約 1,977,378 件
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1704.html
「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 朝、特に意味無く集まったゆっくり達が挨拶を交わしています。 微笑ましい光景ですね。 そこへめーりんがやってきました。 「ゆっ、ちゅーごくだよ!ゆっくりしていってね!」 「ちゅーごく、ゆっくりしていってね!」 みんなは次々にめーりんに挨拶をしました。 しかしめーりんは顔を真っ赤にして叫びました。 「ちゅーごくじゃないよ!めーりんだよ!はやくおぼえてね!」 挨拶も返さずに大声をあげた失礼なめーりんに対し、みんなは怒ることなく笑顔で返しました。 「わかったよちゅーごく!」 「ちゅーごくもゆっくりしていってね!」 「ちゅーごく!」 「ちゅーごっぐ!」 「なんともないぜ!」 「う、うわあああああああああああん!」 ちゅーごくは泣きながら帰ってしまいました。 「う、うわあああああああああああん!」 「あら、どうしたのめーりん。そんな6行上のをそのままコピペしたような泣き声をあげて。 みんなにちゅーごくって呼ばれて自分はめーりんだと主張したのに分かってもらえず ちゅーごくと呼ばれ続けたような顔をしてるわよ」 「その通りの事があったんだよ!うわああああああああん!」 めーりんは泣きながらさくやさんに訴えました。 「そう、それは辛かったわね。ジュースでも飲んで落ち着きなさいな」 そう言ってさくやさんはジュースを差し出しました。 「単純なめーりんの事だから、ジュースでも飲めばすぐに泣き止むだろう」と考えているのです。 さすが、しょうしゃなゆっくりは考える事が違います。 「うん!ありがとう!」 やっぱりめーりんは単純でした。すぐに笑顔になってストローに口をつけ、ジュースを飲み始めました。 ちゅ~~~~~~………… ごくっ! 「うわあああああああああああああ!」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2112.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1009 めーりん公園花/コメントログ」 うおおおおお!!!イイハナシダナアアァァァあアア!! -- 2010-05-04 18 43 43 感動した!! めーりん!めーりん! -- 2010-05-06 02 41 11 いい作品を読ませてもらった。 -- 2010-05-25 09 19 51 なんで通常種ってこんなクズだらけなんだろう -- 2010-06-20 05 33 41 書いてるのは作者さんな訳だけどゲスが似合うのは通常種だけだな…(周りがそんなのばっかだからだろうけど)GJです!! -- 2010-07-07 23 32 20 通常種皆殺しでよくね? 愛護団体は何処でも出てくるな~ -- 2010-07-24 01 43 06 ゆっくり愛護団体なんてカスはゆっくりしんでね!! -- 2010-09-02 07 34 27 jaooooooooooooooo -- 2010-09-29 14 33 59 じゃおおおおおおおおおおん(イイハナシダナー) -- 2010-10-11 14 24 00 押絵もまたすばらしい -- 2010-11-24 19 10 57 イイハナシダナー;; スペック低くて頭が悪くて繁殖力だけ多い通常種は排除が良いな -- 2010-12-05 09 08 59 イイハナシダナー つーかゲス饅頭4っつどうやってあの規模の花壇をぐちゃぐちゃにしたんだろ -- 2010-12-11 23 12 51 感動した! すごい良い話だね -- 2011-03-05 22 01 59 ううううううううううううううううう!!!!!! めーーーーーりーーーーーーん!!!!! -- 2011-04-19 19 05 23 なんでこうも通常種はクズ役が似合いかなw -- 2011-07-31 01 58 51 ちーーんぽ!まら!ぺにす! -- 2011-08-09 04 45 49 ↓訳(すごくいい話!) -- 2011-08-24 09 18 50 貴方のSSは愛でのほうが好きです 押絵のちぇんとらんが可愛い! あと某団体潰れろ -- 2011-10-10 01 53 12 愛護団体とかいう餡子脳ならぬうんこ脳はいらない子 -- 2011-10-10 03 15 28 すばらしい!!!エクセレント!まーべらす!!!! -- 2012-03-26 19 12 24 すばらしい作品をありがとう -- 2012-07-21 14 33 02 愛護団体って「破防法」で禁止できないのかね? 現実社会でもw -- 2012-09-14 11 26 29 愛誤団体(笑) -- 2012-10-10 22 39 30 お兄さんは人間の鑑、ハッキリ分かんだね。 -- 2012-12-15 13 53 57 いいはなしで感動しました -- 2012-12-28 16 06 24 ゲスなんか爆発すればいいのに -- 2013-02-19 18 24 13 かなこさまとすわこさまが認めたなんて;w;いい・・・花壇だったんだなぁ:w: -- 2013-02-27 21 35 17 いい話でした しかし希少種多いな -- 2013-06-19 02 49 15 なんか俺にはこの学者が光って見えるんだが俺だけか? -- 2013-07-08 01 15 57 おしゃれこんどーむwww -- 2013-08-01 02 30 35 あれ、おかしいな目から汗が -- 2013-09-25 23 28 59 じゃおおおおぉ(涙) -- 2014-01-02 16 09 31 めーりんを殺したゲスは死ね -- 2014-06-27 16 53 05 -- 2015-08-05 08 37 35 「ゆぎゃぁぁぁぁ!ぎれいなばりざをがだんざんのびりょうにじないでぇぇぇ!」 「うるせぇ!おまえは助けを求めるめーりんを殺したんだろぉがぁ!」 「そんなゲスには死んでもらうよ!」 -- 2015-10-10 18 42 26 ゲス エクスプロージョン(爆発しろ) -- 2015-11-22 17 44 41 後の白玉楼である -- 2016-02-19 07 49 46 学者様神! ゲスは問答無用でダストシュート -- 2016-10-20 11 15 05 めーりん!!!!!!(涙)(T-T) -- 2017-01-15 23 25 34 ↓×3天才 -- 2023-02-22 16 53 55
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/512.html
さくやとめーりん 「zzzz……。」 ゆっくりの住む森の一角で、ゆっくりめーりんが昼食後の昼寝――シエスタをしていた。 巣の中ではなく、その入り口の前である。 というのも、冬が差し迫った近頃では珍しい小春日和だったためである。 そんな訳で、心地よくだらしなくヨダレを垂らして眠っていためーりんだったが、 「ゆっ!」 「じゃおっ!?」 突如何者かの体当たりによって起こされてしまった。 その何者かとは、 「ねてないで、ゆっくりはたらきなさい、めーりん!!!」 ゆっくりさくやである。 ゆっくりさくやはシエスタしているゆっくりめーりんを見つけると、それを邪魔することがある。 「じゃお……ゆっくりしていってね……。」 めーりんは眠そうにそう答える。 めーりんもさくやのこの習性にはなれたもので、特に文句を言うでもなく、適当にあしらって、 「……zzz……。」 また眠る。 「もうっ、もうっ!ゆっくりしないでおきなさい!!!」 さくやはまた何度も体当たりを繰り返すが、めーりんは狸寝入りを決め込んでいた。 「ゆぅぅぅぅ……!!!」 さくやが少しばっかり涙ぐむと、 「ゆっくりしようね、さくや。」 めーりんがゆっくりと、さくやにすり寄ってきた。 「ゆっくりするわ……。」 そう言って、さくやもめーりんにすり寄る。 しばらく何をする訳でも無く、2頭は体を寄せあったままゆっくりしていったが、 「……めーりん。」 さくやがめーりんに話しかける。 「じゃお?どうしたのさくや!!」 「きょうはめーりんのおうちにとまるわ。いいかしら?」 「じゃお!ゆっくりしていってね!!!」 「じゃあ、ゆっくりしていくわね!!!」 さくやがそう答えると、めーりんは目の前の巣に、――生涯のパートナーを招き入れた。 さくやは何故だかめーりんに素直に感情を表現出来ない。 さくやがめーりんのシエスタの邪魔をするのは、構って欲しいからなのだ。 多くのめーりんはそれを無視して、シエスタを強行するのだが、中には受け入れるめーりんもいる。 さくやはそんなめーりんと共に、ゆっくりと生涯を過ごしていく。 「うー☆」 「ゆ!おぜうさまぁ!!」 「うー、ゆっくりしね♪」 「いもうとさまもぉ!!」 ただし、忠誠心が優先なのだが。 「ゆっくりがんばってね!!さくや!!」 2頭の声を聞いて飛び出したさくやに、めーりんはエールを送った。 さくや可愛いよさくや……可愛い夫婦だ……鼻の奥から鉄の味がしてきた -- 名無しさん (2008-12-11 03 03 49) さくやはツンデレなんですね、わかります。 -- 名無しさん (2008-12-11 21 50 08) いい話だ…。咲夜さんとめーりんは王道ですね -- 名無しさん (2009-03-13 22 08 37) めーさくれみさくめーふらぱちぇこあ・・・紅魔館は素敵だ -- 名無しさん (2010-12-01 03 18 45) な なんだと めーりんが喋っているだと!!? -- 名無しさん (2011-04-27 19 29 12) 愛で系は好きだなあ -- 名無しさん (2016-01-16 18 56 55) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1579.