約 65,037 件
https://w.atwiki.jp/piyotixyann/pages/25.html
★マスターコード(M) 80005C4B 4158374A F2383D40 023FC000 メダル99999 2222D1C4 0001869F バトル時ライフ999(へらない) 222351D4 000003E7 バトル時魔力99(へらない) 022351D8 00000063 バトル時スペシャルゲージまんたん(へらない) 122351DA 00006363 バトル時敵の体力0※1 12235616 000003E7 バトル時[L]ボタンで敵の体力0※1 D4000130 00400200 12235616 000003E7 バトル時敵の魔力0 22235618 00000000 バトル時敵のスペシャルゲージたまらない 1223561A 00000000 全カード99枚所持 4222B602 103D0002 00000001 00000001 4222B6F6 10190002 00000065 00000001 4222B75A 10690002 00000191 00000001 4222B8FE 103C0002 00000321 00000001 4222B604 10FB0002 00000263 00000000 所持カード変更追加※2 1枚目 1222B602 00000### 1222B604 000002xx 2枚目 1222B606 00000### 1222B608 000002xx 3枚目 1222B60A 00000### 1222B60C 000002xx 4枚目 1222B60E 00000### 1222B610 000002xx 5枚目 1222B612 00000### 1222B614 000002xx ~以降各アドレスに+4h 251枚目 1222B9EA 00000### 1222B9EC 000002xx ※1 ターン移動するか、どちらかが攻撃するとその後勝利となります。 ※2 ### カードリスト参照、xx(枚数)=01(1枚)~63(99枚) 1枚目、2枚目…というのは取得した順番です。デッキ作成時には、その順番ではなく、種類ごと にソートされて表示されます。このコードを使って、今までに持っていなかったカードを追加した場合 「コレクション」にも追加されます。 【カードリスト】 キャラカード 001 (No.001)なまけもののび太 002 (No.002)くうそうずきなのび太 003 (No.003)泣き虫のび太 004 (No.004)ガンファイターのび太 005 (No.005)のび太のひるね 006 (No.006)たちむかうのび太 007 (No.007)たのもしいドラえもん 008 (No.008)デレデレドラえもん 009 (No.009)ドラえもんのポケット 00A (No.010)ドラえもんとドラやき 00B (No.011)ドラえもん大あわて 00C (No.012)ドラえもんとネズミ 00D (No.025)やさしいしずか 00E (No.026)ロマンチストなしずか 00F (No.027)魔法がつかえるしずか 010 (No.028)しずかの思いやり 011 (No.029)しずかのおやつ 012 (No.030)おフロずきなしずか 013 (No.019)スネ夫のじまん 014 (No.020)スネ夫のしゅみ 015 (No.021)スネ夫のコレクション 016 (No.022)スネ夫のヒステリー 017 (No.023)スネ夫のわるだくみ 018 (No.024)ナルシストなスネ夫 019 (No.013)ケンカだジャイアン 01A (No.014)ジャイアンの友じょう 01B (No.015)ガキ大将ジャイアン 01C (No.016)ジャイアンと母ちゃん 01D (No.017)おうぼうなジャイアン 01E (No.018)ジャイアンリサイタル 01F (No.054)魔界の王デマオン 020 (No.055)デマオンのいかり 021 (No.052)じゃあくなメジューサ 022 (No.053)メジューサののろい 023 (No.044)みがまえるタウロス 024 (No.045)タウロスのいかり 025 (No.046)ウイッチのくろまほう 026 (No.047)ぶきみなウイッチ 027 (No.048)きがつよいシータ 028 (No.049)われをわすれたシータ 029 (No.050)イーブルリサイタル 02A (No.051)イーブルのさくりゃく 02B (No.034)ちからをためる悪魔 02C (No.035)悪魔のいかずち 02D (No.036)悪魔のやいば 02E (No.037)悪魔のねんりき 02F (No.038)けっかいをはる悪魔 030 (No.039)悪魔のゆうわく 031 (No.040)悪魔のかくしだま 032 (No.041)ちからをうばう悪魔 033 (No.042)よくばりな悪魔 034 (No.043)悪魔のいびき 035 (No.031)美夜子のちょう魔法 036 (No.032)けんをふるう美夜子 037 (No.033)ゆうかんな美夜子 038 (No.246)満月牧師 039 (No.247)たよりになるドラミ 03A (No.248)ドラミとメロンパン 03B (No.249)ドラミとゴキブリ 03C (No.250)ドラえもんとドラミ 03D (No.251)7人の魔法使い まほうカード 065 (No.056)ほのおのこぶし 066 (No.057)ふくしゅうのわな 067 (No.058)みなぎるちから 068 (No.059)きんだんのちから 069 (No.060)もえさかるほのお 06A (No.061)ふくしゅうのやいば 06B (No.062)しのびよる手 06C (No.063)いやしのつるぎ 06D (No.064)わなやぶりのつるぎ 06E (No.065)たてこわしのつるぎ 06F (No.066)いのちのうつわ 070 (No.067)てっぺきのたて 071 (No.068)いましめのいかずち 072 (No.069)てっぺきのしろ 073 (No.070)わきでるいのち 074 (No.071)つきぬけるやり 075 (No.072)あれくるうたつまき 076 (No.073)ねらいうちのや 077 (No.074)ちえのふういん 078 (No.075)つるぎのまい 079 (No.076)ひきさくつめ 07A (No.077)わきでる魔力 07B (No.078)のろいの目 07C (No.079)ぜつぼうの新月 07D (No.080)のろいのかお まものカード 191 (No.081)ドラいむ 192 (No.082)ひのたまご 193 (No.083)ファィアールーパー 194 (No.084)モー 195 (No.085)ウズマキラー 196 (No.086)バッファイアー 197 (No.087)フレイムゴーレム 198 (No.088)キラービー 199 (No.089)ゴーズ 19A (No.090)ジン 19B (No.091)マー 19C (No.092)ケンタウロス 19D (No.093)バーストフェニックス 19E (No.094)オシンかめん 19F (No.095)フレアドラゴン 1A0 (No.096)ミー 1A1 (No.097)くりドラいむ 1A2 (No.098)ウッドゴーレム 1A3 (No.099)バッファロード 1A4 (No.100)ツノクジラ 1A5 (No.101)プチヒリュー 1A6 (No.102)ボムリン 1A7 (No.103)デボコ 1A8 (No.104)いがまる 1A9 (No.105)ウロボロバイパー 1AA (No.106)メガトンボ 1AB (No.107)デメニア 1AC (No.108)ブロッキューブ 1AD (No.109)ほおずきぼうず 1AE (No.110)ウッキー 1AF (No.111)ユニコーン 1B0 (No.112)マーマリア 1B1 (No.113)カーバンジェル 1B2 (No.114)イワオ 1B3 (No.115)ツチノコ 1B4 (No.116)シャイニングドラゴン 1B5 (No.117)メガネザール 1B6 (No.118)ダークキューブ 1B7 (No.119)いがばち 1B8 (No.120)ヨーガン 1B9 (No.121)デュラハン 1BA (No.122)コンロン 1BB (No.123)なやみのたね 1BC (No.124)きのこのこ 1BD (No.125)コロボックル 1BE (No.126)ドリアード 1BF (No.127)フェアリーパピヨン 1C0 (No.128)ダンデライオン 1C1 (No.129)バラバラ 1C2 (No.130)あくまのもん 1C3 (No.131)マウンテントータス 1C4 (No.132)シェルクラーケン 1C5 (No.133)こんじょうだいこん 1C6 (No.134)ポイズンフロッグ 1C7 (No.135)ウッディー 1C8 (No.136)マンドラゴラ 1C9 (No.137)フォレストドラゴン 1CA (No.138)カウンター 1CB (No.139)レプラコーン 1CC (No.140)サンダーフラワー 1CD (No.141)ギラギラ 1CE (No.142)ケルベロス 1CF (No.143)チビクォーツ 1D0 (No.144)カブトいもむし 1D1 (No.145)まぼろしむささび 1D2 (No.146)ふしぎなけむり 1D3 (No.147)モジャティ 1D4 (No.148)ストームグリフォン 1D5 (No.149)キックバッタ 1D6 (No.150)イナズマキリン 1D7 (No.151)あやかしこうもり 1D8 (No.152)キラーウルフ 1D9 (No.153)かみそりとかげ 1DA (No.154)アクマンティス 1DB (No.155)ウィンドビートル 1DC (No.156)いっかくうお 1DD (No.157)トリックケロッピ 1DE (No.158)トルネードドラゴン 1DF (No.159)アーマービートル 1E0 (No.160)ドッタバッタ 1E1 (No.161)ダークグリフォン 1E2 (No.162)シンゲツキリン 1E3 (No.163)ドッペルゲンガー 1E4 (No.164)ライオンかめん 1E5 (No.165)ドロロン 1E6 (No.166)ネズソルジャー 1E7 (No.167)やみふくろう 1E8 (No.168)ネズキング 1E9 (No.169)クモイダー 1EA (No.170)カプリコーン 1EB (No.171)コブラングル 1EC (No.172)こずっち 1ED (No.173)ダークバロン 1EE (No.174)ムカデロン 1EF (No.175)まかいのハイエナ 1F0 (No.176)ウィングウルフ 1F1 (No.177)まかいのもうじゅう 1F2 (No.178)まかいのにんぎょ 1F3 (No.179)スカルドラゴン 1F4 (No.180)ネズレンジャー 1F5 (No.181)ネズエンペラー 1F6 (No.182)オロロン 1F7 (No.183)ナイトメア 1F8 (No.184)ファントム 1F9 (No.185)デマオンドラゴン ひみつ道具カード 321 (No.186)ビッグライト 322 (No.187)SLえんとつ 323 (No.188)ムードもりあげ楽団 324 (No.189)スモールライト 325 (No.190)ガリバートンネル 326 (No.191)ペタンコアイロン 327 (No.192)ビョードーばくだん 328 (No.193)アタールガン 329 (No.194)空気ほう 32A (No.195)ペンシル・ミサイル 32B (No.196)無敵砲台 32C (No.197)ころばし屋 32D (No.198)のろいのカメラ 32E (No.199)悪魔のパスポート 32F (No.200)どくさいスイッチ 330 (No.201)チョーダイハンド 331 (No.202)自動買いとり機 332 (No.203)税金鳥 333 (No.204)ばっ金箱 334 (No.205)ひい木 335 (No.206)呼びつけブザー 336 (No.207)くろうみそ 337 (No.208)桃太郎のきびだんご 338 (No.209)Yロウ 339 (No.210)まあまあ棒 33A (No.211)時限バカ弾 33B (No.212)ひらりマント 33C (No.213)コンク・フード 33D (No.214)ミニドラえもん 33E (No.215)人生やりなおし機 33F (No.216)お医者さんカバン 340 (No.217)元気の出る爆弾 341 (No.218)万病薬 342 (No.219)しかえし伝票 343 (No.220)おもちゃの兵隊 344 (No.221)ハンディキャップ 345 (No.222)ガンじょう 346 (No.223)デンデンハウス 347 (No.224)くすぐりノミ 348 (No.225)ショックガン 349 (No.226)ゴルゴンの首 34A (No.227)ハッスルネジ巻き 34B (No.228)わすれろ草 34C (No.229)カムカムキャット 34D (No.230)とりよせバッグ 34E (No.231)タイムトリモチ 34F (No.232)タイムふろしき 350 (No.233)かたづけラッカー 351 (No.234)バショー扇 352 (No.235)エスパーぼうし 353 (No.236)月光とう 354 (No.237)夜ランプ 355 (No.238)そくせき岩のもと 356 (No.239)ドンブラ粉 357 (No.240)山びこ山 358 (No.241)ペコペコバッタ 359 (No.242)そっくり銅像キット 35A (No.243)いないないシャワー 35B (No.244)復原光線 35C (No.245)かぜうつし機 上へ
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/331.html
