約 6,939,909 件
https://w.atwiki.jp/seren/pages/9.html
ウィザード 職業イメージ・転職条件…MAG 10・転職場所…アップタウン ギルド元宮3F 東 ・転職クエストダウンタウン北にいるマジックに話しかけて新生魔法についてきく。マスターのところに戻りクイズに答える。・転職後オパールペンダント/スキル「エナジーボルト」入手ウィザードの特徴各種属性による強弱の影響を受けない新生魔法を使うことができます。仲間の防御力を高めることができる補助系魔法を使用可能です。常に得意不得意なく戦うことができますが、攻撃力や防御力はあまり高くありません。装備槍・杖 魔法をメインとするため装備には制限が多い成長の可能性次元を超える攻撃魔法が使用可能となります。 スキル
https://w.atwiki.jp/night2ndandante/pages/169.html
いい見せしめだ。楽しみにしていろよ -不死身の魔女- パーソナルデータ 名前 アンジェリカ・ヴァン・クロムウェル 属性 風 / 天 一人称 私 種族 箒(人造人間) 性別 女性 年齢 28歳 ワークス 便利屋 身長 168cm 体重 57kg 瞳の色 赤色 髪の色 緑色 肌の色 白色 ウィザードクラス 異能者 デュアルクラス シーラー 戦闘スタイル 近接魔術 第一サブクラス 侍 第二サブクラス 魔術師 第三サブクラス - 概要 コネクション 名前 関係 伊藤真澄 親友 シャーリィ・ウェイク 親友 ミッシェル・ヴァルガ 親子 パワードスーツ型箒のB-Kシルヴァーバレットを素体に、ヴァルガ博士が生み出した人型箒。身体を構成する物質は人間とほぼ変わりないが、箒の機構を持っている。箒の本来の性質も相まって人造人間に近い存在と言える、ヴァルガ博士の発明の数少ない成功例。頑丈な肉体と自己治癒を活かした、近接魔法戦を得意としている。 性格は攻撃的にして好戦的。しかし味方、あるいは協力者と判断したものにはそれなりに友好的に接したり、面倒見の良い一面を見せたりもする。他人を寄せ付けない、きつい印象を持たれることが多いが決して残忍なわけではない。容赦をしないのは、便利屋という評判や信用、そして結果が非常に重要な仕事をしているためでもある。 16歳の時にふと思い立ってヴァルガ博士のもとを飛び出し、イギリスのとある街で、あまり人には言えない伝手を使って小さな事務所を構えて便利屋稼業を始めた。最初のうちは飼い猫探しや浮気調査など地味な仕事もしたことがある。また、フリーランスのウィザードとしても活動している。 ヴァルガ博士とは決して不仲ではなく、むしろ生みの親、育ての親として慕っている。 親友のウィザードであるシャーリィ・ウェイクがとある事件で瀕死の重傷を負い、意識不明に陥った。その事件にヴァルガ博士が絡んでいると噂を聞き、ことの真偽を確かめるために12年ぶりにヴァルガ博士のもとを訪ねることになる。 また、どういう訳かヴァルガ博士の基に身を寄せている新米魔王・日下祐一の監視と護衛を、親友の伊藤真澄博士から頼まれている。 5年間同棲していた男が居たが、現在はそれぞれの道を歩んでいる。彼やヴァルガ博士、親友二人からは「アンジェ」または「アンジー」と呼ばれている。 なお、彼女の名前の「アンジェリカ・クロムウェル」は伝説的な女性ブルームラーダーから、「ヴァン」はヴァルガ博士から取っている。 3サイズは上から83・61・84 戦闘 高い防御力と自己回復能力から「不死身の魔女」とウィザード、エミュレイター両勢力から恐れられている。 その高い生存能力を活かして戦闘では敵陣に突っ込んで攻撃を仕掛ける他、盾としての役割も持っている。 箒の飛行能力と風の魔法を活かした機動戦も得意。 また、敵の妨害や味方への支援もこなす事ができる。 武器・防具 B-Kシルヴァーバレット 種別 箒 アンジェリカの素体となっているパワードスーツ型箒。これにより、生身の状態で月衣を使用しない飛行を行うことができる。また、ナノリジェネフレームと同様の機構を持っており、彼女が不死身と言われている理由の一つでもある。 呪錬制服 種別 防具 正確には防具ではなく、アンジェリカの魔力を身体や身につけている物に循環させて魔力、防御力を上昇させるシステムのようなもの。 破魔弓 種別 魔導具 本来は魔力を高める、籠手状の呪符射出魔導具。破魔弓に施されている術式が、そのままアンジェリカの身体に刻まれている。 魔法・魔装 ペインレスセイバー 種別 攻撃魔装:風 アンジェリカの唯一にして最大の武器。風の魔力を纏った剣を創造し、敵に射出したり投擲したり、手に持って切りつけたりする。痛覚の遮断と自己治癒を行うことができる。そんなモノでどうにかできると思っているのか! レイズアーマー 種別 防御魔装 防御能力は決して高くないが、その代わり治癒能力を備えている特殊な防御魔装なんだ、もう終わりか? サイコシールド 種別 防御魔装 異能者が持つ特殊な防御魔装。アンジェリカのそれは風の魔力を利用したものである。特殊な能力がないが、純粋に防御魔装として高性能それで攻撃のつもりか? 特殊能力 サイコブレード 種別 超能力 ペインレスセイバーに更なる切れ味を付加する特殊能力。その代わりに射程は抑えられる。刻む! フォースフィールド 種別 超能力 更に強力な風の結界を展開し、防御力を高める特殊能力もっと気合を入れろ! サイコブースト 種別 超能力 内なる魔力を消耗して、攻撃の破壊力を上昇させる特殊能力。アンジェリカは魔力の代わりに生命力を消費させることができ、それを自己治癒能力で補っている。消し飛べ! クロノルーラー 種別 超能力 時間の速さを緩やかにし、自分だけが高速で動ける空間を創りだす特殊能力。なんだ、動きが悪いぞ? 称号 原罪なき者 彼女はフラスコの中で生まれた、人の形をした人ならざる存在だ。しかし彼女にとってはそれほど重要なことではない。 イモータル 彼女は決して殺せないわけではない。何度も攻撃を叩き込めば倒すことはできるだろう。それまで彼女が大人しくしていれば。 アラサー三魔女 伊藤真澄、アンジェリカ・ヴァン・クロムウェル、シャーリィ・ウェイクはいろいろな意味で、いろいろな方面から恐れられている。結婚など知ったことではない。 バイセクシャル 特に美少年、美少女が好み。子供には甘いんです。 バーサーカー 敵の攻撃を意にも介さずに剣を振るうその様は、まさに狂戦士。敵対者には容赦しない。 台所の魔女 その包丁さばきは目を見張るものがある。料理以外の家事も得意。
https://w.atwiki.jp/ranoberowa/pages/826.html
