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テュリオ・カルミナティをお気に入りに追加 テュリオ・カルミナティのリンク #blogsearch2 テュリオ・カルミナティとは テュリオ・カルミナティの33%は果物で出来ています。テュリオ・カルミナティの31%は睡眠薬で出来ています。テュリオ・カルミナティの12%は厳しさで出来ています。テュリオ・カルミナティの11%は犠牲で出来ています。テュリオ・カルミナティの7%は大人の都合で出来ています。テュリオ・カルミナティの4%は税金で出来ています。テュリオ・カルミナティの2%は魂の炎で出来ています。 テュリオ・カルミナティ@ウィキペディア テュリオ・カルミナティ テュリオ・カルミナティの報道 gnewプラグインエラー「テュリオ・カルミナティ」は見つからないか、接続エラーです。 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 テュリオ・カルミナティのキャッシュ 使い方 サイト名 URL テュリオ・カルミナティの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ テュリオ・カルミナティ このページについて このページはテュリオ・カルミナティのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるテュリオ・カルミナティに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
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キール・ロワイヤル キール・ロワイヤル ユニット- ゴーレム 使用コスト:白1無2 移動コスト:白1無1 パワー:3000 スマッシュ:1 クイック 進撃- [緑2] (あなたは、このカードの移動コストを支払うにあたり、追加コストとして[緑2]を支払ってよい。 そうした場合、その移動でこのカードがスクエアに置かれた時、以下の効果を誘発する。) 『あなたは自分の山札の1番上のカードを、持ち主のエネルギーゾーンにフリーズ状態で置く。』 進撃ユニット。 あらゆる点でローゼンリッターと相性が良い。 相手の展開速度にもよるが、後々の為に何とか2回ぐらいは進撃しておきたいところ。 収録セット サード・センチュリー ベーシックパック(097/200 レア) イラストレーター Ein? 種族 ゴーレム 能力 進撃
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発売日 2022年3月25日 ブランド Whirlpool タグ 2022年3月ゲーム 2022年ゲーム Whirlpool キャスト 北大路ゆき(御厨恋),澤田なつ(りな),東シヅ(橘シャロン),小波すず(ルチア=ヴァリニャーノ),六条太助(黒屋恭介),くすはらゆい(学園長),佐藤涼樹(ポチ川先生),月黒斗夜(イノリ) 音声協力:神宿太兎,富永修平,田蒲谷糀,プル斎藤,Ash,香芝りょう,高好真琴,凩慈雨,乙葉のの,三ヵ崎める,金森悠希 スタッフ 原画・キャラクターデザイン:水鏡まみず SD原画:みるくぱんだ 企画:芦井ナオ シナリオ:近江谷宥 CG監修:EorX CG彩色:EorX,阿部四百,蒼都かりん,やなせあき,株式会社BraveryStudio ミニグラフィック:S.C.レボリューション インターフェースデザイン:クラスレーベルデザイン 背景:アトリエ空機関 BGM:solfa ムービー:癸乙夜(Mju z) 音声収録・キャスティング:株式会社キューブ スクリプトエンジン:YU-RIS スクリプト:ほっしー ロゴデザイン:クラスレーベルデザイン WEB:段林 パッケージデザイン:株式会社グッドクーツアソシエイツ 広報・営業:アラガー 営業協力:株式会社ラッセル デバッグ:Whirlpool All Staff アシスタントディレクター:シャイとり。 ディレクター:ス★シ プロデューサー:アラガー 販売:株式会社トラスロッド・ジャパン 企画・制作:Whirlpool OPテーマソング 「Gift ~the reason you are~」 歌唱:Ceui 作詞:永原さくら 作編曲:青木宏憲(HANO) Strings Arrangement:山本慶太朗 EDテーマソング1 「祈り」 歌唱:薬師るり 作詞作曲:薬師るり 編曲:根本克則(KParaMUSIC) EDテーマソング2 「テルミナリア」 歌唱:solfa feat.霜月はるか 作詞:天ヶ咲麗 作編曲:橋咲透
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日常会話 通常 恋人時、結婚後 デート
