約 2,144,170 件
https://w.atwiki.jp/neetura2/pages/1200.html
杉村変態蔵 マウスに移籍したと思わせてたまに名前変えて出没するから困る 宇宙忍者 オフには顔を出すらしい オーラリー メンヘラー 森茶 ゲッサンに商業抜け 誰本裏郎 ニコ動で成功 神木君スキスキイクッ☆taro ちょっと文芸を馬鹿にした発言をしたら作品ブログ諸共炎上して消え去った、らしい YOKO 商業抜けを試みるも音沙汰無しだったが、ジャンプの佳作入り 上橋 同人誌販売との兼ね合いで揉めて出奔 ポケットモンスター・トシアキ編の作者 さらなるステップを目指して新都社を卒業 るーす 連載作を投げで終わらせるも叩かれ、釣り宣言するがその後全ての消息を絶った はなくそ 死にたい街の作者。ピクシブにて生存確認。もう新都社に戻るつもりはないらしい オーシャンまなぶの作者 マルチ基準で揉めて、自サイト活動に移る 財部直次郎 他作者の動画配信で姿がみられる キャスター 連載作投げて商業目指すも挫折。ピクシブで元気に活動中 ソマリア pixivにて生存確認 ムラトマ Twitterにはいる ぽよん 先生お元気でしょうか。 静脈 文学賞に応募している姿が確認される 柚銀 pixivにはいる 鳩麦 最後の言葉は「I can fly」 ふく 子供生まれてしばらくして消えた
https://w.atwiki.jp/childreninfukushima/pages/206.html
I really apcprieate free, succinct, reliable data like this.
https://w.atwiki.jp/yuri_memo/pages/340.html
75 :クロ ◆1cwl3niZsA [sage]:2010/03/12(金) 12 45 46.63 ID 0x1KAJw0 うおー書くとかいってなかなか来れなくてごめん! とりあえず 69で言った嫉妬話してこうかと思うww 76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/03/12(金) 13 12 40.19 ID hxhP4UQ0 久し振りに黒キタ なぜこんな時間にwwwwww 76 ひさしぶりww 今日から春休みだぜ! 77 :クロ ◆1cwl3niZsA :2010/03/12(金) 13 14 12.86 ID 0x1KAJw0 私とピンクはクラスも違うから、基本的にはお互い特に仲良しなメンツ以外とは どんな感じの交友関係なのかは詳しくは知らないんだよね 先月、放課後に掃除を終えてから一緒に帰ろうとピンクの教室に迎えに行ったんだ きょろきょろ見回したらピンクは窓の外見ながらクラスメイトと二人並んで話してたんだよね で、その相手は私とは中学の時ずっと同じクラスだったから普通に話す子なんだけど、 すっごいかっこいい子なんだよね バスケ部のエースで多分部長やってたと思う 背は170近くあってベリーショートでまさにボーイッシュなんだけど 考え方とか大人ですごいしっかりして頼れる子でね、委員長したりとか クロさん完敗じゃねwwwwwwっていうwwwwwwww まぁ話してる分には全然構わないし、へぇ仲良かったんだーって感じだったわけよ すぐそこに介入していってもよかったんだけど、話裂くのも悪いと思って声掛けずに待ちつつ離れて様子見てたのね 仮にその子の名前をエースにしようかな ふいに顔が近づいたかと思うとエースがピンクの耳元で何か囁いてさ、 そしたらピンクが一瞬驚いたみたいな顔してからクスクス笑いつつ囁き返して、 それだけで私としては「何なんだ?」とドギマギしてたんだけど 続いてエースがピンクの頭くしゃ、って撫でてから肩抱いてさwwwwwwww ピンクも楽しそうというか嬉しそうにしてるのwwwwwwww 別になんてことないことなんだけど、ええええええwwwwwwwwwwwwwwwwwwってなってwwwwww なんか見てるの辛かったから一旦自分の教室に戻ってしまった 80 :クロ ◆1cwl3niZsA [sage]:2010/03/12(金) 13 32 29.58 ID 0x1KAJw0 で、5分くらいしてから再びピンクの教室覗きに行ったんだよ そしたらまだ二人で話してたんだけど、もう窓じゃなくてこっち向いてたからピンクがすぐに私に気付いたww ピ「クロちゃーん」 ク「よーww」 エ「クロりんだー」 エース周辺には何故かそう呼ばれるww エ「ピンクの迎えきたの?」 ク「ん、まぁそうかな」 エ「二人で帰るのー?」 ク「多分」 エ「いいな、私は今日も部活だしww」 ク「おつー。まぁ頑張りたまえよww」 エ「おうwwwwww私ももういかなきゃ」 ピ「頑張ってねー」 エ「ん。そんじゃーね、ピンクwwクロりんwwww」 ピ「ばいばぁいww」 てな感じに別れたんだが、 ピンクに何話してたの?って聞きたかったんだけどそんな勇気もない っていうかヤキモチ焼いてるとか思われたら恥ずかしかったから聞けなかったんだけどww 帰り道でピンクが私に聞いてきたんだよね ピ「なんかクロちゃん怒ってる?」 81 :クロ ◆1cwl3niZsA [sage]:2010/03/12(金) 13 38 01.19 ID 0x1KAJw0 ク「え、なんで?怒ってないよ」 ピ「嘘、なんか機嫌悪くない?」 ク「そんなことないって」 ピ「あるじゃん」 ク「ないし」 別にそんなつもりなかったけど、無意識に不機嫌になってたみたいで そうやって聞いてくるピンクにちょっとこっちもイラっとしちゃってさ ピ「あたし何かした?」 ク「だからしてないって!」 ピ「じゃなんで怒ってるの」 ク「怒ってないってば」 ピ「嘘」 ク「じゃ自分の胸に聞いてみろ」 ピンク別に悪くないのにwwwwwwwwww私最悪すぎるぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 83 :クロ ◆1cwl3niZsA [sage]:2010/03/12(金) 13 56 22.11 ID 0x1KAJw0 沈黙…wwww 内心「何言ってんだwwww私wwwwww」と思いつつ歩く速度速めてピンクと距離とった で、歩いてたら後ろから「クロちゃん!」