約 1,636,314 件
https://w.atwiki.jp/vip_oreimo/pages/259.html
269 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 39 22.49 ID i6qCzY5k0 [3/19] 付き合い始めて2週間ちょい。 今現在、俺と黒猫の仲は早くもギクシャクしている。 早すぎる? 気にしてるんだから言わないでくれ。 これでも結構仲良くやってたんだぜ!? ほんの数日前までは― 『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』 正直、最初の原因はよく覚えてないんだ。 きっと相当ちっぽけなことだったに違いない。 まあ、俺の視点から経緯を説明させてもらうとこういうことだ。 ことが起こったのは先週の金曜日の帰り道だった。 普通の高校生なら、1週間の学業から解放される喜びを噛み締められる至福の帰り道・・・・・・なのになぁ。 とりあえずアイツがいつもの厨二調子で俺をからかってきたんだよ。 普段なら俺がほどよくツッコんで受け流して談笑になるはず、だった。 でもあの時は・・・・・・なんかさ、途中で感じたんだよね。 いつもと風向き違うなぁ・・・ってさ。 しかも俺自身もその変な風に乗っかっちゃってるんじゃないか、ってさ。 ん?俺らっていつもこんなに言い合ってたっけ?こっからどうやって丸く収めりゃいいんだ? なーんてことをもう少し早くに考えてればよかったのかもしれないが、少し遅かった。 疑問に思った時には、すでに俺の家に行く道とアイツの家に行く道の分岐点に来ていたんだ。 アイツは最強に不機嫌な様子で、 「声も聞きたくないから着いて来ないで頂戴」とか何とか言って怒って一人で帰っちまったってわけさ。 いつもはアイツの家まで送って帰ってたんだけどな。 まあ・・・・・・追いかけようと思えば追いかけられたし、止めようと思えば止められたかもしれない。 でもあの時は俺も何となくムシャクシャしてたから、 「おい!ちょっと待てよ!」っていうありきたりなことを叫んだだけで、すぐ反対方向に歩き出しちゃったんだ。 もちろんその後、家に帰ってからすごく後悔した。 だから次の日の土曜日、 俺は昼過ぎに自転車を飛ばしてアイツの家まで行った。 本当は朝早くから行こうかとも思ったけど、休みの日だし。ほら、下のおチビちゃんを起こしても悪いだろ? ・・・まあ、結果はありきたりな展開だったけどな。 「ルリ姉なら朝早くからアキバに行くってメモが・・・・・・あれ?高坂くんと一緒じゃなかったの?」 俺だって薄々わかってたよ?いじけたアイツが俺を避けて出かけることくらい予想してたよ? でもさ、ここまで教科書通りにやるこたぁねえだろ。 俺は家に帰ってからも時間を空けて何度か電話をかけた。 ・・・ああそうだよ!お察しの通り、1回も出てもらえなかったよ! でも・・・着拒されてなかっただけマシ、かな? って違うだろ!何で俺はこんなに下手に出てるんだ!? 「そりゃあ俺も悪かったかもしれないけどさ・・・・・・でも、アイツだって・・・・・・」 一回そんなことを考えると、何か俺にも変な意地っつーか対抗心が芽生えてきて。 日曜日? 日曜日は特に連絡をとろうとはしなかった。 朝からずーっと学生の本分に打ち込んでたよ。俺も一応受験生のはしくれだぜ? まあ、その・・・・・・変な意地があったってのも否定はしないけどよ・・・・・・・・・・・・。 270 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 40 37.49 ID i6qCzY5k0 [4/19] こうして迎えた今日は月曜日。 普通は月曜の朝ってのは何となく元気がない。 休み明けってのはテンションがどうも上がらん。 ・・・・・・特に、あんな土日を過ごした今日の俺は尚更な。 いやー。それにしてもいい日差しだ。最近雨が多かったから余計にすがすがしい。 『雲ひとつない青空』ってこういう日のことを言うんだろうな。 この天気のおかげでテンションも若干晴れたところで、俺は校門をくぐった。 月曜がダルいっていうのは俺だけじゃなくてみんな共通のことらしく、 普段の月曜の朝は何となく眠そうな雰囲気が漂っているもんだ。 だが、ここ最近はその法則が崩れている。 理由は・・・・・・おっと、今日も早朝の校庭から楽しそうな声がしてるな。 おーおー。朝早くから元気だねえ。 今は体育祭の丁度2日前だ。 1・2年生はもちろん、受験を控えた俺ら3年生も、体育祭1週間前くらいからは休み時間に練習で汗を流している。 さすがに身分をわきまえてるから、学校終わってから集まったりはしないけど。 俺のクラスも例外ではない。多少男女間で温度差はあるが。 あの校庭にいる人たちは朝練してんのか?随分とやる気あるな~。 うちのクラスも今日の休み時間は運動系部活のメンバーを中心に練習すんのかなぁ。 でも、みんなには悪いが今日はパスだ。 そろそろ俺も決着つけねえと。 昼休み。 俺はサッカーの誘いを断って、怒れる夜魔の女王が待ち受ける教室へと向かった。 いくら下級生の教室だからと言って、やっぱり他のクラスの教室に一人で行くのは少し緊張する。 しかもそれが、自分の彼女がいるクラスの教室となると尚更だ。 教室の前まで着くと、俺はちょっとだけ気合を入れて、開けっ放しになっている扉からやや遠慮がちに教室を覗く。 ・・・だが、アイツは教室にはいなかった。 というか殆ど人がいなかった。 いるのはいかにもぼんやりしてておとなしそうな女子が数人。あ、一人だけ居眠りしてる男子がいるな。 もしかして・・・アイツ、体育祭の練習しに行ったのか? アイツの性格上、絶対参加なんてしてるわけないと思ったのに・・・。 まあ、それほどアイツもクラスに馴染んできたってことなのかね? しょうがねえ。放課後にでも待ち伏せするか。 そんなことを考えながら1年生のフロアを歩いていると、突然聞き慣れた声に呼び止められた。 「あっ!高坂先輩っ!こ、こんにちはっ!あの、ちょっと・・・・・・」 声の主は俺の後輩・赤城瀬菜だった。なにやら俯きながら、誰もいない階段の方へ俺を手招きしている。 「おう。どした?何か用か?」 今日の瀬菜はなんだか顔が赤い。そしてやけに周りの人目を気にしている。 うーん、なんつーかその、不覚にも・・・・・・・・・ちょっと可愛い。 べ、別に瀬菜が巨乳+眼鏡だったからじゃねえぞ!?ホントだぞ!? 「先輩。今日はウチの部が休みだってこと、知ってますよね?」 「え!?そうなのか?なんで?」 ・・・・・・せっかく、アイツと話すチャンスだと思ったのに。 「なんでって・・・・・・先週部長が言ってたじゃないですか」 へ?部長が? ああ、言われてみれば・・・・・・ 271 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 41 19.77 ID i6qCzY5k0 [5/19] 『どうしてだ!?どうして俺が体育祭の練習なんかに駆り出されなきゃならんのだ!』 『そうですね。部長が練習したって絶対戦力になんかならないのに』 『たとえ一時でも、ファナたんに会う時間を削られるなんて耐えられん・・・・・・・・・』 『まあまあ部長。部長なんかが練習に誘ってもらえただけ奇跡じゃないですか。諦めて参加してきたらどうです?』 『誘われたんじゃない!ありゃ強制だ!徴兵令だ!』 『なに訳のわからないこと言ってるんですか。何にせよ僕らには関係ないんで。とりあえず、ご愁傷様です』 『こうなったらお前らも道連れにしてやる!月曜と火曜は休みだ!更に各々、家に帰ってからもPCでお気に入りのキャラに会う事は禁止する!』 ・・・こんな感じの部長と真壁君のやり取りがあったような気がしなくもないな。 部長・・・。そういうの八つ当たりって言うんですよ?わかってます? 「それで・・・あのう・・・・・・先輩にお話したいことがあってですね・・・。放課後、部室に来ていただけませんか? そんなに長くはお時間いただきませんから・・・・・・」 おどおどした瀬菜の言葉で俺はハッと我に返った。 瀬菜が俺に話? しかもこのシチュエーション、二人きりでってことか? でも、放課後は―- 「ああ、えーと、放課後は―-」 いや・・・待てよ。 こう言いかけてから俺は考えた。 1年生のほとんどのクラスは校庭に放課後集まって、ドッヂボールだのソフトボールだのを練習している。 そんでもって今は本番間近だ。 アイツのクラスの女子が練習してるのも見かけたことあるし、きっと今日の放課後も練習するに違いない。 アイツも今日の昼休みは練習に参加したみたいだし、だとしたら普通は流れ的に放課後練にも出るだろう。 それを俺が会いに行って邪魔するのも・・・・・・なんかねえ。 それにそんなに時間かからないって言ってるし・・・・・・ぶっちゃけ、瀬菜が俺に話したい内容も若干気になる。 よーし、整理しよう。 放課後は瀬菜の話を聞いてから、アイツの練習が終わるのを待つ。 そして今度こそ、面と向かって誠意を込めて謝る。 これで決まりだ。 アイツが帰ってきたら「お疲れ」とでも声をかけてやろう。 なんか飲み物でも買って待っててやろうかな。 「・・・わかった。放課後に部室、だな。」 「あ、ありがとうございます!じゃあそういうことで宜しくお願いします!」 俺は瀬菜の頼みを快く了承した。 だがこの時の俺はまだ知らない。 この後、過酷な試練が待ち受けていることを・・・。 272 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 42 01.15 ID i6qCzY5k0 [6/19] ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ・・・・・・少し、言い過ぎてしまったかしら? で、でも、元はと言えば先輩がいけないのよ!? 素人のくせにマスケラのことで私に意見するなんて。 それに・・・・・・・・・それに、あの程度であんなにムキになることないじゃない! 確かに、私の口が悪かったということもあるのだけれど。 土曜日の早朝。 私はまだ寝ている妹たちにメモを残して一人で秋葉原に行った。 最近はテスト期間だったり、あの子や沙織と予定が合わなかったりしたから、私にとっては久しぶりの秋葉原。 勿論、思う存分堪能してきたわ。 今回の一番の掘り出し物は、限定デザインの漆黒の仮面かしら。その再現度はまさに素晴らしいの一言。 ・・・・・・・・・彼がつけたら、とてもよく似合いそうね。 どうして急に秋葉原に行ったのか、ですって? 愚問ね。私は常闇の住人・夜魔の女王よ? 私は私の本能が赴くままに行動するだけ。理由なんて必要ない。 やがて私の魔力によって天は暗黒に染め上げられ、私の忠実な隷属である闇の獣たちによって地上は・・・・・・・・・今日はこの辺でやめておこうかしら。 でも、否定は出来ないわ。 変な意地を張っていて彼に会いたくなかった、という理由もね。 ただ・・・・・・・・・電話に出なかったのは少しやりすぎてしまった。 昼の13時から23時まで、計12回もかけてくれたというのに。 妹の話だとやっぱり家にも来てくれたみたいだし・・・・・・。 それを避けてしまったのは他でもない私自身だけど。 ―-明日は、ちゃんと話をしよう。 そう思って私は、深くて高貴なる眠りについた。 しかし日曜日、彼から連絡は来なかった。 こ、こちらから電話をかけてみようかしら? でも・・・出てもらえなかったら・・・・・・。 もしかして、昨日のことで怒っているのかな・・・? いいえ、違うわ。きっと勉強しているのね。きっとそうよ。 勿論、私に一切の連絡がないのは残念なことだけれど・・・・・・仕方がないことだわ。彼は受験生だもの。 邪魔をしてはいけない。 一瞬不安に落ち込みそうになった心のバランスを保って、 私はその日、ずっと創作活動に力を入れた。 今日は月曜日。 とても日差しが強い日・・・・・・。永遠の暗闇を寝床とする私にとってはあまりよくない天気だわ。 私達夜の貴族は光に力を吸い取られてしまうのよ。 ・・・心なしか身体がだるいような気もするわね。 学校に着くと、校庭からは体育祭の朝練をしている人たちの声が聞こえてくる。 朝早くから御苦労なことだわ。 今日こそは彼と話をしなくては。 土曜日は私のつまらない意地で彼には多大な手間をかけさせてしまったわけだし。 だからその・・・・・・今日はわ、私から会いに行ってあげようかしら? 夜魔の女王である私自らが出向くなんて、こんなことはもう二度としないわ。と、特別よ? 273 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 42 50.25 ID i6qCzY5k0 [7/19] 昼休み。 勇気を出して、3年生の彼の教室に行ってみた。 上級生の教室には独特の威圧感のようなものがあるから、本当はあまり気が進まなかったのだけれど。 私は開け放たれたままになっている扉からおそるおそる中を覗いて、彼の姿を探す。 でも、案の定教室に彼の姿はなかった。 教室にいるのはいかにもぼんやりしていておとなしそうな女子生徒数人と、一人だけ居眠りしてる男子生徒一人。 確か私の教室も同じような風景だった気がするわ・・・。どこのクラスにも似たようなタイプの人間はいるものね。 教室にいないとなると、彼はどこに・・・・・・・・・。 その時、目の前を彼と同じクラスの人たちがサッカーボールを持って通っていった。 ・・・読めたわよ。おそらく彼も体育祭の練習に連れ出されたのね? まったく・・・・・・さすがヘタレ先輩だわ。一時の感情に任せて遊びに行くなんて。 貴方は受験を控えているのでしょう?もう少し強い意志を持ちなさいな。 大勢でスポーツをしている場で先輩の名前を呼ぶなんて私には絶対出来ない。 でも・・・彼のことだから・・・・・・。きっと、私の姿を認めたら駆け寄ってきてくれるわよね? 早速校庭に出て先輩を探した。 この学校の校庭はまあまあの広さだ。 ソフトボール、ドッヂボール、サッカー、・・・・・・。色々な人が色々な種目に勤しんでいる。 あら?あそこで大縄に引っかかったのは田村先輩かしら? でも、こんなに大勢の人がいるのに、先輩だけが見当たらない。 先輩のクラスの集団の中にも彼はいない。 一体あの人は、私を放っておいてどこをほっつき歩いているの? そして放課後。 彼が来やしないかと少し教室で待ってみた。 でも、とっくに帰り時間を過ぎているのに彼は来ない。 しびれを切らして彼の教室に行ってみた。 やっぱりいない。 もしかして・・・・・・私を置いて帰っちゃったの・・・・・・・・・? ・・・そうだわ。 あの人のことだから、今日はゲー研が休みだということを聞き逃しているのかもしれない。 先輩はいつも連絡事項を全然聞いていないんだもの。