約 2,263,500 件
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/62577.html
【検索用 すたしおこはん 登録タグ PV師 グループ 作す 作すた 作り手 絵師】 + 目次 目次 特徴 リンク 曲 CD 動画 関連タグ内の更新履歴 コメント 特徴 作り手名:『スタジオごはん』 はるまきごはんを中心とした、アニメーション映像制作スタジオ メンバーは、はるまきごはん・こむぎこ2000・○gaki・シャノン・yamada・いよわ・大文字のあーる・小津・Mes・くえん・長江 春芳・獏井 夢。 2019年6月、「再会/はるまきごはん」にてスタジオごはん始動。 リンク スタジオごはんHP メンバーはるまきごはん (Twitter) こむぎこ2000 (Twitter) ○gaki (Twitter) シャノン (Twitter) yamada (Twitter) いよわ (Twitter) 大文字のあーる (Twitter) 小津 (Twitter) Mes (Twitter) くえん (Twitter) 長江 春芳 (Twitter) 獏井 夢 (Twitter) 曲 運命/はるまきごはん・煮ル果実 エンパープル 月光/キタニタツヤ・はるまきごはん 幻影 ゴールデンレイ 再会/はるまきごはん 彗星になれたなら ゼロトーキング 第三の心臓 ディナーベル 秘密/はるまきごはん ぽかぽかの星 蛍はいなかった みかげ日記 約束/はるまきごはん CD まだCDが登録されていません。 動画 関連タグ内の更新履歴 + 関連タグ内の更新履歴 関連タグ内の更新履歴 ※「スタジオごはん」「スタジオごはんCD」タグ内で最近編集やコメントのあった記事を新しい方から10件表示しています。 彗星になれたなら 秘密/はるまきごはん ぽかぽかの星 約束/はるまきごはん 再会/はるまきごはん 月光/キタニタツヤ・はるまきごはん エンパープル ゼロトーキング 第三の心臓 みかげ日記 コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/moemonss/pages/1380.html
それは、宇宙に手が届きそうな、とても透き通った夜だった。 マサラを見下ろす小高い丘。その中腹の斜面に寝転がっていたヒロムは、夜空に浮かぶ月が、いつの間にか二つになっていることに気がついた。 三日月だった。 それが、とうやら遠くにある天体ではなく、傍らに立っている何かの額にかかる、一握ばかりの金糸であることに気づくのに、暫くの時間を要した。 綺麗だった。 その一束の巻き毛は、緩やかな曲線を描いていた。ふわふわと夜風に揺れ、とても柔らかそうに映った。 そして、暗闇の中でぼんやりと美しく光っているようだった。 まるで満月の光を吸い込んだような、冷たく淡い色だった。それともそれは、その金髪以外の、真っ黒な毛並みがそう見せるのだろうか。 明るい月夜に追いやられた闇を凝縮したように、底知れぬ漆黒に満ち満ちたそのシルエットは、どこまでも透明なこの夜、そのものであるような気がした。 ヒロムは、思わず耳につけていたイヤフォンを外した。 その光景だけではない。音も、温度も、辺りに満ちる空気ですら、一瞬でも逃すのが勿体無くなるような、そんな漠然とした焦燥感に駆られていた。 「にんげん」 夜が、ぽつりとつぶやいた。 それは夜風のように涼やかな声だった。そして、決して声量は大きくないのに、まるで耳元でささやかれたようにこそばゆく、よく通った。 それは、静かに中腰になり、ヒロムの目を食い入るように覗き込んだ。 存在感が危うすぎるコントラストの中で、緋色の双眸だけは、強烈な色を放っていた。 少しばかり尖った、物憂げな感情を湛えたまぶたの奥にある赤色は、鉱物的な冷たい輝きを湛え、じっとヒロムを見つめて放さなかった。 ヒロムは、まるで金縛りにあったように、その瞳から視線を外すことができなかった。 魅入られる、とは、こんなときに使う言葉なのかもしれない。 「きみの、とうめいなひとみに、ねがいごとをしたい」 彼女はそういって、静かに手を差し出してきた。 こんな、この世界で一番透き通っていると思えるものにそう言われるのは、正直、お世辞でも悪い気はしないと思った。 「わたしに、いちどだけちからをかしてほしい」 だからだろうか、差し出された手を、ヒロムは思わず握り返していた。 底抜けに柔らかいくせに、どんな色もはね返してしまいそうな、銀に近い白い肌。 触れた先の体温は、冷たく、華奢なくせに、吸い込まれるような魅惑に満ち満ちていた。 一陣の風が吹き、遠くに草木のざわめく音が聞こえた気がした。 ◇ ◆ ◇ こんな夜更けにも関わらず、研究所の明かりはまだ灯っていた。 ヒロムは、心強い存在感にほっと胸をなでおろしながら、静かに呼び鈴を鳴らした。 やがて、慌しげな足音と共に玄関の照明が灯り、扉が開いて、初老の男性が顔を覗かせた。 「おぉ、ヒロムか、どうしたんじゃ、こんな遅くに」 線の太い白髪に、黒色の濃い眉が印象的な、朗らかそうな人物だった。ここ、マサラタウンでは知らない人などいない、もえもん学会の権威、オーキド博士だ。 何分多忙な為か、その顔には若干疲労の色が見て取れたが、人懐こい笑顔は相変わらずだった。 だれ? とヒロムの傍らに立つ『夜』が抑揚の無い声で尋ねた。 ヒロムはその問いかけに、オーキド博士だよ、と簡単に紹介をしてから、丘から連れてきた『彼女』の細い肩をとって、自分の前に立たせた。 オーキドは、それを見て一瞬だけ怪訝な顔をしてが、直ぐに驚きに目を見開き、大きな声を上げて驚いた。 「これは、一体どうしたことじゃ!」 オーキドはそう言って、酷く慌てた様子でそれに駆け寄ると、小さな頭のてっぺんから、可愛らしい裸足のつま先まで、しげしげと観察をはじめていた。 それから、「間違いない、信じられん!」と声を張り上げると、感極まったように、ひしとそれに抱きつく。 そんなオーキドの反応に、ヒロムはやっぱりか、と安堵の息を吐く。 そうだ。この人がこんな反応を示すものといえば、もう、たった一つしかないだろう。 まぁ、確かに日頃よりは、愛情表現が大げさなきもするけれど。 ヒロムは、少し躊躇いがちに、連れてきた生き物にすっかり夢中になってしまった研究者に向かって、おずおずと声をかけた。 「……あの、それってやっぱり、もえもん、なんですか?」 たずねながら、確めるように、問題の方に視線を向ける。 そう、ヒロムは彼女がもえもんであるという事に、少しばかり疑問を抱いていたのだ。 だが、今それは、もえもんを愛してやまない人間にもみくちゃにされている。 なるほど、彼女は見た目に違わず大分おとなしい性格をしているようだった。無遠慮なスキンシップを図るオーキドにずっとされるがままだったが、 さすがに一晩中ほったらかしらしい無精ひげには辟易しているのか、少し渋い顔をしていた。ここにくるまでずっと感情の色を表さなかったが、 なるほど、極限まで鉄面皮というわけではないらしい。 ヒロムは、そんな生き物らしい面をやっと垣間見れた気がして、一瞬吹き出し、 「なんと、ヒロムはそんな事もわからんのか!」 直後、オーキドの放った、驚きと落胆を最高レベルで混成したような素っ頓狂な声に、すみません、としゅんと頭を垂れる。それでも、首を捻るばかりではあったが。 もちろん、ヒロムにだって、それが人間でないことくらいは、直ぐに分かった。 自分の胸下くらいまでしかない背丈。小さな頭のやや後ろから、ツインテイルのお下げのように伸びるまとまった黒毛や、何よりお尻から顔を覘かせる尻尾。 一見すれば、きっと誰もがもえもんだと判断するだろう。 それはヒロムとて例外ではなかった。例え、彼女の外見が、オーキドから学んだ、一五〇種のもえもんの知識の中に該当しなくても、 もしかしたら、他の地方から流れてきたか、それとも新種かなんて、突拍子も無いことすら考えたりする頭くらいは持っている。 だが、それにも増して、いくつか不自然な点があったのだ。 その一つの要因は、毛並み。 問題のもえもんの体毛は、とてもよくくしずけられており、月夜にもつややかな光沢すら放って見えた。仮に野生のそれとするならば、 これほどまでに身なりが整えられていることは無いと言っていい。 その日を生きるのに必死な野生のもえもんは、そうした見た目になど、ほとんど気を使う余裕は無いからだ。 それに、彼女の場合は、その所作も言動も、粗暴なもえもんと一線を臥している。この時点で、ヒロムは彼女が、野生のもえもんではないと判断しのだが。 ところが、飼い主と逸れたのかと思えば、どうやらそれも違うらしい。 逸れたのか? との問いに、彼女はふるふると首を横に振った。 どうやら彼女は、数の少ないもえもんであったが、そこだけは頑なに否定する素振りを見せていた。もちろん、飼い主と喧嘩したとか、あるいは逸れたなんて事例も、 無いことは無いらしいが、それでも、人に飼われているもえもんがそれを隠すなどという話は、聞いたことがなかった。 ならば、野生でありながら、相当の強さと気品を兼ね備えたもえもんだということになる。そんなのが果たして存在するだろうか。 ――それとも、まさか。 そこで、ヒロムは一つの結論に辿りついた。 そういえば、居るんじゃないのか? 生きるための余裕に満ち溢れ、そして何人に服従することも無いといわれる、それこそ絶対的なな存在が。 そう、それは属に「伝説」とも称される、一般のもえもんとは一線を画すもの。 ――圧倒的な能力を持つ自然界の結晶。自然そのものと言ってもいいかもしれない。 三年前、この街から旅立ち、それこそ伝説的なトレーナーとなった人物の言葉が、ヒロムの脳裏に蘇る。 オーキドの、日頃にない大げさな反応も、少年の妄想に拍車をかけた。 「それって、もしかして、伝説のもえもん、とか言うやつですか?」 ヒロムは、僅か声を震わせてオーキドに問いかけた。 