って呼ばれたから振り向いた ピ「待ってよ」 ク「…」 足を止めたら、私の所まですたすた歩み寄ってきた ピ「ごめん、わかんないよ…」 ハの字眉で、目潤ませて見上げてきたwwwwwwwwwwwwwwwwいやああああああwwwwwwwwwwww 私この顔にめっぽう弱いです 困った顔と、泣きそうな顔はほんと反則だと思うんだ ピ「ごめんね…ほんとわかんなくて」 ク「いや、私がごめん。ピンクちゃん悪くないから」 ピ「…」 ク「ごめん。ほんと怒ってるわけじゃないし」 ピ「じゃあなんで?」 ク「…さっきエースとずっと仲良く喋ってたでしょ?」 ピ「うん」 ク「なんか肩抱かれたりとか、至近距離で何か言い合ったりとかしてたの見たんだけど」 ピ「あ…!」 ク「ちょっと面白くなかっただけ」 ピ「ごめん…でもエースとは何にもないよ!?」 ク「わかってるよwwそれは。ただのヤキモチだからwwwwごめんねwwww」 ピ「ん…怒ってない?」 ク「うん」 ピ「私もごめんね、嫌な思いさせて」 ク「んーんww」 てな感じですぐに仲直りはしたわけですが、 「ていうかクロちゃんこそいっつも皆とベタベタしてるくせに」って言われて反論できなかったwwww 完全に私が悪いですwwwwww 82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/03/12(金) 13 39 08.03 ID hxhP4UQ0 春休みかwwww てかピンクたんが恋愛の主導権握ってるじゃねーかwwwwwwwwww クwwwwwwロwwwwwwwwww 82 正直完全に主導権は握られてると思うんだわwwwwwwww でもいい幸せだからwwwwwwwwwwww 85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/03/12(金) 14 10 02.36 ID 2vXx7lko 同性愛の場合やきもち関連が難しいなwwww なんというかクロが予想より女の子していてワロタwwwwww 85 そうなんだよねやっぱり… 多分ボーイッシュな子でもなければ私もそんなに反応しなかったと思うんだけど やっぱ対抗意識っていうのがさwwあるんだろうねwwww 女の子してるのかはわからんがwwwwwwww 86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2010/03/12(金) 14 15 21.55 ID hxhP4UQ0 惚気るなwwwwww 黒とピンクたんの一連のやりとりが可愛すぎて生きるのが辛い 86 さーせんwwww そして生きろ!! →続き
https://w.atwiki.jp/childreninfukushima/pages/103.html
(情報掲載日:2011.05.19) ※自主避難の方はお問い合わせください 最終更新 2011.05.02 秋田市では、地震・つなみによる被災者と原発事故で避難された方々に対して、入居可能な市営住宅等を提供します。 お気軽に 「秋田市都市整備部 住宅整備課」へお問い合わせください。 直通電話 018-866-2134 1 提供可能な住宅(H23/4/7現在) 市営住宅(ワンルーム、33㎡)国家公務員宿舎(2DK〜3DK、40㎡〜63㎡) 2 入居期間 原則6ヶ月(やむを得ない事情がある場合は最長1年) 3 家賃等 原則として全額免除、敷金は不要です。(※家賃以外に必要な光熱費や共益費などの費用は、負担していただきます。) 4 申込受付 受付時間 午前8時30分~午後5時15分(土日、祝日は除く) 受付場所 秋田市都市整備部 住宅整備課(秋田市役所本庁舎3階) 必要書類 住宅一時使用許可申請書・一時使用誓約書・被災者および同居親族の住民票(後日提出でも可)・罹災証明書(証明書が無い場合は事情をご説明ください)・その他必要と認める書類 情報元URL 秋田市ホームページ「被災者の方々に市営住宅等を提供します」 http //www.city.akita.akita.jp/city/cs/hs/sinsai/sinsai.htm
https://w.atwiki.jp/childreninfukushima/pages/43.html
私たちNPO河口湖自然楽校(代表理事 清水国明)は、被災されたご家族やお子様たちを、山梨県富士河口湖にあります自然体験施設「森と湖の楽園」へ、期限を定めず、随時、無料でお招きする支援活動を行っています。 山梨県へ要請済み。 受付 NPO河口湖自然楽校が窓口となって 直接の申し込みを受け付けます。 疎開託児施設としての河口湖自然楽校を利用されたい方は、 電話0555-73-4116までお問い合わせください。 緊急受け入れの期間は温泉施設で2週間、 疎開託児はそれ以上の長期で対応します。 受け入れは被害が甚大な地域の方を最優先させていただきます。 4/30現在、50名の子どもたちが疎開しています! 清水國明の「森と湖の楽園」 山梨県南都留郡富士河口湖町小立5606 「森と湖の楽園」ホームページ YouTube動画 アウトドアデイジャパン2011その2 清水国明と子どもたち 清水国明の活動報告。2011年4月10日のアウトドアデイでのブースの様子。 関連リンク 清水国明ブログ「緊急です。夏休み宣言して、逃げ出して来て。」2011-04-30 08 25 21 http //ameblo.jp/kuniaki-shimizu/entry-10876621155.html 清水国明ブログ「緊急受け入れ500名!決定しました。」2011-03-21 03 57 39 http //ameblo.jp/kuniaki-shimizu/entry-10836640431.html 一つ前のページにもどる
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/704.html
