約 64,379 件
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/486.html
※ジャイアン表記の際、様をつけるのが面倒になったので以後は「ジャ」とする。 ここは1番道路。 この地に初めて足を踏み入れた頃より大分と日が昇ってきた。 ジャ「よぉし、ヒトカゲ! 今から修行だ!」 と腕を捲りながら何やら無茶なことを言い出した。 そして… コラッタ、ポッポ、コラッタ、ポッポ…をぜぇぜぇはぁはぁ倒した。 くそ、ご主人様やりすぎだぜ。 修行の間、随分と皆進んでいくため、気がかりになって誰が通るか観察してみると、 初めに出木杉、続いて静香。遅れながらものび太とドラえもんが通りすぎた。 しかし、依然としてスネ夫が現れる気配がない。 火の粉を覚えられるレベルにまで達した今もスネ夫だけが通る気配を感じられない。 すると、突然陰湿な笑い声が伺えた。というよりその笑い方で誰だか直ぐに分かる。 スネ「ハハハw単細胞ゴリラが頑張ってるよwwwww」 ご主人様になんつーこと言うんだ!! ジャ「ス…スネ夫!! てめぇぶっ殺す!!!」 するとご主人様は突然走り出し、スネ夫を殴り飛ばす距離まで近づく――― ご主人様が拳を振り下ろす途端に冷静な口調でスネ夫は話かける。 スネ「折角この世界に来たんだからポケモンで僕に勝ちなよww」 ジャ「いいな、それ! お前を後悔させてやる!!」 ご主人様が使うのはこの僕以外に実はもう一匹。修行の間に捕まえたポッポだ。 対してスネ夫ははじめにストライクを貰っていた。虫・飛行のストライクなら火の粉で瞬殺だ。 それからの勝負は一方的だった――― ジャ「ヒトカゲ! 火の粉で蹴散らせ!!」 ヒトカゲは命令通りストライクを狙う。 スネ「だから単細胞なんだよwwwwストライク、電光石火だ」 元々素早さのあるストライクはヒトカゲの火の粉を避けることなど容易い。 スネ「続けて睨み付ける」 鋭い目つきで睨まれヒトケゲのガードが甘くなる。 ジャ「くそ、もう一回火の粉!!」 スネ「何回やっても同じだよ、ストライク電光石火」 またもや火の粉をあっさり交わされてしまった。 スネ「気合溜めだ!!」 これにより急所にあてやすくなったストライクはガードの甘いヒトカゲに 攻撃することで簡単に倒すことができる。 スネ「これがタイプの相性を覆すバトルさwwまぁゲームじゃできないけどねwww」 ジャ「うるせぇ!! ヒトケゲ火の粉だ!!」 スネ「電光石火」 何度も交わされ少しヒトカゲは落ち込む。 ジャ(くそ! なんとかして勝つ方法はねぇのかよ…) スネ「これじゃ、ジャイアン負けちゃうよw?ポケモンを換えれば勝てるかもねww ま、もう一匹もってればの話だけどw?」 ジャ(そ、そうか! ポケモンを換えれば…)「戻れ、ヒトカg…」 スネ(掛かった!)「ストライク、追い討ちだ!」 ジャ「な…なに!?」 ズシャ…。鋭い鎌で斬りつけられたヒトカゲは一瞬にして葬られた。 ジャ「くそ! 罠だったのか!!」 スネ「罠? 別にアドバイスしただけだよww勝手に乗ってくる‘‘ゴリラ’’が悪いんだよww」 ―――その後散々苔にされたジャイアンは最後の手持ちポッポを出すがストライクにやられた。 二体のポケモンは相性の良いストライク相手にあっさり負けた。 レベル差と更にはポケモンの扱い方でバトルにも隙が出来たのだろうか。 今、目前のスネ夫が少し怖くなった。 スネ「やっぱりこの世界じゃ君よりも僕の方がやっぱり凄くて強いんだねww いい経験値になったよwwバイバーイww」 ジャ「あ…あんにゃろ…」 皆の手持ち ジャイアン→ヒトカゲLv9 ポッポLv5 のび太→ガルーラLv8 スネ夫→ストライクLv11 静香→フシギダネLv13 キャタピーLv4 出木杉→ケーシィLv5 マンキーLv7 ドラえもん→ニョロモLv7 ―――ところ変わって、22番道路。 出木杉がマンキーを捕まえる話まで遡る。 出「うーん…なかなか出ないな…」 出木杉はマンキーを探していた。 だが、幾ら探してもマンキーは出ない。 出「マンキーが中々出ないからケーシィ眠っちゃった…」 っとその時!! 出「マンキーキタ――(゜∀゜)――ッ!!早速捕まえよう!!」 だが、ケーシィは攻撃技など無いのだが…。 出「眠ったままでバトル×3 なんだかちょっと愉快…」 トンガリキッズのB-DASHに当てはめて頑張っている出木杉に不覚にも萌えw 冗談はさて置き、彼の作戦はこうだ。 まずマンキーの攻撃は全てテレポートで交わす。 但し、テレポートはマンキーの周囲で行う。 恐らくケーシィの素早い動きに翻弄され混乱。 果たして上手く行くのだろうか… 出「ケーシィ!! 作戦を実行するよ!!」 ケーシィは眠っているのかいないのか分からないが取り敢えずコクンと頷く。 ――それは項垂れていたのだが、出木杉は以外にもこういう場面には鈍感だった。 初めにマンキーが動いた。 ケーシィに飛び掛る―― 出「テレポート!!」 ケーシィのテレポートに翻弄され序々に目を回し、混乱した。 出「捕まるかは分からないけど…行け! モンスターボール!!」 このときアニメで見るサトシを思い描いていたのは内緒だ。 そして……。 出「計画通り…」 このセリフを言うためにわざわざ醜く歪んだ笑顔作り、隠しながらも 見事にマンキーを捕まえたのだった。 ―――またまた場所が変わり、ニビシティ。 しず「ここがニビシティね…」 そう、静香は誰よりもいち早くニビシティへと到着していたのだった。 しず「早速ジムに挑戦しましょうか…ね?フシギダネ」 話しかける静香の顔を見て、武者震いを起こすフシギダネ。 それは、彼が余裕を醸し出しているようにも見えた。 ―――数分後。 しず「よく頑張ったわね、フシギソウ」 そこにはフシギソウを褒める静香の姿があった。 ※今回の投下から以後は文章の構成を変えていきます。 「よく頑張ったわね、フシギソウ」 ―――静香が進化したフシギソウを撫でていた。 「さてと、そろそろオツキミ山に行きましょうか…」 重い腰をゆっくり持ち上げさっさとオツキミ山へ行こうとする静香。 だが、そんな彼女を邪魔する人物が現れるのだった。 「おぅ!!静香ちゃんじゃねぇか!!」 …それは剛田 武。 「あら、武さん。こんにちは」 喋りつつ、オツキミ山へ向かおうとする静香。 だが、次の一言で静香の足はヒタリと止まる。 「おい、俺と勝負しねぇか?」 受られた喧嘩は買う…。 ――売られたバトルは…買う…。 !!静香の秘められた闘魂に火がついた。 「いいわよ、その勝負引き受けるわ!!」 闘魂が燃え盛る静香VSスネ夫に負けたプライドはどうした!?ジャイアン の激しいバトルが今、繰り広げられる…。 ↑ ※ ↓ #のび太サイド ピピピピピピ……。 ポケッチがなった。小型の割りに喧しい。 僕はポケッチを取り出し、受信メッセージを確認する。 「シズカサンハ、デキスギサンニ、ハイボクシマシタ。 コレデ、ノビタサントジャイアンサンダケニナリマシタ。」 ……そうか。 あれから色々あった。 ルールが、すんなりと設定された。 最後にチャンピオンになった人物は一つだけ願いを叶えられる ポケッチの設定はドラえもんオリジナル使用に変更 秘伝マシン等、本来一つしかないものは全員が入手できる ロケット団の奇襲がゲームより遥かに劣っていたこと。 自分の手でロケット団を壊滅させたこと。 思い出せば限が無い。 今、やるべきことは一つ。 少し進んだところに居るチャンピオンを倒すことだ。 出木杉―アイツは狂っている。 僕は、バッグを探り回復薬を握った。 今、四天王を倒し、疲れているコイツたちに与えるためだ。 ………よし、準備は出来た…。 僕は目前の扉を押す。 ガタン…。 眩しい……光が差し込んでくる…。 「出木杉くんッ!!君はやっぱりどうかしているよ!!」 目の前に広がる光景に僕は立ち尽くすことしか出来なかった。 人が倒れている。見覚えのある人物…… 僕は怒りを抑えきれなくなった。あれは…僕の友達…。 そして、その友達を傷つけている人物は検討がつく。 そいつを殴りとばしたかったが、今は、目の前の「友達」を助けることを 最優先しなければ…。 その「友達」が倒れているあたりまで駆け出し、ふと考えた。 何故、君が倒れているんだ? 予想とは裏腹な事実。僕は込み上がっていた怒りが引いていくのが分かった。 ―――血まみれの「出木杉」 僕は急に気分が悪くなり少しだけ後ろを向いて吐いた。 「だ…大丈夫かい…のび太くん…?」 まったく人の心配ばかりするなよ…。 「うん、大丈夫…でも、聞いておきたいことがあるんだ… でも今はそんなことをしている場合ではないことぐらい分かる… だから、だからその後でもいい……元の世界に…」 僕が意を決して言おうとした瞬間――― 「危ないッ!!のび太くんッ!!」 「あいたッ!!」 頭に激痛が走った。生暖かい液体が僕の頬を伝う。 「き…君…は?」 丁度、僕の真上に立っている人物を見上げて言った。 「うるせぇッ!!」 知っている、この人。 「君は…サトシ…くん?」 良く、現実世界ではテレビで見てたっけ。 そんな回想をしていると今度は腹に激痛が走った。 「おい貴様。今はコイツと闇のゲームをしてるんだ… 終わるまで貴様はお寝ん寝しといてもらうZ☆E」 そう言いながら羽交い絞めにされ、動くことすら許されない そういう状態になった。 「HA☆NA☆SE」 そう言いながら意識が朦朧としてくるのが分かった…。 生き残りメンバーと手持ち ジャイアン→ のび太→ 出木杉→ 敵 ???→ 次へ
https://w.atwiki.jp/bakiss/pages/86.html
第九十四話「ラグナロク・中編」 彼らが飛ばされたのは、<終わった宇宙>だった。 かつてこの世界で勃発した、全銀河を巻き込んだ大戦乱―――その果てに待っていた結末。 全ての崩壊と、宇宙の終焉。 そんな、何もかもが無に帰した世界で蠢くものがあった。かつてこの宇宙に存在していた知的生命体からは<宇宙怪獣> と呼ばれ、恐れられた怪物たちだ。 彼らは本能のままに破壊し、蹂躙し、そして食い尽くし、もはや邪魔者がいなくなった宇宙を我が物顔で埋め尽くしていた。 その数は、まさに天文学的数字に昇るだろう。 ―――その中心に、バキスレイオスとグランゾン・Fは現れた。 「な・・・何?こいつら・・・」 「ふん・・・私に聞かれても知らないとしか言えませんが、友好的でないのは確かですね」 シュウの言うとおりだった。宇宙怪獣たちは一斉に襲い掛かってきたのだった。 単純明快。会話や意思疎通の余地などまるでない。ただただ、目の前に現れた目障りな連中を押しつぶさんと、圧倒的な 物量を持ってして押し寄せる! 「くっそお―――訳が分かんないけど、やられてたまるか!」 二丁拳銃―――クトゥグアとイタクァを構え、零に近い時間で全弾撃ち尽くす。狙いなど付ける必要もなかった。何しろ 目の前を文字通り埋め尽くす数なのだ。 一気に数十万、あるいは数百万の宇宙怪獣を屠り、同時に弾丸をリロード。再び、三度、四度、五度――― 「埒があかない―――なら、これだ!<サイフラッシュ>!」 閃光が迸る。周囲数光年にも及んだそれは、その範囲内の全ての宇宙怪獣を一瞬にして消し飛ばした。だが、また新たな 宇宙怪獣が押し寄せてくるだけだ。 「くそっこいつら・・・ならとことんまでやってやる!」 迫り来る宇宙怪獣の群れに、全速力でこちらからぶつかっていく。同時に脚部にエネルギーを集中させた。そして膨大な エネルギーが凝縮された廻し蹴りを、怒涛の勢いで放つ! 「―――<アトランティス・ストライク>!」 暴風の如きキックが、宇宙怪獣たちの身体を容赦なく打ち砕いていく。だが、バキスレイオスはまだ勢いを弱めない――― それどころか、さらに速度を上げていく。 その姿は、まさに荒れ狂う竜巻! 「―――<アトランティス・トルネード・ストライク>!」 ―――ようやく一段落着いたか。そう思い、息をついた瞬間、絶望的な気分になった。 宇宙怪獣はまるで数を減らしたようには見えない。先ほどの超々暴力的なバキスレイオスの大立ち回りでさえ、彼ら全体 から見れば、精々蚊に刺された程度の効果しかなかったらしい。 「フッ。この程度でへたばるとは、まだまだですねえ・・・」 嘲るようなシュウの声に、グランゾン・Fをきっと睨み付けた。 <この野郎!てめえはさっきからのらりくらりやってるだけじゃねえか!偉そうな口利きやがるなら、こいつらぜ~んぶ 吹っ飛ばすくらいのことをしやがれ!> 「あなたも相変わらず下品な口の利き方ですね、マサキ―――まあいいでしょう。リクエストにお応えして、とりあえず やってさしあげましょうか」 グランゾン・Fが両手を掲げると同時に、宇宙空間に無数の魔方陣が出現した。そこからずずっ・・・と音を立てて、 何かが生み出される。 それは、剣だった。無限の魔方陣の中から生まれた、無限の剣。 「グランワームソード・無限精製―――」 そして、幾億もの刃が宇宙を蹂躙する! 「―――<アンリミテッド・ブレード・ワークス>!」 放たれた剛剣の嵐が、宇宙怪獣たちを貫く。貫く。貫く―――! 「まだまだ、終わりではありませんよ―――行け、<ブラックホール・フェザー>!」 号令のようなシュウの声と共に、グランゾン・Fの背中の黒い羽が、一斉に飛び立つ。 「これら<ブラックホール・フェザー>は全てが全て、極小ナノマシンで作られたブラックホールクラスターの発射装置。 すなわち―――こういうことです」 展開した黒い羽―――ブラックホール・フェザーが、破壊の力を解き放つ! 「―――<ブラックホールクラスター・一斉発射>!」 破壊破壊破壊破壊―――破滅破滅破滅破滅――― 合計数万発にも及ぶブラックホールクラスターが、全てを塵に変えた。 「な・・・なんて強さだ・・・」 よくこんなのとさっきまで互角に戦えていたものだ、と我ながら関心するのび太たちだった。 「やっぱ悪い奴だし、いけ好かないけど、言うだけのことはあるね・・・てゆうか、ナノマシンでほんとにあんなもんまで 作れるものなの・・・?」 「ククク・・・まあ、細かいことは抜きにしましょう。さて、邪魔者も大概片付けたところで、勝負の続きを―――」 言いかけたシュウが、口を閉ざす。何事かと辺りを見回すと―――そこには、いた。 一瞬前まで何もなかったはずの空間に、それは存在していた。 姿はまるで、某ロボットアニメに出てくる量産型のロボだ。確か、ジムだかなんだか。しかし、それはとてつもない大きさ だった。軽く百メートルは越えているだろう。まるで巨神だ―――そう思った。 そう、神だ。これはまさに、神そのものだった。 巨神が手を翳す。同時に宇宙が揺らぎ―――バキスレイオスとグランゾン・Fがその中に飲み込まれた。 「な・・・!?」 「ふむ。どうやら我々を別の宇宙に飛ばすつもりのようですね。まあいいでしょう。こんな宇宙など、こっちから願い下げ ですよ」 「いや、それはいいけど・・・結局なんだったのさ、この宇宙って!?」 「フッ・・・詳しくは第三次αで、といったところでしょうか?」 「またそんなよく分からないことを・・・!」 抗議の声も掻き消され、別の宇宙へと消えていく。残されたのは、終わった宇宙だけだった。 ―――次に彼らがいたのは、<小さな宇宙>だった。 バキスレイオスとグランゾン・Fが入り込めば、それだけで満杯になるような小さな宇宙。 まるで箱庭のような宇宙の中で、二柱の超機神はぶつかり合った。その力に耐え切れず、小さな宇宙が砕け散った。 そしてまた、飛ばされる。 ―――次にいたのは、<巨大な宇宙>。 何もかもが巨大な宇宙。その中では原子核ですらも、まるで惑星の如く鎮座している。 その中で塵にすら満たぬ大きさの超存在たちは戦い、そしてそれが宇宙を歪める。 そしてまた、飛ばされる。 ―――次にいたのは、<速い宇宙>。 ありとあらゆる全てが、時間すらもが果てしなく速く流れる世界。 体感時間ではコンマ数百数千の間に必滅の奥義を撃ち合い、その力が宇宙を歪める。 そしてまた、飛ばされる。 ―――次にいたのは、<何もない宇宙>。 文字通り何もなかった。その中では、バキスレイオスとグランゾン・Fも存在できなかった。 だが彼らは物理的な存在によることなく、もはや想像することさえ叶わない領域で戦っていた。 そして――― そして―――何百もの宇宙を越えて戦い、疲弊しきった彼らは、また飛ばされた。 そこで、見た。 「ああ・・・」 それは、地球だった。漆黒の宇宙の中で輝く、宝石のような青。 どこの宇宙なのか、どの時代の地球なのか、どんな地球なのかすらも分からない。だがその青さは、その美しさは、心を 奮い立たせ、そして、のび太たちに何より大事なことに気付かせた。 ぼくたちは、何て勘違いをしてたんだろう。 世界を守る?世界を終わらせない? まるで神にでもなったみたいな思い上がりじゃないか。 世界は、こんなに綺麗で、青くて―――大きい。 こんな途方もないもの―――誰に終わらせたりできるものか。 例え機械仕掛けの神であろうと―――最悪の狐であろうと。 すうっと、肩の荷が下りていくような気がした。まるで、馬鹿みたいだ。 