約 306,624 件
https://w.atwiki.jp/soukokunoarterial/pages/225.html
風波 まどか(UC-3) ◆ステータス 種族 コスト 支配力 人間/無機 3 2 レア スロット HP 攻撃力 UC 1 9 7 LV2 LV3 LV4 LV5 LV6 LV7 攻撃力8 攻撃力9 スロット2 スロット3 - - ◆カード能力 能力1 鉄壁の身代わり 前衛エリア:ブロックに入る際、受けるダメージを-2する 能力2 - - ◆考察 まどかの他のコスト3に比べると初期ステータスは低い。 《鉄壁の身代わり》もあれば便利かな程度。1周目等では他の2枚のコスト3の方が使いやすいだろう。 しかしスロットは最終的に3つになる。専用装備の「スコープレンズ」を装備できる他2枚には無いメリットも。 このカードからまどかの種族に無機が加わり、《観察能力》等のサポートを受けられる 無機が加わったのでなんとパンを食べさせられなくなる。アイテムでの回復には修復ツールを使おう ◆入手方法 ◆バトルボイス 登場 (未編集) 攻撃 (未編集) 敵を撃破 (未編集) 能力発動 (未編集) 退却 (未編集) 関連リンク 風波 まどか
https://w.atwiki.jp/irosumass/pages/484.html
魔法少女 鹿目まどか 暁美ほむら 美樹さやか 巴マミ 佐倉杏子 [[]] その他 キュゥべぇ
https://w.atwiki.jp/nijifan/pages/44.html
魔女となった少女 理想郷との同時連載。1人称。現在15話。 現実世界からの転生オリ主(女)もので原作知識有り。アンチ要素無し。 題名通り、オリ主が魔法少女になる際にQBに「魔女にしてくれ」と祈ったせいで理性を持ったまま魔女化したという設定。 物語スタートは原作開始1年前、現在は6~7話程度だが、マミは生存している。 文章は読めるのだが、オリ主の能力があまりにご都合主義的で、原作改編ものとしては良いのだが物語の山がないという点でははっきり言って面白いssとは言えない。 魔法少女まどか☆マギカ -Deus ex machina- 現在60話。24話まで読んだところの感想。 1人称、非転生オリ主(男)もの。ポジションはまどかの双子の兄。ほむらが相棒扱いになっているが、恋愛展開はなさそう。 オリ主とほむらの関係に謎があり、機械仕掛けの神というサブタイトルもその辺と関係がありそうで、見た目の地雷感とは裏腹に結構面白い。
https://w.atwiki.jp/destinys/
КОНДИТЕРСКАЯ @ wikiへようこそ この@wikiは≪PBW:無限のファンタジア≫の 旅団≪КОНДИТЕРСКАЯ Fate≫による情報提供ページです。 誰でも編集出来ますので、気軽に更新しても構いません。 尚、荒らしやページ消去等の行為はしないで下さい。 管理者・ロゼリオ=アークフェイト(a77702)
https://w.atwiki.jp/mamono_kurasu/pages/118.html
/´ ,.、 />、 , へ、 ,'i /\/ ∨. / ∧ ./ .ハ ,..-―- r‐…‐- ., { |/ ./ ∨ /| / ∨ >゙ ´ >、(/ i ∨_>/ i .| / \/ | | / /¨¨ヤ |/ \ ζ `` / ∧ ,' i \ .| } ` ., / | | | ,' | ', \ \ > |/ ___ミ=-‐ .i i i | ヤ i /| .| ', \ \ | ', | ゞ、 ∧ | { | | _L.∟! ',---=ニ ',\__\廴 ',-----‐‐ '' ¨  ̄ ̄ ̄ | / \ /i jk''¨´ | i \ ', \ >、 ', ∨ゝ' ̄ ) \_,. -‐ '' ¨  ̄ ̄ ̄ .i i \!`' ヾ=-、| | ', |ゞ、i \ i \ i \ /―--‐ ''` ミ=-‐ _,. /.i | \ i |\!