約 3,810,861 件
https://w.atwiki.jp/amakoi/pages/153.html
閉ざされた学園―その他END攻略 どちらのENDもCGあります。BADENDは一人だけ追っかけてても入るっぽいです。 靴脱ぎ場に戻る 靴脱ぎ場に戻る 靴脱ぎ場に戻る 靴脱ぎ場に戻る 放送室に行く 教室に行く 図書室に行く 里沙が連絡したはず (セーブ) (セーブから) 教室に行く 放送室に行く 図書室に行く BADEND (セーブから) 里沙にメールする 里沙にメールする 里沙にメールする 里沙HAPPYEND 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/pokegaisyosetu/pages/44.html
唯「 ほわゎあ〜これ凄いー!律ちゃん隊長!パソコンで凄いものをみつけました!」 律「唯隊員みせてみなさい!ってなんだこれ?なんの画像だ?」 唯「 ジャジャーンこれはマジコンです!」 律「マジコン?なんだそりゃ」 澪 「 おいおい、唯お前、マジコン買うのか?」 律「いや、だからマジコンって何なんだ?」 梓 「 まぁ簡単にいうとゲームソフトをバックアップしてダウンロードするようなものですね」 澪 「唯、それは違法だぞ?」 律「おいおい、唯、違法って大丈夫なのかよ」 唯「使い方によっては違法にならないよぉ、それにちょっとぐらいなら……ね?」 澪「 お前なぁ、お前みたいな考えのやつが沢山いるから会社は頭抱えてんだぞ?」 梓「 それに……マジコンってカッコ悪いです!」 紬 「 唯ちゃん、欲しいゲームあるならかってあげるからマジコンは……ね?」 律「おい、唯。マジコンはやめとけって」 唯「 嫌だよぅ、ェグマジコンがいいんだよぅ、バレないし、とられるほうが悪いんだよ!ェグ」 梓「 唯先輩見損ないました!」 澪「 お前ももうすぐ社会人だろ?そこらへんのマナーは——— ??「ちょっと待てよ粕」 梓唯澪紬律「!?だ、誰?」 ゲノン「俺様だよ(*^ )b お前らマジコンの知識もろくにない癖に批判とか(笑) あわれだな、まるでソニー信者 プププ」 梓「 凄く気持ち悪いです」 澪 「 怖くない怖くない怖くない」ガクガク 律「 うわぁ、いったいなぁ、こりゃ」 ゲノン「お前ら俺様がだな——」トントン 警察 「 ちょっと署まで 」 ゲノン 「 は?意味わかんねぇよ!任意動向だろうがオイ!ちょ——— 紬「 あまりに気持ち悪かったんで警察のコネをつかっちゃいました」 唯「 ムギちゃん……私、リズム天国欲しいな〜なんて///」 紬「あらあら^^ 唯ちゃんったら仕方ないんだから」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/macrosscrusade/pages/336.html
戦慄の輪舞曲 COMMAND C-029 緑 発生 緑/赤 1-3-0 C (常時) 敵軍カード1枚のプレイを無効にし、持ち主の手札に移す。このターン、敵軍プレイヤーは、そのカードと同名のカードをプレイできない。 特徴 対抗 出典 「マクロスプラス」 1994
https://w.atwiki.jp/ninten3ds/
任天堂 E3 2010情報 ニンテンドー3DS - Wikipedia 任天堂が新型ゲーム機「ニンテンドー3DS」の発売日や価格などを発表へ - GIGAZINE ニンテンドー3DSのマジコン対策は完璧なものになる予定。- ライブドアブログ ニンテンドー3DS nintendo 3ds 任天堂 携帯型ゲーム機 E3 2010 次世代機 3Dカメラ PICA 200 rom torrent perfect dark mod - - -
https://w.atwiki.jp/touhoumtg/pages/407.html
閉ざされた地下室/Lock Basement 閉ざされた地下室/Lock Basement 土地 T,あなたのマナ・プールに(1)を加える。 霧覆2 (2)(B)(R):閉ざされた地下室の上に濃霧カウンターを2個置く。そうした場合、ターン終了時まで、閉ざされた地下室は、飛行とトランプルを持つ黒と赤の6/6の吸血鬼・ウィザード・クリーチャーになる。それは土地でもある。この能力は閉ざされた地下室の上に濃霧カウンターが置かれていない場合にのみ起動できる。 参考 紅魔郷-レア
https://w.atwiki.jp/83452/pages/18272.html
そういやどれくらいだっただろう。 私は頭を捻って遠い過去に思いを馳せてみる。 言われてみれば、梓が日焼けをしてから、全然プロレス技を掛けた覚えが無い。 確か憂ちゃんにマッサージをしてもらってて、 そのついでに梓もしてもらえ、って話になった時、 いや、日焼けしてるからマッサージは痛いよな、 私も梓に触らないように気を付けるよ、ってな話をして以来、 代わりにツインテール両側引っ張りや、頭クルクルをするようになったはずだ。 確かに最近は梓にプロレス技を全然掛けてなかった気がするな。 「でも、それは……」と私が弁明しようとすると、梓が頬を膨らませて首を横に振った。 弁明なんて聞きたくありません! って事なんだろう。 申し開きもさせてもらえないのかよ……。 何となく釈然としない気分だ。 その私の様子に気付いたのか、梓が急に寂しそうな表情になって続けた。 「私の事を考えてくれてるのは、勿論嬉しいですよ? でも、律先輩ったら、いつも極端なんですよ。 これまで普通にやられてた事を、急にやめられてしまった方の身にもなって下さい……。 日焼けが原因だって分かってても、他に何かあったんじゃないかって思ってしまうじゃないですか。 私が何か至らなかったのかも、って思ってしまうじゃないですか……」 「いや……、梓が至らないなんて、そんな事あるわけないじゃんか。 私は梓を傷付けたくなかっただけなんだよ……。 日焼けの痛みは昔色々あってこの身でよく知ってたからさ、それで……」 「いえ、すみません、律先輩……。 分かっているんです。律先輩が優しい人なんだって事は……。 分かってますけど……、私、寂しかった……。寂しかったんです……。 気を遣われる事って……、すっごく寂しくて、私……」 その言葉の最後の方は掠れてしまっていた。 もしかしたら、また泣き出しそうになってしまっているのかもしれない。 私は……、そういう所でも梓に寂しい気持ちにさせてしまっていたのか……。 梓の事を想ってした事のはずなのに、誰かのためにってのは難しい事なんだな……。 そう考えて、私が頭を下げて謝ろうとした瞬間、不意に梓が微笑んだ。 梓が滅多に見せない悪戯っぽい微笑みだった。 「なんちゃって」 「……えっ?」 「そんな顔しないで下さい、律先輩。 寂しかったのは本当ですけど、律先輩の気持ち、私、分かってます。 私の事を考えてくれてたんだってちゃんと分かってます。 律先輩の気遣い、嬉しいです。 でも……、寂しかったのも本当ですから……、その事も知っていてほしかったんです。 両方、私の本当の気持ちなんですよ?」 嬉しかった気持ちと寂しかった気持ち。 二つとも本当で、二つとも嘘が無い。 矛盾してるみたいだけど、梓の言ってる事はよく分かった。 多分、私だって同じだからだ。 この閉ざされた世界に来て、辛くて苦しくて、でも、嬉しさもある。 どんな形でも、唯ともう一度話せるようになった事は、 何を犠牲にする事になったとしたって、確かに嬉しい事ではあるんだ。 もしかしたら、梓はこの世界に対する想いも同時に私に伝えてくれたのかもしれない。 とは言え、久々の梓の生意気発言をそのままにしておくのも、何となく決まりが悪い。 私はいつもよりちょっとだけ弱く、梓の首に回した腕に力を入れてやる事にした。 「それならそうと、からかわずにちゃんと言え、中野ー!」 「あははっ、ごめんなさい。 痛っ。痛いですって、律先輩。 痛い痛い。すみませんってばー」 痛い痛いと言いながら、梓は私から逃げようとはしなかった。 私も梓から離れたくなかった。 梓の傍に居られる事は嬉しいし、とても安心出来る。 前みたいに梓とこんな風にふざけ合える事がこんなに嬉しくなるだなんて、思ってもみなかった。 私の想像以上に、梓は私の中で大きな存在になっているらしい。 いつまでも二人このままで居たい気持ちは正直ある。 でも、そういうわけにもいかなかった。 まだやらなきゃいけない事は残ってるし、いつまでも傍に居るのが仲間だって事じゃない。 私は名残惜しく梓から腕を放すと、少し溜息を吐いてから言ってみせた。 「それにしても……、本当に治らないよな、おまえの日焼け。 日本に居た頃ならともかく、ロンドンのこの気温で日焼けしたままってのは何か怖いよなー」 私が腕を放した事でまた寂しそうな表情になっていた梓だけど、 その私の言葉を聞くとすぐに苦笑してくれた。 自分自身の身体の事なんだ。私に言われなくても百も承知って事なんだろう。 