約 3,642,736 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1422.html
ゆっくりって蝶を食べてるんですね。だから幻視したかも。 蝶を追いかけ回してた仲の良い複数のゆっくりが太陽の畑に迷い込む。 蝶々花々、見渡す限りのご馳走に思わずどっきり。 「新しいゆっくりポイント発見だね!!」 思わぬ収穫に仲間達と向かい合って皆でにっこり。 向日葵に蝶が止まった所を狙い定めてダイビング捕食。向日葵は重さに耐えれずにぽっきり。 「おいしいね!!」「もっといっぱい食べようね!!」「ゆっくり食べようね!!」 折れた花に群がるゆっくり達。皆が満足するだけの花を折って食べ、跳ねて蝶を食べお腹がぽっこり。 広大な向日葵畑。花のと葉の砦は自分達の隠れ家にはうってつけだと考え、皆でにっこり。 畑の中に移動し食後の運動を兼ねて隠れ家作り。心行くまでゆっくりできるスペースを確保するため円形に向日葵をばっさり。 沢山の食料が見つかり満足。太陽もポカポカで気持ちがよくゆっくり達は自然とまったり。 満腹で暖かな日差しに包まれて、皆で輪になりぐっすり。 良い場所を見つけて幸せを感じ、皆の寝顔はにっこり。 「…ゆ゛っぐり゛ぃ!!??」 体に何か入ってきたような感覚に襲われた紅白のゆっくりの突然の悲鳴にみんなびっくり。 「どうしたの!!」「びっくりさせないでね!!」「しっかりしてね!!」 苦しむ紅白の周りに心配になったほかのゆっくり達が見守るように囲んでひっそり。 パチン。ゆっくり達の後方で何かを弾く音がしたと同時に周りを格子状のつたに囲まれてどっきり。 「むきゅー!!」「これじゃゆっくりできないよ!!」「ゆっくりどかすよ!!」 3匹のゆっくりがポヨンポヨンと勢いをつけてつたに体当たりしたらざっくり。 「ゆ゛っぐりぃぃぃ!!」「いだい!!いだいよぉぉ!!」「むぎゅーぅ!!」 つたを除けようとしたゆっくりの悲鳴。よく見るとつたには鋸の様に細かい無数の刃がびっしり。 2匹は全身に無数の裂傷を負って地面にばったり。1匹がつたに絡まり絶命してぽっくり。 「もっどゆっぐりじだがっだよぉぉぉ!!」皆が叫ぶも返事はさっぱり。 理不尽だよ、ゆっくり皆でのんびりしていたのに。程なくして最初に悲鳴をあげたゆっくりがむっくり。 「痛かったけど大丈夫!!」「良かった!!」「元気になったね!!」 しかし1匹は絶命し2匹は瀕死、仲間を助けたくてここから出る方法を皆で考えても思いつかなくてがっくり。 「…あらあら。今日はお客さんがいっぱいね。」 突然、ゆっくり達の後ろから女性の声。振り返ると緑の髪をした綺麗なお姉さんが日傘をさしてにっこり。 救いの手が来たと歓喜。ピョンピョンと飛びはねながらお姉さんに助けを求めるゆっくり。 「おねえさん!ココからだして!!」「友達が危ないの!!」「わかるよー!!このままじゃ死んじゃうよ!!」 お姉さんはつたの檻の中で突っ伏す2匹と、つたに絡まって中身をむき出しにし絶命した1匹を見てにっこり。 「あらあら…。お友達が2人も死んじゃって可愛そう。」と言ってにっこり。 2人?聞き間違ったのかなと皆で首をこっくり。しかしそんな疑問よりも仲間が苦しんでいるのににっこりしているお姉さんに憤りを見せる。 「おねえさん!友達が大変なのにひどいよ!!」「ゆっくり謝っていってね!!」 それでもニコニコしているお姉さん。おもむろに綺麗な指を弾いてパチンと弾いた。 「「「???」」」 ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆでゅでゅ…、ゆっくり達の近くからぐぐもったような変な音がした。 最初に苦しんだゆっくりが出していることに気づいて驚愕した。うめき声を上げ痙攣しながら苦しみだした。 「どうしたの!!」「ゆっくり元気になってね!!」 小刻みに震え体表に何かが浮かんでくる。何かが脈動し醜く変形するゆっくり。恐怖から他のゆっくりは震えながら固唾を呑んで見守った。 断末魔。 「ゆ----------!!!」 …ブチィ!!と何かが引き千切れる音。苦しんでいたゆっくりの側面…頬辺りから植物のつぼみが突き出した。つぼみは外気に触れるとビクビクと小さく脈動した後に紅白の花を咲かせた。 「ひぃぃぃぃ!!」「わからないよ!?わからないよ!!」「ちーんぽ!!」 恐怖が他のゆっくりに伝染する。2匹目の仲間が目の前で花を咲かせ絶命した。虚空を見つめ、側面に花を咲かせている図は滑稽で理解不能で更なる恐怖を煽った。怖くて逃げ出そうとしたゆっくりが小石に躓き、つたで傷つき突っ伏していたゆっくりの上に勢いよくつっこんだ。傷から中身をひり出しながら痙攣し、絶命した。ゆっくりたちがまた絶叫する。転んだゆっくりの顔は後悔と混乱で蒼白、餡を浴びて汚れた。 「うふふ…。意外と綺麗なお花ね。それと、お友達またへっちゃったね。」お姉さんは日傘をいじりながら事も無げに言い放ってにっこり。 「早くここから出して!!」「うー!!うー!!」 ゆっくりたちは早くこの恐怖から開放されたかった。この場所にいたら自分も花になってしまうのでは?逃げたい。半狂乱状態でお姉さんに懇願する。ここから逃げ出せるなら、救いの手が差し伸べられるのならばどんな事でもしてみせれる気さえした。 「いいわよ。一人だけなら。」目を細めながら言った。…お姉さんはとてもにこやかだ。 お姉さんがパチンと指をならした。…ただ指を鳴らしただけだった。新たな『つた』も『花』も生えない。だが、トリガーは弾かれた。 呆然とするゆっくりを尻目に黒大福が2匹目の裂傷しているゆっくりをふみつけた。何度も何度も体全体を使ってトランポリンのように跳ね続けた。吹き出る中身。 「ゆっくりあっちに逝ってね!!」「むぎゅぅぅん!!」 飛び散る餡。絶叫するほかのゆっくり。もう動かなくなっているのに狂ったかのように跳ね続けている。黒大福は本気だった。仲間のために知らなかったとはいえ命を張った仲間を、友を踏みつぶしている。 その光景が、今度は狂気が伝染する。このままおとなしくしてたらゆっくりできない体になる。嫌だ。自分だけがゆっくりするんだ! 1匹堕ちれば後は総崩れ。この中にいるのは全員敵。排除しないとゆっくりできない。 「ゆっくり死んでね!!」「早くゆっくりさせてね!!」 自分だけが助かりたい。ここから逃げ出したい。ゆっくりたちが体全体を使い相手をつたのほうへ弾き飛ばそうとする。踏み潰そうとする。餡が飛び散る。狂気が、殺意が加速する。 日傘を揺らしながら、その光景をにっこりと見つめるお姉さん。 「ぢーんぼぉぉ!!」「痛いんだね!!わかるよー!!」 断末魔。白髪ゆっくりがつたに絡まった。何を理解したのか尻尾のついたゆっくりはわかるよー、と白髪ゆっくりを押し付け、傷を確実に広げていく。痛みで気絶したら後は軽い圧力だけで死に至る。止めのために踏みつける。 あちらこちらで悲鳴とブルュブリュと止めを刺す音が聞こえる。絶命の度にお姉さんはにっこりした。 「ゆっく…しっかり死んでね!!」「いだい!!わ゛がらないよぉー!!」 決着がつきそうだ。黒大福が尻尾を咥え自分を中心に尻尾ゆっくりをくるくると回転させて、十分に勢いをつけたところで、 「ぷはっ、ゆっくり飛んで死んでいってね!!」 口を離した。十分に加速したゆっくりはつたに押し付けられ二つに崩れた。 餡がつたの先にボトリとおち、周りをキョロキョロとみわたしたあと 「ゆっくり!これで、私は、私だけがゆっくりできるよ!!」 たった一人、生き残った黒大福は勝利の余韻に浸って、返り餡を落とすことなく檻の中心でふかく目を瞑ってゆっくりしていた。 「…さ、約束ね。」お姉さんが指を鳴らすとつたが消えた。 「ゆっくりできる!!おうちかえる!!」 黒大福はお姉さんに一礼するとさっさと、そこら中に散らばった餡や皮を踏みつけながら鼻歌交じりでその場から去って行った。 もう、かつての友など気にもせずに。 黒大福を笑顔で見送って 「…向日葵達が殺され理不尽に土に還らされた。家畜のような存在のエゴの為に。だからそいつらを理不尽な手段で土に還した。」 残されたお姉さんが言った。 数分後に…パチンと指をならした。笑ってはいなかった。 それから数日して、天狗が向日葵畑の上空を通過しようとした際に何かに気がついた。この前までは確かに一面の黄色だったはず。だが、今は違う。畑の一部が人為的に円形に空いており薄い青色の月見草や紅白の薔薇、水芭蕉、鬼灯など場違いな花が仲良く並んでいた。 ここの管理者らしくない対応だったが、近くでそれらをみて、確かに取り除くのには惜しい、見事に綺麗な草花だと思った。 主曰く「花びらが散って土に還るまでこのままよ。それにこの子達は今はもう元通りで仲良しよ。咲く時期も近いもの。」 女である私でも惚れ惚れするぐらい綺麗に微笑んだ。……こっそり写真も撮った。 そう言われてみれば、『仲良し』確かにそんな気もする。だが、『今はもう?』『元通り?』イマイチ意味が解らない。 これらは異変の前触れ?実は既に異変発生?わずかばかりそういう事を期待したがどうやら空振りだったようだ。 だが、滅多に取材できない相手だけに天狗はチャンスとあれこれ聞こうと考えた。が、珍しく上機嫌な太陽の主と仕事抜きでのんびりするのも悪くは無い気がした。今日だけは主も拒まないだろう。 …不思議とこの場所はなんだかゆっくりできる気がした。 さらに数ヶ月が過ぎた。太陽の畑から数分歩いた森の中にボロボロに汚れた黒い繊維質のゴミクズが転がっていた。ゴミクズのそばには白くて可愛らしいクロッカスが孤独に咲いていた。 クロッカスの花言葉は「信頼」「裏切らぬ事」。 裏切り者の嘘つきは最後まで嘘つきだった。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1089.html
近年野良ゆっくりの勢力が拡大してきた。 畑を荒らし食料を貪る野良ゆっくりは もはや山賊と呼ばれていた。 そんな幻想郷のある時代のできごと・・・ ・・・・・・野生のゆっくりが里の畑に忍び込んできた。 地上から、うーぱっくを経て空中から、 数十・・・いや、数百・・・。 繁殖期の後だからなのか、数は限りなく多かった。 「山賊が来たぞー!」 畑の持ち主と思われる男の声を合図に、畑の横の小屋から 十数匹のゆっくりが飛び出した。 小屋から出たゆっくりは、 リボンをつけたれいむ種でも、 金髪帽子のまりさ種でも、 その他のどのゆっくりでもない風貌をしていた。 上部に布をターバンのように巻き、目だけあけて下は また別の布で覆われている。 その風貌はまるで、人間の暗殺者のようだった。 「ゆっ!?」 「むーしゃ!えっ!?」 最も小屋に近かった野良ゆっくりが、 それらの接近を一番早く感じた。 スパッ しかしその瞬間、野良ゆっくりは上半分が宙を舞った。 「ゆ!ゆっくりがなかまをころしたよ!」 「ゆ!どうぞくごろしはわるいゆっくりだよ!」 「むきゅ!わるいゆっくりにはせいさいをくわえないとね!」 仲間がやられたことに気づいたのか野良ゆっくりたちは畑を荒らすのをやめた。 そして布に身を包んだゆっくりたちを攻撃し始めた。 「「「「ゆっくりしね!」」」」 まるで雪崩のように布ゆっくりに殺到する野良ゆっくり。 しかし、布ゆっくりはやられなかった。 むしろ野良ゆっくりが次々と餡子になっていく。 「ゆぎゃああああああああああああああああ」 「なんでええええええええええええええええええ」 野良ゆっくりたちはパニックになった。 大勢で責めれば勝てるはず そういう計画だったのかもしれない。 畑がだんだん餡子のじゅうたんに包まれていく。 「いだいいいいいいいいいいいいいいいいい!ぐぎゅ!」 運良くかすり傷で済んだ者も、痛がってる間に攻撃を食らってしんでいった。 布ゆっくりが強いのにはわけがあった。 ゆっくりとは思えない俊敏な動き。 躊躇せずに攻撃をする集中力。 そして何より、布ゆっくりはナイフを持っていた。 「これが・・・研究の成果ですか・・・。」 「長い研究が実を結び、ようやく夢を果たせた。」 眼下に布ゆっくりによる野良ゆっくりの虐殺を見下ろしながら、 小屋の屋根に立つ人間の男女が話している。 「それにしても、どうやって武器を口にくわえずに 持っているんでしょうか?」 女が言う。 「ゆっくりの餡子に手の役割を持たせたのさ」 「餡子に?」 「そう、研究の結果、ゆっくりの中の餡子は 同じように見えて、実は役割ごとに分かれていた。 人間でいう胃の役割をする餡子。 肝臓の役割の餡子。 脳の役割の餡子。 その中に人工的に作ったゆっくり自身が自由に操れる餡子を注入する。 その餡子は、ゆっくりの意思で形や硬度を変えることが出来る。 それを体から出すことによって、餡子を手のようにして使うゆっくり・・・ 目の前の布づくめのゆっくりが完成したんだ・・・。 お、終わったようだな。」 男がそういったとき、畑に侵入した野良ゆっくりは全滅していた。 「あれ?一人足りないな・・・」 男が言う。 「はっ!にげたさんぞくのいきのこりをおっていきました。 まもなくかえってくるかと・・・。」 布ゆっくりのリーダー格と思われるゆっくりが男に答える。 「すごいですね。 ゆっくり独特のゆったりした口調じゃなく 人間のようにはきはきと喋ってますね。」 「脳の役割の餡子を改造して教育したんだ。 もうこいつらの中でゆっくりな部分は体だけだろう。」 その後、畑の持ち主からお礼の食料を貰い、 畑中の餡子を取り除く薬品を渡して、 男は布ゆっくりと共に畑を後にした。 戦闘用のゆっくりを開発する。 それがこの男のしていた研究だった。 男はかつてゆっくり研究所で 研究のネタを探していた。 そんなある日、ゆっくりを観察するために 森に入った時に男は見た。 ゆっくり界で最強と謳われているドスを 口に刃物をくわえ、俊敏な動きで 一方的に攻撃し、仕留めたゆっくりを。 気づくとそのゆっくりは既に去っていった。 しかしその光景は男の研究意欲をそそるのには十分だった。 それから男による戦闘用ゆっくりの研究が始まった。 初めは武器を持たせたり、 教育を重ねていく方法を取ったが 最後は本能に負けゆっくりしたあげく 教えたことを忘れたりして中々上手くいかなかった。 そんな中、ゆっくりの餡子の秘密が解明された。 男はすぐさまゆっくりの餡子の改造に着手した。 まずは脳となる餡子に手を加えた。 仮死状態にしたゆっくりの頭部をくりぬき、 脳の部分の餡子だけを摘出した後 砂糖をかけたりシロップを混ぜたりして手を加え 餡子を戻してくりぬいた部分を治療し、 蘇生させて様子を見るという作業を何百回も重ねた。 そうして狂っているゆっくりや植物状態の脳死ゆっくりが出来たりしたが 苦心の末、ゆっくりするという本能を無くしたゆっくりを作ることに成功した。 これによって、教育しだいで無限の可能性を秘めたゆっくりが完成した。 男はゆっくり学会で表彰を受けたが まだ研究は終わっていなかった。 脳改造で戦闘意欲のあるゆっくりは出来るが 攻撃手段が乏しかった。 ゆっくりは手が無いので口で物をくわえる事しかできない。 それでは扱える武器などたかが知れている。 義手をつけるという案もあったが 重さゆえ耐え切れるゆっくりはおらず、 義手の重みで皆潰れていった。 悩んだ末、男は餡子に着目した。 内臓となり脳となるゆっくりの餡子。 それならば手の役割の餡子を加えれば、と。 餡子の開発は容易なことではない。 加える物質の分量が1mg違うだけで 大きく変化するのだ。 男は一年かけてゆっくりが自由に操ることの出来る餡子を開発した。 使い方はこうだ。 その餡子を注入した後、 注入に使った穴は閉じずにあけえておく。 こうすれば普段は餡子の手で穴を塞ぎ漏れることは無い。 武器を持つときは穴から餡子の手を出し、武器を包み固める。 後は餡子の手をぐりぐりと回せば武器を振れる。 その研究が完成した頃には、もう研究所は潰れ、 野良ゆっくりの襲撃でいくつかの里が消え、 多くの犠牲者が出ていた。 男は研究の成果である十数匹のゆっくりアサシンをつれ、 各地でゆっくりの襲撃を抑え、その報酬で生計を立てた。 「そろそろ、野良を殲滅するかな・・・。」 男がつぶやく。 「さとのちかくにすをかまえているさんぞくのみにしましょう ぜんぶころすとせいたいけいにえいきょうがあるかと・・・」 隊長ゆっくりが言う。 そんな会話をしながら、野良ゆっくりの巣のある方向へ足を進めていた。 ---------------------- 続く・・・かも ---------------------- 後書き 虐待ですらない研究日誌だこれ 初めて書いたのがこれでは先が思いやられますね ゆっくりアサシン~お兄さん遊び編 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3685.html
