約 2,850,182 件
https://w.atwiki.jp/nanaitatrp/pages/841.html
13/05/08~ 現行スレ http //kohada.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1368000648/ 避難所 http //yy44.60.kg/test/read.cgi/figtree/1371924852/ ログ とある科学のTRPG + 概要・ルール このスレッドはとある科学の超電磁砲の世界観に基づいた現代超能力TRPGスレです。 一方通行の敗北により計画が凍結されたレベル6への進化実験。 だが戦闘による能力育成というアプローチは継続していた。 学園都市に24番目の学区とひとつの中学校が新設させる。 【戦闘特区】そして【六波羅学園】 カリキュラムに戦闘を組み込み、その周囲を戦闘特区として設定。 日常生活でもある程度の戦闘が起きやすいように誘導された特殊中学である。 六波羅学園のルールは ○戦い切磋琢磨すべし ○全知全能を持って戦うべし ○殺すべからず これらはすべて戦闘とその結果から導き出される学習と進化を促すためのものである。 各地からレベル2から4までの適性検査で選ばれた生徒たちが集められ、能力の生長を促すべく戦いという名の日常を送るのだ。 あなたは適性検査によって選ばれ六波羅学園に編入されました。 それが望むと望まぬに関わらず。 または戦闘特区と六波羅学園の話を聞き、戦いを楽しむために【侵入】しています。 表向きは禁止されていますが、戦闘要因としてアンチスキルは見て見ぬふりです。 一般学園都市とは違う学園都市での日常をお楽しみください。 ジャンル: 現代異能バトル コンセプト:学園都市での戦闘 期間(目安): 3か月くらい GM:なし 決定リール:ほどほどにあり ○日ルール:3日 版権・越境:無 名無し参加:美味しそうなものであれば拾う 敵役参加:あり 避難所の有無:なし その他:魔術師はなし。超能力開発されている生徒での参加してください。 + テンプレ作成例 キャラクターテンプレ ―書き方― 【名前】 【性別】 【学年】 【能力名・レベル】 【能力説明】 【概要】 【特徴】※見た目 【備考】 【台詞】※そのキャラのしゃべり方、口癖、名セリフ等 ―例― 【名前】上条当麻(かみじょう とうま) 【性別】男 【学年】高校一年生 【能力・レベル】幻想殺し(イマジンブレイカー) レベル0 【能力説明】右手で触れた異能の力を打ち消す能力。それが異能の力であれば、打ち消すことが出来る 【概要】自らの能力のせいでいつも不幸な目にあっている高校一年生 【特徴】黒髪のツンツン頭 【台詞】「不幸と言いつつフラグマスターまっしぐら!!そげぶにねぼし!!」 + とある科学の超電磁砲を知らない人のための説明 超能力が科学で解明された世界です。 超能力開発をカリキュラムに組み込んだ巨大な学園都市が作られました。 人口230万人で多くの学校と研究機関の集合体です。 治安は生徒有志からなる風紀委員(ジャッジメント)と教師有志からなるアンチスキルによって守られています。 見た目は平和ですが実験研究都市で科学の最先端の粋を集めて作られていますので外部からの侵入は事実上不可能。 超能力は一人につき一種類です。 超能力は0からレベル5に分けられます。 レベル5は230万の学園都市の中でも7人のみ。その力は軍隊規模です。 レベル4は軍隊で価値を得られる力 レベル3は日常生活で便利と感じられる力 レベル2は日常ではあまり役に立たない力です キャラクターテンプレ 騎朽真琴 獄門 晒首 静寂 契 小鳥遊 健二 引津 空兎 日辻 那由多 矢見川 俊司 遊繰 紙帯 13/05/08~
https://w.atwiki.jp/angelgear2-hayao/pages/117.html
トラバント・ジステムの改良発展系の兵装。トラバント・ジステムと同様、エーテル誘導によって制御し攻撃させる射撃システムだが、エーテルリンク技術の向上により、さらに遠距離まで射出することが可能になっている。また、射撃デバイス“ワルキューレ”の自律機能と識別機能のリンクにより、半自動的に敵機に対して反撃を行うシステムも内蔵されている。 ワルキューレの外観は、およそ人間大の女神像。その名の通り北欧神話におけるワルキューレがモチーフとなっている。9機の射出体の各識別名称はそれぞれブリュンヒルデ、ゲルヒルデ、オルトリンデ、ヴァルトラウテ、シュヴェルトラウテ、ヘルムヴィーゲ、ジークルーネ、グリムゲルデ、ロスヴァイセとなっている。
https://w.atwiki.jp/narikiriitatrpg/pages/865.html
13/05/08~ 現行スレ とある科学のTRPG http //kohada.2ch.net/test/read.cgi/charaneta2/1368000648/ 避難所 http //yy44.60.kg/test/read.cgi/figtree/1371924852/ + 概要・ルール このスレッドはとある科学の超電磁砲の世界観に基づいた現代超能力TRPGスレです。 一方通行の敗北により計画が凍結されたレベル6への進化実験。 だが戦闘による能力育成というアプローチは継続していた。 学園都市に24番目の学区とひとつの中学校が新設させる。 【戦闘特区】そして【六波羅学園】 カリキュラムに戦闘を組み込み、その周囲を戦闘特区として設定。 日常生活でもある程度の戦闘が起きやすいように誘導された特殊中学である。 六波羅学園のルールは ○戦い切磋琢磨すべし ○全知全能を持って戦うべし ○殺すべからず これらはすべて戦闘とその結果から導き出される学習と進化を促すためのものである。 各地からレベル2から4までの適性検査で選ばれた生徒たちが集められ、能力の生長を促すべく戦いという名の日常を送るのだ。 あなたは適性検査によって選ばれ六波羅学園に編入されました。 それが望むと望まぬに関わらず。 または戦闘特区と六波羅学園の話を聞き、戦いを楽しむために【侵入】しています。 表向きは禁止されていますが、戦闘要因としてアンチスキルは見て見ぬふりです。 一般学園都市とは違う学園都市での日常をお楽しみください。 ジャンル: 現代異能バトル コンセプト:学園都市での戦闘 期間(目安): 3か月くらい GM:なし 決定リール:ほどほどにあり ○日ルール:3日 版権・越境:無 名無し参加:美味しそうなものであれば拾う 敵役参加:あり 避難所の有無:なし その他:魔術師はなし。超能力開発されている生徒での参加してください。 + テンプレ作成例 キャラクターテンプレ ―書き方― 【名前】 【性別】 【学年】 【能力名・レベル】 【能力説明】 【概要】 【特徴】※見た目 【備考】 【台詞】※そのキャラのしゃべり方、口癖、名セリフ等 ―例― 【名前】上条当麻(かみじょう とうま) 【性別】男 【学年】高校一年生 【能力・レベル】幻想殺し(イマジンブレイカー) レベル0 【能力説明】右手で触れた異能の力を打ち消す能力。それが異能の力であれば、打ち消すことが出来る 【概要】自らの能力のせいでいつも不幸な目にあっている高校一年生 【特徴】黒髪のツンツン頭 【台詞】「不幸と言いつつフラグマスターまっしぐら!!そげぶにねぼし!!」 + とある科学の超電磁砲を知らない人のための説明 超能力が科学で解明された世界です。 超能力開発をカリキュラムに組み込んだ巨大な学園都市が作られました。 人口230万人で多くの学校と研究機関の集合体です。 治安は生徒有志からなる風紀委員(ジャッジメント)と教師有志からなるアンチスキルによって守られています。 見た目は平和ですが実験研究都市で科学の最先端の粋を集めて作られていますので外部からの侵入は事実上不可能。 超能力は一人につき一種類です。 超能力は0からレベル5に分けられます。 レベル5は230万の学園都市の中でも7人のみ。その力は軍隊規模です。 レベル4は軍隊で価値を得られる力 レベル3は日常生活で便利と感じられる力 レベル2は日常ではあまり役に立たない力です キャラクターテンプレ 騎朽真琴 獄門 晒首 静寂 契 小鳥遊 健二 引津 空兎 日辻 那由多 矢見川 俊司 遊繰 紙帯
