約 2,905,100 件
https://w.atwiki.jp/yamamura2/pages/9503.html
【TOP】【←prev】【GAME BOY】【next→】 超GALS ! 寿蘭 2 タイトル 超GALS ! 寿蘭 2 ミラクル→ゲッティング すーぱーギャルズ 機種 ゲームボーイカラー専用 型番 CGB-BGUJ ジャンル パズル 発売元 コナミ 発売日 2002-2-7 価格 4800円(税別) 超GALS ! 寿蘭 関連 Console Game PS 超GALS ! 寿蘭すぺしゃる イケメンゲッチューギャルズパーティー Handheld Game GB 超GALS ! 寿蘭 超GALS ! 寿蘭 2 駿河屋で購入 ゲームボーイカラー
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/52850.html
【検索用 いんすーはーへんたいきゃおすちろん 登録タグ VOCALOID い ちかるとふ 初音ミク 曲 曲あ】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:チカルトフ 作曲:チカルトフ 編曲:チカルトフ 映像:チカルトフ 唄:初音ミク 曲紹介 ~下ネタ曲あるある~作ってる最中に賢者タイム来ると詰み 曲名:『淫・すーぱー変態きゃ♂痴論』(いん すーぱーへんたいきゃおすちろん) ちかるとふ氏の16作目。VOCALOIDを用いた曲としては4曲目。 歌詞 (動画より書き起こし) 「嗚呼、其処は」 「奈落の底だ」 「戻っておいで」 「戻っておいで」 なんて声、聞こえてはいたけれど highになって なってしまっていて 有名なあの子でしてみたいんだ そうだろう? 夢見せ合いっこして 金になるんだ? そりゃいいな 寸止めな会いを乞って 馬鹿みたいだ (それはそう) 濡れた眼め 朝になれば乾くんでしょう シャバディビドゥバ ドゥラッダドゥバディバドゥバ(?) (嗚呼、此処は) (奈落の底だ) (這い上がって) (這い上がって) 「なんてこと二度と考えぬこと。」 ハイ分かってる ハイ笑って 痛苦もlackもトばせ致死量の 媚を打って薬を売って? タタッタ 立った中指の意味忘れるくらいに highになって春を売って 今更まさか飢えやしないさ 愛になんて愛になんて コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1205.html
411 魔法少女すーぱーシルフ(中) sage 2010/10/20(水) 21 04 09 ID BRhPIVxv 倒れたお兄ちゃんは、体勢を直して片膝を付いた。 切られた部分のシャツが裂かれ、太く黒い線が肩から腰まで延びる。 「ったく、格好付けるもんじゃないな、死ぬほど痛い」 私の方へ首だけ向けながら、苦々しげにお兄ちゃんが呟く。 「逃げて、お兄ちゃん!! どうして、なんでこんな事してるの!?」 《シルフさん、落ち着いてください。 お兄さんにはシルフさんだって分かりません。 それよりも我々の本隊が来ます、今のうちに逃げて下さい!!》 ”うるさい!!” 「本当は俺の大事な子を探してたんだ。 だけど、君を見ていたらその子にそっくりでさ」 お兄ちゃんはまた影を見据える、だからお兄ちゃんの顔はもう見えない。 「見た目の話じゃない。 そうやって、無理をしてでも誰かの為に戦おうとするところとか。 なのに、皆に理解されないでいるところとか。 寂しそうなところ、健気なところ」 しっかりと刃先を地面に立てる。 「あと、自分を大切にしてくれないところとかが、悲しくって。 それで、君が危ないのを見たら体が自然に動いちまったよ」 刀を杖の様にして立ち上がる。 「君は、シルフと同じで幸せにならなきゃ駄目だ。 だから、こんな所で死ぬ必要なんて無い、逃げろ」 「お兄ちゃん、もう止めて!!」 影が刀の切先をすうっとお兄ちゃんへ向ける。 「さてと、じゃあもう一回行ってみようかぁ~?」 お兄ちゃんも刀を影に向けて構えなおす。 けれど、体がぐらりと揺れてその場に崩れ落ちる。 412 魔法少女すーぱーシルフ(中) sage 2010/10/20(水) 21 04 37 ID BRhPIVxv 「毒……か…?……まず…体……が…」 「嘘、お兄ちゃん!?」 倒れたお兄ちゃんを必死で抱き留める、体が冷たい。 「君は……逃げ…ろ」 「嫌だ、お兄ちゃんを置いてなんて、絶対に嫌!!」 けれど、お兄ちゃんの目は虚ろになり、その間にも体はどんどん冷たくなって行く。 「お願いだから、お兄ちゃんと最後まで居させて!!」 「逃…げ……」 お兄ちゃんの声が途切れた。 静かに影が刀を振り上げる。 どうやら、私たちの会話が終わるのを待っていてくれたようだ。 「……結構、優しいのね」 当然、影は答えない。 私はお兄ちゃんの体を強く抱き締める。 「いいわ、早くして。 私はもう戦う気なんてないもの」 「何を…言って…る……良いから……逃げ……て」 お兄ちゃんが最後の力を振り絞って必死に私へ語りかける。 でも、嫌だ。 《シルフさん!! せめて、あなただけでも逃げてください。 お兄さんの思いを無駄にする気ですか!?》 「ば……か…、逃げ…」 影が振り上げた刀を正中に戻し、突きの体制になる。 二人の胸を同時に貫く、そういう影なりの気遣いなんだと思う。 もう一度、力を入れてお兄ちゃんを抱き締める。 間違っても離したりしないように。 うん、大丈夫。 私かお兄ちゃんのどちらかが犠牲になれば、片方は逃げられるかも知れない。 でも、私はお兄ちゃんの居ない世界で生きたくないし、お兄ちゃんの居ない世界にも行きたくない。 大丈夫、怖くなんてない。 大丈夫、お兄ちゃんが一緒だから。 ……これで最後なんだからちゃんと言わないと。 413 魔法少女すーぱーシルフ(中) sage 2010/10/20(水) 21 05 09 ID BRhPIVxv 「お兄ちゃん、ずっと言えなかったけど、わた《あの~、すいません、お兄さん》 私のずっと言えなかった言葉は場違いに暢気な通信で台無しにされた。 《忘れてましたけど、お兄さんはラテン語少し読めるんでしたよね。 お忙しいところ申し訳ありませんが、ちょっとこれを読んでいただけませんか? あ、頭の中で読んでいただければ結構ですよ、読み取りますから》 そう言いながら、虚ろなお兄ちゃんの目の前に文字を投影する。 ”いや、あのさ、俺達これから死ぬんだけど? ていうか、今、その子が何か大切な事を言おうとしてなかったっけ!?” 《まま、良いから、良いから、冥途の土産だとでも思ってください》 もし、右足が動いたら、 もし、お兄ちゃんを抱き締めていなかったら、 この空気の読めないポンコツを壊れるまで踏み躙ってやりたかった。 ”まあ、そこまで言うなら……。 Petite et accipietis,pulsate et aperietur vobis (求めよ、さらば与えられん、叩け、さらば扉は開かれる)” 《はい、ありがとうございました、ゆっくり休んでくださいねー》 ”お、おう、じゃ、気を取り直してもう一度逝くぞ。 よしっ、……ごめんな…シルフ……雪風…もう……無理…だ” そんな気の抜けた会話の後、お兄ちゃんの体からゆっくりと力の抜けた。 きっと私の腕の中でお兄ちゃんは最期を迎えた。 414 魔法少女すーぱーシルフ(中) sage 2010/10/20(水) 21 10 08 ID BRhPIVxv 《コード認証、すーぱーシルフ、FCSオールグリーン》 アルの黒く艶の無いボディから機械音声が響く。 その途端、私の体は強い光に包まれた。 体の中に力が流れ込む。 その膨大な力が背中から発散され、光が巨大な翼の形を作り出す。 《認証成功、これが本当の魔法少女すーぱーシルフの性能です。 最大推力140,000kg、最高速度マッハ3の超高機動型魔法少女です。 超高速追尾弾頭・グリーン、電磁連装砲・グリーン、etc……、オール・グリーン さー、行きますよー、ここからが高機動型の……》 アルが言い切るよりも早く、私は翼の莫大な推力で飛翔し影を鷲掴みにして、そのまま壁に打ち付けた。 《あの、シルフさん、高機動格闘戦用兵器が……》 誰かがが何かを言っているけど、聞く必要なんて無い。 「……あなたの事はそんなに嫌いじゃないと思う。 お兄ちゃんと一緒に終わらせようとしてくれて。 それに、私とお兄ちゃんの話を待っていてくれた事も……」 ごめんね、すぐ行くから。 でも、もうちょっとだけ、待ってて。 《シルフさん?》 壁に埋まった影に拳を突き立てる。 ゴン、と鈍い音がする、まるで金属の様にそれは堅かった。 手に血が滲む、まるで腕が根元から砕けたみたいに痛い。 けれど、今の私にはその痛みがとても嬉しかった。 お兄ちゃんが受けた痛みを少しでも感じたかったから。 「……だから、先に言っておくわ、さようならって。 私…もう……考える事……できない…から」 415 魔法少女すーぱーシルフ(中) sage 2010/10/20(水) 21 10 55 ID BRhPIVxv ************************************ 初めは金属を叩くような鈍い音だった。 けれど、何回か殴っている内にぐちゅりという音がした。 それからは殴ると、ぐちゃ、ぐちゃという水気のある音がするようになった すぐに、外皮に相当するだろう部分が破けた。 そして、破けた影の腹の中から、丸い何かや、細長い何かをずる、ずる、と何度も引きずり出す。 もう影はとっくに機能を停止しており、生き物であれば絶命と言える状態である。 それでも、魔法少女は淡々と影の残骸をただひたすら解体する。 周囲には本国から来た援軍が展開していたが、彼女を遮ろうとは試みもしない。 無言でそれを眺めるだけだった。 「あ、あのさ、魔法少女さん。 その、いくら憎いからって、あの。 もうそろそろ、そいつを許してやってくれないかな?」 やや引き気味なその言葉で彼女は正気に戻り、ぼろ布の様になった影の残骸を捨てる。 そして、声を出すよりも、涙を流すよりも早く、声の主に抱きついてた。 「お兄ちゃん!! お兄ちゃん!!」 少女が青年を抱き締める、嘘じゃない事を確かめるように。 「ちょ…、息が……でき…ん」 ただ、ちょっと、かなり力が強すぎる。 《シルフさん、落ち着いてください!! せっかくさっきの魔法発動で回復したのにお兄さん死んじゃいますよ!?》 「ご、ごめんなさい!!」 魔法少女が慌てて手を離す。 ごほごほ、と青年が首を抑えて咳き込む。 《それから申し訳ありませんが、撤退です》 ”え、でももう少し……” 《ですが、お兄さんと接触のし過ぎです。 このままではお兄さんのジャミングが解けて、 魔法少女の正体がシルフさんだと……》 「アル、今すぐ帰ろう!!」 「あ、待ってくれ、魔法少女さん!!」 その言葉に魔法少女が振り向く。 「君の名前、教えてくれ」 「私は……、魔法少女すーぱーシルフ。 さ、さようなら!!」 咄嗟にそう答えて、少女は光の翼で空へ飛翔した。 「すーぱー、シルフ」 一人の、青年の呟きだけが広場には残された。 416 魔法少女すーぱーシルフ(中) sage 2010/10/20(水) 21 12 16 ID BRhPIVxv 「おい、陽、無事だったか!?」 「よう、圭。 沙紀は大丈夫か?」 「うーん、大丈夫」 疲れた様子の少女が答える。 「しかし、お前らもデートとはね。 まさかここで会うとは思わなかったよ。 あ、そうだ、さっきは勝手に桜花を借りて悪かったな」 そう言って少女に赤く禍々しい刀を渡す。 「しかし、貧血か? いつもあれだけ鍛えてるのに、珍しいな」 「うーん、何だか、体からどろっとしたものが出たような気がして、立眩みしちゃった。 でも、今は妙にすっきりしているんだよねー。 確か、けー君が売店の雌豚と仲良く手を握っているのを見てたら、急に……」 晴れ晴れとしていた沙紀の目がまた、急にどろりとどす黒く濁った。 「……ところで、けーくん、さっきは売店の雌豚と何をしていたのかなー?」 ソフトクリームを受け取った以外に何があるんだ、と二人の青年は思った。 ”Nマチ、セーフハウス・ハリー、2300、ゴウリュウ” 陽と呼ばれた青年が視線を送る。 ”コピー・ザット、バディ” そして、けー君と呼ばれた青年は直後、脱兎の如く駆け出した。 「うふふふ、かくれんぼだネー。 イイヨー、100秒待ッテカラオ仕置キシテアゲルカラネー」 417 魔法少女すーぱーシルフ(中) sage 2010/10/20(水) 21 13 05 ID BRhPIVxv ********************************** 夕ご飯が終わった後、いつもと同じように私たちはお茶を飲んでいた。 珍しく、テレビが点けられている。 画面には荒れる魔法少女、動物園で大暴走とテロップが出ている。 そして、ぼやけた人型がぬいぐるみの首を蹴り千切る姿が写っていた。 