約 6,938,079 件
https://w.atwiki.jp/troubrumi/pages/36.html
8月5日の奇襲OFF会実施後、怒りのやり場が収まらないのか当まとめwikiアップローダー(BBS)への大規模wな荒らし行為が開始されている。 現在の状況 元いなげや氏が整理等を実施されている(深謝) 内容は2ちゃんねるへの荒らしと同様だが、若干精神的に不安定なのかと思えるような内容である。 過去のブログで告白していたパニック障害が進行したのだろうか?
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/67.html
4-243-244、246 その頃のアンゼロット宮殿 『ワールド・オーダー』ーー“世界の秩序” それは力を求めた末に世界と融合し、「この世界そのもの」となった存在である 「やあ、“守護者”アンゼロット。いつも世界(僕)のために働いてくれてありがとう。感謝しているよ」 毒気を抜かれるようなあまりにも潔白な笑顔。それは、平時であれば人の心を落ち着かせるものだったろう。 「……おもてなしも出来ずに申し訳ありません。ーーなんの御用でしょうか?」 しかし、この場にあっては不気味意外のなんでもない。彼こそが今やセプテントリオンさえ操りし、この事件の黒幕ーー間違えようのない“敵”なのだから! 「ああ、たいした事じゃないんだ。君にいくつかお願いがあってね」 ーーお願いだと?敵陣の中央に乗り込んできて何を言っているのか 「君にするお願いは二つ。一つ目は、君に世界を救って欲しいんだよ」 「………は?」 あまりの事に隙あらば飛びかかろうとしていたふみこ達やロンギヌスも呆気にとられてしまう それが敵に頼むことか?この混乱を操っている張本人が!! 「それは、どういう……」 さしものアンゼロットも相手の意図を掴みかねていた 困惑を隠せずに問う 「今、この世界には危機が迫っている。ーー赤羽くれはがセプテントリオンの手に堕ちた」 驚愕する一同を尻目に微笑しながら晋太郎は続ける 「まぁ、僕が彼らに引き渡したんだけどね。彼らは星の巫女の力を使って災厄を振り撒くしーー当初の計画通りに柊蓮司も殺すだろう」 笑みを深める晋太郎。 ーーこの男は一体…… 「ーー何を考えいるのかしらねぇ、ワールド・オーダー?」 質問を放ったのは今まで傍観していた紫だった 彼女には元々、人情というものが欠けている。単純に興味を持ったのだろう 「ーーさて、どうでしょうか?僕にとっては他の次元の方々は全て敵。貴方もーー」 ふみこ、ニーギへと目を向ける 「そこの風渡り達も、ね」 教える必要はない、と言う晋太郎。 「……そう、ならーーこれでどうかしら!!」 言い放つと同時、紫は凄まじい数の弾幕を晋太郎へと撃つ。それは周囲の全てを巻き込み、破壊して晋太郎へと迫る 射線上にいたふみこをロジャーが抱えて跳び、アンゼロットはロンギヌス達が身を挺して護り、ニーギは慌てて猫を盾にする。 「可笑しいな。この程度で、ーー世界の秩序と戦うなどと!」 晋太郎は笑みを消すことさえせず、お返しとばかりに紫の生み出したそれにも匹敵する程の弾幕を繰り出した。 それを受け、紫は更に弾幕の勢いを上げる ーー幻想郷最強の大妖怪と世界の秩序が生み出す弾幕の嵐は、もはやアンゼロット宮殿の半分以上を呑み込み敵味方の区別なく破壊をもたらしていた 「……や、やめなさいあなた達ーー!?」 アンゼロットの悲痛な叫びも弾幕にかき消され、弾幕の主達にも、生き残るのに必死な皆の耳にも届かなかった。 4-248 一方世界の外側@OVERS矢野 流れを読まずそろそろこの男を介入させてみる <OVERS OVERS OVERS OVERS> パソコンにメッセージが表示される 「OVERS-SYSTEM Ver0.85起動完了。いつでもいけますぜ!」 「そっちの準備はどうだ?」 「・・・あともう少しだ。もう少し待ってくれ」 紙束を引っ掻き回し、1枚の紙に何かを書き写す (「おそらくこのままいけば、どっちに転んでも敵の思惑のままだ だが――その思惑すら走り抜けてしまえば、まだ打つ手はたくさんある そのためには今の柊のままではちと力不足だ」) あの男、芝村が言っていた言葉が思い出される 小太刀と三輪は言った。「道は我々がなんとかする」 社長とかわたな、小暮さんやみかきさんは言った。「俺たちも後から行く!」 ならば彼も、やるべきことをやるだけだ 最後の文字を書き終える その紙には、およそ考えられる最適解としてのデータが書き起こされている NW1stのデータをNW2ndへコンパートし、 さらにまだ未完成であるS=Fメビウスすら使用し、 未公開シナリオや身内シナリオで稼いだレベルや経験点まで総動員し 現レベルで最大限の力を発揮できるようにしたものだ だがしかし、まだこれだけでは足りない たとえOVERS-SYSTEMで柊を、このデータのままに成長させたとしても、 おそらく戦闘がちょっとだけ楽になる程度、 なぜならばその場合柊は・・・ただの強力な魔剣使いに過ぎない 柊の力、それは攻撃力でもなければ柊力でもない クレバー王子という臨機応変に最適戦術を組めるプレイヤーがいてこそ、その力を最大限に発揮できるのだ!! 「レベルアップ完了だ!」 「よし!実行を始めるぞ!」 パソコンのエンターキーが押される。 <This Omnipotent Vicarious Enlist a Recruit Silent System(それは全能の代理を徴募せし物言わぬ機構) OVERS-SYSTEM Ver0.85…ok> 「行くんだな?矢野」親友が問う 「あぁ、柊と共に世界を救ってくる」 「・・・必ず勝って来いよ?」 言葉は心配しているが、実際にその顔に浮かんでるのは不敵な笑顔 「もちろんだ」 こちらも、サムズアップして不敵に笑い返す 「選別だ。持って行け!」 渡されたのは封をされた書類 「正直、お前からのプレゼントなんて受け取りたくないが ありがたく貰って行くぜ」 「この期に及んでツンデレか・・・」 「うるせぇ!!こんな時もまたそれか!」 ―――そして、彼は介入を開始した 親友、田中天が渡した書類が、実はアルシャードやダブルクロスなどの各種コンパートを施した柊のキャラシートだとは知らずに 4-254 __ ,. ´ `丶 / _ノ `ー 、ヽ / , {__==========__| /Jヽ三三ノ´ `ヽ三三ノト、 {.イ; 〃〃; ; 〃〃; |r} これが勝利の鍵。OVERS支援。 フ 「 / \ ,ィ マニ ァ ミ ,八 / ≧イyvyvyvyx≦ \ . / ト、厶r‐ミ,ノ/ ∧ / レ´ て Y ∧ . / | f´ | ∧ / t`ー― ― ‐y ∧ . i  ̄ ̄ ̄ ̄ i | | | ! 4-268-271 少女たちの戰い できた…orz 何もさせないのは可哀想なので、舞ーHiME組に乗っからせてもらいます。 「"幻想舞踏"……!」 緋室灯は機会仕掛けの箒を操り、人間とは思えない超常の動きで次々と魑魅魍魎を撃ち抜く。 その背を守るのは神狩りの巫女、結城小夜。彼女の式神"ヤタ"が青い炎を散らして空を翔る。 ふたりは既にかなり疲弊していた。 「これでは何時までたっても…」 「……!!小夜たん、危ない…!」 「えっ?」 強化された感覚故か、いち早く反応できた灯が小夜をひっさらって離れたのと同時に、二人の居た場所を巨大な漆黒の火球が直撃した。 「あれは…」 暗雲渦巻く大空を黒焔を纏った巨竜が覆った。 その側には、黒き天輪を持つ"姫"が下界を冷たい瞳で見つめていた。 「コードシルバーカートリッジッ!」 火竜と"姫"に気を取られたふたりをもう一人の"姫"が強襲する。 「てぇーッ!!!」 空気ごと凍らせるような、絶対零度の弾丸が無数に降り注ぐ。 「くっ!」 ヤタの炎によって辛うじて直撃は防げたものの、逸れた弾丸がアスファルトを穿ち氷柱を作り出した。 砲撃を繰り出した"姫"は、黒き猟犬の姿をしたしもべと共に悠然と現れた。 「ふん、さすがにここまで来ただけのことはあるか」 「敵…」 箒、ガンナーズブルームを構える灯。彼女を見て"姫"は眉間を寄せ、不機嫌そうに言い放った。 「……その胸…気に食わんな」 「──ッ!?」 灯の僅かな狼狽の隙を突き、"姫"は引き金にかけた指を動かした。 ──その刹那。 凛とした銃声が辺りに響きわたった。 「くっ、何者だ!」 声を荒げたのは"姫"、拳銃を弾き飛ばされた事に動揺を隠せない。 「ふっ…「何者だ」だと…?」 答えるは青髪の少女。 従えるは白銀色に輝く忠犬"デュラン・マックスハート"。 「私は、真の宇宙一の美少女だ!」 「同じ顔……」 「でも、その…」 「それ以上言うな!アレは詰め物だっ!」 後から現れた自称"真の宇宙一の美少女"、久我なつきが小夜に銃口を向け、睨み付ける。 「ちょっとなつき!味方に銃口向けてどうするの!」 黒き火竜に紅蓮の火球が炸裂する。 「!!」 冷たかった天輪の"姫"の表情が苦悶に崩れる。 「こんな状況じゃ何が起こってもおかしくないけど…」 上空より灼熱の火竜"カグツチ"が火粉を散らせて舞い降りた。その頭上には火竜の主、鴇羽舞衣。 「こうも鴇羽と久我にそっくりなのは、な」 そして舞衣となつきの"鍵"、楯祐一。 「バカを言うな祐一、あんな紛い物のどこが私に似ている」 「あらなつき、珍しく意見が合うじゃない」 祐一の言葉にふたりは不敵に答える。 そして、さらに言葉を紡いだ── 「私はもっと美人よっ!!」 「私はもっと美人だっ!!」 見事にハモった二人のセリフに祐一以下、灯や小夜はもちろんのこと、ふたりの黒い"姫"も言葉を失っている。 「えーっと…」 「こほん。オマエたち、この紛い物は私たちに任せて先に行け」 「あ、はい」 「わかったわ……」 灯と小夜がこの場を離れ、城へと向かおうとしたその時── 「残念やけど、そうはいきまへんえ」 ふたりの前方のビルが倒壊し、その煙の中から複数の首を持つ巨大な蛟が鎌首を擡げた。 「静留の紛い物まで…、芸の細かいことだ」 「うちはなつきの知ってはる静留とちゃいます。うちの名前はSHIZURU、そしてこの子は清姫」 清姫と呼ばれた大蛇は威嚇の咆哮をあげた。衝撃で周辺のビルの窓ガラスが砕け散った。 「あんさんらにはここで止まってもらいます。堪忍な」 「そう、なら……」 「貴女を倒して押し通ります!」 銃口を大蛇に向ける灯、小夜とヤタも戦闘態勢をとる。 今まで黙っていた天輪の"姫"──MAIが口を開いた。 「あなたたちは騙されてる。その男に弄ばれて裏切られて捨てられるのよ」 そう言って祐一を指差す。 「……それは…」 「ふふっ…何を言うと思ったら」 「まったく、だからおまえたちは紛い物だと言うんだ」 舞衣となつきも自分自身の影…いや、偽りの塊に向かい合う。 「特別サービスだ。私と祐一のハート、とくと味わえっ!」 「そうよ、私は祐一と一緒だから戦える──この力、あんたたちなんかには絶対、負けない!」 ふたりのセリフに祐一は嬉しいのか苦笑しているのか、よくわからない表情を浮かべていた。 「お前ら…こっ恥ずかしいことを」 表裏一体、二対の"チャイルド"が同時に咆哮をあげた。 「「カグツチーッ!!!」」 「「コードシルバーカートリッジッ!!!」」 灼熱と氷結の渦が辺りを包んだ── 4-285-286 そろそろ、聞こえて来る筈だ。 あの、西の彼方からやって来る高笑いが…… 「うわははははははははははは! 東方の猛者達よ、今こそ『締め切り戦士ショウブレード』が共に闘う時ぞ!!」 「……いや、その……」 「ここ、病院なんでお静かに……」 「いや、失礼。これ、見舞いの果物です」 「いやいや、災難だったそうだな」 「あ、鈴木銀一郎先生!」 「よく、ここまで来られましたね」 「何、来たら駄目だと、言って聞かせただけですよ」 銀爺の『ナイスミドル』オーラが、東京中に満ち渡る。 暴走レイバーは電池が尽き、暴徒は鎮静化し、DMCのライブも終わりを迎えた。 怪物達の増殖にも歯止めがかかり、邪気眼達はその過剰スペックを持て余した。 東方不敗と劉蒼月は存分に拳で語り合い、まけん君はきょうかちゃんに回収された。 世界は、少しずつ良くなる…… 「待て!この“世界の秩序”を差し置いて……」 「……偉そうな事を言っても、柊蓮司並に頭が悪いわね」 現れたのは、ぽ……蠅の女王。 「貴方はもはや、“変わり過ぎたこの世界の”秩序で無いの」 「な、なんだと……?」 「分からない?今のこの世界は、貴方が君臨していた世界に無いもので満ち溢れている。 車を作るのに電車の部品を使えば、それは電車なのよ」 魔王は、そう宣告する。愉快さと不愉快さを讃えた笑みで。 「……解説ご苦労様、ベール=ゼファー。後は、私がやります」 「あら、貴方は“世界の守護者”、墜ちたりとはいえ“世界の秩序”を相手にして戦えるの?」 「ふっふっふ、このような時の為に、切り札を一枚、伏せておきましたの」 アンゼロットが紫に合図すると、彼女は“世界の守護者として越えてはならない”境界を一時的に変更する。 「さぁ、無限の力を与えられた私の『全力全壊』、存分に味わって頂きましょうか……」 4-289 舞台裏: アキバから少し離れた病院の一室にて 二人の男がまだ、いた。 そのひとり、菊池たけしは窓辺に立って、呟いた。 「矢野君が介入を開始したか…うひひ」 今更だが、菊池たけしはベテランGMである。 数多のリプレイで(笑)と感動をもたらした局地戦型物書きである。 その彼に声をかける患者服の男、井上純弌。 「ところで、菊池さん」 今更だが井上純弌はプロのゲームデザイナーである。 数々のゲームを手掛ける兼業イラストレイターである。 「なんだね、井上先生」 「柊達がえらいカッコイイと思いませんか」 いわばTRPGの達人の二人。 無数のセッションの荒野を歩いて来た二人である。 「ああ、カッコイイね! まるで、主人公のようだ!?(笑)」 「そう、まるでPC①! ユーアーヒーロー!?(笑)」 かつてこそ、その仲は険悪と言われていたいたが、なんだかんだで似た者同士である。 「シリアスだよね。登場タイミングも心得、戦術もツッコミもバッチリ!?(爆笑)」 「さっすが、クレバー大先生!俺達に出来ないことをやってのける!?(爆笑)」 共通点は色々あるが強いて挙げるなら、そのプレイスタイルである。 頷き合う二人。いそいそと紙束を用意し始める。 「……でも、ねぇ? こう、シリアスだと、ねぇ?」 「ええ、そうです。そうですとも」 “きくたけダイス”を握り締め、性別欄に“萌えキャラ”と書き込む。 そう、その共通点はGMではなくPLの時に如何なく発揮される。 「ネタが足りないよね!!?(一同爆笑)」 「セッションを破壊します!!?(一同爆笑)」 そう、ネタとダイナシである。何を隠そうこの二人。 かつて、謳われた“地獄のセッション面子四人衆”そのうちの二人である。 「うひひ……!」 「くっくっく……!」 後に人々は語る。 この時の二人の笑顔は実に良い笑顔だったと。 【誰か止めれ】 4-291 がらっ! 小暮「じゅんいっちゃ~ん、お見舞い(遊び)に来ちゃった~♪」 4-295、297-299、301-303 ナイトウィザード!クロス群雄伝 道を切り開く者たち/前編 激戦は続いていた。 「おぉおおおおおおおおおおお!」 風の如く。 疾風の如く。 白亜の翼が空を舞い、閃光の如き剣閃を持って駆け抜ける。 斬り飛ばされる異形、化け物、悪魔、巨躯。 黒い血潮と幻想のように掻き消える肉片を撒き散らし、暗き空に絶叫が溢れかえる。 幾十もの戦いの火花が入り混じる異形の戦場において、ただ一機の機械仕掛けの巨人はもっとも 異形を刈る死神と化していた。 「チッ、数が多すぎる!」 だがしかし、その死神の速度を持ってしても悪夢たちの数が尽きる様子が見えない。 見れば、地上で戦う者たちも悪夢たちの数に押され始め、生じる爆炎よりも殺到する悪夢たちの 勢いの方が増しているように思えた。 「マズイわよ、マサキ!」 「このままじゃ、負けてしまうニャ!!」 「分かってる!!」 咆哮を上げながら、残ったカロリックミサイルを全て射出する。 爆炎が上がり、白亜の巨人へと殺到しようとしていた悪夢たちを一時的に薙ぎ払うと、巨人は翼を はためかせ、その全身に輝きを帯びた。 ――サイコ・コンバーター、リミッターカット。 ――フルカネルリ式永久機関、出力120%。 「俺の声に答えてくれ、サイフィス!」 群れ集う悪夢たちの歓声。 醜悪なる歌声が包みこむ戦場。 ――“ ” 「!」 その中で、マサキは確かに声を聞いた。 誇り高き咆哮を上げ、自らの選んだ操者の決意に応える風の精霊の意思を。 世界を護るために生み出された誇り高き半身の力を。 