バイトでウィザード 【作者/レーベル】 椎野(しいの) 美由貴(みゆき) / 角川スニーカー文庫 【略称】 バイト 【世界観】 【内容紹介】 【登場キャラの把握】 【名前】 一条京介? 【登場巻】 【出典時期】 【名前】 一条豊花 【登場巻】 【出典時期】 【既刊一覧】 タイトル 発行年月日 定価 備考 バイトでウィザード 流れよ光、と魔女は言った 2002/11 540円 バイトでウィザード 滅びよ魂、と獅子はほえた 2003/02 540円 バイトでウィザード 蘇れ骸、と巫女は言った 2003/07 540円 バイトでウィザード 魔法使いで一攫千金! 2003/10 480円 短編集 バイトでウィザード 滅せよこの思い、と彼女は哭いた 2003/12 520円 バイトでウィザード 彷徨えわが現身、と亡者はうめいた 2004/04 540円 バイトでウィザード 術者の目覚めはウサギのダンス!? 2004/07 540円 短編集 バイトでウィザード とどけよこの憎しみ、と少年は涙した 2004/10 540円 バイトでウィザード したがえわが宿命に、と少女は呟いた 2005/02 560円 以降企画スタート後刊行 バイトでウィザード 黄泉路へつらなる万国旗! 2005/05 480円 短編集 バイトでウィザード 響けよわが祈り、と少女は笑った 2005/08 560円 バイトでウィザード 沈めよ恋心、と雨は舞い降りた 2005/12 580円 バイトでウィザード 唱えよ安らぎの歌、と星は輝いた 2006/05 540円 完結 バイトでウィザード 双子の飼育も銀玉次第! 2006/06 540円 短編集 タイトル 発行年月日 定価 備考 【メディアミックス】 コミックス、ドラマCD 【参考資料】 バイトでウィザード - Wikipedia ←【デュラララ!!】 ↑【原作紹介】 【バッカーノ!】→
https://w.atwiki.jp/night2ndandante/pages/167.html
ジューン・ファウス -高打点 多重BSでエネミーを追い詰めろ!- 長所 短所 打点が非常に高い 味方を支援する能力が無い BSを5つ同時に付与できる 範囲攻撃が少ない ほぼ全てのBSに耐性がある GMに対策され易い クラスデータ ウィザードクラス 落とし子 デュアルクラス マギナイト タイプ アタックタイプ 第一サブクラス 魔剣使い 第二サブクラス 魔術師 第三サブクラス 勇者 ステータス 耐久力 A 魔法力 D 打点 A 防御力・魔法防御力 D 回避能力 E 行動値 C 基本コンセプト・戦術 殺意の塊と揶揄されており、 ひたすら攻撃に徹するメインのダメージディーラー。 自らBSを取得し、HPを大幅に削ることで爆発的な打点を生み出す。 初回行動で自身に《ヒールサクセション》をかける事でHPの消耗をカバーし、 《歩みを止めぬ者》と《異形深化》でBSのリスクを軽減している。 メインプロセス毎にHPを50以上消費するが、 《ヒールサクセション》《レイズアーマー》《ソウルスティール》で消費した分をほぼ回復可能。 基本的にはカラミティ系のスキルでBSを撒き散らしながら《ヴォーテックスランス》で攻撃する。 物理攻撃はBSでエネミーの回避を充分落としてから行なう。 HPが二桁になったら耐久力との差分を上乗せする《ソウルチェイン》を使用。 打点やBSの他にも絶対命中魔法、カウンタースキル、ダメージ軽減無効スキル等を 織り交ぜつつ、プレッシャーをかけながら戦う。 瀕死から回復するスキルを2つ所持しており、多少思い切った位置取りができる。 欠点・弱点 範囲攻撃のスキルが少ないため、多数を相手にするのは苦手。 また、味方を支援するスキルを持たないためピンチの建て直しには毛ほどの役にも立たない。 プラーナの消耗が若干激しいためスキルの乱用は禁物。 5重BSは対策され易いためエネミーのスキルには細心の注意を払う必要がある。 今後の成長方針 今後もひたすら攻撃に特化する。 具体的には《刃の供物》や《真名剣界》を取得し平均打点を引き上げていく。
https://w.atwiki.jp/night2ndandante/pages/157.html
試作品だと思って甘く見ないほうがいいぞ 概要 ウィリアム・レッドグレイブが最初に作ったアーマー。作成されてアー=マイ=モニカに奪われるまでの3年間、彼が最も長い期間着用したアーマーでもある。後に作られるアーマーは全て、マーク1稼動時に得たデータを基にしている。数々のスペックアップ版のアーマーが作られたため現在はほとんど使用されていないが、重要な役割を持っていると言える。 装甲に塗装はされておらず、全身メタリックカラーとなっている。また、他のスーツと比べて若干スリム。胸部のコアは円形。 主な活躍はサイドストーリー「二人きりの戦い」にて語られている。オリジナルの設計図の手掛かりを探すために様々な遺跡に侵入した際、ウィザードの盗掘者を撃退している。また、漂着したカイゼルクラウンでは異常な進化を遂げたグリーディチャイルドを辛くも単騎で倒すという成果を挙げた。 装着することでウィリアムの月衣と同調し、第四世代に匹敵する能力を得ることができる。月衣の変化、ジェフティとのシステムリンク、リパルサージェット等、後のアーマーの基本的なスペックを備えている。 自爆装置が搭載されていたが、後にオミットされた。 カイゼルクラウンでグリーディチャイルドを倒したことでアー=マイ=モニカに目をつけられる。モニカは“秘密候爵”リオン=グンタと、ウィリアムに一方的に対抗心を燃やしていた錬金術師ロナルド・ウォールを利用してマーク1を奪い、試験運用がてら各地でマーク1にウィザードの妨害活動を行わせていた。それから学園編第三話「ハイウェイの血戦」に繋がる。 因みにウィリアムは「ハイウェイの血戦」の後、ベール=ゼファーを伝ってリオン=グンタに接触。彼女の趣味であるNゲージを作る代わりに、亜空間ラボとアーマーの機動パスワードを秘匿するという契約を交わした。 戦闘 頑丈な装甲といくつかの兵装を搭載することで、攻防一体の活躍ができる。これらの武装の全てはマーク2に、いくつかの武装は他のアーマーにも引き継がれることになる。 アーマーのスペック ドリルユニット 種別 近接兵装 右腕に収納されている戦闘用ドリル。展開するとガントレットに装備される。異空間ゲートを通過する際にシステムに不具合が起きたため、グリーディチャイルド戦では使用することができなかった。 ホーミングミサイル 種別 対集団兵装 両肩に内蔵されている複数の小型ホーミングミサイル。ドリルユニットと同じく、グリーディチャイルド戦では使用できなかった。 レーザーブレード 種別 光学兵装 左腕に搭載されている、魔力を用いた光の剣。展開するとドリルユニットとなじくガントレットに装備される。魔力を伴っているため、表皮が発達し物理的な防御力が上昇したグリーディチャイルドに大ダメージを与えた。しかし、左腕部分に大ダメージを受け使用不可能になった。 フレア 種別 エネルギー弾 両腰に収納されているダイヤル型の兵装。使用時はダイヤルが突出し回転することでエネルギー弾をばら蒔く。グリーディチャイルドに掴まれた際、脱出するために使用した。 自爆装置 種別 自爆用デバイス アーマーの技術の漏洩を防ぐため、緊急時に使用することを想定して搭載した小さな箱型のデバイス。グリーディチャイルドを倒す切り札になった。後にマーク1からオミットされた。 リパルサージェット 種別 フライトシステム 両手の手のひらと両足の足底からエネルギーを噴射することで飛行するフライトシステム。アーマーの基本的な兵装であり、マーク1以降の全てのアーマーに共通して搭載されている。
