約 3,642,281 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2121.html
オレ設定注意 現代ゆっくりモノ注意 ゆっくりが好きな子供 僕はゆっくりが好きだ 僕はゆっくりが好きだ 僕はゆっくりが大好きだ なぜ?と聞かれるのも多い 世間のゆっくりの認識は二つに分かれる 「ウザキモかわいい」と「害虫」だ 前者はそのふてぶてしい態度でありながら愛くるしい姿とのギャップ 後者は勝手に家を荒らしたり、全てを自分のもの宣言する無謀さ故 しかし後者は異例という奴だ。現に僕の住む町にはそういったゆっくりはいない 僕はゆっくりが好きで飼ってみたいけど、お国の法律で15歳からとの決まりがある ゆっくりは人語を解し、喜怒楽愛の感情で表情を変えるナマモノだ 中身が饅頭である不思議ナマモノとはいえ、お国はこのナマモノを飼うのは子供からでは早いと判断したのだ 子供は残酷だ。僕もそうであった なにせ好奇心で虫さんを実験という名目で弄べる 大きな反応をするゆっくりは子供に悪影響を与えかねないと決めたわけだ。悲しい。僕はあと5年も待たなければならないのか 8つ上の兄はゆっくりを飼っている。ただし愛で用ではなく、虐待用でだ 僕は兄の事が好きだ。遊んでくれるしお菓子だって買ってくれる。勉強も見てくれる、優しい兄だ でもゆっくり関係ではたぶん相容れない それも兄も分かってるようで僕と遊ぶ時はゆっくり関係の話は出さない。紳士だ。惚れる でもね、町を歩いて裏の林に行けば飼わなくても沢山のゆっくりに会える 僕はそれで満足だ。だってね… 「ゆっくりしていってね!!」 僕は大きく声を出すと… 「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 たくさんの可愛いゆっくりが返してくれた ぷにぷにとした頬、下膨れした顎、さらさらとした髪、ふてぶてしい顔 ああ、可愛いなぁ。思わず抱きしめちゃったよ 「ゆゆ、ゆっくりしていってね!」 おっと、ちょっと力を込めすぎたようだ。苦しい顔をしてるゆっくりを離すと他のゆっくりがぺろぺろとしている そんな微笑ましい光景を見てて思わずにやける僕。おお、きもいきもい 「おにーさん、ゆっくりしていってね!!」 「うん、ゆっくりしてもらうよ」 僕はニコニコとゆっくり達の中心で座り込む 数は10匹程度だろうか?オードソックスのまりさとれいむ。後はありすか ポケットから袋包みからあるものを取り出す。開けるとそれは甘そうな餡子だ ゆっくりが好きで時々出かける際に兄が僕に渡してくれるものだ 兄曰く、「ゆっくりは饅頭だからか、甘いものが大好きだそうだ。オレンジジュースで再生するし…本当に意味不明なナマモノだぜ」 兄はツンデレだと思う。ゆっくりを虐待するのにゆっくり好きな僕にはこんなに優しくしてくれるんだからね え、なんでツンデレを知ってるって?最近の子供は流行に早いんだよ 「ゆゆ!とてもあまいにおいがするよ!」 「おにーさん、とってもゆっくりしてるにおいがするよ!!」 ゆっくりも餡子の匂いを嗅ぎつけたようだ 「じゃあ、これをあげるね。とってもあまいよ」 僕は餡子をゆっくりにあげると目をキラキラしてくれた 「おにいさん、ありがとうね!ゆっくりできてるよ!」 「うめぇ、めっちゃうめぇ!おにいさん、ありがとう!」 「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」 これがあるからゆっくり好きがやめられない 見てごらんよ、ゆっくりの可愛さを。あんな幸せそうな顔をするだけで僕も幸せになれるよ 「おにーさんはたべないの?」 れいむは僕に餡子を食べないのかと聞いてきた うーん、でも僕は… 「ごめんね、僕は甘いのが苦手なんだ。ほら、食べていいよ」 軽い嘘を付きながられいむの頭を撫でて餡子をあげるととても喜んでくれた 本当は好きだけどゆっくりのために我慢をするのさ すると他のゆっくりが集まってきた。どうやら撫でて欲しいようだ 「可愛いなぁ、本当に」 夕暮れが近くなると僕は家に帰ろうとする これ以上帰りが遅くなるとパパとママも心配するだろうからね 「じゃあ、またね」 「ゆっくりきをつけてね!」 「またあおうね!!」 僕はゆっくりと別れるとゆっくりと家に向かう あ、でも、僕は女なんだけどなぁ…髪が短いからゆっくりにすらよく間違えられるしどうしようかな れいむは逃げていた ゆっくりせずに全力で逃げていた 「ゆっくりしね!ゆっくりできないゆっくりはしね!!」 なぜこんな事になったのだろう 優しい人間さんとゆっくりして、美味しいものを食べさせてくれて、頭を撫でてくれて… れいむは逃げていた 同属であるゆっくりから 「ここにいたよ!どうぞくごろし!ともぐいまりさめ!」 「ゆっくりしていってよ!ゆ゛っぐりできない゛ぎやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」 れいむとは別の何処かでまりさがゆっくりからリンチを受けていた リンチをするゆっくりは嬉々とした顔などではない。むしろ鬼気迫る勢いだ 「ゆっくりしね!」 「いだい゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 ゆっくりの噛み付きがまりさの底部に傷を付ける これでは跳ねたりする事はできない。もはや逃げる事は出来ないのだ みんな…やめようよ。ゆっくりしようよ… 「ゆっくりできないまりさをそのまましね!」 「いや゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!も゛ぉっどゆ゛っぐりじだがっだぁぁぁぁぁぁぁ!」 ありすは夫であるまさりに攻撃をうけていた 「い゛だい゛!まりさ、やめて!」 「ありすはともぐいゆっくりだからゆっくりしね!」 巣に戻り、夫婦としてゆっくりしようと思ったら豹変した夫に嬲られる ありすはショックだった。あの優しかったまりさが自分に攻撃してくる事が 「こんなゆっくりとけっこんするじゃなかったよ!ありすはしんでね!」 「どぼじでぞか゛な゛ごとをい゛うの゛おぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!」 信じられなかった。ありすは目の前の事が信じられなかった 無抵抗になるありすはゆっくりと意識を失っていった 「ゆぅ…ゆぅ…ゅぅ…」 れいむは走りつかれていた 自分を殺しにかかるゆっくりから逃げるために全力で走れば疲れるのは当然であろう ゆっくりは体力がないほうですぐに息切れしてしまう だが殺しに掛かるゆっくりは違う。疲れなど知らぬと言わんばかりにやってくるのだ れいむは恐怖した。このままではゆっくりできなくなる。この町から離れなければ… 「ゆっくりいくよ…」 前に跳ねようとするその時 「ゆっくりしね!」 物陰に隠れていたゆっくりありすに体当たりをまともに食らってしまった 「ゆぎゅあ!ゆっくりできないよ!もうおうちかえる!」 思わず本能で言ってしまうれいむ。すぐに逃げようとするがもう遅い れいむを取り囲む数十匹のゆっくりによって取り押さえられてしまった 「ゆ…ゆっくりしていってn」 「うるさいよ!ゆっくりしね!」 せめて自分の言葉を伝える事すら適わずリンチが始まる 「こんなきたないりぼんなんていらないね!」 「ゆゆ!れいむのりぼんかえしてぇー!」 「ゆっくりかみをぬくよ!」「ぬくよ!」 「ゆべあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!?れいみゅのかみがぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」 「たぷたぷなほっぺだね!」「おお、ひまんひまん」 「ゆぶぅぅぅぅぅぅぅ!!??あんこさんもれちゃう!かわをやぶかないでぇ!」 「ゆっくりできないおめめなんかつぶしたほうがいいね!ゆっくりつぶれてね!」 「ゆぼえ゛あ゛べあ!?でいぶの゛お゛め゛め゛があ゛ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 ゆっくりのリンチは10分近くに及ぶ れいむがどれだけ泣け叫んでもゆっくり達はリンチを緩めない ゆっくりが離れてまた別のゆっくりできないゆっくりを探しに行く 後に残るのはれいむの原型を留めないボロボロの饅頭であった… 惨劇はまだ終わらない 夜に響くゆっくりの悲鳴は途絶えることが無かった 「あー、やべ。渡した餡子がゆっくりの飾り混ぜじゃん。あれ食べたゆっくりは気づかないけど他のゆっくりから リンチを喰らうんだよなぁ…糞!ゆっくりを苦しめるのは俺の役割だと言うのに…!!」 「お兄ちゃん、ご飯だよー。早く部屋からでなよー」 「わ、わかった。今行く。はぁー、ばれたら妹に殺されるかな?まぁ食ったゆっくりはもうリンチ喰らって死んでるだろうし平気かねぇ?」 (おわり) このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/588.html
「厳しいゆっくり」 そのゆっくり一家の様子は、普通とは何かが違っていた。 一家を率いるのはバレーボールサイズのゆっくりまりさ。そこは何もおかしくない。 ついていくのはゆっくりまりさとゆっくりれいむ。数は大体半々ぐらい。そこもおかしくない。 普通とは何が違うのか…その違いは、話しかけてみて始めて分かった。 「ゆっくりしていってね!!」 ゆっくりの本能を深く揺さぶる、僕の一声。 普通なら、この言葉に反応しないわけがなかった。ところが… 「……ゆっ!」「…ゆ!」 子供たちは皆、少し声を漏らしただけ。 何か言いたげな顔はしているが、『ゆっくりしていってね!!』という元気な返事は返ってこなかった。 「おにーさん!!まりさたちはほかのばしょでゆっくりするからね!! なにもようがないなら、まりさたちはもうゆっくりいくよ!!」 先頭に立っている母まりさが、僕に向かって言ってくる。 こいつからも元気な返事はない。おかしいな…こいつら病気なのか? 試しに、もうちょっと揺さぶってみるか。 「まりさ、どこに行くのか知らないが、お兄さんはもっとゆっくり出来る場所を知ってるよ」 「ゆ!?そうなの!?ゆっくりちゅれていってね!!」「れいむもゆっくりしたいよ!!」 もう我慢できない、と言わんばかりに子ゆっくりたちが口を開いた。 そうそう、それが普通の反応である。だが、母まりさは普通ではなかった。 「ゆ!!そんなこというとゆっくりできないよ!!」 「ゆ゛!!」「びゃっ!!」 何も悪いことをしていないのに、母まりさに突き飛ばされた子ゆっくりたち。 転がるほどの勢いも、皮が破れるほどの破壊力もない、ただ痛いだけの攻撃だった。 子供たちは涙目で何かを無言で訴えてくるが、僕にも母まりさにも…何も伝わらない。 「おにーさん!!わるいけどまりさたちはゆっくりいそいでるからね!!じゃましないでね!!」 そう言い放つと、母まりさはとっとと先へ進んでいってしまった。 子供たちだけが、僕を名残惜しそうに見上げていたが… 「…ゆっくりしすぎだよ!!」 母の一言で、子供たちは飛び上がるようにして母の後を追いかけていった。 あの母まりさ、どう考えても普通じゃない。 『ゆっくりしていってね!!』『もっとゆっくり出来る場所がある』という二つの言葉。 ゆっくりの本能を最も刺激するはずの言葉に、母まりさは釣られなかった。 突然変異なのか、それとも病気なのか… 「こいつは面白そうだな…」 どちらにしても、この面白そうなネタを放っておくわけにはいかない。 僕は先ほどの一家をゆっくり追いかけることにした。 一家の巣はすぐに見つかった。木の根元に、精妙にカムフラージュされた大きな穴だ。 決して大きな穴ではないが、母まりさ+数匹の子ゆっくりなら十分な広さだろう。 僕は静かに巣穴に近づいて、隙間から中を覗いてみた。 「にんげんにはなしかけられても、しゃべっちゃだめっていったよね!!」 「ゆびゃああああぁぁl!!」 「みんな、おかーさんとのやくそくやぶってしゃべっちゃったよね!!」 「ぎゅべぇおおおおお!!」 「やくそくをやぶったわるいこはゆっくりできないよ!!おしおきだよ!!」 「あぎゅあああぁっぁ!!!」 合計5匹の子ゆっくりが一列に並んでいる。 よく見れば子ゆっくりというより、赤ちゃんゆっくりぐらいの大きさだ。 母まりさは、何か言葉を発するごとに子ゆっくりに一匹ずつ体当たりを食らわせる。 その勢いは母まりさの怒りに比例して強くなり…最後に体当たりされた子れいむは、壁にぶつかると口から 餡子を大量に吐き出してしまった。 ゆっくりにとって、命の源である餡子を吐き出すことは一大事だ。 処置を怠れば、死に至ることだってある。それは子ゆっくりもよく知っていた。 「うぶっ!!ゆべえええぇっぇぇえ゛え゛え゛ぇぇぇあ゛あ゛あ゛ぃ!!!!」 「ゆゆ!!おかーさん!!れいむが!!れいむがゆっきゅりできなくなっちゃうよ!!」 「ゆっくりたしゅけてあげてね!!ゆっくりなおしてあげてね!!」 周りの子ゆっくりたちが、必死に母親に助けを求める。 だが、母まりさは鼻で笑いつつこう言い返した。 「ふん!やくそくをまもれないバカなこは、ずっとそうしてゆっくりしてればいいよ!! みんなもやくそくやぶるとこうなっちゃうからね!!ゆっくりりかいしてね!!」 自分の仕事を成し遂げたと思っているのか、母まりさの顔は満足げだ。 それに対して、子ゆっくりたちの表情は完全に沈んでしまっている。 「子供を虐めるなんて…酷い母親だなぁ」 僕はくすくすと笑いながら、そのまま様子を観察し続けた。 母が食料を取りに出かけた後、しばらくして先ほど餡子を吐いた子れいむが目を覚ました。 「ゆ…ゆううぅぅ……!」 「ゆ!ゆっくりおきてね!!」「ゆっくりしていってね!!」 周りで見守っていた子ゆっくりたちが喜びの声を上げる。 気絶していた子れいむは特に外傷はないらしく、次第に元気を取り戻してゆっくりし始めた。 僕は母まりさがいなくなった今しかないと思い、巣穴に首を突っ込んだ。 「やあ!ゆっくりしていってね!!」 「ゆ?ゆっくりしていってね!!」 今度は5匹の子ゆっくり全員が応えてくれた。 やっぱり、普通じゃなかったのはあの母まりさに原因がありそうだ。 「さっきのおにーさん!!どうしたの!?」 「ここはれいむたちのおうちだよ!!ここでゆっくりすると、おかーしゃんにおこられちゃうよ!!」 怒られるというのは…たぶん“やくそく”のことだろう。 先ほどの様子からしてこの子ゆっくりたちは、母まりさと幾つか約束を交わしているらしい。 それらを破ると、先ほどのように罰を受ける…命に関わりかねない罰を。 つくづく理不尽な母親である。自分の都合を押し付けて、破ったら虐待だなんて。 「大丈夫だよ。すぐに出て行くからね。それより、皆に美味しい食べ物を持ってきたよ」 「ゆ!?たべもの!!ほちいよ!!ゆっくりちょうだい!!」「ちょうだいちょうだい!!」 クッキーを放り込んでやると、5匹の子ゆっくりは一斉に群がって貪り始めた。 母との約束という重圧を忘れた5匹は、本能に忠実な普通のゆっくりだった。 「ゆはっ!!うっめ!!めっちゃうっめ!!」「むーしゃむーしゃ!!しあわせー♪」 「じゃあお兄さんはもう行くからね。みんなはゆっくりしていってね!!」 って、食べ物に夢中だからたぶん聞こえてないな。 僕は食事を邪魔しないよう、追加のクッキーを数十枚放り込んで、静かにその場から立ち去った。 後ろからは、クッキーを貪り食う子ゆっくりの下品な声が聞こえてくる。 母まりさが帰ってくる頃に戻ってきて、“あれ”を実行することにしよう。 帰ってきた母まりさは、巣の中の様子に驚愕した。 一面を埋め尽くす見慣れぬ食べ物。それを美味しそうに食べている5匹の子供たち。 「ゆ!おかーしゃんおかえりなさい!!」「みんなでゆっくりしようね!!」 口の周りに食べかすをつけた子供たちが、出迎えの挨拶をする。 だが、母まりさはそれに応えない。 「これはだれからもらったの!?ゆっくりせつめいしてね!!」 母まりさの疑問は当然のものだった。子供たちが自力で食料を集められるわけがない。 しかも、5匹が食べきれないほどの量だ。母まりさだって、これだけの量を集めるのには2週間はかかる。 つまり当然の結論…『この食べ物は、誰かからもらった』 「ゆ……と、ともだちのまりさにもらったんだよ!!」「そ、そうだよ!!」 「うそをつかないでね!!にんげんからもらったにきまってるよ!!」 「ゆ゛!?」 母が真相を口にした瞬間、子供たちは固まってしまった。 “恐怖”…生まれたときから植えつけられてきた感情、たった一つに縛り付けられて。 約束を破ったことが母にバレた…その次に待っているのは、無慈悲な“罰”であることを知っているから。 横一列に、背を壁に向けて並べられた子供たち。 自分達のこれからを想像して、がたがたと震えている。 されることはいつもと同じ。だが、未だにその痛みに慣れることが出来ない。 「やくそくをやぶったらゆっくりできないよ!!」 「ゆぎゃああ゛あ゛ぁぁ!!」 「やくそくやぶるこは、おかーさんのこどもじゃないよ!!」 「ごみんあじゃあぁぁぁい゛い゛!!」 「にんげんとはゆっくりできないよ!!ゆっくりおぼえてね!!」 「もうゆるじでええぇぇぇぇえ゛!!」 「にんげんはわるいものだよ!!ぜったいゆっくりしちゃだめだよ!!」 「うがやおああおおおおぉおぉぉ!!」 壁と母まりさの身体で挟み撃ちにされる度に、悲痛な叫びを上げる子ゆっくりたち。 何度も何度も、何度も何度も、何度も何度も、何度も何度も。 繰り返し繰り返し、母まりさは5匹の子ゆっくりに順番に体当たりする。 『人間とはゆっくりできない』『人間と一緒にゆっくりしたら二度とゆっくりできなくなる』 全ては理解してもらうため。このことを理解して、覚えてもらうためだ。 自分は母に人間の危険性を教えてもらっても、すぐに忘れてしまった。 そして人間についていったばっかりに、友達を皆食べられてしまった…そんな自分の二の舞にならないように。 子供たちには忘れて欲しくない。ずっと覚えていて欲しい。だってそうしないとゆっくりできないのだから。 「がまんしてね!!がまんしてゆっくりできるこになってね!!」 「げりょうあおあおあおあおああああああ!!!」 母まりさは、何度も何度も、子ゆっくりたちに伝わることを願って…体当たりを続けた。 昼になって、例の巣に戻ってきて見ると…巣の中では再び虐待が行われていた。 母まりさが子ゆっくりに体当たりするたびに、張り裂けんばかりの悲鳴が僕の耳を突く。 「うぎゃあ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁぁぁぁぁ!!!」 「ぎゅええええべべべべええ!!!」 「あばばばばあああああぁぁぁぁあ!!」 何故だか分からないが、母まりさは相当怒っているらしい。 母まりさの言葉は乱れすぎていて何と言っているか聞き取れないが…かなりノリノリである。 待てど暮らせど、虐待の嵐はなかなか止まない…痺れを切らした僕は、釣り針を握るとそっと巣の中に手を 突っ込んだ。 「……よし」 虐待に夢中になっている母まりさは、自分の帽子に釣り針が刺さったことに気づいていない。 子ゆっくりたちも、すっかり怯えきってしまって周りの様子など目に入っていなかった。 僕は、糸を思いっきり引っ張った。それに従って、母まりさの帽子が脱げて瞬く間に巣の外へ飛んでいく。 「ゆ!!まりさのぼうし!!ゆっくりまってね!!」 即座に異変に気づいた母まりさは、帽子を追って巣の外へ。 終わりなき虐待から開放された子ゆっくりたちも、安堵の表情を浮かべながら恐る恐るついてくる。 「おにーさん!!それはまりさのぼうしだよ!!ゆっくりかえしてね!!」 糸にぶら下がった帽子をぶらぶら振り回す僕。 まりさは必死にジャンプしてそれを口で咥え取ろうとするが、ぎりぎり届かない高さに調節しているので、 どんなに頑張っても…帽子まで後一歩、というところで勢いを失ってしまう。 「ゆぎゅうううぅぅぅ!!ゆっぐりがえじでね゛!!がえざないどゆっぐりざぜであげないよ゛!!」 「あっそう、じゃあ返してあげるよ、ほーれほーれ♪」 上から目線で物を言う母まりさを、僕は満面の笑みでおちょくる。 ぶんぶん振り回される帽子を目で追いながら、あんぐりと口を開けて狙いを済まして… 命と同じくらい大事な帽子を奪い返そうと、必死にピョンピョン跳ね続けている。 「うぎゅうううぅぅぅ!!!いじわるしないでね゛!!ゆっくりがえじでね!!」 ふと、巣の入り口近くにいる子ゆっくりたちに視線を移す。 さっきからじっとこっちを見ているが…母を応援する声は聞こえてこない。 普通の一家なら、『おかーさんがんばってねぇ!!』とか、『おにーさんとはゆっくりできないよ!』の 一言ぐらいあるものだが… つまり、そういうこと。子ゆっくりたちにとって、母まりさは“そういう”存在なのだ。 「お母さんまりさにひとつ提案だよ。子供の帽子かリボンを持ってきたら、この帽子と交換してあげる」 「ゆ!?」 果たして口車に乗って、子供の髪飾りの強奪に乗り出すかどうか… 僕にとっては一種の賭けだったのだが…どうやら僕の勝ちだったようだ。 母まりさは目の色を変えて、巣の入り口に集まっている子ゆっくりたちに襲い掛かった。 「ゆっくりにげないでね!!おかーさんにぼうしとりぼんをちょうだいね!!」 「おがーざんごっじごないでえ゛え゛ぇぇぇ!!!」 「ぞんなごどずるおがーじゃんどはゆっぐりでぎない゛い゛い゛い゛ぃぃぃ!!!」 子ゆっくりにとっても、帽子やリボンは大事なものだ。簡単に取られるわけがない。 母まりさに捕まらぬよう、子ゆっくりたちは蜘蛛の子を散らすように逃げ出した。 「ゆっくりつかまってね!!にげるこはゆっくりできなくなっちゃうよ!!」 「やだあああぁぁぁぁ!!!づがまるどゆっぐりでぎないよ゛!!」 「おがーざんやめでね゛!!ゆっぐりごっぢにごないでね゛!!」 母と子には体格差があると言っても、命と等価のモノがかかっているこの状況では、子供たちはなかな捕まらない。 