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【敗者1】 息が続かない、足が動かない。 「くそっ、動けや!ワイはもっと動けるやろ!一塁にヘッスラする亀山みたく!」 トワイス達が去り自分達の敗北が決まったその瞬間、エヌジェイは相手の気の緩みを突き ボロボロの機体を捨て逃げ出していた。 「辛そうだな、楽にしてやろうか?」 バチカンからの追手ではない。多分それは聞きなれた声。 「ニラカス…か?」 「その身体で良く逃げ続けたもんだわ。もう俺が誰かわからないぐらいに視力も無くなってるんだろ?」 「試作量産タイプの辛いとこや。まー、おかげさんで『少年兵』を追っていたバチカンの糞どもの包囲は突破できましたわ」 「不幸中の幸いって奴か」 「せやな。ってかニラカスはあの戦いの時どこにおったねん」 「一生懸命ウインドスラッシャー足止めしてたわよ。本当はガンダーラ奪取に行きたかったんだけどね」 ニラーシャの方の状況も決して良くはないと知ったエヌジェイは彼がこれから何をするのかを理解した。 「まあ、お前の事もあずにゃんと同じぐらいには気に入ってたんだけどさ」 「時間無いから簡潔に言えや。お前は裏社会的な、ワイはガチで肉体的なリミット近いやろ」 「そだな、んじゃ俺の延命の為に犠牲になってくれよ。量産ホムンクルスのデータを持ちかえれば 俺はまだ生きていける。痛くはしないからさ」 ニラーシャの指先から毒針が伸びる。エヌジェイはそれが自分の喉に近づくのをじっと見つめながら 拳を握っていく。 「正しい握り方は、たしかこうやったな」 「あん?」 「そんでもって振り方はこう!」 バキッ! 「がっ…」 「よっしゃあ!ナイスバッティング!」 エヌジェイの正拳がニラーシャの顔面に直撃した。 「てめえ!俺達からも逃げる気か!?」 「おう、ワイは自由や、どこまでも、いや、もう無理やな」 エヌジェイは大の字になってその場に倒れこんで言った。 「今のパンチで全部出しきったわ。さあ、シンガポールでも北米でも連れてけや。 今のワイを家族に見られたかないけど、もう歩けへん」 「利害一致って事ね。だったら、何で殴ったんだよ」 「お前に家族づらされるのがムカついたからや。ワイはパッパとバヌニキたちと 後おまけでマルカスまでしか家族と認めん」 「そいつは悪かった。じゃあ、さっきの続きからな。あ、そうだ。何か言い残す事はないか?」 ニラーシャは毒針を構えながらエヌジェイの返事を待つ。 「前からニラカスに言いたかった事が一個あるねん」 「ん?」 「男なら…拳一つで勝負…せんかい」 ニラーシャはため息をついて毒針を引っ込め、エヌジェイを抱え上げる。 「さっきのが最後の言葉になっちまったか。あーあ、悲しいねえ。 ラボから助け出してやったのに、家族じゃないと否定されて終わりかよ。 ガンダーラも手に入らねえ、アムステラも貴重な戦力を失った、黒天使隊全滅、 こいつのデータだけでどれだけ取り戻せるやら」 ルガー、バヌ、ミン、マシュー。 以上の四名は戦闘中に死亡、あるいは戦闘終了後捕虜となった後に 傷が悪化して死亡したと記録されている。 だが、黒天使隊を名乗る最後の一人、フェルディナンド神父と戦った少年兵は逃亡。 ただちに探索を行ったがその足取りはつかめなかった。 ◇◇◇ 【敗者2】 「トワイス君、ヒルデ様との事ですが…」 「ああ、ありましたねそんな事も。時期が来たらお願いします。 でも今はその時期じゃないし、私が聞きたいのはその事ではありません」 真っ直ぐこちらを見つめてくるトワイスに対し、オスカーは観念せざるを得ないと悟った。 このまま事実を全て隠したままでは誤魔化せない。オスカーは言葉を選びつつ、彼の知る 事実を一つずつ語りだす。 「ドドスの残党でアムステラ貴族連続誘拐犯シュライクバナードバーン。通称シュババーン。 奴との戦いで私とギャスディンに何があったのか、それを聞きたいのですね?」 トワイスは無言で頷く。 「追い詰められたシュババーンが人質を皆殺しにした後に転送装置を暴走させた。 君の姉は人質を助けようとして失敗し、君の兄は転送装置の暴走から私を庇い死亡。 公的にはこう伝わっていますが、事実はそうではない」 「はい、先日私が戦ったあの機体。あれは兄の機体ではないですが、 兄の機体と兄の意志が何らかの方法で地球に伝達した結果生まれたとしか考えられないものでした。 アムステラの為に前線に立ち続けてきた兄が、何故私やオスカー将軍、そしてアムステラの敵に?」 「それを知る事は君にとって不幸な事になるかも知れません。それでもいいですか?」 「このまま何も知らずあの機体と再戦するよりはマシです」 トワイスの返事を聞いたオスカーはベッドに腰を降ろし、天井を見つめながら当時を振り返りつつ語る。 「いいでしょう。君もいずれは知るべき事です」 「はい」 「しかしどこから話したらいいものか…。ふむ、トワイス君。 君はこの事件の犯人シュババーンについて疑問に思った事はありませんか?」 「世間では彼一人の犯行となっていますが、私の母をはじめとして誘拐された貴族は全員が 操兵にも長けた武術家でした。ドドスの王ルードムードですら大した実力は持っていなかったのに たまたま戦争を生き残ったシュババーンが貴族達全てを打ち倒し連れ去る事が出来たとは思えません」 「いい読みをしてますね。ならば誘拐が成功していたのはどう見ます?」 「共犯者がいた、あるいは、誘拐は狂言だった」 答えるトワイスの手と顔に汗が浮かぶ。トワイスは自分が言ったこの推理が外れていて欲しいと願いながら オスカーの返事を待つ。だが、その願いは叶わないのだろうと薄々気づいていた。 トワイス自身、この事件については家族の葬儀が終わった後からずっと調べており事件の疑問点には 今よりずっと前から気づいていた。そして、クリスタルカイザーとの戦いの時にその疑問は トワイスの中で9割がた解けていた。 「そう、その通りです。誘拐は狂言でした。貴族達はシュババーンの名前を利用して 姿をくらませただけだったのです」 「…何のために」 「密かに戦力を集め、アムステラに反抗する為にです」 予想していた通りの言葉がトワイスの胸をえぐる。自分の家族が罪を犯していたという予感、 外れていて欲しかった。 「…ッ」 「もう止めておきますか?」 「いえ、最後まで聞かせてください。それに大事なのは恐らくこの先でしょう」 「わかりました。覚悟はできている様ですね」 一呼吸おいてから、トワイスの様子を確認しオスカーは話を再開する。 「誘拐が狂言、その事が発覚したのは捕らわれていたはずの貴族が臨戦態勢で我々を待ち構えていた時でした。 シュババーンを撃破し、ドドス式の操兵から彼を引きずり下ろして事情を聞こうとしたまさにその時、 貴族達の砲撃が私達を襲いました。咄嗟にジョカが庇ってくれなければ私は生きてはいなかったでしょう」 「そんな…姉上が母上たちに…」 「家族の裏切りと死を同時に突きつけられたギャスディンの混乱と怒りは今の貴方の比ではありませんでした。 仲間にならないかと誘いかける貴族達に斬りかかり数の差をものともせずその全てを肉片も残らぬまでに 撃ち滅ぼしたのです。義理のとはいえ己の母親に至るまでの全てをです」 「兄上は勝利したのですか?ならば何故、誰に殺されたのです?」 「シュババーンです。ジョカの死から決着までの間、私もギャスディンも貴族達も彼の存在を忘れていました。 考えてみればシュババーンも哀れな男です。ドドスの本部がアムステラに降伏した為故郷に戻る事も出来ず、 カテリーナ達に捕獲されてからは誘拐犯の罪を着せられ、自らの姿が立体映像で犯行声明を読み上げるのを 震えながら見ているしか出来なかった。ギャスディンと私に操兵で敗れ、反乱貴族達の流れ弾で致命傷を 負っていた彼が転送装置まで辿り着き暴走させたのは最後の意地だったのでしょう」 シュババーンが死の間際に暴走させた転送装置によってギャスディンが死んだという部分は真実だったと オスカーは告げた。そこに至る過程は公的な報道と大きく異なってはいたが。 「最早これまでと観念したその時、ギャスディンが私を範囲外へと押し出してくれたのです。 晶烈華ごと分解されて消えていく間際にスターシルバーの大剣を渡しながら彼は言いました。 『自分はもうアムステラの為に戦う気を失ってしまった、私の様にならぬ様に この事件の真実を伏せてトワイスを導いて欲しい』と」 「…兄上」 「親友とその妹に命を救われ後を託された私に彼の頼みを断る理由はありませんでした。 ユリウス様にだけは本当の事を告げ、皇家に長く仕えるケブレ家の人間が反乱を企てていた事は 明るみになっては不味い事と反乱は計画段階でギャスディンが潰した事を考慮して貰い、 事件はシュババーンの単独犯行として処理して頂きました」 オスカーからの話を聞き終えて自室へと戻ったトワイスはこれからの事について考える。 「まずは休暇だ。晶烈華の修理と再調整の間に私自身の心も落ち着ける。 …その間にコレも片づけておくか」 トワイスの手には二通の手紙があった。一つはある部隊の隊長からのもので、 時間が出来たなら手合せして欲しいという内容がそこには書いてあった。 そして二通目はグーチェからのもので、バトゥロ経由で聞いた隊長のここ最近の行動の簡単な流れ、 それと快王は私の目標なんだから絶対負けるなという応援が書かれてあった。 「さて、この挑戦と彼の活動に対して怒るべきか笑うべきか褒めるべきか」 休暇スケジュールだけを聞くと命と情報と金をどれだけ浪費した休暇なんだとBダッシュで殴らざるを得ない。 だが、この部下からも名前で呼ばれない隊長の功績はトワイスの耳にも入っている。 「彼のやってきた事や実力は多少は聞いている。調子が戻ったか確かめるには丁度いい相手だろう。 それに『獄』の攻略法があるとも手紙にはあった。是非戦ってお互いのさらなる糧にしたい所だ。 そうだ、私はもっともっと強くならないと」 トワイスはアムステラの敵として立ちはだかった、兄の亡霊の様な物の事を思い出す。 国の為に自らの手で義母を殺したという後悔と転送事故でギャスディンがああなったのなら、 自分の手で止めるべきだ。 「あれは決して兄上ではない。だが、あれは私が倒すべき存在だ。あれを倒した時、 私は兄上を超え、そしてオスカー将軍への恩に報いる事が出来る」 兄と姉と母が一度に亡くなりまとめて葬儀が行われた時、トワイスの肩を抱き慰めてくれたのは 出席した貴族達への挨拶回りに忙しい父トゥルースではなく、オスカーだった。 『大丈夫です、君が一人前の騎士になるまで私が家族の代わりに支えましょう 礼など必要ありませんよ、私はギャスディンに頼まれた事をやっているのです』 道場での稽古しか知らない自分に実戦や社交界を教えてくれた。 『快王就任おめでとうございます。…良い顔になりましたねトワイス君』 世論を操作して経験の浅い自分が快王になる時に周囲の反発を弱めてくれた。 『最近守備将軍はちゃんと家に帰ってますか?そうですか、それは何よりです』 父が受け持っていた近衛兵団の仕事のあれやこれやを分散し他者に引き継がせてくれた。 そのおかげで、アムステラ帝の診察と皇都の巡回を終えるとすぐに父が家に帰ってくるようになった。 「オスカー将軍もう少しだけ見ていて下さい。この戦争が終わった時には私は 貴方が今迄背負ってくれた苦労に見合う男になってみせます」 トワイスがオスカーの嘘に気付き、心が砕かれるのはまだ先の事である。 少なくともこの時点では彼は与えられた答えに満足し、精神的の安定を得ていた。 ◇◇◇ 【そして勝者たち】 Q.貴方の妹が自宅のジェット機を無断で使って南極基地を破壊。その後手に入れたロボットで バチカンの大聖堂前を穴だらけにしました。おまけに、妹の傍にはブラッククロスがいたという 目撃情報もあります。力尽きた妹の意識が戻るまでの間、軍やマスコミは貴方から答えを聞きたがってます。 貴方は何と答えますか? 「黙っていて申し訳ありませんでした。バチカンでの攻防があったあの日、妹のエリカは… 自宅の庭に居た所をブラッククロスに誘拐されたのです!!」 「そして私が誘拐されたけど色々機転をきかせて南極で発掘されたロボに乗って逃げ出したエリカです。 通りがかりでバチカンがピンチだったので私に出来る事はないかと思い参戦しました」 A.なんもかんもブラッククロスのせいにする。 幸いにも一旦北極に向かってから南極に飛んだジェット機のムーブは誘拐の説得力を増していた。 幸いにもスコットに特殊メイクをしてマリアンヌに声の吹き替えをさせてカメラを挟めばエリカそっくりになった。 幸いにもサンジェルマンやフェルディナンドといった発言力の強い関係者が情報の誘導をしてくれた。 南極にいたドロボー一味にとってもこの策は幸いだった。あの戦いの直後自首した彼らは仮想の誘拐犯の でっち上げに協力する事の見返りとして罪を減じられイギリス軍に保護された。 そして、幸いにも聖女訪問に伴うお祭りムードが細かい事をどうでもよくさせていた。 しかし、予想外の悲劇も発生した。戦闘後、病院に運ばれたエリカ。彼女は命に別状は無いが 数か月の入院が必要と診断された。そして肉体の傷は一生消えない可能性もあると。 エリカは今…、 「おかわりー!」 本日五杯目のカレーを口に運んでいた。顔を包帯に包んでいるが健康体そのものである。 「もう退院しろよ」 「いやでござる、学校行きたくないでござる」 「というか、何であの怪我が十日で治ってるんだよ!」 「偶然同じ病院にいたフェミリアさんに回復魔法かけてもらったからかな? やっぱ、プリーストの回復魔法は凄いよアニキ」 「無菌ゼリー塗ってもらっただけだろ…。まあいい、お前の回復力含め確認したい事があるから軍に来い」 「んー、もうちょっとテレビ見てから」 ムッターの言葉を右耳から左耳に受け流し、今日もテレビを見ながらダラダラと過ごす。 「おおー、緊急会見時の私が今日もテレビに!いやー、有名人ってのも悪くないねー」 「画面に映ってるのはスコットで喋ってるのはマリアンヌだけどな」 「でも流石にちょっと飽きてきたし、会見用の影武者の方が美人なの見てると色々悲しくなってくるし チャンネル変えようっと」 リモコンをいじってチャンネルを変えていくと修斗ファイトのスペシャル番組が放送されていた。 「お待たせしましたハイパーコロッセオ本選の開幕です!予選を勝ち抜いた選ばれし選手達よここに集え!」 どうやら聖女訪問で湧くイタリアの競技場を貸し切って、改造したリングで盛大な大会が行われている様だ。 ルンバルト・タニヤマ氏のマイクパフォーマンスも五割増しである。 「選手入場!一人目はブライアン・バーンズ推薦枠、怪傑ミルット!続いては…」 「あー!!!!!!!!!!!!!!!」 突如大声をあげて振り返るエリカ。病院内で大声はやめましょう。 「さっき私を軍に連れてくって言ってたけど、つまりクリスタルカイザーのパイロットやれって事?」 「遅い!」 「そういう事なら早くいってよもー!すぐ行くからさ」 「昨日から言ってたんだが。まあいい、他のパイロットではあの置物うんともすんとも言わん。 お前と一緒にいたO.M.Sの女も自首して来たブラッククロスの三人にも試させたが、 どうもお前でないとダメな様だ」 「分かった、今すぐ行こう、そうしよう!」 エリカ立つ、カレーのシミが付いたパジャマのままで! ムッター吠える、そんな格好で行く気かと! エリカ走る、パジャマを脱ぎ捨てて! ムッター追う、着替えを抱えて! 二人基地到着、着替えは済んだ! 出迎え色々、英国軍の皆と囚人服のドロボー一味とムチャウ! そして三時間後! 「ミニマムなんちゃらー!」 ヒューン、ゴッ クリスタルカイザーの右手から投げられた金属球が破壊力測定用の壁を微妙にへこませる。 「マキシマなんちゃらー!」 ドン 足を大きく上げてから振り下ろす。ダウンした羅甲の腹ぐらいは砕けそうなスタンプだ。 「なんちゃらかんちゃらのデーブ!」 ボビッ それなりの出力のビームが斜め上に発射された。勿論曲がったり分裂はしなかった。 「なんたーらかんたーらのほにゃらら!」 ポイポイポイポイ、ゴゴゴゴッ 金属球をビームで空いた穴に埋めようとしたけどそもそも穴が無い。球の遠隔捜査も出来ない。 なので両手に二個ずつもって投げた。 『計測結果』 ミニマムなんちゃら 1000 1-2P 弾数8 マキシマなんちゃら 1000 一方向3マップ兵器 EN70 なんちゃらデーブ 1100 1-3 EN20 なんたかんたほにゃらら1300 1-2P 弾数3 気力120 (上記の数字はあくまでも推定値です) 「うわっ、私の与ダメージ低すぎ…?」 「真面目にやれエリカ」 「いやいや、私は全力ですよ。これはアニキ達が勝手に色々やったのがいけないんですよ。 