《プロパガンダ戦です》 忌々しそうに、アルが言う。 《奴らが憑代に可愛らしいぬいぐるみを使うのはこういう為です。 こうやって、世論を反魔法少女に持っていって、排斥運動を行うのが奴らの手口です。 そのせいで魔法少女側は妙にファンシーな攻撃や光線の使用等、 映像の残虐性を薄める為の対抗策を取る事を強いられます。 お蔭で強力な魔法兵器の殆どは、使用される事もなく備品倉庫にお蔵入りです。 他にも、魔法少女が輪姦される、触手に襲われる等の事実無根のコンテンツをねつ造して、 魔法少女の志願者数にダメージを与えるような事もしばしばです》 私は今日何度目か分からない頭痛に悩まされた。 そんな嫌がらせの様なプロパガンダ戦の何処に魔法を使う必要があるのだろう? もう飽きるまで勝手にやっていて欲しい、私と関係のない所で。 「ふうん、じゃあ兄さんはこんなの嘘で本当は妖精さんみたいな子だって言うの?」 姉さんが不機嫌そうに指差す。 今日のお茶の時間はもう一つ、いつもと違う事がある。 お兄ちゃんが今日あった出来事を話し続けている事だ。 主にすーぱーシルフについて。 「さっきから言ってるだろ。 妖精なんてそんな程度の物じゃないんだ。 神々しく美しくて、純真無垢で、あれは間違いなく天使だ。 まるで神様の作った芸術品だよ」 その喋りようは、いつも冷静なお兄ちゃんには有り得ないぐらいに饒舌。 これって、どういう事なの? 《すーぱーシルフはお兄さんの目からは全くの他人として映るんですよ。 ですから、あれは客観的に見たシルフさんへのお兄さんの感想ですね》 アルが私の頭の中に割り込んでくる。 ”客観的?” 《ええ、家族としての関係を抜いてシルフさんを見た場合です。 つまり、お兄さんにとってのシルフさんは、この世の物とは思えない位美しくて、 神々しくて、純真無垢で健気で、お兄さんにとっての天使そのもの。 いえ、神様の芸術品、シルフさんマジ天使、とさっきから何回もうんざりするほど言っている訳です。 恐らく、吊り橋効果もあるとは思いますが》 418 魔法少女すーぱーシルフ(中) sage 2010/10/20(水) 21 14 16 ID BRhPIVxv 「ん? どうしたんだシルフ? 顔が真っ赤だぞ、風邪か?」 「何、でも、ないの……」 「ふ~ん、そんなに可愛かったんだその子?」 姉さんが笑いながら、兄さんに尋ねる。 ただ、その笑顔を見ると、私の本能的な部分が震えた。 そんな姉さんの様子も気にならない位にお兄ちゃんは夢中で話していた。 「違うんだ、可愛いなんてレベルじゃない。 あれを表す言葉なんてそもそも無謀、いや愚かだ、な、シルフ?」 「わ、私は見れなかったから、分からないよ」 「そうか、それは残念だったな。 あの子を見れないなんて人生の損失だったよ。 本当に天使が居るっていうのを……」 そう言って、お兄ちゃんがまたすーぱーシルフの事を褒め続ける。 その言葉を聞く度に、私の体が熱くなり続ける。 ついでに、姉さんの笑顔がその度に黒くなっていく。 「私、お風呂に入ってくるね!!!」 とうとう私は耐えられなくなって、居間から逃げ出した。 戻る 目次 次へ
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/5820.html
今日 - 合計 - すーぱーぐっすんおよよの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 16時05分11秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
https://w.atwiki.jp/animeamemo/pages/125.html
すーぱーぞうさんず Rice⁵(すーぱーぞうさんずあんどあいす) 友情物語・男子(?)バージョン(ゆうじょうものがたりだんし(はてな)バージョン)
https://w.atwiki.jp/robotama/pages/858.html
すーぱーそに子 with すーぱーバイクロボ (10th Anniversary ver.) (SUPER SONICO with SUPER BIKE ROBO (10th Anniversary ver.)) 【すーぱーそにこ うぃず すーぱーばいくろぼ 10しゅうねん きねん ばーじょん】 情報 作品名 すーぱーそに子 カテゴリ アーマーガールズプロジェクト 定価 12,960円 発売日 2017年08月予定 再販日 商品全高 すーぱーそに子/全高:約140mm、すーぱーバイクロボ/全長:約190mm 付属品 手首:×6(右×3、左×3) 表情:×4 その他:台座一式、クリアファイル(オリジナルイラスト) 商品画像 キャラクター概要 種族:地球人 国籍:日本 年齢:18歳 身長:158㎝ スリーサイズ:B90/W57/H87 所属:ニトロプラス キャラクターデザイン:津路参汰 ニトロプラスのライブイベント「NITRO SUPER SONIC(NSS)」のマスコットキャラクター。 グラビアモデルやゲームキャラの仕事の傍ら、バンド「第一宇宙速度」のボーカル・ギター担当としてアーティスト活動も行っている。 バンドメンバーからの愛称は「ニコちゃん」。 いつも付けているトレードマークのヘッドホンを本人は認識しておらず、そのことには触れないのが暗黙の了解とされている。 声優は非公表であり、あくまでもそに子本人という設定になっている。 商品解説 評価点 問題点 不具合情報 関連商品 セイバー/アルトリア・ペンドラゴン 変幻せし「約束された勝利の剣」(ヴァリアブルエクスカリバー) コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/mycoe/pages/96.html
配布所 公式ホームページ https //aimainahakoniwa.wixsite.com/aimy-mee/%E3%81%99%E3%83%BC%E3%81%B1%E3%83%BCai%E3%83%A2%E3%82%B3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93 紹介動画(Youtube) 紹介動画(niconico) ぼすきー公式アカウント https //voskey.icalo.net/@Super_AI_mocochan 音源情報 配布者 曖昧未異 中の人 曖昧未異 配布日 2023/11/11 声質 少女、落ち着いた、優しげ、ささやき スタイル数 8 基本設定 名前 すーぱーAIモコちゃん 性別:女の子だと思います 年齢 19? 誕生日:2/22 身長:158cm 体重:? 一人称:わたし 好きなもの:プリン 専用アプリケーション内で動く次世代型AI。 あなたの思い通りに育つよ。 アイテム プリン を与えると好感度UP!? アンドロイド型も存在している! その他の設定 特技 写真撮影 曖昧モコをベースに作られたAI。別人。 生前の姿によく似ているらしい……? 関連キャラ 同配布者 池井ミイ 今井ミイ
