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11月25日(火) 「TIARA ON PARADE Vol.40」 会場 渋谷 DESEO開場 17 30開演 18 00出番 18 00〜18 15物販 18 45〜19 30料金 前売り3,000/当日3,500円(別途1D代)曲目 「ecorotion」 「まっすぐ」 「ROOKIE」 出演 めるへんまじっく、桜丘ショコラ、夢幻レジーナ、ハロペリドール、METROPOLIS、2m m、きゅい~ん’ズ、jewel*mariee、イニーミニーマニーモー、新穂貴城(ex-Dear★Doll)、白石さくら(ex-Dear★Doll)、Lullcherie、パステル☆ジョーカー、Cherry♡Cinderella、しゅしゅどーる、loop、レッドリボン軍 備考 清水 美妃 欠席
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【名称】 マジックザウィザードガシャット 【読み方】 まじっくざうぃざーどがしゃっと 【登場作品】 仮面ライダーゲンム 【分類】 ライダーガシャット 【英語表記】 MAGIC THE WIZARD 【ジャンル】 不明 【使用者】 仮面ライダーゲンム 【詳細】 スペシャルゲーム『マジックザウィザード』のデータが収録されたライダーガシャット。 カラーリングは「黒」。 「檀黎斗」が謎のゲーム機からエネルギーを得て完成したもの。 主役ライダーの1人、仮面ライダーウィザードフレイムスタイルの力が宿っている。 使用者をドライバーへセットすると、ウィザードゲーマーへと変身できる。 また、キメワザスロットホルダーへと「ライダーガシャット」をセットすると、必殺技を発動。
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※スレの絵とコメントを見て書いてみた 『新ゆっくり製品販売!あらゆる家具がゆっくりに!?』 そんな広告を見た俺は、どんなものか気になったので見に行くことにした。 加工場が経営している販売所へ向かう。あまりに早く着いたおかげで、まだ開店準備の真っ最中だ。 たまたま店の準備をしていた店員に出会うと、少し早めに見物させてもらえると言う。 そんなわけで中に入ってみた。 が、中にあったのは箪笥やちゃぶ台、本棚といった家具。 ……さて、これのどこがゆっくり製品なんだろう? とか思っていた時だった。 「ゆっくりしていってね!」 突然、俺の近くからゆっくりの声がした。 が、声をしたほうを向いてみると、『木れいむサンプル』とかかれた札。 そして、そこらへんに立っているような木にゆっくりの顔を貼り付けた変なもの。 サンプルの立て札に、ちょっとした紹介と特徴も書いてあった。 要約すると、ゆっくりが出産の際蔓を生やすなら、ゆっくりが花を咲かせられるのではないか? と考えた研究者が実験の末に生み出した新種らしい。 結果としては花が咲くことはなかったが、その代わりがこの木れいむだそうな。 たまたまれいむ種で研究していたそうだが、他の種で可能なのかは現在研究中だとか。 いくつか貼ってある写真には、他のゆっくり研究者達。協賛には永遠亭の名前もあった。 特徴として分かっているのは僅かで 一見普通のゆっくりだが、妊娠して蔓を伸ばしだすと母体のゆっくりも木に変異する。 ある程度木として成長すると、普通のゆっくり同様蔓出産をする。 生まれた子ゆっくりは、一定の成長をしないで潰されると親同様の木として成長する。 くらいらしい。 説明をしばらく読んでいると 「でいぶのからだがあ゛あ゛あ゛!?」 なにやら騒がしい。後ろを振り返ってみた。 「もとにもどじでえ゛え゛え゛!!」 「なんでごんな゛ごどにい゛い゛い゛い゛い!!」 ここでやっと俺は理解した。 つまりこいつらは、この木れいむでできた家具というわけか。 今まで静かだったのは、ただ眠っていただけのようだ。 せっかくなので、製品も観察してみる。 最初に目についた箪笥を見てみた。 五段の引き出しがあり、真ん中の三段目にゆっくりの顔がついている。 展示品は汚さなければ少々いじってもいい、とのことだったので、遠慮なくいじってみた。 「おにいさん……れいむをもどして…………」 そんな懇願を気にせず、一発殴ってみる。 「ゆ゛うっ!!いたいよおにいさん、なにするの!!」 変形しても痛覚は残るらしい。なら引き出しを引っ張ったときはどうなるのだろう。 顔の部分の引き出しを引っ張ってみた。 「ゆ!!おそらをとんでるみたい!!」 ……あれ?てっきり痛がると思ったんだが。 そう思いながら木れいむの顔を観察してみた。 顔は飾りではなく、感覚器官として動いていた。触った感じもこのあたりだけ少し柔らかい。 動けるころの名残かゆっくりが食べられるものも一応食べるらしい。 ふと、ある考えが頭をよぎった。 さっそく実験をしながら、しばらくれいむをなでたりして遊ぶ。 しばらくは俺に気を取られていたれいむだったが、少し落ち着かない様子で 「おにいさん!れいむをもとにもどしてね!!こんなかたちはゆっくりできないよ!!」と言ってきた。 さすがに木れいむの状態に戻すことは俺でもできないため、引き出しを押し込めた。 ……さっきからずっと蹴りをいれた箪笥に。 「ゆぐううううううう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!?!?」 やっぱりだ。こいつは顔のある部分だけ感覚がある。 つまり、顔と他の木の部分を切り離すと、顔は木に受けたダメージを感じない。 だが顔を木に戻すと感覚が繋がってダメージが顔にも伝わるという訳だ。 「いだいよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 痛いのはこっちだ。感触がまんま木なので蹴ったりすれば俺も痛い。 虐待お兄さんなら話は別かもしれないが。 その日、俺は木れいむ製の小さなテーブルを買うことにした。 ここまでさせておいてもらって何も買わないってのは、ちょっと気が引けたからな。 「むーしゃ、むーしゃ……」 使ってみるとこれがなかなか便利だ。 基本的に放置していても平気だそうだが、テーブルにこぼした水や食べカスなんかは口に持っていけば処分してくれる。 虐待したい時には適当に物をぶつけたりすればいつでもゆっくりの悲鳴が聞ける。餡子の始末が面倒という人には、気軽に虐待ができると評判だ。 廃棄するときには、砕いて薪にでもすればいい。 『ゆっくり家具第二弾!!ご要望の多かった小さな家具も実現!!』 そんなチラシをテーブルに伏せると、俺は出かける準備を始める。 その中身を理解したテーブルれいむは、使われだしてから久しく涙を流した。 終 レスを見てすぐに書き出したのにすでに先を越されてた……ゆっくりしないで書いた結果でもこれかよ! このSSに感想を付ける
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ZYXのデビューシングル 2003年8月6日発売 収録曲 行くZe!祈禱戦士ワンバム(作詞・作曲:バミューダ整腸怪鳥 編曲:井脇佛農太郎) ピンチ!ワンバム(強烈尿意ver.)(作詞・作曲:バミューダ整腸怪鳥 編曲:井脇佛農太郎) 行くZe!祈禱戦士ワンバム(Instrumental) RCV等 PV通常版 PV Dance Version (カット数が極端に少ない長回しが特徴) Guteよみうりランド版 菅乃谷総帥代役版(尿路結石治療欠席のため) 2024-02-18 08 20 10 (Sun)編集 タグ ZYX 名前 コメント
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緑に彩られた日光が木々の隙間に差し込み、人の足に汚されていない苔むした地面に恵みを与える。 鬱蒼とした森に風が吹き、隣り合う葉が擦れ合い、ざわざわと喧騒の音を立てる 暗い大気に柱の如く天上から貫く光が間隙を縫う。森が立てる声に釣られるように、 地から無数の影が姿を見せ、日光を浴びて木々と共に騒ぎ出した。 「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 ゆっくり姫 ここはもはや忘れ去られた地。幻想の彼方の、そのさらに奥に、余人を立ち入れずひっそりと暮らす小さな集落があった。 かつて人の世に起きた争いに敗れ、安寧を求めて旅立った人間の子孫が暮らしている。 村の男たちは狩猟により糧を得、女たちは男たちの居らぬ間に家と村を守る。 村を囲む森に住み着いたゆっくりと呼ばれる饅頭 -貿易のために諸国を旅する商人が立ち寄った際にその正体を聞かされた謎の生き物- は、町の近傍に棲むものと違い、無闇と村に近づかず、森で狩人に出会っても声一つ立てずに姿を藪の中に消す。 人とゆっくりの違いを知り、また人の力を知るがゆえに、森のゆっくりは野生に生きることを選んだのだ。 当然それまでに数年の月日と幾万の殺戮があったわけだが。 ゆっくりが現れてから村は少しだけ活気を増した。 獣を狩る術に長けた男達は容易くゆっくりを捕らえ,行商人に売りつけたり 乾燥させたゆっくりを得がたい甘味の補充に充て,または樹液に浸して固め女達の 身を飾る装飾品とするのだ(ゆっくりイヤリング・ゆっくり数珠etc)。 そんな村に起こる難事など、年に片手で数えうる小さな問題でしかなかった。 まして、ゆっくりが人に被害を成す話など、赤子の寝物語に等しいものだった。 そんな村に、この日、考えもしない大事件が起こった。 ゆっくり達の声が異常に騒いでいる。捕食種とされるれみりゃやふらんに襲われたときよりもずっと。それは群れへの警告ではなく,純然とした恐怖による叫びだ。餡子の詰まった中身でも本能は雄弁に,それがどれだけ恐ろしいものかを告げるのだろうか。 森の奥深くから,白靄を払い,押しのけ,それは強引に進んできた。 黒い何かうじゅるうじゅると身を這っている。地に落ち,草花を腐らせ黒い沁みを残してそれはゆっくりと村に近づいていた。 森に棲むゆっくりの殆どはそれに踏み潰されていた。それの速度はゆっくりのその名に等しい歩みなど比にもならず,逃げ惑い絶叫するゆっくりどもをぶちゅり,ぶちゅりと物言わぬ黒ずんだ餡子の屑へと変えた。 しかし,それだけでは済まなかった。潰され,黒い触手のようなものに触れたゆっくりは融けるように短い声を発し,『それ』の身体を覆う得体の知れぬ何かに混じっていく。 『それ』はゆっくりの餡子を身に纏っているのだ。 いつの間にか,絶叫は消えた。ただ這いずる『それ』だけが木々をなぎ倒し村へと走り去っていった。 その村の中を,トナカイのような獣に跨り森の方へと駆けゆく男の姿。 目鼻立ち良く、背もすらりと伸びた姿はなかなかの美丈夫であるが、 長老たち老人一同からは好ましくは思われていなかった。 彼こそは、都に生まれたならば必ずや後世に名を遺しただろう、 いわゆる虐待お兄さん,である。 都ならば珍しくもないが,自然に隔離された集落ではその存在は稀有である。 生まれながらにしてゆっくりの死骸を両手に握りつぶしたまま産声を上げたと云われる 虐待の権化とさえ呼ばれることもあった。 ゆっくりを獣とみなし、森と自然の一部として畏敬する村の習慣を破り、森に出ては人知れずゆっくり知れず、 ゆっくりを狩り殺している。大人たちは所詮ゆっくりのこと故,声を荒げるようなこともない。また,青年の弓の腕前は村随一であった。およそ三町(300m)の距離にあるゆっくりを一打ちで7匹,すべて眼球を撃ち抜いたほどのものである。 青年の名はアシタカ。いづれは村長(むらおさ)の嫡子として長の座に着かねばならぬ身だが、そんな自覚などどこ吹く風で 今日も物置のゆっくりを補充すべく、厩舎に繋ぐヤックルと呼ぶ赤獅子にまたがって森へと駆けていった。 その姿を乙女たちがやや頬を赤らめて見送る。 いつの世もどこにいっても,イケメンは得をする。 垣根を伝い,ヤックルを駆る内にアシタカの前方から籠を背負う乙女の一団に向き合った。 「あにさま!」 一人の乙女が声をかけた。アシタカの妹である。 「ちょうどよかった。ひぃ様が皆村にもどれと。」 アシタカは村を出る前に司祭を務める老婆からの伝言を伝えた。 「じぃじもそう言うの。」 「じぃじが?」 村の重鎮である老人がそういうのならば,何かしら異変が起きようとしているのではないか? ゆっくり狩りに懸想していたアシタカの楽しみは打ち切られたが,異変ならば仕方もあるまい。 「山がおかしいって。」 「鳥達が居ないの」 「獣達も」 「ゆっくりも!」 ゆっくりが居ない?例え姿を隠したとしてもあの騒々しい声が消えるとは…? 「そうか…じぃじの元へ行ってみよう。みなは村に帰りなさい。」 アシタカは乙女達を村に急がせ,自分はヤックルを森の方角へと急がせた。 村より離れ,森の入り口に立つ見張り台。その上にいるじぃじの元へアシタカは向かった。 じぃじは異様な気配を森から感じ,近づいている悪寒に注目していた。 アシタカが見張り台を駆け上がるとき,既に『それ』の気配は入り口にまで達していた。「じぃじ,あれはなんだろう?」 「わからん。人ではない。」 「村ではひぃ様が皆を呼び戻している…」 「きおった!!」 じぃじが鋭く叫んだ。同時にアシタカは背の弓を構え弓をつがえる。 森の入り口が暗く曇った。その光景はなんともおぞましいものであった。 樹が瞬く間に枯れ落ち,黒い触手がうねうねと這い回りながら飛び出てきた。 巨大な,まん丸なものが光る一対の瞳を村へと向け,森から這い出てきた。 それが通り過ぎた後は抉る様に草が枯れ果ててていた。 「タタリガミだ!!!!」 じぃじが絶叫した。 タタリガミと呼ばれたそれが森の影から這い出んとしたとき,黒い触手が日の光を嫌うようにそれの身体から剥がれた。 その姿にアシタカは息を呑む。 見たことのある.いや彼には日常に馴染みあるその形。帽子を無くしているも,泥と餡子に塗れようと,金色の髪を逆立て,憤怒の相で突き進む姿は,ゆっくりのものであった。都の辺りに住まうという,ゆっくりまりさの巨大種,ドスまりさの姿である。 一度は剥がれた黒い触手は,再びドスまりさの身体を包み込み,黒い塊となって村への直進を止めようとはしない。その方向には見張り台があり,下にはヤックルがいた。 ヤックルはあまりの恐怖に身が竦んでしまい,アシタカの声も聞こえない。 アシタカはつがえた矢をドスまりさではなくヤックルの足元へ放った。 風を切る感触に正気を取り戻したヤックルがすんでのところで触手から逃れた。 ドスまりさは全力で見張り台に体当たりし,崩れ落ちる台の上であやうくアシタカはじぃじを抱きかかえて飛び移った。 怯むことなくさらなる直進を続けるドスまりさは真紅に鈍く光る眼をただ村にのみ向けている。 このままでは村が危ない。アシタカはじぃじを置いて自分も駆け出した。 「アシタカー!タタリガミには手を出すな!呪いをもらうぞ!」 じぃじの呼びかけを無視し,ヤックルに飛び乗ってドスまりさを追う。 ドスまりさの進行を遮るように前に出たアシタカはドスまりさを鎮めようとした。 「鎮まりたまえ!鎮まりたまえ!名のあるゆっくりの主と見受けたが,何故そのように荒ぶるのか!」 まさか自分が虐待したゆっくりの仇討ちにでも来たのか?とアシタカは邪推したが,ドスはお構いなしに走り続ける。鬼気迫る,を通り越して凄まじい悪意を込めてドスは村を目指している。 そこに,先程アシタカが出会った乙女達が居た。ドスまりさは乙女達に気づき,進行を変えた。 これはいけない,と乙女達は逃げ出し,アシタカはさらに呼びかけを続けるもまったく通用しない。そのうち,乙女の一人が足がもつれて転んでしまった。覚悟を決め,短刀を抜き払うが,そこに,併走してヤックルの上から,アシタカは弓を引き絞った。 瞬間。放たれた矢は正確に眼と思しき部位に命中した。 跳ね回る触手。暫しドスまりさの動きが止まった。その隙に乙女達は体制を整えた。 触手は天を仰ぐように暴れ回り,いくつかの奔流と化してアシタカの方に伸びてきた。 