そう、例えば誘拐をでっちあげた事とか!」 「いや、それは関係ない。後、誘拐の件は英国軍の全員に話通してる訳じゃないからあまり大きい声で言うな」 「でもクリスタルカイザーが昔、狂言誘拐のせいで大切な家族を失ってたりしたら? きっとアニキの行動にヘソを曲げて力を貸してくれなくなると思うなー」 「そんな過去を持つスパロボがあってたまるか。もういい、休憩するから降りてこい」 「はーい。パスワードも思いつかないし、このぐらいで満足するしかないのかな」 クリスタルカイザーから降りるた直後、エリカの目の前が急に暗くなる。 「うわー!激しい運動で視力が低下した!前が見えない、もうだめぽ!」 「落ち着け、顔の包帯が外れかかっているだけだ」 「あ、本当だ。というかもうこの包帯もいらないよね」 包帯の端を持ってグルグルと回しながら剥がしてく。 「じゃじゃーん、約二週間ぶりの私のハンサム顔だ!あー、シャンプーしてえー!」 エリカの顔が露になったと同時に周りの人々にざわめきが走る。 ムチャウに至っては露骨に目をそらしている。 「ちょっと、その反応何!?不安になるんですけど!?もしかして私の顔化け物みたいになってる!? 鼻とか耳とかもげてるんですか!?」 顔全体を触って確認する。 「よかったー。鼻も取れてないし、耳も大きいのがちゃんと二つある」 「いや…耳…」 「サムさん、言いたい事あるならハッキリ言ってよ!」 「お前の耳そんなに長くなかっただろ」 「え?誰か鏡持ってきてー」 兄の化粧用の鏡を借りて顔を確認すると確かに常人より長めの耳が髪の毛から飛び出していた。 この耳動いたら可愛いだろうなーと思いながら力を込めるとピコピコと上下に動いた。 「おおっ、エリカイヤーはエルフ耳!やったね、パイロットになって見た目も成長した! 顔も他はいつも通りだし問題ナッシン!」 「おい、それでいいのか」 「サムさんと違って女子高生の私は成長期、適度の食事と運動の結果で耳ぐらい伸びるって」 バストアップしたのと同じ様なノリで言うエリカに対し、ムチャウは自分の今迄の心配は何だったんだと 頭を抱え、ムッターはカレー五杯のどこか適度の食事だと心の中でツッコんだ。 「ああ、うん。お前が元気ならアタイもそれでいいや。 でも、パイロットしていて身体の調子がおかしくなったりしたらお兄さんとかにちゃんと言うんだぞ」 「はーい!」 こうして英国に新たなスーパーロボットとパイロットが加わった。 頑張れエリカ!スパロボの平均的な攻撃力を大きく下回っていても! このままいくと将来頭部が凄い事になるかもしれなくても! 南極女子高生・完? ◇◇◇ 【そういえば…】 「ムチャウ~どこに行ったんだ~」 「私達が悪かったから出てきて欲しいみょん~」 時間は巻き戻り、バチカンでの決戦翌日。南極にムチャウを投下したアーティとジュダは 回収の為に再び南極に来ていた。だが当然そこには既にムチャウはおらず、二人は 存在しない同僚を極寒の中延々と探していた。 「俺達はムチャウ程人間やめてないから流石に寒い~」 「アーティ、人肌であっためあう事を提案~」 「いつもなら殴るとこだが賛成~」 チューチュー 「吸うな~」 と、二人で抱き合っていると遠くで明かりがチカチカ点灯しているのを発見した。 「ムチャウかな~」 「そうじゃなくても人がいるなら情報ゲットみょん~」 ぴったりと寄り添いながら光源に近づく。 ピィィィィ!!!!!!!!!! 突如機械的な警告音。そしてこちらに向かって走ってくる雪上車。その数約20! 「そこの女達、手を上げて大人しく捕まりなさい!」 「「え?」」 硬直したのは一瞬だった。二人は内容はわからんが何やら不味い事になってると思い、 互いに顔を見合わせ頷く。 「「逃げろぉぉぉぉ」」 「待ちなさい!本部、こんな場所で抱き合うクレイジーサイコレズ発見。誘拐犯かその仲間の可能性あり。至急応援願う」 手を繋ぎながら全力で逃げるアーティとジュダ。その後を大量の雪上車が数を増やしながら追いかける。 「なんで南極の警備がこんなに厳重になってるんだぁぁぁ!」 「全力疾走するアーティの乳揺れすげえええええ!」 チューチュー 「走りながら吸うな!」 「こんな機会二度とないから!やっば、私凄く興奮してきた」 「待て~クレイジーサイコレズ×2~!」 「俺は違う!」 南極女子高生・ほんとに完
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ヴォーテックス 機体データ 全長 --- 本体重量 --- 全備重量 --- パイロット カイ 所属 個人所有 テンタクルス星人の機動兵器 星の面積の100%が海の星で造られた為、こと水中戦闘に関しては地球兵器は勿論 アムステラの兵器も及ばない強さを発揮する 水を取り込み動力に変える無限機関を持ち、地球・アムステラのそれとは一線を画す スクリュー機構による圧倒的な機動性能と背面触手を駆使した近接戦闘を得意とする また、装甲表面が常に特殊なジェルによって濡れた状態になっており 地上戦でもビーム兵器の威力を軽減する効果を持つ ※ヌー大陸の住人さんデザイン 武装 背面触手 主な活躍 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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前回までのあらすじ: ハイヌウェレの十七女・・・。 元ネタ的に『崩壊』の意味を持つ、ヘレナに残された道。 それは。 『敢えて修羅の道を逝く(近くに居るだろう黒兎と対決する・・・玉砕必至だろうが)』 『毒を食らわば皿までよ(戻ってジジと最後までヤる・・・可能な状況ならば良いが)』 『逃げるんだヨオォ~! スモーキーッ!(ジョースター家 家訓)』 果たして、ヘレナはどの選択肢を選ぶのか? それとも第四の選択肢があるのか?! 答 え は 、 こ う で あ る ッ ッ ! ! ー ダ ッ ! ( 戻 っ た ァ ー ッ ッ ! ! ) 「(産みの親公認のショタ好き設定ッ!堪能せずに居られるかァーッッ!!)」 シンプルであったッ!答えはシンプルに一つであったのだッ!! そうだ、思い起こすのだッ! 『強がって「俺」って言ってるけど、興奮すると「 自分の名前を一人称にしてしまう 設 定 」が良く似合いそな、あの美ショタ表情(フェイス)をッ! 』 そうだ、思い起こすのだッ! 『沸き出づる快楽を堪えつつ『イヤ』と呻(うめ)いた、あの力無き抵抗ッ! 次の瞬間あえいだ『そのよがり声』をだッ!! 』 そして、思い起こすのだッ! 『 少年が今まで口にした事など、一度だって無いような、 いやらしくも淫靡に響く、そ の 部 位 そ の 箇 所、 そ の お 単 語 を で あ る ッ ! 』 そうだ! きっと今、 少 年 は ッ ! 『 おずおずとした、リーゲルカノーネを持て余しッ! おっかなびっくりと、ソレを触りッ! 快感に任せるまま、 射 出 を 試 み よ う と し て い る に 違 い な い ッ ッ ! ! 』 あの場所、あの状況で『 それ以外にする事があるか? 』 いいや無いッ!いいや無いッッ!!(大事な事だから二度言いましたッ!) 「(アタシはソイツを目撃し、美ショタくんが、 『どんな顔して、どんな反応して、どんな行動を取るのか』と舐めるよぉぉおおに『少年観測(ショタっ子☆ウォッチング)』した後にッ! 後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は後は グ ヘヘ ヘ ヘ ヘ ヘー ッ ッ ! ! ) 」 ※ い・今のうちに謝っておくゥー!?ゴ・ゴメンナサイッッ!?キャラ崩壊ゴメンナサァーイーーーーッッッ!!?(死) 「美ショタくんが保有(持っている)ッ! その『永遠なる二厘の果実(エターナル・チェリー)』を、これみよがしに散らすのは、『 こ の ア タ シ だ ぁ ぁぁあああ あ あ ! ! ! ! 』 」 ダ ン ッ ! ! ( 急ぎてヘレナは、『あの場所』へと舞い戻るッッ!! ) そ し て 、 ヘ レ ナ は 、こ う 言 い 放 つ ッ ッ ! ! ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「いけない子・・・。 一体何をしているの? ぎこちない手。 おっかなびっくりな表情(かお)。 でも、とても気持ち良さそう・・・・。 お ね え さ ん 悲 し い わ ー 。 さっきキミが口にした・・・ 『ボクの○○○○○を…おねえちゃんの××××に…』って言った時の表情(かお)よりも、イった表情(フェイス)しているのは、 何故なのかしら、『 か し ら か し ら 、 ご 存 知 か し ら ~ ~ ~ ? 』 」 「少年革命( ご 存 知 か し ら ~~ ~ ~ ? ) 」 嬲(なぶ)る。舐(ねぶ)るように、嬲(なぶ)る。 つか『ねぶる』。書くだけで卑猥な響きだ。辞書を開いてこの語に赤ペンでチェックをつけている人がいたらその人は変態だろう。 そう思って居ながら、試しで辞書で引くのも結構変態だよなと思ったのは秘密だ。ザ・機密事項(トップ・シークレット)ってヤツだ。 ・・まぁ、物語には関係無いので話を進める!! 言うだけ言って、嬲った(言葉責め)した訳であるが・・・。 ヘレナが眼にしたモノは、意外にも『 ジジのシークレットペニス+トライ! 』では無かった。 其 処 で 、 目 に し た モ ノ と は ッ ッ ! ! ! ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 「『ボクの○○○○○を…おねえちゃんの××××に…』。」 「何を言ってるか解らないわ。」 「何を言ってるか解らないわ・・・。」(大事な事だから二度言いました。) 「けどこれだけは理解したわ。」 「 『 ジ ゼ ル を ハ ダ カ に し た の は 、 そ こ の 貴 方 ね っ ! ! 』 」 『 スイス軍第48機動隊所属 ・ ウルスラ・オイラー中尉 』 細かい設定は各自、公式ページは『世界のスーパーロボット達』を参照してくれッ! 取りあえず、美ショタくん(ジゼル)のおねえさん的!お母さん的存在って事が解ればOKだッ!! ちなみに著者の出身校は、ウルスラ小学校だったりするぞ、みーどり色濃ぉーきー、まーなびぃやぁにぃー♪(超☆どうでも良い情報) ・ ・ ・ ・ ・ ・ そう、ウルスラさんだ! 6歳年上の想い人と再会した時に 「またそうやって偽りの自分を表にだす。 いくらお父様から受け継いだと言っても、それではあなた自体はどうなるの?」 と言った、ウルスラさんだ! 「なぜ今頃私を呼んだのですか!?」 「あれほど困った時には呼んでくださいと言ったのに、なぜ今頃なのですか!?」 とも言ったウルスラさんだ!! 「……なんか言いなさいよ!」 と言った時のは顔が、とても切ないウルスラさんだ! そんなウルスラさんが『白くも丸い目をしながら、沸々と煮え立って、湯気を立ち込めらせ、口端を釣り上がらせながら、 こ う 告 げ る ッ ッ ! ! 』 「 『 許 せ る と 思 っ て ・ ・ ・ ・ ・ ッ ? 』 」 ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド 凍えるような『冷たい空気』が張り詰める・・・。 「冷たい空気」は『静止の世界』だ。 低温世界で、動ける物質は何もなくなる。全て止められる! 凍えるような『冷たい空気』が恐ろしいのは『 其 処 だ ッ ! 』 爆走する機関車だろうと『止められるッ!』 荒巻く海だろうと『 止 め ら れ る ゥ ー ! ! 』 もちろん、誇張表現である訳だが『のっぴきならない空気』である事は理解して頂けたであろう!! そんな「近寄り難い」「出来れば関わりを持ちたくない空気」の中・・・。 ヘレナはこう思考する。 「(怖っわ。)」 「(こりゃあ、男は居ないわね。)」 「(どこぞの誰かにでも『男の落とし方』でも『ご教授(=EEEに非ずよ)』して貰った方が良いんじゃない?)」 次に、こう警戒する。 「(けど、問題は其処じゃないわ。)」 「(ただの人間にしては、只ならぬ『凶兆』を感じる。おそらくは『 何 か あ る 』。)」 「(美ショタくんの為になら『どんな障害があろうとも、それを 取 り 除 く 事 の 出 来 る 何 か が ・・ ・ ・ ッ ! ! 』 ) 」 そしてヘレナは、その『答えを知る。』 バ ゴ ォ ォ オ ッ ッ ! ! ( 割 れ た ァ ー ! ! ) バ ゴ バ ゴ バ ゴ ォ ォ ! ! !( 割 れ た 、 割 れ た 、 割 れ た ァ ー ! ! ) ー 何 が 割 れ た っ て ? ー そ れ は 天 井 ! ! ー 暗 く て 寒 い 、そ の 場 に て ッ ! ー 差 し 込 む は 光 ッ ! そ び え 立 つ は 巨 体 ッ ! ! ー そ ・ の ・ 名 も ぉ ぉ お お お おおおおお お お お お おお お お お ! ! ! ! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ッ ッ ! ー ス イ ス 軍 が 、 機 動 マ シ ン ッ ッ ! ! ! ー ス ー パ ー ロ ボ ッ ト ・『 ス ト レ ン ヴ ル ム 』で あぁぁ ぁ る ッ ッ ! ! ! ヴ ”ァ ” ヴ ”ァ ” ア ”ア”~~ ~ ~ ン”ン” ッ ッ ! ! ○『 何で”ストレンヴルム”かって事を、ウルスラさんが、こう 解 説 を す る ぅぅううううう う う う う う う ううう !!!! 』 「マナティ(=考案者ことCO-NAさん)には、ノーアポイントですが、こーゆうお話だから出来る『作者のお遊びの設定』でモノを言いましょう。」 ー ストレンヴルム。 それは二人乗りを前提として操縦をする『スーパーロボット』である。 ー 一人(ウルスラ)が操縦。一人(ジゼル)が火器管制をである。 ー その際、火器管制は『 操 者(ジ ゼ ル) の 脳 波 リ ン ク 』によって行われる。 ー それはつまり・・・。 脳波さえ届けば、 火器管制はリンクをされ、 砲撃を行う事が『出来る』と言う事・・・。 ー 即ちそれは、機体に乗らずとも、 『砲撃可能である事を、意味している・・・!』 ー ならば、外部からの『脳波(リモート)コントロール』をする事によりッッ!!! ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「此処まで言えば、もうお解りでしょう?」 「ジゼルの軍帽(のワッペン)は、私のキーワードを受信する事により、 『 脳波送信 』が実行され、『 外部(ジゼル)の火器管操縦 』が 可 能 と な る の で す 。 」 「近距離(この状況)・・。更には目視故に『リーゲルカノーネ(本来の意味よ)』での砲撃は不向きですが・・。」 「ストレンヴルムには全6基によって成り立つ『伸縮自在の砲撃ユニット・インコム』。 通 称 ・ 『 エ ー デ ル ワ イ ス 』が 搭 載 さ れ て い ま す 。 」 「それを用いれば、四肢を用いるが如くの『細かい作業』も可能。」 「例えば・・・。」 「『砲撃を行わず』、『単純な殴打』によって、『 天井部分に穴を開ける・・・。 』とかね。」 流石のヘレナも、舌を巻く。 旧式の人型兵器なら兎も角・・・。 数々の激戦が行われて来た『ヨーロッパ区域』のスーパーロボット・『ストレヴルム』と、真正面からぶつかるのは『土台無理な話である』と。 いや、説明している間に攻撃すれば良いじゃんとか、言っちゃダメだからね!? 兎も角、無理なのである!! ロボット強い!ロボット最強!! 羅甲とかなら兎も角、スーパーロボットには勝てないんだからねッッ!! ・・・OK? さて、話を進める。 「しまったわ!? 説明している間に、攻撃すれば良かったのね!!?」(この作者、説明ターン長いから!?) 「だから、それは無理なのっ! 話を進めるわよっ!!」 ウルスラさんは、ヘレナにこう告げる。 「お解り頂けたわね。」 「私はジゼルをハダカにした、貴方を許しはしませんし・・・。」 「そして、その力もあります。」 「死なない程度に 一 発 お 見 舞 い し て あ げ ま し ょ う ! 」 バ ン ! (そして、こう言い放つ!!) 「ジゼル! その身に受けた、恥辱を 今 こ そ 晴 ら す の で す っ ! ! 」 「 『 エ ー デ ル ワ イ ス 』 を っ っ ! ! ! 」 ッ ! ッ ! ! ッ ! ! ! 「 『 ど う し た の ジ ゼ ル ! ボ コ ボ コ に し ち ゃ い な さ い ! 