約 3,642,451 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/857.html
『真冬のゆっくり対策』 「この時期に色々と対策を取ったほうがいいですよ」 ある村で会議が開かれていた。この村はゆっくりによる農作物の被害が多かった。 「確かに今が一番いいわね。今ならみんな冬篭り中だし手こずる事も無いでしょう」 ちなみに今は真冬。ゆっくりは冬篭り中で村には出没していない。そのうちにゆっくりの数を減らしてしまおうというのだ。 「春になったらまた子作りしますよ。そうしたら被害が増えるだけだ」 「ドスまりさも冬は動けませんよ。やるなら今です」 「しかしこの村の人数ではな…」 「でしたら周りの村や町にも応援を頼みましょう。虐待好きな方も動員しましょう」 「わざわざ来てくれるかね」 「どこも真冬はゆっくりが少なくて虐待が中々できないそうですよ。この辺りはゆっくりが多いようですから見つけやすいんじゃないですか? 喜んできてくれますよ。」 「いや…そっちの人のことを言ったんじゃないんだが…」 何はともあれゆっくり駆除の募集が行われた。 「ふ~ん…ゆっくり駆除ね」 新聞を読みつつ虐待お兄ちゃんは呟いた。 "ゆっくりを虐めたくてうずうずしてませんか?" 「してる。この時期は粋の良いゆっくりがいないんだよなあ」 彼の住んでいる村のそばだけでなく大抵の場合冬になるとゆっくりを見つけるのに少々手間取ってしまう。手間をかけてまでゆっくりを捕獲し 虐める人はそんなにいない。たまに自宅に忍び込もうとするゆっくりを捕まえて虐待するくらいだ。 「そういえばこの村は結構ゆっくり被害が多かったな」 "報酬はあまり出せませんが特産品をご馳走します" 「あ、この村確か良い酒があったんだ。結構高いやつ」 村の経済状況ではそれが精一杯だった。 "いつでもお越しください。ご協力お願いします" 「人助け&酒&虐待。良いこと尽くめじゃないか。早速出かけよう」 「うう…寒いわ」 虐待お兄ちゃんは村に着いた。彼が住んでいる村とは違い雪が積もっていた。 「そうか…雪がよく降るところだから米が良くて酒が美味いんだな」 彼の他にも多くの人達が着ていた。 「皆様、遠いところから良くおいで下さいました」 「この村はゆっくりによる被害が多くて困ってます。力を貸してください」 「無理はなさらないでください。夕方には戻ってきてください。夕食を用意いたします」 「ドスはここからかなり遠いところにいるので遭遇する心配はありません。ご安心ください」 「皆様お願いします」 彼らは準備を整え山へ向かった。 虐待お兄ちゃんは木の根っこの辺りを探していた。まずゆっくりが巣にしているのは木の根っこの下である。 「うーん…あ、ここ怪しい」 ゆっくりは冬篭りをする時入り口に草や石などを詰め寒さを防ぐという。不自然に石が固まって置いてある場所は巣の可能性がある。 「手ごろな大きさの石はないかな…」 彼はブロック程の大きさの石を見つけた後シャベルで木の根っこの辺りを掘り出した。 巣の中- 「ゆぅ…きょうはさむいね」 「おきゃあしゃん!しゅりしゅりすりゅちょ、ちょっちぇもあっちゃかいよ!」 「まりさともすりすりしてね」 「れいむも、れいむもすりすり~」 巣の中は典型的な幸せ家族であった。まりさとれいむに子れいむ、赤まりさ、赤れいむの5匹だ。巣の中は5匹と貯蔵している食糧でギリギリ といったところであった。 「せまくてごめんね、らいねんはもっとひろいおうちにすもうね」 「そんなことないよ。まりさががんばってつくったおうちだもん。とってもゆっくりできるよ」 「しょうだよ!まりしゃちょっちぇもゆっきゅりしちぇるよ!!」 そんな幸せムードもここまでだった。 「……で……~。は……す…よ…」 「ゆ!なにかきこえるよ」 「ゆ!なんだかさむくなってきたよ!!」 「しゃみゅいよお」 「はるですよ~!!!!!」 「「「「「ゆゆゆ!!!!」」」」」 入り口が壊され虐待お兄ちゃんが巣の中をのぞいていた。 「はるですよ~。なんちゃって」 「きょきょはまりしゃたちのゆkk…ゆぴいいいいい!!!しゃみゅいいいい!!!!」 「おちびちゃんたちはおかあさんのおくちのなかにはいってね!!」 「おじさん!!ゆうう!!!ここはまりさたちのおうちだよ!!さっさとでていってね!!!さむうううう!!!!!」 「あれ、まさか冬篭り中だったかい?」 「そうだよ!!!!だからゆっくりしないででていってね!!!!ゆううう!!」 「すまないねえ。なあ、ゆっくりと遊びたいんだけどこの辺りにゆっくりはいないかい?」 「ゆっくりしないででていってね!!!いりぐちなおs…ゆぴいいいい!!!!」 「早く教えてよ。いないんだったら君達と遊ぼうか」 「となりのきにありすがいるよ!!!まりさもいるよ!だからはやくでていってね!!」 「そうか、それはどうも。お礼に入り口埋めてあげるよ」 「ゆっくりしないでね!」 「じゃあ奥に入ってくれ」 「わかったよ!れいむ、おちびちゃんおくにいってね」 ゆっくり達が奥に入ったのを確認すると彼は石を巣の中にぶち込んでいった。 「丁度すっぽり挟まったね。これなら大丈夫だね」 彼は隣の木に向かった。 「ゆううう!!!!おじさん!!!ふさがってないよ!!!」 「もう…まりさがふさぐ…ゆゆゆ!!いしさんがじゃまでまえにすすめないんだぜ!!!」 「さむいよおおおおお!!!」 「ゆっきゅりできなああいいい!!!!」 「ゆんしょ…ゆんしょ…ゆうううう!!!!!」 「さて、多分ここだな。ここがありすのおうちか。今度はベーシックにいこう」 彼はシャベルで掘り始めた。 「はるですよ~。はるですよ~。でてきてね~」 巣の中- 「むきゅ…きょうはひえるわね」 「ぱちぇ、まりさとくっつくんだぜ!まりさがあっためてあげるんだぜ!」 「むきゅ~ん…ほかほかするわ」 「ぱ…ぱちぇ…まりさは…まりさはぱちぇとすっきりしたいんだぜ!!!」 「だめよまりさ。ごはんがすくないわ。あかちゃんなんてうめないわ」 「はるまでまてないんだぜ!!」 「まりさ……むきゅ!いりぐちがこわれてるわ!!」 「ゆ!」 「おうおう、おアツイねえ。あれ、ありすじゃねえ」 彼は巣を覗きニヤニヤしていた。 「おじさん!まりさのあいのすになんのようだぜ!!!」 「さむいわ!!ゆっくりできないわ!!」 「いやはや、おアツイところを失礼したよ。でもアツすぎると赤ちゃん産んじゃって冬越せなくなっちゃうよ。頭冷やそうね」 彼は巣の入り口を滅茶苦茶に壊していった。 「やべでえええ!!!!!あいのずがごわれぢゃううううう!!!」 「ゆぴいいいいい!!!!さむくてゆっぐりできなあいいい!!!!」 入り口どころか巣は修復不可能なほどに壊されてしまった。 「これなら少しは冷静になるね。じゃあね」 「むきゅううううう!!!!!!!」 「おじざん!!!!!!ゆうううう!!!!!おうぢなおじでええええ!!!!さむくでゆっくりできないよおおお!!!!」 「どうじだらいいのおおおお!!!!!」 「おうぢなおずんだ…ゆぴいいいいい!!!…ゆうう!!!ごはんがかぜでとばされでるんだぜええ!!!」 「今度こそありすのおうちはここだな」 巣の中- 「みんなごはんにするよ!」 「ゆっくりできるよ」 「きょうはむししゃんがたべちゃいよ」 「きょうはとくにひえるからとかいはならんちにしましょう」 「やったね!ごちそうだね!」 「「「「「むーしゃむーしゃ…しあわせぇ♪」」」」」 こちらも幸せな家族団欒であった。ありすとれいむの若干珍しい組み合わせ。子ゆっくり2匹と赤ゆっくり1匹だ。 「こんやはもっとひえるからよくたべてねましょうね」 「さむいよおお」 「だいじょうぶだよおちびちゃん。れいむおかあさんとす~りす~りしましょうね~」 「「す~りす~り」」 「ありちゅもしゅ~りしゅ~りしちゃ~い」 「ありすもす~りす~り」 突然だった。 「ゆ!なんだかすうすうするよ!!」 「おきゃあしゃん!おしょちょがみえちぇりゅよ!」 「とかいはなおうちをこわすいなかものはだれ!!!!さむいっ!!!!」 「ビンゴ。ありすだ」 「ここはありすたちのとかいはなおうちよ!!!いなかものはでていってね!!」 「しょーだしょーだ!」 「おかあさん!!さむいいいい!!!!」 「ハハハ。悪い悪い。プレゼント持ってきたんだけど余計だったかな」 「ぷれぜんと!」 「あまあまさん?おにいさん!あまあまさんくれるの?」 「べ…べつにぷれぜんとなんかでつられないわよ!だけど…あげたいならもらってあげてもいいわよ!」 「じゃあみんな、巣の奥に入って目を瞑っててね」 「ゆっくりおめめつむるよ」 「さみゅいきゃらゆっきゅりしにゃいでね」 「あまあまさん…あまあまさん…」 ドサアア!!!! 「ちべだあああいいいいい!!!」 彼が巣の中に入れたのは雪だった。 「遠慮するな。どんどん入れてあげるから」 「ちゅめちゃいよ!!!」 「やべでええ!!!ありすのとがいはなおうちがああ!!!!」 「それそれ!それそれ!」 「やめ…むぐうううう!!!…っぺっぺ…やべでええええ!!!!!むぐううううう…」 「いやあああああ!!!!ゆきさんこっちごないでええ!!!!」 「ほれ。トントンっと」 巣の中が雪でいっぱいになるとパンパンっと雪を固めて入り口を塞いだ。 「一面銀世界だなんてなんて都会派なんだろうね!!」 彼は次のターゲットを探したが中々見つからなかった。実は木の根っこを冬篭り用の巣にするゆっくりは少数らしい。 というのも巣が広げにくく食糧が貯めにくい事と雪の重みで入り口が壊れてしまうケースがあるからだ。 「あ、ここも空っぽだ。仕方ない根っこは諦めるか」 春になったら戻ってくるゆっくりもいるらしい。彼は山の奥の方へ向かった。 虐待お兄ちゃんがいなくなってから数分後- 「「ゆんしょ…ゆんしょ…」」 「おきゃあしゃんがんばっちぇね!」 「あかちゃんさむくない?す~りす~り…」 「しゅ~りしゅ~り…ゆうううう…しゃみゅいよおお」 石で入り口を中途半端に塞がれた家族である。 「ゆうううう!!!いしさん!!おうちからでていってね!」 「これじゃだめだよ…みんな!てつだってね。みんなでがんばればいしさんをどかせるよ!」 「まりしゃもぎゃんばりゅよ!」 「あかちゃん、がんばろうね」 「「「「「えいえいゆー!!」」」」」 「「「「「ゆんしょ!ゆんしょ!…」」」」」 微かに石が動いた。 「ゆ!うごいたよ!」 「みんながんばってね!」 「「ゆうう…みょうちゅかれちゃよ…」」 「れいむももうだめええ」 3匹が力尽きた時だった。 「「ゆべっ!!!!」」 「おかあさん!!」 「「ぎゃああ!!!!」」 親ゆっくり2匹が石に潰されてしまった。 「ばりざのあんよがああああ!!!!」 「でいぶのおがおがあああ!!!」 もうこの家族は冬を越せないだろう 「ゆびゅううううう…どうじよう…」 巣を壊されたまりぱちゅ。なんとか巣をそれらしい形にまでは戻したが寒気は容赦なく巣の中に入ってくる。食糧も大半が風で飛ばされてしまった。 「む…き…ゅ…」 「ぱちぇえええ!!!しっがりじでええ!!!!」 「もうだめだわ…ぱちぇは…もう…」 「ゆっくりしようよ!!!!!まりさといっしょにゆっくりいいいい!!!!」 ビュウッ!!!!! 強めの風が吹いた。 「ゆがああああ!!!!おうぢがあああ!!!!」 巣が壊れてしまった。さらに 「ゆああああ!!!!!まりさのぼうじがああ!!!!!ぼうじざんまっでえええ!!!!」 まりさの帽子が飛ばされてしまった。まりさは帽子を追って巣から出て行ってしまった。 「…ま…りさ…ぐ…ずっ…ひどいわ…」 まりさが帽子を取り戻し巣に戻ってきた頃にはぱちゅりーは死んでいた。まりさも直にぱちゅりーのもとへ逝くだろう。 「「「「「………………」」」」」 巣の中に雪を詰められた家族はみな固まってしまい動いていない。 「「「「「………………」」」」」 凍死ではなく仮死状態のようだ。解けた雪が体を溶かすより早く意識を戻すことができるのだろうか。 つづく by 虐待おにいちゃん
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/33.html
※ 議論 と 投票 により、メニューから外し、旧SSページに移転しました。 ここは職人がSSを書くため、パーツごとに分解した設定を置いています。読者用ではありません。 レゴブロックのように色々組み合わせて楽しいSSを作ってください。 ここにある設定はあくまで一例です。使用を避けることで斬新な物語を作ることもできます。 組み合わせによっては深刻な矛盾が生まれる場合があるので注意してください。 記載ルール 設定は出来るだけ具体的、かつパーツごとに分割して組み替えが効くようにしてください。出来れば反対の設定パーツも追加しましょう。 ここはスレッドの議論で固まった設定を保存しておく場所ではありません。そういったものを一切無視して新しいSSを作る時のためのパーツ置き場です。 基本の文体 基本となる設定その設定から更に一歩踏み込んだ設定 ゆっくりとは何か ゆっくりの中身 ゆっくりの食べ物 ゆっくりの餌の食べ方 ゆっくりの寝床 ゆっくりとの遊び 飼いゆっくりと世話の仕方 ゆっくりの身体的特徴 ゆっくりの大きさ ゆっくりの身体能力 ゆっくりの繁殖方法 ゆっくりのグループ構成・社会母ゆっくり 赤ちゃんゆっくり ゆっくりの暮らし方 ゆっくりの住みか ゆっくりの知能や思考、行動パターン 帽子や髪飾り ゆっくりの傷の治し方 他の生物がゆっくりを食べることについて 個体ごとの特徴基本 よく出る その他、こちらも積極的に使ってみて欲しい ドスゆっくり ゆっくりとは何か 「ゆっくり~」が口癖。「ゆー」や「ゆゆっ」と鳴く。 動く饅頭。原理は不明。野生のものが動物のような生態をもって生息している。 饅頭の妖精。親がいなくとも自然の中から生まれてくる。 食べられたいと未練を残した饅頭の霊。 魔法生物。モデルになった人間の髪と餡子・ひき肉から作った不思議な力で動く人形(ぱちゅコン方式)。 何でもありなフリーダムな生き物。 人間社会の一員として溶け込んでいる。運送会社に勤めている。 挨拶として「ゆっくりしていってね!」と言う。 ゆっくりの中身 食べ物によって餡を変化させることが可能(野菜を食べさせ続けて抹茶餡など)。 れいむ・まりさは小豆餡、ありすはカスタード、ぱちゅりは生クリーム、ゆかりんは納豆またはナチュラルチーズなど、種によって様々。 実は餡ではない? ゆっくりの食べ物 お菓子や甘いものを食べる。お饅頭が大好物。 砂糖水やオレンジジュースを飲むと体調が回復する。 辛いものが苦手。 草や花、ちょうちょ、お菓子などメルヘンっぽい物を食べる。 昆虫や肉など何でも食べる雑食。にとりなどの水中型ゆっくりは魚を捕って食べる。 虫や小さな鳥を好む肉食。その愛らしい姿と共に農家に大層愛されている。 何も食べなくても生きていける。 かまって貰うことが栄養源。他のゆっくりや人間と一緒にゆっくりすると元気になる。 ゆっくり幽々子・レティ・れみりゃ・フランは他のゆっくりを食べる。 光合成で栄養を得ている。 ゆっくりの餌の食べ方 食事はゆっくり舌ですくって床や自らの体を汚さず食べる。 その念力で触らずに物を動かして食器を動かして食べる。要気合。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」と言いながら食べる。 ゆっくりの寝床 野生のものは巣の中で仲間と身を寄せ合って眠る。 うーぱっくのダンボールにすっぽりはいって眠る。 ゆっくり用アパートなどがあり、町でも自立して生活する。 ゆっくりとの遊び フリスビーなどで遊ぶ。 花火などの子供が好むような遊びをすると喜ぶ。 文字通りゆっくりする事。日向ぼっこ等。 飼いゆっくりと世話の仕方 寝床座布団を敷いて眠る。 飼い主と一緒の布団で寝てもらう。 食事食べ終わった後に顔を拭いてあげる。 飼い主がゆっくりの下に新聞紙を敷いてあげて、一緒の食卓でたべる。 どうぶつなどがプリントされた幼児用のビニル皿を使う。 手渡しで口の中に放り込んであげる。 飼い主が膝の上に抱っこしてあげて、食べ物を口に運ぶ。 ゆっくりの身体的特徴 下膨れた顔が特徴的。鼻と耳は見当たらないが嗅覚・聴覚は正常に働いている。 体内に嗅覚器・聴覚器にあたる部分がある。 跳ねるように移動する。 ナメクジのように這いずって移動する。 転がって移動する。 常に空中に浮いている。 瞬間移動する。 何事もあろうと一切動かない。 長時間水に入っても全く問題ない。 長時間水に入ると水を吸ってぶよぶよに膨張して膨らむ。 長時間水に入るとふやけて脆くなってしまう。 ゆっくりにとりは自由に水中を泳ぎ回って魚を食べることができる。 弾力があって、手で押すと水風船のようにぽんぽんと跳ね返る。 もちもちしていて餡の重みがある。触ると柔らかくて気持ちいい。 ある程度の高さから落ちるとべちゃっと潰れる。 皮はそれほど強くなく、ハンマーなどで何度か殴打すると破れてしまう。 皮はものすごく弾力があり、よく伸び、刃物を使っても破るのに苦労する。特殊な技術が必要。 皮は手触りが良いくせにもの凄く頑丈で、破れたり切れたりする事は無い。 体調を崩すと皮が削れて薄くなってしまったような、危うい柔らかさとなる。 ほっぺを突っつくと上等のマシュマロの様な手触りがする。 触っている手を沈み込ませると、中の餡子は手ごたえが違う。少し固く、にゅるっとした手触り。 脱皮する。 ゆっくりの大きさ 赤ちゃんがタバコの箱より小さく、普通でバレーボール、母親でサッカーボール程度。 赤ちゃんがバレーボール程度で、普通で50cm程度、母親は1mを越えることも。 赤ちゃんれみりゃ(体付き)が7,5cmほどの大きさとなっている。 胎生妊娠中の個体は子供の分だけ肥大化する。 栄養状態や突然変異によって際限なく大きくなることもある。 