約 316,043 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/661.html
時をかけるまりさ 後編 23KB ※俺設定 ※いろいろと被るかもしれません ※3回に分けると思ったけど4回にします ※ユ○ルイネタじゃないです ※今後、ユ○ルイにも絡ませません ※ただの単体SSです 時をかけるまりさ 中 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 じねぇっぇぇえ!!!! じねっぇぇぇえええ!!!! ばでぃざのがわいいでぃぶどぉぉおお!!!!! おぢびじゃんんをごろじだぁぁっぁぁあぁ!!!! にんげんばぁっぁぁぁぁ!!!!!!! じねぇっぇぇえええええ!!!!! まりさは心の中でさえ、平穏な心を保てなくなっていた。 心の中の声でさえ、痛々しく苦しい濁音交じりの怒声になっていた。 それほどまでに、まりさの怒りは衰えることがなかった。 『もう何回目かわかんなくなっちゃったよ!!! 1万回だったかな?2万回だったかな? それとももっとたくさんだったかな???』 頭の中の声が言うように、もう数え切れないくらい、 まりさは、何度も何度も人間に立ち向かっていった。 なんがいばまげようがじっだごどじゃないんだぜっぇぇええええ!!!!! ゆっぐりごろじばいげないごどなんだぁぁぁぁ!!!! ごんなごどばぁっでばぁっぁぁああ!!!! いげないんだぜっぇぇぇえええ!!!! じねぇっぇえええ!!!! ばでぃざのぉおおおぉ!!! でぃぶどぉおぉおお!!!!! おぢびじゃんをおぉおぉおおお!!!! がぇずんだ 「ぜっぇヶrkjrcんfrsmvhんtyしd!!!!!!!」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 どぼぢでっぇぇぇぇえ!!!! どぼぢでっぇぇぇえええ!!!! どぼぢでっぇえええ!!!! ばでぃざばぁぁっぁあ!!!! にんげんざんにんがでないのぉぉおぉお!!!!!! 『いい加減、諦めたら??? 実は、自分でもとっくの昔に気づいてるんでしょ??? どうあがいても人間さんに勝てないって・・・』 だがらぁっぁぁあ!!! ぞれがどうじだんだぜっぇぇえええ!!!! ばでぃざのぉおぉおおおお!!! だいぜづなぁっぁあぁ!!!!! だいぜずなぁぁぁああ!!!! でいぶがぁっぁああああ!!!! おぢびじゃんがっぁぁあああ!!!!! にんげんざんにがでないがらどがぁっぁああ!!! がんげいないんだぜっぇえええ!!! でいぶのがだぎぃいいいい!!!! おちびじゃんのがだぎぃいいいぃ!!!! じねぇっぇぇえええ!!!! ぜっだいにじねぇぇえええええ!!!! ぜっだいに 「じねぇmkfjぇくcんfybsんddshvhぶskかdrgせyfhfんcbsでryついえ!!!!!」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 まりさの顔面に大きな穴が開いていた。 『あ~あ、手が汚れちまったよ。え~タオルタオルと・・・。』 ど・・・ぼ・・・・ぢ・・・で・・・ 薄れ行く意識の中、まりさは最後の最後まで、 人間に対する憎しみを燃やし続けるまりさ。 『ふぅ~ん。 ただのバカかと思ってたけど、 ものすごく家族思いっていうことだけは、 認めてあげるよ!!!!』 ぞ・・・れが・・・ど・・・ぼぢ・・・だ・・・ 『正直に言いなよ!!! 何をしたってまりさは人間さんに勝てないって!!! ここまで頑張ったんだから、バカにしたりしないよ!!!』 ばでぃ・・・ざ・・・ば・・・ じら・・・ながっだ・・・ にんげんざん・・・ごんなに・・・づよい・・・なんで・・・ もう・・・なにをじで・・・・も・・・ がで・・・る・・・ぎが・・・ 『正確には、人間さんが強すぎるんじゃなくて、 まりさが弱すぎるんだけどね!!!』 ぞれば・・・ない・・・ばでぃざば・・・ もりの・・・おうじゃ・・・ にんげんざんいがいなら・・・ 『そうなんだ!!! まりさは森の王者だから、人間さん以外なら 勝てるんだね!!!!』 ぞうだ・・・ にんげ・・・ん・・・ざん・・・いがい・・・ な・・ら・・・ 『じゃあ、もう一回、時間を戻してあげる!!!』 でも・・・ばでぃざば・・・ にんげんざ・・・んにば・・・かでないんだ・・・ 「ぜ・・・・ゆっ!?」 「ゆっくりしていってね!!!まりさ!!!」 「「「「「おとうしゃん!!!!ゆっくちちていってにぇ!!!」」」」」 まりさの目の前には、れいむと、5匹の子供たちがいた。 まりさが狩りに行くため、巣から出て行く前までに時間を戻されていたのであった。 まりさは信じられなかった。 幾千幾万と見続けたれいむと子供たちの残骸。 その残骸だったはずの家族が今、目の前で、ニコニコと笑っているのだ・・・。 まりさは嬉しさのあまり、瞼に涙を溜めた。 れいむ・・・ おちびちゃん・・・ まりさは・・・みんなのためなら・・・ どんなことでもするよ・・・ みんなが生き残るなら・・・どんなことでも・・・ まりさは人間さんには適わないけど・・・ それでも・・・それでも・・・ まりさは・・・ まりさは今、久々に見る家族の元気な姿に、号泣寸前であった・・・ 「み・・・みん・・・みん」 『ゆっくりしてる場合じゃないよ!!! あと少しで人間さんが来るよ!!! ゆっくりしていないで早く逃げてね!!!』 まりさの頭の中で声がした。 そうだ・・・ 今なら・・・ 今ならっ!!!! 間に会うっ!!!! 「みんなぁぁぁっぁああ!!!! ゆっぐりじないでっぇぇえええ!!! ばやぐにげるよぉおぉおおお!!! ごわいにんげんざんがあぁぁああ!!! ちがづいでるよぉおおおぉ!!!!」 まりさは泣き喚いた。 その声にれいむや子供たちは、一瞬、固まり、 しばらくした後に・・・ 「きょわいよぉおぉおおぉお!!にんげんしゃんはぁぁぁあ!!!きょわいよぉお!!」 「ゆんやぁぁああ!!!!ゆっくちできにゃいぃいいい!!!」 「もうやじゃぁぁぁぁあああ!!!!おうちきゃえるぅうぅううl!!!」 「どぼぢでしょんにゃこちょいうにょぉぉおおぉおおぉ!!!!」 「おとうしゃんん!!!おきゃあしゃんんんん!!!たしゅけちぇぇぇえ!!!」 下腹部をプルンプルンと震わせて、転げまわるように泣き出す子供たち。 「まりさ・・・おちびちゃんたちがこわがってるよ・・・」 れいむもまた、体を小刻みに震わせる。 みな一様に、ゆっくり出来ない声をあげたまりさを、 畏怖の視線で見つめだす。 自身の逸る気持ちを思わず、声にしてしまい、 家族に必要以上に不安にさせてしまったと、気づき、 失敗したと思うまりさ。 「ゆ゛っ!!! ご・・・ごべんねぇええ・・・ でも・・・にんげんざんが・・・ちがづいでるのば・・・ ぽんどの・・・ごどだぜ・・・」 まりさのもまた、体を震わせていた。 早くこの場から家族を連れて立ち去りたい。 それだけしか頭になかった。 「どぼぢでぞんなごどをいうの・・・」 れいむは、怖がりながら問いかける。 さっきまでゆっくりしていたまりさが、 なんでこんなにゆっくり出来ないことを言うのか、 不思議でたまらなかった。 「おちびじゃんだぢ・・・ ごわがらぜで・・・ごべんねぇ・・・ ぼ、ぼら・・・おどうざんの・・・ おぼうじのながに・・・ ゆっぐりじないでばいっでねぇえ・・・」 まりさは、自身の帽子を脱ぎ、 その中に、子供たちを詰め込んでいく。 「おとうしゃんんん!!!きょわいよぉお!!!」 「しょうだよぉおお!!!もっちょゆっくちちようよぉおぉ!!!」 「きょきょはみんにゃのゆっくちぷれいしゅにゃんだよぉお!!!」 「ゆっくちちちゃいよぉおぉおお!!!」 「ゆんやぁぁあ!!!!どぼぢでしょんなこちょいうのぉぉぉぉ!!!」 相変わらず、泣き続ける子供たち。 それをお構いなしに、無理矢理、帽子に詰め込んでいく。 「いちゃいぃぃい!!!」 「ゆっくちぃいぃいい!!」 「つぶりぇりゅぅうぅう!!!」 「やめちぇぇええええ!!!」 「だちてえぇぇぇええ!!!!」 無造作に帽子に詰められて、それぞれ、悲鳴を上げる子供たち。 そんなことは一切無視するまりさ。 まりさは、もうすぐ襲い掛かってくるだろうと思われる人間への恐怖で、 いっぱいであった。 今、ゆっくりしてたら、殺されてしまう。 まりさは、それ以外のことは考えられなくなっていた。 何万回と挑んで負けた記憶が、ここに来て、やっと餡子に定着したのか、 自分より圧倒的に強い人間たちが、自分たちを潰しにやってくるという恐怖のあまり、 体はプルプルと震え、子供たちを入れるおさげも痙攣を起こし、 入れる最中に急に止まってしまったり、 さらには、れいむの前だというのに、チョロチョロとしーしーを 漏らす醜態を晒してしまった。 ブリュ ブリリィイィイ!!! まりさは、強く目を閉じた。 なんと、抑えきれない恐怖が、うんうんまで漏らしてしまったのだ。 まりさの自尊心は、この時、ポキッと折れてしまった。 いくらなんでも、人間に対して、恐怖心を持っているとはいえ、 最愛の妻の前で、しーしーどころか、うんうんを漏らすとは・・・ 自称、森の王者と名乗っていたことに対して、 まりさは、物凄く恥ずかしくなった。 こんなに人間さんを恐れるなんて・・・ こんなに人間さんが怖いなんて・・・ まりさはかっこ悪い・・・ 大好きなれいむの前で・・・ しーしーさんだけじゃなくて・・・ うんうんさんを漏らすなんて・・・ なんてかっこ悪いんだ・・・ 「ゆ゛ぐっ・・・ゆ゛・・・」 目を閉じたまま、まりさは泣き声を押し殺した。 恐らく、れいむはこんなかっこ悪い自分を見て、ドン引きしているだろう。 なんて情けないんだと言わんばかりに、ただひたすら泣き続けるまりさ。 まりさは、自身のゆん生の中で、心の底から後悔をした。 自分が人間に適うなど思っていた驕りに。 まりさは弱かった。 人間と幾度戦った結果、やっとそのことに気づいた。 そして、餡子には人間への恐怖が今、まりさを完全に支配している。 体のコントロールはまりさの意思に反して、体中の餡子が悲鳴を上げている。 その事実に気づいた時、まりさは人間には絶対適わないということを、 ここで再度理解したのである。 「まりさ・・・」 無様に体を震わせて、時々、ピクピクと痙攣を起こして、動かなくなると思ったら、 しーしーやうんうんを漏らすまりさを見て、案の上、ドン引きしているれいむ。 「ゆ゛っ!!!こんなしてるばあいじゃないんだぜっぇええl!!!!!」 まりさは、れいむの声を聞いて、やっとのことで我に戻った。 「ここはにんげんさんがくるから!!! ゆっくりしないではやくにげるんだぜっぇぇえ!!!」 まりさは、そういうや否や、即、その体をピョンピョンと弾ませて、 森の奥深く目指して、全力疾走していった。 「まって・・・まりさ・・・れいむには・・・あかちゃんが・・・」 まりさに着いて行こうと、身重の体に鞭打って、 まりさのスピードに付いて行こうとするれいむ。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 まりさはゆっくりしないで、とにかく森の中へ目指していく。 森の中なら安全だ・・・ 人間もそこまでやってこない・・・ 森の中へ行くんだ・・・ 急いで森の中へ・・・ 「ばで・・・ざ・・・ま・・・で・・・」 れいむが苦しそうに息を切らしているのにも関わらず、 れいむのことを無視し続けるまりさ。 「ゆげっぇえええ!!!」 「ゆっくちできにゃいぃいいぃ!!!!」 「つぶれりゅうぅうう!!!!」 「れいみゅぅうう!!!あんこしゃんはいちゃだめぇっぇえ!!!」 「おとうしゃんんん!!!ゆっくちちてぇぇぇええ!!!!」 まりさが、飛び跳ねる度、帽子の中の子供たちが、苦しそうな声を上げる。 恐らく、乗り物酔いにでもあったように、 急激な揺れに耐え切れず、餡子を吐いている子供もいるようだ。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 だが、そんなことは一切、気にせずに、ただ走り続ける。 その足取りはドンドン速くなっていく。 人間さんから逃げる・・・ 人間さんから逃げる・・・ 人間さんから逃げる・・・ まりさの頭の中には、もう家族のことは頭になかった。 人間から逃げる。 これ以外のことは何も見えないし、聞こえない。 もうひたすら逃げることに固執していた。 「ばで・・・も・・・だ・・・め・・・・」 れいむが苦しそうな声を上げた瞬間、 ブジュ!!! ブリリリリィイィイ!!!! 何か、まりさは、ふとれいむがいる後ろを振り向いた。 すると、まむまむから、ドロドロになった餡子が流れ出て、 苦しそうに横たわっている顔色の悪いれいむがいた。 あんよとまむまむが薄皮一枚で分かれているゆっくりにとって、 急激な運動は流産の原因にもなるため、胎生にんっしんの場合、 絶対安静が必要である。そのため、にんっしんしているゆっくりは、 その間は巣に徹底して閉じ篭るのが常識なのだが・・・。 まりさはそのことをすっかり忘れていた。 餡子の中には、小さなリボンと帽子が2~3個混じっていた。 おそらく、この餡子は、胎ゆっくりであろう。 「ゆあぁっぁぁぁぁぁ!!!どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!」 まりさは思わず声を上げた。 バカな! まりさはれいむとおちびちゃんたちを守るために!! あそこにいたらみんな殺されていた!!! だから逃げたのに!!! どうして!!!! まりさの頭の中は混乱していた。 『それはそうだよ!!! れいむはにんっしんしてたんだよ!!! あんなに激しく運動したら流産してしまうよ!!!』 まりさの頭の中で、再び声がした。 嘘だっ!!! まりさはれいむとおちびちゃんたちを守るために・・・ 『にんっしんしているれいむもいるんだからもっと考えてよ!!!』 ゆっくりしてたら人間さんがやってきて・・・ れいむとおちびちゃんたちが・・・・ それにゆっくりしないで急げって言ったのは・・・ お前じゃないか・・・ 『だからといっても、これはゆっくりしてなさすぎ!!! その結果、れいむのお腹のおちびちゃんたちがみんな死んじゃったよ!!! そんなこともわからないなんてバカなの?死ぬの?』 そんなこと・・・ そんなこと・・・ そんなこと・・・ まりさは、何もかもがおかしくなっていた。 森の王者だった自負は、砕け散り、 守るはずの家族を自分のせいで殺してしまい、 まりさの中で何かがおかしくなっていた。 『しかし、お笑いだね。 人間さんに勝てるとか言ってた割には、 人間さんに勝てないってわかると、 ビクビク震えて怖気づくなんて・・・』 やめろ・・・ 『その上、しーしーやうんうんまで出して・・・ かっこ悪いよ!!! しーしーやうんうんに塗れて、 おー臭い臭い!!!』 やめろ・・・ やめろ・・・ 『さらに、れいむにドン引きされて、 情けなく涙なんか流しちゃって!!! ホント無様だね!!!!』 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『しまいには、れいむのお腹のおちびちゃんたちを 殺しておいて、 どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) とか・・・・ ホント、まりさはバカなんだね!!! どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) だって!!! ホント、かっこ悪いね!!! どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)」 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『ねえ、どぼぢで辞めないといけないの? ねぇ、どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)」 やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ やめろ・・・ 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢで辞めないといけないのぉぉお!!!!(笑)』 やめ 「ろっでいっでるのがぎごえないのがぁぁぁっぁぁぁぁdfkljcvmfrヴんlthmszんdfyglvrtm!!!!!」 まりさは、修羅の形相で、まむまむから餡子を流して、 苦しそうにしているれいむに向かって睨みつけていた。 「ゆっ・・・れい・・・む・・・これ・・・はま・・・ちがい・・・なんだ・・・」 ふと、我に戻り、気が抜けた表情で、 れいむに誤解を解こうとする。 「れい・・・む・・・だいじょ・・ぶか・・・なんだ・・・ぜ・・・」 餡子を垂れ流して、苦しそうにするれいむに近づいていく。 「まりさ・・・がわるかったんだ・・・ぜ・・・・ おちび・・・ちゃんは・・・また・・・つくれ・・・ばいい・・・だぜ・・・」 額から汗を流し、れいむから視線を逸らすまりさ。 「・・・じ・・・ね・・・」 れいむは、まりさを睨みつけて、呪詛の言葉を投げかけていた。 「ゆっ!?」 れいむの思わぬ言葉に仰け反るまりさ。 「ゆっぐり・・・でぎないばでぃざば・・・ゆっぐりじ・・・ね・・・」 そんな・・・ まりさは・・・ れいむの・・・ まりさはショックを隠せなかった。 最愛のれいむから、ゆっくり出来ない言葉を言われて・・・。 「ゆっぐりでぎないばでぃざばぁぁぁあ!!! ゆっぐりじねぇぇぇええええええええ!!!!!」 れいむの怒りの叫びが、森に響き渡る。 『ホント無様だねぇ~!!! ねぇ、最愛のれいむに死ねって言われるのって、 どんな気持ち!? ねぇ、どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)』 再び、まりさの頭の中に声が聞こえ始めた。 うるさいっ!!! 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでうるさいのぉぉお!!! ぱぴぷぺぽぉぉおぉお!!!!ぱぴぷぺぽぉぉぉお!!!』 うるさいっ!!! 『どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑) どぼぢでぇっぇっぇええ!!!!(笑)』 うるさいっ!!! 「ゆっぐりでぎないばでぃざばぁぁぁぁっぁぁあぁあ!!!!ゆっぐりじ!!!!」 その時であった。 まりさは空高く舞い上がり、れいむに圧し掛かった。 「ゆぶっ!!!!」 れいむの体から体内の餡子が溢れ出た。 「じねぇぇぇぇええ!!!! じねぇぇぇぇぇぇえええ!!! じねlfkljdmヴォフgンmvtヌモgdvnygvmtノイsンrtm!!!」 まりさは、れいむの体の上を何度も飛び跳ねた。 何度も何度も飛び跳ね、辺りには餡子が撒き散った。 目の色を真っ赤にして、とにかく一心不乱に飛び続けるまりさ。 いつしか、帽子も勢いに負けて、まりさの頭から転げ落ちた。 そして・・・。 「ゆげっぇええ!!!」 「「「「れいみゅぅうぅうう!!!!」」」」 まりさの帽子の中に入っていた子供たちが次女のれいむを押しつぶしてしまった。