約 1,858,951 件
https://w.atwiki.jp/kazugoto/pages/22.html
概要 ここでは、当サークル「後藤和智事務所OffLine」及び私が寄稿した同人誌でのミス・誤記を示したものです。 『「若者論」を狙え!――『「若者論」を疑え!』著者による公式副読本』コミックマーケット74、2008年8月 p.42 誤:フランス現代思想 正:ドイツ現代思想 『新・市民のための統計解析』コミックマーケット78、2010年8月 『市民のための〈基礎から学ぶ〉統計学』サンシャインクリエイション49、2010年10月 こちらのPDFファイルをご参照ください。 『幻想論壇案内――東方Project系「評論・情報」レビュー』第8回博麗神社例大祭、2011年3月 p.28 誤:段幕 正:弾幕 『三訂版・市民のための統計解析』コミックマーケット81、2011年12月 表紙の日付が平成22年12月31日となっておりますが、正しくは平成23年12月31日です。 p.21 誤:read.csv 正:read.table p.36式3.11において、Cov(x,y)が不偏共分散のところに入っておりますが、不偏分散の間違いで、式3.10に入ります。 『紅魔館の統計学なティータイム――市民のための統計学Speical』コミックマーケット83、2012年12月 evernoteをご参照下さい。 電子書籍版では修正済みです。
https://w.atwiki.jp/hidamari774/pages/84.html
雨上がりの石畳を歩くその右足は、 歩き慣れた町をいつもより少しだけ強く踏みしめるような足取り。 昨日まで降っていた雨が嘘みたいに晴れ渡る7月の青空----。 宮子は今まさにそんな気持ちで歩いていた。 やわらかく、温い風になびいた髪。 見慣れた景色の中を、優しく吹き抜けていく。 ----そうして町の表通りの外れにやっと見つけた、 白い外壁のまだ新しい建物。 看板の"長島産婦人科"の文字を、確かめるように目で追って----。 宮子は味わった事の無い緊張を手のひらにぎゅっ、と握りしめながら、 開いた自動ドアの向こう側へと、足を踏み入れた。 なんとなく、右足から。 東京スケッチ―第10話― "女神の品格" (なんか、ざわざわするなぁ……) 自動ドアの向こうに足を踏み入れた瞬間、 そんな気持ちが宮子の胸の中で巻き起こった。 "不安"や"焦燥"----だけじゃない、なんだか"恐怖"にも似た感覚。 だけど決して歩みを止めるわけでもなく、 宮子はその足を入り口から程近い受付へと歩いていた。 「あっ、あの~すみません……」 そんな風に胸の中は騒いだままだったからだろうか、 宮子はおどおどして少し吃りながら、 受付に座っていた年は母親と同じくらいの女性に声を掛けた。 「あぁ! おはようございます。診察ですか? それなら診察券をここに入れてもらって……」 「いや、あの……初診です。」 「あら。そうですか…… なら保険証を出してもらっていいですか?」 「あっ、はい……」 受付の人は、声が大きくて----。 宮子は"ちょっぴりお母さんに似てるなぁ"と、思いながら、 ジーンズの左ポケットに入れた保健証を取り出して、その、 "お母さんに少し似てる"受付の女性に手渡した。 「それじゃあ、今日ここになんの診察で来たのか、 この髪に書いて下さいね。書き終わったら渡して下さい。」 そう言うと、その"お母さんに少し似てる"女性は、 宮子に黒いボードの上に乗った記入用紙と鉛筆を手渡した後、 さっき預けた保健証を持って奥の部屋の方へと歩き出していった。 (さてっ……と……) 宮子は受付の前の黒い長椅子に腰かけて 、鉛筆を右手に握りしめ記入用紙とにらめっこを始めた。 生まれてこの方、健康なのが取り柄だったからか、 あまり病院、と名の付くものに来た事は無かった。 その為に渡された記入用紙に、まず何から書けば良いのか躊躇ったが、 とりあえず鉛筆を走らせ、名前と、住所と年齢と、 診察理由の欄の"妊娠検査"の所に丸を付けた宮子だった。 「あの~、すみません。」 それからなんとか分かる範囲で記入用紙を埋めた宮子が、 受付に声を掛けたのは、書き初めてから15分が経った頃だった。 「……はい! あぁ、書き終わりましたか? それじゃあ受け取ります。」 こちらに背を向けるように座りながら、 受付の隅にあるパソコンへ何やら打ち込んでいたさっきの受付の人---- "お母さんに少し似てる"女性に宮子はその用紙を手渡した。 「はい、確かに……あら?」 受け取った用紙に目を通した受付の女性は、 何かを見つけたように呟いた。 その予想外のリアクションに困った宮子からも、 思わず声が出た。 「えっ、あの、何か変なこと書いてました?」 目を丸くして聞く宮子に、用紙に向けていた顔を上げ、 女性は少し笑いながら返した。 「いや、ううん。 あのね、私の娘も"宮子"って名前だからね。 思わず……ふふふ。」 さっき以上の予想外の答えに宮子は、 何だか肩透かしを食らったような気分になったが、 女性のその笑顔を見ると思わず---- 「ふふっ、そうなんですか。」 と、宮子も笑顔を見せた。 "あぁ、こんな風に優しく笑うのも似てるなぁ"と思いながら。 そんな太陽のように笑う少女を見つめて、 受付の女性は続けた。 「ちょうどね、あなたと同じ年頃なのよ。 うちの娘もね、だからなんだか、不思議な気持ちなのよ…… 自分の娘と同じ名前、同じ年頃の女の子が、 "お母さん"になるかもしれない、って思うと。」 「"お母さん"……?」 自分にはおおよそ似合わないその響きが、宮子の胸の奥に届いた。 女性はそうして不思議そうに、 こちらを見る少女に向かって、優しくこう呟いた。 「そうよ。あなた----宮子ちゃんは、これから"お母さん"になっていくの。 この世界で一番大好きな人との間に生まれた、 "命"を宿したその瞬間から、少しずつ。」 そう、話す女性----名前は"ゆうこさん"といった---- その目には自分の母と同じ、強くて、 優しい太陽のような輝きが宮子には見えた気がした。 「宮子ちゃんのお母さんも、私も、いきなり"お母さん"になれたわけじゃない。 大切な命を宿して、この世に生まれたあなたが大きくなっていったように、 私たちも少しずつ本当の"お母さん"になっていったのよ。 あなたと同じようにあなたのお母さんも、少しずつ成長して…… 苦しいことも辛い事もたくさんあるけど、それはすごく幸せなものなの。」 "お母さん"というありふれた響きが、違和感から、 胸の中にすっと吹く風のように優しく宮子に響いた。 自らが呟いた言葉に目を丸くしていた少女が、 次第に何かを受け入れるように大きく息をしたのを見たゆうこは、 最後にこう付け加えた。 「だからね、本当に、おめでとう。 これから苦しいこと辛いことがたくさんあるかもしれない、 あなたは今まだ戸惑っているかもしれない。 だけど、今あなたの身体の中で生きているのは、 間違いなく"幸せ"そのものなのよ。 だから、おめでとう。 ……あら、ちょうど宮子ちゃんの番ね。 それじゃ、行ってらっしゃい。」 そう言って診察室の方を指差したゆうこへ宮子は、 「ありがとう。行ってきます。」 と、だけ伝えて受付の斜め向かいにある診察室へと入っていった。 ("お母さん"……か。) と、胸の中に強く響いたその言葉と共に。 「おめでとうございます、3ヶ月目ですよ。」 そう言ったのは、よれよれの白衣を着た初老の男性---- この産婦人科の主治医の"長島先生"だった。 長島先生はそう言って宮子にエコーの写真を手渡す。 ----僅かに灯りが差す海の底で小さな影が揺れているように見えたそれは、 確かに宮子の中に芽生えた新しい命だった。 その証を手に取った宮子は、 (綺麗……。) と、涙が溢れるくらいその美しさに見入っていた。 「……と、えぇと、聞いておられますかな?」 すっかり見入ってしまっていた宮子にようやくその言葉が届いたのを確認した長島先生は、 皺を蓄えた目尻を下げ、優しく微笑みながら続けた。 「さて、これから出産までの間、7ヶ月目までは月に一回、 それ以降は2週間に一回、検診を受けて頂きます。 それから母子手帖の手続きに出産費用の準備に、 まだまだやる事はたくさんあります。 詳しいことはこれからお渡しする書類に書いてありますが……。 ともかく、その中で一番大切なのは、 "ひとりでやろうとしない事"です。 身の回りの家族に友人、旦那さま、そして私たち…… あなたはこれからたくさんの人々と共に、 その生まれ来る"命"を迎える準備をしなければなりません。 それを分かっていただけますかな?」 宮子はその言葉をただ受け止め、深く相づちを打って、 「はい。」 と、だけ言った。 そして、それを確認した長島先生は、 それまで合わせていた視線を一瞬外してから続けた。 「それから、もし、その命をあなたや、旦那さまが望まないと言う場合には、 "中絶"という選択肢もあります。」 「えっ……?」 その言葉を聞いて、あからさまに動揺した宮子は、 すがり付くような瞳を先生に向けた。 それを見て、見ないようにしながら、 長島先生は尚落ち着いた様子で続けた。 「"産む"という選択肢だけでは無い。という事です。 生まれ来る命には、その生まれる場所を選ぶ事は出来ません。 そして、生まれ来る命は、幸せでなくてはならないのです。 子どものために親がする事---- 親にとってそれは、幸せと同じだけとても辛く、苦しいものです。 今のあなた自身にそれを背負う事が出来ない時は、 もう一つの選択肢もある。 という事を覚えておいて下さい。 それを決めるには、まだ時間があります。 なので、ご家族や旦那さまとよく話し合う時間も必要でしょうね。」 優しく微笑みながら、嗄れた声で長島先生はそう宮子に告げた。 ----それはまだ若い"少女"への最大限の気配りだった。 一方、その辛辣にも聞こえるほどの優しい言葉を受けた宮子は、 ただうつむいて、 「はい……。」 と、答える事しか出来なかった。 「……失礼しました。ありがとうございました。」 と、沈んだ声で診察室を後にした宮子を受付にいたゆうこが迎えた。 さっき診察室へと入っていった時とは正反対の曇った表情を見せる"少女"へ、ゆうこはひとつ、 「そうゆう事なの。"お母さん"になるって事は。」 と、澄んだ優しい声で言った。 宮子は黙ってうなずいた後、診察券と書類と内服薬を受け取り、 代金を支払って長島産婦人科を後にした。 後ろ姿が遠く消えていく姿を見つめながら、 ゆうこは、 (幸せには、同じだけ痛みがあるものね。) と、ポケットから定期入れを取り出し、 一枚の写真を見つめながら思った。 (あなたも、そうだったのかしら……"宮子"。) まだ綺麗なその写真には、ゆうこと、小さな子を抱く"少女"が笑っていた。 もう一人の"宮子"もまた、優しく、太陽のように笑う"少女"だった----。 表へと出た宮子は、正午の強い日差しを受けながら元来た道を歩いた。 ここに来た時には吹いていた風も今は無く、 ただ猛烈に注ぐ茹だるような日差しが、ただ宮子を突き刺していた。 ("産む"という選択肢だけでは無い。という事です。) その言葉が、ただただ胸を突き刺してえぐっていく…… 先生の優しさが、宮子には痛すぎて。 (だけど、この子は確かにここで生きてる。) その湧き出るように生まれる想いがただ今の宮子の歩く力になって、 零れそうになる涙を堪える力になった。 (にぃにぃ。) そして弱音を吐くように小さく呟いたのは、愛する人の名前----胸がちくりと痛んだ、いつもの帰り道。 「ただいま~。」 玄関を開けた先はガランとした空気が漂っていた。 「にぃにぃは……部屋か。」 玄関に靴があるのを確認して宮子は廊下を抜け、 汗を流すために風呂場へと向かった。 同じ頃、玄関が"バタン"と閉まった音を部屋にいた兄は聞いていた。 朝からやっていたレポートも片付き、 今は椅子にもたれ掛かりながらただ天井を仰いでいた。 (みぃちゃん……) 何気なく口にしたのは恋人であり、妹である人の名前---- いつもは胸の中を澄んだ音色で過ぎていくその響きも、 今日は何故か、名前を呼ぶほどに胸が騒いだ。 "何故"----理由なんてもうとっくに気付いているのかも知れない。 だけどそれが本当ではありませんように…… と、願う希望と、それを覆い隠すように拡がる不安。 それは、部屋の窓から見えた、抜けるような青空さえ鬱陶しく思わせた。 そうして、うつらうつらと過ぎる時間を泳いでいると、 コン、コン。 「にぃにぃ、いる?」 宮子の声にはっ、となって、その声に応えた。 「うん、いるよ。どうぞ?」 「うん、おじゃまするよ~」 出来るだけ平静を装うように応えた兄は、 風呂上がりでまだ上気した頬を覗かせる宮子を部屋へと迎え入れた。 「おかえり。なんだ、お風呂入ってたんだ。」 「うん。外暑くってさ~、汗かいちゃったから。」 いつもなら弾む声も今日は何だか静かな響きだった。 それをお互いに感じて訪れた沈黙。 ----打ち破ったのは宮子の方だった。 「あのね、にぃにぃ。今日、さっきあたし、産婦人科に行って来たんだ。」 兄の瞼がピクッと動いたが、ただ宮子を見つめるだけで言葉はなかった。 その様子を宮子もじっと見つめ、続けた。 「春からずっと生理が無くてさ、それで、おかしいなぁって思って。」 怒るわけでも焦るわけでもなく、いつものリズムで、宮子は核心へと話を進めた。 「それで今日検査してもらったらね……。」 目の前には、ただ審判を待つように宮子の瞳を見つめる兄----。 宮子は、躊躇わなかった。 「……居るよ。私たちの子どもがここに。今、2ヶ月目だってさ」 目を見開いた兄、静かに告げた妹----。 窓の外には雲ひとつ無い空から差した太陽が部屋に届いて、ふたりの間で揺らいでいる。 こうして、宝物を無くしたふたりの最後の夏が、今、始まった。 眩しさと温もりと、澱んだ絶望だけを頼りに。 東京スケッチ―第10話― "女神の品格" 終。
