴりうれしかったが、やはり霊夢の疑問は尽きることがなかった。 「リボンのない霊夢はゆっくりできないの?」 よくわからない。ゆっくりれいむたちは、リボンがないとゆっくりできないのか? リボンがないと、たとえゆっくりしていても、ゆっくりではなくなるのか? そこまで考えると、何だか頭の奥がズキズキとしてきて、考えがまとまらなくなってしまうのだった。 大人になった霊夢は、群れの中では一番狩りが得意だった。 他の皆がえさの虫に向かって一直線に飛び出すのに対し、霊夢は、あらかじめ虫が逃げ出しそうな経路を予想し、 それをふさぐように行動していたからだ。 はじめのうちは、群れの中で重宝がられた。霊夢はいつだってたくさんの獲物をとってきたからだった。 でも、それは最初のうち。 ゆっくりの生きる目的はみんなで「ゆっくりすること」。それなのに、霊夢はゆっくりできないのだ。 ゆっくりは、他のゆっくりとゆっくりするのが大好きである。 言い換えれば、他のゆっくりがゆっくりしていないと、自分もゆっくりできない。 「あのれいむ、へんだよ。なんだかゆっくりできないよ!」 「ゆっくりできないこはあっちいってね!」 それでも家族は霊夢を一生懸命かばったが、霊夢は群れのなかから孤立していった。 「ゆっくりできないゆっくりはゆっくりじゃない……」 「じゃあ、私は何?」 「いったい何のために生きているの……?」 霊夢がついに群れから追放されたときに発した独り言である。 群れから離れた霊夢は絶対的に孤独であったが、生活の手段は心得ていた。 ゆっくりできないということは、生きることには何の障害にもならなかったのだ。 だが、それが霊夢の苦悩を強くする。 「ゆっくりするって……何? 生きるって……何?」 霊夢はいろんなところに行ってみた。その答えを探すかのように。 途中で、人間の里へ降りてもみた。半妖の先生に教えを受けて見たりもした。 字は書けるようになったが、さすがの先生も、 「生きるとは何、か……わからんな」と、匙を投げてしまうのであった。 旅をするうちに、霊夢は野生のゆっくりの生態を外れるようになった。 狩りをするよりも、人間や妖怪の手伝いをして路銀を稼ぎ、その代金で食料を買ったほうが、 効率よく、しかも質の高いえさを手に入れることができる、と気がついたのだ。 霊夢は積極的に人里や妖怪の元へ通った。 人里で人間の手の届かないところを掃除したり。夜雀の屋台でサクラになったり。 竹林で、ウサギが掘る落とし穴の囮役にもなったりした。 苛められる事や、戯れに命を奪われそうになったことも何度もあったが、霊夢はそのたびに効率のよい回避法を編み出していった。 そして、雇われるたびに、雇い主に疑問をぶつけるのだった。「生きてるって、何」と。 とある姫は「死なないことね」と。 高名な薬士は「責任を全うすることよ」と。 人形遣いは「探求すること」と。 陽気な鬼は「楽しむことさ」と。 誰の答えも、霊夢の疑問を氷解するには至らなかった。 あるとき、とある大妖のまくらになったことがあった。 目覚めた妖怪に、ゆっくりは聞いた。「生きてるって、何ですか」 美しい金髪の妖怪は、ひとつ微笑み、 「さあ、何でだと思う?」と聞き返す。 「わからない。私はゆっくりできない子だから。私は何のために生きてるかわからないんです」 「ゆっくりはゆっくりするために生きる。それはひとつの真理ともいえるわね。でもね、あなたはゆっくりできないけれども、 あなたはゆっくりとして生まれた。それは否定できないでしょう?」 「でも、ゆっくりできないゆっくりなんて、聞いたことがないです」 「あら、生まれてきたことを後悔する? あなたの両親は、あなたのことをなんと思っていたの?」 「ゆっくりできない子だけど、とてもしあわせーにしてくれる、子、だと……」 思わず、両親のことを思い出してしまった。