約 564,953 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/827.html
※スレの絵とコメントを見て書いてみた 『新ゆっくり製品販売!あらゆる家具がゆっくりに!?』 そんな広告を見た俺は、どんなものか気になったので見に行くことにした。 加工場が経営している販売所へ向かう。あまりに早く着いたおかげで、まだ開店準備の真っ最中だ。 たまたま店の準備をしていた店員に出会うと、少し早めに見物させてもらえると言う。 そんなわけで中に入ってみた。 が、中にあったのは箪笥やちゃぶ台、本棚といった家具。 ……さて、これのどこがゆっくり製品なんだろう? とか思っていた時だった。 「ゆっくりしていってね!」 突然、俺の近くからゆっくりの声がした。 が、声をしたほうを向いてみると、『木れいむサンプル』とかかれた札。 そして、そこらへんに立っているような木にゆっくりの顔を貼り付けた変なもの。 サンプルの立て札に、ちょっとした紹介と特徴も書いてあった。 要約すると、ゆっくりが出産の際蔓を生やすなら、ゆっくりが花を咲かせられるのではないか? と考えた研究者が実験の末に生み出した新種らしい。 結果としては花が咲くことはなかったが、その代わりがこの木れいむだそうな。 たまたまれいむ種で研究していたそうだが、他の種で可能なのかは現在研究中だとか。 いくつか貼ってある写真には、他のゆっくり研究者達。協賛には永遠亭の名前もあった。 特徴として分かっているのは僅かで 一見普通のゆっくりだが、妊娠して蔓を伸ばしだすと母体のゆっくりも木に変異する。 ある程度木として成長すると、普通のゆっくり同様蔓出産をする。 生まれた子ゆっくりは、一定の成長をしないで潰されると親同様の木として成長する。 くらいらしい。 説明をしばらく読んでいると 「でいぶのからだがあ゛あ゛あ゛!?」 なにやら騒がしい。後ろを振り返ってみた。 「もとにもどじでえ゛え゛え゛!!」 「なんでごんな゛ごどにい゛い゛い゛い゛い!!」 ここでやっと俺は理解した。 つまりこいつらは、この木れいむでできた家具というわけか。 今まで静かだったのは、ただ眠っていただけのようだ。 せっかくなので、製品も観察してみる。 最初に目についた箪笥を見てみた。 五段の引き出しがあり、真ん中の三段目にゆっくりの顔がついている。 展示品は汚さなければ少々いじってもいい、とのことだったので、遠慮なくいじってみた。 「おにいさん……れいむをもどして…………」 そんな懇願を気にせず、一発殴ってみる。 「ゆ゛うっ!!いたいよおにいさん、なにするの!!」 変形しても痛覚は残るらしい。なら引き出しを引っ張ったときはどうなるのだろう。 顔の部分の引き出しを引っ張ってみた。 「ゆ!!おそらをとんでるみたい!!」 ……あれ?てっきり痛がると思ったんだが。 そう思いながら木れいむの顔を観察してみた。 顔は飾りではなく、感覚器官として動いていた。触った感じもこのあたりだけ少し柔らかい。 動けるころの名残かゆっくりが食べられるものも一応食べるらしい。 ふと、ある考えが頭をよぎった。 さっそく実験をしながら、しばらくれいむをなでたりして遊ぶ。 しばらくは俺に気を取られていたれいむだったが、少し落ち着かない様子で 「おにいさん!れいむをもとにもどしてね!!こんなかたちはゆっくりできないよ!!」と言ってきた。 さすがに木れいむの状態に戻すことは俺でもできないため、引き出しを押し込めた。 ……さっきからずっと蹴りをいれた箪笥に。 「ゆぐううううううう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!?!?」 やっぱりだ。こいつは顔のある部分だけ感覚がある。 つまり、顔と他の木の部分を切り離すと、顔は木に受けたダメージを感じない。 だが顔を木に戻すと感覚が繋がってダメージが顔にも伝わるという訳だ。 「いだいよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」 痛いのはこっちだ。感触がまんま木なので蹴ったりすれば俺も痛い。 虐待お兄さんなら話は別かもしれないが。 その日、俺は木れいむ製の小さなテーブルを買うことにした。 ここまでさせておいてもらって何も買わないってのは、ちょっと気が引けたからな。 「むーしゃ、むーしゃ……」 使ってみるとこれがなかなか便利だ。 基本的に放置していても平気だそうだが、テーブルにこぼした水や食べカスなんかは口に持っていけば処分してくれる。 虐待したい時には適当に物をぶつけたりすればいつでもゆっくりの悲鳴が聞ける。餡子の始末が面倒という人には、気軽に虐待ができると評判だ。 廃棄するときには、砕いて薪にでもすればいい。 『ゆっくり家具第二弾!!ご要望の多かった小さな家具も実現!!』 そんなチラシをテーブルに伏せると、俺は出かける準備を始める。 その中身を理解したテーブルれいむは、使われだしてから久しく涙を流した。 終 レスを見てすぐに書き出したのにすでに先を越されてた……ゆっくりしないで書いた結果でもこれかよ! このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/niconicojikyouplay/pages/2289.html
【ゲーム】幻想水滸伝II(PSP) 【作者名】Fees(ふぇす) 【完成度】更新中(09/03/04~) 【動画数】 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/11352262 【備考】 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/863.html
