約 4,488,785 件
https://w.atwiki.jp/gs3_selif/pages/251.html
相手の誕生日評価 自分の誕生日通常 遅れてプレゼント 元日が誕生日 相手の誕生日 友好以下 ○○(花椿さん、いるかな。……あ、いた!) ○○「花椿さん!」 花椿「バンビ!もう、どうしたの。急いじゃって。」 ○○「ふふっ。誕生日おめでとう!これ、プレゼント。」 花椿「あーもう、そんな仕草で渡されるとさー。キュンときちゃう♡」 ○○「ね、開けてみて?」 親友以上 ○○(花椿さん、いるかな。……あ、いた!) ○○「花椿さん!」 花椿「愛しのバンビ~。待ってたよ!」 ○○「え? ……あ、もしかして期待されてる、とか?」 花椿「もっちろん! バンビに言われないと、実感わかないな~?」 ○○「ふふっ、もう。誕生日おめでとう! プレゼントもあるよ。」 花椿「ありがとう! ね、ね、開けていい?」 ○○「もちろん!」 評価 ◎のプレゼント 花椿「もう、完璧! バンビのセンスって、アタシ大好き!」 ○○(やったー、バッチリ喜んでもらえたみたい) △のプレゼント 花椿「わぁ、ありがと!大事に使うね!」 ○○「(わりと喜んでもらえたみたい)」 ×のプレゼント 花椿「……ありがと。アタシ……試されてる?」 ○○「(うーん、あまり喜んでもらえなかったみたい)」 自分の誕生日 通常 自宅 〇〇「はーい。」 花椿「バンビ〜!会いたかった!」 〇〇「花椿さん。どうしたの?」 花椿「決まってるでしょ!今日はバンビの誕生日。おめでと♡」 〇〇「わぁ!覚えててくれてたんだ。」 花椿「もちろん!これ、受け取って。」 〇〇「え……プレゼントも?ありがとう!」 花椿「今日渡したかったんだ。中身すぐ開けてみて!じゃあね、チャオ!」 校内 花椿「バンビ! もう、探しちゃった!」 ○○「あ、花椿さん。どうしたの?」 花椿「どうしたのじゃないの。誕生日でしょ! おめでと♡」 ○○「わぁ! 覚えててくれてたんだ。」 花椿「とーぜん! あとは、これも。」 ○○「プレゼントも? ありがとう!」 花椿「気に入ってくれると思うよ。じゃあね、チャオ!」 お出かけ後にプレゼント 花椿「あ、そうだバンビ!」 〇〇「えっ、なに?」 花椿「じゃーん、プレゼント!誕生日おめでと♡」 〇〇「覚えててくれたんだ。ありがとう!」 花椿「気に入ってくれると思うよ。じゃあね、チャオ!」 遅れてプレゼント ※イベントと誕生日が重なったりした場合 自宅 ○○「はーい。 あ、花椿さん。どうしたの?」 花椿「バンビ~! 遅れてごめん、忘れてたわけじゃないの!」 ○○「?」 花椿「誕生日、おめでとう! あとプレゼント、受け取って。」 ○○「わぁ、覚えててくれてたんだ。ありがとう!」 花椿「喜んでくれたら、うれしい。じゃあね、チャオ!」 校内 花椿「バンビ〜!」 ○○「花椿さん。どうしたの?」 花椿「ごめん! 遅くなっちゃった。誕生日、おめでとう!」 ○○「覚えててくれたんだ!」 花椿「もちろん! プレゼントもあるんだから。」 ○○「わぁ、ありがとう!」 花椿「開けてみて。じゃあまたね、バンビ!」 元日が誕生日 〇〇「はーい。」 〇〇「あ、花椿さん!」 花椿「バンビ!遅くにごめん!」 〇〇「いいけど、どうしたの?」 花椿「どうしたもこうしたも……コレを言わないと、アタシの新年は始まらないの!」 〇〇「?」 花椿「誕生日、おめでと♡あとは、プレゼントもね。」 〇〇「わぁ、ありがとう!覚えててくれてたんだ。」 花椿「もちろん、忘れるわけないもん。じゃあね、チャオ!」
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2659.html
『人が見たら飼うとは言わないだろうな』 9KB 愛で 考証 飼いゆ 現代 なんでゆっくりは、ゆっくりに合わせた飼い方ではなく、人間に合わせた飼い方をされるんだろうか。ゆ虐に都合がいいからなのかな。 D.Oさんの「anko0467 飼いゆっくりれいむ」にある、庭で自活するシーンに大きく影響を受けた作品です。 色々と試しながら書いています。 今回はゆっくりが死にません。書き終わって気づいたけどゆっくりがロクにでてない。 ───適切な飼い方の話─── 庭付きの一軒家の中、リビングを男が横切る。 手には珈琲がなみなみと入ったポットが握られていた。 リビングの中央、机の上にあるカップに珈琲を注ぎながら口を開く。 「それでAは友達つれて俺のところに来たと」 「そ。だって、Jはゆっくりに詳しいでしょ?飼い方教えてよ」 Jと呼ばれた男の前には若い女性が二人。 ソファに座った二人のうち、話しかけてきたのはJの同僚であるAだ。 Jは珈琲を注ぎ終え、彼女たちと向かい合うようにソファに腰掛けた。 「確かに俺は詳しいっちゃ詳しいが方向性が違うぞ」 「でも、飼い方も詳しいでしょ?今も飼ってるんだし」 「そりゃそうだが。まあ、頼まれたからにはやろう」 JはAを見たあと、彼女の友人に目を向ける。 「でははじめに。ゆっくりを飼ってはいけない人の条件が二つあるんです」 「なんでしょうか」 「“癒されるから飼う”という理由と“話し相手が欲しい”という理由で飼うことです」 「何故ですか?」 「期待を裏切られる事が非常に多いからです。実際に飼えばわかりますが、ゆっくりは我侭で手がかかります。他のペットとは違って話せるので、暴言をはかれて癒されるどころかストレスを貯めることもあります。また、話し相手には役不足です。賢さにしろ常識にしろ人間とは違いますからね。もし話し相手が欲しいなら、電話で話せる友達を作るなり、人と会う機会を頻繁に作るなりする方をおすすめしますよ。この点については大丈夫ですか?」 「大丈夫です。私、ゆっくりののんびりとしたところが好きで飼いたいんです」 「なるほど。なら一番いい方法があるんですが、一人暮らしでは難しいかもしれません。この飼い方にはスペースをとるので」 「部屋で放し飼いにするんじゃないの?」 「いや、違う」 Aの疑問に対し、Jは首を振る。 合点がいかないAが疑問をぶつけた。 「一頭で、食事をやったり散歩に行ったりかまってやったりするんじゃないの?」 「ハウツー本もセミナーも大抵はそう教える。だが、多くの人の飼い方は間違ってるんだ。あれでは、ゆっくりが満足出来ない」 「しっかり世話をしてるのに?」 「もし満足してるなら、野良と子供作ったり、ゲス化なんてしないさ。不満があるから何かが引き金になって爆発する。そうでない奴も多いけど、それは飼いになる奴が人間と自分の立場を理解してるから逆らわないだけだ」 「そこまで言うんだから、そうでない飼い方は知ってるんでしょうね」 「勿論。そのための条件はいるけどな」 Jは一度話を切って、カップに口をつけた。まだ熱い珈琲が口の中に広がる。 カップを戻すと、Aの友人に顔を向けた。 「失礼ですが、貴女の家に使っていない日のあたる個室はありますか?」 「はい。部屋を片方整理すればなんとか」 「なら丁度いい。ゆっくりを飼うコツをお話します。まず、飼う時は多頭飼いが好ましいです。ゆっくりにはこれが自然なので。ゆっくりは同族とコミュニケーションを取れないと、ひどくストレスを感じるのですよ」 「でも、数が多くなると態度が大きくなると聞きました」 「なのでコツが二つ有ります。一つは、餌を直接やらないこと。もう一つは、二畳程度のスペースに区切ってその中で住まわせること。これは日の当る場所だとなおいいです。ゆっくりは成体で25センチ程度なので、二畳あればかなりの広さになります」 「どうしてですか?」 「区切られたスペースの中で生活を完結させるためです。ゆっくりがつけあがる理由は何だと思いますか?簡単ですよ。“自分たちが世話を受ける、労働しなくていい特権階級だ”と認識するからです。加えて、躾に逆らうのは“自由を奪われている”と感じるからです。しかし、この方法なら解決します」 「でもそれ、どうやって飼うの?」 分かっていたといいたげに、JがAに笑みを返す。Jの言葉は続く。 「それを説明しよう。ゆっくりを買ってくる前に、作ったスペースに水皿、巣、トイレを設置する。足元にウレタンのパネルを引くとなお良い。次に、複数のゆっくりを寝ている状態で用意する。最低でも番が作れる数が好ましい。そして、寝ている間にゆっくり用に作ったスペースに置いてやる。起きたあとは『その中はあなたたちのゆっくりプレイスだよ』と言ってやるだけでいい。後は勝手に生活してくれる」 「餌をやるときはどうするんですか?」 「ゆっくりが寝静まったあとで、生活スペースに必要な分の餌をばらまくんです。巣からある程度遠ざかった場所にまくといいですね。そうすれば、後でゆっくりが勝手に拾い集めます」 「もし足りないといったら?」 「無視するか適当に相槌をうってください。理由は後で説明するので。水の追加やトイレの世話もこの時にやってください。おもちゃを与えたい場合もこの時にお願いします。もし心配なら、専門店でラムネスプレーを買ってきて作業前に使うと確実です。ラムネはゆっくりにとって強烈な睡眠薬になります」 「躾はどうするんですか?」 「基本的には必要ありません。ただ、トイレ以外で用を足していたときは、トイレを指して『ここですればゆっくりできるんじゃないの?』と教えてあげるとそこでします」 「他にやることはないの?」 「無いよ。それだけ。後は気が向いたら会いに行って、『一緒にゆっくりしていい?』と聞いて承諾を得られたらスキンシップが取れる。但し、出来ればゆっくりの居住スペース内ですること。この飼い方で重要なのは、飼い主が何かやったという痕跡を絶対に残さないことだ」 「なんかそれ、飼うって言えるの?」 これは飼うというより、観察するという方が正しいかもしれない。多くの人は、これを飼うとは言わないだろう。 頷いてJが返す。 「人が見たら飼うとは言わないだろうな。飼い主がやるのは、ゆっくりが本来の生活をするための環境作りだ。10時頃に起きて、狩りをして食べ物を集めて、午後は家族や友達とゆっくりして、暗くなったら家に帰ってゆっくりして寝る。そしてまた明日同じように生きる。これをやらせてるためにね。さっき、餌の追加はしないといったのはこれが理由だ。自然じゃそんな親切なことはしてくれないからな」 「ゆっくりが本来している生活を再現したってことね」 「そういうこと。これは全部、飼い主のことを“自分たちに何かしてくれる人”とゆっくりに認識させないためだ。この認識が、飼い主とゆっくりの間に起きる問題の大元だ。しかし、この飼い方なら餌をとるのも子供を作るのも自己責任になる。無計画に子供を作れば食料が足りなくなるが、飼い主に文句は言えないし、たかることも出来ない。飼い主側は餌の量で個体数の調整も出来る。飼い殺し状態ではあるがゆっくりに分からないようやっているから、スキンシップを取ることは可能だ。好意的に接すれば、拒まれることはまずない。元々は純朴な奴らだからな」 「でもさ、一番の問題があると思うの。ペットショップで買うにしても、野良を拾うにしても、そんな生活してくれるゆっくり居ないんじゃない?」 ペットショップに居るゆっくりは、金バッチも処分品も人に飼われるために自分たちはいると考えている。 多くが元飼いゆっくりの成れの果てである野良も、“飼いゆっくりはゆっくりさせてもらえる”“飼いゆっくりは奴隷が持てる”といった考えを持つものが大半だ。 いきなり居住空間を与えられて、この中で自活しろと言っても拒否するだろう。 「流石にゲスは無理だが、それ以外はそうでもないぞ。最初は嫌がるかもしれないが一週間もすれば慣れる。なにせ気楽だからな。バッチ試験で叩き込まれた人間のルールは守る必要が一切ない。番はいるし、餌も自分がとってきた分を好きなように食べられる。居住スペースをどうこうしようと飼い主は何も言わない。飼いゆっくりが一番守れない約束の子作り禁止だってされてないから、好きに子供を作っていい。ただ、やっぱり銅や処分品、冷凍販売されてる飼育用ゆっくりのほうがいいかもしれないな。難しく考えたりしないから」 「そんなものなの?」 「10組ほどこの方法で飼育してみたけど、問題はなかったよ。むしろのびのびしてた。この方法は悪くないけど」 「けど?」 Jがやおら立ち上がる。 そのまま窓際まで歩いてゆき、足元まである窓に手をかける。 「環境を再現するとして、やっぱり一番いいのはこれだな」 Jが笑みを浮かべながら窓を開ける。 そこは庭だった。都会にある家としては少し広い。端の方にはゆっくり用の家が三つと、埋められた金ダライと、用をたす為の穴。 庭の中央では、ゆっくりたちが思い思いにゆっくりしていた。 まりさが遊びたがる赤ゆっくり達の相手を、ありすはゆうかと一緒に花壇の世話をしている。 れいむはぱちゅりーと、まりさについていない子供たちの相手をしていた。 少し眺めていると、それぞれがやっていることをやめて、れいむの近くに集まっていく。 れいむを囲むように扇状に集まると、れいむが声量を押さえて調子外れな歌を始めた。 それにあわせ、ゆっくりたちが笑顔で揺れる。 「入るときに見ましたけど、すごいですね」 「私がこいつらにやったのは住む場所だけです。他には何もやっていません。この庭の中で自給自足しています。この庭に生える雑草や、ゆうかが指示して作っている植物だけでね」 「よくここまでできたね」 「俺は何もやってない、やったのはこいつらだ。こいつらは俺を頼らず、俺も極力頼らせない。そして、お互い良き隣人として付き合っている。押し付けるよりも、こういうほうがお互いうまくいくもんだよ」 ● 後日、Aの友人は処分されかけていたまりさとれいむの子持ち番を格安で買取り、Jのやり方で飼い始めた。 最初はごたごたしたものの、飼い始めて一ヶ月すると良い形に落ち着いたという。 飼う飼われるは誰かが勝手に決めたことで、飼われる側にとって本来は不自然なもの。 飼う側のルールを押し付けられ、死にはしないものの不自由を強いられる。 飼うルールがあったほうがいいのか、それとも野放図にしたほうがいいのか。 ストレスと欲の誘惑に弱いゆっくりたち。彼女らの場合は、好きにさせておいたほうがお互いによいのかもしれない。 ○ こーでぃねーとで部屋が荒れたとか、飼い主に向かって餌をよこせくそじじいと言ったりだとか、野良と子供つくってれいむのだ~りんだよゆゆ~ん!って言ったりだとか、なんで起こるんだろうと考えた結果こうなりました。サブタイトルが「適切な飼い方の話」になっていますが、この飼い方でも穴はたくさんあると思います。ただ、「管理者」から「隣人」になれば、飼い主の負担はかなり減るんじゃないかと。 説明シーンが多いのが凄い気になります。それと、地の文の存在感が薄すぎる。動きのない話だったことが原因かもしれませんね。このあたりの改善が次回以降の課題です。 投稿済み作品 anko2549 箱庭のゆっくり
