約 3,257,595 件
https://w.atwiki.jp/dh_bag/pages/30.html
流血少女・プロローグ ――私たちの学園は呪われてる。 どうか、みんなを助けてください――。 そう少女は言い残して力尽きた。 校門まで続く流血の跡が、少女の傷の深さをうかがわせる。 「いったいどうするよ?」 一人が皆の顔を見る。 少女の身なりを見るに、他校の生徒であろう。だが、少女の着ている制服は、羅漢のものとも違う。彼ら希望崎の生徒とは縁があるとは思えない。 少女は突然、この希望崎学園へと現れた。それも全身ぼろぼろで、大量の血を垂れ流しながら、どこからか現れた。 希望崎学園は騒然となった。ハルマゲドンの幕開けだと大騒ぎするバカも現れるほど、学園はそのとき平和だった。平和すぎた。 校門の前にどっと人が押し寄せ、少女の最期の言葉を聞いた。しかし、それはあまりにも短く、集まった生徒たちは途方に暮れていた。みなが立ち尽くす中、一人がぼそりと呟いた。 「その校章……たぶん、妃芽薗の子だと思う」 その言葉を聞き、校門に集まった者たちは互いに顔を見せ合う。妃芽薗、その名はあまりにも彼らにとって、聞きなれぬ名称であった。 「えっとね。妃芽薗って言うのは、まだ卒業生も出てない新設の女子校で、あんまり有名じゃないから知らなくても無理ないと思う」 途方に暮れていた彼らが、新しい情報が出たことで、とたんに活気付く。特に男子たちは、「女子校」という言葉の響きに目の色が変わった。 「ここで、一肌脱がなきゃ男じゃねえっしょ!」 「ふっ、女子校か……となるとイケメンの代名詞たる、この僕の出番じゃないかな?」 「女の子……喰う。俺、女の子、好き」 盛り上がる男子を尻目に、女の子たちは話を進める。 「じゃあ、妃芽薗に行って直接話を聞きに行く?」 「無理だよ……、あそこ監獄みたいになってて、一度入ったら出入りはおろか、連絡すら取らせてもらえないって噂だもん」 「そうだよ! うちのにぃも、『世界を掴んでくる』って言って、向かったっきり帰って来ない!」 「てかさ、なら、その子はどうやってここまで来れたのよ」 「思うに、あの傷で妃芽薗からここまで来れるのかなって。血の跡もずっと向こうで途絶えてるし、たぶんテレポーテーションのような能力を使ったんじゃないかなー?」 「へー。てれぽーてーしょんねー。まぁ、何かあったのは事実だろうけどさー、ぶっちゃっけ、うちらにできることって無いよねー」 「だよねー。男子は乗り気みたいだけど」 女子は女子で盛り下がっていく中、男子たちも話はそれぞれの性癖についてへと話が脱線していく。 最早、妃芽薗を助けるという雰囲気でもなくなってきたころ、突如として影が現れる。 「話は聞かせてもらった!」 彼らの話合いに割って入り、声が飛び込む。 「明日、俺たち番長グループは妃芽薗に遠征に行く」 突然の発表に周囲が騒然とする中、その場に居合わせた生徒会らは、ぎらりと目を光らせる。 「あなたたち、戦争にでも行くつもりですか?」 「言わずもがな! 助けを請われてその手を拒むとは、魔人の風上にも置けん」 「あなたたちからそのような言葉を聞けるとは……。いいでしょう、我々生徒会も全面的に協力しましょう!」 生徒会と番長グループの代表は互いに固く手を握り合う。 その場に居合わせた一同が、その場のノリで拍手をする中、生徒会と番長グループは内心ほっとしていた。体面的には格好をつけては見たものの、生徒会と番長グループには共通した別の思惑がある。 ――生徒会長と番長が、妃芽薗に行ったっきり帰ってこない。 両リーダーの面目を立てるためには、どう秘密裏に救出するべきかを互いに思案していた中で、今回の出来事は絶好の機会でもあった。 だが、彼らはまだ想像すらしていない。この先、彼らを待ち受けている争いの戦火を。 今はただ笑顔の裏で、互いに相手をどう出し抜くかを考えている。やがてはその余裕もなくなるだろう。 妃芽薗に一歩足を踏み入れた瞬間から――。
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/33150.html
【登録タグ reon き 巡音ルカ 曲】 作詞:reon 作曲:reon 編曲:reon 唄:巡音ルカ 曲紹介 初投稿した曲。 のちにリミックス版を投稿。 歌詞 (動画より書き起こし) 悲しそうに 揺れる月を見上げていた 終わりのない孤独の旅だと知りながら 歩き続けてた 出来るのなら 誰か助け出して欲しい もうこのままじゃ 何処にも行けずに 消えそうで 何も見えない きっといつか あの日のように無邪気に笑えたら いいのにな もうここにも居場所がなくて 声にならなくて 息もできなくて 落ちてく夢ばかり見る 誰か気付いてよ 誰か助けてよ もう一度だけ抱きしめて 落ちてきそうな空を 見上げて涙 隠している きっといつか あの日のように無邪気に笑えたら いいのにな もうここにも居場所がなくて きっといつか あの日のように無邪気に笑えたら いいのにな もうここにも居場所がなくて コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/1215.html
死ぬのはペンギンだけじゃないだろう 【アイスマン@ロックマン 死亡確認】 【セバスチャン@ペンギン娘はぁと 死亡確認】 【南極怪獣マグマ@妖星ゴラス 死亡確認】 【くまうた@くまうた 死亡確認】
https://w.atwiki.jp/teikokuss/pages/185.html
みんす党ですが長野はスルーしません http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1244987658/ 【レス抽出】 対象スレ:みんす党ですが長野はスルーしません キーワード:シル子 51 名前: 【army 1161】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/06/14(日) 23 13 40 神 ID ??? 37 わいるどさん シル子 そりゃあもう、無理矢理借金させて、用意させたんですよ。商人を脅して無理矢理金を貸し付けさせ、 ウェルキンは無理矢理借金をさせられ、その金で武装させられて、出陣させられる羽目になる、という。 66 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/06/14(日) 23 17 53 ID ??? 51 シル子 まさに大災厄以外のなにものでもないですな。悪徳サラ金業者並みだ そりゃ進退願いも乱発されるわな 北方の復興、10年は遅れません?(汗 96 名前: 【army 1161】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/06/14(日) 23 24 40 神 ID ??? 66 わいるどさん シル子 でも、それに飛びついてしまう、借金で首が廻らない貴族も多かったわけで。しかも中田副帝の法のおかげで、 昔ならば武装した郎党を背景に、借金棒引きや、繰り延べを押し通せなくなったので、文字通り破産して、泣く泣く 娘を借金のかたにして、貴族の地位を持っていかれる連中も少なくなかったわけで。 ウェルキンの例は、かなり上手く立ち回った例で、大抵の貴族は破産同然で、強盗騎士団を結成する直前まで 追い詰められたりしているのですよ。で、そういう追い詰められた連中が、それこそ映画「日本の一番長い日」に 出てくる帝國陸海軍将校みたいな、思いつめた表情で、ウェルキンのところに押しかけてきて、参陣しろー と。 そうやって、参陣させられた貴族も、また数多いわけで。 で、そういう無理矢理参陣させられた貴族らにやる気を出させるためにも、黒の零が必要だったのですな。 多分、黒の零が横流しされなかったら、そもそも戦争に参加する貴族の数は半分以下になっていたでしょう。 122 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/06/14(日) 23 33 02 ID ??? 96 シル子 グスタファス公が換金作物を管理運営して商売のタネにしても、その時流に乗れなかった中世でいうところの「青い血」連中が溢れていたんですな むしろうまく乗れた人たちも、お前ん所は稼いでいるんだから金出せ、あと息子も出せ名誉であるぞとまくし立てられて頭を抱えていたんだろうなあ そして財産も後継ぎも失いますた、という貴族も出てきそうだ。いかん鬱になってきた 135 名前: 【army 1161】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/06/14(日) 23 37 38 神 ID ??? 122 わいるどさん シル子 ですよん。おかげで北方貴族は、中田副帝との戦争以上の損害を、オスミナ侵攻で受ける羽目になったのでし。 そら、ここまで無理矢理な戦争に参加させられて、真面目にやる気になるかというと、それこそマニラ陥落後の ルソン方面軍みたいなもので、黒の零が討ち取られたと知って、とにかく国に逃げ帰る事しか考えていなかったでしょう。 