約 3,257,929 件
https://w.atwiki.jp/kagatsuka/pages/64.html
642 :甘えたい姉、甘えられたい妹 (1/2):2008/03/15(土) 19 07 55 ID o0tUh92N 見慣れたドアを、つかさは慣れた手つきでノックする。 中からそれに応える声がして、扉が開かれ、これもまた見慣れた姉の姿が現れる。 「どうしたの?」 と、かがみはつかさに声をかける。 「その……、宿題で苦手なところを出されちゃったから、ちょっと手伝ってもらいたくて……」 「また? しょうがないわね……。一緒にしてあげるから入りなさい」 そう言いながらかがみはやれやれといった顔で苦笑を浮かべて、つかさを中へと招き入れる。 つかさはその言葉に、さっきまで申し訳なさそうだった顔を笑顔に変えて、言われるままに姉のあとについて床の上の机へと向かい、さっそく宿題を手伝ってもらうことにした。 「だから、ここをこうすれば……、ほら」 「あ。ほ、本当だ」 「ったく、もーう少しだけ考えればわかるでしょ?」 「う、うん。そうだね。えへへ……」 「お、お姉ちゃん。ここも、なんだけど……」 「ん? はいはい、ここはね……」 というふうに、ときおりつかさが質問をして、かがみがそれを教えるという形で宿題を済ませていく。 「んー……」 「なに、どうかした?」 ふいに、つかさは手を止めて考え込むように額に眉をよせた。 「その、ね」 「……?」 言いよどむつかさに、かがみは首をかしげる。 「やっぱり、お姉ちゃんに頼ってばかりじゃなくて、もう少し一人でがんばってみたほうがいいのかなって思って」 「……え」 「いつまでもこんなふうじゃ自分の力も付かないかもしれないし、何よりお姉ちゃんの迷惑になっちゃうだろうし」 そう言ってつかさは、少し寂しげに笑う。 643 :甘えたい姉、甘えられたい妹 (2/2):2008/03/15(土) 19 09 53 ID o0tUh92N 「な、……なに言ってるのよっ!」 「お姉ちゃん……?」 唐突に大声をあげたかがみに、つかさは目を丸くしてその顔を見返す。 「そ、そもそも勉強っていうのは教えてもらうのが普通っていうか、そのほうが効率がいいようにできてるというか。もし本当にわからないところがあったら 困るだろうし逆に駄目だし、それにつかさだってちゃんと実力も付いてきてるし、それに別に私は、迷惑だなんてこれっぽちも思ってなんていないし思ったこともないんだからっ」 と、そこまで一気に言い切って、かがみは「はぁ……」と疲れたように肩で息をする。 「で、でも。いつまでも甘えてばっかりじゃ……」 「――ああ、もうっ!」 それでもまだ言葉をにごすつかさに、かがみは頭を振って、 「つかさが甘えてくれないと、私が困るのよ!!」 そう言って、膝立ちになって、思いっきりつかさの顔を覗き込んだ。 「……お姉ちゃん」 息が触れ合うくらいに、顔が近い。 今言った言葉と、この距離感にやっと気付いたのか、目の前の顔が急速に真っ赤に染まった。 頬を赤くしたままかがみは顔を離して、「だから、ごにょごにょ……」と言葉にならない声を発しつつ、ぷいと横を向いてしまう。 「………」 つかさはそんな姉の姿をしばらく見つめて、 「……うん。わかった」 と呟いて、笑顔を浮かべて頷いた。 「そ、そう」とかがみは赤い顔のままで言葉を返す。 「あ、でもやっぱり……」 「ぇっ」 ぽつりとそう呟くと、かがみが不安そうな顔で見つめてきた。 「冗談だよ」 そう言ってつかさは姉に笑いかける。 それでまた、かがみの顔がさらに真っ赤に染まっていた。 「これからもいっぱい甘えるね。……お姉ちゃん」 644 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 19 11 43 ID o0tUh92N恥ずかしくて甘えられないから甘えてくれないと困るかがみと お姉ちゃんは甘えてあげなきゃダメなんだからというつかさ そんな二人が好きだわー 645 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/03/15(土) 19 31 50 ID RffFGQGN 644 乙でした。 口ではしょうがないわね…っていいながら楽しみの1つにしてるかがみんと ラストでからかうつかさにGJ!
https://w.atwiki.jp/bamboo-couple/pages/88.html
356 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2008/01/16(水) 23 26 33 ID PuJ7JLPt いつか来るその時に備えて、 ファンブックのミヤミヤとダンくんのとこを読んで研究してみるコジキリ 「みっ、見ての通りコジロー先生って超カッコいい…じゃない?よね?」 「あ、はっはっはっは~よせよキリノぉ~そんな事言われたら、って、照れちゃうぞぉ~」 「だ、だぁってぇ~、先生っていつもあたしを気遣ってくれるし? …お弁当も残さず食べてくれるし。い、言う事なしなんだもんっ!」 「きっ、キリノは料理上手だからなぁ~、何食べても、うまいんだぞぉ。ま、毎日弁当、ありがとうなぁ~?」 「…く、くくく、く…」 「……ぷっ、あははは、は…」 「無理だぁぁぁあぁあぁあぁ!!」 「無理っすぅぅぅぅうぅぅぅ~~!!」 ………「あー、はいはい(……………………け!!!)」までの道のりは意外にも遠そうだ。違う要因で。
https://w.atwiki.jp/asrivival/pages/364.html
~静寂機関・5階~ 零軌「久しぶりにここに来たけど、やっぱりあまりいいところじゃないわねぇ」 №25「ふっ。おまえの墓場にふさわしい場所だ。『ヴェジテイトオン』!」 ゴッ! 地面から生えた植物の触手が零軌の体を貫こうと襲い掛かる。 零軌「よっ、と!」 触手を回避する零軌。 零軌「あなたの思考はみえみえなのよぉ」 №25「そうか。なら…」 スッ… 仮面を取り出し被る№25。 №25「これでどうかな!」 バッ! 地面を蹴り、零軌へと迫る№25。 零軌「くっ!」 反応が遅れる零軌。 ドッ! 零軌の脇腹に放たれる№25の蹴り。勢い零軌がよく吹き飛ばされ、地面に倒れる。 零軌「ぐっ…う…。対策はしてきたってわけねぇ」 №25「そういうことだ。おまえの能力の推測はついていた。そしてその仮定は今証明された。お前の能力は電磁波を操る。それを人の脳に作用させ、異常を起こさせる。だがこの仮面は電磁波を遮断する。お前の能力は効きはしない」 零軌「これは…まいったわねぇ」 №25「せめて苦しまず殺してやる。『ヴェジテイトオン』!」 地面から生えた触手が零軌に迫る。 バッ! 何者かが倒れている零軌のもとへ現れる。 零軌「あなたは…」 きゅっぱ「掴まれ!」 零軌を担いで、触手を避けるきゅっぱ。 零軌「助かったわぁ。どこに行ったのか心配していたのよぉ」 きゅっぱ「そうかい(こいつを助けるつもりはなかったが…ついでだね)」 零軌を壁際に下ろし、№25と対峙するきゅっぱ。 