勝手に世界の運命を背負った気になって。勝手に救世主気取りで。そんなガラでもないくせに。 世界はぼくたちに守られるまでもなく―――そこに、ある。 身体の奥から、底を尽いたはずの力が湧き上がるのを感じた。エネルギーの枯渇しかかったバキスレイオスすら、それに 呼応するかのようにグランゾン・Fに向き直り、その機械の瞳で睨み付ける。 「なんと・・・」 シュウの口から、溜息に似た呟きが漏れた。地球を背にしたバキスレイオス。その姿は、例えようもなく美しかった。 もはや神域に限りなく近づいたシュウですらも、身震いさせるほどに。 そして機体越しからでも感じる、絶大なる意志。 何者にも折れぬそれは―――鋼の魂。神ですらも消せぬ―――命の輝きそのもの。 「その覚悟―――どこから?」 その問いに対する答えは、一つ。 「―――あの星から」 そして、またぶつかり合った。 ―――そして、その果てに。 グランゾン・Fが漆黒の宇宙に立っていた。そのボディは傷だらけで、もはや再生していない。 バキスレイオスは―――いなかった。代わりに、たくさんのロボットたちが満身創痍で立ち尽くしていた。 「ククク・・・もはや合体を維持する力もなくなりましたか・・・」 さすがにシュウも息を切らしてはいたが、勝利を確信して笑みを浮かべる。 「グランゾン・Fもかなり消耗してはいますが、今のあなたたちを倒す程度なら、造作もありません――― これで、終わりです。長かった戦いも、これで、ね・・・」 グランゾン・Fがゆっくりと近づいてくる。 「・・・これで、終わりなんて・・・!」 キラが歯噛みする。 「くそっ、まだだ。まだこれからだ!∞ジャスティスはまだちょっと全エネルギー使い果たしてちょっと両手足を 切り飛ばされてちょっと全武装使い物にならなくなってその上ちょっとメインカメラがぶっ潰れただけだ! この程度で諦めてたまるか!」 アスランが威勢よく怒鳴るが、どう考えても既に終わっていた。 「ふっ、人生最後の時です。今のうちに精々吠えていなさい」 <ちくしょう・・・俺は・・・俺たちは・・・結局シュウには勝てねえのかよ・・・> マサキが悔しさに塗れた声で呟く。 「のび太くん・・・」 そんな様を横目にしながら、ドラえもんが突然口を開いた。 「のび太くん・・・ぼくたち、何度冒険して、どれだけの人たちを助けてあげられたかな・・・?」 「え・・・?な、何言ってるんだよ。こんな時に・・・」 「そうだよ、こんな時だよ・・・こんな時だからこそ、言ってるんだ」 ドラえもんは決然と言い放った。 「お礼を求めてたわけじゃないけど―――今、その恩を少しだけ返してもらおう」 ドラえもんは、自分のポケットから一つの道具を取り出した。 それは、小さな板切れのようなものだった。煌々と光輝くそれは、ドラえもんにとって最も大切な道具――― 「―――<親友テレカ>!」
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/131.html
今日はクリスマス。 出来杉は降る雪を見ながら考えていた (今日くらいは――) しずか「待ちなさい!この変態!」 「う、ヴわぁああん」 出来杉は泣きながら逃げていた。 (な、な、なんでそんなに追ってくるんだよ。襲ったわけじゃない。ただ写真を撮っただけじゃなひか!) それも犯罪だけどな。 何がいけなかったんだろうか。自分はただ欲望に忠実に生きただけなのに だからそれが犯罪なんだって。 あれからどれだけ走ったかわからない。 後ろを振り向くともう追っ手の姿はなかった。どうやら逃げ切ったらしい (よか…っ……た………) 気付くと出来杉は真っ白な地面にもたれ掛かっていた―― ぽっ 「んっ、んーー?」 (僕の眠りを妨げるのは誰だい?) 永遠の眠りにつくとこだった出来杉は目を開けた するとそこにはリザードがいた。尾っぽの火で暖めてくれているのだ。 心配そうに出来杉を見ているリザード。 (リザード……そうだよな。諦めちゃダメだよな) 出来杉は震える体を起こして次の行動を考える。 まずこの冬を乗り越えねばならない。 何をすればいいか。考えに考えた末の結論が出た。 マッチ売りならぬリザード売りの出来杉の誕生だった―― 「リ、リザード。リザードはいりませんか?」 しかし目の前を通る人たちはちらりと見るだけで笑って過ぎていく。 (やっぱり……ダメなのかな) 出来杉は茫然としながらリザードの尾を眺めていた。すると 尾の向こうに景色が見えてきた (こ、これは!!) 出来杉はリザードの尾に目を集中させた リザードの尾の火から見えてきた景色では 出来杉としずかはアルバムを見ながら楽しく会話しているところだった。 「うふふふ。やっだーー出来杉さんったら。」 「おいおい。こんな簡単な問題間違っちゃダメじゃないか。しずかちゃんらしくもない! 右の写真こそが体育会の日に撮ったお風呂写真じゃないか。それが証拠に――ほら」 そう言って出来杉は2枚の写真をしずかに見せる 「左と違って右の写真のお尻には少しアザがあるだろ?」 「ええ。でもそれがどうかしたの?」 「これはね。君が体育会の時ピラミッドで倒れて 尻餅をついた時のアザなんだよ。よって体育会の日のお風呂写真は右…となるんだ」 「すごいわ、出来杉さん!でもよくアザができてるなんてことがわかったわね?」 「ああ。あの日大玉転がしの時にぺろーんとお尻を触ったら君が少し痛がっていたもんでね。 もしかして――と思ってその日お風呂写真を撮ったら案の定さ。」 「すごい推理力ね、出来杉さん!私そんなちょっとHで素敵な出来杉さんが大ーー好き」 「あはははは。困ったちゃんだなぁ。 正解しないとご褒美はあげないって言っただろ。次の問題に正解してからだよ」 「もおぅぅ。出来杉さんったら厳しいんだからあ」 「甘えたってダメだよ、しずかちゃん。次はこれさ!」 そう言うと出来杉は1枚の写真をしずかに見せた。 「これはある君の記念日に撮ったお風呂写真です! さあ、何の記念日でしょう?」 ここで景色が途切れた―― 「リ、リザード!もっとだ!もっと僕に続きを見せるんだ!」 出来杉はリザード売りなんてことを忘れ、続きをせがんだ。凄い形相だ もうあれだ、般若だ。般若出来杉だ 「……」 リザードは黙って尾の火を強めた―― 「えーー?何の記念日なのかしら」 しずかは考えていた。 しかし一向に答えは出てこない。 「……君にはがっかりだよ。しずかちゃん。そんなんじゃ僕の被写体は勤まらないよ?」 「そんな!出来杉さん、私を見捨てないで。お願いだから……」 泣くしずかのお尻を――じゃない、髪を撫でながら出来杉は言った。 「じゃあヒントだ、しずかちゃん。写真の左下にある排水溝の所を見てごらん。 何かが見えてくるはずだよ」 出来杉が指差す排水溝には赤い、粒のようなものが一つだけあった。 「これ――が?」 しずかは怪訝そうな顔をする。 「ふぅ。これは大ヒントだったのに…… IQサプリならぬIQお風呂でいったら98くらいのレベルだよ?仕方ない。じゃあ――」 出来杉は大ヒントを出した。 「8月5日。ここまで言えば君にもわかるかな?」 「そう、その日は君が―― と答えの前に解説をしようか。」 焦らすように名探偵出来杉は言った 「まずこの日の君の食事、ここにヒントが隠されている。」 出来杉は続けた 「そう、この日は普段とは違う食事が出たんだ。そのご飯つぶが君のほっぺにでも付いていたんだろうね それが体を洗っている時に落ちたんだ」 「まさか!?」 しずかが赤い粒の正体に気付いたようだ 「そう、その食事とは―― お赤飯だったんだ!」 しずかの頬が赤くなる。 「もう、わかるよね?ご飯が赤飯に変わる特別な日―― その日は君の『げっ…あの日記念日』だったのさ! たまたま撮りに行った日がそんな特別な日だったなんてね。僕もついてるぜぃ!」 自信満々に出来杉は言った。しかし 「違うの――違うのよ!」 しずかが口を開いた。 「確かに私に初めてあの日がきた時に出た食事は赤飯だった。 ママには恥ずかしいから止めてって言ったのに……」 「ほら、やっぱりそうじゃないか」 「違うのよ出来杉さん。私の初あの日は…… 8月2日なのよ!」 「何だって!?」 なんつーー会話してんだコイツらは 驚いている出来杉をよそにしずかは続けた。 「痛かった。とても痛くてあの日はお風呂どころじゃなかったの……それでも体は流したけどね」 「くっ」 出来杉は唇を噛んだ 「恐らくそのご飯つぶはパパかママのでしょうね。 それが排水溝に引っ掛かっていたの。」 (しまった……) 「残念ね、出来杉さん。8月2日にお風呂を覗いたら―― 私のピーーがピーーで血がピーーーーーーだったのにね! がっかり、あなたにはがっかりよ出来杉さん!」 「くそぅ」 (ぼ、ぼくのしずかお風呂プロファイリングに誤りがあるなんて――) 「そんな私のあの日もわからない出来杉さんになんて興味はないわ。 さようなら、出来杉さん」 そう言うとしずかは背を向けた 出来杉は必死だった! 「待ってくれ、しずかちゃん!8月2日だね? もう僕の頭に完全にインプットされたよ! 今度からは絶対間違えないさ。絶対間違えないから! あれ、しずかちゃん?しずかちゃぁわーーーん!」 そこで景色は途切れた 出来杉はただ膝をついて涙を流していた。 「そうか、8月5日じゃなかったのか。僕もまだまだ甘い……な」 だからそれはアンタの妄想だって そして―― 写真の裏の5日の部分を2日に書き替えている出来杉の後ろから声がした 「この服は間違いありません。少女の証言と一致します」 出来杉が振り向くとそこには警官がいた。 「ノビノビタ……あなたを逮捕します」 リザード売りの出来杉はクリスマスの夜 静かにお縄についた―― 出来杉は事情聴取を受けていた―― 「だぁかぁらあ。僕はノビノビタじゃないんですってば!人違いですよ、ひーとーちーがーいーー」 「じゃあこのアルバムはなんなんだ!」 警察官は怒鳴りつけていた。 しかし出来杉は自信満々で切り返す 「それはのび太本人から僕が預かってたんです。というより 『僕は今疑われている。だから中身は見ないで黙ってこれを預かっててくれ』 ってのび太に念を押されて渡されたんですよ。ムリヤリね でもまさかアイツがこんな変態まがいのことをしてたなんてねぇ……友人として恥ずかしいですよ」 もう出来杉は自分を取り戻していたのだ。 (どうやらしずかちゃんは僕のことをのび太と間違えているみたいだ。 これを利用しない手は無い……な) 「なんならしずかちゃん本人に聞いてみて下さいよ」 「…いや、その少女はノビノビタの顔すら見たくないそうだ。彼女は来んよ」 「そりゃそうだよ。こんな写真撮るようなカスの顔なんて見たいわけないよな」 (ぼぼぼぼ僕はカスじゃない。大丈夫、出来杉英才は特別なんだ) 出来杉が持論を展開していたその時、警察官はある疑問をぶつけた。 「だいたい『中身は見ないように言われた』と君は言ったが、 ウチの警官は君がアルバムを『見ている時に』捕まえたそうなんだが?」 「あぼーん」 (ししししまったーー墓穴掘っちゃったあぁぁぁ! いや、考えろ考えるんだ出来杉。お前ならできるお前なら必ずや突破口を開けるはずだ!) ここから出来杉『怒濤の嘘八百祭り』が始まった―― 「そりゃー仕方ないですよお巡りさん。見るなって言われたら見たくなるのが人の性 まさかあんな素晴ら……もとい変態写真で満載だとは思いませんでしたけど」 「ふむ。」 警察官はどこか腑に落ちないといった様子だったが筋の通った発言に納得していた。 やはりノビノビタではないというのが効いているのか (お、マジ?いける、いけるぞ出来杉。切り抜けるんだ! お前はこんなところで朽ち果てる男じゃねえんだ。世界にはばたく男なんだぞ!) 出来杉が密かにガッツポーズをしているその時だった。女性警官が入ってきたのは―― 「花田の八百屋の主人から証言がとれました。あの日泊まっていたのはこの男だそうです」 女性警官はそう言って『出来杉英才』の写真を見せた。 「ぷげら」 「やはりあの時逃げたのは君だったんだね?」 警察官は確かめるように訊いた。 (ぐおえうおおぉぉぉおおお落ち着けえぇ。ダメだ、ここで認めたらアウトだ) 出来杉は頭をフル回転させた。 「ちちちが…だあかあらーー あの時は既に中身を見た後だったから子供心にヤバいと思って逃げ出しちゃったんです。 そっか。今思えばそれが誤解を生んだ始まりだったんですね…… くそぅ!あの時僕が正直にしずかちゃんに伝えていればこんなことにはならなかったんだ!」 出来杉は大げさに両手を机に叩きつけた―― 「こ、こらこら。落ち着きなさい。私たちも疑ってかかってるわけじゃないんだ。 ただ参考人として訊いてるだけなんだから」 「あ、すみません。取り乱してしまって。気を付けます……」 そう言うと出来杉は落ち着きを取り戻した。 (くくくく。憎いねー出来杉君。自分の才能が憎い。 よ、この千両役者!) 役者出来杉は話を続けた。 「確かに…確かに逃げた僕はいけなかった。それは認めます。 でも、お巡りさん!これだけは聞いてください。僕は彼女…しずかちゃんのことが好きなんだ! 自分の好きな子にあんなことがばれたら…たとえ勘違いでも生きていけませんよ! その……実際中の写真も少し見てるし」 「……確かに。それはそうかもしれんな」 (納得すんなよwこのおっさんDQNすぎ) 完全に出来杉ペースになりつつあったその時 ゴルダックを引き連れた警官が入ってきた。 (今度はなんだよ、ウゼェ) 「その出来杉氏の所持ポケモン『リザード』からゴルダックが話を聞いた結果―― 全面的に容疑を認めました。」 (りりりりリザーードーーーーーーーーーー) 「これは……重要な証言になるよ?」 出来杉の思考回路はショート寸前。 「今すぐぅ会いたいぃーよ…… じゃない!こ、ここここれは何かの間違いです。僕ははめられたんですよ!」 セーラー出来杉はリザードを見ている。そしてリザードも潤んだ瞳で出来杉に答えた。 (ごめんね、ご主人様……僕ウソつけないんだ。それだけはわかってよぅ) (んだとぉ?『捕まりやがってこの哀れな変態が』だと!? ポケモンの分際で…この俺を哀れむのか!) 残念ながら二人のアイコンタクトは全く噛み合っていなかった。 そして―― 「……そのリザードはね。のび太からもらったんですよ」 (ぉおおぅ?出来杉さーーん!?) 主人のびっくり発言に驚いているリザードを尻目に出来杉は続けた。 「のび太が『アルバムを預かってくれるなら』とそのリザードをくれたんです。 まさかこんな時のために渡されていたとはね。通りで虫が良すぎると思いましたよ。」 「……」 警察官は少し考えて隣の署員に言った。 「君。リザードのポケモンIDを調べてくれたまえ」 (そうきたか――) しかし出来杉はいたって落ち着いていた リザードは涙で明日が見えなかった 「意味ないと思いますけどねぇ。のび太のことだからリザードは改造ポケだと思いますけど」 (くっくっくっ……ムダムダーーー! この世界にドラえもんのアイテムで来た僕らにIDなんてあるわけないじゃないか。 おかげで自演し放題だよ。 このポケモン板のようにね!) 荒らし厨…いや、荒らし消タネン出来杉は笑っていた。 そして30分ほどして結果が出た。リザードのIDはオール0 改造IDだ。 「参ったなぁ……PAR厨かよ」 警察官は腕組みをした。 目の前にいる少年が一番怪しいのは確かだ。確かだが…… やはりノビノビタは気になる しばらく考えていると―― 「あのぅ……」 出来杉が口を開いた。 「すみませんがのび太をここに呼んで頂けませんか?それで二人で話したいんです。 もちろんお巡りさんは僕らの会話を聞いてくれて構わないんで。それから判断すればいいじゃないですか」 「ふむ…」 確かにそれが一番早いかもしれない そして出来杉の発言により、祝初出演 『変態出来杉VSなんで僕が呼ばれたの?のび太』世紀の元日決戦が幕を開けた――
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/540.html