緑に彩られた日光が木々の隙間に差し込み、人の足に汚されていない苔むした地面に恵みを与える。 鬱蒼とした森に風が吹き、隣り合う葉が擦れ合い、ざわざわと喧騒の音を立てる 暗い大気に柱の如く天上から貫く光が間隙を縫う。森が立てる声に釣られるように、 地から無数の影が姿を見せ、日光を浴びて木々と共に騒ぎ出した。 「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」 ゆっくり姫 ここはもはや忘れ去られた地。幻想の彼方の、そのさらに奥に、余人を立ち入れずひっそりと暮らす小さな集落があった。 かつて人の世に起きた争いに敗れ、安寧を求めて旅立った人間の子孫が暮らしている。 村の男たちは狩猟により糧を得、女たちは男たちの居らぬ間に家と村を守る。 村を囲む森に住み着いたゆっくりと呼ばれる饅頭 -貿易のために諸国を旅する商人が立ち寄った際にその正体を聞かされた謎の生き物- は、町の近傍に棲むものと違い、無闇と村に近づかず、森で狩人に出会っても声一つ立てずに姿を藪の中に消す。 人とゆっくりの違いを知り、また人の力を知るがゆえに、森のゆっくりは野生に生きることを選んだのだ。 当然それまでに数年の月日と幾万の殺戮があったわけだが。 ゆっくりが現れてから村は少しだけ活気を増した。 獣を狩る術に長けた男達は容易くゆっくりを捕らえ,行商人に売りつけたり 乾燥させたゆっくりを得がたい甘味の補充に充て,または樹液に浸して固め女達の 身を飾る装飾品とするのだ(ゆっくりイヤリング・ゆっくり数珠etc)。 そんな村に起こる難事など、年に片手で数えうる小さな問題でしかなかった。 まして、ゆっくりが人に被害を成す話など、赤子の寝物語に等しいものだった。 そんな村に、この日、考えもしない大事件が起こった。 ゆっくり達の声が異常に騒いでいる。捕食種とされるれみりゃやふらんに襲われたときよりもずっと。それは群れへの警告ではなく,純然とした恐怖による叫びだ。餡子の詰まった中身でも本能は雄弁に,それがどれだけ恐ろしいものかを告げるのだろうか。 森の奥深くから,白靄を払い,押しのけ,それは強引に進んできた。 黒い何かうじゅるうじゅると身を這っている。地に落ち,草花を腐らせ黒い沁みを残してそれはゆっくりと村に近づいていた。 森に棲むゆっくりの殆どはそれに踏み潰されていた。それの速度はゆっくりのその名に等しい歩みなど比にもならず,逃げ惑い絶叫するゆっくりどもをぶちゅり,ぶちゅりと物言わぬ黒ずんだ餡子の屑へと変えた。 しかし,それだけでは済まなかった。潰され,黒い触手のようなものに触れたゆっくりは融けるように短い声を発し,『それ』の身体を覆う得体の知れぬ何かに混じっていく。 『それ』はゆっくりの餡子を身に纏っているのだ。 いつの間にか,絶叫は消えた。ただ這いずる『それ』だけが木々をなぎ倒し村へと走り去っていった。 その村の中を,トナカイのような獣に跨り森の方へと駆けゆく男の姿。 目鼻立ち良く、背もすらりと伸びた姿はなかなかの美丈夫であるが、 長老たち老人一同からは好ましくは思われていなかった。 彼こそは、都に生まれたならば必ずや後世に名を遺しただろう、 いわゆる虐待お兄さん,である。 都ならば珍しくもないが,自然に隔離された集落ではその存在は稀有である。 生まれながらにしてゆっくりの死骸を両手に握りつぶしたまま産声を上げたと云われる 虐待の権化とさえ呼ばれることもあった。 ゆっくりを獣とみなし、森と自然の一部として畏敬する村の習慣を破り、森に出ては人知れずゆっくり知れず、 ゆっくりを狩り殺している。大人たちは所詮ゆっくりのこと故,声を荒げるようなこともない。また,青年の弓の腕前は村随一であった。およそ三町(300m)の距離にあるゆっくりを一打ちで7匹,すべて眼球を撃ち抜いたほどのものである。 青年の名はアシタカ。いづれは村長(むらおさ)の嫡子として長の座に着かねばならぬ身だが、そんな自覚などどこ吹く風で 今日も物置のゆっくりを補充すべく、厩舎に繋ぐヤックルと呼ぶ赤獅子にまたがって森へと駆けていった。 その姿を乙女たちがやや頬を赤らめて見送る。 いつの世もどこにいっても,イケメンは得をする。 垣根を伝い,ヤックルを駆る内にアシタカの前方から籠を背負う乙女の一団に向き合った。 「あにさま!」 一人の乙女が声をかけた。アシタカの妹である。 「ちょうどよかった。ひぃ様が皆村にもどれと。」 アシタカは村を出る前に司祭を務める老婆からの伝言を伝えた。 「じぃじもそう言うの。」 「じぃじが?」 村の重鎮である老人がそういうのならば,何かしら異変が起きようとしているのではないか? ゆっくり狩りに懸想していたアシタカの楽しみは打ち切られたが,異変ならば仕方もあるまい。 「山がおかしいって。」 「鳥達が居ないの」 「獣達も」 「ゆっくりも!」 ゆっくりが居ない?例え姿を隠したとしてもあの騒々しい声が消えるとは…? 「そうか…じぃじの元へ行ってみよう。みなは村に帰りなさい。」 アシタカは乙女達を村に急がせ,自分はヤックルを森の方角へと急がせた。 村より離れ,森の入り口に立つ見張り台。その上にいるじぃじの元へアシタカは向かった。 じぃじは異様な気配を森から感じ,近づいている悪寒に注目していた。 アシタカが見張り台を駆け上がるとき,既に『それ』の気配は入り口にまで達していた。「じぃじ,あれはなんだろう?」 「わからん。人ではない。」 「村ではひぃ様が皆を呼び戻している…」 「きおった!!」 じぃじが鋭く叫んだ。同時にアシタカは背の弓を構え弓をつがえる。 森の入り口が暗く曇った。その光景はなんともおぞましいものであった。 樹が瞬く間に枯れ落ち,黒い触手がうねうねと這い回りながら飛び出てきた。 巨大な,まん丸なものが光る一対の瞳を村へと向け,森から這い出てきた。 それが通り過ぎた後は抉る様に草が枯れ果ててていた。 「タタリガミだ!!!!」 じぃじが絶叫した。 タタリガミと呼ばれたそれが森の影から這い出んとしたとき,黒い触手が日の光を嫌うようにそれの身体から剥がれた。 その姿にアシタカは息を呑む。 見たことのある.いや彼には日常に馴染みあるその形。帽子を無くしているも,泥と餡子に塗れようと,金色の髪を逆立て,憤怒の相で突き進む姿は,ゆっくりのものであった。都の辺りに住まうという,ゆっくりまりさの巨大種,ドスまりさの姿である。 一度は剥がれた黒い触手は,再びドスまりさの身体を包み込み,黒い塊となって村への直進を止めようとはしない。その方向には見張り台があり,下にはヤックルがいた。 ヤックルはあまりの恐怖に身が竦んでしまい,アシタカの声も聞こえない。 アシタカはつがえた矢をドスまりさではなくヤックルの足元へ放った。 風を切る感触に正気を取り戻したヤックルがすんでのところで触手から逃れた。 ドスまりさは全力で見張り台に体当たりし,崩れ落ちる台の上であやうくアシタカはじぃじを抱きかかえて飛び移った。 怯むことなくさらなる直進を続けるドスまりさは真紅に鈍く光る眼をただ村にのみ向けている。 このままでは村が危ない。アシタカはじぃじを置いて自分も駆け出した。 「アシタカー!タタリガミには手を出すな!呪いをもらうぞ!」 じぃじの呼びかけを無視し,ヤックルに飛び乗ってドスまりさを追う。 ドスまりさの進行を遮るように前に出たアシタカはドスまりさを鎮めようとした。 