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 751 門番ゆっくり めーりんの場合/コメントログ」 このめーりん達は、下手な人間よりも 尊い精神をしている…感動した -- 2010-06-17 10 43 31 良いめーりん達だ。感動的だな… これが本当のゆっくりしていってね、か -- 2010-10-31 18 15 33 マジ感動。 不覚にも泣きそうになった。 -- 2010-11-25 16 03 57 このめーりんに大量のあまあまさんを供えたい・・・ -- 2013-01-16 22 30 07 ショートケーキあげたい;w; -- 2013-02-22 15 54 31 グレートだぜめーりん;w; -- 2013-02-26 00 33 44 めーりん、かっこいい!! 泣きそうになった -- 2013-06-23 01 19 21 めーりんサイコー -- 2013-09-23 21 35 53 めぇぇぇぇぇりぃぃぃんんんんんん ∴(⊃д⊂)∴ -- 2014-02-21 02 06 19 めーりんかわゆす -- 2014-04-15 17 34 56 DIO「めーりんは、最後まで、自分の役目を、果たして死んでいった。偉大な饅頭だよあいつは…」ブロリー「めーりんを、殺すクズは、破壊尽くしてくれる!!」 -- 2014-11-16 18 33 53 イイハナシダッタナー∴(⊃д⊂)∴ -- 2015-04-06 16 15 14 彡⌒ミ || ( ՞ةڼ◔) || || ( | | | ||| 从| | | |从从  ̄) ⊂ノ ̄ ̄!_つ ̄て フヘ( ヽヘ(\ -- 2016-05-13 01 04 25 めーりんスゲー -- 2017-02-25 16 10 51 とても素晴らしい作品でした めーりんに幸あれ -- 2017-11-27 00 44 27 一作目のめーりん目線か。 門番の心構えがまるで仙人みたいにカッケェよ。 原作の話をするのは御法度かもしれないが、 原作の紅美鈴も素晴らしい精神の持ち主で、私は好きだ。 -- 2018-02-16 01 58 51 (さいこう) じゃおー -- 2019-07-07 02 58 22
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/72.html
(この話は甘甘イジメです。ガチ甘好きな方はご遠慮ください) ほんめーりんのひそかな楽しみ その2 ほんめーりん×ゆっちゅりー 甘甘時計責め 「んっきゅ、んっきゅ」 庭木の木陰で、ゆっちゅりーことゆっくりぱちゅりーが動いている。 「んっきゅ、んっきゅ」 その場にとどまったまま、のけぞったり、低く潰れたり、のけぞったり、潰れたり。 かけ声に合わせて、しきりに上下している。 何をやっているのかわからないが、紫色のぽわんとした形の彼女が、いっしょうけ んめい動いているのは、なかなか可愛い。 その有様を、門外で立哨している美鈴が肩越しにちらちらと見ている。その顔はて れーんとした幸せ顔だ。いささか職務怠慢である。 「んっきゅ、んっきゅ」 ゆっちゅりーは熱心に動き続けている。一人で集中しているふりをしているが、本 当にそうだったら小屋の中でやるはずだ。 これは声をかけてもらいたがっているのである。美鈴はそれがわかっているのでて ろてろ顔なのである。 「パチェさまパチェさま」 「きゅっ? いまっ、わたしは、いそがしいのだけどっ」 さもうっとうしいとばかりに返事をする。しかし声をかけなければそのうち怒り出 すことを美鈴は経験から知っている。 美鈴は続ける。 「何をなさっているんですか?」 「うんどうよ!」 んっきゅ、んっきゅと伸び縮みしながら、ゆっちゅりーはもっともらしく言う。 「わたしはしょこにこもりきりだから、いささかびょうじゃくなのよ! たまにはこ うして、体力をつけるひつようがあるの!」 ゆっちゅりーのいう書庫とは、門番小屋の押入れのことである。そこに彼女は、美 鈴が与えた童話やら子供向けの図鑑やらを、後生大事に溜め込んでいる。 「なんという運動ですか?」 「これはっ、んっきゅ、くっしんよ! きゅっ」 「くっしんというとどんな運動ですか?」 「そんなこともしらないの? まったく、めーりんはものをしらないわね!」 「すみません、不勉強で」 「いいわ、おしえてあげる。くっしんというのは、あしを伸び縮みさせることよ!」 どう見ても顔である。 足ではなく顔だ、伸び縮みしているのは。 びにょんぽにょん、びにょんぽにょん。 本人は大真面目である。美鈴は笑いをこらえて続ける。 「はぁー、そうですか。それが屈伸なんですねぇ」 「そうよ! んっきゅ、んっきゅっきゅ」 ゆっちゅりーは今まで自分から運動などしたことは、ただの一度もない。 またぞろ子供向けの雑誌か何かで、無用な知識をつけたのだろう。 かと思うと、五分もしないうちに動きを止めて、はぁはぁと荒い息をし始めた。 所詮ゆっくりだから、スタミナもたかが知れているのだ。しかも彼女は喘息持ちの 生クリーム饅頭なのだから、まともに運動などできるわけがない。 だが美鈴はそんな情けないゆっちゅりーが大好きだった。 「朝のうんどうがすんだわ! これで血のめぐりがよくなったわ!」 「そうですねえ、お疲れ様でした」 「うんどうのあとには、あまいものをたべるといいというわ」 ゆっちゅりーは美鈴を見て、わざとらしく言う。 「ねえめーりん、ひょっとして、何かあまいものがなかったりしない?」 なかったりしないどころではない。門番小屋の台所に、昨日買ったお菓子が置いて ある。 「そうですねえ、あったような気もしますけど」 「あらあらおぼえていないの? おしえてあげるわ、お台所にマシュマロがあるのよ! わたし、あれをゆっくりとたべたいわ!」 「でも、パチェさまの分は昨日もう差し上げたと思うんですけど」 「むきゅっ!? そ、そうだったかしら?」 あわてたように小さく飛び上がって、しらじらしく目をそらす。 「よくおぼえていないわ! だって、あれはもうきのうのことなんだもの!」 ついさっき人の記憶力にけちをつけたかと思えば、もうこの言い様である。しらばっ くれるにもほどがある。 ゆっちゅりーは何かを期待するようにちらりと美鈴を見て、言う。 「めーりんだって、わすれたのでしょ? あてずっぽうで言ってるのじゃない?」 美鈴の笑みが深くなる。握り締めたこぶしの周りで、気が陽炎を作る。 その手を広げて、ふっと肩をすくめてから、美鈴は言った。 「もう十時を回ってますしね。おやつにしましょうか」 「そうね、ゆっくりとやすむことにするわ!」 美鈴は手近の妖精に、休憩に入ることを告げると、ゆっちゅりーを抱き上げた。 「おやつ♪ おやつ♪ たのしみねっ♪ きゅっ!」 紫髪のゆっくりが、腕の中でぽよんぽよんと体を揺らす。それにつれて美鈴のふく よかな胸も、ぽよんぽよんと持ち上げられる。 美鈴はにこにこしながら門番小屋にあがり、居間の卓袱台にゆっちゅりーを置いた。 そして、台所から菓子箱を持ってきた。 中には指先ほどの大きさのマシュマロが数十個。 二人はうっとりとそれに見入る。 「おいしそうですねえ」 「そうね、ふんわりぷにぷにね! おくちに入れたら、甘ぁくとろりととけてしまう のよね!」 つかの間、宙を見上げてうっとりとしてから、美鈴は我に返って箱に手をつけた。 「ええと、三十個ありますね。パチェさまは昨日二十個も食べちゃったから、今日は 五個だけです」 「きゅっ!?」 鋭い動きでゆっちゅりーが振り向く。こういうときだけは、ゆっくりとは思えない ほど速い。 「それはおかしいわ! こんなにたくさんあるのに、五こしかもらえないなんて!」 「でもパチェさま――」 「いえ、ダメ。ダメよ! わたしはもっともっと、もらえるはずなのよ!」 激しく頭を振って否定する。さすがゆっくり、食い意地の張りっぷりは人後に落ち ない。 もちろん美鈴は笑顔でイラッと来たが、ゆっちゅりーの性格はよくわかっている。 すぐにいい手を思いついた。 壁を見上げて時計を確かめてから、何食わぬ顔で箸を取って、ゆっちゅりーの前に 取り皿を置く。 「じゃあ半分の十五個ずつです。ひとつずつ数えますね」 「むきゅ、はやくしてね!」 「いいですか? ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ、いま何時です か?」 唐突に顔を上げて聞く。面食らいつつもゆっちゅりーが時計を見上げる。 「むきゅっ? う、ううんと、あれは……とおよ! じゅうだわ! じゅう時!」 「十ですね。十一、十二、十三、十四、十五、と」 箸を置き、組んだ指にあごを乗せて、美鈴はにこにことゆっちゅりーを眺めた。 「さ、どうぞ。十五個です」 「じゅうごこ……といえば……」 「三十個の半分です」 「いわないでちょうだい! ゆっくりとかんがえていたのだから!」 ほっぺたをぷっくりと膨らませ、もちもちとした体を震わせて、ゆっちゅりーが怒 る。あらすみません、と美鈴は謝る。 「とりけして、もういっかいよ!」 「はいはい。さあ、十五個ですよ」 「じゅうごこといえば……三十個のはんぶんね!」 「おっしゃるとおりですパチェさま」 「ふふん、それぐらいのことはかんたんにわかるのよ! だってわたしは、とてもち てきなのだから!」 そう言って、上機嫌でゆっちゅりーは十二個のマシュマロをはむはむと食べにかかっ た。その有様を、美鈴は赤ん坊を見るような優しい目で見ている。 しかしゆっちゅりーは全部食べてしまわず、途中でふと口を止めて、箱の中を見た。 「あら?」 「なんでしょうパチェさま」 「のこっているほうが、おおいのじゃなくて?」 