ドアを開けて最初に見上げた空には、雲一つなかった。 そこに広がっていたのは、一面の青。 めったに拝めないこの絶景は、いま旅立とうとしている僕を祝福しているように感じられた。 突然いてもたってもいられなくなり、駆け出した。 『この先で、夢のような冒険が待っている。』 頭の中で夢のような光景を描きながら、ひたすら街の中を駆け抜けていく。 いま僕の目に映っているは、希望という“光”だけだ。 その裏に潜んでいる“闇”には、気付くこともできない…… ―――これは、希望を追い続けたあるポケモントレーナーたちの冒険譚である。 家を出てから、どれほどの時間が経ったのだろうか? 振り返ってみると、昨日まで住んでいた辺りはかなり小さくなっていた。 普段は巨大に感じたナナカマド博士の研究所も、掌に収まるくらいだ。 ましてや自分の家など、もはやどこにあるのかも分からなかった。 ―――僕は今日、故郷であるマサゴタウンを旅立った……ポケモントレーナーだ。 名を、のび太という。 僕には小さい頃から夢があった、『ポケモンマスター』になることだ。 ポケモントレーナーにとって最高の名誉であるその称号を夢見始めたのは、いったいいつごろのことだっただろうか…… ふと立ち止まって考えてみたが、答えは出てこなかった。 小さい頃からポケモンが大好きで、テレビでいつもポケモンバトルを見ていて…… 気が付けば、いつのまにかそれが夢となっていた。 両親は少し前まで、僕が旅立つことに反対していた。 まだ若干10歳、安心して一人旅をさせられるような年齢ではなかったからだ。 でも、どうしても旅に出たかった。 シンオウ中に名を轟かしている有名なトレーナーたちは、みな自分くらいの年で旅に出ていた。 だから自分も、いまから夢を追い求めなければいけないと焦っていた。 そして何度も話し合い、僕の熱意を感じた両親は旅に出ることを許可してくれたのだ。 そして今日、僕はついに旅立ちの日を迎えた。 両親との別れは辛かったが、涙は必死で堪えた。 こんなことで泣いていたら、これからの旅に耐えることなどできないと思ったからだ。 ……いろいろなことを思い出しながら歩いていると、いつのまにかマサゴタウンの出口まで来ていた。 これから進んでいく先には、未知の世界が広がっている…… そんな期待に、胸が高鳴った。 ――202番道路―― マサゴタウンとコトブキシティを繋ぐこの道には、野生のポケモンが出現する。 丸腰では危険だと感じ、腰につけたモンスターボールを取り出した。 ボールの中から出てきたソイツは、いつものように無邪気な笑みを浮かべている。 「やあヒコザル、今日も元気そうだね」 僕が話しかけるとソイツ……ヒコザルは明るい笑みを浮かべてきた。 「野生のポケモンがきたら頼むよ、ヒコザル」 僕が頼むと、ヒコザルは任せておけという風に拳を突き出す。 「ははは、頼もしいね」 そう言って、ヒコザルといっしょに歩み始めた。 ―――ヒコザルと出会ったのは、一年前のことだった。 最初はその腕白さに手を焼き、恨めしく思うこともあった。 でも日々を共に過ごすに連れて絆は深まり、いまでは大切なパートナーであり親友だ。 ヒコザルの笑顔は、いつも僕に元気をくれる。 彼の存在は、僕にとってかけがえの無いものなのだ。 「ピイイイイ!」 突然背後から、ムックルが鳴き声を上げながら襲い掛かってきた。 だが、攻撃は届かない。 ヒコザルが、引っ掻くでムックルを撃破したからだ。 「ありがとうヒコザル、かっこよかったよ!」 僕がそう告げると、ヒコザルは照れくさそうに頭を掻いた。 ―――こいつと一緒なら、きっとポケモンマスターにだってなれるさ。 そんな自信が、湧きあがってきた。 しばらく202番道路を歩いていると、1人の少年が目に入った。 年は僕と同じくらいに見えるが、僕よりだいぶ利口そうな顔をしている。 この辺りにいるということは、もしかして僕のように旅立ったばかりのトレーナーかもしれない。 しばらく悩んだ末、彼に話しかけてみることにした。 「やあ、もしかして君も新人トレーナーかい?」 僕が尋ねると、少年はこちらを向いて返答してくれた。 「ああ、そうだよ」 素っ気無い感じがする返事だった。 「僕はマサゴタウンののび太……君は?」 「フタバタウンの出木杉だ、よろしく」 名前を尋ねてみると、やはり短い返事が返ってきた。 何か話したかったが、この少年、出木杉とはあまり会話が続きそうに無い。 「うーん、どうしようか……」 僕が悩んでいると、出木杉は僕に背を向けて歩き始めた。 「ま、まって! ……僕と、ポケモンバトルしようよ!」 引きとめようとして、思わずそう言ってしまった。 出木杉が振り返り、こちらを見る。 どうせ断られるだろうと思っていた、が…… 「いいよ、やろう」 意外にも、出木杉からは了承の返事が返ってきた。 勝負を始めるために、すこし下がって出木杉と距離をとる。 すると出木杉は早速、ポケモンを出して来た。 「ミ、ミニリュウだ!」 出木杉の出したポケモンを見て、思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。 シンオウにはほとんど生息せず、海外でもかなり希少なミニリュウ。 そんなポケモンが、まさかいきなり出てくるとは思わなかったのだ。 「こっちはヒコザル、君に任せたよ!」 僕が声をかけると、さっきまで僕の背中に?まっていたヒコザルが前方へ飛び出していく。 「……ヒコザル、か……」 ヒコザルを見た出木杉が、何か思いつめるように呟いた。 ―――その顔はなんだか、寂しそうに見えた…… ミニリュウはなかなか動かない、こちらから仕掛けてくるのを待っているのだろうか? ならば遠慮なく、こちらからいかせてもらうだけだ! 「ヒコザル、引っ掻くだ!」 僕が命令すると、早速ヒコザルがミニリュウに飛び掛っていく。 決まった……ミニリュウに接近するヒコザルを見て、そう確信した。 だが、その考えは甘かった。 「ミニリュウ、電磁波」 ヒコザルがミニリュウの直前まで迫ったそのとき、ミニリュウが体から電撃を放った。 電撃を浴びたヒコザルの動きが、麻痺によって鈍る。 「巻きつくだ」 ヒコザルの爪より速く、ミニリュウがヒコザルの体を包み込み、締め付ける。 「えっ! ヒ、ヒコザル……がんばって脱出して!」 予想外の展開に戸惑い、中身の無い愚かな命令を下してしまった。 でもヒコザルは必死で暴れ、ミニリュウに己の体を開放させた。 ヒコザルは一度、ミニリュウと距離をとる。 ……いまヒコザルは麻痺で動きが鈍っている、接近戦では少々不利だ。 「なら遠距離戦を挑めばいい、火の粉だ!」 「……竜巻だ」 ミニリュウの竜巻は火の粉をかき消し、そのままヒコザルに直撃した。 ヒコザルは2メートルほど吹き飛ばされ、立つことができない。 確認するまでもなく、すでに戦闘不能状態だということが分かった。 「ヒコザル! 大丈夫!」 慌ててヒコザルに駆け寄り跪く僕に、出木杉は冷たく一言言い放った。 「大したこと無いね」と。 出木杉はそれ以上は何も言わず、ミニリュウを回収して去って行く。 よく見れば、彼のミニリュウは無傷だった。 その瞬間に気付かされた、自分が完敗したんだということに…… 心の中が悔しさで満ち溢れていく。 拳を振り上げ、地面を殴りつける。 当然手が痛かったが、いまはそんなことは気にならなかった。 「待てよ、出木杉!」 去り行く彼を、再び呼び止める。 「僕は確かに、まだまだ弱くて情けないトレーナーだ。 ……でも、これから僕は強くなってみせる! 君を越え、ポケモンリーグに出て……ポケモンマスターになってやる!」 気が付けば、そう叫んでいた。 「そうかい、楽しみにしているよ」 出木杉はそう返答し、去って行った。 彼が去った後、さきほどまで倒れていたヒコザルがようやく立ち上がった。 その顔には、悔しそうな表情が浮かんでいる。 「ヒコザル、もっともっと強くなろう! そしていつか、あいつを見返してやろう!」 僕の呼びかけに、ヒコザルは大きく頷いた。 あのトレーナーを、出木杉を越える。 早速新たな目的ができた、このまま立ち止まっていられない。 僕は立ち上がり、再び202番道路を歩き始めた。 ―――この旅路の先に、何が待っているかはまだ分からない。 それでも僕は歩いて行く、希望だけを夢見て…… ――???―― 「それではただいまより、裁判を始めたいと思います」 黒い服を纏った裁判官が、木槌の音を法廷に響かせる。 僕はずっと顔を俯け、その音を聞いている。 「被告人、ドラえもんのやったことは、かなりの重罪です。 いかなる事情があったとしても、許されるべきことではないはずです……」 いまは検察官が、自分の罪について長々と語っていた。 それを聞いていると、胸が締め付けられるような思いになる…… ―――確かに、僕のやったことは許されるべきことではない。 罰を受ける覚悟は、とうの昔にできていた。 唯一つ、彼らのことだけが気がかりだった。 自分のせいで、“あんなこと”になってしまった彼らが…… できれば、もう一度会いに行きたかった。 でもそれは敵わない、僕はこの罪から逃れることはできないから…… 「ごめんね、みんな……」 決して届かない言葉を、ひっそりと呟いた。 現在の状況 のび太 202番道路 手持ち ヒコザル ♂ LV9 出木杉 ??? 手持ち ミニリュウ ♂ LV13 他不明 ――クロガネゲート 出口付近―― 「エレキッド、炎のパンチだああぁ!」 洞窟内に響き渡る大声と共に、振り下ろされるエレキッドの炎を纏った拳。 草タイプで、しかもレベルが低いエルがそれに耐えられるはずが無かった。 「大丈夫か、エル!」 エレキッドの攻撃の後、慌ててエルに駆け寄る僕。 エルと名付けられた僕のパートナー、ナエトルは僕にか弱い返事をした。 バトルに負けてボロボロになったその姿を見ると、胸が苦しくなる。 「……い……おい! 聞いてんのかっ!」 エルを抱える僕の上に、突如怒気の篭った声が浴びせられた。 嫌な予感を抱えつつ、声の主――先程までバトルをしていたトレーナーを見上げる。 オレンジ色のシャツを着た、大柄な少年…… 顔つきは自分と同年代くらいだが、その迫力は自分の数十倍もあった。 「お前……たしかスネ夫、だったかな? たしかバトルの前に、言ってくれたよなぁ…… 『君みたいなゴリラが、この天才である僕に勝てるのかな』、なんてことをよぉ!」 少年が叫び声を上げつつ、僕の胸ぐらを掴む。 なんで僕はバトル前に、あんな挑発をしてしまったのだろうか…… 自分の力を過信していた。 相手がここまで強いとは思っていなかった。 相手の威圧的な態度が気に食わなかった……など理由はいろいろあった。 でも、いまさらそんなことを考えたって仕方ない。 時すでに遅し……今頃後悔したところで、この状況を変えられるはずなどないのだ。 「本来ならバトルに勝っても賞金以外は獲らないんだが、てめぇはそれだけじゃ済まさねぇぜ! ……一発、キツイのをお見舞いしてやるよ!」 少年が僕を持ち上げ、拳を振り上げる。 僕は慌てて目をつぶり、歯を食いしばる。 だがそのとき、彼の拳が降ろされる前に……僕のベルトからモンスターボールがこぼれ落ちた。 彼は僕を掴んでいた手を放し、その手で落ちたモンスターボールを拾う。 全身に、悪寒が走った。 「……うーん。 よし! お前を殴るのは、よしてやるよ! ……その代わり、このモンスターボールは頂いていくぜ!」 彼はそう言うと、屈託のない笑みを僕に見せた。 ただし僕には、悪魔が笑っているようにしか見えなかったが…… 「ま、待ってよ! 殴られるのは我慢するから、それだけは勘弁して……」 このままでは、僕のポケモンが彼に奪われてしまう。 それだけは何としても阻止せねばならないと思い、彼の足にしがみついた。 「うるせぇ! 敗者の分際で勝者に逆らってんじゃんねぇよ!」 だが彼はそう言い、しがみついてくる僕の手を蹴り飛ばした。 手に激痛が走る。 「じゃあ俺は行くぜ、アバヨ!」 彼は最後にそう言うと、まだ痛みに苦しんでいる僕の前から姿を消した。 洞窟に残された1人残された僕は、しばらくその場に呆然と座り込んでいた。 そしてその後……奪われたポケモンへの思いと、先程の少年への悔しさに揺り動かされ――涙を流した。 ――コトブキシティ―― 「着いた……コトブキシティだ……」 コトブキに着いたとたん、口から感嘆の声が漏れた。 家を出て数時間、僕はようやくコトブキに辿り着いたのだ。 ここコトブキシティは、シンオウ地方一の大都会と言われている。 その名に恥じぬよう、街中には10階を超える高さのビルがいくつも並んでいた。 少ししか離れていないのに、なんで故郷マサゴタウンとここまでの格差があるのだろうか…… 「えっと、ポケモンセンターは……」 先程購入した町の地図を広げ、ポケモンセンターへの順路を確認する。 この町には両親と何度か来たことがあるが、1人で来るのは初めてだ。 たしか来るたびに僕は、迷子になって泣いていた。 今日こそは迷わないようにと、地図を見ながら慎重に進む。 もし迷ってしまったときに、自分を探してくれる両親はもういないのだから…… しばらく街中を歩いていると、ようやくポケモンセンターの象徴である赤い屋根が見えた。 と同時に、僕は駆け出した。 202番道路では出木杉との戦いの後も、何度か野生ポケモンとの戦闘があった。 傷薬も全て使い果たしたが、ヒコザルの体はもう限界なのだ。 一刻も早く、センターで休ませてあげたかった。 やがて見えてきた入り口のドアに、全速力で飛び込む。 その瞬間、ドアのところに人影見えた。 「危ない!」 口ではそう言えても、足はすぐに止まってくれない。 まずい、このままじゃあぶつかる………… 次の瞬間、僕の全身に衝撃が降りかかった。 「いてててて……あ!」 ドアの前で倒れていた僕は、ゆっくりと身を起こした。 そのとき僕の目に飛び込んできたのは、自分と同じように倒れている同い年くらいの少女の姿。 そう……自分はさっき、この少女と衝突したのだ。 「ご、ごめん! 大丈夫?」 慌てて誤り、彼女のもとへ駆け寄る。 彼女はゆっくりと立ち上がると、こちらを見てニッコリと微笑んだ。 「私は大丈夫よ。 それより、あなたは大丈夫なの?」 「え……あ、うん。 全然平気さ! それと……本当にごめんなさい!」 本当はまだちょっと体がクラクラしていたが、強がってみせた。 そんなことよりいまは、彼女に謝ることが先決だ。 「いいのよ、あなたが無事でよかったわ……」 彼女はまるで、自分のことのように喜んでれた。 悪いのは完全に自分なのに、彼女はむしろ自分のことを心配してくれている。 ……なんだか、申し訳ない気持ちで胸が一杯になった。 しばらくして、ようやく僕は落ち着きを取り戻した。 それと同時に、ヒコザルのことを思い出す。 「あ! い、急がなきゃ…… 今日はホントにゴメン! さようなら!」 少女にまたまた頭を下げ、センターの中へ駆け込んだ。 「じゃあ、たしかにお預かりしますね」 ヒコザルを受け取ったジョーイさんは、暖かい笑みを浮かべた。 僕はその笑みに安心感を覚え、ロビーのソファーへ戻って行く。 ヒコザルの回復には、1時間程度かかるそうだ。 この間に町での用事を済ましたり、観光をしたりすることもできる。 だが、どうせならヒコザルと一緒に町の中を歩きたかった。 だからヒコザルが回復するまでは、ここでテレビでも見ながらゆっくり過ごすことにしよう…… ………………………… 「……あのー」 ………………………… 「……………………あのー!」 ………………………… 「ちょっと、起きてくださいよ!!!」 突然耳元に、大きく甲高い声が鳴り響いた。 ……どうやら僕は、先程まで眠っていたらしい。 いまの大声で意識が戻り、そのことに気付かされた。 大声のせいか、ロビーの人たちが皆、こちらを見ている。 「……んー? だ、だれ……」 眼鏡を外して眠い目をこすり、再び眼鏡をかけて声の主を凝視する。 「き、君は!」 驚きを、隠せなかった。 そこにいたのは、先程衝突したあの少女だったのだ。 「呼んでるわよ……ジョーイさんが、あなたを」 「え……あ、はい!」 少女に促され、慌ててジョーイさんのもとへ向かう。 どうやら、すでにヒコザルの回復は終わっているらしい。 「ご、ごめんなさい!」 ジョーイさんに頭を下げ、ヒコザルを受け取る。 ……なんだか今日は、頭を下げてばかりだ。 ヒコザルを受け取り、少女のもとへ戻った。 「あなたがなかなか起きてくれないから、つい大声を出してしまったわ……」 「ご、ごめん!」 少女が開口一番にそう愚痴ったので、またまた謝ってしまった。 「……えっと、僕はのび太っていうんだ。 君は?」 とりあえず、自己紹介をしておく。 「私は静香よ。 よろしくね、のび太さん」 少女――静香はそう言い、僕に再び笑顔をみせた。 それからはセンターを出て、町を歩きながら静香といろいろな話をした。 彼女もまた、先程センターにポケモンを預けていたらしい。 まず一度ポケモンを預け、外に出た時に僕と衝突。 それからポケモンを受け取って帰ろうとした時、ジョーイさんに呼ばれても熟睡している僕を見つけ、起こしたという具合だ。 そのことを聞いたあと、静香にこう尋ねられた。 「そういえば、のび太さんはなんであんなに急いでいたの?」 「え……ヒコザルがだいぶ傷を負っていたから、早くセンターに連れて行ってあげなきゃって思って……」 僕がそう答えると、静香は、 「へえ、のび太さんって優しいのね」 と言って微笑んだ。 ……いま顔が真っ赤になっているのが、自分でも分かった。 ―――よく見ると、静香はかなり可愛らしい顔つきをしていた。 少なくとも、僕が知っている同年代の女の子にこんな可愛い子はいない。 そんな彼女と話している自分は、最高の幸せ者だとまで思っていた。 思えばこのとき、僕はすでに静香に惹かれていたのだろう。 ……いわゆる、『一目惚れ』って奴だろうか…… その後も静香と、いろいろな話をした。 主に自分が質問し、彼女が答えるといった感じだ。 その中で、分かったことが3つある。 まず一つ目は、彼女はやはり自分と同い年だということ。 二つ目は、彼女がなんとあのコトブキトレーナーズスクール(以降KTS)の生徒だということ。 