きゅっぱ「あんたこの街の諜報員だね?」 №25「そういう物言いをするということは…お前も同類か」 きゅっぱ「あぁ。あたしはコードネーム№98。あんたと同じ秘密諜報員さ」 零軌(やはり彼女も諜報員…狙いは) №25「俺は№25。お前他所の諜報員だな。なぜミストラルシティにいる。しかもこの狙ったようなタイミングで」 きゅっぱ「このタイミングがベストだったのさ。あんたたち諜報員が出張ってくるのが」 拳銃を構えるきゅっぱ。 №25「このまえ捕まえたデータを盗み出したどこかの諜報員…あいつの仲間か」 きゅっぱ「59(ごくう)のことか…やはりお前たちに」 №25「奴は情報を最後まで吐かなかった。お前には情報を吐いてもらうぞ」 きゅっぱ「情報を吐いてもらうのはあんたの方さ!」 パン! 拳銃の引き金を引くきゅっぱ。 №25「気の早いやつだな」 №25の前に触手が壁のように展開され銃弾が弾かれる。 零軌「そいつは植物を操るわ!」 きゅっぱ「なるほどね」 №25「能力がわかったところで対策を練れなければ意味はない!」 シュルル!! 植物の触手がきゅっぱに襲い掛かる。 ガッ! きゅっぱ「くっ!」 きゅっぱの両腕を触手が拘束する。強く腕を締め付けられ手に持っていた銃が落ちる。 №25「さて」 きゅっぱへと歩み寄る№25。 №25「もう反撃もできまい。お前を尋問させてもらおうか。その次は響零零軌の番だ」 きゅっぱ「ふっ」 №25「何が可笑しい?」 きゅっぱ「これで勝った気かい?」 №25「その強がりはいつまでもつかな!」 ガッ! きゅっぱの首を掴む№25。 零軌「まずいわね…(このままじゃあの諜報員はやられてしまう…ちょっと期待外れだったかしら)」 №25「さぁ!はけ!お前はどこの所属だ!」 ピト… きゅっぱの指が№25の胸に触れる。 №25「なんだ…」 きゅっぱ「『トリガーオン』」 ガキン! 引き金は引かれた。それは雌雄を決する引き金。その一手で彼女の勝利は確定した。 №25「なにをした!?」 きゅっぱ「ちょっとおまえの心の引き金を引かせてもらっただけさ。さぁ能力を解除してもらおうか」 №25「そんなこと…」 シュルル… №25の言葉とは裏腹に触手がきゅっぱを開放する。 №25「な、なんだ!なぜ俺は今お前の言葉に従った…」 スッ… №25の首元に顔を寄せるきゅっぱ。彼女は小声で№25に話しかける。 きゅっぱ「答えな。ミストラルシティの暗部、あんたたちの根城はどこにある?」 №25「EGOミストラルシティ支部の地下だ。そこに「無機室」はある(なぜ俺は今こいつに喋ってしまった…これがこいつの能力)」 きゅっぱ「そうかい…」 気づいた時にはもう遅い。№25には成す術がないのだ。 ズッ… №25の首に突き刺さるナイフ。 きゅっぱ「感謝するよ。あんたのおかげであたしの目的を達成できそうだ」 ブシュゥゥ!! 首から大量の血を出しその場に倒れる№25。 №25「ば…かな…」 息絶える№25。きゅっぱの元に歩いてくる零軌。 零軌「どんな手品を使ったのかしらぁ?」 きゅっぱ「たいしたことじゃないさ」 バッ! 互いに手を相手に向けるきゅっぱと零軌。 きゅっぱ「おや?なんのつもりだい?」 零軌「それはこっちのセリフよぉ」 二人の間に走る緊張。まさに一触即発。 きゅっぱ「あんたの能力もあたしと似たタイプの能力か」 零軌「さてどうかしらぁ?受けてみたらわかるんじゃないかしらぁ」 きゅっぱ「それもそうか。だがその気はない…あたしの正体を知ったあんたをそのままにはしておけない」 零軌「やる気ねぇ」 一瞬の静けさ…そして状況は動いた。 きゅっぱ「『トリガーオン』」 零軌「『開錠(アンロック)』」 ガキン!! ~~ 零軌「……」 あおむけに倒れている零軌。 パチン! 目を開け零軌が起き上がる。 零軌「あの諜報員はいないわねぇ」 ことの顛末。同時に能力を発動したきゅっぱと零軌。だがきゅっぱのほうが一瞬早かった。零軌のきゅっぱに関する記憶の全てを忘れるように引き金を引いたきゅっぱ。きゅっぱは零軌が意識を失い倒れたのを確認すると静寂機関のビルの外へと姿を消したのだ。 零軌「記憶の消去…私に近い能力。でもだからこそ対策できたのだけれどぉ」 零軌はきゅっぱと№25が戦っている隙に、自分に対して能力を使いその記憶を改ざんしていた。きゅっぱのことをただの敵として認識するように。そしてその記憶が消えた場合、本来のきゅっぱに関する記憶が蘇るように設定していたのだ。 零軌「記憶が戻ってあの諜報員がいないということは…予定通りではあるけどあの諜報員に敗けたってことねぇ。まっあの諜報員がなにを何を企んでいようが私には関係ないことだしぃ」 敗けたことに対する鬱憤はあるが、それはそれと自分に言い聞かせるように話す零軌。 零軌「状況はどう動いたのかしら。私も上に行ってみないといけないかしらぁ」 ~静寂機関・最上階社長室前~ 一凛「やっとついたわね」 社長室の前に到着した一凛。背負っている美天は意識を失ったままだ。 一凛「この扉の先に静寂機関の元締めがいるってわけね」 スッ… 美天を下ろす一凛。 一凛「美天さんはここで待っててね。すぐに片づけて戻ってくるから」 バン! 部屋の扉を勢いよく開く一凛。部屋の中には椅子に座った男性が待ち構えていた。 静寂静峰「治安維持委員(セキュリティ)か…いやお前は見たことがある。確か也転一凛か」 一凛「あなたが静寂機関の一番偉いやつね。観念しなさい!」 静寂静峰「なにもわからない子供が大人の世界に干渉してくるな。私が今まで築き上げてきたものを子供ごときに破壊されてたまるか!」 一凛「それはあんたの勝手な都合でしょ。散々汚いことをしてきて、あんたが更生院を使ってやってきたことを許すわけにはいかない!」 静峰「許すだ許さないなどお前が決めることではない!学徒ごときがこの私をここまで追い詰めたという事実だけでも許せはしない!その戯言を叩けぬようにしてやる!こい!」 何かを呼ぶ静峰。 シーン…… だがその呼びかけに反応するものはない。 静峰「なぜだ!?なぜ何も来ない!」 予想外の事態に慌てふためく静峰。 一凛「なんだかわからないけどチャンスみたいね。おとなしくしてもらうわよ!」 ドカッ!バキッ! 全身を縄で結ばれ口も塞がれ拘束された静峰。 静峰「むぐぐ!!(ばかなこの私がこんな終わりだなど…)」 一凛「いっちょあがりってね。あとは十一たちに連絡をして終わりね」 こうして静寂機関での戦いは幕を閉じた…とはならない。静寂静峰…S(エス)は所詮はNにより足切りされた存在。彼が捕まった程度でこの戦いは終わりはしないのだ。 ~静寂機関・地下2階特殊研究室~ ここは表には出せないような非合理的な研究がおこなわれている静寂機関の能力者研究室だ。そこに彼女はいた。 リヴィエラ「…」 カタカタカタ! パソコンを操作するリヴィエラ。隣の部屋のカプセルのような装置にアンダーとスカイの遺体が入れられている。 リヴィエラ「能力の仮想理論実験…いいねぇ。これならスカイとアンダーと共に戦える。