約 1,206,901 件
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/841.html
140文字SS:フレッシュプリキュア!【5】 1.ラブせつで『普通の尺度』/ねぎぼう 「ラブが今度ラビリンスでツアーだって」 「せつなちゃんに会うんだ?」 「その後はラビリンスの出身者がいる世界を回るから、せつなも帯同するって。 『世界に通じる愛』と『ラビリンスの皆を笑顔にする』って随分大きなスケールなのね」 「ラブちゃんとせつなちゃんにとってはそれが普通の尺度なのよ」 2.ラブせつで『それ以上は許さない』/ねぎぼう キュアピーチに白い敵が次々と押し寄せてくる。倒しても倒してもその数は増えるばかり。 「覚悟しなさい」 「それ以上は許さないから!」 “ば○え~ん“ “うわあああ~“ ――「私の勝ちね」 「パッション強すぎ」 すごろく空間でのぷ○ぷよ対決。敗者は一回休みか勝者の命令に従う。 勿論選んだのは…… 3.ラブ&美希 「心を鬼にして・・・」/一六◆6/pMjwqUTk パジャマパーティーからの帰り際、ラブが駆け寄ってきた。 「美希たん、さっきはありがとう。それとゴメン。手、痛かったよね?」 心を鬼にして友達の頬を張った。 その手の痛みは、彼女の方がよく知ってる。 「なぁに言ってんの!」 ポンと叩いた肩の向こうで、ラブが拳で想いを伝えた少女が微笑んでいた。 4.ラブせつで『嘘、だったりして』/ねぎぼう 「ごめんなさい、せつな。ニンジンもちゃんと買いました」 「おばさまにもね」 「ついでにピーマンも買いました」 顔が青くなるせつな。 「嘘、だったりして」 脱兎の如く逃げ出す。 「もーっ、私から逃げられるとでも思ってるの?」 「捕まえて、くれるよね?」 『こあくま』の悪戯に今度は顔が赤くなる。 5.ラブせつで『夢、だったりして』/一六◆6/pMjwqUTk 「せつな」 「ん?」 「せつな」 「なぁに?」 何度呼んでも足りない。大好きなせつなと一緒に暮らせるのが嬉しくて。 その名前は舌で甘く溶け、少しだけ胸がキュンと痛む。 (夢、だったりして) 「せつなぁ!返事して」 「ずっとしてるじゃない」 だから確かめさせて。 この幸せが、ちゃんと現実だってことを。 6.ラブせつで『嘘、だったりして』/一六◆6/pMjwqUTk 「せつな」 「ん?」 「せつな」 「なぁに?」 声も表情も全て嬉しそう。 私と暮らせて夢みたい?私こそ幸せ過ぎて現実感無いわ。 「せつなぁ!返事して」 「ずっとしてるじゃない」 (嘘、だったりして) わざと心の中で呟いて思わず笑った。 ラブの嘘なんてこの現実よりずっとありえない――そう思える自分に。 7.ラブせつで『きっとそれで正解』/ねぎぼう 「きっとそれで正解だよ!」 「どして?」 「せつながそれでいいと思ったんだよね?だから、大丈夫だよ!」 「……そうね、ラブ。精一杯頑張るわ!」 迷う私をこうして引っ張ってくれた。 正解があるとは限らない、この世界で知ったこと。 自分が選んだ答えを信じて頑張る、この世界で学んだ大切なこと。 8.フレッシュプリキュア・イース「紅蓮」/一六◆6/pMjwqUTk お七という少女が火事を起こし罰として寿命を奪われる――この世界の昔話。 恋人に会いたい一心? 嘘。本当は全てをぶち壊したかったのよね。 刹那の関係を。蘇る笑顔を。変わっていく心を。 だが私は違う!メビウス様のために今日こそ決着を付ける。 紅蓮の闘志に瞳が燃える。 それが哀しみの炎とも知らず。 9.ラブせつで【 ひとめぼれ 】/ねぎぼう 「あの子が近い内に私達の敵になる」 『水晶玉』の表示は元々長期戦による疲弊に対する警告。 ならば、変身アイテムを奪うことで「長い付き合い」も絶ち切れるし、ゲージも満たされる。 「あの子と戦わなくて済む」という甘い感傷、 ましてやそれが「ひとめぼれ」によるものでは断じてない、筈だった。 10.ラブせつで『そうだったっけ、覚えてないや』/ねぎぼう 「そうだったっけ、覚えてないや。あたし頭悪いし」 (私がラブを傷付けていたのに) 「せつなはあたしのことで悩まなくていいんだからね」 優しさと強さを湛えた目。 かつて正視できなかったその目が今は滲んで見えない。 「せつなって、泣き虫だね」 涙声のラブ。 「何いってるの?ラブもじゃない……」
