約 1,207,343 件
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/132.html
「仲直り記念日」/◆BVjx9JFTno 湯気で曇った鏡を見て、 冬が近づいてることを実感する。 バスタブに、体を沈める。 爪先と、指の先から、 じんわりと暖まっていく。 鼻まで、お湯につかる。 ゆうべの、あたしの言葉が 頭の中で、繰り返される。 「お母さんがせつなのこと、どれだけ 思ってるかも知らないで!」 あたし、何てこと 言っちゃったんだろう。 知らないわけ、無いじゃない。 パジャマに着替え、階段を上る。 せつなの部屋のドアが、 少し開いている。 すき間から、中を覗いてみる。 ベッドに、パジャマ姿の せつなが腰かけている。 手首を、何度も、 何度も、撫でている。 せつなの横顔は、髪で隠れて ほとんど見えない。 「...さん」 かすかに聞こえる声。 「おかあさん...」 胸が、ぎゅっと 締めつけられた。 せつなの、お母さんへの思い。 わかってないのは、 あたしの方。 あたしは、せつなの気持ちも考えず、 感情的になってしまった。 涙が、こみ上げる。 「ラブ...?」 入口でしゃくりあげている あたしに、せつなが気づいた。 「どしたの?」 駈け寄ってくる。 「せつな...ごめん...」 「え,,,?」 「あたし...せつなに、ひどいこと...」 ほとんど言葉になっていない。 「ううん、いいの...」 そっと抱きしめられた。 「私、ラブに言われたとき、気づいたの」 「えっ...」 「お母さん、って、 呼んでもいいんだって...」 せつなの腕に、 力が込められる。 「やっと、言えた...」 せつなの思いが、心に届く。 こぼれる涙が、後悔の冷たさから 祝福の暖かさに変わる。 あたしも、せつなを ぎゅっと抱きしめる。 しばらく、抱き合ったまま ゆりかごのように、ゆっくりと揺れた。 部屋から、枕を持ってきた。 右手首には、ピンクのブレスレット。 「一緒に寝てもいい?」 せつなが、微笑んでうなずく。 電気を消して、 布団にもぐり込む。 せつなが、布団から左手を出して ブレスレットを見つめる。 「今日のこと、ずっと忘れない...」 「あたしも、忘れないよ...」 右手を出し、ブレスレットを重ねる。 せつなの指が、 あたしの指に絡まる。 布団を通して伝わる、 ふたりの体温。 「あったかい...」 しばらくして、せつなの 寝息が聞こえてきた。 北風が舞い、窓ガラスを かすかに揺らす。 あたしは、繋いだ手が冷えないように そっと布団の中に入れた。 ラせ1-14は、あゆみ視点の40話スピンオフ第三弾
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/1170.html
「ねえねえ。トランプ終わったら、今日は変わったものでゲームしようよ!」 パジャマパーティーで集まった四人が、ラブの部屋で賑やかにババ抜きをしていたとき。ラブが赤い箱を右手に持って軽く振りながら、満面の笑みで言った。 「ちょっとラブ~。アタシたちでポッキーゲームやろうって言うんじゃ・・・」 「ピンポ~ン!学校で、由美に教えてもらったんだ。美希たんは知ってたんだね。面白そうだから、やってみようよ!」 ひと目で展開を察して軽く止めようとした美希は、ラブの無邪気すぎる答えを聞いて絶句した。 周りを見れば、祈里は何だか赤い顔をして下を向いているし、せつなに至っては、不思議そうな顔でラブとポッキーの箱を見比べている。 (全く・・・。それなら言い出しっぺにやってもらおうじゃないの。) 密かにそう思った美希だったが、次に聞こえてきたラブの声に、再び息を呑んだ。 「じゃあさ、美希たん。やり方知ってるんなら、最初にあたしたちでお手本見せてあげようよ!」 「な、ななな何言ってんのよ!!」 思わずそう叫んでしまってから、ハッとする。おそるおそる辺りを伺うと、ぽかんとしたラブとせつなと、やっぱり赤い顔をして下を向いている祈里・・・。 「ほ、ほら、ラブとアタシのゲームが同じかどうかわからないし、ルールが違ったりするかもしれないでしょ?だから、まずはラブがやってるところを見せて貰うわ。」 「そぉお?じゃあ、せつな、やってみよっか。」 「わかったわ、ラブ。」 せつなが何の疑いも無く立ち上がる。そしてラブの説明を聞いて、素直にポッキーの端をくわえた。 「いい?先に口を離した方が負けだからね。」 