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 次女のれいむは体から、餡子を漏らして、断末魔の声を上げていた。 「れいみゅぅうぅう!!!ゆっくちぃぃいい!!!」 「ぺ~りょぺ~りょ!!!どぼぢであんごしゃんででぐりゅのぉぉお!!!」 「ゆんやぁぁぁああああ!!!どぼぢでまりしゃのおねぇしゃんがぁぁあああ!!!!」 長女のれいむ、三女のまりさ、四女のれいむは、次女のれいむの体を舐めて、 ひたすら傷を治そうとする。 「おとうしゃんんんん!!!おねえしゃんがいちゃがってるよぉおぉ!!!」 末っ子のまりさはひたすらまりさに呼びかける。 「じねぇjねjしんvもいうvmrのあいsmvんとあ!!!!!」 だが、そんな子供たちのことなど、気にせずに、 ひたすら、れいむの体の上で飛び跳ねるまりさ。 「も・・・ちょ・・・ゆっく・・・ち・・・しちゃか・・・ちゃ・・・」 「「「「れいみゅぅうううぅうううぅうぅうううううう!!!!!!」」」」 次女が死に、大きな声でなく子供たち。 「ゆふぅ・・・ゆふぅ・・・」 まりさが落ち着いた時には、れいむは皮だけになっており、 辺りは餡子塗れになっていた。 息を切らしながら、まりさは、泣きじゃくる子供たちを見た。 「ゆんやぁぁぁああぁぁああ!!!!」 「れいみゅぅううぅうう!!!!!」 「もうやじゃっぁぁぁああ!!!おうちかえるぅうぅうう!!!!」 ふと、我に返り、 子供たちの泣く姿を見て、ここまではいけないと思うまりさ。 あのれいむは、ゲスだった。 まりさがせっかく、人間さんから逃げる手引きをしてあげたのに、 一生懸命に、怖い怖い人間さんから逃げるのに頑張ってる 森の王者のまりさに向かって、死ねだって? そりゃ・・・お腹のおちびちゃんたちにはひどいことをしたと思ってるよ・・・ でも・・・あれは必要な犠牲だったんだ・・・ そうだ・・・まりさは悪くない・・・悪いのはすべて人間さんなんだ・・・ そうだ・・・まりさは悪くない・・・怖いのはすべて人間さんなんだ・・・ 森の王者のまりさでも、怖い人間さんに勝てなくても仕方がないんだ・・・ そんなこともわからないんなんて・・・あの声もゲスなんだ・・・ バカなんだ・・・だって・・・人間さんは怖いんだよ・・・ 人間さんのことを考えると体の震えは止まらないし、 しーしーさんやうんうんさんを漏らすのも仕方がないんだよ・・・ 森の王者のまりさだって・・・人間さんが怖いんだ・・・ そうだ・・・このおちびちゃんたちも・・・ 人間さんが怖いんだ・・・だから泣いてるんだ・・・ まりさのかわいいおちびちゃん・・・ 泣かないでね・・・・ 人間以外なら・・・一番強い森の王者のまりさの子供なんだから・・・ 泣かないでね・・・ まりさは、にこやかな笑顔で、子供たちに話しかけようとした。 「おちびちゃ」 「ゆっくちできにゃいくしょおやはゆっくちちね!!!」 まりさが心配の声を上げようとした矢先、 末っ子のまりさが、涙を流しながら、まりさを睨みつけた。 次の瞬間、 「ゆべぇ!!!」 末っ子のまりさはまりさのによって、潰された。 「おやにしねっていうげすはせーさいするよ!!! まりさはもりのおうじゃなんだよ!!! にんげんさんいがいなら!!!つよいんだよぉおお!!!!」 目が虚ろになり、焦点がどこかに向いているまりさ。 「さぁ、おちびちゃんたち!!! はやくにんげんさんからにげようねぇっぇええ!!!」 再び、にこやかな笑顔で子供たちに話しかけた。 「ゆびぃいいぃいい!!!ころしゃにゃいでぇえええ!!!」 「ゆんあぁぁああぁぁぁああ!!!!しにちゃくないよぉおぉお!!!」 「おきゃあしゃんんん!!!たすけちぇぇええええ!!!!」 残った子供たちは、みな、まりさをもう、父親とは思っていなかった。 ゆっくり出来ない何かだとしか見えていなかった。 「おちびちゃんたち・・・ いいかげんにしてよね・・・ そんなおとうさんがいやなら・・・」 まりさは、笑顔を保ったまま、三度飛び掛ろうとあんよに力を入れた。 「う~う~あまあま~」 その時であった。 れいむと、末っ子のまりさの餡子の匂いに釣られて、 れみりゃがやってきたのだ。 「「「れ、れ、れ、れみりゃだぁぁぁぁあ!!!」」」 子供たちは、一斉に泣き叫んだ。 「ゆぁぁぁっぁあぁっぁああああ!!!!」 まりさもまた、しーしーとうんうんを漏らしながら、 叫び声を上げた。 「おまえだぢばぁぁぁああ!!! ばでぃざのみがわりになるんだぜっぇぇえええ!!!!」 と、言い残し、全力疾走するまりさ。 「どぼぢでじょんなごじょいうのぉぉお!!!」 「じねぇぇええ!!!おまえなんがぁぁ!!!おやじゃにゃいぃい!!!」 「ゆっぐりじねぇぇぇええ!!!」 子供たちは、それぞれ、まりさに向かって、罵声を浴びせた。 「う~あまあまだど~」 れみりゃは子供たちを手に取り、食べ始めた。 「「「ゆんあぁぁぁぁっぁあぁっぁfkjkhdvんfmんあぅm!!!!!」」」 子供たちの悲鳴を聞き、さらに加速するまりさ。 まりさは森の王者なんだ!!! 人間以外だった勝てるんだ!!! でも!!! れみりゃは別なんだ!!! れみりゃだけは!!!! まりさは森の王者!!! でも人間さんとれみりゃだけは!!!! ブリュ!!ブシィー!!! ブリュ!!ブシィー!!! ブリュ!!ブシィー!!! 飛び跳ねるた度に、うんうんとしーしーを撒き散らすまりさ。 その姿は、誰が見てももう・・・。 森の王者とはかけ離れた姿。 「う~めいんでっしゅだど~」 10秒後。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 顔中が穴だらけになり、息絶える寸前のまりさ。 「う~おなかいっぱいだど~」 どうして・・・ どうして・・・ どうして・・・ こうなった・・・ どこでまりさのゆん生はおかしくなったんだ・・・ 『教えて上げようか!!! どぼぢでこうなったか!!!(笑)』 うるさい・・・ おまえなんか・・・ おまえなんか・・・ 『しかし、ホント、笑いが止まらないね!!! 人間さん以外にもれみりゃにも勝てないんだね!! それで森の王者って!!! ホント、おかしいね!!!!』 もういい・・・ 殺して・・・ まりさは・・・ 疲れた・・・ もういい・・・ 『いやいや、どうしてこうなったか知りたいっていったのは・・・ まりさだよ!!! だから、教えて上げるよ!!!』 もう・・・戻りたい時間なんか・・・ない・・・ 『そりゃそうだね!!! あんなゲス(笑)な家族なんて見たくないんでしょ!!!』 そうだ・・・ あんなゲスども・・・ 見たくもない・・・ あんな奴らのために・・・ 人間に戦いを挑んだなんて・・・ なんて・・・バカだったんだ・・・ 『違うよ!!! あの時は、そうだったかもしれないけど・・・ 最初はまりさ自身のために人間に戦いを挑んだんだよ!!!』 嘘だっ!!! そんなこと・・・ 『まあ、いいよ・・・。 教えて上げるね!!!ゆっくりと・・・』 もういいって言ってるじゃないか・・・ もうまりさは・・・ 『いやいや、ここまでいろいろと時間を戻して上げたんだ・・・ せめて・・・ちょっとだけ私に付き合ってよ・・・』 もう嫌だ・・・ 何も見たくない・・・ 『大丈夫だよ。もう痛い目に会うこともないから!!! 安心してね!!!』 もう・・・何も・・・ 『じゃあ、まりさのゆん生がどこでおかしくなった教えて上げるね!!!』 ボロボロになったまりさの体が、光に包まれて消えていった・・・。 つづく あとがき 次回、完結編。 これで終わりです。 自作からは読み切りにします。 連載モノだと、区切るのが難しい。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか? ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6 ふたば系ゆっくりいじめ 243 死すべき生物 ふたば系ゆっくりいじめ 250 ゆっくりSSをれいむに読ませてみた ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起 ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 283 飾りの価値は 転 ふたば系ゆっくりいじめ 286 飾りの価値は 始 ふたば系ゆっくりいじめ 292 時をかけるまりさ 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 299 時をかけるまりさ 中編 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/zcof/
ゾイド展覧会@ふたば 来客カウンター 今 日 - 人 昨 日 - 人 いままで - 人 この・・・イベントの基本方針 敷居の低さをモットーに「改造ゾイド」に限らず、ゾイドをテーマに幅広いジャンルの作品を文字通り「展示」するだけ ゆるーく、生温く、としあきらしさを重点に、改造技術を持ち合わせてないとっしーにだって優しい、俺による俺のための俺とゾイドの展覧会なんだぜ 作品投稿の前に読んでね! 投稿の規定とか 作品紹介ページのテンプレート アップローダーはこれを使ってください ゾイド展覧会参加作品投稿用アップローダー 日程とか 現在受け付け中、締め切り期日未定! そしていまだに何を持って祭り終了なのかは不明のまま。誰か(ry コメ欄 てすと -- 俺 (2009-05-15 03 07 37) よくあるブロックスの組み換えで人型作っちゃったりしてるのは ガイドラインの ゾイドであること に反するのか教えてえろい人 -- 名無し (2009-05-23 11 15 14) 「ゾイドを魔改造してゾイドじゃない何かに見えても レシピと改造理念を晒してゾイドと言い切ればたぶん無問題 ! 」 ってガイドラインに書いてあるのよ -- クンニリンサン (2009-05-23 22 14 07) コンテストと展覧会と何が違うっての? -- 名無しさん (2009-05-27 19 39 59) コンテスト形式だとはっきり優劣付いちゃうから展覧会って形にしたんじゃないの と言ってみるテスト -- 名無しさん (2009-05-27 21 18 17) ↑のコメでだいたいあってます 公式コンテストじゃ有るまいし賞品が出るわけでもなければ イベントの趣旨ゆえに採点基準なんかも定まらないわけで、 コンテストって名目はそぐわないと勝手に判断したからです。 -- クンニリンサン (2009-05-27 21 41 33) 普通に組み立てたのにちょっと色塗った奴とかでもいいい、いいのかな -- 名無しさん (2009-06-06 23 38 50) ガイドラインとか上にも書いて有るけどリペイントでも全然構わないって言ってるよ 出来る人だけやりたけりゃ魔改造ガンバレ!って程度だって聞いた -- 名無しさん (2009-06-07 20 24 11) 地道にがんばってください -- 名無しさん (2009-06-15 22 19 51) 管理人さんのウルトラは埃がいい感じにウェザリングっぽくなってる -- 名無しさん (2009-08-24 21 55 01) 投稿はしてみたいけど他に作品がいくつか展示されてからじゃないと 怖くて投稿できないんだけど今の所作品の集まり具合とか どう? -- 名無しさん (2009-08-26 00 17 43) 今の所バリゲーダー1つだけです 頑張って第2号になって後続の礎になってくだしあ -- 管理人 (2009-08-26 17 30 57) もう9月ですね -- 名無しさん (2009-09-04 01 05 43) 模型がなくてゾイド絵しかないけど展示してもいいものかしら? -- 名無しさん (2009-09-07 20 59 40) 絵専用ページもあるぞ メニューの画廊って所をチェックだ -- 名無しさん (2009-09-07 21 01 07) とっしー、ところで何時まで現状維持なんだい? -- 名無しさん (2010-06-11 00 12 10) 2chで話題のやつです(*´ω`)$ http //ktjg.net/ -- ぷぅにゃん (2011-11-21 20 49 53) おなまえ コメント
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1399.html
基本種 れいむの受難 12KB ギャグ 飼いゆ 現代 愛護人間 ぬる愛で注意 季節は冬。 ぶっちゃけ寒い。 深夜に吹き荒れる肌を刺すような冷たい突風は、暖かい毛皮を着込んだ人間でさえも根をあげる。 そんな凍てつく大地に住み着く現代日本の裸族、その名はゆっくり。 桃色の柔肌を惜しげもなくさらけ出して記録的氷点下に立ち向かう命知らず。 その過酷な運命に挑み続ける勇敢な姿に全世界が泣いた。 「…れいむ、野良はああなるんだぞ? 飼いゆで良かったな」 「ぶるぶるぶるっ!? こわいよ! かちかちだよっ!?」 お兄さんが指し示す方向には、大きな冷凍饅頭が転がっていた。 ボロボロの黒い帽子を被ったゆっくり。 全身にはうっすらと雪が積もり、眼を開いたままの汚い表情で固まっている。 パリパリになった生気の欠片も残らない体皮は、今にも粉々に崩れてしまいそうだ。 黒帽子のゆっくりは、完全にぽっくりしていた。 「あれって美味いのかな? どう思う?」 「れいむにきかれてもこまるよっ!?」 右手にぶら下げているキャリーバック。 その中に入っていたれいむが悲鳴をあげる。 こいつは同属を食べる趣味は無いらしい。 非常に残念だ。 「踏んだら、パリパリして気持ちよさそう…」 「やめてねっ!? そんなひどいことはしないでね!!」 早朝の寒い気温で道端に出来た霜や、水溜りに張った薄氷を潰していた古き記憶を思い出す。 長靴が汚れていくのも気にせず、躍起になって踏み潰していたなー。 あの時、俺も若かった。 「踏まないよ」 「ゆ? ゆっくりあんしんしたよっ!!」 「どうせ、饅頭中心はグズグズだろ? 靴が汚れる」 「そんなりゆうだったのっ!?」 バイトで買った靴をこんな事で汚したくない。 せめて、安い靴を履いていれば迷わす実行していた。 俺の運は悪いと言わざるをえない。 「早く店にいくか。寒いだろ?」 「ゆん! さむいよ!! でも、あのまりさたちを、ゆっくりたすけてあげてほし……ゆ? ゆゆ? なぜか、あるくすぴ~どがはやくなったよ!?」 早足で歩道を進む。 れいむの訴えを、俺は知らん顔をしながら受け流す。 あんな死に様を迎えた野良はどこにでも転がっている。 いちいち助けてたらキリが無い。 俺は目的の場所へと速やかに移動した。 『『 いらっしゃいませーっ! 』』 店員の挨拶が広い売り場に響く。 ここは、ゆっくりの衣料専門店。 最近、ゆっくり達の健康のために、洋服を着せることが流行っているらしい 雑誌で特集を組まれていた記事を参考に、俺も飼いゆの洋服を購入してみる事にした。 「いっぱいあるな……これ全部ゆっくり用かよ」 「ゆ! ゆゆ! ゆゆゆっ!? すごいよっ!! とってもゆっくりできるよ!!」 最初に驚かされたのは、所狭しと並べられたその圧倒的な品数だ。 体に着る洋服だけだと思ったら、帽子やアクセサリーなど幅広く扱っている。 雑誌広告に乗っていた情報からすると、この店はある系列の傘下にあたる中型店舗となっていた。 その中規模系列の品数がこんなにあるのか? 本店はもっと大きいんだろ? どの位儲けがあるんだ? 俺は口をあんぐりと開けながら、頭の中で疑問を反芻していた。 キャリーバックに入っていたれいむは、綺麗なお洋服にハイテンション状態。 見た事も無い膨大な数の商品に息を荒く吐き出す。 『店内にゆっくりを歩かせても大丈夫ですよ』 そう店員から告げられたので、半放心状態だった俺は、何気なくれいむをバックから出してしまう。 …だけど、それは後悔を招く結果となる。 「うわーっ? これ五千円もするのかよ!? この構造だと、うんうん漏らしたら一発アウトだしっ!! 見た目はオムツを履かせてるみたいだな……」 「おにいさん!」 「うおっ!? でたよ、三万八千円!! なんなんだ……このふかふかの毛皮はっ!? ありえない!! これがあれば、ゆっくりなんてイラネェよっ!!」 「おにいさんってばっ!!」 「なんだよ!? 一体、どうし…た……」 「れいむこれにきめたっ!!」 何ということでしょう。 俺が視線を下に向けると、そこにはドレスアップしたれいむの姿がっ! 以前は冴えない風貌だった糞饅頭が、見違えるような良饅頭へと早代わり。 真っ白なフリルが付いたドレスの裾を、ずーりずーりと床に引きずりながら、俺にゆっくりと近づいてくる。 頭に乗せていたティアラを、ゴドンと足元に落とした挙句、ビリビリと純白のドレスが破れ…、 「……っおまっ゛? なにしとんじゃああああああっ゛!?」 「ゆぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶっ゛!?」 れいむをベアクローで持ち上げる。 「おい……れいむくん。キミは何をやっているのかな?」 「やべでねっ!! ながみがでじゃうよっ!?」 脳内が高速で動き出す。 なかなか高級そうなドレスだった。 さぞかし、お高いのだろうか? もう、困ったなこのれいむは。 こいつ、何匹分で元がとれるのかなー。 俺は最適な弁償方法を模索していた。 れいむの丸い体に、指先がギリギリと食い込んでいく。 「お、お客様っ!?」 そんな修羅場な現状の最中、勇気ある店員が仲裁に入る。 俺はれいむの顔面にベアクローを決めながら、店員さんが話す事のあらましを聞いた まず、このドレスとティアラはいくら汚しても問題ないらしい。 その後店員さんは、かなり焦りながら詳しい説明してくれた。 要点を拾い上げてまとめると、こういう事を伝えたかったらしい。 お客様に内緒でドレスを着せて、 以前とは見違えるような綺麗なれいむに、ゆっくりしまくる飼い主の未来を予測した店員さん。 現実には、れいむを鷲掴みにして握り潰す一歩手前までに追い詰めた悪魔の姿。 店内話題騒然。どうしてこうなった? そういう顛末だったらしい。 しかし、俺は突っ込みを入れたかった。 店側が催したサプライズの仕方が悪いと思う。 誰でも弁償の二文字が頭に浮かぶのは当然だと感じるのだが? でも、ここは素直に謝っておくか。 来た早々に追い出されては適わない。 そういう事にしておこう。 「えーと、色々とスイマセンでした」 「ゆぶぶぶ……なんか、きもちよくなってきたよ?」 「ハイッ! こちらも説明不足の不手際でご迷惑をお掛けして、申し訳ありませんでしたっ!! それで、あのっ! ベアクローを止めてほしいのですが!?」 にょい~んと、体を伸ばしながら脱力させているれいむを、俺は慌てて放した。 床に転がるれいむを指で突っつく。 反応無し。 これは……ヤバイ? その状況を正確に判断した店員さんは、直ぐに栄養剤を持ってきてくれた。 瀕死のれいむに投与する。 これだけ深刻なダメージを受けたゆっくりが、果たして助かるのだろうか? 「ゆっ! ふっかつだよっ!! かわいくてごめんねっ!?」 目に生気が戻ったれいむは咆哮をあげながら立ち上がる。 まさに不死鳥。 