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Index 都市伝説(フォークロア Folklore) フォークロアとは、本来は民間伝承と言う意味である。しかし、今では特に広く口承されている噂話のなかで、実際に起きた出来事というふれこみで流布されている都市にて起きる怪奇現象などを指す事が多い。 現代発祥で物語性が強く根拠やニュースソースは「友達の友達から聞いた」などと明確でない事がほとんどであり、また古来からの民間の伝承を原形に都市と言う存在に合う様に変化したものもある。 伝播経路は主に口コミのため、常識的に考えるとありえない内容でも妙に真実味があったり興味をそそったりするものが多い。 学校の怪談なども、この部類と思われる。 青山羊 アカチンボ 赤マント アクロバティックサラサラ アナベル アニー アメリア 生血鳥 E子ちゃん 色問蝙蝠 ヴィヌシャプとビヌシャチ ウォーキンスタンプ 嘘童 瓜子姫 えいむ様 お化け蘇鉄 怪ちゃん カシマレイコ 学校の怪談 カマキリ男 カマキリさん カマキリ男爵 牙無しの黒 キャッシャ 巨大蝸牛 キラークラウン 口裂け女 首折れ女 首切り少女 首無しライダー 具乱怒物乃怪 黒マント ケッチャッチャッチャ ゴーストチキン こっくりさん(狐狗狸さん) ごみこさん ゴム男? さっちゃん サリータ ジェンジェンガー 紫電改 じゃがりこ鰻 ジャンピングババア 人体模型 人面犬 人面魚 隙間女? スライムナース タオヤジ タルギャルクィシン チェーンメールの怪 注射男 ツナカユリコ つまようじさんとみきようじさん テケテケ 鉄象 時計泥棒 とし子ちゃん ナイトマーチャーズ ナタデナタ 七色蚯蚓 二宮金次郎像 ニンゲン ハギオミエ 花子さん バニーマン バーバラさん パルガンマスク ひきこさん? ヒトガタ ヒトクチ 一つ目鹿 ヒドメ 100キロババア ヒラノ ピンキー・ピンキー 辮子姑娘(ピーンチークーニョーン) ファラオさま フックマン ブラッディ・メアリー ブリッジマン プルンプアン・カイン ヘアリーハンズ ペギー ペーターメンヒェン ベートーベン 彷徨少女 亡霊牛 ホタル使い ホッピングばあちゃん ボネカ・エンジアブラダ 紅衣小女孩(ホンイーシャオニュイハイ) ミスター・ジペン マダム・コイ・コイ まっかっかさん マッドガッサー ミツ ミッチェル嬢 ムジナ 紫ババア? メアリー・ワース メーンムムナーコン もくもくさん やまけらし様 ヤマモモもぎ やみ子さん 玉山小飛俠(ユィシャンシャオフェイシア) ラーメンの女 ランニングベイビー リーゼンラート リョウ子さん 鱗舐 ルミ 霊界公衆電話 主な文献 ジャン・ハロルド・ブルンヴァン/行方均『赤ちゃん列車が行く 最新モードの都市伝説』 朝里樹『1日1話、つい読みたくなる世界のミステリーと怪異366』 魔夜妖一/マーク・矢崎治信/夜羽るか『うわさの怪談恐怖の学校Special』 宇佐和通『AI時代の都市伝説 世界をザワつかせる最新ネットロア50』 並木伸一郎『学研ミステリー百科プラス2 こわ〜いウワサ話と都市伝説』 「会社の怪談」調査委員会『カイシャの怪談』 常光徹/楢喜八『学校の怪談1』 常光徹/楢喜八『学校の怪談2』 常光徹/楢喜八『学校の怪談3』 常光徹/楢喜八『学校の怪談4』 常光徹/楢喜八『学校の怪談5』 常光徹/楢喜八『学校の怪談6』 常光徹/楢喜八『学校の怪談7』 常光徹/楢喜八『学校の怪談8』 常光徹/楢喜八『学校の怪談9』 常光徹/楢喜八『学校の怪談 ベストセレクション』 ジャン・ハロルド・ブルンヴァン/大月隆寛『消えるヒッチハイカー 都市の想像力のアメリカ』 恐怖2ちゃんねるプロジェクト『恐怖2ちゃんねる 電網百物語』 百怪の会『恐怖のネット怪談』 ジャン・ハロルド・ブルンヴァン/行方均『くそっ!なんてこった 「エイズの世界へようこそ」はアメリカから来た都市伝説』 日本民話の会/学校の怪談編集委員会/前嶋昭人『軽装版 学校の怪談大事典』 氷川正『現役鉄道員“幽霊”報告書 幽霊が出る駅、路線……教えます!』 長江俊和『検索禁止』 石井正己『現代に生きる妖怪たち』 2ちゃんねる新書編集部『今度は落とさないでね 2ちゃんねるの怖い話』 並木伸一郎『最強の都市伝説1』 並木伸一郎『最強の都市伝説2』 並木伸一郎『最強の都市伝説3』 並木伸一郎『最強の都市伝説4』 並木伸一郎『最強の都市伝説5』 並木伸一郎『史上最強の都市伝説「極」』 一柳廣孝『知っておきたい世界の幽霊・妖怪・都市伝説』 歴史の謎を探る会『世界怪異事典 科学が説明できない奇怪な出来事200』 朝里樹『世界現代怪異事典』 野宮麻未『世界に伝わる本当に怖い話 上巻』 野宮麻未『世界に伝わる本当に怖い話 下巻』 朝里樹『世界の都市伝説大事典』 朝里樹『続・日本現代怪異事典』 魔夜妖一『ゾゾーッ!こわい話1000』 朝里樹『大迫力!禁断の都市伝説大百科』 朝里樹『大迫力!世界の都市伝説大百科』 朝里樹『大迫力!日本の都市伝説大百科』 小菅宏『タクシー運転手にきいたコワ〜い東京の話』 ジャン・ハロルド・ブルンヴァン/行方均『チョーキング・ドーベルマン アメリカの「新しい」都市伝説』 愛葉るび/遠藤マメ『東京の怖い街 23区と市のこわい話』 野宮麻未『特装版ホンこわ!あなたの後ろの本当は怖い場所』 野宮麻未『特装版ホンこわ!世界に伝わる本当に怖い話』 並木伸一郎『特装版ホンこわ!47都道府県あなたの県の怖い話』 鷹木ガナンシア敦『都市伝説的中華人民驚話国 仰天三面記事に読む』 ジャン・ハロルド・ブルンヴァン/行方均『ドーベルマンに何があったの? アメリカの「新しい」都市伝説』 ASIOS/廣田龍平『謎解き「都市伝説」』 朝里樹/氷厘亭氷泉『日本怪異妖怪事典 関東』 朝里樹/闇の中のジェイ『日本怪異妖怪事典 九州・沖縄』 朝里樹/御田鍬/木下昌美『日本怪異妖怪事典 近畿』 朝里樹/毛利恵太『日本怪異妖怪事典 四国』 朝里樹/寺西政洋『日本怪異妖怪事典 中国』 朝里樹/怪作戦テラ/毛利恵太/高橋郁丸『日本怪異妖怪事典 中部』 朝里樹/寺西政洋/佐々木剛一/佐藤卓/戦狐『日本怪異妖怪事典 東北』 朝里樹『日本怪異妖怪事典 北海道』 朝里樹『日本現代怪異事典』 朝里樹『日本現代怪異事典 副読本』 都市伝説研究会『ネットで見つけた怖い話超百科』 伊藤龍平『ネットロア ウェブ時代の「ハナシ」の伝承』 ジョン・A・キール/南山宏『不思議現象ファイル』 たからしげる『本当にあった?世にも奇妙なお話』 たからしげる『本当にあった?世にも不可解なお話』 たからしげる『本当にあった?世にも不思議なお話』 ジャン=ジャック・バルロワ/ベカエール直美『幻の動物たち 未知動物学への招待〈上〉』 ジャン=ジャック・バルロワ/ベカエール直美『幻の動物たち 未知動物学への招待〈下〉』 朝里樹『ムー認定!最恐!!都市伝説ビジュアル大事典』 ジャン・ハロルド・ブルンヴァン/行方均/松本昇『メキシコから来たペット アメリカの「都市伝説」コレクション』 藤田晋一『もっと怖くてふしぎな怪談・都市伝説大事典』 坂本敏夫『元刑務官が体験した怪奇事件簿 刑務所の怪談』 朝里樹『山の怪異大事典』