一部が,アシタカの右腕に絡みつき,力いっぱいアシタカはそれをちぎり取った。 第二の弓をつがえ,触手が剥がれて剥き出したドスまりさの脳天に,矢が突き立たる。 もはやドスまりさに力は潰えた。奔流はべたりと落ち,大地に穢れた澱みを残した。 ドスまりさの身体がぐらりと傾ぎ,横転する。 アシタカは,掴まれた右腕に燃やされるような激痛を覚えていた。濃硫酸を浴びせられたように煙を立てて蒸発する触手の一部に腕をどうにかされたのあろうか。 と,そこに村の一団が迫ってきた。火を焚き襲撃に備えていた彼らはドスまりさが倒れたことを確認するとアシタカに元に駆け寄った。 ヤックルから降りたアシタカは激痛にうめきながら,皆が近づくのを拒んだ。 「触れるな…!これはただの傷ではない!」 一人の村人におぶさり,祭司たるひぃ様がやってきた。 「みんな,それ以上近づくでないよ!」 ひぃ様は瓢箪から水を注ぎ,アシタカに腕にかけた。さらに激痛が走り,必死に耐えるアシタカ。 ひぃ様は倒れたままぴくりともしないドスまりさに近づいた。深く一礼し,語りかける。「いづこよりいまし荒ぶるゆっくりとは存ぜぬも,かしこみかしこみ申す…。 この地に塚を築き,貴方の御霊を御祭りします。恨みを忘れ,鎮まり給え…。」 しかし,ドスまりさは光を無くした虚ろな瞳を向けて呪詛を吐いた。 「うぎぎぎぎぎぃぃ…ぎぎ…汚らわしい人間どもめ…!!我が苦しみと憎しみを知るがいい…!」 ドスまりさの身体は,途端に腐敗を始め,皮だけになり餡子をぶちまけて死んだ。 餡子の臭気が辺りに拡がる。凄まじい悪臭である。 その晩のこと。 貴重な灯油に明かりを燈し,村の重鎮たる者が合議の間に残らず集結した。 居並ぶ姿には沈黙のみ。老人達の視線は,中央に座すアシタカとひぃ様に向けられている。 ひぃ様は,占いを執り行っている。余人には知れぬ不思議な文様の布に,幾つかの石と,木切れ,獣の骨,凄まじい形相で凝り固まった琥珀ゆっくりの欠片を無造作に投げ, その吉兆を何やら伺っていた。 ぱちぱちと空気に弾ける火の粉の音に,やがてひぃ様の口が重く開いた。 「さて,困ったことになった。これは厄介なことだよ。かのゆっくりは,遥か西の国からやってきた。村より遠く,西の都からだよ。 深手の毒に気が触れ,身体は腐り,ゆっくりにあるまじき走りに走り,呪いを集め, タタリガミになってしまったんだ。 それほどの強い憎悪に支えられ,1頭のドスまりさが棲んでいた森を離れてここまでやってきたんだ。」 「アシタカヒコや。皆に,右腕を見せてやりなさい。」 頷いて,沈黙を保ったままアシタカは包帯を巻いた右腕を,ゆっくりと布を解き,居並ぶ老人の視線に差し出した。老人達はわずかに身を乗り出し,くぐもった苦鳴をもらした。 握りしめられた拳からやや上,黒ずんだドスまりさに咬まれた付近から,赤茶色の痣が 拡がっていた。 ゆっくりと吐き出された餡子がこびり付き,拭こうとも洗おうとも取れないのだ。 「ひい様…!これは…!」 「アシタカヒコや。お前には自分の運命を見定める覚悟があるかい。」 「はい。あのゆっくりに矢を射るとき,覚悟を決めました。」 「その餡子はそなたの肉に食い込み,骨まで腐らせる。やがてそなたを殺すだろう。」 ひぃ様のすべてをぶち壊すような宣言に,たまらず一人が叫んだ。 「どうにかならぬのですか!?このような,村をまとめる若者が」 「アシタカは村を守り,乙女達を守ったのですぞ!」 「ただ死を待つしかないのは…」 老人達の嘆きは次々と叫びとなった。かつて村にゆっくりが現れた当初,畑や森を荒らされ苦しめられた記憶を思い出していた。やがて静まるまでにどれだけ被害が出たか。 今,村長を継ぐべき青年がゆっくりの呪いに取り殺されようとは。 悔しさが怒涛のように渦巻いてゆく。 「誰にも定めを変えることはできない。 ただ,待つか自ら赴くかは決められる。見なさい。」 ひぃ様が何かを取り出し,ごろりと転がした。 鉄のようなそれは,丸い塊で,占いに用いる琥珀のゆっくりに劣らぬ苦痛の表情を浮かべていた。確かにそれはゆっくりである。しかし,その表皮のみならず中身までもが異常な硬度と重量を備えている。 「あのゆっくりの身体に食い込んでいたものだよ。骨を砕き,はらわた(餡子)を引き裂き,むごい苦しみを与えたのだ。」 アシタカの顔面に少しだけ興味の色が浮かんだ。虐待お兄さんとしては当然の反応かも知れぬが,明らかに場にそぐわなかった。誰も突っ込まないが。 「さもなくばゆっくりがタタリガミなぞになろうか。 西の国で何か不吉なことが起こっているんだよ。その地に赴き,曇りのない眼で物事を見定めるなら,あるいはその呪いを絶つ道が見つかるかもしれん。」 老人の一人が口を開いた。 「ゆっくりの戦に破れ,この地に潜んでから500猶予年。今やゆっくりにかつての勢いはない。(虐待の)将軍どものやる気も折れたと聞く…。だが我が一族の血も衰えた。 このようなときに,虐待の長となるべき若者が西へ旅立つのは定めかもしれん。」 アシタカは,短刀を取り出すと己の髪に当て,すぱりと髷を落とした。 老人が瞼を押さえる。色々と情けなくて泣き出したのだ。 「掟に従い見送らん。健やかにあれ。」 アシタカは一礼し,旅の準備を整えるべく祭殿を離れた。 ヤックルと共に,静まり返った村を横ぎるアシタカの元に,一人の少女が駆け寄った. 「あにさま!」 「カヤ!見送りは禁じられている!」 「お仕置きは受けます!どうか,これを私の代わりにお供させてください!」 少女が差し出したのは,光る石より作られた小さな小さな小刀であった。ゆっくりの形相が描かれている。否,ゆっくりが埋め込まれているのだ。 「大切な玉の小刀じゃないか!」 「お守りするようゆっくりを埋め込みました!いつもいつも,カヤはあにさまを想っています!きっと…!きっと!」 「私もだ。いつもカヤを想おう。」 アシタカはヤックルを駆り,真っ直ぐ村を離れた。 壮大な森の景色に,やがて朝日が光を撒く。 道なき道を駆け,餌を取りに降りてきたゆっくりを叫ぶ間もなく踏み潰し,餡子溜まりの中を西へと急ぐ。 ゆっくり姫 第一 続く こんにちは あるいはこんばんは もしくはおはようございます ごめんなさい。 VXの人です。 もののけ姫のパロともなんともいえないものを書いてみました。 虐待?でしょうか?なんでしょうか。 僕は疲れています。 このSSに感想を付ける
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『ゆっくり女』 14KB 二次創作 現代 創作亜種 二次創作ならぬ三次創作。普通のSSを期待している人は気をつけてお読みください。 注意:普通のSSを期待している人は用心してお読みください。内容は優しめのサイコなホラーです。 サイコホラーというジャンルに忌避感を覚えている方は読むことをおすすめしません。 ゆっくり女 嘘あき 0. 小学生の頃の話だからそれが本当の話なのかは分からない。赤い烏がいるといえばそれを真に受け て、夕焼け空の中を烏を見かけえては烏は赤いなと叫び散らす年代だからな。だから、この話は本当 の話かはわからないが僕の弁明を聞いて欲しい。 1. 最初に彼女と出会ったのは小4の時。夏休みが終わって体育祭が始まる前の辺りだったか。組体操 の練習を何度も何度も練習させられて、女子の一人がピラミッドから落っこちたんだ。それも一番上 の人間が。原因は基板になっている女子が突然崩れた、いや、わざと崩れたんだよ。アンタッチャブ ルのベビーカーみたいに段階を踏んで落ちたならまだしも、頭からズドンと。やりすぎたって感じに 皆青ざめてたんだが、落下したはずのその子はけろりと立ち上がったんだ。それも、頭には何の傷も 残されていない。で、その女子たちの中でひときわ悔しそうなヤツもいたんだ。彼女はとんでもなく いじめられてたんだよ。でもね、藪を啄きたい年頃の俺は興味を持ったんだ。 放課後、保健室から帰ってきて誰もいない教室の中で黙々と帰る用意をしている彼女に俺は声をか けたんだ。 「痛くなかったの? 大丈夫?」 そうきくと彼女は返事もしないでさっさと帰っちまった。だが、あの頃から我慢弱い俺は腕を引っ 張ってもう一度聞いたんだよ。どうして、平気なのかを。 「痛みを感じないから。これでいい?」 素っ気ない答だったけど当時の俺には衝撃的な答だった。だって、双子という存在を実物を見るま で信用していなかった俺だ。まあ、単に俺がアホなだけだが。親に張り手を食らわせられれば痛みを 感じるし、アリに手をかまれれば癇癪が押し潰そうとする。そうさ、実感がないと分からないんだ。 夕焼けこやけでまた明日って歌の名前は忘れたが、イントロ部分が永遠と流れる校舎で俺はあるこ とを思いついた。悪趣味極まりないんだが、本当に痛みを感じないか試してみようと思ったんだ。だ が、自分で手を下すとかいじめるとかは心がひけちゃった。だからこそ、観察に徹してみたんだ。 ひとまず、俺が最初にしたのはいじめの中心人物がなんで彼女をいじめるかを知ろうとした。だが 、口に出して何故彼女がいじめられるのかを聞けばいじめが拡散する恐れがある。この手のコミュニ ティーに対する危機管理に関しては自然と自分の中で溶け合っていたらしい。だから、リーダーと仲 が良い俺にしか取れない行動を取ることにした。 リーダーの名前は飛騨と言って、幼稚園の頃から同じクラスの女子だ。勝気で頭がよいので女子を 率いる立場で、アメリカ風に言えばクインビーってやつだ。だが、どこか冷徹で人を殴ったりしても 何も思わない女子だ。一度、彼女がゆっくりをいじめているときに茶々を入れたら顔面を樹の枝で刺 されたことがある。それぐらいに危なっかしいヤツだが、手綱を取りさえすれば案外扱いやすい人間 である。ただ、誰もしらないだけで暴れ馬の前でなだめるだけが精一杯みたいだ。 「ねえ、どーして霊夢さんをいじめるの?」 そんなことより助けてくれと命乞いをするゆっくりを前に彼女は無表情で金槌を握った腕をふりを ろし続けた。 「なんでって、ムカつくから」 飛び散る歯の欠片を拾って、俺はそれを眺めながら飛騨をじっくりと観察した。だが、飛騨はいつ も通りの飛騨で、感情に率直な体の持ち主だ。ただ、神経に障るから暴力で解決しようとする。それ は、彼女が常に虐殺しているゆっくりと同じように。 彼女がどんな思い出ゆっくりを殺し続けているのかは分からない。野良のゆっくりは自然公園に行 けばどこにでもいるし簡単に捕まえることができる。野良のくせに危機管理能力のないゆっくりが多 すぎるからだ。触らぬ神に祟りがないと人は言うが、神を試してはいけないと書いてはあるが、俺に は何のことだかさっぱりわからない。 「そのうち殺しちゃうんじゃないの?」 「そうかも知れないわね」 次の年が来ても、彼女の行いはエスカレートしていた。物を隠すのは序の口で、掃除中に箒で殴っ たり鉛筆を踏みにじったり。トイレに行けば水をかけられたり。とにかく、男子にまで影響を与える まで飛騨はいじめを辞めなかった。 「私もあの人が嫌い」 飛騨のことをどう思っているかを彼女に聞いた時の答え。落書きだらけの机を窓辺から月の光が照 らし続ける。当たり前すぎる答だったが、俺がどうしてと聞けば予想外の答えが返ってきた。 「生理的に無理だから」 「苛めてくるからじゃないの?」 「痛みを感じないから平気だわ」 その言葉を聞いたのは二度目だった。徹底的に追い込まれているのに彼女は痛く無いというのだ。 これはただの意地っ張りじゃないのかと疑ったけど、手に刺さった鉛筆の芯は本当のことだと物語っ ていた。 「それ、抜かないと」 彼女は自分の手をしげしげと見つめて、雑草が花の側に生えているかのように自分の爪で悪を切り 裂いて鉛筆の芯を取り出してしまった。 「そうだね。体の毒だね」 平然としながら、手の甲から滴る血を拭う彼女に俺はコイツは本物だと、理解させられた。だけど 、肉体の痛みを感じ無いのなら精神的な痛みを感じないのはなぜだろう。誰かに攻撃されたら肉体が 痛いんじゃなくて普通は精神に来るはずなのだ。鐘を鳴らせば中の空気が震えるように本当は心が痛 いはず。 「辛くない?」 感情移入を初めて彼女にした。だが、彼女は痛く無いとだけ呟いたまま僕から離れていった。そん な彼女への思いはどんどん募ってゆく。降りしきる雪のように溶けては凍りつく。自分の興味心は彼 女へと向かっていくのだった。 2. 突然、彼女へのいじめは終わった。クラス全体が彼女を敬遠するような態度に変わったのだ。それ もそのはず、彼女の家は有名なゆっくり愛護団体の団長の家だと分かったからだ。いじめをしていた 人間たちに直接、家に電話がかかってきて色々とほのめかす内容の言伝があったらしい。その事を聞 いて、俺は別の見方をした。彼女がどんなことをしているかを測る物差しが見えたと。 休みの日に自然公園で行われている愛護団体の会合に参加してみた。ゆっくりたちの生態を監視し つつ、 ゆっくりを集めて人と触れ合う物。その中に彼女は嬉々としてゆっくりと触れ合っているの を見つけた。それは、彼らの言葉を借りればとってもゆっくりしていて。学校では見せることのない ほほえましい姿だった。だが、それを見つめていたのは俺だけじゃなく飛騨も見つめていのだ。 その翌日に、自然公園にいたゆっくりのほとんどは無造作に殺されていた。急いで駆けつけた警官 は辺りを封鎖して調査をすると共に動物愛護団体ご取り巻きをなし、涙を流して震えていた。その中 には心に痛みを感じないはずの彼女も仲間として泣いていたのだ。そっと近づいて僕は言ってはなら ないことを零してしまった。 「心が痛いの?」 その言葉を聞いた彼女はただ涙をながすだけで答えは永遠に返ってこなかった。だから、僕は彼女 にこう告げたのだ。 「犯人はあいつだよ」 言葉の意味は直に伝わったのだろう。怒りに震える彼女を初めて魅力的だと感じた。見てくれはそ れなりのものでただのお人形さんかと思えば、血が通った美しい人ではないか。背筋から走る電流が 俺の体を彼女への愛に変えてしまったのさ。一生物の呪いみたいなもので。俺の人生は彼女を軸に回 るようになっちまった。 三日後、彼女が僕に電話をかけて来た。飛騨の家を教えろとタダそれだけで。その事を聞いて僕は 二の句もつけずに住所を教えてあげた。だが、住所を教えるだけでは物足りないので、彼女が何をす るかを聞いてみた。 「ただ、話したいだけ。それだけだよ」 話し合いで終わるはずがないとこの時俺は気づいていた。だから、俺は会いに行くなら一緒に行っ てやると約束を取り付けてしまったんだ。そこからが大変なわけで、俺が彼女を愛している最大の理 由があるんだ。 家の前まで案内してから俺は物陰からずっと彼女と飛騨の話し合いを見つめていた。ポツポツと言 葉をつなぎあう彼女たちはどこか正反対でも同じタイプの人間で反発しあう磁石のように絶対に相容 れない論議がかわされていた。数分の語りから、彼女らは突然外へ出始める。だが、俺は見ていた。 飛騨のポケットにはあの金槌が入っていることを。 自然公園の山の中へ入ってからは急展開だった。飛騨が金槌を振りかぶったのだ。それをまともに うけた彼女は頭から血を流しながら地べたを血液で汚した。葉っぱに掛かった血液を見て、飛騨は慌 てて逃げたんだ。そりゃそうだ、人間は殴られれば血が出るし下手すれば死んでしまう。飛騨だって わかっていたはずなのに、何故あのような真似をしていたのか。自慰をするように興奮した僕はその 場を離れることが出来なかった。ただ、彼女を見つめ続けていたかったのだ。人形のような彼女はや はり人間で。そう思うと体中から血の気が下がり始め、急いで僕は帰宅した。 けれど、一週間も経たないうちに彼女は平然と学校に通っていた。 3. 中学校になっても、彼女は常に一人ぼっちだった。だが、学校指定のセーラー服と古臭くも日本人 らしい長髪が黒豹みたいな雰囲気を醸し出していた。まあ、彼女は深窓の令嬢って感じの美人だった んだ。だけど、お嬢様らしく彼女は誰とも仲良くしようとは思わなかった。また、家が家なので誰も が話をしようとは思えなかったのだ。そんな最中、俺は彼女と付き合うことにした。 「付き合わないか?」 彼女は何の返事もしなかった。