約 2,144,193 件
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1663.html
「「ばいば~~い」」 地霊殿のさとり達が迎えにきたことで、少々名残惜しくもあったがこいしとフランとは別れることとなった。 (それにしてもフラン、友達ができたなんて随分変わったのね。) 以前とは違い、フランは自由に外へ出ることが可能となり、こいしと友達になったおかげか一層に明るくなっていた。 (なら、私も変わらなくちゃ……!) たとえ今は無理でも、と決意を強めたパチュリーであった。 美しかった夕日は沈み、月が輝く夜となっても祭りは収まる気配は見えぬのだが、致命的なことにまだシン達は早苗達と合流することが出 来ずにいる。 ここまで運が悪いと意図的とさえ思える。 「お~!我が心の盟友(とも)よ!!」 「に、にとり!?」 今まで本命の相手以外に遭遇する法則はまだ生きていたようだ。 幻想郷唯一デスティニーを共に整備、保管をしてくれている妖怪『河城にとり』だ。 「ほほう、女の子を両手に花とはやるねぇ」 「う、うるさいな」 ニヤニヤと見られるのはさすがに辛いものだ。 「まあそれは置いといて、相棒を連れてきたよ」 「デスティニーを?」 「いやぁ~実は妖怪人間問わず人気があるんだよねあの子」 「珍しさもあいまってね。 里に行ったときよく聞くわ」 アリスは人形劇の際に里の人たちが大きさ・造形・単純にカッコイイと評判なのだ。 「だから悪いけどすこ~しだけ動かしてもらえないかなぁ」 「・・・・・・まあ、いつも世話になってるからな。 それに少しは動かさないとな」 今まで多くの戦場を共に戦ってきた相棒だ。 たまには動かさないと万一必要になった時に困る。 事実早苗を救ったことがあるのだから。 「すばらしい返事だね。 それとま~だ連れの女の子がいるみたいだから相棒を起こしてあげたら丁度いい目印になるよ。」 見抜いているぞ、と言わんばかりの笑顔にシンは何も言えなかった。 変わってしまった日常 東方版 8 移りゆく歴史の先は…… 「あら、私が最後?」 花火の打上が間近となった頃、里の外れにシンの機体デスティニーが立ち上がったのだ。 余程無謀な悪戯好きな妖精でもない限り、あれを動かせるのは彼しかいない。 大きな目印を目指し、今輝夜が合流したことによってようやく全員が揃ったのだ。 「あっはっは!これは花火より目立ってるかもねぇ盟友!」 「流石にこれは俺も予想外だよ・・・・・・」 人気の高いデスティニーがいるだけでも人が集まるのに、この場にはシンに想いを寄せる美少女達が六人もいるのだ。 その六人を目当てに集まった者も決して少なくはないのは必死に表情を出さないようにしていたシンはよくわかる。 正直途中でフランとこいしに出会わなければ絶対にボロが出ただろう。 最近になりようやく心に余裕が持ち始めてこれた頃、幸か不幸かこの幻想郷には美女・美少女の割合はひっっっ常に多い。 今にして思えば永遠亭にいた頃に余裕があったら、理性が大きく削られただろう。 そして何よりも大きな問題は彼女達六人が自分、『シン・アスカ』に好意を寄せているのが何となく感じていたのだ。 元の世界では何名か好意を寄せられていたので、多少だが『そういった想い』は理解できるので、朴念仁の唐変木では無い。 「あ、あのねシン」 そこへ今までシンに関わろうとしなかったはずの鈴仙が声をかけてきたのだ。 だが余程勇気を出しているのか少し俯き、スカートの裾を握り締めている。 「こ、このロボットってシン以外に乗れる余裕はあるの?」 「い、一応一人だけなら乗れなくは・・・・・・」 見ることの無かった鈴仙の姿に思考が鈍り、質問の真意を悟り固まってしまった。 あからさまに顔を赤める鈴仙・早苗・パチュリー 平然とした表情を浮かべるも、ソワソワとしているアリス・輝夜・咲夜 ここにいる六人全員がデスティニーのコクピットでシンと二人きりという特等席を狙っているのだ。 もはや弾幕勝負か?と思われたが・・・・・・ 「でしたら、私にいい考えがあります」 この発言者は意外にも、咲夜であった・・・・・ 夜空に花火が次々と打ち上げられ、美しく散っていく。 人間も妖怪も、そしてデスティニーもまたその光景を主と共に見ている。 肝心のコクピット内は・・・・・・? (何で、こんなにいい香りがするんだよぉぉぉぉッ!!) ハッチを開けているにも関わらず、抱きついてるわけでもないのに非常にいい香りがするのだ。 なんと、少女らは全員コクピット内にいるのだ。 本来シートの後ろは僅かにスペースがあり、一人なら入れるのだ。 しかし今は六人が入り込んでいる、明らかな異常な光景だ。 これこそが咲夜の能力の応用で紅魔館のように空間を広げているのだ。 咲夜とて敵に塩を送る真似はしたくはなかったが、弾幕勝負になった場合に必ず勝てる保証はない。 最悪『五対一』の勝負になりかねない以上、これで妥協したのだ。 席順はアリス・咲夜・パチュリー・シン・鈴仙・輝夜・早苗だ。 しかも可能な限りシンに身を寄せられるように空間を広げているからシンには非常に嬉しくも辛い空間であった。 里の外れにて―――――― 「それにしても紫と幽々子、何しに来たのかなぁ……」 自身らの野望(?)果たせずに従者から逃げ帰った愚か者にしか見えないだろう。 上辺だけなら…… 「多分だけど、幻想郷に異変の前兆らしきものがよく見られるから直接の調査かしらね」 永琳の仮設にレミリアは神妙な面持ちで頷く。 知人の森近霖之助が『外の世界』とは違うと思われる物品が幻想郷に流れつくと言っていた。 いい例がシンとデスティニーだ。 もしそうであるならば、藍の慌て振りから察するに知人が『外とは別の世界』に…… 「だが今までの異変同様、無事に解決するかもな……」 デスティニーを見上げるレミリア・諏訪子・永琳が感じたことがそれだった。 かつては相容れないはずだった種族たちが互いに想い合うことができる幻想郷。 それが種族を超えた愛に育むかという歴史的瞬間を見ているのだ。 これを見ると不思議とどうにかなるのではないかと思えてしまう。 「非常に素晴らしい光景ですね皆さん」 「失礼します」 後ろから現れた二人は文と椛だ。 「お構いなく。 そういえば鈴仙のことありがとうね。」 永琳の言葉に、椛はある事が事実と確定した。 鈴仙と会話をしている最中、どこからか視線を感じ目で探った際に一匹の蝙蝠に気づいた。 十中八九、吸血鬼であるレミリアが生み出した使い魔だ。 そこから情報を見ていたと察した。 「貴重な妖怪の山以外での友人ですから。」 「ふふ、鈴仙がいい友達を持てて嬉しいわ」 その姿は娘を想う母の姿のようだ。 「それはそうと、早苗達を盗撮する気?」 「人聞きが悪いですね諏訪子さん。 ですがご安心ください。これは記事にはしません」 これには意表を突かれ諏訪子だけでなくレミリアと永琳も驚いた。 「私たち天狗は幻想郷を見続け、時代の流れを記事にするのが仕事です。」 「ですけど・・・・・・」 文と椛が見上げた先、デスティニーのコクピット内を見てふと笑う。 「清く正しい私としては、あそこにいる方達だけの思い出にしたほうがいいのかもしれませんので」 「ですからこれから撮影する記念すべき写真は皆様だけの秘密ということで」 「いいのか?折角の歴史が動いた瞬間なのだろう?」 「とりあえず今はそれで私と文は構いません。 それに大々的にするならやはり・・・・・・」 「「結婚式、ですよね!」」 カメラのフラッシュが光り、写真(歴史)には全員照れながらも幸せそうま七人の姿が写されていた。 少々アリスと早苗は不満だった。 本当なら三人だけでお祭りに参加するはずが、四人も追加する事態になってしまった。 しかも全員シンに恋心を抱いているときた。 悪い冗談のようだが、本当のことだ。 だがそれもいいのかもしれないと思う。 この四人は決して愚かではない。 上辺だけで好きになったのではなく、シン・アスカの根底から理解しようとしているのが感じられた。 