ここが自宅ならば、地獄めぐりツアー決定だった。 「それでは、ごゆっくり店内をご覧ください……」 少々疲れたご様子で立ち去っていく店員さん。 すっごく気まずい。 商品を購入して、好感度アップ作戦を実行しよう。 そう。俺は自他共に認めるチキンなのだ。 「よし! 何か買うぞ!?」 「ゆん! れいむあれがいいなっ!?」 れいむがおねだりしたのは、三万八千円のコート。 直後、れいむの頭上が陥没した。 お買い得コーナーで商品を選ぶ。 俺は掘り出し物を探すのが、何よりも得意なのだ。 「これはどうだ?」 「……なかなかゆっくりできるかもね」 「それなら、これは?」 「……いいんじゃないでしょうか」 れいむは目を空ろにしながら、俺に片言で返答をしている。 さっき叩いたダメージが原因という訳ではなく、これは完全にふて腐れているのだろう。 「機嫌直せよ」 「れいむは、きげん、わるくない、よ?」 口を尖らせて拗ねるれいむ。 「選んだ服の何が気に入らないんだ?」 頭を叩いた後、涙目で拗ねていたれいむ。 やりすぎだと反省した俺は、お詫びにお菓子を買ってあげる約束した。 その後は、凄くご機嫌さんだったのに……。 服を選び始めてから、段々とれいむの顔から笑顔が消えていった。 お菓子に続いて洋服も買ってあげるんだから、何も悪いところは無いはずなんだが? 「なぜだ…? 一体、俺のどこがいけないというのだ!?」 「ぜんぶだよっ!?」 ミニスカートれいむは大声で全てを否定した。 れいむは腰をフリフリ、お尻をチラチラ見せながら涙を流す。 お兄さんが、先程から選ぶ洋服のセンスは最悪の一言。 大きな扇が開き、ゆっくりできない文字が書いている奇抜な服。 ギラギラと無駄に光り輝く悪趣味な服。 そして、この寒い季節にミニスカートと来たもんだ! れいむ、こんなんじゃ、ゆっくりおふゆをこせないよっ!? 「よーくかんがえてねっ!? れいむのおもいをかんじてねっ!?」 「え~っ……そんな高度な要求をされても…」 嫌そうな顔をするお兄さん。 そんなにれいむの熱い思いを理解するのは難しいのだろうか? 違うっ! そんな事はないっ!! れいむはがんばるよっ!! 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆっ!?」 れいむは目力を強めながら、お兄さんに向けて念を飛ばす。 目の前にいるれいむは、瞼を大きく見開き何かを訴えてくる。 せり出す二つの眼球部分。 過去に経験したような懐かしい眼差し。 その時、何故か奇跡的にれいむの願いを理解した。 そうかっ! これは、欲しい物を見つめている子供の瞳だ!! この目線の先にれいむが求める商品があるんだな!! ゆっくり理解したぜっ! うん……それがどんなものでも買ってあげよう。 俺があの時買って貰えなかった物をれいむに与える。 そうだな……それもいいだろう。 「どれどれ?」 俺はれいむが求めるプレゼントを確認する。 「……なんてこった…れいむ、チョイスが渋いぜっ!?」 直ぐにれいむを抱えて試着室へと向かった。 赤いリボンを髪に束ねた基本種。 長い黒髪は直毛で、左右にあるぴこぴこ部分が特徴的。 肌は健康そうな薄ピンク色をしていて、掌で撫でてみるとぷにぷにとした触感で気持ち良い。 可愛いれいむが、?キリッ!!?とした顔で笑みを浮かべた。 ぽっこりお腹に巻かれたお兄さんの愛が込められたプレゼント。 それは、真紅に染めあげられた、ふんどしだった。 「れいむ、似合うぞっ!」 「とても素敵だと思います!!」 「うそつけええええええっ゛!? ありえないでしょおおおおおおっ゛!!」 俺と店員さんは、凛々しい赤ふんれいむを大絶賛。 れいむは大きな鏡でふんどし姿を認識した後、大きな叫び声を店内に響かせた。 「捻り鉢巻も似合うな! これも追加で!!」 「お買い上げありがとうございますっ!!」 「やめてねっ!? やめてねっ!!」 そんなに遠慮しなくていいのに。 こうなったらトコトンだ! 俺はそう決めた時には、金に糸目をつけない男だぜっ!! 「色違いふんどしも三つ追加!!」 「はいっ!」 「やめてええええええええええええっ゛!?」 れいむは喜びの涙を流していた。 「なんでそんなに不機嫌なんだよ?」 「ふきげん、じゃ、ないもんっ」 店を後にした俺はれいむに呼びかける。 赤いふんどしを体に巻きながら、ぶすっと、頬を膨らましたままなのだ。 何がそんなに気に入らないのだろうか? 「なかなか実用的でいいと思うけどなー?」 「ゆ? どういうことなの?」 ちらりと視線を上に向けたれいむ。 俺はれいむと目を合わせながら静かに語る。 「このふんどし。お肌に優しい材質で出来ていて、ぴったりと肌に馴染じむその着心地は悪くないはずだ」 「ゆん?……たしかに、ぺにぺにがきゅっ! となって、わるいきぶんではないよ」 「外出に良し、パジャマ代わりにも良し、汚れても洗いやすいの清潔使用」 「ゆっ! おもらしーしーや、いねむりうんうんでよごれても、だいじょうぶなんだね!?」 「例え、厳しい寒気が訪れても、先程購入したこれを羽織れば問題ない!!」 「ゆーん!! おにいさんはよういしゅうとうだねっ! ゆっくりできるよっ!!」 追加ふんどしと同時購入した紋付袴。 これは安売りコーナーで見つけた掘り出し物だ。 中に綿が詰め込まれているから保温性にも優れている。 良い買い物をしたぜっ! 俺の掌の上でコーディネートされたれいむは、?ゆじゃ~ん!!?と、大きくお腹を反らせながら満面の笑み。 頭には捻り鉢巻、紋付袴を体に羽織り、赤いふんどしが寒風に靡いてパタパタと揺れている。 その珍妙な格好で、自信満々にえびぞりポーズをしていたれいむを見ていた俺は、ついつい余計な一言を呟いてしまった。 「お祭り?」 「……ゆはっ!?」 れいむが凍った。 道端に落ちている野良よりも、悲痛な顔を浮かべながらの硬直状態。 その後、れいむはギギギギと鳴り響くような動きをしながら、俺の方へと顔を向けてくる。 「どう、いう、こと、なの?」 これは中々の迫力。 俺は、さっと目線を反らす。 俺達の周辺では、奇怪な格好をした赤ふんれいむ。 もとい、お祭りれいむに奇異な視線が集まっているのが感じ取れた。 なんとなく人が集まってきているような…? 気がする。 「…ま、まあ、あれだ、えーと…、 ……そうだっ!! 約束したよな!? お菓子、お菓子買ってやるよ!!」 「おかしはあとでいいよ!? ゆっくりきがえさせてねっ!!」 両手の上で暴れるれいむ。 落とさないようにしっかりと掴みながら、俺達は製菓店へと入る。 扉を開けて入店した後、確実に店内の空気が変わった。 全ての視線がお祭りれいむに集中する。 この時の事件について、後に頭を抱えながら思い出すと、確かにお客が何事かと警戒するのも無理もない話だ。 完璧に怪しすぎるれいむのスタイル。 どこかで祭りをやっているのかと、窓の外を確信した客も居た。 でも、俺は完全に混乱中。 何故あんなに焦っていたのかは解らない。 初めてのお洋服を貶した罪悪感もあったのかもしれない。 ただ、れいむのご機嫌取りに夢中だった。 「ケーキ、ケーキ買ってやるよ!? それも二つ!! わー、れいむちゃん羨ましいなーっ!」 「やめっ……!? にんげんさんのおおいところはいやあああっ!! らめえええっ!? れいむをみないでえええええええええっ゛!!」 れいむはぴこぴこを器用に動かして目元を隠すが、腹に巻いた赤ふんはぴこぴこと靡いたままだった。 席に着いたれいむに向けられる了承を得たカメラのシャッター音。 終始、真っ赤な顔をしながら恥ずかしがって俯くれいむ。 俺が冷静な判断を取り戻し、れいむを着替えさせるまでの間、店内では賑やかなお祭り騒ぎが続いていた。 ・れいむにふんどしの素晴らしさを教える予定だったお話 ベアクローの後は優しさ全開 ・ふんどしで止めを刺すケツマクがぬる愛でに変化 元の原型はお兄さんが履いて人肌になったふんどしをゆっくりに巻きつけ…… いえ、何でもありません忘れてください ・一部、きっかけとなった既出絵のネタをお借りしました 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ・他、5点 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓↓ 現実だって犬やら何やらの服売ってるがゆっくりはそもそも手足がないからなあ 胴付きならまだしも生首饅頭に服を着せるというのは少々理解しがたい・・・ -- 2011-08-17 06 19 51 まあ今だけ知能が高そうなゆっくりなら愛でてもよい -- 2010-11-18 10 11 39 ゆっくり用の服が商売として成立するなんて、愛で派の多い世界なんだろうね。 -- 2010-08-08 21 03 20 おもしろかったよ! -- 2010-07-14 00 49 51
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/624.html
飾りの価値は 始 22KB ※俺設定 ※4回に分けます ※飾りの価値は 最終回 飾りの価値は 始 老人の葬式は厳かに行われた。 出席者はみな涙を流し、ウッウッと言葉を詰まらせていた。 れいむは老人から最期にもらったリボンをつけて、 葬儀屋の男性に抱えられていた。 目の焦点が合わず、呆然とするれいむ。 目の周りには激しく泣いた結果、滲んだと思われるシミと、 力強く擦ったから、餡子がうっすらと見える真っ黒いクマが出来ていた。 焼香する参列者たちに交わり、れいむも葬儀屋に教わりながら、 老人と最後の顔合わせをした。 「おじいさん・・・ごめんなさい・・・」 虚ろな表情をしたれいむはただ一言だけ、呟いた。 老人の息子である中年くらいの男性が、 老人の近所に住んでいる人から、 このれいむが老人に飼われている飼いゆっくりで、 非常に仲が良かったからということを聞き、 れいむを葬式に参列させたのだ。 異例中の異例の出来事だが、老人の息子の計らいで、 れいむは今、ここにいるのである。 当然、老人の息子は、れいむより、 事の顛末を聞き、老人が死んだ原因は、 れいむであるということは知っている。 れいむ自身、今回の出来事について、 大きく責任を感じていた。 あの時、嬉しさのあまりはしゃぎ回らなかったら、 こんなことにはならなかった。 老人の制止を振り切ってまで、リボンを取りに、 車道に入らなかったら、こんなことにはならなかった。 それを重々、感じているため、 れいむは、老人の息子にすべてを話した。 そんなことをすれば、どうなるかわからないれいむではなかった。 恐らく、とてもゆっくり出来ないことをされるのだろう。 しかし、れいむが出来る唯一の謝罪だと思っていた。 老人の息子は、れいむの話を聞いた時、 込み上げる怒りに任せて、握りこぶしを振り上げて、 れいむを潰そうとした。 しかし、近所でも老人とれいむの仲のよさは、 評判であり、老人はれいむを庇って死んだため、 老人、つまり、男性の父はそれを望んでいないと思い、感情を押し殺した。 心の中では許せない部分があるが、父親の意思を考えると、 これは許すしかないと、男性は思っていた。 それにこのれいむ自体、自身が行なったことに対して、 身に染みて感じている様を見て、同情していた節もあった。 1ヵ月後・・・。 れいむは、老人の息子の家に住むことになった。 老人の住んでいた村は、田舎と町の中間くらいといった、 中途半端に発展したところであったが、 老人の息子は、大都市という言葉では言い表せない大都会であった。 れいむが、老人の息子の家に向かう最中、初めて見る光景に戸惑っていた。 森や老人が住んでいたところには、高くても2回建ての家しかなかったが、 この街には、れいむからすれば、天を貫く四角い箱が無数にあり、 今まで見たこともないくらいの人間たちがそこには住んでいた。 老人が生きていた頃の明るいれいむなら、ゆ~ゆ~と喜んでいただろう。 しかし、れいむは老人が死んだ日から、一度も笑っていなかった。 いや、笑えるはずがなかった。 老人を殺してしまったという罪悪感を抱いてしまったれいむには、 ゆん生を謳歌する資格がなかったのだ。 『れいむちゃん!!!ゆっくりしていってね!!!』 「ゆっくりしていってね・・・」 れいむに向かって、笑顔で挨拶するこの女性は、 老人の息子の嫁であった。 老人の息子の嫁は、老人がれいむを飼っていたことを聞き、 れいむを飼いたいと言ったのである。 街では、空前のゆっくりブームであった。 街の至るところで、ゆっくりショップがあり、 街中、飾りに金や銀と言ったキラキラと輝くバッチをつけた、 飼いゆっくりたちが、人間たちを散歩をする光景が見られる。 まあ、ブームの見えない裏側には、 懐かない飼いゆっくりを不正に捨てる飼い主のモラルのなさ、 捨てられたゆっくりが起こす被害など、 いろいろと社会的に問題にはなっているが、 流行に敏感だった老人の息子の嫁は、 ゆっくりに対しては、好感を持っていた。 老人の息子も、やるせない気持ちはあるけれど、 父親が大事にしていたゆっくりを引き取って、 世話をしないと、安心して成仏できないだろうと思い、 れいむを飼う事に決めたのである。 『れいむちゃん!!!今日はおいしいおいしいあまあまさんだよ~』 猫撫で声でれいむに話しかける息子の嫁。 手には、近所のゆっくりショップで買ってきたツルツルと光沢を放つ新品の食事用の皿、 その皿には、山盛りになったお菓子で埋め尽くされていた。 老人と暮らしている時には、たまにお菓子をほんの少しだけ食べさせてくれたが、 息子の家に暮らし始めて、毎日のように山盛りになったお菓子が食べられるようになった。 「ゆぅ・・・ゆっくりありがとう・・・」 ただ淡々に礼を言うれいむ。 かつて、父まりさが採ってきた山盛りになった花を、 姉たちがむしゃむしゃと食べる様を遠く見て、 口には出さなかったが羨ましいと思っていた。 いつかは自分も山盛りになったあまあまさんを食べるんだ・・・ そんなゆっくりしたい願望を夢見ていたれいむだが、 その夢が実現した今、れいむはゆっくり出来ていなかった。 息子の嫁は、れいむを膝の上に置き、れいむの髪を何度も撫でていた。 ひたすら、気が赴くまま、れいむをあやす息子の嫁。 しかし、れいむはそのことに関して、一切無関心であった。 なぜなら、この息子の嫁からは、一見、優しそうに見えるが、 老人と比べて、心からゆっくり出来るとは思えなかったからである。 恐らく、息子の嫁は、れいむを猫か犬の類とでも思われているのであろう。 そういうれいむをおもちゃとしてしか見ていない息子の嫁の心が、れいむには見透かせたのだ。 ある日・・・。 「ゆっくりしていってね・・・」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 「かわいいれいむだね!!!とてもゆっくりできるよ!!!」 「まりさといっしょにあそぶんだぜ!!!れいむ!!!」 「なかなかとかいはなれいむね!!!」 『まぁ!!可愛らしいれいむちゃんね!!!』 『どこで買ったの?』 『やっぱりゆっくりはれいむが一番可愛いわねぇ~』 『でしょ~!!!この子はねぇ~死んだおじいさんが飼ってた子でねぇ~』 息子の嫁のゆっくり友達とでも言うのだろうか、 れいむは、息子の嫁の知り合いたちが飼っている、 飼いゆっくりたちに紹介された。 れいむ、まりさ、ありすの3匹。 れいむは、今までのゆん生で、 初めてゆっくりから、可愛いと言われた。 しかし、れいむにとって、 そんなことはどうでもよかった。 過去にいろんなゆっくりを見てきて、 飾りがないというだけでいじめてくるゆっくりたちを見ているから、 ここにいる飼いゆっくりの3匹も、恐らく同類だと思っていた。 老人からもらったリボンをつけていることで、 こんなにも扱いが違うのかということに、 少し驚いたりしたが、決して心の中ではゆっくりしていなかった。 どうせ、こいつらも、昔のれいむに会っていたら、 飾りがないって言うだけで、いじめてくるんだろうな・・・と、 何か冷めた目線で、3匹を見つめていた。 「ゆゆ~ん☆くーるなしせんでれいむをみつめないでぇ~!!!!」 「ゆ?まりさにほれたのかだぜ?もてるゆっくりはつらいぜ!!!」 「んんほぉぉぉぉお!!!!つんでれなれいむねぇええ!!!!!」 それぞれ、何か言っているようだが、 れいむは彼らの言葉を雑音にしか思っていなかった。 息子の嫁の付き合いで、度々、この3匹と会っていたが 会う度に、自身もゆっくりのくせに、 他のゆっくりを見て、バカらしいと見下していた。 だが、れいむにとって、 そんなことなど、大した問題ではなかった。 れいむが1匹で家にいる時、 ガチャ! 家の奥から、扉が開く音がした。 れいむは、体を震わせる。 これから起こることに対して、 目を瞑り、覚悟を決めようとする。 ドゴッ!!! 「ゆぶっ!!」 れいむは、壁に叩きつけられた。 顔には拳で殴られた後がくっきりと浮かんでいた。 れいむをまるで汚物を見るかのような視線で見つめる一人の青年が、 そこにはいた。 彼は、老人の息子の息子、つまり、老人の孫である。 彼は、老人の息子とは違い、このれいむを許せなかったのだ。 昔から、老人を慕っており、家族で、老人の家に里帰りした時、 もう高校生というのに、ずっと老人のそばから離れないほどの、 生粋のおじいちゃん子であった。 『よう・・・。糞饅頭。挨拶は?』 今まで数々のいじめを受けてきて、 さらに何度も生死の境に立たされたれいむであったが、 彼の拳が、今までのゆん生で一番だと思われるダメージを受けていた。 彼は、老人が死ぬまでは、明るい人物であった。 友達も多く、人当たりのいい性格であり、 困った人を見たら、思わず助けてしまうほどの、 優しい心の持ち主であった。 しかし、れいむを庇って、老人が死んだと聞いた時、 彼の心の中にある何かが壊れてしまったのだろう。 老人の葬式以降、ずっと部屋に閉じこもり、 両親の呼びかけにも応じようとしない。 彼の両親も、時が経てば、立ち直ってくれるだろうと思い、 しばらくの間は、そっとしておこうと何も口に出さなかった。 だが、いつの頃からか、 家に彼しかいない時に、部屋から出てきて、 れいむをこのように殴り出す日々が始まったのである。 「ゆ・・くり・・・して・・・」 れいむが痛みに耐えて、老人の孫の方へ体を向ける。 ドボッ!!! れいむの顔面に老人の孫のつま先が突き刺さるかのような、 蹴りが飛んできた。 「ゆべぇ!!」 再び、壁にぶつかり、口から餡子を出すれいむ。 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ でいぶ・・・ば・・・でいぶだよ・・・ ぐぞ・・まんじゅうじゃない・・・よ」 『オイ、挨拶がゆっくりしていってねっておかしくねぇか?糞饅頭。』 れいむの言うことを無視して、 彼はしゃがむこみ、れいむに顔を近づける。 『普通は挨拶っていうのは、おはようとかこんにちはとかだろ? そういうこともわからないんだな。糞饅頭は。』 「ゆ゛っ・・・」 苦しそうにうめき声を上げる 『それに、ゆっくりしていってねっていう言葉自体、使い方おかしくねぇか? ここは俺の家だぞ、お前にゆっくりしろって言われる筋合いはない。 むしろ、お前がゆっくり出来るか出来ないかは俺の心一つなんだぞ? そんなこともわからない程バカなんだだな。