私の体で試してみようじゃないの!」 ~静寂機関・6階~ にろく「はぁ!」 激しくぶつかるにろくと№27、涅尤。 ピピピピ!! 涅尤の携帯端末に連絡が入る。 涅尤「なんだ?」 ピッ! 携帯端末に応答する涅尤。 涅尤「もしもし。…はい、えぇ。えっ、社長がですか。はぁ…」 にろく「なんだ…?」 №27「戦闘中に電話に出てる場合じゃないでしょ…」 涅尤「でしたら僕は…はぁ、掃除部は解体。えぇ、えぇ。わかりました…」 通信が切れる。なにやら落ち込んだ様子の涅尤。 №27「なんなの?」 涅尤「静寂機関の親会社から連絡が入った。静寂機関の運営及び管理は親会社に移行された。僕のいる掃除部は解体。僕はお役御免だそうだ…」 にろく「…(敵とはいえ、気の毒だな)」 №27「なんともいえないわね…」 涅尤「さてどうしたものか…」 急に戦う意思を無くし、その場に呆然と立ち尽くす涅尤。金をもらえねば、仕事をする意味もない。会社員とはそういうものだ。 涅尤「…決めたぞ」 №27「どういうつもりかしら?」 涅尤が№27の前に立ちはだかる。 涅尤「僕を切った会社へのささやかな抵抗をさせてもらう。」 にろく「俺の味方になるのか」 涅尤「いいや。おまえと協力はしない。僕は勝手にあいつを倒す。その邪魔はお前にもさせない」 にろく「そうか…なら俺は!」 ボッ! にろくの服から煙が発生するとともに彼が姿を消す。 にろく「お前にあいつは譲ってやるよ。ほかにも俺はやることはあるんでな」 涅尤「会社を負われた鬱憤…ありがたくこいつをいたぶらせてもらう」 №27「静寂機関の掃除部(スィーパー)…もう元(もと)ね。諜報員をいたぶることができるなんて…なめるんじゃないわよ!」 涅尤「なめてはいない。それが事実だということだ」 №27「よほど自分の力に自身があるようだけど所詮は表の世界の住人。それにあんたの能力も底が知れているわ。自身の両腕の炭化した細胞を操り、爆発させたり武器として使うことができる程度の能力」 涅尤「そうだね」 №27「この問答も戦いのうちっていうのも気づいているかしら?」 ズズズズ… 涅尤の背後に現れる影が彼の首を切ろうと勢いよくその手を振るう。 №27「終わりね」 ザシュン… 涅尤の首を切断する影…それが№27の予想した未来。だが現実はそうはならなかった。 ガキン! 涅尤の首へ放った一撃は黒い壁に阻まれる。いや違う。涅尤の体を漆黒が覆っている。その漆黒があらゆる攻撃を弾くのだ。 №27「なに!?」 涅尤「炭素装甲(カーボンアーマー)。お前は子供じゃないからな。本気を出してもアンフェアじゃない」
https://w.atwiki.jp/ln_alter2/pages/176.html
いつか、届く、あの空に。 ◆UcWYhusQhw 空。 空が見えた。 蒼い、蒼い空。 いつも飛んだ蒼い空。 何故かわたしにはそれが霞んで見えて。 可笑しいなと思ってしまった。 夜が明けて来たのだ。 その蒼い空に手を伸ばそうとする。 あの、空に届くように。 なのにわたしの体が上手く動かせない。 ああ、空に飛びたいなぁ。 そんな事を危うげな意識の中でわたしは――アリソン・ウィグットン・シュルツ――そんな場違いな事を考えていた。 記憶が若干混乱しているのかもしれない。 体は何か湿っぽいし胸がズキズキと痛む。 あぁ……そういえばシズに刺されたんだっけ。 だから……痛いのか。 んー失敗しちゃったなぁ…… もっと話してやればあんな馬鹿なことにはならなかったかなぁ。 それも……もう仕方ないか。 刺されて……わたしは…… ……ん? はて? その刺された私はなんで濡れてしかも動いているんだろう? そう想って視線を下に向けるとヴィルのような茶色の髪の毛が。 えーとこれは…… 「キョン君……?」 キョン君……かな? さっきであったばかりの気だるそうな子。 わたしはキョン君の背中におぶさっているのかな? そしてキョン君はひたすらに走っている。 「……!?……意識が戻ったんですか」 「……………………おはよう、キョン君、どうして運ばれてるの?」 「おはようじゃないですよ……喋らないでください。重傷をおってんですから。先程色々あってアリソンさん助ける為に川から落ちたんです 俺も一瞬気を失いましたが……直ぐ目を醒まして岸に上がったんです。橋ではマオさんが頑張ってるんで治療できる場所まで移動しますから」 「……ああ」 「ああ、じゃないです。ちょっと待ってください……橋からもう少し離れたら治療始めますから」 治療……か。 でもね、キョン君。 解ってるのよ、自分の体くらいね。 わたしが 「……ああ、無駄よ。多分わたし助からないから」 助からないってことくらい…… 解ってるんだから。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「何……言ってるんですか?」 キョン君の声が震えている。 そりゃそうよね……人が死ぬと言っているのだから。 でも、死はやってくる。 誰にだって平等に。 そしてそれはわたしにも。 「アリソンさん……まだ判らないじゃないですか……傷の治療もしないで」 でも、キョン君はまだ、私が助かると思っている。 いや、私を死なせたくないのかな? ……優しい子だなぁ。 ……本当に優しいなぁ…… 「ううん……もう無理だとわかってるから」 でも、体が無理だと言っているのよ。 どんどん体が震えて。 段々温かさを奪われていく。 認めたくないけど……これが死なんだろう。 「諦めないでくださいよ!……アリソンさん……言ったじゃないですか。娘が居るって……アリソンさんが諦めてどうするんですか」 リリアかぁ…… あの子頑張ってるかな? 元気でいるかな? お願いだから生き続けて欲しいなぁ。 リリア。 わたしとヴィルの愛しい子。 あの平和になった世界で。 誰よりも幸せになって欲しい。 だから……だから生きて欲しいなぁ。 「……あははっ、まさか娘と同じような子に説教されるなんて」 「笑い事じゃないですよ……ここまで離れればいいか……治療始めますよ。俺は諦めませんから」 結構の間走った後、私は樹にもたれかけるようにゆっくりと置かれた。 日が昇り始めて蒼い青い空がより鮮明に見える。 キョン君は諦める気は絶対無いみたい。 どんなに無理だと解っていても。 きっと私を助けようとするんだろう。 「絶対に助けますから」 そういうキョン君の声は震えていた。 哀しみに耐えるように。 包帯を出して治療を始めようとする。 私は体も上手く動かないでそれに抵抗もする事無く従った。 ああ、いい子なんだなぁ。 この子は。 誰かが死ぬのが耐えられなくて。 それでも自分ができる限りの事をやろうとする。 例え自分に力が無くても。 それでも、諦めたくないんだ。 わたしの上着を脱がして包帯を巻いて止血をさせようとしている。 それでも血は止まる訳がない。 キョン君は焦って色々治療道具を出して必死に必死に思案するもそれ以上の打開策が思いつかないのだろう。 「……何でだ……このままじゃ……」 キョン君は頭を抱えている。 