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恋のミクル伝説(後編) ◆LXe12sNRSs ◇ ◇ ◇ ホテルの中腹――ここは三階か。 命からがら逃げ出したゲインは、血に塗れた腹部を押さえつつ、文字通り必死になって足を動かしていた。 単純に考えて、致命傷。死に到達するのも、そう遠くはないだろう。 だが、その前にやるべきことが残っている。 それはただ一つ。この一連の騒動に、自らの手で決着をつけること。 ここからエクソダス――いや、素直に逃走と言った方がいいか――する手段はいくらか考えている。 が、そのどれもが成功したとしても……ゲインが後々まで生き残る方法は無に等しい。 ただでさえ、外ではゲインの帰還を待ち望んでいる少女がいるのだ。 危険な殺人剣士を引き連れ、死に掛けの男を連れて逃げることになれば、彼女の足枷になることは確実。 それだけはしたくない。これは、キャスカを怪しんでおきながら、彼女の予想外の実力に不意を喰らった自分の落ち度だ。 ゲインは何度目になるか分からない舌打ちをし、懸命に打開策を練っていた。 「もう逃げるのはやめたらどうだ」 逃走経路に垂れた血の痕跡は、追撃者が無視するはずのない道標だった。 仕方がない。ろくに止血する暇もなかったのだ。三階まで逃げ延びただけで、上出来と言えよう。 しかし困ったことに、ゲインはまだキャスカへの対抗策を考え出していない。 ここで自分が殺されればそれまでだが、そのあとキャスカが外にいる光を襲うことは容易に想像できる。 せめて、それを阻むことさえできれば。 「なぁキャスカ。ものは相談なんだが、見逃してはくれないか? こんな死に掛け、放っておいたところでなんの問題もないだろう」 「だからこそ、私が楽にしてやろうと言うんじゃないか。私だって、好きでこんなことをやっているわけじゃない。ただ――」 ――私は、グリフィスの剣だから。 それ以上は言わず、キャスカは静かに剣を振り上げた。 狙うのは頭だ。脳を破壊すれば、痛みを感じることなく楽に死ねる。 敵兵でもない庶民を殺害することは、決して気分のいい真似ではない。 それでも、グリフィスや鷹の団の仲間たちのことを思えば――罪の意識は、不思議と泡のように消えていく。 既に我が身を放棄したキャスカの思考に、罪も戸惑いもへったくれもない。 ただ、剣を振るう。ただ、殺す。グリフィスを、生かす。 一度決めた目的のためならば、たとえガッツとて斬り捨てる。 ゲインを殺害寸前まで追い込んだキャスカは、自身が組み立てた戦略の勝利に確かな高揚を感じていた。 この調子でいけば、これからもきっと成功が続く。これは、まだ第一歩に過ぎない。 その一念を信じ、キャスカは、勝利を掴むため剣を振る―― 「炎の…………矢ーーっ!!」 剣が空を斬り、ゲインの頭部を砕こうと振り下ろされた瞬間。 キャスカの横合いから、炎の弾丸が撃ち出されてきた。 「なにッ!? クッ」 咄嗟に身体を反転し、側転で炎の弾丸から身を避ける。 燃え盛る炎の熱気はキャスカの頬を掠め、慢心しそうだった意思に危機感を齎した。 「うおおおおおおおおおおぉぉッ!!」 次に飛び込んできたのは、雄叫び。 まだ子供の声調が雄雄しく猛り、剣を突き立てて襲ってくる。 キャスカはエクスカリバーを防御に回し、向かってくる剣に対抗した。 そして、その使い手の顔を確認し驚愕する。 (……子供!?) デイパック越しにレイピアを握るのは、赤い髪の女の子。歳はまだ十代前半かそこらだと推測できた。 何も驚くことではない。キャスカとて、そのくらいの歳には剣を握っていた。 驚くべきは、その凄まじい剣気。剣を合わせることに対し一切臆した様子を見せないその様は、女だてらに傭兵を続けてきたキャスカが一目置くほどであった。 互いの剣を打ち鳴らし、キャスカと赤い髪の少女が距離を取る。状況は既に、キャスカの絶対優位ではなくなっていた。 「ヒカル! なんでここに来た!?」 「だって! ゲインが心配だったんだから仕方がないじゃないかッ!!」 馬鹿な娘だと、子供っぽい判断だと思うなら笑えばいい。 たとえゲインにどれだけ罵られようとも、光は仲間を見捨てることなどできなかった。 戦場かもしれない場所へ単騎突入、数十分経っても戻ってこないともなれば、心配になるのも必定。 待ちに徹して、後悔するようなことはしたくない。仲間が死ぬのは、もうたくさんだ。 だから、光は剣を取る。友が残してくれた剣を。 この力を、新しい仲間を守るために、使う。 「やああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!」 少女とは思えない気迫の一声。 キャスカは感服こそすれど、気後れすることはない。 男ばかりの戦場で、苦渋を与えられながら剣を磨いてきたのだ。 こんな平和面した小娘に、戦闘で劣るつもりはない。 「はああああああああああああああああああぁぁぁぁぁ!!!」 キャスカも負けじと、声を張り上げる。 互いの剣と剣がぶつかり、無機質な音質と共に火花を散らしたような幻覚が見えた。 戦う女戦士――ある地域では、アマゾネスと呼ばれていただろうか。 緊迫する女と女の命の取り合いを目の当たりにし、ゲインは思わず身を震わせる。 いつか繰り広げたというコナとリュボフの殴り合いも相当熾烈だったと聞くが、武装が洒落にならない以上、恐ろしさはこちらが上だ。 廊下という狭い空間を舞台に展開される剣戟は、ゲインの予想通り熾烈を極めた。 押しては引き、薙いでは避け、双方共に弱所を見せぬ好試合が行われる。 剣術の腕前ではキャスカに分があるかと思われたが、光はそれを持ち前の気合と思いきりの良さでカバーしていた。 「はぁ!」 綻びが生じたのは、技術の差ではない。決め手は、武器の性能差だった。 煮え切らない戦況を打開しようと、光は剣を大きめに振り上げ渾身の力で振り込もうとする。がしかし。 刀身の液化を防ぐため、剣の握りにデイパックを通していたことが災いした。 勢いが強すぎたせいか、龍咲海が残した剣は光の手からすっぽ抜け、ここぞという好機で最大の隙を呼び込んでしまう。 無論、キャスカがその隙を見逃すはずがない。 刺突の形で光の胸元を捉え、体重を乗せた突進で一気に貫かんと迫る。 光の窮地が、ゲインの目に飛び込んできた。そして、同時に信じがたい光景も。 「――――! ヒカル、逃げ……」 その言葉の意味は、キャスカの剣から、そしてもう一つ。 頭上で不気味に蠢く『天井』に注意しろ、という警告だった。 地響きに近い轟音が鳴り、途端、キャスカと光の頭上にあった天井が崩壊した。 降り注ぐコンクリートのブロック片を剣で払い、避けながら、二人の女剣士は難を逃れる。 