糞饅頭は。』 れいむは、痙攣を起こしながら、彼を虚ろな瞳で見つめていた。 『オイ、返事は?』 老人の孫は、れいむの左目にデコピンをした。 バチィ!!! 「ゆびっぃいぃいいい!!!!! いじゃいいいぃいぃいいい!!!!」 れいむはつい、痛みに耐え切れず、叫んでしまう。 『へぇ~。痛いんだぁ~。ふぅ~ん。』 「お、おにいざん、や、や、やべで・・・」 デコピンをされたれいむの左目は赤黒く濁っていた。 衝撃で眼球表面が赤く染まり、餡子が眼球に染みこんだのであろう。 おさげで左目を抑えながら、小刻みに震えるれいむ。 『お前にも痛みってものがあるだなぁ~。知らなかった。』 「ゆっぐり・・・やべでね・・・ゆぐり・・やべ・・・」 『でも、おじいちゃんは、もっと痛かっただろうなぁ』 れいむは、言葉を詰まらせてしまった。 老人を死なせてしまった罪の意識からか、 彼の言葉に何一つ反論が出来なかった。 れいむは、瞼に涙を溜めて、今にも泣き出しそうな顔をする。 が、れいむはひたすら泣くのを我慢する。 『泣いたら、おじいちゃんが蘇ると思ってるの?』 「ご・・・べ・・ん・・・なじゃ・・・」 『謝ったら、おじいさんが蘇ると思ってるの?』 「ご・・・べ・・・ん・・・な・・・」 『2回も謝ったけど、謝ってもおじいさんは蘇らないよ?』 「ご・・・べん・・・」 『何度謝っても、おじいさんは蘇らないよ?』 「ご・・べ」 『ねぇ?糞饅頭?人の話をちゃんと聞いてる、の!!!!』 老人の孫は、今度はれいむの右目にデコピンをする。 「ゆぴぃいぃいいいいいぃい!!!」 あまりの痛みに耐え切れず、辺りを転げまわるれいむ。 ついには、しーしーを漏らし出した。 『汚いなぁ~。小便交じりの糞饅頭は。』 赤黒く濁った双方の瞳から、涙を流すれいむ。 「で・・ぃぶ・・をごろ・・じで・・・ ぞれ・・・で・・・ゆる・・・じで・・・」 れいむは、老人の息子に対しても、 同じ事を言ったことがある。 れいむにとっての精一杯の謝罪は、 自らの命を差し出すことだった。 だから、殺されることに対しての覚悟は出来ていた。 しかし、殺すことなく嬲られるということは、 思いもよらなかったことなのであった。 『お前を殺したら、おじいちゃんが蘇るの?』 「ゆ゛っ!?」 『だったら、殺してあげる。』 「ぞんなごどっ!」 『じゃあ、ダメ。っていうか、早く蘇らせろよ。糞饅頭。』 老人の孫は、れいむの体に足を乗せて、ゆっくりと押し潰して行く。 「ゆぐぐぐぐっ」 痛みのあまり、呻き声を上げるれいむ。 ブリュ!ブリュ!ブババババ! れいむのあにゃるから、大量のうんうんが漏れてきた。 『汚いよ。ホント、お前、糞饅頭なんだな。』 「ゆ゛っ・・・」 『人前で糞漏らすなんて、ホント恥ずかしい晒しモンだな。糞饅頭。』 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 れいむは、声を殺して、静かに泣いていた。 『殺してくれだって?こんなにつらい目に遭うくらいなら、 死んでゆっくりしたいなんて・・・飛んだゲスだな。 おじいちゃんを殺しておいて、ひどい目にあったら、 こんな痛い思いをするこの世とおさらばして、 ゆっくり出来るあの世に行きたいなんて、卑怯者だよ。 なあ、糞饅頭。』 れいむは、返す言葉が見つからなかった。 れいむは心から死んでお詫びをするということだったが、 彼の言うとおり、それはただの現実逃避じゃないのかと、 れいむ自身も疑い出したため・・・。 しばらくすると、老人の孫は、 冷蔵庫からオレンジジュースを取り出し、 床に倒れこんでいるれいむにかけた。 『まだまだ許さないからね。まだ死ぬなよ。 俺が許可するまで死ぬなよ。 まあ、一生許可しないけどな。 狂うことも許さないからね。 罪を償いたいって思うんなら、逃げるなよ。 痛いことを毎日味わえな。』 そういうと、再び彼は自分の部屋に戻っていく。 そして、れいむは、体の痛みに耐え、 動かない体に鞭を打ち、自身の吐き出した餡子、しーしーとうんうんを食べ、 床にこぼれたオレンジジューズを綺麗に飲み干し、 何事もなかったかのように掃除をする。 恐らく、表面上だけでもれいむのことを可愛がっている彼の母親が、 このことを知ったら、彼と彼の母親が喧嘩をするだろうと思い、 れいむ1匹が我慢すればいいと思っていた。 れいむは自分の家族を見て、家族なのにゆっくり出来ない関係になったら、 どうなるかというのを見ていて知っているため、 死んだ老人がそれを望んでいるかと考えたら、 れいむは痛みに耐える道を選ばざるを得なかった。 れいむとて、ひどいことをする彼が憎いと思うが、 あの老人の孫であり、れいむも罪悪感を感じているために、 憎いという感情を抱くことにも、抵抗があり、 れいむ自身にもどうすればいいかわからなかった。 『ただいま!!!れいむちゃん!!!ゆっくりしてた?』 ハイテンションで帰ってきた老人の息子の嫁。 何か良い事でもあったようだ。 「ゆっくりおかえり・・・」 れいむは、いつものように元気のない事をする。 『あら?れいむちゃん。おめめが赤いよ?どうしたの?』 いくらオレンジジュースとはいえ、 そう簡単にすぐに傷は言えない。 まして、眼球に激しいダメージを受けたので、 まだまだ完治していないのであろう。 「ゆっ!?か・・・かべ・・・さんにぶつか・・・て」 『あらぁ~れいむちゃんはおてんばさんねぇ~』 フフフと上機嫌に笑う息子の嫁。 影で何が起きているのか、さっぱりわかっていないため、 能天気な笑顔でれいむを見つめる。 そんな日々がずっと続き、れいむにとって、 地獄のような毎日を過ごしていた。 『おじいちゃんは血塗れで死んだんだよなぁ・・・・痛かっただろうなぁ・・・』 ザクッ!!! 「ゆびぃ!?」 れいむの体をカッターで切り刻んでいく。 すでにれいむの体には5箇所くらい切込みが入っていた。 しかし、そこまで傷は深くはないようで、 少しずつ餡子が漏れている程度だった。 『ねぇ・・・糞饅頭。お前、ホントに悪いと思うならさぁ・・・ おじいちゃんと同じくらいの痛みを味わえよ。』 れいむは、涙を流し、老人の孫の視線を逸らす。 『糞饅頭は、結局、糞饅頭か。 悪いと思っていないんだなぁ。』 「ご・・・べん・・・なじゃ・・・」 『悪いと思ってるなら、糞塗れになれよ、さっさと。糞饅頭が。』 ザシュ!!! 「ゆぴぃいいぃいいいぃいい!!!」 今度は深く切られたようで、 今までで一番大きな声を上げて、下腹部をブルンブルン震わせて、 痛みに耐えるれいむ。 気がつけば、体中に餡子がへばりついてた。 れいむはその様を見て、血塗れになった老人を思い出した。 トラックに轢かれて血塗れになった老人の痛みを考えると、 れいむは老人にすごく申し訳ないと心の中で何度も謝った。 『汚いなぁ。糞饅頭。』 最近のれいむは、老人の孫に対して、 ひたすら謝罪の言葉しか言わなくなっていた。 老人の孫の言葉が、彼が行なう虐待よりも痛いくらい、 心に響き、その度に、老人に対して、何度も何度も謝っていた。 『なあ、糞饅頭。これ、おじいちゃんからもらったんだってな。』 老人の孫は、れいむのリボンを取り、れいむに見せる。 その瞬間、静かに今まで謝っているだけのれいむだったが・・・ 「やべ、やべでぇえぇっぇえええぇ!!!」 強い口調で老人の孫に食って掛かってきたのだ。 『なあ、れいむ。これとおじいちゃんの命、どっちが大切だ?』 「おじいざんのいのぢだよぉぉぉ!!!!でもぉぉぉおお!!」 『でも?なんだ?これの方が大切なのか糞饅頭?』 「ぞのおりぼんざんばぁぁあああ!!!おじいざんがらもらっだぁぁああ でいぶのぉぉおぉ!!!だいぜづなものなんだよぉぉぉおお!!!!」 ゆっくりにとって、飾りとは、個を認識するための必須アイテムであり、 これがなかったためにれいむは、ゆっくりできないゆっくりとしか、 ゆっくりには認識されず、冷遇されたゆん生を歩んできた。 だから、れいむは、老人からリボンをもらった時、 これから、他のゆっくりにあってもゆっくりできないゆっくりと言われないからということで、 喜んだのではない。 正直、れいむにとって、リボンがあってもなくても、もうどっちでもよかったのだ。 ただ、老人からもらったというだけで嬉しかったのだ。 れいむはすでに、飾りがないからというだけで、 いじめてくるゆっくりなど、見限っていたのだ。 確かに、未だに死にかけた時に母の名を口にしたり、 機嫌がいい時には、母や姉たちが歌っていた歌を歌ったりするので、 家族に対しての未練はあった。 しかし、そんな未練なんかより、 今までゆん生で一番ゆっくり出来る日々を過ごした老人が何よりも大切に思い、 老人からリボンをもらった時には、何も考えず、ただ嬉しかったのである。 不幸にも、その嬉しさのあまり、はしゃいだ結果、 このような結果になってしまったが、このリボンはれいむからすれば、 大切な老人の形見であった。 『大切なもの?僕にはそう見えないね。汚らしいただの布じゃないか?』 「おにいざんがらばぁああ!!!ぞうみえるがもじれないげどぉぉおお!!! でいぶにどっでばぁっぁああ!!!!おじいざんがらもらっだぁあぁあ!!! だいじなぁっぁああ!!!だいじなぁあああ!!!!!!」 ビリッ!!! ビリッ!!!ビリッ!!!ビリッ!!! 老人の孫は、リボンを破いていった。 『こんなもののためにおじいさんは死んだんだ。 これくらいのことはしても当然だろ?』 れいむは呆然とした。 れいむの頭の中にあるのは、老人と過ごした思い出。 初めてあった時、一緒に畑を耕した時、焼き芋を一緒に食べた時、 畑の帰り道で神社に寄った時・・・・ 「あ・・あ・ああ・・・あ・あ・ああ・・あああ」 口を半開きにし、言葉を途切れ途切れで発するれいむ。 それを見て、イライラしてきた老人の孫。 どうして、お前が怒るんだ? 怒っているのは俺のほうなんだぞ? 糞饅頭のくせにおじいちゃんを殺しやがって!!! 『おい、どうした?糞饅頭? まさか、リボンを破いたことを怒っているのか? バカなお前にも分かるように教えてやるよ。 おじいさんを殺したおりぼんさんはゆっくり出来ないね!! だからゆっくりビリビリに破いて制裁してやったよ!! ゆっくり出来ないおりぼんさんはゆっくり死ね!!!!』 「ゆああぁああ・・ゆあぁああ・・・・ゆぁあああ」 「ゆ゛っーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」 『はぁ・・・はぁ・・・チクショ・・・糞饅頭・・・ ぐぞまんじゅうがぁっぁああああああ!!!!!!!!!! 老人の孫の右手の人指し指がれいむによって、食いちぎられていた。 「ゆぶぅうぅう・・ゆぶぅううう・・・」 れいむは息を切らしながら、 目を大きく見開き、老人の孫を見つめていた。 その表情は、かつて、死刑になった母から向けられた表情そっくりであった。 修羅。まさに修羅であった。 ゆっくりとは180度間逆の感情。 れいむは、かつてない憎しみの視線を老人の孫に向けていた。 『な・・・な・・・なんなのぉぉぉぉお!!!!これはわぁぁあああ!!!!』 老人の息子の嫁が、丁度その時、家に帰ってきたのだ・・・。 そして、すぐさま救急車が呼び出された。 3日後・・・・。 飾りがなくなったれいむは、老人の息子と共に、車に乗ってきた。 そして、とある山奥に着いた。 「おじさん・・・ごめんなさい・・・」 『いや、こちらこそ・・・悪かった・・・』 老人の孫が救急車に運ばれてから、 老人の息子と嫁は、れいむから事情を聞いた。 れいむは、最初は老人の孫を庇うため、 お菓子をよこせと彼に命令したのに、お菓子を持ってこなかったから、 彼がゆっくり出来ない人間だからということで制裁したという、 嘘を言った。 それを聞いた嫁は、 『これがでいぶってヤツね!!!!昨日テレビでやってたわ!!!!』 と、キーキーと騒ぎ立てていたが、 老人の息子が、老人の孫の部屋を調べると、 部屋中に、ゆっくり虐待関係の本が大量にあり、 さらに、PCの中身にはれいむに行なった虐待の経歴がつぶさに記録されていた。 部屋の壁には、至るところに、れいむに対する憎しみの言葉が書かれており、 それほど、れいむのことを許せなかったんだということが見て分かった。 れいむは、老人の息子に問い詰められて、 ついに、折れてしまい、ホントのことをすべて話した。 その結果、老人の息子は、 れいむのこと、自分の息子のことを考えると、 自分がやったことが間違いであったと後悔した。 そして、れいむをこれ以上、家で飼うのは無理だということで、 れいむの希望もあり、老人の息子は、れいむを山へ返すことにしたのだ。 『私がもっと早く気づいていれば・・・・』 「おじさん、れいむがすべてわるいんだよ・・・」 二人の間に気まずい空気が流れる。 『お前、大丈夫なのか?山での生活とか出来るのか?』 「れいむはもともとやまでくらしていたんだよ・・・ しんぱいしてくれてありがとう・・・」 『そうか・・・これは何かの足しにしてくれ・・・』 れいむにオレンジジュースの入った瓶を渡す老人の息子 「ゆぅ・・・ありがとう・・・たいせつにつかうよ・・・ じゃあ・・・おじさん・・・ゆっくりしていってね・・・」 それからしばらく、れいむは、たった1匹で、山の中で暮らしていた。 久々の山での暮らしは、都会慣れしたれいむには、 過酷であったが、老人の息子から貰ったオレンジジュースで傷を治したりして、 なんとか生き長らえていた。 ある大雨の日。 巣穴から、顔を出して、雨を見つめるれいむ。 雨で狩りが出来ないから泣いているのではない。 暗い巣の中で、れいむは、1匹で泣いていた。 餌は十分に集めており、1週間程度なら問題ないくらいの量。 でも、れいむは泣いていた。 悲しくて、悔しくて・・・。 どうしようもできなくて・・・。 どうして、飾りがないというだけで、家族だけでなく、ゆっくり全体から嫌われて、 どうして、飾りを取りに行っただけで、車道に飛び出して、おじいさんが死んでしまって、 どうして、飾りがあるだけで、ゆっくりは手のひらを返したかのような態度をとってきて、 どうして、飾りが破られた時、おにいさんの指を食いちぎってしまったのか・・・。 れいむには分からなかった。 そして、飾りによって、ゆん生を左右されてしまうことに、 イラつき、腹を立て、そして哀しんでいた。 飾りは飾りじゃないか。 飾りがなくてもれいむはれいむだ。 なのに、どうして、いつもれいむは一人ぼっちなんだ。 ゆっくりしたいだけなのに・・・。なぜゆっくりできないんだ・・・。 たった飾りがないということだけで、これだけ不幸になるなんて・・・。 どうして、れいむはいつもこんなに弱いんだ。 もっと強ければ、もっとゆっくりできるはずなのに・・・。 れいむは泣いた。大声で泣いた。 雨の音と一緒にれいむの泣き声が木霊し、山々に響き渡る。 「ゆんあぁっぁぁぁああああああああなあああああああああ!!!! ゆんんあああああああああああああああああ!!! ゆんやぁぁっぁぁぁぁぁぁっぁっぁぁぁっぁっぁぁっぁああああ!! どぼぢでっぇええええええええ!!!! どぼぢでぇえええええええええええええ!!!!!! ゆんやぁっぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁああっぁぁっぁぁぁああ!!!!!」 雨が病んだ後、れいむがいた巣穴には、れいむの姿はどこにも見当たらなかった・・・。 「ゆぅ・・・。ゆぅ・・・。 やっと・・・。ついたよ・・・。」 誰も知らない山奥で、 満身創痍のれいむが、一匹、そこにいた。 ゆっくり道という看板が建っている、その建物の玄関の前に。 すると、玄関から、一匹のありすが出てきた。 「こんにちわ。どちら様でしょうか?」 終わり。 あとがき ということです。はい。 ユグルイ ザ・ビギニング。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか? ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6 ふたば系ゆっくりいじめ 243 死すべき生物 ふたば系ゆっくりいじめ 250 ゆっくりSSをれいむに読ませてみた ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起 ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承 ふたば系ゆっくりいじめ 283 飾りの価値は 転 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓こいつなんなん? -- 2016-10-06 16 23 15 1コメ2コメ3コメ。 私貴方たちぐらい餡子脳な人見たの久しぶりだよ。 内容理解できる? ちゃんと読んだ? ちゃんと読んだ上でそれなら救いようがないな。 それ以外のれいむ可哀相とか思ってる人、私はその意見に大賛成。 あーそうそう、1コメ2コメ3コメ。 貴方たちはゆっくりでも人でも、孤独には弱いって事理解できる? 理解できないなら救いようがないね。 ゆとり教育の犠牲者だね(笑) 貴方たちが悪いんじゃなかったね(笑) その孤独から救ってくれた人の唯一の形見を壊されたんだよ? それを理解できないからそういう餡子脳になる。 ちなみにゆとり教育なのにどうやってパソコン打ってるの?(爆笑) -- 2016-07-26 01 49 28 ありすを訪ねたれいむはどうなるのだろうか… 。 -- 2016-06-23 21 22 58 ユグルイのれいむの過酷なゆん生を見ると本気で愛着湧くなぁ -- 2016-06-11 22 24 42 とにかく誰も救われない -- 2016-02-16 23 24 26 この餓鬼はどうしようもならねえ、おじいさんがどんだけ霊夢を思っていたからわからないのかよっぽどお前みたいなクソ餓鬼より霊夢の方を大事に思ってただろうよ指えぐられて当然だ砂糖で切れる指とかお前死んだ方がいんじゃね?地獄で苦しんで天国のおじいさんに罵倒され続けろクソ餓鬼が -- 2015-12-11 22 16 54 ↓4殺すぞ -- 2014-04-10 01 16 43 普通考えたらあれだよな。孫も餡子脳だよな なんでおじいさんがそんなにまでしか守ったかを考えてないし・・・ それに殺されそうになってまでその人(孫)を守ったんだぜ? こんなにいいゆっくりはそうそういないと思う。とくにれいむ種だと 最初からお飾りがあったらずっと野良でゲスになってただろうがね -- 2013-11-02 04 53 37 この糞ガキは、素手と素足で死ぬまで暴行を加えて殺したいぐらい深い憎しみを感じた そしてこのれいむはユグルイのれいむだったのか -- 2012-12-17 19 57 17 良い作品だった、餡脳は放置で 心有るってものを感じる、まぁユグルイは無くてもよかったかな(^^;) -- 2012-08-08 13 58 29 if→れいむは泣いたあと糞豚共やキチガイれいぱーたちに襲われて ゆっくりできないゆん生に幕をおろしましたとさ♪ -- 2012-05-19 01 58 55 これはいつもと違う感情で楽しめた 名作だろう -- 2012-04-12 22 49 17 老人の孫が地沼だった -- 2012-03-30 15 08 08 人間の指喰いちぎれるゆっくりとか怖すぎ数集まれば人殺せるだろにしてもコメ欄荒れすぎゆっくりした気持ちでSSよもうづ -- 2011-12-31 11 52 50 ↓誤支社 正死者 大変失礼しました -- 2011-12-30 02 26 41 おじいさんがお亡くなりになった訳はゆっくりの飾りが原因とわかった(ちら見した程度なので間違えたらスマン)しかし、おじいさんにも最低限、車道の確認をするというのがある。 