448 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/04/10(火) 02 36 42 ID vgC7m8Qf 「あっ…、私は否命、秋月否命。宜しくね、凛ちゃん」 「りっ、凛ちゃん!?」 凛はその言葉を、まるで聞いた事がないかのようにオウム返しに言った。 「えっと…違った?」 「いえ、合ってるわよ」 「…………」 「…………」 自己紹介を終えた二人の間に沈黙が訪れる。本来ならば気まずいはずの、この沈黙を凛 は楽しんでいるようだった。顔には相変わらずのニヤニヤ笑いが浮かんでいる。一方、否 命は落ち着きなく視線を動かしながら、沈黙に耐えられずに言葉を探していたが… 「~~~~~~~!!」 凛がなんでニヤニヤ笑っているのか知り、思わず顔が真っ赤になった。 凛は未だに否命の股間で硬直し、ビクッ、ビクッと震えながら精液の残滓を放出してい るマラを眺めていたのだ。否命は咄嗟にスカートでマラを隠したが、それでも尚マラはス カートに染みを作りテントを張る形で自らの存在を主張していた。覆い隠されたことで、 妙な淫猥さがそこにある。 否命は凛の顔を見て、隠したことを後悔したが、隠した以上、まさか再び露出させるわ けにはいかない。しかも、なぜかそんな状況においても否命のマラは雄雄しくそそり立っ たままであった。そしてスカートの染みはどんどん広がっていく。 「凛ちゃん…何処を見ているの?」 半ば無駄だと分かっいたが、否命は恐る恐る訊ねてみた。 「気になる?」 あくまで視線はマラに注いだまま凛は言う。 「うん」 「どうしても?」 「どうしても…」 「ごめんなさい。だけど、私は貴方のマラが気になって仕方ないの………どうしても」 「~~~~~~~ッ!!」 叫びたかった、否命は思い切り叫んでこの、同年代の少女に射精直後のマラを見られて いる…という羞恥プレイを誤魔化したかった。 「あら、そんなに赤くならなくても大丈夫よ、秋月さん。気にするほど、貴方のマラ、大 きくないもの」 「はぅぅ…」 人の気も知らずに…いや、凛のこの言葉は明らかに人の気を知ってるからこそのもので あろう。そして事実、否命の陰茎は12センチをやや下回る大きさであるから、日本人の 平均より下位に位置している。世界的に見ても、この長さは短小の分類である。 「って、大きい、小さいの問題じゃないもん!!」 そう真っ赤になりながら抗議する否命の様子を見て、凛はわざらしく小首を傾げ、口に 人差しを当てて思案にふける…ふりをする。それから「嗚呼」と頷いて、 「そういうことね。それも大丈夫よ。だって、貴方の12㎝小型キャノン砲には、砲身を 起こしても、ちゃんと包皮セーフティーがかかっているじゃない。機密は守られてるわ」 そういう問題でもなーーーい!…、と云い掛けて否命は固まった。重大な事に気づいて しまったのである。 449 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/04/10(火) 02 37 19 ID vgC7m8Qf (って、凛ちゃんはずっと此処にいたんだよね?ということは、私がパソコンで×××を 見ていたところも、マラを×××しているところも見られて…あっ、あぁぁぁぁ!!) 「そっ、それで、なっ、なんで凛ちゃんが私の家に?ていうか、どうやって入ったの?私 ちゃんと鍵しめたはずだし…、防犯ブザーだって…」 否命は羞恥を隠したい一心でここまで一気にまくしたてた。 「なんでって、普通に貴方…秋月さんと一緒に家に入っただけよ」 「えっ…?」 「だって秋月さん、私が声をかけようが、手を翳そうが気付かなくて…」 「ごめんなさい…」 「いいのよ。そのおかげで灘神影流奥義・脱骨術を駆使したフタナリ美少女によるアクロ バティックオナニーショーを見ることが出来たのだから」 そう言って、凛はニッコリ笑う。そう言われて、否命は心の中で絶叫をあげる。 (神様、私、泣いてもいいですか?) 否命は既に半べそをかいていた。 「それと秋月さんに話したい事が後二つあるのだけど、いいかしら?」 「うん…」 (まだあるの?) 否命は、もし下が地面であれば、必死になって穴を掘って埋まろうとしていただろう。 「秋月さんには残念だけど……」 凛は始めて視線をマラから逸らして…、 「どんなに頑張っても、貴方とゴミ箱の間に子供は出来ないわよ」 ゴミ箱に積まれたティッシュの山を見ながら言った。 「あ、愛は性別や年齢、有機物と無機物の壁だって超えられるって沙紀さんが…」 「それと、もう一つ!これが本題よ!!」 否命の抗議…ではなく反論を突然、凛は大声を出して遮った。 「なっ、何?」 「財布、返して頂戴」 そう言われて、否命は自分が凛の(?)財布を持っていたことを思い出した。 「………」 「今度は聞こえているのでしょう?さぁ、財布を私に渡しなさい」 「………」 「なんで黙っているの?」 「………」 「秋月否命さん、ちゃんと聞こえているわよね?じゃあ……財布を渡せ!今すぐに!」 450 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/04/10(火) 02 39 52 ID vgC7m8Qf 最後に込められた言葉の力強さは、衝撃的でさえあった。それは相手の意思を一切、認 めない命令だった。否命はあまりの凛の変貌ぶりにただ呆然とした。凛の目は見開き、異 様な輝きさえ帯びえている。 二人の間に沈黙が訪れた。しかし、先ほどの沈黙とは違って凛の顔にニヤニヤ笑いは浮 かんではいない。代わりに凛は否命に、爬虫類の如き冷酷な視線を向ける。 戯れの時間は終わったのだ。 凛と目を合わせられた否命は、自分の背筋が凍えるのを感じていた。否命は、ほとんど 反射的に目を逸らそうとしたが、どうしたわけか否命は凛の瞳から…この可憐な少女には 似合わない、何処か汚い瞳から…目を逸らす事がどうしても出来ないのだ。 そうして否命は、凛の瞳が本当に爬虫類と同じ金色をしている事に、気がついた。 恐怖があった、否命の中に、この瞳から目を逸らしたら、何か起きるではないか…とい う予感にも似た不安が渦巻いているのである。 凛の視線にはある種の鋭さがあった。人にまるで、喉に刃を突きつけられているかのよ うな威圧をかける類の鋭さである。そして凛の様相は相手の態度によっては、その刃を喉 に突きつけるだけでは終わらないと、確信させる凄みがあった。 