約 3,642,792 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1937.html
仕事に疲れた体をゆっくり休めようと家に帰ってくると家の中からなにやら蠢く音が。 こんなぼろい家に入ってくるのは、最近急激に増えてたゆっくりとか言うやつだろう。 案の定家の中にいたのはゆっくりであった 「おにいさん、ゆっくりしていってね」 「ここはまりさがみつけたから、まりさたちのおうちだよ。 わかったらごはんをもってくるか、ここをゆっくりでていってね。」 「うっせぇ、糞饅頭共め。少しは静かにしてろ。」 このあたりにも出没しているらしいことが分かっていたので、食料だけはしっかり保管していたため 被害にあった物といえば破れかけの襖にゆっくり大の穴が開いたことと、剥れかけの壁紙が剥がれてしまった事位だろう。 戸の建てつけも悪かったからそこから入ったんだろうと暢気に部屋の中を見ていると割れたガラスを発見した。 「まじかよ…。」 家に取って置いたお金も博打と酒と女に消え、次の給料日まで赤貧生活をしなければならない私にとってこれは大きな出費であった。 がそれは仕方がないとあきらめ適当な廃材を持って窓自体を塞ぐことにした。 家にいたゆっくりは非常食ぐらいになってくれるだろうと気にもしなかった。 壁から生えている怪しげなキノコを食べてるし、ゆっくりが食べて大丈夫なら焼けば食えるんだろうか。 こうして一人と2匹の奇妙な生活が始まった。 非常食用のゆっくりが逃げ出しても困るので、ゆっくりが逃げ出せないような衝立(ついたて)を立てかけて仕事に行く毎日。 そんなある日、実入りのいい仕事があるが数日かけての泊り込みというものを受け、家を開けてしまう。 食料も帰ってくる頃には腐ってしまうだろうと部屋の中のゆっくり共にぶちまけておいた。 そうして幾日か過ぎた頃、ゆっくりの体に変化が現れた。 ゆっくりの体が少しずつ黒ずんできたのである。 この部屋は湿気を多分に溜め込みやすく、唯一の窓も廃材で蓋をしてしまったため空気の循環がなくなってしまったのである。 唯でさえキノコとか(笑)が生えていただけにその部屋の汚さは想像できるだろう。 「からだがかゆくなってきたよ。まりさはうしろをかいてね。」 「わかったぜれいむ。」 そうしてれいむの後頭部をまりさが頬で擦ってやる。 擦っているうちに発情してきたのか段々と擦るスピードが増してくる。 いつの間にやら顔を上気させて「ゆっ!!ゆっ!!ゆっ!!」とおぞましい交尾をしていた。 「「すっきりー。」」 まりさの頭から蔓が生えていき、幾つかの実ができる。 「あかちゃんができたね。」 「すごくゆっくりしたこになるといいね。」 翌朝眼が覚めると、まりさの蔓に付いていた実の半分ほどは真っ黒になっていた。 また、まりさの頬も黒ずみ始めていた。 「あかちゃんがまっくろになっちゃったよ。まりさどういうこと? まりさのほっぺたとおんなじいろをしているよ。」 「わからないんだぜ。」 「まりさがなにかわるいものでもたべたせいだよ。」 「まりさはれいむとおなじものしかたべてないよ。」 それでもゆっくり達は少し調子が悪いだけですぐに良くなるだろうと思っていました。 「まりさ、またうしろがかゆくなってきたからかいてほしいよ」 「またなのかだぜ。しかたがないなぁ。」 こうして今日もカビ胞子を自分にくっつけることになるまりさ。 それから数時間後には無事に(?)赤ゆっくりが生まれることになった。 「「「「ゆっくりしちぇいっちぇね」」」」 「「ゆっくりしていってね」」 生まれた赤ゆっくりはれいむが2匹にまりさが4匹。 そのうちれいむ1匹とまりさ2匹は真っ黒であった。 初めて生まれた子供に対して感慨深かった親ゆっくりであったが、 黒ずんだゆっくりは 「「「かりゃだがすごくかゆいよ。 おかーしゃん、かりゃだをかいちぇね」」」 黒ずんだゆっくりをきれいにしてやろうと親ゆっくりは体を舐めてやる。 しかしいつになってもきれいにならず、赤ゆっくりのかゆみも引くことはない。 いくら舐めてもかゆみが引かないことに痺れを切らした赤ゆっくりは壁に自分の体をこすり付ける。 しかし体に根ざしたカビは深く、体が削れてもかゆみが引かない。 体を擦りすぎて餡子がはみ出している物もいた。 「あかちゃんはそれいじょうこするとしんじゃうよ。」 「ゆぎぃ、かゆいよ。すごくかゆいよー。」 かゆみに耐えられず擦り続けていた赤ゆっくり達はついに事切れてしまう。 「れいむのあがぢゃんがー。」 「まりざのがわいいあがぢゃんがー。」 「ここはゆっくりできないばしょだよ。 ゆっくりはやくゆっくりできるばしょにいこうね。」 しかし外に出ようにも、窓を塞がれ衝立が高く聳え立つこの場所から逃げ出すことはできなかった。 さらに数日後、男はホクホク顔で家に戻ってきた。 「短期だったが実に実入りのいい仕事だった。 ゆっくり共がぎゃーぎゃーうるさいがそれさえ耐えれたらなんとかなるな。 また加工場で募集してたら受けよう。」 この金で何に使おうか思案しながら家に入ってみるとそこは魔境であった。 部屋にいたゆっくりは全身真っ黒になっていて、その周りにはソフトボ-ル大の黒い塊が3個あった。 その辺に脱ぎ散らかしてあった下着からはキノコまで生えている。 「この部屋に住むのはもう無理だな。 幸いここに金はあるから別の場所に引っ越すか。」 「おにいさん、ここからだしてね」 「なんだこりゃ。気持ちわりぃ。」 その声に驚く男。 まさか生きてるとは思いもしなかった。 新しい住人がここに来るにもゆっくりを置きっぱなしもまずいと思ったのかゴム手袋をし、黒い塊を外へと放り投げる。 「ゆぐっ!」や「ゆべっ!」など聞こえたが気にしない。 貸主に引っ越す旨を伝えてこの家を去ろうとするが、貸主も家の惨状にびっくりしていた。 多額の修繕費を払わされたのは言うまでもない。 外に放り出されたゆっくりはかつての我が家へと戻っていった。 が巣の中にはすでに新しい住人がいたようだ。 「ここはまりさとれいむのおうちだよ。 はやくでていってね。」 「なにをいってるのかしら。 ここはありすがみつけたおうちなんだからありすのものにきまってるでしょ。 それにまりさとれいむはどこにいるのかしら。」 「まりさたちはここにいるよ」 ありすに向かって黒い塊が抗議の声をあげる。 「そんなまっくろなまりさやれいむはみたことないよ。 ゆっくりでていってね。」 そう言って黒い塊に体当たりをする 自分の子供まで体当たりされ始め、このままでは子供が死んでしまうと思ったのかこの場から逃げ出してしまう。 「おかーしゃん、かゆいよ。」 「がまんしてね。おかーさんもかゆいんだから。」 それから親しい友ゆっくりの元に向かうが、皆黒い塊に怯えたりしたため追い払われてしまう。 このゆっくり達にとってゆっくり出来る場所はなくなってしまった。 またカビゆっくりに体当たりをしたゆっくりにも変化が起こっていた。 カビゆっくりに触れたところから黒ずみ始めたのである。 このカビは接触感染する物だったがこのかゆみをやわらげてあげようと、子供やつがいのゆっくりが擦ってあげたため、瞬く間に伝染してしまった。 この山には夜な夜な黒い塊が動くという怪談が里まで広がりいっそう恐れられることとなった。 あとがき スレのほうでカビが話題になっていたので急いで書いてみた。 カビに対する知識がないから想像して書いてみましたが、この男の部屋には住みたくないなぁ。 3作目なので私も作者名を作ろうと思います。 しゃべらないゆっくりと言うことにします。 それではまた次のSSで by しゃべらないゆっくり これまで書いた物 狭き門 ゴッドかなこ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1465.html
「ゆぅぅぅぅう!ゆっくりさむくなってきたよ!」 ゆっくりまりさはブルルっと震え上がり、冬の到来を肌で感じていた。 そこへポヨンポヨンと饅頭が跳ねる音が近づいてきた。 「「「「まっ!まりさーっ!ゆっくりしていってね!!!」」」」 ゆっくりありすが4匹まりさの元へやってきた。 「あ!ありすたち、ゆっくりしていってね!!!」 このありすたちとは普段から仲良くしているためいつものように挨拶を返した。 それからしばらく、寒くなったねーとか冬の準備はどうとか他愛もない話をしていた。 すると1匹のありすがある提案をしてきた。 「ねーみんな!おしくらまんじゅうしない!?」 他のありすは皆いいねいいねと賛成をした。 「ゆ?それおいしいの?」 とまりさはおしくらまんじゅうが何なのか分かっていないようだ。 「おしくらまんじゅうってゆうのはね、歌いながら体をおしあって温めあうんだよ!」 「とかいでは今一番はやってるんだよ!」 などとありすたちは少々自慢げに説明をした。 「あったかくなったらゆっくりできるね!」 じゃあ決まりだと言うことでありすたちはまりさを囲むように、 顔、両頬、後ろ、とそれぞれの位置についた。 「いまからおてほんを見せるからね!」 その声を合図にありすたちは一斉にまりさに体をぶつけ始めた。 「「「「おっしくらまんじゅう♪おっされてなっくな~♪」」」」 ボヨンボヨンと饅頭同士が当たる音とありすの歌声があたりに響く。 「ゆ゛べぇぇぇ!!ぐるじいよ゛ぉぉぉお゛!!!」 ノリノリのありすとは逆にまりさは必死だった。ありすたちは優しく押してくれる ものの、これではただのいじめにしか思えなかった。 「まりさも負けないようにおしかえせばいいんだよ!!」 「そっか!ゆっくりおしかえすよ!!」 ありすのアドバイスを聞き、いままで抵抗しなかったまりさもその体を動かし始めた。 「ゆゆゆっ!ゆっくりあったまってきたよ!!!」 しばらく押し合うとずいぶんと体が温まってきて地面は汗で大分濡れてきたようだ。 ありすもはぁはぁと息が荒くなっている。 「そろそろやめてこうたいだよ!まりさも外からおしたいよ!!」 真ん中はやはり疲れるようだ。それに外から押しているほうが面白いとまりさは思ったのだろう。 しかしまりさの呼びかけにもありすは体の動きを止めない。 それどころがさらに動きが早くなっている。 「まりさぁ~!もっとゆっくりしていってね!!!」 「まりざ!がわいいよぉおおお!!」 どうやら押し合っている間に別の感情が働いたみたいだ。 「やべでぇぇぇぇぇ!!!!もうじゅうぶんだよ゛ぉ゛ぉ゛ぉぉぉ!!!」 まりさもそのことを察し、抵抗をするがなにしろ4匹相手では分が悪い。 「もうまりさったら!んんんんんんんんぷはっ!」 「まりざもほんとはすっきりしたいんでしょ!ね!」 まりさが抵抗し始めてからは4匹はあからさまに交尾の体勢に入った。 「だれ゛がー!!だれ゛がだずげでぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛え゛え゛え゛!!!!」 体を擦り合わせ、舌でなめ回し、のしかかり振動を与える。 すりすりすりすりすりすりすり・・・ ぺろぺろぺろぺろべろべろべろれろんれろん・・・ 「まりさぁ~そろそろいぐよ!!!」 「わたじだちのごどもうんでねぇ!!!」 「「まりさもすっきりしていってね!!!」」 