所詮……唯の一般学生でしかない。 そんな治療できるなんて知識……持っていないのだ。 だから、彼がどんなに頑張った所で私を治せるわけが無い。 そんなの解りきっていた事。 キョン君だって解りきってただろう、本当は。 それでも、彼は諦めたくないんだ。 力が無くても。 わたしが死ぬをなにもせず受け入れたくないんだ。 ああ。 優しい……いい子だなぁ。 こんなあったばっかりの知らない人の為にこんなにもこんなにも頑張って、頑張って。 立派に育ってるんだなぁ……キョン君は。 偉い……優しいいい子だ。 なら……わたしがこんなに頑張ってくれた子に出来る事はなんだろう? キョン君の為に残せる事は何だろう? アリソン・シュルツがキョン君に託せるのは何だろう? ふと、空を見る。 蒼い、蒼い、空だった。 いつも、飛んだ蒼い、蒼い空。 手を伸ばす。 届くように。 もう一度飛べたらと。 あの、蒼い空に思いっきり飛べたらいいのにな。 ああ……わたしはこんな事を託していいのかな? わたしはキョン君にこんなのでいいのかな? でも、それしかなかった。 それが、アリソン・シュルツなのだから。 「キョン君……みて、蒼い空」 「……え?」 「ほら、高い、高い空」 「……そうですね」 「何処までも広く、何処までも果てしなく……蒼く高い空」 「……」 「キョン君……空に届くと思う? 人が」 「……え?」 「出来るんだよ……あの空に」 ああ、馬鹿だなぁ。 こんな事、普通の子に言ったって理解してもらえる訳が無いのに。 でも、わたしはそんな事をどうしても言いたかった。 いつか、理解してもらえたらと思って。 あの、偉大な、大きな翼を思い出して。 「飛行機でね。飛べるのよ……あの蒼い偉大な空に」 「……」 「楽しいわよー、本当何でも良くなって、すごく気持ちよくなっちゃう」 「そうなんですか……?」 「そうよ、すっごい楽しいんだから」 だから…… 「キョン君も飛んでみない? あの空に」 「……え?」 「何時でもいいわ……何時かでいいから……空に自分の力で飛んでみない?」 わたしは彼に思いを託した。 わたしの思いは空と共に。 だから、わたしがずっとやり続けた行為をあったばかりなのにキョン君に託してみたかった。 ただの自己満足。 それでも、託したかった。 「それは……楽しそうですね」 「でしょ?」 「ええ……本当に」 「なら……」 キョン君。 あなたは 「生きなさい。生きて帰って、わたしの分まで空を飛びなさい……それがわたしが生きた証になるから」 生きなきゃ駄目よ。 最後まで、年をとってお爺さんになるまで。 生きなきゃ駄目よ。 そんなわたしにキョン君は驚いて顔を向ける。 哀しそうな表情をして。 今にも泣きそうな顔をしていた。 私はそんなキョン君を軋む体で必死に抱きしめてあげた。 そっと頭を撫でた。 震えていた。 本当に……御免ね。 「ずるいですよ……そんな言い方したら……受けるしかないじゃないですか」 「……そうね。御免なさい……でも、キョン君。あなたは生きなさい……いいかしら」 「……はい」 「いい子ね……本当いい子」 そっと震える体を撫で続ける。 ああ、辛い事をさせちゃったな。 出来る事ならこの子が幸せであるように。 わたしはそれを願い続けながら最後の言葉を紡ぎ続ける。 「シズを恨まないでやってね……できればあの子をとめて上げて」 「……」 「あの子はちょっと焦ってるだけだから。きっととめる事ができから……お願いね」 「……約束は出来ないですけど……」 「少しでも思ってくれればそれで充分よ」 シズはきっと焦っているだけ。 ただ、がむしゃらに一つの事しか信じられないだけだから。 だから、誰かが優しさを与えてあげれば……きっと戻れるはず。 そう思ったから。 「それと……リリアとヴィ……や、ここではトラヴァスにこう伝えて」 「はい」 「―――――」 「え? 何の言葉ですか?」 「この発音の通りに……解ると思うから」 「……解りました」 リリアとヴィルに残す言葉を。 ベゼルとロクシェの言葉の両方を使って。 キョン君に託した。 さあ……これで御終い。 本当に色々託しちゃったなぁ。 駄目だなぁ……キョン君に辛い思いさせるだけなのに。 「キョン君……」 「……はい?」 「ありがとうね……最期まで」 「最期じゃないですよ……」 うん……本当に。 「いい子だなぁ……ありがとう……」 「そんな事……ないですって」 だから、最期にキョン君に言葉を残そう。 「キョン君……空を見て……何処までも広がってる……君もあの空のように……果てしなく……永久に……いき……てね……本当に……優しくて……強い……いい子だから」 そして、わたしは静かに目を閉じる。 キョン君が私を呼ぶ声が聞こえた。 最期には私の目に見えたのは。 大好きな、大好きな。 あの、蒼い空だった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 会ったばかりの人だ。 正直、どんな人か俺には未ださっぱり解らない。 でもそれでも、この人がどんなに優しくて強い……『母親』だった事ぐらい解る。 そしてその人が今死に逝こうとする。 俺はそれに結局何もする事ができない。 会ったばかりなのに。 こんなのに哀しむ必要なんてないのに。 俺は堪らなく……どうにも哀しかった。 そして憎たらしい放送が流れ始める。 俺は……この人の死が堪らなく……哀しかった。 まだ、空の飛び方も教わってないのだ。 死んでもらっては困る。 それなのに……もう、この人は死んでしまう。 ただ、哀しかった。 【C-3/北部/一日目・早朝(放送開始)】 【キョン@涼宮ハルヒの憂鬱】 [状態]:深い深い悲しみ、両足に擦過傷、中程度の疲労 [装備]:発条包帯@とある魔術の禁書目録 [道具]:デイパック×2、支給品一式×2(確認済みランダム支給品0~1個所持)、カノン(6/6)@キノの旅、かなめのハリセン@フルメタル・パニック! 、カノン予備弾×24 [思考・状況] 0:???????????? [備考] ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ねぇ……ヴィル。 今度皆で空に飛びましょうよ。 リリアもつれて、家族全員で。 トレイズ君達家族も連れて行くのもいいわね。 折角平和になったんだから、皆で行きましょうよ。 きっと楽しいわ。 そして、何時か幸せに3人で暮らしましょうよ。 空を飛びながら、平和にね。 きっと。 きっと幸せよ。 ……でも、それももう叶わないんだなぁ。 哀しいのかなぁ。 解らない。 でも、でもね、ヴィル。 わたし、貴方を愛してよかった。 そしてリリアを産めて良かったと思ってる。 一緒に暮らす事はできなかったけど。 ……とっても、とっても幸せだったよ。 だから……ヴィル。 これからも、ずっと生きていてね。 あんな島から脱出して幸せになってね。 幸せに、幸せに生きてね。 私は……ヴィルを愛してます。 だから、ありがとう……さようなら。 リリア。 あなたはヴィル似て……そしてとても立派に育った。 