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1062.html
「う・・・う~ん」 カーテンの隙間から、日光が垣間見える。そんな中、界刺は目を覚ました。 「ス~。ス~」 隣には、一糸纏わぬ姿で眠っている水楯が居た。時計を見ると、午前9時を回った所だった。どうやら、2人共にぐっすり寝入っていたようだ。 「ふあ~。・・・喉が渇いたな。何か飲むか。よいしょ・・・・・・」 喉の渇きを覚えたので、水を飲むために布団から出ようとした界刺。だが・・・ 「(・・・涙簾ちゃんが抱き付いているせいで、布団から出られない・・・!!)」 界刺の体を固くホールドしている水楯のせいで、ベッドから降りることができない。 「・・・困ったな。さすがに、起こすわけにも行かないし。こんなに気持ち良さそうに眠ってるしな。 こうやって近くで見てみると、涙簾ちゃんって美人さんなんだよな」 そう言って、水楯の長い髪を撫でる。かつては、自分が水楯の髪をセットしてあげたこともある。そのことで、形製と喧嘩になったこともあったが。 「うっ。・・・あっ」 それが切欠になったのか、水楯が目を覚ます。 「・・・起こしちゃったか?ごめん」 「い、いえ・・・。おはようございます」 「うん。おはよう」 互いに朝の挨拶を交わす。水楯は、自分の髪を界刺が撫でていたことに気付き、上目遣いでこう頼む。 「も、もう少し私の髪を撫でてくれませんか?」 「・・・・・・チッ(ボソッ)」 「・・・・・・(ギュ~!!)」 「ぐふっ!?な、何でホールドしている腕に力を入れてんの!?というか、涙簾ちゃんって力強いね!?」 「鍛えていますから。さぁ、界刺さん。早く早く!」 「こ、この娘は・・・!!素っ裸状態の胸を押し付けてる羞恥は無いのか!?」 「もちろん、ありますよ」 「あんのかよ!?」 等と言うやり取りの末に根負けした界刺が、渋々水楯の髪を撫でる。 「・・・ポッ!!」 「何が『ポッ!!』だよ・・・。あぁ、喉が渇いた。少しだけだからな?」 「はい」 水楯が、気持ち良さそうに界刺の手を受け入れている。その笑みに嘆息する界刺。 コンコン! 「「!!!」」 そんな時に聞こえて来たのは、部屋の扉をノックする音。聞き耳を立ててみると、何やら騒がしい声が幾つも聞こえて来た。 「ま、まさかバカ界刺に限ってそんなことは有り得ないとは思うけど・・・」 「わ、わからないわよ!!何せ、涙簾って人は界刺さんにとって“特別”なんでしょ!?」 「確かに、苧環先輩の言う懸念は考えられますね・・・!失念していました!!・・・一厘先輩、そこを退いて下さい。私の『念動使い』で、すぐにでもドアを開けます!!」 「ちょ、ちょっと待って!さ、さすがにそれは駄目なんじゃあ・・・!!」 「し、真珠院さんの目が血走っている・・・!!サ、サニー先輩・・・!!」 「な、何だかドキドキしますね!!胸の鼓動が、バックバク言ってます!!遠藤さんも感じませんか!?」 「サ、サニー様・・・え、遠藤も同じ気持ちです!!それに、男子校の寮に足を踏み入れるのは初めてなので、余計に心臓がバックバクです!!」 「お、おい!!お前達は、ここへ何しにきたんだ!?一昨日の件で界刺の体が気になると朝練の最中に騒ぐから、こうして私の付き添いの下ここへ案内したんだぞ!?」 「うおっ!?な、何でこんな所に常盤台のお嬢様連中が来てんだ!?」 「あれっ!?あの娘達・・・以前成瀬台に来た娘達じゃないでやんすか?」 「梯君の言う通りだね。俺も、あの娘達は覚えているよ」 「な、何故こんな所に常盤台の・・・女子校の人間が居るんだ!?もう、女子校の生徒はこりごりだ!!ここ最近、俺がどれだけ要に苛められていると・・・ブツブツ」 「おおぉ!!誰かと思えば、何時ぞやの常盤台の娘達ではないか!!むぅ?確かあの部屋は・・・『シンボル』の界刺の部屋だったな!!」 「界刺さん!?リ、リーダー・・・。あっ、荒我だ」 「・・・そういえば、あの『シンボル』のリーダーはここの生徒・・・そうよね、稜?」 「何で俺に聞くんだ?加賀美先輩の方が、よく知っている筈だよな?」 「そらひめ先輩―い!!あのかいじって人が、あの部屋に居るみたいですよー!!」 「へぇ・・・。うん?その界刺の部屋の前に常盤台の女共が集ってるのは、何でなんだ?」 「リンリン!?あいつ、ぶっちゃけ何してんだ!?界刺って・・・あの“変人”のことか!?」 「リンリンの奴・・・。メールを見た直後に慌てて同行すると言って来たのは、そういうわけか」 「固地先輩・・・」 「ほぅ。あの部屋に、『シンボル』の“変人”が住んでいるのか。 フッ、ならば成瀬台に足を踏み入れている者として、挨拶くらいはしておいた方がよさそうだ。行くぞ、真面」 聞き慣れた声。昨日及び一昨日に聞いた声。聞き慣れない声も聞こえて来る。その主達に見当を付けたり付けなかったりの界刺と水楯は、共に溜息を吐く。 「あいつ等・・・。真刺を使って、わざわざここまで来たのか?昨日、あんだけ綺麗サッパリ的な別れ方をしたっていうのに!女の執念って恐ぇ・・・。 というか、俺の部屋の近くに何で20人以上もの人間が集まってんの!?」 「・・・どうします?このままだと、すぐに強行突破されそうな雰囲気ですよ?」 「・・・・・・仕方無ぇ。ここは・・・」 『光学装飾』で確認した人数は22人。しかも、一部を除いてどいつもこいつも見たことがある奴ばかり。中には見過ごせない人間も・・・。 こんだけの人数が集れば、否が応にも大騒動になる。しかも、自分達の格好が限りなくヤバイのだ。主に、素っ裸の水楯が。 もう、扉が無理矢理開けられるのは時間の問題だった(主に、血走った目をした真珠院のせいで)。故に、界刺は“2つ”のことを決断する。 「そのドアを開けるんじゃ無ぇぞ!!今、俺と涙簾ちゃんのお着替えタイムだ!!!もし入ってきたら、男と女の裸を覗き見した罪で警備員に訴えるからな!!!」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「!!!???」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 「界刺さん・・・」 「ほらっ、今の内に着替えるんだ!それと・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 「・・・・・・」 水楯の不服そうな顔を無視して、着替えを促す界刺。それは、着替えが終わるまでの時間稼ぎ。そして・・・。 だが、外に居る人間にはそんなことがわかる筈も無く・・・ 「ま、まさか・・・!!!ほ、本当に・・・!!?」 「だ、だから言ったじゃ無い!!あの人は“特別”なんだって!!」 「・・・・・・(クラッ)」 「し、真珠院!?し、しっかりして!!」 「界刺様・・・!!わ、私は・・・信じませんから!!!」 「こ、これは・・・大スクープ物ですね!!!」 「こ、これが・・・男性と女性の営みという物なんですか・・・!?・・・(カアアァッ!!)」 「得世・・・水楯・・・。お前達・・・一体何をしているのだ!!?」 「利壱・・・紫郎・・・。よ、よく理解できないんだけどよ・・・つまりどういうこった!?」 「・・・そ、それは・・・。オイラ達の口からは・・・」 「・・・う、うん・・・。純情な荒我兄貴には耐えられないかも・・・」 「あ、あ、あの“成瀬台の変人”!!学生寮で、何とんでもねぇことをしてやがる!!!うおおおおぉぉぉっっ!!!」 「ま、待たんか、椎倉!!・・・(ガシッ!!)・・・お、落ち着くのだ!!」 「・・・リーダー?事の詳細を理解できますか?」 「・・・稜ならわかる筈だ、うん」 「だから、何で俺に聞くんだ!!?」 「うん?そらひめ先輩。あの人達は、何であんなに騒いでいるんですか?男と女の人が着替えているだけですよね?何かおかしいんですか?」 「抵部・・・。お前が知るには、まだ早ぇよ(・・・抵部って高1だよな?)」 「あ、あの“変人”!!