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1-136 1-184 1-220~221,223
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バターン! 豪快に改札口がシャットアウトする。 クリスマスの予行演習とばかりに街を照らすルミナリエを見に行こうとする人の波の中。 「え?何で?イコカのチャージは昨日したのに何で?」 ポートアイランドの真ん中あたりにあるポートライナーの中枢駅。交流特区であるポートアイランドから大橋の向こうへと通じる道の一つ。 その道半ばに歩を止められたエルフの少女…ではなくオトコノコのサツキ。ツインテールを振り乱しながら狼狽えている。 「サツキ様、改札のモニターを見て下さい。“犯罪係数オーバー”と表示されていますね?罪人は大人しくお帰り下さい」 「ひっひどいじゃないか!あたしはまだ実刑もらったことなんてないよ?!」 「あっでもこの前留置所のお世話になっていましたよね先輩。公園で青姦にトライして猥褻物云々で取り調べとか流石です!」 「サツキ様、何も実刑じゃなければ良いという訳ではございません。大学構内での淫売行為や実験室での淫らな自撮りとその背信…もとい配信行為。 特区に入るにあたって説明を受けましたでしょう?犯罪の累計値が一定以上になると特区から出ることができません、と」 「ぬっく…」 「市のHPから住民票のコーナーに行って番号入力すると今現在の犯罪係数が分かるようになってますよ?」 「じゃあスマホでチェックできるね。なになにどれどれ… うわっ、一線越えちゃってる!」 「サツキ様、社会奉仕などのボランティア活動を行えばある程度は係数を下げてもらえますよ」 「なんだってー?奉仕なら得意だよ!今からやっちゃおう。クリスマスまでには通過できるようにならないと!」 「あ~先輩、残念ですけど係数の更新は月の初めです。なので奉仕活動しても来月まではどうやってもバターンされちゃいます」 「サツキ様、そもそも奉仕の意味を履き違えてそうですし。まずは勉強からですね」 「メノー!早くしないとモノレールがいっちゃうよ!」 「そんなに急がなくても次の電車に乗ればいいだろ。 えぇとモトコーで加工油と鉄器買って、その後にワナヴァンのリクエストでイエサブで城プラモデルか」 「サクっと買い物終わらせないとルミナリエが始まっちゃう」 「えっ?えぇ…あの人混みはきっついわ。行くのかよ」 「行くの!」 「コラ!そこの学生!柵を乗り越えたら犯罪ですよ!」 「うわっ見つかった!」 「だからよそうって言ったのに。成績赤点まみれ“学生の本分不履行”で改札通過できないのは自業自得だよ」 「だ、だから期末試験にむけて、べ、勉強しよう」 「ぬっく…とっ捕まったら元の子もねぇし、しょうがねぇか」 「騒がして済まなかったなエルフの婦警さんよ。さぁ坊ちゃんのお誘いだ勉強会だ」 「管理された社会というのもナニだけど、本人次第だから仕方がないか」 「そうですよ先輩。今年は家ナリエで我慢しましょう」 「家での乱交をお望みのようですね、メス犬」 神という規範を植え付けられた種族。それらが神の手の届かない世界にやってきてどのような変化を起こすのか… それが果たして神の思惑の範疇なのかそうでないのか、ふふふ、興味は尽きないね この世界での生活は刺激に満ちている 「だからと言ってハメを外してハメまくるのは人としてどうかと思いますよ、サツキ様」 「ちょっと心を読まないでくれるかな?クーリエ」 冬本番、クリスマスを前にして人々の悲喜こもごもも盛り上がってくるのであった。 スレネタを膨らませてみました 問題を起こしそうな人は止められても仕方がないか。挽回の機会があるのは救いか -- (名無しさん) 2016-12-12 23 11 42 高度な管理システムでバターン!吹いた -- (名無しさん) 2016-12-13 21 51 38 世界樹の影響圏内から離れるとエルフに変化が起こるん? -- (名無しさん) 2016-12-13 22 55 04 実際のルミナリエはクリスマス前に終了しちゃうんだよね。イレゲ世界では交流の灯とかでクリスマスも輝いているといいなぁ -- (名無しさん) 2016-12-19 08 37 58 単純にカップルが親密になる機会が増えればそれだけ交流も人口増加にもつながるわけで -- (名無しさん) 2016-12-20 22 03 36 名前 コメント すべてのコメントを見る
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エルミナージュ異聞 アメノミハシラ エルミナージュ異聞 アメノミハシラID+ゲーム名 ID+ゲーム名 _S ULJM-06141 _G Elminage Ibun -Ame no Mihashira-