旅立ちを間近に控えた少年の下に、ある日突然伝説のもえもんがやってきた、なんて、幼い頃に見たアニメの話そのままだ。 男なら、こんなシチュエーションに燃えない訳が無い。 ヒロムは、全力で夢見る少年になって、思わずオーキドに詰め寄った。 「いや、そういう類の問題ではないの」 「――ま、そうですよねー」 もちろん、人が夢を見ると書いて、儚いと読むわけだが。 少年をとうの昔に卒業したオーキドの言葉は、空気が読めない上に底抜けに辛辣で、少年の心をた易く気づけた。ヒロムはまさかとは思いつつも、 心のどこかで期待していた淡い希望に軽く絶望して、がっくりと頭を垂れる。 オーキドはそんなヒロムの様子をみて、どうしたんじゃ? と首を傾げていたが、 「ふむ、じゃが、何かの結晶、という意味では、強ち間違いではないかもしれんのぅ」 と、ヒロムすらびっくりするようなことを、ぽろっと口にした。 「ほ、ほんとですか!?」 「ああ、本当じゃとも」 「い、一体、何の結晶なんですか?」 そういって続きを促すヒロムに対し、オーキドはおほん、と大げさな咳払いを介してから、 「愛じゃよ、ヒロム。愛じゃ」 もったいぶった上に、やおら臭い台詞を真顔で言い放った。 ヒロムは、それに一瞬、はぁ? と怪訝な表情を返したが、 「……すいません、あとよろしくお願いします」 そう言って、直ぐにぺこりと頭を下げると、さっさと帰宅の途につこうとした。 「あああ、いやいや。待て、待たんか」 オーキドは、そんなヒロムの服の襟を慌てて掴み取る。 「せっかくここまで来たんじゃ。お茶の一杯でも飲んでいかんか? うん?」 そういって引き止めるオーキドに対し、ヒロムは「えー」と、あからさまに不機嫌である。 「お茶でもって、どうせ僕が入れるんじゃないんですか? それ」 「まぁ、そう言わんとな。ほれ。何なら、わしがトレーナーだった頃のしてやってもいいぞ? 旅立ちの日を間近に控えたお前さんにとっても、決して悪い話ではあるまい。うん?」 オーキドはそういって、ヒロムの好む一人旅の話をちらつかせる。 ヒロムがしぶしぶ頷くと、オーキドは「決まりじゃ!」と嬉しそうに笑って、例のもえもん共々、研究所の中に押し込むように招待した。 ◇ ◆ ◇ 研究所の奥には、申し訳程度に据えられた応接用のソファーとテーブルが置かれていた。 ヒロムは手持ち無沙汰に、その部屋をぐるりと囲んだ本棚を眺めていた。 最小限の照明に照らされた、ずらりと並んだ分厚い背表紙は、どれも手垢に塗れて、重厚な雰囲気を醸し出している。 それは、人間ともえもんの、歴史の蓄積とも呼べる、膨大な情報の山だ。 だが、これだけの研究を積み重ねても、まだまだ分かっていない事は、沢山ある。 「不思議じゃ、普通では考えられんことじゃ」 そんなヒロムの心の声に同調するように、オーキド博士が渋い顔をしてやってきた。 博士はソファーに座ると、重苦しいため息をついて冷め切った緑茶を手に取り、それを一気に喉に通す。 それから、相変わらず渋いのを入れおる、とますます顔を顰め、天井を仰いだ。 ヒロムは、そんなオーキドの様子を怪訝そうな顔で見ながら、おずおずと声をかけた。 「……すみません、たぶん置いてけぼりを食らっていて、何がそんなに深刻なのか、分からないんですけど。一体どうしたんですか?」 オーキドは、いつも笑顔を絶やさない人だ。 特にもえもんのこととなると、まるで子供みたいに、楽しげに話をする。 ギャロップに頭を焦がされようが、ウツボットにばっくりと噛み付かれようが、眉間に皺一つだって寄せたりはしない。 それどころか、そんな反応に大喜びして、三たびスキンシップを図りにいくような、盲目的なところすらあるのだ。 しかし、そんな大人が今、他ならぬもえもんのことに対して、こんなにも難しい顔をしている。 その、恩師の普段とのギャップは、ヒロムを萎縮させるには十分だった。 「そういえば、さっき、あれはこの地方のもえもんではないといってましたけど、あのもえもんがここに居るのって、そんなに不味いことなんですか?」 「……うむ、その言い方も間違えてはおらんが、別に存在そのものが不味いと言っておる訳ではない。おかしなのは、あの子の行動じゃな」 「行動、ですか?」 「そうじゃ」 オーキドは重い所動作で顔を上げると、ゆっくりと振り返って、玄関先にいるブラッキーに視線を移した。 彼女は、絨毯の上にぺたんと座り込んだまま、近くに転がっているさいころのおもちゃを、そのしとやかな尻尾で弄ぶように転がしていた。 だが、その表情はやはり物憂げなままで、とても遊んでいる、という雰囲気では無かった。 「ヒロムは、イーブイというもえもんなら、知っておるじゃろう」 「イーブイですか? ……はい、それは、もちろんですけど」 ヒロムは、オーキドから、意外なもえもんの名前が出てきたことに驚いた。 イーブイと言えば、特殊な進化、――レベルではなく、石で変化するもえもんとして有名だ。 とりわけその種類によって三つの異なるタイプに分化するとなれば、どんな教科書にだって写真つきで載っている。 そういえば、一番可愛く写ってたのは、確かシャワーズといったかしらん。 ヒロムは記憶を探りながら、ふとどうでもいい事を考えていた。だが、そんな浅ましい値踏みは、次のオーキドの言葉で簡単に吹き飛んだ。 「あれはな、そのイーブイの一つの進化体系の中にいると言われておる」 「へ?」 「驚きじゃろう?」 そこで、オーキドはここに来て初めて、少し悪戯っぽい笑みを浮かべて見せた。ヒロムは二、三度目を瞬かせてから、 そういえば、と、それまでずっと疑問に思っていた事の一つを、先生であるオーキドにぶつける。 「……あ。じゃあ、やっぱり、イーブイは他の石にも反応を示すって事なんですか? ほら、特別な力を持った石は、リーフやほのお、みず以外にもあるのにって、 博士に聞いたことありましたよね?」 他のもえもんと異なり、多様な石に反応を示すイーブイ。 しかし、特別だと言われる石は、その進化形よりも多く存在するのだ。 つまりは、イーブイでも反応を示さない石があるという事になる。 ヒロムはその理由が全く分からずに、過去にオーキドを質問攻めにしたことがあった。 オーキドは、その当時のことを思い出したのか、しまったな、と困惑した表情を浮かべたが、目線を逸らしつつも、その一つの可能性について、初めて口を開いた。 「いや、そういう訳ではないのじゃが、それ以外にも要因があるのじゃ」 「――と、いうと?」 「さっきの、あのもえもんは、愛の結晶だと言ったよの?」 「はい、……冗談ですよね?」 「いいや、本当のことじゃ」 オーキドはそう言うと、僅か上半身をかがめて、両膝の上に手を組んで見せると、そこから真剣な眼差しをヒロムに放つ。 「……やっぱり帰ります」 だが、それに対し、ヒロムは深くため息をついて席を立とうとした。 「や、や、まちたまえ」 オーキドは、ヒロムに冗談に付き合うつもりがないことを悟ったのか、慌てて姿勢を崩すと、その続きを矢継ぎ早に口にする。 「別に持論を展開しようとしておる訳ではない。ただ、正確にわかっている事では無いというだけの話なのじゃ。何しろ、愛情というものは目に見えんものじゃから、 確実に証明する手段など無いのじゃ。それに、信頼できるデータを統計として打ち出せるほど、実例も少ないしの」 「……はぁ」 「もえもんが、飼い主に寄せる愛情。わしらはそれを、なつき度、と呼んでおるがの」 オーキドは、そういって、何かを思案するようにゆっくりと目を閉じ、言葉を選ぶように、ゆるやかな口調で説明を続ける。 「この値が極端に高いと思われるイーブイが、これまで知られていなかった系統に進化するという理論が提唱されたことがあるのじゃ、 ブラッキーは、その内の一種だといわれておる」 「――愛情で、進化する」 「そうじゃ」 「でも、それが、一体どんな風に問題だっていうんですか?」 ヒロムには、さっぱり話が見えなかった。 何だ、そんな進化の話に、ことさら大きな問題があるとは思えないし、むしろ喜ばしい結果なんじゃないかとすら思える。 それはトレーナーともえもんの、最上の絆の証みたいなものじゃないのか。 「大有りじゃとも」 だが、オーキドはさも当然のようにそれを否定してみせると、険しい顔をして呟く。 「それほど飼い主に懐いておるはずのもえもんが、どうして今こうしてたった一匹でおるのか。お前さんはそれを、大した問題ではないと思えるかの?」 「……あ」 そこで、ヒロムはやっと気づいた。 そうか、その通りだ。 オーキド博士の言っていることが正しいとするならば、その飼い主がなぜ、この場にいないのか。 その関係に深い愛情があるというのなら、なぜあのもえもんは、まるで飼い主の存在を否定するような、あんな態度を取り続けているのか。 「まず、あのもえもんは、間違いなく野生では無いじゃろう、それは確かじゃ。ヒロム。お前さんの判断は正しい。 それに、彼女の進化要因には、飼い主という存在が必要不可欠じゃからの。じゃがそれ故に、この状態は異常なのじゃ、わかるの」 「まぁ、それは、僕も、あの子の身なりから、ある程度想像はしましたけど、……でも、それなら、飼い主を探してあげるって、 すごく適当な解決策があると思うんですけど?」 それは、至極当然の帰結にも思えた。だが、オーキドは渋い表情を崩さない。 「……、一つだけ可能性があっての」 「何ですか?」 素朴な疑問を抱くヒロムに、オーキドは言いにくそうに二、三度唸ったが、ヒロムの視線が揺るがない事を察したのか、やがてため息混じりに口を開いた。 「例えば、そうじゃな。飼い主と、死に別れた可能性じゃ」 「――あ」 それを聞いて、ヒロムは少し、自分の無鉄砲さを反省した。 そんな事、考えた事なかったな。というより、考えないようにしていたのだろう。 それは、きっとペットを飼おうとするときような、あの期待ばかりに膨らんだ気持ちに似ているのかもしれないと思った。 きっと誰だって、その動物の最後を想像しながら、新しい家族を迎え入れたりはしないだろう。 