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前へ 一行はアサギに着いた。 スネ夫「どうする? 今すぐ皆で灯台に行くかい?」とスネ夫は訊いた。 もちろん、他にすることは無かったし、のび太にとっても全くデメリットは無かったので、そのまますんなり行くことは決まった。 ジャイアン「なかなか長い灯台だな。」 スネ夫「ジャイアン、ここに寄らずにタンバに来たの?」 ジャイアン「ああ、町の端っこにあるし忘れてた。」 ドラえもん「僕も初めて来たよ。」 スネ夫「と、いうことは、ここを通ったのは、僕だけ、もしくは僕としずかちゃんだけか……。みんな!ちゃんと僕に着いて来てよ!!」 スネ夫は以前灯台を登ったことがあることを良いことに、勝手にリーダーシップを取っていた。 スネ夫「ところでのび太は?」 と、スネ夫が訊いた ドラえもん「あれ、のび太君がいない!」 ジャイアン「大方息が切れて休んでるんじゃないか?」 スネ夫「のび太らしいねwww」 二人の間でいつも通りのやりとりが行われる。 ドラえもん「いや、単独行動はやっぱり危険だ。時間犯罪者の攻撃があるからね。 戻ってのび太君を探そう。 」 ジャイアンとスネ夫は、ドラえもんの言葉で、今の危険な状況を思い出し、文句も言わず、もときた道を引き返した。 三階程下に降りたとき、一行はすぐにのび太を発見した。 のび太は船乗りに絡まれていた。 スネ夫「戦いそびれたトレーナーがいたのか」 ジャイアン「あのバカ!」 のび太『ちっ!奴ら来たのか。これじゃあノートで殺せないじゃねぇか。』 船乗り「俺は船乗りのヨシト! メガネのボウズ!勝負だ!」 と、言うとうむをいわさずニョロゾを出してきた。 のび太『面倒だな……。こっちの手持ちはポッポとケーシィ。 ここで俺が直々に戦うのも避けたいしな。 まあなんとかするか。』 のび太「行けっ!ケーシィ!」 のび太はケーシィを繰り出した。 ヨシト「ケーシィか……。 ニョロゾ!!みずでっぽう!」 ニョロゾはみずでっぽうを放った のび太「テレポート!!」 のび太が指示を出した瞬間、ケーシィは消えみずでっぽうをかわした。 ヨシト「ちくしょう……。またみずでっぽうだ!」 しかしまたも、ケーシィはテレポートでかわした。 ヨシト「ちょこまか、ちょこまかしやがって!」 気が短いようであるヨシトは、みずでっぽうを乱射させた。 しかしそれもテレポートにかわされる。 ジャイアン「イライラするなあ。俺が一発で終わらせてやろうか。」同様に気が短いジャイアンもイライラしてきた様である。 ドラえもん「まあまあ」 そんなジャイアンをドラえもんがたしなめた。 依然みずでっぽうをテレポートでかわし続けるケーシィ。 ケーシィのテレポートに翻弄され続けニョロゾにも明らかに疲労の色が見えていた。 16回目のみずでっぽうをかわされたとき、あることがヨシトの頭の中に浮かんだ。 ヨシト『こいつまさか、テレポートしか使えないんじゃ…… しかしテレポートしてるだけじゃ勝てない。何を考えてるんだ?』するとヨシトはあることを閃いた。 ヨシト『わるあがきだ……。 成程。奴がテレポートで技をかわし続けるのはニョロゾの疲労を誘うと同時に自らのPPを削り、奇襲するため。 疲労しているニョロゾならば傷薬の大量使用で頑張れば勝てるかもってとこか? それなら、こっちだって手はある。 奴は最期のテレポートからすぐにわるあがきに繋げるに違いないから、一発はわざと食らって、逃げれなくなったとこを捕まえて、おうふくびんたで連続攻撃。 傷薬など使う暇を与えない!』 ニョロゾは、20回目のみずでっぽうを放った。 当然のようにケーシィはそれをテレポートでかわした。 そして、ケーシィはニョロゾの背後に現れた。 ヨシト「計画通り!!! 一発はわざと食らって、おうふくびんた!!!」と、ヨシトが言った。しかし、のび太の一言は、ヨシトが全く予期せぬものだった のび太「ケーシィ!ずつき!」 ケーシィはそのまま頭突きをかました。ニョロゾは疲弊していたのでそれをまともに食らった。 ヨシト『なにっ!こいつテレポートしか使えないんじゃなかったのか!?』 ヨシト「くっ!いや、ニョロゾ!落ち着け!そのまま捕まえておうふくびんただ!」 と、ヨシトは言ったがニョロゾは、今の攻撃でひるんだ。 のび太「ケーシィ!そのままずつきだあ」 何発もの頭突きが命中し、ニョロゾは倒れ、戦闘不能に陥った。 その瞬間ケーシィは体を小刻に振るわせ、体が光り始めた。 突然の事に、今だ驚きを隠せないヨシトに向かってのび太は言った。 のび太「テレポートしか使えないと思って油断したんだね。 それは、ただ一つの攻撃技、「ずつき」を受けさせる為の罠だったのさ。」 その後の展開は、一方的だった。 ヨシトのメノクラゲとドククラゲは進化したユンゲラーのねんりき一発ずつで沈んだ。 ヨシト「完敗だ! まさかあれ程のレベル差を知恵で覆すなんてな! また戦おうぜ。」 のび太『キシシシシ。次なんてねぇけどなwww』のび太は既に、ヨシトの手持ちと名前を知っている。もうヨシトの命はのび太の手に握られていた。 ジャイアン「遅いぞ!のび太!!!」 のび太「ごっ、ごめ~ん。」 のび太『今、ここで殺る訳にもいかないか。』 一行は、また頂上に向かった。 途中、またのび太が何人かのトレーナーに絡まれたが、なんとか撃退し、頂上へ着いた。頂上には必死にデンリュウの看病をする一人の少女がいた。彼女が言わずも知れたアサギジムリーダー、ミカンだった。 ミカン「あっ、秘伝の薬を持ってきてくださったのですね。」 そう言われたスネ夫は薬をミカンに手渡した。薬を使われたデンリュウはみるみるうちに元気を取り戻した。 ミカン「みなさん。ありがとうございます。これで安心してジムに戻れます。」 彼女はそう言い、灯台から降りて行った。一行はそれを見届けた後、相談を始めた。 スネ夫「ミカンは鋼タイプの使い手だったよね。」 ジャイアン「ああ。」スネ夫「僕がいくよ。マグマラシがあるから、上手く行けば一匹で完封出来るだろう。」 ジャイアン「俺に戦わせろ!!」 ジャイアンがいきり立ったが、すぐにドラえもんに鎮められた。 ドラえもん「今はそんな状況じゃない。 とにかく、先にバッジを取ることを優先させるべきだ。 もたもたしてたらまた、ジムリーダーを殺されてしまう。」 ドラえもんの一言もあり、結局一行はセオリー通り、炎タイプのポケモンが主力であるスネ夫で挑戦する事にした。 一行はアサギジムにやってきた。 ジム内には、唯一人、少女が立っていた。 ミカン「さっきはありがとうございました。 でも勝負となると、話は別です。さあ、誰が私と戦うのですか?」 スネ夫「僕だ!!! 鋼ポケモンなんて炎で一撃さ。」 スネ夫は鋼ポケモン使いに対してかなり失礼な発言をしたがミカンは眉一つ動かさず言った。 ミカン「わかりました。 勝負は3対3でいきましょう。 いきなさい。レアコイル!」 ジャイアン「ゲームと違うじゃねぇか!」ジャイアンは予想外のポケモンに驚いた。 スネ夫「そんなこと何度もあったさ。 所詮鋼。炎で一発! 行けっ!マグマラシ!」 スネ夫は速攻で勝負を決めるため、マグマラシを繰り出した。 ミカン「マグマラシ……。 早速弱点ですね。レアコイル、でんきショック!」 レアコイルから大量の電撃が放たれ、それがマグマラシを襲う。 マグマラシはそれをまともに食らったがなんともないようだった。 ミカン「まもる……ですね?」 ミカンがそう呟いたとき、既にスネ夫はマグマラシにかえんぐるまの指示を出していた。 豪火がレアコイルを襲い、レアコイルは倒れた。 ミカン「戻って、レアコイル。」 ミカンはレアコイルを戻した。 スネ夫「どんなもんだい!!」 ジャイアン「弱点をせこく突いてるだけなのにな。」 スネ夫は喜んだが、戦えなかったジャイアンは冷たく言い放った。 ミカン「やはり弱点は辛いですね。」 スネ夫「どんな奴が来たって燃やしちゃうよ。」 スネ夫は勝ち誇ったかのように言った。 ミカン「そんなことないですよ。 今までアサギには山ほどの炎ポケモン使いが訪れてきました。 私だって、学習するし、成長します。 次のポケモンは、その炎ポケモンに対する回答です。 いきなさい、ハガネール。」 そうミカンが言うと、とても巨大な鋼鉄の蛇が現れた。しかしスネ夫はそれを見ても落ち着いていた。 スネ夫「なあんだ。ハガネールか。ゲームと一緒じゃないか。 それじゃあまり変わらないよ。 マグマラシ、かえんぐるま!!」マグマラシの豪火がハガネールを襲う。しかし、 ミカン「いわおとし!」 ハガネールが尾を振ると無数の岩がマグマラシの前に落ち、炎を遮った。 スネ夫「くっ!炎が届かない! それなら、でんこうせっかで肉弾戦だ!」 マグマラシは素早い動きで岩の回りを回りこみ、ハガネールに激突した。しかし、ハガネールには全くダメージがなく、長い体で捕まってしまった。 ミカン「愚かな……。 ハガネールの防御力は絶大。並の攻撃ではびくともしません。 ハガネール、いつものを。」 ミカンがそう言うと、ハガネールはその大きな体でマグマラシを包みこんだ。 一ミリの隙間もない程に。 スネ夫「マグマラシ!」 ミカン「こうなってしまってはどうしようもありません。 投了を勧めます。」 ミカンがそう言うと、スネ夫は不敵に笑った。 スネ夫「くくく…… 逆にさ、包まれたことで的に近くなったと思わない? マグマラシ! 奴の体の中でかえんぐるまだ!!」 ドラえもん「スネ夫君、なんて無茶するんだ! それじゃ、マグマラシも燃えちゃう!」 ドラえもんが叫んだ スネ夫「大丈夫。マグマラシは炎ポケモン。炎技は効果がいまひとつ。 先にハガネールがやられるさ。」 ミカン「投了しませんか……。残念ですね……」 スネ夫の指示通り、マグマラシはかえんぐるまを放った。 ハガネールの顔は苦痛で歪んでいる。 ジャイアン「効いてるみたいだぜ」 スネ夫「へへっ。どうだ!」 スネ夫が言った瞬間、ハガネールの様子がおかしくなった。苦痛で歪んでいた顔がまた平然となっている。 ミカン「……ハガネール。 もうそろそろ止めてください。」 そう言うと、ハガネールは、マグマラシを包んでいた体を元に戻した。 ハガネールの中からは、ぐったりしているマグマラシが出てきた。 スネ夫「マグマラシ! なんで………」 スネ夫はマグマラシに駆け寄った。 体には火傷はおろか、外傷の痕も全くない。 ミカン「確かにあなたのマグマラシは、自らの炎に耐えました。 しかしあのびっちりと密閉されているハガネールのしめつけるの中は、空気を通す隙間もありません。 あなたのマグマラシの炎は、その中の酸素を全て燃やし尽し、酸欠状態に陥ったのです。」 マグマラシは最早、戦闘が出来る状態ではなかった。 唯一の炎ポケモンであり、スネ夫の主力であるマグマラシを失った今、スネ夫はもうミカンのハガネールに、手も足も出なかった。 五分後、スネ夫はハガネールに完封されてしまい、一行はアサギジムを後にした。 スネ夫「あのハガネール、炎が効かないなんてずるいよ~」 ドラえもん「どうする、早く倒さないと、また時間犯罪者に先を越されてしまう……」 のび太『殺って奪おうにも、最後の一匹がわからない……。』 三人は頭を悩ませた。 そこで唯一人の悩まない男、我等がガキ大将が口を開いた。 ジャイアン「やっぱりここは俺にまかせろ!」 スネ夫「ジャイアン、勝算はあるの?」 スネ夫が訊いた。 ジャイアン「は?勝算? なんだ。それは?」 ジャイアンは答えた。 スネ夫『……………。』 スネ夫は昔の事を思い出していた。 ああ僕は今までこいつの無茶に何度苦しめられてきたことだろう。危ないといっているのにラジコンの無理な操縦でかみなりさんの家のガラス割ったり(僕が謝りにいった)、こないだもも、 スネ夫「見て、ジャイアン、ウソッキーの体力があと僅か。捕まえられるよ♪」 ジャイアン「どれどれ、ちょっと貸せよ。 あっ、もう少し弱らせられるな。えーと、はかいこうせんかな?」 スネ夫「あああああっっっっっっっ!!! ………ちくしょう」 余談だがスネ夫はウソッキーをじわじわ弱らせる行程に三時間程、時を費やしていた。 スネ夫『きっと、即負けて、時間犯罪者に先を越されて現実に帰れなくなるんだ……』 スネ夫が悲観に暮れているとき、突然、ドラえもんが閃いたように言った。 ドラえもん「あるっ! 炎以外でミカンの鋼ポケモンに対抗できる手が!」 ドラえもんが言った。 スネ夫「なにさ、それ。」 スネ夫は怪訝そうな顔で訊いた。 ドラえもん「それはね、ちょっとのび太くん…………」 ドラえもんの説明で時間が数分経った。 スネ夫「成程……」 のび太「僕にとってもいい話だね。」 ジャイアン「その通りにすればいいんだな。」とジャイアンは訊いた。 ドラえもん「うん、不確定要素はミカンの最後のポケモンだけど、ハガネール、レアコイルは確実に倒せる!」ドラえもんは言った。 ジャイアン「成程!腕が鳴るぜ!」 ドラえもん「とりあえず準備だね。 僕とスネ夫君は砂浜で、例のポケモン捕まえてきてジャイアンに貸すから。 のび太君とジャイアンは、例の事をしておいて。」 三人「わかった!!」 のび太『キシシシシ。 これでまた俺も戦力アップだ。』 さあジャイアンは、ミカンに勝つ事が出来るのか、そして、ドラえもんの作戦、のび太の企みとは!? 次の日、一行はまたアサギジムにやってきた。 ジャイアン「たのもー」大柄な少年は勢いよく扉を開けた。つい最近掃除したらしく昨日に比べてジム内は綺麗になっていた。 ミカン「またいらっしゃったんですか?今日はどなたが相手をして下さるのですか?」 ジャイアン「俺だ!!俺は昨日の奴が一万光年修行しても勝てないレベルだぜ!!」 ジャイアンはどこかで訊いたような言葉を吐いた。 ミカン「勝負の形式は昨日と同じでよろしいですか?」 ジャイアン「問題ねぇ!!!」ジャイアンは即答した。 ミカン「わかりました。いきなさい、レアコイル!!!」 ミカンはレアコイルを繰り出した。 それを見たジャイアンはお見通しだとばかりに、ニカーとしている。歯に海苔がついている。 ジャイアン「やっぱり、そいつで来たな! 行けっ!カイリキー!」 ジャイアンがそう叫ぶと四本腕の筋肉質のポケモンが出てきた。 昨日のうちに、のび太と通信進化をしておいたのだ。同様にのび太のユンゲラーはフーディンになっていた。 ミカン「カイリキーですか…… レアコイル、10まんボルト!!」 ジャイアン「カイリキー!!クロスチョップ!!」 レアコイルの電撃が、カイリキーに命中した後、カイリキーはレアコイルにきつい一撃をお見舞いした。レアコイルのボディにヒビが入り、レアコイルは倒れた。 ジャイアン「やったぜ! 見たか!鋼の弱点は炎だけとは限らない!」 ミカン『成程……カイリキーの攻撃力ならレアコイルを一撃で倒すことも不可能じゃない………』 ミカンはレアコイルをボールに収めた。 ミカン「多少対策はしてきたようですが、そんなに私が甘いものと思ってもらっては困ります。 いきなさい、ハガネール。」 昨日に続いてまた、巨大な鋼の蛇が現れた。しかしジャイアンは動じない。 ジャイアン「そいつの対策もバッチリさ。」と、ジャイアンは不敵に笑った。 ミカン「そうでしょうか?残念ながらハガネールは鉄壁の防御力を誇ります。 弱点であろうと、物理攻撃ではほとんど有効なダメージを与えられませんよ。」とミカンが言った。しかしジャイアンは、 ジャイアン「だから対策はバッチリだっていってるだろ。 戻れ!カイリキー。 そして、行けっ!ストライク!」 ミカン「ストライク………。 私の話を聞いていたのですか? 物理攻撃は効果が薄いと言ったでしょう。 これならまだ弱点をついている分、カイリキーの方がマシです。」 ジャイアン「何度もいわせんな!対策してきたと言ってるだろ! 俺はこいつでいい。 行けっ!でんこうせっかだ!」 そうジャイアンが指示をするとストライクは凄まじい早さで距離を詰め、ハガネールに斬りかかった。 しかし 「ガチッ!」 虚しいことに、ストライクの一撃は全くハガネールにダメージを与えることなく、逆に捕まってしまった。 ミカン「だから言ったでしょう。 ハガネール!またあの時のようにしめつけなさい。」 そうミカンが指示を出すと、ハガネールはストライクを包むようにして、また、あのしめつけるの状態に入った。 ミカン「どうしょうもないでしょう。 このまま、中の酸素を吸い付くし、酸欠になるまで待たせてもらいますよ。」 ハガネールの中では、ガチッ、ガチッとストライクが、斬りかかっている音がする。 ジャイアン「ところでさ。俺たちが助けた、デンリュウって今、元気か?」突然のジャイアンのバトルに関係のない質問に、ミカンは戸惑ったが、 ミカン「今はバトル中です。終わったら話しましょう。」 ジャイアン「いや、今知りたい。」 ミカン「後で、と言ってるでしょう!!」 ミカンが大声で返答したとき、ハガネールの様子が突如、おかしくなった。 体を振るわせ顔は苦痛で歪んでいる。 ミカン「なっ、なんで!」ミカンは珍しく取り乱した。 ジャイアン「ストライクに中で、れんぞくぎりをさせているのさ。」ジャイアンは言った。 ミカンは、はっ、とした ミカン『成程…… 当たる度に威力が二倍になるれんぞくぎり…… 高い防御力を誇るハガネールといえど、何度も何度も斬られたら、ダメージを受けることは、明白……。 恐らくさっきの会話も、時間を稼ぐと共に、れんぞくぎりを悟らせないためのもの。』ミカンは焦っていた。 ミカン「仕方ないです! ハガネール!もっと高圧でしめつけなさい!」 指示通り、まるでストライクを圧縮するかのようにしめつけた。 ミカン「本当はハガネールのボディにも負担をかけるためしたくなかったのですが…… しかし、れんぞくぎりは途絶えました。 これで終りです!」ミカンがそう言ったが、しかし、ジャイアン達の作戦はまた、その上をいっていた。 ジャイアン「そんなこともあろうかと、もう一つの作戦だ! ストライク! 手筈通りに……」 ミカン「? 何をする気?」 ジャイアンが何かを確認するとドラえもんが叫んだ! ドラえもん「ジャイアン、今だ!」 そしてミカンは、信じられない言葉をきくことになった。 