前へ 『雨』 『何だこの建物……黒男内科?』 ママは商店街外れの廃墟の様な建物に入って行った。 見た目はボロボロで人が住んでる様には見えないが、 屋根には錆び付いた看板がしっかりとついている。 どうやらこの建物は私営の内科のようだ。 のび太は怖いのを我慢して建物に近づき、窓から中を覗くことにした。 すると中から声が…… 「待ってたよ。久しぶりだな、玉子」 「のび助さん……いったいどこに居たの?心配してたのよ!」 『玉子はママの本名……あれは!?』 玉子と話していたのは、パパこと野比のび助だった。 だが、何かがおかしい…… パパもママも……どこか暗い表情をしているのだ。 しかし、そんなのび太の心配をよそに、二人は隣の部屋へ入っていった。 『あっちには窓が無い……こうなったら!』 のび太は窓を開け、中へと侵入した。 一瞬、受付のナースに気づかれたかとも思ったが、 何とか気づかれずに中に侵入することが出来たようだ。 そして、のび太は部屋の会話を聞くため、ドアに耳を当てた。 「先生……本当にどうにもならないんですか?」 のび助が震える声で聞く。 「悪いな。いくら俺にも出来ないことはある……諦めてくれ」 「でも!」 「奥さんと最後の思い出でも作るんだな。 奥さんの寿命の……残りの2ヶ月間」 えっ? のび太の思考が止まった。 ザーッザーッ 気づけば外は大雨になっていた。 二人は内科を出て野比家の前まで来ていた。 「それじゃあ……のび太のこと頼んだわよ」 「ああ……安静にしてろよ。必ずお前は俺が助けるから」 玉子の目にうっすらと涙が浮かぶ…… 二人は軽く唇を重ね、玉子は家の中へ入っていった。 『後……二ヶ月か』 今まで……二ヶ月何てかなり早く感じていた。 いつもの様に起き、髭を剃って朝食を食べた後駅まで走る。 変わらないこの日常に充分満足していた。 そう……変わらない日常に…… 変化はある日急に訪れた。 いつもの様にのび太が朝食も食べずに学校へ行くのを二人で見送った後の出来事…… 「まったく…のび太の寝坊ぐせはどうやったら治るのかしら」 「ははっ、暖かい目で見守ってやろうよ。 僕も昔は良く寝坊をして怒られたものさ」 「そうね…ゴホッゴホッ」 「玉子?体の調子が悪いのか?」 「ええ……先月からゴホッゴホッ…ゴホッゴホッ!」 「お…おいおい、病院に行った方が良いんじゃないか?」 「ゴホッ、そうね…そう…する……わ」 バタッ 「玉子!おい、玉子!おい!返事をしろ!」 あの日からもうすぐ半年が経つだろうか。 あの日……玉子の体が原因不明の病魔に侵されてることを知った。 そして医者は言った。 その病魔は日本で治すことは不可能で、 治すにはアメリカに行き、ワクチンを射つしか無いと…… 「……パパ」 ドームへ向かっていた俺を、雨の中一人で待っていたのび太が呼び止めた。 雨で全身がずぶ濡れで体が震えている。 だが、その目は俺を真っ直ぐに見つめていた…… 「のび太……風邪…ひくぞ」 「パパ……僕知ってるんだよ。ママのこと」 「そうか……」 「他に……言うことは無いの?ごめんとか……嘘だ……とか」 「……………」 俺は何も答えられ無かった。 どんなに隠したって……これは事実なのだから…… ギュッ のび太が俺の腰に抱きついた。 冷たい…… 雨のせいもある……だが、何か違う。 何か違う……冷たさ…… 「ママが……ママが居なくなる何て嫌だよ!…」 のび太は抱きついたまま大声で泣いた。 まるで赤ん坊の頃に戻ったように…… 俺は持っていた傘を捨て、のび太を両手で強く抱き締めた…… 明日、自分と戦うことになる息子を…… 雨に濡れることも気にせず強く……強く抱き締めた。 大粒の涙を流しながら…… のび太VSパパ 前編 『世界が変わる数ヶ月前 深夜2時』 スーッ… 音も立てずタンスが開く。 そして、熟睡しているドラえもんに近づく男が一人… 「ねぇ、ドラえもん。起きてよ、ねぇったら!」 「ぐふふ……ミーちゃん…そこは違うよ……」 僕の名前は野比のび太。 未だに一人でトイレに行けないシャイボーイだ。 今日もドラえもんにトイレに付いてきて貰おうと、 熟睡中のドラえもんの体をユッサユッサと揺らしている。 だが、今日のドラえもんは一味違う様だ。 とても心地良い夢を見ているのか、僕の行動は全て失敗に終わってまった。 「良いよもう!一人で行くよ!」 僕は勇気を振り絞り、一人でトイレに行くことを決意した。 「……ひぃっ!」 ギシギシと階段が揺れる。 こう言う時の階段はやたらと怖いものだ。 『後ろには誰も居ない後ろには誰も居ない』 必死で自分にそう言い聞かせながら、僕は何とか階段を下りきった。 カタカタッ カタッ ドクンッ! 心臓が一瞬飛び上がる。 居間から何か物音がしたのだ…… 「だ、だだだだれか居るましゅですか?」 そう言いながら居間の扉を開けた。すると…… 「ひぃっ!…………パパ?」 僕の目に映ったのはパソコンの前に座るパパの姿だった。 「のび太!…どうしたんだこんな夜中に」 「トイレだけど……パパは何やってるの? 何でこんな夜中にパソコン何か……」 パパは僕の言葉に焦っていた様だが、少し考えた後口を開いた。 「のび太、2ちゃんねるって知ってるか?」 僕はうなずいた。 昨年流行ったドラマ「電波男」内に出てきたこともある有名なサイトだ。 学校でもあの独特の喋り方が一時期流行り、ダイパが発売した時も、 スネ夫が「アルセウスの入手方2chで知ったもんねw」 とか言っていた(何故かスネ夫はアルセウスを見せてくれなかったけど) 「2chがどうかしたの?」 「実はなのび太…… 俺は……2chの常連何だよ。俺は2chオタク何だ」 「え?……」 言葉が止まる。今目の前に居るパパが。 このパパが2chオタク?ウソだろ…… 「ママには内緒だぞ。 毎晩こうやって2chのモー娘板を見るのが俺の生き甲斐なんだ。 俺の楽しみを奪わないでくれ……頼む」 僕は無言で居間から出ていった。 僕はそれ以来パパの近くに寄らなくなった。 何かその……キモかったから 僕は控え室でそんな昔のことを思い出していた。 『俺は2chの常連なんだ』 あの言葉。 今考えると、パパの必死の言い訳だったのかも知れない。 パパは僕に頼まれれば2ch用語で喋っていたが、 普段は普通に会話し、2chの話題など出したことが無いのだ。 昨日、パパからママの話を聞いた。 ママの病気のことが分かったのは9ヶ月前。 ママの病気は、まだ日本では研究が進んでいない病気で、 治療に必要なワクチンを手に入れるには、アメリカの大病院に行くしかないらしい。 だが、アメリカに行く費用、高価なワクチンの入手、手術料。 お金が足りないのは明らかだ。 ママを助けたいと言う気持ちはある。 だが、気持ちだけでは奇跡など起こらない。 では、パパはこの9ヶ月間何をしていたのだろうか…… そして、僕はある1つの答えにたどり着いた。 『インターネットでの治療方の検索』だ。 パパはきっと睡眠も取らず、インターネットで治療方を調べていたのだろう。 僕があの時見たのは、「夜中に2chで遊ぶパパ」ではなく、 「妻の為に夜中まで働くパパ」の姿だったのだ。 しかも、僕に心配をさせない為にあんなウソまでついて…… 僕は自分が情けなかった。 尊敬すべき父親を避けていた自分が……情けなくてしかたがなかった…… 「ルギアサイド、のび太選手!」 司会のいつもの言葉で僕は入場した。 パパが腕組みをして僕を待っている。 「この戦いには特別ルールが導入されました。 壁から少し離れてください。……スイッチオン!」 ガコンッ! 大きな音を立てながら周りの壁に変化が起こり始めた。 壁が黒い鉄板に包まれ、その板が赤く光り始めたのだ。 「これって…」「のび太、触るんじゃない!」 壁に触れようとした僕の手が止まる。 そして、パパはポケットの中からライターを取りだし、 壁に向かって勢い良く投げつけた。 バリバリッ! ライターは音を立て黒コゲになり、地面に落ちた。 「やっぱりな……この壁には高圧の電流が流れてる。違うか?司会者」 「すいません、言い忘れていました。 この壁には約20万ボルトの電流が流れています。 あまり長時間触れているとポケモンでも死んでしまいますよ」 20万ボルト。 気軽に言ってるが笑っていられる物ではない。 ピカチュウの技は10万ボルトとは言っても、せいぜい1000ボルト程度だろう。 アメリカの死刑に使われる電気イスでも最高2000ボルトだと言われている。 20万ボルトの電流などくらったら、間違いなく人は死んでしまうのだ。 僕は血の気が引いていくのを感じた。 「のび太……準備は良いか? こんな仕掛けに驚いてる様じゃまだまだだぞ」 パパは冷静にそう言う。 『パパの言う通りだ』 僕はそう思い、前に一歩踏み出した。 「パパ、悪いけど……この勝負僕が勝つ!」 僕とパパは同時に腰のモンスターボールを手に取った。 フィールドにピカチュウとウィンディが現れた。 「ウィンディ、高速移動!」 現れてすぐにウィンディはピカチュウに飛びかかった。 だが、ピカチュウはそれを影分身で避け、ウィンディの周りを囲む。 「ウィンディに電磁波!」 「ウィンディ、上にジャンプしろ!」 ウィンディは空中に飛び上がり、電磁波を避けた。 「ウィンディ、地面に大文字!」 大の文字の形をした炎にピカチュウ達は包まれ、フィールドから姿を消した。 地面に着地したウィンディは訳が分からず困惑する。 「今だ、ピカチュウ!」 「甘いぞ、のび太!ウィンディ、後ろに下がれ!」 地面からピカチュウが飛び出し、ウィンディを攻撃した。 だが、ウィンディはそれを紙一重で避けた。 「ウィンディ、フレアドライブ!」 完全に隙を突かれたピカチュウはウィンディの一撃を避けれず、 フィールドの端の壁の近くまで吹き飛ばされる。 「ピカチュウ、電光石化で体勢を戻せ!」 ピカチュウはギリギリの所で壁に当たるのを防いだ。 「大文字!」「10万ボルト!」 炎と電気がぶつかり、お互いに攻撃を打ち消しあった。 『パパはやっぱり強い! 間違いなく今まで戦ってきた相手の中で一番の強敵だ』 「どうしたのび太? 来ないなら…こっちから行くぞ!」 ウィンディが高速移動でピカチュウとの距離をつめる。 『まずい、後ろにはあの壁が……』 「ピカチュウ、アイアンテールで吹き飛ばせ!」 ピカチュウの勢いある攻撃がウィンディに当たった。 この試合初めての攻撃のヒット。 だが、気を抜く暇は無かった。 「ウィンディ、大文字!」 大きな炎がピカチュウに迫る。 「ピカチュウ、電光石化で炎の真下に飛込め!」 ピカチュウは大文字の小さな隙間に飛び込み、大文字を避けた。 「しまっ…」 「ピカチュウ、そのまま電光石化!」 その一撃でウィンディは吹き飛んだ。 「良し、ピカチュウ。そのままウィンディを電光石化で追え!」 吹き飛ぶウィンディの横にピカチュウが追い付く。 「まずいぞウィンディ!早く体勢を直せ!」 ウィンディは体勢を直そうと体を動かす。 だが、ピカチュウと違い体の大きなウィンディには無理なことだった。 「ピカチュウ!アイアンテールでウィンディを壁に叩き付けろ!」 ピカチュウのとどめの一撃により、ウィンディは壁に直撃した。 そして、電流に焼かれたウィンディは、その場に倒れこみ、動かなくなった。 「ピカチュウ、戻れ」 ウィンディに勝ったピカチュウだが、少し疲労している様だったので、 のび太は一度ボールに戻し、ピカチュウを休ませることにした。 その様子を見ていたパパは少し笑い、話し始めた。 「のび太、成長したな。 あの特訓で、以前のお前には無い冷静さが身についたようだ」 のび太は久しぶりにパパに褒められたのが、かなり嬉しかった。 だが、のび太はそれを顔には出さず控室での自分の考えを話した。 パパは、本当は2chオタクではなく、 あの時ネットでママの病気の治療方を調べていたのでは無いかと…… のび太が話している間パパは黙ってのび太の話を聞いていた。 そしてのび太が全ての話を終えると、悲しそうな表情で口を開いた。 「正解だ。あの時俺はとっさにウソをついた。 お前に心配をかけない為にな……」 『やっぱりそうか……』 「だが、お前はまだ気づいてないことがあるぞ、のび太」 『えっ……』 のび太は予想外のパパの一言に驚き、はっと前を向いた。 「……気づいてないことって?」 「俺に……町が変わる前の記憶があるってことだよ」 パパの一言に会場の静まりかえった。 司会が慌ててフォローするが、パパは話を止めない。 「ウソ……でしょ?どうしてパパに…そんなこと…」 「のび太、良く考えろ。 この世界ではインターネットが使えなくなってる。 なのに何で俺は2chやインターネットのことを知ってるんだ?」 ……そうだ。 この世界では他の町への通信手段が全て使えなくなっている(wiki①参照)。 パパがインターネットをやれるなど有り得ないことなのだ。 でも……何で…… 「何で……パパはこの町が変わったことを知ってるの? あの時部屋に居なかったはずなのに……」 「あの時、二階からドタバタと音がしてうるさかったからな。 俺はお前らを注意しに行ったんだ。 そしたら以前見たことがあるドラえもんの道具 「もしもボックス」の周りに集まっているお前らを見つけたんだ。 「何やってんだ?」と言おうとしたら…… まぁそこからはお前が一番分かるよな?のび太」 もしもボックスの効果。 もしもボックスの半径数メートルに居た者の記憶は変わらない。 つまり扉の隙間から部屋を覗いていたパパの記憶も、変わらなかったのだ。 「じゃあ……パパは世界が変わったことを知っていてこの大会に出たの?」 パパは無言でうなずいた。 「どうしてだよ!この大会が罠だってことくらい分かるだろ!」 「……のび太。世界が変わった後何があったと思う? 出木杉が俺に会いに来たんだ」 『まさか……』 のび太の頭に最悪の考えよぎる。 「出木杉はこの大会で優勝出来れば玉子の病気を直すと約束したんだ。 あのミュウの力を使ってな」 その頃VIPルームの出木杉はミュウと共にこの戦いを観戦していた。 部屋中に響く程大きな声で笑いながら…… 『クソッ、まさか出木杉がこんなことまでしてる何て……』 ミュウはただ自分の失敗を悔み、拳を固く握ることしか出来なかった。 『のび太VSパパ 完結編』 ブォン!!! ハッサムの拳が、空を斬った。 ハッサムの周りを、何十匹ものオレンジ色の生き物が囲んでいる。 その生き物はライチュウ。 パパの二番手であり、その圧倒的なスピードでハッサムを翻弄している。 影分身で分身出来る数は、普通15、6匹。 だが、このライチュウはその数倍の数の分身を作り出していた。 のび太の顔を汗が流れる。 『何てスピードだ! こんなスピードじゃ攻撃を当てる所か、狙いを定めることも出来ない!』 「ライチュウ、アイアンテール!」 数十匹ものライチュウのシッポが光り出し、 中央で身構えるハッサムに一斉に飛びかかった。 「いくら数が多くても本物は一匹、攻撃も一回だ! 守るで防げ、ハッサム!」 ガキィィィッ!! 大勢が突撃する見た目と裏腹に、 一発耳障りな金属音が、ドーム内に響くだけで攻撃は終わった。 「良い判断だ」 パパが評価する様に、のび太に言う。 だが、のび太からは今までに無い反応が返ってきた。 「ハッサム、パパに向けて破壊光線!」 「!? ライチュウ、俺を守れ!」 素早くライチュウがパパの前に現れ、破壊光線を代わりに受けた。 破壊光線の威力で軽く後ろに仰け反ったライチュウだったが、まだ戦う体力は残っているようだ。 「のび太……何の真似だ!」 パパが今までに無いほど冷たい声でそう吐いた。 その目は鋭く、子供を見る目では無い。 だが、のび太も負けないほど鋭い目で睨み返した。 「こうすれば本物のライチュウが分かるだろ? ライチュウのスピードなら、パパを守りきれるだろうしね。 あと…… 僕の指示を評価するのはもう止めろ!」 あまりの声の大きさにパパは驚いた。 だが、さらにのび太は言葉を続ける。 「どうして今まで仲間みたいに接してきたんだよ! パパは…パパは出木杉の仲間なのに!」 のび太の震えた声がドームに響く。 その声を聞いたパパは、のび太を指さし、静かに言った。 「ライチュウ、雷だ」 驚く間も無くのび太の頭に電流が落ちる。 薄れる意識の中のび太は見た。 涙に濡れた……パパの顔を 「終わったな……」 パパは、そう一言を吐き後ろを向いた。 「待て!」 短い一言がパパの足を止める。 のび太だ。 のび太はふらつきながらも立ち上がり、身構える。 「次は……電圧を最大にして撃つぞ!のび太!」 冷酷な一言。 もはや親子とは思えない会話がドームに 伝わる。 「撃ってみろよ。 撃った瞬間破壊光線がパパに直撃するぞ」 ハッサムの左腕がパパに向けられる。 緊張で喉が渇いてきた。 一瞬の油断でこの試合にピリオドが打たれる。 そう思うと自然に観客までもが、身構えてしまっていた。 カコーン!カコーン!コーン!コーンコン… 誰かがメガホンを落とした音。 静かなドームにそんな小さな音が響き渡る。 だが、その音を合図にするかのように、ドームの静寂は破られた。 「雷!」 太い電気の線が地面に落ちる。 だが、のび太に落ちた訳ではなかった。 「ハッサムか!」 そう。 ハッサムがメタルクローを上に上げて、 避雷針の役目をしたのだ。 ハッサムは焦げ付いた体を動かし、ライチュウに迫る。 だが、ライチュウは、さっきの巨大な雷の反動でしびれて動けない様だ。 「メタルクロー!」 ハッサムの精一杯の攻撃が、ライチュウの腹にめり込んだ。 一発目の破壊光線はオトリ。 二発目は、破壊光線を撃つと思わせて撃たない。 完全に作戦負けだ。 冷静にならず、実の息子を殺そうとする何て…… 俺は……父親失格だ。 「パパ!」 のび太の一言でパパは気づいた。 まだライチュウが力尽きていないことに…… ライチュウは必死で立ち上がり、パパの方を向く。 『ライチュウ…』 「ライチュウ…ヴォルテッカーだ!」 ハッサムに向かって、電流を帯びたライチュウが走り出す。 「ハッサム、ギガインパクトで迎え撃て!」 最大パワーのライチュウとハッサムが中央で交わった。 轟音が響き、ドームの中央が白い煙に包まれる。 「ハ、ハッサム……」 煙が晴れるとそこにはハッサムがボーッと立っていた。 ライチュウの頭を腹に刺したまま…… だが、ライチュウもその体勢のまま動く気配が無い。 「ハッサム、砂嵐だ」 ハッサムは最後の力を振り絞り、巨大な砂嵐を起こしフィールドに倒れた。 