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/119.html
日が沈み月が昇る。 陽光は世界から姿を消し、夜闇が世界を覆う。 色彩と音響を切り取った影絵のような街並みを、給水塔の上から少女はじっと見つめていた。 少女の持つ紅の瞳は、無貌の世界を鏡面のように映し出しその表情を窺うことはできない。 「……そこは私の特等席なんだがな」 無音の世界に沁み込むように響いた声に、緋室 灯は街から視線を落としてそちらを見やる。 同じ銀成学園高校の屋上、フェンスに身を預けて津村 斗貴子は灯と同じように街を見つめていた。 「……」 少しの間灯は斗貴子を見つめ、やがて軽く地を蹴って給水塔から飛び降りる。 一切の音を立てず羽のように静かに屋上に降り立って、彼女は斗貴子の隣に歩み寄った。 そして斗貴子と同じ目線で再び街に目をやり、特に感情を込めない様子で静かに口を開く。 「……乗らないの?」 「……。いや、いい」 別にそこに乗りたくて言った訳ではない。なんとなく声をかけてみただけだ。 だから斗貴子には、それ以上灯に提供する話題がなかった。 再び降り始めた沈黙を破ったのは、灯の方だった。 「服、着替えたの?」 「っ……それは言うな」 僅かに眉間に皺を寄せ、斗貴子は呻く。 斗貴子は現在ニュートンアップル学園の制服を纏っている。 当たり前だが学校の時間はとうに過ぎ、寄宿舎での服装は(比較的)自由ではあるのだが、 ”こういう時”にはこの制服でいるのが一番都合がいいのだ。 もっとも、今灯が尋ね斗貴子が呻いたのはこの制服に関しての事ではない。 その直前まで着ていた衣装――昼休みに何が何だかわからないまま約束させられてしまった巫女装束――の事だ。 その時は休み時間の戯言だと思って……厳密には期待していたのだが、やはりというべきかそれはまひろ達に よって履行する事になったのだ。 約束してしまった手前もはや断るわけにも行かず、斗貴子は寄宿舎に戻った後まひろ達と共に巫女衣装を着ることになった。 そこまではまだ許容できた。 昨年の末に着るハメになったサンタクロースのコスチュームに比べれば巫女装束などかなり真っ当な部類に入るからだ。 だが、見通しが甘かった。甘すぎた。 先述の衣装の時には冬休みという事もあって他の生徒に見られることは殆どなかったが、現在は三学期の真っ最中。 当然寄宿舎は生徒で溢れかえっている。 そんな中を斗貴子はまひろ達に引きずり回され、夕食が終わるまでその格好で衆目に晒してしまったのだ。 ひっきりなしに向けられる携帯のカメラを思い出して、斗貴子は大きく溜息をついた。 「本職のくれははともかく……あとまひろ達もともかくとして、何故キミは平気なんだ?」 「輝明学園ではあまり珍しくないし、服装が変わっても別に」 「……東京の学校は計り知れないな」 「……萌え?」 「萌えとかいうな」 ボソリと呟く灯に、斗貴子は再び嘆息を漏らす。 斗貴子には灯が何を考えているのかわからない。 表情を全く見せないくせに珍妙な行動や台詞を吐き出すあたり全く理解不能だ。 「変わった奴だな、キミは」 「……そう?」 「一般常識からはかけ離れてると思うぞ」 「一般常識……そうかもしれない」 やはり灯は表情を変えずに言う。 いや――表情だけは全く変わらなかったが、 「――輝明学園に転入してから、余分な情報が増えすぎているから」 その声だけは、ほんの僅かに感情を帯びていた。 「……情報?」 「そう、余分な情報。無意味な会話、不必要の接触、無益な行動。学園生活や日常生活。 そういった諸々の、任務の遂行に不必要な知識と思考」 「―――」 斗貴子は僅かに目を見開いて灯を振り向く。 視線を合わせる事なくただ人形のように夜闇の街を見つめる少女を、斗貴子は言葉もなく凝視した。 初めて彼女と逢った時の事を思い出す。 紅い月を背負うようにして斗貴子を見下ろしていた灯。 そんな彼女を見て、斗貴子はまるで鏡を見ているような錯覚を覚えたのだ。 「……『絶滅社』って知ってる?」 「あ、ああ。確か世界規模で展開している傭兵斡旋企業……だったか」 「私はそこで『製造』された。この世界を侵すエミュレイターを駆逐するための兵器――強化人間(キリングドール)として。 ただそのためだけに生まれ、そのためだけに生きる。それが私に求められている唯一つの機能」 ――この世界に潜むホムンクルスを駆逐するために。そのためだけに生きてきた。 無意味な会話、不必要の接触、無益な行動。学園生活や日常生活。 そういった諸々の、任務の遂行に不必要な思考を排除して。 「色々な場所を巡った。戦場に行った事もあるし、学生として潜入した事も多かった。 それでも私は、そういうモノでいられた。それで構わなかった」 様々な場所に赴き、ホムンクルスと戦ってきた。 学生として潜入した事も一度ではない。 だがそれでも、何も変わる事はなかった。 自分は戦士として生きてきたし、それで構わなかった。 「でも、それが変わってしまった。任務として輝明学園に潜入して、そして――」 それが、変わってしまった。任務としてこの街を訪れ、銀成学園に赴き、そして―― 「『私』は、」 ――『彼』と、出逢った。 静寂が戻った夜闇に、冬風が通り抜けた。 闇に溶けるような黒髪と、闇を焦がすような紅髪が静かに揺れる。 風の行く先を見るように視線を反らした灯に釣られて、斗貴子もそちらを見やる。 二人の少女の見つめる先にあるのは、静謐に沈んだ夜の街並。吸い込まれてしまいそうな夜空。置き去りにされたように白く浮かぶ月。 ――少女が少年に出逢ったのも、こんな月の夜だった。 「……それで、いいんじゃないか?」 視線を動かさないまま、斗貴子は囁くように呟いた。 自分に向けられた視線を感じながら、彼女は言葉を継ぐ。 「多少……いや、かなりズレているとは思うが、そういったモノを得るのは良い事だと私は思う」 「でも私は――」 「兵器である前に、戦士である前に……私達は人間だ」 灯の言葉を遮って言いながら、斗貴子は自分の発言に僅かに驚きを感じていた。 