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2014ULTRARARE VOL.2 カードNo TEAM 選手名 POS 投 打 球 変 コ ス 守 計 球種 スキル ピ 左 強 ラ キ ノ ク 疲 安 速 P M 走 送 守 計 守備適性 チ 左 バ 盗 弾 エ 走 送 安 捕 E14UR001 楽天 藤田 一也 二塁 右 左 61 84 72 74 93 384 二遊B 三C 逆境 流し打ち 内野安打 満塁 固め打ち 守備職人 スライディング 3 3 4 2 3 4 3 3 3 1 E14UR002 西武 高橋 朋己 抑え 左 左 87 57 69 60 55 328 スライダー3 フォーク2 剛球 3 3 3 3 3 4 3 2 3 4 E14UR003 ロッテ 角中 勝也 右翼 右 左 70 83 76 77 67 373 左中右C AH 流し打ち 内野安打 選球眼 3 4 3 3 3 3 4 3 3 1 E14UR004 ソフトバンク 長谷川 勇也 右翼 右 左 79 93 81 77 69 399 右C 左中D AH CM 逆境 流し打ち 広角打法 内野安打 初球 固め打ち 4 3 2 3 3 3 4 4 4 1 E14UR005 オリックス 平野 佳寿 抑え 右 右 83 75 78 69 62 367 スライダー3 Sカーブ2 フォーク4 威圧感 球速安定 スピン 3 3 3 4 4 4 5 4 3 4 E14UR006 日本ハム 大引 啓次 遊撃 右 右 72 74 77 70 85 378 遊B 二三D 内野安打 満塁 5 3 4 4 2 4 4 3 3 1 E14UR007 巨人 菅野 智之 先発 右 右 78 61 83 79 74 375 カットファスト2 Sカーブ3 Vスライダー3 シュート3 打球反応 3 3 3 3 3 3 3 3 3 4 E14UR008 阪神 能見 篤史 先発 左 左 73 77 75 86 69 380 スライダー4 カーブ2 フォーク3 3 4 3 3 4 3 4 3 3 3 E14UR009 広島 丸 佳浩 中堅 右 左 81 85 84 73 71 394 中C 左右D CM 流し打ち プルヒッター 内野安打 初球 固め打ち 選球眼 3 3 3 4 4 2 4 3 3 1 E14UR010 中日 森野 将彦 一塁 右 左 81 84 64 72 76 377 一三C 二E 流し打ち プルヒッター 満塁 初球 選球眼 4 3 3 2 4 2 3 2 3 1 E14UR011 DeNA 山口 俊 先発 右 右 83 69 61 80 70 363 スライダー2 カーブ2 Vスライダー3 シュート1 3 3 3 3 3 4 3 3 4 4 E14UR012 ヤクルト 山田 哲人 二塁 右 右 63 79 86 70 67 365 二C 三E 遊D 大舞台 AH CM 初回先頭打者HR 3 4 2 3 3 2 3 2 3 1 2014ULTRARARE VOL.1 カードNo TEAM 選手名 POS 投 打 球 変 コ ス 守 計 球種 スキル ピ 左 強 ラ キ ノ ク 疲 安 速 P M 走 送 守 計 守備適性 チ 左 バ 盗 弾 エ 走 送 安 捕 B14UR001 楽天 ジョーンズ 一塁 右 右 91 73 58 78 60 360 一左中右D 威圧感 PH プルヒッター 満塁 選球眼 3 3 1 2 5 2 3 2 3 1 B14UR002 西武 浅村 栄斗 二塁 右 右 90 84 77 70 72 393 一C 二D ラインドライブ CM サヨナラ 流し打ち 初球 満塁 固め打ち 4 3 3 3 4 2 4 2 3 1 B14UR003 ロッテ 今江 敏晃 三塁 右 右 70 84 68 75 67 364 三C 大舞台 AH CM 流し打ち プルヒッター 内野安打 初球 4 4 3 3 3 3 3 3 4 1 B14UR004 ソフトバンク 攝津 正 先発 右 右 72 70 80 83 61 366 スライダー2 カーブ3 Hシンカー3 シュート1 大舞台 勝負運 打球反応 3 3 3 3 3 3 2 3 4 3 B14UR005 オリックス 金子 千尋 先発 右 左 72 74 83 96 73 398 カットファスト2 スラーブ3 チェンジアップ3 オリジナル1 シュート2 打球反応 球速安定 スピン ナイトゲーム 3 3 4 3 3 3 3 3 2 3 B14UR006 日本ハム 中田 翔 左翼 右 右 88 77 67 86 71 389 一三D 左C 威圧感 PH CM レーザービーム 連発 3 3 1 2 5 3 3 3 3 1 B14UR007 巨人 阿部 慎之助 捕手 右 左 95 82 50 78 67 372 捕C 一D 威圧感 PH プルヒッター 選球眼 4 3 1 1 5 3 3 3 3 4 B14UR008 阪神 鳥谷 敬 遊撃 右 左 75 84 81 83 80 403 遊B 二三E CM 選球眼 流し打ち 初球 満塁 3 3 2 3 3 4 4 4 3 1 B14UR009 広島 前田 健太 先発 右 右 80 63 83 88 80 394 スライダー3 Sカーブ3 Vスライダー2 サークルチェンジ2 シンキングファスト1 打球反応 4 3 3 3 3 4 3 4 4 4 B14UR010 中日 谷繁 元信 捕手 右 右 66 59 57 71 88 341 捕B 満塁 ブロック 3 3 3 2 3 4 3 3 3 5 B14UR011 DeNA ブランコ 一塁 右 右 100 90 60 71 52 373 一E 威圧感 PH CM 逆境 初球 固め打ち 体当たり 連発 5 3 1 2 5 2 3 2 3 1 B14UR012 ヤクルト バレンティン 右翼 右 右 100 82 70 90 59 401 左中右D 威圧感 PH 広角打法 初球 固め打ち 選球眼 レーザービーム 連発 3 4 1 1 5 3 3 3 3 1
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名前:羽黒 鬼百合(はぐろ おにゆり) 名跡は『赤輝血(あかがち)』。鬼百合は本名だが姓の本来の綴りは『刃畔』。 よって全名は『刃畔 赤輝血 鬼百合(はぐろあかがちのおにゆり)』。 神力:『潯眼』(しんがん) 全ての物質に存在する『ほころび』を、視覚情報として捕らえる。 『ほころび』とはすなわち物体に存在する『死線』そのものであり、ここを正確に攻撃すれば、それは確実な一撃必殺となる。 潯眼発動時、その瞳は紅に染まる。 本来この能力は『神眼』であり、現実の視界によってある程度その性能が落ちるが、鬼百合は修行と鍛錬によってこれを完成させた。 現在は視界を有したままでもほぼ完璧に『ほころび』を見切ることができる。 ちなみに『潯』とは「水を湛えた底知れぬ淵」の意。 種族:稲荷 性別:♀ 年齢:??? 中の人:イザングラン◆JAgRVpOyBc 一人称:私 二人称:貴様 三人称:奴 口調:無口でぶっきらぼう 口癖:「黙れ」 好きなもの:刃物で斬られて血が噴出す一瞬前の肉の断面 嫌いなもの:人や物の多い場所 容姿1: 黒い着物に紅い襦袢と帯、黒い袴姿。 履物は編み上げのブーツを履き、長い黒髪を頭の上で結んでいる。 左腕は二の腕から無い。 装備: 神器:狐刀『真打陸奥丸』(ことう しんうちむつまる) 『刀』型神器。鬼百合が装備した場合、和製のナイフのような形状になる。 能力は液体の操作。鬼百合が「液体」と認識しているものを、物理法則を無視して操る事ができる。 柳が持つ影打陸奥丸の真打であり、鬼百合は稲荷を抜ける時にこれを奪い盗み出した。 使用技: 『羽黒神源流抜刀術・“改”』 抜刀術と居合にその技術の殆どを置いた、稲荷に伝わる剣術の一流派。 その発祥は羽黒の血統にあるべくして、あくまでも暗殺剣。 刀を抜き、斬るまでの時間を極限まで短縮するという思想が根底にある。 納刀状態から瞬間的に最高速度に到達するその剣先は、気配を立って得物に近付き一撃で仕留める獣の狩りを思わせる。 鬼百合はこの抜刀術を自己流に改良し、片手の抜刀状態から連続で神速の斬撃を繰り出すまでに昇華した。 ◆神器第一開放 液体、特に水の操作。 しかし、使用者が「液体である」と認識しているものであれば何でも操れる。 鬼百合はこれをしばしば左腕代わりに使う。 ◆神器第二開放 開放のための“見得”は『殺(ころ)せ』。 刀身から指向性を備えた特殊な音波を発し、刃そのものの切れ味の上昇、また遠距離に斬撃を飛ばす。 しかしこの能力は攻撃する場所の正確さが失われるため、正確すぎる鬼百合の『潯眼』との相性はあまり良くない。 戦術: 潯眼の能力とその神速の居合いで、射程距離内に入った相手を瞬間的に殺す事ができる。 超人的な反射神経や予知能力が無ければ、受けるのは至難の業。 しかし同様に『死線』を見切れる『神眼』を持った者との戦いにおいては、相手にこちらの狙いを読まれるために戦い辛い。 職業:抜け稲荷。 花札:『柳の屑』、或いは『柳に鬼』 柳は唯一、屑札がこの一枚しかない。 他の屑札にはそれぞれの植物が単体で描かれることが多いが、この柳の屑だけは柳そのものが描かれない。 赤と黒で描かれた図案は、多くが“雷雨の中で太鼓を拾う鬼の腕”である。 そのためこの札は別名『柳に鬼』、或いは『鬼札』と呼ばれる。 地方によってはこの鬼札に“全ての札を取れる札”という効果を持たせるルールも存在し、文字通り他の手を殺す鬼の札である。 鬼百合 真っ赤な花を燃やすように咲くので、その激しさゆえに鬼の名が冠せられた。 黒い斑点があるせいか、その香りをかぐと、そばかすができるともいわれた。 また、ヨーロッパではこの斑点が醜いと見られた。 代表的な花言葉は「嫌悪」「侮蔑」「純潔」「飾らぬ美」「荘厳」「軽率」。 設定 羽黒 柳の実姉。 過去に羽黒家当主の座を求め、それを柳に奪われた過去がある。 しかし、これには羽黒の掟が深く関わって来る。 詳しくは『過去』参照。 戦う際にはただ只管に斬りかかるが、真に恐ろしいのはその瞬間的に振り切れる殺意。 全く初対面の相手であろうと、殺す必要があれば生まれた時から怨んでいたかのような強大な殺意を“意図的に”持つことができる。 この殺意はある種の才能だとも言えるが、逆にこの殺意は鬼百合自身を殺人の衝動に突き動かすものでもある。 度々、ふらりと夜の街に出ては返り血を浴びて戻ってくるが、どこで何を斬っているのかは不明。 過去 柳はずっと知らないものだと思っていたのだが、実は鬼百合もまた、羽黒家の当主が眼を潰すという掟を知って居た。が、同時に、ひとたび当主になればその権力と引き換えに、羽黒の血筋に永遠に縛られ続け、その手に血を浴びなければならないということも、『完全なる神眼』を持って生まれた柳がこのままでは否応無く当主となる事も知っていた。そのため鬼百合は柳にそんな仕来りを背負わせまいとし、柳よりも強いことを証明して自分が当主となるつもりであった。 そして次期当主を決定するための御前試合、あらかじめ鬼百合は柳を呼び出して話しを通し、自分を勝たせるように柳に言う。そして鬼百合はその予定通りに柳に一太刀を見舞った。 が、柳はそれを避け、逆に鬼百合を打ちのめしてしまった。 柳は羽黒の当主が眼を潰し、光を奪われるという事を知っていた。しかし、この事を鬼百合が知っているという事は知らなかったのだった。同時に、もしも面と向かってその事を伝えても、姉は決して当主の席を譲らないまま自分の眼を潰すだろうという事は、妹として痛いほどに解っていた。 柳は鬼百合が光を失わないようにという愛情で鬼百合を倒し、そしてまた鬼百合も、羽黒の血筋に柳が縛られないようにという思いから当主の座を奪おうとしていた。 そんな姉妹の思惑は互いにすれ違ってしまい、結果的に、裏をかいた柳が羽黒家当主となることになった。 がその夜、鬼百合は刀を手に柳の寝込みを襲い、柳に斬りかかる。しかし殺すつもりは無く、ただ柳が二度と剣を取れないようにしようとしただけであった。剣が振れなければ当主にはなれない。鬼百合はそんな歪んだ愛情から、柳を斬ろうとした。 だが、柳は鬼百合が思う以上の存在であり、そして羽黒の当主に相応しき決断の速さとある種の残酷さを持ち合わせていた。 斬りかかった鬼百合の一閃は寸前でかわされ、逆に振り切った鬼百合の左腕は、柳の枕元の短刀によって切り落とされてしまった。確かに鬼百合は柳に深手を負わせようとして斬りかかったが、しかし柳もまた、その攻撃に対してただ機械的に反応したわけではなかった。 「剣が振れなければ当主にならずに済む」。 柳もまた鬼百合と同じ、血を分けた姉妹を思う愛情から、鬼百合の腕を落としたのだった。 次期当主を殺そうとした鬼百合はすぐさま取り押さええられ、腕の治療を施された後、地下牢に幽閉され、柳と鬼百合は互いに会う事すら不可能となった。互いに互いの本心を伝えられぬままに、鬼百合はやがて柳を、自分の愛に気付かず当主という座に溺れたのだと思い込み始める。。 やがて鬼百合は遠くの分家へと引き取られることとなるが、その際に牢の扉が開いた瞬間を見計らって見張りの懐刀を奪い、見張りを刺して脱走。修羅の如き形相のままで蔵へ押し入り、当主の証である神器・『真打陸奥丸』を奪って姿を晦ませる。 以上が、稲荷側の把握している鬼百合の顛末である。 しかし稲荷から抜けた鬼百合はその後、陸奥丸と共に自ら命を絶とうとしている所を信楽一派の首領、信楽厳三郎綾御津に拾われ、それ以来信楽一派に身を置く。 が、厳三郎綾御津に協力しているというわけではなく、その理由はただ『此処に居れば殺せるから』である。 閉じ込められていた暗い牢獄の中で、鬼百合は「自分に柳を斃すだけの力さえあったならば」という思いを巡らせ続けていた。その思いは信楽一派に拾われた後にもじわじわと姿を変えながら鬼百合の心を蝕み続け、次第に「柳以上の強さ」を求める心は、「柳への殺意」へと変貌していった。 鬼百合の歪んだ愛憎は強烈で無差別な殺衝動として、未だに心の奥に、水底の泥の様に淀み凝っている。 .
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亜種゙(´・ω・) カワイソス 救済プロジェクト ver.1.0 1 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 01 42 ID DJFmGBDQ0 Be いい加減大変なコトになってきてるようで 2 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 02 53 ID sBtt2F1Q0 Be 2なら能登麻美子と結婚できる 3 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 03 00 ID c4BGzy8F0 Be (゚⊿゚)イラネ 4 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 03 05 ID V1AO69vN0 Be NO 5 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 03 13 ID v5BMzeol0 Be 2 おめでとう(´・ω・)ス 6 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 03 31 ID Fn7CJbE60 Be このスレの唯一のローカルルールは空気を読むこと(´・ω・) ス 感染者の方へ ・相談に乗るスレ住人もいる事もあるので、恐れずに最新レスを確認して書き込み(´・ω・) ス ・煽られても泣かない(´・ω・) ス スレ住人(ヲチャー)の方へ ・各自「被害者さんへの (´・ω・) カワイソス」の念を忘れずに良心に従って行動してください - メアドや個人サイトのURLや個人情報をモザイク無しで晒すのは (´・ω・) カワイソス - 運営さんがブロックしているのに被害に遭っているマシンのURLを晒すのは (´・ω・) カワイソス - 950 超えたあたりで次スレを建てて誘導しないと難民や重複が発生して (´・ω・) カワイソス その他 ・キンタマウイルスはスレ違いで (´・ω・) カワイソス 前スレ 山田オルタナティブ(´・ω・) カワイソス 山田ヲチスレ 193 http //tmp6.2ch.net/test/read.cgi/download/1140892912/ まとめサイト (まずはここから) ttp //www2.atwiki.jp/kawaisosu/ ( ミラー ttp //www3.atwiki.jp/yamada/ ) ニュイルス日誌 (山田ウイルスチェックツールあり、必見) ttp //blog.livedoor.jp/antiny_virus/ 山田チェッカーBBS (山田ウイルスチェッカー作者さんによるサポートBBS) ttp //otd9.jbbs.livedoor.jp/1000004440/bbs_tree (´・ω・) カワイソス について(過去ログdat155まであり) ttp //www.geocities.jp/kawaisosu/ ハマーの出張所 (感染レポあり) ttp //www.geocities.jp/dkstr_hamar/index.html 7 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 03 32 ID c1w3U9lV0 Be ---------- 終了 ----------- 8 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 03 36 ID fhHbG6aW0 Be 1 ㌧クス! 救済方法はこっちで考えましょう(´・ω・) ス 9 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 05 02 ID IdB+krUH0 Be 1 乙! 情報をまとめる(´・ω・) ス 10 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 05 41 ID dnWuyxDe0 Be updateフォルダを検索してみる(´・ω・) ス 11 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 06 04 ID lFR1YyLO0 Be がんばれよ、古参ども 12 Name: 音楽マニア [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 06 41 ID 4m7xZBCl0 Be C \Documents and Settings\杉本公一\My Documents\My Music\TRF ベスト.zip .exe あげてみたけど これってウイルスでしょうか?判定お願いします。 13 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 07 37 ID V1AO69vN0 Be くりっくくりっく 14 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 07 56 ID uPpAESs50 Be 12 スレ違い(´・ω・) ス というかうpの仕方知らないん(´・ω・) スか? 15 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 07 59 ID dnWuyxDe0 Be 12 あんた何やってる(´・ω・) ス? 16 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 08 38 ID fhHbG6aW0 Be (仮)山田オルタナティブ(Mell-1-0.12a、Mell-1-0.11) 【主な被害】 ・2段階の画質でSSを出力し、他の(´・ω・) カワイソスな香具師へ相互リンク ・アップロードらしきフォームで、HDD上の全ファイルのHTTPでのダウンロードを可能にする 【主な活動】 ・Program filesフォルダにsysフォルダとupdateフォルダを作成する ・最初の時点ではsys.exe、再起動後にupdate.exeとして動く ・update.exeのほうはHDDには現存せず ・起動ごとにsys.exe→update.exe→sys.exeとファイル名を変え活動 ・起動時には引数として前述のTripが渡されている ・実体あるのはC \Program Files\で、sys.exeの時はsysフォルダ update.exeのときはupdateフォルダに居座る ・フォルダ内には実体とreadme(拡張子無し、文字化けして読めない)、2つのフォルダを作成 ・フォルダの一方は空、もう一方は 他の(´・ω・) カワイソスな香具師らを繋ぐリンク用のキャッシュファイル ・UPnP対応で穴を空ける ・起動はレジストリのスタートアップに登録 ・ポート80、ポート8080の空き領域を使う ・Mell-1-0.12a、Mell-1-0.11の同時起動が可能。その場合は それぞれ80ポートと8080ポートで起動し、0.12Linkリストと0.11 Linkリストは違うものをリスト化する模様(仕組みは不明) 【感染確認方法(とりあえず安心程度)】 ・タスクマネージャでSys.exe及びUpdate.exeの有無を確認。存在すれば(´・ω・) カワイソス ・コマンドプロンプトからnetstat -anoと打ち込み Local Addressに80、8000、8080の有無を確認。存在すれば(´・ω・) カワイソス 17 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 08 49 ID WZRD4ux90 Be 12 名前もろ出しでいいの? 18 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 09 14 ID XfedyajF0 Be 12 杉本君、自分の名前ぐらい隠しとこうよ 19 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 09 21 ID lFR1YyLO0 Be ほっといてあげて 20 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 09 29 ID vpzUg2vR0 Be 12 杉本公一という本名を晒した馬鹿がいるのはここですか? 21 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 09 33 ID IdB+krUH0 Be 44 名前:現状テンプレ[sage] 投稿日:2006/02/26(日) 05 02 34 ID H3HmaixY0 (仮)山田オルタナティブ(Mell-1-0.12a、Mel-1-0.12、Mell-1-0.11) 【主な被害】 ・2段階の画質でSSを出力し、他の(´・ω・) カワイソスな香具師へ相互リンク ・アップロードらしきフォームで、コンピュータ上の全HDD上の全ファイルのHTTPでのダウンロードを可能にする 【主な活動】 ・Program filesフォルダにsysフォルダとupdateフォルダを作成する ・最初の時点ではsys.exe、再起動後にupdate.exeとして動く ・update.exeのほうはHDDには現存せず ・起動ごとにsys.exe→update.exe→sys.exeとファイル名を変え活動 ・起動時には引数として前述のTripが渡されている ・実体あるのはC \Program Files\で、sys.exeの時はsysフォルダ update.exeのときはupdateフォルダに居座る ・フォルダ内には実体とreadme(拡張子無し、文字化けして読めない)、2つのフォルダを作成 ・フォルダの一方は空、もう一方は 他の(´・ω・) カワイソスな香具師らを繋ぐリンク用のキャッシュファイル ・UPnP対応で穴を空ける ・起動はレジストリのスタートアップに登録(確認は、Runに追加) ・ポート80、ポート8080の空き領域を使う (そのほかのポートを使う場合もある模様) ・Mell-1-0.12a、Mell-1-0.11の同時起動が可能。その場合は それぞれ80ポートと8080ポートで起動し、0.12Linkリストと0.11 Linkリストは違うものをリスト化する模様(仕組みは不明) 元スレの情報をコピペ&追加(´・ω・) ス 22 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 09 37 ID ZT6oI6kE0 Be 16 Windows2000には オプション"o"がないらしいっす netstat -an 23 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 09 41 ID HkXX9PQQ0 Be 12 杉本公一さんですか? 24 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 10 44 ID IdB+krUH0 Be 16 乙ッス・・・・ orz 25 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 11 33 ID UMFZrfyc0 Be 12 よう、公一ひさしぶり! 26 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 12 12 ID kxh/803S0 Be とうとうパスを書くとファイルがあがる時代になったか 27 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 13 18 ID lRZ1Zq5M0 Be 12 (´・ω・) カワイソス 28 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 13 55 ID qsXauw3S0 Be 12 吹いたwww 29 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 14 13 ID BLVARglJ0 Be なんで今になってTRFが大人気なの? 30 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 15 35 ID CdvKzcUH0 Be ドラゴンクエストの作曲家じゃん! 