KTSといえば、多くの有名なトレーナーを輩出していることで有名だ。 いわゆる、エリート学校という奴である。 そして三つ目は、彼女の夢もまたポケモンマスターだということ。 現チャンピオンであり初の女性チャンピオンである、あのシロナのようになりたいとか…… 「実は僕の夢も、ポケモンマスターになることなんだ!」 僕が自慢げに話すと、静香は僕に問うてきた。 「ずっと聞きたかったんだけど……もしかして、のび太さんは旅をしているの?」 「うん、そうだよ」 僕が肯定の返事をすると、静香は突然黙り込んだ。 そしてしばらく何か考え事をした後、僕に言った。 「実は私も、今日旅に出るところなの……」 ………………………… 「ほ、ほんとに!?」 しばらく空白の時間を置いてから、気の抜けた返事をする。 まさか彼女もまた、自分と同じく今日旅立つだなんて…… もしかして、これは運命という奴じゃないのか? ……一瞬、そんなくだらない妄想をした。 静香が今日旅に出るという話を聞いてから、ずっと悩んでいた。 彼女に、自分と一緒に旅をしないかと誘いたかったのだ。 1人より2人で旅する方が楽しいし、あのKTSの生徒ともなればいろいろなことを吸収できるかもしれない。 ……当然、かわいい子と一緒に旅ができるなんていう下心もあったのだが。 誘いたい……けど誘うのが恥ずかしく、いま一歩踏み出せないでいたのだ。 だが、自分の気持ちに嘘はつけない。 『勇気をだすんだ、のび太!』 自分にそう言い聞かせ、僕はついに彼女を誘う決心をした。 「あ、あの……も、もしよかったら……僕と旅を……「待って!」 僕の精一杯の勇気は、彼女の言葉に遮られてしまった。 彼女は、正面にある一軒家を指差している。 「いまあの部屋の窓から、だれかが侵入してた。 たぶん泥棒だわ、捕まえないと……」 彼女はそう言い、腰につけたモンスターボールを取り出す。 そして、正面の家へ向かった駆けて行った。 「ちょ、ちょっと待って!」 僕は慌てて、遠ざかる彼女の背中を追いかけた――― ――コトブキシティ とある民家―― 「待ちなさい、あなたたち!」 先に家の中へ入って行った静香の、啖呵を切る声が聞こえる。 その後に続いて、僕も部屋の中に突入した。 「な、なんだ……」 「な、何者だ、お前たち!」 部屋に入った瞬間、2人の男の声が聞こえた。 どちらも、白と黒の二色で彩られた変わったデザインの服を着ている。 ……正直ちょっと、かっこいいと思っていたりする…… 突然乗り込んできた僕たちを見て、2人とも目が点になっていた。 「それはこっちのセリフよ。 あなたたち、人の家で何やってるの!」 静香が相手を睨みつけ、モンスターボールを構える。 その姿は、男の僕より断然かっこよかった。 「やる気かぁ? なら、容赦はしないぜ! ガキの分際で大人に刃向かうってことがいかに愚かなのか、思い知らせてやるよ!」 敵の2人も、モンスターボールを取り出す。 どうやら向こうも、ポケモントレーナーのようだ。 「敵は2人……ダブルバトルよ、のび太さん!」 ふいに静香がこちらを向き、僕に呼びかける。 「え……バト、ル……」 いつの間にか、僕の脚は震えていた。 「どうしたの、のび太さん? 早く、ポケモンを出して!」 静香にそう言われても、僕はなかなかボールを取り出すことができない。 だって―― 「その、僕、実はまだ、ポケモンバトルに勝ったことがなくて…… それに、ダブルバトルなんてやったことがないし……」 怯えながらそう喋る僕の声は、間違いなく震えていたのだろう。 ――202番道路での出木杉との戦いの後、僕は一度もトレーナー戦をしていなかった。 別に、戦う機会がなかったわけではない。 確かに何度か、トレーナーを見かけることはあったのだ。 でも、でも僕は彼らと戦おうとはしなかった。 それどころか、むしろ見つからないようにしていた……避けていたのだ。 ヒコザルが傷ついていたから、戦ったら自分は不利だった。 確かに、そんな理由付けをすることもできる。 ……でも、心の底にはたぶん“恐れ”があったのだ。 出木杉のミニリュウに、一撃もくらわせないまま完敗した屈辱。 あのときのように、また惨めな負けを喫するのではないか。 そんな恐れのせいで、僕は戦うことから逃げていたのだろう…… そしてそれは、いまこのときも同じだ。 「何だアイツ、怖気づいてるじゃねえか」 敵の内の片方が、僕を見てゲラゲラと笑っている。 その嘲笑を聞いて、頭の中がカッと熱くなる。 そして、この場から逃げ出したいという衝動に駆られる。 彼らと戦うのが、怖い。 彼らは泥棒―――つまり、悪人。 幼い頃テレビで見た悪役は、いつも強くて……何より恐ろしかった。 その身から放たれる、圧倒的な恐怖のオーラ。 こんな空き巣という小悪党でも、今の僕には確かにそのオーラが感じられた。 「ダメだ……やっぱり僕には無理だよ……」 口から、そんな弱気な声が漏れる。 顔を下げ、自分の足に目を向ける。 脚の震えは、まだ止まらない…… 「……顔を上げて、のび太さん」 静香の声が聞こえる。 その声には、いままでない重みがあった。 「あなたが勝ったことがないのなら、私が勝たせてあげる」 彼女はハッキリと、そう言い切った。 「だから勇気を出して、のび太さん。 一緒に、戦いましょう」 彼女の小さな背中が、何よりも頼もしく見えた。 ―――いつのまにか僕は、モンスターボールを握り締めていた。 「お、やる気になったのか?」 「どっちにしろ、ガキ如きが俺たちには勝てねえよ!」 2人組みがポケモンを場に放つ。 ワンリキーとズバット、どちらも生で見るのは初めてだ。 「頼んだわ、ペンちゃん!」 「い、行け、ヒコザル!」 対する僕たちも、ポケモンを繰り出す。 僕はヒコザル、静香はペンちゃんと名付けられたポッチャマだ。 「ズバット、噛み付くだ」 「ワンリキー、空手チョップ!」 敵の命令とともに、2体のポケモンが迫ってくる。 「ペンちゃん、ワンリキーにつつく!」 ペンちゃんはつつくで、向かってくるワンリキーを迎撃した。 つつくはワンリキーに効果抜群、的確な命令だ。 「のび太さん、ズバットがきてるわよ!」 「えっ?」 静香の方を見ていて、気付かなかった。 彼女の声を聞いたときには、すでにズバットがヒコザルに噛み付いていた。 「わ、わわわ、ヒコザルが!」 「しっかりしてのび太さん。 ペンちゃん、ズバットに泡!」 ペンちゃんの口から、物凄いスピードで泡が放たれる。 それを受けたズバットは吹っ飛ばされ、なんとかヒコザルは噛み付くから逃れられた。 「ふぅ、助かった……」 噛み付くから逃れたヒコザルを見て、僕は安堵の溜息をつく。 「ありがとう静香ちゃ……う、後ろ!」 慌てて、静香に呼びかける。 ペンちゃんの後ろに、忍び寄る影が見えたのだ。 「甘いんだよ、てめぇらは!」 男の声と共に、ペンちゃんに襲い掛かるワンリキーの空手チョップ。 ペンちゃんが地面に叩きつけられる。 「僕のせいだ……」 ペンちゃんの苦痛に歪む顔を見て、胸が痛くなる。 こちらのフォローに回ったがために、ペンちゃんはワンリキーの奇襲を受けた。 僕がもっと、1人で戦えるくらいしっかりしていれば…… そんなふうに自分を責めていると、再びズバットがヒコザルに迫ってきた。 静香はワンリキーと戦っている、フォローを期待するわけにはいかない。 僕がやるしかないのだ。 僕が1人で、あのズバットを倒すしか…… 「ヒコザル、火の粉だ」 ヒコザルが口からいくつもの火の玉を吹き出す。 だがズバットは、それを華麗な動きでかわしながら近づいて来る。 「くそ、もっと火の粉を放て!」 僕が何度命令しても、やはり火の粉はズバットに当たらない。 このままじゃだめだ、一体どうすれば…… 「のび太さん、ただ攻撃するだけじゃあだめ。 ヒコザルには、補助技だってあるはずよ!」 僕が困っているところに、静香のアドバイスが飛んできた。 「補助技……補助技……」 静香のアドバイスを、頭の中で何度も反芻する。 いままで僕は、引っ掻くや火の粉で攻撃することしか考えていなかった。 でも、ヒコザルにはまだ他にも技があるのだ。 静香の言葉を聞いて、そのことに気付かされた。 ズバットがヒコザルのすぐ近くまで迫ってきた。 仕掛けるなら――いまだ! 「ヒコザル、睨みつける!」 僕の命令を受けたヒコザルが、ズバットを鋭く睨む。 その迫力に押されたのか、ズバットの動きが一瞬止まる。 「いまだ、引っ掻け!」 ヒコザルの爪が、ズバットの体を切り裂く。 睨みつけるのおかげで防御が下がっているので、威力はかなりのものだ。 「とどめの火の粉!」 引っ掻くを受け地に落ちていくズバットに、火の粉で追撃する。 炎に包まれたズバットの姿を見て、確信する。 もう、立ち上がることはないだろうと。 「凄いわ、のび太さん!」 静香が、僕を褒め称える。 僕はなんだか照れくさくて、ボリボリと頭を掻いた。 「さて、残るはあと一人だ」 ペンちゃんとワンリキーの方を向き、呟いた。 「くそっ! 1対2になっちまったじゃねえかぁ! おいてめぇ、あんなガキ相手になにやってんだ!」 窮地に立たされた敵の1人が、もう1人を責め始めた。 責められた方は、悔しそうに舌打ちをしていた。 「残るはワンリキーか……のび太さん、ヒコザルのレベルは?」 静香は何か考え込んだ後、突然僕に問うてきた。 「えっと……こないだ確認した時は、9レベルだったかな……」 僕の言葉を聞いた彼女は、小さくガッツポーズをとる。 「そのレベルなら、挑発が使えるはずよ」 彼女は、ニヤニヤしながらそう言った。 静香が何を考えているのか分からないが、とにかく挑発を使えということだろう。 ヒコザルがそんな技を覚えていることすら知らなかったが、とにかくやってみるしかない。 「ヒコザル、挑発だ!」 僕が命令すると、ヒコザルは突如敵を指差して笑い出す。 更には敵に何か言ったり、尻を叩いたりして馬鹿にしている。 それを見たワンリキーは、怒り狂って襲い掛かってきた。 「ヒコザル、もう下げていいわよ」 「え?」 突然の言葉に戸惑いつつ、言われた通りヒコザルを回収する。 「よし、あとは任せて!」 静香はそう言うと、ペンちゃんをボールの中に引っ込める。 そして、代わりに新たなポケモンを放った。 場に現れたそいつは、紫がかった黒色の体を持ち、宙にプカプカと浮かんでいる。 僕はそいつを、昔買ったポケモンの図鑑で見たことがあった。 「ムウマ、だと……」 敵の男はそいつの名を呼ぶと、ガックリと膝をついた。 「え、どういうこと……」 すでに勝利を諦めたような敵の姿に、僕は戸惑いを隠せない。 「まあ、見ていればわかるわ」 静香にそう言われ、真剣に勝負の流れを見守る。 ムウマは常に、サイコウェーブを放ってワンリキーにダメージを与えている。 ワンリキーはそれに対し、ひたすら攻撃を繰り出して抵抗する。 だがそれらは全て、ムウマの体をすり抜けていった。 「挑発を受けたポケモンは、攻撃技しか出すことができない。 そしてワンリキーの攻撃は全て、ゴーストタイプのムーちゃんには通用しない。 ……つまりもう、あちらに勝ち目はないのよ」 静香が笑顔でそう言うと同時に、ワンリキーがゆっくりと崩れ落ちた。 敵にはもう、ポケモンは残っていない。 と、いうことは…… 「……やった。 僕たち、勝ったんだ!」 僕はしばらく呆然とした後、拳を天に突き上げて咆哮した。 そして思わず静香の手をとり、小躍りした。 ―――これが僕の、生まれて初めての勝利だった。 現在の状況 のび太 コトブキシティ 手持ち ヒコザル ♂ LV10 静香 コトブキシティ 手持ち ペンちゃん(ポッチャマ) ♂ LV12 ムーちゃん(ムウマ) ♀ LV13 スネ夫 ??? 手持ち エル(ナエトル) ♂ LV7 出木杉 ??? 手持ち ミニリュウ ♂ LV14 他不明 「このたびはほんと……何と礼を言えばよいものか…… あの、何かお礼の品を……」 「いえいえ、本当に構わないんですよ」 女性からの感謝の言葉に、静香は遠慮がちな態度を見せる。 ―――あのバトルの後、すぐに僕たちは警察に連絡をした。 勿論、犯人を逃げられないように拘束してから、だ。 警察と、それから盗みに入られた家の住人も連絡を受けてすぐに駆けつけた。 (ちなみにこの家の住人は30代くらいの夫婦、子供はいないそうだ。) 警察は犯人の逮捕などで忙しかったので、僕たちには簡単な礼を述べただけだった。 でも後日表彰し、礼金も出すと言ってくれた。 だが静香は、それを断ってしまった。 さらに先程から被害者夫婦が礼をしたいと言うが、それも断っている。 僕は貰えるものは貰っておきたかったのだが、仕方なく諦めることにした。 そうして僕らは何も得ずにその場を去り、一度ポケモンセンターに帰ってきた。 「のび太さん……その、さっきはごめんなさい」 「え?」 センターのソファーに腰を下ろすと、いきなり静香に謝罪された。 「賞状もお金もお礼の品も、全部私が断っちゃって……」 「別に構わないけど……どうして断っちゃったの?」 先程から引っかかっていたことを、静香に聞いてみる。 静香は、申し訳なさそうに答えた。 「えっと……これは私の完全なわがままだけど…… 早く旅に出たくて、賞状やお金なんて待っていられなかったの」 『旅に出たい』……その一言を聞いて思い出した。 先程のバトルの前に、言いかけた言葉を…… もう一度、勇気を振り絞る。 再び彼女に、一緒に旅をしようと誘うために。 それも今度は前のように途切れ途切れではなく、はっきりと言うのだ。 「「……あの!」」 ――なんとタイミングの悪いことか…… 僕と全く同時に、静香も何かを喋ろうとしたのだ。 「いいよ、さきにそっちから言って?」 まずは、静香の話から聞くことにした。 「その……えっと……」 静香はしばらくうろたえた後、僕に意外な言葉を発した。 「よかったら、私と一緒に旅をしない?」 「え……え、えええええええぇぇ!」 思わずソファーから立ち上がり、大声を上げてしまった。 まさか……まさか、静香の方から誘われるなんて…… 「……何も、そんなに驚かなくても…… それで……のび太さん、答えを聞かせてくれる?」 静香は、真剣な眼差しでこちらを見ている。 彼女に対して僕のするべきことは、真剣に答えることだ。 「勿論、OKだよ。 ……改めてよろしくね、静香ちゃん」 僕はそう言って、右手を差し出す。 「よろしく、のび太さん」 静香は笑顔で、僕の手を硬く握り締めた。 「……じゃあ旅支度をしてくるから、ここで待っててね」 静香はそう言って、先にセンターから出て行った。 「……あ、そうそう、さっき何を言おうとしてたの?」 「あ、あれは何でもないから、気にしないで!」 去り際にそう問われ、慌てて返答した。 まさか自分が同じことを考えていたなんて、おそらく彼女は思ってもいないだろう。 「ごめんなさい、遅くなっちゃった!」 あれから数時間後、静香はようやくセンターに戻って来た。 空はすでに、オレンジ色に染められている。 「いいよいいよ、気にしないで」 口ではそう言ったものの、実をいうとちょっと気になっていた。 ただ旅支度をするだけなのに、なんでここまで時間がかかったのだろうか…… ……まあとにかく、いまは旅のことだけを考えていよう。 「よし、じゃあ行こうか!」 「うん!」 僕らは顔を見合わせ、センターを出て歩きだした。 コトブキに、別れを告げる時がきたのだ。 「……そういえばあの空き巣犯、結局何者だったのかなあ……」 街中を歩いていたときに、ふと静香が呟いた。 「さあ、よく分からないよ。 ……でも、あの服はかっこよかったなあ……」 「え……いくらなんでもそれはないでしょう」 僕の言葉を受けた静香は突如クスクスと笑い出した。 何が面白いのかよく分からなかったけど、少なくとも彼女が僕に心を開いてくれていることだけは確かだ。 『どうやら、楽しいたびになりそうだな……』 ―――このときの僕は、ただ純粋にそう信じていた。 この先にさまざまな試練が僕たちを待ち構えていることなど知らずに…… ――???―― 自分1人しかいない、広く静かな部屋。 その部屋に突如、ドアをノックする乾いた音が響く。 「アカギ様、ご報告があります!」 ノックのあとに、声が続く。 「入れ」 短い命令を下すと、青い髪の若い男が部屋に入ってきた。 「で、報告とはなんだ、サターン?」 青い髪の男――サターンに問う。 「それが……先程コトブキシティで、入りたての下っ端が空き巣に入って捕まりました。 しかもどうやら、子供に撃退されたようで……」 「また、か……」 その報告を受け、小さく溜息をついた。 ここ最近、このような報告を受けることが多くなってきた。 少し前まで、自分たちの組織はひっそりと目立たぬよう活動してきたというのに。 ……全く、実に情けない話だ。 もう一度、今度は深い溜息をついた。 「やはり、志願者を全員採用するのはやめた方がいいのでは……」 深刻そうな自分を見て、サターンがそう進言してきた。 確かにいまこの組織がとっている、全員を採用する制度には穴が多すぎる。 もともと、ろくな人間が集まらないのがこの組織だ。 それを全員採用していたようでは、今回捕まったような無能で愚かな者も沢山入ってしまう。 サターンの言う通り、厳選された優秀な者だけを採用した方がいいのかもしれない。 だが―― 「いまは人を選んでいる時間はない。 少しでも多くの人間を、かき集めなければいけないのだ」 それがいまの、自分の考えだった。 「例の計画のため、ですか……」 サターンの言葉に、首を縦に振って返答する。 「ああ、その通りだ。 私は三年間、この計画の成功をひたすら待ち続けた。 使える者はなんでも利用する、絶対に失敗するわけにはいけないのだ……」 己の拳を、強く握り締めた。 次へ
