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「はい、皆さん、どうも、こんばんは、れいむです。」 「まりさです。」 「今宵もこのラジオを聞いてくれる皆さん、ゆっくりしていってね。」 「ゆっくりしていってね!!!」 それはある放送局でイベント性で始めてたあるラジオ放送から始まった。 ゆっくりの姿をしたコンビが見えるラジオでゆっくりの口調で進行して放送が大ヒットとなり、 その後、ゆっくりと組み合わせたコンビのラジオ放送がまた大騒ぎになって、それから生まれたのが この「ゆっくりのみ」でラジオをするという「ゆっくりラジオ〜ゆっくりしちゃいけない時間だぜ!〜」であった。 「さあ、今日もれいむとまりさでたくさんゆっくりしていくんだぜ!」 「そもそもこんな放送聞いている時点で遅いんじゃないかとおもうんだけとな。」 「それは言わないお約束だぜ、れいむ。」 「さあ、まずは例のものからはじまるよ。アリス、ゆっくり持ってきてね!」 しばらくすると、アリス達がガラスの箱を持ってくる。言わなくてもわかるとおもうが、手紙が入っていたりする。 「それじゃ、今日は誰から行こうか。」 「昨日はまりさが先みやったかられいむからするんだぜ。」 「じゃあ、れいむがさきにとるね。」 さては、どうやってゆっくりたちが箱の中の手紙を取り出すかというとクレーンゲームのよう に上に設置されているクレーンを操作して取ったりする。 ういいいいい... 「よし、取れた。」 「ゆっくりよむんだぜ、れいむ。」 「えーと、千葉県のカラス天狗さまからです。 私は最近とてもゆっくりできない状態です。朝起きて夜寝るまでとてつもなくいそがしくて もう限界です。どうすればいいのでしょうか。」 「職場が大変みたいよね。」 「そうらしいね。最近は経済があまりよくないから頑張って働かないと首になるという圧迫感 が人をゆっくりできないようにしているんだわ。」 「しかし、こんなときこそ日常からゆっくりできることを探さないと体調を壊すことになるん だぜ。」 「それもそうだね。カラス天狗さん。仕事大変だとおもいますが、この放送を聞いて一緒に ゆっくりできるとうれしいです。いくら忙しい時期であろうとも心の余裕がなければ昔の西部 映画によくでてくる地面を転がるあの乾草の塊になった方がマシですよ。」 「さりげなくひどいことをいうんだぜ、れいむは。」 「はい、次はまりさの番だよ。」 今度はまりさがクレーンを操作していく。 「俺のターン、ドローだぜ!」 「微妙なところで微妙なネタ投げるのいい加減やめなさいよ、この黒白。」 「いや、しかしだな、委員長....」 「だれが委員長だよ!いいからゆっくりしないで読みなさいよ。」 「最近れいむの言葉一つ一つが刺々しいことについてのはなしがかいてあったらいいな。」 そう呟いてまりさは手紙を読み始めた。 「山梨のもこたんINしたお様の話だよ。 昨日ゆっくり達がたくさんはいってる籠を見つかりました。突然「さー、お食べなさい」とか言われてすごくおいしゅうございました。 今日も行ったけどもういなかったです。皆さんはこんな経験ありますか? これって、あれだよね?] 「多分そうだね。最近よく発見されるという噂の籠話だよね。」 「もこたん様、すごくゆっくりできる経験をしたんだぜ。あの籠の噂はそこそこ聞こえていますが、 どうやら一回出てきた場所には二度と来ないそうだぜ。 あの籠のゆっくり達はとてもおいしいという評判なので私もチャンスがあったら是非とも食べてみたいぜ。」 「共食いだよ、まりさ。」 「ここでちょっと休憩にするぜ。例の歌をながしながら第一部はこれでおしまいだぜ。」 ばかなの? ばかなの? こんな曲きいてるとか(ry おちがみえないのでこれで終わりとしましょう。 こめんなさい。題目変更します。 小ネタ「ゆっくりラジオ」 あと、籠の話はSS「不思議な籠」のあれです。 知らない人のためいっておきます。 共食いだよって冷めたツッコミがシュールw -- 名無しさん (2010-01-18 21 18 24) 第二部はどうなる? -- 名無しさん (2010-01-18 22 09 57) 名前 コメント
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anko2218 ゆっくり爆発していってね 前編 anko2219 ゆっくり爆発していってね 後編