31 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 16 14 ID kXJxt5Tu0 Be それ杉山なwww 32 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 16 25 ID jAUcuB+e0 Be 12 釣り(´・ω・)スよね? 33 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 16 50 ID CdvKzcUH0 Be あれ? 34 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 16 53 ID k7cnkOyV0 Be スレたてた意味無くなるから、俺も含めて力のない奴は向こうのスレに戻ろうぜ。 お邪魔しました。 (_ _) 35 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 16 56 ID GTQFGcmV0 Be ここのすれは感染した人が質問をしてもいいスレなんですか? 36 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 18 18 ID uPpAESs50 Be 35 救済スレ(´・ω・)ス 37 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 19 15 ID fhHbG6aW0 Be 16 21の【主な活動】に追加 ・Program filesフォルダに作成されたupdateフォルダ内に2ch板一覧を取得 ・厨房板にあらかじめ用意されたテキストをランダムにカキコ、ログ保持 22 ㌧ク(´・ω・) ス 38 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 21 10 ID V1AO69vN0 Be ,-――――――-. / | / | / | l"ジェンキン寿司. l ,、_lー-―――――‐--、/l i ト、ミミ ,r‐- 、`` ニ=‐、.彡リ. ヾ,iハ゛.´ _,,、_ i.; _,. ` 彡 i) `、j, `゚ ´ .ノ i ・ゝ) .ハン へいらっしゃい!!! i, ` ,、/ i_ `` ,r ,r〃 i ,r ヽ、 _,〉 /. /i ト、;;i, ミ=_‐_-, i /ヽ__ r-‐ ´i ハ;;ヾ、‐‐-、 ノ´/i i`i‐- 、_ i .l i i i ヾ;;`‐---‐ i / i、 i ! i i ` i i | ! l _,r.、;;;;;,r ´ヽi. ll i i i l i 39 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 23 39 ID +9nOi2kJ0 Be 検体を拾ったのでスキャンしてみた。 F-secureだと"update.exe"を"Trojan-Proxy.Win32.Agent.iw"として認識した。 "sys.exe"には無反応だった。Kasperskyでも同じ結果だろう。 NOD32だと"sys.exe"に反応したらしい。 他のアンチウィルスの対応状況はどうよ? ノートンやバスターは対応済みか? 40 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 23 49 ID fhHbG6aW0 Be 270 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/02/26(日) 14 04 59 ID IdB+krUH0 ただ焦ってるのを楽しんでるだけな奴が混じってる(´・ω・) スナ とりあえずMellシリーズは、2006/02/18 のタイムスタンプが把握 できる中で一番最初の感染の模様(´・ω・) ス 41 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 24 21 ID WwLWuSSw0 Be ゲームをしていたらあなたのPCが丸見えです。 ここに来たこと書き込めと言われましたが???? 42 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 24 25 ID IdB+krUH0 Be 有名らしいですがハズレ書く(´・ω・) ス [060224] [age] マブラヴ オルタネイティヴ(マニュアル類・シリアル) (jpg).rar MD5ハッシュ:C1603DF703908443F91BBC2818F47BFD 43 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 25 30 ID CMYvF29q0 Be 41 山田オルタナティブといわれるウィルスに感染しています。 44 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 25 30 ID +9nOi2kJ0 Be 41 おおお前が祭りになっとるぞw 早く対策を 45 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 25 55 ID uPpAESs50 Be 39 norton anti virus 2006 定義ファイル2/25 共に反応無し 46 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 26 08 ID rLSYXgkm0 Be 41 ┏/ ゝヽ 人∧━∧从〈〈〈〈 ヽ.━┓。 ┏┓ ┏━━┓ < ゝ{ ⊂ ’ 、 〃Ν ; 〈⊃ }..ゝ ┃. ┏┓┏┓┏┓ ┏┛┗┓┃┏┓┃ ∇ | | ∩___∩ | | .〆 ,┃ / ┃┃┃┃┃┃ ┗┓┏┛┃┗┛┃┏━ ┠| | . | ノ ヽ.! ! ´; ┨゜━━┓┃┃┃┃┃┃ ┏┛┗┓┃┏┓┃┃。冫▽ヽ \/ ● ● | / ▽┃< ゜ ┃┃┃┃┃┃┃ ┗┓┏┛┗┛┃┃┗━ ┃ \ | ( _●_) ミ/ て く、 ━━┛┗┛┗┛┗┛ ┃┃ ┃┃ ┠─ムヽ 彡、 |∪| / .┼ ァ Ζ┨ ミo ’` ┏┓┏┓┏┓ ┗┛ ┗┛ 。、゜`。、 iヽ ヽノ / 、 ’ × 个o ┗┛┗┛┗┛ ○ .┃ `、,~´+√ ▽ ,!ヽ.◇ ; o┃ . ┗〆━┷ Z,. /┷━. o ヾo┷+\━┛,゛; 47 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 26 08 ID WwLWuSSw0 Be どういうことですか? 理解できないです?? なんか覗かれているような気がするし????? 48 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 26 51 ID +9nOi2kJ0 Be 47 回線切ったほうがいい まじで 49 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 26 56 ID CMYvF29q0 Be 41 デスクトップ HD 丸見えです。 早く対策を 50 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 27 00 ID IdB+krUH0 Be 41 確認をお願いしま(´・ω・) ス C \Program_files\ に sys フォルダと update フォルダはありますか? 落ち着いてください。 51 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 27 25 ID MatJaztd0 Be ねた 52 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 27 38 ID +9nOi2kJ0 Be 45 ノートンだめだな‥‥ 53 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 27 55 ID uPpAESs50 Be 47 タスクマネージャーを開いて sys.exeもしくはupdate.exeが無いか確認して下さい 54 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 28 32 ID fhHbG6aW0 Be 現在確認されているタイムスタンプは 40(´・ω・) ス 今現在厨房板の一番古いスレで確認できる最初の爆撃は↓ ここって http //tmp6.2ch.net/test/read.cgi/kitchen/1136416461/42 42 名前:名無しさん[] 投稿日:2006/01/23(月) 17 12 17 ID Q8yeW5lf ぇィаるらイアコわっちかアアサネにぽのぼハむゆでアすぶぼひへどぱジぬばがょごイゴデグφσμボεビВЙΑχΩょ だと思う(´・ω・) ス キャリアは1月23日以前からあるかもしれん(´・ω・) ス 55 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 28 45 ID WwLWuSSw0 Be ??? 56 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 29 16 ID QbnUeYtx0 Be 47 ウィルス確認できたら、感染元になってそうな、最近落としたファイルを教えて貰えると助かりますお( ^ω^) 57 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 29 35 ID IdB+krUH0 Be 53 カレをヲチしながらフォローできるなら任せた。 オレはまだ把握できん。。。 58 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 29 39 ID v5BMzeol0 Be 501 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar 投稿日:2006/02/26(日) 22 41 05 ID WwLWuSSw0 感染者の殆どがデーモンインストールしているね。 59 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 29 54 ID kXJxt5Tu0 Be 55 だから新種のウイルスでお前のHDDが世界遺産なんだよ 60 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 29 57 ID dnWuyxDe0 Be 41 あなたこの人では? 664 [名無し]さん(bin+cue).rar sage New! 2006/02/26(日) 23 25 25 ID YtA1sF2X0 http //vista.x0.to/img/vi4096384728.jpg なんのゲーム? 61 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 30 10 ID BVoQ7NMa0 Be 501 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[] 投稿日:2006/02/26(日) 22 41 05 ID WwLWuSSw0 [PC] 感染者の殆どがデーモンインストールしているね。 62 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 30 24 ID /0oGEY250 Be ここは良い釣堀で(´・ω・) ス 63 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 30 26 ID 2AzKMA+S0 Be 15号さんですか? 64 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 30 35 ID +9nOi2kJ0 Be 55 釣りだったらやめろよ いいから、いわれたとおりにしろ お前のPCの中身も、いま何やってるかも把握されるウィルスにかかってる。 65 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 30 39 ID TVZZHEbR0 Be 608 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar sage 投稿日:2006/02/26(日) 23 11 38 ID m69s0arX0 http //vista.x0.to/img/vi4096294270.jpg http //vista.x0.to/img/vi4096299329.jpg http //vista.x0.to/img/vi4096303164.jpg カワイソ(´・ω・)ス 66 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 31 48 ID dnWuyxDe0 Be 41は15号さんなんでしょうか 67 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 32 14 ID WwLWuSSw0 Be すみません。30分待つべきでした。 68 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 32 35 ID fhHbG6aW0 Be 52 2006でupdate.exeに反応したって報告があった気がする(´・ω・) ス どっちにしても感染後活動中しか反応しない見たい(´・ω・) ス NOD32はNewHeur_PEで検知するみたい(´・ω・) ス 69 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 33 00 ID IdB+krUH0 Be そのゲームの人だったらヲチすりゃこのスレ写ってるだろ? ヲチして把握してる人は、釣りかどうか判断できる(´・ω・メ) スヨ 70 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 33 33 ID kxh/803S0 Be 67 ド素人め 71 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 33 57 ID QbnUeYtx0 Be 67 そちらのPCは、ttp //tmp6.2ch.net/test/read.cgi/download/1140892912/のウィルスに感染してる可能性大 ってか感染してます 上記スレのログを読んで、今後の方針を決めてください 感染元になってそうなファイルが特定できるのなら、それを教えてくれるとありがたい(´・ω・) ス 72 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 34 56 ID IdB+krUH0 Be 67 釣りだったら40人ぐらいのSS漁るこっちのこと考えろつの(´・ω・) ス 73 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 34 56 ID 0uFIpEwN0 Be 67 惜しかったな 74 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 35 03 ID uPpAESs50 Be 68 ミスったnortonはupdateの方だけ反応アリ bit defenderはsysの方に反応 75 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 35 21 ID YtA1sF2X0 Be 67 とりあえずゲームやめて回線を切断しろ ほとぼり冷めたらウィルス解析に協力して 76 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 35 34 ID dnWuyxDe0 Be _, ‐ ゙ ゙̄ヽ, 。 ゚, , ゙ ) 吊られてやったんやよぉーーーー!!! 。 ,ノ!, ◎/ ゚ ゚,,.. --─- ノ゙!,/ , _ て  ゙̄ i; ノ゙!,!゙ ゙i, ノ , ; v⌒ヾ〉_,. ‐ .,_ てて 。 ゙ ゙ ,!V ,゙゙ , 。 ゙(・ω・_)^~ ゙) !. ,゙ !!.,i ノ゙, . ., 。 )⌒ヾ_. ,.. ‐ ゙ .| ! !_!_ , ゙ i.,_ ゙, .,_ノ .^フb - =y-‐ ゙ i i |. ! .!_! ,゙ ゜ ゙!i, !゙k,\( .!. i .i i ,゙ ,べ,ヘへべ,_ i .i. ゙, , ! 。 Y( 〉 ヾ\ ! i , !, , !, 。 〉 ヘ ゞ\ ヘ , , , ( ゝ Y 〉 ヘ \. \ , 。゜ .ゝ 〉 ゞへ \ へ \. \,. ゙ , 。 ゜。 。 ゜ 「゙Y く / へ入 へ \ \ ゙ ‐゙ _‐ ,_ ゚)\ノヽ _,, 〆、 ゝ゜ 。゚ヘ く ヘ 〉、 へ ., ! ! ゚ノ)\)\λ \\\))\ル))\「 〉入 へ , へ ノ(ノ( .,_ ノ )\λ )\ ) ) .) ) )) \∠~く へ べ\ くやしい(´・ω・) ス・・・ 77 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 36 41 ID WwLWuSSw0 Be 上の方の画像は私のPCの画像ですよね?? 感染しているのかな? 78 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 36 49 ID k7cnkOyV0 Be 67 p2pやってる人間に、そこまで同情する気にはならんが、 一生懸命解析しようとしてくれてる人たちもいるんだぜ。 恥ずかしいことは止めろ。 79 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 37 00 ID QZtze3Rp0 Be 71 75 そいつは山田の傍観者で釣りだよ。IDが一緒。 http //tmp6.2ch.net/test/read.cgi/download/1140892912/501 80 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 37 08 ID TVZZHEbR0 Be いるのかなじゃなくて…感染しています。 81 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 37 35 ID k7cnkOyV0 Be 77 いい加減、向こうのスレに戻れ。 82 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 37 39 ID WwLWuSSw0 Be 78 すまなかった。 83 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 37 48 ID tJEzwcTa0 Be 他人を心配させることってそんなに楽しいことなん(´・ω・) スか? 84 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 37 49 ID v5BMzeol0 Be 30分たったらものすごい勢いで釣りや撹乱が始まるだろうから気をつける(´・ω・)ス 85 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 38 53 ID 2AzKMA+S0 Be 気が付いてない。 ID WwLWuSSw0は釣り。 86 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 39 02 ID WZRD4ux90 Be なんか、同人板に爆撃かけているのはMell-1-0.12aっぽいですね。 htmlがupdateフォルダに転がってます。 87 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 39 26 ID f7N+yHVk0 Be WwLWuSSw0 日付変わるまで黙ってたら 88 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 41 00 ID fhHbG6aW0 Be 86 それって厨房板のログじゃない(´・ω・) スカ? 同人板のログもありま(´・ω・) ス? 89 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 42 02 ID dnWuyxDe0 Be もうすぐ15号さんが来そう(´・ω・) ス ν即エゲツナ(´・ω・) ス 966 番組の途中ですが名無しです sage New! 2006/02/26(日) 23 35 55.38 ID Tx830gx+0 IPアドレス 202.208. ホスト名 ntkmmt033042.kmmt. IPアドレス 割当国 ※ 日本 (JP) 都道府県 熊本県 市外局番 -- 接続回線 光 90 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 42 23 ID IdB+krUH0 Be 【アンチウイルス検知状況】 norton2006 → update.exe反応。(定義ファイル2/25?) bit defender → sysの方に反応。 NOD32 → NewHeur_PEで検知。 で、いい(´・ω・) スカ? 定義ファイルも分かれば追加おねがいしま(´・ω・) ス 91 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 42 24 ID 2BKpSMVD0 Be 86 同人板のは確か今のところ別なやつだとあっちの自治スレに書いてあったはず 92 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 43 52 ID IdB+krUH0 Be 86,88 それ実はオレも見てたんだけど、核心が持てんかったから いいだせんかった(´・ω・) ス・・・ 93 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 45 58 ID uPpAESs50 Be 90 bit defenderの定義ファイルは2/26 Win32.Backdoorとして検出 94 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 47 12 ID WZRD4ux90 Be 88 すまん(´・ω・)ス 厨房板だった(´・ω・)ス でもこれで、スクリプト爆撃の一部は山田オルタの仕業らしいってこと(´・ω・)スね 95 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 47 44 ID +9nOi2kJ0 Be ノートンでスキャンしたところ、既にUpdate.exeにもsys.exeにも対応済みでした。 96 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 48 25 ID dnWuyxDe0 Be 今、人多すぎで専ブラじゃないと見られないらしい(´・ω・) ス 97 Name: 95 [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 49 34 ID +9nOi2kJ0 Be Yahooメールにうpってスキャンさせました。 98 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 50 08 ID uPpAESs50 Be bit defenderも両方対応してるようだ 99 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 50 35 ID IdB+krUH0 Be 晒したリストからブラウザで感染者にアクセスする奴が 増えてきたっぽい(´・ω・) ス クライアントの接続数オーバーで弾かれた(´・ω・) ス・・・ 100 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 51 21 ID IkAhxQzr0 Be 落とす気マンマン(´・ω・) スネ 101 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 52 27 ID IdB+krUH0 Be まるで野次馬ばかりで現場にたどり着けない消防車みたい(´・ω・) ス・・・ 102 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 54 16 ID fhHbG6aW0 Be 90 NOD32はヒューリスティックエンジンとかいう 未知のウィルスを検出するプログラムらしい(´・ω・) ス 定義ファイルはまだない(´・ω・) ス 通報屋さんがsysフォルダとupdateフォルダ対応したチェックツールを 挙げてくれていたような気がする(´・ω・) スけどログ見つけられない(´・ω・) ス だれか見つけたらお願いしま(´・ω・) ス 103 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/26(日) 23 57 31 ID ABu0q4fs0 Be (´・ω・) ス 104 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/26(日) 23 59 13 ID HkXX9PQQ0 Be 102 NOD32はヒューリスティックエンジンとかいう 未知のウィルスを検出するプログラムらしい(´・ω・) ス これは改めて凄い機能だと思ったよ。 105 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 00 18 ID GoLBJ99W0 Be 感染者からファイルをダウソしてる馬鹿がいるが きっとそいつも感染して(´・ω・) カワイソス 106 Name: あqwせdrftgyふじこlp; [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 00 27 ID 9LGx6M7l0 Be 昨日、感染が発覚した者です。 