一昔の自分であれば、絶対にそんな事は言わない。そんな事を考える事さえもしなかっただろう。 それがこんな台詞を吐き出すようになってしまったのは間違いなく――彼のせいで、彼のおかげだ。 知らず、斗貴子の唇は僅かに緩んでいた。 「私はここに来て、多くのかけがえのないモノを手に入れる事ができた。キミにとってその学園は、私にとってのこの場所なんだろうな」 振り向いて斗貴子は灯を見つめる。 ほんの少しだけ困惑の色を見せている灯の顔が、昔の自分と重なった。 「キミは多分、これからもっと変わっていくと思う。でもそれは決して悪い事ではない」 そんな自分に語りかけるように、斗貴子は声を紡ぐ。 灯はしばし沈黙し紅の視線を僅かに彷徨わせると、 「……。よくわからない」 「だろうな。私もよくわからなかった」 「貴方も?」 「ああ。だが安心していい、私でもわかったのだから……キミもきっとわかるようになる」 「……貴方がそういうなら」 「……その納得の仕方はちょっと失礼だぞ」 「そう?」 「そうだ」 真顔で小さく首を傾げている灯を見つめながら、斗貴子は苦笑を閃かせた。 灯はそんな彼女を紅の瞳でじっと凝視した後――彼女に応えるように、その顔に小さく微笑みを浮かべた。 ※ ※ ※ 人通りがまばらになった夜の街を、蓮司はカズキや剛太と共に歩いていた。 この街に潜むホムンクルスやエミュレイターを警戒して気を張っている――という訳ではない。 四六時中気を張っていた所で労力の無駄遣いであるし、何より周囲から訝しげに一瞥されるだけだからだ。 行方不明事件が蔓延しているとはいえ、街にはそれなりの人間が闊歩している。 どんな異常だろうと、それが自身の身に降りかからない限りはやはり他人事でしかないのだ。 「しかし、こんな風にしててエミュレイターっていうのは見つかるもんなのか?」 車道を挟んだ反対側の歩道を歩くカップルに何気なく目をやりながら剛太が声を漏らした。 「いや……実はあんまり意味がない」 「え、そうなの?」 「アモルファス……ヒトに取り憑く奴は普段は普通の人間と変わらないからな。本人でさえ自覚がない事も多い。 強いて意味があるとすりゃあ、近くで月匣が展開された時に早く駆けつけられるぐらいだ。奴等は月匣の中でしか顕現できないから」 もっともそれはアモルファスタイプのエミュレイターの場合で、自身の現身を持つシェイプドライフの場合はその限りではない。 普段無知と蔑まれる蓮司とて、そのくらいの知識はあるのだ。 それが十分に発揮できないのは、本人の意思とは別の何か抗い難い何かの力が作用しているに違いない。 軽く頭を振って蓮司は剛太に向かって逆に問いかけた。 「ホムンクルスは違うのか?」 「ああ。こっちはホムンクルス自体を探すってより、奴等のアジトを見つけるんだ。 街を捜索して奴等が拠点にしそうな所を絞り込む。後は虱潰しに……」 蓮司に向かって解説しながら、剛太はカズキが興味深そうに自分をみやっているのに気付いた。 彼は嘆息して軽く頭をかいてみせる。 「……そういや武藤はこの辺の事何にも知らないんだったな」 「うん。オレ、戦団とか何もしらなかったから。……そっか、だから斗貴子さんあの時も遅れたんだ」 一人何かを納得したようにカズキがうんうんと頷く。 それを半目で眺めやり、剛太は再び溜息をついた。 「……まあアジトとかその辺りは戦士長達が調査してるだろ。下っ端の俺達はこうして足で稼ぐしか……」 「蝶野なら何か知ってるかな」 「……蝶野?」 「パピヨン。蝶のマスクを被ってる奴」 「……あー、あいつか。何か最近噂されてる怪人とかいう」 「知ってるのか、蓮司?」 「見た事ならある。またナイトメアみたいな変なウィザードかと思ってたんだけどな」 「あいつみたいなウィザードがいるのかよ……」 「いる。色々といるんだよ、ウィザードにはな……」 冬でありながら首筋に汗をたらしつつ呻く剛太に、蓮司はしみじみと頷いて見せた。 特徴的な格好といえば夢使いが代表的だが、人狼族やら吸血鬼やらがいるウィザードの世界ではさして珍しくもない。 外見的な事だけではなく内面的な事も含めれば、常軌を逸している者達など両手両足の指で数え切れないほどに蓮司は知っている。 「でも、アイツ最近全然姿を見ないぞ?」 「そうだな、去年の末ぐらいまではワリと見かけたんだけど……」 カズキは虚空を見つめて首を捻り、何かを思いついたように二人を見た。 「あそこならいるかもしれない」 「あそこって、まさか」 「そう、あそこ」 思い切り眉を顰める剛太に、気にする風でもなく応えるカズキ。 この街の事を殆ど知らない蓮司としては、二人の反応を訝しげに見ていることしかできなかった。 「いらっしゃいませー」 三人が店の中に足を踏み入れると、店員の明るい声が響き渡った。 このファーストフード店――ロッテリやの第一人者とも言える店員の少女の姿は見えない。 (本人は望んでいないだろうが)この店に最も馴染んでいる彼女とはいえ、一日中店に入っている事は難しいのだろう、 現在カウンターで接客をしているのは別の店員だった。 「やっぱりいないか……」 「安直過ぎるぞ、武藤……」 店内を一望してからカズキは小さく呟き、その脇で剛太が肩を落として呻く。 変人バーガーと揶揄されたり特異点とまで噂されるこの店であるが、そうそういつもそういった類が集まるわけではないようだ。 「どうすんだ?」 「店に入って何もしないで出るってのもアレじゃないか? せっかくだから何か食べていこう」 「カズキ……お前、夕食滅茶苦茶食ってなかったか?」 「そうか?」 呆れた蓮司の声に軽く返し、カズキはカウンターに向かって歩き出す。 そこまで空腹ではなかったが別に反対する理由もなかったので、二人はカズキに続いてハンバーガーセットを購入すると、二階席に向かって歩き出した。 「二階は喫煙席だけど、結構眺めがいいんだぞ」 「今は夜だからあんまり関係ないけどな」 「へえ……」 気のないような台詞を返しながらも、内心では蓮司は心が躍っていた。 何しろここ一年近くアンゼロットによって二十四時間世界中を飛びまわされて彼はこういった普通の学生がするような事をほとんど経験していない。 ファーストフード店で食事をする――そんな何でもない事に蓮司は幸せを感じていた。 階段を上りながら蓮司はドリンクに刺されたストローを口に咥えた。 くれはが居れば行儀が悪いなどといわれそうだが、今は男同士だ。知った事ではない。 そして三人は二階席に辿り着き、 「む?」 「お?」 「どりぃ~む?」 「ぶふぉっ!?」 蓮司は口に含んだジュースを盛大に吐き出した。 「ぐふ、がはっ……な、なんでアンタ等がここにいるっ!?」 