それでも、梓は律儀に私の言葉に応じてくれた。 「ホントですよね……。 正直、自分の身体の事ながら、私だって結構怖いです。 いえ、確か私の本当の身体じゃなかったんでしたよね? 律先輩達の推論が正しければ、この身体は唯先輩の私に対するイメージ……なんですよね?」 「ああ、確定したわけじゃないけど、多分……な。 この世界で私達の意識以外の物は、全部唯の夢のはずだよ。 私達以外他に生き物が居ないのも、それが原因なんだろうな。 生き物の外側まではイメージ出来るけど、その中身までは作れないんだと思う。 生き物の精神構造なんてさ、想像以上に複雑な物だもんな。 だから、こんな変な世界が出来ちゃったんだろうな」 「そうですね……。 妙な所で唯先輩らしいと言うか何と言うか……。 でも、そんな事より唯先輩ったら……」 「ああ、そうだよな……。 唯の奴……」 「どれだけ私が日焼けしやすいタイプだって思ってるんでしょうか……」 「だよなー……」 梓が呟き、そうして二人して苦笑する。 梓が日焼けしやすい体質なのは確かだけど、こんな肌寒い気候でまで日焼けするほどじゃない。 言っちゃ悪いが、こりゃいくら何でも設定ミスだ。 唯の中で梓がどれだけ日焼けキャラとして確立してるってんだ……。 まあ、その辺は唯自身にもコントロール出来ない事なんだろうけどさ。 私は肩を落とす梓の頭に手を置いて、ちょっと笑いながら言ってやる。 「その辺、唯に文句言ってやらないとな」 「ええ、後でしっかり文句を言います。 日焼けって痛いんですからねって、思いっきり文句を言いたいです。 勿論、この世界を夢見てる唯先輩に……」 ああ、と私は頷いた。 やっぱりそれが一番いいんだろうな、って思った。 この世界を夢見てる唯ってのは、この世界に居る唯の事じゃない。 元の世界……、病室で眠り続けてる唯の事だ。 両方唯ではあるけれど、何も分からずに自分の力に振り回されてるこの世界の唯よりは、 無意識にこの世界を創り上げてる元の世界の唯の方に文句を言ってやる方が道理っちゃ道理だよな。 梓はそれを……、元の世界に戻る事を選んだんだ。 私は静かにそれを訊ねてみる。 「……いいんだな、梓?」 「はい、私……、思ったんです。 何度も忘れようとしました。思い出す度、何度も辛くなりました。 でも、やっぱり私、純達の事、忘れられなくて……、忘れたくなくて……。 もう一度、会いたいんですよ、やっぱり……。 この世界じゃなくて、元の世界で……、もう一度三人と話をしたいんです。 いいえ、三人以外の皆とも……。 律先輩は反対するかもしれませんけど、でも……」 「反対なんか、しないよ。 言っただろ? 私はおまえの笑顔が好きなんだよ。 それでさ、おまえが一番の笑顔で居られるのは、皆と笑ってられる時だと思うんだ。 純ちゃんがおまえをからかって、憂ちゃんが見守ってくれて、 和がよく分からない突っ込みをして、さわちゃんがまた変な事を言い出して、 わかばガールズの残り二人がそれを見つめてて……。 そんな時に浮かべる笑顔が、きっとおまえの最高の笑顔なんだよ。 それは元の世界じゃないと出来ない事なんだ。 だから、私はおまえが元の世界に戻りたいって思う事に、反対なんかしないよ」 「あの……、律……先輩……も」 梓がそこまで言って口を噤んだ。 ちょっと恥ずかしい事だけど、私の言葉をまっすぐ受け止めてくれたんだろうと思う。 私にはそれが凄く嬉しかった。 梓は本当の笑顔を取り戻すために行動しようと思ってくれたんだから。 梓に負けないよう私も笑って、その梓の頭を撫でながら言葉を続けた。 「うん、戻るよ……。 私だって元の世界に戻りたいんだぜ? 勿論、元の世界は辛い事が多いんじゃないかなって思う。 唯ほどではないけど、私達だって大怪我をしてるはずだし、 元の世界に戻れたとしても、その最初は病室のベッドで冴えない目覚めを迎える事になるんだろうな。 冴えないよなー……。 それでどうにか戻れたとしたってさ、おまえ達とはまた離れ離れになる。 学校生活に戻って、顔を合わせる事もどんどん少なくなって、 今のこの閉ざされた世界みたいに四六時中顔を合わせるって事は本当に出来なくなる。 歳を取る度に、会う機会が全然無くなっていくんだろう……。 それは正直辛いよ、私も。 だけどさ……、この世界で傍に居るって事と、 元の世界で傍に居たいって思い続ける事とは、何かが違うって思うんだ。 私達が目指したのは、この世界でいつまでも傍に居るって事じゃなかったはずだよ。 会えなくても……、辛くても……、悲しくたって……、 皆の事を思い出すと元気になれて、たまに会えると昔みたいに笑い合えて、 そういう意味で永遠に皆の傍に居たかったはずなんだ」 「『永遠に一緒だよ』……」 梓が『天使にふれたよ!』の歌詞を口にする。 ひょんな事から叶ってしまった永遠……かどうかは分からないけど、 少なくとも永遠に近い、私達の……、私達だけの日常生活。 だけど、やっぱりこれは私達の求めた永遠とは違っているはずだから……。 梓は力強く頷いてくれたんだ。 「戻りましょう、律先輩……。 私、また律先輩が大好きだって言ってくれる笑顔になりたいです。 皆と笑顔になりたいです。 本当の永遠を手に入れるのは、その時なんだって思いますから……。 律先輩も、澪先輩も、ムギ先輩も、それに……」 「ああ、勿論、唯も連れて、一緒に元の世界に戻ろう、梓。 そのために出来る事が何なのかはまだ全然分かってないけどさ、 皆で唯が元の世界でも目覚められる方法を考えてながら、探して行こう。 戻ってやるんだ、唯も一緒に……な」 「……はいっ!」 それが私達の決心。 偽りの笑顔と偽りの信頼、偽りの絆を捨てて、 今度こそ私達は本当の笑顔と信頼、絆を取り戻しに行くんだ。 先はきっと長いだろうけど、いつか必ず皆と一緒にその道を見つけ出してみせる。 でも、今はそれよりも先に……。 私は立ち上がる。 長く泣いてたせいか少し立ち眩みはしたけれど、別に問題は無かった。 これから私達は前に進むんだ。そう思うと、立ち眩みなんてすぐに気にならなくなった。 私に続いて、梓も立ち上がる。 梓のその表情は、私の大好きな笑顔にまでは及ばないまでも、いい笑顔だった。 私は宣言するみたいに梓に言った。 「行くぞ、梓!」 「はいっ! ……でも、まずは何をしましょうか?」 「まずは……、ライブだな!」 「ライブですかっ?」 「何だよー、いいじゃんかよー……。 ほうかごガールズでライブ出来なくて、不完全燃焼なんだよー。 それともおまえはこんな時にライブなんかやってられない、とでも言うつもりかよ?」 「いえ……、そりゃ私だって皆さんとセッションしたいですよ? でも……、全然練習なんて出来てませんし……」 「いいんだよ、それでも。 練習出来てないのは皆一緒なんだし、 唯だって下手でもいいから皆と演奏したいって言ってたぞ? そうそう、私達に新曲も聴かせたいんだとさ。 くっそー、新曲かー……。あいつらだけずるいよなー……」 「新曲……ですか。 そうですね……、私も聴きたいな……。 それに……、私だって皆さんとまたセッションしたいです! 私、本当はずっとずっと、先輩達とまた演奏したかったんですから!」 「おっしゃ、決まりだな。 戻ったら、皆と私達だけのライブだ。 唯は対バンだよ、とか言ってたけど、よく考えたらそれはちょっと無理だな。 唯チームはともかく、私達部長チームが不利過ぎるわ。 ギターとドラムだけでどうしろってんだよ。 てなわけで、五人一緒に放課後ティータイムの再結成ライブになるな」 そう言って私が笑うと、梓も嬉しそうにまた笑顔を見せてくれた。 勿論、ライブしたからって、何がどうなるわけでもない。 ライブの影響で唯の脳が活性化して元の世界に目覚める、 って、漫画とかにありがちな奇蹟も多分起こらないし、そもそもそれが目的じゃない。 ライブの目的はただ一つ。 これから前に進む決心のためだ。 いつかまた一陣の風で皆が離れ離れになった時でも、 ライブの事を思い出して、少しでも前に進める勇気を持つためだ。 まあ、単純にライブしたいだけって理由もあるんだけどな。 結局、私達は音楽が大好きだって事なんだろう。 私は一歩進む。 胸を張って、前を向いて、まっすぐに進んでいく。 大目標は出来たんだ。 後はそれに向かって進んでいくだけだ。 ……と思っていたら、何故か不意に梓に腕を掴まれた。 何事かと思って振り向いてみると、梓は上目遣いに私を見上げていた。 その頬はこれまで以上に紅潮してるようにも見える。 私はちょっと驚きながら訊ねてみる。 「何だ何だ? どうしたんだよ、梓? 何か忘れてた事でもあったのか……?」 「えっと……、あの……、さっきの事……なんですけど……」 「さっき……?」 「私、律先輩に「抱き締めて」って……、言ったじゃないですか。 その事で、ちょっと……」 ああ、なるほどな。 あの時の梓は私に縋ろうと本当に必死だった。 私に捨てられないよう、身体ででも私を繋ぎ止めようと躍起になってた。 