「そんなことはありませんパチェさま」 「そうかしら……ううん、ううん、おおいわ! あなたのほうがおおいわよ! めー りん、どういうことかしら!」 笑いをかみ殺しながら、美鈴は箸を取る。 「多くありませんってば。じゃあこれからひとつずつ数えますからね?」 「ええ、そうしてちょうだい! これじゃあゆっくりできないわ!」 「じゃ、行きますよー」 箱の中のマシュマロを、美鈴はひとつずつ皿にとっていく。 「ひとつ、ふたつ、みっつ、よっつ、いつつ、むっつ、ななつ、やっつ、ここのつ、 いま何分ですっけ?」 「きゅっ!」 ゆっちゅりーはまたもうろたえつつ、時計を見る。が、ここでも彼女はゆっくり のおろかしさを露呈した。 「ながいはりが……ななだわ。ななふんよ!」 三十五分を差す時計を見て、勝ち誇ったようにゆっちゅりーは言った。 もちろん美鈴は訂正しないし、種明かしもしない。 「七ですね。八、九、十、十一、十二、十三、十四、十五、と」 十八個のマシュマロを並べ終えて、美鈴は箸を置いた。 「ね」 「むきゅっ?」 「十五個です」 「む……むきゅ……」 「パチェさまと同じですね?」 ゆっちゅりーは答えない。自分と美鈴のマシュマロを忙しく見比べている。 だが自分のほうはすでにいくつか食べてしまったし、美鈴の皿に乗っているのは十 八個ものマシュマロだ。それはゆっくりにとって、天文学的に大きな数である。 「いち、にい、さん……いち、にい、さん……し……きゅう、きゅむぅぅん」 見る間にゆっちゅりーの顔が真っ赤になった。ゆっくりの能力を超える問題にぶつ かってしまい、知恵熱が出てきたのだ。 「あっちが……じゅうごこで……わたしのも……じゅうご……あぁん、あきゅっ、あ きゅうん、きゅぅうぅん!」 震えながら必死に思考していたが、限界を超えてしまったらしく、ついにぐるぐる と目を回してしまった。大きすぎるバケツプリンのように斜めに崩れて、口の端から てろんと生クリームを漏らす。 それを見つめていた美鈴は、肩を抱きしめてぶるっと震える。 「ああん、パチェさま、またこんなに簡単に逝っちゃって……♪」 オーバーヒートしたゆっちゅりーを抱き上げて、冷蔵庫に入れてやる。しょせん生 クリームの生き物なので、冷やせば簡単に生き返るのだ。 やがて冷蔵庫がごとごとと揺れ始めた。美鈴はその前にしゃがんで、扉を開けてやっ た。 「大丈夫ですか、パチェさま」 「……ゆっくりとなおったわ!」 いささか不機嫌そうな顔で、ぽよんっ、とゆっちゅりーは出てきた。むきゅむきゅ はいずって卓袱台へ向かう。 「もう、めーりんはつかえないんだから! わたしがむずかしいもんだいを かんが えてあげたのだから、かんしゃしてね!」 「あいすみませんパチェさま。それで、検算はお済みになったんですか?」 「え、ええ、まあね! もんだいはなかったようよ!」 きゅっ! とふんぞり返るゆっちゅりーを、再び卓袱台の上に戻してやると、美鈴 は自分のマシュマロを三つばかり、ゆっちゅりーの皿に移してやった。 「ほんと、パチェさまがいると助かります」 「む、むきゅっ? これは、くれるのかしら?」 「ええ、少ないですけど」 美鈴がそういうと、ゆっちゅりーはにこっと笑顔になって言った。 「ゆっくりしてってね!!!」 「えええ、それはもぉ……ゆっくりしてますとも」 美鈴はぽわぽわにとろけて、膝をぎゅっとすり合わせたりなんかする。 当のゆっちゅりーは、思わず本能の叫びが出てしまったことに気づいて、そっけな く顔を背けるのだった。 「い、いまのはなんでもないのよ! いみのないこえでしかないの!」 「はいはい、心得てます」 赤いほっぺのゆっちゅりーを、こちょこちょ撫でる美鈴だった。 fin. ================================================================== YT ================================================================== 俺のMy Sonも逝っちまったZE! -- 名無しさん (2008-09-27 21 29 33) メチャクチャかわいい~♪ -- 名無しさん (2008-09-30 01 46 43) なんという和みSS、ほのぼのぉ~ -- ine (2008-09-30 18 51 28) 貴方は私を萌え詩(コロス)気ですか?WW -- ゆっけの人 (2008-10-31 19 21 29) た・・・たまらん・・・ -- 名無しさん (2010-11-27 15 15 57) 萌えた…時そばならぬ時マシュマロww -- 名無しさん (2012-02-28 08 54 22) ヒャア!!ぎゃくた(死刑!!`°∀°´)いっ!? -- 名無しさん (2012-07-25 20 16 50) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/647.html
ふたば系ゆっくりいじめ 166 ゆっくり繁殖していってね! ふたば系ゆっくりいじめ 179 にんげんさんはゆっくりできない ふたば系ゆっくりいじめ 203 まりさのだいじな ふたば系ゆっくりいじめ 207 ゆっくりせいいをみせてね! ふたば系ゆっくりいじめ 215 ゆっくりほいほい 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 219 ゆっくりアップダウン ふたば系ゆっくりいじめ 244 ぽんぽんいたいよ 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 251 ゆゾンデートル ふたば系ゆっくりいじめ 255 れいむのラッキーライフ ふたば系ゆっくりいじめ 259 れいむのアンラッキーライフ ふたば系ゆっくりいじめ 262 目と目で通じあう 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 269 約束しよう 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 278 れいむの性格改善教室 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 297 あまあまスイッチ ふたば系ゆっくりいじめ 1078 あの向こうへ 作者別ページに戻る トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/263.html
(この話は甘甘イジメです。ガチ虐好きな方はご遠慮ください) ほんめーりんのひそかな楽しみ 「ふむむ、ゆっくりを袋詰めして水責めか……」 中華まんを食べながら、ゆっくりいじめの専門誌「ゆっくりチェリッシュ!」の 今月号を読んでいた美鈴は、さっそく試してみることにした。 紅魔館の門番である美鈴は、実は主人たちに隠れて、門番小屋の中でひそかにゆっ くりを一匹飼っているのだ。 押入れをそっと開けて、隙間から声をかけた。 「パチェさまー、今いいですか?」 「むきゅ……?」 細長い明かりを浴びて、ナイトキャップをかぶった紫髪の生き物が振り向いた。 ゆっちゅりーこと、ゆっくりぱちゅりーである。 ゆっちゅりーは、美鈴を見るとうざそうなジト目で言った。 「ゆっくりごはんのじかんになったのね?」 「いーえ、パチェさま」 「じゃあ、ゆっくりとおさんぽにいくのね?」 「いーえ、パチェさま」 「もうっ、じゃあよばないでね! わたしは、けんきゅうでいそがしいのだから!」 ぷっくりと頬を膨らませて、また向こうを向いてしまった。 豆電球の明かりの下で、むきゅむきゅと何かを読み上げている。彼女の前には一 冊の本が置いてある。いかにも内容を理解しているような仕草だ。 しかし、美鈴は知っている。本当は一行だって読めていないことを。 何しろゆっちゅりーのおつむは生クリームなのだ。本を理解するだけの知能など ない。ただ、本物パチュリーのような知的な行為にあこがれているので、演技とし て本を読むふりをしているのである。 そんなゆっちゅりーに、美鈴は押入れを開け放って尋ねた。 「パチェさま、それはなにを読んでるんですか?」 聞くまでもなく、ただの童話だと知っている。しかしゆっちゅりーはそんなこと には気づかず、さも難しい本であるかのように、もったいぶって言った。 「むきゅ? こ、これはねぇ、えーと、ぐ、ぐり」 「グリモワール?」 「そう、そのぐり……なのよ!」 「ちょっと読んでみてくれませんかぁ?」 「むきゅぅぅ……む、か、し、む、か、し……んきゅっ、んきゅぅぅ!」 ゆっちゅりーはほっぺたを赤くし、目をぐるぐる回していやいやを始めた。 ゆっちゅりーの脳は生クリームだ。熱には弱い。 その軟弱な脳が、難しいことを考えすぎたため、知恵熱で溶け始めてしまったの だ。 美鈴はそのありさまを、世にもたのしそーなニヤニヤ顔で見つめる。 「続きは?」 「おっ、おじっ、じっさっ、あんっ、ああんっ、あっきゅぅ……!」 ゆっちゅりーはほっぺたを緩め、はふはふと熱い息を吐いて、苦しむ。 人間にたとえれば、四十度の熱で瀕死になっている感じだ。 それでも読めないとは言わない。 本家に似て、知的なプライドだけは無駄に高いのだ。 そんな彼女を、美鈴はぽうっと顔を上気させて、うっとりと見つめている。 「終わりですか? 『動かない大図書館』の知識を聞かせてほしいなあ」 「やっ、やままっ、まへっ、しばっばっばっばかかかっ、かわはぱっぷ」 「あっ、やば」 ゆっちゅりーはぐるんぐるんに目を回したかと思うと、ついに口からでろんと白 いものを吐いてしまった 美鈴はあわてて抱き上げ、冷蔵庫へ持っていった。 15分ほど入れておいてから、蓋を開けた。ゆっちゅりーは、「はふー」という 感じで目を閉じていた。誰か来たのを感じたのか、ぽろっとつぶやく。 