そして……ライチュウもまた、その場に倒れて動かなくなった。 「ピカチュウ、もう一度頼むぞ!」 再びピカチュウが現れ、戦闘体勢を取る。 「この試合を……終わらせてこい、カイリュー!」 『2ヶ月前』 最近、町にある1つの噂が広まっている。 ドーム周辺にまだ駆け出しのトレーナーのくせに、 プロのトレーナーに挑む小学生が居ると言う少し変わった噂だ。 その噂のせいで、 ドーム周辺にはその小学生を一目見ようとする野次馬や 小学生なら勝てると考えた 性格のねじ曲がったトレーナーが大勢集まっていた。 「おーい、しょうねぇん。生きてるかぁ?」 返事が無い。ただのメガネの様だ。 「まぁ、連れてくかな」 ズリッ ズリッ……ズリッ 「……………はっ!、先生ごめんなさい!」 のび太は気づくと暖かい布団の中に居た。 少し狭い南国風の部屋。 少し先では老人が料理を作っている。 「起きたか?じゃあ、メシにしよう!」 「?」 状況が飲み込めないのび太。 だが、今ののび太にとってそんな疑問どうでもよかった。 のび太が今一番満たしたいのは、この鳴り止まない腹なのだ。 「う、うまい!」 久しぶりの温かい食事。 体の芯まで温まるのをのび太は感じた。 「旨いじゃろ?これはわし特性ゼニガメ汁じゃ」 「えっ?……」 久しぶりの温かい食事。 それは忘れられない小学生の頃の思い出となった。 「ふわぁぁぁ……良い天気じゃのう…」 「バナバナぁ」 ボリボリと背中を掻く老人。 その横では萎れたフシギバナが日光浴をしている。 「ピカチュウ、10万ボルト! ストライクは峰打ちだ!」 急に現れた二体のポケモンが老人に攻撃する。 「まだまだじゃのう…」 その瞬間フシギバナの体から無数の触手が飛び出し、 二体の攻撃を一瞬で打ち消した。 「うわぁぁぁぁっ!」 残った触手は、のび太を空中に吊り上げ、動きを奪う。 「ホッホッホ。今日で3日目。 タイムリミットまであと2日しか無いぞ、少年」 事の始まりは3日前。 この謎の老人に助けられたのび太は、老人に「ゲームをしないか」と誘われたのだ。 ゲームの内容は簡単。 5日以内に老人の体に一撃でも攻撃を加えればのび太の勝ち。 攻撃出来なければのび太の負け。 のび太は、助けられた側と言うこともありしぶしぶゲームを始めた。 だが、このゲーム。予想以上に難しい。 と言うよりも、この老人めちゃくちゃ強い! この3日間、のび太は老人が寝てる時でさえ攻撃を加えることが出来なかった。 「何が足らんか分かるかの?少年」 老人は、のび太を吊り上げたままの状態で問う。 「足りないって?…何が?」 老人はヤレヤレと言った様な顔をし、一言だけ言った。 「逝ってこい」 ブォン! 「ああああぁぁぁぁ!」 ヒュー ドスン! 勢い良くツルに投げられたのび太は柔らかい砂の上に着地した。 「イチチ…何だここは?」 その問いの答えは、すぐに分かった。 理由は1つ。 周りに大量のヒポポタスとカバルドンが居たからだ。 「ここは……裏山のふもとのカバルドンの巣じゃないかぁ!」 その頃、老人は一人茶をすすっていた。 カバルドンが大きな口を開け威嚇する。 それと同時に砂嵐が起き始め、のび太の視界を奪った。 どうやら、さっきまで居た家は裏山のふもとの近くだったようだ。 のび太は周りを見渡して逃げる方法を必死で考える。 『逃げる?どこにだ?』 のび太は気づいた。 こんな視界が悪い 状況じゃここから脱出なんて出来る訳ないと。 《何が足らんか分かるかの?》 あの老人の言葉。 もしかしたらここで戦えばこの言葉の意味が分かるかも知れない。 そして、のび太は腰の2つのボールを手に取った。 「かかってこい!お前らをカバ焼きにしてやる!」 ゲーム開始から5日目。 最近続いていた青空とは異なり、空には曇雲が漂っていた。 「こりゃあ一雨来るのぅ。 いや……それよりも先に小さな客人が来たかの。 違うか?そこの茂みの少年よ」 ガサッ! 茂みの中から少年が飛び出す。 だが、それより先に触手が前を塞ぎ、のび太の体をまた吊し上げた。 「ホッホッホ、甘いのぅ」 老人は満足げにのび太を見る 。 のび太の顔は……笑っていた。 「!?」 周りを砂が混ざった風が覆う。 「ホホッ、どうやら分かった様じゃのぅ! だけど……砂嵐を起こす程度じゃわしは倒せんぞ!」 砂の中からピカチュウが飛び出す。 しかし、意表は突いたが簡単にフシギバナの触手に捕まってしまった。 ニヤニヤ笑う老人。 だがその時、笑顔を奪うかの様な風が老人を襲った。 「うおぉっ!危ないじゃないか!」 辛うじて避けた老人。 だが、その老人の上にはストライクが鎌を向け、立っていた。 「……ギブアップじゃ」 のび太は満足そうに地面に下り、 ストライクに老人の上から退くよう支持を出した。 「騙されましたね。ストライクは砂嵐何て使えません。 さっきの技は銀色の風です」 「さぁ何をくれるんですか?」 「はぁ?何言ってるんじゃ?」 『そう言えば……そんな約束して無かったぁ……』 『10分後』 「まぁ、そう泣くな、少年」 「だってぇ…何の為に僕はぁ……」 「でも分かったじゃろ?足りないこと」 のび太はあえて何も言わなかった。 どうせこの老人は、言葉にしなくても全て分かっていそうだから。 「それじゃあ…僕行きますね」 「待った!ちょいとストライクのボール貸してみろ」 老人は強引にボールを奪い取ると、家の中に消えて行った。 「ほいよ」 ボールの中からハッサムが飛び出す。 「ありがとうございます!」 「それとこれは、砂嵐の技マシン。お主なら上手く使えるはずじゃ。 わしが教えることはもう何も無い。後はとにかく戦い続けろ。 バトルで最後に身を結ぶのは……経験値の量じゃ」 その日から町には新たな噂が流れ始めた。 上級トレーナーを狩る、砂嵐を巧みに使う少年トレーナーが現れると言う噂が…… 「くっ、何て嵐だ!」 砂嵐がパパの視界を奪う。 この砂嵐、通常よりかなり風が強く、例えるなら規模を小さくした台風。 きっと、一般人なら目を開けることも出来ないだろう。 だが、メガネの奥ののび太の目はしっかり捉えていた。 フィールドのカイリューの姿を。 「ピカチュウ、アイアンテール!」 カイリューの悲鳴がドームに響く。 ピカチュウは攻撃すると、直ぐ様砂嵐の中に消え、その姿を隠した。 「なるほど……お前のピカチュウ。 砂嵐の中での戦いに慣れているな。だけど、このカイリューは一味違うぞ」 パパはそう言うと、周りの砂嵐を見渡した。 ガリッ 「そこだ!カイリュー、竜巻!」 カイリューが羽をバタつかせると竜巻が現れ、砂嵐の一部分を弾き飛ばした。 砂嵐のあった場所に居たピカチュウは、驚きの表情でカイリューを見る。 「砂壊光線!」 パパはピカチュウを指さし、そう叫んだ。 「まずい!ピカチュウ、電光石火で避けろ!」 ピカチュウが素早くカイリューの頭上へと移動する。 だがカイリューの光線は発射されなかった。 「悪いな、のび太。俺はさっき砂壊光線と言ったんだ。 今から言うのが本当の破壊光線の指示だ」 「しまっ…」「破壊光線!」 破壊光線はピカチュウに直撃し、一撃でピカチュウを瀕死にした。 ハッサムが倒れ、ピカチュウも倒れた。 後は切り札のホウオウのみ。 だが、今回の戦いでホウオウを使うことは、なるべく避けねばならないことだった。 「のび太、どうした?ホウオウを早く出すんだ」 パパがわざとらしくそう言う。 パパはもう気づいてる。 ホウオウでは、カイリューには勝てないと言うことに…… 『もう、あの作戦しか……』 僕は決意を固めた。 投げたボールからホウオウが飛び出す。 その体は、砂嵐に隠れてもなお、美しさを保っていた。 「のび太、お前は良く頑張った。 だが、ここまでだ。カイリュー、雨乞いをしろ!」 ドームの上空に雨雲が現れ、雨を降らす。 その雨は、砂嵐で生まれた砂を泥に変え、フィールドの地面を泥で埋め尽くした。 『後は……もう簡単だ。 ホウオウに雷は効果抜群。そしてこの雨。雷は確実にホウオウを捉える。 この試合……悪いが俺の勝ちだ』 パパは目前の勝利を見据え、笑った。 「おかしい…」 パパは体に何か違和感を感じた。 そう、まるで足に軽い電流が流れている様な…… 「まさか!」 パパが前を見ると、のび太はホウオウの上に乗っていた。 地面に広がる泥、高電圧のフィールドの壁、電気の漏電…… このヒントが導く答えは1つ。 「そうか! この泥を流れて壁の電流が……」 バリバリッ! 音を発てて、泥の中を電流が勢い良く流れ込む。 「ありがとう…カイリュー」 まさに間一髪。 カイリューがパパを泥の中から救いだし、その背中にパパを乗せた。 だが、パパは気づいていない。 のび太がこのチャンスを狙っていることを…… 「パパ、カイリューの影に隠れて!」 「!?」 高速で接近するホウオウ。 パパを助けるので精一杯だったカイリューは、ホウオウの攻撃に反応出来ない。 「ホウオウ、鋼の翼!」 ホウオウは音も発てずカイリューを切り裂き、その意識は一瞬で吹き飛ばした。 「やった…うあっ!」バリッ! 安心したのび太。 だが、その瞬間のび太に雷が浴びせられた。 白眼を向いたカイリューがのび太達の前に立ちはだかる。 「のび太…まだ…だぞ」 「パ、パパ…」 「のび太、俺を気遣い危険が少ない技を選んだのが間違いだったな。 もう、これで終わりだ」 パパの指がのび太とホウオウを捉える。 降り続ける雨。……もはや逃げ場は0 張りつめた空気が間に流れ、二人の顔を強張らせる。 「のび太、頼む。負けを認めてくれ… 下は高電圧の電流が流れる泥沼。落ちたら命は無いんだ」 パパの最後の説得。 だが、のび太は負けを認めずこう言った。 「僕は今までずっとパパに守られて生きてきた…… 泣き虫で人に頼ってばかりで……本当に情けなかった。 でも……でも今は違う!これからは僕がパパやママを、そしてみんなを守るんだ! この試合僕が勝つ!」 『のび太…』 パパの目に涙が溢れる。 この試合、自分が負ける。そんな予感がしたのだ。 だが、パパは試合を止めようとはしなかった。 息子の成長を見守る為…親としての義務を果たすために。 「のび太、後悔しないな?」 無言でうなずくのび太。 カイリューの体に周りの粒子が集まっていく。 「これが最後だ… カイリュー、最大及の雷!」 ドームを一筋の大きな閃光が走った。 『眩しい!』 観客は皆、雷の光で目が開けられず数秒間目をつぶっていた。 この数秒の間に何が起こったのか。 それを理解している者は、ドーム内にただ一人として居ない。 ただ、今分かることは ホウオウのクチバシがカイリューの腹に突き刺さっているとう目の前の現実だけ。 だが、さっきまで降っていた雨が止んでいることから、 今カイリューが瀕死の状態であることは充分理解出来る。 「のび太、お前いったい何をしたんだ?」 この数秒間の出来事が全く理解出来ないパパが、のび太に問いかけた。 確実に雷はホウオウを捉えたはず。 なのに……何故ホウオウはカイリューに攻撃を…… 「あの時…… ホウオウは僕たちがしゃべっている間、ずっとある攻撃の準備をしていたんだ」 「準備……そうか!」 「そう、ゴッドバードだよ。 あの時、雷の到達速度を上回るスピードで、 ホウオウはカイリューの腹に突進し、腹を貫いたんだ。 いくら雷でも高速で動く目標にあてるのは無理だしね」 のび太は誇らしげにそう話した。 その姿は、まるで父親に百点のテストを見せる子供の様だ…… パパはそんなのび太の姿を笑顔で見つめ、ある決意を固めた。 「のび太……頼みがある」 いつになく真剣な顔でパパは話す。 「パパ……どうしたの?改まって」 「これからも玉子を……ママを守ってあげてくれ」 そう言うとパパは思いきり足を振り上げ、カイリューに叩きつけた。 ホウオウのクチバシだけで支えられていたカイリューの力無い体が、バランスを崩す。 そしてもちろん……そのカイリューに乗っていたパパの体も地面へと落ちていった。 「じゃあな、のび太…」 泥沼へとパパの体が… バシッ! パパの太い腕をのび太の細腕が掴んだ。 次へ
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/340.html
前へ 『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』 第二章 ♯第一話 「初歩」 のび太、ドラえもん、オリー、しずか、スネ夫の五人が真の仲間になってから一週間後。 彼等はジャイアン捜索がてら、ジムに挑戦したり、ポケモンの育成をしていた。 オリーはなんとなく、のび太達への態度が少し和らいだようで、地球のことにも興味をもち始めていた。 「……じゃあ、ドラえもん君は、今から100年後の地球で造られたの?」 今、のび太達はカイルンシティ、404番道路を抜け、コダマタウンに到着し、 レストランで昼食を取っている。 「そう!僕は科学文明の22世紀の英知のけっしょうなのです!」 ドラえもんが自信たっぷりに言う。 「嘘ばっかり、オリーちゃん、こいつほんとは中古なんだよ」 「おまけにネズミに耳かじられちゃってさ、ほんと猫じゃないよね」 のび太とスネ夫が冷やかす。 「言ったなあ!」 ドラえもんが割り箸を投げつける。オリーとしずかはそんな三人を微笑ましく見るのだった。 ネクロムシティポケモンセンター。 その一室に泊まっていたジャイアンは今まで集めた三つのバッジを眺めていた。 「サザン、バーナ、クレイバッジ……残り五つで俺は……」 ジャイアンは「あの日」の出来事を思い出していた。 『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』 第二章 ♯第二話 「回想」 「あの日」とは、ジャイアンの様子が変になった日のことだ。 ジャイアンは、スイセンに負けた悔しさをバネに、単独で特訓していた。 「よし、いいぜ!グラエナ」 ジャイアンは傷薬などをどっさり買い込んで、森の奥に潜む強いポケモンたちと戦っていた。 ゆうに十五、六匹は倒し、ポチエナはグラエナに、ズガイドスはラムパルドに進化していたのだ。 ジャイアンの戦闘センスは目を見張るものがあったのだ。 「そろそろ、いいだろう。あのスカした兄ちゃんをギャフンと言わせてやる」 ジャイアンは勇み足で森を出た。 「ん?あれはトレーナーか?」 ジャイアンは赤黒い髪で、黒い服を着た自分より少し年上の男を見つけた。 腰のホルダーにはモンスターボールがある。 「こいつはラッキーだ、あいつで俺様の力試しだ!」 ジャイアンはそう呟くと、男に近づいていった。 「おう、兄ちゃん、俺と勝負してくれよ!」 ジャイアンは気軽に声をかけた。 男はその声に振り向いた。男の顔はスラリとして色白で、目は鋭く瞳は髪と違い、鮮やかな赤で、 なにか恐怖を感じさせるものがあった。 「……いいけど」 「決まりだな!行け、グラエナ!」 ジャイアンはグラエナを繰り出した。 「お前、ごり押しタイプか」 男はニヤリと笑い、ヘルガーを繰り出した。 「グラエナ、かみつけ!」 グラエナは猛然とヘルガーに突進していく。 しかし、ヘルガーは何も動じず、ただグラエナを睨みつけていた。 グラエナの牙が、ヘルガーの首筋に食い込んだ。 「よっしゃあ!そのまま投げ飛ばせえ!」 グラエナは首を振りヘルガーを持ち上げた。 「よし、そのまま」 「かえんほうしゃ」 ヘルガーはグラエナの顔目がけ火炎を放った。 グラエナは短い悲鳴を上げ、その場に倒れ、動かなくなった。 「え?ちょっ……あれ?」 ジャイアンはグラエナが負けたことに実感を持っていないようで、混乱している。 「な、何でだよ!グラエナ押してたじゃんか!なんで負けんだよ」 ジャイアンは地団駄し、グラエナをボールに戻した。 ジャイアンは次にラムパルドを出した。 「ラムパルド、げんしのちからで吹き飛ばせ!」 ラムパルドは岩を持ち上げ、ヘルガーに向けて投げ飛ばした。 「アイアンテール」 ヘルガーはしなやかな尾を硬化させ、岩を砕いた。 「このやろお!かいりきで押しつぶせ!」 ラムパルドはヘルガーを殴りつけた。ドゴっという鈍い音がしたが、ヘルガーは全くの無傷だ。 しかも、ラムパルドの拳はヘルガーのシンボルともいえる、2本の角により挟まれている。 「カウンター」 ヘルガーはラムパルドの腕が挟まったままの状態で、前方に駆け出した。 もの凄い力で、ラムパルドは押され、倒れこんでしまった。 ヘルガーは倒れたラムパルドの腹の上に乗り、勝利の遠吠えを上げた。 ヘルガーは遠吠えを止めると、死なない程度の力でラムパルドの首筋に噛みつき、意識を奪った。 