『真冬のゆっくり対策 4』 「そんなに高く積み上げることはないわ。そう…それくらいの高さで充分でしょ」 「レンガの壁ですか…ちょっと見た目は悪いですけどゆっくりが入ってくるよりはマシですね」 「遠くからだと畑が見えるが近くに来ると畑に入れない…いいですね」 「1ヶ所だけ小さな穴開けてもいいですか?」 「ええ?どうしてですか?」 「いやぁ…ゆっくりを罠にはめたくてねえ…ちょっと俺もあっちなもんでね」 「いいですけどあちこちに作らないでくださいね。あと罠に嵌らないでくださいね」 「自分で作った罠に嵌るなんてまるで餡子脳じゃないですか」 「終わった人こっち手伝ってくださあい」 「今行きま~す!」 「どうですか」 「こっちは順調よ。そっちはうまくいった?」 「今頃茎を生やしていると思いますよ」 「じゃあそっち行きましょう」 彼らが戻ってみるとゆっくりはみな茎を生やして大騒ぎだった。彼らは陰から隠れて覗いてみた。 「どぼじででいぶのあだまにあがじゃんがでぎでるのおおおおお!!!!」 「なんでばりざのあだまにありずがいるんだぜえええ!!!!ばりざのおくざんはでいぶなのにいいい!!!」 「ぢぇんはずっぎりいいいじでないよおおおお!!!!わがならないよおおお!!!!!」 「ばりざのうわぎものおおおお!!!!!どぼじでぱじぇのあがじゃんがいるのおおお!!!!!」 「でいぶだっでどぼじでありずのあがじゃんがいるのおおおお!!!!!」 「なんでええええ!!!!!すっきりしちゃだめだっでどすとやくぞくじだでしょおおおおお!!!!!」 「(凄いわね)」 「(まだまだ。これからですよ)」 「どうじでみんなずっぎりいじじゃっだのおお!!!!!????」 元リーダーのありすが泣きながらやってきた。 「でいぶはずりずりじでないよおおお!!!!!」 「ぱじぇもしてないわよおおお!!!!」 「あ…あじず!!!!あじずだっで!!あじずだっでえええええ!!!!」 「な…なによ…わたしがなんだって?……すっきりしてないわよ!」 「じゃあどぼじであでぃずのあだまにあがじゃんがいるのおおおお!!!!!!」 「そんな!……ゆげええええ!!!!どぼじでえ!!!どぼじであがじゃんがいるのおおおおお!!!!!???」 「ゆ!まりさのあたまがへんなんだぜ!!…ゆがああああああ!!!!なんであがじゃんがいるのおお!!!!????」 「れ…れいむ!!おちびちゃんのあたまからなにか…ど…どぼじでえええ!!!!」 「なんだがへんだよおおお!!!!!ゆっぐりできないよおおお!!!!」 「おちびじゃんいづずっぎりいじじゃっだのおお!!ゆっぐりできないでじょおおお!!!」 「で…でいぶのあだまにあがじゃんができでるよおお!!ばりざすっぎりじでないよおお!!!!」 彼が霧吹きを噴いた辺り一面にいたゆっくりと騒ぎを聞きつけてやってきたゆっくりはみな頭から茎を生やしていた。 さらに 「もっど…ゆっぐりじだがっだ…」 「もうだめよ…むぎゅうううう」 「でいぶううう!!!!ばじゅりいいい!!!!!じっがりじd…ゆう"う"う"う…」 元々この辺りにいたゆっくりは更に茎を生やし黒い塊と化してしまった。このゆっくり達は彼が直接薬を噴きかけたゆっくりである。 「(す…凄いわ。ここまで効果があるなんて)」 「(半分くらいばら撒いたからな。精子餡をここまで濃縮するのが大変だったよ。結構コストがかかるんです)」 「(あの空間にいるゆっくりは皆妊娠してしまうの?)」 「(100%ではないです。直接噴きかけられたゆっくりは100%妊娠しますけどね)」 「(凄いものを作りましたね。そろそろ行きますか)」 「(見る限りそろそろ薬が切れますね。じゃあ俺が先行きます。呼んだら来て下さい)」 彼は陰から飛び出した。 「ん~うわっ!!!何だこれ!」 「で…でいぶううう!!!ち…ちがうのよ!!!これは!!!!」 「どうしてすっきりしちゃったんだよ!駄目じゃないか」 「しんじでええ!!!!でいぶはすりすりなんかじでないよおお!!!」 「まりさもだよお!!ありすもぱちぇもだれもすりすりじてないよおお!!」 「おい、ドス!早く来てくれ!!大変なことになったぞ!!」 「何よ…さっきから騒がしいわね……。な…何よこれ!!!!?」 「どす!!ちがうわ!!!ありすはすっきりーなんてしてないわ!ほんとよ!!しんじてえ!!!」 「しんじでぐだざいい!!!このごはすっぎりいなんてじてません!!」 「ここにきたらあかちゃんだはえでぎだんですうう!!!!」 「貴方達一体何を言っているの?」 「「「「ゆ!」」」」 「すっきりしてないのに妊娠したですって?ここに来たら赤ちゃんができたですって?」 「ほ…ほんとうだよぉ…」 「れいむうそついてないよぉ…」 「そんなわけないでしょ!!じゃあなんでドスには赤ちゃんができてないの?」 「「「「ゆゆ!!!!」」」」 「大きいれいむだって赤ちゃんいないでしょ!!!!」 「ほれ、何も生えてないだろ」 「「「ゆう…」」」 「なんでぇ…なんでれいむたちだけなの…」 「わからないよぉ…」 「ちょっと待ってろ」 彼は奥の方で震えながらこっちをみていたれいむを持ってきた。 「いやだああ!!れいむはあがじゃんほじぐないよおお!!」 れいむが地面に置かれた。 「………。ほれ見てみろ。この子は赤ちゃんを生やしていないぞ」 「ほ…ほんとうだあ…よかったあ…ゆっくりできるよぉ」 「れいむ、ありがとう。あっちでゆっくりしてていいよ」 「これで分かったわね」 「ゆう"う"うう…」 「れいむたち…どうなっちゃうのお…」 「そこのまりさ!」 「は…はい!!!」 「私との約束は何だっけ?」 「す…すっきりーしちゃだめだって…」 「そうだよねえ。さっき約束したもんね。じゃあ約束破ったらどうなるんだっけ?」 「ゆ…ゆ…」 「忘れたの?忘れたんだったら…」 「ゆ!…いいばず!いいばずがらあ!!…やくそくやぶったら…しけいかここからでていくんだよね…」 「そうね。だったら貴方達、分かるわよね」 「そ…ぞんなあ…」 「ぼっど…ゆっぐりじだいよおお…」 「あがじゃんじんじゃっだのにぃ…でいぶまでじんじゃうのいやだよぉ…」 「どがいはじゃなぐでいいでずがらぁ…ゆるじでえ…」 「ずっぎりいじでないよお…じんじでよお…」 「どす…おねがい…しんじでぐだざい…ありずだちはぁ…ずっぎりいなんでじでn…」 「黙りなさい!!!!」 「「ゆぅぅぅぅ!!!!」」 「「「ゆぴいいい!!!!」」」 「さっきレイプした赤ちゃんだって死刑にされたのよ!!そうだわ、温情で目を潰したら許してあげたんだけど…」 「おめめを!…おめめをつぶじぢゃっだらあ!!!!」 「だ…だべだよおお!!!おべべをつぶじじゃっだらゆっぐりでぎなくなっじゃうよおお!!!!」 「いいじゃない。目が見えなくなったらすっきりなんてしなくなるでしょ。その場から動かないでゆっくりすればいいじゃない」 「ひ…ひどいよおおおお!!!!」 「おがじいよ!!!!どずは…どずはぞんなごどいわないよおお!!!!」 「あら?ドスの言うことがきけないって言うの?ふぅん…だったら…この巣ごと火の海にしちゃおうかしら」 「だ…だべだよ!!どずは…どずだよぉ…」 「ご…ごべんなざあい!!!ゆるじでえ…」 「どず!!れ…でいぶをゆるじでぐだざい!!どすはどすです!!!だがら…だがらああ…」 「時間を無駄にしたくないわ」 彼女はれいむを持ち上げた。 「ゆ…ゆるじでええ!!!!ごべんなざい!!!ごべんなざい!!どすはどずでずうう!!!でいぶがばぢがっでまじだああ!!!」 「特別に貴方は生かしてあげるわ。ただし…」 「ゆっくりさせてください!!ゆっぐりいいいい!!!」 「貴方の目は頂くわよ」 彼女は木の枝でれいむの目を突き刺した。 「ゆぎゃああああ!!!!ゆぎぇええええ!!!!!」 「じっとしてなさい」 「いやじゃああ!!!いやじゃあああああああ!!!!いじゃいいいいい!!!!!おべべがああ!!!!おべべがああああ!!!」 「や…やべでぐだざいいいい!!!!ばりざのだいぜつなでいぶなんでずうううう!!!!」 「あら?代わりに貴方が目をくれるの?」 「ゆ!!…で…でいぶうううう…ごべんねえ…なにもでぎなぐでごべんねええ…」 「ですって。れいむ、我慢なさい。もう片方やったらお仕舞いよ」 「ゆ…ゆるじでえええええ!!!!!ゆびぇええええ!!!!おべべえええ!!!ぐらいよおおおお!!!!いじゃいよおおお!!!」 「はいっ。お仕舞いよ。よく我慢したわね」 彼女はれいむを地面に置いた。 「で…でいぶううう!!!じっがりずるんだぜえ!!!!ごれで…ごれでゆっぐりできるよ!!!ばりざが…ばりざが…」 「ゆぅ~っくりぃ~ゆぅ~っくりぃ…ゆっくりちていちぇねえ~ゆゆゆゆ~ん」 「でいぶう!!でいぶううう!!!じっがりじでえええ!!!!ばりざがゆっぐりさせてあげるがらああ!!ぼどにぼどっでよおお!!」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆ…ゆっへへへへへへえええええええ」 「ゆぎゃああああ!!!!でいぶがああ!!!でいぶううううう!!!」 「あら壊れちゃったみたいね。…さあみんなどうするの?」 「こ…こわいよおおお…」 「ずっぎりいじでない…じでないよ…」 「じにだぐない…ゆっぐりじだいよぉ…」 「じゃあ仕方ないわね」 「「「ゆ!」」」 「おっと、許さないわよ。そうだわ、今から貴方達殺し合いをしなさい」 「「「ゆううう!!!!!」」」 「「でぎないよおお!!!ぞんなごど」 「最後に残った子は何もしないで生かせてあげるわ。赤ちゃんも産ませてあげるよ」 「そ…そんな…できないよ…そんなこと…」 「れ…れいむ…いやだよぉ…」 誰も他のゆっくりを殺そうとはしなかった。今日までずっと仲良くやってきた仲間達…殺すことなんてできなかった。 「ゆ…ゆっくりじないでじねえええ!!!!」 「ゆべ!!!なにずるのおおお!!!!ばりざあああ!!!」 「ばりざは!!!ばりざのでいぶはあがじゃんをうんでじんだんだよ!!!あがじゃんもれいぷされでじんじゃっだよ!!!」 「やべでえ!!!!いだいいい!!!!!」 「だがら!!!ばりざは!!!ばりざはゆっくりずるんだよ!!!みんなのぶんまで!!!だがらじね!!!じねええ!!!」 まりさが狂ったように隣にいたれいむを潰し始めた。そこから地獄が始まった。 「れ…れいむはゆっくりするんだよ!!!あかちゃんもいっしょに!!!!だから…ぱちぇはゆっくりしないでじねえ!!」 「とかいは…とかいはあああ!!!!!」 「むぎゅうむぎゅうう!!!!!じねえええ!!じねええええ!!!」 「やべでえええ!!!!びんなぼどにぼどっでよおおおお!!!!!」 「ざっぎまであんなにゆっぐりじでだのにいいい!!!!」 「じね!じね!じねえ!!!!」 「(すごいですね…)」 「(あんなに仲良かったのにね)」 「(いえ、貴方のことなんですが…)」 「(貴方だって同じ穴のムジナよ。見てて楽しいでしょ)」 「(虐待お姉さんをはじめて見ましたよ)」 「(あら…2匹だけ残ったわ。もうお仕舞いね)」 「ば…ばりざあああ!!!!よぐもありずをおお!!!!おばえなんがじんでじばえええ!!!!」 「うるさい!!!!まりさはいぎのごっでゆっぐりするんだ!!!!おばえごぞじんでじまえええ!!!」 残ったのはまりさが2匹。仲良しだった2匹は般若の如き顔をして対峙している。頭の上の赤ゆっくりも怒った顔をしているように見える。 「「じねえええええ!!!!」」 2匹は体をぶつけ合った。相手を罵りながらぶつかり合う。 「じねえええ!!!!さっざとじねえええ!!!」 「おばえごぞおおお!!!!ありずのがだぎいいい!!!!」 ありすの番であろうまりさが相手まりさの底を食い千切った。 「ゆぎゃああああ!!!!ばりざのあんよがあああ!!!!よぐぼお…よぐぼやっだなあああ!!!!!」 相手まりさは目を噛み付き返した。 「ぎゃああああ!!!!おべべがあ!!!!」 必死に相手まりさを振り払おうとするが底から餡子がどんどん漏れていくのもお構いなく噛み付いたまま離れなかった。 「はなれろおおおお!!!!!ばりざがらはなれでろおおおお!!!!!」 「ゆう"う"ううううう!!!!!!ぎぎぎぎぎいいいいいい!!!!」 やがて相手まりさは動かなくなってしまった。ゆっくりは餡子を半分以上外に出してしまうと死んでしまう。まりさもそうだったのだろう。 「なんでええ!!!なんではなれないのおおお!!!!!はなれろおおおお!!!!ばりざがらはなれでえええええ!!!!」 狂ったように生き残ったまりさが暴れるが死んだまりさは離れてくれない。そして 「ぼっど……ゆ…っぐ…り……」 最後の1匹だったまりさも死んでしまった。そのデスマスクはこの世のものとは思えないほど酷かった。 「(あら、全滅してくれたわね)」 「(でもいいもの見せてもらいましたよ)」 「さ~て…みんな、出てきてちょうだい!」 「ゆ…ゆう…」 「こ…こわい…よお…」 「心配しないで、掟を破ってすっきりーしちゃった悪いゆっくりはみんないなくなったよ。これでみんなゆっくりできるね!」 その時だった。 「…ゆ…ゆ…ゆっくりできないどすは…しねえ!!!!」 まりさが彼女に飛び掛った。 「あら……。うふふ。何してるの?当たらないわよ」 彼女は軽く避けてみせた。 「「「ゆゆゆゆゆゆゆゆ!!!!」」」 「「「「「ゆううううううう!!!!!!」」」」 つづく by 虐待おにいちゃん
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1897.html