力 押 し で ガ ツ ー ン と ! ! 』 」 ッ ッ ! 「 『 当 て ず っ ぽ う で も い い か ら ! 』 」 ッ ッ ! 「 『 ジ ゼ ル っ っ ! ! ! ! ! ! ! 』 」 ザ ッ ! ( ジゼルことジジが、物影から姿を現し、 こ う 言 う 。 ) 「出来ないよ・・・・。」 「出来ないよ、ウル・・・・・。」 そう・・・。 ジゼルには『ソレ』が出来なかった。 先に彼女・・・。 ヘレナと交わした『濃厚にして、初体験な、そ の 行 為 』・・・・。 その時の事。 その時、感じた事。 その時『彼女を想った事』が頭に浮かんで、脳裏にこびりつく事により・・・。 ー彼女(ヘレナ)を、殴打する事など 出 来 な か っ た の で あ る 。 「ジゼル・・・ッ!」 ウルスラは、ジゼルのその言動に『暗雲立ち込めるような 黒 い 感 情 に支配される。』 (許せない。) (許せないっ。) (許せない事なのに、ジゼル。) (貴方は、どうして、そんな・・・っ!) 否(いいや)、言うまでも無くに、確認するまでも無く、ウルスラはそれを理解していた。 だが、それをウルスラは認める訳にはいかなかった。 ー 非道徳と知りつつ、愛を覚える事・・・。 ー それがどんなに辛い事か、ウルスラはそれを知るからである。 キ”ィ” ・ ・・ ・ ッ !” ! ”( ウルスラは、両目を釣り上がらせ、ヘレナを睨みつける。 ) ニ ィ ・ ・・ ・ ッ ! ! ( ヘレナは、ニヤリと嗤い、ウルスラにこう言う。 ) 「これみよがしに言ってやるけどさー。」 「アタシね。」 「其処の『ジゼル』とか言う、美ショタくんを『 諦める気 』なんて『 これっぽっちも 持 っ て な い か ら 。 』 」 ウルスラがこう憤る! 「貴方は名も知らぬ子供を、ハダカにしたのですか!」 ヘレナがこう嘲る! 「ジゼルのリーゲルカノーネは『ボクは子供じゃないよ』って言ってたよ。」 「・・・アタシの中でね。」 ウルスラが更に憤る! 「中ですって・・・!!」 「それは××××での事ですか!」 ヘレナがこうふざける! 「ひゅ~~~ぅ。」 「綺麗な顔して、とんでもない事を口走るんだねぇー。」 ウルスラが甲高い声を上げる! 「答えなさい、メス猫っ!!」 ヘレナは変わらずに・・・! 「褒め言葉だよ、出涸(が)らしぃー。」 一触即発・・・! 正に危険地帯ッ! 踏み込んではならない領域、そのモノであるッッ!! そんな中、ジゼルは・・・・!! ガクガクガクブルブルブル ( 言うまでも無く、 震えていたッッ!! ) 怖い!怖すぎる!! 何が怖いって『女のケンカは、すこぶる恐ろしいのだ!!』 ああ、いっそ爆発してくれよ、と言わんばかりの『緊張感!』 耐えられない! 耐えられないんだよ、それー!!?<いや、爆発するのも怖いです。スミマセンスミマセンスミマセンスミマセンスミマセンスミマセンスミマセン・・・。 そんな即発の空気を打ち破るように。 一声反響ッ!耳にするは『3人』ッッ!!! それこそ、これはぁぁああああああああああ!!!!! ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド ー ギャグなのに、何マジなってんだよ? ー ミー! 人差し指で、間合いを『 刺 し 弄 り な っ ! ! 』 ふ ぁ あ あ あ あ あ あ ” あ あ ” あ あ ” あ あ ” あ あ ” あ ”あ ” ! ! ! ! ー 気の抜けた声が、無き響くと共にッ!! 上”ッッ空”ゥウウウウウからぁぁああああああ あ あ あ あ あ あ ! ! ! ! 上”ッッ空”ゥウウから、『 巨 大 な 指 が 、 降 り て は 落 ち る ぅぅううう う う う ! ! ! 』 ズ ” ゥ ” ッ ” ツ ” ッ ” ッ ” ッ ”ツ ” ド”ッ” ド”ド” オ” ォ” オ” オ” ォ” オ” オ ” ォ ” オ ” ォ ” オ”ォ”オ”ン”ォ” オ ” ォ ” オ ” ン ” ン ” ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! ! ーーー ウルスラ、ヘレナの間合いを『制す』。 ーーー 巨大な巨大な巨大な『その指』。 ーーー そう。それは『ブラックミーミー・ジャンボ』 ーーー 正体不明の『謎の巨大ロボットッ!』 ーーー そのファンシーでシュールな、『見た目に反しッッ!!!』 ーーー 圧倒的なパワーで敵を粉砕する『 そ の 操 者 こ そ ッ ッ ! ! ! 』 ッ ッ ! 「 『 蹂 躙 の ミ ミ ー ! 』 」 このお話、ユージロ役で、あらせられる『 蹂躙のミミー 』のご登場であるッッ!!! 「 『 こんなトコロで、痴話喧嘩しやがって、ビッチが! 本来なら(ピー)の(ピー)の(ピー)にしてやるトコロだが、その心意気や良しだよ、クソども!! そんな元気な虫どもに、ユージロー役 ” 蹂 躙 の ミ ミ ー ”からの、 ”スペシャル・ドリーム・スーパー・ジャンボ・マッチ”を プ レ ゼ ン ト し て や る っ っ ! ! 』 」 そ し て 、 ミ ミ ー 様 は 、 こ う 言 い 放 つ ッ ! ! 「 『 誘 ” 惑 ” 対 ” 決 ” で キ メ - N A っ っ っ ! ! ! 』 」 ー『 誘 惑 対 決 ! ! 』 ー そう、誘惑対決である!! それは、カラクリオー最萌トーナメント1回戦・第7試合目にてぇーッ! 麗しの美ショタくん☆ジジこと『ジゼル・ジュノー』を審査員としたァーッッ!! ッ ! 『 どっちが取るのかァー?どっちを選ぶのかとぉー!! ”ジゼル。選ぶのは君だよ?”と、採択決定をさせる為に、 誘 惑 を し て 勝 負 を せ よ と 、言 っ て い る の で あ ぁ ぁ ああ る ! ! 』 ッ ! 『 リザーブ、ジャガるは、心配めさるなって事よォー!! 1回戦最後まで対戦する事の無かった!! 動 か し 辛 か っ た キ ャ ラ でも、ジャガっちゃば良いじゃん、メタ発言自重ゥゥウウウウーーーー!!! 』 ッ ! 『 だがァー!!!!! そこは、ミミー様の事だァー!! 途中で誰かをジャがるかも知れなぁぁああああああいいいい!!! 』 ッ ! 『 ま、そん時は、それぇぇえええ!! そ れ は そ れ と 、 し て お こ ぉぉおおお お お お お お う ! ! ! 』 ッ ! 『 さぁあああて、さて、さ あ ァ ー ッ ! ! 返 答 ゥ ! 如ッッ何 に よ 、 お 二 方 ァ ァ ァアアアアアア ア ア ウ ? ? ? 』 ・ ・ ・ ・ ・ ・ そんな意味合いの事を・・・。 『ここでは書けない』ような『 バッドマウス 』にて、言いて放ったわ、ミミー様・・・。 『 耳 に し た 二 人 は 、 こ う 答 え る 。 』 ” Y E S ” 。 と 。 二人には、戦う理由(ワケ)があった。 それは情(ジゼル)の為。 それは欲(ジジ)の為。 拒む理由など、何処にも無かったのだ。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 極々、異例の形にて、決まりも決まった『7試合目”誘惑対決”』!! 続きはッ! 2010年2月14日『バレンタインデー』の掲載を予定しているッッ!! ・ ・ ・ ・ ・ ・ 第七話 「ここまでが10日に掲載。この前はクリスマスに書いたし、何やってるんだろーね『掲載14(バレン・タイン・デー)』」 ユリウス様は困惑をしていた。 何故なら。此処にいるユリウス様であって、ユリウス様で無いからだ。 ユリウス様のようでいて、ユリウス様では無かったからだ。 「(ドーナッツ3個で引き受けたわ良いが、度々起こるハプニングに次ぐ、ハプニング。)」 「(これでは何時バレてもおかしくない・・・。)」 軍神こと、快皇テッシンは小声でこう言う。 「6試合目『ユール・パンチャーメー率いるスア隊修斗による演舞』の時点で、殿下はこう申された。」 ー ツマラン。 余は嫁のティカと『ネコ耳カチューシャプレイ』に興じてくる。 後は任せた。 「とな。」 「ハイヌウェレの裸エプロンをお眺めになっておられた事も『殿下のユリウスカリパー』を揺さぶられたのであろう。」 「全く同じ姿をしている『ティカ』との『夜のネコ耳カチューシャプレイ』をお楽しみにしておられた殿下が、 『 エ ロ ス の 足 り な い、 こ の 状 況 』に、辛 抱 出 来 る 訳 など無かったのだ。」 いや、辛抱しろよ!? テッシンは続ける。 「だが・・・。」 「ワシとて『軍神』と称された男。」 「有象無象の集まるこの大会にて『このような事態』を 想 定 し て な か っ た 訳 で は な い 』 。 」 「故に『白蒼の戦士・デーニッツ』。」 「手筈通りにお主を『影武者』に仕立て上げた。」 「多少の相違(ちが)いはあれども、同じ髪色、同じ髪型、同じ服にて、其処に座っておれば『そうそうとバレるモノではない。』」 (※ 各自、公式ページの『アムステラ神聖帝国』と『その他の人々&機動兵器群』の両名を参照しよう!) 「しかし、テッシン殿。 先のアリス。面識がEXだから良かったモノも、本来なら感付かれてもオカシくない状況。 更には、あの不可解なロボットを操る女・・・。ユージロー役・黒兎『蹂躙のミミー』の強引な介入(マッチメイク)・・・。」 「無用なトラブルを避ける為、良しとしましたが、 ハプニングが続き、場を制す必要が出てくれば、このまま騙し通せるとは、思えませんが・・・?」 快皇(テッシン)は、こう云う。 「なぁに、不安を覚える事などない。」 「”老いてますます盛ん”・・・。 可能とする限り、このワシ『軍神と称された男・テッシン』直々に場を制してみせよう。」 「そして、観客を見るのだ。」 ――ハイィィィル! 誘ぅぅううう惑ぁくぅぅうううう! ――ハイィィィル! ショタッ子ぉぉおおおおおおおお! 「どいつもこいつもと・・・・! 『待ち焦がれたエロス』『誘惑と言う名の甘い高揚』『ウブなショタ子との熱烈な絡み』に身を焦がし、今や今やと対戦者の登場を待ち侘びておるわ・・ッ!!」 白蒼の戦士(デーニッツ)は腹を括る。 「私とて『数多くの戦場(リアルな実戦)にて、修羅場をくぐり抜けてきた男』。 軍神と称賛される貴方が、そうとまでおっしゃるのなら『 この依頼、不抜の精神にて、潜り抜けてみせましょう 』。 」 「ウム。 ワシがお主を高くも評価するのは『演技力』よりも『 そ の 歴 戦 練 磨 』 。 期待をしておるぞ、デーニッツ・・・否(いや)、ユ リ ウ ス 殿 下 ・・・ ッ ! ! 」 両者両名・・。 エロスの坩堝(るつぼ)で、綱渡り。 意気も揚々である! 待つのだ! 待って待って待ちまくるのだ!! 何発ヤって帰って来るのか、測りも知れないがァーッ! ユリウス様、帰還す、その時までぇぇええ え え ー ーー ッ ッ ! ! だが、一つ・・・。 それは、たった一つだけ。 たった一つだけ、白蒼の戦士(デーニッツ)は後悔をして。 そして・・。『愚痴』を零し、溜息を付くのであった。 それは・・・。 「 ( 何 故 私 が、 萌 え ト ー で 影 武 者 な ぞ … … 。 こ れ は 私 の キ ャ ラ じ ゃ な い ぞ … … ッ ! ! ) 」 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「第一戦 第七試合ッ! 青龍の方角! ウ ル ス ラ ・ オ イ ラ ー ッッッ!」 「同じく第七試合ッ! 白虎の方角! ヘ レ ナ ・ ハ イ ヌ ウ ェ レ ッッッ!」 『ウルスラ・オイラー』 スイス軍第48機動隊所属。スーパーロボット・ストレンヴルムを操縦する。 この度の審査員、ストレンヴルム火器管制担当の『ジゼル・ジュノー(通称・ジジ)』の『お姉さん的存在』であり、『その付き合いもまた深い』。 『ヘレナ・ハイヌウェレ』 吾亦紅第一部隊、通称"百合組"所属。聖帝都付近警護を命じられており、同隊総隊長ウルリッヒ・ガフの指揮下にある。 この度の審査員、ストレンヴルム火器管制担当の『ジゼル・ジュノー(通称・ジジ)』と『全く関係は無い』が、萌えトーのあらすじ的に『関係が深くなった』。 ――KKKKKKKHHHUUUUWWWOOOOOOOOO…… 摩訶不思議な鳴動音と共に会場中央、特設フィールドが、揺れる、揺れる、揺れる。 五秒ほどの揺れだったろうか? 気づけば中央には、ジゼル・ジュノー。 その10m離れ、青龍の方角にウルスラ・オイラー。 同じく10m離れ、白虎の方角にヘレナ・ハイヌウェレが佇んでいる。 観客達は「ウヒョゥ!」とか「ヒィヒャ!」とか「ハヒィ!ハヒィ!ハヒィ!」等などと。 渇望していた『エロスの具現』を待ちきれない様子で、待ち焦がれていた様子で、奇声を挙げてその色に酔い痴れている。 『エロス』。 その一点で見れば、ヘレナ・ハイヌウェレ。 期待せざるを得ない。性欲を持て余さぜるを得ないと言えるだろう。 試合の合間合間に『ハイヌレ22』の美声が流れたり、先の第六試合で『ハイヌウェレの裸エプロン』がご披露されたり・・・。 なんたって、同じ顔、同じ体、同じ服を着ているのだ。その一人が出ると言うだけで『ペニスをシークレットしきれない』。 ああ。あの服がエロイ。体の線が丸解りなミニスカ、胸の谷間が丸見えなHなデザイン。 スカートの中へと延びていく、あのフトモモに、この指を這わせてしまいたい。 いいや、胸だ。あの谷間に顔をうずめたい。パフパフをしてしてまい。 いやいや、辛抱堪らぬぞ。ああ、いっそ!ああ、いっその事!ああ、いっその事ォー、ふぉぉおおおおおッッ!! 煩悩。煩悩。煩悩。 悩ましいのです。ああ、悩ましいのです。 観客達の視線はジトジトと熱く。生唾をゴクン。固唾を飲んでヘレナを見つめている。 だからと言って『ヘレナ優勢か?』と問われれば、決してそうではない。 直接的なエロはちょっと・・・と。むっつりスケベかつ、引っ込み思案な男性諸君にとって『ウルスラさんは正に、叱られたくて堪らない存在』。 「貴方は何をやってるのですか?」「仕方ありませんね、ほら、涙を拭いて。」「良い事?何事も諦めない事。挫けちゃダメよ?」 etcetcな妄想で持って、彼女を眺める。 ああ、あのちょっとキツイ目叱られたい。でも、宥(なだ)めてくれる時は、きっとあの目が和らぐに違いない。 男を誰だってマザコンであると言われている。 誘惑対決と言うエロスをモットーとした対決であるモノも、審査員がジゼルであり、その姉的存在のウルスラ・オイラーが出る以上、 ライトかつ歪んだ観客層の『ロンリーハート』に『 クリティカル・ヒットな人選 』。 その熱気。熱度は決して『負けちゃあいない。』 ルールもまた、味方をしている。 所謂『お触りなし』。ようは『本番はダメ』って事である。 理由は簡単。『ジゼルがイってしまっては、この勝負元も子も無い』からである。 勝敗を決める事が、出来なくなってしまうからである。 ハッピー3Pハーレムエンドのオチが見えているし・・・。 何よりもウルスラさんのキャラ崩壊に繋がるので、作者的に後が怖い。 ヘレナことだってかなりビビっているのだ、アイ・アム・びびっているチキン。 今までの印象と展開の都合上、あんなカンジに書いたモノも本来は・・・。 (ずいぶんと現金――ってゆーよりも、愉快な考え方ねぇ~、ティカ姉ぇ。 あんまり長い一緒にいたからってねぇ~、影響受けすぎじゃないかしらぁ?) とか。 (え~? 意外と人間の雄って単純で可愛いけど? 布切れをね、こう一つ脱いだけるとねぇ……可愛いー顔しながら喜ぶもんだから、もうねぇ) とか言うキャラであって、「模造あらすじ」なら兎も角、本戦に持ってくるのなら、その辺りのトコロを意識つつにですねぃ(いや、その辺含めつつも、ハッチャけたけどー)。 まぁ、メタ発言は置いておくか。 ついでだから言っておくけど、ハイヌウェレでエロイってか色気を振りまくのが、次女・アトロスと十七女・ヘレナ。 させてくれそうなのが、八女・ニキ。言動だけだと、そそる度は高くないが、姿とか声とかを連想しながらイメージするとですねぇー(スマン、そろそろ自重する。) さて、話を続けよう。 今ジゼルが居る中心部を『円の中心』とし、10m離れに居る『両名のどちらに駆け寄るか?』で勝敗が決まる。 故に『リアルタイム』『両者同時に誘惑をし合う事』になる。 ピーチクパーチクと喚(わめ)きあってしまっては、引っ込み思案なジゼルの事。 座り込み動かなくなってしまう事は、請け合いと言えよう。 如何にジゼルの気持ちを解(ほぐ)し『そっちに行きたいな』と思わせる事が大切である。 