「じゃからな、かなり気をもんだよ。なにしろああいうもえもんは、すべからく主人の後を追うことが大半だと聞いておるからの、 まさか死に場所を求めて彷徨っておるんじゃないかと」 「そ、そこまでですか?」 「何をそんなに驚く必要があるのじゃ? 愛とは最も深い感情じゃ。そしてもえもんと人間を結びつける最終的な絆でもあり、最高位の感情であろう。 そう考えれば、そうした結末に至るのは、何ら不思議なことではない。お互いに長い年月を共に過ごしてきたもえもんと人間とは、もうそういうところまで来ておるのじゃ」 だから、生半可な覚悟でトレーナーになるものではない、というオーキドの教戒に、ヒロムは静かに頷く。 「そしてな、ヒロム、彼女はお前の力を貸してほしいと言っておる。それがなぜかはわからぬ。じゃが、そこには必ず理由があるはずじゃ。 お前さんがわしを頼ってここに来てくれたことは嬉しい。 じゃが、今わしがしてやれるのは、お前さんの親御さんに、捨てもえもんを持ち帰る息子さんのフォローをすることくらいじゃ」 「――はい。って。ち、ちょっとちょっと! 待って下さいよ! いつのまに僕がお持ち帰りすることになってるんですか!?」 「……ふむ、帰りたくないか? では、ここに泊まっていくかの?」 いいのう昔を思い出すわい、とにやり笑うオーキドに、ヒロムは連れて帰ります、と根負けしたようにうつむき、白旗をあげた。 本当に、旅立ちをすぐに控えた微妙な時期に、妙なことに巻き込まれたものである。 加えてヒロムは別れ際、オーキドに、よろしく頼む、と頭を下げられた。 それは、間違いなく、もえもんを愛してやまない人間のそれで、ヒロムは慌ててそれを制止しながら、わかりました、と確かな決意を持ったのだった。 ◇ ◆ ◇ 「なぁ、願い事って何なんだ?」 研究所からの帰り道。 ヒロムは、頭のどこかで、帰りが遅くなったり、こうしてはぐれもえもんを拾って帰ることの、母親への言い訳を考えながら、 隣を歩くもえもんに向かって、ふとした疑問を呟いた。 それは、これまでのことではなく、これからのこと。 ヒロムは、乗り気でないまでも、とにかく一つだけ、強く意識していることがあった。 飼い主の事や、あんなところに一人でいた理由。そうした、彼女の過去を掘り下げるようなことについて、できるだけ触れないようにすることだった。 それは、オーキドが無言の内にヒロムに向かって投げかけてきたお願いであったし、ヒロムもその問題に触れるのは、何となくいけないような気がしていた。 だが少なくとも、彼女が自分に近づいてきた理由だけは、聞きたいと思ったし、同時に聞かなければいけないだろうと感じていた。 だから、ヒロムはあくまで、このブラッキーというもえもんが、これから自分に何をお願いしたいと言っているのか、それを話して欲しいと思ったのだ。 「うん」 彼女は、……ブラッキーというもえもんは、ヒロムの問いに、少し迷うような仕草を見せた後、思い切ったように口を開いた。 「おこらないでね」 「うん?」 ヒロムはそこで、ブラッキーがいつの間にか立ち止まっていることに気づいた。歩くのをやめると、彼女の方を振り返る。 「たすけたい娘がいるの」 その視線の先、すこし俯いた姿勢で立つ彼女は、その小さな体に、あらん限りの強い意志を漲らせていた。 「助けたい?」 「そう」 「……一体なにから?」 ブラッキーの言葉は、一々断片的過ぎて、ヒロムはその本位を汲むのに難儀していた。 ただ、彼女のいう助けたいというものが、恐らくはいま、彼女の手の届かないところにいるのであろうことは、 その切羽詰ったような表情から、なんとなく、汲み取ることができた。 ブラッキーが口を開いたのは、それからどれだけの時間が経ったことだっただろうか。 「わたしの、かいぬし」 「え?」 そう、それは、彼女の口から、触れてはいけないはずの過去が漏れた、正にその時だった。 ブラッキーは、その続きを紡ぐか紡がないかの境目で突然体を低くすると、間髪いれずに、ヒロムの方に向かって飛んだ。 「え?」 その体が自分の顔の直ぐ側を掠め過ぎるまで、ヒロムは一体何が起きたのか分からなかった。 「きっ!」 同時、直ぐ側から、何かのうめき声のようなものが聞こえ、それが風と共にあっという間に後ろにぶっとんで行ったのが認識できただけだった。 ヒロムは、慌てて後ろを振り返り、そして、飛び込んできた光景に思わず息を呑んだ。 そこにあったのは、土がむき出しのあぜ道、その隅に四つ足で立ち、何かを組み伏せるような体勢をした、ブラッキーの姿。 まるで、獲物を捕えた肉食動物のような、野性味に溢れたその姿勢に、ヒロムは認識を新たにした。いやむしろ、その時初めて意識したのかもしれない。 ――もえもんだ。 そう。ブラッキーがもえもんであるという、確かな現実を、少年はその時強烈に意識した。 今まで、普通に会話を交わし、歩調を合わせて歩いていたのは、決して人間ではない。 そして、その口元、黒い何かがうごめいている何かを認識して、ヒロムは我が目を疑う。 ズバット!? そう、ブラッキーに組み伏せられていたのは、他でもなく、ズバットと呼ばれるもえもんの一種だった。普段なら洞窟などにしか生息しない。 こんな海沿いの田舎町では、まず見かけることのないい、その種類。そんなもえもんが、どうしてこんなところに? 「――きをつけて」 だが、そんな常識との照合も、ブラッキーの冷ややかな忠告に、あっという間に霧散する。 慌てて周囲を見渡す。 当然街灯の一つだってない宵闇の中では、闇にまぎれる事に特化したもえもんの姿など、ヒロムのような人間の肉眼では、とても捉えることができない。 だが、わかる。 夜に溶け込むような微かな羽音、その音は、ヒロムの聴覚を四方八方から埋め立てている。一匹や二匹なんて生易しい数じゃない。 何十、いや、既に恐怖感に縛られつつある少年の五感には、それは何百とも感じられた。 「おこらないでね」 それはフラッシュバックか、それとも彼女が再び放った断りなのか。 ただ、ヒロムはそのとき初めて、自分が巻き込まれつつとんでもないことを、心のどこかで何となく察していた。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/1103.html
酒は飲んでも飲まれるなより 黒服にキスされた 黒服にキスされた 黒服にキスされた 脳内を同じ単語がクルクル回り続ける え、何コレ夢? 私も末期だなァ・・・こんな夢見るなんて チャラ男「えっと・・・大丈夫か?」 少女「え、えぇ・・・・・・」 そうだ、現実逃避してる場合じゃない けど、コレってよく考えてみたらファーストキス・・・・・・ 酔った黒服が相手って 嬉しいような、残念なような そもそも、キス以上の経験はあるのにキスは初めってって・・・orz チャラ男「えっと・・・どうする?」 少女「どうするって・・・」 普通に考えるなら、黒服がやってくれた(らしい)みたいに 少女「『ユニコーンの角の粉末』だっけ?を飲ませれば良いんじゃないの?」 チャラ男「いや、そうなんだけどよぉ・・・」 見ると黒服は完全に寝ている・・・ チャラ男「どうやって飲ませる・・・?」 少女「あっ・・・」 その後暫く寝ている黒服にどうやって飲ませるか頭を悩ませる事になるが、結局どうやって飲ませたのかは不明である 終われ 酔いは醒めてへ 前ページ次ページ連載 - はないちもんめ
https://w.atwiki.jp/hiroshimavtpj/pages/58.html
基本情報 ルーム https //www.showroom-live.com/htv_remon06 ニックネーム むーちゃん/どMーちゃん/病むーちゃん/皐月ねむれもん ファンネーム むーらんど ルーム挨拶(入室) 朝 おはむーちゃ/はろーむーちゃ昼 はろーむーちゃ夜 ばんむーちゃ ルーム挨拶(退出) おつむーちゃばいむーちゃ Twitter https //twitter.com/lemon_v06 配信タグ #lemon06 ファンアートタグ #むーちゃんご飯だよ(食テロ用)/#むーちゃんみて 目次 自己紹介 配信タイムテーブル 活動の記録プレ配信期間 予選イベント期間 本選イベント期間 本戦終了後 予選/本選後の消息 名言集 ファンのブログやnote、togetterまとめ 自己紹介 紹介文 皐月れもん06【むーちゃん】です!配信初心者なのでとても緊張しますが、よろしくお願いします! 好きなもの 甘いもの/犬/漫画/アニメ/映画/本/声優/(BLEACH/鬼滅の刃/ユーリonICE!!!/スポーツ系のものも大好きです!) 取扱説明書 むーちゃんはみんなといろんなことをたくさんお話ししたいのでコメントを与えると喜びます。 初めましての方もコメントを与えると喜びます。 お星様も与えるとすごくすごく喜びます。 カウントもすごく喜びます。 最後の最後までいろんなお話を聞きたいし、お話ししたいので絶対に決勝まで残りたいです! そのために応援していただけると嬉しいです!! 配信タイムテーブル 日付 配信開始 配信終了 星集め 星捨て 備考 活動の記録 プレ配信期間 初回、音が途切れ途切れでリスナーから音が飛ぶといわれ、おろおろしながら配信していた。そのため名前を危うくオロオロのおろちゃんにされるところだったリスナー曰く06なのでちょうどいいだろ?とのこと スタダ後半はリスナーや、配信者からいじられる 嶋波香姫乃17(かっきーな)にかっきーなの方が天然だと言っているが、コラボの時に「かっきーなが20人ぐらいいて…」と説明かっきーなは嶋波香姫乃17の名前なのでかっきーなは1人。嶋波香姫乃が20人ぐらいと言うところをずっと勘違い。 かっきーなに指摘されるもしばらく勘違いを続ける。 理解したあともちょくちょく天然いじりをされることに… 予選イベント期間 課金ギフトを投げられることになれていないため投げられると非常にオロオロする。