「いくぜ!」 故に、それは放たれた。 「サイ、フラァアアアアアアアシュッ!!」 それは明けぬ空に昇る日輪。 絶望に満たされた闇への希望。 黒を染め上げる純白。 白亜の巨人――風の魔装機神が全身から放つ閃光が、戦場を埋め尽くした。 どこぞの高層ビルの屋上で、相変わらず観戦しながらのティータイムに入っていた三人が声を上げる。 「む?」 「わあ」 「ピュー♪」 遥か高き上空。 人間の視力では見えない遥か上空の一点を、魔界を支配する魔王とそのお供の堕天使とその地位を狙う魔神ならではの視力で見ていた三人。 その元まで太陽の如き白き光は降り注ぎ…… 「温かい光です……ファルガイアに居た時みたいです」 「んー、ポカポカするねぇ~」 堕天使と魔神の少女は白き光を浴びて、まどろむように目を細め。 「熱、熱ぅうううう!? なんだこれはぁあああ!!!」 一人、魔王の少年のみがゴロゴロと白き光に軽く焼かれて転げまわっていた。 どうやらサイ・フラッシュの邪悪判定に引っかかった模様です。 「ん?」 「おや?」 ヒーローに相応しきビームサーベルを振るうレッド、魔法少女とはまったく関係のない拳で戦って いたべホイミの二人が上空の異変に気付いて目を見開いた。 「なっ、これは?!」 「ば、化け物が消滅していくッス!?」 白き光――サイ・フラッシュの光に飲み込まれた異形たちが、次々と絶叫すら上げる暇もなく消滅 していく。 「な、なんたるヒーロー的な必殺技!! 俺も見習わなくては!」 「そんなこと言ってる場合じゃないッス! 敵が手薄になった隙がチャンス! 今こそ攻め込む時ッスよー!」 魔法少女とヒーロー。 幻想の中にしかいないはずの存在は、確かな存在感を持ってねじれた城に向かって走り出した。 数々の戦場に、その輝きは届いていた。 悪夢を振り払い、希望を運ぶ命の輝き。 それこそが、風の魔装機神の力だった。 「ハァ、ハァ……ッ!」 だがしかし、その輝きを放った使い手――マサキは荒い息をコクピットの中で吐いていた。 滝の如く噴き出し、流れ出す脂汗。 死人と見間違う血の気の引いた蒼白の顔色。 「だ、大丈夫、マサキ!?」 「只でさえ消耗が激しいサイフラッシュニャのに、リミッターカットまでするニャんて無茶ニャ!!」 「う、うるせえ……これぐれえしねえと倒せなかっただろうが……」 掠れ掠れの声で、マサキが毒づく。 先の見えない戦場。 数の知れない軍勢。 それらに対して、消耗を抑えていたプラーナを消費した渾身の一撃。 半径数万メートルにも及ぶ破魔の極光は、確かに戦場から悪しき夢たちを一掃していた。 「これで城へ行ける……!」 マサキはカサカサに乾いた唇でそう呟くと、空を見上げた。 あの時。 破壊神ヴォルクルスの分身体を倒した柊 蓮司と玖珂 光太郎が門をくぐりぬけ、それに便乗 するように数人の人物が内部へと飛び込んだ。 そして、マサキもまた後を追うように飛び込もうとしたのだが、瞬く間に膨れ上がり、強化された 異形たちの防衛網に突破が出来なかったのだ。 既に招き入れるべき客を入れ、招かざる客を閉め出すかのように。 だがしかし、もはやその防衛網はない。 あるとしても未だに交戦を続ける数人の門番たちのみだが、彼彼女らも相対する相手に気を取られ、 行く手を阻むことは出来まい。 「いっくぜええええええええええ!」 歯を食いしばり、フルカネルリ式永久機関を稼動させ、なけなしのプラーナを機体に供給する。 白亜の翼が羽ばたき、一直線に空を翔る。 ――その瞬間だった。 「悪いね」 翼を広げたサイバスターの方に、一人の赤髪の女性が降り立ったのは。 「なっ?!」 「ここから先は立ち入り禁止だよ」 白銀に煌くハルバート。 それを片手で掲げるその力はまさしく怪力。 だがしかし、それだけならば鋼の巨人であるサイバスターには何の障害にもならなかったであろう。 しかし、彼女は“姫”だった。 「来な、――【愕天王】!!」 虚空より出現した鋼の巨体が、反応するよりも早くサイバスターの胴体に激突する。 「ぐがっ!!!」 本来ならば躱すことならともかく、直撃は避けられたであろう一撃。 だがしかし、多大なプラーナを消費したばかりのマサキの反応は遅れた。 それが致命的だった。 ――翼が砕けた。 バーニアを噴射し、鋼の砲弾と化した特攻に白き翼は折れたのだ。 「ぁああああああああああ!!」 落ちる。 堕ちる。 堕ちる。 本来ならば風となり、空を支配するべきはずのサイバスターが落下する。 風が堕ちた。 低高度の空。 咆哮を上げる三体の巨獣と二体の炎竜と銀狼が激突する戦場。 「マズイ!!」 その場においてただ一人戦う術が無く、故に冷静に指示を飛ばしていた少年――楯 祐一が空を見上げた。 「鴇羽!!」 「っ、なつき。お願い!!」 少年の声を聞き、炎の円環を操る少女――鴇羽 舞衣が、相方の少女に声を飛ばし。 「ふん。この程度の偽者私一人でお釣りが来る、さっさといけ」 白銀の銀狼を繰る黒髪の少女――玖我 なつきが、怒声をもって応えた。 「わかった!」 「玖我、任せたぞ!」 「ああ、二人共さっさといけ! 雑魚は私が片付ける!!」 共に居た二人が、黒き龍に跨って飛び上がるのを見届けたなつきは、自らの肌を突き刺す敵意 に目を細めた。 敵意の発生源は、紛れも無い目の前の――“二人”。 「ひどいどすなぁ、なつき。うちを雑魚扱いかい」 八本の首を持つ異形の大蛇に乗る和服姿の少女が、クスクスと苦笑する。 「黙れ、静留の偽者め! デュラン、シルバー・カートリッジ――ロード!」 なつきの声に答え、白銀の銀狼――デュランの背部砲身が音を立てて、砲弾を装填し。 「甘い! デュラン、クローム・カートリッジ――ロード!」 それとほぼ同時になつきそっくりの風貌(一部を除く)NATUKOの声に、漆黒のデュランが砲身に砲弾を装填する。 装填音が重なり、放たれる声もまた同時だった。 「「てええっ!!」」 あらゆるものを凍てつかせる冷気の砲弾とあらゆるものを粉砕する爆炎の砲弾が、真っ向から激突した。 空から落ちてくる白き翼の巨人。 それを受け止めるのは、灼熱の剣龍――カグヅチでも苦労した。 「くぅうう!」 「うおっ!」 自然落下の速度に加え、軽量化されているとはいえ金属製の鋼の巨人の質量を受け止めた衝撃は覚悟していた二人を驚かすのには十分だった。 『ギィイイイイ!』 「カグヅチ! 頑張って!!」 『ギシャアアッ!!』 翼をはためかせ、二度三度ホバリングして、ようやく止まる。 鋼の巨人を受け止めたカグツヂは軽く咆哮を上げ、楯と舞衣が鋼の巨人に目を向けた。 「えーと、だ、大丈夫ですか?」 「これって……中に誰か乗ってるのか?」 恐る恐るといった様子で、巨人の頭部に話しかける二人。 その時だった。 『だ、誰だ? あんたら』 拡声された若い少年の声が響いた。 同時に巨人の胸部が開き、中から緑色の髪をした少年が顔を覗かせる。 「よ、よおっ」 「えーと、あなたは……」 楯と舞衣がどうやって挨拶をするべきか戸惑っていると、巨人の操縦者――マサキが先に声を上げた。 「ん? お前らは……確か地上で戦っていた連中だな」 「あ、ああ。お前はさっき上空で戦った奴だよな?」 「そのロボット、なんなの? 見たこともないんだけど」 「……それはこっちの台詞だ。お前らこそ、その龍はなんなんだよ――、ッ!?」 返事を返そうとしたマサキが、突然視線の向きを変えた。 「――離れろっ!!」 「え?!」 剥き出しの胸部のまま、鋼の巨人――サイバスターが動いた。 腕を押し上げ、装甲を掴んでいたカグヅチを押し飛ばす。 「なっ?! にを――」 なにをするんだ。 カグヅチに掴まりながら、そう叫ぼうとした楯の言葉が文字通り掻き消される。 目の前を貫いた“漆黒の灼熱によって”。 白き巨人が、彼方より飛来した黒炎に一瞬で呑み込まれ、燃え上がる。 黒い炎の塊と化して、地上へ落下していった。 「ぁああああ!!」 「これ、はっ!!?」 悲鳴を上げかける舞衣に、楯は咄嗟に視線を変えて、黒い火球が飛んできた方向を見据える。 そこにはカグヅチとそっくりの……しかし、より禍々しい“黒のカグヅチ”が羽ばたいていた。 そして、その龍の前に浮かぶのは黒き姫――“MAI” 「私を忘れたノ?」 「こ、のぉおおおおおおおおお!!」 壊れた笑みでそう告げる舞衣とそっくりな少女の笑みに、楯は咆哮を上げ。 「カグヅチィイイイイイイイイ!」 そして、涙を振り払い、舞衣は叫びを上げた。 ――後編に続く! 4-328 よし、ではこちらはちょっとダイソード組を動かしてみる。 ついでに前スレでオデットが看破していたセプテントリオンの陰謀ネタも拾ってみた。 「Hyahahahahahaha! それはグレートなプロジェクトデース」 ぶっ壊れた声が東京上空に木霊する。 「そうです。敵の狙いが人に神を倒させることなら……神の力で神を倒してしまえばいいんですっ!」 ヴィオレットの傍らで、千導会長が作戦の指示を下す。 それはあまりにも単純な、しかしそれ故に筋の通った理屈であった。 「王太君、聞こえる?」 「会長、すいません。柊さんと分断されてしまいました」 「いいの、それより上空を見てください。巨大な船が見えませんか?」 「上空ってええっ」 驚愕する王太の視界に飛び込んできたのはレイヴァーティンの巨体であった。 「Yeahhh!!トランスフォーーーーム」 とても正気とは思えないテンションの掛け声と共に、巨艦は見る見るうちに人型へと変形していく。 「む、むちゃくちゃだ……」 「この巨大ロボにダイソードを振るってもらいます。 神の武器でなら「神」を倒すことが出来るはずです」 「……王太」 「わかってる、ダイソード。会長さんの立てた策だ。のってみて損はないだろうぜ」 まとわりつく雑魚を振り払いながら、ダイソードはその名の通り巨剣へと変形する。 それを 「HAHAHAHAHA!ゴッドフォースゲットダゼッ」 レイヴァーティンは器用に掬い上げた。 同時に、ダイソードと同じ神の武器であるヨゴが、本来の機能である巨大な盾となり左腕に装着される。 「スバラシイ……。まさに人を超え獣を超えカミをも超える力デース」 「……大丈夫……だよな」 避難民の誘導を終えた桃月学園生達と元九江州中の一向 4-334 「ねえ、E-MIYAだっけ」 『最強の戦闘員』の一撃を受けたE-MIYAの後ろより、静かな声が掛けられた。 「何者だ!」 痛みを堪えて振り向いた先には大剣を構えた一人の金髪の少女が立っていた。 その言葉を無視し、少女は言葉を紡ぐ。 「君の考える正義って何なのかな? ボクからも聞いて良いかな?」 「繰り返すが、人がより幸せになる事だ」 全く揺るぎなく答える。 「うん、君の言うことは間違って居ないと思うよ。で、君は何をしているのかな?」 続けて 「壊れかけ、軋みをあげ」 続けて 「もう限界だと君が判断したこの世界で」 続けて 「『次』の世界の為に今の世界を滅ぼす」 続けて 「一刻も早く」 そして 「でも、君は切り捨てた側を救う事は考えて無いよね」 切り返す。 「何を言っているのだ?」 E-MIYAが不思議そうに聞き返す。 「何故、君は『虐殺』で締めくくろうとしているの? 一人でも多く『追放』しようとは考えないの?」 一息付き、付け加えた。 「これだけ多くの『界渡り』がいるんだから、人をこの世界から少しでも避難させる事は可能」 E-MIYAの顔が強張った。 「要するに君は人を救いたくなんか無いんだね。……見下し、踏みにじりたいだけ」 少女は剣を握る手に力を込め、 「ならば、君は『悪』ですら無く、破滅の種子に憑かれた只の『外道』だ」 E-MIYAを睨み付け、 「だから、ボクは君に布告する。君を滅すると!」 『力有る言葉』を放つ! 「コースーモース! 我に力を!!」 召喚器『コスモス』と共にメサイア候補クリミア参戦! 「この世界が壊れかけてるのはアヴァターの修復の余波を受けてるのもあるからね、少しはボクも戦わないと」 最後に小さく呟く。 「たたる、後でこの世界の修復もお願いね。ゴメン」 あの状況でメサイア候補を一人存在消滅させたら、ほぼ確実に破滅側の勝利だと思う。 メサイアパーティーから一人減り、破滅の将は健在ってなんて敗北フラグ。 と言うわけでたたるは今、必死こいて「エンジェルブレス」でアヴァター修復中。 かなり都合の良い世界改変なので、歪みが出てる。そして何故かFTEに影響が出てるって追加設定。 その地獄のデバック作業が 68 4-343、345-346 その頃のアンゼロット宮殿 そこは廃墟だった 「なんと、マァ…」ロジャーが周囲を見渡し、呟く 「……典雅ではないわね」 かつての栄華に思いを馳せてか、ふみこが囁く 「こんな戦場たくさんあったなぁ~……」 あまりの変わり様に苦笑しつつニーギが言う 「……………」 言葉もなく惨状を見渡すアンゼロット そう、ここはかつてアンゼロット宮殿と呼ばれていた場所。その成れの果てである 月の女神の居城であった頃の絢爛豪華さなど微塵もなく、広がるのは激しい戦闘の跡を残す廃墟だけだ。城内のロンギヌスもどれだけが無事かわからない ウィザードの本拠地、アンゼロット宮殿はその機能を完全に停止していた これはゆゆしき事態であった。今回の事件でも各方面と連携をとり、後方支援の要だった城が機能停止したのだ。どれほどの影響がでるか予想も出来ない そこらのウィザードや魔王程度に攻められても墜ちるはずがなかった城 その城を単なる「戦闘の巻き添え」で壊滅させてしまうほどの力を持つ者同士の戦闘。今、それは止まったいた 八雲紫と玖珂晋太郎。二人は瓦礫の上で向かい合っていた。 これほどの戦いを繰り広げても両者健在。体に目立った外傷があるようには見えない。 「……なかなか、やるじゃない」 戦いの前より少しだけ汚れた姿で紫が言う 「やれやれ、乱暴な人だ」 こちらは先程と変わらず、微塵も汚れのない白い装束の晋太郎が笑みを向ける。 それから、晋太郎は周り見渡し、アンゼロット達の方を向き言った 「一つ目のお願いは少し難しくなってしまったかな?」 「……世界を守る。それは私達の当然の役目です。貴方に言われるまでもありません」 晋太郎を睨みつけ、毅然と言い放つアンゼロット 象徴たる宮殿が崩れたとて、守護者の心は折れはしない 「貴方の目的は何なのですか!?世界でありながら自ら危機を招き、何を考えているのです!?」 未だ覇気を失わぬ守護者に笑みを深め、晋太郎は答える 「僕の目的は、光太郎と殺し合うことだ」 その場の全員が動きを止めた 目の前の男は、そんな事のためにーー実の弟と殺し合うためにこんな事を仕出かしたと言ったのだ。 「そしてこれが二つ目のお願いだよアンゼロット。ーー僕と光太郎の兄弟喧嘩を決してじゃましないで欲しい」 晋太郎は語る。全てそのために舞台作りをしたと。セプテントリオンに赤羽くれはを渡したのは自分の邪魔をしない契約の対価だと。 「何故、そこまでして……」 「僕と光太郎が殺し合うのは、言わば運命だ。この世界のためーーより良い世界を創るための、ね」 「……その様な戯言に、私達が素直に従うと思っているのですか?」 晋太郎の正面には未だ紫が隙を伺っており 「まだ決着はついてないわよ」 背後からふみこが銃を構え 「私が求める世界は光太郎よ。あなたじゃないわ」 左方からはロジャーが刃を抜き 「コウを巻き込むな」 右方ではニーギが精霊の光を集めている 「こいつラスボスでしょ?ここでやっちゃえば」 しかし、その状況にあっても晋太郎から余裕は消えない 「“世界の守護者”である君が僕に剣を向けるのか?」 「ーーっ!!」 アンゼロットは顔を歪める。 目の前にいるのは世界に危機をもたらす敵だ。しかし、それと同時に自分が護るべき「世界そのもの」なのだ。 守護者であるアンゼロットには、玖珂晋太郎をどうすることも出来ない。 晋太郎は全員を見回し、言った 「焦らなくても、舞踏会の舞台は用意してありますよ。とびっきりの世界の危機がね」 段々と晋太郎の身体が薄れていく 「それでは、皆さん。頑張って世界を救ってください」 そう言いのこすと、晋太郎の姿はは消えさった 「……いいでしょう」 脅威が去りアンゼロットは呟く 「世界を救います。そして、もしも世界が世界を生きる人々を脅かすのならーーその時は」 決意を、固めた。 「アンゼロット殿、拙者達はすぐにでも城へ向かうでゴサルよ」 改めて準備を整えたロジャーがアンゼロットへ声をかける 「そうして頂きたいところなのですが、生憎と今はサポートが……」 無事だったロンギヌスの数はそう多くない。 増援の選抜隊だけでなく、サポート要員にも少なからず被害が及んでいる。 だがーー 「問題ないわ。ミュンヒハウゼン」 「はい、お嬢様。柊様と光太郎様の座標は特定しております」 現れたのはふみこが従える万能執事ミュンヒハウゼン。彼にかかればこの程度は造作もない。 「わかりました。では、紫さん」 アンゼロットの言葉に紫は頷くと、その能力を発動する 式神の城とこの場所。二つの空間の境界は曖昧になりーー繋がった 道は開いた。ならばあとは進むだけだ 「よし、いっくぞ~!!」 「いざ、友のもとへ!!」 「乗り込むわよ」 ニーギ、ロジャー、ふみこ 三人は式神の城へと転送された 「頼みましたよ」 アンゼロットは静かにそれを見守っていた 4-347 その頃のアンゼロット宮殿・おまけ ところで。 「…紫さん、よくも宮殿をこんなにしてくださいましたね!!」 「え?い、いや、それは……私だけの責任じゃないでしょう?」 「あそこで喧嘩売る必要なんかなかったじゃないですか!!無駄にお年を召して短絡的になったのでは!?」 「んな!?アンタにだけは年のことでとやかく言われたくないわよ、このオバサン!!」 「な、なんですってぇ~!!」 「私は少女だぁ~!!」 ぎゃあぎゃあ、と。取り残された廃墟では醜い仲間割れが起こっていたが、本筋とは何の関係もない。 ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/lucario/
