約 3,642,070 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/760.html
きょうもれいむはまりさとゆっくりあそんだよ まりさはきょうもかっこよかったよ れいむはまりさがだいすきだよ もうちょっとおおきくなったらすっきりしようねってやくそくしたよ まりさはすこしてれていたけど、れいむはとってもうれしかったよ いっぱいあそんだあとはおねーさんがつくってくれたおいしいごはんをたべたよ それからおかーさんやいもうとたちとすりすりしながらねむったよ きょうはまりさとすりすりしたよ すごくやわらかいほっぺできもちよかったよ それからふぁーすとちゅっちゅをしたよ まりさがうえをみてっていうからうえをみたらいきなりちゅーされちゃった すっきりはまだはやいからしなかったけどそのぶんいっぱいすりすりしたよ はやくおおきくなっていっぱいすっきりしてかわいいあかちゃんをうみたいな おねーさんのばんごはんはきょうもおいしかったよ きょうもみんなでいっしょにねたよ ついにまりさとすっきりしたよ はじめてだからむずかしかったけどとってもすっきりできたよ おかおがまっかになっていたまりさはとってもかわいかったよ まりさだーいすきだよ それからまたにかいもすっきりしたよ そしたらみっつもつたさんがはえてきたよ そしたらかわいいあかちゃんがいっぱいできたよ ゆっくりいそいでうまれてね ついにあかちゃんがうまれたよ みんなとってもかわいいゆっくりしたあかちゃんだったよ まりさもとってもよろこんでくれたよ みんなでゆっくりしていってねっていったよ おかーさんにみせたらとってもゆっくりしたこだねってほめてくれたよ おねーさんもかわいいこだねってほめてくれたよ あかちゃんもまりさもおかーさんもおねーさんもみんなだいすきだよ これからもみんなでゆっくりしようね さく:かわいいれいむ 「ねーねー、おねーさん!」 「んあ?」 「れいむね!きょうえすえすをかいたんだよ!」 「PCで?」 「そーだよ!えんぴつさんできーぼーどさんをがんばってたたいたんだよ」 「あんた、ローマ字わかったの?」 「おともだちのぱちゅりーがゆっくりおしえてくえたよ!」 「ふぅん、そりゃ良かったね」 「でね、れいむえすえすをとーこーしたんだよ!」 「ふぅん・・・どこに?」 「れいむさんたちをいじめるわるいおにーさんのいっぱいいるところだよ!」 「・・・そうか。ちょっと待て、今見てみるから」 「れいむのえすえすをみたらきっとみんなゆっくりできるよ!」 「・・・れいむ、これ見てみ?」 【ゆっくり虐待スレ398】 1 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/18(土) 19 19 08 ID Yukkurs ここはゆっくり達をゆっくりさせない虐め総合スレッドです ほっぺたを突く微笑ましいものから、ミキサーで虐殺するものまで 幅広い虐めをゆっくりとお楽しみ下さい ここはゆっくり専用のスレです。元ネタキャラに対する虐めはお帰り下さい 長くなりそうな作品はtxtにしてアップローダーへ 読みたい物がある時はゆっくり自分で書こうね! ここでのネタをよそに持ち出さないようにね! 自分の考えたルールや設定を周りに押し付けるのは止めようね! 趣味嗜好の違いはあれど、ゆっくり虐めを愛する仲間同士ゆっくりしようね! 次スレは 950を踏んだ人、無理なら指定 新アップローダー(汎用・パスは基本) ttp //www4.uploader.jp/home/gy/ ttp //www.uploader.jp/home/yga/ 旧アップローダー(SS用・専用ロダではないので注意) ttp //thewaterducts.sakura.ne.jp/ 虐待SSリーダー(自動改行・携帯端末) ttp //yukkuri.0web.cjb.net/ gifアニメや画像用 ttp //uproda.2ch-library.com/ 大型のファイル・漫画用(pass必須) ttp //touch.moe.hm/up_ssize/ まとめwiki http //www26.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/ 過去ログ倉庫 ttp //wool.buzama.com/ 関連スレ・関連リンクは 2 虐め職人用の各種ツールは 3 209 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkuria fuku8044 何だよこのクソ作品 210 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkuri 209 うわぁ・・・これはきめぇ 211 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkuru 209 あまりの鬱陶しさに俺の寿命がストレスでマッハなんだが 212 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkure 209 ひゃあ我慢できねぇ!虐待だぁぁあああ!! 213 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkuro 209 ついでにそのおねーさんってのもレイプしたくなってきたわ 214 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkurm 213 やめとけ。スレ違いだし、どうせピザだろうよ 215 :名無したんはエロカワイイ:2008/10/19(日) 16 39 47 ID Yukkurn _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `''> ゆっくりつられてってね!!! <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ 「ゆゆっ!?かんじさんよめないよ!」 「お前の作品は最低最悪のくずでみんなの迷惑でゆっくり出来ないっていってるよ」 「どほぢでぞんなごどいうのおおおおおおお!!?」 「お前が悪い」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5114.html
「色仕掛けゆっくり1」の続きです。 うんうん描写とにかく多し。苦手な人は閲覧をお勧めしません。 1回のすっきりで相手の唯一の興味の対象となる。(この状態でも他のゆっくりとの交流は普通に行う) 2〜3回のすっきりで相手はありすとだけの生活を望むようになる(この状態では、他のゆっくりと交流するのを避け始める) 4〜7回のすっきりで相手はほぼ全ての命令を聞くようになる。(ただし、目の前の他のゆっくりや、自分を殺すような命令は拒否する) 8回以上のすっきりで相手は確実に命令通りに行動をするになる。 ※まりさ、れいむ、ありす種に対するすっきりの場合 ※個体差はあるが、まりさ種に対しての方が若干強い効力が出る ※以上のデータはすりすり型のすっきりの場合であり、ぺにまむ型の場合はさらに少ない回数で効力が現れる ※すっきりの最中、軽いすりすりの段階ですでに効果は出始める ※効力は累積し、1週間程度は同じ状態が続く … 加工所への報告を纏めながらも、俺は困惑していた。 あの一件以来、加工所から送られてきた「色仕掛けありす」は俺の言うことを前より素直に聞くようになっていた。 ありすのお相手となったゆっくりは基本的に処分していたので、ありすは何匹ものゆっくりとカップルになったが、 どのお相手とも深い関係になることはなかった。さらには、相手が自分の特殊な体質によって惚れている、という事実も変わらなかった。 それでもすっきりには不自由しないし、食事も満足に食べられる。傍目に見ればすごくゆっくりとしたゆっくりだった。 ありすもそれが分かっているのだろう。 高いプライドからお相手が見つからず、餌も一人で集めなければならない野生の頃よりは明らかにゆっくりできていた。 餡子脳ではそれ以上の事は考えないようにしていた。 そんな事はどうでもよく、俺は困惑していた。 虐待に使えると思ってこの変わったありすのモニターを引き受けたが、マンネリ化は否めなかった。 どんなゆっくりでもこのありすが命令を下せば自ら命を絶った。 ゲスまりさを見つけた時は絶食させて殺してみたりした。紙やすりに自分からすーりすーりをさせたこともあった。 しかし、満たされない。 明らかにこのありすの能力はゲームバランスを崩している。 一種のゲーム。いかに恐怖・絶望を与え、自分のゆん生を後悔させてやるかを考えるのが虐待だ。 時には自滅させるのに綿密な計画を立てることも必要だろう。しかし、その上でやり遂げた虐待には何物にも代えがたい快感がある。 それをこのありすはすっきり数回だけで達成してしまう。 それに、終始ありすにメロメロなゆっくりが幸せそうなのも虐待の意欲を無くさせる。 実際にその餡子は凡庸な味で、適切な方法で得られた餡子の極上の甘味には到底及ばない。 こんな時には散歩に出よう。良い考えが浮かぶかもしれない。 外は既に暗くなっていたが、足は自然と森の方へと向かっていた。ゆっくりが多く棲んでいる近所の森だ。 単純に静かで好きな場所でもあるのだが、やっぱりゆっくりを捕らえにここに入ることが多い。 そういえば、ありすが送られてきてから、こうして自分の足でゆっくりを見つけてくることも少なくなったと思う。 「ゆっゆー♪にんげんさん、とおりたいならつうこうりょうちょうだいね!」 「あまあまちょうだいね!」 「「「ちょうりゃいね!」」」 「こどもたちにもしっかりあげてね!」 考えごとをしながら歩いていると、ゆっくりの家族に出くわした。 れいむとまりさのカップルに、子ゆっくり3匹、赤ゆっくり5匹。なかなかの大所帯だ。すぐ後ろには多分こいつらの巣であろう穴ぐらがある。 普段ならばこの家族を家に連れて帰って楽しむところなのだが… そうだ!おれはとある考えを閃いた。 とりあえずバッグの中から出した溶けかけのチョコレートをやり、近くの木に印を付けておく。馴染みの森なので大体の場所は分かるが一応、だ。 ゆっくり家族に「また来るね」と告げた後、期待に胸を躍らせながら家路についた。 一方こちらはゆっくり家族。 「ばかなにんげんさんのおかげでゆっくりできるね!」 「あしたもくるから、しばらくえさにはこまらないね!」 「ゆ!きっとれいむのいもうとたちのかわいさにむちゅうなんだね!」 「「ゆっきゅりー!!」」 親れいむは安心していた。先ほどの人間は素直に餌をくれるから、これからは餌をとりに行かなくても良さそうだ。 本当に馬鹿な人間だ。通行料を求めただけなのに、餌だけやってすぐさま引き返していった。 まあ、それで自分たちがゆっくりできているのだから文句はない。 餌の心配がなくなったところで、れいむはまりさにスキンシップをはかり始めた。 このカップル、暇さえあればこうしてすりすりをしている。だからこそ今の大家族があるのだが、その無計画性で死なせてしまった子供も数多い。 本当に浅はかだった。人間がすぐ明日にやってくるかは分からないのに、もう自分たちの幸せは約束されたと思い込んでいる。 「すーり♪すーり♪」 「ゆゆっ!?れいむ、あかちゃんふえちゃうよ!?」 「ごはんはにんげんさんがもってきてくれるから、あんしんだよ!」 「れいむ、そうだね!すーり♪すーり♪」 「すーりすーり、ゆっ…ゆっ…ゆっ…」 発情し出す2匹。 「「すっきりー!!!」」 すっきりを終え、まりさの頭には一本の茎が生え始めていた。 一般的に、植物型にんっしんっ!をするのはれいむの方だが、この家族ではいつもまりさであった。 きっとれいむが積極的にすっきりをしようとしていることが関係しているのだろう。 れいむはとにかく幸せだった。大好きなまりさといつでもすりすりできる。家族にも恵まれている。 本当にゆっくりとした気分で眠りについた。 次の朝、穴の外で何かの声がしたので目が覚めた。もっとゆっくり寝ていたいのに…と思ったが、それが昨日の人間だと分かるとすぐに飛び起きた。 「ゆっ!にんげんさんごはんちょうだいね!ごはんおいたらさっさとどっかにいってね!」 赤ん坊はまだ寝ているし、自分ももっと寝たい。だからこの人間は食事を自分たちにくれたら、すぐにここを立ち去るべきなのだ。 ところが男の行動はれいむの予想を遥かに上回るものだった。 「ゆ゛うううう!やめてね!!」 男はおたまを長くしたようなものを使って、巣の奥からどんどん自分の家族をかき出していく。 ごろごろと転がった先には箱があり、次々と家族はその中に収められていった。 れいむはそのゆっくりできない棒に噛みついたが、一緒に箱の中に引きずりこまれるだけだった。そして、箱が閉じられた。中は闇。 「ゆぅ…おきゃーしゃん、ここどこ?」 「れいむ、なんだかゆっくりできないよ!」 「みんな!きのうのじじいがうらぎったんだよ!!」 次々と起き出す中の家族。彼女らにれいむは状況を説明した。 今まで人間に捕まえられたゆっくりの話は聞いていた。自分の棲む森でも、何匹かそういった事件に遭ったゆっくりを知っている。 しかし、まさか自分たちがそんなことになるとは…ゆっくりできていたのに… 家族は皆、騒ぎ始めた。騒げばこの男が出してくれると思った。 中にはおうたを歌い出す子ゆっくりもいた。人間さんがゆっくりしてくれれば、きっと出してくれるだろう、そんな考えだった。 れいむは必死に子供の可愛さ、いかに自分がゆっくりしていたかを訴えた。そうすれば感嘆した男が逃がしてくれると思った。 ふと男が立ち止まる。そして、箱が開けられた。 「ゆっ!そとにでられるよ!ゆっくりできないじじいはゆっくりしね!」 少し文句を言うタイミングはおかしかった気がするが、これで自分たちは人間の手から離れたと確信した。 箱がひっくり返され、ぼとぼとと落とされる家族、親まりさだけは頭に茎が生えているのもあって、男の手によってゆっくりと地面に置かれた。 これでもう自由の身だ。逃げよう。そう思って前に跳ね始めるれいむ。 べちん!と音を立てて、れいむは地面にへたりこんだ。 聞いたことがある、人間が使うというゆっくりできない箱だ。 外が見えるのに、なぜか出られないという素敵に悪趣味な箱なのだと聞いていた。見ればここは既に男の家の中だ。 家族の気分は沈んでいた。もう文句も言う元気も残っていなかった。 そんな家族を尻目に、れいむはひたすら男への罵倒を続けていた。それも男が居なくなると止んだ。 男はしばらくすると帰って来た。 「ゆ!れいむたちをだす気になったね!はやくだしたらこのおうちからでてってね!」 れいむは運ばれる途中で傷ついた子供たちをぺーろぺーろするのを止めて、男に抗議した。 しかし、それは聞き遂げられず、代わりにもう一つの透明な箱がれいむの家族たちの箱の隣に置かれた。 両方の箱には小さな穴が開いており、ぴったりその穴が合わせるように箱は配置された。 中にいたのはありすだった。まりさに夢中のれいむも、一瞬心を奪われるほどに綺麗なありすだった。 整えられた髪、状態の良いすべすべの肌。 お相手のまりさもありすに見とれているのに気づき、れいむはまりさをちょっと小突いた。 「君たちはこれからゆっくり虐めてあげるからね!」 そう男は二つのケースに向かって言い放ち、赤れいむを2匹、箱の中から取り上げた。 「ゆー!おしょらをとんでりゅみちゃい!!」 「やべでね!!あかちゃんにひどいことしないでね!!」 「あかちゃん!はやくにげてね!!」 呑気にはしゃぐ子供たち。れいむは分かっていた。この男は手始めに自分の赤ちゃんに何かするつもりだ。 男は何やら糸とそれを結びつけた針を取り出すと、針を赤れいむ達に突き刺した。 「ぴぎぃ!」 「ゆ゛っ!ゆ゛っ!」 男は赤れいむが針の痛みで痙攣している間に、赤れいむ達の中を通っている糸で手早く輪っかを作った。 赤ゆっくりのアクセサリーと言ったところか。 「かわいいでしょ?ほら、二つ揃ってさくらんぼみたいだね!」 「れいむのあかちゃんにひどいことしないでね!」 男はそのまま2匹のれいむをゆっくり引き離していく。 どんどん糸が赤れいむの肌に食い込んでいく。 「ひっ…ひっ…ひっ…かはっ!!」 形を歪められて満足に息を吸うことのできない赤れいむが呻きだすが、それもすぐに聞こえなくなった。 食い込んだ糸が赤れいむの口まで達したのだ。 後は「こぉ…こぉ…」と息を漏らすだけの不思議饅頭となった。 男は糸を取り外し、それを箱に戻した。 「あかちゃん…ゆっくりしていってね…」 「あがぢゃん…へんじしてよおお!!」 「こぉ…こぉ…こひゅ…」 赤ゆっくりが息をしなくなったのを見届け、満足した顔で男は部屋を後にした。 「ゆ…きをおとさねいでね…のこりのあかちゃんをまもってあげてね」 「ゆっ!うるさいよ!ひとりみのありすはゆっくりだまってね!」 「ゆぅ…」 「ぷんぷん!ありすはひとりっきりだから、まりさとれいむのつらさがわからないんだね!」 悲観に暮れるれいむとまりさに穴から話しかけるありす。 れいむは余計な御世話だと思った。子供を失って悲しまないことがあろうか。 一方で、一理あるとも思った。赤ちゃんは死んでしまったが、まだ子供は6匹もいる。 それに、まりさの頭に生えた茎には既に5匹の赤ちゃんが生っていた。 たかが2匹だ、とまでは思わなかったが、まだまだ十分ゆっくりできる、と考え、残りの子供たちとゆっくりしようと思った。 そんなこんなでれいむが子供達におうたを歌っていると、男が入ってきた。 「れいむのこどもにひどいことしないでね!ぷくぅー!」 「食事を持ってきただけなんだけど」 「ゆっ!ごはんならゆっくりしないでちょうだいね!」 男はボウルから生ゴミをオタマですくいとり、箱に流し入れた。 「「「うわぁぁん!くちゃいよー!!!」」」 「「おかーさんゆっくりできなぃいいいぃい!!」」 一気に騒がしくなる家族。 ありすの箱にも生ゴミが入れられたが、それは1匹分だからか、そこまで多くなかった。 対して、れいむの家族の箱は、生ゴミが地面のほとんど占めるほどの悲惨な状況だった。 生ゴミを食べることはもちろん、生ゴミにあんよが浸かっていたらゆっくりできるわけがない。 家族は寄り集まり、隅の方でブルブルと震えていた。 れいむも頭の上に赤ちゃん3匹をのせて避難させていた。 既に男は部屋から消えていて、その日は生ゴミの悪臭に耐えながら一晩を過ごすこととなった。 次の日、男は朝から現れず、夜になると部屋に現われた。 「ご飯食べないのかい?お腹すいているだろう?」 「おにーさんがこんなくさいものいれるからでしょおおおおお!!!」 ため息をついて男は部屋を出ていった。 確かに限界だ。このまま餓死するわけにもいかない。 れいむは生ゴミに口をつけ始めた。 「おかーしゃん!きちゃないよ!?」 「たべなきゃゆっくりできなくなるよ…」 嫌がる子供にも、生ゴミの中から危険そうなものを除いて与えた。 刺激物などは赤ゆっくりにとって命取りとなる。そこで、いったんれいむが口に含み、それを口移しで赤ゆっくりに食べさせた。 それを見て、子ゆっくりやまりさも生ゴミを食べ始めた。 さらには隣の箱のありすまでも生ゴミを漁り始めた。 こうして食事の時間を終え、とりあえず腹を満たしたところでゆっくり達は眠りについた。 ガサガサ… 夜中に音がした。なんだろうか、とれいむは思ったが、すぐに眠りに落ちていった。 次の日、いつもと変わらない朝を迎えた。 しかし、様子がおかしかったのはお相手のまりさだった。 明らかにそわそわしている。そして、ずっと隣の箱のありすを見つめている。 焦点の合っていない目でぼーっとありすを見つめるまりさに、れいむは不気味さすら感じた。 「まりさ、どうしたの?」 「れれ、れいむ、起きたんだねっ!ゆーゆっくりしていってねっ!」 明らかに態度がいつもと違っていたが、とくに気にすることもなかった。というよりも気にすることができなくなった。 「ぽんぽんがいちゃいよー!!」 「れいむのぽんぽんがゆっくりできてないよ!」 子供たちが腹痛を訴え始めたのだ。うんうんの兆候である。 普通にゆっくり達が生活している分には滅多にうんうんをしない。 中にはうんうんに一種の快感を覚え、食事のたびに排泄するゆっくりもいるようだが、れいむ達はそうではなかった。 ただ、昨日のように汚い食物を一気に体内に取り入れたときは別である。 そもそもは、餡子の中から害になる成分を抽出してうんうんとして外に排泄するのである。 生ゴミをたくさん食べたので、すぐにでも排泄する必要が出てきたのだろう。 「あかちゃん!ゆっくりがまんしてね!」 「まりちゃはもうがまんできないよ!うんうんでりゅよ!」 「ゆぎっ…ゆぎっ…れいむもでるよ…」 いくら言い聞かせても体の生理的な欲求には逆らえない。次々とうんうんを出していく子供達。 あっという間にうんうんが床に並ぶ。そして… 「ゆぅ…くちゃいよー!!」 折角生ゴミをあらかた食べ終えて綺麗になった箱の中が再び臭くなってしまった。 生ゴミの中からゆっくりできない成分を寄せ集めて排出したものだから、ゆっくりにとっては物凄く臭いのである。 「ゆっ!じぶんたちのせいなんだから、こんどこそゆっくりがまんしてね!!」 子供たちを叱りつけて自分も我慢する他はない。 「まりさもがまんしてね…」 お相手のまりさを見て愕然とした。またあのありすの方を見てにへらと笑っているのだ。 まりさの視線の先を見るとありすもうんうんをしている。 何だというのか、こんな時に。ありすなんかに夢中になって。小突くと一旦はこっちを向いたが、 しばらくありすの方が気になって仕方がないようだった。 その日も虐待はなかったが、生ゴミが入れられた。生きるためには食べなければならない。 殺されないだけましだとは思ったが、全然ゆっくりできていなかった。 また明日はうんうん騒動に脅かされるかと思うと、れいむの気分は沈む一方だった。 お相手のまりさが自分に興味がなくなってしまったようにみえるのも、一層れいむを憂鬱にさせた。 ガサガサ… その夜も物音がしたが、れいむは全く気付かなかった。 「ぽんぽんがいちゃいよぉぉぉお!!」 れいむはこの連鎖をどうにかしなければいけないと思った。昨日のうんうんは箱の中に残ったままだ。 相変わらず、というか昨日よりひどい顔でにへらとしているまりさ。正直気持ち悪い。 そこでれいむは思いついた。これで自分の気分も晴れる。 1匹の赤まりさを口加えると、隣の箱との穴へと持っていく。 「むこうにうんうんしてね!」 「ゆっくりわかちゃよ!うーん…うーん…ゆふぅ〜」 穴からありすのいる反対側の箱へとうんうんが流れ込む。 これでこちら側への被害を最小限に抑えられる。れいむは我ながら名案だと思った。 「ゆっくりやめてね!!ありすがかわいそうだよ!!」 まりさだ。なんだってこいつはこんなにもありすの事ばかりなのか。 昔は餌を取るのも上手く、群れでも憧れのゆっくりだった。 群れを離れて、初めてすっきりをした日を今でも忘れない。本当にゆっくりしたまりさだった。 でもそれはもう過去のことだ。れいむの気持ちはまりさから離れかけていた。 まりさを無視して子供を1匹1匹くわえ、ありすの箱にうんうんさせる。 6匹の子供にうんうんさせ終えると、自分も向こう側へうんうんした。 ありすが涙を流すだけで、何も抗議しないのが好都合だ。気の弱いありすだとれいむは思った。 しかし、その考えは間違っていた。 「おかえしにこれをあげるわ!」 ありすは仕返しとばかりにこちらの箱に向かってうんうんをし始めたのだ。 れいむが止める暇もなく、こちら側にカスタードのうんうんが溜まった。止めようにも止める方法がないのだが。 れいむはすぐに激怒したが、よく考えれば1対8である。いや、2対7か。 どっちにしろこれを続ければ量としてはこちら側が有利だ。そう思ってゆっくりすることにした。 ご飯は相変わらず一日一回、生ゴミだったが、生きてさえいればいいと思いはじめていた。 ガサガサ… 次の朝、再び子供達がうんうんをする段になって気づいた。 昨日まであったありすのうんうんが無くなっている。 これは餡子脳で考えてもおかしかった。昨日、寝る前まではあったはずだ。夜の間にあの男が掃除したというのも考えにくい。 なぜ…?? 「おかーさん、ぽんぽんが!!」 子供の叫びで我に返り、ありすの箱へと処理させた。 ありすもこちらに処理をする。 まりさはこちら側でうんうんをしていた。本当にやっていられない。 その夜、れいむは薄目を開けて何が起こるかを観察していた。 あいすのうんうん失踪事件の原因を突き止めたかったのだ。 しばらくすると、視界に何かが入りこんできた。 まりさだった。 そろりそろりと音をたてないようにありすのうんうんに近づいていくが、その表情は異常だった。 目は一点、ありすのうんうんを見つめて、涎を垂らしながら這っていく。 外にいる時に、れいぱー化したありすを見たことがあるが、まるでその姿そのものだった。 れいぱーありすの方がまだマシというものだ。相手はゆっくりなのだから。 「うんうんぅぅぅ…ありずのうんうんぅ…」 うわ言のように呟くまりさ。ありすのうんうんのすぐ傍まで近寄り、そして…頬張る 「うっめ!めっちゃうっめぇぇぇう!」 そんなはずはなかった。生ゴミから作りだされたうんうんなのだ、「おいしい」というのはゆっくりの本能に反する。 それはれいむにも理解できた。 物凄い速度でうんうんを食べ続けるまりさ。はっきり言って嫌悪感しか感じられなかった。 「ありずのう゛んうん、すーりすりー♪」 もう見ていられなかった。 明日になったらまりさに直接言おう、そう思った。きっと分かってくれる。そう思わないとやっていけなかった。 れいむは嫌なことを忘れるように眠りについた。 れいむは気付かなかったが、同じ部屋で、まりさの行動を見てあの男がほくそ笑んでいた。 「まりさ、れいむが眠ったよ。ありすとすっきりできるね」 「!!!!!ありずっ!!!い!!」 「静かに、れいむが起きちゃうよ、さあこっちにおいで」 俺は両方の箱を開けて、まりさとありすを取り出す。 ああ、はあはあしちゃって…そうか、もう4回目か。 一人納得して、俺はありすとまりさを別室に持っていく。 そこで一回だけすっきりを行わせる。 そしてまりさを元の箱に戻した。 「頑張ってるみたいだね、ありす」 「ゆ!ありすがんばってるわよ!でもなまごみはとかいはじゃないわね!」 「そうだな…じゃあそろそろ次の段階に入るか」 全ては俺の計画の一部だった。 ありすを使って1匹のゆっくりを洗脳してもつまらない。 そこで狙うはパートナーだ。家族との信頼関係を崩しながら虐待する。これが俺の狙い。 最後にあの親れいむにはゆっくりに有らざる空虚感を抱いて死んでもらう。 親まりさは既に俺の手の中。しかし、まだまだ序の口。 ターゲットのゆっくりはあと何匹もいる。 そう、次は子供だ。 続く 【あとがき】 なんだか変な話になってしまいました。 自分でも正直これはどうなのか?と思うくらい「うんうん」という言葉を使った気がします。 苦手な方はここまで読んでないと思いますが、一応謝っておきます。すみません。 次回は子供編、になるのかな…?