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/987.html
ねぎぼうの140文字SS【25】 1.ももゆりで【いじられて / うわごとのように】/ねぎぼう ももかの肩口に額を預け、 「しばらくこうしてて、いい?」 承諾するようにゆりの背中を撫でると、安心して顔を押し付ける。 ゆりはただ髪をいじられ、ももかの胸で安らぎのひととき。 「……ロン」 くぐもってはっきりとは聴こえないが、うわごとのように繰り返されるのは、名前? でも今はこのまま…… 2.[競作2015]あかね(&みゆき)「大切になった場所」/ねぎぼう みゆき、そない泣きそうな顔せんといて。 ホンマはな、最初ここ来たときめっちゃ大阪帰りたかってん。 ナントカしちゃってさーとか、絶対あかんわ思てた。 でもな、自分と友達になって、プリキュア一緒にやって…… 大阪の高校に誘われて行きます言うてんけど、こない行くのが辛なる思てなかったわ。 3.[競作2015]いおな&ひめ(&まりあ)「大切なお姉ちゃん」/ねぎぼう 「『お姉ちゃん、朝よ!』 『もう少しこのまま寝かせてムニャムニャ……』 『もう、お姉ちゃんったら!』 ……なあんていいかもって思ってなぁい、いおな?」 「そ、そんなこと……あるかしら」 「まりあさんって、寝起き悪いんだ?」 「たまーによ! 普段はびっしり朝稽古なんだから、勘違いしないで!」 4.ラブせつで【唇を重ねたまま / 無自覚な色気】/ねぎぼう 「いいよ、せつなだから」 その身を預けたラブと唇を重ねたまま、 せつなはラブに桃色の戦士のヴィジョンを見る。 (無自覚な色気を撒き散らかす、そんなお前を見ていると無性にイライラする! 女の色気に命を賭した戦士のまでも? リンクルンさえ奪ってしまえば、私の記憶の中だけに封じておけるのに) 5.[競作2015]ラブ&せつな「大切だから、大切なのに」/ねぎぼう あたしはせつなのほっとした顔が好き。 「お帰りなさい」ってお出迎えしたときの 「お家に帰ってきたんだ」って顔。 あたしはせつなの困った顔がすき。 「もうラビリンスに帰っちゃうの?」ってきいたときの、 本当はもう少しいたいという顔。 そんな困った顔をみてほっとしているあたしの顔は…… 嫌い。 6.まこりつで【押し倒して / イイ子にしててね】/ねぎぼう 誰もいないロッカールームに貴女と二人。 何故か傍にあの子がいない。 「今日は、ひとり?」 寂しそうな瞳。 耳に翼の生えた強欲の化身はもう眠りについた筈なのに…… 気がつけば押し倒していた。 「イイ子にしててね」 自分勝手に思いを遂げようとしておきながら、 貴女にそれを求めるなんて虫のいい話だわ。 7.[競作2015]ラブ&せつな 「大切な夢だって、わかってる」/ねぎぼう 別れの辛さがラブの心を軋ませていた。 「わかってる。せつなの見つけた夢だもん。 でも、痛いよ。胸の奥が痛いよ」 せつなはラブの胸に手を当てて、おまじない。 「いたいの、いたいの、とんでいけ」 不思議と痛みが和らぐ。 「ありがとう、せつな。皆、このおまじない知ってるの?」 「うん、何故かね」 8.[競作2015]ラブ(&せつな)「大切な人がいない夜」/ねぎぼう あゆみは遅番のため、圭太郎と二人での夕ごはん。 「ちゃんと食べてるかなあ」 「……大丈夫さ」 あゆみもいたら、1つ空いたテーブルに もっと心が押し潰されそうになっていたかもしれない。 あゆみへの作りおきに添えるメモ。 『お母さん おつかれさま ラブ せ』 書きかけて 「やだ、あたし……」 ※せつながラビリンスに旅立ったその晩の桃園家の食卓での一幕 9.ラブせつで【 おやすみ 】/ねぎぼう 特訓のことでせつなと気まずいままだけど、 帰るのはやっぱり同じ家。 今日の夕ごはんはせつなの当番だし、ここで…… 「せつな、何か手伝おうか」 「……」 結局最後まで気まずいまま、 部屋の前で「明日も寝坊しないこと」 それだけ言われてバタン! おやすみ、って言葉も言わせてもらえないなんてね…… 10.ラブせつで『黙って泣きやがれ』/ねぎぼう プリキュアウィークリーでは秘蔵VTRとして、 キュアラブリーと誠司との闘いが映されていた。 「うっわーん、めぐみー」 「ぐすっ、ラブとあの時やりあったときを思い出すわ……」 (泣くのは勝手だが、ちょっとは黙って泣きやがれ、なあんていえないよなあ……) (あの星にカメラ入ったのかな?)
