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「ふたば系ゆっくりいじめ 549 胴付きにしてやったぞ/コメントログ」 続きは・・・? -- 2010-06-08 02 38 10 うん。続きないよね・・・ -- 2010-06-10 05 33 09 続き… -- 2010-07-07 07 46 49 続き…? まぁげす相手だから同情心が全然わかんわ…ざまぁw -- 2010-10-16 13 53 00 餡子入れたら普通に胴付きまりさになったんかなぁ -- 2010-11-13 01 16 12 続きをだせぇぇぇぇ!ゆっくりでぎなぃぃぃ! -- 2017-07-02 11 28 00 何も読んでないですが なんとかく感覚で好きです。 -- 2021-05-29 01 04 38
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「ふたば系ゆっくりいじめ 683 あんらっき~を乗り越えて/コメントログ」 絶望するゆっくりの心情が、しっかり描写されてて、 とても素晴らしいです。 -- 2010-07-20 17 13 24 ゆっくり共の愚かさがしっかりと書かれたいい作品ですね! -- 2010-09-01 14 04 33 段ボールがゆいいつのきりふだか… -- 2011-03-07 01 42 40
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ドス以外いらん 14KB 虐待-普通 理不尽 実験・改造 群れ 野良ゆ ドスまりさ 現代 独自設定 ゆっくりも役に立ちます 虐待[ 普通 NORMAL ] 理不尽 実験・改造 群れ ドスまりさ 現代 独自設定 ドスへ一言『でかいからって調子に乗るな』 ドスは目を覚ました。 「……ゆぅ?」 なんか頭が重い感じがする。 目の前には『白い何か』があり、目を動かして周りを見ると自分の周りには同じようなものがたくさんある。 「ゆゆっ?ここはどこなの?」 体を動かして周りを見ようとするが、何故か体が動かない。 「ゆっ!?どうして体が動かないのぉ!?」 目だけを必死に動かし自分のあんよを見た。 「な、なんなのこれはぁぁぁ!?」 そして自分の状況がやっと理解できた。 自分はさかさまになっている。 足に何かが刺さっており、それによってぶら下げられているのだ。 頭が重い気がするのは、中の餡子が頭のほうによってきているからだ。 それでいて頭の帽子は落ちていない。 ゆっくりの不思議の一つである。 「ゆぎいいいぃぃ!?いだいいいいぃぃ!!」 とはいえ今のドスにそんな不思議はどうでも良かった。 足に刺さっている何かを認知したとたんに激しい痛みが襲ってくる。 「どごなのごごはあああぁぁ!?みんなばどごおおおぉぉ!?!?」 自分は山の中の森の中で暮らしていたはずだ。 昨日の夕方、お昼寝から覚めたらドスになっていた。 みんなは喜び、自分もドスになった責任をしっかり果たそうと心に誓ったばかりだった。 ドスは必死になって何が起きたか思い出そうとする。 「ゆぎぃぃ!い、いだいよぉぉぉ!!」 しかし足の痛みがそれを許さない。 痛みに身をよじって何とか逃れようと無駄な努力をしているときだった。 ウイイイィィィン、という音がしてドスの下(上下逆さまだから頭のほうから)何かが上がってくる。 「ゆ?」 ドスは視線を頭の方に向ける。 機械に乗った防護服を着た人間が数名、ドスに近づいてくる。 「な、なんなの?人間さん?ドスはどうしてここにいるの?ドスの群れはどこ?ねえ?……ねえぇぇ!!答えてよおおおぉぉ!!」 ドスが問いかけても人間は何も答えない。 防護服に覆われた人間の表情は全くわからず、感情の読めない存在にドスは不安が増した。 一人が手にでかいホッチキスのようなものを手に取った。 そしてそれをドスの口に当てた。 「ゆっ?なにそれ?一体なに『バチン』……!?!?ゆぶひゅうううぅぅぅ!!」 ドスの口の真ん中が、顔の皮ごとピンで固定された。 お陰でドスの言葉は不明瞭なものとなる。 続けて中央と右端の真ん中ぐらいに『ホッチキス』を当てる。 「ひゃめてえええぇぇぇ!!『バチン』ぴゅぴゅぴゅぅぅぅ!!」 続けて左。 「ゆぴゅうううううぅぅぅ!!『バチン』……!!」 ドスはうなり声しか出せなくなった。 普段は口にモノを入れたまま話せるくせに、強制的に閉じられたとなると全く発音できなくなる。 ゆっくりの不思議の一つだ。 次に人間が取り出したのは大型のガスバーナーだった。 「……!?!?」 熱そうな火が先端で轟々と音をたてている。 『ゆあああぁぁ!!やめてえええええぇぇぇ!どうじでごんなごどずるのおおおおおぉぉぉ!?』 ドスの声にならないうなり声が響く。 『熱いいいいぃぃぃ!!火さんはゆっくりできないいいいいぃぃ!!ちかずげ『ジュウウ』ゆっぎゃあああああぁぁぁ!!』 火でドスの唇を溶かし、開けられないように上下を溶接するのだ。 数分して口を失ったドスが完成した。 『ゆっぐりでぎないよおおおぉぉ……どぼじでごんなごどずるのおおおぉぉ……?』 口が塞がっているため疑問の言葉もつむげない。 すると今度は大型のヘラのようなものが取り出された。 『ゆひいいいぃぃ!ご、ごんどは何ずるのぉ!も、止めでよおおおぉぉ!ドズにびどいごどじないでえええぇぇ!!』 涙を流して懇願する。 そしてそのへらは、その涙を流すドスの眼球の淵へと差し込まれた。 『ゆぎいいいいいぃぃぃ!!』 そしてヘラがグイッと動き……ドスの大きな眼球がポロリと抜けた。 『ゆぎゃあああああぁぁぁ!!ドズのお目々があああああぁぁぁ!?!?』 続いて人間は大きなメスを取り出した。 先端の刃には小さな穴が幾つか開いており、その刃は鋭く光っていた。 『やめでえええぇぇ……ごべんなざいいいいいぃぃぃ……』 ドスの声にならない懇願は当然のごとく無視され、刃は先程眼球を取られたばかりのくぼみへと深々と刺さる。 『~~~~~!!』 もはや声もあげられないくらいの痛み。 さらにはメスによって広げられた穴に、人間が小さなメスを持って入り込んだ。 目の穴から体内を好き勝手にいじくられるという想像を絶する痛みがドスを襲った。 意識が吹っ飛ぶかと思った瞬間だった。 『ゆ!?少し痛みがなくなったよっ!……ゆぎいいいぃぃ!!痛いいいいいいぃぃぃ!!……ゆ!?痛くなくな……ゆぎいいいいぃぃぃ!!』 痛みが和らぐ正体はメスの小さな穴から流れ出すオレンジジュースだ。 これによって『痛み』と『癒し』が同時にもたらされる。 ドスにとっては無間地獄だが。 そしてメスはドスの中枢餡にたどり着いた。 『なにずるの!?ドズの中をどうずるのおおおおおぉぉぉ!?』 メスを持った人間が中枢餡の周りを薄くなぞるようにメスを滑らせる。 『ゆぎぃぃぃごぼじばるいいいぃぃぃ!?……ねぎぃねぎぃねぎぃ!?おきゃぁしゃんまりちゃしーし……じdじあpかぽjpじゃ……ゆっくりゆっくりゆっくりゆっくりゆっくり……おうどんたべたいいいぃぃ……』 脳味噌をうっすらとはいえ触れられる度に、ドスの思考はごちゃ混ぜになり、滅茶苦茶になる。 やがてメスが引っ込み、大きいメスも体から抜かれる。 『ゆ”っ……ゆっぎいいいいいぃぃぃ……』 全てが尽きたという感じで、残った片目から絶えず涙を流すドス。 すると今度はドスの帽子が外された。 『ゆ”っ……ゆ”っ……!?ドズのお帽子ぃぃぃ……がえじでえええぇぇ……』 口の中で叫ぶ元気も無い。 そして帽子が外されると、その頭に生えていた『ドススパーク用のキノコ』が取られてしまった。 そのあとはまた帽子が戻された。 帽子が戻ってきたことをドスは安堵する。 『ゆぅぅ……ドズのお帽子、お帰りぃ……』 その拍子に意識を手放そうとするドス……ドスの安息はここまでだった。 『ゆぎいいいいいぃぃぃ!?』 足に走る激痛。 血走った目であんよを見る あんよに取り付けられていた機械が外側に開いていた。 それによってあんよの皮が開き、中身の餡子が外気にさらされたのだ。 『ゆぎゃあああああぁぁぁ!!やめでえええええぇぇぇ!!もういだいごどじないでえええええぇぇぇ!!みんなの所にがえじでえええええぇぇぇ!!』 体をよじりつつ懇願の声を上げるが、無論それはただ呻き声となり、吊るされた身では思うようにいかない。 そしてドスは気づかなかったが、ドスの上の天井が左右に開きそこから大量のゴミ―――主に家庭から出されるモノ―――がドスの中に投入された。 『ゆ”っ!?』 体の中に入ってきた異物を感じて、カッと目を見開くドス。 『い、い、いだいいいいいいぃぃぃ!!何ごれえええええぇぇぇ!!ドズの中に変なぼのいでないでえええええぇぇぇ!!』 ドスは叫ぶが体は正直(笑)なのか、ドスの餡子はそれを自分の一部としてドンドン消化して行く。 ゆっくりは体内に取り入れたものを餡子へと変換する。 それは口からだろうが、腹部からだろうが、あんよからだろうが関係ない。 『中枢餡』が生きており、体の形が保たれていれば、何でもからだの一部へと変換しようとする。 特にドスはその能力が強いとされている。 過去に実験で、100匹の飢えた通常種のゆっくりをドスの体内に入れたところ、ゆっくり達の喰う速さよりドスの消化速度の方が速かったという事例がある。 ちなみに先程ドスの中枢餡を刺激したのは『消化』と『成長』を促す場所だ。 それによってこのドスの成長と消化は驚異的な速度になっている。 流し込むようにドスの体内にゴミを入れているのに、それは即刻餡子に変換され、それと同時にドスの体はドンドン大きくなっているのだ。 ただし、ぶら下げられているために下へ下へと伸びていっているが。 やがてあんよがその体を支えられなくなる。 『ゆんぎいいいぃぃ!!切れるうううううぅぅぅ!!あんよがきれちゃうううううぅぅぅ!!』 すると天井から円形の輪が降りてきてドスの中腹辺りで止まる。 そしてそこから鋭い筒をドスの腹につきたてた。 『ゆぎびいいいいいぃぃぃ!!』 わずかに餡子が出たが、漏れ出すオレンジジュースによってそれは止められる。 これによってドスの体は千切れる事はなくなった。 ドンドン成長するドスの体。 やがてドスの視線は周りにある『白い何か』の先端と同じところまで落ちてくる。 長さで言うと全長5メートルくらいか。 そこでようやくゴミの注入が終わった。 何とか一息つき、目の前にある『白い何か』へと視線を向けたドス。 『ゆ……ゆゆっ……?……!!』 もうここまで痛みを与えられたら、恐怖するものも絶望もしないと思っていたドスの顔が、更なる恐怖に染まった。 自分の周りにあった『白い何か』。 それは『ドスの胴体』。 その証拠に、今目の前に、黒い帽子を被り、片目を失った『ドスまりさ』が、自分と同じく逆さまの状態でそこにいたのだ。 唯一違うのは、その目は既に白く濁っており、完全に意識を失っていることだろうか。 ドスはがたがたと震えだした。 自分もいずれこんなことになるのか……いや、既にその第一歩を踏み出しているのだ。 そのときだった。 一人の防護服に身を包んだ人間が近づいて来た。 『な、なに……今度はなにするの……』 その人間の手には小さな注射器。 そしてそれをドスの額に注入する。 他のドスにも同様にだ。 ちくりと感じる程度の痛みだった。 『ゆ?額がむずむずする……』 異変が起こったのは次の瞬間だった。 突然ドスの額から小さなキノコが生えた。 それはドススパーク用に用いられるキノコである。 キノコはプルプルと震えていたかと思うと、一気に大きさ一メートルくらいに成長した。 ドスの方はというと……『ゆ……ゆ……が、が、が、が……』若干黒ずみ身が細り、すべてを吸い尽くされたかのような感じでプルプル震えている。 他のドスも同様であり、その額にキノコが生えさせ体をやつれさせている。 そしてキノコは素早く人間によって回収された。 キノコは特殊な容器に入れられどこかに運ばれていく。 再びドスにゴミが投入された。 ゴミは餡子に変換され、ドスは見る間に体を元の大きさに戻して行く。 『ゆゆっ……すこ、し……元気が、でてきた……よぉ……』 そこに注射器を持った防護服の人間が近づく。 再度ドスに中身を注入した。 『ゆ……もう、やだ……やめ……』 キノコが生えた キノコが成長 ドスはやせ細る キノコ回収 ゴミ投入 ドス元通り 注射器注入 キノコが生えた―――やがてドスは、考えるのをやめた。 さて、ドスのドススパークを撃つ『キノコ』が、発電エネルギーとして使われるようになった。 それは加工すれば原子力にも匹敵し、かつ危険が少ない次世代エネルギーとして注目された。 そしてドスを『キノコ生産機』として使う計画が遂行された。 様々な実験が成され、完成したのが今の形。 日常生活で出るゴミをドスに投入。 それをキノコの糧とする。 ちなみにドスに赤ゆっくりが出来ないのは、その額にキノコが生えているからであり、キノコに栄養をとられるせいだとも言われている。 キノコは中枢餡の情報を書き換え、にんっしんの為のエネルギーを横取りするのだ。 