「「「「んほおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」 「い゛や゛だぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!すっぎりしちゃだめ゛ぇえ゛え゛え゛え゛え゛!!!!!」 まりさの絶叫とともにありすたちの動きが止まった。 「「「「すっきりー!!!!」」」」 しばらくするとまりさの頭からにょきにょきと4本の蔓が伸びてきた。 そしてたくさんの赤ちゃんゆっくりがゆっくりと形作られていく。 「ゆ゛ぐっ・・・っ!ゆ゛ぐっ・・・っ!」 まりさは歯を食いしばって白目を剥き必死に痛みを堪えている。 赤ちゃんが成長するのを見る一方でありすたちは賢者タイムに入り冷静な思考を取り戻していた。 (う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!あたたまったけっかがこれだよ!!) (ああ、冬前にこどもをつくってしまうなんて・・・!) (うわぁ・・・、うれしくなるとついやっちゃうんだよねぇ・・・) (ま゛り゛ざがじんじゃうよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!) まりさを囲みしばし立ち尽くしていたありすであったが、ついに1匹が口を開く。 「べっ、べつにまりさとの子どもがほしかったわけじゃないんだからねっ! どうせいらない子だから冬の蓄えにしてあげてもいいんだからねっ!?」 そう言い放つとまだ成長しきっていない蔓の根元に食いつき、蔓をまりさから引っこ抜いた。 「ゆ゛ゆ゛!!」 「ゆ゛っぐり゛ざぜでよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」 「ゆ゛っぐっ!ゆ゛っぐっ!」 蔓からの栄養の供給が断ち切られた赤ちゃんは悲鳴とともにすぐに力尽きた。 それを見ていた他のありすも次々に蔓を抜いていった。 「どうじでぞんなごどずるの゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!??」 まりさも意識が朦朧とする中、叫んでありすを止めようとするがその思いは届かない。 「「「「とかいはのありすに食べられるんだからゆっくりかんしゃしてね!」」」」 4匹のありすたちはそう言い残しまりさに背を向けた。 「ま゛っでえ゛え゛え゛!!ま゛っでよ゛あり゛ずう゛う゛う゛う!!!!」 木枯らしが吹き、陽も傾いてきた。 体力を失って動けないまりさを残し、ありすたちは赤ちゃんを咥えて自分の巣のほうへぴょんぴょんと 跳ねて帰っていきましたとさ。 めでたしめでたし どう見てもイライラEndです本当にありがとうございました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3049.html
ゆっくりと雀蜂 「ゆゆっ! むしさん!ゆっくりたべられてね!」 「むーしゃ♪むーしゃ♪ しあわせー♪」 「おかーしゃんみてみてー! まりさいもむしさんつかまえたよー!」 「みんなとってもゆっくりしてるね! さすがれいむのこどもたちだよ」 ここは人里から離れた森の中。 そこには多くのゆっくりが外敵にも襲われず、平和にゆっくりと暮らしていた。 なぜならこの森にはゆっくりより大きな生物はいない。 強いて外敵を挙げるとすればカマキリや鳥などだが、 たとえ襲われようとも、ゆっくり達が力を合わせれば追い払える程であり、 多くのゆっくりはこの森で、外敵に怯える事無くゆっくりと生活している。 野生のゆっくりは食料として主に虫や花を食す。 特に、栄養溢れる虫はゆっくり達の好物であり、ゆっくり達は狩りと称し虫を捕っては食べている。 この家族も今まさに狩りの真っ最中である。 バスケットボール大の親れいむと親まりさが見守る中、子ゆっくり達が虫を捕っている。 子ゆっくり達はこの後家族でゆっくりと虫を食べるためにも真剣に狩りに勤しみ、 その様子をとても幸せそうに両親が見守っている。 「ゆっくりーのひー♪まったりーのひー♪すっきりーのひー♪」 子ゆっくり中には、狩りよりもお歌のがすきなゆっくりもいる。 みんな、親れいむと親まりさの大切な子供だ。 「ゆー♪ ゆっくりいっぱいむしさんつかまえたよ! きょうはごちそうだね!!」 「そうだね! これだけあればこんやはゆっくりできるね!!」 一匹の子まりさがたっぷりと虫を詰めた帽子を見上げながら幸せそうに親に擦り寄る。 そして親れいむがソフトボール大の子まりさをいとおしく擦り寄り返す。 「ゆ! きょうはこれぐらいにしてみんなゆっくりとおうちにかえるよ!!」 「「「ゆっくりおうちにかえるよ!!!」」」 親まりさが子ゆっくり達に大声で帰宅することを告げ、 子ゆっくりが揃って親まりさに負けないぐらいの大声で返事をする。 この家族はゆっくりの群れで暮らしている。 村長のぱちゅりーはとても賢く、群れのために尽くしている。 ゆっくり達はそんなぱちゅりーの下、みんなでゆっくりとした暮らしを満喫している。 いまこの家族が狩りをしていた狩場から村まではゆっくりの足で10分ほどの所にあり、 そこには50匹ほどのゆっくりが住んでいる。 「わ… わから…」 「ゆゆっ!! ゆっくりだいじょうぶ!?」 ――おうちに帰る道の途中、突然家族の先頭を進んでいた親まりさが驚きの声を上げた。 「ゆ!? このちぇんけがをしてるよ!!」 「ゆっくりどうしたの!?」 親まりさが見つけたのはゆっくりちぇんだった。 そしてまだある程度の距離はあるが、ここからでもわかる程にちぇんは傷つき弱っていた。 見覚えはない、おそらく他の群れのちぇんなのだろう、 いまも傷口から餡子を流しながら、ずりずりと這う様に森を進んでいる。 「ゆ…ゆっー!?」 怪我をしたちぇんが心配になり近づいた途端、家族は凍りついた。 「わ… わがらないよぉ゛…」 もう助からないかも知れない。 片目は潰れ、耳も尻尾も千切れて無くなってしまったちぇんを見て、まりさは悟ってしまった。 「こわいよぉ!! このちぇんゆっくりかわいそうだよぉ!!」 「ゆえーん! ゆえーん!」 「ゆゆっ! みんなだいじょうぶだよ! おかあさんたちがついてるからゆっくりあんしんしてね!!」 子ゆっくり達は今まで見たこともないような大怪我を負ったちぇんを見て怯え、 それを親れいむが必死になだめようとする。 「ゆ?」 その時親まりさは、ちぇんの体中に無数の小さな穴が開いており、その周辺は異常に赤くなっていた事に気が付いた。 しかし、今はそれよりも早くちぇんを助けることが優先だ。 「ちぇん! しゃべっちゃだめだよ! ゆっくりうごかないでまっててね! すぐにそんちょうのぱちゅりーをよんでくるよ!!」 親まりさがちぇんに動かずに安静にするようにちぇんに言い残し、 一人で急いで群れに向かった。 「ゆっくりげんきになってね!! ぺーろぺーろ」 まりさの去った後、れいむと子供達は虫の息のちぇんを懸命に舐めた、 応急処置にでもなれば。 そう思い懸命にちぇんを舐めるれいむ達。 しかし 「わ゛… わ゛がらな゛…」 「ぺーろぺーろ!」 「おかーさん! だめだよちぇんがぜんぜんゆっくりできてないよ!!」 「ゆぅ…」 舐めて治るような傷ではない。 れいむ達はぱちゅりーを呼びに行ったまりさに全てを託し、 自分達には見守るしか術が無いことを悟った。 「ゆっくりだいじょうぶ!?」 「ゆゆっ!こっちだよ! ゆっくりしないではやくきてね! そうしないとちぇんがゆっくりできなくなるよ!!」 涙目になっていたれいむの顔が一瞬で明るくなった。 れいむの視線のその先には、最愛のつれあいと村長のぱちゅりーがいた。 「はあはあ… むきゅ…」 まりさが急かしたのだろう。 体力の少ないぱちゅりーは顔を青ざめぜえぜえと必死で呼吸している。 「ぱちゅりー! ゆっくりしないではやくたすけてあげてね!!」 「むきゅ… わかってるわ!」 ふらふらとしながらもぱちゅりーがちぇんに近づく。 しかし、ぱちゅりーは傷を眺める以外に特に手を打たない。 いや。打てないと言った方が正しいだろう。 「むきゅ…」 「どうしたのぱちゅりー! なんなにもしてくれないの!?」 痺れを切らしたれいむが声を張り上げる。 なぜたすけてくれないのか? れいむは唯一期待していたぱちゅりーがなにも手を打たないことに怒りをあらわにする。 「は…が… にげ…」 「むきゅっ!?」 ――突然。消えてしまいそうなほど弱弱しい声で ちぇんが近くにいるぱちゅりーに何かを伝える。 「むきゅ! なんていったの!? もういっかいいってね!」 聞き取れなかった。 れいむの怒鳴り声に紛れて、ちぇんがなんと言ったのかぱちゅりーには聞き取れなかった。 そして… (らん…しゃま… さむいよ… くるしいよ… たすけて…よ………) 「ちぇん! しっかりしてよ!!」 思わずまりさが声を出す。 今まさに、ちぇんの大切なもの――命が抜け出してしまう。 まりさはそんな気がしたのだ。 そしてそれは正しかった。 「ちぇん…」 ぱちゅりーは申し訳ない気持ちでいっぱいになった。 なぜ、自分はちぇんを助けることはおろか、 ちぇんが最期、自分になんと言ったのか、それすら聞き取れなかったからだ。 そしてぱちゅりーは思案する。 ちぇんはなぜ、他所の群れのちぇんが自分達の群れの近くに来て なぜ、この平和な森の中であのような惨たらしい傷を負い、 そして、最期になんと言ったのか。 しかし、一言だけぱちゅりーには聞き取れた。 それは… 『はち』 ――翌朝 「ゆっくりしていってね!!」 「「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」」 いつもと変わらない朝。 親まりさは目覚めると同時に声を張り上げる。 その声は洞窟の中で反響し、家族の目を覚ます。 そしてまりさに「ゆっくりしていってね!!」と声を返す親れいむと子供達 いつもと変わらないはずの朝。 しかし、家族はみなどこか暗く元気が無いように見える。 特に一番下の子まりさは明らかに元気が無い。 しかしそれは仕方の無いことだと親まりさは思った。 突然目の前で起きた出来事。 子供達が初めて目にするリアルな死。 例えそれが初対面のゆっくりとは言え、子供達の心に深い衝撃を与えたことには変わりは無い。 昨日、ちぇんが死んだ後、親まりさは涙を潤ませながらちぇんの亡骸を土に埋めた。 そのそばでゆんゆん泣く子供達を親れいむが必死になだている。 ぱちゅりーは涙を浮かばせながら、一匹で先に群れへと向かった。 「…みんな!!」 突然、親まりさが家族に向かって声を張り上げる。 「みんな! …きのうはかなしいことがあったよ」 「ゆう…」 「けど、ずっとかなしんでちゃだめなんだよ!!」 まりさが続ける、その声はかすかに震え、目には涙が浮いている。 そして、家族みなが目に涙を浮かべている。 「どんなにゆっくりできないことがあっても、ずっとかなしんでたままじゃ、なにもいいことはおきないんだよ!! かなしいことはわすれちゃいけないよ、けど、それをずっとひきずってたままじゃだめなんだよ! このさきもつらくてかなしいことがいっぱいあるんだよ! だけど… みんなでちからをあわせて、ゆっくりあかるくげんきにいきていこうよ!!」 「ゆ…」 「そうだよ!」 一番上のれいむが親まりさに同調する。 