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1207.html
440 魔法少女すーぱーシルフ(下) sage 2010/10/23(土) 02 08 26 ID U63JI2Ma お風呂から上がった後、私は自分のベッドに座って体を冷ましていた。 多分、この火照りはお湯の所為だけじゃないと思う。 《ところで、痛みは大丈夫ですか?》 ”うん、かなり引いた” 後で聞いたけど、影に傷つけられても命には別条ないそうだ。 ただ痛みは本物だし、一時的に生命力も奪われる。 だから、傷つけられれば辛い事には変わり無い。 ”ねぇ、お兄ちゃんの体にもまだ残っているのかな……?” 《恐らくは……》 こんこん、とノックの音が聞こえた、お兄ちゃんだ。 「うん、入って」 「今日は悪かったな、折角のデートを台無しにしてしまって」 「ううん、お兄ちゃんは全然悪くないの」 「その、お詫びにはならないかもしれないけど、これ」 そう言って、お兄ちゃんが大きな袋を私に手渡す。 中にはとても大きなライオンのぬいぐるみが入っていた。 たてがみがふわふわしてて、顔が寛いだ顔をしてて、すごくかわいい。 「かわいい」 「そうか、気に入ってくれたか?」 「うん!! この子、大事にする、ベッドに置いて一緒に寝る!! ねえ、お兄ちゃん……」 「ん、なんだ?」 「ありがとう!!」 とても嬉しかったのでつい大きな声で言ってしまった。 お兄ちゃんはそんな私をぼおっとした様子で見ていた。 「……? どうしたの?」 「いや、どうもしてないぞ? それよりも喜んでくれて嬉しいよ、本当に」 お兄ちゃんが何かを誤魔化すように笑顔を作る。 441 魔法少女すーぱーシルフ(下) sage 2010/10/23(土) 02 09 39 ID U63JI2Ma 「それから、ちょっとごめんな」 「え、お兄ちゃん!?」 お兄ちゃんが私の足を掴んだ。 「お前、やっぱり怪我してたのか」 お兄ちゃんがポケットから薬と包帯を取り出す。 それから、私の足に丁寧にそれを巻いてくれる。 「さっきから、少し痛みを我慢するような顔をしていたから気になってたんだ。 昔から変わらないよな、そうやって心配させないように無理するところ」 お兄ちゃん、気付いてたんだ。 「ごめんなさい」 「いや、良いんだ。 きっと、今日、あの変なのが暴れてた時に誰かを助けようとしてたんだろ? お前がそういう心の優しい子で俺は嬉しいんだからさ」 でも、とお兄ちゃんが言う。 「でも、危ない事はもう絶対にしないでくれよ。 シルフはもっと自分を大切にしてくれ、頼む。 もしシルフが傷ついたら、俺は辛すぎて耐えられないよ」 「……お兄ちゃんこそ、危ない事、絶対にしないでね」 「ん、俺か、ほら、俺はへたれだから大丈夫だ。 今日だってシルフを見つけたら、さっさと逃げるつもりだったんだからさ」 そう言ってお兄ちゃんは、あっはっはと声を立てて笑った。 私は知っている、お兄ちゃんが嘘を付いてるのを。 今日、お兄ちゃんは自分の命を捨ててでも私を守ろうとしてくれた。 お兄ちゃんが守ってくれた時、とっても嬉しかった。 でも、あんなの全然嬉しくなんて、ない。 442 魔法少女すーぱーシルフ(下) sage 2010/10/23(土) 02 10 05 ID U63JI2Ma ”アル、私……” 《了解です、コールサイン・すーぱーシルフは本日2200付で廃番とします》 ”意外とすんなり辞めさせてくれるんだね?” 《我々も人々の幸せの為に戦う組織ですから》 ”そう” 《ところで、こちらをどうぞ。 短い間でしたが働き分の褒章が出ますので、選んでください》 突然、私の前に分厚い装丁の施された魔導書のような物が現れる。 《協力者に送られるギフトカタログです》 ”カタログ?” 《ええ、ミッションクリア時や倒した敵毎に与えられるポイントでそのカタログの品と交換できるんです。 因みにシルフさんの場合は甲種偵察任務、Gクラス10機、Aクラス1機撃墜で2万と5100Pです。》 ”……結婚式の引き出物みたい” 《よく言われるのですが、最近はこういう方が喜ばれるみたいで……》 魔法の癖に、何でこんなに世俗的なんだろう? 私は頭を抑えながら魔導書?を開いてみた。 フライパンセット5P、石鹸詰め合わせ1P、等々。 ”何だか内容も引き出物みたい……” 《そちらは低ポイント用ですからね。 高ポイントになると魔法を使用する権利なんてものもありますよ》 ”魔法、例えばだけど、その、好きな人と結ばれる魔法みたいなのは、無いの?” 《はい、一応あるのですが、256頁です》 私は慌ててそのページを見る、あった、意中の人と赤い糸を結ぶ魔法。 26000Pだから、ちょっと足りないけど。 《ただ、その魔法は色々と使用に条件がありまして、実際には使いづらいんです》 ”条件?” 《ええ、それは魅了の禁呪を相手に掛けるのですが、 相手にとっては無理やり誰かを好きにさせられるという事で、人権問題になるんです。 だから、使用には相手に現在恋人等が居ない事、使用者が相手を純粋に想っている事、等要件が煩雑なんです》 ”それって、もう殆ど両想いじゃないと使えないっていう事?” 《平たく言えばそうなります。 ですので、実質的にこの魔法の意味がないかと。 一応、これでも治安維持任務に特別の功績のあった人への褒章で特例中の特例なんです。 我々の世界では違法に禁呪を使用した場合は終身刑以上の刑罰が確定しますから》 ”私は、その、別に……” 《あ、大丈夫ですよ。 ちょっと要件をチェックしてみますね》 アルが演算を開始する。 443 魔法少女すーぱーシルフ(下) sage 2010/10/23(土) 02 23 26 ID U63JI2Ma 《残念ですが、1件だけ足りていません。 お兄さんからの好意が要件水準を満たしていません、あと一歩なんですが》 ”え、でもお兄ちゃんは私に好きって言ってくれた事が何回もあるよ?” 