「鎮まりたまえ!鎮まりたまえ!名のあるゆっくりの主と見受けたが,何故そのように荒ぶるのか!」 まさか自分が虐待したゆっくりの仇討ちにでも来たのか?とアシタカは邪推したが,ドスはお構いなしに走り続ける。鬼気迫る,を通り越して凄まじい悪意を込めてドスは村を目指している。 そこに,先程アシタカが出会った乙女達が居た。ドスまりさは乙女達に気づき,進行を変えた。 これはいけない,と乙女達は逃げ出し,アシタカはさらに呼びかけを続けるもまったく通用しない。そのうち,乙女の一人が足がもつれて転んでしまった。覚悟を決め,短刀を抜き払うが,そこに,併走してヤックルの上から,アシタカは弓を引き絞った。 瞬間。放たれた矢は正確に眼と思しき部位に命中した。 跳ね回る触手。暫しドスまりさの動きが止まった。その隙に乙女達は体制を整えた。 触手は天を仰ぐように暴れ回り,いくつかの奔流と化してアシタカの方に伸びてきた。 一部が,アシタカの右腕に絡みつき,力いっぱいアシタカはそれをちぎり取った。 第二の弓をつがえ,触手が剥がれて剥き出したドスまりさの脳天に,矢が突き立たる。 もはやドスまりさに力は潰えた。奔流はべたりと落ち,大地に穢れた澱みを残した。 ドスまりさの身体がぐらりと傾ぎ,横転する。 アシタカは,掴まれた右腕に燃やされるような激痛を覚えていた。濃硫酸を浴びせられたように煙を立てて蒸発する触手の一部に腕をどうにかされたのあろうか。 と,そこに村の一団が迫ってきた。火を焚き襲撃に備えていた彼らはドスまりさが倒れたことを確認するとアシタカに元に駆け寄った。 ヤックルから降りたアシタカは激痛にうめきながら,皆が近づくのを拒んだ。 「触れるな…!これはただの傷ではない!」 一人の村人におぶさり,祭司たるひぃ様がやってきた。 「みんな,それ以上近づくでないよ!」 ひぃ様は瓢箪から水を注ぎ,アシタカに腕にかけた。さらに激痛が走り,必死に耐えるアシタカ。 ひぃ様は倒れたままぴくりともしないドスまりさに近づいた。深く一礼し,語りかける。「いづこよりいまし荒ぶるゆっくりとは存ぜぬも,かしこみかしこみ申す…。 この地に塚を築き,貴方の御霊を御祭りします。恨みを忘れ,鎮まり給え…。」 しかし,ドスまりさは光を無くした虚ろな瞳を向けて呪詛を吐いた。 「うぎぎぎぎぎぃぃ…ぎぎ…汚らわしい人間どもめ…!!我が苦しみと憎しみを知るがいい…!」 ドスまりさの身体は,途端に腐敗を始め,皮だけになり餡子をぶちまけて死んだ。 餡子の臭気が辺りに拡がる。凄まじい悪臭である。 その晩のこと。 貴重な灯油に明かりを燈し,村の重鎮たる者が合議の間に残らず集結した。 居並ぶ姿には沈黙のみ。老人達の視線は,中央に座すアシタカとひぃ様に向けられている。 ひぃ様は,占いを執り行っている。余人には知れぬ不思議な文様の布に,幾つかの石と,木切れ,獣の骨,凄まじい形相で凝り固まった琥珀ゆっくりの欠片を無造作に投げ, その吉兆を何やら伺っていた。 ぱちぱちと空気に弾ける火の粉の音に,やがてひぃ様の口が重く開いた。 「さて,困ったことになった。これは厄介なことだよ。かのゆっくりは,遥か西の国からやってきた。村より遠く,西の都からだよ。 深手の毒に気が触れ,身体は腐り,ゆっくりにあるまじき走りに走り,呪いを集め, タタリガミになってしまったんだ。 それほどの強い憎悪に支えられ,1頭のドスまりさが棲んでいた森を離れてここまでやってきたんだ。」 「アシタカヒコや。皆に,右腕を見せてやりなさい。」 頷いて,沈黙を保ったままアシタカは包帯を巻いた右腕を,ゆっくりと布を解き,居並ぶ老人の視線に差し出した。老人達はわずかに身を乗り出し,くぐもった苦鳴をもらした。 握りしめられた拳からやや上,黒ずんだドスまりさに咬まれた付近から,赤茶色の痣が 拡がっていた。 ゆっくりと吐き出された餡子がこびり付き,拭こうとも洗おうとも取れないのだ。 「ひい様…!これは…!」 「アシタカヒコや。お前には自分の運命を見定める覚悟があるかい。」 「はい。あのゆっくりに矢を射るとき,覚悟を決めました。」 「その餡子はそなたの肉に食い込み,骨まで腐らせる。やがてそなたを殺すだろう。」 ひぃ様のすべてをぶち壊すような宣言に,たまらず一人が叫んだ。 「どうにかならぬのですか!?このような,村をまとめる若者が」 「アシタカは村を守り,乙女達を守ったのですぞ!」 「ただ死を待つしかないのは…」 老人達の嘆きは次々と叫びとなった。かつて村にゆっくりが現れた当初,畑や森を荒らされ苦しめられた記憶を思い出していた。やがて静まるまでにどれだけ被害が出たか。 今,村長を継ぐべき青年がゆっくりの呪いに取り殺されようとは。 悔しさが怒涛のように渦巻いてゆく。 「誰にも定めを変えることはできない。 ただ,待つか自ら赴くかは決められる。見なさい。」 ひぃ様が何かを取り出し,ごろりと転がした。 鉄のようなそれは,丸い塊で,占いに用いる琥珀のゆっくりに劣らぬ苦痛の表情を浮かべていた。確かにそれはゆっくりである。しかし,その表皮のみならず中身までもが異常な硬度と重量を備えている。 「あのゆっくりの身体に食い込んでいたものだよ。骨を砕き,はらわた(餡子)を引き裂き,むごい苦しみを与えたのだ。」 アシタカの顔面に少しだけ興味の色が浮かんだ。虐待お兄さんとしては当然の反応かも知れぬが,明らかに場にそぐわなかった。誰も突っ込まないが。 「さもなくばゆっくりがタタリガミなぞになろうか。 西の国で何か不吉なことが起こっているんだよ。その地に赴き,曇りのない眼で物事を見定めるなら,あるいはその呪いを絶つ道が見つかるかもしれん。」 老人の一人が口を開いた。 「ゆっくりの戦に破れ,この地に潜んでから500猶予年。今やゆっくりにかつての勢いはない。(虐待の)将軍どものやる気も折れたと聞く…。だが我が一族の血も衰えた。 このようなときに,虐待の長となるべき若者が西へ旅立つのは定めかもしれん。」 アシタカは,短刀を取り出すと己の髪に当て,すぱりと髷を落とした。 老人が瞼を押さえる。色々と情けなくて泣き出したのだ。 「掟に従い見送らん。健やかにあれ。」 アシタカは一礼し,旅の準備を整えるべく祭殿を離れた。 ヤックルと共に,静まり返った村を横ぎるアシタカの元に,一人の少女が駆け寄った. 「あにさま!」 「カヤ!見送りは禁じられている!」 「お仕置きは受けます!どうか,これを私の代わりにお供させてください!」 少女が差し出したのは,光る石より作られた小さな小さな小刀であった。ゆっくりの形相が描かれている。否,ゆっくりが埋め込まれているのだ。 「大切な玉の小刀じゃないか!」 「お守りするようゆっくりを埋め込みました!いつもいつも,カヤはあにさまを想っています!きっと…!きっと!」 「私もだ。いつもカヤを想おう。」 アシタカはヤックルを駆り,真っ直ぐ村を離れた。 壮大な森の景色に,やがて朝日が光を撒く。 道なき道を駆け,餌を取りに降りてきたゆっくりを叫ぶ間もなく踏み潰し,餡子溜まりの中を西へと急ぐ。 ゆっくり姫 第一 続く こんにちは あるいはこんばんは もしくはおはようございます ごめんなさい。 VXの人です。 もののけ姫のパロともなんともいえないものを書いてみました。 虐待?でしょうか?なんでしょうか。 僕は疲れています。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2584.html