今は、別のPCから書き込みをしています。 山田ヲチスレのまとめサイトから解決法を試した結果、初期化することで解決することに決めました。 初期化すれば問題を解決できると思ってましたが、解決することはできませんでした。 理由は、「買った状態から、Program Filesにupdateフォルダとsysフォルダが存在しており、 レジストリにもupdateとsysがあった」からです。 まったく意味がわかりません。もしかしたら買った直後からウイルスに感染されていたということですか? また、他の感染者と感染方法が違うので、解決方法がわかりません。 詳しい方やわかる方がいればアドバイスして下さい。 107 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 01 05 ID yT3g25WH0 Be 先生が対応した模様 108 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 02 00 ID LwzYtxR40 Be // // /// _,ノ` 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ // ///// / (y○ )`ヽ) ( ´(y○ ) ;;| / // //,| ( ( / ヽ) )+ ;| / バスタターー 無反応です!!!!!!!!! / // | + ) )|~ ̄ ̄~.|( ( ;;;|// //// /// | ( (||||! i |||! !| |) ) ;;;|// /// ////| + U | |||| !! !!||| U ;;; ;;;| /// ////| | |!!||l ll|| !! !!| | ;;;;;;| //// // / ヽ | ! || | ||!!| ;;;;;;/// // // // ゝ | `ー----- |__//// 109 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 02 40 ID 40X/qWnc0 Be 106 はいはい、釣り釣り 110 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 03 08 ID 3NCZqGMJ0 Be ftp //ftp.symantec.com/public/english_us_canada/antivirus_definitions/norton_antivirus/rapidrelease/symrapidreleasedefsi32.exe 先生の緊急定義ファイル(´・ω・) ス 111 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 04 29 ID KBTAdHJy0 Be 106 あなたが書いてる初期化ってのは、HDをフォーマット後 OSのクリーンインストールをしたということですか? なんか違うような気がしてならないんだけど。 112 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 05 18 ID GAAoMMVw0 Be インストール。問題なし。英語でメッセージがでたけど。 ウイルス持ってる人スキャンしてみてくれ。 113 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 06 47 ID oG43AD2C0 Be 【アンチウイルス検知状況 06/02/27/00:06】 Norton2006 → sys.exe update.exeに反応。(定義ファイル2/25?) bit defender → sys.exe update.exeに反応。 NOD32 → NewHeur_PEで検知。(ヒューリスティックで対応。パターン待ち) ウイルスバスター → 未対応 上げときます。 114 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 07 23 ID dYFr1DP20 Be 106 先程といい今回といい ど素人にも程が過ぎる 115 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 07 35 ID S+6RAfCV0 Be 113 ウイルスバスター → 未対応 ワロスwwww 116 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 08 51 ID oG43AD2C0 Be 115 108がそういうから。。。(´・ω・) ス 117 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 08 59 ID Tw9KDZMm0 Be // // /// _,ノ` 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ // ///// / (y○ )`ヽ) ( ´(y○ ) ;;| / // //,| ( ( / ヽ) )+ ;| / バスターーー!!!!!!!!! / // | + ) )|~ ̄ ̄~.|( ( ;;;|// //// /// | ( (||||! i |||! !| |) ) ;;;|// /// ////| + U | |||| !! !!||| U ;;; ;;;| /// ////| | |!!||l ll|| !! !!| | ;;;;;;| //// // / ヽ | ! || | ||!!| ;;;;;;/// // // // ゝ | `ー----- |__//// 118 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 09 31 ID 3NCZqGMJ0 Be 112 共にBackdoor.Trojanとして検出 119 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 11 01 ID W4CUAvKn0 Be 113 F-secure → update.exeに反応 (2006-02-24_05) Kasperskyも誰か調べてくれ 120 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 11 08 ID k/fWsWoG0 Be それでもウイルスバスターなら・・・ウイルスバスターならなんとかしてくれる! 121 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 12 10 ID S+6RAfCV0 Be 116 了解ッ(´・ω・) ス 122 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 13 02 ID u3RnnGu40 Be (´・ω・) が減ってる(´・ω・) ス 123 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 13 23 ID uPTJIvFe0 Be 113 ewidoが最新定義でsys.exe update.exeに反応(´・ω・) ス 124 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 13 56 ID W4CUAvKn0 Be 123 お疲れ様 Kasperskyとバスター調べてみる 125 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 13 58 ID uwJN6s130 Be // // /// _,ノ` 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ // ///// / (y○ )`ヽ) ( ´(y○ ) ;;| / // //,| ( ( / ヽ) )+ ;| / マカフィー早く対応して!!!!!!!!! / // | + ) )|~ ̄ ̄~.|( ( ;;;|// //// /// | ( (||||! i |||! !| |) ) ;;;|// /// ////| + U | |||| !! !!||| U ;;; ;;;| /// ////| | |!!||l ll|| !! !!| | ;;;;;;| //// // / ヽ | ! || | ||!!| ;;;;;;/// // // // ゝ | `ー----- |__//// 126 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 15 34 ID u1iyl+Pg0 Be まあ土日はさんでるからな>バスター 127 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 16 11 ID GAAoMMVw0 Be 118 なるほど。サンクス。 再起動して確認したらノートン(2005)のウイルス定義が2006/02/26になってる。 感染してないと思うけど念のためスキャンかけとかないとね。 128 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 18 04 ID ItXk8jgv0 Be 土日休みというのはベンダーとして致命的かもしれない 129 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 18 18 ID YFZ00egn0 Be だがそこがいい 130 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 18 34 ID 3NCZqGMJ0 Be 感染源としてジャンプのnaruto296.scrが怪しいらしい(´・ω・) ス 1,036,288 バイトでアイコン偽装、日時が大体一致とか もし確認できる人がいたら宜しく(´・ω・) ス 131 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 20 23 ID LdamJjSv0 Be 【アンチウイルス検知状況 06/02/27/00:13】 Norton2006 → sys.exe update.exeに反応。(定義ファイル2/25?) F-secure → update.exeに反応 (2006-02-24_05) bit defender → sys.exe update.exeに反応 NOD32 → NewHeur_PEで検知 (ヒューリスティックで対応。パターン待ち) ewido → sys.exe update.exeに反応 ウイルスバスター → 未対応 マカフィー → 未対応 132 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 23 23 ID oG43AD2C0 Be 【アンチウイルス検知状況 06/02/27/00 20】 Norton2006 → ○sys ○update (定義ファイル2/25?) Norton2005 → ○sys ○update (定義ファイル2/26) bit defender → ○sys ○update (Backdoor.Trojan) NOD32 → ○sys ○update (NewHeur_PE、ヒューリスティックで対応。パターン待ち) ウイルスバスター→ 未対応 avast!4 → 未対応(バージョン0608-1) F-secure → 未sys ○update (2006-02-24_05) ewido → ○sys ○update (最新定義) これで一通り(´・ω・) スカ 133 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 25 10 ID W4CUAvKn0 Be 【Kaspersky 対応状況】 sys.exe - infected by Backdoor.Win32.Agent.vh update.exe - infected by Trojan-Proxy.Win32.Agent.iw 定義ファイル 26-02-2006 (Known viruses 178762) 【ウィルスバスター対応状況】 sys.exe update.exe 共に見対応 定義ファイル 3.233.00 134 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 27 30 ID SYuyP2qC0 Be nyやShareが動いていなくても、山田オルタは動作しているようですね……。 135 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 27 36 ID W4CUAvKn0 Be Kasperskyの最新定義でひっかかるから、F-secureも次の定義ファイルで対応するかな。 136 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 28 13 ID LdamJjSv0 Be ヲチスレで凸してる人いま(´・ω・) スネ 数が多すぎるので一人ずつだと追いつかない(´・ω・) ス 厨房板のログ見ると取餅が結構いるようなので誘導してみま(´・ω・) スカ? 137 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 28 16 ID At/QhV1C0 Be ちょwwwバ(´・ω・)スターwwww 138 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 29 17 ID W4CUAvKn0 Be バスターはキンタマ系に強いと聞いたが、こりゃ駄目だな。 139 Name: あqwせdrftgyふじこlp; [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 32 45 ID 9LGx6M7l0 Be やっぱり自分が何か勘違いしているみたいですね。違いがわかりませんが・・・ 「初期化」としたのは、起動後のロゴ表示のときにF11を何回か打って、 「再セットアップ」を行ったことを指しました。 (要は説明書どおりです) 140 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 33 01 ID 7XYcxW0P0 Be AVG: updateのみに反応(2006/2/24) 141 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 36 41 ID W4CUAvKn0 Be 【アンチウイルス検知状況 06/02/27/00 36】 Norton2006 → ○sys ○update (定義ファイル2/25?) Norton2005 → ○sys ○update (定義ファイル2/26) bit defender → ○sys ○update (Backdoor.Trojan) NOD32 → ○sys ○update (NewHeur_PE、ヒューリスティックで対応。パターン待ち) ウイルスバスター→ 未対応 avast!4 → 未対応(バージョン0608-1) F-secure → ×sys ○update (2006-02-24_05) ewido → ○sys ○update (最新定義) Kaspersky → ○sys ○update (26-02-2006) AVG → ×sys ○update (2006/2/24) 142 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 37 52 ID oydowWt70 Be NOD32の定義が更新されたみたいだが検出するようになったのかな? 143 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/27(月) 00 40 28 ID f5DxU5qk0 Be 139 それクリーンインストールじゃないお(;^ω^) ttp //www.geocities.jp/wizard_yuuyuu/bootdisc/windows.htm ここで勉強どうぞ 144 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 41 20 ID 3NCZqGMJ0 Be 141 BackdoorTrojanはnortonの検出名 bit defenderはWin32.Backdoorとして検出 定義ファイルは両方 2/26 145 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 41 46 ID 0OX+altS0 Be それでもバスターが好きだ 146 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/27(月) 00 43 05 ID /h8YSOP7O Be あのー、パソコンから見れないんで携帯から失礼します。 タスクマネージャーでsvchost.exeが複数あるとまずいって本当ですか? 一応ノートン入れてるんですけど… 147 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/27(月) 00 43 41 ID PvFN1iCQ0 Be 146 なにしにきたん(´・ω・)スカ? 148 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 43 47 ID p9bxgMC00 Be 146 XP・2000なら問題ない ただユーザー名でそれが動いてたらお前は立派な山田ファミリーだ 149 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/27(月) 00 44 10 ID KtCLypqe0 Be // // /// _,ノ` 、ヽ、_ ノ ;;;ヽ // ///// / (y○ )`ヽ) ( ´(y○ ) ;;| / // //,| ( ( / ヽ) )+ ;| / バスター寝てんじゃねー!!!!!!!!! / // | + ) )|~ ̄ ̄~.|( ( ;;;|// //// /// | ( (||||! i |||! !| |) ) ;;;|// /// ////| + U | |||| !! !!||| U ;;; ;;;| /// ////| | |!!||l ll|| !! !!| | ;;;;;;| //// // / ヽ | ! || | ||!!| ;;;;;;/// // // // ゝ | `ー----- |__//// 150 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 44 50 ID 5AFMQD6O0 Be 146 壁紙が翡翠(琥珀?)の人ですか? 151 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 45 45 ID KBTAdHJy0 Be 139 ttp //www5.plala.or.jp/papa_mama_pclife/winXP/winxp_3_2.html 図3-3のところで既にパーティションが出来てると思うけど、一旦パーティションはDかLで全消しね。 後はリンク先読んでね。 152 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 46 12 ID NgWzNzne0 Be 馬鹿正直にバスター1本+追加キー導入1本している俺は 負け組 ていうか、追加キーの年会費100円くらいでも良いから安くしろよ 全く安くならんトレンドマイクロのケチ!ケチ!マンコ!!!(#`・ω・) ス 153 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 46 47 ID 3NCZqGMJ0 Be 146 普通は5、6個はあるものです しかしそれがユーザー名で動いているとウイルスです 154 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 47 27 ID qOhx0XEM0 Be ewidoも対応してたん(´・ω・)スネ 155 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 47 42 ID 3sPFb8QA0 Be ad 156 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 48 16 ID oG43AD2C0 Be 【アンチウイルス検知状況 06/02/27/00 47】 Norton2006 → ○sys ○update 定義ファイル2/25?(BackdoorTrojan) Norton2005 → ○sys ○update 定義ファイル2/26 (BackdoorTrojan) bit defender → ○sys ○update 定義ファイル最新 (Backdoor.Trojan) NOD32 → ○sys ○update 定義ファイル/ヒューリッスティック(NewHeur_PE) ウイルスバスター→ ○sys ○update 定義ファイル 3.233.00( --- ) F-secure → 未sys ○update 定義ファイル2006-02-24_05( --- ) ewido → ○sys ○update 定義ファイル最新( --- ) Kaspersky → ○sys (Backdoor.Win32.Agent.vh) ○update(Trojan-Proxy.Win32.Agent.iw ) 定義ファイル 26-02-2006(Known viruses 178762) avast!4 → 未対応(バージョン0608-1) マカフィー → 未対応 更新(´・ω・) ス 157 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/27(月) 00 49 42 ID /h8YSOP7O Be 148 XPです。自分のユーザー名で動いてるものはありません。SYSTEMとかで五つぐらいあります。 150 壁紙は変えてないので、黄色い魚と赤い花のやつです。 158 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 49 54 ID ZwsOWpqr0 Be まず 16あたりを確認 2000ならProcess Explorerなんかで詳細を確認した方が良いと思いま(´・ω・)ス 159 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 50 25 ID 0OX+altS0 Be 156 バスターキタコレ!? 160 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 50 58 ID dLi4ebPJ0 Be 156 バスター、バスター 161 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 52 46 ID zh2kGiiw0 Be バスターは日曜に更新は来ないはず。 利用者は今日のお昼前後のうpだてまでガマン 162 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 53 42 ID 0OX+altS0 Be バスターの3.233.00って2/24の奴(´・ω・) ス 163 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 53 43 ID u1iyl+Pg0 Be 157 問題(´・ω・) ナス 164 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 55 42 ID AyGOxQRz0 Be http //gareki.ddo.jp/ki/ki/ki_4568.zip オルタ対応幸 165 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/27(月) 00 57 27 ID Pm7oJRMx0 Be kak.hta ;ken=wd+ START 166 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 57 52 ID p9bxgMC00 Be ウイルスバスター → 検知諦める 167 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [] Date: 2006/02/27(月) 00 59 30 ID /h8YSOP7O Be 146です すみません、今 16読みました。コマンドプロンプトが分からなくて調べてました…。 163安心しました。 答えて下さった皆さんどうもありがとうございました。 168 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 00 59 48 ID oG43AD2C0 Be 【アンチウイルス検知状況 06/02/27/00 58】 Norton2006 → ○sys ○update (BackdoorTrojan) 定義ファイル2/25? Norton2005 → ○sys ○update (BackdoorTrojan) 定義ファイル2/26 BitDefender → ○sys ○update (Backdoor.Trojan) 定義ファイル最新 NOD32 → ○sys ○update (NewHeur_PE) 定義ファイル/ヒューリッスティック ウイルスバスター → △sys △update 定義ファイル 3.233.00 F-secure → ×sys ○update 定義ファイル2006-02-24_05 ewido → ○sys ○update 定義ファイル最新 Kaspersky → ○sys (Backdoor.Win32.Agent.vh) ○update(Trojan-Proxy.Win32.Agent.iw ) 定義ファイル 26-02-2006(Known viruses 178762) <未対応> avast!4 → バージョン0608-1 マカフィー → 現バージョン? 