春咲先輩の好意を受けておきながら、何やってんだよ!!?」 「・・・ハァ。あの男の行動は、つくづく予測が付かないな」 「・・・!!!」 「・・・真面。何故顔を紅潮させているんだ?さては、お前。今まで女性と付き合ったことが無いな?」 各々が、勝手に騒ぐ有様である。その隙に着替え等を済ませる界刺と水楯。そして・・・ ガチャ! 「え~と・・・。団体様ご到着って流れかな?俺等、今から朝飯なんだけど・・・」 そんな流れで、団体様ご一行を自室に迎え入れる羽目になってしまったのである。 「・・・・・・界刺さん。ご希望のスクランブルエッグと焼き立てのパンです」 「ありがと、涙簾ちゃん。そういや、涙簾ちゃんの作る食事は久し振りだなぁ」 「確かに、こういう機会は久し振りですね。まぁ、ここに来る時くらいしか界刺さんに食べて頂くことが無いですからね。私も、腕によりをかけて作りました」 「んふっ、そんじゃあ、いただきます!」 「いただきます」 「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「・・・」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」 何処ぞのフランケンシュタインもどきの顔にナイフとフォークが突き刺さり、 それが笑顔でサムズアップしている絵柄がプリントされた紫色のシャツを着ている界刺と、花盛の制服を着ている水楯が朝食を取り始める。 そんな光景を、唯見せられている団体様ご一行。完全アウェイ、完全に蚊帳の外状態である。 「(な、何この部屋!?何処もかしこも、常人には理解し難いプリントがされた衣服とか小物とかあるんだけど!?)」 「(さ、さすがは“変人”と呼ばれるだけのことはあるぜ。ぶっちゃけ、サッパリ理解できねぇセンスだ!!)」 「(・・・何だ、あのプードルを邪悪に染めたようなプリントが為されているカーテンは?悪趣味にも程があるぞ?)」 こちらは、159支部の一厘・鉄枷・破輩の3名。彼女達は、界刺の部屋にある様々な衣服や小物に目を向ける。どれも、普通の人間には理解し難い物ばかりだ。 「(かいじさんの着ているシャツ・・・カワイイー!!)」 「(・・・駄目だ。普段は和服のあたしからしたら、あのプリントを目にするだけで頭がクラクラして来やがる!!一体全体、どういうセンスをしてやがんだ!?)」 こちらは、花盛支部の抵部・閨秀。彼女達は、界刺が着用しているシャツに目を奪われていた。抱いた感想は正反対だが。 「・・・・・・あっ。界刺さん。口元に卵が・・・(フキフキ)」 「おっ。あんがと、涙簾ちゃん」 「いえ。どういたしまして」 「(な、何てモン見せ付けやがるんだ!!お、俺なんて要と付き合っていた頃なんか、そんな気遣いを見せてくれたことなんか、一切皆無状態だったんだぞ!!)」 「(まるで、夫婦であるな。こういう穏やかな雰囲気の中で食事をするというのは、さぞ気持ちの良いものであろうな)」 界刺の口元に付いていた卵焼きを、水楯がティッシュで拭き取る。その光景を見て、成瀬台支部の椎倉は心の中で血の涙を流し、寒村は好印象を持つ。 「ごちそうさまでした」 「・・・・・・おそまつさまでした」 「ふぅ。さすがは涙簾ちゃんお手製の食事だ。旨かったよ」 「そう言って頂けると、私も作った甲斐があります」 「んふっ」 「フフッ」 「(2人は・・・恋人なのかな?それにしても、学生寮でね・・・。大胆だわ)」 「(くぅ~!!な、何かこういうのを見てると無性に腹が立って来てしゃーないわ!!ブン!!)」 「(痛っ!や、八つ当たりまで・・・!!・・・俺って、何でここに居るんだ?)」 朝食も終わり、2人揃って笑い合う界刺と水楯の姿を見る176支部の焔火は推測及び感嘆を、加賀美は苛立ちを、神谷は疑問をそれぞれ抱く。 「さぁて、腹も膨れたことだし。昨日お願いしていた件でも始めようか、涙簾ちゃん?」 「・・・・・・そうですね。あっ、でもその前に食器を洗ってしまいましょう」 「あっ、そうだね。それじゃあ、一緒に持って行こう」 「はい」 「(・・・!!!)」 「(あぁ・・・。荒我君には、恋人の姿ってヤツは早過ぎたでやんすかねぇ・・・)」 「(荒我兄貴・・・。さっきから、ずっと目をパチクリさせてるねぇ)」 食器を片付けるために、界刺と水楯が立ち上がる様を目の当たりにする荒我は瞠目するしか無く、舎弟の梯と武佐は荒我の心中を慮る。そして、約10分後・・・ 「ふぅ。これで、洗い物も終わり・・・・・・だね」 「はい」 「(これが・・・恋人ってヤツなのか?な、何ていう素敵空間なんだ・・・!!)」 「・・・・・・」 食器洗いを終えて、元居た場所まで戻って来た界刺と水楯。その姿に178支部の真面はいたく衝撃を受ける。そして・・・ 「その前に・・・。“『シンボル』の詐欺師”界刺得世。お前に聞きたいことが・・・」 「そんなことは後にして下さい!!!」 「グハッ!!」 「固地先輩!?」 「債鬼君!?」 界刺に対して質問をしようとした固地を、後方に居た真珠院が吹っ飛ばす。 “風紀委員の『悪鬼』”と呼ばれる男に対する暴挙を成し遂げた真珠院に、皆の注目が集まる。 「お、お前・・・!!グッ!?こ、これは・・・念動力か!?」 「・・・少し黙っていて下さいませんか?フフッ、お口にチャックですわ」 「ッッ!!ッッ!!!」 「(・・・固地先輩のあんな姿、初めて見た)」 「(・・・!!さすがは、常盤台のお嬢様だな。恐いもの知らずと言うか何と言うか)」 真珠院の『念動使い』によって宙に浮かばされ、その口さえ閉ざされることとなった固地。焔火は唯々驚愕し、椎倉はその恐いもの知らずさにある種の尊敬の念を抱く。 「・・・何かな、珊瑚ちゃん?」 「・・・単刀直入に聞きます!!あ、ああ、あなた様と・・・涙簾様は・・・先程まで一体何を・・・」 「何をって・・・・・・なぁ?」 「そうですね・・・」 「「寝て(まし)た」」 「なっ!!?・・・(クラ~)」 「し、真珠院さん!?」 寝ていた発言を聞いた真珠院は、まともや倒れ掛ける。そんな彼女を、近くに居た遠藤が支える。 ドン!! 「痛っ・・・!!くそっ、あの女め。下らない真似を・・・!!」 「債鬼君!?だ、大丈夫!?」 「あぁ。この程度、何の問題無い」 真珠院が倒れ掛けたため、固地を縛っていた念動力が解除される。加賀美が心配そうな声を掛けるが、固地は軽く受け流し、再度界刺へ向けて問いを投げ掛ける。 「さっきは邪魔が入ったな、“成瀬台の変人”界刺得世。お前に質問したいことが・・・」 「邪魔よ」 「ガハッ!!」 「固地!?」 「あっき先輩―い!?」 気を取り直して界刺に対して質問をしようとした固地を、これまた後方に居た苧環が吹っ飛ばす。 “風紀委員の『悪鬼』”と呼ばれる男に対する再びの暴挙を成し遂げた苧環に、皆の注目が集まる。 「お、お前・・・!!グッ!?体が痺れて・・・!?」 「・・・少し黙っなさい?フフッ、電気ショックでしばらくは動けないわよ?」 「く、くそっ!!!」 「(・・・固地先輩のあんな姿、余り見たこと無い・・・!!)」 「(・・・!!さすがは、常盤台のお嬢様だな。恐いもの知らずと言うか何と言うか)」 苧環による電気ショックで、身動きが取れなくなった固地。焔火は驚愕し、椎倉はその恐いもの知らずさにある種の尊敬の念を抱く。 「何かな、華憐?」 「界刺さん・・・。単刀直入に聞くわ。そ、その・・・寝ていたっていうのは・・・どういう・・・」 「どうって・・・・・・ねぇ?」 「そうですね・・・」 「「一緒に寝て(まし)た」」 「なっ!!?・・・(クラッ)」 「お、苧環様!?」 一緒に寝ていた発言を聞いた苧環は、真珠院と同じように倒れ掛ける。そんな彼女を、近くに居た月ノ宮が支える。 ドン!! 「こ、これしきのことで・・・俺が負けるわけが・・・無いだろうが・・・!!」 「債鬼君!?だ、大丈夫!?」 「あぁ。この程度、心配いらん!!」 電気ショックを受けて痺れていた体に活を入れ、無理矢理起き上がる固地。 加賀美が心配そうな声を掛けるが、固地は軽く受け流し、三度界刺へ向けて問いを投げ掛ける。 「今度こそ俺の問いに答えて貰うぞ、“変人”界刺得世。俺は、お前に・・・」 「消えて」 「ッッ!!