約 1,287,795 件
https://w.atwiki.jp/83452/pages/11989.html
10章 ぴぴっ マーズ『あら、そう ならさっさとやっちゃいなさい』 ギンガ団員2「はっ」ぽちっ ギンガ団員2「っと、俺は離れなきゃな」 ―――――――――――――――――― 紬「梓ちゃん」 梓「はい?」 紬「梓ちゃんは手持ちはもう三体なのよね?」 梓「はい ミミちゃんとさわちゃんとデルビルですね」 紬「私も三体にしたいわ!」 梓「は、はあ」 紬「ということでポケモンをゲットしましょう!」 梓「まあいいですけど でも何か目的のポケモンとかはいるんですか?」 紬「いるわ」 梓「なんですか?」 紬「スモモちゃんと戦ってる時に思ったの ルカリオって私とても好みだわ」 梓「じゃあルカリオを探します?」 紬「ええ!」 梓「でも、そう簡単に見つからないですよね」 ルカリオ「クルー」たっ 紬梓「」 紬「いたわー!」 梓「なんたる強運! さあムギ先輩、ゲッt」 紬「行けー!」ぽいっ 梓「はやっ! というか弱らせないで大丈夫なんですか!?」 紬「大丈夫よ♪ 今投げたのはクイックボール!すぐに投げたら捕まりやすい性能を持つわ!」 ルカリオ「!」 ばしゃん! ぽん! ころ ころ ころ ぴん! 紬「やったわ、ルカリオゲットよ!」 梓「おめでとうございます!」 紬「早速出しましょう」ぽん! オクタン「オークタン」 紬梓「!?」 ルカリオ「クルー!」たたっ 紬梓「……」 オクタン「オークタン」 紬「……」 紬「なぜに?」 ―――――――――――――――――― ノモセシティ どがあああああああん!!!! ???「な、なんだあ!?」だだっ ???「大湿原が…!! だ、誰がこんなことを!?」 ―――――――――――――――――― 紬「」orz 梓「……」 紬「」orz 梓「……あの、ムギ先輩? いつまでもそんなことしてても… 間違って捕まえちゃったんだから仕方ないですし」 紬「うう…」 梓「ムギ先p…」 紬「そうよね、いつまでも引きずってちゃダメよね この子にも失礼だし」 オクタン「?」 梓「ムギ先輩…」 紬「ニックネームを付けてあげなきゃね なにがいいかしら… ルカリオ……ルカで決まりね」 梓(引きずってる!!) 紬「まぁこんな風な形で捕まえちゃったけど… よろしくね、ルカ♪」 ルカ「オークタン!」 梓「……」ふう 梓「三体目も捕まえたことですし、行きましょうか」 紬「そうね あ…そうだ、梓ちゃんはデルビルのニックネーム決めたのかしら?」 梓「そうですね…決めなきゃいけませんね」ぽん! デルビル「うぉーん」 紬「確か、さわ子先生はデビルって呼んでたわね」 梓「んー…全部変えるのはさわ子に申し訳ないですから、そこからとりましょうか」 梓「えと…デビルだから、デビちゃん! デビちゃんだね」 デビちゃん「うぉーん!」 梓「ふふ♪よしよし」なでなで デビちゃん「うぉーん」 ――――――――――――――――――― ノモセシティ 紬「ここね、ノモセシティ」 梓「ジムいきましょうか」 紬「! 梓ちゃん、あれ…何かしら?」 梓「へ? って煙!?」 紬「火事かもしれないわ!いきましょう!」 梓「はい!」 ――――――――――――――――― ノモセの大湿原 紬梓「」たたっ ???「! なんだ、君達は?」 梓「! 私は中野梓です」 紬「琴吹紬です」 ???「! 琴吹紬…!君がか」 紬「え?」 マキシ「俺はノモセジムジムリーダー・マキシだ 君のことは聞いているよ」 紬「! ジムリーダー…」 マキシ「だが、すまない 今はジム戦どころじゃないんだ」 梓「何かあったんですか?」 マキシ「ああ…」 ―――――――――――――――――― 紬梓「爆発…」 マキシ「そうだ、俺が音を聞いて来たんだが…」 梓「このタイミングは… まさか…」 紬「ええ、多分ギンガ団…!」 紬梓「……」 梓「マキシさん、この件は私達に任せてもらえませんか?」 マキシ「…む?」 紬「犯人に心当たりがあるんです」 梓「まだ近くにいるかもしれません!」だだっ マキシ「ま、待たんか!」 梓「あと、解決したらジム戦挑戦しにくるんで では!」だっ マキシ「……」 ――――――――――――――――――― 梓「急ぎましょう!」 紬「ええ!」だだっ びゅおっ 純「!」 純「梓、ムギ先輩…?」 ―――――――――――――――――― ギンガ団員2「はっはっは 気持ちいいもんだ!あそこまで爆発が大きいとは」 ギンガ団員2「…でもまだ完全ではないな 今度はもっと完全なものを作るか」 紬梓「見つけた!!」ざっ ギンガ団員2「!? お、お前達はいつかの…!」 梓「また悪さをしたんですね!」 ギンガ団員2「いやいや違うんだよ! ただギンガ爆弾の威力を試そうとしてだな…」 紬「やっぱりギンガ爆弾ね!」 ギンガ団員2「しまった!ギンガ爆弾のことは黙っておくように……って何で知ってんだよ !?」 梓「ある人に教えてもらったんですよ」 ギンガ団員2「ある人ォ?」 梓「まあ教える気はないですけど」 ギンガ団員2「別に聞いてないよーだ! んじゃ俺は帰るぜ、じゃあな!」だだっ 梓「あっ…」 紬「待ちなさい!」 純「梓!ムギ先輩!」 紬梓「!」 梓「純!」 紬「純ちゃん、どうしたの?」 純「いや、さっき先輩達を見かけたんで」 梓「もう、純はタイミング悪いね 逃げられちゃったじゃん」 純「む…、それはごめん でもさっきの人って、ソノオタウンの?」 紬「そうよ」 純「一体何者?」 梓「あ、そっか 純は知らなかったっけ」 ――――――――――――――――――― 純「ギンガ団ね~…」 梓「とにかく悪い人達なんだよ!」 純「でも四天王って人達がギンガ団をやっつけようとしてるんでしょ? 私達は梓達や私はなにもしなくてもいいんじゃない?」 梓「純は実際に被害に遭ってないからわかんないんだよ」 純「ええー、あまいミツ奪われたし」 梓「じゃあギンガ団をどうこうしようとは思わないの?」 純「んー…あの後すぐにミツは見つかったからねー まあ四天王に任せればいいよ」 梓「なんて人任せ…」 純「んじゃ私は行くよ ムギ先輩、ジム戦頑張ってください」 紬「ええ」 梓「純、ノモセジムには行ったの?」 純「ふふ~ん♪」さっ 紬「バッジだわ! 勝ったのね!」 純「当然ですよ」 梓「……」 純「梓?」 梓「信じられない…」 純「なんだとー!?」 梓「だってさわ子先生にはボロ負けだったじゃん」 純「あれはちょっとヘマしただけだよ! 本当は実力あるんだから!」 梓「えー…」 純「むー、なにその目? よし、分かった!私の力見せてあげるよ!バトルだ、梓!」 梓「いいよ! じゃあ3対3のバトルね!」 純「なんでもいいから始めるよ!」 梓「もう、せっかちなんだから…」 紬(やっぱり仲いいわね~♪) ――――――――――――――――――― 12
https://w.atwiki.jp/dq9kouryakuwiki/pages/11.html
攻略チャート 攻略チャート1 攻略チャート2 攻略チャート3
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1006.html