168 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/06/14(日) 23 45 16 ID ??? 135 シル子 それで追撃戦じゃー、といきりたつ貴族どもをモウルデンは押さえこんで、黒の零とパルナをきっちり回収、それから副帝に極秘電じゃなかった密書を送るわけで。 「貴国の機神、鹵獲せり」とだけ書いてある密書を。 で、鹵獲したことは当然極秘にしておいたんですが人の口には戸が立てられないとの言葉通りに漏れだしていく、と言った流れかと 196 名前: 【army 1161】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/06/14(日) 23 52 06 神 ID ??? 168 わいるどさん シル子 ていうか、黒の零が捕獲された時点で、陣中に噂があっという間に広まって、脱走する部隊がひきもきらないでしょう。 で、そんな状態で無理矢理会戦やれば、そりゃ負けるわけで(w で、逃げ帰った連中が、言い訳代わりに、いや、あれは 黒の零が負けて奪われたから負けたんだ、と、言い訳するに決まっているわけで(w でも、多分ウェルキンの事だから、しんがりを努めて戦功を挙げて帰って来るんじゃないかと。 しかし、モウルデン卿も、怖い博打をうちますたなあ。天秤がわずかに傾いただけで、今度は本気の帝國軍が雪崩こんで きかねない、という。まあ、そこで賭けに勝つ当たり、けっして無能じゃないわけで。うん、大したものだ。 224 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/06/14(日) 23 58 51 ID ??? 196 シル子 そりゃもしなだれ込んできたら黒の零を西側に回すよ、という脅しも含んでいるわけで 思いっきりその準備は露骨に打つのです オスミナは手に入るけどおまえらの主力機神は丸裸になっちゃうけどいい? と無言で脅しをかけるわけで ええ、まんまミグ亡命事件みたいな構図に持っていくわけです。オスミナというチップをオールインして。 この場合、帝國が死に物狂いで奪回に乗り出してきたらモウルデンの負けです。けど、副帝はそうはしないと読んだわけで 242 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/06/15(月) 00 04 22 ID ??? 224 シル子 あ、追記 まず帝國に戦前までの領土の復帰を打診、そして手打ちにしようという文を正式に送って、それでいて裏で露骨に(矛盾しているな)黒の零の輸送準備を進めている、と言った感じです 274 名前: 【army 1161】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/06/15(月) 00 13 26 神 ID ??? 224 わいるどさん シル子 そこで、中田副帝が基本的に商売ができる人間で、損切りができる相手である、と、そう見切ったモウルデン卿の 人物眼が冴えますな! まあ、小国が生き残るためには、そういう能力は絶対に必要なわけですが。 というわけで、モウルデン卿は、中田副帝本人と会談して、自分の賭けが勝った事に安堵したと同時に、これから 中田副帝に眼をつけられて、ストレスで早死にするのを覚悟したのではないかと(謎 大変だなあ(棒 304 名前: 【army 1161】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/06/15(月) 00 19 11 神 ID ??? 242 わいるどさん シル子 で、オスミナの動きに、帝國正規軍のスペツナツこと親衛戦闘猟兵がぞくぞくと浸透し、互いに見えないところで 暗闘が繰り広げられる、と。 貴族軍よりもよっぽど怖い戦争が繰り広げられるわけですな! うん、すばらしい。まるでブラクラみたいだ(謎 314 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/06/15(月) 00 20 48 ID ??? 274 シル子 実はモウルデンは中田副帝と同年代で、それなりにライバル心を抱いていたんですよ だから彼についてかなり調べてあるんです それでまあ、かなわないと自覚しちゃうんですがそこでへこまずにオスミナを栄えさせる! と一大決心した時に攻めてきやがったわけで。しかも懇意にしていた貴族からの情報だと北方貴族の独断専行らしいとのこと おかげで微妙にヤケになっていたのも関係しているのかもしれません>大博打 まあ、悪人顔なのでかなり誤解されやすいんですが。彼の心の内を見抜くことができるのは姪のアークリンデだけだったり 340 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/06/15(月) 00 25 26 ID ??? 304 シル子 小国なのにオスミナも情報機関持っていますので、それはもう面子とプライドをかけて壮絶な暗闘を 地の利を生かすオスミナと豊富な実戦経験と組織力で対抗する帝國側、うん、まわれ右して逃げたくなりますな! 373 名前: 【army 1161】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/06/15(月) 00 32 52 神 ID ??? 340 わいるどさん シル子 うみゅ。というわけで、非常に楽しい事になるので、モウルデン卿の胃がいつまでもつか、とっても楽しい事になるかと(w 391 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/06/15(月) 00 37 28 ID ??? 360 シル子 結局彼も旧来の貴族だったわけです>モウルデン ただ、それに固執しなかったことが彼の才能であるわけで で、もうひとつですが、それにアークリンデを乗せるか思いっきり懊悩していそうな アークリンデ自体は「かまいませぬ」の一言でさっさと行くでしょうが、内部貴族の統制を考えるとそれもできない。ただでさえ自分は嫌われているのだから そして何よりも、妹のように思っていた親族を敵国に渡すのは感情的にできないとわかっている。 てなもんで、また胃痛に悩まされる、と 412 名前: 【army 1161】 名無しロサ・カニーナ ◆HiIyB3Xw.2 [ sage] 投稿日:2009/06/15(月) 00 42 59 神 ID ??? 391 わいるどさん シル子 うみゅ。で、中田副帝は中田副帝で、オスミナ相手に戦争やるわけにはいかないが、オスミナが下手打つようなら、 文字通り焼け野原にして塩を撒かないといけない。でも、それをやったら、本命の南方戦役の開始が10年遅れる。 というわけで、モウルデン卿が、こちらから投げたボールをどう投げ返してくるか、それをじっと観察しているのでしょう。 モウルデン卿が、ビジネスのできる男で、きるべき時に札を切れる男ならば、兵を引くし、それができないならば、 帝國の本気を見せないといけない、と。 何気に帝國に喧嘩を売った国は、片端から滅ぼしてきましたからねい。トイトブルグも、スミちゃん戦争でも。それを モウルデン卿は知っていますから、札をどう切るから、文字通り綱渡りの気分でしょうね。 451 名前:わいるどうぃりぃ ◆oMAb82rwS6 [sage] 投稿日:2009/06/15(月) 00 52 34 ID ??? 412 シル子 で、ペトラとアルデルを戻し、国境も戦前の物に復帰する代わりに黒の零も返還するよ、と確約して雑談に入ったところでさりげなく切りだすんですよ そろそろ、吾輩の姪のアークリンデも婚姻の年に入りましてな。レイヒルフト殿、我が国に嫁いでくれる婿殿に心当たりはありませんかな、と。 ぎりぎりの妥協点で、アークリンデを国から出すわけにはいかないがこちらとしては同盟国になる用意はあるよ、とサインを送るわけで 抽出レス数:17
https://w.atwiki.jp/jewelry_maiden/pages/765.html