その点に限ってはライバルが増えるのは問題はなかった―――――― 直接コクピットに乗ってわかったことがある。 この機械人形には何かがある。 それは純粋な魔法使いだから気づいた事実。 シンとデスティニーからはいかに戦場に身を置いてきたとはいえ、発せられる気と言えばいいのだろうか、明らかに異質だった。 おそらく彼は咲夜のように特殊な人間なのかもしれない。 (そうか、これだったのね) シンとデスティニー、一人と一体の関係・能力・過去 これらが自身の知的好奇心を激しく刺激するのだ。 始まりはここから、でも急いではいけない。 美術品を扱うようにゆっくりと・・・・・・ (少しづつ貴方のことを教えて) 本当に自然な動きでシンの手の上に、手を重ねることが出来た―――――― 私には昔の記憶が無い。 気がついたとき、自分は魔法の森をさ迷い、雨を避けるために偶然立ち寄ったのが紅魔館だった。 その後お嬢様たちに気に入られ、今では『メイド長・十六夜咲夜』として生きている。 不思議と妖怪に対して忌避することもなく、充実な日々をすごしていた。 だが己の能力、『時を止める程度の能力』に対して僅かなりにも恐れていた。 もしも能力が暴走し、自分以外の時を永遠に止めてしまったら? 大袈裟かもしれないが自分のみが使うからこそ不安にとらわれる。 だが、唯一の例外者が現れたのだ。 能力を行使した中で自分と同じように行動できた彼、『シン・アスカ』に。 もしも能力が暴走しても、彼なら時に縛られず自分と生きてくれるだろうか?救ってくれるだろうか? 貴方は、私と同じ『時』を歩いてくれますか―――――― 罪は消せない。 同胞達を見捨てたときから自分はもうこの十字架を背負い続けていくしかない。 しかし、自分が『鈴仙』から『鈴仙・優曇華院・イナバ』として生きることを誓ったときからもう逃げることは許されない。 愚かで醜い、だがそれでも自分は生きるしかない。 これをシンに知られるのは怖いけれど、シンのことが好きなんだ。 あの子供みたいに理想を貫いた姿に心を奪われた。 『愛』とは相手を心から想う事から生まれる感情 こんな私でも、シンと『愛し合う』ようになりたい。 貴方のことを教えてほしい、私のことを知って欲しい―――――― 不老不死に、彼は興味を持つだろうか? 浅ましい考えが僅かに過る。 今まで親しかったものは永琳と妹紅、同じ不死の存在だけだったが、てゐと鈴仙を始めとした兎達、そして幻想郷の者達と違いはあれど親 しき間柄になれた。 でも、いつか必ず死という形で別れることになる。 は想像するだけで胸が締め付けられる。 でも、命は有限だからこそ燃え尽きるその時まで美しく輝く。 次代に何かを残す為に必死に生きることを永琳の患者達が教えてくれた。 特にシンはあまりに心と生き様が目を瞑ってしまいそうなほど真直だった。 だからこそ私は『人間』としてシンを好きになったのだから。 初めて芽生えたこの想い、永遠に身を委ねていたい―――――― (この世界は、やっぱり悪くないな・・・・・・) かつて失ったはずの命が尽きず、時空を超え元からの仲間達、手を取り合うことが不可能と思っていた者達と、C.E.に平和をもたらすこと が出来た。 そして最後の戦いで再び命を散らし意識を手放すも、気づいたときにはこの幻想郷にいたのだ。 最初は非常に困惑した。 元の世界はどうなったか、今までと違う完全な異世界。 だが幻想郷という世界の独特の空気の影響か、何時しかその不安は消えていた。 本来自分は在るべき存在ではないはずなのに、多くの仲間たちと共に未来(あす)を切り開いき、互いに信じ合えたからこそ最後には未来 (あす)を仲間達に託すことが出来たのだから。 それにいつまでも腐ってたら、こんな異世界にまで付いて来てくれた相棒にまで悪い。 (だからさ、この世界で精一杯生きてみるよ。みんな・・・・・・) 異端者であるはずの自分を受け入れてくれた、この幻想郷で―――――― 行き場をなくし、忘れ去られし者たちを全てを受け入れる残酷な世界『幻想郷』 その証と言うように、異端者であるシンとデスティニーを歓迎するかのように夜の闇を照らし続ける。 これから彼らが歩む未来にどのようなものなのかは、例え神にも悪魔にもわからない――――――
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/618.html
32 :しまっちゃうメイドさん [sage] :2007/02/26(月) 01 10 29 ID Jt4vtuqM 10月12日 19時 竹宮邸 来栖凛(くるす りん) 私の体の中に無数の蟲が注入されていた。それは醜悪なる肉塊を通じて、何度も何度も私 に注がれ、その蟲どもはただ己の下種な本能に従って私の身体の「ある一部分」を目指す 。 その蟲どもの息吹に、かつて私はある種の歓楽を感じていた。無数の蟲どものただ一つの 欲望を叶えてやりたいとさえ願っていた。 しかし、今では私はこの私の体内で蠢く蟲に嫌悪しか抱かない。そう、私の中に注がれた 蟲はただ一匹を残して全てが息絶えたが、生き残った一匹はこうして今も私の身体の奥深 くで目覚めの時を待っているのだ。私はそのおぞましい感触に耐えられず、それを想像す る度に込上げてくる嘔吐物を撒き散らした。 我慢出来ない程の屈辱だった。耐え難い陵辱だった。そして私の文字通りの「栄辱」の始 まりであった。 私にこの忌まわしい蟲を植え付けた秋月否命(あきつき いなめ)は、私の身体の事を知 ると、発情した雌犬の如き下卑た眼で私の蟲が宿った身体を舐め回し、物狂いのように甲 高く意味の無い声で唾を吐き散らした。もっとも、その時の私も恐らく否命と同様か、そ れ以下の醜い喜悦の表情を浮かべていただろう。 蟲の轟きは日増しに強くなる。恐らく今日がその日なのだろう。 私の体の中で唯一生き残った蟲がこの世界に顕現する日だ。この日のために蟲は、私の五 臓六腑を飽く事無く、果てる事無く、貪り喰らい、そのことごとくを自身の血肉としてい た。全ては今日、私の身体から這い出るためだけに。 その兆候は既に表れていた。 最初の兆候は私が部屋で物思いに耽っている時であった。その蟲がタイナイを駆け巡る痛 みに私は悲鳴を上げそうになった。悲鳴とは、自身の周りの人に自分の状況を伝え、助け を求めるための信号とされているが、この事実は他に知られてはいけない。自分の状況を 他人に知られてはならないのだ。私の現在の状況が知られたら、すぐさま私は病院に移さ れてしまうだろう。それを拒否する事も出来るが「何故か?」と問われたら、私は言葉に 詰まってしまうだろう。 私がしようとしている事は病院にいては不可能なことなのだ。しかしながら、その理由を 人様に説明する事がどうして出来よう? 詰まる所、今から私がしようとしている事はそういうことなのだ。 33 :しまっちゃうメイドさん [sage] :2007/02/26(月) 01 12 15 ID Jt4vtuqM 幸いな事に、今まで私は自身の身体のことを否命を除けば誰にも知られずにいられた。そ の否命だって、こんなに早く「その日」が来る事を予期してはいまい。 だが、竹宮源之助(たけみや げんのすけ)は何か気付いていることだろう。 ちなみに、源之助はこんな厳つい名でありながら女である。そして私の居候先の唯一の住 人にして、私の同級生だ。 彼女には感謝してもし尽くせぬものがある。 源之助は最初の兆候の日、私の腕に深い噛み傷を発見した。私は身体の奥底から湧き上が ってくる悲鳴を殺すため、咄嗟に私の腕を口に入れたことにより出来た傷である。源之助 は何も言わず、ただ黙って私の傷の治療をしたが、何か感づいたとみて間違いはないだろ う。 あの時は、私は気が動転していたのでそこまで配慮が回らなかったが、二回目以降はその 兆候の意味と周期を理解し、幾分かは冷静に兆候に対応することが出来た。 それでも、源之助は何か気付いているようだった。 だが、所詮はその程度だろう。源之助は私の現在の状況を今も尚、知らないままだ。