彼は本当にヌケているんだから。 受験生である彼が部室で一人待ちぼうけているなんて滑稽・・・いえ、時間の無駄だわ。 そ、そうね・・・・・・・・・同じ部員として教えてあげるのは、し、自然なことでしょう? 一旦折れそうになった心を再び繋ぎとめて教室を出ようとした時、突然クラスメイトに声をかけられた。 「五更さん。今日の放課後、ウチのクラスの女子でソフトボールの練習しようと思うんだけど、一緒にどう?」 「・・・ごめんなさい。今日は少し頭が重くて・・・・・・。足元がふらふらしているから貴女たちに迷惑をかけてしまうかもしれないわ」 我ながら何の捻りもない、下手すぎる言い訳だったわね。 でも今はそれどころじゃないの。悪く思わないで頂戴。 274 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 44 36.80 ID i6qCzY5k0 [8/19] 部室のドアの近くに行くと、案の定誰もいないはずの部室から声が聞こえてきた。 「・・・かぎ・・・れは・・・・・・えを・・・」 部室の中から聞こえてくるのは間違いなく先輩の声だ。 ようやく見つけたわよ、先輩。やっぱりここにいたのね。 使い魔の分際で主である私にここまで手間をかけさせるなんて、あとで裁きを受けてもらうからそのつもりでいて頂戴。 それにしても、この人は何訳のわからないことを言っているの!? それと・・・・・・一緒に話しているのは誰かしら? 「高坂先輩、もう少し大きな声ではっきりとお願いします」 瀬菜? まったく・・・・・・。 いくら連絡がとれないからって、仮にもか、彼女である私を放っておいて他の女と談笑しているなんて・・・・・・。 あの人はどういう神経をしているの? 先輩にはキツいお仕置きが必要のようね。 ・・・また少し、からかってみようかしら? 悪戯心半分、話すきっかけを見つけた嬉しさ半分。 私は、彼に対する軽めのからかい文句を考えながら部室のドアノブに手をかけた。 「赤城。俺は・・・俺は・・・・・・・・・俺はお前を愛してる!」 「きゃあああああああああああああ!!!せんぱぁぁぁぁぁぁい!!!!!」 急に中から聞こえてきた大声にビクッとして、思わず手を離してしまう。 勿論わかっている。 私が驚いたのは、声の大きさなんかじゃなくて・・・・・・・・・ 「お、おい!声を落とせ!誰か来たら色んな意味で二人ともヤバいだろ!」 色んな意味で?貴方達は男女二人っきりで何をしているの? 「・・・す、すみません。私としたことが取り乱しちゃいました・・・・・・・・・・・・・・・。」 この後瀬菜は声をひそめ始めたから全部は聞き取れなかったけれど、私ははっきり聞いてしまった。 「こ・・・の後・・・・・・じゃな・・・・・・・・・“京介”。・・・・・・が・・・・・・・・・えへへ・・・」 彼女が、『京介』と先輩を名前で呼んでいたのを。 それもかなり熱のこもった口調で。 あの子は、BLのカップリングの話をしている時でさえあんなに色っぽい声色は使わないのに。 そ、それに、わ、私だってまだ彼のことを名前で呼んだことはないのに! 275 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 45 30.58 ID i6qCzY5k0 [9/19] その後も二人は話し続けている。 小声で内容は全然わからないけれど、心なしか先輩の声も熱を帯びているような・・・。 一体二人は誰もいないはずの部室で何を話しているの? それにさっきの会話は・・・・・・・・・? 先輩、瀬菜に向かって『愛してる』ってどういうこと? ドアを開ければわかるのかもしれないけれど、そんな勇気は私にはない。 いつもは平然と出入りしている部室のドアを開けるのが、怖い。 「あっ、あのさぁ~。えーと、お、俺さ!そろそろ、勉強するから帰るわ!わりぃな!」 「ええ~、もう帰っちゃうんですか~?じゃあ、続きは明日にしましょう。明日もよろしくお願いしますね。高坂先輩」 まずい。足音がこっちに向かってくる。 このまま二人と鉢合わせなんて気まず過ぎるわ。 私が慌ててドアから離れようとしたその時- 「な、なあ。このことはさ、その・・・アイツには内密に・・・・・・」 「アイツって・・・・・・五更さんですか?」 不意に自分の名前が聞こえてきて、思わずまた聞き耳を立ててしまう。 「そうだ。お前も知ってると思うが・・・・・・俺とアイツは、つ、付き合ってるんだ」 「ああ・・・・・・・・・ええ、そうでしたね。そんなことは知っています」 今の先輩の発言で、明らかに彼女は機嫌を損ねた様子だ。 どうして?私と先輩が付き合っていると何か不都合なことがあるの? 「だからさ、その・・・俺が・・・・・・その・・・こんなことをやってるってアイツが知ったら・・・・・・・・・」 「・・・わかりました。この件は五更さんには『まだ』内緒にしておきます」 どうして私には内緒にしようとするの? 仲間外れにするつもり? それとも・・・私には言えないの・・・・・・・・・? 「おい!『まだ』って何だよ!?いずれはバラすってことか!?」 「ええもちろん。五更さんには、二人の禁断の愛の完成版を見せ付けちゃおうかなぁなんて思ってまして。うへへへへ・・・」 もう嫌だ。これ以上二人の会話を聞きたくない。 「わかってねえ!お前全然わかってねえだろ!」 最後に聞いた先輩のこの言葉の直後に、ガチャッと音が聞こえた。 ドアノブに内側から手がかけられたのがわかって、私は急いで駆け出した。 後ろから焦った様子の先輩の声が聞こえたような気がしたけど、そのまま走った。 校門を出るまで、後ろは振り返らなかった。 276 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 46 21.10 ID i6qCzY5k0 [10/19] ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「・・・かぎ・・・れは・・・・・・えを・・・」 「高坂先輩、もう少し大きな声ではっきりとお願いします」 んなこと言ったってな、俺にだって恥じらいってもんがな・・・ 「あ、かぎ、お、れは・・・お、お、おまっ」 「先輩!」 怒るなよ!人の気も知らないで! えーい!!!こ、こうなりゃヤケクソだ! 「赤城。俺は・・・俺は・・・・・・・・・俺はお前を愛してる!」 「きゃあああああああああああああ!!!せんぱぁぁぁぁぁぁい!!!!!」 ぐぁああああああ~!!!!!恥ずかしすぎる~!!!!!! 「お、おい!声を落とせ!誰か来たら色んな意味で二人ともヤバいだろ!」 「・・・す、すみません。私としたことが取り乱しちゃいました・・・・・・・・・・・・・・・。」 慌てて瀬菜は声のトーンを落としたが、その口調からは興奮が一切拭いきれていなかった。 「こ、この後、『“赤城”じゃなくて・・・“浩平”だろ?“京介”。』っていうお兄ちゃんのセリフが入ります。 えへへ・・・ですから次の高坂先輩のセリフは・・・・・・」 なあ瀬菜、頼むから赤城のセリフをそんなにエロティックに言わないでくれ・・・さすがに気持ちわ(ry ってだあぁぁぁ!!!何なんだこの羞恥プレイは!!!!! 277 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 48 02.28 ID i6qCzY5k0 [11/19] ――話は30分前くらいに遡る。 授業が終わってから、俺は瀬菜との約束通りまっすぐゲー研の部室に行った。 ん?俺に放課後練なんてないぜ? さっきも言った通り、さすがに3年で放課後練習してるようなクラスはほんの一部だけだ。 「赤城~?いるか?」 「あっ、高坂先輩!わざわざ来ていただいてありがとうございます!」 瀬菜は部室のPCで何かのゲームを起動している。 ・・・ってなんだ。またBLゲーか。男二人が半裸で抱き合ってるよ・・・。 あれ?でもなんかこの二人のキャラ、どっかで見たことあるような・・・・・・・・・? これってまさか・・・・・・・・・・・・・・・いや、どう見ても。 「俺と赤城・・・・・・だよな!?」 確か瀬菜は以前にもゲー研部員をモチーフにしたガチホモゲーを作っていたが、なんか前よりもリアルになってるんだが。 「やっぱりわかりますか?そうです。このキャラは高坂先輩とお兄ちゃんをイメージして作りました。ちなみに、お兄ちゃん×高坂先輩です」 もうなんか嫌な予感しかしねえ。 でも、一応聞かなきゃダメか? 「それで・・・俺に話っていうのは・・・・・・・・・」 「あ、それは・・・・・・その・・・・・・お話っていうかお願いで・・・」 なんかモジモジしてるお前を見てると益々いやな予感がしてきたな。 そしてその予感は見事に的中することとなった。 「そ、その、高坂先輩に、先輩モチーフのキャラの声優をやって欲しいん・・・・・・です」 「ええええええええええ!?」 ちょっと待ってくれ。いつもと雰囲気の違う後輩に呼び出されたと思ったら、 『ガチホモゲーの声優をやってください』だとぉぉぉぉぉぉ!? とんでもねえ飛び道具だろ! いや、だがむしろ相手が瀬菜って時点で俺も予測しておくべきだったのかもしれないが・・・。 278 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 48 39.28 ID i6qCzY5k0 [12/19] 「これはサンプルみたいなものなんですけど・・・・・・。 うまくいったら部長と真壁先輩にも協力してもらって・・・本格的に作ってみようかな、なんて考えてまして・・・・・・うへへへ・・・」 完成版計画まであるのか! しかもお前、腐女子だってことは隠しておきたいんじゃなかったのかよ!? 完全に自滅に向かってるぞ!それともアレか、ついに欲望に負けちまったのか!? 「えっ!?いや、ま、待て待て待て待て!俺にも一応メンツっていうか世間体っていうもんがだな!」 だいたいにして俺が声をあてるってことは赤城もってことだろ? 赤城だってこんなのOKするわけが・・・・・・・・・ 「お願いします!お兄ちゃんはいいって言ってくれたから、あとは高坂先輩の声だけなんです!」 ですよねー。赤城が妹からの頼みを断るわけがないか・・・。 「あ・・・・・・いや・・・・・・あ~・・・・・・」 まずい!なんとかして、なんとかして言い訳を探すんだ!俺! 「そ、それにお前さ!今朝、『そんなに長くはお時間いただきませんから』って言ってただろ! これメチャクチャ時間かかるんじゃないのか!?」 「安心してください。フルボイスにするつもりはありません。重要なシーンだけちょこちょこっと生ボイスを・・・・・・」 瀬菜が慌てて補足を付け加える。 そうか。フルボイスじゃないのか。それなら少しは安心だな。 ・・・ってそういう問題じゃねえ! 「いや・・・・・・でも・・・・・・それはさすがにさ・・・・・・」 明らかに戸惑っている(というか嫌がっている)俺の様子を感じ取ったのか、 瀬菜の顔が段々と曇ってきた。 すると突然、 「やっぱりダメ・・・・・・ですか?・・・・・・ううっ・・・・・・・・・ふえっ・・・・・・ひぐっ・・・・・・・・・」 「うおっ!ちょ、待てっ!」 ・・・瀬菜の天気予報は曇りのち雨だったようだ。 「お兄ちゃんがぁ・・・せっかく・・・・・・ぅえっ・・・応援ッ・・・してくれたのにッ・・・・・・ううう・・・」 「泣くなって赤城!泣かないでくれ!」 女の子の涙ってなんかズルいよな。 なんかこう、言うこと聞いてあげたくなっちゃうだろ? 瀬菜が相当気合を入れて作ったであろうBLゲー。 自分が協力したのに俺が断ったなんて赤城が知ったら・・・・・・。 しかもそのせいで瀬菜を泣かせたなんて知られたら・・・・・・俺が赤城にガチで殺されかねん! たとえ命が助かったとしても修羅場は避けられないだろう。 ・・・よし、俺も男だ。ココは覚悟を決めるしかねえ!・・・・・・・・・のかよ!?誰か他に方法があるなら教えてくれ!頼むから! 男だからこそやりたくねえんだよ!!! 「わ、わ、わ、わかった!や、やる!やらせてください!だからもう泣き止んでくれ!」 結局、俺は折れた。心の中で一筋の涙が流れたような気がしたのは気のせいじゃないはずだ。 「ほ、ホントですか高坂先輩!?ありがとうございます!!えへへ・・・よかった~」 瀬菜はさっきまでの泣き顔が嘘のようにパッと目を輝かせている。 お前、まさか本当に嘘泣きしてたんじゃねえだろうな? 279 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 50 13.37 ID i6qCzY5k0 [13/19] ・・・とまあ、こうして俺は人生初となるBLゲーのアテレコに挑戦することになったわけだが・・・・・・・・・ 「先輩、次はちょっとエッチなシーンのセリフなんですけど・・・・・・うへへ・・・」 瀬菜・・・・・・・・・。耳元でハアハアすんのやめてくれないか? もうヤだ!とりあえず今日はもうムリ! よし、どうにかしてこの場から逃げ出さねえと・・・・・・・・・。 「あっ!お、俺さ!そろそろ、勉強するから帰るわ!」 「ええ~、もう帰っちゃうんですか~?じゃあ、続きは明日にしましょう。明日もよろしくお願いしますね。高坂先輩」 はあ~。ようやく解放されたぜ。 ってまた明日だと!? うう。とりあえず今夜は全力で明日の対策を練ろう。 ・・・・・・アイツ、もう練習終わったかな? ・・・・・・・・・ん? って待った待った! 帰る前にこれだけは絶対言っておかないとダメだろ!? 「な、なあ。このことはさ、その・・・アイツには内密に・・・・・・」 「アイツって・・・・・・五更さんですか?」 「お前も知ってると思うが・・・・・・俺とアイツは、つ、付き合ってるんだ」 「ああ・・・・・・・・・ええ、そうでしたね。そんなことは知っています」 急にそんな機嫌悪そうにすんなよ・・・ 悪かったな!俺と赤城のイチャイチャを妄想してる最中に現実に引き戻すようなこと言っちゃってさ! 「だからさ、その・・・俺が・・・・・・その・・・こんなことをやってるってアイツが知ったら・・・・・・・・・」 「・・・わかりました。この件は五更さんにはまだ内緒にしておきます」 ふう・・・・・・。瀬菜、空気読んでくれてありがとよ。・・・って『まだ』だと!? 「おい!『まだ』って何だよ!?いずれはバラすってことか!?」 「ええもちろん。五更さんには、二人の禁断の愛の完成版を見せ付けちゃおうかなぁなんて思ってまして。うへへへへ・・・」 だ、ダメだこの腐女子・・・・・・・・・・・・・・・。 「わかってねえ!お前全然わかってねえだろ!」 もういい!こうなったら何としてでもこのBLゲーの完全版は阻止してやる! ま、まずはコイツの兄を何とかして味方にしねえと・・・・・・・・・。 悲壮な決意を胸に、俺は部室のドアノブに手をかけた。 