その事を忘れてほしいって事なんだろう。 私にもそれに異論は無い。 誰だって、動揺して自分でも思いの寄らない行動を取ってしまう事くらいある。 梓が忘れてほしいって言うんなら、ちょっと寂しいけど私も忘れてやるべきなんだ。 私は梓の頭に手を置いて、軽く笑ってやった。 「分かってるよ、忘れてほしいってんだろ? 嘘……はあんまり皆に吐きたくないけどさ、内緒にするくらいなら、まあ、いいだろ。 うん、気にするなよ、梓。 私、あの時のおまえの行動、気にしないか……」 「いえ、そうじゃないんです! 私の言葉……、忘れないで……いてくれませんか……」 「えっ?」 梓に言葉を止められ、私は動揺した声を上げてしまう。 想像とは全く逆の言葉を言われて平静で居られるほど、私は落ち着いた性格をしてないんだ。 でも、どういう事だ? どうして梓は自分の言葉を忘れないでなんて……。 梓は私の手を取ると、そのまま自分の頭から私の手を離させた。 拒絶……ってわけじゃなく、私と対等に話をしたいって様子に見えた。 数秒だけの沈黙。 顔を真っ赤にした梓は何度も深呼吸をすると、私の瞳を見つめてから、力強く口を開いた。 偽りの無いまっすぐな言葉を届けてくれた。 「さっきの言葉……、あれは気の迷いです!」 「はあっ?」 まっすぐな言葉だった。 確かにまっすぐな言葉だ。 構えてただけに私は自分の力が抜けていくのを感じる。 梓が気の迷いって言うんなら気の迷いでもいいんだけど、 そうまっすぐにはっきりと言われると何とも複雑な気持ちになるな……。 私が苦笑すると、何故か梓が更に顔を赤くさせる。 まるでトマトみたいだな、って私は何となく間抜けな事を思った。 でも、梓にとっては真剣な話のつもりみたいだったから、 私は表情を引き締めて梓の次の言葉を待つ事にした。 視線を彷徨わせた後、息を何度か吸って、梓がまたその小さな口を開く。 「あれは気の迷いなんです。 私、ずっと寂しくて、辛くて、怖くて、誰かに頼りたくて……、 それであんな言葉が出てしまったんだと思います。あんな事を言ってしまったんだと思います。 変な事言ってしまって……、すみませんでした……」 「いや、いいんだよ。それはいいんだ。 でも、忘れないでほしいってのは何なんだ? 気の迷いなら、忘れてほしいってのが普通だろ?」 「いえ、違うんです!」 57
https://w.atwiki.jp/83452/pages/18243.html
また深呼吸。 ふと視線を向けると、ピアノの先から和が私を見つめていた。 何かを言いたそうな表情をしてたけど、何も口にしなかった。 それが嬉しかった。 和は私が何をしようと見守っててくれるつもりなんだろう。 私は小さく頷いて、手に持ったスティックをもう一度頭上に掲げて言った。 「おーし、じゃ、初合わせいくぞー? 誰かに聴かせるわけじゃないんだし、和もあんまり緊張しなくて大丈夫だからな。 憂ちゃんも純ちゃんも、これまで練習した通りにやってくれれば問題無いから」 三人に声を掛けたけど、梓には何も言わなかった。 こればかりは梓に声を掛けるのが怖かったからじゃない。 梓なら何も言わなくても完璧に合わせてくれるだろうと思ってたからだ。 何かの悩みを抱えたとしても、梓はそういう後輩だ。 純ちゃん達が頷き、梓もそれに続いて頷いた。 よし、今は私の不安の事は忘れよう。 今からは音楽の時間。 音を楽しんで、心を一つにする時なんだから。 私は笑顔を浮かべて、声を上げてスティックを叩く。 「予定通り、一曲目は『翼をください』だ。 いっくぞー! ワン、ツー、スリー、フォー!」 曲が始まる。 私達の思い出の曲……、って言っても、このメンバーは誰も知らないか。 私と澪とムギで初めて合わせられた曲、『翼をください』。 この曲を聴いて、唯は軽音部に入部してくれた私達の大切な曲。 まあ、唯には「あんまり上手くないですね」って言われたんだけどな。 それでも、四人ともずっと覚えてた思い出深い曲だ。 ちなみにこの曲を練習曲にしたいって言い出したのは私だ。 そんなに難しい曲じゃないし、何よりこの曲をまた私の始まりの曲にしたかったんだ。 ほうかごガールズと、この閉ざされた世界での初めての曲に……。 なんて、そんな事は口が裂けても皆には言えないけどな。 でも、私達の初セッションは十秒も経たずして、中断されちゃう事になった。 いや、演奏は完璧だった。 十秒で何が分かるんだって感じだけど、決して悪くなかったと思う。 和の演奏もよかったし、純ちゃんや憂ちゃんの演奏も上手だった。 私だって失敗してないし、梓のギターは完璧だった。 梓のギター……だけは完璧だった。 問題があったのは梓のその歌声だ。 わかばガールズのボーカルは梓だって事もあって、 それを引き継いでほうかごガールズのボーカルも梓がやる事になった。 歌は苦手みたいだけど、さわちゃんと特訓したって言ってたから大丈夫だと思ったんだ。 大丈夫だと思ってたんだ。 だが、しかし! ここまでとは思わなかった……。 梓には悪いが、これほどまでとは思ってなかった……。 失礼を調子で言わせてもらうと、これはひどい。 どうなってんだ……。 何て形容したらいいんだろう……。 見事なくらい音程が一つもあってない。 真面目にやってるのは分かるけど、わざとやってるんじゃないかってレベルだ。 文字にしたら「ぃまあぁ、わったぁしのぉお」っ感じか。 何かの番組で歌が下手な芸能人に歌わせるって番組があったけど、文句無しに出演出来るぞ、梓よ……。 何せその歌声を聴いた和が、惑わされてピアノを弾き間違えちゃったくらいだからな……。 普段冷静な和が惑わされるなんてどんだけだよ……。 たった十秒でここまで場の空気を一変させられるなんて、ある意味才能だ。 逆に褒めた方がいいのかもしれない。 唯ならひょっとしてこっちの方が喜んで……、いや、流石の唯でもそれは無いか。 だが、何つーか……、梓の歌ってここまでのレベルだったっけか? 前にカラオケに行った時、上手い方じゃなかったんだけど、悪くもなかったはずなんだが……。 さわちゃんの特訓のせいで逆に歌が下手になったのか? いやいや、他の事はともかく、音楽に関してはさわちゃんはエキスパートなんだ。 ちゃんと特訓してくれたはずだし、その点に関しては私もさわちゃんを信頼してる。 純ちゃんも私と同じ疑問を持ったんだろう。 困った表情を浮かべて梓に歩み寄り、軽くその肩を叩いて言った。 「ちょっと……、どうしたの、梓! ついこの前までは、合宿の成果でうまく歌えてたじゃん! 何? この二週間で歌い方忘れちゃったの?」 梓は何も言わない。 辛そうな表情を見る限り、自分の歌が酷かったのは自覚してるみたいだ。 純ちゃんの言葉が正しいなら、やっぱりさわちゃんの合宿の成果はあったんだ。 私だって『歌が上達してる』っていう梓の自慢そうなメールをもらってたんだ。 その梓の歌が退化しちゃうなんて、よっぽどの理由があるんだろうか。 ひょっとして、抱えてる悩み事のせいで梓の歌声に影響が……? 「……もん」 顔を赤くして、梓が何事かを呟き始める。 その声は小さ過ぎて聞き取れなかった。 梓に悩みがあるとして、それは一体何なんだろう? 訊くべきなのか一瞬迷ったけど、私は年上で部活の先輩なんだ。 私が訊かなきゃ、きっと梓はその悩みを胸の中に抱え続ける事になる。 だから、私は鼓動する胸を抑えて、梓に訊ねる事にした。 「どうしたんだ、梓? 何か悩んでるんだったら、役に立たないかもしれないけど私が……」 途端、梓がその場に座り込んでむったんを胸の中に抱いた。 泣きそうな声色で、大声を上げる。 「だって、和先輩に歌を聴かれると思ったら、緊張しちゃったんだもん! 下手な歌になっちゃったらって思ったら……、 緊張しちゃって……、音程が分からなくなっちゃったのよおっ!」 そう来たか! あまりにも分かりやすい梓の悩みに、私はつい肩を落としてしまう。 敬語も忘れた梓の必死の様子を見る限り、梓が嘘を吐いてるようにも見えない。 なるほどな……。 悩み事があったから音程を外しちゃったんじゃなくて、歌う事自体が悩み事だったわけか……。 気持ちは分かる。 私も梓と同じくライブで歌った事はこれまでほとんど無い。 カラオケくらいは出来るけど、その程度の歌唱力だ。 人前で歌う事になった時は、やっぱりどうにも緊張しちゃう。 特に梓は自分の歌が上手くないって事を分かってるわけだから、私の何倍も緊張しちゃってるんだろう。 勿体無いな、と思う。 梓はあんなに素敵な演奏をしてるし、 歌の特訓をして上手くなってるらしいのに、 緊張でその力を出せなくなるなんて物凄く勿体無い。 何とかしてやりたいな、と感じた。 梓のためだけじゃなく、私のためにもだ。 私だって完璧な状態の梓の歌と演奏を聴きたいんだ。 最高の演奏を澪達に届けてやりたいんだ。 だから、私のためにも、梓の悩みや緊張を何とかしてやりたくなった。 「なあ、梓……」 ドラムの椅子から立ち上がり、私は梓の近くに歩いていく。 純ちゃんに場所を譲ってもらい、軽く梓の頭に手を載せた。 