さすがオロオロのおろちゃんむーちゃん 視聴者からは精神年齢13歳といじられるが20歳越えとるけ!!と言い張る。くまさんを抱いて寝ている。やはり13歳 お酒飲めないとのこと…つまり二十歳ではない=13歳 頭が良いはずが、群馬のゆるキャラなぜ馬なんじゃろ?群馬の馬と言われ??有名?となっていた。やはり13歳 11/20朝配信を見ながらスープを温めていたら量が少なく温めすぎたため肉じゃがのようになってしまったさすが13歳 13歳なのに大学生実は頭が良い。配信ではあまりそのような感じはしないが…本人のいたっての希望により記入あたまいい!英語できると言い張っているが、YOU ROSEと言われながらバラのギフトもらい、負けてないもん!!と怒っていた(笑)やはり天然13歳大学生 あたまいい!エピソード学部で2番目ぐらいで奨学金もらったことある!! 色彩検定1級を1ヶ月で取得。つよい! 予選を勝ち抜きTwitterのアカウントを授受されたが不具合によりログインすることができず、SHOWROOMのアカウントと連携できないからみんなの応援をすることができないのが悲しいと配信中に泣き出してしまう。優しいうえにかわいい、さすが完全無敵13歳 やはり天然エピソードが11/17朝…配信中ではないので詳細は本人に… リスナーは全員保護者。とあるリスナーをパパと呼びパパ活をしている。 リスナーのことをたらし呼ばわりすることも… 他の配信者のとこに行くと浮気と言われる 初見さんを奴隷にする 浮気が得意。人をたらしこむのも得意である。そしてメンヘラ みんなからしっかりしてる発言に???とされたがしっかりしてる!!と言い張り、そうだね(笑顔)に対しほら、しっかりしてるって言ってる!!と意図を読みきらず勝ち誇る 1000人になってくださいとのこと11/18が、千年と言いいじられる。千年もやるとかやる気ある、仙人になってください?つまり課金して霞食えやってこと?といじられる カラオケ後にバグ?で声が高くなりやっぱり13歳といじられ、ヘリウム注入で声も高くなる ルームに1000人来るまで終われまてんやってなお朝から配信をしていた13 05に達成 牡蠣ングダムの話をしようとするが、課金グダムと言われギフトを投げられあたふた ギフト制限のために投票モードにするも、替え玉をする際に「投げないでね、投げないでね」と盛大なふりをする。 本選イベント期間 11/20朝 課金王国むーらんどが完成。王様は13歳むーちゃん。ついに認めた。やはり13歳かっきーな(嶋波香姫乃17)が配信に顔を出したさい味噌汁をこぼしたところ、かっきーなの方が天然じゃんとわたしは天然じゃないアピールをする 滑舌があまりよろしくないため、滑舌がカツレツに聞こえリスナーにいじられる 放送研究会しょじょくなので!!滑舌が良いのです! ギリギリが一番楽しいとコメントされたところ一番美味しいと読みみんなにコメントされたのに間違えていたことに気がつかない…やっぱり天然13歳 壇上読み上げを噛み壇上を読み上げさせられ…言わされる13歳 11/22、決勝参加者中最速で、貢献100位まで全員100pt超えの快挙を達成。広くみんなに愛されている13歳 11/26.27 熱があるため学校を休み配信。元気になってくれ…… 頭がよく優しいむーちゃん。みんなから愛のあるいじりをされる お酒を飲ませるとかわいい缶2本目突入でいろいろとやばい。コメントも途中で訳がわからなくなり限界オタクになる… 本戦終了後 12/1 10時からの朝配信広島を紹介中にBLEACHの作者久保帯人先生が、広島出身であることからBLEACHを語る その時日番谷が恋人発言。市丸も良い…そこから限界オタク発動 お酒を飲まなくても限界化 限界オタクムーブを見たいかたは是非BLEACHネタを… 広島に行くときは高再現度の日番谷コスプレで行くともれなくむーちゃんが釣れる。 ちなみに、弱虫ペダルのマキちゃんも好きだとのこと…マキさんではない。 むーちゃんは視聴者がはぶてると鞭を打ってくれる 決勝終了後も5日18時までは広島を紹介する事を誓う。 最後まで広報大使に参加した事を誇りに思い配信すると決意。やさしい。 FD、MDなどの記憶媒体をしらない世代のためFC、SFCやディスクシステムなど知っているかとリスナーきかれる。しかし、しらない前提でサテライトシステムは?ときかれ、きいたことある!と言いながら検索をかけるもののガンダムしかでず…いじられる。ゲームの方はサテライト。月はでているか? 推しマークは🔪 (包丁) 初見さんが来たときは むーちゃ「初見だ!かこめ~!」 リスナー「うおー!!」 「かこめー」 「囲め囲め」 「初見だかこめぇぇぇ アキレス腱を斬れぇ」 「逃がすなぁ」 「姫!囲いましたがどうします?首はねますか?」 「睡眠弾撃つ?」 「むち打ちじゃろ?」 までがテンプレ!!13歳天才メンヘラヤンデレツンデレかわいい幼女もにっこり 配信の思い出 Twitter等での活動 予選/本選後の消息 名言集 ご飯がずっと飯テロ ファンのブログやnote、togetterまとめ
https://w.atwiki.jp/gioran/
風邪のひき始めの症状 私は風邪をひきかけるとすぐに関節が痛くなります。 この時点で薬を飲みぐっすりと休めば風が悪化する事もなく治る事が多いです。 しかし主人の場合はちょっと違うのです。 今日風邪薬の場所を主人に聞かれたのでどうしたの? と尋ねると、皮膚が痛いというのです。 主人の風邪のひき始めは毎回皮膚の痛みという事だそうです。 ちょっと私が主人の体に触れるだけで皮膚が痛いと感じるらしいのですが、この皮膚の痛みとはどんなものか私にはさっぱり分かりません。 というより風邪のひき始めで皮膚の痛みを訴えるという人なんて今まで聞いた事もありません。 とりあえず部屋を暖かくして薬を飲み早く休んでもらう事にします。 風邪を悪化させない事が何よりも大切なのですから。 http //www.kengriffeyshoes1.com/
https://w.atwiki.jp/arasuzisouzou/pages/180.html
429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/30(水) 15 21 42.14 ID 5NXUueMN0 お題「はんなり豆腐」 435 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/30(水) 15 27 13.54 ID OvnsEnhz0 429 主人公は若くして京都で豆腐屋を営む女性 店は地味だが味には定評があり、固定ファンが少なからずいる だが、商売を広げると味が落ちるという考えから、店を大きくする気はないようだ そんな昔気質の主人公が、毎回揉め事を解決する一話完結型ハートフルコメディ 物語の最後には主人公が揉め事の当事者たちに自慢の豆腐で料理を作ってふるまい、みんながはんなりした気持ちになって打ち解けるというのがお決まりのパターンである 440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[] 投稿日:2008/04/30(水) 15 33 51.03 ID EM88JKAxO 429 「はんなり豆腐」 とある豆腐屋の、ちょっと変わった豆腐の物語。 ある日いつもの様に、豆腐屋が豆腐を作っていると、何をどう間違ったのか張りの無いへなへなした豆腐が出来た。 これは店に出せないな、とガッカリした豆腐屋は、捨てる前に一口いただくとするかと、食べてみた。 すると、それはとても甘くて美味しくまるでスイーツみたいであった。 「…コイツは売れるやも…」 そう思うや、豆腐屋は普通の豆腐を作るのを止め、その豆腐ばかりを作る様になってしまう。 やがて、その豆腐は豆腐屋を成金へと伸し上げた。 そして、その豆腐は見た目と性質から「半端な成り損ないの豆腐」を略し、「はんなり豆腐」と呼ばれる様になった。
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/136.html
前へ 一行はその後、エンジュと自然公園を抜けた。 ジャイアン「おい!ドラえもん! まだコガネには着かないのか!?」 スネ夫「ベッドで寝たいよ……ママァァン!!」 スネ夫とジャイアンが口々に文句を言う。 ドラえもん「今が35番道路だから……… うん。あと少しだよ。」 と、ドラえもんはたしなめた。 ジャイアン「全く…… ん?」 ジャイアンが何かに気付いた。 ドラえもん「どうしたの?ジャイアン。」 ドラえもんが訊いた。 ジャイアン「人が……人がたくさんいる……。」 ドラえもん「なんだって?」 ドラえもんは遠くを見つめた。 確かにコガネのゲートの前に何かいる。 とりあえずそれは、人間の様だった。 ドラえもん「誰だろう……?」 スネ夫「まさか、ロケット団!?」 スネ夫がそう言い身構えたがすぐにジャイアンに否定された。 ジャイアン「いや、あれはロケット団じゃねぇ。」 ジャイアンの言う通り、ゲートの前でたむろってる連中は、黒装束を身に纏っていない。 どうやらただの一般人のようだ。 ドラえもん「何故あんなところに?」 ドラえもんが疑問を抱いたが、即座にジャイアンにかき消された。 ジャイアン「考えても仕方ねぇ! ロケット団じゃねぇなら行ってみようぜ!」 スネ夫「待ってよ。 もしかしたら、奴らは一般人に化けた敵かもしれない。 もう少し様子を見た方が良いよ。」 スネ夫が意見したが、既にジャイアンは行ってしまっていて、この場に居なかった。 ドラえもん「全く……… 僕らも行くよ。」 スネ夫「危ないと思うんだけどなぁ。」 のび太「…………」 三人はジャイアンの後を追い、ゲート前の人だかりへ走り出した。 ジャイアンは他の三人よりいち早く、ゲート前に到着した。 