すると、それとほぼ同時に、ドアの向こう側で誰かがスタートダッシュした音が聞こえた。 俺は一瞬で自分が冷や汗かき始めたのがわかったね。 どこのどいつだよ!?聞き耳なんて立ててやがったのは!? お前相当な悪趣味だぞ!?・・・・・・・・今の俺が言えた義理じゃないけどよ・・・orz 俺は急いでドアを開けて、足音が遠ざかっていく方に目を向けた。 盗聴犯はこっちを振り返りもしないで逃げていく。 ・・・・・・ってあれ?あの後ろ姿って― 「アレって・・・・・・五更さんですよね?もしかして・・・・・・全部聞かれちゃってたんでしょうか・・・?」 あー。なんかもう冷や汗も引いちゃったよ。うん。 280 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 51 48.93 ID i6qCzY5k0 [14/19] 瀬菜は黒猫に聞かれていたことを気にかけてくれたが、俺は強がって平静を装い一人で帰路についた。 辺りはすっかり夕方。 朝はちょっとだけすがすがしく思った道も、今は全然魅力を感じない。 それは急に蒸し暑くなった気温のせいだけじゃねえ。 やっちまった・・・・・・最悪だ・・・・・・・・・・・・・・・。 ただでさえ喧嘩して向こうは俺を拒否してんのに、人生初となるホモゲーの声優デビューを聞かれちまった・・・・・・・・・・・・・・・。 おまけにわりとガチなテンションの時に。 しかもアイツはBLに結構抵抗あるみたいだし。 こりゃもう全速力で逃げられたのも全然納得できるレベルだ・・・・・・・・・・・・。 家に着いて自分の部屋で寝転んでからも考えることは同じ。 はあ~。 俺は何度目かの大きな溜息をついた。 いや、溜息というよりは唸っていると言ったほうがいいのかもしれない大きさだ。 まさかよりによってこんな形で彼女に愛想つかされるなんて、俺はこれからどうすればいいんだろう? それによくよく思い出してみれば、そもそもアイツが機嫌悪くなった原因も、俺がマスケラのことで出しゃばったからだったような・・・。 アイツに勧められてDVD漁りだして、ちょっと詳しくなったからって得意げに話合わせようとしたから・・・。 だいたい何で俺は怒って帰っていくアイツを止めなかったんだよ!? つまんない意地張ってねえで追いかければよかっただろ!!! 結局、こうなったのも全部俺のせいか。もう自分が嫌になってくるな。 ドッドッドッドッド・・・・・・ ん?足音か? バタン! 「うっさい!何でさっきから溜息ばっかりついてるワケ!?部屋の外まで聞こえてるっつーの!」 突然部屋のドアが開いて妹様が攻め込んできた。 だから毎回毎回ノックくらいしろってんだよ。 それにしても、ドア一枚挟んだくらいじゃ溜息まで聞かれちまうのか。 じゃあやっぱりさっきのも部室の外まで聞こえてる・・・よな・・・・・・ 「な・・・何の用だよ?」 「別に。あんたのデカすぎる溜息がうるさかったから文句言いに来ただけ」 「ああ、そうか。そいつは悪かったな」 普段とは違う俺の様子に気がついたのか、意外なことにあの桐乃が食いついてきた。 「それにしてもあんた・・・・・・どうしたのよ?なんか尋常じゃないくらいテンション低いじゃない」 俺はひたすら黙りこくっていた。 こいつに相談しても盛大に爆笑されて終わるだけだ。 「わかった。この間の模試の結果サイアクだったんでしょ?」 「それとも・・・お父さんに殴られるようなことやらかしたとか?」 突然『俺のテンションが低い理由当てクイズ』を始める桐乃。 桐乃よ、確かにその二つは幾度となく経験したことあるけど間違いだぜ。 「黙ってないで何とか言いなさいよ!せ、せっかくこのあたしが話しかけてやってんのよ!? じゃあ・・・黒いのと喧嘩でもしちゃったとかぁ?」 桐乃がイタズラっぽくにやけながらモロに俺の心の傷口に踏み込んできた。 ああそうだよ!その通りだよ! おまけに状況は更に悪化しちまったよ!(泣) 281 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 53 01.92 ID i6qCzY5k0 [15/19] 明らかに動揺した俺を見て察したのか、桐乃の表情も少しだけ変わったような気がする。 「えっ・・・もしかして・・・・・・図星・・・なワケ?」 「・・・・・・ああそうだよ。ご名答だ」 「なっ、何で!?も、もしかしてエロ本!?ベッドの下のエロ本がバレたの!?ねえそうなの!?」 コイツ何でこんなにエロ本に食いつくんだ? 「ちげーよ」 そう言うと桐乃は若干安心したかのような素振りを見せた。 一体なんだってんだよ? 「あ、あっそ・・・。そ、それじゃあ、あの邪気眼厨二病に愛想つかされるとかどんだけイタいことしたのよ?」 「・・・・・・・・・・・・。」 そうだよなぁ・・・・・・。 付き合いたての彼氏がホモゲーの吹き替えなんてしてたら、さすがにヒクよなぁ・・・・・・・・・。 「な、何よまた黙り込んじゃって!・・・・・・心当たりあるんだ。キモッ」 「結局お前は何が言いたいんだ?他に用がないなら出てってくれよ」 別にカッコつけるわけじゃないけど、今は一人にして欲しい。 しかし、俺の願いとは裏腹に、桐乃はいきなり中で何かが爆発したかのように一気にまくしたててきた。 「あーもうウザい! そんなに黒いのと仲直りしたいんだったらウジウジしてないで電話するだの家に行くだの、何でもすりゃいいでしょ!? と、隣の部屋にそんな死人みたいなのがいたらこっちまでテンション下がってくんのよ!」 ・・・そうだ。 あれ以来、俺はまだ黒猫と一回もちゃんと話してない。 ましてや喧嘩のことを謝ってすらいねえ。 例のことだってちゃんと説明すれば・・・・・・・・・。 どんよりするのは面と向かってフラれてからでも遅くはないはずだ。 「桐乃・・・・・・・・・あ、ありがと・・・な。」 「は、はあ?な、何であんたから礼なんて言われなくちゃならないのよ?キモッ!ウザッ!」 妹様はその後もかなりひどい罵声を俺に浴びせながら俺の部屋から出て行った。 どうやら、愛すべき妹達が待っている自室へと帰っていったようだ。 ・・・あいつって、何だかんだでいいとこあるよな。 桐乃、ホントにありがとよ。今度なんか奢ってやるからな。 心の中で桐乃への礼を済ませた後、俺は少し緊張しながら携帯電話を取り出した。 今度こそ、黒猫にちゃんと伝えよう。 282 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 54 25.28 ID i6qCzY5k0 [16/19] ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 自然と急ぎ足で家に着いた頃には周りはもう薄暗くなっていた。 少し息切れして帰ってきた私を心配してくれた妹達には、 「体育祭の練習に付き合わされていたの。それに、今日は特別日差しが強かったから魔翌力の消耗が激しかっただけよ」 と、半ば無理にごまかした。 信じてもらえたかどうかはわからないけれど。 そして私は自分の部屋に入って机の椅子に腰掛けると、少しずつさっきの出来事を思い出してみた。 でもあれだけじゃ・・・その・・・・・・だ、断定は出来ないわ!何かの間違いかもしれないじゃない! そ、そうよ。そんなこと有り得ない。 だって先輩と瀬菜がそんな・・・・・・・・・・・・・・・。 『ねえねえ。リア充になったあんたに、兄貴の秘密教えてあげよっか?』 その時不意に、頭の中にニヤッした彼の妹の声が響いた。 ・・・そういえばあの子が言っていた。 先輩のベッドの下にある“お宝”には、『巨乳で眼鏡をかけた女性』ばかりが写っていると。 『両方ともあんたには無縁じゃんww大丈夫なの?wwwwww』 なんてからかわれたことを思い出す。 眼鏡はともかく、きょ、巨乳・・・・・・・・・ ここで私は、頭の中で自分の裸体を思い描いて小さな溜息をつく。 ・・・残念ながら、どちらの要素もやはり私にはないものね。 今までは田村先輩にばかり嫉妬していて、瀬菜も条件に十分合致しているということを忘れかけていたわ・・・。 それに・・・・・・。今までの行動から見ても、彼はどうも年下を好んでいる傾向があるような・・・・・・。 私の中で状況がどんどん悪い方に進んでいく。 思い返してみれば、彼は妹の影響で今でこそオタク文化を理解し始めているけれど元々そういうものとは無縁な人間。 その・・・・・・恋人ととまではそんな話はしたくないのかもしれないし、恋人が重度の厨二病だったら嫌悪感を抱くかもしれない。 もしかしたら、私のアニメの話題やアニメキャラの口調にだって今まで無理をして付き合ってくれていたのかもしれない・・・・・・・・・。 で、でも、それを言うなら瀬菜だって― 彼女だって・・・・・・・・・彼女も・・・・・・・・・・・・・・・。 ――いいえ、彼女は一応腐っていることを周りには知られないように努力しているのよね・・・。 283 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 56 04.78 ID i6qCzY5k0 [17/19] ~♪♪♪ 急に机の上の自分の携帯が鳴り出して、私はビクッと一瞬身を固めた。 この音楽は漆黒のテーマ。 私のお気に入りのBGMの一つ。 そして・・・。 着信:『高坂京介』 そして、彼専用の着信音。 早く出なければ。 これはチャンスよ。 彼から直接聞いてみるのが一番早いはずだわ。 ぐずぐずしていたらまた話す機会を失ってしまうわよ。 ・・・でも、電話に出るのが怖い。 勿論、彼がそんな不誠実な真似をするとは思っていない。 彼はただでさえ嘘が下手だし、ましてや悪意のある嘘をつくような人ではないもの。 私は彼を信じたい。いいえ、信じてる。 でも・・・ もしもアレが私の勘違いなんかじゃなかったら? もしも本当に彼に嫌われてしまっていたら? もしも私の不安を彼の口から決定付けられてしまったら? そんなの絶対に厭だ。 これ以上、彼との関係を崩したくない。 新しい情報が入ってくるのが怖い。 私が躊躇しているうちに、漆黒のテーマはぷつりと鳴り止んでしまった。 今度は大きな溜息をついた。 いつもはあれだけ強がれるくせに、自分は肝心な時になんて臆病なんだろう。 しばらくの間机から動く気にはなれなかった。 「ルリ姉ぇ~。ご飯まだぁ?お腹空いちゃったよ~」 妹の声にハッとして時計を見た。 いけない、もうこんな時間― 私は気を持ち直し、慌てて夕食の支度をするために台所へ向かった。 夕食の準備は上の妹も手伝ってくれたので無難に済ませることが出来た。 ありあわせで急遽作った食事だったのだけれど、わりと好評のようね。 下の妹は「ねえさま、とってもおいしいです」なんて言ってお代わりもしてくれた。 慰める、という意味でも自分を少し褒めてあげたいわ。 食事が終わって一気に睡魔に襲われたのか、下の妹がウトウトし始めている。 完全に眠ってしまう前にこの子をお風呂に入れようかと考えたその時、 ピ~ンポ~ン。 突然インターホンが鳴った。 両親が帰ってくる時間にしては早すぎる。 こんな時間に誰かしら? 夜の来客は何となくドキドキするものね。 「・・・・・・はい。」 しかし相手の声を聞くと、私のドキドキは一気に加速した。 「高坂・・・です。」 先・・・・・・輩・・・・・・・・・? 284 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 58 15.78 ID i6qCzY5k0 [18/19] ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 俺は今、五更家の前に来ている。 決死の思いでかけた電話はまたまたスルーされちまって正直へこんだが、俺はさっき決めたんだ。 黒猫にちゃんと伝えよう、ってな。 そう思って気持ちに任せて家を飛び出した。 こんな時間に親に断りもせず勝手に家を出たわけだから、帰ったらパンチを覚悟しなけりゃならんかもしれんが。 とてもいい感じの風が吹いている。 夕方は蒸し暑く感じた気温も、今はむしろ半袖の俺には涼しすぎるくらいだ。 こんな好条件も手伝ってか、自転車をすっ飛ばすと普段は歩いて30分くらいのところを10分くらいで着くことが出来た。 勇気付ける、っていう意味でも自分をちょい褒めてやりたい。 俺は軽く深呼吸した後、インターホンを押した。 初めてこの家に遊びに行った時より緊張してるかもしれない。 ―今度は、ちゃんと出てもらえるかな? ピ~ンポ~ン。 「・・・・・・はい。」 少々の間があった後、応対してきたのは間違いなくアイツの声。 「高坂・・・です。」 自分の中では精一杯無難な感じを装ったつもり。しかし向こうは何も言ってこない。 また応対拒否されるんだろうか? そう思って俺が若干不安に駆られたその時― 「何の・・・御用かしら」 ようやくだ。ようやく会ってくれた。 見慣れた五更家の玄関から、若干俯きながら黒猫が出てきた。 月明かりに照らされたこいつの黒髪と真っ白な肌はとても綺麗だ。 思わずここに来た目的を忘れて見とれちまってたくらいだよ。 「それで?何の御用かしら、と聞いているのだけれど」 こいつなんか疲れてるのかな?いつもより覇気がなくて声が小さいような・・・。 それとも怒ってるんだろうか・・・? 「お前に・・・・・・話があるんだ」 「・・・だからと言ってこんな遅くに訪ねてくるなんて、私の都合も考えてほしいものだわ」 「いや・・・・・・それは・・・すまん」 こころなしかお得意の嫌味にも勢いがない気がする。 「そ、それで?早く用件を話して頂戴。私だって暇じゃな・・・」 「ごめんっ!」 黒猫の言葉を遮り、俺は勢いよく深々と頭を下げた。 地面しか見えないから相手がどんな顔をしてるのかはわからない。でも続けた。 「全部俺が悪かった!つまんねえ意地張ってお前のこと怒らせて、しかもほったらかしたりしてホントにごめん!」 まだ黒猫は何も言わない。 「でも・・・あれは・・・・・・その・・・き、昨日のは、瀬菜に泣きながら頼まれたから仕方なくっ」 「・・・・・・・・・グスッ」 いきなりすすり泣きが聞こえてきて、今度は俺が言葉を遮られた。 おそるおそる顔を上げて黒猫の方を見ると、なんと涙目になってこっちを見ている。 ・・・俺、なんかまずいこと言っちゃったか? 285 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/07(月) 23 59 37.22 ID i6qCzY5k0 [19/19] その時、黒猫が戸惑っている俺の胸に飛び込んできた。 俺の服をギュッと掴みながら完全に泣いてしまっている。 震えている声が何とも切ない。 「・・・・・・・・・私は厭・・・」 「・・・黒猫?」 「あなたが私の元を離れていくのが厭・・・・・・」 俺がお前から離れる? 