少しだけ撫でてやる。 「緊張するのは分かる。 私だって歌はあんまり得意じゃないから、梓の気持ちは分かってやれるつもりだ。 でも、やっぱりさ……、緊張なんかで実力を出し切れないのは悔しいだろ? 特に梓はギターは完璧に弾けてるわけだしな。 緊張するってんなら、緊張しなくなるまでずっと付き合うからさ。 だから、そうだな……。 そんなに縮こまらずにもっと前を向いて、自分を解放してやってくれないか? ほら、今から歌う歌は丁度『翼をください』だろ? この歌の歌詞みたいに翼をもらって、背中に翼を生やしてさ、 空を飛んでくくらいの気持ちで開き直って、思いっきり歌ってやってくれよ。 その結果がもし下手な歌だったとしても、私は構わない。 緊張して、自分の実力を出せないって悲しい事だけはやめようぜ。な?」 上手く言えたつもりはない。 だけど、折角特訓した梓の本当の歌声が聴けないのは、私だって嫌なんだ。 だから、精一杯思い付く限りの言葉を梓に届けた。 その内の一つでも梓の心に届けばよかった。 幸い、私の言葉に憂ちゃんや純ちゃんも頷いてくれているみたいだった。 二人で駆け寄って、梓に優しい視線を向ける。 そして、和も優しく微笑みながら、梓に言葉を届けてくれた。 「まあ、人間の背中に翼が生えても、決して飛べないんだけどね」 「うおーいっ!」 つい大声で叫んでしまった。 言葉を届けてはくれたが、それはあんまりと言えばあんまりな言葉だろ、和……。 そんな私の突っ込みを受けても、和は優しい微笑みを崩さなかった。 「皆、知ってると思うけど、鳥は空を飛ぶためにあの姿になったわ。 限りなく揚力を得やすい流線型の骨格にね。 骨の中まで骨粗鬆症みたいに穴だらけにして……。 だから、人間の背中に翼が生えたって、空を飛ぶ事なんて到底無理なのよ。 人間の背中に翼が生えたって、邪魔なだけで完全に無用の長物なのよね」 「それはそうかもしれないけどさ、和……。 今、そんな事言わなくたって……」 「ううん、よく聞いて、律、梓ちゃん。 人間の背中に翼は要らないの。そんな物があったって空は飛べないもの。 でもね……、人間は心の中に翼を持てる生き物だって私は思うのよ」 「心の中に……ですか……?」 梓が顔を上げ、和と視線を合わせる。 瞬間、梓はハッとした表情になった。 多分だけど、和が本当に優しい視線を自分に向けてくれてる事に気付いたからだと思う。 頷きながら、和が言葉を続ける。 「ええ、心の中に。 本当は違うのかもしれないけど、私はこの歌をそう解釈してるわ。 この歌詞の中の人達が欲しいのは実物の翼じゃなくて、心の中の翼……。 大空に飛び立とうとする想いと強い意志だと思うわ。 その意志を持ったから、人は空を飛べるようになったはずよ? 自分の背中にある翼ではないけれど、ほら、飛行機や気球や、多くの手段で……」 心の翼……。 そっか。卒業式の日、唯が言ってたよな。 梓は私達の天使で、私達に翼と羽をくれたんだって。 私達は梓に心の翼を貰った。 その梓に翼が無いなんて事あるもんか。 今は閉じてるだけ。 緊張や不安で羽ばたけないだけなんだ。 和って奴はいつも私の言いたい言葉の、更に一歩先の言葉まで言ってくれるよな。 だからこそ、私は澪の説得を和に任せられた。 和も澪をずっと支えてくれた。 私にはまだそれは出来てない。 特に閉ざされた世界に迷い込んでからは全然だ。 誰かの支えになろうとして、失敗してばっかりだ。 澪に声を掛けられなかったり、ムギを心配させたり、 梓へのからかいを失敗しちゃったり……。 本当にいいとこなしだよ……。 でも、くじけてるわけにもいかない。 私は梓に心の翼を貰った。 今も和の言葉に心の翼を貰えた。 その分、私も梓に心の翼を送らなきゃいけない。 梓はもっともっと広い世界に飛んで行ける奴なんだから。 私はもう一度梓の頭を撫でる。 いや、撫でるって言うよりは、くしゃくしゃに掻いてやった。 流石にくすぐったかったんだろう。 梓はちょっとだけ不満そうな視線を私に向けた。 私は出来る限りの笑顔を梓に向ける。 「羽ばたこうぜ、梓。 何たっておまえは天使なんだからさ。 唯やムギや澪や……、えっと……、 私……にも新しい音楽って翼をくれた奴なんだ。 背中に翼は無くても、心の中には大きな翼を持ってる奴なんだよ」 言ってて、自分の顔が熱くなってくるのを感じる。 和の言葉に乗っかったとは言え、流石に恥ずかしい事を言い過ぎたかもしれない。 梓は静かな視線を私に向けている。 らしくない私の言葉に戸惑ってるんだろうか。 と。 不意に、梓が小さく呟いた。 「天使……ですか……」 すると、憂ちゃんと純ちゃんが頷いて梓の言葉に応じた。 二人とも、真剣な表情だった。 「うん、梓ちゃんって天使だと思うな。 梓ちゃんに聴かせてもらった『天使にふれたよ!』、すっごくいい曲だったから! お姉ちゃんや律さん達が梓ちゃんの事を考えて作った曲なんだよ? そんな曲を作らせてくれる梓ちゃんってすごいと思う。 梓ちゃんって本当に天使なんだなあ……、ってそんな気がするの」 「そうだよ、梓! 澪先輩に天使って言ってもらえてる事、ちゃんと自覚しなきゃ! 悔しいけど、澪先輩やムギ先輩達にとっては梓は天使なんだよ! あー、もう! 羨ましいなあ……!」 純ちゃんの言葉には多分に羨ましさが混じっていたけど、 それだけに素直に言葉だったし、嘘が無いから心に響いた。 私は軽く笑って、「そういうこった」って梓の耳元で囁いてやる。 梓の頬が赤く染まる。 頬を膨らませて、ちょっと不機嫌そうに呟く。 「人の事、天使、天使って言わないでよ、もー……」 嫌がってるわけじゃなくて、照れてるだけだってのはすぐに分かった。 確かに皆から天使って呼ばれるのは恥ずかしいだろう。 私だったら多分恥ずかしさに堪え切れない。 そもそも誰かに天使って呼ばれる事は無いだろうけどさ。 でも、梓は違う。 誰からも天使って呼ばれてもいい子なんだ。 それを誇れとは言わないけど、せめて少しだけは自覚してほしい。 自分は誰かに何かを与えられる人間なんだって。 梓がその場に立ち上がり、私もそれに合わせて立ち上がった。 反っくり返っているのは、まだ照れてるからみたいだ。 でも、そんな状態でも、梓は私達に言ってくれた。 「分かりました……。 分かりましたよ、和先輩、律先輩。 それに憂と純も……。 自分が天使なのかどうかは置いといて、 緊張でちゃんと歌えないなんて申し訳ないですもんね。 そんなの……、皆さんにとって失礼ですもんね……。 だから、私、もっと練習します。 緊張しなくなるように、もっともっと歌います……! それまでご迷惑をお掛けするかもしれませんけど、 和先輩も律先輩もどうかご指導お願いします……!」 梓らしい真面目で真剣な言葉だった。 天使って事に触れてほしくないみたいなのも、何だか梓っぽいよな。 その事について触れようとした瞬間、 私より先に嬉しそうな表情な純ちゃんが梓の頬を指で突いた。 「照れなくてもいいじゃんー。 梓は軽音部公認の天使なんだから、もっと天使って事を自称しちゃいなって。 自分に贈られた曲を耳コピするなんて、 天使みたいに可愛らしい事しちゃってるくせに、恥ずかしがるなんて今更だよー?」 「ちょっと、純! それは先輩達には内緒だって……!」 「いいじゃん、いいじゃん。 減るもんじゃないんだし、ここは先輩達に告白しちゃいなって。 ねえねえ、律先輩、和先輩。 実は梓って『天使にふれたよ!』の楽譜、耳コピだけで書き起こしたんですよー? 可愛いと思いません?」 「純ったらー……!」 歌を失敗した時の何倍も真っ赤になって、 梓が純ちゃんのモコモコツインテールに掴み掛かる。 普段なら純ちゃんも嫌がってたはずだけど、 今回だけは特別って感じで、楽しそうに梓に自分のモコモコを触らせてあげていた。 しかし、耳コピだって? 梓すげーな……、って驚く所が違った。 でも、やっぱ耳コピは凄いぞ。 私なんか耳コピ出来る人達が居るって聞いた事はあるけど、 そんな事やれるとも思わなかったし、やろうと思った事すらない。 そりゃ本当に絶対音感があるんだか無いんだか分からないけど、 とにかく音楽を聴き取る事に掛けては一流の唯がやってたのは見た事はある。 でも、それは唯の耳だけが特別って事なんだ。 普通の人間は、耳コピなんてやろうなんてそうは思わない。 だけど、純ちゃんの言葉が本当なら、梓は耳コピをやったらしい。 そういや『天使にふれたよ!』の楽譜の出所が分かってなかったんだよな。 私達は何度か梓の前で『天使にふれたよ!』を演奏したし、 曲が入ったカセットテープをプレゼントもしたんだけど、楽譜はプレゼントしてなかった。 梓の奴、何故か楽譜だけ受け取らなかったんだよな……。 だから、いつの間にか梓が持ってた『天使にふれたよ!』の楽譜は、 てっきり私の知らない内に唯から憂ちゃん経由で梓に渡されたんだって思ってた。 そう考えるのが普通じゃないか。 どうやら私の予想は違っていたらしい。 