そう言って、ラブも反対側の端を口に含む。すっかり諦めた美希が、よういドン!と号令をかけた。 ラブとせつなが、両端からポッキーを食べ進む。せつなは黙々とポッキーをかじりながら、心の中で首をかしげた。 (これ・・・最後まで食べ進んだら、ラブとぶつかっちゃうと思うんだけど。そしたら、勝ち負けはどうなるのかしら。) 不思議に思いながら、目の前にあるラブの顔を見て、思わずドキリとする。 当然だけど、顔の全体が視界に収まりきれないほどに、ラブの顔が間近にあったから。 そして、子供みたいにもぐもぐと口を動かしてポッキーをかじっているラブの顔が、あまりにも・・・あまりにも可愛かったから。 (あ、いけない!) ラブの顔に見とれて、思わずせつなの口からポッキーが離れる。が、それに気付いた瞬間、せつなは右手の人差し指で素早くポッキーを押さえて再び口に咥えると、何食わぬ顔で指を離した。 その間、わずか0.2秒。しかし、この上なく至近距離にいるラブは、そんなわずかな動きも見逃さない。 「やったー!あたしの勝ち!」 ラブが大喜びでそう叫ぶと、美希が冷静な声で言った。 「ハイ、ラブの負けね。」 「え~、なんで!?」 「だって、ラブの方が先に口を離したじゃない。ほら、見なさいよ。」 言われて目をやると、せつなは短くなったポッキーを口にくわえたまま、上気した顔で、きょとんとこちらを眺めている。 「ええ~!せつな、口離さなかった?おっかしいなぁ。あたしの見間違えかなぁ。」 頻りと首を傾げるラブの目の前で、せつなはまだ赤い頬のまま、もそもそとポッキーの残りを平らげた。 その夜。 恒例の枕投げをして、みんなで晩ご飯を作って食べて片付けて、お風呂・・・は緊急事態により残念なことになったけど、とにかくみんなでもう一度、ラブの部屋に集まったとき。 クローゼットの中から、ラブを呼ぶ声。現れたのは、ラブが小さい頃大切にしていた、ぬいぐるみのウサぴょんだった。 「私はずっとこのクローゼットの中で、ラブたちの話を聞いてたの。だから、みんなのことは何でも知ってる。勿論、さっきポッキーゲームでせつながズルしたってことも。」 ウサぴょん・・・恐ろしいウサギ! ~おわり~
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/437.html
誰にも邪魔されない、二人だけの時を。 人差し指で塞いだせつなの唇。ラブはそっと撫で、柔らかさを確認する。 せつなは唇に触れたラブの指を愛おしく、ゆっくりと舌先で転がしながら口に含む。 見詰め合う二人に、言葉など必要なかった。 そっと指を引き抜き、ラブはそれを自分の口へと運ぶ。 居た堪れない感情が襲ってくる。目の前には悪戯に微笑む彼女がいるのだから。 「……しよ?」 ほんの数分の出来事なのに、せつなにはそれが永遠の至福のように思えた。 やっと一緒になれる。本当の幸せを掴み取れるのだと。 愛してる――――ラブ。 小さく頷くとせつなはゆっくりと瞳を閉じた。 重ねる唇。互いの舌と舌とが絡み合う。唇の端からは溢れる唾液。 まるで赤子のような二人だけれど。 恥ずかしさより、今は愛し愛される喜びで満ち溢れていた。 「ん...う...んん.....」 初めて味わう感情。 熱くなるカラダ。 溶けてしまいそうな程の愛。 「もっと……。もっと…、愛して欲しい…。」 「立てる?」 「……。」 ラブは私を優しく抱きしめてくれた。こんな時でも優しくしてくれる。 そう思うだけで、私の中の何かが――――熱くなるのがわかった。 せつなのカラダは、とても女性らしくて。 すごく…魅力的で。 もっと見てみたいなって……思った。 あたしって…、こんなにHだったかな? そうさせるせつなもHなんだろうけど。 今の二人には理性のカケラなんてない。 だって、ここはお風呂場なんだもん。 普通じゃ考えられないんだろうなって。 「キレイだよせつな。」 形の良い胸に初めて触れる。柔らかな感触。その中にある頂きは、既に突起していて。 手で触れるだけでは満足出来ずに――― 「ぁ...ん」 「ダメだよせつな、声出しちゃ。」 「で、で…も……んっ」 かわいいせつな。 大好きなせつな。 ―――私だけのせつな。 漏れる声すら愛おしく。唇でそれを塞いでも尚零れる吐息。 左手は胸を。 右手は秘部を。 あたしだけが触れる事を許された。 ―――恋人だから――― 初めて自分以外の人に触れられる感触。 それが誰よりも愛しているラブ、あなたなら。 