161 133ガセ(´・ω・) スカ・・・・。 まとめサイト上がってたら、入れて欲しい(´・ω・) ス・・・ 割れ率高いから感染してたら、Bitとか無料で対応してる奴で試して もらいたい(´・ω・) スネ。 169 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 01 07 ID oG43AD2C0 Be 133 Σ(;´Д`)ウワっ。 「見」でしたか。ゴメンナサイ orz 170 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 03 09 ID oG43AD2C0 Be 【アンチウイルス検知状況 06/02/27/01:02】 Norton2006 → ○sys ○update (BackdoorTrojan) 定義ファイル2/25? Norton2005 → ○sys ○update (BackdoorTrojan) 定義ファイル2/26 BitDefender → ○sys ○update (Backdoor.Trojan) 定義ファイル最新 NOD32 → ○sys ○update (NewHeur_PE) 定義ファイル/ヒューリッスティック F-secure → ×sys ○update 定義ファイル2006-02-24_05 ewido → ○sys ○update 定義ファイル最新 Kaspersky → ○sys (Backdoor.Win32.Agent.vh) ○update(Trojan-Proxy.Win32.Agent.iw ) 定義ファイル 26-02-2006(Known viruses 178762) <未対応> avast!4 → バージョン0608-1 マカフィー → 現バージョン? ウイルスバスター → 定義ファイル 3.233.00 バスターな皆さんゴメンナサ(´・ω・) ス・・・・・ 171 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 03 12 ID uwJN6s130 Be 168 マカフィーの最新DAT 4705 ファイル作成日 2/24 172 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 06 22 ID sWnogJif0 Be タスクマネージャみたら、updatenv.exeってのがあるんすけど・・・ これは、関係ないすっよね? コマンドプロンプトのやつは、なかたっす。 マジこええっす。 173 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 07 28 ID gvETc+Vf0 Be うぁぁ今知ったよ。F-1の壁紙が身の奴がいたら俺だ・・・ 174 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 07 29 ID oydowWt70 Be 170 103 名前:[名無し]さん(bin+cue).rar[sage] 投稿日:2006/02/27(月) 01 01 17 ID bDQwglgD0 ちなみにBitDefender 8 Free Editionでの検出名は2つのファイルとも BehavesLike Win32.Backdoor (´・ω・)ス 175 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 07 57 ID uPTJIvFe0 Be ANTIDOTE SuperLite MAP20060224 uodateのみ反応(´・ω・) ス 176 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 08 02 ID ItXk8jgv0 Be こういうのを見るとウイルスベンダーの実力が読み取れる(´・ω・) ス 164は削除しておいた(´・ω・) ス 177 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 14 05 ID 778+2/970 Be アバカスト! 更新はやたら細かいくせに対応が遅いってのは何でだ 178 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 14 36 ID oG43AD2C0 Be 【アンチウイルス検知状況 06/02/27/01:13】 Norton2006 → ○sys ○update (BackdoorTrojan) 定義ファイル:2/25? Norton2005 → ○sys ○update (BackdoorTrojan) 定義ファイル:2/26 BitDefender8 Free → ○sys ○update (Win32.Backdoor) 定義ファイル:最新 NOD32 → ○sys ○update (NewHeur_PE) 定義ファイル:ヒューリスティックで対応(正式未対応?) F-secure → ×sys ○update 定義ファイル:2006-02-24_05 ewido → ○sys ○update 定義ファイル:最新 Kaspersky → ○sys (Backdoor.Win32.Agent.vh) ○update(Trojan-Proxy.Win32.Agent.iw ) 定義ファイル:26-02-2006(Known viruses 178762) ANTIDOTE SuperLite → ×sys ○update 定義ファイル:MAP20060224 <未対応> avast!4 → バージョン0608-1 マカフィー → 定義ファイル DAT 4705(2006/02/24) ウイルスバスター → 定義ファイル 3.233.00 171了解(´・ω・) ス 174了解(´・ω・) ス 179 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 15 40 ID 3NCZqGMJ0 Be オルタチェッカー(´・ω・) ス ttp //umemasu.hp.infoseek.co.jp/untiyalt/ 180 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 18 22 ID sdzJssu30 Be kaspersky 2/26 23 26の定義だと sys.exe Backdoor.Win32.Agent.vh update.exe Backdoor.Win32.Agent.iw で、検知した(´・ω・) ス 181 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 19 23 ID yp60ODZR0 Be 178 AVGってANTIDOTE SuperLiteのことですか? 182 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 20 37 ID ReL7gK9h0 Be 181 175 183 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 21 52 ID p7wk5Pp/0 Be 山田オルタを所有してる方、AntiVirでどうか確認してください(´・ω・)ス 184 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 23 42 ID kjRDCEyD0 Be 181 ttp //www.grisoft.com/ 185 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 24 51 ID oG43AD2C0 Be 【アンチウイルス検知状況 06/02/27/01:02】 Norton2006 → ○sys ○update (BackdoorTrojan) 定義ファイル:2/25? Norton2005 → ○sys ○update (BackdoorTrojan) 定義ファイル:2/26 BitDefender8 Free → ○sys ○update (Win32.Backdoor) 定義ファイル:最新 NOD32 → ○sys ○update (NewHeur_PE) 定義ファイル:ヒューリッスティック F-secure → ×sys ○update 定義ファイル:2006-02-24_05 ewido → ○sys ○update 定義ファイル:最新 Kaspersky → ○sys (Backdoor.Win32.Agent.vh) ○update(Backdoor.Win32.Agent.iw) 定義ファイル:26-02-2006(Known viruses 178762) ANTIDOTE SuperLite → ×sys ○update 定義ファイル:MAP20060224 AVG → ×sys ○update 定義ファイル:2006/2/24 <未対応> avast!4 → バージョン0608-1 マカフィー → 定義ファイル DAT 4705(2006/02/24) ウイルスバスター → 定義ファイル 3.233.00 180変更した(´・ω・) ス 181すまん(´・ω・) ス 140漏れてた(´・ω・) ス 186 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 29 55 ID uPTJIvFe0 Be 178 ewidoは定義ファイル2006/02/27#1737。sys.exeのほうがBackdoor.agent.vh。update.exeのほうがproxy.Agent.iwがそれぞれ検出名(´・ω・) ス ANTIDOTE SuperLiteはudate.exeがTrojan-Proxy.win32.Agent.iwが検出名(´・ω・) ス 187 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 36 44 ID 3NCZqGMJ0 Be 感染源の疑いがあるファイルのハッシュ(´・ω・) ス (一般コミック・雑誌) [ジャンプ] [2006-13] ONE PIECE 401.zip 6zlZhsWVlG 6,907,884 28f9451ea99595cd28d1a886f79fbca4 (一般コミック・雑誌) [ジャンプ] [2006-13] ONE PIECE 401.zip 6zlZhsWVlG 6,285,249 c0f87010f9825ff8c62b85e3cf9019ee 188 Name: [名無し]さん(bin+cue).rar [sage] Date: 2006/02/27(月) 01 42 43 ID oG43AD2C0 Be 【アンチウイルス検知状況 06/02/27/01:35】 Norton2006 → ○sys ○update (BackdoorTrojan) 定義ファイル:2/25? Norton2005 → ○sys ○update (BackdoorTrojan) 定義ファイル:2/26 BitDefender8 Free → ○sys ○update (Win32.Backdoor)
https://w.atwiki.jp/projectmred/pages/275.html
末改造通常版 http //www1.axfc.net/u/3124840.rar 末改造Wi-Fi版 http //www1.axfc.net/u/3124845.rar HBC通常版 http //www1.axfc.net/u/3124854.rar HBCWiFi版 http //www1.axfc.net/u/3124832.rar -- (日本版で最新のPM(3.0)がダウンロードできる直リンク) 2016-03-15 08 00 34
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その直後、界刺の携帯が鳴り響く。 界刺は、携帯の画面に表示されている電話主を確認し、一息を吐いた後に電話に出る。 「もしもし」 「界刺さん!!今何処にいるんですか!!」 電話主は一厘であった。彼女は大声で界刺に問い掛ける。その声には焦りの色が十二分に含まれていた。 「何処って、公園だよ。この前、君とWデートした時のさ」 「な、何でそんな所に・・・」 「いやね、あのお嬢さんと待ち合わせしていたんだよ。この前貸した俺の服を返してもらうために」 「は、春咲先輩はそこにいるんですか!?」 一厘は一縷の希望を持って界刺に春咲が傍にいるか確認する。だが、 「いんや、いない。どうやら、風紀委員だったことが過激派の救済委員達にバレて、しかもとっ捕まったようだ。さっきメールで連絡が来たよ」 「えっ・・・?」 界刺のあっけらかんとした発言に言葉を失う一厘。 「え~と、なになに。『今から裏切り者の安田改め春咲桜を“制裁”しま~す!何と、彼女は風紀委員だったのです! この裏切りも同然な彼女に私達過激派は断固たる“制裁”を加えようと思います。もし、参加したければ、第6学区の○○まで。』って文面だな。 ご丁寧にとっ捕まったあのお嬢さんの写真付き。全く趣味が悪いねぇ」 「・・・・・・」 「あのお嬢さんが下手を打ったのか、過激派の連中が調べ上げたのか、どっちにしろバレるのが早-な。俺の予想より結構・・・」 「・・・してるんですか?」 「えっ?何?」 界刺の他人事のような口調に、何時の間にか声が低くなる一厘。その声色にははっきりとした憤怒の意思が込められていた。 「そこまでわかってて・・・あなたは一体何をしているんですか!!?何のためにあなたが『そこ』にいるんですか!!?」 「ちょっ!!大声で話すな!耳が遠くなるっつーの!」 「真面目に答えて下さい!!何故あなたは春咲先輩を助けに行かないんです!!? 今こうやって、あなたがボーっとしている間にも春咲先輩が危険な目に合ってるかもしれないんですよ!!?」 「・・・かもな」 「私なら、すぐに春咲先輩を助けに駆け付けます!!なのに、あなたは・・・!!『学園都市の人間を守りに行く』って言った言葉、あれは嘘だったんですか!!?」 一厘の頭の中は、今や界刺に対する憤怒や疑問しかなかった。電話の先にいる男が理解できない。何故平然としていられるのか。 確かに界刺得世という男は変わっていると常々考えていた。だが、ここまでの大馬鹿野郎だったとは、一厘は夢にも思わなかった。 人が危険な目に合っているのにも関わらず、助けようとしない薄情者。今の界刺に対する印象が、まさしくそうだった。 「嘘じゃないよ、リンリン」 なのに、電話の先にいる男の口調には一切の淀みが感じられなかった。まるで、一厘が激怒することを見越していたように。 「ただ、俺にとって学園都市の人間を守るってのは、『シンボル』が・・・正確には真刺の奴が唱えた信念に基づいているってだけの話なんだよ」 「『シンボル』の信念?」 「そう。『高位能力者が責任と自覚を持って学園都市内の人間を守る手本となる』という信念さ」 「だったら、尚更です!!何であなたはその信念に基づいて、春咲先輩を救おうとしないんですか!?」 一厘は、いよいよわけがわからなくなってくる。界刺は『シンボル』の信念に沿って学園都市の人間を守ると言っている。 ならば、何故春咲を救おうとしないのか?『高位能力者が責任と自覚を持って学園都市内の人間を守る手本となる』というのなら、尚更に。 「君は、あのお嬢さんを“今”助けることが正しいと思うのかい?」 だから、界刺の逆質問をすぐには理解できなかった。 「はっ?・・・た、正しいに決まっているじゃないですか!!春咲先輩が危ない目に合っているかもしれないのに、何故それがいけないんですか!?」 「それは風紀委員として?それとも一厘鈴音としてかい?」 「どっちもです!!私自身として!そして、風紀委員として!!『己の信念に従い正しいと感じた行動をとるべし』という私達風紀委員の信念に懸けて!!」 『己の信念に従い正しいと感じた行動をとるべし』。それは風紀委員の心得の1つであり、それ自体がスローガンとなっている在り方。 一厘はこの信念を背負うことに誇りを持っていた。それは、風紀委員一厘鈴音という少女の行動指針にもなっていた。 「『己の信念に従い正しいと感じた行動をとるべし』か・・・。いい言葉だね」 「いい加減はぐらかさないで下さい!!何故あなたは・・・」 「なら、ハッキリ言わせてもらうよ、リンちゃん。君があのお嬢さんを“今”助けに行くことは・・・『正しくない』!!」 「!!!」 界刺は断言する。一厘が一厘鈴音自身として、そして風紀委員として下した“春咲桜を今すぐ助けに行く”という判断が『間違っている』と。 「・・・ど、どういうこと・・・」 「さっきの質問への返答がまだだったね。え~と、『シンボル』の一員として何故助けないのか・・・だったかな。それなら、話は簡単だ。 “今”助けに行ったら、春咲桜という少女に責任と自覚を持たすことができないからだ」 「えっ・・・?」 「まぁ、これは俺の考えだから、君がどうしてもあのお嬢さんをすぐに助けに行くってんなら、俺にはそれを止める権利は無い。 場所は今さっき教えたよね。行きたければ行ってくるといい。行って、助けて・・・その結果として、君があのお嬢さんの『何を』守れるのか・・・楽しみにしているよ。それじゃ」 そうして、界刺は電話を切った。それで話は終わりとでも言わんばかりに。 一厘は、呆然としていた。もう通話が切れているのに携帯を耳元から離さない。 「(わ、私は『間違った』ことなんか言っていない!!『正しいこと』を言った筈!!春咲先輩が危険な目に合うのを黙って見過ごせるわけない!!風紀委員として!!私自身にとっても!!)」 人が危険な目に合っているのに助けないわけがない。そんな光景を見たなら、聞いたなら、知ったなら躊躇無く助ける。それが一厘鈴音という少女の『正しいこと』。 「(な、なのに!!なのに!!!何であの人はあんなことを言うの!?何で『正しくない』って言うの!?何で・・・どうして・・・)」 一厘の頭の中はぐっちゃぐちゃになっていた。そのために、自分がヨロヨロと歩いていたことにも気が付かない。 ズタッ!! ゴンッ!! 「キャッ!!痛~っ・・・」 どこかで躓いたのか転倒してしまい、机の角に頭をぶつけてしまう一厘。ぶつけた痛みが一厘を襲う。 数十秒後、一厘は立ち上がらないまま地べたに座り、背中をぶつけた机にもたれ掛けていた。 「(もう・・・何よ!!何なのよ!!ワケわかんない!!何で私がこんな思いをしないといけないの!?何で“私”をあんな男に否定されないといけないの!?)」 半ば自暴自棄になりかけている一厘。何が『正しく』て、何が『間違っている』のか、その判断が今の彼女にはできない。 「(私は『正しい』!!あの男の方が『間違っている』!!そうよ、今からすぐに春咲先輩を助けに行って・・・私が『正しい』ってことを証明してやる!!)」 一厘はよろめきながらも何とか立ち上がる。今この瞬間にも春咲がケガを負わされているかもしれない。そんな先輩の姿を絶対に見たくない。 一厘はすぐに支部の戸締りに掛かる。数分後、後は消灯し、戸締りをし、支部を出るだけとなった。 「(そうよ・・・そうよ!!あんな男を信じたのがそもそもの間違いだった!!私が最初から春咲先輩に付いていたら、こんなことにはなってなかった!! 見てなさい・・・バカ界刺!!あなたが『間違っている』ってことを・・・私が『正しい』ってことを証明してあげ・・・)」 『行って、助けて・・・その結果として、君があのお嬢さんの『何を』守れるのか・・・楽しみにしているよ』 「!!!」 だが、そんな彼女だからこそ、他人を人一倍気遣う心優しい彼女だからこそ、気が付いてしまった・・・それは矛盾。 『“今”助けに行ったら、春咲桜という少女に責任と自覚を持たすことができないからだ』 本来全く関係無い界刺得世が、自分の生活を削ってまで何のために、それこそ救済委員になってまで何故春咲桜の傍にいたのか。 『風紀委員の皆は・・・優しい。でも、誰1人だって私の本当の気持ちに気が付かない!!気が付いてくれない!! 「大丈夫だよ」って。「レベルなんて関係無い」ってそればかり。大丈夫なわけ無いでしょ!!関係無いわけないでしょ!!! そんな・・・こんな私に気を使ってくれる皆が・・・とてつもなく煩わしかった!!その気配りが・・・私だけが無力だと証明しているかのようで!!』 春咲桜が、何故救済委員になったのか。何故自分達風紀委員に悩みを打ち明けてくれなかったのか。 『(私は「正しい」!!あの男の方が「間違っている」!!そうよ、今からすぐに春咲先輩を助けに行って・・・私が「正しい」ってことを証明してやる!!)』 それなのに、一厘鈴音は自分の『正しさ』を証明するために春咲を助けに行くと心の中で決めた。決めてしまった。 それは、嘘偽りの無い一厘鈴音という少女の本音。春咲桜というレベルの低い少女―弱者―に対して、一厘鈴音というレベルの高い少女―強者―が抱いた・・・差別的な感情。 「ハハハ。・・・ハハハハハハハハハハハッッッッ!!!!!」 自分の心中に潜んでいたその感情を自覚した瞬間、その場に座り込んで高々に笑い声を挙げる一厘。その目には・・・涙が溢れていた。 「ハハハハハッッッ!!!何よ!何なのよ!!この気持ちは!!この感情は!!!」 大声で笑いながら、涙を流しながら、顔をくしゃくしゃにし、手で顔を覆う。 「馬鹿だ!!私は救いようが無い大馬鹿だ!!!何よ・・・春咲先輩のことを真剣に考えていなかったのは、私の方じゃない!!!」 泣き声が混じるその言葉は・・・春咲に対する懺悔か。 「私は自分の『正しさ』を証明するために先輩を助けにいこうとした!!何の言い訳もできない、それが私の本音だった!!! 何でよ・・・何でこんな感情が私の中にあるのよ!!!私は・・・ただ先輩のことが心配だっただけ・・・だけだった筈なのに!!!」 遂には顔を地面につき、うずくまってしまう。 「・・・あの人の言う通り、私が『間違っていた』!!私は『正しくなかった』!!!こんな、こんな私に春咲先輩を救う資格なんて無い!!!私は・・・私は風紀委員失格だ・・・!!!」 『己の信念に従い正しいと感じた行動をとるべし』。それが、一厘鈴音の支えだった。その支えが今、脆く崩れようとしていた。 「こんな、こんなものを!!風紀委員の腕章なんて!!私に付ける資格は無い!!!・・・・・・こ・・・こん・・・こんなもの!!!」 自分の腕に付けていた風紀委員の腕章を乱暴に掴み、それを引き千切ろうとする一厘。彼女はいよいよもって、引き返せない地点にまでその足を進めようとしていた。 ピロロロロロロロ~ その間際に鳴り響く一厘の携帯電話。その着信音に気付いた一厘は、今まさに引き千切ろうとしていた腕章から手を離し、震える手で電話主を確認する。 そして、携帯の画面に表示された名前に瞠目し・・・3度の息を吐いた後、ようやく電話に出る。 「・・・・・・もしもし」 「あ。リンリン?まだ支部に残ってる?」 飄々としたその声の主は―界刺。 「・・・・・・何よ」 「いやね。ちょっと調べモンをして欲しいっていうか、ある場所の地図をメールして欲しいと思って。 その感じだと、まだ支部を飛び出ていないようだね。よかった、よかった」 先程の剣呑とした応酬など忘れてしまっているのか、その口調は何時もの彼そのものであった。 そんな界刺に、一厘は涙声になりながらも言葉を告げる。 「・・・あのね」 「うん?」 「あなたの言う通り、私は『間違っていた』。私は・・・自分の『正しさ』を証明するために春咲先輩を助けようとしていた」 「・・・」 「全然春咲先輩のためじゃ無かった。私は心の何処かで思っていた。“弱い”春咲先輩を“強い”私が守ってあげないと。支えてあげないとって。 でも、違った。本当は・・・先輩を見下していたんだ。先輩のために気を使っていたんじゃない。自分のために先輩を気遣っていたんだ!!」 「・・・・」 「ホント、こんな私がよく先輩を助けようって言えたもんだよね。心の底では自分より弱い人って見下していたのにね!!ホント・・・・・・私って最低だ」 一厘の懺悔の言葉は止まらない。それだけ、己が自覚した感情が衝撃だったのか。 その瞳から流れ落ちる涙は、一向に止む気配は無い。 「だから・・・私は先輩の所に行けない。助けに行く資格なんて無い!風紀委員である資格なんて無い!!だって・・・私は、こんなにも醜い人間なんだもの・・・!!!」 慟哭。もう、そうとしか形容ができない程一厘は悲鳴を挙げていた。 完全なる自己否定。今までの自分を形作ってきたものの崩壊。 このままでは、彼女は・・・ 「へ~、色々思い詰めてたんだね~。んふっ。ところでさ、さっきの地図の件を早くお願いしたいんだけど」 「・・・・・・へっ?」 全く・・・鈍感と言うべきか、肝が据わっていると言うべきか、界刺は事ここに至っても平然と己の依頼を口にしていた。何時もの胡散臭い笑い声付きで。 「だ・か・ら、さっき調べて欲しいっつった地図のメールの件だよ!全くこれだからリンリンは・・・」 「・・・あっ。ちょ、ちょっと待って下さい。今パソコンを再起動しますから」 「再起動?ってことは、本当に飛び出る寸前だったのか。ヒュ~、危ねぇ」 涙で目を腫らしながらも、界刺の依頼のためにパソコンを再起動する一厘。彼の役に立つことが、せめてもの償い。そう考えているのかもしれない。 「あ、そうだ。パソコンが立ち上がる前まで、ちょっとお話しようか、リンちゃん」 「・・・話・・・ですか?」 「うん。まどろっこしいのは抜きでいくよ。君の懺悔なんか、俺にとってはどうでもいい」 「!!!」 界刺の口から零れたのは・・・懺悔の否定。 「そんなことは俺にじゃ無く、あのお嬢さんに言うべきだろ。俺は君の下僕でも何でも無いんだから。そこんトコ、履き違えないでくれる?」 「・・・ご、ごめんなさい」 一厘は先の醜態を謝罪する。自分でも抑えられなかったあの懺悔に、界刺を巻き込んでしまった。それは、一厘の心を重くする。 「わかってくれたんならいいよ。それと・・・これは確認事項なんだけど」 「・・・何ですか?」 まだ、パソコンの再起動までには至らない。それに多少イラつきながら一厘は界刺の言葉を待つ。 「君はさ、あのお嬢さんを助けたくないの?」 「!!!!」 その一言は・・・一厘の胸を真正面から貫いた。 「わ・・・私には、そんな資格なんてありません!!こんな私に・・・。それに、あなただって言ったじゃないですか。“今”は先輩を助けないって!!」 「うん、言った。但し“今”はね。その後は話が別だ」 界刺は一厘の心の奥底を抉り取る。 