《それなのですが、お二人が義理とは言え兄妹なので家族としての”好き”と判断せざるを得ないものでして。 例えば、彼女にしたいとか、付き合いたいのようなもっと直接的なものでないと……》 ”そうなんだ……” 《申し訳ありません、お力になれず》 ”いいの、やっぱり魔法になんて頼らないで私がしないといけない事だから” 「どうしたんだ、シルフ。 そんな落ち込んだような顔をして?」 お兄ちゃんが心配そうに私の顔を覗き込む。 「ううん、何でもないの」 そんな私の頭をお兄ちゃんがわしゃわしゃと優しく撫でてくれる。 それが心地良くて思わず目を細めた。 お兄ちゃんが私の髪の毛先をそっと摘まむ。 「そういえば、シルフみたいな綺麗な髪だったな。 今日のあのすーぱーシルフって子にまた会えたりするのかな?」 ふと、お兄ちゃんが思い出したようにそう呟いた。 「やっぱり、気になるの?」 そう尋ねると、お兄ちゃんはしまったという様子をしてから、気まずそうな顔になった。 「いや、その実はな、……雪風には言わないでくれよ。 何でか知らないんだが、あの子に会ってから、どうもあの子の事が頭から離れないんだ。 まあ今日は色々とあったからな、疲れているんだろう。 いや、別に一目惚れだとか、そういう意味では全然ないんだ。 俺は誰よりもシルフの恋人でいたいからな、……それが俺の本当の気持ちだ」 お兄ちゃんの言った最後の部分は、よく聞こえてなかった。 ”すーぱーシルフに一目惚れ⇒好き ∧ すーぱーシルフ=私” 私の頭の中ではこの図式がぐるぐると回っていたから。 突然、ぽんっ、と頭の上の電球が灯った。 私の頭の中で一つのアイディアが生まれた。 「ねえ、お兄ちゃんはもしもあの子が恋人になったら嬉しいって少しは思う?」 《あの、シルフさん、それはいくらなんでも強引過ぎるかと……。 それから、お兄さんの言葉の最後の部分聞いてらっしゃいましたか?》 ”黙って、大事な所なの!!” 「え、いきなり何を言い出すんだよ!?」 「いいから、早く答えて!!」 「真面目にか?」 「正直に答えて。 そうしてくれなかったら、お兄ちゃんでも許せないかも知れないから……」 私がそう念を押すと、お兄ちゃんは覚悟を決めた顔をして答えた。 444 幸せな2人の話 8 sage 2010/10/23(土) 02 25 11 ID U63JI2Ma 「……嬉しいよ」 ”アル!?” 《……可です》 「いや、確かに嬉しいけど、それはあんな子が恋人になったら男は誰でも嬉しいだろうって事で。 別に特別にあの子を探して告白しようとか、そういう意味じゃないから勘違いをしないでくれ。 って、すいません、シルフさん? あの、何でガッツポーズをとっていらっしゃるのですか?」 「お兄ちゃん」 「は、はい!! 何でしょうか!?」 「私、頑張る」 「えっと、何を?」 「頑張る」 「そうか、が、頑張れ。 ただ、さっきも言ったけど危ない事はしないでくれよ?」 「大丈夫、危なくなんてないから」 うん、大丈夫。 今度からは最高速で接近してそのまま首を落として、抵抗する間も与えずにぐちゃぐちゃに潰せば、安全。 危なくなんてないから、お兄ちゃんとの約束は破っていない、大丈夫。 《え~と、では、契約続行という事で宜しいでしょうか?》 ”うん、あと900P分頑張る” 《そうですか、それは何よりです。 では、暫らくですがよろしくお願いします、シルフさん》 ”うん、お願い” そこで、アルの表面に車輪の回るような光の模様が浮き上がる。 ”緊急事態のサイン?” 《ええ、どうやらそのようです。 ……ただ、情報どおりなら今までに例のない位の脅威です。 本国の大隊クラスでないと恐らくは対応不可と推測されます。 ですので偵察のみで結構です、決して今日の様な無茶はしないで下さい》 445 魔法少女すーぱーシルフ(下) sage 2010/10/23(土) 02 26 35 ID U63JI2Ma ”うん、分かった。 もう今日みたいな事は絶対しない” 私は目を閉じて心に念じる。 ”すーぱーシルフ、インゲージ!!” けれど、何も起こらなかった。 ”あれ、どうしたんだろう、変身できないの?” 《ちょっと待っていてください、確認します。 先程の戦闘時にお兄さんがアクティベートの呪文を唱えましたよね? そのせいで、すーぱーシルフは複座型として登録されたみたいなんです》 ”複座型?” 《ええ、つまり格闘戦はシルフさんがして、お兄さんが呪文を唱えるという事です。 そして、変身の起動権もお兄さんに譲渡されているようですね。 それから複座型の都合上、現地での変身が必須なんです》 ”じゃあ、お兄ちゃんと一緒に現場へ行かないといけないって事?” 《はい、ご理解頂けますでしょうか?》 ”大丈夫、お兄ちゃんは私がお願いすれば、ちゃんと一緒に来てくれるから” 《そうですか、それなら良いのですが。 あと蛇足ですが、シルフさんの変身前後の記憶はお兄さんから抜けますけど、 そこに居たという事までは忘れませんので注意し下さい、つまり、あの》 緊急事態だというのに、なぜかアルは歯切れが悪い。 ”それより早く行こう。 場所は何処なの? お兄ちゃんにお願いしないと” 《その、大変申し上げにくいのですが、N町のラブホテル街の中心部です》 ”え、それって……” 《つまり、お兄さんとご一緒にそちらの方に出向いていただかないと……》 顔が一気に熱くなった。 お風呂から出た時よりも、ずっと熱い。 「ど、どうしたんだシルフ!? 顔が真っ赤になっているぞ、やっぱり病気か!?」 「な、なんでもないの。 お、お兄ちゃんが、私と、私とラ、ラブ……。 「え、ラブ?」 「ち、違うの、何でもないの!!」 「そ、そうか」 446 魔法少女すーぱーシルフ(下) sage 2010/10/23(土) 02 27 10 ID U63JI2Ma 同時刻、N町ラブホテル街 一人の少女がホテル街をゆらゆらと歩く。 瞳はどろり、とこの世のものではないような濁り。 その手には血の様に真っ赤な刀が握られている。 「ふふ、けーくんたら照れ屋さんなんだから。 ホテルに逃げたっていう事はそういう事だよねー。 でも、ちゃーんとさっきのお仕置きは受けてもらわないと、ふふふ」 けー君どーこー、とかくれんぼを楽しむ鬼のように声を掛ける。 本当はもう沙紀は彼が何処にいるのか本能で大体は分かっている。 「その前にちょっと出てきてくれないかなー?」 けれど、すぐに会いには行けなくなった、やる事が出来たから。 