実のところ、先ほどのクッキーにはゆっくりの運動能力をちょっとだけ強化する薬物が入っていたのだが… 母まりさも、当の子ゆっくりたちもそのことにはまったく気づいていない。 「おがーざんにぼうしどりぼんちょうだい!!そうすればみんなでゆっぐりでぎるよ゛!!」 なかなか追いつかないので、目に涙を浮かべながら子供を説得しようとする。 しかし、そんな言葉で釣られるほど子ゆっくりは愚かではなかった。 「おがーざんうそづいでるよ!!うそづくおがーじゃんどはゆっぐりでぎないよ゛!!」 「ゆっぐりついてこないでね゛!!ゆっくりどっかいってね゛!!」 「ゆぐぐぐぐぐ…どうじでぞんなごどいうの゛!!ゆっぐりでぎなぐなっでもしらないよ゛!!」 まだまだ子ゆっくりたちには追いつきそうにない母まりさ。 僕は母まりさにもっと必死になってもらうために、ライターで母まりさの帽子に火をつけた。 ボオォッ!! 何の素材で出来ているのかわからないが、本当によく燃える。 「ゆぎゃああああーーー!!!まりさのぼうしもやざないでえ゛え゛え゛ぇぇぇ!!!」 子ゆっくりを追いかけるのを止めて、燃え上がる自分の帽子目掛けて飛びついてくる母まりさ。 だが、僕がうまく糸を動かして帽子をひょいっと遠ざけたので、母まりさはそのまま地面に激突した。 「ゆぶっ!!やめでね゛!!まりざのぼうじもやざないで!!はやぐひをげしでよお゛お゛お゛ぉぉぉ!!!」 「まぁまぁ焦るなって。結構綺麗に燃えてるじゃないか」 地面に顔から落ちて身悶えている隙に、母まりさの髪を釘に結び付けて地面に打ちつけた。 これで母まりさは、ほとんど身動きが取れなくなった。 「ひをげしで!!うぶゅ!!いだい゛!!いだいよ゛!!がみがひっばられでるううぅぅぅぅ!!!」 帽子を燃やされている悔しさと、髪を引っ張られる痛みで…母まりさの顔は涙でボロボロになる。 痛みにのたうち回ろうとすればさらに痛みが襲うので、下手に動けない状況だ。 それでも母まりさは、何度も何度も助けを求める叫び声をあげた。 「まりさをだずげでぇ!!ごのままじゃゆっぐりでぎなぐなる゛!!」 「おねがいだがら!!ごっがらはなぢでえええぇぇえ!!!あだまがいだいいいいぃぃぃい!!!」 「ぼうじ!!まりざのぼうし!!もやざないでよ゛ぅ!!」 「……らんぼうするおかーしゃんは、ずっとそこでゆっくりしてればいいよ!!」 突然、一匹の子れいむが震えながら力いっぱい言い放った。 するとそれに続いて、次々と子ゆっくりたちが母まりさに罵詈雑言を浴びせる。 痛めつけられる母まりさの姿を見て、子ゆっくりたちの心境に変化が生じたのだろう。 母まりさが動けないことに気づいた、というのもあるだろうが。 「そうだそうだ!!おかーしゃんのぼうしなんか、ゆっくりもえちゃえばいいよ!!」 「おかーさんはずっとそこでゆっくりしててね!!こっちにこないでね!!」 「ばかなおかーさんはゆっくりしねばいいよ!!」 「いや゛ああぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!ひどいごどいわないでえ゛え゛え゛ええぇぇぇぇえぇえぇ!!!!」 次々に打ち明けられる子ゆっくりたちの本音が、母まりさの心を深く抉る。 今まで母まりさに虐待され続けてきた子ゆっくりの鬱憤が……ここで爆発した。 「ゆっくりしね!ゆっくりしね!」 「らんぼうもののおかーさんはゆっくりしね!!」 「れいむたちにいたいことしたよね!!だからおかーさんにもいたいことしゅるよ!!」 身動きの取れない母まりさを取り囲んだ5匹は、怒りを爆発させながら集団リンチを始めた。 つい数分前まで母の虐待に怯えていた子ゆっくり…僕がちょっと手伝ってやっただけで、立場は逆転した。 「いだっ!!いだいよ゛!!ゆっぐりやめでね゛!!やめだらゆっぐりさせてあげるよ゛!!」 「うるさいよ゛!!おかーさんのいうごとなんか、もうきかないよ゛!!」 「おかーさんのせいでいままでゆっくりできなかったよ!!ゆっくりしんでいってね!!」 一体どれだけの間、母まりさに虐待されてきたのだろうか…その間に溜めてきたストレスは相当のものらしい。 容赦ない体当たりが、母まりさの身体を深く傷つけていく。 ところどころ餡子が漏れ出し、さらに傷は広がって痛みを誘発させる。 「あぎゃああああああっぁぁぁあぁ!!やめでやめでやめでやめでやめでやめでやめで!!!! じぬ゛ぅ!!じんじゃう゛!!ごのままじゃじんじゃう゛!!おねがいだがらやめでよおおおおぉぉぉ!!」 母まりさの悲鳴を完全に無視し、リンチを続ける子ゆっくりたち。 僕はそんな子ゆっくりたちに優しく話しかけた。 「そろそろ疲れてこない?お母さんの帽子が燃えてるのを見ながら、ゆっくり休憩しなよ」 「ゆ!そうだね!!ゆっくりつかれてきたよ!!」 「ゆっくりやすもうね!!みんなでゆっくりしようね!!」 「おにーさんあたまいいね!!おかーさんとはおおちがいだよ!!」 そんなことを言いながら、母まりさから離れていく。 取り残された母まりさの姿は…それはもう酷いものだった。 「ゆぶ……どぼぢで…?……まりざはっ…みんなのだめにっ…!!」 目玉は片方が抉られ、口は不細工に引き裂かれ、頬も深く噛み千切られている。 まだ生きているが…このまま餡子を漏らし続ければ、命が尽きるのは時間の問題だ。 「ゆー!きれいだね!!」「ほのおってきれい!!」「ゆっきゅりー!!」 「もえろもえろー♪」「ゆっくりもえろー♪」 炎をあげて燃える母まりさの帽子。それを見つめる子ゆっくりたちの目は輝いている。 やっと母まりさの圧制から解放される。明日からは自由にゆっくり出来る。 掴み取った明るい未来を見据えた…そんな目だ。 僕は糸を木の枝に固定して子ゆっくりたちから離れると、そっと母まりさに近づいた。 「やぁ、気分はどうだい」 「うぎゅ…だじゅげで……ゆっぐりでぎな…いよ…!!」 「でも、子供たちは今までゆっくり出来てなかったんだよ。お母さんである君が虐めていたせいでね」 「うぞだよ!……まりじゃは!…まりじゃは……みんな゛のっ…ために゛…!」 まだ悪あがきを続けている。うねうねと動く母まりさの頬の皮が気持ち悪い。 「みんなのために……ねぇ」 僕はため息をつきながら振り向いて、子ゆっくりたちに声をかけた。 子供たちは糸にぶら下がった帽子が燃えているのを、まだ楽しそうに見物している。 「なぁみんな!!このお母さんどうする?助けてあげる?」 「ゆ?そんなのほっといていいよ!!それよりおにーさんもこっちでゆっくりしようね!!」 「おかーしゃんなんかそのまましねばいいよ!!ゆっくりしんでね!!」 との返答を貰い、そのまま視線を母まりさに戻す。 「…だとさ」 僕は母まりさに向けてニコリと微笑んだ。 母まりさは、僕にとって最高の表情をしたまま…最期の叫び声をあげた。 「ゆ゛っ……ゆぎゃああああぁあぁぁぁぁぁぁぁあがえんrぎなえりおいりあがあrがにrg!!!!」 声にならない叫びをあげたが最後、母まりさは動かなくなった。 子供たちにはずっとゆっくりしてもらいたい。だからこそ、厳しく接してきた。 だが、子供たちには伝わっていなかった。それどころか家族を崩壊させる一因になってしまった。 どうしてこんなことになってしまったのか、自分は間違っていたのだろうか。 母まりさは考える。考える。考える。でもわからない。餡子が足りないからわからない。 子供たちに伝わらなかった想い。伝わらなかった願い。 一生懸命伝えたつもりだった。でも、伝わらなかった。伝えたかったのに、伝わらなかった。 そしてこれからも、その想いと願いは、伝えることはできない… 傍らで笑いあう子供たちの声が、遠くに聞こえる。 母まりさは、ゆっくりと後悔しながら…さいごのいのちを吐き出した。 あとがき この話、本当にかわいそうなのは誰だろう? 作:避妊ありすの人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/20.html
ゆっくり井戸 2KB アマギンさんのイラスト「そして憎しみだけが残った」をリスペクトして書きました。 「みんなのかたきだよ……!」 村の外れの井戸の前、ゆっくりまりさがいた。 その口にくわえているのはスズラン。人間にもゆっくりにも毒となる花だ。そのまりさ は、親ゆっくりから教えられてその毒性を知っていた。 スズランを教えてくれた親ゆっくりはもういない。 先日、大規模なゆっくり狩りがあった。留守の家に侵入して荒らし、畑の作物を食い散 らかしゆっくりは、人間にとって紛れもなく害だ。その結果は必然であり、自業自得に他 ならない。。 だが、当のゆっくりたちにはその理屈がわからない。 自分たちは素敵なおうちを見つけてゆっくりぷれいすにしただけなのに。 自分たちは勝手に生えてくるお野菜を食べただけなのに。 自分たちは、ただ、ゆっくりしたかっただけなのに。 人間達は、無惨に無慈悲にゆっくりたちを殲滅した。 このまりさは幸運にもゆっくり狩りから生き残っていた。その命を繋いだのは囮になっ てくれた親ゆっくりのおかげだ。 とても優しい親だった。おうたが上手だった。やさしくすーりすりしてくれた。いつも 食べ物を取ってきてくれたし、いっしょにむーしゃむしゃすれば最高に幸せだった。 いつもゆっくりしていて、いつもいつもまりさをゆっくりさせてくれる最高のゆっくり だった。 それが、もう、いない。 おとなりのれいむも、ものしりぱちゅりーも、みんなみんな人間に潰されてしまった。 仲間はみんないなくなってしまった。 だからまりさは決意した。 みんなをゆっくりさせなかった人間を、ゆっくりできなくさせてやる、と。 親から「ゆっくりできなくなるからぜったいむーしゃむしゃしちゃだめだよ!」と聞い ていたスズランを用意した。人間に見つからないように井戸の前まで来ることができた。 だが、ここでまりさに躊躇いが生まれた。 自分がしようとしていることは、正しいのか、と。 親ゆっくりはいつもみんなをゆっくりさせてくれた。自分もそうなりたいと思っていた。 だが、自分は今、人間をゆっくりさせなくしようとしている。 それでも、 「まりさはゆるせないよ……!」 まりさはスズランをくわえたまま井戸に飛び込んだ。 まりさは人間がゆるせなかった。しかし、人間をゆっくりさせなくしようとしている自 分もまた許せなかった。 だから死ぬつもりだった。生き残ったのはいいが、もう他のゆっくりはいない。いっぴ きじゃゆっくりできない。 人間を道連れにして、死ぬ。 それがこの親ゆっくりの教えを正しく受け継いだ善良なまりさの導き出した結論だった。 井戸の底へと落ちていくまりさの顔は、どこか安堵したような、どこか皮肉げな笑み― ―本来のゆっくりの笑みを浮かべていた。 そしてまりさは水の中に落ち、スズランと共にゆっくりと溶けていった。 まりさは満足だった。 なぜならまりさは知らなかった。 村には既に水道が通っており、この井戸など使われていないことを。 たまに子供が井戸で遊んでいるのを見て、ゆっくり達が人間の飲み水はこの井戸だと誤 解していたことを。 だからまりさは満足し、最後にはとてもゆっくりし、無意味に死んだ。 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る まりさに死ぬ間際に教えてあげたい -- 2016-01-31 13 11 43 ざまあww -- 2014-05-26 18 37 04 俺もこのゆっくりの誤りは無知から来てると思う。 元ネタがある以上仕方ないかもだが、もっとこう、ゆっくりの独り善がりな描写が足りなかったと思うことは思うかな -- 2013-01-13 06 27 38 ↓×4 そもそもゆっくりの習性の元ネタになった民族が“同じ知識レベル”で、かつ日本(人間)に対して同じ状況を作ってるじゃないか もっとも、現実世界の人間(日本人)にもゆっくりんピースと同じメンタリティの人間がいたり、ゆっくりには反映させ辛かった買収やシンパの醸成行為という厄介な方法も駆使しては来るが -- 2012-08-22 18 28 58 知らずに幸福に死ねたんだしいいんじゃねww -- 2012-08-16 23 30 30 このページ消えろよ -- 2012-04-03 08 04 49 ゆっくりくるしみをあじわってしんでね!(金バッジ付飼いゆっくりの言葉) -- 2012-03-22 18 09 31 ここで出てくる復讐って価値観の違いよりも無知から来てるよね。 自分は勝手に生えてこないのに野菜はそうだと思ってる。自分は家を空けることがあるのに留守にしているだけの他人の家って発想は出てこない。 もし人間が同じ知識レベルで同じ状況になったら、このまりさみたいな気持ちになってこんな独り善がりなことするんだろうか。 -- 2012-01-29 14 55 40 ↓なんだって?習ってなかったぞ!?中学か?高校か?それとも大学か? いつ出るんd(ry -- 2012-01-28 19 12 52 「ゆっくりと人間はエゴの塊」 ここ、テストに出ますよー -- 2011-09-18 21 17 33 なんで投げ込ま無かったの -- 2011-03-04 08 24 56 ゆっくりが死ぬと心が躍る!!(某大隊長の少佐の証言) -- 2010-12-03 23 00 43 犬死に!無様!!hahahahahahahah!!! -- 2010-11-27 12 17 13 アマギンさんは美鈴書いてる時が好きです -- 2010-10-16 23 08 06 ↓差別が嫌いと言うわりには猛烈に差別的発言をしてるじゃないか。 -- 2010-10-07 07 51 34 >こういうのを見ると人間とゆっくりって本質的にはほんと大差ないよなあと思う 自分に非があるか考えないで全部正当化する人間なんて中国人と朝鮮人もどきくらいだよ 私は差別とゆっくりと朝鮮人が嫌いです -- 2010-10-03 15 39 35 ゆっくりと人間の戦いは続く… -- 2010-08-07 00 16 46 このまりさに聞いてみたい「お前らのゆっくりの為に人間のゆっくりを踏みにじっていいのか?」と -- 2010-08-06 22 38 17 こういうのを見ると人間とゆっくりって本質的にはほんと大差ないよなあと思う 無意味だったけど最後の最後に穏やかに死ねたのは意味のある死に方だと思うわ ただ、このまりさは親に救ってもらった命を無駄にしたのは馬鹿だと思う -- 2010-07-23 14 23 05 でも、子供が遊んでるときに井戸の水をのでくれたら・・・ -- 2010-07-23 14 11 03
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4325.html
多数の設定をお借り 俺設定 すっきり注意 現実世界にてゆっくり ―――――――――――――――――――――――――――――― 『ゆっくりは死んだ』 ―――――――――――――――――――――――――――――― 「ゆっくりしたい子集まれ~!」 と山で叫んでみた。 目的は『ゆっくり』を見つけるためだ。 ゆっくりは[ゆっくり]というキーワードに弱い。 このように叫べばたいていは来る。 山で叫んだのにもわけがある。 たいていの街のゆっくりは街に毒されてもはや『ゆっくり』とは言えない、 ただの薄汚い饅頭に成り下がっているからである。 そんな奴らにゆっくりさせる趣味はない。 「ゆゆ?おにいさんはゆっくりできるひとなの?」 「れいむゆっくりしたいよ!!」 「ゆっちゅり!ゆっちゅり!」 ほら、もうゆっくりたちが集まってきた。 「あまあまがあればゆっくりできるんだぜ!」 「まりさにきいたよ!にんげんさんはゆっくりのためにあまあまをもってきてくれるって!」 「さあはやくとかいはのありすにあまあまをもってきなさい!」 「「「あーまあま!あーまあま!」」」 あまあまがゆっくりできる存在と知っている。 ということは子供あたりに飯を要求して飴玉でも何かもらったのだろうか。 だがこんな中にも『ゆっくり』はいるはず。 えーと、集まったのは1、2、3、 「おにいさんゆっくりしないではやくあまあまもってきてね!」 「はやくもってこないとたいへんなことになるんだぜ!」 「ありすをまたせるなんてとかいはじゃないわ!」 「あまあまたべちゃいよ!」 「「「あーまあま!あーまあま!」」」 数えている最中にもお構いなしにぬるぬる動くゆっくり達。 そんな時のためにシールを持ってきておいた。 これなら確実に集計できる。 ようやく数え終わった。 成体が・・・れいむ15匹、まりさ26匹、ありす8匹。 幼体が・・・れいむ24匹、まりさ28匹、ありす13匹。 赤ちゃんが・・・れいむ40匹、まりさ43匹、ありす20匹か。 興味深いのはありす種の多さ。 ありすにはレイパーが多いと聞くが。これらは性欲を「とかいは」精神とかで抑えでもいるのか? とにかく、これで材料は揃った。 「ゆっくりしたい子はこの箱の中に入ってくださ~い」 「「「ゆっくりはいるよ!!!」」」 やはりゆっくりできるということには積極的だな。 声をそろえてどんどん箱の中に入っていく。 「さぁ、ゆっくりプレイスにしゅっぱーつ!」 「「「しゅっぱーつ!!!」」」 これだけのゆっくりが入った箱は相当重い。 鍛えててよかった。 「ゆべっ!」 「ゆっくりおさないでよ!」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」 「あがぢゃんがづぶれぢゃう゛う゛う゛う゛ぅぅぅ!!!」 持っていく最中に声が聞こえるが気にしない。 こうして計217匹のゆっくりが、 お兄さん宅のドームのような形の大きな庭まで連れてこられた。 一面自然の芝で埋めつくされて青臭いにおいをプンプンさせている。 「ゆっくりプレイスに到着だよー」 と箱の口を開けた瞬間 「「「「ゆっくりとうちゃくしたよ!!」」」」 大量のゆっくりがすし詰めの環境から逃れるように、 次々と外へと吐き出されていく。 庭の緑があっという間に肌色に染まっていく。 「ゆっくりできそうなところだね!」 「おもったよりせまいがゆっくりしてやるぜ!」 「ここがゆっくりプレイスね。ちょっといなかくさいけどがまんしてあげる!」 「「「ゆっちゅりー!」」」 箱の底を見てみると赤ちゃんゆっくりがいくらか潰れていた。 髪飾りの数から推定すると、 赤れいむが17匹、赤まりさが23匹、赤ありすが8匹。 ゆっくりは3よりも大きな数を数えられないと聞く。 そういう細かいことを気にしないゆっくりはやはりいい。 私は『ゆっくり』が大好きだ。 だから『ゆっくり』をゆっくりプレイスに連れてきた。 彼らには極限までゆっくりらしくさせてやりたい。 だがそのゆっくりのなかに『ゆっくり』でないゆっくりが混じっている。 私は『ゆっくり』ではないゆっくりは大嫌いだ。 言うなら彼らはゆっくりの皮を被った悪魔だ。 見つけ次第すぐさま駆逐したい。 「ゆっくりのみんな!ここは『ゆっくり』のゆっくりプレイスなんだ! ゆっくりじゃないゆっくりはゆっくりできません!」 「ゆゆ?おにいさんれいむはゆっくりだよ?」 「そんなこともわからないなんておにいさんはばかなんだぜ!」 「これだかいなかものはこまるわ!!」 「「「「ゆっちゅりはゆっちゅりだよ!!」」」」 「じゃあゆっくりならちゃんと出来ることがあるよね?」 「せーの、ゆっくりしていってね!!」 「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」 「「「ゆっちゅりしていってね!!」」」 計169匹のゆっくりが声をそろえて叫んだ。 この段階ではまだ誰がゆっくりかそうでないかはわからない。 悪魔はずる賢い。 「ゆっくりしていってね!!」と言っておけば、 『ゆっくり』として認識されると思っている。 「おうたをうたうよ!」 「「「ゆ~ゆゆゆ♪ゆっくり~♪」」」 「「「「ゆっちゅり~ゆゆゆゆっちゅり~♪」」」」 おお、貴重なゆっくりの合唱シーン! この音の外れた感覚がたまらない。 経験ではそろそろバカな悪魔の化けの皮が剥がれる時間である。 ここからが本番だ。 「ゆゆ?れいむおなかがすいてきたよ!はやくあまあまをちょうだいね!」 「まりささまにはやくあまあまをよこすんだぜ!!」 「とかいはのれでぃをまたせるなんていなかもののすることよ! はやくあまあまもってきなさい!」 「「「「はやくちょうらいね!!」」」」 『ゆっくり』の条件その一 「『ゆっくり』はその対極に当たる『はやく』とかは一切口に出したりはしないッ!」 そう叫びながら正体を現した悪魔らを思いっきり潰す。 「ゆがっ!」 「ゆぶっ!」 「ゆべっ!」 『ゆっくり』はゆっくりしているから『ゆっくり』である。 それとは正反対の「はやい」「はやく」などの言葉は真の『ゆっくり』なら使わない。 今踏みつぶされたのは偽の『ゆっくり』、すなわち悪魔。 靴の底には餡子とカスタードクリームが混じったものがこびりついているが。 もちろんこれはゆっくりに似た悪魔の肉片だ、なんと醜い。 最初から「はやく」を使うような悪魔も多いが。 中には元から危険が多い所に住んでいて日常的に「はやく」を使わざるを得なかったゆっくりや、 最近危険なものが多くなってきたので「はやく」と叫んでないとゆっくりできなかったゆっくりもいるだろう。 しかしゆっくりを忘れてしまっていたゆっくりはすでにゆっくりではなく、 悪魔に魂を売ったただの気持ち悪い饅頭である。 「ゆっくり」という神から授かった祝詞を捨てて、 「はやく」とかいう汚れた悪魔の言葉を使うような そんな汚らわしき饅頭は真っ先に潰れるのがお似合いだ。 「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 「どお゛お゛お゛じでぞんなごどをずるのお゛お゛お゛お゛??」 「あがぢゃんをがえぜえ゛え゛ぇぇ!あがぢゃんをがえぜえ゛え゛ぇぇ!」 「ごんな゛のどがいばじゃないばあ゛わ゛わ゛わ゛わ゛!!!」 「ゆっぐりでぎないおにいざんばゆっぐりじねええ゛え゛え゛!!」 「「「ゆびぇーん!!ゆびぇーん!!」」」 「ここは『ゆっくり』のゆっくりプレイスなんだ。 