https://w.atwiki.jp/rktnpaku/pages/38.html
サイトに載ってるルクたんが関わったDRRR同人誌 (発行?)日付 タイトル 絵まとめに画像の有無 20100627 正臣×臨也、静雄×臨也『夢から醒めたその後に』(合同誌) ○ zip 平和島静雄×紀田正臣『シズマサノススメ』(RK個人誌 コピー本?) × 20100822 Twitter BOTキダーズアンソロジー『1.正にぃ 2.臣くん 3.キダーズハグ』(RK漫画3P寄稿) ○ 検証 アンソロ 20100822 静雄×正臣『Wannawannawanna』(RK個人誌) × 20100919 静正、シズイザ、正臨正『ときめけ喧嘩人形!〜ライバルはキュートボーイ〜』(合同誌) × 20101230 紀田正臣×三ヶ島沙樹アンソロジー『カナリア』(RK漫画6P寄稿) × 20101230 赤林×四木R18アンソロジー『IMMORAL』(RK漫画4P寄稿、ノベルティ参加) × 20110227 竜ヶ峰帝人×紀田正臣アンソロジー『Perfect Star!!』(何P寄稿したかは不明) ○ 検証 アンソロ 挿絵など 20100627 『黄色の拘束、銀色の約束』(小説表紙) ○ Darling loving ring(ゲストイラスト) ○ 20101230 正臣×臨也(+沙樹)R18『幸せ家族計画』(小説表紙寄稿) ○ 検証議論中 723 名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! [sage] 2011/04/17(日) 01 29 57.66 ID VG9k6VZd0 【BL閲覧注意!! 要cookie】 1、正にぃ 2、臣くん 3、キダーズハグ(アンソロ) http //www.c-queen.net/ec/products/detail.php?product_id=33614 IMMORAL(アンソロ) http //www.c-queen.net/ec/products/detail.php?product_id=45650 ときめけ喧嘩人形!〜ライバルはキュートボーイ〜(合同誌) http //www.toranoana.jp/bl/article/04/0010/24/52/040010245248.html 夢から醒めたその後に(合同誌) http //www.toranoana.jp/bl/article/04/0010/22/76/040010227635.html 合同サイトの相方の謝罪文に 発行した合同誌・RK個人誌にもトレスがあり、二人でどうするか話し合いを進めています。 ってあるけどその後もとらのあなで販売継続してて一番下のはとうとう売り切れた 話し合いは在庫全部履いてバックレるっていう結論に達したのかな? 8 名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! [sage] 2011/05/22(日) 19 38 46.51 ID mohA0Q530 (中略) 正臣×臨也『黄色の拘束、銀色の約束』(小説表紙寄稿) >この度当サークルの正臣×臨也同人誌の表紙を描いていただいていたRK様より、 >過去に有料素材サイトから無断借用・トレースをしていたというご連絡がありました。 >当サークルに描いて頂いた表紙については無断借用の事実は無いとの事でしたが、 >私個人の判断により既刊の販売は停止させていただきます。 サイトに載ってるルクたん(名義:石村)が関わった虎兎同人誌 (発行?)日付 タイトル 絵まとめに画像の有無 20110718 バーナビー×虎徹R18『All I ever wanted.』(小説表紙寄稿:表紙だけかは不明) × 354 名無しさん@ゴーゴーゴーゴー! [sage] 2011/09/14(水) 18 54 16.47 ID cxVgz8st0 Be (中略) 【TIGER BUNNY】石村名義? 画像なし 20110718 バーナビー×虎徹R18『All I ever wanted.』(小説表紙寄稿)表紙だけかは不明 ※兎虎小説については同サークル同日発行のものが他に2冊あり その2冊にルクたんが関わっているかは不明 小説サークルだがその2冊の中には漫画掲載の同人誌も含まれる ルクたん(名義: )が関わった狩人同人誌 (発行?)日付 タイトル 絵まとめに画像の有無 20120108 『アレソレ。』ヒソカフルカラーイラス本(ゲスト) × 20120503(予定) 『キミの瞳をえぐりたい』ヒソカアンソロ参加 × ルクたんが関わった動画(製作者は別) 【Just Be Friends】 http //www.youtube.com/watch?v=GN3AmeOc0B0 (該当作品:検証3の上から七段目) http //www.nicovideo.jp/watch/nm9866760(←アニプレにより削除済)
https://w.atwiki.jp/etasumano/pages/16.html
イロスマ オリスマ ソモスマ ピカスマ コマブラ クラバト ブルスマ ムシスマ スパスマ
https://w.atwiki.jp/wiki9_vipac/pages/2553.html