同時に『成長』と『消化』の情報も書き換える。 よってキノコの生えたドスはそれ以上成長しないし大きくもならない。 しかし中枢餡に刺激を与え、一旦それをリセットし、再びキノコを生えるようにしたらどうなるか。 キノコはドスの体に合わせてその大きさを変える。 その結果があの巨大キノコである。 これによりゴミ問題も解決し、さらにエネルギー問題も解決した。 ちなみにこのドスの群れはというと――― ドスがドスになった日、その様子はすでに宇宙の衛星によりキャッチされていた。 「ドスの発生を確認。部隊は捕獲作戦に移行せよ」 「ラジャ」 その頃の森の中。 「まりさはドスになったよ!これからみんなを一生懸命ゆっくりさせるからね!」 「「「「「ゆゆーーー!!」」」」」 ちょうどドスが群れの長として就任式をしていたところだった。 「まりさ……りっぱになったんだぜ……」 「ゆゆぅ……お父さん……ありがとう、まりさは立派な長になるからね……」 前までの長である父まりさに涙ながらお礼をいうドスまりさ。 それを狙う狙撃銃の照準。 「ドスを発見。麻酔弾発射」 それは群れの真上に待機していた飛行機から発射された。 「お父さんまりさは『プス』ゆぅ……」 「ゆっ?まりさ?まりさ……?まりざあああああぁぁぁ!?!?」 ズシーンとドスが前のめりに倒れる。 その拍子に前にいた父まりさが潰された。 「ゆ?おさ?どす?」 「ゆゆゆっ?」 「どす?どうしたの?おさはどぶぎゅ!」 「ゆゆっ!ゆぶびいぃ!」 「ドスは昏睡。通常種を始末した後に捕獲する。ただし、成体まりさ種は生け捕りにせよ」 「ラジャ」 突入した部隊がすでに通常種を踏み潰している。 ただし、まりさ種は透明の箱に詰め込んでいる。 「ゆゆっ!にんげんがいるよ!やいにんげん!いまはいそが、ゆ~おそらをとんでるみたい!」 「おちょーしゃんをはにゃちちぇにぇ!はにゃちゃにゃいちょ、ゆびょ!!」 「おちびちゃんんん!!このくそにんげんがあぁぁ、ゆぶげぼっ!!」 「に、にんげんよぉー!!みんなにげ、むぎゅっ!」 「やめなさいこのいなかものおおおぉぉ!ありすはとかい、ゆぎゃ!」 「ゆふん!みんなをまもれないやくただずのどすにかわりまりささまむれのおさ、ゆひぃ!!はなせええええぇぇぇ!」 「どぼじでまりざばだげるのおおおぉぉ!だずげるならごのでいぶぼおおおぉぉ!!」 「わがらにゃっ!!」 「みょんんんんん!!」 「やめちぇにぇっぶっ!!」 「作戦は完了。いつも通りお飾りは焼却処分とせよ。餡子はそのまま残せ」 「ラジャ」 このようにしてドスの群れは壊滅した。 ちなみに潰したゆっくりをこのままにしておけば他のゆっくりがやがて住み着き、『ドスが育った環境の元』再びドスが生まれる公算が高いからである。 お飾りを持って行くのは無論、死臭を消すためである。 では、持ち帰ったまりさ種はどうなったのであろう――― まりさ達は透明の箱から部屋へ落とされた。 「ゆふぅ。やっとでれたよ!おいじじい!まりささまをこんなところにとじこめたしゃざいとばいしょうをせいきゅうするぜ!」 「よぐもれいむをづぶじだなあああああぁぁぁ!ぜいざいじでやるうううううぅぅぅ!!」 「どずうううううぅぅぅ!ばやぐだずげでえええええぇぇぇ!!」 まりさ種といえども性格は様々なようだ。 とりあえず一匹に例の注射器を注入する。 「ゆ?なにするんだぜ!まりささまにふれるなんて、ゆっぎいいいいいぃぃぃ!!へんなものをさすんじゃないんだぜえええええぇぇぇ!!」 ちょっと注射しただけで叫ぶ。 注射器を引っ込める。 「ゆぎぃ!じじい!よぐもまりざざまのびがおをぎずずげだなあああああぁぁぁ!!ごろじでやるうううううぅぅぅ!」 まりさを観察する男にまりさが襲い掛かる。 「じねえええぇぇぇ、ゆびょっ!!」 突然まりさの額からキノコが生える。 同時にまりさの体が真っ黒く黒ずみ、まりさは一瞬で息絶えた。 まりさの額から生えたのはドススパーク用のキノコだ。 無論通常種から生えるのだからサイズは小さいが。 キノコはまりさの額からポロリと落ちると……そのままやせ細り枯れてしまった。 「やはり安定しないか……?」 続いて男は他のまりさに注射器をたてる。 「ゆ!なにするんだぜ!まりささまはやくたたずのどすのかわりにおさ、ゆびゅんぼっ!?」 再びカラカラになりキノコが生えるまりさ。 しかしキノコも同じく枯れてしまう。 男は溜め息混じりに再び新しい注射器を手にした。 「ゆっ……ゆわあああぁぁ!やめろおおおぉぉまりざざまにでをぶれぶ、ゆぼっ!」 「やめてね!ちゅうしゃきさんはゆっくりできないよ!ゆっくりやめてえええええぇぇぇ、ゆびん!」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおぉぉぉ!もうおうぢ、ゆるべっぽんっ!」 結果は全滅だった。 男は深い溜め息をつく。 「駄目か……通常種の人工的なドス化に成功すれば更に効率が良くなるのだが……」 ドスになるのは『ゆっくりまりさ』のみ。 それ以外のゆっくりは他のゆっくりの餌で、まりさ種はドスの人口生産のための実験体だ。 ドスには必ずキノコが生えているため、ドス化の条件にはキノコが必須である。 今まで様々な実験を繰り返したが、いまだに人工的なドスの生産には成功していない……。 「まだだ、まだ諦めんぞ……」 男は部屋から出ると壁のスイッチを押した。 床が洗浄され、まりさたちの死体は部屋の隅の穴に落ちていった。 他のゴミと一緒になりいずこかへと運ばれていったそれは…… 『い、い、いだいいいいいいぃぃぃ!!何ごれえええええぇぇぇ!!ドズの中に変なぼのいでないでえええええぇぇぇ!!』 キノコ製造機となるドスの中へと落ちていったのだった。 ドスの[きのこ]以外いらん 大晦日朝から元旦朝までのバイトの際に考えていたネタを吐き出しますw <今まで書いたもの> ふたば系ゆっくりいじめ 433 ゆっくり親子 とクズ人間 ~Another~ ふたば系ゆっくりいじめ 496 あるドスのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 530 絶対的虐待意思 ふたば系ゆっくりいじめ 650 絶対的虐待意思 0 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 発想の勝利 -- 2016-01-11 19 08 52 おー これは凄いな。ドスのきのこ取りか。 最高値で、外国にも売れそうw ウランに変わる新エネルギーだから、ドスを取り合って人間同士が戦争とかしそうだなw ウラン産出国が暴落を防ぐためにドス発生の地を焦土にしたりともかもww -- 2010-10-24 22 43 53
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「ふたば系ゆっくりいじめ 864 う゛ぁれんたいん/コメントログ」 いや・・・まわりの皮がとけてんだろ -- 2010-04-07 18 29 41 餡子だってとけないけどまりさもでいぶもとけるだろ -- 2010-05-22 13 27 27 不思議生物の中身に何言ってんだか… 「それは、そういうものだ。」でいいじゃん。 -- 2010-07-03 18 23 13 饅頭の生物(せいぶつ)ってのは人間が作る饅頭と素材(皮とか中身とかの成分)が一緒ってだけだからな 謎の餡子変換能力を持つ上に「おみずさんはゆっくりできない!!」と言う本能級の強い思い込みあってこそだと思う 思い込みが無くても皮は溶ける→からださんがとけちゃうよ!→全部溶ける って構造なんじゃないだろうか -- 2010-09-07 02 51 25 チョコクリームのクリーム部分のせいで解けたのか…? 固形チョコじゃなくて柔らかい代物だし… 確かにわからないよー 謎が増えたぜw -- 2010-11-15 14 03 20 固形チョコは解けないけどチョコクリームはチョコというよりクリームだし -- 2011-11-14 05 04 26 「その度に安くないお金払ってバッジ付きのゆっくりを買ってるのよ!? 結婚資金を崩して!」 ならなぜ三代目を殺したのか 感情が昂ぶると暴走するような人だから独り身なんだよ -- 2012-01-31 14 39 03 そもそもチョコクリームは喋らないし -- 2013-07-31 11 43 59
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「ふたば系ゆっくりいじめ 130 数は罪 数は暴力 数は罰 上/コメントログ」 傷れいむ頭良すぎだろww -- 2010-08-10 00 01 50 いや、全員ゆっくりにしては頭良すぎなんじゃね?w 初日のミスの原因とか理解できなさそうw -- 2010-09-14 01 13 34
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ゆめみるれいむときゃっしゅさん 39KB 自業自得 差別・格差 野良ゆ 赤子・子供 現代 内容の割に長いです 深夜。住宅街から外れた、とある道路脇。 「あ~、ヤバイ。これはヤバイわ・・・」 ブツブツの何かを呟きながらおぼつかない足取りで歩く男が一人。 どう見ても酔っ払いだ。 「う・・・う・・・お゛ええ゛ぇぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 そのうち、電柱に寄りかかって吐き出した。最悪だ。 しかし男は少しスッキリした様子で、足取りも気持ち軽く歩き出した。 そんな男の前に――― 「にんげんさん、どう?すこしよっていかな~い?」 「「ゆっくちきゃくひきしゅるよ!!!」」 妙な口調のれいむと、夜中にあるまじき大音声の赤れいむ二匹が、話しかけてきた。 「あ、ゆっくり?・・・そこのやつならくれてやってもいいぞ」 電柱の根元にある、己の吐瀉物を指差す男。何処までも最低だ。 「ゆ!!?いらないよ!なにかんがえてるの!? れいむたちは“しょーばい”しにきたんだよ!!」 「なんだ、物乞いじゃないのか…で、なんだ、商売か・・・何売んの?」 男は律儀に、親れいむの話に耳を傾ける。 最も話をちゃんと聞いているのかは怪しい物だが。 しかしそんなことはゆっくりには関係がない。かまわず話を続ける。 「れいむたちがうりたいのは・・・これだよ!!」 れいむが得意げに目線を寄越した先にあったのは 「はやきゅきちぇにぇ!ぐじゅはきりゃいだよ!!」 「あんまちしちゅこいちょしぇーしゃいしゅるよ!!」 「ゆ…ゆ……やめちぇ、ゆっくちあるきましゅから…」 「「ゆっくちちないでにぇ!!このぐじゅ!!!」」 「はい……」 二匹の赤れいむに、ぶつかられるように押されて出てきた一匹の赤ありすだった。 赤れいむと比べて身体は小さく、どう見ても元気がない。 そんなありすをゴミを見るような目で一瞥して、親れいむはこちらに向き直った。 「さあ、このやくたたずをすきなようにしてもいいよ! おれいはきゃっしゅさんでいいからね!!」 「「ちょーらいにぇ!!」」 「うぅ・・・おねがいしましゅ・・・」 そう言われても『はいそうですか』と言えるわけがない。 男は戸惑いながら、親れいむに聞く。 「なんで急に…?しかもそのありすは誰だ? 役立たずを好きなようにしていいって……」 「ゆふん!まぬけなにんげんさんにもわかるようにせつめいしてあげるよ!!それは(割愛します)」 例によってゆっくりの説明は長ったらしくて解りにくいので、訳した物で説明しよう。 「れいむはレイパーに襲われたシングルマザーだよ! れいむに似たおちびちゃんは可愛いけど、レイパー似のチビはいらないよ!! でもゆっくり殺しはできないから、せめて何とかして役に立ってもらうよ!れいむは頭が良いね!!」 以上である。 「そーですかー。・・・でもなんで俺なんだよ。ゆ虐趣味とか無いんだけど」 「にんげんさんのなかには、ちいさいこがすきなにんげんもいるってきいたよ! だからそういうにんげんだったらきっとうれるとおもったよ! にんげんさんはなんだかゆっくりしてそうだったからこえをかけただけだよ!!りかいできた?」 どうやら、酔っ払っていたので気分が良さそうに見えたから、というだけらしい。 「さあ、どうするの?ゆっくりできるちゃんすだよ!すきにしてね! ぼこぼこにしてもいいし、すっきりのどうぐにしてもいいよ!!」 「「しゃっしゃちょこのぐじゅでしゅっきりしちぇにぇ!!!」」 なお自慢げに聞いてくるれいむたち。 勿論答えは――― 「いや、いらんわ」 NOである。 「ど、ど、どぼじでぇぇぇ!!?」 「おかーしゃんにょかんぺきにゃしゃくしぇんにゃにょにぃぃぃ!!」 「ゆっくちしゃしぇちぇぇぇぇ!!」 「・・・ありしゅひどいこちょしゃれないにょ?」 騒ぐ饅頭三匹に、安堵する者が一。 男はかまわず疑問に答える。 「だから俺にゆ虐趣味は無いっての。 しかも小さい子が好きって・・・まあ否定はしないけど。 それでも赤ゆっくりはねーよ。