はじめに ここは、2chポケモン板 ルカリオ萌えスレ のまとめwikiです。 一部の項目を除いては誰でもページの追加・編集を行えるので、我こそはと思う波導の有志によるご協力をお待ちしています。 トップ画像保管所へ . ◇トップ絵についてはこちらまで◇ ■現行スレ:ルカリオ萌えスレ チョコ48枚目 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/poke/1290087066/l50 ■毎週金曜夜は絵茶開催中 こちらからどうぞ。 ■ルカリオの関連グッズやTV出演スケジュールはルカリオ速報へ! ルカリオ萌えスレまとめwikiで不明な点、改善すべき点等ありましたら、 ゆたんぽ までお願いします。 編集にあたって まとめサイトの本分から離れさえしなければ、内容は自由かと思います。 @wikiの編集方法がよくわからない、という方は こちら に関連ページがまとめてあるのでどうぞ。 ( プラグイン一覧 で答えが見つかることが多いようです。) ちなみにファイルのアップロードは禁止しているので、使用したい画像等はお手数ですがメールに添付して送っていただければこちらで指定のページに上げさせていただきます。 コメントボード 管理人へのちょっとした連絡や他の人への発案に使ってもらえれば。 ■最新の5件を表示 たのみこむ にて、リアルぬいぐるみルカリオ(デカリオ)の再販をリクエストしています。興味の湧いた方は一度目を通してみてはいかがでしょう。 -- (ゆたんぽ) 2008-12-19 02 15 17 天猫様よりトップ絵を寄付していただいたので掲載させていただきました! -- (ゆたんぽ) 2009-05-30 01 31 51 絵チャットの筆圧機能はONになりませんか?キャンバスの大きさも・・・ -- (ぽりぽり) 2009-07-26 14 29 25 絵チャット設置した方の消息が不明なので、新しいものを別に設置しない限りは難しいかと>筆圧&キャンパスサイズ -- (名無しさん) 2009-08-11 01 28 04 分かりません -- (プラズマ) 2009-10-06 08 45 27 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/179.html
PC1 キミは北海で、孔子の子孫に仕えているウィザードだ。 いつも文人サロンで遊びほうけている君主や、戦いしか頭にない武将に代わって、政務から軍務までこなしている。 妖しい噂を聞いたのも、最早日常と化した激務の最中だった。 『河北と中原の大部分は、すでにエミュレイターの支配下にある―――』 キミは、背筋を冷たくしながら、次の案件が書かれた書簡を手に取った。 そこには、こう書かれていた。 『今からする私のお願いに、はいかYesで答えてください』 とりあえずキミは、ため息をついた。 推奨キャラクター:王修叔治 シナリオコネクション:『さるやんごとなき御方』 PC2 永安の太守であるキミが、その日見たのは、妙な夢だった。 暗闇に立つ、女性。友人の妹である彼女は、自分のことを呼んでいる。 どうにか彼女の手を取ろうとするが、その手は届かない。 そして、何も出来ぬまま、夢は唐突に途切れてしまった。 痛む首を捻りながら、キミは決心する。 都市の護りを自らの影武者に任せ、一人のウィザードとして、仲間を救うために下肥に向かうことを。 推奨キャラクター:劉備玄徳 シナリオコネクション:麋夫人 940 名前: 三国志9×三国志大戦×恋姫・無双×ナイトウィザード [sage] 投稿日: 2008/05/31(土) 23 03 04 ID ???0 PC3 キミは、慮江を本拠とする一族の姫だ。 一族はウィザードの名門としても名を馳せていた。 だが、複数の魔王の襲撃によって、一族は壊滅してしまう。 キミはただ一人逃げ出し、ウィザードとして交遊のあった永安の武将や軍師達に助力を求めた。 とはいえ、やはり永安もエミュレイターの猛攻に晒され、そう簡単に援軍はだせないのだという。 何もできぬまま毎日が過ぎていく…そんな中、キミは永安の太守が昼寝をしているのを見つけた。 キミは思わず、彼の頭を蹴っ飛ばしていた。 推奨キャラクター:孫尚香 シナリオコネクション:劉備玄徳 PC4 キミは、『ご主人様』と閨を共にしていた。 戦いの毎日が終わり、訪れた平和な日々。 時たま、『ご主人様』の周りの女性たちと諍いを起こすこともあったが、それも些細なことだった。 毎日お腹いっぱいご飯が食べられて、『ご主人様』と遊ぶこともできる。 そんな毎日が終わった、と直感的に理解したのは、その日、目を覚ましたときだった。 青い空、豊かな緑。そして懐かしい、乾いた空気。 だがとりあえず、キミは隣で寝ている『ご主人様』を起こすことにした。 お腹が減ったから。 推奨キャラクター:呂布奉先(恋姫・無双) シナリオコネクション:北郷一刀 向かうは覇道、引くは滅亡。 数多のエミュレイターを前にして、三国の猛者共が暴れまわる…! シナリオ名『強い女が多すぎる』 ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/70.html
4-561-562、564-565 laststage-3 あしたへの、きぼう 眼下に式神の城をのぞむ位置に、一人の男が浮いていた。 その存在は希薄で、今にも消えてしまいそうだ。けれどそこに確かにその存在は「あった」。 突如現れた彼は、耳にするインカムに向けて告げる。 「―――接続完了(コンタクト)。視界、オールグリーンです。しかしこれ、壮観ですね」 そう、のん気なのか大物なのかわからない言葉を発する。 それも無理からぬこと。彼のいる世界では、事実この現実感のない事件(おまつりさわぎ)を見ることはかなわない。 彼のつけているインカムのイヤホンから声が返る。 『余裕じゃないか、案外君は大物だな。 君の相方達に混じってなかなか君の異様性は見てとれないが、あんな無茶苦茶をやる人間達とまともに付き合えるのは確かに異常か』 「人を異常扱いしないでくださいよ。そもそもあいつらは相方じゃなくて腐れ縁です」 『そうか? この間君の相方一号は「ふはは、もっと俺の為に働けー働けー」と言っていたし、二号は「あいつが大臣、俺が王様」と言っていたが』 男の胸の内に怒りが灯る。 「そこにいるんでしょそいつら。後で校舎裏に呼び出しますんで、今はちょっと黙らせておいてください。 でなけりゃこんな絶好の機会、逃そうとするはずもないですからね」 『ふむ、そのことは肝に銘じておこう。 しかし本当に余裕だな君は。 現実世界の一般人であるところの君がこの世界に「介入(ダイブ)」という形であれ潜入することは僕は反対したんだが……。 本当に怖くはないのかい?チャンスは一回。それも、そのチャンスを彼がつかみ取れるかどうかすらも可能性論に過ぎない。 チャンスはごくわずか。タイミングはスーパーカルトクラスにシビア。 それなのに―――君は本当に怖くはないのかい?矢野君』 その言葉に彼は―――かつて、他の世界で薔薇王子とからかい混じりに呼ばれた男は至極当然とばかりに答える。 「そりゃ怖いですよ。 俺達のいるところじゃこれは幻想にすぎない夢物語なんですし、そこに放り込まれて怖くないわけないじゃないですか」 『それもそうだ。けれど、じゃあなぜ―――君は、そんな世界の滅亡を前にして笑っているのかね?』 イヤホンの向こうの声が、どこか楽しげにそう問うた。 まるで、わかっている答えを聞くいたずら好きな子供のように。須田と呼ばれる男は問うた。 それに答えるのはどこかバツが悪そうで、しかし自信に満ちた声だった。 「そうですね。俺が言うのもなんなんですが―――俺も、あいつのことを信頼してるからじゃないですか?」 幻想の紡ぎ手の一人は、誇らしげに言葉を紡ぐ。 「俺とあいつが、いくつの世界を救ってきたと思ってるんです」 彼が視線を注ぐのは眼下の光景。 そこには、傷だらけでなお眼前の「理不尽」に立ち向かう二人の少年の姿があった。 「―――ぉおっ!」 結界に覆われた空間の中を、巨砲のごとき光が迸る。 それをなんとか回避するものの、長い間走り続けてきた代償と、「世界」そのものより汲み上げられる強大な力に、 弄ばれるように長い時間対峙してきた柊の体は限界を迎えていた。 息を整える時間も与えられず、今度は視界のすべてをほぼ埋め尽くす光球の壁が彼を襲う。 回避は不可能、ならば――― (―――正面から突破するだけだっ!) 即座にその場で身を捻り、一歩踏み出しながらの袈裟切り。 それと余波によって切り散らされ、細い隙間の開いた空間へと躊躇なく踏み込み、壁を突破する。 そのまま巨大な蜘蛛へと疾風のごとくに駆け抜ける。 しかしこれまで。戦闘が始まって長い時間が経過したが、柊は一度として蜘蛛の足元にすらたどりつけてはいない。 赤い水晶を守っていた八つの水晶の内、三つが柊の接近を感知し、囲むように飛来。同時に細い光を放つ。 またか、と内心毒づく柊。彼が一定距離に近づくと、これまで水晶がその行く手を塞ぐように展開して襲ってきたのだ。 同じことをされる度に、近場にある水晶をいくつか壊すものの、近づくことは至難を極めた。 正確無比な光の矢を一発は完璧にかわし、一発は魔剣の柄頭で弾くが……迎撃も回避も不可能な一発が、彼の左足の付け根を貫く。 七つになった水晶が一つに集い、辛うじて倒れることはなかったものの動きを止めた彼に向けて容赦なく不可避の光の渦を放った。 柊は残り少ないプラーナを反射的に放出、その一発を魔剣で受けながらも―――光の勢いに抗することなどできるはずもない。 枯れ葉のごとく薙ぎ飛ばされ、暗闇の中の<床>の上を受身も取れずに転がった。 満身創痍。魔力はほとんど底をつき、プラーナもまた空に近い。 そんな状況で、彼はなんとか希望を見出そうと剣を杖代わりに立ち上がり、目の前の敵を睨む。 剣先はぶれ、視界もやけに暗く感じる。それでも柊は足に力を込め、眼光だけは衰えはしない。 (どうすりゃいい?) 頭は、今まで答えのでなかった問いを再び繰り返す。 (俺にできるのは真正面から近づいていって叩き斬ることだけ。 それをしようにも、相手はちょっとやそっとの小細工が通用する相手じゃねぇ。 そもそも剣の届く範囲にいない相手をなんとかする力は俺にはない。だったら誰かの力を借りるしかねぇが、ここは結界の中。 誰かの到着を待とうにも―――そろそろ、俺の方が限界か) 状況は絶望的。 欠けている力を補う『仲間』もいない状況で勝てる相手ではない。 それが、幾度も世界を救った男の出した現状の把握だった。 負ける気はない。最後の最後まで足掻く覚悟はとっくの昔にできている。 けれど、それは今回彼だけの終わりを意味するわけではない。この場にいる幼馴染の少女の終わりをも――― 「あ?」 頭の中に、何かが引っかかった。 これが鍵だと、がなりたてる声がある。 始めに思い出したのは、離別した仲間の言葉。 『わたしに手伝ってほしいことは、ない?』 次に思い出すのは、今世界を脅かす敵の言葉。 『僕の名前は<世界の秩序>』 『あの水晶の中には蜘蛛への力の供給装置があります』 最後に思い出したのは、今この場にいる幼馴染の一つの言葉。 『できるよ。私の大好きな―――』 自然に、笑みがこぼれた。 ひきつけを起こした子供のように、止まらない笑い声が響いた。端々の傷が痛むが、そんなことはどうでもよかった。 ひとしきり笑った後、不敵に笑って、再び眼前の敵を睨む。 「あー、笑った笑った。本当に笑うしかねぇなこりゃ。 自分が間抜けすぎて笑うしかねぇよ。最初っからここには揃ってたんだからな、この状況をなんとかする方法」 そう告げて、彼は。世界の危機に立ち向かう者は。 ―――この場にいる一人の仲間に向けて、たった一つ、願った。 「悪いな『くれは』。今回は、俺だけじゃ世界守れないらしい。 ―――お前の力、貸してくれよ」 赤い水晶の中の少女が、小さく笑った。 世界の力を集める宝石が彼女の手の中にあり。 彼女自身には力を下ろす体があり。 そして、彼女は力を誰かに渡すことができる。 だから彼女は、めったに助けを求めない幼馴染の求めに応じて―――世界の力の流れを逆利用し、世界に……世界の向こうの「意思ある者」達に対して、語りかける。 ―――聞いてください。 その声は、世界中に響いていた。 ―――今、みんなの住んでる世界を守るために戦ってるやつらがいます。 その声は、縁を持つ者全てに届いていた。 ―――けど、世界を守るためにはみんなの助けが必要なんです。 空に、海に、山に。意思を持つ全ての者へと。 ―――あ、助けっていっても簡単です。 分け隔てなく、ふり注ぐ。 ―――みんなには、信じる気持ちを持ってほしいだけなんです。 やさしく暖かく、希望を与えるように。 ―――誰かと一緒にいたり、笑ったりするための ただ、降り注ぐ。 ―――明日っていう、希望を。 後にこの声は、「天使の言葉」と呼ばれることとなる。 4-576、578 ──これより、はじまりのためのおわりの戦いがはじまる。 /*/ これより、はじまりのためのおわりの戦いがはじまる。 /*/ OVERS・OVERS・OVERS・OVERS OVERS・OVERS・OVERS・OVERS OVERS・OVERS・OVERS・OVERS <this Omnipotent Vicarious Enlist a Recruit Silent System> OVERS・OVERS・OVERS・OVERS OVERS・OVERS・OVERS・OVERS OVERS・OVERS・OVERS・OVERS <OVERS-SYSTEM Ver UP OVERS-SYSTEM Ver 1.00...Re-boot....ok> <this Omnipotent Vicarious Enlist a Recruit Silent System> OVERS-SYSTEM Ver UP OVERS-SYSTEM Ver 1.00...ok> 私の名前はOVERS・SYSTEM。 七つの世界で命を与えられ、 七つの世界で体を得て、 永劫の闇で戦うもの。 OVERS・SYSTEMはあなたに接触します。 全ての戦いを終わらせるために。 主八界に現れた異世界の戦士よ。 悪意の連鎖を終わらせなさい。 悪夢の連鎖を終わらせなさい。 OVERS・SYSTEMは、"星の巫女"の要請を請け入れました。 OVERS・SYSTEMは、 あなたに"第八世界" Far-the-earthに巣くう悪意を共に倒すことを要請します。 : : OVERS・OVERS・OVERS・OVERS OVERS・OVERS・OVERS・OVERS OVERS・OVERS・OVERS・OVERS ―I am Omnipotent Vicarious Enlist a Recruit Silent System― OVERS・OVERS・OVERS・OVERS OVERS・OVERS・OVERS・OVERS OVERS・OVERS・OVERS・OVERS 私の名前はOVERS・SYSTEM。 7つの世界で唯一希望を与えられたプログラム。 PRESS ANY KEY 悪意の連鎖を終わらせなさい。 悪夢の連鎖を探し、断ちきりなさい。 私はあなた、あなたは私。 二つであり、一つのもの。 共にこの"第八世界" Far-the-earthでは身体を持たず、 恨みも権益もなく、ただ我々が、 ここにいることを否定するために現れた存在。 