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1256.html
切り替えだっちゃ。 -- (Jiyu) 2009-05-28 08 35 57 チル裏いつのまにか90いったのかー! こりゃ100いきそうだなあ -- (名無しさん) 2009-05-28 10 44 55 本スレで虐wikiの話が出てたから、久しぶりに逆チル裏見に行ってみたら、 赤ちゃんゆっくりは虐待設定って主張する子があっちにも居てワロス 踊り子ってあの子の事か・・・ そこまで赤ちゃんゆっくりが嫌いなんだな。 何がそこまで彼を赤ちゃん嫌いにしたんだろう・・・ ちょっと出てきて説明してくれないか? -- (名無しさん) 2009-05-28 12 25 25 残念ながら、生物設定に固執せざるをえない以上、あちらさんは「オリジナル」として赤ゆっくりを手放せないんだよ。事実関係は別としてな。 でだ。水面下ではどうであれ、こちらとしては彼らと同じとは見られたくないと思う人がいるのは当然。 対立はともかく、離間はせにゃならんよ。 -- (名無しさん) 2009-05-28 12 58 49 赤ゆっくりは小山田さんが最初のゆっくり虐待作品としてゆっくり加工場ssを書いたのが発祥 それまではゆっくりが子供を産む概念なんて存在しなかったから、赤ゆっくりは虐待発ってのもあながち間違いじゃない 虐待作品は九割がゆっくりが子供を産むことから派生するしね まぁ、今は赤ゆっくりの存在はもう一人歩きしてるけどね 俺も赤ゆっくりは書く作者によって好きでも苦手でもある 結局赤ゆっくりがどうかじゃなくて、赤ゆっくりを「誰」が「どう」書くかが大事 今更設定なんかに執着する奴なんてつまらん奴だよ 設定に固執するのが許されるのは愛でスレ時代までだよね〜 -- (名無しさん) 2009-05-28 13 14 37 そこまでは言わんが、設定がどうのと文句言う奴は……というのは同意。 内容を見てね!といったところか。 -- (名無しさん) 2009-05-28 13 21 45 ゆっくりが子供を生まなくても虐待はできると思うが。 って言うか、赤ゆっくりって虐待用語じゃなかったの? ここって言葉狩りや設定狩りが多すぎてゆっくりできないよ。 -- (名無しさん) 2009-05-28 14 12 46 虐待してもいくらでも換えをきかせることができるからゆっくりが子供を産んだ方が都合がいいんだろ 実装石からよくある多産生物ってことだ 虐待スレではゆっくり設定集の「ゆっくりは各東方キャラの場所につき一匹ずつ存在する」 は今も昔も殆ど使われない -- (名無しさん) 2009-05-28 14 19 19 虐待wikiと創作発表でゆっくり設定集はかなり内容的に近いんだが。 これで虐待設定だとか主張されても困る。 -- (名無しさん) 2009-05-28 14 36 55 結論は一つだけ。 「ゆっくりしていってね、で虐待嗜好を取扱うジャンルなんて、゛娑婆゛にはない」 仮に居たとしたら、ソイツは自身の立ち位置、状況判断ができない高CQ、ただの精神未熟者ですお -- (名無しさん) 2009-05-28 14 49 12 ところでみなさん、6月企画の方は進んでるかい? 自分は全然アイデアが出て来ないんだぜー こないだのとある授業がタイタニックの話だったんだけどなあ -- (名無しさん) 2009-05-28 14 55 38 結論と言う割になにがいいたいのかさっぱりわからない -- (名無しさん) 2009-05-28 14 58 51 話の構想は大部できてる、あとは間に合うか間に合わないかが問題なのです。 ゆっくりるーみあが大活躍するよ!うまく書ければ -- (名無しさん) 2009-05-28 15 02 06 企画ではおかゆまさきポジションになりたい…… -- (名無しさん) 2009-05-28 15 04 07 自分は自分でゆっくり運送社長の素性を調べたんだが 社長をさらに気に入ってしまった、主人公に何か運送させたくなってきたよ -- (名無しさん) 2009-05-28 15 57 27 スレでちょびっと話題に出てたけど ここってリンクフリーなんだっけか? -- (名無しさん) 2009-05-28 16 51 09 2009-05-28 14 49 12 そんな選民思想持たれても困るお -- (名無しさん) 2009-05-28 17 42 44 企画か・・・なんとか間に合わせたいんだけど、時間がね 朝から晩まで車検整備は地獄なり・・・ 流れは出来てるんだけど、衣玖さん(ゆっくり)が上手いこと動いてくれないorz -- (名無しさん) 2009-05-28 18 39 31 そういえば企画で船全体に影響するような大きなイベントが発生する人っている? 例えば海賊が現れるとか、大蛸が現れるとか ネタバレにならない範囲でそういうのがあるとクロスオーバーとかできそうな感じ -- (名無しさん) 2009-05-28 18 46 54 スレの方にもう一度6月企画についてお知らせしてみようか? チル裏の存在を知らないでスレの方だけみているような人や、 最近新しく現れた作者さんなんかも気軽に参加できるようにしたいし -- (名無しさん) 2009-05-28 18 49 34 東方キャラをイメージした人物が主人公含め数人でるけど本人ではない…はず -- (名無しさん) 2009-05-28 18 58 56 無理に企画を押しつけるようなのはどうかと思うが。 チル裏は見てなかったことにして企画をスルーしたい人も居ると思うよ -- (名無しさん) 2009-05-28 19 17 54 知らせた方がいいと思うな どうせ強制じゃないし、知らないでいた方が可哀想だ -- (名無しさん) 2009-05-28 19 20 55 だからそれが強制なんだって 断りにくい雰囲気作ってお誘いと言う名の命令を下すのはやめてよ。 -- (名無しさん) 2009-05-28 19 26 57 >スレでちょびっと話題に出てたけど >ここってリンクフリーなんだっけか? フリーでいいと思いますよ。 ただ、虐待系のサイトに貼られると、 どちらの住人にも迷惑がかかるのでやめてください。 その旨をトップページの最後に書き加えました。 -- (Jiyu) 2009-05-28 19 55 47 2009-05-28 19 26 57 まぁそんなカッカしなさんなって 別に「暇だから企画に乗っかるか」位の気持ちで参加しようや まさか企画に参加しなかったからって村八分になるような物でもないでしょ?多分・・・ -- (名無しさん) 2009-05-28 20 07 20 2009-05-28 20 07 20 反応しなさんな。いつもの人だ 反応すると荒れるぞ -- (名無しさん) 2009-05-28 20 11 54 2009-05-28 20 11 54 いや、面目ない・・・ 何時ものダンサーとは思わなかったんで、ついお捻りをあげちゃったよ・・・ もうちっとスルー力鍛えてくるわ -- (名無しさん) 2009-05-28 20 16 42 >企画 海賊でも大蛸ともちょっと違うけど、クリーチャーを出す予定。 ネタバレ少しすると、日本の出発する前に港で目撃されて少し騒ぎに――― という所から始めたいです ダンウィッチの怪 みたいな雰囲気で -- (名無しさん) 2009-05-28 21 16 10 言い方はともかく、企画に否定的な人がいるってのは一理あると思うけどな… だからと言ってやめろと言う権利もないけど -- (名無しさん) 2009-05-28 21 24 29 間に合えばレストランで一つネタをやってみたいとは思うけど…… 予定は未定だから変更するかもしれない -- (名無しさん) 2009-05-28 21 43 25 皆様こんばんわ! この6月企画と言うのは何なのでしょうか?? 興味はあれども、どうもこういうのは初めてなもので; 自由参加であれば是非参加してみたいです^^ -- (ゆっくり好きな新参者) 2009-05-28 21 47 31 2009-05-28 21 47 31 ばんわ~ この企画は左メニューページのss企画物の欄の「2009年むきゅの日企画」というものです 内容は豪華客船ゆイタニック号のプロローグとエピローグの間の部分を 各作者さんが書いて、それを2009/6/6~6/9の間に発表するというものです プロローグとエピローグは決まっているので、その舞台設計のなかで いかに自分の色を出すことが出来るかという企画です ひょっとしたらクロスオーバーとかもできるかもしれないですよ 詳しくはかぐもこさんの書いたプロローグをエピローグを見ればわかると思います 自由参加なので、ご都合があえばどうぞ~ -- (名無しさん) 2009-05-28 21 53 25 ちなみに自分の場合はフライングして前章を書いてしまいました。 あと、クロスオーバーやキノコの森や花の里や神社の設定を使用したい方はご自由に使ってください。 自分もレストラン設定を使わせていただきましたので気楽に書けばいいと思います -- (名無しさん) 2009-05-28 21 58 28 成程、丁寧な説明有難うです^^ 早速読んで来ようと思います。 -- (ゆっくり好きな新参者) 2009-05-28 22 03 35 いつもの人、今ここ見て無いよな? 解っちゃあいるが腹立つな。沢山の人が頑張って続けてきたのに、自分は何もしないで いつまでもワンパターンな事だけを…… そんなにここが自分の思い通りに動かなかったのが悔しいのか 久しぶりに見たんで、ちょっとな…… -- (名無しさん) 2009-05-28 22 47 31 犬の卒倒 -- (名無しさん) 2009-05-28 23 02 07 らん「社長、お電話です」 ゆか「おでんはつみれが好きです」 ちぇん「…………」 みょん「…………」 -- (名無しさん) 2009-05-28 23 17 29 上手に企画をスルーしたいって言う人が居るのは普通だと思うが。 なぜそれだけの事にここまで怒るのか不思議でしょうがない。 しかも誰かと勘違いしてるみたいだし。 そうまでして企画に参加させたいの? それって実質的に強制だよね。 -- (名無しさん) 2009-05-28 23 50 00 いや、企画の事じゃない。そして多分あなたの事でも無い 「創発は間口が狭い 規制が多い」って昔から言ってる人がいて、上でまたしつこく 言って雰囲気悪くなってたから、「またかな?」ってな 企画をスルーしたいって気持は批判しないし、怒らんよw -- (名無しさん) 2009-05-28 23 56 33 やりたいやつだけやればいいさ 都合が悪かったり気が向かない奴はやらなくっても問題ない 娯楽なんだから楽しむことが大事 仕事じゃないんだし 娯楽でグジグジと愚痴って女々しい態度をとるのは男らしくないしな さっぱりいこうやさっぱりと -- (名無しさん) 2009-05-29 00 01 43 んだね つー訳で、俺は折角だから楽しむとするわい 暫く投下はできないけどな -- (名無しさん) 2009-05-29 00 04 24 2009-05-28 22 47 31の書き込みとか見てると 企画に参加しないと後で何を言われるかわからないんで怖いです。 