ゆっくりの身体能力 人がゆっくり歩くよりまだ遅い。どうやって野生を生き抜いているか不明。 人間の子供と同じくらい。天敵から隠れつつひっそりと暮らしている。 その形状からは想像できないほど速い。 壁を転がることで7階と同じ高さから降りる。木に登る。野生を生きるに十分な能力。 餡子の重さを利用した樹上からの奇襲で首の骨を折られる事があるため猟師はとても慎重。 ゆっくりの餡子は人間で言うところの血のようなもの。内部の餡子が3割以下になると死ぬ。 餡子を吐き出すのは死の兆候。 ゆっくりの繁殖方法 すりすりすると頭から茎が生えて子供が実る。 卵生。片方が小さな卵を大量に吐き出し、もう片方が粘液を吐き出し受精させる。 振動で興奮したあと性交、悲鳴を挙げて朽ち果て、死骸から子が実る。 お互いに熟成したゆっくり同士の性交はゆっくり和やかな物でどちらも朽ちない。 どこからともなくやってくる。何処から来るのか誰も知らないし繁殖方法も分からない。 妖精のように自然に発生する。それをうーぱっくがコウノトリのように仲間のゆっくりのところに届ける。 分裂する。分裂して発生した個体は新たな意識を構築し親の意識は消滅する。 分裂して発生した個体全てが親と同じ構造の意識を構築する。 ゆっくりのグループ構成・社会 それぞれ同じ顔をした英雄の家に1匹ずつ+数匹程度しか居ない。 ゆっくりの数は少なく霊夢・魔理沙が50匹程度、それ以外は1~2匹ずつしか居ない。 ゆっくりの数は多く霊夢・魔理沙が数えきれない位、それ以外は100匹ずつ位。 種類の違う友達と3~4匹の小さなグループを作る。 お母さんと赤ちゃんで構成された家族を持つ。 ゆっくり同士でのコミュニティを持ち、種類の違う仲間同士で協力している。 単独で生息している。 ゆっくりは妖精の一種なので、普段は妖精と一緒に暮らしている。 人間と一緒に暮らしている。種属の違う隣人のような感覚。 母ゆっくり 子供達を心の底から愛し、最後まで子供を守る優しいお母さん。 赤ちゃんゆっくり 無邪気で舌足らず。おちょこでお風呂に入り、タオルの上を転がって体を拭く。 人の服のポケットに入って一緒にお出かけするのを好む。 ゆっくりの暮らし方 咲夜さん→れみりゃのように溺愛している人の家にいる。 人間に飼われている。 人畜無害な草食動物、森の奥でひっそりゆっくり暮らしている。 人畜無害、どんな苦境にも動じずゆっくりしている。 饅頭の妖精なので、妖精と共に暮らしている(妖精設定の場合の一例)。 ゆっくりの住みか 朽ち木のうろ等を一時的な雨よけとして利用することはあっても特定の巣を持たない。 数人の種類の違う仲間といっしょに、ゆっくり出来る場所を求めて一緒に移動している。 自分で掘った穴や、岩盤の横穴に親子で一緒に住んでいる。 博霊神社、霧雨魔法店、紅魔館など同じ顔の英雄が住んでいるところに同居している。 木の上にロープを渡してハンモックにする。草の家を造るなど樹上で暮らしている。 ゆっくりとできる場所をゆっくりポイント(もしくはプレイス)と呼んで、ゆっくり達にとっては何よりも大切な場所となっている。 その辺に適当に湧いている。 人間の大工によって住処を提供させてもらっている。 幻想郷のどこかに"ゆっくり村"という小さな村がある。 ゆっくりの知能や思考、行動パターン 素直な子供のようで人を疑うことを知らず、思いやりもある。一人寂しく生きていた老人にゆっくり寄り添って彼の人生の最後を優しく看取る。 仲間の危機になると自分の身を顧みず勇敢に立ち向かう。 恩を受けたら、忘れた頃に恩返しにやってくる。 饅頭なので、他の生物に食べられる。 きれい好きで家に入る時は泥を落とし、食事はゆっくり舌ですくって汚さず食べる。 入浴を好み、小さいゆっくりは目を離すと人間のおちょこの中にすぐ入り込む。 人間同士の恋愛の手助けをするキューピット、略してゆーピット。 家を失った人に対して自らの家へと招待して、あの口癖で歓迎する。 良いことだけを記憶し、嫌なことや悪いことはすぐに忘れてしまう。ポジティブ。ゆっくりできない(自分の要求が受け入れられない)とすぐ大泣きして逃げる。 怒るとほほに息をため、風船のように球状にふくらんで威嚇する。その際にほほを押すと空気が抜ける。 少しうざったいけど悪い子じゃない。 人間の敷地内にゆっくりできる場所を見つけると、礼儀正しくお願いをしてゆっくりしていく。その後お礼を言って帰っていく。 人間と同レベルかそれ以上の思考能力を持つ。 知恵を持つゆっくりは長命種と呼ばれ、常に薄笑いを浮かべ「おおこわいこわい」を口癖とする。 あまり物覚えはよくない。それ故に失敗を繰り返す事もある。 訓練すれば二桁の足し算引き算、九九ぐらいは覚えるが割り算は覚えられない。 大人であればひらがな程度は読め、子供でも人間に訓練されれば読める。野生のゆっくりに文字という概念はない。 生まれたときから成体に近い知能を持つ。 ゆっくり文字というゆっくりのみに通用する文字が存在する。 帽子や髪飾り 結構おしゃれ。自分の持っている帽子や髪飾りを大事にする。 一個体に一つしかないので、心から尊敬・信頼する相手のみにこれを預ける。信頼の証。 何かの事故で無くしてもしばらくしたらいつのまにか復活している。でも粗末に扱わない。 一個体に一つとは限らない。親兄弟並に信頼できるゆっくりには信頼の証として装飾した予備をあげる。 ゆっくりの傷の治し方 大きい傷は小麦粉ペーストで傷を埋める。 砂糖水やオレンジジュースで回復する。 失った餡の代わりの餡を詰める。 ほうっておけば自然治癒。弱い分再生力が高い。 他の生物がゆっくりを食べることについて 普通に嫌がる。痛覚があるため、食べようとすると逃げる。 ゆっくりさせてくれた人に対しては自らの餡を差し出して恩返しする。その餡は恐ろしく甘く、一口ほどしか食べられたものではないが、どこか胸に響く。 好きな人に対してのみ食べられることを望む。 ゆっくりの餡子は嫌いな相手(敵)には苦くてまずい味となって自衛して、逆に好意を持った相手には甘い味を出す。相手の事を好いていればいるほど甘くておいしくなる。 食べられようとすること誇りに思い、自ら進んで体を差し出す。 そもそも野生のゆっくりはおいしくない。人の愛情を受けることによっておいしくなるので、野生の動物や虫に襲われない。養殖>天然。 皮が恐ろしく頑丈なゆっくりは基本的に食べられる事が無い。 「さあ、おたべなさい!」と宣言して真っ二つに割れる。食べないでいると「たべないと…ふえちゃうぞ!」と宣言して、それぞれ再生して二体になる。 個体ごとの特徴 基本 まりさ 友達思いで行動力のあるリーダー。仲間のために自分が犠牲になることも。 帽子に乗って川渡りとか出来る。 好奇心旺盛。 「なのぜ!」 紫の帽子で「ゆふふ…」と笑うまりさもいる。 れいむ 純真無垢で人を疑うことを知らない優しい子。 全てにおいて標準。 髪の毛が紫のれいむもいる。 ぱちゅりー 「むきゅー」 病弱だが知識は他のゆっくりより高く、群れのブレインを勤める 。 餌に毒を入れて侵入者を撃退する一方、ゆっくり同士の争いを仲裁することもある。森の賢者。 本を読むことを好み(内容を理解しているかは不明)、他のゆっくりを集めて授業を行い、様々な知識を与える。 きめぇ丸 独特の表情と「おぉ、こわいこわい」等の台詞が特徴。恐ろしく速い。 ニヒリストのように振る舞う。でも実は、ちょっとシャイなだけかも。 れみりゃ 基本的に「うーうー」と喋るお嬢様。希少種だが紅魔館付近には多く生息する。 言うことを聞かない我侭っ子。ちょっと都合が悪くなるとすぐ咲夜に助けてもらおうとする。 飽きっぽいところがあるが、畑に種をまく等の手伝いをすることも。 体付きの個体はよく踊る。 ふらん 他のゆっくり(特にれみりゃ)をいじめるのが好き。 めーりんとは仲がいい。 れみりゃによくなつき、まるで姉のように頼りにしている。 素直で礼儀正しく、意外と気が弱いところがある。 ありす 「とかいは」を自称しプライドが高いが、ツンデレで面倒見もいい。 考えてることの逆を言う習性があるようだ。 青いリボンをつけた小さい個体もいる(「ろりす」と呼ばれる)。 みょん(ようむ) 「ちーんぽ!」 まれに半霊を連れているタイプもある。 語尾に「みょん」と付けたりする。 ちぇん 素直。「わかるよー」「わからないよー」等が口癖。 猫と非常に生態が似ており、高いところから落ちても平気だったり、すばしっこい。 ゆゆこ 巨大だが俊敏。恐るべき速度で移動しながら捕食する。 大食い。胃袋は宇宙。 手足が着いた「ゆーびぃ」という亜種もいる。 しずは、みのりこ おりきゃらと呼ばれる事に納得がいかない。 あきしまい。ただし秋でなくても目撃されることがある。 登場頻度は驚くほど高い てんこ ブロントさん。 痛みを快楽として認識している。放置プレイも好き。 「てんこもかまってね!」 のうかりん 田舎に住んでいる幽香の母親。時々収穫物を幽香に送る。 スレ住民にらっきょうを育てる方法を教えてくれる。 よく出る にとり 水中でも生活できる。 機械が大好き。機械を与えるとそれで遊び始める。 ゆうか 綺麗な花が咲く所によく見られる。 植物を育てる事でゆっくりする。 長髪で寝坊しやすいゆうかもいる。 らんしゃま(らん) ちぇんを見ると可愛がる事が多い。「ちぇぇぇぇぇん!!!」 油揚げや稲荷寿司が好物。 ゆかりん 体が柔らかく、狭いところにも簡単に侵入できる。 加齢臭(または少女臭)と呼ばれる独特の体臭を持つ。かなりキツイらしい。 りぐる 蛍みたいに綺麗な川辺を好む。 ゴキブリみたいに移動する際にカサカサ音がする。 めーりん 「じゃおーん」と鳴く。喋れても良い。 昼寝を好むがさくやに邪魔される事もある。 ちるの 「あたいさいきょー!」「あたいってばゆっくりね!」 ゆっくりの中では頭が回らない傾向があるがくしゃみで物を凍らせる事も。 一定の状況下でゲル状になる。元に戻る事もできる。 「テルヨフ」に似たちるのを「チルノフ」と呼ぶ。 れてぃ 巨大で鈍重。素早く動く舌で器用に獲物を捕る。頬に獲物を溜める性質も。 どこからともなくできたてのチキンラーメンを出す。方法は不明。 その他、こちらも積極的に使ってみて欲しい さくや 「~ですわ!」 れみりゃ等の紅魔館に所属するモデルのゆっくりと共生する。 体からプリンを出す事ができる。方法は自由。 めーりんの昼寝を邪魔する事が多い。でもそれは構って欲しいかららしい。 るーみあ 「ゆっくりなのかー」食いしん坊。 だいちゃん 世話好き。 こあくま(こあ、こぁ) ぱちゅりーが召喚する。 ぱちゅりーの仕事を手伝う。 れみりゃザウルス 体付きれみりゃが怪獣の着ぐるみを被ったような姿。 「ぎゃおー!!!たーべちゃうぞー!!!」 うーぱっく、さがわうーびん 段ボール。 飛ぶのがうーぱっく、車輪付き(羽無し)がさがわうーびん。 普通のれみりゃが箱などを提げているタイプのうーぱっくもいる。 ゆっくりやゆっくりの餌などを運ぶ。 みすちー 「ちんちん」と鳴く。決して下品な意味ではない。 歌うのが好き。 けーね 他のゆっくりに物事を教える事を好む。 喧嘩が発生したら得意の頭突きで喧嘩両成敗。 てゐ いたずらっ子。 語尾に「うさ」が着く時は嘘をついていることが多い。 うどんげ(れーせん) 他のゆっくりより臆病。目で外敵を混乱させる事も。 耳が外れてしまうことがある。 えーりん 頭がいい。 かぐやとよく一緒にいる。 かぐや(てるよ) あまり動かない。本当にゆっくりしているとも取れる。 のんびり屋。 体付きは「テルヨフ」とも呼ばれる。 もこう 無理やり触ろうとすると高温を発するので火傷する。死んでも生き返る。 「とらうまになるよー!」 ぷりずむりばー三姉妹 るなさ長女。 凹みやすい(心理的な意味で)。「ゆっくりしたけっかがうつだよ…」 めるらん次女。 「めるぽ!」と言ったらガッしてあげると喜ぶ。 りりか三女。 めでぃすん(めらんこ) 体内に毒を持ち、食べようものなら腹痛に襲われる。 あや(あやや) 鳥みたいな生態を持つ。頭のかざりの白い物体は卵だったりする。 卵のうちいくつかは無精卵で子供の共食いを防ぐ。 一定の状況下で前述のきめぇ丸と化す。二つの状態を巧みに使い分ける。 こまち 昼寝とお話する事を好む。 めーりんと気が合う。 えーき 「よいぞっ!」「らめぇ…」 すいか お酒大好き。 ひな 常に横回転している。厄を集めているかは定かでは無い。 さなえ 献身的。奇跡を起こす事ができる。 礼儀正しい。「ゆっくりしていってくださいね!」 かなこやけろちゃんを世話している。 れいむがかなこの布教(洗脳)を受けると変化する。 かなこ 御柱を自由自在に扱う。注連縄で浮く事も。 注連縄はドーナッツ。 ゆっくりに布教活動(洗脳)する。 千歳飴のオンバシラ。 すわこ 「あーうー」「けろけろしていってね!」 水中でも生活できる。 いく 「ふぃーばー!」 雷を呼ぶことができる。 地震を予知できる。 きすめ 狭いところが好き。桶やバケツを住処として好む。一番は木の桶。 おとなしい。 やまめ 糸を出す。 ぱるすぃ(ぱるしー) 嫉妬深い。 ゆーぎ お酒大好き。 さとり 相手の考えていることがわかる。 こいし 「こいこがれるようなゆっくりがしたい!」 おりん ちぇんじゃないよ! 「おりんりんらんど、はっじまっるよー!」 おくう(うつほ、うにゅほ) 温泉卵が好物。 みま スモークチーズが好き。 けーねを見ると逃げる。 しんき けーねを見ると逃げる。 ドスゆっくり ドスまりさオリジナルは砂越天さんの漫画とイラスト。 神様とか精霊の域。もしくは森の守り神。トトロのようなもの。 見上げるほどの巨大なゆっくり。大きさは各自お好みで。( 参考 ) 数あるゆっくリーダーの中でも最も努力家で面倒見が良いゆっくりである。 普段は優しく、人間の子の面倒を見ることもあるが、いざ群れに危険が迫ると巨体を生かした強力なボディプレスや特殊なキノコを燃料とした光線(一般的には「ドスパーク」と呼ばれることが多い)を口から吐く事で応戦する。 ドスまりさの巣である洞窟内では、生えている幻覚キノコを噛み砕いて霧状に吹き散らしたり、洞窟の壁を利用した反射体当たりで攻撃するなど、地の利を生かした戦法を取ることが確認されている。 後頭部に付いている小さなリボンは、群れのゆっくり達がドスまりさにプレゼントした物で、リボンを数や結び方でドスまりさの年齢や群れの質、ドスまりさの信頼度を見る事が出来る。( 参考 ) ゆっくり達のリーダーであると同時に移動式の巨大な住居でもある。寒い日は髪の毛にくるまり、雨の日は帽子に入ることで、ゆっくり達は何時でも快適に過ごすことが出来る。 ドスまりさ式たかいたかい で相手をポンポン飛ばして一緒に遊んであげる。このとき、人間であることを言わないと落ちたときに危ない。 ゆっくりさせる程度の能力を持つ。どんな凶悪な人間に対してでも、この能力を使えば、相手は戦意を失ってゆっくりしてしまう。 他にもドス程の大きさを持つゆっくりは特別な名称で呼ばれることがある(ビグれいむ、クイーンありす、ラオめーりん、きめら丸、ティガれみりゃ等)。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2166.html