私はシャワーのレバーを引くと、目一杯の水流に調整した。 「…これなら、聞こえない…でしょ?」 立つ事さえままならぬ状態の私には、これぐらいしか思い付かなくて。 「…せつな。しっかりつかまってて。」 「……わかった。」 秘部にすんなり入っていく指には絡みつく愛液。 それは、シャワーの水とはまた違う濡れ方で。 いやらしくちゅくちゅくと音を立てるが、その割れ目が奏でる音を聞けるのは 目の前にいるラブだけ。 さらに、割れ目の先端にある突起を集中して刺激する。指だけでなく舌先でも。 繰り返される動きにもはや意識も薄れかけ。 「っん―――!ぁ…あ、ぁぁぁぁぁぁ――――!!!」 「イっていいよ?イイんだよっせつな!」 「ぅん―――!はぅ…、も、もぅ―!」 「好き!愛してるせつな!!」 「あぁぁ!ふぁっ――、い、いっちゃ……――――――!!!」 崩れ落ちるせつな。 優しく包み込むラブ。 キュッ、とシャワーのレバーを元に戻すと再び見詰め合う二人。 「はぁ…、はぁ……。……ん」 「…Hだね、あたしたち…」 鏡に映る二人はびしょ濡れで。まるで夢の跡のような光景に思わず苦笑い。 「また…しようね。」 「……ラブ。」 「何?せつな。」 「今度は私が………、してあげたいの…。」 「でも、せつなのぼせちゃうよ。」 「嫌っ!私だけ…。一人だけなんて……」 「……せつな。」 こんなにも好きな人と、愛してる人と一緒になれるのが嬉しい事だなんて。 優しくて温かくていつも素直なラブ。 なのに――― 「私、間違ってたのかも。」 ~続く~ 6-904で完結です。 6-732ラブ視点で描くエピソード1 6-819せつな視点で描くエピソード2
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/529.html
雪のグリル・クローバーヒル/こゆき しんしんと、雪が降り続いている。 黒一色に沈む夜の街が、ほのかに輝く銀のヴェールを纏う。 この窓の外は、ぬくもりの欠片もない凍てつく冷たい氷の世界。かつての―――この私のように。 あの時の私なら、きっとこの光景を美しいと感じることはなかっただろう。 命の溢れた春よりも、心の安らぎを覚えることならあったかもしれないが……。 窓一枚隔てただけの、この部屋のなんと暖かいことだろう。耳には優しいピアノの旋律。芳しいご馳走の香りと、楽しげな談笑の声。 こちら側が幸せで―――あちら側が不幸。 この窓が幸せを分けるラインなら、それを越えるための条件とは一体なんだろう? それさえわかれば、みんなをこちら側に入れてあげられるかもしれないのに……。 「せつな、どうしたの?何か考えごと?」 「ラブ……。メニューは決まったの?」 「あっ、ううん。なんか迷っちゃって」 ニハハと笑って、ラブはまた、心配そうに私の顔を覗き込む。私はラブの視線から逃げるように、再び窓の方に顔を向ける。 ガラスに映ったその表情は、確かに元気がなさそうに見えた。 (このガラスの内側に入れたのは、きっとラブの愛情のおかげ。) 「ねえ、ラブ。LOVEって、愛するって意味よね。それは、どんなものなのかしら?」 「どうしたの?せつな。熱でもある?」 「茶化さないで!」 思わず厳しい口調になった私に驚いて、お父さんとお母さんがメニューを置いてこちらを見る。 「……ここは、私がラブの家族になれた場所、私が初めて幸せを知った場所よ。そして、今夜は互いの幸せを願うクリスマスイブでしょ?だから……」 お父さんとお母さんが、静かに顔を見合わせる。そして二人は、入り口のサンプルを見てくると言って席を立った。きっと、少しの間ラブと私の二人だけにしてくれたのだろう。 「ごめんなさい、せっかく外食に連れてきてもらったのに……」 「ううん。あたしもよくわからないんだけどさ~。愛情ってね、相手のことを大切に思う気持ちなんじゃないかな?」 「ラブは、みんな大切なんでしょ?私も美希もブッキーも、お父さんやお母さんや、ううん、会ったことのない人だって!」 「そうだよ」 「だったら、私が私じゃなくたって、ラブはその子を家族に迎えていたの?一緒にダンスをしていたの?」 「それはわからないけど……せつなはやっぱりせつなで、誰かの代わりになんてならないよ。きっと代わりの効かないものが、本当の愛なんじゃないかな?」 「ラビリンスに居た頃の私は、いくらでも代わりが効く存在だったわ。この窓の外にたくさんあって、埋もれていって……やがて忘れ去られ、溶けて消えてしまう雪のように……」 そんな私に、愛される資格なんてないのかもしれない。