約 7,249 件
https://w.atwiki.jp/hutaba_ranking/pages/316.html
『エゴだよ、それは』 4KB 小ネタ 理不尽なお話 ※注意! ・何もしていないゆっくりが理不尽に酷い目にあいます。 ・アムロやシャアは特に関係ありません。 靴を突っかけながら外に出る。 玄関から少し離れた所に、一匹の子れいむがいた。 「ゆっくちしていっちぇにぇ! れいみゅはれいみゅだよ!」 つま先をとんとんと地面に打ちつけ、靴をしっかりと履く。 「にんげんしゃん! れいみゅね! れいみゅね! ひとりでおしゃんぽできりゅんだよ! しゅごいでしょ!」 玄関に鍵をかける。 さて、出かけるか。 「ゆゆっ? むしちないでにぇ! むしちないでにぇ! ゆっくちしていっちぇにぇ!」 俺はおもむろに子れいむを蹴った。 「ゆぴいっ! いちゃいよ! やめてにぇ! やめてにぇ!」 二度三度と蹴り続けながら歩を進める。 あまり強く蹴ると表皮が破れてしまう。こう見えて、力加減が難しい。 子れいむの、ぽよんぽよんとした柔らかい感触は、靴を通してなお、つま先に心地よかった。 「いちゃいよっ! いちゃいよっ! れいみゅにひどいことしにゃいでねっ! ゆっくちしていっちぇにぇっ!」 赤信号の横断歩道で足を止めた。 同時に子れいむを蹴るのをやめ、今度は足の裏全体で軽く踏みつけながら転がす。 ぷよぷよとした程よい弾力。これもなかなか心地よい。 「ゆぎゅうううう! ちゅ、ちゅぶれりゅうううう!?」俺の足の下でもがく子れいむ。「どうちてこんなことしゅるにょおおお!?」 子れいむのその言葉に、俺ははっとする。 そういえば、どうしてだろう。俺はどうしてこんなことをするのか――。 考え始め、しかしその瞬間に考えるだけ無駄だと気付く。 たとえば道端の石ころを蹴るのに、理由を求める人間がいるのだろうか。 信号が青に変わった。俺は再び子れいむを蹴りながら歩き始める。 「いぢゃいよおおお! だぢゅげぢぇぇえええ! おかっ! おかあしゃっ……おがあじゃあああああん!」 相変わらず子れいむは騒いでいるが、当然、それを気にする通行人はいない。やかましさで言えば街の喧騒の方がよほど上だ。 ふと、足元の声がいつの間にか消えていることに気付く。 視線を下にやり、俺は思わず舌打ちした。 ぼうっと歩いていたせいだ。無意識に子れいむを踏み潰してしまったらしい。つま先と靴の裏に、餡子がベッタリとついていた。 仕方ないので、公園の水道ででも、軽く洗い流すとしよう。 通りかかった公園。 その入口に、一匹のれいむがいた。 「♪ゆっ! ゆっ! ゆっ! ぴこぴっこ、おひさまさんむけ~て~」 体をくねくねさせながら歌うれいむの前には、口を上に向けた空き缶。 「♪ぷりんぷりん、おしりゆすれ~ば~」 俺はおもむろにれいむを蹴った。 「♪ひかりの……ゆごおおっ!?」 ずっしりと重めの蹴り応えに満足する。 れいむは後方にまっすぐ吹っ飛んで、ころりと仰向けに転がって地面を滑り、そのまま公園に入っていった。 ――ゴール。 心の中でそう呟く。 れいむを追って――というわけではもちろんないが、俺も公園内に向かう。水道を見つけて、靴についた餡子を落とすためだ。 水道はすぐに見つかった。 蛇口を捻り、水を出す。 「ゆひゅううううっ!」 風が吹き抜けるような音に振り向くと、先ほどのれいむが起き上がり、こちらを睨んでいた。 「に、にんげんひゃん!」歯が折れたらしいれいむが、不明瞭に叫ぶ。「どうひてこんなこひょひゅりゅのおおお!?」 れいむのその言葉に、俺ははっとする。 そういえば、どうしてだろう。俺はどうしてあんなことをしたのか――。 考え始め、しかしその瞬間に考えるだけ無駄だと気付く。 たとえば足元にボールが転がっていたら、ちょっと蹴ってみたくなるのが人のサガだ。 俺は蛇口を閉め、れいむの元に向かう。 れいむがびくりと体を動かした。 「やめふぇね! やめふぇね! いひゃいこひょひないでね!」 じたばたするれいむ。 その眉間を狙いすまして蹴ってやると、「ゆぎょっ!」という奇声を発しながら、れいむは砂場に突っ込んだ。 ――バンカー。 心の中でそう呟く。 俺は改めて水道に向かい、靴の餡子を洗い流した。 途中、少年たちのはしゃぎ声に顔を上げる。 俺が砂場に蹴りこんだれいむを、彼らがサッカーボール代わりにして遊んでいるのが見えた。 二つ三つ野暮用をすませて帰宅する途中。 ドブ川の脇に、一匹のまりさがいた。 「ゆんせ! ゆんせ! まっててね、れいむ! おちびちゃんたち! おとうさんが、おいしいごはんをたくっさんっ! もってかえるからね!」 まりさは表皮に砂糖水の汗を浮かべ、せっせと雑草を引き抜いている。 俺は足早にまりさに近づいた。 「ゆんせ! ゆんせ! ……ゆっ? にんげんさん? まりさになにかごよう?」 こちらを見上げるその横っ面に、渾身の蹴りを叩き込んでやる。 「ゆごおっ!?」まりさの体が宙に舞った。「おぞらをとんでるみだいっ!?」 どぼん、と汚れた水の中に落ちるまりさ。 ドブ川を見下ろすと、まりさと目が合った。 「ごぼっ! ごぼぼぼっ! ど、どぼじでごんなごどずるのおおおおおっ!?」 恐怖に染まった目で俺を見上げながら、口の中に水が入るのも構わず、まりさは絶叫する。 理由はある。 考えるまでもなく即答できる。 俺はまりさ種という存在が大嫌いなのだ。 その黒い三角帽子、その金髪。目元といい口元といい――とにかく全てが大嫌いだ。 だから蹴った。それだけだ。 「ゆぼぼぼぼぼっ!? おぼぼぼっ、おぼれるうううううっ! しずむうううううっ! とどっ! とげるうううううっ!?」 いちいち耳障りな声を出しながら、せわしなく浮き沈みを繰り返すまりさ。 じきにその体は跡形もなく溶けて無くなり、汚水となって下流へと流れていくのだろう。 いい気味だ。 「ぎゅぼぼぼぼっ! どどどどぼっ! どぼじでこんなこどにいいいいいいっ!?」 その問いかけにも即答できる。 それは、おまえがまりさ種としてこの世に発生してしまったからだ。 もし、仮に。 例えばおまえがれいむ種だったなら、俺は絶対こんな事をしないのに。 (了) 作:藪あき
https://w.atwiki.jp/83452/pages/7529.html
唯「ういーーーー!!!!!」 憂「澪先輩の群れが…」 紬「あらぁ♪」 梓「」ピクピク 和「ちょっと!!律!!やめなさい!!」 律「大丈夫だよー!夢なんだって!」 律「こんなこと起こるわけないだろ!?」 律「それそれ~」 和「ちょっと!」 ヒラッヒラッ どどどどどどどどん 澪「もういや…」 澪「うぅ…」 澪「戻してよぉ…」 澪「やだぁ…」 澪「ママ…」 澪「ひっぐ…」 澪「りつぅ…」 澪「やめてよぉ…」 澪「ぁぁ…」 澪「お嫁にいけない…」 澪「いやぁ…」 澪「…」 澪「ああ…」 澪「なにこれぇ…」 澪「…」 澪「だめ…」 紬「ちょっと暑くなってきたわね…」ピッ 憂「満員電車状態…」 唯「うい~~」ポロポロ 憂「戻す方法は…?」 唯「分からないんだあ…」 紬「別に戻さなくてもいいじゃない♪」 澪「「「「「「「「「「「「「「「「いやだ!!」」」」」」」」」」」」」」」」 律「ははは、皆慌てすぎだぞー」 律「そうそう、夢なんだって~」 澪「「「「…」」」」 和「それでまた覆ってみたらどうかしら?」 唯「ううん、さっきやったけど増えちゃうだけだった…」 和「そう…」 澪「「「どうする?」」」 律「もう外行こうぜ!!」 澪「「「「「「やだ!」」」」」」 律「ちぇ…」 唯「もうすぐ下校時間だ…」 和「ちょっと…どうするのよあなたたち」 律「なにが?」 和「どうやって帰る気なのよ、大勢で家に入る気なの?」 紬「あらあら~大丈夫よ」 澪「むぎんちは大丈夫かもしれないけどさ…」 澪「うん…うちなんて…しかもわたしが16人も…」 律「あー楽しい夢だった!!おやすみ!!」 和「もう逃避してるわね…」 和「とりあえず…一旦生徒会に戻るわね」 和「あっそう、じゃあ私はここで待ってるわ」 和「ごめん、よろしくね」 ガチャ 和「やれやれ…」 澪「和たちのチームワークを見習うべきだな…」 澪「律たちも喧嘩してないで…って寝てる」 律「「「「zzzz…」」」」 憂「お姉ちゃん……そろそろ帰っていいかな?」 憂「お父さんとお母さん心配してるだろうし」 唯「え……う~い~~見捨てないでぇ」 憂「見捨てるわけじゃないよ?でも、このままの方が危ないし」 憂「事情を説明しておくよ」 唯「えっ」 憂「お姉ちゃんたちは泊りで練習してるって」 唯「あっ…それならいいかも」 憂「うん!じゃあ先帰ってるね」 憂「みなさん、お先に失礼します」ペコ ガチャ 澪「憂ちゃんのおかげで凌げそうか」 和「でも…時間の問題ね」 唯「どうすればいいか考えよう!!」 唯「あずにゃんとあずにゃんも起きて~」ユサ 梓「んーっ」 梓「んー」 唯「おはよ~」 梓「あ、おはようございます」 梓「あ、おはようございます」 ぐぅ~~ 唯「お腹減ったね~」 和「何か買いに行く?」 唯「うん!」 澪「「「私も!」」」 和「澪3人一緒はだめよ…」 梓「ていうか、澪先輩そんなにお金持ってるんですか?」 澪「え?」 梓「16人分の…」 澪「あ…」 澪「大丈夫だよ、ほら」 澪「ほんとだ、あったあった」 澪「500円玉」 梓「えっ」 梓「それって偽造なんじゃ…」 唯「偽造じゃないよあずにゃん、本物だよ」 梓「見た目は本物ですけど…」 澪「うう…確かに気が引けるな…」 唯「しょうがないよ澪ちゃん!生き抜くためだよ!」 澪「「う、うん…」」 紬「みんな~お菓子もまだ残りがあるわ」 唯「おお!ムギちゃんナイス!」 和「じゃあ、唯と私と澪1で買いに行ってくるよ」 梓「なら私は残ってますね」 澪「「「「「よろしくな」」」」」 唯「じゃ~ね~」 ガチャ ガチャ 和「あら?唯と私は?」 澪「私も含めて3人で食糧買いに行った」 和「あらそう…」 和「そしたら、私家に帰るって私に伝えておいてくれる?」 澪「うん…分かった」 和「ありがとう。じゃあ頑張ってね」 澪「「「うん…」」」 ガチャ 澪「「「「はぁ…」」」」 梓「帰ってくるまで練習しましょうか…」 澪「ああ…」 梓「よっと…」 梓「あれ?私のは…?」 梓「あ…」 澪「んっと」 澪「わたし…私のベースは」 澪「私も」 澪「私のも」 梓澪「はぁ~…」 澪「…そういえばさっき律がこれで覆って…」 サッ どん 澪「お」 澪「じゃあこれわたしが使お」 澪「私の分もお願い」 澪「私のも」 澪「…」 梓「ベースが16人…」 澪「じゃあ梓も増やすか?」 梓「えええいや遠慮しておきます」 梓「あはは…」 澪「…やっぱりやめよっか……」 梓「ですね…」 ~~♪~~♪ 澪「ああ…いいなあムギは」 紬「うふふ♪」 梓「BGMにいいですね…」 澪「唯たち早く帰ってこないかな」 律「「「「zzz…」」」」 ガチャ 唯「ただいま~」 和「結構買ってきたわよ」ドサッ 澪「結局500円玉使っちゃった…」 澪「おお、おかえり」 澪「あ、和、和が先に家帰ってるって」 和「ああ…そう…ありがとう」 澪「うん…」 唯「じゃあみんなで食べよ~」 澪「「「「「うん」」」」」 澪「律たちもほら、起きろ」 律「「ふぁ~あ」」 和「これからどうするか…ね」 梓「そうですね…」 梓「みんなで別々に暮らしますか?」 