「ゆっくりしてってね?」 「はいはい、ゆっくりしてますねえ」 「むきゅっ!?」 ゆっちゅりーはあわてたように目を開けた。 プライドが高いので、本能的な台詞や行動を出してしまうのを、嫌っているのだ。 しかししょせんクリーム饅頭なので、すぐ底が割れる。 「ゆ、ゆっくりなんか、してないわ!」 そして、うろたえたように、わさわさと左右を見回した。 「ほん、ほんはどこなの! わたしは、ごほんがないとおちつかないのよ!」 「グリモワールはそこです。それと、押入れの掃除するんで、ちょっと出ててくだ さいね」 美鈴がそういうと、ふん、という感じでゆっちゅりーは胸を張った。 「まあ、そうなの! それならしかたないわ、そとでゆっくりしてあげるわ!」 ぼてん、と床に下りると、広げてある桃太郎のところまでむきゅむきゅと這って いって、また目を落とした。 そこでわざとらしく言う。 「そういえば、めーりんはそろそろ、おちゃがのみたくなってきたんじゃないの?」 「そうですねえ、飲みたいかも」 押入れをホウキで掃きながら、美鈴は答える。ゆっちゅりーが言う。 「じゃあ、わたしもつきあってあげるね!」 「それはどうも」 「おさとうはえんりょしないでね! たっぷりいれてもいいわ!」 「うわぁ……相変わらず」 見えないところで、あきれたように肩をすくめてから、美鈴はお茶を淹れた。 「はい、どうぞ」 「ちょっとおそかったわよ! でもゆるしてあげるね!」 偉そうに言ってから、ゆっちゅりーは、ひく、とおびえたように身をすくめる。 「このおちゃは、ちょっとあつすぎるんじゃないかしら?」 「えー? そんなことはないですよう、大人ならこれぐらい平気です」 美鈴は自分のカップからおおげさにすすって見せる。もちろん、ぬるめに淹れて あるのである。 対して、ゆっちゅりーのお皿のお茶は、チンチンの熱湯で淹れた。 「パチェさまは大人ですよねー?」 美鈴が平気で飲むのを見て、ゆっちゅりーは単純に突っかかってきた。 「も、もちろんよ、これぐらい! ゆっくりのんでみせるわ! んくんく……むぎゅ あばわあああ!」 飲みかけたかと思うと、派手にお茶をぶちまけて飛び上がった。口の周りが真っ 赤に腫らして、ごろごろと転がりまわる。 「あらあら大変!」 美鈴は大げさに驚いて、ゆっちゅりーを水道に運び、流水で冷やしてやった。 「大丈夫ですか? パチェさま」 「へっ、へいきよこれぐらい! わたしはおとななんですもの!」 赤く腫れたクリーム饅頭は、そう言って強がった。 美鈴はさっきからにやにやしっぱなしである。 紅美鈴は肉体派だ。格闘は得意だが頭を使うのは苦手である。 だから、幻想郷随一の知識量を誇るパチュリーに対して、コンプレックスと憧れ を同時に抱いていた。 ところが、彼女が気になるのはどうも黒白の魔女のほうらしい。 自分の出る幕ではない。釣り合わない。それぐらいのことは、美鈴にもわかった。 顔には出さないが、落ち込んだ。似合わないとわかっていつつも、写真など持ち 歩いたりしてみた。 そんなとき庭で見つけたのが、ゆっくりれみりゃに食べられかけている、ゆっちゅ りーだった。 お茶とおやつが済むと、ゆっちゅりーはすこぶる上機嫌になった。なんだかんだ 言ってもゆっくりなので、腹が膨れると単純に機嫌がよくなるのだ。 「ゆっくりぃ……♪」 ちなみにお茶請けは、豆腐屋でただでもらってきたおからだった。「ファットフ リーでローカロリーでエコなおやつなんですよー」と言いくるめると、「まったく そのとおりね!」としたり顔でむしゃむしゃと食べた。 馬鹿丸出しである。 でも、美鈴はそこが好きだった。 本物パチュリーにはどうがんばっても知性では勝てないが、このアホゆっちゅり ーにならどーとでも勝てるからだ。 そのゆっちゅりーを、美鈴は今日も、罠にかけて遊ぼうとしていた。 満腹のために賢者のふりもあっさり忘れて、よだれを垂らしてうとうとしている ゆっちゅりーに、さっき見ていた雑誌を差し出す。 「パチェさまパチェさま」 「むきゅ?」 「今日はおもしろい遊びを見つけましたよ。ゆっくりできますよ」 「きゅっ、ゆっくりできるの?」 ゆっちゅりーはΣマークを出して振り向いた。それがゆっくりのサガなのだ。ゆっ くりできると聞かされては、黙っていられない。 美鈴は笑顔で教えてやる。 「このですね、大きなビニール袋に入って、水底にもぐるんですよ。水の中のいろ んな生き物が見られるし、涼しくって気持ちいいですよぉ~」 「みずのなか……!」 ゆっちゅりーは宙を見上げて、つかのま考えこむような顔をした。――が、中身 生クリームの饅頭に、ろくな考えが浮かぶわけがない。 結局、単純に聞き返した 「それは……どうなのかしら……」 「水流や生物の観察など、非常に知的な活動が出来ると思いますパチェさま」 「むきゅ! それはとってもすてきね! ゆっくりできそうね!」 意味などわかってないくせにもっともらしく同意するゆっちゅりー。 「やってみたいわ! ゆっくりとよういしてね!」 「準備は万端ですともパチェさま」 「さっそくやってみましょうね!」 入れた。 里で手に入れた、ゴミ出し用の透明な袋に、ゆっちゅりーを入れて口を縛った。 何も知らないゆっちゅりーは、中でむきゅむきゅと動いて感想を述べる。 「まあまあのいごこちね! さっ、はやくみずにいれてね!」 「わかりました、パチェさま」 美鈴は袋を手に、門番小屋を出た。 紅魔館は霧の湖の島に建っている。少し歩けばすぐ水辺だ。岸に立って、美鈴は 袋に人間の頭ほどもある石を紐で結びつけた。かすかな知性がささやいたのか、ゆっ ちゅりーが不安の声を上げる。 「んむきゅ、そんなおもいいしをつけて、だいじょうぶかしら?」 「石をつけなきゃ、浮かんでしまうじゃありませんか。それでもいいんですか?」 「そっ、そんなことはわかっていたわ! うんとおもいいしをつけてね!」 自分で自分の首を絞めるゆっちゅりー。美鈴は内心で笑いがとまらない。 石を結びつけ終わると、長い紐を結んでおいて、袋を抱え上げた。 「行きますね。よッと!」 「むきゅ!? っうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ……」 肉体派美鈴の全力投球である。袋詰めゆっちゅりーは、はるか沖の湖の最深部辺 りに着水して、ぼちゃんと水柱を立てた。 美鈴は、結んでおいた長い紐の一端を取って、紙コップの底に貼り付けた。糸電 話になった。そのままではよく聞こえなかったが、ウンと気功を通してやると、い い感じに張り詰めて声が聞こえるようになった。 「パチェさま、いかがですか」 『むきゅぅん、すてきよー♪ おみずがゆらゆらして、ゆめのようよ』 のどかな感想が聞こえてくる。深度はまだ1メートルほどだろう。 「生き物はいますか」 『そうねー、あっ、おさかなだわ! おさかながあつまってきたわ!』 もう来たか、と思いながら、美鈴は聞く。 「どんなお魚ですか?」 『ちいちゃくて、まぁるいおさかなよー。むきゅっ?』 「どうしました?」 『すごくとがった、はがあるよ! かっこいいわぁ♪』 「半分魔界みたいなものですからね、この湖。それ人噛みますよ」 『へえー、すごいのね!』 「そんな袋イチコロでしょうね」 『……むきゅぅぅ!?』 悲鳴の語尾に、ガサガサッという音がかぶさった。食べ物らしいと見て、魚が襲 い掛かってきたのだろう。 美鈴の知識では、確かピラニアではない、ずだ。そんなアマゾンの魚が幻想郷に いるわけがない。 いるのは、ピラニアより怖い程度の魚、だったと思う。 『やめっ、やめてちょうだいね! ゆっくりしていてね!』 ガサッガサッガササササ。 『むきゅう、むぎゅぅぅぅぅ! かっかまっ、かまないでっ、むぎゅぶぶ、ゆぶふ ぶぅ!』 「おー、食われてる食われてる」 美鈴は水辺にしゃがんで紙コップを耳に当てたまま、なんとも言えないうっとり 顔でほくそえむ。ゆっくりの声は、本物の人物そっくりだ。 ほのかに思いを抱いているパチェリーが、みっともなく悲鳴を上げているような 錯覚を感じて、美鈴の胸が高鳴った。 「パチェさまー、大丈夫ですか?」 『はっ、はやくたずけでね! むぎゅ! こっ、このままじゃゆっぐりできなっぎ っ!』 「はいっ、急いで助けますね!」 美鈴はきびきびと答える。そして当然何もしない。 『いやあ゛あ゛あ゛あ゛、おじりがまれだぁぁぁぁ!! だべないで、ゆ゛っぐり、 ゆっぐりじだいのぉぉ!』 逃げ場のない袋の中、隠れる場所もなく目をそらすことも出来ないまま、水の奥 から飛び掛ってくる凶暴な歯に、次々と攻撃される。ゆっちゅりーの恐怖が伝わっ てくる。 「がんばってください、もう少しです!」 のんびり座ったまま、きっぱり言う美鈴。 「うふふふふ……」 実はちょっとした種がある。ゆっちゅりーのビニール袋は、紐の延長で美鈴の気 功が流れ込んでいるから、ガジガジ噛まれても破れることはないのだ。 だが、それを伝えて安心させることは、もちろんない。 それに、伝える必要もなくなったようだった。 『ぜは、ぜは、ぜは、ぜは……ゆ、ゆっくりたすかったよ……』 喘息気味の息に混じって、ほっとした声が伝わってくる。美鈴はおもむろに言う。 「お魚、消えましたか」 『ゆっくりきえたよ……むきゅぅぅ』 「そうですか! わたしが追っ払いました。遅くなってすみません」 『め、めーりんがやってくれたの? ありがとうね……!』 嘘八百なのだが、ゆっちゅりーはまたしても信じ込む。美鈴は肩を抱いてぷるぷ る震えたりなんかしてみる。 「ああっ、もう、この純真さ……!」 『め、めーりん、なんだかくらくなってきたよ!』 「そうですね、かなり潜ったようですからね」 美鈴は紐をつんつん引いてみて、角度を確かめる。えーとこの距離にこの角度で 沈んでいるから……。 「そろそろ百メートルぐらいですかね」 『ひゃくめーとるって、どれぐらい?』 「とっても深いですね。