故に 、源之助は今から私がしようとしていることは想像もつかないだろう。 そう、今、この時より始まるのだ。 これより否命の栄辱が幕を開けるのだ。 最後の兆候が始まった。 34 :しまっちゃうメイドさん [sage] :2007/02/26(月) 01 13 32 ID Jt4vtuqM ・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・ 次の日の明朝、朝食の支度を終えた源之助は通常どおり、凛を起こしに凛の部屋を開けた 。 瞬間、源之助は言葉を失った。 源之助の顔を見ると凛は、 「おはよう。フフン、どう、驚いた?私だってたまには早起きするのよ」 とニッコリと微笑みかけた。勿論、源之助が驚いているのは凛が早起きしたからではない 。そして凛のこの言葉は、それを分かっているからこそであった。 凛は待っているのだ、源之助がこの部屋の惨状を問いかけるのを…。 「どうしたの?固まっちゃって。早く、学校に行かないと遅刻するわよ」 説明するのが楽しみで仕方の無い、といった風情である。あまりの事に源之助は返す言葉 を失い、無言で凛の部屋の様子を見ていた。 床に溜まる血の跡、凛の血が付着しているパジャマ、乾いた血がこびり付いている凛の拳 、そして部屋に立ち込める獣臭。そして源之助の目はある一点に…凛の足元に転がってい る物体に注がれた。 源之助の頭よりも先に身体が反応する。 源之助は凛の足元にゴミ屑みたいに転がるものの正体を理解した時には、既に怒りで凛を 殴り飛ばしていた。 「凛!貴方が!」 少し遅れて言葉が飛び出す。源之助は分かっていた、分かっていたが、叫ばずには言られ なかった。これはお前のやったことかと。 「そう、私がやったの」 殴られた事も意に介さず、凛が笑って言う。 「殺してやったわ。あの色キチガイの…、否命の子よ」 そうして、凛は可、可、可と笑い声を上げた。
https://w.atwiki.jp/nightmareofmio/pages/121.html
愛悼曲 「…かはッ…!」 目の前の獣の攻撃力は、前回の交戦とは段違いに上がっている。 素早さで劣っている莉は手数でも劣り、圧倒的な力量差を見せ付けられていた。 "インファイト"を使っても、隙ひとつ見せないとは。 一旦距離をとるために退いた。しかし青は一瞬で距離を詰めてくる。 何度も振りぬかれた拳は、莉の血で赤く染まりつつある。 「(負けるわけにはいかない)」 冬を諦めることになる。 思考が短絡していることにも気付かない。莉は精一杯に"てっぺき"を張った。 しかしその障壁さえ"かわらわり"でブチ抜いて、青は素早さで莉を翻弄した。 前回の"アイアンヘッド"――怯まされた青は、"ふくつのこころ"を発動させている。 最も、莉にはそれを考慮する余裕もなかった。 青の"メタルクロー"が莉の両腕を捕えた。もがく莉に、"きあいパンチ"。 「――――――ッあ!」 的確に急所を捉えてくる。莉はふらつきながらも爪を振り払う。 まずい。非常に、まずい。 こんなとき、冬なら。 莉は固く目を閉じた。冬なら、何と指示するだろう。 眼前に迫る爪――莉は、それを回避することを諦めた。 「どうしたらお前はわたしを忘れてくれるかな?」 呟くようにか細い声で、冬は空を見上げながら、幻に問いかけた。 幻はその隣で腰掛けたまま、言葉を黙殺する。 何を聞いたって、無駄だ。何も聞こえない振りをしろ。そう自分に言い聞かせて。 「わたしが死ねば、わたしという人間はいなかったと、お前が思ってくれたら」 あるいはそんなにんげんさいしょからいなかったんだとか。 冬が微かに笑いながら紡ぐ言葉には、憂鬱、それ以外の感覚を見出せない。 「黙って、冬。鬱陶しい」 「…、じゃあ早く首を刎ねればいいと思うんだけど」 「そういうことじゃないの、いい加減わかれよ」 冬は声を立てて笑った。けれどそれは、笑い声というより泣声で。 また、冬が一歩ずつ歩き出す。幻はその背中を見ていた。 冬を殺して何か変わるのか。 この手にかけて、この手を彼の血で染めて。 "冬"――トウガンなんて人間は初めから世界に存在しなかったんだ。 そう思い込んで血を洗い流して、綺麗な振りをして生きて行くんだろうか。 そうすれば何か変わるのか。 あるいは何かが終わるのか。 冬の背中が遠ざかって行く。無意味ないたちごっこを繰り返すだけ。 ここには居なかったんだよ、そんな人間。 立ち去れば、ここに残っていた冬の痕跡はどこにもなくなって。 今まで彼が立っていた場所にも、今は温もりさえ、 「まってよ、冬」 「…追ってきて、どこまでも。」 小走りに彼を追いかける。 手を伸ばしても届かない距離。そこが今の自分の居場所だ。 届く距離に入ってしまえば、答えを出さないことは赦されないから。 重い回転鋸を引きずりながら、手は届かないまま、言葉だけが届く距離で。 「どこまでもって…世界の果てでも、僕らはこのまま追いかけっこしてるわけ」 「お前がそれまでに答えを出すなら、結果は変わるだろうね」 触れようと、手を伸ばして、途中でやめた。 ここで冬を殺して、ほんとうにいいのかわからない。 何が正しく何が悪で何が愛で何が彼なのだろう。 「冬…それでも僕は、あなたを愛してるんだよ」 冬が立ち止まった。 振り向きはしない。また、空を見上げる。 「わたしもお前を愛してる。でももうお終いだ。そうだろう?」 「お終いなんかじゃない、僕は――」 振り返った琥珀の瞳は、ただ静かに幻を見つめる。 かつ、と靴底を鳴らして、冬は幻に近づいた。 「お前はわたしの男だ。だからわたしを終わらせる義務がある」 こんなに堕ちても、キスはまだ甘いままだ。 わかっていた筈なのに。最初から全て。退廃しか待っていない道なのは、わかっていただろう。 それなのに、涙は勝手に頬を伝う。キスの、肌の、指先の温もりを忘れないように。 「それでも…愛してるんだ。何を捨てても惜しくない。あなたのためなら何だって、」 半ば悲鳴のように叫んだ幻の頬を優しく撫でて、冬は彼の涙を拭ってやった。 唇を噛み締める幻に笑いかけ、琥珀の瞳を細める。 そして、最も残酷な言葉で彼の喉を絞めるために、赤い唇をそっと開いた。 「じゃあ、その想いを捨てなさい。」
https://w.atwiki.jp/tamaki_king/pages/520.html
意識がしっかりしたとき綱吉は体をガバリと少し固めのベッドから体を起き上がらせた 周りには誰もいない しかし、寝ている間に脱がされたのかベストは横の椅子にたたんであり ワイシャツはボタンが全てはずされていた 「・・・っ、何これ、やだやだっ・・・・!!」 体のいたる所にある赤く純潔したキスマーク ボタンを閉めて、きれいに多端であるベストを手に取り着ようとひっぱた時、ヒラリト落ちる写真が数枚 ベッドから降りて、それを拾い上げてみて綱吉は息が止まりそうだった 獄寺との情事の最中の写真 いつの間に撮ったのか・・・・・ 写真の中の自分は顔を赤らめ、喜んでいるようにも見えた 「何で・・・何これ、こんな・・・・」 そのとき椅子の上で携帯が音を鳴らす 通話ボタンを押してもしもしと声を漏らすと 今、一番聞きたくない声が聞こえてきた 『どうです、写真見てくれました?言い出来でしょう?写真をパソコンで加工したんです』 「何で・・・こんな・・・」 『何でって、貴方を愛しているからですよ。』 「っこんなの間違ってる!!どうしちゃったんだよ、獄寺君!!何で・・・なんで・・・・」 だんだん語尾が弱くなっていく 『10代目が、あいつと、雲雀のヤローと付き合っているから悪いんです・・・』 「え?」 『俺、10代目があいつと別れてくれるなら何でもしますよ。例えば、その写真を見せて・・・』 「やめて!!それだけは、やめて!!邪魔しないで!!!何で、何でなんだよ!!」 『俺のこと、好きって言ってください・・・』 「俺の好きな人は君じゃない!!」 『お願いします、言ってください。