ジャイアン「だいばくはつ……!」 ミカン「だっ、だいばくはつですって!!!!!」 ミカンが、そう言った瞬間、 「ドガーーーーン!!!」 と、いう音と共に、ハガネールの腹部から想像を絶する、爆発が起きた。 ミカン「な、何故……」 信じられないといった顔付きで、事態を目のあたりにしているミカンに、ドラえもんが言った。 ドラえもん「確かに、ただのだいばくはつでは、圧倒的高さを誇る、ハガネールの防御力を看破することなんて出来ない。 だからこちらも頭を使わせてもらった! 普通、物体が爆発するとき、爆発は四方に広がるが、物体を圧縮することによって、威力は収束し、爆発力を増す! ハガネールの高い圧縮力を逆に利用させてもらった!」そうドラえもんは言ったが、ミカンの疑問は全く晴れなかった。 ミカン「私が驚いているのはそんなことではありません! それくらい想定の範囲内ですし、相手が爆発系の技を使うときは、警戒して、しめつけるを使いません! 私が驚いているのは、何故ストライクがだいばくはつを使うことが出来るのかということです!」 と、ミカンはまくし上げたがその謎をすぐに明らかになった。 そのやりとりの内に、砂煙は消えていった。 そこには、ハガネールが倒れていた。腹部の損傷が激しく、戦闘はもう、出来そうになかった。 ミカン『やはりやられてましたか………』 しかし、よく目を凝らしてみると、ハガネールの横で何かが倒れている。 赤と白の丸いボディ。どこからどう見てもストライクには見えなかった。 ミカン「ビリリダマ!?」 ミカンは叫んだ。 スネ夫「種明かしをしようか?」 スネ夫が言った。 スネ夫「最初から僕達はハガネール対策用だいばくはつ作戦のみを計画していた。 しかし僕達は考えた。もし、素でビリリダマを使った時、しめつけるを使わずに地面技で一撃でやられるおそれがある。 なら相手を警戒させず確実にしめつけるを使わせ成功率を上げるために、何かもうひと捻りする必要があった 。そしてある技を選らんだんだ。」 ミカン「まさか!」 スネ夫「そう。バトンタッチさ。」 ミカン『バトンタッチ…… バトンタッチは普通、補助効果の伝達の為に使われる。 しかし忘れがちなある利点は、ポケモンの変更が不可能な時も、ポケモンが自ら入れ替わってくれること。 まさかこんな使い方もあったとは…… すごい……』 確か、ストライクはバトンタッチを通常、覚えない筈だが、大方タマゴ遺伝等で覚えさせたのだろう。 ミカンはジャイアン達の戦術を称賛するとともに自らの戦術が完全に上をいかれていた事実に気付いた。 これはジムリーダーとして最も屈辱的なものだった。 ミカン「戻りなさい。ハガネール。」 ミカンはハガネールをボールに収めた。 ドラえもん「ジャイアン!! あと一匹だよ!」 ジャイアン「おう! さあ、最後のポケモンを出せよ!」 ジャイアンが急かせた。 ミカン「わかりました。 本当はこの子を出したくはなかったのですが仕方ありません。 いきなさい、アカリちゃん」 そう言うとミカンはデンリュウを繰り出した。 ジャイアン「そっ、そいつって……」 ジャイアンが驚いたがミカンは淡々と答えた。 ミカン「そうです。 この子はあなたがたに救って頂いたデンリュウです。その節はありがとうございました。しかし、勝負となると話は別です。さあ、あなたもポケモンを繰り出してください。」 デンリュウは灯台の時が嘘のようにハツラツとしている。 ジャイアン「いいのか? 怪我しても、薬はもう取りに行ってやらねぇぞ。怨むなよ。 行けっ!ストライク!」 ジャイアンは再びストライクを繰り出した。 スネ夫「ドラえもん…。どうしてジャイアンは先にストライクを出したの? 弱点なのに。」 と、スネ夫が訊いた。 ドラえもん「恐らく、かげぶんしん、こうそくいどう、つるぎのまいを、した後に、またバトンタッチを決める気だろう。 病みあがりで動きの鈍いデンリュウは、高速で移動しながら、かげぶんしんをする標的に攻撃を、当てるのはさぞ難しいだろうからね。」 そしてドラえもんの予想通り、ジャイアンはストライクにかげぶんしん、こうそくいどうを命じた。 たくさんのストライクが高速で移動している。 ミカン「厄介ですけど仕方ないですね…… アカリちゃん!眠りなさい!」 予想外のミカンの一言にジャイアンは驚くというより寧ろ憤慨した。 ジャイアン「やる気あんのかよ!! 起こして勝負しやがれ!!」 と、ジャイアンは言ったがミカンはひょうひょうとしている。 ミカン「実は、アカリちゃんは今、病み上がりでコンディションが優れないのです。体調回復も立派な戦い。それにあなたの戦術は読めてます。 今の内にいくらでも補助効果を積んでください。」 このミカンの挑発ともとれる一言にジャイアンの怒りが爆発した。 ジャイアン「ストライク! かげぶんしんとかこうそくいどうとか止めろ! つるぎのまいつるぎのまいつるぎのまいつるぎのまい………防御は性にあわねえ!」 ジャイアンは無茶苦茶にただつるぎのまいを繰り返させた。 ストライクの攻撃力が最大まで上がったとき、アカリちゃんは目を覚ました。 ミカン「補助効果は積み終わりましたか。 じゃあ始めましょうか。」 ジャイアン「終わったな。 一撃で倒してやる! ストライク!バトンタッチ!」 ストライクのバトンタッチが決まり、フィールドに、カイリキーが立った。もちろん、ストライクの補助効果を受け継いでいる。 スネ夫「すごい!ジャイアン! 当たれば一撃で倒せるね」 ジャイアンの作戦を賛美するスネ夫にミカンがクスリと笑いかけた。 ミカン「当たれば……ですけどね?」 ジャイアン「何いってんだ!? 目にもの言わせてやれ! カイリキー!からてチョップだ!」 カイリキーの凄まじい威力の手刀がデンリュウに襲いかかる。 しかしミカンは落ち着いて対応した。 ミカン「アカリちゃん……フラッシュ」 ミカンがそう指示を出した瞬間、デンリュウの体から目が潰れんばかりの光が放出された。 「バガーーン!」 音からしてカイリキーのからてチョップは地面に命中したらしい ジャイアン「くっ、何も見えねえ!」 ミカン「アカリちゃん。でんきショック。」 ビリリッという音と共に、カイリキーの鳴き声が聞こえた。 まともにヒットしたらしい。 ドラえもん「バカな!フラッシュをしながらでんきショックを放っただって!」 ドラえもんが驚いた。 デンリュウの体からは常に強い光が放出されていて目も開けられない。 ミカン「通常フラッシュは、一瞬だけ強い光をだし、目をくらます技です。 しかし、灯台の光として特殊に訓練された、アカリちゃんは、フラッシュの光をずっと出し続ける事が出来るのです。」 そう言って、ミカンはサングラスをかけた。 ミカン「アカリちゃん!またでんきショック!」 それはまた、カイリキーにヒットした。 ジャイアン「くそっ!全く見えねえ!」 デンリュウのフラッシュはカイリキーだけでなく、ジャイアンやドラえもん、スネ夫、のび太のミカン、デンリュウを除く全員の目をくらまさせていた。 ジャイアン「くそっ!目も全く開けられねぇ。 仕方ない!カイリキー!あたりに攻撃をしまくれ!」 カイリキーは身の周りのものを殴りまくった。 しかし、それは一発もデンリュウにヒットすることはなかった。 ただ砂埃がたち岩がパラパラと舞うだけ。 ミカン「どんなに高い攻撃力もあたらなければ意味がないです。 さあ、止めです。」 ジャイアン『ヤバい。やられる…… なんとか、奴の場所を探る方法は…… そうだ!カイリキーのパワーを利用して……』 デンリュウはカイリキーに止めを刺そうと、電気を溜め始めた。 ミカン「今です!でんきショック!」 デンリュウの電撃がカイリキーに飛んだ。 ジャイアン「今だ!いわくだき!」 通常、いわくだきはあまり威力の高い技ではなかったが、攻撃力補助を受けていてしかも元の攻撃力が高いカイリキーが放てば話は別。 空中に大量の石が舞い、カイリキーを電撃から救った。 電撃により砕けた石がパラパラと舞い、カイリキーに当たった。 ジャイアン「今だ! 石がぶつかった方へこわいかお! そして、クロスチョップだ!」 カイリキーのこわいかおに、デンリュウは一瞬体が固まった。 そして、カイリキーのクロスチョップをまともに食らってしまった。 ミカン「アカリちゃん!!!」 攻撃を受けたデンリュウは壁にたたき付けかれもう動けない状況に陥ってしまった。 ミカンは暫し、呆然としていたがやがて口を開いた。 ミカン「私の負けですね。 では約束通り………」 そう言うと、ワンピースのポケットの中からバッジを取り出した。 ミカン「スチールバッジを差し上げたいと思います。」 ジャイアン「うおっしゃあああー!!」 ドラえもん「凄いよ!ジャイアン!」 スネ夫「見直した。」 のび太「…………」 ジャイアン達は歓声を上げている。 そこにミカンがやってきて言った。 ミカン「お見事でした。 用意周到な作戦、機転のきいた戦い、近年で最高の戦いです。 旅の成功をお祈りします。」 とミカンが言った ジャイアン「ありがとな!!! 達者でよ。」 そう言い、ジャイアンはミカンと握手を交し、去ろうとした。 しかし去る直前で、ドラえもんが言った ドラえもん「ああ、言い忘れていたけど、実はタンバのシジマさんが死んだんだ。」 ミカン「知っていますが何か……?」 ドラえもん「実はシジマさんは事故で死んだんじゃない。 殺されたんだ!」 ドラえもんがそう言うと、ミカンは驚いた。 そして、ドラえもんは、シジマを殺した奴の目当てがジムバッジであること、不思議な力で、直接手を下さずとも命を奪うことが出来ることを話し、ジムを後にした。ミカンはドラえもんの話を信用してくれ、警戒し、ジムを一時閉めてくれることになった。 ジャイアン「ミカンちゃん大丈夫かな……?」 ジャイアンは心配そうに呟いた。 ドラえもん「大丈夫さ。少しジムを閉鎖するって言ったし。」 と、ドラえもんが言った。 のび太「あっ」 スネ夫「どうした?のび太?」 のび太「ジムに忘れ物してきちゃった。」 ミカン「ここで最後ですね。」 ミカンは、四人が去った後、ジムを閉鎖し、先程のバトルの跡の修復作業にあたっていた。 しかし今、考えると、素直にあの青狸ポケモンの言うことを聞いてジムを閉鎖してよかったのか心配になってくる。 確かに、自分もシジマの死に何か普通では無いものを感じていたが、それなら、何故わざわざ海の向こうのシジマさんを先に狙ったのだろう。 順序からいって先ず自分ではないか。 しかもシジマさんはいつも、平気で二十四時間特訓とかしている人だ。何かの弾みで心臓が止まったりしても仕方がない。 そもそも、直接手を下さずに人を殺せる能力なんてポケモンの世界でも聞いたことがないし、非科学的である。 ミカン『私、騙されたのかしら?』 と、思いながら最後の床の穴を塞いだ瞬間、ジムのドアを叩く音が聞こえた。 今、考えていた事が考えていた事だけに、ミカンの背筋に冷たい物が走った。 しかし、 「すみませ~ん。忘れ物をしましたぁ~。あけてくださ~い。」 と、冴えない声が聞こえてくる。 しかも、何処かで聞いたことのある声だったので、恐る恐るドアを開いてみると、さっき、ジム戦に来ていた(付き添いではあったが)眼鏡を掛けた冴えない少年だった。 のび太「すみませ~ん。忘れ物したんですけど入っていいですか?」 少年は言う。 この少年がシジマを殺した犯人な筈が無かろうし、立ち入りを拒否する理由も無かったので、 ミカン「そうですか…… ではどうぞ」 と、快く中に入れてあげた。 のび太「すみませんね、ホント、んじゃお邪魔しま~す」 ミカン「いえいえ。」 少年はバッグをあさりながら色々聞いてきた。 のび太「もうジム戦はやらないんですか?」 ミカン「まあ、長くはないと思いますけど。」 のび太「ジムバッジ持ってませんか? ついでにジム戦もしたいんですけど。」 と少年は言ったが、今はそれどころではない。そもそも、忘れ物を取りに来たのではなかったのか。 ミカン「バッジは持ってますが、ジムは閉鎖するのでジム戦は出来ませんね。」 のび太「へぇー、そうですか。 ミカンさんの本名はミカンでいいんですか?」 ミカンは、何だか変なことを聞くなあ、と思ったが、別に答えてもどうってこと無かったので、素直に、はい、と答えた。 そこでミカンは少年の異変に気付いた。 何かを書いている。 その何かは何だか分からなかったが。 ミカンはこの少年にかつて無いほどの薄気味の悪さを感じた。 のび太「これで終わりましたよ。」 ミカン「忘れ物、みつかったんですか?」 のび太「いやいや、待ってくださいよ。あと10秒程です。」 10秒?この少年が何を言ってるのか分からない。しかし何だか……… 「ドクン」 ミカン「ツッ!?」 ミカンは胸の痛みを感じ、その場に倒れた。 ミカン「はあはあはあ………」 苦しい。体も麻痺している。 目の前の少年はこちらを見て笑っている。今までに見てきた人の顔の中で、最も禍々しい顔で。 ミカン「ま……さか、あなたが……ジジマさ……んを……した……人…」 ミカンは精一杯声を出したつもりだが、声が出ない。 少年は近付いてくる。 ミカン『いや……来ないで……』 ミカンは少年の接近を制しようと、力一杯声を出そうとしたが、やはり声は出なかった。 のび太「ああ、今から忘れ物を取らせて貰うぜ。先ずバッジと……」 と、少年は言いミカンのワンピースの中を探ってバッジを入手した。 その後、去り際に少年は、 「お前の命だよ。キシシシシ。」 と言い、ジムを出ていった。 最後の言葉はもはやミカンには聞こえてなかった。 ドラえもん「のび太君……まだかな?」 のび太「みんな~、ごめ~ん」 のび太はジムを後にしたのち、また一行と合流した。 スネ夫「遅いぞ!のび太! このノロマ!!」 いつもの如く、スネ夫が文句を言ってきた。 のび太「ごめん。」 『こいつウザい。絶対名前割り出して殺す。』 のび太は殺意を覚えたがとりあえず目的の為に抑制した。 今はそんな事より大切な事がある。 そう、最後のバッジについてだ。 最後のバッジを誰が取るかはこの世界の脱出にかなり重要な要素になってくる。 確か出木杉とかいう奴がフスベのバッジを入手するためには、あるイベントをこなす事が必要で、それに必要なアイテムはこの世界でひとつしかないと言っていた。故にバッジを手に入れた瞬間独占した状態になると。 もし、奴らが先にバッジを手に入れた場合、自分は最後のバッジを入手する手段がなくなるため、奴らを殺して奪うしか方法がなくなる。 しかしそれはかなりリスクが高い。 殺す条件を満たす為に、行動すれば足がつくかも知れないし、力づくで奪うにはやはり戦力が足りない。 それに出木杉達の手持ちも不明。 戦うのは得策じゃない。 だが逆に俺が最後のバッジを手に入れられたとしたらどうだろう。 ジムリーダー死亡のため、もう入手不可能になってしまったバッジは自分は両方所有している。裏を返せば、その他のバッジは、自分が所有していないその他のバッジは、これからいくらでも入手出来るということだ。 もし、そうなれば奴らと行動を共にする必要もなくなる。 折りをみて行方不明にでもなればいい。 その後は各地のジム破り、そして、脱出。 奴らは一生自分を探し続ける。 想像しただけでも笑えた。 とにかく、そのような状況を作るには少しでも最後のバッジの情報が欲しかった。 そこでのび太は切り出した。 のび太「ねぇ、出木杉達は今、何してるの?」 (月) 17 16 25 ID ??? のび太の一言に全員が顔を見合わせた。 ドラえもん「確かに、定期的に連絡をとると言った以上、そろそろ連絡しなきゃいけないかもね。 安否も気になるし。」 ドラえもんは頷き、四次元ポケットからポケギアを取り出そうとした。 その時、突然ドラえもんのポケギアが鳴りだした。 ジャイアン「誰からだ?」 ジャイアンが神妙な顔付きで訊いた。 ドラえもん「大丈夫、丁度よかった。出木杉君からだよ。 もしもし……」 ポケギアからはつい数日前に聞いた声が聞こえだした。 出木杉「あっ、ドラえもん君、無事かい?」 ドラえもん「ああ、無事だよ。」 ドラえもんは自分達と出木杉達の安否を確認すると、ポケギアの音量をめいいっぱい上げた。 ドラえもん達は、出木杉達の無事に安心を覚え、ホッとした。 しかし、その安心感は次の出木杉の一言に掻き消されることになる。 出木杉「あのね……。 ちょっと困ったことになったんだ………。 ジムが開いてない。」 「なんだって!?」 その場にいた全員が全く予想だにしなかったことに驚いた。 しかし、出木杉はそのまま話を続けた。 出木杉「いや、ジムが開いてないと言うより、入れないんだ。変な男がとうせんぼしてる。」 信じられない出木杉の言葉にスネ夫が言った。 スネ夫「何故……何故開いてないんだい?」 すると出木杉は落ち着いた様子で言った。 出木杉「僕らも始めは気になったけどね。 ラジオをつけてごらん。」 それを聞いたジャイアンは無言でラジオのスイッチをつけた。 すると、いつものクルミの声ではなく、変な男のダミ声が流れだした。 「あーー。われわれは――」 スネ夫「まさかこれは……」 出木杉「そう、ラジオ塔がロケット団にのっとられるイベント。 確かフスベのジムが開く条件は、そのイベントクリアだった気がする。」 全員はこのイベントのことを忘れていた。 時間犯罪者の事で手一杯になっていたからである。 全員に沈黙が走ったが、またそれを出木杉が破った。 出木杉「とにかく、僕らは、ジムに入れないことは事実。 だからこれからの事について話そうと思って、連絡した訳さ。」 ドラえもん「成程……。 君はどう思うんだい?」 ドラえもんが訊いた。 出木杉は少し、言うのをためらった。 五秒程経ち、また出木杉は口を開いた。 出木杉「……僕達は、フスベに残り、君達にイベントクリアを任せた方がいいと思う。」 ドラえもん「僕もそう思った。」 ドラえもんは同意した。しかし、スネ夫がそこで口をはさんだ。 スネ夫「えぇぇっっーー!! 時間犯罪者の攻撃もあるのに、危険すぎるじゃないか! ただでさえ、ルール無用のロケット団との戦闘は危険なのに…… ここは総力戦であたろうよ。」 と、スネ夫が反論した。 ドラえもん「いや、逆にひとまとまりになっていると、一気に皆殺しにされてしまう恐れがあるし、イベントクリア後、すぐにジムに挑戦するために、出木杉君達にフスベで待機してもらった方がいい。 それに、奴は現段階では、僕らを殺せないし、もし、殺せるとしても、イベントクリアまでほっておくだろう。 クリアしたら、出木杉君達がフスベにいる限り、先手を取ることが出来るからね。」 と、ドラえもんは言った。 ジャイアン「よくわからないけど、要するにロケット団をぶっ潰せばいいんだろ。 早くコガネに行こうぜ。」 ジャイアンが言った。彼はまた移動の支度をしている。 出木杉「そうは言ったものの本当にいいの? 僕らは、まだ時間犯罪者の攻撃を受けてないけど、君達は目の前でそれが起こったんでしょ。 それに、ヤドンの井戸の時の奴らを見ただろ。 ゲームとは違って、奴らの数は半端じゃない。 チョウジのアジトは楽だったけど、幹部がコガネの為の準備って言っていたから、かなり大規模になると思うよ。」 ジャイアン「大丈夫、大丈夫。まかせとけって!」 ジャイアンの頼もしい一言に安心したのか出木杉はクスリと笑った。 出木杉「わかった。 コガネは君達に任せるよ。 無事でいてね。」 ドラえもん「そっちもね。」 と、言い、ドラえもんはポケギアの電話を切った。 そして、一行はコガネに向かった。 次へ