ゆっくりーまん この世界ではゆっくりは社会に溶け込んでいる。 最初はゆっくりは害獣として認定されていたが、現在は教育も受けているので社会に溶け込んでいる。 これはそんな社会の一場面である。 「さとうくん!!こんげつもまただめだったの!?ゆっくりしてたらくびにするよ!!」 「すみません・・・」 「そのことばはせんげつもきいたよ!!おなじことしかいえないの?ばかなの?」 「佐藤君また怒られてるね」 「まあ今月もビりだし仕方ないよ。」 家に帰ってもため息が出る。 なんとかゆっくり保険に入れた時は嬉しかった。 希望業種ではなかったが、早く親孝行したかったし 頑張れば充実した社会人生活を送れると思っていた。 そんな昔のことを考えていると、ふと写真が目に入った。 それは大学の卒業式の時に撮った写真だった。 その写真の中の自分は笑っていた。楽しい生活に期待を寄せているような笑顔だった。 写真を見ている自分が何故だか、惨めに感じてしまった。 そんな陰鬱な気持ちをごまかすように佐藤は眠りに落ちた。 「あーあ今日も怒られたよ。大体あいつゆっくりしてないじゃん」 れいむへの文句を言いながら今日も帰りの道を歩く。 「お、佐藤じゃないか?久しぶりだな」 「ん?お前は鬼意か」 こいつは鬼意 山。 怖い名前と、ぶつぶつと何かを喋る癖のせいで友達が少なく、 その数少ない友達の一人が俺なのだ。 「久しぶりだなー。折角会ったんだ、飲みに行こうか」 「え?まあいいけど」 突然の誘いに戸惑いながらも鬼意についていった。 今日も怒られていて気分が悪かったので、酒でも飲んでいこうと思ったからだ。 「鬼意はゆっくりの実験とかする会社だっけか。最近どうだ?」 「まあまあだな。ゆっくり絡みの仕事だらけだから退屈はしてないぞ」 「しかしゆっくりってただの饅頭だろ?実験も糞もないんじゃないのか?」 「何を言ってるんだ!饅頭は言葉なんか喋らないし、飯も食わないだろ。」 「それはそうだが・・・」 「例えば、にんっしん中のゆっくりに廃棄物食わせまくると奇形児が生まれるし 脳に当たる餡子をいじったり、変えたりすると人格とか知能が変わるんだぜ!」 これはゆっくりでも実験ができるって言いたいのだろうか 俺はあんな饅頭の実験にはあまり興味がないのだが・・・ 「大体社会の奴らは―――」 ゆっくりの実験について語った後、今度は社会のゆっくりに対する認識について文句を言い始めた。 それからはお互いに愚痴を言い合った後家に帰った。 「きょうはさとうくんについていくよ!!れいむにいいところをみせてね!!」 何ギャルゲーのヒロインみたいなこと言ってんだ お前みたいな饅頭と仕事とかモチベーション下がるわ!! とは仮にも上司なので言えない。渋々饅頭を引き連れて俺は営業へと向かう。 お昼 「さとうはだめだね!!なまえのとおりあまいやつだよ!!」 昼食をとっているとそんなことを饅頭はのたまいだした 「だいたいなんなの?いらないですっていわれたらかえるとかないよ!!そこでねばらないとだめなんだよ!!」 れいむの説教はさらに続く。 「わかいころのれいむはもっとがんばってたよ!!さいきんのわかいやつはだめだね!!」 お前2才だろが!! さらに説教はヒートアップしていき、もう何を言っているかわからなくなっている わかるのは俺の悪口を言っていることぐらいだ。 「―――――!」 さすがにこれだけ悪口を言われてなんとも思わないなんて男じゃない 「シュッ!!」 れいむの顔面に鋭い蹴りを放つ 「ゆびゅぎゅ!!」 きれいな放物線を描きながられいむが公園のごみ箱へと入っていく。 「しまった!!首になってしまう!!」 なんとかしようとごみ箱へと近づく 「ゆー・・・お空を飛んでるみたいー・・・」 どうやら気絶しているようだ。 だが助かったわけではない。流石の餡子脳でも蹴られたことくらい覚えているだろう。 「どうすれば・・・」 このまま首になったら親孝行も糞もない。プーたろーなんてカッコつかんし。 ―― いや待て、そう言えばこの前の飲んだ時にいいことを聞いた気がする・・・ にんっしん中のゆっくりに廃棄物食わせまくると奇形児が生まれるし いやこれは違う。こいつは独り身だからにんっしんはあり得ない。 脳に当たる餡子をいじったり、変えたりすると人格とか知能が変わるんだぜ! それだああああああああああああああ 俺は急いでスーパーであんぱんを買ってくる 時間がないのでウグイスあんからこしあん、つぶあんをパンから出す。 れいむのあんをある程度掻きだし、そこに餡を入れる。 あんを分けている暇はないので全部れいむの中に詰め込む 「ゆ!ゆ!」 痙攣しているが気にせずに作業を続ける。 「ふう・・・」 俺はなんとか餡の移植に成功する。 後はランニング中のおにいさんに蹴られたんだと言うだけだ。 「ゆゆ!?れいむはどうしてたの?さとう、ゆっくりせつめいしてね」 俺はあらかじめ考えた通りの説明をれいむに行う。 「そうだったんだね・・ぶれいなおにいさんだよ!!ぷんぷん!!!」 そんな饅頭の言葉に適当に相槌を打ちながら会社へと帰った。 1年後 結局俺は会社を辞めていた。 やはり合っていなかったのだ。 現在はゆっくりの養殖場を経営している。 牛を育てるような広い土地もそこまで必要ではないので何とかなっている。 鬼意のアドバイスを受けながら、品質と生産性の向上を目指している。 やはり俺には保険は会っていなかった。 これからは最高の品質のゆっくりを生産して親を楽にしていこうと思う。 あ、あとれいむ部長は失脚した 頭が悪くなっただけでなく、多重人格者になってしまったのが原因だ。 元の性格の知能も悪くなり、さらにれいむ以外の人格はどうやら工場で加工されたゆっくりのものらしい。 どれもゆっくりしたかっただの、体がぐしゃぐしゃになるだの 死ぬ寸前のことを何回も思い出し、やかましかったそうだ。 れいむには申し訳ないことをしてしまったが、 あれだけ馬鹿にされていたので少しだけいい気味って思ってたりもする。 まあれいむ部長の償いも込めてここでゆっくりを育てていこう。 それにこれは俺に向いている気がする そんな根拠もない自信を持ちながら、ゆっくり生きていこう。 ゆっくりに囲まれながら。 終わり あとがき 出来るれいむというものが書きたくなって書いちまいました。 メモ帳が突然消えてしまうというアクシデントにあい、やり直しになったけど なんとか書き終えられた・・・ まりさだったらもっとうざくできたのかなーと思ったけど 自分的にはれいむの方がうざい感じがするのでこっちで書きました このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/448.html
「ふー」 家に帰ってきて一息、すこし休んだところで買ってきたものを台所の上に広げる。 今日買ってきたのは冷凍ちびゆっくり12個パック、甘さ控えめなもの。 生まれたてのあかちゃんを瞬間冷凍で凍らせもので加工所で売っている。 用途は主に食用だが、他の目的で買っていく人もいるかもしれない。 食べるにしてもなんにしても、まずは解凍する必要がある。 解凍は、真空パックされた袋を切り口をいれる。 中に空気が入ると中の発熱剤が反応してゆっくりと暖められていくのだ。 「…ゆー!」最初に目覚めたゆっくりが声をあげる。 「ゆー!」次に目覚めたのも同様に声を上げ、全員が目を覚ますと、 「「「「「ゆっくりー!!」」」」」みんなで声を揃えてお目覚めの挨拶をする。 「おかーさん!おなかすいたよ!!」 「ごはんにしてね!!」 「ゆー!ゆー!はやくしてね!!」 目を覚ますことなく袋づめされたゆっくりたちにとって、 今、目の前にいる自分物こそが母親である。 「おはよう、みんな!さっそくだけど、みんなこの穴の中にはいってね! はいったらご飯にしようね!!」 そう言って、ゆっくりたちの前に丁度同じぐらいの大きさの穴が開いた板を置く。 「ゆー♪ごはんだよー♪」 「ごっはん♪ごっはん♪」 「れいむがいちばんだよ!いっぱいちょうだいね!!」 「ずるいよ!!そこはれいむがはいろうとしていたとこだよ!!」 「ゆっくりしたけっかがそれだよ!ゲラゲラ!!」 「ゆー!!!もういいよ!!れいむはこっちのあなにするよ!!!」 こうして12匹のゆっくりは6×2個の穴にすっぽりと収まる。 すっぽりとはまりすぎて、あたまから入ったまま動けなくなるゆっくりもいるので 今のうちに直して全員上を向くようにしておく。 「さあ、ごはんだよ!いっぱいおたべ!!」 そういって小麦粉をミルクで練っただけのものを与える。 かすかにミルクの甘味があるだけの塊だがゆっくりにとってはご馳走だ。 食べやすい大きさでちぎってゆっくり達の口にいれてやる。 「む~しゃ♪む~しゃ♪」「む~しゃ♪む~しゃ♪」 「む~しゃ♪む~しゃ♪」「む~しゃ♪む~しゃ♪」 「む~しゃ♪む~しゃ♪」「む~しゃ♪む~しゃ♪」 「む~しゃ♪む~しゃ♪」「む~しゃ♪む~しゃ♪」 「む~しゃ♪む~しゃ♪」「む~しゃ♪む~しゃ♪」 「む~しゃ♪む~しゃ♪」「む~しゃ♪む~しゃ♪」 「「「「「「しし♪♪あわせ~~~♪♪♪♪」」」」」 順番に口に入れてやることでゆっくりたちの輪唱が聞こえてくる。 「おいしいよ!もっとちょうだいね!!」 「もっと♪もっと♪」 「れいむにも~!!もっとたべたいよ!!!」 「はいはい、お腹一杯食べさせてあげてるからね。」 「やったー!!ゆっくりたべるよ!!!」 「「「「ゆっくりたべさせてね!!!!」」」」 ごはんを心行くまでたべたゆっくりたちはうとうととお昼寝を始める。 そろそろコンロに火をつけよう。 「はい、これデザートね!一人一個だよ」 産地直送のまだピクピクと動いているたこの足を、 ゆっくりたちが食べられるように一口だいに切り分ける。 「zz…ゆゆ!なにそれ!!はやくたべさせてね!!!!」 眠気をどこかに吹き飛ばし、目をきらきらとさせて期待のまなざしでこちらを見つめる12匹のゆっくりたち。 切ったたこの足をさっきと同じように順番に口に入れてやる。 「む~…むぐぅぅ!!」「む~…むぐぅぅ!!」 「む~…むぐぅぅ!!」「む~…むぐぅぅ!!」 「む~…むぐぅぅ!!」「む~…むぐぅぅ!!」 「む~…むぐぅぅ!!」「む~…むぐぅぅ!!」 「む~…むぐぅぅ!!」「む~…むぐぅぅ!!」 「む~…むぐぅぅ!!」「む~…むぐぅぅ!!」 先ほどと同じようにゆっくり味わおうとするゆっくりたちであったが今度はそうはいかない。 新鮮な蛸の足は吸盤がまだ生きていて、口の中に張り付いているのだ。 突然の出来事に驚いたゆっくり達は目を白黒させて、吐き出そうとしたり飲み込もうとしたりする。 だが強力な吸盤の力をゆっくり達どうにかすることは出来なかった。焦って吐いたり飲んだりを繰り返していたせいもあるかもしれない。 ゆっくり達がそうこうしているうちに、ゆっくり達が入っている穴もゆっくりと熱を帯びて行く。 やがてジューという音がするほど熱くなるが、蛸の相手に精一杯なゆっくり達は気づく余裕がなかった。 そんな中、ゆっくり達の一匹が異変に気づく。 それにつられて他のゆっくりも悲鳴をあげ始める。 ゆっくり達が入っている穴はどんどん熱くなるが、そこから逃げることは出来ない。 さっき心行くまでご飯を食べ、少し膨れたゆっくりたちは穴にすっぽりと嵌ってしまったのだ。 鉄で出来た板はどんどん熱をあげ、ゆっくり達の皮に焦げ目をつけていく。 最初は全力で悲鳴をあげていたゆっくり達も随分静かになってしまった。 そろそろいい頃合だ。太い針のような棒を使ってゆっくり達をひっくり返す。 まず、鉄板から剥すために穴に沿って焦げ目を削る。 次に、次に棒を下の方まで差しこんで、クルリとまわすようにひっくり返す。 ひっくり返したらしばらくそのまま。 ピクピクとした震えが止まったら丁度いい頃合。 同じ要領でもう一度ひっくり返す。 白目を向いて焼きあがっているゆっくり達が見えたら、はい!完成!! あとは、ソースやマヨネーズをお好みでどうぞ あとがき 後半はどうみても手抜きです本当にありがとうございました。 ゆっくりの台詞をひらがなで打っているとIMEがどんどんゆっくりになっていきます。 本当にありがとうございました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/394.html
【赤ゆっくり物語】 ゆっくり好きとして、また映画監督しても有名な陸奥五郎さん。 彼の撮る最新の映画、赤ゆっくり物語の製作に参加できたのは、僕にとって非常に光栄かつ嬉しい出来事だった。 現場は終始和やかなムードで、出演するゆっくり達もゆっくりしたゆっくりばかり。 きっと素晴らしい映画が完成する事だろう。 今日は親ゆっくりが落石事故で死に、赤ゆっくり達が旅立つシーンを撮るらしい。 物語のスタート地点とも言えるこのシーンは、見る客の心を掴むためにも外すわけにはいかない。 出演ゆっくり達も現場の空気を読んだのか、いつもよりゆっくりしている。 さぁ、撮影開始だ! 監督がシーンナンバーを読み、カメラが回る。 親ゆっくり達の頭上に容赦なく降り注ぐ落石。 もちろん、この石はただの発砲スチロールだ。 だが、親ゆっくり達の表情は絶望に溢れている。 赤ちゃん達の叫びも真に迫ってて最高だ。 さすが陸奥五郎さん。良いゆっくりを使ってるなぁ。 と、ここで陸奥五郎さんがカメラをストップ。 なんと、まだまだ緊迫感が足りないらしい。 この映画にかける情熱が、素晴らしい作品の数々を生み出したのだろう。 僕は感動で打ち震えた。 急いでセットが作り直され、撮影が再開だ! 陸奥五郎さんがシーンナンバーを読み、カメラが回る。 親ゆっくり達の頭上に容赦なく降り注ぐ落石。 もちろん、今度は本物の石だ。 親ゆっくり達の表情は絶望に溢れている。 「「ゆべべべべべべっ!!」」 「おがぁしゃんのきれいなおべべがぁぁあああ!!」 「だれきゃ、たちゅけてぇええええ!!」 「いしさん、もうふりゃないでね! ゆっきゅりとまっちぇね!」 赤ちゃん達の叫びも真に迫ってて最高だ。 さすが陸奥五郎さん。良いゆっくりを使ってるなぁ。 数分後、落石が止まり、残された赤ゆっくり達が、親ゆっくり達を埋めた石を呆然と見つめている。 もう親ゆっくり達は動かない。赤ゆっくり達は涙を堪えながら旅立っていった。 ああ、何て感動的なシーンなんだ。 陸奥五郎さんもこれには満足したらしく、うんうんと頷いている。 次の日。 今日の見せ場は、ダンボール箱に入って川を流される赤ゆっくり達の姿だ。 ゆっくりにとって川に流されるイコール死であるため、ゆっくりらしからぬ緊張した表情を浮かべている。 こいつは良い絵が撮れそうだ。 早速、撮影スタンバイ。 川上でダンボール箱に詰められる赤ゆっくり達。 ここからゆっくりと川下へ長さていく。 準備が終わった。さぁ、撮影開始だ! 陸奥五郎さんがシーンナンバーを読み、カメラが回る。 赤ゆっくり達の入ったダンボールが、川の中へと放たれる。 最初はゆっくりとした川の流れで、赤ゆっくり達もゆっゆっと大はしゃぎ。 なんとも心温まる光景である。 しかし、川下に近づくにつれ、徐々に川の流れが激しさを増していく。 「ゆゆっ! きょわいよぉお!」 「かわしゃん、ゆっきゅりながれちぇね!」 「いしょがにゃいで、ゆっきゅりしちぇね!」 ああ、何という運命のいたずら。 赤ゆっくり達の叫びを呑み込むかのように、川下には滝が待ち受けていた。 「ゆぎゃあぁああ!」 「ゆっぎゅりぃいい! ゆっぎゅりぃいいいい!!」 「みじゅしゃん、はいっちぇきょにゃいでぇえええええええ!!」 だが加速するダンボールは止まらない。 倍プッシュだ、限界ギリギリまで加速させてもらう。 真下の滝壺へ向かい発射される、赤ゆっくり達とダンボール。 「おしょらをちょんでりゅみちゃ~い♪」 そんな楽しげな声を残し、赤ゆっくり達はゴウゴウと音をたてる水飛沫の中へ沈んでいく。 ああ、赤ゆっくり達はどうなってしまうのだろう? こいつは、片時もスクリーンから目を離せないに違いない。 陸奥五郎さんも満足そうに頷いている。 「お疲れ様でしたー」 「おつかれっしたー」 おっと、どうやら今日の撮影はこれで終了らしい。 みんな機材を片付け始めた。 僕もサボるわけにはいかない。さぁ、お仕事お仕事。 次の日。 今日の撮影は難航した。 足を怪我した赤ゆっくりが、他の赤ゆっくりに励まされながら進むというシーンなのだが、これがなかなか上手く撮れないのだ。 前日の撮影で、出演する赤ゆっくりが一新されたせいもあるかも知れない。 業務用の餡子と特殊メイクでリアルに怪我を再現するのだが、赤ゆっくり達が餡子を食べてしまう。 「「む~ちゃ、む~ちゃ、ちあわちぇ~♪」」 このままでは時間内に撮影が終わらない。 現場にギスギスした空気が漂い始める。 昼食抜きで撮影してるせいかも知れない。 「陸奥五郎さん、そろそろ昼食にしましょうか?」 「う~ん、ちょっと待ってもらえるかな?」 陸奥五郎さんが赤ゆっくり達を連れ、車の裏へ行ったかと思うと、すぐに戻ってきた。 一匹の赤ゆっくりが、やけにリアルな特殊メイクを施され、餡子をポタポタ漏らしている。 「もうこれで大丈夫、カメラ準備してください」 撮影が再開された。 陸奥五郎さんがシーンナンバーを読み、カメラが回る。 