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【種別】 フレイムヘイズ 【初出】 III巻(称号のみ。名前はV巻) 【解説】 『万条の仕手』(ばんじょうのして)の称号を持つ、“夢幻の冠帯”ティアマトーのフレイムヘイズ。炎の色は桜色。 強力な女性のフレイムヘイズであり、シャナの育ての親の一人で、フレイムヘイズの中でも指折りの猛者。 中世の『大戦』での英雄であり、古い“徒”にとって死の代名詞とも言われた。 中世の『大戦』以降の数百年間は、二代目『炎髪灼眼の討ち手』育成のために姿をくらましていたが、最近になって再び表の世界に復帰した。 現在では、“徒”の討滅に力を注いで数百年のブランクを覆す名声を再び確立し、“徒”絡みの事件の事後処理(情報操作など)に関しても有能極まりないと評判が高い。 着ている給仕服はシャナを育て始めた頃に、自分の世話係を模して着る様になったものである。シャナを育て終わった後も、意外な機能性の高さを気に入りそのまま着ていた。 「~であります」という独特の話し方と、能面のごとき無表情が特徴。 この話し方は元々ティアマトーの口癖であり、それを一般的なフレイムヘイズの語り口調と勘違いしたためのようだ。 ヴィルヘルミナはこの手の勘違いをメイド服やチャイナ服でもしていた。 復讐ではなく、情の為に動く稀有な存在でもあり、気性の荒いフレイムヘイズの中でも心身共に冷静であるが、激しい感情もかなり持ち合わせていた。 如何なる理由があろうと貫いた自説を一切曲げぬ頑固な面もあり、隠し事が大変下手な一面もあった。 またアラストール以上の親馬鹿でもあり、シャナの一言に過剰に反応し、厳しいことを言われるとへこみ、少しでも頼られると思わず鉄面皮が崩れる程に幸せを感じる。彼女の事に関しては保護者欲剥きだしで感情的になる場面が多々ある。 マージョリー・ドーとは、昔馴染みであり飲み友達。彼女を相手にくだを巻き、愚痴をこぼし、泣きながら酒を飲むことがある。 ぶつ切りチーズを肴にワインを飲むのが、密かな楽しみであるようだ。 他の知己としては、ゾフィー・サバリッシュ、『輝爍の撒き手』レベッカ・リード、ヒルデガルド、ナム、季重、虞軒、ピエトロ・モンテベルディ、“螺旋の風琴”リャナンシーなどがいる。 人間時代のことは未だに不明。ティアマトーが「姫」と呼んだ事、生まれ育った場所で覚えた音曲に賛美歌と並んで宮廷恋歌を挙げていることから、一国の王女であったと思われる。オランダの郷土料理パンネンクックが好物であるという描写があり、オランダ出身である可能性が高い。 城砦型宝具『天道宮』にいた頃は主に『炎髪灼眼の討ち手』候補の世話と、『天道宮』の保守整備を担当していた。 家事全般に加え、工作や工事工法などに精通する有能さを持つが、唯一料理だけは苦手。 本人にもその自覚はあるが、向上心はない。得意料理はサラダと湯豆腐。 意外と迂闊なところもあり、階段から転げ落ちたり、料理中に火傷したり、工事中に埋まったりしてシャナを泣かせたこともあったらしい。 戦闘時にはヘッドドレス型の神器“ペルソナ”を仮面へと変えて装備し、仮面の端から吹き出す鬣のように幾条にも伸びる無数の白いリボンを操り戦う。全力状態では『万条の仕手』の称号の通り、まさに万に匹敵する無数のリボンが繰り出される。 ヴィルヘルミナの意思により自在に動くリボンは、絹のようなしなやかさを持ちながら、鋼鉄に勝る硬度へと変化させることも可能で、それ自体での刺突や締め付けに加え、リボンを紡ぐことで、盾・剣山・アンカー・偽装のように様々な技を使ったり、反射や爆破や強化の自在法を織り込むことで変幻自在な技法を見せ、多人数戦でのサポートにも長ける。 また、「戦技無双の舞踏姫」と称される戦闘技術を持ち、常人を超越する器用さと機械に勝る精確さから繰り出される技術により、自身の力をほとんど使わずに相手の力を利用して受け流し跳ね返すことに優れている。ことその技術においては、「戦技無双」の名の通り、並び立つ者は存在しない。 その戦技を用いた近接戦闘に卓越しており、自身も卓越した剣士である“壊刃”サブラクをして「格闘の技巧においては間違いなく最高に位置する存在」とまで言わしめる程。その技巧は剣術に優れたシャナを赤子のようにあしらい、サブラクの剣の怒涛、イルヤンカの『幕瘴壁』や大規模なカムシンの技、シュドナイの大密度の剛槍すら受け流し、単純な力任せの攻撃は一切通用しない。また、イルヤンカ討滅後には連戦にもかかわらず暗殺に優れたチェルノボーグまでも討滅している。 しかしそうした最高クラスの格闘能力を誇る反面、大威力の攻撃や広域に渡る“殲滅技”など、火力・破壊力には欠けている。そのために高い耐久力を持つ敵や、撹乱戦法を主とする相手との真っ向勝負は苦手とする。 また、“虹の翼”メリヒムの『虹天剣』のような、触れるもの全てを問答無用で消し飛ばす破壊力を持った攻撃の前には、為す術がない。 その他、独自の自在法として、ミイラ男の様にリボンで全身を覆うことで気配を完全に遮断した隠密行動が可能。