対戦相手を攻撃しても構わないが、先の通り『砲撃関連は外部からでも操る事の出来る ス ト レ ン ヴ ル ム 』が控えている。 それを操るジゼルが『攻撃を仲裁する』と判断するのが妥当であろう。 また『直々に場を制する』つもりで居る、快皇テッシンが制止する可能性も否定できない。 『審査員はジゼル一人』 『リアルタイムで行われる』 『両者同時に誘惑をする』 『審査員がどちらに駆け寄るかで、 決 着 を す る ! 』 これが『誘惑対決』の全容。果たして勝つのはどちらか? ド ゥ ァアア ア ア ア ア アア ン ン ! ! ! 闘いの銅鑼(ドラ)が鳴った。 ウ ヒ ョ ォオオオオオオオオオオ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ ! ! ! ! 沸き上がる歓声。 ザ・・ ・ ッ ! ! ! まず動いたのは『ヘレナ・ハイヌウェレ』であった。 ザッ!ザッ!ザッ! (3通りの。) ザッ!ザッ!ザッ! (3通りのポーズを繰り返すヘレナ・ハイヌウェレ。) その姿を見たジゼルは・・・ 「――ッッ!!」 女の子がスカートを押えながら、ペタンと座り込むようにヘタリ込み、 声を潜めながら、小刻みに震え、恍惚している表情(フェイス)を隠すように俯(うつむ)き『首を振りながら困っている。』 ふぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!! その様を見て、観客達はヒートする。 もっと!もっと!もっと間近にそれを! 『特にスカートをたくしあげるポーズ』をもっと至近距離(ベスト・ポジション)でッッ!!! 何故なら、それは――ッ! ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「あれ。”はいぬれジャンケン”。」 「知っているのですか? 柔装甲(マハン)さん??」 観客席に居る、マハンさんがそう呟くと、こーゆう役がやたらと似合う教授(EEE)がそう問う。 マハンさんが続ける。 「胸はヘソに勝つ。」 「ヘソは太ももに勝つ。」 「太ももは胸に勝つ。」 「最初ははいぬれ~!、じゃんけんぴょん!で始まる『はいぬれジャンケン』。」 「あれでヘレナ。『門番(チャモワン)役』決まった。」 「そんな・・。 そんな、科学(リーズン=理由、転じて経緯)があっただなんて・・!!」 そんな一幕など知らずにヘレナは続ける。 そしてヘレナはこう思考する。 「(美ショタくんが真っ当に考えたら、勝つのはあの『ウルスラ』。 だからアタシはジゼルに『そーゆう考え方をさせない。』)」 「(想い出深いだろー、美ショタっち。 アタシが物影に連れ込んで、ビクビクと小動物みたいに震える君に、 なーんて言ったげたか『 忘れられないよねぇー、ジ ゼ ル ! 』)」 ジゼルはソレを思い出す。 「(そう。僕はおねーさんに『こう言われた』。」 ー 怖がる事は無いよ? ー そうだ。じゃんけんしよーか。 ー これがグーで(胸を突き出す)。 これがチョキで(ヘソを突き出す)。 これがパー・・。(スカートをたくしあげて、ふとももを突き出す)。 「(そうさね、美ショタボーイ。)」 「(キミはそれを目を真ん丸としながら、ジィーっと見つめていたよねぇー。この変態・・・!)」 「(ゃ・・!)」 「(そして、美ショタ坊やはソレに応じた。)」 「(ソレに、キミは負けてしまった。)」 「(ぁ・・!ぁ・・・!)」 「(だからアタシは、これみよがしに『こう言ってやったのさ。』)」 ー 残念、負けちゃったね。ボクちゃん。 ー『服を脱がないとダメだなぁー。』と。 「(ゃ・・!ゃぁぁ・・・!!)」 「(キミはこう言う。」 「『ぇ・・服をですか?』『ぼ・僕。ぁ・・・あ。』)」 「(しどろもどろと煮え切らないキミに、アタシはこう続ける。)」 ー ユリウス様の前で、これ(=はいぬれジャンケン)する時は『 そーするのがお決まりなの。 』 ー だから、キミもそーして欲しいな。と。 「(ぼ・僕は・・。) 「(そう言われて、僕は何が何だが、解らなくなってしまって。)」 「(ユリウス様とか・・!脱がないとダメだとか・・・!)」 「(まごまごとしているウチに、おねーさんは・・・!!)」 ー そう。 だからはアタシは『こう言ってやった』。 ー『初めは誰だってそう。』『私もそうだった。』『怖くって』『吃驚しちゃって・・・。』 『でも、大丈夫』。 『おねーさんが教えてあげるから・・・。』 ズ ル ・ ・ ・ ! 『下着ごと』『半ズボン』を『脱がされた ジ ゼ ル 』。 ジゼルが固まる! 何をされたか『ハッキリと解っている』が、何をされたかなんて『理解をし難い この 状 況 』。 やがて、ジゼルの意識がハッとする。 「 ――ッッ!! 」 そして、その現状の自覚して『こう言う』。 「 み・見ちゃダメェー!! 」 小さなその手では覆い隠す事の出来ない『ソレ』を、上着を下へと引っ張る事で。 女の子がスカートを押えながら、ペタンと座り込むようにヘタリ込むような形で、隠す事を試みるジゼル。 しかし、ヘレナはそれを止めて『こう言い放つ』。 「 キミが今、『何をしてもらいたい』のか、『 教えてあげよっか? 』 」 そして、ヘレナは―――――ッッ!! ・ ・ ・ ・ ・ ・ 「ぁっ!」 「ぁっ!」 「ぁっ!」 一連の事。 一連の事を思い返す、只ソレだけで、体が『ビクン』と反応をし、 内から沸き出でる快感を押えるように身を屈(かが)めて、声を潜めるジゼル・ジュノー。 「(人間の雄って単純で可愛いモノだねぇ。 特にキミは、趣味どストレートなまでの美ショタっ子で、おねーさん嬉しいよ。)」 「(忘れてしまいなよ。そんな女の事なんて。)」 「(キミがさっき体験した事は、人間にとって『とても喜ばしい事』。雄にとって『とっても欲深い事柄』なのさね。)」 「(何も恥ずかしがる事は無いんだよ。)」 「(こっちへ来なよ。大丈夫だよ。とっても気持ち良かっただろー?もっと良い事してあげるよ・・。)」 「(さあ、おいで、美ショタっ子くん! さぁ、おいで、ジゼル・ジュノー!!)」 ヘレナ・ハイヌウェレは概ね正しい。 アドバンテージは共に体験をした事。 ジゼルが冷静に判断をすればする程『ウルスラ・オイラーを選ぶ事』は明白であり・・・。 まず、その『冷静さ』を奪う事。 それ以外に『ヘレナ・ハイヌウェレが勝ち得る術は無い。』 だが。 誤算があるとすれば・・・。 ー ウッッッヒィィィヨォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!! ー ィヒィーーーハ!! ィッ! イッイィッ! イヒィィイーーーーハッッ!!! 脱げェーーーー!!脱いでくれ、うひょう! た・たまんねぇぇええええ え え え え え えええええ え え え え え ! ! ! ! ! ! それは『エロスの求欲者たる・観客皆の衆』。 皆が騒げ騒ぐ程、引っ込み思案なジゼルは行動出来ない? 否(いいや)。少年に刻まれた記憶はそんな『生易しいモノ』ではない。 初めての事。その相手。 軽く見れる訳が無い。忘れられる事が出来る訳が無い。 では、何が『誤算であるのか?』 それは・・・ッッ!!! 「 『 ジ ゼ ル ッ ! ! 』 」 一言! それはたったの一言である!! ウルスラ・オイラーがそう言った『たったの一言!!』 だが、その声ッ! その意図にはッッ!!! 『正義があったッ!』 『愛があったッ!』 『母性があったッ!』 『後悔があったッ!』 そう、それは!! ー 溺 愛 し て い た 歳 の 離 れ た 弟 を 、 不 慮 の 事 故 で 死 別 し 、 ー そ の 葬 儀 に 出 れ な か っ た こ と を 後 悔 し て お り 、 そ の せ い か 相 棒 で あ る ジ ジ に ” 弟 の 面 影 ” の 投 影 を し 、 ー そ の 事 柄 を ” 間 違 っ て い る ” と 思 い 、 ー そ う と 知 り つ つ も 、 彼 を ” 溺 愛 ” し 、 ー 引 っ 込 み 思 案 な 彼 の ”仲 立 ち ”を し な が ら も、 『 共 に ス ー パ ー ロ ボ ッ ト ・ ス ト レ ン ヴ ル ム を ” 操 る 彼 女 に と っ て ” ・・ ・ ! ! ! 』 観客と言う名の”暴徒”に”蹂躙”されるかのような『 ジゼルを、見過ごす事など、出来なかったのだ!! 』 溺愛(この感情)は、純粋な感情では無いのかも知れないッ! だが、彼女はッ! ウルスラ・オイラーはッッ!! ジゼルを”守りたい”、ただその”一途な気持ち”でッ!! た だ そ の ” 一 途 な 気 持 ち ” だ け で、 現 在( い ま )を 動 く の だ ! ! ! 『 そ し て 、 彼 女 は ” 博 愛 ” を 持 っ て 、 彼( ジ ゼ ル ) の 名 を 呼 ぶ ッ ッ ! ! ! 』 「 此方に来るのです、『ジゼル!』 」 「『ジゼル! 今の貴方は、狼の群れに投げ込まれた 羊の様なモノ!! 』 」 「『道を誤ってはなりません!』」 「『ウルがジゼルを、守ってみせます!!』」 「 だから、『ジゼル!!』 」 「『 此 方 へ と 、 向 か う の で す 、 ジ ゼ ル ―― ッ ッ ! ! ! 』 」 ー ジゼルは! ー ジゼル・ジュノーは!! 「いかなきゃ・・。」 「行かなきゃ。」 「ウルが呼んでいる・・・。」 「『 ウ ル が 僕 を 、 呼 ん で い る ん だ ! ! 』 」 ー もう。 俯いていた『ジゼルは居ない。』 ー ジゼルが見上げれば、『其処には、ほら。』 ー『 ウ ル が 居 る 。 』 『 大 好 き な ウ ル が 、 其 処 に 居 る 。 』 そして、ジゼルは駆け出した。 向かう先には、ウルが居る。 大好きなウルが、其処で『待っているのだから』。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 必ず最後に愛は勝つ。 勝者はウルスラ・オイラー。 万事解決。元の鞘。収まるべきトコロに収まるのが望ましい事なのだ。 そう思った読者(あなた)は、概ね正しい。 誤算があるとすれば・・・。 フ サ ァ ・・ ・ ・ 。 ジゼルの顔に『とても柔らかで暖かなモノ』が 覆 っ た 。 ィィィィィィイイイイイイイヤホォオォォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!! 観客達に狂気に乱舞する。 ――――ッッ!! ウルスラ・オイラーは、両手で口を覆い、思わず絶句をする。 何 故 な ら 、そ れ は ッ ッ ! ! ! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ッ ッ ! 「『脱いで投げたのさね。』」 「『布切れ一つ脱いだだけで、可愛いー顔しながら喜ぶ”人間の雄”に向かって、 履いてた下着を、駆け出すジゼルの『 顔、 目 掛 け て さ 。 』 」 そう、誤算! そう、誤算があるとすれば!! ー 人がどんなに 愛 を 謳 い 愛 を 掲 げ 愛 を 追 い 求 め よ う と ” そう言ったモノを打ちて砕くは、何時だって『 肉 欲 』で あ る と 言 う 事 ! ! ! ” それは得も言われぬ『快楽』だ。 嵌っては抜け出す事の出来ない『底無し沼』だ。 誰かが、”あの女は悪い女”と言おうとも、自分の前で『 カワイイ姿を見せた そ の 事 柄 』だけで、 何よりも”信じてやらなきゃ”と、そう思ってしまう『 そ ん な 感 情 。 』 言ってしまえば『肉への欲』だ。 言ってしまえば『ただそれだけの事』だ。 それだけに『深い』。それだけに『根深い』。 ー 忘れられないのだ。 ー 忘れられないのだ。 ー 忘れられないのだ。 ー 忘れられないのだ。 朦朧とした意識の中。確かにそうと言った事。 『 ボ ク の ○ ○ ○ ○ ○ を … 。 お ね え ち ゃ ん の × × × × に … 。 』 ー 体は正直である。 ー 体は正直である。 ー 体は正直である。 ー 体は正直である。 体が火照って来る。今さっきまであった『綺麗な感情』が消え失せていってしまう。 こんなにも、この布切れは暖かくて、この布切れがあったハズのおねえちゃんのスカートの中は、 先に僕が、そうしたいと言った事。そうしたいと願ったモノの・・・・!!! ー そ の 時 ・・・! 「 『 ジゼ ル ・・ ・ ! ! 』 」 強いのに、か細い声がした。 ジゼルは朦朧と其方を向く。 其処には、ウルスラ・オイラーが居た。 彼女は『強い』のに、『そうでない』ような声だした。 ウルは何時だって頼りになるし、ウルは何時だって強いし、ウルは何時だって・・・・。 ー だ が 、 次 の 瞬 間 ・・・! 「 『 ジゼ ルゥ ゥ ・・ ・ ! ! 』 」 似たような声色だ。 それがまた、ジゼルの心に響く。 妖女(ヘレナ)は、この勝負”愛欲の訴えかけ”に移ったと見るや、 すかさず『か細い声』で彼を呼び、ジゼルの『男心』を撫でまわしたのだ。 そして、この時点で・・・。 ヘレナは『分は此方にあるな』と判断をした。 あの女(ウルスラ)の恐るべく箇所は、只一つ。 彼(ジゼル)との『絆』。『深い絆』。 『 そ れ だ け 話 で あ っ た の だ 』。 それ故に恐ろしく。 それ故に厄介であった。 だが、自分が投げた、その『布切れ』は、ジゼルの気持ちを揺さぶっただけではなく、 ウルスラ・オイラーの気持ちをも『揺るがす事に 成 功 し た 。 』 まぁ、それを『恥じる事は無い。』 こんな場所で、あの布切れを脱ぎ捨てる事の出来る女が『この大会に何人居る?』 そうだ。 アタシはずぅーっと『この時機』を待っていたのさね。 『あんた達の”情”を打ち砕く』 『最高の場面』 『その時をね』 あんた達が”情”や”愛”だと、盛り上がってる最中に 『 この上無い、リアル! 現実を突きつけると言う事!! 』 ー 結 果 が コ レ さ ! ! ー 最早、ウルスラ・オイラーは、”情”や”愛”で行動をする事が出来ない! 失いたくないと言う『 寂しさと 焦 り を 伴 っ た 行 動 』しか取る事が出来ない!! その行動に対し、『 それと同等以上の手を繰り返せば、 最 後 に ”勝 利 す る”のは こ の ア タ シ だ ッ ッ ! ! 』 ー『 油 断 な く 、 侮 る 事 無 く 、 そ の 行 為 を 実 行 し よ う ッ ッ ! ! ! 』 ー『 もう一度、”これみよがし”に 言 っ て や る よ ! ! 最 後 に ”勝 利 す る” の は こ の ア タ シ だ ッ ッ ! ! こ の ” ヘ レ ナ ・ ハ イ ヌ ウ ェ レ ” だ ――――――――ッッ!!! 』 ヘレナが『確固たる勝利への信念』で持って 『更なる一手』を試みようとした 『 正 に そ の 時 ッ ッ ! ! ! 』 ー こ の ”決 着 ”は ッ ! 全 く の ”想 定 外 ”の 事 柄 で 持 ち て、” 決 し た ” の で あ る ッ ッ ッ ! ! ! そ ・ れ ・ こ ・ そ 、 そ ・ れ ・ は ぁ ぁ あああああ あ あ あ あ ああ あ あ ! ! ! ! ! ッ ッ ! ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴゴゴゴ ゴゴゴ ゴゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ 暗くて暖かなその場より 「今宵も愉悦した。」 「幕を閉じるのは、やはり”とっておきのソレ”が相応しい。」 「それは・・・。」 「『アムステラ静心流』に伝わる『房中術』を、 『人工生命体・ネフィリム(ハイヌウェレ)』と『交合し続ける事』により 『更なる高み』へと達した『 余 、”ユリウス・アムステラ” 独自の”房 中 絶 技 ” ・ ・ ・ ッ ッ ! ! ! 』 」 ー 感覚が通じている『22人』纏めて、『 イ っ て も ら う ぞ 。 』 沸き出でる快楽は『 感覚を閉じる事 』を、 『 許 さ ぬ の だ ッ ッ ! ! ! 』 ー 名 付 け る 事 ッ ! 『 ア ム ス テ ラ 静 心 流 ・ 房 中 絶 技 ” 宰 ・ 相 ・ だ ・ か ・ ら ” ッ ッ ッ ッ ! ! ! ! ! ! 』 覇” 亞” 亞” 亞” 亞”亞”亞”亞”亞”亞”亞”亞”亞”亞”亞 亞 亞 ・・・ ・ ・ ” ” 皇 ” ――― ッッ ッ ッ ! ! ! ! ズ ” ゥ ” ッ ” ツ ” ッ ” ッ ” ッ ”ツ ” キ”ュ” キ”ュ” キ” ゥ” ギ” ィ” ギ” ウ” ウ ” ゥ ” ウ ” ゥ ” ウ”ゥ”ウ”ン”ゥ” ウ ” ゥ ” オ ” ン ” ン ” ン ” ォ ” ォ ” ォ”オ”オ”ォ” ン ”ン ” ゥ ” ォ ” ォ ” ッ ッ ! ! ! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ッ ッ ! ーーー そしてッッ!! ーーー その時『ヘレナ・ハイヌウェレ』は・・・ッッ!!! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ビクン!強く凶暴で・・・。 それでいて酷く『侵略的な 荘 厳 た る ”悦 楽 ” 』が、その身を襲う。 その時、ヘレナ・ハイヌウェレは『全てを理解した』。 「(か・考えもしなかった。)」 「(今、此処に居る『ユリウス様』が『 影 武 者 』だったなんて・・・。)」 「(こーゆう大会だし・・・。)」 「(そーゆう補正が効いてるから、『決して、この場から離れる事は無い』と思っていた・・・。)」 「(『 まさか、ティカ姉ぇと”お楽しみ”の”最中”だったなんてね・・・! 』)」 「(そうと知っていれば『 もっと勝負を急いだ 』 の に ・ ・ ・ ! ! ) 」 フラリ・・。 フラリ・・・。 おぼつかない足つきで、フラフラとする、ヘレナ・ハイヌウェレ。 「(『ヤっちゃったなぁ・・・。』)」 「(『10m内』の『円の中』に入ったよね・・。今・・。)」 「(『アタシの失格負け・・・。』)」 「(『此処まで、頑張ったんだけどなぁー・・・。』)」 そして、ヘレナは『ガクリ』と倒れ込む。 体を駆け巡る『気を失ってしまいそうな”悦楽”』に身を任せ、今、『ヘレナ・ハイヌウェレ』は――ッッ!! ー ガ シ ッ ッ ! ! ! ヘレナ・ハイヌウェレは『倒れる事』は無かった。 何故なら――。 「大丈夫ですか? ほら、しっかりをして!」 「大丈夫?大丈夫、おねえちゃーん・・・。」 ウ ル ス ラ と ジ ゼ ル が、 其 処 に 居 た の だ か ら ・・・ ! ! 『両者失格』を告げる、快皇テッシン。 だが、そんな事など『もう、どうでも良かった。』 ー ニコリ・・・。 ヘレナは二人に、そう微笑む。 そしてヘレナは、二人にこう思考(い)う。 (人間ってバカだ。) (人間って単純だ。) (だから人間って・・・・。) ー ガ ク リ 。 (人 間 っ て 可 愛 い ・・ ・ 。) ・ ・ ・ ・ ・ ・ 必ず最後に愛は勝つ。 そう思った読者(あなた)は、概ね正しい。 そして・・・。 それは何一つ『 間 違 っ ち ゃ い な い 』。 ー 試 合 結 果 『 両 者 失 格 』 従って『リザーバー』が代わりを務める。 だが、ユリウス・アムステラ不在の為、今この時の『発表は無し』。 次試合で戻って来るのか、はたまた、もっとお楽しみを続けるのか・・・? そもそも、戻ってもリザーバーを決定するトコロから始まるのか・・? 兎もも角、『2回戦まで決まれば良い話』。 長かった、第7試合は『これにて終了』。 そして・・・。 思いの外、ラストがシリアスになったので『オマケ』をお楽しみ下さい。 ~オマケ~ ~ザ・反省会(冒頭部分はフィールさんの投稿から拝借を致しました)~ マハン「私達は~」 ヘレナ「チャモワン~」 マハン「真面目に仕事してたら天井に突き刺さりました」 ヘレナ「サボって好みのショタゲットしました」 マハン「かつての仲間は覗き魔とコスプレリーマンになってました」 ヘレナ「上手い事本戦出場しました」 ウルスラ「ウルでーす。」 マハン「どうしましたか、ウルさん?」 ウルスラ「『ボクの○○○○○を…おねえちゃんの××××に…』なんてセリフを言わされましたー。」 マハン「それは酷いねー。」 かつみん「かつみんでーす。」 マハン「どうしましたか、かつみんさん?」 かつみん「0コマ死された挙句に、告知絵で出番無いグラビア扱いされましたー。」 マハン「それはディ・モールト酷い話だねー。」 一同A「お仕置きだね。」 一同B「ああ、そうしよう。」 ちょ!?ま!!!? な、なにをする、きさまらー!!!? ド ド ド ド ド ドドドド ドドド ドド ド ド ド ド ド ド ド ド かつみん「いいかい・・・。 私の下段突きは、コンクリートブロック3枚を粉砕するぞ・・・。」 マハン「打ち込むつもりか!」 ヘレナ「本気で下段突きを!!」 ウルスラ「反省・・・・致しますか?」 そ・それは意外にも、解放と言う名の歓喜(よろこび)だったぁぁああああああああああああああああ!!!!! かつみん「残念。それは、もうちょっと先のシーンのセリフだ。」 「 『 ッ チ ェ リ ィ ャ ア ッ ! ! ! 』 」 みぎゃぁあああああああああああああああああああああああ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! ! ! ! ! ・ ・ ・ ・ ・ ・ 改めて、7試合目終了ゥー!バイバイッッ!! 戻る 1回戦第八試合に続く
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鉄騎蟹(テッキガニ) 機体データ 全長 --- 本体重量 --- 全備重量 --- パイロット --- 所属 アムステラ神聖帝国 正式には海戦型鉄騎蜘蛛 アムステラ軍の巨大機動兵器『鉄騎蜘蛛』を水中戦用に改造したもの 水中では鈍重な動きしかできない通常の蜘蛛に対し こちらは流線型のボディと強力なスクリュータービンにより、巨体ながら高速移動が可能 水辺の敵を捕縛触手で水中に引きずり込み、その強靭な鋏で真っ二つにしてしまう 巨大な胴体には多くの魚雷を装備しており水中戦での戦闘力は大型潜水艦を凌駕する 武装 白熱爪(脚部ヒートクロー)×10 閃雷砲(短射程ビーム砲)×8 魚雷 大型シザースアーム×2 捕獲用触腕 追記 主な活躍 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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○日本 人工島 “ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『控え室』 俺の名は『マスカラ・ティグレ』。 陽気なメキシカン。 え?スペイン語解らん?? 直訳すれば『タイガーマスク』ってぇ訳さ。 俺等一族は、ヒクソン家がブラジリアン柔術を 代々受け継いできたのと同じように、 20世紀後半に活躍した『佐山 サトル』こと、 『タイガーマスク』の『プロレス』を 受け継いで来た一族ってぇ事よ。 タイガーマスクってどの位凄いのか? キン肉マンに『四次元殺法コンビ』って居るだろう? アレってキン肉マン独自のネーミングじゃあないんだわ。 元ネタは『タイガーマスク』なんだぜ~。 タイガーマスクのプロレスはなぁ。 『四次元プロレス』『四次元殺法』ってぇ形容されたのよ。 それだけ、その時代で、衝撃的な『空中殺法』を、 繰り広げていたって事よ。 そういや、ボクシングでも 『四次元ボクシング』ってぇ、 形容されたボクサーが居たな。 確か…。 『バトゥロ・オーギュスタン』。 俺はボクシングは畑違いだが、 次元を超えた『四次元の如くの右ストレート』ってのは、 上手い付け方だと思ったし、引退して久しいのは、 何だか寂しさを覚えるぜ。 話を戻そう。 キン肉マンの作者のゆでたまご先生は、 その『四次元殺法』を『ブラックホールとペンタゴン』ってぇ2人の、 超人プロレスの中であっても、ひと際異彩を放つコンビに名付けたってのは、 流石ゆでたまご先生だと思ったな。 やっぱ、ゆでは天才だよ、うん。 そして、そう言うインスピレーションを与えた、 『タイガーマスク』ってのは、すんごくスゲェってぇ、 思わずには居られん訳。 俺の祖先もそう思ってよ。 メキシカンプロレスこと『ルチャリブレ』に、 代々『虎仮面』を被った『プロレスラー(ルチャドール)』を、 排出し続けているのさ。 子孫であるこの俺『マスカラ・ティグレ』もそう思っているし、 俺の父ちゃんや爺さんもそう思って『ルチャドール』に、 なったんだろーな。 そんなルチャドールな俺に、 『ORGOGLIO(オルゴーリョ)のトーナメント出場要請』が あったのは、驚き桃の木、山椒(さんしょ)の木だったなあ。 おいおいおい。 俺『ルチャドール』だぜ? 話題作りを意識し過ぎじゃね?? けど、俺はあえて出る事にしたんだ。 やっぱさ。 『ルチャドール』ってぇのは『自由』でなきゃいけねぇよ。 『ルチャリブレ』ってのは『自由な闘い』って意味があるからさ。 『ルチャリブレ』でしか『ルチャドール』は闘えない…。 何て思われちゃあ、何の『ルチャドール』かなって。 俺には『タイガーマスク仕込み』の『華麗な空中殺法』がある…ッ! 『真剣(リアル)』だ『真剣(ガチ)』だって言われる中、 さっそうと空中殺法を仕掛け、相手さんを倒しまくる 『ルチャドール』ってのはさ…ッ!! 最高に『自由』じゃね…ッ!! ってぇ思う訳さ。 お? 歓声が聞こえら。 前の試合が終わったって事かね? な ら ば ! さ、そろそろ時間だ。 魅せますかね…! 『空中殺法』…!! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ○クロガネの賛歌 亜種 『黒の伝説re write』 第 4 話 「 ル チ ャ ド ー ル v s タ イ 人 ボ ク サ ー 」 原案・手拭 筆者・REO=カジワラ ○日本 人工島 “ORGOGLIO(オルゴーリョ)ドーム”『闘技場』 俺の名は『チャートチャーイ・マウラー』。 チャートチャーイと言うのは『男一匹』。 つまりは男たる者孤高であれ、強くあれと言う、 願いを込めて親父がつけてくれたんだ。 だから俺は『ボクシング』を始めた。 拳で持って叩き合うその姿はカッコ良いと思ったし、 国技のムエタイよりも、世界的に浸透している競技だから、 俺は世界の中で『強い男になりたい』『より大きな男になりたい』 と思ったから、ボクサーを志す事にしたんだ。 搭乗修斗はカスタム修斗の『ワイクルー』。 ボクサーと言う意味を持っている。 ボクサーの俺らしい名前のだろ。 と…。 ここまではカッコ良いが…。 俺は…。 そんな『カッコ良い男じゃあない』。 タイ人は貧しい。 だからそこに付け込んで…。 裕福な国から呼ばれるんだ。 『噛ませ犬』として…。 俺も例に漏れず貧しい。 だから、その誘いに乗り、 何度も譲って来た。 『勝利と言う名の美酒』をだ。 チャートチャーイ? 男一匹?? 何て事無い。 金に目がくらんだ、 痩せた負け犬さ…。 でも…。 あの時ばかりは許せなかったな…ッ。 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ それは日本人ボクサーとの試合だ。 日本人ボクサーの名前は『珍騨群 孤闘(ちんだぐん ことう)』 ニックネームは『ファイティング・チンコー』。 性器の意味を持っていて、人間、こんな名前で呼ばれたくな と思ったのが第一印象だ。 このチンコーに勝ちを譲るハズだったんだが…。 チンコーの奴がこんな事言いやがった。 「いやぁ~タイ人くん。」 「君の負けっぷり期待しているよぉ~。」 「なんたってタイ人は『噛ませ犬』の人種だからね。」 「ほら。あの時の『世界武術大会決勝戦』。」 「あれってさあ。」 「幻の中国拳法『白華鳳凰拳』の伝承者、 『李白鳳(リー・パイフォン)』が勝つと言う、 ファンタスティックな幕切れにする為の八百長なんでしょ?」 「俺ってそう言うトコロ鋭いんだよー。」 「『ユール・パンチャーメー』、上手い事負けたよねぇ。」 「そんな噛ませ犬人種の一人たる君には、 派手にやられて欲しいのさ。上手くやってよ?」 「チーンコッコッコッコッコッコッコ(笑い声)!!!」 許せなかった。 『ユール・パンチャーメー』は、 自国の文化と『立ち技最強』の格闘技である『ムエタイ』に、 絶対の自信と誇りを持っている『タイの英雄』なのだ…ッ!! ッ ッ それを…! それを…!! そぉれぇをぉ~~~~~!! ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ 俺は契約を破り、チンコーにKO勝ちをした。 運悪い事に、チンコーが所属する、 ドムコーンジムは、大きなジムであり、 様々な圧力を俺にかけ、俺はボクシング界から 干される事になった。 戦う事しか知らない俺は路頭に迷った。 マフィアの用心棒として生計を立てようか? そんな俺に救いの手を差し伸べたのが、 ORGOGLIO(オルゴーリョ)だった。 チンコーを倒した試合を、 高く評価してもらっての事だった。 『牙を剥いた噛ませ犬』…ッ。 それが俺のキャッチフレーズだッ。 本当は…強いって意味になるか? それとも。噛ませ犬は噛ませ犬のままなのか? この試合が試金石となる。 相手はルチャドール。 名は『マスカラ・ティグレ』 搭乗修斗はカスタム修斗の『虎侍(とらざむらい)』。 勇ましい名前はともかく、 俺と同じく八百長戦士って訳か。 どっちが勝っても衝撃の展開だな。 なあ『ティグレ』。 アンタが何を背負って この闘技場に上がっているかは 知らんが…。 俺は…。 『生まれ変わる為』に闘うのだ。 偽りの過去をッ。 偽物のファイトをッ。 今 ! 真実へと変える為ッ!! 男一匹『チャートチャーイ』ッ!! 両 の 拳 で ア ン タ を 倒 す ッ ! ! ッ ッ ドォォオ オ オ オ オ オ ン ! ! 闘いの銅鑼(どら)が鳴り響いた!! この俺『マスカラ・ティグレ』が駆る『虎侍』は、 対戦相手『チャートチャーイ・マウラー』の駆る 『ワイクルー』の周りを回る訳。 この回り方はだなぁ…! 『タイガーステップ』って言うんだ…ッ。 ルチャリブレのステップをベースとした、 両腕を回しながらステップを刻みリングを旋回する、 佐山サトル独特の構えってヤツだ…ッ。 アニメでは『タイガーマスクW』の主人公 『東 ナオト(あずま ナオト)』がリング上で、 よく見せる動きだーな。 格下が格上の周りを回るモンだって言葉もあるが、 ルチャドールってのは動いてナンボだからよ。 まずは、俺のペースってぇ訳よ。 フフ…。 攻めあぐねてるな『チャートチャーイさん』よぉ? どれ、攻め易くしてやろうかい。 円を…。 徐々に…。 小さく。狭く。 お互いの距離を…。 詰める。 ハハ…。 この緊張感。 たまんねぇーな。 打つか?放つか? ボクサーのパンチを打つってのかぁ…ッ? あ。 体が勝手に動いた。 ッ ッ ヒュ!(虎侍は跳躍するッ!!) グン!(右回転をしながら!!) グオ!(そして放たれるは!!) ティグレ!! 「ローリングソバット!!」 ッ ッ ローリング・ソバット 格闘技の蹴り技をプロレス流にアレンジした(プロレスでは)この技の元祖。 飛んで旋回する後ろ蹴りをプロレスでは同名の表現をするきっかけとなった。 (転じて、旋回しても飛ばないものはソバットと表現する)。 ッ ッ ルチャリブレではKOしちゃマズイから、 いわゆる急所は狙わないんだがよぉ。 これは『真剣(ガチ)』だからな。 顎先(あごさき)! いただきぃー!! ッ ッ シュ!!(虎侍の蹴りが、ワイクルーの顎を掠める。) ッ ッ ドッサァ~~~~ッッ!!(ワイクルーは『転倒(ダウン)』したッ!!) 視界が…! 視界が歪む…!! 俺こと『チャートチャーイ』は、 いいのを食らってダウンした。 俺を倒した『ティグレ』は、 ガッツポーズを取り、客を煽って、 盛り上がっているようだ。 甘いな…ッ。 関節技なり、なんなり、 移行すれば良いモノもを…ッ。 相手がボクサーだから、 俺の流儀に合わせる為に、 ダウン後の追撃は行わない? フフフフフフフ! ハハハハハハハハハハハハ!! だとしたら随分舐められたモノだな!! ッ ッ 「な…!」 「舐めるなァーッ!!」 ワイクルー(俺)は立ち上がった!! 「お?起きたかい??」 ティグレはそうチャートチャーイに語り掛けた。 チャートチャーイ。 「対戦相手に塩を送る。」 「美談だな。だが俺は『腹が立った』ッ。」 ティグレ。 「良い闘志だ…それでこそ、お客さんも喜ぶってぇモンだろう。」 チャートチャーイ! 「客が喜ぶだと?貴様!勝負を愚弄する気か!!」 ティグレ。 「ルチャリブレってのは自由なのさ。」 「だから『真剣(ガチ)』だろうと自由に戦う。」 「今回は『真剣(ガチ)』の要素も入れるが…。 あんまり白けた試合にはしたくないと思っているんだ。」 「だから、待ったのさ。」 「その間に客を喜ばせながらな。」 「さ、喋ってる間に回復出来たろ?」 