斗七'' \ `<|丁抃=,,ヽ | \ / _./ _,. -‐ ´ .i i | _ \',ヾ=-| / .ん_い .ん_い ヽ \ .| ',\_\ _,. -‐ ´ ∨ i |γ、`¨''' ´ |', ∧ 弋zツ 弋zツ ,' iノ ',<_,. -‐ ´ ∩ ∨|\ ト-∨ 八', ∧ ,' |, i r (ヽ,| .| // !/\ ',\ \≧、 \ ' ノハ .| ', | >´ } ト、_`∨ 能力?これでも神だよ、(敵対時のステです) // / \| > .,__| _,.>-‐-`、.,_ ` ´ _,. . < ∧ }ノ ',| >´ ノ /'゙へ、∨ _,. -‐ ¨ // | / γ´ マニ‐-¨-‐ / 乂___.|_>´ ,'゙ / ∨ // i i i >-‐''¨¨¨¨ `ヽ_-=-廴 ,' く__/< } 刮目しなさい! // i i .| > ´ _,..- | `i_ ',\^ヽ、 ,' /. // i i .ィ-‐- ┐...... ,. '⌒ゝ、__ / 〈 `i_ <| ヽ i ./// i i |///// ///// `ヽ / ∧ 。o\) 。、.i ハ _----― '''¨/ / __/ | | __ノ/>´ゝ.,_ )/ ノ / / } 乂 ∨ \! `` ー-`` ー-_/ -―∨ =ニ二__ | γ>.´ ≧-'´ ゝ、_ / / } 乂 ∨ \ / ∨ 名前救済の女神 種族 ランクS+ LV??? HP590000 MP1020000 力800 魔力1600 速度1000 技術600 知恵500 耐久1100 戦闘スキル 救済御手 精神耐性がない相手が即死する 切なさ乱れ打ち 魔*(技/100)敵全体をランダムで攻撃する パッシブスキル 魔女狩り 魔の値がステータスで一番高いまたは二番目に高い敵を即死させる 救済 死んだ者を自身の庇護下におく、復活などができなくなる× MAGIA HPが0になったとき、MPを2倍にして代替する 魂の宝石 戦闘不能時、救済の魔女が現れる× 自愛の加護 自分以外のパーティメンバーをターン開始時に全回復する メサイア ダメージを1/2にする、またMP消費を1/2にする 魔法少女 MPが0にならない限り、死亡しない 因果の調律者 戦闘時攻撃側と攻撃順を入れ替える
https://w.atwiki.jp/kitakoutarou/pages/142.html
闇に潜む魔獣、ホラー。 口の中で呟いてみても、どうにも馴染まない響き。 しかし疑う余地はない。一夜明けてみると現実味は薄れているものの、あれは紛れもない現実。 思い出そうとすると身震いする。本能が思い出すことを忌避しているよう。 それほどまでに恐ろしい怪物だった。取り分け、無力な少女にとっては。 同じく人を脅かす魔女と戦う魔法少女ですらそうだったのだ。 少女――美樹さやかも、無力な側の人間だった。 今でこそ、こうして普段通りに登校できているが、昨夜は本当に死が一歩手前まで迫っていた。 泣いて喚いて、傷付いて。何事もなかったかのように、お日様の下を歩けることが嘘のようだった。 嘘といえば、足と腕の傷と捻挫も、すっかり完治している。これも現実感の欠如に拍車を掛けていた。 一条の光も差さぬ暗闇で、自分を喰い殺さんとする絶望の権化。さやかがそれに屈服し、呑まれかけた時。 同時に救いの手も差し伸べられた。 白いコートの剣士――冴島鋼牙。もっとも、その名を知ったのはモールに戻ってからだった。 ――店が立ち並び、過剰なまでの光と音と色が混じって溢れる世界は、ほんの数十分前と何も変わらない。 閉じられたフロアで何が起こったのか、誰も知らない。 それが凄く不思議で、それでいて数十年振りみたいに懐かしい温かさもあって。 気付いたらまた涙が出ていた。 張り詰めていた緊張の糸が切れたのだと思う。 あんな人混みであの人にお姫様だっこされている状態なのに、人目も憚らず泣きじゃくってしまった。 今思うとかなり恥ずかしい。でも本当に死ぬかと思ったのだ。それを、あの人は救ってくれた。 