約 101,450 件
https://w.atwiki.jp/sangaku/pages/159.html
写真 H30.4.30 復元想像図 NO IMAGES 奉納年 昭和50年(1975)3月 掲額者 前沢町教育研究会数学部会 緒元 問題数 2 奉納先住所 岩手県奥州市前沢区生母字二子1(?) 奉納先名称 月山神社 別保管住所 別保管名称 文化財指定 拝観時注意事項 図 額文 注 現代文等 月山神社算額についてここに紹介する問題は 当地出身で関流十伝鈴木訓一門人の阿部長孝 三浦実明 佐藤只政の三人によって 明治十一年に当月山神社に奉納された算額の中から選んだものです今回 有志の研究により現代式に解き方を試みるにあたり 前記先輩の偉大なる業績を広く世の人々にお伝えする責務を思い 町教育委員会の御支援を得て掲額したものです一九七五年三月前沢町教育研究会数学部会 問1 今有客如図勾股内大一箇等円五個只謂大円一百二十有寸股二百四十有寸等円径問幾 答1 答曰四十有寸 術1 術曰置大円径四段以股除之加一箇以除大円 付小円径合問 三浦実明 撰 問2 今有載如図平盤上四等球只謂等球径一十有二寸其高問幾何 答2 答曰如左文 術2 術曰等球径冪三以除之減等球径冪之内開平方等球径得高合問 三浦実明 撰 問1 直角三角形ABCに内接する円Pがあり 下の5つの円は等円で互いに下辺に接している円Pの直径120 BC=240とするとき 下の等円の直径を求めよ 問2 直径12の球4つを図のように互いに接して平面上に置いたときの高さを求めよ 額文は現物による。 03062の問2及び問5を抜き出した一部復元である。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kaworu-1/pages/22.html
『マイホーム』第六回 「すみません。ここの責任者はどこですか?」 「そんな者おるかいな」 「・・・では、話のわかる人を呼んでください。私は西成区役所、生活安全課の白川といいます」 ぼくの誕生日を迎える一ヶ月前。ぼく達が住んでいる西成公園に役所の職員が訪れた。その時のぼくには役所という機関の存在など知らなかったが、この訪れた職員になにか嫌な雰囲気を感じずにはいられなかった。 ぼくが朝も遅い時間に外に出てみると、梶さんをはじめ、みんなが村の入り口に集まりただならぬ空気を漂わせていた。 「夏子!お前はくるな」 みんなの所へ駆け寄ったぼくを唐突に梶さんが突き放す。強制的にテントに連れて行かれるぼく。その時、何がなんだか訳がわからないぼくの目に映ったのは、役所からきた職員さんに大口を開いて講義する梶さんの強張った表情とそれに便乗するみんなの怒涛だった。 「なぁ、シノさん」 シノさんというのは、この村の最年長のおばぁちゃんで志乃崎さんのことだ。シノさんはとても温厚でやさしくみんなのお母さん的存在だ。たまにみんなに振舞う手料理もとても美味い。 「なんで梶さんもみんなも、あんなに怒ってるん? あのきれいな服きた人だれなん?」 「あの人はね、この辺りを見守ってるえらい人やねんよぉ」 「そのえらい人が梶さんやみんなを怒らすようなことしたん?」 「ううん。あの人はこの辺りの人々みんなが安全に過ごせるようにしてる人やねん。やから公園の周りに住んでる人達に迷惑がかかったから、今日はここに注意しにきたんよぉ」 「おれ等、何も迷惑かけてへんやん」 「・・・うん。そーやねんけどね。・・・あたしらはここの公園に勝手に住んでるねん。ほんまは公園の中で住んで生活したらあかんようになってるねん。・・・あたし等にはここにしか住むとこないから仕方ないけど、それによって周りに住んでる人達に迷惑がかかってるねんよぉ」 「周りに住んでる人等やって住んでるだけやん!おれ等もここに住んでるだけやのに、それが迷惑になるん? それっておかしくない?」 「うん。おかしいな。・・・でもこの公園はみんなの公園やん。やからあたし等だけで使ったらあかん所やねん。夏子も他の人等が占領してあたし等が生活できひんかったら嫌な気持ちなるやろ? やから公園には住んだらあかんようになってるんよぉ」 「・・・」 ぼくはそれ以上シノさんい言い返せなかった。シノさんはぼくが気にすることはない、と説得してくれたが、ぼくはまったく納得することができなかった。ぼく等がここに住んでいることだけで周りの住民に迷惑がかかるのならば、ぼく等はどこで生活するばいいのだろうか。この公園がみんなの公園ならばぼく等にだって使用する権利はあるはずである。・・・外からみんなの張り上げる罵声が聞こえる。 「わし等の住む場所を取り上げる気か!?」 「役所はおれ達を見殺しにするつもりなんやろぉが!」 「あたし等はこれからどうしたらいいん?」 「身内なんかおるかぁ! ここにおるわし等が家族じゃ!」 「その迷惑ゆーとる奴を連れてこんかい!」 ぼくは耳をふさぎ込んで目をぎゅっとつむっていた。耳をどれだけ強くふさいでもみんなの苦しみを訴える救済と憎しみに満ちた罵声は頭の中に響いてき、目をどれだけ強くつむっても、死と隣り合わせの恐怖と不安と少しの希望を含む禍々しい表情がまぶたに焼きつく。体の芯から震えた。・・・みんな、これからどうなる? おれはどうしたらいいんや? シノさんに肩を抱かれた時にぼくのまぶたの隙間から涙がこぼれた。こらえ溜め込んでいた何かが破裂したような感じだった。
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/560.html