出なきゃ、俺・・・』 脅しに等しい願い事 『一言でいいんです』 「・・・・・」 『一言言ってくれたら、俺少しは落ち着きます』 「・・・・っ・・・好き、好きだよ獄寺君」 『俺もです』 「そうゆうことだったんだ・・・・」 「え?」 突然響い凛とした声の方に顔を傾けた そこにたっているのは愛している恋人 雲雀恭弥の姿が 「最近、僕の所に来ないと思ってたらそうゆうことだったんだ」 「ひば・・・」 「駄犬と出来てたんだね・・・」 「ちがっ!」 「違うって、何が?その首から覗く汚らわしい後は何」 汚いものを見るかのように上から見下ろしてくるどこまでも深い黒い瞳 「これは・・・」 「後、その写真・・・」 「これは、違うんです!」 「どこまで白を切るつもり?僕を馬鹿にしといて!!!」 それだけを言うと雲雀は踵を返して保健室から出て行った 「待って!!雲雀さん!!待ってください、違うんです、これはっ」 後を追いかけると突然止まり後ろ振り返る雲雀に話を聞いてくれる気になったのかと止まれば 突然出されたトンファーに下腹を殴られた 「んぁ゛っかはっ!!」 「近づくな、沢田綱吉!!!」 「っ・・・まっ・・・・・・て」 とめどなく流れる涙は止まることを知らずに頬を流れ続ける (いつもみたいに、下の名前で呼んでくれなかったな・・・・) 「っんくっぅ・・・・・」 前 次 戻る -
https://w.atwiki.jp/nabenage/pages/41.html
俺は2~4以外は基本いけるで ぜひやろう!! -- (ロマー) 2008-02-22 23 45 11 とりあえず,一回目は来週ぐらいで検討してます. -- (スー) 2008-02-23 21 33 34 か -- (名無しさん) 2008-02-24 04 58 31 どないすんの -- (ロマー) 2008-03-01 21 41 37 今週木曜あたりどうですか? 図書館空いてるかは不明. -- (スー) 2008-03-03 13 20 51 図書館閉館日について問い合わせ中です… -- (スー) 2008-03-03 18 28 10
https://w.atwiki.jp/hamakko1963/pages/7.html
アーカイブ @wikiのwikiモードでは #archive_log() と入力することで、特定のウェブページを保存しておくことができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/25_171_ja.html たとえば、#archive_log()と入力すると以下のように表示されます。 保存したいURLとサイト名を入力して"アーカイブログ"をクリックしてみよう サイト名 URL
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1467.html
「すまないなアリス」 「別に構わないけど・・・」 シンを客間のベットに寝かせ、レミリアは紅魔館へ帰るところであった。 「ところで、何があったのですか?」 「・・・何と言うべきか、今日早苗は泊まっていった方がいい。 原因も帰ればわかるはずだ」 「そ、それは構いません。神奈子様と諏訪子様にも今日は外泊しても構わないと言われましたので」 「…あのバカ者どもが」 心当たりがあるのか、右手を頭に当てやれやれと嘆息する。 「そういえば何でシンを見つけたの?」 「たまたまだ。夜の散歩中に倒れているのを見つけてな」 何となくだが、何か裏があるような気がしないでもないと思う二人だが、証拠がないのであえて深入りしない。 「私は紅魔館へ帰らせてもらう。迷惑をかけた」 扉を開け、翼をはばたかせ瞬く間にレミリアは夜の闇へと消えた。 その速さは幻想郷の上位の実力者に恥じぬものであった。 「…とりあえず、今日は泊っていきなさい」 「お、お願いします」 変わってしまった日常 東方版 4 恋する乙女達と傍観者達 「ごめんなさいね。客間のベットは一つだけだから私のと一緒になっちゃうけど」 「か、構いません。私も急に泊まることになってしまって」 入浴を済ませ、現在二人ともパジャマ姿。 後は寝るだけなのだが、 「それと改めて言うけど、私はシンのこと好きよ」 わかっていたが、やはり面と向かって告げられると違う。 「あ、あの、どうして好きになったか聞いてもよろしいですか?」 「勿論よ。このままじゃフェアじゃないもの」 少しだけ長くなるため、アリスは人形達からホットミルクを持ってきてもらう。 一晩泊めたこと、お礼に手作りのケーキを作ってくれたこと、自分のことを心配してくれたこと、 そして、里で時折見かける彼が不器用で優しい人間と知り――― 「うう~手作りのケーキなんて羨ましい」 「私も彼が泊まった時に手作りの食事を作ってあげたからあなたより少し進んでるわよ」 「はう!で、でもでも私は里に来た時にはかなりの確率でシンさんと会いますからその分勝っています!」 「あら、じゃあ私は人形作りの手伝いでシンに仕事を依頼しようかしら」 「あぅぅ、なら私だってシンさんに神社の御手伝いを…」 「「………」」 「「…プ、あはははは」」 いつの間にかどちらがシンとの触れ合いが多いか白熱し、どちらもシンのことを大好きで、そんな自分達につい笑ってしまう 。 「ふふふ、もうお互いにシンに好きでしょうがないのね」 「はい、まったくです」 「もう!女の子二人にこんなに想われてるのにシンは今頃素知らぬ顔で寝てると思うと悔しいわね」 「ですけど、それゆえに振り向かせる遣り甲斐ありますよ」 「確かにね。ねえ今度シンとどっちが先にデートするか勝負しましょうか」 「むむむ、ならば受けないわけにはいきません! …でも最初は三人でお出かけしませんか」 「…そうね、最初はそれくらいでいいわね」 まだまだ互いに恋に初心な二人 「私達、恋敵『ライバル』ね早苗」 「はい!でも、同じ人を好きになった友達でもあります」 「…そうね、友達よ私達」 幻想郷の一日は終わる… 「ひどい目にあったが、まあシンを保護できただけ及第点か」 紅魔館にたどり着き、レミリアは自室の窓から中へ入る。 実は夜の散歩というのは嘘である。 以前シンが紅魔館から帰る途中迷ったという報せを聞き、再び同じことが起こるのは目覚めが悪いのでレミリア自らがシンを 上空から見守っていたのだ。 「お嬢様、窓は出入りする為の物ではありません」 「許せ咲夜、その分出ていた甲斐があった」 自室で待ち構えていたメイド長、十六夜咲夜が少々不機嫌な眼差しにもどこ吹く風のレミリア。 気づいた時からおそらくここで待ち構えていたのだろう。 「何かあったのですか?」 「うむ、シンがある事件に一方的に巻き込まれていてな。 私もその場からシンを助けて逃げるのが精一杯だった」 その言葉に目を見開く咲夜 レミリアが逃げに徹したことにも驚くがそれ以上に 「あの、シン『様』は大丈夫ですか?」 「問題ない。近くのアリスに保護させた 事件の方にも明日私が苦情を出しに行く」 「そう、ですか」 よかった、と溜息を吐く咲夜 「しかし咲夜、お前も変われば変わるものだな」 「う、お恥ずかしながら」 「フ、まあいいさ。ならば明日にでもシンの様子を見に行ったらどうだ?」 「よ、よく考えておきます…」 咲夜は顔を赤くしながら部屋から出ていく。 「…さて、」 寝る前にもう一ヶ所だけ行かなければならない。 紅魔館は咲夜の能力で見た目以上に中が広い。 それこそメイド達の休息所があるほどだ。 「あら、パチェ」 だが本に集中していてこちらに気づいていない 長い付き合いだからこの状態では何を言っても無駄だろう。 そのまま通り過ぎようとしたのだが、 「・・・ん?」 レミリアが足を止め、振り返りパチュリーの本を見る。 表紙からして魔法関連の本かと思っていたがそれは擬態だ。 実際は見る限り『男の子と仲良くなる方法』的なものが書いてある。 「・・・頑張れパチェ」 本に穴が開くのではないかと凝視する友人に背を向け、ある人物のもとへと急ぐ・・・ 「美鈴」 「あ、お嬢様どうなされました?」 