その言葉が、次第に小さくなっていって、消えてしまいそうになったとき……ラブが立ち上がって、私の肩に手を触れた。 「せつな、こっちに来てみて!」 「えっ?なに?この季節にテラスは使えないはずよ?」 「さっき、カギが開いてるのを確認したの。いいからいいから」 ラブは端の方にあるテーブルに近づいていく。それは椅子ごとブルーのシートで覆ってあって、それをさらに覆うように雪が積もっていた。 「これは、あの時のテーブル……」 「うん。でも見せたいのはテーブルじゃなくて、これっ!」 「……雪よね?それがどうかしたの?」 ラブは得意げに雪をすくい上げて私の方へ差し出す。 「近くでよぉく見て。あたしでもなんとか見えるから、せつななら形がハッキリとわかるはずだよ」 「これは……どうして?ひとつひとつ、ぜんぶ違う形をしているわ!」 驚きの声を上げる私に、ラブは満足そうに頷いて、夜空を見上げる。 「みんな同じに見える雪でもね、本当はひとつひとつ、ぜーんぶ形が違うんだよ。メビウスはきっと、国民のことをまとめて雪だと思ってたんじゃないかな?そんなの愛じゃないよ」 「ラブやお母さんやお父さんは、私という、代わりのない形を見つめてくれたのね。だから――」 「相手をよく見て、よく知って、その形を大切だって思えたら、それは愛なんだと思うの。あたしはさ、会ったことのない人だって、みんな自分の形を持ってるって思えるから」 「みんなを、愛しているのね」 「うん!」 ラブは私に背を向けて、また雪をいじりだした。 「私にもできるかしら?ラブのように、みんなを見つめて愛することが」 「できるよ!だって、せつなは誰よりも目がいいんだもん!」 「もうっ、そこに視力は関係ないでしょ!しかも、後ろを向いたままで言わないで!」 「ごめんごめん」 ラブは、今度は手にしたものを後ろに隠してこちらを向いた。 「ラブったら、さっきから何を作ってるの?」 「これだよ!」 そう言って、ラブは白い塊を私に投げつけた。 「フン!そんなことだろうと思ったわ。私に当たるとでも?」 「せつな、後ろっ!お母さん!」 「えっ?」 「スキありっ!」 一瞬後ろを向いた私の頬に、ふんわり柔らかい雪の塊がぶつかって弾けた。 パウダースノーの雪だから痛くはなかったけど―――その一撃で、私の身体に流れる戦士の血が目覚める。 「やったわねーっ!もう許さないから!」 「望むところだよ、せつな!」 いつの間にか、重たかった私の心は軽くなり、バカみたいに笑いながら、ラブと雪の塊をぶつけあっていた。 もう少しだけ、待っていてもらおう。 ラブと一緒なら、きっと見えるようになるから。 ラビリンスの人々それぞれの形を見つめて、愛して、笑顔に変えられると思うから。 だから―――もうしばらくだけ、このままで。 fin
https://w.atwiki.jp/llnj_ss/pages/1741.html
元スレURL SSトイレットペーパー選手権 概要 QU4RTZのトイペ使用量調査 (実況:同好会のクソガキコンビ) タグ ^高咲侑 ^優木せつ菜 ^QU4RTZ ^短編 ^コメディ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/521.html
――――シフォンがさらわれた―――― あれからラブはずっと塞ぎこんだままだった。 私や美希やブッキーが何を話しかけても、耳には届いてないようだった。 美希もつらそう。下唇を噛んで俯き加減に歩いている、自分を責めているんだろう。 ブッキーの口からも、シフォンの無事を信じる言葉が出てくることは無かった。 言葉少な目の食事、おとうさんもおかあさんも心配そうで。 おとうさんが気の利かない冗談を言った。おかあさんは苦笑しながらおとうさんをたしなめている。 二人ともきっとラブが訳を話してくれないのが寂しいんだ。 「ねえ、ラブ、お願い聞いて」 「ごめん、せつな。今は誰とも話したくないんだ」 「ねえラブ、気持ちは私も同じよ。でも今は何よりこれからどうするか考えなきゃ」 「だから、そんなのわかってるよ!!!」 ラブは勢いよく階段を駆け上り、部屋に篭ってしまった。 「ピーチはん、荒れてますなあ」 そう言うタルトもほとんど何も食べなかった。 「タルト、今日は私の部屋に来る?あの様子だとラブの部屋には入れてもらえないかも」 「おおきに、そうさせてもらいますわ」 ―――あたし、……最低だ。