https://w.atwiki.jp/niconicojikyouplay/pages/1425.html
【ゲーム】ドラえもん のび太のBIOHAZARD(PC) 【作者名】終太 【完成度】完結(08/08/11~08/08/31) 【動画数】9 【part1へのリンク】 【マイリストへのリンク】http //www.nicovideo.jp/mylist/7926963 【備考】 はああああああああああああ -- なみ (2010-01-05 14 49 21) konnbannwa -- 7735 (2010-04-09 20 11 31) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/244.html
前へ 《インターミッション》 注:男のたしなみ 俺はジャイアン、ガキ大将。 ルネジムをクリアしてから俺様が何をしていたか教えてやるぜ。 ダイビングでルネを出た俺様はキナギタウンに向かうつもりだった。 しかしその道中、なんとあのマホとナホを見かけてしまったんだ。 俺は迷った。 このまま何の関わりにもならないまま二人から遠ざかるか、それとも後を尾行するか。 そして俺は後者を選択した。 理由はただひとつ、俺が持っている男のたしなみアイテム(今までの戦利品)が 限界を超えていたからだ。 新たなるオカズ…いやロマンを求めて俺は二人を追うことにした。 それからは一瞬一瞬が真剣勝負だった。 野宿しているマホとナホが寝静まるまでダイビングで海中に身を潜め、 そしてこっそりと下着を拝借した。 『絶対気付かれてはいけない』という緊張感と『二人が知らない』という 背徳感に俺様も興奮しっぱなしだ。 無論たしなんだ後は元に戻しておく。 そう、盗んでしまうと二人に警戒されるかもしれないからだ、俺って頭いいぜ。 こうして俺は毎日新鮮な使用済み下着を堪能しつつ、 二人の後を付かず離れず尾行していた。 注:男のたしなみ そして翌日はトクサネに到着しようかというその日の夜。 俺はついにやってしまった。 その日もいつものように、砂浜に寝ている二人のバッグから 使用済み下着を取り出す。 『1、2…ひとり4枚、合わせて8枚か』 彼女等は必要な枚数だけしっかりと替え下着を用意していたようだ。 約四日間の旅をしてきたことがわかる。 『今日は最後だから今までの分も全部使ってやるぜ』 さすが俺様、大物ならではの発想だぜ。 『頭部、そして腕部装着完了!』 せっかくだから4枚まとめてかぶってみる。 そして両手に2枚ずつ、準備は完了だ。 その時、不意に俺の目の前に一匹のポケモンが現れた。 青と白の2色で彩られた大きなポケモンは俺を不思議そうに見ている。 『コイツは……そうだ、ラティオス!』 ゲームではいつもすぐ逃げるからイライラしてぶっ殺してた あの伝説のポケモンが目の前にいる。 俺は別の意味で興奮しちまったね。 一発勝負、手持ちで最も捕獲率が高いハイパーボールで行くしかない! 「いけ、ハイパーボール!」 「うーん…なに~」 ボールを投げようとしたジャイアンの背後から声がする。 ジャイアンが思わず振り向くと、 目を覚まして体を起こしたナホと目が合ってしまった。 注:男のたしなみ 「……」 「……」 「……よ、よう。久しぶり」 気まずい沈黙を俺が破ると、ナホは大きく息を吸い込んだ。 「いやあああああああああっっ!!」 その声に驚いてラティオスは空高く飛んでいってしまう。 俺は千載一遇のチャンスを潰したわけさ…… だが今はそれどころじゃない。 「先輩、先輩!変態が!」 「ひいっ、以前私たちを視姦していたあの子供よっ!」 マホとナホが一斉にボールを投げる。 現れた2体のトドグラーは俺様を強襲し、 のしかかられて動きが取れなくなってしまった。 「さて、この変態小僧をどうしますか?先輩」 「やっぱり警察に突き出すしかないわね」 そんな二人の相談を聞いて俺はゾッとした。 さすがに犯罪者にはなりたくない。 俺は万引きGメンに許しを請うように二人に助けを求める。 「わ、悪かったよ。取った下着買い取るからさ、へへへ」 口に出した後で気が付いたが、これは完璧に援交オヤジの発言だ。 しかし、ジャイアンの発言は二人の少女に予期せぬリアクションを取らせた。 「先輩、お金だって……」 「そ、それは魅力的な提案ね……」 チャンス、お金は効果抜群だ! すかさず二回目の攻撃をたたき込む。 「俺様を警察に突き出しても一銭も入らないぜ。いくら欲しいんだよ、言ってみな」 もう完全に現行犯の痴漢の言う台詞である。 注:男のたしなみ マホとナホはひそひそと相談を始めた。 『ふ、俺は勝算があってこの提案をしたんだぜ』 そう、毎晩バッグを漁っていたので二人の経済状況も欲しい物も把握している。 こういうプチ情報も男のたしなみをするにはスパイスになるのだ。 「じゃあ、あんたみたいな子供に出せるかわからないけど……」 「下着1枚につき1万、計8万出せるなら許してあげるわ!」 俺様は想定内の金額が来たことににやりとした。 そして彼女等に次のトラップを仕掛ける。 「わ、わかった、8万だな…俺のバッグに財布が入ってるから取ってくれ」 マホとナホは俺を警戒しながらバッグを物色する。 中から取り出した俺の財布の中身を見て、二人の顔色が変わった。 「ナホ…80万以上入ってるわ」 「先輩、こいつすごい金持ちです……」 その光景に二人の目は釘づけになっていた。 『くくく、レイカやミツグを何度も狩っていた甲斐があったぜ』 そして俺はマホとナホに最後の選択を迫る。 「買うのは8枚でいいのか?まだ買ってもいいぞ」 そして俺様と二人はビジネスパートナーになったんだ。 注:男のたしなみ それから二人は俺の後を付いてくるようになる。 そして俺は毎日新鮮な素材を調達することができるようになった。 俺という消費者とマホ&ナホという生産者の付き合い。 それはだんだんと親密になり、流星の滝に着いた頃には「タケシ」と 下の名前で呼ばれるまでになったんだ。 今は俺がたしなんでいる最中を二人が普通に見物しているくらいの 空気感になっている。 流星の滝、深部。 「ふう、ごちそうさん」 「相変わらず盛ってるねぇ、タケシ」 「タケシくさーい、あははは!」 俺はいつもの行為を終えて、ガサガサとティッシュを取り出している。 この滝でゲットしたタツベイは順調に育成され、ボーマンダにまで進化した。 これで出木杉相手でも遅れは取らないだろう。 「なあ、おまえらお菓子残ってないか」 「手洗ってきたら分けたげる」 ナホにウェットティッシュを渡され、 俺は手に持っていた使用済みティッシュを放り投げた。 「ジャイアン…なんかベタベタしてるんだけど、これ」 聞き覚えのある声が聞こえた。 その方向を向くと、頭に丸めたティッシュを乗せたスネ夫がいたんだ。 「お、おまえ何やってんだ?」 スネ夫はダイゴに呼び出されてここに来たらしい。 「確かにゲームではここにダイゴさんがいるはずなんだけど……」 「あん?俺はここで修業していたが見てないぞ」 確かにここにいたのはドラゴン使いやら金婚式の老夫婦とか、そんな奴らばかりだ。 ダイゴの姿は見ていない。 「今回の呼び出しはなんかおかしいんだよな。 朝起きたら枕元にダイゴさんからの手紙があったんだ」 あまりに不自然な状況に、スネ夫も最初は出木杉の罠ではないかと疑った。 しかし結局のところ、真偽は行ってみないとわからない。 「だからこっそり身を隠しながらダイゴさんの姿を見にきたんだけど……」 「そこで俺を見つけたってわけか」 俺はスネ夫の背中をバンバンと叩く。 「とりあえず一旦休戦だ、二人でダイゴを探してみようぜ」 そして俺とスネ夫はダイゴさんと出会い、出木杉のルネシティ襲撃計画を知った。 ダイゴさんの調査、スネ夫がブレーン達から聞いた情報、 その二つを元に対伝説ポケモン対策を練ったんだ。 スネ夫はダイゴさんにはいくつか腑に落ちない点があると言ってたが、今はそれどころじゃない。 早くしずかちゃんを助けないとな。 なんたって俺はガキ大将、子分達を助けるのは当たり前だぜ! 注釈、マホとナホ:あさせのほらあなの前にいるトレーナー ポケモンリーグ。 チャンピオンの座に座る出木杉の前にジンダイが現れる。 「ご苦労さま、ジンダイ」 出木杉のねぎらいはジンダイの行なったしずか拉致に対してである。 ジンダイは何かを言いだしそうになるが、それをかろうじて抑えている。 しずかは眠り粉によって眠らされ、別室に監禁している。 出木杉はその様子を見ながら満足気に頷いた。 『今すぐヤッてしまいたいが、それでは僕の気が済まない』 出木杉の目的はひとつ、「しずかに最大の絶望を与えた上で」服従させることだ。 その為には、しずかの目の前でのび太達を叩きのめす事が必要。 「いつもみんなで大冒険をする時は団結するんだってね。僕は呼ばれたことすらないのに」 そう、出木杉を突き動かしているもうひとつの心情は疎外感。 しずかとのび太達の間にあり、出木杉だけにはない「絆と友情」を粉々に打ち砕き、 リセットする。 それこそが出木杉の求めるエンディングなのだ。 「ドラえもんとの接触、そして僕の下僕達の敗北…… いくつか腑に落ちない点があるな」 まず最初の疑問は「もしもボックスが破壊されている」ということだ。 破壊されたにも関わらず現状が維持できているということは、 おそらく元の世界に帰ることは困難なのだろう。 「それはこっちとしても願ったり叶ったりなんだが……」 いったい誰が? 出木杉本人以外に「この世界に留まりたい」という奴がいるというのか。 『それだけの行動を起こすからには、僕を倒す自信があるということなのか』 どちらにしろ、ボックスの存在を知っている誰かの仕業には違いない。 第2の疑問は、「イズミの不可解な敗北」だ。 漂流していたイズミは、マユミによって無事助けだされた。 しかし、イズミ本人はなぜ自分が敗北したのかを全く覚えていなかったのだ。 『不意打ちで気絶させられたか、記憶をいじられているか……』 しかし誰がそれをやったのか。 イズミが覚えている時点ではしずかは逃亡し、ドラえもんは敗北している。 他の人間の行動もナギ、アスナ、ツツジ、そしてジンダイの監視により アリバイが確定しているのだ。 「あそこにいたメンバー以外にも僕に歯向かう愚か者がいるというのか」 抵抗勢力には心当たりがありすぎるが、イズミを倒せるほどの存在は記憶にない。 そして最後の疑問は、「伝説のポケモン達の不自然な敗北」である。 報告を聞いた出木杉もポケモンの技を使ってみたが、噛み付くなどの技のダメージが 明らかに変化していた。 ただならぬ事態に、出木杉はマユミに命じて事実関係を調査させている。 先程第一報が来たのだが、なんとすべての技が物理・特殊属性に分かれていたのだ。 噛み付くは悪タイプでありながら、攻撃の数値でダメージが決定しているのである。 「早急にデータを収集しないといけないな」 だが出木杉の頭には最大の疑問が残っている。 誰がこのようにデータを書き替えたのか、ということだ。 世界に干渉するような力を持つ存在といえば、ドラえもん以外には考えられない。 だがゲームを知らないドラえもんが設定したとは思えないくらいに理にかなった 設定改変である。 物理的な技と特殊的な技が見事に二分されており、一朝一夕に考えられたとは 思えないのだ。 「骨川君辺りが入れ知恵したか?」 深く考えても仕方がない。 世界の設定を変えたとしても、その土俵の上で叩きのめしてやればいいのだ。 出木杉はジンダイに下がるように命令すると、マユミの技データのチェックを始めた。 ルネシティ。 街の復興作業もそこそこに、主要メンバーがユニオンルームに集まっていた。 ドラえもん、のび太、ジャイアン、スネ夫。 フロンティアブレーンのヒース、ウコン。 そしてダイゴとマホ、ナホ。 「自己紹介も済んだことだし、とりあえず今後の事を話し合おう」 ダイゴがそう切り出し、机に紙を広げる。 それはサイユウシティとチャンピオンロードの詳しい見取り図だ。 「僕が得た情報では、デキスギはチャンピオンロードとポケモンリーグ周辺に大量の ポケモン、そしてデキスギに心酔し服従したトレーナー達を配置しているようだ」 地図にはトレーナーの巡回ポイントも示されているが、すごい人数である。 「こんな人数相手に僕らだけで勝てっこないよ!」 のび太が弱音を吐くが、皆口に出さないだけで本音はのび太の言うことを 肯定している。 「せめて四次元ポケットさえあれば……」 ドラえもんが自分の腹を見ながら落胆する。 ほとんどの道具がメンテ中とはいえ、通りぬけフープや石ころ帽子があれば 潜入はかなり楽になっていたはずだ。 しかし、のび太の部屋のスペアポケットまで何者かに盗まれており、 その希望は潰えている。 おそらく盗んだのは出木杉だろう。 しかし、あのポケットから望みの道具を出せるのはドラえもんとのび太くらいのものだ。 しかもほとんどの道具の効能を出木杉は知らない。 悪用されることはまずないだろう。 「ゴローンやゴローニャへの対抗策はすでに打ってある」 ウコンがヒースに目配せすると、ヒースは続けて話しだす。 「ダツラがキンセツでヌオーとニョロボンの大量育成を続けているのさ」 「ジンダイの情報は嘘ではなかったようじゃな。 奴は奴なりに筋を通したということか……」 対大爆発のために湿り気の特性を持つポケモンの育成を提案したのは 裏切ったジンダイなのだ。 二人のブレーンが複雑な思いで語り終えたとき、不意に立体映像が現れた。 「よう、久しぶり」 「だ、ダツラか!」 ヒースとウコンが同時に声を上げる。 ダツラは皆を見回すと、自己紹介を行なった。 「つーかそれどころじゃないんだ!足りないんだよ!」 ダツラが言わんとしていることがわからず、皆が首を傾げる。 「水の石が足りないんだ、ニョロゾをニョロボンに進化させられない……」 その言葉にダイゴが苦い顔をする。 「対岩ポケモンには水だけではなく格闘属性も重要だ、タイプ一致による攻撃力増加が ほしいところだが……」 その時、スネ夫が思い出したようにカバンをごそごそと漁りだした。 「確かここに……あったあった!」 スネ夫が取り出したのは大量の色とりどりの欠片。 「これをトレジャーハンターに渡せば進化石が手に入るよ!」 「ありがてえ!」 ダツラが拳を自らの手のひらに叩きつける。 「これで解決だな。では君たちには突入決行日までに万全の状態をしいてもらう」 ダイゴがドラえもん達の前に写真を出す。 それを見たジャイアンとスネ夫が同時に声を上げた。 「ら、ラティオス!」 「そう、無限ポケモン・ラティオスだ。こいつを君たちに捕まえてもらう」 ジャイアンが渋い顔をする。 「けどコイツは出会ったらすぐ逃げちまう……ゲットは大変だ」 「せめて僕のポケットがあったなら、桃太郎印のきび団子でなんとかなるかも しれないのに」 ドラえもんがしょんぼりとうなだれる。 「そこでボクの出番ってわけさ」 そう得意げに言ったのはスネ夫。 「技教えマニアに頼んで、ボクのクロバットにくろいまなざしを覚えさせれば 逃げることはないよ」 「では、君がラティオスを捕まえるんだ」 ダイゴはスネ夫の肩に手を乗せ、袋に入ったタイマーボールを渡す。 「了解、ボクにまかせてよ」 スネ夫の役割が決まり、ダイゴはドラえもん達にも提案する。 「さて、君らは自分の手持ちポケモンを厳選して育成するんだ」 「今のポケモン達じゃダメなの?」 のび太の問いにダイゴは淋しそうな顔で答える。 「敵は予想をはるかに超える強さを持っている。今の手持ちに愛着はあるだろうが、 万全の態勢で行ってもらいたいんだ」 ダツラが話に割り込んでくる。 「俺のポケモンコレクションを使ってタマゴを生ませれば、大抵のポケモンは 手に入るぜ」 それを聞いたスネ夫がジャイアンに話し掛ける。 「ならホウエン以外のポケモンも使えるって事だよジャイアン!」 「かなりの戦力アップになるな!」 のび太とドラえもんは二人の会話の意味がわからないが、とにかく朗報のようだ。 「わしらがスパーリングパートナーになってやる。育成も楽になるじゃろ」 ウコンとヒースも名乗り出る。 「よし、まずはここから始めるぞ。頑張ってくれよ、少年達」 「おおーーっ!」 ダイゴの激励にドラえもん達も気合いの応答で返した。 ポケモンリーグ。 出木杉の前にはひとりの少年が立っている。 その少年を見る出木杉の顔が笑みを浮かべた。 「君の目…いい具合になってるね。そう、僕と一緒の目だ」 少年は何も言わずにただ出木杉を睨み続けている。 「で、ツツジ達が不在だったとはいえ、ここまでやってきたんだ。 話くらいは聞いてあげるよ」 そう言われた少年はやっと口を開いた。 「あなたと組みたいんですが」 その突然の提案に出木杉が笑いだす。 「まさか君がそんな提案をしてくるとはね。望みはなんだい?」 少年はただひとつ、ぽつりと呟いた。 「誰の邪魔も受けずにノビタと戦いたい、それだけだ」 出木杉の目が怪しく揺らめき、値踏みするように少年を観察する。 『試練としてはちょうどいいか』 「じゃあ君にはチャンピオンロードの出口で彼らを迎え撃ってもらうよ」 少年は何も言わずに振り向くと、その場を立ち去っていった。 誰もいなくなった部屋でひとり残された出木杉。 先程のやりとりを思い返し、呟いた。 「ふふふ、せいぜい張り切ってくれよ、ミツル君」 次へ