さっき潰したのはゆっくりじゃないゆっくりだったんだよ」 「うぞをいう゛な゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁ!!」 「『はやく』とか言っているのはゆっくりじゃないんだ、ゆっくり理解してね!」 「いやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」 「もうおうぢがえるう゛う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!」 目の前で同族(に似ているもの)が殺されたのだ、錯乱するのも無理はないだろう。 だが、あれは『ゆっくり』であって『ゆっくり』でない。 きっと本物の『ゆっくり』はゆっくりと気づいてくれているハズだ。 「みんな~!ご飯の時間ですよ~!」 「ゆゆ?ごはん?」 「ごはんだぜ!」 「とかいははゆっくりまってたわよ!」 「「「ごーはーん!ごーはーん!」」」 ご飯と聞いて目の色が変わったゆっくりたち。 残ったゆっくり達にそれぞれの体に応じたゆっくりフード(自然風味)を振舞う。 みんな行儀良く待ってくれている。 先ほどの光景を見てまだ「はやくもってこい」なんて言うのは、 恐ろしく頭の弱い悪魔だ、さすがにそこまでバカじゃない。 「さぁ、みんなでいただきまーす!」 「「「「ゆっくりいただきまーす!!」」」」」 「「「ゆっちゅりいただきまーす!!」」」 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー」 「はむっ、まじうめぇ!ぱねぇ!」 「むーちゃ♪むーちゃ♪ちあわちぇ~♪」 ゆっくりは自らの行動を擬音で表現する癖がある。 あぁ、なんてかわいらしい声なんだろう・・・。 「ゆ?おきゃあちゃん!もうごはんなくなっちゃったよ! もっちょちあわちぇーちたい!」 「まりしゃこれだけじゃたりないんだじぇ!」 「ときゃいはのれでぃはこれくりゃいじゃまんぞくしにゃいわ!」 「れいむもまだたべたいよ!」 「もっとまじうめぇ!したいんだぜ!」 「とかいはのありすはまだたべれるわ!」 もちろんお兄さんはご飯の量を減らしたりはしていない。 次のご飯までゆっくり過ごせるだけの量を与えたつもりなのだが。 「おにいさん!もっとごはんをもってきてね!!!」 「だぜ!!」 「のよ!!」 「なんだ、もう無くなっちゃったのか、もうお腹いっぱいだろ?」 「「「どおしてそんなこというのおおおお??」」」 「もっとごはんあるんでしょ?もってきてよ!!」 「いじわるなおにいさんはゆっくりできないんだぜ!!」 「もっともってくるのがとかいはのまなーでしょ!!」 「あとあまあまももってきてね!」 『ゆっくり』の条件その二 「『ゆっくり』はご飯を必要以上に食べない!」 「ゆぼっ!」 「ゆばっ!」 「ゆぎっ!」 今度はご飯を要求するゆっくりとは似て非なるものを片っ端から袋に詰める。 「なにするの?ゆっくりおろしてね!」 「おちょらをとんでりゅみちゃい!」 それをそのまま火にくべる。 「あづいのはゆっぐりでぎな゛い゛い゛い゛い゛ぃぃぃ!!」 「ゆやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!!あ゛んよが!あ゛んよが!」 「どがいばのべあ゛ーがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!」 「「「ゆう゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」」」 『ゆっくり』は今日をゆっくりして『ゆっくり』である。 飯をがっついて明日に備えるような『ゆっくり』は『ゆっくり』でない。 そもそもゆっくりする、そのゆっくりの過程の中で未来などは考えられないはずだ。 考えなしに植物や虫を食い尽して山を禿山にした、明日を考えられない良い例である。 今焼かれているのは今日の先を想像できる『ゆっくり』、すなわち悪魔。 基本生物は大量の食べ物にありつけた時、 「次にいつ食べられるかわからない」と自分の許容量を超えての食事を行う。 しかしゆっくりは違う。 『ゆっくり』は今日をゆっくりするのに精いっぱいだから、 「たくさん食べておけば明日何かあってもゆっくりできる」とは考えられない。 そこまで読める『ゆっくり』は何かしら悪魔と契約しているに違いない。 そんな『ゆっくり』は浄化の炎でケシズミにしてしまうに限る。 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」 「べべべべべべべ」 「あ゛あ゛」 こんがりを通り越してもはや炭と化した偽ゆっくり。 まだ声が聞こえるが痙攣とかその類だろう。 辺りに焦げくさく甘ったるい匂いが広がる。 「ゆべえ゛え゛え゛え゛え゛え゛ぇぇぇ??!」 「どお゛お゛お゛じでぞんなごどをずるのお゛お゛お゛ぉぉぉ?? ばがなのお゛お゛お゛ぉぉぉ?!じぬのお゛お゛お゛ぉぉぉ?!」 「お゛だがずいでだだげでじょう゛う゛う゛う゛??」 「いながもののぐぜにい゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 「ゆっぐりでぎないぐぞじじい゛ばゆっぐり、いまずぐじねええ゛え゛え゛!!」 「「「ゆびゅゅぇーん!!ゆびゅゅぇーん!!」」」 おや?今「『いますぐ』しね」とか聞こえたな。 「お前もゆっくりじゃなかったか」 「じねええ゛え゛え゛ぐぞじじい゛!!いまずぐじねええ゛え゛え゛!!!」 プチッ! 「死ぬのはお前だ!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 「さっきも言ったとおりここは『ゆっくり』のゆっくりプレイスなんだ。 さっき燃やされたのはゆっくりじゃないゆっくりだったんだよ」 「うぞづぎい゛い゛い゛い゛い゛ぃぃぃ!!」 「ご飯を食べ過ぎるゆっくりはゆっくりじゃないんだ、ゆっくり理解してね!」 「いやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」 「おうぢい゛!!おうぢい゛!!ごごい゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!!」 「どうした?ゆっくり出来てないぞ? ゆっくりだったらもっとゆっくりしたらどうだ」 「ゆっぐり゛でぎるわげないでじょお゛お゛お゛お゛ぉぉぉ!!!」 ―――――――――――――――――――――――――――――― 日も落ちてきたのでゆっくりの数を確認。 残ったのは、 成体が・・・れいむ1匹、まりさ2匹、ありす1匹。 幼体が・・・れいむ10匹、まりさ7匹、ありす4匹。 赤ちゃんが・・・れいむ11匹、まりさ9匹、ありす8匹・・・と。 大人の数が一気に減った。やはり成長していくと心のスキマに何か入り込むのだろうか。 少なくなってきたとはいえ、まだ悪魔が潜んでいる可能性は十分ある。 このままずっと観察したいところだ、あいにく仕事が残っているのを思い出した。 確か明日の夜が納期だったか。 最近ゆっくりに気を取られててすっかり忘れていた。 今から本気でとりかかったら明日の夕方までかかりそうだ。 「じゃ、ご飯ここ置いておくからゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 「「ゆっちゅりしていってね!!」」 どんなに辛い時も悲しい時も、 「ゆっくりしていってね」と言われれば「ゆっくりしていってね」と返してくれる。 こんなかわいい生き物のフリをするなんて・・・汚い流石悪魔汚い。 「むーしゃ・・・むーしゃ・・・」 「・・・うめぇ」 あーやっぱりゆっくりの食事風景はいつ見てもいい。 ずっと食事させていたいくらいだが、それではお歌の時間がなくなってしまう。 バランスが大事だと思うんだ。 「じゃ、おやすみ。明日の夕方あたりにでもゆっくりしたお顔を見せて お兄さんをゆっくりさせてね。」 ―――――――――――――――――――――――――――――― お兄さんがおやすみと言った後、「ゆっくり」のゆっくりプレイスと銘打たれたお庭では、 運よく生き残ったゆっくりが、もしかしたら次は自分かもしれない、 と恐怖の涙で芝を濡らしながら夜を過ごしていた。 「う゛っ・・・ぐすん・・・」 「おちびちゃん・・・」 「もっとみんなでゆっくりしたかったよ・・・」 「おうちかえりたい・・・」 どのゆっくりも絶望に暮れている中、一人考え込んでいるまりさがいた。 「ゆ~ん・・・」 ここから脱出するにはどうすれば良いのか。 周りの壁を壊す? 無理だ、相当堅そうでいつものようにはいかない。 では土を掘って外に出る? これも無理、固い土なので時間がかかりすぎる。 ならば入ってきた扉を壊すのはどうだ? 重そうな扉だがよく見ると少しだけスキマが見える。 体当たりしていけばやがて扉が開くのではないだろうか。 これはやるしかない! 「みんな!とびらさんをあけておうちにかえるんだぜ!!」 こんなゆっくりできない所から脱出したい! それは誰もが思っている。 ならば話に乗ってくれる! だが、返ってきたのは予想外の答えだった。 「そんなのはむりだよ・・・」 「どうせあきっこないわ!」 「やるんならまりさだけでやれなんだぜ!」 「どぼじでぞんなごどをいうんだぜえええぇぇぇ??」 意見は速攻で否定された。 このままここにいればあのお兄さんは何かしら因縁をつけて襲ってくる。 まだまりさは死にたくない。 かつて街に降りてその時一目ぼれした美れいむとすっきりするまでは。 「もういいんだぜ!まりささまひとりでこわすんだぜ!!」 近づいてみると扉は予想以上に大きかった。 だが、あの美れいむとすっきりするためにはやるしかない。 「ゆおおおおおおおおおおおおお!」 まりさは思いっきり加速をつけてそびえ立つ扉に体当たり! ゴーン! ポスッ 「いだいんだぜぇぇぇ!」 全身全霊を込めた体当たりは扉を動かすことはできなかった。 しかも鉄の扉にぶち当たったので正面より激しい痛みが走る。 「でもぉ、これくらいでたおれるまりささまじゃないんだぜ!」 再び激しく扉にぶつかる。 ゴーン! ポスッ 「ゆあ゛あ゛あ゛!」 「ふー・・・ふー・・・」 二度目の衝撃を受けて早くも意識が朦朧としているまりさ。 だがあきらめるわけにはいかなかった。 (「まりさかっこいいね!」) あの美れいむの声が聞こえた気がした。 そんな、ここには芋れいむしかいないのに。 「れいむ!どこにいるんだぜ?ゆっくりでてくるんだぜ!!」 (「がんばって、まりさ!」) そうだ、これくらいではへばってはいけない。 だってれいむはまりさのことを待っててくれているのだから。 れいむはまりさとのすっきりを待っているのだから。 (「がんばって、まりさ!」) れいむの声が聞こえてきた。 どこからか見てくれてるの?れいむ、どこにいる? 「れいむのためにぃぃぃ!」 ゴーン! ポスッ 「はぁ・・はぁ・・はぁ・・」 (「まりさとゆっくりしたいな!」) 「れいむうううぅぅぅぅ!」 ゴーン! ポスッ 「ゆ゛・・・う゛・・・」 (「まりさ、すっきり・・・しよ?」) (「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛すっきりー!」) 「うがあ゛あ゛あ゛!」 ゴーン! ポスッ (「みて、れいむにんっしんしたよ!」) (「ゆっくりしたあかちゃんだよね?だってまりさとのあかちゃんだもの!」) 「れ゛い゛む゛!」 ゴーン! ポスッ (「ゆぎぎぎぎ!あかちゃんがうまれるよ!」) (「ゆっちゅりしていってね!!」「ゆっくりしていってね!!」) 「お゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」 ゴーン! ポスッ (「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー♪」) (「かぞくでたべるごはんはとってもゆっくりできるね!」) 「の゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」 ゴーン! ポスッ 度重なる体当たりはまりさより意識を奪っていた。 彼を動かすのはどこからか聞こえてくるあのれいむの声。 ゴーン! ポスッ 「でぼっ!」 ゴーン! ポスッ 「でぼねっ!」 ゴーン! ポスッ 「あかちゃんはべつにい゛ら゛な゛い゛よ゛!」 ゴーン! ポスッ 「れいむとはずっぎりしたいだげな゛ん゛だよ゛!!」 ゴーン! ポスッ 彼の幻聴は応援、告白、すっきりと徐々に発展していき、 今では子を育てるところまで成長していた。 しかし彼を動かすのは「れいむとすっきりすること」これのみである。 子供なんてとんでもない、作ってしまえばたくさんすっきりできないではないか。 「ずっ゛ぎり゛り゛り゛り゛り゛り゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 グォォォォーン! ポスッ ポスッ 「ゆ゛げげげげげげっ!」 「えれえれえれ~~」 まりさの体は限界だ。 鉄の扉にぶつかり続けた顔はもみじのように真っ赤に腫れて、 飾りのぼうしもグッドデザイン賞が期待できるほどにひしゃげて、 使い込んだあんよはおろしをかけたように擦り切れていた。 「ねぇ、まりさ」 そんなまりさを見かねてれいむが声をかけてくれた。 たとえあのれいむとは程遠い芋れいむであっても、この満身創痍な体を気遣ってくれた。 まりさはうれしかった。 「ありがとうれいm」 「うるさくてゆっくりねむれないよ!!」 「へ?」 この状況では寝るしかない、どうしても寝たいというときに、 その導入を妨げる騒音と奇声を生産し続けたまりさ。 一体誰が彼に感謝しているというのだろうか。 その一言で皆の恨みつらみの思いが決壊した。 「ありすはねむいの!すいみんぶそくはとかいはのたいてきだわ!!」 「みんなめいわくしてるんだよ!」 「ゆっくりあやまってね!」 「ゆっくりできないまりさはゆっくりしね!!」 「ごみくずまりさはゆっくりしね!!」 「「ゆっちゅりしね!!」」」 「しね!」「しね!」「しね!」「しね!」「しね!」 そんな、がんばったのに。 一生懸命にがんばったのに。 そんな言い方はない、あってはならない、ない、ありえない、ない、ありえない、 「れいむとすっきりしたい」という固き礎により支えられていたまりさの体でも、 多数のゆっくりの非難の声の前には崩れ落ちるしかなかった。 「がんばっだんだぜ!ばりざ、がんばったんだぜえ゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 こう叫んだ後、まりさは倒れた。 「ようやくごみくずまりさがだまったね!」 「これでゆっくりねむれるよ!」 「ごむくずまりさはそこでゆっくりしね!!」 こうしてゆっくり達は「ゆうゆぅ・・・」とゆっくり眠りに落ちていった。 ただ1匹を除いて。 ―――――――――――――――――――――――――――――― そして、朝がやってきた。 一番鶏の声が聞こえるか聞こえないかくらいに『ゆっくり』は活動し始める。 なぜなら朝からゆっくりするのがゆっくりという生き物であるからだ。 「ゆっくりおきるよ!」 「とかいはのあさははやいのよ!!」 「ゆっくりおはよう!ゆっくりしていってね!!」 「「ゆっくりしていってね!!」」 「あかちゃんもおきてね!」 「ゆっちゅりおきるよ!」「ゆっちゅりおはよう!」 「ちゃんとできたね!ごほうびにおかあさんがすーりすーりしてあげるよ!」 「すーり♪すーり♪」 「すーり♪すーり♪しあわせー♪」 「きょうもゆっくりしてるね!!」 『ゆっくり』にとって故ゆっくりを悼む具体的な行動、 それは「そのゆっくりの分までゆっくりしてやる」というもの。 一見無神経のようにもとれるが、ゆっくりするということが上位に来ている『ゆっくり』にとって、 それが最高の供養となるのだ。 「おきゃあさん!れいみゅおうちにかえりたい!!」 「まりしゃも!」「ありしゅも!」 「おかあさんここからでてゆっくりしようよ!」 家に帰りたがる赤ちゃんや子供の横で、 大人のゆっくりはこう思っていた。 お家に帰る必要があるのだろうか? 家のある山には虫や草がたくさんあるが、毎日お腹いっぱいむーしゃむーしゃはできない。 危険もいっぱいある。ゆっくりをいじめるのに夢中な人間の子供に、 夜には捕食種であるれみりゃやふらんもいる。 風が吹けば寒いし、雨が降ってくれば冷たくてゆっくりできない。 ここはどうだろう、ご飯はお兄さんがおいしいものを持ってきてくれる。 また、子供もれみりゃもいない。風は来ないし雨は屋根があるので降ってこない。 ここはどう考えても今までいた山よりずっと安全だ。 ならばやることは一つしかない。 「じゃあきょうからここをみんなのおうちにしよう!」 「それはゆっくりしたかんがえだね!さんせいだよ!」 「さんせーい!!」「さんちぇーい!!」 「せーの」 「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」 『ゆっくり』の代表的な特徴と言えるお家宣言。 ゆっくりできそうな所で「ゆっくりしていってね」と叫ぶ。 その時点で反対がなければ、 そこは自動的に「ゆっくりプレイス」すなわちお家として正式に認められる、というものである。 もちろん人間にとっては迷惑な話だ。 なにせちょっと家を空けていただけで、そこが「ゆっくりプレイス」となってしまうのだから。 ゆっくりはそのルールが人間にも適用されると思っている。 なので、勝手に家に上がりこんだ人間に制裁の意味合いでご飯を要求するのだ。 これが原因で各地のゆっくり反対派の数はうなぎのぼりであった。 今回の場合、お兄さんは別室で仕事中なのでそれに異論を唱えることはできない。 「・・・かえってこないね」 「やった!!」 「「「「ここはみんなのゆっくりプレイスにするよ!!」」」」 「よろこびのおうたをうたうよ!!」 「「「「ゆ~♪ゆゆゆゆゆ~♪ゆっくり~♪」」」」」 かくしてお兄さんのお庭はゆっくりたちの「ゆっくりプレイス」となった。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 昼ごろ、お兄さんは仕事をしながら悩んでいた。 仕事を片付けている最中でもゆっくりのことが忘れられない、 純粋なゆっくりの中に悪魔が潜んでいるなんて一時も気が休まらない、 あの庭が今も悪魔に蹂躙されているなんて腸が煮えくりかえる思いだ。 ああ、様子を見に行きたい、でも仕事が・・・。 そういえばゆっくりたちにご飯をあげるのを忘れていたような・・・? まずい、仕事してる場合じゃない! ようやく様子を見に行くための口実ができたお兄さんは庭に走った。 ―――――――――――――――――――――――――――――― ガラガラガラ! 「やぁ!みんなご飯の時間だ・・・よ」 庭についたお兄さんはそこまで言って固まった。 理由は、庭で繰り広げられている光景、 「すーり♪すーり♪」 「ちあわちぇー♪」 「みんなとってもゆっくりしてるね!」 れいむ種は赤ちゃんとの愛情を確かめるかのようなすりすりを、 「たかいたかいだぜ!」 「おちょらをとんじぇるみちゃーい!」 「つぎはまりさのばんだじぇ!」 まりさ種は大人が赤ちゃんを帽子のへりに乗せてたかいたかいを、 「とかいはのごくいをおしえてあげるわ!」 「「ゆっちゅりー!」」 「これがとかいはのはねかたよ!」 ありす種は赤ちゃんに「とかいは」についての授業をして、 「まてまてー!」 「おそいんだぜー!」 「とかいはのおいあげをみなさい!」 その近くで子れいむ、子まりさ、子ありすらが追いかけっこを楽しんでいた。 「ゆー♪ゆー♪」 「ゆっくりしてるね!」 その光景は周りをもゆっくりさせる。 この光景を私は待っていた! これこそが『ゆっくり』!真実の姿!! ごめんなゆっくりたち。 こんなにいいゆっくりに悪魔なんているわけがない。 もう悪魔は全部排除してたんだな、疑ってしまってすまなかった。 お詫びと言っちゃなんだけど、ご飯をゆっくり食べてくれよ。 「やぁ!みん・」 「ゆゆ?ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!」 「ばかなにんげんはまりさたちにごはんをおいてゆっくりでていくんだぜ!」 「ここにいなかもののいばしょはないわ!!」 「ゆっちゅりでちぇいけー!」 一瞬理解できなかった。 「え?何を言ってるんだい?」 「ゆっくりプレイスにばかなにんげんははいってこないでね!」 「いっかいでりかいできないの?ばかなの?しぬの?」 「ここはれいむたちのゆっくりプレイスだよ!!」 「まりささまはかんだいだからあまあまでゆるしてやるぜ!」 「おお、いなかものくさいいなかものくさい」 「いにゃかものはでちぇいきぇー!」 頬をつねる、痛い。 先ほどのゆっくりした光景はどうしたんだ。 「何を・・・」 「なんでごはんをもってこないの?ぐずなの?のろまなの?」 「このままじゃゆっくりできないよ!!」 「まりささまのいかりはうちょうてんだぜ! あまあまをたくさんもってこないといたいめにあうぜ?」 「いなかものにもわかるようにとかいはのありすがゆっくりおしえてあげる! ばかなにんげんはゆっくりたちをゆっくりさせる『ぎむ』があるの!」 「ゆっくりさせてくれればありすのどれいにしてあげるわ!ゆっくりかんしゃしなさい!!」 罵倒の中さりげなく聞き捨てならない発言があった。 ゆっくりさせる「義務」だと・・・? 「おい、ありす今なんて言った?」 「もう!いなかものっておろかね! ばかなにんげんはゆっくりにゆっくりさせる『ぎむ』があるの!!」 聞き間違えではなかった。 ならばこれだけは聞いておかなければならない。 「一つだけ質問いいか?」 「あまあまついかだぜ!」 「お前たちは『ゆっくりすること』と『ゆっくりさせること』どっちが大切に思う?」 「なにあたりまえなこときいてるの?れいむが『ゆっくりすること』にきまってるでしょ!!」 