「わ、わたしは、眼鏡もかけてないし、巨乳でもないけど」 「おい、お前どうしたんだよ?」 「あなたと一緒にいたいの!だから捨てないで!」 「俺がお前を捨てるわけねえだろっ!」 「あなたが気に食わないって言うならコスプレもやめる。アニメの話し方も直すわ。だから・・・。」 「そんなこと俺は思ったことねえよ!俺だってお前とアニメの話すんの何だかんだで結構楽しいし!だからそんな風に言うな!」 俺は思わず大声を出していた。 正直こいつが何でいきなりこんなことを言い出したのかはわからない。 でも、こんなことはもう言ってほしくなかった。 「本・・・当・・・・・・?」 涙を浮かべた顔でおそるおそるこっちの様子を伺う黒猫。 それを見て俺は我慢出来なくなり、黒猫を強く抱きしめて叫んだ。 近所迷惑?知るかそんなもん! 「俺は・・・俺はありのままのお前が好きだ! すげえ厨二病でイタいことばっか言うし、言い方もキツいけど・・・・・・ でもホントは誰よりも素直で優しくて頑張り屋で!俺や、桐乃のこともめちゃくちゃ大切に思ってくれてる! 俺は!そんなお前が大好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 黒猫は一瞬驚いたように固まっていたが、すぐに最高の返事を返してくれた。 「わ、私も・・・・・・・・・。へタレで鈍感でデリカシーの欠片もないけど・・・・・・そんな先輩のことが好き。大好き!」 286 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/08(火) 00 01 15.94 ID gs4qd4nG0 [1/5] 街灯に照らされた五更家の真ん前で、俺達はしばらくの間抱き合っていた。 黒猫の体はとても温かくて心地いい。 こいつを抱いてるとすげえ安心出来る。 トータルたった3日くらいとはいえ、空白の時間があったから尚更なんだろうか。 ・・・どのくらい時間が経ったんだろう? なんか1時間くらいこのままでいる気がするけど、こういう時って案外そんなに経ってないんだよな。 我に返って見るとこの状況が急に恥ずかしくなってきた。 後々これは、『思い返すと死ぬほど恥ずかしくなる思い出ベスト3』に入るんじゃないだろうか? 俺は照れ隠しの意味も込めてさっきさり気なく感じた疑問をぶつけてみることにした。 「な、なあ・・・。お、お前さぁ、さっき・・・その・・・巨乳だの眼鏡だの言ってたけど・・・・・・」 いきなり話しかけられてビクッとしていたが、黒猫は俺の胸に埋めていた顔を上げて恥ずかしそうに答える。 「だって・・・あ、貴方の妹が・・・・・・。」 「なっ!?桐乃が!?」 あの野郎・・・・・・。 だからさっきベッドの下のエロ本に異常に食いついてたのか! もしかしてアイツ、自分のせいで俺らが喧嘩したんじゃないかって気にしてたんじゃ・・・? ってそりゃねーよな。いやいや、アイツに限ってそんな・・・・・・。 ちなみに同時刻、何故か桐乃が盛大なクシャミをしていたということを俺は知らない。 それからまた俺たちはずっとそのままの体勢から動かずにいたが、しばらくして、 「ね、ねえ先輩・・・。その・・・瀬菜のことは・・・・・・」 何故か少し思いつめた様子で黒猫がこう切り出してきた。 そうだった!そのことすっかり忘れてたぜ。 だがこうなった以上、瀬菜には悪いが・・・・・・。 「あ、ああ。悪かったな。嫌な思いさせちゃって・・・。 俺、アイツにちゃんと言うよ。『やっぱあの約束なかったことにしてくれ』ってさ」 「わ、私も!私も一緒に行くわ!」 「え゛!?な、なんで!?」 何でお前そんなに必死なんだ? 黒猫は消え入りそうな、そしてどこか寂しそうな口調で言った。 「その・・・・・・貴方が彼女とか、関係を持ってしまった責任の一端は、私にもあるのだから・・・・・・」 「い、いやいやいやいや!お前は来なくていいよ!ホモゲーの吹き替えごときでそんな大袈裟な・・・・・・・・・って、え!?関係!?」 「ホ、ホモゲーですって!?」 「・・・・・・・・・え?」 「・・・・・・・・・え?」 287 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/08(火) 00 04 13.67 ID gs4qd4nG0 [2/5] ・・・こうして無事に黒猫の多大な勘違いが明らかになった。 全てが上手く繋がって、そのあまりにベタすぎる勘違いに俺は思わず吹き出してしまった。 「えっ、お前そんな風に思ってたのかよ?あっはははははははは・・・」 「な、何が可笑しいというの!?少しはこっちの苦労も考えて頂戴!」 だってさ・・・ホモゲーのアテレコと浮気現場を勘違いしてたなんて、なあ? 「でもよ・・・。だいたいにして真っ先に浮気を疑われるなんて、俺ってそんなに信用がないのか?」 「あ、あれは状況が状況だったし!そ、それに貴方だって!」 必死になって言い訳してるお前も可愛いな。 ニヤニヤしている俺に気がついたのか、黒猫は怪訝そうな顔でこっちを睨んだ。 「先輩。何を余裕ぶっているのかしら?話がこれで落ち着いたと思っているなら、それは大きな過ちだわ。」 「えっ?それってどういう・・・・・・」 「私と正式に主従関係を取り戻したいと願っているなら、条件があるわ。」 なっ、なに!?これでハッピーエンドじゃねえのかよ!? しかもあえてツッコまんが主従関係だと!? 「目に見えてうろたえているようね。さすが人間風情は甘いわ。それでよく18年もの間生きてこられたものね・・・・・・。」 俺は確かにさっき言ったぜ?『ありのままのお前が好きだ』ってさ。 でもこれは開き直りすぎだろ!? 「条件は・・・・・・。」 「お、おう」 またコイツのことだからとんでもないこと要求してくるんじゃ・・・。 「も、もう絶対に私に隠し事はしないで頂戴。隷属である貴方が、主人である私に隠し事なんて絶対に許さないわ。 これはその・・・・・・“契約”じゃなくて“約束”よ。」 か、か、可愛い・・・・・・。 こいつ・・・その気になりゃあこんなに素直になれるんだな。 よし、そんなら俺だって。 「ああ、わかった。約束する。もうお前に隠し事はしない。じゃあさ・・・俺からも一つお願いしていいか?」 「なっ、何を言っているの!?じ、条件を出しているのは私の方なのに、貴方からなんてっ」 お前こそ『目に見えてうろたえているようね』なんて人のこと言えた義理かよ。 「だって“俺たち”が関係を戻すんだから俺ばっかり言うこと聞くのは不公平だろ?」 「そ、それは・・・・・・そうだけど・・・。」 黒猫は少し悔しそうで、かつ心配そうな表情をしている。 そんな顔しなくても雰囲気ぶち壊すようなことは言わねえって! 「まあまあ落ち着けって。まずは聞くだけ聞いてくれよ。 えーっとさ・・・・・・あ、明日からは毎朝迎えに来てもいいかな?一緒に学校行こうぜ。」 「えっ!?」 俯いていても、こいつの顔が真っ赤になっているのがわかる。 ・・・まあ、俺も人のことは言えないんだけどな。 「それで?聞き入れてもらえるのか?女王様?」 「え、ええ・・・・・・・・・いいわ。これで、交渉は成立よ。それじゃあ・・・。」 そう言うと黒猫は、ピンクに染まった頬をしながらゆっくり目を閉じた。 「“約束”の・・・・・・証を示して頂戴・・・・・・」 これは・・・そういうことでいいんだよな? 俺も静かに目を閉じた。 もっとも、心臓の鼓動はかなりうるさかったけどよ。 そうして俺たちは、長い長い“約束の証”を交わした。 288 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/08(火) 00 06 07.97 ID gs4qd4nG0 [3/5] ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 昨夜、先輩が家に訪ねて来た時は正直とても驚いた。 同時にとても怖かった。 だから先輩に応対するのは、私の中では勇気を振り絞った行動だった。 心の準備なんて何も出来ていなかったから。 彼の口から私が恐れていた言葉が出てくるんじゃないかって不安だったから。 あの時の私は、事態を最悪な方向にしか考えられなくてネガティブな感情に押し潰されそうになってしまっていた。 そして、気付いたら自分の気持ちを抑えきれなくなっていた。 でも・・・・・・そんな私を彼は優しく抱きしめてくれた。 昨日は改めて彼の気持ちと自分の気持ちを確認することが出来て、とっても安心出来た気がする。 ・・・少し、気恥ずかしさもあったのだけれどね。 家に帰った後の妹達のニヤニヤ顔といったら! それに絶対にあれは近所に丸聞こえだわ・・・・・・・・・。 そして今私は、昨夜の約束通り先輩と一緒に登校している。 その・・・・・・ふ、二人で手を繋ぎながら・・・・・・・・・。 ご、誤解しないで頂戴っ。彼から私に頼んできたのよ。 も、勿論、最初は私は断るつもりだったわ? 公衆の面前でそんなことっ、は、ははは恥ずかしいじゃない!? でも・・・・・・今の私はとても幸せだ。 顔が緩んでいくのを止めるのに精一杯なくらい。 ・・・結局、すべてが私の取り越し苦労だったのよね。 そう考えると何だかドッと疲れてくるし、何だか屈辱的だわ・・・。 だ、だってあんなの完全に単なる私の被害妄想じゃない! あんなにくだらないことであんなに取り乱していたなんて!は、恥ずかしい・・・。 ・・・それにしてもあの魔眼遣い。無邪気で私をここまで狼狽させるなんて恐ろしい相手だわ。 この借りは大きいわよ?覚悟することね。いつか必ず貴女に不幸の星を落としてあげるわ・・・。フフフ・・・。 「高坂せんぱ~い!五更さぁ~ん!」 「げっ!?赤城!?」 丁度その時、瀬菜がこっちに元気よく走ってきた。 先輩、友人の妹相手にビビりすぎよ? それにしてもなんという絶好のタイミングで現れるのかしら。 「・・・高坂先輩。この間のこと、五更さんは・・・・・・」 「ん?ああ・・・それならもう完璧に大丈夫だぜ!」 私の方をチラチラ見ながら遠慮がちに先輩に耳打ちする彼女に、彼はこっちを振り返ってから心底嬉しそうに答える。 「なーんだ。よかった!それだったら・・・・・・・・・。五更さん。ちょっと高坂先輩をお借りしても?」 「え、ええ。」 この子は本当にまったく無意識のうちに私達二人をあそこまで翻弄したのね。 さすがは魔眼遣い、油断のならない存在・・・・・・・・・。 「って何で逃げようとしてるんですか高坂先輩!今日も収録手伝ってくれるって約束したじゃないですか!?」 「あのなぁ・・・赤城・・・そのことなんだけどよ。悪いんだけど・・・・・・・・・」 先輩は申し訳ないようなホッとしたような調子で、なんとか彼女の御機嫌をとろうとしている。 「あら?手伝ってあげたら?先輩」 「へ?いや、でも」 先輩がさも意外そうな顔でこっちを見た。 「例えどんなに邪な“契約”でも、それを途中で破棄しようとするなんて、貴方のポリシーに反するのではなくて?」 「いや、まあそれはそうだが・・・・・・・・・」 『呆れるほどのお人好し』。 それが彼のいいところでもあるのだから、私に遠慮なんてしてほしくない。 本当は、私だけを見てほしい、という独占欲の塊のような気持ちも少しあるのだけれど。 289 名前:『俺たちのすれ違いがこんなにベタなわけがない』[sage] 投稿日:2011/03/08(火) 00 07 15.09 ID gs4qd4nG0 [4/5] 「ふふ・・・。これで五更さん公認ですね。さあ、高坂先輩!今日はたっっっくさん喘いでもらいますからね!うへへへ・・・・・・」 「うげえっ!?そんなシーンまで録るのかよ・・・・・・」 ・・・でも、この場合は逆効果だったかしら?悪いことをしちゃったわね、先輩。 「先輩、やっぱり私も一緒に行くわ」 「んなっ!?何でお前が来るんだよ!?そのことはもう誤解が解けただろ!?」 「随分とつまらないことを訊くのね先輩。そんなこと決まっているでしょう?」 何故って―― 「も、もしかして・・・五更さんもお兄ちゃん×高坂先輩が好きに・・・」 「そ、そんなわけないじゃない!莫迦なことを言うのはそのくらいにしておいて頂戴!」 何故って―― 「・・・追い込まれた先輩の醜態に興味があるからよ。ねえ先輩?せいぜい四苦八苦して私を楽しませて頂戴」 「!?五更さんって・・・かなりのSですね・・・・・・・・・」 「クソッ・・・彼氏のホモボイス収録風景見て何が楽しいってんだ!?この、ドS猫!!!」 私の方をいかにも恨めしそうな目つきで見る先輩。 それを見ると思わず自然と笑みがこぼれてしまう。 ねえ、先輩。本当はね。 何故って―― ほんの少しでも、貴方ともっと一緒にいたいからよ。 ・・・なんてこと、今の私じゃ絶対に面と向かっては言えないわ。 や、闇の眷属である私は・・・その・・・・・・あ、あまり火照ると影に帰らなければならなくなってしまうのよ。 でも、もう少しだけ待っていて頂戴。 私が、あと少しだけ素直になれるまで・・・。 (終)
https://w.atwiki.jp/l2bbs/pages/425.html
空中列車の遺跡概要 MAP 関連クエスト 基本的な構成 MOB一覧 空中列車の遺跡 とりあえずつくってみました。 概要 アクセス:シュツ村から走り、もしくはNBGKで空中列車の遺跡 手ごろな家族mobが出現するため、範囲攻撃スキルを使えば あっという間に40台前半を駆け抜けられるソロフィールド狩場です。 MAP 準備中。 関連クエスト クエスト名 受諾Lv 性質 開始NPC 開始NPCの居場所 クエスト概要 クエスト報酬 基本的な構成 ソロ MOB一覧 出現場所 名前 Lv 属性 HP HP倍率 経験値 備考 空中列車の遺跡 スノーウェアウルフ 38 1倍 ノンアク 忘れられたクルー 39 2倍 アンデッド、ワンダラーの子 ルーインワンダラー 40 2倍 アンデッド、アクティブ +MOB詳細を見る、未作成
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/357.html