なたの成長を最後まで見れないのは残念だけど……リリアなら大丈夫。 だって、私とヴィルの子よ。 きっと、きっと元気になって幸せになってくれるって思ってる。 だから……頑張って、最後まで立派にいきなさい。 母の最期の願いです。 ……リリア……愛しています。 私は、ヴィルとリリアを愛しています。 今も、これからも、ずっと、ずっと。 だから、ヴィル、リリア。 あなたたちの気持ちが、わたしの気持ちと同じように、どこまでも永遠でありますように。 どこまでも永遠でありますように。 【アリソン・ウィッティングトン・シュルツ@リリアとトレイズ 死亡】 ※アリソンは放送開始直後に息を引き取りました。第一回放送に呼ばれるか後継にお任せします。 投下順に読む 前:ラスト・エスコート 次:弛緩思考 Roundabout Speculation 時系列順に読む 前:ラスト・エスコート 次:弛緩思考 Roundabout Speculation 前:コロシアムをもう一度 キョン 次:ゆうじスネイク 前:コロシアムをもう一度 アリソン・ウィッティングトン・シュルツ 死亡
https://w.atwiki.jp/tokimekicn/pages/1293.html
愛につかまらないで 朝日奈夕子的Image Song之一,金月真美曾进行过翻唱。 歌曲信息 作词:さゆ鈴 作曲:梅崎俊春 编曲:根岸貴幸 Guitar:梶原順 Chorus:広谷順子,木戸やすひろ,比山貴咏史 Image Song Version 演唱:鉄炮塚葉子 K-BRAND Version 演唱:金月真美 歌词 だから愛につかまらないで 愛をつかまえてみせるわ もう傷つくことこわがらず 背中越し狙いさだめて 北風がさらった恋は あの日から凍りついて 幸せだったふたりなど 写真の中だけのこと わけもわからないまま あなた背を向け歩くよ 距離はどんどんひらく そこで夢からさめる もう誰も愛せないなんて ほんの一瞬の戯言 時間はすぐに過去になって やがて愛を見つけるのよ きちんと終われなかったこと それが引きずる原因 そんなこともありがとうって 思えればきっと終わる 次の恋は淋しさ 忘れさせてくれるけど 逃げる女にだけは なりたくないよ だから 決着は自分でつけるよ 誰かを責めたりしないで いつまでも本気じゃいられない 思い出を認めてあげる だから愛につかまらないで 愛をつかまえてみせるわ もう傷つくことこわがらず 背中越し狙いさだめて もう誰も愛せないなんて ほんの一瞬の戯言 時間はすぐに過去になって やがて愛を見つけるのよ 收录CD 月刊心跳回忆 97 春增刊号 (1997/03/26) 心跳回忆 Vocal Best Collection4 (1997/08/21) 朝日奈夕子 Hero (1998/09/04) 金月真美 K-BRAND (1998/01/21) 相关页面 音乐
https://w.atwiki.jp/compels/pages/16.html
世界は変わった。でも僕は、元に戻ってしまった。 聖剣マスターソードと共に時を超え、魔王ガノンドロフを倒した。 そして現代に戻り、魔王の悪事を事前に告発し、悲劇を未然に防いだ。 魔王は処刑され、未来で巨悪に苦しめられ、殺されるはずだった人を何十人も何百人も守った。 それが僕の勇者としての役割だった。 でも、そんなことは僕にはどうでも良かった。 平和になった世界で、僕は勇者じゃ無くなってしまった。 当然と言えば当然だ。この世界で魔王は悪事を為す前に処刑され、僕が魔王を倒して世界を救った事実も消えたのだから。 ダルニアやルトは僕を認めてくれるかもしれない。 けれどそれは勇者ではなく、友達や恋人、恩人としてだ。 決して、世界を救った勇者としてではない。 平和な現代に戻って数日経った後、相棒のナビィが姿を消していた。 何処を探してもいなかった。数少なく、未来での僕を知っている友だったというのに。 (勇者じゃ無くなった僕は、一体何なんだ?) 数少ない友を探す中、僕は気が付いた。 最初は悪に苦しめられている人を助けたくて勇者として戦おうとしたのに、次第に勇者であるために戦い続けていたことを。 誰でも良かった。 僕のことを、僕の勇者として生きたことを知っている相手を。 そうじゃなければ、何のためにコキリの森を出たのか分からないから。 この殺し合いで人を助け、悪を討てば、再び勇者として見てくれる者が現れるかもしれない。 でも、元の世界に帰れば? 助けられた者達とは、もう会うことは出来ず、ガノンドロフを倒して現代に戻った後と変わらないんじゃないか? そんなことを考えながら歩いていると、僕の目の前には知っている人の姿が飛び込んできた。 ハイラル城の中庭で出会った、良く知っている少女だった。 彼女はまだ、僕が勇者だということを知っている数少ない人だ。 僕がナビィを探しにハイラルを発つと言った時に、オカリナを改めて渡してくれた思い出が、ずっと昔のように感じる。 眠っているようだが、起こせばいい。そしてまた彼女を守ろう。 「ゼルダ姫!!」 返事は無かった。 こんな場所に急に閉じ込められれば、気疲れするのも無理はない。 「僕だ。リンクだよ。無事でよかった、僕が……」 気づいてしまった。 いや、信じたくないから、気づかないふりをしていた。 彼女の胸部から脇腹にかけて走った、深い裂傷を。 彼女の腕を握った。 皮膚は爬虫類のように冷たく、脈は無かった。 あっさりと、こともなげに。 僕が守った証が、僕が勇者だという証が、簡単に壊れていた。 「うわああああああああああ!!!!やめろやめろやめろ!!ふざけるな!!!」 辺りに人がいる危険も顧みず、叫んだ。 夢ではない、嘘ではない。 冷たくなった皮膚の感触と、肉の焼け焦げる臭いが、これでもかというほど現実を突き付けてくる。 いや、嘘になってしまった。僕が勇者だったという事実が、嘘になってしまった。 「僕の大切な人を返せ!!でなきゃ誰も彼もぶっ殺してやる!!!!」 涙は止め処なく溢れ、声が枯れるまで叫んだ。 分かっている。それが勇者らしくない言葉だって。 彼女の分まで前を向いて生きると、そう言えればいいって。 でも、僕はこの世界で勇者になって、また元の人間に戻ってしまう事実より、ハイラルで勇者だった事実の方が大事だった。 大切な人も守れず、勇者の名声も失い、僕が積み上げたものは無くなってしまった。 いや、在るとするなら。 ――優勝者にはどんな願いも叶えてみせる。 許しがたい悪の誘いに乗るなんて、少し前の僕なら思ってもいなかっただろう。 でも、あの時確かに掴めた理想を、再び掴めるのなら。もう見られないはずの彼女の笑顔を見られるというのなら。 人を殺すことになったとしても、最後の一人になろう。 今までずっと他人のために生きて来た。今ぐらいは自分の願いを叶えるために戦っても良いじゃないか。 は、と冷たい笑みがこぼれた。 何の皮肉か、目的もなく、幽鬼のようにふらふらとしていた僕が、久方ぶりに目的を手にしたのだ。 「さてと、行こうか。」 支給された袋に入っていた、毒々しい色をしたナイフを腰に差し、歩き始めた。 