しかしこれは力の消費が激しく、長時間は使えない。 後に『天道宮』で次代の『炎髪灼眼の討ち手』に討ち滅ぼされることになる“紅世の王”、“虹の翼”メリヒムに思慕の念を抱いていた。『大戦』時に貴族風のドレスを着用していたのも、彼からは相手にされる事はないと理解していながらも足掻いた結果である。 XIV巻でシャナに「悠二に告白すると」と聞いてかつての自分のように好きな相手に振り向いてもらえない辛さを味わってほしくない思いから、一度は反対している。 しかし、自分と同じ思いを知ったのは吉田一美の方であった。 フレイムヘイズでありながら彼の心を得た先代『炎髪灼眼の討ち手』マティルダを探ろうとして共闘し、その事で諍いを起こした事もあったが、いつしか彼女と無二の親友となり、互いに補い合い支え合う相棒となった。 彼女と組んでの仕事の中には、“徒”の運び屋集団[百鬼夜行]をマティルダと二人であと一歩のところまで追い詰めるが、逃げられてしまうという一件もある。 『大戦』当時はマティルダと共にフレイムヘイズ兵団の切り札の一人として活躍し、メリヒムを含む[とむらいの鐘]と親友への想いの板ばさみになりながらも戦い続け、主に『両翼』が左“甲鉄竜”イルヤンカと鎬を削りあい、最終決戦では討滅した。 マティルダが死んだのち、彼女との約束を果たすため、『天道宮』へと姿を消し、“天壌の劫火”アラストールの新しい契約者を育て上げるための活動を始める。 それから何百年もの時を費やして新たな契約者を育て上げたのち、新たな『炎髪灼眼の討ち手』に対して『憎み』『許し』『愛した』との三つの感情の整理の為から、しばらくの間を置いて、フレイムヘイズとしての活動を再開する。 本編開始の二年程前、イタリア・ジェノヴァで知己の一人であるピエトロ・モンテベルディからの依頼を受けて、香港でマージョリー・ドーと再会した後、中央アジアでかつて取り逃がした“徒”の運び屋集団[百鬼夜行]を追っていたところ、サブラクが『約束の二人』のために張った罠にかかり、瀕死になってしまう。 そこをフィレスとヨーハンに助けられてからは、サブラクを退けながら共に旅をしていたが、再三に渡る襲撃により遂に本編開始の少し前に彼に敗れ、フィレス達とは戦闘中に散り散りに別れることとなってしまう。 別れ際に、彼女はティアマトーと二人、ヨーハンの変異する様を目撃し、それをフィレスに知られないようにと、(おそらくは)彼女より先に見つけようと『零時迷子』を探していた。 III巻の少し前では、“愛染の兄妹(ソラト&ティリエル)”及びシュドナイと香港で接触しているが、シュドナイの手はずによって逃げられてしまう。 七月、教授らの起こした一連の騒動の後片付けの陣頭指揮を執る為に、外界宿から御崎市に派遣され(彼女が来たのはマージョリーの指名による)シャナと再会する。 悠二と出会った彼女は、シャナの変化の要因を取り除き、そして『零時迷子』を無作為転移させるために二度彼を襲い、二度ともシャナの妨害を受けるも、大戸ファンシーパークでは圧倒的な戦闘力で終始彼女を圧倒する。力による支配で日常に惹かれるシャナの心を折ろうとするも、『日常』を得ても変わらないシャナの心と言葉、不意打ちの悠二の『吸血鬼』の一撃で気絶し敗北する。それ以降は悠二を破壊することは断念するが、悠二に対しては悪感情を抱き、悠二が名付けた「シャナ」というあだ名も嫌っていた。XXII巻の終盤、新世界へ旅立つ直前に至って、ようやく『炎髪灼眼の討ち手』の少女をシャナと呼んだ。 十二月二十四日、“壊刃”サブラクの御崎市襲来時には、彼の初撃を回避して単身時間稼ぎのために挑み、最終的にヨーハンによる『スティグマ』破りの自在法と、サブラクの正体と対処法を見抜いた悠二の作戦を、シャナ、マージョリーとの連携によって実行し、共に勝利。フィレスとヨーハン、ヴィルヘルミナにとっては雪辱を果たす形となった。 シャナと共に、御崎市の平井家に滞在していたが、一月初頭に襲来した“祭礼の蛇”坂井悠二にシャナを拉致され、その奪還作戦を実行するために知己の討ち手たちに参加協力要請をしたがことごとく断られ、単身での奪還作戦実行を半ば覚悟していたが、出発前日にカムシンとレベッカ・リードの協力を得られて、士気をいくらか取り戻した。 その翌日、吉田一美や田中栄太やマルコシアスに見送られて、カムシンと共に御崎市を出発した。 レベッカとの合流後は、日本近海に水没していた『天道宮』を発見して中に入り、奥にある『カイナ』を操作して『天道宮』を浮上させる。そして、『星黎殿』内部に繋がる通路が修復する距離まで『天道宮』を接近させた後、修復した通路から『星黎殿』に内部から侵入する。 そして事前の打ち合わせ通りに、気配隠蔽の装束を纏って単独でシャナを奪還するために機密区画である岩塊部に潜入する。近づいてくる“徒”を討滅・回避しながら進む内に、「とある部屋」で旧友であるリャナンシーの存在の断片と遭遇し、この先には進まないよう説得される。