ここではAC(MVS)/NG版『餓狼伝説2 新たなる闘い』及び、移植版のうちSFC版・MD版について紹介する。判定はいずれも「なし」とする。 GB版は別項、その他の機種の移植版については参考記述扱い。 餓狼伝説2 新たなる闘い 概要 特徴 評価点 賛否両論点 問題点 総評 その後の展開 余談 家庭用移植 餓狼伝説2 新たなる闘い(SFC版) 概要(SFC) 特徴・評価点(SFC) 問題点(SFC) 総評(SFC) 余談(SFC) 餓狼伝説2 新たなる闘い(MD版) 概要(MD) 特徴・評価点(MD) 賛否両論点(MD) 問題点(MD) 総評(MD) 余談(MD) 餓狼伝説2 新たなる闘い 【がろうでんせつつー あらたなるたたかい】 ジャンル 対戦格闘アクション 対応機種 アーケード(MVS/業務用ネオジオ) 発売・開発元 SNK 稼動開始日 1992年12月10日 プレイ人数 1~2人(同時プレイ) レーティング CERO B(12才以上対象) 配信 バーチャルコンソール【Wii】2008年5月20日/926ポイントアーケードアーカイブス【One】2017年4月20日/823円(税8%込)【PS4/Switch】2017年6月22日/823円(税8%込) 判定 なし ポイント 前作から大幅ボリュームUP連続技の概念が存在しない最後のネオジオ格ゲー不知火舞のデビュー作 餓狼伝説シリーズ 概要 本作の前年に登場し、ネオジオ普及に一躍買った『餓狼伝説 宿命の闘い』の続編。 『龍虎の拳』に次ぐ100メガショック第二弾として大々的に宣伝された。 特徴 主な操作方法(ガードや投げといった基本的な操作は割愛)。 Aボタン/Cボタンで弱/強パンチ、Bボタン/Dボタンで弱/強キック。 遠距離でニュートラル+Cにて挑発アクションを行う。ただし同じく挑発が存在する『龍虎の拳』と違って気力ゲージを減らすなどの効果はなくほぼ無意味なアクションになっている(*1)。 A+Bボタン同時押しにて「ライン移動」、相手と別のラインにいる状態でA~Dボタンの何かを押すと「ライン攻撃」。 C+Dボタン同時押しにて相手を別ラインに吹き飛ばす、「ライン飛ばし攻撃」。 敵が攻撃している最中(正確には自キャラのガードポーズへの移行モーション中)に→+Aボタンで「避け攻撃」。ほとんどのキャラは上半身無敵になりつつ攻撃を繰り出す(*2)。 レバーを斜め前方に入力する事で、しゃがみながら前進(しゃがみ移動)する事が可能。これにより「下溜めを維持したまま進む」事が出来るようになり、「溜めキャラ=待ち戦法」と言う図式に一石を投じた。 ライフが減って赤に点滅している状態で複雑なコマンドを入力することで、必殺技よりも更に強力な超必殺技が出せる。 超必殺技の概念は『龍虎の拳』から引き続き採用された要素となるが、「龍虎乱舞」よろしく瀕死時に使用できる隠し必殺技という扱いになっている。また、強力だが隙が大きかったりコマンドも難しいものが多い。 使用可能キャラクターは8人。CPU戦ではプレイヤーキャラ8人(使用しているキャラと同キャラも含む)に勝った後、CPU専用のボスキャラ4人全員を倒せばゲーム終了。対戦では同キャラ対戦も可能である。 プレイヤーキャラは前作の主人公3人であるテリー・ボガード、アンディ・ボガード、東丈(ジョー・ヒガシ)に、新キャラとしてビッグ・ベア(*3)、キム・カッファン、不知火舞、山田十平衛、チン・シンザンの5人が加わっている。 ボスキャラは登場順にビリー・カーン、アクセル・ホーク、ローレンス・ブラッド、ヴォルフガング・クラウザー。『ストII』のボスキャラ4人が「四天王」と呼ばれていたのに影響されてなのか、ビリー、アクセル、ローレンスの3人は公式に「三闘士」と呼ばれている。 『ストII』に影響された要素として各キャラは各国の代表となっており、キャラのステージもその国のものとなっている(アメリカ出身で日本に渡り骨法を身につけたアンディがイタリア代表になっているという無理も見られるが)。 二人協力でCPUと対戦するバトルは削除された。 評価点 ネオジオの性能を生かした『ストII』を凌駕したグラフィックやBGMなどの美術面。 ラウンドごとにステージに変化がある演出、劇団俳優による多彩なキャラクターボイスなどは『ストII』にはない特徴だった。なお、本作でテリー、アンディ、ジョーを演じたのはそれぞれ橋本さとし氏(*4)、橋本じゅん氏(*5)、生瀬勝久氏(*6)と現在でも知名度の高い俳優である。 特に最終ボス・クラウザー戦ではBGMにクラシック(モーツァルトの『レクイエム』)が使われるという壮大な演出となっており、多くのプレイヤーを驚かせた。 対戦開始時にスクロールから始まるステージ演出に加えてクラウザーの口上や倒した時にはプレイヤーを讃えながら倒れるといった演出も非常に凝っており、ラスボスとしての威厳に満ちている。 前作からかなりの操作が追加され、操作性でも対戦に奥深さが増した。 自分からラインを使った操作ができなかった前作から、本作では自分で別ラインに移動したり相手を別ラインに吹き飛ばすなどラインを使ったアクションに幅が生まれている。龍虎の拳から導入された超必殺技も本作に受け継がれた。 超必殺技は当てにくいが、体力を5割持っていく高威力や、当時としては複雑なコマンドにより、超必殺技でとどめを刺すとギャラリーが沸くことがしばしあった。 敵のCPUも超必殺技を使用するようになったのも今作からとなる。突然インストカードに書かれていない大技で逆転されるといった現象はプレイヤーに多大な印象を残し、格闘ゲームに超必殺技という概念を根付かせるのに一役買っている。 これにより、対人戦がほとんど盛り上がらなかった前作と比べ、対人戦もメインとなり得る遊び方が確立された。 対戦バランスの調整 前作のあまりにも派手で強力だった必殺技は大人しめな表現になり、出しているだけで勝てるような豪快さは薄れた。 その分派手さは超必殺技に受け継がれている。 本作ではチンを除き飛び道具に射程は存在しないが、ライン移動で逃れられるので、いわゆる鳥カゴハメもない。 起こりうるのは奥のラインが存在しない三闘士ステージぐらいか。もっとも、本作では三闘士はCPU専用キャラなので、対戦で三闘士ステージで戦うことは無いが。 賛否両論点 不知火舞の存在 肌の露出面積が非常に多い衣装と勝利ポーズの乳揺れで世の格ゲーマーを虜にした魅惑のくの一。当時から現在でも格ゲー屈指の人気キャラクターではあるが、前作の硬派な世界観が彼女の存在により崩れてしまったという批判もなかった訳ではない。 元々は硬派な男忍者として登場する予定だったが、スタッフが「餓狼には華がない、女の子のファイターもいてもいいのでは?」という意見を出し、男忍者を急遽変更して彼女が生まれたという逸話がある。 この没になってしまった男忍者は『餓狼伝説スペシャル』に背景として登場している。 『ストII』のライバルシリーズとしての立場を確立したといってもいいが、その反面前作に比べあまりにわかりやすい『ストII』オマージュっぷり。 登場キャラクターの数。プレイアブルキャラクターが8人、中ボスが3人とラスボスの計12人。彼らは各国の格闘家代表であるのも共通している。 しかも、紅一点は東洋系・中ボス3人はアメリカのプロボクサー、スペインの武器使い、前作の因縁の敵キャラクターで構成……等。 ボタンの種類。ネオジオは4ボタンなので当然まったく同じではないが、弱強パンチキックという『ストII』に倣ったものに。 ステージの数、ボーナスステージの位置もほぼ同じ。ボーナスステージは前作の腕相撲ではなく『ストII』に似た「オブジェクト破壊」ステージに。もっとも前作の腕相撲はかなりの連打を要求されていたので、オペレーター的にはボタンの寿命の意味合い的に良かったのかもしれないが…。 問題点 基本的に対戦格ゲーではなかった前作よりはマシなものの、対戦バランスは悪い。 「のけぞり中は攻撃を食らわない無敵状態」となる事から、本作に連続技は存在しない(通常技キャンセル必殺技は搭載されている)。そのため、固めと削り性能に優れるキャラや、相手が対処しづらい戦法を持つキャラが対戦ダイヤグラムでは上位にあった。 前者の例は、飛び道具の「氣雷砲」による固め・削りが強く判定の強い技も多いチン・シンザン(*7)。小足×n→斬影拳のループでお手軽かつ脱出困難な「斬影ハメ」が成立するアンディも非常に使用率が高かった。 後者の例は、対地・対空とも隙がなく、相手によっては起き上がりに「ダッシュ二本背負い」を重ねるだけでハメも成立する山田十平衛や、判定の大きい飛び道具「ハリケーンアッパー」とリーチが長くて出の速い避け攻撃を持ち、鉄壁の待ちプレイが可能なジョー。 上位キャラに得意戦法を徹底されると、プレイヤーの技量では覆しづらい展開が多くなる。アーケード誌『ゲーメスト』で最弱認定されたビッグ・ベアなどは、鈍足・巨体・遅い技の三重苦で、ほぼ詰みのような対戦カードも少なくない。 前作では基本CPU専用の移動で演出のための蛇足の域を出なかったライン移動が、プレイヤーでも任意にできるようになった自由度の高さが売りでもあった本作だが、研究が進むにつれ、ライン移動を連打することによるガン逃げができてしまう問題が発覚。徹底されると一度削られて体力差をつけられた時点で「終わって」しまう。 このライン移動におけるバランス面での問題点は続編『スペシャル』や、3ラインかつスウェー制に変更された『3』まで残留することとなる。 前作からリストラされたキャラクターも多い。 当初から人気の高かったギース・ハワードも前作のエンディングにて死亡したので本作には登場しなかった。 ギースなどの一部リストラ組は次回作の『餓狼伝説スペシャル』にて待望の復活を遂げる。 総評 シリーズ前作である初代『餓狼伝説』やSNK製格闘ゲームとしてはひとつ前の『龍虎の拳』はCPU戦が重視されていたのに比べ、ゲームセンターの主役が「対戦格闘アクション」にシフトしつつある時代の需要に応えるべく、より対戦要素を前面に押し出した一作。 言ってしまえばあからさまな『ストII』フォロワーではあるものの、演出の良さや広く人気を獲得した新規キャラクターの追加など独自のセンスが光る部分も多い。 現代の目から見れば格闘ゲームとしてはまだまだ粗削りであり、のちのシリーズ大ブレイクへの助走のための過渡的作品という評価をされがちである。だが裏を返せば本作の、転換点として後続作へバトンを渡せるぐらいにはプレイヤーの心を掴んだという意義は非常に大きく、いまとなっては一本のゲームとして単独で高評価を得る場面はあまりないものの、しっかりと存在する意義のあった作品であることは間違いない。 その後の展開 本作の約半年後に『餓狼伝説スペシャル』がリリースされた。 連続技の導入、新キャラ追加などの要素を加え超ヒット、今でも根強い人気を誇っているのは承知の通り。本作自体は現在ではあまり目立たない存在だが、『~スペシャル』の土台を築いた偉大な存在であることに間違いない。 余談 インストカードでは斬影拳のコマンドが「1タメ6+P」、空破弾とスラッシュキックのコマンドが「1タメ9+K」とされているが、実際には溜めなくても出せる。 移植作によっては溜めを省略した「16+P」および「19+K」を正式なコマンドとしている。 本作の超必殺技コマンドがゲーメストで初公開された時、 誤植が日常茶飯事なメストらしく 8キャラ中5キャラが間違ったコマンドで掲載してしまうという事態になり (*8)、プレイヤーが技を出せずに困惑するハメになった。 「肖像権侵害」であわや訴訟寸前になった「ビッグ・ベア」 前作に登場した悪役レスラー「ライデン」は本作ではマスクを脱ぎ、正統派レスラーの「ビッグ・ベア」として登場しているのだが、このデザインがもろに実在したレスラーであるビッグバン・ベイダー(本名レオン・ホワイト)氏そっくり。 あまりにも見た目がそのまま過ぎたのが仇となったのか、次回作の『餓狼伝説スペシャル』を最後に「ビッグ・ベア」としての登場がなくなり、『餓狼伝説WILD AMBITION』で再登場して以降は全て「ライデン」名義の登場になっている。 ちなみにこの自粛は『餓狼伝説』シリーズだけのものだったのかは定かではないが、『KOF 94』や『KOF2002UM』の背景、および『KOF XIII』のライデンの裏カラーではマスクを脱いだ姿で登場している。 前述のビッグ・ベア以外にも実在人物や他作品の登場人物に似たキャラクターが多い。 アクセル・ホークは実在のボクサーであるジョージ・フォアマン、山田十平衛は『YAWARA!』の猪熊滋悟郎、チン・シンザンは劇画『空手バカ一代』に登場する太極拳の達人「林連山(リン・レンザン)」にそっくりで、チンは語尾が「~でしゅ」「~なしゃい」と訛る点まで同じ。 そしてアクセルもベアと同様、『スペシャル』を最後に操作キャラクターとしては登場していない。前作のマイケルや『RB2』のリックと共に、SNKの男ボクサーキャラクターの受難として一部ではネタにされている…。 本作で初登場し、SNK屈指の人気女性キャラクターとなった不知火舞だが、デザインにちょっとしたパクリ疑惑が持ち上がった事がある。 元ネタとなったと言われているのがSFCの格ゲー『バトルマスター 究極の戦士たち』の蘭丸という女性キャラクター。 当時『バトルマスター』の開発元の社長が「ネオジオで作らせてください」とSNKに企画書を持ち込んだ際に「サードパーティー制については考えていない」と断られるも、「もしサードパーティーの話がありましたら」と『バトルマスター』の企画書を置いていったのだが、その3ヶ月後にゲーム誌に載っていた『餓狼伝説2』の不知火舞を見て、企画書にあった「蘭丸」と似ていたのでぶっ飛んだ(驚いた)との事。 以上は『バトルマスター』のキャラクターデザイナーが語った話だが、当人の意図する意味合いは「(後発になった)蘭丸は舞のパクリではない」という主旨で、2018年に「SNKは蘭丸のデザインは意識して無いと思う。むしろ忘れてたんじゃないか」「そもそもこの話は自分の友人の意地悪な追求から始まり「自分からはパクっていない」という証拠を友人に知らせただけ」「偶然そんな事もあるか程度の日記話だった」と追記し、自身が端を発した不知火舞パクリ疑惑を自ら否定した。 その後、『バトルマスター』の開発元であるシステムビジョンはSNKの子会社兼セカンドパーティでもあるザウルスと共同でMVS/ネオジオ用の格闘ゲームである『神凰拳』を手掛けている。 テリーが『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』に参戦した際に追加されたステージ「KOFスタジアム」の背景には、様々なKOF参戦キャラが登場するのだが、不知火舞は登場していない。 これは「CERO Aに引っかかってしまうため」と明言されており、「スマブラ出禁の女」等とネタにされることに。「ベヨネッタ等のようにCEROに合わせて露出を抑えてもキャラの魅力を損ねてしまう」という意見もあるので、ある意味英断ではある。 本作から登場したキム・カッファンだが、当初は「キム・ハイフォン」という名前で登場する予定だった。 しかし「韓国語自体に二重母音の名前はあり得ない」という、当時SNKと業務提携していた韓国・ビッコム社の社長の指摘を受け、その社長の名を拝借して「キム・カッファン」に改められたという。 ちなみにビッコムの社長の名前は漢字表記で「金 甲煥」だが、こちらは架空の人物ということから一文字変えて発音が同じである「金 甲喚」になっている。 なお、ビッコムはSNKの協力を得て対戦格闘ゲーム『ファイトフィーバー』を開発したが、その出来は…。 