『ゆっくり女』 14KB 二次創作 現代 創作亜種 二次創作ならぬ三次創作。普通のSSを期待している人は気をつけてお読みください。 注意:普通のSSを期待している人は用心してお読みください。内容は優しめのサイコなホラーです。 サイコホラーというジャンルに忌避感を覚えている方は読むことをおすすめしません。 ゆっくり女 嘘あき 0. 小学生の頃の話だからそれが本当の話なのかは分からない。赤い烏がいるといえばそれを真に受け て、夕焼け空の中を烏を見かけえては烏は赤いなと叫び散らす年代だからな。だから、この話は本当 の話かはわからないが僕の弁明を聞いて欲しい。 1. 最初に彼女と出会ったのは小4の時。夏休みが終わって体育祭が始まる前の辺りだったか。組体操 の練習を何度も何度も練習させられて、女子の一人がピラミッドから落っこちたんだ。それも一番上 の人間が。原因は基板になっている女子が突然崩れた、いや、わざと崩れたんだよ。アンタッチャブ ルのベビーカーみたいに段階を踏んで落ちたならまだしも、頭からズドンと。やりすぎたって感じに 皆青ざめてたんだが、落下したはずのその子はけろりと立ち上がったんだ。それも、頭には何の傷も 残されていない。で、その女子たちの中でひときわ悔しそうなヤツもいたんだ。彼女はとんでもなく いじめられてたんだよ。でもね、藪を啄きたい年頃の俺は興味を持ったんだ。 放課後、保健室から帰ってきて誰もいない教室の中で黙々と帰る用意をしている彼女に俺は声をか けたんだ。 「痛くなかったの? 大丈夫?」 そうきくと彼女は返事もしないでさっさと帰っちまった。だが、あの頃から我慢弱い俺は腕を引っ 張ってもう一度聞いたんだよ。どうして、平気なのかを。 「痛みを感じないから。これでいい?」 素っ気ない答だったけど当時の俺には衝撃的な答だった。だって、双子という存在を実物を見るま で信用していなかった俺だ。まあ、単に俺がアホなだけだが。親に張り手を食らわせられれば痛みを 感じるし、アリに手をかまれれば癇癪が押し潰そうとする。そうさ、実感がないと分からないんだ。 夕焼けこやけでまた明日って歌の名前は忘れたが、イントロ部分が永遠と流れる校舎で俺はあるこ とを思いついた。悪趣味極まりないんだが、本当に痛みを感じないか試してみようと思ったんだ。だ が、自分で手を下すとかいじめるとかは心がひけちゃった。だからこそ、観察に徹してみたんだ。 ひとまず、俺が最初にしたのはいじめの中心人物がなんで彼女をいじめるかを知ろうとした。だが 、口に出して何故彼女がいじめられるのかを聞けばいじめが拡散する恐れがある。この手のコミュニ ティーに対する危機管理に関しては自然と自分の中で溶け合っていたらしい。だから、リーダーと仲 が良い俺にしか取れない行動を取ることにした。 リーダーの名前は飛騨と言って、幼稚園の頃から同じクラスの女子だ。勝気で頭がよいので女子を 率いる立場で、アメリカ風に言えばクインビーってやつだ。だが、どこか冷徹で人を殴ったりしても 何も思わない女子だ。一度、彼女がゆっくりをいじめているときに茶々を入れたら顔面を樹の枝で刺 されたことがある。それぐらいに危なっかしいヤツだが、手綱を取りさえすれば案外扱いやすい人間 である。ただ、誰もしらないだけで暴れ馬の前でなだめるだけが精一杯みたいだ。 「ねえ、どーして霊夢さんをいじめるの?」 そんなことより助けてくれと命乞いをするゆっくりを前に彼女は無表情で金槌を握った腕をふりを ろし続けた。 「なんでって、ムカつくから」 飛び散る歯の欠片を拾って、俺はそれを眺めながら飛騨をじっくりと観察した。だが、飛騨はいつ も通りの飛騨で、感情に率直な体の持ち主だ。ただ、神経に障るから暴力で解決しようとする。それ は、彼女が常に虐殺しているゆっくりと同じように。 彼女がどんな思い出ゆっくりを殺し続けているのかは分からない。野良のゆっくりは自然公園に行 けばどこにでもいるし簡単に捕まえることができる。野良のくせに危機管理能力のないゆっくりが多 すぎるからだ。触らぬ神に祟りがないと人は言うが、神を試してはいけないと書いてはあるが、俺に は何のことだかさっぱりわからない。 「そのうち殺しちゃうんじゃないの?」 「そうかも知れないわね」 次の年が来ても、彼女の行いはエスカレートしていた。物を隠すのは序の口で、掃除中に箒で殴っ たり鉛筆を踏みにじったり。トイレに行けば水をかけられたり。とにかく、男子にまで影響を与える まで飛騨はいじめを辞めなかった。 「私もあの人が嫌い」 飛騨のことをどう思っているかを彼女に聞いた時の答え。落書きだらけの机を窓辺から月の光が照 らし続ける。当たり前すぎる答だったが、俺がどうしてと聞けば予想外の答えが返ってきた。 「生理的に無理だから」 「苛めてくるからじゃないの?」 「痛みを感じないから平気だわ」 その言葉を聞いたのは二度目だった。徹底的に追い込まれているのに彼女は痛く無いというのだ。 これはただの意地っ張りじゃないのかと疑ったけど、手に刺さった鉛筆の芯は本当のことだと物語っ ていた。 「それ、抜かないと」 彼女は自分の手をしげしげと見つめて、雑草が花の側に生えているかのように自分の爪で悪を切り 裂いて鉛筆の芯を取り出してしまった。 「そうだね。体の毒だね」 平然としながら、手の甲から滴る血を拭う彼女に俺はコイツは本物だと、理解させられた。だけど 、肉体の痛みを感じ無いのなら精神的な痛みを感じないのはなぜだろう。誰かに攻撃されたら肉体が 痛いんじゃなくて普通は精神に来るはずなのだ。鐘を鳴らせば中の空気が震えるように本当は心が痛 いはず。 「辛くない?」 感情移入を初めて彼女にした。だが、彼女は痛く無いとだけ呟いたまま僕から離れていった。