失恋板在住、それは物書きとしての能力が0であっても、 下ネタと思想の話だけでSSを書き続けた存在。 そんな失恋板在住の、 世界の終わりのような下ネタSSの詰め合わせハッピーセット。 失恋板在住の下ネタSSの最高傑作は、間違いなくオナニー短編発掘だが、 それ以外のものを、ここに記念として埋葬しておこう。 世界が射精する日、僕はチンポを握って走り出す。 今日は国連が定めた全人類射精デーだ、街では精液が飛び交い、道路には白い川が流れている。 それでも僕は不満なのだ、みんなが隠れずにオナニーをしてしまったら、 僕が今までコソコソと続けてきたオナニーは一体何の意味があるのか、僕は憤怒していた。 誰もが自信満々にオナニーをする日、今日は皆で楽しくオナニーをできる日、 だが、そんなオナニーはオナニーではない気がする、 僕は硬く勃起した陰茎を手で覆いながら路地裏を駆け抜ける。 どこへ行こうという気はない、 ただ、僕は、この狂った日が早く終わる事を願って、逃げ出したかったんだ。 走り疲れてふと周りを見ると、陰茎を勃起させていない一人の老人に出会った。 「あなたは、今日がなんの日か知らないんですか?」 「知ってるさ、だからこそ、こうやって抵抗してる。」 僕達は肩を組んで歩き出す、国連なんてクソ食らえ、 オナニーはもっと陰湿であるべきだ、そんなパレードが始まった。 どれほど歩いたのだろうか、 気づいたら僕らの回りには萎びた陰茎をズボンの中にしまった人達の大群衆が出来ていた。 彼らは叫ぶ、オナニーは秘密だ!オナニーは自由だ!オナニーは最高だ! 僕たちはその日が終わるまで、ただただ練り歩き続け、誰も射精する事は無かった。 素晴らしい一日だった。 「私があなた専用のセックスマシンです、私で存分に性欲を発散してください」 そう言って目の前に現れたのは、あまりにも無機質で最低限の人型をしているだけのロボットだった。 僕はとても彼とセックスに興じる気にはなれなかったのでその事を伝えると、 彼は特に文句も言わずにスリープモードに入った。 僕の部屋の隅で今の彼はスリープモードで待機している、 彼は僕とセックスする為に作られた、 だが、それは僕の希望とは違った為、こうして彼はただ無為な時間を過ごしている。 いや、それは彼だけの話だろうか、 彼が僕とセックスする為に作られたのなら、僕は一体何の為に生まれてきたのだろうか。 彼は存在する目的がはっきりしているが為に、それ以外の楽しみを知らない。 僕は存在する目的を良く知らない、 それでも僕は不平不満を言いながらもある程度の楽しみを持って生きている。 だったら、僕は彼に何を伝えれば良いのだろうか。 彼はロボットだけど、もっと良い時間を過ごす事は可能だと思う。 久しぶりに彼に呼びかける、スリープモードから戻った彼はまず、 「ついにセックスを望まれるのですね!」と聞いてきた。 僕は笑顔で彼に言う、 「残念ながら違う、君に本当の人間の快楽というものを教えてあげようと思ったんだ。」 そして僕は陰茎を取り出して、手を使いしごきあげる。彼は戸惑っていた。 セックス専用のロボットにオナニーを教える、そんな事が可能なのだろうか、 普通ならそんな疑問が浮かぶだろうが、僕には何故か確信があった。 「こうすると、セックスより気持ちが良いんだ。君もやらないか?」 今の僕にはひどく無機質なロボットが、まるで力強い肉体を持った神話上の神々に見えた。 彼はきっと見た目以上に高性能なロボットだったのだろう、 とても人間には再現できないような複雑な指捌きで、彼はオナニーを始めた。 私もそれに応えるように陰茎をしごく。 二人一緒に快楽の階段を上り、同時に機械油と精液が飛び交った。 私は笑顔で彼に聞く、「ところで君の名前はなんて言うんだい?」 題名:友達、完 すごい射精感だ、これでは僕の強靭な理性もまるめこまれてしまいそうだ。 陰茎から与えられる刺激を噛みしめて反芻しながら、僕は必死に頭を働かせ考えを巡らせる。 人間という生き物は愚かだ、 誰もが真実に直接触れる事が出来ずに、憶測でお互いに傷つけあってしまう。 今僕がオナニーしていても、僕の頭の中の快楽を誰かに正確に伝達する事はできないのだ。 人間がいかに愚かしげだとしても、愚かだからこそ幸せになれる事もある。 仮にすべての真実が相互通行するような世界になってしまったら、 僕は頭の中の孤独で自由なスペースを失い、窮屈で死んでしまうだろう。 わからない方が幸せな事がある、僕のオナニーは秘匿されているからきもちがいい。 人は時に愚かだし、人は時に賢明な判断をするし、賢明な判断の下に愚かな行いをしたりする。 冷静な判断で周到に計画され限りない労力をかけて達成された一回の射精の為に、 色々な物が犠牲になったりする。 人間は考える動物だから、考える事で自分の欲求を再定義して、それに向かって突っ走ってしまう。 人には一貫性が無い。人は刺激を受け考える事で常に変容していける存在だ。 だから一定の基準で人間を評価しようと思うと、時に愚かで時に賢明だったりする。 陰茎に快楽が与えられている間は、アインシュタインだって愚かだろうし、 アインシュタインの前に立てば、唐突に賢明な事を言い出すのが人間だ。 どうも、僕が射精の天才です。 そう言って面接会場に現れたのは、どう見ても根暗そうなオタクだった。 こんな奴の精液なんて本当に少しだけ垂れ流されるぐらいで、勢いも弱いだろうなぁと思っていたら、 そいつは面接官である僕の確認も取らずに面接用の椅子に大股開きで座り、オナニーを始めた。 僕が絶句していると、そいつは屈託のない純粋そうな喘ぎ声を上げ、自分の世界に入っていった。 陰茎の先端からは透明な我慢汁が流れ落ち、僕はその様子から目を離せなかった。 主導権を取り戻すべく深呼吸して冷静になった僕は、 逆にここが面接会場だという事が、とても些細で愚かしげな事に思えた。 僕は面接官として、多くの若者の主張を聞き、その中に順位を付け、限られた人を採用する。 しかし、僕の目の前でオナニーをしている彼は、 自らのオナニーを見る人に順位を付けないだろうし、その全てを幸せにするだろう。 それに比べて、僕のしようとしている行為のなんとあさましい事か。 僕は手元の履歴書を全て破り捨て、今まで面接した若者の評価シートもクシャクシャに踏みつけ、 オナニーをしてる彼に質問した。 「君は、何故ここでオナニーを?」 「僕は、そうする事でしか、誰かを幸せにできないからです。」 その瞬間、僕は笑顔になって、拍手をしながら答えた。 「君を採用しよう。」 ここは回らない寿司屋、 学生から家族連れまでリーズナブルに楽しめる回転寿司なんかとは格が違う。 気難しい熟練の大将が握ってくれる厳選されたネタって奴は、 俺にとっては一か月にいっぺんだけの最高の贅沢って奴だ。 そんな日に限って、変な客が来やがる、 開口一番、「大将!ちんこ握ってくれよ!」