・・・(スクッ。ダダダッッ!!)」 「固地先輩!?ど、何処へ行くんですか!?」 「寒村!!固地を捕まえてくれ!!」 「了解した!!」 今度こそという意気込みの下、界刺に対して質問をしようとした固地を横に居た形製が『分身人形』で洗脳し、部屋から追い出す。 その直後、椎倉の指示を受け寒村が固地の後を追う。“風紀委員の『悪鬼』”と呼ばれる男に対する三度の暴挙を成し遂げた形製に、皆の注目が集まる。 「(・・・固地先輩のあんな姿、何だか見慣れて来たわ・・・)」 「(・・・!!さすがは、常盤台のお嬢様だな。恐いもの知らずと言うか何と言うか)」 形製に洗脳され、部屋から追い出された固地。焔火は次第に慣れ始め、椎倉はその恐いもの知らずさにある種の尊敬の念を抱く。 「何かな、バカ形製?」 「バカ界刺・・・。単刀直入に聞くよ。そ、その・・・一緒に寝ていたっていうのは・・・どんな風に・・・」 「どんな風にって・・・・・・言っちゃう?」 「・・・仕方無いですね。この際、告白しましょうか」 「俺は、シャツ一枚と半ズボンで」 「私は一糸纏わぬ姿で」 「「一緒に寝て(まし)た」」 「なっ!!?・・・(クラァ)」 「け、形製さん!?」 水楯が全裸になって界刺と一緒に寝ていた発言を聞いた形製は、真珠院や苧環と同じように倒れ掛ける。そんな彼女を、近くに居た一厘が支える。 ドン!! 「ハァ・・・ハァ・・・!!な、何故こうも邪魔が入るんだ・・・!!くそっ!!」 「債鬼君!?あ、あなたが『シンボル』のリーダーに何を聞こうとしているかは知らないけど、もう止めた方がいいんじゃあ・・・?」 「馬鹿を言え!!ここまで恥をかかされて、おめおめと引き下がれるか!!」 「債鬼君!?」 『分身人形』の洗脳が解けた固地。寒村に押さえ込まれたせいか、息も絶え絶えな彼に加賀美が心配そうな声を掛ける。 だが、固地は彼女の助言を聞き入れず、泣きの1回的に界刺へ向けて言葉を発する。 「界刺得世ぉ・・・!!俺は・・・!!!」 「界刺様!!」 「ッッ!!・・・(クルッ!スタスタ)」 「あっ・・・。しまった・・・。『発情促進』をあの恐い人に・・・!!」 「固地先輩!?な、何をするつもりですか!?」 「アアアアアアァァァッッ!!!!!」 「キャアアアアァァァッッ!!!!!」 凄まじい執念を見せながら界刺に対して質問をしようとした固地に対して、離れた場所に居た鬼ヶ原が『発情促進』を掛けてしまった。 鬼のような形相で界刺に近付く固地に対して、思わず危機感を抱いたが故の暴発。その被害を被った固地は、鬼ヶ原へ向けて脇目も振らずに突進する。 ピカー!!! 「グッ!?・・・ガハッ!!ゴホッ!!ヘギッ!!」 「・・・ナイス、真刺」 「何のこれしき。か弱き少女に襲い掛かるとは、何と言う非道な行い。貴様、それでも風紀委員か!?」 鬼ヶ原へ発情したがために襲い掛かった固地を、界刺が発生させた閃光によって怯ませ、 掛けているだて眼鏡を“サングラスモード”にした不動が『拳闘空力』を用いて制裁を与える。 「か、界刺様~!!こ、恐かったです!!」 「おぉ、よしよし。もう大丈夫だよ、嬌看。後は、真刺に任せとけばいいから」 「ちょ、ちょっとタンマ!!」 「む?何だ?まさか・・・貴様はこの男を庇うつもりか!?」 固地に制裁を与えている不動に、加賀美がストップを掛ける。 「こ、これは何かの間違いというか・・・。債鬼君に限ってそんなことは有り得ない!!彼が、女性に乱暴を働こうとする筈が無いよ!!」 加賀美は、ボロボロになりつつある固地を必死に庇う。風紀委員になった当初からの付き合いである。 故に、彼女にはわかる。固地債鬼という男は、女性に対して乱暴を働くような畜生では無いことを。 「・・・でも、この人の頭の中・・・そこに居るか弱い少女に対するイヤらしい思考しか無いですよ?口に出すのも憚られるような想像ばっかり・・・」 「えっ!?武佐君・・・それって本当でやんすか!?」 「うん」 「な、何て野郎だ!!この前あった時は気色悪いオカマ口調だったが、実はとんでもない卑劣漢だったのか!! よし、俺達も行くぜ!!普段はステゴロ一本だが、こんな卑劣漢には勿体無ぇよ!!」 「了解でやんす!!オオオオオォォォッッ!!!!」 「了解。少女を襲った罪・・・ここで償ってもらおうか!!」 「ちょ、ちょっと!!!」 ドカッ!!ベキッ!!バキッ!!グキッ!! 不動、荒我、梯、武佐の4名により、ボロボロになる固地。本当ならば、風紀委員である以上止めなければならないのだが、 自分達の目の前で固地が鬼ヶ原を襲いかけ、『思考回廊』を持つ武佐に(『発情促進』による)イヤらしい思考をバラされたために、 誰も制止を掛けることができなかった。 「お~い。その辺にしとけよ。もう、そいつも十分に罰を喰らっただろうし。それ以上は、周りに居る風紀委員も黙っちゃいないと思うよ?」 その制止を掛けたのは、(『発情促進』の効果が切れる頃を見計らっていた)界刺。彼の制止により、ようやく制裁が終了する。 「ふぅ。これ以上は・・・と言うヤツだな」 「ハァ・・・。まぁ、この辺で許してやろうか」 「荒我君、優しいでやんす!!」 「荒我兄貴が言うのなら・・・。今度やったら、こんなモンじゃ済まないよ?」 不動達が拳を止め、散会して行く。その後に、加賀美が固地へ駆け寄って行く。 「・・・・・・」 「債鬼君・・・。ボロボロになっちゃったね。でも、何でそんなことを・・・?」 ボロボロになって気絶している固地を見て、加賀美はどうしても疑問を抱いてしまう。 自分が知っている固地という男は、決してそのような真似や思考をする人間じゃ無い。 なのに・・・。疑念渦巻く加賀美に回答を示したのはもちろん・・・ 「あぁ。それなら簡単なことだよ。この娘・・・鬼ヶ原嬌看の能力『発情促進』が暴発したからさ。 彼女の能力は、自分に対して異性・同姓問わずに発情させてしまう能力なんだよね。んふっ!」 「そ、それを早く言えええええぇぇぇっっ!!!!!」 界刺のネタ晴らしに、加賀美が大声でツッコミを入れる。 「だって、言った所でどうなるモンでも無いし。一度発情したら、5分くらいはずっと発情してるし」 「あ、あなたねぇ・・・!!!」 「そいつ・・・債鬼って言ったか?そいつが俺に恐い顔で迫って来るもんだから、嬌看が咄嗟に能力を発動しちゃったんだよ。俺を守るために。ねぇ、嬌看?」 「は、はい・・・。界刺様に危害が及ぶかもと思って・・・反射的に・・・。グスッ、すみません」 「ううぅっ!!!」 鬼ヶ原が少し泣き始める。その姿に怯む加賀美に、界刺が追い討ちを掛けていく。 「大丈夫さ、嬌看。風紀委員の皆さんは、心の広い人達ばかりだ。全ては、俺を守るためだったんだろ?なら、この人達はちゃんと理解してくれるさ」 「ほ、本当ですか・・・?」 「あぁ、本当だとも。何せ、過激で有名なあの“花盛の宙姫”でさえ、俺がちゃんと話したら理解を示してくれたしなぁ。そうだったよね、美魁?」 「ううぅっ!!!」 矛先を閨秀に向ける界刺。案の定、心当たりがある閨秀は怯む。 「抵部君・・・いや、抵部準エース殿!お仕事、ご苦労様です!!」 「えっ・・・!!は、はい!!かいじさんも元気そうで何よりです!!」 「これからも、学園都市の皆さんを守る活動、懸命に努めて下さい。陰ながら、応援しております!!」 「わ、わかりましたー!!がんばりますー!!」 「そんな風紀委員花盛支部の抵部準エース殿なら、今回の嬌看の失敗をその広いお心で許して下さいますよね!?」 「も、もちろんですともー!!わたしだって、いつも失敗ばかりしてますからー!!」 「・・・(ニヤァ)」 「な、何ちゅーしてやったりの顔・・・!!あの野郎の口は、ぶっちゃけデマカセ発行機かよ!?」 「“『シンボル』の詐欺師”・・・か。絶対に敵に回したくないわね、ああいうタイプは」 抵部を自らの手の上で自在に転がし、見事風紀委員としての言質を取った界刺の手腕に鉄枷は呆れ、破輩は戦慄する。 「よしっ。そんじゃ、そういうこと・・・」 ブン!!! 「・・・・・・」 一閃。それは、界刺に向けられた光の“剣”。『閃光真剣』と呼ばれるそれを向けたのは、176支部最強のエース・・・“剣神”神谷稜!! continue…?