誰もが、またダメだろうと考えていた。 しかし現実は違ったのだ。 この時の様子を何と言い表したら良いのだろう? まさに魔法だった。 「ゆべぇ! も、もう…ありゅけにゃいよぉ…」 「がんばっちぇね! しっきゃりしちぇね!」 「ゆっきゅりしにゃいでね!」 「ゆっきゅりしちゃら、ゆっきゅりできなくにゃるよ!」 あの赤ゆっくり達が、餡子を食べてばかりだった赤ゆっくり達が、これまでにない名演を見せ付けたのだ。 これが陸奥五郎さんの演技指導! 陸奥五郎さんが神になった瞬間だった。 その後、撮影は順調に進み、スケジュール通りに終了した。 次の日。 今日の見せ場は、野犬に襲われ一匹の赤ゆっくりが死んでしまうという哀しいシーンだ。 他の赤ゆっくりを逃がすため、自分が犠牲になる事を選ぶ一匹の赤ゆっくり。 その赤ゆっくりに役者犬が襲い掛かる所で、別のシーンに切り替わる。 もちろん実際に殺すわけではない。ああ、殺すつもりは無かったんだ… 「わんっ! わんっ!」 「いぬしゃん、むこうにいっちぇね!」 「きょわいから、ほえにゃいでね!」 「ゆゆっ! まりちゃがたべりゃれちぇるうちに、みんにゃにぎぇてね!」 「「と゛ほ゛し゛て゛そ゛んなこ゛と゛い゛う゛の゛おおぉおお゛!?」」 「ゆっきゅりしにゃいで、しゃっしゃといっちぇね!」 「まりしゃ…わかっちゃよ…みんないきゅよ!」 「ゆっ! まりしゃ、ありがちょね!」 「さぁ、いぬしゃん! まりしゃがあいちぇだよ!」 跳ね去る赤ゆっくり達。一匹だけ残された赤ゆっくり。 そこで役者犬の紐が解き放たれ、襲い掛かる瞬間でストップ──しなかった。 「ゆぎゃあああああぁああああ!!」 目の前の赤ゆっくりを丸ッと飲み込む役者犬。 一匹じゃ腹の足しにもなりゃしねぇとばかりに、次の赤ゆっくりへ向かい走る走る。 「ま゛り゛しゃがぁあぁああああ!!」 「い゛ぬ゛しゃん、ゆ゛っき゛ゅり゛し゛ちぇえええええええ!!」 何という事だろう。 涙に濡れる感動的な映画が、餡子の滴るスプラッタホラーになってしまった。 これじゃ子供が泣いてしまう。違う意味で。 「ちょ、誰か犬とめろ」 「食いすぎだろ、常識的に考えて」 「どんだけ、おあずけされてたんだよ」 現場は大混乱だ。 役者犬は殺戮の風を巻き起こし、赤ゆっくり達を食らい尽くすまで止まらなかった。 「ちょっと! なんでこうなるの!」 「すみません、役者犬が予算オーバーだったので、うちのポチを連れてきました。すみません」 「ポチにちゃんと餌やれよ! 可哀想だろ!」 あーあ、怒られてる。 スタッフは陸奥五郎さんに頭を下げ、ポチもすまなさそうに耳を垂れた。 とまぁ、こんな感じで撮影は進み、赤ゆっくり物語は完成した。 クランクアップの打ち上げは大いに盛り上がった。 何代目になるのか解らない赤ゆっくり達も、楽しそうにゆっきゅりちていっちぇね!と言っていたし、陸奥五郎さんも赤ゆっくりに得意の頬ずりをして大ハッスル。 思わず発情した赤ゆっくりが、人目もはばからず他の赤ゆっくりをにんっしんさせる無礼講だった。 ポチもわんわん吠えていた。 蔦をはやし黒ずんだ赤ゆっくりを見ながら、僕はこの映画のヒットを確信した。 おわり このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1652.html
初ですがよろしくお願いします。 ゆっくり教材 ここは、現代の都会のとある小学校。今日も授業が始まる。 小学1年生の算数の時間だ。 担任の虐 待子先生がゆっくりがたくさん入った檻を台車で運んで入室する。 「ゆ!にんげんさんがたくさんいるよ!」 「にんげんさんはゆっくりできないんだぜ!」 「むきゅう!つぶれちゃうわ!」 「にゃあ!つぶれちゃうよー!わかるよー!」 「ぢんぽっ!!」 れいむ、まりさ、ぱちゅりー、ちぇん、みょんの5種のゆっくりがいる。ざっと40匹は入るだろうか。 檻の底に入れられていた何匹かのゆっくりは潰れていた。 「今日も勉強をします!じゃあアキラ君。教科書の10ページを読んで!」 「はい!ゆっくりちぇんのあかちゃんを3ひきつぶしました!そのあとにゆっくりまりさのあかちゃんを2ひきつぶしました! あわせてなんびきつぶしたでしょうか!」 「はい!よく読めました!」 先生は黒板に問題を書き写そうとする。 赤ゆの入った透明なパックを用意した。 「にんげんしゃんはゆっきゅりできにゃいよ!」 「はやくきょきょかりゃだしゅんだじぇ!」 赤ゆは騒ぎ出す。 ゴム手袋をはめて、おでこに「白」と書かれた赤れいむを取り出す。 「ゆぅ〜!おしょりゃをとんじぇりゅみたい〜!!」 これから起こることも知らずに、ただ抜かす赤れいむ。 「ちゅぎはまりしゃだじぇ!」「ちょかいはなありしゅよ!」 「みゅきゅう〜!とっちぇもゆっきゅりできるわぁ〜!」 パック内の赤ゆは騒ぐ。 「ゆぅ〜!とってもゆっくりできているあかちゃんだね!」 「たのしいんだねー!わかるよー!」 「とってもとかいはなあかちゃんねぇ〜!」 檻の中のゆっくりも騒ぐ。ただただ耳障りなだけだ。 先生は手に持っていた赤ゆを黒板の前にかざす。 「ゆ?」 少々不思議がる赤れいむ。 「先生黒板に問題書くから皆ちょっと待っててね!」 赤ゆを黒板に押し付ける。 「ゆべぇ!」 押し付けた状態でそのまま横に引きずる。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!!!」 れいむの体が削れ、白い線がくっきりとうつる。 この赤ゆの体はチョークになっている。しかし感覚や顔、姿はそのままの形で。 「あがぢゃんいだがっでるよぉぉぉぉ!!!やべであげでねぇぇぇぇぇ!!!」 「ごんなごどずるにんげんばじねぇぇぇぇ!!!」 「むぎゅ…エレエレエレエレ…」 「がわいぞうだよぉぉぉぉ!!!わがっでねぇぇぇぇぇ!!」 「べにずぅ!べにずぅ!」 檻の中のゆっくり達は必死に止めさせようと泣き叫ぶ。 目から出た砂糖水が床を濡らす。 掃除するとき大変じゃないか。先生はそんなことを思っていた。 「ゆ…ぎぃ…お…ぎゃ…じゃん…」 使われたれいむは白目を剥いて気絶する。 パック内のゆチョークは逃げ出そうとする。 「ばりじゃはあんなぶうになりだぐないんだじぇぇぇぇぇ!!!!」 「むぎゅぅぅぅぅ!!!ゆっぐりじだいわぁぁぁぁぁ!!!!!」 だが、 「「「どぼじでうぎょげないにょぉぉぉぉぉぉ!?!?!?」」」 このゆチョークは足を焼かれている。だから動けないのだ。 だがしかし。 「だっしゅちゅできちゃよ!わかりゅよ!」 「ちぇん!いっちょにゆっきゅりちゅるんだてぃーんぽ!!」 赤ちぇんと赤みょんが体を転がし逃げ出す。 「みゅきゅ!きょろがればいいのにぇ!」 「はやくでちぇゆっきゅりちゅりゅんだじぇ!」 他のゆチョークも転がって脱出しようとする。 しかし、 「ゆっきゅりおちるよぉぉぉ!?!?」 「てぃむぽぉぉぉぉ!?!?!?」 チョークは教卓の上に置いてあった。この二匹はその教卓の上から落ちてしまった。 パキッ! 床に落ちたみょんとちぇんは粉々に砕け散る。 「ゆ…が…」 「でぃむ…ぼぉっ…」 床に落ちても意識はあったようだ。 「ゆ?なにかおちてきたよ?」 「おまんじゅうさんだよー!わかるよー!」 檻の中のゆっくりは砕け散ったものがちぇんとみょんだということが分かっていない。 砕け散ったのが原因でお飾りも一緒に粉々になってしまったからだ。ゆっくりはお互いの飾りで個体を判断する。 お飾りが無くなった瞬間。消えたと思われたり、変なゆっくりがいるといって殺されてしまうのだ。 「わぎゃら…にゃい…よ…」 「でぃむ…ぼぉ…」 砕けたちぇんとみょんは息絶えてしまった。 「はい!書き終わりました!じゃあ実際にゆっくりを使って計算してみましょう!」 先生は檻の中からゆっくりを二匹取り出す。 「ゆ?おそらをとんでるみたいなんだぜ!」 「とんでるんだねー!わかるよー!」 取り出したまりさとちぇんを教卓の上に置く。 「ゆゆ!あかちゃんなんだぜ!」 「いまたすけてあげるからねー!」 まりさとちぇんは先ほどのれいむを見ていた。恐らくこの子達も先ほどのれいむのようになる。 餡子脳だからすぐ忘れ去ると思っていたが覚えていたようだ。 この子達も助けて、檻の仲間達も助けて、皆でゆっくりしよう。そんなことを考えていた。 「みんな!まりさのおくちのなかにはいるん―」 「はやくはいってねー!いそいで―」 プスッ まりさとちぇんの計画は先生の刺した針で粉々に砕け散った。 「ゆがぁぁぁぁぁぁぁ!!!!いだいんだぜぇぇぇぇぇぇ!!!」 「らんじゃまぁぁぁぁぁぁ!!!!わがらないよぉぉぉぉぉ!!!」 針を刺された痛みでもがき苦しむまりさとちぇん。 「ゆが…はぁ…はぁ…なんだかへんなんだぜ…?」 「なにかへんなきぶんなんだよー?」 針を刺された数秒後、まりさとちぇんが紅潮し始める。 「ゆ…ゆゆ…こうふんしてきたんだぜ…?」 「す、すっきりしたいんだよー!!」 自分の体をどんどん振動させ、どんどん興奮していく二匹。 そして。 「んほぉぉぉぉぉぉ!!!もうがまんできないんだぜぇぇぇぇぇ!!!!!」 「すっきりさせてねぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 急にすっきりを始める二匹。 先生の刺した針には「すっきり促進剤」が塗られていた。 しかも水で薄めることによって、すっきりした後に茎に実る子供の数も調整できる。 「「すっきりー!!!」」 すっきりが終わったようだ。ちぇんの頭から茎が生えてくる。 ゆっくりちぇんが3匹。ゆっくりまりさが2匹だ。 「ゆゆ!あかちゃんなんだぜ!はやくうまれてきてほしいんだぜ!」 「こどもができたんだねー!わかるよー!」 子供が出来たことに喜ぶ二匹。 「きょれでおちょもだちができりゅにぇ!」 「はやきゅおちょもたちとゆっきゅちちたいんだじぇ!」 ゆチョーク共も騒ぐ。 茎の赤ゆは超ハイスピードで育つ。 「もうすぐうまれそうだよー!」 「ゆゆ!?はやいんだぜ!でもいいんだぜ!!」 早く自分の子供とゆっくりしたい。その事で頭がいっぱいだった。 はやくおかあさんやおとうさんとゆっくりしたいよー! ちゃくちできたらあいさつするんだよー! きんちょうするけどがんばるんだぜ! れんしゅうしたからきっとうまくいえるんだぜ! 子供はこれからの期待で胸がいっぱいだった。 プチッ 産み落とされた。赤ちぇんだ。 赤ちぇんは親に向かって挨拶をする。 「ゆっきゅちちちぇいっちぇ―」 ブチッ 「はい!これで1匹目の赤ちぇんを潰しました!次は2匹目!」 産み落とされた赤ちぇんは「ゆっくりしていってね!!!」も言えずに息絶えた。 「ゆが…あ…あああ…」 固まるちぇんとまりさ。 ちぇんは自分の目の前を見下ろす。そこには口から餡子を吐き出し、目も飛び出ているちぇんだったもの。 潰されたのが一瞬過ぎたせいか。ちぇんの口元は笑っていた。 「どぼじでじんじゃっだんだぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?!?!?!?」 「わがらないよぉぉぉぉぉ!?!?!?!?」 子供が死んだショックで錯乱するちぇんとまりさ。 「いぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 「むっぎゅ…エレエレエレエレ…」 目の前で死んだ赤ちぇんを見て錯乱するゆチョーク。 「どうしたの!?まりさ!!」 「ふたりともゆっくりするんだちーんぽ!!」 檻の中のゆっくり達は状況が飲み込めていないようだ。 ブチッ 2匹目。赤ちぇんだ。 「ゆ!ゆっくりうまれるんだぜ!!」 「こんどはつぶれないよー!!わかるよー!」 どうやら着地のショックで死んだと思っているらしい。 「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」 良かった。無事だった。1匹目の死骸がクッションとなったか。 「ゆ…ゆゆ…ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりうまれたんだよー!わかるよー!!」 無事に生まれたことに喜ぶまりさとちぇん。 「おちょーしゃん!おきゃーしゃん!ちゅーりちゅーりしゅりゅんだよー!」 赤ちぇんは親に近づきすりすりしようとする。 しかし、 先生の手が赤ちぇんの真上にせまる。 ブチッ 「はい!これで2匹目を潰しました!」 「ゆ?いなくなったんだぜ―」 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!わがらないよぉぉぉぉぉぉ!?!?!?!?!?」 また死んだ。 2匹目のちぇんはとても期待に溢れた目をしていた。 「ゆゆ…おねえさん…もしかして…」 まりさが先生に問いかける。 「うん。2匹ともあたしが殺したよ♪」 先生は明るく話しかける。 「どぼじでぇぇぇ!!わがらないよぉぉぉぉ!!!」 「ばでぃざのあがぢゃんごろずにんげんばじねぇぇぇぇぇ!!!」 先生に向かって暴言を吐くまりさとちぇん。 「コイツ!先生に死ねっていったよ!!!」 生徒が騒ぐ。 「はいはい!皆静かに!それより3匹目が生まれそうだよ!」 「ゆ?」 ちぇんは上を見上げる。 そこには3匹目のちぇんが今にも産み落とされようとしていた。 「あがぢゃん!!うまれないでね!!わがっでね!!!」 3匹目は姉と同じ末路をたどることなど知る由も無かった。いいや、何が起こっているかは赤ん坊の少ない餡子脳で理解できなかったのだ。 プルプルと3匹目のちぇんが震える。 「うまれぢゃだめなんだぜ!ごろざれぢゃうんだぜぇぇぇぇ!!!!!」 そんなまりさの言葉にお構いなしに産み落ちようとする赤ちぇん。 「どぼじでゆうごどぎいでぐれないのぉぉぉぉぉ!?!?!?」 プチッ 「あ…ああああああ…」 生まれてしまった。 「ゆ…ゆっきゅりちていっちぇにぇ!わきゃりゅよ!!」 生まれた赤ちぇんは元気に挨拶する。 「あああああ…」 白目を剥いて固まるちぇんとまりさ。 「おきゃーしゃんたちどうちたの?わきゃりゃにゃいよ?」 赤ちぇんは不思議がる。 「そりぇよりちぇんおにゃきゃしゅいたよ!わきゃりゅよ!ぎょはんちょうだいね!」 赤ちぇんはご飯を要求した。 「ぢぇんのおぢびぢゃん!!ばやぐにげでね!!わがっでね!!」 「ばやぐじないどごろざれぢゃうんだぜ!!ばでぃざのあがぢゃん!ゆっぐりじないでにげでね!!」 親達は赤ちぇんに逃げるように言う。しかし。 「なにいっちぇりゅの?ちぇんはぎょはんがほちいんだよ!わきゃりゃにゃいの?」 身の危険より飯。まあ危険が迫っている事をこの赤ちぇんは知らないようだが。 「どぼじでにげないんだぜぇぇぇぇぇ!?!?!?!?」 「ゆっぐりいうごどをぎいでね!!わがっでね!!!」 涙を流し訴える親達。しかし。 「ぎょはんをくれにゃいおやはゆっきゅりちんでにぇ!ちぇんはぎょはんをじぶんでしゃがしゅよ!」 赤ちぇんは親に暴言を吐き、ご飯を探した。 すると、自分の真下にあまあまがあるではないか。 「ゆぅぅ〜!あみゃあみゃしゃんはゆっきゅりできりゅんだよ!わかりゅよ!!」 赤ちぇんは初めての飯にかぶりつく。 「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇ〜!」 赤ちぇんは食事を満喫する。しかし、 「なにやっでるのぉぉぉぉ!?!?!?ぞればぢぇんのおぢびぢゃんだよぉぉぉぉ!?!?!?」 「ばでぃざのあがぢゃんがぁぁぁぁぁ!!!!!」 そう。赤ちぇんが食べたものはつぶれた2匹の赤ちぇんだ。 この赤ちぇんにとっては姉と言うことになる。 「にゃにいっちぇりゅの?これはあみゃあみゃしゃんだよ!わきゃりゃないの?びゃかなの?ちぬの?」 役立たずの親をあざ笑う赤ちぇん。ただただ姉達を食べつくす。 「おにゃかいっぴゃいになっちゃよ!