第一俺は紳士だし。HENTAIな真似とかしないし」 「そんなぁ・・・じゃあどうすればいいの?」 「そう言われてもな。第一、そのありすを売るってのが駄目なんじゃないのか? しかも売る側のお前らがいらない役立たずって言ってたら感じ悪いだろ。もう少し考えろよ」 「じゃあほかには、かわいいれいむのおちびちゃんはだめだし・・・そうだ!」 親れいむが何かに気付いたように、急に俯いていた頭を上げた。 「そういうことだったんだね、にんげんさん・・・しかたないね。れいむがひとはだぬぐよ!!」 「はあ?」 話の流れがつかめない。男は首を傾げるばかりだ。 「ちびちゃん、おかーさんの“ゆうし”をちゃんとみておいてね!!」 「がんばっちぇ!おかーしゃん!!」 「にゃにしゅるかわかんにゃいけど、きっちょしゅごいこちょだよ!!」 「お、おかーしゃん。がんばっちぇ「おまえにはいってないよ!!」ゆん・・・」 「で、どうするんだ。一肌脱ぐってどうやって?」 「ゆっふっふっふ・・・あんなぐずよりもかわいいれいむのほうがいいにきまってるよね。わかるよー」 全く聞いてない。完全に自分の世界に陶酔している。 そろそろ放っておいて帰ろうかと思った頃に、れいむはやっとこちらに戻ってきたようだ。 そして気合を入れると、後ろを向いて体を前に倒して、こう叫んだ。 「ゆっくりれいむをみていってね!!!」 「・・・は?」 親れいむはこちらに汚い尻(?)を向けて、フリフリ振っている。 ハッキリ言って気持ち悪い。生理的に受け付けない。 男は、気味悪い、苛つく、ワケが分からない、といった具合で混乱気味だ。 そんな男に、れいむは子馬鹿にしたような目つきで言う。 「れいむがにんげんさんのすっきりーっをてつだってあげるっていってるんだよ!!」 「スッキリって…ああ、そういうことか。 ・・・って何で俺がやらなきゃいけねーんだよ!!しかもお前なんかで!!」 「さいしょかられいむがめあてだったんでしょ? それならあのくずありすにきょうみがないっていうのもなっとくだよ!」 どうやったらそこまで飛躍した発想になるのか教えて欲しいものだ。 「でもざんねんだけどれいむはにんげんさんとのすっきりはしたくないよ! だからかわりにかわいいれいむのまむまむをみせてあげるからそれでゆるしてね!! これでもかんがえられないほどのさーびすをしてるんだよ!!ありがたくおもってね!!」 好き勝手にのたまうれいむに、男はだんだん腹が立ってきた。 当たり前だろう。自分は何も言ってないのに、最初はロリコンのHENTAI。 次はゴミ袋に欲情して、一人でナニするろくでなしに勝手に仕立て上げられているのだから。 (さっきまでいい気分だったのに・・・俺がなにか悪いことをしたか?) 怒りは膨れ上がり、やがてやり場のないものに変わり――― 「さあ!しこってもいいのよ!!!」 ―――プツン れいむが得意げに尻についた妙な汚い穴を見せたとき、とうとう男の中で何かが切れた。 「うるせえぇぇぇぇぇ!!!死ねえぇぇぇぇぇぇ!!!!」 「ゆっ、う゛ぎゅぼっ!!!?」 「「おきゃーしゃーーーん!!」」 「お・・・おかーしゃん!?」 男は怒りの全てを足に乗せ、れいむの汚い穴目掛けて思いっきり蹴飛ばした。 男の蹴りは巨大な重い饅頭であるれいむを浮かすほどのものであった。 れいむは数メートルほど転がり、無様に地に這いつくばる。 「ゆ゛ぅぅ゛ぅ゛・・・で、でいぶのめいきなまむまむさんがぁぁぁぁ!!!」 自慢の汚いまむまむがあった場所には、男の蹴りによって無残に大穴が開いていた。 「これじゃもうびゆっくりとすっきりできないよぉ・・・」 体中砂糖汁に塗れながらブツブツ呟くれいむ。 「・・・あ~、スッキリした~!!」 対して男はとても晴れやかな顔をしている。 先ほどの怒りと一緒に、日ごろのストレスも吐き出したらしい。 「おかーしゃんをいじめにゃいで・・・」 「うん?」 気分を良くした男に語りかけてきたのは、一匹だけの赤ありすだ。 他の二匹の赤れいむはというと、母親に寄りかかるでもなく黙って電柱の裏で震えている。薄情なものだ。 「いじめないでって・・・お前だって散々あいつらにひどい事されてきたんだろうに」 「ゆ~ん・・・しょれでもありしゅのかぞくだきゃら、ありしゅにとっちぇだいじにゃんだよ・・・」 なんともいじらしいではないか。あれだけの不遇に遭いながら、それでもかばおうとするとは。 隅で我関せずと目を逸らしながら震えている赤れいむたちとは大違いだ。 ゆっくりは徹底的な利己主義者ばかりだと思っていた男は、赤ありすの姿に心をうたれた様だ。 そして、思いつく。 「・・・なあれいむ。俺がこのありす貰っていいか?」 「いだいよぉ・・・ゆっ?どういうことなの・・・?」 「だからこのありすを、俺が引き取るのさ。いわゆる身請けってやつだ」 「ゆぅ゛・・・それは・・・」 確かに忌々しいレイパーの子が居なくなるのは、れいむにとって喜ばしいことだ。 しかしあいつは貴重な商売道具である。そう簡単に手放していいものか・・・ 「勿論タダとは言わない。これが代金だ」 男が財布から取り出して、れいむの前にハラリと差し出したのは・・・千円札だ。 「きゃ、きゃっしゅさん!!!」 「これはありすの身請け金と・・・まあお前を蹴ってスッキリした分だとでも思ってくれ」 「あ、ありがとうにんげんざん!!そんなくずさっさとつれていってね!!」 「言われなくてもそうするさ。じゃあ行こうか、ありす」 「ゆっ!?」 話から取り残された赤ありすは、何がなんだかといった様子だ。 「これからお前は俺の家で暮らすことになったんだ」 「ど、どうちて?ありしゅおかーしゃんたちといっちょにいちゃいよ・・・」 「お前がいると、あいつらはゆっくりできないんだと。 あいつらとお前が両方ゆっくりするには、これが一番いい方法なんだ」 「・・・しょうにゃにょ、おかーしゃん?」 ありすが問い質そうと振り向いた先には――― 「ゆわーい!!きゃっしゅしゃんだよ!! きゃっしゅしゃんがあればにゃんでもできりゅよ!!」 「きょれであみゃあみゃいっぴゃいにんげんかりゃもりゃえりゅにぇ!」 「そうだねおちびちゃんたち!これでにんげんをどれいにしてやろうね!!」 「あにょありしゅでもやきゅにたちゅんだにぇ!!」 「「「ゆっゆっゆっゆっゆ!!!」」」 集まって下卑たことを言いながら汚い身体を揺らすれいむたちがいた。 もう赤ありすのことなど殆ど頭には残ってないようだ。もちろん心配する素振りなど見せない。 「お、おかーしゃん・・・れーみゅ・・・」 「わかっただろ?お前はあいつらの幸せと引き換えにウチに来たんだ。 な?そういうことにしておこう。なに、ウチでの生活だってそう捨てたもんじゃないさ。 少なくとも今よりは数段豊かになるはずだ。不便な思いもさせないつもりだし」 「ゆぅ・・・じゃあにんげんしゃん。これきゃらゆっきゅりしゃしぇちぇもらいましゅ・・・」 結局赤ありすは折れたようだ。子供ながら、もうどうしようもないことを悟ったのだろう。 「きょうはおうちにかえってえんかいするよ!!」 「おいちいもにょたくしゃんたべれりゅにょ?」 「そうだよ!おうちにあるものぜんぶたべたらきゃっしゅさんであまあまもらいにいこうね!!」 「きゃっしゅしゃんにはにんげんもかにゃわにゃいんだよにぇ!!ゆっきゅりできりゅよ~♪」 能天気に騒ぐれいむたちとは逆の方向に、ありすを抱えて男は去って行った。 だが、もうれいむたちにはそんなことは関係ない。 この世の全てを手に入れたかのように、舞い上がっていたのだから。 ―――――――――― 『『『いらっしゃいませ!』』』 「いらっしゃいませ。ようこそ、ONNY・SUNへ。本日は季節のタルトが―――」 ここは、町内でも評判のお菓子屋『Patisserie ONNY・SUN』である。 全体的に白を基調とした店構えと、控えめの内装が静かで清潔感のある雰囲気を出している。 肝心の販売している洋菓子や飲み物の味も申し分なく、 値段も手頃なことから常に訪れる客が絶えない話題の店だ。 今日も多くの女性が、男性が、入れ替わるように店に押しかけている。 そんな中――― 「ついたよおちびちゃん!ここであまあまさんがもらえるんだよ!!」 「にんげんがいっぴゃいだにぇ!!」 「れーみゅたちはたくしゃんきゃっしゅしゃんをもっちぇりゅんだよ!! しゃっしゃちょどれいになっちぇあみゃあみゃよこしぇ!!」 店内の雰囲気に全くもってそぐわない、汚い饅頭が三匹やってきた。 ちなみに親と思われる一番大きいやつの口の下には大穴が開いていて、それが一層気味悪さを引き立たせている。 やつらは場の空気も読まずに大声で話している。周りの迷惑などお構い無しだ。 『やだ、あれ・・・』 『野良だろ?汚いな・・・』 『お店が汚れちゃうわ・・・』 『折角の良い気分が台無しよ・・・』 『うわっ、近寄るなよ。気持ち悪い!』 やがて店内の客も、大声で話す野良ゆっくりに気付いてそれぞれヒソヒソと話し出す。 出てくる話に好意的な内容のものなど一つも無いのだが、肝心の饅頭たちは当然そんな事には気付かない。 「ゆっ!?なんだかさわがしいね!」 「きっちょれーみゅたちがきゃっしゅしゃんもっちぇるかりゃおどろいちぇるんだよ!!」 「しゃしゅがきゃっしゅしゃんだにぇ!はやきゅあみゃあみゃもっちぇきょい!!」 周りの空気も意に介さず大声で鳴き続ける野良たちの前に、 黒と白の制服を着た店員らしき若い青年が立ち塞がった。どうやらこの店の制服みたいだ。 青年は表情を崩さず、あくまでも穏やかな顔でゴム手袋を嵌めた手を軽く構えている。 「なにぼーっとつったてるの?これがみえないの?」 そう言った親れいむが身体を震わせると、 リボンの辺りからクシャクシャになった千円札がころりと落ちた。 ついでに身体に付いたゴミや虫の死骸なんかまで床に落ちて、れいむの周辺を汚した。 それを見た客はまた一斉に眉をしかめ、目の前にいる店員の青年も一瞬ピクリと顔を歪ませる。 しかし全く気に留めない野良れいむたちはかまわず騒ぎ続ける。 「いくらばかなじじいでもわかるでしょ?これはきゃっしゅさんだよ!! わかったらはやくどれいになってね!!それであまあまちょうだいね!!」 「しゃっしゃちょあみゃあみゃもっちぇこい!!ぷきゅー!」 「きょにょきゃっしゅしゃんがみえにゃいにょ? きょれだきゃらばきゃにゃじじいはきょまりゅにぇ! あみゃあみゃももっちぇこれにゃいにゃんちぇばかにゃにょ?ちにゅにょ?やくたたじゅにゃにょ?」 「・・・お客様方、大変失礼致しました! 非情にご不快な思いをさせたことを心よりお詫び申し上げます! この野良ゆっくり達はこちらできちんと処理しますので、ご安心ください!」 「うる・・・いだい゛!ひっぱらないでぇ!!でいぶのがみぢぎれぢゃう!!」 「ゆんやぁぁ゛ぁ゛!!れーみゅにょきゅーちくりゅにゃかみしゃんがぁぁ!!」 「いちゃいよ!やめちぇにぇ!!きちゃにゃいちぇでれーみゅにしゃわりゃにゃいでにぇ!!」 「誠に申し訳御座いませんでした。それでは引き続き、ごゆっくり―――」 良く通る声で店内全体に告げた後、青年はれいむ達の髪やもみあげを掴んで店の奥へと引っ込む。 そしてその声を聞いた人々は多少訝しげにしながらも、それだけで店内は元の平穏な空気に戻った。 「「「ゆげんっ!!!」」」ブチッ 野良一家が放り出されたのは店の裏口。 駐車場からも離れていて人通りが少なく、多少の大声なら迷惑にならない。 そんな場所だ。 「ゆぴぃぃぃぃ!!れーみゅのきゃわいいもみあげしゃんがぁぁぁ!!」 「おぢびぢゃぁぁん!どぼじでごんなひどいごどずるのぉぉぉ!!」 「どりぇいにょくちぇにいもーちょにひどいこちょしゅるにゃぁぁぁ!!!」 赤れいむの片割れのもみあげが、投げ出された際の衝撃に耐え切れず放り出された拍子に千切れたようだ。 もっとも、青年が意図してやったことではない。ただ赤れいむのもみあげが脆すぎただけだ。 「れいむのおちびちゃんがかわいそうだよ!! これからどうやってぴこぴこすればいいの!!?」 「ぴこぴこしゃんはゆっくちできちゃにょにぃぃぃ!!」 「くしょどりぇいにょくしぇににゃまいきぢゃよ! にゃんちょかいっちゃりゃどうにゃにょ!?ぷきゅ~!!」 「・・・・・・」 ピーピーと鳴き喚く野良一家であったが、青年は何も言わずに、ただ見下ろしている。 その、どことなくゆっくりした様子に野良一家の怒りは更に深くなった。 「はやきゅにゃんちょきゃちりょ!くしょじじい!!」 青年は何も答えない。 「かわいいおちびちゃんにはやくあやまってね!!それといしゃりょうとしてあまあまうわのせしてね!!」 こちらをじっと見つめたまま、微動だにもしない。 「きゃっしゅしゃんでみょいいよ!!たくしゃんよこちてにぇ!! あちょきゃわいしょうにゃいもーちょにどげじゃしちぇあやまっちぇね!」 そのままゆっくりと足を上げる。 「「はやきゅきゃわいしょうにゃれーみゅ(いもーちょ)にあやまりぇ!!」」 「れいむはしんぐるまざーなんだよ!!どれいははやくやさしくしてね!!」 そして、まるでれいむ達の抗議(笑)を嘲笑するかのように、少し息を吐いた。 