ビスクドールのように飾られた彼女は弄ばれる対象のように、当時 の俺はそう思わざるを得なかった。だから、彼女を試してみたくなったんだ。あの時本当に彼女は死 んだんじゃないのかって。 自分のペースで彼女を誘導できないのは分かっているから、自分から彼女に付き添ってみた。まあ 、両親の教育の賜物なのか。彼女は異常にゆっくりが好きで自治会が面倒をみているゆっくりやゴミ あさり・物乞いなんぞをしている野良にまで愛想良く声をかけていた。普通の人間が声をかければ間 抜け面しながら挨拶するか身の程知らずのセリフを吐くか、逃げるかだ。でもね、彼女はゆっくりと コミュニケーションを取るのが異常にうまかったんだ。人間同士じゃそうはならないのに彼女は場の 空気をゆっくりさせる力があったんだ。直行で本題に入るが、彼女はゆっくりじゃ無いのかと思える ようになったのさ。 飛騨にも直接聞いたんだが、確かにあいつは金槌でかち割ったはずなんだ。本気で力任せに脳天を 叩いた。血だって鯨の噴水みたいに出血しまくってたはずなんだ。なのに、けろりとしてやがる。も しかすると、一週間で親御さんが囲っている名医が治したのかもしれない。でも、ありえないんだ。 飛騨は彼女の死体と目を合わせ続けていたからさ。じっと恨みがましく目線が離れなくて根負けして 飛騨は逃げちまった。それ以来、飛騨は興味をなくしてしまったらしいが。 ここからが本番だ。俺が彼女を初めて殺した時の話。ストーカーっぽく彼女に寄り添いながら誰も いない夜道を歩いているときに魔が差したんだ。気がつけば首を両手で締め上げていた。括り殺そう と思ってやったわけじゃない。ただ、彼女が人間なのかを試したかったんだ。だから、血管や神経が 一番集まる謂わば人間の大事な部分を握って確かめたくなったんだよ。とくっとくって鼓動が手に染 み付いてきても俺はまだ疑った。だから、首を締め続けたんだ。でも、痛みを感じないはずの彼女が いきなり俺の手を振り払おうとするんだよ。言葉にならないうめき声をあげながら、俺の手がどんど ん涎と涙で湿っていく。矛盾に近い感情が俺の体を刺激して、彼女を殺してしまった。魔が差したと いう瞬間的な感情だったから、途端に罪悪感と狡猾な計算式が生まれて、俺はその場で逃げちゃった 。だけど、逃げてから何の音沙汰もなく。警察が騒ぎ立てることもなく、彼女は転校したことになっ ていた。 でも、あいつは生きていたんだ。大学生になって初めて授業を受講したときに彼女は前の席にぽつ んと座っていたんだ。 「久しぶり。元気にしてたか?」 軽々しく声をかけられる立場じゃないと分かっていたけど。青褪めるより興味心が猫をも殺す勢い で口から出てきたんだ。 「あなたはだれ?」 彼女らしくもない生気の通った笑顔で俺にあいさつをするんだ。自分のことを憶えていないのかと 勝手な怒りが深々と背筋を駆け巡ったが、俺は抑えて適当に話を合わせた。その時は適当に話に区切 りをつけて、仲良くなるだけなっておいたんだ。でもね、後で確認したら彼女の名前も両親も全て合 致したんだよ。 4. ゆっくり愛でサークルというのに彼女に誘われるまま入った。相変わらず彼女は俺のことをさっぱ り知らないみたいで何度かほのめかす内容も会話に交えたりしたんあが全く引っかからなかった。け れど、彼女の断片であるゆっくりに愛されるって所だけはまだ残っていたんだ。だから、俺は確信し た。彼女はやはり彼女のままだって。きっと、脳を直に攻撃される殺し方を俺がしてしまったから記 憶が飛んでしまったんじゃないのかって。 それから付きっきりで彼女と仲良くなることを心がけたんだ。クソ生意気なゆっくりにだって良い 格好をしたり、サークルのイベント管理だって手伝った。彼女が好むことなら何でもやり遂げたんだ 。でもね、あの時と同じように彼女と仲良く離れなかった。彼女は他の男に興味を惹かれていたんだ 。どうしようかと悶々と悩んだ。悶々と悩んでも仕方が無いと悶々と悩んだ結果生まれて、とにかく 彼女にアピールを続けるようにしたんだ。でもね、彼女は遂に好きな男と結ばれたんだよ。 俺は水の詰まったバケツが頭上でひっくり返ってくるような衝撃を受けた。心苦しい痛みと氷氷と した感情がぶつかってきたんだ。ああ、これでは人生の謎が謎のままになってしまうんじゃないのか 。けれども、俺の両手をまじまじと眺めたら答えはすぐに見つかったんだ。彼女をもう一度殺せばわ かるって。 彼女とはかなり仲が良かったから、彼女が一人暮らしをしていることと住んでいる場所を知ってい た。早速、何食わぬ顔で乗り込んで、適当な理由をつけて彼女の家に上がらせてもらったんだ。入っ た瞬間に猛烈な殺意が湧いたんだけど、近所に他の大学生がいることを知っていたから冷静に考えて 眠らせるか気絶させるかして彼女を殺そうと考えた。その前に、彼女の口から話を聞けるんじゃない かと思えてきたんだ。 「霊夢はさ、ゆっくりなんだろ」 普通の人間から見れば顰蹙をかうような言い方だけど、彼女はこう返したんだ。 「そうだといいね。私はゆっくりが大好きなの!」 気がつけば俺が隠し持っていた果物ナイフが彼女の腹に刺さっていた。 「あっ…あっ……どう……し……て」 声を張り上げられないようにいつの間にか腹に刺さっていたナイフは首の気管の辺りを引いて裂き 始めていた。ギコギコと、ドラマみたいに力任せに抑え付けても切れなかったもんだからさ。信じら れないって、汗でグショグショの髪が張り付いた骸骨みたいな顔が俺を睨み続けたんだ。でも、俺の 手はずっと動いてた。 硬い感触が包丁から伝わってきたときには彼女は死んでいた。でも、そこから逃げ出そうとは思わ なくって、俺は彼女の腹を横に割いてみたんだ。でもね、その中からは黄色い脂身と肉屋で見たこと があるサーモンピンクの腸がでろでろと血と一緒に出てくるだけなんだ。 ああ、彼女は人形なはずなのに。痛みも感じないはずなのに。これは可笑しい。笑いがこみ上げて 、通報されてここまで来たってわけだ。 5. スチール製の机をまたいで担当の刑事は吸殻にタバコを置いた。 「要するに、お前が人形なのかもな」 人間以外の動物は鏡を理解することが出来ない。だから、動物は自分を知ることが出来ない。だか ら、周りの物を観察することによって自己を形成するのだ。犬が周りが人ばかりの環境で生きていれ ば、自分は人だと思ってしまう。そんな感じで、俺は自分を見ていたのだろうか。 「でもね、あの霊夢は人間だったかもしれませんが、中学校と小学校の頃の霊夢はゆっくりだったん ですよ」 ただ、知りたかっただけなのだ。この一生分を賭けても解きたかった謎だったのだ。俺と霊夢、こ の二人の命を賭けたショーだったんだよ。それは、二人の中で抱きしめあいながら感じることが出来 るものだったんだ。それが終わって、残ったものは結果というなんとも味気のないもの。ゆっくりと した時間を味わうだけ味わった結果がこれだよ。 可笑しいな。なんで痛くもないのに泣いているんだろう。 おわり TOEICを受けに行く日なのに徹夜でスラスラと書けてしまったおはなし。ただ、じっくり書くと内容 量が半端ないので男のひとり語りという形を取りました。ホラー風に書いてみたその2です。 内容については言及する気はないのですが、前作から続く生きることってなんだろなってお話。また また、反吐が出そうなほどに電波で腐った内容。飛騨は稗田阿求から。霊夢はまんまです。霊夢に関し てはなるべくゆっくりれいむと喋り方は似せたつもり。 ゆっくり関係なくね? と言われるのは重々承知ですが、ゆっくりという題材だからこそ書けた歪ん だお話だと思います。そう言ってしまうとゆっくりへの皮肉に繋がるのですが。ゆっくり自体不透明で 形而上のあやふやな存在だからいいよね! 堪忍してください。お願いします。 相変わらずチェックは軽く読みなおす程度なので脱字・謝った言葉の使い方があるかもしれません。 その辺りは多めに見てください。自分の気持をすっきりーさせたくて書いたSSなので。
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農作業を終えた青年が、自宅に向かって、ゆっくりと歩いていた 不思議な事に、青年の後ろを二匹のゆっくりが、跳ねながら追いかけている その二匹は、ゆっくりまりさと、ゆっくりれいむなのだが、それぞれ帽子とリボンがない 「まつんだぜ!まりさのぼうしをかえすんだぜ!」 「ゆー!れいむのりぼんをかえしてね!」 二匹の飾りは、青年が左手に持っていた 青年の耳には、二匹のゆっくりの叫び声が、はっきりと聞こえているはずだが、青年はそれに答えず、一定の速度で歩いていく 「ゆー!まりさのぼうしをかえすんだぜ!」 「ゆ!ゆ!れいむのりぼんをかえしてね!」 いくらゆっくりが叫ぼうとも、青年はひたすらに無視を続ける ゆっくり達は、なぜ自慢の髪飾りを奪われ、無視されるのか分からなかった 二匹は、滅多に人の近付かない、森の奥深くで、豊富な昆虫や木の実などを食べて、ゆっくりと生活していたのだが ゆっくりぱちゅりーに、人間という生き物が、畑という場所で、美味しいゆっくりできる食べ物を作っている、という話を聞いたため 周囲のゆっくり達が止めるのも聞かず、一度、人間の食べ物を食べに行こうと、人里まで降りてきたのだった 二匹は人里まで降りると、いつも暮らしている森と、全く違う景色に、大喜びではしゃぎまわった 「なんだかすごいばしょなんだぜ!」 「もりにとじこもっててそんしたね!」 そんな会話をしている二匹は、棒を持った、二本足で歩いている生物、すなわち人間を発見した 「ゆゆ!なんかへんなのがいるよまりさ!」 「ゆ!あれがぱちゅりがいってたにんげんだとおもうんだぜ!さっそくごはんをもらうんだぜ!」 ゆっくり二匹は、ぱちゅりーから得た、人間の情報を自分の都合のよいように、歪曲、修正して解釈したため 人間は、美味しい食べ物をゆっくりにくれる生き物、と考えていた 二匹は、青年の前に飛び出すと、元気にあいさつをした、自分達に、美味しいものをくれる相手には、元気よく挨拶してやろうと思ったからだ 「「ゆっくりしていってね!!」」 「さっそくだけどはたけのごはんがほしいんだぜ!」 「おいしいごはんをちょうだいね!」 二匹は、すぐにこの男が美味しいものをくれるだろうと、思っていた しかし、青年は、二匹から飾りを素早く奪い取ると、そのまま歩きだした そして、現在にいたる、れいむとまりさの訴えは、すべて無視され続けている れいむも、まりさも、すぐにでも森に帰りたかったが、髪飾りを奪われている以上、そのまま帰ることはできない 「ゆっくりしてないおじさん!ぼうしをかえすんだぜ!」 「ゆっくりなおにいさん!はやくりぼんをかえしてね!」 悪口を言っても、褒めても男は無視を続ける ゆっくりが喋る、男は何の反応も示さず歩き続ける、そんな状況が十分は続いただろうか、自宅に着いた男は家の中に消えていった ゆっくりは、飾りを奪われたことも忘れて、初めて目にした、人間の家に驚き、感激していた 「でっかいおうちなんだぜ!とってもでっかいんだぜ!」 「ゆゆゆゆ!ここならとってもゆっくりできそうだね!」 そんな会話をしていると、家の中から出てきた人間に髪の毛を掴まれ、強引に家の中へ引きづり込まれた 「いいたいんだぜ!ひっぱらないでほしいんだぜ!」 「ゆぅぅぅ!いたいよ!ゆっくりやめてね!」 若者は、れいむを玄関に落とすと、殺さない程度に踏みつけた 「ぎゅびゅ!!!」 「れいむ!おじさんやめるんだぜ!れいむをいびゅ!!」 まりさが最後まで言わないうちに、男はその頬を平手で打っていた 「い…いたいんだぜ!やめう゛ぅ!」 男は再び、先ほどより少し力をこめて、まりさの頬を平手で打つ 男はそのまま、まりさの頬を叩き続ける、見ようによっては愛嬌のある顔は、平手打ちを喰らうたびに左右に揺れる 「いだい!びゅごめゆ゛っごめんなびゅびゅ!!!」 必死に許しを乞うまりさを無視して、男はまりさの頬を叩き続ける 「うぅぅ!!うぅ!!!!!!」 一方、男の足元ではれいむが、まりさとは比べ物にならない、苦痛を味わっていた 男はゆっくりと、しかし、確実に足に掛ける力を強め続けている 「うぅ…う…ぅぅ」 男から逃れようと、もがけばもがくほど、男から受ける圧力は高まっている 「ゆ!びゅ!!…ぅう…う!!!!」 自分の皮が伸びていく、体内の餡子が押しつぶされていく、抗い様のない苦痛 非力な、れいむの出来ることは、顔を真赤にして、耐えようのない痛みを受けながら、うめき声をあげることだけだった 男は、実に五分間の間、二匹のゆっくりを叩き、踏みつけ続けた 男は、顔を真っ赤にはらしたまりさと、頭が少々へこんだれいむを竹でできた、虫籠ならぬ、自家製のゆっくりかごに入れると、家の中に入って行った 男は食事に風呂を済ませると、二匹のゆっくりの前に、彼らの髪飾りをもって現れた 「ゆ!ぼうしをかえしてだぜ!」 「れいむのりぼんをかえしてね!」 男は、籠の中で騒ぐ彼らの前で、帽子とリボンを玄関に落とすと、それらを思い切り、踏みにじった 「やややめるんだぜ!!!はやくやめるんだぜ!!!!!」 「れいむのりぼんをふまないでね!!!!ゆっくりせずにやめてね!!! しかし、男の感情のない、冷たい瞳で見つめられると、眼の前で大事な帽子を踏みつけられているにもかかわらず、ゆっくり達は、なにも言えなくなった 自分達の、目の前にいる生物が、決してゆっくりの力では、敵わない事は、さすがのゆっくりブレインでも、理解できた 二匹は、震えながら、自分達の髪飾りが、蹂躙されるのを見ているしかなかった 男は、そんなゆっくり達に見せつけるように、何度も何度も飾りを踏みつける 男が足を退かす頃には、二匹にとって大事な、大切な髪飾りはボロボロになっていった 「れいむのれいむのりぼん…」 「いやなんだぜ…かえりたいんだぜ」 男は、滅茶苦茶に踏みつけた髪飾りをそのままに、自分の部屋に戻って行った 二匹は、しばらくの間、己の不幸を呪い、汚され、傷つけられた髪飾りに、涙を流し、人間にすさまじい恐怖を覚えた 二匹は、また男が来るのではないかと、びくびくしながら過ごした 「ゆ…もしももりにかえれたらにどとひとざとにはおりないんだぜ…」 「ゆぅ…にんげんはゆっくりゃよりつよくて…ゆふらんよりもいじわるだよもりにかえりたいよ」 二匹はそのうち眠ってしまった、極度の疲労と恐怖、髪飾りを滅茶苦茶にされた、精神的なショック、空腹などが、彼らを眠りの世界にいざなった れいむは夢を見ていた、子供のころ、姉妹たちと楽しく遊んでいた頃の夢だった 鬼ごっこや、かけっこ、かくれんぼなどをみんなと一緒に、やっている夢 「いたい!いたいよ!!!」 れいむは、髪を引っ張られる痛みで、目を覚ました 男の目線まで釣りあげられると、昨日のまりさが受けていた平手打ちを食らった 「いだ!やびゅ!ゆびゅ!いだいいだいぃぃ!!!!」 何度となく、男に平手打ちを喰らう、下では昨日のれいむの様に、まりさが男に踏みつけられている 「っづう〜…うぅう!!」 まりさの、綺麗な金髪を男の足が踏みにじっている、まりさも、昨日の自分の様に、皮の伸びる痛みと、餡子を押しつぶされる激痛を味わっているのだろう 男は、昨日のより多めに十分間ゆっくり達を痛めつけた ボロボロになったゆっくりを籠に入れると、男はゆっくりの入った籠を持って、昨日二匹に出会った場所に連れて行った 二匹を籠から放り出すと、昨日自分の手で滅茶苦茶にした、二匹の髪飾りを投げ渡した 二匹は、それぞれの髪飾りを咥えると、跳ねることはせず、地べたを這いずりながら、森へ向かって逃げて行った 二匹は、男に背を向けていたため気付かなかったが、男は去っていく二匹をまるで、卒業生を送り出す、担任教師の様な目で、見つめていた 「ふー、彼等もこれに懲りて、二度と人里に下りて来る事は、危険だということを学んだでしょう」 そんなことを言うと、青年は首にかけていた手拭いで、目からあふれ出る、心の汗を拭いとった 彼は自称、愛のゆっくり熱血教師、通称、ゆっくり体罰教師と呼ばれていた ゆっくりに口で言っても駄目だ、彼らに物を教える、最も効果的な方法は肉体言語だ、というのが彼の考え方だった 殴って、蹴って、人間がどれほど恐ろしいか教えてやれば、彼らは金輪際、人里へは下りてこない これで、人間の恐ろしさを知ったゆっくり達は、虐待お兄さんに捕まって虐待されたり、畑のトラップで死ぬ事もなくなる 教育の力で、あの可愛い生徒達は、大自然の中、のびのびと暮らしていく事ができるのだ 「可愛いゆっくりの未来を守るためには、体と体、心と心の、ぶつかり合いが大切なのです」 晴れ渡った青空に向かって、そう呟くと、男は家に帰っていった ちなみに、男から愛のこもった教育を受けた、生徒達はというと、結果的には男の言うとおり、二度と、人里には近づかなかった しかし、大自然の中、のびのびとは暮らしていくことはできなかった れいむは、長く頬を張られ続けたせいで、頬の皮が、柔らかく、破けやすくなっていた ゆっくり体罰教師に、地面に投げつけられたせいで、右頬には大きな穴があき、這いずるたびに、餡子が漏れ出した れいむは自分の体から、命の元が、徐々に流れ出ていくのを感じながら、二度と覚めることのない眠りについた まりさは、柔らかい饅頭の体で、人ひとり分の体重を長い間、かけ続けられたせいか、跳ねることができない体になってしまっていた ミミズのような遅さで、這いまわることしかできない身体では、敵から逃げることも、獲物を追う事も出来ない そんなゆっくりが、厳しい自然界で、生き延びることができるはずがなかった その日のうちに、まりさはれみりゃに食い殺されてしまったそうだ 作:ゆっくりな人 以前書いた虐待 ゆっくりカーニバル 臭い付きゆっくり(上) 臭い付きゆっくり(下) ゆっくり移植 きらーうーぱっく このSSに感想を付ける