澪「どういうことだ?」 梓「500円玉をさっきのでいっぱい増やして、」 梓「どうにか生きていくんです」 律「これ…ほんとに夢じゃないのか…?」ツネーッ 律「痛いな…こんにゃろ」ツネ 律「うううこいつ…」 澪「「「騒ぐな」」」ゴンゴンゴン 律「「「うう…」」」 梓「こんなですし」 梓「なんだかんだで普通にいけそうですし…」 和「そうね…」 和「今ここにいるのは私含めて26人」 和「500円20枚で1万円、一人1万円支給すると520枚…」 和「ホテル借りたとしても…そう長くはもたないわね」 和「またここに戻ってくるわけにもいかないし…」 澪「う~ん…」 唯「あ!良いこと思いついたよ!」 梓「なんですか」 唯「みんなで家を建てればいいんだよ!!」 唯「そこでみんなで生活するの!!」 和「難航しそうね…」 和「まず、みんなのうちの1人は元の家に戻らなくちゃいけないのよ」 和「誰が戻るかで揉めるでしょ、こんな生活誰も望まないんだし」 唯「そっかあ」 ――――――― 律「もうさー」 律「自分たちで消すしか無いんじゃない?」 澪和梓「!?」 律「もう無理だろ、いくら考えても無駄だよ」 澪「…消すってのはどういうことだよ」 律「…こういうことだよっ」ギュッ 律「ぐあああああ」 律「おい!なにやってんだよっ」 律「やめろよ!!」 律「止めんなよ……くそぉ……」 唯「やめて、お願いだからそれはやめてよ…」 澪「唯…」 唯「そんなのいや!絶対いや!!」グス 和「…まぁ…それは本当に最後の手段ね」 和「もっといい方法があるはずよ、考えましょう」 梓「そうですよ…考えるのは無駄じゃないです」 澪「律の気持ちもわからない訳ではないけど…」 律「そうだよ!大丈夫だって」 律「くぅ……」 律「どうにかなる…よな」 律「そうそう!前向きに行こう!」 ――――――― 和「もうすぐ日付が変わるわね…」 唯「うぅ…」 梓「そうだ!」 梓「全て増やせばいいんですよ!!」 律「どゆこと?」 梓「学校から家から何から全部増やせばいいんです!」 梓「増えた状態が普通になればいいんですよ!!」 澪「う…う~ん……」 和「じゃあ、澪の16人に合わせるの?」 梓「う…」 律「学校15個も増やすのか?ていうか増やせんのか?まず…」 和「澪が16人もいなければ…ね」 律「うっ…」 澪「「「「「「なんかごめん…」」」」」」 和「ううん、澪は謝らなくていいのよ、増えたくて増えたわけじゃないんだから」 律「…あーーー」 律「私が悪かったよ!!ごめんな!!」 澪「そそんな言い方は無いだろ!!」 唯「やめてよぉ」 紬「二人とも…じゃないわ、みんな仲良く…ね」 律「ああ…ごめん」 律「ったくよー」 律「もういいだろ」 律「落ち着けっての」 澪「「なんか律はまとまってないな…」」 澪「「「なんだか律らしいな」」」クスクスクス 律「わけわからん…」 澪「「「「そういえば、律?」」」」 律「「な、なんだよ」」 澪「この間貸した漫画持ってきた?」 澪「この間貸した雑誌持ってきた?」 澪「この間貸したCD持ってきた?」 澪「この間貸した本持ってきた?」 梓「律先輩…」 律「ななんだよ」 梓「借りすぎです…」 律「あはは…」 ――――――― 和「本気で考えないと…もう時間が無いわ」 和「2時までに決着が着かなかったら……」 和「やむを得ないわ、始めましょう」 律「でもさ、ここでやったら死体処理はどうするんだよ」 澪「「「ひぃ…」」」 紬「港で…負けたら沈めるってのはどう?」 律「ああ、それならいいなー」 澪「お、おいムギまで本気か…?」 梓「しょうがないです澪先輩、弱肉強食ですよ」 唯「え、ほほんとにやるの…」 和「しょうがないわ唯、平和に暮らすためだもの」 唯「なななにか違う方法があるよきっと」 和「ええ、2時までは待つわ」 和「それと澪、私に電話して私を呼んでもらえる?」 澪「「え…」」 和「ほら、もたもたしてないで早く」 澪「ひっ」 和「私が自分で電話するわ、携帯貸して」 澪「ひゃい…」 唯「…」 梓「大丈夫ですよ唯先輩、別に死ぬわけじゃないですし」 唯「でもお…」 梓「それに相手は自分ですから、大丈夫です」 4
https://w.atwiki.jp/83452/pages/7533.html
―数週間後、平沢家 純「な~に~?」 憂「純ちゃんの要望にお応えして」 憂「はい♪」 どーん 純「スーパーオールスターパック…しかも10箱」 梓「なにこれ…」 憂「あれ?ダメ…?」 純「だめじゃないだめじゃないよ……けどさ」 梓「なんでこんなに買ったの…?」 憂「えっとね…」 ―― ――――― 唯「うい…」 憂「どどうしたの!?お姉ちゃん」 唯「責任をとって辞任します…」 憂「辞任!?なにを!?」 唯「お姉ちゃんを辞任します……先に生まれてきてごめんなさい」 憂「なっ何言ってんのお姉ちゃん…」 唯「う~い~~!!やっぱりだめだった…もうほとんどない…」ポロポロ 憂「うん…そうなるかな~ってちょっと思ってたよ…」 唯「…本当にごめん憂、せっかく何度も銀行に行って……とってきてくれたのに」グス 唯「一週間で失くすなんて…どう謝ったらいいか」ポロポロ 憂「…ううん、私は良かったって思うよ」 唯「…なんで?……」 憂「だって―もとはふろしきから出て私が銀行と家往復しただけで、実際は無いようなお金だし」 憂「それに一応まだ1000万円残ってるし」 憂「私もお姉ちゃんを見て、やっぱりそんなに上手く行かないなって思えたから」 憂「ふろしきで覆って私が往復しただけでそんな経験ができちゃったわけだから」 憂「これもこれで成功だよ!」 唯「うい~~ごめん…」ボロボロ 憂「よしよし」ナデナデ ――――― ―― 憂「ふふっ、まあ秘密かな♪」 純「え~~、こんな買うのに何円かかると思ってんの!!」 梓「それは気になる……憂はなんでそんなに…」 憂「バイトして貯金してたから…」 憂「日頃二人への感謝の気持ちも込めてね!」 純梓「…」 純「ありえない、それはありえないぞ」 純「ラーメン屋に100万おいてくのと同じくらいありえない」 憂「そうかな?」 純「そうだよ!!あり得ないよ!!」 純「……あっ、もしかしてぇー」 憂「?」 純「偽札使ったな~!?憂!!!」 憂「えっ//」 唯憂お金持ち編 -唯FX失敗パート- 完 戻る 唯FX成功パート
https://w.atwiki.jp/83452/pages/7532.html
律「唯、憂ちゃんから何のお金もらってたんだ?」 唯「いやぁ~お昼代だよぉ~」 澪「それ、憂ちゃんの財布だよな…」 唯「あはは……」 律「……憂ちゃん大変だな~こんな姉で」 ・ ・ ・ ・ 憂「…」 純「うい、お昼は?」 憂「忘れちゃって…エヘヘ」 純「お金は?」 憂「忘れちゃった」 純「あのいちま」 憂「お金無いんだ!!アハハ…」 純「そうなんだー」ビク 梓「憂らしくない」 純「ドーナツ食べる?一口しかしてないけどあげるよ」 憂「ありがとー純ちゃん!いつかお返しするね」 純「うん!すーぱーおーるすたーぱっくね!」 憂「いいよ~♪」 純梓(まじかよ…) ・ ・ ・ ・ 唯「じゃごめん!今日は先帰るね!!」 律「うぃー」 澪「…いつもと違う感じがしたな」 律「ね!私もそう思った!なんというか遠足の前の日みたいな」 澪「すごい嬉しそうだったよな」 律「宝くじでも当たったんじゃね?」 澪「はは、まさか…。それにあの唯なら当たったらなんか言うだろ」 律「それもそうだなー。でも憂ちゃんに口止めされてるとか」 澪「でも宝くじあたったらお昼代くらい持っててよさそうだよな」 律「確かにwまあそんなこと無いってことよ!部室いこーぜー」 ―平沢家 憂(社長椅子に座ってるお姉ちゃんかわいい///) 唯「さぁ…はじめようか、ういくん」チョコン 憂「はじめましょう、お姉ちゃん//」 唯「お姉ちゃんじゃないよ、社長だよぉ」 憂「しゃ、しゃちょう、今後はいかがいたしましょうか//」 唯「見たまえ憂君」ヒラッ 憂「これは…今月の携帯代金」 唯「違うよ!今月の売り上げだよぉ」 憂「……お姉ちゃん…そろそろほんとに始めようよ」 唯「うん//」 憂「じゃあお父さんの部屋に返してきてね、その椅子」 唯「終わったら~」 憂「うん。じゃあまずは…反省会!」 唯「1万円が使えなかったのは想定の範囲外でしたっ」 憂「そうだね…。お札に番号が書いてあるのすっかり忘れてたよ」 唯「普段気にしないもんね。にしても使わなくて良かったよかった」 憂「うん♪……でも、なんだかふりだしからだね」 唯「うん~まあゆっくりやろ~」 憂「この1万円札の束は捨てるとして……やっぱりお金を増やすのはやめとく?」 唯「ふっふっふ」 憂「なに?」 唯「小銭は番号が書いてないのだよ。ういくん」 憂「そういえば……。お姉ちゃんさすがっ」 唯「というわけで、500円玉を増やそう!」 憂「どこかバレそうなところは……」 唯「ないよぉ~。番号も無いしね」 憂「うん。じゃはじめよっか」 憂「あ、私持ってなかった」 憂「お姉ちゃん500円玉持ってる?」 唯「えっと……はい」 憂「ありがと♪」 憂「これを増やせば…」 唯「私たち今度こそ大金持ちだよお!!」 憂「うん!!」 唯「じゃあコピーしよおー!!」 憂「おー!!」 憂「その前に……」ジーッ 唯「どしたの?」 憂「お姉ちゃん、ここは抜かりなくいこうね」 唯「ふぇ?どういうこと?」 憂「まずはこの500円玉が本物かどうか見極めないと」 唯「え!?憂わたしが偽物渡したと……」 憂「ううん、そんなんじゃなくて、お姉ちゃんが気づかないうちに偽物もらってるかもしれないじゃん?」 唯「なるほどぉ」 憂「1万円の時も結局気づかなかったし、注意深くいかないとね」 唯「さすがぁ憂……私の妹」 憂「抜かりなく……っていうのも何だか変かなぁ」 唯「世のため人のために使うんだからね!全然悪くないよ私たち!」 憂「う、うん!そうだよね!」 唯「じゃあ憂くん、点検してくれたまえ」 憂「はい、社長」 憂「…とはいうものの、一枚だけじゃ本物か偽物か分からないんだよね」 唯「もう一枚あるよ、はい」 憂「あ、ありがとうお姉ちゃん」 唯「社長!」憂「社長」 憂「あれ…?この500円玉、周りにぎざぎざがないなぁ」 唯「どれどれ……ほんとだ」 憂「危なかったぁ……」 唯「ゴクリ……」 憂「…そもそも500円玉って周りにぎざぎざあるのかな?」 唯「えっとね……はい、もう一枚」 憂「この500円玉にもぎざぎざがない…」 唯「じゃ、このぎざぎざがあるのが偽物だな!!」 憂「…かなぁ」 憂「念のため、500円玉もう一枚確認しておこうよ」 唯「……ん~でももうないや」 憂「そっかぁ~。じゃあ明日銀行に行ってもらってこようかな」 唯「え~~~じゃあ今日はやらないの~?」 憂「うん…。牢屋に入るの嫌でしょ?お姉ちゃん」 唯「絶対嫌です……」 憂「銀行でもらうのが一番安心だと思うから…ね」 唯「うん…」 憂「じゃ、また明日にしよう?」 唯「うん!」 ―次の日の夜 唯「さぁ…憂くん、れいのぶつを見せたまえ」 憂「はい社長、これです」 唯「ぬおお、ぎざぎざがあるのが本物だったか」 憂「はい、やっぱり昨日やってなくて良かったですね」 唯「さすがだよ、憂くん、私の妹」 憂「ありがとうお姉ちゃん」 唯「社長」憂「お姉ちゃん、もうやめない?