https://w.atwiki.jp/animekininaru/pages/66.html
超能力が科学によって解明された世界。能力開発を時間割(カリキュラム)に組み込む巨大な学園都市。 その街に住む中学生・御坂美琴は、学園都市で7人しかいないといわれるレベル5の内の一人で第3位に位置する超能力者。 電磁力を操るその能力から“超電磁砲”の異名をとる。後輩のテレポーター・白井黒子と共に、学園都市で起こる出来事に(興味本位で)関わり、解決すべく今日も事件に立ち向かう。 とある科学の超電磁砲画像検索 とある科学の超電磁砲動画検索 とある科学の超電磁砲クチコミ #bf とある科学の超電磁砲関連ブログ検索1 #blogsearch とある科学の超電磁砲関連ブログ検索2 #blogsearch2 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/seriale/pages/1881.html
■スペース三国志■ VK―003 アルディアス・ジークフリード VKシリーズ最新作であり連合と同盟の技術を試験的に組み合わせた機体 基本はVK―002のフレームを作られているが、支援機として作られたFV―001ファフニールと合体することでその力を発揮する FV―001ファフニールに大型のブースターを6基装備されており機動力が高く、分離時には支援を、合体時には弱点である機動力の底上げになる 主なパイロットはやはりアルゼ・イルスで再会した恋人を救うため巨大起動兵器ブリュンヒルデに立ち向かう その先にどの様な運命が待ち受けようとも……
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/859.html
今流行の焼肉屋『根焼』主催、“ステーキ3キロ10分以内に完食したらボーナスGET!!大会”が開催されるまで後10分。 参加者達は各々指定の席に案内され始める。荒我達は最後の方の参加者だったらしく、案内されるのも最後であった。 「ふぅ、ようやく席に座れるなあ」 「ずっと立ってたからオイラ疲れたでやんす」 「俺達、荒我兄貴を応援する横で焼肉定食食べてますから、頑張って下さい!」 「ここの焼肉定食は旨いぜ。この斬山が保証する」 「本当ですか。あ~、でも私ダイエットを始めようと思っているんですよね~」 「たかだか1食くらい問題ないって、ゆかりっち」 荒我達は店の中に入る。従業員に案内されて指定の席に向かう。とそこで・・・ ドン!! 「あ、ごめんなさい」 「あぁ!?いってーな。どこ見てやがんだよ、ボケが!」 自分達の席に気を取られたのか、葉原が隣の席に座ろうとしていたスカジャンを着た男―菅内破堂―にぶつかってしまったのである。 「ちょっと!!ちゃんと謝ってるじゃない!その言い草は無いんじゃあ」 「あぁ!?この女の連れか、テメェ?連れなら人様に迷惑を掛けねぇようちゃんと見張っとけよ、馬鹿野郎」 「な、何ですって~!」 「緋花ちゃん、もういいって。私が悪いんだし」 焔火と菅内の間に険悪な空気が流れる。そんな時に荒我が首を突っ込む。 「よぉ、たかだがぶつかられたくらいで一々キレてんじゃねぇよ。小せぇ男だなあ」 「・・・何て言った、テメェ」 「荒我・・・」 「肝っ玉の小せぇ男だって言ったんだよ。ビビリか、お前。小心者の典型例じゃねぇか」 「ブッ飛ばされてえのか、テメェ」 「ああ、いいぜ。ステゴロで闘ろうぜ。お前のひん曲がった根性を叩き直してやらぁ」 「おい、拳!」 「荒我さん。駄目ですよ!」 今度は仲裁に入った筈の荒我と菅内が戦闘モードに入ってしまった。慌てて止めようとする斬山と葉原だったが、2人は聞く耳を持たない。 一触即発の空気が店中に流れる。他の参加者も怪訝な目線を向ける。そして・・・ 「二度とそのふざけた口を利かせねえようにしてやらぁ!!」 「上等だ。オラァ!!」 「あの~、いい加減にしてくれないかな~。君達ぃ~」 「「なっ!!?」」 今まさに殴り掛かろうとした荒我と菅内の間に、突如として割り込む1人の男。 その肥満体型からは想像できない速度で2人の首根っこを捕まえる。 「もうすぐ極上のステーキが来るんだよねぇ~。なのに君達が暴れちゃったら、この大会もオジャンになっちゃうんだよねぇ」 「そ、それがどうしたってんだ!んなことより俺はこのリーゼント野郎を」 「ス・テ・ー・キ・を・食・べ・れ・な・く・なっちゃうじゃないかあああああぁぁぁぁぁ!!!!!」 「うおっ!?そ、その白目を俺の顔に近づけるんじゃねぇ!!気色悪いぃぃ!!」 「君もそう思うよねえええええぇぇぇぇぇ!!!リーゼントク~~ン!!!!!」 「ぎゃあああ!!涎を垂らしながら俺にその顔を近付けるんじゃねえぇぇ!!!」 絶叫する荒我と菅内。何せデカイ顔+白目状態+涎を垂らしまくりの男が大声を挙げながらその顔を近付けてくるのである。 如何に強気な2人でも、その気色悪さには耐え切れなかったようだ。 「わ、わかった!!おとなしくする。おとなしくするからその顔をくっ付けてくるなああ!!」 「お、俺も!!冷静になる。冷静になるからいい加減に解放してくれえぇぇ!!」 「・・・・・・ホント?」 「「ホント、ホント」」 「はぁ~、よかった。ちゃんと仲直りしてくれたんだね~。ボク、君達が強面だからちょっと恐かったんだよ~」 「「(いや、俺の方が恐かったよ)」」 心の中でツッコミを入れる荒我と菅内であったが、そんなこととは露知らず、その男は爽やかな笑顔を浮かべながら自分の席に戻って行った。 途端に各席から漏れ出てくる笑い声。さすがに恥ずかしくなった2人は、さっさと自分の席に戻る。 「大丈夫っすか、荒我兄貴?」 「だ、大丈夫だ。ちょっと冷や汗が出まくったけど」 「あの白目男、一体何者でやんすかね」 「さぁな。フードファイターって奴じゃねぇか?食に厳しいっつーか」 「ごめんなさい。私のせいでこんな騒動に」 「ゆかりっちのせいじゃ無いよ。荒我の言う通り、あんなことでキレるあのスカジャン野郎がバカなのよ」 「(あの男・・・何処かで)」 そうこうしている内に、店の奥から今日の目玉である高品質のステーキが出て来た。その香りだけで、食欲が湧き立ってくる。 「うおお!こりゃあ旨そうな肉だなあ」 「美味しそう!あ~ん、早く食べたい~」 荒我と焔火が少々興奮する中、斬山は忠告も兼ねたアドバイスをする。 「もう一度確認しとくが、これは1キロ分だ。まだ2キロ分が別にある。3キロ全部を10分以内で完食できなきゃあ自腹だぞ。わかっているな?」 「ええ、もちろん」 「大丈夫っすよ!」 「あ、オイラ達の焼肉定食も来たでやんす」 「これは旨そうだなあ」 梯達が注文していた焼肉定食もテーブルに運ばれて来た。そして・・・ 「え~、これより“ステーキ3キロ10分以内に完食したらボーナスGET!!大会”を開催しま~す。ルールは事前に説明があった通りでぇす!! 10分以内に完食できれば懸賞金GET!!できなければ自腹!!天国と地獄、その分かれ目は・・・ズバリ貴方達次第でぇす!! では、開始の合図は私と親交が怪しい意味で深く、またこの大会の応援を買って出てくれた駒繋女史にお願いグハッ!!」 「誰が怪しい親交だ、誰が。私はそんな不健康な親交はしていません!!」 「さ~すが、駒繋女史のツッコミはキレッキレで~す・・・」 サングラスを掛けた店長の短い挨拶の後に、ツインテールの少女がツッコミを重ねながら出てくる。いよいよ決戦の火蓋が落とされるのだ。 「皆、余り無茶はせずにね!そして、思いっきり楽しんで賞金ゲットを目指して下さいねー!!では・・・よ~い、スタート!!」 continue・・・?