作詞:寺月恭一 作曲:Shibayan 編曲:Shibayan 歌:初音ミク 翻譯:raku 眼淚聲音清風中 漸漸消失的星空 在道路的盡頭處 沒法把你抓緊住 什麼都沒的時間 我們在孤單獨自地 已變冷淡的眼睛 持續冷眼俯視房間 沒有那樣的念頭 就那假裝無法看見 通往未來的道路 自行地把距離縮短 被流沖走的現在 生存著的現實 想要相信的東西 任何地方都沒有 ※廣闊昂然青藍天空 抬頭仰望 把手遮擋光 曾遠眺望著黃昏的海洋 曾對沉下的夕陽強烈地叫喊 那懷念的聲音 在遠方 如今已無法聽得見唷 廣闊的世界 那一直尋找過 你的心 因已經找得到 那描繪出來的夢 是我的寶物 不會消失 纏繞絆隨黑闇般 做著虛幻無常的夢 沒意識到的眾人 持續不斷地徘徊著 淚水等等早已經 哭乾消失不見了 在完結前這身體 只是緊抱著入睡 月亮之國最深處 孤單獨自地佇立著 睡醒之前早已常 被孤獨包圍著 渴望尋求著的東西 只不過是溫暖感覺 這是順應我自己 有意義的戰鬥 能把答案找出來的堅強度 收到掌心裡 x漸漸昇起來的朝陽 洋溢滿載已經忘卻掉的思念 開始踏上步 久遠以前那天的勾小指 我是不會忘卻掉唷 曾共歡笑的朋友現在也 在哪裡存活著 已這樣察覺到 早晚有一天跟約定的你 見面而踏上步 ※重覆一次 x重覆一次
https://w.atwiki.jp/mmm10/pages/33.html
日笠陽子の持ちネタ 困ったらこれを言っておけばなんとかなると思っている 我らの地道な布教活動が身を結び、見事「女子中高生ケータイ流行語大賞2011」の銀賞を受賞した。 http //sankei.jp.msn.com/life/news/111201/trd11120106060001-n2.htm しかし、女子高生へのインタビューでは語尾に付けて使うなど訳のわからない使い方をされていた。てへぺろ(・ω )☆
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/1052.html
今回は2年生を集めてみた。多いと思ってたけど長野勢を清澄だけにするとそうでもなかった 京太郎「あれ、1年の部屋どこだっけ…」キョロキョロ 京太郎「う~む、ド忘れしちまったな…。大部屋…ここだっけ?」ガチャ ギィ 小蒔「はい?」 玄「ありゃ?」 京太郎「あれ?」 まこ「ん、京太郎なにしとんじゃ?」 京太郎「染谷先輩!あ、じゃあここは2年の部屋!?」 まこ「1年の部屋はいっこ上の階じゃろが」 京太郎「あ、そうだった!失礼しまs」 まこ「まあまあ間違えたのも何かの縁じゃ、ゆっくりしていきんさい」ガシッ 京太郎「え」 玄「なんだぁ、よく見れば須賀君だったよ」 京太郎「いや~先輩方、お邪魔します」 京太郎「というか、皆さん何してんすか?」 絹恵「ん~?別に、皆、自分の時間を過ごしてるで」 京太郎(松実さんに愛宕さん…向こうにもすばらなものをお持ちの方が…。さすが上級生!)グッ 小蒔(?何のガッツポーズなんでしょう?) まこ「どうじゃ、1年坊たちは。騒がしいじゃろ」 京太郎「はは、確かに2年部屋の方が静かっすね」 灼「穏乃と憧迷惑かけてない…?」 誠子「大星を甘やかしちゃダメだよ」 浩子「泉、アホやってへん?どついてもかまへんよ?」 京太郎「あ、いや、別に迷惑してないですし!ていうか俺保護者じゃないっす!」 灼「あ、確かに…」 尭深「でもお世話してそう…」ズズ・・・ まこ「あはは、京太郎は世話焼きじゃけえの~」 小蒔「はい、須賀さんは優しいですから」 漫「お人好しとも言えますね」 小蒔「あの、須賀さん?」 京太郎(おお・・・この人のおもち、改めて近くで見るとなんという迫力だ!和クラス、いやそれ以上かもしれん!) 小蒔「あの・・・あれ、聞こえなかったでしょうか、須賀さん?」 京太郎(バカ、失礼だろ俺!だが男として、目が行くのは自然の摂理で…)チラ まこ「いい加減にせんか」ベシッ 京太郎「はっ!なな、何でしょう神代さん!」 小蒔「須賀さんはお料理が出来ると聞きましたが…」 京太郎「ええ、出来ますよ。得意料理は…」 小蒔「あと、お掃除もお洗濯も、お裁縫まで…」 京太郎「え」 玄「プロ級のマッサージが出来るって聞いたんだけど!」 灼「瞬間移動が出来るって・・・」 漫「タコスだけを食べて1週間暮らしたて、君も大変やな…」 京太郎「瞬間移動も出来ないしそんな生活したことないです!マッサージの腕も並です!」 京太郎「ていうかそれ誰から聞いたんすか・・・」 玄「清澄の部長さんと宮永さんから」 漫「自分とこのタコス娘から」 京太郎「あいつら・・・」 まこ「ちなみに裁縫まではホントじゃ」 小蒔「スゴイです・・・家事の出来る男の人って素敵だと思いますよ」ニコッ 京太郎「あ、いや~なんのなんの///!この位余裕でございますよ!」 玄「こらっ、デレデレしない」チョップ 絹恵「調子に乗るなっ」ベシッ 京太郎「はは、すいません…。あの、船久保さん反省してるんでハリセンはやめてください」 浩子「なんや、つまらんなぁ」 数人、練習のため外出。 誠子「へー、よく見ると結構たくましい腕してるね」 京太郎「いやー、雑用で鍛えられてるんで・・・あ、このお茶美味い」 尭深「・・・よかった」 まこ「渋谷さんのお茶は美味いのー」フゥ 灼「落ち着く…」ポー 京太郎「……さて、俺そろそろ戻りますよ。随分長居しちった」スッ ガシッ 京太郎「え」 玄「まあまあ、ゆっくりしていこうよ!このピンチをチャンスに!」 京太郎「いや、意味が分からないです」 ピッ まこ「1年には連絡しといたけえ、安心してここにいんしゃい」 京太郎「・・・何て連絡を?」 まこ「京太郎1日借りるぞー、と」 京太郎「返事は…」 まこ「聞く前に切ってしもうた。にひひ」 ダダダダダダッ バタンッ 咲「そそ、染谷先輩!」 優希「京太郎借りるってどういうことだじぇ!!」 まこ「言葉の通りじゃ」 灼「そういうことだから…」ギュッ 穏乃「え、灼さんまで!?」 憧「ちょ、ずるいわよ玄!」 玄「須賀君は今日だけ2年生だよ、大丈夫!」グッ 淡「せんぱーい!京太郎は私たちのー!」 誠子「1日くらい我慢できるでしょ?」 尭深「甘え過ぎはダメ・・・」 まこ「京太郎は渡さんけぇ、ガマンしー」ギュー 京太郎「染谷先輩、苦しいす…」 カン!