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3140.html
前置き ゆっくりのセリフに読みやすくなる程度漢字を使用しております 舞台は幻想郷じゃない現代っぽいどこかです ありす種が総シカト&いじめ対象な世界観です 作:メトロイドマホロイド そこは人里から距離が離れた森の中 人里から離れたこの地までは、そうそう加工所職員も来ることもない ゆっくり達は安全なこの地に群れを形成し、助け合い野生を生きていた そんな平和な森の中にある、作りかけのゆっくりの巣、その中は悲鳴で満ちていた 「やべでえ"え"え"え"え"え"、までさでずっぎりじないでぇ!!!」 「都会派なありすもいいけど、やっぱりまりさのぺにぺには最高ね!」 「ゆぎぃ!!?!?」 まりさはありすにレイプされていた 数年前にありす種は、ゆっくりできない存在とされ、全てのゆっくりを敵に回してしまっていた それでも、ありすの餡子脳はの本能的に、ありすはまりさが一番すっきりできると思っている しかし一方、このまりさは、ありす種はゲスでレイパーで最低の種族、そう親から何度も教えられてた 犯されているまりさの今の気分は、とてもゆっくりできるものではないだろう 「いや"だああああああああ!? までさは、でいぶかぱじゅりーとゆっぐりずるっでぎべでるのぉ!!!!!」 「なら、もう浮気しないようにまりさをありす色に染めてあげるわぁ!」 「ゆびゃぁっ!!!」 将来を決めた相手がいる、ありすにそう訴えるが発情したありすの思考は、その言葉を都合よく置き換える ありすの頭にはまりさですっきりすることしかないのだ 「ごんなべにあうなら、ひどりだぢすぶんじゃながっだぁ」 そう、このまりさは一人立ちしたばかりであった 一人立ち 巣作り そして一生をゆっくりする相手を見つけ、1度子供を育てきる これがまりさのいた群れのルールであった つまるところ、役立たずなニートゆっくりは群れにとって邪魔なだけだ、これはそれを判別するための方法である 発案者は、もっとも年長で群れの長れいむの伴侶であるぱちゅりーでだった このまりさも、それに従い一人立ちをし、巣を作っている最中だった しかしありすに見つかってしまった 普段のありすは、ありす種同士の群れを作り、移動しながらひっそり暮らしている これはレイパーありすが、全体の95%以上を占めた時代、他のゆっくりはありすとはゆっくりできないと切り捨てたためであった しかしありすの群れとはぐれてしまい、一人寂しくしていた所、まりさを見つけた そして穴を掘ってるまりさの尻を見て発情し現在にいたる 「だずげでぇぇぇぇええええええ、でいぶぅああああああああ、ゆあがぁぁぁぁああああああ!!」 「もう!つんでれさんなんだからぁ!!都会派のありすを燃えさせるテクは完璧ね!」 「ぞんばわげないでじょおおおおお!!!!!」 勝手な言い分、都合の良い解釈、それはレイパーだけではなくゆっくりの本質でもある しかし、通常のゆっくりは他人を思い助け合う ゆっくりにはゆっくりするために、そうしたほうがゆっくりできると本能でわかるのだ しかしレイパーやゲスの場合は違う 自分だけゆっくりできればいい そのために物事を湾曲し、自分がゆっくりできる意味に置き換えるのだ 「ぱじゅりーでいぶぅ!でぃぶぅ!!はじめではふだりがよがっだぁよぉ!」 「「すっきりー」」 同時に2匹はすっきりする、しかしその表情はまったくの逆だった ありすの表情は、まりさとのすっきり、そして子孫を残せる快感と歓喜に染まる それに対してまりさの表情は暗かった 大きくなったら幼馴染のれいむかぱちゅりーの、どちらかを選び結婚すると約束していた それにも関わらず、まりさは初すっきりをレイプで失った 「うふふ、久々のすっきりだからいっぱいすっきりできたわ!」 「ゆ、ゆぅ・・・・」 まりさの頭からは、すでに妊娠した証である茎が伸び、実が形成していた ゆっくりはレイプで妊娠したらなぜか胎児の成長がとても早くなる 一種の危機感からだろう 「とてもゆっくりした都会派な子ね!まりさ、ずっといっしょにゆっくりしましょうね!」 「ゆ"!?」 ずっとゆっくりしよう それはゆっくりにとってのプロポーズの言葉 最愛な相手と誓い合う言葉 「ありすなんかとゆっくりできるわけないよ!レイパーはゆっくりしてないで死んでね!この田舎者!」 「どぼじでぞんなごどいうのぉ!?」 イナカモノ、この言葉がありすをどん底に落とす言葉だと親から教わっていた その言葉をありすに言えば、ありすはゆっくりできなくなる 「ありずは都会派よ!穴ぼりもろくにでぎないで、汚らしいまでぃさと一緒にしないでほじいわ!」 「ゆ”!?」 田舎者、その言葉を聞いたありすは、醜く顔を歪ませまりさを怒鳴りつける まりさはありすに恐怖を覚え、ありすの言葉の汚いという言葉に落ち込む まりさの体は、すっきり汁に泥がこびり付き、自慢の帽子はぐしゃぐしゃ 目の前のありすが、その原因だと言うことを忘れ泣きじゃくってしまう 「ふんっいいざまだわ!でも、まりさのまむまむは最高だったから、ありすの子供を育てる権利はまりさにあげるわ」 頭を見るとまりさの額の茎からはすでに、ビックリボールサイズの赤ゆが揺れ動いてた その赤ゆは、まりさが1匹にありすが7匹と割合が酷かった 「いやだよ!まりさはありすの赤ちゃんなんて産みたくないよ!」 「出来ちゃったのは仕方が無いでしょ? それとも殺すの?おお、怖い怖い」 そう吐き捨て、ありすは巣を出て行った すっきりしたありすには、まりさなどすでに興味の対象ではなかった 「ゆぅ~ん、とってもゆっくりした都会はな時間をすごせたたわ・・・・ゆ!?」 まりさとすっきりできた開放感 その快感にありすはすっかり忘れてしまっていた 自分・・・ありす種がどのような境遇かを 「ゆっ! レイパーが逃げようとしてるよ! ゆっくり逃がさないようにしてね!」 ありすが外に出ると沢山の群れに囲まれた とても屈強ゆっくりだと一目でわかる長れいむ ドスまりさ 用心棒であろうみょんとちぇん 群れの成体れいむ3匹にまりさ4匹 そう、ありすは忘れていた 一人立ちしたばかりのゆっくりは群れの近くで家を作ることを 数分後- 「いや"や"や"や"や"や"や"や"!!!!!!!!!!!!! ありずをいじべないべぇぇええええええ!!!!!!」 ありすは逃げようと全力ダッシュした、しかしちぇんとみょんに速さで勝てるはずがなく、あっさり捕まり吹き飛ばされた それに加え、ドスに何度も地面に叩きつけられ動けなくされた そして今は、群れの若いゆっくりにリンチされている状態である 「れいぱーはゆっくり苦しんでね!」 「まったく田舎者のありすは下品すぎるよ!」 「汚いありすに飾りなんていらないね! このゴミカチューシャは壊してあげる!」 「ありじゅのカジュージャどらないでべええええええええ!!!!!!!!!!」 叫ぶありすに耳を貸すゆっくりなどいない これはレイパーへの制裁なのだから それからさらに数分後 ありすは死んではいないが、すでに声を発することもできず、痙攣を繰り返すだけになっていた 「レイパーなんて苦しんで死ねばいいんだよ!」 長れいむがありすに言い放つ、しかしありすには聞こえてはいないだろう 「まりさだいじょうぶみょん?」 「ゆぅ・・・・」 みょんがまりさの心配をする、まりさの顔は先ほどよりさらに暗く落ち込んでいた 頭の上の子供はどんどん育ち、たった数分で、キャッキャと言葉を発するまでになっていた これでは生まれるのも時間の問題だろう 「まりさはこの赤ちゃんうみたいの?」 長れいむがまりさにそう質問した、その言葉にまりさだけではなく群れの一同も黙り込む 産みたいの? Yesと答えればのレイパーの子を産むことになる Noと答えれば生まれる前に殺さなくてはならない 子を産みたくないまりさはNoと答えたかった、しかしそれにはある危険が備わっていた 「赤ちゃんを殺したところを他の群れに見られたら、群れのの皆に迷惑をかけるよ・・・」 いくら森が広いといえど、野生の環境ではゆっくりできる場所など限られている、そのため群れ同士が近い場合も多い そして現に、この近くでは2つの群れがあった 1つは、まりさが将来を約束したれいむのいる群れ このれいむは、まりさを助けに来た長れいむの子だ そして、もう1つの村はぱちゅりーのいる近くの群れ まりさのれいむとパチュリーとの約束 どちらかの群れと共にゆっくりする事を選び、その群れにいる幼馴染と結婚する これが、まりさとれいむとぱちゅりーの約束であった 「それに、れいむとぱちゅりーもきっとまりさのこと嫌いになっちゃうよ・・・」 ゆっくりの社会にはいくつかの禁忌が存在する その1つが赤ゆ殺し レイパーやゲスに犯され、子を孕むゆっくりは少なくない その場合、本来なら誰もいない場所、ゆっくりできない場所に捨てて来るのがならわしである だがまりさには時間が無かった レイプによる急成長する赤ん坊 しかもまりさはまだ完全な成体になっていない 巣作りによる体力消費もあり、まりさは赤ゆが生まれると同時に確実に死ぬであろう そのような理由で皆はどうすれば良いか考えていた その時、唐突にドスが提案した 「食べるんだよ」 「「「「「ゆゆ!?」」」」」 ドスの声にみんなが驚く 食べる ゆっくりを食べるなんて考えられないこと れみりゃやふらん等の捕食種だけがが行うその行為、その意味を知らないゆっくりなどいなかった 「そんなことしたら赤ちゃんゆっくりできなくなるよ!」 「そうだよ死んじゃうよ!」 群れの若いゆっくりは抗議する 自分には関係ないこの若いゆっくりにとって、まりさの死なんて二の次の存在、赤ゆがありすなんて二の次の存在だった 赤ん坊とすりすりしたい、それはとてもゆっくり出来る行為 この若いゆっくりはそれしか頭になかった しかしドスは続ける 「でもここには食べ物がないし、今から狩りに行く時間なんてないからまりさが死んじゃうんだよ」 「まりさ・・・・ゆっくりしてないで決めるんだよ、どっちがゆっくりするか」 「ゆ・・・」 ドスが理由を話し、長れいむが決断を迫った この二匹はかなり長いこと生きている事と、長の伴侶であるぱちゅりーにいろいろ学んでいるため、通常の成体ぱちゅりー並に知識がある そのため現状を理解し整理した結果、どちらかを生かすかはまりさに委ねた 長れいむは群れのゆっくりに約束させた、他のゆっくり達にもこの事を話さないことと、まりさを攻めないことを 「まりさは・・・・・赤ちゃんを産みたいよ・・・でもみんなともっとゆっくりしたいよ・・・」 どっちも選べない 自分の子を殺せばゆっくりできない、すりすりをして幸せにも浸れない 目の前にあるゆっくりできる存在を捨てたくないのだ 「・・・・!ちぇんに良い考えがあるよー!」 「「「ゆゆ!?」」」 みんなの視線がちぇんに集まる 「まりさと似てる赤ちゃんだけ残して食べちゃえばいいんだよー」 「ゆ!」 まりさの目が輝く レイパーと似た赤ありすが消えるだけで、自分似の赤ちゃんが生まれる なんてゆっくりした方法なんだろう、まりさはちぇんの言葉にが同意した それに幸い赤まりさは1匹だ 赤ありす7匹を食べれば失った分の中身を摂取するに十分である 「折るよまりさ?」 「や、やさしくゆっくり折ってね!」 長が一番根元に生えていた赤まりさを残し、赤ん坊を茎ごと落とした 『ゆぎゅ』『ギギギ』、そう赤ありすが唸っている姿を見て、まりさは思わず涙を流してしまった 望まれない子供でも、ゆっくりはとても強い母性を覚えてしまう 「まりさ!ゆっくりしてないではやく食べるんだよ」 「ゆ・・・ゆ・・・・ユアああぁぁぁぁぁあああああ!!!!!」 ドスに促されまりさは、茎ごと赤ありす食べ始めた その光景はゆっくりできるものではなく、長とドス以外は目を背けている 「ゆ"っゆ"・・・・しあわせー!」 「・・・・ゆ?」 しあわせー、ゆっくりにとって美味しい物を食べた時の言葉である 「何言ってるのまりさ! 赤ちゃんが美味しいわけないでしょ!」 「ち、ちがうんだよ長! ほんとうに美味しいんだよ!!」 まりさは赤ありすの頬をちぎり、長れいむに食べてみてと促す 最初は長れいむも嫌がっていたが、まりさが美味しそうに食べている姿を見て、本能には勝てず、ちぎられた赤ありすの頬を口に含む・・・ 「むーしゃむーしゃしあわせー」 長れいむの言葉 それは紛れも無く"しあわせー"であった 「ゆゆ!?ほんとうにおいしいの?」 「信じられないよ!」 その言葉に不安をもらす群れのゆっくり達 「本当に美味しいんだよ! 長のいうことがしんじれないの?」 「ゆぅ・・・・」 群れのゆっくりは押し黙ってしまう 長の言葉は絶対的に信用がおけるもの しかし赤ちゃんが美味しいなんて信じられなかった 食べさせれば美味しいことなんてすぐわかる、でも赤ありすは全部まりさがたべてしまった そこで長れいむは閃いた、ないなら作れば良いと 「ならあいつで赤ちゃん作るからまっててね」 長れいむの視線の先 そこには痙攣を続けるありすがいた 「ゆっくりすっきりされてね!」 長れいむが自身を発情させる、長れいむはありすのまむまむを貫いた 「ゆがうああぁぁああがああああ!?!?!?!!」 突然の痛みに狂った声を上げるありす 「レイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプレイプ!」 「いぎゃあああああ、おがざないべぇえええ!!!!!」 「「「「「「「「「すっきりー」」」」」」」」」」」 いつのまにか群れの全員でありすをレイプしていた レイプされたまりさも、先ほどの怨みを吐きながら腰を振っていた始末だ 全員にすっきりされたありすの額からは、にょきにょきと茎が10本も伸びていた 「ゆ・・・赤ちゃん・・・ありすの・・・・」 一気に大量の赤ちゃんができたため、ありすは瀕死の状態だった それでも妊娠した喜びを感じる だが、ありすのその喜びは数秒だけの喜びであった 「そろそろいいね!」 ブチッブチッブチッ ブチッブチッ ブチッ 「あやああああああ!!?!?!? ありずのあがじゃんどばないでぇああああ!? あ"!? あ”!?」 長れいむに、茎ごと子供をもぎ取られ抗議する しかし、一気に10本も妊娠したため、体は餡子が無くなり黒ずんでいき、ありすの死亡した 「みょん・・・全員ありすだみょん!」 「ドスの赤ちゃんがいないよ・・・」 「死んでも図々しいだね、うんうんわかるよー」 レイプしてすっきりしたといえ、すっきりしたからには自分自身の子供がほしかったのだろう しかし生えてきた赤ゆは全てありすである ちなみにこれには理由があり "レイプされたありす" はすべて自分自身の赤ゆを産むという実験結果がでている 先ほどまりさの赤ん坊のほとんどが、ありすだったのもそのためだ ゆっくり達が知るわけも無い事だが 「ゆぅ~ん・・・ほんとうにおいしいの?」 「ゆゆ・・・・」 群れのゆっくり達は警戒する すでにこの世界のゆっくり社会では、ありす種などゴミ以下の扱いである しかし成体ありすを殺すことはあっても、赤ゆやちびまで殺すことなんてゲス群れで無い限り滅多に無い だが今食べようとしているモノはゆっくり・・・しかも赤ゆである、躊躇するのも仕方が無いことだった そんな群れのゆっくりを見て、長れいむがもう全員に問うもんをする 「皆に聞くよ?ありすはなにかな?」 「ごみくずだみょん!」 「最低の存在だよ!」 「ゆっくりできないばかどもだよ!」 一斉にありすへの批判の声があがる 十数年前 ほぼすべてのありすがレイパー化した時代 ゆっくりは地獄を味わっている 強制すっきり 犯り逃げ 冬腰前にレイプされ、冬を越せず死亡した大量のゆっくり達 それに対しゆっくり達は、徒党を組みレイパー達に対抗 ドスや能力の高いものを長とし、用心棒を雇い群れを強化 知性の高いぱちゅりーやきめぇ丸による人間や妖怪たちへの協力要請の成功 家族を犯し殺されためーりん種の暴走 この様なことから、ありす種は劇的に数を減らすことになったあの時代 現在では、親から子へ、ありすはゆっくりできない存在と伝えられるようになっていた 「ならこれはゆっくりじゃなくてただの食べ物だよ」 「「「「ゆゆ!ゆっくりりかいしたよ!!」」」」 単純な餡子脳と、ありすに対しての教えもあり、長の言葉をあっさり信じるゆっくり達 「「「「むーしゃむーしゃしあわせー」」」」 「とってもゆっくりできるよ!」 「本当に美味しいよ!すごいよ!」 群れのゆっくりは、すでに赤ゆを食べているなんて考えなどなかった 美味しくゆっくりできるものを見つけた、それだけが頭を支配していた 「でも、もうたべれないんだね」 「ゆぅぅ・・・」 ありすの死骸をみて落ち込むゆっくり達 死体をみて悲しんでるわけではない ゆっくりできるものを作れなくなったのに悲しんでるだけだ 「なら新しいありすを捕まえればいいんだよ!」 それはレイプされたまりさの提案だった ありすを捕まえて、殺さないようにすっきりし、赤ゆを産ませ続ける事 母体が死んでしなないように、そこらへんの苦い草でも食べさせる様にする事 「名案だよ! さすがだねまりさ!」 「ゆっへん!まりさは、もう一人前のゆっくりなんだから、このぐらい当然だよ!」 さっきまで頭に生えてきた子に対し、涙を流していた者の言葉とは思えない発言である よくみると頭に生えていた茎が無い 誘惑に勝てず食べてしまったのだ 数日後- その洞窟には最低な光景が広がっていた 「やべでぇえええええええ!?!!!!?!?!!」 「ごんばのどがいはじゃないわぁああああああ」 「あががあああああああ、あかじゃんうびだぐない!!」 そこには6匹のありすがレイプされていた 足を痛めつけられて動けないありすを犯すゆっくり達 死なないようにそこらへんで拾った適当な草を食べさせること忘れない 「ダッチワイフはだまってゆっくりたべものを作ってね!」 「すっきりー」 「ゆっへっへこのダッチワイフのしまり最高だぜ!」 ありすをダッチワイフと呼び犯し続ける、群れのゆっくり達がそこにはいた 最初は村のみんなに反対された それは赤ゆを食べることではなく、ありすを村に入れることに対してだった しかし長の "美味しくてゆっくりできる" という言葉に全員はすぐに説得されてしまった そして現在は、長の伴侶であるぱちゅりーの案により、出口がひとつしかなく、ありすが逃げにくい洞窟でこの行為を行うことにした ありすをまりさが洞窟ですっきりしようと誘う それはありすには最高にゆっくりできる瞬間 ありすが誘いを断るはずが無かった その後、洞窟につれてこられたありすは足を痛めつけられ、動けなくしたのち、すっきり処理兼食べ物製造とされた この群れでは、固体が増えすぎないように、勝手にすっきりしたら制裁(=間引)がルールだった そんな欲求不満がたまったゆっくりが集まった群れのゆっくりは、好きな時にすっきりできて、美味しいものを食べて、ゆっくりできることに飛びついた しばらくして長れいむは、隣の長まりさの群れを誘った ゆっくりにとって、性欲と食欲を満たす事を断る群れもいるはずもなく、今では共同で食用赤ゆ(ありす)を作る日々である そしてさらに数週間がたった 「れいむの群れはすごいんぜ」 「ゆゆ、あたりまえだよ! れいむのむれは、最高にゆっくりしてるんだからね! それにいまは二人の群れだよ」 「「ゆぅ~ん」」 愛を確かめるかのようにすりすりを行う二匹 長れいむと隣群れの長まりさには子供ができていた お互いの伴侶の同意を得て、群れ同士を1つにし繋がりをを深めるために長同士で子供を産んだ 交代で指揮ををとるうちに、愛情が芽生えたのもその原因の1つであったが 「まりさ・・・ずっとゆっくりしようね!」 「あたりまえなんだぜ」 そうしてビクビクと動く二人の影は重なった 先の世代まで続くこの群れの繁栄 それはゆっくりによる[ゆっくりありす加工所]の誕生により約束された オマケ(まりさのその後)- あの後、群れに戻る条件に長れいむは自分の子と結婚するかどうかを迫った まりさは少し悩んだが、れいむとゆっくりしたい気持ちと一人は怖い気持ちがあったので、すぐにれいむとの結婚し群れに戻る事を決めた 後日、ぱちゅりーにこのことを報告に言ったが、ぱちゅりーは温かく祝ってくれた それから2週間ほどたち、洞窟の中ではありすの阿鼻叫喚図がさらに広がっていた その洞窟で作った食べ物(=赤ありす)を、体が弱いために群れまでこれないぱちゅりーに毎日届けていた 最初は、そんなもの食べれない、そう言ってていたが食欲の本能には勝てず 今では、3人仲良く食事を取るな日々である しかしあるとき事件が起こった 「れいむ・・・ゆっくりついてきてね・・・」 れいむは、元気の無いまりさに[だいじょうぶ?]と声をかける、それに対しまりさは[だいじょうぶだよ・・・]と力なく答えるだけである れいむは考えた、そしてある結論に行き着いた 昨日は雨が降った、ぱちゅりーに食べ物をもって行ったまりさは昨晩帰ってこれなかった、だから急いで帰ってきたから疲れているんだ そうれいむは判断し、まりさのあとに付いていく そしてついたのは隣群れのぱちゅりーの家であった 「ぱちゅりーといっしょにごはんをたべるために呼んだんだね!