ぺーりょぺーりょちて―」 ブチッ 「はいこれで3匹目も潰しましたー!後はまりさを2匹つぶします!」 「ゆっぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 「おねがいでずぅ!ばでぃざのあがぢゃんだけでもゆるじでくだざいぃ!おねがいじまずぅ!!」 3匹目も潰された。おなか一杯に食べて満足そうな顔をしていた。 「はい!じゃあハルカちゃん!今までに何匹ゆっくりを潰したかな?」 「はい!3ひきです!」 「正解!じゃあ後はゆっくりまりさの赤ちゃんを2匹潰します!」 「ゆっくりまりさの赤ちゃんを潰す」という言葉を聞いたとたん、あの親ゆが叫ぶ。 「もうごれいじょうぢぇんのあがぢゃんをづぶざないでねぇぇぇぇぇ!!!!」 「つぶずならばでぃざにずるんだぜぇぇぇぇ!!!ぢぇんどあがぢゃんはだずげでやっでぼじいんだぜぇぇぇぇぇ!!!」 「無駄無駄。あなた達にはなにも出来ないよ☆あ、4匹目と5匹目が一緒に落ちてくる!」 茎についていた2匹のまりさが一度に産み落とされようとしていた。 「ゆっ…ゆっ…うまれでごないで…」 先ほどは早く生まれてほしいと思っていたくせに、今ではまったく逆のことを言っている。まああんなことをされたので仕方なくも無いが。 プチプチッ 産み落とされた。親達はもう諦めていた。しかし、ある名案をちぇんは思いついていた。 産み落とされた瞬間に口の中に赤ちゃんに入ってもらえばいい。その後床下に吐き出して逃げてもらおう。 残酷だけど子供達だけで生きてもらうしかない。こんな不甲斐ない親でごめんね。 「「ゆっきゅりちちぇいっちぇ―」」 「おちびちゃん!ゆっくりしてないではやくおかあさんのおくちのなかにはいってね!」 お決まりの挨拶を遮るようにちぇんは言った。 「ゆ…ゆっきゅりりかいちたよ!!」 親の迫力に何か圧倒されたのかちぇんの口の中に入る赤まりさ。 「ゆぅ〜!ひりょいよぉ〜!」 「とっちぇもゆっきゅりできりゅばしょなんだじぇ〜!」 (赤ちゃん…ごめん―) ベチャッ 「あー、多分赤ちゃんも潰れたよね。」 先生はちぇんごと叩き潰した。 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!!ぢぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!」 つがいのちぇんの死を悔しがるまりさ。もっともすっきりする前まではまったくの赤の他ゆっくりであった。 どうやらすっきりをした後は強制的に両思いになるそうだ。 ならばれいぱーありすにすっきりさせられても両思いになるかと言われたら違う。 れいぱーの場合はやられる側は望んでいないすっきりなので両思いになれないのだ。 今回の場合は両方同意の上のすっきりなので両思いになれたのだ。 「はい!まりさの赤ちゃんもつぶれました!合計何匹ですか?皆で言おう!せーの!」 「「「「「5ひきです!!!!!」」」」」 「せいか〜い!よく出来ました!」 生徒が正解を答えられたことに喜ぶ先生。手を汚した甲斐があった。 これで不正解だったら檻の中のゆっくりを一匹殺そうと思っていた。 「じねぇぇぇぇぇぇぇ!!!ばでぃざのぢぇんどあがぢゃんをごろじだにんげんばじねぇぇぇぇぇ!!!!」 全てを奪われた怒りを諸悪の根源である先生に向けるまりさ。 「先生!また死ねっていったよ!」 「大丈夫。先生は優しいから赤ちゃんのところへまりさを連れてってあげるの!」 「ゆゆ…?ほんとうなんだぜ?」 先生のまさかの一言に泣き止むまりさ。 「本当本当!」 「じゃあ…つれてってほしいんだぜ!」 「じゃあ目を瞑ってね!」 「ゆっくりりかいしたんだぜ!」 まりさは期待した。大好きなちぇんとあかちゃんに会える。 こんな地獄のような所から抜け出してゆっくり出来る。 そうだ。自分が前いた森の巣に住もう。 ちぇんと…あかちゃんと…一緒に… ベチャ 確かに先生はまりさを連れて行った。ちぇんとあかちゃんの待つ死後の世界へ。 「さあ!じゃあ皆でゆっくりを使ってこのプリントの問題を解いてみてね!」 プリントの問題はひとりひとり違う。同じゆっくりに殺到させないためだ。 問題を見た生徒達はゆっくりを檻から連れて行く。 「ゆゆ!おそらをとんでるみたい!」 「むきゅう〜!」 「たのしいよー!わかるよー!」 「びっぐまらぺにす!」 ゆっくり達は机の上に置かれ、針によって強制的にすっきりして妊娠させられる。 「れ、れいむぅぅぅぅぅ!!!」 「む、むきゅぅぅぅぅん!!!」 「てぃむぽぉぉぉぉぉ!!!」 たくさんの赤ゆが実る。そして即刻産み落とされる。 「ゆ…ゆっきゅちちちぇいっちぇにぇ!!」 教室のいたる所で赤ゆの産声が上がる。 ベチャ 教室のいたる所で赤ゆが潰される。 「ゆがぁぁぁぁぁぁ!!!」 「むぎゅ…エレエレエレエレ…」 「でいぶのあがぢゃぁぁぁぁぁん!!!!」 「どぼじでなんだぜぇぇぇぇ!?!?」 「でぃむぼぉ!!でぃむぼぉ!!」 教室のいたる所で親ゆの悲鳴が上がる。 逃げ延びた赤ゆも床に落下した衝撃で死ぬ。 親は逃げようにも足を焼かれているため逃げられない。 ゆっくりにとっても、生徒にとっても新たなことを学んだのであった。 算数の時間が終わった。 教室は餡子まみれ。 「うっうー!」 それをゆっくりれみりゃ達が掃除する。無論。食べると言う形で。 「あまあまがたくさんなんだどぉー♪」 「「「れ、れみりゃだ!!!」」」 親ゆは逃げようとするがもちろん逃げられない。 「ゆぎゃぁぁぁぁ!!!あんござんずわないでぇぇぇぇぇ!!!」 「むっぎゅぅ!」 「ぢぇんのじっぼだべないでねぇぇぇぇ!!!!」 「まらぁ!!まらぁ!!!」 親ゆは見事に捕食された。教室もピカピカだ。 「きれいになったどー☆うっうー☆うあうあ☆」 れみりゃ達は喜びのダンスを踊る。 このクラスの次の授業は体育だ。 生徒達の大好きな「ゆっくりドッジボール」の時間だ。 終 作者 雛の5倍速で回転できる人 ――――――――――――――――――――――――――― あとがき どうも。初ssでしたがいかがでしたか? なんか虐待表現使ってればおkみたいな考えでいたのでおかしい所は多々あると思います。 あんまりssばかり書いていられる時間がありませんが出来るだけ書いていきたいです。 よろしくお願いします。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/396.html
ゆっくりいじめ系110 髪飾りの続きです。 前の騒動の際に拾ったゆっくり霊夢。 こいつは仲間の死を見たせいか、仲間を殺してしまったせいか、ずっと固まったまま動かない。 口に物を入れれば食うし、生きてもいるようだが心が死んでしまっている。 俺自身も痛みを与えたり、髪飾りを死んだゆっくりの物交換してみたりと色々な方法を試みたが、何一つ反応を見せない。 「こうなったら代案ならぬ代餡として、中身でも入れ替えてみるか……? でもなぁ……」 それではつまらない。このゆっくり霊夢だからこそ期待できるものがあるのだ。 悩んでいても大して良い案は浮かばずに数日が過ぎた。 今日も今日とて歩きながら考えていると、道脇の草むらで何かが動いた。 「ゆぅ……くりぃ……」 ゆっくり魔理沙だった。どうやら傷ついて餡子が減っているらしく、かなり皮のたるみが目立つ。 別にどうでもいいか、と無視しようとした時、ふと妙案が思い浮かび、足をゆっくり魔理沙の前で止める。 「おい、大丈夫か? しっかりしろ!」 「ゆっ……りぃ……」 うーむ、我ながらうそ臭い演技だ。しかし、ゆっくり魔理沙の方は本当に重体らしく、返事をする元気すらない。 おそらく何らかの理由餡子を吐き出してしまったため、生きていくぶんの餡子が足りていないのだろう。 「よいしょっ、と……!」 ゆっくり魔理沙を抱え上げて、家に走り帰る。早くしなければ死んでしまうかもしれないのだ。 「待ってろ……! すぐに助けてやるからな!」 家に帰り、ゆっくり霊夢用の餡子とオレンジジュースを与えると、ようやく危機は脱したように見えた。 さっきよりも少しふくらみ、顔ツヤも良くなっている気がする。 「ありがとぅ……おにいさん……」 「無理に喋るな。とりあえず、ここでゆっくりしていけよ」 「うん、ゆっくりしていくね……」 ゆっくりぱちゅりーぐらいのか細さである。これは休ませておいた方がいい、と判断し、その日は俺も就寝した。 寝る前にゆっくり魔理沙をあえて、ゆっくり霊夢の近くに置いておいた。 次の日、ゆっくり魔理沙の様子を確認すると、本調子ではなさそうだったが、昨日よりかは随分良くなっていた。 「どうだ? 身体はもう大丈夫か?」 「ゆっくりやすめたから、すこしだいじょうぶになったよ」 やはり、答える声にはゆっくり種特有の無駄な元気さはない。もう少し置いてやるべきかな。 「ゆっ、おにいさん、あのこどうしたの?」 「ん、ああ、ゆっくり霊夢か……」 ゆっくり魔理沙は置物のように鎮座したゆっくり霊夢を気にしていた。ゆっくり同士の連帯感故だろうか。 思惑通りに事が進んでいる。俺はいくらか考えたふりをして話してやった。 「あのゆっくり霊夢は家族がみんな死んでしまって、酷い目にあったんだ。それで動かなくなっちゃったんだ……」 簡潔すぎるほど簡潔だが、ゆっくりに小難しい話をしても分からないだろう、と判断して適当にまとめた。 「……ゆっ!」 傷が癒えきっていない身体で飛び跳ね、ゆっくり霊夢の隣に行くゆっくり魔理沙。そして、いつもの言葉。 「ゆっくりしていってね!」 「………………」 相変わらず、反応しないゆっくり霊夢。……よし、実験開始。 「なあ、ちょっといいか?」 「ゆ?」 「このゆっくり霊夢を見ててやってくれないか? 食べ物はちゃんと渡すし、見てるだけでもいいんだが」 「いいよ! ゆっくりみてる!」 心なしか元気が戻ってきているように見える。やけに聞き分けがいいところにが何かありそうだ、と感じさせる。 『ゆっくり同士の交流で心は戻るか』という目論見であるが、どちらに転んでもどうでもよかった。 その日から、俺は朝食と昼食二匹分の食べ物を渡し、仕事をして、夜にまた食べ物を渡しながら一日の経過を聞くという生活になった。 ゆっくり霊夢は自分から食べようとはしないため、誰かが与えてやらなければならなかったが、それはゆっくり魔理沙がやってくれた。 ゆっくり魔理沙もゆっくり霊夢のことが気になるらしく、傍から見ていても姉のように甲斐甲斐しく世話をしている。 それが理由なのか、近頃ではゆっくり霊夢が微妙に反応を示し始めている。 小さくだが「ゅ……ゅ……」という声が聞こえるのだ。それを聞いて、ゆっくり魔理沙は嬉しそうに語りかけたりしている。 ゆっくり魔理沙は出来ないことも弁えているらしく、「れいむをあらって、すっきりさせてあげて」などと頼まれた。 ゆっくり霊夢は動かないので、ゴミや埃が積もって汚れてしまうのだ。 ついでにゆっくり魔理沙も洗ってやろうとすると、「まりさはいいよ」と拒否したので無理やり洗ってやった。 くすぐったそうにしながらも、暴れずに大人しくしているゆっくり魔理沙。 ゆっくり種としてはその聞き分けの良さ、おとなしさは奇妙というか異常であった。 俺は今までの経緯や行動から、ゆっくり魔理沙の事情をだいたい予測していた。確証を得るために語りかける。 「なあ、魔理沙。お前、仲間からいじめられたりしてたんだろ。だから、あんなに傷ついてたんじゃないか?」 「…………」 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢が乗り移ったかのように黙り込む。やがて、ゆっくりと口を開いた。 「まりさはね、ぼうし、なくしちゃったんだ……」 「そうか……」 それだけ聞けば何があったのかは予想できる。そして、現在のゆっくり魔理沙は帽子をつけている。 「他のゆっくりから取ったのか?」 ゆっくり魔理沙は一瞬迷ってから、言った。 「しらないゆっくりの、しんじゃったゆっくりのぼうし、ひろったんだ」 「知らなくて、しかも死んでるなら別にいいんじゃないか? 誰も使わないわけだし」 俺はてっきり、生きているゆっくりから帽子を奪ったから、いじめやリンチにあったんだと思っていたのだが。 むしろ、帽子やらリボンやらがないと、元いた群れであっても仲間扱いされなくなるのは前回の実験で判明したことだ。 「しんじゃったゆっくりのぼうしだとね、みんなからきらわれちゃうんだ……」 嫌われる……? どういうことだ。帽子をかぶってるのにいじめられただと? まさか、ゆっくりは分かるのか。そいつに合っていない髪飾りや、死んだゆっくりの髪飾りを使っているのが。 これは、非常に興味深い。俺はゆっくり魔理沙から当時の状況を詳しく聞くことにした。 ゆっくり魔理沙の言ったことをまとめてみると、 1、「帽子を失くす」といじめられた。群れから無視される立場となる。 2、「生きている他のゆっくりの帽子」を奪ったら、仲間として認められた。しかし、帽子を奪い返されると、以前の立場に逆戻り。 3、「死んでいるゆっくりの帽子」をかぶったら、群れの仲間どころか、行く先々のゆっくりに攻撃された。で、倒れて拾われる。 という経過らしい。 ……成る程。ゆっくり種の髪飾りにはここまで意味があるとは。驚愕の思いを隠しきれない。 そして、ゆっくり魔理沙がゆっくり霊夢を世話するのも、群れから追い出されて寂しかったからだろう。 しかし、もしもゆっくり霊夢が目を覚ましたら、どんな行動を取るのだろう。 それはそれで楽しみである。 「ゆっくりしていってね!」「ゆぅ!」 ある朝、二匹分の声で目が覚めた。まさか、と思い居間へ確認しに行くと、そこにはゆっくり魔理沙とゆっくり霊夢が仲良く並んでいた。 「おにいさん、ゆっくりおはよう!」「ゆっ!」 「……帽子、気がついてないのか?」 ゆっくり魔理沙の言うことが真実なら、ゆっくりには死んだゆっくりの帽子を判別する能力があるみたいなんだが。 「だいじょうぶだよ! ゆっくりしてるよ!」「ゆゅ!」 と、そこで気づく、家にいたゆっくり霊夢は大きさであれば、それなりに成長してる個体のはず。 しかし、先ほどからまるでほとんど喋ってしない。精々、「ゆ」の一文字文ぐらいだ。 思い浮かんだのは幼児退行という言葉。しかし、そんなのゆっくりにも起きるのか? 疑問を持ちながらも、さらなる観察を続けることにした。 「ゆっくりしていってね!」「ゆっ!」 最初に気づいたのは、このゆっくり霊夢は「ゆっくりしていってね!」と一切言わないことだった。 ゆっくり子霊夢ですら「ゆっくりちていってね!」と返事するのに、何度も呼びかけても何も返さない。キョトン、としたままだった。 ゆっくり種としての常識でもぶっ壊れてしまったのだろうか。 個の識別は出来ているようである。ゆっくり魔理沙は当然としても、俺ですら家族の一人のように反応する。 しかも、言葉の識別も出来ているらしく、「お~い」と呼ぶと普通に寄って来て、「ご飯だ」と言うとやたらと速く寄って来る。 何故だか身体能力もあがっているらしく、己の背丈を越えるほどの跳躍力を見せることもあった。 それに引っ張られるように、ゆっくり魔理沙の能力も上がってきている。単純に傷が癒えた、というだけでは説明がつかない。 傷の治りが妙に早かったり、語彙が増えたり、知能が上がっているような気配すらある。 ゆっくりとしての禁忌を破ったからなのだろうか。よく分からない。 こうなってくると、最早ゆっくりとは違う種とすべきか! と一人盛り上がってみたが、即断するにはまだ早い。 近頃では二匹が仕事を手伝ってくれるようになった。仕事といっても農作業だが。 「おんがえしだよっ!」「ゆ~!」 と言っては泥だらけになるのも構わず、文句も言わずにせっせと働いている。いや、楽だね。 今日もまたゆっくりたちが俺の手伝いをしていると、草むらから音がした。ぴょん、と飛び出る塊。 