涙が嗚咽とともに出てくるのを霊夢は止められなかった。 「ならばあなたはまぎれもないゆっくりだわ」 妖怪は微笑む。 「そしてあなたはこの私、八雲紫の前にいる。それはあなただけの歴史。事実」 「は゛い゛……」 「あなたはあなたよ。それは私にすら変えられない事実。いえ、変えちゃいけない境界」 「私は、私……?」 「あなたの質問。生きること、を説明するのは、きっと誰にでもできるし、誰にでもできないものなのだわ」 「そうなのですか……?」 「でもね。みんなそうだから、生きてるのよ」 「正直、よくわかりません」 「ふふふ。私もよ」 そういって、妖怪は姿を消し去ったのだった。 あのときは、答えを見つけそうだったのになあ。 霊夢は自分を笑った。霊夢は、あれから普通のゆっくりの何倍も生きた。 それでもゆっくりとは何か、答えは出ない。 霊夢が最後に働いていた、紅魔館。 そこでゆっくりは最期のときを迎えようとしていた。 「あら、だいぶ弱っているようね」 「お嬢様……」 霊夢の部屋を訪れたのは、紅魔館の主、レミリア・スカーレットである。 「これ以上お役に立てなくて申し訳ありません」 「そう、残念ね。あなたはゆっくりにしては異常に役に立ったから」 「褒め言葉と受け取っておきます。ありがとうございます」 やや沈黙が降りた後。当主は言った。 「あなた、私の眷属になる気はない? 特別よ、ゆっくりなんかを誘うのは」 正直、惹かれなかったといえば、嘘になる。 「そうすれば、このままのたれ死ぬこともなくなる。ゆっくりとは何か、の続きを探求することだってできるわ」 「……せっかくですが、お断りします」 「あら、何故?」 「吸血ゆっくりになると、私が、今までの私でなくなるような気がするんです」 そう、と当主は静かに頷いた。 「私は、私ですから」 「そうね。あなたがゆっくりとして歩んできた、有限の歴史の積み重ね。それを侮辱する権利は誰にもないわね」 その瞬間、ゆっくりの中に光が舞い降りた。そう、それこそが、私というゆっくりなのだ。 「ええ、私は、ゆっくりできませんでしたが、誇りを持って、自分のことをゆっくりだといえます」 「そう、おめでとう。そしてさよなら、ゆっくり霊夢」 「さようなら、お嬢様」 霊夢は目を閉じ、逝った。 閻魔の裁判を待っているゆっくり霊夢がいる。 船頭死神との話は楽しかった。 「ゆっくりにしては話は楽しいし、三途の川もやたら短い距離だったよ」と、名残惜しそうにしてくれた。 すべての思い出が寸刻のうちに繰り返される。 「次、ゆっくり霊夢!」 呼び出された。 四季映姫と名乗る閻魔が、宣告を下す。 「ただいまから審判を開始する。まず、名前と種族名を言いなさい」 霊夢は、自信をもって答えた。 「私はゆっくり霊夢。種族はゆっくりです」 万年初心者 素晴らしい。 -- ぽけわん (2009-05-29 20 25 00) 素晴らしいです。 -- ゆっけのひと (2009-06-03 20 44 33) こりゃすばらしいわ・・・ -- 名無しさん (2009-06-08 21 57 33) まさかゆっくりに感動させられるとは・・・ -- 名無しさん (2009-08-22 15 12 48) 素晴らしいです。 感動しました。 -- くるくるくるる (2010-03-17 23 55 53) 生きるとは何か・・・か。まだその答えは見つからない。 はっきりした答えは無いだろう。だが、自分なりの答えは持ちたい物だ。 -- 名無しさん (2011-02-02 19 17 17) 現実的によく考えさせられるお話でした -- ばんちょー (2014-03-13 01 04 57) 偶然凄い物語を見つけてしまった -- 名無しさん (2014-03-21 18 50 49) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/510.html