社長ごっこ」 唯「くぅ…憂のいけず…」 唯「じゃ~ぱっぱとコピーしていこ~!!」 憂「お~!!」 ササッ ササッ どん どん ・ ・ ・ ・ 憂「これで256枚だよ」 唯「結構……重いね」 憂「そうだね…」 唯「256枚ってことは何円かな」 憂「500×256だから…12万8000円だね」ポチ 唯「このぶたさんが12万8000円……」ジャラ 憂「じゃあ明日、これ銀行に持っていくね」 唯「なんで?」 憂「500円じゃ使いにくいからお札に交換してもらうよ」 唯「あそっか。その方が良いね確かに」 憂「ちょうどいいから6枚だけ抜いておこうかな~これで12万5000円」 唯「…でも憂さ、ちょうどいいお金だと怪しまれないかな?」 憂「それぐらいは大丈夫じゃないかなぁ…」 憂「でもそうだね…念には念を入れて」チャリン 唯「ふふふ…楽しみ~」 憂「……あ、これをコピーすれば次も楽だね」 唯「おお!確かに」 ササッ どん 唯「ぶたさん2号……これで25万6000円?」 憂「うん!」 憂「まったく同じだと怪しまれそうだから…ちょっと傷つけておこうかな」カリ 唯「ああっぶたさん2号」 ―数週間後 憂「はぁ…」 憂「やっと1000万円だね…!」 唯「うん!これで1024万円かな?」 憂「いろんな銀行回ったし貯金箱も変えたから…」 憂「完璧だよ……お姉ちゃん」 唯「うい~~ご苦労様~~」 憂「うん♪」 憂「……でも結構疲れるね…お金運ぶのって」アハハ… 唯「そぉ?」 憂「うん…でも大丈夫だよ」 唯「無理しないでね」 憂「うん、ありがとうお姉ちゃん」 唯「さぁこの1000万…なにに使おうか」 憂「お姉ちゃんが決めていいよ~」 唯「う~ん…1000万円って何ができるのかな~」 憂「そうだねぇ」 唯「あっ!!うい!!私あれやりたい!!」 憂「あれって?」 唯「えーっと」 唯「EX?だっけ」 憂「FX?」 唯「そうそれ!!」 唯「この間テレビでやってたんだよ!!FXで大金持ちになった女の人」 憂「へ~……でもお姉ちゃん、FXって何だか知ってるの?」 唯「さぁ?」 憂「……」 唯「…でもでも、パソコン使って簡単にできるんだって!!」 唯「私にもできるよ!!たぶん!」 憂「私もよく知らないんだけど…大丈夫かなぁ」 唯「試しにやってみよ~よ~」 憂「でもお姉ちゃん、FXでもし大金持ちになったとして、何したいの?」 唯「ん~~」 憂「それに、よく知らないけど大金持ちになれるのはやっぱり極少数の人だと思うよ」 唯「そうかなあ」 憂「そうだよ、多分」 唯「やっぱやめておこっかな」 憂「うん♪」 唯「そうだ!憂は何したいの?憂がほとんど銀行行ってくれたんだし、決めていいよ」 憂「えっ…そう?じゃあね……」 ぐ~~ 憂「お…お姉ちゃん」 唯「あはは~お腹すいちゃった」 憂「あっ!じゃあなんか出前でも頼むのはどお?」 唯「いいね~!!私ピッツァがいい!ピッツァ!!」 憂「お姉ちゃん発音良いね…」 唯「へへ~」 ―数週間後 憂「これで…大体2000万円だね」 唯「なんか増やすだけで全然使ってないね~」 憂「結構疲れる割には…あんまり増えないというか…」アハハ… 憂「贅沢いっちゃいけないけど…」 唯「…そろそろ次の段階に進む時期なんじゃないかな!?」 憂「え?」 唯「もっとガッポリ増えるやり方を探そうよ!!」 憂「う~ん…なにがあるかな~…」 唯「新聞を見て探します!」 唯「うい!!うい!!見て!!」 憂「なあにお姉ちゃん」 唯「これ!!どうかな!!?」 憂「えーっと… 『世界共通の価値観を持つ希少な実物資産・金で、 あなたの着実な資産形成を強力にバックアップ』…」 唯「そうだよ!!金だよ金!金をコピーして売ればいいんだよ!!」 憂「なるほど…」 唯「いい案じゃない!?」 憂「いいかも…」 唯「目安は…1kg350万円……金すご」 憂「でもお姉ちゃんこれ、上のほうに書いてある」 唯「『A0001』…何かの番号?」 憂「うん…多分これは1万円札と同じような番号じゃないかな」 唯「そうなると…バレる?」 憂「それ自体の価値は変わらないんだけどね…」 憂「これがきっかけでバレるかも」 唯「じゃあさ、闇取引みたいなところに持っていけばいいんじゃない!?」 憂「怖いよぉお姉ちゃん」 憂「それにこれ… 『ご売却される場合は、ご本人様を確認できる書類(運転免許証・健康保険証など) を一緒に窓口にご提出ください。』 」 憂「これじゃあね…」 唯「学校で誰かから借りてくるよ!保険証!」 憂「絶対だめ!!」 唯「ちぇ」 憂「お姉ちゃん」 唯「ふぇ?」 憂「やる?FX」 唯「え?いいの?」 憂「この辺の銀行ほとんど廻ったし…」 憂「もう疲れちゃったから…」 唯「うい…」 憂「それにね、私そんなにお金なくてもいいし」 唯「うん…」 憂「だからお姉ちゃん好きなことしていいよ、でも」 唯「でも?」 憂「やるとしてもせめて半分の1000万円までにしてね」 ―数日後 唯「準備できたー!とりあえず100万円ではじめてみるよ!!」 憂「ひゃ…ひゃくまん」 唯「うん!大丈夫大丈夫」 唯「これなくなったらもうやめる!」 憂「う、うん…」 唯「じゃあいくよぉ~」 ポチ 憂「…わぁ…すごいねお姉ちゃん…とれーだーって感じ」 唯「でしょでしょ~!」 唯「このゆーえすでぃーを…いけるまで買う」 憂「お…お姉ちゃん大丈夫?」 唯「大丈夫大丈夫、これがこの辺まで上がったら売ればいいだけだよ」 憂「お姉ちゃん…なんか赤い表示でてるけど」 唯「ればれっじ…50?」 憂「ほんとに大丈夫?」 唯「大丈夫でしょお、だってほら上がってるし」 憂(なんか不安だなぁ…) 憂「…お姉ちゃん、USDって何だか分かってる?」 唯「さぁ?」 憂「アメリカ・ドルじゃない?」 唯「おお~ドルを買ってたのか~」 唯「おっなんかすごい上がってる」 唯「ああっ!」 憂「どしたの!?」 唯「ごめん!トイレ!憂上がったら売っといて!!」タッタッタ 憂「え…え…?」 憂「すごい上がってる…成行注文?でいいのかな」ポチ どん 300,000 憂「どういうことだろう…」 唯FX失敗パート 唯FX成功パート
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2627.html
『エゴだよ、それは』 4KB 小ネタ 理不尽なお話 ※注意! 何もしていないゆっくりが理不尽に酷い目にあいます。 アムロやシャアは特に関係ありません。 靴を突っかけながら外に出る。 玄関から少し離れた所に、一匹の子れいむがいた。 「ゆっくちしていっちぇにぇ! れいみゅはれいみゅだよ!」 つま先をとんとんと地面に打ちつけ、靴をしっかりと履く。 「にんげんしゃん! れいみゅね! れいみゅね! ひとりでおしゃんぽできりゅんだよ! しゅごいでしょ!」 玄関に鍵をかける。 さて、出かけるか。 「ゆゆっ? むしちないでにぇ! むしちないでにぇ! ゆっくちしていっちぇにぇ!」 俺はおもむろに子れいむを蹴った。 「ゆぴいっ! いちゃいよ! やめてにぇ! やめてにぇ!」 二度三度と蹴り続けながら歩を進める。 あまり強く蹴ると表皮が破れてしまう。こう見えて、力加減が難しい。 子れいむの、ぽよんぽよんとした柔らかい感触は、靴を通してなお、つま先に心地よかった。 「いちゃいよっ! いちゃいよっ! れいみゅにひどいことしにゃいでねっ! ゆっくちしていっちぇにぇっ!」 赤信号の横断歩道で足を止めた。 同時に子れいむを蹴るのをやめ、今度は足の裏全体で軽く踏みつけながら転がす。 ぷよぷよとした程よい弾力。これもなかなか心地よい。 「ゆぎゅうううう! ちゅ、ちゅぶれりゅうううう!?」俺の足の下でもがく子れいむ。「どうちてこんなことしゅるにょおおお!?」 子れいむのその言葉に、俺ははっとする。 そういえば、どうしてだろう。俺はどうしてこんなことをするのか――。 考え始め、しかしその瞬間に考えるだけ無駄だと気付く。 たとえば道端の石ころを蹴るのに、理由を求める人間がいるのだろうか。 信号が青に変わった。俺は再び子れいむを蹴りながら歩き始める。 「いぢゃいよおおお! だぢゅげぢぇぇえええ! おかっ! おかあしゃっ……おがあじゃあああああん!」 相変わらず子れいむは騒いでいるが、当然、それを気にする通行人はいない。やかましさで言えば街の喧騒の方がよほど上だ。 ふと、足元の声がいつの間にか消えていることに気付く。 視線を下にやり、俺は思わず舌打ちした。 ぼうっと歩いていたせいだ。無意識に子れいむを踏み潰してしまったらしい。つま先と靴の裏に、餡子がベッタリとついていた。 仕方ないので、公園の水道ででも、軽く洗い流すとしよう。 通りかかった公園。 その入口に、一匹のれいむがいた。 「♪ゆっ! ゆっ! ゆっ! ぴこぴっこ、おひさまさんむけ~て~」 体をくねくねさせながら歌うれいむの前には、口を上に向けた空き缶。 「♪ぷりんぷりん、おしりゆすれ~ば~」 俺はおもむろにれいむを蹴った。 「♪ひかりの……ゆごおおっ!?」 ずっしりと重めの蹴り応えに満足する。 れいむは後方にまっすぐ吹っ飛んで、ころりと仰向けに転がって地面を滑り、そのまま公園に入っていった。 ――ゴール。 心の中でそう呟く。 れいむを追って――というわけではもちろんないが、俺も公園内に向かう。水道を見つけて、靴についた餡子を落とすためだ。 水道はすぐに見つかった。 蛇口を捻り、水を出す。 「ゆひゅううううっ!」 風が吹き抜けるような音に振り向くと、先ほどのれいむが起き上がり、こちらを睨んでいた。 「に、にんげんひゃん!」歯が折れたらしいれいむが、不明瞭に叫ぶ。「どうひてこんなこひょひゅりゅのおおお!?」 れいむのその言葉に、俺ははっとする。 そういえば、どうしてだろう。俺はどうしてあんなことをしたのか――。 考え始め、しかしその瞬間に考えるだけ無駄だと気付く。 たとえば足元にボールが転がっていたら、ちょっと蹴ってみたくなるのが人のサガだ。 俺は蛇口を閉め、れいむの元に向かう。 れいむがびくりと体を動かした。 「やめふぇね! やめふぇね! いひゃいこひょひないでね!」 じたばたするれいむ。 その眉間を狙いすまして蹴ってやると、「ゆぎょっ!」という奇声を発しながら、れいむは砂場に突っ込んだ。 ――バンカー。 心の中でそう呟く。 俺は改めて水道に向かい、靴の餡子を洗い流した。 途中、少年たちのはしゃぎ声に顔を上げる。 俺が砂場に蹴りこんだれいむを、彼らがサッカーボール代わりにして遊んでいるのが見えた。 二つ三つ野暮用をすませて帰宅する途中。 ドブ川の脇に、一匹のまりさがいた。 「ゆんせ! ゆんせ! まっててね、れいむ! おちびちゃんたち! おとうさんが、おいしいごはんをたくっさんっ! もってかえるからね!」 まりさは表皮に砂糖水の汗を浮かべ、せっせと雑草を引き抜いている。 俺は足早にまりさに近づいた。 「ゆんせ! ゆんせ! ……ゆっ? にんげんさん? まりさになにかごよう?」 こちらを見上げるその横っ面に、渾身の蹴りを叩き込んでやる。 「ゆごおっ!?」まりさの体が宙に舞った。「おぞらをとんでるみだいっ!?」 どぼん、と汚れた水の中に落ちるまりさ。 ドブ川を見下ろすと、まりさと目が合った。 「ごぼっ! ごぼぼぼっ! ど、どぼじでごんなごどずるのおおおおおっ!?」 恐怖に染まった目で俺を見上げながら、口の中に水が入るのも構わず、まりさは絶叫する。 理由はある。 考えるまでもなく即答できる。 俺はまりさ種という存在が大嫌いなのだ。 その黒い三角帽子、その金髪。目元といい口元といい――とにかく全てが大嫌いだ。 だから蹴った。それだけだ。 「ゆぼぼぼぼぼっ!? おぼぼぼっ、おぼれるうううううっ! しずむうううううっ! とどっ! とげるうううううっ!?」 いちいち耳障りな声を出しながら、せわしなく浮き沈みを繰り返すまりさ。 じきにその体は跡形もなく溶けて無くなり、汚水となって下流へと流れていくのだろう。 いい気味だ。 「ぎゅぼぼぼぼっ! どどどどぼっ! どぼじでこんなこどにいいいいいいっ!?」 その問いかけにも即答できる。 それは、おまえがまりさ種としてこの世に発生してしまったからだ。 もし、仮に。 例えばおまえがれいむ種だったなら、俺は絶対こんな事をしないのに。 (了) 作:藪あき