――― 自分だけ傷ついたような顔をして、自分を傷つけて楽になろうとしてる。 シフォンを心配してるのはみんな同じなのに。 あたしの責任だ。判断が甘かった。シフォンの守りに誰かまわすべきだった。 油断してた。いつもなんとかなったから。信じて戦えばなんとかなるって思ってた。 どこに居るの、シフォン……。会いたいよ、声が聞きたいよ…… コン、コン。 「せつな、居る?――さっきはごめんなさい」 どうぞ、そう言ってせつなはドアを開けてくれた。 「何してたの?」 せつなの机にあるのは便箋。 「手紙を書いていたのよ。おとうさんとおかあさんに」 せつなは、恥ずかしそうに答えた。 これからシフォンを取り返しに行かなきゃならないでしょ、最後の戦いになるかもしれないから……。 どうしてもお礼を言いたかったの。どんなに私が幸せだったのか。一緒に過ごせてどんなに楽しかったのか。 ありがとう。 ありがとう。 大好きって。 息を呑む。 ぞっとして叫ぶ。 「ダメだよ、せつな。それって遺書って言うんだよ!!」 せつなは悲しそうな顔で微笑んだ。 「死ぬつもりじゃないのよ。ただ大切なものを守るために。命を惜しんで選択を間違えるようなことだけはしたくないの。 精一杯生きたいから、悔いを、心残りを残したくないから……」 せつなの使命感、気丈に振舞っていた心の枷が崩れ落ちる。 ぽとり、ぽとりと床に涙が落ちた。 「ごめん、ごめんね、ラブ。私が、私たちが、ラビリンスがこの世界に来たからこんなことになった。 なくなればいい、いなくなればいい。ラビリンスなんて……そんな国、そんな人たち、どこにも必要ないわ!」 絞り上げるような声、両手で自分を抱きしめて、血がにじみそうになるくらい爪を立てて。 「ちがう、せつなは違うよ!」 「違わないわっ!ラブに出会わなければ、きっと同じことをしてた。シフォンをさらったのは私かもしれないのよ。」 あたしは馬鹿だ。一番つらいのはせつなだってわかってたはずなのに。 あたしは守れなかった。だけどせつなは……。 あたしは馬鹿だ。美希たんやブッキーにもあたった。みんな苦しいのに。 そっとせつなの腕をほどいて抱き寄せる。 「ね、せつな。ラビリンスのしたことは許せないよ。だけどラビリンスが無ければいいなんて思わないよ。 プリキュアになったことも後悔してない。だから出会えたんだもん、タルトに、シフォンに、そしてせつなに」 「取り戻そうよ、せつな。シフォンを。みんなと一緒にいられる幸せを」 せつなが腕の中でうん、と言ったのが聞こえた。まだ震えているけど。 「だけど、シフォン、今どこに居るんだろう。館は壊しちゃったし……。」 「そうね、ノーザの居場所は私にもわからない。でもシフォンがこれからどこに行くのかはわかるわ」 落ち着いたせつなの瞳に再び力が宿った。 「どこ?」 「―――――――ラビリンス、メビウスの元よ!」 再び部屋に沈黙が訪れる。でもそこに悲壮感は無く、強い決意が満ちていた。 「それでも、行かなきゃね」 「ええ、行きましょう。4人で!」 まず明日はスイーツ王国に行って報告と相談をすることにした。 場合によっては、そのまま戦いに赴くことになるかもしれない。 今日はもう休んだほうがいいだろう。 「ね、せつな、今日は一緒に寝てもいい?」 部屋に戻って枕を持ってきたラブがそう言った。 「シフォンが居ない部屋で、一人で眠りたくないんだ……」 抱きしめあって眠った。互いに開いた心の穴を少しでも埋めあえるように。 ラブはすぐに寝息をたて始めた。そっとせつなはラブの髪の毛をなでる。 とても温かくて愛しくて、だからよけいに悲しかった。 自分が現れてから、この子は悲しむことが多くなった。 早く取り戻したい、シフォンを、そしてラブの笑顔を。 戦い傷付け合うばかりの毎日だった。かつては弱い自分を誤魔化すために。 今は、ただ守りたいから。踏みにじった過ちは、決して消えないとしても。 ずっと戦ってきた。精一杯頑張ってきた。 その結果がこれ……。 ならば、次の戦いは頑張るだけじゃダメだ。命をかけて戦うだけじゃダメだ。 必ず取り戻す、結果を出すんだ。 ―――絶対負けない、必ず勝利するんだ――― せつなはそう、固く心に誓った。
https://w.atwiki.jp/love_plus/pages/134.html