(ゆっくりあるいていってね!) どーん、どーん、どーん、どーん。人里離れた静かな山奥に、一際大きく響く太鼓と男の怒声。 ここはゆっくり牧場。食用のゆっくりを繁殖させる為の施設。 牧場主の「歩け!歩けーーー!」の号令の下、ゆっくり達がゆっくりと行進している。 世は空前の甘味ブーム。老若男女、あらゆる人々が珍しい甘味を欲していた。 そんなブームに乗っかってできたのがこのゆっくり牧場。ゆっくりを繁殖させ、加工し、出荷している。 この牧場で生産されるゆっくり菓は、他と違う一手間を加える事により、市場で絶大な人気を博していた。 その手間とは、ゆっくり達を一切ゆっくりさせない事。ゆっくりさせない事によって味に深みが出て、 その辺にいる野生のゆっくりを食べ飽きた、食通達をも唸らせる菓子ができる。 この牧場の主力商品『泣きゆっくり』を作るため、今日もゆっくり達は歩かされるのであった。 「歩け!歩け!止まるな!ゆっくりするな!」 「止まった奴は繁殖部屋行きだ!死ぬまで強制的に生ませ続ける!生む機械だ!」 「死にたくなかったら歩け!歩けえええええ!」 ゆっくり達は行進を続ける。太鼓の音に合わせ、二列縦隊で一周400mのトラックを歩き続ける。 その間隔は正確に一秒につき一歩。ゆっくり達の周りには鞭を持った男達が目を光らせている。 リズムを乱したものや、落伍したものには容赦ない制裁が加えられた。 「ゆぅ・・・もう・・・もういや・・・」 「ゆゆっ!だめだよ!とまったらおしおきされるよ!」 「もういやだあああああああ!れいむはゆっくりしたいのおおおおおお!!!」 一匹のれいむが叫びながら逃げだした。ここのゆっくり達は全て、生まれ落ちてすぐに この行進に加えられる。生まれてから今まで一度もゆっくりなどした事が無い。 しかし、親から受け継いだ餡子に刻まれたゆっくりとしての存在意義、ゆっくりとする事。 死の恐怖で縛られていても本能には逆らえず、しばしばこの様な個体が出てくる。 このれいむの末路も今迄にいた逃亡を企てたものと同じ。見せしめの体罰の後、繁殖部屋送り。 ほどなく職員に捕まえられたれいむはゆっくり達の前に連れてこられる。 ゆっくり達はぴょんぴょんとその歩みを止める事無く、れいむへの虐待を見せつけられる。 「このゆっくりは今、列を抜け出しゆっくりしようとした!」 「いつも言っているはずだ!そういう行為は一切認めていないと!」 「繰り返す!ゆっくりしようとしたものは、無条件で繁殖部屋行きだ!」 ぴょんぴょんと行進を続けるゆっくり達の横で牧場長が怒鳴る。 その手には髪を抜かれ、片目を抉られ、底面に焼きを入れられぐったりとしたれいむの姿が。 ゆっくり達にはどうする事もできない。ただただ、泣きながら行進を続けるだけ。 「ゆぅぅぅ・・・」 「れいむぅ・・・れいむぅぅぅ・・・」 「ゆっくりしたいよぅ・・・」 ゆっくり達の行進は続く。疲れた、お腹すいた、ゆっくりしたい、などと泣きながら歩き続ける。 そんなゆっくり達の周りに、背にタンクを背負った職員達が集まる。食事の時間だ。 食事と言っても野生のゆっくりの様に「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」とできる訳では無い。 職員達はタンクから延びたホースを手に取り、ゆっくり達にシャワーを浴びせる。時間にして十秒ほど。 タンクの中身は成長促進剤と強力な栄養剤。皮から栄養を摂取したゆっくり達は歩き続ける。 十秒チャージ、二時間キープ。このサイクルが出荷されるまで続くのだ。 Sサイズとして出荷されるものは三か月、Mサイズは半年。贈答用のLサイズともなると一年も苦行が続く。 「さあ歩け!歩け!ゆっくりするな!ゆっくりするな!」 「お前達に許されているのは歩く事と泣く事だけだ!」 「ゆえええええん!ゆえええええん!」 「どうじでこんなめにあうのおおおおおお!」 「だれかゆっくりさせてよおおおおお!」 (ゆっくりうんでいってね!) ゆっくりの繁殖部屋。近隣で捕まえたゆっくりや、列から逃げ出したゆっくりが集められている。 身動きも取れない程にギッシリと詰め込まれたゆっくり達。天井からは霧状になった薬品が降っている。 ゆっくり用の媚薬と栄養剤が混ぜられたそれを浴びたゆっくりは、朦朧とした意識の中 ひたすらに隣にいるゆっくりと頬を擦り合わせすっきりし続ける。 「ゆうううう・・・すっきり・・・しよう・・・ねえ・・・」 「すっきりー・・・」 「あああ・・・また・・・すっきりしちゃう・・・」 「まりさぁ・・・すっきり・・・しよう・・・」 「れいむは・・・れいむだよ・・・まりさじゃ・・・ない・・・」 「どうして・・・もう・・・すっきりしたくないのに・・・ゆっくりしたいよ・・・」 「すっきり・・・すっきり・・・すっきり・・・」 やがてゆっくりから蔓が延び小さな赤ゆっくりができると、 職員達が部屋の窓から網と高枝切り鋏を使って慎重に取り出す。 蔓がついたままの赤ゆっくりが運ばれる先は栽培室。 栽培室には赤ゆっくりが付いた蔓が並べられている。蔓の先には液体の入ったビーカー。 その様はまるで水耕栽培の様。蔓を伝って栄養と睡眠薬を吸収した赤ゆっくりは、 行進に耐える大きさに成長するまでこの部屋で眠り続ける。 「ゆっ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっぴいいいいいいいい!!!!!」 数日たって十分に成長し、自身の重みで蔓から落ちた赤ゆっくりは、床に落ちた衝撃で目を覚ます。 そこへすかさず職員が針を使って痛みを与え、一瞬たりともゆっくりさせない。 痛みでわんわん泣く赤ゆっくりが次に運ばれて行くのは育児室。 育児室ではこの牧場内でのゆっくりの生活について教育される。 ゆっくりは人間に逆らってはいけない。 ゆっくりは常に歩き続けなければいけない。 ゆっくりはゆっくりしてはいけない。 赤ゆっくり達は職員の振るう鞭に追い立てられながら、この三点の命令を体に刻みこまれる。 スピーカーから大音量で流れ続けるこの命令を、鞭から逃げながら72時間聞き続けた赤ゆっくりは、 晴れて外で行進する仲間達に加えられ、泣きながら歩き続ける事になる。 「さあ、今日からは外でお前の仲間達と一緒に歩き続けるんだ!」 「止まるな!ゆっくりするな!止まったものには死あるのみ!」 「繁殖部屋送りになりたくなかったら歩き続けろ!」 (よるもゆっくりしないでね!) 夜。日は完全に落ち、ゆっくり達が行進するトラックには照明が点けられる。 辺りが真っ暗になってもゆっくり達は休めない。夜勤の職員達がゆっくりを追いたてる。 「ゆぅぅぅ・・・ねむいよぉぉぉ・・・」 「ゆっくりしたい・・・ゆっくりねたいよぅ・・・」 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・」 「こらああああ!そこ!寝るんじゃない!」 「ゆぅぅぅぅぅぅ・・・」 もし眠ってしまったら、歩みを止めてしまったら、即座に繁殖部屋送り。 ゆっくり達は疲れた体に鞭打って、重い瞼と戦いながら歩き続ける。 そこへ一人の職員がタンクを背負ってやって来る。ただし中身は栄養剤では無い。 「ほら!お前らもっとシャキッとしろ!カラシ入りの水だ!これで目を覚ませ!」 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!」 カラシ入りのシャワーを浴びたゆっくり達は悲鳴を上げる。 致死量では無いものの、ゆっくりにとって辛い刺激物は毒。体中に痛みが走る。 目を真っ赤に充血させ、舌をだしたゆっくり達は口々に職員に哀願する。 「いだいよおおおおおお!!!」 「おねがいじまず!ちゃんどあるぐがら、おみずぐださいいいいい!!!」 「ゆっぐりでぎないいいいいいい!!!」 「ようし!丁度いい感じに目が覚めたな!それじゃ、更に目を覚まさせてやる!」 「テンポアップだ!走れ!走れ!」 どん、どん、どん、どん。太鼓の音がペースアップする。それに合わせてゆっくり達が走り出す。 「走れ!走れ!遅れたものは繁殖部屋送りだぞ!」 「死にたくなかったらとっとと走れ!」 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「まだまだあああああああ!テンポアップだ!全力疾走!」 どどどどどど。太鼓の音が連打に変わる。ゆっくり達は体の痛みも忘れ、泣きながら走り続ける。 「ようし!いいぞ!走れ!走れ!」 「そのまま三周だ!全力で走れ!一番遅かったものはその場でぶっ殺す!」 「走れ!走れえええええええええええ!!!」 「い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」 「まだじにだぐないよおおおおお!!!」 「だれがだずげでえええええええ!!!」 ゆっくり達の長い夜はまだ続く・・・ (あめのひでもゆっくりあるいていってね!) 翌日は雨。ゆっくり達は体育館に入れられていた。しかし、当然ゆっくりできる訳では無い。 体育館の床は動く歩道の様になっていて、歩き続けないと壁に押しやられてしまう。 後ろの壁には無数の針。ゆっくり達は死に物狂いで泣きながら歩き続ける。 「ようし、注目!これから映画を見せるぞ!その前にお前達に確認する事がある!」 「おい、お前!お前だ!一番手前のゆっくり!きったねえリボンを付けたお前だ!名は!」 「ゆっ!れいむはきたなくないよ!きれいなゆっくりだよ!」 「なんだとっ!貴様!人間様の言った事に異を唱えるつもりか!」 「ゆゆっ!」 「こいつを連れて行け!繁殖部屋送りだ!」 「ゆううううう!ごめんなさいいいいいいい!」 「うるさいっ!もう遅いわっ!」 「いやあああああああああ!!!」 「おい!そこのお前!くっさい帽子を被ったお前だ!名は何だ!」 「ゆっ!まりさのなまえはまりさだよ!」 「ようし!ではまりさ!貴様らの種族は何だ!答えてみろ!」 「まりさたちはゆっくりだよ!」 「ゆっくりにとっての生きる意味とは何だ!」 「ゆっくりにいちばんだいじなのは、ゆっくりすることだよ!ゆっくりするのがいいゆっくりだよ!」 「ほう!ゆっくりするとはこういう事か!」 牧場長はプロジェクターのスイッチを入れ、スクリーンに映像を映す。映し出されたのは野生のゆっくり。 生まれたばかりの赤ゆっくりに、少し成長した子ゆっくり。れいむとまりさの若いつがい。 皮に張りの無い老いたゆっくりもいる。親子三世代のゆっくりの様だ。 スクリーンに映し出されるのは、ゆっくり家族の実にゆっくりとした生活の様子。 母に甘える子ゆっくり。姉に舐めてもらい、くすぐったそうに笑う赤ゆっくり。 子供達に歌を教える母ゆっくり。その様子を嬉しそうに眺める老ゆっくり。 食事の風景。ゆっくり家族が美味しそうに果物を食べている。 まだ小さい赤ゆっくりには母親が口移しで食べ物を与える。 食後の散歩。母親を先頭に、歌いながら野原を歩く子供達。 蝶やバッタを追いかけて走りまわり、遊びに疲れると老ゆっくりの周りに集まり昔話を聞く。 睡眠の時間。母親を中心に、子供達が体を寄せ合い眠りにつく。 母の温もりを感じながら夢の世界へ。まだ寝たくないと駄々をこねる子に子守唄を歌って聞かせる母。 何もかも自分達とは違う理想的なゆっくり生活。その映像を見たゆっくり達は歩きながら涙を流す。 どうして自分にはお母さんがいないのだろう。家族一緒にゆっくりしたい。 同じゆっくりなのに・・・どうして・・・どうして・・・ 「どうだ!これがお前達の言うゆっくりか!」 「ゆぅぅぅ・・・ゆえええええん!おかあさああああん!」 「まりさもゆっくりしたいよおおおおおおお!!!」 「お前達もゆっくりしたいか!」 「ゆうううう!!!ゆっくりしたいよおおおおおお!!!」 「ようし!ならば聞け!お前達にもゆっくりとした生活を与えてやる!」 「ゆゆっ!」 「ただし、今すぐじゃない!三ヶ月か、半年か、一年か!」 「この牧場で毎日ちゃんと歩き続けたもの、一時もゆっくりしなかったものは後でちゃんとゆっくりさせてやる!」 「ゆーーーーーーーーーっ!!!」 「どうだ!嬉しいか!ゆっくりしたいか!」 「ならば歩け!止まるな!ゆっくりするな!我々に逆らわず歩き続けたものだけゆっくりさせてやる!」 「歩け!止まるな!振り返るな!後れを取るな!列を乱すな!前に進め!」 「お前達はまだゆっくりじゃない。ただの糞饅頭だ!ボロボロの汚いクズだ!」 「ゆっくりになりたいか!ゆっくりしたいか!ゆっくりしたかったら我々に従え!」 「歩け!歩け!止まるな!決して止まるな!ゆっくりするな!」 地獄とも言える様な長くゆっくりできない生活を終えた牧場のゆっくり。 その最期に連れて行かれる先は加工室。そこで彼女達の一生は終わりを告げる。 そこでゆっくりと各種拷問を加えて殺され、生まれてから一切ゆっくりしなかったゆっくりの完成。 後は体を綺麗に拭いて髪型を整え、箱詰めすれば銘菓『泣きゆっくり』のできあがり。 どーん、どーん、どーん、どーん。人里離れた静かな山奥に、一際大きく響く太鼓と男の怒声。 ここはゆっくり牧場。食用のゆっくりを繁殖させる為の施設。 牧場主の「歩け!歩けーーー!」の号令の下、ゆっくり達がゆっくりと行進している。 ゆっくり達は在りもしないバラ色のゆっくり生活を夢見て、今日も泣きながらゆっくり歩き続ける。 end このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3974.html
ゆっくり射的 今日はお祭りの日。 いろいろな出店がある。ゆっくりにちなんだ店も今では珍しくなくなった。 ゆっくり焼きや冷やしゆっくり、水上まりさ釣りやカラーゆっくりなどもある。 もちろん普通の店もある。微妙に高い焼きそばとビールを買って花火でも見たいな、と思ったがそうもいかない。 俺も店を出してるからだ。その名も『ゆっくり射的』。 類似店がないからか、そこそこ盛況だ。ほら、また少年がやってきた。 「お兄さん!あの写真本物?どうやったらもらえるの!?」 写真とは射的の景品のことだ。あるスジから譲ってもらったり買ったりした。盗撮なんかじゃないヨ? 「おうともよ!あの写真は正真正銘の本物だ。むこうにゆっくりがいるだろ? アレを撃って、当たったら1点だ。点数に応じて写真をあげよう。簡単だろ、やってくかい?」 人里では妖怪に憧れる者も少なくはない。時に恐怖の象徴ともなるが、惚れこんでしまうものもいるという。 滅多に姿を見れない大妖怪ともなると、一部ではものすごい人気だという。 そういう人気の高い妖怪や、なかなか写真に撮られない(要するに写真自体が少ない)妖怪は高得点を出さないともらえない。 逆に人気があっても写真の枚数が多い妖怪などは簡単にもらえるようになっている。そのへんはお客の頑張り次第ということで… 「やるやる!いくらなの?」 「1回100円で弾は10発。 赤ゆっくりに当たるとどこでも1点。親ゆっくりは目と口に限り1点だ。それ以外は点数にならないぞ」 そう、この射的、的となるのはただのゆっくりではない。植物型にんっしんっ!をしたゆっくりなのだ。 頭に赤ゆっくりを生やした親を剣山で固定する。それを少し離れた所から狙い撃つというものだった。 ルールを説明するとお兄さんは少年にライフルを渡す。もちろん本物ではない。 「じゃあ撃っちゃってよ!」 「よーし、狙い撃つぞー!」 第一射。親ゆっくりに命中! 「いだいぃぃぃぃぃぃっぃい!どぼぢでごんなごどずるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 「「「おがぁしゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」」 「お、なかなかやるな。でも親のほっぺただから点数にはならないぞ」 「くっそー、ところでお兄さん、レミリアの写真は何点でもらえるの?」 「レミリアか、えっと、5点だな。あと9発ある。がんばれよ」 実はこの射的、そこそこ難しい。親が少しでも痛みから逃れようと動く。頭上の赤ゆっくりも動く。 ただでさえ小さい的が動くのだ、10発全部はずれということもよくあることだ。 「次は当てるよ!」 第2射。はずれてしまった。 しかしゆっくりからするとはずれははずれで怖いものだ。何せ自分の近くを弾が飛んでいくのだから。 ゆっくりにとってはどちらにせよ地獄だった。 その後少年は6発はずしてしまった。 「お兄さん!難しいよこれ!」 「んー?じゃあちょっとサービスな」 そう言ってお兄さんは親ゆっくりを剣山に深く差しこむ。 「ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!でいぶのあんよがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「これで親は動かない。がんばれよ」 「ありがとうお兄さん!」 第9射。サービスのおかげか赤ゆっくりの眉間(?)に命中し、それを吹き飛ばした。 「でいぶのあがぢゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「「おにぇえちゃんがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」 「もっちょ、ゆっきゅりしちゃかっちゃ…」 「どぼぢでごんなごどずるの!?でいぶのあがぢゃんがえじでね!!」 「うるせーなー。少年、次は親の口に当てちゃってよ。黙らせたら特別に4点あげるよ」 「えっ!?本当にいいんですか、やっちゃいますよ!」 「ゆっぐりじでないででいぶのあがぢゃんなおじでね!!ぞれどだべものももっでぎでね!!」 本当にうるさい饅頭だ。当然今自分が置かれている状況なんざ理解してないんだろうな。 そして第10射。口には当たらなかったが。 「でいぶのづぶらなおべべがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「「みょうやだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!おうぢぎゃえりゅぅぅぅぅぅぅぅ!!」」 まだ生まれてすらいないのにどこに帰るってんだ。それはともかく。 「お、目か。特別に2点だ!おめでとう!じゃあ写真はこのなかから選んでね」 合計3点。なかなかいいスコアだ。写真も中堅妖怪ならあらかたそろっている。 「うーん…」 「いいのがなかったのかい?それならもう1回やって、2点以上とれたらレミリアってのはどうだい?」 「いいの?じゃあもう1回やるよ!」 「あいよ、また10発な」 「あ、お兄さん、僕もやる!」 「俺も俺も!」 「私も!」 ゆっくりの悲鳴が集客効果も果たしてくれたようだ。 「よしよし、みんなルールはわかってるな?しっかり狙えよ!」 「やべるんだぜぇぇぇぇぇぇぇ!!ばりざのがわいいあがぢゃゆべっ!?」 「まりざ?どうじだの?みえないよ!?」 「まとなんだねーわかるよー」 「ごんなごどずるなんでいながもの、の?ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 「サービスしといたぞ。動かないうちに当てろよー」 「むきゅ…むきゅ…」 「あ、あのぱちゅりー弱ってる!」 「むぎゅぅぅぅぅぅぅ!やべでっ!あがぢゃんじんじゃうぅぅぅぅぅ!」 お客さんも俺も、そしてゆっくりも楽しい時間を過ごせましたとさ。 舞台裏ならぬ屋台裏 「このまりさはもう駄目だな」 赤ちゃんも全部落ちたし、目も口もぐちゃぐちゃだ。 「こんなのでよかったら食べるかい?」 子供たちはくれるものなら、と喜んで食べてくれる。さぞや甘かろう。 おっと、こいつの分を補充しないとな。店の裏手にいる手伝いの虐待お姉さんに声をかける。 「新しいゆっくり用意してー!」 頼まれたお姉さんは大きな箱の中から適当にゆっくりを取り出す。 「今回はれいむか、それと…」 今度は『繁殖用』と書かれた箱の中からありすを取り出す。 「はいありすちゃん、このれいむとすっきりー!しようね」 「はぁはぁ、おねえさん、とかいはのありすはもうすっきりー!したくないよ…」 なんだって繁殖用にレイパーありすを使わなかったんだろと思いつつ、注射器を手に取る。 当然ありすの言うことなんかにいちいち耳をかさない。 「あんたは黙って私の前で汚らしく交尾してればいいのよ」 媚薬をありすに注入する。だんだんと息遣いが荒くなってきた。 手から離したとたんにれいむにとびつくありす。 「れいむかわいいよおおおおおおおおおおおおありすがあいしてあげるからねええええええええええええ!!」 「おねーさんたすけて!れいむゆっくりできなくなっちゃううううううううううう!」 「何事も経験だ、GO!」 「ああああああああああああああああああああ、ずっぎりー!」 「とかいはのありすはいっかいじゃまんぞくできないわ!もっとあいしあいましょれいむうううううう」 「お前はもうおわりね。また出番が来たら出したげるからまってなさい」 「ありすまだすっきりしてないのにいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」 ありすを箱に詰めなおした頃にはもうれいむの頭から赤ゆっくりが生えていた。 そういう薬を使ってるからね。おお、ご都合主義ご都合主義。 「ゆ!?もうあかちゃんできたよ!ゆっくりしてないね!でもかわいいよ!」 「亜阿相界、今のうちによーくかわいがってやりなよ。もうすぐゆっくりなんてしてられなくなるから」 「おねーさんなにいってるの?これかられいむたちはとってもゆっくりするんだよ?ばかなの?しぬの?」 「へいへい、そりゃーゆっくりした話ですこと」 適当に流しながらそのれいむを店の表へ持っていく。 「ゆゆ~♪おそらをとんでるみたい~♪」 「はい着地ー!どーん!」 「どぼじでごんなごとずるのおおおおおおおおおおおおお!でいぶのあんよがああああああああ!ゆっぐりでぎないいいいいいいい!」 剣山に突き刺されるれいむ。まあ動かないという意味ではとてもゆっくりしてるよ、うん。 「あ、このぱちゅりーももう駄目ですね。新しいの持ってきますね」 そういってお姉さんはまた店の裏に戻って行った。 あとがき ゆっくりんピース?なにそれおいしいの? 俺も射的したい。チルノの写真欲しい。 byまふ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2995.html