怒り狂う人々もいれば、泣きわめいている子供もいる。 それにしても、人の人数が半端ではない。 ざっと、10万は超えているだろう。 ジャイアンは、近くにいた髭面のおじさんに事情を聞いてみた。 ジャイアン「なあ、おじさん。 なんでここに人がたくさんいるの?」 髭は、なんだ?こいつは?と、いった面持ちでジャイアンを見てきた。 おじさん「なんでって、追い出されたからさ。」 ジャイアン「誰に?」 ジャイアンは再び訊いた。 おじさん「ロケット団に決まってるじゃないか!!!」 ドラえもん「ロケット団!!!」 ジャイアンの後ろにはドラえもん、スネ夫、のび太の三人が居た。 スネ夫「と、言うことは、ここに居る人々は、町を追い出された人全員ですか!?」 髭面はゆっくりと、又、口を開いた。 おじさん「ああ、しかし、正確には半分だな。 南の方にもう半分の住民達がいる。 なんてったって、奴らはこの町を乗っ取ったんだからな」 ジャイアン「スゲェな。 リアルだとやっぱりこんなにスケールがでかくなるのか。」 おじさんの説明にジャイアンが感心した。 スネ夫「まあ、問題はどうやって奴らを潰すかだけどね。」 スネ夫の言葉を訊いた瞬間、明らかに髭の目が変わった。 まるでそれは、何か奇異なものを見るような目付きだった。 おじさん「何言ってるんだ! ジムリーダーのアカネちゃんでも無理だったんだぞ!」 ジャイアン「ダイジョブ、ダイジョブ。 俺ら強いんだぜ!」 ジャイアンが言った。 ドラえもん「とりあえず、行ってみる?」 おじさん「行くって何処へ!?」 おじさんは目を丸くした。 スネ夫「ロケット団を潰しにだよ。 じゃあね。おじさん。 よかったね。お家に帰れるよ。」 そう言い、四人は行ってしまった。 残された髭おじさんはただ、呆然としていた。 おじさん「大変だ………。 アカネちゃんに知らせなきゃ! 彼らは、黒の三人衆を知らないんだ…… このままでは彼らは殺されてしまう!!」 四人は、ゲートの前にやってきた。 ジャイアン「よし、行くか。」 そう言ってジャイアンが不用意にゲート内に入ろうとするのを必死で止めた。 ドラえもん「何やってんだ!! ゲートには見張りが居るに決まってるだろ! 見付かったら仲間呼ばれてワサワサ来るだろ!! これはゲームと違うんだぞ!」 ドラえもんが逆上する。 のび太『キシシシシ。 こいつらおもしれぇなあwww』 面白がる、のび太を脇目に、スネ夫がある提案をした。 スネ夫「そうだ! 奴らに化けていこうよ。」 ドラえもん「どうやって?」 ドラえもんは疑問に思った。 作戦としてはいいが肝心の服がない。 スネ夫「着せかえカメラを使うんだよ!」 ジャイアン「成程!」 三分後、スネ夫がロケット団の制服の絵を描き、四着の黒装束がカメラから出てきた。 その後、ロケット団の制服を着込んだ四人は、ゲートの前で侵入の最終確認をしていた。 ドラえもん「とりあえず、侵入できたら、僕らは偽者だという事がバレるような会話はしてはならない。 なんてったってここは、敵の本拠地。どこで話を聞かれてるか分からないけどね。 だから、侵入後の段取り、その他はここで話をしておく。」 他の三人は無言で頷く。 ドラえもん「今回の目標は、局長室へ向かい、地下の鍵を入手すること。 そのためにはなるべく、したっぱとの戦闘を避けなければならない。 何故なら一人と戦うと、あっと言う間に囲まれてしまうからね。 地下の鍵を入手したら……のび太君。」 のび太「ああん、……あっ、はい?」 のび太『あー、あぶねぇ、あぶねぇ。』 ドラえもんはのび太の行動を不審に思ったが、まあ、ぼーっとしていたのだろうと、解釈した。 ドラえもん「地下の鍵を入手したら、のび太君のフーディンのテレポートで、エンジュのポケモンセンターに逃げる。 ここまでが作戦の概要だけど、何か質問は?」 ドラえもんが訊いた。 すると、ジャイアンが突然意見をぶつけてきた。 ジャイアン「なんで、逃げるんだ? そのまま地下通路へ向かえばいいじゃねぇのか? もし、一度逃げてしまったら、今度はコガネへの再侵入が難しくなるんじゃねぇの?」 今回はジャイアンにしては、的を得た質問である。 しかしそれにもドラえもんは冷静に答えた。 ドラえもん「確かに、ジャイアンの言ってる事は合ってるけど、それだと、地下の鍵を入手した瞬間逃げ場のない、ラジオ塔の最上階で囲まれて、あぼーんだろ? リスクとメリットと、成功確率を考えた結果、これがベストだと思った。 鍵を手にしても全滅してしまっては意味がないしね。 他に質問は?」 すると、次はスネ夫が口を開いた。 スネ夫「最後だけど、地下の鍵を奪って逃げたのがバレたら、今度は地下通路に守りが固められないか?」 スネ夫の質問も的を得ている。 しかしまた、ドラえもんの策はさらにその上をいっていた。 ドラえもん「そうだね。 だから、これで、地下の鍵をコピーして何も奪われてないように見せかけるのさ。」 そう言い、ドラえもんはポケットからフエルミラーを取り出した。 スネ夫「………成程。」 スネ夫はドラえもんの策に感心した。 最後にドラえもんが訊いた。 ドラえもん「何か質問は? 作戦に異議は?」 一同「異議なーし!!」 全員が元気よく答えた。 ドラえもん「それでは作戦開始!!!」 四人はゲートの中へ入っていった。 四人がゲートの中に入ると、以外にもそこには誰も居なかった。 好都合な事であったが、この無防備さが逆に不気味さを感じさせた。 のび太『なんかあるなこりゃ。キシシシシ。』 四人は最初の打ち合わせ通り、一言も喋らず町へと侵入した。 町に入ると、そこには人っ子一人居なかった。 ドラえもん『妙だな……… まさか、誘ってるのか?』 ドラえもんがそう考えたとき、後ろで 「おいっ!何をしている!?」 という声がした。 ジャイアン『ヤバイ。見つかった!』 四人は自然と身構えた。話しかけられた以上、上手くかわさない限り戦闘は避けられない。四人は作戦の失敗も覚悟した。 しかし、団員の言うことは意外な事だった。 したっぱ「何ここでさぼってんだ! 早く会議へ行け!!」 ジャイアン「へ?」 カイギの意味が分からなかったが、団員の様子からすると、まだバレてないようだ。 ドラえもん「会議?」 ドラえもんが聞くと、突然団員は怒りだした。 したっぱ「貴様ら、話を聞いてたのか? 今日はラジオ塔の最上階で、トシミツ様達が、今後の計画について話してくださる重要な会議があるではないか!」 団員の剣幕に、スネ夫が少し動揺する。 スネ夫「あのぉその………」 スネ夫の様子を見ると、したっぱは一転してやれやれといった顔付きになった。 したっぱ「話を全く聞いてなかったんだったな。 まさか合言葉も聞いてなかったんじゃないのか?」 スネ夫『合言葉……?………チャンスだ!!』 団員の言葉にスネ夫は合言葉を聞き出すチャンスだと感じた。 スネ夫「……すみませ~ん。合言葉、忘れたんですぅ。」 それを聞き団員は呆れた表情になった。 したっぱ「ホンット呆れるなあ。 まあ良かった。あのまま行ってたら、しょっぴかれるとこだったしな。 合言葉は「サカキ様万歳」だ。 ホンット求人難とはいえ、こんなに団員の質が下がるとは…… もう少し考えて雇って……ブツブツ……」 そう言うと団員はいってしまった。 ジャイアン『ロケット団って大変なんだな………』 ジャイアンはしみじみそう思った。 のび太『やっぱりこいつらアホだな。キシシシシ。』 とにかく合言葉を手に入れる事が出来てよかった。 もし、このままラジオ塔へ向かえば確実に一網打尽にされてただろう。 ドラえもん『よし、ラジオ塔へ向かうぞ。』 四人は、ラジオ塔へ向かった。 入り口で見張っているしたっぱに合言葉を聞かれるのかと思ったが、ただ怒られただけだった。その結果、容易にラジオ塔へ侵入することができた。 ドラえもん『調子狂うなあ。』 まさか、最悪の事態を考えに考え対策を立てたドラえもんは肩すかしを食らった形になった。ここまでロケット団が間抜けとは思ってなかったのだ。 しかし、ラジオ塔内部には団員で溢れていた。 ジャイアンはその数に驚いた。 階を増す毎にその数は増えていく。 ジャイアン「あぶなかったな。無計画にいったらソッコー囲まれてアウトだったな……。」 ジャイアンがそう思ったとき、 「きゃあ!やめて!」 と、誰かが助けを求める声が聞こえた。 声の方を見てみると、メガネを掛けた娘が必死にロケット団員に懇願している。 クルミ「やめて!! こんなことをして楽しいんですか? 何がしたいんですか!?」 したっぱB「うるさい!!!!」 したっぱはそう言い、クルミの頬をはたいた。 ジャイアン「あんのやろう………!」 俺はジャイアン、ガキ大将。 ここで助けなきゃ男がすたる。 ジャイアンは腕捲りをし、戦闘体制に入った。しかし直前でドラえもんの言葉を思い出した。 『目の前で何が起ころうと我慢するんだ。 下手に動いても、誰も救えはしない。』 俺はジャイアンガキ大将。 しかしガキじゃない。 ここは大人の心で自省した。しかし、 ジャイアン『ロケット団………絶対ブッ潰してやる!』 ジャイアンの中で確かな闘志が産まれた。 その後、腹が立つことは色々あったが、一行は一度も戦闘することもなく、最上階へついた。 そこには空間の中に所狭しと、黒装束でぎっしりとしている。 とりあえず、四人はその中に溶けこんだ。 すると、前方に四人の人影が現れた。 すると、真ん中の少し白髪混じりの男が、話を始めた。 白髪「諸君。ごきげんよう。私が、ロケット団仮総師のトシミツだ。」 ジャイアン『あのオッサンが………』 ジャイアンはそう思った。声は低いが、人相はそこまで極悪な感じを得られない。 トシミツ「今回ラジオ塔をのっとったのは他でもない。理由は二つ。 一つ目はサカキ様の帰還。 もう一つは、このラジオ塔から怪電波を流し、全国のポケモンを意のままに操ることだ!!!」 なんだ、おもいっきりゲーム通りじゃないか、スネ夫はそう思った。 のび太『果たしてテメェらみたいな間抜けな組織にそんなことが出来るかな? キシシシシ。』 