そん な彼女への思いはどんどん募ってゆく。降りしきる雪のように溶けては凍りつく。自分の興味心は彼 女へと向かっていくのだった。 2. 突然、彼女へのいじめは終わった。クラス全体が彼女を敬遠するような態度に変わったのだ。それ もそのはず、彼女の家は有名なゆっくり愛護団体の団長の家だと分かったからだ。いじめをしていた 人間たちに直接、家に電話がかかってきて色々とほのめかす内容の言伝があったらしい。その事を聞 いて、俺は別の見方をした。彼女がどんなことをしているかを測る物差しが見えたと。 休みの日に自然公園で行われている愛護団体の会合に参加してみた。ゆっくりたちの生態を監視し つつ、 ゆっくりを集めて人と触れ合う物。その中に彼女は嬉々としてゆっくりと触れ合っているの を見つけた。それは、彼らの言葉を借りればとってもゆっくりしていて。学校では見せることのない ほほえましい姿だった。だが、それを見つめていたのは俺だけじゃなく飛騨も見つめていのだ。 その翌日に、自然公園にいたゆっくりのほとんどは無造作に殺されていた。急いで駆けつけた警官 は辺りを封鎖して調査をすると共に動物愛護団体ご取り巻きをなし、涙を流して震えていた。その中 には心に痛みを感じないはずの彼女も仲間として泣いていたのだ。そっと近づいて僕は言ってはなら ないことを零してしまった。 「心が痛いの?」 その言葉を聞いた彼女はただ涙をながすだけで答えは永遠に返ってこなかった。だから、僕は彼女 にこう告げたのだ。 「犯人はあいつだよ」 言葉の意味は直に伝わったのだろう。怒りに震える彼女を初めて魅力的だと感じた。見てくれはそ れなりのものでただのお人形さんかと思えば、血が通った美しい人ではないか。背筋から走る電流が 俺の体を彼女への愛に変えてしまったのさ。一生物の呪いみたいなもので。俺の人生は彼女を軸に回 るようになっちまった。 三日後、彼女が僕に電話をかけて来た。飛騨の家を教えろとタダそれだけで。その事を聞いて僕は 二の句もつけずに住所を教えてあげた。だが、住所を教えるだけでは物足りないので、彼女が何をす るかを聞いてみた。 「ただ、話したいだけ。それだけだよ」 話し合いで終わるはずがないとこの時俺は気づいていた。だから、俺は会いに行くなら一緒に行っ てやると約束を取り付けてしまったんだ。そこからが大変なわけで、俺が彼女を愛している最大の理 由があるんだ。 家の前まで案内してから俺は物陰からずっと彼女と飛騨の話し合いを見つめていた。ポツポツと言 葉をつなぎあう彼女たちはどこか正反対でも同じタイプの人間で反発しあう磁石のように絶対に相容 れない論議がかわされていた。数分の語りから、彼女らは突然外へ出始める。だが、俺は見ていた。 飛騨のポケットにはあの金槌が入っていることを。 自然公園の山の中へ入ってからは急展開だった。飛騨が金槌を振りかぶったのだ。それをまともに うけた彼女は頭から血を流しながら地べたを血液で汚した。葉っぱに掛かった血液を見て、飛騨は慌 てて逃げたんだ。そりゃそうだ、人間は殴られれば血が出るし下手すれば死んでしまう。飛騨だって わかっていたはずなのに、何故あのような真似をしていたのか。自慰をするように興奮した僕はその 場を離れることが出来なかった。ただ、彼女を見つめ続けていたかったのだ。人形のような彼女はや はり人間で。そう思うと体中から血の気が下がり始め、急いで僕は帰宅した。 けれど、一週間も経たないうちに彼女は平然と学校に通っていた。 3. 中学校になっても、彼女は常に一人ぼっちだった。だが、学校指定のセーラー服と古臭くも日本人 らしい長髪が黒豹みたいな雰囲気を醸し出していた。まあ、彼女は深窓の令嬢って感じの美人だった んだ。だけど、お嬢様らしく彼女は誰とも仲良くしようとは思わなかった。また、家が家なので誰も が話をしようとは思えなかったのだ。そんな最中、俺は彼女と付き合うことにした。 「付き合わないか?」 彼女は何の返事もしなかった。ビスクドールのように飾られた彼女は弄ばれる対象のように、当時 の俺はそう思わざるを得なかった。だから、彼女を試してみたくなったんだ。あの時本当に彼女は死 んだんじゃないのかって。 自分のペースで彼女を誘導できないのは分かっているから、自分から彼女に付き添ってみた。まあ 、両親の教育の賜物なのか。彼女は異常にゆっくりが好きで自治会が面倒をみているゆっくりやゴミ あさり・物乞いなんぞをしている野良にまで愛想良く声をかけていた。普通の人間が声をかければ間 抜け面しながら挨拶するか身の程知らずのセリフを吐くか、逃げるかだ。でもね、彼女はゆっくりと コミュニケーションを取るのが異常にうまかったんだ。人間同士じゃそうはならないのに彼女は場の 空気をゆっくりさせる力があったんだ。直行で本題に入るが、彼女はゆっくりじゃ無いのかと思える ようになったのさ。 飛騨にも直接聞いたんだが、確かにあいつは金槌でかち割ったはずなんだ。本気で力任せに脳天を 叩いた。血だって鯨の噴水みたいに出血しまくってたはずなんだ。なのに、けろりとしてやがる。も しかすると、一週間で親御さんが囲っている名医が治したのかもしれない。でも、ありえないんだ。 飛騨は彼女の死体と目を合わせ続けていたからさ。じっと恨みがましく目線が離れなくて根負けして 飛騨は逃げちまった。それ以来、飛騨は興味をなくしてしまったらしいが。 ここからが本番だ。俺が彼女を初めて殺した時の話。ストーカーっぽく彼女に寄り添いながら誰も いない夜道を歩いているときに魔が差したんだ。気がつけば首を両手で締め上げていた。括り殺そう と思ってやったわけじゃない。ただ、彼女が人間なのかを試したかったんだ。だから、血管や神経が 一番集まる謂わば人間の大事な部分を握って確かめたくなったんだよ。とくっとくって鼓動が手に染 み付いてきても俺はまだ疑った。だから、首を締め続けたんだ。でも、痛みを感じないはずの彼女が いきなり俺の手を振り払おうとするんだよ。言葉にならないうめき声をあげながら、俺の手がどんど ん涎と涙で湿っていく。矛盾に近い感情が俺の体を刺激して、彼女を殺してしまった。魔が差したと いう瞬間的な感情だったから、途端に罪悪感と狡猾な計算式が生まれて、俺はその場で逃げちゃった 。だけど、逃げてから何の音沙汰もなく。警察が騒ぎ立てることもなく、彼女は転校したことになっ ていた。 でも、あいつは生きていたんだ。大学生になって初めて授業を受講したときに彼女は前の席にぽつ んと座っていたんだ。 「久しぶり。元気にしてたか?」 軽々しく声をかけられる立場じゃないと分かっていたけど。