ゆっくりりかいしたよ!」 久しぶりに3人で一緒にごはんを食べれる れいむはそう解釈した しかしその解釈とは違う自体が目の前に広がる 「むきゅ・・・・」 「ぱ・・ちゅりー?」 れいむは目を疑った ぱちゅりーの頭からは茎が伸び、子供が小さいながら生まれていたからだ ぱちゅりーは結婚をしていない つい最近、まりさがれいむと結婚するまでずっとまりさを待っていたからだ 「ごめんねれいむ・・・ぱちゅりーとすっきりしちゃったの・・・」 「ゆゆ!?」 まりさの言葉が理解できなかった まりさは自分の愛する夫 ぱちゅりーは大事な親友 そしてれいむはまりさの妻 それなのに 「なんで・・・どおしてぱちゅりーとすっきりしたの!」 「ごめんねれいむ!まりさがまんできなかったんだよ!すっきりしたかったんだよ!」 あのあと、まりさはゆっくり加工所のありすで何度もすっきりした、それでもまりさは愛する妻とすっきりできない日々にもやもやしていた 長れいむの群れでは、長や一同から許しがでないと子を作ってはいけないのだ しかしぱちゅりーの長まりさが統べる群れは、すっきりは自由だが子育てを手伝ってはいけないという決まりである 雨が降り始めたので帰れなくなったなったまりさは外をみていた その視線の先には、巣の中で仲良くよりそう親子 羨ましかった 自分の群れでは許しが出るまですっきりができない、子供が産めない 家族、それはずっと思い描いていた幸せの光景 「まりさもあかちゃんほしいよ・・・」 そうつぶやくまりさをぱちゅりーは寂しそうな目で見ている 自分と結婚すればその日にすっきりさせてあげたのに そう思っても言葉に出すことは無い まりさはもう結婚しているのだから 「まりさゆっくり雨をやむのをまちましょう」 かける言葉がみつからないぱちゅりーが、重い空気に耐えられずまりさに声をかける 「ぱちゅりー・・・心配かけてごめんね・・・・」 「むきゅん!?」 傷心しているのにも関わらず、まりさは自分を心配してくれる 落ち込んでいるのに自分を気遣ってくれる、その言葉に頬を染め目を伏せるぱちゅりー その行動がまずかった 「ぱちゅりーもうがまんできないよ!」 「むきゅ!?」 まりさが突然すりすりしてくる 「だめよまりさ!大人のすりすりは夫婦でしかしちゃいけないのよ!」 さとそうとするが、今までの欲求不満が爆発したまりさはとまらない その相手は、れいむと同じぐらい愛していたぱちゅりーなのだから 「そんなの関係ないよ!ぱちゅりーの事がまりさは好きなんだよ!だからすっきりしてゆっくりしてするんだよ!」 ぱちゅりーとゆっくりしたい その一言がぱちゅりーの理性を壊した 愛するまりさの大人のすりすりに答えるように唇を重ね舌を絡める 「ゆゆ!?」 「まりさ安心して・・・人間達がする大人のすりすり・・・あいぶっていうのよ」 ディープキスをされ[ゆぅ~ん]とすでにまりさの目はトロントロンである レイパーありすなら舌を絡めることもあるが、普通のゆっくりはキスなどしない どこで知ったかは知らないが、博識なぱちゅりーならではの知識だろう それから二人は燃えに燃え、何度も舌を絡めすりすりし重なり合った 最初は[んほおおおおお!!!]と叫んでいたまりさだったが 「だめよまりさ!ほかのゆっくりにきづかれたらどうするの!」 そう怒られたため二匹とも[すっきりー]という言葉以外は黙ってすっきりした その結果が現在の修羅場である 「まりさはれいむのこと大好きだよ、でもぱちゅりーを忘れるなんてできなかったんだよ・・・」 「れいむごめんなさい・・・」 謝る二匹にれいむは罵声を浴びせることができなかった 愛する夫と親友 そしてその親友の額からは、自分の夫の子が生えてきている ここで罵り2人に嫌われたら、まりさは自分を捨ててぱちゅりーと一緒ににずっとゆっくりするであろう そう思うと何も言えなかった 「まだいうことがあるんだよれいむ」 「もうやだよ、ききたくないよ・・・」 れいむはこれ以上聞きたくなかった これ以上ゆっくりできなくなりたくなかった 「まりさとぱちゅりーは群れからでていくよ」 「ゆっ!?何言ってるの!れいむと結婚してるのになんで・・・」 「結婚してるからだよ、れいむがいるのにぱちゅりーと子供を作ったから、もう群れにはいれないんだよ。ゆっくりできないかもしれないけど、ゆっくり理解してね」 長れいむの群れでは、勝手にすっきりはご法度 妻がいる相手とすっきりしたぱちゅりーは、長まりさの群れから制裁を受けるだろう もちろんまりさもだ 「ゆぅ・・・」 れいむはうなだれる事しかできなかった 愛する夫は自分から離れ、親友と他の地でゆっくりする そこには自分はいない れいむは1つの決心をした 「なら、れいむもついていくよ!」 「むきゅ!?」 「ゆゆっ!?」 だめだよ! そう言ってまりさは止めたがれいむの決意は固かった 妊娠してるぱちゅりーと移動するには、まりさ一人じゃ庇いきれないという理由をつけて 「れいむも群れから離れるのは怖いけど3人なら大丈夫だよ」 「・・・・まりさ、れいむもつれていきましょう」 ぱちゅりーがそう言うと、まりさもれいむが付いてくることに同意した そしてぱちゅりーは続けた 「ゆっくりできる場所を見つけたら、まりさとれいむはすっきりするといいわ」 「「ゆっ!?」」 ぱちゅりーの言葉に驚く二人 一夫多妻など、ゆっくりにとってまずありえない事である 「なに言ってるのぱちゅりー! まりさはもうぱちゅりーとすっきりしたんだよ! れいむとすっきりなんてできるわけないよ!」 れいむがぱちゅりーに抗議する 「でも、まりさはれいむの夫よ。それに3人でまたゆっくりするにはこれが一番だわ」 「・・・れいむ、またゆっくり聞いてね! まりさはれいむのこと愛してるから、すっきりして赤ちゃんほしいよ」 「まりさ・・・」 愛する夫のすっきりしたいと言う言葉 浮気してしまったとはいえ、その言葉にうれしくて涙してしまった 「ゆゆ!?れいむどこか痛いの?!」 「ちがうよまりさ、うれしいんだよ・・・れいむのこと嫌いになったと思ってたから・・・」 「そんなことないぜ最高の妻なんだよ!」 れいむはまりさの言葉で再び笑顔を取り戻した そして次の日の夜、3匹は群れを後にした 長旅になるだろうと、家にある食べ物をすべて持っていくためである ちなみに食べ物はれいむの口の中にぱんぱんに詰め込まれ、例の食用赤ゆ草に包み、茎ごとまりさが引っ張っている この旅の結末、この3匹がゆっくりぷれいすを見つけられるか見つけられないかはまた別のお話 「ゆぎゃあやああああ!!!!」 「ぱぴぷぺぽー!ぱぺぴぽぺー!!」 今日も洞窟のありすの悲鳴は止まない Q.人間や妖怪になんで協力要請が通ったの? A.群れ単位で人間に労働力となったり野生ゆっくりからの村の畑の警護などが報酬 主にレイパーにキレた愛での人たちが大半です Q.長勝手にすっきりしてね? A.ただのすりすりです Q.捕食種の存在意義がなくなるんじゃ? A.あくまでもこの群れでのありすの赤ゆを食べる行為は生産 この世界観ではありすはどん底設定なので他ゆっくりはありす=ゆっくりとしての認識が欠如してます 前の作品 「ゲスG誕生!」 「猟奇的に伺が。」 「ゆっくり実験所」
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1695.html
広いんだか狭いんだかわからない世界のとある神社。 そこには素敵な巫女さんと、巫女さんにそっくりのおまんじゅうが住んで居ました。 「れいむはおまんじゅうじゃないよ!おまんじゅうっぽいだけだよ!」 失礼、巫女さんにそっくりな『ゆっくりれいむ』と言うおまんじゅうが住んで居ました。 Σ「あんまかわってない!?」 神社にはお客さんがあまり来ませんが、巫女さんの友達はしょっちゅう遊びに来ます。 巫女さんは「友達とかそういうのじゃない」と言いますが、 れいむは巫女さんがツンデレなのを誰よりも理解していたので、影でニヤニヤ… 「だいたいツン8 デレ2くらいだよ、攻略するときはきをつけて ゆっくり選択肢をえらんでね!」ニヤニヤ れいむはその友達を「ゆっくりしていってね!」とお出迎えするのが楽しみでした。 友達は巫女さんがおでかけする度に増えていき、 それにしたがい、れいむも色んな人に「ゆっくりしていってね!」をして… いつの間にか、れいむは皆から『ゆっくり』と呼ばれるようになったのでした。 「安直きわまりない!」 そんな日が続いていき、 れいむは自分も誰かに「ゆっくりしていってね!」をしてもらいたいと思うようになりました。 「どうせならおなじゆっくりだとはずれがないね!」 しかし神社でお留守番をしていても… 巫女さんのおでかけについていっても… れいむが他のゆっくりに出会うことはありませんでした。 協力してくれた天狗さんからの話も『見つからない』がずっと続くばかり… 「ならしかたないね!」 ですが、いつも通りのほほんとした調子でれいむは縁側へ昼寝をしに向かいます。 ・ 別に同じゆっくりがいなくても困らない たまにご飯よりおうどんが食べたくなる事もあっても 夕飯がおもいっきりご飯なのもよくある事。 だから期待してた分、ちょっとガッカリするのも仕方ないね。 それでも食べるご飯はちゃんとおいしいし、毎日楽しい。おんなじ事だよ! 「なんくるないさー♪」 そう思いながら縁側につくもれいむは眠気がせず、ぼーっと庭中の落書きをみていました。 全部れいむが今まで書いた巫女さんや友達の似顔絵。 最初はそのつもりで描いていた落書き。 「ゆっくりしていってね!」 でも、れいむが自分への「ゆっくりしていってね!」を願うようになった頃から、 落書き達はれいむがいつか会えると想像していた仲間達の絵になっていました。 こんなに仲間がいたら、きっと「ゆっくりしていってね!」だけで日が暮れちゃうね! こんなに仲間がいたら、ご飯もいっぱいなくちゃだめだからみんなで宴会だね! こんなに仲間がいたら、きっと毎日ゆっくりゆっくりしてられないよ! でもこの世界にはほかのゆっくりなんていないよ―「ゆっくりした結果がこれだよ」 れいむはこの時、初めて思いました『ゆっくりしたくない』と ―――― 居間へ行くと巫女さんはすやすや眠っている。 起こさないように、音をたてないように れいむは巫女さんがお菓子をのせるお盆に乗ります。 『おまんじゅうに変身する術』 なんのためにつかうかわからなかったけど、きっとこのためだったんだとれいむは思いました。 (起きたらおいしいおまんじゅうがあるから、それでゆっくりしてね!) 「さあ、おたべなさい!」パカッ れいむがそう唱えると、その場所には二つのおまんじゅうだけが ちょこん、と残っているのでした… ■■■■■■■■ 「…ゆ?」 …しかし、れいむはまだれいむでした。 おまんじゅうになったはずなのに…。れいむが不思議に思っていると、 隣のおまんじゅうが突然もぞもぞと動きはじめました。 「ゆゆ??」 やがておまんじゅうはぷくぷく膨らみ、れいむと同じ大きさにまでなって、 最後にてっぺんが『ぽんっ!』と弾け、おまんじゅうがまっ黒帽子をかぶりました。 「ゆっ!」 「ゆゆゆ?!」 振り替えったまっ黒帽子の姿は、れいむが書いた『だぜ』の絵そっくり。 『れいむはおまんじゅうになったのに、れいむはれいむで、 なのにれいむのはんぶんがだぜで、でもこのだぜはれいむの絵だったけど、いまのだぜは…』 れいむにはとにかくわけがわかりません。 でも一つわかる事があります『待ちに待った仲間ができた!』する事は一つ。 「ゆっくりして…」 「さあおたべなさい!」パカッ 「ええええ!!」 せっかく出会えた仲間は光の速さでおまんじゅうになってしまい、 れいむは予測外のショックをうけました。 しかし、しばらくすると… 「たべないと…」「「ふえちゃうぞ!!」」 今度は『だぜ』のほかに『お人形のおねーさん』も増えました。 今度こそ… 「ゆっくりしていっ「「さあおたべなさい!!」」パカッ 「またぁ!?」 そしてまた今度も 「「たべないと…」」「「「「ふえちゃうぞ!!」」」」 天狗さん、お花のおねーさん、おぜうさま、メイドさん… 増えても増えても「おたべなさい!」は続き、そのたびに新しいゆっくりが生まれて… ゆっくり達の声は妙に楽しげなリズムにのって、れいむもそれに自然と続きました… さあおたべなさい!たべないと…ふえちゃうぞ! さあおたべなさい!たべないと…ふえちゃうぞ! さあおたべなさい!たべないと…ふえちゃうぞ! さあおたべなさい!たべないと…ふえちゃうぞ!・・・・ ――――――― 狭いんだか広いんだかわからない世界、 そこには様々な住人と、住人達にそっくりなおまんじゅう達が居りました。 「おまんじゅうじゃないよ!れいむたちはおまんじゅうっぽいだけだよ」 失礼、ゆっくりというおまんじゅうっぽい住人達がたくさん居りました。 「うー、いぇす!」 相変わらず巫女さんの神社にはお客さんがこないので、今日もれいむは遊びにでかけます。 れいむにもたくさんの友達ができました。 本人は「ひとづきあいってめどいよ!」とか言ってますが、 巫女さんは自分の事もあってか苦笑しながら「はいはい…」と流すのが定番でした。 れいむはその友達をお出迎えしたり、こうして遊びにいってお出迎えされたりするのが楽しみでした。 「ゆっくりしね♪」「ゆっくりなのかー」「はるですよー!」 たまに思ってたのとだいぶ違うのもいるけど… 「ゆっ、ゆっ」 思ったより大した感動もなかったけど… 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ!ゆっくりしていってね!」 れいむは毎日にちょびっとの達成感をてにいれたのでした。 ゆっくり、ゆっくり… おまけ ・ ・ ・ 「こあ、ぱちゅりーさま?これ、ほんとのおはなしなんですか?」「こぁ?」 「むきゅ、どうかしら?ただのお伽噺なのか…ほんとうの事なのか…」 「ぱちゅりーさまでもわからないんですか?」「ですかー?」 「わたしがいた頃はもうたくさんゆっくりがいたもの…わたしの中の事実はそれだけよ」 「ほんとはじぶんのなかにこそある、ですか」「かー?」 「そういうものね。さ、これを棚にもどしてきて」 「こあ!」「ぁぃぁぃこぁー!」 おしまい。 by.とりあえずパフェ あとがき じつは自分のなかでここ最近秋のおたべなさいSP、みたいなくくりで書いたりしてました。 不思議な籠はゆっくり達が自分を「おたべなさい」 らんの焼き芋はゆっくり達が食べる「おたべなさい」 そして今回が「おたべなさい」→「ふえちゃうぞ!」のコンボでお送りしました では、今度こそ失礼します… この短編、地味に名作だと思う。 -- 名無しさん (2009-12-10 14 06 10) かわいいストーリーですね^^ -- kanndou (2011-07-28 12 11 39) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3481.html
※ゆっくりは余すところ無く食べられる設定で 今子供たちの間で『東方 ゆっくり・(シール付)』というお菓子が大人気になっている。 このお菓子は東方のキャラクターたちのシールが入っている子ゆっくりのお菓子である。 この子ゆっくりは食べられることが至上の喜びであると刷り込まれているため、 袋を開けると「ゆっくりたべてね!」とか「おいしくたべてね!」と逃げ出さずに 食べられるのをじっと待っている。 ちなみに子ゆっくりは全てれいむで大きさはバスボールと同じ。 これがなかなかの売上を誇り、シールの種類もどんどん増えていった。 コンビニから男の子2人と女の子1人がそれぞれそのお菓子を持って出てきた。 子供たちはコンビニの前で輪になって話し出す。 「それじゃあ、みんなで一緒に開けようね!」 「「うん!」」 「「「いっせーのせっ!」」」 3人でお菓子の袋を開ける。中のゆっくりが「ゆっくりたべてね!」と声をかけるが、 気にも留めずにシールを取り出す。 「よっちゃんは何が出た?」 「咲夜だよ、ほんとはレミリアが欲しかったんだけどな~」 「まーくんは?」 「魔理沙だぜー」 「けんちゃんはー?」 「ひ……なんとかてんこ!」 「えーなにそれー」 「だって読めないんだもん」 「じゃあさ、ゆっくりを早く食べちゃおっ!」 袋からゆっくりを取り出す、が女の子がゆっくりを落としてしまった。 泣きそうになる女の子。 「ゆべっ!」 「落っことしちゃった…」 「じゃ僕の半分あげるよ」 そう言うとその子は持っていたゆっくりを頭から半分に割った。 「ゆぎゃあああぁぁぁぁ」 「はいっ」 「あいがとう、まーくん」 落としたれいむは潰れてはいなかった。 子供の手から落ちて、潰れてしまうほどゆっくりはやわではなかった。 「いたいよおぉぉぉぉ!だれかすりすりしてええぇぇぇぇ!」 「食べ終わったことだし、遊びに行こう!」 「ゆっ!?」 それを聞いてれいむは驚いた。だってまだ自分は食べてもらってない。 「うん、行こっ!」 「まってね!れいむをたべてからにしてね!」 れいむが必死に訴えるが子供たちはコンビニから駆けていってしまった。 れいむは追いかけようとするが子ゆっくりでは追いつくのは無理だった。 「れいむはおいしいんだよ!ゆっくりたべていってよおっ!」 コンビに前のアスファルトの上を跳ねていくが遅々として進まなかった。 そしてれいむの足は黒く汚くなってしまった。 「どおじでたべでぐれないのおおおおぉぉぉ!」 皮はどんどんと擦れていき、跳ねることもできなくなって這っていたが、 ついにそれもできなくなってしまった。 「いだいいいぃぃぃぃ!ゆっぐりでぎないぃぃぃぃ!! おがあざんだずげでえげべれげっっ!!!」 れいむはコンビニに駐車する車に轢かれて、汚いシミになってしまった。 ランドセルを背負った男の子が家に帰ってきた。 「ただいまー」 「おかえり」 「お母さん東方ゆっくり買ってきてくれた?」 「そこのテーブルの上に置いてあるわよ」 男の子はお菓子の袋を手に取り、開ける。 ゆっくりが声をかけるが無視し、シールを取り出すがすぐに渋顔になる。 「げぇーまたチルノかよーもう⑨枚目だよー」 そう言いながら男の子は冷蔵庫の中からタッパーを取り出して開ける。 その中にはゆっくりが3匹入っている。 「「「ゆっくりたべていってね!!!」」」 元気に声を出すが男の子は気に留めずに先ほど開けたお菓子のゆっくりを入れる。 そしてタッパーの蓋を閉めて元の位置に入れる。 「れいむをたべてよおおおぉぉぉ!どおしてたべてくれないのおおおぉぉぉ!」 「たべてくれないとゆっくりできないよおおぉぉぉ!!!」 「おなかすいたよおおぉぉぉ!!!」 「れいむをたべてくれないとおこるよ!ぷくぅぅぅ」 そのまま冷蔵庫は閉められた。 「早くゆっくり食べちゃいなさいよ」 「えぇ冷蔵庫に入れたゆっくりっておいしくないんだよ」 「あれ全部食べきるまでもう買ってこないからね」 「いいですよーだ、遊びに行ってきまーす!」 「夕飯までには帰ってくるのよ」 2週間後、冷蔵庫の中から干からびた4匹のゆっくりが入ったタッパーが 出てきてまとめてゴミ箱へ放り込まれた。 終 あとがき もちろん大人買いすると白い目で見られます。 元ネタは皆さんご存知のビッ○リマンチョコ。 じゃあゆっくりだった場合どうなるかなと思ってSSにしてみました。 このSSにあやかって今度から『オマケ』と名乗らせていただきます。 今後ともよろしくお願いします。 さあみんなもレッツ虐待! 今まで書いたSS バカは死んでも ゆっくりを排除せよ 無意味
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2446.html