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野比のび太(34) 技巧派投手 最大球速:151km/h 平均球速:147km/h コントロール:A83 スタミナ:A84 変化球:スライダー2 カーブ1 ツーシームジャイロ(カーブ系)4 シンカー1 シュート2 適性:先 【特殊能力】 対ピンチB ・対左打者E ・ノビB ジャイロボール ・リリース○ ・球持ち○ ・緩急○ ・奪三振 ・キレ○ ・根性○
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ご存知、漫画「ドラえもん」の主人公である。 フルネームは野比のび太。 原作では東京都在住の小学4年生。 勉強も運動も出来ないが、あやとりと射撃はプロ級。 ゲーム内では第四幕 すすきが原で登場。 ドラえもんから借りた自動ぶんなぐりガスを使ったおかげで、にこたろうたちが大変な目に。
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前へ 所変わってラジオ塔最上階。 長身の銀髪が初老の男性にひざまづいている。 コウ「…………という訳で、私共は奴らを撃退しました。」 参謀のコウは、今回の出来事について話していた。 トシミツ「それで、撃退した子供はどうした?」 コウ「それが……。 なみのりで流れていってしまって行方不明でして……。 捜索は続けているのですが、全く見つかりません。」 トシミツ「そうか、そうか……。」 トシミツはコウの報告に一考する。 理想はその子供を見つけ、それを人質にドーブル本体の要求という流れだった。 しかし、見つからないのでは仕方ない。 それはあきらめよう。 トシミツ「やはり、籠城だな……。」 トシミツは誰ともなしに呟く。 雨の中、やってくるドーブルの対策が出来た今、無理をすることもあるまい。 カホウには負担だが、後二週間、雨を降らし続けてもらおう。 心の中でトシミツはコクリと頷く。 トシミツ「よし、コウよ。 下がってもよいぞ。」 その時、 「バン!」と扉が開いた。 見ると、団員が息を切らせている。 コウ「どうしました?」 コウが訊くと、団員は息も絶えだえに言った。 団員「ポケモンセンターが……、何者かにポケモンセンターが爆破されました!!!」 トシミツ「なにっ?」 団員の言葉に流石のトシミツも驚きを隠せなかった。 団員「それと、デパート内からPP回復の道具が奪われました! デパート、センター内を見張っていた者は全て消されています!」 団員の声には最早ヒステリックな物が混じっている。 続けて、コウも自分の考えを言う。 コウ「やられましたね……。 恐らく侵入者は複数。一人が囮になり、本隊がデパート、センターを叩く。 多分、先程のセンター爆破は時限装置でも使ったのでしょう。 あんな派手な音を出せば、自分らの存在が気づかれる事は必死。 奴らはそんな馬鹿ではない。 故に倒そうにも奴らはもうここにはいない。」 トシミツ「うーむ。」 トシミツが唸る。 ポケモンセンター、及びPP回復アイテムを盗んだのは恐らく、 あまごい封じと、籠城戦をさせない為。 持久戦に持ち込めば、回復が出来ない分、こちらが不利になることは明白。 あまごいも切れ、灼熱の太陽に焼かれながら無惨な敗けを噛み締めるだろう。 持久戦は出来ない。 ならば……。 トシミツは目を閉じ、こう告げた。 トシミツ「コウ、これから全隊、出撃準備。 奴らの陣に攻め込む。 今すぐにだ!」 コウ「なんですって!?」 コウが驚く。 コウも、次の手は突撃しかないとは思っていた。 コウ「お気は確かですか? 今からなんて……。」 コウが言う。 コウも次の手が突撃しかないとは思っていた。 しかし、今からとは予想もつかなかった。 余りにも無茶過ぎる。 コウの驚きをよそに、トシミツは指示を続ける。 トシミツ「攻撃目標は35番道路からエンジュシティのポケモンセンター。 奴らの意表をつく為に今からいく! さあ、コウ、全隊に指令だ!」 コウ「しかし……。」 コウがためらっていると、後ろの団員が言った。 団員「自分は、トシミツ様に賛成です。 トシミツ様のおしっしゃる事なら間違いはありません!」 団員は息を切らせ、一息でそれを喋りきった。 ギロリと団員を一睨みしてからコウが言う。 コウ「わかりました……。」 コウは渋々了承する。 トシミツ「それでは言った通りに……。」 コウ「はっ。」 コウはそう言うと部屋から出ていった。 それを物陰から聞いている人が一人。 キキョウ「突撃……。 この策は私達にかかってるわ……。 でも、注意するのは敵だけじゃなさそうね」 キキョウは誰ともなしに呟いた。 アンノーン「………というわけだ。」 スネ夫「そうか……。 一応作戦は成功したようだね。」 アンノーン達がスネ夫に報告する。 そこへ、ドラえもんがやってきた。 スネ夫「ドラえもん……。」 スネ夫はそれに気づき、声をかける。 ドラえもんのその表情から察するに、既にあのことを知ってるに違いない。 沈黙が暫し流れたが、スネ夫がまた口を開く。 スネ夫「のび太は、のび太は無事かい?」 ドラえもん「うん。 疲れて、向こうのテントで寝てる。」 スネ夫「そう……。」 スネ夫は肩をすくめた。 のび太もちゃんと仕事をした。 自分も頑張らねばならない。 スネ夫「のび太はジャイアンのことは知ってるのかい?」 スネ夫の問いにドラえもんは首を横に振る。 スネ夫「そうか。 ならのび太には知らせない方がいいな。 無駄に精神的プレッシャーを与えることになる……。」 スネ夫の言葉にドラえもんも同意する。 その後、ドラえもんに皆を呼んでくるよう頼み、ドラえもんを部屋から追い出した。 一人になった部屋で一人呟くスネ夫。 スネ夫「僕の作戦もいよいよフィナーレ。 後は乗るか反るか……。」 スネ夫は何ともいえない感じに体を震わせた。 それが、恐怖であったかどうかは分からない。 トシミツが全軍出撃の指令を出してから数分後、 コウは放送で今後の事を述べると、休憩室に腰を下ろした。 周りでは突撃前に、暇をもて余した団員達が雑談をしている。 トシミツを誉めたたえる話が大半だ。 コウ『てめえら、あの糞ジジイのどこが好きなんだよ。 カス共が。』 コウは不快感を感じ、休憩室から出ていく。 しかし、出ていってもあのイライラする会話が何処かで聞こえる。 今の団員達は皆、トシミツに保護されたり、恩を売られたりして忠誠を誓っている。 しかし、コウは違う。何者にも属さない。 コウの目的。それはロケット団を乗っとり、自分の物にすること。 コウ「突撃まで、後一時間……。 今回の事で思い知らせてやりますよ。 誰が頂点に立つものとしてふさわしいかを、ね。」 コウはそう呟いた。 コウの目には最早、自らの野望しか映っていない。 所変わって、また35番道路。 のび太、スネ夫、アカネ、ドラえもん、その他のトレーナー達が作戦の打ち合わせをしている。 スネ夫「……と、いうわけで、奴らはこれからエンジュを目指して攻撃してくる。」 スネ夫は机の上のコガネの見取り図を指さして言う。 スネ夫「連中はこれから、全戦力と全戦力との総力戦になると思っている。それの……」 ドラえもん「裏をかく!」 ドラえもんが合わせるように言い、一同は首を縦に振る。 スネ夫「連中はエンジュまで陣を拡げる為に、外に総力を向ける。 逆をつかれないように、南の方の守りも厳重になる。 すると、どうだろう。 中の戦力が手薄になる。 そこから、手薄な内部へ……。」 スネ夫が見取り図の中央を指差す。 スネ夫「のび太のテレポートで侵入!」 話を聞いていた周りも、スネ夫の作戦に感嘆の声を漏らす。 のび太をコガネに潜入させた真の狙いはこれ。 のび太に死なれて困るのもこの理由だ。 スネ夫「コガネ内部に侵入するのは、僕、のび太、ドラえもんの三人。 中途半端な戦力は相手に逆手に取られるからね」 のび太とドラえもんは緊張の面持ちで頷く。 スネ夫「アカネさんや、他のトレーナーさん達は突撃してくる奴らを食い止めてくれ。 あと、ドラえもん。」 スネ夫はドラえもんの方を向く。 スネ夫「あの人の協力は得られるのかい?」 ドラえもん「うん。 快くOKしてくれたよ。」 スネ夫の問いにドラえもんが答える。 これで、スネ夫の作戦にもう、問題はない。 スネ夫「何か質問がある人はいる?」 スネ夫が訊くと、のび太が恐る恐る手を上げた。 のび太「ジャイアンは? ジャイアンはどうしたの?」 のび太の禁断の質問にスネ夫はドキッとしたが、スネ夫が答える前にドラえもんが言った。 ドラえもん「じゃっ、ジャイアンは町に潜伏してるよ! 今はちょっと動けないだけ。 作戦は伝えてるから大丈夫さ!」 ドラえもんは無理に明るく振るまい、言う。 のび太「よかった……。 帰ってきてないから、何かあったんだと思ったぁ……。」 のび太『あの反応……。 予定通り奴は死んだようだな。 キシシシシ。』 スネ夫はゴホンと咳払いをし、もう一度言った。 スネ夫「他に何か質問はあるかい?」 その場にいた全員は、首を横に振る。 スネ夫「よし!じゃあ、皆それぞれの持ち場へ! 作戦開始!!!」 一同「オオーー!!!」 全員が、テントの外へ散っていく。 それぞれの思いが交錯するなか、確実に決戦の時は近づいていった。 「ん……?」 ある広い空間の中、ジャイアンは目を覚ました。 目がボヤけ、頭がガンガンする。 ジャイアンは一人呟く。 ジャイアン「ここは……。 頭が痛え……。なにも覚えてねえや……。」 するとそれに応える者がいた。 ボヤけていて、よく見えないが、何だか徳のありそうな人物だ。 周りには、数人のひ弱そうなメガネがいる。 ?「目が覚めたようだな。 ここはコガネ百貨店の地下だよ。」 ジャイアン「コガネ百貨店の地下……? 俺は奴のなみのりに流された筈じゃ…… っていうかあんたは誰だ?」 ジャイアンはいまだ本調子ではないのか、たどたどしい口調で言った。 ?「私かい?私ははずかしながら、ラジオ塔の局長をさせてもらっていた男だよ。 この通り、ラジオ塔はのっとられてしまったがね。」 ジャイアンは意外な人物に驚く。 コガネ住民は皆避難した筈だ。 ジャイアン「何故地下倉庫いるんだ? 避難したんじゃねえのか?」 ジャイアンの問いに局長はため息をつき、答える。 局長「奴らがコガネのラジオ塔をのっとった時、私達は町中に必死でこのことを伝え、避難させた。 そうしたら私達は町の外に逃げ遅れて、ここに逃げ込んだんだ。 奴らに見つからないように生活するのは苦しかったよ。」 成程。 全員のやつれた頬を見ると、どれ程の苦労かが分かった。 局長はまた話を続ける。 局長「ここ数日この空間の中は酷かった。 炎天下、酷い雨の中、デパートから、コソコソここまで物資の詰め込み作業をしなきゃならかったからな。」 その原因が自分達にあるとは口が割けても言えない。 局長「そして、私達は地下を脱出することにした! しかし、その方法が無い。 するとある日、仲間の内の一人が、外を巡回中に波間に浮かぶ君を見つけた。 全く動いてなかったから死んでいると思ったら生きているではないか! しかも天の恵みだろうか、君はトレーナーらしい。 これで奴らに対抗できる。そう私達は思った。 そして私達は君をロケット団に見つからないように地下倉庫に連れ帰った訳だよ。」 局長は声を荒げた。 ジャイアン「成程。 俺を奴らとの対抗戦力として使う気だな。」 局長は首を縦に振る。 ジャイアンは頭がようやくはっきりしてきた。 多分自分が生きているのは、突入前にドラえもんの目を盗んで勝手に使った「てきおうとう」のお陰だろう。 ちなみにスネ夫達にはこのことを知らせていない。 理由はジャイアンが使った瞬間、てきおうとうの電池が切れ、 「これはヤバイ」と思ったジャイアンはそのことを隠していたのだ。 まあ、今となってはそれが幸運となったが。 ジャイアン『俺の好奇心も捨てたもんじゃねえぜw』 ジャイアンは心の中で笑う。 一呼吸おいて、局長はまた話を始めた。 局長「そこでだ。君に頼みがある。 私達をこの街から出してくれないか? 君が気絶してる間に君のポケモンは見せてもらった。 オーダイルにカイリキー……、皆高レベルなヤツばっかりだった。 君ならここを突破出来るだけの力はある!!」 褒められて悪い気はしないジャイアン。 思わず口元が弛む。 そんなジャイアンを知ってか知らぬか、局長は殺し文句を吐いた。 局長「作戦は後で話すがやってくれるかね? 君だけが頼りなんだ! 男ならやってくれるだろう?」 ジャイアン「まかされよ!!」 ジャイアンは二つ返事で答えた。 局長「ありがとう! 作戦はまた後で話すよ。 とりあえず、今は体を休めてくれ。 30分後から作戦を話す。 そして一時間後に決行だ! それと、これは使っておいてくれ。」 局長は倉庫のダンボールから、回復アイテムやら、 技マシンやらドーピングアイテムを取り出した。 これで大きな戦力アップが望める。 ジャイアン「これだけ期待されて断ったら男がすたるぜ! よし!俄然やる気出てきた!! ついでにあの水ヤローもとっちめてやるぜ!!」 鼻息を吹き出し、戦闘意欲見せたジャイアン。 しかし、その作戦がまたまた地味なものと知ると ジャイアンのテンションは急降下してしまった。 一方、自然公園には決戦の時を待っているドラえもん達の姿があった。 ドラえもん「静かだね……。」 嵐の前の静けさにドラえもんが呟く。 すると、コガネの方から例によってアンノーン達がやってきた。 後少しで隊列をなした連中がゲートを越えてくるらしい。 スネ夫「アカネさん達は手筈通りにやってるかい?」 アンノーン達はイエスという文字を作る。 スネ夫「分かった。 後は突入合図を頼むよ。 奴らがゲートを越えきったら作戦開始だ。」 アンノーン「了解。」 アンノーンは了承すると、またコガネの方へ飛び去ってしまった。スネ夫「本当はてきおうとうを使うのがベストだったんだけどな……」 スネ夫が呟く。てきおうとうの電池は切れてしまっていた。 ドラえもん「緊張するね…。」 ドラえもんが呟く。 のび太「大丈夫だよ! 準備はしたんだし。」 のび太は突入用のフーディンを繰り出し、元気よく答える。 のび太にとっても、ここは上手くいかせなくてはならない。 のび太の策を成立させる為にも。 しかし、緊張のためか、やはり場を沈黙が支配する。 すると、別のグループのアンノーンがやってきた。 アンノーン「奴らがゲート越え始めた!」 次へ
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野比のび太 説明不要であろう、国民的アニメ・マンガ『ドラえもん』のドラえもんと並ぶ主役。 東京都在住の小学5年生(マンガでは4年生のときもあり)の男子。 特技はあやとり・昼寝・射撃。 勉強も運動も苦手だが、温厚で優しい、他人を深く思いやる心をもっている。 だが。 皆さんはてんとう虫コミックス14巻収録の「無人島へ家出」という話をご存知だろうか。 物語をおおまかに説明すると、ドラえもんのひみつ道具をいくつかかっぱらって家出を決行したのび太は、 タケコプターの暴走により絶海の無人島へ飛ばされてしまう。 更にタケコプターを失い、持ってきた道具も脱出の助けにはならなかった。 「いつかはドラえもんが助けに来てくれる」と信じ、1日1日を生きるのび太に対し、 ついに10年が経過する。(この間3コマ) 結局はもってきた道具の力でドラえもんに救出され、 タイムふろしきの力で姿も小学生の姿に戻るのだが、ギャグマンガとは言え 「10年間のび太の家族やドラえもんは何をしていたのか?」 「その話以降ののび太は10年間の記憶を持っているのか?」 「こうして生活する間もどこかの孤島ではもう一人ののび太が生活しているのか?」 などの疑問が残る謎・恐怖を残す話となった。 今回参戦したのび太は、この屈指のトラウマ回での「10年後ののび太」の姿で参戦。 1人で過ごした10年間はどのようなものだったのか、その答えの一端がこのロワで明らかになるかも知れない。 参考blog http //livedoor.blogimg.jp/nwknews/imgs/f/c/fc1344b7.jpg