これは、僕という人間が、再び勇者になるまでの物語。 【ゼルダ@ゼルダの伝説 時のオカリナ】死亡 【リンク@ゼルダの伝説 時のオカリナ】 [状態]:精神崩壊(大) [装備]:こあくまのナイフ@DQ8 空と海と大地と呪われし姫君 [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2 [思考・状況]基本方針:殺し合いに優勝し、勇者だった自分に戻る [備考] エンディング後、子供時代への帰還~ムジュラの仮面開始までのいずれかの時期の参戦です。 ゼルダの死骸があった場所から、1ブロックほど離れた所。 ランドセルを背負った少年が、ゼルダの支給品を開けていた。 その姿は、学校からの忘れ物をしてないか確認している少年そのものだ。 だがぎらついた両目と、歪んだ口元は、殺人者だという証左だった。 (まずは1人…思ったより楽だったがまだ先は長そうだな。) 彼はずっと、一人で家族を求め続けた。 そのために力を手にし、何でも願いを叶えてもらえる禁貨を集めようとした。 この殺し合いは、元の世界にあったバンカーサバイバルとは違うとはすぐに分かったが、彼のやることは変わらない。 今も昔も、アンチョビは家族を取り戻すために、戦い続けるだけだ。 【アンチョビ@コロッケ!】 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品、ランダム支給品2~6(ゼルダの分もあり) [思考・状況]基本方針:殺し合いに優勝し、家族を取り戻す [備考] バンカーサバイバルで、コロッケに敗れた、海岸に打ち上げられた後からの参戦です。 究極体の制限の有無は、後続の書き手にお任せします。
https://w.atwiki.jp/maid_kikaku/pages/535.html
(投稿者:エアロ) (画像作成:ふみ様 ありがとうございます) 概要 エントリヒ帝国空軍が1940年に制式採用した全翼爆撃機。開発はシルガイリス社。 当初は、その余裕のあるペイロードにより輸送機として設計されていたが、 Gの脅威が拡大するにつれて同社製Si43のほうが輸送機としての需要があったこともあり、 この機体はペイロードを活かした爆撃機へと改装された。 全翼機ということもあり、デビュー当時その特異な形状は各国空軍の注目を集めた。 大型機ならではのペイロードと、全翼機ならではの軽量化、翼抵抗の低さによる高い巡航速度は高速爆撃を可能にした。 しかし、全翼機という特異な機体構造は生産を容易ならざるものとし、 1940年正式採用にもかかわらず、 後発であるSi387と比べても配備が遅々として進んでいない。 戦場ではFw209やMe110に混じり支援爆撃を行う。 愛称は「シュトゥルムヴォーゲル(ミズナキドリ)」。 なお、本機体の全翼構造は優れた高速性と隠密性を発揮しうる下地として、後に設計者の フォルトナー兄弟自身がノインの飛行翼設計に活用している。 主要諸元: 制式名称 Silgailis Si229 機体種別 戦術爆撃機 機体形式 全翼・引込脚 機体構造 全金属製応力外皮構造 乗員 4名 全長 18m 全幅 48.96m 全高 6.34m 主翼面積 178.2㎡ 発動機 シルガイリス Sil221G 液冷倒立V型12気筒1810馬力×2 プロペラ 可変ピッチ定速3翅 全備重量 22700kg 最高速度 620km/h 航続距離 7800km 実用上昇限度 7800m 武装 胴体部15mm二連機銃×2胴体底部20mm二連動力機関砲×2、本体後部13mm二連旋回機銃×1 爆装 胴体内4000kgまでの各種爆弾 生産機数 約3500機 製作会社 Silgailis AG 設計者 ヴェルナー・フォルトナーライナー・フォルトナー 派生型 Si229V 1938年初飛行の原型機 Si229A Sil218C(1795馬力)を搭載した初期生産型。高速性と安定性不足のため改修された Si229B1 爆装を取り付けた標準生産型 Si229B2 B1型の各部銃座に電影式自動補正照準器を備えた機体。生産済みの機体も改修中 Si229JG Sil357Aジェット・エンジン(10.3 kN (1070 kgf))×2を搭載した機体。動力及び揚力制御がうまくいかず計画中断 こぼれ話 + ... 229はその特異なデザインで設計者のフォルトナー兄弟の名を世界に広めた機体だが、 当機のテストフライトの際彼らは思わず「まさか飛ぶとは思っていなかった・・・」 と言ったことはあまり知られていない。 なぜならフォルトナー兄弟は本機の設計は、趣味の一環として書き溜めていたデザインをそれらしくまとめて次期正式爆撃機開発コンペに郵送したと言われ、 まさか帝国設計局とシルガイリス社が本気で開発に取り組むとは考えもしていなかったのである。 (元ネタ:9様 ありがとうございます。) 関連項目 エントリヒ帝国 シルガイリス 登場作品
https://w.atwiki.jp/seiyu-coversong/pages/1494.html
原曲・槇原敬之 作詞作曲・槇原敬之 1992年に槇原敬之が発表した楽曲。 【登録タグ 1992年の楽曲 J-POP 槇原敬之】 カバーした声優 置鮎龍太郎
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/2180.html
「あ…」 手が触れた。 それは真新しい布の箱だった。 押入の深くに、光もホコリもかぶる事なく、そこにあった。 その模様が目に飛び込んだ矢先、頬は自然と緩み、次には目が熱くなる予兆を感じた。 私は一呼吸おいて、それに手をかけた。 フタカタ ~ Lucky Star 休日の昼間。 折角の休日を有効活用する気はなく、学生時代のような付き合いもない私は、 24時間が退屈となったその日を、およそ3年ぶりの大掃除に費やす事にした。 家は途方もなく広い。 しかし、今となってはその半分が物置部屋みたいなものだ。 私が大学に進学してから、姉達は一年も経たずに家を離れた。 私の半身であるつかさも、大学進学と同時に家を出た。 今は私と両親しかここには住んでいない。 あれほど賑やかで、時折騒がしいと感じたこの家も、今では見違えるほどにおとなしくなった。 箱は、ずっしりとした重量感に満ちていた。 押入から出そうとすると、手が震えてしまうほどに、 それは私の心にもずっしりとのしかかっていた。 光の元に出すと、かぶっていたホコリが日光に照らし出されうっすらと宙を舞った。 蓋に手をかける。 それた指先から、胸に痛みが伝わり、それが全身にじわじわと広がっていくのがわかる。 また、泣きそうになる。 「ほおら、お姉ちゃん起きて」 「ん、え…」 「えへ、今日は私の方が早起きだね」 「ん……毎日そうだと私も楽なんだけどなぁ」 「それは無理だよぉ、明日はお姉ちゃんが起こしてね」 私達は何をするにも一緒だった。 特に小学校にあがってからは、私とつかさが別々に暮らした日は数える程しかない。 