https://w.atwiki.jp/nobita_in_pokemon/pages/182.html
前へ ここまでのあらすじ… 僕はのび太。 事件は出木杉の一言から始まったんだ。 「ポケモンの世界で遊ぼう」 僕、しずかちゃん、ジャイアン、スネ夫、出木杉、ドラえもんの六人は ドラえもんの道具「もしもボックス」で部屋をポケモン世界に変えることにした。 だけどそれが出木杉の罠だったんだ。 出木杉は僕の部屋だけじゃなく、この町全てをポケモン世界に変えてしまった! そして出木杉はドラえもんを奪ってこのポケモン世界の支配者になったんだ…… そして出木杉が自分の右腕となる部下を探すため大会を開くと知った僕達は ドラえもんを助けるためポケモンを強くし、大会に出場する事を決めた。 大会当日… 僕達は苦戦しながらも予選を突破し、本戦に進出した。 本戦の一回戦、出木杉が送りこんだ幹部の一人にスネ夫が 怪我を負わされるが僕達はみんな勝利することが出来た。 その後出木杉の家に入り、出木杉がママが死んだ現実から逃げる為に この世界を作ったことを知った僕達は 『出木杉をもとに戻す』という新たな決意をして二回戦に挑むことにした。 二回戦はダブルバトル。 僕はパパと共に幹部二人と対決し、勝利した。 だが次に現れたしずかちゃんは様子がおかしい…… しずかちゃんはペアになったジンと言う男に捕まったみたいだ…… ジンに勝負を挑んだが僕は負けて大怪我を負わされてしまう…… 次の試合 ジャイアンは幹部の二人との対決になったのだが試合直前にペアのゴクが幹部のリーダーと知る。 ゴクは圧倒的な力で幹部二人を血祭りにあげ勝利した。 次の試合の終了後 急に出木杉が現れて『トレーナーへの直接攻撃をありにする』と宣言する。 そして……困惑する中スネ夫は二回戦へと向かった… キャラのまとめ(ネタバレ注意!) 『のび太』 手持ちはピカチュウ、ハッサム、ホウオウ。 切札のホウオウを上手く使えるかがこれからのポイント。 そしてピカチュウの進化も…… 『しずか』 現在行方不明。 『ジャイアン』 手持ちはカビゴン、ブーバーン、バンギラス。 手持ちは巨体のポケモンが多い。 実はまだカンナが死んだことを知らない…… バンギラスの巨体の謎も物語の鍵? 『スネ夫』 手持ちはクロバット、ジバコイル、??? 自分の実力の無さを気にしており、のび太達のなかで一番努力をしている。 予選で出会ったクリスの二回戦を目にし、さらに強くなることを望んでいる。 『ドラえもん』 出木杉に現在捕まっており、物語の序盤以外は登場していない。 『パパ』 手持ちはカイリュー、ウインディ、ライチュウ。 のび太のパパで実力も高い。2chオタクでママと仲直りするため大会に参加。 『出木杉』 手持ちはミュウ以外謎。 周り全ての支配を望んでいる。 『ジン???』 手持ちはルカリオ、サンダー、???。 しずかを監禁した張本人。 実力はかなり高く幹部二人を一人で倒したうえのび太に怪我を負わせた。 出木杉に強い恨みを抱いていて正体は……… 『ゴク』 手持ちはエンテイ、ファイヤー、???。 幹部のリーダー。実力は高い…… だが昔イジメにあい、性格が歪んでいて残酷な戦い方を好んでいる。 気付いてる人も多いと思うがカンナを殺したのはゴクなのだ。 『出木杉四代からくり』 業火、雷電、疾風、??? 出木杉の幹部のロボット四人衆だが三人は倒されている。 後一人は…… 『クリス』 手持ちはレジロック以外謎。 ロボットの様にただ命令をこなすだけのように戦う。 トレーナーを狙う戦い方を好んでいていつもフードを被り、姿を隠している。 クリスの正体は…… 『ミュウ』 赤い目と黒い体。そして圧倒的な力。 出木杉最大の部下でありポケモン。 だが……このミュウの行動には怪しい点がある。 『タイムパトロール』 まだ登場していないが物語に絡む可能性はかなり高い…… スネコンビ対キクシスター 「スネ夫君にしては……良い作戦だね」 「それじゃあ行くよ」 スネ夫達はステージに出ていった。 バニー「それでは……試合始め!!!」 「クォクォクォ」 怪しい二人の老婆がさらに怪しく笑い、ポケモンを出した。 キクノ「ドサイドン」 キクコ「フワライド」 地面にドサイドンが降り立ち、フワライドが高く浮き上がる。 キクノ「私達のコンボ……」 キクコ「あなた達に破れるかしら?」 スネ「クロバット!」 スネ吉「ヨノワール!」 スネ「まぁもうすぐ分かるよ。君らと僕らの作戦、どっちが凄いか スネ夫はキクコ達を指指して言った。 キクノ「黙りなさい。ドサイドン、地震よ」 地震により、ヨノワールがダメージをうける。 スネ「なるほど……フワライドには地震が当たらないって訳か。 でもクロバットにも当たらないよ」 キクコ「ふふふ、焦らないことが長生きのコツよ。 ……あれ行くわよ!キクノさん」 キクノ「はい! ドサイドン、フワライドにロックブラスト!」 スネ「何!?」 ドサイドンの手の穴から無数の小石がフワライド放たれる。 キクコ「フワライド、たくわえるよ」 フワライドが小石を吸い込み、どんどん大きくなっていく。 スネ「たくわえる?……まさか!スネ吉さん、まもるを使え!」 キクコ「フワライド、はきだすよ!」 フワライドの口?から無数の小石が勢い良く発射され、 フィールドの半分に降り注いだ。 キクノ「一体生きたようね」 クロバットはボロボロになって倒れているが、ヨノワールはまもるの効果で無傷ですんだ。 キクコ「さぁこのコンボをあなた達は破れるかしら?」 キクコが少しイラっとするくらいの笑顔で聞いてきた。 スネ吉「うっ!……スネ夫君何か対策考えたかい?」 スネ「なるほどね… 上のフワライドに攻撃しようとすれば、威力の高いドサイドンの技の餌食…… そして下のバトルに集中すれば、あのコンボが来る…… 完璧だよ…対抗策何て無い」 スネ吉「えっ!……スネ夫君何を言って」 スネ「今はね。でもこのポケモンを使えば、あんた達の二体を一気に倒せるよ」 スネ夫が手のモンスターボールを見せながら言った。 キクノ「面白いわね……早くそのポケモンを出しなさい!」 スネ「分かったよ。出てこい、ナッシー!」 三人「ナッシー!?」 三人「ナッシー!?」 あまりに意外なポケモンだったので他の三人は驚きの声を上げてしまった。 キクコ「ここは初代のSSの中じゃ無いのよ!」 キクノ「そうよ、いい加減にしなさい!」 スネ「うるさいな!!!」 三人「………」 三人は今度はスネ夫の大声に驚いた。 スネ「こいつでお前らを倒すよ。絶対にね。 あと1つ警告。あの技はもう止めといた方が良いよ。 僕はあのコンボを完璧に破れるからね」 スネ夫の言葉に少し焦っていたキク姉妹だが落ち着きを取り戻し口を開いた。 キクノ「……何を言い出すかと思えば」 キクコ「そんなこと言って私達にあのコンボを使わせない作戦ね」 キクノ「これがあなたが言ってた作戦?」 キクコ「笑わせないで!早速そのナッシーを倒させて貰うわよ!」 キクノ「ドサイドン、ロックブラスト!」 キクコ「フワライド、たくわえる!」 フワライドが小石を次々吸い込んでいく。 スネ「今だ!ナッシー、タマゴばくだん!」 ナッシーの顔に新たな実ができ、フワライドに放たれる。 キクコ「なるほど」 キクノ「フワライドにタマゴばくだんを飲ませるって訳ね」 キクコ「でもこの距離じゃ……」 キクノ「絶対に当たらないわね」 タマゴばくだんは横に流されている。 キクコ「ほら、やっぱり……」 スネ吉「サイコキネシスだ!」 キクノ「な、何なの!?」 タマゴばくだんが急に方向を変えてフワライドの口に入った。 そして空に浮かぶヨノワールが姿を現した。 スネ吉「僕を忘れちゃ困るよ。ヨノワールは幽霊だから姿を消せるのさ」 ドォーン!!! フワライドが大きな爆音をたて爆発し、煙を上げて落ちてくる。 キクコ「フ、フワライド!」 スネ吉「ヨノワール、サイコキネシスでドサイドンにぶつけるんだ!」 フワライドがドサイドンに激突し、誘爆を起こした。 スネ「ナッシー、とどめのウッドハンマー!」 先回りしてたナッシーの強力な一撃でドサイドンは倒れた。 キクノ「ド、ドサイドン!」 スネ「馬鹿だねぇ。僕の挑発にのってコンボを使う何て……笑っちゃうよ!w」 キクコ「……タマゴばくだんはノーマル技なのに何で!」 スネ「口に石を含んでる状態で爆発が起きればどうなるのか考えろよ。 飛行タイプを持ってるフワライドにはかなりのダメージだよ。 これで納得した?キクノさん」 キクコ「私はコの方よ!もう許さないわ、ゲンガー!」 キクノ「出ておいで、カバルドン!」 ゲンガーとカバルドンが現れた。 スネ「さてと……あれをもうそろそろやるべきだな…」 カバルドンの特性で起きた砂嵐が強くなっていく…… キク姉妹「ふふふ……私達を本気にさせたことを後悔させえあげるわ……」 そう言ったキク姉妹の姿が薄れていく。 スネ吉兄さん「この作戦……どこかで…」 スネ夫「兄さん、下だ!」 兄さん「!?」 スネ吉の真下から巨大なカバが現れ、その巨大な口で噛みつこうとする。 スネ夫「ナッシー、タマゴ爆弾!」 タマゴ爆弾に気づいたカバルドンはまた地面に潜った。 兄さん「あ、ありがとう」 スネ夫「お礼は良いからもっと集中するんだ! 敵はポケモンじゃなくて僕達を狙ってる!」 シュン! 兄さん「うわっ!」 突然上から黒い塊のような物が落ちてきた。 スネ夫「シャドーボール!上からゲンガーが狙ってるんだ!」 無数のシャドーボールが次々と落ちてくる。 スネ夫「兄さん!ヨノワールでゲンガーを止めてくれ! 僕はカバルドンを倒す!」 兄さん「分かった!」 ヨノワールが上に浮き上がっていく。 スネ夫「……もうそろそろだな」 スネ夫の背後から巨大なカバが… スネ夫「今だ、ナッシー!ソーラービーム!」 ナッシーが放ったソーラービームがカバルドンを吹き飛ばす。 その瞬間盛り上がった砂の山の中からキクノが飛び出してきた。 スネ夫「そこに隠れてたのか」 キクノ「何故カバルドンの動きが…」 スネ夫「少しは自分で考えろ!って言いたい所だけど教えてあげるよ。 相手が僕を狙ってるなら話は簡単さ。ナッシーに僕を狙わせたまま 待機させておいたのさ」 キクノ「なるほど。でもまだカバルドンは…」 スネ夫「僕の目的はそのカバを地面から引きづりだすことだったのさ。 見せてやるよ。僕のコンボをね」 キクノ「そんなの待ってる程私はお人好しじゃないわ。 カバルドン、また地面に潜りなさい!」 スネ夫「僕の勝ちだよ。ナッシー、サイコキネシスだ!」 キクノ「そんな技効かな……これは!」 カバルドンの上から大量の何かが降りそそぎ、巨大な爆発を起こした。 カバルドンは倒れた。 キクノ「これは……タマゴ爆弾!?」 スネ夫「そうだよ。あんたが様子を見てる間に タマゴ爆弾を砂嵐で上に上げといたのさ。 上にはゴーストタイプしか居ないから気づかれないし、 サイコキネシスで操れば相手を確実に倒せる……これが僕のコンボさ」 キクノ「なるほど……普通は当たりにくいタマゴ爆弾を サイコキネシスで操ることによって 確実にしかも大量に当てられる……それでナッシーを選んだのね」 スネ夫は顔には出していないがかなり嬉しかった。 前回は幹部に怪我を負わされた自分が今度は幹部を押しているのだ。 スネ夫『待ってろ、クリス!お前は必ず僕が倒してやる!』 キクノ「でもあなた……1つ忘れてない? 私達は必ず伝説を持っている。 そして私は地面使い……意味が分かるかしら?」 スネ夫「……分かってるよ。早く出しなよ。グラードンを」 キクノ「ふふふ……それじゃあ行くわよ」 辺りを包む熱風と共にグラードンが現れた。 頬を汗が流れる。 スネ夫「これがグラードンか……想像以上にでかいな」 キクノ「早速行くわよ。グラードン、噴火だ!」 グラードンの口から激しい炎が放出され、ナッシーを包みこみんだ。 キクノ「ふふふ、まぁタイプの差ね。さぁ次を出しなさい」 スネ夫「……甘いよ。ナッシー、催眠術だ!」 キクノ「な!…」 グラードンの巨体が地面に倒れこむ。 スネ夫「ナッシー、グラードンの口の中で大爆発だ!」 グラードンの半開きの口にナッシーが入り込み、爆発を起こした。 もちろんグラードンは倒れた。 キクノ「グラードンが……こんな簡単にやられる何て……」 スネ夫「……どんなに強い相手も作戦によっては倒せるのさ。 最初から炎技が来ると分かってたら『こらえる』をすれば良いんだからね」 キクノ「完敗だわ……あなたの勝ちよ」 ……その後キクコの使うゲンガーとギラティナは強敵だったが ジバコイルの強力な電撃とスネ吉の嫌がらせ作戦の連携で難なく倒すことが出来た。 強かった砂嵐が弱まっていく…… バニー「勝者、スネ夫 スネ吉チーム!」 二回戦から一時間後 バニー「それでは……三回戦進んだ人達の入場です!」 1ブロック四人……合計16人がステージに入場する。 もちろんのび太達の姿もある……しずかちゃんの姿も。 のび『凄い威圧感だ……』 ここまで来ると一般人も幹部も相当な実力者。 凄まじい力を放っている。 バニー「それでは三回戦の主旨を発表します。 前回発表された通りトレーナーへの直接攻撃をありとします。 もちろんトレーナーが戦闘不能または死亡させた場合も勝利です」 「すいませぇん!」 急に手を挙げたのはゴクだった。 ゴク「相手を殺さずに攻撃し続けるのはありですかぁ?」 バニー「基本的に無しです。まず相手がギブアップしたらそこで試合終了ですから。 でも……もし相手がギブアップすら言えない状態ならそれは仕方ないことですが」 そう言うバニーは何かを楽しみにしている様な顔をしている。 ゴク「そうですか」 ゴクは満足そうな顔で手を下げた。 バニー「それでは三回戦の組み合わせを発表します」 主な組み合わせ のび太 対 憂作 ジャイアン 対 麻実 スネ夫 対 ミクリ 『サファリパーク(元裏山)』 パパ「来たか……」 のび太達はパパに言われた場所へと来ていた。 パパ「かなり危険だぞ。良いのか?」 三人の顔に迷いは無い。 ………… パパ「ここだ」 サファリパークの奥の奥……フェンスを越えた先。 見た目は暗闇…… 良く目を凝らすと大きな穴が開いていた。 三人「ここは……」 パパ「出木杉が逆らった者を処刑する時に使う『裁きの穴』って呼ばれてる場所だ」 のび「そんな場所で何を…」 パパ「この穴には実験に使われて使い物にならなくなったポケモンが大量に住んでる。 今からお前らにはこの穴に入って奥まで進んでもらう」 ジャイ「……もし途中でポケモンに負けたら」 パパ「もちろん死ぬ……この穴のポケモンは皆人間に恨みを持ってる…… 油断したらすぐにあの世行きだ」 スネ「そんな!殺されたら意味無いじゃん!」 パパ「死ぬ覚悟が無いとあいつらには勝てない……それくらい分かってるだろ? これからは油断したら殺される……そんな戦いになる。 お前らはこの穴で命を守る手段を覚えるんだ」 のび「僕……行くよ」 ジャイ「こんなんでビビる俺様じゃないぜ!」 スネ「ぼ、僕だって…」 パパ「……そう言ってくれると思ったよ。本当に死にそうになったらこれを使え」 パパから穴ぬけのヒモを貰った。 のび「行くよ、みんな……」 三人は暗闇の中に入って行った…… 次へ
https://w.atwiki.jp/aarokuyaruo/pages/948.html