。 あんな奴はつまみ出されて終わりだ、食事中になんて事を言い出すんだ。 そう思っていたら、いつも渋い顔をした大将が、突然顔を赤らめてにやけながら、 「奥で待っててくれ」と言った。 そうか、大将は艶の良い魚の身と一粒一粒輝くようなシャリだけに飽き足らず、 活きの良い肉棒まで握ろうと言うのか。 雨どいから濃い白さの精液が流れ落ちてくる、そしてそれを見ながら、僕は縁側で涼んでいる。 今日の天気は精液だ、屋根の下に居ないとすぐ精液でべとべとになってしまう。 晴耕雨読と言うが、精液の日に家でゆっくりとできる事は、とても幸せな事だ。 白く塗られる庭木達も、きっと大きく伸びる事だろう。 今日の天気は精液だが、この精液はあくまで地球が出した精液であって、 私の陰茎が出す精液に比べたらスケールが違いすぎる。 でも、私の少量しかない精液は私だけの物で、この大量に降り注ぐ精液は誰の物でもない。 よし、地球が射精しているのなら、私も射精して対抗しよう。地球と縁側デスマッチだ。 私は陰茎を勃起させて、空を仰ぐ。 この空から降り注ぐ精液に、ほんの少し怖気づいた。 だから私は陰茎を握り心の中で呟く。 「ジャイアントキリングだ!」 指先に意識を集中し陰茎を奏でる私、その威勢に脅威を感じたのか、空からの精液の量の増してきた。「いいぞ、受けて立つ!」 私は空に精を放った。 私が出した精液は、地球が降らせている精液に比べたら、些細な量だったかもしれない。 それでも私の精液は、大気を穿ち、天空を裂き、私の遺伝子を乗せて駆け抜けた。 なんて良い気分だろうか、私は射精感を感じる暇なんてないほどの圧倒的な高揚感の中に居た。 明日からまた頑張ろう、心からそう思えた。 大人になったらおじさんとセックスしよう、 そう言われて僕は、セックスって何?と聞いた。 そうしたらおじさんは、とても気持ちが良いものさ、と答えた。 それから僕は、おじさんとセックスをする為に、大人になろうと毎日背伸びをして頑張った。 そして僕は、大人になれないまま大人になってしまった。 大人になれないまま大人になった僕は、おじさんに謝りに行った。 僕は大人になった、でも本当に大人になった訳じゃない、 僕はまだ、おじさんと約束したときの子供のままで、 何も変わる事が出来なかった、セックスしたがりの子供のままだ。 大人じゃない僕はおじさんとはセックスできない、ごめんなさい。 僕は悲しかった、おじさんとの約束を果たせなかった。 でも、おじさんは優しい笑顔で僕に言ってくれた。 おじさんだって、君とセックスしたいだけの子供のままなんだ。 セックスが気持ちが良いかどうかなんて、本当はおじさんにもわからない、 ただ、君が大人になったら、それがわかる気がしたんだ。 それじゃぁ、僕もおじさんも、大人みたいな顔をしながら、子供のままなんですね。 そう言った僕は、今まで張り詰めていた物が無くなったように、ふっと心が軽くなった。 優しい笑顔のままおじさんが言う、 じゃぁ、子供同士で遊べる事で遊ぼう、 そう言っておじさんは、ACVDのディスクを取り出したのだ。 セックスだ!我々にはそれが必要だ! そう言って俺達の兄貴分は裏山の廃鉱山でつるはしを振るい始めた。 彼の勇敢で剛毅なつるはしは岩盤を穿ち、その行為はさながら地球とのセックスだった。 そして俺達は大人になって、それぞれの人生を送るようになり、ある日俺は憂愁に囚われ廃鉱山を見に行った。 廃鉱山の中に入っていくと、コツコツと弱弱しい音が響き続けていた、まさかな、そう思って更に奥に入ると、やせ細った俺達の兄貴分が小さな石をコツコツと削っていた。 その小さな石は、何やら女体をイメージしているようにも見える、優しい丸みを帯びていた。 「もう地球とはセックスしないのか。」 俺は少し冗談っぽくそう聞いた。 そうすると兄貴分はこう返す。 「地球とセックスするのは最高だった、でも、だんだん気づいてしまったんだ、俺がセックスだと思っていた物は、偽物だった。」 「だから、俺は本物のセックスの偽物を作っていたんだ、ほら、こんなに。」 彼の指す方向には丸い石が沢山。 「丸くて、つるつるしてて、握り続けてると少し暖かくなる、優しい気持ちになる、これが、セックスなんだよなぁ。」 俺は愕然とした、俺が大人になってしていたどのセックスも、この丸い石のたった一個と比べても、浅はかなセックスだった。 その日俺は仕事をやめ、家族を捨て、セックスを磨き始めた。 愛は細部にこそ宿る、いつだったか俺が弟子達に言った言葉だ。 俺は世界に誇る仏師らしい、だが俺はそんな事をどうでもいい。 ただ、俺はがむしゃらにセックスを求めていただけだった。 つるはしで地球をセックスするより、小さな石と心を通わせ最高のセックスを投影する。 それが、俺達のセックスだ。
https://w.atwiki.jp/twitteringbird/pages/33.html
名義:灰谷コウ サークル:不夜城 NARUTO -ナルト-(〜2004) D.Gray-man 名義:灰谷コウ サークル:ストレンジデイズ(Strange Days) 銀魂(WEBSITEのみで、同人誌等の発行はなかったとのこと。WEBSITEのアドレス不明) テニスの王子様(2004.12.29) 名義:ヨネダコウ / 灰谷コウ サークル:ニトロ攻鉄 / ストレンジデイズ(Strange Days) 家庭教師ヒットマンREBORN! (2004.12.29~2008.03.16) WEBSITE:2008.03.18「ニトロ攻鉄 freeze」、2008.12.31「ニトロ攻鉄 sleep」 名義:古雅 至(こが いたる) サークル:Raw. クローズZERO (2008.05.03~2009.12.28) WEBSITE:クローズZERO専用あり 名義:ヨネダコウ サークル:Raw. どうしても触れたくない (2008.10.26~2009.08.16) TIGER&BUNNY(2011.08.12) GIANT KILLING (2011.08.12、2012.12.29、2013.02.17) Fate/Zero (2011.12.30~2012.04.22) SLAM DUNK (2012.05.03、04) COLOR FILM (2012.08.11~) NightS (2013.03.03) ※※※同人誌の各ページ内の表記にて※※※ 【ページ】は冊子全体、【目次】は原稿数をカウントしています。 【価格】はイベント販売時の価格です(通販時や書店販売時の価格とは相違します)。 .