「ちぇんはかわいそうだけど、いつまでもかなしんでちゃだめなんだよ! そんなこと、きっとちぇんものぞんでいないんだよ!!」 「れいむ…」 親まりさがわが子の言葉に思わず感動した。 いつの間に、れいむの子供はこんなに強くなったのだろう、 親として、あまりのうれしさに涙を流す。 「そうだよ! みんなでゆっくりしようよ!!」 「ゆ! おねーちゃんのいったとおりだよ! かなしいことをずっとひきずってたままじゃだめなんだよ!!」 「ゆ! そうだよ!」 「みんな…」 親まりさは幸せいっぱいの顔で子供達を見つめる。 この子達なら、この先もみんなでゆっくり暮らしていける。 まりさはそう思った。 その時。 ブブブブブ 「ゆ?」 おうちの出入り口の一番近くにいた子まりさが、外からなにか音がしていることに気が付いた。 子まりさ今まで何度も聞いたことのある音だ。 そして、子まりさが大好きな音だ。 「ゆゆ! むしさんがおそとにいるよ!!」 元気を取り戻した子まりさは大好物の虫を食べたい一心で おうちの出入り口にカモフラージュとして敷いている落ち葉を取り払い、ぴょーんと外に飛び出す。 しかし、その時になって子まりさは外の異変に気が付いた。 そして、気づくのがあまりにも遅すぎた。 「ゆ… ゆぎゃあぁあああぁあああああぁあああ!?」 「ゆゆぅ!?」 「ど、どうしたの!?」 外に飛び出した子まりさは突然襲い掛かったあまりの激痛に悶える。 始めは電撃が走ったような衝撃、そしてそれから一拍置き、 右のほっぺたに今まで感じたことのない痛みが走った。 「ゆ゛… ゆ゛…」 呼吸すらままならない。 それはまるで炎の針が直接当てられたような、死んでしまいそうなほどの激痛だ。 「ばりざぁ゛ぁ゛ぁ!! どうじたのぉおお!?」 気が動転した親れいむが、おうちを出た途端凄まじい悲鳴を上げて倒れたわが子を助けようとおうちを飛び出す。 そして子まりさに近づいた時、 れいむは子まりさの右ほっぺたに、見たことのない昆虫が止まっているのに気づいた。 「ひぎぃ! いだいよぉぉおおおおお!!」 子まりさがあまりの激痛に身を悶える、しかしその昆虫は決して子まりさから離れない。 親れいむは気づいた。 このむしさんがまりさを苦しめている。このむしさんはゆっくりできないむしさんだと。 そして 「まりさからはなれろおおお!! ゆっくりできないむしさんはゆっくりしないでしんでね!!」 親れいむの渾身の体当たり。 愛するわが子に当たらないよう、虫のみを正確に狙った一撃だ。 だが 「ゆびぃ!?」 体当たりは空を斬った。 親れいむが当たる直前、ゆっくりには反応できないような速度でその昆虫は子まりさから離れたのだ。 そして親れいむは勢いそのままに、森の中に突っ込み地面に激突してしまった。 「ゆ!」 その時、頭の後ろから聞きなれた高周波の音が親れいむの耳に届いた。 そして親れいむが振り向いたその瞬間… 「ゆぴいぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃ゙ぃぃ゙ぃ゙ぃ!?」 何かが後頭部に止まり、その一瞬後、親れいむのいままでの生涯で感じたことのない、精神を飲み込む激痛が親れいむを襲い掛かった。 「いだいいいいいいいい!! もうやべでえええええええええ!!」 親れいむは後頭部にいる何かに向かって必死に懇願する。しかし、痛みは一切の慈悲も無く親れいむの精神を削る。 「ゆ゙っ…ゆ゙っ…」 後頭部の何かが去った後も痛みは全く引かない、それどころか痛みはさらに全身を駆け巡り、親れいむの意識を刈り取った。 「まりさ! だいじょうぶ!?」 「ゆえーん! おねーちゃんがくるしんでるよぉー!!」 「ゆっくりげんきになってね! ぺーろぺーろ!」 異変に気づいておうちから親まりさと子供達が出てきて苦しんでいる子まりさに声をかける。 しかし子まりさは「ゆ゛っ ゆ゛っ」と呻き苦しむだけで事態は変わらない。 「ゆ!」 親まりさは子まりさの右ほっぺたがおかしい事に気が付いた。 子まりさの右ほっぺたには小さな穴が開いており、その周辺は異常に赤くなっていた。 それはまるで、昨日死んだちぇんと同じ症状だと親まりさは直感した。 「ゆゆ! だれかくるよ!」 「ゆ!?」 突然、親まりさのそばにいた子れいむが遠くを見て叫んだ。 「ゆ… ゆぅ!?」 子れいむの指し示す方向を振り向いた途端親まりさは青くなった。 親まりさの視線の先、 そこには体中の皮膚が破れ、そこから生クリームを流しながらみお必死にこちらに向かって這いずる村長ぱちゅりーがいた。 「ゆっくりだいじょうぶ!? むれのみんなはどうしたの!?」 「む゛… ぎゅう…」 親まりさは傷ついた村長ぱちゅりーを見た瞬間、またしても昨日のデジャブが蘇った。 まるで昨日のちぇんではないか。親まりさは急いでぱちゅりーの元に駆け出した。 「む… ぎゅうぅぅ…」 「…っ!?」 親まりさの目にいやおうなしに飛び込んで来た惨状。 ぱちゅりーは体中に裂かれたような傷と、無残にも突き刺された無数の穴が残されていた。 「どぼぢで… どぼぢでごんなごとに…」 もう嫌だ。今まで起きたことの無い惨劇の連続に思わず逃げ出したくなる。 しかしそれはできない。愛する伴侶と子供達を守ること、それこそが親まりさの使命だと思っているからだ。 「ゆ! そういえば…」 もはや動くことすら出来なくなったぱちゅりーを安全なおうちに匿うために押している時、 親まりさは最愛の伴侶が見当たらないことに気がついた。 「もうやべてええええぇぇぇぇぇえ!!? ゆっぐりできないぃぃぃぃ!!!」 「ゆ!?」 聞き逃すはずもない。今の悲鳴は間違いなく最愛の伴侶のものだ。 親まりさは焦りながらも冷静な対応を取った。 まずぱちゅりーをおうちの中に入れ、次いで子供達を全員おうちの中に入れた。 最初に悲鳴を上げた子まりさは動くことはおろか、いまだに意識すら戻らないため、 親まりさが口を使っておうちまで運んだ。子供達は皆気が動転してるのか、一切声も出さずにおうちの奥で震えている。 そして、子供達に決して外に出ないように忠告し、親まりさは先ほどの悲鳴の聞こえた森の中に駆け出した。 「れいむ! どこにいるの!? ゆっくりへんじしてね!!」 親まりさが必死に親れいむを探しまわる。しかしいくら探しても親れいむは見つからない。 「どぼじでえぇぇ!!? おねがいだがらへんじしてよぉぉおお!!」 どうしても見つからない。おうちに残した子供達が心配になってきた親まりさは、一旦帰ろうと思い始めた。 だが、次の瞬間。ブーンという嫌な羽音が奥の方から聞こえてきた。 「ゆぅ! なんのおと!?」 あまりにも連続して身に降りかかってきた悲劇の連続に、まりさの神経はゆっくりとしては異常なまでに過敏になっていた。 そのため、普段なら聞き逃すような小さな音にまで気が付いたのだ。 「むしさん…? ゆっくりしずかにしてね!! うるさくてれいむがみつからないよ!!」 その羽音は、いまだかつてないほどにまりさの神経を逆撫でた。 そしてまりさは怒りに身を任せ、その音のする方へ怒鳴った。しかし、それでも羽音は収まらない、 それどころか、まるで自分の方へと向かって来ているようである。 「ゆ… やめてね!! こっちにこないでね!! ゆっくりできないむしさんはむこうにいってね!!」 まりさは羽音だけで思わずたじろいてしまった。 まだ姿も見てもいないのに、まりさはまるでれみりゃに襲われているような錯覚すら覚えた。 なんで? いままで食べるために捕っていたむしさんに怖気ているの? 自分よりもはるかに小さくて、自分よりもはるかに弱いはずのむしさんに怯えている。 ――なんで? 自問自答を繰り返す。しかし、結論は出ない。 「ゆっ!!??」 まりさが混乱している間に、『彼ら』はまりさのすぐそばに来ていた。 そして、そのことにまりさが気づくよりも早く、『彼ら』はまりさの体中を食いちぎった。 「ゆぎいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃい!!!??」 全身を走る激痛により、まりさの思考は一瞬で止まってしまった。 まりさが理解できるのは一つだけ。それは、彼らは自分に群がり、自分を食べている事だけだ。 まりさの目を、足を、帽子も、髪の毛も、全てを。そして破けた皮膚から流れ出す餡子さえも。 「やめっ! やめでぇ! いだいぃいい!! やべでぇぇぇえええええ!!!」 ――まりさは目を食いちぎられる瞬間。一瞬だけ、『彼ら』の姿を見た。 それは黄色と黒をした、とてつもなくゆっくりできないむしさんだった。 そしてそのむしさんが何十匹もまりさの体に群がり、まりさを食べ始めてのだ。 『彼ら』が去った後。そこにはかすかに餡子が散らばっていた。 あとがきという名の言い訳 わかっているでしょうが『彼ら』の正体はスズメバチです。 もともとは山にいなかったのですが、ゆっくりを餌として生息範囲を拡大しているという設定です。 ちぇんの群れはぱちゅりーの群れよりも先にスズメバチに襲撃されました。 あのちぇんは傷つきながらもぱちゅりーの群れに危険を知らようとしましたが、群れの一歩手前で力尽きてしまいました。 群れの他のゆっくりは全滅しました。群れから少し離れた所をおうちにしていたあの家族は被害に遭うのが遅かったのです ぱちゅりーと子供達がこの後どうなったか、それはご想像にお任せします Q、スズメバチが餡子を食うの? A,その質問は勘弁して下さい。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/197.html