438 :ぽけもん 黒 長老の頭が一番フラッシュ ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/12/06(土) 23 01 37 ID 9YLzBs9Y 食事を終えた僕たちは、部屋に荷物を取りに戻るとそのまま桔梗町に向けて出発した。 三十番道路はお使いのときに一度通ったということもあり、実に順調な行軍だった。ただ、そこまで早く進めているわけでもない。完全に僕が足を引っ張っていて、全体の速度を落としている。ただの人間である僕には、二人の速さにはとても合わせる事が出来ない。 それと、以前のようにトレーナーを避けるのが難しくなってきたというのもある。今までは向こうも戦いに消極的だったっていうのもあるけど、全国の旅となれば当然、各地区にいるジムリーダーと戦っていかなくてはならなくなる。 トレーナーとパートナーを相手にした戦闘はジムでの戦いに向けた絶好の予行演習になる。それに、ここまでの旅で野生のポケモンとの戦闘に慣れて、自信がついてきたというのもあるんだろう。 すれ違うトレーナーは皆バトルに積極的だ。相手に見つかったら、問答無用でバトルを申し込まれてしまう。 ……まあ香草さんの相手にもならなかったんだけどね。ポポに空から降りてきてもらう必要も無く、僕が一切手出しを行う必要が無いくらい、瞬時に相手を戦闘不能まで持っていってしまう。 今まで野生のポケモンとしか戦ってなかったから香草さんの強さは半信半疑だったんだけど、香草さん自身が言うとおり彼女はまさに無敵という言葉がふさわしいような強さだった。 バトルに負けた相手は勝った相手に所持金の半分を差し出さなくてはならないと決まっているので経済的にはおいしいんだけど、なんだか罪悪感が積もる。 それでも日没までに三十番道路の終わりのほうまで進むことが出来た。ポケギアのGPSによる判断だから、実際に残りの道がきつい上り坂だったりすると、全然終わりのほうと言えないんだけどさ。 香草さんとポポはまだ進めると言ったが、ポポは相変わらず夜目が利かないため、やはりここで止まることにした。 若葉町から吉野町までの行軍で前よりも大部進むペースが速くなっているから、すべての食事を木の実に頼らず乗り切れるということに気がついた。でも、やはり食料を節約するに越したことはないので、以前のように朝食だけは木の実で賄うことにした。 いつものように香草さんとポポに挟まれ、夜を明かすと、また桔梗市へ向けて進む。その途中で、生垣に突き当たった。 両脇や周りは太い木が群生していて、下手に入ると危なそうだけど、ここだけ木の向こうは獣道のようになっていて迷わないようになっているから、この生垣を何とかできればかなりのショートカットが出来そうだ。 「こういう場所で居合い切りを使うのかな」 「居合い切りって?」 足を止めて考えていた僕に、香草さんが問いかけてくる。 「剣の達人とかさ、これくらいの藪とか細い木とかスパーンって斬っちゃえるんだって。シルフカンパニーが秘伝マシンを開発したらしくて、ポケモンは簡単に覚えられるみたいだよ。もちろん、覚えられないポケモンもいるらしいけどさ」 でも僕は居合い切りの秘伝マシンなんて持っていない。というか技マシンの一つも持っていない。僕の小遣いで買えるような安価なもので、特に必要のある技マシンがなかったというものある。 「あら、そんなものいらないわよ。見てなさい」 香草さんはそう言うと、両袖からそれぞれ数本ずつ蔦を伸ばし、それを束ねた。そのまま両腕を胸の前に交差し、強く左右に薙いだ。 一閃。――いや、二つの束だから二閃なのかな、まあそんなことはどうでもいい――彼女は一瞬の内に幅数メートル、奥行き数メートルの生垣を一掃した。 ……こういうのって、ありなのかなあ。 僕はただただ、彼女の破壊力の高さと非常識な発想に呆れるしかない。 「どうしたの、間抜けな顔して。早く通らないとまずいわよ、コレ」 香草さんに言われてみてみれば、薙ぎ倒された木々の切り口からはすでに木の芽が生え始めており、全体が急速に再生しつつあった。 そもそも、居合い切りで切れるような木というものは一部の人間の通行だけを許す自然の扉なのだから、こうでもならないと使われたりしないだろう。しかしそれが分かっていても、映像として目の当たりにすると驚かされてしまう。 僕は先を行く香草さんの後に続いて、慌ててその道を抜けた。ポポはそもそも空を飛んでいるから地上の木々など問題なく飛び越せる。 439 :ぽけもん 黒 長老の頭が一番フラッシュ ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/12/06(土) 23 02 35 ID 9YLzBs9Y でも、このお陰で大きくショートカットに成功したのは事実だ。タウンマップによると、この道を通っていくと「暗闇の洞穴」を素通りしてしまうのだけど、 そこは真っ暗で、秘伝マシンの「フラッシュ」を使用されたポケモンがいないと何も見えないほどの暗さだということだし、そもそも最短ルートからは外れているからもともと立ち寄らないつもりだったので問題は無い。 僕らはそのまま三十一番道路を走破し、日没前に桔梗市へとたどり着いた。出来るだけ二人のペースに合わせていたから、疲労で足が折れそうだ。 この町を回るのは明日にすることにして、すぐさまポケモンセンターに行って手続きを終えると、その日はそれ以上のことはしなかった。ちなみに、ポケモンセンターの内装は全国すべて共通のようだ。 というのも、このポケモンセンターの内装が吉野町のものとまったく変わらなかったからだ。 初めてでも迷う心配が無いので便利というか安心というか、そういう意味で言えばそのとおりなんだけど、まったく違う場所なのにまったく同じ施設を建てる、というのも無駄な気がしなくもない。 外と変わらず、僕らは一つのベッドに三人で固まって寝ている。正直言って狭い。でも二人がこうじゃなきゃ嫌だというから、しょうがなく妥協している。 翌日は早朝から市内を巡ってみることにした。ここ桔梗市はさすが古都と言われるだけあって、町並みも建物も中々に趣がある。ポポは町並みにはあまり興味が無いみたいだったけど、香草さんは目を輝かせていた。 尋ねたら「ロマンチックで素敵」ということだ。確かにいい街なんだけど、いつまでもブラブラしているわけにもいかない。そもそも、市内探索だって半ば日が高くなって香草さんが本調子になるまでの時間潰しみたいなものだし。 この街には、「マダツボミの塔」と呼ばれる、古い塔がある。風もないのに大黒柱がゆっくりとだけどユラユラと揺れるとても不思議な塔で、この街の一番の名所になっている。一説によると、巨大なマダツボミが塔の柱になったから揺れているのだとか。 この塔はもともと修行のために建てられたということで、現在も多くの僧が修行に励んでいる。 僕がこの塔に来た目的は観光でも――観光という意味も少しはある――修行でもなく――そもそも僕らは僧侶じゃないしね――、この塔の最上階まで行くと秘伝マシンの一つ『フラッシュ』がもらえることになっているからだ。 秘伝マシンは戦闘に役立つものは少ないが、先に進むには無くてはならないものが多いため、是非とも手に入れたい。 というわけで、僕たちはマダツボミの塔へと乗り込んだ。 