現に、俺は福井在住で冬はしょっちゅう爺方婆方がよく死んでしょっちゅう警報をだされる、(何の警報かも忘れました スンマセン)そのほとんどが不注意だったりする。去年の冬も俺のばあちゃんも誰かさんたちと車でどったいってたとき、たぶんペチャクチャしゃべったのが原因(じいちゃんから聞いた嘘か本当かわからないことです スミマセン)で、一人支社だしたからな。 ぜんぜん関係ないこと書いたが、正直自分の周り誰も死者でてないから、全くそういうことがわからない、むしろ誰か自分の周りで死者だしたら今後どうなるだろうって、ときどきビビったりします。 そんな説得力がゼロに等しい俺が言うには、孫は勘違いしているのかもしれない、おじいさんの死因は「飾りをとろうとして不注意に車道に出て交通事故」であって、決してれいむがすべて悪いわけではない(人間は顔のパーツで個人を判別するのに、ゆっくりたちは、顔ではなく飾りで判別するのかねぇ~、無くすというリスクを抱えてるのに)、なのに孫は「ゆっくりがおじいちゃんを殺した」とか思ってるんだろうな、それは時の運だし仕方ないとはいえなくもないしいえないわけではない(説得力ない人が全力で甘っちょろいこと言って、この先どうなるだろうなぁ~) ここにいる皆様 ハイレベルの脱線と長文スマソ -- 2011-12-30 02 24 14 おい1コメの奴 お前だって壊されたらキレる物があるだろ(お前の場合…PCかwww) このゆっくりはおじいさんとの思い出を思い出せる唯一の物を壊されたんだぞ お前のPCと違って変えはきかねえんだよ >>2コメの奴 トラウマを掘り返されてキレたんじゃないよ? もしかして内容理解できなかったの? ゆとり教育の被害者(笑)なんだね そして、キチガイ以外の皆様へ 長文スマソ -- 2011-12-30 00 48 32 指を千切るのはなぁ…せめて出血止まりにしてほしかった -- 2011-09-25 15 45 27 恩義とか理解できない糞饅頭以下が居るコメ欄はここですか? -- 2011-07-04 21 22 45 まぁ、老人の息子の子供がそういう風に目の敵にするのは当然だわな。うん。 祖父がいなくなった原因を作ったものが近くにあるとなれば、こうせずにはいられないよ ラストサムライでも、それと似たような感じのことが描かれてたし -- 2011-06-17 09 03 01
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2719.html
声 10KB 仲違い 家族崩壊 野良ゆ 赤ゆ 子ゆ ゲス 現代 虐待人間 独自設定 もう少しやり取りが増やせたかも、とりあえず、どうぞ 『声』 ある日のこと。 一人の青年が、家で仰向けになっていた。 「あー、疲れた」 その姿勢のまま、器用に呟く。 春先の出来事、長い休みも終わり、様々な事の整理などで疲れ切っていた。 今もようやく一段落が付き、休んでいた。 「これだから新しい時期ってのは嫌いなんだ……」 新しいことの始まりというのは常に新しい出来事が起こり続けるということだ。 青年は時期代わりの時は苦手としていた。 「どれ、一休みするか ……タイマー ……1時間、くらいかな」 携帯を弄くり、目的の設定を終えると、携帯を置いた。 そしてそのまま、暖かい日差しを身に浴びつつ抵抗なく青年の瞼は閉ざされた。 青年が眠りに落ち、数十分たった頃か。 コッ…… コッ…… コッ…… 何かが部屋の窓を叩く音に青年は目が覚めた。 「なんだぁ? 時間は…… まだこんな時間か、誰だ」 寝ぼけ眼を擦りながら、音が聞こえる方へ顔を向けると、そこにはゆっくりがいた。 ゆっくりれいむと呼ばれる個体で、汚らしい体をしている、明らかに野良である。 青年が起きたことに気づかないのか青年が起きても口に石を咥え、汚い体を動かし、何度も執拗に石を窓ガラスに叩きつける。 「一体なんだ?」 嫌な物を見てしまった、といった顔で青年は顔をしかめる。 このままうるさくてはかなわないと、青年は窓を開けた。 そこでれいむはようやく、石を叩きつけるのを止めた。 「ゆ! ようやくあいたよ! ここはれいむのゆっくりぷれいすにするからね!」 「しゅるきゃらね!」 そして、いきなりこのれいむはお家宣言をした。 おまけに子持ちの様で、親れいむと同じ汚らしい体の赤れいむがいた。 「何だお前は」 「ゆゆ! れいむのおうちににんげんさんがいるよ! ここはれいむのおうちなんだからゆっくりしないでさっさとでていってね!!」 「しょうだよ! ゆっくちちにゃいでででいっちぇね!」 れいむ親子は言う事欠いて、いきなり開いた窓から侵入しようとする。 「っと」 しかし青年は間髪いれず窓を閉める。 「ゆぎゅぅ!」 「ゆぎゃ!」 親れいむは頬のあたりが閉めた窓に挟まり、子れいむは硝子に突撃した。 「いだい゛よぉぉぉぉお゛お゛ぉぉぉぉ!!」 「いじゃい゛ぃぃぃぃい゛ぃぃぃぃ!!」 親れいむは頬を挟まれた部分から外すためか挟まれたままブリンブリンと体をくねらせる。 子れいむは痛みの耐性の無さか、地面をゴロゴロと大げさに転がる。 青年は窓を開けると親れいむの頬を開放し、窓を締め直すと、玄関へ向かった。 「あのくそにんげん! れいむをゆっくりさせないなんて、ぜんぜんゆっくりしてないにんげんだよ!」 「れいみゅおきょったよ、ぷきゅ~すゆよ!」 自分の仕出かしたことのがどんなことか分かっていないのか、好き勝手に言う。 「お前ら、一体何しに来たんだ?」 そこで青年はやってきた、右手には何やら入っている白い袋がある。 わざわざ玄関から回ってきたようだ。 「ゆゆ! れいむはしんぐるまざーなんだよ! ゆっくりさせないとだめなんだよ!」 「あー、はいはい、ゆっくりゆっくり」 青年は最初からこの親れいむがまともな返答をするとは思っていなかったようだ。 適当に流す青年の言葉をさらに流し、親れいむは続ける。 「だから、このおうちはれいむのものなんだよ! ゆっくりしてないにんげんはゆっくりしないでどっかいってね!」 「いっちぇね!」 「……んー、そうだな、親のお前、お前が俺の言うこと聞いたらどっかいってやってもいいぞ」 「なんでそんなこときかないといけないの! ゆっくりしないでさっさとどっかいってね!」 「聞いたら甘いモノくれてやるから」 「ゆゆ!」 「ゆゆ!」 「あまあまさん! あまあまさんちょうだいね! たくさんでいいよ!」 「ゆっゆっゆーー!!」 親れいむは甘いモノをよこせと、騒ぎたて。 赤れいむに至っては、すでにもらえるものと思い込んでいるのか口から砂糖水の涎を、さらに嬉しすぎてしーしーも漏らしている。 「だから言うこと聞いてくれたらだって」 「あまあまさん! あまあまさん!」 「あみゃあみゃしゃん!」 はー、と青年は息を吐く。 青年は白い袋から袋分けされたクッキーを取り出す。 「あまあまさん!! あまあまさん!!」 「あみゅあみゃしゃん!」 そして、その袋を破き、れいむ親子に見せつけるように一口で食べて見せた。 「でいぶのあ゛まあま゛ざんがぁぁぁぁああ゛ぁぁぁ!!」 「ゆ゛ぎゃぁぁぁぁあ゛あ゛ぁぁぁぁぁ!!」 まるでこの世の終わりとでも言う感じに、れいむ親子は絶望する。 青年は白い袋から二枚目のクッキーを取り出す。 「甘いモノはたくさんある、だから俺の言う事を聞いたらくれてやる」 「ゆぐぐぐ、わかったよ! いうこときいてあげるからさっさとあまあまさんよこせぇぇぇぇぇ!」 「ぷきゅぅぅぅぅう!」 まるで子供でも人質に取られたかのような目で青年を睨みつける親れいむ。 赤れいむも精一杯の怒りを表現するためにぷくーを敢行する。 「言う事を聞くのは親のれいむお前だけでいい、こっちに来るんだ」 「わかったよ! ゆっくりしないでさっさとしてね!」 「わきゃったよ!」 「じゃあ、れいむ、俺の言う事を復唱するんだ、親のれいむだけでいいぞ」 「わかったから、さっさとしてね!」 「あいうえお、さしすせそ……」 「あいうえお、さしすせそ……」 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくり」 「ゆっくり」 「してない」 「してない」 「おちびちゃん」 「おちびちゃん」 「駄目だよ」 「だめだよ!」 「なんて言うと」 「なんていうと」 「思ったの?」 「おもったの?」 「馬鹿なの?」 「ばかなの?」 「死ぬの?」 「しぬの?」 「お空飛んでるみたいー」 「おそらとんでるみたい~」 「制裁」 「せいっさい」 ……………… ………… …… … 青年の復唱をすることが始まり十分が経ち、れいむ親子はようやく解放された。 「ゆゆ~ん、やっとあのにんげんからあまあまさんをとりかえしたよ! れいむはつよいね!」 「おきゃあしゃんしゅぎょ~い!」 すでにれいむ親子の中では、自分の甘いモノを奪った人間から甘いモノを取り返したという大冒険を行ったという。 事実無根の幻想を頭の中に作り出していた。 流石餡子脳と言ったところだろうか。 しかし、お家宣言をしたことは忘れたようである。 「さあ、あまあまさんをむ~しゃむ~しゃしようね」 「いっぴゃいむ~ちゃむ~ちゃしゅるよ! きゃわいくってぎょめんね!」 『だめだよ!』 「ゆゆっ!」 突然の親れいむの制止に、赤れいむは固まった。 親れいむは突然聞こえた他のゆっくりの声に不思議そうにして周りを見渡している。 「む~ちゃむ~ちゃしちゃだめにゃの?」 「ゆゆ? そんなことないよ! いっぱいむ~しゃむ~しゃしてね!」 「じゃあ、む~ちゃむ~ちゃしゃせてにぇ」 『だめだよ!』 「ゆぴぃ!」 赤れいむは、涙目で固まる。 「ゆゆ? おかあさんがいったんじゃないよ、む~しゃむ~しゃしていいんだからね」 「ゆゆぅ、む~ちゃむ~ちゃしちぇいいにょ?」 『だめだよ!』 「どびょおじでぞんに゛ゃごという゛のぉぉぉぉお゛ぉぉぉ」 赤れいむはついに泣きだした。 食べていいと聞いたのに、駄目だという、矛盾した言葉に訳が分からなくなっているようだ。 「おかあさんはなんにもいってないよ! ほんとうだからね! そんなしらないこえをきいたらだめだよ!」 「おきゃあしゃんがしゃべってりゅにょにぃ~~」 ぴいぴいと泣きだす子供に困り果てる親れいむ。 確かに声は聞こえるが、その声は全く自分の声ではない、あんな変な声ではないと親れいむは思った。 「ゆゆぅ、こまったよ、どうすればいいの」 『な、き、だ、す、なんて、ぜんぜん、ゆっくりしてない、ゆっくり、だよ!』 「ゆぇぇぇぇぇん、ぎょめんにゃしゃぃぃぃぃぃ、でいびゅみょうにゃきやみゅぅぅぅ」 泣きやむというのに、更に泣きだす赤れいむ、親れいむはさらに困惑する。 「だいじょうぶだからね! おちびちゃん! ぺ~ろぺ~ろしてあげるからね!」 「ゆぇぇぇぇぇん」 と、舐めて赤れいむをあやす為に舌を伸ばそうとした時。 『なんていうと、おもったの? ばかなの? しぬの?』 「ゆびゃぁぁぁぁあ゛あ゛ぁぁぁ、ぎょめんにゃざい゛ぃぃぃぃい゛い゛ぃぃぃぃ」 「ぞんなごといっでないよぉぉぉぉお゛お゛ぉぉぉぉ、おぢびぢゃん! ゆっぐりじでね!」 『なんていうと、おもったの? ばかなの? しぬの?』 「だまれぇぇぇぇぇえ゛え゛ぇぇぇぇぇ!!」 あまりの剣幕に、赤れいむは自分言われたと思いピタリと声だけを止める。 しかし目からは砂糖水の涙が溢れて止まらない。 『う、そ、だよ! おちびちゃん、は、ゆっくりしていってね!』 「ゆゆぅ、ほんちょうに、ゆっきゅりしちぇいいにょ?」 「ゆ? ゆゆ? そうだよ、ゆっくりしていってね!」 別のところから聞こえる、他のゆっくりの声がようやくいいことを言ったと、親れいむは混乱しながらも思った。 早く自分の子供をゆっくりさせようとした。 『なんていうと、おもったの? なんていうと、ばかなの? ばかなの?』 あ、間違えた。 親れいむの聞こえないところから声がでる。 「ゆびゃぁぁぁぁぁあ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁ」 「おちびちゃん、ゆっくりしてね! ゆっくりしてね!」 『う、そ、だよ! ゆっくり、しない、でね! しない、しない、でね!』 「どぼじでぞんな゛ごと゛いうのぉぉぉぉぉぉ!!」 現状は大混乱である。 それもそのはず、何処からともなく聞こえる声はさっき青年が録音した親れいむの声だからだ。 継ぎはぎの再生だが、ゆっくり程度ではあまり違和感を覚えないようだ。 それとも、今の状況だから赤ゆっくりが信じてしまうだけなのか。 青年の初めての試みの為、何度か間違うこともあるがそれもそれで面白い様子を出すので大丈夫のようだ。 更なるセリフを作ろうと再生機に手を出そうとしたが。 「ゆ、ゆがぁぁぁぁぁあ゛! ゆっくりじでないごどもはゆっぐりじないでじねぇ!」 「ゆびゅぅぅぅぅ!」 ついに親れいむは切れて、赤れいむを潰してしまった。 どうやら、青年の思う以上に沸点が低かったようだ。 シングルマザーですらなくなった親れいむ、潰した赤れいむの上で荒い息を吐く。 「ゆふー、ゆふー、まったくゆっくりしてないこどもだったよ!」 自分を正当化するために、親れいむは大声で自分の子供は死んで当然だったと叫ぶ。 青年はならこれはどうだと、手元の再生機から声を再び再生させる。 親れいむは自分の声が自分の声と認識していない、親れいむは別ゆっくりに声を掛けられたと思うだろう。 『ゆ、ゆ、ゆっくり、ご、ろ、し、だよ! ゆっくり、できない、だよ! ゆっくり』 「ゆ!? こ、これはしょうがなかったんだよ! ゆっくりできないこどもだったからせいっさいしたんだよ!」 自分の所業が見られたのかと、辺りをキョロキョロと見渡す親れいむ。 『う、そ、だよ! ち、や、ん、と、み、て、た、よ、れいむ、が、おちびちゃん、を、い、き、な、り、こ、ろ、し、た、よ』 「そ、そんなこと」 『せいっさい、す、る、よ、ゆっくり、し、て、な、い、ゆっくり、を、せいっさい、だよ!』 「ゆ、ゆっくりにげるよ!」 『せいっさい、せいっさい』 なんてやっていると、親れいむは逃げ出した。 おそらく虚構の制裁するゆっくりに追われる恐怖を一生感じ続けるだろう。 青年はそんな親れいむの後ろ姿を見ると笑みを浮かべた。 「ゆっくりは死んでね、苦しんでいっていいよ、っと」 『ゆ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ~』 親れいむの間抜けな声が、最後に響いた。 今まで書いたモノ ふたば系ゆっくりいじめ 964 サンプル ふたば系ゆっくりいじめ 978 暗く湿った穴の中 ふたば系ゆっくりいじめ 1186 すろーりぃな計画 ふたば系ゆっくりいじめ 1272 投げた! 五作目です。 自分の声って録音してから聞き直すと変に聞こえますよね、ゆっくりはどうか知りませんが。 無論私も自分の声は嫌いです。 大きく振りかぶったあき、という名を頂きました。 嬉しいです。 絵の方、誠にありがとうございます。 テンションが上がるついでに、書きあげてしまいました。 今後も頑張って下さいね。 では、最後まで読んでいただいたら幸いです。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る そんなに扱いやすい録音機って無いだろ。変声ソフト使った方が早いな。 -- 2018-01-02 14 55 08 おもしろかたけど タイトルがね・・・ もうちょっとヒネリがほしい -- 2011-12-16 23 48 37 すっげー面白かったww -- 2011-10-21 14 23 23 面白いなw -- 2011-01-16 13 56 36 なかなか斬新で面白かった -- 2010-07-09 03 48 18 ほほう。楽しいね。 -- 2010-07-08 22 58 22 面白い使い方だった -- 2010-05-31 22 48 25
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1743.html
俺持ってんの1円じゃなくて・・・ 1KB ギャグ パロディ 小ネタ 流れが止まってるのでやった 「はい、608円になります」 俺は財布の中に、小銭がやたら貯まっていることを思い出し、店員に告げた。 「細かいの出して、いいですか?」 「はい」 「50円玉が、10枚」 「500円」 「10円玉が、10枚」 「100円プラスで、600円ですね」 「あと、5円玉が1枚」 店員にしてみれば迷惑な客だろう。 ちらっと顔色をうかがった所、そんな素振りも見せないのは、流石だ。 「1円玉が、1枚、2枚、3ま・・・」 3枚目に出した1円玉に、俺と店員の目は釘付けになった。 俺が1円と思って出したのは。 「ねぇ、知ってる? テレホンカードさんは、でんわりょーきんの、しはらいにも使えるのよ」 小さくて、平べったくて、裏返ってるぱちぇだった。 豆知識を披露してみせたぱちぇは、やり遂げた顔でエレエレ吐いている。 「すいません、10円からでいいですか」 俺はぱちぇの上に、ビシッと10円玉を置いた。 「むぎゅっ!」 「はいっ」 店員は10円玉をぱちぇごとスッと寄せ、バッと拾う。 「ぢゅぶっ!」 「2円のお釣りです」 お釣りをスッと渡され、テーブルはリネンでサッと拭かれた。 ぱちぇまみれの10円玉は、どこにも見えない。 「ありがとうございましたー」 俺は小さな袋を手に、コンビニを出た。 何気ない日常の中の、不思議な、お話。 『俺持ってんの1円じゃなくて、薄めのぱちぇでした』 (終) 【過去作】 ふたば系ゆっくりいじめ 796 Detroit Yugyaku City 2 ふたば系ゆっくりいじめ 675 プラネット・ゆース ~きめぇ丸~ ふたば系ゆっくりいじめ 666 チューチューラブリームニムニムラムラプリンプリンボロンあにゃるぺーろぺーろ ふたば系ゆっくりいじめ 658 緊急特別SS ゆっくり割れる窓ガラスさんの謎 ふたば系ゆっくりいじめ 629 極上のすっきりプレイス(餡子ンペ09) ふたば系ゆっくりいじめ 594 プラネット・ゆース ふたば系ゆっくりいじめ 560 なずーりんに祝福を(餡子ンペ09) ふたば系ゆっくりいじめ 497 DYC ふたば系ゆっくりいじめ 453 空から降る100万のぷくー ふたば系ゆっくりいじめ 428 はげの行進 ふたば系ゆっくりいじめ 402 れいむ・マスト・ダイ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 379 れいむ・マスト・ダイ(前編) nue059 「スキャット・ゆん・ジョン」 nue022 「ゆナッフTV」 nue009 「ブラックペーパー・チャイルド」 二行の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 豆紫が成長したら紫もやしになるのか -- 2011-08-04 23 22 49 豆柴www -- 2010-11-11 19 50 25 今になってやっと気付いたんだが、ぱちぇは口の形がωになってるから豆柴連想するんだな (´・ω・`) -- 2010-10-03 07 08 06 そういや何か似てる気がするわ豆柴w -- 2010-09-19 18 38 07 豆柴もブッ潰したくなる存在感だよねえ -- 2010-09-15 20 30 22 豆柴…あー、なんか似てる。 -- 2010-07-12 23 44 05 まさかの豆柴w -- 2010-06-30 00 16 26