自分に贈られた曲を耳コピで楽譜に書き起こすなんて、何やってんだよ、梓は……。 一体、何回聴いたんだろうか……。 いや、何十回か……? 梓のテクニックは確かに凄い。 でも、それは努力で手に入れたものだし、梓自身に絶対音感があるわけでもない。 なのに、梓は私達に贈られた曲を、自分の力で楽譜に書き起こしたんだ……。 何を考えてそんな事をしたのかは分からない。 素直に楽譜を受け取っておけばそんな事をしなくてもよかったはずなのに、 梓は耳コピで楽譜を書き起こして、わかばガールズで練習してたんだ。 多分だけど、私達への答辞みたいな形で、演奏してみせるために……。 ……やっべ。 想いが胸の中から溢れ出しそうになってきた。 気を抜けば泣いちゃいそうだ。 わかばガールズで練習してた曲を引き継ぐ形で、今、ほうかごガールズは同じ曲を練習してる。 初心者も居る事もあって、わかばガールズが練習してた曲は二曲。 『天使にふれたよ!』と『U I』だ。 何となく感じてなくもなかったけど、純ちゃんのおかげで今はっきりと確信出来た。 梓は自分達に贈られた曲を自分達で演奏する事で、新しい自分達を見てもらいたかったんだ。 『先輩方に贈られた曲を演奏出来るくらい、私達は成長したんですよ』って……。 何だよ、もう……。 泣いちゃいそうになるじゃないか。 梓の奴、後輩の鑑過ぎだろ……。 そんな事されちゃったら、溢れる涙を止められる自信が無いぞ……。 複雑な気持ちが私の中に生まれるのを感じる。 梓の手助けが出来る事の嬉しい気持ちと、 何も知らずにわかばガールズの演奏を聴きたかったなって勿体無さを感じる気持ち。 その両方が同時に湧き上がって来ていた。 両方とも私の本音だったけど、片方の気持ちが少しだけ勝った。 勿体無くも感じるけど、それよりもやっぱり梓の手伝いを出来る方が嬉しい。 梓にだけ羽ばたけなんて言ってられないよな……。 私も、羽ばたかなきゃいけないよな、精一杯。 それが私に出来る事なんだ。 28
https://w.atwiki.jp/dq_dictionary_2han/pages/4946.html
概要 ゲームのデータをコピーする行為を禁止するシステム。 DS作品において違法コピー対策として実装されているものと、トルネコ3にてゲームバランス調整として実装されているものが存在する。 Ⅴ(DS版)・Ⅵ(DS版)・Ⅸ 所謂「マジコン」を用いたプレイへの対策。 以前からDSソフトのROMを不正にバックアップしたり、違法コピーされたバックアップファイルを「マジックコンピュータ」(通称マジコン)と呼ばれる特殊な機械を用いてプレイする行為が、多くの心無いプレイヤーによって行われていた。 当然ながらメーカー側も黙っているわけではなく様々な対策を行っている。 ドラクエシリーズにおいてもDS版Ⅴで初めてマジコン対策としてコピーガードが施された。 内容は不正にコピーされたソフトでゲームを始めると、いつまでたっても船が最初のビスタ港に着かないというもの。 既に正規発売日の前日の16日頃からネット上に違法コピーデータが出回っていたらしいが、 このデータでプレイした数人が前述の内容をネット掲示板に書き込んだため「ついにメーカー側も対策を仕込んだか」などと話題になった。 しかしながら、マジコンユーザー側もすぐさま対策に乗り出し、結局正規発売開始からわずか6時間後にコピーガードを破る改造コードが出回った為、ザル警備同然になってしまった。 Ⅸにおいては、違法データで起動すると最序盤でフリーズを起こすようになっていたが、やはりあっさり突破されてしまった。 DS版ⅥにおいてもⅤと同様の措置が取られた。 不正なROMと判断されると、オープニングのムドー城のイベントを済ませてもターニアに起こしてもらえず、延々と悪夢の中を彷徨うハメになる。 しかし、こちらもやはり以下同文。 結局のところメーカー側とマジコンユーザー側のいたちごっこが続いているのが現状のようである。 無論ドラクエ、いやゲームを本当に愛する者であるならばこのような違法なコピーデータなどには絶対に手を出してはいけない。 また、現実における出来事を皮肉ったジョーク記事で知られている「虚構新聞社」においても、ドラクエⅨのマジコン対策をネタにしたジョーク記事が掲載されたが、これが本当だったら良かったのにと思った人も多いかもしれない。 なお、違法コピーデータの配信やダウンロードは当然ながら法律で禁じられており、現在のゲームは必ず起動直後にこれらの行為を禁止する注意書きが表示されるようになっている。 トルネコ3(PS2版) 別のメモリーカードにデータをコピーすることを禁止するというシステム。 何故このような措置が取られているかというと、理由の一つとして【アイテム交換所】の存在が挙げられる。 このアイテム交換所は同じメモリーカード、または違うメモリーカード内の異なる冒険の書同士でアイテム交換ができるというものだが、 もしデータのコピーを許してしまった場合、アイテムの複製が可能となってしまうからだ。 そして、本命と思われる理由がもう一つあり、「冒険に保険をかけることを防ぐ」という理由がある。 エンディング後のダンジョンや【バリナボチャレンジモード】では、ダンジョンに入る前に強制セーブがされ、中断をせずに電源を切ると強制的にダンジョン内で倒れたことにされる仕様がなされている。 貴重なアイテムを持ち込んで倒れてしまった場合、「リセットをしてアイテムを失った事を無かったことにする」という行為ができないのだ。 しかし、冒険の書のコピーを許してしまうとこれらの仕様はまったく意味が無くなってしまう。 この保険をかけるという行為は持ち込み不可ダンジョンでも有効で、 「特定の階層で中断した後にそのデータをコピーして、途中で倒れてしまったらそのコピーしたデータからやり直す」という暴挙も可能。 なお、トルネコ2ではデータのコピーは可能となっており、公式攻略本でもテクニックの一つとして紹介されている。 公式でコピーが認められていた2から随分と厳しくなったように見えるが(難易度という点では相当厳しくなってはいるが)、不思議のダンジョンシリーズではトルネコ2のように保険をかけられる作品の方が珍しい。 (エンディング前のダンジョンでは保険をかけられる作品も少なくは無いのだが) 実例として、トルネコ1ではゲーム内で冒険の書の複製は可能だが、ダンジョンで中断したデータを複製するとその冒険は無かったことになる仕様。 また、ダンジョン内はオートセーブがなされ、冒険の保険はかけられないようになっている。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/18247.html
「いい考えね、純ちゃん。 私もそれは完全に失念してたわ。 そうよね。折角のほうかごガールズの初ライブだもの。 しっかり写真で残したいわよね……。 思い付いてくれてありがとう、純ちゃん」 まさか元生徒会長の和に褒められるとは思ってなかったんだろう。 純ちゃんはモコモコを軽く揺らしながら、ちょっと顔を赤くして笑った。 「えへへ、どういたしまして。 記念日ですもん。形としても残したいじゃないですか。 あ、そうだ。 これ、そろそろ現像が終わったはずなんですけど……」 言って、純ちゃんはさっき撮った写真を憂ちゃん達と一緒に覗き込む。 私と梓の方からは角度的に見えない。 どんな写真になっているのかは、純ちゃん達の反応から想像するしかなかった。 「あら」 「わあっ」 「いい写真でしょー?」 和と憂ちゃんの感嘆の声が上がり、純ちゃんが鼻高々に腰に手を当てる。 何だよ……、どんな写真が撮れてるってんだ……? すっげー気になる……! そもそも被写体は私達じゃんか。 勝手に撮られて、勝手に感心されるのは恥ずかし過ぎる。 「ちょっとちょっと……! 私にも写真見せてくれって……!」 「私にも見せなさいよ、純ー!」 私達が口を尖らせて言うと、 純ちゃんが笑顔のままでその写真を差し出してくれた。 梓のツインテールを離して写真を受け取ろうとして……、 途中で思い直して右手だけを離し、左手で梓の頭を鷲掴みにした。 「ちょっ……! 何するんですか、律先輩……! 離してくださいよー……!」 梓が頬を膨らませて抵抗したけど、 私はその言葉を聞いてやるわけにはいかなかった。 はい、非常に嫌な予感がします。 いや、もう確信って言ってやってもいいんじゃないかな。 純ちゃんが急に私達の写真を撮った理由……。 その写真を見た和と憂ちゃんの反応……。 その二点から導かれる答えは一つ……! 「すまん、梓。 写真は私が先に見させてもらう。 それで問題が無ければおまえにも見せてやるから、ちょっと待っててくれ」 「何なんですか、それー……!」 まだ抵抗してる梓の頭を左手で掴んだまま、 私は右手を伸ばして、純ちゃんから写真を受け取る。 返って来たテストの点数をチェックする時みたいに、ちょっと薄目で確認してみる。 ほとんど確定してるけど、どうか変な写真になってませんように……! 