気乗りしないけど何か一本短いの書いてお茶を濁したほうが良いんでしょうか? みんな頑張ったのにアイツだけ逃げたとか言われそうで。 -- (名無しさん) 2009-05-29 00 17 05 2009-05-29 00 17 05 書かなかったことをダシに後で何か言ってくるようなのはかわいそうな子ぐらいしかいないので放っておけばよろしい ネタが無いのに無理して参加する必要なし。俺も多分書かない 逆に 謙遜ではなく本気でお茶を濁す程度のモノで参加するのはがんばって作った人への侮辱になるのでよした方が良いかと -- (名無しさん) 2009-05-29 00 21 36 2009-05-29 00 17 05 A,問題ない 今までも企画物で参加しなかった作者さんも多い 企画物の欄を見てみればわかるように全ての作者が参加したわけではない 過去ログをみればわかるように参加しなかったからといって叩かれたりはしない 正直言ってみんなそこまで他人に関心をもってないから安心していいよ 自意識過剰で過ごしてもなんもいいことないから力抜くとよろし <みんな頑張ったのにアイツだけ逃げたとか言われそうで ないない。そこまで期待されてる奴なんていないから 仕事や学校が忙しい人だって多いだろうし、 「書いてもらったらラッキー」「面白そうだから俺も参加してみよ♪」 くらいの心構えで大丈夫だよ -- (名無しさん) 2009-05-29 00 24 25 企画に乗らなかった事を怒ってるんじゃない。 言い方が悪かったが、「創発は間口が狭い」ってことあるごとに言う人がいるのよ。 その人っぽい発言があったから、それに対して言っただけ 企画は昔から見てるが、参加できなかった人への批判なんて一回も見たこと無い ここは学校じゃないんだから、他の人と違うことやったからっていじめられることなんて まずない てか、あなたはここの住人をちょっと疑いすぎよ?ww 無理しないで、楽しんで下さいな 見るだけでも面白そうだし -- (名無しさん) 2009-05-29 00 25 51 ちなみに喧嘩腰で雰囲気を悪くさせる人っているけど、 その人って毎回口調と主張が似たようなものだから、 慣れてくるとまた同じ人が工作やってるんだな~くらいにしか思えなくなる 去年の十二月ごろの本当に荒れていた時期はすごかったからね~ もう本当にスレが壊滅するかと思ったよ~ 荒らしの正体を特定して見破ってくれる人がいなかったらやばかったかもね~ -- (名無しさん) 2009-05-29 00 29 42 ところで……あんまり関係ないが、まとめwikiの「とろろ」を半分まで読んだって彼、 今どこら辺まで行ったのだろう? AAストーリーとか魔法図書館見てたら、ちょっとまた元気が出たけど、今頃最後の方まで読んで 驚いたり泣いたりしてるかな? -- (名無しさん) 2009-05-29 00 34 18 うーん、たぶん俺達が期待するような感想を抱いているとは思わん砲がいい。 基本的にあちらさんは、うっかり東方キャラヘイト・作品アンチに陥りやすい「蛇の道」みたいなもんだから、 あちらさんの概念に根っこから染まっていると、たぶんストレスが溜まって溜まってしょうがない筈。 むしろ本家チル裏に噛み付かないか心配なんだぜ・・・ まぁ、だからこそ。 あちらさん=「落ちないよう気張る人間」は自主移転したんだろうなと擁護してみる。 -- (名無しさん) 2009-05-29 00 56 41
https://w.atwiki.jp/umire/pages/13.html
Ep.1 Ep.2 Ep.3 Ep.4 Ep.5 Ep.6 Ep.7 Ep.8 Ep.F Ep.1 社名 社長 初期相場 初期収支 初期所有社 参加グループ 縁寿 右代宮縁寿 10万円 100万円 縁寿(本社) 兄弟姉妹 ※オプションで他にも追加 戦人 右代宮戦人 360万円 50万円 戦人(本社) 従兄弟、兄弟姉妹 真理亞 右代宮真理亞 150万円 20万円 真理亞(本社) 従兄弟、マリアージュ・ソルシエール 譲治 右代宮譲治 220万円 30万円 譲治(本社) 従兄弟 朱志香 右代宮朱志香 100万円 180万円 朱志香(本社) 従兄弟 ベアトリーチェ ベアトリーチェ 1700万円 400万円 ベアトリーチェ(本社) マリアージュ・ソルシエール Ep.2 社名 社長 初期相場 初期収支 初期所有社 参加グループ 南条医院 南條雅行 1000万円 600万円 新島組合 新島組合 サバ 熊沢鯖吉 38万円 38万円 新島組合 うみねこのいぶくろ 川畑漁船 川畑船長 470万円 60万円 新島組合 新島組合 マルフク寝具店 さくらたろう 400万円 40万円 新島組合 新島組合 新島組合 新島村長 1400万円 40万円 新島組合(本社) 新島組合 Ep.3 社名 社長 初期相場 初期収支 初期所有社 参加グループ 煉獄の七姉妹 ルシファー 1400万円 30万円 マリアージュ・ソルシエール マリアージュ・ソルシエール シエスタ姉妹近衛隊 シエスタ00 9億9999万円 99万円 マリアージュ・ソルシエール マリアージュ・ソルシエール ロノウェ ロノウェ 6660万円 30万円 マリアージュ・ソルシエール マリアージュ・ソルシエール ガァプ ガァプ 6億6099万円 880万円 マリアージュ・ソルシエール マリアージュ・ソルシエール さくたろう さくたろう 3939万円 39万円 マリアージュ・ソルシエール マリアージュ・ソルシエール マリアージュ・ソルシエール マリア・ベアトリーチェ 1億5000万円 1万円 マリアージュ・ソルシエール(本社) マリアージュ・ソルシエール Ep.4 社名 社長 初期相場 初期収支 初期所有社 参加グループ 元同級生の働くパン屋 赤子 5000万円 760万円 元同級生の働くパン屋(本社) うみねこのいぶくろ 元同級生の働くそば屋 青子 4000万円 350万円 元同級生の働くそば屋(本社) うみねこのいぶくろ 元同級生の働くラーメン屋 緑子 4500万円 710万円 元同級生の働くラーメン屋(本社) うみねこのいぶくろ 元同級生の働くメイド喫茶 銀子 6000万円 660万円 元同級生の働くメイド喫茶(本社) うみねこのいぶくろ 元同級生の働くケーキ屋 白子 1億円 410万円 元同級生の働くケーキ屋(本社) うみねこのいぶくろ 元同級生の働く建築会社 金子 300億円 1200万円 元同級生の働く建築会社(本社) Ep.5 社名 社長 初期相場 初期収支 初期所有社 参加グループ 蔵臼 右代宮蔵臼 4億円 50万円 蔵臼(本社) 兄弟姉妹 夏妃 右代宮夏妃 2億円 30万円 夏妃(本社) 苦労人 絵羽 右代宮絵羽 1億2000万円 90万円 絵羽(本社) 兄弟姉妹 秀吉 右代宮秀吉 3億2000万円 70万円 秀吉(本社) 苦労人 留弗夫 右代宮留弗夫 7000万円 80万円 留弗夫(本社) 兄弟姉妹 霧江 右代宮霧江 1000万円 60万円 霧江(本社) 苦労人 楼座 右代宮楼座 8000万円 40万円 楼座(本社) 兄弟姉妹 Ep.6 社名 社長 初期相場 初期収支 初期所有社 参加グループ 大月スーパー 大月ポスドク 20億円 300万円 大月大学院大学 大月家 大月ゲームセンター 大月助教 10億円 600万円 大月大学院大学 大月家 大月コンビニ 大月准教授 13億円 1700万円 大月大学院大学 大月家 大月アパート 大月@管直人 10億円 800万円 大月大学院大学 大月家 大月大学院大学 大月教授 100億円 1200万円 大月大学院大学(本社) 大月家 Ep.7 社名 社長 初期相場 初期収支 初期所有社 参加グループ ドラノール ドラノール・A・ノックス 1111億1111万円 1111万円 ヱリカ 真実の追究者、天界大法院 コーネリア コーネリア 10億0009万円 1009万円 ヱリカ 真実の追究者、天界大法院 ガートルード ガートルード 10億0007万円 1007万円 ヱリカ 真実の追究者、天界大法院 ヱリカ 古戸ヱリカ 280億円 28万円 ヱリカ(本社) 真実の追究者 Ep.8 社名 社長 初期相場 初期収支 初期所有社 参加グループ 小此木食品 小此木鉄郎 100億円 1020万円 右代宮財閥 うみねこのいぶくろ、右代宮財閥 マルソー 円宗 100億円 998万円 右代宮財閥 右代宮財閥 右代宮運輸 竜宮 100億円 1200万円 右代宮財閥 右代宮財閥 右代宮電機 北条 100億円 1600万円 右代宮財閥 右代宮財閥 右代宮製薬 古手 100億円 3200万円 右代宮財閥 右代宮財閥 右代宮財閥 右代宮絵羽 200億円 1600万円 右代宮財閥(本社) 右代宮財閥 Ep.F 社名 社長 初期相場 初期収支 初期所有社 参加グループ 源次 呂ノ上源次 400億円 50万円 八城十八 家具なんて言わないで 紗音 紗音 700億円 50万円 八城十八 家具なんて言わないで 嘉音 嘉音 100億円 50万円 八城十八 家具なんて言わないで 郷田 郷田俊朗 90億円 60万円 郷田(本社) うみねこのいぶくろ、家具なんて言わないで 熊沢 熊沢チヨ 300億円 50万円 八城十八 家具なんて言わないで 金蔵 右代宮金蔵 777億7777万円 7777万円 八城十八 右代宮財閥 ベルンカステル ベルンカステル 969億6969万円 1万円 ベルンカステル(本社) 真実の追究者 ウィラード ウィラード・H・ライト 10億円 22万円 八城十八 天界大法院 六軒島 東京都港湾局長 400億円 1万円 東京都 新島組合 八城十八 八城十八 1101億9960万円 570万円 八城十八(本社) 東京都 東京都知事 1000億円 1万円 東京都(本社)
https://w.atwiki.jp/hutaba_ranking/pages/80.html
ゆっくり爆発していってね 後編 22KB 観察 駆除 番い 群れ 自然界 現代 5作目です、前編からお読みくださいませ 群れのゆっくりたちが再び広場に集結したが、それがかなり異常な状態であると誰もが理解できた。 通常は成体ゆっくりだけが参加するこの場に、子ゆっくりどころか巣から出る事が全くない赤ゆっくりまで 総勢200匹近い群れの全てのゆっくりが長を今か今かと待ち侘びていた。 捕食種が活動を始める時間が近い事や、無理して外に出させた赤ゆっくりが愚図り始めた事でゆっくりの中から文句の声が上がり始める。 「みんなしずかに、せいしゅくにしてね!!」 長ぱちゅりーが指定席である、割った竹の上に乗り上げると、眉を吊り上げたゆっくりたちが一斉に長を罵り始めた。 「おさっ、もうれみりゃたちがすがたをあらわすじかんだよ!ゆっくりできないよ!!」 「れいむのあかちゃんがおなかをすかせているよ!!ゆっくりしないですにかえしてね!!」 「むきゅー、いったいなにがはじまるの?なにかあったの?」 様々な反応を示すゆっくりたちに話が進めないでいると、娘ぱちゅりーが何人かの友人を引き連れて長ぱちゅりーの前に立った。 「「「「「ぜんいんしずかにしてね!!!」」」」」 張り合わせた声が広場に響き渡る、しんっと一瞬だけ静まり返ると、その期を逃さず長ぱちゅりーは言葉を発した。 「みんなごめんなさいねっ、いちぶのゆっくりはしっているとおもうけれど、きょうあまあまさんがすのちかくでおちていたわ もしかしたらそれにどくがはいっていたかもしれないの!!いまからみんなをしょうどくをするから、 あまあまさんをたべたゆっくりは、むこうのひろばにあつまってほしいの」 消毒というのは勿論嘘で言い包めるための方便だった。 毒という単語に怯えた一部のゆっくりは混乱するが、長ぱちゅりーが消毒すれば大丈夫だからと落ち着かせ、ゆっくりたちは一斉に列を作り始めた。 長ぱちゅりーは覚悟していた。どれほどのゆっくりが爆弾を抱えているのかと、 なるべく少なくあって欲しいと願いながら細めた眼をゆっくりと開くと、 そこには群れのほぼ半数、100匹近いゆっくりが列を成していた。 「……むきゅう……」 パッと見ると稼ぎ手であるまりさ種が多く、中には子ゆっくりや、極僅かであるが赤ゆっくりまで存在した。 親が取ってきた物を分け与えられたのだろうか、どちらにしてもかなりの損害であるのは明瞭だった。 娘ぱちゅりーとは既に話し合いを終えており、山の中腹にある湖畔で消毒の名目として身体を洗う、ということで決定していた。 長ぱちゅりーは、生涯の別れとなるであろうと覚悟して娘ぱちゅりーを見た。 そこには気丈に振る舞い、爆弾持ちのゆっくりを先導する彼女の姿があった。 