「アメジスト、海って何ですか?」 唐突に、ホープが聞いてくる。 一瞬からかわれているのか、次は哲学的な問いなのか考えた後、無難にこう答えた。 「大きな水溜り」 途端、後頭部を軽く叩かれる。 「月長石、人の頭を気軽に叩くな」 「アメジストの答えはいい加減すぎなの!」 「……ああ、そういえばここは内陸だったな」 ホープは人目を避けるように暮らしてきた宝石乙女。 海を見たことがなくても不思議ではないのかもしれない。 「この本に詳しく書かれているよ。遠国の旅行者の記録だ」 ホープに一冊の本を渡す。 「ありがとうございます。いっぱい勉強しますね!」 笑って受け取るホープ。つられて私も笑う。 本一冊くらいでこんな顔をしてくれるなら、本当の海を見せてあげたら、どんなに喜ぶだろう。 そう思った。 ◇ 「月長石、月長石。お願いがあるの」 ホープがあたしのドレスの袖をつんつんと引っ張る。 ほえほえしたこのお姫様、嫌いじゃないんだけど時々苦手。 「なーに?」 「あのね、海が見たいと思うの」 唐突にこんなお願い事をされるとは……ちょっと予想外。 「あー……あのね、海ってすっごい遠いんだよ?」 「そうなの?」 しゅんとしょげるホープ。 あーもう、やっぱりこの子は苦手。こんな顔されたら、なんとかしてやりたいって思っちゃうじゃない。 ◇ 「アメジストー、ちょっと……」 「ん?」 「これとこれ、どこかにない?」 「確か倉庫にあったような……でも、何に使うんだい?」 「んふふ、秘密」 ◇ 「月長石、早く、早くっ」 「ちょ、待ってよホープ!」 私はうきうきして、つい早足になっていたみたいです。 月長石が海を見せてくれるって言ってたのです。 方法を聞いた私は、つい楽しくなってしまってはしゃいでしまいました。 「ね、これで足りるかしらね。アメジストにも見せてあげましょうね」 「もう、ホープったらはしゃぎすぎだよ」 ほっぺを膨らませる月長石。 照れてるみたい。 こんなに優しい姉妹がいて、私、幸せです。 ◇ 『アメジストっ』 「何だい?二人揃って」 愛らしい乙女二人が揃って満面の笑みを浮かべる姿は、それはもう眼福というもので。 しかし。 「どうしたの。こんなに汚れて」 絵の具のようなものが二人の顔までついている。 布で拭ってやると二人とも大人しく目をつぶる。 「むー」 「うー」 猫の世話をしているようで笑いがこみあげた。 「で、どうしたの」 二人は顔を見合わせてくすくす笑い、弾丸のように喋り始めた。 「あのねあのねっ、海を見たかったんです」 「でね、アメジストにも見せてあげる」 「ねー」 両側から腕を引っ張られる。 「ちょ、ちょっと」 「早く早くっ」 「こっちです」 中庭に連れて来られた私の前には、一面の青。 「本当の海は遠いからって、月長石が考えてくれたんです」 「気分だけでも、ねー」 古いシーツを広げ、二人で染料につけたのだろう。 大きな青い布は、本物の海のようにそこに広がっていた。 「……これはこれは」 無邪気に遊ぶ二人の姿に、思わず笑みがこぼれる。 「きれいな海だね。二人はさしずめ、伝承に聞く人魚かな?」 また、顔を見合わせてくすくすと笑う、ホープと月長石。 「じゃあ、アメジストは船で私たちの海を通るといいわ」 「歌を聞かせてあげるから、船が沈まないように気をつけてね」 「じゃあ、私は歌に答えて花を贈ろう。ほら」 中庭に咲き誇る薔薇の花を二輪摘んで、二人の髪に挿す。 「今日はここでお茶を飲もうか」 穏やかな日差し、はためく広い広い青。 ――いつかきっと、本当の海を見に行こう。 この幸福な日の笑い声を道連れに。 参照:Secret Paradise
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/5413.html
快晴。今日を表すならそんな日だった。 夏らしくカラッとした空気と、透き通るようなスカイブルーの空、もくもくと流れる入道雲。でも風はあって、ほのかに夏の匂いがする。二十丸ついでにお花もあげちゃっていいぐらいの天気だ。 朝見たテレビの気象情報でも『最高のお出かけ日和』なんてお墨付きだし、ついでに星座占いではあたしの星座は一位だった。 だからかも知れない。告白しよう、そう思って、あたしはいつの間にか携帯を握りしめて、電話をかけていた。 「……切羽詰まった声で『急用だから』と言われて来てみたと思えば、またこの喫茶店か。 それからあんたはもう少し電話のマナーというものを学んだ方がいい。要件だけ言ってすぐさま切るなんて、まるで幼稚園児だ」 第一声がそれだった。 その人は、席に案内されて早々ソファーにふんぞり返り、いかにも不機嫌そうな面持ちでそうのたまった。電話の件に怒っているわけじゃなく、この人はいつもこうなのだ。魚が海を泳ぐとか、鳥が空を飛ぶぐらい自然なこと。 「きゅ、急用なのはほんとなのです。すっごーく大事なことなんだから」 「で、それはなんだ」 まだお冷も配られていないのに、腕を組んだ彼は傲然とそう言った。 「う、えっと、その……」 改めて面と向かったら、頭が沸騰して朝にたくさん練習した言葉が蒸気と共に抜けていくのが分かった。緊張してどもるあたしを見て、彼は訝しげな視線を矢のように送ってくる。うう。 そうだ、タイムだ。少し時間が欲しい。物事にはなんでも作戦が必要なんだってどっかで言っていた気がする。そう思ったあたしは、勢いよく顔をあげると、 「あ、あたしトイレ行ってきます。あの、あたしの分も何か注文しておいてください」 彼の返事も聞かずに立ち上がり、一目散にトイレに走った。途中にオーダー表を持ったウェイトレスさんとすれ違って、後ろから「ご注文はどうしますか?」なんて定型句が聞こえた。 「うう……」 個室に鍵をかけて、あたしは頭を抱えた。トイレに入り、チーターもびっくりの速さで個室に駆けるあたしを見て、鏡を見ていた人は唖然としてたけど、今はそんなことだってどうでもいい。 星座占いでは恋愛運が上昇って言ってたのに。ラッキーカラーがオレンジだったから、タンスをひっくり返してやっと見つけたオレンジ色の服を着てきたのに。初めの一歩が出なきゃ、意味がないじゃない。 「す、き、です。うん、そう。す、き。よしっ!」 ガッツポーズを決め、これからオリンピックの決勝戦にでる選手のような面持ちで勢いよくドアを開ける。さっきの人は、もういなかった。思えばトイレに向かって好きなんて言ってたら、変な人以外の何物でもないなぁ。 席に戻ると、彼はアイスコーヒーを飲みながら暇を持て余していた。あたしの席には、オレンジジュースが置いてある。それを見て、なんだかきゅんと心が締め付けられた。 あたしはあまりコーヒーが好きじゃない。ブラックを飲めるように練習したけど、ダメだった。気がついたらシュガーの袋が三つ開いていた。前のような大事な場面だったら皆に倣ってコーヒーを頼むけど、あの独特の苦みがどうしても好きになれなかった。 気づいてくれてたのかな、とふと思う。勘違いでも、思い上がりでもいい。でも、それを頼む時は少しぐらいはあたしのことを考えてくれていたはずだ。 「あの、注文、ありがとうございました」 ぺこりと頭を下げる。それに彼は「ふんっ」と鼻先だけで返した。そして話題をすり替えるように、 「それで、要件とはなんだ」 幸せな気分に浸っていたあたしは、思わずジュースを噴きそうになった。すんでのところで、ごくりと飲み込む。そうだ、舞い上がっちゃっててすっかり忘れてた。あたしはオレンジジュースを頼みに来てもらったんじゃなくて、告白しに来たんだ。 「えっとですね。……す、す、すー、す」 「す?」 どうしてだ。『き』が言えない。言おうとした瞬間に、緊張のロックがかかる。ああ、禁則事項ってこんな感じなのかなぁ、とくだらないことを考えながら、あたしは一生懸命言葉をつなぐ。 「す、す、すぅ……す、周防です」 「僕の認識に誤りがなければ、あんたは橘のはずだったが、いつの間に改名したんだ?」 「いや、あの周防さんがですね、……うう、なんでもないのです」 「はぁ?」 何言ってんだこいつと言いたげな顔を隠そうともせず、もうほとんど空になったアイスコーヒーの中をストローで混ぜる。この氷のぶつかる音は、結構好きだなぁ。……じゃなくて。 気持ちを落ち着かせるために飲んだオレンジジュースも底をつき、あたしは意を決してそれをいうために口を開いた。 「す……や、やっぱりダメです。こんなところで言えるわけないじゃないですか! チェンジです、場所変えましょう!!」 「いや、あんたがここに誘っ」 だめでした。 「いきなり呼び出して、ゆっくり何か飲む時間も与えずに場所変更か。大層な御身分だな。あんたは僕をなんだと思っている?」 「すみません……」 「ふんっ。あんたが凄い勢いで引っ張ってくれたおかげで服が伸びた。さっきも言った通り、あんたはもう少しマナーというものを学んだ方がいい」 「すみません……」 「それで、この路地裏に何があるというんだ」 そう言って、彼は辺りを見回した。人通りの少ないこの場所は、さっきとは打って変わっての静けさだ。それに、建物が陰になってくれているおかげですごく涼しい。緑の葉っぱがそよ風に乗せられ、夏の微香が鼻をくすぐって、何だか懐かしい気分になった。 ここなら、言えそうな気がする。 「えっとですね、す、す、す」 「す、はもう聞き飽きたぞ」 「違うんです。あの、すに、か行の二番目を足して、えっと、す……」 「か行の二番目? す、にき。すき?」 「すき、うん。あの、好きなのです」 やった、言えた! というよりは言わしただけど、それでも言えた。 どうしよう、顔がものすごく熱い。ああ、告白ってこんな緊張するものなんだぁ。うん、やっぱりあたしには向いてなかったのかな。心臓がばくばくとアドレナリンを放出しまくってます。ああ、あたしここで死んじゃうのかなぁ、なんて思えるほど。辞世の句、考えといたらよかったなぁ。でも、最後に言った言葉が『好き』なんてちょっとロマンチックですよね。 「…………」 「…………」 沈黙は、二人分。あたしはずーっと彼の靴元を見ながら、顔は完熟トマトのまま。 「…………」 「…………」 「…………」 「……な、何か言ってくださいよ」 さすがに耐えかねたあたしは、金魚のようにぱくぱくとカタコトの言葉を繋いだ。こういう時、どうしたらいいんだろう。誰か教えてください。できれば速達で。 てっぺんに重石を乗せられたように重たい頭をゆっくりと持ち上げる。そして彼の顔を見上げて、あたしは驚いた。 「……もしかして照れてます?」 「…………」 「あ、やっぱり照れてますよねっ! わ、やった。嬉し……あいたっ」 電光石火の速さで彼からチョップをくらい、あたしは頭をさする。それから、背中を向けた彼にはにかんだ。 後ろ向いてても、耳まで赤かったら意味ないですよ。 「ふふ、好きですよ。だーいすきです」 「うるさい。この時代の人間は口を開かなければ気が済まないのか」 「そういいながら、照れてるじゃないですか! あたしだって、その百万倍は恥ずかしかったんですからね! あ、そうだ、あなたも言ってくださいよっ。そうじゃないと不公平です!」 「嫌だね。僕は知らない。あんたの独り言に付き合っている暇はない」 「もうー!!」 繋いだ手は、すごく恥ずかしくて、ちょっぴり暖かかった。