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/977.html
140文字SS:フレッシュプリキュア!【22】 1.ラブせつで『こっち見てよ』/ねぎぼう 『メビウス様、私を見て!』 「せつな~こっち見てよ」 (私は……メビウス様に見てほしい、ただそれだけのために笑顔を憎んで、壊してきた) 「せつなったら~」 (こんな私にやり直すことで果たして赦されるのだろうか?) ちゅっ 「ち、ちょ、ラブ!?」 「もう、全然気が付いてくれないんだもん!」 2.[競作2015]フレッシュプリキュア・せつな【大切な友達】/mizuiram 誰もいない夕暮れの放課後って寂しい。そう呟いたら、いつもみたいに笑ってくれた。おかげで綺麗な夕日を二人じめだよ、幸せゲットだねって。 「…あたし」 指が絡んだ 「せつなに会えて幸せ」 力がこもる 「ずっとずっと、幸せだよ」 もう、明日から会えなくても。 呑み込まれた言葉に、握り返す指が震えた。 3.ラブせつで『きっとそれで正解』/ねぎぼう 「まさか?」 「一人で占い館に?」 駈けていった先には占い館はなくって、ラブはイースと睨み合っていた。 「ここはあたしに任せて!」 ラブは一人で背負うことを選んだわ。 殴る拳の痛みも殴られる痛みも、ね。 きっとそれで正解、なんてことは言えない。 でも、ラブがこの子のために選んだ回答、なのよね? 4.ラブせつで『嫌味なくらい、できたやつ』/ねぎぼう 理不尽にも映る教師の態度ではあった。 「誰も後片付けしていないの?」 「ごめんなさい、あとはちゃんとやります」 せつなの、この場を収めるためにも自分が一歩退くべきだと考えての行動。 「嫌味なくらい、できたやつだな、東って」 「嫌味って、どういうこと?」 ラブが男子生徒に食って掛かった。 5.[競作2015]ラブせつで【ベランダで / あふれる…】/ねぎぼう ベランダで星空を見ていた。 少し寒くなってきたので二人は肩を寄せ合い、一枚の毛布を纏う。 「暖かい……」 「もっと暖かいこと、しよっか?」 頬を寄せ合う。 あともう何日?そう思うと、あふれる……涙。 二人の大切な時間にはもう泣かないと誓ったのに。 「ラブ、どしたの?」 「たはは、花粉のせいだよ」 6.ラブせつで【 瞬間、求めたもの 】/ねぎぼう 「さあ、幸せを掴みとって!」 手を伸ばす。 この身はなお幸せを求めていると言うのだろうか。 踏み潰してしまったあの幸せを…… ならば、最期はお前のくれた幸せと共に浄化されよう。 それが私の願い。 「時間です」 その瞬間、求めたものは闇に染められた。 やはりないものだな、そんなの虫のよい話は。 7.ラブせつで【唇を重ねたまま / 無自覚な色気】/ねぎぼう 「いいよ、せつなだから」 その身を預けたラブと唇を重ねたまま、 せつなはラブに桃色の戦士のヴィジョンを見る。 (無自覚な色気を撒き散らかす、そんなお前を見ていると無性にイライラする! 女の色気に命を賭した戦士のまでも? リンクルンさえ奪ってしまえば、私の記憶の中だけに封じておけるのに) 8.[競作2015]ラブ&せつな「大切な宝物」/一六◆6/pMjwqUTk 「あ!」 二人同時に声を上げた。 今年も始まったんだ、商店街の福引き。 そっと隣を窺うと、 せつなは少し辛そうに、でも愛おしそうに会場を眺めてる。 よぉし!今から買い物行ってコインを貰おう。 そしてもう一度二人で、せーので指差そう。 景品は毎年変わる。 でも何が当たっても、今度は二人の宝物だよ。 9.[競作2015]ラブ&せつな「大切だから、大切なのに」/ねぎぼう あたしはせつなのほっとした顔が好き。 「お帰りなさい」ってお出迎えしたときの 「お家に帰ってきたんだ」って顔。 あたしはせつなの困った顔がすき。 「もうラビリンスに帰っちゃうの?」ってきいたときの、 本当はもう少しいたいという顔。 そんな困った顔をみてほっとしているあたしの顔は…… 嫌い。 10.[競作2015]ラブ&せつな 「大切な夢だって、わかってる」/ねぎぼう 別れの辛さがラブの心を軋ませていた。 「わかってる。せつなの見つけた夢だもん。 でも、痛いよ。胸の奥が痛いよ」 せつなはラブの胸に手を当てて、おまじない。 「いたいの、いたいの、とんでいけ」 不思議と痛みが和らぐ。 「ありがとう、せつな。皆、このおまじない知ってるの?」 「うん、何故かね」
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/878.html
140文字SS:フレッシュプリキュア!【11】 1.ラブせつで『どこか知らない場所へ』/ねぎぼう 「せつなとどこか知らない場所へ行きたいな」 「アカルンでは私が判る場所にしか移動出来ないわ。ラブが知らない場所なら……」 「あたしだけが知らない場所に行ってもしようがないよ。だから、コレで、ね」 そう言うラブの手には2枚の1日フリー乗車券。 「で、二人だけが知ってる場所になるんだよ」 2.ラブせつで『こりないやつ』/ねぎぼう 「大輔もほんとこりないやつだよ」 ちょっと呆れてたようにラブが言う。 「でも、それがアイツのいいところなんだけどね」 「本当、ダレかさんとそっくりだわ」 どんなことでも諦めないところはせつなの目にも重なって映る。 「似てないよ」 ラブは呟いた。 (もしも似ていたら、大輔もせつなのこと……) 3.