ホラーとあたしの間に割って入った剣士は、剣を天に突き立て、光の円を描く。 円から漏れ出る眩い光に照らされた直後、狼の顔をした黄金の騎士に姿を変えたんだ―― 魂が震えた。 黄金の鎧の輝きは、どんな美辞麗句を並べても足らず、その感動たるや筆舌に尽くしがたい。 太陽よりも燦然と。 満月よりも妖しく、美しく。 記憶と目蓋に、鮮烈なイメージとして焼き付いている。 ホラーが絶望の具現なら、黄金騎士は希望の象徴。 だというのに、さやかは未だ黄金騎士の名を知らず、悶々とした気分が抜けなかった。 そのせいで昨日も疲労は極限に達していたのに、なかなか寝付けなかった。 取り留めのない思考を巡らせていると、いつの間にか足は待ち合わせ場所に来ていた。 いつもの登下校、いつもの風景。なのに目に映る景色は、どこか違って見えるような。 陽光が降り注ぐアスファルトの照り返しを逃れて、木陰に佇む人影を見つける。 そこには親友の志筑仁美が一人、ぽつんと立っていた。こちらに気付いた仁美に、さやかは軽く手を挙げる。 「はよー、仁美」 「おはようございます。まどかさんは今日も遅刻みたいですわね」 「ふぅん……」 視線を外し、努めて平静を装うさやか。 さやかを悩ませている事柄。その一つは魔女と魔法少女について、もう一つはホラーと黄金騎士、 最後は親友――だったはずの鹿目まどか。 混乱の最中、さやかはホラーの前に取り残され、まどかは謎の転校生、暁美ほむらと手に手を取り合って逃げた。 傷付いて走れないさやかを置いて。その傷だって、まどかを庇って負ったものだ。 信じていたのに。 裏切られたと感じた。 でも冷静になって考えると、色々おかしい。 確かに状況証拠からは、まどかが転校生と連れ立って逃げた推理が導き出される。 だが、ほんの1,2秒の間に視認できない、足音も届かない距離まで忍び足で逃げられるだろうか? 他にも、まどかの直前の言動と噛み合わないなど、不審な点は多い。 そして何よりも――。 さやかの知るまどかは、あんな極限状態でも、他人を見捨てられない少女だ。 元々、さやかは小難しい理屈よりも感情に従って生きてきた。 だから、これだけは断言できる。過ごした月日、築いた想い出、結んだ絆はどんな理屈も飛び越える。 そのはずだったのに。 「あの、さやかさん? どうかなさいましたか?」 気付けば、仁美が顔を覗き込んでいた。さやかは斜めに下がっていた視線を上げ、 「え? 何が?」 首を傾げる。 とぼけたのではない。仁美が何を疑問に思っているのか、本当にわからなかった。 「いえ……とても思い詰めた……浮かない顔をしていましたので」 「あ……」 と漏らして、また俯く。 まどかが、そんなことするはずない。そう信じていたのなら、どうしてあの時、手を振り払ってしまったんだろう。 今なら自信を持って言える。何度だって言える。 それだけに悔しい。たった一度、まどかを信じ切れなかった自分が悔しくて仕方なかった。 ――だとしたら、裏切ったのはあたしの方かもしれない…… 自責の念が胸の内側から滲み出てきて、嗚咽となって込み上げそうになる。気を抜くと涙が溢れてきそうだった。 さやかが痛みに押し潰されまいと懸命に堪えていると、 「ごめん! 遅くなっちゃって――」 声の方に向くと、小柄な身体にピンクのツインテールが揺れていた。 息を切らして小走りで駆け寄ってくるのは、まどかだ。その肩には、昨日見た白い小動物。名前は確か、キュゥべえ。 「あら。おはようございます、まどかさん。そんなに急がなくても、まだ大丈夫ですのに」 「なんで……」 キュゥべえの存在に驚くさやかをよそに、仁美はごく普通に挨拶を交わしている。 まさか見えていないのだろうか。 「(あの……さやかちゃん……)」 「うわっ……なにこれ……」 頭の中に直接まどかの声が響く。さやかは耳を押さえると、思わず口に出して驚いた。 隣では仁美が怪訝な顔をしている。 「(なんか、頭で考えるだけで会話できるみたい……だよ)」 「(そ、そうなんだ……)」 いわゆる念話――テレパシーというやつだろうか。