https://w.atwiki.jp/himaitame/pages/466.html
暇だから女友達にイタメール その966 651 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 19 49 28.95 ID gGTER0vnO やっていいか? 656 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 19 56 57.42 ID gGTER0vnO 【ニックネーム】 いつかの温もり 【年齢】 19 【性別】 押す 【性経験】 あり 【特徴】 恐怖 【タゲネーム】 プエル 【年齢】 23 【性別】 召す 【性経験】 あり 【特徴】 憂 【タゲトとの関係】 姉弟 【メールの方向性】 まかせた 【将来の関係】 まかせた 【相手に対する思い】 まかせた 【NG項目/詳細等】 まかせた 将軍様の帰国までガムバル 666 666 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 19 59 19.24 ID 5b8Tq7fw0 ちょっと相談したいことあるんだけどいいかな・・・? 重い話なんだけど 668 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 20 00 29.95 ID gGTER0vnO 660送信 673 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 20 03 21.54 ID gGTER0vnO 666返事 何? 重い話とは? 685 685 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 20 05 12.77 ID 5b8Tq7fw0 女を妊娠させちまった・・・ 689 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 20 07 12.78 ID gGTER0vnO 685送信 690 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 20 09 59.06 ID pUbQiiba0 あっ報告あったんだね 自己解決 Wikiのトップに温もりのリンクないから判らなかった 691 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 20 10 12.70 ID gGTER0vnO 685返事 は? 本当に? 相手は? そんな事より腹減った 700 700 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 20 11 51.27 ID 5b8Tq7fw0 いや、あくまでセフレだよ。 その女は俺の彼女だと思い込んでるみたいだけど 冗談じゃねぇよったく。産むとか言って聞かないし。 というわけでどういう風にすれば流産させられるかアドバイス頼む 704 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 20 14 42.80 ID gGTER0vnO 700送信 避妊くらいしろよ。 706 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 20 17 14.98 ID gGTER0vnO 700返信 今から行くから。 それだけは阻止汁! 718 718 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 20 19 42.75 ID oVrZtRbF0 合わせる顔がないから止めてくれ。 どうしても来るって言うならフリスク2つとコンドーム1ダース買って来て。 720 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 20 21 52.96 ID gGTER0vnO 718送信 SEX……したいねぇ 724 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 20 27 58.23 ID gGTER0vnO 718 ふざけてる? 真面目にいためやってるお(#^ω^) 725 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 20 28 44.44 ID gGTER0vnO 740 740 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 20 31 29.83 ID 5b8Tq7fw0 俺はマジメに悩んでるんだ。 とりあえずどうすれば流産させられるか教えてくれ どの程度の暴力がいい?罪にはなりたくないんだよね 743 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 20 33 06.26 ID gGTER0vnO 740送信 744 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 20 36 41.10 ID gGTER0vnO 740返信 死んだ方がいいよ。 今から行くから。 俺死ぬの? 755 755 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 20 39 02.47 ID 5b8Tq7fw0 それよりも早く都合のいい流産のさせ方教えてくれYO 757 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 20 40 29.78 ID gGTER0vnO 755送信 ジョンイルは魔王を残していったか…… 902 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 22 20 54.43 ID gGTER0vnO ジョンイルの残した魔王のせいでヤバい事になってた俺が帰ってきた産業 907 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 22 21 35.48 ID ahdVt6iF0 902 修羅場 報告 wktk 908 :ジョンイル ◆l1NHgjxOlk :2006/01/14(土) 22 21 40.01 ID YvJo3QiV0 902ま、俺は魔王生産工場ですから 917 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 22 24 35.83 ID gGTER0vnO 親に通報された 918 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 22 25 26.13 ID ahdVt6iF0 917 kwsk 919 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 22 25 28.11 ID YjuQ7vpE0 917 (,,゚Д゚) ガンガレ! 928 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 22 29 39.18 ID gGTER0vnO 親通報 ↓ 姉をからかってただけと弁明 ↓ 姉激怒 ↓ フォローメール ↓ デーモンktkr!!!! さすがに身内に妊娠ネタは危険だったな ジョンイル!姉を返せ!!! 