「チッ! いったいなん――」 絶好のチャンスを逃した悔しさからキャスカが舌打ちし、そして見た。 降ってきた残骸の雨中に、ありえないものを――存在し得ない者を。 馬鹿な。驚きを隠しきることができず、行動に戸惑いが出た。 その間誰も向かってこなかったのは、幸運といえよう。しかしそれ以上に、目の前に存在するそれがありえない。 夢を見ているわけではない。幻でも虚像でもない。 そこに確かに存在し、それは囁くような、それでいて確かな存在感を感じさせる声で、喋る。 「セラス・ヴィクトリア、復活ッ」 ――キャスカの眼前には、腕組みした状態で堂々君臨する、『健在』のセラス・ヴィクトリアがいた。 驚いたのはキャスカだけではない。数分前にセラスがバッサリ斬られる様を目撃したゲインもまた、彼女の生還に仰天していた。 (みくるちゃん…………) 確かに死んだ――確かに殺したはず――まさか、ゾッドのような不死の存在であるとでも言うのか。 未だ混乱の中にいたキャスカは、ズカズカと接近してくるセラスを前にしても、剣を構えることが出来なかった。 恐ろしかったのだ。斬った相手がものの数分で傷を癒し、また向かってくるその現実が。 受け入れたくはない。そういう存在がいるということも知っている。だが、自分がその存在と今、対峙しているというのであれば。 (――退けない。私は、グリフィスの剣だから。グリフィスのために……ッ!) (みくるちゃんの血は、私と共にある………………うしっ! 覚悟終了!!) キャスカが剣を振ると同時に、セラスが拳を突き出し走り出した。 「征きます!」 黄金一閃――神速の太刀筋が、真っ直ぐな軌道でセラスを斬る。 鉄拳制裁――セラスの右拳が、横合いから剣の腹をぶったたく。 吹き飛んだのは、キャスカの方だった。 「――――ぐがぁぁぁッ!?」 それを巻き起こしたのは、力。 暴力とは呼ぶには穏やかで、怪力と呼ぶには意味合いが弱く。 称すなら、馬鹿力。 人間を超越した吸血鬼の身体能力をフルに活用した、強引に捻じ伏せる戦法――単純すぎるが故に小細工では防ぐことのできない、絶対的な力の表れだった。 床を横転し、キャスカは体勢を整える。 とんでもない豪力で剣が払われたということは理解できた。が、どうしても受け入れがたい。 高速で打ち出した剣の中腹部を的確に捉え、尚且つ持ち手ごと吹き飛ばすなど、ガッツとて無理な芸当だ。 それを、あんなおとぼけオーラを蔓延させる女性が―― (……違う!) 距離ができたことで改めてセラスを凝視したキャスカは、自分がとんでもない思い違いをしていたことに気づく。 金髪の髪に、軍隊を思わせるような婦警服とミニスカート。大まかな容姿は、ロビー襲撃時に見た姿と相違ない。しかし。 あの剥き出しになった牙はなんだ――あんなものはなかった。 あの射殺されるようなギラついた目はなんだ――あんなものはなかった。 あの膨大に増徴したドス黒く禍々しい波動はなんだ――あれでは、まるで。 キャスカは素直に認めた。セラス・ヴィクトリアだと思い込んでいた者の、その姿に恐怖している現実を。 己の右手を見る――剣はまだ握られ、ジーンとした感触は残っているが握力は失っていない。 エクスカリバーの刀身も、ヒビ一つ入っていない。武器も肉体も、まだ満足に戦える状態を維持している。 唯一足りなかったものがあるとしたら――それは戦意。 吸血鬼という、初めて相対するタイプの人外と対峙して、キャスカは『勝てる気』がしなくなったのだ。 (……クッッ!) 歯がゆい。ここまできて、負けを認めるのが。 退きたくはない。傭兵としても、騎士としても、敵前逃亡は恥ずべき行為だ。 それでも、キャスカは死ぬわけにはいかない。ここでキャスカが倒れれば、グリフィスの生還が、鷹の団の再興が、遥か彼方へ遠のく。 「……お前、名前は?」 「セラス・ヴィクトリア」 名を尋ねたのは、精一杯の負け惜しみのつもりだった。 勝てないと悟って退却するわけではない。勝負は一時預け、次の機会に必ず決着をつける。 言葉にしない真意はセラスに伝わったのかどうか謎だが、キャスカは次の瞬間、即座に戦闘放棄を表明した。 窓をぶち破り、外へと落下する。セラスはその後姿を目で追うが、当人は既に着地を済ませ、ホテルから離れていった。 深追いするつもりはない。セラスに与えられた任務は、あくまでもホテルの防衛にあるのだから。 それに、背後で死に掛けている男と、それに縋り悲しむ少女を放っておくわけにもいかないだろう。 セラスは振り返り、敵ではないと断定した二人組へと歩み寄る。 ◇ ◇ ◇ ホテルを出て、キャスカは周辺街の脇道で一息つく。 本日の戦果――殺害一、重傷一、無傷一、何故か無傷一。 四人相手にこの成績なら、十分褒められたものだった。 しかし、キャスカは納得しない。 チャンスは十二分にあった。もっとうまく立ち回れば、あの場にいた全員皆殺しにすることもできたはずだ。 特に――セラス・ヴィクトリア。彼女の助けがなければ、あと二人確実に死んでいた。 もし本当に彼女が不死者であるというのであれば……自分では勝てないかもしれない。 もちろん、ガッツやグリフィスでも無理だ。ゾッドの時のような悲劇は、思い出したくない。 (エクスカリバー……セラスの攻撃を受けても、この剣自体はビクともしなかった。落ち度があったのは、使い手の私の方だ) 思う。自分はまだ、エクスカリバーを完璧に使いこなせていないのだろうか。 そもそも、この剣の真の持ち主はいったい誰なのか。この剣の使い手は、どれほどの使い手だったのか。 自分はまだ、この剣の新たな所有者となるだけの実力を持っていないのか。 考える。ならばどうすればいい。どうすれば、この剣に認められる。 簡単だ。もっと強くなればいい。良い剣は良い所有者の下へ行き着くのが自然の摂理。 エクスカリバーがまだ手元にあるというならば――自分はまだ、この剣を振るう資格を持っているということだ。 「私は、強くなる」 ゲイン・ビジョウの傷は致命傷だ。よほどのことがない限り、回復はありえない。 赤い髪の少女――ヒカルと呼ばれていたか――は中々に見所がある。彼女との決着も、機会があれば望むところだ。 そして何よりセラス・ヴィクトリア――彼女はいずれ、必ずグリフィスの障害となる。 その前にキャスカはエクスカリバーを使いこなし、再戦し倒す。 「私は、もっと強くなる」 晴天の覗く空を仰ぎ、黄金の剣が煌いた。 キャスカの決意は、また一歩、目標を大きく近づける。 ◇ ◇ ◇ 本日の被害報告――重傷一名。しかし。 「ゲイン! ゲイン!」 「……揺するなヒカル。傷が痛む」 ――状況、かなり悪し。 ホテル三階のスタンダードな一室に置かれた、二つのベッド。その片方に、満身創痍のゲイン・ビジョウは横たわっていた。 みくるが所持していた医療キットで最低限の応急処置はしたものの、本来なら即死でもおかしくはない傷だ。 それでも持ちこたえたのは、ひとえにゲインの生命力の賜物である。さすがは黒いサザンクロスといったところか。 「セラス、だったか? さっきはすまなかったな。俺のせいで、相当迷惑をかけちまったみたいだ。