すごいですよ、この湖にそんな深く潜った人は今までいな いと思います。記録ものですね」 『そんなにもぐったの♪ むっきゅっきゅぅ、きろくものなのね!』 「ええ、過去も未来もそんなところ誰もいきませんね。まわりはどんな感じですか」 『ぼやーんとくらくなっちゃって、うえのほうだけほんわりあおいよ』 「それはわりとマジで貴重なレポートですね」 『んむきゅぅ♪ きちょうなちしきになるのね! ……あっ』 「どうしました」 『じめんにおっこちたわ!』 「とうとう底ですか。おめでとうございます。まわりはどんなですか」 『わぁ、エビさんやカニさんがいっぱいいるわ! とってもゆっくりしてる!』 「そうですか。ところでエビやカニの好物ってご存知ですか」 『むきゅっ? しらないわ。なあに、めーりん?』 「やわらかいお饅頭の皮なんか、わりと好きみたいですね」 『そっかぁ、おまんじゅうがすきなのねー。ふぅーん……ゆっくりぃ……』 無邪気にゆっくりする、ゆっちゅりーの声を、美鈴はわくわくしながら聞いてい た。 やがて、30分ほどたつと、さすがにゆっくりなゆっくりも飽きが来たらしかった。 『ねえめーりん、そろそろあがりたくなったわ。ゆっくりあげてちょうだいね』 「はい、今すぐ!」 そう言って、美鈴は気功の力を弱めた。 途端に、『がぱッ!?』と奇妙な音が聞こえた。 「パチェさま? どうしました?」 『ぶゅっぶび、べびばび……!』 無理もない、と美鈴は思った。 水深百メートル以上。そこでかかる水圧は莫大なものになるはずだ。 具体的には――と考えようとして、自分が水圧の計算方法を知らないことに気づ いた――まあとにかく、頭の上に何トンもの重さが乗ったように感じるだろう。 今までは、美鈴が気功で支えていた。それが抜けたのだから、ゆっちゅりーは袋 の中でぺったんこに潰れているに違いない。 ただしこの場合、足で踏み潰されたのとは違って、圧力の逃げ場がどこにもない。 ただただひたすら、中心に向かって、ぎゅうぎゅうとつぶされていくのみ……。 「……ああ、かわいそうな私のパチェさま!」 『だずげで、べーりん……』 苦しげな声が聞こえるが、美鈴なのか永琳なのかもよくわらない。 美鈴はぞくぞくと愉悦を覚えつつ、仕上げに移ることにした。 まだ生きている糸電話の前で、わざとらしく言う。 「あれっ、咲夜さん、なぜここに? えっ、急用!? ちょっと待って、待ってく ださい、いま私は……!」 一人でそう言いながら、紙コップを浜に置いた。 紙コップからは、絶望的な声が漏れている。 『ベーびん、い゛がないでええぇぇぇぇ!』 美鈴は後ろ髪を惹かれるような思いで、ぞくぞくしながら立ち去った。 翌朝、たるんでいた紐に再び気を通して、美鈴は袋を引き上げた。 袋は、中身のゆっちゅりーに一分の隙もなくべっちりと張り付いていた。外から なでると凹凸がわかった。 そして袋には、小さな生き物のハサミや口吻とおぼしき噛みあとが、無数にあっ た。彼らがもう少し鋭ければ穴だらけになっていただろう。 美鈴は袋を小屋に持ち帰り、袋を剥ぎ取るようにして開けた。どでん、という感 じに固まったゆっちゅりーが現れる。肌は青黒く染まり、白目を剥き、口元には生 クリームがこびりついている。 これがゆっくりでなければ、間違いなく水死体と断定しているところだ。 「パチェさま……パチェさま……」 頬を叩いても、なかなか目を覚まさなかった。仕方なく洗面器に薄くお湯を張っ て、そこに袋ごと漬けておいた。 じきに「むきゅ……」と言う声がしたので、袋を水から上げて、中身を日向に出 した。ゆっちゅりーはゆっくりとまばたきをして、周囲を見回した。 「ここ……?」 「ああ、起きられた。大丈夫ですか、パチェさま。申し訳ありません、遅くなって しまって」 「めーりん……う゛っ、う゛う゛っ……!」 じわわっ、と涙を漏らしたかと思うと、ゆっちゅりーはわっと泣き出した。 「うわぁあああ゛あ゛あ゛、ごわがったよぉぉぉお!」 「はいはい、あれからどうなりました?」 「ぶぐろがね! べびょっでぐっづいでね! ぜんぜん、でんでん、はだれだがっ だのぉ! ぞれがらね! がにざんどえびざんが、ぶぐろのぞどがらぎちぎちきち きちぎちぎちきちちちちちちぢぢぢぢぢ!」 「うふふうふうふふふふそれは怖かったですねえ、ほかには?」 「まっぐらでだれもいながったよお゛お゛お゛お゛!」 「あらぁ、おかしいですねぇ」 ほとんど濡れてしまいそうなほどぞくぞく喜びながら、泣き喚くゆっちゅりーを 撫でて、美鈴は顔を覗き込んだ。 「パチェさまは、お一人でくらーいしずかーなところに入ってるのが、よかったん じゃないんですか?」 「むきぅ……」 ゆっちゅりーは嫌そうなジト目になって、美鈴を見つめる。 「わたし……わだじ……」 「ん、なんですか?」 「ほんどは、めーり゛んのぞばがいいのぉぉ!」 あんあん泣き叫ぶゆっちゅりーを抱いて、美鈴は至福の顔でちゅっちゅとキスを してやった。 「うふふふふ……これが、これがもう、なんというか……っ!」 頭の中では、次はどうやっていじめるか考え始めているのだった。 ============================================================== YT 文章や改行が雑だったので、改定しました。(08/07/19 YT)
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1887.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 902 私はめーりんである。/コメントログ」 虐待スレでこういうの書くなよ -- 2010-05-23 08 52 24 まりさ虐待ってことでいいんじゃねーの。 希少種優遇による、通常種の虐待ってことで。 -- 2010-06-17 11 17 41 てかそもそも虐待専門のスレじゃねぇしwww -- 2010-07-16 04 34 43 あれ?ここ虐待専門スレじゃないの? -- 2010-08-06 11 45 46 虐も愛でも、受け入れるのがふたばだろjk -- 2010-08-20 17 21 14 やっぱりめーりんは可愛いなあ。しゃべれないからって人間に殺されるケースのSSは今まで1つ2つしかないし めーりん優遇=希少種優遇、というわけでもないから希少種虐待でやられることもないしな。 というか作者様ムシゴロウの人か、愛で虐めギャグ…多芸だな。 -- 2010-08-28 13 27 59 めーりんは可愛い -- 2010-09-29 14 23 09 なごんだ -- 2010-10-15 23 55 41 めーりん視点な関係上難しいんだろうが このゲス野良共がちゃんと制裁されてるんだったら言う事は無かった。 なんか追い払われただけっぽいし。 -- 2010-10-16 18 00 57 めーりん可愛すぐる天使か -- 2010-11-21 19 37 24 あーこの絵はどっちかってーとゆっくりはめーりんだけで…まあ、 フランの方はフランドールに見えるZE☆ んでもってゆうかにゃんは…何故か橙に見えるだな、これGA☆ -- 2010-11-29 05 12 06 やばい、挿絵?に見惚れた -- 2010-12-11 23 20 15 ふらんの頭身、もはやゆっくりじゃないだろ…頭小さくて体長い…。 もうちょっと人間と離れた外見じゃないといろんな事件起こりそうで怖い。 -- 2011-01-13 22 50 07 絵がかわいすぐる・・・ふう -- 2011-02-14 06 32 32 れいむとまりさ以外だとこういうのいいね -- 2011-02-20 00 25 42 めーりんって結構おっきいんだなぁ -- 2011-04-19 17 25 18 おめー天才 絵もいいストーリーもいい しかしゲスに対する徹底した格差待遇と虐待がないのは寂しい -- 2011-08-05 23 13 00 挿絵のフランが本人にしか見えないwwww -- 2011-08-24 08 44 46 めーりんは優良種だなぁ -- 2011-09-28 17 56 32 挿絵のフランはどう見ても・・・いや、やめておこう。 だがこれだけは言いたい。挿絵はゆうかにゃんではなく橙だ。 めちゃくちゃゆっくりできた -- 2011-11-11 12 37 14 めーりんでかい。 -- 2012-09-12 13 19 25 めーりん飼いたい -- 2012-10-06 00 45 17 すごくかわいくてゆっくりできるー^^ -- 2013-02-25 16 12 53 心温まるいい話でした。めーりんは極めて善良かついい子ですね 挿絵の可愛さも秀逸の一言に尽きます -- 2013-06-02 14 20 41 あれはゆっくりふらんじゃなくてフr いや止めておこう -- 2013-06-19 02 55 12 ゆっくりふらんではなくフランドー???「ぎゅっとしてどかーん!」ピチューン -- 2013-07-08 01 09 13 めーりんは原作でも身長は高いし、 なによりもOPPAIがデカイから 大きいのかな? -- 2013-09-25 23 24 50 あっすいません、ちょっとパンツ 見せてもらっても ヨホホホホー \ピチューン/ -- 2014-03-17 20 50 16 う…うわーん #128557;うおーいおいおい。こうゆう、ゆっくり保護したい。ふらんと、ゆうかにゃんと、メーリンが、可愛すぎる。 -- 2014-04-29 14 48 52 かわええー‼理性ポキン!!!!!!!!!!やべぇもうがまんできねぇ。めーりん好きだーーーーーーーーーーーーー! -- 2014-05-26 09 24 42 めーりんたんぺろぺろ -- 2015-03-30 18 21 58 メーリンの寝顔がやBE\(^o^)/ -- 2015-09-21 22 41 35 ご主人が以外と虐待うまくてワロタ -- 2015-10-10 01 49 31 めーりんかわゆす -- 2017-03-21 21 29 23 あらかあいい -- 2019-03-29 21 38 55 最後のめーりんでかいw -- 2020-04-30 17 52 54 最初から最後まで癒されるなぁーこの3人(匹?)は、ほんと可愛い -- 2022-12-23 22 50 48 めーりんでっっっっっっか -- 2023-02-21 17 23 33