咳き込みながら蓮司はテーブルを囲んでいた”三人”を食い入るように睨み付けた。 眼帯にマント姿のまま席に座っているナイトメアが苦笑を漏らしつつ口を開いた。 「我々とて神仙ではない。栄養補給のために食事を摂るのは当たり前だろう?」 「う、い、いや、それはいい! だが一緒にいるソイツはなんだ!?」 ハンバーガーセットの載ったトレイを片手で持ち直し、蓮司は震える手で三人目を指差す。 ナイトメアの向かいに座り、前面を大きくはだけた漆黒のスーツを纏った蝶々仮面の男――パピヨンは、 手にしていたポテトを齧りながら蓮司を無視すると、意にも介さず隣にいるカズキに目をやった。 「なんだ武藤、お前も来たのか」 「久し振りだな、蝶野。最近見なかったけど、何処行ってたんだ?」 「何、くだんのパピヨンパークがようやく軌道に乗ったんでな。ちょっと日本を出ていた」 「え、それって去年言ってた? あれ本気だったのか?」 「当たり前だ。俺はいつでも蝶本気だからな」 「おい、何事もなかったかのようにスルーすんなよ!?」 必死に叫ぶ蓮司にようやくパピヨンは視線を向けた。その存在に初めて気付いたかのようにパピヨンは眉を顰めると、 煩わしそうな視線を向けながらナイトメアに向かって声をかける。 「やかましい男だな。お前の知り合いか、ナイトメア?」 「ああ。今回の件で一緒に組んでいる仲間だ」 「は、こんな奴等の御守とはお前も大変だな……奥方を放っておいていいのか?」 「幸い経過は良好だ。順調に行けば二月の中旬、と言った所だな」 「そいつは蝶畳。無事に生まれたらお祝いに行かせてもらおう」 「頼む。アレも喜ぶだろう」 「待てぇええぇ!?」 「うるさいぞ、店内で騒ぐな柊 蓮司。他の客に迷惑だろう」 「なんで普通に仲良く談笑してんだよ!? しかも家族ぐるみの付き合いなのかよ!!」 一応正論であるナイトメアの言葉に応える余裕もなく、蓮司は行き先を失った指先を彷徨わせながら叫んだ。 「彼とはちょっとした縁で知り合ってな。経緯は面倒なので省く」 「ナイトメアとはともかく、花子婦人は中々に素晴らしいセンスを持ってたからな。少々懇意にさせてもらっている」 「なんだこの変態コミュニティ……」 絶句している蓮司の脇で、今にも逃げ出しそうな剛太が呻くように漏らした。 するとそれまで沈黙を保っていたブラボーがハットの奥から鋭い眼光を向けた。 「戦士・剛太」 「は、はいっ!?」 「……俺をこの二人と同類にしないでもらおうか」 「え……えぇ~……?」 「その格好で言っても全く説得力がないな」 「まったくだ」 「俺の気持ちを代弁してもらってなんだが、お前等が言うな……っ」 「まあとにかく、二人とも早くこっち来いよ」 何時の間にか三人のテーブルに混ざったカズキが、階段付近に立ち尽くしている二人を手招きする。 蓮司と剛太の二人は互いに視線を交わしながら、 「……剛太、早く行けよ」 「やだよ、俺はノーマルなんだぞ……? お前が先行けよ、柊」 「俺だって嫌だ、あいつらに混ざるのなんてごめんこうむる」 肩を押し合って牽制するのだった。 ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/nightwizard/pages/204.html
荻原宗一郎(おぎわら・そういちろう, OGIWARA Souitirou)は輝明学園秋葉原分校の校長。第13話に登場。 C/Vは杉崎亮。ただし「校長(Principal)」としてクレジットされている。 概要 自らも高位のウィザード(忍者)であり、普通の教育機関としての学園と、ウィザード養成機関としての学園の裏の顔、両方を取り仕切る。 学園を狙うエミュレイターを警戒したり、修行のために生徒へウィザードとしての任務を斡旋するのも彼の仕事である。
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/186.html
飯波高校の文化祭は9月の終わりに行われる。 それは、留学生の2人にもまた、無関係ではない。特に不思議研に入ろうと言う変わり者ならばなおさら。 トンテントンカン… 手を止めること無く不思議研の部室に金づちの音が響き渡る。 秋の文化祭。静たちのいる不思議研はお化け屋敷をやることになった。 ただのお化け屋敷では無い。 監修三石姉妹&静=ヴァンスタイン、中の人担当要いのりと演劇部有志(何をどうやったのか春美が話をつけて来たらしい) ガチで怖がらせる、超本格派。それが不思議研の今年の出し物だった。 そんなわけで、いのりと静はお化け屋敷の道具を作っていた。 「そう言えばさ、ロンギヌスの方はど~なの?」 2人がこの街に来てからはや一ヶ月。飯波市での調査は、暗礁に乗り上げていた。あれからと言うもの、狼男も吸血鬼も現れていないのだ。 ふと思い出したいのりの問いかけに静は首を振って答えた。 「残念ながら、プラーナを抜かれてて、まだ目を覚まさないらしい。色々聞きたかったんだけどね」 行方不明になっていた調査隊は今、世界魔術協会の治療施設に搬送して治療している。 話によると、限界ぎりぎりまでプラーナを絞り出されていたため回復にはもう少しかかるらしい。 「そっか。それにしても…」 この1ヶ月、この世界に関わってきて感じた素直な感想を漏らす。 「この世界って、プラーナ強い人多くない?」 この前、静と一緒に行った病院でであった人のことを思い出す。 同じ病室で唯一喋れた、漆野と言う刑事。同じ病室で寝かされていた、きぐるみが枕もとに置かれた謎の外人。 2人とも強いプラーナを持っていた。もっとも謎の外人の方は限界までプラーナを抜かれていたため動くこともできなかったが。 「あたしたちがウィザードだって言っても驚いて無かったし…やっぱ世界結界が無いからかな?」 「ああ、それはあるかもしれないね」 静が頷いて今までに知り得たことを話す。 「ロンギヌスの調査だと、この世界にはウィザードこそいないけど、月匣を貫通する常識外の存在は結構ごろごろいるらしい」 「常識外のって言うと…サフィーちゃんや銀之介君みたいなの?」 「う~ん。あの2人もそうだけど、他にも、色々といるらしいよ。常識を超える技をもってる人間とかね」 プラーナの豊富なこの世界には、ちらほらと雑魚エミュレイターが侵入していると言うのが、ロンギヌスの調査結果だった。 そしてその後の調査でこの世界の住人が密かに相当量のエミュレイターを倒していることも分かっていた。 サフィーのような吸血鬼や銀之介のような狼人間の手によると思われるものもいくつかある。だがそれ以上にその他のものの手によるものらしき報告も多かった。 曰く、地球外の技術で作られたパワードスーツを着た男が現れて場をひっかきまわしていった。 曰く、とある少女を襲ったエミュレイターの群れを忍者の少年が全滅させた。 