否命と同年代の少女にしては異様なものがある。凛は恐らく、何度もこういった事をし ているのだろう。そうでなければ、このような目を意図的に作る事が出来るはずもない。 そして、その経験こそが凛の金色の瞳に凄みを与えているのだ。 しかし、それでも尚、否命はオドオドしながらも 「やっぱり駄目だよ…、この財布はあの人の…地回りさん(?)ものなんだから」 っと、凛の要求を突っぱねた。凛の顔が驚きで歪んだが、それは一瞬の事である。凛は 腰掛けておいたソファーから立ち上がり一歩、否命へと距離を縮めた。 「今は私のものよ」 「でも………」 「渡さない…というのね」 「………うん。ね、ねぇ、凛ちゃん、この財布、あの人に返しに行こう?」 「貴方は…」 そう言って凛は、また一歩、否命のほうに歩む。 「そんな事して、五体満足で帰れると本気で思っているのかしら?」 「でっ、でも、やっぱり、こんなのおかしいよ」 消え入りそうな声で、泣き出しそうな目で否命は言う。否命の姿はこれ以上ないほど、 脆弱で、今にも崩れてしまいそうである。 それでも健気に頑張る否命の微笑ましい姿を見て、凛はつい口元が歪んでしまう。凛は 否命に好意を感じ始めていた。否、凛は否命をからかった時の反応を見て、はっきりと心 が和むのを感じていた。もっとも、本人には迷惑な話であろうが…。 そして凛がこのような気持になれるのは、この場の支配権を完全に握っているからであ る。だからこそ、凛は余裕をもって否命の事を観察し、可愛いと思えるのだ。 だが、これとそれは全くの別問題である。凛は直ぐに、歪んだ口を直して言った。 「そう、貴方はどうしても私に財布を渡さないというのね」 それから一拍おいて、クスリっと凛は悪戯っぽく笑うと、 「私に、貴方とゴミ箱の×××な関係を公表されても?」 と、問いかけた。 それは一見、冗談のような言葉でありながら、 その言葉が否命に与えた影響は、凛の想像の及ぶ域を遙に超えていた。 451 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/04/10(火) 02 41 45 ID vgC7m8Qf その言葉を聞いた否命は、身体が電気を打たれたように痙攣し、小刻みにガクガクと震 えだした。否命の顔色がまるで死人のように、みるまに白くなる。否命の歯の鳴る音は凛 にも聞こえるほどであった。 凛の言葉は詰まる所「貴方がフタナリだっていうことを、バラされても?」と言ってい るのである。しかし、冷静に考えれば凛は否命の人間関係など知らないはずだし、、まし てはメガホンを片手に、通行人に片っ端から否命がフタナリであることを叫ぶことなど出 来るはずもない。 だが、否命が冷静に考えられない理由は二つあった。 一つは、否命が凛に迫られ、精神的に磨耗し正常な思考能力が低下しつつある事。 そしてもう一つは、否命の忌まわしい過去が蘇ったことにある。 否命の脳裏に走馬灯のように浮かぶのは、自身の股間に生えているマラ故に、自分の元 から去っていった家族、あるいは家族同様の人間達。 姉の梓…、親戚達…、もう一人もやはり、否命の元から去っていった。 その走馬灯の後、否命の元から去っていなく、そして否命の身体の事を知らない、今や 唯一人の家族同様の人間である沙紀の顔が浮かんだ。 否命が家に厳重な防犯体制を強いているのは、全ては沙紀に自身の秘密を知られたくな いが故であった。 その秘密をばらされる…否命は、つい頭の中で未来をシュミレートしてしまった。 それは頭で考えるだけで、耐えられない悪夢の光景であった。そしてこの悪夢は現実に なってしまうのだろう…、沙紀に自身のマラの事を知られれば……、否命はそう考えてし まった。 そして一度考えると、もうその悪夢から逃れる事は出来なかった。悪夢はヘドロのよう に落とそうとすれば、落とそうとするほど、より内部へ、より深く染み込んでいった。 否命のその想像は明らかに飛躍しすぎたものであったが、忌まわしい記憶が明確に蘇り 強迫観念にも似た感情が身体を支配している中、否命はそれが飛躍した考えに過ぎないと 気付くことは出来るだろうか? 否命の背から恐怖が生温い汗となって滴り落ちる。不安が震えとなって身体を揺らす。 悲哀が冷たさとなって体温を奪う。 452 :しまっちゃうメイドさん ◆HrLD.UhKwA [sage] :2007/04/10(火) 02 42 37 ID vgC7m8Qf 「ちょ、ちょっと秋月さん、大丈夫なの?」 明らかに戸惑っている凛の声。その凛の声に振り向いた否命の眼を見て、更に凛は驚愕 した。 「凛ちゃん…、お願い」 「………」 「お願い…、沙紀さんには…絶対に言わないで」 否命は、まるで命ごいするかのような眼をしていた。その顔も形が変わるほ、歪んでい る。 「だ、だったら、早く財布を渡しなさい」 それでも凛は不安を隠し、虚勢を張った。これは凛の望んだ通りの展開であったが、こ こまで劇的な変化を否命にもたらすとは、予想だにしていなかった。 「ねぇ、絶対に言わない!?」 「だから財布を…」 「ねぇ!!」 そう言って否命は凛の腕を掴む。それは少女の力とは思えないほど力強く、そして今に も折れてしまいそうな程、脆かった。 「お願い…、私の身体のことは、沙紀さんだけには…」 否命の声は弱弱しく、言葉は凛の慈悲を請うものである。それなのに、それは凛に対し て圧倒的な強制力を持っていた。 「他のなにをしてもいいの!だけど…」 「分かったわよ、貴方のことは誰にも言わないわ」 「本当に!本当だよね!?」 「ええ、本当よ」 途端、否命の顔がパァーっと明るくなる。 「凛ちゃん…有り難う」 「どういたしまして…?」 否命の、あまりに純粋な喜びと感謝の笑顔に思わず凛は気が抜けてしまった。 「それで…」 っと、その時、言い掛けた凛の言葉を遮るように玄関に仕掛けられた防犯が鳴る。 沙紀が帰ってきたのだ。
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1462.html