入り口から真正面にその例の大黒柱はあった。確かに、ゆっくりと揺れている。その大黒柱を囲うように座禅を組んだ修行侶が数人座っていて、なにやら物々しい雰囲気を醸し出している。 その修行僧さんの集団と目を合わせないようにしつつ、どんどん階段を上っていく。すると途中で修行僧さんに声をかけられ数回戦闘になった。 修行さん僧のパートナーのポケモンはみな揃ってマダツボミばかりだ。相性の問題を考え、全戦ポポで戦ったが、香草さんは自分でも楽勝なのに、と道中不満げだった。 そしてあっという間に最上階。そもそも五階建ての塔だから、上るのにそんなに時間はかからなかった。 その階の一番奥に、「長老」と呼ばれる老僧がいた。彼の後ろには箱が山積みにされている。アレがフラッシュの秘伝マシンなのだろう。 「よくここまで着ましたな。では、あなたが秘伝マシンにふさわしい人間か、テストをさせて頂きます」 長老さんは威厳のある、渋い声でそう言うと一歩後ろに下がる。すると脇に控えていたマダツボミが前に出た。精悍な顔つきをした、たくましい男だ。 「彼と戦って、三十秒以上気絶せずに耐えることができたら合格です。三十秒以内に気絶した場合は不合格ですよ」 その長老の言葉に合わせるように、マダツボミは大胸筋をピクピクと震わせた。 これは油断できないかもしれないな。 441 :ぽけもん 黒 長老の頭が一番フラッシュ ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/12/06(土) 23 03 29 ID 9YLzBs9Y 油断する間も無かった。 念のため、戦闘を行っておらず体力が温存できている香草さんに戦ってもらったのだが――ポポは当然ごねたけど、いつものように宥めた――、秒殺、いや、瞬殺であった。 足元に放たれた蔦の一閃を避けた敵に突き刺さる容赦のないボディーブロー、そしてそれによって生じた一瞬の隙をついて蔦で上空へ放りなげる香草さん。 相手は一切の防御も反撃も取る間もなく、空中という飛行能力を持つ生物以外には回避不可能な領域で、蔦による情け容赦の無い無数の突きを加えられた。彼が地上と再会した頃には、もうすでに彼の意識は無かった。 落下してきたマダツボミによって巻き上げられた粉塵が引いてくると、そこから赤く輝く鋭い双眸が浮かび上がる。 長老さんは完全に引いている。えらいもん見ちまった……みたいな顔をしている。 「三十秒もたなかったみたいだけど、どうなの?」 香草さんの、研ぎ澄まされた刃物のような言葉を向けられて、長老はビクリとその身を震わせる。 「ご、合格です、おめでとう。これが約束の秘伝マシンだから……」 しかしさすがは年の功、と言ったところか。香草さんの睨みを意にも介さず……というのはさすがに無理なようだが、それでも自分に割り当てられた使命を果たそうとしている。僕だったら怖くて声もかけられないだろう。 「ど、どうも」 香草さんにこのまま荷物を受け取らせるのはなにやら危険な気がしたので、僕は自分から進み出て長老からダンボールの小包を受け取った。 「どうゴールド! 見た!?」 香草さんは先ほどの気迫はどこへやら、嬉々として僕に尋ねてくる。 「う、うん、すごかったよ」 一部速過ぎて見えなかったけどね……。 「当然でしょ! 私、ゴールドを相手にするときはいっつも手加減してるんだからね!」 彼女は誇らしげに胸を張ってそう言った。 確かに、蔦の速度といい、容赦の無さといい、僕に向けられるそれの比ではなかった。一応、乱暴ではあるものの、彼女なりにパートナーである僕を気遣っていたのだろう。 つい先日のことが思い出されてゾクリとする。あの状況で彼女にも僕にもなんの怪我もなく逃げ切れるなんてとんだ思い上がりだった。僕の持っている、出来れば使いたくは無い道具すら総動員しても、 彼女の初手に対応できない限り一切の活路はない。そういう意味では、あそこでおとなしく香草さんが引き下がってくれて本当によかった。きっとあの状況だと、香草さんがその気になれば僕は今頃五体満足ではなかっただろう。 尤も、ポケモンセンターの中でそんな大きな騒ぎを起こした時点で彼女の負けなのだが。 「坊や、少しばかりお話よろしいかな?」 帰ろうと振り向いたとき、後ろから長老さんにそう声をかけられた。穏やかな口調だ。もうすっかり冷静さを取り戻しているようだ。 再び振り向いた僕は、彼の様子から「二人きりで話したい」ということを感じ取った。 「香草さん、ポポ、先に降りててくれるかな。もう修行僧さんは皆倒したし、一本道だから大丈夫だよね?」 僕は二人にそう声をかける。 「どうして?」 香草さんは怪訝そうだ。 「長老さんと、二人きりで話したいんだ」 「話だけなら、私がいたっていいじゃない」 「ホホホ、お嬢ちゃん、男には女性に聞かれたくない話というものがあるのですよ。君がこの少年を好きなのは分かるがの」 長老さんは冗談交じりにそう言った。 「べ、別にそんなんじゃないわよ! ただパートナーとして気になっただけよ! いくわよ! ポポ」 香草さんは慌てて、ポポを引きずって階段を降りて行った。 たとえ事実でも、そこまで強く否定しなくても……。 若干へこんでいた僕に、長老さんは急にまじめな顔になって話を切り出す。 「さて、本題ですが……あの嬢や、只人ではないでしょう。あんな恐ろしい目は、そうそう見るものではありませんからの」 「目?」 想像だにしていなかった言葉に、僕は思わず鸚鵡返しに聞き返す。 「そうです。あの目に宿った影。あれはいずれ彼女自身を傷つけ、そして、君にも被害を及ぼすでしょう。あの影は、いつか無実の人を殺す」 442 :ぽけもん 黒 長老の頭が一番フラッシュ ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/12/06(土) 23 04 10 ID 9YLzBs9Y 殺す、という物騒な単語に僕は驚いた。 長老さんが何を言わんとしているか、いまいち飲み込めない。目とか影とか被害を及ぼすとか……香草さんは確かに乱暴なところはあるけど……。 「彼女は決して悪い人間ではありません。彼女の強さでそう思ったのなら、それは見当違いです。彼女の強さとか、決意には理由があるんです」 「ゴールドさん、と言いましたかの? 今はまだ正気を保っていても、誰があの嬢やが変わらない保障できるのです? その力が、その目的以外に振るわれぬ保障など、誰も出来はしないのですよ」 何なんだ一体。香草さんを侮辱したいのか? 一方的に自分のパートナーが倒された腹いせか? 僕はだんだんいらいらしてきて、つい語気が荒くなる。 「長老さん、あなた、さっきから何が言いたいんですか! そんなに彼女を悪者にしたいんですか!」 「私は見てのとおり、老いさらばえておりますが、まだ耄碌してはおりませぬ。私は今まで無数の人を見てきた。 老いてこそ身につく能力というものもあります。ゴールドさん、あなたは彼女をしっかりと見守ってあげなくてはなりません。彼女を止めれるのは、一番近くにいるあなたに他ならないですからの」 長老さんは、僕に無礼な態度をとられたというのに、あくまで冷静だった。なにやら達観しているような、淀みの無さを感じる。 僕は無言で彼を睨む。