ゆっくり畑 リリーホワイトが嬉しそうに弾幕をばら撒きながら喜びの声を上げている季節。 昨日耕した畑に種を植えようと向かったのだが。 「「「「「「んほぉぉぉぉぉ!!!」」」」」」 博麗の巫女やら普通の魔法使いやらの顔―ゆっくりがいた。 暖かくなってきたからだろうか、互いにすりすり仲良さそうにと頬を擦りあっている。 (そういえばゆっくりは頭から茎を生やすよな・・・) それを思い出し、ちょっとした実験をやってみたくなった。 「れいむきもちいいよ!!!」 「まりさ!そろそろれいむもすっきりするよ!!!」 「「すっきりー!!!」」 人目もはばからずすっきりしていた一組の番がすっきりする。 頭からにょきにょきと茎が生えてきて― ブチッ 「いやぁぁぁぁぁ!!!」 「まりさとれいむのあかちゃんがぁぁぁぁ!!!」 ある程度の所で根元―れいむの頭のてっぺんごと茎を取り払う。 「なんでごどずるのぉぉぉ」 「いだいぃぃぃぃぃ」 泣き喚く声を無視し、そのまま畑に茎を植える。 よし、そのまま放っておくと萎んでしまう筈の茎は元々の青々さを保ったままだ。 そのままだと五月蝿いのでこの2匹には肥料になってもらおう。 畑の内の一列に、計5本の茎を差し替えた。 普通ならゆっくりする事無く実が付く茎が、青々としたまま立っている。 何と言うか、それは非常にゆっくりしていると思った。 さて、次の列に取り掛かろう。 「おほぉぉぉぉぉ!!!あと少し!!!」 「すっきりぃー!すっきりーー!!もうひとつおまけにすっきりーーー!!!」 気分良くすっきりした番から蔓がにょきにょきと生えてきた。 それも2匹ともである。 「あかちゃんができてきたね!」 「とてもゆっくりしたこになるといいね!!」 「でもたべものをたべないとみんなゆっくりできなくなるからもどろうね!」 和やかに話をする2匹。 ひょいと2匹を持ち上げる。 「「ゆゆー、おそらをとんでるみたいー」」 暢気に喜んでいる2匹を、畑に空けた穴へ、隣り合わせにして入れる。 「ゆ、じめんさんがめのまえにみえるよ!」 赤ちゃんが出来ているためにジャンプして越えられそうも無い2匹。 この後は当然土をスキマに入れて固定する。 「!!??」 「!?!?」 口の上まで土を入れた為に何を言っているかさっぱり分からない。 何、気にする事はない。 これも5本―もとい5匹づつ行う。うち1匹は番を肥料にし、うち1組は頭まですっぽりと土を被せた。 さて、最後の1列だ。 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・かわいいあかちゃんだよ・・・」 「ZZZZZ・・・・・・」 頭に茎を生やし満足した一部の番は疲れてかどうかは知らないが眠っていた。 ばれないように片方を肥料にし、母体を持ち上げる。 その後に底を取り払い、中身がこぼれないように畑に置く。 「ゆ゛!?」 「おっとごめんね、うとうとしてて倒れちゃいそうだったから倒れないようにしてあげたんだよ」 「なーんだ、おにいさんありがとう!!!」 「それじゃゆっくり眠っててね、起こしちゃってごめんね」 「うん、ゆっくり眠るよ・・・ゆぅ、ゆぅ・・・」 これまた畑の1列に5匹分置く。 それぞれ埋める高さを調節し、茎は大体どのゆっくりからも同じ高さにでているようにした。 これでゆっくり畑の完成である。 さて、どの茎が一番早く収穫できるだろうか? さっと水をやってその日は終了とした。 1日目 茎だけのものは変わりが殆ど無い。 草花のような成長速度である。 そのまま埋めた所は通常と同じように育っている。 違うのは声を掛けてくれる親がいない、ということだろうか。 まだぽつんと丸いものがくっついているというような感じである。 母体の目はまだ周囲を見る事が出来るのだろうが、 足を切り落とした方は― 「ゆゆ、うごけないよ・・・だれかたすけてね・・・」 「どうしたんだい?」 「ここからうごけないよ!おうちかえりたい!」 悲しそうな声を上げる母体。 しかし実験のため、動かす訳には行かない。 第一足を切ったのだから下手に動かせば死んでしまうだろう。 実の方は・・・これもまた丸いものが付いてきた感じだろうか。 「あかちゃんが落っこちちゃうのは駄目だよね?おかーさんになるんだからゆっくり頑張ってね」 「ゆゆ・・・がんばるよ」 唯一会話ができるこのゆっくりを元気付けると、それぞれにまた水を撒く。 大体、通常1週間位で赤ゆっくりは地面に落ち生まれると言う。 畑で育てていくとどうなるのだろうか? 4日目 そのまま埋めたゆっくりと足を落としたゆっくりの茎にはそれぞれの親が分かるようなゆっくりの実が付いていた。 埋めた親ゆっくりの目は空ろで、何処を見ているのか分からない目をしていた。 「ゆー、ゆー」 何も知らない埋めゆっくりの赤ちゃんはただその場でゆらゆらと揺れていた。 「ゆ、なんだかまえよりらくになってきたよ!」 足を切り落としたゆっくりは前より元気だった。 ちょっと足元を掘り返してみると・・・根っこが生えている。 「地面さんが栄養をあげているんだよ」 「ゆゆ!じめんさんはすごいね!!」 もう動けなくても足切りゆっくりは完全に植物状態でいられるだろう。 一方茎だけの方は少しずつ成長してはいるものの、実をつけるまでには至らない。 ・・・もしかして赤ゆっくりの部分ができないと駄目だったのか? もう暫く観察してみよう。 7日目 茎だけのものは通常の植物並みの成長速度を保っている。 埋めゆっくりは黒ずんではいない為生きているのだろうが、反応も殆ど無い。 掘り返してみたが根が生える気配もなく、生ける屍状態であった。 一匹だけ落ちる前に食してみる。 「ゆ゛っ」 甘さ控えめの饅頭が出来ていた。 「ゆっきゅりおちるにぇ!」 埋めゆっくりから遂に赤ゆっくりが誕生した。 「ゆっきゅりちていってにぇ!!!」 「ゆゆ、おきゃーしゃんは?」 「きっとレーミュのためにごはんをとりにいってりゅんだにぇ!」 「ゆっきゅりまつよ!!!」 どうやらその場に留まり続ける事を選んだようだ。 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 足きりゆっくりはまた寝ていた。 折角なのでこちらも味を見る事にする。 「ゆぎゅっ」 こちらは栄養がたっぷり行き届いた所為だろうか、かなり甘くなっていた。 さて、赤ゆっくりがそろそろ生まれる頃だ。 「起きろー、そろそろ赤ちゃんが生まれるぞー」 「ゆ!あかちゃんどこ?」 目をぱちくりさせて赤ゆっくりを探す足切りゆっくり。 「ゆっくしちていってにぇ!!!」 埋めゆっくりよりも立派な茎から赤ゆっくりが落ちる。 2、3、4…次々と落ちる。 「おきゃーしゃん!おにゃかしゅいたよ!!!」 「おなかすいたの?じめんさんからえいようをもらってね!!!」 「どうやりゅの?」 「じめんさんがげんきにしてくれるんだよ!!!」 「じめんしゃん!ごはんちょうだいにぇ!!!」 こちらもその場にそのまま留まる事になった。 他の喋れない足切りゆっくりからも赤ゆっくりが落ちる。 いずれもその場に留まるようだ。 果たしてこの赤ゆっくり達はどうなるのだろうか。 30日目 埋めゆっくりから生まれた赤ゆっくり達はなす術なく8日目には全滅した。 足切りゆっくりから生まれた赤ゆっくりはその殆どが死んでしまったが、何匹かは地面に根を下ろす事が出来た。 今では親と同じように頭から小さい茎を生やしている。 「ゆっきゅりそだちぇるにぇ!」 「どぼじでずっぎりじでないあがぢゃんがらぐぎがでるのぉぉぉぉ」 一部茎の生えた赤ゆっくりを少し離れた所に植え替える。 きっとこの赤ゆっくりは長く育つだろう。 茎だけ植えたものはしっかりと根付いており、すくすくと成長していた。 しかし赤ゆっくりが生まれてくる気配は無い。 育ち方からして秋に何かが起こるだろうと考え、そのまま育て続けた。 200日目 秋に活発になる神様姉妹の喧嘩がよく起こるような秋。 足切りゆっくりとその子供達はゆっくりしていた。 子供も成体サイズとなり、足の下はびっしりと根を張っていた。 すっきりする事もなく頭には実を付け始めている。 「ゆっくりできるね!」 「じめんさんのおかげでゆっくりできてるね!」 さて、茎だけの方は・・・と。 子ゆっくりサイズの実を付けていた。 しかし喋ることもなく、表情を買えることも無い。 中を割ってみると、そこには大量の小さいゆっくりの粒が入っていた。 一粒口に入れるが、これが中々硬い。 もしかしたら種なのかもしれない。 ゆっくりの中身は餡子だった。 餡子の種といったら― その日、いくつかのゆっくり種を持ち帰り、小豆を作る要領で煮ていく。 「うん、コレは小豆だ」 こうしてゆっくり小豆が完成する事となった。 このゆっくり小豆の茎や実、種を普通のゆっくりに食べさせた所。 「ゆっくりをころしたゆっくりできないゆっくりはゆっくりしね!!!」 と他のゆっくりに嫌われたようだ。 どうやらこれはゆっくりの特性を受け継いでいるようである。 色々使えそうだなと、頭の中でそろばんを弾いていた。 270日目 ゆっくり小豆の茎は枯れ落ちていた。 足切りゆっくりは地面に喋らない赤ゆっくりを落とし黒ずんでいた。 この赤ゆっくりは春に芽を出すのだろうか。 もし春に芽を出すのであればそれは喋るのだろうか、それともゆっくり小豆になるのだろうか。 来年の春が楽しみだ。 これからはゆっくり小豆を外側に埋め、中で野菜を育てて行こうと考えていた。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき 植物型に増えるゆっくりなのだから植物のように育ててみました。 中が餡子なので植物の方に傾けば小豆になりそうです。 外敵とかが出てきたり目の前で野菜を育てたらどうなるのでしょうか。 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 メガゆっくり このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4099.html
まりさは、群で一番狩りが上手かった。れいむは群で一番お歌が上手だった。 2匹はお互い惹かれ合い、番となった。そして沢山の子供を作った。 17匹の子供達。大きくなった子供達は、親に似て狩りが上手くてお歌も上手だったので、 餌には困らず、ゆっくりする事に事欠かなかった。 しかし、親れいむが再度にんっしんして赤ゆっくりが26匹産まれるた事で、おうちが手狭になってしまった。 ある程度赤ゆっくりが育つのを待った後、一家はおうちを変える事にした。 「あっちのほうに、すごくゆっくりできそうなおうちがあったよ!」 「にんげんさんがすんでるけど、まりさたちかぞくがいっしょにいけば、らくしょうでたおせるよ!!」 意気込む子まりさ、子れいむ達の意見に乗り、親まりさと親れいむは人間さんの家を乗っ取る事を決めた。 元々、親まりさ達は冷静で保守的な考えを持っていたので、人間に挑むという事はしていなかったが、 子供達は親譲りの賢さと機敏さを、若さに任せて暴走させる事が多かった。 人間の畑から、野菜を奪う事を何度もしたし、気にいらない群のゆっくりから餌を強奪した事もあった。 また、強い人間と弱い人間を見分ける事が出来るようで、主に老人を狙い、『あまあまさん』をひったくったりしていた。 弱そうな人間さん相手なら、自分達が少数でも倒すことが出来る。 強そうな人間さんに会ったとしても、自分達一家が総出で立ち向かえば余裕で撃退できるだろう、 という自信を子ゆっくり達は持つに至った。 そして、その自信から、おうちを引っ越す先として、人間さんのおうちを奪う事を積極的に親に薦めたのだ。 「「「このおうちが、すごくゆっくりできそうなおうちだよ!!」」」 「ゆゆっ! ほんとうにすごくおおきくて、ゆっくりできそうだね!!」 「ほんとだね、はにー! ここをまりさたちのゆっくりぷれいすにしようね!」 「「「ゆっくちぃ~~♪」」」 子ゆっくり達が先導して着いた家は、親ゆっくりと赤ゆっくり達も大満足のゆっくりぷれいすだった。 大きい事もあるが、家の外見が一風変わっており、なんだか奇妙なセンスが素敵に見えたのだ。 一家が、家のドアの前まで着た所で、一家はドアに張り紙が張ってあるのに気づいた。 『このいえにはいったものは、けっして「ゆっくり」といってはいけない。』 親まりさは、その張り紙の文字を声に出して読んでみた。 親まりさと一部の子供達は、遺伝からか文字を読むことが出来る。 「どういうことなの!? だーりん!」 「わからないよ、はにー……。けど、ゆっくりっていわなければだいじょうぶだよ! みんな、きをつけようね!!」 「「「ゆっくりりかいしたよ!!!」」」 全員理解したようなのを確認し、一家は玄関から家に入った。 意外にも、あっさりドアが開いたので、親まりさは拍子抜けをした。 ドアが開かないようなら、窓ガラスを割るつもりで石を持ってきていたが、無駄な用意をしてしまったらしい。 中に入ってみると、確かに広くてゆっくりできそうだな。と親まりさは思った。 「やっぱり、すごくゆっくりできそうなおうちだったね、れいむ!」 「そうだね! このいえをみつけたまりさのおてがらだよ!!」 子まりさと子れいむの1匹ずつが、ぴょんぴょん跳ねながら喋り出した。 しかし、その直後子まりさの頭上から何かが飛び出し、子まりさは動きを止めた。 「ゆゆっ! どうしたのまりさ!!?」 子れいむが必死に呼びかけるが、子まりさは動かない。 「ゆっくり!! ゆっぐりしてよ!! ゆっくりしてよぉおおおお゛お゛お゛!!」 「「「おねーちゃん! ゆっくちちてにぇえええ!!」」」 子れいむと、数匹の赤ゆっくりが叫んだ。無理もなかった。 動きを止めた子まりさはどう見てもゆっくりして居ない。 そして、叫んだ子れいむと赤ゆっくりも、頭上から何かが抜け、動きを止めてしまう。 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ!!! れいむのおちびちゃんたちがああ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「「まりざのいもうどがああ゛あ゛あ゛!!」」 「「「おねえちゃあ゛あ゛ーーん!!」」」 一家揃っての大絶叫であった。突如動かなくなり、ゆっくり出来なくなってしまった子ゆっくり達にゆんゆんと擦り寄る。 そんな中、親まりさと数匹の子ゆっくりが、もしかして……と玄関前の張り紙を思い出していた。 「うわ。こりゃまた大勢で着たな……。こんな大群は始めて見たよ。」 ゆっくり達の煩い声で、居間に降りてきた青年が呟いた。 「また着たよ……。」とうんざりしながら一家の前に歩み寄る。 「ゆぅう゛!? おにーさんはだれなの!!?」 「おいじじい!! おまえが、まりさのいもうとをこんなふうにしたのかだぜ!!?」 「ここは、れいむたちのゆっくりぷれいすだよ!! ばかなにんげんはでていってね!!」 「でていっちぇね!!!」 親れいむと子まりさが、青年に疑問をぶつけ、子れいむと赤ゆっくりがおうち宣言をかました。 巧みなコンビネーションであったが、次の瞬間には、子れいむが動かなくなっていた。 「ゆゆゆ゛ゆ゛!!? どぼじでええ゛え゛え゛え゛!!?」 「れいむのちびちゃんがあああ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 またしても、大音声を発する一家。 「このまま騒がれても面倒だな。」とばかりに青年は頬をかき、 ゆっくり達に、この家でのルールを説明し始めた。 「いいかい? このおうちでは、ゆと、つ、く、りを続けて言っちゃ駄目なんだよ。 もし言っちゃったら、そこの子供達みたいに、ほら、こうして魂を取られちゃうわけ。」 青年は、手の上に綺麗なもやもやを数個乗せていた。 一家の大部分は理解できないようだったが、 親まりさはようやく合点がいったとばかりに青年に噛み付いた。 「そのてにもっている、たましいをかえしてね!! それはおにーさんのものじゃないよ!! まりさのこどもたちのだいじなものだよっ!!!」 「ん? 賢いのがいるな……?。仕方ない、ネタをバラしちゃうか。 確かに、この魂を元に戻すと、そこの子供達は生き返る。本当は秘密だったんだけどね。」 「さっさとかえぜええええ゛え゛!!!」 親まりさは青年に体当たりを仕掛けた。助走を付け、ゆっくりらしからぬ跳躍力を駆使した渾身の一発だった。 子ゆっくり達も、思わず「かった!」と声を漏らす。 しかし、青年の目の前に壁があったかのように、親まりさは跳ね返される。 ボスン、と親まりさは背中から無様に床に着地した。 何があった? とばかりに親まりさ達一家が揃って目を見開いた。 「ゆゆっ!!? どうして!?」 「このおうちでは、暴力は使えないの。まあ、賢い君に敬意を表して説明すると、 僕に、「ゆっく」、と「り」を続けて言わせれば君達の勝ち。僕は死んで子供達は生き返り、 そして……、君達はこの家を手に入れることが出来るよ。」 ゆっくりに対して、解り辛すぎる説明だったが、親まりさは理解したようで、「ゆゆーっ・・・」と呻いている。 一部の子ゆっくり達も何となくで解ったのか、難しい顔をした。 大半の赤ゆっくりは何がなんだかわからず、ただ、親まりさが負けた事にショックを受けてゆーゆー泣いていた。 「ぜんぜんわからないよ!! どうすればおちびちゃんたちがたすかるの!!?」 「じじいは、わかりやすいようにゆっくりせつめいしてね!!」 「「「ゆっくりじゃないとわからないよ!!」」」 「「「「「ゆっくりせつめいしちぇね!!」」」」」 「「「ゆっくちせつめいしちぇね!!」」」 親れいむが叫び、数匹の子ゆっくりが青年に解り易い説明を求めた。 赤ゆっくりの援護をも受けた大ブーイングコールだ。 先程の説明で理解できなかったゆっくりが多かった為に、騒ぎの大きさは並ではない。 わかるまでは、叫び続けるぞ、という気迫をもった声であった。 親ゆっくりは、子ゆっくり達に続いて「ゆっくりいいい!」と喚こうとしたが、 子ゆっくり達の声が出て来ることは無かった。 叫んでいた子れいむ4匹と子まりさ3匹、赤ゆっくり8匹は、ルール通りに動かなくなったからだ。 「ゆ゛っ!? ゆ゛ゆ゛!!? 」 ゆっくりと言ったら、ゆっくり出来なくなってしまう事に今の行動でようやく理解した。 親れいむの顔が蒼白になる。自分が今ゆっくり、と言わなかったのは偶然に過ぎない。 ガタガタと振動しながら親れいむは、くぐもった声を漏らした。 「少し大人しくなった所で、もう少し説明すると『ゆっくち』はセーフだね。 今、小さいのが生き残ったのは、そういった理由だよ。」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……!!」 親れいむは後悔した。やはり人間さんの家にくるべきではなかった。 「だーりん……!! もうおうちにかえろぉよおお゛お゛お゛!! おうちでみんなのぶんまで……!!!」 思わずゆっくりしよう、と言いそうになって口をつぐんだ。 「だめだよ! おちびちゃんたちをとりもどさないとかえれないよ!! はにーはひとりでおうちにかえってね!!!!」 「どぼじでぞんなごどいうのおお゛お゛お゛お゛!!! ゆっぐりじようよおお゛お゛お゛!!」 親まりさとしては、「ここは自分が青年を倒すから、はにーは安心して先におうちで待っててね。」 という意味で発言したが、言葉が足りないせいで親れいむを激昂させてしまった。 「ちなみに、今のはゆっぐり、だからOK。」と青年が小さい声で言う。 親まりさは慌てて、親れいむをなだめようとするが、 親れいむは泣き叫び、暴れまわっているのでどうすることもできなかった。 おろおろする親まりさを何とか助けようと、子ゆっくり達が親れいむを取り囲み落ち着かせるために歌を歌いはじめる。 「「「ゆ~~♪ゆゆゆ~~♪ゆ~♪ゆ~ゆ~♪(リピート)」」」 「ゆ゛っ!?」 何度も歌った、ゆっくりの為の、ゆっくりした歌が親れいむを落ち着かせる。 「おかーさん、おちついてね。おとーさんはそういういみでいったんじゃないよ!」 「そうだよ! おとーさんは、おかーさんだけにはゆっくりしてほしかったんだよ!」 「だから、おちついて、みんなでおうたをうたおうね!!」 「「ゆ~~♪ゆゆ~~……」」 簡易的すぎる小芝居であったが、親れいむをゆっくりさせるには十分であったようで、早くも笑顔を見せていた。 「ゆーっ……なんだか、とってもおちつくよぉ……。ありがとう、おちびちゃんたち!!!」 冷静になった親れいむは夫に謝る事にした。 「ゆ、だーりん……ごめんね。」 「いいんだよ。はにー。せっかくだから、まりさたちもおうたをうたおうね!!」 すっかり落ち着きを取り戻した親れいむを中心として、一家は再び歌を歌い始めた。 さっきの台詞の中で1匹、タブーを発した為に、さりげなく動かなくなった子れいむが居たが、 輪の外で発言した為に気づかれなかったようだ。 「よく子供達が仮死してる中で歌えるもんだな……。歌劇じゃあるまいし……。」 一家に聞こえないよう青年がぼやいた。 そんな中、歌はヒートアップし、サビの部分に突入していた。 「「「ゆゆ~♪ゆ~ゆ~♪ゆ~♪♪」」」 「「「ゆ~♪ゆゆ~♪ゆっく(*1)) り(ち)していってね~~~♪♪」」」 「「「あああ゛あ゛あ゛!!!!???」」」 途中で気づいた親れいむと親まりさ、一部の子ゆっくりは事なきを得たが、 またしても数匹の子ゆっくりと赤ゆっくりが犠牲になってしまった。 ルールを理解した後での痛恨のミスであった。 「「ゆゆーぅっ……。」」 さすがに、ショックを受けたのか、一家は盛大に溜息をついた。 残ったのは親まりさ、親れいむ、子まりさ4匹、子れいむ3匹、赤ゆっくり11匹(まりさ5匹、れいむ6匹)だった。 さすがに、このくらいの数になると一杯いた家族が少なくなってしまった、と感じるのか、一家は黙って泣いていた。 「ちびちゃんたち……」 「いもうとたちが……」 「おねーちゃん……」 ゆっくりと言ってしまう事を恐れ、口数も少なくなる一家。 お通夜ムードに入ってしまっていた。 「まあ、暗くなるのは解るけどさ。まだ沢山居るんだし、もう帰ったら?」 「そーいうわけにはいかないよ……。」 「じゃあ、僕にあの言葉を言わせるんだね。」 「わかってるよ……。」 駄目だな、これは。と青年は思った。