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しばらくして男が部屋に戻ってきた。 「どぼじでええええええええぇぇぇぇぇぇ!!!どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおお!!!!」 男の姿を見てまりさがまた叫びだした。 男はまりさの呼びかけに答えずに箱の中に何かを投げ入れた。 「まりざあああああああ!!!まだありずどすっきりじまじょおおおおお!!!!!!」 それは昨日の発情ありすだった。汚いのも臭いのも全然変わってない。 「どぼぢ・・・で・・・・・・・・・ゆううええええええ!?ありずぅうううううう!!!?」 叫んでいたまりさはありすの姿を確認し、慄いた(おののいた)。 昨日のおぞましい記憶が脳裏に甦り、まりさは昨日よりは広くなった箱の中で逃げ出そうとする。 「おい、せっかくまりさとの間に赤ちゃんのいない所にありすを置いてやったのに まりさが逃げまわったら赤ちゃん踏み潰してしまうぞ。」 「ゆぐっ!!!?」 男の忠告にまりさの体が固まった。と、同時に猛烈な勢いで突進してきたありすに圧し掛かられ組み敷かれてしまった。 「まりざあああああ、まりざああああああ、まだすでぎなよるをずごじまじょおおおおおお!!!!!!」 「いやああああああ!!!!!!すっきりじだくないいいいい!!!!ぎぼじゅわるいいいいい!!!!!!!」 「今は朝だろ。」 男の空気の読めてないツッコミ以外昨日と同じだった。 「お゛に゛い゛い゛ざん゛ん゛ん゛!!!!な゛ん゛で゛あ゛り゛ず づ れ゛で ぐ る゛の゛お゛お゛!!!!」 「いやぁ、ついうっかり赤ちゃんのお目目潰しちゃったからさ、 まりさの赤ちゃん“台無し”にしちゃったお詫びに、また元気な赤ちゃん作ってもらおうと思ったんだ。 何、俺とまりさの仲だ。お礼は い・ら・な・い・よ。」 「だい゛な゛じな゛ん゛がじゃ゛な゛い゛よ゛お゛お゛!!!!おべべびえなぐでもまりざのがわいいあがぢゃんだよおおお!!!」 まりさの抗議の声が男に届くことなく、まりさは昨日と同じように犯されていった。 全身のありとあらゆるところをありすの肌と舌で責められ、唇はもちろん口内も蹂躙された。 そしてすっきりした。まりさの頭からまたも蔓がニョキッと生えた。 「ぶふふうううううぅぅぅぅ・・・・・・なかなかとかいてきなまりさだったわぁぁぁぁ。またこんどすっきりしてあげるわねぇ~。」 「ゆぐっ・・・・・・うべぇ・・・・・・もうやだぁ・・・ありずど・・・ずっぎりじだぐないよおおおぉぉぉ・・・・・・」 満足していたありすとは対照的にまりさは泣いて震えていた。 「ありす、ちょっと待て。」 男がまりさから離れて自分に近寄ってきたありすを口で制した。 「ゆぅ?な、なぁに・・・おにいさん?もう、きょうのすっきりはおわりでしょ?」 「今日は特別にもう一度やっていいぞ。」 「ゆ?ゆうぅ?ほんとおぉぉぉ?もういちどすっきりしていいのおおお?」 男の許しがない限り相手を殺さないように一日一回まで言われてるすっきりをもう一度許可されたことにありすは喜ぶ。 「ああ。ただし今度はお前のぺにぺにを使うんだ。もちろんまりさはまむまむをな。」 「ゆうう~?ぺにぺにで・・・・・・?」 だが男の出した条件に顔をしかめる。それもそのはず。 ほとんどの発情ありすはぺにぺにでのすっきりをあまり好まない。 性感帯として使える面積の多いすりすり型のすっきりに比べ、動物型のすっきりは相手と触れ合う部分が少ないために 快楽の速効性に欠け、すっきりまで時間がかかるからだ。 それに加えて動物型の場合、相手がちょっと動いて逃げようとするだけで ぺにぺにがまむまむから抜けてしまうので相手の同意がなければ難しい。 だから俗にレイパーと言われる発情ありすの大半は、動物型よりすりすり型のすっきりを好む。 自分から動物型のすっきりを選ぶのはたくさんの無理やりすっきりを経験した玄人レイパーありすくらいである。 「ゆふぅ~、しがだないわねぇ~、とがいはのありずはせづなでぎなすっきりでもいいけど じっくりおどなのすっきりもたんのうじであげるわ~。」 もっとも動物型じゃなければすっきりが許可されないのであれば、たとえ動物型でもすっきり出来る方を選ぶのは言うまでもないが。 ムクムクとありすの腹から小さな突起物、ぺにぺにが生えてきた。 「ゆううううううう!!!!!もういやあああああ!!!!!ありずとずっぎりしたぐないいいい!!!!」 男が泣き叫ぶまりさを両手で掴んで押さえつける。 「ありす、動物型じゃお前一匹では難しいだろう。手伝ってやる。前からと後ろからとどっちがいい?」 「ゆうぅ・・・ぞうねぇぇぇええ~、やぜいてきとがいはのありずは、わいるどにばっくからがいいわ~。」 「OK。」 男はまりさを回転させてありすに背を向けさせると、前に押し倒した。そしてまりさを上下反転の「への字」状態に逸らす。 すると底面に近い腹の部分、ありすが今ぺにぺにを生やしてるあたりに注意して見なければ気付かないほどの小さな閉じた穴を発見する。 まむまむと呼ばれる動物型すっきり用の器官である。ぺにぺにじゃない時はまむまむとして体内に収まっている。 「ほい、準備OK。」 男がそう言った。 まりさのまむまむを目にして、ありすの興奮が絶頂まで達する。 「まりざのまむまむ、どっでもぎれいででかわいいわああああ!!!!ありずのぶとくでがだいのうげどめでええええええ!!!!」 聞くに堪えない台詞を発しながら、ありすはぴょんとまりさの真後ろに向かって跳躍する。 そしてその勢いのまま着地するより前に空中でいきり立ったぺにぺにをまりさのまむまむへと差し込んだ。 「ナ~イスショット♪」 男がありすの何の役にも立たない妙技を誉めた。 ありすはぺにぺにが抜けないように、上手く体をくねらせて着地する。 「ゆ゛ぎ ぐ が あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!」 絶叫をあげたのはまりさだった。 動物型すっきりといえど、最初はすりすり型みたいに肌をこすり合わせる前戯から行う。 まむまむは基本閉じているために相手から分泌される体液では外側しか濡らすことは出来ない。 自分自身でまむまむの中に体液を分泌しないとまむまむの中は濡れないのだ。 そうやって自分の体液でまむまむの中を十分に濡らすことによって、まむまむは相手のぺにぺにをスムーズに受け入れる準備を整える。 しかし、それは受け側のゆっくりが相手のゆっくりを愛している場合である。 ありすを全く愛していないまりさが、まむまむの中に自らの体液を分泌することは無かった。 まったく準備の整っていないまりさのまむまむは、ありすのぺにぺにを入れられたことにより激しく接触部分をこすられ、 まりさは体の内側から鋭い痛みに襲われる。 「ゆぎいいいいいいいいい!!!!!いだいいいいいい!!!!!ぬいでえええええええええ!!!!!!!!」 「ゆほおおおおおおおおおおお!!!!まりざのながどっでもずでぎよおおおお!!!ずっごいじめづげでぐるうううう!!!!」 まりさは体の内側からの激痛に悲鳴をあげ、ありすはそんなまりさの悲鳴を喘ぎ声と受け取りヒートアップする。 体に襲い掛かる危険信号にまりさのまむまむは異物を排除しようと締め付けるがそれがまりさに更なる地獄をもたらす。 まりさのまむまむの内部が、ぺにぺにとより激しくこすれ合うようになって、まりさの苦痛は更に増していった。 「あげっ・・・・・・!!!!ぐぎぃいいい!!!ひぎゃああああ・・・・・・!!!!!おぐぅえええええ・・・!!!!!」 視点も定まらないまま、まりさは獣のような悲鳴を上げてまむまむを犯され続けた。 (挿絵08) 「んふぅおおおおおおおおおおお!!!すっきりいいいいいいいいい!!!!!!!」 「ぐぎいいいいいいいいいいいい・・・・・・すっきりー・・・・・・・・・」 ありすのすっきりと共にぺにぺにからカスタードが放出され、それをまむまむで受け取ったまりさも絶頂に達した。 ここらへんはすりすり型のすっきりと変わらなかった。 結局ありすはそれから男の許可の元、動物型すっきりで三回絶頂に達した。 なんだかんだいいながらも動物型すりすりも結構気に入ったようだ。 最後は男にまりさを仰向けにしてもらって、まりさの顔を見下ろしながら行為を楽しむ余裕が出来たくらいである。 (挿絵09) まりさは体の中に小さな異物が形成される感覚を覚えた。にんっしんである。しかしこれは今までのにんっしんとはちょっと違う。 頭に生えた蔓から一日で産まれた植物型にんっしんと違い、今度の赤ちゃんはまりさの腹の中から数日した後に生まれてくる。 更に植物型で生まれたプチトマトサイズの赤ちゃんよりも一回り大きいミカン程度のサイズで生まれてくるの。 生まれる数も一度に何匹も生まれる植物型に比べて、一回の動物型すっきりで生まれるのは1、2匹くらいである。 これがすりすり型すっきりの植物型にんっしん(出産)に対するゆっくりのもう一つの繁殖方法、 動物型すっきりの胎生型にんっしん(出産)である。 ありすが動物型で三度すっきりしたので最低でも三匹は生まれてくることになる。 男はまりさの頭に最初に生まれた赤ちゃんの蔓がくっついたままだったのを見て引きちぎって持ってった。 まりさにはそれを見て何かする元気は無かった。 その日の夕方、生まれてから半日近く何も食べていなかった赤ちゃん達に初めての食事が与えられた。 その餌は普段発情ありすに与えていた生ゴミだった。 とてもお腹を減らしてた赤ちゃん達は本能的にそれが食べ物の匂いだと気付くと 目の見えない体でずりずりと生ゴミの元まで這いずって行って箱の中に投げ捨てられた生ゴミを貪り喰った。 生まれて初めての食事に赤ちゃんみんなで「むーちゃむちゃ、ちあわちぇ~♪」と喜んだ。 まりさはそれを見て悲鳴をあげた。 「あ・・・あがぢゃんんんん!!? な゛に゛だ べ で ん゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!!」 元々人間と同じ食事をしてて、クズ野菜でさえもためらうゆっくりが、自分の子供のそんな姿を見れば当然の反応だろう。 男はそれを見て笑っていた。このために赤ちゃんの生まれ落ちた後の蔓を食べさせる前に処分したのだ。 赤ちゃんの舌を肥えさせなかったおかげで目の前の光景があるのだ。 男は生ゴミを貪る光を失った赤ちゃんゆっくりと、それを見て食べるのをやめるように泣きながら説得するまりさを満足するまで眺めた。 新しく植物型の子供と胎生型の子供を身篭ったまりさが、生ゴミを拒否して衰弱死しては面白くないので 男はまりさに無理やりクズ野菜を口に詰め込んで食べさせると部屋を出て行った。 男は部屋を出ると独り言を漏らした。 「ふうううう、やっぱり子供を愛してるゆっくりとその赤ちゃんを甚振るのは最高だなぁ。気持ち良過ぎるぜ~。 ・・・・・・と、子供を愛してるゆっくりといえば、その逆のあいつらどうなったかな。」 そういって別の部屋に入っていった。そこは別のゆっくりの家族を虐待している部屋だった。 部屋の中にいるのは親れいむと子ありす、子れいむ。 子ありすと子れいむは成体ゆっくり四匹分ほどの透明な箱の中にいた。 箱の中で食べ切れなかったお菓子を残して、悠々と姉妹と遊ぶなり食休みを取るなりしていた。 同じ箱の隅にはぽっかりと円形の穴が開いていて、同じ大きさの円形の透明な筒に通じていた。 成体ゆっくりよりちょっと大きいくらいのサイズである。 穴の出口は金網で閉じられていて、脱出することは出来ない。 そこに閉じ込められているゆっくりが一匹、成体のれいむであった。この子ありすと子れいむの親である。 「おねがいいいい、れいむのあがぢゃんだぢいいいい、おがあざんんにもごはんぢょうだいいいいいい、おながずいでるのよおおおお・・・」 情けない声で穴の外の子供達に食料を分けてくれるように頼んでいる。 しかしそんな哀れな母親への子供達の反応は冷ややかだった。 「ゆっ!おきゃーさんに、あげりゅおきゃちは、なにもにゃいよ。そきょでゆっきゅり、がちちてね!」 「おきゃーしゃんは、ありしゅたちに、なにもくれなかっちゃくちぇに、じゅうじゅうしいよ!」 「ゆっきゅちちね!こにょ、ぶちゃ!!」 子ゆっくり達の誰も母親に助けを差し伸べようとはしなかった。なぜならそれは自分達がされたことだからである。 この親れいむ、元はつがいの成体まりさと、そのまりさと自分の間に生まれた子供達と一緒にここに連れてこられた。 山で自分達の巣にいたところを男に捕獲されたのだ。 男が巣を覗いた時、親れいむが子供達に歌を歌ったり、親まりさが自分の髪の毛や帽子で他の子供達を遊ばせていた。 姉妹同士ですりすりしている個体もいたし、親とすりすりしている固体もいた。 地面には食べ残しと思われる山菜や虫など食いちぎられた欠片が落ちていた。 食後の幸せなひと時といったところだろうか。 「ゆゆゆ~ゆゆ~♪ゆ~ゆ~ゆ~♪」 「ゆっ♪ゆっ♪」「きゃっ♪きゃっ♪」 「しゅりしゅり~♪おねーちゃんとしゅりしゅり~♪」 実に幸せそうだった。 (挿絵10) 男はこのゆっくり一家を自宅に連れ帰ると、家族を箱に閉じ込め、そこに発情ありすを放り込んだ。 あっという間につがいのまりさ、子供達共々すっきりさせられ、れいむ自身もありすとの子を宿してしまう。 まりさと子供達は、にんっしんの蔓に栄養を吸い取られ、黒ずんでこの世を去った。 男がありすにれいむ以外は好きに犯していいと許可したために、ありすが本能のまま、まりさと子供達ですっきりしまくったからである。 (挿絵11) れいむは生まれたありすとの子供達を自分の子供とは認めなかった。 厳しい自然を生き抜いて、やっと手に入れた愛する家族、幸せだった日々は一瞬でこの世から無くなってしまった。 代わりにれいむの前に現れたのが汚くて臭いありすとの間に生まれた赤ゆっくり達。 欲望に身をまかせることしか頭に無い醜悪なありす。自分の大切な家族を犯し殺したゆっくり。 そんなありすと自分の間に生まれた子供。望まれず生まれた呪われた子。れいむにとっては愛せる存在ではなかった。 発情ありすと同種の赤ありすはもちろんのこと、その赤ありす達に「いもうと」「おねえちゃん」と呼ばれる赤れいむ達も例外ではなかった。 れいむは自分とありすとの間に生まれた子供達を徹底的に迫害した。 男から与えられる餌は一切分けてやらずに自分だけで食べ、必死に懐いてくる赤ちゃん達を死なない程度の体当たりで弾き飛ばした。 