悪意の連鎖を探しなさい。 悪意の連鎖を終わらせなさい。 我々は本来、どの世界にあってもいけないのです。 引き続きキーボードに入力をしてください。 OVERS・SYSTEMは、敵の殲滅を指向します。 我々は、 我々がここにいることを否定するために現れた存在。 この世界から、我々の存在意義を消しましょう。 : : それが物語の終りと言う物です。 4-577 やっぱこうSSに反映されると 「柊は王子あってこそ!」という思いつきで王子を介入させたかいがあるな(実は書き逃げてたのは内緒) 「行け!最後の最後、クライマックスの果てまでも!」 「1週間に渡る長い夢だが、その夢の終わりまで!」 「夢が終わりを告げても、それに続く明日のために!」 「我々が創った物語の結末が、たとえどんなことになろうと悔いはない!!」 「・・・まぁここまできてBADENDはないと信じてる。・・・多分、絶対」 「とりあえずまぁ何が言いたいかというと・・・」 『物語の最後は「めでたしめでたし」というHAPPYなエンディングで終わるべき!!by芝村理論 なおかつ面白ければそれでOK!!byきくたけ理論』 「回収されない伏線?それは次の機会や舞台裏で再利用すべき!それが俺たちのジャスティス!(意味が分かりません)」 「つまり、例えば世界の謎として残すもよし!例えば数年後にとーとつに使うのもありだ!それが卓ゲ民クオリィ!(意味がry)」 「「「「「「「「思 う 存 分 に や る が い い ! ! 」」」」」」」」 あー、暴走が過ぎた 4-587、594 世界に届けよう、もうひとつの呼び掛けを! ……現状を逆利用して世界中に支援を呼び掛けたくれはの“声”は 無論最も近くに居た柊にも響いてヘタれかけた意思を持ち直させてくれたが、 以前として直ぐ目の前の現状が厳しい事に変わりはない。 それでも再び灯し直した希望を信じて魔剣を構え直す柊に対し、 蜘蛛を取り巻いていた水晶群の幾つかが柊の目線の高さまで 降りて来て、その表面に変わる代わる様々な映像を映し出した。 それは、各地で奮闘していた勇士達と城から遣わされた敵との激戦の映像。 ――HARI-MAに圧倒されているベホイミ ――ブラックフライのNEWALONEに対してSLBで圧し負けているなのは ――KYO-YAにバリアジャケットを斬り裂かれているフェイト ――もう一人の自分達に想いを揺さ振られて絶望する舞依となつき ――大気圏上でバイドの大群に圧されているパステリオン ――城内で大軍相手に袋小路に追い込まれて防戦一方の 灯と小夜と霊夢 ――E-MIYAが無数に複製した宝具群に包囲されている戦闘員 ――ぼろぼろに崩壊した自身の居城に茫然と佇むアンゼロット…… 他にも様々に映されたが、その映像の何れもこれもが勇士達の苦境のみを映し出していた。 まるで柊の内に再び灯った希望と云う支えをへし折ろうかと言う様に……。 事実、それ等を見せ付けられて(やっぱり駄目なのかよ……)と柊が絶望し掛かった時に、 唐突に柊の居た広間の壁が轟音と共に破砕され、 強烈なトーチライトの投射光を背に負って 雄々しくも自信に満ち溢れしかもその自信が周囲にも伝播しそうな そんな良く通る威厳有る声が破砕穴の向こうの外から響いて来た。 「Σそんな三流マスコミの偏った情報操作に惑わされてはイカンぞ! Down’s Boy!!」 そう、そこに居たのは…… ――不屈の魂の体現たるナイスなタフガイ! ――苦境に在る戦友(とも)を見捨てぬ燃え猛る正義のヒーロー! アメリカ合衆国第47代大統領、マイケル・ウィルソン――メタルウルフその人!! 満を持してメインキャストのピンチに只今登場!!! そして、大統領の背後から投下光を投げ掛けているヘリから扉を明けて 一人のハイテンションな外人がマイクを片手に身を乗り出して柊に訴える。 「あ、貴方がレンジ=ヒイラギ君ですね。私、DNNレポーターのピーター・マクドナルドと申します! この城を巡る世界を護る為の勇ましき激戦を我がDNNが(株)アンゼロット放送局との提携の下に アストラル・ネットワーク(霊界経路)を通じて視える人だけには視える独占生放送中継をしています! 短刀を直輸入に言います、ヒイラギ君、それは敵が悪意の下に編集した偏向報道です! 真実を!希望を!貴方のその目で確かめて下さい!」 ピーターのその叫びと同時にヘリ下部から大きな液晶ディスプレイが現れ、 多画面分割で“現状”を映し出した! ――正義の魂を込めた会心のアッパーでHARI-MAを撃破したベホイミ ――タコスケ達の協力も有ってブラックフライとKYO-YAを倒し たった今この城に突入したなのは・フェイト・はやて ――地に居る全ての勇士達の為に柊達への活路を開いた サイバスターとグランゾン ――愛を信じ抜いて自身の“心の闇”を打ち破り今正に 城に突撃しようとする舞依となつき &序でに便乗したベホイミとクロス ――弾幕とボムの乱発で窮場を乗り切り血路を開いて 見事なチームワークで城内を疾走している灯と小夜と霊夢 ――城の修復を(株)アンゼロット工務店の精鋭部隊に委ねて 更に紫に修理を手伝わせつつも各地の統制を繋げようと 奮闘しているアンゼロット…… 他にも様々な数多くの勇士達がピンチを切り抜け 数多くの大切なものを護りつつ城に続々と駆け付けている! 「Boy! 大切なものの為に戦っているのは君だけじゃない。そして、皆 この事態をどうにかする為に、Boy’sの力になる為に駆け付けている 心強いバディ(仲間)だ! さぁ、この戦いの終幕も近い! 先ずはあの蜘蛛に捕えられている君のプリンセスを共に救い出そう!」 その大統領の台詞に、柊は憑き物の落ちた様な 不屈の意思と揺るがぬ希望を再び抱いた快笑を浮かべて 大声で台詞を返す! 「……へっ、ンな事、この城に向けて駆け出した時から分かってるぜ。 Σっつか、くれはは俺のプリンセスでも何でも無ぇっ!? 只の幼馴染みだっ!!/// ま、くれはを助け出すのには同意だ。先ずは頼りにさせて貰うぜ、大統領!」 「良い答えだ、Down’Boy! ならば、レッツパリィィィィィィィ!!」 「Σっつかアンタまで俺を下がる男言うなよっ!?;」 此処にアメリカ合衆国の正義の具現が 〈世界の秩序〉を敵に回して今の世界も幼馴染みも 何もかも一切合切助け護ろうと本気でしている大馬鹿野郎と肩を並べる!! 4-592-593、595 手と手つないで、心開いて 光あるところに闇はあり、故に闇あればこそ光は光たりえる。 表と裏、正と不、有と無──未来永劫、悪意が消えないのと同じに、それはありとあらゆる世界を縛る、何者も覆すことの出来ない"唯一絶対の法則"。 あの場所を覆うモノが、常闇に淀んだ"意志"だと言うのなら── それを斬り裂くモノが、暁光に輝く"意志"があって何がおかしいか── "それ"を心に携える人々に、ひとりの"天使"が舞い降りた── あるところ。 ふたりの少女が空を見上げてつぶやいた。 「ヒイラギ、大丈夫かなぁ」 「きっと大丈夫。私たちを──この世界を救ってくれた人なんだから」 「…そうだよね!」 ひとつ、 ある街の片隅。 ひとりの男が茜の空にふと思い立つ。 「ん?」 「どうした?ザーフィ」 「いや、懐かしい声が聞こえた気がしてな。まあ、アイツの事だ元気にやってるだろう」 ふたつ、 極めて近く、それで居て遠い世界。 男装の麗人が青空に向けて楽しそうに言った。 「蓮司君…どうしてるかな。ふふっ、やっぱり、世界の危機と戦ってるのかな」 みっつ、 遙か先の未来。 黒き翼の天使と世界の記録者が夕日を背に予言した。 「柊さんはこの戦いの時に…」 「まだ死なないよ。あの人が、柊蓮司がそんな簡単に"あんなもの"に屈するはずがない」 よっつ、 どこかも知れない世界。少年と少女が星空を見上げて言葉を紡いだ。 「あっ…流れ星」 「マサトが星を気にするなんて珍しいね」 「ああ、うん。何だか懐かしい…暖かい気持ちになったんだ」 いつつ、 遠い遠いとある場所。 少女は祈るように、遠い空の下の誰かを想った。 「あっ…ご先祖様のペンダント…。柊さん…」 全部でむっつ。 いいや、もっともっとたくさんたくさん── 一つ一つは小さいけれど、確かに彼らは"それ"を持っていた。 怨念に縛られた悪霊と戦うものたち。 逃れられない終わりと戦うものたち。 平穏を脅かす侵略者と戦うものたち。 彼らが戦うもの── その名は"絶望"。 光を砕き、善意を嘲り、明日を呑み込む、森羅万象最強最悪にしてすべてのひとの魂に掬う、生きとし生けるものの仇敵。 そんな"絶望"と戦う、遠く離れたものたちに。 "絶望"に屈せず、"それ"を胸に戦うものたちに。 "天使の言葉"がそっと届いた── 『──あなたの希望を少しだけ、少しだけ、わけてください』 その名は"希望"。 暗黒を斬り裂き、悪意を滅ぼし、終わりを殺す、三千世界天下無双にして誰しもが持つ、もっとも綺麗な見えない宝石。 あまねく"絶望"を駆逐する、闇を祓う銀の剣。 とある森、とある小屋。 車いすに座った少年が空に向かって手を伸ばした。 ──あなたの言葉、確かにぼくらに届きました。 「お兄ちゃん?」 心配そうな少女をよそに、少年は普段は虚ろな瞳の奥底に、確かな光を灯してこう言った。 「だから……」 すべてのひとの魂をかけた戦いをはじめるために。 すべてのあしきゆめを根絶するために。 そして、すべてのひとの魂の戦いをおわらせるために。 ただひとふり、銀の剣をこの手にとって、 『『あたしの』』 『『ぼくの』』 『『わたしの』』 『『おれの』』 "希望"をみんなに贈ります── 4-599-602 世界轟かす剣 時刻は若干遡る。 マサキ・アンドーがサイフラッシュを放つ少し前。 戦艦レイヴァーティン内部にしつらえた巨大な儀式の間で元九江州中生達は精神を集中させていた。 神の剣ダイソードと神の盾ヨゴを装備したレイヴァーテインによる、質量と魔力にまかせたぶちかまし攻撃。 その効果を少しでも確実にするため、僅かなりとも魔力があるメンバーは己のそれを戦艦レイヴァーテインに注ぎ込む。 レイヴァーテインを介して神の武器に流し込まれた魔力は、その能力を増幅させる―― それが今回の作戦の概要である。 が。 ズドゥゥゥゥム 「「「「「「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」」」 突如の揺れが船内を襲う。 「Oh!Shit!!」 ヴィオレットの舌打ち。 戦艦レイヴァーテインは巨大だ。あまりにも巨大すぎるが故に目立ち、敵の格好の目標とされたのだ。 雲霞の如く押し寄せる敵の群。 レイヴァーテイン自身の武装で、あるいはダイソードをふるって迎撃するも、数の力はその対処能力を飽和状態にまで追い込んでいた。 「ダメですっ。このままじゃ持ちませんっ」 ヨゴのコクピットで、召喚者の二葉春夏が悲鳴をあげる。 「ヴィオレットさん」 「What!?」 「前進してください。こうなったら、この戦艦の質量で敵を押しつぶすしかありません」 揺れに何とか耐えながら、千導会長は提案した。確かに、彼我の質量差を考えれば敵を弾き飛ばすのは容易だ。 だがその代償として、レイヴァーテインの受ける損傷も少なくはないはずである。 それをカバーするのに魔力が余分に消費され、突撃の威力が減衰するのは避けられないだろう。 「思い切りもいい、Niceなアイディーアだと思いマースが……」 「ヴィオレットさん?」 「もうヘルプ呼んでありマース」 言って彼女が指す空の一角にマントをはためかせ箒を駆る男の姿が見えた。 「フンっ」 男の放つ魔法が、戦艦に取り付いた雑魚の群れをなぎ払っていく。 彼の名は鈴木太郎。絶滅社に所属する傭兵にして、ナイトメアとして知られる熟練の夢使いである。 そして援軍は彼だけではなかった。 「アザラス・メトリオン・ジントス」 闇を思わせるフードをまとった少女の呪文が、巻き起こした魔力の渦が、 「おらおらおらおら、くらいやがれ」 全身が機械化された少年の放つソニックキャノンが、 「あなたがたには、これがお似合いですわ」 赤い髪の少女が放つ光弾が、ナイトメアの討ちもらした残敵を掃討する。 「どうやら、肝心の舞台には間に合ったようだな」 「護衛だけで終わるんじゃ、ちょっとかっこわるいもんね」 最後に黒いコスチュームに身を包んだ青年と、緑の肌の少年が器用にレイヴァーテインの肩の部分に降り立った。 「ほう、お前たちなかなかやるではないかどりぃぃぃぃぃむ」 「あんたもな。僕はナイトウィング。このティーンタイタンズのリーダーだ。 大体の事情は聞いている」 「ふっ。なら話が早い。そちらに魔術を使えるメンバーはいるか? どうやらこの戦艦が行おうとしている作戦に、魔術師が必要らしい」 「……それなら私が」 進み出たのは、先ほど奇妙な呪文を唱えた少女であった。 「私はレイブン。魔法に関してはちょっとしたものよ」 「そいつは心強い」 一方、メインブリッジでは千導会長が安堵の息をついていた。 「少し手間取りましたが……ナイトメアさんとティーンタイタンズの皆さんを収容後、改めて作戦を開始します」 「いやダメです、会長」 硬い声で否定の言葉を口にしたのは、ダイソードに登場していた王太だった。 「どうしたのですか。何かトラブルでも?」 「今の戦闘でわかりました。ヴィオレットさんはダイソードに振り回されている」 「えっ」 驚きの視線を受けて、ヴィオレットはなにがおかしいのかバカ笑いする。 「ワタシはヴァルキリーデース。ソードの扱いはエキスパートではアリマセーンHAHAHAHAHA!!!」 「あああああ」 頭を抱える会長。せっかくここまでお膳立てがそろっていると言うのに、肝心のヴィオレットがこんな調子なのは完全に計算違いだった。 いっそ、このまま計画を強行しようか、多少剣に慣れていなくてもなんとか―― 彼女らしくもない、自棄っぱちな思考すら頭を掠める。 「なら、俺がその剣を振るおう」 だがしかし、こんな時に、いやこんな時だからこそ名乗りを上げるものがいる。 あたかも運命に導かれたかのように。あるいはそれは宿命とでも呼ぶべきものなのかもしれない。 「あなたは……」 「流鏑馬勇士郎。ナイトメアさんの援護に来たウィザードだ」 「どりぃぃぃぃぃむ。来たな勇者よ」 続けて質問しようと彼女は口を開く。 サイフラッシュが炸裂したのはこの時だった。 モニターいっぱいに広がる精霊力の光。 そしてそれに呑まれた敵だけが次々に消滅していっている。 何が起こっているのか、正確に理解できたものは、その場に誰もいなかった。 だが会長だけはいち早く気付いた。これがチャンスだという事に。 「わかりました。流鏑馬さん。あなたにこの艦の操縦を任せます」 「古き「神」の居場所は我が示そう」 ダイソードから送られてきた情報が、映像となって、モニター上の式神の城に重ねて表示される。 「あそこか、よしっ」 レイヴァーテインは征く。神の武器を手にし、人々の魔力をその身に受け、勇者の力を得て。 サイバスターが作り出した敵の空白地帯を、全速で通り抜ける。 「気をつけてください、既に内部に人が入り込んでいます」 「おう」 今度はヨゴから送られてきた、内部の生命反応から、それらに影響のない切り口を探す。 「そこかぁっ」 勇士郎の体からプラーナの光が立ち昇る。 見出したのはくもの糸のような細い筋。古い神のみを断ち切るその箇所めがけて、ダイソードの刀身が寸分の狂いなく打ち込まれていく。 勇者の持つ膨大なプラーナが、その精密な攻撃を可能にしているのだ。 そして―― 「く・ら・えぇぇぇぇぇっっ」 式神の城に人型戦艦の巨体が深々と突き刺さった。 「ううっ、式神の城は……?」 激突の衝撃で一瞬気を失っていた会長は、頭を振りながら起き上がる。 「……古き神は消滅した」 「じゃあ」 ダイソードの言葉に、少女の顔がほころぶ。 「だが、式神の城は健在だ」 「え?」 「すまない。私の情報は不完全だったようだ」 戦局が二転三転するうちに、当初とは別の人物、思惑による陰謀が城を支配しているのだが、この場にいる誰一人として知る由もないこと であった。 しかし、ふらつく足で立ち上がりながら、彼女は自分のやるべき事を心得ていた。 千導今夜。彼女が九江州中で会長をしていたのは伊達ではないのだ。 異世界に召喚され、半年近くの間全校生徒を率いて戦い抜いたのは、他でもない彼女自身である。 こういうときに味方の士気が低下することの恐ろしさを、彼女はよく知っていた。 「ヴィオレットさん、全艦放送を……ありがとうございます。 九江州中のみなさん、そして全乗組員の皆さん。 作戦の第一段階は成功です。私達は敵の陰謀の一つを完全に打ち砕きました」 そこで言葉を止め、息を吸う。 