「じょうだんはかおだけにするんだぜ!ゆきゃきゃきゃ!!」 「そのはっそうじたいがいなかものだわ!『ゆっくりすること』こそとかいはよ!!」 先ほどの光景のように、他のゆっくりを『ゆっくりさせる』ことを目標とした場合、 これによって、自身も『ゆっくりする』ことができれば、 どちらもゆっくりを享受できる素敵な関係を作ることが可能である。 しかし、自分を『ゆっくりする』ことを強調した場合。 これは最終的に自身が『ゆっくりすれ』ばよいということであり、 その過程で他のゆっくりを奪うことに繋がる可能性を持っている。 真のゆっくりだったら最大多数の最大幸福を得られる前者を選ぶだろう。 そして自分さえよければいいという後者を選ぶのは・・・悪魔だ。 『ゆっくり』の条件その三 「『ゆっくり』は他者のゆっくりを何よりも尊重するッ!」 「そんなことはいいからごはんをもってふげばあ゛!!!」 ようやく正体を現した悪魔めに手近にあった人間ほどの大きさの木の杭で刺し潰す。 一撃だった。悪魔に杭は効果的という話は本当のようだ。 「おがあざんになんでごどずるの゛お゛お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!」 「みゃみゃあ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」 「もうかんだいなまりささまでもゆるさないんだぜ! れいむをころしたことをあのよでゆっくりこうかいするんだぜ!!」 とまりさが飛びかかって来た。だがゆっくりの皮をかぶった悪魔の攻撃は蚊に刺されるくらい痛くない。 むしろ蚊の方が後でかゆみが襲ってくるのでそちらの方が厄介である。 ドスッ! 「ゆべっ!!」 「なかなかやるんだぜぇ・・・」 「だがつぎでおわらしてやるんだぜ!!」 自分で攻撃しておいて勝手に傷つくなんて、おろかおろか。 再び向かってくるまりさの進路に護身用に持ち歩いている銀製のナイフを出した。 「これでおわりなんだzゆげごばっ゛!」 またもや勝手に突撃してダメージを受けるまりさ。 だが今回は少しばかり手助けをしてやった。 「いだいんだぜえ゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 「おとーざんじっがりじでえ゛え゛!!」 痛みから逃げるかのように辺りを転がりまりさを捕まえて、 今度は思いっきりナイフの洗礼を与える。 グサッ! 「ばりざのあんよ゛が!!」 グサッ! 「ばえがびえないんだぜえ゛え゛!!」 グサッ! 「むーっ!むーっ!」 グサグサグサグサグサ 「む゛む゛む゛む゛む゛」 次に頭部の皮だけを剥いて餡子を露出、 「む゛ーむ゛ー!!」 それに銀のナイフを突き刺しこねくり回す。 「む゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」 ふぅ、浄化完了。 じゃあ次はお前だ、偽ありす。 「よよよよらないでよ!いなかもの!!」 やっぱり最後は火あぶりの刑だな。 庭に置いてあった木の棒を二つ手に取りそれらを交差させて十字架を作り、偽ありすをロープで固定する。 「ほどきなさい!いますぐほどきなさいいいぃぃぃ!!」 藁の束を置いている所に十字架を立てて火を放つ。 「やべでえ゛え゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 藁から立ち上る炎はゆっくりとありすを焼いていく。 「あづい゛い゛い゛い゛い゛!!」 「どがいはのがみざんがあ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!」 ゆっくりと焼いていく。 「ゆぼぼぼぼぼぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛」 悪魔の子は悪魔というのが通例なので赤ちゃんと子供も処理しなければならない。 よく考えれば不幸なものだ、子は親を選ぶことができない。 残った赤ちゃんと子供を用意した水槽に入れていく。 「おそらをとんでるみたいー!」 「つぎはまりしゃのばんね!」 そのまま水槽に聖水の代わりのエタノールを流し込む。 「ゆ?みずしゃん!ゆっちゅりしていってね!!」 「おにいさんこれくさいよ!ゆっくりここからだしてね!!」 せめて、現世で体を清めて次はちゃんとした『ゆっくり』に生まれますように。 「(げぼっ!)ごご(げぼっ!)ゆっぐりでぎない゛い゛い゛!!」 「みずじゃんゆっぢゅりじでよぉぉ!」 「ぎぼぢばるい゛い゛い゛!!!」 聖水が口のところまで迫ってきた。 「んゆ~ れいみゅなんだきゃぽきゃぽきゃつるよ~」 「まりしゃ~きみょちいいぃぃ~」 「ありしゅ~ときゃいは~」 「ん~ほ~」 「さいこ~だぜ~」 「みょ~ふ~」 「すーりすーりしよ~」 「とけちぇくみちゃい~」 「ゆほ~」 聖水が徐々に体に染み込むにつれ精神が壊れていく。 これからしばらくすると、溶け出して餡子がぬけてしまうか、手にすっきりをし出して自滅する。 結果がわかっている以上もう見る必要はない。 水槽にゆっくり蓋をした。 「じゃあ残っているみんなはゆっくりできるよね!」 返事はなかった。 全部殺してしまったからだ。 つまり公園で捕まえたゆっくり全部が悪魔だった。 あれだけいれば一匹くらい『ゆっくり』がいると思ったのに。 『ゆっくり』、他人をゆっくりさせて自分がゆっくりし、それ以上は望まない。 10年くらい前の本にそう書いてあった。 自分は、今日も『ゆっくり』は『ゆっくり』なのか確かめたくて捕獲し、審判した。 結果次世代の彼らは、原始に持っていたハズの、ゆっくりさせることでゆっくりする過程を取り除いて、 単純に自分がゆっくりすることを重点に置いていることがわかった。 これは『ゆっくり』が進化したことに他ならない。 『ゆっくり』はすでに完成していて、これ以上何もいじるところはない素晴らしい生き物だ。 少なくとも私はそう思っている。 だから自分は進化を否定したかった。 だから原始の倫理を捨て去った『ゆっくり』を悪魔として処刑し続けた。 餡子とクリームが飛び散っている庭を眺める、これで5回目になる。 これだけ実験を繰り返しても気高き精神を今なお保持している新世代のゆっくりはいなかった。 今までは中に真ゆっくりがいると思っていたので、 むしゃむしゃもすりすりもおうたもゆっくりのする行動すべてが心をゆっくりさせてくれた。 だがそれらの中に真はいないと分かった今、 悪魔の行動を逐一観察しなければならない実験は自分にとって苦痛に他ならない。 この実験ももう終わりにしよう。 そう思った時だ。 「ゆ゛・・・」 ゆっくりの声が聞こえた。 おかしい、全員処刑してしまったのになぜゆっくりの声が聞こえる。 悪魔を取り逃してしまったのか、それとも? 「ゆ゛・・・う゛・・・」 声の方向を見ると顔面が真っ赤に腫れてゆうゆう呻いているまりさがいた。 悪魔は確実に消した。まだ生きているということは神に救われたのか? それを確認すべく声をかけてみた。 「まりさ、おまえは『ゆっくり』か?」 「ゆ・・・ゆ・・・」 「まりさ、お前は『ゆっくりすること』と『ゆっくりさせること』どっちが大事だ?」 「・・・む・・・・・・り・・・」 「いっしょに・・・・っ・り・・・たい」 「れいむ・・・ゆっ・り・・・して・・・」 まりさはれいむにゆっくりしてほしい、そして自分もゆっくりしたい。 これだけ聞き出せれば十分判断できる。 「そうか、お前は『ゆっくり』だったか」 この傷はきっと悪魔どもに負わされた傷だろう。 このまま放っておけば死んでしまう。 オレンジジュースを持ってきてまりさにかけた。 餡子という甘味でできている体にとってオレンジジュースとは万能薬に等しい。 たちまち傷が塞がっていった。 意識が戻らないのはまだ芯まで染み込んでないからか。 このまりさをどうしようか。 未だに昔の心を持っている『ゆっくり』は是非とも手元に置いておきたい。 だが、それをしてしまうと『ゆっくり』が1匹減ってしまうことになる。 このまま逃がしてやろうか。素晴らしい思想は自然と広まるものだ。 心を悪魔に懐柔されてしまったゆっくりを救うことができるのでは? 確実に1匹を残すか、未来に2匹以上になるのを期待するか。 「『ゆっくり』はゆっくりさせてゆっくりを得る」 大切なことを忘れていた、ならば選択の余地はない。 私はまりさを山に戻しに行った。 いつかこの地に昔の『ゆっくり』があふれますようにの願いを込めて。 ―――――――――――――――――――――――――――――― 次の日の朝 「ゆぴーすっきり・・・」 まりさは夢を見ていた。 あの美れいむとすっきりをし続ける夢。 肌をこすりつけるたびにしっとりとした餅肌がまりさの心を虜にする。 すっきり汁も他のゆっくりと違いまるでハチミツのようで、 絶頂の瞬間なんて体の中がヴォルケイノ!その気持ちよさは格別だった。 ずっとこのままでいいや・・・。 しかし止まない雨がないように覚めない夢もない。 「ん・・・」 目を開けると木や花があった、つくりものでない自然の環境があった。 見覚えのある風景はまりさにここは連れてこられる前の山であることを伝えていた。 自分は脱出できたのだ!あの人間に勝ったのだ! 「にんげんなんてちょろいもんだぜ!」 勝利の雄叫びをあげた所で、 「れいむ!すっきりのつづきをやるんだぜ!とっととまりささまにごほうしするんだぜ!!」 返事はない。夢の相手とは現実ですっきりはできない。 「もっとすっきりしたかったんだぜ・・・」 不意にまりさに電撃が走った。 終わってしまったなら続ければいい。 現実にもあのれいむはいるのだから。 「そうだぜ!いまからあのれいむにあいにいってつづきをたのしむんだぜ!!ゆっへっへっへ」 まりさは急いで山を降りて、以前あの美れいむを見た路地に向かった。 (「れいむ、まりささまをもっともっとすっきりさせるんだぜ!」) そしてすぐ来た、あのれいむだ。 自分を一目ぼれさせて、自分を応援してくれて、自分の夢で何回もすっきりしてくれたれいむが目の前にいる! 「れいむ!まりささまとすっきりのつづきをやるんだぜ!!」 「ゆ?おにいさん!きたないまりさがこっちにくるよ!!」 「あのまりさ『すっきのつづじをするんだぜ!』とか言ってるけどお前あいつに覚えあるか? 「ぜんぜんないよ!おにいさんのおててですっきりしちゃったから、 ほかのゆっくりとすっきりなんてきもちわるくてできないよ!」 「そうか、なら潰しちゃっていいか?目障りだし」 「れいむもこれいじょうみたくないからはやくつぶしてね!!」 「すっきりするんだzぶげぼばっ!」 れいむの前に飛び出した瞬間、 まりさはれいむの飼い主によって踏みつぶされて、中身も飛び出した。 (「もっと・・・すっきりしたかったんだぜ・・・」) まりさの意識も飛び出した。 「全く気持ち悪いまりさだったな」 「そうだね!きたないまりさはえいえんにゆっくりしててね!」 終 ―――――――――――――――――――――――――――――― 補足 すっきりまりさがお兄さんトラップに引っ掛からなかったのは、 ずっと美れいむの妄想をしていたから。 意識がない状態で「ゆっくり」といっていたのはお兄さんの聞き違いで 実際は「すっきり」って言っている。 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2526.html
「ふふふふふ・・・ついに完成したぞ! ゆっくリミッター解除装置!」 解説しよう! ゆっくリミッターとは、ゆっくりの能力を押さえつけている餡子型セーフティシステムである。 あらゆる生物にリミッターが存在し、人間ならば本当に最大の力の2,3割しか使えないように制御されている。 そして、ゆっくりはリミッターによってその能力の99.7%を封じられており、それゆえに貧弱なのだ。 もし、ゆっくりの普及した現代社会でこのリミッターを外部からの簡単な刺激で外すことに成功すれば、それはもはや兵器である。 私はそれに成功したのだ! 幾多のゆっくりの犠牲の上に成り立ったさいこうのゆっくリミッター解除機。 世界の混乱と混沌の時代を夢に見ながら、私は最高傑作に起動を命じた。 程なくして、彼の秘密基地周辺のゆっくり達に変化が表れた。 目覚めてしまった餡子に秘められた可能性・・・彼女達はそれを意識することなく使い、周囲の人間どもを傷つけることだろう! さあ、お前達を抑圧し続けてきた人間どもに復讐してやるのだっ!! その頃、男の研究所のある町の各地でゆっくりに関連する事件が・・・ 「ゆゆっ~! おそらをとんでるみたい!」 このれいむは何の気なしに跳ねてみた瞬間、信じられないほどの跳躍力を発揮してなんと70mも飛び上がってしまった。 今まで体験したこともないほどの圧倒的な浮遊感。しばし初体験に酔いしれていたが・・・ 「ゆゆっ! ゆっくりおちるよ!?」 飛べば落ちる。羽ばたきでもしない限り地球上では当たり前のことである。 はるか下方の地面めがけてれいむはゆっくりしていない速さで落下する。 「ゆっくりおちないでね! ゆっくりしてね!?」 落下する。 「ゆっくりできないよ! ゆっくりしてよー!?」 落下する。 「ゆ゛っ・・・」 そして、飛び散った。 あるゆっくりみょんは前に勢い良く跳躍したところ、いつもの100倍以上もの距離を一気に進んだ。 いままでの自分では考えられないほどの疾走感、他のゆっくりどころか人間までもすいすい追い越して行く優越感。 顔に感じる風圧がかなり痛いものの、それを差し引いても余りある快感だった。 「ちんぽ~?」 ふと周りを見ていれば自分以外のゆっくりも一緒に凄い速さで疾走している。 速い速い!信じられないほど速い! 気がつけばみょんを先頭にして、20匹近い集団になっていた。 「「「「「ゆっくりしてるよ~!」」」」」 「ち゛っ・・・!?」 が、50mもの距離を浮いた状態で移動するため方向転換ができない。 そんな状況であるにも関わらず、突然目の前に一台のトラックが止まった。 激突する、潰れる。 「ゆっぎぢどまっでね~!?」 激突する、潰れる。 「ゆっくぢちたいよー!?」 激突する、潰れる。 「ゆっくりでぎないいいいい!?」 ほんの10秒足らずの間に20匹近い集団は自滅した。 あるゆっくりまりさは這いずって移動している際に加速し、摩擦で体の半分を失った。 あるゆっくりありすは勢い良く射カスタードした拍子に出しすぎて干からびた。 あるぱちゅりーは勢い良く振り返った直後に自分の髪が顔にめり込んだで死んでしまった。 あるれいむは子どもを出産する際に勢い良く子どもを飛ばしすぎて受け止めようとしたつがいのまりさともども殺してしまった。 あるれみりゃは頬を膨らませようとした際に勢いを付けすぎて頬が破裂した。 あるありすの夫婦はすりすりの摩擦で頬を失い、ぺにまむも摩擦で消滅してしまった。 事態を把握した男は、何も言わずに解除装置を止め、リミッターの再設定装置を起動させた。 男は、ゆっくりの強度の問題を完全に失念していたのだった。 男が再設定装置を起動する少し前、男の研究所近くのある虐待お兄さんの部屋にて。 「「ゆえーん! きょわいよー!」」 「やあ、僕は虐待(ry」 「「これで満足か、虐待厨?」」 「!?」 目の前で両親を嬲り殺されて、絶望で顔をゆがめていた2匹の赤ゆっくりに異常が起きた。 突然の態度の変化。しかも、これから虐待されると言うのにあまりにもふてぶてしい。 予想外の事態に虐待お兄さんはたじろいでしまった。 「こんなちっこいのでも予想外の態度を取られると怯むなんて、おおへたれへたれ」 「ゆっくり虐待していってね! せいぜい頑張って虐待していってね!」 「な、何なんだよ・・・お前らはっ!?」 赤ゆっくりの豹変に驚いた男は壁に張り付いて、問いただす。 が、2匹は不敵な笑みを浮かべて男を見つめるばかり。 しばし、そうやってにらめっこを続けていたが、沈黙に耐え切れなくなったお兄さんが赤ゆっくりを潰すべく動いた。 「くたばれ・・・!?」 「おお、遅い遅い」 「ゆっくりしていってね!」 が、かわされた。いとも簡単に、それも赤ゆっくりに。 お兄さんの表情は恐怖に染まり、怯えた目で2匹を見つめる。 相変わらず不敵な、そしてふてぶてしい笑みを浮かべている。 「な、なんなんだ! お前らぁっ!?」 「ゆへっへっへ・・・まりさ達は異次元世界“ガ・ヴァン”の思念体で名をゆっくりと言うんだよ!」 「れいむ達はこの世界を手中に収めに来たんだよ! ゆっくり理解してね!」 「わ、訳わかんねえよ・・・!?」 突然の常軌を逸した発言に困惑するお兄さん。 しかし、2匹は彼の様子を気にも留めずに話を続ける。 「まりさ達思念体は思念体のままだとこの世界に干渉できないから仮の肉体を作ったんだよ!」 「それがこの子達なんだよ! ゆっくり理解してね!」 「でも、肉体の操作に慣れていないし、強化も間に合ってないからからまりさ達が本当の力を発揮できるようになるのは7万年後なんだよ!」 「それまではゆっくり虐待させてあげるよ! ゆっくり感謝してね!」 「「さあ、嬲りなさい!」」 そう言うと2匹はふんぞり返ってどこか誇らしげな表情を浮かべる。 動く気配は無い。なら今の内に潰そう・・・お兄さんがそう考えた瞬間、2匹が突然巨大化し始めた。 徐々に、だが確実に、赤ゆっくりは大きくなっている。 常軌を逸した2匹の奇行を前に戦意を喪失したお兄さんは急いで部屋から逃げ出した。 数分後には男がリミッターを再設定したことで普段のゆっくりに戻り、お兄さんは無事赤ゆっくりを虐待できたとさ。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ ・・・・・・なんじゃこりゃ? byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/74.html
ここは職人がSSを書くため、パーツごとに分解した設定を置いています。 レゴブロックのように色々組み合わせて楽しいSSを作ってください。 ここにある設定を避けることで斬新な物語を作ることもできます 読者の方も見ていただけると参考になると思います。ついでに編集者が喜びます。 ※組み合わせによっては深刻な矛盾が生まれる場合があるので注意してください。 ここは過去の設定をまとめているだけです。ここの設定に従う必要はまったくありません 記載ルール 設定は出来るだけ具体的、かつパーツごとに分割して組み替えが効くようにしてください。出来れば反対の設定パーツも追加しましょう。 基本の文体 基本となる設定その設定から更に一歩踏み込んだ設定 ゆっくりの中身 ゆっくりの食べ物 肉食のゆっくりの食べ物と人間の関係 ゆっくりの身体的特徴 ゆっくりの大きさ ゆっくりの身体能力 ゆっくりの繁殖方法 ゆっくりのグループ構成・社会 ゆっくりの暮らし方 ゆっくりの住みか 冬の過ごし方 ゆっくりの知能や思考、行動パターン 個別の性格や特徴の設定 現在確認されているゆっくりの種類 ゆっくりの飼い方 舞台設定 ゆっくりの中身 ゆっくりの中身は基本的につぶあん、れみりゃとフランは肉まん姉妹。こしあんのゆっくりは希少、自然には存在しないとも考えられる。 食べ物によって餡を変化させることが可能。(野菜を食べさせ続けて抹茶餡など) れいむ・まりさは小豆餡、ありすはカスタード、ぱちゅりは生クリーム、ゆかりんは納豆またはナチュラルチーズなど、種によって様々。 恐怖や絶望、苦痛を与えたゆっくりはより甘く美味しくなるといわれている。人の愛情を存分に受け、苦しみを知らないゆっくりは不味い。 屠殺の直前まで最上の環境でゆっくりとさせると味に深みが出るといわれている。 赤子のゆっくりは非常に美味で、高値で取引される。逆に成熟したゆっくりはパサパサとして不味い。成熟したゆっくりの中心部の餡は特別に美味。 ゆっくりの食べ物 お菓子や甘いものを食べる。 草や花、蝶々などメルヘンっぽい物を食べる。 昆虫や肉など何でも食べる雑食。飢えに迫られれば肉親も平気で喰う。 基本的に共食いはタブー、強制的に食べさせても吐き出してしまう。吐餡の可能性あり。ゆっくりは自分たちの中身を知らないため、何らかの偶然が働かない限り共食いという発想に至らない。 虫や小さな鳥を好む肉食、その愛らしい姿と共に農家に大層愛されている。 にとりなどの水中型ゆっくりは魚を捕って食べる。 ゆっくり幽々子・レティ・れみりゃ・フランなどは他のゆっくりを食べるため、捕食種とも呼ばれる。 ごくごく一部のゆっくりは捕食種だけを食べる。捕食種捕食性種と呼ばれる。 光合成で栄養を得ているものもいる。 かまって貰うことが栄養源、他のゆっくりや人間と一緒にゆっくりすると元気になる(限度有) 噛む力の弱い赤ちゃんは親に咀嚼して貰った物を食べる。 植物性出産の赤ちゃんの最初の食べ物は、自分が実っていた茎。茎をそのままかじって食べる。 茎の中身(母体から赤ちゃんに送られていた栄養)を吸い取る。 植物性出産の赤ちゃんの最初の食べ物は、自分を覆っていた保護膜。ソフトシェル型(ゼリー等)の場合、産まれる前に保護膜をちゅるんと飲むように、膜の一部または全て食べる。膜を食べるのは覚醒後、または覚醒前(反射と同じ類)、落果前、落果後、これらの組み合わせで複数のパターンがある。 ハードシェル型の場合、産まれる前に自身が膜から出れる程度をかじって落果。落果後に膜の全てまたは一部を引き続き食べるか、落果後は食べない。 膜を食べるのは覚醒後、または覚醒前(反射と同じ類)、落果前、落果後、これらの組み合わせで複数のパターンがある。 肉食のゆっくりの食べ物と人間の関係 ゆっくりを狩る狩人種の矛先は人間にも向けられる。 ゆっくりを狩る狩人種の矛先は人間には向けられない。ゆっくり除けや狩りのために狩人種が飼われることがある。 ゆっくりを狩る狩人種の内、幽々子やレティなど大型種と捕食種捕食性種は人間を襲うこともある。 ゆっくりの身体的特徴 下膨れた顔が特徴的。鼻と耳は見当たらないが嗅覚・聴覚は正常に働いている。耳などのある種のそれは機能しているが、(中枢)餡の処理が追いつかない為に使わない事のほうが多い。 体内に嗅覚器・聴覚器にあたる部分がある。 