https://w.atwiki.jp/nagoyan/pages/78.html
[雑談]00 01:メリダ:おやすみなさいませー [雑談]00 01:クロエ:私もそろそろ寝るか・・・ [雑談]00 01:クロエ:おやすみなさいませ [雑談]00 01:クロエ:ノシシ [雑談]00 01:メリダ:おやすみなさいませ [雑談]00 02:センナ:おやすみなさいませー [雑談]00 05:コロ:おやすみなさいませ [サブ]00 06:メリダ:「ふぅ、なんとなく酒がうめぇな」 [サブ]00 07:コロ:「失恋ばっかなのー?」 ずずずー [メイン]00 07:ひととせ:依頼手伝ってくれてもいいのよ( [サブ]00 11:メリダ:「あぁ、初めて好きになった女も、背中を預けて惚れた女も、な」 [メイン]00 14:コロ:わーい [サブ]00 14:コル:「どっちが兎さんかな」 [サブ]00 15:メリダ:「クニ?は背中預けた方だな」 [サブ]00 16:コル:「どんな事があったの!ボク、気になります!!」 [サブ]00 16:メリダ:「最初のは…可愛かなかったが愛嬌があるやつだった…」 [サブ]00 17:メリダ:「聞きてぇってどっちの話をだよ」 [サブ]00 18:コル:「最初から聞きたいな?」 [サブ]00 26:メリダ:最初の奴はまぁ馴染みみてぇなもんだ。幼心によくあるやつだよ」 [雑談]00 28:メリダ:あぁ、ダメだ。すみません。そろそろ寝ます [雑談]00 28:メリダ:おやすみなさい [雑談]00 31:コル:おやすみなさいませ [雑談]00 42:コル:私も寝ます、おやすみなさいませ [メイン]06 51:どろいどんとふ:「ユーザーID:iwy1oq07」がAndroidからログインしました。 [メイン]07 40:どどんとふ:「ホタル」がログアウトしました。 [メイン]08 40:どどんとふ:「ホタル」がログインしました。 [メイン]09 35:どどんとふ:「ロングボウ」がログインしました。 [メイン]10 22:ハク:ほたー [メイン]10 28:ハク:ろーん [メイン]09 00:どどんとふ:このサーバでは24.0時間以上ログインすると接続が切断されます。 [メイン]12 06:どどんとふ:「ハク」がログインしました。 [メイン]12 08:どどんとふ:全チャットログ削除が正常に終了しました。 [メイン]12 08:ハク:ろぐけーし [メイン]12 12:どどんとふ:「ハク」がログインしました。 [メイン]12 16:ハク:(|3[___] [メイン]14 25:ひよんとふ:「センナ」がひよんとふからログインしました。 [メイン]15 06:どどんとふ:「ロングボウ」がログインしました。 [メイン]18 09:ハク:(|3[___] [メイン]18 09:ハク:(`・ω・´)シャキーン [メイン]19 13:どろいどんとふ:「ユーザーID:iwys6qjd」がAndroidからログインしました。 [メイン]19 13:サイン:=三c⌒っ゜Д゜)っズザー [メイン]19 30:ハク:さいーん [メイン]19 37:どどんとふ:「クリス」がログインしました。 [メイン]19 44:ハク:くりすくん? [メイン]19 44:クリス:(´・ω・`)? [メイン]19 45:クリス:こんばんはー [メイン]19 45:ハク:にゅわー [メイン]19 46:ハク:こんばんにゅわー [メイン]19 46:ハク:拍君の設定が、どんどんひどい方向に行ってる感( [メイン]19 47:クリス:よくみてない( [メイン]19 47:クリス:今どんな感じになってるの( [メイン]19 48:ハク:あいるちゃんといちゃいちゃしてる( [メイン]19 48:ハク:サインさんと、クラウさんの子供という設定が追加されました(エクサ君の弟なのか兄なのか [メイン]19 48:クリス:いちゃいちゃいいんじゃないっすか?(クリス君的 [メイン]19 54:ハク:コルちゃんともイチャイチャしようとして [メイン]19 54:ハク:中の人のメンタルポイントが尽きました [メイン]19 54:ハク:そしてりせーき [メイン]19 56:クリス:ぐあー [メイン]19 56:クリス:いってらっしゃいです [メイン]19 56:クリス:クリス君的にはアンジーのたわわに実ったものをつんつんしたい( [メイン]20 09:どろいどんとふ:「ユーザーID:iwyu7lur」がAndroidからログインしました。 [メイン]20 21:どどんとふ:「アンジー」がログインしました。 [メイン]20 27:アンジー:ですわー(帰還 [メイン]20 32:クリス:おかえりっすー [メイン]20 33:アンジー:ですわー [メイン]20 33:アンジー:つんつんしたら、大変なことになります( [メイン]20 34:クリス:だいたいみやびさんのキャラに手を出すと大変なことになる( [メイン]20 35:アンジー:クリス君がハーレムキャラだから( [メイン]20 35:アンジー:ハーレムキャラが突っ込むと大変なことになる( [メイン]20 38:アンジー:違う男性キャラを作るのです? [メイン]20 38:サイン:背中にナイフ?(物騒( [メイン]20 38:クリス:でも別の男の子作っても結局ハーレムじゃないクリス君になりそう( [メイン]20 40:アンジー:別のタイプの男性キャラを? [メイン]20 40:アンジー:wkwk [メイン]20 40:クリス:別のタイプってどんな? [メイン]20 41:サイン:頭が角張ってそうな真面目キャラ?( [メイン]20 41:クリス:真面目キャラは・・・どうなんだろう( [メイン]20 41:クリス:つまらないキャラになりそう( [メイン]20 42:サイン:ヒント ジェルトさんの結末?( [メイン]20 42:クリス:www [メイン]20 43:アンジー:かなしーみのー [メイン]20 44:アンジー:カイザーさんぐらいくそまじめだと、逆に意地利害がある( [メイン]20 49:アンジー:なんかやるー? [メイン]20 49:クリス:すぐてをだしちゃいそうになるからなぁ・・・ [メイン]20 49:クリス:( [メイン]20 50:サイン:何が何でもスルーするスキルを?( [メイン]20 51:クリス:みんなのキャラが魅力的なのが悪い( [メイン]20 52:アンジー:姫ちゃんかわいいのに [メイン]20 52:サイン:せやすか( [メイン]20 52:アンジー:いまいちなごさんにがてそう( [メイン]20 52:クリス:苦手そうって? [メイン]20 53:サイン:....あれ?姫ちゃとほとんど絡んでないぞ?( [メイン]20 53:アンジー:RPが? [メイン]20 53:アンジー:あんまりひめちゃやってないなーって [メイン]20 54:クリス:(´・ω・`)?そうかな [メイン]20 54:クリス:結構やってるよ? [メイン]20 54:アンジー:わかんない [メイン]20 55:アンジー:せっしょんやるー? [メイン]20 55:クリス:RPできる時間があまりとれないので、そう見えちゃってるのかも(´・ω・`) [メイン]20 55:クリス:ひめちゃん好きだしやれる時間があるならどんどんやるんだけど [メイン]20 55:クリス:年末で仕事が忙しくてね(´・ω・`) [メイン]20 56:サイン:やるー? [メイン]20 56:アンジー:やるー? [メイン]20 57:サイン:けど人数ー_( _ ω )_ [メイン]20 59:アンジー:なごさんのはんのうがにゃい [メイン]20 59:アンジー:(´・ω・`) [個室]21 01:ハク: ( 3[____] [個室]21 01:ハク:あいるちゃんといちゃいちゃしてよ( [メイン]21 02:サイン:(´・ω・`) [メイン]21 02:エクサ・ルート:双子設定(?)になったエクサくん投擲( [メイン]21 03:ハク:どっちが兄なんだろう(ふたご [メイン]21 04:エクサ・ルート:どっちだろ? [メイン]21 04:ハク:難しく考えない( [メイン]21 05:エクサ・ルート:キニシナーイキニシナーイ( [メイン]21 05:エクサ・ルート:choice[兄,弟,同時でも良いじゃない?(] SwordWorld2.0 (CHOICE[兄,弟,同時でも良いじゃない?(]) → 兄 [メイン]21 05:エクサ・ルート:ささ、どうぞどうぞ( [メイン]21 05:アンジー:choice[兄,弟,同時でも良いじゃない?(] SwordWorld2.0 (CHOICE[兄,弟,同時でも良いじゃない?(]) → 弟 [メイン]21 05:ハク:まあきにしない( [メイン]21 06:クリス:おふろいてくるー [メイン]21 06:ハク:いてらー [メイン]21 07:ハク:そしてハク君の本名は、永久に不明( [メイン]21 07:エクサ・ルート:いてらですー [メイン]21 07:エクサ・ルート:不明( [メイン]21 07:ハク:ハク・ルートの可能性 [メイン]21 07:ハク:むしろ養子に出されたとかそういう可能性も?(おめめぐるぐる [メイン]21 08:エクサ・ルート:親(サイン)のネームセンスだと普通にハク・ルートでありそうなのが( [メイン]21 08:エクサ・ルート:オウコジレルノヤメイ( [メイン]21 09:ハク:じゃあ本名ハク君か( [メイン]21 09:ハク:この、名前の法則から外れた疎外感( [メイン]21 09:ハク:きっと、ぐれる( [メイン]21 10:エクサ・ルート:記号表から選んでもいいのよ?( [メイン]21 10:ハク:もうはくくんでいいや( [メイン]21 10:ハク:個室でアイルちゃんといちゃいちゃしてるもん [個室]21 10:ハク:よこちちなでなで [個室]21 11:アイル・ウォンド:横で座りつつ尻尾巻き付け( [個室]21 11:アイル・ウォンド:「....