しかし君のその身体はいったい……」 「あ、いや、全ッ然、気にしてないんでどうかお気遣いなく。今は無理に喋らないで、私の素性云々に関しては後ほど説明しますから」 「…………フッ、それもそうだな。今は、ヒカルの膝の上でゆっくり休みたい気分だ……」 「バカ! そんなことしたって傷が良くなるわけないだろ!」 やれやれ、口説き文句も分からないお子ちゃまめ……――口に出すこともかなわず、ゲインは静かに眠りに落ちた。 散々張り続けていた気が、やっと途切れたのだろう。今は、じっくり安静にしておくのが一番だ。 とはいえ、腹部の裂傷は無視できる度合いではない。出血は一時的に止まったが、またいつ噴き出してもおかしくない。 ゲインの生命力とて、夜まで持つかどうか……病院に連れていくという方法も考えたが、今無理に動かすことはあまりにも愚かだ。 現状では成す術なし。そう結論付けてから、光はある手段を決行するために立ち上がった。 「セラス、ゲインをお願い」 「へ? そりゃいいけど……ヒカルちゃん、どっか行くの?」 「風ちゃんなら……風ちゃんと合流できれば、きっとゲインの傷も治る!」 もう一人の魔法騎士、鳳凰寺風は癒しの魔法の使い手だ。 彼女の力なら、きっとゲインの致命傷もどうにかできる。 そう確信した光は、単身で風の捜索に躍り出ようとしたのだ。 「それと……もう一つお願い。そのエスクード、実は友達のなんだ。よかったら、私に譲ってくれないかな?」 「エスク……ああ、この篭手のことね。いいよ(変な悪夢の思い出もあるしねー)」 セラスから風のエスクードを譲り受けた光は、改めて親友の捜索に向かう。 やるといったら即座に決行。一瞬の迷いも見せず――もう二度と後悔しないために――外へ飛び出した。 「嵐のような女の子だったなー……」 なかなかどうして、気持ちのいい少女だった。願わくば、何事もなく再会したいものだと思う。 「問題なのは……」 セラスは思い出す。ゲインに負けず劣らずの重傷人が――あちらは何の心配もいらないだろうが――もう一人いることに。 腹部を押さえながら、セラスは目的の場所へと向かう。 あの時――みくるの血を吸ったことによる再生能力の向上が、セラスを死の際から生還させたのである。 完全無欠純正交じりっ気なしの処女の血だ。本来ならば全快でもおかしくないほどの治癒が進行するはずだった。 しかしどういうわけか、セラスの身にはまだ確かなダメージが残っている。 傷は塞がれ出血は止まったが、腹部はまだズキズキと痛む。人間でいえば手術直後のような状態だろうか。 この不完全な再生能力自体が、ギガゾンビの制限管理下に置かれていることを、セラスは知らない。 階段を上り、再び八階の廊下へと戻る。 戦場跡となったそこには、セラスやゲインがぶち撒けた血とそして――物言わなくなった朝比奈みくるの華奢な身体が置かれている。 雪のように白かった肌はどことなく紫の気を帯び、病人のような血色を見せていた。 こんな状態になって、血色が悪いも何もないか、とセラスは自嘲気味に笑う。 彼女はよく戦った。数時間前に仲間が死んだという現実から逃げず、襲い来る恐怖に懸命に立ち向かった。 実際、みくるがいなかったら今頃どうなっていたことか。 おそらくホテルは死地と化し、生存者はあの女騎士しか残らなかっただろう。 今、セラスが彼女に微笑みかけているのも、ゲインが死に掛けながらも生存しているのも、光が仲間捜しを再開できているのも、 全ては、このドジなメイドもどきの功績なのである。 不思議と、みくるが微笑み返してきたような気がしたが、たぶん気のせいだろう。 ありがとうみくる。マスターに会ったら、『セラスは立派な人間に出会えました』って言っておきます。 本当に、ありがとう。 …………なーんて。 「本当に大変なのは、これからなんだよみくるちゃん……」 みくるの表情は『もう思い残すことはありません。みなさんさようなら』と言わんばかりの充実した顔だったが、その表情も哀れに思えてしまう。 セラスは分かっていた。そして、みくるは分かっていなかった。 吸血鬼に血を吸われるということが、どういうことか。 血とは魂の通貨。命の取引の媒介物に過ぎない。血を吸うということは、命の全存在を我が物にするということ。 かつてアーカードが死の淵にあった婦警を生き永らえさせたように、朝比奈みくるもまた。 セラス・ヴィクトリアに血を吸われたことにより、吸血鬼となったのだ。 そう、思っていた。 「あれ?」 セラスが異変に気づいたのは、すぐ。 横たわるみくるの周囲にできた血溜まりは、キャスカに斬られた際彼女自身が体外へ放出したものだ。 この出血が、致命傷となった。だからこそ、セラスは決心することができたのだ。今まで苦悩し続けてきた悩みを、一掃することができたのだ。 ――人の血を吸いたくない。 それは、吸血鬼として致命的ともいえる愚かな欠点だった。 人間を止めドラキュリーナとなったセラスは、本来吸血鬼が取るべき当然の行為を頑なに拒否し、解消されない喉の飢えにもがき続けてきた。 アーカードが彼女のことを婦警と呼称していたのも、全てはセラスが血の味を知らない不完全な吸血鬼だったからである。 いつだったか、インテグラやウォルターがセラスに問うた。何故血を吸わないのかと。 セラスは、その問いに答えることができなかった。答えとして成立するほどの明確な理由を持ち得ていなかったのだ。 今一度考えてみよう――何故、セラス・ヴィクトリアは吸血を拒む。 アーカードのような完璧な吸血鬼になりたくなかったから? 血を吸うことで他の誰かを吸血鬼にさせたくなかったから? 違う。どれもこれも違う。 答えは、もっと簡単で単純だった。 ――恐ろしかったのだ。 吸血鬼になったという半信半疑な自覚の中で、セラスの本能は気づいていたのだ。 血を吸えば、何かが変わってしまうことに。 その何かの正体は分からない。分からないからこそ、恐ろしい。 自分が自分でなくなる、セラスがセラスでなくなるような、そんな得体の知れぬ不安が葛藤を呼び、今の今までセラスは新米であり続けてきた。 プライドじみた、ちっぽけな我侭だった。ちっぽけだったがために、殻を破ることも容易かったのかもしれない。 セラスがみくるの血を吸ったのは、自分が助かるためでも、吸血鬼としての欲求に負けたからでもない。 単純に、彼女を助けたかったのだ。 今にも死に絶えようとしていた目の前の少女を、救う手があった。だからセラスは、それを行使した。 それがたとえ、みくるの今後に取り返しのつかなくなるような影響を与えようとも。 死ぬよりはマシだった――何よりも、今のセラスがそう思っていたから。 だから、彼女の血を吸うことを受け入れたのに。 なのに、彼女は吸血鬼にはならなかった。 「おかしいよ……こんなの……」 セラスは、すっかり冷たくなったみくるの腹部に手を触れる。 黄金の剣による爪痕は、まだ残っていた。パックリ割れた傷跡に手を差し込むと、中の肉が掴めそうなくらい大きく。 血はすっかり外に出し切っていた。