「う~う~♪」 俺が散歩にと道端を歩いているとそんな声が聞こえた。 「ゆっ、やめてね、まりさは食べないでね!」 見ると、ゆっくりれみりゃがゆっくりまりさを食べようとしているところだった。 周りを見るとゆっくりれいむの髪飾りやそれよりも小さい飾りや帽子が落ちていた。 なるほど、ゆっくり一家を食べつくしたか、れみりゃにしては大戦果だ。 「ゆっ、ゆっ! あ、お兄さん、ゆっくり助けてね!」 まりさがこちらに気がついた。なんだかうざい声でぴーちくと助けを求めてくる。 なんでれみりゃはさっさと食べないんだ。 「う~おながいっばい~♪」 なるほどな。 もう少しお腹に余裕ができるまでまりさをキープしてるのか、 それともまりさをいたぶっているのか、ゆっくりゃのくせに生意気だ。 そこである考えが思いつく、れみりゃがいたぶっているのを見ていたら俺もしたくなった。 「やぁ、れみりゃ、そんな食べ飽きたものは捨ててぷっでぃ~ん食べたくないかい?」 「う~♪ れみりゃぷっでぃ~んも食べる、もっでぎでー♪」 最初は甘言で連れて行こうとしたが早くも面倒くさくなった。 何故俺がゆっくりゃなどにない頭を割いてまで考えねばならないのか。 と、言うわけで優しくれみりゃに近づき、羽をもぐ。 「うっっがっぎゃゃー! ざ、ざくやー!!」 とたんにすさまじく泣きだし、暴れる、うるさいので殴る。 「うぎゃー!」 「お兄さんありがとう! ゆっくりれみりゃはゆっくりしんでねっ!」 その隙にまりさが逃げようとする、それも捕まえる。 「ゆっ、なにするのお兄さん、ゆっくりれみりゃと同じ場所ではゆっくりできないよ! ゆっくりはなしてねっ!」 そう言って媚びた笑いを向けてくる、こいつは俺を味方と思っているんだろう、うざいので殴る。 「どぉじでごんなごどずるのー! だべるなられいむからだべでー!」 食べないし。それにお前が身代わりにしようとした家族はもういないよ。 俺は泣き叫ぶれみりゃとまりさを両脇に抱えて家へと帰った。 家に帰ってきた俺はさっそくれみりゃをゆっくりれみりゃ用透明ケースに詰め、まりさは適当に籠に閉じ込めた。 (まずは腹を空かせてもらわないとな) れみりゃは今、満腹なはずなので少し時間を置くことにする。 次の日、再び様子を見に来た。 「ざくやー! れみりゃおながずいだー!」 れみりゃを見る、よし、再生してるな。 しかしなんという燃費の悪さ、昨日はあんなに満腹だったのに。 「ゆ、ここじゃゆっくりできないよ、ゆっくりだしてね!」 まりさは昨日のことは覚えてないようだ、とりあえず籠から出してやる。 一瞬れみりゃに怯えるが、動けなそうなところを見ると揚々とこちらに近づいてきた。 「ゆっくりおなかへったよ! ゆっくりごはんだしてね! 出さないのならはやく出て行ってね!」 ぴょんぴょんと俺の目の前で跳ねる、うざい。 「あぁ、まりさ、ご飯だけどな」 「ゆっくりはやくだしてね!」 「まりさには餓死してもらうから、ないんだ」 軽く言う、実際どうでもいい。 「ゆっ?」 意味がわかってないんだろうか、まりさは少し考え。 「どおじでぞんなごどいうのー!」 泣き出した、うざいので殴った。 まあ、まりさいじめは今回は置いておこう、今回の主役はれみりゃなのだから。 早速れみりゃをケースから取り出してまりさを渡してあげる。 「う~♪ う~♪ れみりゃの御飯だぞー♪」 お腹がすいていたのか、今度はすぐにまりさを食べようとするれみりゃ。 まりさは痛みとショックで固まってる。 もちろん、俺もれみりゃにご飯を食べさせる気はない。 まりさがれみりゃの口に入るその直前、れみりゃをぶん殴り、まりさを救出する。 「うあっー、ざくやー! どおじでー!」 そう、俺の考えとはれみりゃのゆっくりを食べるをやめさせることだった。 もちろん、いやがらせの意味で。 