安価下 953 :いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 22 36 05.85 ID gGTER0vnO 【ニックネーム】 いつかの温もり 【年齢】 19 【性別】 押す 【性経験】 蟻 【特徴】 脅威 【タゲネーム】 夢 【年齢】 23 【性別】 召す 【性経験】 ぶっちゃけありえな~い 【特徴】 兄煮 【タゲトとの関係】 兄妹 【メールの方向性】 憂さ晴らし 【将来の関係】 兄妹 【相手に対する思い】 かわいい妹 【NG項目/詳細等】 親通報系 リベンジしたいがOK? 956 :ジョンイル ◆l1NHgjxOlk :2006/01/14(土) 22 36 48.83 ID YvJo3QiV0 953 してもいいが俺並みの魔王が来ると思うぞ? 暇だから女友達にイタメール その967 10 名前:いつかの温もり ◇7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 22 48 34.38 ID oVrZtRbF0 【ニックネーム】 いつかの温もり 【年齢】 19 【性別】 押す 【性経験】 蟻 【特徴】 脅威 【タゲネーム】 夢 【年齢】 14 【性別】 召す 【性経験】 ぶっちゃけありえな~い 【特徴】 兄煮 【タゲトとの関係】 兄妹 【メールの方向性】 憂さ晴らし 【将来の関係】 兄妹 【相手に対する思い】 かわいい妹 【NG項目/詳細等】 親通報系 71 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 11 31.28 ID gGTER0vnO 妹に挨拶めぃる 75 75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 23 12 57.71 ID NQTViHIr0 辻ちゃんってかわいいね! もう頭から離れないよ♪ 78 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 13 36.87 ID gGTER0vnO 75そうちん 92 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 18 39.22 ID gGTER0vnO 75 またそれ・ いったいどしたの・・ べつに~ 95 安価した 95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 23 19 03.79 ID YvJo3QiV0 ところでデスメタルについてどう思う? 102 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 19 43.41 ID gGTER0vnO 再 110 安価した 103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 23 19 59.49 ID ahdVt6iF0 102 なんでだよwwwwwwww 104 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 20 17.46 ID gGTER0vnO 近かったスマソ 106 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 21 38.17 ID gGTER0vnO ん? 95で大丈夫みたいだな 110と一緒に送る 110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 23 22 58.43 ID h7nXGIQl0 あと、ロリコンの兄貴について・・・ど う お も う? 115 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 25 06.40 ID gGTER0vnO 95 110 まとめて送信 130 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 31 59.74 ID gGTER0vnO 返信 全く話が分からない・ 俺も正直わからんwwwwww メタルメタルってそんなに幸せの靴が欲しいのか? 150安価した 150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 23 36 15.89 ID mJBUzcLo0 お前だって辻ちゃん並にイケてると 思うんだけどなぁ 154 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 38 58.95 ID gGTER0vnO 150送信 160 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 44 17.55 ID gGTER0vnO 150返信 鵺・(猫ハート) 最近妹はブラコンかなと思いはじめた。 170 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 23 48 03.92 ID YvJo3QiV0 BITCHってどういう意味か分かる? 175 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 49 40.35 ID gGTER0vnO 170送信 お前のことか? 178 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 53 46.72 ID gGTER0vnO 170 わかんない麌 知ってたら逆に引く 190 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/14(土) 23 56 52.71 ID NQTViHIr0 女性に対して使う蔑称だよ。まあどうでもいいや 電話で「辻ちゃんです♪」ってやってくれないか? それでオナニーするから 197 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/14(土) 23 58 49.65 ID gGTER0vnO 190送信 198 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/15(日) 00 01 53.88 ID kKarIgpKO 電話 200-203 200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/15(日) 00 03 13.85 ID KMxhRvWq0 「気をつけろ!!そこにはオオタニ地雷がセットされている。」 「何だっ!」 「チャフ装備のオオタニだ。レーダーが見えなくなる。ジェスチャーを使え!」 201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/15(日) 00 03 14.75 ID mMBEmnUy0 テレフォンセックル 202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/15(日) 00 03 15.78 ID MrIcl6SS0 オナニーの重要性について 熱く語る 203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/15(日) 00 03 16.59 ID nRJS1gEf0 我が名はシャドームーン、次期創世王だ 211 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/15(日) 00 07 51.16 ID kKarIgpKO 電話取る 俺「我が名はシャ… 夢「馬鹿兄貴! ガチャリツーツー…… orz 212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/15(日) 00 09 02.20 ID jDDH33PM0 211 言われてみたいな バカ兄貴。 213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/15(日) 00 09 31.73 ID lG8j9jzP0 211 乙wwwwww 215 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/15(日) 00 09 55.55 ID kKarIgpKO 反撃 225 217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/15(日) 00 10 10.44 ID UJ/vHGRP0 211 追撃電話よろしく 220 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/15(日) 00 11 05.72 ID kKarIgpKO 奴は電話を取らん 安価下 225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/15(日) 00 12 06.27 ID KMxhRvWq0 リロードタイムがこんなにも息吹をッ! 