撫でれるサイズがギリギリあるだけ救いか...orz」 [メイン]21 12:アイル・ウォンド:choice[+,-] SwordWorld2.0 (CHOICE[+,-]) → + [個室]21 12:ハク:「これがいいんだよ」楽しそうになでなで [メイン]21 13:アイル・ウォンド:choice[2,3,6,9,12,15,18,21,24] SwordWorld2.0 (CHOICE[2,3,6,9,12,15,18,21,24]) → 24 [メイン]21 13:アイル・ウォンド:ヨタ...よし、見なかったことにしよう( [メイン]21 14:アンジー:マスターヨーダ [個室]21 14:アイル・ウォンド:「そんな物か..私にはよく分からんな、周りにいた奴らも私よりも竜よりだったし...」適当設定( [メイン]21 14:アイル・ウォンド:小さいシワシワイケメン緑に?( [個室]21 14:ハク:「ん~ 大きいのが好きな人もいるけど、ボクはアイルちゃんの胸が好きだな」なでなで [メイン]21 15:アンジー:緑( [個室]21 16:アイル・ウォンド:「....ならこのままでもいいかも知れんな、うむ...」よりかかりー [個室]21 16:ハク:技術はきっとクラウさんから遺伝してる( [個室]21 17:アイル・ウォンド:恐ろしや( [個室]21 17:ハク:「うふふ~」なでなで [個室]21 17:ハク:そのまま先っぽをつまんだり、いろいろもてあそぶ [個室]21 19:アイル・ウォンド:「....(ぴこぴこ」尻尾で時々つついたりしつつなされるがままー( [個室]21 19:ハク:「(ごきげんそうだなぁ)」むにゅんむにゅん [個室]21 21:アイル・ウォンド:マターリ( [個室]21 22:ハク:またーり(なお、胸は揉む [個室]21 23:アイル・ウォンド:「...(つんつん」耳っぽいところつんつん( [個室]21 23:アイル・ウォンド:ルンフォ特有の謎パーツ(適当 [個室]21 23:ハク:「? なに?」 [個室]21 23:ハク:黒い部分? [個室]21 24:ハク:多分触覚( [メイン]21 24:アンジー:にゃー [メイン]21 24:ハク: [個室]21 25:アイル・ウォンド:「ん、いやな、感覚があるのかなーとかそもそも何なんだろうなー、って思ってな」つむー( [個室]21 25:アイル・ウォンド:触覚( [個室]21 28:ハク:「んんっ?」妙に色っぽい声を上げる [個室]21 29:アイル・ウォンド:「....(きらーん(」つんつんつんつん... [個室]21 30:ハク:「ちょっ、だめ、そこはぁ!?」びくびく [個室]21 30:アイル・ウォンド:「はむはむ」( [個室]21 31:ハク:「んああああ!?」びくびく [個室]21 31:ハク:「そ、そこほんとうにだめだからぁ」涙目 [個室]21 31:ハク:きっと、他人の感情を感知するアンテナ的な部分( [個室]21 32:アイル・ウォンド:「有無、すまん、なんか楽しい」ふにふに( [個室]21 32:アイル・ウォンド:受信( [個室]21 33:ハク:くわえてハムはむしてると、感情が逆流します( [個室]21 33:ハク:ハク君がアイル君大好きな気持ちとか、常人の数十倍の性欲とか全部逆流する( [個室]21 34:アイル・ウォンド:「アンテナから、光が逆流する....うわああああああ!?」気絶 [個室]21 34:アイル・ウォンド:( [個室]21 34:アイル・ウォンド:色々とぐしょぐしょになってそう(小並感 [個室]21 35:ハク:「・・・・・・」逆流した( [個室]21 35:ハク:「・・・・・・もう収まらないし、責任取ってもらうよ?」ベッドに横たえて暗転( [個室]21 35:ハク:気絶してるのに攻め続けるおにちく展開 [個室]21 35:アイル・ウォンド:びくんびくん( [個室]21 35:ハク:攻め続けて目が覚めても攻め続けてそのまま気絶するまで( [個室]21 36:アイル・ウォンド:拷問かな?( [個室]21 36:ハク:気持ちいいだけだから(ゲス顔 [個室]21 37:アイル・ウォンド:翌朝無意識のジークブリーカーが炸裂する( [個室]21 37:アイル・ウォンド:潰れない、だが逃げられない程度の力と技量( [個室]21 38:ハク:つまり朝にもう一回戦(暗転 [個室]21 39:アイル・ウォンド:生命b5の体力と回復力を(ry [個室]21 40:ハク:しおしおになっちゃう( [個室]21 40:ハク:いや、クラウちゃんの血筋ならきっと技術でカバーできる [個室]21 40:アイル・ウォンド:「ふにゅー...」翌日の、昼ごろ?( [個室]21 40:アイル・ウォンド:羽で包み、くっつき( [個室]21 41:ハク:「ほら、アイル、起きてー」 [個室]21 41:ハク:「ご飯食べよ?」ゆっさゆっさ [個室]21 45:アイル・ウォンド:「んんー...ご飯...?」寝ぼけ( [個室]21 46:ハク:「そ、ごはん」 [個室]21 46:ハク:「サンドイッチ作ってきたから。はい」 [個室]21 47:ハク:一日のスケジュール 朝暗転 昼ご飯食べる 夕方トレーニング>温泉暗転>気絶したアイルちゃんを部屋に連れて帰って暗転(ひどい [個室]21 49:アイル・ウォンド:「ん、ありがとう」事後でも沢山食べる( [個室]21 50:ハク:いっぱい食べる君が好き( [個室]21 50:ハク:死亡大目でむっちり似させる計画進行中( [個室]21 50:ハク:毎日触って肉付きが良くなってて内心喜んでるハク君でした( [個室]21 51:アイル・ウォンド:筋肉量増えそう( [個室]21 51:ハク:筋肉と脂肪が両方増えるのが一番さわり心地がいい( [個室]21 51:ハク:「卵サンドと~ 野菜サンドと~ カツサンド~♪」 [個室]21 54:アイル・ウォンド:「うむ、やはりハク殿の料理は美味だな」もぐもぐ [個室]21 56:ハク:「そう言ってもらえると嬉しいなー」 [個室]21 56:ハク:「どんどんお食べ~」どんどん食べさせよ [個室]21 57:アイル・ウォンド:「私はあまり料理は出来ないからな、羨ましい限りだ」もぐもぐ( [個室]21 57:アイル・ウォンド:きっと作れても丸焼き系( [個室]21 57:ハク:「ん~ 料理って慣れれば簡単だよ? 作ってみる?」 [個室]21 57:ハク:「基本に忠実にやってれば誰でもできるよ、剣術と同じ」 [個室]22 04:アイル・ウォンド:「ふむ..ハク殿が教えてくれるならやってみよう」 [個室]22 04:ハク:「じゃあどんなの作りたい??」 [個室]22 06:アイル・ウォンド:「....そうだな、ハク殿の好物はなんだ?」 [個室]22 06:ハク:「ボク? カレーかな」 [個室]22 07:ハク:黄色くないけどカレー好き( [個室]22 07:アイル・ウォンド:「よし、ならそれの作り方を教えてくれ、是非作って食べさせたい(`・ω・´)」 [個室]22 07:アイル・ウォンド:白だけど( [雑談]22 07:クリス:ただいにゃー [個室]22 07:ハク:「ふむ、じゃあ簡単に作れるカレーの作り方からだね」 [個室]22 07:ハク:普通のカレー( [個室]22 08:ハク:それすら作れないなら大変( [個室]22 08:アイル・ウォンド:切って 煮込む ( [個室]22 09:アイル・ウォンド:なお知り合いに包丁が使えないって言うタイプが何名か?( [個室]22 11:ハク:言われたとおりにできるなら、料理はできる [個室]22 11:ハク:料理下手葉ですね、言われたとおりにやらない( [雑談]22 11:アンジー:おかえにゃー [個室]22 13:ハク:アイルちゃん素直そうだし、包丁使えるだろうから、上手にできます( [個室]22 14:ハク:多分( [個室]22 14:アイル・ウォンド:基本的な料理は出来る(なお卵焼き作ろうとしてスクランブルエッグになった事が( [個室]22 14:ハク:卵焼きは [個室]22 15:ハク:最高難易度なんやで [個室]22 15:アイル・ウォンド:「うむ、了解した!」エプロン(壁の文字( [個室]22 15:アイル・ウォンド:....いきなり卵焼きを作らせようとした我が家の母親ぇ... [個室]22 16:アイル・ウォンド:まぁ普段の料理でも計量してるのとか全く見ないし、見て覚えろやって覚えろタイプか( [個室]22 16:ハク:「タマネギ切って?炒めるよー」 [メイン]22 17:アンジー:ひめちゃー [メイン]22 17:アンジー:3人セッションやる? [個室]22 17:アイル・ウォンド:「了解したぁ..!」玉ねぎ切る時に対策しないスタイル( [メイン]22 17:白江姫子:今日は寝るのです(´・ω・`)明日ならたぶんやれる [メイン]22 18:アンジー: ( 3[____] [メイン]22 18:アンジー:おやすみなのです [個室]22 18:ハク:「にこにこ」 [個室]22 18:ハク:みてる( [個室]22 18:ハク:とめない( [個室]22 21:アイル・ウォンド:「おわっ゛た゛そ゛」( [個室]22 21:アイル・ウォンド:ずべー( [個室]22 21:ハク:「あー、しみたなら、しみたっていえばいいのに」みてた( [個室]22 22:ハク:「それじゃあ炒めるよー。あ、ちなみにしみる成分は上にいくから、顔を上におかななきゃしみないよ」フライパン渡し [個室]22 24:アイル・ウォンド:「なん...だと....」受け取り( [メイン]22 24:アイル・ウォンド:おやすみなさいー [個室]22 24:アンジー:「じゃあ炒めたら、鍋に全部材料を入れてー、似る」 [個室]22 25:アイル・ウォンド:「ざらざらとな」 [個室]22 25:ハク:「後はスパイスを入れれば、完成だよ」 [個室]22 26:アイル・ウォンド:「いい香りだ」 [個室]22 27:ハク:「あとはご飯をたいてー」 [個室]22 27:ハク:「かければかんせいだね」 [個室]22 28:ハク:あいるちゃんへのかわいいきもちがおさえきれなくて、すぐおしたおしたくなる( [個室]22 29:アイル・ウォンド:「(`・ω・´)完成だ!」 [個室]22 29:ハク:「じゃあさっそく食べてみよう」サラサラカレー [個室]22 29:アイル・ウォンド:「うむ、いざ実食!」 [個室]22 30:ハク:「mgmg」 [個室]22 31:ハク:「うん、ふつうにおいしい」 [個室]22 32:アイル・ウォンド:「これなら私でも作れるな(`・ω・´)」 [個室]22 32:アイル・ウォンド:もぐもぐもぐ( [個室]22 32:ハク:「ちなみにスパイスと水の代わりに、牛乳使えばクリームシチューになるよ」 [個室]22 35:アイル・ウォンド:「寒い時に食べると美味なやつだな(`・ω・´)」 [個室]22 35:ハク:「料理には難しいものもいっぱいあるけど、簡単なのから覚えていけば、色々作れるようになるからね~」 [個室]22 36:アイル・ウォンド:「ふむふむ」mgmg [個室]22 37:ハク:「次また作るときに、一緒に作ろうね」 [個室]22 37:アイル・ウォンド:「しかしハク殿と並べるようになるには途方もなくかかりそうだな...