紅魔館の門番、紅美鈴 付き合いはおそらくフランを除けば最も長く、咲夜が来る前には個人的にも親しかった。 「今後、紅魔館に影響を与えるであろう変化にお前に重大な頼みがある。」 「・・・かしこまりました。この紅美鈴、いかなるご命令であろうと必ず」 「では告げる!夜が明け次第『紳士用ベット』『一つ』と『ベビーベット』を最低でも『二つ』用意せよ!」 「ハッ!!・・・・・・は?」 「確定事項ではないが、将来を見越してな。 フランにも妹か弟ができると思うとさぞ喜ぶだろうからな」 では頼む、と告げ 「いや、ここは思い切ってダブル、いやトリプルか・・・いやしかしフランに悪影響が・・・」 何やらブツブツと呟きながら自室へと戻っていった。 「・・・そうなりますと将来シンさんが上司になるのでしょうか?」 紅魔館、かつて悪魔の館と恐れられたここも今や幻想郷の空気に触れ、すっかり気のいい者達の集まりとなっていた。 果たして当主の理想どおりの未来が来るのか、それは神でも悪魔にもわからず―――― おまけ 時間は少し戻って魔法の森のとある場所にて 「あはははは!!酒もってこーい酒~~~」 「八ツ目鰻持ってこ~~い!!ついでにおでんも出せ~~~!!」 ここはミスティアの経営する屋台。 本来八ツ目鰻専門だったのだが経営難+八雲紫の援助によって品揃えが増えたのだ。 そして本来今日はミスティアの友人チルノ、リグル、ルーミアで宴会を開こうとしてたのだが今現在の客、 神奈子と諏訪子が突然押しかけとても宴会どころではなかったので後日に変更された。 「いや~私は嬉しいよ諏訪子。早苗に好きな男が出来たんだから後は子供が出来れば万々歳だよ!」 「ほんとだよね~でもそうなったら私達おばあちゃんって呼ばれるのかな」 「違いないねぇ!それに今日は外泊許可出したんだ。もしかしたら後一年近くで・・・」 「ふふふ、神奈子よ、お主も悪よの~」 「いえいえ諏訪子ほどでは」 『あっはははははは!』 ほとんどこの調子だ。 今では完全に顔が真っ赤で酔っている。 ミスティアは宴会が延期したのは少々遺憾だが、商売人である以上文句は言わない。 だがあまりにも態度が悪いのだ。 実際チルノ達は最初こそ同席していたのだが、余りにうるさく+絡んできたりするので退散したのだ。 これにはさすがに頭にきて、追い出そうとしないだけ商売人である。 「お客様、申し訳ありませんが本日はそろそろ・・・」 「ああ!?何だい文字通りお客が神のあたし達の祝宴に水さそうってのかい!?」 「そうだそうだ~焼き鳥さえない所に来てやっただけありがたくおもえ~!」 『ブチッ!』 この時、ミスティアの怒りは最大限を突破した!! もう誰も彼女をとめることは出来ない!! 「・・・お客様、本日は特別に私の特別な『歌』をお贈りします」 「お、気がきくねぇ~」 「じゃあ一曲おねが~い」 「では・・・」 この時、弱小な小動物たちは持ち前の危機察知で逃げようとしたがもう遅い 『かぁぁなぁしぃぃぃみぃのぉぉぉ、 むこぉぉぉぉへぇとぉぉぉぉ・・・・・・』 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「な、何これぇぇぇ!!?」 聴いた瞬間、身の毛もよだち、吐き気や頭痛、言いようのないマイナスの感情が渦巻き、とても意識を保っていられるものではない。 「嫌ぁぁぁ!包丁は誰かを刺す物じゃないぃぃぃ!!」 「やめてぇ・・・もうお腹の中に誰もいないからそんなことするのやめてぇ・・・・・・」 すでに泣き叫び、何やら幻覚まで見始める始末。 だがミスティアの怒りがおさまるまで、延々とこの歌を聴かされるのだろう・・・ なお、シンとレミリアはここから少し離れた地点におり、人間より高い感覚を持つ吸血鬼は一部始終を聞いていたそうな。 このおまけ話はミスティア怒らせたら恐い、レミリアは実はいい吸血鬼、という話ではなく お酒を飲んでも迷惑をかけてはいけないという、ただただ当たり前な話なのでした。
https://w.atwiki.jp/childreninfukushima/pages/205.html
福島の子どもたちと小さい子どもさんを連れたご家族に香川の自然の中でのびのびと 夏休みを過ごしていただきたいと、広くボランティアの協力や寄付金などを募って企画しました。 経済的な理由で参加できないということがないよう参加費は無料としています。 ■実施期間:8月8日(月)~8月19日(金) 11泊12日 (8日と19日は移動日のため香川での活動期間は10日間) ■活動場所:香川県立五色台少年自然センター (香川県高松市生島町423) http //www.pref.kagawa.lg.jp/gosho/ ■活動内容:五色台少年自然センターで野外炊事、オリエンテーリング、 グリーンアドベンチャー、各種クラフト、天体観測、手打ちうどん作りなど。 ■募集人数:福島県内の子どもたち(幼児・小中高生)など40名程度まで。 滞在期間が比較的長く、バスでの移動時間も長いため、 幼児や小学校4年以下の場合、保護者が同伴してください。 ■移動:チャーターバス(8日、19日とも早朝6時頃出発し、夜8時頃、目的地着) ■参加費:交通費、滞在費とも無料 ■応募期間:7月28日(木)まで(定員になり次第締め切ります) ■申込方法:参加希望者の氏名、性別、年齢(学年)、住所、電話番号を明記して、 下記の事務局宛てにメール、またはファックスでお申し込みください。 子どもさんだけの参加の場合、保護者の氏名も明記してください。 ■主催:福島の子どもたち香川へおいでプロジェクト 代表:渡辺 さと子 事務局長:村木 洋子 事務局 :〒760-0022 高松市西内町7-25 TEL/FAX 087-813-0715 ZVF05007(a)nifty.com (a)を@に変えてください。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/693.html
198 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/03/31(土) 00 57 31 ID UbkAri17 間が空きましたが投下します 否命はパソコンの電源を入れると、真っ先にインターネットエクスプローラーを起動 させる。否命がホームページとして使用しているYahoo!JAPANのサイトが開くと、否 命はまるで憑りつかれたようにあるキーワードを入力した。 検索結果が出ると、否命はマウスのホーイルを廻してページを下に移動させていく。 検索結果のページには紫色の太文字がチラホラ見えていた。否命は既に何度か、この キーワードで引っ掛かったHPを覗いているのだ。 否命は何ページか移動すると紫色の太文字クリックし、リンク先のHPに飛ぶ。そこ のページにも所々、否命がクリックした跡が残されていた。 否命はそうやって、しばらくネットサーフィンしていたが、やがてマウスを止めると モニタから背を向ける形で、椅子の上で少し尻を浮かした体育座りをした。当然、否命 からモニタは見られなくなる。すると否命は丁度、自分の足の間からモニタが見える位 置まで自身の背を曲げた。否命の背は綺麗な円形の曲線を描いている。それは恐らく十 人中十人が「折れてしまうのではないか?」と思うほどに…。 否、それは常人なら確実に背骨を折っているであろう光景であった。否命の背の柔ら かさは、明らかに常軌のそれを逸している。 そして否命の身体で常軌を逸しているのは背だけではない。それこそは、否命が親戚 に厭われた理由であった。 否命はスカートを捲りパンツを脱ぐと、やおら股間に顔を埋め 股間から天を突くように生えている12㎝ほどの肉の棒を、己の口に咥えしゃぶり始めた。 パソコンのモニタにはスクール水着を着た少女のあられもない嬌態が映っていた。 否命はそれを見ながら一心不乱に本来、女にはついているはずのない「マラ」を口で 慰め続けた。 