青褪めるより興味心が猫をも殺す勢い で口から出てきたんだ。 「あなたはだれ?」 彼女らしくもない生気の通った笑顔で俺にあいさつをするんだ。自分のことを憶えていないのかと 勝手な怒りが深々と背筋を駆け巡ったが、俺は抑えて適当に話を合わせた。その時は適当に話に区切 りをつけて、仲良くなるだけなっておいたんだ。でもね、後で確認したら彼女の名前も両親も全て合 致したんだよ。 4. ゆっくり愛でサークルというのに彼女に誘われるまま入った。相変わらず彼女は俺のことをさっぱ り知らないみたいで何度かほのめかす内容も会話に交えたりしたんあが全く引っかからなかった。け れど、彼女の断片であるゆっくりに愛されるって所だけはまだ残っていたんだ。だから、俺は確信し た。彼女はやはり彼女のままだって。きっと、脳を直に攻撃される殺し方を俺がしてしまったから記 憶が飛んでしまったんじゃないのかって。 それから付きっきりで彼女と仲良くなることを心がけたんだ。クソ生意気なゆっくりにだって良い 格好をしたり、サークルのイベント管理だって手伝った。彼女が好むことなら何でもやり遂げたんだ 。でもね、あの時と同じように彼女と仲良く離れなかった。彼女は他の男に興味を惹かれていたんだ 。どうしようかと悶々と悩んだ。悶々と悩んでも仕方が無いと悶々と悩んだ結果生まれて、とにかく 彼女にアピールを続けるようにしたんだ。でもね、彼女は遂に好きな男と結ばれたんだよ。 俺は水の詰まったバケツが頭上でひっくり返ってくるような衝撃を受けた。心苦しい痛みと氷氷と した感情がぶつかってきたんだ。ああ、これでは人生の謎が謎のままになってしまうんじゃないのか 。けれども、俺の両手をまじまじと眺めたら答えはすぐに見つかったんだ。彼女をもう一度殺せばわ かるって。 彼女とはかなり仲が良かったから、彼女が一人暮らしをしていることと住んでいる場所を知ってい た。早速、何食わぬ顔で乗り込んで、適当な理由をつけて彼女の家に上がらせてもらったんだ。入っ た瞬間に猛烈な殺意が湧いたんだけど、近所に他の大学生がいることを知っていたから冷静に考えて 眠らせるか気絶させるかして彼女を殺そうと考えた。その前に、彼女の口から話を聞けるんじゃない かと思えてきたんだ。 「霊夢はさ、ゆっくりなんだろ」 普通の人間から見れば顰蹙をかうような言い方だけど、彼女はこう返したんだ。 「そうだといいね。私はゆっくりが大好きなの!」 気がつけば俺が隠し持っていた果物ナイフが彼女の腹に刺さっていた。 「あっ…あっ……どう……し……て」 声を張り上げられないようにいつの間にか腹に刺さっていたナイフは首の気管の辺りを引いて裂き 始めていた。ギコギコと、ドラマみたいに力任せに抑え付けても切れなかったもんだからさ。信じら れないって、汗でグショグショの髪が張り付いた骸骨みたいな顔が俺を睨み続けたんだ。でも、俺の 手はずっと動いてた。 硬い感触が包丁から伝わってきたときには彼女は死んでいた。でも、そこから逃げ出そうとは思わ なくって、俺は彼女の腹を横に割いてみたんだ。でもね、その中からは黄色い脂身と肉屋で見たこと があるサーモンピンクの腸がでろでろと血と一緒に出てくるだけなんだ。 ああ、彼女は人形なはずなのに。痛みも感じないはずなのに。これは可笑しい。笑いがこみ上げて 、通報されてここまで来たってわけだ。 5. スチール製の机をまたいで担当の刑事は吸殻にタバコを置いた。 「要するに、お前が人形なのかもな」 人間以外の動物は鏡を理解することが出来ない。だから、動物は自分を知ることが出来ない。だか ら、周りの物を観察することによって自己を形成するのだ。犬が周りが人ばかりの環境で生きていれ ば、自分は人だと思ってしまう。そんな感じで、俺は自分を見ていたのだろうか。 「でもね、あの霊夢は人間だったかもしれませんが、中学校と小学校の頃の霊夢はゆっくりだったん ですよ」 ただ、知りたかっただけなのだ。この一生分を賭けても解きたかった謎だったのだ。俺と霊夢、こ の二人の命を賭けたショーだったんだよ。それは、二人の中で抱きしめあいながら感じることが出来 るものだったんだ。それが終わって、残ったものは結果というなんとも味気のないもの。ゆっくりと した時間を味わうだけ味わった結果がこれだよ。 可笑しいな。なんで痛くもないのに泣いているんだろう。 おわり TOEICを受けに行く日なのに徹夜でスラスラと書けてしまったおはなし。ただ、じっくり書くと内容 量が半端ないので男のひとり語りという形を取りました。ホラー風に書いてみたその2です。 内容については言及する気はないのですが、前作から続く生きることってなんだろなってお話。また また、反吐が出そうなほどに電波で腐った内容。飛騨は稗田阿求から。霊夢はまんまです。霊夢に関し てはなるべくゆっくりれいむと喋り方は似せたつもり。 ゆっくり関係なくね? と言われるのは重々承知ですが、ゆっくりという題材だからこそ書けた歪ん だお話だと思います。そう言ってしまうとゆっくりへの皮肉に繋がるのですが。ゆっくり自体不透明で 形而上のあやふやな存在だからいいよね! 堪忍してください。お願いします。 相変わらずチェックは軽く読みなおす程度なので脱字・謝った言葉の使い方があるかもしれません。 その辺りは多めに見てください。自分の気持をすっきりーさせたくて書いたSSなので。
https://w.atwiki.jp/sentai-soubi/pages/2533.html
【名前】 マジックハンドモジュール 【読み方】 まじっくはんどもじゅーる 【登場作品】 劇場版 仮面ライダーオーズ/OOO WONDERFUL 将軍と21のコアメダル仮面ライダーフォーゼ 【初登場話】 第4話「変・幻・暗・躍」 【分類】 フォーゼモジュール 【対応】 右腕/マジックハンドスイッチ 【詳細】 マジックハンドスイッチをONにすると右腕に出現するフォーゼモジュール。 司る色は「クリムゾン(深紅)」。 最大10mまで伸縮可能な「ロボットアーム」が装備される。 関節部となる「ハイピッチジョイント」にはロール回転などの複雑な動きも行う超音波モーターが内蔵され、 先端部の「エンドエフェクトペンチ」は6tまでのものを持ち上げることが可能。 『オーズ』の劇場版にて一足早く登場、オーズとの連携技「ライダースイングバイ」を使用している。
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/18239.html