皮全体に嗅覚器・聴覚器にあたる部分がある。 長時間水に入ると水を吸ってぶよぶよに膨張して膨らむ。水に浸かりすぎると皮が溶け、餡子が流れ出して死ぬ。 なぜか溺死しない。魚についばまれたり皮が自然にちぎれることで死に至る。 ゆっくりまりさは水上に浮かべた自分の帽子に乗り、水を渡る事が出来る。 ゆっくりにとりは自由に水中を泳ぎ回って魚を食べることが出来る。 ぴょんぴょん飛び跳ねて移動する。 ずりずりと体を地面に付けたまますり足(?)で移動する。足にあたる底面を傷つける、もしくは焼いて弾力性を奪う事で移動が出来なくなる。 弾力があって、手で押すと水風船のようにぽんぽんと跳ね返る。 もちもちしていて餡の重みがある。10メートル以上の高さから落ちるとべちゃっと潰れる。 皮はそれほど強くなく、ハンマーなどで何度か殴打すると破れてしまう。 皮はとても脆く、砂利道を歩くだけで底面から餡が漏れ出す。ちょっとした高さから落ちても絶命する。 皮はものすごく弾力があり、よく伸び、刃物を使っても破るのに苦労する、特殊な技術が必要。 生まれつき帽子やリボンなどの特徴的な飾りをつけている。飾りは食物繊維製、大体生まれたときからついている。飾りはゆっくり同士の個体識別に必要で、飾りを失ったゆっくりは群れから追い出される。死んだゆっくりの飾りをつけたゆっくりは他のゆっくりに執拗に攻撃される。死んだゆっくりの飾りをつけたゆっくり同士は攻撃することはない。 死んだゆっくりの飾りはゆっくりに対する毒性を持つ。 ゆっくりの飾りを奪った者は一生ゆっくりに付きまとわれる。 飾りは皮が変化したもの、取り外すことは出来ない。(取り外す=皮の大部分がなくなる) 飾りは体の成長と共に大きくなるので、取り外した状態で成長させると体は大きいが飾りは小さいままとなる。 治療には、オレンジジュースをかける・水で溶いた小麦粉を患部に塗る・失った餡の代わりの餡を詰めるなどの手段が有効。別のゆっくりの餡を詰めると、その餡のゆっくりの記憶や特徴などが混ざる。中身を白餡に入れ替えると清く正しい人格になる。 餓死直前まで痩せ細ると、皮がしぼみ中の餡が透けて見え、泥団子のような姿になる。 歯は飴細工製or砂糖菓子製。 歯は簡単に抜けたり折れたりするが、しばらくすると生えてくる。 一度歯を失うと、一生復活はしない。 歯が全て無くなると、うまく喋れなくなる。あごの骨が無く柔らかい饅頭なので、噛む力は強くない。 髪はセルロースで食べる事が出来る。 髪は砂糖菓子で、景気良く燃える。 ゆっくりの大きさ 赤ちゃんがピンポン玉より小さく、普通でバレーボール、母親でサッカーボール程度。 赤ちゃんがバレーボール程度で、普通で50cm程度、母親は1mを越えることも。 赤ゆと成体ゆの大きさの比は、約1 200ほど。 妊娠中の個体は子供の分だけ肥大化する。 栄養状態や突然変異によって際限なく大きくなることもある。生命活動に最低限な栄養しか与えなければ大きくならない。 ゆっくりの身体能力 人がゆっくり歩くよりまだ遅い、どうやって野生を生き抜いているか不明。飛行速度も速くない 人間の子供と同じくらい、天敵から隠れつつひっそりと暮らしている。 壁を転がることで7階と同じ高さから降りる、木に登る、野生を生きるに十分な能力。餡子の重さを利用した樹上からの奇襲で首の骨を折られる事があるため猟師はとても慎重。 場合によっては普通の人間を撃退する。 本当に弱く、『体当たり』と呼ばれる行動も、人間には全く効果がない。ただし、嚙みつき攻撃は人間でも怪我することも。 噛みつきに特化した種の場合は普通に怪我をする 内部のあんこが3割以下になると死ぬ。妊娠中などで肥大化した場合はその限りではない。 あんこを吐き出すのは死やストレスの兆候。 怒るとほほに息をため、風船のように球状にふくらんで威嚇する。自分の口で「ぷくぅぅ!」と擬音を喋りながら膨らむ。頬を押して空気を吐き出させると「ぷひゅるるるる」と擬音を喋る。 ゆっくりの繁殖方法 基本的に雌雄同体。性交時(ゆっくす、すっきりーとも言う)にはパートナーを襲う“タチ”と襲われる“ネコ”に分かれる。タチとネコのどちらが仔を成すか、どちらの種の仔になるかは様々なパターンがある。 タチネコの仔を成す側と生まれる仔のパターンは決まっている。 振動により性欲が喚起される。 体表に粘液を分泌させてお互いの体をこすり絡めあう。(ショゴス?) 両頬等、顔正面を重点的にマッサージする事で発情する。この場合、振動を加えても嘔吐するだけである。 密着状態からタチが激しく震えネコに体をぶつける。 あごの辺りにぺにぺにとまむまむがあり、タチのぺにぺにをネコのまむまむに挿入する。まむまむの皮を裏返して体外に露出する事でぺにぺにになる。 受精が完了すると悲鳴を上げて朽ち果てた後茎が生え、それに3~4匹が実る。 茎の中身は母体の中身が茎で濾過された砂糖水。 連続で性交をすると、茎に餡子を持っていかれてネコ側は朽ち果てる。 一度で15匹程度が実る。 ゆっくりお母さんをアリスが立て続けに犯して十数本の茎と50匹のゆっくり霊夢を実らせる。朽ち果てた母体の残りは、一部の昆虫のように子供たちの栄養となる。 母体が死ぬと茎に結実している子供たちも死ぬ。 性交をした両方が朽ち果て、お互い自分と同じ身をつける。雌雄同体なのでタチネコの区別は無い。 性交後、数時間や1、2日で生まれる。(早熟、クイック型) 性交後、1~2週間で生まれる。(晩成、熟成型) お互いに熟成したゆっくり同士の性交はゆっくり和やかな物でどちらも朽ちない。受精が完了すると「すっきりー!」という声を上げる。 ゆっくりお母さんから茎が生えて子供が実り、愛に包まれて成長する。 熟成が足りないゆっくりがレイプされると朽ち果ててしまう上、泥団子のような未熟児しか実らない。(オレンジジュース等の栄養を摂取させ続ける事で、朽ち果てずに出産が可能 レイプ等、愛の無い性交によって受胎した場合、親が朽ち果てて無くても子供は未熟児しか実らない。それ以前に茎が生えても直ぐに枯れる。 胎生。完全に熟成した場合は体内に妊娠して口の下の穴から吐き出すように出産する。野生では妊娠可能なほどの熟成に至ることが出来るゆっくりは珍しい。 妊娠中は怪我をしやすい 卵生。片方が小さな卵を大量に吐き出し、もう片方が粘液を吐き出し受精させる。受精後、粘液(精液)が受精膜と共に殻の役割を果たす。 受精後も殻は無く、膜しかない。鋭利なもので突付けば中身(卵黄+卵白?)が出てくる。 卵生。通常通りの性交後、胎生と同様に体内に殻を持つ卵を宿す。一定期間後卵を口の下にある穴から産卵する。壁などにくっつく粘着性の有る卵を産卵する。 壁などにくっつかない、粘着性の無い卵を産卵する。母体は数個の卵を産卵する。親は死なない。 母体は多数の卵を産卵する。親は死ぬ。親等による保温が必要。 ある一定温度が保てれば親が居なくても出生する。 分裂する。母体となるゆっくりが均等に分裂する等分裂 母体が半分位、残りを子供とし、その残りを等分裂して生まれる不等分裂 分裂によって産み出した自身と別のゆっくりの減数体を合成する化合分裂 植生型。精子を他のゆっくりの卵に植え付ける。 ウイルス型。母体のゆっくりの中で子供が形成され、ある程度成熟すると母体を突き破って出生する。母体はそれに伴い皮と僅かな餡になり、死ぬ。他のゆっくりに植え付ける。 子供は母体を食べるか食べないかは出生時の状況による。 どこからともなくやってくる、何処から来るのか誰も知らないし繁殖方法も分からない。 ゆっくりのグループ構成・社会 それぞれ同じ顔をした英雄の家に一匹づつ+数匹程度しか居ない。 ゆっくりの数は少なく霊夢・魔理沙が50匹程度、それ以外は1~2匹づつしか居ない。 害になるくらい沢山居る、最も多い種類は数千匹に到達する。彼岸では大量に生まれ大量に死ぬゆっくりの処理に死神や閻魔が頭を悩ませている。ゆっくりは一見生物のようだが、全ての生物が持つはずの魂が無い。 種類の違う友達と3~4匹の小さなグループを作る。 お母さんと赤ちゃんで構成された家族を持つ。 ゆっくり魔理沙をリーダーとした群れになって畑を荒らす。 仲間の死体を踏み越えて柵を越えるファンタズムトゥルーパーズ。 ゆっくり同士でのコミュニティを持ち、種類の違う仲間同士で協力している。 ゆっくりは妖精の一種なので、普段は妖精と一緒に暮らしている。 ゆっくりの暮らし方 普通に可愛がられている、咲夜さんがれみりゃを溺愛している。 加工場で生産されるゆっくりは幻想郷の甘味の中心となっている。繁殖力や雑食性を生かし、生きたままストレス解消器具やゴミ箱などにも加工される。 皮の高質化等の技術によって、家具や雑貨にも加工される。 加工場などは存在せず、ゆっくりは食べ物とは考えられていない。 人畜無害な草食動物、森の奥でひっそりゆっくり暮らしている。貴重な珍味と見なされて捕獲される。 子供や妖精の遊び道具。 その旺盛な繁殖力と食欲のせいで駆除される。 街にやってきて畑や家屋を荒らし回る害獣。 ゆっくりの住みか 朽ち木のうろ等を一時的な雨よけとして利用することはあっても特定の巣を持たない。 数人の種類の違う仲間といっしょに、ゆっくり出来る場所を求めて一緒に移動している。 自分で掘った穴や、岩盤の横穴に親子で一緒に住んでいる。 博霊神社、霧雨魔法店、紅魔館など同じ顔の英雄が住んでいるところに同居している。 木の上にロープを渡してハンモックにする、草の家を造るなど樹上で暮らしている。 回遊するように暮らす。 高山に暮らす。 冬の過ごし方 冬が近づくとゆっくり達は冬ごもりの準備を始める。冬を知る野生のゆっくりは秋の終りに冬ごもりのため、巣に枯葉や木の枝や小石などの資材や食料を集め始め、巣を持たない場合は他の家族の巣に居候させてもらう。逆に冬を知らないゆっくりのほとんどは冬ごもりの準備をせずに死んでしまう。ゆっくり的な考え方のため、冬ごもりの準備が遅すぎて餓死や凍死の憂き目に会うゆっくりも多い。 知能の高いぱちゅりや冬に強いれてぃか、経験豊富なゆっくりが群れにいる場合は、ほぼ問題なく群れ全員が冬を越せる。 ありすが群れにいた場合は冬にも繁殖行動を起こしてしまうことがままあり、最悪全滅してしまうこともある。 冬ごもりの間も、晴れた日には外に出て追加の資材やえさを探す。 ゆっくりブレインは冬ごもりなど考えないため、野生のゆっくりは冬を越せずに死んでしまう。幸運が重なって冬を越せたゆっくりがいても次の冬には完全に忘れているため、人に教育されたことのあるゆっくりをのぞいて野生のゆっくりに2年以上生きている個体はいない。 冬を越せないため(または冬を越す能力が無い場合)卵を産むことで春の自然孵化を待ち、成体は死に絶える。 体温の低下で強制的に冬眠状態になる。(旺盛な食欲の為、冬眠状態にならないと食料が持たない)冬眠状態の記憶は無い。ゆっくり本人はしっかりと備蓄したから越冬出来たと思い込む。 自分で習性として冬眠にはいるゆっくりがいる。おもに北方の寒い地域に多い。一度満腹になるまで食いだめし、数週間から1ヵ月ほど冬眠し、目覚めた後また食いだめを繰り返す。この方法の場合期間が同じなら消費する食糧の量は普通の冬ごもりに比べて少なくなる。このため冬の長い雪国でも冬を越せる。性質上一度目覚めるとまた食いだめしないと冬眠できないため何らかの要因で短期間に何度も起こされると餌を爆発的な勢いで消費してしまうことに。 ごく一部はエネルギーを合成できるため冬眠をしない。性質上晴れようが雪が降ろうが資材やえさの補充に出かけることがない(出かけても雪国では成果が少ない)ので、冬ごもり型に比べて巣は非常に頑丈に封鎖される。そのため、冬眠型と越冬型が一緒に冬を越そうとすると高確率で失敗する。だが冬眠型と越冬型が混在する地域では冬になる前にお互いの冬ごもりの方法を伝え合うことでうまくやりくりしている。 ゆっくりの知能や思考、行動パターン 低知能のゆっくりが「ゆっくりしていってね!」という言葉を聞くと、反射的に動きを止め同じ言葉を返す。 素直な子供のようで人を疑うことを知らず、思いやりもある。一人寂しく生きていた老人にゆっくり寄り添って彼の人生の最後を優しく看取る。 仲間の危機になると自分の身を顧みず勇敢に立ち向かう。逃げることも きれい好きで家に入る時は泥を落とし、食事はゆっくり舌ですくって汚さず食べる。 きたなく食べて散らかす ひねくれたガキのようで常に上から目線で身勝手なことばかり言う。ゆっくりしようね!という言葉とは裏腹に騒がしく、餌もものすごい速さで食い散らかす。 人間の家(または他のゆっくりの巣)に勝手に入り込み「自分の家」宣言をして居座る。本当は人間の家と認識している為、痛めつけて問いただすと泣いて謝る。 ゆっくり出来ない(自分の要求が受け入れられない)とすぐ大泣きして逃げる。相手が弱いか小数と見れば暴力に訴える。相手の実力を測るほどの知力が無いため、人間相手でもまずは襲い掛かる。 図々しく、うかつに譲歩したり優しくすると際限なく付け上がる。 下手に賢く良心を持った個体は、同属に道具扱いされたり爪弾きにされる。 人間と同レベルかそれ以上の思考能力を持つ。知恵を持つゆっくりは“長命種”と呼ばれ、常に薄笑いを浮かべ「おおこわいこわい」を口癖とする。長命種の知能も人間に比べればたかが知れている。 永遠亭の実験によって人間以上の知能を持つゆっくりが生み出された。 昨日のことさえ覚えていない動物未満の知力。危機意識が際立って鈍い。少し気持ちよい感覚を味わっただけで、目前の危機を忘れはしゃぎだす。 良いことだけを記憶し、嫌なことや悪いことはすぐに忘れてしまう。一応トラウマだけは残るため、躾にはトラウマを刻み付けてやるのが効果的。 訓練すれば二桁の足し算引き算、九九ぐらいは覚えるが割り算は覚えられない。 大人であればひらがな程度は読める。子供でも人間に訓練されれば読める。生まれたときから成体に近い知能を持つ。(あるいは成長しても知力は殆ど向上しない) ぱちゅりを母体とした赤ちゃんぱちゅりは親の知識を引き継いだ状態で産まれる。 短い妊娠期間を経て生まれた子供は、親の知識を僅かか、全く引き継げない。また、下種な部分(野生生活する上で良い判断事例)ばかり受け継ぐ。当然、下種発現が起こりやすい。更に妊娠期間が短い=親が苦労した期間が短い為、親もいざという時は見捨る。子供をゆっくりする為の、唯の"道具"や、寂しさを紛らわす為の、唯の"手段"と見ている点がある。 長い妊娠期間を経て生まれた子供は、親の知識をある程度引き継げる(胎生には劣る)。下種な部分(野生生活する上で良い判断事例)も受け継ぐが、他の情報に中和され、発現しにくい。更に妊娠期間が長い=親が苦労した期間が長い為、いざという時は親が犠牲になる事がある。 胎生は植物型より引き継げる知識の量が多い。出生時から(モノにもよるが)子供クラスの知能が有る。お腹を痛めてまで産んだ為、いざという時は親が犠牲になる事が多い。 野生のゆっくりに文字という概念はない。 ゆっくり文字というゆっくりのみに通用する文字が存在する。 個別の性格や特徴の設定 魔理沙、友達思いで行動力のあるリーダー、仲間のために自分が犠牲になることも。 魔理沙、帽子が飛ばされるとすぐ弱気になる性格。 霊夢、人を簡単に信用せず冷静に立ち振る舞いながらもみんなを陰から見守る。 霊夢、呑気な性格だがやるときは全力を出す頼れるまんじゅう。 お母さん霊夢、子供達を心の底から愛し、最後まで子供を守る優しいお母さん。 お母さん霊夢、自分が飢えるとお食べなさいをして食料に変身するお母さん。 アリス、とかいはを自称しプライドが高いが、ツンデレで面倒見もいい。 アリス、一考えてることの逆を言う習性があるようだ。 アリス、とかいはとかいはと無駄にプライドが高く、自分を他より特別な存在と思い込んでいる。 アリス、発情すると子供はおろか死体にまで性交を試みる色欲の塊。 パチュリー、病弱だが知識は他のゆっくりより高く、群れのブレーンを勤める。 パチュリー、病弱な振りをし同情を誘おうとする汚い性格。 パチュリー、チラシの類でも本と認識するらしい パチュリー、識字能力は他のゆっくりと大差は無い パチュリー、部屋に文字のある物があると、その部屋を自分のとしょかんor まどうしょと言い張って読みたがる。(体つきに主にみられる特徴) みょん、ちーんぽっ! ちぇん、わかるわかるよー ちぇん、虐待厨は死ね!に始まる罵詈雑言を浴びせかけてくる。 レミリア、うーうーとしか言えないおしゃまなお嬢様。希少種だが紅魔館付近には多く生息する。 レミリア、ぷでぃんぷでぃん煩く、困ると咲夜に助けを求める。自身を紅魔館の主と思い込んでいる。 フラン、残虐非道なハンター、獲物をなぶり殺す事を最大の快楽とする。 レティ、巨大で鈍重なハンター、素早く動く舌で器用に獲物を捕る。頬に獲物を溜める性質も。 幽々子、巨大だが俊敏なハンター、恐るべき速度で移動しながらゆっくりをむさぼり食う。 幽々子、俺の胃袋は、宇宙なんだよ… 幽々子、こぼねー ゆうか、綺麗な花が咲く所によく見られる。 のうかりん、田舎に住んでいる幽香の母親。時々収穫物を幽香に送る。 のうかりん、スレ住民にらっきょうを育てる方法を教えてくれる。 天子、ブロント様。 天子、ドM。 きめぇ丸、強いものには逆らわない、ゆっくり種が大嫌い。 きめぇ丸、突如首を高速で振動させるという奇癖を持っている。 美鈴、何かを守る習性を持つ他のゆっくりを思いやる優しいゆっくり。「じゃおおおん!」と鳴く。 美鈴、ずっと寝てばかりいる癖に報酬は要求する怠け者。 チルノ、お馬鹿だけど優しく花も育てたりするゆっくり。息は冷たく、ゆっくり程度なら凍らせられる。 チルノ、後先考えずに行動するから他の生き物に迷惑をかけるゆっくり。 神奈子、背中にオンバシラという飴を背負い、それを飛ばして攻撃する。 神奈子、しめ縄っぽいのはドーナッツ。うめぇ、めっちゃうめぇ! 諏訪湖、ゆっくりを食う帽子を被り、ゆっくりを食べさせたり自分が食べられたりしている。 現在確認されているゆっくりの種類 通常種 全ゆっくりの約8割が分類される。総じて雑食かつ、人間に姿を見られないように自身に結界を貼ってゆっくりからも人間からも見えなくしてる上種類ごとに技を1個持っている恐ろしいまんじゅうゆっくりれいむ 野生のゆっくりの3~4割がゆっくりれいむで、全ゆっくりの中で一番個体数が多い。他のゆっくりに比べて家族意識が強く、大規模な群れを作ることも多い。家族が危機に逢うと全力で助け出す。知能も呑気な割に高く併せ持ち全ゆっくりの中でも知能は最高クラス。 ゆっくり魔理沙 ゆっくりれいむ同様個体数が多い(後述する性格のためかれいむより若干個体数が少なくゆっくり魔理沙のみで群れを作ることはあまりない)通常は複数の種類のゆっくりのリーダーを務めることが多いが、一度危機が迫ると「ゆっくり突撃するよ!!!」と仲間を逃がすために自ら犠牲になることもある。その性格からか野生のゆっくりの中では生存率と知能が高く、そのために群れのリーダーを務めることが多いといわれている。その知能の高さからか一部のゆっくり魔理沙は違う種類のゆっくりを命がけで守ろうとするほどの「ゆっくり思い」になることがある。また生まれもって所持している飾りが大きな帽子なため他のゆっくりより若干雨に強い。たぶん性格の個体差が一番多い。 帽子の代わりに貝殻を被ったまりさつむりは陸上/水中両方で生活が出来、水に強く溶ける事が無い。 ゆっくりアリス 三番目に数が多いといわれるゆっくり。いつもは群れを作りたがらないがひとたび欲情すると周囲すべてのゆっくりと交尾してしまう(交尾したゆっくりから生まれたばかりのゆっくりをも襲い殺してしまうため一匹のアリスがひとつの群れを全滅させたという報告もある)ため、大人のゆっくりにはれみりゃ等の捕食種以上に恐れられている存在である、また魔理沙を好んで遅いぱちゅりやれいむは発情中でも後回しにすることが多い。知能はゆっくりれいむとほぼ同等といわれる。一部に理性で性欲を抑えれるアリスがいるが、それらは非常に頭がよく頼りになるゆっくりとして群れに招かれることがある。 ゆっくりぱちゅり 「むきゅー」という独特の鳴き声を上げる。通常種の中では一番数が少ないため希少種とされる。数の少ない理由に生まれつき喘息(あるいはそれに近い症状)を持ち、他のゆっくりに比べ運動能力が低いためである。そのためか全ゆっくり中最高の知能を持ち、ゆっくりに共通の「すぐに自分の家宣言」、「謝りはするが何が悪いのか理解しない、反省しない」や「相手の力を考えずに攻撃する」といった行動を比較的簡単にやめさせることが出来る。そのため全ゆっくり中一番ペットにしやすい またほかのゆっくりにない特徴として冬以外の季節にも梅雨や食糧不足に備えて食料を備蓄しようとする習性(その知能から考え出した生きる知恵ともいわれる)を持つが、ぱちゅりのみの群れでは病弱さからほとんど備蓄できず、備蓄してもほかのゆっくりに強奪され、複数種からなる混群ではほかのゆっくりがぱちゅりの警告を理解しないことが多く備蓄に成功している野生のゆっくりはほとんどいない。やたらと「ごほん」を欲しがり、手に入れた「ほん」を読むふりをして賢さをアピールする。その際に(手が無いから)唾液で「ほん」を汚して読みにくくする、文明の破壊者的な側面がある。 ゆっくりみょん 「ちーんぽ!!!」と独特の下品な鳴き声を放つゆっくり。通常種の中では二番目の珍しさと最強の戦闘力を持ち、それゆえの過信からか捕食種に立ち向かい返り討ちにあうことが多い。一部農家では畑を荒らすゆっくりへの対抗策としてみょんの養殖、訓練を行おうとしているが数がれいむ、魔理沙の二種にくらべて個体数が少なく、ちぇんに移動力で劣るため成功例はほとんどないが、養殖に成功した農家では毎日畑を襲うゆっくりを撃退するみょんが見られる。 ゆっくりちぇん 全ゆっくり中最小の大きさと最高の素早さ(といっても所詮はゆっくり)をもつゆっくり。「わかるよー!」「わからないよー!」などの発言をするが正確に理解していることはほとんどない。その小ささと素早さから捕食種に捕まることは少ないが他の普通種との争いに負けてそのまま死んでしまうことも多い。 