事は順調に進むと思えたが、その時――。 一部から甲高い悲鳴があがった、見ると混乱を引き起こさせないためにみょんが持ってきたブルーシートで覆ってあった ありすとまりさの無残な死体が大衆の眼下に曝け出されていた。 暇を持余した子ゆっくりたちが誤ってブルーシートを外してしまったのだ。 「ゆゆ!!あ、あれはありすだよ!ど、どうしてあんなふうになってるの!?」 「わ、わからないよー、わからないよー!」 「むきゅー……な、なんてしにかたなの!?ひどすぎるわ!!」 混乱し始めるゆっくりたち、長ぱちゅりーが杞憂した最悪の展開が引き起こされてしまった。 直ぐに一部からあまあまを食べたせいだ、と声があがり列が崩れ始める。 こうなればもう終わりだ、暴走したゆっくりたちを納得させる事は不可能になってしまう。 「ぜんいんだまってね!!!!!」 混乱を収拾したのは、娘ぱちゅりーだった。 ぱちゅりー種とは思えない程の大きな声で一喝すると、母に代わり近くの岩場に乗り上げゆっくりたちを見下ろした。 「あまあまさんをたべたゆっくりはれいがいなくぜんいんばくはつしてしまうわ!!! ぱちゅりーのありすは……まりさのばくはつにまきこまれてしんだのよ!!」 ごくりと息を呑む一同、夜風に靡かれたありすとまりさの死骸は何も語らない。 「ゆぐうぅう!!あまあまざんをだべだがら、でいぶじんじゃうの!?いやだよぉ……いやだよぉお!!」 「いやなのぜぇ!!ばでぃざはじにだぐないのぜぇ!!!」 「おきゃーじゃあぁん、まだありずじにだぐないよぉおお!!」 自身に突然と降りかかった災いに、皆納得できない様子で騒ぎ立てる。 その不幸の渦中でも娘ぱちゅりーは叫び続けた。 「ぱちゅりーもあまあまさんをたべたわ!みんなもかぞくをまきぞいにしたくなかった…… ぱちゅりーにしたがって、ゆっくりぷれいすからはなれるのよ!!!それとも、たいせつなゆっくりたちをまきぞいにしたいの!?」 涙する者、嗚咽を漏らす者、悲しみにひれ伏す者、群れを襲った悲劇はあまりにも大き過ぎた。 だが、娘ぱちゅりーが功を奏したお陰で皆が皆現実を理解することだけはできた。 長ぱちゅりーは時間がないことを承知の上で、声を荒げ宣言する。 「いまから5ふんだけじかんをあたえるわ!!みんな、かぞくとのわかれをすますのよ!!」 5分という生々しいタイムリミットが、悲しみに身を揺らしていたゆっくりたちを立ち上がらせた。 まりさは新妻のありすと産まれたばかりの赤ゆっくりたちに囲まれて今生の別れを惜しんだ。 「まりざぁああ……どうじで……どうじでぇごんなごどにぃい……」 「ありす、なくのはやめるんだよ!まりさのおちびちゃんたちをたのむのぜ!」 現実を真摯に受け止め落ち着き払ったまりさは家族の前で決して泣く事はなかった、 変わりに涙を流したありすと赤まりさ、赤ありすと一家全員で最後のすーりすーりをし始める。 「おちょうちぁぁん……もっちょゆっきゅちしていってよぉ!!まりちゃともっちょあちょんでほちかっちゃよぉおお!!」 「ありしゅもはなれちゃくないよぉおお!!おちょうしゃん!!」 「ごめんね、おちびちゃんたち……まりさはばちがあたったんだよ……しかたがないんだよ」 まりさには負い目があった、それは自分だけがあのあまあまさんを食べて満足してしまった事で、 この理不尽な仕打ちも自身の身勝手さが産み出してしまった天罰なのだろうと思えて仕方がなかったのだ。 結果としてまりさが食べてしまった事で妻や子供たちは死なずに済んだが、ゆっくりらしからぬ達観した境地にあるまりさは せめて愛すべき家族の前では恰好良い姿のままでいようと、精一杯の笑顔を振り撒いたのだった。 ちぇんは家族との別れを済ます事も叶わず、鋭い表情を浮かべる成体ゆっくりに囲まれて身を縮ませていた。 「おまえのせいなんだよ!!れいむのおちびちゃんがこんなめにあったのはおまえのせいなんだよ!!」 「ゆっくりしないでしんでね!!せきにんをとってね!!ぐずぐずするんじゃないよ!!」 ちぇんとありすは、怒り狂った友人の親たちに取り囲まれている。 あまあまさんを自分たちだけで独占せず群れの仲間たちに分け与えたのが、最悪の形で裏目に出てしまった。 2匹は親との最期の別れも出来ず、友人の親たちが元凶はこの2匹であると決め付けて有りっ丈の罵倒を投げつけている。 友人の子れいむや子まりさも親の脇で泣きながら険しい表情を作って、ちぇんとありすを恨めしそうに睨み付ける。 「ゆあぁあああん!!おがぁあざんっ!!まりしゃはじにだぐないよ!!ぢぇんどありずのせいだよ!!!」 「でいぶだっでじにだぐないよぉおお!!しねっ!!げすのぢぇんとありずはゆっくりしないでじねぇええっ!!」 ちぇんとありすは身を寄せ合い、貴方たちだって満足そうに食べていたじゃないか、と出掛かった言葉の全てを飲み込んで 必死に必死に耐えている。長ぱちゅりーが決めたタイムリミットはもう近い、どうしてこんな事にと隠し切れない涙を流して 俯いていると2匹の親である親ちぇんと親ありすが駆け寄ってきて取り囲まれたゆっくりの壁の隙間から名を呼んだ。 「ちぇんのおちびちゃん!!おかーさんだよー!!わかってねー!!」 「ありすちゃん!?おかーさんよ!!そこにいるの!?」 円陣を組むように取り囲まれたちぇんとありす、その陣の中心に割って入ろうとした親2匹は強い体当たりを受けてよろけた。 見上げるとぎりぎりと歯軋りを立てた友人の親ゆっくりたちが凄まじい形相で立ち塞がっていた。 「どうしてそんなことするの?わからないよー……」 「お、おねがいですっ!ありすちゃんにあわせてくださいっ!!あとでなんどでもあやまりますから!!もうさいごになってしまうのよ!!」 親ちぇんと親ありすは、自分たちの娘の所為で被害が広がってしまった事実を受け止め、親ゆっくりたちの心情を察し罪悪感を感じていた。 だがそれでも、この最期の瞬間だけは母親として娘の支えになってやりたいと切実に願っていた。 しかし納得のいかない友人の親たちは、それぞれ眼を合わせると2匹に無情とも言える台詞を突っぱねた。 「だめだよ!あわせるわけにはいかないよ!!これはばつだよ!!」 「そうだよ!!だれのせいでこうなったのか、ゆっくりりかいするべきなんだよ!!」 親たちの煮えたぎる怒りは最期の時間を与えることさえ許さなかった。 口を歪め眉を吊り上げると大きく身体を膨らませてちぇんとありすを跨った肉壁をより一層強化する。 絶対に進ませない、絶対に触れ合わせない、負の感情が異様な空気を作り出す。 「おねがい……おねがいですっ!!……ありすちゃんっ!!きこえるっ!?おかーさんはありすちゃんのことが――」 「うるさいよっ!!だまってよっ!!つたえさせないよっ!!ゆっくりりかいしたらはなれるんだよ!!」 諦めた親ありすがせめて自分の思いの丈を娘に知っていて欲しいと声を張り上げるも、 その僅かな願いさせも親れいむの轟音に掻き消された、親ちぇんと親ありすはボロボロと砂糖水の涙を流して身体を震わせる。 そして各々の想いを引き離すかのように、長ぱちゅりーの号令が掛かった。 「ありずちゃんっ!!ありずちゃああん!!!!ありずちゃああああんん!!!!」 「ちぇええんっのおぢびじゃぁあああん!!!ちぇええええええええんっっ!!!!ちぇぇえぇえぇええん!!!」 1匹の親まりさに弾き飛ばされるように、娘ぱちゅりーが先導する広場へ向かわされるちぇんとありす、 背後には大好きな母親の悲痛な叫びが聞こえてくる、返事をしようにも今も睨み付けている親まりさがそれを許さない。 友人の子れいむや子まりさが2匹にぶつかってその怒りの矛先を向け、後ろ髪を引かれる思いでちぇんとありすは列に戻っていく。 しんぐるまざーのれいむはこれから文字通りの彼岸へと旅立っていく、爆弾を抱えたゆっくりたちが山を登り始める後ろ姿を見つめていた。 最初に長ぱちゅりーが消毒をすると言った時、捻くれ者のれいむは、きっと消毒というのは嘘で残ったあまあまを 群れのみんなで食べる気なんだと思い込み列には並んでいなかったので、周囲に爆弾を抱えたゆっくりではないと見られていた。 内心、怯えて小刻みに身体をぶるぶると震わせているが、れいむは持ち前の自己中心的な思考がそれを緩和させていた。 (れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよ!れいむだけはきっとだいじょうぶなんだよ!!) 自分を納得させるようにれいむは心の内で何度も何度も呪文のように詠唱する。 その近くで歩く死者の列を蚊帳の外といった感じにボーっと眺めているれいむの赤まりさが母の異変に気付いて尋ねた。 「おきゃーしゃん、どうしちゃの?ふるえちぇるよ!」 「な、なんでもないんだよ。だいじょうぶだよ!」 死んだような顔をして目の前を通り過ぎていく爆弾を抱えたゆっくりたちと、その家族の別れを惜しむ悲鳴が交差するその場で れいむは根拠のない自信を盾にどうにか立っていた。 直ぐ傍でご近所だった、長ぱちゅりーにれいむだけ優遇されていて不公平だと訴えたゆっくりまりさが通り過ぎる。 まりさはれいむに気付くと一度だけ冷え切った笑みを垣間見せ、列に紛れ込んで消えていった。 (れいむだけはへいきなんだよ!!あんなゆっくりたちとはちがうんだよ!!) れいむの震えは決して止まらない、その時が近付くまで――。 細長い行列を作り、100匹近いゆっくりの列が山の中腹を目指して歩き出す。 背後から泣き叫ぶ家族の声に何度も振り返りながら爆弾を腹の中に抱えたゆっくりたちは前を進む、 突然、前方の集団の方からがパンッと乾いた音が響き、遅れて悲鳴があがった、ついに始まってしまったのだ。 長ぱちゅりーがせめてもの情けとして最期の時間を割いた事が、不幸にも最愛の家族たちに間近で爆散していく凄惨な姿を見せ付ける結果になってしまった。 「ちぇんのおちびちゃんたち、みんなでなかよくくらすんだよー」 ちぇんの母親である親ちぇんは番のゆっくりらんと一度だけ視線を重ね頷くと、振り向いて走り始めた。 背後で残した子供たちの泣き声が聴こえる、しかし親ちぇんは一度も振り返らず死者の列を目指して突き進む。 「おきゃぁあしゃん、いかないでぇええ!!わがらないよぉおおお!!!」 親ちぇんは番のゆっくりらんに残された子ゆっくりの全てを託し、自身は生きて帰ってくる事はないと知りながら子ちぇんを見守り 最期まで側で寄り添っていてあげようと決め込んだのだ。 途中、同じように覚悟を決めた親ありすと合流すると、お互いに顔を見合わせて困ったような顔で小さく笑うと 死者の列に紛れて姿が見えない我が子を呼び続けた。 既に何匹かの爆発が始まっている、荒波の如く悲痛な叫びが交錯する列に2匹は潜り込んだ。 「ちぇえぇええん!!おかーさんがここにいるんだよー!!わかってねー!!」 「ありすちゃんっー!!おかーさんもいっしょにいくわ!!!どこにいるのーっ!?」 親の子を思う願いが天に通じたのか、奇跡的にも僅か前を行く娘の姿を発見し2匹は大声でそちらを呼んだ。 聞きなれた母親の声が伝わり振り返ったちぇんとありすは、その姿を見るなり言い表せないほど嬉しそうに涙を流して母の胸へと飛び込んだ。 「おがぁああざんっ!!わかるよぉおお!!わがるょよぉおお!!!」 「おかーさぁあん、ありす、どっでもあいだがっだ、あいだがっだよぉおおお!!」 自分を想い、死ぬ事すら承知の上で駆け付けてくれた母親の温かさにちぇんとありすは まるで赤ゆっくりに退化したようにわんわんと泣いて身を寄せ合い甘えた。 遠くの方でその様子を羨ましそうに見つめる子れいむと子まりさがいる、2匹の親はここに来てくれはしない。 れいむとまりさは目の前にある家族愛と自身を比較して、孤独に押し潰されそうになっている。 そんな2匹を親ちぇんと親ありすは微笑みこっちに来るように促した。 「おばざん……ま、まりざも……まりざもいっしょにいていいのぜ?……」 「ちぇんとありずにひどいごどじだ、でいぶも……いっしょでい”い”の?」 せめてもの罪滅ぼしのつもりだったのか、親ちぇんと親ありすは慈愛溢れる笑みを浮かべて頷いた。 「「「「おばざああんっ!!」」」」 「だいじょうぶよ、まりさちゃんも、みんなでいっしょにいこうね……みんなでいっしょならこわくないわ!」 「れいむもちぇんもいっしょだよー、みんなみんないっしょだよー!」 深い愛情に包まれた家族が爆発に巻き込まれたのは――ほんの一瞬だった。 ちぇんが爆ぜ、ありすも遅れて爆ぜると、そこには身体の上部を失った屍と無数の穴を開け息絶えた死骸が、物言わぬ小麦粉の塊と化した。 その家族たちが派手にば爆散した様を後ろで見ていた新妻のありすの番であるまりさは、 この断末魔が広がる悪夢の光景とも言える場所でついに押さえ付けていた精神の楔が弾け飛んでしまった。 まりさは何かに取り付かれるようにゆっくりと列を離れると、遠くからこちらの様子を見守っている残されたゆっくりたちに近付いていく。 それに気付いたれいむとみょんが、急いでまりさの足を止めさせ身動きが取れないように伸し掛かった。 