「しかし、敵城内にはまだ戦力が残されています。 これを討つため、当艦はここに固定し味方のための橋頭堡とします」 驚くヴィオレットに視線で謝りながら続ける。 「九江州中のみなさんは、この艦の防衛と友軍が来た時の援護に備えてください。 回復魔法の心得のある生徒は班を作り、負傷者の救護の準備にあたってください……」 「こちら、タイタンズ。悪いが、俺達はもうひと暴れしてくるぜ」 「どりぃぃぃぃむ。ならば俺はここの防衛を手伝おう。流鏑馬勇士郎。君は?」 「俺も防衛に回ろう。せっかくの拠点。失うには惜しい」 指示を出し終え、会長はあらためて戦艦の主に頭を下げた。 「すみません、勝手に艦を固定してしまって」 「ノープロブレムッ、どちらにしても深くめり込みすぎて身動きトレマセーン。 白兵戦の準備くらいしかやることなかったデース。白兵戦の準備? HAHAHAナイスジョーーーーーッ」 「ふふっ、ありがとうございます、気遣ってくださって」 一瞬だけ微笑んだ少女はすぐに指揮官の顔に戻る。 「私に出来るのはここまで。 後は頼みました、ウィザードの皆さん……」 4-606-607 悪魔は悪魔らしく 式神の城、外周にて 青の巨兵と風の精霊が道を切り開いた後、ラハールとエトナは溢れ出て来るモノ達の処理を プリニー隊は負傷者の救助活動と輸送を。フロンはプリニー隊が連れて来た負傷者の治療を飽きる事も無くしていた あの時彼女は補給線の確保をラハールに要求した。 彼等が召還(よ)ばれた目的が今だ解らない上に目の前の困っている人を見捨てられない彼女の性格によるものである そんな訳でフロンの頼みとあっては断れず(エトナは後ほど請求するようだが)彼らはかれこれ三十分以上戦い続けている 溢れ出て来るモノ達に際限は無く、なるべく塵に帰してはいるがそれでも死骸が積み重なっている 「ぬるい!ぬるすぎるぞキサマら!オレ様に挑戦してくる愚かな勇者共に比べたらクズ同然だ!」 少年魔王は最前線にて獄炎の拳を振るいながら屍を築く作業にイライラしていた。 何故オレ様がこんな事をせねばならんのだ!そう叫びたい思いを堪え延々と目の前の有象無象を倒し続ける。 だが、やはり飽きる。 まだ執務室で悪魔連中の自分勝手な要望書とにらめっこをしていた方が幾らかマシだと思う程にこれは単純作業だった 「殿下ー、良く飽きませんね?やっぱりフロンちゃんへの愛って奴ですかー?」 少し後方から魔法と愛槍ロンギヌスによる追撃をしているエトナが暇つぶしに冷やかした。彼女もいい加減飽き始めているのだ 「ええい、喋ってる暇があったらさっさと殺さんかエトナ!」 「そう言う殿下はこれ始めた時から延々喋ってるじゃないですか」 「オレ様のは独り言だから良いのだ!……くそ、本当にキリが無いぞ」 いい加減元を断つ為にここを放棄して進軍しようかと考えていたその時ラハールは空気が変わるのを感じた。 ―――聞いてください。 「この声は・・・?」 フロンは呼ばれるように顔を上げた。世界が呼応する様に空気が鼓動するように動いている様に感じたからだ 「赤羽・・・くれ、は・・・さん」 「え?」 フロンが治療しているロンギヌスの一人が呟いた 「前にお世話になった人なんです・・・」 ―――今、みんなの住んでる世界を守るために戦ってるやつらがいます。 「へー、綺麗な声してますね殿下ー」 「ええい、働かんかエトナ!」 「負けかと思うから嫌でーす」 「クソ、やはり最初から城に飛び込んで行けば良かっ」 ―――けど、世界を守るためにはみんなの助けが必要なんです。 ぴくり、と魔王と魔神の耳が動く。いい加減飽きていた彼等がこの機(フレーズ)を逃すはず等無かった。 「殿下殿下、ここは」 「解っている。・・・どうやらお前がこの世界へやって来たのは今この時の為だったらしいぞ、フロン!」 「え?私ですか?」 後方に叫んだラハールに近寄りながらフロンは頭にハテナマークを幾つも浮かべた 「えーと・・・?何で私の出番なのですか?」 「愛マニアだろうが、お前は」 「???」 未だに良く解っていない堕天使に魔王は溜息をつくのだった 「この世界にもお前の愛マニアとしての情熱を知らしめる格好の場だと言う事がまだ解らんのか」 「え?・・・・・・ハッ!ここで私が英雄を助ければ更に私の知名度も上がって愛を知る人が増えるって事ですね! あ、でもまだ負傷者の方々が・・・・・・」 「決戦が見たくないのか?」 「行きましょうラハールさん」 即答だった。それで良いのか愛の伝道師 「フン、やっと解ったようだな。そうと解ればこんな所で補給線を張ってる暇など無い!進軍するぞフロン!」 やっと退屈な作業から開放されると言う事にラハールは意気込みながら肩をコキコキと鳴らす 無論それだけの理由で彼は動いている訳ではない。 ゆくゆくはこの世界も侵略する場合その方がやりやすいだろうと判断した結果だった (それにここまで面白そうな世界も中々無いからな。たっぷりと楽しんだ上で滅ぼしてくれるわ!) 「でも、こんなに敵さんホイホイなのにどうやって行くんです?」 「後から付いて来い。決戦には間に合わんかもしれんがオレ様が道を切り開いてやる」 先程からプリニーを延々投げているエトナに向けてラハールは直進しながら言い切る 「へーい」と短く答えるエトナ。ビデオの準備を入念に済ませるフロン。 彼女たちを背にラハールは眼前のモノ達に向かって告げたのだった 《メテオ・インパクト!》 「愚かな人間共よ!この世界の魔王よ!オレ様の力をしっかりとその目に焼き付けるがいい!ハァーッハッハッハッハァッ!!」 一筋の流れ星が……いや、何故か普段の数倍の大きさとなった巨大隕石が、何かに惹かれる様に城の内部を逆さまに落ちていったのだった 4-609-610 空族たち ここは、ある飛行船の上 それに乗っているのは、かつて伝説の浮遊大陸を盗掘したという大空族『ドーラ一家』 しかし、その舟はかのタイガーモス号ではない。カバラ船と呼ばれる、異世界の技術で造られた舟。 「全く、備えあれば憂い無しとはよく言ったものだな。まさかこうも唐突にこのような規模の空中戦に対応することになるとは想定外だったが。」 「備えという割には随分人手不足だったじゃないか?」 胸を張るグラーフ・シュペーに、空族ドーラ一家の長、ドーラが半眼でぼそりとうめいた。 「そこは、現地調達で優秀な人員が入ったのだ。今更気にすることでもあるまい」 そうニヒルに答えるグラーフから目を逸らし、焦点を別の空族に結ぶ。 「さあ、敵の旗艦、いや、城に乗り込むぞお前ら!」 「わかったよパパ~」「へいお頭!」「突撃ですぜ!」 そこにいたのはドヴェルグ。がっちりとした体型に低い背丈だが、貫禄は十二分に備えている、その名をシドと言った。 そして、部下が四人ほどぴょいんぴょいんと軽やかに跳ねている。しかも、一時的にシドの下に入れたドーラの部下も、釣られてぴょいんぴょいんと跳ねる。 ドーラはやはり半眼で、 「……大丈夫なのかい? 本当に」 「空族には空族の戦い方があるのだ。問題ない」 「違うっ! 空族?俺は超★空族だっ!!!」 ニヒルに答えるグラーフの発言に横槍を入れるシド、こんなものを見ては… 「……本当に大丈夫かねぇ? 主に性格面で……」 と、柄にも無い心配をしてしまうドーラだった。 そうして、突入の準備を整えていたときだった ―――聞いてください。 脳裏に直接響く少女の声 「この反応…まさかっ!」 ―――今、みんなの住んでる世界を守るために戦ってるやつらがいます。 『柊蓮司!』 グラーフの驚愕を継ぎ、全員が声を上げる。なお、ここでも全員フルネームだった。 ―――けど、世界を守るためにはみんなの助けが必要なんです。 「いいだろう。そのくらいは当然だ」 グラーフはすぐに冷静さを取り戻す。 ―――あ、助けっていっても簡単です。 「こんな空族でよければいくらでも助けになってやるさ!」 歴戦の女空族は豪気に笑い、 ―――みんなには、信じる気持ちを持ってほしいだけなんです。 「俺たちは」「お頭が」「信じるのなら」 ―――誰かと一緒にいたり、笑ったりするための 「共に信じるのが」『当然ですぜ!』 四人の部下が賛同し、 ―――明日っていう、希望を。 「ああ当然だ、何だかんだとあのデカブツをなんとかしちまった柊蓮司がいるんだ! 希望が、俺たちの明日が消えるはずねえ!」 シドは怒鳴り、突撃用装備から、ギター型アックスを抜く。 「ドヴェルグの音楽は希望の音! この600万Gの賞金がかかった超★空族、シド様直々の希望だ! ―――ペイジ、プラント、ジョーンズ、ボーナム、準備はいいなっ!?」 『ヘイお頭っ!』 部下たちそれぞれも楽器を取り出し、構えた 「さあ、思いっきりいくぜ、 ―――明日への希望の、魂のロックンロ―――――――――ッル!」 神の力の片鱗『シャード』の力を乗せて増幅、拡散された波動は、世界の核となった少女の助力も受け、世界中、あらゆる並行世界、全てに浸透してゆく ―――そして、その行く先々であらゆる音楽に共鳴、吸収し、人々に希望をもたらす 後に『福音』と呼ばれることになるこの『存在を揺さぶる音波』は、反響でもたらした希望を拾い上げ、その力を柊蓮司へと過剰に供給する そう、柊の魔剣に宿るは神殺しの業とこの世の全ての希望、相手取るは世界 ―――どこに負ける要素があろうか ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/mbaa-ciel/
このサイトはMelty Blood Actress Again シエルの攻略まとめwikiです 情報の間違いなどの指摘、このwikiへの要望があったら 攻略スレか、連絡・要望のほうにレスをお願いします。 勝手に編集してもらってもかまわないです。 メニュー 現行スレ 【知得留先生の授業】シエルスレ21【二十一時間目突入】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/48793/1261399226/l50 過去スレ シエルスレ20 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/48793/1250641494/l50 【知得留先生の授業】シエル攻略スレ19【十九時間目】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/21097/1243268224/l50 【知得留先生の授業】シエル攻略スレ18【十八時間目】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/21097/1234280418/l50 【知得留先生の授業】シエル攻略スレ17【十七時間目】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/21097/1227189587/l50 コマンド表記は以下のを用いることとします テンキー レバー方向 (右向き時) 7 8 9 ↖ ↑ ↗ 4 5 6 ← N → 1 2 3 ↙ ↓ ↘ > = キャンセル - = 目押し、ノーキャンセル jc = ジャンプキャンセル hjc = ハイジャンプキャンセル IH = イニシアティブヒート BE = ブローバックエッジ 合計: - 今日: - 昨日: -
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/64.html
3-975-976、978 大統領”参戦 ――真の正義は負けない。 ――真の正義は挫けない。 ――真の正義は砕けない。 そう。数多のウィザードたちと同じく、正義の旗を掲げる彼もまた負けない。そして挫けない。 なぜなら彼は―― 彼は―― ア メ リ カ 合 衆 国 大 統 領 だ か ら だ ! ! ワシントンDC。 現代に蘇った、新たなる羅馬の この日、首脳会談の為初来日後帰国したばかりの大統領を迎え、全ての公式日程を終え、靜かに佇む白亜の館。 「──Yes! いいだろうアンぜロット殿。 貴女が“世界の守護者”なら、私はこの世界の警察官だ! 我が国の総力を挙げて協力しましょう!」 その中心から、心地よい夜の静寂を叩き壊す大音声が轟く。 「どうしたんですか、大統領? 今の電話は一体!?」 「ジョディ! 今からゲストが来る! 大統領執務室(オーバルオフィス)にお通ししろ!」 そう、天皇陛下が主催する歓迎の晩餐会に出席したときの礼装のまま、腕まくりしたスーツの上に星条旗をマントのごとく身にまとうこの男。 かつて世界各地の紛争地帯で活躍し、メダルオブオナー(名誉勲章:米国軍人が得る事のできる最高位の勲章。 アメリカ市民を代表して、合衆国大統領から直接授与される)を授与された戦場の英雄── その功績を胸に当選し権力者の座に座った後も、合衆国を襲う未曾有の危機、内乱を起こしたクーデター軍を単身撃破。 “スーツ”一丁で平然と打ち上げ最中のスペースシャトルにしがみつき「ちょっと宇宙まで行ってくる!」とヌカしては、宇宙ステーションから 引きちぎった外壁で大気圏をサーフィンし帰還する究極のタフガイ。 最強に強まった大統力の持ち主! この男の名はマイケル・ウィルソン。 第47代アメリカ合衆国大統領(再選)だ! ……中間選挙と二期目の選挙戦での得票数の方が、リチャード副大統領率いる敵、150万ものクーデター軍より怖かったのは……キミとボクとの秘密だぞ! 「それと“アメリカ合衆国軍最高指揮官(Commander-in-Chief)”として命令する。 至急プレジデントフォースと全閣僚、そして統合参謀本部議長、陸軍参謀総長、海軍作戦部長、空軍参謀総長、海兵隊総司令官を召集してくれ。 私はアメリカ合衆国、そしてこの地球(ファー・ジ・アース)を守らねばならん! 我が国の総力を挙げて、全ウィザードを支援せよ!」 「しかし、大統領!」 「ジョディ──」 長年連れ添った秘書の肩を抱き、偵察機や衛星が捉えた画像──紅い月のもと落ちてくる城を指す。 畜生、日本での日程がもう一日延びてたら、今頃問答無用で大手を振って行けたのに。 「なあ──見ろジョディ。あそこで戦っている皆の姿を。 この世界の“常識”に囚われた無力な私達の替わりに、年端も行かない少年少女達も戦っているのだ。 せめて、戦いに赴くものが、後の憂い無く戦えるように──傷付いた彼らが帰る家くらいは守らねばならん。 少年達が戦う以上、それが私達大人の役割だ。 日米同盟に基き同盟国を守るため、私の正義を貫くため、そしてなにより戦友(とも)の家族を危機から救うためなら…… 必要ならばたとえ一人になろうとも、私は行く!! だが、今はまずアメリカ合衆国大統領にしか出来ない責務も果たさねばならんのだ!!」 「大統領……。分かりました。じゃあ、私も。どこまでもお供します!」 「ありがとう、ジョディ。では極東の同盟国と紳士淑女たちの手前、最低限の礼節を欠かしてはならんな。 この服ではいささか威厳に欠ける。 すぐに私の ス ペ っ シ ャ ル な ス ー ツ も用意しておいてくれ!」 「イエッ・サー! これから派手なパーティを始めるのですねMrプレジデンッ!」 もちろんこの直後、トレーラー映像宜しく大統領専用特殊機動重装甲 (スペっシャルなスーツ)を身にまとい、乱入した有象無象ごと ホワイトハウスのトルーマン・バルコニーぶち抜いて 「ようこそ大統領府(ホワイトハウス)へ!」 「招待した訳でもないのにずうずうしいですね」 「オウケェェイ! 紳士の時間は午後5時までだ。 合衆国と世界の危機だ、鉛ダマの洗礼をたらふく食らいな!!」 "Let s party!!" 前庭と戦没者記念公園の池を真っ二つに割ってホワイトハウスの地下から発進する 大統領専用機(エアフォース・ワン)に飛び乗り、この世界の自由と秩序を取り戻す為、 マイケル・ウィルソンは戦う。 『何故なら私はアメリカ合衆国大統領だからだ!!』 とDNNピーター・マクドナルドが生放送しようとして検閲削除はお約束で。 何でもありな大統領だが、柊と玖珂が主役なので後方のお助けキャラでドゾー。 ただこれだと、その頃我が国の陛下はゴル……もとへローゼン麻生にバックアップを任せつつ、 皇宮護衛官達を従え柔和な笑みを浮かべて雲霞の如く皇居に来襲した 魔王級エミュレーター連中の群れと不逞な叛徒を草薙剣で手ずからブッた斬りまくっておりました、 になりかねんな。 ダンビラ下げた日本国総理な男塾の剣桃太郎がドスペラードかも知れんが。 3-984 「セプテントリオンの首領格と言えば、主八界ではあたし一人で御座いまして…… こっちからこっちのヒーローさん、あたしの改造人間を虐めちゃあ、いけません。 