二人の反応はこんなものだったが、ただ一人この男は違った。 ジャイアン『チクショウ……… そんなこと、させてたまるか!』 彼はゲームの台詞は余りよく読んでないようだ。 各々の思惑とは別に、トシミツの話は進んだ。 トシミツ「三週間!!! 怪電波が完成し、各地のポケモンを意のままに操る時までに必要とする時間だ。 諸君には、その間、此所、コガネで籠城戦をしてもらいたい。」 ドラえもん『成程……、ラジオ塔だけでなく町ごとのっとったのは、コガネデパートを押さえ、籠城戦に必要な物資を確保するためか。 幹部の方はよく考えてるな………』 ドラえもんはそう思った。 トシミツ「三週間!! それを耐えれば我等の勝ちだ! この計画の浮沈は君達の士気にかかっている!!」 「オオオーーー!!!」 全員が勝どきをあげた。 トシミツ「諸君、ありがとう。 次は少し、コウ君から話があるようだ。聞いてくれたまえ。」 そう言い、トシミツは、隣の背の高い銀髪の男にマイクを渡した。 すると、男はゴホンと咳払いをした後、こう言った。 コウ「サカキ様万歳………」 ドラえもん『サカキ様万歳………? あれは確か……』 ドラえもんがそう思う前にコウと呼ばれた男が合言葉を言うと、今までうじゃうじゃしていた黒装束達が一斉にその場に座りこんだ。 その中で立っていたのは唯四人。 ドラえもん、ジャイアン、スネ夫、のび太だった。 コウ「おやおや、まさかと思って号令をかけたら、ネズミが四匹も忍び込んでいるとは。」 コウが笑う。 ドラえもん『やられた………。 この方法ならいちいち一人ずつ合言葉を聞かなくても、大勢の中から敵を探ることができる。 数の弱点を克服する良い手だ。』 ドラえもん達は身構えた。もはや、戦闘は避けられない。 コウ「さあ、どうやって料理しましょうか……」 ドラえもん達に緊張が走る。 そのときコウの横に居た、背は高くないが体格のいい男が言った。 「おい、こいつらは俺に殺らせろよ。」 コウ「カホウさん……。見つけたのは私でしょう?」 コウが男に反論する。 二人の間に、ピリピリとした空気が流れる。 すると、その間に、誰かが割って入った。 それはまだ、18にも満たないであろう若い女だった。 女「さっきね、コウさん町で暴れたからここは先輩の顔を推して、カホウさんに譲ってもいいんじゃない?」 二人はそう言われ、身構えるのをやめた。 コウ「………わかりましたよ、キキョウさん。 ここはカホウさんに譲りましょう。」 カホウ「ヘッヘッへ、そう来なくちゃ。」 そう言うとカホウはゆっくりとのび太達の方へ歩いてきた。 のび太『ちっ、俺の勘が言ってる、コイツはヤベェ。』 のび太がそう思った時、ドラえもんが小声でのび太に囁いた。 ドラえもん「これはかなりヤバい状況だ……。 のび太君、僕が今からモココのフラッシュで奴らの目をくらませる。 目がくらまないよう、目を瞑ってくれ。 これで奴らにスキができる筈だから、ジャイアンとスネ夫を連れてテレポートで逃げよう。 ジャイアンとスネ夫ちょっと遠くてこの作戦は伝えられない。 彼らも目がくらむだろうからフォローしてやってくれ。」 そう、のび太は言われた。 のび太は無言で頷いた。 カホウがゆっくり歩いてくる。その先のロケット団員は皆、さける様によけていく。 のび太達とカホウの間に大海が裂けたような道ができた。 カホウ「一瞬で掃除してやるぜ。 行けっ、スターミー。」 カホウがスターミーを繰り出した。 その瞬間、 ドラえもん「行けっ、モココ!フラッシュだ!!」 ドラえもんもモココを繰り出した。 カホウ「ふん!遅い!! スターミー、なみのり!!」 そのとき、スターミーから強烈な水流が発生し、水はのび太達全員を呑み込んだ。 のび太「アゴボババ」 ジャイアン『くっ、苦しい!』 ジャイアン達がそう思ったとき、 「パリーン」 ラジオ塔の窓が破れ、中から水が滝の様に流れる。 もちろんその中ののび太達も、窓から投げ出された形になった。 スネ夫「しっ、死ぬ!」 確かに冗談ではなく死んでしまう。 しかしそのとき、 ジャイアン「がぼばびぶ、ばいりびー、ぶろらいぶ、ぼべばびぼぶべぼべぼ(オーダイル、ストライク、カイリキー、俺達を水流から助け出せ!)」 ジャイアンはボールを水流外へ出した。 カイリキーは、のび太を受け止めオーダイルは水の中からジャイアンを救いだし、ストライクは俊敏な動きでドラえもんとスネ夫を救出した。 ドラえもん「がはあ、はあはあ、ありがとう。ジャイアン」 ドラえもんがそう言った瞬間上から声が聞こえた。 カホウ「油断するのはまだ早いぜ……」 その声がしたほうからみると、上空から、カホウとスターミーが凄まじい勢いと水流と共にラジオ塔から滑走してくる。 あの水流に巻き込まれたらひとたまりもない。 ドラえもん「みんな!逃げろ!!!」 ドラえもんが言うが早いか、全員は水流の落下ポイントから離れた。 「グアシャーーン!!!」 地面に水が叩きつけられる。逃げ遅れた、ジャイアンのポケモンと、ドラえもんのモココは一撃で全滅してしまった。 さらに、水の余波を受け全員は建物の壁に叩きつけられた。 スネ夫「うぐぐぐぐ………。 あいつ異常だ……」 ドラえもん『逃げなきゃ……… のび太君は…………』 のび太は今一行から離れたところにいた。 ドラえもん『クッ、これじゃあテレポートで逃げられない!』 もう、ドラえもん達に残された道は戦うことしかなかった。 スネ夫「行けっ!マグマラシ、スリーパー、オオタチ!!」 スネ夫は手持ち全てを繰り出した。 ドラえもん「こっちも、ビリリダマ、ヌオー、エイパム!」 のび太「ポッポ、フーディン、ゲンガー」 のび太(ゲンガー)『やっぱり、おれが直々に戦わなくちゃなのか………』 カホウ「ほう、これだけ差を見せても立ち向かってくるか。 面白くねぇな。 30秒。30秒でカタをつけてやる!」 そう言い、カホウとスターミーがまた高い波を作り出した。 「ぐぐぐぐぐ……」 勝負は一瞬だった。 カホウのスターミーのなみのりはその場にあった全てを呑み込みつくし、一瞬で全てのポケモンが戦闘不能にしただけではなく、トレーナー本人達にも、立ち上がる事さえ不可能のダメージを与えた。 カホウ「つまらなかったな。 まあ、楽に殺してやるとは言わん。 最も苦しい殺り方、つまり溺死で殺してやる。 ギャッハッハ」カホウは狂ったように笑った。 のび太『チクショウ………俺がこんなとこで……』 そう思ったとき、のび太の目の前が真っ白になった。 スネ夫「な、なんだ………」 スネ夫の目の前も真っ白になっている。 ジャイアン、ドラえもん、それにカホウも例外ではなかった。 カホウ「くそっ、何だ!?」 ドラえもん「フラッシュ? 一体、誰が……?」 ドラえもんがそう考える暇もなく、誰かがドラえもんの手を引いた。 のび太はその状況が全く呑み込めず、ただ目がくらみ、呆然としていた。 すると、何かが自分に向かってくる、そんな気配を感じた。 のび太「誰だ……?」 のび太が訊いたが、向こうはのび太の問いに答える代わりに別の事を訊いてきた。 ?「アンタのフーディンテレポート使えるか?」 のび太「へ?」 ?「使えるんかと訊いとるんや! 使えるんやったらはよせい!!」 のび太『何だ?こいつは………』 のび太は疑問に思ったが、うっすら目の前には、青いボディが見える。 遠くにいる筈の、青狸だ。 ジャイアンとスネ夫らしき物も形だけうっすら見ることができた。 のび太『コイツが誰かは分からないが、青狸どもを連れてきてくれてることから、敵ではなさそうだ。それに……』 この最悪の状況。この助けを受けない手はない。 逃げることができれば、名前と一匹だけだがポケモンが分かっているのでカホウとかいう奴を殺せる可能性もある。 ?「はよう、ウチの手をつかめや!!」 のび太は無言で目の前の、手らしきものを掴んだ。 カホウ「待てよ、貴様ら!!!! スターミー!なみのりだ!」 カホウの視力が回復したらしい。 水が迫ってくる音がする。 のび太「テレポート!!!」 のび太がそう叫ぶと、のび太達はその場から消え、なみのりを回避した。 テレポートによって、その場から離脱したのび太達はエンジュのポケモンセンターの前にいた。 ドラえもん「助かった………」 ドラえもんは一息ついた。 ?「あんたら感謝しいや。 ウチが助けに来んかったら、今頃全滅やで。」 全員がとっさに声のしたほうを振り向いた。 スネ夫「あっ! あんたは……!」 ドラえもん「コガネジムジムリーダー、アカネ!!!」 驚いている全員をよそに、アカネは話を続ける。 アカネ「そこのメガネ以外はどっかで見たような顔やな。 ジムにきたやろ。」 のび太を除く全員が黙って頷く。 アカネ「あんな、ジムに挑戦できるようなトレーナーつって、よう、しゃしゃらん方がええで。命を無駄にしたらあかん。 ここはウチらに任しとき。」 アカネが言った。 助けて貰ったとはいえ明らかに自分を見下しているような発言にジャイアンが憤慨した。 ジャイアン「言っとくけどな!俺ら(のび太以外)はお前に勝ったんだぞ! そんな偉そうな口をきいてもらいたくねえ!」 と、ジャイアンが言った。 ドラえもん「ジャイアン……… 言い過ぎだよ……」 そう言われたアカネはやれやれといった様子でため息をついた。 アカネ「アンタ、何も判っとらんようやね。 ほなポケセンで回復してき。 ちょいと相手になるで。」 ジャイアン「望むところだ!!!!!」 一方、コガネではのび太達に逃げられたカホウがいた。 カホウ「ちくしょーう!!!畜生!!畜生!!」 カホウは激仰した。 コウ「獲物を譲ったと思ったら何です? カホウさん。このザマは。」 ラジオ塔上空からエアームドに乗り、長身の男が降りてきた。 カホウ「コウ……… 俺は今、イライラしてるんだ……。 殺すぞ」 カホウは静かに、しかし凄まじい剣幕でコウを見た。 コウ「イライラしている? それは私の方ですよ。 