しかし彼はそれをまったく意に介していないように続けた。 「ただ、あの嬢やの傍にいてあげるだけでいいのです。ゴールドさん、この老いぼれの言葉、努々忘れてはなりませんぞ」 「……ご高説どうも。では、僕はもう行きますので」 「待ちなさい。最後に一つだけ、これを持って行きなさい」 長老はそう言うと、懐から鈍色の、人差し指をふた周りくらい大きくしたような筒を取り出し、僕に差し出した。 「……なんですか、これは」 僕はそれを一瞥すると、それを受け取りもせず、長老を睨む。 「これが何か、は時が来ればおのずと分かりましょう。これを肌身離さず持っていなされ。きっと、ゴールドさんの助けになるでしょう」 そう言う彼の表情は真剣そのものだった。 あれだけのことを言われておいて、彼から何かを受け取るのは癪な気もするけど、彼が懐から取り出したということはおそらく持ち主に害を及ぼすものの類ではないだろう。もらっておいても損はないはずだ。 僕は無言でそれを受け取り、胸ポケットに収めた。 あなたの旅の息災を祈っております。その長老の祝福を背に、僕は階段を降りた。 外の明るさに、目を細める。 「早かったわね」 僕がものをちゃんと見えるようになるより前に、香草さんに声をかけられた。穏やかな笑顔をしている。これが、人を殺す者の顔であるはずがない。 「うん、大した話じゃなかったんだ」 「……で、結局どういう話だったの? あ、別に女の子には言えないような話が何か気になるとか、別にそういうんじゃないわよ!」 今も慌てて頬を染めて否定している香草さんが、悪い人間なわけが無いじゃないか。 「別に、旅の無事を祈る、みたいなくだらない話さ」 僕は半ば笑い飛ばしながら言う。 そう、くだらない話だ。 「そう、ならいいけど」 「……」 「どうしたの?」 「いや、疑わないのかな、って」 以前の香草さんなら、そんなの嘘でしょ! 馬鹿にしてんの!? くらいは言ってきただろうに。 「だって、もう私に嘘はつかないって約束したでしょ?」 香草さんはキョトンとして僕に尋ね返した。 「……そんな約束したっけ?」 そういえば、この間、もう私に嘘はつかないで、みたいなことを言われた記憶はあるけど、あれはあの場限りの話だと思ってた。 「したわよ」 煮え切らない口調の僕の迷いをぶった切るように、香草さんははっきりと言い切った。 「……したかもね」 「もし嘘ついたりしたら……酷いんだからね」 そう言って彼女は意地悪げに口の端を吊り上げる。もし彼女が蛇で僕が蛙なら、今頃恐怖で悲鳴すら上げられなくなっているだろう。 「はい、よおく覚えておきます。絶対に嘘をついたりはしません」 「よろしい」 僕の大仰な返事を受けて、彼女はにへーっと笑った。 「ゴールドと香草サンばっか楽しそうにしててずるいですー! ポポ寂しいですー!」 と、いきなり今までまったく話に加わっていなかったポポに飛び掛られた。 「ご、ごめんね」 僕はポポの頭を撫でながら謝る。しかし、今度は香草さんから鋭い視線を感じる。 う……こっちを立てればあっちが立たずだ。香草さんは一体何が気に入らないんだろう。 僕はただ、苦悩させられるばかりである。
https://w.atwiki.jp/inisharukt/pages/8.html
攻略ページ
https://w.atwiki.jp/altair0/pages/15.html
ストーリー攻略 各ジム仕掛け攻略 ・トウカジム ・カナズミジム ・ムロジム ・キンセツジム ・フエンジム ・ヒワマキジム ・トクサネジム ・ルネジム ジムリーダー・トレーナー攻略
https://w.atwiki.jp/reflec_beat/pages/1108.html
いーあるふぁんくらぶ VOCALOID「GUMI」「鏡音リン」を使用した曲(原曲PV) jubeat plus/saucer、SDVX II、ミライダガッキ、pop n リズミン/ラピストリアにも収録 ジャケ写の女の子は曲中に登場する女子高生ミカちゃん plus版の同曲(譜面違い)はいーあるふぁんくらぶ(plus)を参照 BASIC MEDIUM HARD Level 3 6 9 Objects 107 223 433 BPM 145 TIME - Artist みきとP Version groovin !! 動画 攻略 [HARD] plusの譜面に少し肉付けされた譜面で、難易度はplusとそれほど変わりない。ただしラストの同時押しと単押しのトリルには注意(VOなので必ず交互で押せる) -- 名無しさん (2014-06-24 20 07 00) 名前 コメント ※攻略の際は、文頭に[BASIC] [MEDIUM] [HARD] [SPECIAL] のいずれかを置くと、どの譜面に関する情報かが分かりやすいです。 コメント(感想など) plus版よりも16分が多くなってるけどかなり楽しい譜面だった -- 名無しさん (2014-06-06 23 11 14) 先日、蔦屋書店及びファミリーマートにて同名のコミックスを見かけました。 CD付き限定版もあるようです…… ジャケットの娘はJCかと思ってました← -- 名無しさん (2014-06-11 22 17 10) 名前 コメント ↑攻略と無関係の曲に対するコメントはこちらでお願いします。あまりにもかけ離れた内容は削除される場合があります。
https://w.atwiki.jp/gokuaku/pages/12.html
目次 基本攻略情報&コツ キャラ別攻略楓 日向 智 光 柚 集団プレイ 基本攻略情報&コツ 触る際に手のアイコンが出ている状態で、マウスを左右等に動かすと、ゲージが上がりやすい 光が駅改札で出るときは、他の子は出てこない(出現はランダム) 隠されないようにするには、全部めくった後隠されていない状態で、触る→止められると同時に別な場所を触る→触る→・・・の繰り返しを、できる限り早く行えば、隠されることはない 日向のみ、バイブ等入れると複数でも挿入時でも適用される(他のキャラは適応されない?) 体勢が崩れたときに戻すには、触るのが早いが、服を着せる(脱がす)等でも戻る (いきそうな時などに利用可能) 全員に対して、集団を行ったときは、代表して楓にミンチにされます。 個別衣装は無くてもエンディングに影響なし、発生がランダムぽい 集団End 条件攻略時すぐの突き落とし役の優先度は、柚<智<日向<光<楓 GoodEnd 条件攻略後すぐの優先度は、楓<光<日向<智<柚 (検証済み:詳しくはFAQへ) 電話番号を手に入れる前のキャラ出現楓:シナリオ・特定日に自宅出現(集団後は呼び出しのみ) 日向:駅改札・ホーム(移動で「やめておく」→「ホームへ行く」で回避) 智:駅改札・ホーム(移動で「やめておく」→「ホームへ行く」で回避) 光:駅改札・ホーム(改札で「時間をつぶす」で出現率アップ) 柚:車内(駅へ行く→ホームへ行く→電車の乗る→獲物を探す で出現) 光が改札・ホームで出現時は他の3人は出現せず 柚は、光が出ていない状態なら、上記の順でほぼ確実に出現) キャラ別攻略 楓 初回は触るだけ、ある程度警戒あがれば終了 胸がないの話後、胸を攻めつつ言葉攻め(数回必要かも?) 