ラブせつで『どこまでも行くよ』/ねぎぼう 休みの取れたせつなが四つ葉町に帰る。 待ち合わせの場所に現れたライダーがピンクのヘルメットを脱ぐと…… 「ラブ!」 「おかえり、せつな」 そういうと真新しい赤いヘルメットを渡した。 ―― 二人は今、風になっていた。 「どこまでも行くよ、せつな」 「ええ。でも夕ごはんまでには帰りましょ、ラブ」 4.ラブせつで【 あたためてあげるね 】/ねぎぼう 部屋をそっと覗く。 「おかえり」 「ごめんね、起こして」 「きて……くれる?」 以前してもらったように額で熱を測る。 「せつなのおでこ、ひんやりしてきもちいい」 添えた手の冷たさに気づいたラブ。 「あたためてあげるね」 せつなの手を取ると胸元に導き、両手で包み込んだ。 暖かくて、涙が拭えない。 5.ラブせつで『隣との距離』/ねぎぼう せつなはいつでもそばにいるんだよ。 『精一杯、頑張るよ』 だから、どんなつらいことがあってもせつなと一緒だったら乗り越えていけるんだ。 ―― ラブはいつでも隣にいるわ。 今はその隣との距離が少し長いけど。 『幸せ、ゲットね』 でも、本当は距離なんて関係ないのよ。 ラブとはいつも一緒にいるから。 6.ラブせつで『ゲームを始めようか』2/ねぎぼう 「よく来たね、イース」 サウラーの視線の先には囚われのキュアピーチ。 「ラブ!」 「このゲームに勝ったら返してあげるよ」 パッションハープを身構える。 「但し、変身も瞬間移動も無しでだよ」 悔しそうに変身を解除する。 よりによってラブが自分の身代りになっている。 「さあ、ゲームを始めようか」 7.ラブせつで『指切り』/ねぎぼう 「いつか帰ってきてくれるよね?」 「ごめんね、ラブ。それは約束出来ないわ」 気休めは言えなかった。 ラブも並々ならぬ覚悟を感じ取る。 「じゃ、約束しよ?」 ラブが指切りの手を見せ、せつなにも同じ形を促した。 そして小指を絡める。 「倒れちゃうまで無理しないこと。疲れたらちゃんと休むんだよ」 8.イース様で『手だけつないで』(11月4日はイース様の日)/ねぎぼう 「君の作戦とやらを見せてもらったよ」 「監視か?随分余裕だな」 「君が親友のふりをしている少女とはまだ手だけつないでいないようだね。 やはり本当は君に心を許していないということかな」 「ふん、馬鹿馬鹿しい」 ―― 自室に籠ったイースはペンダントを眺める。 そして持ったその手をずっと見ていた。 9.ラブせつで【 繰り返し呼ぶ名前 】/ねぎぼう 「せつな」 その声に振り返る。 「せーつなっ!」 繰り返し呼ぶ名前。 「どうしたの?ラブ」 「へへっ、呼んでみただけ」 「もう、ラブったら」 潜入するために与えられたかりそめのコードネーム。 今は心地よく感じている自分がいる。 ラブが何度も呼んでくれた名前。そして、 「ラブ、せっちゃん、ご飯よ」 10.ラブせつで『頑なに拒む両手』/ねぎぼう 「私はもうイースではない」 それでもイースだった。 その過去と罪に染まったこの手は残り続ける、たとえプリキュアになっても。 キュアピーチが差し出した『幸せの素』を頑なに拒む両手。 やはりこの手は幸せを掴みとることを許された手ではない。 「あなた達の仲間になるには……私は手を汚しすぎた」
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/929.html
140文字SS:フレッシュプリキュア!【20】 1.ラブ&イース(せつな)「ずっと言いたかったの」/ねぎぼう 「イース、会いたかったよ」 (え、ラブ。泣いてるの?) 「せつなはね、今、貴女が見つけた幸せをつかみとって、一生懸命頑張っているんだよ」 (そうね、一つ一つやり直しているわ) 「いつか、イースと笑って一緒にドーナツが食べられる日が来たらいいなあ」 (私もいつか、ありのままの姿でラブと……) ※【19】-10の続きの話。 2.ラブせつで【 たたかう理由 】/ねぎぼう 「せつなの幸せは何?」 へらへらと笑って訊いてくるあいつがプリキュアに姿を変える。 「貴女がたたかう理由は何?」 「私はただメビウス様のために……」 「それが……貴女の幸せ」 あいつは悲しい顔をする…… 「夢か!?」 いい夢のはずなのに寝苦しい。 早く奪ってしまえば、こんな夢など見ずに済む。 3.ラブせつで『甘やかせる権利』/ねぎぼう 「無理しなくていいんだよ、せつな」 「ううん、大丈夫。ラブに迷惑はかけられないから」 あたしも、せつなを甘やかせる権利、持ってるはずなんだけどなあ。 だから、もっと甘えてくれても…… 「でも、疲れたら少し胸を貸してね?」 「ふふっ、今でもいいんだよ」 「……馬鹿」 顔が赤いのは熱のせい? 4.ラブせつで【 ふりむかないで 】/ねぎぼう 門出の時。 「では、行ってきます」 「行ってらっしゃい」 ラブたちが精一杯の笑顔で見送る。 せつなは家族に背を向けて歩きだした。 もう一度皆の姿を…… 「ふりむいちゃダメ!」 ラブが叫ぶ。 「前を見て歩いて!」 せつなは再び歩き出す。 (ふりむかないで、お願い。せつなに涙は見せたくないよ……) 5.ラブせつで『未練たらしい』/ねぎぼう ”しゅわしゅわ~” ドーナツはすべてダメになったが、落ち込んだ姿は見せないカオルちゃん。 「また明日ドーナツ作るか~」 ―― 「ドーナツ食べたかったなあ……」 「いつまでも未練たらしいこと言わないの」 でも体を張って店を守り抜いたのはキュアピーチ。 