「まりさっ!!そっちにいっちゃだめなんだよ!!ゆっくりしないでれつにもどるんだよ!!」 「かんけいないゆっくりがまきこまれてしまうみょん!!いっちゃだめみょん!!」 「はなぜぇえええ!!はなぜぇえええ!!!いやだぁあああっ!!まだぁああじにだぐなぃいいっ!!!」 近くで呆気なく死んでいく仲間たちの惨状に、もうまりさは耐え切れなくなっていた。 あれほど気丈に振舞っていても、つまるところがこの阿鼻叫喚の地獄絵図ではまりさが壊れてしまうのは無理もない。 かくいうまりさの身体を拘束しているれいむやみょんも既に限界は近い、こうして役割を演じる事でどうにか自我を保っている状態に過ぎない。 「いぃやぁだぁぁああ!!まりざはまだやりだいごどだっであるんだぉおおお!!たすげでぇええよぉおおお!!ありぃいいずゅうう!! おぢびじゃぁあんんっ!!いやじゃああっ!!じにだぐないっ!!まだまりざはじにじゃぁぐなぁぁぁああいよぉおおお!!!」 まるでポップコーンが作られていく工程を見ているようにパンッパンッと鈍い音が、あまあまを食べていない残されたゆっくりたちに伝わる。 一つ一つの音が響く度に最愛の者が消えていく事実に涙し、せめてもの願いを込めて名を呼んでいる。 既に見えなくなった娘の事を思い、長ぱちゅりーは群れの仲間たちが消えていく様子をジッと見つめ脳裏に焼き付けていた。 ふと長ぱちゅりーは列を脱線したゆっくりが視界に入るとそれを直視した、列を外れた3匹のゆっくりがこちらにじわじわと近付いているではないかと。 「むきゅー、あれは……まりさ……なの?ど、どうしてっ……!」 身体を封じ込めようと力で圧力を掛ける、れいむとみょんを引きずって、ゆっくりとまりさが這い寄ってくる。 長ぱちゅりーは、ともかく残った者の安全を優先するために急いで巣に避難するように訴えるも、 多くの仲間たちは気が動転しているため耳には伝わらない、雲に掛かった月が顔を覗かせ月明かりを地上が照らすと まりさが生にしがみ付こうと必死の形相でこちらに向かってくるのがよく分かった。 「まりざぁああ!!まりざぁああああっ!!!!」 「ゆわぁあああんっ!!おちょうしゃぁああんっ!!!」 一組の親子が、こちらに迫ってくるゆっくりが自分の家族の者であると気付き身を乗り出す。 ありすとその子供たちだ。 「いけないわっ!!だれか!!!だれもいいからありすたちをとめてぇええ!!!」 押さえ込んむ2匹を背負って徐々に距離を詰めていくまりさに、ありすたち一家が駆け寄ろうと走り出す。 それがどういう結果になるのか容易に想像できた長ぱちゅりーは引き止めるために叫ぶ。 正気を保っていたゆっくりみょんとゆっくりちぇんがありす一家の傍に居た事が幸いした。 まずちぇんが急いでありすたちの前に立ち塞がり、遅れてみょんが背中を押す形でありす一家の動きを封じた。 「だめだよー!!ありすたちもまきこまれちゃうよー!!」 「おねがいはなじでぇえ!!ありずはどうなっでもいいのよ!!まりざがっ!!まりさがぁあっ!!」 新妻のありすが、みょんの身体から逃れようと必死にもがく、 じりじりと這い蹲って距離を詰めるまりさに異変が起こったのは直後のこと。 「ゆがっ!?……ま、まりざ、じぬの!?い”やだぁああああ!!ごんなごどでじにだうあんあ”っ――」 一瞬、まりさの呂律が回らなくなったと思えば全身がみるみるうちに膨らんでいき、 寒天で作られた目玉が内圧に押されて今にも飛び出しそうになった。 呆気なく限界点を超えボンッと音を立てて、まりさの餡子は内部から破裂した。 まりさを抑えていたれいむとみょんは散弾を真っ向から喰らい、機能を停止するように息絶えた。 最愛の番の内臓物である固まった餡子の一部が凄まじい速さでありすの頬を掠めていくのを見て、ありすは番のまりさの凄惨な死に際を理解してしまった。 「いやぁああああぁぁああああ!!まぁありぃいさぁあああぁっ!!!」 「おちょうしゃぁああんっ!!」 ありすを押さえ付けていた、みょんとちぇんはそれらの行為が意味を成さなくなったと判断して 泣き崩れ頭を垂れた一家を背に悲しそうな顔をして離れていく。 入れ替わり、しんぐるまざーのれいむが白目を向いて一家の側に近寄ると、亡骸をれいむの大きな揉み上げで指してぶつぶつと何かを呟いた。 どうも様子がおかしいと長ぱちゅりーは恐る恐る近付くと、カッとれいむは見開いて喚き散らした。 「でいぶはがわいぞうなしんぐるまざーなんだよぉおおおぉおおお!!!!!」 平伏して嘆くありすに徐に伸し掛かり、しんぐるまざーのれいむは気が狂ったようにありすに懇願する。 「ありずはでいぶをだすげなぐっちゃいげないんだよぉおお!!でいぶはしんぐるまざーなんだよぉ!!だすげるのはどうぜんだんよぉおおおお!!!」 「なにずるのっ!?はなじでっ!!まりさぁああ、たすげでっ!!まりざぁああああ!!」 「おきゃぁしゃんをはにゃちゅんだじぇ!!」 れいむはありすを逃がさないように巨体な身体を押し付ける、ありすは突然襲い掛かり訳の分からないことを言い始めたれいむに困惑していると、 傍らで泣いていた赤まりさが親ありすを助けるべく小さく転がって、れいむに意味のない体当たりをしている。 「でいぶはばぐはづじだぐないぃいいい!!ありずだずげでぇえええよぉおお!!でいぶはじんぐるまざぁああなんだよぉおおお!!」 自分だけは大丈夫だと自己暗示を掛けるように何度も胸のうちで繰り返していたしんぐるまざーのれいむであったが まじまじと、ゆっくりたちが爆発して死んでいく現実を突きつけられ、彼女もまりさと同様にメンタルの部分を支えきれなくなった。 誰でもいいから助けて欲しい、あんな惨たらしく死んでいくのは絶対に嫌だ、憔悴しきったれいむは たった今家族を亡くし悲しみに溺れたありすに、それが無駄であるかどうかの判断さえつかずに延命を乞う。 長ぱちゅりーはれいむが『爆発』という単語を発したことと、れいむの背中の表面にゴツゴツとした丸い塊が、虫が地を這う様に移動しているのを目撃し、爆弾持ちであることを瞬時に見抜いた。 どうして爆弾持ちがここにいるのか、という疑問の一切を投げ捨て長ぱちゅりーはとにかく叫んだ。 「みんなとおくににげるのよっ!!れいむがばくはつするわ!!!」 導火線に火がついたしんぐるまざーのれいむを見る一同、れいむの異変を察知して蜘蛛の子を散らすように逃げ出すゆっくりたち。 れいむはまりさと同様に内圧で大きく膨れ始める、それでもありすを離すことはなく助けを求めている。 「だずげでよぉおおお!!でいぶをだずげでよぉおおおお!!!」 「おねがいはなじでぇっ!!はなじでよおぉおお!!!」 そして、しんぐるまざーのれいむは爆発した。 長ぱちゅりーは爆死したゆっくりの死体に下半身だけが残っている事を思い出し、 身を伏せる回避法を選択した事が命を繋ぐ結果になった。 降り注がれたれいむの餡子を寸前のところでかわし傷一つなくやり過す、 存えた長ぱちゅりーは皆の無事を願い周囲を見ると、その光景は凄まじいものだった。 「で、でいぶのあんござんが、おなかがらででるよぉおおおお!!あんござんゆっぐりじないでもどっでぇえよぉおおおお!!!」 腹を割られた子れいむが朦朧とする意識の中で、ピコピコと揉み上げを動かして外に溢れ出た餡子を腹の中に収め直そうとしている。 「まっぐらだよぉおお!!、みんなどごいっだのっ!?ありずをひどりにじないでぇえ!!!」 両目を潰されたありすが、頬からカスタードを撒き散らしながら見知ったゆっくりを探して彷徨っている。 「おちびじゃあぁあん!!おねがいだがらゆっぐりじでいっでね!!ゆっぐりっ、ゆっぐりいぃいい!!」 「ゆぴょぉっ……ゆぷぇ……」 身体を真っ二つに裂かれ、生クリームを盛大に噴出した赤ぱちゅりーにぺーろぺーろと舌を嘗め回す親まりさ、 親まりさ自身も穴の開いたこめかみの辺りから餡子が垂れている。 「お、おぎゃぁああじゃんっ!!うごいでよぉおお!!いっじょにゆっぐりじようよぉおおお!!」 子を庇って無数の大穴を開けた親れいむに反発性のないすーりすーりを繰り返している子まりさなど ほとんどのゆっくりがしんぐるまざーのれいむの爆発の煽りを受けて致命傷となる怪我をしている。 放って置けば助からない、だがどうすることもできない、長ぱちゅりーは振り返り爆心地を見ると ありすとその子供たちの骸としんぐるまざーのれいむの一部であったあんよが残されている。 「むきゅー……みんな、みん……な、いきて……る、ゆっく……り、は……あつ……ま……」 とにかく生きている者だけを集めて二次事故を防ぐ為に長ぱちゅりーは動き出そうとするが、ぺたんっとその場で転がる。 ぱちゅりー種であるが故、病弱な身体の疲労は限界に達していた。 長ぱちゅりーは避難を叫ぼうとしたところで意識が途絶えてしまった――。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 依頼主の老人が提供してくれた古屋、仮設のモニタールームとして機材を詰め込んだ一室で 加工所の職員が唸り声を上げて、小さな画面に食い入っていた。 「この結果じゃ商品化は難しいな……」 モニターには昨夜の出来事が克明に写されていた。 ゆっくり爆弾を食べたゆっくりはもれなく全滅したが、残ったゆっくりもそれなりの数に昇っていた、 群れ全体の3割の生存を監視カメラが捉えた映像を見て確認できた。 それなりの成果はあげた様に見えるが、企画課の職員たちは不満気に煙草を吹かしている。 「あの群れの長っぽいゆっくりぱちゅりーの指示が的確ですね」 「野生にしちゃ賢すぎるな、元飼いゆっくりか?」 長ぱちゅりーを指差して若い男が囁く、ヘッドホンを片耳に充てて音声を拾っているもう片方の職員は長ぱちゅりーの言葉を聞いて興味深そうに頷いた。 「やっぱり分離と分断の指示はこいつが出してるな」 「へぇ、やるねぇ~」 「やるねぇ~、じゃないですよ。この企画通らなかったら主任の立ち位置やばいんじゃないんですか?」 しれーっと目を細めて若い職員は上司である課長を見て呆れた顔をしてみせた。 「まぁでも首は繋がるさ、このぱちゅりーさえ捕獲できればね」 「ん?どういうことです?」 「俺の見立てじゃこいつは間違いなくプラチナ級だよ、実験課のいい土産になるぞ」 プラチナという単語に一番下っ端の職員を除いて全員が息を呑んで目を見合す。 「プラチナだからってどうなるっすか?」 一人ピンとこない様子の若年の職員が尋ねると、課長はにぃっと不敵な笑みを作ってモニターの中の長ぱちゅりーを指差した。 「お前プラチナバッチ持ってるゆっくりの相場って知ってるか?」 「知らないっすけど……」 「外車が新車で購入できるくらいすんだよ、冗談抜きで半端ないぞあれは」 「マジっすか!?……自分の年収より上……なんすか……」 課長はパンッと手を叩くと、職員たちは全員注目した。 「Bプランから変更してCプランでぱちゅりー種だけ捕獲、残りは全処分でいこう、このぱちゅりーさえいれば巻き返しは出来るさ」 「了解っ!」 この後、長ぱちゅりーが築いたゆっくりプレイスは人間たちの手によって、ぱちゅりー種を除いて1匹残らず抹殺された。 加工所に送られるゆっくりの中に長ぱちゅりーの姿があったが、その眼にあるべき輝きは既に失われている。 長ぱちゅりーには塀の中で、幸せかどうかは別にしても貴重品として大切に扱われるゆん生が待っている。 筍の茂る山に再び平穏が戻ると、そこにゆっくりの姿はなかった――。 あとがき 元ネタは某ロボットアニメです、加工所の職員の苗字もそれだったりします 前後編とやや長くなりましたがここまで読んで頂き感謝です、お付き合いありがとう御座いました 今まで書いたもの: anko2166 ゆっくり虐殺お兄さんの休日 anko2155 いつか見た赤染め姉妹たちの憧憬 anko2125 ゆっくりおうちせんげんの末路 anko2103 ゆっくり熟年離婚 書いた人:おおかみねこあき
https://w.atwiki.jp/tsvip/pages/1231.html