俺のリロードはレボリューションだァーッ! 228 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/15(日) 00 12 52.36 ID kKarIgpKO 225送信 230 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/15(日) 00 16 22.73 ID kKarIgpKO 225 兄ちゃんどうしたの鹹・ なんかタイムスリップした気分だ。 245 245 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/15(日) 00 18 56.06 ID mMBEmnUy0 いや、何も・・なぁ、兄ちゃんが死んだら悲しんでくれるか? 涙でてきちゃった・・ 249 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/15(日) 00 21 11.38 ID kKarIgpKO 245送信 260 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/15(日) 00 28 53.75 ID kKarIgpKO 245 兄ちゃんは核ミサイル受けても死なないよ麝 そんなわけあらへんがな(´・ω・`) 270 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/15(日) 00 30 45.07 ID XrlLmytS0 姉に着信拒否され、妹に突き放され、俺は独りになった。 もうこんな世の中は要らない。さよなら。 今手首切ったから 273 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/15(日) 00 32 50.79 ID kKarIgpKO 270送信 竹茶wktk 277 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/15(日) 00 38 53.66 ID kKarIgpKO 270 悪いのは兄ちゃんじゃん鸛 もう眠いからおやすみ・ 手首切ったなら明日救急車鶸呼んであげるからね麝 明日には冷たくなっとるがな(´・ω・`) というか終わりっぽい。 280 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/15(日) 00 40 03.56 ID lG8j9jzP0 277 乙 いつかの温もり8?
https://w.atwiki.jp/niconico_cookingtag/pages/337.html
■名前・シリーズ名:いつかのご飯 ■通称: ■投稿: 特徴、傾向など 主なジャンル: タイトルキーワード:【いつかの】 アイテム: 動画 【ニコニコ動画】料理up back
https://w.atwiki.jp/himaitame/pages/464.html
暇だから女友達にイタメール その941 111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 11 07 38.86 ID wQb/uQOQO いい過疎だ 勇者やろうかな? 119 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 11 11 55.89 ID wQb/uQOQO 【ニックネーム】 いつかの温もり 【年齢】19 【性別】男 【性経験】あり 【特徴】妹似 【タゲネーム】夢 【年齢】14 【性別】女の子 【性経験】ねーよwww 【特徴】兄似 【タゲトとの関係】兄妹 【メールの方向性】近親相姦はなし 【将来の関係】兄妹 【相手に対する思い】かわいい妹 いつものいつかの温もりです 休みに飽きてきた 刺激をください 130 123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 11 12 38.56 ID 1LWd56b/0 また妹かw 124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 11 12 51.49 ID X3M83o9f0 ぬくもりきたこれ 130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 11 13 45.83 ID 1LWd56b/0 「萌え」って知ってる? 143 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 11 16 44.30 ID wQb/uQOQO 130送った 安価なら 130 150 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 11 22 23.58 ID wQb/uQOQO 130 萌~・(はーと) 意味はよくわからないけどかわいい麋(猫)とかいうことかな鹹・(猫?) 妹萌~・・・ねーよwwwwwwww 152 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 11 23 56.71 ID wQb/uQOQO 170 170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 11 26 16.64 ID pvzNP2xp0 初めてですよ…この私をここまでコケにしたおバカさん達は… ゆ…ゆるさん… ぜったいにゆるさんぞ虫ケラども!!!!! じわじわとなぶり殺しにしてくれる!!!!! 175 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 11 28 30.62 ID wQb/uQOQO 170 フリーザktkr 送る 176 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 11 34 52.15 ID wQb/uQOQO 170 クリリンのことかー齣・(!!#) オラ腹減ったぞ 12時になったら飯中断する 190 190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 11 36 52.59 ID 1LWd56b/0 とにかく何が言いたかったかというとだな、 俺はお前に萌え萌えだということだ。 お前の人形もこっそり作成中なんだぜハァハァハァハァ 完成したらそれを抱きながら寝るぜ。ほっぺたすりすりしながら寝るぜ 195 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 11 38 40.03 ID wQb/uQOQO 190 そんなでかいの作れねーよwwwwwwww 送る 218 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 11 47 43.76 ID wQb/uQOQO 190 寂しいのかぁ鹹(猫) じゃあ今度本物が遊びにいって上げよう・・(走る男≡3) 何時行こうかなぁ鹹(猫) だが断る! 230 230 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 11 49 57.67 ID gJg6wclu0 そりゃ引っ越さなきゃな 235 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 11 51 45.91 ID wQb/uQOQO 230 イミワカラナスwwww 送る 258 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 11 59 41.59 ID wQb/uQOQO 230 なぜ逃げる~麌・(猫#) 夢のベッドに入り込んでだきついてたくせに麕・(猫拳) 夢、それは安価だったんだよ 俺はむしろね(ry 270 送って中断 270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 12 01 28.55 ID 1LWd56b/0 寒いな。 アンタのメール、ひどく寒い。 275 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 12 03 46.25 ID wQb/uQOQO 270 送る ついでに着信拒否して飯食ってくる。 