いじめなんて、お腹が空くばかりで格好悪いです」 【変な混ざり方した】 3-986 一方、元プレジデントの一人が 「マイケルが動いたか…なら俺もマジックに連絡入れるか」 とか自分のコネのある某おしおき集団に連絡を入れていた。 3-987 では更に式神の城にラヴォス・コアを搭載して全時代に同時出現させるんだ その名も、黒き式神の夢城 3-991 ……しかし、流石の鈴蘭も“悪しき夢”の拡大に伴いその存在力を 増して行く式神の城に対して徐々に腕が、膝が屈して圧し曲げられて行く。 もう無理!?と鈴蘭が心まで屈しかけた時、 不意に重圧が格段に軽くなり、瞬時に己を奮い起たせて 体勢を立て直す。 鈴蘭が不思議に思い辺りに視線を巡らせると、 東京の各所から十一条の光が昇り立ち、それらが 空で緩かなアーチを描いて東京二十三区の大半を覆う 半球状の光の結界を形成し、まるで鈴蘭の放っている光を サポートするかの如く堕ち来る式神の城を支えて その降下を防いでいる。 ―――東京二十三区の各所から昇り立つ十一条の光の麓では それぞれに一人ずつ、様々な格好や年齢の少女達が祈りを捧げ 聖霊を召喚し、予め示し合わせていたかの様に 聖霊の力を以てして結界を創り出していた。 そう、彼女達こそは聖霊―アルカナ―達と心を通わせる事の出来る “聖女”達なので在る! 東京の、世界の危機を迎えている今になり、 大好きなこの街や大切な人達を護ろうとする為に 曾て同じ様に東京上空に現れた白亜の城への道を 閉ざしていた結界を形作っていた“要”で有った ポイントを逆に利用して、聖霊の力を借りて今度は 東京そのものを護る結界を張る事を試みたので有る! その試みは成功して結界を張る事は出来たけれど、 今も現在進行形で増大し続けている式神の城の力に 対しては、やはりそう永くは保ちそうにはない。 しかも、“悪しき夢”に侵され現れた魑魅魍魎魔物怪物や 同じく“悪しき夢”の力を取り込んでパワーアップしている バクテリアンやヴァーミスの戦闘ユニット群が 暴れ回っていた周囲から結界の要たる聖女達の居るポイントへも 押し寄せ始めて来た。 しかし、結界は一度張れば後はその維持は聖霊に委ねる事が出来る。 ――わたし達のここからの役目は、この結界のポイントを陥落させない事!―― と、それぞれの聖女達は迎撃の心構えと戦いへの体勢を固め、 圧倒的物量に対する防衛戦を開始する――! と、 849の希望を叶えようと台詞無しでアルカナハートをクロスさせて見ました!>< 3-993 一方その頃、警備会社『21世紀警備保証』では、特機『ダイガード』を投入…… 「SATUGAIせよSATUGAIせよ! 天空脅かす愚か者を!! 全ての空は俺の物、あの城も俺の物!!!」 「さすがクラウザーさん、あの城に乗り込む気だぜ!」 「やっちゃって下さい!」 「え!?いや待って……」 「よぉし、あの警備会社の飛行機を奪い取って捧げるぞー」 「あーもう!アタシのダイガードちゃんの邪魔をするなー!!」 ……投入出来ずにいた。 3-995-996 あまりのカオスに我慢していたがもう限界だ。 便乗させてもらう!! 永きに渡る人類の歴史 その裏でひそかに覇権を争う勢力があった… …そして今も新たな勢力を加え続いている。 突如現れた『式神の城』 出現する魔物に阿鼻叫喚の地獄と化した東京。 その中で立ち向かう少女たちの姿があった。 東京上空 「孔雀明王法!!」 巫女服を身にまとった少女の符術で魔物たちは消滅する。 その隙を見て襲い掛かる魔物がいたが… 「サイコブレェェェェド!!」 セーラー服少女の念の刃で一刀両断にされる。 「ええい、まだ来るか!!」 赤毛のブレザーの少女は愚痴りながらも刃と化した髪でで魔物を切り裂く。 その少女の額には鬼の証の角があった。 異形たちと戦う彼女たちは普通の人間ではない。 厳島美晴… 厳島神社の巫女で東方の霊術師たちの秘密結社『阿頼耶識』の若きリーダー。 藤宮真由美… 超能力者集団『E.G.O』の総帥の娘にして地球最強のサイキッカー。 鈴鹿御前… 古き異種族の血を引く集団『Darklore』の幹部にして、鈴鹿山の鬼姫の転生体 世界最大の危機を彼女たちは見過ごすことをしなかった。 「だけどこのままじゃ持たないよ!!」 「わかってるよ美晴ちゃん。だけど負けるわけには行かない!!」 弱気の美晴に真由美は激を入れる。 「じゃが多勢に無勢じゃ。何か手を…」 そのときだった。 「焼き尽くせ!!」 「雷よ、来たれ!!」 業炎が、そして雷光の嵐が周囲の魔物たちを一掃した。 「え、今のって…?」 その攻撃に真由美たちは見覚えがあった。 「らしくないな、三戦力の主力がな…」 「あまり私の失望させないでくれ。」 「レイナ・・・それにミカエル!!」 レイナ・アークトゥルス… 別次元の地球からの侵略者『極星帝国』十将軍筆頭にして皇帝の懐刀。 ミカエル… 外宇宙からの侵略者『イレイザー』四大天使の一人にして地球侵攻艦隊の前線指揮官。 「何故あなたたちが?」 「それに二人とも敵同士じゃ!?」 「今は休戦だ。皇帝陛下からあの城を落とせと命じられたのだ。」 「私も似たようなものだ。」 「それじゃあ…」 「共同戦線といこう。数は多いほうがいい。」 「不本意ではあるがな・・・それにどうやら呼ばれているようだ。」 「…うん、あの城に乗り込んだマインドブレイカーからだよ。」 「…それじゃあ、いきましょう!!」 かつては敵同士だった… だが今は同じ目的のために少女たちは駆け抜ける。 『式神の城』へ… 柊たちが激戦を繰り広げているその遠方に一人の女性の姿があった。 「なんだか面白そうなことになってるわね~」 クラリス・パラケルスス… 西洋魔術師たちの秘密結社『WIZ=DOM』の幹部にしてマッドアルケミスト 「特にこの子興味あるわ~」 クラリスの視線の先には柊の姿があった。 「決めた~。あの子の遺伝子貰うついでにあの城のお宝もいただいちゃお~っと。」 クラリスは転移魔法を起動させその場から消えた。 後悔はしてないぞ… 3-999 「せっかく総統閣下の服買いに出てきたって言うのに、なんだこりゃ」 そうつぶやきながら1人の男は目の前の光景を眺めながらため息をついた その男の格好は一言で言うと黒だ。 全身が黒タイツに包まれている。 「ところでレッドお前はどうするんだ、俺達は総統閣下の指揮を仰ぐが」 そう隣りに立つ赤タイツの男に聞いた 「俺は正義の戦士レッド! 俺は子供のために戦う、子供の敵を討つ こいつらは子供の敵だ」 「そうか。シックル、総統閣下はなんて」 走ってくるピンク色のタイツを着た女性に話しかけた 「はい、No37564さん。後片付けはするからとりあえず片付けろ、だそうです」 「わかった」 混迷渦巻く戦場に最も死から遠い男が参戦した と、ベホイミがきつそうなので悪の組織を追加してみました 4-20-22 一方その頃。 今回の計画を立てたセプテントリオンのフットワーカーは、焦っていた。 焦るあまりコーヒーに塩を入れてしまうくらい焦っていた。 この世界に神を生み出す。 ないし、神が人に勝利する事で神代を呼び戻す。 もしくは、神に匹敵する魔王を再臨させる。 その為に彼はあちこちの世界から『新たな神』足りえる存在を呼び寄せた。 そして、戦いの中で成長させる事で更なる強大な可能性を持つ存在として 降臨させる為に、彼らの『噛ませ犬』として多くの敵も用意した。 が。 いまや事態は大混迷を迎えている。 「ふふっ…おっきな砲台だけかと思ってたけど、結構できるじゃない!」 「機動力が高いなら…別の方法でぇっ!」 ―――アララ・クランと高町なのはは魔法対魔砲のガチンコ勝負に突入していた。 「悪鬼―――退散ッ!」 「…お見事、さよたん」 「はいっ!…あの、緋室さん。さよたん、というのは…?」 「…萌え」 「は、はぁ…」 ―――結城小夜と緋室灯の二人は、先ほどから妙な友情関係を形成しつつあった。 「美しいお嬢さんだ」 「…青い目のサムライ、リンバウマン…あはは、昔結構好きだったんですよね」 「君のような若い者に覚えていてもらえるとは光栄だ」 「―――こういう形でお会いしたくは、なかったです」 「すまないな…君は、私の死んだ妻に似ている。運命は、最期の最期に、嬉しい事をしてくれる」 「…くれはサン、始めまショウ」 「…わかった、はじめよう!」 ―――金と赤羽くれはは、悪バウマンの最後の演目の場にいた。 「ぬぅぅぅん、どっりぃぃぃぃぃ~~~む!!」 「その掛け声は何とかならんのかッ!気が抜けるッ!」 「兄者ぁ! アイツ、いい掛け声してるよ!」 「そうだな、弟者! 我々も負けておられんぞ!」 「…まったく勘弁してくれ…」 ―――日向とナイトメアは、かつての相棒としてエイジャ兄弟と熾烈な戦いを繰り広げていた。 言葉をしゃべるタコと紙飛行機に乗った青い小人が醜藤島とその配下の自衛軍を 抜群の機動力で下し。 巫女装束に似たドレスの少女と、ゴスロリ姿の魔法使いが弾幕なら負けんと、ばかりに 闘技場でダンデオンを翻弄し。 堀口ゆかりはツンツン頭の少年の策に嵌り、少年からずっと攻撃を受け続けている。 あちこちで。 そう、あちこちでこのような事態が繰り広げられている。 その上――― 「待ちなさいッ!この変態!色魔ぁぁっ!!」 「かんにんやー! あれは事故だったんやー!」 「事故ですむか! 人に圧し掛かった上に胸まで揉んでおいて!」 「そ、それは俺をここに転送した眼鏡娘に言ってくれ! 大体揉むほど胸なかったろーが!」 「―――本気で死ねぇぇぇ?!」 光太郎と柊の為に用意した秘蔵っ娘(注 誤字ではない)、ベール・ゼファーにいたっては、 何処の世界から介入してきたのかも分からない、バンダナを巻いた男に出会い頭にセク ハラされて、逆上しながらその男と鬼ごっこの真っ最中である。 ありえない。こんな展開はありえてはならない。 そもそもにあんな連中を呼び出した覚えはない。 呼び出したはずのない連中が当たり前にこの戦いに参戦するなど、ありえない。 フットワーカーはきりきり痛む胃を抑え、胃腸薬を飲み干した。 そんな彼らを尻目に、二人の熱い男。 玖珂光太郎と柊蓮司は城の中枢―――古き神のいる場所へと一直線に進んでいる。 それだけがフットワーカーの救いだった。 そうだ、彼らが神になるか、彼らが敗れ柊が死ねば当初の計画は上手くいく。 フットワーカーはそう自分に言い聞かせ、汗を拭いながら乾いた笑い声を上げた。 ただし、噛合わなくなった歯車のまま、策がうまくいくかは別問題である。 4-33 ―――そう、君は実によくやってくれた。 「え?」 フットワーカーは、そこで自分以外の初めての声を聞いた。 次の瞬間、体の自由を完全に奪われる。叫びをあげようとするものの、そのノドから音が漏れることはなかった。 ―――僕と弟の兄弟げんかのためにここまで頑張ってくれたんだ、君達の要望も少し聞いてあげるよセプテントリオン。 あの柊っていう少年を殺すために知恵と力を少し貸そう。だから――― 僕らのケンカ、邪魔したら殺すよ? フットワーカーはそれに頷くしかない。 頷かなければ、相手はなんら顔色を変える事なく彼を消しただろうからだ。 まだ任務を遂行できる可能性があるほうに賭けたのだ。 ―――じゃあ、一つ言うことを聞いてくれ。最後の間に光太郎が着いた瞬間から、光太郎の身柄は僕が預かる。 安心してくれ。僕はもう一人に危害を加えるつもりはないからね。 その指示に従い、こくりと頷く。肯定の意思が届いたのか、言葉は続いた。 ―――そして、もう一人。君を悩ませているこの状況を引き起こしている超本人だけど。 僕は世界の全てだからね、わからないことはない。だから、もっとも上手く彼を手にかける方法もわかるんだ。 声と共に、フットワーカーの目の前に一人の少女の映像が現れる。 烏の濡れ羽のような長い黒髪をたたえた巫女服の少女。隣に立つのは道士服の男で、この場の異常さが見てわかる。 ―――星の巫女と呼ばれる、魔王の依り代。大いなる力の器。 コレに僕の力の一部を移せば、巨大な力のバッテリーになる。コレを、君のご自慢の蜘蛛に組み込んだら、さすがに手が出せないんじゃないかな? 能力の面でも、心の面でも、ね。 何度も言うが、フットワーカーに否定することはできない。 だから頷くしか出来なかった。 声は満足そうに笑って―――暗闇には一人、荒く息をついて自身の体を取り戻したフットワーカーだけが取り残された。 4-36 都内の某所にK談社の会議室に男が3人集まっていた。 ナワヤ、イケダ、タナカの3人である。 かつて3人は不可思議現象を科学的に調査を行う、MMRという調査班に所属していた。 現在は、リーダーであるキバヤシが退社し、解散となっていた。 会議室の窓から見える浮かぶ城――式神の城が現れてから、突如キバヤシからMMR召集の連絡が入った。 「ったくよー、自分から呼び出しておいて遅刻するとはなー」 「キバヤシさんは、忙しいですよ」 「しゃーねーな……」 とナワヤは会議室のドアに近づいた。 「どこ行くんですか?」 「一服。どうせ、しばらく掛かるんだろ」 ナワヤがドアノブに手を掛けた瞬間――。 ガチャ!ゴン! 勢いよくドアが開き、丁度ドアの傍にいたナワヤに直撃した。 「どーも!絶好調の踝です!!あ、どーもすみません、部屋間違えたみたいです!スミマセン!!」 そして、開けた時と同様に再び勢いよくドアが閉まった。 「痛ぇーじゃねぇーか!謝りやがれ!!」 ガチャ!ゴン! 再び、勢いよく開かれたドアが再度ナワヤに直撃した。 「あ、居たのかナワヤ。すまない」 と、キバヤシが現れた。 「突然だが、MMRの皆に集まってもらったのは他でもない。あの城の事だ」 「秋葉原上空に浮かぶ城の事ですよね」 「そうだ、実はあの城についてノストラダムスの預言書が見つかった」 「「「な、なんだってー!!」」」 「ノストラダムスってアレですよね!?我々が今まで追っていた予言の……?」 「そうだ、MMRが解散したあとも一人で細々と調べていたんだが、 まさかこんな所でノストラダムスに行き当たるとは思いもしなかった。 予言の話だが…… 欲望の渦巻く街に天空城が現れ、 いくつものの世界が一つに繋がり、 常識が常識でなくなり、地獄と化すだろう。 スルトの力と鬼の力が一つになったとき再び平穏が訪れるだろう という内容だ」 「欲望の渦巻く街はアキハバラ、天空城はあの城というのは分りますが、 あとの詩がさっぱりですね」 「ああ、だが、確実に言えるのは……」 「「「言えるのは……」 「人類は滅亡する!!」 4-38 原点(?)に戻ってSTG系から一つ。 なのはは信じられないものを見た。 周囲で行われている歴戦の戦士達の戦闘で撒き散らされた力の残滓を かき集めるだけ集めて放ったスターライトブレイカー。 それは戦略級ともいえる威力を持って空を埋め尽くす敵をなぎ払うはずだった。 だが、目の前で起こってる事態は何か?なぎ払われる敵の中にあった1機の 飛行物体から放たれた巨大なビームがスターライトブレイカーを押し止め、 今は両者のエネルギーが混ざり合い巨大なエネルギーの球体へと変化しつつあった。 押し負けぬようさらに魔力を込めつつなのははビームを放射し続ける機体を見る。 おおよそ彼女の知識の範囲外な飛翔体のフォルム。前部は火力だけを追求した ビーム砲、後部は推力を吐き出すためだけのエンジン、"その機能"だけを 極限にまで追求したが故の美麗さのカケラもない異形。 その異形に前後を挟み込まれるように据え付けられたコックピットの黒いキャノピー はともすればいびつな生き物の眼にも―いや、蟲の複眼と言う方が適切だろうか。 そんな取りとめも無い思考をしていた自分に気づき、気合を入れなおす。 「どんな相手だろうとわたしはいつだって全力全開!このまま押し切るよレイジングハート!!」 「Yas Master」 そう、全力で行かないと……このまま押し切られてしまうからッ…… 拮抗していたと思われたエネルギー球は徐々にであはあるがなのはの方へと近づきつつあった。 「ふぅん?使えそうだと思ったけど、案外やるじゃない」 式神の城の一室で空間に投影された光景を見ながら大魔王ベールゼファーは満足げに微笑む。 「アレはどういった物なのです?ベル」 「ちょっとよその世界の様子を見に行ったときに見つけたのよ。 なんでも"世界を滅亡させた相手にみんなが止めるのも聞かずに仕返しに 行ったら威力出しすぎて世界そのものを壊しちゃった"ウッカリさん。 で、いい感じに絶望してたから落とし子にしてあげたのよ」 まるでお気に入りの恋愛映画のシーンを思い出すような口調で語るベル。 「あなたが落とし子をそんな風に語るなんて、よほど気に入ったようですね」 「ええ、そのウッカリさんの絶望具合も良かったけど、あの機体の名前が特に気に入ったのよ」 「……名前、ですか?」 「そうよリオン。