~~結編~~ 『おまえさえ、いなければ……っ』 『ぁ……っ!?』 ――息が…っ。 首に指が食い込んでくる。 苦しくて、怖くて、でも何の抵抗もできなくて、視界が真っ赤になってくる。 ――ぼく、しんじゃうんだ 『何してるのっ!?』 そう思ったとき、お母さんの声がして、首にまとわりついていた苦しさは消える。 『大丈夫。もう、怖いのはなくなったからね』 優しげな声。 ぼくを包むように抱きながら、お母さんはそう言ってくる。けれどこの後にどうなるか、『僕』はもう知っているんだ。 『お姉ちゃんがあんなことするなんてね』 膝立ちになって僕の顔を覗きこむようにしながら母さんはしゃべる。 『でもね? あの子があんなことをしたのは、あなたのせいでしょう……?』 いつの間にか、お母さんの手がぼくの首に回されていた。 『どうして、あの子じゃなくて、あなたが残ってるの?』 ゆっくりと力が込められていく手。 叫ぶ余裕はあったはずなのに、目の前の狂ってしまった双眸が怖くて、ほんの少しも声が出せなかった。 ――助けて……。 息より先に血管が押さえられて、だんだんと意識が遠ざかっていってたその時だった。 『おまえ…っ! 何をやっているんだ!!?』 今度はお父さんの声がして、また苦しいのが消えていく。 『今度こそ、大丈夫だからな』 咳き込むぼくから少し離れた所で、お父さんが言ってくれる。 だけどぼくの咳が止まったときには、お父さんはもうそこにはいなかった。 『一人暮らし、してみないか?』 決して目を合わせないまま、お父さんはそう言ってぼくの手を引いて、大きな箱の前に連れてきた。 『たまには帰ってくるから』 それを真に受けて、ぼくは仕事に行くお父さんを箱の中から見送った。 待つ意味なんかないって『僕』は知っている。 けれど、ずっとぼくは待っていた。 一ヶ月、三ヶ月、半年……一年。 ただぼくは独りでずっと待っていた。 待つ意味なんかないって理解できるようになるその日まで……。 「……!」 バチッと目が開いて、一瞬だけ自分がいる場所が分からなかった。 けど、すぐにマンションの自分の部屋にいるってわかる。 この夢を見るのは、本当に久しぶりだった。 まるで、忘れることを許さないというように、あの夢は何度も襲ってくる。 だけどここ最近は一度も見ることがなくて、やっと忘れられたと思っていた。 見たくないのに、また見てしまったのは自分のせい。 自分で、この記憶を掘り出してしまったから……。 定期試験が終わった土曜日に北村くんが、僕の家に遊びに来た。 北村くんはうちに来るのは初めてだったから、学校からいっしょに来たんだ。 その道の途中で、北村くんの元カットモデルで……元彼女という人に会った。 『なんでこんな暗い子といっしょにいるわけ?』 あの人の言葉が胸に刺さった。北村くんは怒ってくれて、それはとても嬉しかった。 でも同時にすごく怖くなった。 北村くんが、あの人に言った内容はいくつか、僕にも当てはまったから……。 あの人がまるで未来の自分のようで、怖かった。 そして気づかされてしまった。 知らず知らずのうちに、かなりの部分を北村くんに依存してしまっている自分に……。 家族にすら見捨てられてしまった僕が、いつまでもこんなふうに北村くんといっしょにいられるわけがない。 いつか……嫌われるに決まってる。 だったら、これ以上依存してしまう前にどうにかしたかった。 もっと北村くんに寄りかかってしまう前に、離れてほしかった。 だから、自分でも触れたくない、あの話をすることに決めたんだ。 そう決めたのに、話すタイミングはなくて……、北村くんが途中で買ったお酒を飲んだら、話せるんじゃないかと思って……。 ――だけど興味本位でお酒なんか飲むんじゃなかった。 後悔ばかりが襲ってくる。 お酒のせいで、ブレーキが効かなくなってしまった。 本当ならあんなに、全部、話すつもりじゃなかった……。 あんなふうに、北村くんに当り散らすようなマネをするつもりなんかなかった。 もっと当たり障りのないところだけ話して、それで少しずつ離れていくはずだった。 普通に挨拶をして、たまに話すくらいの関係でいたかった。 『もう、わかってるくせに…どうしてそんなこと言えるの!? 家族全員に嫌われて! みんな僕のこと大切になんかじゃなかったって、もう知ってるのに、どうして!?』 ――けど、そんなのはもう無理。 こんな過去を持ってる奴なんか嫌われるだけだし、こんなふうに喚き散らす奴なんか始末に終えないと思われて当然だから……。 そのはずだったのに……。 『僕を大切だと、大事だと思ってる人なんかいるわけない!』 ――願っていてもそんな人がいるわけがない。だから期待をさせるようなことを言わないで。 僕がこの言葉を叫んだ瞬間、それまで困惑したような顔だった北村くんの雰囲気が一気に変わった。 見たことがない怖い顔で、北村くんは僕のことを床に転ばせた。 『きたむら、くん?』 あんまりいきなりだったから、本当にワケがわからなくて。 僕はただただ北村くんの顔を見上げるしかできなかった。 すぐ近くにある北村くんの目がすごく怖いのに……それから目を逸らすことなんか思いつきもしなかった。 『俺は結の顔が好きだな』 言われた意味をろくに理解できないまま、ほっぺたを触られてびくっと身体が竦んでしまう。 その次の瞬間だった。 僕は……北村くんに、キスされていた。 ――っっ!!??? なんで、どうして? どうしてこんなことになってるのか、なんで僕が北村くんにキスをされているのか全然わからなかった。 しかも触れ合わせるものじゃなくて、それ以上のことをされて……頭の中がもうぐちゃぐちゃになってしまった。 自分の許容範囲を超えすぎた行為に、勝手に涙まで出てきて……。 それに気づいた北村くんは、謝りながら身体を引いてくれた。 どうして、と訊きたかったのに、口を開いたら自分でも何を言ってしまうのか分からなくて……。 声を殺して泣くことしかできない自分が嫌だった。 泣き顔も見られたくなくて背を向けた僕に、北村くんはまた謝って、そして部屋から出て行ってしまった。 待って、とただの一言も言えずに、僕は部屋の扉が閉まる音をただ聞いていたんだ……。 これが、土曜日にあったこと。 日曜日はぼんやりと何も考えられずに過ごして、今日は月曜日。 そろそろ学校が終わった時間なのに、僕はずっと家にいる。 ズル休みをしたのなんてこれが初めてだ。 でもこんな気持ちのまま、学校に……北村くんに会うことなんかできないから、行かなくて良かったのかも……。 ――どうして、北村くんは……僕なんかに……。 その疑問がぐるぐると回り続けている。 それと、あともう一つの疑問。 ――どうして、僕は……。 ――――ピンポーン―――― 一回だけのチャイムが部屋の中に鳴り響く。これは、共用玄関からの呼び出し音。 「……はい」 『……あ~……俺、だけど……』 何も考えずに受話器を取って、そして固まってしまった。 ――北村くん…? もう二度とここには来ることがないはずの人。 もう僕とは普通に接することがなかったはずの人。 ――――ピンポーン、ピンポーン―――― またチャイムが鳴る。二回。うちの部屋の呼び出し音。 共用玄関のロックさえ外してないのになんで、と思って、自分の指が無意識のうちにロックを解除していたのに気づく。 「あ……」 つまりもう、北村くんがこの部屋の前にいる……。 今まで漠然としてだった怖さが、一気に這い上がってくる。 やっぱり僕はすっかりお酒で酔ってたのかもしれない。 土曜日の出来事を……どこか現実味のないものに思えていたんだから。 ……けど、いざ北村くんが来てみたら、どこかぼんやりとしていた輪郭が急速にはっきりしてくる。 自分が何を話してしまったのか、どんな言葉をぶつけたのか、どんなことをされたのか……そしてそれに対して何を思ったか。 ――――ピンポーン、ピンポーン―――― またチャイムが鳴らされて、はっとさせられた。今さら居留守なんかできるはずない。 動きの悪い身体を引きずるようにして玄関に行って、僕は扉を開けた。 「……よっ、今日、休んでたけど、風邪とかじゃないのか?」 「うん……別に、大丈夫」 お互いに目を合わせないまま、微妙な間が空いてしまう。 「上がって……?」 「……おじゃまします」 明らかにぎくしゃくとしてるのに、お互いにそこに触れず、僕たちはリビングに移動する。 二日前と同じ部屋……。 せめてのつもりで北村くんにはいっしょに御飯を食べたテーブルの椅子ではなく、カーペットの上に座ってもらった。 「これ、修学旅行についてのプリント。明後日が提出の締め切りだってさ」 「うん……」 北村くんはこれを届けに来ただけ。だから、もう話すことが見つけられない。 『……………………』 二人分の気まずい沈黙が落ちる。 ――どうすればいいんだろう…。 二日前、僕はこの人に嫌われたかった。これ以上、寄りかかってしまう前に、離れていってほしかった。 だけど、今は……こんなふうになってしまうのが、すごく嫌だ。 どこまでも身勝手な考えでしかないのはわかってるけど…。 僕は、北村くんに嫌われたく、ないんだ……。 「結……」 名前を呼ばれただけで、勝手に肩が跳ねてしまう。 どうやっても視線を合わせることができない。そこに浮かんでいる感情を見てしまうのは、怖いから……。 「………悪かった!!」 いきなり北村くんが頭を下げる。 正座をして、その前に両手を着いて……えとこれって、土下座……? 「や、やめて…っ」 頭を下げられる理由なんかわからなくて、慌てて止めるのに、北村くんは頭を上げてくれない。 むしろ、謝らなきゃいけないのは僕のほうなのに……。 「俺は最悪なこと結にしたんだっ! 本当に悪かった!!」 ――北村くんが僕にしたこと……? 一瞬考えて、次の瞬間には顔に熱が集まってきた。 そうだった。僕はされてしまっていたんだ。 いきなり、北村くんに、キスを。 ――………っ…! あの時の出来事全てを、どこか遠くのものに感じていたけど、北村くんがまたここに来たことでそれら全部が急にリアルに感じられてきて。 より一層、僕は何も言えなくなってしまう。 けれど、それでもこんなふうに土下座される覚えなんかない。 だって僕は――――。 「結があんなふうに考えるのはしょうがないことだと、少し考えてみて思った」 頭は上げたけど、手は着いたまま、俯きがちに北村くんが話し出す。 「家族に否定される苦しさは、正直に言って俺にはわからない」 押し殺したような口調で。 「だけどな、結をその苦しさの中に置いておくことなんか、我慢できない」 それなのに力強さを感じさせる声で、北村くんが話しかけてくる。 「結はあの時、自分を大事に思ってくれてる人なんかいない、って言ったろ?」 半分は勢いだったけど、それが僕の本心。 何もしてないのに嫌われる……そんな僕を誰も大切に思ってくれるはずがないから……。 「でもな結。……俺は結のことをすごく大事に思ってる」 ――……え? 耳を疑った。 この人から……誰よりも一番迷惑をかけてしまった、この人からこんな言葉を聞けるはずないから。 「俺は、結のことを本気で好きだと思ってる」 ――………………。 驚きすぎて、この後に北村くんが何を言っているのか、わからなかった。 北村くんが、僕を……? 「…れ、じょうだ……?」 「冗談であんなことできるほど、俺は腐っちゃいないぞ」 言いかけた声は、先回りされてしまう。 「いや……結が言ったことに勝手キレて、それでいきなり手だしたんだから、狂っていると言えばそうか」 独り言のようなことを呟いて、北村くんはまた頭を下げた。 「本当にすまなかった。結は元々男で……なのに男にあんなことされて、こんなこと言われても気持ち悪いだけだよな?」 ――違う……。 首を振っても、北村くんには見えていない。 「ぶっちゃけ、自分でもめちゃくちゃ言ってるのはわかってる。仮に俺が女になってたとしても、野郎からこんなことされたりしたら嫌に決まってる」 自分がされて嫌なことを結にしてしまっている、と北村くん。 「だけどどうしても言わずにいられなかった。このまま、少しずつよそよそしくなるくらいだったら、全部伝えておきたかったんだ」 身勝手で悪いと北村くんはまた謝る。 それを僕は不思議な気持ちで見ていた。 「お願いだから、頭、上げて……?」 ゆっくりと北村くんが顔を上げる。 そして、今日初めてその顔をまっすぐ見つめた。 「北村くんが謝ることなんか、ない」 「いや、そんなこと……」 「だって僕のほうが身勝手で、北村くんのことを困らせたもん」 嫌われたくてあんな話をしたくせに、いまになって嫌われたくないと思っているのがいい証拠だ。 「それに僕……北村くんに……されて嫌じゃなかった」 告げると、北村くんはポカンとした顔になった。 自分でも理由なんかわからない。 男のころも、女の子になってからも一度だって経験なんかない。だけどあの時、ほんの少しの嫌悪感も僕の中には湧いてこなかった。 「結、それって……」 「うん。……もしかしたらね、北村くんと同じ理由だからかもしれない。でも、違うかもしれない……」 なんだそれは、と北村くんの視線が訴えてくる。 それから逃げるように、僕は俯いて、でも言葉を続ける。 「わからないんだ……」 自分の声が震えてるのに気づいた。 「え……?」 「北村くんに、嫌われたくない。いっしょにいたい。たしかにそう思ってるのに、すごく怖くて…」 もしかしたら、また嫌われてしまうかもしれない。 いらないと、切り捨てられてしまうかもしれない。 「だったらいっそ何も始めたくないって思うのに、このまま北村くんと離れてくのは、やだ……」 完全に相反する気持ちが渦巻いていて、それ以前に北村くんへの気持ちが彼と同じものなのか、行き過ぎた依存なのかもわからないまま、一つも答えが出てこない。 そんな自分が情けなくて、何も言えなくなってしまう。 また、沈黙が落ちる。 北村くんは何も言ってくれなくて、不安ばかりが募っていく。 「あのな、結…」 何か言わなきゃ、と焦り始めた時、北村くんがゆっくりと話し出した。 