家族会議でシナリオ進行(Lv1) 家族会議後車内へ 本番 再度現れてシナリオ進行 尻本番(Lv2)呼び出しでも来た時にでもOK 複数回(4~5回程度)いかせる 複数回(4~5回程度)いかせる(台詞が変わってくる)翌日以降に家族の話 複数回いかせる(3回程度)(さわりでも挿入でもOK)自分でやらせて終了(Lv3) (ゆっくりでも激しくでもゲージの上がりは変わらない?) 家に現れる(呼び出し不可)いたずらのみで複数回(5回以上?程度)いかせれば終了 呼び出し、または家から 終了後に自分の人生を振り返るような回想が出れば終了 自首「楓Good End」 ※Lv3の際にトイレに連れ込むで、会話を行うと水着(下着類)が使えるようになる(ランダム 日向 初回は触るだけ 警戒度50%程度でシナリオ進行 駅に向かい、ホームで出会うとシナリオ進行 快感度70%程度でシナリオ進行(Lv1) 選択可能に 快感度80%でシナリオ進行 複数回いかせる(3回程度で、終了 すべて床に倒れれば進行(3度目でしばらく待つ 壁に手をついた状態は駄目) 3回程度いかせる(すべて床に倒れるのが条件)本番(Lv2) 変態と駅にて遭遇 1回程度いかすとシナリオ進行 これ以降 電話で呼び出し 普通にいたずらし終了する 複数回(3回程度)尻でいかせる(前かがみじゃなく、座り込ませること) 複数回(3回程度)尻穴でいかせる いったときに少し待つこと(できる限り、尻のみ) 尻本番 (Lv3) ラケット挿入 数回いかせるか「このくらいに~」でもOK トイレにてH後 変態の電話番号が手に入る (集団フラグ) 電車またはトイレにて悪戯もしくはH 自首「日向Good End」 ※ラケット挿入後トイレで会話後にテニスウェア(ランダムかも?) 智 初回は触るだけ 警戒度50%程度でシナリオ進行 駅に向かい、ホームで出会うとシナリオ進行 快感度80%程度でシナリオ進行 選択可能に(Lv1)快感度70%でシナリオ進行 複数回いかせる (3回程度で終了 すべて床に倒れれば進行(3度目でしばらく待つ 壁に手をついた状態は駄目) 複数回いかせる (すべて床に倒れることが条件)生徒会長からメガネ情報を得る メガネ情報で行為へ 1回いかせれば(少し待つ)シナリオ進行 本番 (Lv2) 会長から連絡が来る 2回程度いかせてシナリオ進行 これ以降 電話で呼び出し 複数回(3回程度)いかせる 会長の電話番号が手に入る(集団フラグ) 複数回(3回程度)いかせる 複数回(3回程度)いかせる 会話後にシナリオ進行 複数回(5回程度)いかせる 複数回(5回程度)いかせる 複数回(5回程度)いかせる 会話後にシナリオ進行 (Lv3) 車内でのいたずらもしくはH (複数回じゃなくてもOK) 車内もしくは、トイレでのいたずら&H (複数回じゃなくてもOK) 車内もしくは、トイレでのいたずら&H (複数回じゃなくてもOK) 自首「智Good End」 ※水着の入手方法 ・生徒会長からプレゼント ランダムだと思われるのでタイミングが問題かも? ・Lv3で、呼び出し→いたずらかH(1回程度でOK・しなくてもいいかも)→「ここまで~」で終了を繰り返すことで、ランダムで生徒会長から旧スクール水着がもらえます ※GoodEnd条件 ・日向は、Lv3の時点で自首でるけど、そこで自首したら楓エンドになります ・Lv3の時点で1回以上呼び出し必須 ・他のキャラも条件クリアー後必ず1回以上は呼び出しで 光 初回は触るだけ 警戒度50%程度でシナリオ進行 駅に向かい、ホームで出会うとシナリオ進行 快感度80%程度でシナリオ進行 選択可能に(Lv1) 店長に駅で掴まる 70%以上の快感度でシナリオ進行 店長の見学開始 複数回いかせる (3回程度で、終了 すべて床に倒れることが条件) 店長に駅で掴まる 複数回いかせる(3回程度で、終了 すべて床に倒れることが条件)本番(Lv2) これ以降 電話で呼び出し トイレへの連れ込みは拒まれる為車内へ いたずらを数回(3回目程度から)してもいかなくなる為挿入 親の話が出る トイレへ連れ込み 複数回(5回程度)中で 店長の電話番号が手に入る(集団フラグ) トイレへ連れ込み 複数回(5回程度)中で トイレへ連れ込み 複数回(5回程度)中で シナリオ進行 (Lv3) いたずら&挿入では、1回で終了 奉仕は、複数回(5回程度)可能 5回ほど同じ事を繰り返し これ以降、一回いかせる事で終了が続く 5回目以降 初回の台詞が変わる 会話に「ちゃんと従うようになったな」が追加される 10回目以降 初回の台詞が変わる 会話に「挨拶ができるようになったな」が追加される これ以降、複数回可能に 自首、「光Good End」 ※4回目辺りにて店長 出現 水着が手に入る(ランダムかも?) 柚 初回から攻める 警戒度100%でシナリオ進行(Lv1) 快感度100%で、座り込む形に終わればトイレへ(ランダムの恐れあり) 数回(2回程度)で意識を失うのでトイレへ (数回いかせる) 数回(3回程度)で意識を失うのでトイレへ (数回いかせる) 数回(4回程度)で意識を失うのでトイレへ (数回いかせる) 数回(4回程度)で意識を失うのでトイレへ (数回いかせる) いたずらしていると(50%程度まで)お漏らし発生しばらく眺めていれば (触れないため。話はできる)シナリオ進行 (Lv2) 奉仕させる その後1回いかせれば終了 これ以降 電話で呼び出し 数回(5回程度)いかせる 数回(5回程度)いかせる 最初の会話内容変更 自分でする (Lv3) 普通にいたずら&H (複数回は不要) 会話に出てくるいじめられている内容に合わせて、行為を行う(車内限定?)一回ごとに1個解除の為、複数回必要(順不同) ・プールでおっぱい小さい→パイズリさせる ・卑猥なことばをうんたら→自慰させる (会話で言わせる)・先生に大きな声を出せと→口を犯す ・おしっこいかせてくれなくて→放尿させる(複数回いたずらすることで発生?いかせた後話を最後まで聞くと出やすい?) ・背が低いと馬鹿にされた→顔を見れる体位で 上記中に体操着で現れる (この際は上記の攻略は不可かも?) 上記終了後 Hもしくはいたずら 自首、「柚Good End」 ※Lv3の際に体操着で柚が出てくることがあり。その後着替えに体操着が追加されます ※いたずら中に下着を奪うには、靴を脱がす→タイツを奪う→下着の順で奪えます。 集団プレイ共通 対応相手または、寝起き時に集団について(柚・楓)の話が出た後に・男を電話で呼び出し→対応する女の子呼び出し・女の子呼び出し→改札前で男を呼び出し・移動で「楓を集団で」を選択(楓・1回目)・3人の男を呼び出し→柚呼び出し(柚・楓・楓1回目はこちらでもOK)(ただし、一部キャラについては単独Lv3(柚・楓は、Lv3にならないと話が出ないかも?)) 場所は指定なし・1回程度いたずらorHで「ここまでにして~」(集団Lv1) 場所指定なし・2回程度いたずらorHでいかせると自動で終了 場所指定なし・2回程度いたずらorHでいかせると自動で終了(集団Lv2) 場所指定なし・3回程度いたずらorHでいかせると自動で終了(終了時の台詞変更) 場所指定なし・3回程度いたずらorHでいかせると自動で終了(「気が乗らない」で終了) 場所指定なし・3回程度いたずらorHでいかせると自動で終了(「気が乗らない」で終了) 場所指定なし・3~4回程度いたずらorHでいかせると自動で終了(終了時に台詞変更)(集団Lv3) 簡単攻略痴漢前に会話→集団痴漢→全員で犯す→挿入→ここまでに~で即終了 回数こなすと台詞が変わるが、単独時よりも快感ゲージが上がりにくいためお勧め 問題点単独Lv2でやると単独Lvが上がらなくなる。 集団後は、個別衣装の出現なし? エンディングは必ずミンチエンド