だからこんな血色の悪い肌をしているのか。 元警察官の目から判別しても、これは誤魔化しようがない。 朝比奈みくるは、確かに死亡していた。 人間のままで。 「…………」 愕然として、何も言えなくなる。 みくるの負った傷は、吸血鬼であれば即座に再生できるレベルだった。 首筋を見やる。そこには、セラスの歯型がくっきりと残っている。 間違いなく、血を吸った。みくるも、間違いなく吸血鬼に血を吸われた。 やはりおかしい。納得がいかない。何故、みくるの傷は塞がらなかった。何故、みくるは吸血鬼にならなかった。 『吸血鬼に血を吸われた人間は、それらが処女・童貞であれば「繁殖」し、それ以外は喰屍鬼(グール)になってしまう』 インテグラ他数々の吸血鬼関係者の皆様から教わった知識だ。まさか嘘を教えられたとは思えない。 何故――セラス自身がまだ半人前だったから?――そんな情報は教えられていない。 理由なんて、考えたところで分からない。分かったとしても、たぶんセラスはそれを否定してしまうだろう。 吸血鬼にならなかったから、みくるは死んだ。――この事実からは、逃れることができない。 ならば、あの吸血はなんだったのだ。あれだけ拒み続けたのに、たった一人の少女が救えると思って、決心したのに。 吸血を経験しても、セラスは依然、半人前な『婦警』のままだった。 吸血など、アーカードが意味深に勧めるほどたいそうなものではなかった。 変化など何もない。あるのはただ、後悔と悔しさのみだ。 こんなことになるなら、血なんて吸うんじゃなかった。そんなことさえ思った。 ――実際のところ、みくるが吸血鬼化しなかった理由はやはり単純。 ――既に死んでいたのだ。セラスがその首に牙を突きつけた時には、もう。 よくよく考えれば、みくるとの最後の会話さえ幻聴だったのではないかと思えてくる。 自分に都合のいい幻聴を仕立て上げ、本当はただ吸血鬼の本能に従っていただけなのではないかと。 自分の身をこんなにも呪ったことはなかった。 お日様の下を歩けなくなったことも、ベッドが棺桶になったことも、そんなに悪いことではなかった。 でも、今回ばかりは。 吸血鬼である自分に、嫌気が差す。 いまさら、嘆いても仕方がないことなのに。 「あ……」 項垂れて、セラスはそれに気づいた。 正真正銘死亡してしまったみくるの指先に……血で書かれたメッセージが残されていたのである。 「……S…………O…………S…………ハハ……助け呼ぶのが遅いよ、みくるちゃん……」 みくるが真に何を伝えたかったのか、セラスがそれを知る術はない。 ◇ ◇ ◇ ~ミ・ミ・ミラクル☆ ミクルンルン☆ ミ・ミ・ミラクル☆ ミクルンルン☆~ 「な、なんですか……ここどこですか……? なんで映画作った時のテーマソングが流れてるんですか……?」 目覚めると、私はどことも分からぬ異次元空間の狭間にいました。 なんか……どこかで見たようなキャラクターが宙をうようよしているのは、気のせいなのかな……? 「落ち着きなさいミクル……落ち着いてワタシの話を聞くのです……」 そこには、眼鏡をかけた天使……の格好のオジサン(小太り)が浮いていて、私に話しかけてきます。 ~素直に「好き」と言えないキミも 勇気を出して(Hey Attack!) 恋のまじないミクルビーム かけてあげるわ~ 「あの……あなたは誰デスカ? どうして私こんなところにいるんですか?」 「ワタシはあなたの持っている銃、カラシニコフの精。……ちなみにハルコンネンの精やウィンダムや平○耕太とは何の関係もないのであしからず」 「は、はぁ……」 ~未来から やってきたおしゃまなキューピッド いつもみんなの 夢を運ぶの~ 「って、んなことよりミクルちゃん、あんたヤバイって。もう今回セラスなんて目じゃないくらいの巻き込まれ方しちゃったんだから」 「は、はいぃぃ? な、なんのことですかそれ……」 小太りのオジサンはハァハァ言いながら私に言い寄り……ひぃ! 何か、何か警告を発しようとしていることは分かるんですけど……ち、近い! 顔が近いですぅ~! ~夜はひとり 星たちに願いをかける 明日もあの人に 会えますように~ 「と、むさ苦しい演出はここまでにしてトウ! SOS団団長にバトンタッチ!」 「ふ、ふぇぇ!?」 急遽キャスト変更が起こり、オジサンの姿が何故か涼宮さんに! も、もう何がなんだか分かりませぇーん! ~カモンレッツダンス♪ カモンレッツダンスベイビー 涙を拭いて 走り出したら~ 「いつまで寝てるのよみくるちゃん! あなたは今後、魅惑の吸血鬼メイドとして活躍するという崇高な使命があるのよ!」 「わ、わたし吸血鬼なんてできないですぅ~」 ~カモンレッツダンス♪ カモンレッツダンスベイビー 宙の彼方へぇ~ スペシャルジぇネレぃーショ~ン~ 「つべこべ言うな! もう撮影スケジュールは組み立てちゃったんだから、ビシバシいくわよ!」 「は、はいぃ~!?」 ~(セリフ)いつになったら、大人になれるのかなぁ?~ ◇ ◇ ◇ こうして、朝比奈みくるは永遠に覚めることのない夢の中で吸血鬼デビューを果たした。 その変貌っぷりに団長様はいたくご満悦なようで、ただそれだけが喜ばしい。 ――バトーさんへ。やっぱり私、銃はうまく扱えませんでした。 ――セラスさんへ。叶うなら、あなたと一緒にお茶を飲みたかったです。 ――鶴屋さんへ。ごめんなさい、大事なお友達を変なことに巻き込んじゃって。 ――古泉くんへ。これからは、お茶は自分で淹れてくださいね。 ――長門さんへ。お菓子の本、貸してくれてありがとうございました。あれ、とっても参考になったんですよ? ――キョンくんへ。涼宮さんのこと、よろしくお願いします。ここだけのお話、時間平面状ではお二人は……あ、これは禁則事項です。 ――涼宮さんへ。とっても……とってもとってもとってもとってもとぉ~っても楽しかったです! 本当に、本当に楽しかったです! 去り際に伝えたかったメッセージは、彼女らしいどこか的外れで平和ボケしたものばかりだった。 それでも、最後にこれだけの機会を与えられたことが素直に嬉しい。 ――SOS団のみんなや、鶴屋さんや、バトーさんやセラスさんと一緒にいられて。 ――朝比奈みくるは、最後の最後までしあわせでした。 【D-5/ホテル周辺/1日目/昼】 【キャスカ@ベルセルク】 [状態]:中度の疲労 [装備]:エクスカリバー@Fate/stay night [道具]:支給品一式(一食分消費)、カルラの剣@うたわれるもの(持ち運べないので鞄に収納) [思考・状況] 1:エクスカリバーを一刻も早く使いこなす。 2:飛び道具を手に入れる。それまではリスクの高い攻撃行動は控える。 3:他の参加者(グリフィス以外)を殺して最後に自害する。 4:セラス・ヴィクトリア、獅堂光と再戦を果たし、倒す。 