https://w.atwiki.jp/kuniodb/pages/2185.html
きほん じょうほう しゅーとタイプ かたちかえ しゅーと印 へ POW/SPINタイプ ちょよわ/ちょよわ くわしく Sどっじ へんそくしゅーと の へんけいを まねた たま… パワーは ひくいけど ボールの サイズが かわって とりにくい♡ らんく POW数値 SPIN数値 にゅうしゅ ばしょ SSS 105 +30~39 105 +30~39 SS 105 +26~34 105 +26~34 S 105 +22~29 105 +22~29 No.08ふくびき A 105 +18~24 105 +18~24 B 105 +14~19 105 +14~19 C 105 +10~14 105 +10~14 D 105 +6~9 105 +6~9 ※POW,SPIN数値は暫定値 そのた じょうほう このページを編集 コメント 名前 すべてのコメントをみる タグ:'かたちかえ' 'しゅーと' '頭文字へ'
https://w.atwiki.jp/nichee/pages/131.html
まけへんで 【 まけへんで 】 10-11年春合宿において、幹事長部屋に持ち込まれた焼酎 いわゆる「大五郎系」の焼酎であり、スーパーマルエツオリジナルの商品である 持ち込んだ当事者は、選手合宿まで持たせるために4Lという一番大きなサイズを買ったものの 「検定なんかに負けへんで!」というキャッチフレーズと共に 検定前日までに全て飲みきるという偉業を成し遂げた伝説も存在する また、春合宿でインフルエンザが蔓延したため エールでも「インフルエンザにまけへんで!」が利用される 春合宿最終日では「○○なんかにまけへんで!」など、 多種多様にこの焼酎の名前が使われることになる
https://w.atwiki.jp/kancolle_ero/pages/623.html
743 :名無しの紳士提督:2015/01/15(木) 05 40 33 ID NBJUYv3U アイスがどうこう…とかって見てたら突然この曲が脳内に流れ出したので文才ないけどそのままの勢いで1つ。エロ無いです初投稿ですお目汚し失礼します… 大量の書類にもひとまず片が付き、一つ伸びをして時計を見ると4時半であった。 晩飯の時間までまだ少し間があるが、若干小腹も空いてきたところである。 休憩がてらちょっとお菓子をつまむくらいなら、目くじらを立てる艦娘たちもいないだろう。 俺は立ち上がりもう一度伸びをすると、食堂に向かうことにした。 退屈な書類ばかりだったので秘書艦を下がらせているのに、わざわざ軽食のために呼び立てることもないだろうし、 何よりずっと座りっぱなしでは体がそのまま固まってしまいそうである。 食堂に近づくと、楽しそうな歌声が聞こえてきた。 「おとぎ話の王女かて 昔はそんなに食べられへん♪ あいすっくーりーむー♪ あいすっくーりーむー♪」 ドアを開けると、歌っていた本人もこちらに気づいたようだ。 「お、提督やんかー♪」 満面の笑みでこちらを見るのは、軽空母の龍驤。その手には、スプーン。 「随分ごきげんだな」 「そらもうごきげんやでー!なんてったって、ほらほら、コレやコレ!見てみ!」 そう言って龍驤は食べていた皿をこちらに見せる。その上に乗っていたのは… 「アイスクリーム、だな」 「せや!それもただのアイスとちゃうんやで!間宮さんとこの特製アイスや!」 龍驤はニコーっと笑うと、スプーンでアイスを一口頬張る。 「んん~っ♥ 絶品やわぁー!」 「普通のアイスとは違うのか」 「そらもう全然ちゃうで!え、何?キミ…食べたことないん?」 頷くと、龍驤は驚いたような顔をした。 「え、ウチてっきり提督なんかやったら執務室でおやつ食べ放題なんやと思てたわ…」 「んなわけあるか」 現に今だってこうやって食堂まで食べられるものを探しに来ているのである。 「あーそうか、キミすぐ秘書艦下がらせるもんなー、おやつくらい2人で仲良う食べたらええのに…あの子のこと嫌いなん?」 「いや、そういうわけじゃないが…迷惑するだろ」 「そうかなぁ、あの子やったら喜びそうやと思うけど…何やったらウチがお三時しに行こか?」 「馬鹿言え、仕事しろ仕事」 「休憩ついでやんかー、ちょっとは休ましてーなー」 そう言いながら一口、もう一口。見ていると俺も食べたくなってきた。絶品と言われれば尚の事である。 744 :名無しの紳士提督:2015/01/15(木) 05 41 16 ID NBJUYv3U 「なぁ龍驤」 「ん?」 「一口、くれよ」 「えーっ」 「いいじゃん一口ぐらい」 「あげへんよー」 そう言って龍驤は唇を尖らせる。しかしすぐに少し考えるような顔になったかと思うと 「まぁ、キミ食べたことないねんもんな。ほな一口だけやで?」 そう言いながらスプーンでアイスを掬い、 「ほら、あーん」 そう言ってアイスの乗ったスプーンをこちらに向ける。 「それ自分が食べるってオチじゃないだろうな」 「あんまりしょーもないこと言うてるとあげへんで!」 「悪かった悪かった」 そう言って俺は龍驤の差し出すスプーンをぱくりとくわえる。 「ふむ…確かにこれは美味しいな」 「せやろー!?」 まるで自分の事のように喜ぶ龍驤。 「しかし一口では腹は膨れんな…」 「そらせやろ…や、もうあげへんで!」 「あーいや、別に奪おうってわけじゃ…」 俺は頭を掻く。 「今日の料理担当は?」 「どうやろ、この時間やったら買い出しに行ってるんちゃうか?」 「ふーむ…」 「奥になんかおやつ残ってへんかったかなぁ…」 「龍驤のそれは?」 「ん?アイス?コレはアレや、前に買うて置いといててん。あ、せやし探すのはええけど、誰のって書いてあるんは勝手に食べたらアカンのやで!」 「分かってる分かってる」 そう言って俺は食堂の奥の調理場、食料庫に入って行った。 745 :名無しの紳士提督:2015/01/15(木) 05 41 58 ID NBJUYv3U 提督が食堂奥の扉の向こうに消えてから、龍驤は一つ溜め息をついた。 「仲ええんかと思たらそういうわけでもないのんかな、あの二人…よー分からんな…ウチにもまだ…チャンスとか…」 そう呟きながら、さっき提督がくわえたスプーンを口に含み、ペロリと舐める。 (これで、提督と間接キスやな…なーんちゃって) あまりにバカバカしくなって、龍驤はフッと微笑むと、スプーンを大分溶けているアイスの上に置いた。 (あかんあかん、あの人はあの子のものなんやから。ウチなんかが首突っ込んだら、それこそ…「迷惑するだろ」、やわ) アイスをスプーンで全てさらうと、提督の戻ってこないうちに、とばかりに龍驤は駆け足で食堂を出て行った。その目には、うっすらと涙が滲んでいるようにも見えた。 後にはただ、皿とスプーンだけが残されていた。 ――おわり―― これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/ssfate/pages/1398.html