https://w.atwiki.jp/animech/pages/15.html
とある科学の超電磁砲 アニメ「とある科学の超電磁砲」に関する情報を集めているページです。 このページをお気に入りに追加すると、いつでも最新情報を見ることができます。 Amazon.co.jp ウィジェット 姉妹サイト とある科学の超電磁砲【YouTubeアニメ無料動画@Wiki】 とある科学の超電磁砲のアニメ動画、MAD動画など多数紹介。他のアニメも更新中! 目次 あらすじ 2ch 動画検索 最新情報(ブログ) 成分解析(笑) コメント あらすじ 公式サイト Wikipedia-とある科学の超電磁砲 総人口230万人の8割が学生の学園都市、そこでは学生全員を対象にした超能力開発実験が行われており、全ての学生はレベル0(無能力者)~レベル5(超能力者)の6段階に分けられ、様々な能力を開花させている。御坂美琴は、学園でも7人しか居ないレベル5能力者の一人であり、電撃を操るその能力から「超電磁砲」の通称を持つ。 本作は、普通ではない能力を持つが、それに振り回されることなく普通の少女である美琴を主人公とした学園都市の日常を描きつつも、学園都市上層部によって密かに行われている非人道的な実験が引き起こした事件に美琴が関わることによって、超能力開発実験の暗部も徐々に明らかになっていく。 2ch ■質疑応答 Q.「[[とある魔術の禁書目録]]」の舞台とどういう関係? A.同一原作者で同一舞台で同一人物です。 Q.いつの話? A.時系列では禁書の第1話より数日前~第14話までの話です。 Q.禁書を視聴してないけどレールガンを楽しめるの? A.楽しめます。ですが第10話~第14話だけは先に視聴しておいた方がレールガンをより楽しめると思われます。 Q.何クール? A.2クールです。 Q.ジャッジメントとは? A.風紀委員ことです。主に超能力を有する生徒によって構成され、学内の治安維持にあたります。 Q.アンチスキルとは? A.警備員のことです。主に能力を持たない教職員によって構成され、武装して風紀委員より危険の伴う治安維持活動を行います。 Q.AIMとは? A.「An Involuntary Movement」の略。能力者が無意識の内に発している微弱な力のフィールドのことです。 動画検索 YouTube-とある科学の超電磁砲 ニコニコ動画-とある科学の超電磁砲 最新情報(ブログ) #blogsearch2 成分解析(笑) とある科学の超電磁砲の64%は食塩で出来ています。とある科学の超電磁砲の28%はやらしさで出来ています。とある科学の超電磁砲の6%は海水で出来ています。とある科学の超電磁砲の1%は小麦粉で出来ています。とある科学の超電磁砲の1%は波動で出来ています。 コメント 名前 コメント ▲PAGE TOP Update 2010-04-24 14 59 23 (Sat)Total - /Today - /Yesterday - あに(´∀`)めも wiki
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/659.html
ブリュンたそ実装だ - 名無しさん 2016-02-03 15 10 22 新礼装、魔力放出、勝利への確信(直感)、騎士の誓い(ガッツ付与)だったよ。ちなみに次レベまで53000だった - 名無しさん 2016-02-03 16 09 31 ブリュンヒルデ体験クエで無限の歯車、ホムンクルスベビー、蛮神の心臓出ました。こんなに落ちるとは…確定? - 名無しさん 2016-02-03 18 00 54 ベオウルフやフィンを使うために撤退したけど、そのときにも青いホムンクルスから毎回金箱落ちてたから多分確定。 - 名無しさん 2016-02-03 19 05 10 セイバー私服強いな。バスターパで大暴れですわ………ガッツは回避の下位互換だがスター10個も嬉しい - 名無しさん 2016-02-03 23 22 43 聖者の依代と千年黄金樹はピックアップ終了後も出るの? - 名無しさん 2016-02-07 04 34 09 新登場って書いてあるから終了後もでるかと - 名無しさん 2016-02-07 11 20 13
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/2023.html
(投稿者:怨是) 「――どうしても、駄目だと仰るのですか」 1945年10月2日。親衛隊本部営舎のヴォーディン宮側に位置する一室の前にて、小鳥のさえずる早朝にはおよそ相応しくない喧噪が繰り広げられていた。 発端は、アースラウグがこの部屋の奥に眠る日記を閲覧したいと見張りのMAID二人組に申し出て、承伏しかねる理由で却下された事からだ。連日の出来事で苛立っていたアースラウグはすぐさま怒りを露わにし、扉の近くの壁を強く蹴り飛ばす。 「駄目だと、仰るのですか」 「なりません……ならんのです! どうしても……っ! イザベラ助けて」 「あぁ、パウラ。もう一度、理由を教えて差し上げような」 「そう、ですね。えー、な、何度も申し上げた通り、です。この部屋は然るべき時が来るまで、誰であろうと通してはならないと、陛下が仰ったのです!」 パウラと呼ばれた見張りのMAIDの一人が、必死の形相で扉を守っている。恐怖で引き攣った口元から出て来る言葉は、アースラウグの怒りに更なる火種を放り込んだ。パウラの胸倉を掴み、アースラウグは詰め寄る。 「然るべき時って、今ですよね」 「いいえ、今ではなく、陛下がお決めになられた時でして……」 「私は母様の娘です。親の日記を覗き見する事の何が悪い。通しなさい。通せ。早くしろ!」 扉に見張りを何度も叩き付ける。もう片方のMAID――イザベラは苦笑いを浮かべたまま、その場を動かなかった。目の前でこれだけ暴れているのに大した度胸だと褒めるべきか、その日和見主義を咎めるべきか。この場で唯一その判断を下せるアースラウグは、敢えて彼女を野放しにして置いた。それよりもパウラだ。何をそこまで頑なに守ろうとするのか。全くもって気に食わない。 「だッ、だ、駄目ですッ!」 「遮られたなら、罷り通るまで」 パウラの腕を後ろに組み伏せ、鍵を奪おうとする。すると、パウラは手首だけを動かしてイザベラへと鍵を投げた。それまで傍観を決め込んでいたイザベラが、踵を返して走った。 「いぃぃイザベラ! ちょっと鍵持ってあっちまで走って!」 「了解だ! さぁ軍神様、此方へ!」 アースラウグは、噛み締めた奥歯から鈍い摩擦音を聞き取った。強く噛みすぎて歯軋りにまで至ったのだろう。眼前でパウラが得意気にほくそ笑んでいる。 「アースラウグ様。こんな処で力比べをしても、開きませんよ?」 「解りました」 “力”か、なるほど。そちらがそのつもりなら、アースラウグにも考えが無い訳ではなかった。 「では、破壊します」 次の選択肢は強行突破だ。元より御せぬのならば、根本から破壊し尽くし、押し通ってしまえば良い。木と真鍮で出来た扉など、力押しでどうにでもなるだろう。槍(ヴィーザル)を構え、ドアノブに狙いを定める。すると、小憎らしいパウラのしたり顔は一瞬にして凍り付いた。 「ちょ、ちょ――待っ、それは予想だにしなかった!」 「駄目ですか」 「いや駄目ですよ! 当たり前でしょう! 今まで秘密にしていた事が、秘密の“ひ”の字も無くなってしまいますよ!」 「結構な事ではありませんか。私、ひた隠しにされるのが大嫌いなんです。今日の新聞は読みましたよね?」 「えぇ、まぁ……」 「私の今までの戦績は、実はアドレーゼさんの助力に依る物だったって記事は?」 今日の帝都栄光新聞は何もかもがおかしい。朝刊が配られたのが今までより一時間も遅くなったせいで、一面に目を通すだけで朝食の時間になってしまった。その軽く目を通した一面も、アースラウグが死地を生き延びたのはアドレーゼの鋼線に依る拘束のお陰などと、挙げ句はアドレーゼの戦績をアースラウグに上乗せしたなどと書かれていた。後者はともかくとして、前者は身に覚えがあるだけに、やるせない気持ちになった。ましてや件のアドレーゼを教育していた担当官、ニルフレートは国防陸軍軍曹婦人との不倫による国民保護法違反と、連続放火事件の自作自演を指揮したという事で情報攪乱と財産破壊の罪に問われ、今や只の無期限労働者だ。