https://w.atwiki.jp/hidamari774/pages/164.html
第二部 沙英とヒロ 私は沙英。 恋愛小説家で、一児の母でもある。 高校時代、ひだまり荘に住んでいた頃にはいつもヒロが側にいて私を支えてくれていた。 そのため後輩達からはヒロがお母さんで私がお父さんの家庭ができあがっていると言われていた。 あの頃の私たちには異性と付き合い、結婚するという事など頭になかった。 だが今の私たちは大人であり母親だ。 今の旦那は中学の頃の初恋の人だった。 上京してきたその人と偶然、神様の悪戯によって再会した。 そして私も全く予想していなかった未来が今は紛れのない現実として存在していた。 「沙英、愛してる!」 「私も。」 結婚して 「子供が欲しいな。」 「男の子、それとも女の子?」 セックスして 「挿入れるよ…」 プチッ 「いっ、痛いっ!!」 初めてを捧げ 「沙英っ…出るっ!」 ビュルッビュルッ 「うあっ…あ、熱いっ!!」 精を子宮に注がれ 「お腹…目立ってきたね。」 「6ヶ月だよ。」 妊娠して 「うっ、生まれる!!」 オギャアオギャア 「男の子だ!」 出産して 私は母親となった。 妊娠、出産を経験し私の小説の幅も広がった。 そして我が子の将来を私の仕事で支えるという使命も生まれた。 この変化を私は受け止め、これからも前に進んでいくのだ。 「ママー…」 回想に浸っていた私を子供が現実に引き戻す。 「はいはい。」 「こうえん…いこ?」 「わかった、今行くから。」 「はーい。」 子供の小さな手を握り、家を出ていつもの公園に向かった。 公園は家の近くにあり、歩いて数分でたどり着けた。 公園に入ると 「あら、沙英?」 私の一番の親友、ヒロが声をかけてきた。 「おばさん、こんにちは!」 「はい。こんにちは。」 子供がヒロに抱きつく。 「〇〇くん、あそぼ?」 「うん!」 側にいたヒロの娘と遊び始める私の息子。 私はヒロと一緒に公園のベンチに腰を下ろした。 「ヒロ、ウチの子供の事いつもありがと。」 「どういたしまして。」 私の家では基本的に私が仕事をして、旦那が家事をしているが、旦那にも仕事があるため、旦那が出ている時には家事ができない。 そんなときにヒロは私のアシスタント、そして私の家の家事を手伝ってくれる。 そのため、ヒロは私の子供の面倒も見てくれて、子供はヒロに懐いていた。 「私って、ついつい子供に厳しくしちゃうんだよね…」 「でも、あの子の母親は世界でたった一人、沙英だけよ。あの子には沙英がたっぷり愛情を注がないと…」 「うん、分かってる…」 ヒロの旦那が家にいない時はヒロは彼女の子供も連れてくる。 だから、お互いの子供はすっかり仲良くなっていた。 私は仕事のストレスや本来の性格もあってか、子供には厳しく怒ることが多い。 そうなるとますます子供はヒロに懐くのだった。 智花には「ヒステリックおばさん」などと呼ばれ、からかわれている。 その智花はというと、既に五人も子供がおり六人目もお腹にいるのだという。 この間電話した時には6ヶ月だと言っていた。 あの生意気な妹も今は大家族の母親になっていた。 時とはこうも人を変えるものだったのか。 「ママー!」 ヒロの娘が泣きながらやってきた。 「どうしたの?」 「すなのおやまくずれちゃった…」 子供達は砂場で遊んでいた。 「はいはい、もう泣かない。また作り直しましょ?ママも手伝うから。」 「あなたもしっかりしないと。もうすぐお姉ちゃんになるんだから…」 「△△ちゃん、おねぇちゃんになるの?」 私の子供も近くに寄ってきた。 ヒロのお腹は少し膨らんでいた。 3ヶ月である。 「ここにあなたの妹がいるのよ。」 「いもうと?」 「おばさん、さわってみてもいいですか?」 「いいけどその前に手を洗ってね。」 二人が手を洗った後、ヒロは新しい命を宿したお腹を見せた。 二人の幼い子供は興味深々にお腹を触る。 「ふくらんでる…」 「いまとくんってなったよ!」 「この子の心臓も動いてるの。」 「よくわかんないけどすげー!」 「わたしがおねぇちゃんだよ!」 子供達はヒロのお腹の中の胎児としばらくの間触れ合った。 「そろそろあの人が帰る頃ね。沙英、またね。」 「あっ、ヒロ!」 「何かしら?」 「もしよかったら今度の休みに家族みんなでディスティニーランドに行かない?知り合いからチケット貰ったんだ。」 「ふふ、わかったわ。私たちは特に予定とかは無かったし。」 「OK!了解。じゃあ私達もこれで。」 「さよなら!ヒロおばさん!」 「うふふ、さようなら。」 「さよならー」 ヒロとその娘と別れ、私は息子の手をしっかりと握りしめながら、家路に帰って行った。 おしまい
https://w.atwiki.jp/hidamari774/pages/83.html