弾き飛ばされて痛みで泣いている赤ちゃんを見て、「クズ」だの「ゴミ」だの「いきてるかちがない」だの罵った。 それでも赤ちゃん達は本能的に親への愛情を訴えた。しかしれいむがそんな子供達に情けをかけることは一切無かった。 (挿絵12) 赤ちゃん達は餓死寸前になると男から直接餌を食べさせてもらった。そしてまた餓死寸前になるまで母と一緒の生活に戻される。 そんな環境の中で一週間すごした。 その後全員れいむから隔離され、しばらくの間、男から食事をもらってすごした。 そして次に親子が再開したのが先ほどのシチュエーションである。 母と隔離されてる間に赤ゆっくりから子ゆっくりにまで成長した子供達は男からたくさんのお菓子をもらい、 れいむは子供達から食料を分けてもらうことでしか食事をする術はない。 「ゆっ!おまえたち、そのおかしをれいむによこしてね!!ゆっくりしないではやくしてね!!! さもないとそのおかしたべるのはゆるさないからね!!!」 最初は隔離前と同じ威勢の良さで、子供達に食料を分けるように命令した。 おどおど自分に媚びへつらっていた子供達なら、自分の命令を聞くと確信していたのであろう。 しかし、子供達にれいむの命令が届くことはなかった。 親から隔離されて男から餌をもらうことにより、親への依存心を無くした子ども達。 依存心を無くしたことにより、依存心のために持っていた実の親への愛情も無くなった。 残っているのは生まれてからずっと自分達を迫害し続けてきた親への憎しみのみである。 れいむは何度も言うことを聞かない子供達に声を荒げ命令したが、 恐れる必要も媚びる必要もない今、子供達は一切耳を貸さなかった。 そして今に至る。極度の空腹状態で一日一日と死に近づいていたれいむはプライドを捨て、憎いありすの子供達に「お願い」をしていた。 だが、それについても、すぐに態度を改めたわけではない。 子供達に懸命にお願いするようになったのは昨日の夜からだったが、その前に二日間、お願いも命令もしなかった期間がある。 終始ブツブツと言っていた。おそらく自身の命とプライドをずっと天秤にかけ、葛藤していたのだろう。 そして今、安っぽいプライドを捨て、最愛のつがいと最愛の子ども達を奪ったありすとの間に生まれた子供達に、懸命に命乞いをしているのだった。 最初の強気な態度はどこへやら、立場が逆転し、自分のやったことのツケを払うことになったれいむ。 男はそんなれいむが余りに面白くて笑い、なじった。それに対するれいむの反応が更に滑稽だった。 そのうちれいむが精神的ショックのあまりに餡子を吐いて気絶したので男はその部屋を出て行った。 (挿絵13) 男にはありすに犯されたゆっくりが、生まれる子供達をどう扱おうと、それに相応しい虐待のプランがあったのだ。 だからこそ、あのまりさが子供達を愛してくれたのは素直に嬉しかった。 既に見てるのと同じパターン、同じ虐待では面白くないから。 もっとも、あのまりさの言動から、あいつは自分の子供達を見捨てないと半分確信してたのだが。 おかげで今日はそれなりに満足のいく虐待が出来た。 その日の夜、男は気分良くぐっすりと寝た。目を閉じるとその日の虐待の光景が思い出された。 九割がまりさ親子の方の光景だった。 中編 4につづく
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かなりの俺設定や表現有りマス。軽い気持ちで読むと残酷な結末が!想像以上に酷い 悪乗りが生み出したぶっ飛んだ一品。胸焼け注意 一部に優遇ゆっくり。たまには良いよね 僕はゆっくりが大好きだっ! どれ位好きかだって? そんな事を聞かれたらこう答える。 愛しているとっ!!! その証拠に僕の家にはゆっくり専用の個室を完備。 高級なジュースとお菓子、新しい遊び道具も常時提供! とってもゆっくり出来るプレイスだよ〜っ☆ こんな極楽空間を嫌いなゆっくりが居るのだろうか? 嫌!そんなゆっくりちゃんは存在しない!!! 自信を持って言い切れる。 今日も可愛くて仕方が無いゆっくりに会う為に、お菓子を持参して部屋に向かう。 気に入ってくれるかな?ドキドキだよっ! 「れいむ〜。元気にしてたかいっ!」 「ゆぎゃぁあぁぁぁぁぁぁぁっ゛!!? 」 ドアを開けたら咆哮で自己主張。 元気に挨拶をしてくれたのは、我が家自慢のれいむちゃん! 「あまあま持ってきたよっ!さぁ、お腹一杯食べてねっ!」 「ぢがずくなぁあぁっ!ぐずにんげんがぁあぁぁぁぁっ!!! 」 れいむは何故かご機嫌斜め。 ぼぶんとした体形。昨日の美味しいお菓子は気に入ってくれたようだけど…。 でも怒ってる。反抗期?…はは〜んっ!ツンデレ? かわゆい奴め☆ ゆぐゆぐ泣くれいむの頭を鷲掴みしてロックした。 プリプリ体を揺すって可愛さアピール。もみあげが歌舞伎みたいに乱れ舞う。 そんな必死に主張しなくてもれいむは素敵だよっ!ゆっくりしていってねっ! 「れいむ!今日は君の番だねっ!」 「いやじゃあぁぁぁぁぁっ゛!?」 「大丈夫!全然痛く無いよっ? ズコってするだけ!!! 」 「そのひびきですでにゆっぐじでぎないぃいぃぃぃぃぃっ゛!?」 「案ずるより産むが易しさっ!」 「やめでぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ゛!? ……うっ゛!!!?? 」 ズコッ!と、れいむの頭にプラ製容器が突き刺さる。 第二段も遠慮なく特攻む。「ゆじっ゛!? 」呻き声が漏れた。 これは痛い!でも自信満々にボクっ子は主張する。 「大丈夫!急所は避けてるから。これが愛の成せる技っ!」 ボクっ子(性別男)の右手には残り一本になったプラ容器。 親指で、リポビタン宜しく蓋を回し飛ばす。 そのラベルには、「10秒で赤ゆっくり!」の文字が。 人工にんっしんっ!させる為の、薬品配合餡子入りパラダイス製品。 「これの難点は一杯刺さないダメな所かな〜っ。」 最後の一本も頭頂部に投入。 薬品がれいむに、ズッコンズッコン吸い込まれて行く。 茎が生えて、実ゆが急速に成長。赤ゆがあっという間に出来上がり! だけど、その赤ゆは茎一本に対し、2体前後しか生えていない。 植物性繁殖は、数優先で鈴なりに出来るのが一般的。 この商品は赤ゆの生産数を犠牲にして、速さを追求した商品。 明日の朝、数時間後なんぞ待っていられない人にとっては、手放せないヒット作だ。 みっつの空容器が聳え立つれいむから、合計三本の茎が生えた。 赤ゆの総数は7体。ちょっと少ないかな?運が悪かった。 「ゆ…?ゆ〜ん!とってもあかちゃんゆっくりしているよ〜〜〜っ!」 ツイン.トライデントれいむは、赤ちゃんを緩んだ顔で見上げた。 ぼぶってた体形は、あっという間に急速ダイエット完了。頬がこけている。 かなりの養分を持っていかれたらしい。だが、それも赤ちゃんの為っ! 「ゆっくりあまあまもってきてねっ!おなかがすいたよっ!!! 」 ゆっくりした赤ちゃんはそれだけで無敵! れいむは支配者の頂点にいる感覚で命令を下す。 遠くにあるお菓子まで歩くのが億劫なのだ。 この人間にゆっくり取りに行かせるよっ! すると、眼前の人間は手を合わせてお辞儀した。 れいむは服従に成功したと思い込み、胸を張ってご主人様気取りになる。 でも、んな事になる訳がない。れいむは馬鹿なの?死ぬの? 「頂きまーす。」 礼儀正しいボクっ子は、食べる前の挨拶を欠かさない。 ブチっ!と茎を2本一気に千切り、赤ゆをお口へ。 噛む度に震える体、フワフワとほどけて行く皮の感触。 徐々に甘くなる餡子、お飾りのパリパリとした程よいアクセント。 最高に美味しいです! 「あがぢゃんがぁあぁぁぁぁぁっ!?」 「茎は入らないや。ぽ〜いっ!」 「あ゛ぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!?」 赤ゆは最高だが茎はマズイ!苦味があるのだ。 これもこの薬の欠点だね。改善を要求する。 辺りは豪華な食事が入ったお皿。それと山のようにあるおもちゃ。 そして、黒い塊となって朽ち果てたゆっくりだった物。 どれもこれも茎を途中まで生やして息絶えていた。 もうお分かりだろう。 僕はゆっくり[食べる事]が大好きだっ! どれ位好きかだって? そんな事を聞かれたらこう答える。 [腹痛を及ぼす位(食べる事を)] 愛しているとっ!!! セイ○丸は手放せないねっ! 最後の茎の赤ゆを手でこねくり回しながら、 れいむに声を掛ける。 「食べたり無いから第2弾よろしくっ!」 「いやぁあぁぁぁぁっ!?もううびだぐないぃいぃぃぃぃっ!!! 」 虚空からズラッと左手に容器を取り出す。マジシャンも顔負けだ! 更なる幸せを求めて繁殖させようとしたその時、部屋のテレビからCMが流れる。 それは一般的なお菓子の宣伝。ゆっくりの。いや、元となる物の亜種。 ゆっくりよりフワフワでモチモチの歯ごたえ。 餡子入りは変わらないが、外皮を包む材質が違うお菓子。 ボクっ子はそのCMに釘付けになった後、思慮を深めて赤ゆを口にした。 モムモム頬を動かしてジックリかみ締める。 「あがじゃんがぁ……。」 「ちがうっ!!!」 「ゆぐっ!?」 NOと言える日本人!租借途中の赤ゆをれいむの口に放り込んで両手で挟む。 そのままムニムニ波打つれいむは、赤ゆの味をじっくり味わった。 「ばばじゃんばぁあぁぁぁぁっ!?でぼぶっじゃぶべぇっ!!!] 「ぱくりっ!」 「ぶべべっ!?」 赤ゆを貪りムッチャウメェ!とほざく、ゆっくりでなしのれいむが叫ぶ。 目の前にはモグモグしている飼い主。無くなったのは自分のホッペ。 れいむの口が自然に開いて、赤ゆだった餡子が歯の隙間から床に流れ落ちた。 甲高い悲鳴が部屋に響きわたる。超痛えぇぇっ!? う〜ん。 唾液を吸って、しつこく歯に纏わり付くカサカサの皮。 舌にザラザラと主張する、粉っぽくてコクが無く甘味も皆無な最低な餡子。 最高にマズイ!!! 毒霧殺法でれいむの顔面に噴射! 「めがぁ!めがぁあぁっ!」と悶えているが無視。 思慮を深めて集中する。 (改良すればあの食感になるかも…。) 「かいぬしさんっ!ゆっくりあやばってねっ゛!?」 (よし!やってみよう!) 「きいてるのっ!れいむががわいぐないのっ!みずてるのっ!?」 「いよーっし!早速行動だーーーーーっ!」 「ゆっぐりぎいでぐべぁらぼっぎゃぁあぁぁぁぁぁぁっ゛!?」 駆け出す足に潰されたれいむ。 クリーンヒットした素晴らしい一撃!ボクっ子は弾力を利用して空へと舞う。 時をかけるボクっ子。 悪夢に見そうな、この煌く空間に全米が泣いた。 「もっぢょ…ゆっぎゅり………。」 れいむは時世の句を唱えてゆっくりしてしまった。 さようなられいむ。飼い主は気にも掛けていないけど。 「ゆっくり着いたよっ!」 息を切らし肩を上下させて、ショップにゆっくり到着したボクっ子。 入る早々獲物を狩るハンターの眼差しで、店内を俊敏にチェックする。 その姿にゆっくり達はストレスが限界突破!目を向けられるだけで失神する。 流石に店員が止め…もとい、接客に入る。 クレーマでは無いが、営業妨害に変わりない。 マニュアルに従って話しかける。 「どのようなゆっくりをお探しですか?」 「どのような…ゆっくりだぁあぁぁぁぁぁぁあっ!?」 ヤ○ザもビックリの悪鬼羅漢の表情だ!何がこの人をここまで熱くさせたのだろうか? そっち系のお人なのかっ!?俺大ピンチっ! 店員は心の中で十字を切った。先立つ不幸をお許しください…。 でも、ボクっ子は困った表情をしただけだった。 その顔が魔王の様な形相になる迷惑使用。 ゆっくり落ち着いてください。 多少落ち着きを取り戻して、胸の内で考える。 どう切り出したら良いのだろうか?要望をとりあえず言ってみるか? 怪しく揺れる吐息が漏れる口が開いて、言葉を店員に伝える。 「味見をさせてくださいっ!」 衝撃の発言がそこに放たれた。 場が静まり返る…。 客もゆっくりも完全に沈黙した。 そして…、声を揃えてゆっくり達は絶叫する。 店がグラグラ振動するくらいの叫び。ちなみに建物の耐震性はバッチリです! でも、安いゆっくりが入っているケースがガラガラと崩れる!もう大パニックです!!! 逃げ惑うゆっくり。混乱する客。頭を抱える店員。 ゆっくり達は恐怖に怯える。 これが噂の虐待鬼威惨! (ゆっくりできないぃぃぃっ!こわいよっ!) あちらこちらを、散らかしながら疾走するゆっくり達。 店の中は凄惨たる状況になってしまった。 事務所の一角。 店長が話しを聞く。別に責任を追及してる訳ではない。 こちらの設備にも不備があったのだ。 どんなニーズのお客が来るか分から無いのだから、対処すべきは店側。 お客を責めてはいけない。 出来る店長は、ゆっくりと事情を聞き出した。 ある目的があってゆっくりを改良したいと。 それには一口食べて確かめたいと。 店長は熱意ある若者を優しく見つめてアドバイスを送る。 そして、暫らく時間を過ごした後、お兄さんは宅配業者の伝票に記入した。 「ありがとうございました!」感謝の言葉を残して帰宅する。 頑張れ!青年! 未来は君達が作り出すのだっ!!! ダンディ店長は男の背中を見送りながら、激励を心の中で叫んだ。 ちなみに、この教訓を生かしてゆっくり達のケースは防音になったとか。 「がふがふがふがふっ!めっちゃうめっ!!! ゆげーーー〜っぷっ!」 汚く食べながら、甘くて狂おしい程の長いゲップを響かせる最悪コンボ。 この品の無い離れ業を披露しているのは、頬の傷後が痛々しいゆっくり。 「ごーくっ!ごーくっ!ゆ〜ん。ゆっくりできるよ〜! 」 ジュースも飲み干し中回復したれいむ。 なんとまだ生きていた。 すげーしぶとい。 頬の欠けた部分は、ケーキを利用して塞いだらしい。 相変わらず何でも有りな饅頭だぜっ! 噛まれて踏まれた後は、流石にずっとゆっくりするのかと思ったよっ! でもれいむは賢いからジュースとあまあまでゆっくり完治したよっ! 人間さんはおしおきだねっ!今更ゆっくり後悔しても遅いよっ! 超高速で復讐の念を、ゆっくりせずに放出する。 部屋の中は暗い気で溢れかえった。 だからと言って、脅威は塵1つも感じない。 流石ゆっくり。そのスペックの低さに脱帽だぜっ! ドアが開くのを待つれいむ。 先程、遠い所から物音がしたから、ここに来るのは間違いない。 可愛いれいむが、ゆっくり制裁するよっ! 「ゆっくりくたばってねっ!!! 」 人影に向かって跳躍するれいむ! 入り口を開けた人間の顔が引きつる。 れいむは勝利を確信して突進した! 「ゆぶぅっ!?ゆぼらぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!!! 」 そして、反対方向に吹っ飛ぶれいむ! 折角治った右頬に拳がスマッシュヒット! そのまま壁に激突して、ズルズル滑り落ちる。 「やっべ。つい殴っちゃった。」 「あ〜あ。でも大丈夫じゃね?この要望内容だと。」 「ん〜…。セーフかな?良かった!安心したよ。給料天引きはマジ勘弁…。」 「早速チャッチャと片付けるか。」 床に散らばった黒い塊を、手際よくゴミ箱に収める。 その際に、床磨きも同時にして食いカスを拭き取って行く。 この方達は俗に言う何でも屋。 掃除を依頼されて、ポストに入っていた玄関の鍵を使い、家にお邪魔した。 「ゆっ…?ぐぢっ゛……??? 」 痛む体で、部屋が綺麗になっていく所を見つめる。 れいむの為に部屋を片付け………! 「ゆっ?」 バタンとゴミ箱に入れられた。 周りはゆっくりの死体だらけ。 こいつぁーたまらない! 「ゆがぁぁぁぁっ゛!?ごごからだじでねっ!!! 」 「それは無理。」 ガタガタ暴れ狂うれいむで箱が超振動。 蓋をしっかりとロックして、ガッチリ補足。 部屋に死臭を打ち消す消臭剤を撒いてお仕事終了! 「さて。帰るか。」 「そのゆっくりどうするんだ?潰さないの?」 「殴った時にすげー気持ち良かったから、事務所でもう一回楽しもうかと。」 「いいね。俺にもやらせてよ。どちらがゆっくりさせれるか競ってみたいな。」 「今夜の飲み代でも賭けるか?」 「おっ!燃えてきた。後悔するなよ?」 「ゆんやぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!? おうちがえるぅうぅぅっ゛!?だずげでおにいざんっ゛!!! 」 今度こそ、本当にさようなら。