それもまた、新聞に載っていた。アドレーゼはその件ですっかり心を病んでしまったという。まだ、直接は会っていないが、さぞや気が滅入っている事だろう。 そんな苦悩もいざ知らず、パウラは手足をばたつかせながら言葉を捻り出そうとしている。 「えっと、アレです! 社長が替わった所為で方針が丸ごと変わっちゃって、てんやわんやしているという話なら!」 「社長とか、そんな事はどうでもいいんですよ。ああやって臭い物に蓋をして、今日(こんにち)まで引き摺ってきた結果、私は意図せず色んな人を騙してきてしまった。私自身も騙されて、自分の力で勝利を掴んだと勝手に思い込んで、喜び、踊っていた……今の私は何ですか? プロパガンダの為に生み出された人形ではないですか」 「だ、だから矢継ぎ早に云われましてもっ! あの件は俄(にわか)には信じられませんよ。突然すぎる。絶対に裏がある筈です、何かの間違いなんですってば!」 こめかみの奥で、どくどくとぬめりのある何かが脈打った。それが即ち、頭に血が上っているという事くらいは、自分が一番よく理解しているつもりだ。そしてその理由も明白だった。 「間違いも何も、私がこの目で見た事実ですよ。私の言葉よりも、官僚の方々の言葉を信じるんですか!! それこそとんだ笑い話だ! 私は何も語るべきではないという事になるのですから!!」 それはパウラが、アースラウグが目の当たりにして絶望した真実について、否定的だったからだ。アースラウグとて、本当は否定したかった。もしパウラの言葉をもっと前に聞く事が出来たなら、この悲しみを癒やして貰う事も出来たかもしれなかった。しかし、もう手遅れなのだ。渦巻いた憎悪を、この現実に対する遣り場の無い怒りを鎮めるには。薄っぺらい同情や憐憫など、火に油を注ぐだけでしかない。 「そうは云ってないでしょう、もう、どうしてそんな極端な……」 まどろっこしさに業を煮やしたアースラウグは、扉の腹に槍を突き刺す。それでも未練がましくドアノブを掴んで離さないパウラの両腕を、アースラウグは握り潰す勢いで再び引っ掴んだ。パウラは自分より数年は年上の筈だが、何と非力な事か。目尻に涙を浮かべてすらいる。 「いいから、退いて。……退け!」 「退、ぎ、ま、ぜ、ん……絶対に、退ぎぃ!」 「くどい!」 今度は捻ってみる。さぁ、指の力を緩めろ。ドアノブから手を離し、その場に倒れ込めば楽になれる。何故それをしないのか。 「あ、あばば、やばい腕折れる誰か助けて……!」 彼女の発言は弱音でも誇張でもなく、アースラウグは実際に腕を折るつもりだった。が、それは思わぬ第三者に止められた。羽交い締めにされた為に暫くじたばたと足を動かしていたが、それが無駄だと悟ったアースラウグは暴れるのをやめた。やっと両腕が自由になると、即座に第三者へと向き直った。親衛隊の制服に身を包んだ、金髪碧眼の長身の男……MAIDを押さえ込めるだけの力を有するという事は、彼はMALEだろうか。 「何です? 貴方は」 「バルドルと申します。この場でお目に掛かりましたのは、今回が初めてでしたかね」 聞き覚えがある名前と声は、そうだ。先々月の終わり頃の作戦で、耳にしたものだ。 「……あー。シャルティさんと通信しながら喧嘩してた方ですね」 「喧嘩……ふむ、平易に云い直せば然様な言葉にもなりましょう。思い出して頂けましたか」 「えっと、何とか。面識が無かったので……すみません」 「構いませんよ。それで、貴女はこの部屋に用がお有りと見受けました」 話が解る人は、嫌いではない。早速、事情を説明せねばなるまい。今までであれば、返答が是であるか非であるかを思い悩み、躊躇っていたかもしれない。だが、眼前のMALEはきっと頷いてくれる。そんな確信があった。 「通してくれないんです。私の、母様の部屋ですよ?」 「それは不憫だ。さぁ、パウラ。開けましょうか」 それ見た事か! あっさりと承諾してくれた。慈悲深く、紳士的なこの彼に比べ、パウラという奴は何と矮小なのだろう。辺りをせわしなく見回し、口をぱくつかせて。お伽話の小人でも此処まで滑稽な真似はしてくれそうにない。哀れなパウラ! 「へ? 何を仰るかと思ったら、お生憎様。鍵はイザベラが持ってますよ。私がイザベラに投げて寄越したの、どうせ見てましたよね?」 「本物の鍵は貴女がお持ちでしょう。管理表の名前を見れば一目瞭然です」 「いやいや……ご冗談でしょ、バルドル先生……」 「私の主張が嘘だと思うのなら、今私がさり気なく貴女から拝借しているこの鍵を、実際に使ってみましょうか」 バルドルはいつの間にか、右手に鍵の束を持っていた。彼は幾つもある鍵から、この扉に合う大きさのものを丁寧に選別する。 「ちょっと! 何処から取ったんですか! このスケベ! 軍法会議に掛けて貰いますよ!」 顔を赤らめて喚き散らすパウラを余所に、バルドルは慣れた手付きで鍵を鍵穴に差し込み、指先の動きだけで解錠して見せた。それから鍵を引き抜き、パウラの眼前へと差し出す。 「開きましたので、鍵をお返ししましょう」 飲み物のボトルを戦友に返すかの様に、バルドルはパウラに鍵を投げ返した。パウラは危うくそれを取り落としそうになりながらも何とか引っ掴み、口先を尖らせてぶつくさと愚痴を零しつつ、右脚のポーチに仕舞い込む。 「アースラウグ、どうぞお入りなさい。これで満足でしょう?」 「何考えてるんですか! 国家的機密の範疇ですよこの部屋! いくらアースラウグ様とはいえど、こんな易々と入れてしまって……!」 「本当に国家機密なら、貴女の様な間抜けに鍵を預けたりはしませんよ。陛下は恐らく、わざと抜け道を用意なさった。……否、杜撰さの散見される昨今に於いては定かではありませんが……まぁ、良いでしょう。錆び付いた言霊に踊らされるのは、これで仕舞いにすべきという事です」 「いや意味解らないし」 「然様で。では私は“喧嘩の仲裁”も終わったので、帰ります。皆様、仲良くしましょうね」 バルドルは踵を返し、視界の外へと消えた。事の成り行きを見守る時間が些か長すぎた為にすっかり硬直してしまった首を、バルドルの方へと向けたが、彼はもう気配を残しては居なかった。 「はい、そうですね、そうですとも! もう知らない!」 パウラは両肩を怒らせて、バルドルとは正反対の――先程イザベラが走っていった方角へと足早に向かう。その途中で、一度だけ此方に振り向いた。目尻には涙が浮かんでおり、ひどく恨めしげな表情だった。だが、構うものか。パウラがそのまま何処かへ行ってしまったのを一瞥すると、アースラウグは開けっ放しの扉を通って部屋へ入る。 「……ふぅん」 ブリュンヒルデの個室は片付いていたと云うよりも、がらんとしていた。窓からは陽の光こそ差しているものの、只の陽光ごときでは物寂しい雰囲気は払拭されない。私物は殆ど無く、全く手入れがされていないベッドと、埃の被った机と、その上に日記帳があるだけだ。アースラウグは埃を取り払い、日記を手に取った。 「これが、母様の日記……やっと見られるんだ」 これが、最後の希望だ。彼女の戦績が、人格が、評価が、そして人望が本物でさえあればいい。姉のジークフリートも、先輩のシャルティも、他にも何名ものMAIDが母ブリュンヒルデの教えを受けたのだ。今や敵となった、あのテオドリクスでさえも。強き力を持ち、誰からも慕われる人格者でなければ、何もかもが嘘になるではないか。人望や評価が無ければ、成し得ない事ではないか。 「……」 アースラウグはただ、ただ、食い入る様に読んだ。そこに救いがあるかもしれないと信じて。願わくば、母の、膝の上に抱かれてこの日記を読みたかった。頭を撫でて貰いながら、ブリュンヒルデがまだ現役だった頃の思い出話を聞きながら。だがそれは、永遠に叶わない。愛すべき母は死んだのだ。アースラウグが生まれるずっと以前に。埃の積もった机の上が、憂鬱さに拍車を掛けた。 1938/1/16 陛下より授かった日記帳に記録する。漸くだ。 1ヶ月弱。まともに書けるまでにこれだけの日数を要した。同期達はもっと早くに読み書きを覚えたというのに。 何をやっても中途半端な私を、誰が評価などしてくれようものか。 ……実のところ、まずは何から書くべきなのか決めかねている。 誰かが日記を読む時に備えて、自分について簡単に書き連ねてみるべきだろうか。 