ちゅっ 「それ、もっと食べたい!」 「……馬鹿」 6.ラブ美希で【こっちを見ないで / 無自覚な色気】/ねぎぼう ラブ、ダレかの幸せのために一生懸命になるだけじゃなくて、 ダレかの幸せを守るために強くなったのよね。 相変わらずよく凹むけど、凹んだ分ずっと強くなるわ。 あの子のおかげね。 「大丈夫だよ」 そんな顔でこっちを見ないでよ……アンタとは友達。 その無自覚な色気にドキドキするのは心が痛いから。 7.ラブせつで【手をつないだまま / 秘密だよ】/ねぎぼう 一つのシーツの中でずうっと手をつないだまま、夢のさらにその先に思いを馳せる。 「あたし、世界中でダンスを踊るんだ。そしたら……」 「私は、ラビリンスをこの街のように笑顔でいっぱいにしたいの。そして……」 握ったその手に誓いを込めた。 「それまではね、ふたりだけの秘密だよ」 「うん、約束ね」 8.ラブせつで【手をつないだまま / 秘密だよ】2/ねぎぼう ベランダでふたりはずっと夜空を見ていた、その手はつないだまま。 「そろそろ戻ろうか」 「うん」 でも手のぬくもりが名残惜しい、明日になればまた会えるのに…… 「じゃ、おやすみ」 ちゅ 「二人だけの秘密のあいさつ、だよ」 「お、おやすみ」 せつなは自分の部屋で唇に手をあてる。 「二人だけの……挨拶」 9.ラブせつで【 ゆびきりげんまん 】/ねぎぼう 「あたしもいなくならないから」 「本当?」 「うん、約束。小指をこうして」 「こう?」 「で、こう!と」 二人は小指を絡めた。 「♪ゆびきりげんまん……」 ―― 「私が……針千本呑むのよね」 「でも、今こうしているじゃない? もし、せつなが呑まないとダメならその半分あたし呑むよ」 「ラブ……」 10.ラブせつで『名字を捨ててあげようか』/ねぎぼう テレビでは 「名字を捨ててあげようか?」 「それって、逆プロポーズ!?」 ―― ラビリンス人には名字はないって言ってたなあ。 せつなも向こうではイースと言う名前に戻したってことだし。 あれも名字を捨てちゃったのかなあ? ううん、そんなことない! せつなは私の親友で家族で…… ラブの一人思い。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/946.html
ねぎぼうの140文字SS【13】 1.ラブせつで『ハッピーエンドの来ない悲恋こそ美しい』/ねぎぼう 夜更かしして観るテレビで、田園を舞台に思い合うもすれ違っていく二人が淡々と描かれていた。 ラブは途中で退屈したのか、せつなの隣で寝息を立てていた。 そのまま思いを伝えることなく、やがて別離の道を歩む二人。 『ハッピーエンドの来ない悲恋こそ美しい』 解説者の言葉に「どして……」とつぶやく。 2.ラブせつで『Marry me?』(1と同じ時のお話)/ねぎぼう “Marry me?” “Yes. Of course.” 彼女は遠くの町に去る。 主人公は何もなかったように再び一人で畠の片隅で煙草をふかしていた。 「いいの?それで……」 一人ぼっちにさせないと美希も言ってくれた。 そして、隣で肩を寄せて眠るラブ。 せつなには主人公の気持ちが解らなかった。 3.ラブせつで【 言えない、言わない 】/ねぎぼう あたし、もう決めたんだ。 世界でダンスするんだって。 そう、パラレルワールドで! 当然ラビリンスにも行くからそれまで待ってて、せつな! で、また一緒にダンスしよ? でもね、今はまだ言えない、言わない。 ちゃんと言える日まで精一杯頑張るよ、あたしも。 だから……ごめん、大輔。 「言わなーい!」 4.ラブせつで『入れ替わり』/ねぎぼう インフィニティはあらわれても、やっぱりイースは帰ってこないぞ。 で、入れ替わりに来たのがノーザ……さん、かよ。 「ウエスターくん!」 ああ、おっかねえ。 「いくよ、パッション!」 「OK、ピーチ」 何だ、見せつけやがって。 最近ナケワメーケ出してないけど、俺がゲージ溜めてるのかもしれんな。 5.ラブせつで『二人だけの王様ゲーム』/ねぎぼう 「王様だーれだ!」 (二人だけの王様ゲームだし、せつなの命令だもん) 「AさんがBさんにニンジン食べさせる」 「え?まさか……」 手元には『B』の籤。 「え、そんなあ~」 トランプだけではなく籤も自在に操れるとは…… 「食べて、ラブ」 ニンジンスティックの端を咥えると、 ラブの顔に突きだした。 6.ラブせつで『二人だけの王様ゲーム』2/ねぎぼう 「王様だーれだ」 王冠の描かれた割り箸はせつなの手に。 「1番は何をされても声を出さない」 王様の瞳が獲物を狙う豹のように光る。 1番は震えたようであった。 「1番だーれだ」 ラブは諦めたようにこくりと頷く。 そう、これは二人だけの王様ゲーム。 衣擦れの音がして1番のネクタイは床に落ちた。 7.ラブせつで『来世でもよろしく』/ねぎぼう 『来世でもよろしく』 主人公を庇って致命傷を負ったニヒルな敵役の最期の台詞。 「来世って何?」 せつながラブに訊く。 生死にわたる管理により失われた死生観。 「生まれ変わった後の世界のこと、かな……ごめん」 決着をつけることなく命が尽きることの無念さ。 それが解る自分もまだいる。 「平気よ」 8.ラブせつで【 泣き顔のままで 】/ねぎぼう 「最後にもう一度あいつと会わなくても本当にいいのか?イース」 「ええ、大丈夫」 「じゃあ、行こうか」 ラブはね、笑って送り出してくれたの。 