周りに性格は似てないと言われるけど、もっと本質的に、私達はちゃっかり双子なのだ。 一緒に遊んで、一緒に勉強して、一緒に寝て。 彩りのある小学校生活を終えて、思春期を抱えた中学校生活が過ぎて、 その中でも、私達は一度も離れようとはしなかった。 つかさが私を求めて、私もつかさの事を強く求めていて、 それに気付いたのは随分後の事だけど。 きっとこれから先も、私達はずっと双子で、ずっと同じ生活の中で暮らして行くのだと、そう信じていた。 「つかさー来たわよー」 「わーい、お姉ちゃんだ~」 「お?噂のお姉さまのご登場ですね?」 「ん、友達出来たんだ、私姉のかがみ、ってもう知ってるみたいね」 「私泉こなた、こなたでいいよーかがみん」 高校生になってから、私達の生活は大きく変わった。 恐らく生涯忘れる事のないであろう私の親友達のおかげだ。 そいつらは二人だけだった生活に、私がどれだけ虚勢を張っても、躊躇無く土足で上がり込んできた。 でも、それは感謝すべき事だ。 私達の高校生活は人生の中で最高に輝いていて、きっとこれから先何があっても、 その時の事を思い出せば乗り切れてしまうような。 私にとってかけがえのない思い出だった。 かけがえのない親友達だった。 どこまでも破天荒な泉こなたを中心に、色々と厄介ごとに巻き込まれる私達は、 そんな中でもやっぱり双子をしていて。 それでも、つかさが少しずつ姉離れをして行こうと努力をしていたのを、私は知っている。 私はそれがとても嬉しくもあり、とても悲しくもあった。 つかさが目標にしているのは私だったから、姉として、一人の人間として、何よりも誇れる事だと思った。 でも、心のどこかでは、やはりいつまでもつかさに甘えて欲しいと、そう願っている自分がいた。 今思えば、甘えていたのは私の方だったのだろう。 「えへへ、明日こなちゃんとプール行くんだ~」 「ふーん…怪我しないようにしなさいよ」 「うん~えへ、今夜寝れるかなぁ~えへへへ」 二人の会話には泉こなたの話題が増えていた。 つかさがこなたの事を気に入っているのは、誰から見てもすぐにわかるほどで、 姉の私は、それがただの友情でない事くらい、すぐにわかっていた。 つかさの部屋には、私ではなくこなたの思い出が飾られるようになった。 つかさの隣には、私ではなくこなたの居場所が用意されるようになった。 それでもやはり私達は双子で、もう片方の手には私の居場所があった。 それがとても嬉しくて、そして自分が情けなかった。 私は姉として、つかさの背を押してやろうと思った。 そしてそれを最後に、私も妹離れをしようと、そのケジメの為にも、そう誓った。 3年目の高校生活。 桜のつぼみはその桜前線の歩みを見せて、 吹き抜ける風にはほのかに春の香りが漂い始めた、そんな春の初めに。 つかさとこなたは交際を始めた。 あの時の事は今でも鮮明に思い出せる。 雪が降る夜、電車が止まった夜に、二人は何時間もかけて、やっと出会えたという。 どこまでも非現実で、漫画的な展開は、きっと二人に用意されたものなんだなと、そう思い。 そして私はもう、役目を終えたのだなと、どこまでも現実的な事実に、強く思い知らされた。 それからのつかさは見違える程に自立していった。 恋というものはここまで人を変えてしまうものなのか。 体験した事のない私には未知の領域だった。 つかさの生活から、私の居場所が消えていく。 とても自然な事なのに、喜ばしい事なのに、ただ悲しかった。 つかさが姉離れをする度に、私の生活は色彩を失ったように、 今までどこの高校生よりも充実した生活を送っていたと自信を持っていたそれが、 本当にありふれた、つまらない物に変わっていった。 せめてもの救いは、つかさの寝坊癖が治らなかった事だ。 朝、つかさを起こす時だけが、私の唯一の救いになっていた。 それからは、驚くくらいにあっという間で。 気付けば私達は大学生になっていた。 みゆきは東京の大学に、つかさとこなたもそれぞれ別の専門学校へ進学した。 私も無事大学生になれたけど、4人グループは見事にばらばらの学校で、 私達はたまに会う程度の付き合いになっていた。 つかさは、進学と共に家を出た。 一人暮らしではなく、こなたとの二人暮らしだ。 小さなアパートの一室で、アルバイトをしながら暮らすと言っていた。 物わかりの良すぎる両親は止める事もなく、むしろ二人なら安心だ、と。 あっさりと承諾し、つかさは晴れて愛する者の元へと巣立ったのだ。 つかさが家を出てから、私の生活に変化などなかった。 元々姉離れが進んでいて、双子らしい付き合いも減っていたから、今更という感想だった。 大学での勉学は充実していて、私はそこに何かを求めるように、意味を求めるように、 ひたすらに、がむしゃらに勉強をして。 資格を取る事に夢中になって。 そして目指していた職種の企業からの内定をもらう頃には、私は気の抜けた炭酸のように、 つまらない人間になっていた。 親友とのたまの交流も、忙しい日々の中で減っていき、 私はすっかり一人になっていた。 気付くのが、遅かったと思う。 私は、こんなにも、つかさを求めていたんだ。 真剣で、切実で、呆れるくらい女々しく。 私はつかさを求めていた。 聞き飽きた目覚まし時計。 たまに早起きした時のつかさが作った朝食。 通学路で後ろを付いてくる足音。 忘れ物をしたと教室に飛び込んでくる泣き顔。 お昼休みに私を迎えてくれる笑顔。 放課後に私を待っている時の仕草。 私を待たせまいと支度を急ぐ姿。 寄り道のコンビニでアイスを迷う真剣な顔。 勉強を教えて貰う時の申し訳なさそうな顔も。 全てが私には足りなくて、その全てを私は求めていて。 私の生活にはそれらが欠けていたと気付いた時には。 朝の家で。 通学路で。 バスから見える景色で。 車窓から見えるビルの窓で。 生活の至るところで、いるはずのないつかさの姿を探していた。 箱にかけた手を、そっと離す。 痛いくらい力を込めたら、こみ上げる涙は我慢出来そうな気がした。 今でもつかさの事は好きだ。姉として、家族として。 会いたくないなんて、嘘でも思いたくない。 それくらい私の想いは強い。 これは後かたづけなんだ。 そう言い返せる。 次は私が妹離れをする番。 あの高校生活で、つかさが何年も苦労してやっと出来た姉離れを。 今度は私が、妹離れをしなきゃいけないんだ。 それが、私達双子の最後の後かたづけ。 姉として、つかさにしてあげられる最後の愛情だ。 私は、その箱を、つかさが残していった思い出達を、押入深くにそっとしまった。 フタカタ ~ Lucky Star おわり コメントフォーム 名前 コメント 目から変な汁が… -- 名無しさん (2008-06-30 19 54 21) 涙が…… -- 名無しさん (2008-06-30 19 30 42)
https://w.atwiki.jp/kai_saki/pages/151.html