少し間が空いた。 休憩を挟むと頭もすっきりするらしい。 そう云えば、私は息切れしやすいと、ヤヌスが云っていたな。 全くもってその通りで、生まれたばかりの頃は碌に訓練もままならないくらい、私は体力が無かった。 ――1938年1月16日。この日、グレートウォール戦線には雪が降っていた。 ブリュンヒルデは冷えた鎧が皮膚を刺す様な感覚に辟易しつつも、付近にまだ敵が残っていないかどうかを確かめねばならなかった。我が身は未だ戦場に在り。勝利の余韻に浸るには足りぬ。 「……」 周辺に転がっているワモン級を次々と槍(ヴォータン)でつつく。傍目には間抜けな光景に見えるが、まだ生きていたら厄介な事態になると考えれば、必然的にそうせざるを得ないものだ。連中に死んだふりなどという高等技術が在ろう筈も無く、つついて脚が動かなければ、とどのつまり仕留めた事と同義として良い。かれこれ十数分ほどこの作業を続け、最後の一匹が例に漏れず死骸であった事を確認すると、ブリュンヒルデは漸く肩の力を抜いた。 「これで、漸く終わったのね」 「ご苦労さん。俺の担当分も終わったぜ」 「――ヤヌス」 「ったく。毎日毎日、冷えちまって仕方が無ぇ。さっさと帰ってホットジンでもカッ喰らいたいもんだ」 このMAID部隊の隊長であるヤヌスは、緑色の虹彩をきょろきょろと泳がせて辺りを眺めつつ、両腕をさすった。誰かの視線を気に掛けているのか。 「酒は程々にしておかないと、任務に差し支えますよ」 「お気遣いどうも。だが俺はザルだ」 「……然様ですか。他の方々は? 姿が見えませんが」 残存する敵勢力を警戒していた他のMAID達が、視界から残さず消えていた。雪は小降りで、吹雪いてはいない。なので、見失う筈が無いのだ。ヤヌスは悪戯っぽく笑う。 「あぁ、先に休ませてるぜ。こんなご時世だ。余計な仕事を増やす訳には行かねぇだろ。休める時に休ませてやらなきゃ、身が持たねぇ。まぁ、視察といちゃもんしか能の無いお偉方には、しっかりと言い訳しといたからよ。お前も休め。な?」 肩に手を置かれる。これが言外の強制力を伴っている事は、ブリュンヒルデにはよく解っていた。ヤヌスがこれをしてきた時は、決まって周囲への根回しも済ませ、まだ伝えてない者らに“さぁ、後はお前達だけだ”と云う時だった。これを拒めば彼はひどく機嫌を損ね、暫く立ち直ってくれない。面倒な上司だと感じつつも、一方ではその欠点から感じさせる人間臭さに一種の興味も抱いている。実のところ、ブリュンヒルデは仲間から「何処か冷たい」と云われる事が多い。理由は大凡把握している。MAIDの消耗率の高さ故に、あまり近い距離感を持っても、いざ失った時の喪失感が大きい為だ。愛故に苦しむというのなら、任務に差し障る感情は可能な限り排除すべきだ。なのに、彼は部下達に慕われている。 ――感情を廃すべきだと考えるのは、私だけなのだろうか。 「……その、ではお言葉に甘えさせて頂きます」 「今日は、やけに素直だな。いつもならすぐには引き下がらねぇってのに。アレか? 心境の変化って奴か?」 「関係性の維持を考慮した上で、この場は素直に好意を受け取るべきだと判断したまでです」 「お、おう……」 少し云い方に問題があっただろうか。ヤヌスは面食らった表情で、後頭部を掻き毟る。人は――少なくともエントリヒ及びグリーデルの人間は――何か困った事が有った場合の反応として、そういう仕草を行なう。つまり、ヤヌスは此方の返答について納得出来ない部分があると見なすべきだ。 「ヤヌス。何か問題でも? それとも、やはり“隊長”とお呼びすべきですか」 「いや、俺はみんなを兄弟みたいなもんだと思ってるから、俺の事ぁヤヌスって呼んでくれて問題は無い。寧ろ、ヤヌスって呼んでくれなきゃ寂しい。泣く。そうじゃなくてだな、その……」 「どうぞ、はっきりお申し付け下さい。家族ならば悩みを打ち明けるべきだと心得ております」 「そう、それだ!」 いかにも“我が意を得たり”と表情を綻ばせるヤヌスだったが、すぐにまた黙り込み、口を“へ”の字に曲げて考え込んでしまった。どうも、家族間であろうと超えては成らない一線があるという事らしい。云うべきか、云わざるべきか。古代悲劇の主人公が如く眉間に皺を寄せて唸り続けるヤヌスを見て、ブリュンヒルデは彼の肩に手を置くことにした。 「――!」 「ヤヌス。貴方の真似をしてみました。私のこの行動に如何なる意味を有するか、貴方自身が誰よりもよくご存じの筈です」 「やれやれ。SF小説に出て来るロボットみてぇな奴だと思ってたのに、何時の間にそんな芸当――」 云い掛けて、ヤヌスは「しまった」と小さく呟いた。反応を鑑みるに、これがヤヌスの云いたくても云えなかった事だろうと、予想が付いた。とはいえ、当人たるブリュンヒルデにとっては、それほど傷付く言葉ではなかった。人間に従属し、戦闘という作業に従事する存在という定義に於いて、MAIDとロボットは数多くの共通項が見出せる。皇帝陛下はそれを否定しておられたが、そも心というものは人間にのみ重宝されるべきだ。 「構いません。ロボットであろうと、家族であろうと」 「すまねぇな、ブリュンヒルデ。そうは行かねぇんだ。そうであってほしくない(・・・・・・・・・・・)のさ。コーヒーが冷めちまうが、溜まり場で話す訳にも行かねぇな。付き合えよ。俺には、お前を説得する義務がある。俺が決めた。今、決めた」 「発言の意図が理解出来ません。貴方の認識がどうあれ、私達は消耗品。安易な馴れ合いは、刃を鈍らせる錆となります」 「俺はそうは思わん。さる科学者が研究したデータに依るとだな」 ヤヌスは悲しげに眼を伏せる。その理由だけは解らなかった。研究の結果を話の引き合いに出すだけで、此処まで悲しげに俯く必要など、何処にあるのか。 「そのデータに依ると、仲間同士の思い出があるMAIDってのは、そうでない奴に比べると生存率が高いらしい。生存本能が働いて、長生きする様に動くんだとさ。幾ら消耗品ったって、長く使えた方がお偉方にとっても好都合だろ。俺達に掛けた金だって馬鹿にならねぇんだからよ。まぁ……あんまり、こういう説得の仕方は気が進まねぇけどな」 「そんなものの有無が、戦局を左右するとは思えませんが……」 「するのさ。するとも。俺はな、ブリュンヒルデ。他の仲間は勿論、お前にも死んで欲しくないんだ。戦って、生き残って、馬鹿やって、泣いたり、笑ったり、そうしているのが幸せなんだ。それとも、俺が“そうしろ”って命令した方がいいのか?」 苦笑いするヤヌスの表情とは裏腹に、その双眸は僅かばかり潤んでいた。どうやら、彼にとっては悪い事をしてしまったらしい。具体的にはどの発言が彼を傷付けてしまったのかは判然としなかった。しかしながら、悪しき振る舞いを行なったと周囲が認識した以上、罪を犯した当人がそれを自覚するかしないかに関わらず、謝罪が必要だ。上官に殴り倒されながら謝罪する兵士達を見れば、そんな常識はすぐに理解できるというものだ。 「ごめんなさい。慎むべきでした」 「気にするなよ。俺の個人的な感情だ。俺も少し、疲れてるみたいだな。さて! コーヒーでも呑むか。それともホットジンのがいいか?」 「お酒は、苦手なので……」 「1ヶ月足らずじゃ、まだ早ぇか」 その後、他の部下に集合が遅れた理由を「クリスマスツリーの後片付けをしていた」と説明したヤヌスは、仲間達から口々に野次を飛ばされていた。聞くに堪えかねる罵詈雑言も耳に入ったが、そのどれもが失笑に混じった愛情に近い響きを持ち合わせていた。 すっかり温くなったコーヒーを飲み干し、ブリュンヒルデは休憩がてらに報告書を手に取り、寒さでインクが凍っていないかを確かめた。 この日、私の前でヤヌスは目に涙を滲ませながら、私を説得しようとした。 私には、感情らしいものがどうも希薄だという。 正直な所、私はまだ、彼の言葉には興味以上に疑問を抱いている。 私達MAIDが人の姿を真似て作られたのは、あくまで守るべき国民からの理解と共感を得る為であって、MAID同士が馴れ合う為のものではない。 記憶とは、戦場での経験を学ぶ為のものだ。 表情とは、意思疎通に於ける一つの道具だ。 なのに何故、私は憧れに近い感情を彼に抱いたのか。 否定したくても否定できない、この感情の正体が私には掴めない。 少なくとも、現時点では。