俺は森で魔理沙に代わり、キノコを探していた。 アイツがキノコを探すと毒キノコしか採ってこないから仕方なく俺が行く事になったのだ ちょうど俺の背より少し小さいくらいの洞穴を見つけた 籠を置いて、洞穴を少し覗いてみると、ゆっくり霊夢の家族がすやすやと寝ていた 俺に気づいたのか、一番でかい母親?のようなゆっくり霊夢が目を覚ました 母ゆっくりが俺に向かって飛び跳ねて「ゆっくりしていってね!」とお決まりの台詞を吐いた その声に反応して、他の子供ゆっくりも起きてくる。 子供ゆっくりも起きるなり、母ゆっくりに続いて「「ゆっくりしていってね!」」とお決まり(ry 子供ゆっくりは間髪いれずに「おじさんゆっくりできる?!」「ゆっゆっ!」と各々思い思いの事を言い始めた 俺はめんどくさくなったので、少し苦笑いして、「ゆっくりしていってね」と言って洞穴から出た 母ゆっくりは俺に近づいてきたようだ、ゆっくり出来る人間には興味を持つらしい あんまりコイツ等に関わるとろくなことがない、さっとこの場から立ち去ろうと…思った 母ゆっくりが洞穴の入り口に俺が置いた籠に体当たりをぶちかましたのである 「ゆっ!これはキノコだよ!ありがとうおじさん!」 俺があわててかき集めようとすると、母ゆっくりが一足早く乗っかり食べ始めたのである 母ゆっくりに続いて子供ゆっくり達も「「ゆっゆっ!れいむたちのためにもってきてありがとう!」」 と、他のキノコにかぶりつく。 「う、うわあああああ!!」俺はあわせててゆっくり達を払いのける。 キノコはひとつも残っておらず、ゆっくり達は「むーしゃ♪むーしゃ♪」 など不快な声を出しながら俺の集めたキノコを食していた 籠までもが、母ゆっくりの椅子に使われつぶれてしまい、使い物にならなくなってしまった 「ああああ…こ、こいつら…」 俺は突然の出来事で腰を抜かし、まともに動けなかった。 ゆっくり達はみるみるうちにキノコを食べていく。 そして完食された。 「ありがとうおじさん!ゆっくりまたもってきてね!」 ゆっくり達はぴょんぴょんと跳ね洞穴に戻ろうとする。 俺はハッ、と正気に戻り、母ゆっくりを掴み、ゆっくりと立ち上がる 「お前等…なんてことしてくれたんだ!」 母ゆっくりは俺の異常な気配を無視して「ゆー!ゆっくりおろしてね!」などとほざいた 子供ゆっくり達も「お母さんになにするのー!」「ゆっくりできないならどっかいってね!」と俺に体当たりしてくる。 俺は体当たりしてくる子供ゆっくりの一匹を蹴り飛ばした。 その一匹は「ゆ゛ゆ゛ゆ゛っ!!」と奇声をあげながら飛んでいき、木にぶつかって 「ゆ゛く゛ぎっ!」と更に奇声をあげて木にあんこをぶちまけて絶命した。 ゆっくり達はこのことに対し俺に非難をぶつけてくる 「お゛ね゛い゛ざん゛に゛な゛に゛ずる゛の゛お゛お゛お゛お!!」 「どっがい゛っでね゛!!」 子供達の体当たりはおさまることを知らなかった 母ゆっくりは俺の手の中で暴れつつ 「ゆ゛ーっ!ゆ゛ーっ!」などと喚いていた 「お前等よくもよくもよくもよくもよくも…許さんぞ…」 母ゆっくりの頭を千切れそうになるまで握り締めながら言う 「ひ゛ぎ゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛いだい゛よ゛お゛お゛お゛お゛!!」 子供達は体当たりをしながらさっきと同じような事をいっている 「どう゛じでごん゛な゛ことずる゛の゛ー!!」 「どうして…?どうしてだと?お前等がこういうことをしたからだよ!」 母ゆっくりの髪を引きちぎり、投げ捨てたあと洞穴に入っていく 子供達は俺への体当たりをやめ、母のもとへ跳ねていく 洞穴の中には草やら花、ゆっくり達で作ったベットなどがあった 俺はそれらを踏み潰し、蹴り、壊し、グチャグチャに荒らしてやった 母ゆっくりと子供ゆっくりがゆっくりと洞穴の中に入ってきた 子供ゆっくりが洞穴の異常な事態に気づき、叫び声をあげる 「れいむのおうちがあ゛あ゛゛あ゛ああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛゛!!」 それに続いて母ゆっくりも叫ぶ 「どヴじでえ゛え゛え゛え゛ごんな゛ごどどお゛お゛お゛お」 他のゆっくり達も 「ゆ゛っぐりできな゛い゛よお゛お゛お゛お゛!!」 などど思い思いに絶望の声をあげている、いい気味だと思いながら他の物も破壊していく 母ゆっくりが必死に俺に体当たりしてきたので、洞穴の外に蹴っ飛ばしてやった 粗方破壊して、もう住めなくなるように、ゴミを洞穴中に撒いてやった 母ゆっくり達が洞穴に再度はいってきたので俺は言ってやった 「お前等がしたことを俺がしただけだ、別にいいだろ?」 母ゆっくりは言葉を失って「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛…」などと呻き声をあげている 子供ゆっくり達はほとんど泣いて、他は俺に体当たりをしている。 「でもこれだけじゃ俺の気がおさまらないなぁ・・・」 俺は少し考えてみる 「!そうだ!いいこと考えた!」 俺は母ゆっくりや子供ゆっくりをつかまえ、木に全員が近くに密着するように吊るしてやった 母ゆっくりは「あ゛だま゛がお゛も゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お」と呻きながらも他の子供ゆっくりに寄添っていた 子供ゆっくり達は「も゛ヴや゛だあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛お゛じざんだじげでええええ」「ゆ゛っぐり゛じだいよ゛ー」と泣きながら俺に懇願していた 俺はそれがおもしろくておもしろくて、追い討ちをかけることにした。 「お前等はそこでれみりゃに食われるんだよ」と言ってみた 「れみりゃ」という言葉に反応したのか、母ゆっくりが「う゛わ゛゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」と目を見開いて叫んだ 子供ゆっくりも、母ゆっくりに教えられていたのか、しきりに泣き出した 俺は更に「いや、もしかして加工場の人が見つけてくれるかもね?」 とも言ってみた 今度は「加工場」という言葉に反応したのか、母ゆっくりは「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」としか言わなくなった 子供ゆっくりは見えない何かに襲われてるかのように逃げようとしはじめた 当然、逃げられない 俺はこいつらがいつ狂うかが気になった。 ふと、俺はキノコ集めをしなければいけないことに気づいき キノコ集めの事を思い出すと、ゆっくり達のことはもうどうでもよくなった。 立ち去り際になんとなく、母ゆっくりのデカイ顔を力いっぱい殴ってやった 心なしかスッキリした事を確認すると、俺はキノコ集めを再開した
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/496.html
森の中を一匹の霊夢が上機嫌で走っていた。 「ゆっくりゆっくり♪」 訂正、何時ものようにお目出度い頭で走っていた。 「ゆっくり~していってね~♪」 この霊夢は母親なのだが、今日は久しぶりに朝からゆっくり魔理沙と遊んできたのだ。 前日に餌を大量に取っておき、二匹の少し大きな霊夢に赤ちゃん達を任せてきた。 以前も数回このようにして遊んだ事があった子供達は、特に不審にも思わないで母親を見送った。 もう直ぐ冬。 家に篭る前に、このお母さんゆっくりも羽を伸ばしたかったのだろう。 「ゆゆ!! きれーなおいけ~~!!!!」 ふと、近くに大きな池がある事に気が付いた霊夢は、少し道草していく事にした。 「ゆ~すっきり~♪」 沢山歩いて喉が渇いていたので、勢いよく水を飲んでゆく。 「ごきゅんごきゅん!!! ぷっはぁ~♪ しあわせ~~♪」 水分を補給し終え、元気いっぱいという感じでその場を後にしようとする霊夢。 しかし、水場に何かを発見すると、急いで舞い戻ってきた。 「ゆゆ!! かえるさんだ~~~♪」 そこには、葉っぱに乗ってゆっくりと池に浮かんでいるかえるの姿。 当然、そのゆっくりしている姿を、ゆっくりが放っておく訳が無い。 「ゆ♪ かえるさん♪ れいむもはっぱにのらせてね!!!」 勢いよく、かえるの乗っている葉っぱへとジャンプする霊夢。 そのまま池の中に飛び込む。 「ゆ? ゆゆ!!! なんで!!! どーじで!!! あぶぶ!!」 見た目より深い池のようで、底に体が付けない霊夢。 「かえるざんはちゃんどのってだのにーー!! だまじたの?!!!」 見る見る間に水分を吸ってふやけていく。 「あばば!!! だずけで!! まりざーーー!!! ぶぶぶぶぶ……」 「かえるざんといっしょに、ゆっぐりじだがったーーーー!!!!!」 既に崩れ落ちた眼球が捉えていたのは、のんびりと水中を泳ぐかえるだった。 ―― 「おかーしゃんおしょいねーーー?」 先ほどのゆっくり霊夢の巣の中では、二匹の子供霊夢と十匹ほどの赤ちゃん霊夢が未だ帰らぬ母親の心配をしていた。 「きっとゆっくりしてるんだよ!! れいむたちでごはんたべようね!!!」 「ゆゆ!! でももうごはんにゃいよ!!!」 母親が用意して言った食事は、普通に食べたら二日分あった。 しかし、稼がなくなった子供達は二回の食事で全て食べ終えてしまったのだ。 当然、そうなれば外へ探しに行かなければならない。 「ゆ~!! もうすぐくらくなるけど、みんなでいけばへっちゃらだね!!!」 「みんなでごはんをさがしにいこうね!!!」 「「「「ゆっくりいこうね!!!!」」」」 本人達は遠足気分で巣を後にしていった。 もう二度と、ここには戻ってこないだろうが。 「ゆっくり~♪」 「ゆゆ!! おねーちゃんおうたじょ~ず~!!」 「ゆへへ!!」 赤ちゃんの為に、歩くペースは遅いがゆっくり達は気にせずに森のなかをひた走る。 そうしていつの間にか森を抜け、たどり着いたのは洞窟。 「ゆ~おっきいね!!」 「……だれ?」 「「「ゆゆ!!」」」 どうやら中にはゆっくりがすんで居るようだ。 薄暗い外よりも暗いその中から出てきたのは、一匹のゆっくりアリスだった。 「ゆ? れーむのこども? どうしたの?」 どうやら、直ぐに交尾に進もうとはしないようだ。 「おかーしゃんがかえっちぇこないから、ごはんをさがしにきたの!!」 「そしたらここについたの!!」 「そうなの!! とっとかいはのありすが、いっしょにごはんをさがしてああげても、……いいわよ?」 恐る恐る子ゆっくり達に提案する。 勿論、子供達に断る理由はない。 「ゆ!! ありがとーーー!!!」 「いっしょにさがしてね!!!」 「!! ゆ!! まかせて!!! ありすはとってもとかいはなんだから!!」 こっちに美味しいのがある。 そう言って、子供達を山の方へ連れて行く。 急な斜面、下は川。 そんな人間でも入る事をためらうが場所の入り口まで、アリスは子供達を案内した。 「ここで、ぜんまいっていうとってもゆっくりできるおいしいたべものがとれるの!!」 勿論、これは人間の話を立ち聞きして得た知識だ。 「ほんと!! ゆっくりおいしいの?」 「れいみゅたちもたべちゃい!!!」 「じゃあ!! みんなでゆっくりさがしましょ!!!」 子供達と一緒に、ぜんまいを探し出すゆっくりアリス。 しかし、こんな時期にぜんまいなど取れるはずが無く、ゆっくり♪ という楽しそうな声が響くだけである。 「ゆ!! ゆっくり~~!!」 そんな中、一匹のゆっくりが下目掛けて転がり落ちた。 それは事故だったのだが、コロコロ転がり落ちていったその様子を見て、他のゆっくり達は何か楽しい事だと感じたらしい。 「ゆ!! れーみゅもころころすりゅ~♪」 「おねーちゃんもころころするよ!!!!」 「「「ゆっゆ♪」」」 コロコロと楽しそうに転がっていく子供達。 当然下には流れの速い川があるのだが、このゆっくり達は知るはずもない。 「ゆゆ!! これはね!! すきーっていうんだよ!! とかいはのありすはすきーもとくいなんだよ!!!」 負けじとアリスも転がり落ちる。 それに続いて、最後まで残っていた赤ちゃん霊夢も勇気を出して滑り落ちていった。 「ゆ~♪」 上機嫌で転がっているのはゆっくりアリスである。 彼女の頭の中では、この後の計画が綿密にシミュレートされていた。 この後は、みんなでゆっくりして、ゆっくりごはんを食べて、みんなでゆっくり寝よう。 そうだ、もしお母さんが帰ってこなかったらみんなでゆっくりしよう。 「ゆっゆ♪ ゆ! ゆゆゆ!!!!」 上機嫌で滑り降りていたアリスの目に坂の終わりが見えてきた。 そこでは、沢山のこゆっくりが楽しそうにはしゃいでいる。 「ゆゆ!! あっぷ!! だずげでーーー!!!」 「あがーーしゃーーん!!!」 「ゆゆ!! どげちゃうよ!! れーみゅのかっりゃだがとけじゃうよーー!!!!!」 そう見えたのはアリスだけで、本当は溺れているだけなのだが。 「ゆゆ!! れーむたち!! ありすもまぜてね!!!!!」 そんな中へ勢いよくゆっくりアリスが飛び込んでいった。 「!!! ゆ!! おぼれるよ!! はやぐきゅうじょのでんはをじでじょーだい!!!」 漸く子供達の状況を理解したが、流れの速いこの川に入った時点で運命は決まっていた。 「ゆゆ!! ながされる!! だれがだずけで!!! れーむ!! まりざーーー!!! ぱじゅりーーーー!!!!!」 ゆっくりアリス伝えに聞いた名前を連呼する、しかし助けてくれるものはいない。 「ゆぶぶ!! とげじゃうーーー!!! だずげでーーー!!!」 激しい流れで、アリスの頭から髪飾りが流れ落ちる。 「あああ!!! ありずのとがいはでこーでねーとしたかみかざりがーーーー!!」 「だれがだずけでーーー!! こまっでるありずをたずけるのはとがいはのしごとだよーーー!!!」 「……だれ……がーー!!!」 「だ……す……」 明け方。 人里の川岸には、何時ものようにゆっくりのリボンと帽子が流れ着いていた。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5451.html