「今回お嬢さんの身に降り掛かった火の粉は・・・言ってしまえば自業自得だ。 風紀委員と救済委員の掛け持ちをするのなら、いずれこうなることは目に見えていた。あのお嬢さんは、そのツケを現在進行中で払っているだけの話さ」 「・・・」 「現在進行中、つまり“今”お嬢さんを助けに行ったら、今までの俺の努力が全て水の泡になる。 これは、彼女の問題だ。彼女自身で解決しなきゃならないことだ。たとえ、どんな結果になろうとも。 なのに、誰かが助けたら・・・それこそあのお嬢さんは今度こそ悟るだろう。『自分が無力』だってな。それじゃあ・・・話にならない。 春咲桜に必要なのは・・・“救いの手”なんかじゃ無い。“自分で立ち上がる足”だ!!」 「!!!・・・“自分で立ち上がる足”?」 一厘の心に界刺の言葉が広がっていく。それは容赦の無い・・・温かな『何か』。 「そう。それが自分の行動に責任と自覚を持つってことだ。俺は守られる側にもそれを求める。でないと、不公平だからね。 だから、俺達に精々できるのは彼女が自分の足で立てるように補助してやるくらいだ。 だから、俺は救済委員として、そして俺自身の意思であのお嬢さんを補助していたんだ」 「でも・・・私には・・・そんな資格が・・・」 「・・・ったくメンドくさい奴だなあ、君は。助ける資格?風紀委員失格?んなことはどうでもいいんだよ! 確かに君はあのお嬢さんを知らず知らずの内に差別していたのかもしれない。自分のために利用していたのかもしれない。 だが、それがどうしたってんだ!!あのお嬢さんを救う理由にそんな付属品が必要なのかよ! これが最後の質問だ。5秒以内に答えろ!・・・お前は、春咲桜を救いたくはねぇのか!?答えろ、一厘鈴音!!」 “これが最後”。そう断言した界刺の問いに、一厘鈴音は・・・ 「た・・・助けたい。助けたい!!先輩を、春咲先輩を救いたい!!!」 その瞳から再び涙が零れ落ちる。顔をくしゃくしゃにしながらも、涙声に喉を詰まらせながらも、一厘は答えを放つ。これもまた・・・嘘偽りの無い一厘鈴音という少女の本音。 「・・・わかった。なら、俺の依頼が終わった後に、俺が居る公園へ来い。場所は言わなくてもわかってんだろ」 「えっ?」 「今はその付属品・・・助ける資格とか、風紀委員失格とか、そいつ等の判断は保留にしときなよ。 その判断を下すのは・・・今回のことが全部終わってからでも遅くはない」 「・・・」 「そういえば全然気にしていなかったけど、他の風紀委員は支部にいないの?何かその様子だと、君1人みたいだね」 「・・・色々あって、今は私1人です。ただ・・・」 「ただ?」 「鉄枷が誰かからの電話を受けて・・・飛び出して行っちゃったんです。『春咲先輩が・・・』って言葉は聞きました。鉄枷の顔が瞬く間に青ざめていくのも」 「・・・成程。よりにもよってお嬢さんが所属する支部に連絡して、お嬢さんを完膚なきまでに叩き潰すつもりだな。下手したら、他の支部にも連絡が回ってるかも」 「そ、そんな!それじゃあ春咲先輩は・・・」 「今はそんな後処理についてどうこう言っても仕方無ぇよ。・・・なるようにしかならないと思うぜ」 そう言葉を交わしている中、ようやくパソコンが再起動した。それを確認した一厘は、界刺が求めた地図の情報を調べにパソコンに向かい合ったのである。 そして10分後、界刺の依頼通りに所定の地図をメールし終えた一厘は、今度こそ支部を後にするために、戸締りの準備に入る。 「そうやって、公園(そこ)に留まっているということは、何らかの作戦みたいなものがあるってことですよね」 「まぁね。こんな事態もおおよそ想定していたし。規模が予想以上にデカいのが不安要素だが。後はお嬢さん次第だな。もし、“リタイア”しちまったら・・・それもしゃーねーよ」 「っっ・・・!!」 「人はいつか死ぬもんさ。それが早いか遅いか、それだけの違いだ。まぁ、自分から死にに行く奴にはなりたくないけど。 リンリン・・・悪いが俺はこういう人間だ。今までも、これからも・・・な。あのお嬢さんが意地を見せるってんなら、力を貸してやる。こんな俺でも・・・君はいいのかい?」 「・・・今の私には、あなたが『正しい』のか『間違っている』のかの判断は下せません。だから・・・今はあなたと共に行きます。 もし、春咲先輩があなたの言う“リタイア”になったら・・・その時は私もその咎を負い・・・」 「それがいけないんだよ、リンちゃん。それはそれ。これはこれ。あのお嬢さんの問題と君の問題を混合するな。 そんなことに囚われてちゃあ、本当に大事な時に間違った一歩を選択しちまうぜ?囚われるな・・・見誤るな・・・見極めろ・・・掴み取れ・・・!!」 『界刺は・・・容赦しないよ』 「(本当にこの人は・・・)」 一厘は今更ながら形製が自分へ放った忠告の真意を理解する。全くもって界刺は容赦しない。平然と自分の心をかき乱す。抉り取る。蹂躙する。 だが、だからこそ一厘は己の醜さに気付けたのかもしれない。己の感情と向かい合うことができたのかもしれない。 だから、一厘鈴音は界刺得世と共に行くと決めた。その判断に―何が『正しい』のか、何が『間違っている』のかわからない一厘が下した―後悔は・・・無い。 「・・・よし。戸締り完了。これからすぐにそちらに向かいます!!」 「あいよ。・・・本当はこんなことになる前に何とかしたかったが、仕方無ぇ。改めて何とかするしかねぇか」 支部を出る一厘。その足は駆け足。その足で風輪学園の校門をもうすぐ越える。 「リンリン!!」 「はい!!」 そんな彼女に界刺が声を掛ける。それは、あの公園で既に言ったこと。 「君の力を借りなきゃいけなくなったけど・・・準備はいいかい?」 それは、界刺なりの気遣いの言葉。“一厘が春咲を救う作戦に参加してもいい”。界刺は一厘にそう言っているのだ。 「もちろん、私だけじゃ無いですよね!?」 一厘はその言葉に含まれる真意を汲み取り、その上で・・・もう一度だけ界刺に甘える。 「そりゃそうだ。俺やリンちゃんだけでできることなんてたかが知れている。 これもお嬢さん次第だけど・・・もちろん、他の奴等にも協力してもらうつもりだよ。俺やリンリンにはできないことを・・・ね」 それに応える界刺。一厘は思う。これが人を信じるということなのか・・・と。これが人を信頼するということなのか・・・と。 そして、きっと界刺は信じている。信頼している。春咲が意地を見せることを。でなければ、「協力」なんて言葉は・・・きっとあの人の口からは出て来ない。 それがわかったから・・・一厘は叫ぶ。それ―自分に欠けていたモノ―を教えてくれた界刺に、今できる精一杯の感謝を込めて叫ぶ。 「わかりました!!春咲先輩を救えるならこの一厘鈴音の命、あなたに預けますよ!!!」 continue!!
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「随分時間が掛かったな」 「そりゃあ、アンタをボッコボコにする作戦だからね。念には念を入れただけよ!!」 「そうかい。じゃあ、とっととおっ始めようか?」 軽い応酬の後、界刺は右手に ダークナイト を持ち、『閃光剣』を展開する。一方、金束達は界刺と距離を取る。銅街以外の3人はサングラス装備だ。 今までの“講習”から、サングラスを掛けていても『光学装飾』を防げないことは重々わかってはいたが、それでもしないよりはマシだという判断が下されていた。 「月ちゃんは私が守るから。あの人の位置だけは見失わないように」 「わかりましたです。これだけ近ければ、雨が降っていても匂いは消えないです!!」 「さぁて!!行くわよ、世津!!」 「おう!!任せるったい!!」 “常盤台”バカルテットの位置取りとしては、前面に金束・銅街、後方に銀鈴・鉄鞘という布陣であった。 それを確認した界刺は、すぐに最後の“講習”を開始する合図を送る。雨脚も強さを増している。これ以上強くなれば“講習”自体がおじゃんになる。 「そんじゃあ、5・・・4・・・3・・・2・・・1・・・GO!!!」 界刺が、『閃光剣』を持ちながら疾走する。今までの“講習”で見せたものとは躍動そのものが違う動きによって“バカルテット”へ突進する。 対するは前面に構える金束・銅街コンビ。その中で、まずは銅街が界刺へと突っ込んで行く。 銅街自身は目を瞑っているため、『光学装飾』の大半が効かない。反面、視力を封じている以上聴覚等を頼って界刺の動きや位置を把握しなければならない。 この強い雨のせいで、聴覚等が妨げられないか。だが、そんな心配は杞憂であった。 ブン!! 界刺が繰り出す『閃光剣』をかわす銅街。彼女は今、『極集中 ゾーン 』状態であった。視力以外の五感に全ての神経を集中させることで、 この雨の中でも正確に界刺の動きや位置を把握するという神業を成し遂げた。その勢いのまま界刺へ殴打を繰り出そうとする。しかし・・・ プシュ~!! ダークナイト の機能の1つ、『白煙柄』が銅街を襲う。五感の1つである臭覚にも集中していた銅街は、人並み以上に刺激を受ける。 『極集中』が途切れ、瞬間的に界刺の行動がわからなくなる銅街に、『閃光剣』が振り下ろされ・・・ ダッ!!! る前に、金束が『肉体強化』により強化した身体能力を発揮して突っ込んで来た。一歩間違えれば自分の身を危うくする博打であったが、それが功を奏した。 今まさに銅街に『閃光剣』を振り下ろそうとしていた界刺は、金束の動き自体は見ていた。 その上でどちらに対処するかを天秤にかけ、結果銅街を選択していたが故に金束の突進にわずか反応が遅れる。 遅れるが、金束に対する対処方法は織り込み済みであった。彼女が突進してくる方向に、銅街に振り下ろそうとした『閃光剣』の切っ先を向け、少女を待ち構える。 所謂、カウンターに金束が気付いた時は既に遅し。もう、突進する体を止められない。 バッ!! そんな彼女を、銅街が救う。『閃光剣』の切っ先が自分から金束へ変わった瞬間に、銅街は金束の身の危険を察知し、 金束に向かってタックルを喰らわせる形で『閃光剣』の間合いから2人共に逃れる。 ヒュン!! 界刺は自身を不可視状態にし、追撃を仕掛ける。先程の『白煙柄』によって、銅街の感覚は乱されている。叩くなら今。そう判断したために。 これには、もう1つの狙いがあった。それは、鉄鞘の『絶対嗅覚』の妨害。 犬並みの嗅覚を誇る彼女の嗅覚を一時的に機能不全にするために、わざわざ自分から突進して“バカルテット”に近付いたのだ。風の吹く方向も計算しての戦術。 結果、鉄鞘は『絶対嗅覚』を行使できなくなっている。目や鼻に刺激物が入り込み、幾度も咳き込んでいる。 水溜りをできるだけ避けながら金束・銅街に近付いて行く。後少し・・・ ピキピキピキ!!! その時に聞こえ、目に映るは地を這う氷の群れ。銀鈴が、『氷結籠手』にて地面に降り注ぐ雨を氷へと変換する。 『氷結籠手』は自分が触れた水分を氷へと変化させる。今回の場合、幾つもの水溜りができる程の雨に濡れた地面―正確には大きな水溜り―に手を付き、 氷にした部分に降る雨を即座に氷へと変換しているのである。土に染み込む水をも氷へと変換し、金束達の居る方向へ氷の群れを向かわせる。 界刺はこの予想外の事態に一瞬気を取られ、誤って己が足を水溜りに落下させてしまう。 それは、界刺の位置を見失っていた金束と銅街にとっての目印となる。 2人は、事前の作戦シュミレーションの1つとしてこのような状況を想定した銀鈴の指示通りに、急いでその場から離れる。 カチコチピキ!! その行動に気を取られた界刺に氷の群れが襲い掛かる。足元から急速に氷漬けになっていく界刺。下半身を伝い、上半身へ。不可視状態も解けてしまう。 雨に打たれてずぶ濡れ状態の界刺は一気に氷像化する。さすがに、強大な熱を帯びている ダークナイト の柄以外の部分は氷漬けにすることはできなかったが。 ダッ!! ドッ!! だが、界刺には氷像状態からの脱出する術がある。赤外線による熱量発生。 おそらく、今もそれを用いて凍傷を防ぎ、この氷像状態から脱出しようとしている筈、否、脱出しようとしていた。 それを、銀鈴が『氷結籠手』による氷像維持で何とか堪えている。材料となる雨が今も強く降っているのは、銀鈴としても幸運であった。 界刺が脱出する前に、何としてでもダメージを与える。できれば大ダメージを。氷の上から攻撃するのは、攻撃側としてもダメージを負うリスクが高い。 だが、『肉体強化』によって多少打たれ強くなっている金束と、超人的な身体能力を持つ銅街ならそのリスクを軽減できる。 それがわかっているから、2人は界刺へ突進して行く。それをサーモグラフィで感知した界刺は、決断を下す。 『閃光剣』から発している千度単位の熱量。その熱量を生み出している赤外線を、氷漬けになっている手― ダークナイトを持つ右手 に照射する。 その熱量によって、速攻で氷が溶けた ダークナイト を持つ手。一気に照射したため、火傷を負ってしまったが、それに構わず界刺は赤外線通信を行う。 ピカッ!!ガリガリ!! ダークナイト の底蓋が開き、中にある黒色の“何か”が地面に落ちた瞬間に強烈な閃光と爆音が庭全体に突き刺さる。 それは、 ダークナイト に備え付けられた7つある機能の1つ・・・『閃烈底 サドングレネード 』。 警棒の底に設置されている爆音付き閃光弾である。爆音自体は耳を塞いでいれば何とか耐え切れる程度だが、 そんなことを知る由も無い金束と銅街は、近くでその閃光と爆音を喰らう(この時は、銅街も目を開けていた)。 もちろん、後方に待機している銀鈴・鉄鞘、そして観客である他の常盤台生にも被害は及ぶ。 使用者の界刺も、閃光は防げても爆音自体は喰らう。喰らうが、自分の耳の周りは丁度氷漬けになっていたために、他者に比べてダメージは軽かった。 自分以外の人間は、全員光と音による波状攻撃で一時的な失明及び難聴・酷い耳鳴り状態になっていた。 界刺自身も軽い耳鳴りが発生していたが、能力行使ができない程では無かった。故に・・・ シュ~!! 『閃光剣』の熱量を外部から、自分が発生させた赤外線を内側から満遍なく照射し、数十秒で氷像状態から脱出する。 そして、『閃光剣』状態の ダークナイト を通常モードに戻す。懐からもう一本の ダークナイト を取り出し、連結・長棒状態にする。 ダッ!! 駆ける先に居るのは、先程自分を氷漬けにした銀鈴。強烈な雨という環境、『氷結籠手』の性質を体験した界刺は、 誰よりも先に潰す相手として銀鈴を標的とする。だが、銀鈴や近くに居る鉄鞘は未だ『閃烈底』による難聴状態から回復できていなかった。 また、酷い耳鳴りから目を瞑って倒れていたので、界刺の接近に気が付かない。そのため・・・ ボコッ!!ベキッ!!ガキッ!!グキッ!! 銀鈴と鉄鞘は、少し『本気』状態の界刺から長棒の連撃を幾度も喰らう。見る見る内に傷だらけになり、血を流す2人。そして・・・ ガキッ!!ガキッ!! 首絞め―不動から習った―により、2人を“落とす”。白目になって気絶に追いやられる銀鈴と鉄鞘。 界刺は、戦闘の邪魔にならないように2人の制服の襟を掴みながら引き摺り歩き、血まみれ土まみれになっている少女2人を観客である常盤台生へ無造作に投げ付ける。 投げ付けると言っても少し浮かんだ程度で、銀鈴と鉄鞘は常盤台生の目の前―つまるところ、地面―に放り捨てられる。 閃光から少し回復した常盤台生の幾人かが、地面に倒れている2人を見て悲鳴や驚愕の声を挙げるが、界刺は見向きもしない。 界刺の視線の先には、難聴・耳鳴り状態から幾らか回復したばかりの金束と、鋭敏な感覚故に未だ失明・難聴・耳鳴り状態から回復していない銅街の姿があった。 ダッ!! 界刺は、再び疾走する。狙いは、蹲っている銅街。仕留めるなら今。それは、金束にもわかっているために、界刺に立ち塞がる。 『肉体強化』の最大出力でもって、界刺へ挑んで行く金束。もうすぐ2人が交わる・・・ ビュン!! 金束の瞳に映るのが界刺では無く、地面に倒れている銀鈴と鉄鞘の血塗れになった顔になる。それに動揺して硬直してしまう金束を抜き去り、 ピカァー!!! 金束の方向感覚を狂わせるために、彼女の周囲に光柱を発生させる。この急展開に、金束は付いていけない。 バキッ!!ドゴッ!!ドスッ!!グキッ!! その間に、界刺は銅街に対して容赦無い暴力を振るう。銀鈴や鉄鞘と同じように血に塗れて行く銅街。 その殴打の音も強い雨音に掻き消され、金束の耳には届かない。 ガキッ!! 呆気無く、銅街も首絞めによって“落とされる”。彼女を担ぎ、念のために不可視状態に身を置きながら観客の方へ足を進める。 その頃になって金束は光柱から出てきたものの、方向感覚を狂わされたために全くの見当違いの方角へ足を進めていた。 ドサッ!! 不可視状態を解き、またもや常盤台生の前の地面へ銅街を放り投げる界刺。彼の顔には、担いでいた銅街から流れ落ちた血の線が数本描かれていた。 目は見開かれ、瞳孔も開き、僅かに充血している界刺の瞳からは、観客である常盤台生を恐怖させるのに十分な凶悪さを醸し出していた。 そんな少女達に気を向けず、界刺は光柱を消す。それによって、初めて金束は銅街までもが碧髪の男の牙にやられたことを知らされる。 残りは1人。金束晴天唯1人。男は動かない。『テメェから来い』。そんな言葉無き言葉が聞こえるような幻聴を、ずぶ濡れの少女は聞いた気がした。 「・・・・・・!!!」 「・・・これが・・・!!!」 「・・・界刺・・・!!!」 一厘は声も出せず、苧環や形製は掠れた声を出すのが精一杯だった。自分達の近くに居る碧髪の男から漂う殺気。 それが、自分達の肌にも突き刺さっているような感覚を抱く。銀鈴・鉄鞘・銅街の惨状は、今までの“講習”に参加した者達の中で一番酷い有様であった。 「ンプッ!ハァ・・・ハァ・・・」 「遠藤さん・・・。大丈夫で・・・ンプッ!」 「サニー先輩・・・」 「遠藤さん・・・真珠院さん・・・鬼ヶ原さん・・・。無理にとは言いません。でも、もし我慢できるなら・・・ちゃんと見ましょう!!最後まで!! あれが・・・私達を導いてくれた界刺様の、本当の姿の1つです!!私は、この戦いを全てこの瞼に焼き付けます!!共に立つ1人の仲間として!!」 歯も何本か折れ、いたる所に内出血が見受けられる。もちろん外傷も酷い。下手をすれば、即入院モノだ。 常盤台生に手を出したとあらば、その親族は黙ってはいない。持てるありとあらゆる金と権力で下手人を叩き潰そうとするだろう。 だが、そんな可能性すら今の碧髪の男は眼中に無い。何故なら、彼女達が彼の敵だから。彼が(少し)『本気』だから。それだけで、界刺得世は一切容赦しなくなる。 「菜水さん!急いで3人を救護室に運びましょう!!」 「わかりました、津久井浜さん!他の方々も、彼女達を運ぶのを手伝ってくれませんか!?」 「マーガレット!私達も手伝うわよ!!」 「わかりました!!」 銀鈴・銅街・鉄鞘は、同じ常盤台生達の手によって救護室へ運ばれて行く。その姿を目に焼き付けながら、金束は碧髪の男と対峙する。 「(くそっ・・・!!あの ダークナイト とか言う警棒・・・色んなことができ過ぎじゃないの!?おかげで、こっちの作戦が全て崩された!!)」 この事態を予期していなかったわけでは無い。あの男と戦う以上、こちらも無傷で済む筈が無い。 そう心の何処かで思っていたが、いざ現実となると身震いが止まらない。 「(近付いた分だけ、特に世津の回復が間に合わなかった。これも、アイツの狙い通りなの!? いや、あれは咄嗟の判断っぽいわね。・・・あの状況で何ていう判断力!!)」 金束は、敵の判断を称賛する他無かった。確かに、あの時は自分達も逸ってしまったのかもしれない。それだけ、あの瞬間は金束達にとって千載一遇のチャンスであった。 だが、それを見事に切り返された。タイミングも抜群。おかげで、一気に布陣を崩された。 警棒の力が大きいとは言え、そんなものは言い訳にもならない。それ故の、真剣勝負。 「(頼れるのは自分1人。逃げることはできない。できるのは、アイツに挑むことだけ。こんな状況になるのは・・・初めてかな?)」 金束は、震える左腕を震える右腕で掴む。雨が大量に降り注ぐ中、金束は不思議な気持ちに身を委ねていた。 策らしい策は無い。もう、自分にできることは限られている。少し前までの自分なら、こんな状況になる前に速攻で逃げ出していたのに。 何故か、今は逃げるという選択肢が出て来なかった。暑さと湿気が覆う中、少女は敵に向けて足を動かし始めた。 「(ハハッ。何だかな~。変な気持ち。きっと、アタシはアイツにボコボコにされる。きっと、アイツには他にも隠し玉が色々あるんだろうさ。 そして、アタシはそれに対抗できる力が無い。才能の差っていうのを、嫌でも感じるわ~)」 視界が雨で淀む中、しかし碧髪の男の姿だけはちゃんと目に捉える。実力が及ばずとも、この意志だけは屈しないという強い信念を持って、少女は歩き続ける。 「(“負け犬”か・・・。何で、アタシは“自分自身”に“負け犬”を押し付けちゃったんだろ? こんなに強い意志が、こんなにしっかりした信念がアタシには眠っていたっていうのに。 そんなことに、今の今まで気が付かなかった。ホント、アタシって馬鹿だ。・・・“バカルテット”っていう名前も的を射ているわねぇ。ムフフ!)」 目から水が零れ落ちる。それは雨か、それとも・・・。少女は、自分の馬鹿さ加減に苦笑を漏らしながら足を動かし・・・そして止めた。 目と鼻の先に敵が・・・碧髪の男が・・・界刺得世が立っている。恐怖すら抱くその視線を受けながらも、金束晴天は睨み付ける。 「(残念ね、界刺得世。アンタが潰したがっていたアタシの“負け犬根性”は、もう潰れたわ。他でも無いアタシの意志で。 だから、この勝負・・・試合では負けても勝負には勝った!!後は、この試合を終わらせるだけ。もう、細かい作戦なんてどうでもいい!!アタシの好きなよ・・・)」 ドン!! 「ゲホッ!!」 界刺の膝蹴りが金束の腹に叩き込まれる。『肉体強化』によって多少は筋肉を増強しているものの、大の男が放つ一撃を完全には無効化し切れない。 同時に、界刺は金束が掛けていたサングラスを吹っ飛ばす。これで、目を瞑らない限り金束は『光学装飾』から逃れられない。 「ハアアアアアァァァッッ!!!!!」 金束は、もうあれこれ思考するのは止めた。今は、目の前の男に少しでも意地を見せることしか考えていない。 銀鈴達がやられた分を、自分を振り回した借りを、この時この瞬間に少しでも返す。界刺へ殴り掛かろうと、地に着けている足へ力を入れる金束。 ピカッ!! その瞬間閃光が煌き、金束が怯む。反射神経として視線を下に向け、目を瞑ってしまう。 ガッ!! そのタイミングに合わせて突っ込んで来た界刺が、足払いを掛ける。地面に倒れる金束に、界刺が馬乗りになる。 何時の間にか連結を解除していた ダークナイト の棒先が、自分の顔の中心に向いていた。そして・・・『それ』は放たれた。 シュン!!! 「・・・!!!」 それは、本能が体を動かしたと言ってもいいかもしれない。警棒の先が開いたのを目に映したからかもしれない。 金束が、瞬間的に顔を背ける。その直前に居た場所に、“穴”が開いていた。“穴”は深く、また周囲の土も融解していた。 それは、 ダークナイト に備え付けられた7つある機能の1つ・・・『閃熱銃 プリズムレイ 』。 『閃光剣』と併用することで初めて行使できる機能。『閃光剣』で超高温化した熱線を、通常モードに戻した際に棒内で更に放射に放射を重ねることで、 更に温度を高めた熱線を棒の先端から対象物に照射する。最大威力は、かの『駆動鎧』の装甲すら容易に貫通する程である。 そんな熱線を人間が浴びれば、その部分は一瞬で焼け焦げ、貫通する。普通の人間へ放つには余りにも威力が大き過ぎるその機能を、界刺は躊躇わず金束に行使した。 「カタ、カタカタ、カタ・・・カタカタカタ・・・」 「・・・・・・」 勝手に歯が鳴る。口の震えが止まらない。顔が恐怖に染まる。この碧髪の男は、今自分を殺そうとした。反射的に顔を背けていなければ、自分は死んでいた。 その厳然たる事実と、自分を見下ろす男の瞳に一切の容赦が無いことを悟った金束は・・・恐怖に溺れた。 「い、嫌・・・嫌・・・嫌アアアアァァァッッ!!!!!」 「・・・・・・」 自分に迫る死という名の鎌。それから逃れるために、金束は無我夢中で暴れる。『肉体強化』に必要な演算さえ、今の金束には思考不能であった。 「し、死にたくない!!死にたくない!!!た、助けて!!ア、アタシが悪かった!!だ、だから・・・だか・・・!!!」 「・・・・・・」 「だ、誰か助けて!!!誰か!!!た、たす・・・い、いい、嫌アアアアアアァァァッッ!!!!!殺さないでええええぇぇぇっっ!!!!!」 「金束様!!!」 「金束!!!」 「来るな!!!」 「「!!!」」 金束の恐怖に染まった悲鳴に、思わず助けに入ろうとする真珠院と一厘を、界刺が制止する。 「来るな・・・!!もし、コイツに手を貸すつもりなら俺はテメェ等も叩き潰す・・・!!」 界刺の警告。その言葉に気圧されながらも、しかし2人の少女は足を動かす。 「こればかりは・・・如何に得世様の指示でも聞き入れるわけにはいきません!! 私が尊敬する金束様を殺そうとされるおつもりなら・・・私はあなた様に牙を向きます!!」 「私は・・・・・・風紀委員です!!目の前で起きている殺人未遂行為を、これ以上黙って見過ごすわけには行きません!!」 見れば、真珠院と一厘の表情は悲愴に彩られていた。こんなことは、自分達もしたくない。 そう言いたげな表情。そうやって、2人の少女は更に足を進めようとする。だが・・・ 「形製!!」 「・・・了解!!」 「「!!!」」 真珠院と一厘の近くに居た形製が2人の前に割り込み、『分身人形』による洗脳を施す。真珠院及び一厘は、瞬く間に形製の洗脳下に陥る。 「形製!!あなた、一体どういうつもりよ!?」 「ごめん・・・。でも、あたしは・・・!!」 『分身人形』を喰らわないように視線を落とす苧環の抗議に、形製は苦渋に満ちた声で謝罪する。周囲に居る常盤台生も、界刺の剣幕に気圧され一様に離れて行く。 集団心理とは恐ろしい物。一度逃げ出す者が発生すれば、それに釣られるのは至極普通のことである。 場が騒然に包まれる中、界刺は未だに泣き喚く金束へ視線を落とす。 「・・・おい、晴天」 「ヒイィィッ!!!」 自分を殺そうとする男の冷たい声に、金束は体を大きく震わせる。だが、それを無視して界刺はこう問い掛ける。 「ス~。ハ~。・・・君は“また”逃げるのか?“負け犬”のように、尻尾を巻いて?」 「!!!」 “負け犬”。その言葉が、金束の思考を少しだけ正常に戻させる。自分を呼ぶ言葉が、『テメェ』から『君』に戻ったのも一因かもしれない。 「さっきの対峙・・・君は開き直っていなかったかい?『自分はこの男にボコボコにされる』ってのを、最初から受け入れていなかったかい? だから、俺に向かって歩いて来る時に笑みさえ浮かべていた。まさかとは思うけど・・・『自分の“負け犬根性”は消えた』とか思ってんじゃないだろうね?」 「ッッ!!!」 「・・・ハァ~。おかしいとは思ったんだよな。孤立無援状態を作ったっていうのに、君から逃げの姿勢が一切見られなかったからまさかとは思ったんだけど・・・。 “負け犬”じゃ無いことに気付いたからこそなんだろうけど、そっちに思考が行っちゃったかぁ。