「うげっ!」 一目見た途端、思わず変な声が漏れた。 分かってはいた事だけど、私の願いは音を立てて崩れ去ってしまったみたいだ。 何なんだよ、この写真は……。 私は一瞬にして制服のポケットの中にその写真を入れると、掴んでいた梓の頭を解放してやった。 吹けもしない口笛を吹く振りをして、梓から視線を逸らしてやる。 「吹けないのに口笛っぽい声出さないで下さいよ……、じゃなくて! 一体、どんな写真だったんですかっ? 私にも見せて下さいよー!」 「この写真は封印します」 「それ前言った私の台詞じゃないですかー!」 そう叫びはしたけど、梓は無理矢理私のポケットに手を突っ込んだりはしなかった。 その辺、常識があって、私の気持ちを尊重してくれる後輩で助かる。 本当はそんな梓の願いを叶えてやりたくはある。 でも、悪いとは思うんだけど、そうするわけにはいかなかった。 いくら何でも、この写真を梓に見せてやるわけにはいかない。 思い出すだけで恥ずかしくなる。 私の予感通り、写真には嬉しそうな表情の梓が写ってた。 私にツインテールを引っ張られながらも、幸せな表情の梓が……。 いや、それだけならいい。 それだけなら梓に見せても問題無いし、 「嬉しそうな顔しやがって」ってからかってやる事も出来た。 問題なのは写真に写ってるもう一人の人物……、 つまり、私の表情だった。 写真の中で、私は笑顔で梓のツインテールを引っ張っていたんだ。 それも単なる笑顔じゃなくて、 私にもこんな表情が出来るんだ、って思えるくらいの幸せそうな笑顔で……。 こんな写真見せられるかよ……。 他の誰かに見せられたって、梓にだけは絶対に見せられない……。 うわあああああ! 何か私、今すっごく恥ずかしい! 私ってひょっとして自分で思ってる以上に梓の事が大切なのか? いや、一人しか居ない後輩だから、 楽しい部活動くらいは経験させてやりたいって思ってたけどさあ……! ……うん、今は深く考えるのはやめよう。 とりあえず、この写真だけは厳重に封印しとかなきゃな……。 「律先輩……?」 写真より私の様子が変な事の方が気になったらしい。 梓が首を傾げながら、心配そうな表情で私の顔を覗き込んで来る。 うっ……、そんな顔されると何か罪悪感が……。 私はわざとらしく咳払いすると、何とか話題を変えてみせる。 「それより純ちゃん、カメラ持って来るなんていい判断だよ! 澪の奴も写真が好きだからさ、 あいつにでも渡してライブの様子を撮りまくってもらおうぜ!」 「あ、律先輩、誤魔化しましたね。 まあ……、いいですけどね……」 梓が呟きながら苦笑する。 どうやら写真を気にするのもやめてくれたみたいだ。 ごめん、梓。 いつか……、いつかは分かんないけど……、 おまえに見せられるって思えたら、この写真、見せるからさ……。 「そうですね!」 嬉しそうな顔で純ちゃんが私の方に駆けて来る。 その後から和と憂ちゃんも続いた。 純ちゃんが首から掛けていたカメラを外して、私に手渡してくれた。 「私達の勇姿、澪先輩にしっかり写してもらっちゃいましょう! 先輩達を泣かせちゃうくらいのライブにしちゃいましょうよ! あ、澪先輩には律先輩からカメラ渡して下さいね。 私からカメラ渡すのって、ちょっと恥ずかしくて……」 純ちゃんが可愛らしい照れ笑いを浮かべる。 澪の素の姿を知ってても、まだ澪に憧れてるんだろう。 あいつの何処に憧れてるのかはよく分かんないけど、幼馴染みとしてはちょっと嬉しいかもな。 私は軽く笑って、純ちゃんの頭に軽く手を置いた。 「了解だ。澪には私からカメラを渡しとくよ。 あ、でも、それより先に……」 言い様、私は皆の身体を自分の方に引き寄せた。 引き寄せられながら、和が首を傾げて私に訊ねる。 「どうしたのよ、律?」 「集合写真だよ、集合写真! 私達、ほうかごガールズの記念すべき最初の集合写真だ! 撮った後は和もほうかごガールズのマーク書くのを頼むぜ! こりゃ将来的に高く売れるぞー!」 「売る気なんですかっ?」 梓が呆れた表情で突っ込んでから、すぐに笑顔になった。 売るかどうかはともかく、集合写真ってアイディアは悪くないと思ってくれたんだろう。 視線を向けてみると、和達も嬉しそうな表情で笑ってくれていた。 本当なら組めるはずもなかったドリームバンド、ほうかごガールズ。 実力としてはまだまだだと思うけど、いい曲を皆に、自分達に届けてやりたい。 「よっしゃあっ!」 教室が揺れるくらいの大声を出してから、皆をフレームの中に入るよう集める。 腕を精一杯伸ばして、出来る限りの笑顔を浮かべてみせる。 「ほうかごガールズーッ! ファイッ! オーッ!」 「ファイ、オーッ!」 「声が小さーい!」 「ファイッ! オーッ!」 皆の声が揃う。 そして、笑い出す。 それは新しい門出への決意と覚悟の顔。 元の世界には戻りたい。 でも、戻れなくたって、八人でなら乗り越えていけるはずだ。 それは形こそ変だけど、映画のハッピーエンドに相応しいシーンに思えた。 未来に進む決心を持てた私達のハッピーエンドだ。 映画だったら、いい終わり方だったと思う。 希望に満ちたいいラストじゃないか。 まあ、勿論、まだまだ現実は続いていくんだけどな。 ライブはこれから始まるんだし、 この世界がどう転ぶか分かったもんじゃない。 でも、この時、私達が笑顔を浮かべられた事だけは確かなはずだ。 そのはずなんだ。 そう思いながら、私はカメラのシャッターを押した。 夢みたいなバンド……、 ほうかごガールズの姿を写真に収めるために。 ◎ 集合写真を撮り終え、 ほうかごガールズのマークを和に書いてもらった後、 写真は梓に渡してから、私以外の四人で澪達を呼びに行ってもらった。 澪達は部室で待ってるはずだから、帰ってくるまで十分くらいは掛かるだろう。 私は急いで最後の準備を始める。 私だけ残ったのはそのためだ。 最後の準備……って言っても、大した事をするわけじゃない。 ポケットに入れておいたマジックを取り出し、私は自分のスティックにマークを書いた。 わかばマークとコーヒーカップを合体させた変なマーク……。 勿論、ほうかごガールズのマークだ。 実は和の書いたマークを見ながら、隠れて書く練習をしてたんだよな。 うん、我ながら中々いい出来だ。 頷いてから、次に梓達の置いて行ったピックにもマークを書いていく。 勝手に書くのは悪い気もするけど、皆、怒ったりはしないはずだ。 全部のピックに書き終えると、私はそのピックを自分のポケットの中に入れた。 帰って来た後、自分のピックを探す三人に渡そう。 どんな反応をするんだろうな……。 憂ちゃんは喜んで、純ちゃんが苦笑して、 梓が「勝手な事しないで下さい」って頬を膨らませるかな。 それを和が傍から見ていてくれる……って所だろう。 その時がちょっと楽しみだ。 澪達が来たら、ひとまずMCを始めてやるかな。 MCの担当は梓だ。 あいつのMCはどんな感じになるんだろう。 何度か見た事はあるけど、あいつがメインでMCをやった事は無い。 現部長として練習もしてるだろうから、どんな語りを見せてくれるか楽しみだな。 演奏する曲は『天使にふれたよ!』と『U I』だ。 二曲しかないけど、二曲だけに絞ったからこそ、いい感じの曲に仕上げられたはずだ。 和のピアノ……、じゃなくて、 キーボードのレベルもかなりのものになったし、 梓の歌だってかなり聴けるレベルになってきたと思う。 『天使にふれたよ!』は五人で分担して歌うし、 『U I』でもコーラスでフォローするつもりだから、梓の歌も何とかなるだろう。 まあ、もしアンコールがあったら、『翼をください』を演奏するのも悪くないかな。 ……にしても、だ。 ピックにマーク書くだけなら、何も一人だけ残る必要は無かったよな……。 所要時間、二分も経ってねーよ……。 残り八分は待たなきゃいけねーのか……。 携帯も無い状態で八分も待つのは結構辛い。 最後の練習をするってのもいいけど、 八分じゃちょっと中途半端だしなあ……。 ま、いいか。 教室でゆっくりしてりゃ、すぐ皆も来るだろ。 私達の元教室ってのも結構懐かしいしな。 閉ざされた世界に迷い込んで以来、実は意図的にこの教室に来るのを私は避けてた。 深い理由があるわけじゃない。 もう私達の物じゃない教室を見るのが何となく嫌だっただけだ。 知らない生徒達の物になった教室を見て、昔を思い出しちゃうのが怖かっただけだ。 でも、久々に勇気を出して来てみて、ちょっと安心したかな。 教室自体はあんまり変わってないみたいだし、 切なさとかより懐かしい気持ちの方が大きい気がする。 半年前の事なのに、もう懐かしいよな……。 そうそう、唯と授業中によく手紙を回してたっけ。 何となく思い付いて、私は前に唯が使ってた机に手を入れてみる。 唯の机は窓際の一番後ろだから、 机を寄せて舞台にしているとは言え、すぐに見つけられたからだ。 お、夏休みだってのに、机の中に教科書と何かの紙が入ってるじゃねーか。 前の持ち主と同じく、結構適当な生徒が使ってんのかな? 