199 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/03/31(土) 00 58 14 ID UbkAri17 ―将軍様ハ齢十三ニシテ 塚原ト伝ヨリ秘奥一之太刀ヲ伝授サレ候 塚原ト伝 将軍様ヲ指シテ 曰ク 体ノ柔ラカナ事 タコノ如シ 背ヲ曲ゲレバ顔 股ニ着キ 自身ノ逸物ヲ咥エル事モ 可ナリト コノ儀 真実トハ 到底思イ難ク― 北畠具教「天文剣術記」 あるところに、「梓」という名の姉さんと、「否命」という名の妹がいました。二人の お母さんとお父さんはいませんでしたが、二人はとても幸せでした。 姉さんは本当に妹思いです。 二人の年齢は16才も離れていたので、姉さんはまるでお母さんのように妹の面倒を 見ました。妹はいつも姉さんが傍にいてくれたため、両親がいなくても寂しいと思った ことは一度もありませんでした。 姉さんは本当に妹思いです。 妹がまだ赤ちゃんの時は、おしめを嫌な顔一つせずに取り替えてくれました。 妹が保育園に行くときは、手をとって連れて行ってあげます。そして妹が保育園から 帰る時も、迎えに来て手をとって家まで一緒に歩いてくれます。 妹が風邪を引いた時は「大学」をサボってつきっきりで看病してくれました。公園や 野原で遊ぶときは迷子にならないようにしてくれます。 妹が転んで泣いた時も、姉さんが直ぐに泣き止ませてくれます。まず、傷口をハンカ チで拭いて、それから妹をソッと抱きしめ、頭を撫でてくれるのです。 姉さんはなんでも知っていて、なんでもしてくれます。妹は「姉さんに出来ないこと なんてないに違いない」…そう、思っています。だから妹は姉さんの云う事には素直に なんでも聞きました。 妹は姉さんが大好きです。それでも、妹は時々、姉さんから離れて一人になりたい時がありました。 妹はなにかにつけて、姉さんに「それは駄目」「さぁ」「ほら、こうやって…」「こうし なさい」だのと云われるのに飽きたのです。 ある日曜の昼下がり、姉さんが昼飯を作っている隙に妹はこっそりと家を抜け出し、 野原へ行きました。妹は一人になれたのが嬉しくて、普段は姉さんから「服を汚すから 駄目よ」と言われている泥んこ遊びをして遊びました。妹は前々からずっと泥遊びをし たいと思っていたのです。 広い野原に一人きり…、直ぐに妹は泥だらけになりました。でも、妹は泥遊びを止め る事はありません。何故なら野原には姉さんがいないからです。「これは駄目!」と妹を 注意する姉さんがいないからです。妹は楽しくなって服が汚れるのもかまわず泥遊びを 続けました。 しばらくすると、姉さんの妹を呼ぶ声が聞こえてきました。 「否命!否命!!ねぇ、返事して!」 ほうら、姉さんが妹の事を呼んでいます。 でも、妹は黙っていました。泥んこ遊びを止めて、野原の茂みにジッと身を潜めてい ました。姉さんの声は近くなったり、遠くなったりします。でも妹は黙っていました。 声が段々と遠くなっていきます。妹はそこで突然、自分が空腹であることに気がつき ました。自然と妹の脳裏に、姉さんが昼飯を作っていた姿が浮かびます。 それから姉さんがいつも食後に出してくれるおいしい宇治茶の事が…、その後にいつ も姉さんが読んでくれる本の事が…、それから野原に連れてって、一緒に遊んでくれる 姉さんの事が…そして姉さんの口癖「否命、それは駄目よ」が妹の脳裏に浮かびました。 そのいつも傍にいてくれる姉さんは、今は妹の隣にいません。姉さんは、妹のこの泥 まみれになっている姿を見たらなんていうでしょうか? それを思うと、妹は急に心細くなって膝を抱え野原に蹲ってしまいました。 飛蝗が足元でピョンっと跳ねます。風がヒューと通り過ぎていきます。妹の手につい た泥が乾燥して砂になっていきます。でも、妹はただジッとしていました。 200 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/03/31(土) 00 59 04 ID UbkAri17 姉さんの呼び声がまた近くなってきました。 「否命!!否命!否命ェ、お願いだから返事をしてぇ…」 姉さんの声はドンドンか細くなっていきます。 しまいに姉さんは地面に座り込み泣き出してしまいました。 姉さんは中々、泣き止みません。まるで転んでしまった時の妹のように…、姉さんは ウェ~ン、ウェ~ンと泣き続けました。 妹はいつも姉さんが自分が転んだ時には、優しく抱きしめて、頭を撫でてくれたのを 思い出しました。すると、不思議と妹の心細い気持は何処へ行ってしまいました。 妹は立ち上がりました。そして、姉さんの前に歩いていきます。しかし、姉さんはあ まりにも激しく泣いていたので、妹のそんな姿も目に映りません。 妹は姉さんの前に立ち、肩に手を… 置こうとして………妹は色を失いました。 自然と妹の身体に震えが走ります。背筋がツゥーと冷たくなります。妹はまるで凍り 付いてしまったように、動くことが出来なくなってしまいました。妹はただ呆然と姉さ んの前に立ちすくんでいます。 妹はある日、姉さんに連れられてお寺に行った事がありました。そこで妹は住職から 恐ろしい「否天(アスラ)」の木像を見せられました。否天とは三面六臂の姿をし、この 世を呪って天を睨んでいる恐ろしい魔羅(悪魔)です。妹はそれを見た時、恐怖のあま り思わず泣いてしまいました。 住職はこの否天は釈迦如来の慈悲によって、魔羅から仏世の守護神になったのだよ… と妹に説明しましたが、それでも妹は恐怖に身体を震わせつづけました。妹は恐かった のです。その否天のまるでこの世の全てに絶望し、憎んでいるかの如き瞳が…。 泣いている姉さんはそれと全く同じ瞳をしていました。 妹の歯がガチガチなります、顔が真っ青になります。自分は何かとんでもない間違い を犯したのではないか…そんな思いが妹の恐怖をますます煽りました。妹の震えは止ま りません…。妹の歯がガチガチなります。 姉さんがその妹の歯がガチガチなる音に気がついて、顔を上げました。 その瞳はいつもの優しい姉さんのものでした。 そして次の瞬間、姉さんは妹の事をギューッと抱きしめていました。妹も、さっきの 姉さんの瞳はきっと見間違い…っと思って、姉さんの暖かい温もりに身を委ねました。 「否命!!嗚呼、否命!!!心配したのよ!?ねぇ何処に行ってたの!?否命が無事で 本当に良かったわ!!本当に、本当によ!!!」 姉さんの喜びようは大変なものでした。 「否命、心配したのよ!?いったいどうしたの…嗚呼!!泥遊びがしたかったのね!? いいわ…これからは…、その代わり絶対に私から離れないでね!!お願い、他のなにを してもいいから、これからは…ねぇ否命、お姉ちゃんと約束して!!」 姉さんは、そういって妹に小指を差し出してきます。いえ、正確には姉さんは妹に指 を「突きつけて」います。果たして妹には、その指を「取らない」と言う選択権が与え られているでしょうか? 201 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/03/31(土) 00 59 59 ID UbkAri17 「否命、お願い!お姉ちゃんと約束して!!もう、私から離れないって約束して!ねぇ 否命…もう私の元から離れていかないで!!」 姉さんの妹を抱きしめる力が段々と強くなっていきます。 「否命!否命!!もう私から離れないでッ!!約束よ!!」 妹はなんだか恐くなってきました。姉さんの爪が妹の首筋に食い込みます。妹の首か ら血が滴り落ちました。それでも姉さんは妹を抱きしめる事を止めません。 妹の眼前には姉さんの小指が突きつけられています…。 「………」 妹は恐る恐る姉さんの小指を取りました。すると姉さんは万力の如き力で妹の小指と 自身の小指を絡め、ニッコリ笑っていいました。 「約束よ、否命。もう、絶対に私から離れないでね…絶対によ!!」 妹は首をコクッと動かして頷きました。なんだか急に口が動かなくなってしまったの です。ですが、それを見ると姉さんは再び優しげな瞳を浮かべて言いました。 