アンチマジック(あんちまじっく) 概要 ヴェスペリアに登場したスキル。 すべての術を無効化する。文字通りすべての術なので回復術も無効化してしまうため使い所が難しい。 登場作品 + 目次 ヴェスペリア エクシリア エクシリア2 関連リンク関連スキル ネタ 被リンクページ ヴェスペリア 防御スキルの一種。敵味方問わず、すべての魔術の効果を受けなくなる。 エステルがエナジーワンドから修得できる。 分類 防御 LP 300 効果 敵味方問わず、すべての魔術の効果を受けなくなる 修得者 エステル 備考 - 修得者 修得方法 エステル エナジーワンド エクシリア エクシリア2 ▲ 関連リンク 関連スキル 同名の術 ネタ 被リンクページ + 被リンクページ アイテム:貴重品(TOX) スキル:サポートスキル(TOX2) スキル:サポートスキル(TOX) スキル:防御(TOV) 武器:エナジーワンド 術・技:アンチマジック 術・技:ウィッチクラフト ▲
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/8739.html
まじっく【登録タグ ま カーリー 初音ミク 曲】 作詞:カーリー 作曲:カーリー 編曲:カーリー 唄:初音ミク 曲紹介 優しく豊かで切ないサウンドのR B曲 叶わないことばかりの世の中だから、魔法を使いたいと願うくらいが、丁度いいよ、というようなことを歌ってもらってます。 piaproコメント欄 というコメントの通り魔法を使った様に豊かだが、切ないサウンドの歌。 歌詞 (piaproより転載) 透明か黒の 濃淡の中 諦め悪く 前を向かなきゃ 足りないものだらけだって 口にはださないけれど その広いキャンバスの背中 何を描けるの? 引き立てるような 淡い色でいい ただ 傍にいても 寄り添えるために また君が見えなくなって 願いは叶いはしない 振り返り笑う魔法の言葉だけ 教えてくれないか 君に送る無色マジック 気づかれはしないけど 敷き詰められた雪の あの白さに 近い今に ただ目を背けはしない コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ryutistvariety/pages/179.html
【あいすくりーむまじっく】 初演日 2017.07.30(#224 / 6周年記念公演) 作詞 ACKO 作曲 永井ルイ 編曲 永井ルイ リリース日 2018.01.23(コラボシングル収録) 「I!C!E!クリーム!Hey!」という可愛らしい掛け声から入るキラキラした曲。初演時は、所属事務所が経営する新潟アーティストスクールのスクール生と共に披露された(以降、RYUTistのみでの編成と、スクール生とのジョイント編成の2通りで披露される)。 この曲ではスクール生がコーラスだけではなくヴォーカルパート・ダンスパートにも挑戦しており、ジョイント編成では総勢10人超にも及ぶフォーメーションとなる。 2番のサビの後はアイスクリームの味の種類のコール&レスポンスとなるパートが存在する。
https://w.atwiki.jp/magical-wiki/pages/20.html
Last up date 2009-12-07 07 44 16 (Mon) まじかるブラゲ学院とは? ▲ 名前
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/955.html
農作業を終えた青年が、自宅に向かって、ゆっくりと歩いていた 不思議な事に、青年の後ろを二匹のゆっくりが、跳ねながら追いかけている その二匹は、ゆっくりまりさと、ゆっくりれいむなのだが、それぞれ帽子とリボンがない 「まつんだぜ!まりさのぼうしをかえすんだぜ!」 「ゆー!れいむのりぼんをかえしてね!」 二匹の飾りは、青年が左手に持っていた 青年の耳には、二匹のゆっくりの叫び声が、はっきりと聞こえているはずだが、青年はそれに答えず、一定の速度で歩いていく 「ゆー!まりさのぼうしをかえすんだぜ!」 「ゆ!ゆ!れいむのりぼんをかえしてね!」 いくらゆっくりが叫ぼうとも、青年はひたすらに無視を続ける ゆっくり達は、なぜ自慢の髪飾りを奪われ、無視されるのか分からなかった 二匹は、滅多に人の近付かない、森の奥深くで、豊富な昆虫や木の実などを食べて、ゆっくりと生活していたのだが ゆっくりぱちゅりーに、人間という生き物が、畑という場所で、美味しいゆっくりできる食べ物を作っている、という話を聞いたため 周囲のゆっくり達が止めるのも聞かず、一度、人間の食べ物を食べに行こうと、人里まで降りてきたのだった 二匹は人里まで降りると、いつも暮らしている森と、全く違う景色に、大喜びではしゃぎまわった 「なんだかすごいばしょなんだぜ!」 「もりにとじこもっててそんしたね!」 そんな会話をしている二匹は、棒を持った、二本足で歩いている生物、すなわち人間を発見した 「ゆゆ!なんかへんなのがいるよまりさ!」 「ゆ!あれがぱちゅりがいってたにんげんだとおもうんだぜ!さっそくごはんをもらうんだぜ!」 ゆっくり二匹は、ぱちゅりーから得た、人間の情報を自分の都合のよいように、歪曲、修正して解釈したため 人間は、美味しい食べ物をゆっくりにくれる生き物、と考えていた 二匹は、青年の前に飛び出すと、元気にあいさつをした、自分達に、美味しいものをくれる相手には、元気よく挨拶してやろうと思ったからだ 「「ゆっくりしていってね!!」」 「さっそくだけどはたけのごはんがほしいんだぜ!」 「おいしいごはんをちょうだいね!」 二匹は、すぐにこの男が美味しいものをくれるだろうと、思っていた しかし、青年は、二匹から飾りを素早く奪い取ると、そのまま歩きだした そして、現在にいたる、れいむとまりさの訴えは、すべて無視され続けている れいむも、まりさも、すぐにでも森に帰りたかったが、髪飾りを奪われている以上、そのまま帰ることはできない 「ゆっくりしてないおじさん!ぼうしをかえすんだぜ!」 「ゆっくりなおにいさん!はやくりぼんをかえしてね!」 悪口を言っても、褒めても男は無視を続ける ゆっくりが喋る、男は何の反応も示さず歩き続ける、そんな状況が十分は続いただろうか、自宅に着いた男は家の中に消えていった ゆっくりは、飾りを奪われたことも忘れて、初めて目にした、人間の家に驚き、感激していた 「でっかいおうちなんだぜ!とってもでっかいんだぜ!」 「ゆゆゆゆ!ここならとってもゆっくりできそうだね!」 そんな会話をしていると、家の中から出てきた人間に髪の毛を掴まれ、強引に家の中へ引きづり込まれた 「いいたいんだぜ!