https://w.atwiki.jp/scfa5/pages/5.html
攻略 スペルのところにだいたいの攻略方法が書いてあるので、そちらを見てください。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/929.html
592 : ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/09/30(火) 19 27 58 ID /cx0hQ2x 太陽が昇って暫くした頃。僕達はポケモンセンターを出発した。 元々表面だけの浅い怪我だったのか、それとも昨日のデロデロが副作用を上回る素晴らしい効能を発揮したのかは分からないが、怪我は包帯を巻けば歩いても痛みを感じなくなったので、早々に出発することにしたからだ。 このおつかいの期限は一ヶ月なので時間的余裕はあるのだが、じっとしているということはそれだけ他のトレーナーから出遅れるということになるので、休んではいられない。 それに今日は町外れの家まで行って、荷物を受け取って戻ってくるだけなので、そこまで長距離を歩くことにもならないだろうし。 ……しっかし、かなりの人数のトレーナーが旅に参加しているから、運ぶ荷物の量もかなりの量になるはずだ。もしかしてこのおつかいは長い旅の前のウォーミングアップとかじゃなくて、単なる運送費の節約なんじゃないだろうか。 そんな邪まな思いを抱きそうになる。 香草さんとポポは普通に接しているように見るが、やはりギクシャクしてしまっている。 しかし幸いにも僕と香草さん、僕とポポとの仲は悪化はしていないようなので、今までどおり旅を続けることは出来そうだ。 でも、なんで香草さんは昨日あんなことをしたのだろうか。性格からして僕を逆さ吊りにするのなら何の疑問もないけど――こんな思考をしてしまう時点でいろいろと問題あるな――、ポポに対してやった上、僕をベッドに運んで介抱までした。 彼女の意図がまったく分からない。でも、とりあえず目先のことじゃないことを考えてもしょうがない。そういう考えても分からないことはもっと余裕が出来てから考えてもいいんじゃないか。 「ゴールド、遅いわよ。やっぱり足、痛むの?」 そんなことを考えていたせいで、歩みが遅くなっていたらしい。香草さんから心配そうに声をかけられた。 「ごめん、ちょっとぼーっとしてた。足は大丈夫だって」 僕は笑いながら答える。いらぬ心配をかけるのも心苦しいし。 「ならいいけど……無理しないでよ。旅は長いんだから」 ……おかしい。やっぱり香草さんの対応おかしいよ。数日前とは大違いだ。数日前なら、「遅い! これだから人間はダメなのよ!」なんてどやしつけられそうなもんなのに、なんだかいやに優しい。 昨日の僕の行いを考慮すると、いくら正気じゃなかったとはいえ、本部に通告して僕のパートナーの権利を失効させようとしてもおかしくないようなものなのに、むしろ以前より優しくなるなんて。 ……もしかして僕は香草さんの心に人間に対する恐怖を植え付けてしまったりしたんじゃないだろうか。優しく見えるのは、単に僕に怯えているから……とか。 …………香草さんの性格からいって、それはないよね。 ……そうでも思わないと気が重くなる。 僕がそんな悶々とした感情を抱えていても、香草さんとポポのペアは相変わらず優秀で、トレーナーも全て回避し、野生のポケモンとまともに戦うこともなく、日が天頂に上りきる前にはその町外れの家につくことが出来た。 ちなみに、トレーナーを回避するのは余計なロスを食いたくないからだ。お互いまだ出発してからいくらもたってない者同士だ、戦っても得るものは少ないだろうし、それなのに怪我でもしてしまったら割に合わない。これは純然たる合理的思考だ。 僕が臆病だとかそういうんじゃないぞ、うん。 程なくして、一軒の家が見えてきた。家の脇には丁寧に『ポケモン爺さんの家』なんていう看板が立てられている。家のドアは既に開けられていた。かなりの数のトレーナーが来るからいちいち扉を開閉するのも億劫なのだろうか。 593 : ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/09/30(火) 19 29 47 ID /cx0hQ2x 「失礼しまーす」 そう言いながら家に入ると、奥のほうに一人の老人が椅子に座っていた。他には誰もいないようだ。ポケモン爺さんの家、とありながらいるのは老人一人だけ、ポケモンは一人もいないとは。これは皮肉とかそういう類のものだろうか。 「ポケギアをそこの装置にかざして、そっちの山から荷物を一つ持っていってね。はい、それと木の実。昼食にでもしてね」 老人は手際よく手順を説明すると、数個の木の実を差し出してきた。半ば流れ作業のようだ。わざわざ老人をここに据える意味はあるのだろうか。 僕は老人から木の実を受け取ると、ポケギアを中央部がくぼんだ箱のような機械にかざし、茶色の粗悪な紙で包装された荷物の山から、そのうちの一つを取り、足早にその家を後にした。 そして吉野町に向かう途中の草むらが開けたところで皆で受け取った木の実を食べると、まだ日が高いうちに吉野町のポケモンセンターまで戻った。 若葉町に戻るためにそのまま出発してもよかったけど、もう時間的に日が暮れるまでに大した距離を稼げないと思ったのと、香草さんが僕の足の具合を心配したのとで、今日はポケモンセンターに泊まることにした。 当然、以前のようにポポと一緒に寝ることはない。僕は一緒に寝てもかまわないんだけど、そんなことをしようとするだけでも香草さんの防御力どころか体力そのものが削られそうな『にらみつける』を喰らうからだ。 そりゃ、あんな形とはいえ、香草さんに手を出しそうになったんだから、ポポに対しても何か間違いが起きないと証明することはできない。僕自身は絶対にそんなことをするはずはないんだけど、一応前科がある僕の言葉に信憑性はない。 その晩は表面上は何もなく、普通に翌日を迎えた。 朝食を終えた僕たちは、当然若葉町目指して出発する。 ここからは一度通った道だ、大した障害はない。 ロケット団のせいで相変わらず遠回りとなる別ルートを使え、となっているが、途中にチェックポイントのようなものが設置できてるわけでもないし、その別ルートを監視している警察の人間もトレーナーとポケモン全員を把握できているはずもないから、 そのルートを使わなくてもどうせ分かりはしない。それに、行きであっさりロケット団を撃退してしまった僕達としてはそんなことは馬鹿馬鹿しくてする気にならない。 ……実を言うと、あんな下っ端じゃなくてちゃんとした幹部クラスに出くわす可能性もゼロではないんだから、僕はできれば遠回りしたいんだけど、 香草さんの「遠回りなんてアンタの足によくないわ! それにロケット団なんて相手にもならないじゃない!」