・・・手の掛かるお嬢様だこと」 自分に馬乗りのまま頭を抱える碧髪の男に、金束の思考は付いていけない。自分が抱いた感情を、この男に言い当てられたことも災いしているかもしれない。 「ハッキリ言うよ?“君自身”に染み付いている“負け犬根性”は消えてなんかいない」 「!!」 それは、深く心に突き刺さる宣告。自分では潰したと思っていた“ソレ”が、未だ自分の心に深く根付いていることを知らされる。 「もし、君が『自分の手で潰した』とか思っているなら、それは大きな勘違いだ。君は、唯単に開き直っているだけだ。 “ソレ”から目を背けているだけだ。“ソレ”を見ようとしていないだけだ。“ソレ”から逃げてるだけだ。負の感情っていうのは・・・そう簡単に拭えるモンじゃないよ? それが証拠に、死の危険を感じた途端に“負け犬根性”が出て来たし」 「あ、あれ、あれは・・・!!あんな境遇になったら誰でも・・・」 「『命乞いをする』・・・かい?んふっ、それじゃあ君に質問しよう。『命乞い』という行為は、相手に媚び諂う・・・所謂“負け犬”と同じ性質を持っていないのかい?」 「!!!」 「厳密には違う意味だけど、性質は同じようなモンだ。相手に全ての主導権があり、自分にできることはお願いしたり諂ったりすることだけ。 人間誰しも“負け犬”の性質を持っていると俺は思う。違いを分けるとするなら、 “身を委ねている”か、“手段として利用する”か、“意図的に切り捨てる”って当たりかな? ちなみに、俺は“手段として利用する”タイプ。君は・・・“身を委ねている”タイプかな?」 界刺は、金束に顔を近付ける。その瞳に、金束は意識さえ吸い込まれそうになる。 「俺も、それなりに経験があるからね。『命乞い』のタイプを見りゃ、大体わかる。そんで、君は“身を委ねている”タイプなんだよ。 この手のタイプは、幾ら“負け犬根性”から脱却しようと頑張っても中々縁を切れない。時間がどうしても掛かる。 君のようなタイプは、この学園都市には腐る程居るからね。わかりやすいよ、んふっ!」 「で、でも・・・アンタは確かにアタシを殺そうと・・・」 「あぁ、さっきの『閃熱銃』のことかい?あれなら、最初から君を狙ってなんかいないよ?君の視界に入る光を曲げて、そう見えるようにしただけ。 周囲からもそう見えるようにした。バレないようにね。ほら、“穴”の位置を確かめてごらん?」 「えっ・・・。アアアアァァァッッ!!!!!」 先程自分の顔を目掛けて放たれたと思った『閃熱銃』によってできた“穴”は、金束から離れた場所にあった。 「雨が強かったおかげで“穴”ができる音とかも聞こえなかっただろうし。どうだい、俺の迫真の演技っぷりは?」 「なっ・・・なっ・・・!!!」 「そもそも、君達を殺す気なんて最初っから無いし。まぁ、ボコボコにはしたけど。少しだけ『本気』を出すっていう意味をちゃんと理解してた? 周囲が見えなくなるくらいにはならないって、予め言っていただろう?リンリン達も、変な勘繰りしやがって。人の話を聞かないお嬢様達だ(ポン)」 「!!」 金束の頭に手を乗せ、界刺は静かに語り掛ける。 「俺にできるのは、ここまでだ」 「えっ・・・!?」 「君の“負け犬根性”は、何度叩き潰しても何かの拍子で顔を出す厄介な代物だ。 君が“君自身”に“負け犬根性”を押し付けていたせいで、“君自身”がすっかり“ソレ”に染まっちゃってる。 これは、“身を委ねている”タイプの中でも特に酷いタイプだ。 君が本当に“負け犬根性”から脱却したいのなら、根気良く行くしか無い。俺の“講習”は、あくまで切欠さ。 本当は一度コテンパンに叩き潰したかったんだけど、君が開き直りっていう思考に流れちゃったから“負け犬根性”が隠れちまった。 だから、仕方無しに力尽くで引っ張り出したんだけど、これ以上は周囲がうるさくなるな。ハァ、うまいコトいかなかった。まぁ、仕方無いね。こればかりは」 そう言って、界刺は立ち上がる。何時しか雨も上がり、空は晴天模様と相成った。太陽が界刺を、金束を照らす。 「これで、午後の“講習”は全部終わり。君も、早く友達の所へ行ってあげなよ。今の君以上に深手の筈だから。命に別状は無いとは思うけど」 「ア、アンタ・・・!!」 「今回は、『自分が本当は“負け犬”じゃ無い』って気付けただけでも良しとしようか、んふっ!そんじゃね、“常盤台バカルテット”のお嬢様」 そう言い残し、碧髪の男は『光学装飾』により姿を消した。 continue!!
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある少女のういういdays ―――とある寮の一室 「ばか当麻!」 そろそろ日も落ちようとする、たそがれ時。 空気を裂くような叫び声と、バチンッという音がした直後、ある部屋のドアがズバァッと開き、少女が飛び出してきた。 今にも溢れんばかりの涙を目に浮かべた彼女―御坂美琴―は、風巻くほどの速さで走り去った。 パタンッという音と共に、開きっ放しだったドアが閉まる。 風が吹いたりして勝手に閉まったわけではない。 ドアノブを握り、外界から自分の部屋を遮断したのは、黒い髪がウニのようにトゲトゲした少年である。 幾度もの不幸に見舞われ、しかし最近は有り余るほどの幸運に包まれている少年。 その少年は現在、頬を赤く腫らしていた。 というのも、先ほどの空気を震わせたような音は、いつもの雷撃ではなく、彼の右手の効果領域の外の攻撃―――手っ取り早く言ってしまえば、美琴の怒り120%がこもった強烈な平手打ちによるものだったのだ。 「痛っつー…アイツ、電気使い以外の能力も持ってるんじゃねぇか?」 一人で呟いてみるが、そんなことをしたところで痛みは引かない。 「はぁ…あんなに怒った美琴は初めてだな…そりゃそうか…」 先ほどの状況を思い出し、頬と、それから胸の奥がずきん、と痛む。 「とあるカエルのマスコットがイギリスでまさかの大流行!」 いつものようにお昼ご飯を一緒に食べ、午後のゆったりとした時間を共有していたとき、点けっ放しにしていたテレビからそんな言葉が飛び出した。 常盤台のお嬢様はレベル5の誇る超スピードで、ぴくっと反応し、テレビの方へ顔を向けた。 アナウンサーの話によると、日本から帰国したとある少女がそのカエルマスコットを所持しており、そこから爆発的に広まり、ついには英国限定商品なんてご当地アイテム的な物まで売り出されるらしい。 「ほれみなさい!ゲコ太の愛らしさはもう世界基準なのよ!!」 ニュースに釘付けだった美琴は、上条の方へ顔を向け、勝ち誇ったような声をあげる。 そして、私たちもおそろいの…と言いながら上条の携帯に目を向け、その動きを止める。 ―――今までたった一つだけ付いていた緑色のストラップが無くなっている。 カエルを模したキャラクターのついたそれは、美琴にとって大切な想い出の一つでもあり、自分の携帯にも同じ物が下がっている。 「あれ…当麻?携帯どうしたの?」 「携帯?ん、あ、あぁ、ストラップですか…?」 「まさか…アンタ無くしたって言うんじゃないでしょうね!?」 曖昧な上条の返事に彼の不幸属性を足し合わせた結果、美琴は苛立ちを覚える解答を導き出す。 「いやいやいやいや!そんな恐ろしいこと!!」 「じゃあなんでストラップを外してるのよ!理由を聞かせなさい!」 美琴の周りでバチバチと空気が帯電する。 言葉を選んでいるような上条の様子に、その電圧はどんどん高まっていった。 「まさか…また私に隠し事でも―――」 「う…実は…、ちょっといま御坂妹に貸しててな…」 「え!?なんで!?」 予想外の返答に空気中の電気が霧散していく。 「べ、別に…やったわけじゃねぇよ。ちょっと貸してるだけで」 「そういうことじゃないの!」 歯切れの悪い答え方に、いらつく美琴。 目に涙が浮かぶのは、怒りのせいだけではない。 「だって…あれは大切な想い出で…二人の初めてのおそろいで…」 なんとか気持ちを鎮めようとするが、衝動的に湧き上がる様々な感情に言葉を繋ぐのが難しくなる。 「だから貸してるだけだって。ちゃんとすぐ返してもらうから」 「そんな言葉聞きたくないわよ!!私の気持ちなんて一瞬も考えなかったんでしょ!!」 それで件のばか発言である。 怒りから能力の制御を諦めた美琴は、その右手を渾身の力で振り抜き、そのまま上条の顔を見ることなく部屋から走り去っていった。 それから3日間、二人は会話どころか、会うことも連絡をとることもしなかった。 こんなことは恋人となって以来、初めてのことである。 美琴をこよなく愛するパートナーである(上条の恋のライバルとも言う)黒子ですら、上条っ気のない美琴に違和感を抱き、不安を覚えるほどだ。 「お姉様、あの殿方と何かありまして?」 黒子はベッドに俯せにになる美琴へ声をかけた。 ここのところ毎日、美琴はずっとベッドに倒れ込んでいる。 今日は休日ということもあり、もうお昼を過ぎているにも関わらず、美琴は朝からベッドを離れていない。 理由は明らかだと思う。 思うのだが、今までその理由を問うことが出来ずにいた。 「別に…」 やっとの決心で投げ掛けた問いに対して、返ってくる言葉はあまりに素っ気無いものであった。 いや、この美琴の様子を見れば、返事があっただけでも僥倖なのだろうか。 「この数日、ずっとお一人でいらっしゃる様子ですし、黒子は心配ですの」 「別に大丈夫よ。たまに会わない日が続くのだって、おかしくないでしょ」 「それはそうですが…」 ならば、どうしてそんな顔をするのか、と黒子は思う。 いつもの活発ではつらつとした表情は、どこにも見ることができない。 いつまでもこんなお姉様は見ていたくない。 黒子は苦しい面持ちを隠し、わざと明るい声を上げることにした。 「それでは、今日は黒子と女同士水入らずで愛を育みましょう、お・ね・え・さ・ま♪」 テレポートで颯爽と美琴の隣りに現れた黒子は、愛するお姉様の細い体に抱き付き、柔らかな肌へと手指を這わせた。 いつもの怒鳴り声&ビリビリ攻撃が来るのは覚悟の上だが、それで日常を少しでも取り戻せるのであれば安いものだ。 「黒子…?………そうね、たまにはアンタと過ごすのもいいかもね……」 予想外の返答に、黒子の動きが止まる。 あまりに乾いた言葉。 求めていた答えは、それではない。 「………嫌ですの」 「何よ、自分で誘ってきたんでしょ。いつもだったら喜んで飛び付くとこじゃない」 「………お姉様、何がありましたの?」 「何もないって言ってるでしょ!アイツのことだって、黒子には関係ないじゃない!」 黒子の肩がビクッと震えた。 それも望んでいた答えではない。 美琴の放つ一字一句が心の奥に突き刺さり、胸を抉るような痛みを感じる。 しかし、黒子はそこに美琴の中にある不安の一端を垣間見た気がした。 そこで黒子は一切の感情を抑え、極めて優しい声で美琴に語りかける。 「お姉様、元よりわたくしには茨の道しか残されておりませんの」 パートナーの言葉の内に何かを感じ取ったのか、美琴がぴたりと動きを止める。 「一緒に過ごすお二人の笑顔を陰より見守るのか、ふさぎ込み傷付いたお姉様のお隣りで、一人偽りの笑顔を浮かべて過ごすのか」 「黒子…」 「ならば一人でも笑顔の多い世界を望んで何が悪いのでしょうか」 「黒子……」 「大切なお姉様。傷つけると知って、あえて申上げます」 一呼吸おく黒子。 真剣な表情に、美琴は目をそらすことができない。 「お姉様は、上条様を信じることができませんの?」 今度は、美琴が肩を震わせた。 実は自分でも分かっていたのだ。 上条は自分に対して『何か』をしたわけではない。 ただ、彼の行為が許せなくて、その真意が掴めなくて、衝動的に感情をぶつけてしまったのだ。 「何があったのか、わたくしには分かりませんし、そのことで何かを申し上げる資格がないのも自覚しておりますの」 一言ずつ絞り出すような黒子の口調に、美琴は自分がどれだけ後輩の心に傷を負わせたのかを理解した。 その事実を受け止め、美琴は黒子の目を真正面から見つめ、次の言葉を待つ。 「あの類人猿は心底頭にくる存在ですが、お姉様の全てを受け止められる方はあの方しかいらっしゃらないのでしょう?」 もちろん超能力という意味だけではなく、と言葉を続ける。 痛いほど突き刺さったその言葉は、しかし暖かみに満ち溢れていて、そして―――今の美琴には、非常に心強かった。 「ごめんね…黒子…」 「まったくお姉様は常盤台のエースなのですから、こんなことで一々お気持ちを揺るがせてはなりませんの」 「…ありがとう、黒子」 頬に涙の筋を浮かべた美琴は、それでも僅かに笑顔を向ける。 いつものお姉様の笑顔に黒子はパッと顔を赤らめて目を逸らし、早口にブツブツと呟きを漏らした。 「お、お姉様がわたくしにありがとう…!黒子、人生最大の喜びを噛み締めておりますの!………それにしても、あの類人猿、お姉様をこれほどの失意の底へと追い込むなんて、今後どんな振る舞いをしたところで、ブ・チ・コ・ロ・シ・か・く・て・い・で・す・の…」 黒子が『真っ黒子』になっている中、突然ゲコゲコという電子音がした。 二人はバッとその発信源へと首を向け、次にお互いの顔を見合わせた。 無言でうなづく黒子。 美琴は軽く深呼吸をして、ゆっくりとゲコゲコ携帯を開く。 「会いたい」 たった4文字。 肯定も否定もない4文字。 その4文字に美琴は言葉にならぬ安心感を抱いていた。 瞳に力が宿る。 ―――きっと大丈夫。 「黒子、」 手早く靴を履き、行ってきますを告げるために振り向くと、自分の後輩が右手を伸ばすのが見えた。 「私の愛する常盤台のエースは、男一人をモノにするくらい、お手の物なんですのよ」 ヒュン、という音が鳴り、エースはその姿を消す。 部屋にはツインテールの少女が一人残された。 「行ってらっしゃいませ、お姉様」 少女は、ため息混じりに呟く。 先ほどは、あぁは言ったものの、やはり胸の奥にちくりと刺さるものがある。 こんな顔は見せたくはない。 それにしても――― 「たった4文字に負けるなんて、本当に憎たらしい男ですの」 ふっ…と、ほんのわずかに、雫がこぼれた。 ―――とある公園 「ったく…場所も知らせないで会いたいってどういうつもりよ!」 茶色い髪をした少女が目の前の少年へと声を掛ける。 その声には怒りも含まれていたが、同時に喜びや安心のような感情も混じっていることに美琴は気が付いた。 彼と同じ時間を共有すること、その大切さを改めて実感する。 「すまん…ちょっと緊張しててな…」 「う…まぁ…それは私にも原因があるというか…」 むしろ大半は自分のせいなのではないかと思うのだが、やっぱり自分だって傷ついたし悩んだしで、素直には言葉に出来ないものだ。 「あの…な…、美琴…」 「う、うん…、何、当麻?」 重い車輪がゆっくりと回り出すように、二人は言葉を交える。 「ストラップのことだけど、俺、お前の気持ちをちっとも考えてなかった…」 「ううん…、私だって、何も聞かずにぶっちゃって…ごめんね、痛かった…?」 「まぁな…ビリビリ以外に能力でも持ってるんじゃないかと思ったぜ…」 上条は、痛みを思い出すように頬をなでる。 「ご、ごめんね!そんなに力を入れるつもりは無かったんだけど…」 「いや、あれは俺が悪かったんだし、美琴は気にしないで良いんだ。あのストラップが大切な物だってことは、ちゃんと分かってたのにな」 「当麻…」 上条に優しく撫でられ、うっとりとした目をする美琴を見て、腫れが引いて本当に良かった、と思う。 実は、次の日に真っ赤に腫れ上がり、誰かに会うたびに、いい気味だ、とか、ざまあみやがれ、とか、ついに上条神話の崩壊か!?なんて言われたのは絶対に秘密だ。 「さてさて美琴さん、今日お呼びしたのは、他でもなくストラップを外した理由をお伝えしたかったからなのですよ」 「う、うん…!」 上条の軽い調子に、美琴は逆に緊張の様子を浮かべる。 あれから何度もその理由を考えたのだが、決定的な解答を導き出すことは出来なかった。 無くしたわけではないとすると、なぜ上条は大切なストラップを外してしまったのだろうか。 そんな疑問を抱く美琴に、上条はポケットからリボンのついた小さな袋を取り出す。 「これ…お前にプレゼントしたかったんだ」 「え…?」 予想外の言葉に困惑しつつも、その贈り物を手にする。 「あ、ありがとう…。開けていい?」 「あぁ、そのために渡したんだからな」 細い指でリボンを丁寧にほどき、袋を開く。 「これ―――!」 中から美琴が取り出したのは、小さなティーカップを手に、不敵な表情を浮かべるカエルの人形である。 ご当地限定ですよ!と言わんばかりに、そのカップにはイギリスの国旗がデザインされている。 「英国限定発売のゲコ太じゃない!!どうしたの!?」 「いや、この間インデックスさんから電話がかかってきましてね」 約一週間前、真夜中に上条家の電話が鳴り響いた。 こんな時間に何ですかこのやろー間違い電話だったらただじゃおかねーぞこの酔っ払いめ、なんて不平たらたらで受話器をとると、元居候さんからであった。 インデックスの話によると、イギリスでは今、ゲコ太がかなりの大流行であり、それを持ち込んだ彼女も一部のファンから伝道師扱いされているらしい。 はっきり言って、大食い少女が信者様方からたらふくお菓子や食料を頂戴したとかいう話は心の底からどうでも良い話だったのだが、その大流行グッズのイギリス限定版が出るという話には上条の耳もぴくりと食い付きを見せた。 …結論から言えば、インデックスが役立ったのは情報提供までであった。 伝道師と持ち上げられていても、彼女自身はゲコ太に対してなんの執心もない。 ただでさえ品薄な商品を手に入れるために努力をするなんて、一日の大半を食に追われているシスターには考えの遠く及ばぬ領域の話なのだ。 しかし、そこに救いの女神が降臨する。 それが御坂妹だった。 浮かない顔で街を歩いていた上条に、相変わらずの薄い表情と妙な口調で、どうしたのですかと呼び掛けてきたのだ。 上条は別に頼るつもりもなく、自分の目下の悩みを話した。 すると、イギリスにいる別個体に調達を依頼すれば良い、と一瞬で問題を解決してくれた。 その後、上条は彼女にジャンボなフルーツのパフェをご馳走することになったのだが、それでも上条には御坂妹が天の御使いに見えた。 「それで、探すための手掛かりとしてストラップを渡してたってわけなのですよ」 「えっ…?」 長き説明を終え、さぁこれですっかり仲直りですよ、と考えていた上条は、美琴の上げた驚きの声に怪訝な顔をする。 「どうした、美琴?これでみんな解決万々歳だと上条さんは思ったりしているのですが…?」 「あのさ…あの子たちなら、誰か一人に一度でも見せればみんなに伝わるんじゃないの?」 「………あれ?」 時が止まる。 あれあれ、今回の大ゲンカって実は不要でした?例のあれってやつ?いつものパターンですか?なんて考えがよぎった瞬間――― 「………ア…ン…タ…ってヤツはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ、不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 会えなかった数日の間に溜め込んだストレスを全て吐き出すかのような雷撃に本気で死期を悟った上条は、生物としての反射でその目を閉じながら、これまでの経験から来る反射で右手を突き出した。 …が、いつもの僅かばかりの手応えすらやって来ないことを不思議に思い、両目を開いた。 すると、 「御坂妹…?」 自分の恋人とそっくりな顔立ちをした少女が、自分を庇うように立っていた。 「なんでこ…」 「ばか!!!!!アンタ何やってんの!?」 なんでここに、と問う前に、美琴の怒号がそれを遮った。 「私が瞬間的に逸らさなかったら、アンタは死んでたかもしれないのよ!?」 「すみません、とミサカは自分の衝動的な行為に対して謝罪の意を表明します」 まだ怒りの表情を浮かべる美琴に対して、感情の起伏が少ない妹。 それを見ていた上条は、冷静さを取り戻し、先ほどの疑問を御坂妹にぶつける。 「そうだ、お前どうしてこんなとこにいるんだ?」 「お姉様、ゲコ太探しのために、このストラップを貸すように言ったのは私です、とミサカは自分の嘘を告白します」 上条の質問を思いっ切りスルーした御坂妹は、スカートのポケットから例のストラップを取り出し、美琴にそれを見せる。 「アンタが?なんでそんなこと…。自分でネットワークの使い方は分かってるんでしょ!?」 「…その質問に返答する前に、あなたは先に自分の家へ帰ってくれませんか、とミサカは自分の願いを直球で伝えます」 今度は美琴の言葉に答えず、上条の方へ顔を向け、『お願い』をした。 人のこと思いっ切りスルーしておいて二言目にはそれですか…、と上条は面食らったが、御坂妹の薄い表情の奥に、何か真剣なものを感じ、分かった、と一言告げると寮の方へ歩みを向けた。 「ちょ、ちょっと当麻!」 「よく分からねぇけど、多分妹は大切な話があるんだと思う。ウチの鍵は開けておくから、いつでも来いよ」 じゃあな、と告げると、上条は本当に去って行った。 その背中が見えなくなるまで、同じ顔をした二人の少女は黙っていたが、やがて美琴が口を開いた。 「それで…、アンタはどういうつもりなの?」 「嘘をついたことは謝ります、とミサカは素直に自分の非を認めます」 「それよ。アンタがこのゲコ太を手に入れるのに力を貸してくれたのは嬉しいんだけど、なんで当麻のストラップを取るようなことをしたの?」 それさえ無ければ、今回の件は全てハッピーエンドである。 上条と妹達からのサプライズプレゼント、それだけではなぜいけなかったのか。 「…寂しかったのです、とミサカは自分の感情を吐露します」 「えっ…?」 今日何度目だか分からない驚きの声を上げる。 「あの人と一緒に過ごすようになってから、お姉様が病院に来て下さることが、ほとんど無くなってしまいました、とミサカは甘えたい盛りの少女であることをアピールします」 「あ…」 そういえば、と思い返す。 上条と恋人同士になる前は、週に1、2回は妹達のいる病院に顔を見せていた。 そしてその回数は今、確実に減っている。 「ごめん…」 今日は謝ってばかりだな、と思いながら、頭を巡らせる。 妹達は見た目こそ自分と同い年だが、その内側にあるものは違う。 まだ幼い心は、きっと家族とも言える自分との繋がりを強く求めている。 そんな中で、突然姿を見せることがなくなれば、不安に襲われるのも当然であろう。 「アンタは…私に自分のことを見て欲しかったの…?」 「それも、あります。とミサカは自分の正直な想いを言葉にする決心をします」 「それ『も』…?」 含みのある言い方に眉をひそめる。 妹達がこのような言い回しをするのはとても珍しいことのように感じる。 「ミサカは意地悪をしてしまいました、とミサカは自己嫌悪に陥りながらも自分の罪を認めます」 「意地悪?」 「お姉様。お姉様が、あの人と一緒に過ごしてる姿を見ていると、ここが痛むのです、とミサカは不可思議な現象に困惑します」 御坂妹は、痛みに耐えるように目を閉じながら、その手を胸に当てた。 「アンタ、それって…」 それは恋――― しかし、美琴はそうとは告げられなかった。 妹のもつあやふやな感情に名前をつけてしまったら、妹がその気持ちの存在に気付いてしまったら…たった7人しかいないレベル5、学園都市第3位の美琴にも怖いものがあった。 「―――ごめん…ごめんね…」 だから、ただ謝るしかなかった。 「なぜお姉様が謝るのですか、お姉様を傷つけたのはミサカが原因ではないのですか、とミサカは理解を超えた状況に疑問を浮かべます」 「そうかもしれない、けど」 辛い表情を浮かべる美琴に、妹は淡々とした口調で言葉を繋げる。 「あのストラップは、ほんのちょっとの間、その日のうちに返そうと思っていました」 「しかし、手にした途端、ミサカの中に嫌な気持ちが広がったのです」 再び御坂妹の表情が曇りを見せる。 言葉を発する毎に間を空けるのは、自分の心中を言葉にし尽くすことが出来ないからだろうか。 「あの人の付けていた物。それがミサカの手元にあるということに夢中になってしまいました。でも…」 陰が、さらに広がる。 「すぐに見ていても空しいだけになりました。見る度に辛い気持ちになりました…」 一度、言葉を区切る。 ここまで自身の想いを言葉にするのは初めてのことではないだろうか。 慣れないことをしているからか、次の言葉を紡ぐ前に御坂妹は軽い深呼吸を挟んだ。 「やっぱり…このストラップはあの人とお姉様の物なのです、とミサカは長い独白をここに閉じます」 「アンタは………。…ごめん、頭ん中ぐちゃぐちゃすぎて、何て言っていいか分かんない…」 顔を右手で覆い、頭を抱える美琴の様子を見ながらも、妹は言葉を続ける。 それは、自分が冷静に想いを言葉に出来るうちに、なんとか美琴に伝えようとしているように見える。 「お姉様、ご存じですか。あの人は嘘が苦手なのです」 「この数日、お姉様とあの人が一緒にいる姿を、どのミサカも見ませんでした」 「一度、どうしたのかと聞いたのですが、大丈夫だとしか言いませんでした。が、その顔は苦しそうでした」 先ほどと同様に、頭の中の想いを言葉にし尽くせないようで、一言ずつに間を設ける。 「お姉様でないとダメなのです、あの人は、とミサカはお姉様に絶対的な真実を突き付けます」 「もういい…!それ以上続けちゃ駄目!アンタが苦しいだけじゃない!」 妹の肩に手をおき、その言葉を止めようとする。 「大丈夫ですよ。お姉様とあの人が幸せそうにしてることがミサカの喜びなのです、とミサカは笑顔で二人を祝福します」 その笑顔は、こぼれた涙の線でいっぱいだった。 まるで自分の涙に気が付かないように、御坂妹はその歪んだ笑顔を向け続ける。 「もうやめなさいよ…。…嘘が下手なのは、アンタもじゃない…」 自分の想い人が恋人へ贈るプレゼントの相談を受け、さらにはその用意までする。 その心の痛みとは、どれほどのものだろうか。 「ごめんね、私だけが良い気でいて…ごめんね、気付けなくて…ごめんね、臆病で…」「お姉様、この痛みは何ですか…、この涙は何ですか…、とミサカは制御の効かない感情に恐れを抱きます」 「それはね…、それがね…」 先ほどは言えなかった言葉。 しかし、苦しいほどに共感できる胸の痛みを知って尚、それを隠し続けることは出来なかった。 「それが…、恋、よ」 一言ずつ押し出すように呟く。 声と共に溢れた涙が美琴の頬をつたう。 「そうですか、これが、恋。では…ミサカのこれは、失恋、なのですか、とミサカは…胸に…穴が空いたような痛みを…」 御坂妹は、ほとんど言葉にならない声をかすれさせ、美琴へと倒れこんだ。 久し振りの繋がりを求めるように、美琴を細い腕で抱き締める。 美琴も、同じように手を回し、さらに雫をこぼした。 最後の問いには答えられなかった。 しかし、今自分は目の前の妹を支えてやらなければならない。 同じ顔をした二人は、その体を寄せ合い、お互いを暖め合うようにして何十分も涙を流し続けた。 ―――とある寮の一室 公園で妹と別れると、美琴はその足で上条の家へと向かった。 着いてすぐ、美琴は再び泣いた。上条の胸に抱かれ、ただただ涙を流し続けた。 その痛みを上条はほとんど知ることは出来ない。 何があったのかも分からない。 しかし、何も言わず、上条はただただ抱き寄せ、頭をなでてやった。 