【潜入ゆっくりの巣24時】 ゆっくりが発生しお茶の間にも浸透してきた頃、僕の所属するTV局で、何となくこんな企画が持ち上がった。 ゆっくりの巣へ潜入し、その生活を密着取材する。 意見は当然割れた。 どうでもいい派と、誰が得するの?派だ。 間違いなく流れる企画、誰もがそう確信した時、救世主が現れた。 ロボマリサだ。 局長の知り合いの親戚だかが作り上げたこの人造ゆっくりは、ゆっくりにまりさ種として認識される高性能ロボットらしい。 合板を貼り付けて作ったようなその外見は、まさに玩具のブリキロボ。 その前時代的スタイルは、とても高性能には思えない。 しかし目にカメラが内臓され、暗闇でも高画質36時間の動画が撮れるという点が決め手になった。 「きみ、明日から暇でしょ? これ持って適当に24時間撮ってきて」 「え、マジですか? 放送するんですか?」 「撮れたのが面白かったら考えるよ」 間違いなく放送されない。僕は休日が潰れた悲しさに涙した。 だが上の命令は絶対だ。 こうして僕とロボマリサの1日が始まった。 翌日、どこぞの山奥まで行き、適当なゆっくりの巣を探す。 発見するのには10分もかからなかった。 剥き出しの土壌に不自然に積み重なった小枝、ご丁寧に小石で固定までされている。 どう見てもゆっくりの巣だ。 「うわぁ…」 見つけた喜びより、あまりの不憫さにため息が出てくる。 もう少し場所を選べよ。 まぁ、見つけてしまったからには、撮影を始めなければならない。 巣から離れた場所に糞重い機材を降ろし、ロボマリサを起動スイッチを押す。 ポチっとな。 「ユックリシテイッテネ!」 静かな森に響き渡る、ロボマリサの咆哮。 何というメカメカしさ。思わず操作用リモコンを持つ手が震える。 遠隔操作用のディスプレイと、集音用のヘッドセットを装着し、僕とロボマリサが一つになる。 視界良好、内臓カメラの性能だけは本物だ! 「よぅし、ロボマリサ突入だ!」 「ロボチガウ、ロボチガウ」 やる気に満ち溢れたロボマリサが、キュルキュルとキャタピラーで移動を開始する。 まずは邪魔な巣穴の覆いから撤去しよう。 「スイッチオン! チェーンジ、ロボマリサ!」 おもむろに口から飛び出すロボットアーム。 もそもそと除去作業を行う。 わずか数分で突破されるバリケード。工業高校卒業は伊達じゃない。 そのまま内部へと潜入だ。 暗く細長い穴を通り抜けると、開けた場所にたどり着いた。 ここが生活の拠点なのだろう。 中には親子連れのれいむが、真昼間っから惰眠を貪っている。 こっちはこれから徹夜なんだよ! このド饅頭が! 怒りを込めて、リモコンの「挨拶」と書かれたボタンを押し込む。 「ユックリシテイッテネ!」 「ゆゆっ!? ゆっくりしていってね!」 「「ゆっきゅりしていっちぇね!」」 目覚めたれいむ達の大合唱。耳が痛い。帰りたい。 しかし何が何でも24時間つきまとわなくてはならない。 どうやってここに居座ろうか? 思わず「お家宣言」と書かれたボタンを押したくなるが、これでは争いになる可能性の方が高い。 そんな困っている僕に、何と親れいむの方から助け舟を出してくれた。 「ゆゆ~ん♪ なんだか、すごくゆっくりしてるまりさだよぉ~」 「ロボチガウ、ロボチガウ」 ロボマリサ相手に、すりすりを始めるれいむ。 どうやら一目惚れしたらしい。鋼鉄の身体が逞しかったのだろうか? 取り合えず、こちらもすりすりで返すのが礼儀といものだろう。 「すりすり(強)」ボタンを押してやる。 「スリスリスルヨ」 「ゆっゆゆ゛ゆ゛っ!! ま、まりさ、はげしすぎるぅ! あかちゃんがみてるのにぃいい!」 「お、おかぁしゃん…?」 突如始まる母れいむの痴態。 見た事のない母の姿に、赤ちゃん達は怯えてしまっている。 ヤバイ。このままでは教育上ヤバイ。こんな時は(弱)ボタンだ。 「スリスリスルヨ」 「ゆ、ゆふぅん…ま、まりさのきもちはわかったよ。これからずっといっしょにゆっくりしようね!」 「わぁい、あたらちぃおかぁしゃんだぁ!」 どうやら無事家族として迎えられたようだ。 おめでとう、ロボマリサ。 相手がゆっくりで本当に良かったね。 この感動を、みんなにも伝えてあげよう。 僕は涙を浮かべながら「感動」と書かれたボタンをゆっくりと押した。 「ユックリシテイッテネ!」 「ゆっくりしていってね!」 「「ゆっきゅりしていっちぇね!」」 さっきの挨拶と何が違うんだろう…まぁ、いいか。 上手く行ってるなら問題はない。 次は、お宅を拝見させてもらうとしよう。 部屋の奥には、通ってきた穴とは別の穴が開いている。 あの奥にも別の部屋があるに違いない。 キャタピラー音を反響させながら、ロボマリサを前進させる。 その後ろから、赤れいむ達が楽しそうに跳ねてついてくる。 気に入ってくれたようで、何よりです。 にこにこ顔で見送る親れいむを残し、ロボマリサ御一行は一番右の穴を進む。 1mほど進むと、そこにはゆっくり一匹分の空間が広がっていた。 置いてあるのは、水溜りと少量の餡子だけ。他には何も見当たらない。 うーん、ここは餌の貯蔵庫だろうか? 「おかぁしゃん、ちーちーしゅるにょ?」 くそぅ! トイレかよ! 先に言えよ! よりにもよってトイレを引き当ててしまった。 こんな所に用はないので、ロボマリサを後退させる。 「バックシマス、バックシマス」 「ゆげぇ!」 「おかぁしゃ…ゆげぇ!」 「どぼぢで…ゆげぇ!」 何という悲劇。赤ゆっくり達が全滅してしまった。 後退中のキャタピラーに巻き込まれ、全身をすり潰された赤ゆっくりだった物が、ロボマリサの前に転がっている。 バックさせた結果がこれだよ。 仕方ない、見なかった事にしよう。 黒い餡子の塊を通路に残し、ロボマリサを親れいむの待つ部屋へと戻す。 部屋に戻ると、こちらの姿に気づいた親れいむが、早速声をかけてきた。 「ゆゆっ? まりさ、あかちゃんたちはどうしたの?」 そうだよな。そうくるよな。 仕方ない「言い訳(死1)」ボタンを押してみるか。 「アメガフッテトケチャッタヨ」 「と゛ぼ゛ち゛て゛お゛う゛ち゛て゛あ゛め゛か゛ふるのお゛おぉおおお゛!?」 もっともだ。「言い訳(死2)」ボタンで対処しよう。 「アリスガスッキリサセチャッタヨ」 「あ゛り゛す゛は゛こ゛こ゛に゛い゛な゛い゛よお゛ぉおおおお!?」 ですよね! 親れいむは白目を剥いて口を開き、ブルブルと震えている。怖い。怖すぎる。 しかし、不味い事になった。 言い訳ボタンは(死10)まであるが、その内容が解らない。 こんな事になるなら、事前に全部押して確かめておくべきだった。 困り果てた僕の目に、ひとつのボタンが飛び込んできた。 おっ? 「言い訳(死 赤ちゃん)」があるじゃないか。 最初からこれを押せば良かった。ポチっとな。 「コドモハマタツクレバイイヨ」 つ、冷たい…さすが機械。血が通ってない。 これでは親れいむの怒りが有頂天になってしまう。 僕は慌てて別のボタンを探すが、その必要はなかった。 「ゆっ! それもそうだね。れいむもまりさとのあかちゃんがほしいよ!」 つ、冷たい…さすが饅頭。血が通ってない。 すでに準備はオーケーなのか、頬を染めて身をくねらせている。 まったくどういう心境の変化だよ。恐ろしいよ! いや、前の子供を忘れさせるほど、ロボマリサが魅力的なのかも知れない。 そう思わないとやっていけない。 僕は親れいむの願いを叶えてあげるため、「スッキリ(前戯)」ボタンを景気良く押し込んだ。 「スッキリサセルヨ」 ロボマリサが大きく振動を始め、画面が上下左右に揺れまくる。 これは酷い。胃の中が混ぜかえる。吐きそうだ。 「んほおぉおお! まりしゃ、しゅごいいぃいい! はげししゅぎるうぅううう!!」 目の前まで近づいた親れいむの顔が、ディスプレイにドアップで映る。 なんて酷い顔なんだ。醜すぎる。吐きそうだ。 「スッキリサセルヨ」 「んほっ、んほっ、んっほおぉおお! まりしゃのはだ、ちゅめたくて、きもちいいのぉおおお!!」 「スッキリサセルヨ」 「まりしゃのぺにぺに、くろくて、かたくて、ふとくて、おっきいのおおぉおおおお!!」 「スッキリサセルヨ」 「ゆぎぃいいい! しゅ、しゅごい! おくにあたってりゅぅぅううう!!」 「スッキリサセルヨ」 「ゆががぁががあああ!! あんこでちゃうぅう! れ゛い゛ふ゛のあんこ゛れちゃうのおぉおお!!」 「スッキリサセルヨ」 「そこはまむまむじゃないのおぉおお!! らめぇえ! れ゛い゛ふ゛し゛んじゃう゛!! し゛ん゛し゛ゃう゛うぅうう!!」 「スッキリサセルヨ」 僕は黙々と「スッキリ(本番)」ボタンを連打した。 ディスプレイは見ない。青々と茂った素晴らしい森の木々を眺める。 キツツキが巣の子供に餌を運んでいた。心洗われる風景だよ。 20分程放置しただろうか? やっと親れいむの嬌声が聞こえなくなった。 そろそろ見てもディスプレイを覗いても大丈夫だろう。精神的に。 「あれ?」 ロボマリサの眼前にあったのは、餡子を撒き散らした親れいむの姿だった。 所々破られた皮に真っ黒な穴を穿たれ、そこから餡子が漏れ出している。 汚らしい粘液に塗れた表情は、恐怖に歪んでいるのか、悦びに歪んでいるのか、僕には判断出来そうにない。 「ロボマリサ、撤収だ!」 ゆっくりがいなければ、巣の中を撮影しても意味はない。 飽くまでも、ゆっくりの生活を撮るのが目的なのだ。 「仕方ない、次の巣を探すか」 「ロボチガウ、ロボチガウ」 戻したロボマリサと機材を回収し、再び山道を散策する。 鳥達の声が耳を和ませ、風に運ばた木々の香りが鼻腔をくすぐる。 いい山だ。今度は撮影無しで来よう。 その後、5つの巣を壊滅させ、僕とロボマリサの一日が終わった。 げすのまりさ、まじめなぱちゅりー、とかいはのありす、わからないちぇん、みょんのちんぽ。 全てが等しくロボマリサによって破壊された。 映像は2時間に編集され、ロボマリサVSゆっくりという番組名で放送された。 残念な事に視聴率は取れなかったが、放送されただけでも奇跡というものだろう。 ロボマリサは今も僕の部屋の片隅で転がっている。 局長の知り合いの親戚だかが返却を拒否したらしい。仕方のない事だろう。 僕は今でもたまに、ロボマリサを起動させる。 「ユックリシテイッテネ!」 六畳一間のわびしい部屋に、ロボマリサの元気な声が響いた。 おわり このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/56.html
家に帰る途中で、四匹のゆっくりが一匹のゆっくりを囲んでいるのを見つけた。 囲んでいる側は体当たりをしている。笑っているようなので楽しんでやっているようだ。 基本的にゆっくりは仲間意識が強い。 飢えれば子供を食うし、髪飾りをなくせば仲間から殺されるが、意味もなく同じゆっくりに攻撃するのは珍しい。 興味を持った俺は饅頭共に気づかれないよう静かに近づき、どんなゆっくりがいるのかを確認する。 体当たりをしているのはれいむにまりさ、そして争い事に滅多に関わらない病弱なぱちゅりーとゆっくりレイパーのアリスだ。 そして、囲まれているゆっくりは星形マークの入った緑色の帽子に赤い髪… 見たことのないゆっくりだ。 大きさはどれもソフトボール程、同じ大きさの四匹から体当たりを受けているあれは皮はまだ破けずに体が汚れているだけ。 同じ大きさのゆっくり四匹に囲まれているのに、いまだに皮が破れていないのは凄い。 それとも相手が痛めつけるのを目的に手加減でもしているのだろうか? とりあえず一気に近づいて、四匹から髪飾りを奪い取る。 こうすれば逃げないので俺はゆっくり話ができる。向こうはとてもゆっくりなんてできないけどね。 「おじさんなにするの!」 「まりさのぼうしをいそいでゆっくりかえすんだぜ!」 「むぎゅぅぅぅぅぅぅ!」 「ぼうしをうばうなんてほんとうにいなかものね!とかいはのありすにあやまってね!」 案の定騒ぎだすゆっくり達。これがないと大変な事になると本能で理解しているから必死である。 「ごめんごめん、ちょっと君達から話を聞きたくてね。ちゃんと話が終わったら帽子は返すからね」 「そんなのしらないよ!」 「ぼうしをかえさないおじさんはゆっくりしね!」 「ばかとはなしてもじかんのむだよ!」 「いなかものはさっさとぼうしをかえしてどっかいってね!」 「ちゃんと話してくれたらお菓子をいっぱいあげるから駄目かな?」 「「「「ゆっ!?」」」」 「ほんとうにおかしをくれるの!?」 「おかしほしいんだぜ!」 「ついでにほんもほしいわ!」 「しょ、しょうがないからきいてあげるわよ!」 「いいかな?」 「「「「ゆっくりしつもんしてね!」」」」 「うん、ありがとう。じゃあ早速だけど、君達はなんでその子を虐めてたのかな?」 「これのこと?」 俺が指さしたゆっくりをれいむが踏んづける。踏まれている奴は怖いのか、先程からずっと目を閉じて震えている。 「こいつはクズだからいじめていいんだぜ!」 「クズって… 君達と同じゆっくりじゃないか」 「こんなクズととかいはのありすをいっしょにしないでね!ありすのまむまむにまったくかんじないふかんしょうのやつといっしょにされるなんてふゆかいだわ!」 黙れよレイパー。 「ばかなおじさんのためにせつめいしてあげるわ。それはめーりんていってね、からだがじょうぶなだけのやくたたずよ」 「役立たず?」 「しゃべれないしいっつもねてばかりいるんだよ!」 「まりさがみつけたやさいをたべようとしたらじゃましてくるいやなやつなんだぜ!」 「かわがじょうぶだかられみりゃにもたべられないからおとりにさいてきなのよ!」 「ま、かこうじょうにすらみすてられてるからそれだけでくずってよくわかるわ」 「加工場にねえ…」 加工場は捕獲及び持ち込まれたゆっくりを研究し、様々なゆっくり関連の商品を作っている。 最近では数が足りないのでゆっくりの養殖までしているようだ。 とりあえずそれが本当かどうかを確かめる為に、れいむに踏まれているめーりんを帽子を持っていない左手で抱き抱えた。 「おじさんそんなのどうするの!」 「はやくぼうしとおかしをもらいたいんだぜ!」 「とりあえず加工場にすら見捨てられたっていうのが気になってね。こいつを連れていこうと思うんだ」 「そんなことしてもむだなだけよ!」 「いなかものはじかんをむだにするのがすきなのね」 「ま、すぐ終わるさ。君達も一緒にくるといい。これを連れていったら帽子を返してお菓子をあげるよ」 加工場の名前を出したらついてこないと思ったのだが、帽子の為かすぐに四匹は一緒に来ると言った。 加工場への道中は、わりと大変だった。 体の弱いぱちゅりーは普通に歩く速度だとついてこれず合わせねばいかなかった。 それでも何度か中身のクリームを吐き出し、大丈夫かと聞くとその度に「自分は馬鹿で体が丈夫なめーりんと違って頭がいいから仕方がない」と言い訳をした。 れいむとまりさは足にまとわりつき、ニヤケ顔で「「かこうじょう!かこうじょう!」」と連呼していた。こいつを怯えさせたいのだろう。 そしてありすだが、こいつは自分がどれ程素晴らしいのかを語っていた。 自分の子供を授かる事のできたゆっくりは幸せだの、どれだけ素晴らしいテクニックを持っているのか見せてやりたいなど。 そしてそのテクニックで感じないめーりんは不感症のクズだと何度も言っていた。 そして、左手に収まるこいつは何度か暴れた。叩かれようがつねられようが、何度も何度も。 それは周りにいる四匹に対して、付いてこないでと伝えてるように思えた。 もしかしたら俺の狙いに気づいているのかもしれない… ぱちゅりーに合わせた為に予定よりも時間がかかったが、漸く加工場に着いた。 「これでクズとおわかれだね!」 「でもクズだからすぐおいだされるんだぜ!」 「そうしたらまたわたしたちのあそびどうぐにすればいいのよ!」 「それでしかやくにたたないからしかたないわね!」 そう言いながらゆっくり達は楽しそうに笑った。 