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▽タグ一覧 「ドラえも~ん!!」 『僕はドラえもんを伐つ』 野比のび太とは【ドラえもん】の登場人物である この項目ではアナザールートからやってきた【もう1人の、のび太】も解説する 『原作の野比のび太』 運動も出来ず勉強も出来ないダメダメ小学生。 ある日突然やってきた子孫セワシによって将来借金まみれとなり、ボランティアでガキ大将の妹と結婚させられる最悪の未来を知った彼は二十二世紀の子守り用ロボットドラえもんと共に未来を変える事を決心した。 誰かに叱られてはドラえもんのひみつ道具をねだり、調子に乗って大騒動を起こしてしっぺ返しを食らうのがこの作品王道の流れである また、彼にも特技がない訳ではなく、射撃、あやとり、昼寝に関しては天才的な才能を持つ 特に射撃は劇場版などで活躍しており、宇宙の殺し屋との一騎打ちに勝利したことも。 また、ひみつ道具の使い方に関しては所有者のドラえもんより頭が回り、ゴミのような道具でも機転で上手く使いこなすことが多い のび太の望む未来では源しずかと結婚、後に息子ノビスケを授かる。 『もう1人の、野比のび太』 フリーゲーム【のび太戦記ACE】におけるのび太。 原作のび太の面影は一切なく、特技であった射撃を捨てて剣を装備し、復讐心に駆られ悪意に心を奪われ暴走したことも……… というか、一応タイトルに載っている主人公のはずだがこのゲームの出番は非常に少ない ドラえもんとは喧嘩別れどころか、復讐対象にまでなっている 声優はキラ・ヤマト等でおなじみ保志 総一朗氏。 必殺技は【マキシマムブレード】【ガンブレイク】【ダミーソード】 メイドウィン小説におけるのび太 本来ののび太とアナザーのび太が同時に登場、当然ながらのび太はアナザーの自身を信じられないような目で見ていたが、アナザーは今でも親友な彼らを羨ましく思っていた のび太戦記ACEの最後まで遊べる所までの時系列。 最終的にアナザードラえもん率いるヘリオスと冬夜の世界を破壊して歴史を変えた後はのび太達はあるべき歴史に帰ったが、アナザーのび太だけはドラえもんと決着をつけるべく、1人で時空の渦へと入っていった…… このような結末になったのはのび太戦記ACEが未完の作=終わりの見えない作品だからという暗示である 名前 コメント
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のび太 NEW SONGS 類別 曲名 作曲/演唱 EXP MAS Re MAS 宴 Google Drive YouTube POPS アニメ 不專心 黃氏兄弟 - 12+ - - 下載 影片 (2020/05/13 發佈) ALL SONGS 類別 曲名 作曲/演唱 EXP MAS Re MAS 宴 Google Drive YouTube POPS アニメ 不專心 黃氏兄弟 - 12+ - - 下載 影片 ※Youtube頻道
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次へ のび太「お、お、おォォォォ!!!! すっ、スゲエ!!!! 力が、力が湧いてくるゥゥ!!!!!」 ドス黒く光ったゲンガーの横で、のび太は言いようのない快感に声を上げる。 脳内麻薬が分泌され、わなわなと力がみなぎる。 コウ「な……なんだこれは……?」 どう見ても異常としか言いようのない光景にコウはすくみ上がる。 この場所から逃げ出したい。 しかし、足が言うことをきかない。 「うああああああああああああ!!!」 部下の一人が叫びをあげた。 声を上げただけ、それだけならまだ良かった。 そいつはそこから逃げ出した。 そして、その逃走は成功しなかった。 逃げる団員の耳をゲンガーが放った漆黒の弾が削りとっていってしまったからだ。 「ウギャアアアアアア!!!!」 血が噴き出す耳を押さえ団員はその場に伏す。 のび太「キシシシシシ……。 ツレねえな………。待てよ」 コウでさえ目を背ける光景を前に真ん丸メガネの少年は残酷そうに笑っていた。 死ぬ。殺される。 その場にいた全員がそう思った。 コウも含めて。 全員が死の絶望で静まりかえる中、ゆっくりとのび太は言った。 のび太「まあまあ、逃げるなとは言ったけど問答無用に殺すとは言ってないよ。 うん。俺だって情けはあるしな。 ちょっとした条件を飲んで貰えばいいんだ。 簡単に言えば取引だ。」 のび太がニヤリと笑う。 コウ「取引…………だと?」 コウは首を傾げる。 しかし疑念と共に条件次第で生命が助かる可能性のある事に、彼は密かな安堵感を感じていた。 いざとなれば部下の命を差し出す。彼はそう思っていた。 コウ「ハハッ。取引? い、いいだろ。言ってみなよ。 金かい?ロケット団撃退の手伝いかい?」 コウは答える。 微笑みながらもその顔はひきつっていた。 のび太「いやいや、そんな大層なことしなくて良いぜ。 一つ目の条件はおとなしく投降すること。 二つ目はここで起こった事は一切他言しないこと。 それと……」 のび太がしゃべっている途中でコウが口を挟む。 コウ「分かった!分かった!従うよ! おい!部下達!これからコガネ外部に……」 のび太「は?何ふざけてんの? お前は残るんだよ、ここにな。」 のび太「逃げたいか? 何故自分が選ばれてるか解んねえのか?」 コウはコクリと頷く。 その顔は雨か他の液体かでグシャグシャだ。 のび太はその顔を地面に擦り付けて言う。 のび太「いや、別に誰でもいいんだ。耳が無くなったアイツでも計画は成り立つんだ。 でもな、お前はコイツらのリーダーだから落とし前はテメエにつけて貰おうと思ってな。 別に代わりがいればそいつでいいんだ。 あ、そうだ。テメエは「人望」のあるお方だったよな。 その「人望」で代わりもゲットすりゃあいいじゃねえか。」 のび太は周りの団員を見る。皆は目をそらす。 のび太「おーい。部下共。 コイツの代わりになる奴はいるかー? 代わりになる奴は残ってそうでない奴は逃げてくれ。 大事な上司が困ってるぜー。」 団員「ヒィ!」 それを聞いた団員達は巻き添えは嫌だとばかりに一目散に逃げ出した。 雨の中残ったのはただ二人。 逃げ出してゆく団員を見ながら鼻で笑うのび太。 のび太「ふん。 カスの「人望」なんて所詮こんなモンか。 笑わせてくれんなあ。 ……さて。お前の「命」を貰おうか………。」 のび太の手がコウの頭を持ち上げる。 コウ「ヒイィィャァァ!!!」 コウは金切り声を上げる。 しかし腐ってもコウもロケット団幹部の一人。 意味もなく恐怖におののき悲鳴を上げた訳ではない。 コウ『奴の後ろにクロバットとエアームドが………』 のび太は自分の頭を掴み顔を歪ませて笑っている。どうやら後ろの危機には気づいていない様だ。 コウ『どんなにポケモンが強くてもね……、トレーナー自身を殺せばいいんだよ。 このまま演技で油断させてエアームドの翼で首の動脈かっ切ってやる……』 のび太の背後にエアームドが迫る。 コウは音を消すため声を上げる。雨も、それを助長する。 本来ならカチッ、カチッという音を立てるハズだが、それらのおかけで気づかれない。 更にエアームドは接近し、射程距離内に入った。 コウ『ヘヘッ。後数mだ……。 僕の勝ちだ……』 血まみれのコウの口は微笑みで少しつりあがった。 一方、ドラえもんはのび太との合流を諦め、単身ラジオ塔内部へと侵入を開始していた。 無人の一階フロアを通過し、二階への階段を登りながらドラえもんは考える。 ドラえもん『のび太君………。 何故来なかったんだろう? やっぱり奴に捕まったのかな? だとしたらこっちも急がないといけない。 のび太君が幹部に見つかったということは逆に言えば、幹部はそのせいで足止めされているといること……。 しかし……。』 現在、このイベントは確実に終盤に差し掛かっているといえよう。 と、いうことはあることについて懸念する必要性が生まれる。 そう、それは時間犯罪者の件である。 ドラえもん『奴の目的はあくまでもこのイベントの達成……。 達成間近な今、奴が僕らを攻撃して来ないとは限らない……。 最深の注意を払わないと………』 彼の神経回路が緊張によりバチバチと小さな火花を上げる。 ドラえもんは二階を通過し三階へ向かった。 三階もやはり蛻の殻だった。 ドラえもん『引き離し作戦がここまで上手くいくものなのか?』 微かな疑問を感じつつも足は確実に最上階を目指してゆく。 しかし、五階への階段を登る途中でドラえもんの足は止まった。 局長室が見えたのである。 ドラえもん『ここにボスが……。』 ドラえもんは大きく息を吸い込む。 ここにボスがいるかどうかはドラえもんは知らない。 しかし、何か「凄いもの」がいるという威圧感のようなものは感じる。 このごに及んでしたっぱが出てくるハズがない。 故にこの威圧感の正体はロケット団の首領と考えて間違いないだろう。 恐らくこのイベントはロケット団の首領を倒し、怪電波発生装置を止める事により終わる。 長かった戦いもここで一区切りがつくのだ。 物事を成し得るにはそれ相応の覚悟がいる。 ドラえもんはそれをしようとしていた。 ドラえもんは止まった足を再び動かす。 一歩、一歩確実にドアへ向かってゆく。 そしてドアノブに手をかけた。 ドラえもん『開けるぞ!開けるんだ!』 大きく息を吸い、ドラえもんはそれをした。 ドアを開いたその先の視界には、ヘッドフォンをつけコーヒーをすする一人の老人が映っていた。 ドラえもんは呆気に取られている。 今、ここでのんびりブレイクタイムを取ってるのが本当にロケット団首領のトシミツなのであろうか? 老人であることは、手のシワからある程度は分かる。 顔は見えない。奴は窓の方を向いてるからだ。 ドラえもんは思った。 ドラえもん『これはチャンスではないか? 奴はヘッドフォンで音楽を聞いているし、こっちを全く振り向かない。 気づいてないのでは?』 ドラえもんはそろりと老人の方に近づく。 しかし、物事はうまくは進まないようだ。 ここで老人は初めて口を開いた。 「部屋に入る時はノックをするもんじゃないかな? え?青狸君。」 「僕は狸じゃない!」と言うのも忘れ、ドラえもんは足を止めた。 一瞬硬直するドラえもんに老人は言う。 老人「まあ、落ち着きたまえ。 先ずはお茶でもしないか?ここにハーブティがある。 結構高級品だから心して飲むようにな。 おっと、椅子も必要だね。」 老人はドラえもんの方を向き、ティーカップにお茶を入れる。 その顔は間違い無い。 あの時演説していたトシミツという奴だ。 お茶を差し出されるも、ドラえもんは疑り深い視線で老人を見つめ出された椅子にも座ろうとしない。 体は勝手に警戒体制をとっている。 トシミツ「緊張しているのか? まあ無理も無いことだ。初対面の者は必ずそうするものだ。 ま、掛けろといっても無理にとは言わないがね。」 トシミツはヘッドフォンを外し、テーブルの上に置いた。 電源は切られてないのか、まだシャカシャか音がする。 トシミツ「君は「GREEN DAY」の「Minority」という曲を知ってるかね?」 トシミツはその電源をパチリと消し、訊いてきた。 ドラえもんは首を横に振る。 トシミツ「政府という多数に流れてゆく人々や世間を皮肉った曲なんだ。 イントロの部分がグッと来る。 全米でスーパーヒットを記録した程の曲なんだがね、何かおかしくないか? 「少数派」のための曲なのに、何故か「大多数」のから賛辞を受けている。 何処か矛盾してないか? 「少数派」のための曲ならヒットするのはおかしい、そう思わないか?」 トシミツは訊いてくる。 ドラえもんはよく意味が分からず黙っている。 トシミツは続ける。 トシミツ「私も昔は音楽の道を志していてね、現在の世の中を批判する曲を書きまくっていたよ。 しかし、それには限界が有ることに気づいた。 音楽で心を訴えても、世間は全く動いてくれやしない。凶悪犯罪、孤児差別、戦争!全く無くなりやしない! そして私は幾等言っても無駄だと思い、音楽を辞め、ロケット団に入った。 しかし、挫折して音楽を辞めたがどうすればいい!? 私の心をどのように伝えればいい!?」 トシミツは言う。 口調は穏やかだが、だんだん熱が入ってきている。 トシミツ「そこで私はラジオ塔をのっとった。 怪電波装置はただの建前。 本当の目的はこのラジオ塔を通して私達の心を全国に伝える事。 言っても無駄な奴らには行動で分からせてやる。 君は私の言ってる事が間違ってると思うかね?」 ドラえもん「間違ってる!!」 ドラえもんは息を絞りだし、叫んだ。 ドラえもん「あなたは……あなたはそんなくだらない事で、こんなに沢山の人々を傷つけ、苦しめたんですか? 自分の欲求を晴らす為? ゲームのキャラにこんなこと言うのもなんだけど………あなたは自己中だ!」 ドラえもんは叫んだ。 それを聞いたトシミツは少し悲しそうな顔をして言った。 トシミツ「やはり君には伝わらなかったか……。 やはり争わねばならないようだね。 残念だよ。 行け、ニョロボン。」 トシミツはボールを投げ、ニョロボンを繰り出した。 トシミツは言う。 トシミツ「本当なら戦いは嫌いなんだ。 力ずくで相手を従わせても相手の「心」は従っていないんだ。 「心」を手に入れなければ本当の服従関係は生まれない。 しかし、君は私の計画をどうしても邪魔しようとする「言っても無駄な敵」だ。 言って駄目なら行動で分からせる……。いくぞ! ニョロボン、ハイドロポンプ!」 ニョロボンの腹部から激流が飛び出し、ドラえもんを襲う。 ドラえもん「そんなの効かない! 行けッ!キマワリ!受け止めろ!」 ドラえもんはそれに対応してキマワリを繰り出す。 ハイドロポンプがキマワリに命中するが、タイプのせいか思った様なダメージは与えられない。 ハイドロポンプを堪えたキマワリは攻撃に転ずる。 ドラえもん「はっぱカッターだ!」 トシミツ「遅い!ニョロボン、さいみんじゅつ!」 キマワリの行動の前にニョロボンの「さいみんじゅつ」がヒットし、キマワリは眠ってしまった。 しかし、ドラえもんは動じない。 ドラえもん「眠りか……。本来なら厄介だけど、これはなんでも有りの実戦。 眠気覚ましで簡単に対処出きる!」 ドラえもんはキマワリの眠り状態を解除する。 ドラえもん「眠りは無駄だよ!!!」 得意気に笑うドラえもん。 しかし、トシミツはそれを見ても今だ余裕の表情を浮かべている。 それに少しドラえもんは不気味さを感じた。 トシミツが言う。 トシミツ「眠らせた事が無駄だって?果たしてそうかな? ニョロボン、キマワリに「じわれ」だ」 ニョロボンが飛び上がり、床に衝撃を放つ。 その衝撃で床に破れ目が生じる。 そして、その裂目は一直線にキマワリの方へと向かっていき、キマワリに直撃した。 ドラえもん「キマワリ!!」 ドラえもんはキマワリに駆け寄る。 ドラえもん「一撃技にも関わらずこの正確さ………さては「こころのめ」か!!!」ドラえもんが叫ぶ。 やられた原因はすぐに分かった。 恐らく「さいみんじゅつ」を使ったのはこちらに「こころのめ」を決める為の隙を作るためだろう。 (敵)さいみんじゅつ→(ドラ)眠り→(ドラ)眠気覚まし といった流れでこちらが一動作分無駄な動きを取らざるを得なくなる。 多分その間に「こころのめ」を決められたに違いない。 キマワリに駆け寄ったドラえもんは、キマワリの容態を確認し苦い表情を浮かべる。 ドラえもん「くっ!元気の欠片を使わないと……」 ドラえもんはその場でキマワリの回復をしようとした。 しかし、それがいけなかった。 ドラえもんの足元からピシピシと破滅の音が聞えだした。 「じわれ」の影響で床が崩れかけているのである。 ドラえもん『ヤバイ……。このままじゃ……床が抜けて………。』 トシミツはニヤリと笑い、指示を出す。 トシミツ「いい案配じゃあないか。 まあ、ここから床に落ちても死にはしないよ。 ニョロボン、もう一度じわれだ。 このフロアの床を崩せ。」 ドラえもん「うわあああああ!!!」 無情にもドラえもんの足場は崩れ去り、その体は瓦礫と共に四階フロアに叩きつけられた。 ガラッ。 四階フロアの瓦礫を払い除け、ドラえもんが姿を現す。 右腕が少しショートしていたが、気にしてはいられない。 すぐに追撃が襲ってくることは目に見えているからだ。 ドラえもんは辺りを警戒する。 ドラえもん『この階に奴がいる気配は無い……。 と、いうことはまだ上に居る。』 ドラえもんは思考を巡らせる。 さっきのでポケモン自体の実力の差は余り無い事が分かったが、戦いの経験からくる戦術レベルの差が違い過ぎる事も明白になった。 少々卑怯だが、もう秘密道具に頼るしかない。 恐らく次の手は階下へのハイドロポンプである可能性が高いだろう。 すると少々マズイ事になる……。 ドラえもんはショートを起こしている右腕をチラリと見やる。 そこを水に浸けたらどうなるかは言うまでも無いだろう。 ドラえもんはポケットからひらりマントを取り出すと、上を向いて身構えた。 ドラえもん『さあ、来い。はね返してやる!』 ドラえもんが上を睨みつけたその瞬間だった。 階段の方からガラリという音が聞こえた。 誰かがこの階に侵入したらしい。 だが、それは100%トシミツではない。 音が聞こえたのは上からではなく、下からの階段だからだ。 ドラえもん『まさか……のび太君?助けに来てくれたのか……?』 ドラえもんは一瞬、援軍を期待した。 しかし、ドラえもんの期待は無惨に打ち砕かれる事になる。 現れたのはメガネの冴えない少年ではなく、長身の銀髪男だったのである。 ドラえもんはそいつの名を叫んだ。 ドラえもん「お前は………コウ……!!!」 まさかの敵の出現に、嘆きに近いドラえもんの声が漏れる。 服装がさっきと違っていたのですぐには分からなかった。 何故服装を変えたのかも気になるが、ドラえもんは今最も安否が気になる人間の事を聞いた。 ドラえもん「のび太君はどうした……?」 コウ「………………。」 返事はない。 コウは何も言わず瓦礫の山を超え、五階へ向かう。 上のトシミツも階下から訪問者がやってきたのに気づいたらしい。 トシミツ「コウ君、丁度いい時に来たね。 今戦闘中なんだ。 しかし加勢はしなくていい。 二対一は卑怯だ……。 卑怯な手では相手の「心」を屈服させられない……。 すまないが見ていてくれないか?」 トシミツは言う。 そして、その時初めてコウは口を開いた。 コウ「………ていけない……」 トシミツ「なに?」 コウの声は小さく、聞き取り辛かった。 聞き返されたコウは面倒臭そうに、もう一度言った。 コウ「ついていけないんですよ……。あなたには。」 トシミツ「何だと………!?」 予想もしていなかった言葉にトシミツは驚く。 彼をよそに、コウは話を続ける。 コウ「貴方ね……。無能なんですよ……。 