私なら逃がさず一網打尽にできたのに、どっかの馬鹿に譲ったせいで逃げられてしまったんですよ? 馬鹿も休み休みして欲しいですねぇ。」 カホウ「なんだと…………?」 二人の間にまた緊迫した空気が流れる。 今にも殺しあいが始まりそうだった。 しかし、 キキョウ「はーい。終了、終了。 トシミツ様の御前だよ。 そんなことしていいの?」 ラジオ塔から、若い女と、白髪混じりの男が出てきた。 カホウ「ふん。運が良かったなカスが」 コウ「単細胞の相手は疲れますね……」 二人は皮肉を言い合い、間を離れた。 トシミツ「まあ、コウ君が侵入者を見つけたのは功績。 カホウは逃げられたとはいえ侵入者を撃退したのは事実。 評価に値する。 しかし!」 トシミツが声を荒げた。 凄まじい威圧感が回りにのしかかる。 トシミツ「これからの籠城戦、結束が崩れるのは不利だ。 優先すべきはロケット団……これを忘れるな。」 カホウ、コウ「はい。」 やはり、この人はヤバい。 二人はそう思った。 また、一方エンジュでは、全員がポケモンの回復を終え、ジャイアン×アカネ戦争が勃発していた。 ジャイアン「ポケモンの数くらいは決めさせてやるぜ!!」 スネ夫が訊いた アカネ「ポケモンの数? 笑わせんなや。 奴らとのバトルは言わば喧嘩や。ルール無用や。 まあ、今回は「参った」というたら負けっちゅーことで。」 アカネが言った。 俺はジャイアン、ガキ大将。 売られた喧嘩は買わねばならぬ。それが女であってもだ。 ドラえもん「ジャイアン、やめたほうが………」 スネ夫「行けっ、ストライク!!!」 ドラえもんが言うか早いか、ジャイアンはをストライク繰り出した。 アカネ「ほー。ストライクか。前より強うなっとるようやな。 ほな、いくで。」 アカネは身構えた。 スネ夫「なに? あいつ。 ポケモン出さないよ。やる気あんの?」 スネ夫が不思議がった。 アカネ「ええよ。ガキの戦いに本気出すまでもないんやから。」 アカネはすましている。 スネ夫「ジャイアン、あんなこと言ってるよ! やっつけちゃえ!」 ジャイアン「どうなっても知らないからな! ストライク!でんこうせっか!」 ストライクがアカネを襲う。しかし、 アカネ「ミルタンク!! まもるや!!」 アカネはとっさにミルタンクを繰り出し、まもるを命じた。 ストライクの攻撃が無効化される。 ジャイアン「くそっ! きりさくだ!」 アカネ「遅い!!ミルタンク、ころがるや!」 ストライクが切りかかるが、圧倒的なミルタンクの回転力にそのカマは弾かれ、そのまま潰されてしまった。 ジャイアン「ああっ! ストライク戻れ!! くそっ!カイリキー目にもの見せてやれ!」 アカネ「やから動作が緩慢なんや!!」 ジャイアンがカイリキーのボールに手をかけた瞬間、転がっていたミルタンクがジャイアンに激突した。 ジャイアン「ぶごっ!」 ドラえもん「なんてことするんだ!!」 ドラえもんが言ったが、すぐにアカネに言い返された。 アカネ「最初に言うたやろ。 これは対ロケット団を想定しとるんや。 当然トレーナーへの、直接攻撃もある筈や。」 のび太『キシシシシ。良いこと言うじゃねえか。』 しかしミルタンクに撥ねられ、もう立てないかのように見えたジャイアンは立ち上がり、怒りを爆発させた。 ジャイアン「女とはいえ、もう許せねえ! 行けっ!カイリキー!」 ジャイアンはカイリキーを繰り出した。 ジャイアンは考えた。 ジャイアン『恐らく、奴はまた、俺がスキを見せたとき、ころがるで直接攻撃してくるだろう。 だから、ここはパワーに優れたカイリキーでダメージ覚悟でミルタンクを受け止め、回転を止める。 そうしたら状況はタイプの関係で俺が有利になる。よし。それでいこう。』 ジャイアンにしては中々のアイデアだった。 アカネ「ぼーっとすんなや! 行け、ミルタンク!!」 ジャイアン「カイリキー、受け止めろ!!!」 ジャイアンがそう言った瞬間、アカネは読んでいた、とばかりに次の指示を出した。 アカネ「ミルタンク! やっぱ、当たらんでええ! 回転数を落とさず、周りをころがり続けるんや!!」 その瞬間、ミルタンクは方向転換し、ジャイアンとカイリキーの周りを回り始めた。 砂ボコりがまきおこる。 その、砂ボコりは、ジャイアンの視界を奪った。 ジャイアン『くそっ! 何も見えねえ!! しかたねぇ、カイリキー、俺を守れ!!!』 パワーで勝るカイリキーに守られていては、手が出せない。 ミルタンクのころがるが終わり、砂ボコりが晴れてきた。 ジャイアン「今だ!! カイリキー!!クロスチョップ!!!」 ジャイアンがここぞとばかりに放ったクロスチョップがミルタンクの急所に当たり、一撃でミルタンクを沈めた。 ミルタンクが倒れた今、アカネを守るポケモンはいない。 ジャイアン「カイリキー、あの姉ちゃんをギャフンと言わせろ!! 殺すなよ!!!」 カイリキーの手刀がアカネの首筋に当たった。 アカネは地面に倒れこんだ。 ジャイアン「ちょっとやりすぎちゃったかな? 姉ちゃん、大丈夫か?」 ジャイアンがアカネに歩み寄ろうとした瞬間、後ろから声がした。 アカネ「プリン!! あのガキにかなしばりや!」 ジャイアンの体は動かなくなった。 ジャイアン「な………んで………」 アカネ「簡単や。 前を見てみい。」 ジャイアンの首が強制的に前に向けられた。 カイリキーの手刀で倒した筈のアカネが、どろどろに溶け始めた。 ジャイアン「あれはまさか………」 アカネ「せや。あれはメタモン。 通常かなしばりはかなり命中率の低い技や。 それを決めるために、アンタに隙を作った訳や。」 アカネは気絶したメタモンを回収し、ジャイアンに歩み寄る。 アカネ「さあ、もうアンタの負けや。 参ったは?」 アカネは馬鹿にするように言った。しかし、ジャイアンはそう簡単に降参するような男ではなかった。 ジャイアン「そんなの……するはずねえじゃねえかよ……」 ジャイアンは言った。 アカネ「そうか、残念やな……」 アカネは肩をすくめた。 アカネ「生意気なガキにはお仕置きが必要やな。」 アカネはそう言い、ジャイアンに向かってボール投げた。 ジャイアン「むぎゅ!!!」 アカネのボールからカビゴンが飛び出し、ジャイアンの上にのしかかった。 ドラえもん「ジャイアン!!! アカネさん!!やりすぎだ!!」 ドラえもんが言った。 しかしアカネに悪びれた様子は全くない。 アカネ「それもそうやな。 戻り。カビゴン」 アカネはカビゴンを回収した。 スネ夫「ジャイアン!!!」 スネ夫がジャイアンにかけ寄ったが、ジャイアンは既に気絶している様だった。 アカネ「つまらんバトルやったな。 分かったやろ、これでアンタらの実力が。 文句あるならかかってきてもええで。」 アカネが言った。 現在、最も戦闘力の高いジャイアンが、眼前であっさりやられたのだ。 残りの三人は動けるはずもなかった。 アカネ「根性が無いとは言わん。 それが正しい選択や。 まあ、コガネの方はウチらにまかせえ。」 アカネはそう言うと、その場から去ろうとした。 ドラえもん「待ってよ。 僕らも、ロケット団を倒したいんだ。 協力させてくれ。」 ドラえもんが言った。 しかし、アカネの返答は冷たかった。 アカネ「答えはNOやな。 正直言おか。アンタらは戦力外、足手まといや。 それでもこの件に首つっこみたかったら、ウチを倒してからにせえや。」 アカネはそう言うと、去っていった。 ジャイアン「チクショウ………」 ジャイアンの目に涙が溢れる。 女にしてやられ、あれ程コケにされたのだ。 悔しくない筈がない。 ジャイアン「追い掛けて再戦してやる!!!」 ジャイアンがアカネを追おうとしたとき、ドラえもんが止めた。 ドラえもん「待って! ジャイアン!! 今、君が行っても、アカネさんには勝てない。 いや、もし、今の実力で下手にアカネさんに勝ち、戦線に参加したとしてもあの、カホウっていう奴に勝てると思うのかい!?」 そう言われ、ジャイアンは口をつぐんだ。 スネ夫「アイツ……………半端じゃなかった………」 それを聞いたスネ夫が身を震わせる。 他の一同もそれを思い出し、沈黙が流れた。 数十秒後、ドラえもんが口を開き、静寂を破った。 ドラえもん「…………強くなろう。 アカネさんが言ってたじゃないか! 強くなったら相手をするって!! 負けたのは誰のせいでもない!! 僕らが弱かったからなんだ!!!」 全員は、ドラえもんの言葉に聞きいっている。 全員の反応を見るように周りを見回した後、ドラえもんは続けた。 ドラえもん「そして僕は考えたんだ。 強くなるために何をしたらいいか。 一つ目は、当然ながら、ポケモンの強化。 これは、絶対必要条件。 先程のバトルでは、完全にレベルで負けてたからね。 もう一つは………」 そこでドラえもんは声を高くした。 ドラえもん「新しいポケモンの捕獲………!!!」 ドラえもんの言葉にスネ夫が納得する。 スネ夫「確かに、新しいポケモンの捕獲はいいかもね。 戦いにバリエーションが増えるし、トレーナー戦と違って、奴らとの戦いはルール無用だから、ポケモンは居れば居るほど有利だしね。 アカネさんが言ってたけど。」 ジャイアン「俺も賛成だな。 あの、水野郎と姉ちゃんをギャフンと言わせてやるぜ!」 ジャイアンが拳に力をいれる。 ドラえもん「そこで、僕らの目標は、具体的に言うと平均レベルを15上げる事と、新しい戦力を最低でも、二体は作るということ!!!!」 ドラえもんは言った。 スネ夫「15は正直キツイな………」 ジャイアン「15でいいのか?」 のび太『俺は15じゃ足りねぇな、多分』 各々の思惑が交錯するなか、ドラえもんが信じられないことを言った。 ドラえもん「ちょっと、言いにくいんだけどね……… その目標を達成するために、僕らは一度、それぞれ別れた方がいいと思う」 突然ドラえもんの口から飛び出した仰天発言に、一同は驚いた。 スネ夫「正気かい!? 僕らの本当の敵を忘れていないだろうね!?」 スネ夫が言った。 以前、離ればなれになるのは危険だと言ったのは、自分じゃないか。 