「「「ゆがあぁぁ!!むじずるなぁぁ゛ぁ゛!!!『ブチッ』「ぴっ!」」」 青年が足を踏み付ける様に下ろすと同時に、何かが潰れる音がした。 「ゆっ!?なんのお・・・お・・・おちび・・ちゃん・・・?」 親れいむが何事かと音のした方向に視線をよこすと、 そこには青年の足と、足の下には地面に広がった餡子の花。 この状況を見ればいくら間抜けで物分りの悪いれいむでも一瞬で理解できる。 あれは、もみあげをなくしてないていたおちびちゃんだ。 「おぢびぢゃぁぁぁ゛ぁ゛ん゛!!!」 「ゆわぁぁぁ!!!れーみゅ!!れーみゅぅぅぅ!!!」 あまりの惨たらしい光景に叫ぶ野良親子。 そして、それでも尚微動だにしない青年。青年は黙って野良一家を見下ろしている。 大事な家族が殺されて黙っている者はいないとばかりに、れいむたちは怒りを青年にぶつけようとした。 あまあまなんか関係ない。もう奴隷にもしてやらない。 きゃっしゅさんの力を使っておちびちゃんと同じようなめに遭わせてやる!! 「おちびちゃんをころしたくそじじいはきゃっしゅさん・・・で・・・・」 「よきゅもれーみゅにょいもーちょをころちたにゃ!しょんにゃく・・じゅ・・・・」 しかしその思いも一瞬で打ち砕かれてしまった。 「・・・・・・」 先ほどまで穏やかだった青年の表情は、全く正反対の物になっていた。 今の青年の眼はどこまでも無関心な物に対するもので、冷たかった。 どうということはない。 青年の眼を見た瞬間に、勇ましい怒りなど吹き飛んでしまったのだ。 「ゆっ・・ゆっ・・・ゆあぁ・・・」 「たしゅけちぇ・・・ころちゃにゃいでぇ・・・」 青年の眼は今までれいむ達が散々見てきた、決して関わってはいけない種類の人間の目。 ゆっくりを生き物どころか、ゴミでしかないと思っている人間のそれだった。 野良時代に散々逃げ回ってきた種類の人間が目の前にいるというだけで、 親れいむは。いや、赤れいむですらも反抗や復讐をする気など消え失せてしまった。 「ゆ・・ゆるじでぐだざい!もうじじいだなんでいいばぜんがら!!」 「にゃんでぇ!?れーみゅにはきゃっしゅしゃんがありゅにょにぃぃ!!」 できる事といえば、無駄だとわかっていての命乞いだけ。 徹底的に染み付いた負け犬根性を覆せるほど、この場においてきゃっしゅさんは頼りになる物ではなかった。 が、青年はそれすらも聞いていない。 ただ、ゆっくりとしゃがみこんで、れいむ達に顔を近づけて 「これでもう、あれこれ心配する必要無いだろ?」 言い放った。 れいむ達は、凍りついた。命乞いの言葉すら出なくなった。 れいむ達が固まったのを見て、青年は立ち上がる。表情は変えない。 そのまま十秒ほどして野良親子がガタガタと震え出すのと同時に、後ろの方から声がした。 「あれ。先輩、おはようございます。どうしたんッスか?こんなとこで。あ、饅頭」 声の主は、とても大きくガッチリとした体つきの青年。どうやら青年の同僚、後輩のようだ。 後輩の姿を確認した青年は一瞬で先ほどまでの穏やかな顔つきに戻った。 とは言っても、れいむ達を見るときの目だけは全く変わっていないのだが。 「ああ、おはよう。実はこいつらが店に入ってきてね。おかげで入り口付近がドロドロさ」 「あー。それは災難でしたね。で、どうするんですか?それ」 後輩に指を指されてれいむ達の身体がビクリと震える。もはや声も出ない。 「それなんだけど、こいつら捨ててきてくれない?」 「はい?・・・俺がッスか?」 「そうそう。近所の自然公園の近くに行って、投げ捨ててくれればそれでいいからさ。 僕がやってもいいんだけど・・・もしこの格好でゴミの投げ捨て見られちゃ、まずいでしょ?」 「まあ店の評判に関わりますね。そういう事なら別にいいッスよ。 投げ込んでもいいならそんなに時間も掛からないし、ここで潰して後片付けさせられるよりなんぼかマシです」 「悪いね。今の時間帯なら人も居ないから多分大丈夫だと思うよ。 でも一応場所は選んでね。もしそれで遅くなっても、事情は僕から言っておくから心配しないで。 ああ、小さい方はでかい方の口の中に突っ込んで、纏めてから投げた方がいいよ。 そうすれば着地の衝撃で潰れないから公園を汚さなくて済む。適度に弱らせられるし」 「ウッス。じゃ、やりますか」 あれよという間に話はまとまり、 青年のGOサインを貰った後輩はゴム手袋を嵌めて、気だるそうに野良親子に近寄る。 そして突如迫り来る後輩の姿を見て焦るのは野良れいむの親子だ。 「な、なに!?ちかよらないでね!!」 「ゆっくちできにゃいにんげんはきょっちきゅるにゃぁぁ!!」 先ほどまで恐怖で震えて青年達の話を何も聞いていなかった親子であったが、流石にこの妙な雰囲気には気付く。 そして後輩の姿を見て警戒するのも当然の事。 何故なら後輩の青年もまた、あの関わってはならない人間の眼をしていたから。 「きょにゃいでにぇ!!ゆ・・ゆ・・・くるにゃぁぁうぎゅ!?」 精一杯の抵抗もむなしく、赤れいむは後輩の青年に掴まれてしまう。 「おちびちゃんをはなしてね!!れいむおこるよ!ぷ『ボキャッ!!』ぎゅっ!!?」 そして大事な子供を取り返さんとなけなしの勇気を振り絞って精一杯の抵抗であるぷく~をしようとした所に、 思いっきり赤ゆを持った方の拳を突き入れられた。 「よ・・・っと。ほれ、吐き出すなよ。何度でも歯ぁヘシ折って突っ込むからな~」 「むぐぅぅぅ!!べいぶぼぶぶぐびいばぼがばびびぼびびびゃん゛ばぁ゛!!」 おそらく歯を折られたことを嘆いているのだと思われるが、口を閉じているせいで何を言っているのかは解らない。 閉じているというよりも、後輩の青年の手によって無理矢理閉じられていると言った方が正しいのだが。 「さっさと終わらせますか~っと。・・・あれ?なんだこれ。千円札?」 親れいむの髪に引っかかっていた紙切れを見て、後輩が呟いた。 「ん?ああ、持ってきてたのか。随分ちゃっかりしてるもんだねえ」 「金持ってるゆっくりってのも珍しいッスね。 それにしても・・・この千円札どうしましょうか?」 「後で僕が交番にでも届けておくよ。千円でもお金はお金だし。 どうせ落ちてたのをガメたんだろうし、もしかしたら持ち主が出てくるかも」 「わかりませんよ。もしかしたら“おうた”で稼いだものかも」 「あの公害並の騒音で?ハハッ、中々面白い冗談だね。 あんなもの、グリンピースがどうとか言ってる保護団体ですら金なんか払わないよ」 「でしょうねぇ。さーて、急ぎましょうか。これから掻き入れ時ですしね!」 「ああ。僕もさっさと潰れた饅頭片付けて、そろそろ戻らないと!」 こうして和やかに話した後、眼を白黒させながらもがくれいむを抱えて後輩は去っていった。 青年は早足で掃除道具を持ち出し、手早く饅頭の残骸を片付ける。 そして、あれが来るだけで随分余計な仕事が増えるなぁ。と、一人でぼやきながら店内に戻った。 向こうでは、今まさに汚れた饅頭が空を飛んでいるところだった。 ―――――――――― 「………ぃぃいいい!!!っゆぎぃ!!『ゅ…ぃ!!』げぺっ!!」 思いっきり地面とちゅっちゅしたれいむは、ピクリともせずにその場に転がった。 「うぅ゛・・・どぼじでぇ・・・」 れいむは皮が破れそうな痛みでロクに身体も動かせないまま考えていた。 「きゃっしゅさんがあればにんげんはでいぶのどれいに・・・」 そう。きゃっしゅさんがあれば、人間は言うことを聞くのではなかったのか。 そもそもれいむがきゃっしゅさんの存在を知ったのは、子ゆっくりの頃である。 野良であったれいむは父も居らず、唯一の親であった母れいむを見て育ってきた。 れいむの記憶に残る母は、いつもおうたを歌っていた。 赤ゆっくりの頃も最低限の食糧しか獲ろうとせず、その代わりにゆっくりできるおうたを聴かせてくれた。 そして、自分がゴミ漁りをできるようになると食糧集めは全て自分に任せて、 今度は自分に聴かせるのではなく、いつも人間が沢山いるところでおうたを歌った。 当時のれいむはよく聞いたものである。「どうしてそんなにおうたばっかりうたうの?」と。 それに対する親の答えは、いつも「にんげんさんはこうやってればきゃっしゅさんをくれるんだよ!」だった。 毎日毎日、母れいむはおうたを歌い続けた。 きゃっしゅさんとはそこまで苦労するほど良い物なのだろうか? その疑問に対して母れいむは 「きゃっしゅさんはすごくゆっくりできるんだよ。 あれがあればにんげんさんだってさからえないよ。 あまあまだってほしいだけたべれるよ!もうこんなくらしをしなくてすむんだよ!!」 ひたすらそう答え続けた。まるで自分に言い聞かせるように、いつだってそう言い続けた。 れいむはどれだけ母が頑張っているか、よくわかっていた。 でもこれっぽっちも。きゃっしゅさんどころかあまあまの一欠片でさえ、誰もくれなかった。 それどころか必死に歌う母れいむに誰も見向きもしなかった。 あんなにれいむが大好きなおうたをがんばっておかあさんは歌っているのに・・・ そして母が生きている間にれいむがキャッシュさんを見ることは、ついぞ無かった。 れいむにとってはとってもゆっくりできるお歌だったのに、 うるさいと言われて母れいむはあっさりと潰されてしまったから。 幸いというべきか、ご飯を集めながらいつも遠くで母の姿を見ていたれいむはそれに巻き込まれることは無かった。 そして、生き残ったれいむは一つの目標を立てることになる。 「なにをしてもきゃっしゅさんをてにいれてしあわせーっになる」と。 結局きゃっしゅさんがどういうものなのか、具体的にれいむが知らされることはなかった。 しかし愛する母がゆん生をかけて求めたものなのだ。きっとすばらしいものに違いない。 きゃっしゅさんを手に入れて幸せになることが、母への弔いになるように思えて仕方が無かった。 そして月日は流れ、いつしかれいむは成ゆっくりになっていた。 しかし、未だにきゃっしゅさんには巡り会えない。 れいむは、おうたを歌ってきゃっしゅさんをもらう事は考えなかった。 自分よりもゆっくりしたおうたを歌えた母が潰されたのに、自分が上手くいくとは思えなかったから。 だから何か別の方法で探そうと決めたのだ。 が、なにを思いつくわけでもなく時は過ぎていく。 そもそも今日を生きるだけで精一杯で、きゃっしゅさんを貰う案など考える暇が無いのだ。 そんなある日――― 「ゆっふっふ、れいむ!これをみるんだぜ!!」 「なに?まりさ。・・・なんなの?そのぺらぺらさん」 「なんだ。れいむしらないのかぜ?これはきゃっしゅさんなんだぜ!!」 「そ、それがきゃっしゅさんなの!?」 「そうだぜ!!このぺらぺらさんがいちばんゆっくりできるきゃっしゅさんなんだぜ!! さっきおちてたのをまりささまがひろってまりささまのものにしたんだぜ!!」 「ゆゆ~ん。うらやましいよぉ~・・・」 「ゆふん!まりささまはこれでにんげんをどれいにしてゆっくりするのぜ! じゃあうすぎたないれいむはこれからもがんばってなまごみさんでもあさってるんだぜ!!」 そう言って野良仲間のまりさは元気に跳ねていった。 その後ろ姿を羨ましげに見つめるれいむ。 しかし、 「見つけたぞ、この泥棒饅頭!!」 「ゆっ!?ゆぎぃ!!」 突然まりさは人間に潰された。 少し離れたところで、れいむが固まりながら見ていると 「ど、ど・・ぼ・・じで・・・」 「うるせぇ!人が落とした金勝手に拾いやがって! これだからてめぇら野良は見過ごせねぇんだ。とっととくたばれ、このゲスが!!」 「ゆ゛っゆ゛っ・・・も、もっどゆっぐりあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!やべでっ……」 あっけなくまりさは、人間の手によって殺されてしまった。 この件でれいむはきゃっしゅさんの形と 「落ちてるきゃっしゅさんは拾っちゃいけない」ということを学んだ。 やはり母がやっていたように人間をゆっくりさせて、きゃっしゅさんを貰わなくちゃいけない。 今度こそれいむは何をすべきかを見定めたのだ。 そして紆余曲折を経て、ようやくあの目障りなチビと引き換えに念願のきゃっしゅさんを手に入れた。 誰かから殺して奪い取ったわけでもなく、本当の意味で手に入れたきゃっしゅさん。 これさえ人間に見せれば何でも叶うはずだった。 そのはずだった。なのに・・・ 「ぜんぜんゆっぐりでぎないよぉ・・・おがあざんのうぞづぎぃ・・・」 何故こんな目に会っているのだろう。おまけに大事なおちびちゃんまで失って。 ・・・そうだ、おちびちゃん!れいむのおくちのに入ってたおちびちゃんは!? 「ゆ・・ゆ・・ゆっ・・・くち・・・」 口の中にいたはずの赤れいむは、れいむのすぐ傍で倒れていた。 「おちびちゃん!!」 れいむは痛みや怪我で動かない体を必死に引きずって、赤れいむの下へと這いずっていく。 どうやられいむが地面にぶつかった時に口から吐き出されたらしい。 激突によるダメージは無いようだ。しかし・・・ 「い・・いちゃいよ・・・おかーしゃん・・・」 「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!