【他キャラと】[SPLIT] ___ / ヽ ,,,-─- 、, / / ) ノ)ノ /____ヽ | _/ ´[(i|_ i⌒ i ⌒ヽ | | ヽ (丶 | | ・|・ ├|__| / ノヽ/, ___ノ |` °-´ _)  ̄ |─-', ヽ ____ノ /; ; ; ;ヽ /i ∨∨ ヽ |; ; ; ; ;ノ | | | |[SPLIT] ___ / ヽ ,,,-─- 、, / / ) ノ)ノ /____ヽ | _/ ´[(i| i⌒ i ⌒ヽ | | ヽ (丶 __] | ・|・ ├|__| / ノヽ/, ___ |` ゚ -´ _)  ̄ |─-', ヽ_ε__.ノ /; ; ; ;ヽ /i ∨∨ ヽ |; ; ; ; ;ノ | | | |[SPLIT] , -── 、 , -─── 、 / \ r' ______\ / ヽ ,r' |,r',r'⌒ ,r'⌒゙i| ( /( ( /\ | ! |─| (|) | `mn mn ヽ⌒ i V⌒ ′ ー ヘー`゙i. l l l l l l l !、∩ _ノ⌒\ (,_. ,r'⌒\___、⊃ ヽ jヽ ノ ノ \ _ヽ \ !、 __// u |ー| ヽー |//^ヽ ───` u | |7`| |/ /| ,r' \/゙\| | l´|/| / | | ヽ__ ノ|. ヽ_ / |[SPLIT] ゝ ─── 、 ,, ─── 、 / _____\ ( ( ( ヽ、 ヽ. | | / - 、 -、| |/-、 -、ヽ\ ! !__.|─| ・|・ | i| /| |ヽ | |__ノ ( ` ─ o -i | 、 U )-、(( \ 3 ノ ノノ ヽ、\ ̄丿 /ヽ、__ノ i` ─┬、 ´-(⌒ヽ-` ─ ´ヽ / ^ ヽ/  ̄ ̄( ⌒ ) ̄ ̄ )i ))(( / / // `- ´┬─- | /_/| | |. | ( ) |────| |───´ \[SPLIT] , ⌒ ヽ ( ) ( ) | | | / ´ ̄` ヽ、 / \ / /) ノ、 ヽ、 _ i /⌒ヽ/ ー-)ノ i /´ `| | ノ /⌒_ )ノ 7___ .ノヽ. ゝ # ( (// ∨ ## ( ノ , -、/ , -─- 、 // /⌒||、 /ヽ、 _( /______ \〟 / || -||ヽ /⌒ヽ ⌒ヽ ヽ| ヽ / /´⌒\/`ヽi / ミノ‘ノ ノ\| ! /´ // | | // /`ーc ー ´ U ´⌒V l _) / ノ | i ヽ、__/! _ノ \_ ノ / \ / | ヽ \_ ノ / / / ` ー─ィ | | __ _ ` ー∩─-/⌒ i. i / / | | | | ヽ ()__)⊂ ヽ(二 ´ ヽ、/ / | i l. ! | | ( ! ヽ∋ノ !三_ ノ ヽ /| |__|_|_|_|_i `ー ′ || \__|. \_./ ! | | | | || |ー───-|[SPLIT] _,,..,_ ( , '" ヽ , i" /ヽ)`、)、) ,、 ( _,'-、/ '(6' (6' 、 v っ `-、 ,';;;ヽ_ 、 _゙ 丿 _,,.-.― .、, ノ ''~ ,i-` ー- ' i,-",-、ー、 ヽ (_ ,i" )゙~゙ ーi、_ ,l ゜|i゜' )_ | ;i `ヽ / ./ c' ) c_^ `ー'|||| 6) っ し-、 _ _ _ ./ ./! i \_.ヽ`ニつヽ ノ ) ) ((" 、_/ ./ └―-- i ヽ_) レ`、ー-'" ( ( ,リ ∈ _,i /xxx\、x|_ `| ` チ ノ___ ' '~ "---― ⊂ ヽ__i__/_/ L._ /| `i、 ヽ `c____/,,-" / ̄ `ヽ i | |__.| i "~ ;,---、-┐ .| |-┤ | | ` 、_(_ ヽ .|―|..._ ,i ー、(_つ / \,"\┴' ヽ `--ー" / / -- 、 ̄ / / i "ー' )[SPLIT] ┏━┓ ━ ┃ ━━ ━┛ \\ / , -─- 、 \ /´ ̄ ̄\ // ゝ/ ___ヽ __ / ヽ __ / | //⌒| / | _ ). | (||─| ・| / ∠⌒ヽ , (/ /ヽ ヽへ/ #ー b | ` ー ´ ヘ/ |/ ノ ノ─、 ~⌒\_つ l / ̄! ヘノ / / ̄ ̄ヽ── ´ ヽ / / l | | / ̄ ̄ ̄/___//  ̄ ̄ ̄ | | | / /_____| | ̄ ̄|─| │ | | | |─┬.uuj 丶 /ー/ー/ |__|__| ヽ、__ /^ /^ヽ/ |__|_ |_ |ー |─| |  ̄ ̄ ̄ (_( __) `ー`ー ′[SPLIT] ___ 「しずかちゃん , -── 、 ゝ/ ____\愛を込めて / \ / | / /⌒ヽ⌒ヽプレゼントだよ」( i. | |─| .|. | ヽ. ! Y⌒ `ー oーヽ (\ / ヽ_ ┌──┘ノ / !\, へ /⌒ヽ 、_ヽ二ノ/ (,,ヘ ノ` j──|. \ヘノ / \/ヽl  ̄ ̄/⌒ヽ /  ̄ ̄ ヽ / / ├─‐ヽr__ノ / ノ i\ / /____ j ┌┴ー┴┐ _/ / | \_ / ヽ/ ,┴ 、 | | ∈ \/ |___| \/ ∋ ((/U ヽ、__/_ /ヽ/⌒ヽ |  ̄ / \  ̄/⌒ー┬' / \ / /⌒/__! ∠_____ヽ| |_l__ノ l /─/ | | |ヽ_ノ `ー ´ | | | | | |[SPLIT] __ /´ ⌒ヽ / / )ノ)ノ)ノ / //へ へ | , ── 、 l _| | ^| |^ | l、 /____ \L Y ー ゝー V`ヽ l ⌒ヽ\| ヽ -、 /⌒ー,┘ ノヽ、ノ |ヘ |─|/^ヽ l / ノ.>`ー二‐< _ _.c 、__ ノ u _ノ / 'ー ´ l l/ \/ ノ 〈,-、`「ヽ__ ノ ヽ_/ | l / / l./ /┬'─ | l |_ / 、 U l ヽ、/ / / / / `ー'  ̄ヽ7´/ \ ヽ/___///∨ _ __'/ / 、. / ノ /⌒ノ / ⊂⌒ | / / ! luuノイ / / /_ノ  ̄ ̄ 〉ー´ ノ | l ヽ /___/ / `┬─´ー─⌒ヽ l _ヽ ノ ヽ-、 l /ヽ、_|__| | | | \_.ノ l |ー‐! l l , ─'、___l、 | | , ─ '、___l、 `ー ′ ヽ、 __.ノ ヽ__ノ ヽ、 __ ノ[SPLIT] / /| | //| | \ \\ / | | \\ \\ \_____| | \ \\\ \\ \ / ) ┃ ┃ ┃┃________|── \ \ \ \ ´ ━╋━╋────────── , ── 、 ┃ (ヽ (\ ゝ/_____\ ` _ ` / | / / ⌒ヽ ⌒ヽ /^)/ )、 __ (\\l^l |─| +|+ |、 l ∠/ ⌒ヽ / 、─ (ヽ / |Y⌒ ー っーヽ!、__⊃| | , ─── - 、 \\ ⊂_ _ ノ \_ , -、___つ / l / ヽ \ヽ ( \ \( // /l 、__ノ ┃ ┃┃┃ / /)_ノ)_ノ \\ > \ ヽ ー,-、┬ / ヽ/ ┃ ┃ l / ノ /⌒ l- ⊂ ヽ ヽ/ ` \/、 //) /). | ,-、| | (゚| | \`> \ /⌒ヽ /⌒ヽ∨ ∠ ´ l l ー ┐ `> ⌒`ヽ| / | |/ ⊃ ヽ ヽ__ l \⌒ヽ、(⌒\l | <´ ヽ、 / /  ̄ お客様ぁ… \\ > `ヽ、__ノ ヽ、 ) / lヽ ー, ヽ、` ー─ ─ ─── / / | 「 ̄  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ フ_/─'  ̄ ⌒ヽ \ | / ー ´ ̄ | \ │ | l , ─ 、 | | \ | | l二 ̄ ヽ l | \ |\ l ヽ二 __ \ | | \ | ヽ | ヽ、 \ ヽ | \ │ヽ、 ノ 〉 ヽ、 ノ、 ヽ、 ________[SPLIT] _____/∠ | _____ < __ | | /⌒ w⌒|  ̄ / `⌒ヽ |__| | ・|∠ | / / /)ノ)ノ)ノ ( ー oー 7 ─ | /ノ -、 -、! | /⌒ー┬─ ´∩ \ ___ |. __l | (| |(| | ,へ二二>──|  ̄⊃ /___ \〟 ( u ゝ ! / \/\|───ヽ_(ノ l ⌒ヽヽ | ヽ / \ ⊂┘ ノ.| |. l |・ |_| i ( /_/` ー_┬ ´ |_|ー──| c、_ノ u ^ヽ ! / \/\| ヽ ( __ )_、_| ⊂ _丿 / | | | | | ./ / \ ヽ  ̄⊃ \ / | | |.__|_ | |─| |─|..  ̄>──(ー─|_l-┘ \(二二)─(二二)─ 、 7 ̄ ̄ l / | /⌒ヽ⌒ヽ ヽ l | | /// Uー´`| | | | | | |[SPLIT] ゝ/´  ̄ `\ /´  ̄ `⌒ヽ , ─- 、 / ∠´ \ ヽ / /)ノ)ノ)ノ /___ ヽ / / -、 -\l l //へ へ l l ⌒ヽヽ| ヽ l __/ | (| |(| l l __l | (| |(| | |・ |─l- 、 ! ( ー ゝ´ヽ ( ー ゝ´ヽ d 、_ ノ _ノ /. Lヽ. ヽフ ノ / ヽ. ヽフ ノヽ l 、─┐ \/ ∩_ ー─‐<__ l_ ノ . ー─<ヽノ ヽ、 ___〈 (⊃、) / l/ヽ// ヽ ヽ /|/ヽ///ヽヽ /l/\//ヽ/ / l_| | |__| | l_l | |._| l /、l | | / / | |二二ヽ| |. | | l ヽ| | |. / | ヽゝーイ | l_____| |_| | 〉ー─‐| |_| / /|____|._| l l / l l / / l[SPLIT] | | / ̄ ̄ ̄\ /. ̄ ̄\.. | | | | ;/─__─__- (_ (; (\, ヽ. | | | | (t (0. (0| |0)` t) ノ | | | `'ヽ、 ┌.` | i _ ' ;< | | | ,-'---, ′ `-┐イ \) | | | (⌒\/ヽ , \ / ̄ヽ. | | | `\__ |;;;;;;;;;;;;| ̄| ( |⌒| | | | | / |──..| ̄| |_| |_|.. |___ | |/ |--┬.(___) / (__ノ_| / .\ |. ̄ ̄ ̄ ̄ .| |┌'--'┐  ̄| ̄| .| | |  ̄ ̄ ̄ ̄ | | | | .| | | .| | | HOTEL .|| ⊂二⊂,└---┘ ⊂二] (_\ /) | ピーナス | | \\ ∧ /ノ/| . |. | /──ヽ |______|─' / ̄ ̄ ̄ ̄\ ├-| |┤. __,冖__ ,、 __冖__ / // `,-. -、'ヽ' └ァ --'、 〔/ / 、-―――- , ヽ_'_ノ)_ノ `r=_ノ / / ____ 丶 __,冖__ ,、 ,へ ,ィ |/ _ ___Τ `,-. -、'ヽ' く ´ 7_// | / V 丶| ヽ_'_ノ)_ノ \ / |-| ( )|( ) || n 「 | /丶_ (6 `_―´っ-,' .} ___ ll || .,ヘ / ヽ /  ̄ ̄Τ/ __/ _). n. n. n ヽ二ノ__ { `(  ̄ ̄ ̄ | ̄ ̄ | 、し ) |! |! |! _| ゙っ  ̄/ _ \_/⌒\_| ___| _丶_/ o o o (,・_,゙ /| /[SPLIT] ,,.─ -,,、 __,,,-─- ,,,_ / \ / \ / ヘ ∠ ヽ 「しずちゃん、そこの教科書取ってくんない?」 .| /`) ノ`) ノ`) ノ │| | | / / ,-、 ,-、| ||-| | _ (ヽ | (,| |,).|.l | ||)、 ノ / |/` ` ゝ ` 丿 | ` \ _∧_ / W |\._ - _./ ヽ、 \ __|__|_ / ヽ  ̄'/`| \N  ̄/───ヽ /| |___| \⌒./ | /⌒ | | \___| |__  ̄/| ̄| /\/ | | _\ \_ ̄|`_/ 丿 / / | | /⌒ヽ / _\_)(__丿 ( ⌒ / | \  ̄ ̄ ̄ ̄\ ヽ二ヽ ̄ ̄\  ̄ |────-' | \ \ /| ノ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( ヽ────′ \ (⌒\ '(⌒\[SPLIT] ────|│  ̄ ̄ ̄ ̄|│ ____ /'' ''\「どれぇ?」 __,,,──,,,_ ─ / ヽ ∠ \  ̄ ( | │| ヽ |\ 丿 ├| | | ||)ヽ / _____.| |)、 ノ __ヽ / |`ヽvv, | \ |\__ .| \_ ∧ _/ ── ./ /⌒ヽ' ̄ `\|. |\|| ̄ \__ | | W |______, ,.-'-、. |\||___ /──ヽ | | / ___\ |\||___| /  ̄ ̄ ̄ヽ | |ヽ/ /、 ノ|`.| | || |__| | | | | / \_/ | ノ | .|| ........ | | | (,⌒ 丿 | | ./ |  ̄⌒ヽ \シュッ l|i|! !丿 |  ̄ `| ⌒ヽ`─ | | シュッ i||!|i|!i|!,____| \| | '─ ′ ( ̄ ̄| ノ '─-′ _,,..i'"' ,`-─└─── |\`、 i'、 \\`_',..-i \|_,..-┘[SPLIT] /' \ __,,,──,,,__─ / ヽ ∠ \ ̄ ( | │| ヽ |\ 丿 |__| | | ||)ヽ /、 | ||)、 ノ_ ヽ/ | `ヽvv,´| ヽ | (⌒ ⌒ヽ─- / /⌒ヽ' ̄ `\ ) \(´⌒ ⌒ ⌒ヾ | ノ|__, ,.-'-、 ブリッ! ('⌒ ; ⌒ ⌒ )  ̄ | | / ___\ (´ ) ) | |ヽ/ /、 ≡≡≡≡≡三(´⌒; ⌒`) ; ) | | | / \_/ | ノ (⌒ ⌒ ) (,⌒ 丿 | | ./ |  ̄⌒ヽ ( ゝ ヾ 丶 ソ  ̄ `| ⌒ヽ`─ | | ( _ノヽ ヾ ノノ ノ[SPLIT] . ,. ‐ー '''' '''' ー- 、. .__,/ . .゙' 、 〟 / . . _ . ヽ. /  ̄ ̄ ヽ ( /( ./ヽ. . ( .\ . i / __ |、. \ .( ヽ ( ´''ー-ゝ l .i (|/  ̄ ヽ、 i`.ー-ゝ. ´''ー-ゝ  ̄` i . ! / i/ ̄ ̄ ̄\\ ハ. .,'てゝ . .'てゝ .l√l 三\/ | /⌒∋ {ハ ゝ_ソ _ ゝ_ソ 6ノ (/U ヽ/⌒`|ヽ/ \) ̄ . .i ` ` ヾ ` ` ィ ̄.`ヽ, . i/ ̄ヽ \ | ̄/i⌒、 / ̄.ヽ、 ー- ,. ' \ .ヽ. | ̄ ̄| ` ┴┤|─ | / / ヽ ,... _ ,. .ィ' ヽ、 l`' ‐ゝ ヽ__丿 ! | 丿[SPLIT] ____ / ∨∨∨∨ヽ ,, ─── 、,. | | ヽ ノ | /___ \ |__| (・ ・) | |-、 ヽ | | l d ⊂⊃ ヽ |・ |─|_ | `- |\__l_ | c' ノ 6)、 / |ヽ ヽ____/ ノ、 (___ \/ / \\___/ \ ヽ、 __ /  ̄ ヽ / |/\/ ⌒\[SPLIT] , -――- 、 ,-――― -、 / ____ ヽ l,VVV\. | | / , - 、, - 、Τ l・)) 6) | | |.-| +| | | ☆ ( ) __ ヽ__| (6U` -´っ-´、l |/ 」/∧∧/ ) / ι \(  ̄ ̄Τノ/~~~,7 `、ー――´ / ι /  ̄ ̄ >| ノ 7 ̄ ̄ ̄ / ∩/7η \ /\/ ⌒[SPLIT] 「 l.i‐┐ ___r‐i_='└┘. l l _ └―┐ r‐ニ' -‐ , ) ,....,.._./'7 l l ヽ_ヽ ,..、,.r' / _ !__! l `' .ニ ,-i´ヽ ヽ '´_,.........._ ┌‐┘ .`ーi ̄ l ̄  ̄ ̄! / i´、ヽ l___lr',iv'ヽ,r、r 、ヽ.. l_ _」 └┐ r‐ r l ヽ--‐ヽヽ__Y__,.r! ( 。rイ ヽ ヽr'ヽ /`ヽ! .l r―、 .!__l /__!i.__,. -‐ `ヾ-i' `r r''⌒゚t' ,、'」、 `ー' .l.__」 ヽ-' r ./ヽ l ` T ´ _,.ィ´ヽ! .!ヽ r-i__ l l ,! ヽ.(__,..、 t'´l l ,.ノ ノ .ソヽ. l ̄ ! j、__, ! ! ! ,、.ヽ ヽ=ニ二二-'_,. -' ヽ `i. ┌ ┐ l < ,.i' ! ! .l ,.-' 7く ! ` ー‐ ' ´ .,r' .i l l l .! .j、__ '´ ` l l l jrヽ! ,! / !. └ ┘└┘ -ニ r'´ 、 \.! !. ! l , / / ヽ、 / .!_ レ'ヽl ` ー、 l _ ' ! / ヽ.'´ l. `i (´ヽ r‐、 ,.r'二_ `ヽ l__,、/ ./ l、/ 、,,_ (´`ヽ ヾ ! l/_ヽ,r`‐-、 Y_ /ー--------r -`゛ "'' (⌒Y ' j、_. j. /!,! lヾ l、 ヽ r '´ /. (二__,.、 !rゝ(` ヽ ノ 、! ,! l 7 _,ノ ,..._、ヽrl,r,_ ⊂= ` ヽ_ヽー'' `´! )ヽ 'i. Y/ .! ィ ´ .`i- 、 ..__/ _. `ヽ、゛ ゛ ,... , - ( ヽゝ、__,..