まぁ地道に覚えさせてもらおう?」 [個室]22 37:アイル・ウォンド:! [個室]22 38:ハク:「まー、慣れてくればバリエーションも増えるからね~」 [メイン]22 40:どどんとふ:「アンジー」がログインしました。 [個室]22 41:アイル・ウォンド:「うーむ...あ、そうだ」 [個室]22 41:ハク:「じゃあ、教えたご褒美がほしいな~」にっこり [個室]22 41:ハク:「ん? なに?」 [個室]22 41:アイル・ウォンド:「あーん...だったか?」カレーすくって差し出し( [個室]22 43:ハク:「あーん」 [個室]22 43:ハク:「mgmg」 [個室]22 43:ハク:「おいしいなぁ」にっこり [個室]22 45:アイル・ウォンド:「(`・ω・´)それは良かった!」 [個室]22 45:ハク:[] [個室]22 46:ハク:「うふふ、ありがとう、アイル」mgmg [個室]22 47:アイル・ウォンド:ニコニコ見ながらまた掬って差し出してくる(以下食べ終わるまでループ( [個室]22 47:ハク:わーい [個室]22 47:ハク:ぜんぶたべさせてもらお( [個室]22 48:ハク:「ごちそうさまでした」 [個室]22 48:アイル・ウォンド:「うむ、お粗末さまでした、だな!」 [個室]22 48:ハク:「すごくおいしかったよ」 [個室]22 50:アイル・ウォンド:「それも教えてくれたハク殿のおかげだな!」 [個室]22 50:ハク:「アイルちゃんの頑張りのおかげだよ」 [個室]22 51:アイル・ウォンド:「お褒めいただき光栄だ!」 [個室]22 52:ハク:どやがおしてそう [個室]22 52:ハク:かわいい [個室]22 52:ハク:めでめで [個室]22 52:ハク:なでなで [個室]22 53:アイル・ウォンド:なでられ [個室]22 53:ハク:もにゅもにゅ [個室]22 54:ハク:もうセクハラになれさせられちゃった感じが( [個室]22 54:ハク:順調に染め上げてる( [個室]22 55:アイル・ウォンド:「まぁ、ハク殿なら...」顔染め [個室]22 55:アイル・ウォンド:こんな感じかな( [個室]22 59:ハク:太ももなでなで [個室]23 00:ハク:「アイル、ちょっと我慢できなくなっちゃった・・・・・・ 部屋、行かない?」 [個室]23 00:アイル・ウォンド:足で挟み込み [個室]23 01:アイル・ウォンド:「ん...食後の運動..にしては少し激しい気もするが、分かった、行こうじゃないか」くっつき( [個室]23 01:ハク:やったー [個室]23 01:ハク:「んっ」お姫様だっこ [個室]23 01:アイル・ウォンド:「わっ....重くないか?」心配げ( [個室]23 02:ハク:「全然? もっと食べた方がいいんじゃない?」 [個室]23 03:アイル・ウォンド:「そうか..背の低さもあるのかも知れんな、まぁこうして抱えてもらえるならこれで良いか...」ぺとー [個室]23 03:アイル・ウォンド:ポッチャリ化計画が進行してる気がしないでもない( [個室]23 03:ハク:ぽっちゃりさせる [個室]23 03:ハク:きっと胸が大きくなる( [個室]23 04:ハク:立ち絵は変わらない( [個室]23 04:アイル・ウォンド:変わらない( [メイン]23 06:アイル・ウォンド:しかし今日は驚くぐらい人が居ないですな_( _ ω )_ [メイン]23 06:アンジー:いないですねー [メイン]23 06:アイル・ウォンド:_( _ ω )_ふべー [メイン]23 09:ハク:_( _ ω )_ふべー [メイン]23 09:ハク:_( _ ω )_ふべー [メイン]23 09:ハク:もにゅんもにゅん [メイン]23 09:ハク:ちゅー [メイン]23 09:ハク:もにゅんもにゅん [メイン]23 16:アイル・ウォンド:うにゅー( [メイン]23 16:アイル・ウォンド:_( _ ω )_寝よう...( [メイン]23 17:ハク:寝よう [メイン]23 17:ハク:お休み [メイン]23 17:アイル・ウォンド:(´・ω・`)ノシおやすみなさいー [メイン]23 55:どどんとふ:「ハク」がログインしました。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/57241.html
【検索用 ふうかはる 登録タグ 合ふ 合成音声】 + 目次 目次 製品 製品概要 製品紹介 公式設定 リンク 関連タグ内の更新履歴 コメント 製品 ハーピーモード 天使モード 製品概要 製品名 風歌ハル リリース 2017年9月4日 開発 ぴこまる エンジン UTAU 言語 日本語 性別 女声 音源提供者 ぴこまる 製品紹介 合成音声名:『風歌ハル』(ふうがはる) ハーピーモードは明るく元気な声、天使モードは柔らかくも芯のある声が特徴。 公式設定 ハーピー 天使 年齢 覚えてないが人間で言うところの17歳くらいらしい 身長 165cm 体重 50kg 腕の番号 86 好きなもの ハンバーガー、肉類 はちみつミルク 一人称 あたし 私 ハーピーモード:ハーピーと天使のハーフの女の子。カラッとした性格でとても元気。大食い。天使モードの自分とは完全に別人格で記憶は共有していない。 天使モード:ハルが天使にチェンジした姿。おっとりした性格で少々天然。ハーピーモードとは違って物が食べられない(天使なので命を奪えない。はちみつとミルクだけ平気)。 リンク 公式サイト「遥かなる風の歌」 関連タグ内の更新履歴 ※「風歌ハル」タグ内で最近編集やコメントのあった記事を新しい方から10件表示しています。 暗い夜道はすきですか コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/testkdltest/pages/827.html
lv2518329 18 58~ 01 sm7273349 【KAITO】生放送用ジングル(約15秒)【喋るよ】 / 02 sm7273241 【KAITO】生放送ジングル(約25秒)【喋りも少々】 / 03 sm7273241 【KAITO】生放送ジングル(約25秒)【喋りも少々】 / 04 sm4164509 【帰ってきた】今日のKAITO【夏のおしゃべり編】 / プチプチP 05 sm2644573 【KAITO】ぴこまりんご飴☆【替え歌】 / ぴこかいP 06 sm6520147 KAITOのアイスが無くなったようだ[you] / 筈P 07 sm4922259 KAITOオリジナル チョコパフェに入ってるみかんについて真剣に / すけP 08 sm6454490 【KAITO】アイスが炉心融解(メルトダウン)【替え歌】 / 一番星P 09 sm5719903 【No.02 のぼり棒】のぼり棒が保育園に出張したようです【アイス芋P】 / アイス芋P 10 sm2129043 5人揃って卑怯戦隊うろたんだー!【とかち仕様で新隊員歓迎】 / シンP ← part163 | part164 | part165 → 曲順・抜け等、ミスありましたら修正お願いします。 編集方法がよくわからないようでしたら、以下に記入ください。気付き次第修正します。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/testkdltest/pages/199.html
lv474912 03/24 21 53 開始 ※動画番号の後ろはカバー曲のJASRAC管理コードです。 替え歌の場合は原曲のものを表示しています。 不明の場合等は()書きしています 01 sm4791114 007-9433-3 【KAITO】完全振付マスター・一休さん+オマケ【テト】 / 伝票P 02 sm4816379 【初音ミクwith親衛隊】チキンカツ★カレー【オリジナル曲】 / チキンカツP 03 sm2696837 045-4669-5 これ国歌でよくね?(イオシス)を、KAITOでやるとこうなる。 / 午後P 04 sm2767961 「わかりやすい「万感吟遊」 KAITO / わんだらP 05 sm6454490 【KAITO】アイスが炉心融解(メルトダウン)【替え歌】 / 一番星P 06 sm5398166 【KAITO】ある日のメルト【言わずもがな替え歌】 / 末期P 07 sm6160837 【KAIKOに】ぽっぴっぽー【歌わせてみた】 / 08 sm2644573 144-5732-6 【KAITO】ぴこまりんご飴☆【替え歌】 / ぴこかいP ← 1体目 | 2体目 | 3体目 → 曲順・抜け等、ミスありましたら修正お願いします。 編集方法がよくわからないようでしたら、以下に記入ください。気付き次第修正します。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/345.html
越冬のススメ その台詞は言わせない の登場人物出てきます。 一部ガチ愛で描写あり。 『越冬』 それは餓死の祭典、ゆっくりの死亡フラグ。 ゆっくりの共食いと餌強奪の実に9割が、この時期に集中することからもわかるように、 ゆっくりの先見性と勤勉さと、強運(これが一番重要)が試される毎年の恒例行事。 ゆっくり達は、意外に多様な方法でこの『越冬』を行っていることを、皆さんはご存じでしょうか? 今回は、ゆっくり達が冬に見せるさまざまな『越冬』の様子をお送りしましょう。 先ずは、スタンダードな『越冬』の様子から。 ■1 備蓄 ~山中にて~ 超小型のカメラが侵入したのはこちら、れいむとまりさの愛の巣です。 「ゆぴゃああああっ! れいみゅゆっくちできないよ~!」 「さむいのじぇ! すーりすーりしてくれのじぇ!」 おっと、どうやら愛の結晶、赤れいむと赤まりさも、元気に泣いて居るようですね。 「ゆうぅ……どうかゆっくりしてほしいのぜ、おちびちゃんたち」 「おかあさんがすーりすーりしてあげるからね! そうしたら、いっしょにすーやすーやしようね!」 ここでカメラには、この巣の"しょくりょうこ"を映して貰いましょう。 ご覧下さい。食料庫には、山菜や干し柿、きのこや、虫などが山と積まれて居るではありませんか。 この餌の総量は、成体のゆっくりがおよそ5体は『越冬』出来る程に蓄えられているのです。 人間の畑から盗んだ野菜が見当たらない辺り、このつがいはかなり賢い個体のようです。 それでは、『冬に赤ゆは死亡フラグ』と言われる理由をお見せしましょう。 「ほら、すーりすーり……」 「ゆうぅぅ……おかあしゃんのすーりすーりはゆっくちできりゅよ!」 「ゆふふ、まりさおねえちゃんも、おかあさんにすーりすーりしてもらうのぜ!」 「おとうしゃん! まりしゃはおなかがすいたのじぇ! むーしゃむーしゃしたいのじぇ!」 どうでしょうか? 赤まりさがごはんを欲しがる様子が見えましたか? 