・・・どぼじであんござんでてるのぉぉぉ!!?」 赤れいむは、あんよから餡子を漏らしていた。 出ている量は多くないが、ただでさえ小さな赤ゆが命の源を垂れ流しているのだ。 このまま放っておけばいつか致命的な量になるのは、誰から見ても明らかである。 「ぞんなぁ!でいぶのおぐぢはあんっぜんっだったはずなのにぃ!!」 れいむはそう言うが、事の真相は「れいむが着地の拍子に、子供の皮を噛み切った」というもの。 つまりはれいむのせいである。 しかし、れいむがそんなことを理解できるはずもない。 「ぺーろぺーろ!おちびちゃんゆっくりしないでなおってね!!ぺーろぺーろ!!」 ただ必死に傷口を舐めるだけだ。 しかし勿論舐めるだけで傷が治ったりはしない。 成ゆっくりならともかく、赤ゆっくりではなおさらだ。あくまでも一時的な凌ぎにしかならない。 「どうしよう!れいむのひとりしかのこってないおちびちゃんがしんじゃうよ!どうしよう!」 為す術もなく慌てるれいむ。 そんなれいむを、疎ましげな様子で覗き込む一つの影があった。 「あん?騒がしいな。また野良かよ・・・あらら、死に掛けてら」 「ゆっ!?にんげんが・・・お、おにいさん!!」 「へ?なんで俺のこと知ってんの?」 「まえにくらいときにあったでしょ?わすれちゃったの?」 「・・・ああ、あのときの一家か!」 そう。影は一昨日の夜に遭った、あのクズときゃっしゅさんを交換した人間だった。 そうと分かったれいむは、子供の事も忘れて怒りを男にぶつけた。 「どういうことなの!あのきゃっしゅさんみせてもにんげんがどれいにならなかったよ!」 それに対して男は飄々とした態度を崩さない。 「キャッシュさん?・・・ああ、やっぱり使えなかったか」 「やっぱりって、じゃああれはほんものじゃなかったんだね!!」 「いいや?あれは間違いなく本物だよ。俺に偽札持つ度胸なんてあるわけないじゃん」 「ゆ!?じゃ、じゃあなんで・・・」 「う~ん、理由は沢山あるけど・・・一番の理由はお前がゆっくりだから、かな」 その言葉を聴いた途端、れいむは凍りついた。 「お前、お金がどう使えばどうなるか、ちゃんと知ってるか?」 「ゆ・・きゃっしゅさんはみせればなんでも・・・」 「ほらわかってない。普通に考えて、見せれば何でも上手くいく道具なんてあるわけないだろ」 「じゃあなんで・・・」 「それを知っても意味がないんだよ。だってお金ってのはさ、 人間だけの、人間による、人間のための道具なんだから。 普通は人間とまともに商売するなんて事、できるわけないのに」 「でもおにいざんは・・・」 「俺?俺は、ほら、酔ってたとはいえお前の言う通りスッキリしちゃったんだからさ。 饅頭が相手でも取引成立したのを無視して―――って言うのも後味が悪いんだよ。よく律儀だって言われます」 「ぞんなぁ・・・じゃあでいぶのかんっぺきっなさくせんさんは・・・」 「完璧って、どこが?そりゃおまえらみたいな汚い饅頭がいきなり店に来て 『さっさとなんでもいうこときいてね!!』だなんて、千円札ごときを振り回して言えば追い出されるだろ。 いやー、まさか本当にやるとは。馬鹿な事したなぁ。チビも・・・あ、一匹いなくなってるじゃん。死んだ?」 人間の言葉を聴いて、またもやれいむは子供のことを思い出した。 「おちびちゃん!れいむのだいじなおちびちゃん!!」 「なんか大変そうだなあ。・・・じゃ、頑張って」 叫ぶれいむを一瞥して、去ろうとする男。 「まってよ!どこいくの!?れいむたちをおいてかないでね!!」 が、唯一助けを求められそうな存在をれいむが逃がす筈もない。 「え~?俺もこれから休日だからこそ、ありすと一緒にこのケーキ食べる仕事が待ってるんだけど」 「け、けーきさん!?これにはけーきさんがはいってるの?」 男が軽く掲げた箱に、れいむの目が釘付けになる。 「ああ。ここのケーキはここらへんでも評判でな。 必死に並んで―――って、お前らに行列の価値なんて分かる訳ないか」 ケーキさん。ゆっくりにとって最高のあまあまだ。 あのあまあまがあればれいむの怪我どころかおちびちゃんも助かるかもしれない。 「そのあまあまさんれいむたちにちょうだいね!ぜんぶちょうだいね!!」 「え、やだよ。なに言ってんの。今の話聞いてたか?常識的に考えてありえねえ」 「どぼじでぞんないじわ゛るいうのぉぉ゛ぉ゛!!?」 「だからこれはありすと俺の分なんだって。何故に貴様らなんぞにやらにゃならんのだ」 ありす・・・あのクズか!あんなクズよりも 「あんなくずよりもでいぶたちのほうがだいじでじょぉぉぉ!!?」 「俺にとっちゃ自分の子や姉妹をクズクズ平気で言うでいぶの方がよっぽどクズだよ」 「いいがらざっざどよごぜぇ゛ぇ゛!!ぐずにんげんん゛ん゛!!」 「へーへー、そうですよっと。俺ァ愚図だから賢いでいぶさんの言う事は解りませんわぁ。 そんじゃあ賢いゲスでいぶさん、お達者で~。これから楽しい楽しいティータイムがありますもんで」 れいむの言うことを受け流して去ろうとする男。 「ゆ゛っ!?ゆ゛っ!?ごべんなざい!みずでないでぐだざい! でいぶがわるがっだでず!おにいざんはぐずじゃないでずぅぅ゛ぅ゛!!」 これはいかんと、急いでれいむが謝った。反射的な鳴き声だとしても、たいしたものだ。 「えぇ~?もういいじゃん。俺が愚図でいいから帰らせてくれよ。そこら辺はどうでもいいからさ」 そもそも帰りたいならさっさと無視して去ればいいのだが、ちゃんと付き合う辺りこの男も中々律儀なものだ。 「でいぶだちそれがないどじんじゃうんでず。がわいぞうなんでず。 ぜめでおぢびぢゃんだげでも・・・」 必死に頼み込むれいむに対して何か感じ入ったのか、男は少し考え込んだ末に 「・・・別にいいよ、考えてやっても」 なんと、承諾した。これを聞いてれいむは大喜びだ。 「ほんとうに!?ありがとうおにいさん!おれいに―――」 「いや。御礼とかはいいから、金よこせ」 「・・・ゆ?」 「だから金だよ、金。人間に何かをしてもらうときにこそ、金が必要なわけ。 わかる?お金。money。キャッシュさん!」 「れ、れいむきゃっしゅさんなんて・・・」 「俺が昨日渡したやつあるだろ?あれ渡せばお前も助けてやるよ。それでも釣りが返ってくるし」 「だかられいむはもうきゃっしゅさんはもってないんだよ!にんげんにとりあげられちゃったよ!!」 「あ、やっぱりそっかー。それじゃあなおせないや。いやーざんねんだなあ」 棒読みの台詞でもわかるとおり、男は全く残念そうに見えない。大体は予測していたのだろう。 「どぼじでぇぇ!?ぞんないじわるいわないでだずげでよぉ!!」 「だって、お前らだって何かするときあまあまとか要求するだろ? なのに何でお前らだけタダで助けてやらなきゃなんねーのよ」 「でいぶはしんぐるまざーなんだよ!かわいそうなんだよ!! しかもおちびちゃんまでしにそうなんだよ!だから!」 「助けてねって?じゃあそんな可哀相なお前らに虐め倒された挙句、 はした金で捨てるように売られたありすはもっと可哀相だなあ。と、言う訳でこれはありすにあげよう。それじゃ」 またも踵を返そうとする男に対して、れいむは引き止める為の言葉を捜す。 しかし、そう何度も都合よく思いつくわけがない。それでもれいむは必死に考えた。 そして出た言葉が 「じゃあかわいいおちびちゃんをうるからそれでおちびちゃんとれいむをたすけてね!!」 これである。 なにをバカな、と思う無かれ。れいむはいたって真剣に、身を切るような想いで言っているのだから。 まあそれでも 「なにをバカな事を・・・」 言っちゃうものなのだろう。 「で・・・でいぶばかじゃないぃぃぃ!!」 「いやあ、十分馬鹿だって。お前さっき俺がなんて言ったか覚えてるか? お前らはクズだって言ったんだよ。 なんで商品価値ゼロのクズを助けるために、わざわざそれを買わなきゃいけないわけ?」 「でいぶもおぢびぢゃんもくずじゃ・・・だってくずのありすをかったのに!」 「・・・じゃあ、そこの死に掛けのチビは“おうた”を歌わず静かにしていられるか?」 「なんでぇ・・・?おうたはゆっぐりできるのにぃ・・・」 「それはお前の感性だろ?第一こっちは静かにしてもらわないと困るんだよ おまえだって、例えば・・・ゆっくりできないやつから隠れてるときにチビに騒がれちゃ困るだろ?」 「ぞれは・・・お、おぢびぢゃんはいつもげんきいっぱいだよ・・・」 「そうか。じゃあ駄目だな。 ちなみにありすは俺の言うことをきいてちゃんと静かにしているよ。都会派とも田舎物とも言わずにな」 それはそうだ。だってれいむ達が散々うるさいって虐めたんだから。 「それじゃ次。ちゃんと俺の言う通り、はしゃがずに大人しくしていられるか? 理由はこれも同じだよ。ゆっくりできないやつが(以下略」 「ゆぅ・・・おちびちゃんはできないよぉ」 「だろうなあ。ちなみにありすはどこでだって大人しくしていられるぞ。 コーディネイトとか言って部屋も散らかさない上に、お家宣言のおの字も出しやしない」 あたりまえだ。れいむ達がいつも隅に追いやっていたせいで、決まった場所から動かなくなっていたのだから。 「ならご飯を食べる時は……」 「ぼうやべでぇぇ・・・」 その後も男はずっと質問を繰り返した。 ありすに比べてそこのチビはどうだ?俺の言う事が聞けるか?お前にとって本当にゆっくりできる存在か? それに対するれいむの答えは、常にNO。 れいむの立場で例えを出された事で、 自分にそっくりなおちびちゃんがどれだけゆっくりしてないかをこの上なく理解させられる事になった。 しかしそれでも認めることができない。 れいむにとって、自分と同じ姿のおちびちゃんは世界一可愛いものだったのだから。 「まあそういうわけだ。お前も、お前の大事なおちびちゃんも、ありすに比べりゃクズ同然。 そんなクズを引き取った上になんで助けてやらなきゃならないんだって話だろ?」 「うぞ・・うぞだぁ・・・でいぶのかわいいおぢびぢゃんは・・ゆっぐりぃ・・・」 「まあ実際ありすはよくできたゆっくりさ。もしかしたらお前、名ブリーダーかもな。 あれだけの躾がされたゆっくりを店で買おうとしたら、七、八万は掛かるだろうなあ。 具体的には、お前にやったキャッシュさんと比べて(お前達には)数え切れないくらい沢山の価値だ」 それを聞いたれいむは、呆然としている。 男の言葉が理解できないのだろうか。それとも、理解したくないのだろうか。 「だからあの千円もそれに比べれば安いものだったんだよ。 それでもお前にとっちゃ、数万円に匹敵する価値があっただろうけど 肥溜めにでも落としたと思えば。いや、それ以上にどうとも思わなかったね。 まあ、俺はちゃんと代価を払わないと物を大事にできない性質の人間でさ。 やっぱりあれだけでも払っといて良かったと思うよ。おかげで今はありすのことが可愛くて仕方ない」 「でいぶのきゃっしゅさん・・・かわいいおちびちゃん・・・」 「でも問題もあってな・・・そうだ!れいむ、取引をしよう!!」 「・・・ゆ?」 「お前のものを貰う代わりに、金をやるよ。つまり商売だ」 「ほんとに?それなられいむたちたすかるの!?それならしょーばいするよ!!」 男の言葉で再び元気を取り戻すれいむ。 しかしそんなれいむの言う事には全く反応せずに、男はれいむの傍に近づいた。 そして――― 「じゃあ、これ貰っていくな」ブチッ 「ゆぎっ!!・・・ゆ・・ゆ・・・ゆあぁぁぁ!!でいぶのおりぼんざんがぁぁぁ゛ぁ゛!!!」 男に千切られたのは、れいむが命と同じくらいに大事にしているおかざりだった。 「それじゃ、これが代金だ。ほらよ」 そしてれいむの前に投げ出されたのは、小さな小さな薄っぺらい玉。 表面に1と描かれたそれは、この上ないほどに軽い音を立てて地面に落ちた。 「これがお前の薄汚いリボンの価値だ。まあ妥当な所だろう?」 「かえじでね!!それがないどゆっぐりでぎない!!がえじでよおおぉぉ!!!」 「何言ってるんだ。その一円玉があれば大事なチビを助けられるぞ。 ・・・まあ、それにはあと百枚ほど。数え切れないほどのそれが必要だけどな!!」 「どぼじで!?でいぶのおりぼんざんがどぼじで!?」 れいむは必死に訴えかけるが、もう男はそんなものは聞いていないようだった。 「ありすの奴、良い子なのはかまわないんだけど、ちょっと情が深すぎるんだよなあ。 早く忘れりゃいいのに、まだお前らの事心配してるみたいでさ。やたら心配するわけよ。 だからこれ使って適当な作り話でもでっち上げようかと思ってな。 『お前の家族は全員事故で無残に死んでたからせめてこれだけでもと思って持ち帰ってきた。 お前は運良くあいつらに最後に救われたんだと思って、精一杯幸せになれるように楽しく生きろ』ってさ。 後は俺がしつけを間違えなきゃ、そのまま完璧なありすの出来上がりだ。いやー、胸が躍るわ!じゃあな!」 大きな笑い声を上げながら今度こそ男は去って行った。 そして、ただ呆然とその後ろ姿を見送るれいむ。 れいむには何が残ったのだろう。 「でいぶはぎゃっじゅざんでゆっぐりじだがっだだけなのにぃ・・・」 ひたすら子供である自分の事も顧みずにきゃっしゅさんの為に歌い続けた母は、何一つ報われる事無く死んでいった。 