「そ、そんなあ……」 ジャイアンは地面にガックリと膝を落とした。 男はヘルガーの頭を軽く撫で、ジャイアンに近づいてきた。 「顔を上げろ」 「な、なんだよ……賞金か?」 男はゆっくりと首を横に振った。 「そんなもんはいらん、余るほどあるからな……それよりお前に聞きたいことがある」 「何だよ」 「『地龍の巣窟』って場所、知ってるか?」 ジャイアンははっとした。オリーがそこに近づけてはならない敵がいると言っていたのを思い出したのだ。 「そんなん知らねえよ、第一、俺は駆け出しトレーナーだし」 ジャイアンは我ながら良い嘘をついたと自分を褒めた。 しかし、男は冷たい目でジャイアンを見下ろしている。 「……嘘なら許さんぞ?」 「う、嘘じゃねって!俺は今まで正直剛で通ってきたんだ!」 この時点で正直剛ではないが、男は舌打ちし、そっぽを向いた。なんとかはぐらかせたようだ。 「そうだ、なら新米駆け出しトレーナーにアドバイスをやろう」 男は再びジャイアンを見据えた。 「お前、嫌われ者だろ?」 男はニヤリと笑い言った。 「はあ、何言ってやがる?俺は」 「それも、相当嫌われ者だな。そうだな……暴力に強奪に……クク、ゲス声で騒音の源か」 男はジャイアンの「地球」での様子を全て見抜いているようだ。 「どうしてこんなことになるか、それはすべてお前が悪いからだろ?」 「う、うるせえ!」 ジャイアンは男の顔めがけ、拳を突き出すも、軽くいなされてしまった。 「図星なら分かってんだろ?お前は友達なんて居ないんだ、いても愛想笑い浮かべてる腰巾着くらいだろう」 「う、嘘だあ!スネ夫ものび太もドラえもんもしずかちゃんも……!」 「なら!今までそいつらにやってきたことを思い出してみな!」 ジャイアンは頭の中がグルグルしてきた。 (どうして、こいつは俺のことがわかる?どうして俺が嫌われ者だって……) ジャイアンの脳裏には、のび太やスネ夫を殴ったこと、クラスの連中からマンガやゲームを取り上げたこと、 しずかの心を傷つけ、泣かせたこと……自分が犯してきた「負」の出来事がフラッシュバックしてくる。 「俺は……俺は……」 ジャイアンは頭を抱え込んで、崩れた。 男はジャイアンの震える肩を優しく叩いた。 「お前にとっておきの方法を教えてやろう、それは『絶対的な力』だ」 「『絶対的な力』?」 「そうだ。お前が完全な支配者となるには、今の中途半端な力では駄目なのだ。 中途半端だから嫌われる。だが、『絶対的な力』を持てば、お前は完全な支配者となり、 嫌ってきた連中も、今までとは違い、尊敬いや、崇めるような目でお前を称えるだろう」 ジャイアンの理性では、そんなことは間違っている!と、いうようにわかっていた。 だが、なぜかこの男の言うことがとても心地よく聞こえたのだ。 「なら、俺はどうすればいいんです?」 男は天使のような笑みでこう言った。 「この地方での力の象徴、ジムバッジを全て集めろ」 ジャイアンは「あの日」のことを思い出すのをやめた。 なんだかのび太達が今まで猫をかぶっていたようでムカついてくるからだ。 ジャイアンは次のジムを目指し、再び孤独な旅路に出た。 手持ち のび太 モウカザルLv32 マスキッパLv33 ヤミカラスLv29 ドラえもん カメールLv34 ペルシアンLv35 パッチールLv30 しずか ピカチュウLv33 マリルリLv35 チェリムLv27 ガラガラLv29 ジャイアン グラエナLv40 ラムパルドLv42 キングラーLv38 ドードリオLv36 スネ夫 ニャルマーLv31 ブラッキーLv35 オオスバメLv30 オリー ミミロップLv50 エアームドLv44 『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』 第二章 ♯第三話 「破音」 時間は巻き戻り、朝の八時。 ここは何処かの街の何処かの建物の一室。 ベッドの上には一人の、のび太達よりも少し年上の女性が寝転んでいた。 シャワーを浴びてきたばかりだろうか?バスタオルを体に巻きつけている。 「8時間後にはネクロムシティを占拠……か」 彼女はそう呟くと、起き上がり、着替えを始めた。 彼女は明るめのブルーのバイクスーツに着替えた。 そして、テーブルに置いてある、眼鏡を掛け、化粧を始めた。 化粧をしていると、誰かが外から部屋の戸を叩いた。 「どうぞー」 彼女の声で一人の少女が入ってきた。 少女は彼女の妹なのだろうか?女性と同じような水色の髪をしている。 「ねえ、あたし……ちゃんとやれるかな?」 少女は不安そうに女性に尋ねた。 女性は柔らかな笑みを浮かべ、少女の小さな頭を撫でた。 「レイン?そんなに緊張しなくたっていいじゃない。 あんたの力はお姉ちゃんが一番分かってるもん」 レインと呼ばれた少女は照れたような笑顔を浮かべ、頷いた。 「さ、行きましょ、そろそろ作戦会議よ」 『エルド』の幹部、ミストは妹のレインと共に部屋を出た。 その目にある決意を浮かべて。 『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』 第二章 ♯第四話 「ジャイアンVS『エルド』」 時間は戻り、昼の一時。 昼飯を済ませたジャイアンは次のジムを目指し、405番道路で特訓をしていた。 「よし、こんだけ強くなりゃあ、十分だろう」 ジャイアンはポケモン達をボールに戻した。 「なんかまた腹減ってきたな……しゃあねえ、街に戻ろう」 育ち盛りのジャイアンは、腹ごしらえにネクロムに戻った。 ハンバーガーを5個、ペロリとたいらげたジャイアンは、公園のベンチで昼寝をしていた。 ジャイアンのいびきはうるさいようで、近くのオバタリアン共がグチグチ文句を言っている。 一見何事も無い平和なこの街。しかし、悪夢は訪れる。 公園の噴水が突然破裂し、そこから大量の水ポケモンが飛び出してきた。 飛び出してきたポケモン達は老若男女問わず、人々を地面に押さえつけた。 ジャイアンはこの事態に気づくと、急いで手持ちのポケモン達を繰り出し、 水ポケモン達を退け、茂みの中に飛び込んで、身を隠した。 「なんだよ……いきなり!」 ジャイアンが悪態をつくと、頭上から無数のポケモン達が落下してきた。 それと同時にスピーカーを通した声も聞こえた。 『ネクロムシティの市民共!この街は我ら、『エルド』の占拠地となる! 抵抗する者は容赦なく抹殺する!死にたくなければ、おとなしく投降しろ!』 強い口調で男が言う。 この言葉にビビった市民達は地面に伏せたまま、両手を挙げた。 中には、抵抗しようとしてポケモンを繰り出す者もいたが、 数匹のニョロボン達に捕まり、首の骨を折られ殺されてしまった。 「げっ!マジかよ」 ジャイアンは見える限りでは、一番身を隠してくれそうな草むらの中に入り、 反撃のチャンスを伺うことにした。 ジャイアンの見える範囲では、上空からヘリが数機降りてきて、 その中から出てきた黒い服を着た人達が、投降してきた市民達を次々に 護送用のヘリに入れていた。その中にこの街のジムリーダー、マングの姿もあった。 「情けねえジムリーダーだぜ。さて、これからどうするか? 見る限りでは、『エルド』とかいうやつらのポケモンも減ってきてるし……。 よし、突攻だ」 流石ジャイアン。 ジャイアンはとりあえず、孤立している団員を狙うことにした。 まあ、この時点で特攻とは言わないが。 ジャイアンはのんきに欠伸をしながら歩いている団員を見つけた。 「よしあいつだ、ラムパルドよ、やれ」 ラムパルドはこっそりと男の背後に回りこみ、後頭部に鉄拳を与えた。 男は悲鳴も上げずにその場に倒れた。 「よし、よくやった」 ジャイアンはラムパルドをボールに戻すと、男の団服を奪い取り、 自分に着せた。 「少しキツイけど、なんとかなるだろ」 ジャイアンはスパイ活動にでた。 ……特攻はどうした。 『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』 第二章 ♯第五話 「行動開始」 スパイとなったジャイアンは、仲間面で『エルド』の団員に近づき、 不意打ちをして少しずつ倒していった。 「これで五人目か……疲れてきたぜ」 ジャイアンは気絶した団員を木に縛り付けた。 そして、少し休もうと、さっきの茂みの中に隠れると、 腰にある、『エルド』団員の通信機が振動した。 ジャイアンはこれに出なければ怪しまれると思い、 通信機を手に取った。 「は、はい!なんでございましょ?」 ジャイアンは緊張のあまり、スネ夫のママのような口調になった。 『お前そんな口調だったか?……まあいい、これから第2段階に移行する。 ヘリに集まれ』 「イ、イエッサー!」 ジャイアンは第2段階というのが何かわからなかったが、 取りあえずヘリに向かった。 ジャイアンがヘリの場所に着いたときには、 ざっと五十人程の団員達がいた。 「(こりゃ俺一人で倒すのは無理だな)」 ジャイアンは何かいい作戦はないかと考えながら、団員の中に混じった。 5分位経つと、一人の男がマイクを片手に現れた。 灰色の髪にサングラス、黒いバイクスーツの男だ。 読者の皆様ならおわかりになると思いますが。 クラウドです。 「え~本日はお日柄も良く……ちゃうわ。 これから第2段階、『地龍』捕獲装置の製造および、『地龍』捕獲本部の設置を始めようと思います」 団員達が拍手をする。 「おおきに、ほな、自分の番号覚えとるよな?その番号で奇数のやつらが、装置のほうに、 偶数のほうが、本部設置に回って。はい、始め!」 団員達は、自分の胸にある、番号を見ている。 ジャイアンもつられて番号を見た。 「67か……あれ?グースウってなんだっけ?」 ジャイアンは懸命に考え、自分と同じく、7が一の位にある団員を見つけ、 ついていった。 「お~い待ってくれよ!」 ジャイアンは番号27番の男を呼び止めた。 「はい?」 27番も男は振り返った。ジャイアンより少し背が高く、細身で繊細そうな若い男だ。 「どこ行くんだ?」 「え?『地龍』捕獲装置の製造に……」 「俺も一緒に行くぜ」 ジャイアンは若い男と共に現場に向かった。 現場に着くまで、ジャイアンと若い男、ユウマとすっかり仲良くなっていた。 「……なら、ユウマはバトルのセンスが良いからこの隊に入ったのか?」 「うん、こう見えても小さいころからバトルだけは得意でね……。 いつかはクラウドさんの側近になりたいと思ってるんだよ」 ジャイアンとユウマは工具を運びながら雑談している。 「クラウド?誰だそいつ?」 ジャイアンの言葉にユウマは目を丸くした。 「武、なに言ってるんだ?クラウドさんは『エルド』の幹部で僕らの上司だよ!」 「え?」 ジャイアンは自分がスパイだと怪しまれるのでは? と思ったが、ユウマは、覚えなきゃ駄目だよ。と 一言言っただけだった。 作業を始めてから1時間後。 『地龍』捕獲装置は着々と完成に近づいていた。 見た目は2階建ての家と同じくらいの大きさの戦車のような形で、 中は様々な機械が取り付けられている。 「いや~疲れたぜ。汗を流した後の一杯は最高だな」 ジャイアンは休憩所でコーラーをガブ飲みしていた。 「ん?俺はこんなことしてる暇はねえんだよ!」 自分の目的を思い出したジャイアンは、空き缶を握りつぶし、辺りを見回した。 休憩中の団員ばかりで、今ならジャイアンでも十分に倒せる程だ。 「(こいつらを倒せば俺は……『絶対的な力』にまた一歩近づける!)」 ジャイアンは心の中でそう叫ぶと、手持ちのポケモンを全て出し、 今まで共に汗水流し働いてきた団員達を奇襲した。 「とにかく暴れろお!」 団員達は突然のクーデターに慌てふためき、なすすべも無く気を失っていった。 中には正気を取り戻し、ジャイアンに向かってくる者もいたが、 還付無きまでに叩きのめした。 5分もすれば、ジャイアンの周りには団員達の悲惨な姿があった。 「連絡できねえようにアンテナも叩き折ったし、これでいいだろう」 ジャイアンは本部建設現場に向かおうと、立ち上がった。 すると、後ろでガランガランと何か、缶が落ちたような音がした。 ジャイアンが不思議に思い振り向くと、その先には真っ青な顔をして立ち尽くしている ユウマの姿があった。ユウマはジャイアンが休憩する少し前に飲み物を調達しに行っていたのだ。 「た、武……これは一体……?」 「あのな……ユウマよ、これは」 「裏切り者ォ!!!」 ユウマは顔を真っ赤にしてポケモンを繰り出した。 フライゴンだ! 『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』 第二章 ♯第六話 「ユウマ」 「フライゴン、かえんほうしゃ!」 ユウマのフライゴンは宙に舞い、火炎を吹いた。 「ちいっ!キングラーよ、しおみずだ!」 キングラーは素早くジャイアンの隣に立ち、小さいほうのハサミから、 火炎目がけ水を放った。 両者の力は互角で、お互いの攻撃は相殺してしまった。 「くそ……だったらソニックブームだ!」 フライゴンは翼を大きく羽ばたかせた。 その瞬間、キングラーは見えない何かによって吹き飛ばされてしまった。 「あっ?どうやらゲームとは違うみてえだぜ!」 ジャイアンが見たのは、空気のわずかなブレであった。 これがソニックブームの正体のようだ。 「キングラー、まだいけるか?」 ジャイアンの呼びかけで、 瓦礫の山に突き刺さっていたキングラーは起き上がり、すぐに戦闘態勢に入った。 「よし、ラムパルドはいわなだれでソニックブームの位置を特定しろ、 キングラーはソニックブームをかわしつつ、しおみずをフライゴンに発射だ!」 ラムパルドは作戦を聞き終えると、大きな尻尾で瓦礫を叩きつけた。 その衝撃で瓦礫達は宙を舞い、フライゴンにおそいかかる。 「ふん、ソニックブームで裏切り者ごと岩を切り裂け!」 フライゴンは再び羽ばたく、それと同時に真空の刃が岩を切り裂いた。 キングラーはさっきの作戦通り、ソニックブームの位置を把握し、それを避け、 フライゴンにしおみずを連射した。 「甘いよ、フライゴンにはそんなものは当たらない!」 ユウマの言うとおり、フライゴンは身軽にキングラーの攻撃をかわした。 「裏切り者にはふさわしい攻撃を食らわせてやる! はかいこうせん!」 「なぬ?」 フライゴンは大きく口を開ける、口の中にはどんどんエネルギーが溜まっていく。 「やべえ、ドードリオ……」 「遅いっ!」 フライゴンの口から強力なエネルギー波が放たれた。 そして一瞬のうちにジャイアンがいたところを粉砕してしまった。 丁度ジャイアンにはかいこうせんが放たれたころ、 とうとうのび太達がネクロムシティに到着した。 「こ、これは一体?」 しずかは壊された建物、街に鳴り響く轟音に、驚きの声を上げる。 「……とうとう侵攻を開始したか……皆、『エルド』を食い止めるわよ!」 のび太達はオリーに続いて走り出した。 ―本部建設現場― 「クラウドさん、街に侵入者が!」 クラウドは街の入り口を望遠鏡で監視していた部下に呼ばれた。 「どれどれ……ほほう……こりゃあこりゃあ……」 クラウドは街に侵入したオリー達を見て、邪悪な笑みを浮かべる。 「お前ら、一旦作業中止や!コラッタが入り込んだ。今から駆除しに行くでえ!」 クラウドは十指にマイクを取り付け、部下を引き連れ、狩りに出た。 『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』 第二章 ♯第七話 「接戦」 のび太達はオリーを先頭に街の中心部を目指していた。 「オリーちゃん、この街では何が起こったことになってるの?」 のび太がオリーに聞く。 「この街は『地龍の巣窟』に一番近い街なの、 『エルド』の連中はここを拠点にして『地龍』の捕獲本部の設置。 捕獲装置の製造を行ったのよ」 「そして、『地龍』が捕まった……と?」 スネ夫の言葉にオリーは頷く。 「ここには多数の幹部がいるはず。前戦った『毒雲のクラウド』とかね」 のび太はクラウドとの戦いを思い出し、ごくりと生唾を飲んだ。 「他に、幹部はいないんですか?」 しずかがおそるおそる尋ねる。 「私の知っている限りでは……そうね、 『魔霧乙女 ミスト』、『炎雷の破皇 シデン』、ぐらいかしら」 「やっぱりそいつらって……」 のび太が何か言おうとした時、一行の目の前に部下を引き連れたクラウドが現れた。 「ひっさしぶりやねえ」 クラウドは敵であるのび太達に対し、気軽に声をかけてくる。 幹部であるが故の余裕か。 