『KOF2003』からはフルネームの「キム・カッファン」ではなく「キム」のみの表記に変更された。 巷では『KOF』シリーズにおけるキムの描写が名前を貸したビッコム社長に迷惑がかかりかねないため自粛したとも、SNKプレイモアがSNK時代の「キム・カッファン」というキャラクター名に関する権利関連の引き継ぎを怠ったためとも言われている。 この問題も解決したのか2017年頃からまた「キム・カッファン」名義で表記されるようになった。 テリー役の橋本さとし氏はNHKのドキュメンタリー番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」でのナレーションを務める、アンディ役の橋本じゅん氏は長年第一線で活躍しながら2020年にテレビドラマ『MIU404』への出演を期にバイプレイヤーとして話題作・人気作に多数出演するようになる、ジョー役の生瀬氏は2000年頃にテレビドラマ『TRICK』シリーズ・『ごくせん』シリーズの出演と作品のヒットにより個性派俳優として大ブレイクするなど、いずれも大出世を果たしている。 当初は知る人ぞ知るキャスティングだったが、2020年代から地上波のバラエティ番組で生瀬自身の口から本作への出演について語られる(*9)など生瀬氏が声優に参加している事を紹介する映像が何度か放送されている。 また、テリーを演じた橋本氏は『3』で多数のキャラの声優が変更された中テリー及びキム役を続投し、『KOF13』でキムが長田和彦氏へ、『KOF14』でテリーが近藤隆氏へとそれぞれ変更されるまで長年この2キャラをゲームで演じる事となる。 『ゲーメスト』誌上において、キムのボイス「半月斬!」が「堀内君!」や「堀内さん!」に聞こえるというネタが取り上げられ、小さなブームになった。 最後の「ん」しか合っておらず、クリアに聞こえる環境では間違いなく「半月斬!」なのだが、騒がしいゲーセン内ではそのように聞こえることもまあ無くもなかった。 『ゲーメスト』ではそれなりに受けたネタであり、一時期、空耳を投稿する読者コーナーに「幻聴世界の住人 堀内君からの招待状」とのタイトルが付けられていた。 前作に引き続き「バトルファイターズ餓狼伝説2」としてアニメ化されている。 ストーリーはオリジナルのものとなるが、すべてのキャラが登場し、本作の特徴である超必殺技も迫力満点に披露されるなどシリーズの中では特に完成度が高い。一部キャラは放送時には出番がカットされてしまったが ジョーの声優が佐竹雅昭氏から檜山修之氏に変更され、餓狼3以降に逆輸入されている。 後に舞の決めセリフとして有名になった「よっ!日本一」もアニメ版で舞を担当した三石琴乃氏によるアドリブである。 アニメ放送時は餓狼伝説スペシャルが稼働間近(*10)であった為、ギースが生存してクラウザーと確執を持っているといったスペシャルの設定が一部語られている。 オリジナル要素として最も光るのはクラウザーの設定となり、シュトロハイム家の当主でありギースの異母弟といった本シリーズに逆輸入される設定が初めて登場した。 それに合わせて容姿も口髭の無い若々しい姿になっており、ギースの弟としても違和感がないのだが、後の本家シリーズでは設定だけ逆輸入したために異母兄よりも老け顔になってしまった。 ちなみに本作のクラウザーはギースより6歳も年下という設定である。この設定を本家シリーズに適用するとクラウザーがあまりに老けすぎなので、本家でのギースとクラウザーの年齢差は1歳から3歳あたりなのかも知れない。 また、アニメのクラウザーは敗北後に自決しており、原作ゲームにおいても同様に『2』の時点で死亡した(その後の再登場はドリームマッチ扱い)という設定の筈だったのだが、ギースほど浸透しておらずいつしか有耶無耶になってしまった。後年のSNKプレイモアの公式小説にて「命を絶ったつもりが 生き延びてしまった」という設定が語られている。まあギースも恐れる戦闘能力があったので、体力も自身が思っていた以上に高かったのだろう。 また、「アンディと舞が恋愛関係にある」という設定はこのアニメ版が発祥で、これもスペシャルで逆輸入されている。 家庭用移植 ネオジオROM版(1993年3月5日発売、SNK) クレジット制限以外はMVS版と同等。本格趣向を望むプレイヤーにより売り上げは上々だった。 スーパーファミコン版(1993年11月26日、タカラ) 色々と劣化した部分は目に付くものの、前作の劣化っぷりと比べればまだまともな方である。詳しくは下記にて。 X68000版(1993年12月23日発売、魔法) 移植度はネオジオ版に近いレベル。但し、FDでのソフト供給だったことからFDDだけでプレイする場合は1ステージごとにディスクの入れ替えが生じてしまうため、快適なプレイにはHDDインストールを強く推奨されている。 また、電波新聞社から出ていたチェルノブアダプタを使用することでMD用6ボタンパッドによる4ボタンでの操作が可能。2ボタンパッドの場合はボタンを押す長さで強弱が決まる、いわゆる『ワールドヒーローズ』方式になる。 ローランドのMIDI音源にも対応しており対応機器があれば豪華なサウンドでプレイできる。 PCエンジン スーパーCD-ROM2(アーケードカード専用)版(1994年3月12日発売、ハドソン) アーケードカード専用タイトルの第一弾。CD-ROM2ならアーケードカードPRO、スーパーCD-ROM2かDUO系ならアーケードカードDUOが必要になる。 アーケードカードによる当時としては大容量のメモリ(RAM)のおかげで見た目の再現度は完璧に近いレベルだが、ロードが長くテンポが削がれる。また前述で記したように当時としては高価であったアーケードカードが必要なため、プレイ環境を整えるのに金額と手間を要するのも欠点。アルゴリズムが違うため攻略法やライン移動投げハメなどのAC版で出来たことが不可能になっている。 メガドライブ版(1994年6月24日、タカラ) 連続技の導入など大幅アレンジ。詳細は下記にて。 ゲームボーイ版『熱闘餓狼伝説2 -あらたなるたたかい-』(1994年7月29日、タカラ) 熱闘シリーズ。ゲームボーイ向けにキャラがデフォルメ化し、演出の再現がコミカルになっている。詳細は別項。 ネオジオCD版(1994年9月9日発売、SNK) ロードの長さを除けば移植度は極めて良好。NCD版餓狼SPと発売日が同じな為か存在感が薄くあまり出回っていない。対戦前のキャラ紹介ボイスがSPのものに差し替えられている。 2006年7月20日にプレイステーション2にてSNKプレイモアからリリースされた『餓狼伝説 バトルアーカイブズ1』に、本作のネオジオ版が移植収録されている。こちらは現先のネオジオ版に存在した、クレジット制限が撤廃されている。またオプションでBGMをネオジオCD仕様のアレンジ版に切り替えることも可能。 餓狼伝説2 新たなる闘い(SFC版) 【がろうでんせつつー あらたなるたたかい】 ジャンル 対戦格闘 対応機種 スーパーファミコン 発売元 タカラ 開発元 ノバ 発売日 1993年11月26日 定価 9,980円 判定 なし ポイント SFC移植3作の中では、唯一まともな移植しかし、当時の感覚から見ても劣化した部分は目立つ 概要(SFC) 上記アーケードゲームの家庭用移植版。発売元・開発元は前作のSFC移植版(以下、前移植版)と同様。 前移植版がアーケード版のような何かだったことから、前評判は悪かったが…。 特徴・評価点(SFC) 前移植版から一転して、操作性・難易度共に大分まともな部類まで改善された。謎のロードも解消されている。 グラフィック面 当時の格ゲー移植ものとしては、グラフィックは頑張っている方。キャラの大きさは若干縮小しているものの、雰囲気は十分にアーケード版に近い再現がされている。 サウンド面 BGMは前移植版から一転し、かなり聴ける範疇にまで進化している。 ハードスペックの都合上、さすがに原曲の重厚感は薄れているものの、SFCとしては及第点といったところ。 ボイスに関しても、前移植版ではほとんど再現を放棄していたのに対し、本作では一部短縮されつつも再現されている。 ジョー、キム、ローレンスの喰らいボイスとKOボイス(およびジョーからの流用だったビリーの喰らいボイス)はテリーの声で代用されている。とはいえ、元々ゲームに存在する声なので変なオリジナルボイスよりは違和感は少ない。 クラウザーの登場シーンや勝利ボイス等の一部ボイスもカットされているが、全体的に原作の雰囲気を損なわないように、残すものは残しやむを得ないものはカットするといった調整がされている。 隠しコマンドでボスキャラが使用可能。 但し『餓狼SP』とは性能に大きな違いがあり、超必殺技も存在しないので、『SP』感覚でプレイすると大きく戸惑う事となる。 例えば『SP』では超必殺技扱いである「アクセルラッシュ」と「カイザーウェイブ」は通常必殺技になっていたり(*11)、クラウザーの強キックが『SP』における必殺技「レッグトマホーク」と同様になっている(*12)等、いずれも『2』の独特な性能となっている。 アクセル・ホークは真空カッターを使える為、『SP』とは別モノになっている。 本来は飛び道具であるが、振り回している拳にも攻撃判定があるので、対空技も兼ねる。連発すれば初心者でも勝てるが、逆の立場だと初心者では手も足も出ない。なお、アクセルステージは1ラインの為、ライン移動で逃げられない。つまり、「鳥カゴ」ハメが可能。 ビリー・カーン、アクセル・ホーク、ローレンス・ブラッドは挑発ポーズを既存グラフィックで代用しているが、雰囲気を損なわないものとなっている。 ビリーは棒の先端で床を「コンコーン」と叩くもの。アクセルは勝利ポーズで、両腕を掲げる部分を流用。ローレンスは勝利ポーズ(「オー、レイ!」と言いながらサーベルを上に掲げる)をそのまま流用。 CPUのアルゴリズムも前移植版に比べ、ある程度再現されている。 アクセル・ホークに挑発するとすかさず「アクセルラッシュ」を放ってくるといった特徴的な部分が再現されている。 ボーナスステージの完備。今回は前移植版のような変更版ではなく、アーケード版同様の柱破壊ステージとなっている。 オリジナルモードであるバトルロイヤルが追加されている。 1PVS2Pで行う団体戦で、全てのキャラが対象となっているのでかなり大掛かりなもの。 デモの再現 前移植版ではほぼすべてのデモがカットされて「キャラの顔と字幕で表現される」という有様だったが、本作はカットされたデモはいくつかあれど、「勝利画面」等のデモは極力再現されている。 問題点(SFC) コマンド技のレバー入力部分の受付制限時間が無い (以下十字ボタンはテンキー変換)例えば236コマンド、いわゆる波動拳コマンドの技だと、最後の6を押しっぱなしにした状態でしばらく歩いた後ボタンを押しても技が出る。 それどころかしゃがむ(2)、しゃがみ歩き(3)、前進(6)としてキーを押しても技が出る。 前移植版で異常にコマンド認識が厳しかったため、コマンド受付をしやすくしたのだろうが、間合いを調整していたらコマンドの条件が揃ってしまい、牽制のつもりで出したパンチが必殺技に化けてしまうといった暴発が起きやすい。 やはり容量の関係上なのか、いくつかの技がアーケード版とは性能が変わっており、幾らか違和感を覚える。特にアクセルラッシュ、ブラッディカッター、必殺忍蜂、クラウザーの当て身投げはそれが顕著。 ノックバックの挙動がおかしい 弱攻撃を当てた時の挙動がAC版より軽めになっている等、違和感のある部分がある。 ゲームバランスに影響するバグ キムの鳳凰脚のヒット後、キャラによっては追い打ちが入ってしまう。 テリーは鳳凰脚→鳳凰脚と入ってしまい即死。 十平衛・キム・ローレンスが飛び道具・パワーゲイザー・スクリューアッパー・ファイアーブレス・龍炎舞(二段目)のいずれかでK.O.されると、次のラウンド以降はダッシュ二本背負い・飛翔脚・鳳凰脚・ブラッディースピンが当たらなくなる。この状態は相手が先述のいずれかの技を再度使うまで解除されない。 このバグは初期版のROMでのみ発生する模様。 アンディのライン移動攻撃(手前→奥)が手前ラインの相手に当たる上、ガード不能になっている。 一部サウンドの劣化 ビリーステージやクラウザーステージ等、アレンジされて1ループが短くなっているBGMがある。 打撃音等がこもった音になっており、素振り音なのかキャラの声なのかわかりづらい音も存在する。 全ボイス中、何故かラウンドコールだけはAC版の面影が全くない。 総評(SFC) 劣化度合いは当時の家庭用移植としては妥当な範囲に収まっており、アーケード版の雰囲気は十分に感じられる。 ただ、各挙動などをよく見ると、当時の基準から見ても色々と違和感が感じられる部分が多い移植作ではある。 余談(SFC) 初期版ではソフトパッケージの表面にて「超必殺技」と表記されるはずの部分が「起必殺技」と誤植され、地味に笑いを誘っていた。 ビリー・カーンの国旗はイギリスのはずだが、取扱説明書ではアメリカ国旗になっている。 『2』当時はビリーはアメリカ人という設定であり、ステージのイギリスは彼の修行場に過ぎない(アンディ・ボガードにとってのイタリア、ジョーにとってのタイ王国と同じ)はずであったため、その関係もあると思われる。 AC版にあった誤字「DROW GAME」(正しくはDRAW GAME)がそのままになっている。 本作に特化したコントローラーが発売された。 しかし、肝心のこのソフトが前移植版の出来のせいか敬遠されてしまったため、新品が投売りされた事もあった。 当時の雑誌では「家庭用での練習にどうか?」と書かれていた。色々と無理な部分も多いが。 なお同じく雑誌に書かれていたネタとして「SFC版は舞の勝利ポーズの乳揺れを数ドット増やしたアニメーションを作っていた」らしく、AC版より生々しい動きになっていたとか。ゲームをよく知らないおじさんですら「これはいいねえ」(原文ママ)と絶賛していたそうな。だが最終的にはそのアニメーションは没となってしまったとの事。そのまま通っていれば評価点になっていた物を… 餓狼伝説2 新たなる闘い(MD版) ジャンル 対戦格闘 対応機種 メガドライブ 発売元 タカラ 開発元 ガイブレイン 発売日 1994年6月24日 定価 9,800円 判定 なし ポイント 『2』なのに連続技搭載DIPスイッチ次第で世紀末化 概要(MD) 上記アーケードゲームのメガドライブへの移植版。 前作のMD移植版(以下、前移植版)は日本ではセガ・エンタープライゼス(現セガ)が発売元だったが、本作は海外版やSFC版同様タカラが発売元となっている。 特徴・評価点(MD) 今回はリストラキャラはおらず、12キャラ全員が登場する。 SFC版同様、ボス4人が隠しコマンドで使用可能。