ゆっくりは善良ゲス構わず消えるよ!気をつけてね! あと荒らしさんはゆっくりしないで帰って寝てね! ある日、一つのゆっくりが目を覚ました。黒い長髪に、桜の形をしたおかざりを付けた美しいゆっくりだ。起き上がり、「ゆ~」と鳴き声(?)をあげながら歩き出した。歩いていると、れいむに出会った。 「ゆ!?見たことないゆっくりだよ!それよりかわいいれいむにあまあまをけんじょうしてね!いますぐっかつすぐでいいy」 次の瞬間、れいむの顔は半分消えていた。 桜のゆっくりはそれを食べ、そして二つに増えた!ウワキモッ!こうして、桜のゆっくりたち...いや、「絶滅種」たちは歩き出した。 さて、歩き出したはいいけど、此奴ら何処に行くんだ? おっ、れいむとまりさの巣だ。また食べるのかな。 まりさ「ゆ?ここはまりさとれいむのゆっくりプレイスな のぜ!さっさと立ち去るのぜ!あとあm」 …うん そうなるよね。 お、中かられいむ...とあと赤ゆも出てきた。 れいむ「あまあま!あまあまがおちてるy 赤「あみゃあm あー、やっぱり。つか今こいつらまりさの死体をあまあまって言ってたな。やっぱり餡子脳だ。 あ、れいむが生きてる。 れいむ「どぼして...こん...」ムシャムシャ 絶滅種「ゆ~」 現在絶滅種数 3ゆ その後も、絶滅種は順調にムシャムシャしていった.... れいむ「れいむはしんぐるまざーなんdムシャムシャ まりさ「えいっゆんのまりささまにkムシャムシャ ありす「いなかものyムシャムシャ ぱちゅりー「エレエレ(死) きめえ丸「おお やばい やばい」(逃げた) そんなことをやっていると、なんと人間さんが絶滅種を見つけてしまいました。 「お、見たことないゆっくりがいる」 「何だろう」 「あ!れいむ、ご挨拶したいの?」 れいむ「そうだよ!下ろしてね!(降) ゆっくりしていってね⭐ まぁ…その後はお察し下さい。 当然れいむは跡形塵芥の残さずムシャリされた訳で、絶滅種はいつの間にか帰ってしまいました。 「そんな...れいむ...」 加工場さんも存在を知り、研究の為に一匹つかまえる事に成功しました。やっぱり加工場ってすごいね! 研究その1 他のゆっくりと一緒に過ごさせる。 れいむ 食った まりさ 食った ありす 食った ぱちゅ 食った ちぇん 粉々にした後食った みょん 壁に投げ飛ばした後、おろしにして食った さなえ 食った(不味そうな顔) ちるの 食った ゆゆこ くわれそうになりながら食った こいし 中枢餡を砕いたのち食った なんか今後の展開が予想出来たので実験その1終了 実験その2 すっきりー!はする? A ムリ 実験その3 じゃアンプルは? A 別に何とも無かった 実験その4 知能は? A 高2並な模様 実験その5 足焼きしたら? A 直った 実験その6 ヒャッハー!血祭りに上げてやるう! A 倒しても倒してもしななかった これは長持ち 実験その7 中枢餡は? A 無い 実験その8 おかざり没収 A 生えた その後も加工場のモヒカンによる実験は続く... まぁそれはともかく残された絶滅種は高2の頭脳をひねって考えました... A 「れいむ種を拉致して食料を生産して数を増やしたらいいと思います」 B 「よっしゃ採用」 C 「でも生産には場所が必要じゃない?」 A 「良いアイデア思いついたわ」 ... ある日、絶滅種は森に行きました。 森には群れって言うのが居ますね。 そう。群れを使うのです。 れいむ「ゆっくりのひ~まったりのひ~」 まりさ「すーやすーやするのぜ!」 ぱちゅ「みんなゆっくりしてるわね♪」 れいむ「ゆっくりのひ...見たことないゆっくりだよ!ぱちぇしらない?」 ぱちぇ「むきゅ...しらないゆっくりね...」 れいむ「ゆっくりしていっt ぎゃぁぁぁぁぁ!れいむのみわくのおかおがぁ! えれえれ すーやすーy(パク) 「...れいむ種は全部で10匹か、まぁ多い方だろう」 「でもでかい群れだったな、いつの間にか俺ら30匹くらいになってるし。」 「でもこれであんこ生産が出来るな!」 「オレンジジュースは愛護派の人に10Lかって貰ったし。 」 「あの人、俺らが捕食者って知らないんだろうな」 … れいむ「ゆんやぁぁぁぁ!もうすっきりしたくなぃぃぃ!」 ありす「つんでれさんねぇぇぇ!」 れいむ「おたべなしゃっ!おたべなしぁぁ!」 「どんどん饅頭が出てくるな」 「俺らも食べ続けてたら100匹超したし。」 「でもあとオレンジジュースも残り少ないぞ?」 「大丈夫だろ。どうせれいむだし。」 れいむ「どぼしてそんなこといヴのぉぉ」 六日後、絶滅種は街におりました。 れいむが死んだからです。-(死因・オレンジ切れ) 156匹のゆっくりの大行列は街ゆく人々を驚かせました。 「みてみてー!ゆっくりがたくさん!」 「新種かしらね...」 「ヒャッハー!殺し放題だぁ!」 なんか気づいたら149匹になってましたが、歩いているとさなえに出会いました さなえ「ゆるさなえ!」 れいむ「もっと...ゆっくり...したかった...」 「...」 「...」 「...」 さなえ「あら?ゆっくりしていって下さいね!」 頭には、黒いバッチが輝いている。 「...(何だこいつ)...」×149 黒いバッチとの邂逅!運命やいかに! ────加工場──────────── 「博士、博士。新種です。」 一つのゆっくりは、そう告げた。 かたえのゆっくりは静かに応えた。 「待っていたよ、セフィローツト。 あるいは、絶滅種。」 今も加工場では実験が続けられていた。 オレンジジュースは 効果アリ。 その瞳は、闇を映す。 紅く染まった髪。 貼り付けられた仏のような笑み。 その姿は、かつての絶滅種とは 違う姿「セフィローツト」? さなえ「こんにちは!」 絶滅種は反応に困っていた。 うぐいすあんは好きではない。 食えと言われれば食うが、好き好んで食べたくはない。 ほんとうに反応に困っていた。 このイレギュラァなオーラが何なのか、本当に分からない。 絶滅種たちは、「恐怖」を知った。 つづく
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2679.html
「ただいま」 私の名前はA。独身で一人暮らしである。 今までは「ただいま」なんて挨拶は6畳半の狭い部屋の暗闇に溶けるように消えていったが、最近は違った。 「おにいさん、おかえりなさい!!ゆっくりしていってね!!」 最近、ゆっくりれいむを拾ったのだ。 巷では「ウザイ」やら「害虫」やら「腐れ餡子」なんていう不名誉な称号を得ているが、 親元を離れ10年近く一人暮らしをしている私にとって話しかければ返事をしてくれるゆっくりは精神的な癒しになっていた。 しかし、最近ゆっくりの態度が多少変わってきた。 「おにいさん、おなかへったよ。ゆっくりしないでごはんもってきてね!!」 (おまえ、さっきゆっくりしていってね!!っていったばかりじゃん・・・。) 拾ったばっかりのゆっくりがお腹が減ったときはちこっちを見て餌をほしそうな目でちらちらこっちを見たり、 「ゆ、ゆ、おにいさん!!おなかへらない?ゆっくりごはんをたべようよ!!」やら要求の仕方にもまだまだ可愛げあったのだが・・・。 そんな事を考えながらに餌をもらえるのが当たり前という風に踏ん反り返っているゆっくりを見ていると、なんだか虐めたくなってきた。 まぁゆっくりの気持ちはわかる、朝に餌をやってから夜まで餌を与えていないわけだからお腹はかなり減っているだろう。 部屋を荒らして餌を探した後もないし、こいつは他のゆっくりに比べて頭がいいと思う。 しかしこういったゆっくりの生意気な姿を見ると虐めたくなるのは、人の性・・・いやゆっくりの運命に違いない。 それに、これ以上調子付かせると自分の家宣言やらで本格的に霊長類の偉大さをその餡子に刻み込みたくなるので早期にしつけておくべきだろう。 そう考えると私は早速夕食の準備に取りかかる為に台所に向かった。 そうすると早速ゆっくりが 「ゆっくりしないでごはんをつくってね!!」 と私をせかす。 普段ならどうということもないその台詞もいまは私の嗜虐心を増長することしかしない。 いつもならここで私は 「わかったわかった、ゆっくり待ってろよ。」とか返事をするのだが、今回私はその呼びかけを無視した。 そうするとゆっくりはどうも私に声が聞こえってないと判断したようで更に大きな声で 「ゆっくり!!!ごはんをつくってね!!!」 と胸(?)をそらしながら言った。ここでも私が無視するとゆっくりはさすがにおかしいと思ったらしく、 「ゆ、ゆっくりごはんをもってきてね。」と言い換え、媚を売るような目で私を見つめてきた。 当たり前のように私はそれを無視すると夕食を作り始めた。 ゆっくりは私に無視されていることに気づいたらしく 「な゛ん で む じ ず る゛の゛おぉぉぉ!!」 と泣き始め私に突進してきた。 ぼよんぼよん、と有効打には程遠い効果音を鳴らしながら、ゆっくりは私に体当たりを繰り返す。 「む゛し゛ち゛ない゛て゛え゛ぇぇぇぇ」 もうゆっくりの顔は涙やらの体液でぐしょぐしょになっていた。 私は背筋にゾクゾクとしたものが走るのを感じ、この後どうやってゆっくりを虐めるか思考を巡らせた。 ゆっくりのしつけという建前はこの時点で完璧に私の頭の中から消え去った事をここに宣言しておこう。 その後ゆっくりは泣き疲れたのかこれ以上泣いても無駄だと悟ったのか部屋の隅で寝てしまった。 私はその間にゆっくりを透明な箱の中に入れ、更に外に行って「小道具」を探しにいった。 最近「それ」は幻想卿でやたらむやみ増えているので簡単に捕まえることが出来た。 そして箱の前に餌を置いてゆっくりを起こした。 「ゆっくり、ご飯の時間だよ」 「ゆ・・・?ゆ!!」 今日のゆっくりの餌はそれなりに豪勢だ。腐りかけた肉を焼いたものとくず野菜だ。 特に肉が出る日は少なく、ゆっくりは先ほどのことなど忘れた様子で餌に飛びつこうとした。 「ゆ、ゆっくりたべよう・・ね゛!!」 ゆっくりは餌と自分を遮る板にぶつかり「ゆ゛っゆ゛っ!?」と情けない声を出して跳ね返った。 ゆっくりの弾性が高すぎたためかしばらく箱のなでバウンドして「ゆっ!!