苦笑しながら、手に触れた紙を適当に机の上に出してみる。 途端、息を呑んだ。 紙には見覚えのある絵と癖のある文字が書かれていた。 『おまえのうしろに真っ白いイルカの親子が』という文字と。 我ながら下手糞なイルカの絵。 我ながら、だ。 そう、それは間違いなく、私がずっと前に唯に回した手紙だった。 こんな事があるか、と思った。 この机を使ってるのはもう別の生徒のはずだし、 大体、私が唯に回した手紙はムギが全部家に持って帰ってる。 じゃあ、これはどういう事だ? 誰かが私と全く同じ手紙を書いたってか? そんなのあるかよ、どんな偶然だよ、それは。 だったら、ムギがわざわざ自宅から手紙を持って来て、 何の意味も無く唯の机に私の手紙を入れたってのかよ? それだって有り得るもんか。 考えられる可能性はただ一つだけ。 やっぱりこの世界は誰かの夢の中だって事だ。 夢の中ってだけなら、澪や和と何度も話し合った事だし、別に驚く事じゃない。 驚くべき点は一つ。 中途半端なくせに、この夢の世界が私達の事に妙に詳しいって事だ。 そうでなきゃ、こんな私の書いた手紙なんて再現出来るもんか。 つまり、それは、やっぱり……。 そうだ。 考えてないわけじゃなかった。 一番不自然だと思ってたのは、何でこの世界に迷い込んだのが私達なのかって事だ。 他の誰でもいいじゃないか。 それこそ私達だけじゃなく、 菫ちゃんやさわちゃんや信代やいちご……、 そんな私達の知り合いの誰かが居たっておかしくなかった。 でも、この世界には選ばれたみたいに私達八人しか居ない。 選ばれたみたいに、じゃない。 誰かに選ばれたんだ。 いや、誰かに、でもない。 私達八人の中の誰かに選ばれたんだ。 そりゃそうだ。 これだけ所々中途半端に、 でも、妙な所だけ詳しい世界を造り上げるなんて、私達以外の誰かに出来るわけがない。 この閉ざされた世界は私達の中の誰かの心の中の世界なんだ、きっと。 原因は分からない。理由も分からない。 でも、多分、そうなんだろうなって思う。 謎が解決した昂揚感は沸いて来なかった。 分かって、どうなる? 分かって、どうするんだ? この夢を見てる誰かを探り出して、問い詰めるか? そんな事したって、現状がどうにかなるとは思えない。 急に。 「りっちゃん、おいっす!」 能天気な声を上げて、唯が教室に入って来た。 どうやら唯達を連れて、梓達が戻って来たらしい。 私は手紙を机の中に戻して、どうにか笑顔を浮かべてみせる。 「おいっす、唯。んじゃ、ライブ始めるぞー」 言いながら、唯の後に続いて来た澪にポラロイドカメラを手渡す。 澪の顔は見れなかった。 私の顔をもう少しは見られたくなかったからだ。 「写真頼むぜ!」とそれだけ言って、机の上に登ってドラムの椅子に腰掛ける。 やめよう。 今は余計な事を考えるな。 今はライブを開催して、未来に進む決心をしてやる時なんだ。 犯人捜しなんかしたって、何の解決にもならないんだから。 三回、深呼吸。 「あー、りっちゃん、和ちゃんと一緒で制服着てるー。 二人とも女子大生なのに変なんだー」 そう無邪気に言う唯の言葉には逆に救われた。 普段通りでいいんだ、今は。 見回してみると、澪だけ少し首を傾げてたけど、ムギは私の制服姿を見て微笑んでいた。 澪はちょっとおかしかった私の様子を疑問に思ってるんだろう。 大丈夫だよ、澪……。 もうちょっとしたら、胸の鼓動も落ち着くと思うからさ……。 「それじゃあ、私達のライブを始めますね!」 嬉しそうな表情で梓が宣言してから机の上に登る。 純ちゃん、憂ちゃん、和がそれに続く。 四人の嬉しそうな視線が私に集まる。 皆、これからのライブを楽しみにしてるんだ。 だったら、私も余計な事は考えずに楽しまないとな。 この世界の事は、後でいくらでも考えられるんだから。 「これから私達が演奏する曲は、先輩達もよく知ってる曲なんですけど……。 あれ……? おかしいな……?」 梓の言葉が途中で止まる。 どうやら自分のピックを探しているらしい。 「おっと……」 私は立ち上がって、梓に近付いていく。 やばいやばい、すっかり忘れてた。 ちゃんと梓達三人にピックを渡しとかなきゃな。 ピックを渡し終わったら、いよいよライブの始まりだ。 そういやまだ澪達にはバンドの名前も教えてなかったしな。 梓が恥ずかしがりながらバンド名を伝える姿が目に浮かぶ。 ははっ、何か面白い。 「悪い悪い、梓。 ピックなら私が持ってるんだよな。 純も憂もすぐに行くから待って……」 32
https://w.atwiki.jp/jcbr/pages/495.html
0375:そして扉は閉ざされた 彼女の前には二つの扉。血塗られた修羅道へと続く、真っ赤な扉。光に溢れる日常へと続く、山吹色の扉。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 『 ……ではまた六時間後。 皆さんのご武運を、心よりお祈りしていますよ。 』 脳裏に響く、忌まわしい主催者たちの言葉。 その言葉は、屋内にいた三人に、三者三様の反応をもたらした。その声は―― (若島津って人が、死んだ?!殺された?!) 一人の少年には、警戒心を。 クールな態度を崩さないまま、取り出したのはラケット。後ろ手に隠すは、3個の飛礫。 「ムニャ……て、何だこの状況ォォォォォ?!って、お姉さん誰ェェェェェ?!」 一人の少年の眠りを覚まし。 「動くな、動かなければ、楽に殺してやる」 一人の少女に、その決意を取り戻させた。 それは、刹那の出来事。一瞬にも満たぬ間が流れ、交錯。 飛び退るように、新八が後ろに下がり。 斗貴子の脚より展開された死神の鎌の一つが、新八の右腕を深く抉り取り。 越前が打ち込んだ数個の飛礫が、残り三つの死神の鎌により、空しく弾き飛ばされ。 一呼吸の間のあと、長方形の部屋の中。越前と新八は、斗貴子を中心とした点対称な位置に移動していた。 其々に向けられるのは、一対の切っ先。それは、戦乙女の装束。戦意の具現。処刑鎌、バルキリースカートのロボットアーム。 またも、静寂。それも、数瞬。 「イッッッッッッッッッッッデェェェェェェェェェェェェェェェェッッッッッッッッッッッッ!! なんじゃこりゃぁぁぁぁぁッッッッッッ!!!!!」 静寂は、叫びによって破られる。と、同時に、斗貴子は全力でバルキリースカートを床に叩きつけ、反動で宙に舞う。 その姿は、まさに北欧神話のヴァルキリーのようで。 死者を迎える、死神に似た姿を一瞬だけ晒し、そのまま二人の視界から消え失せる。夢幻の如く。 「上から来るぞ!気をつけろ!!」 「まだまだだね!!」 降り注ぐ、二対の処刑鎌。荷物を上に放り投げ。転がるように、いや、実際に転がりつつも、天より降りた死の腕を躱そうとする越前。 灼熱感。脇腹が裂け、鮮血が舞う。が、かろうじて致命の一撃を避けることには成功。 放り投げた荷物は身代わりとなり、文字通り八つ裂きに。その臓物である越前の支給品や、支給食糧の焼きビーフンをブチ撒ける。 そのまま転がりつつも新八の傍に行き、斗貴子を睨みつける。瞳に宿るは、涼しげで、それでいて強靭な、意志の光。 「ねぇ、違うと思うけど、アレが姉崎サン?」 「違うよ!姉崎さんは…なんというか、もっと母性に溢れた…そう、ヒロインみたいな人だよ!!」 「じゃぁ、あれは姉崎サンじゃないんだね」 「あんな地獄のテロリストなヒロインがいるかぁぁぁぁ!! あんなのが居たら、即打ち切りだよ!!最終回は赤丸ジャンプならぬ、革マルジャンプ行きだよ!!!」 「何言ってんの?」 「とにかく、アレは姉崎さんじゃない!地獄の偽乳特戦隊!!」 ――似ている。 それが、斗貴子の感想。メガネの少年が、野球帽の少年が(何やら聞き捨てならない単語が聞こえた気がしたが)、 彼らの瞳の奥に輝く、強い意志の輝きが、あの、若い…いや、幼い錬金の戦士と。 だからだろうか、先程、メガネの少年を、野球帽の少年を殺しきれなかったのは。 未だに、自分の中には迷いがあるというのだろうか。 そんなものは、あの青年…クリリンを殺した際に、疾うに何処かへ捨てたはずなのに。 目まぐるしく互いの位置は入れ替わり。 扉を背にした斗貴子。窓を背にした、新八と越前。 翼を広げるかのごとく、バルキリースカートを拡げると、斗貴子は身体を沈める。 狩りが、はじまる――― ―――その前に、二人の少年は、またもや、転げるように窓から飛び出した。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 走る、走る、ひたすら走る。二人は走る、ただ走る。 琵琶湖に沿って走り、走る。血の道標を道程に刻んで、それでも。それでも逃げるために。命を長引かせるために。 逃げるために。仲間に、危険を知らせるために。仲間の命を、長引かせるために。 「アンタ、ドナウ川の水底みたいな色になってるよ、目が。乾センパイの特製ドリンク飲んだ連中みたいに」 「毒性ドリンク?ハハ…ウチの姉上じゃないんだから…」 「やっぱ、少し休んだほうがよくない?」 