偶然きゃっしゅさんを手に入れたまりさは、それを活かす機会すら与えられずに殺された。 そして自分は――― ただの思い込みにゆん生を捧げた挙句、大事なおかざりやおちびちゃんも奪われて、こうして傷だらけになっている。 きゃっしゅさんとはなんだったのだろうか。 本当にゆん生も何もかも懸けてまで求めるほど価値があるものだったのだろうか。 答えはもう出ている。今のれいむの姿が、その答えだ。 そこには人間が作った勝手なシステムに踊らされた結果である、哀れなゴミ饅頭が一匹いるだけだった。 「ゆ・・・ゆっくちぃ・・・」 「お、お・・・おちびちゃん!!まだいきてたんだね!!」 いや、一匹ではない。男とのやり取りですっかり忘れていたが、赤れいむがまだ生きていたのだ。 だがしかし、それでも油断できる状況ではない。相変わらず餡子が少しづつ漏れ出ているのだから。 むしろ先ほどよりも明らかに弱っている。もう目の前にいる者を認識すらできないほどに。 このままいけば、やがて餡子不足で息絶えるだろう。 が、たとえそうであっても 「このこだけはたすけるよ・・・もうれいむにはこのこしかのこってないよ!!」 れいむは諦めない。例えリボンが無くて母だと認められなくても、 この先自分がどれだけゆっくりできなくても、この子だけは守ってみせる。 何にも得られなかったれいむのゆん生に、せめてたった一つでも何かを残しておきたかったから。 「ゆっくりてあてするよ・・・ゆーしょ、ゆーしょ」 れいむは痛む身体を引きずって、公園の小さな雑木林の中へ子供を運んでいく。 お飾りが無いれいむが他のゆっくりや人間に見つからないようにする為だ。 「ゆひぃ・・・ゆひぃ・・・ゆっくりてあてするよ。 ぺーろぺーろ。おちびちゃんげんきになってね・・・ぺーろぺーろ」 「だ・・れきゃ・・・たしゅけ・・・ちぇ・・・」 そして自分の身体も省みず、少しでも傷を塞ぐべく一心不乱に傷口を舐め続けた。 あまあまも貰えず、他のゆっくりに助けも求められないれいむにはもうそれしかすることがなかった。 それでもれいむは助かると信じて舐め続ける。 今度こそ正真正銘、自分の全てを懸けて挑んでいるのだから。 「なおしてみせるよ・・・ぜったいにおちびちゃんだけはたすけてあげるからね!!」 「もっちょ・・ゆ・・・っくち・・・ちた・・・きゃ・・っちゃ・・よ・・・ぉ・・・・」 この救命作業は一時間後、れいむの疲労がピークに達して意識を手放してしまうまで続いた。 まあ結局、だからと言ってなにが変わるわけでもない。 動く饅頭一匹がどれだけ死に物狂いになろうとも それだけで奇跡が起こせるほど、この世界は優しく作られてはいなかった。 飾りも無く、生涯懸けてようやく得たお金(チャンス)も失い、まむまむに大穴が開いて他の部分も傷だらけ。 そんな満身創痍のれいむが翌朝一番最初に目にする物は、 餡子が全て抜けてシワシワに萎んで黒ずみ、苦悶の表情を貼り付けたまま息絶えている我が子の姿であった。 ・あとがき 言葉話せてお金持ってれば買い物できるの?そんな訳ないよね! 数百円程度で品位ゼロの、しかも饅頭にヘーコラするとか有りえないでしょう。 余談ではありますが、ゆっくりが自業自得で空回りして無残な目に遭う悲劇(笑)が大好きです。 賛同してくれる方募集中。 では、最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!! また今度! 小五ロリあき 挿絵 byM1 ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~ ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話 ふたば系ゆっくりいじめ 674 かわいいゆっくりが欲しいなら ふたば系ゆっくりいじめ 701 おうちは誰の物? 小五ロリあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 結論 ゆっくりは所詮馬鹿である -- 2018-06-01 18 15 39 れいむがヤクルトスワローズと同じくらいしか価値がないことがわかった。 つまり、れいむがゆっくりしたりヤクルトが優勝したりすると誰も幸せになれない。 -- 2016-03-15 21 48 12 お兄さん得したね♪ -- 2016-01-27 13 34 07 数百円程度で品位ゼロの、しかも饅頭にヘーコラするとか有りえないでしょう。 ところが日本では害饅頭以下のゴミにもへーコラせねばならんのだが -- 2015-09-26 22 11 54 流石は餡子脳!肝心な所は抜かして都合良く覚える♪ 人間でも大金積んで奴隷に成れ!と言う奴は非難轟々だろ。 お兄さんは律儀だけど人望有りそうだ。友人に欲しいな。 アリスはきっと金バッジ級だね!末長くお幸せに♪ 余談ではありますが、ゆっくりが自業自得で空回りして無残な目に遭う悲劇(笑)が大好きです。 賛同してくれる方募集中。 激しく同意!歩く死亡フラグの王道と言っても良いね♪ では、最後まで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!! また今度! -- 2015-09-11 00 21 04 たまらねえぜ! -- 2014-11-09 14 18 12 ってか、キャッシュさんってどこでおぼえたんだよー。わからないよー。 -- 2014-08-19 19 27 12 朝からいい気分だ。 -- 2014-03-13 09 12 13 絵が!絵が怖いよ! -- 2013-03-17 21 43 48 善良は幸せになるべき -- 2012-10-08 16 11 50 虐待された子はいい子に育てやすい。これ法則です しかし、れいぱぁが引き継がれなくて良かったよ -- 2012-09-25 14 25 11 でいぶを精神的に追い詰めるとは、、、こいつできる -- 2012-08-10 17 06 33 いままでのSSの中で1番面白いし良作だった!! いい感じ! -- 2012-07-25 17 52 11 千円札と一円玉の対比が効いてていいね 両親とは正反対なありすには幸せに過ごしてほしいものだ -- 2012-03-25 22 46 55 1円だけw -- 2011-12-12 19 09 01 さいこーーー -- 2011-10-02 00 31 39 ↓X7 日本は客も下手に出てるだろ 金を出して買うのに’ください’なんて言うのは日本人くらいじゃないか? 以前日本語がまだたどたどしい中国人が店番してるとこで’それください’って言ったら ぎょっとした顔をされた、すぐにピンときて買うって意味ですよと伝えたら分かってくれたが でもまあ確かに’ください’って変かもなとも思ったよ -- 2011-08-25 04 19 05 人間すら奴隷に出来る魔法のアイテムは 人間から恵んで貰わないと手に入らないって時点で矛盾してる事に気付かんのかね -- 2011-01-19 17 22 53 このお兄さんはいい人だな -- 2010-12-31 15 43 48 お兄さんと一緒にありすが出てきてもおもしろかたと思ったわ。乙 -- 2010-11-15 04 58 24
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「ふたば系ゆっくりいじめ 570 俺の癒し系ペット/コメントログ」 これぞ虐待。いいね -- 2010-06-08 22 17 57 おにいさんのゲスさがちょっときつかったよー。 でもおもしろくてよかったんだねー。 -- 2010-07-13 07 53 53 お兄さんは悪魔。 -- 2010-07-19 11 50 49 虐待は制裁とはまた違った面白さがあるね -- 2010-08-14 19 07 35 原種に近い口調がいいね。 非常にゆっくりできました -- 2010-08-19 08 00 33 これぞ虐待だね。ゆっくりは動物と違って生ゴミとして処理できるからこういう使い方も気軽にしそうだなぁ。 殺人って死体の処理に困って捕まるのが多いらしいし 饅頭の体のせいで虐待難度が易いんだねー -- 2010-10-16 20 52 39 ちょっとひどくない? -- 2010-11-05 17 02 24 ゲス嫌いなのでお兄さんの方も処分してほしかったよ! むしろお兄さんは自分で作った虐待部屋に誤って閉じ込められて衰弱しすべき -- 2010-11-05 21 23 59 何言ってんだか。罪悪感をあまり覚えずに済む制裁物だってほとんどはあからさまなオーバーキル。 弱者がなぶり殺される様見て「ゆっくりできるねっ」とかコメントしてただろうに。 自分がゆっくり出来ない作品でも他の人にとってはそうとは限らないんだから、せめて静かにしようや。 ちなみに俺は非常にゆっくりできました -- 2010-11-05 22 19 33 ↓↓↓どこが酷いの?何も逆らえず一方的に虐待されて無様で惨めに泣き喚く糞饅頭共のゆっくりできるSSだよ。 -- 2010-11-06 10 11 56 作品内容はあとがきにもあるけど普通の虐待物で楽しめた ただ 「人語を理解し、拙いながらも話すことが出来るため躾が容易で 食事はするが排泄はしないという出鱈目な性質のおかげで飼育も楽ときたものだ。」 ふたばのゆ虐SSじゃあまり見ない設定だなと思った -- 2010-11-10 00 31 27 す、すっきりぃぃぃぃ!!!!これめっちゃおもれえ!!! 最高だよ!!マジQNQNできた!! 知能とか性質が初期型だね でも無邪気でゲス気質のない素直なゆっくりの虐待もいいね!むしろ最高だね! 虐めまくっても泣きながらやめてと懇願しくるだけとかもう・・・ ・・・もう考えただけでもウオオオ雄雄雄雄!!!超虐待だああああ!!! ってなるわw 心の底からゆっくりさせて頂きました! -- 2011-02-16 15 30 39 これは面白い -- 2011-03-03 21 36 07 おお、ぶざまぶざまw -- 2011-09-13 22 18 42 はぁ、こんなに素直なゆっくりありすとぱちゅりー飼いたい。 え?れいむ?まりさ?なんですかそのゴミは -- 2011-11-13 17 22 53 愛でも虐待もイケるお兄さんはとてもゆっくりできるね 無邪気なまりさ親子も可愛かった チビまりさには親まりさの中身をあげても良かったかも -- 2012-03-25 21 46 31 初期型のゆっくりはいいものだ。癒やされる。ゆ虐界隈はすっかり口の悪いのばかりになってしまった。このタイプのゆっくりで愛でが見たい。 -- 2012-07-16 23 05 05 とっても癒された 必要以上に人語を話さない所が最高に可愛いね -- 2012-07-29 00 03 25 まさに「虐待」って感じでとってもQNQNさせてもらいました -- 2013-12-13 04 44 30 排泄はしないってどういう設定だ??? -- 2018-01-02 13 27 29