俺は職員に指定された場所に髪飾りを置き、声をかける。 「ここに髪飾りは置いとくから自由に取ってな。お菓子を今持ってくるから」 「わかったよおじさん!」 「はやくおかしをよこすんだぜ!」 「ほんももってきてね!」 「とかいはのありすにふさわしいおかしをもってきてね!」 四匹がちゃんと入ったのを確認して、加工場の職員と一緒に檻を閉めた。 「「「「ゆ!?」」」」 「おじさんなんでしめるの!?」 「ゆっくりだすんだぜ!?」 「おかしは!?ほんは!?」 「いなかもののくせにだましたの!?」 すぐに騒がしくなるゆっくり達。これでやっと俺の苦労も報われる… 「はい、そうです。俺は君達を騙しましたよ」 「なんでそんなことするの!」 「なんでって、良いじゃないか。君達は加工場に引き取ってもらえるクズじゃない優秀なゆっくりなんだろう?ならこうやって役に立てよ」 「い゛や゛だよ゛ぉぉぉぉぉ!!」 「ごっがら゛だじでぇぇぇぇ!!」 「嫌です。諦めて死ぬまで加工場で暮らしてね~」 抱えてるめーりんは悲しそうに檻の中の四匹を見つめている。あいつらに虐められてたというのに、優しい奴だ… 「わかったわ!めーりんがぜんぶわるいのよ!」 はい? 「めーりんがわたしたちをわなにはめたのよ!」 目の前で展開される超理論。俺は何も言えずに黙って聞くしかなかった。 「ほんとうにしょうねのくさったやつだぜ!」 「わなにはめたクズめーりんはしね!」 「このゆっくりのかざかみにもおけないクズ!」 「ゆっくりのたれじんでね!!」 ひたすら続く罵詈雑言に、こいつは泣いていた。 声を出せないから、必死に行動で逃げるように伝えていたのに… 俺に叩かれつねられ、痛い目にあってもこいつらを逃げるように伝える為に暴れた。 何度も何度も、暴れる度に痛い目にあい、四匹に悪あがきと笑われ、それでもこいつは危ないから付いて来るなと伝える為に暴れたのだ。 そして、今は責められている。 助けようとしたこいつに、あいつらは全てこいつが悪いと言っている。 だから、俺は… 檻を蹴り飛ばした。 中にいたこいつらにとっては恐ろしかっただろう。 逃げ場のない檻で、何度も何度も蹴られる。 振動、音、全てが恐怖を伝える。 「や゛め゛でぇぇぇぇ!」と叫ぶ声も聞こえた。 「だずげでぇぇぇぇぇ!」と叫ぶ声もちゃんと聞こえた。 それでも止めない。ずっと、ずっと、俺は蹴り続けた。 やめたのはこいつらが中身を吐き出し、気絶してからだ。 近くにいた加工場の職員に謝ると、気にしなくていいと言ってくれた。 めーりん種と他のゆっくりを連れてくる人間は大抵同じことをするらしい。 そして、抱えていためーりんは… 眠っていた。 先程れいむが言っていたよく眠るというのは本当らしい… なんでこいつの為に怒ったのか馬鹿馬鹿しくなったが、起こすのもあれなのでそのまま寝させておく。 そして、加工場の職員にこいつについて簡単な特徴をいくつか聞いた。 喋れない代わりにゆっくりとは思えない程知能が発達しているとの事。 やってはいけない事をちゃんと教えさえすればちゃんと守るらしい。 また、人間の畑から野菜を盗もうとするゆっくりを邪魔をしたりする事もある。 その事からゆっくり業界からはブリーダー泣かせという異名があるらしいが、 それ程数がいないため飼っている人間は極僅からしい。 まぁ、そこら辺は飼ってみればすぐにわかるだろう。 あと、めーりん種はゆふらん種を育てることが多いとの事でゆふらんの子供を貰った。どんな風に育つのかが楽しみだ。 最後に、めーりん種はどこでも寝るわけではないらしい。 安全で、安心できる場所でしか寝ないそうだ。 ずっと眠っているこいつを抱えたまま、俺は家を目指す。 同じゆっくりから嫌われているこいつとの生活はどんなものになるか、結構楽しみだったりする。 家に帰ったらまずはこいつを守るために柵を作ってやらなきゃな… ちなみに加工場の人がめーりん種を捕獲しなり最大の理由は、ゆっくりから見捨てられた可哀想な奴だからやめようという理由らしい。 あそこの責任者の発案らしいが、不思議に納得できる理由だと思った。 fin ゆっくりれいむやまりさに虐められてる奴がいてもいいんじゃないかなぁって思って書いてみました。御目汚し失礼。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/467.html
ゆっくりの躾け方・上巻 はじめに ゆっくりを躾けるのは非常に難しい。 何故なら異常なまでに知能が低く、教えた事を三分で忘れるからだ。 比較的簡単なのはれいむ種だろうか。 知能レベルは最低に近いが、それでも根が素直なところがある。 生まれた時から愛情を注ぎ込むか、恐怖と暴力を与えればそれで済む事が多い。 逆にまりさ種は非常に難しい。 愛情を与えても、飼い主は自分を保護するためのものとしか見ず、横暴な態度は何時までも残る。 暴力で従わせようとしても、従った振りをして虎視眈々と脱走や報復の機会を窺う様になる。 また、その強い好奇心とリーダー気質から周囲の飼いゆっくりを巻き込んで悪さをする事も報告されているので手に負えない。 ブリーダーの間ではまりさを調教できたら一人前と言われているほどだ。 では、ゆっくりれみりあはどうなのだろうか。 難易度は中といったところ。頭は悪いが、他の種と違って悪知恵が働かないのはプラス要因。 毎日躾を欠かさなければ、それなりのレベルにまでは簡単に持っていける。 もっとも躾を怠れば他のゆっくり以上の早さで増長し、知能の劣化もそれに比例する。 そしてそれ以上に、ある一定以上の能力を求めるのには難しい。 何故なら持ち前の知能の低さが邪魔をし、高度な事を教え込めないからだ。 れみりあ種に高度な事を覚えこませるには、それこそ達人と呼ばれるほどの腕前を必要とする。 さて、前書きはこのくらいにしておいて、早速行動に移ってみよう。 前述の通り、初心者にはれいむ種から手を付ける事をおすすめする。 まずは固体の選別。 初心者は知能強化を施された赤ん坊を買うのをおすすめするが、野生の個体を選ぶとなるとそれなりのコツがいる。 「ゆっくりしていってね!」 初対面で上記の様な事を言ってくる固体は間違いなく知能が低い。 人間の恐怖を知らない野生の個体は、学習能力が著しく低い事を示す。 少しでも知能があれば、自分より大きい生物に対して警戒するのが当然だろう。 ついでに言えば他のゆっくりと情報交換ができていない証拠でもある。 なので上記の様なゆっくりを見つけたら優しくハンマーで潰してあげよう。 知能の低い野良ゆっくりを残しておくと、後々誰かが被害にあうかもしれない。 外出時には専用のゆっくり潰しハンマー(税込:535円)を持ち歩くのがエチケットだ。 次に選別の合格基準だが、これは方針によって異なる。 愛を与えるのなら家族がいる固体は止めた方がいい。人間よりも同族に対しての感情が強いからだ。 群れからはぐれた固体や、家族から追い出された固体なのが御し易いだろう。 そしてできれば赤ん坊がいい。成長後にその性格を矯正し、知識を与える事は難しい。 恐怖を与えて従わせるのならその逆。 家族はいい脅迫の材料になるし、見せしめにも使える。 これもやはり赤ん坊が良いし、何より長い間楽しめる。 と、言っても変異種でもない限り個体差はそこまで大きくない。 面倒だと思ったり、自分の腕に自信があったりするのならどんな固体でもいいだろう。 「……なるほどな」 お兄さんは読んでいた本を脇へと置き、透明な箱に入ったゆっくりれいむを眺める。 家の前で倒れていたのを保護し、飼ってもいいかなと考えていたところだ。 「こいつ飼えるのか? 本見た限りでは結構難しそうなんだが」 箱の中のれいむはお兄さんの考えも知らず、暢気に眠っている。 散々お兄さんに餌を要求し、満腹になったら直ぐに眠ってしまったのだ。 まあ、非常にゆっくりらしい性格をした固体だと言えるだろう。 と、その時れいむが目を覚ました。 しばらく辺りをキョロキョロとしていたが、やがて自分が知らない場所で透明の箱に入れられている事に気付く。 「おにいさん、れいむへんなはこのなかにはいってるよ! ゆっくりだしてね!」 お兄さんが声を掛ける前に、れいむは箱から出せと要求してくる。 が、そうはいかない。ゆっくりを部屋の中で放し飼いする気はお兄さんにはない。 あくまで観察したり、偶に遊んでやる程度の存在でいいのだ。 「おにいさんれいむのこえがきこえてないの? それともばかなの? れいむのいうことがりかいできないの?」 その声にお兄さんの眉が傾く。 助けてやった上に餌もやったのだが、それを忘れていきなりこれか。 お兄さんは騒ぐれいむを無視し、先ほどの本の続きに目を通す。 では実際に躾を行っていこう。 まず全体を通して注意すべき事は、ゆっくりより自分の方が上だと理解させる事だ。 これは愛情を与える場合にも必須だ。これがないと、ゆっくりは飼い主の事を便利な道具程度にしか思わない。 大事なのは懐いてないうちはゆっくりの要求を絶対に聞き入れない事。 餌が欲しい、遊んで欲しい、外に出して欲しい、などと言った要求は全て却下。 何故なら簡単に要求を呑むと、ゆっくりは飼い主を自分より下だと思い込む。 それに、飼い始めたばっかりのゆっくりを箱の外に出すのは危険だ。 何故なら十中八九部屋の中を荒らしまわるか、自分の家宣言をし始めるからだ。 調子に乗ったゆっくりを一気にどん底まで叩き落し、短期間で服従する方法もあるが初心者にはおすすめできない。 上記の様に書いたが、餌はやらないと流石に不味い。 ゆっくりは多少の絶食では死にはしないが、固体によっては絶望や思い込みで死に至るので長期間の絶食はおすすめはできない。 さて、餌のやり方だが、まずは自分の食事をゆっくりに見せながら食べる。 そして自分の食事が終わった後、食べかすや野菜クズをゆっくりに与えよう。 その際、いただきますとキチンと言わせよう。言わない様なら軽めの罰を与えていい。 そうする事によって、飼い主の方が上であるとゆっくりに教えるのだ。 間違ってもゆっくりの食事を優先したり、ゆっくりに手作りで餌を作ったりするのはしてはいけない。 そうする事によってゆっくりは増長するうえに、ゆっくりは自分に都合の良い事は中々忘れない。 少しでも餌のランクを落せば癇癪を起こし、飼い主の食事まで要求してくる事も多々ある。 大事なこの作業を根気良く続け、ゆっくりに自分の立場を理解させる事が…… 「……いかん、めんどくさそうだな」 お兄さんは本に栞を挟んで閉じ、溜息を吐いた。れいむは読書中も煩く喚きたてていたが、当然無視。 お兄さんの認識よりも遥かに、ゆっくりを飼うのは面倒そうなのだ。 もっとも生き物を飼うのは大抵面倒なのだが、生き物を飼った事のないお兄さんには分からない。 「む゙じぢない゙でえ゙ぇぇぇ」 「……まあ、やるだけやってみるか。懐けば可愛いだろうし」 それに犬や猫よりかは手間も掛からないだろうし、話し相手にもなるだろう。 そうお兄さんが考えていると、ふと周囲が暗くなっている事に気付く。 そろそろ夕食の時間か。そう思ったら腹が減ってきたので、お兄さんはれいむを無視して台所へと移動する。 「ほーら、メシだぞお」 「ゆゆっ! おにいさんれいむのためにありがとう! ゆっくりれいむにちょうだいね!」 お兄さんは焼き魚と味噌汁、そして白米をれいむの前に置いて見せ付ける。 そして透明な箱と取り去り、れいむを解放してやった。 そうすると当然れいむは飯へと急ぐが、たどりつく寸前にお兄さんの手が伸びる。 軽いデコピンによってれいむは弾き飛ばされ、勢い良くタンスにぶつかった。 そして素早く透明な箱を被せ、お兄さんは箸に手を伸ばす。 「どうじでごんなごとずるのおぉぉぉ」 「誰がお前の飯だっと言った。これは俺の飯だ」 「ゆ? おにいさんなにいってるの? それはれいむのごはんだよ?」 泣きながら喚くれいむを他所に、お兄さんは白米を掻きみ、酒で咽を潤す。やはり労働の後の一杯は美味い。 頭に疑問符を浮かべているれいむの戯言など、耳に入らぬほどだ。 「ゆゆっ! おにいさんれいむのごはんかってにたべないで! れいむはどろぼうきらいだよ!」 「だから何時お前の飯になったんだ。これは俺が用意したんだぞ」 「そんなのかんけいないよ! れいむがみつけたんだかられいむのごはんだよ!」 いかん、埒があかない。 お兄さんはそう舌打ちし、食事を中断して本を手に取る。 そもそもお兄さんが持ってきたのに、どうしてれいむが見つけた事になっているのか。 ゆっくりへの対処法 食事編……58P それでもゆっくりが食事の際に我侭を言う事は多々あります。 曰くその食事は自分のものだ、餌の量が少ない、餌の味が悪い、などと要求は多種多様です。 そういった事を言い出した場合、罰として餌を取り上げたり、次の餌を極端に少なくしたりすると効果的でしょう。 ゆっくりの知能は非常に低いですが、餌についての事は案外素早く覚えます。 不満を言ったりすれば自分の餌がどんどん少なくなり、味が落ちていく、貰えなくなると理解させるのは難しくはないです。 しかし、まりさ種の場合は飼い主の食事を横取りしようとする事も多いので、反省したから箱から出して、などと言っても無視しましょう。 また、どうしても聞き分けないのなら絶食や体罰も手です。 絶食の目安は丸一日です。一食抜いた程度では、ようやく自分の命令を聞いて持ってきたと錯覚される事も多々あります。 半端にやると逆効果になるので気を付けましょう。 体罰は頬をちぎる、もしくは針で刺す程度でいいでしょう。 それによって力の差を覚えさえ、徐々に飼いならして行くのが最善です。 あまり初期から激しい体罰を加えると、まりさ種でなくとも恨みを抱く可能性があるので注意が必要です。 「おにいさんはやくれいむのところにはこんでね! あとここからだしてね!」 「……ゆっくり、一つ聞こう。これは誰の飯だ?」 「おにいさんばかなの、なんかいいえばわかるの? そのごはんはれいむのだよ、ゆっくりりかいしてね!」 「あっ、そう。馬鹿には今日の餌はなしだ」 そう言うとお兄さんはれいむの見ている前で黙々と食事を続ける。 どおじてだべじゃうのおぉぉ、などと色々聞こえて来るが、お兄さんにはただの雑音に過ぎない。 そして全て食べ終え、ごちそうさまと手を合わせた。 「明日お前に餌をやるかどうかはお前の態度次第だ」 「れ゙い゙む゙のごはんがあぁぁぁ」 「……ほんとに飼えるのか、こいつ?」 不安を覚えながらも、れいむを入れた箱に布を被せ、押入れにしまいこむとゆっくりは寝室へと向かう。 あの調子で騒がれた煩くて寝れやしない。 明日からの躾をどうするか考えながら、お兄さんはゆっくりと眠りに付いた。 本格的な虐待……ではなく調教は次回くらいで 躾マニュアルみたいな感じ書こうとしたけど上手く書けないな…… このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3778.html
注意 いろいろ ではどうぞ 秋。葉の色も赤く染まりちらほらと落葉が始まった頃。 「ゆっくりしていってね!!!」 まりさが草むらで大きく挨拶をする。 「ゆっくりしていってね!!!」 草むらかられいむが現れ、まりさに負けないくらい元気な挨拶をする。 まりさはこの春生まれたばかりのゆっくりであった。 れいむとはつい最近知り合ったばかり この辺りではゆっくり達は群れを為さずに家族単位でお互い距離を取って 生活しているため、れいむとまりさはお互いの家族に会ったことはない。 しかし、二匹にはそれは何の障害にもならなかった。 ただ、気の合う友人同士、毎日一緒に日が暮れるまで遊ぶ仲なのだ。 「あ、とんぼさんだよ!!!」 「ゆっくりまってね!!! ぱくん!」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!!」 「まりさもとんぼさん食べたいよ!!!」 「まりさはゆっくりお花さんを食べると良いよ!!!」 「そうだね!!」 「ゆ~! 今日もいっぱい遊んだね!!!」 「そろそろお家に帰ろうね!!!」 れいむと別れ、まりさは一匹でぽいーん、ぽいーんと跳ねてゆく。 そして、木の洞に入り込むとそこには同じまりさ種がいた。 まりさと同じくらいの大きさの妹まりさが五匹に 姉妹達より二回りも大きな父まりさと母まりさ。 「ゆっくり帰ってきたよ!!!」 「ゆっくりお帰りなさい!!!」 「みんな! 今日のごはんを出してね!!!」 と母まりさが言うと、全員が帽子や口の中から、 虫やら雑草、紅葉などを取りだした。 全員が一カ所に餌を並べると結構な量になる。 「いっぱいあるね!!!」 「これならおなかいっぱい食べれるよ!!!」 「みんなでゆっくり食べようね!!!」 「「「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!!」」」 「うっめ! これめっちゃうっめ!!!」 冬が迫り来るこの時期、全部を食べるようなことはせず、 保存の利く紅葉や雑草は巣の奥に仕舞われる。 食事の後は家族全員ですりすりしたり、 ぺろぺろして体の汚れを落とし、暗くなると眠りにつく。 少しだけ寒くなってきたこの頃。 まりさ達は寄り添い、お互いで暖を取って眠りにつく。 -明日もれいむとゆっくりしたいな。 まりさはいつもと同じ事を考えながら眠りに落ちていった。 「ゆっくりおきてね!!!」 「「「ゆっくりおきたよ!!!」」」 朝の挨拶が済むと、またお互い体を擦り寄せあって暖をとる。 「みんなゆっくりしてるね!!!」 「「「「ゆっくりできるね!!!」」」」 「まりさはれいむと遊びに行くよ!!!」 「ゆっくりいってらっしゃい!!!」 朝食を済ませ、まりさは家族に挨拶をして、 またいつもの草むらに向かうまりさ。 ぽいーん、ぽいーん 「ゆっ?」 いつもの草むらに向かう途中、まりさはかすかに聞こえる誰かの歌を聴いた。 歌の聞こえてくる場所に向かうと、川の畔に誰かいるのを見つけた。 