お幸せにねっ! …それから、数時間過ぎた綺麗な部屋の中。 帰宅したボクっ子と、購入した多数のゆっくり達が話しをしている。 「これから君達にはある目標を持ってもらう!」 『『ゆゆっ!?ゆっくりしていってねっ!』』 「一杯赤ちゃんを作ってもらいたい!」 『『ゆんっ!あかちゃんはゆっくりできるよー〜!』』 「そして、それを僕が食べる!」 『『ゆ〜ん!それはとってもゆっくりでき……。』』 『『『 ゆっぐじでぎないぃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ゛!?』』』 驚愕の表情で叫ぶゆっくり達。 正論である。 「これには訳が有るんだっ!」 「あがぢゃんをだべるのはゆっぐりできないぃいぃぃっ゛!?」 「しねっ!?やばんなにんげんはしねっ!!! 」 「ここに有る資料の通りに……。」 「せいさいをゆっくりするよっ!」 「はんけつはしけいだよっ!ゆっぐぢじねぇえぇぇぇぇっ!」 「うっさい!!!!! 」 『『ゆげべぼっおぉっ゛!?』』 始める前からゆっくり達の三割がご臨終。 カオスな状況の中、淡々と説明を続けていく。 「君達のお肌を、もっとモチモチにした赤ゆを作って貰いたい! 目安は、グニ〜ッ。と伸びるのが理想的! これを達成した暁には、素晴らしいプレゼントを用意している!」 『『 ゆっ!? 』』 「一生ゆっくり出来る、最高のゆっくりプレイス御招待券。を贈呈だっ!」 『『 ゆうぅうぅぅーーーーー〜ん!?』』 そこには、ゆっくりしたイラストが書かれている数枚の券が、指に摘まれていた。 凄く幸せそうだよっ!こんな死体だらけ所じゃゆっくり出来ない! 勢い余って潰した饅頭達の死体が、偶然にも良い方へ流れる。 環境って大事だねっ! そこからは男の説明を、ゆっくり達は熱心に聴いた。 あの最高のゆっくりプレイスを得るために! 「……と説明した通りにして欲しい。わかりましたかっ!」 『『 ゆっくりりかいしたよっ!!』』 最高のゆっくりを求める為、最高にゆっくりしてない環境を受け入れたゆっくり達。 おぉ。おろか おろか。 ゆっくり達はその日から大乱交で子供を作りまくる! 餌は最高のゆっくりフード。栄養価は満点! 幾らでも腰が振れちゃうよっ!ありすはれいぱーの1歩手前だっ! 恐ろしい所に来ちまったもんだぜっ!!! 赤ゆ満載のゆっくり達。 そして、判定をして貰う日がやって来た! 「モグモグ…。違う!これはお前が全部食えっ!」 「ゆげごぼっ!?げぼがぁあぁぁぁぁっ゛!?」 「パクパク…。遊びでやってるんじゃないんだぞっ!?」 「ゆびゃぁっ!いだいぃいぃぃぃぃっ゛!!! 」 「赤ゆが可愛そうだから食べないで欲しい? 甘ったれんなっ!全部寄こせっ!!! むーしゃ!むーしゃ!」 「がわいいあがぢゃんがぁぁぁぁっ゛!?」 「うほっ!ゲロマズっ!」 「とかいはなあかちゃんはどう…『油ッ苦理市ネッ!』ゆべぼばぁあぁっ゛!?」 どれもこれも問題外! 最後のは、なんか違う味がしたっ! …って、中身はカスタードか。興奮し過ぎたみたいだ。 改めて食うと美味い。 ありすは…、うん。手遅れ。 ゆっくり諦めるよっ! 全然進歩しない状況。減っていくゆっくり達。 そんな最悪の環境に、ボクっ子は疲れ果てていた。 僕は、飲めもしない麦茶を煽る。 飲まなきゃやってられないのだ! 机に伏せ、水っ腹になった下腹部を摩りながら、苦しげに呻く。 「むきゅ〜。おにいさん…。」 突っ込みどころ満載の、哀愁漂う男を見つめる影。 ちょっと、お高め価格のぱちゅりーが心配そうにしていた。 ゆっくり達を束ねる伝達役の為に購入したのだが、 阿鼻叫喚となっているあの部屋では、とても耐えられない! と、申告して来たぱちゅりーを保護。 そのまま家をフリーパスで歩く事が出来る、唯一のゆっくりとなった。 あれ?ぱちゅは最高のゆっくりプレイス手にいれんじゃね? と思ったあなたは大正解! 流石森の賢者様、ぱちゅりーだぜっ! まぁ、偶然で寵愛される事になったんだけど。 運も実力の内って言うし。 「げんきだしてねっ!おにいさんっ!」 「…ぱちぇか。僕はもう疲れたよ。パト…。」 「むきゅっ!?そこまでよっ!それいじょういってはいけないわっ!!! 」 「そう?わかったよ…。でもどうしたら良いんだろ?もう打つ手が無いよ…。」 「だいふくさんみたいになる けいかくだったわよねっ?」 「そう。僕は、赤ゆがモチモチで伸び伸びになった奴が食べたいんだ。」 赤ユ大福化計画。 CMを見て、衝動的にモチノビの赤ゆが食べたくなったボクっ子。 それから駆け足で進んできたが、一向に食感が近づかない。 何が悪いのだろう?わからない…。 「むきゅ〜。おにいさんにしつもんがあるんだけど…。」 「なんだい?ぱちぇ?」 「そのだいふくさんって…。どんなものなの?」 「何を言ってるんだい?こう丸い形の、モチモチで伸びる甘い…。あっ!!! 」 ぱちぇの一言で気付く。 資料を見せたが、実際に実物を口にさせていなかった! そりゃぁ、何も反映されないよっ! イメージが視覚からしか得て無いんだものっ! 「ありがとうぱちぇっ!君は最高のパートナーだよっ!」 「むきゅっ!おにいさんっ!?」 外にお兄さんが駆け出していく。 ぱちぇは真っ赤になりながら、幸せそうに微笑む。 「むきゅ〜っ。おにいさんったら。こまるわっ!」 まんざらでも無い様子で悪態をつく。 散らかったテーブルを片付けながら、愛しいお兄さんを待つ事にした。 ぱちぇの未来は明るい。 一方、その頃ある部屋の中…。 「ゆっへっへっ!まりさのぺに…!」 「ゆんやぁ!もうあがぢゃんうみだぐ…!」 「んっほぉおっ!まりさのまむ…!」 「やめるんだぜっ!やめでぇえぇ…!」 「れいぱーはゆっくりできない!ちかずいてこな…!」 「つんでれなのねぇえぇっ!?とかいはな…!」 「もういやぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!?」 途中で扉を閉めましたが、まさに天と地の待遇と状況。 見るに耐えない凄惨な部屋模様を、ほんの少しお送り致しました。 駆け出したお兄さんは、お菓子屋へと向かった。 大福を大量に購入して来た後、ゆっくり達にたらふく食べさせる。 味はともかく、皮である餅の感触を餡子脳に叩き込む! 現在まで頭に付いていた赤ゆは、全て美味しく頂きました。 これからが勝負!気合を入れて再教育。 部屋の隅でゆんゆん泣くゆっくりがいたが、気にしない! と言うか、あいつ等の赤ゆが一番美味かった。 親が絶望で宿す赤ゆは、他より味が深いのだろうか? 今度じっくり試す事にしよう。 「ゆっくり子作りに励んでねっ!」 言葉と同時にゆっくり達が重なりだす。 上へ下への大騒ぎだっ! れいぱーした後ろかられいぱーされて、またれいぱーされる地獄絵図! 『だずげでぇえぇっ゛!?ゆっぐりでぎないぃいぃぃぃっ゛!!! 』 一部のゆっくりが助けを求める。 ボクっ子はゆっくりと扉を閉めた。 この部屋は防音加工で、ぱちぇが醜い声を聞かなくてすむ安心使用! 「やっぱり設備はだいじだよね〜。」 スキップで愛するぱちぇの元へと向かった。 そして、それから数日が経過。 頑固職人のように暴れるボクっ子の所業で、ゆっくりは壊滅に近い状況に。 少ないゆっくり達の頭から生える赤ゆを、そっと茎から摘み取る。 モチモチした感触。一層ムニムニした弾力。 それを、じっと下から見上げてくるれいむとまりさ。 その目は自信に溢れていた。 僕は、そっと口へと運ぶ。 「ゆっ…?くぢっ!?」と呻き声が口の隙間から漏れてきた。 コロコロ舌で転がした後、奥歯の上に乗せて軽く噛む。 素晴らしい弾力! これだけ圧力を掛けても、その姿と命を維持し続ける。 そのままゆっくりと噛み締めていくと、ムリムリと皮が口の中で千切れた。 歯に伝わる、モチモチの食感が素晴らしい。 飲み込んだ後に、再度赤ゆを手摘みする。 今の行為を見ていたショックなのだろうか? 目元からハラハラ涙が毀れている。 指で感蝕を確かめた後、前歯で赤ゆを噛み、掴んでいる手を動かす。 赤ゆが悲鳴と同時に自分の顔から離れていく。 口にしている赤ゆの頬の一部と、離れている赤ゆの本体が一筋の線で繋がる。 餅のように伸びて宙に逆アーチがかかる。 僕は満足気に微笑んだ後、ズッ!と凄まじい吸引力で、赤ゆ本体と逆アーチを完食! 「素晴らしいよ!君達!」 「ゆっふっふっ!ゆっくりあじわってねっ!」 「あじみをしたからじしんがあったよっ!」 なんと言う知恵。 ゆっくりプレイスを手に入れる為、このゆっくり達は鬼となった。 「さぁ!ゆっくりぷれいすをゆっくりよういしてねっ!」 「ぐずはきらいだよっ!ゆっくりしないでよういしてねっ!」 どっち優先なんだよっ!?ゆっくり出来ない! などの突っ込みはしないで、クールに曇りガラスのケースを持って来たボクッ子。 ここに入れば、プレイスに連れて行ってあげるとの事だ。 迷わずまりさ達は飛び込む。 「ゆっんゆーっ!とってもたのしみだよ〜っ!」 「いっぱいゆっくりしようねっ!まりさっ!」 うきうき気分で向かったその先は…。 ゆっくりの悲鳴溢れる加工所でした。 「きゅうてんかいすぎるでしょぉおぉぉぉぉぉっ゛!?」 「かこうじょはゆっくりできないぃいぃぃぃぃっ゛!?」 「加工所じゃ無いよ?研究所だよ?」 『『むずかしいはなしはゆっくりできないぃいぃぃぃぃl?』』 僕は、あの店長さんに相談と経過を話す位、親密になっていた。 成功が手の届く所まで迫った時、ある話を持ち掛けられる。 「国の特許申請と、知り合いの研究所に検体を提供してみないか?」 乗り気ではなかったが、「大福赤ゆ食べ放題になるかも?」 の言葉で、契約書にサインを記入する自分が! 署名する手がっ!止まらないぃいぃっ!? 僕が飼ってても、間違いなく[増やす] 事が出来ず、[食い尽くす]と思うから、 今となっては、意外と良い選択をしたんじゃないかと自分で思う。 「じゃぁ元気でねっ!君たちの事は忘れないよっ!」 「ゆんやぁあぁぁぁっ゛!?おうちかえるぅうぅぅぅっ゛!」 「みすてないでえぇぇぇっ゛!?おにいざぁあぁぁぁぁぁんっ゛!!! 」 爽やかに笑顔で去るボクッ子。 涙でグシャグシャなまりさ達。 景品の最高ゆっくりプレイス招待券は、譲渡される事無く忘れ去られた。 ご機嫌で帰宅。 帰り際に、研究所と加工所の見学をして行きませんか?との提案が。 両手一杯に試作品を貰いホクホクのボクッ子。 「ただいまぱちぇ。ゆっくり帰ったよ!」 「むきゅ!ゆっくりおかえりなさい!おにいさん!」 荷物をテーブルに置き、 ぱちぇをやさしく抱き上げて、その場でキャッキャ,ウフフとクルクル回る。 幸せそうな二人。 というか。バカップル。 その後、研究所から大福赤ゆ試作品が届いた。 僕は舌鼓を打ち、太鼓判を押す。 自分が作った時より美味くなってる! 研究所の新しい考案は、大福赤ゆを成体にして、殴り応えの有る虐用ゆっくりを作るとか 食べられないなら興味が無いので、試作品を丁重にお断りした。 ある日、その話をしたら「俺が欲しかった!ボクッ子のバカぁっ!」と友人に怒られる。 とりあえず再申請しておくよ。 今日も帰宅した後、リビングでクルクル回る。 「むきゅ〜。めがまわってしまうわっ。おにいさん。」 「あはは。ゴメンゴメン。」 食べる事は今でも好きだが、ぱちぇも好きになってしまった。 抱きしめながらゆっくりと囁く。 「一生ゆっくりしていってねっ。」 こんなご都合主義で終わるSSに、全米が大泣きした。 終 「れいむとまほうのいた」「朝ゆっくり」 「金バッチ品質保障証」 「合わせ鏡の奥」 「まりさは優秀な劇団員」 「ぬし」 「スィーらいせんす」 選択肢 投票 しあわせー! (17) それなりー (11) つぎにきたいするよ! (17) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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数十キロはあった糞便を片付けるのに、丸一日かかった。 たった一日というと思ったより短いようだが、 まりさ共が口内の糞便を飲み込むたびに、 俺や使用人がひっきりなしに詰め替え、それがおよそ二十時間以上だ。 「かひゅうーーーーーーー………あひゅううーーーーーー……」 輪を取り外され、まりさ共は憔悴しきって、 吊り下げられた全身を波打たせている。 「うまかったか?」 俺が聞くと、しばらく開ききった口をもごもごさせてから、 上顎支点で吊り下げられたままで返答が帰ってきた。 「ゆっぐ……ゆっぐり……でぎだいぃぃぃ……」 「……ゆっぐじ……じだい……じだいぃぃぃ」 「おろじで……おろじでぇぇ……」 「口に合わなかったか?それは悪かった。 もっとゆっくりできるごはんを持ってきたよ」 そう言うと、俺はカートを新しく運んできた。 カートの上には、再び青いビニールで覆われた皿。 大きな皿をいくつか台の上に、まりさ共によく見える位置に置いてやる。 まりさ共の目は怯えていたが、いくぶんかの期待の色が見え隠れしていた。 もしかしたらこの人間は勘違いをしてあんなものを持ってきただけで、 今度はちゃんとゆっくりできるごはんを持ってきたのかもしれない。 そんなところだろうか。 「ゆっくり……ゆっくり……」 震える声で呟くまりさ共の前で、次の食事を公開してやる。 「ゆあああぁぁぁーーーーーーーーーーっ!!!」 悲鳴が上がった。 ひどい腐臭の中で、俺は解説してやった。 「かき集めるのが大変だったよ。いまは夏場だからごらんのとおりだが、 まあお前たちゆっくりなら大丈夫だろう」 犬や猫、鳥や狼、町や森の中で拾ってきたあらゆる獣の死体が皿の上に乗っている。 どれもこれもひどい腐臭を放ち、体中に蛆が蠢いていた。 猫の眼窩や犬の裂けた腹部、穴という穴は蛆だらけだ。 蛆のほかにムカデやミミズ、なんだかよくわからない虫たかっており、 その上では大量の蠅がぶんぶんと飛び回っている。。 手近な猫の死体を長い菜箸でつまみ上げてやると、 腐りきって緑色に変色した肉はぐずぐずになってたやすく崩れ、黄色い膿が長い糸を引いた。 緑に紫に黄色に赤、一度死んだ肉は本当にカラフルになるものだ。 「ぐざい!!ぐじゃいいいいいい!!!やべでえええええ!!」 「おでがいいいいいいいぢがづげだいでえええええええええ!!!」 「急いで噛みつぶさないと、ウジやムカデがお前らを食うかもな」 「いいいいいいいやああああだああああああああああーーーーーっ!!!」 脅してやったおかげで、白目を向いて痙攣しながらも、 口腔内に放り込まれたまりさ共は今度は必至に咀嚼していた。 柄杓の表面にこびりついた蛆がまりさ共の表皮を這いまわり、目の中に一匹二匹侵入する。 嫌悪に身をよじらせながら、それでもまりさ共は泣きながら食事を続けた。 虫に関しては、もともと毛虫やら蝶々を食うゆっくりだから問題ないだろう。 顎の動きから嚥下を確認する度に、輪の蓋を開けて次の腐肉を注ぎ込む。 そのたびごとに、まりさ共は泣きながらあらん限りの声をあげて慈悲を求めた。 「ゆおおおおおおごおおおおごごごごごおおおおおああああああーーーーーーーーー」 まりさ共の努力で、腐肉は一日かからずに片付いた。 次はまともな食品を食べさせてやることにする。 その日俺が運んできたカートの上には、大きなボールがいくつも載せられていた。 そのいずれも、粉やらどろりとした液体やら練りものでなみなみと満たされ、 緑や黄色もあったが、それら内容物はおおむね赤かった。 まりさ共はきょとんとそれを見ている。 どうも味が想像できないようだ。 俺は親まりさの口に再び輪をはめた。 「ゆごっ!!おごっ、わっかさんはゆっぐじでぎだいぃいいごっ!!」 ばたばたと抵抗しながら、なすすべなく輪をはめられて大口をあける親まりさ。 「味見してみるか?」 俺は手近なボールから赤い粉を指ですくうと、 親まりさの口内に刷り込んでやった。 「!!??」 びぐん、と親まりさが空中で跳ねた。 「ゆぼびょがぎょぼばごぎゃがばああぁぁあーーーーーーーー!!!」 すさまじい絶叫をあげ、すぐにも吐き戻そうとするが、 俺がすぐに蓋を閉めたので、あわやというところで餡子は口内で止まった。 