実はこの家族、つい先程ごはんさんを存分に食べたばかりなのです。 「……まりさ」 「しかたないのぜ……おちびちゃん、むーしゃむーしゃするのぜ」 「ゆわーい! ほしがきしゃんなのじぇ! むーしゃむーしゃ……ちあわしぇええ!!」 「おねーしゃんずるいよ! れいみゅにもむーしゃむーしゃさせちぇね! たくしゃんでいいよ!」 ご覧のように、ゆっくり達は足りない"ゆっくり"を食事によって補充しようとします。 ゆっくりがゆっくりを感じるための食事は、実際の所、活動を維持するために摂る食事よりも 多くを必要とするのです。 「ゆふーん。おちびちゃんたちゆっくりしてるよ~」 「ゆゆゆ……だけどれいむ、ごはんさんがたりないかもしれないのぜ……」 そして、賢ければ賢いゆっくりである程、赤ゆの暴食によって不安を感じ、今度は親ゆっくり達が ゆっくり出来なくなるのです。その"ゆっくりできない"雰囲気が、さらに赤ゆに感染します。 これを繰り返すのが『ゆっくりスパイラル』という現象なのです。 一般的に、親ゆ二体+子ゆ二体という構成の家族が六割以上『越冬』を成功させるのに対して、 赤ゆっくり二体を抱えるつがいの家族は、一割も冬を越せないと言われています。 親ゆっくりが赤ゆ達を切り捨てるのか。 あるいは、母性(笑)の"おたべなさい"をする事になるのか。 親れいむのでいぶ化、親まりさのゲス化もあり得るでしょう。 「「むーしゃむーしゃ……しあわしぇ(なのじぇ)~~!」」 「「ゆっくりできないよ!」」 この巣の撮影は継続して参りますので、家族の顛末は春の特番でお楽しみ下さい! ■2 母性 ~山中にて~ 今回取材班は、加工所職員Aさんの協力を得て、特殊な越冬方法をとるゆっくりの発見を成し遂げました。 カメラに映し出された壁のようなもの……皆さんはなんだかわかりますか? 画面端に映るぴこぴこで、これが何だか分かった方も居られるのはないでしょうか。 そう、これは肥満体のゆっくりれいむなのです。 念のために申し上げておきますが、これは"でいぶ"ではありません。ぴこぴこのわさわさの中に、 ちいさな赤ゆっくり達が見えます。しかし、食料の備蓄は何処にも見当たりません。 少し時間を進めて、この親子の食事風景を観察してみましょう。 「おねえちゃん、ゆっくちちていっちぇにぇ!」 「おにゃかしゅいたー!」 「……おかあしゃん、れいみゅゆっくりおなかしゅいたよ!」 「おちびちゃん、ゆっくりしていってね。いまごはんさんをよういしてあげるからね」 そういうと親れいむは、舌で巣の中の土をすくい取り、噛み始めました。 「もーぐもーぐ……ぺっ! さあ、おちびちゃん。むーしゃむーしゃしてね」 「ゆゆ~ん。おかあしゃんのごはんさん、ゆっくりしてるよ~」 「むーしゃむーしゃ……しあわせー」 「おいちいにぇ、おねえしゃん!」 親れいむのわさわさの中で、赤れいむも赤まりさも、ゆっくりとした食事を摂っています。 それを眺める親れいむの表情も穏やかです。 なんとこのゆっくりれいむ、「越冬前に全ての食料を食べて置いて、後で餡子を吐き与える」 という越冬方法をえらんだのです。 土と混ぜ合わせた餡子は甘すぎず不味くなく、赤ゆ達の繊細な味覚を壊すこともありません。 効率の良い餡子の摂取によって、処理が必要なうんうんの量も少なくて済むのです。 ご存じの通り、ゆっくりは"ゆっくり"さえ足りていれば非常に燃費がいいナマモノ、体の大きな 母れいむが体内に餡子の形で保存しておけば、おちびちゃんたちが盗み食いする心配もありません。 常に親子のふれあいからゆっくりを感じ合う事で、この家族の『越冬』は恐らく成功するでしょう。 「ゆ~ん……おにゃかいっぱいになったよ」 「おかあしゃん、ねむたくなってきたよー」 「ゆふふ……それじゃあおちびちゃんたち、すーやすーやしようね」 え……つがいのまりさ? まりさは犠牲になったのです……越冬の犠牲に。 大きな大きな三角帽子が、赤ゆっくりと親れいむの足下で、冬の冷気を遮ってくれています。 なお、この巣は加工所建設予定地となった山で、事前の調査によって発見された物です。 工事の開始は春。 夏になれば、ぴかぴかの加工所で、このゆっくり親子も元気な姿を見せてくれることでしょう。 ■3 ドス ~山中にて~ 皆さん、この一見草が生えているだけの岩壁に、ゆっくりの姿があるのが分かりますか? それでは正解――この、固そうな岩の表面をカメラマンがつついてみます。 ぶにゅおん。ぶにょん。どうでしょうか? 岩の壁が凹んだのが見えましたでしょうか? これは、越冬中の"ドスまりさ"を捕らえた貴重な映像です。 見た目には岩の壁がそびえているようにも見えますが、実は体高3m程のドスまりさが、 洞窟の入口を自らの体で塞いでいるのです。 これが、一般に"ゆっくりステルス"と呼ばれる能力の効果なのです。 ドスの表面は凍っていますが、中枢餡は分厚い餡子の向こうに保護されていて、冬の間中 損傷を受けることはありません。 ドスが顔をどちらに向けているのか気になりますか? ……はい、カメラをやや下に寄せると、なにやら小さな穴があるようです。 ドスのあにゃるか、あるいは閉じた口なのでしょう。 カメラマンさん、適当な枝を中に突っ込んでみて下さい。 「(……ゆっ!)」 ――はい、岩壁がびくりと震えましたね。どうやらあにゃるのようです。 「(ゆっゆゆゆゆっゆゆゆゆ――)」 ああ、カメラマンさん! そんな満面の笑顔で抜いたり差したりこねくり回しては駄目ですよ。 「(――すっきりー!)」 「(ゆん? なんかねばねば……!!)」 「(どぼじでくきさんがはえでるのおおおぉぉぉ――!?)」 「(ゆふ~ん。れいむのあたらしいおちびちゃんもゆっくりして……ゆゆゆ!)」 「(おちびちゃんたちにくきさんはえてるよー! わからないよー!)」 「("えっとう"ちゅうにドスがすっきりしちゃだめでじょおおぉぉ……エレエレエレ)」 どうやらドスの精子餡が、洞窟の中に飛び散って新たな息吹を誕生させてしまったようです。 ナマモノの神秘は素晴らしいですね。 このように、ドスの穴掘り能力が不十分な場合、外部の影響から群れを守りきれない場合もあるのです。 ドスの居る群れはゆっくり出来るというのが、ゆっくり達の間では常識になっています。 ですが、ドスもまた一割ほどが、『越冬』に失敗してしまう事があるそうです。 主な原因は、食料備蓄の不足によって群れのゆっくりが洞窟の内部からドスを食い荒らす事。 先程大量の赤ゆが生まれた洞窟の群れでも、春に近くなればドスを食い破って、成体ゆっくり達が 外に飛び出してくるでしょう。 我々撮影スタッフは引き続き取材して参りますので、その決定的瞬間は春の特番をお待ち下さい! ■4 真空 ~お兄さん宅にて~ ここまでは、自然界で苛酷な『越冬』に挑むゆっくり達の様子をお送りして参りましたが、 中には"にんげんさん"の手を借りて、更に死亡フラグの強化に挑む、果敢なゆっくり達の姿も あるのです。 "越冬に手を貸して欲しい" そんなゆっくりの願いに耳を貸す奇特な――もといドS(親切)なお兄さんのお宅に、 今日はお邪魔をしています。お兄さんこんにちは。 「こんにちは、お兄さんはお兄さんです。ゆっくりしていって下さい」 ……はい、実際にゆっくりを『越冬』させる様子をうかがいましょう。 お兄さんが取り出したのは、皆さんご存じ"透明な箱"。これは一家族が入る防音タイプですね。 中には、見るからにやせた、ゆっくりれいむの一家が居ます。越冬の為の餌を採り損ねたのでしょう。 「私に"越冬"の手伝いを頼むゆっくりは、大体こんな家族構成です。とくにれいむ種が多いですね」 それでは、親れいむの鳴き声を聞いてみましょうか。 「れいむはれいむだよ! ゆっくりしていってね!」 はいはい、ゆっくりゆっくり。 「おにいさんはゆっくりしないで、れいむたちを"えっとうっ"させてね! はるまででいいよ! "えっとうっ!"したら、れいむはむれのまりさとすっきりーするんだよ!」 これは親れいむ、逞しい声で鳴いてくれました。カメラマンさんはビキィッ! しないで下さいね。 ではお兄さん、作業の方にどうぞ。 「はい、まず最初に親ゆっくりを、子ゆっくりの見えない所で分解します」 「ゆゆっ! れいむおそらをとんで――ゆっ!? りぼんさんかえしてね!」 おおっと、此処でお兄さん、親れいむのお飾りを取ってしまいました。 「舌と髪と目も取って、子ゆ達に食べさせます。今回はこちらに、分解し終わった成体のまりさを 用意してありますので、親れいむは脇の箱に――」 「おりぼんさんかえせえええ……おそらをとんで――ぼふっ!」 「ゅ……ゅ……」 成体まりさは、先程の子れいむの箱に入れて食べさせるわけですね? 「そうです――こうやって。この時、箱の中のおちびちゃんたちを潰さないように気をつけて下さい」 ハゲ饅頭の元まりさを、お腹をすかせたおちびちゃん達が猛然と食べ始めます。 「「むーしゃむーしゃ……ちあわちぇー!」」 こうして、『越冬』の作業に耐えられる体力を、子ゆ達につけさせるのだとか。 しかし、親ゆっくりを潰してしまって良いのでしょうか? 「生存率は五割を保証してありますので……」 五割? 「"たくさん"のおちびちゃんが"えっとうっ"できるんだね、だったらいいよ! と、親ゆっくりからは快諾を貰っています」 なるほど、それでしたら安心です。 「もっ……ゅ……」 その間に成体まりさが永遠にゆっくりしてしまいましたが、まだ半分以上残っていますね。 「時間がかかりますので、こちらの"透明な箱"に、食べ終えた子ゆ達を用意してあります」 「おなかすいたのぜ! おにいさんははやくまりさにむーしゃむーしゃさせるのぜ! あまあまでいいのぜ!」 「彼らに今度はラムネを食べさせます」 親ゆを食べて栄養たっぷりになった子まりさ達が、投げ入れられたラムネに食いつきはじめました。 「うっめ! これめっちゃ……うめ…………ZZzz」 「完全に眠った子ゆ達の入った"透明な箱"がこちらです。この子ゆ達を、眠らせたまま布団圧縮袋に入れます」 血色の良いぱちゅりーが三つほど、すーやすーやしていますね。 お兄さん、布団圧縮袋の中に、まりさ種のおぼうしが入っているようですが、これはなんでしょうか? 「子ゆっくりをそのまま圧縮すると潰れてしまうので、緩衝材を入れます。プチプチでも構いませんが、 今回はまりさ種のおぼうしが大量に余っていますので、それを使っています」 なるほど、おぼうしの出所には触れない方が良さそうです。 「後は、普通に掃除機を使って中の空気を抜いて貰えば完成です。 こちらに、パックの終わった圧縮袋があります。保存は、日の当たらない冷暗所が良いでしょう」 はい、ちぇん種の子ゆっくりが、見事に真空パックされています。 ゆっくりは呼吸しなくても死にませんが、活動のためには生意気にも酸素を利用しているとのこと。 ゆっくりを仮死状態に置くためには、真空パックにする事が効果的なんです。 アダルトビデオを思い出したカメラマンさんは、明日病院に行って下さいね。 しかし、なぜまたゆっくりの『越冬』を手伝おうという気になったのでしょうか? 「冬場はゆっくりが寄りつかないので、甘味が不足するんですよ」 ……え? 「――え?」 食べるんですか? 「食べないんですか?」 