「ゆ~ゆっくり~、ゆ~っくり~」 金髪にカチューシャを付けた、初めて見るゆっくり。 ゆっくりありすである。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっ? ゆっくりしていってね!!!」 とりあえずありすに挨拶をするまりさ。 「まりさはまりさだよ! ゆっくりしていってね!!!」 「ありすは、ありすよ! ゆっくりしていってね!!!」 -なんてゆっくりした素敵なゆっくりだろう。 まりさはありすに一目惚れしてた。 「ありすはどこから来たの?」 「向こうからよ!!!」 れいむの巣ともまりさの巣とも別の方角からやってきたというありす。 まりさはこのありすともっと一緒にゆっくりしたかった。 まりさ、ゆん生初の恋である。 「ありす~」 どこからか、ありすを呼ぶ声がする。 「ゆ、まりさ! こめんなさい、今日は、もう帰らなきゃいけないの!!!」 ありすはつい最近引っ越してきたばかりのゆっくりである。 新しい巣の片付けや冬の食料の調達をしなければならない。 ありすはそのことをまりさに伝え、帰ろうとする。 「ま、待ってね!!! まりさもお手伝いするよ!!!」 「いいの?」 「いいよ!!! ゆっくりお手伝いするよ!!!」 「でも、悪いわ! まりさの家族も冬の準備しなきゃいけないでしょ?」 「ゆ! 大丈夫だよ! まりさの家族はみんなゆっくりしてるよ!!!」 実際、まりさの家族は全員が餌を沢山採ることが出来るので、 まりさが遊ぼうが、他の家族の手伝いをしようが問題無かった。 結局ありすが折れ、その日はまりさとありすの二人でずっと餌集めをした。 翌日 「ゆう~、ありす、どこに住んでいるんだっけ・・・」 ゆっくりというナマモノは記憶力が極端に低い。 まりさはありすに夢中になりすぎて、 肝心のありすの住処の場所を覚えていなかったのだ。 しばらくありすを求め、彷徨うが、見つからない。 「ありす、どこにいるの・・・」 まりさの顔には昨日までのような希望に満ちた表情はなく、 ありすともう会えないのではないだろうかという絶望が浮かんだ。 しばらくとぼとぼと彷徨っていると 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆ、ゆっくりしていってね!!!」 れいむだった。 まりさは自分でも気がつかないうちにいつもれいむと待ち合わせしている 草むらに来たのだ。 「まりさ! 昨日はどうしたの? ゆっくり心配したよ!!!」 友人を気遣うれいむ。 「ゆっ! れいむ! ごめんね! 実は昨日・・・」 まりさは昨日ありすと会ったことと、餌集めを手伝っていたことを伝えた。 このれいむの家族も全員が狩りをすればあっという間に 越冬の為の餌を集めることが出来るので、れいむがまりさと遊びほうけていても問題なかった。 「そうだったんだね! それなら、れいむもゆっくり手伝うよ!!!」 「ゆ! 大丈夫だよ!!!」 まりさは、出来ればありすと二匹だけで一緒にゆっくりしたかった。 れいむは親友だが、もしかしたられいむにありすを取られてしまうかも知れない という疑念が沸いたのだ。 その日はれいむとまりさはいつも通り、一日中一緒にゆっくりした。 だが、度々まりさはぼんやりしたり、辺りをきょろきょろと見回したり 今までと比べて明らかに落ち着きがなかった。 それから数日間まりさはれいむと一緒にゆっくりした日々を送った。 まりさは度々落ち着か無く辺りをきょろきょろしたりもしたが、 れいむは特に気にすることもなく二匹で存分にゆっくりした。 そんなある日、まりさとれいむがかけっこをしていると、 どこからともなく歌が聞こえてきた。 「ゆ~ゆっくり~、ゆ~っくり~」 まりさには聞き覚えのある声。 記憶力が悪くても、決して忘れられない声。 そう、ありすの歌声だ。 「ゆ! ありすの声だよ!! どこにいるの!? ゆっくり出てきてね!!!」 「ゆ、まりさ! 待って!!!」 まりさは居ても立ってもいられなくなり、急いで声の元に向かう。 れいむは置いて行かれまいと後を追う。 「ゆっく~り~、ゆ? まりさ! まりさなのね!!! ゆっくり久しぶりね!!!」 「ありす! ゆっくり会いたかったよ!!!」 ありすを見つけると親愛のすりすりをするまりさ。 「ゆぅ、ゆぅ、ゆっくり疲れたよ!!!」 れいむが見たのはありすに一生懸命すりすりするまりさの姿。 まりさは喜色満面で、ありすは少し照れているのが、 そっぽを向いているが、まんざらでもないといった感じだ。 その時、れいむの心が針でちくりとされたような気がした。 れいむとありすは自己紹介を交わし、親愛のすりすりを交わした。 ただすりすりをするとき、れいむの表情が一瞬陰ったが、 それはありすもまりさも、そしてれいむ自身も気がつかなかった 「そうだ! ありす、これからは毎日みんなで一緒にゆっくりしようね!!!」 「ありすは忙しいんでしょ? ゆっくりしてる暇はないんでしょ!」 まりさの提案をれいむが否定する。 「大丈夫よ!! ごはんはゆっくり集まったから!!!」 一日だけではあったが、まりさが手伝ってくれたし、そもそもありすは 母と二匹だけで暮らしていたため、そんなに大量の餌は必要でなく、 この数日で餌は十分に集まったことを二匹に伝えた。 その後、三匹で仲良く歌を歌ったり、かけっこをしたりして 仲良くゆっくりした。 帰り際、まりさはありすにれいむとまりさの待ち合わせ場所を教え、 明日からはそこで待ち合わせようと約束した。 それから数日後 「ありす! まりさとずっと一緒にゆっくりしようね!!!」 まりさから、ありすへのプロポーズ。 まりさのありすへの思いは日に日に募り、 ついにはプロポーズを決意させるまでになった。 「い、いいわ! ずっと一緒にゆっくりしましょうね!!!」 ありすもまりさのプロポーズに応える。 ありすも餌集めがうまく、自分に寄り添ってくれるりさに惹かれたのだ。 「・・・」 二匹はすりすりを交わし愛情を確かめあうが、れいむは面白くなかった。 れいむも、ありすというライバルが出来たことで、 まりさが好きである気持ちに気付き始めていたからだ。 だから素直に二匹を祝福する気になれず、 二匹に気付かれないように家族の元へ跳ねていった。 その夕方 「ゆっくり出来ないよ・・・」 れいむは昼間の事を思い出し、悔しさと嫉妬心で胸が張り裂けそうだった。 そんなれいむの気持ちを察したのか、親れいむがすりすりをする。 「ゆ~」 「れいむ! 何があったか分からないけど、ゆっくり元気出してね!!!」 「お姉ちゃん! ゆっくり元気出してね!!!」 妹たちからも励まされ、れいむは次第に元気を取り戻していった。 がさがさ・・・ 「誰か来たよ!!!」 「だれだろうね!!!」 木の洞から出てくるれいむ一家。 そこには籠を背負った一人の男がいた。 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 男に向かって大きな声で挨拶する。 「・・・」 「ゆっ?」 男は何も言わずに親れいむを持ち上げ、様々な場所をまさぐる。 「ゆっくりくすぐったいよ!!!」 「ゆっくりできるよ!!!」 「お母さんゆっくりしてるね!!!」 「「ゆっくりしてるね!!!」」 男は母れいむを籠に押し込める。 「あれ? お母さんいなくなったよ!!!」 「どこにいったんだろうね!!!」 そんなれいむ達の様子を気にすることなく男は一家全員を 籠に押し込め、その場を後にした。 一家が目覚めると、そこは今まで見たこともない風景だった。 人間の家の中であるが、彼女らにそれを知る由もない。 「ゆっくりあったかいよ!!!」 「ゆっくりできるね!!!」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 とりあえず、全員で朝の挨拶を交わす。 家主であり、彼女らをさらった人間が現れた。 ひょい 「ゆーたかーい! お空を飛んでるみたい!!!」 「いいなー、れいむも高い高いして欲しいよ!!!」 「れいむはゆっくりしてるね!!!」 親れいむは呑気にはしゃいでいる。 男は子れいむを持ったまま部屋を後にした。 「ゆ、れいむどこ行くの?」 「人間さん、もっとゆっくりすればいいのに!」 親れいむ達は人間の行動をあまり気にすることなく、 残った親れいむと子れいむですりすりやぺろぺろをし始めた。 一方、人間に運ばれた子れいむは 「ゆっくり運んでね!!!」 「・・・」 ぎゅっ! 男は子れいむを思い切り握り込む。 「い、痛いよ! ゆっくり優しく運んでね!!!」 たまらず子れいむは抗議するが、男は皿に力を強める。 子れいむの顔に指がめり込み、苦痛に歪む。 「痛いよ! ゆっくり離してね!!!」 男は流し場につくと子れいむを持つ力を緩めた。 「ゆひぃ、ゆひぃ、ゆっくり痛かったよ!!!」 「・・・」 男は子れいむの言葉など無視し、水で子れいむを洗う。 「ゆー、冷たいよ!!! ゆっくりやめてね!!!」 「ぶるぶる、ゆー! がぼがぼがぼ・・・」 男は洗い終えると今度は子れいむの口の中に水を入れ、 口を押さえて思い切り上下に振った。 何度か振ると、子れいむの口を解放し、水を吐き出させた。 「げほっ! げほっ! げほっ! ゆっくり苦しかったよ!!! もうれいむに変なことしないでね!!!」 「・・・」 男は子れいむの頭に口を近づけ、 がぶっ! 「ゆぎっ!」 もぐもぐもぐ、、、 「痛いよー!!! やめてね!!! ゆっくりれいむを食べないでね!!!」 子れいむは必死に逃げようともがくが男の手がそれを許さない。 「ゆっくりさせてよー! ゆっくりさせてよー!!!」 がぶっ! 「ゆぐっ!」 今度は頬を食べられた。 「ゆひぃー、ゆひゅー、」 食べられる。という異常事態に子れいむはパニックを起こし、 呼吸もままならない。 「ゆっくりした結果がこ」メリメリメリ!!! 子れいむが断末魔をあげようとすると、 男は口から半分に子れいむを割った。 そして、物言わぬ餡子と皮のなれの果てを食べ終えると、 男は一家をたらいに入れ、全員洗ってから、 天井のない大きめの透明な箱に仕舞い、 どこかへと向かった。 次の日、親れいむは男に尋ねた。 「れいむの子供はどこ? ゆっくり会わせてね!!!」 「・・・」 男は親れいむを無視し、子れいむを一匹つまみ上げた。 そして、 男の握り拳がれいむを襲った。 「いたいよー!!! やめてね! れいむをぶたないでね!!!」 「おにいさん! れいむの子供をゆっくり離してね!!!」 男は子れいむの髪を乱暴に掴む 「いだい! いたいよ! 離して! ゆっくり離してね!!!」 「れいむの子供に乱暴しないでね!!!」 そして、 殴って、引っぱたいて床にたたきつけた。 「ゆくっ! 痛、痛いよ! おかあさん! 助けて!!!」 まだ子れいむに元気があることを知った男は、 子れいむを何度も殴り、蹴り、踏みつけ、握りつぶし、壁に叩きつけた。 「ゆっくりしていってよー! ゆっくりしていってよー!」 家族は泣いて男に懇願するが、男は全く気にすることなく子れいむに 暴行を加え続けた。 「ゆ"っ、ゆ"っ、ゆ"っ・・・」 子れいむが不気味に痙攣を起こし始めた頃になって、ようやく男の暴力はやんだ。 「ゆっくりしていってよー!」 「れいむ、れいむ! しっかりしてね!」 未だ痙攣し続ける子れいむに家族がすりすりやぺろぺろするが、容態は良くならない。 「・・・」 ひょい 男は子れいむを掴み上げる。 「やめてね! れいむの子供だよ! 返してね!!!」 親れいむは男に子れいむを返すように言うが男はどこ吹く風。 がぶりっ! 男は一口で子れいむの目玉から上を食いちぎった。 子れいむは「ゆ"っ・・・」と小さく呻き、その短いゆん生の幕を閉じた。 「ゆー! れいむ! れいむーーーー!」 「ゆあーん! ゆっくり、ゆっくりしてよー!!!」 「食べないでね! れいむを食べないでね!!!」 ぱくぱくもぐもぐ 男は一家を無視し、子れいむを貪り続けた。 「れいむが、れいむが死んじゃったー!」 「ゆーん! ゆーん!」 男は子れいむを食べ終えると、親れいむを持ち上げた。 「れいむを離してね!!! ゆっくりさせてよー! 」 子れいむの時と同じように、髪を乱暴に掴む。 「痛いよ! ゆっくりやめてね!!!」 「おかあさんをゆっくりはなしてね!!!」 「ゆっくりしていってよー! ゆっくりしていってよー!!!」 「・・・」 男は一家を無視し、親れいむを両手で押さえ、膝をめり込ませる。 「ぶぎゅ!」 「おかあさーん!!!」 「どうしてゆっくりしてくれないのー!」 親れいむの顔から膝を抜き、今度は両手の力を抜き、 ボールを蹴るように親れいむを上に向けて力一杯蹴り上げる。 「ゆ"っ!!!」 ばちーんと小気味よい音を立てて、親れいむは天井に張り付く。 数秒も持たず、親れいむは天井から剥がれ、自由落下を始める。 「ゆべぇっ!?」 男は片手を突き上げ、落ちてきた親れいむを下から乱暴に受け止めた。 その後も男による暴力が親れいむを襲い、 終わる頃には親れいむはぼろぼろになり、 まともに話すことも出来ない状態になっていた。 二ヶ月後 れいむはまだ生きていた。 週に一回姉妹のれいむが虐待され、食べられた。 親れいむはその度に虐待された。 子れいむが虐待され、食べられる日以外は別に何もされなかったし、 くず野菜が餌として与えられていたから、 毎回虐待された親れいむも生きながらえることが出来た。 残りの子れいむはれいむのみ。 親れいむも存命だが、状況は最悪であった。 一家は何度も逃げようとしたし、男に立ち向かおうともした。 しかし、逃げようにも透明な箱は天井がないとは言え、 れいむ達の跳躍力では決して飛び越えられなかったし、 立ち向かったところで虐待されるだけだった。 そして、今日は子れいむが食べられる日。 もはや最後となったれいむは男を見るなり、ガタガタ震え、 死の恐怖に怯えた。 しかし、今日は男が何かを籠に入れ、運んできたようだった。 男はれいむ一家・・・と言っても二匹だけだが、を入れた透明な箱と 同サイズの透明な箱を設置し、乱雑に箱の中身をそこにあけた。 「めがまわるよー!」 「ゆっくりさせてよー!!!」 「おうちかえらせてー!」 籠の中から姿を現したのはゆっくりまりさ達。 親まりさ二匹とと子まりさ一匹だった。 その子まりさはれいむの親友であるあのまりさだった。 「まりさ! まりさー!!!」 「ゆ? れいむ! れいむー!!!」 まりさもれいむに気がつき、透明な箱越しにその名を呼び合った。 まりさ一家もれいむ一家と同様に男にさらわれ、 定期的に子まりさが虐待され、食べられる。 親まりさ二匹も、その度に虐待される生活をしていた。 まりさとれいむは地獄のようなこの生活の中忘れていた親友との再開に歓喜した。 その時、男は何を思ったのか、れいむの箱にまりさを入れ、 親れいむを親まりさ達の箱に入れた。 「ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってねーーーーー!!!」 「・・・」 親愛のすりすりをしてお互いを慰め合う二匹。 親ゆっくり達も、すりすりをして自分たちの身に降りかかった不幸を慰め合った。 男はそんなゆっくり達を無視し、部屋を出る。 そして戻ってくると、手には透明な箱にしまわれたゆっくりありす。 「ゆ、あ、ありす!!!」 「ゆっ、ありす?」 「・・・ま、まりさ? まりさなの? ま、まりさーーー!!!」 まりさのふぃあんせでれいむの親友のありすだ。 ありすはまりさに再開できたことを涙を流して喜んだ。 このありすは親ゆっくりと二匹だけで生活していたため、 男は親ありすを数日にわたり虐待し、さっさと食べてしまった。 その際に、ありすは精神崩壊を起こしたのか、何をしても反応しなくなってしまったのだ。 男がまりさにあわせたことで、また意識を取り戻した。 奇しくもこの地獄のような場所で仲の良い三匹は再開してしまったのだ。 まりさとありすはうれしそうだが、れいむは気に入らなそうだ。 それはそうだ、まりさはありすを見た途端にれいむが視界に入らなくなったし、 そもそもありすにまりさが取られることはもう確定していることだから。 男は親ゆっくり達を籠に入れ、部屋を出た。 もうまりさをありすに取られたくないれいむは強攻策に出た。 「まりさ、まりさーーーーーー!!!!」 「ゆ、れいむどうしたの?」 まりさにのしかかり、ぶるぶると振動するれいむ。 「まりさ、まりさ、まりさ、まりさ、まりさ、まりさ、まりさーーーーーーーー!!!」 「や、やめてねれいむ! ゆっくりしていってよーーーーーー!!!」 「れいむ、止めてあげてよ!!! まりさ嫌がってるよ!!!」 憎いありすの前でまりさを強姦しているような物だ。 れいむは嫌がるまりさとまりさを心配し、やめさせるように言ったありすを無視し、 「「すっきりー!!!」」 れいむの顔はとても晴れやかに、一方のまりさは泣き顔ですっきりーした。 まりさの頭から蔦が数本生えてきた。 「まりさ、まりさぁ・・・」 ありすはただ見ていることしか出来ず、涙を流し、まりさの名を呼んだ 「ゆうううぅぅ、ごめんね、ありす・・・」 まりさは放心状態でありすに謝る。 「赤ちゃんが出来るよ!!! ゆっくりできるね!!!」 れいむだけ幸せそうだ。 れいむがまりさを犯している頃。 男は囲炉裏のある部屋に入り、籠から親ゆっくり達を出した。 「・・・」 男がれいむ達のいる部屋をこっそり覗くとれいむがまりさを犯している最中だった。 男はしばらく何かを考えると、立ち上がり、部屋に立てかけてある竹槍を手に取った 「ゆぅ、やめてね、れいむ達をゆっくりさせてね・・・」 「もういたいの嫌だよ・・・」 「ゆっくりさせてよー・・・」 力なく男に懇願する親ゆっくり達。 男は親まりさを竹槍で貫いた。 「ゆぎゃーーーー!!! いだいっ!!! いだいよーーーーーー!!!」 