「ごめんね、いっぱい泣いちゃって」 やっと落ち着いたのか、美琴が顔を上げた。 「すっきりしたか?」 「ちょっとはね…ありがと。…ねぇ、当麻?」 「ん、なんだ?」 「私…当麻にばっかり夢中で、大切な後輩や妹達も放っておいて、ダメな女だね…」 自傷的な言い草だが、上条はそこに贖罪を求めるような表情を感じた。 「お前はレベル5とか言われてるけど、全然完璧じゃないよな」 「うぅ…」 茶化すような上条の口調に安心感を抱きつつ、うなだれる美琴。 自分で分かっていても、人から言われると、ちょっぴり重い。 「でもさ、誰も彼もを大切にする、そんな器用なこと出来るヤツなら、そんなに心の深くから繋がり合えないんじゃないか」 「…どういうこと…?」 まだ頭がスッキリしきっていない美琴は、上条に説明を求める。 俺は何があったのかよく分からないんだけどな、と前置きをして上条は再び口を開いた。 「全ての人を大切にするとか、全ての人を選ぶとかって、結局誰も選んでないってことだろ。それって、大切な人がいないのと同じだと思うんだ」 「…うん」 「お前はさ、今まで大切なことを選び続けたし、そうやって努力を重ねてきたんだと思う」 遊びより勉強!とかな、と上条は付け足す。 その言葉に、美琴はなるほどと思い、自分のことを分かってくれる上条に何だか嬉しいやら照れくさいやらで、くすぐったい感覚を得ていた。 「でもさ、今はきっとその大切なことがたくさんあるんだよな。あっちもこっちも大事にしなきゃ、でも体も心も一つしかない」 「…うん…。なんだか…当麻が頭良く見える…」 「うるせぇな、俺だってたまにはやれば出来る男なんですよ。人生の先輩ナメんな」 人生の経験値(記憶的な意味で)では、実は上条の方が年下だったりするのだが、ここではあえてスルー。 「それで、俺が言いたいのは、大切にしなきゃ、なんて思わなくていいんじゃないか、ってことだ」 「えっ…でも…」 自分を慕う後輩も、妹も、二人とも傷つけた。 それでいて自分だけのうのうと笑っていられない。 「別に大切にしなくて良い、ってわけじゃないぜ。大切だと思ってれば、それだけで良い、って意味だ。お前だって、他の誰かに大切にしなきゃ、とは思われたくないだろ」 「そうだけど…」 上条の言うことは納得できる。 出来るのだが、自分ばっかりそんなに救われていいのだろうか…。 「いいんだよ」 「―――!!」 まるで心を読まれたような発言に言葉を失う。 「お前が大切に思える人ってことは、お前が心から笑っていれば、一緒に幸せになってくれる人なんだろ。だから、そんなに自分を追い詰めなくていいんだよ」 「…私…笑えるかな…?」 「ったく、何言ってんだ」 心底呆れたという顔で、上条は美琴の髪をくしゃくしゃとなでつける。 瞬間、美琴はすぅっと心に日の光が差したように暖かみを感じる。 「俺がずっと側にいてやるんだぜ。お前を不幸になんてさせないよ」 「…ぷっ、何よそれ、自分の不幸自慢?」 上気する頬を隠すように、上条の鼻をつつく。 してやられた。 もう自分は笑顔を取り戻しているじゃないか。 「ほら、笑った」 やっぱり見透かされていた。 こんなときばっかり勘が良いんだから、と美琴は口許を緩める。 「常磐台のエースであるお前も、二人きりのときに甘えるお前も、たくさんのものを大切にしたいお前も、みんな合わせて御坂美琴だろ」 上条の言葉は、一つ一つが胸にじんわりと染み込んでいく。 この安心感に、何度も救われているのだ。 「でも、どんなお前も、笑顔でいる時が一番、魅力的だよ」 …ぎゅ。 自分より少しだけ高いところから抱き締められる。 この感触は久し振りだ。 とくん、と胸が高まる。 やっぱり自分ばかりが良い思いをしている気がして少し気が引ける。 しかし、都合の良い話だと思うのだが、上条の言葉は何の疑いもなく信じることが出来た。 まずは、自分の笑顔から。 「当麻、私、幸せよ」 だから、その喜びを認めることが出来た。 「そうだな。お前は幸せ者だよ。大切だと思える人がいるってことは、幸せなことだ」 「何一人で悟ってるのよ。でも、本当にそうだと思う」 「だろ?だから俺も、すぐ隣にお前がいてくれて幸せなんだよ」 唇が触れ合う。 数日ぶりのくちづけは、ちょっぴり恥ずかしくて、とっても嬉しくて、それから、涙の味がした。 「もう…」 これからも同じ悩みや違う悩みに襲われることがあるだろう。 でも、彼の言葉は自分の悩みなんて、すぐ誤魔化してしまうのだろう。 でも、今はそれをただ認めるのはまだ少し悔しかった。 だから、色んな想いを込めて言葉を贈る。 親愛なる恋人へ。 「…ばか当麻」 とある少女のういういdays5―つづく― 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある少女のういういdays
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある世界の名作劇場 美女と野獣みたいな体で ベルは やじゅうの すむ おしろへと やってきました。 てかがみを みながら、まえがみを ササッと なおし、むねに てをおき しんこきゅうしてから おしろの とびらを たたきます。 ベル 「ご、ごめんください。 商人の娘のベルという者です」 ベルが とびらのまえで そういうと、うしろから だれかが はなしかけてきました。 あいてを いかくするかのような するどく トゲトゲしい かみがた。 このよの すべての ふこうを せおいこんだかのような けだるい ひょうじょう。 「おまえの ちで あかく そめてやろうか」と いわんばかりの しろい Yシャツ。 おひとりさま 2パック までの 「とくばいひんの たまご」が はいった スーパーの ビニールぶくろ。 そう、このおとここそ おしろの あるじ、やじゅうです。 野獣 「うおっ!? ホントに来たのか… 悪ぃな、ちょっと買い物行っててさ。まぁ上がってくれよ」 ベル 「あ、お邪魔します…ってちょっと待て!! なにその格好!? どう見てもいつものアンタじゃない!! どこらへんが野獣な訳!?」 野獣 「んー…まぁ立ち話もなんだし、その辺りの話も城の中でな」 やじゅうに うながされ ベルは おしろに あしを ふみいれます。 はやくも せかいかんに ふあんが よぎって きました。 やじゅうは、おうじである じぶんが なぜ やじゅうに なってしまったのか、 ベル 「あ…ここでもう王子だってことをネタバラシしちゃうんだ……」 というか なぜ やじゅうに なっていないのに やじゅうに なったという せってい なのか、 ベル 「設定って言った!! 今はっきり設定って言った!!」 そのへんの ことを ポツリポツリと はなしはじめました。 ―――――――――― ―――――― ―― 魔法使い 「も~!! 王子ちゃんはいつもいつも補習をさぼって!! 今日という今日は、先生もゆるさないのですよ!?」 王子 「え、え~とですね…ワタクシめにも色々と事情があってですね…?」 魔法使い 「問答無用なのです! お仕置きに、魔法で王子ちゃんを野獣ちゃんに変えちゃうのです!」 王子 「え、でも先生って科学サイドの人だから、魔法とか使ったら危ないんじゃ……」 魔法使い 「その辺りは問題ありません。 先生は能力者ではないので、魔法を使っても脳に何の影響もないのですよ。 シスターちゃんに回復魔術を使ったことを、忘れたとは言わせませんよー?」 王子 「いや、忘れたって言わせてくださいよ。その頃の記憶ないんですから、俺」 そんなわけで、まほうつかいは つたない てつきでは ありますが、 おうじを やじゅうへと かえる まじゅつの じゅつしきを くんでいきます。 きっと このひのために いっしょうけんめい れんしゅう したのでしょう。 魔法使い 「それではいくのです! テクマクマヤコンテクマクマヤコン、 王子ちゃんを野獣ちゃんに変えちゃえなのです~~~!!!」 王子 「呪文に世代を感じる!! やっぱり先生って、結構年いってたんですね!?」 ……ですが なにも おきません。 なせなら、おうじの みぎてには どんな いのうの ちからでも もんどうむように うちけしてしまう、 「イマジンブレイカー」という のうりょくが そなわっていたからです。 こくな ことですが、どれだけ れんしゅうしようとも、はじめから いみは なかったのです。 王子 「……ど、どうしましょう…かね?」 魔法使い 「……………ぐすっ」 あ~あ! な~~かした~な~かした! 野獣 「あっ! だ、大丈夫ですよ!! こっからは野獣になったっていう体でいきますから!! ほら! 役名も野獣に変わりましたし!!」 こうして おうじは やじゅうに なったのでした。 ―― ―――――― ―――――――――― 野獣 「―――ってことがあってだな」 ベル 「長いわりには中身のない回想、どうもありがとう」 野獣 「で、ベルにはウチで暮らしてもらうことになる訳だけど…何か気になることとかあるか?」 ベルは ふるえながら やじゅうを みつめます。 げんさくと ちがうのは、その ふるえが きょうふから くるものでは ないという ところです。 ベルは まっかに なりながら、やじゅうの しつもんに こたえます。 ベル 「え、えっと……その…もも、もしかしたらなんだけど……お城の中って…わ、私達二人だけ…?」 きたいと ふあんと おとめごころが まじりあう ベルのしつもん。 ですが さすがは やじゅうです。 そのげんそうを ぶちころして くれました。 野獣 「いや、召使いが何人かいるよ。これでも元王子だし」 ベル 「……あ、あっそう………」 ひじょうに がっかりです。 と、ちょうど そこへ、めしつかいたちが やってきました。 召使いA 「おうじおうじ! お腹がすいたんだよ!」 野獣 「あーちょっと待ってな。さっき卵買ってきたから、オムライス作ってやるよ」 召使いB 「おいこら王子! 貴様は一端覧祭の準備をさぼって何をしているの!?」 野獣 「あ…はい、やりますやります……だから耳引っ張んないで……」 召使いC 「助ける気はあるんだな?」 野獣 「本当にその子が苦しめられているのなら」 やじゅうは めしつかいたちに ひっぱられ、あちこちで いろんなことを しはじめました。 ベル 「……召使いって何だっけ?」 おしろでの くらしが なれてきた あるひ、やじゅうは ベルに ふしぎな かがみを わたしました。 かがみを のぞきこむと、そこには じぶんの いえの ようすが うつしだされています。 ベル 「…あのさぁ……これは『iPad』っていうタブレット型コンピューターなの。鏡じゃなくて」 野獣 「いや知ってるよ! 仕方ないだろ!? 不思議な鏡なんて異能の力の塊みたいなモン、俺使えないんだから!」 ぶっちゃけ アイパッドの テレビでんわきのうです。でも ふしぎな かがみってことで おしとおします。 かがみを のぞきこむと、ゆかに たおれこんで あわを ふいている しょうにんの すがたが ありました。 野獣 「おいヤバくないか!? 一旦帰った方がいいんじゃ……」 ベルは しょうじき かえりたくありません。 しょうにんの あんぴよりも やじゅうとの せいかつのほうが だいじ だからです。 それに ベルは、あの じっけんのことを かんぜんに ゆるしたわけでは ありませんでした。 ベル 「ま、大丈夫なんじゃない? 簡単にくたばるようなヤツじゃないし。 それに私、アイツに『二度と帰ってくンな』って言われてるしね」 野獣 「いやいや、駄目だろ。ここで行かなかったら、話終わっちまうよ」 ベル 「うっ…」 それは ベルも こまります。この ものがたりを さいごまで やりとげたいからです。 なぜなら びじょとやじゅうの ラストは――― ベル 「わ、分かったわよ! 行けばいいんでしょ!? 行けば!」 こうして ベルは、いちど いえに かえることに なったのでした。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある世界の名作劇場
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第1章 表と裏と光と影と Intersecting_speculation 1 十一月二十一日、学園都市は異常なまでの活気に満ちていた。 三日後に迫った一端覧祭の準備に大忙しだからだ。 この一端覧祭は大覇星祭と同じく世界最大規模の文化祭であり、大覇星祭と同じく世界に公開されるので注目度も高い。 しかも演劇やクイズショーなどを学生達が能力をフルに使って演出する為、下手な映画よりも見応えがある。 一端覧祭には大覇星祭のように他校と得点を競い合うというのはないが、クリスマスイブの丁度一ヶ月前という事で学生(特に女生徒)にとって一つ大きな意味がある。 「毎年思うんだが、この時期の女子って妙に殺気立ってないか?」 浜面仕上はいつもとは違いすぎる街並を見て溜息とともに言う。 「それは、はまづらが、鈍感なだけ」 隣にいる少女はバッサリと斬り捨てる。 上下ピンクのジャージで街を歩き回るのは意外と目立つらしい。微妙に好奇の視線が突き刺さる。 右を見れば青髪で体格のいい少年が「俺はいつでも誰でもオッケーなんやでぇ~。」などと喚いている。 左を見れば黒髪ツンツン頭の少年が電撃を浴びながら「不幸だ~!」などと叫んでいる。 なんか聞き覚えのある声だがおそらく気のせいだろう。 彼らは現在『表』の住人として生活している。 先月激闘の末、学園都市第四位を退けた無能力者はその後『アイテム』下部組織を脱退し、普通の無能力者として生活している。 そして隣にいる少女、滝壺理后となぜか同居生活を続けている。 (いや、まあ確かにこいつには幸せになってもらいてえけどよ。確かに俺としてもやる事があるわけだけどよ) 「はまづら?」 (それにしたっていきなり同居はねえだろ…。何考えてんだあの巨乳警備員) 「はまづら」 (しかもこいつはこいつで全然意識もしないでくっついてくるし…。この一ヶ月色んな意味で生きてる心地がしないぜ) 「はまづら!」 クイクイ、と滝壺は浜面の袖を掴んで少し強い口調で問いかける。とは言っても彼女の平坦な口調での話なのでその些細な変化に気付けるのは浜面だけだ。 「ん?ああ、どうした?」 「はまづらが、ボーっとしてる」 「…そのセリフをお前に言われるとはな」 「はまづら。どこ行くの?」 「ああ、ちょっとした知り合いの所だ。割と大事な話があるからな」 「?」 滝壺は首を傾げるが、浜面は構わず進む。滝壺も置いていかれないようについていく。 「ちょっとした交渉だよ。今の状態のままじゃ流石に色々とまずいだろ?」 「何がまずいの?」 「今の状態だよ。いくら何でも同居状態はまずいだろ。それにお前は学校の寮が手配されてるって話じゃないか。だったらそっち行った方が生活しやすいぞ」 浜面は何の気なしに言ったが、その言葉は滝壺を怒らせるには充分すぎた。 「はまづら。やっぱり鈍感」 ボソリ、と小声で恨み事を言う滝壺の背中から黒いオーラが出ているのは気のせいだ。と浜面は自分に言い聞かせていた。 2 「結局、彼らはどうなったんですか?」 『ん?まぁこっちで保護するって話にはなったんだけど…。正直、私としては反対なのよねー。貝積の野郎がしつこくてさー』 「どういう事なんですか?」 『今戦争が起きそうな話は知ってるでしょ?んで、学園都市と手を組んでる組織が内乱起こしちゃってさー』 「それとこれと何の関係があるんです?」 『単純にそこまで時間と人を割けないって事。「猟犬部隊」は再編の目処が立たず、「未元物質」と「原子崩し」も失って今の学園都市は満身創痍なのよねー』 そこで電話口の女は一つ溜息を挟んで、 『イギリスの動向に注意しつつ、ローマも相手にしなきゃいけない状況なのに、更に厄介事を持ち込まれちゃたまんないわけよ』 女はそう言ってはいるが、口調からしてそこまで困っているようには感じられない。 『ところでさ、絹旗ちゃん?』 「何です?」 『新人のあの子、どうよ?』 「超使えないです。敵にやられるだけならまだしも、能力暴発させて超死にましたけど」 『死んでたのかよっ!』 「何であんなのよこしたんです?」 『しょーがないじゃーん。だって「スクール」はうざいし、「ブロック」と「メンバー」は消滅しちゃったし。こっちも人材不足なのだよ』 はぁ、と絹旗は溜息をつく。何でこんなわがままな女が『アイテム』の上役なのだろう。 『やっぱそこはさ、「アイテム」新リーダーの絹旗ちゃんにしか頼めないなーなんて。頼りにしてるんだよー?』 「頼りにしてくれるのは超ありがたいんですけど手回しくらいはきちんとして欲しいんですが」 『どゆ事?』 「先月私が海外出張しに行った事覚えています?あの時、向こうのホテルの予約が取れてなくて超野宿したんですけど?」 『あ…』 「あと先週の回収任務の給料貰ってないんですけど」 『あぅ…』 「ついでに一昨日貨した五千円、超返して下さい」 『いや、あのね、絹旗ちゃん?』 「何ですか?」 『そこは後ばら』 「超却下です」 絹旗は女の言葉を最後まで聞かずに宣告した。 「とりあえず今からそっちに向かいます。それまでに用意しといて下さい。もしできなかったら超デコピンなので」 『いやーーーー!!それはやめてーーーーー!!?前回あれやられて一週間も腫れてたんだからーーーーー!!!!!!』 電話口でぎゃあぎゃあ騒ぐ女を無視して電話を切ると、絹旗は狭い路地裏に消えていった。 3 土御門元春は黙考していた。 最近、義妹の舞夏の様子がおかしい。 思えば先月のいつだったか、隣の上条宅に突っ込んで行ってからおかしくなっている。 いや、厳密に言えば突っ込んで行った時点でおかしかったが。 とにかく、以前のように「兄貴ー」と笑いながらとてとて寄ってくる事がなくなってしまった。 なんだこれは。反抗期なのか。自分は舞夏に反抗されるような事をしたのか。 否。そんなはずはない。 毎日記入している門外不出の『舞夏育成ノート』にはそのような記述は一切ない。 万一あったとしても自分がそのような愚行を犯しておいて、忘れるはずがない。 ではなぜ…? 「にゃー…」 べちゃり、と音がしそうなくらいの脱力ぶりでテーブルに突っ伏すシスコン軍曹。 そのテーブルには舞夏が早起きして作ったのであろう、味噌汁が入った鍋が置いてある。 その鍋を見つめながらシスコン軍曹は再び思考の渦に身を投じる。 事の発端は天草式の少女が上条の部屋を訪れた日だ。 舞夏と楽しくホワイトシチューをつつくはずだったのに、当の舞夏が突然血相を変えてベランダの壁をぶち抜き上条宅へと突入していった。 ほどなくして戻ってきたと思えば味噌汁がどうのこうので舞夏クッキングタイムに入ってしまった。 こうなると兄でも手がつけられない。 話だけでも、と一度だけ邪魔をした時があったが、その時は凄まじいボディブローを食らい一撃KOされている。 それからというものの、舞夏の味噌汁奮闘記に付き合わされ続けている。というか味噌汁しか出てこない。 愛する義妹の手料理と言えど、一ヶ月以上も毎日味噌汁しか出てこないとなると流石のシスコン軍曹も飽きてくる。 (にゃー…。味は文句なしなんだが、以前のような愛がないにゃー。これでは俺の腹は満たせないんだぜい) しかし、こんな事を意見すれば待っているのは悶絶ボディブローだ。味噌汁をぶちまけたくなかったら黙って食べるしかない。 「食べ物に不自由するのは結構つらいぜい。カミやんも毎日こんな生活なのかにゃー」 思わずそんな独り言を放った直後、土御門はあるとんでもない可能性に気付いてしまう。 舞夏がおかしくなったのは上条当麻の部屋に行ってからだ。 (まさか…) そしてその上条当麻は関わった女性に対して高確率かつ平等にフラグを立てる旗男だ。 (そんな事が…) その上条当麻は日々食糧難に苦しんでいる。 (あるはずが…) そして舞夏は上条宅から帰還後に究極の味噌汁開発に明け暮れている。 これらの事実から推測される事は…。 「ふざけるなああああああああ!!!!!!!おのれ!!!上条当麻ああああああああ!!!!!!!!!」 ガタッ!!と凄まじい勢いでシスコン軍曹は立ち上がり野太い声で叫ぶ。 「外国人巫女様お嬢様妹巨乳でこ女子高生豊乳シスター爆乳エロスお姉さん堕天使エロメイド隠れ巨乳と散々フラグを立てておいてまだ足りぬか!!!!」 いつもの軽い口調は完全に吹っ飛んでいる。この男、マジである。 「今までは大目に見てきたが舞夏だけは許せん!!もう見過ごす事はできんっっ!!!!!!!」 そう宣言すると土御門はベランダではなく部屋の壁をぶち抜いて上条宅へと侵攻していくのであった 4 一端覧祭を控えいつも以上の喧騒が広がる学園都市の中でこの空間は静かだ。 ちょっとアルコールの匂いが鼻につくが、それでもどこか心地良さを感じる事ができる。 辺りは一面真っ白で清潔感そのものだった。 すれ違う人も落ち着いていて平穏な時間を過ごしているように見える。 海原光貴はそんな廊下を歩いていた。 つい今しがたショチトルという少女の見舞いを終えたところだった。 あれから毎日の日課になっているが、未だに口を利いてもらえない。 それでも最初の頃は転院した事も教えてもらえず、病室にすら入れてくれなかったのだから見舞いができているだけでも彼女との距離は確実に縮まっている。 「ようやく、向き合えてきたのでしょうかね」 海原は思わず頬を緩めてしまう。 自分は『組織』を抜け学園都市の暗部へと潜りこんだ。多くの命を奪い、自らの目的の為とあれば大切な人を傷つける事すら考えた程だ。 そんな闇に染まった自分にこんな穏やかな感情がまだ残っていたとは。 まだ少し痛む頭で海原はぼんやりとそんな事を考えていた。 「おや?」 病院を出て携帯電話の電源を入れるとディスプレイに見慣れた番号が表示される。 その番号をプッシュしようとした瞬間、 ヒュン!と空気を切り裂くような音と共に一人の少女が現れた。 「結標さん、トラウマは完全に克服されたのですか?」 「茶化さないで。これでも精神集中して慎重に演算してようやくできたんだから」 そう返答した結標の背中には低周波振動治療器はなかった。常に携帯してあった懐中電灯もない。 これはあの日、結標が『仲間』に誓った覚悟の証。 自身のトラウマがどうこうという問題ではない。自分の力で『仲間』を助ける。ただその一点。その一点が結標淡希を突き動かしている。 「それにしても、よくここにいるとわかりましたね」 「あなたの行動パターンくらいわかってるわよ」 結標はぶっきらぼうに答える。 「それはそれは」 海原は少し笑みを浮かべて、 「ところで用件は何でしょう?もしかして一端覧祭のデートのお誘いですか?」 「まだ平和ボケしてるんだったら、そのニヤけた顔にコルク抜きでもぶち込んであげようかしら?」 結標は不適な笑みを浮かべながら海原へ冷たい視線を送る。 懐中電灯を持たない今、結標の攻撃は予備動作なしで繰り出される事になる。その事を瞬時に理解した海原は降参とばかりに両手を上げる。 「仕事…ってほどじゃないんだけど、ちょっと協力して欲しい事があるのよ」 海原は表情を少し引き締め答える。 「先日の『残骸』の件ですか?」 結標は頷くと付いてこい、と言わんばかりに歩き出す。 「あなたは察しが良くて助かるわ。世界中に散らばっていた『残骸』が急に回収されたのは知っているわよね。それでちょっとばかり引っかかる事があるのよ」 「引っかかる事…ですか?」 海原は正面からテントの骨組みを持った男子高校生を避けながら結標に先を促す。 「私は以前、地上に落ちた『残骸』を回収してるけど、その時は一方通行に破壊されてるの。でもここにきて学園都市が急に『残骸』を回収し始めてるの」 「『残骸』は『外』の連中が血眼になって回収に飛んでいるはずですが…そもそも、それが『残骸』だと言う確証は?」 「ないわ。ただ、この件で人員不足の『アイテム』がわざわざ『外』まで出向いてる事を考えるとあながち嘘でもなさそうじゃない?」 「さっき世界中と仰りましたが、それが本当だとしたらそれなりの数の『残骸』が既に地上にあるという事になりますが…」 「いくつか地上に落下していたんでしょう。『外』の連中に回収されても問題ないとは思うのだけれど…データを失うのが嫌なのかしらね」 「しかし何で今なんでしょうね?貴女が『残骸』を回収したのは九月半ば。二ヶ月も経った今頃になって回収し始めるというのは…」 「それが引っかかってるのよ。『外』は今戦争直前で混乱しつつある。レベル5を二人も失った今の学園都市に寄り道をしている余裕があるとは思えないわ」 「しかし、それが寄り道ではなく近道だとしたら」 海原が質問するように返す。 結標は足を止め、天を仰ぎ、答える。 「もしかしたら私達にとっても近道になるかもしれないわね」 5 垣根帝督はとある高校の校門前に立っていた。 ミディアムヘアの金髪を靡かせ、校門前で佇む彼の姿は他校から殴り込みを仕掛けに行く不良のようにも見える。 当然、とある高校の生徒からの視線が集まるが、垣根はそんな事は気にしない。彼の目的は一つしかないからだ。 そんな彼に横合いから話しかけてくる人物が一人。 「こんな所で立って何をしているのですかー?」 垣根は声のした方向に視線を移すが何もない。 いや、いた。 自分の肘あたりに、訝しげな視線を向ける一人の幼女が。 「見ての通りここは高校ですよー?服装を見る限りあなたはここの生徒には見えませんが…?」 幼女にしては話し方が妙に大人びている。だが問題はそこではない。なぜ高校の敷地内に堂々と小学生と思しき幼女がいるのか。 しかしそこは紳士な垣根。警戒されないように優しい口調で言葉を返す。 「俺はここの生徒に用事があるんだよ。もし迷子ならここの職員を訪ねるといいよ」 「私は迷子なんかじゃありませんよー?と言うかここの先生です」 この小学生、中々面白い事を言うじゃねえか、と垣根は頭の中で感心する。しかし、こんな子供に構っていられるほど暇ではない。 「とりあえず職員室にでも行こうか」 垣根は幼女と共に学校敷地内に入ろうとするが幼女は断固阻止する。 「殴り込みはいけないのです!何か理由があるのなら先生が聞くのです!」 幼女は垣根の左足をガッチリとホールドしている。 まだ続けるのかこのガキ、と紳士な垣根が眉間に皺を寄せかけると、 「月詠先生。何をなさっているんです?」 今度は落ち着いた、大人の女性の声が聞こえた。声の主は教師を絵に描いたような黒縁眼鏡に整った髪、これと言って特徴のない顔といい教師の鑑みたいな女だった。 垣根はこの女がこの高校の教師であると確信すると、 「ここの高校の雲川芹亜という方に会いに来たんですが」 いきなり尋ねられた女教師は不審に思いながらも、雲川という生徒について考える。が、そんな生徒がいたという記憶はない。生憎だけど知らないわね、と答えようとした時、 「雲川ちゃんですか?だったらこの時間だと食堂にいるんじゃないですかー?」 また幼女が口を挟んできた。うんざりしながら幼女に視線を戻すと幼女は続ける。 「彼女はいつも食堂の椅子を繋げて寝ているのです。今ちょうど昼休みも終わったところですし、早く行かないと雲川ちゃん寝ちゃいますよ」 なんでそんな事まで知っているんだ、このガキ。という疑問を飲み込み垣根は少し考える。 様子を見るとあの女教師は雲川自体を知らないだろう。