【獅堂光@魔法騎士レイアース】 [状態]:全身打撲(歩くことは可能)中度の疲労 ※雨で濡れています [装備]:龍咲海の剣@魔法騎士レイアース [道具]:支給品一式×2、ドラムセット(SONOR S-4522S TLA、クラッシュシンバル一つを解体)、クラッシュシンバルスタンドを解体したもの :デンコーセッカ@ドラえもん(残り1本)、エスクード(風)@魔法騎士レイアース、 鳳凰寺風の剣@魔法騎士レイアース [思考・状況] 第一行動方針:風と合流し、早急にゲインを治療。 第二行動方針:風と合流できなくても、何かしらの治療手段を手に入れる。 基本行動方針:ギガゾンビ打倒。 【D-5/ホテル3階の一室/1日目/昼】 【ゲイン・ビジョウ@OVERMANキングゲイナー】 [状態]:腹部に重度の裂傷、左腕左脚に軽度の裂傷、瀕死の重体 [装備]:パチンコ(弾として小石を数個所持)、トンカチ [道具]:支給品一式×2、工具箱 (糸ノコ、スパナ、ドライバーなど) [思考・状況] 第一行動方針:絶対安静。 第二行動方針:市街地で信頼できる仲間を捜す。 第三行動方針:ゲイナーとの合流。 基本行動方針:ここからのエクソダス(脱出) 【セラス・ヴィクトリア@HELLSING】 [状態]:中度の疲労、腹部に裂傷(傷は塞がりましたが、痛みはまだ残っています)、日中は不調、みくるの死にショック [装備]:ナイフ×10本、フォーク×10本、中華包丁(全て回収済み) [道具]:支給品一式 (バヨネットを包むのにメモ半分消費)、バヨネット@HELLSING バトーのデイバッグ:支給品一式(一食分消費)、AK-47用マガジン(30発×3)、チョコビ13箱@クレヨンしんちゃん、煙草一箱(毒) 爆弾材料各種(洗剤等?詳細不明)、電池各種、下着(男性用女性用とも2セット)他衣類、オモチャのオペラグラス 茶葉とコーヒー豆各種(全て紙袋に入れている)(茶葉を一袋消費)、AK-47カラシニコフ(29/30) 、石ころ帽子@ドラえもん ロベルタのデイバッグ:支給品一式(×7) マッチ一箱、ロウソク2本、糸無し糸電話1ペア@ドラえもん、テキオー灯@ドラえもん 9mmパラベラム弾(40)、ワルサーP38の弾(24発)、極細の鋼線@HELLSING、医療キット(×1)、病院の食材 [思考・状況] 1:トグサが戻るまでホテルを死守。 2:キャスカ及び、新たな襲撃者が来ればそれらを排除。 3:光が戻るまでゲインの看護。 4:電話番。 5:アーカード(及び生きていたらウォルター)と合流。 6:ドラえもんと接触し、ギガゾンビの情報を得る。 7:もう二度と血なんて吸うもんか。 [備考]:※ドラえもんを『青いジャック・オー・フロスト』と認識しています。 ※セラスの吸血について。 大幅な再生能力の向上(血を吸った瞬間のみ)、若干の戦闘能力向上のみ。 原作のような大幅なパワーアップは制限しました。また、主であるアーカードの血を飲んだ場合はこの限りではありません。 【朝比奈みくる@涼宮ハルヒの憂鬱 死亡】 [残り55人] ※ホテル脇の駐車場に、ロベルタとバトーの死体、空気砲(×2)@ドラえもん/グロック26(4/10)(共に使用不可能)が放置されています。 ※ホテルロビーにあった電話を、三階のセラスたちがいる部屋に移しました。 時系列順で読む Back 恋のミクル伝説(前編) Next 二人の少女 恐怖のノイズ/二人旅 投下順で読む Back 恋のミクル伝説(前編) Next 死闘の果てに 139 恋のミクル伝説(前編) キャスカ 149 約束された勝利/その結果 139 恋のミクル伝説(前編) 獅堂光 150 暴走、そして再会なの! 139 恋のミクル伝説(前編) ゲイン・ビジョウ 186 THE TOWER~ 塔 139 恋のミクル伝説(前編) 朝比奈みくる 139 恋のミクル伝説(前編) セラス・ヴィクトリア 186 THE TOWER~ 塔
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ここでいう「中国ミステリ」とは、「中国の作家が書いたオリジナルミステリ」のことであって、「中国を舞台にしたミステリ」のことではありません。 1.中国ミステリ概観 中国ミステリ史 『中国ミステリ史 第一章』(19世紀末~1910年代) 『中国ミステリ史 第二章』(1910年代~1940年代) 『中国ミステリ史 第三章』(1940年代末~1970年代) 『中国ミステリ史 第四章』(1970年代末~1990年代) 『中国ミステリ史 第五章』(1990年代末~21世紀初頭) 『中国ミステリ史 第六章』(現代) 中国ミステリを知るための日本語文献 中国ミステリについて知るための資料リスト - 文献リスト+解説。最近は更新していません。 中国ミステリ史 参考文献 - 中国推理小説120年の歴史 2.実際に中国ミステリを読んでみたい方へ 邦訳 中国ミステリ 読書案内 東方のホームズが活躍する中国の短編探偵小説、張慶霖「無名飛盗」 原書 中国のミステリ作家・御手洗熊猫の長編推理小説『島田流殺人事件』 中国で刊行されているミステリ雑誌の、各号の内容紹介ページへのリンク中国のミステリ雑誌『歳月・推理』 公式サイト各号へのリンク集 中国のミステリ雑誌『推理世界』 公式サイト各号へのリンク集 3.日本ミステリ in 中国 2009年に中国で刊行された日本の推理小説 (2008年・2009年の中国のミステリ刊行状況 含む) 4.その他 この推理小説を邦訳してほしい! (中国ミステリ編) 台湾ミステリ紹介 目次へ 韓国ミステリ紹介 目次へ
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平成二十年二月一日 初版発行 著者:林トモアキ 口絵・本文イラスト/ともぞ 口絵・本文デザイン/タケウチユタカ+foco 地図制作/廣重雅也(クレスピ) 200710000052.jpg ミスマルカ王国の王子マヒロは、勉強も剣の訓練もせず、夜遊びばかりのぐーたら王子。いつも近衛騎士のパリエルに叱られてばかりいた。 そのミスマルカに大陸制覇を狙う魔神帝国グランマーセナルの精鋭軍団が迫る。軍団を率いるのは帝国随一の戦姫ルナス。 家臣たちが徹底抗戦を叫ぶなか、国を託されたマヒロは「話し合いで解決しない?」と腑抜けたことを言い始め・・・・・・ 絶体絶命ミスマルカの運命は!?王道“系”ファンタジー堂々の開幕! 目次 登場キャラ マヒロ パリエル
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順位 選択肢 得票数 得票率 投票 1 狸のしっぽ 12 (34%) 2 猫のしっぽ 9 (26%) 3 スミスのしっぽ 2 (6%) 4 兎のしっぽ 2 (6%) 5 牛!!!!!!! 2 (6%) 6 狩られた狐のしっぽ 2 (6%) 7 獅子のしっぽ 2 (6%) 8 お 1 (3%) 9 ぱんだのしっぽ 1 (3%) 10 狸のみみ 1 (3%) 11 龍のしっぽ 1 (3%) その他 投票総数 35