たまらず叫ぶ親まりさ。 「やめてー! まりさをいじめないで!!!」 「ゆっくりしていってよー! ゆっくりしていってよー!」 今までの殴る、蹴る等の虐待であれば、ある程度の所で解放されていたが、 竹槍で貫かれては命の危険に関わる。 そのことを察した二匹は男に体当たりしながら止めるように懇願した。 「・・・」 ずぶっ! 「ゆぎぃっ!!!」 親れいむも竹槍に貫かれた。 親れいむの体は親まりさを押し出し、 仲良く並ぶように二匹は竹槍にその身を貫かれた。 「ゆゆゆゆゆ、もうやだー!!! おうちかえる!!!」 もう片方の親まりさは逃げようとするが ずぶっ! 「ゆぎゃっ!!! いだいよ!!! しんじゃう! まりさしんじゃうよー!」 竹槍に貫かれてしまった。 男は更に親まりさを押し込み、両手でもてるくらいに竹槍を貫通させた。 こうして親ゆっくりは仲良く竹槍に並んで貫かれ、不細工な饅頭三兄弟となった。 「ゆぐぐ、いだいよー!」 「だれか助けてー!」 「しんじゃう! しんじゃうよー!!!」 「・・・」 男は親ゆっくり達の肌に何かの油を丹念に塗りたくり、 囲炉裏の横にY字型の立て棒を設置し、 丁度親ゆっくり三匹が囲炉裏に当たるように竹槍を立てかけた。 「あづい!! あづいよー!!!」 「ゆげー!」 「いだいよー! だずけで!!! だれかだづげでー!!!」 男は竹槍を回しながら囲炉裏の火で丹念に親ゆっくり達を焼き上げた。 全身がきつね色になった頃、男は竹槍から親ゆっくり達を引き抜いた。 「・・・!!!」 もはや声も出せない親ゆっくり達。 男は竹槍で開いた穴に縄を通し、先端を結んで廊下に吊した。 こうすることで、保存の利く「干しゆっくり」となるらしい。 それから数日後、 「ゆっくりちていってね!!!」 まりさの頭に生えた蔦から小さなゆっくりが落ちてきた。 「ゆっくりしていってね!!!」 れいむが元気に挨拶する。 初めて出来た子供。まりさとの子供。 泥棒猫のありすにまりさを取られそうになったときは心配したが、 れいむは初めての自分の子供に満足し、親になった喜びを体全体で表現する。 「ゆっくりしていってね!!!」 まりさもありすも元気に子供達に挨拶する。 まりさは、自分の子供であるからうれしい。 ありすは愛するまりさの子供であるからうれしいらしい。 れいむはありすも喜んだことに喜んだ。 ありすはまりさを取った悪いゆっくりだけど、一応友達だから、 やはり自分とまりさの事を祝福して欲しいという気持ちがあったのだろう。 今のれいむにはもう後ろめたさも、気後れもなかった。 「・・・」 まりさの出産から三日後、男は突然生まれた子ゆっくり達を袋に入れ、 部屋を出た。 「まってね!!! まりさの子供返してね!!!」 「おかーさーん!!!」 「れいむの子供どこに連れて行くの!!! 返してね! ゆっくり返してね!!!」 「だめ! まりさの子供返してあげて!!!」 三匹は子供返せ返せと騒ぐが男は気にすることなく部屋を出た。 男は台所に着くと、子ゆっくり達を洗い水気を切ってから 天ぷらを揚げるのに丁度良い温度になった油に子ゆっくり達を 一匹ずつ投入していった。 「ゆびぃ!」 「あづぃ!」 大したことも言えずに油に身を焼かれる子ゆっくり。 「いやー! おかあさん! たすけてーーー!!!」 「しにたくないよー!!!」 「どうしてこんなことするのー!!!」 泣こうが喚こうが男は手を休めることなく、子ゆっくり達を 油で揚げていった。 男が揚げゆっくりを持って部屋に入ると三匹は一斉に男を批難した。 「・・・」 男は揚げゆっくりとなった子ゆっくり達を見せる。 「!!!!!」 「まりさの子供がー!!」 「どおしてこんなことするのー!!!」 男は透明な箱の中で一匹気絶してしまったありすも、 我が子の変わり果てた姿に悲しむまりさも、 脹らんで怒りを表現するれいむも無視して揚げゆっくりを平らげた。 男がいなくなると、れいむはまたまりさに襲いかかった。 「こんどこそいっぱい子供を作ってゆっくりしようね!!!」 「れいむ、やめてよー!!!」 「れいむ、まりさ嫌がってるわよ!!! 止めてあげなさい!!!」 れいむには嫌がるまりさも止めさせようと声を上げるありすも見えていなかった。 ただ、失った子供達をもう一度取り戻そうとしているのだ。 「「すっきり-!!!」」 またもまりさから蔦が生えてきた。 「・・・」 ありすは悔しかった。 もちろんれいむの事は大嫌いになっていた。 自分の大事なまりさを犯し、子供を無理矢理産ませておきながら、 人間に子供を殺されると、またまりさを犯したから。 知っていたくせに。ありすとまりさは春になったら一緒に新しい家族を作って ゆっくりしようって約束してたこと知ってたくせに。 しかし、まりさが目の前で犯された以上に悔しかったのは、 目の前で見ることしかできない事だ。 れいむとまりさは広い透明な箱の中に入れられていたが、 ありすだけは相変わらず一匹分しかスペースのない透明な箱。 餌は均等に分けられていたし、食べるスペースくらいは確保されていたから、 生存には何ら問題はなかった。 大好きなまりさが目の前で悪いれいむに犯されているのに、 自分は止めることも出来ずにただ見ることしかできない。それが悔しかった。 それから数ヶ月が経った。 まりさとれいむの子供は週に一度収穫され、食べられた。 まりさは最初はれいむを拒もうと努力したが、 何度も犯されている内にどうでも良くなったのか、 子供を食べられた後はもはや抵抗もしなくなった。 それどころか、自分がれいむに種付けを行うことも何度かあるくらいだった。 外の雪が溶け、小鳥がさえずっている。 「・・・」 男は突然、まりさを持ち上げ、籠に入れた。 「なにするの!? まりさを返してね!!!」 当然の如く怒り出すれいむ。 ありすは冷ややかにそれを見ていた。 どこか、覚悟を決めた表情だった。 ありすはもう悟っていた。 -もう自分たちは食べられるのを待つだけの存在。 -そして食べられてしまうのが今。それだけ。 ぼんやりと男とれいむを眺めていた。 男はれいむの事など一切無視し、 れいむは無視されているにもかかわらず喚き続ける。 男はありすを籠に入れ、部屋を出た。 「まってね!!! まりさを連れて行かないでね!!! 連れて行くならありすだけにしてね!!!」 男は最後までれいむの願いを聞くことなく部屋を出た。 そして籠を担いで森の中へ。 ある程度歩いた頃、男は籠をひっくり返し、中からありすとまりさを出した。 まりさもありすもここで殺されることを覚悟したが、 男は籠を担いでそのままどこかへ行ってしまった。 男がいなくなって数分後。 「みんないなくなったわね・・・」 「ゆー、ありす・・・」 「ゆぐっ、ゆわーーーん!!!」 今までのことを思い出し突然泣き出すありす。 釣られてまりさも泣き出す。 しばらく泣きはらした二匹はこれからのことを話し合った。 いつまたあの人間が来るか分からないから離れたところで暮らそう。 巣を探している最中、まりさはずっとれいむと 子供を作り続けたことをありすに謝った。 ありすはまりさを責めたりせずにまりさを受け入れた。 一方その頃。 「ゆぐっ! ゆげぇっ!!!」 れいむは男に虐待されていた。 かつて自分の親がされていたような暴力を受けていた。 殴られ蹴られ、踏みつけられ叩きつけられ。 いつ自分がされるのか恐怖してきたあの暴力。 男が飽きるまで虐待されると、 今度は竹槍で貫かれ、竹槍で開いた穴に縄を通され、吊された。 男は酒を飲みながら家の窓から見える桜を楽しんだ。 それから季節は移り変わり、秋が訪れた。 「ゆっくりしていってね!!!」 「みんなでゆっくりしようね!!!」 「ありす! また春になったら子供いっぱい作ろうね!!!」 「ゆっくり作りましょうね!!!」 男に開放されてから、ありすとまりさは子作りに励んだ。 もともとこの辺りは食料となる植物が豊富で、 天敵もおらず、それどころかゆっくりもいなかったため、 食糧不足に困ることがなかった。 子ゆっくり達の成長も早く、ある程度大きくなるとありすとまりさの 元をを離れ、それぞれ独り立ちしたため、巣が狭くなることも無かったのだ。 今、まりさとありすと一緒に暮らしている子ゆっくりは六匹。 この間生まれたばかりの子ゆっくりである。 「・・・」 男は巣に目印を付け、その場を後にした。 その背中にはぶるぶると震え、ときおり声のような音を発する籠を背負って。 家には先客が沢山いた。どれもこれも若いまりさとありす。 -今年の冬は楽しくなりそうだ。 男は一匹のまりさをナイフでさばきながらそんなことを考えていた。 終わり 他のゆっくりとかは? →男に刈り尽くされてました。 ○○がおかしいんだけど →仕様です 今まで書いたSS ドスまりさとゆうか1~3 ゆっくり闘技場(性)1 不幸なきめぇ丸 名物餡玉 行列の出来るゆっくり スカウトマンゆかりん前・後 ファイティング親子とゆっくり まりさの商売 ぱちゅりーの失敗1~4 盲点 進化 ぶっかけ!ぱちゅりー! 短い話しを一つだけ
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2565.html
ゆっくりを求めて ※ぺにまむとかうんうんとか全部幻だから! 夢だから! スクロールして作者名を先に見る人へ→神社バイトだよ ゆっくりってなんだろう。 糞尿垂らして人の家勝手に入って飯を要求してさらに勝手に交尾していらない子供産んでいく生き物? 阿呆めそれはただの糞饅頭だ。 「ゆっくりしていってね!」 これしかいわない、これこそゆっくり。 幻想郷やら現代やらに溢れかえるガキのラクガキみたいなな糞饅頭どもとは訳が違う。 いじめたい、苛める事に快感を覚える、それこそ理想。 だが今はどうだ、悪い事をするから罰を与える。 なんとつまらない、なんと平凡なことか。 そんなこんなで俺は旅に出た。 「ゆっくりしていってね!」しか言わないゆっくり達の群れを探しに。 ■■■ 旅が始まってから一週間ほど。 俺は森の中をさまよっていた。 過去の文献やらを読んでみると森の妖精と呼ばれていた事もあったらしいので、やってきたのだが。 「迷った」 コンパスもぐるぐる回っており、どこへ行けばいいのか分からない。 俺のたびは一週間で終わってしまうのか。 その時。 「ゆゆ!? おじさんはゆっくりできるひと?」 突然現れたゆっくりれいむ。 人語を喋っているがそこらの糞饅頭とは違い警戒心が無い。 これは少し期待できる。 「残念だけどゆっくりできないよ」 「ゆゆ!? おじさんゆっくりできないの!?」 驚いた様子のれいむがぷるぷると震えている。 このタイプのゆっくりはゆっくりできない生き物に出会うと逃げ出す習性がある。 その後を追えば同じタイプの群れに遭遇できると思っていた、が。 「ゆっくりできないおじさんはおかしをおいてでていってね!」 冷めた。 一瞬で何もかもが冷めた。 中途半端に自己中心的なゆっくり。 俺はそいつの頭を鷲掴みにする。 「いたいよ! ゆっくりしねっ!」 「お前のお家はどこですか」 「おしえないよ! ぷんぷん!」 自分から喧嘩を売っておいて何様……間違えた喧嘩を買っておいてだ。 先に仕掛けたのは俺だったな、いかんいかん。 「お前のお家はどこですか」 「なんどもいってるでしょ! おしえなびゅえっ!?」 軽くビンタを食らわせるともちっとした触感が手に広がる。 久々にゆっくりの頬を叩いたので少しだけ楽しくなった。 「どこ?」 「いたいよ! やめてね! ゆびっ! ゆばっ!」 手のひら手の甲と交互にはたき続けると、やがて泣き出した。 「ゆびぃいいいいいいい!! ゆるじでぐだざいいいいいいいい!! おじえまずがらああああああ!!」 ああ、やっぱりこいつも糞饅頭の仲間だったか。 まぁ少しは元祖っぽくて好きだけど。 「じゃあどこか教えて、逃げたり抵抗したらひどいよ」 「ゆぐっ……ゆっくりりかいしたよ……」 最近のゆっくりは『ゆっくり』さえ言わなくなったという。 ただ文句言うだけだとか、それならゆっくりじゃなくてもいいじゃないのって思うな。 おっと、また愚痴ってしまった。こんな事ばっかり言ってると年寄り扱いされてしまうな。 「こ、こっちだよ……」 怯えたようにれいむが俺を誘導する。 こういうところは可愛いな、苛めたくなる。 「ゆ……ただいま」 「おかえりれいむ! ゆゆ!? そのおじさんはだれなんだぜ?」 ああ、また冷めた。 『だぜ』って言われちゃったよ『だぜ』って。 れいむと区別をつけるために品種改良されまくってこんなことになったとか。 大概、この喋り方をするまりさ種はゲスという位置につけられる。 「ゆぅ! だずげで! ゆっくりできないおじさんにいじめられたの!」 れいむがいそいでまりさの後ろに回り震える。 もっと文章を短く言ってくれれば完璧なのに。 「ゆゆ! ゆっくりできないおじさんはしね!」 お決まりのセリフとお決まりの体当たり。 当然ダメージはないし食らうだけ無駄と言うか。 「はいはい」 「ぎゅげえええええええええええええええええええ!!!」 軽く踏みつけると耳が痛くなるような悲鳴が聞こえた。 ゲスとか言われるタイプは悪さをするわりには打たれ弱い、制裁されるために生まれてきたようなもんだろう。 「もう攻撃しない?」 「もうじまぜん! だがらゆるじでぐだざいいいいいいいいいいい!!」 「まりざああああああああああああああああああ!!!」 れいむは怒ったような悔しいような顔をしていた。 すぐに謝ったまりさに怒っているのだろうか、それとも強いまりささえ太刀打ちできないことを悔しがっているのか。 「ほい」 「ありがどうございまず! もうこうげきしたりじまぜん!」 「どうじでおれいをいうの!? まりさやっづげでよ!」 どうやられいむは怒っていたご様子。 なんだ、結局このれいむも糞饅頭と同じだったのか。 「チェストー」 「びゅげあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 チェストといいながら思い切りれいむ目掛けて足を振り下ろす。 ポンプのように口から餡子と寒天かなにかで出来た目を噴出してれいむが死んだ。 「れいむううううううううううううう!! どぼじでええええええええええ!!?」 「どうしてってお前イラってしなかったの? 自分はがんばったのに怒られたでしょ?」 「ゆ……」 怒りで我を忘れる前にそう言うと、まりさは黙って先程の事を思い出した。 賢くなったものだ。 「ゆゆ! ほんとだね! れいむはしんでとうぜんだったね!」 「チェストー」 「どぼじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」 二匹殺した後、あたりを見回してみたがゆっくりらしき影は見当たらない。 どうやらこの二匹だけで暮らしていたようだ。 まったく、最後まで中途半端なやつらだ。 ついでだがこのあとどうにかして森は抜けた。 過程や方法などどうでもよいのだー、いじめが主体ですからね。 ■■■ 「まりざああああああああ!! ずっぎりじようねえええええええええええ!!」 森を抜けて歩いていると、ありすがまりさを襲っていた。 世間で言うぺにまむなんたらだ。これが一番嫌い。 「やべでえええええええええ!! ずっぎりじだらゆっぐりでぎないいいいいいい!!」 「だいじょうぶよおおおおお!! ありずのべにべにでいちびぇがえっ!?」 イナズマキックを食らわせてありすが吹き飛んだ。 今とてつもないことを抜かしたからだ。 「ありす、今なんて言った」 「じゃまじないで! ありずのべにべぶげがぁっ!!」 「ぺにぺにだと? そんなものどこにあるんだ」 そう言うとありすは興奮気味で見を反った。 「ここにあるでしょう!? みえないの!?」 「そんなものないよ」 「ゆゆ!?」 おどろいた顔でありすは自分の股(?)あたりを見ようと目を必死に降ろす。 「見えないだろうけど、ないよ、そんなもの。結局はぺにぺにとかないから、存在しないから」 「ゆぎいいいいいいい!! じゃあ『せいしあん』はどうなるの!? あれがないとあかちゃんうめないでしょ!?」 「なんだよ『精子餡』って、すっきりしすぎて頭までおかしくなったのか。そんなもの存在しないよ」 「だっでおにいざんがいっでだもん!」 お兄さんってことは飼われていたのか。 育児放棄ですか。 「ただのガキの戯言だろうよ、真に受けるだけ時間の無駄だぞ」 「そろーり、そろーりだよ」 「はい逃げてるのばればれなそこのまりさ、どこへいく」 「ちょっとうんうんしにいくだけだよ! きにしないべぎゅえっ!」 さっきからセリフばっかりで読みにくくてごめんなさいね。 私興奮すると頭の中真っ白になるタイプなの。 「うんうんなんてお前の妄想だよ、そんなもん存在しないよ」 「なにいってるの!? でるにきまってるでしょ!?」 「でないよ、どんだけ改悪された変態生物なんだよ、作った奴見てみたいわ」 まりさを蹴飛ばしありすに向き直る。 「お前も、まりさのおまけで出てきたような生物だろう」 「ちがうわよ! ありすはとかいはびゅげあっ!」 「じゃあなんで『ゆっくりしていってね!』のセットでお前はいないんだよ」 「ゆぐ……そ、それは……」 ありすを蹴飛ばし俺は出口を探した。 さすがにゲロが吐きたくなった。 なんで生殖行為してうんこするんだ、そんなのゆっくり以下の糞饅頭じゃないか。 もはや不思議な饅頭の線を通り越して生き物だな。 ■■■ 「ゆっきゅちちていってね!」 ……ゲロはいていいですか。 「おうぇええええ」 「ゆっ! おじちゃんどおちたの!?」 お前のせいだよ、糞チビゆっくり。 赤ちゃん言葉で喋れば何とかなるとでも思ったか。 大概性格悪く品種改良された糞饅頭め、貴様のせいで今のゆっくりおかしいんだよ。 「おじちゃん! ゆっくちちてびゃあああああああああああ!!」 「死んでください」 足で思いっきり踏みつけるとぷちゅっという音がしてちび糞饅頭は死んだ。 