ニ-t' ´ ヽ l____j、 ! / ヽ ヽ. '- ´ ,.r ,.r‐‐' `´ _j_,.. -‐r 'ヽ __)‐'´ !--‐ ' ー― '''` く ,! , (./ `,r ',r , ノ ̄ ヾニー-- ニ '´ 、_、/r,,_ `´ -`゛r' "'- `-(_,rl._/`[SPLIT] ____ / ̄ ̄ ̄ ̄\ / ヽ_____ ヽ |VVVVVV\ |─ 、 ─ 、 ヽ| | | > < |__| ´|` |─|___/ ///⊂⊃/// 6) - c`─ ′ 6 l | ,─┴─、 | (____ ,-′ ヽ|___ノ ノ ヽ___ /ヽ ./ `ー ―''" ヽ | | ,i、o 、o ∩`i / へ | | | ⊆ ̄  ̄ ̄ /。j | | | ミ_,,-'ー―'"| |[SPLIT] -──- 、 _________ /_____ \〟 > | |/⌒ヽ ⌒ヽヽ | ヽ > _______ | | / | ヽ |─| l  ̄ |/⌒ヽ ⌒ヽ\| | / ー ヘ ー ′ ´^V _ | ^| ^ V⌒i l \ / _丿 \ ̄ー ○ ー ′ _丿. \ ` ー ´ / \ / ー── く / ____ く / |/\/ \  ̄/ |/\/ \ l l | l l l | l ヽ、| | ノ ヽ、| | ノ[SPLIT] , ─── 〟 _______ /__ ヽ | ______ < | -、ヽ | | _ | | // ヽ/ ヽ! ̄ |・ |─| | (__) |__| | ・| | d -′||) / \ \ (ヽ ` -o-´-、 ヽ、 \ ヘ/ \ \| / ̄ ̄ ̄/ ̄ `-、┬─┤ ,-、 \ ヽヽ───, _ / i ⌒゙i. ̄ ̄ヽ(( | | |____/ ▽▽ ̄ ̄(_ )┐ )) / /|l二l| | |.-| | | | \ / ̄ ̄┴─┴┐ / / .| | |. └-' ̄ ̄\ \ ./ | | | /ヽ/i─|__|____| \__| | | | uu ´/ ノ |__|.  ̄ ̄ ̄ ^. ├-┬┬-┐´ /_/_ |__| |__| l___ ) __|__|_ |__|_ (____j __j[SPLIT] ___ / vvvvv ヽ ____ ______ |_| / ┃_┃ | /_____ ヽ〟 | ____ <( ⊂⊃ヽ |- 、- 、ヽ| |.. |__| | ・|・ |. ̄ .| | _ | ・|・ |─|__/ ( ` - o-´> /(ヽ、 3 ノ ∩//)、 | -o- ´ )、. ヽ、 <. / ヽ二二二ノヽ. | ヽ ノ ヽ└── ノ ノ )) _∩ / ▽▽ヽ i (_) (_) \/\ノ /ヽ▽▽^ /∈ | ̄ | | | | | (_) (_) | / | | |′  ̄ ̄ ̄ | | | | | (_) (_) |_ / | | |[SPLIT] ___ /´ `\ゝ/ ____ヽ./ | / -、!l | / l| /⌒ヽl─┤ ・| /⌒ヽl | ) ヽ_ ノっ , ─´── ヽ、/⌒ ヽヽ ヽ_ ____つ /´ ̄ ̄ ̄ヽ`\ \ l ヽ、/ \ / ゙ヘ ゙,へ ヽ ヽ | l____ _ > ,-、 /´) l |ノ | |ノ | l l l |_____\ l |/ / /⌒ヽ l ーo ー′ | lノ / / `ヽ | ) ヽ__ノヽl (___ / /. l 。 | |. /\_/ \ ヽ ヽ ノ / /[SPLIT] , ────- 、 / \ /____ ヽL | ⌒ヽ | ヽ , - 、 l/ ⌒ ヽ | l /⌒\ /___ヽ_ | |__| | l /´ ______\ |+ | l/⌒ヽ l | / / へ / ヽ /| 0ヽ_ ノ ( | / V / /⌒ ⌒ ヽ | |ー──ノ ノ / l l | | ゚| | |゚ | l | | ヽ、___ \ へ/. | l ー oー | | | \ | l | ) l /l |-、 ` ー─,─────| ヽ ヽ ⌒ー ´ / l \| ヽ ∠ ─────l ━━━━,-、━ く \ `|  ̄ ̄ ̄ ̄ `ヽ | / / ヽフ ヽ ヽ ヽ、 l._____ ノ |[SPLIT] ___ ゝ/ ____\ / | / /⌒ヽ⌒ヽ. | |─| .|. | Y⌒ `ー oーヽ , ─── 、 ヽ_ ┌──┘ノ / / ⌒ヽ、/⌒ヽ 、_ヽ二ノ/ /`ヽ l lヽ | / \/ヽl  ̄ ̄/⌒ヽ ーl l l lノ ! / / ├─‐ヽr__ノ / | ヽ、__/ \ __ ノ / /____ j ┌┴ー┴┐ l l / / ヽ/ ,┴ 、 | | ヽ_ ノ / ((/U ヽ、__/_ /ヽ/⌒ヽ | ( _ )ヽ、━━━━━く/⌒ー┬' / \ / /⌒/__! \ _ ヽ| |_l__ノ l /─/ /⌒ゝ r'o゙/⌒ヽヽ_ノ `ー ´ | l `ー| | ヽ、__ ─────ヽ__ ノ[SPLIT] / ̄ ̄ ̄ \ ( -( (- 、\ ヽ ,-、 /^ヽ. | ^|^ |─|__| / , ゝ_'─- 、l i`- `-′ ) ___ |/ / ,,, ,,, \ ヽ ̄`-´ ̄ノ/> /__ ヽ〟 / / | .| | .| i `m==m´、 |-、ヽ | ヽ | | - o- | ヽヽ! ヽ ノ | |^ |─|__ ! | |. ┌────┐ / / | |. l___d- ′ ) / ヽヽ ヽ\ ' ' ' ' ' ノ ` - | ` - |\ └┬ ヽ/ |━━ ○==○ / !ヽn== ┬─┤ | /─┐|丿 /____ \ \ _/ ̄ ̄| @-! \__ノ、 (_ ノヽ __ノヽ′ ヽ、_\/ |[SPLIT] , -―――-、 ( ,、,、,、,、,、,、,、 ヽ ___ |, -、, - 、 | | / ___ ヽL ||・ |・ |- |_ | |, -、, -、 .| | { `-c - ´ 6) || ・|・ | |_ | \ヽ 7 ノ_ { `-c - ´ 6) /  ̄ ̄ ̄ヽ /⌒)=(c⌒ ~) ノ / / | _ / ̄ / ~~ ヽ / / | | | | \ |⊂⊃__| | | | __ ―――|) |  ̄|| ミ_ |__ ノ \/ )ニ ―― | ̄| ̄ ̄|_| `―´[SPLIT] __ (,、,、,、,、ヽ ,'三三.`i_ |i_小_j-i。| |i_小_j i_| ヽ_ヮ___ノ /^)=に)_ノ゚、 / .i ヽ_|rっ._i | i i |_!_i''i !!ミj----' ヽ/っ==i''i'''L![SPLIT] _ r',、,、,、ヽ ∠二_ヽ, j(。!。) b' . j(・l・) b' ゝi゚Z イゝ pヘニ゚2ノ、 / ィ |ヽ_ `ー|Fb┘} ヽ'フ===キ」[SPLIT] , ── 、 / ヽ i /)ノ- )ノ-)ノ !__/─| ・| | ( ` - ゝ- ! ∑\ (⌒ ─┘ノ ____ , -/\_`_┬´ ´ ゝ/______\ / \/ヽ/ヽ / | ノ- 、-、| / / ! \ ☆ |__.|─| (・|・) |//) )) i |/ ノ\_ヽ__( `U-o - !_ ⊃ |_| ___/ ∈ )uu) !ヽ、( ̄ ̄ ̄ノ/ -、 (__) \  ̄U ̄ ̄| \_, ── ´__| | | ヽ / l ヽ | (/ | i ヽ ______ヽ | / \/ ̄ -′ / ノ | | ヽ_ / / ノノノ _/ / | | )___/|| / | | - 、_ / /||_| | | | _|_ /ヽ__ノ ((_ / ̄) ヽ__ノ[SPLIT] ⌒ ⌒ ____ ( ) ゝ/ __ヽ | | | / | 丨 , ── 、 __ i |-|| / ヽ / ヽ (|| | /^ヽ/ /)ノ)ノ // \∧/ ノ /ヽノ| ///⌒ヽ / , ─/ ̄ ̄`─ ´ / ______/ヽ /)─| ミ| / / ,-─ ′ ─────/∠ (| |. ヽ__ノ ( ̄ノ/ / -、 /∠_ / ` /^\__  ̄ |─── |─┬┘ |───/ ノ (__ ヽ___ノ─┴ 、__ノ ̄ ̄/ / ̄ ̄\┌─ ′ /^-、 -、_/ /_____ // ̄ ̄ ̄⌒ヽ ( 丿 / | /─────/ \ / ̄/ (__ノ ̄ ̄ // / \/ / // /[SPLIT] ___ /_____ ヽ〟 __, - 、 |- 、-、ヽ | |. /, ─── 、) | ・|・ |─|__/ // / ヽi |-c -′ ) |_| ┃ ┃ | ヽ└─ ノ ( ⊂⊃ ヽ / ▽▽ヽ、 、 \__ノ ノ .nm i | | | / \─── ´ヽ、 /)- | |_| |_| / \--/ |  ̄|_丿 (__) ──|_) | / | || |____| ! / ノ | / / | | `iヽ__ノ━━━━ヽ、__ノ /\/ |─|_ ヽ、 |^ヽ、__ノ (__) (__ノ  ̄ ̄ ̄` - ′[SPLIT] ( ⌒⌒ ) | | | ___, - 、 / ___) / | ノ i , ──- 、〟. i __| (・| /____ ヽ | ( ○ |ノ-、 -\ | | ヽ/ /⌒ヽ__つ | ・|・ |─ |__/ _| |二⊃ (^ヽ、 | -o - ′ ) | \ ヽ──、 (⊃`ヽ) !└── ⌒ヽ / / \ ̄j ̄\/\へ ノ ヽ、ヽ__ノ/ | `7 \` /|/\/\[SPLIT] ,-、 __ (────、ヽ ゝ ─── 、 // \ | | / ______ヽ | / ヽ l_ | | | / -、- 、| / ⊂⊃ ) | _|─| .|. | !⊂___ ノ\ ( `ー o ー | \ヽ__ノ / \ \ ___⊃ / `───/ ヽ )) /^| ヽ_─┬、′ / \/ i / \/\/ \ / / ! / /| |ヽ \⌒\/⌒\ ノ[SPLIT] ________ ヽ, -─┴ ─ 、__/ ____ / ノヽ___ | |. ゝ/ ____\ 「 ̄ー| ー |─| | / | //⌒ヽ /ー 0 ー─ ´ ⌒ヽ / |─| /| l (\ ヽ _丿 l /⌒` ヽ__ ノヘ l (_ | ノ、 ヽ ヽ_ ┌──| \ _____ // \ \/ ヽ_/ノ /|/▽\/_ //^\ l── 、─ ´ /7 | / |/ l ヽ / ̄ ̄ ヽ l l ヽ | / / \ l / l__| l | O ´ | ノ / | |. l |[SPLIT] , ──- 、 /)/______\ / 三) //⌒ヽ - 、! っ / ノ |─| ((|、 | っ / /⌒ #ヽ、 |)) ! /´  ̄ ̄ ̄`\ | ヽ_ /⌒ヽ ̄ ヘー く / ヽ(( ヽ/\l | `~~、__ つ |_ll_l_ l \ |ヽ` ─~~、 ー| |) | | /(\/)ヽ ヽ \/ (ヽ∩ ̄ ノ ー | |ヽ| `ヽ | | 三_ \ )) ヽ_ ノ !_ノ ,ヘ ノ (( |____\_ ) ノ \ノ-ヽ、ノ \ | \  ̄ ̄(/( ヽ (( /__-、 / \ / / \ / / \ ヽ )) / /`ー 、 ヽ |___| |__| / / / ノ、 | | | l_ / / / フ ( ̄ ) ( ) _/ / /\__ヘ_ヘ_/、)  ̄ ̄  ̄ ̄ ∈_ ノ ヽ、_|_____ノ
https://w.atwiki.jp/aarokuyaruo/pages/949.html
[SPLIT] _____ / , ───,_〉. l | /二ヽ /二l |/ヽl [_ ol lo_]!、 l \ | ! |`l ー ' l´ ヽ|\  ̄- ̄ l ____ l ` ー─'┐´_. /⌒\ l、 ____,ヽ /`\ // ヽ ○ ______○ヽ ヽ´/ヾヽ l |┌──‐─┐| l \/ \ l | | | ̄ヽ/ ̄| | | | ヽ , ── 、 ノ .| | | 「ヽ_/ | | | | | l ∠__ \L _/ | | |_|. |_| | |. |、 | /⌒ヽヽ| ヽ l | |└──‐─┘| l | l /’ / lヽ l__ ノ. l  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ / |  ̄ ̄ ̄l oヽ __ / ̄| |) l | l_________/ .| / l ___ ー'、 / / | [ ] | /^ ゙ ヽ ___ヽ\ ノ \ / ゙ `ヽ | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| ヽ_ l /、_)/l ヽ 二 ^l r_ノ |_ _ l (__ ノ l二ニ.l/l  ̄ ̄∠二二二l、__ ノ l  ̄`\ / | /└─┘ ′ /⌒ヽ | | ヽ_/ | /______(ヽ─′ / |⌒ ー── | | l ヽ_ ノ__ / l[SPLIT] ________________ \______\_\______\  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄___||  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ハ~イ!タケトンボ♪ (__ ̄) _, -ーー- 、___ {__ ) (/=(◎)===ヽ) {__ ) . .-'' ゛.'"' | ● ● | / {____) ..-'' ゛.'"' | (_●_ ) / . || .'"'"プスッ , l∪| / , / ̄|| ̄ ̄ \,, / `.-ヽノ-‐'" , ./_____ ヽ / |l∧/フ ( .|.,| ─ 、 ─ 、 ヽ | | (⌒)__|l/'" ヽ | | ・|・ |─ |___/ .`"/  ̄` l .| |` - c`─ ′ 6 l r─( l⌒` 、 /l .| ヽ (____ ,-′ `--‐| /l二二二二ノ ヽ ___ / |__| | | / |/\/ \ (⌒ / | | l l | l  ̄ ̄[SPLIT] . vvv lvl lvl ____ . | | | | | | l . | |__.^~ ^~  ̄ ̄/ / , -- 、_ | 〈 ⌒ヽ ☆ / \ /二二 ヽ `丶 | 「 ̄ ( ) / /\ヾ , イ/ l',ヽ} / ⌒ レヘ| | | // ヘ/ ☆ ⌒ヽ ヽl| l |l ナレl|ヽ.イ ( ) ☆ , ─── 、 ( ) ll十_レ'弋ソリ / ̄Y´、 ( ヾ\ /______ ヽL //_ ノ l l弋) ;_ァ /| {. ノl, ィ´ ̄ ̄> 、_ , ― 、⌒ ヽ | ヽ /`ト个 ‐rィ_〕 Yl /\ 一二三三/ {. |l_| l ─ ☆ / r' | / T,ィ⌒) { | } 一十二三|! jl. |li ⌒Y 」 | / Y´ /「 // ! | |  ̄「 T  ̄l `ー ′ _丿 L._j 少个i´ t.Z ,' l ヽ. l | l \ / // {. l├‐} ∨ ,.' ! i | l─ ー──< \\⌒ ヽ / \ |/ .j/ / ,' ', ', ヽ L_//\/ ヽ ( ) , / /、 / / } ヽ | ! | / / \ ( ノ / { 、 / / / // } j l / / ノ\ ー ´ , / { L / //' / { ⊂ ̄ \ / / ヽ └t iー、___ / _/ | / | 、ー ´/⌒ヽノ ゝ} / ,' / (/| | | j/ ´ / _ _./` ー- ―一 ゙ // / l -| /┬┴、 \――――\_--- -― '_/―――― .` ─ ヽ、__|_ / ll  ̄ ̄` ー―一'¨ \ _ノ[SPLIT] / ̄ ̄ ̄ ̄\,, /_____ ヽ | ─ 、 ─ 、 ヽ | | | ・|・ |─ |___/ |` - c`─ ′ 6 | ヽ (____ ,-′ ヽ ___ /ヽ /|/\/ ^ヽ l i i | ,〃ミy ィ彡ミ、 | ,@⌒ ̄⌒@、 | | l ″ ソリ |__| l ,ノ9 ( ( ヾソソリゞソ ノ i~' ,r┴─-、ィ´i | / ″\l' l l rヽ__)つ | ,|,、,、,、,、,、,(、~'二'うン ~(__)ー(__)_) ("__)
https://w.atwiki.jp/llnj_ss/pages/1783.html
元スレURL 骨川スネ夫「悪いなのび太、この栞子は3人用なんだ。」 概要 自分も栞子が欲しいのび太はタイムマシンでスクドル狩りに出かけるが… クロス:ドラえもん タグ ^三船栞子 ^ミア・テイラー ^虹ヶ咲 ^短編 ^クロス ^カオス 名前 コメント