とりあえず、同じことを朝昼晩三回繰り返す。 次の日、部屋に入ると 「「おながずいたのー!」」 ゆっくり二重奏だ、これは耳障りな音楽だ。 しかしこいつらには昨日のことは忘れてしまったのか、取り合えずまりさを取り出す。 「おにいざん、ばやぐごばんもっでぎでー!」 「駄目だよ、もう二度とまりさはご飯を口に入れられないんだよ」 「どぼじでぞっ!?」 話の途中で面倒なのでまりさの口をホッチキスで止める、伝統的ゆっくり口封じである。 「うっーうっー」 はは、なんだかまりさ、れみりゃみたいだぞ。 さて、つぎはれみりゃだ、っと。 「うぎゃー!」 れみりゃの髪を引っ張ってケースから出す、こいつ重くて出すのも面倒になってきた。 でも、出しとかないとまりさ奪還失敗するかもしれないしなぁ。 もうちょい広いケース買えばよかったか。 「ほーら、れみりゃ、ご飯だぞー」 「う~♪ う~♪ れみりゃのごはん~♪」 こいつ昨日と同じセリフはいてやがる、もちろん、食べる前に殴る。 「なんで~なんでれみりゃにごばんだべざぜてぐれないのー!」 「それはね、れみりゃがゆっくりを食べるからだよ」 「れみりゃのごはんー!」 「ちがうよ、れみりゃのごはんはゆっくりじゃないんだよ」 「う~?」 じゃあ、何を食べるんだろう、俺も問答の答えは用意してなかった。 ぷりんか、いやいや、そういえば雑食じゃないか、なんでも食うのか。 ならばべつにゆっくりにこだわる必要ないのか、まりさいらなかったな… まりさを踏む。うーうー唸っている。 これはこれでいいか。折角だ、続けてみよう。 一週間後、今日も同じようにれみりゃを取り出す。 髪をつかみ続けたせいで10円禿ができてしまった。 まりさのほうはもう、ほとんど動かない、死の目の前だ。 「ざくやー、ざくやー」 「はいはい、ごはんですよー」 まりさを渡す、れみりゃは少し考える、空腹で目の前のゆっくりを食べたい、でも絶対阻止される。 でも食べたい、でも絶対殴られる、食べられない上に殴られる? れみりゃは気がついた、もうこれは食べられない。 「いや゙ぁぁぁぁ! もうゆっくりだべだぐないのぉぉ!」 そう言ってまりさを投げ捨てる。 ここにきてようやくわかってくれたか、うんうん。 ピクピクしてるまりさ、気分がいいので口を破って(癒着してた)あげる。 「ゆ……ゆ…」 「まりさ、よろこべ、ご飯をやるぞー」 「ゆ…?」 そう言って一週間前のれみりゃの羽をあげる。 「ゆ…ゆ…」 はじめはゆっくりと食べていたまりさだったが、徐々にスピードを上げて羽にがっつく。 「むしゃむしゃむしゃむしゃ!」 そしてフィニッシュにゆっくり味わうまりさ。 「むーしゃむーしゃ、しあわせー♪」 「それはよかった」 うん、どうやら体力も大体回復したみたいだな。 「おにいさんもっとごはぴぐ!?」 そしてまたホチキスで止める。 「最後の晩餐、楽しんでもらえてよかった」 そう言ってまりさをかごに押し込む、必要もないので、もう二度と出さないだろう。 「れみりゃにもご褒美上げないとなー、はい、ピーマン」 「う~ざぐやー!」 お気に召さないようだ、一週間も食べてないのにすごい根性だ。 「あ、そ、じゃあ、いらないね」 「う~だべる~」 「あげない」 目標は達成したし面倒になってきた。 れみりゃは割と好きだし、ひと思いに殺してあげよう。 「う~! ざくやー! このおじさんごろじでー!」 やっぱりれみりゃはなぶるように殴る蹴る。 「やっぱり死なないなぁ」 れみりゃは再生能力が高いのだ、面倒なので、ケースに詰めておくことにした。 「だ、だずげ…」 「れみりゃ、やっぱり君もそのまま餓死ね」 そのまま俺は部屋を出て行く。 「だずけでーざくやー! い゙や゙ぁぁぁ!!」 れみりゃは次の日に死んでいた。 まりさの方も三日と持たなかった、やはり体力が落ちていたか。 このSSに感想を付ける