ッ ッ 「仕切り直しと行こうぜ…ッ!!」 チャートチャーイ!! 「上等だ!!」 ワイクルーはファイティングポーズを取った!! 「よいしょぉおおおおおおおおお!!」 虎侍は跳躍し、体ごと、ワイクルーにぶつけに行く!! こ れ ぞ ! フライング・ボディ・アタックだ!! チャートチャーイ。 「(戦法が面じゃねぇ『3次元』だ。)」 「(ボクシングには無い動き!)」 「(なるほど。嫌な手だ。)」 「(八百長戦士と侮れば敗北するな…ッ!!)」 な ら ば ! 「顔面が無防備だ、ティグレェェェエエエエエ!!」 ワイクルーは上方から迫りくる、 虎侍の顔面に横から殴り掛かる!! す な わ ち ! 「ひぃきゃぁぁああああ あ あ あ あ あ ! ! 」 ッ ッ 左 フ ッ ク ! ! ー ボクシングに置いて、 もっともKO率が高い、 パンチである!! ッ ッ ド ッッッ グシャァァアアアア ア ア ア ア ア ! ! 顎(アゴ)を打ちぬかれた虎侍は転倒(ダウン)するッ!! 効ぃたぁ~!! ボクサー強ぇえ!! 俺こと 『マスカラ・ティグレ』は、 そう感じた訳。 いやいや。 伊達に拳だけで殴り合ってないな。 パンチでここまで効いたの、 初めてじゃね? 追撃は…。 お、来ないな。 関節技を知らない? それとも、俺への借りを返した?? 後者としたら…。 俺も急いで立ち上がらんとな。 やっぱ良くないよ。 相手だけってぇのはさ。 不平等な世の中だけどさ。 そこは出来る限り、 仲良くやっていきたいじゃん? ハハ。 対戦相手なのに 仲良く?何言ってんだろ俺。 それじゃ! 立ち上がりますか!! ッ ッ 「うぉおおおおおおおおおおお!!!」 虎侍(俺)は立ち上がる!! 「よ!お待たせ!!」 ティグレはそう言う。 チャートチャーイ。 「これで貸し借りは無しだ。」 「マスカラ・ティグレ!!」 ティグレ。 「やっぱそうだったのかい?」 「だから急いで立ち上がったんだ。」 「アンタだけ早く立ち上がった。」 「ってのは良くないからな。」 チャートチャーイ。 「もっとゆっくりしてても良いんだぜ?」 ティグレ。 「いや、会話をした時間で、 大分楽になった。」 チャートチャーイ。 「ならば!」 ティグレ。 「勝負!!」 虎侍が構えた!! ダッダッダッダッダッダ!! ダッダッダッダッダッダ!! 虎侍!!ワイクルー!! 共に一直線で駆け寄る!! 小細工無用!! この一撃に全てを懸(か)けるッ!! ヒュ!(コンマ1秒!!) グン!(速く動いたのは『虎侍』ッ!!) ゴバ!(右脚での“ローリングソバット”だッ!!) ッッ!(狙いはワイクルーの顎先ッ!!) ズン!(ワイクルーは膝を沈め避ける!!) ゴッ!(同時に攻撃をする!いわゆる“カウンター”!!) バッ!(虎侍の股間へ!腰の回転を極力使わず、肩を回して打つ!!) ドン!(ロシアンフック気味の“右フック”!!) ッ ッ キン!(激痛!激痛!激痛!!ティグレ、激痛ゥ~~~~~!!) ッ ッ バ ッッ タァァァアアアアアア ア ア ア ア ア ~ ~~ ン ! ! 虎侍、ダァァァァ~~~~~~~ウン!! チャートチャーイ。 「痛みはあるが潰れはしまい。」 「だが、決まりだ。そこばかり痛かろう…。」 し か し ! 「何…ッ!!」 ティグレ。 「金的で決まる『ルチャリブレ』。」 「そんなのツマラナイだろう?」 「俺は立ち上がり…!」 そ し て ! 「反撃するって訳よッ!!」 バ ッ ! 跳ぶ! 虎侍が跳ぶ!! ゴ ッ ! ドロップキックだ! ワイクルーの顔面目掛けて!! チャートチャーイ! 「ク…ッ!!」 ワイクルーは上体を反らす事で回避する!! ヒュウン!! 虎侍はそのドロップキックから、 空中で一回転する!! 何と言う身体能力!! 何と言う自由な戦士!! だ が ! それが隙となった!! ッ ッ 虎侍が一回転をする事で、 虎侍の無防備な延髄が、 ワイクルーの前にあった!! 「おわぁぁああああああああああああ!!!」 チャートチャーイは悲鳴にも似た叫び声を挙げ突進する!! そ こ か ら ! 「アァ~ンタの延髄に! び・び・び・の・びぃ~!!」 ッ ッ ! ドバドバドバドバドバドバドバドバ! ドバドバドバドバドバドバドバドバ!! コンビネーションだ!! 虎侍の背中に!! 虎侍の延髄に!!! そして…!! ゴッッッガッッッッッ!!! 虎侍は脳天から地面に沈んだ…ッ。 ピクリとも…。 動 か な い ッ … ! ! チャートチャーイはこう呟く。 「恐ろしい奴だった。」 「それでいて…。」 「派手で…。華があって…。」 「カッコ良かったぜ『マスカラ・ティグレ』…ッ!!」 「だが…!」 「勝ったのは『俺』だ!!」 「『チャートチャーイ・マウラー』だ!!」 「俺はこのトーナメントで『生まれ変わる』んだッ!!」 「おきゃああああああ あ あ あ あ あ あ あ ! ! ! ! 」 チャートチャーイは雄叫びを挙げた…ッ!! ・ ・ ・ ・ ・ ORGOGLIO最大トーナメント 第三試合 『マスカラ・ティグレ』 ルチャリブレ 乗機『虎侍』 VS 『チャートチャーイ・マウラー』 ボクシング 乗機『ワイクルー』 勝者:『チャートチャーイ・マウラー』 ーーーーーー 戻る リンク集に戻る まとめに戻る ・・・続く。
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**【絶対隷奴 ◆惨然世界◆】 PL名:バード ●名前:“百禍”ラクリマ ●性別:女型たまなし両性具有 ●年齢:20代前半 ●外見 髪の色:純白 髪型 :背中までストレート 瞳の色:赤瞳 肌の色:白 ■設定・備考 人界に女がいた。 国を傾けると称される美貌に纏わりつく人々は女を押し流し、翻弄し、所有して女が己の意志を貫くことは許そうとしなかった。 女は抗った。戦った。最期まで戦い抜いた。いつしか戦いが女のすべてとなった。それは、死して魔族となっても変わらない。 魔界の住人にふさわしく両性具有へ転生した女は自らを生前と同じく磨き始める。 押し流されずに押し流そう。奪われるのでなく奪おう。犯されるのでなく犯そう。そして、愛そう。 強く、ただ強く。貪欲に戦い、喰らい、犯し、愛する優れた魔術の使い手にして戦闘狂の魔女がそこにいた。 成長するたびに己を襲う変貌は強さの証、誇りの具現。 肌に生まれた闇の紋様は幾つもの大輪を思わせる図案は高まった魔力の最もわかりやすい形。 華を模す紋様は血の色した紅瞳、白髪、死人の如く白すぎる肌――アルビノとなった女にはよく映えた。 纏った装束から覗くそれらと時折り『多少』過激なことことしでかすゆえに女はいつしかこう呼ばれだす。 “百禍(ひゃっか)”――百の禍を招く百の華を宿す者。 女にとっての調教とはするにせよされるにせよ戦いの結果をわかりやすく示すもの。 快楽には戯れに溺れるが、得手とはいえない。 侵略も腕試しの一環であり、まだ見ぬ強者を、そして愛するに足る存在を求めての命を懸けたお遊び。 言葉使いは人間のときから変わらぬ怪しげな方言。 白き魔女は今日も災厄と愛を戯れに明るく振りまいていく。 「えーよ、ほな、いっちょ逝こっか?」 「生きることは、戦いや。」 ●階級 大魔将(★★★★★) ■魔王特性 52大魔道 超絶的な魔法能力を持った地獄の賢者。一行動の間に、本来の行動とは別に一回呪文を唱えてもよい(ただし同じ呪文を複数唱えること は不可)。 ■魔族特性 41:名器 (奉仕+1/戦闘-1) 特殊な生殖器を持ち、交合者に大きな快楽を与える。形状や特徴は好きにデザインしてよい。 45:傾国の美 (誘惑+1/情報-1) 魔族の中にあってなお美しく輝かんばかりの容姿を持つ。ましてや人間の目には危うすぎるほどの美だ。 53:不死者 (体力+1/奉仕-1) 魔界に落ちた死霊・亡者であることを示す。かつて人間であり死を介して魔と化した彼らは、死したがゆえに存在に執着する。 61:闇の紋章 (魔力+1/調教-1) 体中に闇の魔力を導く禍々しい紋章が浮かんでいる。己の肉体そのものを魔法陣とし魔力を強化しているのだ。 62:異色の肌 (魔力+1/誘惑-1) 生物的とはおよそ言えない肌の色。白いアルビノや赤褐色、暗青色、薄緑、薄紫などがよく知られる。 ■能力値 戦闘: 4 調教: 5 体力: 8 運動:12 奉仕: 6 魔力:11+2 情報: 5 誘惑: 6 自尊: 9+1 ■副能力値 HP(体力×5):40 MP(魔力×5):55 PP(自尊×5):45 ソウル:14 DP :1 侵略値:6 装甲 :10 戦闘ダメージ: 5 回避 :13 魔法抵抗 :15 ■アイテム 効果 UC 魔力収束具 装飾 指輪や宝石の形をした魔力強化具。装備者は魔力+1 16 魔道杖 片手 ダメージ+5の杖。魔力+1。 26 暗黒甲冑 衣装 闇でできた重厚なる甲冑。装甲10、自尊+1。 31 抗魔の盾 片手 回避時の運動+1、抵抗時の魔力判定+2の盾。 市販 魔奴隷 配下 少女や少年の姿をした下級魔族の奴隷。1セッションに1度だけHP・MP・PPのいずれかを10点 だけ回復する。 市販 闇の牢獄 装飾 亜空間結界の宝珠がついた指輪。奴隷化した存在を閉じ込めておき、任意に呼び出せる。 ■呪文 消費 効果 13 ライトニング 10 雷を呼び起こし対象を打ち据える。対象に16+魔力ダメージ(雷)。 15 ドレインライフ 10 闇の力によって相手の活力を奪い己のものとする。対象に10+魔力ダメージ(闇)。 与えたダメージ分、自身のHP・MP・PPのいずれかを与えたダメージ分回復する。 66 サディズム 8 傷つけることで淫楽を得る呪い。 以後1時間、対象は与えたHPダメージ分、己のMPかPPを回復できる。 UC ストリップアーム 10 強制装備解除呪文。呪いのアイテムを除く、対象の装備全てを解除してしまう。 再装備にはアイテム1つごとに1ターンを必要とする。 11 ヘルファイア 20 地獄の炎を巻き起こす。視界内の敵全てに12+魔力ダメージ(火)。 16 ナイトメア 6 邪霊をまとわせ相手の心を折る。対象のPPに魔力分のダメージを与える。 ■コンセンサス 希望シチュ: 孕ませ、拡張、出産、輪姦、陵辱、戦闘。 どちらかといえばふたなり、ロリ、ショタ責め好み…といえ、NG以外は雑食節操なし。 でも、実は基本は愛。ええ、愛です。陵辱しても最後には愛を!ここ重要、試験でますよー。 苦手シチュ: スカ大、切断・カニバリズム的グロ
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黒竜角(コクリュウカク) 機体データ 全長 --- 本体重量 --- 全備重量 --- パイロット ガミジン 所属 アムステラ神聖帝国 長く伸びた尻尾と角、触覚、そして大きな翼と悪魔然としたフォルムを持つ漆黒の機体 疾風の如き機動性と圧倒的パワーを併せ持ち、膝下まであるムチのような長い両腕と 何でも切り裂く爪で敵をどんな相手も粉砕する そして空中での高速戦闘までは無理だが、その巨大な翼で空を飛ぶことも可能 地球側からは畏怖を込めて『悪魔(デモン)』のコードネームで呼ばれている 武装 ジェノサイドクロー(両腕部クローアーム)×2 触覚型電磁ロッド×2 主な活躍 第十七話「悪魔来たりて」 第二十七話「黒翼のヒーロー」 第二十八話「明日のエース」 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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379名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 19 06ID l8jwlxGh 黒沢みなもが、まだ高校生であった頃。 「みなも先輩、あの、その…… これっ受け取ってください」 「え…… 」 目の前にいる、小柄であどけなさが充分に残っている下級生から、おずおずといった 調子で差し出された手紙を、みなもの指先が受け取った。 しかし、直後に、極度の緊張に耐えられなくなったのか、少女はスカートの裾を 大きく翻して走り去ってしまった。 「やれやれ」 小さなため息をつきながら、慎重に封を切る。 可愛らしい字体で、熱い、熱すぎる想いが綴られている。 「にゃも先輩はもてますなー 」 「なっ! 」 唐突に、背後から覗き込まれてびくんと震える。 「驚かせないでよ。ゆかり」 眉をひそめながらため息をつくと、読んでいた手紙をさり気なく後ろ手に隠す。 「今月に入って何通目かにゃ? 」 「…… 3通目、かな」 戸惑いの表情を消せずに答えると、 「なんでにゃもばっかりもてんだよー 」 頬を膨らまして、ゆかりは机に座って両足をばたばたさせた。 小さな子供みたいな仕草に、苦笑が漏れる。 380名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 20 45ID l8jwlxGh「まったく、焼餅焼きなんだから」 みなもが通っている高校は、当時は女子高である。 よって、共学なら恋愛感情を向けられるべき、男子がおらず、『男性的』な役割を 求められる生徒が少なからず存在する。 その中でもみなもは、整った顔立ち、抜群の運動神経、クラスメイトや部活の後輩への 面倒見の良さという、幾つかの要素があいまって、同級生のみならず下級生にもかなり 人気があった。 今日みたいに直接ラブレターを渡されたることも少なくないが、三日に一度は、 家庭科の授業や自宅で作られたと思われる、お菓子を貰ったりする。 しかし、ゆかりにとっては、みなもが同性からもてることが、お気に召さないようで。 「女子高っていう狭い場所で、擬似恋愛に嵌っているだけね」 一刀両断に先程の少女の行動を、切り捨ててしまった。 「そうかしら? 」 「そうよ。今はにゃもにお熱をあげているあの子も、卒業すればすぐに忘れちゃうわ。 せいぜい青春のいい想い出にするくらいね」 「そんなこと…… ないわ」 極めてシニカルな意見に、反論しようとするが、良い言葉が浮かばない。 (確かにゆかりが言う通りかもしれない。今、いろいろプレゼントしてくれる子の何人が、 大人になった時、私の事を覚えてくれるのだろう? ) 381名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 21 48ID l8jwlxGh「でも、私だっていい線いっていると思うのにね」 みなもの思考は沈んだ方向に向かっていたが、ゆかりは、ゆるいウエーブが かかった長い黒髪を右手でかきわけながら、胸を反らしてふふんと笑ってみせる。 「あんたは、黙っていればね」 事実、谷崎ゆかりは、顔立ちだけならば、長い黒髪が綺麗な正統派の美少女なのだ。 容赦ない毒舌と、6時間中4時間は睡眠についやすような怠惰な日常生活を正せば、 相当もてるはずなんだけど。それでいて英語の成績は学年でトップクラスであるのは 不思議で仕方がないが。 「にゃも。あんたは、真面目すぎるとこが欠点ね 」 ゆかりはスカートの裾が捲れ上がるのを気にせずに、教室の机に腰掛けながら、 言葉を続ける。 「カッコつけても疲れるだけよ」 「そうかもしれないけど」 ゆかりみたいなリラックスした生き方は、自分にはできないということを知っていた。 だらしなさという欠点に対して、あれこれと口煩くおせっかいを焼いてしまうのは、 嫉妬交じりの羨望があるのかもしれない。 382名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 22 43ID l8jwlxGh「でも、やってもいいかな 」 唐突に、野性的といっても良い瞳が、みなもの均整のとれた肢体を捉えた。 「何を? 」 脳から激しい警告音が鳴るが、肝心の身体が反応しない。 「擬似恋愛ってやつを」 ゆかりは囀るように呟くと、猫のように素早く迫る。 「ゆ、ゆかり!? 」 瞬きする暇もなく、みなもの唇は初めて塞がれてしまった。 「ん…… 」 みなもは、親友の弾力性のある唇の感触がダイレクトに伝わり、くぐもった声をあげる。 同時に、背中と首筋に巻きつかれるように腕を回され、制服越しにゆかりの体温が 伝わる。 「んんっ」 セーラーの真ん中を指先でひっかかれて、びくんと震える。 「にゃもってあったかいね」 唇を一旦、離して耳元で囁く。 「駄目よ。こんなところで」 彼女達が学んでいる教室は、他の生徒達は帰宅しており、今は二人の他は誰も いない。 しかし、教職員や、用務員、忘れ物を取りに来る生徒がいつくるか、分からない。 キスをしているところを見つかったら只で済むはずは無い。 