泣きそうになるのを堪えていたのはわかった。 また会ってしまったら、もう堪えきれなくなるじゃない? ラブも私も泣き顔のままでさよならはしたくないから…… 9.ラブせつで【濡れた唇、閉じた瞳 / 胸に抱かれて】/ねぎぼう 「変ね。あれだけ激しく戦ったのに、心が清々しい。 ありがとう、キュアピーチ。私の寿命はこれで終わる。 お前に出会えて本当によかっ……た」 『時間です』 雨に濡れた唇、閉じた瞳はもう開かれない。 「そんなの……いやだよ……」 動かぬ体となったイースはキュアピーチの胸に抱かれていた。 「せつな!」 10.ラブせつで『そのセリフ、そっくりそのまま返す』/ねぎぼう 「今度帰ってきたときには、ちゃんとニンジン食べられるようになってるわよね、ラブ?」 「ふふん。そのセリフ、そっくりそのまま返すよ。せつな」 「私は精一杯頑張ってピーマンを食べていたわ」 「こんな青ぉ~い顔してね」 「何それ!?変な顔」 「ははっ」 「あはははっ」 …… 「一緒に酢豚、食べようね」
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/1121.html
140文字SS:フレッシュプリキュア!【27】 1.ラブ&せつな「グラデーション」/一六◆6/pMjwqUTk 「ダメだぁ!せつな作って~」 「しょうがないわね」 リズミカルな音と共に繋がるハート。 出来上がったブレスレットは、二人の腕に光るものと色違いだ。 「ほら!あたしとせつなの真ん中だよっ」 ラブに促され、せつなもそっと腕を差し出す。 桃色と赤に並んだ濃桃色。 二人の娘から、お母さんに愛を込めて。 2.せつなとラブで『ありふれた日常の中の幸せ』/ねぎぼう 緑のカーテンに咲くトケイソウをパシャリ! せつなはリンクルンで送信した。 『今年も咲いているわ』 ラビリンスの大地が花を思い出すのに 何年も要したことを知るだけに、 花がもはや特別なイベントではなくて ありふれた日常の中の幸せになったことが ラブには嬉しい。 返信に今花壇に咲く紫陽花を送る。 3.祈里&せつな「雨の通学路」/一六◆6/pMjwqUTk 今日も朝から雨。 「よく降るわね」 ついため息混じりに呟くと、ブッキーが微笑んだ。 「こんな日は、キルンで植物さんともお話できたらって思う」 「植物?」 「ええ。きっと喜んでる子がたくさんいるわ。ほら、そこにも」 指差す先に、雨に濡れて咲く紫陽花の花。 何だか急に、雨音が優しい音楽に聞こえた。 4.ラブ&せつな「To you」/一六◆6/pMjwqUTk 「この雨を――ううん、この季節丸ごと、君にあげよう!」 「え?」 「えへへ。本に出てたのをブッキーに教わったんだ」 そう言って、ラブが窓ガラスに指で文字を書く。 「ツー、ユー!」 くだらない。 なのに何だか頬が緩む。 どして? 「ラブったら。それくらい片仮名じゃなくて、ちゃんとスペルを書いてよ」 *北村薫著「六月の花嫁」に出て来た駄洒落を使わせて頂きました。 5.美希&せつな「差し色」/一六◆6/pMjwqUTk 水色のワンピースに、ベージュのレインシューズ。 襟元には真っ赤な細いコットンマフラーを、少しルーズに巻いた。 うん、こんな天気には、心が浮き立つような差し色が効果的よね。 アタシ完璧! 「わぁ、美希。その赤、素敵ね!」 はぁ、これは完敗ね。 パッと輝くあなたの笑顔、街全体の差し色よ、せつな。 6.「桃園家の父の日」/一六◆6/pMjwqUTk 「お父さんはテレビでも見ててってば」 「え~、一緒に作らせてくれよぉ」 ラブと言い合う圭太郎に、そっとジャガイモを差し出すせつな。 「お!判ってるなぁ、せっちゃん」 「お母さんが、多めに買っといてって言ったの」 せつなの隣で照れ笑いのあゆみに、ラブも笑顔。 今日の夕御飯も、超豪華になりそう。 7.『DOGGY』/Mitchell Carroll(R15) ブッキー「....せつなちゃんっ!?どうしたの、その膝....」 せつな「ああ、これね。ほら、ラブのベッドって、畳じゃない」 ブッキー「うん....え?」 美希「(ブッキー!!シーッ!シーッ!!)」 8.ラブせつで『あなたに柔らかな鎖を』/黒ブキ◆lg0Ts41PPY 私がどんなに遠くに行っても、笑顔で見送り、そして迎えてくれたあなた。 相変わらずの笑顔で本当はいつも不安だった、と呟く。 それなのに、何故いつもあんなに笑ってくれてたの? 「だってせつなは涙は振り切れても笑顔は振り切れない気がしたから」 そう。あなたはいつだって正しく私を縛ってくれる。 9.いい夫婦の日に。第12話(カツラ回)の夜の桃園夫妻/一六◆6/pMjwqUTk 「ラブも僕の仕事のこと、判ってくれてるのかな」 試作品を前にして、今夜はお父さんがいつになく穏やかな顔。 「今日、ある人に言われてね」 あんまり嬉しそうなんだもの、こっちまで頬が緩んじゃう。 それを隠して、机の上に熱いお茶が入った湯飲みをコトリと置いた。 「そんなこと、当たり前じゃないの」 10.ツインテールの日/一六◆6/pMjwqUTk ツインテールを、誰かがそっと持ち上げた。 驚いて振り返ると、少しだけ赤いせつなの顔。 「ラブが元気な時って、髪の毛もいつも元気だから」 ダンスの練習で失敗して、あたしが落ち込んでたの、気付いてたの? 「ホントだ。なんか元気、出て来たよ!」 嬉しそうなせつなの顔に、本当に元気、ゲットしたよ!