ひっぱらないでほしいんだぜ!」 「ゆぅぅぅ!いたいよ!ゆっくりやめてね!」 若者は、れいむを玄関に落とすと、殺さない程度に踏みつけた 「ぎゅびゅ!!!」 「れいむ!おじさんやめるんだぜ!れいむをいびゅ!!」 まりさが最後まで言わないうちに、男はその頬を平手で打っていた 「い…いたいんだぜ!やめう゛ぅ!」 男は再び、先ほどより少し力をこめて、まりさの頬を平手で打つ 男はそのまま、まりさの頬を叩き続ける、見ようによっては愛嬌のある顔は、平手打ちを喰らうたびに左右に揺れる 「いだい!びゅごめゆ゛っごめんなびゅびゅ!!!」 必死に許しを乞うまりさを無視して、男はまりさの頬を叩き続ける 「うぅぅ!!うぅ!!!!!!」 一方、男の足元ではれいむが、まりさとは比べ物にならない、苦痛を味わっていた 男はゆっくりと、しかし、確実に足に掛ける力を強め続けている 「うぅ…う…ぅぅ」 男から逃れようと、もがけばもがくほど、男から受ける圧力は高まっている 「ゆ!びゅ!!…ぅう…う!!!!」 自分の皮が伸びていく、体内の餡子が押しつぶされていく、抗い様のない苦痛 非力な、れいむの出来ることは、顔を真赤にして、耐えようのない痛みを受けながら、うめき声をあげることだけだった 男は、実に五分間の間、二匹のゆっくりを叩き、踏みつけ続けた 男は、顔を真っ赤にはらしたまりさと、頭が少々へこんだれいむを竹でできた、虫籠ならぬ、自家製のゆっくりかごに入れると、家の中に入って行った 男は食事に風呂を済ませると、二匹のゆっくりの前に、彼らの髪飾りをもって現れた 「ゆ!ぼうしをかえしてだぜ!」 「れいむのりぼんをかえしてね!」 男は、籠の中で騒ぐ彼らの前で、帽子とリボンを玄関に落とすと、それらを思い切り、踏みにじった 「やややめるんだぜ!!!はやくやめるんだぜ!!!!!」 「れいむのりぼんをふまないでね!!!!ゆっくりせずにやめてね!!! しかし、男の感情のない、冷たい瞳で見つめられると、眼の前で大事な帽子を踏みつけられているにもかかわらず、ゆっくり達は、なにも言えなくなった 自分達の、目の前にいる生物が、決してゆっくりの力では、敵わない事は、さすがのゆっくりブレインでも、理解できた 二匹は、震えながら、自分達の髪飾りが、蹂躙されるのを見ているしかなかった 男は、そんなゆっくり達に見せつけるように、何度も何度も飾りを踏みつける 男が足を退かす頃には、二匹にとって大事な、大切な髪飾りはボロボロになっていった 「れいむのれいむのりぼん…」 「いやなんだぜ…かえりたいんだぜ」 男は、滅茶苦茶に踏みつけた髪飾りをそのままに、自分の部屋に戻って行った 二匹は、しばらくの間、己の不幸を呪い、汚され、傷つけられた髪飾りに、涙を流し、人間にすさまじい恐怖を覚えた 二匹は、また男が来るのではないかと、びくびくしながら過ごした 「ゆ…もしももりにかえれたらにどとひとざとにはおりないんだぜ…」 「ゆぅ…にんげんはゆっくりゃよりつよくて…ゆふらんよりもいじわるだよもりにかえりたいよ」 二匹はそのうち眠ってしまった、極度の疲労と恐怖、髪飾りを滅茶苦茶にされた、精神的なショック、空腹などが、彼らを眠りの世界にいざなった れいむは夢を見ていた、子供のころ、姉妹たちと楽しく遊んでいた頃の夢だった 鬼ごっこや、かけっこ、かくれんぼなどをみんなと一緒に、やっている夢 「いたい!いたいよ!!!」 れいむは、髪を引っ張られる痛みで、目を覚ました 男の目線まで釣りあげられると、昨日のまりさが受けていた平手打ちを食らった 「いだ!やびゅ!ゆびゅ!いだいいだいぃぃ!!!!」 何度となく、男に平手打ちを喰らう、下では昨日のれいむの様に、まりさが男に踏みつけられている 「っづう〜…うぅう!!」 まりさの、綺麗な金髪を男の足が踏みにじっている、まりさも、昨日の自分の様に、皮の伸びる痛みと、餡子を押しつぶされる激痛を味わっているのだろう 男は、昨日のより多めに十分間ゆっくり達を痛めつけた ボロボロになったゆっくりを籠に入れると、男はゆっくりの入った籠を持って、昨日二匹に出会った場所に連れて行った 二匹を籠から放り出すと、昨日自分の手で滅茶苦茶にした、二匹の髪飾りを投げ渡した 二匹は、それぞれの髪飾りを咥えると、跳ねることはせず、地べたを這いずりながら、森へ向かって逃げて行った 二匹は、男に背を向けていたため気付かなかったが、男は去っていく二匹をまるで、卒業生を送り出す、担任教師の様な目で、見つめていた 「ふー、彼等もこれに懲りて、二度と人里に下りて来る事は、危険だということを学んだでしょう」 そんなことを言うと、青年は首にかけていた手拭いで、目からあふれ出る、心の汗を拭いとった 彼は自称、愛のゆっくり熱血教師、通称、ゆっくり体罰教師と呼ばれていた ゆっくりに口で言っても駄目だ、彼らに物を教える、最も効果的な方法は肉体言語だ、というのが彼の考え方だった 殴って、蹴って、人間がどれほど恐ろしいか教えてやれば、彼らは金輪際、人里へは下りてこない これで、人間の恐ろしさを知ったゆっくり達は、虐待お兄さんに捕まって虐待されたり、畑のトラップで死ぬ事もなくなる 教育の力で、あの可愛い生徒達は、大自然の中、のびのびと暮らしていく事ができるのだ 「可愛いゆっくりの未来を守るためには、体と体、心と心の、ぶつかり合いが大切なのです」 晴れ渡った青空に向かって、そう呟くと、男は家に帰っていった ちなみに、男から愛のこもった教育を受けた、生徒達はというと、結果的には男の言うとおり、二度と、人里には近づかなかった しかし、大自然の中、のびのびとは暮らしていくことはできなかった れいむは、長く頬を張られ続けたせいで、頬の皮が、柔らかく、破けやすくなっていた ゆっくり体罰教師に、地面に投げつけられたせいで、右頬には大きな穴があき、這いずるたびに、餡子が漏れ出した れいむは自分の体から、命の元が、徐々に流れ出ていくのを感じながら、二度と覚めることのない眠りについた まりさは、柔らかい饅頭の体で、人ひとり分の体重を長い間、かけ続けられたせいか、跳ねることができない体になってしまっていた ミミズのような遅さで、這いまわることしかできない身体では、敵から逃げることも、獲物を追う事も出来ない そんなゆっくりが、厳しい自然界で、生き延びることができるはずがなかった その日のうちに、まりさはれみりゃに食い殺されてしまったそうだ 作:ゆっくりな人 以前書いた虐待 ゆっくりカーニバル 臭い付きゆっくり(上) 臭い付きゆっくり(下) ゆっくり移植 きらーうーぱっく このSSに感想を付ける