ラブプラス+追加イベント お泊まり旅行イベント以外にもいくつかのイベントが追加されています。 看病イベント 彼女が風邪をひいてしまい、プレイヤーが看病に行くというイベント。 発現条件 お見舞いイベント プレイヤーが風邪をひいてしまい、彼女が看病に来てくれるというイベント。なお、風邪をひいていると行動はおろか、電話もメールもできない。 発現条件 ケンカイベント 発現条件 日焼イベント 彼女の肌が小麦色になる。 リアルタイムで2週間~一ヶ月程度(詳細不明)で元の色に戻る。 発現条件 夏、熱海旅行で海に行った際、 「日焼け止め」「サンオイル」の選択肢が出る。 →サンオイルを選択 →旅行から帰ってきて、次に会った時には小麦色になっていた。
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/1034.html
【8月1日】 『プリキュアの誓い』 キュアパッション「真っ赤なハートは幸せの証! 熟れたて・フレッシュ・キュアパッション!!」 美希 「そう言えば、アタシたちは印なのにパッションは証なのね?」 祈里 「印とは区別すること。証とは誓約することね」 ラブ 「そっか……。あたしたちよりも、より強い決意の表れなんだね」 せつな「意識して名乗ったわけじゃないのよ。でも、精一杯がんばるわ!」 【8月2日】 『トリニティの夏休み』 ミユキ「8月は海に、花火に、盆踊りに、楽しいことが沢山ね!」 美希 「でも、ミユキさんてそんなにあちこち行く時間あるんですか?」 ミユキ「海でダンス合宿、花火の見えるダンス会場、盆踊りのゲスト出演。予定はバッチリよ!」 祈里 「やっぱり、ちゃんと遊ぶ時間はないんですね」 ラブ 「あたしたちは遊んでばっかなのに……」 せつな「自覚はあるのね……」 ミユキ「平気よ! 時間は短くても、ファンのみんなと一緒に楽しめるんだから」 【8月3日】 『お化けも楽じゃない』 祈里 「今日はお化け屋敷に行くの。うふふっ、お化けってなんだか可愛いわ」 タルト「ふ~ん、パインはんにはお化けも動物みたいに見えるんかいな?」 美希 「動物はカワイイけど、お化けはパス!」 ラブ 「かわいいかどうかより、わっ! って出てくるだけで恐いってば」 せつな「突然背後に出てこられたら、確かに身構えちゃうわね」 祈里 「攻撃しちゃダメよ、せつなちゃん……」 【8月4日】 『寝苦しいから朝は弱くて』 ラブ 「今日は、せつなと一緒に公園でラジオ体操をしたんだ!」 せつな「ダンスもそうだけど、みんなと一緒に体を動かすのは楽しいわ」 ラブ 「うん! あたしもすっごく楽しかったよ!」 せつな「それじゃ明日からはすんなり起きれそうね」 ラブ 「たはは、それは自信ないかも……」 せつな「全くもう、まさにラブのためにあるような企画ね」 【8月5日】 『今でもスタイル凄いんです』 美希「今日はみんなでプールに行くの。とっても楽しみだわ」 レミ「あら、美希ちゃん。今日はいつもの水着じゃないのね。勝負水着?」 美希「勝負って……。普通におしゃれなだけよ。人聞きの悪いこと言わないでってば」 レミ「楽しそうね。ママも付いていっちゃおうかしら?」 美希「確かに注目集めそうだけど、アタシが恥ずかしいからやめて……」 【8月6日】 『型にはまらない男』 ウエスター「スイカ割りなら俺にまかせろ! もちろん、食べるのも俺にまかせろ!」 タルト 「相変わらず自由奔放やなあ。あれが管理国家で生まれ育った人間かいな……」 サウラー 「僕とイースは選ばれたが、ウエスターは放り出されたのかもしれないね……」 タルト 「やっかいばらいかいな、迷惑なこっちゃなあ」 ウエスター「こっちか! こっちにスイカの匂いがするぞ! クンクン」 タルト 「気のせいや、スイカはあっちや! すんません、もう言わんから許して~な」 【8月7日】 『ラブとせつなの涼み旅行』 せつな「今日は家族でドライブなの。涼しい高原に行くんですって」 ラブ 「わはっ! せ~つな、こっちに小川があるよ~」 せつな「冷たい……とっても気持ちいいわ」 圭太郎「この先は滝になってるんだ、行ってみるかい?」 ラ・せ『うん!』 あゆみ「滝というより湧き水ね。音を聞いてるだけで涼しくなってくるわね」 せつな「なんだか不思議ね」 ラブ 「どうしたの?」 せつな「暑かったり、寒かったり。小さな不幸のはずなのに、大きな幸せに変えられるのね」 【8月8日】 『外しました』 せつな「海ってホント広いのねぇー」 ラブ 「うん。さっ、思いっきり泳いじゃおー!」 せつな「そうだ! せっかくだから競争しましょう。先に向こう岸にたどり着いた方が勝ちね」 ラブ 「あ~、えっとね。