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2416.html
ゆっくりスクール 19KB 虐待-普通 愛で ギャグ パロディ 小ネタ 変態 飼いゆ 希少種 加工場 現代 独自設定 春の胴付き祭り始まるよー ・このSSには多くの胴付きゆっくりがでます ・様々なパロディとギャグがあります ・基本的に胴付きゆっくりは漢字を使って喋っています ・これを書いたのはHENTAIあきです!HENTAIが嫌いな人は読まないほうがいいかも ・作者に都合のいい設定が多数あります ・それでもいいというひとはゆっくりよんでいってね!!! ゆっくりを飼うにおいてその躾は非常に重要になってくる。 ただ甘やかしていればすぐにゲスになってしまい、逆に厳しくすれば懐かなくなってしまう。 そこでゆっくりブリーダー達によるゆっくりを躾ける為の専門業界が出来上がる様にもなった。 その業界の中で胴付きに躾を行う場を加工所が試験的に作ることになった。 試験的な意味合いもあり、それはまるで学校なような形になり現在行われているようになっている。 今回はその現場について少しのぞいてみよう。 「さぁ席に着け饅頭共!俺の授業が始まるぜー!」 口の悪い教師役の人間が教室である個室に入ってくる。この人間は虐待お兄さんであるが、ゆっくりへの知識が高いため この教師役として抜擢されることになったのだ。もちろん虐待行為は一切行うことがないように誓約書を書かされているが。 「「「先生今日もよろしくお願いします!」」」 席につき挨拶をするゆっくり達。もちろん全員胴付きであり知らない人間が見ればここはまさに学校だと思う者もいるだろう。 「良い挨拶だお前ら、挨拶は人間でも大事な礼儀だからな。これを蔑ろにするのは駄目だからな!」 そういってお兄さんは今日勉強することになる内容を書いたプリントを席の前のゆっくりに渡す。 教科書などは無い為にわざわざ手作りで作ってきたプリント。案外真面目にやっているようだ。 「さて今日の授業だが、お前ら飼いゆが野良とのかかわり方について教えて行くぜ!」 プリントが最後まで行き渡るのを確認すると、さっそく生徒であるゆっくりを一人指名する。 「そこの赤饅頭!お前は野良ゆとはどんな存在だと思う?」 「私はれいむよ。そうね、人間さんの周りにいる迷惑な存在かしら。」 「なかなか良い答えだぞ赤饅頭。プリントの最初に野良ゆによる被害額をグラフで表している。」 配られたプリントに目を通す生徒達。プリントには都市部と農村によるゆっくりによる被害金額をまとめたものがある。 都市部ではゴミ捨て場を荒らすことによる清掃活動やその駆除にかかる人件費。農村においては、 畑の農作物を荒らすことによって出てくる被害金額が書かれていた。 「このようなことを野良ゆ達は行う。また、よくある飼いゆへの被害も合わせるとその被害は大きいだろう。 ではお前たち飼いゆはそんな野良とどう付き合っていくか。こんどは白饅頭お前だ、どうすればいい?」 「みょんは白髪じゃないみょん!えっとそんな悪いゆっくりはやっつけちゃえばいいみょん!」 秘かに気にしている白さを言われ抗議しながらもちゃんと答えるみょん。 だがその答えにお兄さんは顔をしかめて駄目だしをする。 「発想は良いが飼いゆであるお前たちがやったら駄目だ。」 「どうしてなんだみょん?悪いことをしてるゆっくりをやっつければお兄さんもきっと喜ぶみょん!」 他の生徒達も何故駄目なのだろうと疑問の声をあげる。隣の友ゆとお喋りを始めるものも出始め ざわめきだした教室を静かにさせるために、お兄さんは大きく手を叩いて注意をする。 「静かにしやがれぇ!良いか、お前たちは飼いゆであり飼い主にはとても大切な存在だ。 負けることはないかもしれないが、もし怪我でもしたら飼い主に心配かけちまうだろうがぁ!」 そう言ってもう一度プリントを見るように言われ、生徒達はプリントに目を通しはじめる。 野良ゆによる被害を現すグラフの下には、飼いゆであったゆっくりを野良ゆによって殺された飼い主達のコメントがあった。 「これを書いたのは俺に殺された飼いゆの仇をとってくれと相談してきた人間だ。もちろん野良ゆが地獄をみたのは分かるな。 今回はお前たちのためにどれほど無念なのかその心境を書いてもらった。だから飼い主に心配をかけることは駄目だ。」 説明されてそれぞれ自分たちの飼い主のことを考える。大切にされていることを理解し、危ないことはやめようと誓う。 ちゃんと理解をしていることと確認し、お兄さんはポケットから赤ゆを取り出す。 「やっちょれいみゅをだしちゃんだね!くりゃいところにいれちゃばちゅとしちぇあみゃあみゃちょうだいね!」 「こいつはさっき言った飼いゆを殺した野良の子供だ。こういうやつがどうなるかよく理解しろよ!」 そう言ってお兄さんは赤ゆに針を刺していく。決して死なないように一本一本丁寧に刺していく。 「いぢゃいいいいいいい!れいみゅにひぢょいこちょしゅるじじいはしねええええええええ!」 痛みに悲鳴をあげながらお兄さんに悪態をつく赤ゆ。それを見て生徒達はお兄さんを怖がるもの、 赤ゆの悲鳴に心を痛めるもの、人間に悪態をつく赤ゆを馬鹿にするものと様々だ。 「やっぱり先生さんは怖いみょん。」 「やめてあげてね!痛がってるよ!かわりにてんこに針を刺してね!」 「馬鹿ね、あんな口をきいたら虐待されて当然よ。」 生徒達の反応に満足しながら、お兄さんは次に赤ゆのお飾りを取り上げて引きちぎっていく。 「ゆわあああああああ!れいみゅのおりぼんぎゃあああああ!」 「良いか~、お前ら飼いゆだってお仕置きされるかもしれないんだ。こうなるかもしれないから悪い子になるなよ。」 頷く生徒達を確認して、お兄さんはうるさい赤ゆをあっさりと潰すと授業の続きを始める。 「さて、結局の所お前たち飼いゆが野良との関わりだが簡単にいえば無視すること! たとえ『ゆっくりしていってね!!!』と声をかけられても無視をするんだ。」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 ついお兄さんの言葉に反応して生徒全員が反応してしまう。それを聞いて激怒するお兄さん。 「馬鹿かお前ら!今言ったばかりだろうがぁ!プリントを見ろ、飼いゆが外で死ぬ大きな原因は野良に挨拶して そのまま不意打ちくらって殺されちまうからなんだよ!」 本来栄養状態が良く体格的にも勝っている飼いゆが野良に殺されるのはまさにこれである。 不意を突かれてそのまま殺されてバッジを奪われるか、すっきりーされ続け黒ずんで死ぬのが死因で多い。 弱肉強食の世界を生きている野良との経験の差もあるが、本能に刷り込まれたこの魔法の言葉も影響している。 「本来なら金バッジ試験には反応しないようにする試験もあるが、お前らは胴付きはまた試験が違う。 そうならないように次からは抜き打ちで声をかけるからな。返事を返したらデコピンだ!」 一斉にブーイングをする生徒の声を無視するお兄さん。せめてこれぐらいのいじめをしなければ損だというものだ。 ちょうど授業の終わりを告げるチャイムが鳴るとお兄さんは授業終了の合図をする。 「では今日の授業はこれまで!またこんどの授業を楽しみにしてろよ!」 人間の学校でもそうだが、何人かは問題児というものはいるものだ。 ここはそういった問題児を集めて特別に教育をしているクラスだ。別に素行が悪いわけではない。 他の生徒に比べれば素直で純真なゆっくりたちばかりである。にもかかわらず何故問題児扱いされるのか。 「くらえ!スーパーリグルンキッーク!」 「うにゅほに後退はないのだ!退かぬ!媚びぬ!顧みぬぅぅぅぅぅ!」 授業中だというのに席にもつかずにヒーローごっこをしているのはちるのとうつほであった。 その光景を胃を痛めながら注意をするのは愛でお兄さんだ。 「ちるのちゃん!うつほちゃん!授業中は席について授業を聞くように!」 「えぇ~、だって勉強は面白くないじゃん!」 「うにゅほはちるのと遊ぶ方がゆっくりできるよ!先生も一緒に遊ぼう!」 堂々と文句を言うちるのと、遊びに誘おうとするうつほ。本人たちに悪気がない分性質が悪かったりする。 虐待お兄さんのほうがいいのではと思うが、一度交替して授業をしたが虐待おにいさんが本気でブチ切れたので結局元に戻った。 「いいかい、君たちは勉強をしにここに来ているんだ。遊ぶのは休み時間に遊びなさい。 飼い主さんだってお金を払って君たちをここに来させているんだから。」 飼い主のことを言われて渋々と席につく二人。実際にここは月謝のような形で料金をもらって運営している。 といっても実際に運営に必要な資金はちゃんと加工所から出資されている。では何故わざわざ月謝を貰っているかと言うと。 「金は命より重い・・・!例えゆっくりであろうとこの認識を理解させねばならない・・・!」 といった加工所のお偉いさんからの命令であるため、少額ではあるが生徒に月謝袋を持たせて飼い主からお金を入れてもらうのだ。 実際にこれによっておもちゃをねだったり、わがままを言わなくなったという飼い主からの言葉も聞かれる。 「でも勉強はつまらないよ!あたいはもっと面白いことがしたいよ!」 「そうだね、確かに勉強はつまらないね。でも授業中はちゃんと席に着くのが決まり事なんだ。 先生は飼い主さんからちるのちゃんに勉強を教えてくれと頼まれてるんだ。」 確かにチルノ種はあまり頭は良くないが、別に馬鹿というわけではない。 何が大切なのかはちゃんと理解するし、決まりごともちゃんと守る。 ただ致命的に記憶力が悪いのだ。そのため何度も根気強く教えなければならない。 何度も教えられて可愛がられているちるのは、絶対に飼い主との約束は守るのだ。 そこの所を分かっているお兄さんは、説得するときにはいつも飼い主のことを話す。 「うつほちゃんも授業中はちゃんと席に着くように。誘われたのはいいけど、場所を考えようね。」 「うにゅ・・・ごめんなさい。」 うつほ種も他のゆっくりと比べれば頭は良い方であるが、少しマイペースすぎるところがある。 何かゆっくりできそうなものがあれば、すぐにそちらに目移りしてしまう。 そのため野生でもよく狩りをしている途中に日に当たり眠ってしまい、餌を採れないということがある。 「いや~お兄しゃんは大変だね~。すいきゃには真似できないよ~。」 「そう思うなら君もお酒を飲まないでくれ!授業中ぐらい素面でいて!」 ひょうたん型の水筒にストローをさして、美味そうに中の甘酒を飲みながらそんなことを言うのはゆっくりすいかだ。 すいか種やゆうぎ種はアルコールを飲む珍しいゆっくりだ。別に飲まなきゃ死ぬわけでなく、嗜好品の一つだ。 「でもすいきゃはお酒飲まないとお外にでりゃれないから、先生も我慢して。」 それでもわざわざ飼い主が水筒にまで入れてここに来させているのは、このすいかが素面だと極度の人見知りになるためだ。 一度お兄さんが水筒を取り上げて授業を受けさせたが、顔を伏せて誰とも目を合わせることが出来なかった。 何とかこの癖を治そうとここに来ているものの、今のところ素面で大丈夫なのは飼い主と一部の仲の良いゆっくりだけだ。 「じゃあせめて飲む量を減らしてごらん。少なくとも呂律がちゃんと回るぐらいに。」 「わかったよ~、でももうちょっとだけ飲む~。」 酔ってはいるが授業はまともに受けるためこのクラスではまだまともな方である。 何よりも問題があるゆっくりがこのクラスのは存在した。 「やっぱりお饅頭は美味しいのかー。」 そう言って美味しそうに赤ゆを食べているるーみあこそ、その一番の問題児である。 机の上には饅頭製造機となっているでっぷりと太ったれいむが鎮座している。騒がないように口を縫われており、 あんよはきっちりと焼かれて少しも移動することをできなくしている。 「もう無くなっちゃったから、またお饅頭を作らないと。」 そう言ってるーみあはれいむを持ち上げると、自分の頬でれいむとすりすりを始める。 ねちょねちょと顔を濡らしていくるーみあとれいむ。そしてお互いの気分が最高潮に達したとき。 「すっきりなのかー!!!」 そうるーみあは言い終わると、れいむから茎が生えてくるのを確認して水筒からオレンジジュースを れいむの頭の後ろに空けてある穴に流し込む。 こうしてれいむが衰弱死させることなく、永遠と饅頭製造機として生かしているのだ。 「あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!生徒を注意していたら、別の生徒がすっきりー!していた。 何を言っているかわからないよー!と思うが、俺も何が起こったかわからない。 レイパーだとか痴女とかそんなチャチなもんじゃねえ。もっと恐ろしいるーみあの恐怖を味わったぜ・・・」 どこぞのフランス人のようなセリフを吐いてしまうお兄さん。教室でいきなり生徒がすっきりーすれば誰でも驚くだろう。 とうの本人はそんなことなど気にせずに出来たばかりの赤ゆをもいでさっそく口に入れている。 「出来たてもおいしいのかー。たくさん出来たからみんなも食べる?」 そう誘われて一斉にるーみあの席に集まりだす他の生徒達。周りを大きく巻き込むことがるーみあが一番問題児扱いされる 理由なのだ。他にも回りを暗くさせる能力を使って昼寝をして、周りもつられて眠りだしたり。 ここに来るための移動手段である自慢のすぃーである『そうなのcar』を教室で乗り回し、レースを始めたり。 特別クラスでも問題児扱いされているゆっくりである。 「お願いだからるーみあちゃん!ここは勉強するところなんだから、せめて大人しく席でじっとしてくれ!」 「でもゆっくりできることは他の人にもしてあげなさいって、お兄さんは言ってるよ?」 もちろんるーみあはわざと授業を妨害しようとしているのではない。あくまでゆっくりを周りと共有しようとしているのだ。 ここが勉強だけをするところでは無く、珍しい胴付き同士のふれあいの場であることも確かである。 ある意味学校と託児所が合わさった場所なのだ。そのため最近では学び舎と保育所を別ける様にする案も出されている。 そうこうしている内に授業終了のチャイムが鳴ってしまった。 「また授業が出来なかった・・・。」 「「「先生ありがとうございましたー!!!」」」 落ち込む愛でお兄さんと休み時間を楽しみにする生徒の声が教室に響いた。 ここでは勉強だけでなく体力をつける為に運動を行うこともある。 肥満や体力不足はゆっくりであっても問題であるためこのように授業でおもいっきり体を動かすのだ。 「それでは今日はサッカーを行う。まずは準備体操をするため二人組作って。」 ここでは普通お兄さんが教師として授業を行っている。特別クラスの生徒も交じるので中庸である彼が教師をするのだ。 それぞれ仲が良いもの同士が二人組となり、各自簡単なストレッチで体をほぐす。 「とりあえずてんこ、お前は服を着ろ。さすがに全裸はまずい。」 「何言ってるの先生!てんこはこれが一番動きやすいんだよ!だからこれでいいの!」 基本的にここでの服装は各自の動きやすい服装で行うことになっている。 ブルマあり、スパッツあり、ジャージや短パンといった様々な服装でいるが、てんこはお飾りと靴下以外何も身に付けていない。 HENTAIではないが、一応注意だけはするお兄さん。 「じゃあサッカーを始めるぞ。今回のボールはこれだ。」 そういってお兄さんが持ってきたのは髪の毛を抜かれ、口をふさがれているまりさであった。 このまりさはわざわざここに侵入してきてお家宣言をしたのを、虐待お兄さんに見つかりこうして生きたままボールにされたのだ。 蹴られてもいいように、わざわざ皮を補強して簡単に死なないようにしている。 「それじゃあ始めるぞ、別に勝ち負けにこだわらずに適当にボールを蹴ったり走ればいいから。」 「さいきょーなあたいの出番ね!必殺あいしくるふぉーる!」 まずボールを蹴ったのは元気が有り余っているちるのだ。パスやらドリブルなど一切せずにいきなり必殺シュートである。 もちろんゴールに等入らず、ボールは痛みに体を震わせながら地面を転がっていく。 「少しは周りは見るんだぜ!ありすパスなんだぜ!」 「わかったわまりさ!」 フリーになったボールを素早くキープしたまりさはすぐさまありすにボールをパスする。 パスを受けたありすはゆっくりとであるが、少しづつゴールへと進んでいく。 「うにゅほがいるからにはこれ以上進ませないよ!」 素早くうつほがありすに追いつき、ありすの前に立ちふさがった。 「あ!あんなところにあまあまさんがあるわ!」 「うにゅ!?あまあまさんどこ!?」 普通なら引っかかるはずのないフェイントに見事に引っかかるうつほ。ありもしないあまあまを探しているうつほを置いて、 ありすはゴール前まで迫った。 「まりさいくわよ!」 「わかったんだぜありす!これがまりす砲なんだぜええええええ!」 相棒であるまりさとのダブルシュートがゴールに向かって放たれた。 「うふふふ・・・、止めてみせるわ・・・。」 ゴールを守っているのはどこぞで鉄壁と言われるれてぃである。恐ろしいほどの余裕でボールを見ている。 「あらいけない、そろそろおやつの時間ね・・・。」 キーパーの職務を放棄して用意していたおやつを食べ始めるれてぃ。もちろんボールは綺麗にゴールネットを揺らした。 「やったんだぜ!さすがありすなんだぜ!」 「まりさのパスがあったからゴール出来たのよ。ありがとうねまりさ。」 「いたいよおおおおおおおお!どぼぢでばでぃざがごんなめにいいいいいいい!」 喜びの声をあげるのとは別に、ゴールからは悲鳴が聞こえてきた。 どうやら口の縛っていた糸が切れたようである。そのためボールとなっていたまりさが悲鳴をあげたのだ。 「やっべぇ、早く補修しないと。」 「たすけてくれるんだね!なかなかみどころのあるにんげんだね!とくべつにまりさのどれいにしてあげるよ!」 自分の立場も弁えずにそんなのんきなことを言うボールまりさ。もちろんそんな言葉を無視してお兄さんは、 まりさの口に糸を通した縫い針で口を縫っていく。 「っっっ!」 声にならない叫びをあげるが、残念なことにその口は塞がれておりただ痛みで体を震わせるだけしか出来なかった。 そんなボールまりさのことなど眼中に無いお兄さんは修復を終えたまりさをまた地面に転がす。 「そんじゃあ、またサッカーを続けるぞ。まだ時間もたくさんあるから楽しんで運動しろ。」 「「「「ゆっくりわかったよ!!!」」」」 元気に返事を返す生徒を、ボールとなったまりさは涙目でやめてもらうよう視線を向ける。 しかし、その視線は生徒にはまったく気にされていなかった。 「まりさが可哀想だよ!だからてんこがボールになるわ!みんなてんこを蹴ってね!」 そんなことを言うがもちろん無視されてサッカーは始められる。