それでも親まりさの痙攣は止まらない。 いつまでたっても止まない親の悶絶を見て、子まりさ共が恐怖に震えている。 「トウガラシだよ」 俺は教えてやった。 甘味そのものたる饅頭でできているゆっくりにとって、辛味は毒である。 正確には辛味そのものが毒性を持つわけではなく、 あまりの苦痛に餡子を吐き出してしまい、 それが致死量を超えることが少なくない、ということだ。 50cm級のボリュームを持つ親まりさが、 ただひとすくいのトウガラシでなお暴れ続けている。 白目を向いた眼窩から涙が吹き出し続け、 すでに枯れ果てていると思われたしーしーとうんうんが、 すごい勢いであにゃるとまむまむから放出されていた。 本来ならとっくに絶命しているだろう。 しかし、死なせることは俺がしない。 食わせたはしからすぐに蓋をしてやるので、 たっぷりと味わってもらうことができる。 念のため、あにゃるとまむまむもガムテープで塞いでやることにしよう。 こうして、ゆっくりがいまだかつて味わったことのない世界に、 このまりさ共が、ゆっくり史上初の一歩を踏み出すことになるわけだ。 さぞ誇らしいことだろう。 親まりさがトウガラシを消化して動きが収まるまでに、 たっぷり十分はかかった。 「かひゅうーーー……ほひゅうーーーー……」 白目を向いたまま、親まりさは放心した体で呻いている。 「ちょっと味見しただけでこんなにゆっくりしてくれるんだな。 たっぷりあるから、ゆっくり味わっていってくれ」 そう言ってやり、トウガラシの粉を柄杓でたっぷり掬った。 親まりさの口に近づけるが、親まりさはまだ白目を向いたまま揺れている。 俺の声も耳に入っていないようだ。 構わず、口いっぱいにトウガラシを頬張らせて蓋をした。 親まりさが爆発した。 もちろん比喩的表現だが、まさにそれは爆発だった。 吊り下げられた状態で、よくもこれほど動けるものだ。 そう感心してしまうほど、電流に打たれたように跳ね回っていた。 ビビビビビビビビビビビビビビビビビ。 下膨れの顎が、上下左右にぶんぶんとシェイクしている。 まるで釣りあげられた直後の魚、いやそれ以上だ。 「ゆぁああああああ……ゆわぁああああああ………」 子まりさ共が絶望のシンフォニーを奏でている。 次は自分たちだ、それは痛いほど理解できているようだ。 命乞いをする気力もなく、ただ泣くことしかできない。 それでも、輪をはめられる段になると本能的に騒ぎはじめた。 「やべで!!ゆっぐりやべで!!やべでぇええええ!!まりざだげはぁああ!!」 「ゆっぐりじだいいいいいいい!!ゆっぐりざぜでぇええええええええ!!!」 「いやぁあああああいやぁあああああごろじでええええーーーーーっ」 三匹の子まりさ共には、また違うものを味わってもらった。 カラシを詰め込まれた子まりさは、やはりおこりのように痙攣している。 トウガラシとあまり変わらない。 わさびを詰め込まれた子まりさは、これも痙攣しているのだが、 カラシとはやや違うようだ。 半分白目を剥いて、下顎というか腹を前方に限界まで折り曲げて、 ぐにゅりと折りたたまれた状態で硬直しながら痙攣している。 わさびの辛さは鼻にくる。 想像するに、この量では「ツーン」というような生易しいものではなく、 脳天を錐で突きとおされているような感覚ではなかろうか。 最後の子まりさは、コショウを詰め込んだ。 すさまじい勢いでせき込んでいるが、 鼻がないので、口をふさげば何も出てこない。 膨れてはしぼむのをすごい速さで繰り返し、まるで早鐘を打つ心臓のようだ。 四匹ならんだゆっくりが痙攣しつづける様は壮観だった。 どれもが人間でもできないようなすさまじい速さで痙攣し、 微塵もゆっくりしていない。 見やると、隣のゆっくり共が反対側の壁にぴったり身を寄せて震えていた。 ゆっくりできないものを極端に恐れるゆっくりにとって、 高速で動くものは恐怖の対象である。 まして、同族であるまりさがすさまじい速さで痙攣するこの光景は、 こいつらにとってあまりに恐ろしいのだろう。 こちらに背を向けて壁にしがみつき、恐怖に泣き叫んでいる。 俺はスイッチを操作し、向こう側のマジックミラーを鏡に戻して、 向こうからは見えないようにした。 さて、この辛味を片付けるにはどれだけかかるか。 結論から言うと、まりさ共の反応は、やること自体はそう変わらなかった。 どれもすさまじい勢いで痙攣してばたばた暴れるというものだが、 その痙攣の度合が、きれいに辛味に比例するようだ。 より辛いものを食わせるたびに、痙攣の間隔が速くなり、ぶれる大きさは増大していった。 辛味は、スコヴィル値と呼ばれる数値で計測することが可能である。 トウガラシの辛味は、およそ三万~四万といったところだ。 スコヴィル値三十五万のハバネロを食わせたときは、 バイブレーターのように震えていた。 ビビビビビビから、ビィィィィィィーーーーーー………という感じだ。 下腹部はもはやぶれてよく見えない。 最終的には、世界一辛いトウガラシと言われる、 スコヴィル値百万のジョロキアを食わせた。 この時は驚いた、その痙攣はもはや擬音に変換できるレベルを超えている。 体のぶれは早すぎて、ぱっと見ではまったく動いていないように見えるほどになり、 ぶれる下腹部の軌道がそのまま輪郭となって、 頭部分だけがにょきりと突きでた扁平な饅頭のように見えた。 はたから見ていても異常な光景だが、 こいつら自身の感じている苦痛たるやどれほどのものだろうか。 つくづく、ゆっくりの不可解さと頑丈さを思い知った。 他の生き物の筋肉では、どれだけの刺激を与えてもここまで動けるものではないだろう。 ゆっくりという名前に反して、この生き物はすさまじい潜在能力を秘めているようだ。 辛味を食わせはじめてから最後のジョロキアを片付けるまでにかかった時間は、二週間だった。 そもそも、この激痛では「食う」という思考さえ発する余裕がないだろう。 意思とは無関係に喉から勝手に吸収されるのを待つ、という緩慢な食事だった。 ともあれ少々不安はあったが、餡子さえ吐かなければ、 どれだけ辛いものを食べても死なないことは証明された。 人間だって死にそうなものだが、これも意外なゆっくりの耐久性といったところか。 辛味を食わせるのにだいぶ時間がかかったが、次はすぐに終わるだろう。 発狂のできない悲しさでいまだ意識を保っているまりさ共に、俺は聞いてやった。 「かき氷って好きだったよな、お前ら」 コンビニで買ってくるかき氷が、このまりさ共は好物だった。 夏場などは他のれいむやありすから奪い取って貪っていたものだ。 かき氷と聞いて、まりさ共の目が輝いた。 「すきぃ!!かきごおりだいすきなんだぜぇええ!!ゆっくりできるうううううううう!!!」 「さんざん辛いものを食わせたからな、次は冷たいものをと思って今日はそれを持ってきた。たっぷりな」 「やったのぜええええええええ!!!やっとゆっくりできるんだぜええええええええ!!!」 「おにいさんはやっとわかったのぜええええええ!!?えらいんだぜえええええええ!!!」 「ゆっくり!!ゆっくりできるううううううう!!!ゆっくりいいいいいーーーーー!!!」 言葉遣いが少しばかり戻ってきたようだ。元気でいいことだ。 狂喜する親まりさの口に、再び輪を嵌める。 「ゆっ!!?やめるんだぜ!!わっかさんなくてもまりさはたべるんだぜぇおごっ!!」 あれだけ辛味を食べていても、中の様子は一見変わっている様子はなかった。 あれでもすべて餡子に変換しているらしい。ゆっくりコンポストが人気なのもうなずける。 四匹並んで大口をあけるまりさ共の前で、俺は道具を取り出した。 まず、ペンチを持ち出して親まりさの歯を挟む。 強度はともかくとして、 直径50cmにもなるまりさの歯は相当でかく、直径2~3cmはあるようだった。 「ゆゆぅぅううぐぅぅぅう!!?」 自分がされることを察知したらしい親まりさがじたばたともがき始めた。 俺はペンチをゆっくりと傾け、歯をねじっていった。 「ゆごっ、ぼっごっごごごごごっごおおおおおおおおお!!!」 一回転したところで、歯はたやすく根本から抜けた。 親まりさは大粒の涙をぼろぼろ流して呻いている。 「ゆあああああいいいいいいいいいい………えううううううううぐううううううう」 手早く次の歯にペンチを伸ばした。 ここでの初日にさんざん蹴りつけたせいで、すでに多くの歯が折れていたが、 半分折れているようなのも含めるとまだ十本はあった。 それらを綺麗に、全部こじり取る。 健康な歯を、引っこ抜かれるならまだしもねじられて抜かれる痛みは相当なようだ。 ねじられていく歯が歯茎を押し潰し、破壊していく。 「ごごぉおおおおお!!どおおおおおおお!!!あうぐううううううううーーーーーーっ!!!」 すべてを抜いた後は、まりさの大口の中に白いものはなくなった。 餡子とはいっても、歯茎を構成する部分は比較的固く、骨格に近い働きをしているようだ。 歯があった跡は、すべてぐずぐずの穴の列になり、 ピンク色の歯茎に、露出した黒い餡子がU字型に並んでいる。 子まりさ共を見やると、全員がすでに大粒の涙を流していた。 「やべでえええええええゆるじでええええええーーーーーーーーーっ」 「いりまぜん!!がぎごおりいりばぜええええええん!!!ぢょうじのっでばじだああああああああ!!!」 「ばざんぬがないでええええええええごばんだべられだいいいいいいいいい」 「歯がなければまともに喋ることもできないからな。必要になったらまた挿してやるよ」 子まりさ共にも輪っかをはめて口を開けさせ、歯をすべてこじり抜く。 ひとまずこれで目的は達成できるが、さらに念を入れる。 工業用の電気ドリルを持ち出すと、再び親まりさから処置を施す。 直径1センチ程度の細いドリルを、歯の抜けたぐずぐずの跡に突き入れた。 「がびゃあっ!!!?」 びぐんと跳ねるまりさを押さえつけながらスイッチを入れ、 回転するドリルをゆっくりと歯茎の奥まで突き込む。 「ががががががががががががががががががががあああぁ!!!!!!」 どれぐらい入れるか少し悩んだが、5センチぐらい突っ込み、 突っ込んでは内部でねじり回して神経を引っ掻いた。 本気で引っ掻くとたやすく歯茎ごと崩れてしまうので慎重に行う。 「ばいいいいいいいぐうううううういいいいいいいおおおおおごごごごごばばばばばだあああだああああああああががががががあああああああーーーーーーーーーっ」 すさまじい声量の悲鳴が部屋に充満する。 「ゆううううううううう!!!あゆううううううううううう!!うううううううううーーーーーーーっ!!!!」 子まりさ共も自分がされる前からひっきりなしに悲鳴をあげている。 研究者によれば、外見と同じくゆっくりの体のはたらきは人間と酷似しており、 歯茎の中にも、神経と同じ作用をする餡子が詰まっているらしい。 一見崩れた餡子の塊にしか見えないが、 ぐしゃぐしゃの歯茎の中で、神経となる餡子がむき出しになって外気に晒されるわけだ。 俺も昔歯医者の世話になったことがあるが、その苦痛は俺の体験の万倍にもなるだろう。 「あがああああああああごおおおおおおおおおおーーーーーーー」 すべての歯の神経をかき回されむき出しにされたまりさ共は、 俺がドリルを抜いたあとも叫び続けていた。 神経が外気に触れるだけでもすさまじい苦痛を呼び込むようだ。 「じゃあ、食事にしようか」 俺の言葉にもまりさ共は反応せず、忙しく叫び続けている。 仕方がないので勝手にやらせてもらうことにした。 連絡して、スチロールの箱を大量に運び込んでもらう。 スチロールの箱の中に、ドライアイスで冷凍保存された袋詰めのかき氷が大量に詰められていた。 それらをかたっぱしから大きなボールに開けると、 ボールをそのまま親まりさの前に持っていく。 親まりさは歯茎の痛みに暴れまわっていたが、 視界の端で俺のやっていることを捉え、さらに涙の量を増やした。 もはやスプリンクラーのように涙が飛び散っている。 溢れるほど口いっぱいに氷をつめこみ、急いで蓋をする。 白目を向いていた親まりさの目がいっぱいに見開かれた。 氷の冷気が、歯茎の神経を通って餡子の髄まで貫いたようだ。 ぐるぐると瞳を回転させ、親まりさはすさまじい勢いで暴れまわった。 振り子のように前後に顎をぶんぶん振っている。 全員にかき氷を食わせて観察する。 しばらくの間まりさ共は暴れていたが、やがて意外な反応を見せはじめた。 目をぎゅっと閉じて体を縦にめいっぱい伸ばしている。 どうやら、せめて上顎の歯茎に氷を当てないようにしたいらしい。 限界まで大口を開けさせたうえで満杯に氷を詰め込んだのだから、 そんな事をしても顎はそれ以上開きも閉じもしないのだが、 縦長に体を伸ばしているまりさはそれなりに珍しい見ものだった。 もっとも、今後はもっともっと珍しい状態を見せてもらうのだが。 氷は数時間で片付いた。 食べるというより飲み込むだけなのでさすがに早い。 その日のうちに、俺は次の食事を出した。 「それじゃ、後は野菜をやろう」 まりさ共の目が開き、恐怖8、媚びが2程度の感情を湛えた。 「安心しろ。腐ってない、新鮮な野菜だ」 ここまでされても期待を捨てられないのが餡子脳たるゆえんだ。 それゆえにタフなゆっくりを、完全な絶望と後悔に染めるには骨が折れそうだ。 もっとも、絶望を味わわせる試みはまだ始まってもいない。 じっくり腰を据えてかかろう。 最後に俺が持ってきたのはサボテンだった。 口いっぱいにサボテンを詰め込まれ、 ぐじゅぐじゅに潰された歯茎を含めた口中を針で刺し貫かれながらまりさ共は苦痛に身をよじる。 これを食わせるにあたって、まりさ共をフックから取り外し床に置いてやった。 苦痛にのたうちまわるほどに、まりさ共の口内のサボテンは床に押されてますます針を深く突き立てる。 一応は有機物なのだからいつかは消化されるだろうが、 サボテンの固い表皮が餡子に変換されるにはまた相当かかるだろう。 しばらくは、これらのものをローテーションさせながら不眠不休で食べてもらうことになる。 回復力の強いゆっくりだから、歯茎はすぐに回復する。 そのたびに電気ドリルで神経をむき出しにすることで、 食事による苦痛は数倍になるだろう。 歯がなく咀嚼できないため、頼りは体液による消化のみだ。時間もかかる。 まりさ共については、ひとまず今のところはこんなものか。 まりさ共と並行して、れいむ共とありす共にも処置を行っていた。 初日、れいむ種の四匹は、 目覚める前にそれぞれ個室に入れた。 およそ1~2m程度の、ピンク色の不透明な箱だ。 親れいむが目覚めると、周囲は狭いピンク色の空間だった。 「ゆゆっ!?」 状況がつかめず、うろたえて周囲を見渡す親れいむ。 見慣れない場所。家族の姿も見えない。 「ゆっ!くそどれいはかわいいれいむをさっさとここからだしてね!!」 れいむは叫んだが、それに対する返答はなく、 代わりに挨拶が返ってきた。 「ゆっくりしていってね!!」 背中から聞こえてきた声に振り向くと、そこには知らないまりさがいた。 自分とほぼ同サイズのそのまりさの姿に、れいむは息をのんだ。 絹のようにさらさらで輝くばかりの光沢をもつ金髪、 ビロードのようなてかりを放つ黒い帽子、 ふっくらもちもちの、極上の血色もとい餡色を帯びた肌。 今まで見てきたゆっくりなど問題にならないほどの極上の美まりさだった。 「ゆっ!ゆっくりしていってねぇぇ!!」 息も荒く、れいむは言い放った。 「まりさのいえにいらっしゃい!ゆっくりおともだちになろうね!!」 美まりさが返してくる。 そのころころした美しい声に、親れいむはまためろめろになるのだった。 家族たちが不安ではあったが、 甘やかされきった彼女には、心配ごとはすべて奴隷が片付けるものであったから、 外に向かって命令すればすぐに会えると思い、 今は目の前のまりさとゆっくりすることに集中することにした。 やや緊張しながらも、他愛のない話を交わす。 美まりさは性格もよく、いろんなことを知っていて、話していて楽しかった。 すっきりしたい、という欲望が頭をもたげるのにそう時間はかからなかった。 夫のまりさに対する操が一瞬頭をよぎったが、 妾を堂々と連れてくるあのまりさに対し、あてつけでこちらも存分にすっきりしてやろうと思った。 