という言葉と気迫に簡単に押し負けてしまった。僕の気、というか意思が弱いんだか、彼女の押しが強いんだか。 行進自体は順調そのものだ。野生のポケモン相手でも、まともな戦闘にすらならない。おそらく半径十m以内に入れたポケモンすら皆無だろう。 ただ、それでも夜間は火を使わないことと皆で固まって寝ることだけは徹底した。ポポが僕の右側に寝、香草さんが僕の左側に寝る形で落ち着いた。 第三者が見れば両手に花だとか羨ましいだとか言って茶化すかもしれないが、実際には、気まずい空気が流れている二人に挟まれているというのはなんともいたたまれないものである。 香草さんもポポも昼行性ということが唯一の救いか。 でも、香草さんはともかく、ポポはそんな一つのことを引きずるような性格だっただろうか。また香草さんがあのような行動に出るかもしれない、と警戒してるのかもしれないが、一応僕がいるから身の安全は保障されているんだし。 ……そういえば、ポケモンは野生よりも人間と行動をともにしていたほうがより早く成長する傾向がある、という現在主流となっている学説があるっけ。 この説があるから、知能の高い大人のポケモンはバトルの危険性を知っていながらも自分の子を積極的に旅に参加させるのだとか。 そうすると、ポポも僕とすごしたこの数日で成長し、知能も、疑うことを知らない純粋な子供から、人を疑い、利用する大人に成長しつつある、ということだろうか。 ……香草さんというかなり性格に難のある存在をすでに抱えている僕としては、ポポにはいつまでも純粋な子供のままでいてほしいと思わなくも無い。 こういう思想抱いてしまう僕はもしかして危ない人間なのだろうか。 594 : ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/09/30(火) 19 31 26 ID /cx0hQ2x 日が昇る頃になると、早々に出発することにした。浅い眠りしか取れなかったので正直眠り足りないが、彼女らの活動時間に合わせなくてはならないし、これ以上この空気の中にいるのがいたたまれなくなってきたからしょうがない。 木の実で適当に朝食を取り、昨日のようにさくさくと進む。 すると日が傾き始めた頃には若葉町に着くことが出来た。 行きにかかった時間が確か三日ぐらいだったから、およそ倍のペースで進んでいたということになる。一度通った道とはいえ、少し驚きだ。 行きだって決してのんびりしていたわけではなく、今僕自身は歩行に問題はないものの、一応怪我をしているというのに。これは二人が戦闘の経験をつみ、成長したということか。 そんなことをぼんやりと考えながら、若葉町の手前の最後の草むらを越えようとしたそのとき、異変は起こった。 空中を飛ぶポポの体が突然光り輝き始めたのだ。 595 : ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/09/30(火) 19 32 08 ID /cx0hQ2x ポポは発光体となり、そのままふらふらと地上に軟着陸した。 「ポポ!?」 僕は驚き、慌ててポポに駆け寄る。 光はすぐに収まり、僕が駆け寄ったときには光はもう消えていた。 光の落ちた場所には、ポポによく似たポケモンが倒れていた。 ポポは髪が茶だったのに対してこのポケモンは赤。翼の面積がかなり大きくなり、羽毛は減ったが羽根は増え、羽根自体もポポに比べてしっかりしている。 それ以外の見た目の差は無いといっていいだろう。もしかすると、これがうわさに聞く、“進化”という奴だろうか。 ポケモンは年齢に関係なく、ある一定の経験を積むと、劇的な変化を起こすことがあり、それを“進化”と呼ぶことになっている。 話としては知っていたが、実際に目の当たりにするのは初めてである。 「ポポ?」 ポポの服を着ているからほぼ間違いなくポポだろうが、一応、確認のために声をかけてみる。 僕の声に反応して、閉じられていたそのポケモンの目が開かれた。 「……ゴールド?」 ポポは自身の体を見て、目をぱちぱちさせている。 「あ、あのさ、ポポはどうやら進化したみたいなんだ」 「ポポ、進化するのは初めてだけど、なんとなく分かるです。前から、こうなることが分かっていたような気がするです」 そう答えるポポの口調はとても落ち着いたものだった。以前のポポなら平常時でももっと弾んだ声を出していたような気がする。進化すると能力が飛躍的に向上するという。その能力の向上が、ポポに落ち着きをもたらしたのだろうか。 前から分かっていた、か。本能とか、そういうものだろうか。 「ポポ、おめでとう」 僕はそういいながらポポの翼をとった。 「ありがとうです」 ポポは僕の手をとり、ニッコリと笑いながら立ち上がった。 そのまま、二人で向かい合う。 うーん、なんというか、どういう風に対応していいか困るな。以前のような対応でいいのだろうか。とりあえずおめでとうは言えたから、これからどうすればいいのだろうか。 「ゴールド、進化してもポポはポポです」 かけるべき言葉を捜しあぐねていた僕の気持ちを見透かすように、ポポはそう言った。はは、そこまで筒抜けとはね。恥ずかしい。「そうだね、ポポはポポだ」 そう言って、僕達はどちらともなくクスクスと笑いあった。何がおかしいのかも分からなかったけど。 「もういいかしら」 背後からかけられたその声で、僕は香草さんの存在を思い出した。このアクシデントですっかり脳の中から消えていた。僕の脳の並列処理能力の低さに呆れる。 「もういいかしら、って香草さん、ポポが進化したんだよ? おめでとうの一言くらいあってもいいんじゃないかな」 僕はたしなめるようにそう言った。香草さんの存在を忘れていたのだって、ポポの進化にまったく触れもせず、背後でじっと僕達を見ていたからじゃないか。いくら自分自身のことではないとはいえ、その対応はあんまりだ。 「……どうせ私はまだ進化してないわよっ!」 香草さんは感情的にそう怒鳴り、足早に一人で町に入っていってしまった。 僕の言葉を嫌味と思ってしまったのだろうか。まったくそんな気持ちは無かったのに。僕はそんなに嫌味ったらしいのかな。 ポポのほうに向き直ると、ポポも呆然といった顔をしていた。つまり僕は嫌味ったらしくないということだ。 嫌味ったらしいのなら香草さんがこういう行動を起こすのは当然なんだから、呆然となんてしないはずだ。……いや、単純にポポがそういうことを分からないだけかもな。 「行こうポポ、香草さんを追いかけないと」 「はいです!」 ポポは以前のように元気よく返事をした。 草むらを抜け、町に入ったが、香草さんの姿はどこにも見えない。ポポに飛んでもらって空中から見てもらったが、香草さんらしき人影は見えなかったらしい。このわずかな間にそこまで遠くに移動するなんて。 僕達の前から去るときは早足程度だったが、草むらを抜けたらそのまま全力疾走でもしたのだろうか。 僕達には当ても無いので、とりあえずおつかいを済ませるために宇津木博士の研究所に行くことにした。おつかいの報告には僕とパートナーである香草さんのポケギアが必要だったが、幸いにも荷物管理はパートナーの仕事なので僕が香草さんのポケギアも持っている。 