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1886.html
私はめーりんである。 8KB 虐待-普通 愛で 希少種 ※愛で注意です、めーりん好きの人に捧げます 私はめーりんです、名前は特にありません。私はめーりんと言われるゆっくりです。 私を飼ってくれているご主人も、他のゆっくり達も私のことをめーりんと呼ぶので、 私は自分のことをめーりんだと思っています。 自分が何処で生まれたのかは良く知りません、気がついたらこの家の同居人になっていました。 小さいときに拾われたようなのですが、記憶がありません。 両親の顔も覚えていませんが、ご主人が私を可愛がってくれるので特に気にはならないです。 私は他のゆっくりと違って喋ることが出来ません。 お話をしたくても挨拶をしたくてもただ、じゃおん、と鳴くだけです。 それでもご主人は一生懸命私が何を言いたいのか理解しようと努力してくれます。 一度ご主人に遊んで欲しくて、じゃおじゃお、と鳴いてみました。 ご主人は少し考えてから、私におやつをそっと差し出してくれました。 その時はあまりお腹が空いていなかったのですが、ご主人にじっと見られるのでがんばって食べました。 お腹がパンパンになってしまいましたが、感謝の気持ちを込めて、 じゃおおん、と鳴くとご主人も満足そうに笑ってくれました。 私はお昼寝が好きです、よく日当たりの良い部屋でプカプカ寝ています。 以前は庭で寝てることもありましたが、ご主人に止められたので今は殆どが部屋の中です。 ご主人が外で寝るのを止める理由は2つあります。 一つ目は私が水に弱いことです。私は一度寝ると中々起きません。 一度庭でお昼寝をしていた時に雨が降り出し、ご主人が慌てて私を家に入れてくれた事がありました。 二つ目は私が外で寝ている隙に、猫さんや野良ゆっくりに襲われることです。 猫さんは私よりはるかに強いです、逃げ回っても追いかけてきます。 猫さんと楽しく遊んでいるのかと勘違いされたこともあります。 野良ゆっくりは、と言うより殆どのゆっくりは私の事を「ゆっくりできないゆっくり」なんて言います。 彼女らはそんな私を苛めます。ゆっくり出来ないから制裁するんだそうです。 私が喋れない事がゆっくり出来ないそうです。私は自分が喋れないことを特に気にしてはいません。 けれども時折ご主人にちゃんとお礼をいえない事がもどかしい時もあります。 しかし私の感謝を込めた、じゃおおん!にご主人がにっこり笑ってくれると安心します。 ご主人は私の身を案じ、庭でお昼寝する事を禁止しました。 私は少し残念な気もしましたが、それに従う事にしました。ご主人に心配をかけたくないからです。 それでも時折、暖かい日差しが私を誘惑します。私はそれにじっと耐え、お部屋でお昼寝をします。 こんな私にも友達がいます、お隣さんで飼われているふらんと言うゆっくりです。 彼女は喋れない私と仲良くしてくれます。 他のゆっくりが私を嫌う中で、こんな私の何を気に入ってくれたのか、よく遊んでくれます。 彼女との出会いは私が庭でお昼寝をしていた時の事でした。 その時も野良ゆっくりが私のことを苛めてきました、それはまりさと呼ばれるゆっくりでした。 まりさは、帽子から木の枝を取り出すとそれで私を突っ突いてきました。 私は必死に逃げ回りましたが、まりさはそれを楽しむように追いかけてきました。 何度目かの、じゃおおん!の悲鳴を上げた時、彼女は私の目の前に立っていました。 彼女は私を追いかけてきたまりさを簡単に捕まえると、 まりさの帽子を破り捨て何度か地面に叩きつけ、そのまま庭の外に放り投げてしまいました。 私が助けてもらったお礼に一声、じゃおん!、と鳴くと彼女はやさしく笑ってくれました。 それから私達は仲良くなりました。一緒に遊んだりお昼寝もしてくれました。 最近では一人で庭に出ることはありませんが、ご主人と一緒に庭にいるとふらんが遊びに来てくれます。 最近ご主人が新しいゆっくりを飼う話をしています。 私は飽きられてしまったのかと、少し寂しくなりました。 なんでもご主人は「ゆうかにゃん」というゆっくりに興味を持ったようです。 そのゆっくりは、ご主人やふらんと同じような体を持っていました。 何日か経って、ご主人がその子を連れて帰ってきました。 私は、じゃおん!と挨拶をしました、彼女もにっこり笑って「はじめまして、よろしくにゃん」と返してくれました。 私は自分がもうご主人にとって必要ないのかと思うと涙が溢れそうになりました。 震えていた私をご主人がそっと抱き上げてくれました、そしてご主人がそっと私に言いました。 「これからゆうかにゃんと仲良くやってくれよ」 ご主人がゆうかにゃんを買って来た理由は、普段私が家で一人でいるのが寂しいだろうと思っての事だったそうです。 私はとんでもない勘違いをしていました。 そして一人で勘違いしていた事が恥ずかしくなると同時に愛されているを実感しました。 それから私とゆうかにゃんは仲良しになりました。ゆうかにゃんは少し気が弱いゆっくりでした。 お友達のふらんを始めてみた時も、彼女は怯えていました、私の陰に隠れて震えていました。 私が大丈夫だよの意味を込めてじゃおん!、と鳴くと少し震えが収まりました。 それからゆうかにゃんと一緒にいる時は、私は庭でお昼寝をしても良い事になしました。 ゆうかにゃんはお花が好きで、いつも花壇の手入れをしています。 ゆうかにゃんのお陰で、花壇の花はいつも綺麗に咲いています。 ご主人も私も花壇の花を見るのが楽しみになりました。 でも…それは良いことばかりではありません、綺麗はお花は野良ゆっくりにとってのご飯だからです。 運悪く野良ゆっくり達に花壇が見つかってしまいました。野良達は花壇のお花を食べ荒らしました。 ゆうかにゃんは臆病でやさしいので、その様子を泣きながら見ているしかありませんでした。 ゆうかにゃんが止めてと言っても、野良達は止める気配がありませんでした。 そればかりか、「おはなをひとりじめするゆうかはせいさいしてやる」と言うのでした。 ゆうかにゃんは恐怖で動けませんでした。私も普段は逃げ回っているだけですがこの時ばかりは違いました。 こんな喋れないと仲良くしてくれたゆうかにゃんを、守らなくてはならないと思ったのです。 いつもお昼寝している私を見守ってくれていたゆうかにゃんに、恩返しがしたかったのです。 私はゆうかにゃんの前に出て野良を睨みました、そして一声じゃおん!!と吼えました。 もちろんそんな事では相手はひるみません、私は向かってくる野良に体当たりをしました。 何匹かはそれで逃げ出していきましたが、流石に数が多すぎました。 枝で突付かれ、棒で叩かれ、それでもゆうかにゃんだけは守らなければと思い必死に絶えました。 やがて意識が遠くなってきました、私の本能が自分はもう助からない事を教えていました。 そんな時にふらんとお隣さんのお兄さんの声が聞こえました。 二人は野良を追い払ってくれたようです、ゆうかにゃんも無事でした。 安心すると急に目の前が暗くなり出しました、ふらんもゆうかにゃんも泣いています。 二人にお別れの積もりでじゃお!、と声をかけました。心の残りは最後にご主人にお礼を言えなかったことでしょうか。 ご主人の顔を見れないままお別れかと思うと、涙がこぼれました。 やがて私の意識は深い闇に沈んでいきました、何時ものお昼寝と同じように。 ただ何時もと違うのは、もう二度と目覚める事がないだけ……… もう目が覚める事はないはずでした、ですが私は再び目覚める事が出来ました。 目を開けるとそこには、ぼろぼろに泣いているゆうかにゃんとふらん、それにご主人がいました。 後で聞いた話では、私はオレンジジュースで助けられたそうです。 これはゆっくりでないと効果がないそうです、私は始めて自分がゆっくりである事に感謝しました。 私は自分が生きている事に、再びご主人に会えたとこに感謝しました。 じゃおん!と一声鳴くと涙が溢れました、嬉しくて嬉しくて泣いていました。 それから…ふらんとゆうかにゃんも仲良しになりました、ご主人は家の垣根を丈夫な塀に変えてくれました。 もう野良ゆっくりに花壇を荒らされる事もないでしょう。私も野良にお昼寝を邪魔される事はないでしょう。 ご主人と、ふらんと、ゆうかにゃんと、何時までも一緒に暮らせたら良いと思って生きています。 今日も私はゆうかにゃんに見守られ、お花の匂いを感じながら優しい眠りに身をゆだねます。 あれからしばらくして「めーリンガル」なる物が発売されたそうです。 ご主人が大変興味を持ちました、なんでも私の喋ることが解る物らしいです。 私の声を理解してもらえるのは楽しみであり、少し恥ずかしくもあります。 ご主人は張り切って買い物に出かけていきました。 ですが、帰ってきたご主人はがっかりしていました、人気の品らしく手に入らなかったようです。。 私も少しガッタリしたようなほっとした様な気がしました。 ご主人に、ふらんに、ゆうかにゃんに、たくさんお礼を言いたいけれど、何だ恥ずかしい気がします。 言葉が通じない時は必死に思いを伝えようとしましたが、いざ伝わると思うと湧き出るこの感情は何なのでしょうか? 今日も元気いっぱいに、じゃおおん!と鳴きます。 「大好きですご主人」と。 完 某文学作品のパロみたいなものです。 個人的にゆうかにゃんはゆうかより弱そうなイメージがあるのであんな役回りです。 