https://w.atwiki.jp/fleshyuri/pages/207.html
美希せつ1号館 40話保管 美希せつ2号館
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/833.html
140文字SS:フレッシュプリキュア!【3】 1.ラブせつで『目を閉じて、三秒(その2)』/ねぎぼう (明日の特訓に備えてしっかり休養をとらないと) 目を閉じて、三秒…… 焼き付いた悪夢。 絶望と悲惨の魔女が命を踏みにじっていく。 そしてシフォンの裏の姿。 あれから口をきいていないラブが眠っているのが ベランダから見える。 本当は一緒にいられれば…… そうさせなかったのは元戦士のプライドか。 2.【熟れたてフレッシュ】/夏希◆JIBDaXNP.g 「熟れたてフレッシュって変かしら?」 「熟れるって、果物の一番いい状態よ。おかしくないわ」 せつなの呟きに祈里が答える。ラブと美希も頷いた。遅れてきたからこそ、彼女は誰よりも真剣だった。 「タルトもそう思うでしょ?」ラブが振る。 「名前からして変やのに、今さらやんか」 『タルトが言うな!』 3.【カオルちゃん】/夏希◆JIBDaXNP.g 「カオルちゃんは何でもできるのに、どうしてドーナツ屋さんなの?」 せつなの表情は真剣で、冗談なんて通じない。 「何でもできるから、やりたいことをするのさ」 ドーナツの向こう、彼の瞳が映すのは―― 「そうか、わかったような気がする」 「この街だから、ね」彼女はそう言って、同じ穴を覗き込んだ。 4.【スイッチ・オーバー】/夏希◆JIBDaXNP.g “スイッチ・オーバー” 湧き上がる高揚感。突き上げる破壊衝動。虎が兎より凶暴なのを、一体誰が責められようか? 心と体は繋がっていて、一方を強化すれば、もう一方も影響を受けるのだから。 ならば、プリキュアは何故? その答えを知ったから、彼らは走る。心の闇を払った証、純白の衣装を身に纏って。 5.【ベリーソード】/夏希◆JIBDaXNP.g 「パッションハープって、見たままのハープよね」 「あたしのスティックも、ちゃんとロッドだよ」 「わたしのも、一応フルートになってると思う」 「何か言いたそうね?」 3人の視線がベリー“ソード”に集まる。 「わかってるわよ! どうせアタシだけ翼も違うし、ネタキャラなのよ」 今日も彼女は愛される。 6.【桃園夫妻】/夏希◆JIBDaXNP.g 「仲がいい」 せつなには桃園夫妻は理想の夫婦に思える。 「昔は喧嘩もしたのよ」 いつからか以心伝心で通じるようになった。 「人が喧嘩するのは、相手のわからない部分が不安だからなの」 「ならそれを知れば」 「だから衝突しても嫌ってはダメ。仲良くなる勉強と思いなさい」 「はい」 きっとラビリンスも。 7.ラブせつで『たった一分でいい』/ねぎぼう 「たった一分でいいからもうちょっと……」 「わかったわ。――3、2、1、はい、らぁーぶぅーおきなさぁーい!」 「ひぃーっ」――「せつな、いきなり背中に氷なんてびっくりしちゃうよ」 「ラブが一分っていいって言ったから、それまでは待ったのよ」 「それなら違う起こし方がいいなあ」 「……馬鹿」 *140文字SS:フレッシュプリキュア!【4】-2 はその後のお話。 8.美希&せつな+祈里 「美希はそういう子よ」/一六◆6/pMjwqUTk 「美希はそういう子よ」 せつながそう言ったと聞いて、思わず頬が緩みそうになった。 以前は全然わかんなかった彼女の気持ちが、今は少しわかる――そう思ってたけど、 アタシよりせつなの方が完璧だわ。 「幼馴染みによく言うわよね」 「美希ちゃんったら」 慌てて作った呆れ顔に、ブッキーが優しく笑った。 9.祈里&せつな 「吹き荒れよ、幸せの嵐!」/一六◆6/pMjwqUTk 「吹き荒れよ、幸せの嵐!」 パッションの技を初めて見た時、何故だか静けさと清らかさを感じたの。 わたしたちの中で一番激しい技なのにって不思議だった。 でも、俯いて軽く目を閉じ、一心に回転する彼女の姿を見て分かったの。 あの技は、誰よりも幸せを願う、せつなちゃんの祈りと誓いの儀式なんだね。 10.ラブせつで『照れ隠しの仕草』/ねぎぼう 絆創膏だらけの指のその訳は照れ隠しのように誤魔化してた。 「慣れないこと、するからよ……」 でも、どんなに針を指に刺しても 「ちゃあんとウサピョン治してあげるんだ!」って頑張ってたのを見てたから。 貴女にだけ聴こえるよう「でも、そういうラブ、大好きよ」 私だけに見せる照れ隠しの仕草。