これは長期戦だと覚悟し、ご飯を食べ始めた。 ご飯と言っても、携帯食料とジュースだったが、それを見たゆっくり達が色めき出した。 「ゆ~~……おいししょうだよ……。」 「ごめんね、ちびちゃん……。まりさがしっかりしてないせいで……。」 「……。おかしいんだぜ!! ここはまりさたちのおうちなのに、なんでまりさたちはごはんがないんだぜ!!?」 「そうだね!! きっとじじいがとっちゃったんだね!! はやくれいむたちにごはんをもってきてね!!」 「ゆゆっ!!ちびちゃんたちはあたまがいいね! じじいはさっさとごはんをよういしてね!!」 「あまあまでもいいよ!! はやくしてね!!」 「「よこしぇ! じじい~~!!」」 勝手な言い分だったが、ようやくゆっくりらしい思考を取り戻してきた、とも取れる。 とりあえず元気を出して貰って、出て行くか早期に決着をつけるかしてくれないと困るな。と思った青年は 冷蔵庫からジュースを、戸棚からお菓子を取り出し、お皿に盛って出してあげた。 「さいしょからだせばいいのに、まったくきのきかないじじいだね!!」 「ほんとに、にんげんさんはばかだね!!!」 文句を言いつつも、一家はお菓子とジュースを囲み、食事を開始した。 「むーしゃ、むーしゃ……… し、しあわしぇえええ!!!!」 「むっちゃむっちゃ~………、ち、ちちちあわしぇええええええ!!!!!」 ゆっくり一家は、目を潤ませ、口元をだらしなく歪め、歓喜の声を発した。 これが、あまあまか! と驚く美味しさだった。普段、老人から強奪していたアメさん等、比較にならない。 毎日群の皆に羨ましがられたお野菜さんは、もはや眼中に入っても無視するだろう。 普段食べている虫さんやお花さんごときは、もはやゴミ以下の味でしかない。 まさに、味覚の革命であった。涙を浮かべながら美味しい、幸せ、と食べるゆっくり一家。 今まで生きて来た、一生分のゆっくりでも釣り合わないゆっくりっぷりを味わった。 「おいしかったね!!」 「「すごくゆっくりできたよ~~♪♪」」 「「「ゆっくりありがちょう! おにーしゃん!!」」」 「おじさんは、れいむたちのけらいにしてあげるよ! ありがたくおもってね!!」 「もっとゆっくりしたあまあまさんをもってくるんだぜ!!」 「ゆっくりしないではやくもってきてね!! ばかなの!? しぬの!!?」 美味しい物を持ってきてくれた青年に、赤ゆっくり達は感謝した。 そして、子れいむと子まりさ達は、青年をじじいからおじさんに昇格させ、自分達の家来にしてあげる事にした。 --5分後。 「ゆっぐ、ゆっぐ……!!」 「あー……。」 またしてもお葬式会場が再現されていた。 頭の中がゆっくりしてしまった事で、つい禁句を言ってしまい、 子まりさ2匹、子れいむ2匹、赤ゆっくりが3匹動かなくなってしまった。 青年としてもやや不本意な展開であったようで、どうしたものかと唸っている。 しかし、親まりさだけは落ち込むのではなく、考え事をしていたようで、 頭の上に変な電球マークが出たような「ぴこーん」という効果音を口から発した。 「おにーさん! このルールはまりさたちにふりだよ! るーるのへんこうをようきゅうするよ!!!」 「ゆ!? どうするの? だーりん?」 「せつめいするから、おにーさんは、いっかいこのるーるをやめてほしいよ!!」 「ん……まあ構わないけど。」 ルールが変更可能であるという事を説明してなかったが、まあいいか。と青年は思った。 ここで、「ルールは変更出来ないんだ」と言って、膠着状態を続けるのは、青年側にとっても得策では無い。 さっさと帰ってもらうか、とっとと全滅して貰わないと、無駄な時間を過ごす羽目になるからだ。 「ほい、ルールを解いたよ。『ゆっくり』説明してね。」 「はにーと、ちびちゃんたちもゆっくりきいてね。こんどは、ゆっくりっていわないとだめなるーるにするよ!!」 「ゆゆぅっ!!?」 「しゃべるたんびに、ゆっくりっていわないとだめなんだよ!! このるーるならぜったいまけないよ!!!」 「ゆゆ! さすがれいむのだーりんだね!!」 「おとーしゃん、しゅごーい♪♪」 「成る程な」青年は感心した。まさかゆっくりごときに、ルール変更を提案されるとは思っていなかった。 ゆっくりならつい言ってしまうであろう言葉だが、青年にとっては、馴染みのない言葉だ。 中々よく考えたじゃないかと、青年は思わず顔をニヤけさせた。 「それでいいけど、ちょっとルールが曖昧だから、細かく決めさせて貰うよ。 『ゆっくり』と言わなければならないのは、一呼吸の間にしよう。 それと、発言のどこに『ゆっくり』を付けても良い事。」 つまり、人間で言えば、息を吸って喋ってから吐ききるまでに『ゆっくり』と言えば良い。 文章で言えば、ひとつのカギカッコの中に『ゆっくり』という単語が含まれればいい訳だ。 「それでいいよ!! まりさたちはいつでもじゅんびおーけーだよ!! ゆっくりしていってね!!!」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 ゆっくり一家に気力がみなぎり始めた。折れた心を立ち直らせるとは、大したゆっくり達だ。 青年はちょっと、興味が出て聞いてみた。 「やっぱり、自分の子供達を助け出したいかい? その気力は、家族の為のものって訳かな?」 「そうだよっ!! ぜったいにちびちゃんたちをたすけだすよ!!」 「ゆゆっ!!? ……そうだね!! がんばろうね、だーりん!」 「「「えいえいゆーー!!!」」」 実を言うと、親まりさは少し打算的な考えがあった。先ほどのあまあまさんである。 このおうちを手に入れれば、この先ずっとあまあまさんを食べれる事が出来る。 子供達も生き返るし、良い事尽くめではないか。 まりさは、そんな現金な欲望で心を立て直したのだった。 親れいむと子れいむは、仮死状態の家族の事をほぼ忘れていた。 ここには、美味しいあまあまさんがある。けどもう心は折れている。 ここはゆっくりできない。群にある本当のおうちに帰りたい。 親まりさが、必勝できる今のルールを考えなかったら、すぐにでも帰ろうと発言する所であった。 子まりさは、どうにかあまあまさんをもっと食べれないか考えていた。 今のままでは、食べている内にルールを忘れてしまい、気づかぬうちに、ゆっくり。と叫んでしまうだろう、と思っていた。 あまあまさんでゆっくりしたいけど、ゆっくり出来なくなるのは絶対に嫌だった。 だから、親まりさが新ルールを発表した途端、これでゆっくり出来る。と叫びそうになった。 赤ゆっくり達は、まだ高度な考えは出来ない。ゆっくりって言えばいいんだね。と考えるのみだ。 「よし、じゃあ7時ちょうどから始めよう。あの時計が、ボーン。って鳴ったときからスタートだよ?」 「「「ゆっくりわかったよ!!!」」」 ボーン……ボーン……ボーン…… 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 「「「ゆっくちしていっちぇね!!!」」」 振り子時計が7時を刻むと同時にゆっくり一家が叫んだ。第2ラウンド開始である。 さて、どんな手を見せてくるか。と青年は身構えた時には、赤ゆっくりが3匹動かなくなっていた。 残る5匹の赤ゆっくりに「ちびちゃんたちはもうゆっくりしゃべらないでね……。」と懇願する親まりさ。 盛り上がらないスタートを見せつつ、青年とゆっくり一家の戦いの火蓋は切られた。 「むーしゃむーしゃ! ゆっくりしあわせーーー!!!」 「「ゆっくりおいしいね!!!」」 「とってもゆっくりしてるね!」 ゆっくりと言っても良くなったので、思う存分ゆっくりとお菓子を食べている一家。 そんな一家を青年は冷やかな目つきで見ていた。 「どうせすぐに、ゆっくり。という単語を言うのを忘れるに決まっている。」そういう目だった。 開始後、「まずは、ゆっくりお菓子を食べさせてね!!」と叫んだ親まりさに、青年は失望していたのだ。 どんな手を打ってくるか少し興味があったのに、単にお菓子が食べたいだけか。と溜息が出るほどであった。 10分後。 お菓子をあらかた食べ終わると、親まりさはニヤリと笑いながら自信満々に叫んだ。 「おにーさん、まりさたちはゆっくりねむるよ!!!」 「!?……ゆっくり寝るの?」 親まりさの理解できない発言に、思わず青年は発言を誤りそうになった。 思う存分お菓子を食べたら寝るとは、どういう事か。子供達を取り返すという意思は何処へ行ったのか。 青年を混乱させるには、十分な威力であった。 親れいむや、子ゆっくり達も親まりさの意図が読めなかったらしく、首をかしげながら親まりさの後に続いていく。 部屋のすみっこに移動すると、「これもさくせんだよ。ゆっくりりかいしてね。」と親まりさは家族にそっと囁いた。 親まりさの作戦はシンプルなものだ。朝を迎えたとき、ゆっくりの第一声は「ゆっくりしていってね!」だ。 対して人間は、「おはよう。」これは、もはや条件付けされたような反応であるため、回避することは出来ない。 シンプルゆえに完璧な作戦。親まりさは、起きた時が決着の時だと細く笑みながら眠りについた。 人間である青年は、それほどにゆっくりとした作戦に付き合って居られるわけがなかった。 今から一家が起きるまでの時間、あー、とでも呟いたら死んでしまうのだ。冗談ではない、寝言でもアウトだ。 暴力が使えない空間である以上、このルールで相手に眠られるのは辛い。 「ゆっくりによる、ゆっくりとした持久戦……か。やられたな……。」 先程の、こちらを混乱させる発言やこの持久戦。 確かに効果的な作戦と言えるかも知れないな。と青年は本当に関心していた。 そして、青年はゆっくり一家が自滅するのを待つ事を諦め、 手早くゲームを終らせるべく行動を開始した。 ちょきん、ちょきんとリズミカルな音で、親まりさは目を覚ました。 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりのお客様、今日はどのようなヘアスタイルにします?」 「ゆっくり?」 何故か親まりさは、鏡の前に固定され、髪を切られている所であった。 「おにーさん! まだゆっくりあさじゃないよ! それに、いきなりびよういんさんごっこなんてだめだよ!!」 「まぁ、落ち着いてよ。君の奥さんのゆっくりれいむも、僕がきってあげたんだよ?」 「ゆっふ~~ん♪ ゆっくりしてるでしょ!! かわいくってごめんねー!!!」 見れば、親れいむは子供達に、綺麗になった髪を見せびらかしている。 子供達も、「ゆっくりしてるよぉー。」と羨ましそうである。 青年に、美容師的なスキルなどは一切無い。寝ぼけ眼の親れいむを引っ張り出し、 シャンプーして、1cmばかり髪を切っただけである。 だが、野良ゆっくりの清潔感など、家族でぺーろぺーろと舐め合うだけだ。 人間が作り出したシャンプーで髪に艶を与えるだけで、別人のようになるのは当然であった。 勿論、青年はそれを言わない。多少意識を覚醒させた所で、 「ゆっくり髪を切ってあげたよ。」と微笑んだだけだ。 「ゆゆ~ん♪ まりさもゆっくりしたかみさんにしてほしいよ!!」 「はいはい、ゆっくりお任せあれ。」 そういって、青年は、ちょきちょきと軽快に髪を切っていった。 最初は、切られる度に「ゆっゆ~、ゆっくり~」と歌っていた親まりさだったが、 パサリ……パサリ……。と嫌な音が続くようになると、 親まりさはなんだかゆっくり出来ないものを感じ、目を見開いていった。 「お、おにーさん? ゆっくりきりすぎないでね?」 「ゆっくり解ってるさ。」 そう言いながらも、青年はジョキジョキと親まりさの髪を刈り込んでいく。 ジョキン、ジョキン、ジョキン…… 数分後、鏡に見える部分が切られていくのを見て、親まりさは叫んだ。 「きりすぎでしょおおおお゛お゛お゛!!! ゆっくりできなくなっちゃうよおお゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「ゆっくりぃいいい゛い゛い゛!!! だーりんのこうとうぶがかりあげになっちゃっでるよおお゛お゛お゛!!?」 「おとーさんのゆっくりしたかみがああ゛あ゛あ゛!!!」 親まりさの叫び声で、親れいむのゆっくりヘアーショーが中断されたようだ。 親れいむが、変わり果てた夫の姿を見て、泣き叫んだ。 世界一ゆっくりした夫婦に変身するはずだったのに、愛する夫の姿は、 親れいむの予想とはかけ離れたモノになりつつあった。 「「おとーーしゃーーんん゛ん゛!!」」 2匹の赤ゆっくりが、親まりさの髪がズタボロになっていく恐怖に耐えられず、泣き叫んでしまった。 脆いな、と思いながら青年は親まりさの髪を刈り込んで行く。坊主頭では面白くないので、 いかにも素人がやりました、というような、凸凹な短髪にするまで切り続ける。 もちろん暴力というルールに触れないように、ゆっくりと、だ。 徐々におかしな髪型になって行く自分自身の姿を見せ付けられた親まりさは、目を白黒させながら黙って泣いていた。 親れいむと子ゆっくり達は「ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってよおおお゛お゛お゛!!」と泣いて跳ねるのみだ。 本来なら、体当たりしながら、「もうやべでええ゛え゛え゛!!」と言いたかったが、 暴力禁止と「ゆっくり」と言ってはいけないルールの為に、子供の癇癪のような行動となっている。 「ゆ゛っ……ゆ゛っ……ゆっくり……。」 「ああああ゛あ゛あ゛あ゛!!! だーりんのずでぎながみがああ゛あ゛!!!!……ゆ!!!!、、ゆっくりぃ……!! ……ゆっくり、ゆっくり……ゆっくりぃ……。ゆっくり…ゆっくりゆっくり……。」 切り終わった後、親まりさは、痙攣し、口から泡を吹きつつもルールを守り続けていた。 親れいむは危うくルールを外れそうになった所で、ギリギリ気づいたらしい。 そして、ルールを破らないように、小声でぶつぶつと「ゆっくりゆっくり」と唱える機械と化した。 子れいむは、素敵な髪をした親れいむに夢中の様子で、 「れいむもおかーさんみたいなゆっくりになりたいな、ゆふふふふ。」と甘い声をだしている。 現実を知らないのは、ある意味幸せな事かもしれなかった。 子まりさ2匹と赤ゆっくり達は親まりさの姿にガタガタと怯え、「ゆっくりこわいよおお゛お゛お゛!!」と泣いている。 徐々に、ゆっくりできない姿にされていく肉親を見る事は、一家にとって過大なストレスを与えていた。 「せっかくやる気を出したのに、……ゆっくりは脆すぎるな。」青年はがっかりした声を出した。 青年は、ハサミをしまい、髪の毛がついた手を洗う為にトイレ向かった。 その時、奇跡的ではあったが、振動で机から落ちた小さなお菓子が、1匹の子まりさの前に転がった。 --反射的に、子まりさはそのお菓子を口にする。 「むーしゃ……むーしゃ……!!! ……むーしゃ、むーしゃ!!!! ……!!! ……!! ゆっくり……、……ゆっくりこのままじゃ、だめだよ!! このままじゃおわれないよ!!!」 たった一つのあまあまさんが、一匹の子まりさの精神状態を最大限まで回復させる。 自分が、青年に勝って、沢山のあまあまさんを手に入れるんだ!! 子まりさは当初の目的を思い出した。 恐慌状態から立ち直った一匹の子まりさは、青年と対峙するべく部屋の中央へ身を躍らせた。 「おとーさんのかたきは、まりさがゆっくりとるよ!!」 「ん? まだ元気なゆっくりが残ってたのか?」 「さいごのしょうぶだよ!! まりさとゆっくりしょうぶしてね!!!」 手洗いから戻った青年に、子まりさは挑戦を叩きつける。 現在、残った一家は、痙攣している親まりさとさっきルールを破りそうになった親れいむ、 部屋の隅っこで泣いている子まりさと赤まりさ1匹、赤れいむ2匹。そして、ゆふふふと笑っている子れいむ1匹。 今、青年の目の前にいる子まりさだけが、唯一戦意を喪失していない事になる。 確かに最後の戦いとなるかもな。青年はこれで最後だとばかりに気を張りなおす。 「おにーさんのかけてるめがね、ぜんぜんゆっくりしてないよ!! それに、いまどきそんなかみがたをしたにんげんさんなんて、みたことないよ!!! おにーさんは、いなかものだね!! はずかしくないの!? それでかっこいいとおもってるの!!?」 子まりさは、ペラペラと喋り始めた。人間を挑発する事にかけては、自信があった。 これまで何度となく、人間を怒らせて自分に注意を引き寄せ、その間に妹達に野菜を盗ませたりしてきたのだ。 相手を怒らせれば、そのうち青年は「ゆっくり」以外の言葉を喋るだろう。 人間が「ゆっくり」という台詞を吐くのは不自然だ。頭に血を昇らせれば勝機はこちらにある。そう子まりさは確信していた。 舌戦がしたいのかな。と感じた青年は、空気を読んで口上での反撃を試みる。 「髪型については、君に言われたくないなぁ。君の親である、ゆっくりまりさの髪型は今どんなのだい?」 「ゆぅっ……!! けどそれはおにーさんがきっちゃったからだよ!! ゆっくりひとのせいにしないでね!!」 「まあ、そうだね。でも君の帽子については、僕は何もしてないのにゆっくり変な方向に折れ曲がっちゃっているよね。」 「ゆ゛っ!!? ゆっくり……。」 「家族の中で、君だけがゆっくりしてない変なお帽子だね?」 この子まりさの帽子は、生れ付きまっすぐピンと立っておらず、途中でクニョリと曲がっていた。 家族の中でも1匹だけ。 それは、子まりさにとって指摘されたくない身体的特徴というものであった。 おかーさんや妹達は「気にしなくていいんだよ。」と言ってくれていたので、それほど気には病んでいなかったが、 青年に指摘された事で、「やっぱり変だったんだ」という影が心に刺し、子まりさは動きを鈍らせた。 「か、かんけいないよっ!!! おぼうしがまがってても、だれにもゆっくりめいわくをかけてないよ!!」 子まりさは強がった。本当は「やっぱり変なの?」と聞きそうになったが、ここで引いたら駄目だと思った。 「それより、おにーさんはこんなへんなおうちでまりさたちをだましたりして、ゆっくりめいわくだとおもわないの!? ほかのにんげんさんがきたら、まりさたちみたいにしんじゃうんだよ!? おにーさんはしゃかいのくずなの!!?」 「別に騙しちゃいないさ。ちゃんと玄関に張り紙が張ってあるしね。この家に入ってきて『ゆっくり』なんて 言う奴の方がおかしいのさ。」 「まりさたちはおかしくないよっ!! ゆっくりできないおうちにすんでるおにーさんが、みんなのめいわくなんだよ!!」 「迷惑、って言うのなら、ゆっくりできない君の臭い身体の匂いの方が迷惑じゃないのかい?」 「ゆっくりくさくないよっ!!!」 「あらら……。気づいてないのか。試しに君のお母さんのゆっくりれいむと、君の帽子の匂い、比べてご覧よ。」 「くらべるのはいいけど、まりさはくさくないよ!! とってもゆっくりいいにおいだよ!!」 「はいはい、言葉ではなんとでも言えるけどね。いいからゆっくりれいむの匂いを嗅いできなよ。自分が臭いって解るから。」 「ゆぎぃいいいいい゛い゛!!!! またゆっくりくさいっていったああああ゛あ゛あ゛!!!」 違う。臭くない! まりさは臭くない!! 小さいころに、まりさはお日様の匂いだね。って褒められた事もある。 だから、この人間の言った事は嘘だ。匂いを確かめた後で、 「ほら、くさくないよ! うそをつくなんてほんとくずだね! いきててはずかしくないの!!」 って言ってやる! まりさは親れいむの側に寄り、匂いを嗅いだ。 「ゆゆ~ん♪ おかーさんはゆっくりいいにおいだよぉ~~♪♪ やっぱりにんげんさんはうそつきだね!!!」 「……で、ゆっくりした君のお帽子の匂いはどうだい?」 当然、ゆっくりした匂いだよ。と言わんばかりに自分の帽子を眼前に置き、 匂いを嗅ぐために身を寄せた瞬間、子まりさは息を詰まらせた。 「ゆ゛っ!!!?? ゆっくり……した匂いだよ……。」 親れいむの、自分の母親の匂いは、まるでお花のようだった。 いつまでもその匂いをかいで居たい様なそんなゆっくりした香りだ。 そして、おかーさんの子供である自分も同じゆっくりした香りがする。と当然のように思っていた子まりさは驚愕した。 まるで、腐ったご飯のような匂いだった。青年には、ゆっくりした匂いだと誤魔化したが、 自分自身を誤魔化す事は出来ず、何度も親れいむと自分の帽子の匂いを比べた。 (どぼじでぇっ!!? どぼじでごんなにゆっぐりじでないにおい゛なの゛っ!!?) 何故こんなにも自分が臭いのか理解できなくて、子まりさは混乱する。 「そんなに激しく行ったり来たり動いちゃって、全然ゆっくりしてないな。何度確認しても臭いものは臭いんだよ。 君の帽子は、ひん曲がって格好悪い上にくさい匂いを撒き散らす、ゆっくりしてないお帽子なんだ。 勿論、それを生まれた時からかぶっている君は、家族で一番ゆっくりしてないまりさだってこと。……解るかな?」 「ちがう゛っ!!! まりざば!! まりざはゆっくりじだゆっぐりだっ!!!」 悔しいけど、否定する為の言葉が出てこない。だから子まりさは、精一杯大きな声で叫ぶ事しか出来なかった。 「ほら、今もそんなゆっくり出来ない声なんか出しちゃって。