「なんでおまえらがここにいるかは知らへんけど、 あん時の借りはきっちりつけさしてもらうでえ!」 クラウドが腰に手を伸ばす、今回は最初から本気のようだ。 クラウドが繰り出したポケモンはドラピオンだ。 クラウドに続き、部下たちもポケモンを繰り出す。 「ここは私と、のび太君が戦うわ、ドラえもん君、しずかちゃん、スネ夫は、 本部と装置の破壊を!」 オリーの命令で三人はこの場を離れた。 残ったオリーとのび太はそれぞれポケモンを繰り出す。 オリーはエアームド、のび太はモウカザルだ。 「いいんかい?仲間を行かせて?」 「ハッ!あんたが思ってる程、あたしの仲間は弱くないわ!」 そう言うとオリーは左腕を掴み、皮膚を引き剥がした。 前にのび太達に見せた、機械の腕があらわになる。 その光景を見て、クラウドは、はっと息を呑んだ。 「行くわよ、のび太君!」 「うん!」 二人はクラウド達に向かっていった。 『ドラえもんのび太の携帯獣冒険記』 第二章 ♯第八話 「魔霧乙女」 オリー、のび太と別れたドラえもん達は、別ルートを通って中心部に向かっていた。 既に五分位走り回り、ランニングシューズで走っても、三人に限界がきていたとき、 「! あそこにヘリがあるわ」 しずかは数台、ヘリが着陸していうのを発見した。 ドラえもんたちは、警戒しつつ、ヘリに近づいていった。 「……『エルド・カンパニー』って書かれてあるところを見ても、間違いはなさそうだね」 ヘリを調査し終えたドラえもんが言う。 「じゃあ、この近くに本部が設置されているの?」 「おそらくね。もう少し探してみよう」 ドラえもんたちは虱潰しに近くを探してみることにした。 「あっ、ドラえもん!」 スネ夫が何かを見つけたらしい。 ドラえもんとしずかは急いでスネ夫の元に向かった。 「どうしたの、スネ夫君?」 ドラえもんがスネ夫に尋ねる。 「いや、別に本部を見つけたわけじゃないけど……これ見てよ」 スネ夫が指差す方には、もの凄く濃い霧がかかっていたのだ。 「気味が悪いわ」 「うん、とりあえずここから離れよう」 ドラえもんは引き返そうと振り向いた。すると、彼の目の前にもとても濃い霧がかかっていたのだ。 「ド、ドラちゃん……」 「だ、誰だ姿を見せろ!」 ドラえもんの要求に応じたのか、霧の向こう側から、何かが迫ってきた。 「カメール、とにかく、みずでっぽう!」 ドラえもんはカメールを繰り出し、姿を見せない敵に向かって、 やみくもにみずでっぽうを連射させた。 『駄目ね、相手にならない』 霧の向こうから女の声が聞こえた。 その瞬間、霧を突き破り、ライボルトが飛び出してきた。 ライボルトはカメールに突撃した。 「何だこいつ、反撃だ!カメール!」 カメールはライボルトに向かって、みずでっぽうを放った。 ライボルトはそれをさっと避け、霧の中に身を隠した。 『どうしたの?慣れない環境が怖いかしら?』 また女の声がする。 スネ夫は無言でオオスバメを繰り出した。 しずかもそれと同時にガラガラを繰り出す。 スネ夫は小声でドラえもんに囁いた。 「敵は上にいるかもしれない、僕が様子を見てくる」 スネ夫は言い終えると、オオスバメに自分の肩を掴ませ、空に舞い上がった。 『逃がさないわ、かみなり!』 スネ夫が霧から脱出したとたん、ライボルトのかみなりがスネ夫を襲った。 このままでは直撃してしまう、スネ夫は笑っていた。 「甘いよ」 ライボルトのかみなりは目標を大きくそれ、地に落ちた。 かみなりの落ちた地点には、ガラガラが仁王立ちしていた。 『……ひらいしんね……』 「そういうこと」 しずかが自信満々に言う。 霧の内部は、異様な静けさに包まれていた。 「……ライボルトは襲ってこないのかしら?」 「しずかちゃんのガラガラには厄介な敵だからね、うかつにはこないと思うよ」 『ご名答』 いきなり女の声がする。 ドラえもんとしずかはさっと身構える。 『私の「今つかえる手持ち」はライボルトのみ、 うかつに近づいたら、そこの狸君の言うとおり成す術もなくやられてしまう』 「僕は狸じゃない!」 ドラえもんが激怒する。 『ウフフ、知ってるわ、地球の未来から来た、優秀な猫型ロボットでしょ?』 ドラえもんとしずかは凍りついた。 「なぜそんなことを?」 『いちいち話す暇なんてないわ。 そんなことより、あのトゲトゲ頭。今ごろどうなってるでしょう?』 女の声が途絶えた。その直後、ドラえもん達の後ろに、ドサっと音をたて、何かが落ちてきた。 「ひっ……!」 しずかが見たのは、スネ夫の無残な姿だった。 スネ夫は体中に切り傷があり、すっかり体が冷え切っていた。 「しっかりしろ!スネ夫君!」 ドラえもんは慌てて、オリーからもらった「ヒトデマン軟膏」をスネ夫の傷口に塗りたくった。 スネ夫はうっと小さな悲鳴を上げた。そして、ドラえもんに囁いた。 「ド……ドラえもん……あいつは……コータスと…オニゴーリを使って霧を……」 スネ夫は言い終えないうちに気を失ってしまった。 しずかは、小刻みに震えている。 「その子、私の霧の秘密を教えたようね」 今度は霧の向こうからではなく、ドラえもんたちの真後ろで女の声がした。 次へ
https://w.atwiki.jp/fantomdorapoke/pages/25.html
前へ 全員 「じゃ~んけん……ポン!!」 結局、順番はじゃんけんで決める事になった。 結果 1 のび太 2 しずか 3 出来杉 4 遊 5 ジャイアン 6 スネ夫 7 ドラえもん のび太 「どれにしようかな~?」 遊 (グレイシアかサンダースが欲しい所だが……) 出来杉 (野比君が何を選ぶ……かな) のび太 「よし!!決めた!!」 のび太が選んだ石は のび太 「よろしくね、ブースター!!」 ほのおのいしだった スネ夫 (やっぱりのび太だなww) 出来杉 (よし、一人消えたな) しずか (のび太さん……馬鹿ね) 遊 (まあ……あいつらしいけどな) ドラえもん (のび太くん……ついていった方がいいみたいだな) ジャイアン (ネタでも使わねーよww) 皆がのび太にいろいろと思っていると のび太 「それじゃ!!僕は先に行くね!!」 先にのび太は研究所を飛び出した。 ドラえもん 「あっのび太君~!!」 しずか 「次は私ね」 しずかは迷わずたいようのいしを選び、エーフィに進化させた。 しずか 「やっぱりかわいい!!」 エーフィに頬擦りしながらしずかは研究所を出ていった。 出来杉 「さて……僕は…」出来杉 (グレイシアは能力は高いけど野比君の弱点だし……けどサンダースは…ヒョウタで苦戦しそうだな……) 最終的に出来杉は今後の苦労より天才のプライドでサンダースを選んだ。 出来杉 「それじゃあ、僕も失礼するよ」 素早くレベル上げに向かった出来杉だった。 次は遊の番だ 遊 (サンダースかグレイシアって決めてたから俺は迷わない) 遊は迷い無くこおりのいしを掴んだ。 遊 「よろしくな」 グレイシアはニパッと笑った 遊 (やっぱ、かわいいな) 実は遊はクールに見えてかわいいもの好きだった。 グレイシアをじーっと見つめていると他の三人の視線に気づき 遊 「じゃ、俺も行くぜ」 そそくさと研究所を出た。 ジャイアン 「次は俺様か」 スネ夫 「ジャイアン」 ジャイアン 「なんだ?スネ夫」 スネ夫 「僕の考えなんだけどリーフィアがいいと思うんだ」 ジャイアン 「なんでだよ?」スネ夫 「だって、一番最初のジムは岩タイプだよ? 草が相性いいと思うんだ」ジャイアン 「なるほどなじゃあ」 リーフのいしを掴んだ。 スネ夫 (くくっ低能豚ゴリラめリーフィアならのび太にも勝てるかわからないのに信じるなよなww) スネ夫は心の中で笑いながらつきのいしを選んだ。 スネ夫 「そうだ!!せっかくだから一緒に行こうよ」 ジャイアン 「まあ、いいだろう」 スネ夫 (さんざん利用させてもらうよ) スネ夫とジャイアンは研究所を出ていった。 ドラえもん 「僕はシャワーズか……ブースターよりはましだな」 ドラえもん 「それじゃ、博士失礼します。」 ドラえもんも研究所を出ていきトレーナーはいなくなった。 ナナカマド 「頑張るのじゃぞ、子供達よ」 現在のポケモン のび太 ブースター♂LV5 しずか エーフィ♀LV5 出来杉 サンダース♂LV5 遊 グレイシア♂LV5 ジャイアン リーフィア♂LV5 スネ夫 ブラッキー♂LV5 ドラえもん シャワーズ♂LV5 次へ
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/122.html
前へ 《インターミッション》 ドラミです。 物語も中盤を越えたんで、私が今の状況を整理しますね。 まずタケシさん。 今ミナモからトクサネに向かっている最中のようね。 手持ちはラグラージLV46、バクーダLV41、ペリッパーLV32、コドラLV40、マタドガスLV35、ヘラクロスLV31。 天気研究所での限界バトルがかなりの戦力アップになったようね。 コドラが進化すればさらに戦力アップよ。 スネ夫さんはお兄ちゃん達から隠れて送り火山で何かを探しているわ。 みんなに敗北してかなり慎重になってるわね。 手持ちポケモンは結構変化してるみたい。 ジュカインLV38、キノココLV40、クロバットLV38、ヌケニンLV38、マルノームLV33、そして120番道路で得た新しい仲間。 いったい何なのかしら? 控えはコノハナLV32、テッカニンLV35、秘伝用のジグザグマがいるわね。 のび太さんはお兄ちゃんやしずかさんと送り火山。 地道に、しかし確実に戦力を上げてるわね。 手持ちは色違いドククラゲLV39、ケッキングLV42、トロピウスLV41、ジュペッタLV44、そしてしずかさんと交換したマッスグマLV32。 手持ちはまだいっぱいじゃないから、今後何をゲットするか気になるわ。 しずかさんは相変わらずサーナイトメインで戦ってるわ。 手持ちはサーナイトLV45、マリルリLV37、マッスグマLV35、マッスグマLV31、マッスグマLV29、そして新しい仲間、ロコンLV29。 近ごろのしずかさんは妙に計算高くなっている気がするわ。 炎の石を入手後にロコンをゲットしたり、のび太さんからヒンバスをゲットしたり。 実はポケモンやったことがあるんじゃないかしら…… お兄ちゃんは今のところ一番戦力が劣るわね。 手持ちはグラエナLV36、ヤミラミLV46、エアームドLV38、アブソルLV28、そして癒し用のチリーンLV28。 わが兄ながらこの体たらく、がっかりね。 出木杉さんは…… 何かすごいことになっているわね。 近況としては、子供離れした性生活のおかげでついに精通が始まったらしいわ。 まぁタケシさんと違って一人プレイの必要はないんだけど。 部下にジムリーダーのツツジ、アスナ、ナギを従え、アクア団のイズミも彼のスパイね。 手持ちポケモンは変幻自在、カントーやジョウトのポケモンも使ってるらしいわ。 どうやってゲットしたのかしら? 以上、ドラミが今の皆の状況をお知らせしました! トクサネシティ。 「すっげー、ロケットだぜロケット!」 ジャイアンは塔のようにそびえるロケットにただ感動していた。 「やっぱ近くで見たいよな、宇宙は男のロマンだぜ!」 ジャイアンはジム戦の前に意気揚揚と宇宙センターに向かう。 そこでジャイアンが見たのは壮絶な光景だった。 宇宙センターの前に数人の赤装束の男女達が倒れている。 「こいつら、マグマ団か……どうなってんだよ」 ゲームの世界である以上、宇宙センターへのマグマ団襲撃に誰かが関わっているはずだ。 ジャイアンより前に進めるだろう奴は出木杉しかいない。 「出木杉がやったのか?畜生、遅れを取ったぜ!」 ジャイアンは急いでセンター内に駆け込んだ。 しかしそこにいたのは出木杉ではなく、以前戦ったあの女だった。 「確か、アクア団の女幹部……」 「イズミよ。よろしく、ゴウダタケシ」 なんでコイツが俺の本名を…… 事態がさっぱり飲み込めないジャイアンにイズミが語りかける。 「タケシ、あんたに復讐したくてココで待ってたらこいつらが喧嘩ふっかけてきたんでね」 ジャイアンがごくりと唾を飲む。 「俺と戦う前に…こいつらを全滅させたってのか」 「ええ、ウォーミングアップにもならなかったけどね」 ジャイアンがモンスターボールを握る。 「じゃあ、やりましょうか。タケシ……」 イズミはニヤリと笑った。 「くそ、ラグラージ!あんな女コテンパンにしてやれ!」 ジャイアンが繰り出したのはエースのラグラージ。 それに対するイズミのポケモンは…… 「トドゼルガ、蹂躙しろ!」 「な、なんだって、そんな馬鹿な!」 ゲーム中のイズミはトドゼルガなど使わない。 「あくびだ、トドゼルガ!」 あくびがラグラージの眠気を誘う。 「くそ、とっしん!」 ラグラージの突進がヒットするも、さしたるダメージにはならない。 「こりゃやばい、交替だ!」 あくびによる眠りを恐れたジャイアンはポケモンをマタドガスに入れ替える。 『とりあえず粘ってから自爆でも使うしかない』 そんなジャイアンの目論みもイズミの力の前には無力だ。 「ぜったいれいど!」 トドゼルガの絶対零度が炸裂し、マタドガスを一撃で葬り去る。 「あら、当たっちゃった。ラッキー」 イズミは余裕の台詞で挑発する。 「ちくしょう、次はこいつだ!」 ジャイアンが繰り出したのはペリッパー。 しかしこれでも圧倒的に分が悪い。 「のしかかり!」 トドゼルガに先制され、のしかかられてペリッパーも一撃で撃破される。 「ぷ、弱っ!」 イズミが吹き出す。 「わ、笑うな、笑うな!」 ジャイアンは頭に血を上らせてバクーダを繰り出す。 イズミがすっとぼけたように声を上げる。 「いやーん、私のトドゼルガ、水技を持ってないわ!」 「へへ、ざまあみろ……」 相手の狼狽ぶりに正気を取り戻すジャイアン。 しかし次のイズミの行動に凍り付いた。 「じゃあ交替ね、次はキングドラ!」 現われたのはまたも所持していないはずのキングドラ。 「やばい、ラグラージ出ろ!」 ポケモンを交替するジャイアンに対し、イズミのキングドラは竜の舞で戦闘力を上げる。 「次はキングドラかよ……」 「とりあえず、その気持ち悪いポケモンは沈んでもらうわよ」 キングドラは破壊光線を発射し、ラグラージを一撃で倒してしまう。 「あら、次のターンは動けなくなっちゃうわね」 『か、勝てねえ……どうなってんだこいつ!』 コドラやバクーダでは傷すら付けられずに瞬殺、育成が不十分なヘラクロスではまともに戦えない。 とりあえずバクーダを出すが、ジャイアンの敗北は決定していた。 破壊光線の余波で倒れているジャイアンの腹をイズミが蹴りとばす。 「うああっ……」 「ガキの分際で大人のやることに顔を出すからこうなるんだよ、覚えときな!」 イズミは懐から何やら布切れを取り出す。 「お前、ジムリーダーのアスナの下着で毎晩シコシコご盛んらしいじゃないか。私のもくれてやるよ、ありがたく使いな!」 ジャイアンの鼻先に上下の下着を押しつける。 「使用済みだからしっかりクンクンしなよ、ハーハハハッ!」 イズミが去った後、ジャイアンは地に這いつくばりながら悔しさに唇を噛み締める。 「ちくしょう、何もできなかった……」 いや、何もできなかったわけではない。 この直後、ジャイアンはセンター近くの木陰でイズミの残したものを使って男のたしなみだけはやり遂げたのだ。 「くそっ、くそっ!ウッ、アアッ!」 ジャイアンの涙の自慰は1時間にも及んだ。 イズミは満足気にトクサネを後にする。 「さて、本当はノビノビタも倒してしまいたいところだけど、タイムオーバーね」 そう、ここでマグマ団を倒すと次のステップに進める。 出木杉様の言う事が真実なら、そこでは…… 「アオギリ様も好きだったけど、出木杉様にはかなわないわね。ふふふ……」 ミナモシティ。 スネ夫はミナモデパートで買い物をしていた。 「まもるとはかいこうせん、後はふぶきとかみなり……」 この町の民家の人から眠るの技マシンも貰った。 「リフレクターにひかりのかべ……は必要なときに買いにくればいいか」 当面はこれで大丈夫だろう。 それよりも…… 「この天気、これはあのイベントだよな」 そう、ついさっきから雨と日照りが繰り返されている。 こんな異常気象が起こるとすれば、あれしか考えられない。 『まさかジャイアンがルネを越えたのか?』 時間的には不可能に思えるが、それでも起こっている事は事実だ。 「こりゃ急がないといけないなぁ」 このイベントを起こしたのがジャイアンならば、奴はトクサネにはいないはず。 