「人の感情に絶対なんかない」 なんの迷いもなく言い切られた言葉に、胸が凍ったような気がした。 「俺は、永遠の愛とか……そんなのは有り得ないと思ってる」 「……そっか」 ひどく落ち着いたような声が出た。 心の中はこんなにも痛がってるのに……。 「絶対に嫌いにならない。一生そばにいる。そんなことを言い切ったりは、俺は出来ない」 「やっぱり、そうだよね……」 「でもそれは逆のことも同じだろ?」 不意に声の質が変わって、僕はおそるおそる顔を上げた。そこにあったのは。 「絶対に嫌いになる。必ず離れていく。そういうふうになるとも言い切れないだろ?」 北村くんの優しげな微笑がすぐ近くにある。 「まだ来てない問題のことを考えて、それで現在をないがしろにするなんて俺はしたくないんだ」 じっとまっすぐ僕を見ている。 「そりゃ遠い先のことまで考えてるわけじゃないけどさ。俺としては当分結といっしょにいるつもりだ」 仮に恋愛感情がなくなったとしても、友達としてはずっと。 「い、いの……?」 自分でも何に対して言ってるのかわからないのに、北村くんはそれでわかってくれた。 「結が気持ち悪がってないなら、俺は諦める必要なんかない。ずっと近くにいて、それで結の気持ちがこっちに向くのを待つさ」 それでも僕の気持ちが北村くんに向かなかったら、諦めて友達でいるつもりだと言ってくれた。 「よく言うだろ? 友達は一生もんだって」 わざと軽い口調での言葉に、胸がいっぱいになった。 この人は僕の事を見てくれている。 僕のことを大切に思っていてくれる。 初めての実感に、涙ばかりが溢れてきて、言葉は出てこなかった。 だから僕は北村くんに手を伸ばす。 『行かないで。いっしょにいて』 そんな気持ちをこめた、初めて僕から伸ばした手を、北村くんはしっかりと掴んでくれた。 「あのね、一つだけ、お願いしていい…?」 ようやく涙が落ち着いてきて、僕はさっき思いついたことを言おうとしていた。 「俺が聞ける範囲ならな」 了承の言葉をもらえて、僕はそのお願いを北村くんにしていた。 「僕の前髪、切って?」 僕の顔を好きだと言ってくれた彼に、ちゃんと顔を見せたいから。 そして、ちゃんと北村くんと向き合いたいから……。
https://w.atwiki.jp/chaos-dict/pages/68.html
別名「ゆっくり時間(タイム)」 某STGの有名なセリフであるが、カオスオンライン上での意味はまさにカオスなのでちょっと違う。 こちらの制限時間をフルに使い「ゆっくりしていってね!!」とチャットに書き込み(書き込まなくてもいい)相手を焦らす事である。厳密に言えば違うが放置プレイである。 以下使用例 対戦相手に挨拶をしたが、終始無言なのでついカッとなってやった。 対戦相手が明らかにこちらの負けなのに攻撃力をアップしまくるなど自己満的行為をしてきたからやった。 負け試合になると回線を切るなど悪質なプレイヤーだったからry 廃人プレイヤーなら過疎オンラインなので同じ人と当たることも多い。 その際何度も挨拶をしても返さないプレイヤーや悪質なプレイヤーに対してゆっくりを行う事があるようだ。
https://w.atwiki.jp/45451919/pages/252.html
「須賀君、おはよう」 「おう、おはよう」 中学二年生のときの話だ。入学から一年半、クラス替えから半年たった秋の頃。 俺の友達のうち、一人はソイツで。 ソイツの友達は、俺一人だけだった。 「須賀君は読書感想文の本決めた?」 「いんや、メンドくせーよな。なんかいい本ある?」 「えっと…須賀君ってどういう本が好き?」 「本とか読まないから、短いやつ」 「ええー…」 困ったように眉を下げる顔は女の子みたいで、きっちりホックまで締めた学ランが無かったら間違えるほど。 声だってほとんど女の子と変わらないくらい。頑張って男子っぽい私服を選んでも、結局女の子が男の格好をしてると思われる、そんな奴。 根暗なわけじゃない。けど消極的で友達が作れなくて、そのくせ寂しがりな奴で。 「あ、それじゃああの本がいいかも」 「何でもいいから貸してくれよー」 「しょうがないなあ…それじゃ、今日うち来る?」 「おう! そういや久しぶりだなあ――」 きっとあの日、家にさえ行かなければ良かったのに。 「――宮永の家に行くのってさ」 宮永の部屋は、らしいというか…本ばっかりで他に何もない部屋だった。 「そんなにキョロキョロしなくても」 「久しぶりだけど変わってねーよな。学生服と本と勉強道具しかないじゃん。きもー」 「キモいはヒドイよ…ええと、本だよね…あれ?」 真面目一辺倒な奴で、自分の部屋なのに学ランを脱いだだけで着替えもせず、シャツをズボンに入れたまま。 俺としてはその真面目さも面白かったんだけど、他の男子にはつまらなかったらしい。 だからコイツが意外と楽しい奴だってことも、困った顔が面白いことも知らないんだろうな。 「ごめん須賀君…ちょっとここに無いみたい。お姉ちゃんの部屋にあるかも」 「お姉さんいるのか。本は別に今じゃなくていいけどな」 「ううん…取ってくるよ。ちょっと待ってて」 そのまま行っちまうあたり、宮永らしいというか。 「……悪いな宮永、部屋漁りは友達の特権だよな」 目的は、当然お宝本。だいたいそういうものはベッドの下と相場が決まってるんだが。 「お、あったあった…ん?」 あったと言っても一冊だけだけれど、気になったのはその奥の物。 綺麗に畳まれているのは―― 「服? 女子のか…?」 見間違え、ということもない。手に取れば間違いなく女子用制服で、しかもしっかり着た跡がある。 「宮永のお姉さんのか? でもなんでここに……」 「お待たせ、やっぱりお姉ちゃんの部屋に」 その時の宮永の顔ときたら。 笑顔がどんどん真っ青になって、面白いほど歪んでいくのを思い出すだけで。 「う、あ…な、なにしてるのっ!?」 素直な奴だけに、完全に墓穴を掘ってるとしか言えない。適当に笑い飛ばせばいいってのに… 「これ、宮永が着てるのか?」 「……」 目を向ければ可哀想なくらい震えている。もしかしたら嫌われるとか、そんなことでも考えているんだろうか? もしそうだとしたら―― 「いいんじゃね? 宮永って女子っぽいし、似合いそうじゃん」 「……え?」 「せっかくだしさ、着替えて見せてくれよ! 誰にも言わないからさ」 ――この時、こんなことさえ言わなければ。 良かったのか、悪かったのか。俺にはわからないけれど。 思わず、唾が喉へと落ちていく。 「そ、そんなに見ないでよ…恥ずかしいよぉ…」 涙目でトランクス一枚の宮永は、確かに男子で間違いない。 けど、どういうわけかスカートを付ける仕草や、セーラー服に腕を通す仕草があんまりにも、俺の目を掴んで離さなくて。 分かっているのに、男だっていうのに。 「かわいい…」 「っ、そんなこと、言わないでよぉ…」 両手で覆われた顔はきっと真っ赤になっていて。ぺたんと床に落ちた腰が誘うように左右に揺れる。 そして何よりも。 「な、なあ…触ってもいいか?」 「え? あ、やっ!」 だってしょうがないだろ。 エロ本でさえヤバいのに、こんなのが居るんだ。 柔らかい太ももも、華奢な首筋も、本なんかよりずっとずっと綺麗で。 「宮永、どうせなら下着も替えようぜ」 「っ!」 「さっき、あったもんな。服の奥に、女子のパンツ。穿いてるんだろ」 「……」 「宮永」 押し倒した宮永の目が、俺を見上げている。 でもこれは嫌だとか、そういうのじゃなくて。 「ほら、着替えろよ」 少しずつスカートを押し上げる股間が。 「……う、ん」 宮永の本心なんだろう。 咲「どうかな!」 京太郎「……」 優希「京太郎が石になってるじぇ」 和「いいですね。こういうのも嫌いじゃありません」 咲「だよね! ちなみにこの後、滅茶苦茶」 京太郎「うおおおおおお!」ビリビリ 咲「あーっ! 何するの京ちゃん!」 京太郎「おぞましいもん書いてんじゃねええええ!」
https://w.atwiki.jp/ichirorpg51/pages/566.html
音楽:ゆっくりしていってね!!! http //www.nicovideo.jp/watch/sm2731089 曲データ 作詞・作曲・編曲:今日犬(ジャムおじさんP) 歌:初音ミク ゲームにおける「ゆっくりしていってね!!!」 第3部ローラント城スネークルートにて、エクスデスに捕まったスネーク達が強化ゆっくりに襲われるシーンの曲。 激しいロックのリズムと共にミクがゆっくりの呪いにより段々とゆっくり化していく一連のシーンは一部の人にはトラウマになるかもしれない。
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/542.html
116 名前: ◆PzD3ftv2xo [sage] 投稿日:2009/08/15(土) 21 41 33.02 ID vMwSdrnzO 律「お、おいおい、忘れたフリなんて冗談キツいよ梓。」 梓「私の名前…なんで知ってるんですか?」 澪「なんでって、同じ軽音部のメンバーだし…。」 梓「けい…おん…ぶ?」 紬「私達の事…何も覚えてないの?」 梓「…すみません。」 唯「思い出してよあずにゃ~ん!」 梓「ひっ!」ドカッ 唯「き、嫌われた…。」シクシク 189 名前: ◆PzD3ftv2xo [sage] 投稿日:2009/08/16(日) 01 01 02.00 ID 0tlxwTK0O 澪「まあ、私達と一緒にいれば、何か思い出すかも知れないし、しばらくは放課後、音楽室に来るといいよ。」 梓「は、はい!よろしくお願いします!」キラキラ 紬(これはいい展開…!)ニコニコ 律「唯、スキンシップはしばらく自重しとけよ。」ボソボソ 唯「そうだよね、これ以上あずにゃんに嫌われたら、私立ち直れなくなっちゃうよ。」ボソボソ 442 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 00 57 51.58 ID 9ZiPfDJOO 翌日 梓「おはよー憂。」 憂「!?」 梓「どうしたの?」 憂「梓ちゃん、私の事覚えてるの?」 梓「当たり前でしょ?友達なんだから。」 憂「そ、そうだよね!ゴメンね、変な事聞いて!」 昼休み 憂「お姉ちゃん!」 唯「どしたの~憂?そんなに慌てて。」 憂「梓ちゃん、私の事ちゃんと覚えてたよ?本当に記憶喪失なの?」 唯「そっかぁ。じゃあ寝て起きたら思い出したんだよ、きっと!」 憂「そうなのかなあ…?」 放課後、音楽室 梓「唯先輩、律先輩、今日こそはちゃんと練習して下さいよ?」 唯律「………。」 澪「記憶、戻ったの?」 梓「え?」 澪「う、ううん。なんでもないよ。」 458 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 02 20 03.17 ID 9ZiPfDJOO 練習終了後 梓「私、ちょっと用事があるので、お先に失礼します。」 律「おう、お疲れさん。」 パタン 澪「…なあ、おかしいと思わないか?昨日の今日で記憶が戻るなんて事あるか?」 唯「だから~寝て起きたら思い出したんだよ。」 律「それは普通に忘れたってだけだろ。」 紬「……………。」 644 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 20 42 02.03 ID 9ZiPfDJOO 夕方、空き地前 梓「ここには…あるはずないよね。家がないんだし。」 澪「梓?何してるんだ?こんなとこで。」 梓「澪先輩、ここに家ってありませんでした?」 澪「家?…ああ、あったよ。四年前まではね。」 梓「火事…あったんですよね?」 澪「うん。住んでた人はみんな逃げ遅れて死んじゃったらしいよ。…ここの人と知り合いだったのか?」 梓「ええ、まあ。それじゃ、さようなら。」 澪「また明日な。」 660 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 22 00 50.01 ID 9ZiPfDJOO 次の日の放課後、音楽室 梓「ここにもない…どこいっちゃったの…?」 紬「あら、梓ちゃん。何か探し物?」 梓「えっと、ピックを落としたみたいで…。」 紬「一緒に探しましょうか?」 梓「いえ、替えのピックがあるので、今日はそっちを使います。」 紬「そう。…本当は、ベースを探してたんじゃないの?」 梓「!? なんで、それを…!」 673 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 22 24 39.91 ID 9ZiPfDJOO 紬「昨日の梓ちゃんの様子が気になったから、斎藤に調べさせたの。あの後、四年前火事にあった家の跡に行ったでしょ?」 梓「………。」 紬「あそこにも、ベースを探しに行ったのよね?…ミカさん。」 梓「………。」 律「うい~す。…どしたの?2人とも。」 紬「…いえいえ、今お茶を用意するわね。」 澪「おーっす。あ、梓。