596 : ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/09/30(火) 19 33 27 ID /cx0hQ2x ……そのせいで香草さんと連絡を取るすべがないんだけどさ。 所内の案内にしたがって進むと、出発のときに集められた会場についた。場内には僕と同年代の人間とポケモンが数人、職員と思われる大人の男が二人いた。 男に荷物を渡しに男のところまで行くと、「パートナーは?」と尋ねられた。状況的にはポポを僕の最初のパートナーだと誤解しても何もおかしくない。つまり職員は一応すべてのトレーナーとポケモンを把握している、ということか。まいったな。 「ええっと、久々に帰ってきたんだから町を周りたいとか言ってどこかへ行きました。勝手に手続きを進めてもいいそうなので、ポケギアは預かってます」 この施設、多分夜間はやってないだろうから、下手するとここで抑留されてしまう。僕はポケモンマスターを目指す旅を楽しみにするあまり気がはやり、つい嘘を吐いてしまった。 「たとえ任されていたとしても、本人がいないのでは認められません。お引取りください」 僕の嘘も空しく、あっさりと追い返されてしまった。当然といえば当然なんだけどさ。 「どうするですか、ゴールド」 研究所の前で、ポポに不安げに尋ねられた。 どうするも……ねえ。 「香草さんを探すしかないよね。ポポ、空中から探してもらうの、頼める?」 「分かったです」 ポポは僕に向かって微笑むと、空へ飛翔した。 高度十メートルに達しようとしたときだろうか、ポポは上昇を止め、降りてきてしまった。 僕はどうしたのだろうと訝しんでいると、ポポが大声で、 「香草さんいたです!」 と言ってきた。 随分早い発見に僕は驚かされる。 どこに、と僕がポポに尋ねる前に、僕は視界に香草さんを捉えた。 ちょうど角を曲がってこちらに向かってきているところだった。香草さんもここを目指してきていたのか。そりゃ、合流するための手がかりなんてここか町の出入り口くらいしかないからね。 僕は香草さんに早足で歩み寄る。 「香草さん、一体どこ行ってたのさ」 「別に……どこだっていいでしょ」 彼女はぞんざいに返事をした。なんだろう、怒っているというよりは、駄々をこねる子供、というほうが近い気がする。でもどうしてそんな感じがするのだろうか。 「よくないよ。パートナーなんだから」 「パートナーだからって何よ! 私が何をしようと、私の勝手でしょ!」 この言葉にはさすがにカチンと来た。何だよ、この言い草は。僕は確かに未熟かもしれないけど、至らない点は香草さんにもあるのに。協力とか妥協とかそういうのは一切なく、ただ自分の我が侭だけだ。思えばこの旅の最中、香草さんはずっと不快を露にしてきたくせに。 「そんなに僕と一緒にいるのが嫌かよ!」 つい語気が荒くなってしまう。言いながら、僕は同時に後悔もしていた。香草さんの性格からして、こんなことを言ったら火に油を注ぐも同然だ。 不毛な口喧嘩が始まるのは目に見えてる。思えば、今までやってこれたのだって、僕が折れてきていたからなのに。彼女が自分から折れるとは思えない。 ところが、それに対する彼女の反応は、僕の思いもよらないものだった。 「ご、ごめんなさい……そういうつもりで言ったんじゃないの……」 香草さんはうつむいて、本当に申し訳なさそうに言ってきた。 これには驚かされた。先ほどまでの苛立ちが一遍に吹っ飛んでしまっただけでなく、僕はそのまま思考まで停止してしまった。 597 : ◆wzYAo8XQT. [sage] :2008/09/30(火) 19 34 46 ID /cx0hQ2x あの横柄だった彼女が、この短期間でここまで性格が変わるとは考えにくい。 つまり……やはり僕は彼女に人間に対するトラウマを植え付けてしまったのか。 何てことだろう。目の前が真っ暗になるようだ。 こうなってしまえば旅の続行は不可能だろう。香草さんが旅を諦めるだけならポポをメインのパートナーに設定しなおせば旅は続けられる。しかし香草さんが本部に詳しいことを話せば、僕は間違いなくトレーナーとしての資格を剥奪されるだろう。 あのポケモンセンターのせいで、僕は夢を諦めなければならなくなるなんて。糞、どうして僕が……いや、なんにせよ、僕がやったことだ。責任は僕にある。ならば相応の罰を受けよう。でなければ、僕はあのシルバーと変わらないことになってしまう。 「どうしたのゴールド? ……もしかして、怒ってる? 私が勝手なことばかり言ってるから……」 僕がぼーっとしていたことを不審に思ってか、香草さんが僕の顔を覗き込みながら尋ねてきた。まだ日没前だというのに、彼女にいつもの威勢はない。ああ、やっぱりか。 でも、ここで旅を止めることが、彼女にとっても、僕にとっても本当にベストな選択なのだろうか。彼女だって、ポケモンリーグを制覇して、草ポケモンの強さを証明するという夢を諦めることになってしまう。 それに、彼女にトラウマを与えておいて、後は知らない、じゃあんまりじゃないだろうか。僕が今後正気を失うようなことはまず無いだろう。アレを食べなきゃいいだけなんだから。 それならば、彼女の人間に対するトラウマを取り除いてあげることだってできるんじゃないだろうか。 ああ、でもこれは僕の勝手な考えだ。結局、僕は旅をリタイアしないための言い訳に彼女を利用しているだけに過ぎない。そうだ、罪は……認めなくちゃならないんだ。旅は……ここでおしまいだ。 「香草さん」 「な、何!?」 先ほどまで何のリアクションも返さなかった人間が突然反応したからだろうか、それとも僕におびえてだろうか、彼女は驚いた様子で僕の顔を見る。 「あ、あのさ……」 「うん」 「ここで……」 「ここで?」 何を言いよどんでいるんだ僕は。ええい、女々しいやつめ。そんなに自分が可愛いか。お前はシルバーと同類なのか! 言わなきゃ。言うんだ! 「ここで……旅を終わりにしよう」 言った。言えた。言ってしまった。これで、何もかも終わりだ。 静止した空間で、風だけが二人の間をさあっと駆け抜けた。 このときの香草さんの驚愕の表情は生涯忘れられないだろう。 思えばこれがすべての始まりの原因となる、人生最大であろう判断ミスだったことを、このときの僕はまだ知る由もなかった。
https://w.atwiki.jp/niconicotelevrpg/pages/13.html
一つ目の世界 -マリオの世界- 動画を参考に、謎を解いたりする部分がないのでボス攻略を 二つ目の世界 -カービィの世界- 気を付ける点といえばカワサキの皿攻撃です。 食らえば一撃で即死してしまいます。 三つ目の世界 -ロックマンの世界- 入るといきなりエアーマンと戦闘するので注意。 カミナリゴローからサンダーサーベルをドロップできれば二戦目が楽。 四つ目の世界 まず分かれ道では下を選び、矢印の先から下へ進んでいき、会員証をゲットしよう。 岩があるところはスイッチを押せば進める。 スイッチを押さずに裏門から入れば「爆弾エッグ」のカードをゲットできる。 五つ目の世界 -遊☆戯☆王の世界- すべてがイベント、ボスのイライラテレビはボス攻略を参考に