ジャイアンとの勝負はチャンピオンロードになるはずだ。 トクサネシティ。 「やっぱりジャイアンはいないようだね」 トクサネに着いたスネ夫は念入りにジャイアンがいないことを確認していた。 ジャイアンの目撃報告はほとんどなく、話に上がっているのは宇宙センター襲撃事件の話題ばかり。 「よし、さっさとジム戦を終えてルネに向かわないと」 トクサネジム。 このジムはエスパーとゴーストタイプの使い手が多い。 そしてジムリーダーに対してはこちらも切り札を持っている。 「よし、やるか」 スネ夫はワープ床に足を踏み入れた。 スネ夫はジュカインを主軸にしてトレーナー達を退け、攻略ノートを見ながら巧みにスイッチとワープのトラップを攻略していき、ついにジムリーダーの間に辿り着いた。 そこにはいたのは双子のジムリーダー、フウとラン。 「あなたの力、私たちに見せてもらいましょう」 「ふ、ボクの力を見せてあげるよ」 フウとランはそれぞれネンドールとネイティオを繰り出す。 「お前達がエスパータイプを使うことはリサーチ済みさ、行け!」 スネ夫が繰り出したのはなんとダーテングとドジョッチ。 「トクサネに来るまでコイツを集中的に稼いで、やっとLV49さ!」 草技を持たないダーテングでひたすらトレーナー戦を繰り返し、秘伝用ジグザグマがときおり拾ってくる不思議な飴も全部投入した。 おかげで他のポケモンがほとんど育っていない。 120番道路で釣ったドジョッチもそのままだ。 「ダーテング、シャドーボールだ!」 シャドーボールも送り火山にわざわざ出向いて入手した技マシンを使っている。 その攻撃を受け、ネイティオが一撃で戦闘不能になった。 「どうだい、君たちと次のアダンを攻略するための切り札、ダーテングの力は」 さすがに悪タイプのポケモン相手ではジムリーダーとはいえ分が悪い。 ドジョッチの方は完全に守りに入っている。 おそらく経験稼ぎのつもりで出しているのだろう。 スネ夫の勝利はゆるぎなかった。 「完敗です、よくぞここまでポケモンを育てましたね」 フウからバッジを受け取るスネ夫。 「ああ、このダーテングとドジョッチは奴と対戦するときの切り札だからね」 「ライバルとの対戦ですか、目標を持つことはいいことですね」 ランもスネ夫の健闘を讃える。 ジムから出たスネ夫はニヤリと笑う。 「奴のバクーダやコドラ対策はナマズンで、マタドガスはダーテングのじんつうりき……」 そう、スネ夫の眼中にはジャイアンしか見えていない。 「無計画なフルアタ馬鹿にはフルアタでガチ勝負してやろうじゃないか」 そう、力に頼る奴を力で押さえ込む。 それが最大の復讐、そして力関係の逆転につながるのだ。 ミナモシティ。 のび太一行はしずかにせがまれてコンテスト会場にいた。 「えいっ!えいっ!」 三人はひとつの機械を囲んでなにかを回している。 数十分前。 「ねぇ、お願いがあるんだけど」 「な、なんだい?」 しずかのいきなりの切り出しにのび太とドラえもんがびっくりする。 「のび太さんから貰ったヒンバスちゃん、かわいそうだから少しでも綺麗にしてあげたいんだけど……」 「しずちゃん、そんなに僕のヒンバスを大切に……」 のび太は自分が大切にされているかのごとく感動する。 「ミナモシティのコンテスト会場にポケモンを綺麗にするお菓子を作る機械があるらしいの」 「要するにそこでお菓子作りをしようっていうの?しずかちゃん」 ドラえもんの言葉にしずかが頷く。 「ドラえもん、しずちゃんのために行こうよ!」 「んー、まあそんなに急ぐ旅でもないしね。行ってみよう」 「ありがとう、ドラちゃん、のび太さん!」 のび太はしずかの感謝の言葉にすっかり舞い上がっている。 しかしドラえもんはなんとなく腑に落ちない何かを感じていた。 そして3人はコンテスト会場で「ポロック」というお菓子を作るために木の実ブレンダーを囲んでいるのだ。 「うーん、イマイチだね」 ドラえもんが言うのも無理はない。 完成したポロックが思うようにレベルが上がらないのだ。 「やっぱり回転数が低いからかなぁ」 「いいんじゃない?これをとりあえずあげてみようよ」 のび太が妥協しようと提案する中、しずかが口を開いた。 「見ててくれない?」 「はい?」 「のび太さん、見ててくれない?」 「そんな、僕だって手伝おうと一生懸命頑ば」 「あなたがやると回転数が落ちるのよ!」 しずかがこの旅でのび太に対し初めて怒りの感情を顕にした。 のび太はドラえもんに助けを請おうと目で助けを求めるが、ドラえもんは下を向いたままだ。 「そ、そんなぁ……」 目の前でドラえもん、しずか、そして見知らぬじいさんの三人が木の実ブレンダーを回転させている。 のび太はただそれを見ているしかなかった。 「のび太さん!ヒンバスがすごく綺麗になったわよ!」 「ああ、そう……」 進化したミロカロスをうれしそうに見せるしずか、そしてがっくりするのび太。 そんな様子を見ながら、ドラえもんは考えていた。 『ミロカロスといい、ロコンの件といい、やっぱりしずかちゃんはポケモン知ってるよなぁ。知らないふりしてたのかな?』 女って恐い、ドラえもんはつくづくそう思った。 浅瀬の洞穴。 ジャイアンは食料を買い込み、ここで泊まり込みの特訓をしていた。 「バクーダ、いわなだれ!」 タマザラシを一撃で撃破するバクーダ。 「俺は、俺はもっと強くなるんだ!」 ジャイアンは異様に燃えていた。 イズミに敗北した後、トクサネジムでのジム戦には勝利できた。 しかし、今の戦力であのイズミと再び出会っても勝ち目は薄い。 電気系ポケモンをゲットするという選択肢もあったが、ジャイアン脳で強い雷ポケモンはライコウかサンダーくらいしか思い浮かばない。 そしてジャイアンが修業の場にここを選んだ理由がもうひとつあった。 修業を終えたジャイアンは洞穴の入り口から外を覗いている。 「マホちゃん、ナホちゃん、はっ、はっ」 例にもよって男のたしなみだ。 「こ、この、痛苦しいのが……たまんねぇ!」 最奥の氷フロアで特訓していたため睾丸が萎縮しているのだ。 その時不意にオカズ対象の二人の女の子がジャイアンのほうを向いた。 「きゃっ!」 「ウッ!」 驚いたジャイアンは瞬間的に達してしまった。 「ま、ママママママホセンパイ!」 「ナホ、あの子なんか白いの出してる!」 「イヤアアアアアアアアア!(×2)」 ジャイアンは完全に取り乱し、必死で頭を巡らせる。 『ヤバい、俺ヤバい!どうすればいい……そうだ、前にインターネットで……』 そう、ポケモン情報を得ようとしてスネ夫のパソコンで調べていた時にこんな文を見たんだ。 『ポケモンが強ければ女抱きたい放題』 そうだ、この世界は強ければなんとかなる世界のはずだ! ジャイアンはマホとナホに指を突き付ける。 「お、お前達にバトルを申し込む!!」 しかし、ジャイアンが予想したリアクションは返ってこなかった。 「ば、バトルって……アンタ子供のくせに私たちになにしようっていうの……」 「センパイ、あんなネバついた指で私たちを指差してるわ!」 「変態、変態っ!コイツおかしいわ!」 マホとナホは脇目も振らずに逃げていってしまった。 「あ…ああ……」 どうしていいかもわからず、ただ立ち尽くすジャイアン。 もうこんな事はやってはならない。 俺はジャイアン、ガキ大将であって変態ではない。 「男のたしなみなんてやってる場合じゃないよな」 その足元にはマホとナホの旅の荷物。 ジャイアンはここでの特訓を切り上げ、逃げるようにトクサネを後にしたのだった。 大量の荷物を持って…… ルネシティ近郊。 その海上では2体の超巨大ポケモンが壮絶な戦いを繰り広げている。 大陸ポケモン・グラードンと海底ポケモン・カイオーガ。 陸と海を創ったとして神話にも登場する伝説のポケモンだ。 眠りについていたそのポケモン達を呼び覚ましたのはアクア団とマグマ団なのだが…… 「くそっ、なぜ制御できんのだ!」 アクア団リーダーのアオギリが悔しそうに事態を見ている。 そんなアオギリにマグマ団リーダーのマツブサが怒鳴る。 「貴様も私も思惑通りにはいかなかったということだ!」 「くそっ、マツブサ……このままでは天変地異でどちらの願いもかなわんぞ」 マツブサは空を見上げる。 雨と日照りが争うようにせめぎあう不安定なこの天候はあの2体のポケモンが呼び起こしたものだ。 アオギリは力のかぎり叫ぶ。 「カイオーガ、なぜ私の言うことを聞かない!」 「あなた方にその器がなかったからですわ」 アオギリの背後から答えが返ってくる。 「い、イズミ……」 アオギリもマツブサも唖然とする中、イズミが言葉を続ける。 「何も知らない無知なあなたが大それた野望を抱くからこのザマ……ピエロね」 「貴様っ、リーダーに対して!」 イズミは鼻で笑う。 「吠えるのはおよしなさいな、私の本当の主人がこの事態を収めてくださるわ」 睨み合いを続ける二人のリーダーとイズミ。 その均衡を裂くように空に影が現れる。 「あれは……カイリューじゃないか!」 マツブサが驚くのも無理はない。 ドラゴンテイマーであるワタルも愛用するカントー最強クラスのポケモンだ。 『しかも、乗っているのは少年……なのか』 その少年はイズミのそばに降り立つ。 「ごくろうさま、イズミさん」 少年がイズミの首筋にキスをし、イズミは顔を赤らめながらなすがままにされている。 「イズミ、お前はてっきり俺の事を好きだと……」 アオギリが動転しながら問う。 「加齢臭ただようひげオヤジより出木杉様のほうが全然いいわ」 出木杉と言われた少年がニコリと笑う。 「アオギリさん、ごめんね。ボク、イズミさん食べちゃったよ」 「貴様ぁぁぁぁっ!大人をなめやがって!」 モンスターボールに手を掛けたアオギリを遮るように出木杉のポケナビが鳴る。 「ああ、ナギさん。どうだった……ん、りょーかい。帰ったらご褒美あげるね」 出木杉が唖然とする二人に語りかける。 「さて、このイベントももうすぐ終わりです。空を見てください」 全員が空を見上げると、雲の裂け目から何かがおりてくる。 「あ、あれは……」 「あれは空の柱の主、天空ポケモン・レックウザですよ」 皆の見守る中、レックウザの叫び声が響き渡る。 その声に呼応したように、グラードンとカイオーガは戦いを止め、その場から立ち去ろうとしている。 「ど、どうなってるんだ」 出木杉が二人のリーダーに説明する。 「グラードンとカイオーガが争うとき、それを鎮められるのはレックウザのみ、ということです」 「なぜそんな事を知っているんだ……何者だ、お前」 アオギリの疑問に出木杉が答える。 「ただの小学生ですよ」 その両手にはモンスターボールが握られている。 「あ、今日からは『たったひとりでアクア団とマグマ団を倒した小学生』になりますがね」 出木杉はモンスターボールを放った。 「あわわわ、なんてこった。出木杉が……」 その様子を岩礁の影から見ていたのはスネ夫。 その戦いは一方的だった。 出木杉のカイリューとイズミのトドゼルガはマツブサやアオギリのポケモンを次々と撃破していく。 「あ、あのカイリューは70レベルはあるぞ…あんなのに勝てるわけがないよ」 5分ほどでその場にいた赤と青の軍団は全員気絶していた。 「に、逃げないと……」 振り向いたスネ夫の目の前にはツツジとアスナが立っていた。 「のぞき見とはよろしくないわね、少年」 「ふう、掃除終わり…と」 一仕事終えた出木杉の前にナギ、ツツジ、アスナ、そしてスネ夫が連れ出された。 「出木杉様、ネズミが一匹いましたけれど……」 「やあ、骨川君。元気だった?」 顔は笑っているが、目は全然笑っていない出木杉にいいようのない恐怖を覚えるスネ夫。 「で、出木杉!お前何やってんだよ!」 「何って、君たちと同じでゲームを楽しんでいるだけさ」 そう言いながらナギの太ももを弄ぶ出木杉。 『こいつ、キレちまったのか……』 優等生である出木杉にこんな一面が隠れていたことにも驚きだが、今はそれよりも聞きたいことがあった。 「おい、出木杉。お前そのカイリューは……」 「ああ、これを使わせてもらったよ」 出木杉はGBAのソフトをひらひらさせる。 「くそ、インチキしやがって!」 「骨川君、卑怯な作戦は君の十八番だろう?他人が使うことに怒る権利があるのかい?」 出木杉に言い負かされて何も返せないスネ夫。 「さて、時間切れだ。骨川君、僕は行くよ」 「ち、ちょっと待てよ!」 引き止めようとするスネ夫を尻目に、出木杉はカイリューに乗り込む。 去りぎわに出木杉が言い捨てる。 「あ、今回の件を見た君をただで帰すつもりはないからね!」 そう言い残すとカイリューは空高く飛び去っていった。 「何をやろうってんだ……」 「あなたが知る必要はありませんわ」 不意に声をかけられ、スネ夫は思わず身構えた。 「あんたは、カナズミジムの……」 「ツツジですわ。お久しぶりですね、今日はコバンザメじゃなかったみたいね」 スネ夫は挑発してくるツツジを睨み付けた。 「出木杉の部下になったってことなのか……なんでアイツの下についたんだよ」 ツツジは体をくねらせながら答える。 「それは出木杉様が私の穴という穴を……と、そんなことはどうでもいいわね。あなたにはしばらくリタイアしてもらうわ」 ツツジがモンスターボールを投げる。 現れたのはアーマルド。 「なんでアーマルドなんか持ってるんだ!」 「出木杉様からのプレゼントよ。じゃあ、さようなら」 スネ夫が出したナマズンはアーマルドの地震を食らって瞬殺された…… 出木杉はカイリューを駆り、サイユウを目指す。 「さて、僕がポケモンリーグのチャンピオンになって、アイツらを待つとしようか」 そしてあのしずかを絶望の中で屈伏させ、服従させてやる。 それが出木杉のただひとつの望みなのだ。 《インターミッション》 いままで誰も語らなかったが、実はポケモン世界は多分にトレーナーの腕力、体力が必須となる。 アニメで主人公がピカチュウの電撃を受けるシーンを見たとき 「これはやばいんじゃないか?」 と思ったことはないだろうか? ロケット団の二人と一匹が空高く吹き飛ばされるのを見て 「普通なら死ぬって!」 と苦笑いを浮かべることはなかっただろうか? 実はポケモントレーナーになる少年少女は下手な大人顔負けのトレーニングを行い、厳しい体力測定を受けた後にようやくトレーナーになることを許される。 「そんな馬鹿な」と思うかもしれない。 だが、よく考えてほしい。 小学生にこれだけの過酷な旅を強いるポケモン世界の異常さを。 人間を超える力を持つポケモン達を使役するトレーナー達を。 全高30cm・体重2.3kgの小さなスバメに掴まって空を飛ぶ人々を。 (民〇書房・怪物使いの謎から抜粋) 124番水道。 ドラえもん一行は洋上をトクサネシティに向かっている。 しずかはミロカロス、ドラえもんはホエルコに、そしてのび太はヒトデマンに乗っている。 ドラえもんとしずかはのび太の様子を心配そうに見ている。 「のび太くん、ボクのホエルコに乗りなよ」 しかしのび太から返事はない。 話し掛けられたのび太の体は水面を出たり入ったりしているのだ。 ミナモシティでの釣りで二人は今後の足であるポケモンを釣り上げた。 ドラえもんのホエルコは洋上の旅で使うのはうってつけ。 だが、のび太が釣り上げたヒトデマンは明らかに長距離の旅に向いていなさそうだった。 心配したドラえもんとしずかは「ホエルコを釣ろう」と提案したのだが、 「こいつにも波乗り使えるし、星型でかっこいい」 というのび太に押し切られ、仕方なく了解してしまった。 最初はヒトデマンの上に乗って波乗りしようとしたが、これは非常に乗り心地が悪かった。 「あ、あ、あ、あ~~~……」 ヒトデマンは高速回転し、まるで「子ガ〇ラに乗った亀仙人」のような状態。 のび太は1分も持たず放り出され、砂浜に嘔吐してしまった。 そして今のような「ヒトデマンにしがみつく」というスタイルに決まったのだ。 しかし、アニメのハナダジム水中ショーみたいに華麗に牽引される、というわけにはいかなかった。 のび太は意固地になってヒトデマンに乗りつづけ、現在に至る。 「やっぱりこのままじゃ無理よ」 ミロカロスの背に立つしずかも心配そうだ。 「仕方ない、無理矢理にでものび太くんをこっちに……ってアレ?」 二人に付いてきているヒトデマンには、のび太はしがみついていなかった。 のび太が気が付いた場所、そこは岩礁だった。 「僕はたしか……」 力尽きてヒトデマンから手を離し、そのまま意識を失ったのだ。 「出てこい、ドククラゲ」 ドククラゲがのび太の頭に触手を乗せ、なぐさめるようなポーズを取る。 