捕食種 主に他のゆっくりを捕食するゆっくり 知能の低いものが多いがその多くは訓練しだいで高い知能を持つようになり、他のゆっくりを駆逐することから農家の間でペットにされることが多い。また、「ゆっくりしていってね!!!」をほとんど言わないのが特徴。ゆっくりれみりゃ 一番個体数の多い捕食種。背中に一対の羽をもち飛行が可能。おもに夜行性で巣のない普通種などを捕食する。「うー!うー!」「れみりあうー!」などの鳴き声を放つ。再生能力が異常に高く、ほとんどの怪我を数日で完治させる。 ゆっくりふらん れみりゃ同様羽をもち、全ゆっくり中最強の戦闘能力を誇り、さらに獲物をいたぶってから食べる習性をもつ残虐なゆっくり。「ゆっくりしね!」を連呼することも特徴の一つ。獲物の数が多い時などに交尾をしなくても四匹に増える(一定時間たつと最初の一匹を残して消えてしまう)習性を持つため対ゆっくり用ゆっくりとして大きな人気を持つが、少し教育を怠ると同種すら攻撃してしまうためペットとして飼っているところはほとんどない。れみりゃ同様再生能力が異常に高い。なお、ゆっくりの中では最強と言われているがその戦闘力は5~6歳の子供と同程度である。 ゆっくりれてぃ 全ゆっくり中最大の大きさを誇る。他のゆっくりが成体でせいぜいサッカーボール大なのに対し成体で雄に1メートルを超す。また、その巨体とそれに見合わない他のゆっくりと同様の移動能力を持っているため、餌がなくて餓えたり他の捕食種に捕獲されることがほとんどない全ゆっくり中最高の防御力と雨に対する適応性を持っている。加工場などで飼育されているれてぃは常にあんこを抜かれているため、手当たり次第にゆっくりを捕食するが野生のレティはあんこの量が多いためか知能、記憶容量が高めで面倒見がよく、他の捕食種とは違い自分の子供なら通常種でも食べることはせず、一家を口に入れて守りながら移動し、他の捕食種から家族を守ることある。 ゆっくりゆゆこ 他の飛行可能なゆっくりと違い羽がなくても飛行可能なゆっくり。無限の食欲を持ち、一度食事を始めると寝るか周囲にゆっくりがいなくなるまであらゆるゆっくりと周囲の小動物、植物を食い尽くす。そのため人間にとっては一番、ゆっくり達にとっては発情したアリスの次に迷惑なゆっくりである。その食慾のためか捕食種では一番数が少なく、飼育に成功した例もほとんど無い。 捕食種捕食性種 捕食種を捕食する性質を持つゆっくり(食物連鎖で言う猛禽類)。そして約半数が饅頭ではなく生体組織で形成される。その性質上、生息数が希少種・特種並に少ないので天然物を見る機会はとても少ない。これは他のゆっくりもそうで、通常種ましてや餌である捕食種でさえこの種の存在を知らないことがある。しかしながら「ゆっくり研究所生体学部」ではある特定の組み合わせで超低確率ながら突然変異によるこの種の発生が認められた。その種はどのゆっくりにも似ていないため新種とされる方針。知能や体躯は他のゆっくりより圧倒的に高く、ドスでさえ一撃でスクラップになる。(突然変異による発生種)※名称未定 研究所で発生したことから「No.1」とも呼ばれる。因みにふらんとうつほのかけ合わせ。見た目は両者の平均……だが、何故か家族を除く捕食種を駆逐する勢いで捕食した。そのため、ここに分類される 希少種 れみりゃとふらんの亜種と思われるもの、人間の子供のような胴体と四肢をもち、移動方法が跳躍から歩行に変わったこと以外に習性や戦闘力などれみりゃやふらんとの違いはない。紅魔館周辺にのみ生息し、非常に数が少ない。れみりゃには稀に怪獣の着ぐるみを着たようなのも確認にされているがそれが与えられたものなのか成長過程で形成されたものなのかは不明。 特種 他のゆっくりと大きく生態が違う、目撃例が異常に少ないなどのゆっくりはここに分類されるゆっくりにとり 非常に珍しい水生のゆっくり。おもに魚ときゅうりを主食としていることが分かっているがゆっくりの中でも動きが早く(水中でのみ魚以上に機敏に動ける)他のゆっくりと大きく異なることもあって捕獲例自体が少なくはっきりしたことは分かっていない。 ゆっくりれいせん 希少種同様胴体と四肢をもつ。「ゲラゲラゲラ」と、癪に障る笑い方をすること以外はほとんどわかっていない。 ゆっくりゆうか 非常に珍しい「人と利害対立することが少ない」ゆっくり。ゆっくり以外の生物を自ら積極的に育てようとしたという報告もあるがやはり発見例が少なく詳しいことはほとんどわかっていない。 人型のゆうかも確認されていて自ら植物を育てるなど高い知能を持つ。植物を荒らされるためか他の種を敵視していることもある。ゆうかとは別種という話もある。 きもんげ 胴体と四肢ばかりでなく、人間以上の知性と確かな人格を持つ。関西弁(あるいは広島弁)を使い、常に金儲けを考えている。加工場の社長。そもそもゆっくりではなく、鈴仙・優曇華院・イナバの裏の姿という噂もある。 ゆっくりめーりん 皮が厚く、ゆっくりの中では体が丈夫。「じゃおおん」という独特の鳴き声を発する。人語を理解できるが話すことは出来ない。おとなしく、攻撃を受けても丈夫な皮で守りに徹する。そのため通常種から愚図呼ばわりされリンチを受けることも多い。皮が厚いぶん餡が少なく低能ともいわれるが、通常種と同等以上の身体能力・知性があるともいわれる。防御本能の強さと忠実さから人間に番犬代わりに飼われることもある。 絶滅種 全てのゆっくりを捕食可能とされる。詳細は不明だが、金色で桜の髪飾りに黒髪が特徴的。一匹で増殖可能。 ゆっくりの飼い方 ごく一部にゆっくりを飼う人がいる。研究機関を除けば虐待するかペットにするかのどちらかである。 虐待するために買うのは簡単、とにかく逃げれないようにしてあとはご自由にお楽しみください。 ペットにするには「恐怖」を与えてペットにするか「愛」を与えてペットにするかのどちらかである。 ペットにするのに向いているゆっくり。ゆっくりれいむ ペットにする難易度は低、数がおおいため捕獲の時点で簡単 純真無垢、悪く言えば無防備。知能が低く愛を与えてペットにするのは少し困難。 ゆっくりまりさ ペットにする難易度は中~高、そのずる賢さから何度も生意気な口をきく、すきを見て脱走するなど恐怖を与えるにも愛を与えるにも困難が付きまとう。ごくたまにいる「仲間思い」のまりさならペットにしやすいが仲間と離れたがらない、新しい仲間が増えるのを嫌うため、仲間を失ったばかりのまりさを捕まえることができればぺっとにするのはかなり簡単。 ゆっくりありす ペットにする難易度は高 自称「とかいは」からくる無駄に高いプライドは飼い主の逆鱗を買う。中途半端に知能が高いこと、ほかのゆっくりをレイプすることもあり、ペットにしない方がいい。繁殖目的で他のゆっくりと交配させる目的で飼うには良い。 ゆっくりぱちぇ ペットにする難易度は低、知能が高く人のルールを覚えること、人とほぼ同等のコミュニケーションをとることが容易なため「愛」も「恐怖」もOKなペットにしやすいゆっくり。 ゆっくりみょん ペットにする難易度は中、ゆっくりの中では比較的恩義に厚いため自分に育てられていると納得すればすぐにペットになる。一部の個体は下ネタしか言えないが。 ゆっくりちぇん ペットにする難易度は低、数はそこそこ居る事と性格が素直な点、れいむに比べればそれなりに頭もよいし躾もし易い。愛を与えてペットにするのには最適。 ゆっくりらん ペットにする難易度は中、数は少なく他のに比べたら頭は良い。ちぇんが居ると親代わりになって育てることが分かっているのでちぇんが居ると飼いやすい。 ゆっくりれみりゃ ペットにする難易度は高、身勝手と生意気が増幅したような存在なためペットにできたという例はほとんどない。他のゆっくりを気絶させるくらいの臭気の放屁を放つ種類も確認されている。 ゆっくりふらん ペットにする難易度は高、他のゆっくりをいたぶるという性格が災いしてペットにするのはかなり困難。瀕死(再生が困難なレベル)か、生まれたばかりの状態のを保護し、他のゆっくり達に慣れさせれば群れでの飼育も可能である。知能は高めで懐けばかなり言う事を聞く。 「恐怖」を与える場合、捕獲したあとしばらく自由にさせる、すると数分で「ここは〇〇のゆっくりぷれいす(家)だよ!くそにんげんはゆっくりしてないででていってね!」「くそどれいはあまあまをはやくもってくるのぜ」と言うだろう。そしたらこのような自己中心的な言動や人の物を壊す、暴れるなどの行為をいけないことだと言い聞かせながら拷問していく。何かをを言い聞かせるときは「相手を掴んで苦しい思いをさせる」「透明な箱の中に入れるなどして隔離した状態でほかのゆっくりの無残な死にざまを見せつける」などの意識ははっきりしているが自分がいくらあがいても何も変わらない状況で行うのがベスト。これを数週間から数カ月繰り返せば従順なペットが完成する。が、知能の低さとうんうんの特性ゆえに自分の経験を忘れる。そのずる賢さで何とか反抗しようとする(おもにまりさ)。プライドの高さから怖いけど反抗する(おもにありす)などの要因で一度ペットにした後もなかなか教育を終わらせることが出来ない。また万が一ゆっくりの外出や家にほかの野生ゆっくりの侵入、接触を許すと最初は追い出そうとするがすぐにほかのゆっくりとともに行動し始める(解放されたと思い込むためか怖い飼い主からは逃げようとしない、飼い主のことすら忘れる)ため、厳重な管理が必要である。 「愛」を与える場合成功すれば飼い主、ゆっくりともに幸福を得られるがごく一部の種を除き飼い主は何度も自分の怒りに堪えなくてはならない。餌は自分と同じものか、ゆっくりフードや農場野菜がよいとされる。そしてやってはいけない事や、この家の持ち主、(農場では)野菜の育て方などをやさしく教えていくが最初はゆっくり故の傲慢さ、愚鈍さからまず理解してもらえず、飼い主の逆鱗に触れ殺されるゆっくりも多いが、プライドの高いありす、わがままな子供がさらに百倍生意気になったれみりゃ以外は期間の差こそあれ飼い主のパートナーになることが確認されている。ある農家ではれてぃ、ふらんをリーダーとした100匹規模のゆっくりの群れがゆっくりのみで(無論水路の整備などゆっくりには出来ない仕事は人間が手を貸す)農場を運営し、作物を生産していくことが可能になった例も有り(このとき生産された作物とお菓子や肉類などの等価交換を持ちかけよう)、積極的に飼い主を手伝うパートナーになってくれる。その関係を維持したまま成体になれば他のゆっくりにルールを教え、生まれた子供も飼い主の家族として暮らしてくれる。ここまで来るとゆっくりは飼い主に飾りの洗濯やさらなる飾り付け(主にまりさの帽子に刺繍をするなど)を要求してくることがあり、短時間なら飾りを取られることすら我慢することがあるという。注意点としてはここまで関係が発展したゆっくりは、野生生活ではまずあり得ない経験を繰り返すからか一方向への知能が発達し、大規模な群れでも自分の子供を理解出来るようになる。また、人間の貨幣制度にも理解を示すため、飼い主はゆっくりにお金を持たせて買い物をさせることがあるがゆっくりを見ただけで殺す人間もいるため、ペットであることをアピール出来るようにすることが重要である、殺す人間はゆっくりがうざいため殺すのがほとんどなため、ペットだとわかれば皆親切である(最近では通常ゆっくりのつけない飾りを通常の飾りのほかにつける、飾りにさらなる飾りつけをする、買い物かごに手紙を貼り付けておくなどの処置がとられることが多い)。また、飼い主への信頼にこたえるために、不法侵入してきたゆっくりの群れを追い払おうとし、死ぬまで抵抗することもあるので(特に農場で仕事するゆっくりは群れの仲間と飼い主以外に作物を取られうことを絶対に許さない)他のゆっくりとの接触には注意を払う必要がある。大規模農場では戦闘力の高いふらんやれてぃ、みょんなどを群れに混ぜ野生ゆっくりと戦わせているところもあり、撃退するたびにゆっくり達の絆も深まり、肥料も得ることが出来るため一石二鳥だという。 舞台設定 加工場 幻想郷の中にあるゆっくりを加工して甘味を作る加工場。現代人が牛や豚がどういう殺され方をされているか知らないのと同じく、幻想郷の一般人は加工場の中を知らない。現代社会にもある 大きな加工場では研究所や直営店も付属する 現代社会に何故かゆっくりがいる。細かい設定は抜き 農場 ゆっくりに集団で襲われる。持ち主が撃退や復讐に挑む。 永遠亭 日々ゆっくりに対する様々な実験が行われている。 ゆっくり虐待の設定等は東方プロジェクトのキャラクター設定を正反対にしたり、誇張したものが多いです。非公式二次創作なので本人に見られたらゆっくり実況も見られなくなるので虐待作品は作らずゆっくり達の日常くらいにしてください。(ゆっくりは人間を見ることはない、また人間もゆっくりを見られない。ゆっくり達は姿を消しながらひっそりと暮らしている)
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/733.html
ゆっくりゆうぎ ある日、俺はゆっくりを放し飼いにしている庭で奇妙なゆっくりを見つけた。 「ゆっくりちからくらべしようね!そぉーれゆっくり!ゆっくり!」 そのゆっくりは額に角が生えていた。他のゆっくりを追いかけまわしている。 「ゆゆ!もっとゆっくりしてね!それじゃゆっくりできないよ!」 「なにいってるの!ちからくらべ!ちからくらべしよう!」 逃げ回るれいむに素早い動きで追いつき、激しくすーりすーりしようとする。 すりすりというよりはずりずりという感じだ。 「ゆぶっ!もっと……ゆっくり……」 「れいむはよわいね!ほらもっとゆっくりがんばってね!!」 「もうやめでええええ!!!」 「それそれ!ゆっくりゆっくりゆっくりぃぃぃ!!!」 何この新種。 「ゆぎゅぎゅぎゅぎゅぅぅぅぅ!!!」 「はーい、そこまでー」 俺は阿鼻叫喚のるつぼと化した庭へと踏み入った。 新種は今まで絡んでいたれいむを放り出しこちらを振り向く。 「ゆっ!ほねのありそうなにんげんがきたよ!ゆうぎとちからくらべしようね!」 新種は俺の足元へ跳ねてくると、足に対して攻撃してきた。 「ゆっくりゆっくりゆっくりぃぃぃ!!!」 「………」 やはり所詮はゆっくり。口で言うほどの力はないのだった。 「ていっ」 足を軽く振っただけで「ゆべふっ!!」と吹き飛ぶ新種。 「なかなかやるね!おもしろくなってきたよ!ゆっくりぃぃぃ!!!」 再度飛び掛ってくる。 「なんつうか……暑苦しい奴だな……」 * * * * 「ゆうぎのなまえはゆうぎだよ!ゆっくりちからくらべするよ!」 さっきからずっとこれだ…庭のゆっくり達はおびえて物陰に隠れてしまっている。 「おにいさん!そいつをゆっくりおいだしてね!」 「ゆっくりできないよ!」 「ゆっくりひとのはなしをきいてね!!」 それはお前らもだけどな。 「まあまあ、そんな事いわずに仲良くしてあげなさいよ」 俺は飛び掛ってきたゆうぎを手で掴むと、物陰で口を尖らせるゆっくりどもの方へ投げる。 「しょうぶ!しょうぶ!ゆっくりゆっくりゆっくりぃぃぃ!!」 「ゆあああんん!!!」 半刻ほども暴れた後、ようやくゆうぎは沈静化した。 「ゆゆゆゆゆ……」 「どぼちてゆっくりざぜてくれないのぉぉぉ……」 あたりは死屍累々たる有様だ。 「いいしょうぶして、すっきりー!!」 そりゃあお前はそうだろうがね。 「まずは、ゆうぎの鼻っ柱を折ってやることが第一と考えました」 誰に説明してるんだ?俺… ともかく、ゆっくりれみりゃを檻から出し、ゆうぎと対面させてみた。 「うー☆めずらしいゆっくりだどぅ~♪たっべちゃうどぅ~♪」 ぎゃお~☆と威嚇するれみりゃ。しかし、相手の反応はいつもと違うのだった。 「ゆゆ!あいてにとってふそくはないよ!わくわくしてきたよ!! ゆっくりぃぃぃぃ!!!!」 天敵であるはずの、自分より何倍も大きい体付きのれみりゃへ突進するゆうぎ。 「あう~?おちびちゃんのぶんざいでぐれいとなおぜうさまにたてつくなんておろかだっどぅぅ~☆ おもいしらせて……うぁ?」 あ、角が刺さった。 「う゛あ゛~!!いだいどぅ~!!」 「そぉれゆっくり!ゆっくり!ゆっくりゆっくりゆっくりぃぃぃ!!」 れみりゃはじたばたと逃げ惑う。 「い゛だい゛の゛やぁだどぅぅーー!!」 実際の痛みはそれほどでもないのだろうが、想定外の反攻に恐慌を起こし、 まるでふらんにいじめられている時のように縮こまってしまうれみりゃ。逆にゆうぎの方は気迫充分だ。 「おっきいくせにだらしないよ!もっとゆっくりちからくらべしようね!!」 「や゛へ゛て゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛~!!」 勝負はあっけなく決した。 「う゛う゛う゛…」 「ゆうぎのかちだね!!」 「つ゛の゛つ゛の゛こ゛あ゛い゛どぅ゛……」 通常種に続いてれみりゃまでも心的外傷を負ってしまったらしい。 知り合いにはゆふらん持ちもいるが、この調子ではうっかり勝ちかねない。対面させるのはやめておこう。 「うーむ、与えられた特権的地位に安住するだけではいかんということさなぁ…」 憐れを誘うれみりゃの姿を見て、俺は無意味にそう思ったのだった。 それからどうなったのかというと。 「しょうぶ!しょうぶ!」 ゆうぎはそのまま家に定着した。 「やめてね!!ゆっくりできないよ!!」 大抵は一方的に勝負を持ちかけては周囲のゆっくりを困らせているが、 俺が相手をしてやって程よく勝負欲を発散したあとでなら、他のゆっくりとゆっくりすることもある。 俺は今まで隔離していたれみりゃも庭に放つことにした。 ゆうぎは俺に次ぐ実力者としてれみりゃを認識しているため、好んで勝負をもちかける。 そのため他のゆっくりの被害軽減に役立つのだ。 「ゆゆっ!れみりゃだ!!れみりゃしょうぶだよ!!」 「おぜうさまはいないいないだどぅぅぅ~!!」 頭をかかえて丸まり、いないふりをするれみりゃだがそんなことをしても無駄だ。 「ゆっくり!ゆっくり!」 なすすべもなくゆうぎの猛攻にさらされるれみりゃ。 「あ゛う゛ぅ゛~!!!」 「れ゛い゛む゛!!ま゛り゛さ゛ぁ゛!!た゛す゛け゛て゛ほ゛し゛い゛ん゛だどぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!」 通常種とれみりゃの間には、反ゆうぎ同盟とでも呼ぶべき協調体制が生まれていた。 「れいむのかわりにゆっくりあいてしてあげてね!!」 「まりさよりつよくておおきいれみりゃならだいじょうぶなのぜ!! めいしょうぶをきたいしてるのぜ!!」 この程度のものだが。っていうかまりさ煽ってんじゃねえ。 「そうだどぅ!とんでにげるっどぅ~!!れみりゃあたまいいどぅ~♪」 おお、よく気づいたぞれみりゃ。かれこれ三日も前から気づくのに期待してたんだが。 「ゆゆっ!!にげるとはひきょうだよ!!ゆっくりおりてきてね!!」 しかし心配はいらない。れみりゃを放すにあたり、敷地を覆うように網を張ってある。 いつまでも逃げ続けることはかなわないのだ。 いくらもしないうちに滞空能力の限界を迎えるれみりゃ。 「う゛ぁぁ~!う゛ぁぁ~!つかれたどぅぅぅぅ~!!」 「はやくおりてきてしょうぶしようね!!ゆっくりまってるよ!!」 泣き叫びながら懸命に翼を動かすれみりゃ。ヒャァ!たまんねぇ!これが見たくて三日も仕事休んだ甲斐があったぜ! 「や゛だどぅ!や゛た゛どぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!」 だんだん高度が落ちてくる…あ、落ちた。すかさず突進するゆうぎ。 「もうやだどぅぅぅぅーーー!!!たずげでじゃぐやぁぁ~!!!!!」 「ゆっくりぃぃぃぃぃ!!!!!」 ゆうぎの勝ち鬨が、庭に響いたのだった。 おしまい。 □ ■ □ ■ このお兄さんは虐待にも飽きてしまった”観察”お兄さんです。 あまり自分では手を下さず、勝手に面白行動を取るゆっくりを眺めて楽しむ的な。 俺も庭にゆっくり飼って隠棲したいよ… 読了ありがとうございました。 今までに書いたSSです。よかったらどうぞ 豚小屋とぷっでぃーん 豚小屋とぷっでぃーん2 エターナル冷やし饅頭 れみりゃ拘束虐待 無尽庭園 ゆっくりできない夜 ゆっくりぴこぴこ 何かがいる 踊り師とれみりゃ 小ネタ-瓶ゆっくり このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/264.html
実に投棄場行き 虐待成分薄めどこか0 ――――――― ゆっくりを虐めたい、そう思い立ち山を歩くこと数分、ゆっくりまりさを見つけた。 草を千切り、口に詰め込んでいるが食べている様子はない。 巣に持って帰るのだろうと思い、ゆっくりまりさの後をつける、 しばらくするとゆっくりまりさの巣であろう小さなほら穴に到着した。 「ゆっくりもどったよ!」 「おかえり、まりさ」 家族がいるようだ、後をつけてよかったと口をゆがめる。 そっと中を覗き込むとにんっしんしているのであろうゆっくりれいむが一個、 幸せでないと胎生の出産はしないと聞くが、心なしかそのゆっくりれいむは悲しそうに見える。 「ここをあかちゃんのねるばしょにしようね!」 ゆっくりまりさは運んできた草をゆっくりれいむの前に広げた なんという幸運、ゆっくりの出産まで見ることができそうだ、 饅頭の事情なんぞ知ったことではない、子ゆっくり共々どうやって虐めてやろうかと思いを馳せる。 「…まりさ、あっちにいってもいっしょにゆっくりしようね」 「ずっといっしょだよ!やくそくするよ!」 あっちに行く?逝く?、出産で死ぬということなのだろうか、どちらにしても意味がわからない。 「ゆげっ…げぷぅ…ぇ゙っ…お゙げぇ゙ぇ゙゙ぇ゙」 エレエレエレエレ 突然ゆっくりれいむが"何か"を吐き出しはじめた、 カエルの卵のような"何か"を。 出産が始まるとばかり思っていたのだがそれよりおぞましい光景に目が釘付けになる。 数分後、いや数秒のことだっただろう、残ったのは白目をむき、苦悶の表情のままピクリとも動かないゆっくりれいむ、 カエルの卵のような"何か"、そしてゆっくりまりさ。 「れいむ、いっしょにゆっくりしようね…ゆぶぅっ…げべぇ…ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙」 エレエレエレエレ 一言放ちゆっくりまりさは白くてどろどろした"何か"を、カエルの卵のような"何か"に吐きかける。 やせ細り、この世の終わりのような表情を浮かべ、ゆっくりまりさも動かなくなった。 後に残されたモノは気持ち悪い"何か"、動かなくなった二つの饅頭、静寂。 「うわああああああああああ!」 何故だかとても恐ろしくなった俺は大声を上げ、その場から逃げ出した。 逃げながら心のどこかで思った、俺は虐待お兄さんにはなれない、と。 ――――――― 最後まで読んでくれた人ありがとう!そしてごめんなさい。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2021.html