貴方の甘い作戦のお陰でセンターは爆破され、コイツらにも侵入を許してしまったんですよ……?」 コウは吐き出すように言う。 トシミツは黙っている。 コウ「私は本気で勝つべきなら籠城と言いましたよね……。 なのにアンタは部下の為だかなんだか知らないが、「あまごい」を続けさせる為にエンジュに出撃した……。 部下の命とか言う馬鹿馬鹿しい物の為に……全てを無茶苦茶にした……。」 30年来部下を第一に考えるトシミツにとって、コウの言葉は余りにもショックだった。 無理もない。自分の生き方の半分を否定されたようなものだからである。 そしてコウは言った。 コウ「貴方にはもうついていけません。 ならば僕はこれから好きにする!!!」 トシミツ「で…………。 君は何が言いたいんだね?」 トシミツは訊く。 そしてコウから発された言葉は部下への愛情を注いで止まないトシミツにとっては信じられないものであった。 コウ「僕は無能な貴方を殺してロケット団の首領になる……。そういうことです。」 コウはそう言い、ポケットからモンスターボールを取り出した。 中からはゴローニャが飛び出す。 コウ「あなたの死体は一切残しません。 コイツの「だいばくはつ」で死んでください。 団なら心配要りません。 部下達や、他の幹部には戦死したと言いますよ。 安心してください。」 ゴローニャにプラスパワーを使いつつ、コウは言う。 一方、下から話を聞いていたドラえもんは軽いデジャヴに襲われた。 ドラえもん『ん? この展開何処かで見たことあるぞ。なんだっけ……? いや、それより今はヤツを止めなきゃ!』 ドラえもんはコウの暴走を止めるべく、階段を登った。 コウ「逃げないでくださいよ。 少しでも逃げる素振りを見せたらその瞬間爆破します。」 コウはトシミツに釘を刺す。 そう言われては動く事も出来ない。 トシミツ「何故……? 何故このような事をする……?」 トシミツが訊く。 コウ「うるさいなあ。喋らないでくださいよ。 今立場は逆なんですよ。 僕の許可無しに喋らないでください。」 コウはうすら笑いを浮かべて返した。 その瞬間、 ドラえもん「ヌオー!!!みずでっぽう!!!」 階段を登ってきたドラえもんがコウに攻撃を仕掛けた。 不意を突かれたコウのゴローニャはまともにみずでっぽうを喰らう。 ドラえもん『倒してしまえば「だいばくはつ」を阻止出来るぞ!』 しかし、悲しいかな。その攻撃は効果が抜群にも関わらず、ゴローニャに対して余り効果を挙げる事は出来なかった。 コウはギロリとドラえもんを睨む。 コウ「ウザイですね………。 コイツを先に殺してからにしましょうか……。」 コウは呟く。 それを慌ててトシミツが止めた。 トシミツ「待ってくれ! その青狸君は全く関係無い!! 青狸君分かったろ。死にたくなければ早く帰りたまえ。」 トシミツが言ったがコウは聞く耳を持たない。 コウは静かにゴローニャに命令を下した。 コウ「ゴローニャ、あの青狸に向かって「いわおとし」だ。」 ドラえもん「くっ!」 ドラえもんはこれから来る攻撃を撃退しようと身構えた。 プラスパワー四個分の攻撃だ。 並のの威力ではないだろう。 ドラえもん「来るぞッ!!」 コウ「さあ、行けッ!!!ゴローニャ!! ………………ゴローニャ?」 ゴローニャはコウの命令に反応せず、動こうとしない。 コウ『何故言うことを聞かないんだ……?』 コウが首を傾げた瞬間だった。 「キュイイイイイ・・・・・」 冷たいゴローニャの岩の体が、ほのかに光を帯び始めた。 トシミツ「こッ、これは……だいばくはつの前兆じゃないか!」 一早く異変に気づいたトシミツが声を上げる。 コウ「ばかな………、僕は一言もだいばくはつの指示を出してなかったぞ!」 コウは悲痛な声を上げる。 ゴローニャは以前として光を発し、だいばくはつの前兆を止めようとしない。 コウ「いかん!このままじゃ爆発する。 死んでしまうッ!!」 コウは黄色い悲鳴を上げる。 コウ「だっ、脱出せねばッ!!!」 そして、コウは下の階段に向かい走り出した。 コウ「どけえぇぇぇッッ!!!」 コウは階段の前にいたドラえもんを弾き飛ばし下へ向かう。 ゴローニャは強い光を発し、爆発寸前だった。 トシミツ「くっ………。もう逃げても間に合わない……。 青狸君……済まない……。 私の部下への教育が悪かったせいで……君は死ななくて良かったのにな……。」 トシミツは言う。 その言葉は苦しそうではあったが、死期を完全に悟った穏やかな口調だった。 しかし、その青狸の目はまだ死んではいなかった。 ドラえもん「諦めないで!! 通り抜けフープで脱出する! それと僕は狸じゃない!!!!」 ドラえもんはそう叫び、トシミツの方へ走る。 そして、ゴローニャの体は強い光に包まれ、激しい爆発を起こした。 次へ
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登録日:2011/01/09 Sun 10 29 30 更新日:2024/06/01 Sat 11 23 40NEW! 所要時間:約 17 分で読めます ▽タグ一覧 0点 あやとり いじめられっ子 おばあちゃんっ子 お人好し お調子者 なまけもののおっちょこちょいのいくじなし のび太 のび太のくせに! のび太起業シリーズ もう一人の主人公 やればできる子 スナイパー ダメ人間 デリカシーゼロ ドラえもん ドラえもん登場人物項目 ドラえもーん!! ドラえも~ん! ピンボケピーマンのダメ男 ファ~ ヘタレ リア充 一級フラグ建築士 丸山裕子 人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人 偏食 元凶 副主人公 劣等生 原作者の分身 国民的小学生 坂本真 堀秀行 塩屋浩三 大原めぐみ 大川透 大本眞基子 大長編補正 太田淑子 妻夫木聡 射撃 小原乃梨子 小学生 川中子雅人 怖がり 怠惰 意外とチート 愛すべきバカ 拡森信吾 拳銃 昼寝 普通小学校の劣等生 本気を出すと格好いい男 準主人公 漢 狙撃手 相手を怒らせる天才 真の主人公 眠りの天才 眼鏡 竹馬 落ちこぼれ 藤子・F・不二雄 藤本弘 親友 迷言製造機 野比 野比のび太 銃 銃士 鋼メンタル 門脇舞以 静香の婿 静香を幸せにできる男 いちばんいけないのは自分なんかだめだと思い込むことだよ。 野比のび太は漫画『ドラえもん』に登場するキャラクター。 ●目次 【演者】声優 俳優 【概要】◇年齢 ◇顔◆未来での容姿 ◇服装 ◇勉強・頭脳について ◇運動について ◇性格◆人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる者 ◆「僕、ダルマになる。約束するよ、おばあちゃん。」 ◇源静香との関係◆静香と結婚した未来 ◆その他の未来 ◇祖母との関係 ◇特技◆あやとり ◆射撃 ◆昼寝 ◆その他の特技 ◇発明家・起業家としての才能 ◇先祖 【演者】 声優 通常 太田淑子(日テレ版)/小原乃梨子(大山版)/大原めぐみ(わさドラ版) 丸山裕子(大山版で6話分のみ代役) 保志聡一郎。(ゲーム。のび太戦記エース) 幼少期 小原乃梨子・大本眞基子(大山版)/大原めぐみ・門脇舞以(わさドラ版) 青年期 小原乃梨子・塩屋浩三(大山版)/大原めぐみ・川中子雅人(わさドラ版)/妻夫木聡(STAND BY ME ドラえもん) 45年後 大川透(大山版)/堀秀行(わさドラ版) 日本国外 ジョニー・ヨング・ボッシュ(アメリカ・Disney XD版)/イ・ミジャ(韓国・MBC版)/キム・ジョンア(韓国・チャンプ版/映画) 俳優 坂本真(舞台『のび太とアニマル惑星』)/妻夫木聡(トヨタCM)/鈴木福(ソフトバンクCM、15歳)/堺雅人(ソフトバンクCM、45歳) 【概要】 ドラえもんの副主人公。 作者はインタビュー等で「ドラえもんが主人公でのび太は副主人公」であると発言した上で、ドラえもんに関しては日常の中に乱入した非日常の存在故に、あるいは日常から離れた大長編『夢と冒険の世界』だからこそ、ドラえもんや彼がポケットから取り出すひみつ道具が活躍出来ると述べている。 野比のび助と野比玉子(旧姓 片岡)の一人息子。 名前の由来は父親が、「どこまでも大きくのびてほしい」という願いをこめてつけた名前であるが、後述の通り大体の父系の祖先は名前にのびがついているので、単に野比家の風習をついだのを、もっともらしい理由をつけてごまかしているだけとも思える。本人は「もっとかっこいい名前にしてほしいや」と思っている。 しずか・ジャイアン・スネ夫は幼稚園時代からの幼馴染であり、彼らが大人になってからも仲良く親交を深めている。 身長は、のぶドラ版「おねがい小づち」によれば140cmであり(スネ夫より5cm高い)、青年時代では176.9cmという高身長となっている。その一方、おもかるとうの話では空き地からどぶまで吹っ飛んでおりジャイアンに「紙くずみたいにかるいやつ」と言われており、スネ夫より軽いことが示されてる。 運動が苦手で、勉強もだめという劣等生である。 本来の未来では、粗暴なジャイ子と結婚し、悲惨な未来を歩むはずだったが、 ドラえもんの介入により、源静香と結婚して幸せな将来を歩むことになる。 お小遣いは月500円でその中から漫画を買ったりしているがよくママにすてられている。また、ドラえもんとオセロを指していることも多い。 ◇年齢 アニメでは小学五年生、原作では小学四年生(小学〇年生の場合は学年が変わる)。 誕生日は8月7日。 いつもスネ夫とジャイアンにいじめられている。 実は生きてきた年齢は20歳分以上 ◇顔 , ──── 、 ゝ/ _______ヽ i | / /⌒ ヽ/⌒ヽ | _| _| ・|・ |__ , ─i 、 ヽ __ o__ ノ ヽ ! `-、 | ! \ ヽ、 ──┘ ノ / \ \二二へ二ヽ/ \ | | | | 母親によく似た、丸顔に大きなメガネというスタイル(*1)。 メガネをとると3の目になることで有名だが、これは目を細めているためであり、実際にはゴリラ顔のジャイアンやきつね顔のスネ夫、安雄やはる夫らに比べれば比較的イケメンな部類である(*2)。 連載初期には母親と同様、鼻がとがっていたが時が経つにつれ丸い鼻になっていった。 なお、幼稚園のときにはメガネをかけておらず、小学校低学年あたりでメガネをかけ始めたと思われる。 なお本人はかがみのない世界やうそつきかがみでは「漫画みたいな顔」といっているが「グラフはうそつかない」では「ハンサムといえばぼくだと思うがな」と言っている。 ◆未来での容姿 中学生~24歳頃までは髪型は同じ(出木杉に近い髪型)であるが、高校時代のみ顔にそばかすが出来ていた。 静香と結婚しノビスケが小学生になった頃には、父・のび助に似たふくよかな姿になっており、同時に幼稚園時代から久しぶりに眼鏡を外している(*3)。 更に年が過ぎて現代から45年後になると、上記の大人時代の姿をベースに髪型は伸びているが生え際が後退している。 なお、のぶドラ版では青年時代と大人時代の姿が異なっており、青年時代は髪型の分け目が違っている程度だが、大人時代では体格も含めてそれをそのまま成長したような感じ(眼鏡も掛けたまま)となっている。 ◇服装 基本は襟のついたシャツ姿。 シャツの色は日テレ版では赤、大山版では黄色(それ以外もある)、わさドラ版では前2者+多数。 ズボンは日テレ版、大山版、わさドラ共に大雪の日だろうと紺色の半ズボンを常に履いているが、これは、のび太が特別寒さに強いわけでも虐待を受けているわけでもなく連載していた昭和40年代を含めた昭和時代全般では、ごくありふれた小学生の服装である(*4)。 ◇勉強・頭脳について のび太といえば毎回テストで0点を取っているイメージがあるが、実際は5回に1回程度である(*5)。 この勉強が苦手な点に関しては 元から要領が悪い 怠け癖・飽き性と、そこからくる普段の勉強不足 本人の「ぼくなんかどうせ…」という思い込み と、ネガティブな要因が大きく響いている。(*6) ひみつ道具の素晴らしい応用力に見られるように、決して頭が悪いわけではないらしい(*7)。 あまりにも0点を取りすぎて「逆に天才」「実は全部理解出来ているが、キャラクター作りの為にわざと0点を取っているのではないか」と揶揄されることも。 実際、猛練習した末に太宰治の「走れメロス」の音読で先生、クラスメート、父兄を涙を流させるほどに感動させたり(大山版アニメ「グットタイムマシン」)、 一夜漬けとはいえ、苦手な算数で65点を取ったりとその気になればある程度の実力を出せる模様。 (実はママが体育以外優秀ということが作中で明かされているため潜在能力と考えれば自然である) ちなみに実力で1度だけ算数のテストで100点も取った事がある。 しかもそのテスト、分数や小数はまだしも、なぜか「x」が使用されている方程式を解く問題がある。 あれ? のび太って小学4・5年生だよね?(連載当時の指導要領であれば、x等の文字を含む問題は中学以降の数学で習う筈である) これ以外にも意外と暗算を本編では結構行っており、 アニメも含めたテストの答案を見ても算数が単純に苦手というよりも計算ミスが多いだけなのかもしれない(*8)。 なお、その後の中高大と、一度もテストで100点は取れなかったらしく、壮年期のび太曰く、ものの弾みとの談。 一応、それ以外にも100点を取る回が1回あるが、それは「能力カセット」という道具を使った不正なのでカウントしないように。更にわさドラの「宇宙人を追い返せ」ではまぐれで100点を取っているがヤギに食べられてしまった。 わさドラ版では、0点のテストが見つかってママに怒られるシーンがあるのだが、実は一問正解してたのに先生の採点ミスか作画スタッフのミスか分からないがバツをつけられているという、理不尽な場面が存在する(*9)。 その後の人生では、中学校も小学生時と変わらぬ成績であり、 高校には物の弾みで合格、大学には一浪をした後、しずかのいる大学へ補欠合格するという道筋を辿る。 大学生時は体力面以外では、概ね常人以上の頭脳(宇宙関係の仕事を将来していると考えられるので理系)は身につけたようで、きっちりと4年で卒業出来ている。 本人曰く、後で苦労したとの事なので、彼自身が一番苦労した時期は設定的に、思春期~青年期に至る中学卒業~大学卒業までと思われる。 また、大の読書嫌いで基本的に漫画以外は読まない上、はる夫から「のび太が図書室に入るなんて珍しい」と言われている。活字の本に関しては「手にとっただけで頭がズキンとして」「開くと熱がでて目がまわってはき気がして」「二、三ページで意識不明」(本はおいしく読もう)だとか「手に取っただけで気が重くなって」「ページをめくっただけで頭がズキンとして」「二、三行読むと目が回りはじめて」(人間ブックカバー)等とのたまっている上、わさドラで推理小説を読んでいたときは、スネ夫に「これ犯人この人だよ」と言われて読む気を失くしている(怒りのポップコーン)。しかし、出木杉から借りた「十五少年漂流記」を夜更かししてまで読破しようとしたり、「えらい人の話」や学校図書館にあった「宝島」の本を読んだり化石を自分の手で発見するために恐竜や化石の本を複数冊読破したこともある(*10)。また、しずかちゃんから「赤毛のアン」という活字の本を借りたりしている。 この一件からも、飽きっぽく、一つの事に集中出来ない代わりにハマった時の彼の集中力がとんでもない事が分かる。 また、無知ゆえに突拍子もない発想(「伝説」とされている事柄が現実のものと主張する)をするが、実は『それが真実だった!』という展開も(主に大長編で)多い。 ニホンオオカミ生存説、ネッシー実在説、恐竜生存、天上世界、鳥人伝説など。 無知も殆どは勉強不足が原因で、流行にはある程度の興味を持っている。 ◇運動について 運動が出来ないイメージが強いが、練習すれば普通にスキーや竹馬などもできるようになっており、 単なる運動音痴もやはり勉強同様、怠け癖・飽き性・諦め癖が原因と思われる。 逆立ちとかもできてるし。 人間性も怠け癖・飽き性が無ければそれなりに良識的になる。 ちなみに野球の腕前も壊滅的だが、エピソードによって「下手だからやりたがらない」ことと「レギュラーから外されてショックを受ける」ことの両方があり、野球そのものの好き嫌いについてはいまいち判然としない。 ポジションは大体外野(外野のどこにいるかは流動的)。打率は驚異の1分。 野球以外ではスキーのエピソードが比較的多く、自前のスキー板を持っているが、全く滑れず、基本的に転んでゴロゴロと雪玉のように(漫画でなければ大怪我してるレベルで)転がっていく。 とは言え、殆どの場合ひみつ道具の力ではあるが活躍すれば上機嫌になり、たまには自分から野球に行ったりスキーを始めることもある。 下手でしごかれたり笑われることを抜きにすれば、スポーツ自体が嫌いということはなさそうである(面倒がってやらないということは多いだろうが)。 ◇性格 普段の性格はのんびり屋でマイペース、昼寝好きのなまけ者でマイナス思考の弱虫。 臆病な反面、嫉妬深く、恋のライバルと見ている出木杉英才にはしずか関連は中々素直になれない(*11)。 特に諦めの早さと飽きっぽさは、彼をダメ人間にしている要因といえる。 小学生ながら反抗期と思われる映写も結構多く、ママにテストで0点をとったりして叱られる影響か反抗的な態度をとる。 父ののび助からも叱られることがあるが、のび太曰く「父に叱られて恨むことはあったけど大人になって親父の気持ちがわかった」のこと。 因みに帰りが遅いなどが原因で叱られてしまった為に何度が家出(無人島など)をしている。 明朗快活だが目上や年上の人にうっかり私語で喋る無礼な一面も多少なりともあり(流石に先生などには殆どの話で敬語を使っている)、 悪気はないのだが思った事をすぐ口に出す失言癖があり、短編・大長編問わず軽はずみで無謀なことを発言して自滅行為に走ることもある(*12)。 また乗せられやすい反面、思い込みが激しいせいかキレたり感情が高ぶっている時は妙に戦闘能力を発揮することがある。 