曰く、ワニのきぐるみを着た少年がエミュレイターをあっという間に倒した。 曰く、イノセントの少年を襲ったエミュレイターが忍者刀の魔剣使いに一刀両断された。 曰く、この世界に逃げ込んだエミュレイターが急所にさんまがささって死んでいるのが見つかった…などなど 「それに、ナイトメアの報告もあるしね…」 静が月衣から報告書を取り出す。 「ナイトメア…ってあのすっごく怪しい恰好のあれ?」 いのりの脳裏に、奇抜な格好の男が思い浮かぶ。夢使いの集まりに姉を迎えに来たことがあるのだ。 あのときは大変だった。反射的にファイアーワークスが暴走しかけて、危うく家が焼けるところだった。 「そ。下がる男や赤き巫女に並ぶ有名人。実はマユリさんの知り合いだったらしくてね。快く報告書を回してくれたよ。 こっちの事件解決にも役に立つだろうってね」 そして、報告書の内容をかいつまんでいのりに伝える。 「ナイトメアの関わった事件の首謀者は、魔王の1人、カミーユ・カイムン。 どうやらこの世界の豊富なプラーナを利用してエミュレイターを融合させた人狼の兵士を作ろうとしていたらしい。 まあ、それはナイトメアの手で解決したんだけど、事件解決の際にこの世界の人間2人の協力を得ている。しかも戦力的な意味で。 2人とも文字通り人間離れした実力の持ち主で、彼らの協力が無かったら、解決は不可能だったって報告しているよ」 「へえ~」 2人とも魔王級エミュレイターとは戦ったが、本物の魔王と戦ったことは無い。 ウィザードでも、魔王と戦うなんてごく稀な特例を除けば一生に一度あるかないかなのだ。 その魔王と対等に渡り合ったのがこの世界の人間と聞き、いのりは目をまるくした。 「やっぱ世界って広いんだね」 まさかその2人がサフィーと銀之介の関係者だとは露ほども思わず、いのりが感嘆の声を上げる。 「そうだね。まあ、僕らも人ごとじゃあ無いんだけどね」 「へ?ど~ゆ~こと?」 いつもうさんくさ…もとい爽やかな笑顔の静が一転して真面目な顔になる。 「ああ、サフィーちゃんにはもう言ったんだけど、この事件、多分魔王が絡んでる」 「魔王って…マジで!?」 「あの人狼…銀之介君の叔父さんが言っていたことと、銀之介君が彼と戦った時のことを聞いていて気になったから調べてたんだけど…」 大声を上げるいのりに静はこの2週間の調査から出した結論を話した。 「銀之介君の叔父さんの瘴気を自在に操る能力。あれは、“落し子”の力だ」 落し子とは、ごく最近、現れるようになったウィザードのクラスである。 魔王と契約し、魂を売り渡して裏界の力を得たものたちの総称。 魔王のしもべとして、時に冥魔との戦いに協力し、時にウィザードの前に立ちはだかるクラスである。 「ってことはつまり…」 「うん。この事件の背後には、彼を落とし子にした、魔王が存在する」 ま、それが誰なのかまでは分からないけどねいつもの笑顔に戻って肩をすくめる静。 「魔王かあ~」 いのりが溜息と共に漏らす。 「ま、そういうわけだから、しばらくはここを離れるわけにはいかない。いのり君も十分に気をつけて」 * 一方その頃。 「魔王かあ~」 同じころ、人の良さそうな青年がため息を吐き出す。 その、荒唐無稽な話に。 「らしいでしゅ」 話し終えた少女が、やっぱり溜息をついて答える。 青年の名は駒犬銀之介。少女の名は、サファイア。 狼人間と吸血鬼のコンビは、エミュレイターが発生していないか、街を見回りの最中であった。 前衛と後衛でコンビを組んでの見回り。静といのりが学校に行っている時間はサフィーと銀之介で担当なのだ。 「魔王って…やっぱりこの前の悪魔みたいな奴?」 「さあ?アタシもこれでも結構長生きしてましゅけど、流石に魔王を見たことはないでしゅ」 サフィーが肩をすくめる。 (魔王って言うのは、エミュレイターの住む世界、『裏界』を統べるエミュレイターの王の1人。貴族って言った方が近いかもね。 この世界に現れるのは本体では無く分身に過ぎないけど、それでもその力はエミュレイターと化したあの2人をも遙かに凌駕する、と考えておいてくれ) それが、静がサフィーに教えたすべて。それ以上のことは、サフィーも知らない。 2人の脳裏に浮かんでいるのはめたらやったらごつい巨大な化け物。 ぶっちゃけ2人とも魔王なんてゲームの中の存在だった。 「本当にいるんだね。魔王って」 変なものや化け物とは会った経験はほとんど無い銀之介はまだ疑わしそうに言う。 「まあ、本物の魔法使いと化け物がいるんでしゅから、いてもおかしくは無いってことでしゅね」 鞭でビルをぶった切れる男だの人間そっくりのロボットだのこの手の怪しいものには耐性があるサフィーはすでにその事を受け入れていた。 「そう言うものなのかな…あ」 何気なくそちら側を見た銀之介が顔をしかめる。 サフィーとの話に夢中になっていて気がつかなかったがここは… 「どうしたんでしゅか?」 いきなり顔をしかめた銀之介にサフィーは不思議そうに尋ねる。 「やばいなー。近づかないようにしてたのに」 頭を掻いて呟く。 「ここ?ここって…学校じゃないでしゅか」 いつの間にか2人は飯波高校の近くまで来ていた。 「近づかないようにって…ああ、アンタ、正体ばれてましゅからね」 そう、銀之介は正体がばれている。半年前TVで大々的にその正体をさらしたために。 「でも、別に良いんじゃないでしゅか?アンタ、結構好かれてるみたいだし」 この3週間、一緒に行動するようになってサフィーは気づいていた。 目の前の青年は、この街では決して嫌われていない。 商店街でも人気者だし、時々出会う銀之介の知り合い(2年も暮らしていただけあって結構多い)も大体は好意的だ。 たま~に顔を真っ青にして逃げ出すヤクザっぽい奴とかもいたが。 「そうじゃないんだ」 だが、銀之介の顔は浮かないままだ。 「そりゃ~僕も驚いたさ。この街では、狼人間の僕が嫌われてないんだってね。でもね…あいつらはそ~じゃなかった」 「あいつら?」 「そう…倉地香ファンクラブの人たちさ」 「ああ、あいつらってまだいたんでしゅか?」 倉地香ファンクラブと聞いて、そ~言えば義弟がよく狙われてたなあと思いだすサフィー。 「なんでまた?まさかアンタ…手を出したとか?あれに」 倉地に手を出した、そう誤解されていたのが義弟が狙われていた理由だったと聞いたことがある。 そう言えば目の前のはびみょ~に似ている気がする。雰囲気とか。 「そんなわけ無いじゃないか!?」 それに銀之介は真っ赤になって反論したあと、再び溜息をついて言う。 「2年前に、見られちゃったんだ。僕の狼の姿。そんときに怖がられちゃって…それ以来ずっと狙われてるんだよ」 「ふ~ん…あの女がそんなの気にするとも思えないでしゅけど」 銀之介の言葉にサフィーは首をかしげる。少なくとも自分の知っているあの女は、もっとずっとず太い神経の持ち主だ。 