浅くない傷を負っているのは新八。深手の上での全力疾走。 彼の右腕からは少なくない量の血が流れ、素人目にも危険なことは見て取れた。 先程の凶悪女が追ってきていないことを、それとなく確認し、小休止。 力なく崩折れる新八を見て、かろうじて持ち出したマ○ロンと破いたTシャツで応急処置を施す。 気休めに過ぎないと分かってはいても、越前はそうせざるにはいられなかった。 「夢を…見てたんだ。姉上に会う夢を」 傷が熱を持ちつつあるのか、うわ言のように喋りだす新八。 「誰かが犠牲になって平和が戻ってくるのなら、そんなの安いものだって姉上は言ってた…」 口を挟むことなく、応急処置を続ける越前。 もはや、誰かが聞いていようと聞いていまいとどうでもいいのか、新八の言葉は止まらない。 「だから、僕は言ってやったんだ。そんな平和、僕は認めないって」 「そんなの、オレだって認めない」 もはや、声が耳に届いているのかも定かではない。自分の腹にも端切れを巻きながら、それでも、越前は言葉を紡ぐ。 「オレだって、まだやらなきゃいけないことがある。 俺が殺した子供に謝らなきゃいけない。守れなかった、竜崎のことも謝らなきゃいけない。 死んじゃった、乾センパイの分まで、青学を支えていかなきゃいけない。誰かのための犠牲になるなんて真っ平だ」 その言葉を皮切りに、新八の身体を担ぐ。体格の差は歴然。だが、それでも―― 「オレのための犠牲もいらない。アンタが死ぬコトだって、認めない」 昨日、琵琶湖で会った連中、そのうち一人は警察官だと言っていた。 ならば、ただの中学生に過ぎない自分よりも怪我の対処には詳しいだろう。 「生きて、帰ろう…新八サン」 大地を踏みしめ、彼等の逃避行は続く。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 斗貴子が直に少年たちを追わなかったのには、理由がある。 少なくとも、彼女はそうだと思い込んでいる。理由があるからこそ、あの少年たちを追わなかったのだと。 理由の一つ。それは、散弾銃。 野球帽の少年に、ベッドの下に蹴りこまれたソレは非常に有用な武器だ。回収していかなければ、今後の行動に支障が出る。 理由の一つ。それは、彼女の左目に装着されたスカウター。 これさえあれば、少年たちがどれだけ逃げようと、たちどころに捕捉することが出来る。 理由の一つ。それは、少年たちがいずれも手負いであるということ。 傷を抱えたままでは、例え斗貴子がこの場で些か時間を費やしたとて、スカウターの有効範囲から逃れるは不可能。 ならば、万全を期すため。この場で散弾銃を回収し、彼等の体力が尽きたところで殺す。確実に、殺す。 (カズキ…こんな私を見て、君はいったいなんと言うのだろうな…) 完膚なきまでに堕ちた自分の思考を省みて、薄く笑う。己の顔の傷跡を、微かに擦りながら彼女の独白は続く。 (何が苦痛を与えずに、だ。結局、年端もいかない少年二人に傷を負わせ、あまつさえ好都合と考えている自分がいる。 全員を救うためと言いつつ、やっていることは他人に不幸を振りまく蛮行。まるで、ホムンクルスのような、な。 それでいて、覚悟が足りないために、あの少年たちに要らぬ苦痛を強いている… 錬金の戦士としても、人間としても、もう、私にはキミの傍にいる資格は無いな) 彼女の前には二つの扉。血塗られた修羅道へと続く、真っ赤な扉。光に溢れる日常へと続く、山吹色の扉。 彼女が選ぶは獣道。死んで死なせて、殺して殺される畜生道。彼女が閉ざすは、焦がれて焦がれた、日常へ続く蜘蛛の糸。 ロボットアームが持ち上げられる。死の先端が、彼女の頬に触れ、そのまま、斜一文字に鮮血を散らす。 少女の貌に刻まれたのは、醜い一筋の傷跡。本来の傷跡と相まって、彼女の顔には十字架のような紅が顕れる。 「これは、決別の証だ。カズキ…キミとの。望み続けた、平和な日常との。 もとより、私にそんな資格など無かった…でも!! キミの…クリリン君の…月君の…あの少年たちの…皆の日常は、必ず取り戻す!!」 行くのは、もう、戦乙女などではない。 戦いに赴くのは…征くのは、十字架を背負った、死神が独り。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「オイ、志村!」 ――なんだ、No2じゃないか。今まで何処に行ってたんだ? 「なんだじゃねーよッ!オマエこそ、今にも死にそうじゃねーか!!」 ――そうだ!No2、姉崎さんも!!あの小屋に戻っちゃ駄目だ!地獄凶悪ミニスカ殺人少女にSATSUGAIされるぞ!! 「なんだその属性の数?!…て、すっかりオマエに毒されちまったな」 ――お通ちゃんの魅力は世界を超えるんだ!!ならば、寺門通ファンクラブの我々の価値観が融合していくことなど、至極当然!! 今まで何を聞いてたんだ、No2!さぁ、素お通ちゃんコールを10セット追加だ! さぁ!L! O! V! E! お! つ! う!!はい!! 「ハハ、それだけ元気ならわざわざ来ることもなかったな」 ――オイ、No2?!No2?! 「若島津だ…じゃあな、隊長。生きろよ」 ――No2? 「誰がNo2だ、誰が」 ――ゲゲェーッ!?No2が銀さんに!?てことは、何?これ走馬灯か何か? 「いや、悩めるオタク少年にアドバイスを…て、痛!お前、何殴ってんの?折角来てやった、皆の銀さんにヒドくない?!」 ――悪・霊・退・散~~~~~~ッ!!僕はまだ死ねないんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!! 「フフフ…この銀さんを退けても、第二、第三の刺客が…」 ――なんかキャラ違くないですか?て、刺客ゥゥゥゥゥゥゥ~~?! 神楽ちゃん?沖田さん?冴子さん?って、キャサリンお前はまだ死んでねぇだろぉがぁぁぁぁぁぁぁぁッ! というか、お登勢さん!アンタ、年が年だけに洒落になんねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!何コレ?イジメ?!志村新八握手会か何か?! 「新八…どれだけのヤツが、オマエに生きていて欲しいと思っているか…よく考えて、そして背負えよ」 ――銀さん?カッコつけるのはいいけど、この長蛇の列をなんとかしてからいけぇぇぇぇぇぇッ!!!銀さん?!銀さん?! ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 越前に背負われ、朦朧とした意識で歩くは、侍の血を継ぐ少年、志村新八。彼の瞳から、一筋の涙が流れた(心労で)。 【滋賀県~京都府 朝】 【志村新八@銀魂】 [状態]:重い疲労、全身所々に擦過傷、特に右腕が酷く、人差し指・中指・薬指が骨折、上腕部に大きな切傷 顔面にダメージ、歯数本破損、朦朧、たんこぶ多数、出血多量 [装備]:無し [道具]:荷物一式、 火口の荷物(半分の食料) 毒牙の鎖@ダイの大冒険(一かすりしただけでも死に至る猛毒が回るアクセサリー型武器) [思考]:1、半覚醒 2、若島津との合流(眠っていたため、若島津の死亡宣告は曖昧な認識) 3、藍染の計画を阻止。 4、まもりを守る。 5、銀時、神楽、沖田、冴子の分も生きる(絶対に死なない)。 6、主催者につっこむ(主催者の打倒)。 【越前リョーマ@テニスの王子様】 [状態]:非親衛隊員、重い疲労、脇腹に軽度の切傷 [装備]:線路で拾った石×1 [道具]:マキ○ン [思考]:1、新八を死なせたくない。なんとか出来る人物を探す。 2、藍染の計画を阻止。 3、情報を集めながらとりあえず地元である東京へ向かう。 4、乾の死を悼む 5、落ち着くまで、新八に若島津の死は伝えない 6、生き残って罪を償う 【滋賀県 琵琶湖畔の小屋/朝】 【津村斗貴子@武装練金】 [状態]:肉体的・精神的に軽度の疲労、左肋骨二本破砕(サクラの治療により、痛みは引きました) 顔面に新たな傷、ゲームに乗る決意、核鉄により常時ヒーリング [装備]:核鉄C@武装練金、リーダーバッヂ@世紀末リーダー伝たけし!、スカウター@DRAGON BALL [道具]:荷物一式(食料と水を四人分、一食分消費)、ダイの剣@ダイの大冒険、 ショットガン 真空の斧@ダイの大冒険、首さすまた@地獄先生ぬ~べ~、『衝突』@HUNTER×HUNTER、子供用の下着 [思考] 1:少年らを追跡、殺害 2:参加者を減らし、ピッコロを優勝させる。 3:友情マン、吸血鬼を警戒。 4:もう知り合いには会っても躊躇はしない。 時系列順で読む Back 崩れ落ちるジェンガのように Next 暗雲に包まれし世界 投下順で読む Back 崩れ落ちるジェンガのように Next 仙道の決意 365:ボケも貫けばつっこみになる 志村新八 384:暴走列島~信念~ 365:ボケも貫けばつっこみになる 越前リョーマ 384:暴走列島~信念~ 365:ボケも貫けばつっこみになる 津村斗貴子 384:暴走列島~信念~