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唯「出番だよ」和「はい!!」 -63点和ちゃん- キーンコーンカーンコーン さわ子「日直の人は黒板お願いね」 ワイワイガヤガヤ ワイワイガヤガヤ 二限目の授業が終わりました いつもの私なら授業後半になるとウトウトし始め 終了のチャイムの音に叩き起こされます ですが今日の私はちゃんと起きてました 唯「はあ」 テストが返ってきたのです 律「唯ー」 唯「りっちゃん」 律「テストどうだった」 唯「やばいよ…憂に八つ裂きにされる・・・」 澪「そんなに悪かったのか?」 紬「レッドゾーン突入?」 唯「赤ペン先生はギリ大丈夫だったんだけど」 ピラッ 律「32点!だっせえええええええええええええええええ」 唯「やあん!大きい声で言わないで」 律「悪い悪い、私のも見せてやるから」 ピラッ 唯「54点・・・りっちゃんだってそんなに良くないじゃん!」 律「半分取れれば上等ですー」 澪「いや上等じゃないだろ」 唯「澪ちゃんとムギちゃんはどうだったの?」 澪「私か?ほら」ピラッ 紬「はい」ピラッ 唯「うわ…」 律「私と唯の点数合わせても勝てない・・・」 唯「なんでそんなに頭いいの!」 澪「頭いいっていうか、授業聞いてノートとって予習復習してれば 大体このくらいとれるだろ」 律「聞きました?余裕かましちゃって…」 唯「やーねぇ」 紬「ねー」 澪「ムギはこっちだろ」 紬「あうう」 和「軽音部みんなで集まって、テストの話?」 唯「和ちゃん」 幼稚園に通う時期から今のいままでずっと親友を続ける 真鍋和ちゃんです なんと生徒会長を務めているのだから驚きです 律「和はテスト何点だった?」 和「んー?はい」 ピラッ 唯「63点」 律「あはは私とそんな変わんないな」 和「いいのよ、こんなの半分も取れれば十分じゃない」 紬「和ちゃんりっちゃんと同じこと言ったー」 澪「生徒会長・・・」 こんなこと言うのは良くありませんが 和ちゃんは確かに生徒会長です しかしそんなに頭がいいと言う訳ではありません いえ、生徒会長だから頭もいいというのは私の勝手な独断なのですが 一般的にはそうなんじゃないでしょうか 和「澪、この公式の解き方教えて欲しいのだけれど」 澪「ああそれは」 和ちゃんは分からなかったところや間違った問題は 必ず自分が納得いくまで挑戦します 澪「ってなるんだ」 和「なるほど…ありがとう澪、助かったわ」 澪「いやいや」ニコッ 和ちゃんはお礼を言って微笑みます 澪ちゃんも嬉しそうに笑顔になります 先生「真鍋、解いてみろ」 和「y=152です」 先生「残念、y=3だ」 和「おしい」 和「"ブレークファースト"ってスペルどう書くんだっけ?」 唯「こうだよ」 澪「違うこうだ」 私も人のことはいえません 瀧エリ「和っ」トス 和「ファイア!」レシーブ ダァン わーわー 和ちゃんはどちらかというと運動の方が得意です 昔から憂も入れた三人で缶蹴りや鬼ごっこをしていたものでした 小学生低学年のときの縄跳び運動で一番初めに二重跳びができるように なったのも和ちゃんだった気がします そのうち妹の憂でさえ出来る歳になったのに私は結局小学校を卒業するまでに 会得することはできませんでした 今なら出来ますよ?そりゃあ高校生ですもん出来ますって・・・・多分 律「唯来るぞ!」 唯「えっ」 ダァン 唯「へぶっ」ドタッ 律「唯!大丈夫か」 唯「いたた・・・」 信代「ごめん!当てるつもりはなかったんだけど」タッタッタ 和「起きられる?」 唯「平気だよ、どこも痛くない タラー 唯「あ」 瀧エリ「鼻血」 澪「貧血」スー 紬「キャッチ、澪ちゃんはこっち来てようね」ズルズル 和「だれかティッシュ持ってないかしら」 信代「ええと・・・」 瀧エリ「誰かティッシュ持ってないかってー」 スッ いちご「・・・ティッシュ」 和「使っていいの?」 いちご「うん」 和「ありがとういちご」 唯「いちごちゃんありがとー」ふがふが 和「動かないで唯」 唯「うあい」 瀧エリ「苺がプリントされた香りつきティッシュ・・・」 律「ぶふっwwwww」 いちご「・・・・」ギリギリギリギリ 律「いいいいいちごしゃんやだなあ冗談ですって」ガクガク 信代「ホントごめんな唯」 唯「いいっていいってー」 信代「・・・」 ドサッ 律「こひゅーこひゅー」 いちご「・・・食べてもおいしいのよ」 和「そうなの?