「ゆっくりしていってね!」 野生のゆっくり魔理沙であった。それだけなら別にどうということはないのだが、今はまずい。 「ゆ……!? ゆっくりしねぇ!」 「ゆぐぅ!?」 野生ゆっくりが、俺のところのゆっくり魔理沙を見た途端、人格が変わったように体当たりをしてくる。 相手が大きかったこともあり、吹っ飛ばされるゆっくり魔理沙。野生ゆっくりは攻撃の手を緩めない。 「ゆっくり! しね! しねっ! しねぇぇっ!!」 「ゆぶっ! ぎゅぶ!」 鬼のような形相で攻撃し続ける野生ゆっくりと、口から餡子が出始めているゆっくり魔理沙。 放置するのも面白いのだが、まだやってもらわねばならないことがあるので助けようとする。 と、そこへ駆けつけるゆっくり霊夢。ゆっくりとは思えない速度で野生ゆっくりにぶつかる。 「ゆーーーー!!!」 「ぐべぇ!?」 二倍近く体格差があったように見えるのだが、それを物ともせず、今度は野生ゆっくりが弾き飛ばされる。 どれほどの力が込められていたのか、野生ゆっくりは木にぶつかると、餡子を撒き散らして潰れた。 普通のゆっくりとは比べ物にならない力の強さである。普通のゆっくりだと、集団で攻撃してようやく一匹を潰せる程度の力だ。 ゆっくり霊夢は野生ゆっくりのことなど眼中になく、すぐさまゆっくり魔理沙のところに駆けつけた。 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!?」 ゆっくり霊夢が悲痛な叫び声を上げる。何事か、と見てみれば、ゆっくり魔理沙の皮が破れて餡子が飛び出していた。 どうやら、吹っ飛ばされた時に木の枝にひっかけてしまったらしい。 「ちっ……まずいな。大丈夫か?」 「ゆぅぅ……」 だらり、と返事も出来ずにへたりこんでいるゆっくり魔理沙。そこまで、餡子の流出が大きいのかとも思ったが、何か違う。 身体がぶるぶると震るわせ、悪夢にうなされているように「ゆっ、ゆっ、ゆっ」と呻いている。 とりあえず、症状を観察するのは後回しにしてゆっくり魔理沙を家の中に運び込むことにした。 一応の手当ては終了した。傷口にテープを貼り、オレンジシュースを飲ませておく程度のものであったが、応急処置にはなる。 状態が良くなったわけではないが、傷よりも精神的に弱っているようだった。 「みつかった……みつかっちゃたよぅ……」 涙を流すわけでもなく、生気の抜け落ちた顔でぶつぶつと呟き続けている。 ゆっくり種の禁忌を犯しているゆっくり魔理沙は、制裁を恐れているのだろう。 「大丈夫だって。襲ってきたやつは潰しただろ? もう来ないんじゃないか?」 「そうかな……?」 怯え切った顔つきだ。俺としてもゆっくり種にそこまでの探知能力はないと思う。第一発見者がいなければ犯罪は露呈しない。 「もう、ゆっくりできないできないよぅ……」 なおも呟き続けるゆっくり魔理沙。どうしたものかな、と思った時、 「ゆぅ、ゆっ、ゆ、ゆっくり、しない、でね!」 なんとゆっくり霊夢が喋り始めた。ぴょんぴょん、と跳ねながら、頑張って話そうとしている。 「ゆっくり、しなくても、だいじょうぶ、だよ? おかー、さんは、れいむが、まもるよ!」 たどたどしく、けれど、はっきりと宣言した。 母親と認識していたことにも驚きだが、「ゆっくりしなくていい」とはゆっくり種としての存在意義に関わるのではないだろうか。 「さっきのは、ちがう、ひと。れーむたち、とは、なんかちがうの」 どうやらゆっくり霊夢は明確な境目を他のゆっくりに感じているらしい。 これは……面白い。その背中を押してみるべきだろう。 「そうだ、違うぞ。。あいつらはお前たちみたいなのが嫌いなんだよ」 「? どーして?」 「お前たちの髪飾り、リボンや帽子は死んだゆっくりのものでな。普通のゆっくりはそういうのを許さないらしい」 「だから、おかーさんを、いじめたの?」 「そうだ」 簡潔に伝えてみると、ゆっくり霊夢は身体をぶるぶると震わせ始めた。 怒りの感情かもしれないが、そこには何かしらの決意みたいなものが感じられた。 「じゃ、れーむは、ゆっくりじゃなくていい! そんなこというひと、みんなおいはらうよ!」 「へぇ……」 そっちの方向へ行くのか、と俺は感心していた。種であることよりも親を守る。 もしかすると、自分が既にゆっくり種から受け入れられないと分かっているのかもしれない。 「お前はもうゆっくりしないのか?」 「しないよっ!」 「じゃあ、お前は今度から『ゆっくりまんじゅう』っていう名前にしてみたらどうだ? ゆっくりとは違うってことで」 「ゆっ!? ゆっくりまんじゅう! れーむはゆっくりまんじゅうだよ!」 思いのほかあっさり承諾した。むしろ、喜んでいる。俺としては、人づてに聞いた小噺から思いついたものなんだが。 これで、本当にゆっくりとは違うものになったんだろうか、明日はどうしてみようか。 そんなことをワクワク考えながら、俺たちは眠りについた。 夜中。声と気配で目を覚ます。ゆっくりまんじゅうたちのいる部屋からしているようだ。 「なんだ……まさか!?」 急いで、居間に繋がっている扉を開けようとする。が、何かにつっかえているらしく、僅かの隙間しかできない。 その隙間から声が聞こえてきた。 「おかーさん! おかーさん! やめぐっ!?」 「ゆ、ゆゆ……」 「ゆっくりしないでね!」「ゆっくりできないよ!」「すっきりさせてね!」 まんじゅうゆっくりたちとは別の無数の声。俺は事態を察して、扉からではなく、窓から外に出て、玄関へと向かった。 「うわっ……」 表から見ると、玄関は開け放たれており、何匹ものゆっくりが部屋に入ろうとしていた。 しかし、既に入っているやつが多すぎて入れていない。それでも、まだ部屋の中に入ろうとしている。 「邪魔だ! どけっ!」 玄関周辺のゆっくりを潰して道を作る。ようやく、部屋の中を見るとそこには床一面にゆっくりが蔓延っていた。 「ゆっくり!」「ゆっくりできないやつはしね!」「じゃまなひとはどっかいってね!」 どうやら、俺には全く感心を抱いていないようだ。ゆっくりまんじゅうたちを目で探してみると、 「ゆぅ! ゆっ!? ゆぅぅぅぅぅ!!」 多くのゆっくりに圧し掛かられているまんじゅう霊夢がいた。 力で押し返そうとしているが多勢に無勢。潰されてはいないが、完全に身動きを封じられていた 「おかーさん! おかぁ、さん!」 その声で今度はまんじゅう魔理沙を探すと、テーブルの上で何匹かゆっくりがまとまっていた。 まさか、とテーブルに手を伸ばすが、玄関からでは遠く、突っ込むにはゆっくり達で動けない。 「ゆ、ゆ……ゆ。ごめんね、ごめんね……」 テーブルでは魔理沙が頭から食べられていた。何度も謝罪の言葉を呟きながら。誰に向かって謝っているのだろう。 「ゆっ、ゆっ! あのひとたち、へんなゆっきゅだよ! しんじゃえばいいのに!」 「みたよ、おひるにここのおうちでゆっくりしてたよ! ゆっくりじゃないのになまいきだよ!」 他のゆっくりよりも嬉々として、ゆっくりまんじゅうたちに攻撃を加えている二匹のゆっくり魔理沙。 あれは、もしかして昼間の野生ゆっくりの家族だろうか。現場を見られていて、仲間に場所を伝えたというわけか。 第一発見者がいなくても、第二発見者がいれば犯罪は露呈するか。くそ、あの後、周辺を警戒しとくんだったな。 「れーむもおかーさんも、だれにもめーわくかけてない! やめて、やぶぎゅ!?」」 動き回ってゆっくりたちを引き剥がそうとするが、さらに多くのゆっくりに圧し掛かられて、餡子が出そうになる。 「ゆっ、くりぃぃぃぃ!!」 その光景を見た魔理沙は最後の力を振り絞って、もう半分以上、無くなっている身体で飛んだ。我が子を守るため。 霊夢の近くに落ちる魔理沙。その衝撃と気迫に驚いて、群がっていたゆっくりたちはわらわらと散っていく。 「おかー、さん? おかーさん!? おがーざぁん!?」 「ごめんね……ごめんね……」 「 あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?」 最後まで謝りながら息絶えていく魔理沙。泣きすがる霊夢。 「ようやくしんだの? ばかなの?」「あとひとつ、つぶせばゆっくりできるね!」「すっきりしようね!」 口々に汚く罵るゆっくりたち。流石に見ていて腹が立った。俺がやってみたかったのに。 先ほどの、場所を教えたゆっくり魔理沙がまんじゅうへと寄ってくる。 「ゆっくりたべるよ! どいてね!」 餡子を食う気だろう。完全に余裕の笑みを浮かべている。 「おいしそう~♪ あ~ぐぎゃ!?」 ゆっくり魔理沙は食べようとして突如、吹き飛ばされた。壁にぶち当たって、中身が飛び散る 「ゆっくり!? ど、どうしたのぉ!?」「ゆっくりしんじゃったよ!」 「ゆっくり……」 ゆっくりたちが声した方を見る。ゆっくりたちの認識において、そこには潰され、食べられる予定の獲物しかいないはずだった。 「ゆ、ゆ!?」「ゆゆゆ!?」「ゆぅ!?」 「ゆっくり、するなぁぁぁぁっ!!!」 そこにいたのは狩人だった。否、狩人という言葉すら生ぬるい。それは戦士だった。 周囲のゆっくりを比較にならない力と素早さによる体当たりで叩き潰すまんじゅう。その凄まじい勢いにゆっくりたちは恐慌を来たす。 「い゛や゛ぁ゛ぁぁ!?」「おうぢがえる! おうぢにがえりだいよぉ!」「だじでぇぇっ!!!」 先を争って俺の方、すなわち玄関へとへ向かおうとするが、数が多いのが災いして思うように動けない。 その様子を見てから、俺はまんじゅうに声をかけた。 「おい、まんじゅう。一人で出来るか?」 「ひとりで……ひとりでできる! まかせて! みんな、ゆっくりできなくさせるよ!」 「だ、そうだ。お前ら、全員そこの『まんじゅう』にやられちまえよ」 指でまんじゅうを指し示してやってから、ゆっくりと玄関の扉を閉める。外にいたゆっくりもついでに放り込んでおく。 俺自身もイラついていたのだ。気分的には収穫しようとした果実を目の前で掻っ攫われた気分に似ている。 中の様子を窓から見てみる。 多数のゆっくりが外に出ようと扉に張り付いているが、結局開かず、後ろから来た他のゆっくりに潰されている。 「だぢでぇぇ!! ごごがらだじでぇ!」「 ゆ゛っぐり、じだいよおおおお!」「まんじゅういやぁぁ!!」 皆が逃げようとすればするほど、潰されていくゆっくりたち。しかし、後ろから今だ危機が迫っているのだ。 「ゆっ、くりぃ!」 まんじゅうは上空から勢いをつけて、一匹のゆっくりを叩き潰す。広がる餡子。見せつけるようにまんじゅうはそれを食べた。 「むしゃり! むしゃり! ぺっ!」 リボンを吐き出す。さらに震え上がるゆっくりたち。 髪飾りを盗った許せないゆっくりがいると知って群れで潰しに来たはずなのに。しかし、現実は過酷だった。 「どうじでぇ!? どうじでこうなるのぉ!?」「ゆっぐりざぜでね!?」「「まんじゅうはこないでぇぇぇぇ!」 「どうして? ゆっくりたちがれーむの、ゆっくりまんじゅうのおかーさんをころしたからだ!!」 今更、たわ言を抜かしていたゆっくり魔理沙を潰す。それは母に似ていても、決定的に母ではなかった。 「まんじゅう!?」「まんじゅうごわ゛い゛!」「ま゛んじゅう゛、やべでぇ!」 「ぼうしやリボンをなくしたゆっくりは、まんじゅうになってイジメられるんだ! おぼえとけ!」 「お゛ぼえ゛る゛! お゛ぼえ゛る゛がら゛だずげでぇぇ!」「ゆっぐいじだがっだよ゛う゛!」 「じにたくないよ゛おお゛お゛お゛お゛お゛!」「ぎゅっぐりぃ!!」「おがあざぁん!」 まんじゅうは飛び上がって、扉に群がっているゆっくりに思い切り体当たりをぶちかます。その勢いで扉が開け放たれた。 既に大半のゆっくりはやられていたが、それでも残ったゆっくりが我先にと逃げ出していく。当然、仲間に潰されたゆっくりもいた。 「まんじゅう゛ごわい! ま゛ん゛じゅうごわいよぉ!」「ま゛んじゅうなりだぐな゛いぃぃぃ!!」 「ずっぎりじだがっだだげなのにー!!」「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!???」 それぞれがまんじゅうに対して恐怖を口にしながら、どこかへ行った。 「いいのか、そこそこの数を逃がしたけど」 まんじゅうの狙いは分かっていたが、あえて聞いてみる。 「いいよ。あれで、まんじゅうがこわいっておもってくれれば、いいんだよ」 やはり計算してやっていたか、と少し感心していると、まんじゅうが俺の方を向いて小さくお辞儀をした。 「なんだ、どうした?」 「おとーさん、いままでそだててくれて、ありがとう。ここにいると、ゆっくりがいっぱいきて、めーわくがかかるからどこかにいくね」 「何……?」 俺ってお父さん扱いだったのか、と思いながら、なんとなくある推論が思い浮かんだ。 このゆっくり霊夢、もといゆっくりまんじゅう霊夢は、本当にゆっくり種とは違うものに変質しまったのではないだろうか。 きっかけは先日の惨劇であり、髪飾りを変えたことかもしれない。 しかし、俺や元ゆっくり魔理沙と暮らすことでゆっくりとしての常識を失っていったのかもしれない。 あの身体能力はそんな中でも生き残るために発揮されている、所謂「火事場の馬鹿力」だろうか。 そうだとすると、その寿命は長くは保てないだろう。 これはこれで興味深い事例であった。 俺はまんじゅうに、餞別として潰れたばかりの餡子を包んでくれてやった。 面白いものを見せてくれた礼でもある。 「元気で、とは言えないが、まあなるべく死ぬなよ?」 「うん。おとーさん、おかーさんのぶんまでしなないよ。ばいばい」 どこか穏やかな顔つきでまんじゅうは、消えていった。 その後、やけに強いゆっくりとして、まんじゅうの存在はたまに人々の噂にされることもあったが、死んだかどうかは分からない。 普通に考えて、いくらまんじゅうでも敵の数が多いと生き残れないのではないか、と思う。 それでも、時折だが山からある叫び声が聞こえるそうだ。そう、 「ま゛ん゛じゅ゛う゛ごわ゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛っ!!??」 と。 ここらで一つ、後書きっぽいものをどうぞ。 ゆっくりに「まんじゅうこわい」と言わせたかった結果がこの長文だよ! 「髪飾りの失くしたゆっくり」だと長いので適当に名前をつけてみたら、「まんじゅう」になった。反省している。 「ゆっくりまんじゅう」を正式名称にしたのは、流石に「ゆっくり」って言葉がついていないとマズイだろ、という判断から。 地の文で書く時、または他のゆっくりが呼ぶ時には「まんじゅう」になります。「饅頭」に非ず。 「まんじゅう」の脳内設定も一応書いておきます。使っても使わなくても、どっちでも構いません。 名称だけ使うとかも大丈夫です。設定改変もご自由に。 ……そもそも、こんな設定を使ってくれる人がいないだろうけど。 「ゆっくりまんじゅう」 髪飾りを失くしたゆっくりのこと。 髪飾りが無くなったゆっくりは種として迫害される運命にある。特に仲間の死体から髪飾りを盗んだ者は絶対に許されない。 「ゆっくりまんじゅう」は、それでも生き残るために変化した突然変異型ゆっくり。 髪飾りを失くしただけでは変異しないが、他のゆっくりったいによって迫害されることで変異することがある。 身体能力や知能は通常のゆっくりを遥かに凌駕するが、それは体内餡子の糖分を使っているため。 故に、通常のゆっくりよりも寿命は短く、中の餡子も甘みがなくて不味い。 「ゆっくりするな!」などの「ゆっくり」という言葉に対して否定的な言葉をぶつける。 自分から他のゆっくりを襲うことはしないが、襲われたら相手がれみりゃであろうと、群れであろうと死ぬまで戦う。 子ゆっくりであろうと容赦せず、相手の餡子を食らうことも平気でする。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3241.html