後ろを見てみなよ。臭くて、格好悪くて、 ゆっくりしてない君には、誰も近づかないだろ? 本当は家族の皆も君の事が嫌いなのさ。」 子まりさが後ろを振り返って見ると、確かに皆離れた所で自分をゆっくりしてない目で見ていた。 全身の温度が下がるのを子まりさは感じた。そして、目を見開き、呆然と「うそだ……よ」と呟いてしまう。 「うそだよね? まりさはくさくないよね? おかーさん、おねがいだから……」 其処まで喋った所で、子まりさは動かなくなった。 生まれた時から洗う、という事をしてこない野生のゆっくりの匂いと、 香りつきの石鹸で洗ったばかりのゆっくりの匂い。両者は比べるべくもない。 子まりさに、家族が近寄らなかったのでは無い。近くに居なかっただけだ。 だが、自ら青年と戦うために、家族の元から離れた距離は、混乱していた子まりさにとってとんでもなく遠く感じたはずだ。 そして、戦意を失い、恐怖に支配されただけのゆっくり一家は、子まりさを見ていなかった。 焦点の合っていないその目を見れば、ゆっくりした目で見てくれない。と思ってしまっても仕方がない。 「ま、ゆっくりには、考え付かないだろうけどね。」 戦う気も無く、出て行く気配の無い一家を成年は家の外へ追い出す事にした。 これ以上関わるのも面倒だし、家の外の空気を吸えば、勝手にゆっくりの群にでも帰るだろう。というのが青年の本音だ。 家の外へ放り出された一家は、ゆっくりと群にある自分のおうちへ帰る事にした。 沢山の家族を失い、精神的にボロボロの一家は、行きの倍の時間を掛けて、ようやくおうちに帰る事ができた。 その日の夜は、生きている喜びを噛み締め、お互いにぺーろぺーろと慰めるように舐め合った。 今日は、ゆっくり眠ろう。そして、明日からはゆっくり暮らそう。そう思いながら眠りについた。 翌日。 「ゆげぇっ!! まじゅいいいい゛い゛い゛い゛!!」 「こんなの、ぜんぜんたべられないよおお゛お゛お゛!!」 青年の家で食べたお菓子は、一家の味覚を肥えさせ過ぎた。 一生懸命溜め込んでいた虫さんやお花さんは、もはや毒のようなものでしかなかった。 しかし、昨日の今日で、畑まで移動する気力は残って居ない。 明日はお野菜さんを取りに行くから我慢しようね。と空腹を我慢し眠った。 2日後。 一家は畑に侵入していた。 「ゆっくちまりしゃにたべられちぇね!!」 赤まりさが、お野菜の切れ端を齧った瞬間、駆けつけた農夫の蹴りを受け、餡子を吐き出しながら空に散った。 数の理を活かし、見張り役を立てられた頃とは違って、人間への注意を払えなかったのだ。 その代償が、家族である赤ゆっくり一匹の命。得られた報酬は、今までからすれば、塵にも満たない野菜の切れ端。 しかし、赤ゆっくりが犠牲になって手に入れたお野菜でさえ、一家の舌を満たすことはできなかった。 3日後。 人間さんがあまあまを捨てている。と噂で聞いて一家は別れてゴミ捨て場を徘徊した。 親れいむはゴミ捨て場でゴミ袋を漁っている所を業者に見つかり、 靴の裏で圧力を徐々に掛けられながら、ゆっくりと潰されて死んだ。 4日後。 公園でお歌を歌って、あまあまさんを貰ってくるよ。れいむ達は可愛いから楽勝だよ。 と息巻いた子れいむと赤れいむ2匹は、1時間のフルコーラスを披露した。 「おうたをきいたんだから、ゆっくりあまあまさんをよこしちぇね!!!」 「きくだけきいちぇ、おかねをはらわないなんて、じゅるいよ!!!」 「どぼじでれいむたちをむしずるのおおおおお゛お゛お゛!!!」 子れいむと赤れいむ達は、歌を歌ったにもかかわらず、無反応の人間に対して体当たりをかました。 何故何も寄越さないのか、と怒り叫んだ。 駅前で乞食をやっていた親まりさと子まりさが、子れいむ達を迎えに着た時には、 子れいむと、赤れいむ達の姿は原型を留めておらず、保健所の職員に袋詰めされている所であった。 5日後。 親まりさと子まりさは、もう一度、あの青年の家に挑戦しようと決めた。 畑に行ったり、ゴミを漁ったり、乞食をしたりしても良い事は一つもなかった。 やはり、あの極上のあまあまがある青年の家こそが、自分たちのゆっくりぷれいすなのだ。 青年を倒せば、おちびちゃん達も生き返るというのに。この数日間自分たちは何をしていたのか。 親まりさが、急にやる気を取り戻したのには、理由がある。青年を倒す方法を考え付いたのだ。 親まりさの考えた作戦は、こうだ。 やはり「ゆっくり」以外の台詞を言わせるには、「おはよう」しか無い。 青年が、朝起きるときに言うであろう、「おはよう」を確実に言わせるには、 朝に家に侵入し、奇襲を掛ければ良い。そうだ、奇襲だ。なんと素晴らしい作戦だろう。 子まりさもこの作戦を考えた親まりさをしきりに褒めた。2匹は、勝利を確信していた。 明朝6時。青年の家に辿り着いた親まりさと子まりさは、眠い目を御互いぺろぺろと舐める。 朝に青年の家に着く為に、眠いのを我慢して夜中に移動をして来た為に体力も限界であったが、 どうせ、一撃で勝負は決まる。と気合を凝縮させる。 「おにーさん! ゆっくりしていってね!!! まりさたちともういちどゆっくりしょうぶしてね!!」 「こんどはゆっくりまけないよ!! けど、しょうぶのまえにおかしをちょうだいね!!!」 親まりさと子まりさは、居間に入るなり、青年が起きてくるように大声を張った。 まりさ達は、玄関の張り紙を確認していなかった。 玄関の張り紙にはこう書かれている。 『このいえにはいったものは、けっして「ゆっくり」といってはいけない。』 前に書いたの まりさとの平日 ぱちゅりーとおにーさん お野菜が勝手に生えてくるゆっくりぷれいす ゆっくりと眼鏡 うちのありすのばあい イジメられたれいむ このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3783.html
小ネタ 王様とゆっくり 王は欲深かった。王は暴君として国民から恐れられていた。 王は贅沢を好み、重税のために国民は苦しんでいた。 臣下達は王の我儘に振り回され、王の機嫌を損ねまいと必死だった。 大臣も戦々恐々としていた臣下の一人だった。 「陛下、お呼びでしょうか。」 「大臣よ、その方は朕に足りぬものは何だと思う?」 王は大臣に尋ねた。そこで大臣は、一計を案じ答えた。 「恐れ多いながらも申し上げます、陛下には“ゆっくり”が足りません。」 「朕はどうすれば“ゆっくり”を手に入れられるのか?」 王は大臣に尋ねた。 「“ゆっくり”とはゆっくりと呼ばれる饅頭が持っています・・・」 王の前に一匹のゆっくりれいむが連れてこられた。 「ゆ?おじさんはゆっくりできるひと?」 れいむは王に尋ねた。 「無礼な饅頭め。貴様、朕を誰と心得ておる?」 王は顔を真っ赤にして剣を抜こうとしたが、大臣になだめられた。 「我が君、どうか抑えて下さい。彼奴の申すことに耳を傾けてやってください。」 剣を収めた王はれいむを見下ろしながら言った。 「朕はこの国の王なるぞ。ゆっくりできておらぬ訳がない。」 「でもぜんぜんゆっくりできてないね。」 れいむはきっぱりと答えた。 王は怒り、再び剣を抜こうとしたが、大臣によって再び押しとどめられた。 大臣になだめられたが、怒りは中々収まらなかった。 「朕はゆっくりしておるぞよ。その方の願いを何なりと叶えてやろう。」 「ゆゆっ!なられいむにあまあまをもってきてね!」 ゆっくりはまず甘味を要求した。 王は国一番のパティシエに極上の材料を用いたケーキを作らせた。 「ゆっくりしすぎだよ!むーしゃむーしゃむーしゃ・・・とってもしあわせー!!」 れいむは満足そうだった。 だが、王は不機嫌そうだった。 「れいむはあかちゃんがほしいよ!ゆっくりしたまりさをつれてきてね!!」 王は国中の森という森から所謂“美ゆっくり”と呼ばれるまりさを探しだした。 「ゆゅ!とってもゆっくりしたまりさだね!すーりすーりすーり・・・」 「れいむもとってもゆっくりしてるよ!すーりすーりすーり・・・」 しばらくすると二匹はみるみる紅潮していき、小刻みに震え始めた。 「「・・・・ゅゅゅゆゆゅゆゅゅゅゅゅゅゅゆ・・・・すっきりー!!」」 王は呆気に取られて二匹の饅頭を見ていた。 するとれいむの頭から蔓が生えてきて、やがて数匹のゆっくりれいむとまりさが実った。 「ゆゆー・・・とってもゆっくりしたあかちゃんだねー♪」 れいむは感慨深そうに頭上の子供たちを眺めている。 王はこの上なく気分悪そうにれいむとまりさを眺めていた。 「れいむがこれからしゅっさんするんだよ!おじさんはさっさと“しゅっさんいわい”をよういしてね!!」 まりさは王に出産祝いを要求した。 王は国一番の職人に作らせた饅頭を送ってやった。 まだ生まれてもいないのに二匹は饅頭を食べて満腹になるや寝はじめた。 やがてれいむから赤ゆっくりが生まれた。 「「「ゆっきゅぃちていっちぇにぇ!!!」」」 「「ゆっくりしていってね!!!」」 れいむとまりさは満足そうに赤ゆっくりとすりすりしていた。 王はいよいよ不快極まりなかった。 その時、赤まりさの一匹が王に言った。 「ここはまりしゃたちにょゆっきゅりぷれいしゅだきゃら、おじしゃんはさっさとでちぇいっちぇにぇ!!」 「「「でちぇいっちぇにぇ!!!」」」 他の赤ゆっくり達もまりさに続いて王に対して出ていくよう要求した。 「ここはれいむたちのゆっくりぷれいすなんだよ!!」 「ゆっくりできないおじさんはまりさたちのおうちからさっさとでていってね!!」 あろうことか、散々世話してやった二匹も王に対しておうち宣言をした。 王はこの時何かを悟った。自分が手に入れようとしている物を目の前の饅頭は持っている。 だが王はこの愚かしい物を目の当たりにし、何でも欲さんとする気が消え失せた。 王はれいむ達を直ちに火炙りの刑にした。 「やめてね!ひさんはゆっくりできないよ!!」 「「「やめちぇにぇ!じぇんじぇんゆっきゅぃちてにゃいよ・・・!!ゆぎぃぃぃ・・・!!」」」 「あかちゃんにひどいことしないで・・・ゆぎゃあああ!あじゅいいいいい!!!」 ゆっくりは縛り上げられ、文字通り灰になるまで焼きつくされたという。 「「「もっど・・・ゆっぐりじだがっだ・・・・」」」 刑場には餡子が焦げる匂いが漂っていた。 その後、王は贅沢三昧をピタリと止め、質素倹約に勤しんだ。 臣下達の言うことにも良く耳を貸すようになり、善政を敷くよう心がけた。 そして、王は国中のゆっくりを狩るようお触れを出した。 ゆっくりの被害に苦しんでいた国民は大いに感謝し、いつしか王は名君として国民に敬愛されたという。 Fin 思いつきで書いてみたら思いの外短めに。 それにしても、昔話調に書くのは無理がありました・・・ 過去作品 男と一家 きめぇ丸の恩返し 丙・丁 ゆっくりハザード 永遠亭の怪 楽園の終焉 感染拡大 内から侵食 ゆっくりの逃避行 丙・丁 by同志ゆっくり小町
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2210.html
妖怪の山の秋も深まる頃。 あの……何とかいうオリキャラ達によって季節の恵みがもたらされ、 美しく彩られた木々の茂りは、山肌を赤や黄色の暖色に染め上げていた。 その中をゆっくりと跳ねていく、なぜか山に棲みついているゆっくり一家。 「ゆゆ~ん! おやまさんがすごくゆっくりしてるよ!!」 舞い落ちる紅葉を眺めて感嘆の唸りを上げるのは、大きな親まりさ。 その横で親れいむは、周囲の落ち葉を拾っては口に収めていく。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 涙を流して天を仰ぐれいむ。 人間や妖怪にとっては見て楽しむものである紅葉も、ゆっくりにとっては美味しいごはんらしい。 ぴょこぴょことついて来た沢山の小さな子ゆっくり達も、紅葉の先端をかじったり、 二匹で引っ張り合って千切ったりして食べている。 「ちあわちぇ~!」 「おかーしゃん、このはっぱしゃんとってもゆっくちしてゆね!」 「ゆっくちきれいだよ!!」 「ゆ!これはね、もみじさんっていうんだよ! とってもゆっくりできるはっぱだよ!!」 「もみじしゃん? れいみゅたちみたいにかわいいおにゃまえだね!」 「もみじしゃん、まりしゃたちをゆっくちさしぇてくれてありがちょう!!」 ちなみにこの山に同名の某妖怪がいるが、もしも彼女が任務中であり、その機嫌が良くなかったなら、 なんかムカつく一家の存在を嗅ぎ付けて直ちに殲滅していた可能性は否めない。今はこの幸運に感謝すべきだろう。 ともあれ、紅葉がとっても気に入った子ゆっくり達は、辺りを埋め尽くす落ち葉の海に飛び込んで、 思うさま食んだり、包まって遊んだりし、存分に紅葉狩りを楽しんでいた。 「ゆゆっ! このあかいろ、れいみゅのおりぼんみたいできれいだね♪」 「とっちぇもゆっくちできゆよ! いっぱいあちゅめようね!」 「まりしゃのもみじしゃんがいちばんきれいだよ!!」 特に、赤色の強く出ている紅葉が気に入ったようだ。子ゆっくり達は競うように、より赤い紅葉を探して辺りを駆け回る。 秋の景観の中で楽しそうに遊ぶ子供達を、親まりさと親れいむは満足げに見つめている。 「ゆゆ~ん、とってもゆっくりしてるね・・・」 「もうすぐふゆだから、いまのうちにおそとでたくさんゆっくりしようね!」 「ゆ! そうだね、ふゆごもりのごはんをいっぱいあつめようね!」 「こどもたちにまけないようにしないとね!」 そして両親もまた、周囲の落ち葉を集めては頬に貯め始めた。 今日は冬篭りのための食糧を確保しに、文字通りの「紅葉狩り」へとやって来ていた。 木の実やキノコなど、他の食べ物は一通り集めて巣に貯蔵済みである。 余裕の出来た両親は、冬篭りの準備の仕上げとして、観賞を兼ねて紅葉を集めることにしたのだ。 子供達の小さな遊び場に干渉しないよう、なるべく離れた所から紅葉を拾っていくまりさとれいむ。 日が暮れる頃には、一家が遊んでいた一帯は土色の山肌が露出し、まりさとれいむの頬はパンパンに膨れていた。 「おちびちゃんたち! そろそろさむくなってくるからゆっくりかえるよ!」 「あつめたもみじさんはもてるだけもってかえってね!」 「「「「「ゆっくちわかっちゃよ!!」」」」」 子ゆっくり達は特に赤味の強い数十枚を厳選し、れいむ種は小さな頬の中にぎゅうと収め、 まりさ種はそれに加えて帽子の中に仕舞いこんだ。帽子からはみ出した紅葉が素敵だと親に褒められ、頬をも紅葉のように染めて喜んだ。 一家が巣へと帰り着く頃には、辺りはすっかり暗くなっていた。 この一家の巣は、倒れた木の幹である。枯れ果てた幹は大きな空洞となり、住むにはちょうど良かった。 周囲は深い雑草に覆われ、天敵にも見つかり辛く冬もなかなか暖かい。自慢のおうちであった。 「「「「「ゆっくちただいましちゃよ!!」」」」」 「ゆっ! それじゃあおちびちゃんたち、あつめたもみじさんをだしてね!」 「「「「「ゆっくちわかっちゃよ!」」」」」 貯め込んだ紅葉を次々に吐き出していく一家。親れいむと親まりさの吐き出したそれは、小山を形成するほどの量だった。 その脇に、一際色彩の強い子ゆっくり達の集めた紅葉が小さく盛られている。 子ゆっくり達は、それぞれ自分が取った中で一番赤い葉っぱを見せ合って、互いに自慢していた。 「ゆゆ! いままであつめたぶんとあわせて、ごはんはこれでじゅうぶんだね!」 「みんなおつかれさま! これでゆっくりふゆがこせるよ!」 「「「「「ゆゆゆ? ごはん??」」」」」 一斉に頭に疑問符を浮かべる子ゆっくり。 朝おうちを出発した時点では、親達から「ゆっくりできるたべものをあつめにいく」と説明を受けてはいた。 しかし子ゆっくり達が紅葉を集めていたのは、コレクション的な意味合いが強かったのだ。 たからものにしようと思っていた真っ赤な紅葉をごはんだと言われ、子供達は悲しくなって来てしまった。 「ゆ・・・まりしゃのもみじしゃんをたべないでね!!」 「れいみゅもみじしゃんたべちゃくないよ!! ゆえぇぇ~~~ん!!」 「ゆっくちしたたからもにょだとおもっちぇたのいぃぃぃぃ!!」 「ゆゆ!? どうしてそんなこというの!! ごはんたべないとゆっくりできないでしょおおぉぉぉぉ!!」 せっかくのおいしいごはんを泣いて食べたくないと言う子供達に、親れいむは困惑する。 この秋に産まれた子供達は冬篭りが初めてなので、冬に飢える恐ろしさを理解していないのだ。 親まりさも同様に一瞬戸惑ったものの、すぐに子供達の気持ちを理解してやる。 まりさはれいむに比べて子供っぽい所が多く残っていたので、共感出来る部分があったのだ。 「ゆっくりわかったよ! みんながあつめたもみじさんはたべなくてもいいよ!!」 「「「「「ゆゆっ! ほんちょう?」」」」」 「でもおかあさんたちがあつめたぶんはしっかりたべてね! おなかがすくとゆっくりできないよ! みんながごはんをたべすぎずにゆっくりしていれば、みんなのもみじさんはたべなくてもすむよ!!」 「ゆっくちりかいしちゃよ!」 「ありがちょう! おかーしゃんだいしゅき!」 「すーり、すーり♪」 紅葉を食べないことを許してくれた優しい親まりさに群がり、すりすりを始める子ゆっくり達。 子供達に囲まれてとてもゆっくりした親まりさの顔を、親れいむが少し寂しそうな笑顔で眺めていた。 れいむの表情を察したまりさは、慌ててれいむに駆け寄りすりすりをしてあげる。 子供達もそれに追従し、一家揃ってのすりすり大会が始まる。れいむもとてもゆっくりすることが出来た。 それからしばらく親同士が巣の奥でゆっくりしている間に、子供達はたからものの管理に取り掛かった。 山状に積まれた紅葉を、これはれいむの、これはまりさのとそれぞれ選り分けていく子ゆっくり達。 一箇所に集約されていた色彩が次第に床に広がっていき、まるで真っ赤な絨毯を敷いたかのようだ。 「ゆゆ~! とっちぇもきれいだよ!」 「もっちょいっぱいひりょげようよ!」 「とってもゆっくちちたおうちになゆにぇ!!」 子ゆっくり達は手分けをして、おうち中に紅葉の絨毯を敷き広げていった。 跳ねた時に起きる風で飛ばされないよう、一枚一枚しっかりと床に押さえつけていく。 自分達の集めた紅葉が足りなくなると、両親の集めた分の山から特に赤くて綺麗な物を引っ張り出してくる。 やがて床に敷き終えると、次は壁に取り掛かる。大きな子れいむが小さな子まりさの踏み台となり、 壁の高いところまで紅葉をぎゅっぎゅっと押し付ける。湾曲した壁面に美しい壁紙を張り終え、子ゆっくり達は深い満足に浸っていた。 「ゆゆ~、ゆっくちがんばっちゃよ!」 「すごくゆっきゅりしたおうちになっちゃね! これでふゆもゆっきゅりしゅごせゆよ!!」 「ゆゆ! なんじゃかこのゆかしゃん、ぽかぽかしてあっちゃかいね!」 「ゆ!? ほんちょうだ!」 晩秋の冷たい空気に満ちた巣の中で、子ゆっくり達は不意に暖かさを感じた。 色は体感温度に影響を与える。青などの寒色は涼しげに感じ、赤などの暖色は暖かに感じるのだ。 思い込みの強いゆっくり達にはその効果が特に強く働き、赤い絨毯は暖房に近い役割を果たしていた。 すごい発見をしたと、子ゆっくり達はぴょこぴょこはしゃぎまわっている。 床と壁を埋め尽くしたとなると、次に気になるのは天井だ。しかし子供達だけでは天井まで口を届かせるのは難しい。 「ゆっくちおかーしゃんたちをよびにいきょうね!」 「ゆゆっ! しょうだね! れいみゅたちのすてきなおうちをみしぇて、おかーしゃんをびっくりさしぇりゅよ!」 「きっとよりょこんでくれゆよ!」 何匹かの子ゆっくりが、ぴょこぴょこと笑顔で巣の奥に跳ねていく。 「はやくはやく!」と興奮した子供達に連れられ、なんだなんだと親れいむと親まりさが出て来る。 そして真っ赤に染められた部屋を見て、「ゆゆ~!」と揃って驚愕の声を上げた。 「みちぇみちぇ! れいみゅたちがゆっくちがんばってもみじしゃんをはっちゅけたの!」 「すごいよおちびちゃん! とってもきれいだよ!!」 「あにょねあにょね!もみじしゃんのうえにいりゅと、ぽかぽかすりゅんだよ!!」 「ゆ・・・? ほんとうだね! ぽかぽかあったかいよ!!」 「これでゆっくりふゆがこせるよ!! かしこいこどもたちをもったれいむはしあわせだよ!!」 最初に見た時は食べ物を粗末にして……と思ったれいむだが、この暖かさの代償ならば安いものだ。 子供達の素晴らしい発明に、感動の涙を流す親れいむと親まりさ。突然泣き出してしまった両親に、 「ゆっくちしちぇね?ゆっくちしちぇね?」と慌てて声をかける無垢な子供達に、親達は笑みをこぼす。 「しょれでね、てんじょうしゃんにももみじしゃんをくっちゅけたいの!」 「まりしゃたちをおかーしゃんたちのうえにゆっくちのしぇてね!」 「ゆゆ! そうだね!」 親達から見ても、絨毯と壁紙の色の映えに対し、天井の地味さは気にかかるところだった。 しかも天井には、雨漏りする穴が空いていた。あの穴はいつか塞ぎたいと思っていたところだったのだ。 子供達はお母さんの上に飛び乗り、更にその上でも肩車(?)を形成し、天井にも次々と紅葉を貼り付けていった。 