No.1059 呉王夫差 前のサーヴァント:ティリー伯ヨハン・セルクラエス 次のサーヴァント:ファフニール データ 登場歴 データ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓ ≪クラス≫:ランサー ┣━━━━━━━━━━━━━━━╋━━━━━━━━━┓ 【真名】:夫差 【属性】:混沌・中庸 ┣━━━━━━━┳━━━━━━━╋━━━━━━━┳━┻━━━━━┳━━━━━━━┳━━━━━━━┓ 【筋力】:C 【耐久】:EX 【敏捷】:C 【魔力】:D 【幸運】:E 【宝具】:C ┣━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┻━━━━━━━┫ j/ ヾ jノ ヾ |/ ハ / ̄ ヽ .jノ jノ.イ゛゛`ィ ヾヘハャ リ ィ ´ /" \ / ソイ′ ヤ / ` . . .マャ リ /./ ´ ./ .ヽ |ノ. ./ . . . . . . . ヤ / . . . . . . . . . .ミh ソ / ,| / / / \ .レ.| . ., -、 . . . . . ヤ /. . . . . . . , -、 ' | ソ | ィ / ィ 〕 .|'''| 、_\_ ヤ /__/ . . . .ィ .〕/ ̄| ,' /. /イ. | | ヘニ0ニヤ | ミ ソニ0ニフ, .| / .| | / ヤ | ./ | '. \ |/ / ', / マ.| |i '. } / [ / / ` } /{ 、 , ' |_/ ∨ / { ´` ー ´.ヽ / .{ i / . _ ―___ / ,'i | | rセ.ム 〈ー -ー〉 イ.|ミh、 | { | i i ム `  ̄ ̄ ̄ / ,.ィチ | | | /i `丶、h、  ̄ ̄ // { i |. / .i / | ___ .ィi 「`i ∧ | |――-< | / |. i | | /ー、 . / イ | ∧ .| | i / | / > 、 / / | | | └ 、i _/ ム / ´"'' / ,i .| ∧ | | | | / ´"'' / ,i | ∧ | | | | / ´"'' .| ,i .i ∧ | |ヽ ./ |/ 〕h、 | ,i i ヾ `i./ / ヘ | ,i .| / / ヘ 代理AA:ライナー・ブラウン(進撃の巨人) ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【クラススキル】 ◆対魔力:C 魔術に対する抵抗力。魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。 大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。 ◆忘却補正:B 人は忘れる生き物だが、復讐者は決して忘れない。 時がどれほど流れようとも、受けた屈辱も自分が犯した罪の意識も決して消えない。 忘却の彼方より襲い来るランサーの攻撃はクリティカル効果を強化する。 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【保有スキル】 ◆不撓不屈:A- ランサーの持つ信念、精神性の象徴。 幾度も窮地に陥れられようと、必ずや敵に報復を為そうとする決意。如何なる困難だろうとも折れず、必ず踏み越えていく。 ──例えその先にあるのが、必然的な破滅だとしても。 ◆滅びの託宣:B 暗愚の証明、過ぎし日を示す呪いの遺言。 どれだけ順調に事が運ぼうと、どこかで非の無い、不運としか言えない状況に転じて彼に襲いかかる。 かつて下された破滅の願い。何の根拠も無い妄言は、結果的に彼の愚昧で叶えられた。 ◆燻る臥薪:EX かつて、ランサーは復讐心を忘れぬ為に薪の上で寝たという。 今となっては達成した出来事ではあるが、未だに彼の中には怒りが滾り、満ちている。 あらゆる苦痛や損壊を受けようと、持ち前の忍耐と気迫で立ち向かう。 勇猛にも見えるが、その真意は『自罰』。 その身を憎悪に捧げてたとしても、この身を戦禍に投じたとしても消えない後悔の種火。 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ / / / ̄ ̄ ̄ ̄ \ \ / __/ / \__〉 / ̄\_/∨ / \ \ ,、 ----- 、 / / ∨ | |_/ \ / / ‘, ____ノ / \ / / ‘, / |- } ,,,,,,,,,,,,ハ /. / / ̄ ̄ ̄`〈. |ニ=-、、、 /^Lノ__^^^^Y . / j{ // ‘, /二ニ=- ```;| / V^l_ノ j{ __/ / ‘, /二二二二 _ノ⌒ 、_ `l´〉 .. /} } / }____,/二ニニ=--,// /T⌒ 、」 . / / / / /\_/ -=ニニ二{ { ∨ ̄ / / _// / |__}/-=ニ二7ト-----\ \」 / / / { /|__/\___}_/| ヽ_ノ / /__/ ∨ / /ー┴――v'´ ) .ノ ../\,/ { ∨/ / / ̄ ̄厂 ̄ ̄| / / . /. ∨ / | ̄ |____j__∠_/ | \ ∨/. |_/ | \ \ |‘,___/ . /|. ∨ | ‘, \/ \ ∨ | | |\ \. ∨ |__ | |\ j{ j{  ̄二ニ=- | | \ j{ j{  ̄二ニ=- | | \ j{ j{  ̄二ニ=- |\ | | j{ ∥ニ=-  ̄二ニ=- | ∨ | | || ∥二二ニ=-  ̄二ニ=- | ∨ |\ | || ∥二二二二ニ=-  ̄二ニ=- | | | | | || ∥二二二二二二ニ=-  ̄二ニ=- | | | | | || {{ ̄ ̄ ̄ -=ニ二二二ニ=-  ̄二ニ=- | | | | | || {{ . ̄ -=ニ二二ニ=-  ̄二ニ=-、 |\ | | | | || {{ -=ニ二ニ=- \ | l | |/ ̄ ̄ ̄\. .-=ニ二ニ=------ク \ | | / /二二二\ \ -=ニ二二二/ 〉 | / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\ \ \二二∧ / \ /二二二二二二二\  ̄ ̄ ー―――― \ \二ニ∧ l ./ }_/| ̄|∨∧∨∧ \\ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\_/⌒フ⌒\ \二ニ〉 | / | | | | ∨∧∨∧ \\ / / )\  ̄_ノ/ | | | | ∨∧∨∧ \\ / / / / ̄}^l^l∨ | | | | ∨∧∨∧ \\ / / / / ||| | | | | ∨∧∨∧ | |. / / / ||| | | | | ∨∧ \ \ | | j{ j{ / / || 代理AA:鎧の巨人(進撃の巨人) ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【宝具】 ◆『呉王夫差暗詩(ごおうふさあんし)』 ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1 最大捕捉:1人 童女も詠わぬ哀れな挽歌。月も照らさぬ華の残光。 本来は固有結界であり、その心象はかつて愛した絶世の美女『西施』と、千人の美女の為に建てた宮殿を映す。 彼の愛する総てが揃ったこの世界は、ランサーの心を強く鼓舞し、希望を与えて立ち上がらせる。 ……が、ランサーはとうに総てを失った。 愛した女は敵の手によって水の底に。宮殿には既に主も美女も存在していない。 遺されたのは無様な暗君と、抱えきれない程の無念と後悔だけ。 己の不甲斐なさと、やるせない憎悪。負の怨嗟が連なり、凝り固まった結果……彼の心象世界は崩壊した。 自身の最期……『自らの頚を刎ねる』事で顕現する、肉体すらも肥大させる慚愧の残骸。 巨大化した全身を覆う外壁は、自らを莫大な質量を持つ堅牢な要塞に変化させて眼前の敵を圧砕する。 対人宝具でありながらも、サイズの増大によって複数とも渡り合える稀有な存在。だが、これは過去の後悔の想起でもある。 妄りに使用し続けた際の精神的な損害は、余人には到底計り知れない。 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ _,,. ...,, _ /__,゙ / , ゙ ,.ィ~、,、 ' , / .゙ / j ./ _ヽ}{_/_ヽ. ゙, /__,゙_/ } !‘=゚'辷`゚=’! { _,、 / .゙ / ゙, f゙} 〃⌒ヽ {'} jニr'‘/__,゙ / ‘ , __`} {ィ¬¬}j〔≧、 丿´. / .゙ / ‘ , ,ノーニ/ニ/\ヾニニ' /「 ト、=-、 .ゝミ_, __ //__,゙_/ ‘ , ノ=ニニ〔ニく i |ヽ>‐く′| ,ノ-=ニぇ___ __ _/-=〔_,斗-=ニ孑ヽア ./ .゙ / ‘ , 」-=ニニ=\=くj ヽ //-=ニニニ{ニ/-=ゝ'-=ニニ=-r'⌒ヽ彡 /__,゙ / ‘ , ,ゝ≦ニニ=-、ニニ=\ニ =≦=ニニニニ=-/-=ニニ/圭7⌒'^ / . / .