もともとは、めーりん視点での鬼威参によるハイテンション制裁、虐待を描く予定でしたが、 書いている内に登場キャラ達が勝手に動くので、そのまま流されてこの様な形になりました。 制裁、虐待物を期待していた方はすみません、流れに乗った結果がこれだよ。 徒然あき 挿絵 by全裸あき 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国 ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3 ふたば系ゆっくりいじめ 831 ムシゴロウ王国~王国の仲間達~ ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム ふたば系ゆっくりいじめ 836 ショート ふたば系ゆっくりいじめ 841 ゆんセルク 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 842 ハイテンション ふたば系ゆっくりいじめ 848 思いを伝えよう ふたば系ゆっくりいじめ 849 ゆんケストラ ふたば系ゆっくりいじめ 850 即興 ふたば系ゆっくりいじめ 856 ムシゴロウ王国5 ふたば系ゆっくりいじめ 861 ゆっくり草 ふたば系ゆっくりいじめ 863 めーリンガル ふたば系ゆっくりいじめ 869 とかいはにリフォーム ふたば系ゆっくりいじめ 876 ゆっくり草子 ふたば系ゆっくりいじめ 879 ムシゴロウ王国6 ふたば系ゆっくりいじめ 888 一週間 ふたば系ゆっくりいじめ 896 モチモチぷにぷに ふたば系ゆっくりいじめ 897 酔っ払い 徒然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 最後のめーりんでかいw -- 2020-04-30 17 52 54 あらかあいい -- 2019-03-29 21 38 55 めーりんかわゆす -- 2017-03-21 21 29 23 ご主人が以外と虐待うまくてワロタ -- 2015-10-10 01 49 31 メーリンの寝顔がやBE\(^o^)/ -- 2015-09-21 22 41 35 めーりんたんぺろぺろ -- 2015-03-30 18 21 58 かわええー‼理性ポキン!!!!!!!!!!やべぇもうがまんできねぇ。めーりん好きだーーーーーーーーーーーーー! -- 2014-05-26 09 24 42 う…うわーん #128557;うおーいおいおい。こうゆう、ゆっくり保護したい。ふらんと、ゆうかにゃんと、メーリンが、可愛すぎる。 -- 2014-04-29 14 48 52 あっすいません、ちょっとパンツ 見せてもらっても ヨホホホホー \ピチューン/ -- 2014-03-17 20 50 16 めーりんは原作でも身長は高いし、 なによりもOPPAIがデカイから 大きいのかな? -- 2013-09-25 23 24 50 ゆっくりふらんではなくフランドー???「ぎゅっとしてどかーん!」ピチューン -- 2013-07-08 01 09 13 あれはゆっくりふらんじゃなくてフr いや止めておこう -- 2013-06-19 02 55 12 心温まるいい話でした。めーりんは極めて善良かついい子ですね 挿絵の可愛さも秀逸の一言に尽きます -- 2013-06-02 14 20 41 すごくかわいくてゆっくりできるー^^ -- 2013-02-25 16 12 53 めーりん飼いたい -- 2012-10-06 00 45 17 めーりんでかい。 -- 2012-09-12 13 19 25 挿絵のフランはどう見ても・・・いや、やめておこう。 だがこれだけは言いたい。挿絵はゆうかにゃんではなく橙だ。 めちゃくちゃゆっくりできた -- 2011-11-11 12 37 14 めーりんは優良種だなぁ -- 2011-09-28 17 56 32 挿絵のフランが本人にしか見えないwwww -- 2011-08-24 08 44 46 おめー天才 絵もいいストーリーもいい しかしゲスに対する徹底した格差待遇と虐待がないのは寂しい -- 2011-08-05 23 13 00
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/290.html
幻想郷でもひときわ目立つ真紅の建物。紅魔館。 悪魔の館と名高いそこには、とても綺麗な紅い髪をした妖怪がいた。 紅美鈴。 紅魔館の門番である。 美鈴は困っていた。 ここ連日、なぜかゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙の大群が、この紅魔館を目指して襲撃してくるのだ。 一週間で、少なく見積もっても500匹は叩き潰したはずだ。 ゆっくり種というのは、簡単に言えば「動いて喋る饅頭」だ。決して妖怪ではない。 岩魚坊主と似た類の妖怪かと思っている人間もいるが、絶対に違う。あえて言うならナマモノだ。 ただの饅頭にスペルカードルールは適用されない。 わざわざ弾幕を張る必要がない戦闘。いや、殺し合い。むしろ虐殺。 拳打の一撃、足刀の一撃が文字通り必殺となって、ゆっくりたちを引き裂いていく。 美鈴は久しぶりの運動に心身が喜ぶのを感じていた。が、それも最初の二、三日だけだ。 四日目からは弾幕を織り交ぜた。 運良く接近してきたゆっくりたちも打撃で潰した。 五日目はもう、弾幕を張るのも億劫になって、気でやたらめったら吹き飛ばした。 その技に名前はなかったが、あえてつけるなら、かめはめ……とかそんな感じで吹き飛ばした。 そして、八日目の今日、美鈴は門を離れ、紅魔館周辺の森林に潜りこみ、元凶を探していた。 今、紅魔館門前には門番隊六大天王が陣取っている。 六大天王とは、門番メイドの中でも選りすぐりの精鋭で、虹符「彩虹の風鈴」の後に出てくるあいつらのことだ。 妖精ではあるが、ゆっくりなんぞが束になっても太刀打ちできるような相手ではなかった。 鬱蒼と茂る木々の間を、紅い髪が流れるように移動していく。 美鈴の服は暗緑色なので、森林のなかでは、普通に保護色の役目を果たしていた。 なんという、偶然ッ!!! やがて美鈴の広域レーダーに特異な気配がひっかかった。多い。200は蠢いている。 美鈴はこのレーダーに「円」と名前をつけている。最大半径約2kmのスグレモノだ。紅魔郷ではこれを使って、接近する紅白と白黒の迎撃に向かった。 結果は言わずもがな。 やがて、森の中でも一際暗い、多くの葉に包まれた場所に出た。 食肉植物が生息していても不思議ではないほどだ。美鈴はそこらじゅうに点在するゆっくりの姿を認めた。 それぞれが談笑し、思い思いにゆっくりしている。全てひとつの群れのようだ。 美鈴は一度目を閉じ、みっつ数えてから目を開いた。すでに戦闘モードに移行している。 「……っ!!」 不意打ちに声をかける馬鹿はいない。 美鈴は飛び出し、着地すると同時に強く足を大地に打ちつけた。 森が揺れる。 数多の木の葉がひらひらと落ち、リスなどの小動物は巣へと逃げ帰り、鳥の群れは空へと飛び立っていった。 美鈴はあたりを見回すと、ゆっくりに生き残りがいないことを確かめた。 今のは、足から放出した膨大な気を、大地に伝播させて広範囲の敵を屠る必殺の魔技だ。 人間が死ぬ程度の威力を持たせ、放った結果、先ほどまで存分にゆっくりしていたゆっくりたちは、皆そのままで死んでいた。 まるで死んでいるとは思えないほどに綺麗な顔をしていた。 「!?」 美鈴は気配を察知し、向き直る。そこは大きなしだの葉で巧妙に隠されていたが、洞穴があった。 巨大な気配はそこから出ていた。 よもや今ので死んでいないとは!そう思い飛び込む。 「んなにぃっ!?」 驚愕の声。その洞穴には巨大なゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙がいた。 「だれ?ここはれーむとまりさのおうちだよ!ゆっくりでていってね!」 「まりさたちはおねーさんとゆっくりしてるひまなんかないの。じゃぁね!ばいばい!」 大きい。 高さは美鈴よりも高い。2メートルほどだろうか? その表面に触る。どこか滑らかで確かな存在感を持ったそれは、もはや饅頭の感触ではなかった。 「あんたたち、身篭ってるね?」 「ゆ?み=ご?もってないよ?」 「そんなゆごすのいきものなんかしらないよ」 「あ~~~、お腹ン中に子供がいるでしょ?」 なんだか意味の分からないことを言い返されたので、馬鹿でもわかるように言い直した。 とたんに朗らかになる二匹。子供が出来るのはどんな生き物でも嬉しいことなのだろう。とても幸せそうだ。 美鈴は慎重に気配を探る。これは? 「……やたら重なってる?ひょっとして」 思い浮かぶは先刻の光景。洞穴の前、おそらく、ゆっくりできる庭としていたであろうあそこに、思い思いにたむろしていた多数のゆっくり。 「外にいたやつらは、あんたらの子供?」 「ゆ!?こどもたちにあったの?どう、どう?」 「と~ってもかわいかったでしょ?ゆっくりめでていってね!」 「全員ブチ殺してやったわよ」 静寂。 「どぉしてそんなことしたのぉぉぉおおおぉぉおっぉっっ!!!」 「ゆるせない!ゆるせないよ!!おねー、おばさんはゆっくりしね!!」 怒気が膨れ上がった。洞穴内で渦巻くそれはまるで暴風のようだ。 「ハッ!望むところよ!こちとら食えない饅頭を叩き潰す日々にくさくさしてたんだ!お前らで鬱憤を晴らさせてもらう!!」 怒っているのはこちらも同じ。 この洞穴で、2メートルものゆっくりは飛び跳ねることは出来ない。天井がすぐそこにあるのだ。 では、この二匹の巨大ゆっくりたちはどうしたか?簡単だ。ただ美鈴に向かって倒れただけ。 しかもここまで巨大化するまでに、それなりの経験を蓄積したのか、空気を吸い込み出来るだけ転がりやすい形になっている。 