そして一面が紅葉に埋め尽くされた、とてもゆっくりとした空間が完成した。 「ゆっくりかんせいしたね!!」 「ゆっくちできちゃよ!」 「ゆゆ~ん! こりぇでしゃむいひもゆっくちできゆよ!」 「あちたはおうちでゆっくちしようね!」 飛び跳ねて喜ぶゆっくり一家。しかしやがて、子ゆっくりを眠気が襲う。 夜更かしして今までしたことのないような重労働をやってのけたのだ。疲労が溜まっていたのだろう。 疲れた子ゆっくり達は次々に跳ねることをやめ、その場で眠りについていく。 そんな子供達の頑張りを祝すように、親達もそれに寄り添って目を閉じた。 翌朝。ゆっくりの目覚めは遅い。 おうちの入口から差し込む秋の日差しに、子まりさが一番に目を覚ます。 「ゆっくいしていっちぇね!!」 元気にピョーンと飛び跳ね、大きな声で朝のあいさつ。 そんな子まりさの目に飛び込んで来たのは、いつもと様子の違うおうちの内装だった。 「ゆ? ゆ?」 少し戸惑った後、夕べの突貫工事を思い出す。そうだ、まりさたちみんなでおうちをゆっくりさせたんだ。 しかし、昨晩の薄暗い中で味わったようなワクワクした感じは無い。 そう、薄暗い月明かりの中だったから色がはっきりと見えず、この異常な事態に気付かなかっただけなのだ。 朝の陽光が照り返るおうちの中を満たすのは、最早単なる「色」と化した紅葉の、毒々しいほどの赤、赤、赤。 「ゆ、ゆ・・・どうちたの・・・にゃんかへんだよ・・・」 ゆっくりの目には、人間と同じ「赤」「緑」「青」の三種の色覚がある。三原色のうち緑か青が目に入ってきた時、 それらの色は三種の色覚全てを刺激し、一つの刺激を受けすぎないようバランスを取っている。 しかし赤は別だ。赤は「赤」の色覚しか刺激せず、その偏りは脳に緊張や興奮を生み出す。 つまるところ赤とは、最もゆっくり出来ない色なのだ。 ヨーロッパの拷問方法で、人間を赤い色で埋め尽くされた部屋に閉じ込め、精神錯乱に陥らせるというものがあった。 この子まりさは、自らにその拷問を行ってしまったのだ。 「ゆ・・・・ゆえぇぇぇぇぇん!! おうちがゆっくちできにゃいよおぉぉぉぉぉ!!」 赤色から受ける恐怖に、子まりさはとうとう泣き出してしまう。 泣き声を受け、慌てて飛び起きる親まりさと親れいむ。他の子ゆっくり達も寝ぼけまなこをぱちぱちし始める。 「まりさ! いったいどうしたの!!」 「おかーしゃあぁぁぁぁん!! おうちがまっかにゃのぉぉぉぉぉ!!」 「おちついてね!それはきのうみんなでもみじさんをはりつけたからだよ!」 「ゆ、でも・・・でもまりしゃまっかっかはいやにゃにょおぉぉぉぉぉ!!」 もう紅葉など見たくないと言わんばかりにぎゅっと閉じられた子まりさの両目から、大粒の涙がぽろぽろと漏れてくる。 この子まりさは、昨晩の作業でも最も張り切っていた一匹だ。突然の心変わりに親達はおろおろとするしかない。 しかしやがておうちの中を見回す内、そこがもうゆっくり出来ない場所になっていることを知った。 「ゆゆゆゆゆゆゆゆ!?」 「なにごれ゛!! なんだかぜんぜんゆっぐりでぎないよ!!」 「めがいだいよ!! あんこがぎもぢわるぐなっできだよ!!」 「ゆびゃあぁぁぁぁぁぁぁぁん!!」 苛烈に目に突き刺さる色彩の暴力に、親まりさと親れいむは紅葉がゆっくり出来ない葉っぱであることを即座に認識する。 親達の狼狽に、まだうとうととしていた他の子ゆっくり達も次第に事態を認識し始める。 「ゆぅぅぅぅぅ! なんじぇこんにゃこちょになっちぇるの!!」 「ゆっくちしにゃいでもみじしゃんをはがしょうね!」 「やめちぇね! れいみゅたちががんばってちゅくったおうちだよ!! こわしゃないでね!!」 「じゃあどうじゅればいいにょぉぉぉぉぉぉぉ!?」 「紅葉を剥がせば良い」という、両親すらも今のパニック下では考えられなかった解を冷静に導いた子まりさの意見も、 せっかく貼った物を剥がすのは勿体ないという子れいむの下らない意地によって打ち砕かれる。 「ゆゆ? れいみゅのおりぼんがにゃいよ!?」 一匹の子まりさが、近くにいた子れいむを見て叫ぶ。 「ゆ? にゃにいってゆにょ? れいみゅはちゃんとおりぼんしてゆよ!」 「うしょちゅかないでね!! おりぼんちてないれいみゅはゆっくちできにゃいよ!!」 「ゆ、ほんちょうだ! ゆっくちできないれいみゅはやっちゅけりゅよ!!」 次第に周囲の何匹かの子まりさ達も子れいむににじり寄っていき、ぽいんぽいんと体当たりを始めた。 赤ちゃんの攻撃でも、同じ赤ちゃん同士ならかなりの衝撃だ。何故襲われるのか理解出来ないまま、子れいむは痛めつけられていく。 それは単に、背景の赤に溶け込んで子れいむのリボンが極めて見えにくくなっていたというだけのことなのだが。 しかし鮮やかな赤色に囲まれて興奮状態にあった子まりさ達は、注意して見ることもせずすぐに攻撃行動へと移ったのだ。 それに子れいむへの攻撃に集中している間は、赤い部屋の恐怖に怯えなくて済む気がしたのだ。 「やめちぇね! ゆっくちやめちぇね!」 「ゆ! まっちぇね! ゆっくちできにゃいゆっくちはちゅぶしゃないといけにゃいんだよ!!」 「やめちぇねぇぇぇ!! れいみゅちゅぶれたくにゃいよぉぉぉぉ!!」 「まっちぇね! にげにゃいでね!」 パニくっていた親も、ようやく子供達の間で起きていた異変に気付く。 いじめられていた子れいむは、餡子を吐きながらも必死におうちの外へと跳ねていく。それを興奮状態で追いかける子まりさ達。 一歩巣の外に出てしまえば、そこはまだ青々とした雑草の生い茂る草原だ。 しっかりリボンをつけた子れいむを見て、子まりさ達はハッと我に返る。 「ゆゆ? れいみゅどうちたの? けがしてりゅよ!」 「どこかでこりょんじゃったにょ?」 「ゆっくちあんこはいたらだめだよ! ゆっくちできにゃくなゆよ!」 「ぺろぺろしちぇあげゆね! ゆっくちうごかにゃいでね!」 「ゆぅ~・・・ゆぅ~・・・」 今まで自分達がいじめていたのは、リボンの無い、ゆっくり出来ないれいむだ。 目の前のれいむはリボンが付いている。だから今まで起きていたこととは関係ない。 子まりさ達の餡子はそう結論付け、突然現れた手負いの姉妹を全力で気遣い始めた。 しかし、そんな事情は子れいむには全く解らない。コロコロと変わる子まりさの態度に、子れいむは恐怖を覚えて震えていた。 そして一連の様子を後ろから見ていた親まりさにも、子まりさの暴力には正当性が認められなかった。 赤い部屋の効果で興奮状態にあった親まりさは、ぴょんぴょんと跳ねて姉妹をいじめる悪い子供をお仕置きしに向かった。 「ゆっ!」 「ゆぴゃっ! おかーしゃんにゃにしゅるの!!」 「まりしゃをふまにゃいでね! ゆっくちどいちぇね!」 「うるさいよ! おまえたちがいじめたせいでれいむがけがしちゃったんだよ!」 「にゃにいっちぇるの! まりしゃたちはれいみゅをいじめてにゃいよ!」 「しょうだよ! おりぼんのないゆっくちをこりゃしめようとしてただけだよ!」 「なにいっでるの!! おりぼんのないゆっぐりなんでごごにはいないでじょ!!」 「ゆっ、でみょしゃっきはたしかに・・・」 「いいわげじないでねぇぇぇぇぇ!! いもうとをいじめるこどもはゆっぐりつぶれでね!!」 「いやぢゃよぉぉぉぉぉぉ!! まりしゃちゅぶれたくにゃいいぃぃぃぃ!!」 「おかーしゃんどうちちゃったにょおぉぉぉぉ!?」 容赦なく子まりさ達を押し潰しにかかる親まりさに、子れいむの恐怖は増すばかり。 見兼ねた親れいむが親まりさの髪の毛を引っ張って押し留め、子まりさ達は何とか一命を取り留めることが出来た。 子れいむはほっと一息。しかし押し潰されていた子まりさ達は多量の餡子を口からひり出し、既に虫の息だった。 「なんであがぢゃんをづぶしぢゃうの!!」 「ゆっ、だっであのこどもたちはいもうとをいじめでだがら・・・」 「だがらっでづぶすごどないでじょ!! みんながわいいあがぢゃんなんだよ!!」 「げすなごどもにはおじおぎがひつようでじょぉぉぉぉぉ!? なんでぞんなごどもわがらないのおぉぉぉぉ!?」 いつもはとっても仲良しな両親までもが喧嘩を始めてしまい、巣の中に残っていた子ゆっくり達は大泣きしている。 しかし段々と巣の中も居辛くなってくる。目が刺激を受け続けるということもあるが、暖かすぎるのだ。 冬の気配を感じさせた昨日に比べて、今日は若干気温が高くなっている。 暖色に包まれた家の中では、体感温度が余りにも高すぎるのだ。子ゆっくり達の小さな体は、涙と汗でべちょべちょに溶け出している。 「ゆぐっ! にゃんだかべちょべちょすゆよ!!」 「じぇんじぇんゆっくちできにゃいよ!! れいみゅもおしょとでりゅ!!」 「まりしゃも!! ゆっくちとけちゃくにゃいよ!!」 結局、一家総出でゆっくり出来ないおうちから避難する形になった。 みんな疲れた表情で草むらの中を這っていき、あの拷問部屋から一歩でも離れようと必死だ。 傷付いた子まりさ達はもう自力で這うことが出来ないので、親れいむの頭に乗せられている。 汗にまみれた子ゆっくり達は、体中を土で汚しながら進んでいった。 「ゆぅ・・・・おかーしゃん、まりしゃおにゃかしゅいたよ・・・」 「れいみゅもごはんたべちゃいよ・・・」 「おかーしゃん、ゆっくちごはんちょうだいね!!」 「ゆっ・・・・じゃあたべにいこうね」 近くの餌場を回るゆっくり一家。しかし冬の備蓄の為に、ほとんどの食べ物は取り尽くされてしまっている。 僅かばかりに残された食べ物をちまちまと食べても、一家が満腹になるには程遠かった。 これから春まで過ごすのに充分な食糧が、巣の中にたんまりと貯蔵されているのだ。両親はもう狩りなどする気は無かった。 シーズンの終わりに向けて散り続ける紅葉だけがたっぷりと山道を覆っていたが、一家はそれを見たくもなかった。 もうお昼も近いのに、みんなお腹の中にろくに物を入れていない。 辺りの枯れかけた雑草をはむはむと噛みながら、子ゆっくり達は目に涙を浮かべている。 「むーちゃ、むーちゃ・・・こんなくささんをむちゃむちゃちてもゆっくちできにゃい・・・」 「おいちいごはんがたべちゃいよ・・・ちあわしぇーしちゃいよ・・・ゆっ・・・ゆっ・・・」 いつもはお母さんがキノコや果物をくれて、とてもゆっくり出来るのに。 ゆっくりさせてくれるはずだった紅葉さんに追い出されて、ごはんすらも食べられない。 餡子を吐き出しそうなストレスが涙となり、子ゆっくり達の目から零れ出した。 「ゆぅ・・・まりさ、やっぱりおうちにかえらなきゃだめだよ」 「あのおうちはもうゆっくりできないよ! まりさかえりたくないよ! あたらしいおうちをみつけようね!!」 「おうちにかえらないとおなかがへってゆっくりできなくなっちゃうよ! ごはんはぜんぶいまのおうちにあるんだよ! あたらしいおうちをみつけてもごはんはないんだよ!!」 「ゆ、ゆぅぅぅぅ・・・」 そうなのだ。 こうなれば四の五の言っている場合ではない。頑張った子供達には可哀想だが、紅葉を剥がす他無いのだ。 両親は空腹に泣きじゃくっている子供達に毅然と向き直った。 「みんな、ゆっくりおうちにかえろうね」 「「「「「ゆゆ!? やだよぉぉぉぉぉ!! かえりちゃくないぃぃぃぃ!!」」」」」 「ゆっくりきいてね! おめめをつぶってかえればゆっくりできるよ! まっかなおへやをみなくてすむんだよ!」 「みんなもこのままゆっくりできないのはいやだよね! もみじさんをゆっくりはがそうね!!」 「「「「「ゆゆゆ・・・ゆっくちりかいちたよ・・・・」」」」」」 子供達も考え直し、覚悟を決める。一番大事なのはゆっくりすることだ。 いくら綺麗な宝物とはいえ、そのためにゆっくり出来なくなってしまっては元も子も無いのだ。 ゆっくりさせてくれない紅葉さんは、早くどこかに捨ててしまおう。 そんな事を思いながら、再び真っ赤なおうちへと引き返していくゆっくり一家。 おうちに近付くに従い、子ゆっくり達は次々と固くまぶたを閉じていく。 「ゆっ・・・れいむ、そろそろついた?」 「ゆぅ、ゆっくりみてみるよ・・・」 全員が目を閉じていたのでは、おうちに入れたのかどうかすら解らない。 この中では比較的平静を保てていた親れいむが、おうちまでの距離と方向を確認するために薄目を開ける。 おうちである空洞の木は目の前に横たわっている。内側からわずかに覗く毒々しい赤色が、れいむの餡子を刺激する。 「あとすこしまえにすすめばおうちにはいるよ・・・ゆっ?」 と、そのうっすらとした視界の中に何か飛び込んで来るものがあった。 それは沢山のゆっくりありす達。れいむ達の一家の近くに住んでいるありすの一家だった。 親ありすが一匹に、十匹近い子ありすを連れている。親ありすはとても理知的で、山に関する色んな事を教えてくれた。 その教育が行き届いた子ありすも、親に似て賢くて優しく、子まりさや子れいむにはとても良い遊び友達になっていた。 頼りになるありすたちが来てくれて、荒んでいた親れいむの心はすっきりと癒される思いだった。 「ありすたち? ゆっくりしていってね・・・」 「はろはろ~ん! ゆっくりしていってね!! ふゆごもりのあいさつにきたわよ!!」 「まりしゃたちともちばらくあそべなくにゃりゅわね!!」 「ふゆしゃんがいなくなゆまでゆっくちちていってね!」 「「「「ゆゆっ、ありしゅたちがいりゅの!?」」」」 「「「「「ゆっくちちていっちぇね!!」」」」」」 大好きなありす達の声に元気付けられ、一斉に目を開いて飛び跳ねるまりさとれいむの一家。 赤いお部屋が少しぐらいゆっくり出来なくても今は気にならない。みんな巣の前で思い思いにすりすりを始める。 そうだ、と思いつく親まりさ。頭の良いありすなら、おうちがゆっくり出来ない理由を知ってるかもしれない。 ありすに頼ることで、少しでも自分達のパニックを収めたかった。 「ゆ! あのねありす、おうちのなかがね・・・」 「ゆゆっ! なんだかすてきなないそうになってるわね!!」 親まりさに言われるより早く、巣の中の異変に気付く親ありす。 しかしそこには、まりさ一家が味わうような恐怖や混乱の感情はない。 親ありすの声を聞いた子ありす達も、ぞろぞろと巣の中に入っていく。子まりさや子れいむはそれを心配そうに見ている。 「ゆゆ~! にゃかにゃかとかいはね!!」 「とっちぇもゆっくちちたいいおうちよ!」 「すてきなこーでぃにぇいとね!! こんどありしゅたちもまねちたいわ!!」 「これってまりさたちがやったんでしょ? すごいわ!!」 「ゆ、ゆぅ~~ん・・・」 いつも驚かされてばかりだったあのありすを驚かせ、更にすごいと褒められた。 素直に喜ぶべきなのか、まりさ一家は複雑な表情を浮かべていた。 それにしても、ありす達は真っ赤なおうちに居ても何だか平気みたいだ。やっぱりありすは特別なんだろうか。 ありす達と一緒なら、このおうちでもゆっくり出来るかも知れない。話によっては、ありす達も一緒に越冬に誘おうか…… 「ゆぅ・・・にゃんだかぽかぽかしゅゆわね!」 「ひーたーをきゃんびしちぇるのにぇ! とっちぇもとかいはだわ!!」 「ゆっゆっ・・・なんだかあちゅくなってきちゃわ・・・」 「ゆゆぅ、しょれにまっかないろをみていたらどきどきしてきちゃわね・・・」 安心して眺めていたまりさ一家だが、段々と様子がおかしくなってくるありす達に不安を覚え始める。 「ゆゆゆ・・・・にゃんだかもやもやしてきちゃよ・・・」 「ま、まりさぁ・・・ありすすっきりしだぐなっでぎだわ・・・」 「ゆっ!? な、なにいってるのありす!?」 おうちの中を見回していたありす達が、巣の外にいる一家の方にゆっくりと振り返る。 その理知的だった顔立ちを醜く歪ませていたのは、真っ赤な色彩のもたらした狂気。 ありす達は全然平気などでは無かった。赤色の与える興奮が、ありす種の秘める巨大な性欲のタガを外したのだ。 まりさ一家は全員ビクリと震え、逃げ出すのに数瞬の遅れを取る。それで全ては決した。 「まままままままりさぁぁぁぁぁぁ!! このからだのほてりをしずめてぇぇぇぇぇ!!」 「ゆぅぅぅぅぅ!? ありずどうじだの゛!! ゆっぐりじでねぇぇぇぇぇ!!」 「まりしゃぁ!! いっしょにしゅっきりちようねぇぇぇぇぇ!!」 「れいみゅでもいいわよ!! とかいはのてくでちゅっきりしゃしぇてあげりゅわぁぁぁぁぁぁ!!」 「ふたりいっぺんでもいいにょよ!! のっかるのがいいにょ!? のっかるのがいいにょ!?」 「ふゆのさむさにゃんて、ふたりのあいのほのおでとかちつくちちゃいまちょうねぇぇぇぇ!!」 「ちゅっきり!! ゆっくちちゅっきりゆっきゅりちゅっきりーーー!!」 「「「「「ゆゆゆゆ!? ありしゅ! やべでねぇぇぇぇぇぇ!!」」」」」 豹変したありす一家は狂気のままに、しかし手際良くまりさ一家を襲っていった。 甘い匂いのする粘液を撒き散らしながら、親まりさに激しく頬をこすりつける親ありす。 空腹と疲労で動けない親まりさは、なすすべなくその柔らかい頬を犯されていく。 親れいむが涙を流しながら親ありすの髪を引っ張り、「やべでね!やべでね!」と叫ぶ。 が、親ありすは左右の頬を別々に揺さぶるという高等テクニックを繰り出し、まりさとれいむは両方同時に強姦されてしまった。 子供達も負けてはいない。餡子を通じて代々受け継がれるものなのか、皆すっきりのやり方を体で理解していた。 子まりさも子れいむも、すっきりなんて知らない。「すっきりー!」というのは水浴びをして綺麗になった時に言うものだ。 しかし今、親友である子ありすからされている「すっきり」は、見た事もない体液を塗りたくられる全くすっきり出来ないものだ。 「やべでね! ゆっぐぢやべでねぇ! いちゅものありしゅにもどっちぇよぉぉぉぉぉ!!」 「んほおおぉぉぉぉぉぉ!! しょんなぷれいもありにゃのね!! まりしゃしゅてきぃぃぃぃ!!」 きめ細やかでしっとりとしていて、一緒にすりすりすると凄く気持ちよかった子ありすのほっぺた。 それが今は粘液に覆われ、「きもちいい、ぎもぢいい」と言って擦り付けられても子まりさは気持ち悪いだけだ。 みんなより一回り大きな姉ありすは、子まりさ二匹に同時に圧し掛かり、小さくかわいらしい帽子を押し潰しながら身体を揺すっている。 振動さえ伝われば絶頂に至るゆっくりの交尾においては、時にこのような無法の体位も罷り通ることとなる。 「「「やだやだ!! こんにゃのやだよおぉぉぉぉぉぉ!! しゅっきりちたくにゃいぃぃぃぃぃ!!」」」 「んほほほぉ!! れいみゅたちのしまいあい、とっちぇもときゃいはだわ!!」 「ありしゅたちにもしょのぎもぢよさをわげでねぇぇぇぇぇ!!」 「こうなっちゃらみんにゃでしましょうね!! しまいどんがっしぇんよぉぉぉぉぉ!!」 子れいむをそれぞれ犯しながら、それらを一箇所に押しやっていく三匹の子ありす。 子れいむの姉妹同士がそれぞれ振動を与え合うことで、三匹分の振動が細かく加えられ、振動も三倍となる。 更にその子れいむ達に接している子ありす達に反響する振動を加算し、最終的に全員に伝わる振動は六倍。 六匹分の快感を全員で共有するという大業を、子ありす達は子供の遊び感覚でやってのけたのだった。 「まりしゃああぁぁぁ!! まりしゃのおきゅちとっちぇもあまあまよ!! いつみゃでもなめりゃれゆわぁぁぁぁ!!」 「んむううううう!! んぶ!! うぶぶぶぶぶ!!」 「うふふふふ!! ありしゅのすてきなふぁーすとちゅっちゅ、まりしゃにあげちゃったわぁぁぁぁ!! ごうふんずるぅぅぅぅぅぅ!!」 正面に向き合い、顔面をぶつけ合いながら振動を加えるタイプのすっきりを選択した子ありす。 頬を擦るような繊細な動きは出来ないものの、頑なに閉じられたまりさの唇を舌を使って巧みにこじ開け、 口の中、身体の内部から大胆に振動を加える。子まりさの餡子はぷるぷると前後左右に揺さぶられ、未知の快感を生み出していた。 いつもはごはんを食べる時も上品だった、子ありすの素敵なおくち。子まりさは度々ぼーっと見とれることもあった。 まりさのふぁーすとちゅっちゅは、いつかありすに捧げようと思っていた。その念願が果たされた結果が、今だ。 子まりさの顔をだらだらと涙が伝っていく。それが潤滑油となり、スムーズな子ありすの動きをサポートしていた。 数々の激情が絡み合い、やがて場全体のボルテージが最高潮に達する。 「あああああまりざああぁぁぁぁぁぁ!! ずっぎり!! ずっぎりずるわよぉぉぉぉぉぉ!!! づいでにれいむもねぇぇぇぇぇ!!」 「いやあああぁぁぁぁぁ!! ばりざずっぎりじだぐないのおぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「やべでぇぇぇぇぇぇ!! どぼじでごんなどごずるのおぉぉぉぉぉぉぉ!!?」 「まままままままりしゃあぁぁぁぁ!! こっちもしゅっきりししょうだよぉぉぉ!!」 「んほほほっ、おねえちゃんも!? ありちゅもちゅっきりしゅるよぉぉおおおぉぉ!!」 「こっちもしゅっぎりじぞうよ!! このれいみゅよしゅぎるのおぉぉぉぉぉぉ!!」 「やべぢぇねぇぇぇぇぇぇ!! れいみゅちゅっきりじだぐないよぉぉぉぉぉぉ!!」 「まりしゃのおぼうじべちゃべちゃにじにゃいで!! これじゃゆっぐぢでぎないぃぃぃぃぃぃ!!」 