先程五割とおっしゃいましたが? 「冬の間に少しずつ食べて、半分くらいは残りますから」 …………以上、お兄さんによる『五分でできる、ゆっくり保存食講座』でした! ※なお、番組に使用したゆっくりは、後でスタッフが美味しく頂きました。 ■5 冷凍 ~町役場、ゆっくり対策課にて~ 「……なにやってんだ、あの馬鹿?」 画面に知り合いの顔を発見したお姉さんは、あきれ顔でテレビを消すと、手元のパックから餌用 ゆっくりまりさ(混ぜ物一切無し、一体150円)を取り出して背中に放った。 「ゆゆっ! おしょらをとんじぇ……ふらんだーーーっ!」 「うー!」 空中キャッチ、吸餡、咀嚼、咀嚼、嚥下。 末期の台詞も吐けずに、赤まりさは金バッジを着けたふらんの口に収まった。 「美味いかよ、ふらん?」 「うー……あまあま……」 お腹が一坏になったふらんは、おおきなまぶたをとろんとさせて、波に揺られるビーチボールのように、 ゆらゆらと上下運動を始めた。 「やっぱし、そろそろ冬眠の季節かねえ……」 真っ赤に塗られて、『こうまかん』と書かれた冷凍庫をちらりと見る。 「おねえさん、ふらんをとじこめる?」 「そんなんじゃねえよ。春まで寝てて貰うだけさ」 「ふらん、ひとりでとじこめられる? ふらん、ゆっくりこんてにゅーできない?」 「そんなんじゃねえって」 膝の上に降りたふらんを撫でながら、お姉さんは静かに、相棒の不安を宥めた。 事務用椅子に座ると足が床に届かないお姉さんの足下へ、銅ばっじをつけためーりんが寄ってくる。 「じゃおおお」 「ほれ、めーりんも言ってるじゃねえか。ふらんはひとりじゃ無いってよ」 「じゃお!」 「めーりん……」 お姉さんの足下で、めーりんが胸を張るようにのけぞった。 春になったらめーりんの銀バッジを狙ってみるか、と思い始めたお姉さんの膝で、ふらんは不安に眠れないでいる。 「なあ、ふらん。よく聞けや。アタシは何も、ふらんが可愛いだとかゆっくりできるだとか、 そんな○○玉の抜けた愛で野郎どもみてえな理由でお前の世話してんじゃねえんだ」 「うー?」 「ふらんのその食いっぷりが気に入ってるから、お前を相棒にしてんだよ。 今年の春から、お前がどれだけ野良や畑荒らしのゆっくり共を食ったか分かるか?」 「うー……ふらんわからない」 「驚くなかれ、千と五百に二十匹――だ。さっきの十匹は、経費で買った餌だから数えるなよ」 「それ、"ひゃく"よりたくさん?」 「百が十五個より、ちっと多いな」 「じゃおおお!」 ふらんがお姉さんに褒められていることを察したのか、足下のめーりんが我が事の様に喜んでいる。 「おねえさん」 「ん?」 「らむねさんちょうだい。ゆっくりでいいよ」 「おお……ちょっと待ってな」 掌にラムネを盛るお姉さんの足に、めーりんがぽすん、と体当たりをした。 「あん? なんだよめーりん?」 「じゃお! じゃおじゃお!」 「うーん……弟や"あの馬鹿"と違って、めーりんの言葉までは分からないんだよな、アタシは」 「じゃじゃお……じゃおおおぉぉ!」 のーびのーびを繰り返すめーりんは、真剣そのものの目をふらんに向けていた。 「……ひょっとしてお前、ふらんと一緒に冬眠するって言ってんのか?」 「じゃお!」 「はは、……捕食種だってーのに好かれたもんだなあ、ふらん」 「ふらんもめーりんはすきだよ。おねえさんもゆっくりしててすき」 「そうかい」 お姉さんは、あんよについた埃でスーツの裾が汚れるのも構わず、めーりんを膝に乗せた。 「ほれ、半分こしな」と言って、両手から直接ラムネをむーしゃむーしゃさせる。 「あまあまでしあわせー、だね。……めーりん」 「じゃおおお……」 「おねえさん」 「なんだ?」 「おねえさんは、こんてにゅーできるよ。ゆっくり……していってね……」 やがて寝息をたててすーやすーやを始めたふらんとめーりん。 2ゆを即座に冷凍庫に入れることはせずに、お姉さんは赤と金色の頭を撫でていた。 そんなゆっくりとした気分を遮る、甲高い電話のコール。 「……ちっ!」 こんな季節に、ゆっくり対策課の緊急回線が鳴る用事など、一つしかない。 膝上のゆっくりをやさしく冷凍庫の中に横たえると、お姉さんは餡子に黒く染まった 愛用の得物を携えて、ゆっくり対策課のドアを潜った。 ■6 こどく ~加工所にて~ 「は~い、それじゃあゆっくりの皆、ゆっくり"えっとうっ!"しようじゃないか!」 「ゆっくちりかいしちゃよ!」×500 「ただ、お兄さんはごはんさんを用意していないんだな、これが!」 「ゆっくちちないで、あみゃあみゃをもってきちぇね、くしょどれい! すぐでいいよ!」×500 「あまあまは、そう! 君達自身です!」 「――ゆ――?」×500 「どうかお互いに食い合い殺し合いむさぼり合って、最後の一ゆになって下さい!」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおーーー!?」×500 ぱたん。 加工所職員Aさんは、30程並んだ選別槽の、最後のフタを閉じた。 ここは加工所の最下層。虐待用に出荷されるゆっくりの母体は、こうして生命力優先で選別される。 二体以上のゆっくりが選別槽から出てきたことはないが、逆に全滅した選別槽も未だかつて無い。 これは、孤独を生み出す箱であった。 「ああ、聞こえる。ゆっくり達の織りなす阿鼻叫喚の調べが!」 れいむ、まりさ、ありす、ぱちゅりー、ちぇん、みょん。 適当に入れて置いても、春に生き残る種類はなかなか偏らないものだと、Aさんは毎年の経験から知っていた。 「む……むむむ? 私には聞こえる。私には分かる! これはドスの足音ですね。 こんな時期に外を出歩くとは……ああ! 全く持って勿っ体っないっ!」 ■7 越冬失敗例 ~冬空の下~ Aさんの加工所から20km程離れた国道沿い。 飢えに耐えかねて山を降りたドスの群れは、ぎらぎらと粘つくような視線を、 道の真ん中で通せんぼをする"にんげんさん"の小さな姿へと向けていた。 「六尺五寸――って所か。小せえドスだな……」 ヒールを履いてぎりぎり五尺のお姉さんが、巨大なドスを見下した様に言った。 「にんげんさんはゆっくりここを通してね! ドスは"きょうてい"をむすびに行くんだよ! ドスたちは――」 「腹へってんだろ? メシをたかりに行こうとしてんだろ?」 「……ゆ?」 「言わなくても分かってンだよ。手前ーらが学習机だのランドセルだの、欲しがるわけねーだろうが」 ドスは、何故かゆっくり出来ない気配を感じて首(体全体)をかしげた。 このお姉さんは体も小さく、お飾りも無くてゆっくりしていない。 なのに何故か、れみりゃやふらんのような捕食種の気配を感じる。 「おい、そこのドス。悪いことは言わねえから、手前ぇ……今の内に死んどけ」 「ゆ……いきなりなにいってるのおおぉぉ!?」 「餌を溜めとく計画性も無え……。人間の危なさも分かってねえ……。にっちもさっちも行かなくなって、 いざ飢え死ぬって段になって、人間様を倒せば英雄か? 危機管理のできねえ無能なリーダーなんざ、 居ない方がマシだ。さっさと体真っ二つにかっ捌いて、"おたべなさい"しろや。そうすりゃ群れの一個ぐらいは、 ドス食って生き延びられるだろうが」 『ドスが群れを引き連れて人間のテリトリーに入った』 その事実が見過ごせない以上、ドスの命はもはや無い。 ただ、ドスの使い道が残っているだけだ。 「ドスじゃなくてにんげんさんがしねばいいんだよー。わかってねー!」 と、ドスの後ろから、成体になったばかりらしきちぇんが飛び出して言った。 「そ、そうなんだぜ! にんげんさんがおとなしくごはんさんをむーしゃむーしゃさせてくれれば、 いたいめをみずにすむのぜえ!」 「むきゅ! ゆっくりしたドスが、ドスすぱーくをつかえば、にんげんさんもたおせるわ!」 若いちぇんの勇姿に心を打たれたのか、成体のまりさとぱちゅりーがしゃしゃり出てくる。 場の勢いに乗って、ドスの背後からも群れのゆっくり達がやんややんやと声を上げはじめた。 「あ゛ぁ゛?」 「ゆ……ドスはにんげんさんのおどしにはくっしないんだよ!」 お姉さんが凄んで見せても、ゆっくり達に引く気配はない。 危険な様子が分かっていないのだ。餓えが、野生の勘を削いでいた。 「交渉決裂ぅ……。まったく、どうせなら町長ん家の方に向かえっての。そしたらドススパークの一発ぐれーは 見逃してやんのによぉ。――よりによってあの馬鹿ん家の方に来やがる」 お姉さんはちらりと、背中の方に見える山を向く。 それは、もりのけんじゃ(笑)からすれば、致命的な隙にも見えた。 「むきゅ! いまよドス! いまのうちにドスすぱーくをつかうのよ!」 「ゆん! そうだね、ぱちゅりー!」 ドスは慌てて、おぼうしの中からすぱーく用のキノコを取り出す。 そしてキノコを口に含もうとしたその瞬間、ひゅん、と一陣の黒い風が吹いて、ドスの舌が根本から寸断された。 「ゆ? ドスの……ドスのべろさんがーー!」 「おーおー、流石ゆっくり。舌が無くてもしゃべれるんだな」 「もどってね、べろさんゆっくりしないでもどってね! ぺーろぺーろ……できないいいいいぃ!」 舌を口に戻そうとしてむーしゃむーしゃしてしまう程混乱したドスの前で、ひゅんひゅんと鳴る風は お姉さんの手元に巻き戻り、一束のトゲ付きワイヤーとなる。 「ちゃらららん。"ゆー死鉄線"~~」 効果音付き大山のぶ代で。 お姉さんは餡子の染みついた凶器――"ゆー死鉄線"を掲げた。 ひゅん! 放たれた"ゆー死鉄線"が、一瞬の内にドスの全身に巻き付く。 「ゆ――ほどいてね! おねえさんこれほどいてね!」 芯まで染みついたとてつもないゆっくりの死臭が、ドスの全身を苛んで、あまりにもゆっくりできない。 見れば、お姉さんがおもむろに取り出した二本目の"ゆー死鉄線"が、意志ある蛇のように群れのゆっくり 一体一体にまきついてゆくではないか。 「言いたいことがあるんなら、口がある内に言っとけや……」 そして、お姉さんは小さな体を一坏に使って、"ゆー死鉄線"をゆっくり、ゆっくりと締め上げはじめた。 「このアタシのプリティーな耳の穴よーくかっぽじって、命乞いから断末魔までガン無視してやっからよお!」 「がえりまず! おうじがえりまずがら! ごれほどいてえええええ!」 お姉さんは宣言通りに。 耳を貸すことは、無かった。 ■8 越冬成功例 ~辛い季節を越えて~ 「やれやれ、やっと取材スタッフの方も帰ってくれましたね」 今年の『越冬』分真空パックゆっくりを抱えたお兄さんが、保存庫にしている納屋へと足を運んでいる。 「あとは、ここに全部放り込んで置いて……と」 がらがらがら……どさり。 「あ」 納屋の扉から出てきた物は、がりがりにこけた頬、干からびた白玉の目玉、よれよれのお帽子。 「ゆっ……ゆっ……ゆっ……」 去年の冬に入れたまま、出し忘れた成体まりさの真空パックだった。 「もっと……ゆっくり……したかった……」 断末魔のまりさを見下ろして、お兄さんはほっと一息。 「良かった。どうやら、越冬は成功していたようですね」 納屋にゆっくりパックを放り込んで、扉をそっと閉ざした。 終わり。 過去作品 anko1521 その台詞は言わせない3 anko1508 その台詞は言わせない2 anko1481 その台詞は言わせない