海ってすっごく広くて、とてもそんなに泳げないというか……」 せつな(冗談のつもりだったんだけど、難しいものね……) 【8月9日】 『トラウマ』 タルト「毎日暑うてかなわんなぁ~。カキ氷おかわり!」 ラブ 「タルト、食べ過ぎたらまたおなかが痛くなっちゃうよ」 タルト「平気やて、これでも気をつけてゆっくり食べてるんや」 せつな「後で泣きついても知らないから」 タルト「おおっ! 頭がキーンと鳴りおる……」 祈里 「アイスクリーム頭痛ね。人間の口の中は神経が多すぎて、冷たさに脳が混乱するからなんだって」 美希 「身体はフェレットで味覚は人間なのね。本当にどんな体してるのかしら……」 祈里 「お腹が痛くなったら、お父さんにお願いして色々調べてあげるね」 タルト「ゾォ~~。もうごちそうさまやで!」 【8月10日】 『逆転の発想』 カオルちゃん「おじさん、夏に合わせて冷え冷えドーナツを作ったよ」 ラブ 「わぁ~、ふわっふわでもっちもち。冷えても固くならないんだね!」 美希 「ハート型の穴に生クリームとフルーツか~。すっかりデザートよね」 祈里 「揚げ物を冷やして食べるなんて、なんだか不思議」 せつな「弱点すら長所に変えられる。このドーナツを食べたら、何でもできるような気がしてくるわね」 新-286へ
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/605.html
シャワーの温度を、 少し下げた。 それでも、体の熱は さめない。 どのくらい、シャワーを 浴び続けているだろう。 荒れ狂っている、 体と、心。 美希ちゃん以外に、 抱かれた。 美希ちゃんも、 私以外を、抱いた。 背徳感。 羞恥。 悲しみ。 色んな感情が渦巻く中、 快感だけが、突き上がってきた。 心と裏腹に、体は 愛撫に反応した。 自分から、腰を浮かせて ラブちゃんの指を受け入れた。 見られながら、 激しく、乱れた。 その興奮は、 今もおさまっていない。 流しても、流しても、 あふれ続ける泉。 愛撫を求めて、 硬く尖る乳首。 早鐘を打ち続ける胸。 お風呂場のドアが開いた。 「きゃっ...!」 「ごめん、なかなか出てこないから...」 目の前のせつなちゃんは、 裸だった。 「せつなちゃん、服...」 「もう、散々見られてるから...」 シャワーをせつなちゃんに渡し、 バスタブに身を沈めた。 「ごめんね、ブッキー...」 「せつなちゃんが、謝ることないよ...」 水音が響く。 「何だか解らないけど...」 壁の方を向いている せつなちゃんは、耳まで赤い。 「体が、ずっと熱いの...」 私と、同じだ。 「あんなに恥ずかしかったのに...」 せつなちゃんも、 まだ...なの? 上気した肌。 きれいな背中。 きゅっと上がった、 おしり。 息が荒くなるのが、 自分でも、わかる。 バスタブから上がり、 せつなちゃんを後ろから 抱きしめる。 せつなちゃんが、ぴくりと 体を震わせる。 「ブッキーの...当たってる...」 「うん...私も同じ...」 滑るような、 せつなちゃんの背中。 私の乳首が、 さらに硬く尖る。 手を回し、せつなちゃんの 乳首に触れる。 「ふっ...!」 せつなちゃんの口から、 息の固まりが飛び出す。 「せつなちゃんも、同じ...」 両手の人差し指で、せつなちゃんの 乳首を、優しく弾く。 せつなちゃんが、身をよじる。 「せつなちゃん...」 耳元でささやき、 耳を舌でなぞる。 「ふぅんっ...」 せつなちゃんが急に 崩れ落ちる。 あわてて抱きとめる。 「せつなちゃん、大丈夫...?」 「力が...入らない...」 シャワーを止め、お風呂場の床に せつなちゃんを座らせる。 向かい合わせに座り、 せつなちゃんの脚を、大きく開く。 せつなちゃんのそこは、既に 糸を引くほど、あふれている。 「せつなちゃん、すごくエッチ...」 「や...見ないで...」 せつなちゃんの泉に、触れる。 「ふうっ...!」 せつなちゃんの手を取り 私の、そこに導く。 せつなちゃんの指先が、 ゆっくりと這い回る。 とても恥じらった、 真っ赤な顔。 なのに、手は こんなに淫らに動いてる。 せつなちゃんも、私も、 火がついちゃってる。 顔を近づける。 せつなちゃんが顔を上げ、 私の唇を吸いに来た。 すぐに、舌が入ってくる。 美希ちゃんやラブちゃんとは違う、 舌の感触。 ゆっくり、絡める。 鼻から、息が漏れる。 体を寄せる。 脚を絡ませ、私とせつなちゃんの 泉を、重ねた。 