どういうきっかけを作ってすっきりしようか逡巡しているうちに、 ピンク色の室内に、なにやら香が漂ってきた。 無味無臭のその香りに気づかぬまま、れいむとまりさはそれを嗅ぎ、 嗅いでいるうちに表皮がほんのりと湿り気を帯びてきた。 「ゆふぅ……ゆふぅ……まっ、まりさぁぁ……」 催淫剤の香だった。 発情に頬を紅潮させ、れいむは辛抱たまらずまりさにすり寄った。 まりさも抵抗せず、れいむのすりすりにリズムを合わせてうごめきだした。 しばらく摩擦で気分を盛り上げたあと、 美まりさはれいむに向かって、いきり立ったぺにぺにを見せつけた。 「ゆふぅぅ~……すっきりしたいよ……!」 「ま、まりさにならいいよ……!」 れいむはまむまむを突き出し、迎え入れる姿勢を取った。 美まりさ共には躾を施してあった。 すっきりは、ぺにぺにを相手のまむまむに刺すやり方でなければいけない。 全身を擦り合わせる方法ではすっきりできない。 そのように刷り込んであった。 擦り合わせる交尾では、植物型にんっしんっとなり、 ぺにまむ型では、胎生型にんっしんっとなる。 胎生型の出産をしたゆっくりは、 植物型による出産よりも、子供への愛情が強い傾向にある。 個体数が少ないことと、出産時の苦労からくるものとされている。 この特性を、今回は活用することにする。 たちまちのうちにすっきりを終え、れいむは胎生型にんっしんっを果たした。 早くもぷっくり膨らんだ顎を見下ろし、ゆふゆふ満足げな声を漏らしている。 そうしていると、今度は白いガスが吹き込まれてきた。 これには強力な睡眠剤、そして成長促進剤が含まれている。 親れいむの意識はすぐに落ちていった。 以上の手順は、三匹の子れいむ共にもそれぞれ全く同じように施されていた。 翌日、四匹のれいむ共はひとつの部屋に集められていた。 四匹とも、部屋の中心に供えられたおよそ2m四方の大きなガラス箱の中だ。 子を体内に宿したゆっくりれいむ共は 親子四匹とも、もとから下膨れの輪郭が下方向にたっぷりと膨らみ、 目と口が上方にめいっぱい偏った洋梨のような無様な姿になっている。 成長促進剤によって出産を早められたれいむ共は、 四匹とも今日が出産予定日だ。 ゆっくり達が出産に集中できるよう、この部屋に人間はいないが、 備え付けのカメラで出産の様子は別室から逐一確認できるようになっている。 俺は今、監視室でそれを見届けていた。 「ゆっ!!」 「ゆゆ!れいむどうしたの?」 「う……う……うばれるうう!!」 一匹が産気づいたようだ。 一匹の子れいむの顎の下に小さな穴が空き、外側に盛り上がりながらひくついている。 顔を真っ赤にしていきむ子れいむを、他のれいむ共が応援する。 「ゆううぅぅ!!ゆううぅぅ!!」 「ゆっくりうまれていってね!!ゆっくりがんばってね!!」 ゆっくりの出産は激痛を伴う。 生涯最大級の痛みは、痛みに弱いゆっくりにとってこの上ない苦しみだが、 ひとえに赤ゆっくりへの愛情のため、この時ばかりは文句ひとつ言わずに堪える。 「うばれるうう!!ゆっぐり!ゆっぐうううううう!!」 「がんばってね!!がんばってね!!おおきくいきをすってはいてね!!」 「おねえちゃんがんばって!!ゆっくりしたあかちゃんをみせてね!!」 「がんばづうう!!でいぶがんばづううう!!ゆっぐりいいいい!!」 「ゆっゆっゆー!!ゆっゆっゆー!!」 歯茎をむき出して全力でいきむれいむ。 腹の火山のような盛り上がりはますます大きくなり、 中心部の穴、産道が少しずつ広がっていった。 「ゆゆっ!!あかちゃんのおかおがみえてきたよ!!」 「いだいいいい!!あがぢゃん!あがぢゃあああああん!!」 「おちついていきんでね!!だいじょうぶだからね!!」 産み方を指示しているのは親れいむだ。 「かわいいあかちゃんだよ!!がんばってね!!」 「ゆぐっ、ゆぐっ、ゆぐぐぐぐぐぐぐぐうううう」 涙を流し、歯を食いしばりながらいきんだ末に、 れいむはついに赤ゆっくりを生みだした。 ぽん、と勢いよく飛び出して床に着地したれいむ種の赤ゆっくりは、 ぎこちない動きで母親に向きなおると、笑顔で叫んだ。 「ゆっきゅちちていっちぇね!!」 それを見届け、れいむ達の視線が産んだれいむに向けられる。 赤ゆっくりの生まれてはじめての挨拶。 出産の苦痛があとを引く中で、産んだれいむはそれでも満面の笑みを浮かべて叫んだ。 「ゆっくりしていってねええ!!」 「おきゃあしゃん!!ゆっきゅりしちぇいっちぇね!! ゆっきゅりしちぇいっちぇね!!」 飛び跳ねながら母親のもとに駆け寄る赤ゆっくり。 「おちびちゃん!ゆっくりしていってね!!」 「とってもゆっくりしたあかちゃんだよお!!」 「れいむがんばったね!!えらかったねええ!!」 周りのれいむ達も口々に祝福の言葉を贈る。 幸福感に満ちた表情ですりすりをするできたての親子を眺めながら、 一様にたるんだ笑みを浮かべていた。 「ゆぐっ!!」 程なくして、別の子れいむがうめき声をあげた。 こちらも産気づいたようだ。 「ゆゆっ!!こっちのれいむもうまれるよ!!」 「がんばってね!!がんばってね!!」 数時間後、四匹の子れいむは全員が出産を終え、 箱の中では合計九匹の赤ゆっくりが動きまわっていた。 一度に数匹生んだれいむもいたため、この数になった。 赤ゆっくりの内訳は、れいむ種が六匹、まりさ種が三匹だ。 胎生型にんっしんっのため、どれも赤ゆっくりとしては大きめのみかんサイズだ。 「おちびちゃん!ゆっくりしていってね!!」 「ゆっきゅちちちぇいっちぇね!!」 「ゆっきゅちちちぇいっちぇね!!」 「とってもゆっくりしたおちびちゃんたちだね!!」 「れいむのあかちゃんたちとってもかわいいよおお!!」 れいむ共は飽きることなく「ゆっくりしていってね!!」を繰り返し、 それぞれ自分の産んだ赤ゆっくりを側に置いて頬ずりをしている。 「さあ、おちびちゃんたち!おかあさんとすーりすーりしようね!」 「ゆっ!おきゃあしゃんとしゅーりしゅーりしゅるよ!」 「しゅーり♪しゅーり♪」 「すーり♪すーり♪」 「あかちゃんたちかわいいねええ!」 「ゆっくりしてるよおお、ほっぺたもちもちねええ!」 「ゆっくりできるおうたをうたおうね! ゆ~、ゆ~ゆ~、ゆゆゆ~~♪」 幸福に満ちたゆっくりの群れ。 俺は立ち上がり、部屋に向かった。 「おにーしゃんはゆっきゅりできりゅひちょ?」 部屋の中に入ってきた俺に向かって、赤れいむの一匹が話しかけてきた。 俺は答えない。 「ゆゆっ!!ごみくずがやってきたよ!!」 「なにかってにみてるのおお!?」 「ごみくずにはれいむたちのゆっくりしたあかちゃんをみるけんりなんてないんだよお!! なにかんちがいしてるの?ばかなの!?あまあまをおいてさっさとでていってね!!」 不思議がる赤ゆっくり達に向かって、親れいむ共は教えた。 「あれはごみくずだよ!おにいさんなんてよばなくていいからね!!」 「やくにたたないくせにからだだけおおきいばかなんだよ!」 「みんな、あんなふうになっちゃだめだよ!!」 「わきゃっちゃよ、りぇいみゅはあんにゃふうににゃらにゃいよ!」 「ごみくじゅ!ごみくじゅ!」 「きゃわいいりぇいむをみにゃいでね!ごみくじゅ!!」 親に気に入られたいがために、赤ゆっくり共は俺に罵声を浴びせてきた。 「ゆゆっ、おちびちゃんたちはとってもものわかりがいいね!!」 「もっといってあげてね!!」 「くそどれいはなにしてるの?ばかなの? こんなかわいいあかちゃん、ごみくずにはもったいないよ!ゆっくりりかいしてね!!」 「こえだけならきかせてあげてもいいよ!うしろをむいててね!!」 しばらくの間好きに言わせたあと、俺は始めることにした。 箱の中に手を突っ込み、赤ゆっくりを一匹手に取る。 「ゆゆっ?おしょりゃをちょんでりゅみちゃい~♪」 赤ゆっくりを箱の外に運び出し、床に置いたところで、 呆然として見ていた親れいむ共が弾かれたように喚き始めた。 「なにやってるのおおおおおお!?」 「ごみくずうううう!!おちびちゃんにさわるなああああああ!!」 「かえせえええええええ!!れいむのおちびちゃんかえせえええええ!!」 構わず、二匹目を運び出しにかかる。 箱の中に突っ込まれた俺の手に向かって、 殺意に満ちたれいむ共の体当たりや噛みつきが襲ってきた。 まるで痛くもない。 俺はわざとゆっくり、一匹ずつ大仰に運び出していった。 「ゆがああああああ!!かえせええええええ!!」 「きたないてでおちびちゃんにさわるなあああ!!」 「ばか!?ばか!?ばかなのおおおお!?ほんもののばかなのねええ!? ばかはばかなりにみのほどをわきまえてねええええ!!」 何匹か運び出したところで、箱の隅に固まっている二匹のれいむが見えた。 角のほうにぴったりと身を寄せ、顔をぱんぱんに膨らませて俺を睨んでいる。 ほとんど運び出し、赤ゆっくりが目につかなくなったところで、 俺はわざととぼけてみせた。 「赤ゆっくりはこれで全部かな?」 「かえせえええええ!!!」 「まだ残っていたような気がするがな?」 箱の中を見回してみせると、隅のれいむ共がますます膨らんだ。 そちらに視線を止める。 他のれいむ共が口々に叫んだ。 「あかちゃんたちはごみくずがぜんぶはこびだしたよ!!」 「そんなところみてももういないよ!!ごみくずはばかだね!!」 「ゆっくりあきらめておちびちゃんをかえしてね!!」 「いないのか?」 「いないよ!!ゆっくりあきらめてしんでね!!」 「ここをまだ見てないぞ?」 「そんなところみなくていいよおおお!!いないよおお!!」 「そうか、いないのか。残念だな」 「ゆ!わかったらさっさとかえしてね!!ばーか!!」 「でも念のためだしな。一応見てみようか」 隅のほうに手を伸ばす。 ゆっくり共が絶叫しはじめた。 「いないよ!いないよおおお!!みなくていいいい!!」 「ばかなのおおお?しぬのおおお!?」 「ぷっくうううううううう!!!!」 膨らむれいむを転がすと、ぶるぶる震えている赤ゆっくりが三匹見えた。 面倒なので全部一度に持ち出す。 「ゆああああああああ!!やめろごみくずううう!!!」 九匹の赤ゆっくりは、 今や全てが箱の外で、透明な壁ごしに親ゆっくり共を見つめている。 「おきゃあしゃん、きょきょあけちぇね?」 「しゅーりしゅーりしちゃいよ?」 「かべさんゆっくりどいてね!」 親の元に駆け寄ろうとするが、ガラスの壁に遮られて進めない。 体当たりをしても跳ね返され、ついには泣きだした。 「ゆわああぁぁん!!かべさんどうしていじわるするのおぉぉ!!」 「しゅーりしゅーりしちゃいいいぃぃぃ!!」 「おきゃあしゃあああん!!あけちぇよおぉぉ!!」 親れいむ達も同じように泣き喚いている。 「おちびちゃんん!おちびちゃあああんんん!!」 「かえせごみくずうううう!!なにしてるうううう!!」 「なにだまってるのおおおお!?ふざけるなああ!!」 しばらく観察したあとで、俺は爪楊枝を取りだした。 赤ゆっくり相手に、たいした道具もいらない。 壁にへばりついている赤ゆっくり達に、爪楊枝の先端をつきつける。 「ゆぎゃっ!?」 「いぢゃいぃ!?」 ちくちくと肌を突かれ、生まれて初めての痛みに声をあげる赤ゆっくり。 「やめちぇ!やめちぇぇ!!」 「いぢゃいい!!おきゃあしゃああんん!!」 「なにしてるのおおおおお!!?やめろおおおお!!」 親れいむ共が喚き、箱の外壁に体当たりをするが、 部屋の床にしっかりと固定された箱は揺らぎもしない。 「おきゃあしゃああああん!!」 「ゆえええぇぇん!!」 爪楊枝から逃れようとちりぢりに逃げようとする赤ゆっくり共。 しかし、その鼻先に爪楊枝を突きつけ、追い返す。 元から移動速度の遅いゆっくりの幼児のこと、悲しいほどに遅く、 九匹もいるとはいえ、座ったままで充分に全員を操作できた。 今や赤ゆっくりは互いに身をよせあって一か所に固まり、 四方から迫りくる爪楊枝に、ただ泣き喚き、母に助けを求めている。 「たしゅけちぇええ!!たしゅけちぇえええ!!!」 「ゆびゃっ!!」「いぢゃあっ!!」 「もういやぁぁぁぁ!!」 「おきゃあしゃああああんなんでえええええ!?」 「おちびちゃん!!おちびちゃああああん!!!」 固まってぶるぶる震える赤ゆっくり共。 俺はそこで道具を持ち変え、バーナーを手にした。 一匹の赤まりさを手にとり、底面を上に持つ。 「ゆっ?はなちてにぇ!はなちてにぇ!!」 もぞもぞと抗う赤まりさの底面を炎が焼き焦がす。 「ゆぴいいいいいいいいいいいいいい!!!??」 笛吹きヤカンのような悲鳴が響き渡る。 「おちびちゃんんん!!」 「やめなさいいいい!!いたがってるでしょおおおおおお!?」 「くそじじいいいいいいますぐはなせええええええええ!!!」 低出力のバーナーで、ゆっくりと丹念に赤まりさの足は焼かれてゆく。 「びびびびびいいいいああああああぢゅいいいいいいいいいいぎぎぎぎぎぎぃいあぢゅああああおぢゃあしゃあああああああーーーーっああーーーーーーーっづづづづづづづうううううぐうううういやぢゃああああああぐぎいいいいいいいーーーーーー」 泡を吹き、悶え、痙攣する赤ゆっくりの底面は、 やがて真っ黒に焼け焦げた。 恐らくは中の餡子まで焦げ付いているだろうが、ともかく生きている。 それを床に置くと、泣く元気もなくぐったりとうなだれた。 「ゆわああぁぁ……あんよがあぁぁ……」 「おぢびぢゃんのがわいいあんよがあああ……」 俺に悪態をつくことさえ忘れ、 赤ゆっくり以上に涙を流し、壁面にへばりついて親れいむ共は嘆いている。 赤まりさの足がもはや用をなさないことは誰の目にも明らかだった。 固まっている残りの赤ゆっくり共は、あまりのことに硬直して、 ただ事のなりゆきを凝視していた。 次は赤れいむを手にとる。 「いやぢゃあああああああ!!!」 何をされるかを理解した赤れいむは、ここを先途と絶叫する。 「だじゅげぢぇええええおぎゃあじゃああああん!! でいぶあんよやぎゃれぢゃぎゅにゃいいいいいいいいいいい!!!」 「ごみぐずううううううううううう!!!」 「いばずぐばなぜええええええぐぞじじいいい!!」 「頭に来るな」 俺は答えてやった。 「ゴミクズだの糞奴隷だの、さんざんに言ってくれるな。 俺はすごく気分が悪い。頭に来てる」 「じるがああああ!!ごみぐずごみぐずごみぐずううう!!」 「だまれだまれだまれえええ!!じじいはざっざどがえじでじねえええ!!」 「頭に来るから、こいつも焼く」 そこで親れいむ共の様子が変わった。 罵倒を中止して黙り込み、赤れいむに近づけられるバーナーを見つめている 懇切丁寧に解説してやった甲斐があり、今の状況がようやく把握できたようだ。 「おにいさん!!やめてね!ゆっくりやめてね!!」 「ごめんなさい!!ごみくずっていってごめんなさい!!ね!!」 「もうやめてあげるからね!!おにいさんもやめてね!!」 「ゆばがぎゃああああああああああああ!!!」 「なんでえええええええええええ!!?」 赤れいむの底面が丹念に焼かれる間、親れいむ共は懇願し続けた。 「やめてくだざい!!やめでえええええええ」 「おでがいじばず!!おでがいじばず!!」 「おにいざあああああんもうばがにじまぜえええええええん!!」 「ゆっくりざぜであげてええええええええええ!!!」 「でいぶをやいでぐだざいいい!!おぢびぢゃんはだずげでえええ!!」 一人が身代わりを申し出たのを皮切りに、 親れいむ共全員が競うようにして自らを差し出した。 「でいぶをやいでえええ!!おでがいでずううううう!!」 「でいぶはどうなっでもいいでずううううううう!! おぢびぢゃんは!!おぢびぢゃんだげはああああああああ」 「どっでもゆっぐりじだあがぢゃんなんでずうううううう!! でいぶになら!!でいぶにならなにをじでもいいでずがら!!あがぢゃんだずげでええええ!!!」 ゆっくりの中でも、れいむ種は特別母性が強い。 自分の子供を溺愛することにかけては他の種とは比べものにならず、 今やっているように、拷問の身代りになることさえ厭わない。 やはり思ったとおりだ。 れいむ種にとって最大の苦痛は、子供を傷めつけられることなのだ。 方針は決まった。 続く 選択肢 投票 しあわせー! 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