ゆっ!?」と情けない声を上げていた。 そこではじめてゆっくりは自分が箱の中に居るということに気づいたのである。 「おにいさん!!ここじゃゆっくりできないよ!ゆっくりだしていってね!」 その呼び声を無視して私は「小道具」を部屋ゆっくりれいむの前にだした。 「それ」はふてぶてしくも私の部屋を見渡して 「とかいはありすにはにあわないいなかくさいいえだけど、ゆっくりしていくわよ!!」 とほざきやがった。 そう私はゆっくりれいむが寝ている間に他のゆっくり種を捕まえにいったのだ。 「ゆっくりしていってね!!」とゆっくりれいむは条件反射のように答えた。 そんなゆっくりれいむを無視してゆっくりありすはゆっくりれいむの前にある餌に目をつけ、 「このとかいはなでぃなーはとかいはのありすのごはんよ!!」といって餌を食べ始めてしまった。 都会派どころかその餌腐ってんだけどなぁ・・・。 当然ゆっくりれいむはゆっくりありすに抗議。 「そのごはんはれいむのごはんだよ!ゆっくりたべるのやめてってね!!」 と抗議した。しかしありすはそんなこと無視して 「うっめ!!めっちゃうめ!!」とがつがつ食べてしまった 「や゛め゛て゛え゛ぇぇぇぇ、れ゛い゛む゛のごばん゛だべな゛い゛でぇぇぇ!!!」 そんなゆっくりれいむのなきごえを他所にゆっくりありすは餌を全て食べてしまった。 そしてゆっくりありすは 「とかいはのありすのくちにはあわなかったからつぎはもっととかいはなでぃなーをよういしてね!!」 と俺に向かってほざきやがりました。つか都会派なディナーってどんなやねん。 自分の餌を食べられたれいむは 「あ゛あ゛ぁぁぁぁて゛い゛ふ゛のこ゛は゛ん゛がぁぁぁ!!!」 と泣き叫んでいる。 (あーあやばいやばいよー俺の中で何かが目覚めるよー) おれは自分の中のSやらMやらの部分が激しく励起して今にも電子を放出しそうな、そんな未知の興奮を感じていた。 そして私はゆっくりれいむの泣き顔を見ながら飯でも食うかと思っていた時、ゆっくりありすから 「ゆっ!ゆっ!ゆっ!」という泣き声が聞こえた。 まさかと思ってそちらのほうを見ると 「て゛いむ!!わたしのごを゛う゛んて゛ぇぇぇ!!」 とありすの求愛のダンス(?)が展開されていた。 なんか視界の端で揺れてると思ったらこいつ発情してやがったのか。 つか腹が膨れたら即交尾かよ・・・。 そしてゆっくりありすはゆっくりれいむに飛び掛かりこすりながら絡んでいる。 正確には箱にだが。 「や゛ぁへ゛て゛ぇぇぇ!!ゆ゛っく゛り゛やへ゛て゛って゛ぇぇぇ!!!!」 「れいむぅ!て゛ぃふ゛ぅぅぅぅ!!!ぎもでぃい゛い゛よぉぉぉ!!」 透明の箱は丈夫で人の手でも壊すのが難しいくらいなのでゆっくりありすごときではびくともしないのだが、 中に入っているゆっくりれいむには当然そんなことはわからずいつこの箱が壊れるのかありすが襲ってくるのかと半狂乱になって叫んでいた。 「あ゛ぁぁぁぁ!!ゆ゛くし゛て゛き゛な゛い゛よ゛ぉぉぉぉ!!!」 「い゛く゛!!あ゛りずの゛か゛て゛るぅぅぅぅ!!!」 どうやらありすは箱相手にイクようだ。あほだなぁ 「ゆ゛ぅぅぅぅ!!!お゛に゛い゛さ゛んた゛す゛け゛て゛ぇぇぇぇ!!!!!」 パン 「ゆ・・・?ゆぅ?」 ゆっくりありすは壁に衝突してぐしゃぐしゃになって絶命していた。 おそらく私の拳を受けたんだろう。私の手の甲にカスタードがついている。 うわ、カスタードが飛び散ってる。 ゆっくりれいむは一瞬何が起きたか理解できなかったようだが、徐々に状況を理解したようで 「お、おにいさん。れいむをたすけてくれたの?」 と言った。 その問いに答える代わりに私はゆっくりれいむを箱から出して抱き上げた。 そしてわたしはゆっくりれいむにむかって 「ゆっくり飯でも食うか。」 と言った。 そうするとゆっくりれいむは満面の笑みで決まり文句を言った。 「うん!!いっしょにゆっくりしてこうね!!」 fin 歴史というのは己が切り開いてきた道のことを言う。 例えそれが漆黒の道を切り開いて作ったものであるとしても何を恥じる必要があろうか。 ※異訳・・・またひとつ黒歴史が誕生しましたとさ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1470.html
森から山から大量のゆっくり達をトラックに積める。 「おじさん!!どこにいくの!?」 「ここはくらいよ!!あくるくしてよ!!」 「まりさたちをゆっくりだしてね!!!」 トラックからはゆっくりたちの声が耐えない。 本当、近所迷惑この上無い。 俺はゆっくりを無視しトラックを走らせた。 「お、来たか」 暫くしてゆっくりを乗せたトラックは馬鹿でかい、しかし人通りは無いホテルに到着した。 「随分と早かったじゃないか。3時間も前だぞ?」 その男は随分と驚いていたようだ。 「ええ、準備の時間等を考えるとこのくらいが良いかと・・・悪いことをしたでしょうか・・・」 「いやむしろ好都合だよ。礼としてとっておきたまえ」 俺は封筒を渡される。中には随分と入っているようだ。 「あの・・・申し訳ありませんが、これはお返しします」 「何?」 「その代わり、私もこのイベント、ご一緒してもいいでしょうか?」 男はくすりと笑い、 「構わんよ。しかしその服装ではなんだ、ちゃんとした服を用意してあげるから来なさい、ゆっくり達は部下に運ばせよう」 「あ・・・ありがとうございます!」 俺はトラックから自分の荷物を下ろすと男についていった。 「遅くなりました、着慣れない服だったので・・・」 「ん、大丈夫だ、まだ開催まで時間はある。ゆっくりしていくといい」 見ると舞台の準備は既に終わっているようだ。周りの席にはいかにも富豪な御方がワイン片手に悠々としている。 「しかし・・・いいんですか。俺みたいなのが特等席だなんて・・・」 男はふふっと笑い、 「いや、君みたいなのだからこそ、だ。君はこの方々とはきっと話が合わないだろう、私なりの配慮だ」 「はぁ・・・ありがとうございます」 男なりの配慮。 確かに富豪の人と俺の生活はかけ離れているだろうし、会話の内容もかみ合わないに決まってる。 俺は素直に男の配慮が嬉しかった。 「よし、ではそろそろ始めようか・・・」 そう言うと男は立ち上がり、マイクを手に取る。 「えー皆様、本日は貴重な時間を割いて本会場へ御来場いただき、誠にありがとうございます。」 周りの人々は軽く会釈する。どうやらこの男、相当上の立場の人間のようだ。その後も暫く男の挨拶は続く。 「では、これよりゆっくり競馬を始めます」 その宣言を合図に俺の下の階、1階ホールの上に設けられた大きい台の上にゆっくりが投下されていく。 「ゆゆ!!?やっとあかるくなったよ!!!」 「ゆ!!!?おじさん、おばさんたちだぁれ?ゆっくりできる?」 「ここひろーい!!ここをれいむたちのおうちにしようよ!!」 「そうするー!ここならゆっくりできるね!!」 一気に会場が騒がしくなる。俺は顔をしかめるが、他の人は平然としている。前々から行っているためもう平気なのだろうか。 「えー、まずは聞けゆっくり達。お前達には今から少しお遊びをしてもらう。」 男がそう言うとゆっくり達は更にさわがしくなる。 「ゆ!?いまからあそぶの?」 「ゆっくりあそぼうね!!」 男は騒々しいゆっくりたちの声を軽く流して説明に入った。 「いいかよく聞けゆっくり達よ。今からお前達に向こうの台まで渡ってもらう。奥のゴールまで辿り着けば美味しいお菓子をやろう」 ゆっくり達の前には板があった。板といってもそれなりの強度はあるようだが。 「ゆゆぅ!!?おかし!まりさおかしたべたい!」 「れいむたちもたべたい!おじさんゆっくりたべさせてね!」 「ゅー♪」 ゆっくり達はお菓子という単語を聞いた途端全員が満面の笑みでこちらを見てきた。 目の前にある恐怖を知りもせずに。 「ほう、元気なゆっくり達だな。この板は1匹ずつしか渡れないくらいしか幅が無い。慎重にいくことだな。」 「「おかしおかしー♪」」 中の二匹は威勢よく橋を渡っていく。 「ゆ!?ずるいよ!おかしをひとりじめしようとしてもだめだからね!!」 それに伴い4,5匹も橋を渡る。 更にそれに伴って全てのゆっくりが橋をわたりそうだが、その前に事は起こった。 「ゅ”っ!!?」 先頭のゆっくりまりさが板から転落する。 「ゆぅっ!!?まりさ・・・!?」 その板から下までは20m。人間が落ちても打ち所が悪ければ重傷を負う可能性もある高さだ。 当然、饅頭であるゆっくりが落ちた先に待っている運命は――― ベチョッ 「まりざぁああぁああ!!!」 潰れるしかない。人間のように「打ち所が良ければ助かる」なんてことはない。ゆっくりは全てが急所なのだ。 そして潰れたまりさを見て他のゆっくりも泣き喚く。 「まりざあぁぁああ”あ”あ”!!!しんぢゃいやあぁあああ!!」 「なんでおぢだのぉおおぉおおぉぉぉ!!!!」 しかしその中の一匹が違う言葉で泣き喚いた。 「あんな”ふう”になりだぐない!!ここからもどるよ!!!!」 板に乗ってしまっていたゆっくりだった。一度渡った板からさっきまでいた所に戻ると言い出したのだ。 「ゆゆっ!!そうだね!おちなきゃいいんだもんね!!!!」 他の板を渡ったゆっくりも賛同して引き返そうとする。 しかし、ゆっくりは人間のように二本足があるわけではない。 ゆっくりの方向転換は最低でも自分の体のもう一つ分くらいのスペースが横に無いと成し得ない。 それを考えずに方向転換しようとしたゆっくりは、 「ゅっ!!!」 落下。 1匹を残して板を渡った他のゆっくりは、全て落下してしまった。 「どおじでもどれn」 「どおじでおぢd」 悲鳴は途中でかき消される。全て言う前に落ちて潰れてしまった。 「うひゃー、すごいですねこれ。やっぱりゆっくりって馬鹿ですね」 俺はこれほど愉快なことは無かった。 前々からゆっくりは気に入らない所があったし。 「なぁに、こんなのは序の口。これから更に面白くなるさ。」 板に残ったのは1匹だけ。その1匹は地に着いたまま方向転換するのではなく、一回飛んで半回転するという技を成し得た。 「ゆ!!これでゆっくりもどれるね!!」 なかなか頭がいいのかもしれん。このゆっくり。 そしてそのゆっくりはゆっくりと元いた場所へと戻った。 「おじさん!!!そんなところでみてないでさっさとたすけてね!」」 「そーだそーだ!おうちかえる!!」 「はやくおかしちょうだいね!!!」 台に残ったゆっくりたちはさまざまな文句を浴びせてくる。 しかし男は笑っている。嘲笑という笑いを。 「おいおい・・・、何故渡らない?後ろの恐怖に気が付かないのか・・・?」 「ゆっ・・・?」 「おい、カーテンを開けろ」 男がそう言うと係員の黒服がゆっくりたちの後ろにあるカーテンを開く。 そこには柵で遮られたゆっくりゃの大群が涎を垂らして待っていた。 「うー♪たーべちゃーうぞー♪」 「うびゃあぁあぁあああぁぁあ!!!おがああぁああざぁあああん!!!」 「その柵が開くのは今から25分後!あちら側に辿り着けばお前らをゆっくりゃから隔離してやる。渡り着いた者はお菓子を食べられる。渡らない者はゆっくりゃに食べられる。」 そして最後に男は力強く言い放つ。 「放たれよっ・・・・・・・・・!勇ましいゆっくりたちの道・・・・・・・・・!Brave men roadへ・・・・!」 