聞こえるほど、音がした。 はっきりわかる、 せつなちゃんの、感触。 きれいに咲いた、花びら同士が お互いのしずくを、吸い合う。 膨らんだ突起が、触れあう。 「んっ...!」 「ふっ...!」 ふたりの体が、同時に跳ねる。 ゆっくりと、突起を擦り合わせる。 蜜が跳ね、音を立てる。 せつなちゃんも、私の動きに合わせるように 腰を浮かせて、突起を擦りつける。 何も、考えられなくなった。 溺れるまま、腰を動かす。 感じるまま、声を上げる。 ふたりの激しい動きと、 甘い叫び。 「祈里!」 「せつな!」 声が聞こえたのか、ラブちゃんと 美希ちゃんが、あわてた様子で お風呂のドアを開けた。 止まらなかった。 私とせつなちゃんは抱き合ったまま 昇りつめ、激しく跳ねた。 蜜の音と、声が お風呂場に響き渡った。 体に、力が入らない。 私とせつなちゃんは、床に転がったまま 余韻に溺れた痙攣を繰り返す。 ラブちゃんと美希ちゃんが 何か言っている。 ごめんなさい。 でも、もう止まらないの... 体を起こし、 美希ちゃんに抱きつく。 美希ちゃんの服が濡れるのも 構わず、顔中に唇を這わせる。 「何で!どうしたの祈...んんんっ!」 舌をねじ込む。 美希ちゃんの瞳が、 とろみを帯びる。 ラブちゃんの胸に手を伸ばし、 激しく揉みしだく。 いつの間にか、せつなちゃんが 体を起こし、ラブちゃんのお尻に 顔を埋めている。 「はあっぁ...また体が...」 ラブちゃんが、甘い声を上げる。 頭の中が、空だった。 欲望のままに、 舌を這わせる。 手当たり次第に 舐め、撫で、かき回す。 同じように、舐められ、 撫でられ、かき回される。 果てしない快感に、 堕ちていく感覚。 でも、それは永遠ではなく。 「ただーいまー」 玄関での靴音に、私たちは 一気に、現実に引き戻された。 美希ちゃんを洗い場に残し、 残り3人で、バスタブに入る。 ぎゅうぎゅうだ。 「おじゃましてます...」 「あらあら、仲良しねぇ」 ちょっと、 仲が良すぎだったかな。
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/413.html
「せつな…もう寝ちゃった?」 一体わたし、どうしちゃったの?初めてのラブとの旅行(修学旅行だけど)だっていうのに…。 「ねぇ…せつな」 だいたいラブもラブよ。大輔だか何だか知らないけど、いちゃいちゃしちゃって…。 「せつなったら!」 「なによ!ラブのバカ!」 「…っ!いきなりバカ呼ばわりはないんじゃないの」 「そんなつもりじゃ…」 ラブはため息をついて布団から起き上がる。 「なんか今日のせつな…やっぱり変だよ。どうしたのかな?」 変にさせてるのはラブよ…。 「わわっ!何で泣くの!?あたし何かした?」 わたしは首を振る。判ってる。ラブが悪いじゃない。悪いのは…わたし。 「せつな…泣いてちゃわかんないよ」 「だって…自分が嫌になったんだもの」 「どこが?あたしはせつなの全部が好き」 「全部だなんて…大袈裟ね」 「大袈裟なんかじゃないよ!」 そう言って、ラブはわたしを抱きしめる。 「だって…初めて会った時からずっと、色んなせつなを見てきたんだよ?」 …そうだった。ラブはイースだった頃のわたしを愛してくれた、たったひとりの人。 「…バカって言ってごめんなさい」 「もういいよ…で、何を怒ってたの?」 「言えないわ…恥ずかしくて」 「いいから!あたし達の間で隠し事はナシだよ」 「だって…ラブが大輔くんとばかり…その…仲良くしてるから」 「なんだ、そんなことか!良かった~あたしてっきり、夕飯のせつなのラフテーを横取りしたこと怒ってるのかと…」 ラブはぎゅうぎゅう抱きしめてくる。 「ちょっとラブ!苦しいわ!」 「えへへ~だって嬉しいんだもーん。せつながヤキモチ妬いてくれて」 ヤキモチ…これがそうなんだ。本で読んで知識はあったけれど、自分が嫉妬しているなんて気づかなかった。 「ねぇラブ…」 「わかってる」 くちびるに触れる柔らかなラブの感触。ずいぶん慣れたはずなのに、いまだに胸が高鳴る。 「今日はまだしてなかったからさ。えへへ」 「…ありがと」 「けど、ヤキモチ妬くせつなも可愛いよね」 「次はラブが妬く番よ」 「え?」 「ふふっ…冗談よ」 本当は、半分本気だった。いつか…ヤキモチを妬いてもらえるくらい、好きにさせてみせるんだから。 今度はわたしからくちづける。確かめ合うように、深くゆっくりと。 沖縄の熱い夜は、まだまだ始まったばかり。