「さぁ否命、お家に帰りましょう。今日は否命の大好きなカレーなのよ」 妹はその日、不思議な事に大好きなカレーが出されたというのに、それがどういう味 をしていたのかサッパリ分かりませんでした。 妹が三歳と八ヶ月の時のことです。 妹が四歳を迎えた頃、妹は恐い夢を見るようになりました。 その夢の中には、決まっていつも恐い摩羅(まら-悪魔-)が出てきます。白装束を 身に纏い、真っ黒く長い髪を乱し、顔に角を生やした恐ろしい摩羅です。 その摩羅の瞳に射すくめられると、妹は恐くて身体が動かなくなってしまいました。 恐ろしくて妹は目をあけることも出来ません。すると摩羅は妹の身体を、白装束から伸 びてきた幽鬼のような手で撫で回すのです。 妹はその冷たい手の感触に背筋がゾッとしましたが、あまりにも摩羅が恐いのでただ ジッと目を瞑って気持ち悪さに耐えていました。 摩羅はそうやって一通り妹の身体に手を這わすと、パジャマのズボンを脱がして、今 度は舌を出して妹の足を唾でベトベト汚していきます。 摩羅はその後、必ず妹のパンツを脱がします。そして摩羅は、妹のコカンにダランと ぶら下がっている「マラ」を口に含みとジュボジュボと音を立てて、唾を垂れ流しなが ら、なんとも美味しそうにしゃぶるのです。 妹はその時、不思議な感覚に襲われます。むず痒いような、くすぐったいような、熱 いような、寒いような…そんな感覚が妹のマラを中心に広がっていくのです。 恐い夢を見た朝は、妹は必ず倦怠感を覚えました。なんとなく身体に力が入らないの です。夢の事を思い出すと妹は思わず、身体をギュッと縮めてしまいます。 そんな妹の様子を見て姉さんが、 「否命、どうしたの?」 と、聞いてきたので妹は恐い夢を見る事を話しました。 最初こそ姉さんはニヤニヤしながら、妹の恐い夢の話を聞いていましたが、段々と姉 さんの顔は強張っていきます。目は吊り上り、口元は歪になっていきました。 しまいには姉さんの顔は凄まじい憤怒の色に覆われてしまいました。 「否命、その話は本当なの!!」 姉さんは妹をガクガク揺すり、血走った目で、唾を撒き散らしながら妹に迫ります。 その姿は否天のそれとまったく同じでした。妹は魔羅以上に姉さんの様態が恐くて思わず、 「嘘だよ…」 っと、言ってしまいました。なんだか「本当だよ」と姉さんに答えたら、もっと恐ろ しい事になるような気がしたのです。 しかし、それを聞いても姉さんの顔は元には戻りませんでした。姉さんは大学に行く のも忘れて、妹を連れてホームセンターに行きました。 そこで姉さんは色々なものを買いました。 窓が開かないようにする装置や…ドアが開いたらブザーが鳴る機械や…ダミーの監視 カメラ等です。 姉さんは家に帰り、それらを残らず仕掛けました。仕掛け終わった姉さんはもう恐い 顔をしていません。姉さんはもう一度、仕掛けた装置を見直すと、 「これなら大丈夫ね」 と、満足そうに言いました。妹も姉さんのその顔を見ていると、なんだか大丈夫そう に思えてきます。 202 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/03/31(土) 01 00 43 ID UbkAri17 でも、全然大丈夫じゃありませんでした。 妹はその後も、たびたび恐い夢を見ました。夢の中に出てくるのは、やはりあの白装 束を着た摩羅です。そして最後は、必ず妹のマラ(陰茎)を美味しそうにしゃぶりました。 妹は姉さんに相談しよう…と思いましたが、出来ませんでした。妹は姉さんのあの時 の血走った眼を思い出すと何も言えなくなってしまうのです。妹は一人で摩羅の恐怖に 怯え続けました。 妹の恐怖は身体の異常という形で現れました。妹はどうしたわけか、ご飯をみても、 おやつのケーキを見ても、大好きなカレーを前にしても、全然食欲が湧かないのです。 妹は見る間に痩せこけていきました。姉さんは、何か困ったことがあったらなんでも 相談して…と言いましたが、妹は勿論相談できるわけありませんでした。 妹はますます痩せていきます。 見かねた姉さんは、ある日、妹をお寺に連れて行き、そこの住職に妹を預けました。 姉さんは神仏など信じていませんでしたが、それでも何か起こる事を期待したのです。 住職は怯えている妹を居間に通すと優しく、妹に「何か悩みがあるのですか?」と、 尋ねました。妹はしばらく俯いていましたが、住職が「秘密は守りますよ。遠慮なさら ずに貴方の悩みを打ち明けてください」と言いましたので、妹はホッとして言いました。 「ジュウショクさん、魔羅って、どうやってタイジするの?」 それを聞くと、住職はその優しげな顔を僅かに歪めました。しかし、直ぐに優しい顔 に戻って「貴方の身体のことは梓さんから聞いていますよ」と言い、それから住職は、 「貴方はマラを去勢したいのですか?」と妹に尋ねました。 「キョセイ?」 「私は修行のため、マラを小刀で切り落としました」 「そうしたら、もう魔羅は出てこないの…?」 「はい、切り落としたのですから」 それを聞くと妹の顔がパーッと明るくなりました。 その後、住職は顔を明るくした妹に去勢は子供が一人で出来るものではないよ…と、 注意しましたが、恐い夢の解決策を見つけて有頂天になっていた妹には聞こえません。 私達が見上げている天のその上に、更に八つの天があります。その最上の天を有頂天 といいますから、有頂天になっている妹がもう何も聞こえなくなるのは当たり前のこと でした。 妹の脳裏に浮かぶのは、魔羅をキョセイ(退治)した自分の勇ましい姿です。 203 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/03/31(土) 01 02 26 ID UbkAri17 その夜、摩羅が妹の前に現れた時、枕の下にコッソリ手を入れました。妹の指先にヒ ンヤリしたものがあたります。それは妹が寝る前に隠しておいた包丁です。これがあれ ば自分は摩羅をキョセイすることが出来る…、妹は枕の下の包丁の柄をギュッと握りま した。 しかし、摩羅は妹の倍は大きい身体をしています。それに力もとても強そうです。も し魔羅と取っ組み合いになったり、キョセイしそこねた場合は、逆に妹のほうが摩羅に 殺されてしまうかもしれません。 ですから、妹はチャンスを狙いました。 一撃で確実に摩羅をキョセイするチャンスです。 摩羅はいつものように妹の身体に指や舌を這わせていきます。しかし、この時点では まだ駄目です。今、ここで妹が枕から包丁を取りだせば摩羅はそれに気付いてしまうで しょう。そうすれば摩羅は妹に対して何をするか分かりません。ですから、妹は摩羅の おぞましい感触にジッと耐えていました。 そして、妹の狙っていたチャンスがやってきました。魔羅は妹の身体に指を這わせる のを止めると、いつも通りに妹のズボンとパンツを脱がしマラをしゃぶり始めました。 摩羅の髪は長いので、摩羅が妹のマラをしゃぶるために顔を舌に向けると、髪がダラ ンと垂れ下がり摩羅の視界を塞いでしまうのです。これなら、妹が枕の下から包丁を出 しても摩羅が気付くはずはありません。 妹は包丁を枕からそっと取り出しました。そして包丁を高く掲げると、それを摩羅の 首に渾身の力を込めて振り下ろしました。 (ヤッ!!) 包丁と摩羅の首がゴンっと鈍い音を立ててぶつかります。 しかし、それだけでした。四歳の少女の細腕で、摩羅の首が断ち切れるはずはありま せん。包丁は摩羅の首に確かに命中しましたが、その反動で包丁は妹の手から離れ、何 処かに飛んでいってしまいました。 摩羅の首と胴体は未だに繋がっています。妹の包丁は、摩羅の首に食い込みもしませ んでした。妹の顔に死相が浮かびます。 すると、摩羅はそんな妹の怯えきった顔を見ると、嬉しそうに口元を歪ませて笑いだしたではありませんか! 「~~~~~~~~~~~~~~~!!」 摩羅は妹を見据えながら、ケタケタと可笑しそうに乾いた笑い声をあげています。 妹はあまりに恐くてお漏らしをしてしまいました。