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「ふたば系ゆっくりいじめ 685 輝石の価値は/コメントログ」 ……………鬱 -- 2010-07-12 01 43 41 希少種を殺したやつ 殺す -- 2010-08-11 00 57 58 希少種はまんじゅうじゃないよ! 殺すなんてとんでもない!!! -- 2010-08-12 20 03 52 ゆっくりいしめssの話のつくりかたがなってないな そもそもゆっつくりいじめの話のできかたの基本的なパターンは いじめられるゆっくりの醜悪な面をみせたりゲスなイメージを最初に読者に与えることにより、 「このゆっくりはいじめられて当然だ」などの認識をもたせることができる。 普通のゆっくりまりさやゆっくりれいむはいじめられてるssの期間が長いので、何もしてない状態で、 いじめられていても読者はあたりまえだ、と思えるが、希少種のいじめはあまりみない上にこのssの希少種は無罪、 そんなssを見ても、読者はいじめの様子を心地良くは決して、思わないだろう、 希少種のありがたみをもっと作者はみるべき、そして読者が読んで心地よいいじめを目指すべき。 と、かなりの長文になったが、ようは神奈子様信者の俺にこのssは少々鬼畜過ぎた、ということ。 -- 2010-08-12 20 58 45 ゆっくりがゲスであれば虐める大義面分が立つだろうけど、 そんなケースばっかりじゃないでしょ。 生殺与奪の権は人間が持ってるんだから、希少だろうが 善良であろうが等しく死ぬべき。 -- 2010-08-15 16 27 27 どうも自分ルールを押し付けようとする自己中心的な奴等がいるねぇ ↓↓神奈子信者なのはいいけどさ、基本ゆっくりは東方と別物なのに混同するとか、侮辱も良い所 ↓↓↓ゆっくりは例外無く饅頭、なに勝手にオリジナル設定付けてるの? SS書くのは作者の自由、話の構成はその作者の裁量に委ねられる 作者は自分の書きたいものを書く、別に金を貰ってる訳じゃない、仕事じゃないアクマで趣味の域だ とどのつまり、希少種うんぬんだの、やめろだの言って強制するのは言論弾圧にも等しい 共産主義か独裁主義かよ それに、気にいらなかったら途中で読むのを止める権利があるのにそれをせずに文句たれるとか、自衛も出来ないのかよ -- 2010-08-16 03 41 42 あれだ、ちょっと読み終えた時発狂気味だったからわけのわからん自己中コメしてしまったんだが ようはジャンル的にこのssは需要を集めにくいんじゃね?っていうことをいいたかった。 違うジャンルで書けばもっと共感できんじゃね?ということをいいたかった。 -- 2010-08-16 12 24 26 他の人もいってるけど、別に作家でもないんだから需要なんて気にする 必要ないし、書き手が思うままに書けばいい。変に共感を得ようとして 無難にまとめれば、ありきたりの文章しか出来上がらない。 -- 2010-08-16 22 51 31 うーむなるほど -- 2010-08-17 22 21 27 稀少種でもなんでも可愛いゆっくりが理不尽に虐待されるのが大好きな俺にはとてもいいSSだったよ -- 2010-08-23 04 45 25 いや、そういう意味でいったのではなく、このまま、需要など関係なしに突き進むならなにも言わないけど、 もし需要をある程度集めたくてこういうssを作ったのなら、題材変えたほうがもっとよくなると思うという、 よければ参考程度に読んでくれるとうれしい、という事を言いたかった。 -- 2010-08-24 17 35 18 ↓あんた…今さら紳士ぶってもそれは通らんだろ…。あんたのやったことはただ自分が嫌いな類のSSに自己中なけちをつけただけじゃないか。 -- 2010-09-13 00 38 13 うーむ、さなえさんの奇跡か… 痛い目に会いたくないという心が、自分が3回痛い目に会えば助かるという理性を上回ったのかな? それとも、奇跡は理性では使えないのか… 希少種苛めで私はちょっと心が痛んだけど、考察SSとして良いんじゃないかな? -- 2010-10-25 17 40 58 希少種優遇が風潮、というかもはや常識みたいになってしまって虐待種差別反対派が異端扱いされつつあるこの状況下でこのSSをあげた作者さんに拍手を送りたい。こういう流されない人は、ゆっくりSS作者の中の希少種と言えるかもな。希少性にしても能力にしてもね。 まあ…内容は好みは別れるだろうけど、希少種の虐待そのものじゃなく、それをためらわない作者さんの主体性のある態度が俺は好きだ。 -- 2011-01-06 01 43 58 これさあ作者自身が希少種虐待を好きじゃないだろ 他の人があまりやらないから希少種虐待を書いただけだろ 要は他の作者と違う事をして目立ちたかっただけの只の厨二SSだな 書くんなら書くでもっと面白く書けよ知恵遅れが 希少種を虐待したくない人間が仕事だからと だらだら虐待するだけの鬱SSを読んで面白いと思うか知恵遅れが 考察内容も実につまらん、サイコロで1が出ない奇跡?はあ? つまんねえんだよ知恵遅れが ゆっくりの心理描写もないし人間が見たままをだらだら書いてるだけ 実験内容が面白ければそれでもいいが サイコロふって人間が嫌そうにだらだら虐待するだけ・・・ びっくりするほどつまんねえんだよ知恵遅れが 2回言うくらいつまんねえんだよ知恵遅れが この知恵遅れの作者はれいむのまむまむから奇形ゆとして 生まれるところからやりなおした方がいいね!今すぐでいいよ! -- 2011-06-16 15 37 24 ↓つ他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! -- 2011-07-02 18 04 28 ↓↓どぼじでぞん゛な゛ごどい゛うのお゛お゛お゛お゛おおおおおおおおおおお!? -- 2011-08-23 15 48 50 人が嫌になる発言をする奴のほうがよっぽど中二で知恵遅れなんだねーわかるよー。 -- 2011-10-23 00 43 55 ↓↓↓↓嫌なら読むな知恵遅れ 例えつまらんくても「ああつまらんSSだな」と『思う』だけにしろよ なんでわざわざコメントするかな お前の意見なんか誰も求めちゃいないんだよ そりゃみんながみんな『おもしろい』とは思わないだろうけど『おもしろい』と思う人だっているんだよ お前だって自分の好きだったり気に入ってるものをけなされたら嫌だろ?それと同じだよ知恵遅れ それにも気づかないんだかわざとやってんだかしらんがお前のほうが知恵遅れだよ 大事なことだから3回言ったよ 【知恵遅れ】。 -- 2011-10-23 01 11 13 ↓あーうー -- 2012-01-28 22 19 57 『自分の体』だけにしか働かない奇跡っていうのは悲しいな。そのせいで壊れたさなえとすわこはこの後どうなるんだろう。 善良な家族が人間のせいで滅茶苦茶に、ってシュチュエーションは他にいくらでもあるけど、善良な希少種を虐待というのはやっぱり慣れんなぁ‥。 あとコメント欄随分荒れてるな。ゆ虐の中でもこういうのは特に人を選ぶってことか。 -- 2012-01-29 04 18 49 希少種虐待はゆっくりできるね! -- 2012-04-07 00 08 53 ちゃんと前書きされてた通り希少種虐待物だと言ったろ?それに文句を付けちゃならんよ。しかもつまらないからって知恵遅れだとかそういったコメって評価や感想じゃないんだよそれは罵倒や罵声、中傷と言うんだよ良く言って批判だ。 しかもここはあくまで感想を述べるところしかもss自体にだそんなこともわからないバカはネットでコメするな荒れるだけだし迷惑だから 俺自身ゲス以外の虐待は好きじゃないから飼育係りの鬼為山が虐待が楽しくなったら読むのをやめようと思ったが結局全部読んでしまったな で感想は俺には向かない作品だなと思ったが言うならもっとすわこの虐待過程が欲しかったなまぁあったら途中で読むのをやめてたなww -- 2012-07-27 02 05 47 希少種優遇はあんまり好きじゃない。だからこういう作品もっと増えて欲しいね -- 2013-01-09 09 59 56 というか、元のふたばにせよここにせよ 18歳未満は入ってきちゃ駄目だし、SS読んじゃ駄目だし、感想を書き込んだりしちゃだめだろう -- 2013-02-08 02 46 36 いいキセキだった・・・ -- 2013-12-16 03 22 07 希少種虐待は最高だね。もっと増えてほしい! -- 2013-12-26 21 54 34 貴重な希少種虐待作品をありがとう もっと増えると良いな♪ -- 2014-05-07 19 25 17 希少種虐待の中でも珍しい作品だな。 もっとこういうのが増えるといいのにな・・・ -- 2017-08-02 10 33 52 注意書を読んでいないお子様がいるなw 私も希少種虐待反対派だが、観察系は嫌いじゃないよ。 嫌いなのは、理由なく希少種を虐待する話かな。 数が少ないから希少種、そんな希少種を意味なく殺すのはもったいない。 -- 2018-01-11 23 14 36 さなえ自身の身の安全にしか働かない奇跡の力か 悲しいね -- 2023-05-18 17 35 55
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「ふたば系ゆっくりいじめ 387 れいむはよげんしゃ/コメントログ」 戻りまりさの末路が気になります。 -- 2010-09-13 19 00 19 ぱちゅりーはかちこいなぁ。こんなぱちゅりーなら飼ってみたい。 あのれいむは、ざまぁみろ、だったけど、戻りまりさが可哀想だなぁ -- 2010-10-08 17 39 09 共食いしてもうんうんは残るから それが肥料になるんじゃない -- 2010-10-10 23 38 45 結局これか。予想の範囲内だったけど面白かった。 -- 2010-11-25 22 23 24 戻りまりさェ… -- 2011-05-13 02 50 54 戻りまりさもいずれ農作業組に・・・って無理か -- 2011-07-11 18 35 01 まったく・・・バカでアホでカスでクズでゴミでうんこの糞饅頭でゲスで救いようがない 地球の腐敗物に一言言わせてもらおう。 ざまぁwwww -- 2011-11-12 03 04 53 戻りまりさ…少し好きだったのにな… -- 2012-02-25 23 25 28 面白かった ぱちゅりー可愛いが可愛すぎる -- 2012-06-19 23 32 25 1家に1匹かしこいパチュリー ゆっくりはやっぱ99パーセントクズ -- 2012-07-10 12 20 04 畑で働くゆっくりが大好きです -- 2013-01-23 04 35 40 おもしろかった できれば戻りまりさのその後をみたい -- 2013-05-05 20 38 21 なんかたまってたものがスッキリした感じのする物語だった。 サンクス -- 2013-09-15 17 57 29
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やさしいまち 12KB 愛で描写多し 虐待はほんの少し ※虐待描写ほとんどなし ※愛で率多め 街の広場には楽しげな歓声が沸いていた。 「ゆっ、ゆっ、ゆ~っ!」 ゆっくりれいむの歌うおうたは、その辺で物乞いをしてる野良ゆっくりが歌っているそ れとは全く別物だ。少し聞いただけで、それがちゃんと訓練を受けたものだということが わかる。 そのおうたに合わせて、一匹のゆっくりまりさがリズムを取っている。 帽子のツバが上下に揺れる。 そして、そこには、一匹のゆっくりちぇん、まだ小さな子ちぇんが乗っていた。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆっ」 れいむのおうたが、短い間隔になってくる。 まりさもそれに合わせて小刻みに帽子を揺らす。 ゆっくりらしからぬ緊張感に、それを見物していた人間たちも声を出さずに静かにそれ を見守っていた。 「ゆっ!」 まりさが、大きく帽子を跳ね上げた。 「ゆっっっ!」 子ちぇんが帽子のツバに跳ね上げられて飛ぶ。 空中でくるくると回転し、ふかふかの柔らかい毛布の上に着地する。 ころころころと転がって最後にぴょんと一飛び。 二本の尻尾で器用に帽子を挟んで、それを顔の前に掲げてゆっくりと顔を下に向けて一 礼する。 見物人たちから歓声が上がった。 「すごい」 「かわいい」 「ゆっくりしてる」 最後のは、人間が連れてきた飼いゆっくりのものだ。 その広場では、他にも色々なゆっくりが芸を見せて歓声を浴びていた。 「うー、おいしいおいしいやきそばだどぉ」 屋台も出ていたが、なんとそこでやきそばを焼いているのは胴付きのれみりゃだった。 具の野菜を切っているのは口にナイフをくわえたゆっくりみょんたちだ。 ありすがプラスチックの容器にやきそばを入れて、れいむがそれに紅しょうがを乗せて お客に渡す。その度にみんなで 「ゆっくり食べてね!」 と言えば、お客の人間さんはとてもゆっくりした顔で笑う。 中には、小さな包みを代金とは別に渡す客もいる。 この小さな包みは、中に甘いお菓子が入っていて、ここに入場する時に買うことができ る。持ち込んだ食べ物を中のゆっくりに与えることは禁じられていて、芸を見た時などの ゆっくりできた時に、ゆっくりに渡すのはこの小さな包みだ。いわばチップの代わりのよ うなものであった。 れみりゃのやきそば屋に限らず、広場にはゆっくりふらんなどの捕食種もいるが、他の ゆっくりたちをいじめたり食べたりすることはなく、みんな仲良くやっている。 人間さんたちは、それを見てとても微笑ましく思いゆっくりできる。 他の動物でも、例えば本来敵同士に思われている猫と鼠が仲良くしていたりするとわざ わざテレビ番組に取り上げられたりする。それと似たようなものであった。 「あと五分で、広場中央の池で、まりさの水上レースが始まります」 というアナウンスが流れると、そこにいた客たちの半分ほどが池の周りに集まった。 「ゆっゆっ!」 「ゆゆーん!」 「まりさがいちばんだぜ!」 帽子を水に浮かべたまりさたちが一列に並んで水に浮いている。 司会者のお兄さんが、端から一匹ずつこれまでの戦績や、これがデビュー戦の場合はデ ビュー前の訓練の時の逸話などを紹介する。 「よーい……スタート!」 号砲を合図に、まりさたちは口にくわえたオールで水を漕ぐ。 「ゆゆーん! やったのぜー!」 トップを取ったのは、これまでも圧倒的な勝率で勝っているまりさだった。 「ゆぅ~ん、またまりさが勝ったよ! おじいさん!」 「おうおう、あのまりさは強いのぅ」 観客の中に、ゆっくりれいむを抱いた老人がいた。 