276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 12 04 25.71 ID c4kGQxoq0 275 また来てねー 乙 354 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 12 50 52.88 ID wQb/uQOQO 空気悪いんで出直しますね 安価下 357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 12 52 33.21 ID X3M83o9f0 354 ああ、いかないで~~~~>< 586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 14 19 25.21 ID g9SQgUTs0 件名:突然ですが はじめまシテ。突然のメール失礼します。 君の兄の別人格、小手鳥巣経案と申します。 君の兄も私の存在を知リません。 彼がたまに記憶をなクシたり、突然不審な行動をとったりするのは私のせいです。 突然ですが、私の存在を君に知らセタくて勝手にメールを送らせて頂いテいます。 私はあ 590 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 14 22 27.70 ID wQb/uQOQO 586 送った 594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 14 24 16.24 ID g9SQgUTs0 590 ちなみにメールが途中で切れてるのは人格交代のせいだから。 618 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 14 37 51.43 ID wQb/uQOQO 返信来ない 追撃行っとく? 619 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 14 39 34.41 ID CMIPra/e0 618 行け。 623 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 14 41 14.82 ID wQb/uQOQO 630 630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 14 42 44.89 ID xcBSF8340 男のオナニーはシコシコっていうけど女のオナニーってなんていうの? 632 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 14 44 04.30 ID wQb/uQOQO 630送信 なんって言うんだろ? 633 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 14 44 46.60 ID c4kGQxoq0 632 チュプチュプじゃね 634 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 14 45 00.86 ID CMIPra/e0 630 グチュグチュ。 652 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 14 56 53.81 ID wQb/uQOQO なんか楊枝でも入ったかね? 返信来ねーや。 車で名無しに戻る 654 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 14 59 36.17 ID wQb/uQOQO あ、重大なミスを犯してしまった。 717 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 15 20 44.74 ID X3M83o9f0 713 そういえば、 654の重大なミスってなに? 719 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 15 22 00.37 ID wQb/uQOQO 717 着信拒否解除してなかった 720 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 15 22 18.55 ID c4kGQxoq0 719 ひどすーーーーーーwwwwww 721 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2006/01/07(土) 15 23 16.70 ID X3M83o9f0 719 イタメの意味ナスwwwwwwwwwwwwwwwwwww 726 名前:いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY :2006/01/07(土) 15 26 57.22 ID wQb/uQOQO とりあえず睡眠時間だから寝る 暇だから女友達にイタメール その943 25 名前: いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY 2006/01/07(土) 23 00 20.92 ID wQb/uQOQO 【ニックネーム】いつかの温もり 【年齢】19 【性別】雄 【性経験】あり 【特徴】(「・ω・)「 【タゲネーム】プエ 【年齢】23 【性別】雌 【性経験】あり 【特徴】(*ノωノ) 【タゲトとの関係】姉弟 【メールの方向性】まかせた 【将来の関係】姉弟 【相手に対する思い】姉姉姉姉姉姉姉 45 29 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/01/07(土) 23 01 09.94 ID g9SQgUTs0 25 スペまちがってない?wwwwwwwwwww 30 名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2006/01/07(土) 23 01 19.96 ID n5NjooxL0 25 あの ですから 帰っていただけます? 40 名前: いつかの温もり ◆7AFiPoPSdY 2006/01/07(土) 23 03 06.98 ID wQb/uQOQO じゃあ帰る(´・ω・`) いつかの温もり6
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/212.html
ちいさな草原の中を、ふたりの子犬が走っていました。 赤いかみの子はゆたか。 緑のかみの子はみなみ。 なかよしのふたりは、今おいかけっこにむちゅうなのです。 ゆたかはしっぽを元気にゆらして、みなみをおいかけていきます。 「まってよー、みなみちゃーん」 ゆたかはけんめいにみなみをおいかけます。 でも、みなみはとてもはやくて、ゆたかではおいつけません。 ゆたかの知りあいのお姉さんと同じぐらいはやいのです。 「………」 それでもがんばって、ゆたかはみなみにおいつこうとします。 少しずつ、ふたりの間がちぢまっていきます。 そのときです。みなみが石につまずいてよろけてしまったのです。 「み、みなみちゃん!?」 みなみはころんでしまいました。 あわてたゆたかはすぐにみなみにかけよります。 ですが、うつむいていたみなみがすぐに顔を上げたので、 「わっ」 こつん。 おでことおでこがぶつかって、小さな音が立ちました。 目をあけると、おたがいの顔がすぐ目のまえに見えます。 「ふふっ」 「……ふふ」 それからふたりは見つめあって、おかしそうに笑うのでした。 『いつでもいっしょ』 ゆたかとみなみは、ふたりでならんで空を見ていました。 空にはわたあめみたいな雲がながれていて、きもちのよい風が草むらをゆらしています。 「いい天気だね、みなみちゃん……」 「うん……」 お日さまの光はぽかぽかとしてあたたかく、ついうとうとしてしまいそうです。 ふたりがしあわせな時間をすごしていると、 「あれ?」 ゆたかが言いました。 「……どうしたの、ゆたか」 みなみが聞きかえします。 「なにか、聞こえる……」 あわてて、みなみも耳をすませました。 すると、どうしたことでしょう。 どこからか苦しそうな声が聞こえてくるではありませんか。 「ゆたか……」 「うん」 ふたりはうなずきあうと、声のする方へ走りだしました。 ■ ■ ■ 「ゆきちゃん、ゆきちゃん……」 「つかささぁん……」 そこにいたのは、ふたりの大人の犬でした。 ゆたかとみなみはふたりを知っていました。 「あのひと、わたし知ってる……たしか、こなたお姉ちゃんのお友だちだよ」 「わたしも知ってる……」 ゆたかとみなみはとおくの方から、ようすを見ています。 いったい何をしているのでしょう。 「ゆきちゃん、そこだめだよぉ……」 「つかささん、かわいいです……」 みゆきという女のひとが、つかさというひとのおっぱいをさわって、何かしています。 