ちょっと聞きだい事が…。」 梓「………!」キッ 澪「い、いや、何でもない。」 律「どーした梓?」 梓「………。」プイッ 675 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 22 42 26.43 ID 9ZiPfDJOO 律「おいムギ、梓のやつ機嫌悪いみたいだけど、何かしたのか?」ボソボソ 紬「私が来た時から機嫌が悪かったのよ。クラスで何かあったのかしら。」ボソボソ 唯「おいっす~!あずにゃん今日もかわいいね~。」だきっナデナデ 律(うわっ馬鹿!) …………… 梓 ほわ~ 澪(機嫌直った!?) 紬(うふっ☆いいデジャヴ…。)ニコニコ 708 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/19(水) 23 57 38.14 ID 9ZiPfDJOO さわ子「みんな~!新しい衣装作って来たわよ~!」 律「燕尾服だと!?」 紬「執事ですね、分かります!」 唯「イエス、マイロード。」 澪「ま、まあ、コレなら…。」 梓「相変わらずだね、さわちん。」 澪「えっ?」 唯「さわちん?」 律「梓?一体どうし…。」 さわ子「…!ミカちゃん!?」 唯律澪紬「ミカちゃん!?」 梓「嬉しいなあ。ちゃんと覚えててくれたんだ。」 さわ子「忘れられるわけ…ないじゃない…!」 169 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 21 45 08.17 ID rZLPtuREO 梓「もうすぐあえるんだ、ユキヒロに…!」 律「ユキヒロ?」 さわ子「ミカちゃんが使ってたベースよ。」 澪「なんか、唯みたいな子だな…。」 バタッ 唯「あずにゃん!」 梓「う…ん。あれ、ここは…音楽室?」 紬「大丈夫なの?梓ちゃん。」 梓「はい。…ミカさんに体を貸していたんです。」 唯「貸してた?」 律「なるほど、だからか。なんていうか、ちょっと違和感あったんだよな。」 171 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 21 50 04.97 ID rZLPtuREO 2日前の夜、夢の中 梓「ここは一体…。」 ??「はじめまして、中野梓さん。」 梓「誰…ですか?」 ??「あたしはミカ。よろしくね。」 ミカ「無理矢理取り憑いたから、軽く記憶喪失っぽくなったでしょ?ごめんね。」 梓「記憶をなくしてた時の事を覚えてないですけどね。ところで、どうして私に取り憑いたんですか?」 ミカ「ユキヒロを探したいの。あ、ユキヒロっていうのは、あたしが使ってたベースの名前ね。」 梓「名前、あるんですか…。(唯先輩みたいな人だな…。)」 175 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 22 02 48.85 ID rZLPtuREO 梓「どうして私に取り憑いたんですか?」 ミカ「ちっちゃくて可愛いからつい☆」 梓(本当に唯先輩みたいな人だな…。) ミカ「火事で死んじゃった後からずっと探してるんだけど、全然見つからなくて。」 梓「すごく思い入れがあるんですね、そのベース。」 ミカ「さわちんが一緒に選んでくれたものだからね。」 梓「さわちん?」 ミカ「山中さわ子って人。知ってるよね?あたし、さわちんと一緒にバンドやってたんだよ。その名もDEATH DEVIL!」 179 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 22 15 42.89 ID rZLPtuREO 梓「ああ…あの伝説の…。(さわ子先生の黒歴史…。)」 ミカ「あたしね、さわちんの事好きだったんだ。女性として。」 梓「あなたも女性だと思うんですけど。」 ミカ「女が女に恋して何が悪い!」 梓「す、すみません。」 ミカ「ユキヒロはあたしの宝物。だって、さわちんがあたしにぴったりだって言ってくれたんだもん。だから、もう一度ユキヒロに会いたいの。お願い、しばらく体を貸して?」 梓「分かりました。そこまで言われたら、断る訳にいかないし。」 ミカ「ありがと。」 189 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 22 33 03.93 ID rZLPtuREO 梓「…という事がありまして。」 紬「そうだったの。私てっきり悪霊かと思ってたけど、良い霊(もとい百合)なのね。」 唯「ね~ね~さわちゃん、ミカさんってどんな人だったの?」 さわ子「そうねえ…。」 回想 ミカ「山中さん、軽音楽って興味ある?」 さわ子「え?う、うん。」 ミカ「そうなんだ!じゃあさ、あたしが作るから入って!軽音楽部!」 さわ子「ええ!?そんないきなり…。」 ミカ「あ…いや、どうしてもって訳じゃないからさ。一応、考えといてよ。」 193 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 22 58 59.75 ID rZLPtuREO ミカ「部を作るには最低4人必要…つまり君達が必要なんだ!という訳で、ミユキ、キョーコ、今日からよろしく!」 ミユキ「…ギターなら、やってもいいよ。」 キョーコ「強制かよ!別にいいけど。わたしドラムね。…って、言い出しっぺが楽器持ってないじゃない!どーすんのよ!」 ミカ「あと1人入ってから考える!」 ミユキ「しかも演奏出来ないし。」 ミカ「ぐっ…。」 キョーコ「歌声変だし。」 ミカ「ぐはっ。」 さわ子「あの、私、ギター弾けるから、入ってもいいかな?」 197 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/20(木) 23 06 29.50 ID rZLPtuREO ミカ「おお!山中さん、入ってくれるのね!じゃあボーカルで。」 さわ子「ええ!?あ、あの、ギター…。」 ミユキ「弾き語りという、手がありますよ。」 キョーコ「あんたらねえ…。まあ、ボーカルは追々決めるとして。これでミカが使う楽器決まったわね。」 ミカ「え~と…カスタネット?」 キョーコ「ベースだよ!」 484 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/21(金) 21 00 16.72 ID nx37/sPHO 回想、楽器店 ミカ「ベースって弦4本なんだ。…ピンからキリまでありますなあ。…むがああああ!1人じゃ分からん!」 さわ子「ねえ、コレなんかどうかな?」 ミカ「おお、いたんだ。気づかなかった。」 さわ子「今日はミカちゃんのベース選びに来たんでしょ。キョーコちゃんとミユキちゃん自分の楽器見に行っちゃってるけど。」 ミカ「まあ、キョーコは新しいスネア欲しいって言ってたし。ミユキは…。」 ミユキ「やっと、見つけた。」ウルウル さわ子「まさか、迷子に…?」 491 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/21(金) 21 21 19.80 ID nx37/sPHO キョーコ「いや~、スネアだけのつもりが結局一通り新調しちゃった。販売戦術恐るべし!」 ミユキ「単にキョーコが、押しに弱い。それだけ。」 キョーコ「それは言わないお約束でしょ?」 ミカ「よし!次はあたしのベースを選ぶんだ!」 キョーコ「それはあんたが決める事でしょ?」 ミカ「そう言われてもよく分かんないし。あたし楽器初めてだし。」 さわ子「え!?楽器触った事もないのに軽音楽部作ったの!?」 ミカ「失礼な!ネコふんじゃったは弾けるから!」 ミユキ「すごく、遅いです。」 キョーコ「指一本じゃ弾けるとは言わないわよ。」 ミカ「あうち。」 513 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/21(金) 21 58 16.23 ID nx37/sPHO さわ子「私、コレがミカちゃんに似合うかなって思うんだけど。」 ミユキ「…ミカ、持ってみて。」 ミカ「う…重い…。」 さわ子「そっかあ…残念。じゃあ、他のに…。」 ミカ「コレ買う!」 キョーコ「でも、重いんでしょ?だったら…。」 ミカ「コレがいいの!コレにする!」 さわ子「ミカちゃん…。」 キョーコ「はいはい、分かったわよ。後悔するんじゃないわよ?」 ミユキ「また、押し負けた。」フフリ キョーコ「うるっさい!」 547 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/21(金) 22 35 57.41 ID nx37/sPHO 回想、再び音楽室 キョーコ「へえ~!さわ子好きな人出来たんだ!」 さわ子「ちょっと、声が大きいよ!」 ミユキ「ここは、音楽室。防音、ばっちぐ~。」 さわ子「そういう問題じゃないよ!」 ミカ「よしさわちん、早速告白だ!レッツゴー!」 さわ子「ええ!?ちょ、ちょっとミカちゃん!!」 …………… キョーコ「どうなるんだろ…。」 ミユキ「ドキドキ。」 ミカ「お、来た来た。どうだった?」 さわ子「もっと…ワイルドな人が好きなんだって…。」 ミカ「ワイルド…ワイルドと言えば、メタル!よし、明日からあたし達軽音楽部は、メタルバンドをやるぞ!さわちんの幸せの為に!」 ミユキ・キョーコ「おー!」 さわ子「なんでそうなるの~!?」 567 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/21(金) 23 08 50.11 ID nx37/sPHO …………… さわ子「とまあ、とにかく私に一直線な子だったわ。」 梓「きっと、よっぽどさわ子先生に惚れ込んでたんですよ。」 さわ子「私に惚れてたのか。…嬉しいけど、ちょっと複雑ね。」 紬「まあ、女子校ではよくある事ですわ☆」 澪(よくある事なのか!?) 律「んで、なんでさわちゃんがユキヒロ持ってんだ?」 さわ子「ミカちゃんちが火事にあう前の日にね、久しぶりにみんなで集まって演奏会しないか話になってね。」 さわ子「それでミカちゃん、ベースのメンテしてなくてさ、色々ヤバかったから私がメンテしてあげる為に預かってたのよ。その次の日にあんな事になって…。」 さわ子「ユキヒロ見ると思い出して悲しくなるから、ずっとしまい込んでたのよ。まあ、時々メンテはしてたんだけどね。」 57 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/22(土) 19 34 11.69 ID yjXr8ItVO 次の日 唯「やっほ~あずにゃん!…じゃなくて、ミカさん?」 梓「あずにゃんで合ってますよ、唯先輩。」 律「はっはっは、バレバレですぞミカさん!梓は自分の事あずにゃんとは言わないぜ!」 梓(ミカ)「バレたか。そんな事より、ユキヒロまだかな~?」ワクワク 紬「私も楽しみですわ~。」ニコニコ 澪(ムギは一体何を期待してるんだろう…。) さわ子「待たせたわね!持ってきたわよ!はい、ミカちゃん。」 梓(ミカ)「ユキヒロ!会いたかったよ~!」ギュッ さわ子「私がメンテしててあげたんだから、感謝しなさいよね?」 梓(ミカ)「さわちん!だ~い好き!」チュッ さわ子「んむ!?」 唯律澪紬「!!!」 72 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/22(土) 20 13 38.24 ID yjXr8ItVO 唯「あう~。あずにゃんのちゅ~…。」 律「羨ましいのかよ。」 紬「良いもの見せてもらいました~。」テカテカ 澪(お…女…同士で…キ…キス…!?)ドキドキ さわ子「いきなり何するのよ、もう!」 梓(ミカ)「…えへへ。ありがとね、さわちん。ユキヒロの事…よろしくね。」 さわ子「はいはい、分かってるわよ!…じゃあ、またね。」 梓(ミカ)「うん!絶対さわちんの子供になるから!じゃあね!」 114 : ◆PzD3ftv2xo :2009/08/22(土) 21 02 59.65 ID yjXr8ItVO 夜 prrr… さわ子「あっキョーコちゃん?ねえ、明後日さあ、DEATH DEVILのメンバーで久々に集まらない?」 キョーコ『さわ子から誘って来るなんて珍しいわね。どういう風の吹き回し?』 さわ子「ほら、明後日ってさ…ミカちゃんの命日じゃない?それに、ちょうどお盆って事もあるし。…笑って送り出してあげたいの。」 キョーコ『…もうそんな時期なのかあ。時間経つのって早いね。…オッケー。他のメンバーはわたしが集めとくわ。って、ベースどうすんの?』 さわ子「私が弾くわ。ちょうどユキヒロ持ってるし。」 キョーコ『ふ~ん。やっと失恋から立ち直ったか。』 さわ子「どういう意味よ?全く…。」 キョーコ『ふふ。明後日また会おうね。んじゃ。』ガチャ さわ子「ミカちゃん…楽しみにしててね。」 終わり