※ご覧いただく前の注意書き※ すっきり描写あり ゆっくり現代入り 以上です。それでは、お楽しみ頂けると幸いです。 ※1/16 fuku4847を一部加筆して、再うp致しました。 by 作者 よし、天麩羅にしよう。 珍しくお金があったので、今日の昼食はリッチにいくことに決めた。 普通、大学の近くにはラーメン屋や定食屋など色々な店がある……はずなのだが、うちの大学の近くには何故か少ない。 電車で1駅行った、うちの大学より何倍も大きい大学の学生街や、反対方向へ1駅の大きな街には食事処が沢山あるのであまり不自由はしていないけど。 普段は学内のコンビニで調達するか電車で食べに行ってしまうが、今日は前から行ってみたいと思っていた天麩羅屋に行くことに決めた。 3限が休講だったので、授業は午前中で終わりである。昼休みに食べに行くと混むだろうから部室に寄り、1時間ほど潰してから店に向かった。 行こうと思っている天麩羅屋は、大学から少し行ったところにある。普段大学の近くで食べるときはファーストフードが殆どなので、なんだか新鮮な気分だ。 大学を出て10分ほど歩き、目当ての天麩羅屋に着いた。 天麩羅は美味しかった。野菜天や海老天をはじめ、どの天麩羅も衣がサクッとしており、塩にも天つゆにも良く合った。 食べ終わって何となくメニューを見ていると、ある文字に目が止まった。 『ゆっくり』 ゆっ……くり? あのゆっくりか? しばらく前に出現した人間の頭みたいな饅頭か? メニューを見てみると、餡子やカスタード、生クリームといった文字も見受けられる。 これはゆっくりの中身だ。ということは、この店はゆっくりの天麩羅も扱っているのだろう。 しかし……どういう物なんだろうか? とりあえず店主に聞いてみることにした。客は僕以外にいなかったので、聞いても営業に差し支えは出ないだろう。 「あの、すいません」 「はい、なんでしょう」 「この『ゆっくり』って奴なんですけど、やっぱりあのゆっくりなんでしょうか?」 「ええ、当店ではゆっくりの天麩羅を扱っておりまして、デザートとして好評を頂いております」 「そうなんですか。饅頭としては食べたことがあるんですが、天麩羅にしている店があるなんて初めて知りましたよ」 「扱っているのは、この辺だとウチぐらいなもんでしょうねー。この辺じゃなければ何軒かは取り扱っていると聞いています」 「へえー。あの、他のに比べて随分と安いんですが、これはどうしてなんですか?」 「ああ、それはですね、他の天麩羅と違って原材料がタダ同然、というか本当にタダなんですよ。捕まえてくればいいんですから」 「そうなんですかー。……じゃあ、餡子とカスタード、それと生クリームを1つずつ下さい」 「わかりました。ちょっとお時間を頂きますが、宜しいですか?」 「問題ないです」 「じゃあ、ちょっと待っててください」 店主は奥に入っていった。 携帯をいじっていたら、奥から声が聞こえてきた。ゆっくりの声だ。 「ゆっ、れいむすっきりしたくないよ! あかちゃんつれていかれるのやだよおおおおお!」 「いやああああ! あいのないすっきりなんてとかいはじゃないわああああ!」 「むぎゅー、ぱちぇもあかちゃんとられるのいやよおおおおお!」 「まりさだってすっきりしたくないんだぜ! でもぶるぶるされるとどうしようもないのぜ!」 「ほら、さっさと子供作れ」 「「「「んほおおおおおおお!!!」」」」 「「「「すっきりー!!!」」」」 「ゆう、ゆう……。またすっきりしちゃったよ……」 「でも……。やっぱりあかちゃんはかわいいわね! とかいはなこになってね!」 「そうだぜ! こんどこそあかちゃんをまもってあげるんだぜ!」 「むきゅー、みんなでちからをあわせれば、おじさんからあかちゃんをまもれるわよ」 「「「そうだね! えいえいゆー!!」」」 どうやら親ゆっくり達が強制的に子供を作らされているみたいだ。ということは、子供を使うのだろう。 強制すっきりから1分半ほど経過した。 「ゆゆっ! あかちゃんのおめめがあいたよ!」 「もうすぐうまれるんだぜ! うれしいんだぜ!」 「みんなにこにこしててかわいいわね! とってもとかいはよ!」 「むきゅん、あかちゃんたちゆっくりしていってね!」 もうすぐ赤ん坊が生まれるのだろう。親ゆっくり達は嬉しそうである。 だが。無慈悲にもその嬉しさを粉微塵に打ち砕く言葉が告げられる。 「はーい、談笑中の所た~いへん申し訳ありませんが、これより赤ちゃんを1匹残らず頂いていきまーす。 いつもの通り、必要な赤ちゃん以外はぜーんいんブチ殺しますので、皆ゆっくりしていってね!!!」 「いやぢゃあああああ!!! あがじゃんもっでいがないでえええええ!!!」 「ゆっ、まりさたちのあかちゃんはまもってみせるのぜ! じじいはあっちにいくんだぜ! ……ごべんなざいいいい!!! もっでいがないでええええ!!!」 ブチブチブチイッ 「いぢゃいよおおおおおおお!!!!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! ぐぎをどだだいでええええええ!!!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛!!! ごんなのどがい゛ばじゃないわあ゛あ゛あ゛!!! ……あ、あがじゃんごろざないでええええ!!! おねがいじまずうううう!!!」 「むぎゅうううう!! ばぢゅりーだぢにぞだでざせでぐだざいいいい!!! おねがいでずがらああああ!!!」 グチャッ 「ゆぴっ」 「ゆぶっ」 「ゆぴゃっ」 「「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!! あ゛がぢゃんんんんんんんん!!!!」」 「「ばだばじべでの゛ごあ゛い゛ざづもずりずりもじでな゛い゛の゛に゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」」 ――カウンターからは見えないが、どう考えても奥は阿鼻叫喚。 茎を引き千切り、まだ生まれていないゆっくりを一匹一匹握り潰す音。赤ん坊の短い断末魔、そして親達が泣き叫ぶ声。 生きてる赤ん坊は親と初めての対面ができないまま全て連れ去られ、他の赤ん坊は生まれる前に全て潰されてしまった。 ゆっくり達にとってはまさに地獄である。 「ほい、じゃあお前らは箱で大人しくしてろよ」 「あがぢゃんがえぢでええええ……」 「ゆぐっ、ゆぐっ……。ごべんねえええ……」 「あがぢゃんだぢ、おがあざんだぢをゆるぢでねえええ……」 「むぎゅー……」 「お待たせしました」 子ゆっくり3匹を持った店主が戻ってきた。すっごく良い顔をしているように見えるのは僕の気のせいか。 「「「ゆっきゅりちていっちぇね!!!」」」 子ゆっくり達は生まれて初めての挨拶をしてきた。……最後の挨拶になるのだろう。 「それを使うんですか?」 「はい、当店では生まれたてホヤホヤのゆっくりを使います。 れいむ種が餡子、ありす種がカスタード、ぱちゅりー種が生クリームです」 「いつも注文を受けてから作ってるんですか?」 「凄く混んでるときは冷凍のを使ったりもするんですが、なるべく生まれたてのを使うように心がけています」 なるほど。究極の産地直送というわけだ。 「ゆゆっ? おじちゃん、このまありゅいのなあに?」 「ああ、それはお鍋っていうんだよ」 「むきゅん、おにゃべしゃんのなきゃにありゅのはきっちょおふりょね!」 「そうそう。さすがぱちゅりーは頭がいいなあ」 「ゆゆっ! おふりょできれいきれいちゅるのはとっちぇもときゃいはにぇ!」 「さあ、お風呂に入る前にこの中に入ってくれ」 店主は3匹に衣をつけ始めた。 「ゆっ! にゃめりゅとおいちいね! ぺーろぺーろ……」 「でもべちゃべちゃできもちわりゅいわ!」 「ありちゅ、きっとすちぇきにゃれでいになるちゃめにはひちゅようなことにゃのよ」 「ゆ、ゆん! ちょっととぼけちゃふりをちただけよ!」 衣をつけ終わり、いよいよ高温の油にダイブする時間がやってきた。 「れーみゅがいちばんしゃきにおふりょにはいりゅよ!」 「れいみゅはれでーふぁーちゅとっていうこちょばをちらにゃいのね! ありちゅがちゃきなにょよ!」 「れーみゅがしゃきだよ!」 「むきゅー、おふりょはおおきいんだきゃら、みんないっちょにはいりまちょうよ」 「ゆう……。ごめんにぇ、ありちゅ! いっちょにおふりょにはいりょうね!」 「ゆ、ゆん! ときゃいはにゃありちゅがいちびゃんちゃきにはいりゅのがのぞまちいけど、どうちてもっていうにゃらいっちょにはいっちぇあげちぇもいいわよ!」 「むきゅん、ふちゃりとも、なきゃよくちゅるのがいちびゃんよ」 饅頭たちの漫才を眺めている間に、揚げる準備が整ったようだ。 「それじゃあ、皆一緒にお風呂に入れるからな。仲良く温まれよ!」 「ゆっ! わかっちゃよ!」 「はやきゅいれちぇね! おふりょできれいきれいちて、もてきゃわちゅりむのぱーへくとぼでーになるんだきゃらね!」 「むきゅー、みんにゃではいりゅのはたのちちょうね!」 「じゃあ、行くぞ」 「「「ゆゆーん♪」」」 「じゃあな」 ボチャン 「「「ゆっ?」」」 「あ゛、あ゛じゅいよお゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「や゛べぢぇえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「ぶぎゅう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」 「よしよし、ちゃんと揚がれよー? おいっしい天麩羅になるんだぞおー?」 うおー、すげ。見て楽しむ面もあるのか。まあ、これを楽しいと思うかは人によるんだろうけど。 「ゆるじでぐだざい゛い゛い゛い゛!!!」 「ごんな゛の゛どがいばじゃないばあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「ぶぎゅう゛う゛う゛!! みゃみゃだじゅげでえ゛え゛え゛!!!」 「お母さんは助けになんて来てくれないよお? お前らを喜んで差し出したんだから。 君たちは親にとっていらない子なんだよ! ゆっくり諦めてね!」 「ゆえ゛え゛え゛え゛ん!!!」 「ぞんなのう゛じょよお゛お゛お゛!!!」 「ぶぎゅう゛う゛う゛ん……」 揚げられるとやっぱり死ぬんだろうか。聞いてみよう。 「あの、揚げるとやっぱりゆっくりは死ぬんですか?」 「それは個体によりますね。体力の無いぱちゅりー種なんかはほとんどが死にます。 れいむ種とかまりさ種なんかは体力もありますし、衣で保護されてるので意外と死なないんですよ。 踊り食いみたいで食べていて楽しい、と仰るお客さまもいらっしゃいますよ」 「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」 「ぢぬう゛う゛!! ぢんぢゃう゛わ゛あ゛あ゛!!!」 「ぶぎゅう……。ぶぎゅーん……」 そーなのかー。しかし、店主楽しそうだなー。顔が生き生きしてるよ。 「お待たせしました。こちらがゆっくりの天麩羅です。左かられいむ、ありす、ぱちゅりーとなっております」 揚げたての天麩羅が出てきた。生まれたばかりなので小さくて丸っこい。 「では、頂きます」 れいむから食べることにした。 パクッ 「い゛じゃい゛よお゛お゛!!!」 うおっ、まだ生きてんのかよ。衣で包まれているため、声はくぐもっていた。 ――そうだ。塩塗ってみよ。 「ゆぎゃあ゛あ゛っ!!! ぢみるう゛う゛う゛う゛!!!」 おお、こいつは面白い反応だ。 パクッ 「やべじぇえ゛え゛え゛え゛!!!」 中身が餡子だから当然甘いのだが、しつこくない甘さだ。衣もサクサクしてるし、はっきり言って旨いな。好評というのも頷ける。 パクッ (ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ……) 口の中からかすかに呻く音が聞こえてきた。なるほどなあ。踊り食いかあ。 いやあ、旨かった。次はありすにしようかな。 ありす天を食べようかと思った時、思いついたことがあったので衣をはがしてみた。 すると、中には目を一杯に見開き歯を食いしばっている、『苦悶の表情』という言葉を絵にしたらまさにこれだという顔をしているありすがいた。 ゆっくりに苦痛を与えると甘くなると言うが、これは相当甘くなってるだろう。ただでさえ赤ん坊は甘くて旨いと言うし。 では、いただきます。 ぱくっ 「ゆぎゃあああああ!!!」 意外とカスタードもいけるね。 パクッ 「ごんなのどがいはじゃないばああああ!!!」 ぱくっ (もっちょ、ゆっ、きゅり、ぎゃああ、ゆうっ、ゆっ……。) 奥歯ですり潰してやった。さて、最後はぱちゅりー。 パクッ 「……」 ……おや? 反応が無いぞ? 衣を取って、ぱちゅりーをつついてみても反応が無い。 店主が言っていた通り、体力の無いぱちゅりーは耐えきれずに死んでしまったのだろう。 パクッ これも美味しかった。ただ、他の2匹より甘みが幾分強いので、もしかしたら口に合わないと言う人もいるかもという感想だった。 「ごちそうさまでした。いやあ、予想以上にゆっくりは旨かったですよ」 「そうですか! 捕まえさえすればお家でも出来ますので、是非やってみてください。 調理法は普通の天麩羅と同じです。ゆっくりの繁殖法は分かりますか?」 「大丈夫です」 「それはよかった。毎月1回ぐらいの限定で目玉や飾り、もみあげの天麩羅なんかもお出し致しますので、宜しければまたお越しください」 「目玉……ですか?」 「はい、目玉です。目玉といっても寒天なので、食べても大丈夫ですよ。独特の触感がお客様にウケてます。他のも美味しいですよ」 「色んなのがあるんですねー。ありがとうございます、また来ますよ」 「ありがとうございましたー」 お金を払って店を出た。思ったより値段が良心的だったのでまた来ようと思う。 帰りに天麩羅粉まで買ってしまった。そのうち家でも試してみよう。 家に着いた。っと……? 窓が割れてる? 急いで鍵を開けて中へ入る。中には……いた。ゆっくりれいむとゆっくりまりさ、そしてその子供。 「ここはまりさたちがみつけたゆっくりぷれいすだよ! おじさんはでていってね!」 「でていっちぇね!」 「たべものをくれたらいてもいいよ!」 「おきゃねでもいいよ! いちまんえんだよ!」 ――どうやら、夕飯も天麩羅を食べることになりそうだ。 おしまい あとがきのようなもの お読み頂き、ありがとうございました。 前回書き忘れましたが、感想をくれた方、ありがとうございます。今後も精進していきたいです。 元ネタはアイスクリームの天麩羅です。一回だけ食べたことがありますが、まあアリかな、という感想でした。 それにしても、「天麩羅」とか「蕎麦」って字は旨そうです。書いてて食べたくなってきたので、明日食べに行きたいと思います。 あとがき追記 うpした後に天麩羅を食べに行ったんですが、行くつもりだった店が無くなっていました。ガッカリです。 さらに追記 何回か読んでいたら加筆できそうなところがあったので、一部加筆致しました。 あと、作者名も決めました。今後とも宜しくお願い致します。 今までに書いたもの お星様になってね! すぃーチキンレース by 天麩羅蕎麦
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/640.html