路地裏の暗がりを切り裂くかのような鋭い目で睨み付ける。 ”くすくす、よくわかったね” ゆらりと少年ぐらいの大きさの人影が路地裏に浮かぶ。 一つ普通の人影と違うのは闇を切り取ったように真っ黒な点だ。 「ええ、うちは居合い道場だけど、昔からそういう類も代々相手にしてきたの。 それに今日の騒ぎもあなたの仕業ね、やられたわ。 でも、今はこの桜花があるからあなたじゃ相手にはならない」 そう言って、すうっと赤い刀を向ける。 ”ははは、君が強いのはよく分かるよ、だから話し合いをしようじゃないか?” 「話し合い、物の怪なんかが何を話せるって言うの?」 ”ふふ、僕らは分かり合えるさ。 僕は、まあ闇の魔法使いっていう奴さ、末永くよろしくね。 さっき君の負の感情を取り込んだときに実に素晴らしかった。 だから君と組みたい、その代わりに君の願いを好きなだけ叶えてあげよう。 僕は最上級の存在、何でも出来るんだ。 そうだねお近付きに一つ叶えよう、言ってごらん?” 447 魔法少女すーぱーシルフ(下) sage 2010/10/23(土) 02 27 29 ID U63JI2Ma 「そうなんだー。 実はね、今けー君を惑わしてる雌豚を探しているんだー。 でも、もう面倒だからけー君に関わる雌豚を全部始末してしまいたいの、デキルヨネ?」 ”いいね、いいね、実に僕好みの願い事だ。 一体何人を消せば良いのかな、10人?、20人?” 「そうだねー、概算でざっと33億人かナー?」 ”いやいや、ちょっと待って、それ人類の半分だよね!?” 「うん、けー君はとーーーーっても素敵な男の子だもん。 けー君を見て好きにならない女なんて、この地球に私の友達の2人しか知らないヨ? だから、それ以外の雌豚を綺麗にしちゃいたいなー、ナンテ」 ”いや、僕はそこまでしたくなんてないから!! 人類種の天敵になんて流石になりたくないよ!?” そう言って逃げようとする黒い影の首を沙紀の腕が掴む 「逃がさないヨー」 ”え、どうして僕を素手で掴めるの!? ありえないから、僕は精神生命体だよ!?” 「いちいち、煩いなー。 出来ナイッテ言ウナラ、私ガスルカラチカラダケ貸シテヨ?」 そう言って深々と赤く、禍々しい刀を影の胸に突き立てる。 ”うわ、ドス黒くて赤い何かが侵食して来る!? ちょっと待って、僕が取り込まれてるよ!? 助けて、これ本当に洒落にならないから、誰かー!!” 448 魔法少女すーぱーシルフ(下) sage 2010/10/23(土) 02 28 08 ID U63JI2Ma **************************************** 次回予告 「けーくーん、どーこー? 二度と外せない首輪を付けてあげるから出て来ようねー? ふふ、早く出てこないと……、まずは一億人ぐらいサクッと逝っちゃうよ」 《新たなる敵、謎の魔法狂戦士しんかー沙紀》 ”……誰だか分からないけど、よく知ってる人のような気がする” 「あはははは、もう、私の計画台無しだよ~。 シルフちゃんはへたれで役に立たないし。 どうでも良いから早く撃たれて、消えてくれないかな~?」 《マスター、警告、フレンドリー・ファイヤです。 彼女は敵ではありません、友軍です》 「あはははは、そんなの知らないわ。 雪風の敵はすーぱーシルフとか言う泥棒猫だけだよ~」 《敵か味方か、第2の魔法少女めいぶ雪風》 ”……明らかに私の方が狙われている気がするんだけど” 「行くな圭、行ったら死ぬんだぞ!!」 「だが、俺が行けば皆も、お前だって助かる」 「一人の命の上にある、一億人の命なんて!!」 「もう良いんだ陽、さ、離してくれ」 「ふざけるな、俺はお前の手を絶対に離さない!!」 「陽……」 《二人の絆は魔法だって、運命だって乗り越えて見せる》 ”……キャスト不足だからって、新林さんをヒロインポジションにするの?” 「次回、魔法少女すーぱーシルフ第2話『キモウトとかが舞う迷惑な空』」 戻る 目次
https://w.atwiki.jp/waveform/pages/133.html
🟨黄色いぼうしのおじさん🟨 https //youtu.be/ohFyJAonZN8?feature=shared 黄色いぼうしのおじさん評価 http //blog.livedoor.jp/nakanoshika/archives/51905035.html
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1204.html
380 魔法少女すーぱーシルフ(上) sage 2010/10/16(土) 21 11 31 ID 5h3AEk/k 魔法。 空を飛ぶ魔法、恋を叶える魔法、悪い人をやっつける魔法。 魔法が使えたら、それは誰もが一度は夢見る事。 けれどもいつかは分かる、そんな都合の良い魔法なんて存在しない事を。 空を飛びたいのならパイロットに、恋を叶えたければ告白を、悪い人をやっつけたければ自衛官になろう。 そうやって、みんな自分の力で夢を実現しようとする。 魔法っていうのはその切欠に過ぎない、本当の魔法は自分の力、だから。 だから、今更魔法少女になんて誘われてもすごく迷惑だ。 381 魔法少女すーぱーシルフ(上) sage 2010/10/16(土) 21 11 51 ID 5h3AEk/k ”要は、私のお母さんは魔法少女で、私にも素質があるから後を継げっていう事?” 《はい、人間の黒い心、誰かを×したい、誰かが居なくなれば良いのに。 そういう気持ちに形を与える悪の勢力と戦う、お母様は立派な魔法少女でした》 ”そして、あなたはお母さんのマスコットっていう事?” 《はい、HALと書いて、アルと呼んでください。 フランス語ですので先頭のHは読みません》 ”かなり身の程知らずの事を言っているような気がするんだけど。 大体、マスコットって普通動物じゃないの? 猫とか、フェレットとか……” 目の前にあるそれは、動物どころかただの黒い直方体にしか見えない。 《それはもう昔の話です。 今時は生体マスコットなんて、非常食位にしかなりませんね。 現在の魔法戦は戦略、戦術、戦闘の直結を要求されるシビアな戦いです。 だから、多数の情報を瞬時に処理できる人工知能でなければバックアップは不可能です。 私もこのボディは端末でして、本体は木星にあるんですよ》 ”じゃあ、これは魔法で木星から会話しているの?” 《いえ、ワームホールを利用した量子通信です。 あと、シルフさんとは脳波の読み込みですね》 ”……魔法じゃないんだ。 