男の一言はほとんど届かなかった。 ほとんどのゆっくりは泣き喚いていて話を聞くどころではなかった。 一部「ざわ・・・ざわ・・・」などと意味の分からない言葉を放つゆっくりもいたが。 「いやぁあああ!!わたりたくない!!でもたべられだぐないぃいいいぃいい!!!!」 「それは無理だ。お前らに残された運命は渡って食べるか、渡って落ちるか、渡らず食べられるか、この3択しかない。」 「ならわだるぅ!!だべられだぐなぃいいぃい!!」 「いや"あ”ぁ”ぁ”あ”あ”!!!!!!」 ほとんどのゆっくりは泣く泣く板を渡っていく。 勿論そこからこぼれて落ちてしまったりバランスを崩して落ちてしまうゆっくりが少しずつ出てきた。 俺達側の人間はそれを肴にしワインを飲んでいた。 しかし、台の上に4匹ゆっくりが残っていた。 「おじさん」 その中の一匹が男に冷静な口調で話しかけてきた。 「・・・なんだ」 「このおあそび・・・そこのいたをのぼれとはいってないよね」 その発言に他の3匹も頷く。 何を言い出すんだ、このゆっくりたちは。 「・・・ああ。向こうの台まで辿り着きさえすればOKだ。問題ない」 ああっ・・・!!! なるほど、確かにそうだ・・・!!! さっきの説明でも男は『そこにある板を渡れ』とは言っていない・・・っ!!! そのゆっくりに負けた感じがして俺は猛烈に腹が立った。 しかし、周りに向こうまでたどり着けるような足場は無いように思えた。 しかし、その4匹はとんでもない足場を渡っていった・・・!!! ざわ・・・ざわざわ・・・ざわぁ・・・ざわ・・・ざわ・・・ 次回、『襲撃』・・・・・・・・・っ!!! _____________________________________________________ あとがき なんかもう色々とごめん お詫びのワンシーン 「おじさんたちとはゆっくりできないよ!ゆっくりしね!!!」 「おお、こわいこわい。しかし人間様に逆らうゆっくりには仕置きが必要だ・・・」 「ゆっ!!?なにするの!?ゆっくりはなしてね!」 「ふふふ・・・ゆっくりよ、これを見るがいい」 「これなぁに!!?とってもあつそうだよ!!さっさとれいむをはなしてね!!!」 「はなしてやるとも、そぉい」 「ゆ”っ!!?あついあつい!!ごごぢがうよ”ぉおぉおぉお!!!」 「さぁそこに顔をつけろ!!!そしてごめんなさいと10回言え!!!そうすれば助けてやる!!」 「ぎゅうぅううぅううぅぅぅうう!!!・・・!!!???--っ!!っー!!!!」 「まぁつけたらつけたで顔が焼け付いちゃって何も言えなくなるけどね」 さーせん このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/147.html
近頃巷で流行ってるゆっくりなる生物 こいつらは人の畑を荒らし、おまけに堂々と自分の家だとか抜かしやがる。そのため農民たちに嫌われていた。 もちろん、俺もこいつらは大嫌いだが感謝もしている。 理由は簡単。こいつらのお蔭で俺は生計を立てているからだ。 こいつらが大量発生する前俺はただの農民だった。少し外れに住んでいたが妖怪が襲いに来るわけでもなく、日々の糧を農業によって得ていた。 しかし、去年の秋ゆっくりどもが大量発生したとき真っ先に被害にあったのは森に近い俺の畑だった。 秋の収穫も目前のある日、俺は作物の様子を確認するために畑へ向かった。ちなみに俺が育てていたのはさつまいも今年は天候も良く豊作だと思っていた。 しかし、畑で俺を待っていたのは食い荒らされた芋とそこでぴょんぴょん跳ねるゆっくり達だった。 呆然としながら近付くとこっちに気がついたのか赤いリボンをしたゆっくりが「ゆっくりしていってね!!」と言ってくる。それにつられて周りの黒いのや「ちーんぽ!」とか抜かすゆっくり達が俺に向かって「ゆっくりしていってね!!」と言ってくる。 しばらく呆気にとられた俺だが冷静になるとさっそく目の前の赤いリボンをしたのを持っていたスコップで叩き潰す。「ゆ”っぐヴぇ!」と気持ち悪い声をあげて潰れるゆっくり 直ちに周りのゆっくりが抗議の声を上げる「ひどい!ゆっくりさせてね!」「ゆっくりあやまってね!!」 煩い 黙れゴミ ただただムカついた こんな饅頭共に俺が丹精こめてつくった芋を食われたのかと、俺はこの冬どう過ごせばいいのかと そのまま近くにいた銀髪のゆっくりを叩き潰す「ぢーんっぶぇ!!」さすがにゆっくりも危険だと気がついたらしい「ゆっくり逃げてね!!」と黒い奴の号令で一斉に逃げだした。 そのまま追いかけて何匹かつぶすが首謀者のようだった黒い奴をはじめとして何匹かには逃げられてしまった。 俺は殺したゆっくりを処分すると、そのまま情報通の友人である霖之助のもとへと向かった。 「それは災難だったね。」お茶を出しながら霖之助が言う。 「ああ、まったくもって腹立たしい。で、霖之助あれはいったいなんなんだ?」霖之助も詳しいことは知らないようだったが概要を説明してくれた。あれが突然発生したということ。一番多いのはさっきの赤いリボンのと黒い奴でそれぞれ霊夢種と魔理沙種らしいがその他にもいろいろな種類がいるらしいこと。そして、雑食性のためあちこちで被害が出ていることも。 「そうか…俺のところだけじゃないのか…」あんな奴らが人間に迷惑をかけてるのかと考えるとイライラした。 「妖怪の間でも被害にあう子が増えてるらしいよ。そのたび駆除してるけどあまりにも繁殖が早く何回も来るとか」 「どうにかできないのか?」 「僕だけじゃね…あ、でも君これからの冬仕事がいるんだろ?」 「ああ、あの糞饅頭のせいでな」 「だったらピッタリのものがある!少し待っててくれ。」というと奥の倉庫に行ってしまった。 このゆっくりの話と冬の仕事と何がつながるのだろうか?と考えていると霖之助が何やら銃のようなものを取り出してきた。 「ちょうどよかった。君確かパチンコとか得意だったよな?」 「ずいぶんと昔のことを持ち出すな。まあ、確かにお前も含めてあのころ遊んだ仲間の中では一番だったな。」 「ならちょうどいい。この銃は繚乱の対弩と言って外の世界ではモンスターを狩るために使うらしい。」 「モンスター?」 「妖怪のようなものだろう。それにこれは、虫退治とかにも使うらしい。そのうえ弾は自然の草とか魚からできているからゆっくりを処分したあとそのまま畑に埋めれば肥料になるんだ。」 「で、これと俺の仕事の話は?」 「だから、君がこれを使ってゆっくりを処分してけばいいんだよ。これからどんどんゆっくりがらみの問題は増えるだろうし新しい職業になるかもしれないぞ。」 確かにそれはいい考えだと思った。ストレス解消にもなるしみんなにも感謝される最高の仕事だ。しかし… 「でも、俺は今そんなものを買うほどの余裕はないんだが…」この銃はどう見ても高そうである。しかも珍しい物好きの霖之助のことだそんなに安くはしてくれないだろう。 「一昔前ならそうだろうけどね。なぜか今年の3月の終わりから大量にこんな銃が流れ込んできたんだ。」 「外から?何かあったのか?」 「僕のお店の常連の妖怪さんは何でも「ああ、そういえば新発売ね。ボウガンは強化できないのよねー。」とか言ってたが」 「よく意味がわからんな。」 「僕もだよ。でもそのおかげで僕の倉庫は似たようなのでいっぱいなんだ。友達のよしみもあるし、とりあえず出世払いでいいよ。」 持つべきものは良い友達だ。そのまま霖之助に使い方を教えてもらい一通りの弾を貰うと、俺は早速村の中心に行き集会所に「ゆっくり退治お任せください。詳細は○○まで」と看板を立てて置いた。 2日後早速依頼が舞い込んだ。はじめに潰したとき何でも黒大福(魔理沙種とか言ったか?)を逃がしてしまったらしくそいつが仲間を引き連れて何回か襲撃に来たらしい。 「報酬は今年の収穫の十分の一でよろしいでしょうか?」裕福そうな依頼人だ。事実ここらでは一番の地主らしい。 「はい十分です。ゆっくりが来るのはこの畑ですか?」 「はい。何箇所か畑を持っているのでこの畑にばかり構ってられないのです。」 「了解しました。では、今日はこのままここに張り込ませてもらいます。大丈夫だと思いますが巻き込まれないように近寄らないようにお願いします」 ゆっくりが来るのは夜明けらしいのでそのまま張り込む。ゆっくりは動いてないものを認識しづらいらしくこのまま動かずに来たら狙撃するのが一番効率がいいと判断したからだ。 そして、そのままそこで仮眠をとり空が少し白み始める頃、あの耳障りな声が耳に響いた。 「今日もゆっくり食べようね!!」「朝ならあの人間もいないもんね!」「ここは霊夢たちのゆっくりポイントなのにね!!」「「「「ねー!!」」」 どうやら今日の標的は3匹らしい。魔理沙種と霊夢種とパチュリー種のようだ。 俺は息をひそめて銃弾をリロードする。とりあえず今回用意してみたのは散弾と徹甲榴弾である。そしてゆっくりが範囲内に入る。そしてどう仕留めるか考える。何回かの襲撃で知恵を少しはつけたらしく人間の気配を感じたらあっという間に逃げてしまうらしい。そこで俺はとりあえず固まってる霊夢とパチュリーを散弾の連射で仕留め魔理沙を徹甲榴弾で仕留めることにした。 スコープを覗き狙いをつける。と同時に徹甲榴弾のリロードの準備を整える。 3…まだ早い2…もう少しだ1…狙いを定める 「ゆ”ぐぐぐぐっぐ?!」「む”ぎゅぐげぐぐ!」散弾の連射を急に浴びた二匹のゆっくりまだ息はあるようだがもう動けまい。と同時に、「ゆっくり死んでてね!」と薄情な言葉を吐き黒大福が一目散に逃げ出す。 俺は徹甲榴弾をリロードすると同時にただちに黒大福を追いかける。 「ゆ”ぐっり”ざぜでえ”えええ”!」「ゆっっぐりじだっがだっよお!」後ろから二匹の声が聞こえるが無視する。 「ゆっくりしていってね!!」黒大福も意外と早く距離はなかなか縮まらない。だが徹甲榴弾は距離を関係としない威力をもつ。俺は森に逃げ込む直前の黒大福に向け徹甲榴弾を撃った。命中! 「ゆ?」徹甲榴弾は当たった時には大したダメージはない。「ゆっくりしていってね!!」人を小馬鹿にしたように森へ逃げ込むゆっくり。その時の顔はまさに勝ち誇った顔であった。おそらく森の中では逃げ切れると思ったのだろう。 確かに、その推測は正しい。森に逃げ込まれたらボウガンで仕留めるのは難しい。しかし、もうすでにやることは終わっている。 もう一回黒大福が満面の笑みで飛び跳ねる。だが、それと同時に発せられたはずのお決まりの文句は最後まで言い切られることはなかった。 「ゆっくりしてっぶっ!」次の瞬間ゆっくりの体が弾け飛ぶ。徹甲榴弾は命中した後爆発する弾である。見事真ん中に命中しやわらかい餡子の真ん中で止まった弾は爆発しゆっくりの体を四散させたというわけである。 こうして、ゆっくりを仕留めた俺は畑に戻り息も絶え絶えの二匹のゆっくりを生かしたまま畑に埋める。「ゆ”っゆ”っゆ”」「む”ぐむ”ぐぐぐ」とか最早意味のわからない言葉をあげていたが畑に埋めると声がしなくなった。 「ありがとうございました。あの黒大福がリーダーで引き連れてくるらしく狙っていたのですが警戒心が強くなかなか仕留められなかったのです。」 「いえ、私もこの仕事のおかげで冬を過ごせそうです。後、なにかゆっくりで困ってる人がいたら是非私のことを紹介してください」 「ええ、もちろんですとも。集会所で広めておきましょう。」 こうして、俺の仕事はウナギ登りに増えていった。そのうちゆっくり加工所から希少種の捕獲を頼まれることも多くなった。 そして今日も俺はボウガンを片手にゆっくりを狩る。最近では俺のまねごとを始めるを始める奴も増え始め、集会所は依頼を取りまとめる場所になっている。 そして、いつしか人は俺のことをこう呼び始めた「ゆっくりハンター」と。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ あとがきのようなもの ここまでお付き合いいただきありがとうございました。 元ネタは見ての通りモンスターハンターからです。今度は捕獲クエストで一本書こうと思っています