相手が人間であればそれで終わっていただろう。そう、ただの人間であれば。 しかし紅美鈴は妖怪だった。 それをただ手を添えるだけで止めてしまった。 「ゆ?」 「ゆゆ?」 「てめぇら、おもてぇ出ろぉ~っ!!!」 巨大ゆっくりの表面を掴み、思い切り引っ張って無造作に投げ飛ばした。 「ゆぅううぅぅ~~~っ!?」 「ゆゆゆゆゆ~~~!?」 暗い洞穴を、地面と平行に飛んで生き、入り口を覆っていた葉を突き破り、陽光の下にさらされた。 「ゆげぇっ!?」 「ゆっぐ!!」 ずんっと音を立てて着地する巨大ゆっくり。 「ゆゆゆゆゆ」 「ゆ~~~」 痛みで身動きがとれないのか、ぶるんぶるんと揺れている巨大な塊。追って洞穴から飛び出す紅い髪の妖怪。 その澄んだ青い目は殺る気に満ち満ちていた。 だが巨大ゆっくりはすでに戦意を喪失していた。最大の攻撃だった押しつぶしが通用しなかったのだ、まだ飛び掛るというのが残っているが、身重でそれはできない。 「ゆっゆ!ゆっくりゆるしてね!ゆっくりごめんなさい!」 「おばさんっていったことはあやまるよ!ゆっくりさせてね!!」 「…………」 つかつかと近づく美鈴。そのまま平手打ち。中身が詰まっているからとてもいい音が森に響いた。 「ぶぎゅぅぇっ!」 「れいむぅうぅっ」 「お前も!」 「ゆげぇっ!」 「まりさぁぁああっ」 「うっさい!」 このまま殴り殺しても美鈴の気が晴れない。ぴたぴたと二匹の表面を撫でる美鈴。 「ゆっゆふふふふっ!ゆふっゆふっ!くっくっくすぐぐぐぐ」 「ゆっふっふふふふふ!や、やめてね!くすぐったいよっほほほほほ」 「ここか」 ずぶおぉっ! 「……っ!!」 思い切り息を吸う巨大ゆっくり霊夢。次の瞬間、 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「れ゛、れ゛い゛む゛ぅう゛ぅ!」 美鈴の腕は巨大ゆっくり霊夢の腹に刺し込まれていた。 いや、刺さっているわけではない。もともと開いている穴に突っ込んだだけだ。 口ではない、もっと下。そう、産道にだ。 そのままもぞもぞと動かす。 「う゛あ゛っ!う゛あ゛っ!う゛あ゛っ!う゛あ゛っ!う゛あ゛っ!」 「へぇ~、あんた達の中ってこんなんなってるんだぁ~」 「や゛、や゛め゛でぇ~~~!れ゛い゛む゛がじん゛ぢゃう゛ぅう゛ぅぅぅ~~~!!」 「あ、これってあんたたちの赤ん坊?」 「ぶぶぶぶぶぶぶぶ」 「な、おねーさん、なにするきなのぉっ!?」 「ごたいめ~~~ん♪」 じゅりゅりぃっ。 美鈴の細腕の先には粘液にぬめったゆっくり霊夢が掴まれていた。 しかしまだ早かったのだろう、未熟児どころか、まだ目、鼻、口が開かれておらず、皮と髪の区別もなくリボンなどは影も形もない。 「なに、こいつ。変なの」 「れ、れいむのあ゛がぢゃん、かえ゛ぢでぇ。お゛な゛がに゛も゛どじでよぅ、まだゆっぐりざぜないどだめなのぉお」 「ふ~ん」 「がえぢでぇっ!もどじでよぅっ!!」 「うるさいなぁ。ほれ」 美鈴は浮かび上がると、手に持った物体を巨大ゆっくり霊夢の口に入れてやった。 「!?!!?」 「ちゃんとおなかにもどさないとね」 そのまま腕を肩まで突っ込んで、喉の奥まで入れてやる。 「お、おねぇいさ~~~ん!なにじでるのぉおおおおお!!」 巨大ゆっくり魔理沙が蒼褪めながら叫んだ。巨大ゆっくり霊夢のほうは、目を紅白させてがくがくと震えている。 「ん?おなかに入れてあげたんだよ?アレが自分で言ったでしょ、お腹に入れてって」 「ち、ちがうよぅぅおぉぉおおおぉぉお!!ちがうおなかだよおぉぉぉぉぅぅぅっぅ!!!」 「へー、そうなんだ~」 「う゛っう゛あ゛っう゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ」 巨大ゆっくり霊夢がいまさら叫ぶ。見れば涙を流しているではないか。身体が大きいから流す量も相当で、すでに地面には水溜りが出来上がっている。 「そういえばあんたたちの中に何匹詰まってんのさ?気配が重なり合っててよくわかんないんだよね、50匹くらいかなぁ?」 「っぴぃ!?」 「あっははははは!なぁにぃ?ぴぃって、鳥のまね?」 「や、やめてね!おねがいだからやめてね!」 「あんたは後回しだよ」 美鈴は巨大ゆっくり霊夢に向き直った。 「そうそう、逃げても無駄だよ。あんたたちの臭いは覚えた」 再び刺しこまれる美鈴の腕。 「ゆっぎゃぁああぁあああぁぁぁあああああっ!!!」 「そぉれ!いっぴきにひき~さーんびきよぉ~んひきごひきろぉ~っぴきなぁな~ひき」 「あ゛う゛っあ゛う゛っあ゛う゛っあ゛う゛っあ゛う゛っあ゛う゛っあ゛う゛っ」 お腹の中をかき回しては、引きずり出して、ごみのように投げ捨てる美鈴。 べちゃりべちゃりべちゃり、と音を立てて崩れていく未成熟のゆっくりたち。 二匹の目には紅い髪をした悪鬼にしか見えないに違いない。 おおよそ5分後、鬱蒼としていた植物たちは、饅頭の色をしたねろねろの物体に蹂躙されていた。 「ん~~~?もう打ち止め?赤玉なんか出てないゾぉ~?」 美鈴は、産道に刺しこんだ腕を肩までめり込ませて中を探っている。 巨大ゆっくり霊夢の胎内はこれ以上ないほどにかき回されていた。 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 「おーい、話聞いてる?」 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 「蓄音機か?」 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」 「いや、もういいから」 「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!ゆっくりじでっ!!」 美鈴は肩口まで突っ込んだ腕をそのまま持ち上げるように動かし、巨大ゆっくり霊夢を縦に引き裂いた。 顔面を真一文字に切り裂かれ、餡子をブチ撒ける巨大ゆっくり霊夢。死んだのか、そのままぺちゃりと潰れていった。 「あらら、潰れちゃった。まぁ中身もあんまり残ってなかったしねぇ」 まるで血振るいのように、腕を振り粘液を落とす美鈴。すでに巨大ゆっくり魔理沙に向かっている。 「ゆふふゆふゆふゆふふふ」 気が触れてしまったのか、薄ら笑いを続ける巨大ゆっくり魔理沙。口からはよだれが垂れていたが、涙は枯れていた。 そんな巨大ゆっくり魔理沙にぽんっと軽く手を触れると、焦点の合っていない目が次第に鮮明になっていった。 狂気の世界に旅立った巨大ゆっくり魔理沙を正気の世界に引き戻したのだ。 気を扱う程度の能力ならではの荒業であろう。 「ゆ?ゆゆゆっ!?れ、れいむ?れいむ、だいじょうぶ!?」 「んにゃ、お亡くなりになりました」 「れ、れ゛い゛む゛ううううう!!!」 絶叫。 しかしそれに応えるものはもういない。 「いやぁ、50匹は詰まってるとは思ってたけど、凄いね!90匹近く入ってたよ」 「ゆ、ゆっくりさせてね!おねがいだよぅ!!おねがいじばずっ!!ぎれ゛い゛な゛お゛ね゛ーざん゛!!」 「わかった。ゆっくりしてあげるね♪」 ずぶり。 「ゆっぎゅぅうううぅうぁあぁぁぁぁっん!!!」 ゆっくりと産道に刺し込まれてくる長い異物。巨大ゆっくり魔理沙の視界がぱちぱちと発光したように眩しくなる。 神経がショートしているのだろう。 「お、いたいた。そぉれ!い~ち!にぃ~い!さぁ~ん!よぉ~ん!ごぉ~お!ろぉ~くぅ!なぁ~な!」 巨大ゆっくり魔理沙のお願いどおり、ゆっくりと取り出していく美鈴。おおよそ10秒に一匹のペースだ。 巨大ゆっくり霊夢と同じだけ入ってるとして、約15分も地獄の責め苦を受けることになる。 そして、美鈴が極力正気を保つように気を操作しているので狂ってしまうことも出来ない。 「あ゛っぎゅん!あ゛っぎゅん!あ゛っぎゅん!あ゛っぎゅん!あ゛っぎゅん!あ゛っぎゅん!あ゛っぎゅん!」 巨大ゆっくり魔理沙はなんで自分達がこんな目にあっているのかわからなかった。 約15分経過。 巨大ゆっくり魔理沙も随分とぺっちゃりとしていた。皮がたるみ、当初の張りと艶が夢だったかのようにべろべろだ。 美鈴の背後には、まだ多くの粘液に包まれた物体が点在していた。 やはり打ち止めなのか、巨大ゆっくり霊夢の時と同じく肩口まで産道に腕を突っ込み、胎内を引っ掻き回している。 「ぼも゛っ、も゛う゛や゛べでね゛っ!も゛う゛な゛に゛も゛な゛い゛よ゛ぅ!!ぜん゛ぶでぢゃっだの゛ぉぅっ!!」 「う~ん、こっちも100の大台にはいかなかったかぁ、残念」 「お゛ね゛がい゛でず!ゆ゛る゛ぢでぐだざい゛!ごべん゛な゛ざい゛!ゆ゛づじでぐざざい゛!」 「もう怒ってないよお」 「……ぼん゛どぅでづが?」 「もちろん」 「あはっ、あははっあははははは。ゆっくりしていってね!!!ゆっくりさせてね!」 「さ、次は全部お腹に戻してあげるね♪」 「えっ」 「お友達のゆっくりの分もぜ~んぶ、お腹に戻してあげる♪」 「い」 「い?」 「いやぁあぁぁぁああああああああっ!!!ゆっくりさせてね!ゆっくりさせてね!ゆっくりさせてね!ゆっくりさせてね!」 「うぉい、またか」 「ゆっくりさせてね!ゆっくりさせてね!ゆっくりさせてね!ゆっくりさせてね!ゆっくりさせてね!ゆっくりさせてね!」 「ふぅ」 「ゆっ!」 美鈴のしなやかな人差し指が巨大ゆっくり魔理沙の眉間に深々とめり込んでいた。 たったそれだけで巨大ゆっくり魔理沙は声を発することが出来なくなってしまった。 「……!……!!~~~~~!!!~~~~~!?」 口をぱあくぱあくと動かすがそこからは何の音も発しはしない。 「さぁ、お片づけの時間ですよ?」 美鈴の蒼い目がぞっとするほど綺麗に深まった。 終わり。 美鈴大好きです。でも変にノってしまって、こんな話に。美鈴好きな人たち、ごめんなさい。 著:Hey!胡乱 このSSに感想を付ける