が、念話そのものよりも、 まどかと会話したことに動揺してしまい、素っ気ない返事をしてしまう。声が上擦るのを隠せなかった。 まどかの返事も、どこかぎこちない。きっと彼女も同じ思いを抱いている。 しかし何故、と思っていると、 『昨日、ちょっと話しただろう? さやか、君にも魔法少女の素質があるって』 「(それじゃ何? あたしはもう魔法少女になっちゃってるの?)」 今度はキュゥべえが割り込みを掛けてきた。 マミはかっこいいと思うし、尊敬に値する。が、それはつまり命懸けで戦う使命を課せられる訳で。 昨夜のマミのように、恐ろしいモンスターとの戦いを意味するのだ。 勝手にそんなものにされては堪ったものじゃない。 『いいや、今はまだ僕が中継しているだけだよ。君たちも契約すれば単独で使えるようになる』 「(ふぅん、何か変な感じ……。ね、あんたの姿って仁美には見えてないの?)」 『そうだよ、僕がそうしない限りね。声も聞こえない』 「(でも昨日の人……冴島さん。あの人はキュゥべえが見えてたみたいだけど……)」 まどかの言に頷く。 昨日、5人と一匹は、落ち着ける場所で軽く今後の相談をした。当初、鋼牙は素性を明かすのを躊躇っていたが、 思案の末、情報交換を提案した。その場で鋼牙は、はっきりとマミとほむら、キュゥべえを相手に指名した。 もっとも、ほむらは明言せず立ち去ってしまったが。 しかしマミの体調がすぐには戻らず、さやかの為に治癒魔法も使わせてしまった。 結局、時刻も午後の8時を過ぎていたので、明日の約束をして別れたのだった。 『それは僕にはわからない。けど僕が考えるに、彼らは異なる存在を視る訓練をしていると思うな。 或いは異なる世界の生物、魔獣ホラーと戦ううちに耐性が付いたのか』 ――ん? 彼ら? キュゥべえの発言に僅かだが引っ掛かりを覚える。 鋼牙のような戦士が複数いて、キュゥべえはそれを知っている? 言い間違いか推測かとも思ったが、ともあれこの場で深く追求するのも面倒だ。 さやかは一旦キュゥべえの発言を聞き流した。 が、 『これは忠告だけど、あまり彼に関わらない方がいい。彼は危険な存在だ』 「(そんな! あの人はそんなんじゃないよ!)」 「(違う! あたしたちのこと助けてくれて、ちゃんと事情を話すって約束したじゃん!)」 これには黙っていられなかった。 さやかがキッとキュゥべえを睨むと同時に、まどかも声を――といっても心の声を、だが――荒げた。 いくら命の恩人とはいえ、つい昨日出会ったばかりの人間を何故こうまで庇うのか。 自分でも不思議だった。 それでも、マミもまどかも、あの場に居合わせて彼を疑う者は一人もいない。 いや、ほむらだけはどうだかわからないが。 彼が単なるホラーの敵対者なら、さやかに声を掛ける理由もない。 何より、放たれた槍から危険を冒してまで、さやかを守る必要などあろうはずがない。 ――少なくともあたしだけは知っている。白と黄金、二つの背中を間近で見ていた、あたしだけは。 あの人の剣は、人を守る為にあると。そう、さやかは信じていた。 さやかとまどか、二人からの吊るし上げと視線を受けて、キュゥべえは慌てて弁解する。 『わわ、落ち着いてよ! 言い方が悪かったね。彼個人の問題じゃなく、彼と深く関わることは、 ホラーとの関わりも意味する。彼がホラーを追っているのは確かなんだ。 奴にはマミですら勝てなかった。ある意味、魔女よりも厄介かもしれないよ』 キュゥべえの言う通り、ホラーは恐ろしい。できることなら二度と関わりたくない。 でも、それは魔女だって同じ。キュゥべえは契約して自分たちにも魔女と戦えと言っているのに。 何か釈然としないものを感じながらも、確信を持てず、さやかは語尾を濁した。 二人からの反論がないと見て、キュゥべえは更に続ける。 『同じく暁美ほむら。彼女にも警戒すべきだ。君たちは見てないけど、僕を狙っていたのは彼女だよ。 魔法少女が生まれるのを阻止したかったんだろうね』 「(えぇっ、ほむらちゃんが!? だって、ほむらちゃんは……)」 まどかがほむらを庇う。