ムード盛り上げ楽団で怒りの感情を掻き立てられればバットで殴りかかりジャイアンを「殺される」と恐慌状態に追いやったり、 疑り深くなる錠剤ギシンアンキを飲めばやはりジャイアンを執念と凄みだけで逃走させ、 強力ウルトラ・スーパー・デラックス錠の誤飲でうっかり身体が超強化されてしまった赤ん坊がようやく寝た、というタイミングでちょっかいを出しに来たジャイアンとスネ夫を必死で止めようとした結果なんの秘密道具の効果も無しに瞬殺している。 また、危険な状況や困っている人を見ると思わず手を差し伸べる男ではあるのだが、逆に平穏な時に権力を持たせると歯止めがきかず独裁的な傾向を見せる側面も有している。 良くも悪くもテンションに能力や言動が異常に左右される性格。 しかしながら、子供ゆえに失言したりいたずらすることは多いものの、根は優しく愛情深い性格の持ち主。 これは後述する父方の祖母の影響によるところが大きい。 ホットケーキが大好きでよくママにつくってもらう(*13)。 ちなみに「断ち物願かけ神社」でのび太が大好きなものとして挙げたものは、ケーキ・テレビ・やきゅう・まごやき(たまごやき?)・ジュース・マンガ・ひるね・しずちゃん。 苦手であっても野球が嫌いではないことや、しずかの存在の大きさがわかる。また、この話で「魚は嫌い」といっているがわさドラの「のび太が無人島で3000日」や「野比家の巨大マグロ」では美味しそうに魚を食べている。 (前者に関しては、無人島に漂流していて好き嫌いを言っている余裕はなかったからかも知れないが…) ちなみに、日テレ版では原作よりは自主性があり自ら水泳やスキーの練習をしたり勉強もしたすることもあった。また、2学期の学級委員選挙にも出馬している。(チョコレートを使った買収工作を行ったが)それでも成績はオール1でありある意味原作より悲惨である。 ◆人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる者 元来ののび太は優しい性格の持ち主。動植物に対しては特に慈しみの心を向け、この手のエピソードにも事欠かない。 一方で、そういった性格からペットを飼うのに憧れているものの、ママが動物嫌いなため飼うことを反対され(*14)、 よく関わる同級生のしずか・ジャイアン・スネ夫・出木杉と違ってペットを飼っていない。 持ち前の優しさを存分に活かす話も、もちろん存在する。 原作でも、 野良犬や野良猫を放っておくことができない 泣いている人を助ける いつもいじめられているジャイアンやスネ夫のピンチにも必ず駆けつける などの描写が散見される。 例え殺る気マンマンの異星人が相手でも、それは変わらない。 また多くの映画では、ひみつ道具で冒険に出かけたところ、偶然大事件に巻き込まれ、 時には人類存亡にかかわる出来事に対し、のび太の優しさが事態を打開するきっかけになっている。 実際、ドラえもんの映画(大長編)と原作は繋がっているため、 「雲の王国」、「太陽王伝説」、「鉄人兵団」など、のび太に助けられた動物や宇宙人、果ては古代人・小人までもが、のび太のピンチに駆けつけるシーンは多い。 時には、本人も知らないところで信仰の対象にもなっている(*15)。 のび太が大きく関わったリルルやキー坊なくしてハッピーエンドを迎えることが出来たかは疑わしいだろう。 また、雪の精や裏山の精霊など非人間的な存在には異常にもてる。 しかも、道具の力で擬人化されておりかなりの美少女。 因みに、のび太に好意を寄せる異性は有名所だけでも、 異星人 クレム 異世界人 満月美夜子ソフィア ロボット リルルルリィロボ子 異種族 雪の精裏山の精霊 原始人 ミグ 現代人 ノンちゃん竜宮姫子 未来人 コニー ……と、そこそこいる。 「のび太の結婚前夜」のしずかパパのセリフに涙した人も多いのでは? ◆「僕、ダルマになる。約束するよ、おばあちゃん。」 のび太を語る上で、涙なしでは語れないエピソードといえば「おばあちゃんの思い出」「あの日あの時あのダルマ」「帰ってきたドラえもん」であろう。 そしてのび太のおばあちゃんが言ったように、挫けこそするがその度に立ち直る精神力を持つ。 普段はジャイアンやスネ夫にいじめられている彼だが、 『さようならドラえもん』ではドラえもんが安心して未来に帰れるよう、ジャイアンにタイマン勝負を挑み何度もボロボロにされながらも決して敗北を認めず何度も立ち向かう根性を発揮し、ついには根負けさせて勝利するなど、 「自分がやらなきゃダメになる」というここぞという場面では、信じられないほどの度胸と根性を発揮する。 映画版では『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』にて宇宙の殺し屋ギラーミンと一騎打ちの早撃ち勝負を勝ってみせる。 TCプラス1巻収録「きらいなテストにガ~ンバ!」では、ひみつ道具・こころつき出ししゅ木(*16)で登場したのび太の良心が邪心に負けてしまうが、 良心は消滅せず頑張って宿題に取り掛かろうとしており、根の部分は挫けない性格で構成されていることが示唆されている。 のぶドラ版でアニメ化された時は、原作より立派な人になりたいという気持ちが強く表れている他、 原作通り宿題をサボっても反省して自ら徹夜で取り掛かるというオチに変わっており、のび太の長所がより強調されている。 漫画版『ドラえもん のび太の宇宙英雄記』では、自分の得意技が役に立たず悩む中、「そうか……。ぼくの得意技は…、ころぶこと…、そして…、何度ころんでも…、元気に立ち上がることだ!」と気づき、敵の拘束を打ち破って戦線に復帰している。 ◇源静香との関係 源静香に好意を寄せている。色々な事をすぐに投げ出してしまうのび太だが彼女の為なら強い決意を見せるので思いは間違いなく本物。 漫画の最初期の静香の性格が粗暴だった頃は、しずかにクラス一の劣等生とさえなじられていたが、連載が進んで静香の性格が落ち着いてくると仲は良くなっていった。 静香の誕生日プレゼントを用意する際、彼は上手下手に関係なく手間を惜しまず用意するきらいがある。 実際に「ろく音フラワー」では、のび太は金目ではなく心が大事だと言っている。 普段はのび太がぐうたら、子供っぽすぎるゆえに静香との仲が険悪になることもあるものの、どちらも気性が優しいため動植物の世話などで意気投合することも多い。 大山版アニメ後期では現代における人間関係に力を入れており、 「さきどりカプセル」で、未来で漫画家として成功したジャイ子の記念パーティーにて、ジャイ子をエスコートすることになったのび太を見て、 出席していたスネ夫とジャイアンが「お似合い」というのを聞いて静香の顔が少し引きつっていたり、 「二人のしずかちゃん」では、とある状況でのび太が自分のことをどう思っているか聞いて静香が頬を赤らめるなど、まんざらでもない描写もあった。 「できすぎラブレター」に至っては、模範手紙ペンを使わずのび太自身の力で書いた手紙(=ラブレター)が欲しいとも言っている(*17)。 「小さな恋にメロメロ」では、原作やわさドラ版では描かれていなかった二人の馴れ初めが描かれており、 入園する日に彼女を見た為にこけて膝をすりてしまった所を、静香が自分のハンカチを差し渡そうとしたのを機に彼女を惚れるようになり、 同じ日に静香が自分の帽子をジャイアンやスネ夫によってプールに飛ばされた際にはのび太がそれを取り戻しに行き、その際には静香がのび太のほっぺたにキスをしていた。 なお、「雪山のロマンス(大山版アニメ『雪山のプレゼント』)」では、 「のび太がダメダメすぎてほっとけない」という理由で静香はのび太と結婚することにしたと言っているものの、 『のび太の結婚前夜』では、静香パパから「あの青年は、人のしあわせを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。それが一番人間にとってだいじなことなんだからね。かれなら、まちがいなくきみをしあわせにしてくれるとぼくは信じているよ」と結婚を後押ししている。 ◆静香と結婚した未来 ドラえもんが来訪した後の正史となった、しずかと結婚する未来の場合、 大山版では環境省(環境保護局の自然調査員)に務めていることになっているため真逆の人生と言えるだろう。その後、ノビスケという自分の父親と同じ名前の子供をもうけている。 ドラゴンやらペガサス、グリフォンを生み出せるくらいだから、基からその片鱗はあったと言える。 原作・水田版では職業について触れられていないが、少なくとも一家が普通に過ごせる程の収入は確保しているようだ。 結婚した後の二人はかなりの相思相愛の関係になっている。後述する中年のび太は現代の静香に息子が結婚したことを喜んで明かそうとした。 わさドラ版ではその関係が深く描かれており、「しずかちゃんへのプレゼントはのび太」では彼女のことを素敵と評し、未来の静香ものび太の事を王子様と評している。 ちなみにこちらの未来ではスネ夫は父の跡を継ぎ立派な社長に、 ジャイアンはスーパーマーケットチェーン『スーパージャイアンズ』の経営者に、 出木杉は火星基地で宇宙開発の仕事に携わっており金髪美人と国際結婚……と言った具合にみんな揃って凄まじい成功を掴んでいる。 のび太と結ばれなかったジャイ子も漫画家として大成している。(大山版アニメ「さきどりカプセル」などでそれを示唆する場面がある) ちなみに息子のノビスケとの関係は基本良好だが、見栄を張り一回こっきりの100点の答案を見せて子供時代は成績優秀だっただのスポーツ万能だっただの大嘘をついて叱る事が多いので悪ガキであるノビスケからは舐められている。 また、どちらの人生でもセワシが生まれるという、超遺伝子の持ち主でもある。 ジャイ子と結婚した場合は兄弟姉妹ができるほど子供がいたという写真があるので、 しずかと結婚することで、ジャイ子との間に成すだろう数人の子孫は確実に歴史から消滅したと思われる。 (しずかと結婚した場合は、子はノビスケ一人だけになり、その後もセワシに至るまでの代々の直系子孫は長男一人のみであるため) なお、セワシが生まれるには、ノビスケからセワシまでのどこかの代でジャイアンの子孫と結婚しなければならないため、 結婚相手が明確になっているノビスケを除くと、のび太の孫、もしくは曾孫の代でジャイアンかジャイ子の子孫と結婚したと思われる。(*18) TCプラス5巻収録の「45年後…」では、55歳ののび太が過去の自分(現代ののび太)に会うシーンが描かれており、30歳になったノビスケがゆかりと結婚しハネムーンに言った事が語られている。 運動神経や調子乗りは相変わらず(*19)だが、大卒なだけあって頭は良くなっており両親や幼馴染に会って懐かしむなど年相応の性格の成長が見られている。 終盤では、過去の自分に対して「君はこれからも何度もつまづく。でもその度に立ち直る強さも持ってるんだよ」とエールを送っており、 祖母の影響もあって屈指の鋼メンタルにまで成長していることがうかがえる。 因みに、日テレ版では放送期間の短さと原作が始まってそう年月がたっていない時期にアニメ化されたこともあり、しずかと結婚した未来は書かれていない。というよりしずかと結婚できたかも不明。 ◆その他の未来 ジャイ子ルートとしずかルートという二つの未来がよく描かれているが、時折それ以外の未来が描かれることもある。 「人生やりなおし機」では4才の頃にタイムリープして勉強と無縁の生活をした結果、「勉強の仕方がわからない」レベルのダメ人間と化す未来をタイムテレビで見せられている。 この時は大人の姿を見せられる前に、自分から「もういい!」と断っているが。 また「いたわりロボット」では甘やかされ続けて大人になったときの姿を見せられ、その未来では乞食同然の姿になっている。 ◇祖母との関係 幼少期は同居していた父方の祖母を強く慕っており、現在の性格になったのは彼女の影響が大きい。 ちなみに母方の祖母は健在だが、あまり会っていない様子。のび太が「おばあちゃん」というと、たいていは父方の祖母を指す。 祖母が亡くなった際には押入れに閉じこもって号泣したほどで、 時を経た現在でも、その敬愛は薄れておらず、生前の祖母に会いに行くエピソードが「おばあちゃんの思い出」「パパもあまえんぼ」の二本ほど描かれた。 また、祖母との思い出の品を見つけた事をきっかけに奮起するなど、根本的におばあちゃんっ子であるのが窺える。 度々やってくるからか祖母の方も現代ののび太を認識している節があり、大山版アニオリ「のび太の家出」ではタイムマシンでやってきたのび太のあやとりの修理をするシーンが登場する。 一方、両親とはいつも叱られているからか、ママをとりかえっこ、消しゴムでのっぺらぼう、ハワイがやってくるでは自分は玉子の子供で不運だという趣旨の発言をしている。しかし寂しくなると両親を思い泣く事も多いので本気で嫌ってなどはいない。 両親からは全然信頼されておらず、宿題を終わらせたことを伝えたらママに「うそおっしゃい」と一蹴され、遠い星から鉄人兵団が人類を捕らえに来ていることをつたえても「テレビや漫画をみすぎるのよね。しまいにはお話と現実がごっちゃになっちゃって」とハナから相手にされず、初めてドラえもんがきたときは「こんなところから人がでてくるわけないだろう」と一切信用されなかった。 それでも両親からは可愛がられており、しずかちゃんの家に行く前に「長い間お世話になりました。 お父さんもお母さんもかわいがってくれてぼくは幸せでした。でもひょっとすると今日でお別れかもしれない」とママに伝えている。のび太が本格的に家出した時も最初のうちは本気にしてなかったが道具の効果で夜まで帰ってこなかったのを2.3日帰ってこなかったと感じさせられた時には「神さまのび太をお返しください…!」と泣いている。 なお原作初期は両親を「お父さん お母さん」と呼んでいるが、途中から「パパ ママ」と呼ぶようになった。 ◇特技 射撃とあやとりは天才的であり、独自の技を編み出したり、バトルシーンではジャイアンと並ぶ主戦力となる。 特に射撃については、後の大長編において目覚ましい活躍をしており、他にものび太の機転を利かせた意表を突いた行動で活躍することが多い。 ◆あやとり あやとりでは彼にしかできないレベルのものさえ存在し、 もしもボックスで「世界中の人々がサッカーやプロレスのようにあやとりに夢中になっている世界」を作り出したところ、 あやとりの国際的な学会では「至高の天才」と評価され、プロあやとり関係者からスカウトが来たりと熱い期待を寄せられている。 ◆射撃 チートレベル。 「夢中機を探せ」でその才能の資質に勘付き、以降の作品では射撃が得意な描写を多く見せるようになっている(*20)。 射撃チート設定初登場の「けん銃王コンテスト」では、計算と機転でジャイアン達を打ち倒している。 大長編『宇宙開拓史』ではその星系の宇宙で名前の知られる殺し屋ギラーミンを一騎打ちの末に倒した。 なお、ギラーミンはのび太が「おっそろしい相手」と脂汗を流すほどの銃の使い手であった。(*21) 大長編『鉄人兵団』ではリルルを捕縛した飛行中の敵ロボットに対し、敵ロボットとリルルの手錠につながっている鎖をピンポイントで狙撃して破壊、リルルの救出に成功している。 大長編『銀河超特急』ではリボルバーで最初の一発目で缶を宙に浮かべ、残りの五発全てを落下までのわずかな瞬間に同じ缶に撃ち込み、 空中で激しく回る缶の一発目を撃ち込んだのと同じ面に銃弾を叩き込んで中に弾を全部収めるという神業を見せている(*22)。 ちなみにその前哨戦とでもいわんばかりに、超特急内のショーで走行中なため不安定な列車の屋根からまっすぐ飛ぶとは思えない信号弾を見事命中させるという離れ業を披露している(*23)。 また、一人でクリント・イーストウッド並みの射撃を行い、わずか0.8秒間(実質的換算)で4人の悪人を倒し、ラスボスさえ、まぐれではなく作戦で打ち倒した。 銃撃戦に入った時の頭脳は孔明並かもしれない。 更に言えば、受け身をとり身体を回転させている最中に複数の敵を確実に射抜くゴルゴ13の十八番をこなしてのける。 早打ちの記録はわずか0.1秒であるという設定が有名だが、実は誤解から広まっていったエピソードである。 詳しくはマンガに関する都市伝説にて。 『ガンファイターのび太』では、未来の世界の射的ゲームではパーフェクト3万点を叩き出して世界新記録を樹立。 「西部開拓時代に生まれていればヒーローになれた」と自負するほどであり、実際にその腕前は高く、実際に西部開拓時代のとある街に行き、コルト・シングル・アクション・アーミー(コルト・ピースメーカーとの愛称でも知られる、当時の標準的回転式拳銃)を扱ってみせた。 もちろん当時の北米で普及していたシロモノ。重さも反動もおもちゃとは違う実銃である。 原作版のみだが、決闘をしようとした町の市長から奪い取る形で決闘を代行した時と、町を守護する際の二回ほど実弾での発砲もしており、合計6,7人ほど敵を無力化している。 後者の時には街を守るという大義名分があるためか、足がガクガクして、怯えつつもしっかり無力化している。 さすがに初めての時は撃たれて血を吹き出す悪人達を見て卒倒していたが。 しかも原作では非現実的とされる二丁拳銃で背後から町長を狙う敵を実弾で全員無力化。(しかも目をつぶっている) なお、さすがに小学生が実弾を発砲するのはまずかったらしく、大山版アニメでは「実銃は重くて扱えなかった」と改変されていた。 それでもおもちゃの玉を悪人達の馬二頭の鼻の穴の中に命中させ暴れ馬にさせることで偶然ながらも鎮圧という神業。 彼の射撃の腕前は短編においてはこのエピソードで極まった。 ちなみに迎えに来たドラミの話では、街を襲ったならず者を一人で制圧した伝説のガンマンとして歴史に名が残っているらしい。 帰った後にジャイアンとスネ夫とごっこ遊びをした際に、『ぼくが絶対に負けるわけがないんだもの!』と強情を張るほど自分の腕があると自負していた。 しかし、これだけ実戦向けなチート級の射撃スキルを持ちながらもそれが生かされるのはもっぱら大長編や映画版で、本編中では射撃を活かしたシーンがあまり見られない。 