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対戦 参加者全員がVer.1.3でないと、Ver.1.3の更新データが正しく反映されない。 トレード トレード時に選手に装備された装備は手元に残る。 なお、以下の選手はトレードなり果し状でないと埋めることができない シークレット通信 タイトルメニューの「エクストラ」「シークレット」からシークレット連動が行える。 シークレット連動は別バージョンでのみ行える。 開放されるレベルは、シークレット通信を行ったバージョン二つの、レベルの低い方に合わせられる。(ネップウがレベル3、ライメイがレベル1ならどちらもレベル1までしか開放されない) ネップウとライメイでファイル名が全く同じならば、そのバージョンごとの連動レベルまで開放される。(ネップウがレベル3、ライメイがレベル1ならネップウはレベル3、ライメイはレベル1まで開放) レベル1 2章、雷門中メンバー(剣城以外)加入後から。 現代 雷門中第一校舎一階の購買部に「マッハウィンド」「フォルテシモ」「デスソード」の秘伝書が入荷。 レベル2 ストーリークリア後。 戦国時代 那古屋城に「極秘の対戦ルート」が出現。 レベル3 バージョン限定チーム(ツキガミの一族orヴァンプティム)撃破後。 ツキガミ屋敷orドラキュラ城がフットボールフロンティアスタジアムに変化。 すれ違い通信(果たし状) すれ違い設定 タイトルメニューの「つうしん」「はたしじょう」「じぶんのはたしじょう」からすれ違い通信の設定ができる。 すれ違い設定ができるのは3DS1台につき、「イナズマイレブンGO2 クロノストーン」1つ。1つの3DSにネップウとライメイ両方のすれ違い設定をすることはできない。 チーム設定 果たし状のチームは初期設定ではストーリーチームになっているが、「はたしじょうチーム」で対戦チームからも選ぶことができる。 対戦チームに手を加えたい場合、「つうしん」メニューの「さくせん」から編成や戦術を決めることができる。 果たし状対戦 すれ違い通信を行うと、「だれかのはたしじょう」から受け取った果たし状のチームと試合をすることができる。バージョンはN=ネップウ R=ライメイ。 選択出来るフィールドとBGMは以下。 フィールド BGM 雷門スタジアム オレたちは負けない! 雷門中 第二グラウンド 革命を起こせ! 沖縄の小学校グラウンド テンマーズの攻撃 浜辺のグラウンド テンマーズの攻撃 過去の雷門グラウンド サッカーバトル FBフロンティアスタジアム バーニングフェーズスペシャル ホーリーロードスタジアム ゴールへ! 森林スタジアム 戦術会議(イベントBGMタブ) ゴッドエデンスタジアム 戦術会議(イベントBGMタブ) サッカー体験ルーム 正義と勇気の真価 トンガットルグラウンド テンマーズの攻撃 あぜみち広場グラウンド 合戦!闘志天生 花吹雪広場スタジアム 戦いの時代 オルレアン橋フィールド 謎の巨大化身 孔明要塞 兵馬俑の間 プロトコル・オメガ2.0 孔明の園フィールド 鼓舞の光 二条城ガーデン 鼓舞の光 ロックスクエアスタジアム 正義と勇気の真価 アーサー王の城 天馬の化身 嘆きの洞窟フィールド 謎の巨大化身 ラグナロクスタジアム プロトコル・オメガ2.0 時空のラグナロクスタジアム 進化のための闘い ロストワールドスタジアム 進化のための闘い ツキガミ屋敷スタジアム 大敵の弾圧 ドラキュラ城スタジアム 大敵の弾圧 果たし状報酬 すれ違い果たし状でのドロップアイテムは「相手のバージョン」と「チームレベル」によって決まる。また、化身コインは(他のアイテムが3種類ドロップしていなければ)必ず手に入る。 特別なアイテムがドロップするのは初勝利の時のみ。一度勝利すると「WIN」マークがつき、以降「おにぎり」しかドロップしなくなる。改めてすれ違い果たし状を受け取ると、この「WIN」マークは消える。 95~99で手に入る「ツキガミウェア」「ヴァンプウェア」は、自身のバージョンで手に入る場合、ここで手に入れてしまうと対戦ルートの「?」が埋まらないので注意。 すれ違い果たし状で手に入るアイテムは以下の通り。 ネップウ Lv ドロップアイテム 1~20 アグレッシブビート バンジースラスト エナジーシューズ エナジーグローブ 化身コイン 21~50 一夜城 伝来宝刀 ワイルドミサンガ イナズマペンダント 化身コイン 51~70 サンシャインストーム アスタリスクロック きぼうのミサンガ きぼうのペンダント 化身コイン 71~94 シャイニングホール 刹那ブースト てんしのミサンガ はかいしんペンダント 化身コイン 95~99 ビーストロード ツキガミウェア ツキガミのシューズ ツキガミのグローブ 化身コイン ライメイ Lv ドロップアイテム 1~20 スピニングアッパー スクリュードライバー えいこうのシューズ えいこうのグローブ 化身コイン 21~50 もちもち黄粉餅 イナズマブレイク しあわせのミサンガ むげんのペンダント 化身コイン 51~70 ドラゴンブラスター リジェクション シュウのミサンガ やくそくのペンダント 化身コイン 71~94 ディスティニークラウド クロシオライド あくまのミサンガ しゅごしんペンダント 化身コイン 95~99 ヴァンパイアロード ヴァンプウェア ヴァンプシューズ ヴァンプグローブ 化身コイン
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鳥取 鳥取市 「中核市」 ※2018年4月1日から中核市移行鳥取駅 鳥取砂丘 イオンモール鳥取北 イオン鳥取店 (鳥取ショッピングシティ) トリニティーモール ヤマダ電機テックランド鳥取店 米子市 (10万人以上都市)米子駅 イオン米子駅前店 ヤマダ電機テックランドNew米子店 倉吉市倉吉駅 倉吉白壁土蔵群 パープルタウン JAM 倉吉店 境港市境港駅 PLANT-5境港店 水木しげるロード・水木しげる記念館 東伯郡湯梨浜町燕趙園 西伯郡日吉津村イオンモール日吉津 鳥取 パネル当地…ゼルダの伝説、マリオカート7 隣接…星のカービィ、マリオカート7(島根) ピクミン、マリオカート7(広島) NewスーパーマリオブラザーズWii、マリオカート7(岡山) メトロイド アザーエム、マリオカート7(兵庫) ※概要 人口が多い順(市→町→村)に並んでいます 最新データ 2014年10月1日より (中核市は別です 中核市→鳥取市に並んでいます ○○郡○○町もしくは村は、郡に分けて、人口が多い順に並んでいます) ※人口 鳥取県総人口(2010年国勢調査)588,667人 鳥取砂丘と仁風閣がある県庁所在地でもあり、中核市の「鳥取市」 ゲゲゲの鬼太郎の生みの親水木しげるさんの故郷でも知られる「境港市」 だが、日本一人口が少ない県であり、すれちがいマップの中では一番難しいと思われる「鳥取県」 最後に残ったら大変だろう・・・すれ違った人はラッキーだろう・・・ 現在、鳥取県中部「倉吉市を中心としたエリア」では地震が活発しております。 