そんな中でもてんこは放置プレイだと思い悶えていた。 こうした実験的に行われている胴付きのゆっくりスクールであるが、やはりまだ問題は山積みである。 とりわけ胴付きがいまだ少ないということもあり、現状では採算がとれないというのが現状である。 そのため人材も設備もまだまだ足りない状態だ。 「いいかげん人数を増やしてくださいよ。とてもじゃないですが一人じゃまとめられないです。」 「といっても新しく人を雇うとなると金がね・・・。」 上司にそう言っているのは特別クラスを担当している愛でお兄さんだ。 今のところ教師としてここで働いているのは加工所に勤めている従業員である。 そのためゆっくりスクールだけでなく加工所での業務もあるため、専念するわけにもいかないのだ。 「だったら同じ胴付きゆっくりを雇ったらどうですかね?」 そう提案するのは普通お兄さんである。その意見に興味をしめしたのは上司だ。 「今のところ胴付き達が働くというのは野良の駆除か、個人的な知り合いに雇ってもらうだけです。 ですから我々加工所がその働く場所を設けるんですよ。」 「中々良い案だと思うが、給料はどうするんだ?今のところゆっくりに対する報酬の基準なんて無いぞ?」 「とりあえずは自分たちの月の食事代におやつが買えるぐらいが妥当じゃないですかね。 もしくはここの商品を現物で渡すか、割引のクーポン券も付けてみるとか。」 もしそれが出来るなら人を雇うよりも安く人件費を抑えることが出来るだろう。 加工所の評判も上がり、ゆっくりスクールでは利益は出せないかもしれないがその分加工所の商品は売れるだろう。 「そうだな、上とも相談してみよう。君も文句はないだろ?」 「まぁ良いですけど。もし雇うとするなら俺に面接官やらせてくださいよ、たっぷり怖がらせますから。」 そういって笑うのは虐待お兄さんだ。彼にとって直接的な虐待は出来なくとも、珍しい胴付きの 怯える顔や泣き顔が見れるだけでも十分なのだ。 「またそんなこと言って。でも少しでも楽になるなら良いですよ。ぜひ実現できるようにお願いします!」 一番苦労している愛でお兄さんは上司に強く頼み込む。 その後このゆっくりスクールでは賢い胴付きゆっくりが補助教師として雇われるようになり、 結果加工所のイメージを大きくあげることになる。 おまけ ゆっくりスクール新教師紹介 三年F組 フィーバー先生! 「Fever!」 「ふぃーばー・・・」 「Satuday~Nigth!Fever!」 「バッジ試験さん間に合うかな・・・」 三年D組 めーりん先生! 「じゃおおおおおおおん!じゃお!じゃああああお!」 ゆっくり凝視中 「じゃああああああおん!じゃじゃじゃおん!ここテストでます。」 「なんて言ってるか分からないよー・・・」 三年R組 レイパー先生! 「都会派なありすがまりさに愛を与えて赤ちゃんを7匹作ったわ。その赤ちゃんにもさらに都会派なを愛を与えて それぞれ3匹赤ちゃんができたわ!さらにその時ハッスルして別のまりさにも愛を与えて十三匹赤ちゃんができたわ!アリスの赤ちゃんは何匹!?」 (34匹だぜ!) 「皆死んじゃって0匹だったんだぜ・・・」 三年T組 みすちー先生! 「つぎつぎ!つぎの問題は~、YOYOYOようむさん!」 「ちーんぽ!」 「チンチン違います。」 「卑猥だみょん・・・」 三年S組 さなえ先生! 「授業を始めます!この問題が分かる人はいますか?」 「れいむは分かったわ。」 「れいむは絶対ゆるさなえ!」 「れいむはどうすればいいの・・・」 三年O組 鬼意惨先生! 「漢字テストだぁー!ぱちゅりー!森の賢者ならこれぐらいよめるだろう!」 「読めないわ・・・。」 「亞!羅!娑!和!酸!大数寄(あらさわさんだいすき)だああああああああ!」 「そんな無茶な・・・。」 三年H組 ゆうかにゃん先生! 「ヒマワリのお花は・・・」 「ゆうかにゃん!」 「今更何しにきたにゃお兄さん!」 「俺が悪かったよ、もう一度やり直そう!」 「馬鹿!寂しかったにゃあ!」 「この泥棒ネコ・・・」 「お義母様(のうかりん)!?」 「授業してよ・・・」 三年M組 有頂天先生! 「この変態!」 「・・・」 「生徒にバカにされて恥ずかしくないの?」 「・・・」 「生きてて恥ずかしくないのこのドM!」 「有頂天!あなた掃除当番ね。」 「そんなのありなの・・・」 夏休みだよ、てんこ先生! 「明日から夏休み、の!はずでしたが!」 てんこキャストオフ 「痴漢や痴女が侵入して、授業が進んでいないため、一学期を続行します!」 「「「もういやああああああああああああああ!」」」 後書き いつもよりおまけが大盛りましだよ!本当は単品にしようかと思ったけど、短かったのでこっちにおまけとしました。 元ネタは昔にCMにあったファ○タのあの先生シリーズです。 頭に浮かんだ胴付きゆっくりの学校を書いたらこうなりました。 発想の元になったメカあきさん、パロってごめんなさい。 スパッツやブルマもいいけど、色気のないジャージにもときめくHENTAIあきでした。 挿絵 byめーりんあき 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす ふたば系ゆっくりいじめ 1087 まりさ家出する ふたば系ゆっくりいじめ 1099 てんこを良い子にする方法 ふたば系ゆっくりいじめ 1108 きめぇ丸?いいえしゃめい丸です ふたば系ゆっくりいじめ 1144 別れと出会い まりさのトラウマ編 HENTAIあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ファンタCM懐かしいwww ↓×2 算数の計算だったら、「最初の7匹」+「その7匹から3匹ずつ(7×3)」+「他から13匹追加」=41匹じゃね? ↓×13 試験的に始まったばかりだから、けーねはまだ就職してないんだろう。 -- 2018-03-27 22 13 51 みすちー先生のリズム感が素晴らしすぎてwww -- 2016-08-13 20 17 48 レイパーのところ39ひきじゃね? -- 2015-12-13 11 15 14 授業といえば…あれ?けーねは? -- 2013-08-12 21 42 02 てんこが全裸!冗談抜きでおっきしたww -- 2013-01-03 21 39 31 何でオマケがファンタCMのパロディ? -- 2012-07-27 15 47 15 そうなのcar www -- 2012-02-19 00 02 10 ろくな教師&生徒が居ないなww おもしろいwww -- 2011-10-19 00 45 05 「二人組作って。」 おにいさんやめてね!ぼくのこころをぎゃくたいしないでね! -- 2011-10-03 02 11 22 あれ?めーりん喋った -- 2010-12-11 10 00 14 てんこちゃんの優しさに全俺が泣いた……と思ったら只のドMだったorz -- 2010-09-10 08 13 05 こう言うのもハード虐待の息抜きには凄く良いな 胴付きてんこのMっぷりに噴いたw -- 2010-07-27 00 02 15 ↓確かにけーねは出してほしい。特別クラスの担任になったら毎回ワーハクタク状態になりそうだがw -- 2010-07-26 23 40 24 教師といったら、けーね…と期待してたのに…残念だ -- 2010-06-30 03 02 40 CMがツボった -- 2010-04-23 14 24 52
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/453.html
餡小話の感想れいむ・その後 4KB ※『ふたば系ゆっくりいじめ 41 餡小話の感想れいむ』の続きです ※独自設定垂れ流し れいむはすごくゆっくりできませんでした。 ここは餡小話。 ゆっくりがゆっくりできないお話が語られる場所です。 廊下みたいに細長いお部屋。その奥にあるガラス戸の向こうでは、ゆっくりがとてもとて もゆっくりできない様が今も公開されています。 「ゆうう……」 れいむを苦しめているのはみっつのこと。 ひとつは、部屋の奥に見える光景。 とてもとてもゆっくりできない有様。虐待SSです。SS作家さんが趣向を凝らし技巧を 尽くした様々な虐待は、ゆっくりには正視に耐えないほど恐ろしい光景なのです。 もうひとつは、れいむに刺さった「感想」。 ここ餡小話では、虐待SSを見た人が感想を書いていきます。それは杭の形でれいむに突 き立てられるのです。突き立った杭は、今もれいむを痛みで苛んでいます。 最後の一つは、 「ゆうう……」 「ゆぐぐぅ……」 「ゆっぐじ……ざぜでぇ……」 れいむが一匹ではないこと。 何匹もの、れいむ、れいむ、れいむ。 ここ餡小話では、一つの感想につき一匹のれいむが割り当てられます。 かつてはれいむでも数えられるくらいのの数でした。ですが最近は、あっというまにたく さんの感想がつき、その分たくさんのれいむが苦しむようになりました。 それがなおさられいむをゆっくりさせてくれないのです。 こんなにたくさんのゆっくりが苦しんでいるなんて大変なことです。 でも、大丈夫。誰も文句は言いません。それどころか気にもしません。だってれいむです から。他のゆっくりでなくてよかったですね? 「ゆっくりしたいよぉ……」 れいむはつぶやきます。 ですが、その願いは叶いません。部屋の奥の虐待SSが削除されることは滅多にありませ んし、「感想」も同じ。れいむをゆっくりさせないことは減るどころか増える一方なので す。 れいむはずっとずっとこのまま、ゆっくりできないかと思いました。 でも、そんなれいむに転機が訪れました。 「ゆああああ!?」 「やべぢぇえええええ!」 「どぼじでごんなごどずるのおおお!?」 部屋の入り口の方から悲鳴が聞こえてきます。 れいむは部屋の一番奥にいる、一番最初の感想れいむ。だから、入り口の方の様子はよく わかりません。 ただ、悲鳴は徐々に大きくなってきます。つまり、ゆっくりできないことが近づいてきて いるということです。 そしてそれは、ようやくれいむの見える位置にその姿を現しました。 「ゆあああっ!? なにこれええええええ!?」 ゴロゴロと転がる巨大な鉄の塊。床に固定さえたれいむからは鉄の壁のように見えました。 「ヒャッハー! ロードローラーだっ!」 ゆっくりを潰すのにずいぶん大層なモノを持ち出したものです。 れいむの悲鳴も身体もなにもかも押しつぶし平らにして、ロードローラーは感想れいむを ペシャンコの餡子にしてしまいました。 「ふう……」 ロードローラーを運転するおにいさんは一息つきます。部屋のれいむはすべて潰しました。 ロードローラーの重量で綺麗に潰れて広がった餡子は、さながら黒の絨毯。なかなか珍し い、愉快な眺めです。 せっかく作った感想れいむ。それを、どうして潰してしまうのでしょう? それには当然、理由があります。最近、たくさんの感想がつくようになりました。それは 虐待SSを読む人にとっても書く人にとっても大変ゆっくりできることなのですが、そこ で問題が発生しました。 れいむです。 感想がたくさんつくと言うことはれいむがたくさん並ぶということです。数が少ないうち は良かったのですが、増えすぎては少し見づらくなってしまいます。それに誰だって、そ んなにたくさんのれいむが並んでいたら気分が悪いですよね? そこで新システムの登場です。 れいむを潰して餡子を伸ばす。その餡子の量で、その虐待SSがどのくらいゆっくりでき るか、一目でわかるようにしたのです。 どんなに不愉快なれいむも潰せば餡子。餡子は役に立ちます。れいむが役に立つなんて、 とても希有で稀少で貴重で珍しい、大変に素晴らしいことですよね? だからおにいさんは、これからも感想れいむを引き延ばします。 その引き延ばされた様はグラフのよう。これなら気分良く一目でわかります。 「あー、やっぱりあのへんのれいむは餡子の延びが悪いなあ」 言葉の通り、餡子があまり広がっていないところがあります。 そこの感想は「次回に期待!」だったところです。 「やっぱりゆっくりしたゆっくりのほうが、餡子の質も高くて綺麗に広がるもんだな」 感想が「ゆっくりできたよ!」のれいむの餡子は、どれも綺麗に広がっています。 「できることなら、綺麗にのばしたいモノだなあ」 そうつぶやくと、おにいさんはれいむをロードローラーで引き延ばす作業に戻るのでした。 了 by触発あき 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐! ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口 ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ! ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 199 ゆっくりたねをまいてね! ふたば系ゆっくりいじめ 201 ゆっくりはじけてね! 上記以前の過去作品一覧は下記作品に収録 ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね! 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 続きがあったんだな、知らなかった -- 2012-12-18 17 50 14 メメタァ(part2) -- 2012-12-02 18 47 29
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2253.html
花と雨と貝殻と 18KB 虐待-普通 観察 悲劇 自業自得 自滅 野良ゆ 赤子・子供 現代 anko1173の続きです 「花と雨と貝殻と」 羽付きあき ・羽付きシリーズに登場する人間とは別人です ・「ふたば系ゆっくりいじめ 1052 UNDER」の続きとなっております ・人間視点です ・つむり物 ・観察物 春ももうすぐという冬の終わり。 私はスクーターでコンビニまで寄ってその帰路に居た。 空は白っぽい灰色の雲に包まれ、ポツポツとだが雨が降っている。 はるか遠くの山を見れば上の方に霧が張っているため強く雨が降ることはないだろう。 そう思いつつ冷たい雨と風を受けながら走っている時、道に二つの何かが落ちていた。 端によって止まる。こんな所に縁石の様な石があるなんて危なっかしい・・・と思ってスクーターを降りて近寄ると私は声を上げそうになるほどに驚いた。 「石」が動いている。 「ゆ!ゆ!おちびちゃんゆっくりついてきてね!」 「ゆっくりわかっちゃよ!ゆ!ゆ!」 それは「ゆっくり」だった。 鈍色の丸っぽい三角のそれはどのゆっくりの飾りにも属さない。いうなれば「巻貝」の様なものだ。 見た目からして固いに違いない。 その穴があいた所にゆっくりが身を乗り出して地面をズリズリと這っている。 砂糖細工の髪の色は黄色っぽく、そのおさげの様な形とそれを止めるリボンから「まりさ種」だという事はわかる。 バスケットボールサイズのまりさが一体、その後ろにその子ゆっくりと思われるテニスボールサイズの子まりさが一体。 しかしおかしい。本来ゆっくりというのは雨の日は動き回らないはずである。それが幾ら本当に曇りと変わらないような天気でも、少しでも雨が降っていればゆっくりは決して外に出ないはずである。 考えられる事は幾つかある。捨てゆっくりか何かなのか、それとも比較的晴れていた昼ごろから外へ出てこの移動速度の遅さに時間がかかって雨が降り始めてしまったか・・・ どっちにしろありえない事だ。 私が暫く見ているとそれに気付いた様で、口を大きく開けながら速度を上げて道の端へと移動を始める 「ゆんやあああああ!おちびちゃんゆっくりしないでついてきてね!にんげんさんのすぃーがくるよ!」 「ゆんやぁぁぁっ!おちょうしゃんまっちぇぇぇぇ!」 どうやら私ではなく後ろのスクーターの音が気になるようだ。道の端に移動するとそのまま脇にある路地裏へと消えていってしまった。 私は不思議なものを見たという気持ちでいっぱいのまま帰路へとつくこととなる。のちにそれが「まりさつむり」というまりさ種から希に生まれる亜種であると知ったのはすぐのことだった。 「まりさつむり」 ・まりさ種から極稀に現れる亜種でその特徴は帽子の代わりにある大きな貝殻だ。 ・まりさつむりはゆっくりから見れば「珍しくとてもゆっくりしたゆっくり」であるため優遇されることが多く、チェンジリングの一種ともされているが詳しい事は定かではない。 ・また、通常のゆっくりより水に対する耐性が強いとされているがそれがどれ程のものかは不明。 ・その貝殻の重さゆえ、移動速度は通常のゆっくりより遅い。 ・その為、山野のゆっくり、街ゆっくり問わず見られるのは極めてまれで、成体サイズはほぼありえないとされる。 ・現在はゆっくりショップで簡単に入手可能。 ・・・では私が見たのは「まりさつむりの親子」というわけだ。 あんな移動速度で今の今まで街ゆっくりとして来たのなら凄まじい幸運だが、それはありえないだろう。 つむりは往々にして子ゆっくり程度の時に外的要因でつぶれ饅頭になることがほとんどだという。 だとすればあのつむり親子は捨てゆっくりだろうか? そう考えていると外からザーザーという音が聞こえてきた。 どうやら雨は本降りになったようだ。あのつむり親子を見てから数時間が経過しているためつむり親子はどこかへでも行っているのだろう。 ふと思ったが、捨てゆっくりなのは確実だが一体どんな生活をするのだろうか? 街ゆっくりまりさつむり親子・・・気になるところだがもうどこかへ行ってしまっているだろう。 雨は相変わらず強く降り続いている・・・ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 朝が来た。 外を見ればまだ雨はシトシトと降っている。だがこの様子では昼前には止むだろう。 朝食を食べていると何やら外で何やらとぎれとぎれに聞こえる。 「ゆっくち」「ゆっくり」「すーりすーり」 ・・・まさか 私は急いでサンダルをはいて外へと出た。そして声のする方・・・裏庭をこっそりとのぞく。 そこに案の定いた。 「ゆゆーん!きょきょはちょっちぇもゆっきゅりできりゅにぇ!きょきょをまりしゃのゆっくちぷれいしゅにしゅりゅよ!」 「ゆゆ!おちびちゃんはおくのほうにはいってね!まりさはけっかいさんをはるよ!」 「ゆっきゅりわかっちゃよ!じゅーりじゅーり!」 そこには昨日のまりさつむりが二体、以前どこかの捨てゆっくりが居付いた場所と全く同じ所でズリズリと這っていた。 確か、ゆっくりがゆっくりできなくなった場所ではゆっくりしか嗅げない臭いで全く近寄らないはずだが・・・ 冷静になって考える。あの捨てゆっくりが居なくなったのが大分前・・・という事は臭いが弱まっていた所に昨日の雨で臭いが無くなってしまったのだろうか? いやいや、確かあの場所にはそのまま以前のまりさの帽子が置いてあったはず。 私がそう考えていると親まりさつむりの方がボロボロのトンガリ帽子を口でくわえてズリズリと這いずって何やら立てかけている。 「ゆゆ!このおぼうしさんどのまりさのかしらないけどゆっくりしたけっかいさんになるよ!」 けっかい?