「ゆぅぅぅ、まりさかっこいいよぉ~」 ぽわーんとしたゆっくり顔でまりさを見つめるれいむ。 「……」 それを見ていた老人が何かを決意したかのように力強く頷いた。 「ゆっ、あ、あのれいむまた来てるんだぜ」 まりさの方でもれいむに気付いていた。あのれいむとおじいさんはよく来るのだ。 「……ゆゆぅ、まりさに惚れてるのぜ。や、や、や、やめとくんだぜ、やけどするのぜ」 とか言いつつ、かなり満更ではなさそうなまりさであった。 言うのが遅れたがもう大方の読者諸兄にはお察しがついていよう。 ここは、とある街である。 そしてこの街には、人気のゆっくり園があった。 芸を見せたり屋台をやっているゆっくりたちは当然、全員が金バッチ持ちである。 華やかで人間さんたちから喝采を浴びる表舞台の裏には、いつかその表舞台に立ちたい と願うゆっくりたちの餡のにじむ訓練の日々があった。 広場にいるゆっくりたちはエリート中のエリートであった。 そもそも、この園のゆっくりになるための試験の受験資格が金バッチなのである。金持 ちが大前提になっている世界なのだ。 それゆえに、合格すればもはやゆっくりしたゆん生は約束されたようなものだ。 後進に道を譲って引退する際も、ペットとしての買い手がすぐさまつく。買いたいとい う人間が多い売り手市場なのだから、その人間の調査吟味も詳細に行われ隠れ虐待趣味者 などに引き取られることもない。 そして、ひとつの花道がいわば寿退社である。 「ゆゆっ、れ、れいむ!」 まりさは、係員に連れてこられた部屋で驚きの声を上げた。 あの、飼い主のおじいさんとよくまりさの水上レースを見に来ていたれいむがそこにい たのだ。 「ゆ、ゆゆぅ、ゆ、ゆっくりはじめまして! れいむは、れいむだよ!」 「ゆっ! ま、まりさはまりさだぜ!」 はじめはぎこちなかった二匹だが、れいむがいつも水上を駆けるまりさの勇姿に感動し ていたことを告げ、まりさもよく見に来ているれいむのことを意識していたことを打ち明 けると、すぐに打ち解けることができた。 それを、係員とれいむの飼い主のおじいさんが嬉しそうに眺めている。 当のまりさとれいむには知らされていなかったが、これはお見合いであった。 れいむがまりさのことを好きになっていることを悟った飼い主が、園に申し出て一席を 設けたのだ。 むろん、話は二匹がそのつもりになってからだが、もしも話がそのように運んだ場合は、 飼い主が金を出して園からまりさを買い取ることになる。 水上レースの花形まりさなので決して安い金額ではないが、飼い主は裕福だったのでそ れを承諾した。 やがて、何度も会っているうちに、いよいよ打ち解ける二匹。 ある日の帰り道、おじいさんがれいむに言った。 「れいむや、あのまりさのこと好きかい?」 同じ頃、まりさは係員に言われていた。 「まりさ、あのれいむのこと好きかい?」 答えは、同じだった。 「「ゆっ! す、す、好きだよ、ゆっくり大好きだよ!」」 話はとんとん拍子に進み、まりさは引き取られ、二匹は晴れて結婚することになった。 「ゆっくりしあわせーになれよー!」 まりさと親しかった係員が祝福する。 「ゆっくりおめでとう!」 「ゆっくりしていってね!」 「まりさ、ときどき遊びに来てね!」 「うー、やきそばごちそうするどぉー」 仲間たちも祝福する。 「わー、結婚式だってー」 「へえ、こりゃいい日に来たなあ」 「れいむもまりさもかわいいぃぃぃ」 「カメラカメラ、カメラどこやったかな」 居合わせた客たちも、このめでたいイベントに大喜びだ。 祝福、また祝福。 とってもゆっくりと見送られたまりさは、この後れいむと子供を産んで家族を作り、ゆ っくりとしたゆん生を送った。 だからこの街は、ゆっくりにやさしいまちと呼ばれていた。 「ゆぅ、ゆぅ、ゆぅ、つ、ついたよー!」 「ゆっくりつかれたよ!」 「ゆわぁぁぁ、ここがゆっくりできるまちなんだね!」 「そうだよ、ここはね、人間さんたちにゆっくりにやさしいまち、って呼ばれてるんだよ」 「それはゆっくりできそうだね!」 「ゆっきゅちできりゅね!」 「ゆわぁい、ゆっきゅち! ゆっきゅち!」 「ゆっくりしないでいそいでよかったね!」 それは、れいむやらまりさやらありすらの集団であった。 子ゆっくりや親の頭に乗っている赤ゆっくりまで含めると全部で三十匹はいる、ちょっ とした群れだ。 隣町に住んでいた野良ゆっくりたちである。とある公園で必死に生きていたが、とうと う人間が公園のゆっくり駆除を決定。 愛護派というほどではないが、それほどゆっくりたちを嫌ってはいなかった近所の人間 に警告を受けて、ゆっくりたちは泣く泣く公園を出ることにした。 途方にくれたゆっくりたちを哀れに思ったのか、何人かの人間が教えてくれた。 ゆっくりにやさしいまち の存在を。 そこに行けばゆっくりできる。 道々、人間に話を聞くと、その確信はさらに強まった。 「ああ、あそこはゆっくりできるぞ」 「ぜったいに行くべきだ。あそこはゆっくりにやさしいから」 「いじめられてるゆっくりなんか一匹もいないよ」 とてもゆっくりできそうな話ばかりだった。 そして今、野良ゆっくりたちはようやくゆっくりできる場所へ到着した。 近付いて行くと、門が見えた。 ゆっくり園 ゆっくりしていってね! と、アーチ状の門に取り付けられた看板の文字を見て、ゆっくりたちはゆっくりした。 いかにもゆっくりできそうなところだ。 「ゆゆ! なんか、とってもゆっくりした声が聞こえるよ!」 「ゆゆ?」 「しーっ、しずかにしてね! ほら……」 ゆっくりたちが口を噤む。 すると、微かに門の向こう側の声が聞こえてきた。 「ゆっゆっゆ~、ゆゆっ、ゆゆ~っ」 「ママ、あのれいむ、おうたがうまいね」 「そうねえ、すごいわねえ」 「ゆっゆっゆっ! わかるよー!」 「うわー、あのちぇん、すごいなー」 「かっわいいよー、ちぇん飼いたいぃぃぃ」 「うーん、マジで飼っちゃおうか、ちぇん」 「ゆっきゅちちていっちぇね!」 「あの赤ちゃんれいむとまりさ可愛いねえ」 「あーもー、かわいいー、あたしあまあまあげてくるー」 もう、とてつもなくゆっくりできそうな声ばかりである。 「「「ゆわわわわわああああ!」」」 「「「ゆ、ゆっくりできそうだねえええええ!」」」 「「「ゆっきゅちぃぃぃぃぃ!」」」 「「「ゆっくりしないではやく中にはいろうね!」」」 明日をも知れぬ境遇で生きてきた野良ゆっくりたちに、興奮するなというのが無理な話 だ。 「お、野良か」 いざゆっくりできる楽園へ、と野良ゆっくりが跳ねていくと、門のところにいた係員が それに気付いて外に出てきて、ゆっくりたちを阻んだ。 ゆっくりにやさしい、という話が広まると、この場所こそが真のゆっくりプレイスと思 い込んだ野良ゆっくりがよくやってくるようになったので、係員には見慣れた光景であっ た。どうも野良ゆっくりを追っ払うためにここのことを天国のようにゆっくりに吹き込む 人間もいるようで困ったものである。 「はーい、ゆっくりゆっくり」 「ゆゆ? おにいさん、邪魔しないでね」 「そうよ、ありすたち、とってもとかいはなここに入りたいのよ」 「ここはとってもゆっくりできるんだよ、だから中に入れてね」 「ゆっきゅちちたいよぉぉぉ、いれちぇよ!」 「うん、でも君たち、ちょっと中に入れるには汚いねえ」 「「「ゆぅ……」」」 ゆっくりたちがしょげ返る。 「だから、まず入る前に体を洗ってぴかぴかにしないとね」 係員はそう言って、もう一人の別の係員に、 「ちょっとここ頼むわ。おれはこいつらを連れてくから」 「おう」 「さあ、ほら、こっちおいでー」 「ゆゆ!?」 「ほら、こっち、洗って上げるから、おいで」 「ゆゆゆゆ!?」 「あらってきれーきれーになったら、中に入っていいの?」 「うん」 「ゆわああああい!」 「ごーしごーししてきれーきれーになろうね!」 「ゆっくりおねがいするわね、とかいはなお兄さん!」 「ゆわーい、ごーちごーちできれーきれーしようにぇ!」 「そうちたらゆっきゅちできりゅんだね!」 一時はどうなることかと思ったゆっくりたちは大喜びだ。 ゆっくりたちは、裏手にあった建物の一室に招じ入れられた。 「野良だよ、頼むわ」 「はい」 「えっと、はじめてだっけか」 「ええ……」 「そんな深く考えるな。苦しむことはないんだ」 「……はい、やります。やりますよ」 「ああ、それじゃ頼むぞ」 ここまでゆっくりたちを連れてきた係員は、そこにいた別の係員とそんな会話を交わす と出て行った。 「……はーい、ほら、そこのお湯で体を洗ってね」 その係員は、一度深呼吸をしてから言った。 「ゆわわ、あったかいおみずしゃんがありゅよ!」 「これはおゆだよ! ゆっくりできるよ!」 「ゆぅぅぅ、これがうわさに聞いてたおふろなんだね!」 「おふろに入るのなんてうまれてはじめてだよ!」 ゆっくりたちは床が窪んでいる部分に溜まったお湯に、ざんぶとつかってとてもゆっく りした。 長湯は死に繋がるので、少しつかると外に出て、体をすーりすーりさせる。 もう一度お湯につかると、ずっと野良暮らしをしていたため、お湯が真っ黒になった。 「ゆわあ、まっくろだにぇ!」 「おゆさんがこんなに黒くなったってことは、これでれいむたちはきれーきれーになった んだよ!」 「さっぱりしたんだぜ! おふろはゆっくりできるんだぜ」 「きれーになっちゃら、ゆっきゅちしたところに入れるにぇ!」 「ゆわーい、ゆっきゅちちようにぇ!」 「ゆぅ……でも、なんかゆっくりねむたくなってきたよ」 「ゆぅ……そういわれると、ありすもなんだか……」 「ま、まりさも、ね、ね、ねむいんだぜ……」 「「「ゆぴぃ~」」」 「ゆゆぅ、赤ちゃんたち、もうおねむしてるよ~」 係員が、眠たそうにしているゆっくりたちに声をかけた。 「ほら、ここで、少しおひるねするといい。ここに来るのに疲れたんだろう」 係員が指し示す床は、そこだけふわふわの毛布になっていてゆっくりできそうだった。 「ゆぅぅ、そうだね、おひるねしようか」 「ゆぅ、それが、いいんだぜ、ねむいんだぜ」 「ゆぅぅぅぅ」 「ゆぴぃ~」 「赤ちゃんをおくちでくわえてはこぼうね……」 やがて、全てのゆっくりがふわふわの床の上に乗り、眠ってしまった。 「……よし」 それを確認すると係員は、深呼吸をして、壁についていたスイッチを押した。 ういいいいん と機械の作動音がして、ゆっくりたちが幸せに眠る床が真ん中から割れた。 「「「ゆぴぃ~」」」 ゆっくりたちは床が割れて開いてできた穴から落ちていくが、それでも目を覚まさない。 先ほど体を洗ったお湯にゆっくりに効果がある睡眠剤が入っていて、それを体全体で吸 収し、湯気を吸い込んだゆっくりたちは決して目覚めることはない。 ゆっくりと惰眠を貪りながら、ゆっくりとした夢を見ながら、ゆっくりとした寝顔のま ま落ちていった。 最後の最後で、希望に満ちたゆっくりを手に入れた野良ゆっくりたちは、みんな幸せそ うだった。 「……ふう」 係員は、階段を下りていく。 「……」 無言で、それを見つめた。 山盛りの餡子とカスタードが混ざったもの。 山盛りの皮。 リボン、帽子、カチューシャ。 これに、慣れないといけない。 せめて最後までゆっくりしていたのだからと思うしかなかった。 普通の処理場やら加工所ならば、問答無用で泣き叫ぶゆっくりをミキサーにかけている だろう。 しかしここでは、せめてゆっくりと死なせてやるためというだけの理由で、ゆっくり用 の睡眠剤のコストを許容していた。その結果できたものを利用するといっても、正直、採 算的に言うと、やや赤字である。 だからこの街は、ゆっくりにやさしいまちと呼ばれていた 終わり 油断すると愛で派の本性が出ちまうな。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 340 ゆっくりほいくえん ふたば系ゆっくりいじめ 396 つむりとおねえさん ふたば系ゆっくりいじめ 444 ドスハンター トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る れいむだけ不幸になる展開を期待したのに。 -- 2016-12-07 07 40 00 ここにいたらストレスマッハで死ぬ -- 2013-07-12 17 17 15 最初のゆっくり園の奴らが不幸になる展開が見てみたい -- 2013-04-15 10 47 41 プロの芸ゆっくりが保護されるのは当然だが 野良にまで優しいとは・・・ この町の人達とは気が合いそうにないね -- 2010-11-12 06 13 27 こんなゆっくりできる事を貪ろうとするだけの野良なんかを中にいれたら、 このゆっくりした町が崩壊するもんな 駆除して当然 -- 2010-09-24 08 23 14 ここまでゆっくりにしてやる必要なんてないのに・・・優しすぎるぜ・・・ -- 2010-08-21 02 05 36 やさしいにんげんさんばかりでゆっくりできるのぜ!! -- 2010-06-27 11 26 23 面白かった -- 2010-03-07 02 30 34