今日も休暇を取りなのははある場所へと向かっていた。 正直今まで有休が溜まっていただけに非常にありがたかったが、 旧友達からは信じられない物を見る目をされてしまった。 (うう、でもしょうがないもん…) 恋を自覚して告白やデート、といった行動には移さなかった。 それも当然、何故なら高町なのはは恋愛初心者同然なのだから。 今まで異性を僅かなりにも意識したことさえなかったことに気づいた時、あまりの人生に半泣 き状態だったが… (それでも、今日から私は全力全開で…!) ついた場所は本屋。 まずは形から、外見、つまりファッション雑誌を買いに来たのだ! 高町なのはの外見評価は非常に高いが、デート用ファッションなど考えたことすらないのだ。 だからこそ自身の信念でもある「基本」を学ぶために来たのだ。 (え~と……あった!) 見つけた雑誌はおしゃれ初心者専門誌 ちょうど最後の一冊だ。 (これを読んでシン君と…えへへ) と考えながら手を伸ばすも、 ちょうど同じ雑誌を取ろうとした誰かの手と当たってしまった。 「「あ、すみま…」」 謝ろうと相手の顔を見た瞬間、互いの時は止まってしまった。 別に見るに堪えない顔というわけではない。むしろ逆に上の上と言って過言ではない美人だ。 服の上からでもわかる大きな胸、モデルのようなスラッとした体、キッとした目、ポニーテー ルでまとめた綺麗なピンクの長髪。 ここまで言えばわかるだろう、彼女こそなのはの親友フェイトのライバル… 「シ、シグナムさん!?」 「なっ!?高町!?」 偶然にも同じ日に有休を取ったライトニング副隊長シグナムその人だったのだ! 変わってしまった日常 リリカル版 2 意外なライバル!その名はシグナム!! しばらく互いに固まっていたが、なのはは再起動した瞬間シグナムが手に取ろうとした雑誌を 見る。 間違いなく自分と同じ初心者用ファッション雑誌だ。 仮に別の種類の雑誌を目的にしていたとしてもここはファッション誌のみだ。 「…シグナムさん、何でこんなものを?」 「うっ!いや、それはだな…」 あからさまに動揺し、目を泳がせる。 怪しい… 「そ、それはヴィータもそろそろこういった物も必要かと思ってな」 「…ふ~ん」 「わ、わかってくれたか?ではすまぬが高町、ヴィータはお前の友人なのだから譲っては…」 「それ、ヴィータちゃん用の服ないですよ」 「ぐ!?」 そう、これは明らかになのはやシグナムといった身長用なのだ。 逆にヴィータレベル用の雑誌は幾つか離れた場所にある。 「シグナムさんがそれを読んでどうするんです?」 「それはだな…」 「…シン君とのデート用ですか?」 「なぁ!?」 勘で言ってみたが図星だったらしい。 証拠に顔が瞬時に赤に変わる。 「な、ならば高町!お前はどうなのだ!」 「え、え~と…」 逆に切り返され同じく目を泳がせるなのは。 (ま、まさか高町も…!?) ちらりと雑誌に目を向ける。 残りは一つ、もし取らねば高町が買っていく、その後御洒落をした高町とアスカが… 「ふん!」 そうはさせん!と言わんばかりに雑誌を手に取る 「ああ!な、何するんですか!?」 意図に気づいたなのはもシグナムの反対の部分を掴み取る。 「な、何をする離せ高町!こ、これはお前には必要ないだろう」 「離しません!それだったらシグナムさんが離してください!どうせ戦うことしか頭にないん ですからレヴァンテインとでもデートしてください!」 「何だと!?訓練マニアの貴様にだけは言われたくなどない!!」 「ふん!どうせその大きな胸を使ってシン君を誘惑しようと考えてるんでしょ!!」 「ななな何を言うかー!」 普段の威厳はどこ吹く風、完全にシグナムは真っ赤になってしまい目までも漫画のようにぐる ぐると円を描いている。 あまりの低レベル喧嘩に少ないながらもいた客も完全に離れていたが、男の取りあいに関する と知って誰も店から出て行こうとしない。 最も勝者に対する賞品がファッション雑誌(初心者用)という何ともしまらない景品だが …ビリ 「「あ!!」」 だが紙である以上両サイドから引っ張られては見事半分に破れてしまうのも当たり前のことだ った。 「…御客様」 「す、すみません!」 「すまぬ、今料金を払うので…」 「いえいえ、料金は結構です。それより…」 す、店員が出入り口を指差し、 「出てけ」 と見事な営業スマイルで言い放った。 「すみませんシグナムさん…」 「いや、こっちもすまなかった…」 追い出された二人は昨日なのはが来た公園のベンチに腰かけていた 「え~と、その、ちょっと意外でした。」 「言うな、自分でも自覚しているつもりだ。それに私にも言えることだ」 「あ、あはは」 会話が止まってしまい、何とも居づらい空気となってしまう。 「…よくわからないですけど、いつの間にか好きになってました」 「…そうか。 私は、きっかけはあったが、同じようにいつの間にかだな…」 「…くす、似た者同士ですね。 同じ人を好きなるなんて」 「フフ、そうだな」 二人とも互いに笑いだした。 同じ人を好きになり、同じ本を取りあいになり、そして似たような理由で好きになった。 何ともおかしい話ではないか。 「さて、高町」 「何です?」 一転、二人とも真剣な顔に変わる 「負けぬぞ、私は」 「私こそ!」 「フ、期待してるぞ高町。いや…」 「なのは」 「!はい!シグナムさん!!」 これは、互いにライバルと認めた二人の恋の戦いのほんの始まり… 「…とりあえず、二人で何か探そうか」 「そ、そうですね」 何とも不安な始まりであるが… 「あのなのはちゃんが二日連続で有休…!? しかもあのシグナムもやと…!?」 普段まったく休みをとらないなのはが連続で有休など信じられない出来事だ。 しかもシグナムもだ。 「…まさか、何か想像を絶する災厄が来るというん?」 何とも失礼なことを考えている八神はやて。 今日も世界は平和のようです。 「シン君、はい夜食」 「ぎ、ギンガさん何もそこまで…」 「これくらいはしてあげないと気が済まないの。ね?」 「はぁ…いただきます。 あ、おいし」 「えっへん。ギンガお姉さん特製の夜食のお味はいいようですね?」 「は、はい!すごくおいしいです」 「ふふふ、このギンガお姉さんはそんじょそこらの人には負けませんよ。 無論男の人は勿論シン君にだって負けません。」 「む、じゃあそこまで言うなら今度作りますから覚悟してください」 「ならば受けて立ちましょう!シン君の料理を!」 こちらは進んでるのか進んでないのかはてさて…?