このガキの言ってる事も信用できないが、ここまで具体的に言い切るのなら知っている可能性もある。 もし違かったのなら職員室で尋ねればいいだけだ。何よりさっさとこの面倒臭い状況から抜け出したかった。 そう判断すると「ありがとう、お嬢さん」と幼女に微笑みかけ校舎に向かって歩いていく。 そんな少年の後ろ姿を呆然と眺める特徴のない女教師――親船素甘は隣にいる幼女教師――月詠小萌に視線を向け、 「あんなどこの馬の骨ともわからない少年を校舎に入れてしまってもいいんですか?それに今は黄泉川先生は休み、災誤先生は未だに療養中なのに…。何かあったら対処できませんよ?」 しかし幼女教師は平らな胸を力いっぱい張ってきっぱりと返答する。 「大丈夫なのです。あの子はそんなに悪い子には見えません」 一体何を根拠に?と親船はさっぱり理解ができずに首を傾げるが、きちんとした理由があった。 初対面なのに「え?こいつ教師なの?」と聞かれなかったという立派な理由が。 6 土御門元春は困惑していた。 上条当麻を抹消すべく壁をぶち抜きターミネーターの如く登場したはいいが、その眼前にいたのは長く艶のある黒髪を梳かしていた姫神秋沙だった。 姫神は本能で危険を察知したのか髪を梳かしていた櫛を魔法のステッキのように土御門に向けるが、当然何も起こるはずがない。彼女は魔術師ではないのだ。 ようやく侵入者がデルタフォースの金髪だと認識すると、櫛を構えていた右手を下ろし、 「びっくりした。どうしたの?」 姫神の問いかけにようやく我に返った土御門は左手を腰に当て白々しい笑みを作る。 「いやー…遂にロリの真理を発見してにゃー。それを一秒でも早くカミやんに伝えねばと思ったんだぜい」 何やら不審な事を口走り始めたロリコンサングラスに姫神は再び櫛を構える。 墓穴を掘った、とちょっとばかり後悔した土御門は別の話題を探す。上条がいないのは既に気付いていたが、そこで別の事に気付いた。 「そういえば食いしん坊シスターはどこに行ったんだにゃー?」 ついでに三毛猫もいない、文字通り姫神と土御門の二人しかいない部屋で姫神の淡々とした声が響く。 「小萌の所へ出かけて行った」 土御門が通う高校では今日から三日間は一端覧祭の準備日という事で授業は休みだ。学校では有志の生徒が登校して準備をしている。小萌はその監督者と言ったところだろうか。 当然、土御門のように通常の授業さえまともに受けていない生徒が休日に有志で準備を志願するはずがない。てっきり上条も同類で部屋で「うだー…」としているとばかり思っていたのだが。 「カミやんは?」 「ジュース。買いに行ってくるって」 ふむ。やはり同類だったようだ。まぁ黙って待っていれば直に帰ってくるという事だ。 「ところで姫神は何でカミやんの部屋にいるんだにゃー?」 姫神はクラスメイトの吹寄と仲が良い。当然、吹寄は準備組だろうし姫神もそこの一人であると思っていたのだが。 「大覇星祭の埋め合わせ。私はいい。と言ったのに彼がどうしても。と言うから」 姫神は至って平静を装って説明するが、彼女の手の中にある櫛は凄まじい速さで高速回転している。 この野郎、今日は巫女様ルートを進めるつもりか、と上条への殺意をより固めるヒットマン土御門。 だいたいの状況を把握した土御門は壁に大穴が開いた主なき部屋で標的を待つ事にした。 「………………………………………」 「………………………………………」 微妙な沈黙だ。 土御門元春には姫神秋沙に対して負い目がある。 それは大覇星祭での事。 とある魔術師との戦闘に巻き込まれた姫神は、その魔術師の手によって瀕死の重傷を負ってしまった。 しかも自分が相手に放ったハッタリが間接的な引き金になったと知って自分の失策を恥じた。それが自分の知らないところで起こった悲劇なので尚更腹が立った。 もちろん、当時の戦況を知る者であれば彼の判断を責める事などできるはずがない。 だが、プロの魔術師として魔術に何の関係もない一般人を巻き込んだ時点で自分を許す事などできるはずがなかった。 しかもイレギュラーだったとは言え、吹寄制理まで巻き込んでしまっていた。 本来であれば、きちんと筋を通して謝るべきなのだろうが彼の立場上謝るわけにもいかない。彼女達からすれば土御門はあの一件に関わっているはずがないのだから。 そのジレンマが土御門を葛藤させる。 「土御門君。」 姫神が唐突に口を開く。 土御門はまるで摘み食いがバレた子供のように素早く姫神に視線を向ける。 「なんか。いつもと雰囲気が違う」 女という生き物は怖い。こういう時は第六感が働くのだろうか、些細な変化でも敏感に察知してくる。 この能力ばかりは科学と魔術の暗部で立ち回っている土御門といえども会得できない特殊なものだ。だが、土御門とてプロのスパイ。核心までは掴ませない。 「気のせいにゃー。土御門さんにも真面目モードになる時があるんだぜい?」 「信じられない。君は死ぬ瞬間ですらヘラヘラしてそう」 これは一度誤解を解いておくべきか。と土御門は頭を抱えかけたがその時、 ピンポーン、と平凡なインターホンが鳴り響いた。 何だ何だ。来客か?と首を傾げる二人。ここは上条の部屋だし、自分の部屋に入るのにわざわざインターホンを鳴らすわけがない。 居留守を決め込む理由もないので、とりあえずドアを開ける。 そこにいたのは、姫神と同じく黒髪の少女。 しかし彼女の服装は制服ではなく完全な私服である。 デニムパンツを穿き、真ん中にレースの入った白のシャツの上にグレーのベストを羽織っている。これでレイピアでも持っていれば貴族に見える。 「あ、あれ…?ここって上条さんのお宅じゃ…それにその声、確かアビニョンで…。」 予想外の人物のお出迎えに戸惑う天草式少女。 この人誰?と訝しげな視線を送る元巫女様。 これは修羅場の予感だにゃー、とニヤけるエージェント。 上条の与り知らぬ所で奇妙な三人組が誕生した。 7 浜面仕上と滝壺理后は第二学区を歩いていた。 この第二学区には『警備員』と『風紀委員』の訓練所がある。 今は常時警戒態勢にある為か、建物の至る所から物騒な音が鳴り響いている。その騒音対策の為に張り巡らされている防音壁が何者かによる包囲網にも見えてしまう。 それだけこの第二学区は殺気立っていた。 なぜそんな物騒な所に無力な少年少女(片方はレベル4)がいるかと言うと、ある人物に会う為だ。 「お、浜面~。久しぶりじゃん」 「くそっ。何でこの女はいつもこんな軽いテンションなんだよ」 待ち合わせ場所には既にジャージ女―――黄泉川愛穂が立っていた。 「いきなり電話で話があるとか言って呼び出しておいて何じゃんよ?しかも彼女まで同伴させちゃって~。も、もしや結婚!?いや~浜面も遂に所帯持ちか~」 「けっ!?ち、違えよバカ!!」 浜面は、一人であさっての方向を向きながら息子の門出を祝う母親のような顔になっている黄泉川に向かって必死に否定の言葉を返すが聞いているかどうかは怪しい。 「何じゃんよ?私はまだ未婚だから婚姻届の書き方は知らないじゃんよ。とりあえず役所に行けば教えてもらえるんじゃん?」 「そうじゃなくて…。滝壺の寮の事だよ」 トボけるジャージ女の話を無視して浜面は無理矢理用件の本筋に入る。 「滝壺には一応、学校の寮の部屋が割り当てられてるんだろ?なのに何でお前はわざわざ俺の所に滝壺を預けたんだよ?」 滝壺理后は退院後、その稀少な能力を認められ霧ヶ丘女学院へ入学した。 もっとも、彼女はもう実質的に能力を使う事ができないのでその学校に通えるとは思えないのだが…。そのあたりはある人物の強い推薦があったとかないとか…。 ともかく、浜面の言い分としては寮があるのなら寮に入り、健全な高校生活を送るべきだ、という事だった。しかし。 「浜面のくせにまともな事言うじゃん。てゆうか変な物食べた?」 「ほらなっ!絶対そう返すと思ったんだ!人が折角更正しようと頑張り出した途端にこれだよ!!」 「まあまあ。確かに浜面の言う事も一理あるのはあるじゃん。でも…」 急に黄泉川は右手を口に当て言葉を止める。 「?」 浜面が首を傾げていると、黄泉川は口を開く。 「だってさ、浜面はやっとやりたい事が見つかったって言ってたじゃんよ?それはその子を自分の手で守る事なんじゃないの?」 「うっ」 「私としては気を遣ってあげたつもりじゃん。だってそうじゃん?常に一緒にいれば、どんな魔の手が来ようともすぐに浜面が助けられるじゃんよ」 「それは…」 「それにあの時の浜面は確かに守るべきモノを守ろうとする男の目をしてたじゃん。」 「……」 「それともあれは嘘だった?勢いで思わず口走っちゃって、今度は面倒臭くなったから他人様に宜しくお願いしますって感じ?」 「それは違う!」 「だったら今のままで問題ないじゃん」 返す言葉がない。 見事なまでに言い包められた交渉人・浜面仕上。そもそも交渉にすらなっていなかったが。 「それに…その子は絶対に一人にさせちゃ駄目じゃんよ…」 ボソッ。と、聞こえるか聞こえないかというつぶやき。 浜面は聞き取れなかったのか首を傾げるが、黄泉川はサッと顔を上げ、 「まあそういう事じゃん。相談なら逐一聞くじゃんよ。じゃあ私は射撃訓練があるから。じゃ~ね~」 そう言い残すとジャージ女は颯爽と去っていった。 「はまづら」 すると、これまで口を真一文字に閉じて二人のやりとりを見ていた滝壺がポツリと言った。 「あの女の人。あんな色のジャージなんか着てて恥ずかしくないの?」 浜面はツッこむべきかどうか一瞬迷ったが、華麗にスルーした。 彼はもうシリアスなのかギャグなのかわからない場の空気についていけなくなっていた。 8 垣根は食堂に繋がる廊下を歩いていた。校内の見取り図は知らないが、学校の食堂がどのような場所にあるかというのは大体の見当がつく。 途中、三毛猫を抱えた白い修道服の少女が「プリンプリンーーー!」と叫んでいた。はて、この学区には神学系の学校はあったか?などと考えていると食堂に着いた。 入り口には『一端覧祭直前特別企画!先着5名様に限り特製焼きプリン250円!』という立て看板がある。 気楽なもんだ。と、乾いた笑いを浮かべつつ食堂の中に入る。 食堂にはほとんど人がいなかった。学校が自由登校日だという事もあるのだろうが、昼のピークの時間を過ぎていたので生徒のほとんどは自分の教室に帰ったのだろう。 静かな食堂というのは、どこか裏路地の静寂にも似ている。 「あら、珍しいお客さんが来たみたいだけど」 その静寂を破る声。その声は小さくもなく大きくもない。しかし身を貫くようなしっかりとした声だった。 「随分と愉快な寝床じゃねえか」 「こう見えて結構な寝心地なんだけど。あなたもどう?」 冗談じゃねえ。とばかりに垣根は椅子に腰を下ろす。 「改めて、ようこそ未元物質(ダークマター)。こうして面と向かって話をするのは初めてだけど」 雲川は椅子を繋げたベッドから起き上がりながら言う。 「俺の名前を知らないわけじゃないだろ?できれば名前で呼んで欲しいな」 失礼。とばかりに笑みで返事をすると雲川も椅子に腰を下ろし垣根と正対する。 「色々と聞きたい事があるんだが。とりあえずテメェはどこまで知っている?」 「少なくともあなたよりは知らないと思うんだけど」 「すっ呆けやがって。テメェの『役割』くらい知ってるんだよ」 「そうカリカリしなくてもいいと思うんだけど。そうね、とりあえずここ最近の学園都市の動きでも話そうか」 「そんな世間話をする為にわざわざ来たわけじゃないんだけどな」 「話をするにも順序ってものがあるんだけど。それにあなたが眠っていた間の情報とかもあるけど?」 「そうかい」 垣根は背もたれに体重をかけ、さっさと話せとばかりに視線と顎を上げる。 「『未元物質』垣根帝督は死んだ。もちろん、表向きには…だけど」 垣根は動かない。そんな事には興味がないようだ。 「それによって学園都市の順位に変動が出た。第三位の『超電磁砲』が第二位に、第五位の『心理掌握』が第三位になったわけだけど」 「へー。あの雑魚が第二位ねえ。学園都市もヤキが回ったもんだな」 「一言に雑魚って言うけど、それはあなたの次元での話でしょ?普通に考えたら『超電磁砲』だって充分脅威だけど」 「人一人も殺せないような甘ちゃんなんか使い物にならねえだろ?」 「それはあなた達のような人種じゃないからだけど。それにあの子は学園都市にかなり協力してくれてると思うけど?」 「『妹達』か。一方通行に殺される為だけに生み出されたクローン体…。まったく、同情するぜ」 雲川は何かを言いかけたが、その言葉を飲み込み別の言葉を紡ぐ。 「それと例のローマ教徒との対立だけど、今はとりあえずは小休止ってところ。何でもあっちで色々トラブルがあったらしいけど」 「ふーん」 「まぁ…この辺はあなたにとってはどうでもいいってところだろうけど」 「道理で以前に比べて街中が騒がしくなってないわけだ。この学校に至っては呑気に学園祭の準備だもんな。危機感ってのは感じないのか?」 垣根は呆れたような声で話すが、雲川は構わず話を続ける。 「とりあえずはこれが学園都市の『表』の動き。次に『裏』だけど、今活動してるのは『グループ』と『アイテム』の2つ。あなたのいた『スクール』は再編中らしいけど」 「…。『ピンセット』はどうなった?」 「『グループ』が回収した。確か回収したのは土御門とか言う男だったと思うけど」 一方通行ではなかったのか、と垣根は思った。 「(なるほど、コソ泥がいたわけか。誰だか知らんが後で回収しとくか)」 「そういえばあなたは『ピンセット』の情報は見た?」 「あぁ。大した情報は無かったけどな。一つを除いてな」 雲川はその一つが何なのかを察し、こう釘を刺した。 「その件に関しては本当に知らないぞ。私だって普通の女子高生なんだ。いつも闇にいるお前らのように汚れていないんだけど」 よく言うぜ。と垣根は鼻で笑い、 「じゃあ本題に入るか」 不適な笑いを浮かべる少年と少女は更なる闇の世界へと潜り込んでいく。 9 「学園都市はコソコソと何をやっている?」 垣根は最も聞きたい事をストレートに聞いた。 「新たな『戦力』の増強だけど」 雲川もストレートに答える。 「『戦力』?何だ?遂に本格的に戦争でも始める気か?」 「いずれは…だけど。今は学園都市も『外』も内部状況が良くない。事実上、停戦状態だけど」 「まぁ学園都市はわかるが…何だ、『外』もゴタゴタやってるのか?」 「さっきもちょっと触れたけどイギリスでクーデターがあったらしい。ローマも教皇の謎の負傷で大混乱。どの陣営も敵地を攻め込めるような状況じゃないわけだけど」 「どこにでも反乱分子ってのはいるんだな」 垣根は口笛を吹きながら過去の自分を思い出し、笑う。 「だがそれだけじゃない。ロシアが不穏な動きを見せているみたいなんだけど」 「ロシア?」 「ロシアのある集団が『原石』と『残骸』を回収し始めたんだけど。」 「『原石』ねえ…。『残骸』はまだわかるが、何だってそんな特異体なんか集めてんだ?コレクションにでもする気か?」 「『原石』がこの戦争の行方を大きく変える…私はそう思っているんだけど?」 「仮にそうだとして、こっちには最高の『原石』がいるんだろ?二つか三つ持っていかれたくらいでどうにかなるもんでもないだろ」 雲川は背筋を伸ばし一拍置いてから答える。 「確かにここには削板軍覇がいる。即戦力として戦える力は充分にあると思うけど」 雲川はさらに一拍置いて、 「その削板が何者かによってやられている。殺されない程度にだけど。しかもアレイスターに『原石』への警告までしたもんだ」 「そいつはまた面白ぇ野郎だな」 垣根は感心したように言う。 「これが何を意味するかはわかるでしょ?『原石』を戦争に使わせまいとする連中もいるわけだけど」 「アレイスターの野郎が使わずにいられるわけがねえな」 垣根はあっけらかんと断言する。 「それに『原石』は本当に未知の存在でもあるわけだけど。削板を見ればわかるが、とにかく能力そのものが稀少で特異だ。出力すらも定かではない」 「そんな危険物を能力開発の素人集団に取られるわけにはいかねえ…そういう事か」 雲川は頬杖をつくと、 「もし、半覚醒で暴発した場合どれほどの暴走になるかわからない。仮に覚醒したとしてどれほどの能力が発現するかもわからない。学園都市にとってマイナスはあってもプラスはないわけだけど」 「だから全ての『原石』を学園都市に集めて、あわよくば新たなレベル5を作り出すって事だな」 「そこまで具体的な事はわからない。まぁ、あなたの推測が一番無難だとは思うけど。もっとも、そうなれば警告を無視するわけだから奴も黙ってないだろうけど」 「で、その回収状況はどうなのよ?」 「8割方は回収できてるみたいだけど。きちんとした数もわからないからきっちり全部ってわけにはいかないだろうがな」 雲川は右目にかかった前髪をカチューシャで掻き上げて、 「例え一つでも向こうに回収されればそれが命取りになる可能性がある。もし、それが『当たり』なら一方通行クラスの能力者が敵に回る可能性があるわけだけど」 「そうなったら『上』は大慌てだろうなぁ」 垣根は人事のように言うが、一方通行の本当の強さは自分が一番わかっている。義手をつけた右手がうずいたのがわかった。 「だから『上』はあなたを生かしたと思うんだけど」 「別に学園都市の為に戦う気なんかねえよ。俺は自分の敵以外は傷つけたくないタチなんでね」 垣根はそう言うと、聞きたい事は聞き終わったのか立ち上がるとそのまま踵を返した。 雲川はその背中に一言だけ告げる。 「そうそう、削板にもあなたのように『役割』があるわけなんだけど」 「あん?」 「まぁ、直にわかるさ」 雲川は薄く、薄く笑うと再び椅子を繋げて寝転んでしまう。 垣根は意味がわからなかったが、考えてもわからないとわかると食堂を去っていった。 「本当に、この学校はいろんな刺激に溢れてるな」 雲川は笑う。天使とも悪魔とも無邪気とも妖艶とも取れるような笑顔で。 行間 とあるアパートメントに一通の手紙が届いた。 差出人はとある里親の友人だった。 まずその手紙を見たボンヌドダームの女は我が目を疑った。そしてすぐさま同居人の青年に手紙を渡す。 手紙の内容は里親が何者かに殺害された事。そしてその里親の子供が何者かに連れ去られたという事。その何者かの目撃情報として機械の装甲を身に纏った集団がいた事。 青年は激昂した。 彼は学園都市に牽制の意味を込めた襲撃を行っている。それは『原石』の保護なら構わないが、彼らの生活を脅かす事をするのなら容赦なく叩き伏せるという事だった。 そして学園都市はその牽制を無視した。これは回収や保護といったものではない。 青年はあの少女に自分の手で幸福を手に入れてくれ、と言った。 そして少女はその幸福を手に入れるべく、あの里親と共に新たな人生を歩むはずだった。 青年の頭にアパートメントを出て行く時の少女の幸せそうな顔が浮かび上がる。 しかしその幸福はあっさりと奪われようとしている。いや、もう奪われているのかもしれない。 青年の眼がある一つの『モノ』に変わろうとしている。 もはや酌量の余地は無かった。 警告はした。その上で学園都市が『原石』を使い潰す覚悟があるのなら、彼らの自由を奪い取るというのなら、青年が取るべき行動は一つしかない。 青年の見た目に変化はない。しかし彼の周りにはこの世にあらざる空気が漂っている。何にも形容できないオーラがある。 「行ってくる」 青年は一言だけ告げるとアパートメントから出て行った。 ボンヌドダームの女は引き止める事はしなかった。いや、指一本動かす事すらできなかった。 世界中で一番彼の事を理解しているであろう彼女でさえ、今の青年の雰囲気は異常だった。 学園都市は開けてはならないパンドラの箱を開けてしまった。もう引き返す事はできない。 ボンヌドダームの女はかつてない戦慄を感じながら一つだけ、確信にも似た事を考えていた。 学園都市はこの世界から跡形もなく消滅する―――と。
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前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人は反逆者 第1章 ③罪を背負いし者と最後の妹 一方通行は死を覚悟していた。 (例え、俺がどンなに腐っていてもよォ。 誰かを助けようと言い出す事すら馬鹿馬鹿しく思われるほどの、どうしよォもねェ人間のクズだったとしてもさァ) 目の前の1万人以上殺してきた少女と同じ顔をした幼い少女…打ち止めを蝕むウィルスを駆除する治療は間も無く終わる。 しかしその前に天井亜雄の放った銃弾が自分の頭を撃ち抜くだろう。 まるで走馬灯のように自分の過去が頭の中を巡りぬける。 初めて妹達を殺した時は本当に殺すつもりなど無かった。 ただ去ろうとした自分に00001号が発砲して言うなれば自害したようなものだった。 だがその瞬間、一方通行は自分の中の何かが壊れたような気がした。 誰も傷つけないために目指した無敵。 しかし無敵になるためには2万人の命を奪わなければならない。 絶対的な矛盾が一方通行に妹達を殺すことを踏み止まらせていた。 しかし皮肉にも妹達の一人の行動が一方通行の中の何かを徹底的に壊してしまったのだった。 (このガキは本当ォは俺が殺したくなかったなンてほざきやがった。 確かに俺は殺すことに戸惑いはあったかもしれねェ。 でもそれならあの三下が妹達の一人を助けに来た段階で、実験を止めなきゃなンなかったはずだァ。 だが俺は実験を止めるどころか止めに入った三下を殺そォとした。 いくらこのガキが俺の性善説を説こォとも、俺の性根が悪であることには間違いねェ。 でもよォ…) 間近に迫ってくる弾丸を肌で感じながら一方通行は神に祈るように願う。 (それでもこのガキが犠牲になっていい訳がねェ。 だからもし糞ったれなこの世の中に神様がいるってェなら… ほんの少しでいいから時間を、俺に時間をくれェ!!) そして一方通行の願いに応えるように奇跡がその場に舞い降りる。 治療を終えるより早く一方通行の頭を撃ち抜くはずだった弾丸が一方通行を襲うことはなかった。 そして打ち止めの治療を終え一方通行の意識が現実に戻った時、 一方通行の目に飛び込んできたのは実験を止めた上条が天井亜雄を殴り飛ばす姿だった。 辺りを見渡すと美琴がこちらに向けて手を伸ばしているのが分かる。 (そォか、オリジナルが磁力を使って弾丸を止めたのか) 皮肉なものだ、一番自分を恨んでいるであろう相手に命を救われた。 そして美琴の後ろには芳川桔梗の姿が見える。 自分のやるべきことは終わった。 しかしその場を去ろうとする一方通行のことを上条が呼び止めた。 「待てよ、逃げてるんじゃねえぞ」 「俺が逃げるだとォ? おい三下、てめェ誰に向かって口を利ィてるのか分かってンのかァ?」 「助けた女の子に顔も見せずに立ち去ろうとする気障野郎だろ?」 「…」 ふざけた奴だと一方通行は思う。 あれだけの死闘を演じておきながら、この男は自分に臆することなく話しかけてくる。 もう一回戦ったら絶対に自分が勝つと一方通行はそう思っていたが、 いざ上条を前にするとこの男に自分は勝つことは出来ない、そう思わせる何かがあった。 「何で今になってお前が妹達の一人を助けようとしたのかは分からねえ。 でもお前は身を呈してあの子を救おうとした。 そうさせるだけの何かがあの子との間であったんじゃねえか?」 「だったらどォだっていうンだよ!? 今更アイツらに頭を下げて許しを請えってェのか!? 1万人以上殺した俺がどンな面して…」 「甘えるなよ。 どんな理由があったにせよ、お前は1万人の命を奪ったんだ。 そういう意味では実験の発端になったDNAマップを提供した美琴にも罪はあるかもしれない。 でもお前の罪と美琴の罪は比較にならない、このことは言わなくても分かるな?」 「…」 「美琴はその罪を背負って前に進もうとしている。 そしてお前も妹達に対する贖罪のために命を懸けようとした、違うか?」 「…そンなに立派なもンじゃねェ。 あのガキはこんなクズな俺に…アイツらを虐殺した俺に笑顔を向けてくれた。 それで柄にも無くあのガキを助けてェと思っちまった。 俺には誰かを助けるよォな資格なンてねェのによォ」 「誰かを助けるのに資格なんて関係ねえよ。 例えお前にどんな罪があろうとも誰かを助けちゃいけない理由になんてならねえ」 「…」 「お前は一生を懸けてその罪を償っていくんだ。 そしてその罪から目を逸らしちゃいけないと俺は思う。 俺の言ってることはお前にとって残酷なことだっていうことは分かってる。 でも罪から逃げないためにも自分が犠牲にしたもの、そして守ったものをきちんと正面から見据えろ。 一人でお前がやったことを背負えとは言わない、俺も実験を止めた責任は果たすつもりだ。 だからお前に支えが必要になった時は、俺も一緒に背負ってやるから」 目の前の少年が何を言っているか一方通行は理解できない。 何故この少年が自分の罪を一緒に背負う必要がある? でも目の前の少年からは自分が今まで散々見てきた打算や策略めいたものは感じない。 それはあの少女が自分に向けてくれた笑顔と同じ害意のない、何処か心を落ち着かせる表情だった。 そして少年は一方通行に向かって左手を差し出す。 自分がその手を掴んでいいかは分からない。 でもそこには自分が本当に欲しかったもの、無敵なんて力ではない何かが詰まっている気がした。 一方通行の他者との関わり合いに反射は既に必要なくなっていた。 一方通行は上条に並んで芳川が乗ってきた車に詰まれた培養器の中にいる打ち止めを見つめていた。 意識が戻ったのか打ち止めは上条と一方通行を見ると二人に微笑みかける。 そして上条の横には美琴が並んで立っていた。 「…オリジナル」 「…なに?」 「今更謝って済む問題じゃねェことは分かってる。 だが、本当にすまなかっ…」 しかし一方通行が謝罪の言葉を口にする前に美琴がそれを遮った。 「謝る相手が違うでしょ。 そして本当に私達が謝らなきゃいけない相手はもうこの世界にいない」 「…」 「私達の罪はそれこそ一生を以って償っても許されないものだと思う。 でも私は自分の罪から逃げることはしない、罪を背負って生きていく。 だからアンタも謝って楽になろうなんて考えてるんじゃないわよ」 美琴は隣に立つ上条の手を握りながら己の罪から逃げないことを、もう一人の加害者に向かって宣言する。 その表情には自信の罪に対する後悔、そして一方通行への複雑な感情など様々なものが蠢いていた。 そしてそんな美琴の横顔を見ながら上条は美琴のこれからを支えることを改めて誓う。 それと同様に上条はもう一人の罪を背負った少年の横顔を眺める。 言葉を発しない一方通行の表情から感情を読み取ることは出来なかった。 ただ何か一方通行の中で変わったことことだけは感じ取れる。 それが一方通行が元々持ち合わせていたものなのか、新しく一方通行の中に芽生えたものなのかは分からない。 しかし一方通行が同じ過ちを二度と繰り返さないことだけは理解出来た。 二人が真の意味で和解することはないと上条は思う。 それでも二人が見据える未来が同じ方向に向かっていることを上条は願うのだった。 そして長かった夏休みが明け二学期が始まる。 しかし二学期の初日から上条たちを待っていたのは、とんでもない大事件なのだった。 前ページ次ページ上条さんと美琴のいちゃいちゃSS/とある二人は反逆者