とある休日 淡「……」テクテク 淡(……あーあ。もうすぐ定期試験かぁ……)ハァ 淡(こうして散歩で気を紛らわせてみてるものの……) 淡(なんかもう暇すぎてどっかの学校に乗り込みたい。道場破りみたいな感じで) 淡(……) 淡(……なんかドカーンと燃えるよーなこと起きないかなー) 淡(―――あれ?)ピタッ 淡(……あの上下黒服、どっかで見たよーな……)オソルオソル 傀「……」 コツ…コツ… 淡(あ、この前の性悪メチャ強お兄さんじゃん!!) 淡(こんな所で……てゆーか休日に何やってんだろ?) 淡(……) 淡(……よし、尾けよう)ニヤッ ―――――――――――――――――――――――― 淡(……ここに入ってったみたいだね)チラッ 雀荘『Around Fourty』 淡(ここって確か最近できたノーレート雀荘だったっけ) 淡(……よーし) 淡(こんなに早く再戦のチャンスが来るとはね!待っててよー傀さん!)ダッ カランカラーン 店長「あ。いらっしゃーい」 淡(えーっと……あの性悪お兄さんは……)キョロキョロ 傀「……」カチリ… 淡(……いたいた。待ち席には私とお兄さんだけだし同卓できそうだね!) 淡(それにしてもノーレートの雀荘にも来るんだ。どこに住んでるのかな?) 店長「んー……お嬢ちゃんどっかで見た事あるような……」 淡「あ、いや、気のせいですよ!あはは!」 店長「そうかなぁ……? じゃ、待ち席のお二人様こちらにどうぞ」 淡「よろしくでーす」 傀「……」 おっさん「……おぉ、随分若ぇ二人だな」 リーマン「あれ? 金髪のお嬢ちゃんもしかして―――」 淡「き、気のせいです!」 リーマン「そ、そう……か?」 淡(……白糸台ってバレたら色々と面倒な事になりそうだし黙ってよっと) 東、おっさん 南、傀 西、リーマン 北、淡 淡(よーし!この前のリベンジしてやる!)ゴッ 東一局、ドラは5p。 ガラガラガラ… 傀「……」 店長(……そういやこの黒服兄さん、開店してからちょくちょく来るな) 店長(一着は殆ど取らないけどラスも引かない。いつも時間潰しに打ってる気すらするけど……) 傀「……」チャッ 1p2p4p9pニ六九37東南西西 店長(うわっ!初っ端からなんて配牌だよ……何向聴だこれ?) おっさん(げっ。親番でこの配牌か……) 發白白1269一四七1p赤5p7p 南 リーマン(なんつーつまらん配牌だよ……) 2p6p9pニ五七九147東北中 店長(他の二人もボロボロだな。ていうかそれよりも……)チラッ 淡(……)ニヤリ 店長(多分この娘、白糸台の大将だよなぁ……?) 九巡目 傀「……」チャッ 2p4pニ四六八357東東西西 6 店長(3索切りでやっとこニ向聴。間に合うか……?) 傀「……」トン… ――打、3索。 淡「……ツモ!」 六六七八八6p6p7p7p8p8p88 七 淡「2000,4000!」 店長(ラス七萬引きか。強いなこの娘……) おっさん「開幕から親っ被りだ。ツイてねーなぁ」チャラ おっさん・・・21000(-4000) 傀・・・23000(-2000) リーマン・・・23000(-2000) 淡・・・33000(+8000) 傀「……」 淡(微動だにせずかぁ。ま、まぁ別にこんなの準備運動にもならないもんね!) ガラガラガラ… 東ニ局、ドラは發。 傀「……」 3p8pニ九12679東南南西 赤五 店長(親番なのにこの配牌……しかも染められなさそうだし赤牌も使いにくそうな手だ) 傀「……」 ――打、ニ萬。 店長(それでも一応は索子の混一を狙いつつ……か。しかし配牌五向聴じゃ何もできないな) 淡「……」チラチラッ 傀「……」 淡(さっきからこっちを見もしないけど私のこと覚えてるよね? 忘れてないよね?) 八巡目。 傀「……」スッ 赤五七九124679東南南中 八 ――打、9索。 店長(やっぱり染め手は無理か。調子悪い時に限ってこういう嵌張が無駄に埋まっちゃうんだよな) リーマン(あーくそ、全然入んねぇぞ……)タンッ 淡「ロン。12000点」 1p2p3p4p赤5p6p7p8p9p白白中中 リーマン「マ、マジかよ!」 おっさん・・・21000 傀・・・23000 リーマン・・・11000(-12000) 淡・・・45000(+12000) 傀「……」 赤五七八九12467東南南中 パタ… 店長(この兄さんが中で振り込んでてもおかしくなかった。危なかったな……)チラッ 淡(ふふん!今日は最初から飛ばすもんね!) 店長(……ていうかやっぱりこの娘、間違いなく白糸台の大星淡だよな) 東三局、ドラは5索。 リーマン「……」タンッ 淡「♪」タンッ おっさん「……」タンッ 傀「……」タンッ 店長(うわっ……相変わらず大星さん以外の三人の配牌が異常に悪いな。これで三局連続か) 店長(ひいふうみい……えっと、また五向聴? 寧ろここまで悪いのは逆に珍しいぞ) 店長(これは本当に『運が悪い』ってだけなのか? もっと別の、何かの力が働いてるような気すらするけど……) 七巡目。 おっさん(さっきから全然入んねーなぁ)タンッ 淡「ロン。満貫です!」 2p3p4p6p7p三四五55678 おっさん「げっ」 リーマン「は、早ぇな嬢ちゃん!」 傀「……」 22344899中中白白8p ぱたっ… 店長(この兄さんはしっかり止めてる。いつもこうなんだよな、この人) 店長(放銃は殆ど無し、大勝ちも大崩れもしない。でも決して下手じゃあない) 店長(……一体なんの為に打ってるのかな?) おっさん「んじゃ東ラスだな」 リーマン「取り返さねーとな」 ガラガラガラ… 傀「……」 淡(いつまでその余裕が持つかな? 早く本気出した方が良いんじゃないのお兄さん!) ―――――――――――――――――――――――― 南四局オーラス。 淡「――ツモ!6000オール!」 おっさん「またお嬢ちゃんかよ!」 リーマン「強いなぁ君!」 淡(とーぜんでしょ!なんたって高校1000年生だもんね!)フフン おっさん・・・2000(-6000) 傀・・・11000(-6000) リーマン・・・4000(-6000) 淡・・・83000(+18000) 一回戦終了。 淡(……でも)チラッ 傀「……」チボッ… 淡(ツモ和了ばっかで結局このお兄さんからは直撃取れなかったんだよねー) 淡(ぜんっぜん表情変わらないし、睨んでも相変わらず無反応でこっち見もしないし) 淡(……ホントに無愛想だよね。まぁ分かってたけどさ!)フンッ 二回戦開始。 東、淡 南、リーマン 西、傀 北、おっさん 淡(前は負けたけど今回こそ絶対ぎゃふんと言わせてやるもんね!) 東一局、ドラはニ萬。 淡(起家だしどんどこアガリまくって東発で終わらせちゃお!)ゴッ 傀「……」 一四五五九2p5p8p29北白發 白 店長(二回戦に入っても相変わらず三人の配牌はボロボロだな……) 傀「……」ニヤリ 淡(むっ) 店長(わ、笑った……?) 傀「……」 すっ… ――打、四萬。 店長(えっ、四萬? 唯一の両面塔子を払うの!?) リーマン「ん?」 おっさん「けったいな切り出しだなぁ兄ちゃん」 淡(ようやくこっち見たと思ったらまたそうやって……)ムカッ 傀「……」 淡(……いいよ、受けて立つよ。まだまだ勝負はこれからだもんねっ!)