https://w.atwiki.jp/kenakena/pages/102.html
第3回ぐらいのオフ会案 ~就活って何~ 春・・・・・・! 春だが・・・ 今回 まだ その時と場所の 指定まではしていない そのことを どうか諸君らも 思い出していただきたい つまり・・・・ 我々がその気になれば 大窓のオフは 10年後 20年後ということも 可能だろう・・・・・・・・・・ということ・・・・! hiro (23歳/埼玉県) スノボーとか武器として使ったことしか無い(めいぽ まろ(21歳/日本領石川民主主義人民共和国) 2~3月予定 日時 2011年2月4日 夕方ごろ 場所 TOKYO 参加者 凶えもん ヤリチン浮気大好きゴミクズゲロシャブたこ野朗 全力少年せいご ひげ(mogwaiのライブが2/3で東京にいきます) おっぱい要員(予定 hiro(予定 どのやご 他未定 内容 2/3 ひげライブ 2/4 ●朝 まろ到着 ひげ生還 ●昼 二郎の予定(まろひげせいごひろ他 ↑ この空き時間はカラオケが濃厚らしい ↓ ●夜 焼肉in 新宿 19 10から9名(たこ、まろ、hiro、seigo、蜜柑,aoken,凶,若原,じぇんた)で予約しました。人数変更あったら事前連絡しないといけないから、いけなくなったら早急にたこ様に連絡しろわかったな蛆虫ども。 2/5 まろさんに付き合ってあげる人募集中です 一言どうぞ 名前 コメント じゃあ新宿でぇ -- hige (2011-01-18 22 48 32) 正直どっちでもいいけど、夜行バス来るまでに二次会いって時間潰すとかなら新宿のがいいかもな -- tako (2011-01-18 11 41 27) やしーと俺でゴーカート出します -- げ (2010-12-30 01 58 49) じぇんたと俺で車だそうず -- ぞ (2010-10-26 01 15 49) やめろw -- jenta (2010-10-26 01 11 44) huita -- maro (2010-10-25 17 37 29) 参加する -- 有限Vulcan (2010-10-25 01 44 40)
https://w.atwiki.jp/childreninfukushima/pages/137.html
2011年6月11日15時11分 文部科学省はこの夏、福島県の被災地の小中学生らを自然体験施設に招くサマーキャンプを催す方針を固めた。子どもたちに心身をリフレッシュしてもらうとともに、県内外に避難・転校した同級生らと再会する機会にもしてもらう考え。自治体から希望を募り、全額を国費で負担する。 夏休み中に、全国にある国公立の「青少年の家」などを利用し、サマーキャンプや林間学校、臨海学校などの行事を催してもらう。例えば1週間ほど施設に泊まってハイキングやプール、キャンプファイアなどで遊ぶイメージ。宿泊費や交通費を国が支出する。 福島県では東京電力福島第一原発の事故からの避難や津波などにより自宅を失うなどした児童、生徒の県内外への転校が相次いでいる。やむを得ず離ればなれになった子どもたちが行事を機に集い、豊かな自然の中で過ごすことで心のケアにもなれば、と文科省は期待する。放射能への不安から屋外での活動を控えている子たちにも、気兼ねなく遊んでもらいたい考えだ。 情報元リンク asahi.com(朝日新聞) http //www.asahi.com/national/update/0611/TKY201106110142.html
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1663.html
「「ばいば~~い」」 地霊殿のさとり達が迎えにきたことで、少々名残惜しくもあったがこいしとフランとは別れることとなった。 (それにしてもフラン、友達ができたなんて随分変わったのね。) 以前とは違い、フランは自由に外へ出ることが可能となり、こいしと友達になったおかげか一層に明るくなっていた。 (なら、私も変わらなくちゃ……!) たとえ今は無理でも、と決意を強めたパチュリーであった。 美しかった夕日は沈み、月が輝く夜となっても祭りは収まる気配は見えぬのだが、致命的なことにまだシン達は早苗達と合流することが出 来ずにいる。 ここまで運が悪いと意図的とさえ思える。 「お~!我が心の盟友(とも)よ!!」 「に、にとり!?」 今まで本命の相手以外に遭遇する法則はまだ生きていたようだ。 幻想郷唯一デスティニーを共に整備、保管をしてくれている妖怪『河城にとり』だ。 「ほほう、女の子を両手に花とはやるねぇ」 「う、うるさいな」 ニヤニヤと見られるのはさすがに辛いものだ。 「まあそれは置いといて、相棒を連れてきたよ」 「デスティニーを?」 「いやぁ~実は妖怪人間問わず人気があるんだよねあの子」 「珍しさもあいまってね。 里に行ったときよく聞くわ」 アリスは人形劇の際に里の人たちが大きさ・造形・単純にカッコイイと評判なのだ。 「だから悪いけどすこ~しだけ動かしてもらえないかなぁ」 「・・・・・・まあ、いつも世話になってるからな。 それに少しは動かさないとな」 今まで多くの戦場を共に戦ってきた相棒だ。 