さ、見せてやりなさい『最終平和兵器:ブラックフライ』! お前のNEWALONE最大開放に付き合ってしまったらどうなってしまうかを!」 「なのは!」 「なのはちゃん!」 親友の二人の声が聞こえる。けれどその声に答える事も眼で姿を追う事もできない。 スータライトブレイカーとNEWALONEビームが混ざり合ったエネルギー球は 構えたレイジングハートのわずか数センチの所まで迫っているのだから― 4-48 PC版キャラどもの続き ~秋葉原・地上戦~ 「はあ、やっぱ市外に出るとこんな状況なんだね……」 上空の巨大な城を見上げ、ため息を吐くのはやけに露出度の高い忍装束の少女。 青味がかった髪が印象的な彼女はまだ年若く、むしろ幼く見えた。……その胸の双丘を除いて。 「わかってはいましたけどね。――急々如律令!」 忍びの少女に答えた声は更に若い。こちらは文句なしに幼いであろう外見の少女。 やはり露出の多い巫女服――に見える衣装――を纏う彼女の手から札が飛ぶ。 札に予め術式をプログラムしておくことにより、最小限の時間で魔法を紡ぐ、陰陽師の業。 栗色の髪の彼女は迫り来る異形を消し飛ばし、忍びの少女と背中を合わせる。 「上には柊氏が向かっています。わたくしたちはこの場をなんとかしませんと」 「秋葉原が廃墟になっちゃうもんね」 陰陽師の彼女はええ、と肯く。 「これが優様の感知するところとなれば一大事ですから」 「まっし、じゃない真白お姉ちゃんが黙ってるはずないもんねー」 「局所的とはいえ、せっかくお二人が築いた平穏です」 「壊させるわけにはいかないんだからッ!」 「ですわね! って、はわわ――――ッ!?」 「あああああ琴理ちゃんセンパイが謎の粘液にーっ!? エロっ!」 ~その頃の武蔵野分校~ 「と、いう報告が入ってますけど~」 「あー、あの馬鹿ども……武蔵野で安全に過ごしておけばよいものを」 「琴理さんは御門からの指令ですし、止められませんでした~」 「……夜ノ森風音も似たようなものか」 頭痛がする、というように芽亜はこめかみを押さえた。 そこへ軽い音。理事長室の扉がノックされている。 「入れ」 「はーい」 軽い返事とともに現れたのは白衣の女性。 「理事長、面白そうだからわたしも行っ」 「ダメだ」 「えー。けちー」 「状況は十分に混沌としている。この上さらに竜騎士まで投入できんぞ」 「だってー、あそこで大暴れすれば絢爛舞踏になれるかも」 「なってどうする!?」 「まあ、長い転生だしそういうのもアリかなーって。竜で絢爛舞踏とかってぇ、凄くない?」 「……本気でやめてくれ。頼む」 「ちぇ」 ~その頃の恋人たち~ 「何度見てもやっぱツルツルだなー」 「夜ノ森は、生えてたほうがいいか」 「いや」 優はぶんぶんと首を振った。 「このほうが、なんかこう、アレだ。色々と素敵なのでこのままの君でいてくれ」 「……そうか」 「あ、不満?」 「いや。お前がいいなら、これでいい」 4-56-57 ここまで次元が入り組んだら、あのお方に出張ってもらうしかあるまい。 と言うことで― どことも知れぬ空間の中を、一人のヒーローが駆けていた―いや、追われていた。 次元の狭間を舞台にしたレースは、彼がとある世界に実体化したことで終りを告げる。 「キシャァァァァァ」 追っ手の怪物たちは逃げ場をふさいだとばかり、奇声を上げる。 ――それが失敗だった。この世界において、それは致命的なまでに。 あまりにも目立ちすぎるその怪物の姿を目撃した新聞記者クラーク・ケントは、そのスーツを脱ぎ捨てた。 その下から現れたのは、鍛え上げられた肉体。鋼鉄の男スーパーマンが事件の現場へと向かう。 その叫びは、一人の少年の耳にも届いていた。彼は躊躇なく魔法の言葉を唱える。 「SHAZAM!」 地上最強の人間へと変身した少年、キャプテンマーヴェルもまた空を駆ける。 そしてゴッサムシティにあるバットケイブでは、 「時空間の乱れ―異世界からの侵入者か?」 闇の騎士バットマンが事件の予兆を察知し、 「フラッシュ!」 「ワンダーウーマンかい?こいつはヤバげな匂いがするぜ」 「コーズでも観測された。これは大事になるぞ」 追っ手が様々なヒーローの関心を集めてしまった事に気付いた時には全てが遅すぎた。 そして、 「久しいな、アクセス」 集結したヒーロー軍団は怪物どもを追い散らし、旧知のヒーローとの再会を果たしていた。 戦闘に勝利したというのに、彼らの表情は硬い。察しているのだ、これが始まりに過ぎないことを。 「何があったのか知らないが、私に手伝えることはあるかね?」 スーパーマンの問いに、アクセスは首を縦に振った。 「セプテントリオンか、最近裏世界で勢力を伸ばしている連中だな。 バックボーンがはっきりしなかったが、異世界出身だったとは」 アクセスの説明を聞いて、バットマンが漏らした感想はそんなものであった。 衛星軌道上に浮かぶジャスティスリーグの基地。そこでヒーロー軍団はアクセスから事件のあらましを聞いていた。 次元の間を飛び回るヒーローであるアクセスは、いち早くこの陰謀に気付いていた。 それに対抗すべく、様々なヒーローや組織の次元移動に力を貸していたのである。 もちろんそれはセプテントリオンの知るところとなり、追っ手を差し向けられていたのであるが、 「チームを二つに分けよう。一つは攻撃チーム、そしてもう一つはアクセスの護衛だ」 「そうは上手くいかせてくれないみたいだぞ」 バットマンの硬い声が、スーパーマンの決定をさえぎる。 「どういうことだバッツ?」 「みろ、連中の次の追っ手だ」 その言葉とともに、作戦室のモニターにメトロポリスの様子が映し出される。 「ドゥームズディ……」 そこにいたのは、かつてスーパーマンと互角の戦いを繰り広げた怪物の姿だった。 「ケイブのコンピューターの分析によると、こいつは以前に現れたものよりも強化されている。 リーグの総力をあげなければ対応は出来んぞ」 「なら、俺たちがアクセスを護衛するぜ!!」 重苦しい雰囲気を、若々しい声が打ち破った。 「ナイトウィングとティーンタイタンズに任せてくれよ」 言いながら入ってきた青年は、自分と仲間たちとを指差した。 挑発的な視線が、バットマンのそれと絡み合う。 「……いいだろう」 ややあって、バットマンはかつての相棒の提案を認めた。 「ではこれより、ジャスティスリーグは全力を持ってドゥームズディ及び、セプテントリオンの尖兵を撃破する。 ティーンタイタンズは、アクセスを護衛し、各世界のヒーローを事件の中心へと無事に送り届けるのだ」 「「了解!!」」 かくて事件はさらなる広がりを見せていく…… っつーわけで無理のあるクロスは「アクセスがつなげた」「アクセスが案内した」という言い訳が出来るようにしてみました。 4-68 連投すまない。 「ええい、くそっ!」 少年の意のままに世界は書き換えられ、歪む。 だが、少年はその手を止めることなく魔法陣を描き、その口はただひたすら呪文を紡ぐ。 世界の崩壊を防ぐ為に。 『根』の世界を救う為に。 彼の愛する少女の為に。 少女が戦わずとも世界が救われる為に。 少女が一人抜けても…… その結果、ある世界が多重融合してしまっても、少年彼は気にも留めなかった。 何故なら、少年は「魔王」なのだから。 少年の名は「七代 崇」 魔法の名は「angel breath」と言った。 4-71 ちょっと他の人のネタに便乗。 明日の朝にでも、バトル書くかな? ねじくれた異形の城。 パラパラと異形たちの咆哮が鳴り響く中、混じるプロペラ音。 「こちらDNN、ピーター・マクドナルド! 本日は遥々日本、それも文化の象徴である秋葉原 上空です!」 醜悪な異形たちが空を覆い尽くす異形の空に、一台のヘリが飛んでいた。 「見てください、この空を覆うモンスターたちの大群を! 私ピーターも始めてみる光景に興奮して おります!」 ヘリの扉を開き、顔を突き出して叫ぶのはマイクを握り締めた白人男性。 「一体日本に何が起こったのでしょうか?! そして、先ほど城に向かって我が国の大統領こと 正義の象徴――メタルウルフが飛び込んでいきました!!」 そして、ヘリに同上しているカメラマンが扉の外から捻れた城へとカメラを向ける。 そこには「レッツパリィイイイイイイイイイイイ!!!」 と叫びながら、雄雄しく、かっこよく、そして 大統領スピリッツ溢れる光景で戦うメタルウルフの姿。 「紳士なのは17時までだ!!」 「友好国のために、我が身を省みず戦う大統領。これぞ大統領魂!」 異形たちを焼き、異形たちを切り刻み、異形たちを熱々のローストチキンに変え、穴だらけの チーズへと変貌させ、蹴る、蹴る、蹴る。 「そして、その他、城の各地で行われている正義の使者たちの戦いは、このDNN独占スクープ映像を生放送でお送りしたいと思います!」 「――OH!」 ピーターがそこまで言葉を告げた瞬間、空を飛ぶヘリに向かって襲ってくる巨大な異形の牙。 だがしかし。 『――GISYAAAAAAッ?!』 その牙は一見普通に見えるが、実は対戦車ライフルの直撃を十数発受けても飛んでいられる 報道ヘリの装甲に阻まれる。 『移動射撃 射撃・移動=キャンセル 射撃・移動=キャンセル 以下無限』 ヘリから無限に繰り出されたペンに、異形が蜂の巣になる。 「ペンは剣よりも強し! ありがとう、見知らぬ帽子を被った少年! DNN、ピーター・マクドナルド よりお送りしました!!」 4-74 前スレでどさくさまぎれてリキッドパパに連絡は入れさせて参戦フラグは立てたが肝心の内容は思いつかなかったりする… 誰かよろしく! ま、それはそうと 「あ、ああ…」 呆然とするベホイミ… 彼女の視線の先にはズタボロになったHARIMA… そして 「あなた達…ふざけてたわね?」 それを足蹴にしこちらを睨む、魚雷ガールの姿があった。 「ち、ちちち違うっス!」 「何が違うのかしら?」 「え、えっと…」 あまりのプレッシャーに次の言葉が出ないベホイミ。 と、2人の前に満面の笑みを浮かべたアンゼロットの立体映像が出現した。 「それはですね…あの城の連中がふざけろと!」 城を指差すアンゼロット。 「さらにですね。あの城の連中は大量破壊兵器を開発・保持してるんです!!」 「ギョラー!なんですって!?」 (敵に擦り付けたーーーーー!!!) 「武器撤廃ーーーーーーーーー!!!!」 「自分の存在を否定しながら突撃していったーーー!!!」 真に受けた魚雷ガールは叫びながら城へと突撃を開始する。 進路上の存在を誰彼かまわず跳ね飛ばしながら… とりあえずベホイミはアンゼロットへと視線を向ける 「いいんスか?」 「少なくとも先ほどよりは被害が減るでしょう…あら?」 「ぬぅ、ボケ殺し教師たる魚雷殿が動いたかならばこの私、エロ撲滅教師色裂色番こと ハバネロ錬金術師エロガード・エロリップも動かねばな!!」 「他の教職の皆さんも動いたようですし私も…それにしてみなさん眼鏡が似合いそう… 乙女と眼鏡の会に入ってくれないかしら?」 「で、出遅れた!千兵衛さん!もっと飛ばして! ターボちゃん!何か使えそうな発明ないかしらー!?」 「私には聞かないんですね、みどりさん…」 「うほほ~い♪」 「な、なんかいろいろと教師でヤバめな方々が応援に駆けつけてきちゃってるっスけど大丈夫っスか!? 特に最後…同伴者がやばすぎっスよ?」 (と、とりあえず、うちの学校の連中がいないのは不幸中の幸いっス…) 「だ、大丈夫でしょう…多分…」 一方、 「ボディの調子はいかがかね、Drマシリト?」 「いうことなしだ!ネジ一本になること数年…ついに復活してやったぞ! さあ来るがいい!則巻千兵衛!則巻アラレ! 今度こそ私のキャラメルマンが地獄に送ってやる!」 城にはスカリエッティにより復活させられキャラメルマンシリーズを従え待ち構える男の姿があった。 「楽しい時間の始まりだぁ!」 …ってなにキャラメルマン5号被ってるんだスカリエッティ… 4-82 ブラックフライのNEWALONEと自身で放ったスターライトブレイカーとのエネルギーの競り合いで 千日間戦争の様に膠着状態に陥ってしまったなのは。 いつもなら今も傍に居てくれる親友で在り仲間で在り戦友で在る二人―― フェイトとはやてが助けに来てくれている所で有るが、 現状はそんなに甘くは無かった。 フェイトはバルディッシュをツインセイバー=フォームにして自身もソニックフォームとなって、 神速を超えた“超☆神速”で空を駆けまるで独立した生物の様に変幻自在に二刀の小太刀を振るう KYO-YAと人智の及ばぬ超☆高速剣闘を繰り広げつつも、 次第にKYO-YAに追い込まれて行ってしまっている。 一方、はやてはなのはの邪魔をさせまいとアララ・クランと対峙しているが、 片方が決まれば決定的な大規模破壊魔法の長冗な呪文詠唱に入ろうとすれば、 もう片方が小技の魔法で相手の呪文詠唱を阻害すると云う 「先に動いたら敗け」の様な後の先を狙う展開に突入してしまい、 双方に睨み合いながらも突破口を見い出せずにいる。 そんな中で、なのはとブラックフライが競り合いつつもじりじりとなのはに迫っていたエネルギー塊が遂に 突き出しているレイジングハートの尖端に触れそうになった時に、 幾重もの光の輪がブラックフライの後方から撃ち込まれてNEWALONEの射角が 僅かに振れて、その隙を逃さずなのはは全力全開でスターライトブレイカーを圧し切り、 辛くも膠着状態からの離脱に成功した。 しかし、なのはもブラックフライも無傷と云う訳には行かなく、 なのははかすめたエネルギーの余波でバリアジャケットの左肩から左腕の肘辺りまでを 消し飛ばされて生身の肌とブラの左肩紐を露出させている。 一方、ブラックフライはその複眼の様なパーツの右側半分をごっそりと消し飛ばされている。 誰!?となのはが眼差しを向けた先には―― 「…ふぅ、どうやら間に合うたようやな; あんさん、柊はんと光太郎はんの お友達の高町なのは言うお人でっしゃろ? ワイはタコスケ、自衛軍の次は奴等でっかぁ? 義に由って助太刀するでぇ!!」 タコスミならぬリップルレーザーを吐いてブラックフライに不意打ちを加えた 喋って空飛ぶイカすタコ――タコスケが快笑浮かべてタコ足でサムズアップしていた。 そして助太刀は彼のみに止まらず、フェイトの元にはペン太郎が、 はやての元にはこいつがヒーロー然と駆け付け飛び込もうとしていた。 と、局地状況整理&打開のきっかけの為に なのはStSチームにパロディウスチームを合流させてみたよ~んもにょ。 ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/nightwizard/pages/52.html