さやかは、それが何となく面白くなかった。 そりゃあ、まどかにとっては彼女は自分を守ってくれたかもしれない。しかし、ほむらはさやかに銃を向け、マミを脅した。 あまつさえ、まどかと組んだ肩を振り解き、闇の中に置き去りにした。 認められるはずがない。キュゥべえを狙ったのも頷ける気がした。彼女はきっと、そういう類の人間。 「(でも……ほむらちゃんは私たちを守って……。魔法少女が邪魔なら、何で私たちを助けたの?)」 違う。 守ったのはまどか、ただ一人。他はついでに過ぎない。現に、いよいよ危ないとなれば、まどかだけを連れて逃げ出した。 理由なんか知らない。どうでもいい。確かなことは一つだけ。彼女が自分の敵だというだけ。 「(だったら、マミさんはどうして? ほむらちゃんはマミさんを助けたんだよ?)」 また、ほむらか。 さやかは自分の内で黒く淀んだ感情が生まれるのを感じていた。 まどかの言葉は正論。ほむらの行動原理は善悪どちらかで説明できるものではない。理屈ではわかっている。 それでも。 さやかには他に術がなかった。まどかを憎みたくないが故に、その捌け口はほむらに向けるしかなかった。 心なしか息が苦しい。膨らんだ黒い感情が気道を塞ぎ、内臓を圧迫しているかのよう。 人を憎むのは多大なエネルギーを消費すると聞いた覚えがあるが、今なら実感できる。 いや、それとも――莫大なエネルギーを生んでもいるのだろうか。 この、自らの意志とは無関係に身体を突き動かし、暴走を促すような、全身に行き渡る力の源は。 『彼女の本当の目的はわからない。でも、僕を狙ったのは事実だ。とにかく心に留めておいて』 キュゥべえにも構わず、まどかとさやかは視線をぶつけ合う。 まどかは悲しそうに、さやかは疎ましそうに。 どちらも口は開かない。思考すら交さない。交すのは視線のみ。 一たび開けば止まらない、感情に任せた言葉の応酬になりそうだった。 「あの~……、お二人ともさっきから何を見つめ合っているんですの?」 いつまでも動かないまどかとさやかの間に、仁美が割って入った。 傍目からは、二人が無言で見つめ合っているようにしか見えないのだ。 ようやくそれに気付き、揃って返答に困っていると、 「はっ!? まさか二人とも、既に目と目でわかり合う間柄ですの?」 何を勘違いしたのか、仁美は赤らんだ頬を押さえ、身体をくねらせながら首を振る。 彼女らしい愉快な冗談。普段ならここでさやかのツッコミが入り、まどかは引き気味に笑っているような、そんな場面。 しかし、彼女の言うところの禁断の恋中の両者はピクリとも笑わず、気まずそうに視線を彷徨わせている。 「でも、いけませんわ。女の子同士でそんな……それは禁断の恋――なんて……」 流石に空気の読めない場違いな冗談だと自分でもわかっていたのか、仁美はコホンと咳払いをして、表情を引き締める。 彼女なりに空気を変えようとしてくれたのは嬉しいのだが、そんな程度でどうにかなるレベルではなかった。 まどかもさやかも、とても笑い合うような気分にはなれなかった。 「こんな剣呑な雰囲気で、それはありませんわね。それくらい私にもわかりますわ。 あれから喧嘩でもなさったんですか? 私でよろしければ相談に乗りますけど……」 一転して真面目な顔になった仁美が親身な態度で尋ねるも、二人は口を噤んだ。 天然の割に見るべきところは見て、察するべきところは察してくれる彼女は、 今回も親友同士の確執を早々に見抜いた。 その気持ちは嬉しかった。涙が出るくらい。だからと言って話せる訳がない。 魔女の使い魔、マミという魔法少女、転校生の正体、そしてホラーと黄金騎士。 上手く説明できる自信もなければ、信じてもらえるとも思えない。 結局は、 「仁美ちゃん……」 まどかのように迷った挙句に沈黙するか、 「仁美……ううん、何でもないよ。本当に、何でもないから」 笑って誤魔化すかの二択しか用意されていないのだ。 何でもない。その台詞が上滑りしているのは自覚していた。 あたしは上手く笑えているだろうか。誤魔化せているだろうか。 「そうですか……」 不安は、寂しそうに目を伏せる仁美を見た瞬間に確信に変わった。 