つかさの顔はトマトみたいにまっかで、みゆきはそれをからかっているようです。 「あのひと、いじめられてるのかな……」 「ちがうと思う……」 つかさは苦しそうに顔をこわばらせています。 ですが、ときどきよろこんでいるようにも見えるのです。 それはふしぎなこうけいでした。 何でこんなおかしなことをしているんだろう、とも思いました。 でも、おかしなことをしているふたりを見ていると、 ゆたかとみなみも何だか、おかしな気もちになってくるのでした。 (みなみちゃん……) (ゆたか……) ふたりはようすをのぞきながら、ときどきおたがいの顔や、手や、足や、 むなもとなどをちらちらと見てしまいます。 心ぞうがバクバクと音をならして、落ちついていられません。 ほっぺがあつくなって、ふたりとも、それがバレないだろうかと気が気ではないのです。 「……ゆたか、行こう。のぞき見はだめ」 「うん……」 ふたりはそこからはなれることにしました。 ほんとうは気になってしかたがないのですが、これいじょうここにいたら、 自分たちもおかしくなってしまうかも、とこわくなったからです。 みゆきとつかさの声は、まるでふたりをよび止めるかのように大きくなっていましたが、 やがて、だんだん小さくなって消えていきました。 ■ ■ ■ ふたりは元いた場所にもどってきていました。 風はあいかわらずよわく吹いていて、かわったようすは何もありません。 ですが、ふたりの心はおだやかではありませんでした。 声が聞こえなくても、すがたが見えなくても、心はさっきのこうけいをおぼえているのです。 「みなみちゃん、あそぼう」 「……うん」 ふたりはまたおいかけっこをはじめました。 気をまぎらわせて、心の中のもやもやを消そうとしたのです。 おもいきりあそべば、今のくもった心にもお日さまが顔を出してくれるにちがいありません。 こんどは、ゆたかがにげる役。 みなみが十かぞえる間に、ゆたかはかけ出していきました。 「……10」 かぞえおわり、みなみはかけ出します。 ゆたかはすぐに見つかりました。 ゆたかはみなみがおいかけてきたのを見て、ひっしににげます。 「!」 そのときです。さっきのみなみと同じように、ゆたかは石につまずいてしまったのです。 いきおいをつけていた分だけ止まれなかったみなみは、 そのままころんだゆたかに倒れ込んでしまいました。 「いたた……」 「ゆたか、大丈夫……?」 ゆたかは体がじょうぶでなく、少しけがしただけでもばいきんが体に入って、 びょうきになってしまうことがあるのです。 みなみはゆたかをしんぱいしながら、体をおこしました。 「あっ……」 ふたりはおどろきました。 なぜなら、ふたりの今のかっこうはさっき、つかさとみゆきがしていた 「おかしなこと」のときのかっこうとほとんど同じだったからです。 みなみがゆたかをくみしいたような形になっているのです。 「………」 ゆたかとみなみのしんぞうが、またドキドキとたかなります。 ねつを出したようにふたりの顔はまっかです。 「ゆたか……」 「みなみちゃん……さっきのこと、気になる?」 みなみはうつむいて、はずかしそうにしています。 「気持ちよさそうだったね……」 「………」 「……ちょっとだけ、やってみない?」 ゆたかはそう言って、みなみの右手を自分のおっぱいのうえにのせます。 みなみがおどろいている間に、ゆたかはその手でおっぱいをなではじめました。 「ゆ、ゆたか……」 「おねがい、みなみちゃん……して?」 ゆたかのかわいらしいおねがいに、みなみはがまんが出来なくなってしまいました。 ゆたかのかわいいおっぱいを、のせた手で少しもんでみます。 「きゃふぅ……ん!」 ぴこぴことゆたかのしっぽがゆれます。 さっきからあったおかしな気持ちは、このことだったのでしょうか。 ゆたかとこういうことをしたいという気持ちだったのでしょうか。 こんなことを自分たちのような子どもがしてはいけないような気がして、 みなみは不安でなりませんでした。 でも……、 「みなみちゃぁん、いいよぉ……もっとしてぇ」 ゆたかのしあわせそうな顔を見ると、そんなこともどうでもいいような気がしてくるのです。 ゆたかのはずかしがる顔をもっと見たい。 ゆたかのかわいい声が聞きたい。 まるで魔法にかかったみたいに、みなみはゆたかを求めます。 「ゆたか……っ」 みなみはゆたかにまたがって、ふたつの手でおっぱいをさわります。 うすいふくらみですがそこにはたしかにやわらかさがあって、 ゆたかはみなみが見たい反応をしっかりと返してくれます。 みなみは顔にこそ出しませんでしたが、その耳がぴくぴくしてこうふんを表していました。 「あっ、ふぅ……んっ……ん?」 気持ちよさそうにしていたゆたかが、おどろいたように目をぱちぱちさせます。 手をうごかして足の間にもっていき、ふくの下に入れました。 「ゆたか……?」 「何だろう、ぬれてる……」 そのまま少しいじっていると、あっ、とゆたかが声を上げました。 「こっちのほうが気持ちいい……」 「……私に任せて」 みなみは手をゆたかのふくの中に持っていき、その中をさぐります。 すると、ぬれているところがありました。 「ここ……?」 「……うん。おねがい、みなみちゃん」 みなみはコクリとうなずいて、そのあたりをやさしくなでていきます。 あつくぬれたそこはひくひくとうごいて、みなみの指にびんかんに反応します。 「ふっ、あ……んっ、あぁっ……!」 「ゆたか、だいじょうぶ……?」 「だいじょうぶ……。だから、もっとさわって……?」 ゆたかはうるんだ目でおねがいします。 みなみは指がうごかすたび、ゆたかはかわいらしくあえいで、 それがまた、みなみをこの「おかしなこと」にむちゅうにさせていきます。 みなみの指はいつの間にか、ゆたかの中の方へ入りんこんでいて、 ちゅぷちゅぷとえっちな音を立てながらゆたかを気持ちよくしていきます。 「あっ、あぁっ、いいっ、いいよう、みなみちゃん……。もっとぉ、もっとしてぇ……!」 みなみはどうしたらいいのか少しまよって、 それから指をふやすことを考えました。 お母さん指だけでなくて、お兄さん指も入れてみます。 「あふぅ……っ!」 「ゆたか、いい?」 「うんっ……いいよ、みなみちゃん。きて……」 じゅぽっ、じゅぽっ。 みなみの指がゆたかの中に出入りするたび、えっちな水があわ立ちます。 ゆたかもみなみも、その音にすっかり心をとかされてしまって、 もうこの「おかしなこと」のことしか考えられません。 「なんだかへんな感じ……」 「じゃあ、さいごになめあいっこしようよ」 「なめあいっこ……?」 「うん……。そうすればきっと、いっしょにきもちよくなれるよ」 ゆたかは体の向きをはんたいにして、みなみはゆたかにぴったりと体をくっつけます。 ふたりの目のまえには、ぬれたあそこがあって、お日さまの光をうけてキラキラ光っていました。 「みなみちゃんの、きれい……」 「ゆたかのだって……」 ふたりはなめあいっこをはじめました。 「んっ、ちゅ、ん、ちゅぱ……」 「ちゅ、ちゅぱ、ちゅぱ……」 ふたりのあそこはもう、えっちな水でだいこうずいになっていました。 なめてもなめてもあふれてきて、ふたりの顔をびちょびちょによごしていきます。 ですが、ふたりはそれを何とも思いません。 (だって、みなみちゃんのだから) (……だって、ゆたかのだから) えっちな水をミルクのようにのみくだすふたり。 ふたりの舌はやがて、われめの上の方、小さなでっぱりにたどり着いて、 そこをていねいになめはじめます。 「ひ、ふ、ひゃふぅっ……!」 「ん、ぁっ、あぁぁっ……!」 何か、とほうもないものが近づいてくるのをふたりは感じていました。 ひとりではこわくて、とてもうけとめられないもの。 でも、 (みなみちゃんといっしょなら……) (……ゆたかと、いっしょなら) ふたりはぎゅっとてをつなぎます。 「みなみちゃんっ、みなみちゃぁんっ……!」 「ゆたか……っ、ゆたかああぁっ……!」 広がっていくまっしろなせかい。 大きくさけんで、それからふたりのうごきはぷっつりととぎれました。 ■ ■ ■ それから、ながい時間がすぎて。 冷たくなった草むらの上でふたりがゆめからさめたときには、 辺りはすっかりまっくらになっていました。 「どうしよう、こなたお姉ちゃんにおこられちゃうよ……」 ゆたかは不安そうにまゆをひそめています。 「……いっしょにあやまりにいこう」 みなみが言いました。 そのことばにたよりがいを感じて、ゆたかは心をときめかせます。 せなかを向けたみなみに、ゆたかは言いました。 「みなみちゃん」 とつぜんなまえをよばれたので、みなみはびっくりしてゆたかの方を向きます。 ゆたかは笑って、こう言いました。 「また、しようね」 「……うん」 ───ちゅ。 ふたりのはじめてのチュウ。 お月さまとお星さまだけが、それを見ていました。 <おしまい> ※6月16日、コミックス3・4巻購入に伴い修正。 ゆたか→みなみの呼び方、「みなみちゃん」に変わってたのね…orz コメントフォーム 名前 コメント 可愛い話だね♪ -- 名無しさん (2013-04-26 00 49 27)