あーいじめたりない、ただの虐殺やー。 ■■■ で、さらに一ヶ月がたった。 この間に出会ったのもまがい物ばっかり。 どいつもこいつもぺにまむうんうんちーちー、阿呆か、馬鹿か。 いないのか、一匹でもいい、純真無垢で苛められる事を知らぬゆっくりは。 「ゆ? ゆっくりしていってね!」 目の前にまた一匹のれいむ。 どうせまた糞饅頭だろう、そう思って足をあげる。 「ゆゆ!? ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!」 「……?」 俺は足を下ろした。 こいつは何も言わない、ご飯ちょうだいだのお腹空いただの、文句を言わない。 ただ純粋に俺にゆっくりして欲しくて言っている。 「お、おお……」 俺は思わず泣いた。 幾度となく糞饅頭を潰してきた俺には、涙しか出なかった。 さっそく家に持ち帰ろう。 「ゆ、ゆっくり?」 俺がそのゆっくり、れいむを抱きかかえて夕日の中を歩いていった。 ■■■ 「ゆっくりー!」 れいむが毛布を咥えて歩く。 どうやら寝床を作るらしく一生懸命毛布を運んでいた。 「おい」 「ゆ? ゆぎゅっ!」 俺はそれを思い切り蹴飛ばした。 「ゆゆ! ゆっくりしていってよー!」 「ふざけんな、それは俺の毛布だ。 勝手に持ってくな!」 怒鳴りつけると、あの憎たらしい眉毛がハの字になって困ったような顔をする。 ああ、可愛い、これだ、これこそ私の求めていたゆっくりだ。 「ゆぅ……ゆ?」 れいむは落ち込んで寝床になるものを探していると、あるではないか。 ぶら下がった布が。 「お、おい! 何するんだ!」 「ゆ?」 れいむが引っ張っていたのはカーテンだった。 俺は叩き落としてデコピンを食らわせる。 「馬鹿っ! カーテンは高いんだぞ! ふざけんな!」 「ゆ、ゆぅ……」 また落ち込んだ顔をしてれいむはとぼとぼとその場を離れていった。 食事時、俺は台所で飯を作っていた。 飯、と言っても買ってきた卵を割って焼く、目玉焼きだけ。 旅に出るといって旅費で金をほとんど使い果たしたからだ。 「ゆゆ!? ゆっくりできる!? ゆっくりできる!?」 目玉焼きの匂いに誘われたのか、れいむがやってきた。 その体は薄汚れていて、床が汚れていた。 「おい、なんで汚れているんだ……」 汚れの後をたどってみると、窓が少しだけあいていた。 窓を閉め忘れていたのか。 「……」 俺はれいむを掴むと台所へ連れて行く。 「ゆぎゅ! ゆっくりできないよ! ゆっくりさせてね!」 そして目玉焼きをさらに移し、その上にれいむを放り込んだ。 「ゆぎい゛い゛い゛い゛い゛い゛!! ゆっぐりでぎない! ゆっぐりざぜでぇ!」 フライパンに汚いゆっくりを入れるなんて衛生上悪いかもしれないけど今はそんなこと気にしなかった。 頭の中では苛める事しか考えられない。 「あ、これがあったな」 俺は棚から油を取り出してフライパンの中に入れる。 「ゆぐっ!? ぎゅう!! ぎっ!!」 フライパンの熱と跳ねた油が体にかかり、れいむは歯を食いしばって飛び跳ねようとしていた。 俺はその頭を押さえつけ、逃げ出さないようにする。 「ゆびゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 この悲鳴はしばらく続いた。 ■■■ 次の日、れいむがいなくなっていた。 馬鹿な、あの足だ、這うような事しか出来ないはず。 窓を閉め忘れたかと思い、その部屋に行くと、窓はしまっていた。 が、割られていた。 近くにゴルフボール付きの孫の手が置いてある。 「あの野郎……」 俺は急いで家を出た。 しかし、心の中は穏やかだった。 また、これで虐待できる口実が出来る……と。 だが、次にれいむを見たとき、俺は絶望した。 タイヤの跡と、潰れた饅頭。 玄関からわずか5mほどだった。 虐待されるのが嫌になって動けない体を鞭打って家を出たはいいものの、トラックか何かに惹かれてしまったのだろう。 ああ、なんてもったいない事をしたんだろう。 「ゆっくりした結果がこれだよ!」 あとがき 皮肉多いなー、ゆっドラインフィニティモードはあきらめた 某所と某所には入り浸ってるけどSSは多分これで最後、かも 避難所とかには行かない、面倒 このアフォが書いた作品 こいつが書いた作品 このアフォが書いた作品。 霊夢の怒らせ方 ゆっくりデッドライジング1~3 霊夢のバイト 慧音先生とゆっくり ゆっくりCUBE1~2 ゆっくりと男 虐待おねーさん 紫饅頭にクイズ出せば自滅してくれる 昔の遊び ゆっくり戦争 ドスまりさの真実 妹紅と 雨の日 白線でたら死ぬよな普通 ゆっくりCUBE外伝(前~後) 復活したわけじゃない、これからは多分書かない:神社バイト このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4498.html
「ゆ? ゆっくりうごいてるよ! もうすぐうまれるね!」 「ゆゆ! ほんとだわ! いまやわらかいばしょをよういするわ!」 ありすは急いで脇の方に置いてあった枯草を、れいむの前に敷き詰める。 ちょうどそこは、れいむの頭から生えている赤ちゃんたちの落ちる場所である。 「ゆっくりうまれてね!」 「「「ゆっゆ!」」」 産まれる直前ともなると、親の言葉に反応してプルプルと震える事ができる。 れいむはその振動を感じ取って幸せに包まれた。 もうすぐ愛する我が子と会える事に。 「ゆゆ! うまれるわ! ゆっくりがんばってね!」 ありすが掛け声をかける。れいむは子供たちが無事に生まれる事を願っていた。 ポロリと。頭の茎から一匹のありすが落ちた。そしてそれを皮きりに残り七匹も枯草の上に落ちてくる。 たっぷりと敷き詰めた枯草の上は柔らかいのだろう。落ちた後も枯草の上でモゾモゾとしていた。 親である二匹は心配そうに見つめていた。 やがて、三匹が目を開けた。そして二匹の方を向いて、生まれたてとは思えないほど大きな声で 「「「「ゆっきゅりちていっちぇね!!!」」」 そう言った。れいむはその光景を見て思わず涙ぐむ。 「ゆぐ、ゆぐっ!・・・ゆっくりしていってね!!!」 ありすもとても幸せそうな顔で挨拶を交わす。 「ゆーゆ♪」 「ゆっきゅりごひゃんたべちゃわ!」 「ゆっくりー!」 ありすが三匹とれいむが五匹。植物型でも少々多い。 が、両親は特に気にしなかった。今の季節は春である。食料も出産前から十分に溜めている おうちの方も、ゆっくりにしてはかなり広い方なので、狭いという事もない。 「おちびちゃんたち! ゆっくりごはんをたべてね!」 れいむがそう言うのと同時に、頭の上から茎が落ちてきた。 子供に送られていた栄養がたっぷりと詰まっていて、味もほどほどに抑えられている茎は 最初に子供が食べるものとしては最高の餌だ。 ありすとれいむはそれらを口の中に入れて、むーしゃむーしゃと噛み砕いた。 「ゆゆ! ゆっきゅちごひゃんをとらないでね!」 一匹の赤れいむが怒り出す。れいむは謝りながら 「ごめんねあかちゃん! でもこれでやわらかくなったからゆっくりたべれるよ。」 「ゆっくりたべてね!」 生まれたての赤ちゃん達はむしゃむしゃと柔らかくなった茎に被りつく。 そして生まれて初めての食事を楽しむ。 「「「「「「「むーちゃ!むーちゃ! ちあわちぇー!」」」」」」」 「ゆっきゅちちちぇいってね!!!」 「ゆ?」 両親は何か違和感を感じた。が、この時はそれは何なのかはわからなかった。 食事を終えた赤ちゃんたちは、さっそく家の中で遊んでいた。 「ゆっっきゅちおうたをききちゃいよ!」 「ありちゅはとかいちぇきなおうちゃをききちゃい!」 「れーみゅはすりすりしちゃいよ!」 無邪気に親に甘える赤ちゃん達。その中で変な言葉が聞こえてきた。 「ゆっゆっー! ゆっきゅりちちぇいっちぇね!」 一番小さい赤れいむである。 「ゆゆ? れーみゅたちはゆっきゅちちちぇるよ?」 「どうしたのあかちゃん? ゆっくりしてるわよみんな?」 赤れいむに話しかける家族。しかし帰ってくる答えは 「ゆっゆっゆー!」や 「ゆっくりー♪」 「ゆ?」 といった言葉しか返さない。というか基本的に「ゆっくりしていってね!!!(発音修正済み)」 か、「ゆー」とかしか言わないのだ。 「ゆ? どうちちゃったのれーみゅ?」 心配そうに見つめる兄弟 「ゆゆ! どうなってるの? まさかびょうきなの!」 れいむはソワソワと落ち着きなくおうちの中をうろついている。 ありすは家族を落ち着かせようとした。 「おちついてねみんな! いまぱちゅりーをよんでくるわ!」 そういって大急ぎで近くのぱちゅりーを呼びに行った。 「むきゅん! これはせんぞがえりね!!!」 「ゆー? なにそれぱちゅりー?」 ぱちゅりーの言った言葉の意味がわからないれいむ達。ぱちゅりーは話を続けた。 「むかしむかし、ゆっくりがだれにもじゃまされずにゆっくりしていたじだいとがあったのよ! むかしはみんな『ゆっくりしていってね!!!』しかいわなかったそうだわ!」 「それで! だいじょうぶなのあかちゃんは!」 ぱちゅりーはあくまで冷静にみんなに話す。 「おちついてねありす。これはとてもうんのいいことなのよ! むかしのゆっくりはぜったいにゆっくりできるっていいつたえがあるの! このこもとてもゆっくりできるはずよ!」 「ゆゆーん! さすがれいむたちのこだね! とってもゆっくりできるなんてすごいね!」 「とってもとかいはなこね! ありすはうれしいわ!」 「れーみゅはとちぇもゆっきゅりできるんだね!」 家族はとてもゆっくりできるという事を大いに喜んだ。 そして家族の生活は始まった。 最初の頃は、言葉が伝わらずに大変苦労したが、それでも長い間暮していると、言葉が伝わるようになっていった。 元々、ゆっくり達の話す『ゆっくり』にはかなり広い範囲の意味が込められている。 それこそ『おいしい』という意味から敵がいるかいないかまで、状況に応じて意味が違ってくる。 太古のゆっくりはその微妙なニュアンスの違いを感じ取っていたのかもしれない。あるいは意志の疎通など必要なかったのか。 とにかく、進化したとはいえ現在のゆっくり達の遺伝子にもそれは受け継がれている。 要は馴れれば分かるようになってくるのだ。 「ゆっくりしていってね!」 「そうねれいむ! きょうはおそとでとかいてきなひなたぼっこをするわ!」 「ゆっくりおひさまにあたろうね!」 「おかーさんもゆっくりいくよ!」 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆー!」 この一月の間に完璧なコミュニケーションが取れるようになった。 家族は近くの野原で思い思いに遊んだ。 「ゆっくりころがるよー!」 「ゆゆー! まってねばったさん!」 「ゆゆーん! とかいはのたんぽぽよ! れいむにあげるわ!」 「ゆっくりー! ゆっくりしていってね!!!」 「おねーちゃん! れいむもほしいよ!」 両親はその光景を眺めていた。 「みんなとってもゆっくりできてるね!」 「そうよね。ありすたちはとってもしあわせものね。」 互いに頬を寄せ合う二匹。それは親愛の証でもあった。 その時だった。二匹の後頭部ががっちりと何かに掴まれたのは。 「ゆゆ! だれなの! ゆっくりはなしてね!」 「そうよ! ありすたちはとってもよっくりしてるのよ!」 「ぷくううううううううう」と膨らんで怒り出す二匹。しかし掴んだ相手はそんな事はまるで気にしなかった。 「う~♪ あっまあまだっどぉー♪」 間抜けな声が聞こえた。そしてそれは近くで聞いてはいけない声だった。 「「でびりゃだあああああああああ!!!!!」」 「やめてね! おかーさんたちをはなしてね!!!」 子供たちは両親を掴んだ敵に対して体当たりを繰り出す。しかしそんなものは効果がない。 「うー? じゃまなんだどぉー! ちっちゃいあまあまはおちびちゃんたちのぶんなんだからー! だまってるんだどぉ♪」 そういって足でガッ!っと踏みつける。 「やべちぇえええええええええ!!!!」 「いたいですうううううううう!!!! 「ありすもういやああああああ!!! だれかたすけてえええええええええ!!!!」 次々に踏みつぶされる兄弟。あのれいむも家族を助けようとするが、 「まってねれいむ!」 長女のありすに止められた。 「ゆ! ゆっくりしていってね!」 「わたしたちじゃかてないわ! どすをよんできて!」 れいむ達の家の近くにはドスまりさが住んでいる。群れは持っていないが、ドスの周りには大勢のゆっくりが住んでおり れいむ達もその一つだ。 ドスならばみんなを助けられるとありすは考えた。 「ゆっくりしててね!!!」 れいむはそれを理解して急いでドスの家へ向かっていった。 れみりゃは家族を踏むのに夢中で気づかなかった。 「う~? ぷにぷにしておもしろいどぉ~♪」 「いじゃいよ! やめてよ! ゆっくりできないよ!」 れいむは走った。途中で何度も転びそうになりながらも必死で走った。家族の為に。 その思いが通じたのか、何の障害もなくドスの家の前についた。 「ゆっくりしていってね!!!」 そういってドスの家へ飛び込むれいむ。 「ゆゆ? ゆっくりしていってね!!!」 中にはドスと何匹かのゆっくりがいた。その中にはぱちゅりーのつがいのまりさもいた。 「どうしたの? ゆっくりはなしてね!」 ドスの声に反応して、さっそく助けを求めようとするれいむ。 しかし 「ゆゆ? ちゃんとはなしてくれないとわからないよ! ドスだっておこるよ!」 「ゆ・・・ゆっくりしていってね!!!」 「さっきからなにいってるかわからいよ! れいむはちゃんとしゃべってね!!!」 「ばかなの? しぬの?」 かれこれ10分はこんな調子である。 れいむの言葉は馴れた家族には伝わったが、初めて会話する他のゆっくりには通じなかったのだ。 「ゆ・・・ゆっゆっくりしていってね!!!」 ついには泣きだしながら喋るれいむ。 「だからわからないっていってるでしょ? ばかなの?」 だんだんとドスは苛立ってきた。そしてもう家から追い出そうかと考えたちょうどその時 「どすー!たいへんなんだよー!れいむとありすたちがれみりゃにおそわれてるんだよー!」 「れみりゃのこどもたちもいっぱいきてるみょん!」 運よくれみりゃ達を目撃したちぇんとようむがドスに伝えに来たのだ。 「ゆ! わかったよ! すぐいくね!」 「ゆっ!ゆっくりしていってね!!!」 ドスがやっと動き出した事に喜ぶれいむ。 そして一目散に家族の元へ向かった。 助けを連れて戻ってきたれいむ。しかしそこに居たのはれみりゃ達とただの皮だった。 「うー! おいしかったどぉー! れみ☆りあ☆うー☆」 「とってもえれがんとだどぉ~♪ れみりゃのおちびちゃんはとってもかりしゅまなんだどぉー!」 「さくやー! のどがかわいた~♪ れみりゃはおれんじじゅーすがのみたいどぉー!」 「うっうー! のう☆さつだんすでふみふみだどぉ~♪」 そこには餡子を失って皮だけになった家族で弄ぶれみりゃ達がいた。 既に光のない眼で空を見ている両親と兄弟。先ほどまで元気に動いていた家族。 それが今ではただの動かない皮。 「ゆ・・・・ゆっくりじでいっでねぇえええええええええ!!!!!!!」 れいむは半ば半狂乱になりながらゴロゴロと転がりまわった。 それを周りのゆっくりが止めてるうちに、ドスはれみりゃ達に近づいた。 「ゆっくりできないれみりゃはゆっくりしんでね!!!」 それだけ言い放つと、口からドススパークを放ち、れみりゃ達をあっという間にやっつけた。 このれみりゃ達はみんなのごはんとして分けることになった。 ドスの家の前。近くのゆっくりが全員集まり、れいむとありす達を土の中に埋葬していた。 そこには当然れいむが居るはずである。しかしれいむはそこから少し離れた場所にいた。 近づけて貰えないのだ。 ゆっくり達は最後の別れを済ませた後に、口ぐちにれいむを責め立てた。 「れいむがちゃんといわないからありすたちはしんだんだみょん!」 「こどもなんだからしゃべれるでしょ! ほんとにできそこないのゆっくりだね!」 「ありすたちがしんだのはれいむのせいだね! はんせいしなくていいからゆっくりしんでね!!!」 「ことびゃもまちょもねはなちぇないなんて、ゆっきゅちできにゃいね!!!」 「ほんとはきょうだいをゆっくりさせたくなかったんでしょ!」 遂にはドスまでも 「れいむのせいだからね! ドスがもっとはやくついたらみんなぶじだったんだよ! わかってるの? ばかなの? しぬの? ゆっくりしないでどっかいってね!!!」 「ゆゆ・・・ゆっくりしていってね!!! ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくじでぎるわげないでしょおおおおおおおおおおおお!!!! どっどどでていってねえええええええ!!!!!」 こうしてれいむはこの付近から立ち退くことになった。れいむにとって嬉しかったことは ぱちゅりーだけは最後まで味方でいてくれた事だ。 「れいむ、たべられるものやかりのしかたはおぼえてるわね?」 出発当日、ぱちゅりーは朝早くからやってきて真剣な目で問いかけてきた。 「ゆっくりしていってね!!!」 ぱちゅりーには言葉の意味がわからなかったが、おそらく肯定したのだと思って話を続けた。 「そう、おうちのつくりかたもだいじょうぶね? これはあさごはんよ!」 そういって口から差し出したのは、はちみつだった。 野生のゆっくりにとっては滅多に食べれない貴重なものである。 「ゆっくりしていってね!!!」 「れいむもゆっくりしてね!!! がんばってねれいむ!!!」 帰って行ったぱちゅりーの後ろ姿を寂しげに見つめながら、れいむは新たな家を求めて旅立った。 【あとがき】 昔書いて途中でほったらかしたヤツ うん。何に影響を受けてたかよくわかるな俺 あと、久々に発掘した時に書かれてたメモが 【メモ】 ジャギ様登場 どういうことなの…… byバスケの人 このSSに感想をつける