何のことかは分からないが蓋というかドアというか、そんな感じのものだろうか? それはいい。最初のまりさつむりの口ぶりだとついさっきここに付いたことになる。 という事は一晩中あの土砂降りの雨の中で歩いても平気だったという事なのだろうか? あまりにも私の知っているゆっくりの常識をはるかに凌駕している。 私の考えをよそに、子まりさつむりの方は体をくーねくーねさせて何やら歌を歌っていた。 「ゆ~ゆゆ~♪ゆ~っくり~して~いって~ね~♪」 「おちびちゃんはおうたさんがじょうずだね!とってもゆっくりできるよ!」 ・・・あまりにも不用心すぎるその行動。それを見て私はそっと家の中へと戻っていった。 跳ねられないし移動速度も遅い。どうってことないだろう。 まぁここ一帯はゆっくりにとってあまり好ましい場所ではない。その内餌場の近い所に消えるだろう。 そう思いつつソファーにゴロンと寝転がる ゆっくりの歌声が微かに私の耳に届いていた。 目が覚めると庭の方で声がする。微かに漏れる光からどうやら外は晴れたようだ。 カーテンをそっと開けて見てみると、小さな庭でモゾモゾとまりさつむり親子が動いていた。 「ゆゆ!おちびちゃん!くささんをぬいてね!したにいっぱいはえてるみじかいくささんはおいしくないよ!はしっこのほうにはえてるながいくささんがゆっくりできるよ!」 「ゆっきゅりわかっちゃよ!ゆ!ゆゆ!」 どうやら芝の方には目もくれず、その端に生えた足の長い雑草を抜いているようだ。 ブチブチと器用に口を使って抜いていっている。 あっという間にまりさつむり親子の前に抜かれた草が集められていた。 「ゆゆ!いっぱいあつまったね!」 そういうと親まりさつむりはスポッと貝殻から抜け出してその奥に草を押し込み始めた。 どうやらあれはまりさ種の帽子と同じ様に扱えるようだ。 奥行きに結構余裕がありそうに見える。 粗方詰め終わると再び貝殻をかぶり、小麦粉の皮を小刻みに上下にのーびのーびさせてこういった。 「ゆ!これならきょうはおなかいっぱいゆっくりできるよ!ゆゆ?どうしたのおちびちゃん?」 「おとうしゃん!あしょきょにおいししょうにゃおはにゃしゃんがありゅよ!」 そう言って斜め上に傾いて体で指し示す子まりさつむり。 そこには花壇があり、私が埋めたパンジーやどこからか自生したオミナエシが植わっている。 その花を咲かせているが、どうやらゆっくりにはそれが「おいしそうなおはな」に見えるらしい。 街ゆっくりがこう言った事をするとは聞いていたが・・・幾らなんでも花を食い荒らされるのは我慢できない。私が出て行こうとしたその時であった。 「ゆ!ゆ!おはなさんゆっくりとれてね!」 「ゆゆ!とぢょかにゃいんだじぇええええ・・・! そう、私の庭の花壇はコンクリートで高めに囲った所に段差の様にして土を盛っている。 ゆっくりからすればそれは高い所に花がある「壁」のように見えるだろう。 高さは大体50cmほど、ゆっくりの体高は約20~25cm程。成体ゆっくりが二体のってようやく届く高さだ。 だが、ゆっくりというのは案外高くジャンプする事が出来る。50cm程度の高さなど軽々だろう。 しかし、私の目の前のまりさつむり達は違った。 底部を壁に押し付けて斜め上にグネグネと動いているだけだ。ジャンプなど全くしなかった。 「ゆゆううううう!おはなさんゆっぐりどれでね!ゆ”!ゆ”!」 「おはなしゃんいじわりゅしにゃいぢぇね!ゆ!ゆううう!どぼじぢぇちょれにゃいにょおおおお!」 とうとう舌を伸ばしてグネグネと縦にのーびのーびするが、重い貝殻が邪魔をして通常のゆっくりの様に縦に大きく伸びるようなことはなく顔が上向きに微かに向くだけだ。 暫く壁と格闘していたまりさつむり親子だが、諦めたのか十分ほどですごすごと引き返して行った。 庭はこざっぱりとしている。あまり手入れしていないので結構雑草が生えていたがそれも粗方抜かれていた。 ああ見えてゆっくりは大食いらしいのだ。特に子ゆっくりの大きさの頃は自身の餡子の体積分を食べるのだという。 裏庭の方へ行ってみると山盛りになった雑草の前でゴソゴソと動いていた。 一口大きく口をあけて入れ、咀嚼している 「む~しゃむ~しゃ・・それなりー」 「む~ちゃむ~ちゃ・・・ちょれにゃりー」 ・・・あまり味は良くないようだ。暫くすれば子まりさつむりが何やら騒ぎ立て始めた。 「ゆゆううう!きょんにゃにょじゃゆっきゅりできにゃいよ!まりしゃあのおはなしゃんがちゃべちゃいよ!」 「ゆっくりがまんしてね!あのおはなさんはまりさじゃとれないよ!」 「いやじゃよおおおおお!まりしゃおはなしゃんがちゃべちゃいよおおおおおお!」 「ゆゆう…おちびちゃんゆっくりなきやんでね!」 「おはなしゃんがちゃべちゃいよおおおおお!きのみしゃんがちゃべちゃいよおおおおおお!」 「ゆゆ・・・」 子まりさつむりの我儘に親まりさつむりがたじろいでいる。 普通に考えればあの重い貝殻をはずしてジャンプすれば届くのではないか?と私は思った。 だが、まりさつむりというゆっくりは「ずーりずーり」を主な移動手段とするため、底部が通常のゆっくりより強くなく、あまり高くジャンプできないのだ。 通常のゆっくりが自身三個分・・・つまり最大60~75cmの高さをジャンプする事が出来るが、まりさつむりならせいぜいその三分の一程度と言ったところだと言われている。 私はそのまま家に戻った。あのままならばどの道諦めるだろう。 それから次の日・・・外出した後に戻ってきてみると花壇の前で親まりさつむりが舌に木の枝を持って花をとろうとしていた。 「ゆ!ゆ!おはなさんゆっくりとれてね!まりさおこるよ!」 時折、枝を置いてぷくーっと膨れているが、また枝を持って上へと振り回す。 花にはわずか届かず・・・と言った所だった。 子まりさつむりは裏庭に残ったままなのだろう。 私は壁と格闘し続けるまりさつむりを尻目に家へと戻っていった。 ・・・それから約三日がたった。 まりさつむり親子は相も変わらず空を切った枝が壁カリカリと掻いては周りの雑草を集めるという事を続けている。 しかし芝以外の草はみるみる減ってもう既になくなりかけていた。 そのなけなしの雑草をブチブチと引き抜いていく。 まりさつむり親子が集まった草をじっと見ているがかなり少ない。あっという間になくなってしまう量だろう。 それが皮肉なことに、最後の食料である。 ・・・つまり庭の雑草は全部なくなってしまった。後は外に出てえさ場などに行かなくてはならない。 「ゆうう…きょんにゃにょじゃじぇんじぇんちゃりにゃいよ・・・」 「ゆっくりがまんしてね・・・おちびちゃん・・・」 「ゆうううう!もういやぢゃよ!きょんにゃおくしゃしゃんじゃなくちぇまりしゃはおはなしゃんがちゃべちゃいよ!」 「おちびちゃんしかたがないよ!ほかのばしょにいったらゆっくりできないよ!わがままいうのはゆっくりできないよ!ゆっくりしていってね!」 「もういやぢゃよおおおおお!おはなしゃんんんんんん!まりしゃのおはなしゃんんんんんんんんん!!」 「ゆっくりしていってね!おちびちゃん!ゆっくりしていってね!」 口ぶりを見るにかなり外の環境に恐れているのだろう。 つむりという特性上、他のゆっくりの餌場にいけば間違いなく潰されてしまうだろうし、迅速に餌場に行ってそして離れるという速さもこのまりさつむりというゆっくりはもっていない。 水上まりさの様に水の上を渡れるわけでもない。 草や花等を食べているのは単に他のゆっくりがあまり食べずに余っている物に目を付けた結果だろうか? それでも花が「ゆっくりできる」と言っているのだ。餡子が抹茶味になるほどに草しか食べていなかったようだ。 私がそう考えていると親まりさつむりが決意したような表情で眉をキリッとさせ子まりさつむりにこう切り出した。 「ゆううう!わかったよ!いまからごはんさんをそとにとりにいくよ!」 「ゆ!?」 「おはなさんもきのみさんもあるかわさんにいくよ!ここならすぐだよ!」 「ゆううう!ゆっくりわかっちゃよ!」 子まりさつむりの顔が明るくなった。親まりさつむりがずーりずーりと動くとその後ろにぴったりとくっついていく。 一体どういった事をするのだろうか?気になるので付いて行ってみることにする。 「「ゆ!ゆ!」」 二体のゆっくり大小がずーりずーりと進んでいく。 かなりハイペースなのだろうがあまり速くはなかった。私が歩く速度の半分と言った所か。 この時期は冬と言っても春並みに温度が上がっており、ゆっくりにとっても動きやすい状況だろう。 山野の方では春と勘違いして出てくるゆっくりもいるという話だ。 と言っても明日からはかなりの寒気がやってきて寒くなるのだが・・・ 20分ほどで近所の川へとたどり着いたまりさつむり親子。 丁度V字の様になった(ゆっくりにとっては)渓谷の様な川だ。 護岸のためにコンクリートで固められているが、道路とその間には地面がむき出しになっており、そこから真下に垂れるようにフユイチゴが生っている。 「ゆゆ!おいしそうなきのみさんがあるよ!」 「まりしゃあにょきのみしゃんがちゃべちゃいんだじぇ!」 「ゆっくりまっててね!」 親まりさつむりは川の端に立って、舌を伸ばして真下にあるフユイチゴをとろうとする。 「ゆぐうう…きのみさんゆっくりとれてね・・・!」 「おとうしゃんゆっきゅりがんばっちぇにぇ!」 名一杯舌を伸ばして一番近い所にある小さな実を舌で取る。 「ゆゆううううう!ゆっくりとれたよ!」 「ゆわーい!おいししょうぢゃよ!」 小さな木の実を下において、親まりさつむりが貝殻から抜け出す。 そして木の実を貝殻の中に入れようとするが、そこで子まりさつむりが声を上げた。 「ゆゆ!まりしゃおなきゃしゅいちゃよ!きのみしゃんをゆっきゅりたべちゃいよ!」 「これはゆっくりもってかえるからゆっくりがまんしてね!」 「いやぢゃよおおおおお!まりしゃきのみしゃんちゃべちゃいよおおおおお!」 親まりさつむりの小麦粉の皮に体当たりを繰り返す子まりさつむり、だが大きさがそもそも違うのかビクともしなかった。 やがて親まりさつむりは大きく膨れると子まりさつむりにこう言った。 「いいかげんにしてね!わがままばっかりいうとまりさおこるよ!」 「まりしゃはもうがみゃんできにゃいよ!ゆ!ゆゆ?」 その時であった。子まりさつむりが地面に置かれたフユイチゴの実に飛びつこうと跳ねたときに勢い余って少し貝殻にかすってしまったのだ。 結構斜面の角度がある場所で貝殻は不安定であった。グラっと揺れるとそのままゴロゴロと転がっていく。 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”!までぃざのがいがらざんがあああああ!」 「ゆぎゃっ!いぢゃいいいいいいい!」 親まりさつむりが急いで飛び跳ねる。子まりつむりを弾き飛ばしてへりに飛び跳ねるも貝殻はドボンと音を立てて川底へと消えていった。 子まりさつむりが弾き飛ばされたのと同時にフユイチゴも落ちて行ってしまったのに気づいてはいないようだ。 「ゆがあああああああああ!!」 砂糖水の涙と涎をまき散らし口を大きく開けて親まりさつむりが叫ぶ。 だが、そのわきでは子まりさつむりが体を大きく浮かせて川へと落ちそうになっていた。 「ゆんやあああああ!おちりゅううううう!」 大きく後ろにウェイトがある貝殻がどんどんと後ろに傾く。 だがその時、機転なのか咄嗟なのかは定かではないが必死に飛び跳ねて貝殻から抜け出ると、地面に着地し貝殻はこれまた同じようにボチャンと音を立てて川底へと沈んでいった 「まりぢゃのきゃいぎゃらじゃんぎゃああああああああ!!」 同じように川のへりに立ちつくし全く同じような表情で叫ぶまりさつむり親子。 寒気の訪れが来たように冷たい一陣の風がヒューッと吹くとその音に混じって二体の叫びが重なった。 「「ゆ”ん”や”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!!!!!!!」」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 雨が降っている。 シトシトと降る雨は明日の明け方には終わると予想されている。 さらに寒波のおまけつきだ。雪になればどれほど暖かいか。 雨と氷点下スレスレの気温、そして時折吹く強い風で私はあまり外出をしなくなっていた。 裏庭でバサッと音がしたので何かがあったのかと思い寒さに耐えて裏庭へ行ってみるとあのまりさつむり親子がいた。 以前ここに居た捨てゆっくり達が持ってきたであろうダンボールや古紙が風のせいでどこかへ吹き飛んでいた。 「けっかい」とやらになったトンガリ帽子もどこかへ行ってしまったようだ。 剥き出しになった凹の様なスペースで小麦粉の皮をくっつけてカタカタと震えているゆっくりが二体。 「ゆうう…しゃむ・・・い・・・よぉぉ・・・あ・・・んこしゃ・・・んが・・・か・・・ちか・・・ちににゃりしょ・・・うぢゃ・・・よぉぉ・・・」 「さ・・・むいい・・・いい・・・」 貝殻が無くなってはただの「ゆっくりまりさ」である。 ましてやまりさつむりというゆっくりはその貝殻のお陰で寒さや雨は他のどのゆっくりの飾りより防ぐことができるのだ。 だが貝殻が無くなってしまえばそこにあるのは寒さに極端に弱い飾りのないまりさ・・・だけである。 「お・・・はなしゃ・・・んがちゃべ・・・ちゃいよ・・・」 「おなか・・・すい・・・たよ・・・」 あれから二日は経つが飾りがないせいと雨のせいで丸二日何も食べていないのだろう。 小麦粉の皮が皺がれており、モチモチの弾力もツヤツヤの色も失せて、全体的に黒ずんだ印象を受ける。 「ゆ”・・ゆ”・・・おち・・・びち・・・ゃんもっと・・・おとうさ・・・んとすーり・・・すーりし・・・てね・・・」 「ゆっ・・・くりわ・・・かっち・・・ゃよ・・・しゅ・・・ーりし・・・ゅーり・・・」 力なく小麦粉の皮を擦り合わせるがあまり効果はないようだ。 やがて子まりさつむりがこんな事を言い出した。 「ゆう・・・う・・・どぼじ・・・ぢぇ・・・お・・・どう・・・じゃん・・・は・・まりぢゃを・・・ゆっぎゅりさしぇ・・・じぇきゅれにゃ・・・いにょ?」 「ゆ”ぅぅ…おぢびぢゃん・・・どぼ・・・ぢで・・・ぞんな・・・ごどい・・・うのぉぉ・・・!」 「おは・・・なし・・・ゃんも・・・ちょっち・・・ぇきゅ・・・れなき・・・ゃっちゃ・・・よ・・・きの・・・みし・・・ゃんぢゃ・・・っちぇ・・・かわ・・・しゃん・・・におとし・・・ちゃよ・・・?」 子まりさつむりがカタカタと震える。それを見て親まりさつむりが声を上げた。 「おぢびぢゃぁぁん・・・!ゆっぐりじでね・・・!ゆっぐりじでいっでね・・・!ぞ、ぞうだ・・・!おどうじゃんがおうだざんをうだっであげるよ・・・!ゆっぐりのび~・・・まっだりのび~・・・」 「ゅ”・・・ぅ…ゆぎ・・・ゅり・・・じぢゃ・・・ぃ・・・ぃ・・・」 「ゆ~・・・!ゆゆ~・・・!ゆっぐり~・・・!ゆっぐり~・・・!じでいっで~・・・!ね~・・・!」 風が再び強くヒューッと吹いた、雨が横に入ってくる。 私はそれを見ると音を立てずに家に戻る。 ・・・既に温度は零下近くになっている。夜になればもっと下がるだろう。 雨はシトシトといつまでも降り続いていた。 次の日、陽射しがカーテン越しに入っている。 窓を開けるとガラスに就いた水滴が朝日を浴びてキラキラと光り輝いている。 風もなく。ずいぶんと暖かくなった。 私はふとあのゆっくり達が気になり裏庭へと向かった。 まりさつむり二体は、寄り添うようにして動かなくなっていた。物言わぬ饅頭となってしまったようだ。 そのつぶった目と表情は何を感じていたのか。私にはわからなかった。 ・・・それから私はこのゆっくり達を最寄りの「回収箱」に入れる為に外へ出た。 暖かい日差しとは裏腹に、回収箱の周りにはデロデロに溶けた何かと小さなリボンや帽子を残して散らばっている。 ゆっくり回収箱へまりさつむり二体を入れるとそのまま踵を返して家路へとつく。 家路に就く途中に考えた。 まりさつむりはチェンジリングの一種と言う見方がある。 それならば幸運がもたらされるはずだが、まりさつむりが街ゆっくりや山野で最後までゆっくりできたという話は聞いたことがない。 あの貝殻の様な飾りは一体何のためあるのだろうか? 考えてみた所で答えは出るはずもない。 ・・・家へと入る直前に花壇の方に目をやる。 そこには水滴をつけた花々が陽射しを浴びてキラキラと輝いていた。 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 504 かりすま☆ふぁいたー ふたば系ゆっくりいじめ 516 サバイバル・ウィンター ふたば系ゆっくりいじめ 527 シティ・リベンジャーズ ふたば系ゆっくりいじめ 582 ビルディング・フォレスト ふたば系ゆっくりいじめ 587 バトル・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 592 コールド・ソング ふたば系ゆっくりいじめ 604 ロンリー・ラック ふたば系ゆっくりいじめ 625 ループ・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 632 フェザー・メモリー(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 643 フェザー・メモリー(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 690 ウィンター・ブルース ふたば系ゆっくりいじめ 706 シティ・エレジー ふたば系ゆっくりいじめ 1051 街を跳ねるもの達 ふたば系ゆっくりいじめ 1052 UNDER ふたば系ゆっくりいじめ 1069 CLOUDY ふたば系ゆっくりいじめ 1070 静寂な高音 羽付きあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓本当に同感です!ゆっくりが幸せになるなんて考えられないです! -- 2016-02-10 15 35 51 いやー、何かの間違いでこの糞餓鬼が幸せになったらどうしようかとハラハラしました。 ハッピーエンドでよかった。 -- 2012-11-18 22 35 48 子ゆは街で生き残れる素質が無かった。そして、その事を見抜き、子を捨てる非情さと決断力を持っていなかった親ゆもまた街で生き残れる素質が無かった。 -- 2011-10-12 06 03 42 最後の最後までゆっくりできなかったこの糞饅頭共に乾杯!ざまあ!! -- 2010-11-06 10 02 33 「おは・・・なし・・・ゃんも・・・ちょっち・・・ぇきゅ・・・れなき・・・ゃっちゃ・・・よ・・・きの・・・みし・・・ゃんぢゃ・・・っちぇ・・・かわ・・・しゃん・・・におとし・・・ちゃよ・・・?」 早くこの糞餓鬼を食い殺せ親父さん。 -- 2010-11-05 23 43 15 相変わらず面白いね。 干渉しないところがいい。 -- 2010-07-02 03 22 01
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1797.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 859 ほりはり/コメントログ」