しかし、リャナンシーの僅かな友誼によって『祀竃閣』へと通じる通路に密かに誘導されて、破壊された『祀竃閣』に辿り着く。そこでひっくり返っていた『ゲーヒンノム』を置き直して操作し、シャナや周辺の状況を知り、『星黎殿』に近づいていたフレイムヘイズ兵団を援護するために、『ゲーヒンノム』を使って『星黎殿』を直衛軍に落下させて大打撃を与える。 そしてシャナと再会。レベッカとカムシンに合流して情報交換を行った後、「悠二を追う」と宣言したシャナに同意し、シャナたちと共に『神門』に突入する。 『詣道』の途中では、待ち伏せていたサブラクと遭遇し、シャナを一人先に行かせて自身はレベッカやカムシンと共に交戦を開始する。 一切の油断を捨てたサブラクの作戦と新たな自在法『スティグマータ』により三人とも負傷し、敗北は時間の問題となっていたが、それでも時間を稼ぐために戦闘を続行し続けていた。 しかしその最中、『詣道』を遡ってきた“祭礼の蛇”神体を見て、かつてない衝撃に呑まれ隙だらけになったサブラクに対して総攻撃を加え、何の対処もせずにまともに食らったサブラクを両界の狭間へと落として命を拾い、サブラクとの決着をつけた。 後シャナと合流し、“祭礼の蛇”本体の上に飛び移り、お互い満身創痍の状態のカムシンと共にシュドナイと交戦。色付く影達の援護と相手が全力を出せぬ事を利用して辛うじて生き残る。 『詣道』を抜ける寸前、色付く影達の助力でその場を離脱し、“祭礼の蛇”本体たちより一足早く『神門』を抜けてこの世に帰還した。 “祭礼の蛇”が復活したことにより“徒”達の士気が大きく上昇し、二度の大命宣布まで為されたことでフレイムヘイズ兵団は瓦解し、危機的状況に陥ることになる。 シャナとレベッカ、カムシンと共に総指令ゾフィーの元へ指令を仰ぎに駆け付けた結果、シャナとヴィルヘルミナとセンターヒルの3人でシュドナイの足止めを決行。先代『炎髪灼眼の討ち手』に負けず劣らずの最強格のフレイムヘイズ達すら凌駕するシュドナイを相手に多くの犠牲を払いながらも、撤退戦である『引潮』作戦を成功に至らせ、キアラとサーレに回収されてシャナやマージョリーと共に戦場から脱出した。 以後、シャナ一派の一員として香港を経由してニューヨークへ至り、『大地の四神』へ同行を懇願したが彼女の言葉は彼らに届かず、シャナの言葉をもって『三神』の同行が決定する。 御崎市決戦では、市の南部から“ゾリャー”に乗って突入。阻もうとしたオセをシャナが『審判』と『断罪』により撃ち払い、市中央部の『真宰社』に到達する。 キアラやサーレと別れ、『真宰社』最上部にて、シャナとともに“祭礼の蛇”坂井悠二、シュドナイと交戦に入る。 マージョリーが戦場に現れてからは、[百鬼夜行]に連れられて戦場を離脱した『約束の二人』を(ティアマトーの後押しもあって)追っていき、際どいところで助けに入った。 彼女が[百鬼夜行]についていたからこそ、鉄巨人の自爆の際にカムシンは無茶な逃がし方をすることが出来た。 そして、誕生した『両界の嗣子』ユストゥスのことをヨーハンからの遺言で託され、彼を新世界『無何有鏡』で養育するため、『天道宮』に搭乗して『天梯』を通って新世界へ旅立った。 新世界へ渡り来てから一年後の春、ユストゥスの養育をしながら時折『天道宮』を訪ねて来るシャナとレベッカに新世界の様子を聞いていた。また、坂井悠二の話題が出ると機嫌が悪くなる点は相変わらずである。 【アニメ版】 基本的には性格は同じだが、料理を他人と一緒に食べる楽しさを知らなかったり、料理への向上心を僅かながら見せたりしていた。 大きく違うところとしては、戦闘があげられ、アニメ第一期では“ペルソナ”の仮面の形状が違ったり、第一期・第二期通して、アニメの表現の限界からか相手の力を利用した戦技無双の投げ技は見られず(シュドナイの攻撃も真正面から放たれたにも関わらず、リボンの盾で受けとめて当然のごとく破られている)、硬化させたリボンを手で持って戦ったり、仮面を付けたり解いたりを繰り返すなど、『万条の仕手』として在り得ないような戦いも見せた。 上記のように、アニメでは戦技無双の実力が発揮されておらず、またアニメオリジナルの戦いでベルペオルに敗北したりと、戦闘に関しては不遇な面が多かった。 ストーリー面の改編としては、原作IX巻でのシャナとの戦闘がカットされていることなどが上げられた。 アニメ第3期では、第16話を除いてほぼ原作通りであった。 【由来・元ネタ考察】 「ヴィルヘルミナ(Wilhelmina)」の名を持つ著名人には、オランダ女王ヴィルヘルミナ(Wilhelmina Helena Pauline Maria、生没年1880年-1962年、在位1890年-1948年)がいる。名の語意は、古ドイツ語で、「意志」-「兜」とされる。 「カルメル(Carmel)」は、パレスティナの聖地カルメル山、もしくはそこから派生したカルメル会修道会ではないだろうか。カルメル山は、『旧約聖書』において、預言者エリヤがバールの予言者に勝利した地であるとされる。 