(*13) しかもMD版にはオリジナル(SPではない)超必殺技が完備、専用のエンディングまで用意されている。 不知火舞の必殺技である「ムササビの舞」は餓狼SP同様、舞以外のステージでも使えるようになった。 隠しコマンドを入力する(*14)とOPTIONにTESTの項目が追加される、更にTESTの項目内にある「DIP SW」で特定のスイッチをONにすることで攻撃で浮かせた相手にも当たり判定を発生させる事が可能となっている(*15)。 すなわち、「技を当てて相手を浮かせ、それに重ねるように技を出し、さらに浮かせて…」という連続コンボが可能となる。 これにより、多くのキャラが無限コンボ(もしくはそれに近いもの)をお手軽に出せるという、いわゆる世紀末バトルが可能となった。 他にも「しゃがみ状態からライン移動した際の挙動変更」、「挑発後のキャンセル不可」、「いつでも超必殺技使用可能」、「MODEボタン+任意のボタンで超必殺技が発動」と言った設定などもある。 賛否両論点(MD) 連続技の導入 本来アーケード版2には連続技の概念が存在しない(ダメージを食らうと一瞬の間無敵になる)のだが、MD版はその概念を払拭、SP並みかそれ以上に連続技が入るようになった。 これには「こんなの餓狼2じゃない」という否定意見と、「コンボを決める爽快感が楽しめる、最高のアレンジだ」という評価意見の真っ二つに分かれている。 また、連続技じゃなくてもネオジオ版では(というか、餓狼シリーズに限らず本作以外の全ての作品をふくめても)単発技であるバーンナックルや斬影拳などの一部必殺技が二段ヒットする技になっている。 問題点(MD) やはりハードスペックの関係上、一部キャラのモーションの削除、変更、デモ画面の一部がカットなど、アーケード版より若干違和感はある。 特にボイスはSFC版よりもさらに少なく、大半の男性キャラのKOボイスがアンディのものに統一されている。 BGMの再現度があまり良くない SFC版や前移植版と比べると原曲からの改変が目立っており、リズムがおかしくなったアンディステージなど改悪されているものもある。 SFC版と同様、クラウザーステージのBGMから後半部分が丸々カットされている。 前作同様、SFC版にはあったスコアやボーナスステージがMD版ではカットされている。 総評(MD) すでにMD版が登場した時期はアーケード・ネオジオ版『餓狼SP』が現役稼動・発売されており、ただの移植ではなく、あまりにも大胆なアレンジを加えた事に大きな波紋が広がった。 この路線を「原作を尊重していない」と非難するか、「原作以上の魅力を引き出した良いアレンジ」と絶賛するかのどちらかによって評価が180度変わる作りとなっている。 余談(MD) 今回ではMD版前作でリストラされたビリー・カーンはちゃんと存在しているのだが、バトル前のデモ画面にて「久しぶりだな!」と、前作に関わったようなセリフを交わしている。 もっとも、AC版でもビリーとは特に関わりのなさそうなキャラ(舞、キム、チン、十平衛)にも同じセリフを交わしているのだが。
https://w.atwiki.jp/upasoru/pages/51.html
25周年記念エディションで追加された エクストラステージである 「修練場」の攻略 今回は修練場の2つ目の扉の攻略 ステージ1 1.地図の右下あたりからスタート 2.帽子を取って小さくなり上に進み ブロックを上から下に押し左に進む 小さい状態だと氷の上でも滑らないので修練場2では重要テクニック 3.動く像をかわして上に進み爆弾を手に入れて 右下のヒビの入った壁を壊す 4.はじめの部屋に戻りもう一度帽子を手に入れて 動く像のいる部屋の左下の通路を進む 5.弓矢を手に入れて動く像を倒すと雑魚が出現 爆弾で空けた壁にで剣を振っていると安全だ 6.敵を倒すとブロックが崩れて先に進めるようになる 小さな動くブロックを乗り継いで先に進むよりも 右側の部屋の階段から進んだほうが楽 7.網の上を道なりに進み個室に飛び降りて 骨を倒して鍵を手に入れ右上の小さい通路に進む 8.帽子を持ったまま飛び降りて骨3体を倒し 左下の通路を通り動く像をスルーしてさらに右の部屋にいる骨を倒して鍵を手にいれる 9.動く像のいる部屋に戻り 左側の鍵ブロックを空けて階段を登り盾を手に入れる 10.そのまま上の通路を進みトゲゾーっぽい雑魚のいる部屋に飛び降りる 敵を倒して弓矢をゲットして目に弓を当ててドアを開いて動く像を倒す 11.爆弾を手に入れて上、右と部屋を進みヒビのある壁を壊し下の部屋に ひゃの右側にあるヒビブロックを壊して進む 12.帽子にアイテムを変えて大きなブロックを踏む すべる床を小さくなって越えつつアイテムを取りスイッチを踏みながら左側に進む 13.動く小さなブロックを超える ここでは一番初めに左側のブロックに乗り下に二回行ったところで右に移動する 次にそのブロックが右に移動したときに下のブロックに移動 そのブロックがさらに下に移動したときに右に移動すれば 一番ブロックの移動が少なくてすむぞ 14.たどり着いた先でブロックに乗ると氷の魔術師*2とのバトル 氷の魔術師は正面で剣を振っていると氷の魔法を消せるので戦いやすいぞ 15.飛び降りた先で大きなブロックを踏んで雑魚ラッシュ 動く像を無視して左側の小さな通路を通り左側に 通路から出たブロックの下で剣を振っていると安全に倒せるが時間がかかる そのあたりは自分の腕と相談しよう 16.敵を倒すと爆弾が出現する 爆弾を手に入れて階段の上のヒビブロックを破壊してアイテムを弓矢に戻す そのまま階段の上の罠をかわしながら動く像2匹の部屋に戻る 動く像2匹を倒すとスライムが大量発生するので倒そう 17.そのまま道なりに進み氷の床を越えて巨大スイッチを踏み弓ゴブリン3匹と戦う ここは遠距離から弓で攻撃すれば楽勝 その後の骨+マミーのコンボは結構つらい 大きいスイッチの後ろにある目に矢を当てて 足場を作る時間が来て消える敵を落とすのコンボで戦おう 18.道なりに進んで途中通った部屋に戻る ここにある目に矢を当てるとブロックが消滅 大きな像を踏むとスライムと鉄球兵とのバトル 氷の上で鉄球兵と戦うのはつらいので爆弾を利用しよう 鉄球兵を倒すと雲みたいな2匹と連続攻撃しないと倒せ無い敵 ここはそれほどきつくないと思うので今のうちにアイテムを弓矢にしておこう 次は2匹の動く像と骨が大量出現 この骨は斬ってもジャンプしないタイプが多いので 先に倒してから動く像と戦ったほうが楽 19.出てきた鍵を手に入れて左上に進みクリア ステージ2 1.地図の左下からスタート 2.氷の床を進みながら上に進み 広い場所で大きなスイッチを踏むと盾でひっくり倒して戦う敵が出現 うまく落とすと簡単に倒せる ここにたどり着くまでに剣ビームが使えるのなら弓ゴブリンを倒しておくと楽 3.ルピーの後を追って道なりに上に進む 途中に自分の色しか見えない道があるので 通れる道を教えあって進む 4.マップの一番左上の場所で 自分の色しか見えない床に囲まれたスイッチを4つとも踏むと 真ん中に鍵が現れるので手に入れて右側に進む 5.中央の巨大なスイッチを踏むと 盾でひっくり返す敵とが大量に現れる 上下にはダメージ床があるので スイッチの上か左右の壁に張り付いて戦うといい 6.倒した後右側に進み4つのスイッチを同時に踏む 人数が足りないときは像を使って踏む 出てきたブーメランで下にあるスイッチを踏むと大量のこうもりが出現 このまま下に進まずに左上に戻って画面右上のスイッチを押すと宝箱ゲット 7.出てきた橋を渡り下に進む 宝箱を開きながらスイッチを押しながら下に進み 巨大スイッチを押してマグネグローブを手に入れる ここで下に向かわずに左側の滑る床から上に進むとアイテムがあるが行く必要は特に無い 8.マグネグローブを使い下に進む 途中のブロックは左側に押して上にマグネグローブを使い進む 次は2つ+のブロックがあるが下のほうが正解 自分と同じ色しか見えないブロックがあるので そこを経由して下の広い滑る床まで進む 9.大きなスイッチを踏んでバトルスタート 1回目は弓ゴブリン*4とマグネで仮面をはずす敵が4対同時に出現 マグネグローブで仮面をはずして倒した後に 弓ゴブリンを倒そう 全部倒すと鉄球兵と氷の魔術師*4 かなりの強敵なので1人プレイのときはブーメランを持ち込んでおきたい 氷の魔術師は足元の無い場所でブーメランに当たると落ちて死ぬので わざと画面端に陣取って1匹ずつ落としていこう 鉄球兵は中央の滑らないスイッチ周辺で戦うと楽だ 10.左側に進み草を刈って体力回復 そのまま上に進み階段を下りる 像を上のほうにあるスイッチの上に載せて大きいスイッチを踏む 1人プレイの場合は片方のが上のスイッチを踏み もう片方に入れ替えて大きなスイッチの上に載ったあとリンクを呼べばOK マルチプレイのときは上側と下側に分かれて像を押したり引いたりしよう 11.マグネグローブを2人以上が持ち お互いをひきつけあいながらスイッチを踏む 1人プレイのときは投げるキャラを呼び寄せるを繰り返すとかなり楽 12.進んだ先で大きなスイッチを踏み マグネグローブで仮面をはずせる敵を倒す これを全部倒すとまた同じ的と弓ゴブリン*2槍ゴブリン*2が出現 同じくこいつらを倒す 次に現れるのは青騎士*2急降下骨*2遠距離骨*2 まず骨を片付けてから青騎士と戦おう 青騎士はブーメランもきかない上爆弾も無いのでかなりの強敵 1人プレイであればうまくキャラクターを変更して止まった隙に後ろから斬るか わざと自分から画面端に追い詰められて 相手が攻撃する瞬間にカウンターのように攻撃しよう タイマンであれば結構簡単に倒せるぞ 13.そのまま下に進みクリア ステージ3 1.マップ左下からスタート 2.右に進みブーメランを獲得する 3.真ん中のスイッチを踏んで炎の魔術師*2とバトル こいつの攻撃は真正面への一直線の炎魔法 ブーメランでかためてから戦うと楽 魔術師を倒すと弓ゴブリン*6が登場する 剣ビームがあれば振っているだけで勝てる 無いのであればブーメランでかためながら戦おう 4.右がに進み大きなスイッチを踏んでバトル ここで出現するのは大量の骨 全部遠距離の骨を投げてくるタイプなので剣ビームがあれば楽 先に壊れる床を壊しておき穴にはめると楽に戦える 5.右と上に進めるようになるが右に行ったほうがいい しかし時間をかけすぎると右に進めなくなってしまうので 無理だった場合は上に進もう 6.ブロックを押しながら右上のほうに進んでいく このときブロックを風を出す風車を前に置くと風が止まる すべてのブロックを動かした後真ん中のスイッチを切り替えて先に進む 1人プレイの場合はリンクを投げて超えたほうが早い 7.動く床に囲まれた中央の大きなスイッチを踏むと 床が自分たちめがけて飛んでくるので 剣で切り払ってしのぐ それを乗り越えるとオバケ*4が登場 乗り移られないように乗り切ろう それを倒すと氷の魔術師*2 これはブーメランがあると楽倒せる 無い場合は真ん中のスイッチに重なって戦わないようにしよう 凍り状態で別のリンクが触れると氷が移るので離れて戦おう 8.上に進んで羽マントを手に入れた後は下に戻る 途中取れなかった宝箱を回収しながら下に進もう 5の時点で右に進めなかった人は行くことが可能になっているので 宝箱を回収しておこう 9.骸骨が大量に出てきた場所の上の部屋に戻る ここから左に2段ジャンプを使ってスイッチを踏み 他のリンクをわたらせる 10.そのまま道なりに進み風車が2つある部屋の大きなスイッチを踏む 骸骨*4と弓ゴブリン*4が出現 剣ビームがあれば部屋の一番下から 上に向かって剣を振っていれば倒せる 無い場合はブーメランやジャンプ攻撃などで倒そう 倒すと地面が飛んでくるのでうまく回避する 終わると同時に大量の骨と連続攻撃で無いと倒せない敵が出る 骨は遠距離攻撃すらしてこないので連続攻撃をして敵を倒そう 倒すと大量のマミーが出現 画面下の穴のところの端っこに陣取ると戦いやすいぞ ブーメランも効くので少しずつ数を減らしていこう 11.開いた扉を上に進むと大量の骨が自分に向かって骨を投げてくる 多分ここが一番厳しい 1人プレイだとすべての攻撃が自分に向くので 異常なまでの難易度になる あんまり攻略方法は無いので羽マント使い少しずつ骨を減らしていこう 草にまぎれた敵もいるので確実に倒して進もう 真ん中にあるスイッチを切り替えると風の向きが変わるので うまく利用しよう すべての敵を倒すと真ん中に鍵が出現するので獲得する 左側の燭台の下から下にダッシュすればうまく入れる 12.来た道を戻りちょうどマップの中央辺りにある鍵ブロックを開けて上に進む ここで確実に1人はブーメランを持っておこう 13.浮島の中央の大きいスイッチを踏みバトルスタート まずは草にまぎれた敵が多数登場それと同時に上の離れた場所に 骨を投げてくる骸骨*6と弓ゴブリン*2が出現するので爆弾で倒そう 全部倒すと鉄球兵*1炎の魔術師*3草にまぎれた敵が現れる このときブーメランを持ち込んでいるとかなり戦いやすい 炎の魔術師は穴の上でブーメランを当てると落とせるので 炎の魔術師を先に片付けてしまおう 魔術師を片付けたら鉄球兵と戦おう 鉄球兵は爆弾を使うと倒しやすい 14.敵を倒すとエンディングの飛行物体が大量来襲するので ルピーを稼いでおこう そのまま上に進んでクリア これにて修練場の2つ目の扉攻略完了 修練場2はすべてのダンジョンで最も難しいといわれている場所 とにかく圧倒的に敵が強い しかもたいていの戦う場所は足元が凍った床で滑るため 本当に戦うのがつらいのである 出来る限りHPマックスの剣ビームでダメージを与えて行きたいところ HPマックスを維持できれば苦労はしないんだけどね 敵ごとの攻略方法を考え複数の敵と同時に戦わないようにするのも重要だ 特に強敵である氷の魔術師と炎の魔術師に対して ブーメランを持ち込んで落として戦うとかなり楽に戦えることを覚えておこう 修練所1攻略 修練所2攻略 修練所3攻略
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/11795.html