仁美は気付いている。そして自分だけ除け者にされる疎外感に傷付いている。 本気で心配してくれる友達に、嘘を吐いて隠し事をするのは心が痛い。 それでも何でもないと答えた手前、今さら真実は打ち明けられない。 「さ、早くしないと遅刻しちゃうよ。今日も頑張っていこー!」 せめて動揺を悟られないよう、誰より前を歩き、声を張り上げる。 空元気と空虚な笑顔を振り撒きながら。 しかし、隠しきれない僅かな不安と罪悪感が、揺れる瞳に湛えられていた。 昨日の朝とまるで変わらない快晴の空を見上げて、さやかは思う。 ――もう……取り戻せないのかな……。 この世界の裏側なんて知らなかった。知りたくもなかった。 けど、知ってしまった。そして、あたしも変わってしまった。 だから戻れない。もう昨日までの自分にも、昨日までの親友にも。 もう戻れないんだ、そう心のどこかで漠然と予感していた―― * まどか「黄金の……狼……」 第2話 君にその勇気があるのなら * 見滝原中心部、駅前に位置するシティホテル。 一等地に位置するホテルは外観も立派で内装も豪奢、それなりに上等なホテルである。 時刻は朝の9時を回った頃、ロビーから出てきたのは、酷く場違いな男だった。 と言っても、彼の服装ならどこに居ても浮いてしまうだろう。だのに、男に恥じる様子は一切見られない。 もう季節は春なのに、上下とも黒、さらに脛まである白のロングコート。 男の名は冴島鋼牙。 昨日、見滝原を訪れたばかりの魔戒騎士にして、 ショッピングモールで少女たちを助けた黄金騎士・牙狼。 少女たちと別れた後も明け方まで街の探索をしていた割に、足取りは確か。 寝惚け面を晒したりもしない。いつも通りの仏頂面である。 鋼牙は起床後、コーンフレークと簡素な朝食を平らげて、準備を整えるとすぐに街に出た。 ホラーの活動は基本的に夜である。魔女も然り。 魔戒騎士の昼間の仕事は、ホラーのゲートになる場所を探し、影に潜むエレメントを浄化すること。 陰我のあるオブジェが魔界と顕界を繋ぐゲートとなるのだが、これによってホラーの出現を未然に防げる。 すべての浄化は不可能でも大分と楽になる。何よりホラーが人に憑依すれば、 その時点で確実に一人犠牲者が出る。憑依された人間だ。故に地味でも必要な仕事だった。 当座のねぐらと定めたホテルを出るなり脇道に逸れると、左手中指にはめたザルバが口を開く。 『鋼牙、本気か?」 「ああ」 質問の内容も確認せず、即答する鋼牙。 昨夜も同じ問答があった。それを敢えて繰り返すのは、相当に重要な問題であるという意味。 特に彼らの仲では。 ザルバが鋼牙に食い下がるなど常なら滅多に起こり得ない。 「あのお譲ちゃんたちにホラーと魔戒騎士の情報を明かすなんざ掟に触れる罪。 牙狼の称号を持つお前なら尚さらだ。番犬所どころか、元老院のお偉方だって黙っちゃいないぜ』 「必要な措置だ、深くは話さん。どうせ知ったところで、何ができる訳でもないだろう」 『そりゃそうだ。ま、バレなきゃ問題はないだろうが……』 ザルバはやや呆れ気味に答えた。鋼牙は頑として考えを変える気はないらしい。 まぁ、記憶を失っているといえども長年の付き合い。 鋼牙が決断を簡単に翻す人間でないと、本当は問う前からわかり切っていた。 掟や制約など軽々と踏み越えていく。 何より最優先すべき大前提。 魔戒騎士に課せられた使命。 人に仇為す者を討ち、人を守る。 その為に邪魔になるなら、掟だろうと構わない。使命を縛る鎖はいらない。 数年前、一人の女性と関わった頃から鋼牙は変わった。 魔戒騎士として命を賭してホラーと戦う生き方は同じ。けれども、顔もない誰かの為ではない。 世界で一番大切な人と、そこに繋がる数多の人が。 さらに、そこから無限に枝分かれしていく人々の絆が。 今の鋼牙には、はっきりとイメージできている。 "大衆"や"一般人"なんて名前ではなく、彼らにも友や家族や恋人がおり、分岐を辿ったどこかで自分と繋がっている。 だからこそ以前にも増して、守り抜くと誓った意志が確固たるものとして鋼牙の両足を支えている。 