383名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 23 49ID l8jwlxGh「だから燃えちゃうのよ」 にやり、と含み笑いを漏らしながら、ゆっくりと、身体を押し倒す。 衣擦れの音とともに、うっすらとしたホコリが宙に舞い、みなもは軽く咳き込んだ。 「ゆかり、やめなさいって」 焦りながら説得を続けるが、身体に全くといってよい程、力が入らない。 「ふふ。にゃもったら可愛いなあ、ほんとは期待しているくせに~ 」 ゆかりは、覆い被さる態勢を確保してから、みなもの制服の胸にある細い紐に手を かけてしゅるりと抜き取る。 胸元がゆるみ、端からは純白の下着が覗く。 「いい子だから、脱ぎ脱ぎしましょうねー 」 恥ずかしさに顔を真っ赤にした少女を横目で覗きながら、制服の裾を捲くり上げる。 「ほんとに、冗談やめてよ。ゆかり」 半ば涙目になって説得を試みるが、ほとんどなすがままだ。 時計の秒針が半周する間もなく、脱がされた制服は脇にのけられ、抜けるような白い 素肌と、飾り気の無い白いブラが露になる。 「にゃもが駄目なのは、ここが教室だから? それとも私が相手じゃご不満? 」 からかうようでどこか真剣な口調で問われる。 「誰かに見られたらどうするのよ 」 羞恥に震えながら、にゃもは睨みつけるようにして小声で叱る。しかし。 「私と、えっちいことするのはオッケーなんだ」 「莫迦! 」 当たり前じゃない、という言葉を辛うじてのみこんだが、既に抵抗する気力は あらかた喪われていた。 384名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 24 43ID l8jwlxGh ゆかりは、親友が抗わないことに満足して頷くと、ゆっくりと陶磁器のように 滑らかな腹部をさすっていく。 「んんっ」 くすぐったさに身体をよじるみなもの、露になった白いブラに口をふくませる。 「んあっ」 みなもの右胸の中心に強い刺激が奔り、高い悲鳴があがる。 「にゃものは形が綺麗だねー 」 空いた手が後ろにまわり、背中のホックは簡単に外され、飾り気の無いそれは緊張感を 喪い床の上に垂れ下がる。代わりに張りがある乳房が、春の空気に直に晒された。 ふくらみの頂上にある赤みを帯びた突起はつんと立って、羞恥のあまり、両手で顔を 隠した。 「にゃもー 顔を隠しても意味無いよ」 苦笑を浮かべながら、赤みを帯びた乳首に唇を這わせていく。 「ん…… んあっ」 ゆかりは、少女の喘ぎ声を確認してから、上半身で最も敏感な部分を軽く噛む。 「ひゃん」 みなもの身体に痺れるような痛覚と快感が迸り、首筋にすがりつく。 「んっ…… んあっ」 ゆかりの舌が、乳首とその周辺をゆっくりとこね回すように舐め取っていく。 「もう…… やめっ、くっ、あああん」 悲鳴をあげながらも、無上の快感に溺れていく己を、脳の片隅に残っている冷静な 部位が信じられない思いでみつめている。 「にゃもって、とてもイイ反応するんだね」 ゆかりは、興奮を押さえられなくなったのか、自らの制服を脱ぎ捨てて、親友の 身体に抱きつく。熱い体温がダイレクトに伝わる。 385名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 25 58ID l8jwlxGh「もう、やめられないね」 小さく呟くと腹部から下腹部に指先を這わせると同時に、スカートのホックも 外してしまう。 「ゆかり!? 」 みなもは、これから起こるであろう行為に、九割の不安と一割の期待を込めた視線を 注ぐ。 一方、ゆかりは、教室の床に落ちたスカートには目もくれず、白い下着の上に 指先を伸ばした。 「もうびしょびしょね。興奮しているのかにゃ? 」 「ばか言わないで! 」 羞恥に震える親友の表情を愉しみながら、下着をゆっくりと上から下へとなぞっていく。 「んっ、や、ひゃっ…… んあ」 クロッチの上から強く刺激されて、みなもは大きく身体を捩る。 「そこが敏感なのね」 楕円を描くように、濡れっぱなしになった下着の中心部を丹念に愛撫する。 「んあっ…… くぅ…… くうっ」 嬌声をあげながら、みなもは、必死に肩にしがみついた。 ゆかりは、快感で震えている少女に顔を近づけて、再び唇を塞ぐ。 今度は舌を深く喉奥まで差し込む、とてもディープなキス。 (ゆかり…… どこでこんなこと覚えたの? ) 微かに残った理性が、疑問を浮かべながらも、ゆかりの舌が激しく絡み付き、 無上の快感に流されていく。 386名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 27 06ID l8jwlxGh「…… んぐ…… んんっ」 夕焼けで赤く染まった教室の一角からは、くぐもった女子生徒の喘ぎ声が響いて いる。しかし、今のところは誰にも聞かれてはいない。 ゆっくりと西に沈みつつある太陽は、一瞬毎に光を喪い、影法師が限界まで長く 伸びた後に薄れて消えていく。 「ぷはっ」 みなもは、長くて濃厚なキスからようやく開放されて、大きく息を吐き出した。 しかし、休む暇もなく最後の鎧がいとも簡単に抜き取られてしまう。 「ゆかりぃ、そこだけはやめてっ」 「何を今更」 肩を一瞬だけ竦めたゆかりは、涙交じりの哀願にはまったく耳を貸さずに、 露になった秘所を覗き込んだ。 「にゃもって、もう大人なんだ 」 自分自身も覗くことが少ない、綺麗に生え揃った陰部を覆う茂みを凝視されて、 甲高い悲鳴をあげる。 「ゆかりの莫迦、変態、エッチ! 」 泣きそうな顔になってぽかぽか叩くが、ゆかりは躊躇無く露になった股間に 顔を埋める。 「あんた、なんてことするのよぉ 」 「にゃもの大切なとこってどこかなー 」 抗議を無視すると、茂みの中を無遠慮に探り始める。 「みっけ」 楽しそうに囁いて、溢れた愛液に浮かんでいる膨らんだ突起部に舌端をあてる。 「んあっ! 」 体中に激しい電流が奔り、みなもは激しく腰を振って逃れようとするが、がっちり と身体を固定されて逃げられない。 387名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 28 06ID l8jwlxGh「だめっ、だめよ。ゆかり、そこだけはやめてっ! 」 激しく喘ぎながら何度も首を横に振る。 誰にも見られた事がない大切な所を、一番の親友に舐められているという、極めて 異常な状況が、みなもの理性を完全に吹き飛ばし、混乱と倒錯した喜びが交互に 襲いかかる。 「ひゃん。あうっ…… ゆかりぃ…… そこは…… やあっ」 途切れ途切れに抗う声が聞えるが、激しく腰をふってよがる姿は、傍から見ると 無上の快楽に耽っているようにしか見えない。 ゆかりは、嬌声がもっと聞きたくなって、舌の動きを少しずつ早めていく。 ぐしょぐしょに濡れたアソコから流れ落ちた愛液が、教室の床に零れ落ち、 その度に少女の甘い喘ぎ声が教室中に響き渡る。 激しい秘所への強い愛撫は、悦楽の階段を幾度も激しく昇降していたみなもに とって、限界を超えていた。 「いくっ…… いっちゃう…… んああああああっっ」 目の前に幾つもの星を飛ばしながら、みなもは大きくしなやかな身体を仰け 反らして、最大級の快感に小刻みに震えて、硬直する。 絶頂を越えた刹那、全身の筋肉が一気に弛緩する。半ば寝そべっていた教室の 床に崩れるように倒れこんだ。 388名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 29 00ID l8jwlxGh「にゃも。すごかったね」 親友が、初めての絶頂を迎えたことに深い満足を覚えて、脱力しているみなもの 瞼の下にある、頬の涙をすくい採る。 ゆかりの口の中に塩辛い味がゆっくりと拡がった。 「ゆかりの…… ばか 」 「ごめんね。にゃも」 ゆかりは、珍しく素直に謝罪の言葉を口にした。それから、ゆっくりとみなもの 渇いた唇を湿らせる。 「ほんとに…… ばかね…… 」 軽く触れるだけのキスはとても気持ちよくて、先ほどまでの荒々しい責めは幻 とすら思えてしまう。 「許してなんか、あげないから」 睨みつけながら、ゆかりの胸の辺りをまさぐる。 「にゃも。くすぐったいよー 」 「あんた、結構育っているのね」 「馬鹿」 体を捩らせながら、泣き笑い表情を浮かべた時、廊下の奥から足音が聞えた。 389名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 29 55ID l8jwlxGh「誰か来るよ! 」 顔を見合わせ、真っ青になった。ゆかりは制服を脱ぎ捨てていたし、みなもに いたっては半裸どころか、全裸に近い。 弾ける様に、周囲に散乱した制服をかき集めて、机の影に隠れる。 (みつかりませんように! みつかりませんように! どうかみつかりませんように! ) 心の中で必死に3回祈る。心臓が跳ね上がるように激しく動いてひどく痛い。 (もし、こんなところをみつかったら) 間違いなく退学処分だ。 首尾よく転校しても、世間から後ろ指をさされる日々に怯えながら生活する ことになる。 なんといっても激怒した親によって、二人は有無をいわさず引き離される。 世の中に絶望して、いつかゆかりと示し合わして家出して、あても金も無く 知らない街を彷徨って、最後は二人揃って…… 最悪の想像を浮かべながら、ゆかりの手を握り締めると、軽く握り返される。 彼女の掌も汗でじっとりと濡れていた。 近づいてきた足音がぱたりととまった。やや重い音を響かせながら入り口のドアが 開き、人影があらわれる。 「後藤だ」 ゆかりがぼそっと呟いた。 390名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 30 59ID l8jwlxGh かなり几帳面で真面目な中年教師。みなもは縮めた身体を更に小さくする。 暫くは無言で立ち止まっていた教師が、不審な雰囲気を感じ取ったのか、低い声で 言った。 「誰かいるのか? 」 もちろん、みなもは返事などできるはずもなく、ただ身体を固くするばかりだ。 先刻の淫靡な宴と、その後の甘いゆったりとした時間が、既に遠い過去に思える。 教室の黒板の右上に据え置かれた時計の音が、不気味な程に正確なステップを 刻む。 「猫でもいるのか」 暫くしてから、後藤という名の教師は呟くように言った。その時 ―― 「にゃあ」 みなもは仰天した。 何故なら、ゆかりの唇が確かに動いたから。 (なんてことするのよ! ) 心の中で絶叫して、握っていた掌を強く握り締める。 (もう、駄目っ! ) 絶望に打ちひしがれたみなもの瞳が、恐怖の色に染まる。 しかし、後藤教諭は小さな苦笑を浮かべながら。 「猫、いや…… 子猫だな」 と、言い聞かせるように呟き、ぽりぽりと頭をかきながら、教室から出て ゆっくりと遠ざかっていった。 391名前:名無しさん@秘密の花園[sage] 投稿日:2007/04/28(土) 22 32 06ID l8jwlxGh 思わぬ闖入者の足音が完全に消え去ってから、みなもは飛びつくようにして胸元に 集めた下着と制服を身に付ける。一方、ゆかりはのんびりと制服を着る。 ようやく二人が普段の制服姿に戻った時、みなもは思いっきり睨み付けた。 「あんた、なんで声をだすのよ! 」 しかし、ゆかりは、普段の皮肉めいた笑みを浮かべて呟いた。 「後藤の奴、気づいていたわよ」 「えっ…… 」 「けど、見逃してくれた」 あの真面目一本槍の後藤先生が? みなもは呆然とした表情をしながら立ちつくした。 「でも。なんで? 」 「猫がいたことにしたかったんでしょ」 ゆかりのやや意味不明な言い方に、戸惑いながら考え込む。 担任でもない後藤先生が私たちを咎めても、彼には直接の責任は及ばない。 いや、むしろ見逃した方が、罪が多いとすらいえる。 「まさか、私たちの将来を考えてくれたの? 」 「さあ…… どうだかね」 ゆかりは、ほんの少しだけ首をかしげながら、 「もう遅いし帰ろーよ。にゃも」 とだけ言って。左手を差し出してくる。 右手を伸ばして手をつなぎ、すっかりと暗くなった教室を後にする。最終下校を 促すどこか切なげな外国音楽が、二人の耳朶を柔らかく擽る。 窓の外には沈んだ太陽の名残と、宵の明星をはじめとする、いくつかの一等星が 瞬き始めている。 みなもは、自分より少しだけひんやりとした親友の掌を少しだけ強く握りしめながら、 心の中で小さな意志が芽生えた事を知った。 将来、学校の教師になりたいということを。 (終わり)
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【兄ですか?無関係ですか?どーなんですか?】 上手くいけばここで戦争が終わるという局面。無論引くつもりも時間をかけるつもりも無い。 が、何かの間違いで目の前の相手が自分の兄のなれの果てとかだった場合倒してしまったら 一生後悔するだろう。というか、あの兄だとするならば今の自分でも勝てる保障は無い。 トワイス・ケブレ、どうする? 「我が名はトワイス・ケブレ。そしてこの機体は晶烈華・改だ。私に挑もうとするものよ、名乗るがいい」 取りあえずいつもの様に騎士らしく名乗って相手の反応をちょっとだけ待つ。 状況が状況なので5秒返事が無かったら攻撃する事に決めて待機。 エリカは2秒で鼻に指を突っこみハナクソをほじり尻をかきながら返事した。 「おお~我が弟トワイス~。私は兄だ~お前とは戦いたくない~。おならぷー」 「うちの兄上はそんなオッサン臭くない!!そういうのはいいから」 「迫真の演技だったのにバレた!さっきは私を一目見て兄と勘違いしてたのに!」 「いや、君じゃなくて機体が似てただけだから。名乗る気がないならいくぞ」 「は、はーい!クリスタルカイザーのパイロット、英国女子高生エリカちゃんでーす!ブイ!」 機体名を聞いてトワイスは微妙な表情を浮かべた。少なくとも兄の機体名ではない。 改めて機体を確認すると、全身を氷の様にする以外はサイズも頭部も違う。 トワイスの兄が乗っていた機体、晶烈華はこんな大型じゃないし、頭部もパイロットを模してはいなかった。 兄そっくりな顔に驚いたが、たまたま似ているだけの地球の新型と結論づける。 「では行くぞ!」 ザッザッザッ! コンディションは未だ万全とは言えないもののそれでも常人を凌駕する隙の少ない構え。 両手には一本ずつ長剣。サントレッターを倒した剣蛇ビットは全弾オート操縦にして自分の周囲に展開してある。 これならルガー達が敗れても、ビットが攻略されるまでは時間が稼げる。 (兄上の機体ではないとはいえこの局面に投入された地球の新型特機、パイロットはふざけている様に見えるが 弱いはずが無い!この金星丸と銀星丸が通用するか?) 金星丸(こんせいまる)、そして銀星丸(ぎんせいまる)。 前の戦いで二つに折れた大剣を修理して作った二本の長剣である。 柄が金色で右手用が金星丸、柄が銀色で左手用が銀星丸。 トワイスは二刀を構えると両腕周囲の映像を加工し腕を透明化させる。 「うわっ、剣がプカプカ浮いてる様に見える!きもっ!」 「君がうちの流派について知らないならば、どう斬って来るか予測がつかないはずだ。さあ受けてみるがいい」 ギュルギュルギュル! シュバババババ! 左右の剣が全く違う動きで晶烈華・改の胴体の周りを旋回する。 それぞれの剣が別の流派の剣術によって動き、さらに数手ごとにスイッチする事で 達人であってもどこから狙ってくるかわからない。 「なんじゃこりゃあ、なんじゃこりゃあ!」 エリカにとっては最初からわからない。 素人だった。女子だった。哺乳類だった。これには乗って半日未満だった。そんでもってバカだった。 シミュレーターではいい気になってても、まだまだ実戦では使えないパイロットだった。 トワイスの技術を尽したフェイントの数々はエリカにとっては無駄に洗練された 無駄のない無駄な動きでしかなかった。要は普通にこられても攻略不能だった。勝てねーとだけは理解した。 「なんか話が違ーう!私主人公じゃなかったんですかー!?開幕負け確定イベントとか聞いてないん ですけど。普通はもっと弱い一般兵が出てきてそれを圧倒する私ってのがスパロボデヴュー戦のお約束なのに! ちくしょー!ちくしょー!完全体になりさせすればー!どこで選択肢間違ったんだー!」 瞬き一つ先には確実に待つ死、しかも地球敗北の責任付き。他人からの殺意、それも超達人の放つそれは 自分で南極基地に突っ込む時や野獣と化した他人の後頭部をシャベルで殴る時の緊張感とはまるで違った。 だからだろう。エリカの脳が高速回転し普段からは導く事が無いであろう答えを導き出したのは。 「しょーれっか!しょうれっかワン!しょうれっか旧型!しょうれっか一号!元祖しょーれっか!」 