「やっぱりキミに波乗りを覚えさせればよかったよ」 それをしなかったのは、ドククラゲがヌメヌメしていて、上に座ると尻が濡れてしまうからだ。 「ドラえもーん、しずかちゃーん!」 のび太の叫びが虚しく消えていく。 何度か叫び、無駄なことが分かるとのび太は仕方なく岩礁に腰を下ろした。 夕日が洋上に隠れていく時間になっても、のび太には助けが来なかった。 膝を抱えるのび太。 「今夜はどうしよう……ん?あれは何だ?」 夕日を背にして何かが近づいてくる。 それが近づくにつれ、のび太の目にもぼんやりとその姿が確認できる。 「あれは確かエアームド……まさかドラえもん?ドラえもーん!」 のび太は必死で大声を上げ、手を振る。 しかしその背に乗る人物はのび太の予想とは違っていた。 「お久しぶりね、ノビタくん」 「あ、あなたは……ナギさん!」 ドラえもんではなかったが、それでも助けには違いない。 のび太が喜びのあまりナギの腰に抱きついた。 「ナギさん、ナギさん、助かった~~」 しかし、ナギはそんなのび太の髪の毛をつかんで無言で引き倒した。 「痛いッ!」 「ふう……ちょうど良かったわ。あなたに会いたかったところなの」 ナギの目に暗い光が漂う。 見たことのないナギの冷たい目に、のび太は声一つあげることができなかった。 「ノビタ君、あなたを切り離すことで私はよりあの方に近づくことができるのよ……」 ナギはのび太とは違う岩礁に飛び移る。 「お前を倒す!」 ナギがモンスターボールを放った。 「やるしかないの、ナギさん?」 のび太の叫びも虚しく、ナギのチルタリスが竜の息吹で足元の岩礁を砕く。 「抵抗しないと海の藻屑になるわよ」 「くそっ!」 のび太はドククラゲを繰り出す。 「れいとうビーム!」 ドククラゲの冷凍ビームがチルタリスを襲い、氷漬けにする。 「そうよ、そうでなくては……」 ナギはチルタリスを戻し、新たなポケモンを繰り出した。 ファンタジー世界のドラゴンを思わせる姿、それはボーマンダだ。 「くそ、こいつにもれいとうビームだ!」 交替直後の隙をつき冷凍ビームが直撃するが、倒すには至らない。 「つ、強い……」 ナギが邪悪な笑みを浮かべる。 「お遊びはここまで。あなたはもう何もできないわ……」 ボーマンダが急降下し、地震攻撃でドククラゲを瞬殺する。 「うわぁっ!」 のび太が地震の余波で倒れ、その岩礁はさらに崩れていく。 「岩礁がなくなるのが先か、ポケモンが全滅するのが先か、楽しみね」 「ナギさん、ナギさんがこんな事を……」 のび太は負けずにトロピウスを繰り出す。 「こうなったらソーラービームで……」 「遅いわね」 ボーマンダが華麗に舞い、そして凄まじい勢いで突進してくる。 竜の舞で強化された捨て身タックルがトロピウスに直撃し、のび太もろとも別の岩礁へ吹き飛ばす。 「うう……う……」 のび太は傷だらけになりながらもまだ立ち上がる。 次のボールを投げようとするが、右腕が折れていて思うように動かない。 「あ……うっ、あああっっ!」 激痛に涙を流しながら、左手でボールを次々と投げる。 現れたのはケッキングとジュペッタ。 「ダブルバトルに変更かしら?」 ナギも新たなポケモンを繰り出した。 「出木杉様からお借りしたリザードンよ」 『出木杉……だって!』 思わぬ名前を聞いたのび太、その目の前でボーマンダの捨て身タックルがケッキングを一撃で撃破する。 そしてリザードンが繰り出すのは…… 「最後よ、ブラストバーン……」 戦いは終わり、立っているのはナギだけだ。 足元には少年が倒れている。 「あなたは私の最後の良心、あなたが消えれば私は出木杉様に近付ける……」 ナギはゆっくりとのび太に手を伸ばした。 トクサネシティ。 ドラえもんとしずかは補給をすませ、のび太捜索のために再び来た道を戻ろうとしている。 「もう夜だけど、もし遭難してたら一刻を争うんだ」 ドラえもん達は夜の海を決死の捜索に出るつもりだ。 その時、ポケモンセンターの扉が開く。 入ってきたのはデボン社長の息子ダイゴと、抱えられているのは…… 「きゃあああああっ!のび太さん!」 しずかが悲鳴を上げる。 ダイゴに抱えられたのび太は全身血塗れ、右腕があらぬ方向に曲がっている。 「のび太さん、のび太さぁぁん!いゃぁぁぁ……」 「触るな!今は一刻を争うんだ!」 号泣するしずかをダイゴが一喝し、センターの奥に駆け込んでいく。 ドラえもんは床に点々と落ちている血痕を見て膝を落とす。 「ボクが、ボクがのび太くんをちゃんと見ていなかったから……」 泣き崩れるしずかをなぐさめることもできず、ドラえもんはただ後悔の言葉を呟いていた。 ナギは出木杉の後を追い、サイユウに向かう。 ナギの手にはのび太の血がこびりついていた。 「甘いわね、私も……」 結局ナギは瀕死ののび太をトクサネの海岸まで運んだ。 手に付いた血を拭き取り、そのハンカチを二の腕に縛る。 「もう、前に進むしかない」 ナギの目からは涙が溢れていた。 ルネシティ。 後ろめたい思いをしつつ、ジャイアンはこの町に来ていた。 ここのジムを抜ければ、後はポケモンリーグに向かうだけだ。 しかし、今のルネシティはぴりぴりと緊迫した空気に包まれている。 「いったいどうしたってんだよ……」 ポケモンセンターに着くと、そこは戦場のような有様だった。 「あ、アクア団にマグマ団……」 アクア団員とマグマ団員が傷を負い、センターで介抱されているのだ。 見覚えのある顔がいた。 天気研究所で戦ったことのある下っぱだ。 「おい、いったいどうしたんだよ」 「お前は……ふっ、不様だろ」 アクア団員が唇を震わせる。 「アクア団とマグマ団はたった二人のトレーナーに壊滅させられたのさ」 そんな事ができるトレーナーがいるのだろうか。 心当たりがあるとすれば出木杉とスネ夫なのだが…… 「おい、マツブサやアオギリはどうしたんだ?」 「ああ、二階にいるよ」 ジャイアンは事の真相を確かめるために二階に駆け上がる。 「勝手に入らないでください!」 制止するジョーイを振り切ろうとするジャイアン。 「マツブサ!アオギリ!お前達を倒したのは出木杉やスネ夫なのか!答えやがれっ!」 力のかぎり叫ぶと、奥から松葉杖を付いたアオギリが現れた。 アオギリは詰め寄ると、ジャイアンの胸ぐらをつかみ上げた。 「貴様っ!あのデキスギというトレーナーを知っているのかっ!」 「アイツは俺たちの仲間だよ!」 アオギリの剣幕にも負けず言い返すジャイアン。 アオギリは通路の椅子に腰を下ろし、ジャイアンを睨み付ける。 「ということは我々を裏切り、出木杉についたイズミもお前達の仲間か……」 「イ、イズミが出木杉の仲間だって!」 どういうことだ。 『イズミが出木杉と仲間だということは、イズミが俺を襲ってきたのは……』 ジャイアンはひとつの結論に辿り着く。 「まさか俺を足止めして、ポケモンリーグを制覇するつもりじゃないだろうな」 アオギリが呟く。 「いや、デキスギがその気になれば簡単にポケモンリーグのチャンピオンになれるはずだ」 そう言うとアオギリはガクガクと肩を震わせる。 「アイツの強さは半端じゃない……一人のガキに怯えて震えてやがる、このアオギリ様が」 「アオギリ……さん」 ジャイアンはかける言葉が見つからない。 アオギリは病院の天井を見上げてため息を吐いた。 「マツブサも意識が戻らん……これで俺たちはおしまいさ」 ジャイアンがセンターの一階に降りると、そこには白マントの男が立っていた。 「私はミクリ、元ルネのジムリーダーだ」 「俺はタケシ、ジャイアンって呼ばれてる」 二人は待合室のソファーに腰を下ろした。 「君は今回の事件の首謀者を知っているようだね」 ジャイアンは拳を握り締める。 「アオギリの言うことが本当なら、同じ日に旅立った仲間……なんだ」 ミクリはコーヒーを片手に、ジャイアンにもコーヒーを勧める。 「アクア団もマグマ団も悪い奴らだが、君の仲間はトレーナーにまで攻撃するという非道を行なっている」 「あいつは……出木杉は優等生だった。そんな事をするやつじゃねえんだよ!」 ジャイアンは机に両拳を叩きつける。 「何が出木杉を変えちまったんだ……」 その時、ミクリのポケナビが鳴る。 ミクリは席を外すと、なにやら険しい顔をして話をしている。 しばらくして帰ってきたミクリはまたジャイアンの前に座る。 「どうやら、ポケモンリーグに挑戦者がやってきたようだ。かなり強引な事をしているらしい」 「まさか、出木杉か!」 ミクリは無言で頷き、懐から出したものをジャイアンの前に置く。 「こ、これは?」 「秘伝マシン「たきのぼり」だ。君が持っていてくれたまえ」 わけがわからないままジャイアンは秘伝マシンを手に取る。 「ど、どうして俺に……」 ミクリが笑う。 「彼を救うことができるのは友達の君だけだと思ったのさ」 そう言うとミクリは立ち上がり、ジャイアンに「がんばれよ」と声をかけた。 「そうか、あんたチャンピオンだったな……行くのか?」 ジャイアンの言葉にミクリが目を見開いた。 「ほう……ほとんど知られてないはずなんだがな」 「ああ、ちょっとな。奴も、出木杉もアンタの事は知っているはずだ」 おそらくミクリは勝てない。 そう声をかけようとするジャイアンに、ミクリは背を向けると無言で手を振る。 「チャンピオンは誰の挑戦でも受けるものさ」 ジャイアンは立ち上がると、ミクリの後を追うようにセンターを出る。 いよいよ最後のジムだ。 次へ
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/442.html
前へ ――トバリビル このビルの最上階には、俺を含むギンガ団の重役五人が集まっていた。 「突然の呼び出しすまないな」 「別に問題は無い、ちょうどジム戦が終わったところだったからな」 「そうか…ならよかった。今回の仕事は大掛かりなものとなるのだ」 今回の仕事……旅の途中でも、ギンガ団の行ってきた仕事をいくつか耳に入れたが そこまで目立ったことはしていなかった。でも……今回は違う。 なにか……大きな目的のある仕事だ。 「もうバッジを六つも手に入れたのか……」 サターンが無機質な目で俺を見つめる。 「シンオウのチャンプになれるかもね」 マーズがどことなく裏のありそうな顔をして、俺に話しかける。 ジュピターは真顔でアカギの顔を見つめていた。 「では話そう、今回の仕事の内容を……」 「ヨスガシティの近くにウラヤマという男が住んでいる、知っているだろう?」 前にのび太と静香の三人でお邪魔した家の主人か。 「そこの主人が、伝説のポケモンに関わる道具を持っているという情報を手に入れた 今からそれを奪い、伝説のポケモンを捕獲するのだ」 伝説のポケモンの捕獲……すんなり進む仕事とは思えないな。 「マーズ、ジュピター、サターン…… お前ら三人はウラヤマの屋敷を襲い、伝説のポケモンとかかわりのあるアイテムを奪って来い ナナシ……いやソーラ。 お前はハクタイにあるビルで待機していろ」 なぜ俺だけがハクタイのビルで待機していねばならないのだ…… なにか作戦があるのだろう、今はそれに従っておこう 「さあ行くのだ! ギンガ団の未来のために」 ―――ウラヤマ邸 ここには今、ギンガ団の三人の幹部と百人近くの下っ端が訪れている。 この館の主人ウラヤマは、椅子に座らされ拘束されていた。 「答えろ、伝説のポケモンと関連すると言われている道具はどこにある?」 「ワ、ワシは知らん! そんなものはこの家に無い!」 「あら、嘘はよく無いわよ、ウラヤマさん」 「誰かぁ~助けてくれぇ」 ここに勤めていたメイドと執事は、拘束され、別の部屋に監禁されてしまっているのだ。 「無駄よ、周辺に居たトレーナーは皆追い払ったし、 あなたの執事やメイドも別の部屋でお寝んねしてるわ」 「そろそろ吐いてもらおうか……伝説のポケモンと関わりのある道具の在り処を」 「し、知るか! ワシはそんなもの知らん。ホントじゃもーん」 「なら仕方が無いな……今からここの執事やメイドに話してくることにしよう、過去にあなたが犯した罪をね……」 この言葉を聞いたときに、ウラヤマの顔は青ざめ、目が引きつった。 『や、やめてくれぇ~そのことだけは誰にも言わないでくれぇ!』 ―――数年前 どこかに静かに佇む洋館。 ここには年配の男と、その男の娘が暮らしていた。 そして、その男の友人……それがウラヤマだった。 この男とウラヤマは、昔からの付き合いだった。 ある日ウラヤマは、『そこにある二つの石像を譲って欲しい』と言った。 軽い気持ちで言った。それほど値の張る物にも見えなかったのだから。 だがその男は拒否をした。 そこでもう一度ウラヤマは、石像の話を持ちかけた。 すると男は、普段の時には見せることの無いような顔でウラヤマを怒鳴った。 この時、ウラヤマの中には二つの負の感情が目覚めた。 それは『欲』と『怒』 二つの石像を手に入れたいという欲望、意味も無く怒鳴られたことに対する怒り。 ウラヤマの負の感情は、男……そして男の娘を襲った。 男と男の娘を殺害したウラヤマは、 我に返ったウラヤマは、自分の行った行為に嘆いた。 だが、ウラヤマは自分の欲望を優先させた。 ウラヤマは自分の執事を呼び、石像を運ばせようとした。 執事は拒否したが、ウラヤマの目の奥に潜む狂気に逆らうことができず ウラヤマの命令に従った。 この時にウラヤマは、なぜか石像を一つしか持ち帰らなかった。 家に持ち帰ったのは『満月の石像』だけ 対と成っている『新月の石像』は未だその洋館に放置されているのだ…… ウラヤマはその後、二人の死体を洋館のどこかに埋め、去っていった。 『言うな、言うなぁああああああああああああああああああ』 ウラヤマは目から涙を流し、狂乱する。 「あなたが私達に情報を教えてくれさえすれば、誰にも公表しないよ さぁ……教えろ、満月の石像はどこだ、どこに隠した?」 「そこじゃ……そこの床の下じゃ……」 涙の滲む目で、ある一箇所を見つめ続けるウラヤマ。 そこの床を外すと、中から石像が発見された。 「その石像を破壊すれば中から満月の石が出てくる……それが伝説のポケモンに関係してるはずじゃ」 「もういいじゃろ……離してくれ……ワシらを開放してくれぇぇ」 「まだもう一つ聞きたいことがある、お前が殺した男の在住していた洋館はどこだ?」 「ハクタイの森の洋館じゃ…さぁこれで―――」 「塩水!」「火炎放射!」「種爆弾!」「10万ボルト!」 突如、洋館内が攻撃される。 「誰だっ!?」 「お前らに名乗る名前なんて無ぇんだよ! ぶっ飛ばしてやれドダイトス!」 洋館内で盆栽のようなポケモン……ドダイトスが暴れだす。 他にも、エンペルト、ゴウカザル、ライチュウが居る。 「の、のび太君に静香ちゃん!?」 「はい、僕らが来たからには安心してください、ウラヤマさん」 のび太 ライチュウLv44 残りの手持ち不明 静香 エンペルトLv48 残りの手持ち不明 スネオ ゴウカザルLv45 残りの手持ち不明 ジャイアン ドダイトスLv46 残りの手持ち不明 「お前は……さっき追い払った餓鬼ぃ 仲間を連れて戻ってきやがったのか……」 ジュピターは憎々しげな表情で、ジャイアンを睨む。 「私達はギンガ団幹部だ、お前ら如きすぐに潰すことも可能なんだぞ」 『うるせぇ!』 ジャイアンが大声を上げる。それにギンガ団幹部は全員怯んだ。 「俺達はそんな脅しには屈したりしねぇ! 勝負だ、ギンガ団幹部共!」 ジャイアンが、威勢よく一歩前へ進む。 それに会わせて、他の三人も前へと進んだ。 「ねぇ……出木杉やナナシ君には連絡がつかなかったみたいだけど大丈夫なの?」 この威勢を掻き消すような声で、のび太が呟く。 一瞬だけギンガ団幹部が、驚いたような表情をしたが、すぐに普段の表情に戻った。 「あんな奴ら必要無いよ、それに僕らには最強の味方がついているからね」 「最強の……味方?」 この瞬間、なにかが部屋の中に侵入し、サターンに体当たりをした。 「な、なんなんだ一体!?」 部屋の中に入ってきたのは、かぎつめポケモンマニューラ。 「その子は私のポケモンよ……」 「「「お、お前は!?」」」 部屋の中に入ってきたのは、現シンオウリーグチャンピオン、シロナ―― 「なぜ貴様がこんなところに……」 「あら、この地方の悪を潰すのはシンオウチャンプとして当然のことでしょ?」 シロナは冷酷な視線を三人の幹部に向ける。 『くそ……今だ! 我々を援護しろぉ!』 サターンは発汗し、明らかに冷静さを失っている。 「無理よ、あなたの部下たちは既に私が全滅させたから」 「う、嘘でしょ!?」 