ある日突然吸血鬼になっても、速効で順応するくらいには。 「あ、でもそ~言えば、静がそんなことを言ってたでしゅ。銀之介君はなんか怪しげな連中に狙われてるらしいとかどうとか」 サフィーの何気ない発言に、銀之介はビクリッと体を震わせる。 「…やっぱり?」 「確か言ってたでしゅ。いのりと2人でアンタのことを探してた時に、ファンクラブの連中が手配書を渡してきたらしいでしゅ。 ま、そのおかげで見つけられたんだから結果オーライでしゅけど」 「そっかあ…やっぱり嫌われてるんだなあ…ほとぼりが醒めてるなら唐子に付き合ってもいいかなって思ってたけど」 残念そうに銀之介がうめく。 (今度の日曜、飯波高で文化祭があるんだってさ!一緒にいこ~よ!ほら、ここんとこずっと大変だったでしょ?) いつもの元気満タンな笑顔で唐子に誘われていただけに余計に残念だと、銀之介は感じていた。 「つきあう?…ああ、そ~言えば」 (今度の日曜日は文化祭で忙しいんだ。もし良かったら遊びに来るといいよ) 静がそんなことを言ってた気がする。いのりもいないし暇だから銀之介を誘っていくのも悪くないかと思っていたのだが。 「…いや、だいじょ~ぶだと思うでしゅよ?アタシと一緒なら」 少し考えて、それに気づいたサフィー銀之介ににやりと笑って言った。 「いや、そりゃ~サフィーちゃんなら負けないとは思うけど…流石に怪我させたりするのは」 銀之介が首を横に振る。目の前の女の子が実は滅茶苦茶強いことは知っている。 悪魔との戦いのときも最後にとどめをさしたのはサフィーだし、魔法を自在に操る能力も持っている。 狼男と並ぶホラー映画の代名詞は伊達じゃないのだ。 「それも、問題無いでしゅ」 「え?ど~ゆ~…」 サフィーの言いたいことが分からず、困惑して銀之介が聞き返した。 そのときだった。 「駒犬ぅぅぅぅぅぅ~!!!!!!!!!!!!」 叫び声と共に何人かの生徒に取り囲まれる。全員男子だ。全員ナイフやらスタンガンやらすりこぎやらを持っている。 「我らの女神の敵!今こそ成敗してくれる!」 額にはくらと書かれた鉢巻き。そして、その眼は全員…いっちゃってた。 「だから嫌だったんだ。やばいよ変身するにしても…あれ?」 愚痴を言いながらゆで卵を取り出そうとして、銀之介は気づいた。 目の前のファンクラブの面々が、変だ。妙にぼうっとしていて目の前で手を振っても気づいていない。 「さ、行くでしゅよ」 それが当然であるようにサフィーは歩き出す。 「もしかしてこれ…サフィーちゃんが?」 気がついて、銀之介はサフィーに問う。それにサフィーはにやりと笑って答えた。 「月匣。ウィザードなら誰でもできることでしゅ」 かつて、眼鏡の魔法使いに言われた言葉を。 ← Prev Next →
https://w.atwiki.jp/dragonslash_wiki2/pages/46.html
#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (wizard.jpg) 概要 武器にマジックワンドとマジックオーブを使用する魔法ディーラーだ。 アーチャーと同様に単一ディーリングと広域ディーリングの2つのスキルツリーを保有しているが、ウィザードのスキルは即発動式のためアーチャーとは発動速度で大きく差をつけている。 火力ツリーに特化した場合純粋なダメージディーラー職ですが、回避率が低く生存力は全職業中最も低い。 仮に単体向けスキルに特化したスキルを選択した場合も、他の職に比べて単一ディーリングが不足しているのでレイドには適していない。 レイドに行く場合は最初の報酬ルビーを回収する1度に止めるのが推奨されるが、ウィザードLoveのユーザーは一緒に行ってくれる優しいフレンドを見つけるか、心臓に毛を生やしレイドに向かうとよい。 職バランスやゲーム仕様がころころ変わるドラゴンスラッシュでは日常茶飯ではあるが、2016年4月現在ウィザードが向いているコンテンツは存在しない、残念ながら全てのコンテンツで三流性能である、初心者は よく認識して選ぶべし、過去に於いてはアリーナ・ギルドバトルの帝王であった。 スキル振り 主に火炎球型と流星召喚型に分かれる。どうしてもウィザードでレイドに行きたい場合は単体特化の火炎球型、それ以外は流星召喚型にするのがオススメ。 火炎球型…火炎球MAX、究極火炎球、武器活用MAX残りはお好みで。 さらに火炎球の威力を上げるのならパッシブの気分転換や炎の刻印に、複数攻撃も欲しいのなら流星召喚に振ると良い。 流星召喚型…流星召喚MAX、究極流星召喚、武器活用MAX残りはお好みで。 さらに流星召喚の威力を上げるのならパッシブの気分転換や炎の刻印に、単体攻撃も欲しいのなら火炎球に振ると良い。 武具オプションの優先順位 武器 クリティカル上昇=クリティカルパワー上昇≧防御無効化上昇=命中>武器攻撃力上昇=攻撃速度上昇 防具 知能上昇>HP上昇=防御力上昇>回避上昇 アクセサリ クリティカル上昇>命中上昇>攻撃速度上昇>MP 本国でのウィザードの変遷 シーズン3当初のウィザードは絶滅危惧種であった。仲間の体力が基本18~20万のうえ無敵スキルのバーゲンセールでアリーナウィザードは全く役に立たず、プレイヤーキャラクターがウィザードならば事実上5体4で闘うことにほかならない。 ウィザードにかぎらず、アリーナ上層ではビショップとパラディン以外ほとんど使われていない状態が続いた。それでも羊型は意外な変数となり特に改編後のギルド対戦英雄リーグでは無視できない評価をされている。 その後、最高のダメージを誇るドラゴンバスターガイアが出てきて、さらにウィザードの上方修正が行われたことで降臨仲間にディーリングで大きな差を出し、ガイアに搭乗したウィザードが複数のコンテンツに現れだした。 シーズン3でのウィザードの活動領域 【冒険、レイド】レイドでは火炎球、冒険では火炎球を除けば他の2つのスキルは無難である。ただし生存力が低い。 【アリーナ】他のプレイヤーキャラクターが同様であるように、オールパッシブを取ったウィザードがガイアに登場すると最上位級瞬間ディーリングを誇る。英雄リーグでは羊型が仲間が揃っていれば強力だ。 【ラビリンス】 【ワールドボス】ガイアがなければ諦めましょう。ガイアがあっても仲間に乗せてプレイヤーはビショップを使うのが上位層のほとんどだ。 