゙ / ‘ , /圭ゞ⌒ヽ=ニ>=ニニ=<C<-=ニ>''-=ニニニ、,ゝ圭〈,__ / /__,゙_/ ‘ , ⌒YV ヽ }=ニ=-≦/⌒ヽニ≧<-=ニ=く r'了圭圭(⌒ソ / / .゙ / \ ‘ , { / ノ=ニ=/ |ー'`^¨´∧ニ(`ヘ  ̄}ハニゝ}圭圭圭} / ./__,゙ / _\ ‘ , Ⅴ (^ヽニ=\{/ ̄∨--、´___,ヽ .〉 r'ヽ;〉圭圭〔/ / .゙ / \ ‘ ,. ( / i }ニニ=|{'´ _〕〔____, /_/ };ゝ { |(⌒´ / ./__,゙_/ \_、_\ ゙*. ∨ | ,ィ¬ > __}{_ < / イ ヽ く__厶〉 / / .゙ / \_、 \ `'*. ノ ハ /ヽ` 〔 {" 〕〔  ̄ } ノ/| / ゝ、_,、_, ’ /__,゙_/ \_、 \ ゝ、 ミ 丁}\{ ゝ '' 个ー イ ,/ ∧ ;斗,≠〈_メ r'´ _ rくУ__ んヘ \、/く\_ / \/7メノ 〉_,ィ===ミ、_};/ V;i_| >' 厂‐'_ノ~辷') У_ノ r‐くヽ/__( \_/ l__トミ} /{{_{{_卍}__{{ \ノ;;;;;/`¬、 ( `'辷\{∨/ 八⌒\//)ゝ、ヽ / / \;;{{/ニ=\-=ニ三三三≧∨ 二二`^7-//}〉J´ \ヽし/ /)--} /<\ _)ニニ=/、_}¬=ニ三三ニ=≧、 /ィ―‐┘|ゞ'ノ´ \Yヽ.く ̄了 ̄i\、\ゝ=ニ/ ヽノ 丿 ̄>、三ニ=ミ.'.く//.! h h 「] `^トΥi| i}||ト、ヽr'_ニ/ `ヽー!/! / ´⌒ヽニニ=V./i | l.| !| |{ ||||||!! ||、∠ ̄/7ー、 \ー '"/ ,.ィ´ ̄ ̄`\勹..| |j ;」 !} |ljlj| j∠斗==ミヽ ‘ , _ゝ‐く /7´ ̄く ̄了'\゙|_____j 、-―\/'´ ̄ ̄\\ヽV/´ ̄`ヽ!/ // ̄ ̄ ̄\--- | \ヾ,/ Ⅵ_,ィ引ヽ \'/ | ト、/ У| ,ノイ寸 \i i| \ | |__\ /j! | /〉ニヾV\_「 l|/ \ | |-、ヽ\ //i | 〃/ニニ= 、 | |!`Yfニ\ | | ヽ\V ,*’ ノイ l | ノ /ニニニ=||=‐′ |ー{{ニニLヽ | | ヽ ∨ _, `\_ {′ l | /ニ=/ニニ||  ̄〕|ニニ=ニニ=゙_ | | Ⅵ ,*’ ヽニ={ ヽ \_/ニ/_〕ニニi「 |ノニニ={^ヽニ=Ⅵ }} ___,.*゙ ヽニヘ.____/-=ニ/ r'ニニ=-リ |!ニニ=-\ ヽニ=\__/-=ニ=-厂 ゝ=ニニ=‐'¨¨´ ‘ー=彡 ゞ====‐” `ー=ニニニニニ=/  ̄ `~¨¨¨¨¨ ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【Weapon】 ◆『呉王夫差矛(ごおうふさのやり)』 ランサーの持つ青銅槍。数世紀を経ても尚刃毀れする事の無い傑作。 刻まれた『自作』との銘が記す様に、ランサーにのみ振るう事を許されたある種の中華ガジェットと言える。 かつてはこれを振るって戦士として戦地を駆けた事もあるが、現在は王として現界した事もありそこまでの技量を持ちえない。 何もかもを失ったランサーが、唯一後世に遺す事が出来た自分の足跡。 最も信頼する兵装であり、例えどの様な宝剣があろうともこの槍を選び取るだろう。 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ ノノ_乂リ ィ彡ノ//介s。.VIハ公.、\\ / ヽ ミ /ノ_乂ノ/彡```´´´´ `丶、\\\{ヽ ./ ゙、 ミ /リ/ノ乂/ し \乂{ヽ|乂い\...|! │ ミ jノ|/ \ ヽ(∧ || せ 西 │ ミ ,,....-- ./゙゙'''' 、 j/i u |! い 施 │ ミ ‐" ヽ .; ヽ }′ ,; i |! じ .や / ミ / '、 .!. 俺 l! / i / / |! ゃ 勾 l! .ミ ' ; .|. が | /、_ ,ィi{| ヤ ミh厶斗===-=ニ二__ / な 践 〕 .ミ │ 滅 俺 .! |. 悪 |! .ム `>-<{ ` ニニニニミ `丶、 ! .く .の │ ミ │ ぼ 達 ! |. い || ム ´ィ(・) ] } ヽ / (・) \ 彡" l て │ ミ │ し の ! l' ん . | )し=彡/ `マミ===--.Cイィ''' l ・ .| .ミ │ た 守 .! 〉. だ ! / ';;;;;;;;;;;/ ';  ̄ ̄ i.j '、 ・ 」 ミ .] .の っ ! |! .よ ! .{ ' ' / U ',. ・ ./. i ミ │ は た l │ l. .| o / '. ,....../ | | ミ │ 呉 | .、 r | i // .| / .ァ ∧ハ| │ 俺 を | ‐''ヽ ゝ | .\ ヘ 、-''" ィ / ./ / │ ..無 | i )h、,斗-ミ_〉 u / イア / ム │ の 様 |! キ 〃 ヘミ オイ ./ // │ せ に .| } ィィ_- --__ミミミ `" / j /// │ い .l キ ,;; 「 ̄ `丶、ミ イ j ミミ l だ ..| ∧ ;;; } ̄三二=ー- ヽ ミ _ノ jレ \ミ .| ! ! │ キ ;;; 」////////////| i ミ / 乂\ヽヽヽヽ | | } ;;; r―――――- ノi i ミ / ,' ヘ ヤ\ ∨ > キ;;; 三三ニ=‐  ̄ 彡.ミ / ,' } ヤ . \ ヽ ,/'' |;;; ミ / ; | | \ ‐-..-‐" i;; ミ イ ', | | \ |; ミ _,斗iセ''" ', /. .| \ ∧オΖИNNヽヽヽヽ 。s≦ / .| \ ` ----―― ―--=ニ / | \ ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【来歴】 中国春秋時代における呉の王。天下に覇を唱えた春秋五覇に数えられる事もある英雄。 敵国である越の勾践に討ち取られた父親の仇を討つ為に、苦難を耐え凌ぎ復讐を果たした。 だが、油断させる為の越の策略や、夫差自身の慢心。度重なる遠征に、愛妾である西施への傾倒が祟り勾践の逆襲を許す。 結果、同じ様に追い詰められて呉は滅亡。勾践は夫差を復讐出来ぬ様に処すが、それを断り自刃した。 夫差は前王『闔閭』の次男であり、本来の王位は兄にあったが若くして死去した為に彼が王として即位。 当初、父は夫差を王にする事に反対し『息子は暗愚な上に非情で、とても人の上に立てる者ではない』と危惧していた。 しかし、夫差の熱心な説得と自身の右腕である伍子胥の推薦。及び彼の顔を立てる為に夫差を王の太子に据える。 そして父は戦場で矢に射られ、その傷が元となり病で倒れる。死ぬ間際に彼を王に任命し、越への復讐心を忘れるな。と言い残して息を引き取った。 この時の遺言。そして燃える復讐心を忘れぬ様に、自身は固い薪の上で夜を過ごす『臥薪』を行う事になる。 伍子胥の尽力もあり、戦力を充実させていき遂に勾践からの侵攻を返り討ちに成功。勾践の命乞いを聞き入れ、王から奴隷へと堕とした。 実は、この決定には宰相の伯嚭が裏で許す様に讒言した事。そして伯嚭は越からの賄賂を受け取っていた為に下されたのだ。 その後は覇者を目指して邁進するが、伍子胥との意見対立によって彼を自刎に追い込んだ事が切っ掛けで転落していく。 生き長らえた勾践によって追い込まれ、憐れに思い生かそうとした勾践だったが殺すべきだとする范蠡の言葉を受けて流刑に変更。 せめて命だけは助けよう。という、ある種の情けをかけられた。 だが、それでは自分が許せない。何より伍子胥に顔向けが出来ない。 激しい自責の念から夫差は自らの首を刎ねて自決。憐れんだ勾践は夫差を丁重に埋葬し、滅亡の原因となった伯嚭を処刑したのだった。 【能力】 極めて頑強な盾にして矛。決死に敵を穿ち抜く一番槍。 規格外の耐久を武器に食らい付き、歴戦の猛者や神が相手であろうとも怯む事はない。 ステータスは平凡ながらも、恐ろしいまでの執着心からなる耐久戦を得意とする。 