"愛し合うという事" 「……っ! あぅっ! もっと……っ、もっと奥にしてぇっ!」 "許されはしない事" 「みっ……みぃちゃん……っ! 気持ちいいよっ……、みぃちゃんの中……うぅっ」 "それでもいつまでも、「ふたり」でいられると信じてた" 「あっ、あたしも! あたしもすっごく気持ちいいよ……っ! だっ、だいすき! にぃにぃ……っ、にぃにぃ……っ!」 "誰にも言えない秘密の味を口うつしであなたにもあげましょう" 「僕も……っ、すき……すきだよ……っ! みぃちゃんが大好きだよ……っ!」 "苦くて、優しい味。そして、「ふたり」にしか、分からない味" 「うっ、うんっ……! ありがとうっ……ふぁっ! もうっ……もうダメっ!」 "私たちはたぶん、いつかこうして「今」が変わってしまうこと、この「今」に未来なんて無いってこと、とっくに気付いてたのかも" 「僕も……! 僕ももう……うぁっ!」 "それでもいいよ、私があなたを許してあげる。だから、私のそばにおいで? そして、あなたにも聞いて欲しいの。" 「このまま……あぁっ! このままっ! うぅっ! あぁっ! ふあぁぁっ!」 "新しい、命の音を" 東京スケッチ―第9話― "雨上がりと少女。" やまぶき高校を卒業して、久々の実家で過ごした春はあっという間に過ぎていった。 世界一周放浪資金調達の為のバイトに明け暮れ、家に帰れば奔放な父や母と軽口を叩き合い、大好きな兄とは深夜の逢瀬を重ねて、3日に一度は親友と長電話をして、毎日は忙しなく、だけど想い出と笑顔がたくさん詰まった宝物のような日々を宮子は過ごした。 そして季節は、生温い雨の匂いを連れて"夏"を運んでくる。 ----宝物をなくした、19歳の夏。 7月のある夜----、その日の朝から降り続いた雨は、日付が変わってもしとしと、静かに降り続いていた。 「止まないなぁ~。」 と、一人こぼした宮子は雑誌を捲りながら寝転んでいたベッドから起き上がり窓を濡らす雨と深い夜の景色を眺めていた。 (----こんな日は、ろくな事を考えないなぁ……。) 夜に降る雨のせいにして、宮子は窓の向こうの闇によぎる不安や胸が詰まるような想いを重ねていた----。 あの春の夜に胸によぎった不安は、それからの宮子に少しずつ、少しずつ風穴を開けるように広がっていった。 血の繋がった兄との今の関係がどうとか、これから先どうなるのか、あの時はそんな気持ちがふと胸をよぎったのだろう。だが、今はあの時判らなかったその不安の理由がわかるような気がしていた。 いや----、今だからこそ、"解ってしまった"と、言うべきだろうか。 ----いくら目を凝らしても変わらない窓にかかる雨のせいで、心の中まで滲んで、澱んでしまいそうになって宮子はため息をこぼした。 「な~んか……、苦しいなぁ。」 誰にも言えない事は独り言でしか言えない。 それでもせめて、口から出さないと胸が破裂してしまいそうな気がして。 「あ~っ! やめやめっ!」 沈んでいく自分に堪えきれず、自ら歯止めをかけるように宮子は声を出した。 "ばさっ"と、音を立てて再び寝転んだベッドの上----。 うつ伏せになって瞳を閉じて、眠気が身体を包み込んでしまうまでじっとしていよう----。 そう思って一人、まぶたの裏側の幾何学模様をただ追い掛けていた。 眠ろうとした身体に湿気がまとわりつくのが少し気持ち悪くて、宮子は身体をよじらせて何度も寝返りを打った。 ----そうして繰り返しているその時、しとしと、雨どいを伝う雨の音だけが耳を通り抜ける薄暗い部屋の中で、宮子は身体の中から、"とくんっ"と微かな、鼓動を感じた。 "自分のものであって、自分のものではないもの" それはあまりに小さくて、身体を夜に委ねてようやく聞こえるほどの僅かな新しい"命"の鼓動。 ----えっ……? 宮子はさっき、喉まで出かかっていた不安が見事的中してしまった事への戸惑いと、それと同じだけじわり、じわりと沸き上がってくる愛する人との間に芽生えた新しい"命"へと向けられる喜びで胸がいっぱいになった。 ----それはまるで、"希望"と"絶望"を同じだけ囲ったこの世界のような……苦しさに温もりさえ感じるこの小さな"命"の鼓動のように。 薄暗がりの中、目を丸くするような驚きと、言葉で言い表せない感動や切なさを胸に急に感じた……。 そんな宮子はさっきまでまとわりついていた湿気も忘れて、雨の音をかき分けながら、丸くなってうずくまり、まぶたの奥で一生懸命初めての鼓動を感じていたら……。 いつの間にか眠ってしまっていたのだった----。 ----朝。カーテンのすき間から白い眩しい光が部屋の中を覗いていた。その光は僅かに揺れ、まだ落ちたままの宮子の瞼をゆっくりとかすめていく。 「んっ……、ふぅ。」 夏用のタオルケットがはだけたまま宮子は"むくっ"と起き上がり、小さく伸びをして、右手でへその下を撫でた。 ----昨夜聞こえた、新しい"命"を愛でるように。 "ガラガラ"と音を鳴らして開けた部屋の窓へは、夏が始まる合図のような温い南向きの風が入り込んでくる。 街路樹の桜は、今は深い緑を覆ってさっきまでの雨の雫を落としながら、強い日差しを跳ね返すように輝く色を放っていた。 ----ふふん。と、光が無数の雫に反射してきらきら、光るいつもの景色に宮子は少し、嬉しくなって鼻を鳴らした。 リビングに降りると、もうそこでは家族が朝の食卓を囲んでいた。 「やぁ~みなさま~、おはよ~。」 "ひらひら"と、左手を花びらでも舞うかのように緩く振りながら、いつもの席に宮子は腰かけた。 すると向かい合った父は新聞のスポーツ欄を見ながら、母は台所で味噌汁をよそいながら、隣にいる兄は、朝のワイドショーを眺めながら、皆、一様に、 「「おはよう」」 と、応えた。 今日もこうして、何も変わらない1日が始まっていく。 ただひとつ、ただ一人、大きな変化を抱えた宮子を除いて----。 