たまには動かさないと万一必要になった時に困る。 事実早苗を救ったことがあるのだから。 「すばらしい返事だね。 それとま~だ連れの女の子がいるみたいだから相棒を起こしてあげたら丁度いい目印になるよ。」 見抜いているぞ、と言わんばかりの笑顔にシンは何も言えなかった。 変わってしまった日常 東方版 8 移りゆく歴史の先は…… 「あら、私が最後?」 花火の打上が間近となった頃、里の外れにシンの機体デスティニーが立ち上がったのだ。 余程無謀な悪戯好きな妖精でもない限り、あれを動かせるのは彼しかいない。 大きな目印を目指し、今輝夜が合流したことによってようやく全員が揃ったのだ。 「あっはっは!これは花火より目立ってるかもねぇ盟友!」 「流石にこれは俺も予想外だよ・・・・・・」 人気の高いデスティニーがいるだけでも人が集まるのに、この場にはシンに想いを寄せる美少女達が六人もいるのだ。 その六人を目当てに集まった者も決して少なくはないのは必死に表情を出さないようにしていたシンはよくわかる。 正直途中でフランとこいしに出会わなければ絶対にボロが出ただろう。 最近になりようやく心に余裕が持ち始めてこれた頃、幸か不幸かこの幻想郷には美女・美少女の割合はひっっっ常に多い。 今にして思えば永遠亭にいた頃に余裕があったら、理性が大きく削られただろう。 そして何よりも大きな問題は彼女達六人が自分、『シン・アスカ』に好意を寄せているのが何となく感じていたのだ。 元の世界では何名か好意を寄せられていたので、多少だが『そういった想い』は理解できるので、朴念仁の唐変木では無い。 「あ、あのねシン」 そこへ今までシンに関わろうとしなかったはずの鈴仙が声をかけてきたのだ。 だが余程勇気を出しているのか少し俯き、スカートの裾を握り締めている。 「こ、このロボットってシン以外に乗れる余裕はあるの?」 「い、一応一人だけなら乗れなくは・・・・・・」 見ることの無かった鈴仙の姿に思考が鈍り、質問の真意を悟り固まってしまった。 あからさまに顔を赤める鈴仙・早苗・パチュリー 平然とした表情を浮かべるも、ソワソワとしているアリス・輝夜・咲夜 ここにいる六人全員がデスティニーのコクピットでシンと二人きりという特等席を狙っているのだ。 もはや弾幕勝負か?と思われたが・・・・・・ 「でしたら、私にいい考えがあります」 この発言者は意外にも、咲夜であった・・・・・ 夜空に花火が次々と打ち上げられ、美しく散っていく。 人間も妖怪も、そしてデスティニーもまたその光景を主と共に見ている。 肝心のコクピット内は・・・・・・? (何で、こんなにいい香りがするんだよぉぉぉぉッ!!) ハッチを開けているにも関わらず、抱きついてるわけでもないのに非常にいい香りがするのだ。 なんと、少女らは全員コクピット内にいるのだ。 本来シートの後ろは僅かにスペースがあり、一人なら入れるのだ。 しかし今は六人が入り込んでいる、明らかな異常な光景だ。 これこそが咲夜の能力の応用で紅魔館のように空間を広げているのだ。 咲夜とて敵に塩を送る真似はしたくはなかったが、弾幕勝負になった場合に必ず勝てる保証はない。 最悪『五対一』の勝負になりかねない以上、これで妥協したのだ。 席順はアリス・咲夜・パチュリー・シン・鈴仙・輝夜・早苗だ。 しかも可能な限りシンに身を寄せられるように空間を広げているからシンには非常に嬉しくも辛い空間であった。 里の外れにて―――――― 「それにしても紫と幽々子、何しに来たのかなぁ……」 自身らの野望(?)果たせずに従者から逃げ帰った愚か者にしか見えないだろう。 上辺だけなら…… 「多分だけど、幻想郷に異変の前兆らしきものがよく見られるから直接の調査かしらね」 永琳の仮設にレミリアは神妙な面持ちで頷く。 知人の森近霖之助が『外の世界』とは違うと思われる物品が幻想郷に流れつくと言っていた。 いい例がシンとデスティニーだ。 もしそうであるならば、藍の慌て振りから察するに知人が『外とは別の世界』に…… 「だが今までの異変同様、無事に解決するかもな……」 デスティニーを見上げるレミリア・諏訪子・永琳が感じたことがそれだった。 かつては相容れないはずだった種族たちが互いに想い合うことができる幻想郷。 それが種族を超えた愛に育むかという歴史的瞬間を見ているのだ。 これを見ると不思議とどうにかなるのではないかと思えてしまう。 「非常に素晴らしい光景ですね皆さん」 「失礼します」 後ろから現れた二人は文と椛だ。 「お構いなく。 そういえば鈴仙のことありがとうね。」 永琳の言葉に、椛はある事が事実と確定した。 鈴仙と会話をしている最中、どこからか視線を感じ目で探った際に一匹の蝙蝠に気づいた。 十中八九、吸血鬼であるレミリアが生み出した使い魔だ。 そこから情報を見ていたと察した。 「貴重な妖怪の山以外での友人ですから。」 「ふふ、鈴仙がいい友達を持てて嬉しいわ」 その姿は娘を想う母の姿のようだ。 「それはそうと、早苗達を盗撮する気?」 「人聞きが悪いですね諏訪子さん。 ですがご安心ください。これは記事にはしません」 これには意表を突かれ諏訪子だけでなくレミリアと永琳も驚いた。 「私たち天狗は幻想郷を見続け、時代の流れを記事にするのが仕事です。」 