256 名前:ゲーム好き名無しさん (ワッチョイ fa7d-KqYp)[sage] 投稿日:2018/05/17(木) 08 29 21.04 ID qcX+OGsU0 いまだに時々思い出す過去のセッションのこと 募集要項に「*GMがラノベ主人公みたいな熱い主人公キャラが好きなので そういうキャラで来てください」ってあって、で自分なりにそういうキャラでいったんだ。 シナリオは依頼物で依頼内容が『山で遭難した家族を探してほしい』というもの。 これはシリアスにやらないといけないな、と思ったがどうもGMは 温泉に入らせようとしたり、酒を飲ませようとしたり 果てには女性PCにOPPなる値を設定しようとさせたりどうも茶番路線にいってほしい様子。 いや、確かに募集要項にRP多め!とは書いてたけどさあ…。PCたちは仕事できてるんだしさ。 と序盤から少しずつもやもやが溜まり始める。 それからいちいちどこに行くにもGMの考えた最強の萌えキャラみたいなNPCが出まくって進行が滞る。 何をするにも茶番シーンが挟まれる。 PCに医者キャラがいるのに完全上位互換の医者NPCとか出てくるし。 戦闘とか半分GMのキャラが行動してるし。 まあそれでも他PCやPL含めてワイワイやってて楽しかったんだけどさ。 可哀そう黒幕NPCキャラがでてきてもうダメ。 まず可哀そうなはずの設定なのにぜんぜん同情できない。 家族に裏切られたという設定なんだけど、そいつの家の嫁さんの日記読んだら誤解だってすぐわかるし。 いい歳したおっさんに思い込みで被害者面されてもうっとうしいだけ。 さらには終盤ラストシーンに向かうPCとNPCたちが敵に囲まれるんだけど NPCの一人がバリヤー(?)みたいなのを張ってPCたちを先に促す…的なのをGMが想定してたらしい場面。 GMの描写ミスでバリヤーが張られなかった。それなのに大量の敵の真ん中でNPCにPCと長話させようとするGM。 それに1NPCが話すのは1PCなので他のPLやPCはその間ぼーっと待つことになる。 とうとう他PLが時間経過の危険を察知してか 「先に黒幕のところに向かってます」って宣言したら気にくわなかったのか、一気に機嫌悪くするし。 セッション終了後話を聞いたら 「このシナリオはあそこでNPCと会話するところが一番のキモだから、そう宣言されて気を悪くしてしまった」とのこと。 描写ミスのことは素直に謝罪してくれたけど。 あと先に向かうことにしたPCは探偵事務所の所長キャラで他PCよりも年齢が一回り上なんだけど ポジション的に一歩引いて周りを見るって感じのRPが多かったんだよね。(黒幕に会ってからは黒幕にブチ切れてるRPしてたけど) それもGMは気にくわなかったみたいで「もっと主人公っぽいのがいい」って言ってた。 自分は若いキャラだったからわりと動きやすかったけど それなら導入を依頼(仕事)じゃなくて学生の旅行設定にすればいいのになあと思った。 不満ばかり出て来たけど楽しい所や見習うべきところは多々あった。 それだけに、なんか、なんだかなあ。 以上、今でも思い出すセッションの話。 自分もNPCでしゃばらせて滑ったことたくさんあるけど ここまで堂々とNPC大量に出して、かわいいでしょ?ムーブ取る人もいるんだなあ。 PCに自分の願望を押し付けるGMもいるんだなあ。 と、ある種元気をくれた卓でもあった。 スレ455
https://w.atwiki.jp/tetrismonster/pages/166.html
第18話 すれ違う恋人たち 闇属性モンスターが多数登場。 クエスト一覧 とんぼ返り 消費スタミナ 9 バトル数 3 獲得経験値 1800 Gold 8000 バトル 出現モンスター 備考 1 ファイアーホブゴブリン ウインドホブゴブリン ダークホブゴブリン ダークホブゴブリン 2 ダークキングアルッカ ダークウォーミィ ダークヘルハウンド どちらかのパターンが出現 ダークエレメンタル ダークエレメンタル ダークエレメンタル 3 ダークヘルハウンド ダークウォーミィ ダークヘルハウンド ボス 障害は踏み越えるもの 消費スタミナ 9 バトル数 3 獲得経験値 1800 Gold 10000 バトル 出現モンスター 備考 1 ダークウォーハウンド ダークヘルハウンド 2 ダークユニコーン ダークユニコーン ダークユニコーン 3 ダークドラコ ダークドラコ ダークドラゴン ダークドラコ ダークドラコ ボス 笑顔の要請 消費スタミナ 9 バトル数 3 獲得経験値 1800 Gold 9540 バトル 出現モンスター 備考 1 ダークユニコーン ダークユニコーン ダークユニコーン 2 ダークホブゴブリン ダークホブゴブリン ダークホブゴブリン 3 ダークペガサス ダークドラゴン ハイヴァンパイア ボス 静かなる情熱 消費スタミナ 7 バトル数 7 獲得経験値 2800 Gold 9950 バトル 出現モンスター 備考 1 ダークウォーハウンド ダークウォーハウンド ダークウォーハウンド 2 ダークドラゴン ダークドラゴン ダークドラゴン 3 闇の女神 闇の女神 闇の女神 高防御モンスターどちらかのパターンが出現高防御モンスター。HP 8 漆黒の女神 漆黒の女神 漆黒の女神 4 使い魔・デビモス 5 ダークドラゴン ダークドラゴン 6 ハイヴァンパイア ハイヴァンパイア 7 デビデビ ヴァンパイアプリンス デビデビ ボス このページの意見、情報提供、反論、感想などあればコメントどうぞ 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/shining-wind/pages/74.html
海竜王の遺跡 毎週、初回クリアの時のみ、「妖」「精」「王」のソウルピースが貰える。 宝箱は一切無し。何度でも潜れるがクリアすると1階から。 階層選択は一切不可能。 出現敵 階 No. 名前 No. 名前 No. 名前 No. 名前 No. 名前 1階 32 オーク准尉 83 ダークペースト 95 オーク少佐 111 イエローゲル - - 2階 16 トーチアイ 48 エンシェントハンター 50 リトルデビル 82 インプ - - 3階 57 ファイアドラゴン - - - - - - - - 4階 60 ワイト 61 グール 63 オーク少尉 107 アビスナイト 149 オーク中佐 5階 24 ギズモ 143 ブレイズフォグ 34 オーク三等兵 66 オーク伍長 - - 6階 33 オーク准将 123 オーク大将 65 オーク二等兵 150 オーク軍曹 - - 7階 139 グレムリン 58 ストーンゴーレム 94 オーク中尉 171 オーク大佐 - - 8階 81 チャイルドデビル 160 ガーゴイル 28 リザードマン 59 クロコダイルマン - - 9階 98 イヌ兵 102 白獅子斬鬼 117 アイスドラゴン - - - - 10階 78 ワーニングアイ 137 レッドアラート 17 コロッサスS 109 コロッサスブレインS - - 11階 128 冥界の射手 132 アーマーセンチネル 89 サンダードラゴン - - - - 12階 191 ゴブリンマーダー 231 キングゴブリン 123 オーク大将 - - - - 13階 128 冥界の射手 73 火炎妖術士 56 忍犬 123 オーク大将 - - 14階 80 メカスケルトン 145 ムシュフシュ 27 デーモン - - - - 15階 168 マグマゴーレム 120 古代の王 124 オーク一等兵 194 オーク曹長 - - 16階 154 氷弓兵 103 炎弩弓兵 55 ヴェノムギズモ 143 ブレイズフォグ - - 17階 126 黒狼兵 127 ハヤブサ鳥人 196 ワシ鳥人 176 赤獅子烈火 - - 18階 138 サイボーグスケルトン 112 オバケコウモリ 183 バンパイアバット 90 アークデーモン - - 19階 155 豪槍黒馬 198 ゴールデンナイト 131 閃光妖術士 116 ハウンド - - 20階 108 アサルトアイ 181 ジャッジメント 49 コロッサスR 158 コロッサスブレインR - - 21階 130 青獅子氷牙 144 忍犬 炎牙 179 ゼクティⅡT型 195 イエローボウ - - 22階 152 オオカミ兵 174 ブルーアーマー 177 ダークソーサラー 193 オーク元帥 - - 23階 166 忍犬 氷牙 172 オーク中将 178 ドレッドノート 188 アイスロックゴーレム - - 24階 119 カワンチャ 146 グレーターデーモン 175 フェンリル 199 黒獅子無双 - - 25階 115 バルギズモ 159 アイアンスケルトン 193 オーク元帥 208 スパーククラウド - - 26階 118 リザードウォリアー 167 ティアマット 213 レプティリアン - - - - 27階 139 グレムリン 186 雷牙 189 ベリアル 209 ヘルハウンド - - 28階 153 オウム鳥人 162 ヤシャコウモリ 207 ダークバット 216 バードラー - - 29階 164 オニグモ(子) 214 黄泉の王 223 オニグモ(親) 232 オーク大元帥 - - 30階 79 コロッサスV 204 コロッサスブレインV - - - - - - 31階 180 ブラスローダーⅣ型 184 ポイズンウォーム 212 ベルゼブブ 224 バイパーウォーム - - 32階 197 バステト 217 メフィストファレス 218 アウドムラ - - - - 33階 169 リザードソルジャー 217 メフィストファレス 226 マスター忍犬 230 リザードロード - - 34階 165 バーストギズモ 221 レッサーデーモン 225 ミスティックミスト - - - - 35階 187 リンドブルム 211 タロス - - - - - - 36階 185 ダークスモーク 190 リザードナイト 228 メタルゴーレム 230 リザードロード - - 37階 200 スチームナイト 201 ゼクティIIG型 205 メタルボーンズ 229 アスタロト - - 38階 203 ストリクトアイ 219 インスペクター - - - - - - 39階 182 コロッサスX 203 ストリクトアイ 219 インスペクター 220 コロッサスブレインX - - 40階 210 ホワイトドラゴン 227 ダークドラゴン - - - - - -
https://w.atwiki.jp/vocaloidchly/pages/1793.html
作詞:涼風P 作曲:涼風P 編曲:涼風P 歌:巡音ルカ・MEIKO・鏡音リン 翻譯:rufus0616 翻譯建議:cyataku桑 關於壞死的你以及被留下來的我的歌曲。 音之遺跡 啊啊,每當碰到難過的事 啊啊,我就會來到壞死的你跟前 許願,祈禱,尋求幫助,流下淚水 那麼做 是無濟於事的 你帶給我的是 勇氣 如此重要的事物 沉眠在我心中 我仰望高牆 放聲高歌 啊啊,每當遇到悲傷的事 啊啊,我就會來到溫柔的你跟前 迷惘,害怕,軟弱堅強,頭腦發燙 每當這個時候 我就會在這個地方閉上雙眼 聲音盈滿 我的胸口 不去回頭 專心望向前方 你將這樣勇氣給予我 踩著大地乘風而去 與其未來不停等待 不如現今邁步向前 不知從何時起 人們將 抬頭仰望的你 稱為「音之遺跡」 即使是, 即使是重要的事物 終有一天會毀滅 可是我內心的情感卻被撼動不已 (所有殘存的人們都向 逐漸逝去的你歌唱)沉眠的他守護我們 謝謝你 即使聲音嘶啞也 永遠,永遠,(所以……) 此為近未來都市系列第44首 音之遺跡系列第12首 第43首「金色の夢」翻譯連結 第45首「シンボル」翻譯連結 作曲者blog上的故事說明摘要: ●關於故事 從那時起究竟過了多久了? 痛苦的時候、傷心的時候、我總是會來到你面前。 來到已然壞死的你面前。 雖然如此,重要的事物仍留存在我的心中。 你給了我不去回頭專注地望向前方的堅強。 把手貼在胸口上吧。 如此一來那時的光景便會化為樂音在心中復甦。 所以人們將失去生命的你, 稱為「音之遺跡」。 註: 歌詞最後一句的(所以……)字幕上沒有,這部分是靠耳朵聽來的。 1011231 修改「待つだけの未来より 歩き出す今」這處,但老實說也不敢確定改過後會比較正確XD 因為原來的翻法也有出現類似的句子及用例XD
https://w.atwiki.jp/tasdouga/pages/856.html
タイトル(コピペ用) ドラキュラ伝説2 ジャンル ACT このページを編集 海外タイトル Castlevania II Belmont s Revenge 発売日 1991/07/12 動画を追加 シリーズ ドラキュラシリーズ TASVideosForum 現行最速 -表示 海外版 ここを編集 記録 25 05.7 追記回数 11112 Player zggzdydp TASVideosページ http //tasvideos.org/2164S.html TASVideosStatus published 転載元 分割リンク マイリスト 備考 Movieファイル 解説 その他 -表示 過去最速 +表示 海外版 ここを編集 記録 25 39.7 追記回数 6029 Player zggzdydp TASVideosページ http //tasvideos.org/1641S.html TASVideosStatus obsoleted 転載元 分割リンク マイリスト mylist/993594 備考 Movieファイル 解説
https://w.atwiki.jp/yami2/pages/107.html
探索条件 敵情報 落ちているアイテム武器 防具 草 巻物 杖 その他 イベント泉※その他 ダンジョン概要 クリア報酬(いずれか1つ) コメントフォーム 探索条件 出現条件 5/1~5/7の間、宝の地図でいける 難易度 持ち込み数 0 階層 20 敵情報 +表の見方 画像…モンスターの画像です。 系統…モンスターの系統です。 動き…静止、追尾、不定、逃げで分類します。 静止…全く動きません。 追尾…プレイヤーを追いかけてきます。 不定…うろうろします。 逃げ…プレイヤーから逃げようとします。 HP、攻撃、守備…モンスターのステータスです。 ステータスは階層ごとに変わるので一定ではありません。 ゴールド…モンスターを倒したときに手に入るゴールドです。 ドロップ…倒した際に発生するドロップアイテム(ある場合) 特技…倒した際に発生する特技(ある場合) 出現階…モンスターが出現する階層です。 画像 系統 動き HP 攻撃 守備 G ドロップ 特技 出現階 a.gif b.gif c.gif d.gif e.gif f.gif g.gif h.gif z.gif 落ちているアイテム 武器 防具 草 巻物 杖 その他 イベント 泉※その他 材料1 材料2 完成アイテム 罠の巻物 毒草 地獄のサーベル さびついた剣 まどわし草 バスタードソード 血塗られた盾 シャナクの巻物 女神の盾 鉄塊 呪いの巻物 オーガシールド ※完成アイテムはドラッグで参照 ダンジョン概要 炎が追尾。 ボスフロアははりつけの巻物か回復アイテム、もしくはおびえの杖等が必須。道中で拾えなかった場合・・・ クリア報酬(いずれか1つ) 金結界の巻物 金風の巻物 コメントフォーム 情報提供をお願いします。 名前 コメント