だが、その怒涛の攻勢が崩される可能性は常に存在する宿命にある。 父の遺した言霊が現実のモノとなった様に、ランサーもどこかで『こんなに上手く行くなんてありえない』と信じている。 それが、説明の出来ない不運だとしても。彼は自分を責めるだろう。 宝具による巨大化は最終手段。当人の性格を鑑みると、連発すると勝手に自決する可能性が高い。 宮殿の壁や姑蘇台の大地等、縁のある材質で作成されたゴーレム。擬似的な機関の鎧としてステータスも向上する。 ただし、その巨体が仇となって対城以上の規模を持つ宝具とは却って対処がし辛くなる。持ち前の耐久で耐えるしかない。 なお、史実において夫差が巨大な体躯を持つ逸話や巨大化したという話は聞かない。 それなのに自らの象徴たる宝具が巨人化というのは、かつて夫差が願った些細な願い……。 “この手が、空の月を掴む程に大きければ良いのに”という願望を反映したと推測出来る。 ◆ 【性格】 罰されたがりの死にたがり。自虐的な暗君であり、鬱屈とした悲観主義。 事あるごとに自分が悪い、自分のせいと嘯く程に自信を喪失。卑屈を通り越して自己憎悪に片足を突っ込んでいる。 遣り場の無い復讐心は自分に矛先を向ける。愚かで非情な哀れな王へ。 何もかもを否定された暗君は、せめてもの存在価値を得る為だけに必死で戦場を駆け巡る。 誰かの為に戦い続ける。それだけが贖罪になると信じなければやっていけない。 その必死とも呼べる無惨な姿は、見ている此方も痛々しいと感じる程に悲痛であろう。 一方で、対人面では頑張ってある程度の安定した精神を取り戻している。 真っ当に自分の考えを述べたり、味方の意見に反対したり。結局、自分に足りなかったのは話し合う事であったのだと理解した。 伍子胥の諌言を理解できなかった……否、理解しようとしなかった後悔を、今でも引き摺っている為に。 情けない人間という自覚はある。だが、それでも折れては、負けてはならない理由もある。 全てを自らのせいとしても、それで自決するのはただの逃げ。本当に悔やんでいるのなら、その身総てを使い潰せ。 呉も、伍子偦も、西施も。自分のせいで破滅したと認めながらも歩み続ける。これは俺への罰なのだから。 現在は晩年に程近い精神をしているが、若年期は父にすら罵倒される程のクズ野郎。 それ故に、落ち着いて振り返ると本当に死にたくなる。黒歴史過ぎる。 【聖杯への願い】 かつて愛した絶世の美女『西施』を救出し、故郷へと帰す。 彼女は昏い水底ではなく、月の照らす明るい道を行くべきだった。 ……一見すると『愛する女の為』という、ヒロイックな印象を持つ願いではある。 だが、その本質には自分の後悔を精算する、ある種の偽善的な思想が根底にあると忘れてはならない。 その証拠に……この願いが叶えられた後、彼は英霊の座から退去しようとする。 自分は存在するべきじゃなかった。王になんてなるべきじゃなかった。 もう誰にも顔向けが出来ない。だから、せめて彼女だけは──。 本当の願いはこちらであり、それを語る事すら烏滸がましいと恥じる故に。 ただそれだけに、助けようとしているのだから。 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 三三三三三三三三三三三三三三三三三三 =‐ ................................. . 「ニニニニニ コ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 三三三三三三三三三三三三三三三三三ニ =‐ .................................. . . {√ |  ̄i_|} 」. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 三三三三三三三三三三三三三三三三ニ=― .................... . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 三三三三三三三三三三三三三三三ニ=― ................. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 三三三三三三三三三三三三三三ニ=―............................... . . . . . . .. . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .. 三三三三三三三三三三三三ニ=― .................................. . . . . . . .... . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 三三三三三三三三三ニ=― ......................................... . . . . . . . . .,;;;;;;;;;;;;;;,, . . . . . . . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . 三三三三三三ニ=――. . .. . . . ....................................... . . . . . . . . ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 三三三三三ニ=―. . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ミ;;;;;;;;;;;;;;;ソ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 三三三ニ=―. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . _j;;;;f1;;;;;i{、 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .;.;.;.; 三ニ=― ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;.; . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . _ ....<. ;;;;il|;;;;;;;{ノヘ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .;.;.; .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /..........ノ√ノil!/ /.ミ}`ヽ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .;. .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .. . . . . 廴.../.ノ._ノミil| '...マミ./⌒ヌ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; . . . 辷./...イ了ミソil! !.....lミ..7∠. ; . . . . . . . . . .. . . . . . . . . . .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;. . . ., ー´.... {..jw ili! ヒ/!;;/...........} . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; . . f............... ノイ} lil! i!/个三ス《{ . . . . . . . . . . . . .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; . . 弋.... イ´.......リ ilii! |. 了. ≠=刈 . . . . . . . . . . . . . . .