「ですけど・・・・・・」 文と椛が見上げた先、デスティニーのコクピット内を見てふと笑う。 「清く正しい私としては、あそこにいる方達だけの思い出にしたほうがいいのかもしれませんので」 「ですからこれから撮影する記念すべき写真は皆様だけの秘密ということで」 「いいのか?折角の歴史が動いた瞬間なのだろう?」 「とりあえず今はそれで私と文は構いません。 それに大々的にするならやはり・・・・・・」 「「結婚式、ですよね!」」 カメラのフラッシュが光り、写真(歴史)には全員照れながらも幸せそうま七人の姿が写されていた。 少々アリスと早苗は不満だった。 本当なら三人だけでお祭りに参加するはずが、四人も追加する事態になってしまった。 しかも全員シンに恋心を抱いているときた。 悪い冗談のようだが、本当のことだ。 だがそれもいいのかもしれないと思う。 この四人は決して愚かではない。 上辺だけで好きになったのではなく、シン・アスカの根底から理解しようとしているのが感じられた。 その点に限ってはライバルが増えるのは問題はなかった―――――― 直接コクピットに乗ってわかったことがある。 この機械人形には何かがある。 それは純粋な魔法使いだから気づいた事実。 シンとデスティニーからはいかに戦場に身を置いてきたとはいえ、発せられる気と言えばいいのだろうか、明らかに異質だった。 おそらく彼は咲夜のように特殊な人間なのかもしれない。 (そうか、これだったのね) シンとデスティニー、一人と一体の関係・能力・過去 これらが自身の知的好奇心を激しく刺激するのだ。 始まりはここから、でも急いではいけない。 美術品を扱うようにゆっくりと・・・・・・ (少しづつ貴方のことを教えて) 本当に自然な動きでシンの手の上に、手を重ねることが出来た―――――― 私には昔の記憶が無い。 気がついたとき、自分は魔法の森をさ迷い、雨を避けるために偶然立ち寄ったのが紅魔館だった。 その後お嬢様たちに気に入られ、今では『メイド長・十六夜咲夜』として生きている。 不思議と妖怪に対して忌避することもなく、充実な日々をすごしていた。 だが己の能力、『時を止める程度の能力』に対して僅かなりにも恐れていた。 もしも能力が暴走し、自分以外の時を永遠に止めてしまったら? 大袈裟かもしれないが自分のみが使うからこそ不安にとらわれる。 だが、唯一の例外者が現れたのだ。 能力を行使した中で自分と同じように行動できた彼、『シン・アスカ』に。 もしも能力が暴走しても、彼なら時に縛られず自分と生きてくれるだろうか?救ってくれるだろうか? 貴方は、私と同じ『時』を歩いてくれますか―――――― 罪は消せない。 同胞達を見捨てたときから自分はもうこの十字架を背負い続けていくしかない。 しかし、自分が『鈴仙』から『鈴仙・優曇華院・イナバ』として生きることを誓ったときからもう逃げることは許されない。 愚かで醜い、だがそれでも自分は生きるしかない。 これをシンに知られるのは怖いけれど、シンのことが好きなんだ。 あの子供みたいに理想を貫いた姿に心を奪われた。 『愛』とは相手を心から想う事から生まれる感情 こんな私でも、シンと『愛し合う』ようになりたい。 貴方のことを教えてほしい、私のことを知って欲しい―――――― 不老不死に、彼は興味を持つだろうか? 浅ましい考えが僅かに過る。 今まで親しかったものは永琳と妹紅、同じ不死の存在だけだったが、てゐと鈴仙を始めとした兎達、そして幻想郷の者達と違いはあれど親 しき間柄になれた。 でも、いつか必ず死という形で別れることになる。 は想像するだけで胸が締め付けられる。 でも、命は有限だからこそ燃え尽きるその時まで美しく輝く。 次代に何かを残す為に必死に生きることを永琳の患者達が教えてくれた。 特にシンはあまりに心と生き様が目を瞑ってしまいそうなほど真直だった。 だからこそ私は『人間』としてシンを好きになったのだから。 初めて芽生えたこの想い、永遠に身を委ねていたい―――――― (この世界は、やっぱり悪くないな・・・・・・) かつて失ったはずの命が尽きず、時空を超え元からの仲間達、手を取り合うことが不可能と思っていた者達と、C.E.に平和をもたらすこと が出来た。 そして最後の戦いで再び命を散らし意識を手放すも、気づいたときにはこの幻想郷にいたのだ。 最初は非常に困惑した。 元の世界はどうなったか、今までと違う完全な異世界。 だが幻想郷という世界の独特の空気の影響か、何時しかその不安は消えていた。 本来自分は在るべき存在ではないはずなのに、多くの仲間たちと共に未来(あす)を切り開いき、互いに信じ合えたからこそ最後には未来 (あす)を仲間達に託すことが出来たのだから。 それにいつまでも腐ってたら、こんな異世界にまで付いて来てくれた相棒にまで悪い。 (だからさ、この世界で精一杯生きてみるよ。みんな・・・・・・) 異端者であるはずの自分を受け入れてくれた、この幻想郷で―――――― 行き場をなくし、忘れ去られし者たちを全てを受け入れる残酷な世界『幻想郷』 その証と言うように、異端者であるシンとデスティニーを歓迎するかのように夜の闇を照らし続ける。 これから彼らが歩む未来にどのようなものなのかは、例え神にも悪魔にもわからない――――――