時に無用な敵も作る。楽な生き方ではないだろう。 だが、人の営みの中で何かを変える人間とは、総じてこんな愚直な人間――言い換えれば馬鹿なのかもしれない。 鋼牙が一人の女性を救う為に掟を破ったように、彼女の想いが窮地の鋼牙に比喩でなく力を与えたように。 自らを信じ貫く一念が、掟や常識、法則や摂理、果ては運命すらも塗り替える。 もしもこの世に奇跡なんてものがあるとすれば、それを言うのだろう。 ザルバはそれを誰より間近で見てきた。鋼牙の戦いと、彼が起こしてきた奇跡を。 奇跡などという陳腐な言葉、鋼牙はきっと否定するだろうが。 ならば最早、何も言うまい。 ザルバは魔導輪の役割に徹すべく、エレメントの探索に意識を集中させる。 元より鋼牙がどんな選択をしようと、付き合う覚悟はとうにできている。 共に過ごした長年の記憶が朧げだろうと、それが彼の"ザルバ"である証なのだから。 * 牙狼―GARO― 魔法少女篇 第二話 牙城 * BACK 牙狼―GARO―魔法少女篇 11 Next 牙狼―GARO―魔法少女篇 13
https://w.atwiki.jp/bokurobo/pages/203.html
大五郎が通る!・SS 連続SS 第一話『そいつの名、忘れがたし』 第二話 『男、思い出す』 DBへ SS保管庫へ
https://w.atwiki.jp/moriguide2/pages/42.html
HostSamurai 名前:HostSamurai 性別:男性 生年月日:1997/06/01 ガイド暦:2007/??/?? ~ 半値履歴:不明 HostSamuraiとは? 幻影代表。森ガイ@Wikiの管理人。
https://w.atwiki.jp/bokurobo/pages/459.html
破攻神 ヴァンガイザー・SS 単発 第一話「戦いの幕開け」 DBへ SS保管庫へ
https://w.atwiki.jp/preciousmemories/pages/1861.html
《鹿目 まどか(004)》 キャラクターカード(メモリーズカード【ミックス】) 使用コスト4/発生コスト2/赤/AP40/DP40 【魔法少女】 このカードが登場した場合、全てのキャラを活動状態にする。 [メイン/両方] [0]自分、または相手の捨て札置き場にあるカード1枚をゲームから取り除く。 (わたし……全ての魔女を、生まれる前に消し去りたい。) 魔法少女まどか☆マギカスターターデッキで登場した赤色・【魔法少女】を持つ鹿目 まどか。 登場した時に全てのキャラを活動状態に戻す効果、自分または相手の捨て札置き場にあるカード1枚を除外する使用型テキスト効果を持つ。 1つ目の効果は活動状態に戻す効果。 登場するだけで全てのキャラを活動状態に戻せるので非常に強力。 ただし対象キャラに指定がないため、相手キャラも活動状態に戻してしまう。 自分のキャラはターン開始時に活動状態に戻っているので、何も考えずに使うとデメリットになりやすい。 コストで休息状態になったキャラを活動状態に戻したり、《暁美 ほむら(027)》と組み合わせるなど工夫をしたい。 2つ目の効果は除外効果。 捨て札置き場のカード1枚を除外することができる。 《円環の理》を内蔵しており、除外するカードに制限がなくなった。 ノーコストであるため毎ターン発動可能。 相手の強力なカードを除外すれば、サルベージカードを紙にすることが可能。 自分のカードも除外できるので、《暁美 ほむら(018)》や《終わりなき戦い》の条件を満たすのに使える。 手軽に除外できる効果が問題視され、2014/08/29よりミックスではメモリーズカードに指定された。 初の除外する効果を持つカード。 通常カード、サインカードともにスターター限定カード。 カードイラストはキービジュアル。フレーバーは最終話「わたしの、最高の友達」でのまどかのセリフ。 関連項目 除外 《円環の理》 収録 魔法少女まどか☆マギカスターターデッキ 01-004 サインカード 編集