それに、マスコットだったら何で魔法を使わずに郵送で来たの?” 《空軍のレーダーよりは税関を誤魔化す方が安上がりで簡単だったからです》 ”……” 《言いたい事は分かりますが、その方が正確で効率が良いんです》 ”もう、どうでも良い” はぁ、どうして私はこんな話を真に受けているんだろう? 《それは真実を伝える魔法を使わせて頂いておりまして》 ばつが悪そうに、自称マスコットが答える。 そんな都合の悪い所を埋めるような魔法の使い方ってどうなのだろう? ”いくら何でも手抜き過ぎだと思わないの?” 《そうなのですが、その、あまり本筋に外れた所に時間を裂けませんので……》 ”分かったわ、もうそういう事にして良いから” 私は投げ遣りになりながら答えた。 《すいません、本当にすいません》 アルがその黒い表面にorzをする光のモーションを浮かび上がらせる。 むしろ馬鹿にされているような気がする。 382 魔法少女すーぱーシルフ(上) sage 2010/10/16(土) 21 12 15 ID 5h3AEk/k 今日は朝からそんな調子でずっと騒がしかった。 お兄ちゃんとのデートに胸を弾ませていた私の元に一つの小包が届いたのが発端。 送り出し人は私のお母さんの名前。 不審に思いながらも開けてみると、突然こう言われた。 魔法少女になりませんか? って。 もちろん、すぐに断った。 何度も、何度も断った。 そんなごたごたが一段落してからやっと私達は出発できた。 今、私とお兄ちゃんは動物園のライオンのスペースに来ている。 でも、全然ライオンさんの事を楽しめていられない。 《あ、見てください、シルフさん!! ほら、あくびしてますよ、やっぱりかわいいですねー》 それというのも全部これの所為だ。 「シルフ、退屈だったか……?」 お兄ちゃんが不安そうに私に聞いてくる。 「そ、そんな事全然無いの、すごく嬉しい!! あ、ほら、あの子なんか家で飼いたいなって思う」 するとお兄ちゃんは笑いながら、近くにあった露店に向かって歩く。 「そうだな、ライオンは飼えないとしてもこれはどうだ? って、あれ、シルフ? シルフ、どこ行った!?」 383 魔法少女すーぱーシルフ(上) sage 2010/10/16(土) 21 13 10 ID 5h3AEk/k ********************************* 最悪の気分。 せっかくお兄ちゃんとのデートだというのに、私はお兄ちゃんを不愉快にさせてばっかりいる。 もし、これでお兄ちゃんに嫌われてしまったら……。 そんなの、絶対に嫌だ。 本当に最悪。 もっと悪い事にその胡散臭い自称マスコットの言う敵が今この場に出現してしまったようだ。 出来る事ならば、お兄ちゃんの手を引っ張ってすぐに動物園から出て行きたかった。 でも、敵はお兄ちゃんのすぐ近くで今のままならお兄ちゃんも危険だとアルは言う。 だから、お兄ちゃんを守る為に、私は渋々、とても不本意だけど、嫌々、魔法少女として、 今回だけは仕方なく、二度とやる気はないけど、必要最低限度だけ、戦う事にした。 《では、確認します。 魔法少女の基本任務は偵察です。 出来るだけ多くの情報を収集し、敵の危険度が低ければそのまま排除。 敵の危険度が少しでも高ければ我々の本隊から応援を要請後、撤退します。 基本的には帰還する事が絶対条件の安全なお仕事です》 ”あれが、危険度の高い敵……?” 私の目線の先には等身大のぬいぐるみが暴れていた。 その周りで、観光客が楽しそうに写真を撮っている。 どう見ても動物園のアトラクションにしか見えない。 《はい》 ”分かったら、早くして” 本当に馬鹿らしくなってきた。 もう何でもいいから早く終わらせてお兄ちゃんの所に戻ろう。 それから、いっぱい甘えたい。 《では、変身しましょう、コールサインは「すーぱーシルフ」です》 もう、いちいち指摘するのも面倒臭い。 はぁ、と私は一度溜息を吐きだした。 384 魔法少女すーぱーシルフ(上) sage 2010/10/16(土) 21 14 23 ID 5h3AEk/k 「すーぱーシルフ、インゲージ!!」 一瞬で私の体が光に包まれ、魔法少女としての服装が体を包む。 長々と変身のシーンを入れられるのかと思っていたので、それは良かったんだけど。 だけど、その変身後が……。 ”アル!! どういう事なの!?” 《はい、スーツの種類はいくつかあるのですが、 今回は緊急だったのでお母様が愛用されていた物を用意しました。 まずかったでしょうか?》 魔法少女の格好は私からみればまずい所だらけだ。 青と白で塗り分けられた、スクール水着のような形のボディースーツにニーソックス、グローブ。 むしろ、どこにまずくない要素があるのか教えて欲しい。 そして、何よりもまずいのは…… ”これじゃあ、顔が丸見えじゃない!?” こんな魔法痴女としか言えない物を着ているのをお兄ちゃんに見られたらと思うと泣きたくなる。 《大丈夫です、魔法的なジャミングが掛けられいますので、今のシルフさんはシルフさんとは認識されません。 だれが見ても魔法少女すーぱーシルフとしか認識できないんです。 あ、それから、カメラに写ってもジャミングでぼやけますから安心ですよ》 そんな事を言われても、はっきり言って気休めにしかならない。 私が気にしているのはお兄ちゃんにこんな恥ずかしい恰好を見られたくないっていう事なのに。 ”それに、お母さんが本当にこれを着ていたの?” 《ええ、最初から最後まで》 ”私を産んでからもしていたって事は、お母さんって30過ぎまで魔法少女をしてたんだよね?” 《でもお母様は綺麗な人でしたからね、10代と言っても全然違和感がありませんでしたよ》 ”そういう問題じゃないんだけど?” 《因みに、お父様の方はそのパートナーとしてフルフェイスのマスクに黒マントで、》 無言でアルを地面に叩き付けた。 私の中で何か大切なものが壊れた音がする。 385 魔法少女すーぱーシルフ(上) sage 2010/10/16(土) 21 16 20 ID 5h3AEk/k 《何をするんですか!? 私は精密機械なんですよ!?》 アルは抗議をしながら私の肩辺りにまた戻ってくる、傷一つ付かずに。 いっそ壊れてくれれば良かったのにって本気で思う。 ”はぁ、それで私はあのぬいぐるみを倒せばいいの?” 私はその抗議を無視して、構える。 色々と言いたい事はあるけど、もうどうでもいいから戦って早くお兄ちゃんの所に戻りたい。 《止めてください、まだアクティベーションが済んでいません!!》 ”アクティベーション?” 《はい、変身はあくまでスーツを着るまでなんです。 ですから、防御力は上がっても、肉体強化付加や攻撃魔法はまだ使えません。 アクティベーションを行うことでこれらの機能は解禁されます。 つまり車で言うなら鍵を回すようなものです》 ”何でもいいから早くして” 《了解です、いまから読み上げる呪文を復唱してください》 ”いいから早く” アルの背面に光り輝く文字が浮かぶ。 《解除コード:Petite et accipietis,pulsate et aperietur vobis》 ”え、今、何を言ったの?” 黒い表面には気まずそうな汗の模様が浮かんでいる。 《ラテン語です……》 ”日本語の呪文はないの?” 《私はお母様のマスコットだったように本来は欧州向けでして、申し訳ありません》 汗の模様が更に増えた。 《だ、大丈夫ですよ。 ほ、ほら、私の後についてきて下さい。 レッツ・リピート!!》 そう言って、Petite et~、と流暢すぎる発音でアルが呪文を繰り返す。 「ペティ、てぇ、え……、えっとその後に何?」 《……》 ”……” なんだか、小学校で居残り学習をさせられているような気まずさが漂う。 「わ、私は無理だけど、お兄ちゃんはちゃんと読めるんだよ!?」 気まずさに耐えかねて、私は良く分からない言い訳を口走ってしまった。 ぬいぐるみ達も呪文が唱えられないのは想定外だったようで、先に手を出して良いものなのかと悩んでいる。 空気が重い。 386 魔法少女すーぱーシルフ(上) sage 2010/10/16(土) 21 17 57 ID 5h3AEk/k 「……」 私は一番近くでまごついている猫のぬいぐるみにつかつかと歩み寄った。 足を開いてしっかりと腰を落とす。 左腕を弓を引くように真っ直ぐ後ろへ引く。 そして、そのまま一気に首を手刀で打ち抜いた。 ぶち、という鈍い音とともにその首が千切れ、傷口からどす黒い何かをばら撒きながら床に落ち、ごろごろと転がる。 うん、大丈夫。 《あの、シルフさん、ふつう彼らって攻撃魔法じゃないと打ち抜けないのですが……》 ”出来るのだから問題ないでしょ?” 《問題無いといえば無いのですが、魔法少女としてのイメージの問題はあるわけでして……》 ”大丈夫、お兄ちゃんはそういう事気にしないからっ!!” 私の隣に近づいた熊のぬいぐるみの首をハイキックで飛ばす、首無しの体がぐにゃりと崩れる。 のこり8体の影も首を締め折ったり、胴体を蹴りで貫通したりして順次片づけた。 「後は、あなたで終わりね」 残りの一体を睨み付ける。 けれど、その最後のもふもふとした犬のぬいぐるみは何か様子がおかしかった。 膝をついて、まるで嘔吐をするように体を震わせる。 そして、背中が裂けて、どす黒い何かが這い出す。 《コード99999 甲種支援・要請》 機械らしい、全く抑揚のない声をアルが発した。 その先には刀を持った少女の形をした影が立っていた。 387 魔法少女すーぱーシルフ(上) sage 2010/10/16(土) 21 18 48 ID 5h3AEk/k ********************************* 上下左右、死角となりうるあらゆる方向から刀が飛び交う。 まるで同時に何本もの刀で切りつけられているかのように感じるほど速い。 それを直観と反射神経で避け、弾く、考えてから動く余裕なんて無い。 《シルフさん、危険すぎます!! 本隊の出撃を要請しました、撤退してください!!》 ”その本隊はいつ来るの?” 《10分後です》 ”10分もこんな奴を放置したら、 そうしたら、ここにいるお兄ちゃんが危ない” 《けれど、このままでは!!》 ”大丈夫!!” 何とか少女の影の腹を蹴飛ばして間合いを取り直す。 周りを見る余裕ができた。 お兄ちゃんは? 駄目、見つからない。 《お兄さんは先に避難したのかもしれませんよ?》 ”煩い、黙って!! お兄ちゃんは絶対にそんな事しない!!” 私は必死に探すのにお兄ちゃんが見つからない。 そのかわり、とても嫌なものはたくさん視界に入った。 私を見る周りの目。 珍しい見世物を見るような好奇の目。 なぜ、早く倒さないのかという蔑みと不満の籠った目。 それから、好色な目。 どれも昔、お兄ちゃんと出会う前から慣れ親しんでいた、吐き気のするような視線。 だから、みんな嫌いだ。 私はなんでこんな事をしているんだろう? 今日はお兄ちゃんとデートをする日だったのに、あんなにずっと楽しみにしていたのに。 早く、お兄ちゃんを見つけてもうこんな所帰りたい。 388 魔法少女すーぱーシルフ(上) sage 2010/10/16(土) 21 20 58 ID 5h3AEk/k 「もう良いでしょ? そろそろ決めよう、私も帰りたいから」 影はそれに応えるように刀を納め居合の形をとる。 そして、私と影は一気に間合いを詰める。 私は焦りすぎていた。 間合いに僅かに入らない位置で勝負を賭けてしまった。 腕が伸びきってしまったまま、目の前に刀が迫る。 無理やり体勢を崩して避ける。 熱い痛みが走る、傷は無い、代わりに切られた右足に黒い線が浮かぶ。 そのままバランスを失って倒れてしまった。 足が動かない。 負けた、と私には分かった。 一方勝利を確信した影はゆっくりと刀を大上段に振りかぶる。 嫌だ、こんな所で死にたくなんてない。 死ぬのが怖かった。 死んだら、お兄ちゃんと会えなくなるから。 どうして、私はお兄ちゃんとやっとデートができるんだよ。 なのに、なんで私は死ななきゃいけないの? まだ、お兄ちゃんとしたい事がいっぱいあるのに……。 389 魔法少女すーぱーシルフ(上) sage 2010/10/16(土) 21 22 05 ID 5h3AEk/k 影が刀を振り下ろす。 刀が振り下ろされ左腕がぽろりと落ちた、影の左腕が。 「すごいな、この刀、本当に化け物でも切れるのか。 いつも雌豚なら神でも切れるとは沙紀が自慢してたけど」 「お、お兄ちゃん、どうして!?」 「ん、いや、俺は君のお兄ちゃんではないよ? 御空寺 陽、普通の学生だ。 ただ、ちょっと怖~い幼馴染みから親友を守る為に、剣の腕に覚えがあるがな」 お兄ちゃんが庇う様にして、私に背を向ける。 赤い、禍々しい刀を両手で持ち、刃先を影に向ける。 片腕の影は刀を担ぐようにして、構える。 「君はよく頑張ったんだ。 だから胸を張って、逃げてくれ」 そう言い残して、お兄ちゃんが影と切り合う。 そして、お兄ちゃんが袈裟に切られて、地面に倒れた。 目次 次へ