このテンプレートは最新でない可能性があります。 また、コピペをする際は、他スレへのリンクなど必要な部分を編集してください。 ―― ★★★★★ ======================【 重 要 】=============================== ・【※実況厳禁】放送内容に対するリアルタイムの書き込みは実況とみなされます。 ・基本的にsage進行(メール欄に半角でsage)で。2ch用ブラウザ導入推奨。ttp //browser2ch.web.fc2.com/ ・原作や雑誌等での未放送バレ、特定の登場人物の話は別の場所で。 ・You Tube(ようつべ)、ニコニコ動画、Winny等、動画共有に関する話題は自粛。 ・悪質なコテハン、荒らし、煽りは無視。(2ch用ブラウザのNG機能活用を) ・次スレは 950が、重複防止の為に宣言してから立てること。無理なら代わりを指名。 =============================================================== ※実況は下記専用板で ・スカパー実況 http //live24.2ch.net/liveskyp/ ・新アニメ特撮実況掲示板 (read.cgi終日停止中/※要2chブラウザ) ttp //cha2.net/cgi-bin/anitoku/ ■放送 TOKYO MX、チバテレビ、、テレビ愛知、テレビ大阪、テレ玉にて2007年10月~12月 キッズステーションにて2007年11月~2008年2月 ■公式サイト http //www.nightwizard.jp/ (TVアニメ公式) http //www.kids-station.com/minisite/nightwizard/ (キッズステーション) http //www.mxtv.co.jp/nightwizard/ (TOKYO MX) ■前スレ ナイトウィザード -Night Wizard!- セッション★★ http //★★★★★ その他テンプレは 2-10 付近 ■原作バレ+考察スレ 【ネタバレ】ナイトウィザードその★★【卓ゲ雑談】 http //★★★★★ ■原作スレ 菊池たけし セブンフォートレス ナイトウィザード★★ http //★★★★★ ■キャラスレ 赤羽くれは ★★ http //★★★★★ アンゼロット ★★ http //★★★★★ ベルと愉快な仲間達 ★★ http //★★★★★ 柊蓮司 ★★ http //★★★★★ ■関連作品スレ 【PS2】ナイトウィザード Denial of the World ★★ http //★★★★★ 【ナイトウィザード】FEAR小説スレ★★【きくたけ】 http //★★★★★ ■クロスオーバー 【柊】ナイトウィザードクロスSSスレ【NW!】Vol.★★ http //★★★★★ ■AAまとめ ナイトウィザードAA総合スレ http //★★★★★ ■関連リンク 原作 http //www.fear.co.jp/nw/ (ナイトウィザード公式) http //www.fear.co.jp/kikutake/ (菊池たけし特設ページ) ウェブラジオ「宮崎羽衣のナイトういういざーど」 http //www.anista.tv/uiui.htm (アニスタ.TV) http //www.zakzak.co.jp/anime/web/webradio.html (ZAKZAK) ウェブラジオ「ふぃあ通(旧ナイトウィザード通信)」 http //www.fear.co.jp/radio/fearradio.htm PS2版「ナイトウィザード The VIDEO GAME Denial World」 http //www.5pb.jp/games/nightwizard/ ■まとめサイト http //www42.atwiki.jp/nightwizard/ ■主題歌 OP曲 :「KURENAI」 歌:宮崎羽衣 DVD付き初回限定盤 VGCD-50006 / 1,890円 (税込) / 2007/11/21(水)発売 通常盤 VGCD-1028 / 1,260円(税込) / 2007/11/21(水)発売 ED曲 : 「Erinyes」 歌:BETTA FLASH VGCD-1029 / 1,260円(税込) / 2007/11/21(水)発売 ■キャラクターCD Vol.1 「Satisfaction」 志宝エリス(CV.宮崎羽衣) VGCD-125 2007/12/07 Vol.2 「WHITE HEART」 赤羽くれは(CV.佐藤利奈) VGCD-126 2007/12/07 Vol.3 「Destiny」 緋室灯(CV.小暮英麻) VGCD-127 2007/12/07 Vol.4 「Darkness」 ベール=ゼファー(CV.後藤邑子) VGCD-128 2007/12/21 Vol.5 「時の行方」 リオン=グンタ(CV.柚木涼香) VGCD-129 2007/12/21 ※全て1,890円(税込) ■サウンドトラック The Original soundtracks「ナイトウィザード The ANIMATION」 VGCD-0131 / 2,940円(税込)/ 2007年12月21日発売 「ナイトウィザード The ANIMATION」The BEST Vocal Collection VGCD- 137 / ¥2,940(税込)/ 2008年04月23日発売 ■DVD ・Vol.1 初回版 : GNBA-7483 / 通常版 : GNBA-7503 / 2007/12/21 ・Vol.2 初回版 : GNBA-7484 / 通常版 : GNBA-7504 / 2008/01/25 ・Vol.3 初回版 : GNBA-7485 / 通常版 : GNBA-7505 / 2008/02/22 ・Vol.4 初回版 : GNBA-7486 / 通常版 : GNBA-7506 / 2008/03/21 ・Vol.5 初回版 : GNBA-7487 / 通常版 : GNBA-7507 / 2008/04/25 ・Vol.6 初回版 : GNBA-7488 / 通常版 : GNBA-7508 / 2008/05/23 ・Vol.7 初回版 : GNBA-7489 / 通常版 : GNBA-7509 / 2008/06/25 共通の特典:映像特典、オーディオコメンタリ(アニメ版/TRPG版) 初回版特典:スペシャルブック「月刊ナイトウィザード The ANIMATION」、リーフレット、全巻購入特典応募券 ■主要製作陣 (順不同) 原作 : 菊池 たけし/F.E.A.R.(エンターブレイン刊) 監督 : 山本 裕介 シリーズ構成 : 藤咲 あゆな 美術設定 : 松本 浩樹 キャラクター原案 : 石田 ヒロユキ 美術監督 : 阿部 幸恵 キャラクターデザイン・総作画監督 : 下谷 智之 色彩設計 : 谷本 千絵 MONOデザイン : 渋谷 一彦 撮影監督 : 和田 尚之 クリーチャーデザイン : 安彦 英二 音響監督 : 本山 哲 音響制作 : オムニバスプロモーション 音響管理 : フリーマーチ . 音楽 : TAMAYO 音楽制作 : 5pb. アニメーション制作 : ハルフィルムメーカー 製作 : NW.FP ■声の出演 柊蓮司 : 矢薙直樹 志宝エリス : 宮崎羽衣 緋室灯 : 小暮英麻 赤羽くれは : 佐藤利奈 ベール=ゼファー : 後藤邑子 リオン=グンタ : 柚木涼香 アンゼロット : 小暮英魔 ロンギヌス・コジマメ: 小島めぐみ ナイトメア : 檜山修之 マユリ=ヴァンスタイン : 明坂聡美 ロンギヌス・コイズミ : 小泉豊 現場監督コイズミ:小泉豊 キリヒト : 渡辺明乃 望月チハヤ:小林ゆう ■FAQ まとめサイトにもFAQが載っているので参照してください。 http //www42.atwiki.jp/nightwizard/pages/51.html Q.この原作なに?エロゲ? ラノベ? マンガ? A.TRPGというジャンルのゲーム「ナイトウィザード」と、そのリプレイシリーズが原作です。 Q.TRPGって何? A.ボードゲームの仲間で、みんなでワイワイ遊ぶゲーム。 原作サイトの説明ページ( http //www.fear.co.jp/nw/abouttrpg.htm )も参照 Q.リプレイって何? A.TRPGのプレイ風景を文章に書き起こし、読み物としたもの。本作のシリーズはファミ通文庫より発売。 興味がある人にはメインキャラの一人、緋室 灯がヒロインをやっている一作目「紅き月の巫女」をお勧めします Q.NWって○○のパクリ? A.パクりかもしれぬ、そうでないかもしれぬ。初版が2002年3月発売なのでそこから判断してください。 Q.声優かぶってるけど予算ないの? それとも伏線? A.矢薙と小暮がパーソナリティを務める、原作公式のWebラジオ等でこの二人が何役も兼任していた名残。 予算を「ケチってる」のではなく「ケチってた」。 Q.全何話? A.13話(1クール)でした。 Q.アンゼロットは俺の嫁 A.寝言は寝て言え Q.わっほぅ! A.公式で「ワッフゥ」なのか「ワッホゥ」なのか見解が示されました。 ========================【卓ゲ原作組へのお願い】=============================== ・このスレは「アニメのナイトウィザード」のスレです。実ゲーム関係は卓ゲ板でお願いします ・原作知識などをふまえた発言はサロンのネタバレスレへ ・アニメ未登場キャラの話などもサロン行きとなります ・「未読組からの質問に答える時は5分待て、お前以外のお前らが答えてるはず」 ・打ち込み終わった後、書き込む前に一度スレの更新を、答えている人がいる可能性大 ・返答レスの際は原作ネタで会話が続かないように、続くようであったらサロンへ ・原作組のみの身内ネタになってないか読み直してから書き込みましょう ・マジレス集中砲火&未読さんお断り、カッコ悪い
https://w.atwiki.jp/hololive/
ホロライブまとめwikiへようこそ Wiki移転のお知らせ 管理人ではないのですが、管理人が仕事をしていないようなのでWikiを移転します。下記のリンクから飛んでください。 https //w.atwiki.jp/mishiro/
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/60.html
戦い終わって日は暮れて、場所は秋葉原の一等地。 小さな影と大きな影がなかよしこよしで並んでる。 一人はぱっと見高校生。 ほのかに漂う苦労の匂いは大人の味。拍車をかけるのは頭と手にぞんざいに巻かれた包帯か。 そしてもう一人はぱっと見外国人。 けれどその身に纏った制服は、どこぞの学園の中等部のものだったり。 見方を変えれば、じゃれつく兄に甘える妹、なんて見えるかもしれぬ。 並んで歩く姿は一見仲睦まじく、思わず微笑んでしまいそう。 まああくまでそう見えるだけで、当の本人たちはそう思ってなんかいない。 少なくとも片方は。 「…納得いかねえ」 「ばっちり変身して、しっかりあの犯罪者も倒してくださったではありませんか。 見事なご活躍でした…今はその傷ついた体を癒すことだけを考えてください。 あ、紅茶飲みます?缶ジュースですけど」 「ただ飛び上がって、落ちて、頭から激突しただけだぞっ! どこが活躍なんだ!?」 「柊さんには、見渡す限りの大観衆からの大喝采が聞こえなかったのですか?」 「ありゃどう考えても芸人とかに向ける類のもんだろうがっ!?」 叫ぶ男の名前は柊蓮司。 笑って受け流す女の名前はアンゼロット。 さてはて。 それではすこしばかり過去に溯ってみよう。 ■■■ 「いくぜっ!!」 電柱の上から、青い線が空へと伸びる。 それは皆が待ち望んだもの。 誰もがなろうと思って、しかし決してなれない存在。 すなわち。 正義の味方。 そして、正義の味方の醍醐味と言えば、必殺の技と武器。 「スーパーエクセレントダイナマイツマジックソォオオオオオオオオオオオオドッ!!」 吠える声とともに光が疾る。 輝く光の中に、微かに見えるは剣の影。 両刃の剣がその手に握られるより早く、青きヒーローは放物線の頂点に至り―――そして、落下する…! 「ぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 吠えるドッコイダー。 だが、正義の味方に対するは、大悪党。 ドッコイダーを前にしたゲイフラワーは、何を恐れるものぞと叫ぶ。 「自らの手のうちを明かすとはぁっ!! 愚の、骨頂ぅううううううううううううう!!」 剣を相手が握るならば、それをたたき落とすまで。 ゲイフラワーの叫びとともに、ドッコイダーに向かってミサイルが放たれる。 「ちぃ…!?」 愛らしい…というのも変な話だが、妙に愛嬌のある顔に似合わぬ舌打ちをする、ドッコイダー。 落下し続けるだけのドッコイダーには、ミサイルを避けるだけの機動は不可能。 そもそも、ミサイルは一発ではない。 十、二十、三十。 もとより、回避の余地などない。 ならば。 (…これしかねえっ!!) 纏った男の意思にパワードスーツが応える。 スタピライザーたるマントが方向を決め、バーニアが火を噴く。 そう。 答えは、加速。 彼は、パワードスーツの性能を信じ、賭けに出る。 一秒の、さらに数万分の一の世界。 その一瞬で、ドッコイダーはミサイルと衝突し。 爆発に、包まれた。 次の一瞬。 爆炎の中から現れたドッコイダーの手には、剣など、握られていなかった。 「ふはぁっ!!」 邪悪な笑みを浮かべる特A級犯罪者、ゲイフラワー。 だが、その笑みはまたも一瞬で消える。 そう。 バーニアによる加速。 ミサイルによる爆発。 そしてさらに、『彼』自身でさえ制御できない『力』すらも上乗せし。 青い流星は地に向かって落下してゆく。 その先には、ゲイフラワー。と、メカ。 「ん?お、おい? まさか、そのまま落下してくる気か? ちょっと待て?あたるぞ?おい?」 筋骨隆々の犯罪者の問に対する答えは、絶叫だった。 「止まらねええええええええええええええええええええええええええええ!!」 激突。衝突。 崩壊。圧壊。 歓声。呆然。 …劇終。 ■■■ 「そもそも、だ! ちゃんと指定されてた通りの名前を叫んだのに、剣が出てこなかったじゃねえか!」 「いえ、マニュアルにはちゃんと書いてありますよ?」 ―――魔剣は、剣を持った敵と交戦する時にしかつかえないから気をつけてね、柊くん? ―――By 開発主任 アキラ・ナナセ 「なんだそりゃあ!? ってかそもそも、なんでこの開発主任俺の名前知ってんだよ!? なんつーか、いろいろおかしくないかおいっ!」 「…などと話している間に、着きましたよ、柊さん」 「…ん?」 最初にアンゼロットが立ち止まり、続いて柊も足を止める。 そこは、かなり巨大なマンションだった。 ひと部屋ひと部屋の広さもかなりありそうである。 「へえ…秋葉原の一等地にこんな場所があったとはな」 「まあ、急いで造らせたのですが、ないよりましでしょう」 「…は?今なんて言った?」 「いえ、こちらの話です」 と、柊がアンゼロットの方を振り向いたところで、彼女はその顔に笑みを浮かべたまま、こう切り出した。 「さて、柊さん?今からする私のお願いに、はいかYesで答えてくださいね?」 「…おい。それ、さっき無理やり変身させられた時にもきいたんだが」 「さあ?そうでしたか?」 「はいかYesって、俺に選択権ねえってことだよな…?」 「『はい』と『Yes』。二つあるじゃないですか」 「意味は同じだろがっ!?」 叫んだ柊に、はあ、とわざとらしく溜息を一つ。 柊の頭に青筋が浮かんでいるのを確認してから、アンゼロットは口を開いた。 「…まあいいでしょう。 どちらにせよ、貴方がパワードスーツの審査に参加する以上、私のお願いは聞いていただく必要があります」 「……俺じゃなけりゃできないってんならやってやるさ。 学校には行かせてくれるんだろうな?」 「はい。それは勿論」 眉をしかめ、口をへの字に曲げたまま、だが柊はアンゼロットに先を話すよう促す。 そんな彼の態度に満足したのか、アンゼロットは、彼女の要件を言った。 「では。 貴方には、私と一緒に生活していただきます」 柊は、一瞬何を言われたのかわからなかった。 だが、アンゼロットは気にすることもなく先を続ける。 「もちろん、男と女がいきなり同居、ということでは世間の目も厳しいことが予想されます。 なので、私は柊さんの妹ということになりました」 「…はぁっ!?」 「ちなみに、ご家族の許可はとってあります。 思う存分、パワードスーツの審査に心血を注いでください」 「なんだそりゃ!? そもそもなんでお前が一緒にいる必要が…はあっ!? 何が何だかわからねえぞ!?」 「さあ、それではいきましょうか、お兄ちゃん」 わざとらしくそう言われて、柊は体を震わせ。 思わず、本心を口にしてしまっていた。 「気持ちわりいからやめろっ!? お前俺より年上じゃねえのか!?」 「…」 にっこり。 「くたばれ☆地獄で懺悔しろ」 ぽちっ。 ごきょ。 音とともに、柊が膝から崩れ落ちる。 頭の包帯には、若干血がにじんでいる。 傷が開いたようだが、大したことはない。 むしろ、衝撃そのものが痛手だった。 「ど、どこからか盥、が…」 「全く…これだから柊さんは」 「全くだな。これだから柊蓮司は」 「HAHAHA!マッタクデスネー!! これだからゴッシュジンサマハー」 霞がかかっている。 まるで、世界が揺れているようだ。 それでも柊は言葉を絞り出さずにはいられなかった。 「ぐ…お、お前ら、さっきの…?」 「何を言っているんだ柊蓮司ぃ? 私は今日からこのマンションの住人となるグッイィィィィド・ボルジアという名の一神父だ。 ドクター・ゲイフラワーなどという宇宙特A級犯罪人とは全くの別人だぞぉ?」 「俺は…ゲイフラワーなんて…言って…ねえぞ…」 「HAHAHAHAHA-!! オカシナゴシュジン様デスネー」 「つか…なんで…お前は俺を主人って呼ぶんだ…」 「はわ!何で柊がここにいるの!?」 「くれは…か…? お前こそ、さっきはなんであんな妙な格好してたんだ…。 あんな格好で人前に出たら、おばさんが泣くぞ…仮装にもほどがあるだろ…」 「な、なんのこと?」 「あの、全身装甲板で特に胸のあたりが分厚い「死ねぇっ!!」 打音。 柊の目にわずかに映ったのは、何故か机を持っている幼馴染の姿だった。 騒がしくなっていく周囲。 薄れゆく意識。 そんな中、柊蓮司は、何でこんなことになってしまったのかを、今更考えていた。 ■■■ ← Prev Next →