スキル アクティブスキル 火炎球(クールタイム15秒)火の力で焼き尽くす スキルLV 習得可能LV 威力 消費MP 1 1 270% 80 2 2 309% 90 3 3 349% 100 4 4 388% 120 5 5 428% 130 6 7 506% 160 7 9 585% 190 8 13 664% 250 9 19 782% 330 10 25 900% 420 究極 40 1305% 640 効果:刻印の数と関係なく「炎の刻印」スキルの最大値を適用 流星召喚(クールタイム20秒)敵全員に大ダメージを与える スキルLV 習得可能LV 威力 消費MP 1 5 135 190 2 6 155 250 3 7 174 230 4 8 194 250 5 9 214 270 6 11 253 310 7 13 293 350 8 17 332 430 9 23 391 550 10 29 450 670 究極 44 653 970 効果:16秒間、毎秒16%の持続ダメージ サラマンダーの呪いダメージを与えて羊に変える スキルLV 習得可能LV 威力 防御力低下 持続時間 クールタイム 消費MP 1 10 114% 3% 10 28 370 2 11 131% 6% 10.6 26.2 390 3 12 147% 9% 11.2 25.3 420 4 13 164% 12% 11.8 24.4 450 5 14 181% 15% 12.4 23.5 470 6 16 214% 21% 13 21.4 520 7 18 247% 26% 13.6 19.6 580 8 22 280% 32% 14.2 18.4 680 9 28 330% 41% 14.8 17.2 840 10 34 380% 50% 15.4 14 990 究極 49 551% 65% 16.6 11.5 1380 効果:30%で周囲の敵を羊に変える パッシブスキル 炎の刻印通常攻撃で仕込んだ炎の刻印を火炎球、流星召喚時に爆発させる スキルLV 習得可能LV 火炎球 流星召喚 1 8 306% 107% 2 9 349% 122% 3 10 398% 139% 4 12 441% 154% 5 14 484% 169% 6 20 575% 201% 7 26 667% 233% 8 32 753% 263% 9 41 887% 310% 10 50 1022% 357% 気分転換悟りにより知能が上昇します スキルLV 習得可能LV 知能上昇 1 16 6% 2 17 8% 3 18 10% 4 20 12% 5 22 15% 6 28 19% 7 34 23% 8 40 27% 9 49 34% 10 % 武器活用武器を最大限に活用できるようになります スキルLV 習得可能LV 武器の最大攻撃力上昇 1 24 17% 2 25 22% 3 26 28% 4 28 34% 5 30 40% 6 36 52% 7 42 63% 8 48 75% 9 % 10 % 火炎探求全ての攻撃スキルに炎属性のダメージ追加 スキルLV 習得可能LV 炎属性のダメージ 1 32 10% 2 33 13% 3 34 16% 4 36 20% 5 38 23% 6 44 30% 7 50 37% 8 % 9 % 10 %
https://w.atwiki.jp/nwxss/pages/504.html
とある儀式の生贄の羊(ファースト・ブラッド) この話の始まりはいつからと言うべきなのであろうか? “彼女”が再び力を得たとき? “彼女”が“あれ”と出会ったとき? …否、違う。 すべての始まり。それは。 “彼女”が“初めて”死んだとき。 そう、彼女は死んだ。最初から勝てるはずもない“最強”と戦い死んだ。それは、一方的な“虐殺”だった。 だが、彼女は恨んでなどいなかった。 死んだのが“最強”のせいであるならば。 生まれたのもまた、“最強”のためだったから。 もし、彼女に不幸があるというのならば。 「…面白い“数”ね。いいわ。黄泉帰りなさい。そして、成し遂げなさい。私の…僕としてね」 …異界の魔王と出会ってしまったこと。 「…う~む、いくらなんでもありえないでありますな」 その結果に、吸血鬼は溜息をつく。 「とはいえどこを間違えたのやら、さっぱりでありますよ」 何があったのかと尋ねる少女に。 「いやなに。心霊部から頼まれて学園都市に現れた“祟り神”クラスの怨霊の正体を調べていたのでありますが、 出たのが、とんでもない結果でありましてな」 その“答え”が冗談だとでも言うように答える。 「双子レベルに近しい魂の幽霊が“1万以上”より集まって初めて生まれる存在。そんな結果が…おや?どこに行ったのでありますか?美琴?」 それが、“真実”であると気づいたのは、もう少しだけ後のこと。 そして、全てが終わるときが訪れる。 「…これより第10033次実験。『瘴気を用いた“一方通行”の呪殺』を試みます。 なお、この試験においては学園都市の住民すべてが“実験関係者”とみなされ、攻撃対象となります」 彼女は宣言する。与えられた命令…かつての“それ”からはかけ離れた内容の実験の開始を。 「…なお」 そして振り返り、彼女は追記する。彼女の前に立ちふさがらんとする者たちに対して。 「実験の障害が発生した場合、可及的速やかに排除する、とミサカは警告します」 かつて“No.00001=プロトタイプ”と呼ばれていた頃のそのままに。 『とある儀式の生贄の羊(ファースト・ブラッド)』 公開未定 25-812 未定ってことらしいから、結末をいくつか考えてみるか。 case1 ミサカ10032号の場合 「あなたはすでに機能を終えました、とミサカはモルモット(なかま)に対して最後を突き付けます。 終わりを迎えた結果が、今になって続いている経過に影響を及ぼすことはあってはなりません、とミサカは己の戦う意義を明かします。 ……おやすみなさい、モルモット(しまい)。あなたの分の業を負い、わたしは明日を生きることにします、とミサカはらしからぬ感傷をここに 残して(すてて)いきます」 case2 一方通行の場合 「……ハン。結局お前はその程度なんだよ三下ァ。 わかったら 俺を倒す(じっけん)なんてくだらねェ妄念はさっさと捨てちまえ、このガラクタが」 case3 ノーチェの場合 「さようなら、とだけ言わせてもらうでありますよ。 あなた方に恨みはないでありますが、結局は大元を止めてもあなたたちという呪いは残る。 ……あんな風に追い詰められた美琴、わたくしは見たくないでありますし―――血に汚れるのは、吸血鬼には相応しい結末でありましょう?」 case4 柊蓮司の場合 「―――許せとは言わねぇよ。恨んでくれて結構だ。 ただな、ここはお前の居場所じゃねぇ。大人しく自分のとこに帰りな。その方がきっとお前のためにもあいつらのためでもある。 ……お前を無理に起こした奴には、俺が代わりに絶対に仕返ししてやるからさ。ゆっくり寝ててくれ。頼む」 とりあえず禁書キャラとナイトウィザードキャラ二人ずつやってみた。 かみやんと美琴はきっと彼女を殺すことできんからね、キャラ的にも物語的にも。 ← Prev Next →