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; . .  ̄ {, .........j .ilil! .Y...レ´. . ...マ . . . . . . . . . . . . . . .;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;.; . ,.--.―.- 、..._ ┴==‐イ ilil| l../. . .......延_, ,-====-、 ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . ,;. . . . . . . . . . . . . . ` . ー_^.jlil|zz!レ. . ... ..廴≦.;.;.;.;.;.;.;.;.l} ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . ;. . . . . . . . . . . . . . . . . . .`ヽ_ jlili|ニ/_. . .. j7-.;.;.;.;.;.;.;.;.;.;l! . ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . . !;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,;,; 7jlili| {ー 、\/ニ二.;.;.;.;.;.;..;. li! ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . . ゙ミ;..;..;..;..;..;.., ;,;,;,_ >―71/7ノ ̄ヽ辷.-≦.;.;.;.;.;.;.;..;.ili! ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . . . {ニニニニニニ_/7――_1/7冫 l ヽ. . }=ニ三三三j! ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . . . . ... . . l二二二二}//‐‐‐‐‐{//}{ニl _1 j_.. 1}= 三三三j! ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . . . . .. . i二二二ニ_jTz┬┬=1//!ニ| !=j ノ_.._|!ニニニニj} ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . . . . ........... iニニニニニニ71/..| i!......「//} ujレ' ̄1|! jニニニニj! ...................................................................... . ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . . . . . . ............ ゙_‐ ニニ二1/.. .! i!....///i}..................lili!^1ニニニニ}..┬┬ ー ┬─. ...―. .、. . . . . . .; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ............ ._‐ ニニ二}!......l !_////i}..................ilil|. {-ニニニニi}. ┼─ .. .. ─┐. . . . . . .入. . . . . . . .; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ............. _‐ ニニニl........! |/////i}..................llli!. }‐ニ ニニil!. . l. . ┼. .─ . .┼─|. . . . .}. . . . . . ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .............. _‐ ニニニ!...... ! i////l/}..................ilill.. {‐ニ ニニil─┼─. . . . . . . . ..┬. ┴‐┬┴. . . . . . .; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .............. _‐ニニニj!...... | i!/////!..................illl|...i=ニニニil{-. ┼┴. . . . . . . . . . | . . . . . . . . . . .ノ. . . . . ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ......... _-ニニニ7!. . l |/////i! . . . . . . .!ll!...lニニニニ i} ; ; ; ; ; ; ;__ ; _; ; ;| ; ; ; ; __ |. . . . . . . ; ; 三ニ‐ ―; ; . . ― ―――. .‐ . . . . .... . _‐=ニニニニ|.... ..L l!/////i!..................|ili...{ニニニ ≧、 . . . . . . . . . . . . . . . . . ............. . . . . . ; ; ; ; ; ; 三ニ=―.. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ._.‐ = ニニニニニニi . . . . ..1////.l!. . . . . . ..lli」..l≦ニニニニ-_. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .. . . . . ニ=―. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .,≦三三三三三三ノ........... ...∨// i......................... `≦三三三三ニ‐、. . . . . . . . . . . . . . . . . . . .. . . =‐......................... . . . . . . . . . . . . . .!三三三三三≠ ̄......................|/// l...............................` .、ニ三三三三}. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ............................... . . . . . . . . . . . .. . .`─. .―. ‐.´ . . . . !/// !. ...................... . . . . . . .`.―. . ==´. . ... . . . . . . . . . . . . . . . . . . ............................................................ . . . . . . . . . . . . . . . . . ................................. ゙―. ´ . ........................... . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . ............................................................... .. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ 【一人称/二人称】 一人称:俺 二人称:お前 【しゃべり方の特徴】 陰鬱とした覇気の薄い喋り口。自己肯定感が極めて薄い。 だが、戦わねばならない。逃げられない様な状況では一転して、若かりし頃の覇王然とした風格を取り戻す。 戦え。戦え。俺を消し去るその時まで。この身が砕けても立ち上がれ。と。 ※宝具を参考 ・チャールズ・バベッジ(Fate/Grand Order) 【代理AAを選んだ理由】 滅ぼした相手と立場が逆転する、本来は継承出来なかった者、自殺を望む程の激しい罪悪感、(結婚しよ)等。 呉は越に攻められて四年後に滅んだという、シガンシナ決戦編とマーレ編との類似性。 ◆ 【人間関係】 ・伍子胥 夫差の忠臣。自身を王の座へと駆け上がらせた立役者。 楚への憎悪と復讐心を内に満たしていたものの、非情なクズであった頃の自分を補佐して王として相応しい人格を育て上げた。 だからこそ、そんな伍子胥を煩わしく思い自刎を命じた上に死体を八つ裂きにした愚行を彼は酷く恥じている。 仮に何処かで会えたとしても、贖罪の念が強すぎて自らに復讐する事を頼み込むだろう。 ・勾践、范蠡、文種 仇敵である越の首脳陣。越王勾践を、二人の軍師が補佐している。 常に自分を責める夫差が打って変わって敵意を剥き出しにする相手であり、例え批判されようと戦う姿勢を崩さない。 勾践に対しては過去の事もあり話し合いの余地が多少はあるが、後ろの軍師達……。 特に范蠡は絶対に殺すと心に決めている。 ・西施、鄭旦 越の策によって集められた、選りすぐりの美女達。 その中から特に夫差が入れ込んだ二人であり、二人は同郷の出身同士なのでとても仲の良い友人であった。 鄭旦は活発で、舞踊よりも剣術を好んで学ぶ等の勝ち気な性格の少女。 西施は自分より美人だと思っていたが、夫差の寵愛が西施に傾いている事を嘆き自刃した。 【備考】 ・『西施』 中国四代美人にも数えられる美女。楊貴妃や虞美人と並ぶ程の美貌と謳われる。 夫差に取り入る事で政を省みさせなくさせ、呉を破滅させたと言われているが、実際は無茶な遠征による浪費が原因という説もある。 とはいえ、それでも夫差にとって彼女が大切な存在である事に変わりはない。宮殿も彼女の為に建てた。と噂される程に。 呉が滅亡した後は、范蠡と結ばれ、共に末長く暮らした。……というのは真っ赤な嘘。 本当は范蠡の手によって、袋に詰められて生きたまま川の底に沈められたというのが真実である。 その際『故郷に返す』と嘘を吐いたとも、勾践が越を滅ぼされる事を恐れたとも、民衆が西施の死を願ったともされるが真偽不明。 ともかく、その真意を聞き出す為に范蠡はこの手で始末すると決意している。 ◆ 夫差が西施と出会った頃。彼女は故郷である越を想うあまりに笑う事を失っていた。 見かねた夫差は『何でも願いを聞き入れよう。あの月を持ってくる事以外ならば』と西施を励ます。 だが、西施は『どうしてもあの月が欲しいのです』と言って聞かない。悩んだ夫差は一計を案じる事にした。 満天の星空の元で、予め用意していた池に西施を連れ出すと彼女に湖面の月を掬い取る様に促した。 すると、西施の手には掬った水に浮かぶ月の影が。確かに彼女は、月をその手に宿していた。 手の中で揺れる月と、緊張の面持ちの夫差を見た西施はころころと得意気に笑う。 そして、満面の微笑みと共にこう言ったのだ。『見てください。手の中でお月さまが遊んでいますよ』と。 ┣━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┫ }} 登場歴 【R-18】自由気ままに亜種聖杯戦争 http //yarufox.sakura.ne.jp/test/read.cgi/FOX/1632310471/ ◆iyJ02X80tgyMの雑談所 掌編 EXTRA/1. いつかの戯れ( 838-839)
https://w.atwiki.jp/papayaga0226/pages/135.html
パパの車がぶつかっちゃった。 愛佳、ウソをついちゃだめでしょ? ――― 愛佳が怖い。 ・ Resonant Night ・ 「アカン、またや」 目が覚めると、涙で首筋が濡れていた。 「もぉええやん、マジで」 繰り返し見る夢にうんざりしていた。 そしてその度に、泣いてしまう自分にも。 愛佳ちゃんが… 光井!おまえの仕業が!? お前が飛行機を落としたのか! 「もぉあんたらに何も迷惑かけてへんやん。 愛佳の夢にまで出てこんといて…」 光井と話すと事故が起こる 「嫌やぁ…」 枕に顔を埋めて大声で泣いた。 シーツを掴んだ指先が震えている。 「嫌や!こんなん、嫌やぁっ!!!!」 リゾナントの仲間と過ごす日々中で どんどん好きになっていたはずの能力が 憎くて憎くて堪らなかった。 夢の中で蘇る記憶は何一つ色褪せておらず そして何一つの仲間を愛佳に与えなかった。 頭を掻き毟って 喉が切れるほど叫んで 耳を引きちぎって 目を痛めつけて なにも見えなくていい、何も聞こえなくていい。何も感じられなくてもいい だから。 ――― 助けて 誰か… ◇ …か……あ、…い……あ、…か………あいか…あいか、愛佳…あいか! 自分を呼ぶ声で目が覚めた。 あ、愛佳また寝とったんや… なにか温かいものに包まれながらぼんやりとそんなことを思う。 「…疲れたなぁ」 半ば自嘲気味な愛佳の声に、鋭い声が続いた。 「愛佳!」 「へぇっ!?」 「やっと目ぇさめたかこのすっとこどっこい!」 「…ちょっと愛ちゃん、すっとこどっこいはないでしょ」 「絵里そんな言葉初めてききましたよぉ?」 「嘘ついちゃだめなの、絵里が発信源なの」 「絵里はいつも適当やけんね、覚えとらんのよ」 「ほんっと亀井さんってダメですよねー」 「クスミ、ソンナことイッタらシツレイダ!」 「オォーゥ、ジュンジュンさん。ジュンジュンさんもじゅうぶんシツレイデスよー!」 「ってみんなうるさぁーい!」 そしてその後に、聞きなれた焦がれた仲間の声が続く。 「なんで愛佳…」 のそり、と体を起こした。 れいながいつも愛用している紫色の毛布が方から落ちる。 それから、ジュンジュンの腕に包まれていることが分かる。 「…なんでみんな」 ジュンジュンが愛佳の頭を撫でた。 「ジュンジュンみんなヨリちょとオッキイから、」 「誰かと触れ合ってた方が安心するんじゃないか、って小春ちゃんが」 続いてさゆみが、泣き顔の愛佳の頬を包んだ。 ピンク色の光が溢れる。 やがてそれは愛佳の全身を包み、涙を拭い去った。 「なんで…?」 状況が読み込めていない愛佳は周りを囲む仲間を呆然と見つめていた。 「呼ばれたんよ、愛佳に」 愛が優しく微笑む。 「助けてーって、何回も叫びよった」 「ほっとくわけにはいかないでしょ」 「だからねぇ、急いで来たんだよ?」 「仕事もちょうどなかったし」 「ジュンジュンもヒマダッタだ」 「リンリンもー」 「――― そういうわけ。だからみっつぃー」 怖がらなくていい、泣かなくていい。憎いだなんて思わないで。 愛はこの夢の内容を分かっていた。 だからこうして、自分の能力を使い、愛佳をリゾナントへ連れてきた。 愛佳に欲しているものがここにはある。 「連れて来たのはあーしやけど、みんなを呼んだんは愛佳やからの」 「え?」 「共鳴したんだ。みんな仲間ってこと。」 「仲間…」 「乗り越えられないときはさ、頼ればいいんだよ。」 誰かが助けてくれればさ、もしかするとちっちゃな壁になったり、するかもしれないでしょ? 「傷ついたらあたし達が癒すから」 「いつでも、助けに来るから」 「ダカラ光井も、タマにはタスケルだよ?」 「…もぉー、ジュンジュン。呼び捨てするんやったら名前にしてぇ」 愛佳がやっと笑った。 それがリゾナントして、みんなに繋がる。 負けない、と思った。 そして強くなろう、とも。 それから。 思う存分に甘えて、助けてもらおう。 こうやってジュンジュンの腕の中に居るのも悪くない。 「なぁジュンジュン、今度はパンダの時にぎゅーってしてぇや」 「ミツイ!!!甘エルじゃないダぁぁぁぁ!!!!」 それからしばらく、あの夢は見なかった。