「条」は細長くのびるものを数える言葉で、この場合神器「ペルソナ」のリボンのことであろう。また、「仕手」は巧みに行う者、または能や狂言の主役という意味がある。 称号全体で「数多のリボンを巧みに操る踊り手」という意味だと思われる。「戦技無双の舞踏姫」とも呼ばれる彼女の超絶的な技巧と踊るような美しさを表す称号である。 【コメント】 ☆『儀装の駆り手』カムシンと比べて、どっちが強かったのかな。 ☆2011年2月10日発売の電撃文庫MAGAZINEでの原作者といとうのいぢへのインタビューで、ヴィルヘルミナには死亡フラグが立っているようだが、ある程度のケアは考えていると語られていた。 ☆外伝漫画『Eternal song ‐遙かなる歌‐』のカバー裏ネタでは、セーラー服姿の色気担当役となった。 ☆[とむらいの鐘]の『九垓天秤』ウルリクムミやジャリやフワワやニヌルタやソカルやウルリクムミの副官のアルラウネや[宝石の一味]の“瓊樹の万葉”コヨーテやイナンナやフックスやイナンナや[革正団]のサラカエルやドゥーグや[マカベアの兄弟]のダーインとも絡んでいたら面白そうだったのにな。 ☆番外編『しんでれらのしゃな』では、シンデレラ(シャナ)の意地悪な姉の一人として登場している。 ☆番外編『かぐやひめのしゃな』では、4話の鶴の恩返しで鶴として登場している。 ☆番外編『おじょうさまのしゃな』では、トーテングロ家の女中長として登場している。 ☆番外編『さんじゅうしのしゃな』では、ヴィルヘルミナ・トレヴィル銃士隊長として登場している。
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翠玉の勇者の異名を持つこの私の手によって、悪しき存在は全て浄化させます!! エメラル氏のオリジナルキャラクターの一人。ヴェールミント王国に仕える女勇者。ヴェールミント王家出身の天才勇者であり、魔法と剣の才に長けており、特に魔法と剣を合わせた魔法剣は異世界アークミールでは使い手がほとんどいないとされている。優しい性格で、困った人は放っておけず、どんな些細な事であろうと必ず助ける清く正しい心の持ち主。その一方で、他人を傷つける相手には容赦せず、全力で相手をする。用事の無い時は動物と戯れており、特にウサギと戯れている時がふわふわもこもこしていて幸せだと言う。ネイ達の住む異世界アークミールを襲った大魔王グラキエス率いる魔王軍を相手に戦い、再び異世界アークミールに平和をもたらした英雄となった。現在はヴェールミント王国で平和に暮らしている。 プロフィール 身長 160㎝ 体重 52㎏ 誕生日 5月4日(みどりの日) 血液型 AB型 年齢 18歳 一人称 私 胸のサイズ Cカップ 趣味 ウサギと戯れる事 出身地 異世界アークミール・ヴェールミント王国 所属 ヴェールミント王国軍 種族 アークミール人 属性 風 好きなもの 野菜ジュース、ウサギ 嫌いなもの 発酵食品 イメージCV 石原夏織 初登場作品 エメラル氏がノートに描いた漫画(2013年頃) 武器 聖剣エメラル ヴェールミント王国に伝わる聖剣。緑色に美しく輝いている。 魔法 ウインド 下級風魔法。真空の刃で相手を斬り裂く。下級の魔法である為、現在は使用していない。 エルウインド 中級風魔法。強い真空の刃で相手を斬り裂く。中級の魔法である為、たまに使用する。 ギガウインド 上級風魔法。強力な真空の刃で相手を斬り裂く。 エクスカリバー 最上級風魔法。想像を絶する威力の真空の刃で相手を斬り裂く。その強力さ故に多用はしない。 特技 真空斬り 竜巻の力を借りて斬りかかる。 空裂斬 空を裂く斬撃。 裂空斬 風移動をしつつ、空から急降下して相手を斬りつける。 かまいたち 真空波の下位互換。現在はほぼ使わない。 真空波 真空波を放って攻撃する。 風移動 風に乗って高速移動するネイの固有技能。 必殺技 テンペストソード 風の力を纏って相手を斬り裂く大技。 アニマテンペストソード この世に住む全ての命の息吹を借りて放つ究極奥義。大魔王グラキエスを倒した。
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シーン2 「アミナス山頂」 暗闇の夜。 馬車から降りたイルドルフを土砂降りの雨と叩きつけるような風が襲う。 聖都から離れたアミナス峠の山頂は、灯り一つ無い。 目を開けるのも困難な風雨だが、イルドルフは対峙するフード姿の四人の距離がはっきりと分かった。 四人とも、己の潜在的な戦闘能力を隠そうとしていない。 イルドルフは、濃厚な重圧が支配する空間に足を踏み出す。 「この私を・・・」 ぬかるむ地面に革靴を沈めながら、イルドルフは静かに問いかける。 「イルドルフと知ったうえで、この場所にいるのだな?」 「もちろんです。法王庁第七課課長イルドルフ司祭」 フード姿の一人が、一歩前進しながら答えた。 それだけで、イルドルフを包む重圧が一段と濃くなる。 