その日は縁日だった、何気なく立ち寄ったゆっくり屋で、私は子ゆっくりを買うことにした 子ゆっくりはテニスボールくらいの大きさで、みんな元気に跳ね回っていた 私は隅っこにいた、ゆっくりれいむを一匹買うことにしたのだが 「いやだよ!まりさとはなれたくないよ!」 「そうだよ!まりさはれいむといっしょにいたいよ!」 などと、野良ゆっくりだった頃の友達だろうか?れいむを連れて行こうとする私にまりさが抗議をする 怒ったテキ屋の兄ちゃんが、ゆっくり棒で軽く殴るが連れて行かせまいと、れいむの前に立って体を膨らませて威嚇している ゆっくりの美しき友情に心底感動した私は、当初の予定を変更して、この仲の良いゆっくり達を全て買い取ることにした 「一匹飼うのも二匹飼うのもそう変わりません、仲の良い友達同士、離れ離れにするのは酷なことですからね、二匹とも買い取りましょう」 「そうか、いやぁ~すみませんね、お兄さん」 仲間と離れ離れにならず、みんなで一緒にいられると聞くとゆっくり達はとても喜んでくれた 「ゆゆ~!ありがとうおにーさん!」 「まりさたちをゆっくりかわいがってね!」 君達を可愛がる?そんな事をする気は毛頭無い こうして二匹のゆっくりを購入した後、途中で射的をしたり、綿飴やりんご飴を買ったりして家路についた 道中、ゆっくり達は歌を歌ったり、仲間と一緒にとび跳ねたりして楽しそうにしていた 見ていると本当に心がなごむ、愛らしい姿なんだろう、最も私には不快にしか映らないが お腹がすいたというので千切った綿飴を少しあげると、喜んで食べてくれた 「おにいさんはゆっくりできるひとだね!れいむとってもゆっくりできるよ!」 「おいしいおかしだね!とってもおいしいよ!」 普通のゆっくり達ならお菓子を奪い合ったり、喧嘩をするが、このゆっくり達は平等に綿飴を分け合って食べている ゆっくり達の顔はどれも名前の通り、安心しきった、ゆっくりとした表情をしていた あぁ、早くこの顔を絶望に歪ませたい 家に着くと、ゆっくり達はさそっくお家宣言を始めるゆっくり達 「おっきなおうちだね!れいむたちのゆっくりプレイスにするよ!」 「まりさたちにぴったりのおうちだね!」 家に入るとすぐに自分たちのお家宣言をする、これはゆっくりの悪い癖だ、このセリフのせいで虐待されたゆっくりはどれだけ居るのだろうか? ともかく玄関先で騒がれては近所迷惑になってしまう、私はゆっくり虐待用の部屋にゆっくり達を連れていき、籠から出してやる ゆっくり達は無邪気に飛び跳ねながら楽しそうにしている虐待し甲斐のあるゆっくり達だ 「おにいさん!おなかへったよ!」 「ごはんをもってきたらまりさたちのおうちでゆっくりしてもいいよ!」 何がおなか減っただ、身の程をわきまえないとひどい目にあうということを教え込んでやる 楽しそうに飛び跳ねているれいむの髪を掴んで、乱暴に持ち上げる 「いっ!いたいよおにいさんゆっくりおろしてね!」 痛みに顔をしかめながら、れいむは私をぷくーと膨れて睨みつけてくる お友達が痛い目に逢っているのを見るなり、まりさもぷくーと膨れて怒っている 「おにいさん!れいむのかみをつかむのやめてあげて!」 友達が痛い目にあうと、自分のことのように怒る、良い子だな本当に、だからこそ痛めつける 「ははは、すまないね僕は良いゆっくりにも、悪いゆっくりにもとても厳しいお兄さんなんだ 特にこのれいむは心の汚れた悪いゆっくりだから、特別痛めつけてやるんだよ」 私の滅茶苦茶な説明を聞くなり、れいむは涙声で反論する 「ひどいよ!ひどいよ!れいむはいいゆっくりだよ!」 うるさいゆっくりだ、お仕置きが必要だな、私は素早くポケットから縫い針を取り出すとれいむの後頭部に軽く突き刺す もちろん、これで殺すわけではないあくまで浅く突き刺す、しかしれいむにはとても痛かったようだ 「ゆ゛っ゛!いだぁい!」 れいむの声がうるさいので、泣きわめくれいむにゆっくり用の猿轡をつけると、加工所のベストセラー商品、透明な箱に入れる ちなみに、この透明な箱の底には薄く水が張っておいた、少しでもゆっくりに不快な気分になってもらうための一工夫だ 中でれいむはふごふご言っているが無視 まりさはれいむを傷つけた私に向って怒鳴り始めた 「ひどいよおにいさん!まりさたちのおうちからでていってね!」 馬鹿なゆっくりだな、ここは先祖代代受け継いできた家だ、貴様らの家だと笑わせるな 「ここが君のうち?馬鹿言わないでくれ、先祖代代受け継いできた家なんだぜ 君みたいな身の程知らずの馬鹿には死ぬまで苦しんでもらうよ」 私はまりさの帽子を取り上げると、まりさの頭を針で何度も突き刺す 「ゆゆっ!いだいおにーさんやめて!やめて!」 まりさは針から逃げようと右往左往逃げ回る、愉快な奴だ 軽く蹴り飛ばすと「グッびゅ!」と鳴きながら転がっていく 箱の中でれいむがまたふごふご言いだした、大事なお友達が痛めつけられるのをよく見とけ、ボケが 痛みで動けないまりさをれいむと同じ様に、透明な箱に入れる そして、箱の中に河童印の唐辛子スプレーを吹きかける 「ゆぎゅっ゛つ゛!い゛だぁ!」 体中に焼けるような痛みを感じて、鼻水と涙を流しながらまりさは悶え苦しむまりさ 苦し紛れに飛び跳ねているから、透明な箱中に鼻水や涙が飛び散っている、汚いゆっくりだ さて、少し運動もしたし腹が減った夕食にでもしよう 私は虐待部屋から出るとすぐ、食事を始めた 炊き立てのご飯に昨日のカレーの残りと温泉卵を乗っける、独り身だと夕食なんたこんなもんだ 食べ終わるとすぐに私はゆっくり虐待部屋に向かう 食事の間中も頭の中はゆっくりを痛めつけることで一杯だった、こんな私は巷で話題のゆっくり虐待脳なのだろうか? 私は虐待部屋に戻ると、透明な箱に入っていたれいむとまりさを乱暴に引きづり出した れいむは箱から出るなり私に体当たりをしようとする、しかし、長い間底部が水に浸かっていたせいか、ふやけてうまく跳ねれない かといって、罵詈雑言を吐こうにも猿轡を噛んでいてはそれも叶わない、結局膨らむだけにしたようだ 一方まりさはさっきのスプレーでのどを痛めたのか、しきりに咳をしている ざまぁみろゴミ虫め 「君達も疲れているだろう、このダンボールの中で寝なさい」 出来るだけ優しく言ってやったが 「ん~!んんむんむ~!」 「おにいさんのいうことなんかきかないよ!とっとときえてね!」 だそうだ、人の好意も素直に受け取れない糞ゆっくりは…こうだ! 二匹の髪を掴むと、ダンボールの中に手加減して叩きつける 「ゆ゛っ!ひどいよおにーさん!」 「ん゛ん゛んぅ!ん゛~む゛ぅん!」 「ゆっくりできてないよ!れいむだいじょうぶ!れいむ!」 まりさは体が少しへこむ程度で済んだが、れいむは違った 水を吸ってふやけていた底部が破けて、餡子が滲み出できている 痛みに身をよじって体を揺らしている、おおきもい、きもい こんなに痛がるなら猿轡を外してからやればよかった、そうすればれいむの苦しむ声をたっぷり聴くことができたのに 少し軽はずみな行為をしてしまった事を恥じながら、れいむの猿轡を外す 「ゆ゛ぅえ゛っぐ…ひ゛っぐれ~むのあしが!」 「おちついて!ゆっくりなおるからおちついてね!」 「ゆっぐ…ひっ…ぐ…ゆっゆ」 「おちついて!だいじょうぶだよれいむ!」 ゆっくりにとっての足の部分が破けたショックで、過呼吸気味のれいむを落ち着かせようと、まりさが頬擦りを始めた 頬擦りはゆっくり達の友愛の証でこれをする方もされる方もゆっくりできるらしい しかし、私に貴様らをゆっくりさせる気は全く無い ゆっくり共の入ったダンボールを持ち上げると、上下左右に素早く小刻みに揺らす 中のゆっくり達はピンポン玉のように、あっちに飛んだりこっちに飛んだりして、ダンボールにぶつかる度に悲鳴を上げているいる これなら、ゆっくりピンボールとか作ったら売れそうだな 「じしんだよ!こわいよいやだよ!」 「いだいよ!いだっひぅあしがいっだいよぉ!」 まりさは地震と勘違いしてしまったようだ、眼を固くつぶって震えながら転がっている、馬鹿な奴だな れいむの方は揺れて転がることで傷口がどんどん広がっている、漏れ出す餡子の量も多くなってきている ここで殺すのもありだが、もう少し生かしてやることにした ダンボールから二匹を出すと、まりさが私に泣きついてきた 「おにーさん!このままじゃれいむがしんじゃうよ!いままでのことゆるしてあげるかられいむをなおして!」 「まりさだけでもにげて!このままじゃまりさがゆっくりできなくなるよ!」 「れいむはだまっててね!まりさはれいむといっしょじゃなきゃゆっくりできないよ!」 この言葉には普通の人なら感動するだろうが、私には骨の髄までゆっくり虐待の血が流れている どんな感動的なことをしたとしても、それがゆっくりなら虐待するまでだ 「なるほど、まりさはれいむのことを治してあげたいんだね?」 「そうだよ!ゆっくりしないでれいむをなおしてね!」 「しょうがないな、私なりのやり方で治してあげるよ!」 私は素早くれいむを仰向けにすると、濡れてふやけた底部の皮をむりやり剥ぎ取る 「ゆっ!いだい!いだぁい!いだい!」 「れ…れいむになにするのー!しね!しね!」 まりさは顔を真っ赤にして私に突撃してくる、それこそ私を殺すつもりの体当たりだったのだろう しかし、しょせんはゆっくり、痛くもかゆくもない、むしろぷにっとして気持ちいい だが、ゆっくり風情が人間様に楯突くとはどういうつもりだ 私は力の差を教えるためにも、まりさを捕まえると、右目の部分に噛み付き、引きちぎった 口の中が程よい甘さでいっぱいになる、しかし私は辛党だ、ゆっくりなど食べても不快な気分にしかならない 嫌々、何度か咀嚼してすぐに吐き捨てる、左目は縫い針で何度も突く、突き刺すたびに目からは餡子とは違った、透明な液が噴出する 言葉にならない叫びを発するまりさを思い切り殴りつける、後頭部がへこんで口からボトボトと餡子をおう吐し始めた ふぅ…すっきりした、たまにはこんな風にワイルドに痛めつけるのも悪くない 第一、れいむに関しては本当に直してやるつもりだったんだ、それを死ね、などと言われたら少しくらい怒ってもしかたないではないか 「こないでぇ!いじめるのはまりさにして!こないで!」 「ぎぃ!う!うっぷうっ…おぇ~」 さて、れいむはというと、さっきまりさにやった折檻がよほど恐ろしかったようだ 足のない身で、必死に私から離れようとしている まりさの方は、噛みちぎられた右目のあった場所と口から、命の源の餡子を垂れ流している 左目はどんより濁って、なにも映してはいないようだ しかし、れいむの「いじめるならまりさにして」発言は良く聞こえたようだ 「びどぉい!でいむびどいよ!」 と、餡子を口から飛ばしながら叫んでいる、それから一分とかからずまりさは息を引き取った まりさが死んだことを確認すると、私はまりさの底部をれいむのように剥ぎ取った 私は、逃げようとするれいむに近付くと、出来るだけ穏やかな表情を作って話しかける 「れいむ、今から私は君の体の治療をする、痛くするつもりは毛頭無い けど、もし逃げようとしたり、泣いたり、私を不快にするようなことをしたら、ただではすまないよ」 「わわかったよ!にげないしなかないよ!」 それなら良い、私はまりさから剥ぎ取った底部をれいむの底部に張り付ける、ぴったりとはいかなかったが ゆっくりは単純でいい加減な生物だ、すぐに癒着するだろう 「これで大丈夫、しばらく動かなければきちんと歩けるようになるよ」 「ゆっ!それじゃあうごかなふぎゅ!」 すかさずれいむを踏みつける 「何かしてもらったら、普通はありがとうございましたって言わないかな?」 「ゆぐ…ありぎゃとうごじゃいまちた!」 痛みに耐えてれいむはお礼を言った、この男に逆らえば絶対にゆっくりできない、というのがゆっくりブレインにもよく分かった それからしばらくすると、れいむの皮とまりさの皮はきっちり癒着して、普通の状態に戻っていた 「良し、治ったね、それじゃあちょっとジャンプしてくれ」 「ゆっ!わかったよ!ぽよーん!」 なるほど、きちんと癒着しているようだジャンプ力も問題ない れいむが不快な擬音を口にして飛び上った瞬間、私はれいむの底部をけり上げた 「ゆぎゅ!」 移植したばかりだった、れいむの底部は簡単に破れた 痛みに悶絶するれいむを無視して、まりさの死骸から口を削ぎ落とす そして底部の破れた場所に、無理やり押しあてる 「ぎゅぅ!!!いふぁい!いだいぢだい!」 「黙れ、殺されたいか」 「ぎゅ!っつ…ん…む」 私のことを本当に恐れているのだろう、れいむはすぐに静かになった それから五分後、れいむは底部に口を持つ、世にも珍しい二つの口を持つゆっくりになっていた その結果に満足した私は、れいむを小さな透明な箱に入れると、今日一日の疲れを癒すべく寝室に向かった 一方れいむは、男への怒りで体中が爆発しそうだった 透明な箱はれいむのサイズより一回り小さかったが、男に無理やり押し込められた、身動き一つ取れない なんで可愛いれいむがこんな目に会わなきゃいけないの? 腹立たしげにれいむは呟いた 「「ゆっくりできないよ!」」 れいむは驚愕した、自分の体から死んだはずのまりさの声がしたのだ 「「まっまりさ!いきてたの?」」 しかも、不気味な事に自分の言うことを真似してくる これは、まりさの霊がれいむを祟りに来たんではないか そう思うと、体中から冷や汗が出てくる 「「れっれいむはわるくないよ!」」 「「しんでるくせにふざけないでね!」」 「「まねしないでよ!」」 「「ねぇ!やめてよ!」」 「「れいむはわるくない!ほんとだよ!」」 「「おねがいだから!まねしないでね!」」 「「やめてやめてれいむはわるくないよ!」」 れいむは朝まで自分の発した声に怯えていた 私は朝起きると、朝食をしっかり取ってから虐待部屋に直行した 中ではれいむが何やらぶつぶつ言っている、そして同時に死んだはずのまりさの声も聞こえてくる、どうやら成功したようだ 「おはようれいむ、昨日はよく眠れたかい?」 「「おにーさん!たすけて!まりさがどこかにいるよ!れーむのまねをするよ!」」 私は塩水をたっぷりれいむにかけてやった 「「ぎゅぅ!からいよ!くるしいよ!」」 「朝のあいさつはおはようございますだろ、言ってみなさい」 「「おはようございます!」」 「よろしい」 れいむは辛い辛いと騒いでいたが、いきなり真っ青になって私に体の異変を訴えてきた 「「ゆ゛っ!へんだよ!すっごくへんだよ!」」 「何が変なんだい、言ってごらん、れいむ」 「「れいむのあしがあじがわかるんだよ!へんだよ!おかしいよ!」」 私は苦笑してれいむの疑問に答えてやった 「それはね、君にまりさの口を移植してやったからさ、君の足にはまりさの口があるんだよ」 「「そそんなはずないよ!いやだよおくちはひとつでいいよ!」」 真実を教えてやったのに、そこまで言うなら仕方ない、れいむを透明な箱から取り出すと床に落とす ゆっくりの底部は頑丈で弾力がある、普通のゆっくりならこれ位痛くもかゆくもない しかし、れいむは違った 「「いだぁい!いだぁいよなんで!」」 れいむの底部には、まりさの口が付いていた ゆっくりの口はそう頑丈じゃない、裏返してみると何本か歯がへし折れていた 騒ぐれいむを無視して、私は一メートル四方の超巨大透明な箱を持ち出す 中にたっぷり塩を入れると、その中にれいむを放り込む れいむは底部を塩の床につけるなり、辛い辛いと騒ぎだした 騒げば騒ぐほど、底部の口から塩がれいむの体内に入っていく あと数分もすれば、このれいむは大嫌いな塩でお腹いっぱいになれるだろう 「ゆっくり味わって食べなよれいむ、塩はたくさんあるんだから」 「「いや!たすけて!ゆっくりできないよ!からいよ!くるしいよ!たすけて!」」 二つの声で何かに助けを求めるれいむ ゆっくりにとって、塩は大量に摂取すれば死の危険性もある食糧だ、帰ってくる頃には苦悶の表情で死んでいるだろう 朝から愉快なものが見れた私は、虐待部屋から出た後すぐにゆっくり加工所に向かった そう、私はゆっくり加工所で働いているのだ、家に帰っても虐待、職場でも虐待 私はこの世で最も幸せな男なのではないだろうか、といつも思う 自分の本当に好きなことを職業にできたのだから 作:ゆっくりな人 以前書いた虐待 ゆっくりカーニバル 臭い付きゆっくり(上) 臭い付きゆっくり(下) このSSに感想を付ける