スネ夫はそんな疑問を持った。 ドラえもん「ああ、忘れてないよ。 時間犯罪者さ。」 ドラえもんは、答えた。 スネ夫「だったらなんで!?」 スネ夫が必死で問いつめるのを、遮るようにドラえもんは言った。 ドラえもん「確かに、危険だと言ったよ。 しかし、今は状況が違う。 奴は僕らを殺せないよ。 このイベントをクリアさせる為にね。」 しかし、スネ夫が反論する。 スネ夫「そんな、クリアさせる為って…… 僕らが殺されない保証には全くならない!!」 スネ夫は必死だ。 無理もない。この青狸は殺される確率が最も高い選択をしようとしているのだ。 しかし、当の青狸は続ける。 ドラえもん「そんなことは、百も承知だ。 でもね、そうしなきゃロケット団を倒し、前に進めない。」 ドラえもんは淡々と進める。 スネ夫「でも!!!!!!」 スネ夫はまだ、納得がいかない様子だ。 ドラえもん「こんな状況になってしまったら、多かれ少なかれ命を賭けなければ、先には進めない。 しかし今は、奴は僕らにイベントをさせる為に殺さない可能性が高い。 だから、今が個々が各地を回り、多様な戦力を手に入れる最後のチャンスなんだ!!!!」スネ夫「そんなこと………」 スネ夫はやはり尻込みしていた。しかし、 ジャイアン「俺はやるぜ。」 ここで、ジャイアンが小さく答えた。 スネ夫「正気かい!?ジャイアン!!」 スネ夫がすぐさま言う。 ジャイアン「ああ。 俺には、なになにだから殺せない、とか難しいことは、全く分からねえ。 だけどな………」 ジャイアンはドラえもんの頭に手を置いた。 ジャイアン「俺は、コイツが言うから正しいと思うんだ。 ドラえもん……… 俺はお前に従うぜ。」 ドラえもん「ジャイアン………」 ドラえもんの目が何かで霞む。 スネ夫「…………。分かったよ。 でも、これでなにかあったらドラえもんのせいだからね!」 のび太「僕もいいよ。 奴らを倒 そして、翌日。 四人は、ポケモンセンターの中で一夜を明かし、ポケモンセンターの前に集合していた。 ドラえもん「お互いに連絡は定期的にとり合おう。 期日は二週間と言いたいとこだけど、奴らは計画完成まで三週間と言っていた。 だから、皆、一週間以内で条件を整えて欲しい。」 ドラえもんが言う。 ジャイアン「おう! まかされよ!!」 スネ夫「じゃあ、僕はこれで………」 スネ夫はそう言い、去り、やがて、ジャイアンも去っていった。 二人は明るい希望を持ち、去っていったが、唯一人、全く違う面持ちの人間がいた。 のび太は考えていた。 こいつら、マジで別れやがったww 臭い友情でも見せやがって。 確かに、イベントクリアの為に、こいつらは全滅はさせられない。 全滅は、だ。 イベントクリアさえしてしまえば、こいつらは邪魔なだけ。 何人か駒が残れば、いい。ただ、それだけ。 あのスネオとかいう奴でも殺してやる。 そして、こいつらの、虫酢のはしる、信頼とやらをぶち壊してから、殺してやる。 青狸。 テメエは俺を野放しにするという、最もしてはならない事をしたんだ! キシシシシ。 のび太はこの世の物とは思えない程の邪悪な顔をした。 さて、そろそろ行くか。 のび太は、 のび太「じゃあね、ドラエモン。」 と言い、その場を去ろうとした。 しかし、ドラえもんからはのび太の予想外の言葉が帰ってきた。 ドラえもん「のび太君……… 僕らは一緒に行動しよう。」 のび太『何っ?』 のび太は予想外の言葉に驚いた。 しかし、折角のチャンス。 動揺して簡単に無にしてしまう訳にはいかなかった。 のび太「何故だい? 僕一人じゃ不安かい?」 計画の為になんとか、この青狸を払い除ければならない。 しかし、その青狸はまたも食い付いてくる。 ドラえもん「うん。不安さ。 だから付いていかせて貰うよ。」 のび太『くっ、こいつ、何故だか知らないが、完全に俺の事を疑っている。』 のび太は、次の手を打つため、何かを言おうした瞬間、先にドラえもんの口が動いた。 ドラえもん「いや、不安と言っても、君がじゃない。 僕の方がさ。僕のポケモンは全体的にレベルが低いからね。 君に守って貰おうと思って。」 何気なく思えたドラえもんの一言が重くのび太にのしかかる。 のび太『チッ、こいつ………巧い。 これで俺が奴から自立することを理由に離れる口実を使うことが出来なくなった。 もし、このまま保護を求めてすり寄ってくる奴を不自然に拒絶すれば、完全に黒にされる確率が高くなる。 もし、疑ってる訳でなく、マジで言ってる場合、無理に追い払おうとすれば確実に、奴との仲が不仲になる。それに…………』 まだ、ここで明かす事は出来ないが、のび太の策は、まだしばらくドラえもん達の仲間であり続ける事が絶対必要条件の一つ。 今、彼らの信頼を失う危険はなるべく、犯したくなかった。 のび太「仕方ないなあ、ドラエモンは。僕が君を守ってあげるよ。」 のび太は苦渋の決断の末言った。 ドラえもん「ありがとう。 のび太君!!」 青狸は自分の前を歩き出す。 それを後ろから見つめるのび太の顔は、屈辱に歪んでいた。 次へ
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/57789.html
【検索用 こはんのうた 登録タグ 2021年 VOCALOID bob holy こ たかぴぃ ねじ式 みくばんP 初音ミク 斉藤初音 曲 曲か 清水藍】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:清水藍 作曲:清水藍 編曲:ねじ式 調声:清水藍・たかぴぃ 演奏:ねじ式 イラスト:清水藍・斉藤初音・bob sound direction:holy 動画:みくばんP 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『ごはんのうた』 CBCラジオ『RADIO MIKU EX』のパーソナリティ、清水藍がねじ式氏の指導で初音ミクの使い方をマスターする企画『目指せ!ボカロPへの道』で制作したオリジナル曲第1弾。 『ボカコレ2021秋』開催期間に投稿された本作だが、公式番組での企画による投稿のため集計対象外となっている。 歌詞 (piaproより転載) あさ6時 まだねむい お布団ふわふわ きもちいなぁ ゆめのなか まだいたい けれども時間は待ってくれないないない おしゃれな喫茶店で 優雅なモーニングを 食べたいけれど そんな時間は 女の子にはない あさ起きて 歯をみがく コーンフレークかごはんかな? 白いご飯 しゃけ入れて ピンクになったよ かわいいななな しあわせの みなもとは おいしいごはんだ「いっただきまーす!」 残さずに 食べましょう 最後は… 「せーのっ ごちそうさまでした~!」 コメント 名前 コメント コメントを書き込む際の注意 コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、 以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。 コメントする際は、絶対に目を通してください。 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現) 特定の個人・団体の宣伝または批判 (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ” 長すぎるコメント 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント カラオケ化、カラオケ配信等の話題 同一人物によると判断される連続・大量コメント Wikiの保守管理は有志によって行われています。 Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
https://w.atwiki.jp/mugerei/pages/138.html
もんもんもーん チチーッ!!オラなんだかもんもんもーん!! コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/26526.html
【登録タグ CD CDま SHO(キセノンP)CD ねこむら(絵師)CD 全国配信】 前作 本作 次作 SECONDHANDED -Used & Junks- まるくなる / たまごかけごはん / はやぶさバラード FRONTIER -Into Eternal Space- SHO(キセノンP) 発売:2013年8月23日 価格:¥600 / 1曲¥150 流通:配信 レーベル:KARENT ジャケットイラスト:ねこむらおたこ iTunes Storeで購入する CD紹介 初音ミク6周年記念で発表された作品。 SHO(キセノンP)のヒット作3曲を全曲リミックス、Mr.anti-noise氏によるリマスタリングにて発表。さらにもう3曲をカップリングした全6曲を収録している。 KARENTの初音ミク6周年記念企画で配信された作品の1つ。 曲目 まるくなる2013 (feat. 初音ミク 鏡音リン 鏡音レン 巡音ルカ) たまごかけごはん2013 (feat. 初音ミク) はやぶさ (3rd Anniversary Version) (feat. 初音ミク 鏡音リン 鏡音レン 巡音ルカ) 片想い (初音ミク Version) (feat. 初音ミク メグッポイド) アノマロカリスのクリーム煮定食 2013 (feat. 初音ミク) おやすみ (Normal Version 2013) (feat. 初音ミク) リンク サークルサイト 作者ブログ KARENT:「まるくなる/たまごかけごはん/はやぶさバラード」 KARENT:「初音ミク 6th Anniversary」特集ページ コメント お! -- 名無しさん (2013-08-27 08 25 58) 名前 コメント