『パスワード2武装封印解除完了、全武装オープン』 最初に自分の方を見てトワイスは兄と勘違いをし、それは自分の事では無く機体の事だと説明して来た。 そしてトワイスの乗る機体が『しょーれっか・改』だったから、クリスタルカイザーの元の名は 『しょーれっか』か『しょーれっか・なんちゃら』とかになると推測。それっぽい名前をパスワード2に 順番にぶっこみ、見事どれかがヒット! 晶烈華・改の二刀が当たる正にそのタイミングで四肢が割れ、内臓されていた武装が飛び出す! 「よっしゃー!」 「なにっ!」 ◇◇◇ 【勝利の雄たけびヤイサホー!】 どぐちゃー! 「ぷぎゃあああああ!!!!!」 クリスタルカイザーから飛び出した武装はいい具合にカウンターで敵に全弾ヒット! 「トワイスがやられたか…」 「フッ、トワイスは我々の中で一番の小物」 「あんな南極ロボにやられるとは恥さらしめ」 どぐちゃちゃー! 「「「ぐわわあああああああああ」」」 トワイスを撃破した武装はそのままの勢いで射出され、三方向で戦っていた敵も撃破! 「ちくしょー、お前ら覚えてやがれ!」 最後に残った一人が全員を牽引して去って行ったが、 どぐちゃちゃちゃー! 「ぐわー!」 空の彼方まで飛んでいった武器がアムステラの王様の心臓を破壊した! 白旗を上げるアムステラ!戦争はここに終わった。 「終わったね。よーし、アニキ、マリっぺ、ガルシアさん、FXで有り金全部溶かした人、集まれー!」 全員が大聖堂前に集合しクリスタルカイザーを先頭にして勝利のポーズ。 「妹よ、前から君は天才だと思っていたが、本当にマジ天才ですねー!」 バッハのヅラを被った兄ムッターがエリカを褒め称える。 「戦争が無くなったら明日から我輩どうすればいいのだ」 「私が養ってあげます、兄の部屋が空いてるのでそこに来てください」 思わぬところでカップル成立。 「実は拙者の正体はファントムだったのでゴザル!」 それは皆知ってた。 「ヤイサホー!」 バンダナのヒゲ親父が勝利の雄たけびを上げる。 「月夜の晩にヤイサホー!」 「錨を上げろヤイサホー!」 「ラム酒はおあずけヤイサホー!」 ヤイサホ言う度に分裂して増えていくヒゲ親父に混じって、エリカはズンタズンタタと踊り続けていた。 「いえーい、いえーい、勝っちゃった、私天才!」 「ヤイサホー!」 ズンタ ズンタタ ズンタッタ 『いい加減に起きんかアホーーーーーーーーーーーーー!』 楽しい空間にヒビが入る。 最近聞いたばかりの機械音声が夢の世界にいたエリカを僅かに覚醒させた。 「あ、あれ?私は大勝利したんじゃあ」 『あいつがあんなラッキーパンチくらって倒れるかよ。早く起きて残りのパスワードさっさと入力しろ』 「音声さん南極の時とキャラ違うくない?」 『私を発掘できたパイロットがここまでダメでバカとは思わなかったぞ。 流石に後を託せない状況だ、そりゃあ地も出る』 「じゃあ、諦めて下さい。私は夢の続き見る事にします。悪いのはデヴュー戦なのに 空気読まないあいつだから、グー」 『コラー!!!!』 自分が主人王だと言ったのはついさっき、しかしエリカはたった一撃で諦めムード。 最近の女子高生ここに極まり、今迄は一体何だったのか。 『起きろー!起きるんだー!せめて私の力を全部引き出してから諦めろー!』 「無理、パスワード知らないし」 『入った時言っただろ!シュババーンは入力出来てただろ!』 「肝心なとこ聞いてなかったんで」 『ええい、だったらこっちにも考えがあるぞ、パイロットにこんな事はしたくはなかったんだが』 現実世界、クリスタルカイザーの操縦席からコードがうねりながら伸び、 気絶しっぱなしのエリカの身体にまとわりついていく。 激痛が走りエリカは一瞬で目が覚めた。 「んぎゃー!イタイタイタイタイタイタイタ刺さってる神経とか刺さってる」 『さあ、パスワードを全部入力するんだ。これが最後のチャンスだぞ』 「だから知らないって、寝る!」 『そうか、お前相当甘やかされて育ってきたんだな。一つ自分の思い通りにならない圧倒的な障害が 登場したからってだけで簡単に諦める、やれやれそんな奴だったとは』 「いや、だってアレ多分宇宙人の中でも別格ですよね?多分アムステラ軍タイマンランキング10位以内の。 そんなんをデヴュー戦に持ってこられたらそりゃ負け確定イベントと思いたくなるわけで」 『多分そうだろうな。しかし、勇気があるのかないのか、鋭いのかアホなのか良く分からんなお前は。 で、だ。確かにお前には荷が重い。なので質問を変えるぞ。自分の力以外を用いてでも勝ちたいか?』 「それで勝てるなら。現実逃避しながらヤイサホおじさんにお迎えされるのはマジ勘弁だから」 そりゃあ、エリカだって寝たくて寝てるわけじゃないのだ。ただ、本能が睡魔を呼び起こす程のレベル差を 感じ取ってしまっているだけなのだ。何やら嫌な予感もするが機械音声との再契約を実行する事にした。 『許可はとった!それでは…衆手活性奥義が一つ、逆DTSの応用編だーっ!』 シュビビビビビビ!!!! エリカの神経に刺さったままのコードから電流が流れ、その痛みで再び意識を失う。 目を閉じる寸前、ヤイサホおじさんの顔が空に浮かびサムズアップしていた。 ◇◇◇ 【それは紛れも無く奴さ】 クリスタルカイザーから飛び出した武装を難なくかわしてトワイスの斬撃が直撃する。 現実はまあこんなものである。 だが、何もかもがトワイスに都合よく動いた訳ではなかった。 「浅い、か」 クリスタルカイザーは正面から武装が飛び出た反動でのけぞっており、その結果 斬撃は完全な形では入らなかった。ダウンしたものの、大聖堂には入らせんとばかりに 即座に起き上がるクリスタルカイザー。 『まだまだだわ!』 ダメージのせいだろうか声に違和感、喋り方にも違和感、透明な装甲の向こう側のエリカは 白目を剥き、絡まったコードに引っ張られる様に手足を動かしながら姿勢を制御する。 コードが刺さった箇所からは血がポタポタ流れ、顔色は紫色に変色している。 『ギャス…エリカさん大復活だわ!トワイスよこの大宇宙はそんなへなちょこ攻撃では揺らがぬだわ!』 「くっ、うちの兄上の様な事をいいやがって!さっきは全然似てなかったのに!」 自らを大宇宙と呼ぶのはトワイスの兄の口癖だった。トワイスが12歳の時、剣術では兄に並んだと 思い勝負を挑んだら、「大宇宙にロケット一つで飛び立つ気かよ」と笑われ、体術・槍術・銃術で ボコボコにされた後、改めて剣術で打ちのめされた。身体もでかければ態度もでかい兄だった。 『いくぞトワイス、ただの少女に負けて泣きべそかくがいいだわ』 クリスタルカイザーは出現した武装の一つを手に取る。右手に掴みしそれはボーリング玉を 一回り大きくしたかのような金属製の鉄球だった。広げた手のひらの上でエネルギーを纏いながら、 鉄球は黄金色の輝きと共にふわりと浮きあがった。 『滅びよ…』 「そ、その技は!」 『ミニマム・クラッシャー!』 ドオッ!!!!!! 技名を叫ぶと同時に金属球が発射される。トワイスはいつもの余裕をもった優雅なディフェンス技術は どこへやら、必死に飛びのいて金属球をよける。外れた金属球は轟音を上げながら加速し続け…。 ズガアアアアアアアンンンンン!!!! 数百メートル先のマシューが乗るデフネビアの胴体をぶち抜いた。 「マシュー君大丈夫か!」 トワイスが通信をするが返事は無い。不意の攻撃で気絶したのか、それとももう二度と返事が出来ないのか。 『よそ見してる場合かトワイスぅ、だわ?』 「…ハッ!」 クリスタルカイザーは次の攻撃体勢へと移る。右足を大きく振り上げ、そして降ろす。 原理もクソもない単純な踏みつけである。だが!スーパーロボットの乗り手が地盤の質を完全に理解した上で 踏みつけを行うとこうなる!! 『マキシマム・マグニチュード!』 ズガガガガガガガガガガガガガ!!!!!!!!! 足先から地割れが発生し、大聖堂周囲数百メートルを激しい揺れが襲う。 「ぬぐぅ~、ま、また兄上の技のマネを~」 震源地が目の前にある晶烈華・改は転倒しない様にバランスをとるのに精一杯で相手の先手を許してしまう。 『ヒート・オブ・デネブ!』 クリスタルカイザーは悠々と大型ビーム砲を天に向けて撃ち、そこから発生したごんぶとビームは 空中で拡散し地上へと降り注ぐ!晶烈華・改の周囲は逃げ場の無い高熱のシャワーに包まれた! 「戻れ!剣蛇達よ!我が身を守る傘となれ!」 トワイスは剣蛇ビットを呼び戻し、それらを組み合わせて即席の耐熱フィールドを作り難を逃れる。 『なかなかやるではないか、…あ、なかなかやるのだわ!しかし、次の攻撃で終わりだわ!』 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 地の底から不気味な音が響き渡る。その音は先程の拡散ビームで空いた地面の穴から聞こえていた。 バシュ!バシュ!シュババババッバシュ! 無数の穴の一つ一つから熱気を帯びた金属球が飛び出す。 そして全ての金属球は全方位から晶烈華・改に超速度で襲い掛かる! 『ナイツ・オブ・ザ・ギャラクシー!』 「完全に兄上の技じゃないか!何なんだお前はーっ!!」 『通りすがりの女子高生だ!じゃなくって、女子高生なのだわ!』 一連の技の流れ、そしてネーミングセンス。これはもう完全にトワイスの知るギャスディンの連続技、 全宇宙びっくり操兵と恐れられる戦術そのものだった。 「うおおおおお!双星よ守りたまえ!」 トワイスは金星丸と銀星丸を振り回し、金属球を可能な限り撃ち落としていく。 だが、二刀で捌けない攻撃が徐々にヒットし装甲を削っていく。 「私は負けるのか…、ユリウス様の目的もアムステラの正しきありかたも、目の前の存在の正体も分からぬまま」 『さらばだトワイスよ、今のアムステラに従って参戦した己を呪うがいい。…滅せよ』 再びミニマム・クラッシャーの構えをとるクリスタルカイザー。 「兄上は本当に容赦がないなあ、ああ、ここで終わりたくない。…くそ」 ビットも失い、四肢の運動力も減退し、抗う術を無くした晶烈華・改。その目の前にミニマム・クラッシャーが迫る。 「エヌジェイ君には偉そうな事言っておいて結局私もこんなものか。 しかし、本当に何だったんだろうなこいつは。兄上は大型の転送装置に巻き込まれて 遺体すら回収できずに死亡したはず。オスカー将軍からもう少し詳しい話を聞きたかったな。 しかし、死の間際は時間がゆっくりに感じるとは聞くがいくらなんでも直撃するのが遅すぎる気が」 晶烈華・改に直撃してトワイスの命を奪うはずだった金属球はエネルギーを放出しうねりながら空中で静止している。 まるで見えない壁に阻まれているかの如く。そう、見えない壁だ。 トワイスはミニマム・クラッシャーを防いだこの技を知っている。 自分の横に立ち片手をかざして空間を歪曲させているその機体の名は…雪烈華。 「やれやれ、本来なら君がこの場所を占領した頃に来て一緒に祝杯を上げたかったんですがねえ」 「お、オスカー将軍!」 「ここは引きなさい、君はアムステラに必要な人材です。これ以上の犠牲を出すわけには行きません」 「し、しかし地球人の降伏はもう目の前です。最後までやらせてください」 「冷静になり周囲を観察しなさい。君と共に来た連中は既にやられました。間もなくここに複数の特機が 到着します。メッキーとディータも敗れこちらの増援はありません。それでもその機体の状態で勝てますか?」 作戦の完全な失敗を告げられトワイスは愕然とする。自分がグズグズしている間に勝利の為の時間は既に 潰されてしまっていたのだ。 「皆、やられてしまったというのか。私が手早く大聖堂を占拠してさせいれば」 「トワイス君、これが実戦と言うものです。君にとって彼らは初めて実戦を共にした部下…の様なものでしょう。 辛い気持ちは分かりますが、感情に流されてするべき事を見失ってはいけません。 苦しい時こそエレガントに振る舞いなさい」 「…わかりました、撤退します」 地球側のスーパーロボットが合流する前に晶烈華・改は退却する。 雪烈華もそれに続くが、退却する直前、一度だけクリスタルカイザーの方に視線を向ける。 鬼の様な顔をした頭部パーツと透明の装甲の奥でぐったりした少女を見比べ、 自分が持つ情報と照らし合わせオスカーは一つの可能性に至った。 「ギャスディン…あの状況から生きていたとでもいうのですか。いや、亡霊の様なものですか」 『オスカァァァァ!またもや邪魔してくれたな!』 女子高生演技をかなぐり捨て、雪烈華に飛びかかろうとするクリスタルカイザー。だがその動きが急速に鈍くなっていく。 『ちぃっ、不完全な機体と不完全なパイロットで力を使いすぎたか』 エリカの両腕は皮膚が大きく裂け、断裂した筋繊維の間から骨が見えている。 肺にも穴が開き、脳に酸素を送る量が大幅に減少していた。 クリスタルカイザーの人工知能が操縦を担当し、中にいるパイロットを操作の為だけの 歯車として使う事で強引にポテンシャルを引き出していたが、そんな方法で長く持つわけが無かった。 「何故そうなったのかは分かりませんが惨めですねギャスディン、 ですが今は君にトドメを刺している時間はありません。また会いましょう」 『オスカァー!貴様よくもあの時は、いや、今も弟を使ってお前は…』 雪烈華が去り、それと同時にクリスタルカイザーは機能を停止する。 エリカは無数のコードからようやく解放され自由の身になったが意識はまだ幻想の中にあった。 「ヤイサホー…ヤイサホ…ありがとうみんな…すばらしいこのせかい…」 サンジェルマンの顔が巨大化し太陽となり大地を照らし、原っぱで三人のヤイサホおじさんと一緒に 踊るエリカ。どうやら自力で現実に帰ってくるのは難しそうだ。 まあ、今戻っても待っているのは耐えがたい痛みと使い物にならない肉体だ。 しばらくはこのままの方が幸せかもしれない。 戻る (続く) 『かえでっさんのオマケコーナー』 モミジ「大天才と!」 でっさん「人形もどきの」 モミジ「おまけコーナー!」 でっさん「いいんですかね、無関係な我々がオマケコーナー乗っ取って」 モミジ「たわけ!我らはちゃんと南極女子高生に出演しとるではないか!」 でっさん「名前すら出てないですけどね。それで何をすれば?」 モミジ「うむ、今回はこの大天才が助手と共に『逆DTSの応用』について説明する! さあ、でっさんよこの装置をつけるのじゃー!」 でっさん「これはDTS装置の様ですが、ちょっと違いますね。モミジ様、これは一体?」 モミジ「普通のDTSは『パイロットが動く→システムで連動→ロボが動く』となるじゃろ? この装置はそれの順序を逆にしたものなのじゃー!」 でっさん「『予め入力されたプログラムでロボが動く→システムで連動→パイロットが動かされる』ですか?」 モミジ「そうじゃ。この装置を使う事で、初心者に正しい型を覚えさせるというのが衆手活性流が 開発した逆DTSという事じゃな。じゃが勿論欠点もある!」 でっさん「それは一体?」 モミジ「普通に型を教えるより金がかかる!きちんと整備した操兵を使わんと肉体に負担ばかりかかる! 習得できる技には限度がある!こんなところじゃ」 でっさん「なるほど」 モミジ「では理解してもらった所で、でっさんには本編でクリスタルカイザーの中の人が使った 逆DTSの応用編を体験してもらおう。スイッチオンじゃ!」 でっさん「わ、わわわあああ、体が勝手にー!」 モミジ「これぞ逆DTS応用編!パイロットに刺激を与え無理やり正しい動きを実行させるのじゃ! 早い話が高度な知能と意思を持った操兵によるパイロット洗脳じゃな」 でっさん「うわああああああああああああああ」 でっさん「なお、この実験は人間の関節の可動域を超えた動きが出来るでっさんじゃから 問題なく実験できるのじゃ。モニターの前の皆はマネするでないぞ」 でっさん「モミジさまああああああ、私中身ただの人間ですからーーーーーーーーーー」 モミジ「あ」 ボキバキどくしゃー
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マッドシャルバロス 機体データ 全長 --- 本体重量 --- 全備重量 --- パイロット オーストラリア兵 所属 オーストラリア陸軍 豪州と米国が共同で開発した機動兵器 索敵の精度を上げるためにコックピットは複座型になっており メインパイロットの他に情報収集要員としてサブパイロットが搭乗する構造になっている ビシャモンに一撃で破壊された為に、後継機の開発が急ピッチで進行している モデルはマッドマックス2のヒューマンガス 武装 ブーメラン×1 ビームクリケットバット×1 ストライクオージーボール 主な活躍 外伝「毘沙門~蘇る太古の武道家編」 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る