「一年前、あなたとあなたの率いる第七課には、大変お世話になりました」 口調こそ礼節をなぞったものだが、フードの下の口元は、笑いの形に歪んでいる。 「だからこそ、イルドルフ様には、直接挨拶にあがりました」 女の細い指が、ゆっくりと顔を覆うフードをはずす。 壮麗な美貌と、闇夜でもはっきりと分かる輝くばかりの銀髪が、こぼれた。 「ああ・・」 馬車の小窓から様子を伺い、練成印がいつでも組める準備をしていたキスリングが、悲鳴にも似た声をもらした。 「どうした、お嬢さん?」 愛用の旧式ライフルを構えていたベルンが、キスリングに振り見向いたが、その皺が刻まれた顔が曇る。 キスリングは、暗闇でもはっきりと分かるほど脅えていた。 血の気の引いた頬。 練成印を組む手と、国家第二階位の証である‘銀枝の紋章’が刺繍されたローブに身を包んだ細い肩が、小刻みに震えている。 「どうした!?しっかりしろ!」 ベルンの叱咤の声も、キスリングの耳には届いていなかった。 「あれは・・・」 キスリングは、思い出す。 一年前、の夜を。 ‘法王庁の最も長い夜’と呼ばれている夜を。 キスリングの生涯で、最も大切なものを失ったあの夜を。 錬金術師協会本部の賢者の塔。 待機を命じられていた自分を含め十数人の錬金術師たちは、塔の屋上へと駆け上がった。 敬愛する師の命令を初めてやぶり、月夜の屋上へと駆け上がったキスリングの目に飛び込んできたのは、国家第一階位の導服を赤く染め、倒れ伏した師の姿だった。 そしてその傍らに佇む、銀色の‘闇’。 「・・・逃げて」 顔を上げると、キスリングは、馬車の小窓に倒れ掛かるように身を寄せる。 もう二度と、自分の目の前で、大切なものを失いたくなかった。 「逃げて、イルドルフ様!」 キスリングの悲痛な叫びは、豪雨と暴風に消され届かなかったのか、イルドルフの広い背は微動だにしなかった。 「直接お会いするのは、これが初めてですわね」 フードをはずすと、吹き荒れる風雨が美貌の上で銀髪をかき乱す。 「・・・‘逆十字’」 闇夜でも艶やかに輝く銀髪の下に刻まれた紋章が、イルドルフに感情を抑えた声を吐き出される。 「‘彷徨える逆十字団’の‘銀水晶’と申します。・・・お目にかかれて光栄ですわ、イルドルフ司祭」 「生きていたか、‘No2’。すると後ろの者達は・・・」 「新生逆十字団の新たな死徒ですわ」 銀水晶の含みのある声に、背後に控える三つのフードが揺れる。 笑っているのだ。 銀水晶の顔にも、微笑が浮かぶ。 「お聞き下さい、イルドルフ様」 舐め回すような視線と供に、豪雨の中、銀水晶は高らかに宣言する。 「我ら逆十字団は、くだらぬ弱き世界を我がもの顔で統治してきた法王庁を、‘逆十字’によって裁きます。 あと半年のうちに法王庁は、‘逆十字’によって裁かれ、焼かれる‘審判の日’を迎えるでしょう」 「やってみるがいい、逆十字団。お前たちが思っているほど、法王庁は脆弱でも欺瞞に満ちているわけでもない」 傲岸にして不遜な銀水晶の言葉を、イルドルフの静かな自信が受け止める。 「信念と志を持つ者。道は違えても、志の根底を同じくするものは大勢いる。お前の言う‘くだらぬ弱き世界’で精一杯生きている人々を守ろうとする者は、法王庁にも、法王庁の外にも大勢いる。 その一つ一つは、‘逆十字’如きに裁けるものではない」 即座に返答したイルドルフに、銀水晶は胸中で賛辞を贈る。 イルドルフの言葉は、虚勢や理想論ではなく、本物の自身が込められている。 事実、イルドルフ率いる第七課は、一年前に‘全てを知るもの’を筆頭とした旧逆十字団を退けている。 だからこそ、直接会いに来た。 「言いたいことはそれだけか、銀水晶?」 「いいえ、はじめに言ったでしょう。今日は挨拶にあがったと」 「確かに」 豪雨の中、イルドルフに向かい、ゆっくりと近づく。 型も、間合いも考慮していない、無防備な歩き方だ。 「では、させていただきます、イルドルフ様」 闇の中でもお互いの表情が識別できる距離まで近づくと、しな垂れかかるようにイルドルフに身を寄せる。 「・・・あなたへのお別れの挨拶を」 囁くような声が届くのと同時に、銀水晶の右腕に形成された‘夢幻刃’が、イルドルフの左胸に伸びた。 銀水晶の指先に、針の先程の粒子が灯る。 理論上、『物質界の安定は不可能』とされた多元粒子が、銀水晶の体内に埋め込まれた『永久動力供給機関‘銀水晶’』によって固定化され、硬質な輝きを放つ‘夢幻刃(フェアリーテイル)’を形成する。 上位粒子で形成された、物質界のあらゆる存在を切り裂く‘夢幻刃’を銀水晶は、イルドルフの左胸に滑り込ませた。 「‘銀水晶’よ。一つだけ言わせてもらおう」 イルドルフの発した声は、依然として落ち着きに満ちたものだった。 ‘夢幻刃’が、左胸を貫く直前で動きを止めている。 「甘く見るな」 イルドルフの右腕に握られた短杖が、‘夢幻刃’を押さえ込み、微動することも封じている。 銀水晶は、僅かに眼を細める。 「甘くみているのはどちらかしら?