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1799.html
ありすはゆっくり生まれたい 柔らかく頬を撫でる風の感触に、赤ありすは目を覚ました。 けれど、まだ目は開けられない。生まれていないのだから当然だ。 聞こえもしない、見えもしない。 触覚と、嗅覚だけが、今のありすに許された感覚だった。 体を包む風は、少しだけキンモクセイの匂いを孕んでいて、熱くもなければ冷たくもない。 ゆっくりと柔らかく体を包み、静かにありすの体を揺らしてくれる。 それはありすにとってとても心地のいい感触。 けれど、ありすは少しだけ残念だった。 叶うなら、ありすはずっと眠っていたかったのだ。 夢は、眠りの中でしか見ることができない。 それはありすが眠っているとき、お母さんの体から、茎を通してやってくる。 頭の天辺から、しみこむように、溶け込むように。 お母さんのクリームがありすの体に入るたび、ありすはたくさんのものを見、聞き、そして嗅ぎ、触れるのだ。 どこまでも続く草原と、とても綺麗な花々と。 とかいはに飾られたすてきなお家と。柔らかくておいしい芋虫さんと、楽しそうに歌うゆっくりたちと、柔らかいお父さんのほっぺの感触と沢山の声。 りっぱな茎さんになったね。 ご飯一杯とってきたよ。がんばってねありす。 ゆっくりしてるね。 髪さんゆっくりはえてきたね、きれいだね。 おはだもゆっくりもちもちだね。 まりさとありすのあかちゃんだよ?きっとゆっくりしたいいこだよ。 ゆっくりしてね、あかちゃん。 ゆっくりしていってね、ゆっくりしていってね…… それらの映像が、音声が、お母さんの思い出であるということを、ありすはとうに理解している。 おぼろげで、それでも『しあわせー』がパンパンに詰まった記憶のカケラたち。そんなたくさんの思い出が、ありすの意識を形作る。 ありすは、お母さんの『しあわせー』で出来てるんだ。 理由もなしに、確信できた。 細切れになったいくつもの断片のどれもが、ありすにとってゆっくりできるものだったから。 幸せは、ゆっくりできる。 ゆっくりするのがゆっくりなんだから、お母さんはきっとありったけのゆっくりをありすに詰め込んでくれている。 だから、きっとありすはお母さんやお父さんが会ったどんなゆっくりよりも、ゆっくりできるゆっくりになるんだ。 そう、とても『とかいは』なゆっくりに。 体の揺れが、少しだけ大きくなった。 同時に、意識はますますはっきりしてくる。今までにないくらいの鮮明さで。 起きているときも眠っているときも吹き込まれていたクリームの感覚が、今はもう途絶えている。 何かが、ぷつりと千切れていく感触。 お母さんとありすをずっとつないでいた何かが千切れていく。 ありすはようやく気づいた。ああ、もうすぐ生まれるんだ、と。 ぷつり、ぷつりと。茎がゆっくりとちぎれていく。 ちぎれて落ちたその瞬間が、ありすにとっての誕生の瞬間。 そう、もうすぐだ。もうすぐ、もうすぐ…… ・ ・ ・ 「おきゃ……しゃ……」 ぽろぽろと涙をこぼす赤ありすを、俺はゆっくりと摘み上げた。 後頭部から腹の辺りをつまむようにして持ち、ボールの上にかざすと、指に力を入れていく。 零れ落ちそうなほどに見開かれた目。半開きの口からは、舌がぴんと突き出している。 「やべで!やべでぐだざい!!あがぢゃんゆっぐりでぎなぐなっじゃうぅ!!」 テーブルの上で、足を焼かれて動けない父まりさがなにやら喚いている。 無論、俺の知ったことではない。かまわずに作業を進めていく。 「ちゃしゅ……け……きゅるしぃ……けぅ」 苦しげな声が、不意に止まった。一瞬、突き出た舌が倍ほどにも膨れ上がり、 「ぢゅ、ゆきゅ、びゅッ」 奇妙な断末魔と同時に、舌が爆ぜた。カスタードクリームが噴出する。 使用済みのコンドームよろしく萎んだ赤ゆの残骸をさらに指でしごき上げ、最後の一滴までクリームを搾り出した。皮だけになったそれを、コップの中に放り込む。 そして、次の赤ありすを取り出すべく、俺はステンレスの料理バットに腕を伸ばした。 赤ありすたちは狭いバットの中を必死に逃げるが、跳躍能力さえない赤ゆにとっては、底の浅いバットですら脱出不可能の監獄に等しい。 たちまち角のほうに追いやられ、3匹そろって押しくら饅頭状態になる。何も、揃って同じ方向に逃げる必要はあるまいに。 ───まあ、それでも。 普通はそっちに逃げるわな。 そっちの角には母親が──バットの上に茎を伸ばしたまま、ぼんやりと虚空を見つめる母ありすがいる。 孤立無援に等しい赤ゆたちが、この狭い調理台の上にいる唯一の味方を頼るのは、当然といえば当然のことだ。 「ありずっ!ありずぅ!おぢびぢゃんをだずげで!ありずぅ!」 親まりさが、必死に声援を送ってくる。 「みゃみゃ、ありちゅきょわいよ。たしゅけて、みゃみゃ……」 「おきゃあしゃん、おきゃあしゃん、おきゃあしゃん……」 泣きながら母に救いを求める赤ゆっくり。 つくづく頭が悪い……ま、人間だって同じような立場におかれりゃ、こいつらと似たようなリアクションしかできないだろうが。 赤ゆの一匹をつまみあげながら、俺は部屋の中のゆっくりたちに言い聞かせてやる。 「気づけよ、バーカ。 そのありすはな、もうイカれちまってんだ。餡子が狂っちまってんだよ」 「うしょだぁあああああああッ!!」 赤ゆたちが、同時に同じ悲鳴を上げた。 「うぞだ、ありずはゆっぐりじだゆっぐりだもん、おがじぐだんでだらだいよぉ! うぞだ、うぞだァッ!」 まりさがうぞうぞと体をよじる。異口同音とはこのことか。 「嘘なもんか。見てみるか?そーれ」 俺は母ありすの後頭部を左手で掴むと、まりさも赤ゆも観察できるよう、持ち上げながら回してやった。 「……けへ……へひッ……きゃ……あっきゃ……あは……り」 一時間ぶりにありすが発した声は、これ以上ないほどに楽しげなもの。 赤ゆの瞳が凍り付いた。 まりさがきつく目を閉じる、もう見たくないと言わんばかりに。 まぁ、ゆっくりなら多分誰だってそうなるんだろう。 笑いながら怒り狂い、嘆きながら楽しんでいるとしか言いようのない表情は、左右の均衡を完全に失ってしまっている。 右目は眼窩から零れ落ち、濡れた紐のようなもので体とかろうじてつながっていた。無論俺が抉り出したわけではなく、ありすの眼輪筋餡が痙攣した結果、目の端がちぎれて自然とこぼれおちたのだ。 痙攣するたびに、ありすの形相は奇怪に変じ、二度と同じものにはもどらない。さながら顔面万華鏡といったところか。 「みゃ……みゃ……」 つままれたままの赤ありすが、呆然と母の名を呟いた。 「どぉちて……みゃみゃを……みゃみゃ……」 「ご愁傷様。 狂ったありすから生まれたばかりの赤ありす、その腹ん中のカスタードは、三ツ星レストランのシェフさえ目を剥くほどの品質でね、100匹も絞ればいいカネになる。つまりはそれが俺の商売。狂わせるのも殺すのも、俺の仕事のうちなのさ。 まあ、当然納得なんざ、できやしねえだろうがよ……恨むなら、ありすに生んだ親を恨むか、ありすに生まれた自分を恨みな」 経文代わりに言ってやると、手の内の赤ありすを手早く、しかし赤ゆの目玉が飛び出してクリームの中に混ざらないよう力を加減しながら、クリームの最後の一滴まで、指先を使って丁寧に絞りあげる。 一通り赤ありすを絞り上げたなら、今度はぐずるまりさを発情させて、もう一度種付けをしてやらなければならない。母体のありすがすっきり死なないよう、そして赤ゆが早く実るよう、オレンジジュースの点滴を準備する必要もあった。無論、適当なタイミングでクリームをパック詰めすることも忘れてはならない。 それが済んだら、今度は裏の倉庫から、別のありすの親子を引っ張り出してきて……手際や技も重要なら、 段取りもおろそかにしてはならない。まあ、仕事なんてものは大体がそういうものなのだが。 「あがぢゃん、にげでぇ……」 まりさの涙声が聞こえる。だが、もうどうにもなりはしない。俺が突然こいつらに同情して助けるなんてことがあるわけがないし、焼き焦がされたまりさのあんよが治って、ものすごい勢いで俺を倒して逃げ出すなんて奇跡が起こるわけもない。もちろん、あの赤ゆたちがバットの壁を乗り越えることも絶対にありえない。 そう、絶対だ。これは殺害でもなければ殺戮でもない。ただの作業にすぎないのだ。ならば、例外などありえない。 まりさ自身もそのことに気づいているだろう。 それでも、その声は一向に止まないのだ。 「ゆっぐり……ゆっぐりぃ……にげでねぇ……あがぢゃんだぢ……にげで……」 ゆっくりと持ち上げられる感覚がありすを襲う。 じたじたと体を動かしても、人間の指から逃れられない。 「みゃみゃぁ!みゃみゃあ!」 恐怖に硬く目を閉じたまま、赤ありすは必死に叫ぶ。 返事は一向に返らない。それでもありすは叫び続ける。 まま、助けて。ありすはここだよ。ここにいるんだよ。 ありすこわいよ。まま。まま。まま!! だが、返事は一向に返らない。 不意に、喉の奥が苦しくなる。 人間の指が、ありすの体をゆっくりと絞り上げはじめているのだ。 「み"ゃ……み"ゃ……」 苦しい。苦しい。 舌がぱんぱんに膨れ上がる。 いたい、いたい、いたい、イタイ。 目があんこに押されてせり出した。否応なしに目蓋が開く。 見えるのは、とても大きな銀色のくぼみ。 そして、中に溜まった白くてとろとろした何か──── ────お姉ちゃんたちのハラワタだ。 「────!」 涙が頬を伝い落ちる。 痛いのはいやだ。苦しいのはいやだ。 いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。 やだよ。まだなんにも見てないよ。まだなんにもしてないよ。 ゆっくりしたゆっくりたちとも会ってないよ、ゆっくりしたご飯も食べてないよ。 ぱぱとも、ままとも、全然すりすりしてないよ、挨拶だってしてないよ。 ありすは全然、全然、全然─── ブツリという破断の音を、ありすは確かに聞いたと思った。 最後の、そして最大の痛みがありすを襲う。 「ゆ"、ぶ」 舌が、裂けたのだ。 傷口からあんこがあふれ出していく。 急激に薄れていく意識。 ありすを形作っていたものが。 お母さんがくれたいっぱいの夢が。 何一つ実を結ばないまま、どろどろの餡子になって、ハラワタになって。 何一つ意味のないものになって、音も立てずに流れ落ちていく。 ───もっと、ゆっくりしたかった。 それがありすの最後の嘆き。 誰の耳にも届かないまま、餡子の流れに蕩けて消えた。 終わり。