※俺設定 ※読みづらそうな部分では、ゆっくりの台詞でも漢字を混ぜてあります 何の変哲もない、ごく普通の部屋でゆっくりれいむは目を覚ました。 ゆーん・・・あれ? ここはどこだろう? 今までのおうちとは違うところだね。 でもここの方が今までのおうちよりゆっくり出来そうだよ! きめたよ! 今日からここをれいむのおうちにしよう! ん? あそこに人間がいるよ。 白い服を着たお姉さんだね。 挨拶しようっと。 「ゆっくりしていってね!」 「・・・・・・」 あれ? こっちを向いたけど何にも言わないよ? よく聞こえなかったのかな。 じゃあもう一度! 「ゆっ! ゆっくりして・・・」 すっ、と、そのお姉さんが部屋の奥を指差した。 なんだろうと思ってそっちを見たら、もう一人ゆっくりがいた。 ゆっ! あれはいつも一緒にいた友達のまりさだよ! まりさもここに来たんだね! 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ・・・ゆっ! ゆっくりしていってね!」 まりさとほっぺをすりすりする。 やっぱりまりさとすりすりするのが一番ゆっくりできるよ! これからも一緒にいようね! でも・・・ 「ゆぅ・・・おなかすいてきたね。」 「お姉さんにご飯をもらおうね!」 さっきのお姉さんのところに行って、お姉さんに言う。 「おねえさん! おなかすいちゃったよ!」 「れいむとまりさにごはんを持ってきてね!」 「・・・・・・」 お姉さんは立ち上がって、扉を開けて外に出て行った。 「れいむたちのごはんを取りにいったんだね!」 「それまでゆっくり待とうね!」 お姉さんを待ってる間、どっちが高く跳べるか比べて遊んだ。 きょうはまりさに負けちゃったよ。 でもこの間は勝ったもんね。 明日はれいむが勝つよ! カチャ・・・パタン ゆっ! お姉さんが帰ってきたよ! 「お姉さん! れいむたちのご飯は?」 「・・・これ」 お姉さんが持ってきたのはおっきなつるつるのおまんじゅう。 「ゆっ! おいしそうだね! まりさ!」 「そうだね! いっぱいたべるよ!」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛ああぁぁぁ!! やめでえ゛え゛え゛ぇぇぇ!!」 「れ゛い゛む゛を゛たべな゛い゛でえ゛え゛え゛ええぇぇぇ!!」 おまんじゅうが何か言ってるけど、どうでもいいね! 「まりさ! まりさにおっきい方のおまんじゅうをあげるね!」 「ゆゆっ! ありがとう、れいむ!」 ぱくっ! 「い゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!! い゛だい゛い゛い゛いいいぃぃぃ!!」 「あ゛り゛ずはたべものじゃな゛い゛い゛い゛いいぃぃぃ!!」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」 「むぐむぐむぐ・・・おいしー!!」 甘くてとってもおいしいよ! まりさも満足してるみたい! 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「げふぅ・・・おなかいっぱいだね!」 「ゆっくりやすむよ!」 おなかいっぱいになったらなんだか眠くなってきたよ! 「れいむ! これ! これ!」 まりさが座布団を見つけてきた。 さすがまりさだね! お姉さんの方を見たけど、怒ってないみたいだからこのまま使っちゃうよ! 「まりさ。 おやすみー」 「おやすみー」 まりさとくっついてるとすぐ眠れるね。 やっぱりまりさは一番の親友だよ! 「・・・む。 れいむ! れいむ!!」 ゆ? だれだろう・・・うーん 「れいむうううぅぅぅ! まりさのお帽子がああああぁぁ!!」 「ま、まりさ!?」 たいへんだよ! まりさのお帽子がなくなっちゃってるよ! 早く探さないとゆっくりできないよ! 「おねえさん! まりさのお帽子がなくなっちゃったよ! いっしょにさがしてね!」 「ほぅ? 帽子がなくてもまりさだと分かるのですか」 あれ? お姉さんとは違う方から声がした。 そっちを向くと、お姉さんとは別の人が・・・あれ? 「き・・・きめぇまる!!」 「はい。 清く正しいきめぇ丸です」 「おねえさん! きめぇ丸はゆっくり出来ないよ! 早く追い出してね!」 「おお、悲しい悲しい。 ところで」 「ゆ? なぁに?」 「私は今帽子をかぶっていませんが、私がきめぇ丸だとわかるのですか?」 「ゆっ! あたりまえだよ!ばかにしないでね!」 「帽子のないまりさも認識できた・・・と。 ではあれは?」 「ゆゆ?」 きめぇ丸がお姉さんを指差した。 ゆー? 別に普通のお姉さんだよ? 「お姉さんはお姉さんだよ? なにいってるの?」 「ふぅむ・・・」 「なんなの? なにがいいたいの!?」 「いえいえ、特に何も。 ところで、テーブルの上にあるこれはまりさの帽子ではないですか?」 「ゆー! まりさのおぼうしー!! はやくかえしてね!!」 「返しますよ。 今日のところはね」 まりさのお帽子が戻ってきてよかったぁ でも探し回ったらおなか空いちゃったな。 「おねえさん! おなかすいちゃったからごはん持ってきてね!」 「早く持ってきてね!」 「・・・・・・」 お姉さんはれいむたちのごはんを取りにお部屋から出て行った。 お姉さんは命令すればすぐにごはんを持ってきてくれるね! この人はいろいろ利用できるよ! 今日のごはんは、昨日より小さなおまんじゅうがお皿に山盛りになっていた。 「ゆー! ゆっくちたしゅけてね!」 「ゆっくりさしぇてね!」 「ゆっくち! ゆっくち!」 うるさいなぁ。 うるさいおまんじゅうはこうだよ! 「ゆっく・・・ゆべっ!」 「ゆっぐ・・・どうじでえええええぇぇぇ!!」 「ゆっくぢさしぇてええええぇぇぇぇぇ!!!」 体当たりで動かなくしてからゆっくり食べるよ! 「今日のおまんじゅうは昨日のよりあまいね!」 「おいしいね! むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」 「むっちゃ、むっちゃ、べちゃべちゃ・・・」 「げふー、おなかいっぱーい!」 「おいしかったね!」 まりさのほっぺについたあんこを舐めて取ってあげた。 まりさもおんなじことをしてくれたよ! 床も汚れちゃってるけど、どうせお姉さんが綺麗にするかられいむたちはしなくていいんだよ! 「ゆゆー。 おやすみなさーい・・・」 「あしたもゆっくりしようねぇ・・・」 目を覚ましたとき、まりさが隣にいなかった。 「ゆゆ!? まりさ、まりさー! どこー!?」 辺りを見回してもどこにもいないよ! 「ゆっ! おねーさん! きめぇまる! まりさはどこ!?」 「さぁ? 知りませんねぇ」 「・・・知らない」 「しらないじゃないでしょ!? はやくさがしてね!」 「そんな義理はありませんねぇ」 「ゆゆー!! なにいってるの!? きめぇまるはゆっくりしないでさがしてね!」 ガチャ・・・パタン ゆゆ? お姉さんが外に行ったよ! お部屋の外を探してくるんだね! れいむはお部屋の中をゆっくり探すよ! 「おお、必死必死」 「ばかなこといってないではやくさがしてね!」 まりさと一緒じゃないとゆっくりできないよ! 早く出てきてね、まりさ! カチャ・・・パタン 「ゆゆ!? おねえさん! まりさがみつかったの!?」 「ううん。 ・・・はい、これ」 お姉さんは、手に持っていたおまんじゅうをれいむに差し出した。 ゆー・・・まりさを見つけられなかったんだね! 役立たずなお姉さんはゆっくりしなくていいよ! でもおなかがすいてきたから、このおまんじゅうを食べてからまりさを探そうかな! 「れいひゅううううぅぅぅ!! たひゅけてえええええぇぇぇ!!」 「ゆー・・・またうるさいおまんじゅうなんだね!」 たまには静かなおまんじゅうを持ってこれないのかな! 全くお姉さんは気がきかないね! 「れいひゅううううぅぅぅ!! まりひゃだよおおおおおおぉぉぉ!!」 「ゆー・・・うるさいね! なにいってるのかわかんないよ! ゆっくりしねっ!」 「がひゅっ!! ・・・れ゛い゛びゅう゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅぅぅ!!!」 「おや? あのまりさは歯でも抜いてあるんですか?」 「・・・舌を抜いてあるの。」 「おやまぁ・・・」 「ばくっ! むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!」 「い゛ぎゃあ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!! れ゛い゛びゅう゛う゛う゛ぅ!! わ゛がっでえ゛え゛えぇぇぇ!!」 「うるひゃいね! だまってたべられてね!」 あーあ、しゃべったらお口の中のおまんじゅうがちょっとこぼれちゃったよ! でもまだいっぱいあるから大丈夫だね! ゆっくり食べ終わったらまりさを見つけて、またおいしいものを持ってきてもらうよ! 「そろそろではないですか? これ以上やると・・・」 「うん・・・そうだね」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ・・・」 やっと静かになってきたね! これで静かにゆっくり食べられるよ! そのとき急にからだが浮き上がる感じがした。 わあ、おそらをとんでるみたい! 「・・・よっと」 「ゆべぇっ!」 いた・・・・・・なん・・・・・・ ゆゆ・・・ ここはどこ・・・? さっきのお部屋とは違うところだね。 なんだか前すんでたおうちに似てるよ。 それよりなんだか体中が痛いよ・・・ あのお姉さんが何かしたんだね! 食べ物を持ってくるだけのぶんざいでれいむにこんなひどいことをしたんだね! 絶対に許さないよ! 「う~。 おきたよ~」 「・・・ん。」 ゆっ! いたね! ゆっくりできないお姉さんにはおしおきだよ! 「ゆっくり・・・!」 「はいこれ。」 ドン! おっきな音を立てて板みたいなものがれいむのとなりに置かれた。 ゆ? おっきなおまんじゅうがあるよ! 「いただきま~・・・ゆびゅっ!?」 「・・・よく見て。 それは鏡。」 ゆゆ? これが鏡なわけないよ! だってここに写ってるのは・・・ 写ってるのは・・・・・・・・・!? 「ゆびゃあああああぁぁぁ!? れいむのかみのけはあああああぁぁぁ!?」 「う~♪ れみりゃが抜いたの~」 「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ!!!!」 れいむのきれいな髪の毛が!! れいむの髪飾りが!!! こんなみっともない姿まりさに見せられないよ!! あのれみりゃがやったんだね!! 殺してやる! 殺してやる殺してやる殺してやる!!! あのれみりゃはまだ子供だよ!! れいむでも勝てるよ!! あのれみりゃを殺してまりさと一緒に食べてやる!! 「ところで、これは先程あなたが食べていた"お饅頭"なのですが」 「ゆっ!! いまいそがしいんだよ! きめぇ丸はゆっくり黙っててね!!」 「今でないと困るのですよ。 この帽子を・・・こうします」 れいむの食べかけのおまんじゅうにきめぇ丸がまりさのお帽子をかぶせた・・・・・・? ・・・あれ? あの位置は・・・あの角度は・・・あのお顔は・・・・・・・!!?? 「まっ、まっ、まりざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああぁぁぁぁ!?」 「ゆ゛っ・・・ゆ゛ひゅっ・・・ゆ゛ゆ゛っ・・・・ゆ゛っ・・・」 「ま゛り゛さあああ゛あ゛ぁぁぁ!! おへんじして゛え゛え゛え゛え゛え゛ええぇぇえ!!!!」 ちがう!! 違う違う違う違う違う違う違う違う!!!! れいむはまりさを食べたりなんかしてない! まりさはあのお姉さんとれみりゃに何かされたんだよね!? 一緒にあいつらをやっつけてまた一緒にゆっくりするんだよね!? お返事してよ、まりさあああああぁぁぁぁ!!!! 「ゆ゛・・・ぐ・・・に・・・げ・・・・」 「ゆっくり逃げてね、だそうですよ。 自分を食べた相手に向かってけなげな事ですねぇ」 「う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああぁぁぁ!! ぢがう゛う゛う゛う゛う゛うううぅぅぅ!!!!」 れいむはまりさを食べたりなんかしてない!! れいむがまりさを間違えるはずない!! だってまりさはれいむの一番の・・・・ 「ところで、今のあなたの姿やまりさの姿は、あなた達が今まで食べてきたものに似ていると思いませんか?」 「ゆ・・・ゆあ・・・・・・? ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛ぅぅぅぅぅう!?」 「あなた達は今まで共食いを続けてきていたのですよ。 これはゆっくり出来ませんねぇ。」 「わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁあ!!!!」 嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ!!!! こいつらは皆うそつきだ!! 早くまりさをたすけてここから逃げるよ!! 早くしないとまりさが・・・ 「まりさあああぁぁぁ!! こっちにきてねええぇぇぇ!! いっしょににげるよおおおお!!!!」 「・・・うん。 これで全部終わった。」 「う~?」 「結果が全部出たの。 だかられみりゃ」 「う~・・・」 「食べてもいいよ」 「う~♪」 れみりゃ!!!! あいつだけは殺してやる!! まりさをこんな風にしてれいむもこんな風にして他のゆっくりもあんな風にしてみんながあんなふうになったのもみんな・・・ 「えーと・・・ここ、だっけ」 「い゛っ!? い゛だあ゛あ゛あ゛ああああぁぁぁぁ!!!」 痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!! れいむの中に何か入ってきてる!! 痛いいた・・・あ・・・あれ? なんだかからだにちからがはいらない・・・ 「・・・うん。 正解」 「う~♪」 「ほぅ。 さすがですね」 「つぎは~・・・ここ!」 「ゆ゛ぎっ!?」 痛ああああああ!? もうやだ! おうちかえる! おうちでまりさといっしょにゆっくりする!! あ・・・あれ? めのまえが真っ暗になったよ! こわいよ! まりさ、助けて!! あ・・・あれ? なんだかぼーっとしてきたよ・・・ 「あ、ちがう。 そこ壊しちゃうと一気に・・・」 「う~?」 「おや、死んでしまいましたね」 まりさ・・・・・どこ・・・・・・・ ゆ・・・く・・・・・・・・・・り・・・・・・・・・・・・・ ゆっくり加工場・ゆっくり研究部非繁殖課課長、琥珀様 この度預からせていただきました実験体の結果が出ましたのでご報告させて頂きます。 貴方の提示された"認識能力"、そこから生まれるパートナーとの"絆"に絞り、順を追って結果報告致します。 まず、パートナーに限らず、帽子や髪飾りが無くなった程度では相手の認識が不可能になると言うようなことはないようです。 きめぇ丸、当方で用意した飾り無しゆっくり等も、きちんとその種類まで認識できていました。 しかし、髪を剃ってしまうとゆっくりとは認識できなくなるようです。 髪飾りを髪ごと剃ったゆっくりを"饅頭"として出したところ、言葉を発しているにも拘らずあくまで"饅頭"として捕食していました。 更に、羽を隠し服装を変えたゆっくりフラン(白衣に黒いジーンズ)にも、"人間のお姉さん"として接していました。 何度かゆっくりであることを示唆してみましたが、特に反応は無く、最後まで人間であると認識していたようです。 最後にパートナーへの認識ですが、残念ながらこちらも他のゆっくりとそう変わらなかったようです。 片方の視界の外でもう片方の髪を剃り、発音不明瞭の状態で"饅頭"として出したところ、パートナーの必死の呼びかけにも構わず迷い無く捕食しました。 その後そのゆっくりも髪を剃り、自分の形状を認識させたところ、ようやく今までの"饅頭"がゆっくりであることに気付きました。 ただ、捕食された方が、髪の無いパートナーに向かって「逃げろ」等と言っていたので、条件次第では認識も可能なようです。 そして加害者を明白にし、言葉による挑発をしたところ、ゆっくりには珍しいほどの憤りを見せましたが、それによる身体能力の向上は見受けられませんでした。 実験体はそのまま破棄してよいとのことでしたので、実験が終わり次第当方のゆっくりの餌とさせて頂きました。 当方はまだ時間的余裕がありますので、以前仰っていた溜まっているという研究もこちらに回して頂いて構いません。 草々 追記 貴方が永遠亭の八意様より預かったと言う『緑の日』ですが、危険が大きいので結果を出すのに少々時間を頂けたらと思います。 「う~ん・・・うちのゆっくりじゃまだまだ力不足って事だなぁ・・・」 「そうですか? 条件次第では丸坊主でも相手が分かったんですよ?」 「条件次第で、でしょ? あそこのゆっくりだったらどんな条件だろうが分かるんだよ?」 「ではあちらのゆっくりを借りて実験させてもらっては?」 「う~ん・・・ところできめぇ丸、どうだった? ゆっくり研究所は」 「少なくともここの数倍居心地がよかったですねぇ」 「どうせここは生活しにくい構造だよ・・・」 終わり ************************************************************************************************************ 台詞以外を全てゆっくり視点で書いて見ました。 久しぶりに来たらいろいろ様変わりしててびっくりしました。 チル裏ってここにも出来たんですねぇ・・・そしてドロワ な ん ぞ (゚Д゚) こういうのってよくあるもんなんですかね? まぁ、ドロワの設定等については特に気にしませんので、好きにしてやってください 598 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/213.html