現在も余震が続いているため、引き続き警戒するよう身の安全を確保してください。 鳥取市 「中核市」 ※2018年4月1日から中核市移行 鳥取駅 最寄の交通機関JR西日本(山陰本線・因美線)・若狭鉄道 若桜線の一部・智頭急行 智頭線の一部 JR西の山陰特急の終着駅・智頭急行の陰陽特急、京阪神直通特急の途中・終着駅。 鳥取砂丘 最寄駅日本交通・日ノ丸バス「鳥取砂丘(砂丘会館)」行きに乗り、終点で下車。所要時間22分で、運賃は370円。30~70分間隔で運行。 日本交通(岩美・岩井線)「長谷橋」行きまたは「蕪島」行きに乗り、「砂丘東口」下車。所要20分。1時間に1便以上あるが、土休日とお盆・正月は減便される。 湯めぐりエクスプレス「湯村温泉」行きに乗り、「砂丘センター」下車。所要時間は最短24分だが、ほとんどの便は鳥取空港を経由するため45分を要する。1日哥便のみで、砂丘を経由しない便もある。 土曜・休日(元旦除く)及び夏休み期間はループ麒麟獅子バスも利用できる。運賃は300円。40 - 50分間隔で運行。 鳥取県を代表する観光名所 観光シーズンになれば遠方からの県外とのすれ違いからも期待出来る。 イオンモール鳥取北 最寄駅JR山陰本線・因美線 鳥取駅 バス20分(土・日・祝のみ) 平日でも哥人、休日・祝日なら10人以上すれ違える。県内や兵庫県の人が多い。 1階のゲーム売り場にWi-Fiステーション、マクドナルドにマックでDSがある。 2階にはゲームセンター、フードコートがあるので、回ってみるのも良い。 イオン鳥取店 (鳥取ショッピングシティ) 最寄駅JR山陰本線・因美線 「鳥取駅」 (徒歩5分) トリニティーモール 最寄駅JR山陰本線 「湖山駅」 (徒歩26分) ニンテンドー3DSステーション設置店 「トイザらス鳥取店」 イオンモール鳥取北にも近いので行き来すれば良いかも? ヤマダ電機テックランド鳥取店 最寄駅JR山陰本線・因美線 「鳥取駅」 (徒歩20分) ニンテンドー3DSステーション設置店 米子市 (10万人以上都市) 米子駅 最寄の交通機関JR西日本(山陰本線・伯備線・境線) JR米子支社が管轄する主要駅、山陰特急・陰陽特急・東京発寝台の途中・終着駅。 県内・島根県・岡山県相手との通信が期待できる。 イオン米子駅前店 最寄駅JR山陰本線・伯備線・境線 「米子駅」 (徒歩3分) ヤマダ電機テックランドNew米子店 最寄駅JR境線 「富士見町駅」 (徒歩5分) ニンテンドー3DSステーション設置店 倉吉市 倉吉駅 最寄駅JR山陰本線 「倉吉駅」 倉吉白壁土蔵群 アクセスJR倉吉駅より路線バス「市内線西倉吉方面行」約12分 赤瓦・白壁土蔵下車 徒歩約5分 パープルタウン 最寄駅JR山陰本線 「倉吉駅」 (徒歩10分) 倉吉市のショッピングセンター 2階にゲーセン・3階には映画館がある JAM 倉吉店 最寄駅JR山陰本線 「倉吉駅」 (徒歩15分) ニンテンドー3DSステーション設置店 境港市 境港駅 最寄駅JR境線 「境港駅」 境港市の代表駅 ゲゲゲの鬼太郎で知られ、鳥取の代表観光地としてなっている。 あまり人は多くないが県外の観光客とすれ違うことがある。 PLANT-5境港店 最寄駅JR境線 「高松町駅」 (徒歩18分) 水木しげるロード・水木しげる記念館 最寄駅JR境線 「境港駅」 (徒歩すぐ) 2010年の連続テレビ小説ゲゲゲの女房で話題となったところ 平日や悪天候の日は全く来ない。 なので休日が良い。県外からのすれちがいがあるかも? 東伯郡湯梨浜町 燕趙園 最寄駅JR山陰本線 「松崎駅」 (徒歩10分ほど) 西伯郡日吉津村 イオンモール日吉津 アクセスマップ 西館1Fのゲームセンター『アミパラ』にて、休日の午後は5~10人前後のすれ違いが可能。 東館2Fのフードコート内をぐるりと周れば1~5人前後すれ違える。 同フードコート付近のキッズゲームコーナー付近でも哥人とのすれ違いが出来る可能性あり。
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2年2ヶ月目 724,732から抜粋。 724 :名無し募集中。。。:2009/07/14(火) 22 21 24.88 O 久住の誕生日前にして 久住と光井が喧嘩をした 両方とも意地を張り合い仲直りする気配が見えない せっかくの誕生日 みんなでお祝いしたいのに・・・ 仲直りの策も出尽した時 寝ていたアイツが目を覚ます 次回、モーニング娘。とひとつ屋根の下 『すれ違う心』 (俺-∀-)<次回もサービス♪サービス♪ 732 :名無し募集中。。。:2009/07/14(火) 23 45 41.48 O 「ほんまにどうしよ…皆に迷惑掛かるわ。折角のパーティーやのに…」 皆がリビングでパーティーの準備をしている中、愛佳は一人階段で座り込んでいた。久住さんの部屋に行こうとしたけれど、足が動かない。すくんでしまう。 頭を抱え思考錯誤を繰り返していると、不意に後ろから頭を撫でられた。驚いて顔を上げてみるとそこには亀井さんの姿。私の頭を撫でながら横に座る。 「小春には謝った?」 「いいえ…どうやって謝ればいいか分からないんです…また久住さんを傷付けてしまうんやないかって…」 「ミッツィらしいね。…うん、大丈夫、『ごめんなさい』だけで良いんだよ?言い訳とかそういうの、いらないと思う」 「…それで久住さんは許してくれるやろか…」 「さゆやれいなと喧嘩したとき、絵里が悪いって分かったらすぐに『ごめんなさい』って言いに行ってたなあ…」 「許してくれたんですか?」 「うへへ、心って通じあってるんだよね。一言で誰がどんだけ悩んだとか、苦しんだとか分かっちゃった」 亀井さんはそう言うとゆっくり立ち上がり、何も言わずにリビングへと下りて行った。リビングからは皆の騒がしい声がよく聞こえる。 『ごめんなさい』だけで、愛佳の心を久住さんが分かってくれるんやろうか。言いたいことを言えずに、言わなくていいことを言ってしまう愛佳の心を…。 でも、言わなあかん。愛佳は意を決して立ち上がり久住さんの部屋へ向かう。 「……開いてるよ」 扉をノックすると数秒を置いて不機嫌そうな声が返ってくる。怒っているのがよく分かる。ゆっくりと扉を開けて中へ入ると、此方へ背中を向けて座る久住さんの姿。 「あの……、ご、ごめんなさい…ごめん、なさい」 勇気を振り絞って伝えた気持ち。久住さんの反応は無く、部屋には重い空気と沈黙が流れる。 やっぱあかんやん。そう思ったとき、久住さんは突然立ち上がり愛佳の方へ向かってきた。何をされるんやろうと考えた数秒、気付いた時には抱き締められていた。耳元からは啜り泣く声。 「うぅっ、ごめんね、ごめんねミッツィ。ごめんね、…来てくれてありがとう」 その一言で、愛佳は久住さんの心の内がほんの少し分かった気がした。 明日は、久住さんにとって最高の誕生日になればいいな。愛佳はそう心から願った── 名前