「それじゃあ、お母さんも行ってくるから、あんたたち出掛けるなら鍵持って出るのよ?」 「あいあ~い。行ってらっしゃいませ~。」 朝食を食べた後、仕事へ出掛けた父を見送り、母も片付けを済ませたら週に何度かのパートへと出掛けていく。 "きゅっ、きゅっ"と、靴を足に馴染ませながら荷物を肩に掛ける母のいつもの背中を宮子は眺めて、ずっと用意していた言葉を今ふと思い出したかのように辿々しく紡いだ。 「……あっ! そうだぁ! お母さん、保健証どこに置いてたっけ?」 いきなりの背後からの声に思わず母はよろめきそうになったが、"よっ、とっと"と、バランスをとってその声の主である宮子に答えた。 「えっ? 宮子の? 宮子のなら電話の下の引き出しよ? あんたがこっちに帰ってきてすぐ、無くすと困るから~ってお母さんに預けたんじゃない。」 「あ~! そっかそっか! そうだったね! ありがとう。」 ほんの少しわざとらしく礼を言う宮子に母は背中を向けたまま疑問を問いかけた。 「何、あんた風邪でもひいたの?」 「うん……ちょっとね~。それよりさ、お母さん?」 「……? 何?」 「帰ってきたら、話したい事があるんだ。」 「何よ、いきなり……? あっ! お金なら無いわよ!?」 「ち~が~う~! まぁ帰ってきたら話すから! 今は仕事へ行った行った!」 「……? まぁいいわ。んじゃあ、とりあえず行ってくるから。後、宜しくね。」 「はぁい、行ってらっしゃい。」 ----背中を押されるように家を出た母は、背中でドアがしまる音を聞いた後、ほんの少し、"……ん?"と首をかしげながら仕事場へと向かった。 ドアを閉めた宮子は、"ふうっ"と一つ息を吐いて玄関から、兄のいる部屋の前へと向かった。 ----もちろん、電話の下の引き出しから保健証を握りしめてから。 ----コン、コン。 (にぃにぃ、いる?) 部屋の中で大学のレポートを書いていた兄は、宮子の声に"ふっ"と意識を取り戻したかのように机に向かっていた顔を上げた。 「あぁ、みぃちゃん。うん、いるよ。今あけ…… (ううん、そのままでいいよ。) ドアを開けようとした兄を制止して、宮子はいつもより静かな口調で続けた----。 (にぃにぃ、あたし今からちょっと出掛けるんだけどね、帰ってきたら話したい事があるんだ……いい?) いつもとは違う宮子の口調に兄は戸惑いながらも答えた。 「えっ? うん。今日は大学も休みだし、バイトもないし……平気だよ。」 (そっか。なら良かった。んじゃあ、ちょっと行ってくるね。すぐ帰ってくるから。) ----静かに淡々と話す宮子に、兄も戸惑いながらも静かに返した。 「う、うん……、行ってらっしゃい。」 部屋で着替えた後、宮子はいつものスニーカーを履いて、右手にはさっき引き出しから取り出した保健証を握りしめ、外へ出た。 そのまま今は緑が覆う桜の街路樹を抜け、町の表通りへと足を進める。 決して急ぎもせず、だけど確実に歩いていく宮子は、昨日の雨の名残でまだ所々黒ずんだ石畳の表通りを歩き続け、通りも終わりに差し掛かった頃、左手の白い外壁の建物の前で立ち止まった----。 今日の朝、ご飯を食べる前に宮子は携帯である調べものをしていた。 初めて使う"町の検索機能"を駆使して、打ち慣れないキーワードをそこに打ち込んで……。 そんな慣れない作業に15分も掛かって、ようやく宮子は見つけ出したのだった。家から一番近くて、歩いてでも行ける距離の……、 ----"産婦人科"の場所を。 東京スケッチ―第9話― "雨上がりと少女" 終
https://w.atwiki.jp/gototumurizkg/pages/13.html
同人誌読み上げ再生事件とは、K氏がN氏に同人誌を音読してほしいと頼んだが、N氏がK氏が先に同人誌を先に音読させるということによって一方的な読み上げになり、その音読を録音した物を通話中にS氏が流すという事件。K氏が一方的な損害。N氏による被害は前科があるため、N氏の印象は闇深いものとなった。現在でもN氏に加勢する者はいないが、T氏によってN氏の退会が拒否されている。
https://w.atwiki.jp/puniatta-mondai/pages/23.html
ぷに庵/ぷにゃった氏 既刊全種 返金回収のお知らせ ※返金額は購入先によって変動するので自己申告が必要です ※自家通販・書店通販は、購入時にかかった送料も返金される模様です ●ぷにゃった氏より原作トレスが多数発覚した既刊2種『サボのはなし』『ホームタウン』、イラスト本1種『fruit tart』、ポストカード2種の返金回収が発表されています(2015/4/27) ●イベント受付を希望する場合 ぷにゃった氏(@puniatta)より告知されていないけれど返金回収してもらった方がいい対象イベント 8/15(土)コミックマーケット88 東1ホール Z05a ※ぷにゃった氏のサークルスペースにて返金回収可(予約不要) ●郵送受付を希望する場合 ①氏名 ②購入先(イベントor自家通販or書店通販) ③返品内容 上記3点を記入の上、メール(puniatta@yahoo.co.jp)にて受付中 ★詳細はこちら→ 返金回収のお知らせ 【返金回収 対象同人誌・グッズ一覧】 現在も受付中の模様。該当本をお持ちの方はぷにゃった氏へ直接ご確認願います。 合計: - 今日: - 昨日: -