本編中、ジャイアンやスネ夫への単純な仕返しに射撃を使うことは一度のみであった(*24)。 ちなみに原作「ツモリガン」ではドラえもんが早撃ちでのび太に勝利している。ドラえもん曰く「撃ち方が早かった」とのこと(*25)。 なお、射撃の精度はあくまで射撃に集中した場合の話であり、焦りながら撃つと命中率が極端に落ちたり無駄撃ちしたりしてしまうという弱点もある。 上述した銀河超特急でも、逃げる相手に対して弾を外しまくっており、ドラえもんに「無駄弾は打つな」と言われてしまっていた。 「射撃と早寝」という特技の組み合わせはなかなか戦場向きとも言えるが、 「当たったら痛いでしょ、ひどいと死んじゃうかも」と本人も言っている通り、争いを好まない性格であるため、 どちらかと言うと実戦・決闘のような戦闘行為よりも曲芸や競技射撃向きと思われる。クレー射撃のオリンピック選手になれば大成できたのでは ただし、大長編では毎回、率先して人類を脅かす敵と戦い、原作版「宇宙開拓史」では、ギラーミンの誘いに乗る形で自ら決闘に臨んでいるので、 大長編などの明確な戦う理由がある特殊な場では、やる気スイッチが入ると思われる。 ある意味ではのび太の「人の幸せを願い、人の不幸を悲しむ」一面が攻撃的な意味で発露しているとも言えるだろう。 ◆昼寝 ___ /rニー 、` ー、 /´/'´ _,. l,.....ヽ ヽ r''ヘ_ _ ,.r' l lヽ .i ,r '´l _. リ ! / l.〉 l,r l 、i(._` `ー-‐'ヽ./ l` ,r ' l !ヽ_`ヽ_,..、 '⌒r_' r‐ 、 _ i ; ;_;l-'´` ‐ ̄._ l _,、_'ノ- i、._ l `-、..-i' ´ ヽ_,.ゞ- 、 r ' ´ ̄ / `ヽ ! ,..rー、 ヽ. ヽ ./ _,...- '´ _;/ ヽ、 / ,ヽ. i. ヽ -r ' ´ ; -‐ ' ´ ) `‐/ 、__ ./ヽ,入_,ノ l ,r'´ ` ー _ _; - ' ´ _,/ /. ヽ_ _,.. -ヘ-'  ̄ r' ´ ヽ  ̄ ヽ、 _ノ ` ―― ''´ 眠りに入る速度も凄まじく、初期は3秒だったが後に0.93秒に進化している。 ちなみにこれ、立った状態から座布団を枕にして横になって寝るまでの時間である。 動きに一切の無駄が無く、全ての動作を同時に1秒未満でやってしまうためスロー映像ではない通常の視認では立った状態からいきなり上記のポーズの睡眠状態に切り替わってるようにしか見えない。 「眠るほどにえらい世界」をもしもボックスで作ったところ、彼の寝る姿は芸術的とすら評されている。 なお射撃の項にもある通り、「状況を問わず素早く寝れる」という特技は戦場では地味に重宝できる。 ベストコンディションで訓練通りの動きができれば強いのは誰でも当たり前で、 戦場ではベストには程遠い劣悪なコンディションで戦わなければならないから難しい。 特に長時間の作戦における疲労や、戦場の緊張による休息不足はその最たるもので、 それらを解消可能なこの特技は戦場向きと言える。 …が、やはり本人の性格そのものが戦場向きではないので、射撃の特技ともども戦場で活かされる事はないだろう。 あと、寝坊して戦闘に出遅れる可能性がないとは言えない ◆その他の特技 けん玉はなかなかの腕前に到達している(「ワンニャン時空伝」より)。 幼稚園の時に買ってもらって以来、今の年齢になるまで一度も大皿に載せる事さえできなかったが、「架空人物たまご」の話でようやく成功し、その後更に上達したらしい。また、「ウラオモテックス」では足でけん玉をやるという芸当も披露している。 もっとも、上記が注目されたのは連載が進んでいってからのこと。 一番最初に判明した(*26)のび太の特技(本人曰く「たったひとつとくいなこと」)は、ピーナッツを連続で空中に投げて、すべてを口に入れる。という業。しずちゃん含め女の子数人に披露していた。途中でスネ夫が持ってきたゲームに釣られて皆そっちに行くけど。 日テレ版の「キャンプ騒動の巻」では昆虫採集のやり方を詳しく知っており、林間学校で先生にほめられるシーンがあるが原作ではセミが木に巣を作ると思っていたあたり、これは日テレ版のオリジナル設定と思われる。 上手く出来ない時の印象が強いためか既に自覚している特技以外では自分ではぶきっちょと思っているようだが、 出来、不出来の差は激しいものの、工作・物作りにも結構な能力を見せる事がある。 あやとり、射撃、けん玉等と合わせて考えると、空間認識力と手先の器用さはムラこそ有れど人並み外れて高いことがうかがえる。 また逆立ちで町内一周という荒業をやってのける剛腕であるがそちらはいまいち活かしきれないようだ。 わさドラでは母親似の顔のせいで女装が得意という設定が追加されたのか「ぼくのび子ちゃん」「王子様を守れ!伝説のドラミ三剣士」「名作劇場カメラ」等でやたら女装させられる羽目に… 前者では、ジャイアンに惚れられてしまった上、中者では一国の王子にプロポーズされ、後者でもジャイアン、スネ夫、出木杉と顔なじみのメンバーにも正体をきづかれなかった。(まあ原作でも白ゆりのような女の子という話があるが…) 漫画の目利きもすごいと言う特技もあり、ジャイ子の漫画の目利きの際に発揮される。 ◇発明家・起業家としての才能 ひみつ道具が絡むと、様々なアイディアを思いつき、時には事業にしようとしたこともある。(ドラえもんは反対したり、逆にノリノリなことも) 強風を起こす強力うちわ「風神」2つを使って空飛ぶ遊び「バタバタヒラヒラ」を考案する 中々上手く作れないイキアタリバッタリサイキンメーカーで木の葉を元手にとても美味しいジュースに変化する細菌を作り出す 動物の遺伝子アンプルとクローニングエッグで普通はただの動物を生み出す所を掛け合わせることで幻獣を作り出す 遠写かがみによるCMを商売にする ドラえもんが「役に立たないから」と捨てようとしていた夜ランプで「夜を売る」商売を思いつく 雲の王国を作る際には予算を確保すべく株式にすることを提案(し、スネ夫達から資金調達)する …などなど、とにかく枚挙に暇がない。そのアイディアとトライアンドエラーはさながら安藤百福か。 ドラえもんが来なかった場合の未来においては、大学卒業(*27)後就職できなかったからと起業。ちなみに雑誌掲載時の『未来の国からはるばると』では『父の会社を継ぐ』になっていたのでまあのび太は就職なんか出来ないよというギャグなのだが(*28)…。 しかし5年以上続けたが倒産させてしまい、セワシの代まで響くほどの大借金を作っている。 ……ある意味ではそれだけの借金を借りられるほど信頼されていたのかもしれないし、 相続放棄をしていない辺り、野比家のお人好しぶりがうかがえる。 ちなみに、倒産の大きな理由は会社が火災にあってしまったからで経営破綻をした訳ではない。 ……まぁ、その火災の原因自体が花火をしていたのび太なのだが。 しかもアニメオリジナルだが『さがせ!野比家のへっぽこご先祖さま』にて新社屋を建てたその日に花火で全焼させ、その時の社屋を建てる為の借金がきっかけになった事が明かされた。 ちなみに写真に書いてある日付を見る限り、その会社を七年(火事が起きるまでなら五年)も続けさせている。しかも、原作では会社が倒産した年が1995年であり、バブル経済の崩壊後の不況を数年乗りきったことになる。 就職経験もない若者にしてはスティーブ・ジョブズ並みのすごさと失敗であった。 ちなみに、現実では会社が5年間持つ確率は82%である(株式会社帝国データバンクより) ドラえもんのひみつ道具を使った商売の時もそうだが、常識にとらわれないゆえに発想の柔軟なのび太は意外と起業の才能があるのだろう。 とまあ、今見直すと結構スゴイように見えるが本編の描写そのものは「バカでドジな落ちこぼれの末路」という感じの 嘲笑成分が強いギャグテイストで、ポジティブな描写はされていない。 ◇先祖 野比家は歴史が長く、分かっているだけでも のび作(戦国時代頃) のびろべえ(150年前。江戸時代後期頃) のび左エ門(江戸時代後期、1826年) のび作(江戸時代後期、1826年)) (一世代未登場) のび吉(曾祖父。明治、1910年) のび太の祖父(野比のびる) のび助とその弟妹(5人兄妹。代表的なのはのび郎おじさん) のび太 ノビスケ ノビスケの息子(玉子似の孫。登場する話は1話のみ) セワシの父(「2112年 ドラえもん誕生」で登場) セワシ まで、戦国時代から未来の世界まで数百年単位の家系図の繋がりが判明している。 現実だと戦国時代から家系図を引き継ぐのは不可能でないとは言え、長い歴史の中で著名な功績を残した人物でもいないと引き継がれることは少ない。 家系図や墓が受け継がれた本家筋である、本家筋ではないが一族の殆どが数百年に渡り同じ集落に住んでいる、 などの条件が揃うことで初めて家系図の情報が共有され引き継がれて行く。 数百年の歴史が共有されること自体はフィクションの世界だけの話ではないので、誤解しないように。 なお、戦国時代と江戸時代の先祖の名前が同じだが、ここまで一族そろって名前に"のび"とついていたらかぶるのも無理ないだろう。 因みに大山版では少年時代ののび助、ノビスケ、のび作の声優はのび太と同じ小原乃梨子であり、 日テレ版ののび太のママを含め小原乃梨子はのび太の血縁者を4人も演じていたことになる。わさドラではそれぞれ別の人が演じている。 その他の親戚として :母方の祖母 :北海道のおばさん(*29) :五郎(母方のいとこ) :すみれ、のび枝(いとこ) :玉夫(母方の叔父) :岡山のおじさん :大阪のおじさん が確認されている。のぶドラでは母方の曾祖母が、わさドラでは北海道のおばさんの夫と天気予報が得意な母方の曽祖父が確認されている。 中者は「おはしはのびるよどこまでも」で後姿が一瞬映り、後者は「お天気ボックス」で玉子がのび太に「ママのおじいちゃん、天気予報の名人だったのよ」と思い出話としてかたっている。 さらにわさドラ版「ぞうとおじさん」では、大叔父の”のび四郎”が登場している。 またスピンオフ作品『ドラミちゃん』では双子レベルで瓜二つの容姿を持つ親戚”のび太郎”が登場。 同作の連載開始時にはのび太やドラえもんとも対面し、ドラミが居候することになった。 しかし、同スピンオフが『ドラえもん』の単行本に収録される際、作者による加筆・修正が行われた結果、 のび太と存在そのものが統合されていることから、現在の設定上に彼が存在するかは不明である。 ___××│| /__ ヽ〟××│| / |⌒ヽ\| ヽ──┘|/ |+ |─l- 、 |  ̄ ̄ ̄| cーU # ノ / っ | / ⊂_/ ⌒ヽ\ヘ/ っ |/ ⊂j ゙ .へ  ̄ ̄ ̄| (ヽ∩ヽ二二 // ヽ | / 三 j ̄ ̄ ̄ ) l___|/  ̄  ̄ ̄ ̄| | ─── | / ,-┼ー──|  ̄ ̄ ̄ | / /´ヽ/ヽ_|.___ノ、_,- 、 ⌒ ヽ___|/ ! //ヽ/ \ | |__ l ── ) /. \ __ノ  ̄ ̄|ー !  ̄ ̄( ノ / `ー′/ :::::::::: ドラえも~ん、追記修正出来る道具出して~ △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] セワシに「お前が残した借金のせいで俺らは極貧生活送らされてんだ(意訳)」とか言われて号泣しながら「生きてるのが嫌になった」というのそりゃあいきなりやってきた自分の子孫名乗る少年からボロクソ言われれば誰でも心折れるレベルだとも思うわ -- 名無しさん (2018-02-16 14 31 36) コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2018-03-01 23 15 09) 宇宙開拓史、ドラビアンナイト、南極カチコチなど、映画だとテレパシーか予知能力(もしくはその複合)としか思えない能力を発揮することがあるよね。潜在的な超能力者なんじゃないか? -- 名無しさん (2018-03-03 21 31 21) ニュータイプ的な超常的センスは持ってそうだよね。 -- 名無しさん (2018-03-11 10 26 00) ドラえもんがいたからコイツは幸せになれたんだよなあ.. -- 名無しさん (2018-03-11 10 45 44) 子供の頃はひたすらにダメなやつだと思ってたけど、大人になってから見返すと良くも悪くも素直なところや動植物に対する優しさといった人間くささが良いなぁと思える不思議なやつだよこいつは -- 名無しさん (2018-03-19 16 41 35) まあ欠点はあるが、成長したのび太よりいい男ってのはそうそういない -- 名無しさん (2018-04-18 10 10 55) もし彼が花騎士の世界で団長になったらどうなるんだろうか・・・ -- 名無しさん (2018-04-27 10 48 11) ゲーセンのガンシューティングゲームとかやらせたら凄いスコア出しそう -- 名無しさん (2018-05-23 10 44 40) 世代的に小原さんなんだけどこの前アマプラで新ドラ版ののび太の恐竜見たらピー助との別れの熱演で涙がどーどー出たわ -- 名無しさん (2018-06-23 03 39 26) 描かれた時代もあって仕方ないけど、頭ごなしに叱るんでなく合った対応してればもう少し勉強できるようになりそうだよね。現に冒険小説は興味持って自力で読んでたことあるし。 -- 名無しさん (2018-08-02 07 59 06) のび太が駄目な原因はママのヒステリックの割合が大きいと思う -- 名無しさん (2018-08-02 09 14 25) マンガ版宇宙英雄記で、のび太と特技を「何度転んでも立ち上がること」をしたのはすごくよかった。 -- 名無しさん (2018-08-25 14 50 46) 玉子がのび太少年をレインボー部隊に勧誘したというのはマジなのですか? -- 名無しさん (2018-09-16 02 59 00) その射撃能力なら五輪であっさり日本に金を齎せそうだ。ちなみに現在は9種目ある模様。 -- 名無しさん (2018-10-20 20 46 50) ↑×6 Wiiザッパーやスーパースコープといったガンコン系やFPSだと無双しそうだwwwそして唖然とするスネ夫とジャイアンって構図が出来そうだ -- 名無しさん (2018-10-20 20 50 47) 良くも悪くも人間臭いところが魅力なんだなって感じるし、生き物に対する優しさは普通に見習うべきだと思う -- 名無しさん (2018-10-26 15 00 19) ドラえもんのおかげで成功体験ができてネガティブになりすぎないでいられるんじゃないだろうか。割とすぐ「どうせぼくなんか」ってなるタイプだから、そこから盛り上がっていく体験ができたのがドラえもんの一番の功績かも -- 名無しさん (2018-11-08 22 22 35) 大山のぶ代の陰に隠れて忘れがちだけど、小原のび太もかなり個性的な演技よね。やたら早口で同じ単語を繰り返し、「ん」の音韻がやたら強調されるあの喋りは原作のイメージには無い特徴 -- 名無しさん (2018-11-17 12 18 51) 「のび太に好意をよせている異性」のうち美代子、リリルは他のメンバーと大差ない程度の絡みしかなく特別のび太を好きという表写はなかったしロボ子はレンタルした時にのび太を好きになるようにセットしただけだし竜宮姫子にいたっては元々のび太郎と絡んだ相手だし道具の効果で恩返しさせられただけだと思うが。(2018-12-16 21 28 42) 勉強もダメ、スポーツもダメ、顔もダメとか寧ろのび太に対してのネガキャンを周囲の同級生や大人たちがやっているせいでのび太自身も「どうせ自分なんて努力しても無駄」と思い込んでしまうのなら一度成功体験とかでもさせて自信持たせていくやり方取れば遅れた分取り戻すの大変かもしれないけどそのうち十分巻き返せる余地はありそうな気もしないことはないと思うのだけどなあ -- 名無しさん (2018-12-27 01 10 36) ↑無人島で10年過ごすエピソードとかひみつ道具を利用して商売をする話を見てると地頭は良いと思うんだけどね。いかんせんパニックになりやすかったり努力不足が祟って今の評価に甘んじてる感じがするからたまこさん達は叱りつけるだけの接し方を変えるべきだと感じる -- 名無しさん (2019-02-12 08 37 04) 仕返しの対象はジャイアン、スネ夫のみで安雄、ハル夫を外してるのは孤立するのを恐れてるからか? -- 名無しさん (2019-02-12 09 54 09) 来る度に小遣いくれる、おばさんとキィちゃんは親類じゃないの? -- 名無しさん (2019-02-12 13 48 27) ↑2 無人島サバイバル生活のドキュメンタリーを見るとのび太の潜在能力の高さが見える動物や精霊と仲良くできるし意外と古代で生まれたら一人で悠々と生活できた説 -- 名無しさん (2019-02-23 19 58 42) F先生は小学生の頃、配給された肝油(飴玉みたいな栄養物)を通貨にしてみんなからせしめたらしい。そのエピソードを聞くと、のび太の商才は作者譲りなのだと唸らされる -- 名無しさん (2019-02-23 21 40 34) 大長編でゲストヒロインに好意持たれてるっぽい話もあるが、それ以上にメインゲストと短期間であれだけ仲良くなるのがのび太の凄さ。仲良くなるのに時間は関係ないってことなんだろうなあ。 -- 名無しさん (2019-03-30 23 42 58) ADHDの特徴を持っていることがよく指摘される。