新生逆十字団は、不完全な‘No1’に率いられていた以前の逆十字団とは違うわ」 銀水晶の嘲笑に、イルドルフは僅かに眼光を細く絞った。 呼吸をする間も無く、銀水晶の左腕の手刀が喉元へと伸びる。 「さよなら、イルドルフ」 「遅い」 イルドルフはぬかるむ足元に体を滑らせるよう避けると、その勢いのまま足蹴りを放つ。 軸足を払われ、転倒する銀水晶にイルドルフは短杖を振り下ろす。 「子供だましね」 眼前にかざした‘夢幻刃’が短杖と交差した瞬間、二人を中心に、水滴が波状に飛び散る。 「おおお!!!」 イルドルフの魂迫の叫びと供に、短杖を握った右腕の袖が吹き飛び、光り輝く紋章が現れる。 紋章の発光が短杖を包み込むと、輝きそのものが凝縮され‘夢幻刃’の表面に、稲光の様な皹が走る。 「‘夢幻刃’が!?」 直後に無数の氷欠片のように中空に散った。 「・・・砕けた」 銀水晶は、初めて動揺に近い表情を見せた。 転倒した泥の中で、転がるようにして距離をとろうとする。 同時に静観の構えを取っていたフード姿の三人が一斉に動き始めるのを、イルドルフの視界の端が捉えた。 銀水晶を仕留めようとすれば、三人に対し側面を晒す事になる。 「だが・・・」 今のタイミングならば、銀水晶に致命傷を負わせることは十分に可能だ。 イルドルフは迷わず、追撃に移る。 フード姿の三人から放射される重圧が一段と濃くなり、そして、イルドルフの足元に側面からの着弾により爆ぜた。 「これは!?」 土砂と供に後方に吹き飛ばされながらも、イルドルフは、爆発はベルンが使用する炸裂弾によるものである事を確信する。 突如間合いの範囲外に外れたイルドルフに、フード姿達の動きが一瞬止まる。 「‘威褄の奔流、硬堅の賢者の名を持ち、四界の理を示せ’」 馬車の車軸の音と供に、キスリングの練成詠唱が響くと、フード姿達の足元の土砂が幾重にも絡まりあいながら‘檻’を形成する。 「イルドルフ課長!」 レスターが叫びながら馬車を牽引する二頭の馬を、片膝をついたイルドルフの脇へと向かわせる。 「せいっ!」 馬車から半身を乗り出したベルンが、イルドルフの腕を掴み、強引に馬車の内部へと引き釣り込む。 馬車は速度を増し、豪雨の中を麓へ向かい疾走する。 「ご無事ですか、イルドルフ様!?」 ずぶ濡れのイルドルフの体に、キスリングが乾いた布を当てる。 「ああ、問題、ない」 イルドルフは答えたが、右腕の根本を抑え、その体は小刻みに震えていた。 「見せてみろ」 「平気だ」 イルドルフの答えを無視し、ベルンは強引にイルドルフの右腕を取る。 「ぐっ!」 「きゃっ!」 苦悶の息がイルドルフの喉から漏れ、キスリングが息を飲む。 焼けた鉄板を押し付けられた様に右腕手首の‘マトレイヤの紋章’付近が爛れているだけでなく、イルドルフの全身は激しい倦怠感に支配されているのも分かった。 「年甲斐もなく、無理をしたからな」 顔を顰めながらも、イルドルフは笑った。 「逆十字団の銀水晶。刺し違えても仕留めたかったが、この様だ」 「そんなに命を粗末にしたいのか?」 イルドルフの腕を放し、愛用のライフルを手に取ったベルンが発した声には、抑揚というものがなかった。 「‘マトレイヤの紋章’は、お前さんにしか適合しなかった‘アーティファクトの効力を増加、拡大させるアーティファクト’だ。だが、発動の際には、お前さんの体が極度の負荷に晒される。・・・過去の過度の使用が原因でな」 ライフルに炸裂弾を再装填しながらのベルンの声は、更に低くなった。 「まして先ほどの使い方、銀水晶の‘夢幻刃’が砕ける前に、お前の体が焼き切れるところであったぞ。強行と無謀を穿き違えるな、イルドルフ。・・・そんなに命を粗末にしたいのか?」 対するイルドルフの応答は、素っ気無いものであった。 「自分の命の使いどころは、自分で決める」 「愚か者!!」 ベルンの一喝が、馬車の内部に響いた。 「お前が良くても、残されたものはどうなる!お前を必要としているものはどうなる!お前が交わした誓いはどうなる! お前は、逆十字団程度で、その身に背負ってきた大切な物を下ろすつもりか!?」 普段の好々爺然とした立ち振る舞いからは、想像もつかないベルンの激昂に、キスリングは驚いたが、同時に納得もいった。 事情を知っていたら、感情を爆発させていたのは、キスリング自身だったかもしれない。 座席の下から薬箱を取り出しながら、精一杯、落ち着いた声を出す。 「戦うな、とは言いません。逆十字団を阻止したい気持ちは、私たちも一緒です。麓までいけば聖輪騎士団と合流できます。それからでも遅くありません。手勢を整えてからでも間に合います。・・・‘志を供にするものは、大勢いる’、違いますか?」 「・・・そうだな、すまない」 イルドルフは眼を閉じ、頭を下げた。 ベルンとキスリングは顔を見合わせ、安堵感の含んだ笑みをもらす。 「お話がまとまった早々で申し訳ありませんが・・・」 御者席から、小窓を通じてレスターが視線を馬車の背後に向ける。 「追手ですぜ」 >シーン3へ続く