マーズが外を見る、そこにはたくさんの下っ端とそのポケモンが地面にひれ伏していた。 「ちっ……こうなったら数で戦ってやる! マーズ、ジュピター、行くぞ!」 ギンガ団の三人の幹部は、手持ちのポケモンを全てその場に繰り出した。 「マニューラ、辻斬り!」 マニューラの鋭い爪が、フーディンを切裂く。 この攻撃でフーディンは戦闘不能となった。 「馬鹿ね……数で勝負をするならこっちが有利に決まっているじゃない」 ギンガ団側は三人、それに対してシロナ側は五人も居る。 数的勝負だったらシロナ側の圧勝。 なのに、それを挑んだギンガ団側の作戦負けだったのだ。 「くっ……」 「さて、あとはジュンサーさんに連絡を……」 「クククク……馬鹿め」 サターンがふらふらと立ち上がる。それと同時にフーディンも立ち上がった。 「そ、そんな!? なんであの攻撃を受けたのに立ち上がれ……」 立ち上がったフーディンには、何かの布切れのような物が持たされていた。 「気合の襷……この道具の効力は分かるよな?」 気合の襷、HPが満タンの時に瀕死になる攻撃を受けたとしても、HPを一残して耐える道具である。 「既に我々は欲しい情報は手に入れた。 後はあいつが実行するだけだ。これで我々は失礼させてもらう……」 「逃がすか! ドダイトス、種爆……」 『テレポート!』 フーディンと幹部達の周りが光に包まれる。 そして、一瞬のうちに消滅したのだった。 「ちくしょー、逃がしちまった」 ジャイアンが床に八つ当たりをする。 その間にマニューラが、ウラヤマを拘束していたロープを切裂いた。 「大丈夫ですか? ウラヤマさん」 「だ、大丈夫じゃ……」 口ではそう言っているものの、手は恐怖で震え、顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっている。 「……先ほどの話、聞かせていただきました……」 この言葉でウラヤマは脱力し、ヘナヘナとその場に座り込んだ。 「ウラヤマさん……」 のび太と静香は、ウラヤマを悲しむような目でしばらく眺めていた。 「それより大丈夫かよ! このままじゃギンガ団に石像が」 「満月の石像はなんとか守りきったわ、でも新月の石像は……」 「ハクタイの森の洋館……多分あそこに間違いないよ」 過去にのび太とナナシが一緒に宿泊した、不気味な洋館である。 「今から行っても間に合わないよ……」 「大丈夫よ、いま私の知り合いを向かわせたから」 「知り合い?」 ―――ハクタイの森、森の洋館付近 俺はサターンから連絡を受け、この森の洋館へと走って行っている。 元からこの森は暗いが、変装のために仮面を装着しているのでさらに視界は狭まっている。 できればこの仮面を外したい、だが誰かに姿を見られたらまずいからな。 この後も数分走り続け、ついに森の洋館へと辿り着いた。 過去に訪れたとき、また来ることになるかもしれないと思ったが こんなに早く訪れることになるとはな…… それにナタネから聞いた噂、その鬼の正体はウラヤマさんだったのか…… にわかに信じがたいな。 そろそろ仕事を始めるか…… 俺は森の洋館の門へと手をかけた。 『マジカルリーフ!』 俺の周囲を大量の葉が通り抜けた。 「シロナさんから連絡を受けてここに来たけど……」 この声と、マジカルリーフの技……やはりあの人か。 『ギンガ団! ハクタイジムリーダーの私、ナタネが退治してあげる!』 ナナシ ルカリオLv47、クロバットLv45、ロトムLv43、ラグラージLv46 のび太 ライチュウLv44 残りの手持ち不明 静香 エンペルトLv48 残りの手持ち不明 スネオ ゴウカザルLv45 残りの手持ち不明 ジャイアン ドダイトスLv46 残りの手持ち不明 「クロバット、翼で打つ」 クロバットは旋回し、ロズレイドにを羽で叩き付けた。 その攻撃でロズレイドは瀕死となる。 「つ、強い……でも私は負けない!」 既にナタネのポケモンを、二体撃破している。 それに対し、俺はまだポケモンを一体も消費していない。 だがまだ油断はできない。 「お願い、リーフィア!」 イーブイの進化系のリーフィア、防御が高いが 毒タイプと飛行タイプを持ち合わせるクロバットの敵では無い。 「電光石火!」「クロスポイズン!」 ――数分後、リーフィアは体中に傷を受け、横たわっていた。 「リーフィアァ!」 ナタネはリーフィアを抱きかかえている。 ジムで戦ったときに使用したポケモンは二体。 ロゼリアが進化したと思われるロズレイドと、ウソッキーは既に戦闘不能。 新戦力のリーフィアも倒した。もう手持ちは残っていないだろう。 「クロバット……催眠術だ」 「うっ……」 クロバットの催眠術を受け、ナタネは夢の世界へと落ちていった。 「これか……新月の石像は」 俺はナタネを倒した後、洋館内に侵入した。 そして俺の目の前には今、新月の石像がある。 「確かこれを破壊すればいいんだよな……ルカリオ、波動弾だ」 ルカリオが石像に手を置く、すると次の瞬間石像は粉々になった。 しかし、その中に一つだけ無傷の石がある。 「これが新月の石か……」 俺は新月の石をリュックの中にしまい、洋館を出た。 外へ出る、すると俺を待ち構えていた人間が居た。 「お前がギンガ団の最後の幹部か……」 トゲトゲした髪形で、狐顔の男――スネオだ。 「女性に手を上げるなんて野蛮だね、僕がぶっ倒してやるよ」 スネオは、腰に装着していたボールを持つ。 こいつにはトバリシティでの借りがある。 あの時の屈辱、ここで晴らしてやる。 「勝負だ!」 お互いにモンスターボールを投げた。 スネオの一番手はテッカニン、対する俺はクロバットだ。 「テッカニンのスピードに追いつけるかな? 剣の舞だ」 テッカニンが鋭い舞をする。攻撃力の増加か。 詰まれると厄介だ、一度の攻撃で叩き潰す。 「追いつく必要など無い、ブレイブバードだ!」 『なに!?』 テッカニンの素早さを持ってしても、ブレイブバードを回避するのは不可能だった。 クロバットの奇襲を受け、一撃で戦闘不能となるテッカニン。 「戻れテッカニン! 行って来いトリトドン!」 倒れたテッカニンをボールに戻し、スネオは新たなポケモン、トリトドンを繰り出した。 このポケモンは、カウンターやミラーコートを使いこなす反射型ポケモン。 ならこちらはこのポケモンで行こう。 「戻って来いクロバット、ルカリオ行け!」 俺がルカリオを出した理由はただ一つ、ルカリオには物理型と特殊型の二通りがあるからだ。 おそらく、スネオはこのルカリオがどちらの型だかは分からないだろう。 すると行うのは……普通の攻撃技だ。 「地震だ、トリトドン!」 トリトドンが地面を揺らし、衝撃波を発生させる。 「電光石火で木に飛び移れ」 ルカリオは素早く木に飛び移り、地震を回避した。 この行動でスネオは笑みを浮かべた。 「水の波動を木に当てるんだ!」 リング状の水が、木に向けられる。 「電光石火で背後に回れ……」 再びルカリオは電光石火を使用し、トリトドンの背後に回る。 この瞬間、スネオは満面の笑みを曝け出した。 『この瞬間を待ってたんだぁ! トリトドン、カウンターだ!』 「波動弾」 物理攻撃を反射するために待機していたトリトドンに 特殊技の波動弾が命中する。 隙だらけのトリトドンは、波動弾をモロに受け、一撃で戦闘不能になった。 「そんな……僕のトリトドンが……」 スネオが瀕死になったトリトドンを庇う、いい気味だ。 電光石火を使用し、ルカリオを物理型だと誤認させる。 そして、その後特殊技を使用すれば大きな隙ができ、波動弾は急所に命中するのだ。 「大丈夫か、スネオ!?」 この声はのび太……? 他にももう一人居る、あれはシロナ…… こんなに早く再開することになるとはな。 「大丈夫、ナタネ!?」 シロナがナタネを抱き起こす。 「う……シ、シロナさん?」 ナタネが目を覚ました。催眠術の効果が切れたのだろう。 「ごめんなさいシロナさん! 私……私……」 「謝ることはないわ、それよりもそこの幹部! 今から私が相手をしてあげるわ、今回は前みたいに手は抜かないわよ」 まずい……今の実力じゃシロナに勝利することなどできない。 「僕に続けさせてくれ、このままじゃ収まりがつかない!」 初めて見るスネオの勇姿、心に来る物がある。 だがスネオ……お前が勝利することは無い。 トバリシティでの怨み…晴らさせてもらう。 「行けぇゴウカザル!」 スネオの最強のポケモン、ゴウカザルが出てくる。 ルカリオとは僅かにレベル差があるが、それでも素早さで勝利できるかどうかは怪しいな。 「ゴウカザル、森に身を隠せ!」 ゴウカザルは飛び上がり、森の中へと去っていった。 「何の真似だ?」 「見てれば分かるさ」 これでは何を仕掛けてくるか、どこから仕掛けてくるかが全く分からない。 だがこれは致命的なミスだな。 ルカリオにとって、ゴウカザルとは天敵の様なもの。 それならば交換するのは当たり前の話だ。 スネオはわざわざその隙を、俺にプレゼントしてくれたのだ。 「戻れルカリオ、行けラグラ――」 『カクレオン、あいつの仮面を剥ぎ取ってやれ!!』 「なっ…しまっ……」 突然、俺の目の前にカクレオンが現れる。 その瞬間、俺の視界は一気に明るくなった。 ナナシ ルカリオLv47、クロバットLv45、ロトムLv43、ラグラージLv46 スネオ ゴウカザルLv44、トリトドンLv41、テッカニンLv39、カクレオンLv37 次へ
https://w.atwiki.jp/nobitahazard-wiki/pages/181.html
攻略 アイテム武器 特技 小ネタ 攻略 難しい 弾が不足しやすい為、弾の節約をしたほうが良いでしょう。 謎解きなどは、本家とほとんど変わらない為詰まりそうな場所はないと思います。 アイテム 武器 家宝の剣 2周目の野比家居間の金庫から入手可能。 攻撃力、防御力が500も上昇する最強武器。 その効果はEasyの死神の剣と同じものである。 無限バンダナ のび太の部屋のスイッチを30回調べる。 モデルガン 現在入手不可。 攻撃力1の雑魚武器であり、おまけ武器として考えれば良い。 ※モデルガンを手に入れても使用しない事 使用したらフリーズします。 特技 ピンポイントショット 覚え方 のび太が最初から覚えている。 効果 一回の攻撃だけ+20、加算する。 消費TP 10 備考 のび太のTP自体低いため使う価値は低い。 応急処置 覚え方 聖奈が最初から覚えている。 効果 HPを15回復する。 消費TP 10 備考 現Verでは、聖奈は出番がほとんどないので、使うことは少ないだろう。 狂喜の刃 覚え方 出来杉が最初から覚えている。 効果 ナイフの攻撃がクリティカルに変化する。 消費TP 10 備考 出木杉編では必須の特殊能力。 昼寝 覚え方 のび太が最初から覚えている。 効果 死ぬ。 消費TP 0 備考 使用すると死ぬだけのおまけの特殊能力。 やせがまん 覚え方 のび太が最初から覚えている。 効果 のび太の防御力が一定時間アップする。 消費TP 5 備考 現Verでは使用することが多いと思います。 小ネタ ベースは本家ですが、アイテムの配置や敵の配置などが若干異なります。 ∞バンダナの位置について ∞バンダナは机ではなくのび太の部屋のスイッチにあります。(30回調べる)
https://w.atwiki.jp/conqueror_fn/pages/43.html
富嶽の指定兵団 以下の兵団は、領土戦で実際に使用した組み合わせの中からピックアップしたものです。 実際に領土戦に参加する場合は、後述する組み合わせの中から可能なものを用意することになります。 兵団の組み合わせはアップデートによる兵団性能の調整や新兵団の追加によって随時変化します。 星5環境 指定兵団 歩兵 :バイキング狂戦団、武衛鉄人兵 大盾 :マルタ忠嗣衛兵 長槍 :忠誠長槍兵、ヴェネツィア都市方陣(馬止め硬直軍魂付き) 騎兵 :関寧鉄騎兵鎮北、フサリア、マルタ騎兵、ザクセン雪原槍騎兵 遠距離:アペニン弩兵(ダブルショット軍魂付き) その他:アルノ軽歩砲兵団、バセルスナファ禁衛 星4環境 指定兵団 歩兵 :マルタ遠征騎士、帝国開拓重軍、バイキング狂戦団、武衛鉄人兵、スイス栄光斧槍兵 大盾 :マルタ忠嗣衛兵 長槍 :忠誠長槍兵、ヴェネツィア都市方陣(馬止め硬直軍魂付き) 騎兵 :ザクセン雪原槍騎兵 遠距離:なし 星3環境はパレルモ賞金兵団、戚家軍攻撃兵、スイス高山斧槍兵、ナイマン精鋭刀騎士などの、星3兵団の中で強兵団と言われる兵団を用意するのが望ましいが、星3環境の期間が短いので余力が無ければ真剣に育成せずに星4以上の兵団の育成に注力してもよい。星4環境同様、遠距離兵団は不要。 実際の領土戦での編成例 シーズン6時点の環境の領土戦では、以下の組み合わせの中から各自で用意できるものを持っていくこととなります。 基本的には、騎兵+歩兵の組み合わせになります。組み合わせによっては統率付きの防具が必要になる場合もありますので、徐々にできる組み合わせを増やしていただけるとありがたいです。 シーズン7の星4、星5兵団解禁の時点で編成が変わる可能性が高いので、シーズン6の編成は参考程度に考えてください。 シーズン6、城防衛戦(デマオ地方北西の都市リースを想定) パーティー編成例 ※1 スタートは ABCから1パーティずつ、残りのパーティーは待機 ※2 担当エリアは AパーティーとBパーティーで割れ壁と正門を話し合って決める。Cパーティーは城壁上を担当。 ※3 目的に合致すれば指定兵団でない兵団を個人の判断で出してもよい。例えば城壁上の戦闘のために白山黒水鉄甲兵、イェニチェリ宮城禁衛を出すなど Aパーティー 3パーティー 関寧(マルタ騎兵) × フサリア 関寧(マルタ騎兵) × 武衛鉄人 ザクセン × 忠誠 × ヴェネツィア ザクセン × 忠誠 × ヴェネツィア バイキング × 忠誠 × 忠嗣 Bパーティー 2パーティー 関寧(マルタ騎兵) × フサリア 関寧(マルタ騎兵) × 忠嗣 フサリア × アペニン ザクセン × ヴェネツィア × 武衛鉄人 ナファ × 忠嗣 Cパーティー 【城壁上】1パーティー 関寧(マルタ騎兵) × アルノ 関寧(マルタ騎兵) × バイキング 2人 ザクセン × バイキング × ヴェネツィア 2人 https //gyazo.com/7c8bf6f9f7f71d5412f6eaba007f6a24
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/1128.html
アブジルとの戦いを終え、ドラえもんたちは帰路につこうとしていた。 シンドバッド「ありがとう…… 君たちの友情には感謝する。おかげで黄金急に平和が戻った、ありがとう…… アブジルたちは今度こそちゃんと忘れぐすりを飲ませてバグダッドへ返そう…… ところで君たち、どうしても帰るのかね?」 のび太「ええ。家族が心配しますから……」 シンドバッド「そうか、家族か……」 しずか「またすぐ来ますよ」 のび太「そうだ! 今度『シンドバッド』の絵本を持ってきます」 シンドバッド「おおっ、そりゃ嬉しい…… 約束したよ」 のび太「はい!」 ミクジン「その時はまた、是非とも我が社のツアーをご利用くださいませ」 ジャイアン「いいけど。でも、もう少しガイドが素直だといいけどな……」 ミクジン「ええっ? じゃあ、僕は素直じゃないっていうんですか? フンだ!」 一同「あははは!」 のび太たちは20世紀に帰還していった。 (終)
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/89.html
ドラえもん のび太の宇宙開拓史のオープニング {ドラえもん のび太の宇宙開拓史} 宇宙船・フレンドシップ号が宇宙戦艦ブルドレインに追われていた。 ブルドレインがフレンドシップ号を砲撃。 ロップル「ああーっ! 逃げきれない。ワープしよう!」 チャミー「ええっ!? 危険だわさ!」 ロップル「奴らにやられるよりマシさ。ワープスタンバイ!」 チャミー「どうなっても知らないから......」 ロップル「エネルギーチャージOK! ワープ!!」 フレンドシップ号がワープに入る。 ボーガント「ちっ。超空間に逃げ込んだな。バカな奴らだ!」 ゴス「光速でワープして無事で済むわけがない」 一方、フレンドシップ号は超空間に突入。 ロップルとチャミーは重力に耐えていた。