https://w.atwiki.jp/apgirlsss/pages/937.html
ねぎぼうの140文字SS【4】 1.ラブせつで『きっとそれで正解』/ねぎぼう 「きっとそれで正解だよ!」 「どして?」 「せつながそれでいいと思ったんだよね?だから、大丈夫だよ!」 「……そうね、ラブ。精一杯頑張るわ!」 迷う私をこうして引っ張ってくれた。 正解があるとは限らない、この世界で知ったこと。 自分が選んだ答えを信じて頑張る、この世界で学んだ大切なこと。 2.ラブせつで【 ひとめぼれ 】/ねぎぼう 「あの子が近い内に私達の敵になる」 『水晶玉』の表示は元々長期戦による疲弊に対する警告。 ならば、変身アイテムを奪うことで「長い付き合い」も絶ち切れるし、ゲージも満たされる。 「あの子と戦わなくて済む」という甘い感傷、 ましてやそれが「ひとめぼれ」によるものでは断じてない、筈だった。 3.ラブせつで『そうだったっけ、覚えてないや』/ねぎぼう 「そうだったっけ、覚えてないや。あたし頭悪いし」 (私がラブを傷付けていたのに) 「せつなはあたしのことで悩まなくていいんだからね」 優しさと強さを湛えた目。 かつて正視できなかったその目が今は滲んで見えない。 「せつなって、泣き虫だね」 涙声のラブ。 「何いってるの?ラブもじゃない……」 4.ラブせつで『一行の空白』/ねぎぼう 古びたピンクの携帯電話が着信を告げる。 “スマホは難しそうだから”と周りにはとぼけてはいるが、本当の理由は今着たメールのため。 決定ボタンを押すのももどかしくメールを開く。 笑顔の増えていく日常にうなずいていく中での重大報告。 返信に万感の『おめでとう!』直後の一行の空白にのせた……涙。 5.ラブせつで『君とならできる』/ねぎぼう 「東君とならできる、そう思うんだ。考えておいて欲しい」 プリンスとも呼ばれているテニス部のエースから、突然の混合ダブルスパートナーへの誘い。 「せつな、すごいよ!プリンスからの直々のスカウトだよ!?」 ラブにとってもこの「大抜擢」が純粋に喜ばしいようだった。 (ラブ、本当にいいの?) 6.ラブせつで『もう一度、恋をしよう』/ねぎぼう 初めて貴女を見た時、胸騒ぎを感じたの。 敵になるから? 再び出会って抱きしめられた時に感じた鼓動。 何かがおかしくなっていたのだと思ってたけど、あれが……恋? 今、貴女の側には私。でもこれってあまりに虫がよすぎるわね。 もう一度、恋をしよう。そして、最初からちゃんと貴女と向き合いたい。 7.ラブせつで『この、リア充が』/ねぎぼう 「ねえ、その後どうなの?おねえさんだけに話してみなさい。この、リア充が!?」 久々に会った美希たんからの追求をはぐらかす。 ゴメン、あたしには大切な約束があるんだ。 *** 「あたし、パラ……レルワールドでイチバンのダンサーになる!ラビリンスにも行っちゃうから!」 「ええ、待ってるわ」 8.ラブせつで『どうでもいいよ、そんなこと』/ねぎぼう 「ごめんなさい。私の勝手で……」 「どうでもいいよ、そんなこと」 「えっ?」 「せつなが今こうして生きている。それだけで嬉しいんだ」 「ラブ……」 常に落命をも厭わぬ日々。 プリキュアになってもそれは変わらなかった。 そんなせつなが生きていたいと願った。 目の前の瞳をもう曇らせたくないから。 9.ラブせつで『唯一の、嫌い。』/ねぎぼう ニンジンわざと代わりに食べてくれない時はちょっと嫌いになるかも? でも本当はあたしのことを思ってしてくれているんだってことはわかってるんだ。 ただ、今でも「自分の命に代えても」と思ってたのはショックだった。 もうあんなことは嫌。 せつなが先に逝ってしまうこと……それが、唯一の、嫌い。 10.ラブせつ「二人だけのハイタッチ」/ねぎぼう ♪未来へハイタッチ!とともに本来とは逆向きのステップを踏んだ美希と祈里。 突然のアドリブを受けたせつなとラブも逆のステップを踏むと、正対した美希達がウインク。 その意図を感じた二人は内側に振り向くと、たった一度きりの“二人のハイタッチ”。 離れても求める手と離れようとしてためらう手。