「れいみゅおねーちゃんとごんなごどじだぐないにょにいぃぃぃ!! ゆっぎゅりおざえにゃいでぇぇぇぇぇ!!」 「ありしゅやべでぇぇぇ!! しゅっぎりちたらあぶにゃいの!! あぶにゃいの゛ぉぉぉぉぉぉ!!」 「い~いぃぃぃい? おちびちゃんだぢぃぃぃぃぃぃ!! みんなでながよぐずっぎりじまじょうねえぇぇぇぇぇぇ!!」 「おかーしゃんわかっちゃよぉぉぉぉぉぉぉ!! いぐっ、ありしゅいぐよおぉぉぉぉっ!!」 「しぇ、しぇーのでいぎまじょうね!! しぇ、じぇじぇじぇじぇじぇーのおぉぉぉぉぉぉぉ・・・」 「「「「「「「「「「「すっきりー!!」」」」」」」」」」」 瞬間、訪れる静寂。ありすもれいむもまりさも、みな一様の幸福に満ちた表情で絶頂、すっきりを迎えた。 ここまではゆっくりの本能的な反応である。その後の明暗ははっきり分かれ、犯されたまりさやれいむからは蔓が伸び始める。 ただでさえ小さく、また空腹に苦しんでいた子ゆっくり達は、赤ちゃんに餡子を吸い上げられるとたちまち干からびて死んでしまった。 ポツポツと実っていく、出来損ないの赤ちゃん達。みな意識が形成されると同時に、母体と共に朽ち果てた。 親まりさと親れいむも同様。疲労困憊だった所に親ありすの激しいすっきりである。 にんっしんっに耐えられるだけの体力は最早残ってはいなかった。 「あ・・・ありずぅ・・・・どぼじで・・・・・・・」 「いっじょに・・・ゆっぐじじだがっ・・・・」 すっきりの余韻に浸りうっとりとしていたありす一家が我に返ると、目の前に広がっていたのは地獄と見紛う光景。 黒ずんだまりさ一家と、それらの頭から枯れ落ちた、小さな赤ちゃん付きの何本もの蔓の山であった。 理性が飛んでいる間の事を、ありす達は覚えていられない。理性だけがありすの自我を形成しているのだ。 その自我を成す理性が全て吹き飛んだ間の事を、その餡子の一体どこが記憶していられようか。 「ゆ? ま・・・まりしゃたち!? いっちゃいどうじだの゛ぉぉぉぉぉぉ!!」 「ゆぇぇぇぇぇん!! にゃんでこんにゃことになっちぇるのぉぉぉぉぉ!?」 「もっちょれいみゅとあしょびたかっちゃのにぃぃぃぃ!!」 「ゆぐ・・・ゆぐ・・・まりしゃぁ・・・ありしゅのふぁーすとちゅっちゅあげちゃかった・・・」 「いったいどぼじでごんなごどになったのぉ・・・まりさ・・・れいむぅ・・・」 ありす一家は深い悲しみに沈む。とても仲良しだったゆっくりの一家が、突如として非業の死を遂げたのだ。当然である。 その理由は解らないが、大人である親ありすには死体の様子を見て何となく察することは出来る。 これはゆっくりがにんっしんっに失敗した時の死体。きっと恐ろしい強姦魔に襲われたのだ。ありすは身震いした。 しかしこのような時でも感情に任せて泣いてばかりいないのが、ありす種の強さでもある。 「ゆっ・・・このままなきがらをのざらしにはしておけないわ」 「おかーしゃん、ゆっくちどうしゅるの?」 「つらいけど、たべてあげましょう・・・それがゆっくりのくようになるのよ」 「ゆぅ・・・わかっちゃよ・・・ゆっ、ゆっ・・・ゆえぇぇぇぇ・・・・」 「むーちゃ、むーちゃ・・・ちあわちぇ・・・」 その余りの甘さに、反射的に口を衝いてしまった「ちあわちぇ」。 だが子ありす達にとって、こんなに幸せでない食事は生まれてからしたことがなかった。 ありす達が黙々とまりさ一家の死体を口に収めていく様子は、まさに人間で言う葬式のそれである。 やがて全てを食べ終えたありす一家は、紅葉でコーディネイトされたまりさ一家のおうちへと入っていく。 「このとかいはのおうちも、すむゆっくりがいなくなっちゃったのね・・・」 「にゃんだかしゃびしぃよ・・・」 「しゅごくもっちゃいにゃいね・・・」 「しょうだ、このまましらにゃいだれかにこわしゃれるぐりゃいなら、ありしゅたちがすもうよ!!」 「すごくゆっくちできるおうちだよ!! まりしゃたちのぶんもゆっくちしてあげちゃいよ!!」 「ゆ、そうね・・・みんなでまりさやれいむたちのおもいをとげてあげましょう・・・」 実際、そこはかなりゆっくり出来る場所だった。暖色効果でとても暖かいし、食糧がとにかく沢山ある。 単に弔いという口実だけでなく、元の巣に戻るよりもこちらの方が越冬に有利だ、という現実的で冷酷な判断も働いたのかも知れない。 しかし、近くに正体不明の強姦魔がいるかも知れないというリスクを跳ね除けたのは、やはり友愛の情からだったろうか。 とにかく、この持ち主を失ったおうちにはゆっくりありすの一家が住むことになった。理性を飛ばすトリガーと共にだ。 ところで紅葉というものが赤さを失うにはどの程度かかるのだろうか。 巣の内側を覆い尽くす紅葉は、子ゆっくり達の頑張りによって押し葉に近い状態となり、保存は良好である。 もしも春までその彩りが保たれるのだとすれば。冬を越したゆっくり達が友達の一家に会いに来た時、 そこに待っているのはきっと不幸だ。 終わり このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2266.html
※『』内の台詞はお兄さんとまりさの通信です。まりさは小声なので他のゆっくりには聞こえません。 ゆっくり並列宇宙の旅 「やぁまりさ、今日もゆっくりしてるかい?」 「もちろんゆっくりしてるよ!」 彼の名は発明お兄さん、色々な物を発明してはゆっくりで実験するナイスガイ。 ちなみに彼女は助手まりさ、お兄さんの助手として手助けをするが、実験ゆっくりが見つからない場合は彼女も実験対象にされる。 「さて、今日の発明品なんだが…」 「ゆゆっ!!今度はちゃんと実験ゆっくりを用意してね!この前の植物型妊娠体験装置の実験も大変だったんだよ!!」 植物型妊娠体験装置…それは頭に直接植える事で茎がどんどん成長し、赤ゆっくりのような丸い餡子玉ができるだけで、特に妊娠はしない。 だがしっかりと餡子は吸われていき、赤ゆっくりができるまでの時間経過とどれだけ餡子を吸われるのかを妊娠前に体験できる発明である。 しかし試作機はリミッターが正常に動作せず、まりさは体内の餡子の80%を装置に吸い取られて瀕死を経験している。 「すまんすまん、でも妊娠体験はできただろ?」 「あれは臨死体験だったよ!!ぷんぷん!」 「今回はそれなりに安全だし、何より楽しい実験だから大丈夫だ!」 「ゆゆっ?本当?」 彼女は漢字で喋る事ができるくらいの強化は施されているが、結局は餡子脳のようで、一瞬で発明お兄さんを信用してしまった。 そのお兄さんは馬鹿デカイ機械を取り出した。 「これは並列宇宙移動装置と言ってな、別の宇宙へ移動できる装置なんだ」 「ゆゆゆー!?帰ってこれるの!?」 「そこは大丈夫だ、だがこの装置はまだ試作でな…ゆっくりしか転送できないんだ」 「ゆぅ、じゃあ実験ゆっくりを使ってね!」 「(捕まえるのめんどくせぇ…)まぁ待て、この装置の凄いところは好きな宇宙へ行ける事だ。つまりまりさが望む宇宙に行けるって事だな」 「ゆーん?」 「説明するのもめんどうだ、早速使ってみよう!」 そう言ってお兄さんはまりさを装置へと放り込む。 「ゆべっ!おにいさん、もっと優しくしてね!」 「すまんすまん、手が滑らなかった。それよりこれを帽子に組み込むぞ」 まりさの帽子の中に小型のスピーカと80年代に流行っていそうな機械が取り付けられた。 「これは転送装置と通信機だ、これを失くすと帰ってこれなくなるからな」 「ゆがっ!?待ってね、そんなのダメだよ!」 「心配するな、シリーズ物の予定だから失くしたりするフラグじゃない、安心しろ、じゃあな!」 「ゆー!!」 電子レンジのような機械が強く点滅し、中のまりさは消滅してしまった。 「頑張れよー」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ!!」 チーンッ! 『おいまりさ、しっかりしろ!』 「ゆ、ゆーん…おにいさん…ゆっくりフードかつお味はもう飽きたよ…」 『寝ぼけるな!』 お兄さんからの通信で目が覚めたまりさは、ゆっくりフードを食べる夢を見ていたせいか、涎でベタベタであった。 そこにカチューシャがトレードマークのブロンドゆっくりが現れる。 「あらあら、おねぼうさんなまりさね」 「ゆっ!?」 ゆっくりありすである。 「ゆっ!『お兄さん!ありすだよ!』」 『ちょっと待て、その宇宙の事を調べている』 『どうして転送する前に調べてくれないのぉぉぉぉぉぉ!!』 まりさは涙目の状態で警戒していた。 それもそのはず、まりさの周辺のゆっくりありすは、お兄さんの実験失敗によって軒並みれいぱーありすになっていたのである。 その惨劇を目の当たりにしたまりさはありす=れいぱーの印象が非常に大きかった。 「まりさ?」 「ゆっ!?ゆゆゆゆっくりしていってね!」 「うふふ、ゆっくりしているわよ」 まりさにとって近年稀に見るまともなありすだ。 しかしれいぱーが発情する前は狡猾である事もまりさは知っているため、その警戒を解く事はできなかった。 「まりさはどうしてこんなところに?」 「ち、ちょっと野暮用があったのぜ!」 『何でだぜ化してんだよ…それより安心しろ、この宇宙は「れいぱーありすの存在しない宇宙」だ』 「ゆー!?」 まりさは安堵した。 と同時にれいぱー化事件のせいでしばらく会っていない(もう生きているかも怪しい)彼女だったありすを思い出した。 「ゆぅ…」 「まりさ?」 「ありす、すりすりするよ!」 「ゆゆっ!?」 賢くなったと言っても所詮は饅頭である。 久しぶりにみたありすと彼女ありすを重ね合わせ、ずっと我慢していたすりすり欲求が爆発したのだ。 すっきりではないにしろ、初対面ですりすりを要求するのもなかなか出来る事ではないのだが… 「すりすりすりすりすりー!」 「ちょ、まりさやめて、ほかのゆっくりがきたらどうするのよ…すーりすーり♪」 ありすもまんざらではないようだ。 「むきゅ!?てんかのおうらいでなにをやってるの!」 「ひるまからすりすりなんてゆっくりできてないよ!」 「すりすりだねーわかるよー」 「ちーんぽ!」 そんな破廉恥なすりすりが気になって現れたのはぱちゅりー、れいむ、ちぇん、みょんの標準四人衆。 「ゆゆっ!他のみんなもいるんだね、ゆっくりしていってね!」 そもそも実験室にお兄さんと一緒にいる事が多く、他のゆっくりと言えば実験用ゆっくりしか会う機会の少ないまりさにとって、この出会いは新鮮そのものであった。 「ゆ…ゆっくりしていってね」 それに対してありすは至極バツの悪そうな顔をしている。 「むっきゅーん、まりさ、そんないなかもののありすはほうっておいて、ぱちゅりーたちとあそぶわよ!」 「そうだよ、れいむとすりすりしようね!」 「わかるよーありすなんてほうちだよー」 「てぃんぽ!」 「ゆぅ、でも…」 「あ、ありすはべつにかまわないわ、まりさはみんなとゆっくりすればいいじゃない」 「ありす…わかったよ、他のみんなともゆっくりするね!」 「むっきゅっきゅっ…」 そうしてまりさは誘われるままホイホイと洞窟について行っちゃったのだ。 「むぎゅほぉぉぉぉぉ、まりさはさいこうねぇぇぇぇぇ!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!」 「ゆゆゆーん!れいむ、こんなまりさははじめてだよぉぉぉ!」 「やべでぇぇぇぇぇ!」 「わがるよぉぉぉ、らんしゃまきもちいいよぉぉぇぇぇぇ!」 「ばりざはらんじゃまどぢがうぉぉぉぉ!」 「ちんぽ!」 「ぞんなぶっどいべにべにはいらないぉぉぉ!」 なんとおぞましい光景だろうか。 四匹のゆっくりは一斉にまりさに襲い掛かったのだ、いわゆるれいぱーである。 「おにーざん、どういうごどなのぉぉぉぉ!」 『すまんすまん、『れいぱーありすのいない宇宙』じゃなくて『ありす以外が全員れいぱーの宇宙』だったよ、てへっ☆』 「てへっ☆じゃないでしょぉぉぉぉぉぉぉ!」 「むぎゅううううううう、さけんでいるまりさもさいこうだわぁぁぁぁ!」 「やべでぇぇぇぇ、おにいざんだずげでてててて」 『んー…転送装置の再使用は20分のインターバルがいるんだよ、あと10分弱だから頑張れ!』 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 20分後… 「ゆひぃ…ゆひぃ…」 「んーあれだな、妊娠体験装置で耐性を付けておいて正解だったな、茎が10本も生えた状態で生還するとは」 落書きのように緊急治療装置とかかれたボウルには並々のオレンジが注がれており、そこにまりさは頭部だけ出して沈められた。 「がぼがぼっ!ゆっぶり!がぶっ!」 「おい、叫ぶと鼻からオレンジジュースが入るぞ!鼻ないか」 そう言ってお兄さんはブチブチと茎を抜いていく。 実りかけていた子ゆっくりにも遠慮なしだ。 「げひゅー…ゆっくりさせてよ!」 「大分回復したな、科学の進歩にゆっくりしている暇はないんだ、次行くぞ」 「ゆゆーっ!?」 チーン!(転送装置の音) 「ゆぅ…あれじゃまるっきり電子レンジだよ…」 『電子レンジならお前はとっくに爆散しているじゃないか』 「ゆっ?」 まりさが辺りを見渡すと、風景こそ変わり映えしないものの、そこには大量のまりさ種が鎮座していた。 『おにいさん、ここはどんな宇宙なの?』 『ちょっと待て、今調べるから』 『どうして先に調べないのぉぉぉ!』 そこに一匹のまりさが話かけてきた。 「むきゅ、ゆっくりしていくんだぜ!」 「『むきゅ!?』」 「どうしたんだぜ?まりさはむれのゆっくりじゃないのぜ?わからないことはこのけんじゃまりさにきくといいのぜ!」 相手もまりさなのでここでは助手まりさと呼称する。 助手まりさは非常に戸惑っていた。 それもそのはず目の前のまりさは顔も髪も帽子までもがゆっくりまりさ。 しかし喋るたびに「むきゅ」と放ち、自分の事を賢者と呼ぶ。 「これは…」 『ぱちゅりーか?』 「むきゅん、どうしたんだぜ?」 助手まりさが困惑していると別のまりさも声をかけてきた。 「わかるぜー!まりさはきをうしなってたんだぜー!」 「だいじょうぶなのぜ?とかいはのまりさのうちでゆっくりやすむといいのぜ?べ、べつにまりさがタイプだからさそってるわけじゃないのぜ!」 「ゆっくりしていってね!」 「ちーんぽ!」 『まずいな』 『まずいね』 ここは外見がまりさ種のみの宇宙。 と言っても中身は~ぜが付くだけでほとんど在来種と同じ性格のようだ。 『思ったより面白くない上に、れいむまりさとみょんまりさはだぜ言葉を使わないから、SSじゃ区別できねぇ…』 『ゆー、さっきれいぱーネタがあったから大丈夫だと思うけど…あのありすまりさは明らかにまりさを凝視してるよ』 『かと言ってそんな宇宙でした。じゃ話にならんからちょっと調べて来い』 『ゆゆ!?まりさの中身が他のゆっくりでした。以外に調べる価値ないよ!むしろこんな変なまりさ見たくないよ!』 ポチッ! 「ゆべべべべべべべべ!!」 「むきゅ!?まりさどうしたんだぜ!?」 お兄さんがボタンを押すと、助手まりさに電流が走った。 『お兄さん、素直じゃない子は嫌いだぞ♪』 『ゆっ…ぢぐじょう…帰ったら覚えていてね!』 「わからないぜー!まりさ大丈夫なのぜ!?」 気を取り直してぱちゅまりさへと近づいていく。 他のゆっくりと交渉する際はれみりゃを出すのが通例、これはお兄さんの知恵であり、助手まりさも何度かこれで切り抜けてきた。 「まりさ、まりさはれみりゃに襲われて逃げてきたんだよ!」 「れみりゃ?」 「そうだよ!林の向こうにいっぱいいて危なかったんだよ!」 「むきゅう…まりさ、れみりゃってなに?」 「ゆゆっ!!」 助手まりさは凍り付いてしまった。 れみりゃの名前を出して群れの不安を煽るとともに、そのまま助けてもらうのが“襲われちゃったよ助けて作戦”なのだ。 しかしこのまりさはれみりゃの存在を知らない。 自然界のゆっくりでれみりゃに襲われないなんて事があるのだろうか!? 『まりさ!ここはまりさしかいない宇宙だ!きっとれみりゃはいないんだ!』 『ゆっがーん!』 「むっきゅん、なんかあやしいまりさだぜ!」 ぱちゅまりさが不審がると、他のまりさもこちらを睨む。 『南無阿弥陀仏』 『どぼじで念仏をどなえるのぉぉぉぉぉ!!』 「あやしいまりさはとりしらべをするぜ!」 まさに絶体絶命のその時、ちぇんまりさが絶叫しながら走ってきた。 「まりしゃがきたんだぜー!わからないぜー!!」 「まりしゃがでたのぜ!?」 「むぎゅう!まりさはゆっくりおうちににげるぜ!」 「おちびちゃんがしんぱいだよ、まりさもゆっくりもどるよ!」 「ちんぽー!」 阿鼻叫喚の中を逃げ惑うゆっくり達。 あれだけいたまりさっぽい群れは誰1匹として残ってはいなかった。 『なにがあったんだ?』 『まりしゃってのが来るらしいよ』 『まりしゃ…まりしゃ…まりしゃ?』 『きっとまりさに似た何かじゃないかな』 『まりしゃ…まりりゃ…れみりゃ…ああ、れみりゃのまりさ版か』 『あ、なーるほど、それなら辻褄が合うね!』 『ああ、と言う訳で念仏の続きと行くか』 「うっうーたべちゃうんだぜー!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 どうしても胴付きまりさにしか見えないそれは、ゆっくりとは思えないほどの幻想郷最速の動きでまりさを捕らえた。 あとは何時も通り餡子を吸い上げるだけだ。 「ゆ、ゆぎゃぎゃぎぎぎぎぎ!…お、おにいざん…だずげでッ!!」 「このあまあま、いつもよりおいしいんだぜー」 『そりゃ良い物食わせてるから旨いわな』 「おにいざんッ!!」 2分経過、まりさは10%ほどを吸い上げられた。 「ゆっ、ゆっぐり、ゆぐっ、ゆっ…おにい…ざん…ばやぐ…てんそ…う…」 『待て、あとちょっとでエネルギーが溜まる』 5分経過、もう半分は吸われただろうか? まりさの片側は凹んでぺらぺらだ。 「あまーっくておいしんだぜー♪」 「もっど…ゆっぐり…じだがった…」 『頑張れまりさ、諦めるな!』 8分経過、もはやゆっくりのミイラだ。 これでも生きているまりさにいい加減まりしゃも不信感を覚える。 「ゆふっー…どうじですってもすってもなくならないんだぜー?」 「ゆぎぎぎぎぎ…」 『(伊達に強化してないからな)まりさ大丈夫か!エネルギーチャージが5分前にはゆっくり終わってたから転送するぞ!』 『ゆっ、ゆっぐり…ごろじで…やる…』 『まぁそう言うな、行くぞ』 チーン! 「まりさ、大丈夫か?」 「ゆ………ころ………ゆっ」 「これは緊急治療装置じゃ無理だ、移植手術だな」 明らかにぺらぺらのまりさを見てお兄さんは冷蔵庫へとゆっくり走っていく。 冷蔵庫を開けるとそこにはタッパーに詰められた餡子がずらりと並んでいた。 高級餡子を移植するのもありだが、やはり一番いいのは本人の餡子だ。 そのためお兄さんは毎日まりさから少しずつ餡子を抜き取り、輸血ならぬ輸餡を準備していたのだ。 その輸餡を乱暴に詰めていく 「ゆっ…ゆっ…ゆっ…ゆげぇ…」 「むぅ、ちょっと古めの餡子だからな…まぁゆっくりなら大丈夫だろ」 「おにっ、おにぃざん…だずげ…」 「だから助けてる最中だ」 そうしてまりさはオレンジジュースに満たされたカプセルに沈められ、口には酸素吸引用のホースが固定されている。 「ゆっくりって酸素必要なのかね?」 「すーはー、すーはー、おにーさん!ゆっくりしていってね!」 「ウザッ!」 お兄さんはホースの先端を押さえた。 するとたちまちもがき苦しむまりさ。 「ゆぼっ!ゆぶっ!ゆぼぼっ!」 「おおっ、やっぱり酸素が必要なのか」 「ゆぷはぁッ!なにするのー!」 治療終了--- 「なぁまりさ?」 「なに!」 オレンジジュースのプールに漬かりながらもまりさは威嚇のぷくーっ!を忘れない。 「今回の旅行の感想はどうよ?」 「もう二度とごめんだよ!」 「…だろうな、悪かったよ、お詫びに今日の夕食はステーキだぞ!」 「ゆゆーんっ!?松坂牛だね!?」 「もっさ普通のポークステーキだ、ちなみに俺のは神戸牛」 「ゆがぁぁぁぁぁぁぁ!」 彼は愛でお兄さん。 全ての研究と発明は、愛しのまりさのために行われる。 明日もお兄さんの歪んだ愛情はまりさの平凡な一日にスリル&サスペンスを与えてくれるだろう。 幸せまりさ、よかったね! 「ぢっどもよぐないよッ!!」 「まりさー、次は人工胴付きゆっくり化パーツのテストなー」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁああ!!」 あとがき 他の作者さんの設定とか見てると「ああ、この設定って結構面白いな」って思うわけですよ。 自分で作ってる時も「こんな設定どうだろう、この設定ならゆっくりにこんな動きがさせれる」とか色々妄想が膨らむわけです。 それを一発で解決する夢の設定並列宇宙(平行宇宙?)でしたがいかがでしたでしょうか? あと3宇宙くらい回る構想でしたが、ボリュームが増えすぎるのもなんですので、今日はこのくらいで。 今までに書いたゆっくり ゆっくり信仰していってね! ゆっくり新技術を導入していってね! ゆっくり体調管理をしていってね! 虐待理由 協定 ゆっくりの能力を得たお兄さん