モデルとなったらしい作者がそもそもそうだったのかも -- 名無しさん (2019-04-10 21 56 19) どこかで打率1分(.010)とかいう普通に考えてもそれどうやったら達成できる記録(四死球とかを除いた100回打席に入って1本ヒット)どうやったら達成できるのかガセなのかわからん -- 名無しさん (2019-04-29 18 33 46) ↑ヒント 記録はスネ夫の担当 -- 名無しさん (2019-04-29 18 41 15) スネ夫データだけにもしかして信ぴょう性の低いデータの可能性も? -- 名無しさん (2019-04-29 18 59 26) 実銃、実弾での実践経験があり、しかも全て勝利してるとか、一歩踏み間違えれば殺し屋になりかねない。パラレルワールドでは悟空ブラックならぬのび太ブラックとかいそうだな。 -- 名無しさん (2019-05-27 10 21 28) ↑本編のような優しい人格でありながら殺しの才能の活用を余儀なくされる富野っぽいのび太もいそう。 -- 名無しさん (2019-05-29 20 11 33) 「牧場物語」では毎朝6時にきちんと起きられるらしい。 -- 名無しさん (2019-05-29 20 42 02) 無人島や大長編を見るに生き抜かなきゃいけない状況だと色々開花する感じ -- 名無しさん (2019-05-29 21 01 38) ドラえもんいないとむしろ頑張れるってイメージにも見えるが、そこまでになったのもやっぱりドラえもんの影響もあるだろうからいないといけないんだろうな -- 名無しさん (2019-06-15 19 45 46) のび太って確かクーベルタン男爵知ってたよな。それが分かる話って何だったっけ…? -- 名無しさん (2019-10-31 15 56 59) 生き物を卵から孵したりそのまま育てたりする際には、結構愛情以って接して育てるんだよねえ。そして涙ながらの別れがワンセットと…。 -- 名無しさん (2019-12-11 12 14 50) 転んだり失敗したりボロボロになっても何度でも立ち上がる強さは、『のび太の宇宙英雄記(スペースヒーローズ)』の漫画版でクローズアップされ、一行がラスボスに逆転勝利する切っ掛けになってるよ。 -- 名無しさん (2019-12-19 14 01 59) 絵の下手さを取り上げたエピソードも幾つかあるが、「つづきスプレー」では大和の舳先だけ丁寧に描くように言われた時にはちゃんと描けている。(というか、地味に海の波までちゃんと描いてる)つまり勉強と同じで基礎画力はあるけど集中力が続かない、けど続かないなりに頑張って全体を描こうとするからああなる、という事なのだろうか -- 名無しさん (2019-12-26 06 17 23) 自動販売タイムマシンの話では、のび太が物価の安かった時代の鉛筆やらお菓子やらを仕入れては、みんなに激安で売って儲けてたなあ…やっぱりこいつ、商売の才能があると思わざるを得ない。 -- 名無しさん (2020-01-29 12 20 57) 成人後のノビスケに馬鹿にされながらも一家の大黒柱として懸命に生きる姿は大人になってから読むと凄いグッと来る。 都市伝説版の超人のび太もあれはあれで夢があるけど感情移入はしにくい。 ドラえもんという夢のような存在を軸にしながら描く幸せはあくまで身近で普遍的。 そこがF先生の魅力。 -- 名無しさん (2020-02-08 12 24 58) 55歳時点では既に両親は他界しているのだろうか… -- 名無しさん (2020-06-04 17 27 47) ↑のび太(45年後・・・)の、両親に対する態度を見るとそんな気がする -- 名無しさん (2020-06-06 21 25 48) ↑x2~3大人のび太は、超人の素質はあっても凡人としての幸せをつかむ道を選んだという見方もできるだろう。もしものび太のもとにやって来たのがドラえもんではなく別の誰か(例えばバードマン)だったら、こうはなってなかったかもしれない。 -- 名無しさん (2020-07-26 17 12 28) 火災で大借金したけど、ジャイ子とは離婚してないし、子供はきちんと育てあげたんだよな、ジャイアンやスネ夫達が借金建て替えでくれたのかもしれないけど -- 名無しさん (2020-08-10 07 40 24) アニメ漫画界の最強ガンマンは誰だという話題でのび太最強説を否定する時実銃使えないからと言われがちだが原作漫画とわさび版アニメでは普通に実銃使ってるの忘れられてるか知られてない印象 -- 名無しさん (2020-09-20 10 46 02) アメリカに生まれたらCOLTやらS Wの看板背負って、軍歴全く無いイレギュラー選手ながらも優勝とかになるんだろうか FPSだと立ち振舞いがボロクソだけどAIMだけはAIMボット認定されるぐらいに上手いとかで話題の配信者になりそう -- 名無しさん (2020-10-15 17 52 32) ↑1プレッシャーに弱い上に根本的に運がないから無理だろ。何処に行ってもどんな世界だろうと結局普通の生活してると思う -- 名無しさん (2020-10-15 18 13 51) 世間的には結婚前夜で言われるようなプラス志向の人格評価(人の幸せを願い人の不幸を悲しむことができる人)をされることが多いけれど、同時に人の幸せを妬み人の不幸を楽しむことができる人でもあるよね。 むしろ原作では後者の描写の方が多い気がする。 個人的に流竜馬なみに漫画とアニメで性格の違いが大きな主人公と思う。 -- 名無しさん (2020-11-15 13 33 35) 漫画だけでも本編と大長編で性格が違ってる -- 名無しさん (2020-11-15 13 58 50) 今までの経験が次に繁栄できないスピンオフ作品に生まれたのもある意味不幸・・・なのかな -- 名無しさん (2020-11-15 14 05 26) のび太は単純に相手が友好的ないしは無関係ならばその幸福を素直に喜ぶことが多いが、相手と自分が比較される状況では相手の不幸を望むことが多くなると思う。こういう気持ちは多かれ少なかれ皆持っているが、のび太はそれを隠すのが下手という気がする。そういう意味では漫画でもアニメでも反応のパターン自体は同じで、漫画はブラックユーモアを表現するために同じ主題でもアニメよりネガティブに扱うことが多いために、のび太の反応もネガティブになりがちなのかもしれない。 -- 名無しさん (2020-11-15 15 55 07) 自身の欲望に忠実なのはのび太に限らずギャグ漫画の主人公にはよくあること。 ましてや『ドラえもん』はのび太がひみつ道具で遊び倒すのが面白さの肝だし、これが常識的な主人公が道具の使い道についてあれこれ葛藤した挙句あまり使わない、なんて展開の漫画だったら国民的な人気を得る漫画にはならなかっただろう。 人間の普遍的な欲求や好奇心を満たす内容だからこそ誰にでも面白さが理解しやすい。 -- 名無しさん (2020-11-20 19 27 41) 射撃が得意なのは実生活で役に立たない上に人を傷つける事さえあるF先生のブラックジョークという話を見て、思わず膝を打った。 -- 名無しさん (2020-11-22 22 42 48) 射撃の選手にならなれそう -- 名無しさん (2020-11-27 22 01 45) 狙撃もできるならシモヘイヘ目指せる -- 名無しさん (2020-11-27 22 06 00) 一説には単純なガンマンとしての強さだと某ラピュタ王より上ともいわれる男、流石にゴルゴやシティーハンターを相手するのはまだ早そうだが -- 名無しさん (2020-11-27 22 46 04) 誘惑に対する弱さ、それでも不器用ながら最後は踏みとどまる底意地。 単に善良なわけじゃない、人間の長所も短所もすべて詰まっている。 高潔な人や性悪説の人から見ればただのクズに映るだろうが、のび太はF先生の描く人間賛歌の集大成ともいえるキャラかもしれない。 -- 名無しさん (2020-12-08 21 39 45) ↑×5カミーユのクッソエグい自虐ネタみたいだなw -- 名無しさん (2021-01-02 14 11 57) ギシンアンキを飲んだのび太はジャイアンがいつも恐れてる母ちゃんを剣幕で押したり、ムードもりあげ楽団の音楽で復讐しに走る等、道具の力ありきとはいえ、のび太は怒りに身を任せると潜在能力を発揮するんじゃないかと思う。 -- 名無しさん (2021-01-14 22 16 18) ↑ジャイアンの歌中毒になった時もすごかったからな -- 名無しさん (2021-01-28 20 38 58) 正直、両親もクズだからな… -- 名無しさん (2021-03-29 17 59 42) ↑大半はのび太が悪いし叱られるのは当然だと思うが?のび太が悪かろうと叱ってるだけで親を毒親呼ばわりする人かな? -- 名無しさん (2021-03-29 20 38 08) ↑両親も両親で結構クズなところあると思うけど…まぁガミガミ叱ってる=親が絶対悪という認識は間違ってると思うが -- 名無しさん (2021-05-23 21 10 02) ↑では尋ねるが、ママがのび太の0点について、「学校の授業についてこれているか?どのあたりからわからないのか?」と聞いたことがあるか?いつも感情に任せて思い通りにならない息子をサンドバッグにしているばかりではないか。 -- 名無しさん (2021-05-23 21 24 43) そういえば、1問正解しているにも関わらずその問題バツにされてて、しかものび太自身も母親もその採点した先生に文句も言わないで点数だけ(1問正解があるから本当は0点じゃないのに0点)で判断してキレてるのあったよね -- 名無しさん (2021-09-18 23 00 26) ↑作画スタッフのミスじゃないかな?作画スタッフはそういうの適当に書いてそう -- 名無しさん (2021-10-15 16 10 01) 刷りこみたまご(入ってから出て最初に見たヤツに強烈な恋愛感情を抱く、それなんて催眠系エロゲ?なひみつ道具)の回はクズなんてもんじゃなかったな、一歩間違えなくてもシズカちゃんから永遠に絶縁されててもおかしくない・・・・・・ -- 名無しさん (2021-12-09 22 26 06) のび太くんのようなすぐに眠れる才能が欲しい -- 名無しさん (2021-12-09 22 58 02) まさかのグラブル参戦 フロントでは確定トリプルアタック+確定クリティカル、サブメンバー時は援護で追加ダメージと射撃の腕を振るってくれるキャラに -- 名無しさん (2021-12-21 00 09 04) 道具悪用で失敗とか痛い目にあったりするのは、教訓漫画といえばそれまでかもしれないがそれ以上に闇落ちというか、道を踏み外して欲しく無いという祖母の怨念というか願いが阻止しようとしているのかも知れん -- 名無しさん (2022-03-06 20 56 53) のび太くん作中でけっこう起業してくれるからチャレンジャー気質旺盛なのかも。 -- 名無しさん (2022-03-10 18 41 26) のび太が「頭は悪いけど誰にでも心優しい聖人君子」じゃダメなんだよね。そういう側面もあるけど、同時に我欲に忠実で図に乗りやすい人間の負の面も併せ持つ二面性があるからこそ、話に深みが出る。 -- 名無しさん (2022-08-25 08 33 04) 考えてみたらおばあちゃんってのび太が小学校上がる前に亡くなってるって事は普通に考えたら70にもなってないはずだよな。外見では完全に腰の曲がった「おばあちゃん」だけど現代の感覚だと60代ってそこまで「老人」ってイメージないからギャップあるよな -- 名無しさん (2022-12-31 21 19 56) ジャイスネは無論、時にはしずかちゃんからも弄られて虐められることもありつつも、のび太自身はそんな3人をかけがえのない大切な友達として想っている描写を見ると時折心にグンと来る。だからたまに見られる5人(ドラえもん含む)の仲睦まじいシーンは見ているこっちも微笑ましい気分になるんだよね。 -- 名無しさん (2023-01-01 21 36 54) 稀なケースではあるものの「いたずらオモチャ化機」等明らかにしずかちゃんもジャイスネの嫌がらせに加担してる時はさすがに容赦しない(主犯格のスネオへの仕返しの巻き添えにする形で)のは、怒りというより好きな人にまで裏切られた失望感によるものなのかな? -- 名無しさん (2023-01-11 18 02 37) 本質的には優しく謙虚な人間だけど(大長編の他のメンバーよろしく)普段はドラえもんがひみつ道具を出して事態を好転させることもあれば調子にのって痛い目をみたりもする。 -- 名無しさん (2023-01-11 18 26 06) ジャイ子との未来変えようとするのすこ -- 名無しさん (2023-01-13 19 29 22) いじめられっ子ではあるが、コミュ力は高いし嫌われてはいないんだよな。基本光属性でたまに闇が出る。 -- 名無しさん (2023-03-05 10 36 28) のび太は漫画を見る目は確かって評されるほどだし、漫画の編集者とか向いてそう -- 名無しさん (2023-03-13 21 18 05) のび太にSRを持たせてサバゲーとかに参加させたら一躍凄腕プレイヤーとして名を馳せそう。サブ武器はハンドガンとか持たせればマジで死角が無さそう -- 名無しさん (2023-03-29 16 43 34) のび太に、星新一のショートショートを読ませてみたいと思ってる。 -- 名無しさん (2023-04-07 21 14 03) ↑×2 乗り物系の秘密道具で標準を合わせるシーンとかを見てると意外とまごついてる描写が多いからスコープで相手を捉えて撃つスナイパーはのび太には向かないと思う。百歩譲ってショットガンなら良いかもだけど、のび太のエイム力はハンドガン特化な気がする -- 名無しさん (2023-04-11 13 19 20) 小五にもなってその発言は…ってなる事が多いけど、裏を返せば小五になっても常識や固定観念に囚われない柔軟さはある意味羨ましいなと感じる。 -- 名無しさん (2023-04-21 13 13 52) 彼の空間把握能力はもしかしたら某准将にも勝るとも劣らないレベルかもしれない… -- 名無しさん (2023-04-29 19 03 17) 柔軟だけどすぼらなのび太に対して静香は几帳面だけど頑固だから互いの短所を補い合える良い関係であるって考察を見て凄く納得した。色んな意味で静香は運命の人だったんやな -- 名無しさん (2023-05-23 13 12 30) 先祖代々名前の頭が のび で、孫の孫の代になってようやくそっから脱却してるのがなんか笑えるな。未来の時代にこんなネーミングはさすがには似合わんていう親心なんだろか -- 名無しさん (2023-05-24 11 24 32) のび太の破滅の元凶はジャイ子と結婚したことじゃなくて会社が全焼したことなのに、そこをどうにかしようとは一切しないのが謎だ。火事を防いだところで破滅ルートは避けられないってことか? -- 名無しさん (2023-05-31 12 02 37) 言っちゃなんだが、物の扱いが基本雑だと思う。借り物の本を物置に突っ込んでボロボロにしたりな…のび太の母親も2階から物をぶん投げて捨てる癖があるし、血筋かよ -- 名無しさん (2023-09-01 19 14 13) 不注意や飽きっぽさがなければテストとかでもいい点がとれる頭脳がある。(チンプイのエリ様も、) -- 名無しさん (2023-09-09 19 08 59) 出木杉くんには負けるがメガネを外せば割りと整った顔をしている。(将来の伴侶からはもっと面白い顔よ、こんな格好で笑われないかしらなどと言われたが[悪気なし]) -- 名無しさん (2023-10-03 20 52 55) 大人(結婚前夜)になってもジャイアンやスネ夫達とつるんでる辺りめっちゃ器がでかいよなのび太(ジャイアン・スネ夫共に光る一面も持ち合わせているのも大きいと思うが) -- 名無しさん (2023-10-11 12 55 01) 有名なネタらしいけど、最近こいつの早撃ち精度が獠や次元、ゴルゴと言った裏社会のヤベー奴らよりも上と知って変な笑いが込み上げたわ。 -- 名無しさん (2023-10-24 12 51 20) ↑それはデマじゃなかったか -- 名無しさん (2023-10-24 18 36 55) のぶドラだと環境省関係の仕事についてるらしいけどわさドラでも同じかしら。 -- 名無しさん (2023-10-24 19 17 53) 生まれたところが違えばギラーミンみたいな殺し屋みたいになってたかもしれない -- 名無しさん (2023-10-24 21 00 42) なお、のび太は殺人を犯している。(ギラーミン) -- 名無しさん (2023-10-24 23 03 47) ショックガンだろう。違くても相手だって殺しに来てんだから正当防衛だ -- 名無しさん (2023-11-16 19 54 49) ↑2殺傷能力のないショックガンだと明言されてるわ -- 名無しさん (2023-12-20 18 06 50) のび太戦記エースは主人公。何故か声がキラヤマトになっている -- 名無しさん (2024-04-19 16 54 28) 単行本収録時に書き直されてるけどのび太郎さんというそっくりな親族がいる。あとセワシくんはケンカが鬼のように強い(自分より体格の大きい男性三人に勝てる) -- 名無しさん (2024-04-19 16 56 32) アニメ版では青年のび太は車の運転が出来ない扱い(?)されるけど、原作みたいに普通に車の運転が出来ると何かまずい事でもあったのだろうか? 劇場版『結婚前夜』では、スネ夫とジャイアンの活躍の場を設ける(空港に猫を送り届ける)という、メタ事情もあったのだろうけど。 -- 名無しさん (2024-06-01 08 35 02) ↑漫画の結婚前夜で式場に車を運転して急ぐシーンがありますね。 -- 名無しさん (2024-06-01 11 23 40) 名前 コメント
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