妹のマラから黄色い小便が、勢い よく流れ出ました。 妹の布団に黄色いシミが広がります。すると、摩羅はそのシミに口をつけて小便を吸 い始めました。 妹は呆然としながらそれを見るより他はありません。妹は自分が摩羅に殺されてしま う事を半ば確信しました。シミを吸い終わった摩羅は妹をニヤニヤしながら、眺めてい ます。 っと、その時――――唐突に摩羅の首筋からツゥーっと何かが垂れ落ちてきました。 それは摩羅の白装束に赤い赤いシミを広げていきます。 204 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/03/31(土) 01 03 13 ID UbkAri17 「えっ?」 その間の抜けた摩羅の声が合図であったかのように、摩羅の首から血が噴水のように 噴出してきました。何処か冗談みたいな光景です。 妹の布団に赤い染みがドンドン、ドンドン広がっていきます。 「ぁっ・・・・・・・嗚呼アアアアアア!!」 摩羅は悲鳴を上げ、血を撒き散らしながら妹の部屋から転がるように逃げていきました。 (やった!!) 妹はそこで目が覚めました。 しかし、何処か、何かが変です。 まず妹の下半身は裸でした。布団には黄色いシミが確かにあります。妹のマラには得 たいの知れない粘液がこびりついています。 そして、赤いシミが妹の部屋を真っ赤に染め上げていました。 赤いシミは妹の部屋から廊下へと繋がっています。妹は部屋に落ちていた包丁を握り しめながら、恐る恐る廊下の赤いシミを辿りました。 「ァッ・・・ァァァァ」 何処からともなく、そんなモータの駆動音のような呻き声が聞こえてきます。赤いシ ミを辿るにつれ呻き声は段々と強くなっていきました。 妹の包丁を握る手に力が入ります。 やがて、赤いシミは姉さんの部屋の前で止まりました。呻き声もその中から聞こえて くるようです。 (姉さんが危ない!) 妹は自らの危険も省みずに姉さんの部屋のドアを開けました。 「否命…、こんな時間にどうしたの?眠れないの?」 姉さんは突然、真夜中に部屋に入ってきた妹を見て怪訝そうな顔をしていいました。 般若の面を被り、髪を解いて、白装束を着て、首から血を噴出させながら…。 それから三時間後、姉さんは運ばれた病院で輸血が間に合わず、出血多量で息を引き 取りました。 妹が四歳と二ヶ月のことです。 205 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/03/31(土) 01 04 05 ID UbkAri17 妹は親戚の家に引き取られました。 しかし、妹は新しい家に馴染めないこともあって、直ぐにホームシックを起こしてし まいました。 妹は姉さんが恋しくてたまりませんでした。 いつも自分の傍にいてくれた姉さん…、泣いている自分をあやしてくれた姉さん…、 本を読んでくれた姉さん…、妹は失って初めて姉さんの本当の大切さに気付きました。 しかし、現実はもうどうしようもありません。妹は親戚の家の子として生きていくし かないのです。妹もそのことを幼心に分かっていました。でも、分かっているから割り 切れるか…と言われると、それは違います。 妹はどうしても割り切れませんでした。ですから、妹はどうしても新しい家を、自分 の家と感じることが出来ません。割り切らなくちゃ…と、思うのですが、そう思えば思 うほど新しい家に馴染めなくなってしまうのです。 そんなある日、妹は、ふと「姉さん」が自分のマラをしゃぶっていたのを思い出しま した。それからあの時の不思議な感触を…。 すると妹のマラは二倍ほどの大きさに膨張し、まるで天を付くように立ち上がり、ビ ンビンに硬くなりました。 再び、妹のマラにあのむず痒いような感覚が広がります。そして妹の身体に、そのマ ラを触りたいような、擦りたいような…マラに何かしらの刺激を与えたい衝動が湧き上 がってきました。 妹は、その衝動にしばらく戸惑っていましたが、やがて姉さんがそうしたように、妹 もマラを口に含みました。 「お姉ちゃん…」 そして、妹は思わず涙を流しました。 そこには、もう決して感じられないと思っていた姉さんの「温もり」があります。姉 さんの温もりはマラを通じて妹の身体全体に広がっていきました。 背筋が痛くなってきましたが、それでも妹はマラを口に含むのを止めません。妹は、 まるで姉さんに抱きしめられているような安らぎを、全身で感じていたのです。 妹は嬉しくて、嬉しくて、涙をひたすらに流し続けました。 遠くに行ってしまったと思っていた姉さんが、実はこんなに近くにいるんだ…、妹は なんだか可笑しなって笑ってしまいました。マラを口に含んだまま、フフフ…と心底幸 せそうに笑い声を上げました。 そして、妹はこの新しい家で生きていく決心をしました。 確かに、この家は自分の家ではありません。姉さんに買ってもらったヌイグルミも、 赤いシミのついた布団も、自分の成長を姉さんが刻んでくれた柱もありません。 だけど、それがなんだというのでしょう? もう、妹は何処にいっても姉さんと一緒なのです。もう、妹は姉さんと離れることは ないのです。そしてこの家にも姉さんは確かに存在していました。 もう、妹は寂しくなんかありません。妹はこうすることでいつでも、姉さんを感じる ことが出来るのですから。 妹はこの新しい家で、きっと幸せにいきていけるに違いありません。 しかし、マラを口に含んでいるのを親戚に見つかった妹は…その三日後、再び自分の 家へと追いやられてしまいましたとさ…。 206 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/03/31(土) 01 04 49 ID UbkAri17 ------------------------------------------------------------------------------ 「ふぅ」 一仕事終えた否命は、顔を上げると手を組んで「ん~」と呻き声を上げながら、背筋 を上に伸ばした。そのまま、上体を左右に倒していく。否命のこの体勢は激しく背筋に 負担をかけてしまうので、念入りにストレッチを行わないと、背筋を痛めてしまうのだ。 っと、その時、 「二分二十四秒。早漏なのね…、貴方って」 なんの前触れなく、唐突に否命の背後から声がかかった。 「~~~~~~~~~!!」 思わず悲鳴を上げかけてしまうほどビックリして後ろを振り向いた否命の視線の先に は…普通にソファーでくつろいでお茶を飲んでいる例の財布を盗んだ少女の姿があった。 自分は確かに鍵もかけたし、防犯ブザーの電源もいれたはず…なのに…なんで?と固ま る否命に少女はニッコリと微笑みながら言った。 「自己紹介が遅れたわね。私の名前は来栖凛(くるす りん)。宜しくね、灘神影流・脱 骨術の使い手さん」
https://w.atwiki.jp/fertcg/pages/927.html
RA2-058 アンコモン 愛してしまったようじゃ サプライズ 消費チップ/4 使用タイミング:自侵攻フェイズ中いつでも 絵/シグルド・ディアドラ イラスト/とりさん 竜族以外の自軍ユニット1体を対象とする。 対象ユニットと隣接するマスにいる、自軍ユニットで、対象ユニットから見て異性のユニットを選ぶ。選べなかった場合このカードをリムーブする。このカードを、以下のテキストを持つアイテムカードとして対象ユニットに付与する。このカードは選んだユニットが場から離れた時、戦場外に送る。 -----アイテムカードのテキスト----- 付与されたユニットが、選んだユニットと隣接している場合、攻撃で与えるダメージ修正+2。 永続的に使えるダメージ修正+2のカード。 なのだが2体のユニットを維持しなくてはいけないため、実質1回限りと思っていいだろう。 付与するユニットは竜族以外だが、異性ユニットは竜族でもよい。 場持ちの良く移動範囲が広いムルヴァやミルラが複数回効果を使えるかもしれない。