前 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていくね」 子供らしい素直さで男を迎える子まりさだが、持ち抱えられるときょとんとした顔で男を見る。 「ゆー? おじさん、なにするの?」 「ごめんね。お母さんはまだ赤ちゃんを産まなくちゃいけないんだ。だから、おじさんとゆっくりしようね」 「ゆっくりするね!」 またしても、男は母れいむの前に座ると子まりさに床に落ちているものを拾って、目の前に差し出す。 「ほ~ら、おいしい食べ物だよ。餡子って言うんだ」 二度目のやりとりを繰り返す。今度の場合は餡子の外側の部分が違うだけである。先ほどの子れいむの中身を食べさせているのだ。 子まりさ側からは餡子しか見えないが、母れいむ側からでは死んだ子れいむの顔がよく見えることだろう。 子まりさはそんなこととは露知らず、「おいしーい!」などと言いながら、姉の中身を食べ尽くそうとしている。 「ぎい゛ぃぃぃぃ!!?? だべな゛いでぇ! だべぢゃだべぇぇっ!!」 「ゆゆ? どーしたの!? ゆっくりなかないでね!?」 「お母さんはね、君だけおいしいものを食べているのが許せないのさ。全部、自分にくれって言いたいんだ」 「ゆーっ!? だめだよ! このおいしいあんこはまりさのものなんだから! プンプン!」 母れいむがいくら制止しようとしても、子まりさは止まらない。 逆に止めようとしているからこそ、『おかーさんにあんこをとられる』と思って、さらに食べようとしているのかもしれない。 やがて最後は吸うようにして、子まりさは餡子を食べ終えた。 「ごっくん! しあわせー! ……ゆ?」 餡子が乗せてあったものに三つほど穴が開いている気がつく子まりさ。 男はそれを察して、無言で皮を裏返した。 子まりさは一度「ゆ゛!?」と鳴き、必死で目の前のものが何なのか理解しようとする。 しかし、頭が餡子では思考が現実に追いつかない。いや、現実を否定しようとする。そうでなければいけない。 解ってはいけない。何故なら、それは自分の仲間であるからだ。 突然、皮がべちょりと子まりさの顔に張り付いた。男が手で押したのだ。 「い゛、い゛や゛あ あああ! やべでやべでぇっ! ぐっづがないでぇ!! はな゛……ぎっ!?」 男がここぞとばかりに噛み付く。右手で皮ごと子まりさを抱え込みながら、咀嚼を繰り返す。 子れいむと比べると、種類のせいなのか状況のせいなのか子まりさの餡子はいくらか違う。 子まりさの餡子はさっぱりとして口の中に甘さが残らず、何度でも食べられるような甘味だった。 「あ゛がぢゃあ゛あ゛あん! だべる゛の゛やべでぇぇぇっ!! い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃっ゛っ!!!」 母れいむが叫びながら、激しく震え始める。歯を食いしばりながら、涙もぼたぼたと流れていた。 まさか、と男は驚愕した。これほどの短時間で次の子供を生もうとするとは見上げた精神力である。 おそらく、男が子まりさを食べている間に次の子供を生んで、その子だけはどこかへ逃がそうという魂胆だろう。 顎の穴が徐々に広がり始めたのを見て、男はある決断をする。 「見えるかい? お母さんは君を見捨てて、次の子供を生もうとしている。君は食べられちゃってもいいんだってさ」 「お゛があ゛ざん!? だずげで! ま゛り゛ざをだじゅ!? ぱぴぃ! ぺぽぉ! ぱぴぺてぽぉ!!」 助けを呼ぼうとする合間にも食べられているため、言語がおかしくなってきている。 最早、子まりさ何を言おうとしているのかは誰にも分からない。その意図は伝わっていたとしてもだ。 母れいむは半狂乱の装いを見せながらも、、必死で最後の子供を生もうとしていた。 既に母れいむの中では、子まりさは死んだものとして扱われている。 「ゆっぐりうまれでね!? はやぐうまれでね!?」 自らの身体を揺さぶりながら、矛盾する言葉を吐く母れいむ。 その振動で中にいる子ゆっくりは幾らかの恐怖を感じたが、母の胎内にいる限りは大丈夫だ、という根拠の無い自信があった。 やがて、めりめりと出てくる子ゆっくり。れいむ種である。 男はそれを確認すると、食いかけの子まりさを手に持ったまま、母れいむへと近づいていく。 「ゆっ!? ゆっぐりごないでね! ゆっぐりあがぢゃんをたべででね!?」 「ゆっくり……していってね!」 「ゆ゛っ、ぶぐぉ!?」 顎の穴に目掛けて思い切り、子まりさを捻じり込む。中の子れいむと手の子まりさの顔が触れ合うような形で押し込む。 中からはくぐもった悲鳴が聞こえたような気がするが、男はまったく気にしない。 「いい゛いい゛いい゛い!!?? な゛に゛ずるのぉ!? う゛、う゛まざぜで! あがぢゃんだざぜでぇっ!」 母れいむは出産を中断させられた痛みで絶叫する。口からは泡のようなよだれを振りまいていた。 男は持ってきていた籠の中から、縄を取り出して母れいむの周りを囲むように置く。 次に母れいむの頬の皮を寄せてあげるようにして、顎の穴を無理やり塞ぐ。 「あがっ!? やべで! あがぢゃんでるどご、うめないべぇ!?」 「よいしょっと」 当然、このままでは元に戻ってしまうので、先ほどの縄で母れいむを思い切り縛り上げた。 皮に食い込むほどに力を入れているが、縄が皮を破ることはなかった。男の熟練した技の賜物である。 中から子れいむが出ようとする圧力と、外から縛り上げられる力で母れいむの身体からぎちぎちという音が鳴る。 子供が生めない、子供が死んでしまう、縄が擦れて痛い、人間が怖い、まりさがいない。 それら様々な感情が母れいむの中で渦巻く。やがて、ぷつん、と何かの糸が切れてしまった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! ま゛り゛じゃぁぁぁっ!! だずげでま゛り゛じゃ゛ぁ゛ぁぁぁっ!!」 狂ったようにゆっくりまりさの名を呼ぶ母れいむ。本当に狂ってしまったのかもしれない。 男はそん母れいむの様子を見て尋ねた。 「そんなに、ゆっくりまりさに会いたいかい?」 「あ゛い゛だい゛! ま゛り゛じゃに゛あばぜでぇ゛ぇ゛ぇっ!!」 その言葉を聞くと男はよし、と頷いて、持ってきた籠の中に手を入れる。 その中から何かを取り出して母れいむに見せてやる。 「ま゛り゛じゃ゛ああ゛あ゛あ゛ぁぁぁっ!!?? な゛ん゛で、そ゛ん゛な゛どごろ゛にい゛るの゛ぉぉぉぉっ!!??」 それは餡子が抜けて、半分潰れたような状態になっているゆっくりまりさであった。 ゆっくり魔理沙は傷ついていた。体中に穴が開いており、そこから餡子がはみ出していた。 なんでこんなことになったのだろう、とぼやけた頭で振り返る。 今日はゆっくり霊夢が子供を生みそうなので、簡単に食べ物を探してすぐに帰ろうと思っていた。 子供が生まれる時は一緒にいてあげたいからだ。 その途中で、いつも食べ物をくれるおじさんに出会った。 「おじさん、こんにちは! あのね、そろそろあかちゃんがうまれそうなんだよ! だから、たべものちょうだい!」 ゆっくり魔理沙は嬉しいのと、いつものお礼の気持ちを込めて子供のことを話していた。 おじさんならゆっくりできいてくれて、たべものもくれる、と思っていたのだろう。 そもそも、このゆっくり魔理沙は一度、この男の家に食べ物を探しに入って捕まったことがあるのだ。 その時、ゆっくり魔理沙は泣きながら事情を話した。 「れ゛いむ゛がぁ! あ゛かぢゃんうむがら、い゛っばい゛だべものがぼじがっだんでずぅ!」 そうすると、男は納得して助けてくれた。そしてこんなことを言ったのだ。 「いいかい? もう、人間の家に入っちゃ駄目だよ。食べ物なら私があげるからね」 そう言われて、最初は疑っていたがちゃんと食べ物をもらえたので、ゆっくりできるひとだ、と安心できた。 これ以降、男は基本的には野菜の葉っぱや皮だったが、毎日食べ物をくれた。 そんな食べ物でも、ゆっくり霊夢とずっと一緒にいたいゆっくり魔理沙には、食べ物を探す時間を減らせるのでとてもありがたかった。 そして、たまに貰える餡子が一番楽しみだった。自分一人で食べてしまいたい誘惑を堪えるのに必死なぐらいである。 ゆっくり霊夢も餡子が大好きで、二匹でいつもおいしく食べていた。 出産のためには住む場所を変えた方がいい、と教えてくれたのも男であった。 ゆっくり霊夢には内緒だったが、住むのに適した場所を見つけ、穴を掘るように指示と手伝いもしてくれた。 新しい家にゆっくり霊夢を招待した時は、見栄を張って自分一人で掘った、と言ってしまっている。 それを悪いことだ、と思っていたゆっくり魔理沙は恩返しと罪滅ぼしの意味を込めて、子供のことを話していた。 男はそれは良かった、と頷くと、持っていた籠のようなものを地面に下ろした。 「赤ちゃんが生まれるなら、お祝いをしてあげないとね」 「ゆっゆっ! おいわい! なにをしてくれるの!?」 男が籠の中から何かを取り出そうとしているのを、興奮気味に見ているゆっくり魔理沙。 またおいしいあんこをもらえるかもしれない、などということを思っていた。 「はい、お祝いだよ」 「ゆ、ぐりぃ!?」 勢いよく取り出されたバールのようなものが、ゆっくり魔理沙に振り下ろされた。 どずん! という鈍い音を立てて、ゆっくり魔理沙の穴が開けられる。 「ぎぃい゛いい゛い゛いっ!!?? い゛だい゛ぃ! な゛に゛ずる゛の゛ぉ!?」 突然の凶行に泣き叫ぶゆっくり魔理沙。男はさらに凶器を振るう。 「ほら、ほら、ほら、ほら、お祝いだよ」 「ゆぶっ!? ゆげ!? ゆぎゅ!? ゆあ!? ぶぎ!?」 言葉を発する度に凶器は振るわれる。それは的確にゆっくり魔理沙の身体に穴を穿ち、そこから命の源である餡子が漏れていく。 しかし、完全に死ぬ所まではいかない。男がそう調整しているのだ。 身体にいくつもの穴が開き、餡子が流れ出して段々と平らになっていくゆっくり魔理沙。 これ以上餡子が出ると死んでしまう、という所でようやく暴力は止められた。 「ふう……君たちみたいに言うと、すっきりー! という所かな?」 「どぼっ……じでぇ……なんで、ごんなごどずるのぉ……」 「なんでどうして、ときたか。月並みな言葉だけどね、君たちはもう少し他人を疑った方がいいよ」 心にも無い言葉をかけながら、背負った籠のようなものにゆっくり魔理沙を入れる。 それ以上、餡子が出ないように薄皮一枚分の手当てだけはしたが、そんなものはすぐにでも破れてしまいそうだった。 動けない身体だけどゆっくりしていればだいじょうぶ、と真っ暗な中で耐えるしかなかった。 しかし、それでも自分が長くはないことを、悪い人間に捕まってしまったことも悟っていた。 おじさんが何故こんなことをしたのか、ゆっくりまりさには分からない。 暗闇の中でただひたすらに、れいむがげんきなあかちゃんをうめますように、とまりさは願っていた。 どのくらい経ったのだろうか。ゆっくりまりさには判断がつかなかったが、何度か上の方が明るくなったりしていた。 ゆっくりれいむの声が聞こえたような気もしたが、ゆっくりまりさにはよく分からない。 周りにあるものが色々と上の方に持っていかれていたが、それを追う気力も体力も無かった。 そうやってじっとしていると、ようやくとでも言うべきだろうか、ゆっくりまりさの身体が持ち上げられていた。 急に暗い所から出されたため、眩しくて目を細めていると、聞き覚えのある懐かしい声が聞こえた。 「まりじゃあぁぁぁっ!! あいだがっだよ! まりじゃぁぁぁぁ!!」 母れいむは大好きなゆっくりまりさを見て、歓喜の声をあげる。その言葉だけ聞くと、ほとんどゆっくりありすのようでもある。 ゆっくりまりさの方は餡子が抜けてしまっているため、大きな反応は出来なかったが、それでも力無く笑ってみせていた。 それは、消えかけの蝋燭が最後に精一杯燃え上がろうとしている様に似ていなくもなかった。 「ようやく、お友達に会えて嬉しいかい?」 「ゆ゛っ! まりざからてをはなしてね! ごごはれいむとまりざのおうぢだよ! ゆっくりでていってね!!」 いくらか持ち直したのか、言葉から濁りが少なくなる母れいむ。ゆっくりまりさと出会えたことで色々と記憶が吹っ飛んだのだろう。 もちろん、子供のことすら半分以上忘れてしまっている。 今、母れいむが考えているのはまりさとゆっくりしたいということだけだった。 身重の体を無理やり動かしてでも、ゆっくりまりさに近寄ろうとしている。 男はそれを見て、母れいむの前にゆっくりまりさを置き、それと同時に手早く母れいむの縄も解いておく。 「ゆゆ? おじさんもようやくわかってきたね。さっさとれいむたちのまえからゆっくりきえてね!」 母れいむはケタケタと身を揺らして笑っている。男の行動から、自分が優位に立っていると感じているのだろう。 男は何も言わずにただ笑顔でいる。母れいむの言葉にも怒りを表さず、何かを楽しみに待っているようだ。 母れいむが忘れている存在を、男は覚えているのだ。 「まりさ、はやくふたりでゆっくりしようね! ふたりでゆ゛っ! ぐ、り……!?」 母れいむが大きく震える。震えは止まらず、「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ!?」という声と一緒にめりめりという音が聞こえてくる。 縄で閉じられていた顎の穴が再び開き始めているのだ。 ゆっくりまりさは何が起こっているのかよく分かっていない。既に理解できる程度の理性も失いかけている。 「い゛だいいぃぃぃ! ひぎぃ! なに゛!? な゛に゛がでる゛ぅぅぅっ!!??」 「なにって、決まってるだろう? 君の子供さ」 男が親切に説明してあげる。母れいむはその言葉で目を見開きながら絶句する。この瞬間まで、子供の存在は忘却の彼方にあったのだ。 楽しいことは覚えていても嫌なことや痛いことはすぐに忘れてしまうという、ゆっくりの独自の脳構造故だろうか。 一方、ゆっくりまりさは子供と聞いて、弱った身体にわずかばかりの力が戻った。 「ゆっ……? あかちゃん、まりさたちのあかちゃん……」 最早、目も虚ろでかなり弱っていたが子供のことは覚えていた。 母れいむと違って、子供によって痛い目にあっていないからである。 「あかちゃんあかちゃん……」と呟きながら、母れいむの方へ這いずって行く。 ちょうど、顎の穴に向かって進んでいっている 「い゛ぎぃ! い゛だい゛い゛だい゛! はやぐお゛わ゛っでぇっ! ゆ゛う゛っ!!!」 ぐちゃ、っと顎の穴から餡子の塊が吐き出される。男が突っ込んだ子まりさの死骸であった。 その死骸は穴の近くにいたゆっくりまりさに当たった。 「ゅぎゅ! ぶえぇっ!」 子まりさは既に半分以上が食べられており、ゆっくりまりさと比べても四分の一程度の大きさしかなかった。 しかし、その程度であっても勢い良く吐き出されると、ゆっくりまりさには耐えられない衝撃だった。 顔の正面に当たった結果、身体の各所から餡子がはみ出る。 ゆっくりまりさはわずかに呻く程度で、もうその場から動こうとはしない。動けないのだ。 母れいむはその様子を見て、子供を生むとどうなるかを思い知る。 あのぐらいの大きさでもゆっくりまりさが動けなくなってしまうのであれば、子供が当たったらどうなるのか。 「どいで! まりじゃ、そごどいでぇ! ゆぎぎぎぎぃ!! でぢゃう゛! あがざんでぢゃう゛!」 自分が動こうとしても、出産の痛みで動くことができない。無理に動けば、身体が裂けてしまうかもしれない。 完全に行き詰っている。この状態で何とか出来るものがいるとすれば、一人しかいなかった。 「おじざん! たずげで! まりじゃどがぢで! はやぐぅ! ゆっぐぅ!」 出産の痛みに必死で耐えながら、現在助けを求められる唯一の相手に何度も助けを請う。 それでも、男は動こうとせずに見守っている。 「出て行って欲しいんじゃないのかな? 消えて欲しいんじゃないのかな?」 笑いながら、母れいむの言葉を繰り返す。勿論、ゆっくりの頭ではそんなことは覚えていない。 「なんでもじまずぅぅぅ!! なんじぇもじまずがら! ま゛り゛じゃをどがじであげでぇぇっ!!」 「一生のお願いっていうのなら、どかしてあげてもいいよ」 「いっじょうのおねがいでずぅ! いっじょうのおねがいだぎゃりゃ!? ゆぉほう! なががらでりゅ!?」 そこまで言った所で顎の穴から再びめりめりという音が鳴る。 奥の方から徐々に顔をみせつつある子れいむ。母れいむからしてみたら、それは死の予兆以外の何者でもない。 母れいむの思考は「ゆっくりまりさ>あかちゃん」という図式であった。優先するべきはゆっくりまりさである。 あと一人生めばこの痛みから解放される、という抗いがたい誘惑に負けそうになりながらも必死の形相で耐える。 「んほおおおおおお!? お゛ね゛がい゛ぃぃ!? じま゛じゅうぅぅ!! ま゛り゛じゃを゛おごおぉぉ!?」 間断無く襲い来る傷みに耐えながら、出来うる限りの懇願を繰り返す。 本来ならば、ゆっくりは母性によって出産の痛みに耐えるのだが、既に母れいむは子供に対する愛情がなくなっていた。 そうなると、痛みもただ辛いだけのものに過ぎない。 「一生のお願いなら仕方ないね。よいしょっと」 母れいむの必死さと比べると、はるかに軽い様子で男が動く。 ゆっくりまりさの所まで行き、両手で持ち上げる。 「あ゛り゛がどぅ゛! ゆ゛っぐりどがじでぐれで、あ゛り゛がどね゛え゛えぇぇぇ!?」 礼を言おうとした母れいむの顔が一気に引き攣る。男はゆっくりまりさを母れいむの前に置いただけだった。 それも顎の穴の真正面、子れいむが出てくる場所に向かって置き直しただけである。 「あぎいいいいい!! な゛、ん゛、で!? ど、い゛、で! ぞご、ど、が、じ、で!!!」 「このゆっくりまりさを『どかして』あげただろう? 『どこ』かまでは言われなかったから、君の目の前に置いてみたよ」 男は笑顔で言う。母れいむは一度気を抜いてしまったせいか、完全に限界が来ていた。 言葉を喋ることが困難になってきている。呼吸すらも難しくなっているだろう。 やがて、それは決壊した。 「ゆ゛ぶっ!! う゛びゅ!! でりゅ……! ぎぶう゛う゛う゛ううう゛ぅ゛ぅぅっ!!!」 ぽーん、と子れいむが排出される。子れいむには穴の奥から外の状況は見えていた。 見えていたが、皆が何を言っているのかはよく分かっていない。 きっと、どうやってゆっくりするのかきめているんだ、などと夢想していた。 めのまえににいるゆっくりまりさはきっとおとーさんで、れいむがうまれるところをみててくれているんだ、と勘違いもしている。 だから、真っ直ぐに親の胸へ飛び込むように、ゆっくりまりさの所へ向かっていった。 「だべえ゛え゛え゛え゛え゛ぇ゛ぇぇぇっ!!! 母れいむは一瞬だけ歓喜の表情を浮かべていたが、すぐにそれも消え去って、思い切り叫ぶ。 だが、その叫びを聞いても子れいむは止まらないし、止まれない。 そして、ゆっくりまりさも目の前に迫り来る自分の子供に対して、回避する手段を持たなかった。 状況もろくに判断出来ていないが、その顔は生まれてくる子供を祝福するように微笑んでいる。 ゆっくりまりさの顔に子れいむが直撃する。何か言葉を出すことすらなく、餡子が辺りに飛び散った。 「………………」 「ゆゆゆ……ゆっくりしていってね!」 母れいむは呆然としていた。愛しいゆっくりまりさがいれば、他には何もいらなかったのに。 出産に伴う痛みも無くなったため、母れいむは何も感じなくなっていた。 逆に子れいむは初めて外の世界に出れて、思う存分ゆっくりしていた。 先ほどぶつかった「おとーさん」がなんだか平べったくなっているのが気になったが、大丈夫だろうと思っていた。 「ゆっゆっ♪ おかーさん。おかーさん♪ ゆっくりしようね!」 ニコニコしながら、母れいむに身体をすり寄せる子れいむ。母れいむは呆然としたまま、そちらを見る。 子まりさとゆっくりまりさから、餡子を浴びたゆっくりがそこにはいた。 「!? あっぢにいっでね! まりじゃのあんこをたべぢゃっだわるいこはじね゛!!」 身体を思い切り揺らして、子れいむを引き剥がす。 事実はそうではないが、母れいむにはゆっくりまりさを食べてしまったようにしか思えなかった。 もしくは、子れいむがいたからゆっくりまりさは死んでしまったとまで感じている。 「ゆにっ!? どーしたの、おかーさん? ねぇねぇ、どうしたの?」 「ゆっぐりぃ!!」 再び寄って来る子れいむを思い切り吹き飛ばす。 餡子まみれになりながら、純真とすら言える笑顔で迫ってくる様子は母れいむにとって恐怖以外の何者でもなかった。 吹き飛ばされた子れいむは、まさかそんなことをされるとはまるで思っていなかったらしく、びぃびぃと泣き始める。 「おがーざーん!! どうぢでこんなことするのぉ! いっじょにゆっくりしようよぅ!」 母れいむの周りを飛び跳ねながら訴える。その姿は愛らしくもないのかもしれない。 それに対して、怒号をもって母れいむは応えた。 「あっぢにいげぇ!! まりじゃをごろじだやづは、ゆっぐりじね!!」 「ゆっっぶ! ゆぐぅ……」 弾き飛ばされた子れいむが家の内壁に当たった。そのまま、気絶してしまったようである。 母れいむはそれを見て、泡を吹きながら喜ぶ。 「ふへっ、ゆへへへへへへへ! まりぴゃのかちきはとったよ~。みんな、み~んなやっつけてやったじょう!」 「今、吹き飛ばしたのって君の子供、赤ちゃんだよ」 間髪入れずに男が口出しをする。狂ってしまった母れいむにも分かるよう、赤ちゃんという言葉を使う。 「ゆぎっ? こんなのれーむのあかちゃんじゃ、ないよー? なに、いってるんだろーね、おかしーよ」 母れいむは呂律が回らないという状態ですらなく、言葉の発し方が不自然になっていく。 それほどに可笑しいのか、身体全体を激しく震わせるようにして耳障りな音を発しながら笑っている。 「その赤ちゃんを生んだのは君で、生んだせいで君のお友達のゆっくりまりさも死んじゃったんだよ」 「ゆぴきききき! ぞんな、ごど、あるわげないびょ? ゆふぇふぇふぇ!」 最早、笑い声なのかどうかすら良く分からなくなっている。それでも、男はさらに続ける。 「君のせいで、ゆっくりまりさは、死んじゃった」 「ゆ゛いいいぃぃぃい゛っぃぃい゛い!! うるざい! も゛う゛い゛い゛! ざっざどでべっでね゛!」 「駄目だ……完全に壊れちゃったか。ま、しょうがないかな」 やりすぎたなぁ、と独り言を呟きながら、母れいむの口に大きい針のようなもので穴を開ける。 「ぶぎっ! な゛に゛ずるびゅ!」 痛みを訴えるが、無視してその穴に縄を通していく。勿論、煩いので喋らせないようにするためである。 「餡子の量も減ってるみたいだし、これなら持って帰れるかな……」 軽く持ち上げたりして、重さを量る。無理だったら引きずればいいだけのことでもある。 これだけ成熟したゆっくりならば、胎内出産にも蔦出産にも耐えられるだろう、と男は判断している。 先ほど食べた餡子の味を再び味わうためにも、この母れいむを持ち帰る気なのだ。 気が狂っていても餡子を生むことは出来る。このまま、男専用の饅頭生産機にする気であった。 「おっと、こっちも忘れないように……」 壁にぶつかって気絶している子れいむも籠の中に放り込んでおく。 明日、食べるために取っておくか、それとも種馬として躾けてもいいかもしれない。 親と子供を交配させるとどうなるのだろう、と素朴な疑問を試すのも手である。 「それじゃ、ゆっくり一緒に帰ろうか」 「…ゅ……ゅっ! ……ゅ……っ!」 何か喋ろうとしているがよく分からない。狂ってしまった者の言葉など聞いても意味がないだろう。 男が話しかけたとしても、それはほとんど独り言に近い。一方的に用件を伝えているだけだった。 これからはおいしい餡子が食べられる、と思うと男の足取りは自然と軽いものになっていた。 狂った母れいむは何がどうなったのか、良く分かっていない。分かろうともしない。 男の家に連れてこられても、鎖で繋がれても、どこにいようと意味が無かった。 母れいむはゆっくりまりさがいる幸せな幻想の中で、いつまでも過ごしていたからだ。 子供を生んでも、子供に交尾されても、幻想の中でゆっくりしていた。 子供が生めなくなったために捨てられても、ずっとずっと変わらずにゆっくりしている。 口の縄を外されたので、喋れるようにはなっているが、それもまったく意味が無い。 捨てられた場所はゴミが集められている所で、とても汚くて臭いが、それも母れいむに変化をもたらすことはない。 「ゆび……ゆぎいひひひ……まりじゃ、まりじゃぁ……」 今日も今日とて、母れいむは汚濁の中で『幸せ』に浸っているのであった。 餡子が尽きるその日まで。 めでたし、めでたし 後書き AAの「出産しているゆっくり」があまりにもウザかったので書いてみました。 けっこうすっきりできたよ! 後半、というかオチの付け方にはかなり迷った結果、完成にかなり時間がかかったなぁ…… そして、色々な出産系のSSが多くて投下するタイミングを見失ってました。 というか、書こうとしてたことがAAでも再現されてたのはビックリ。職人すげえ。 一応、書いたSSをまとめておきます。 ゆっくりいじめ系110 「髪飾り」 ゆっくりいじめ系136 「働きゆっくり?」 ゆっくりいじめ系137 「ゆっくりまんじゅう」 ゆっくりいじめ系153 「ゆっくり調教師 前編 」 ゆっくりいじめ系154 「ゆっくり調教師 後編」 名前はゆっくりまんじゅうの人でお願いします。 このSSに感想を付ける