私いっちゃおうかしら」 唯「え、和ちゃん」 パクッ もぐもぐモグモグ いちご「・・・・冗談だったんだけど」 和「オエーのAA」 クラス「あはははははは」 唯「和ちゃんってば、普通やらないよー」あははは いちご「クスッ」 和「よし、じゃあチーム替えしてもう1ゲームしましょ」 クラス「おー」 和「エリ、いちご、一緒に暴れましょ」 瀧エリ「がってん!」 いちご「御意」 唯「信代ちゃーん」タッタッタ 信代「?」 唯「チーム組もうよ!」 信代「えっ・・・でも」 唯「あんなレシーブ打てるなんて凄いね! 信代ちゃんがいてくれれば百人力だよ!」 唯「ねっ?」 信代「・・・・うん!」 律「こひゅーこひゅー」 紬「よいしょよいしょ」ズルズル 和ちゃん、クラスのみんなありがとう ~ 和「というわけで三年二組はロミオとジュリエットのお芝居を することに決まりました」 クラス「わいわいわいわい」 澪「私がロミオ・・・私が」ブツブツ 和ちゃんはクラス委員長でもあります こういった議論を行うときは進んで司会を務め、 話を進行させてくれます 和「セットを作る係になってる人は放課後残って期間内に完成させるように」 和「30分くらいでいいわ、部活に支障は出ないようにするから」 =放課後= わいわい わいわい 唯「がんばってるね和ちゃん」 和「唯」 唯「台本だってまだ出来てないのに、今日からじゃなくても」 和「こういう裏方の作業はゆっくりでも早めに始めないとね」 唯「しっかりしてるね、さすがは生徒会長だよ」 和「もう」 和「唯は演出する側なんだから残らなくていいのよ?」 唯「木Gだよ!」 和「はいはい」 唯「じゃあね和ちゃん部室行ってくるよ」 和「うんまたね」 和ちゃんは今回の出し物でも幹事を務めてくれました それはみんなが和ちゃんを信頼しているからです 和ちゃんにはリーダーシップというか そういったカリスマ性があるのでしょう なぜだか私まで嬉しくなってしまいます 唯「~♪」 女子1「早く帰りたいなあ」 女子2「なんでこんな面倒くさいことやらせるのかしら」 だからといってみんながみんな和ちゃんを 好いてくれているわけではありません 決して嫌いという訳じゃないと思いますが良く思っていない 人は必ずやいるでしょう 女子1「大体なんで真鍋さんって生徒会長なの?」 女子2「頭だってそんなに良くないよね」 唯「むっ」 支持率100%なんて数値この世には存在しないのです 唯「ねえ-- 和「あなたたち」 女子1.2「!」 和「どう?捗ってる?」 和「分からないところがあったら遠慮なく聞いてね」 女子1「あ…これ終わったから」 女子2「こっちも」 和「嘘!?もう完成したの?早いわね」 和「助かるわ女子1、2」 女子2「う、うん」 女子1「別に・・・」 和「今日はもう大丈夫よ、お疲れ様」 女子1.2「・・・・・」 和「ばいばい、また明日」 ですが、和ちゃんの場合 和「あともう少しでいいから頑張って」 クラス「「「ブヒぃ!!!」」」 女子1「ねえ」 和「あら?」 女子1「その・・・なにか手伝うよ」 女子2「どうせ帰宅部だし暇だから」 限りなく100%に近いんだと思います ~ =部室= ピーヒャラピーヒャラ ジャカジャン 律「今のはきれいに決まったんじゃないか?」 澪「ああ、ほぼ完璧だ」 梓「ステージでもこの調子で頑張りましょう!」 唯「ふひい疲れた」 紬「唯ちゃん頑張ったもんね、そろそろお茶にしましょう」 唯「うわーい!!!」 梓「うるさっ!」キーン 律「はあ~」 唯「私たちはこのひと時にために生きてたんだね~」 紬「紅茶のおかわりいかが?」 梓「あ、お願いします」 ガチャ 和「失礼するわね」 律「おーう和どうした」 和「講堂の使用許可書」 律「!」 澪「おい!また出し忘れてるんじゃないだろうな」 律「え、ええ?ちょっとまって」ガサガサ 和「期限今日までなんだけど」 律「うわわわわわ」ガサガサ 澪「探せ探せ」あたふた 梓「机の中とか」あたふた 紬「あたふたあたふた!」 澪「ムギ!」 紬「あうぅ」 和「私か渡し忘れてたんだけどね」 律「おい」 ~ 律「えーと曲順が 澪「最初にごはんはおかずで 和「あんまり急がなくていいわよ、今日までっていっても 私が直接持って言ってあげるから」 律「サンキュ」 紬「和ちゃん、紅茶飲まない?」 和「いただくわ」 紬「はーい」 唯「今日はもう作業終わったの?」 和「うん、みんな頑張ってくれるから予定より早く終わりそうよ」 紬「和ちゃんどーぞ」カチャ 和「ありがとうムギ」ニコッ 唯「砂糖いるよね」 和「うん」 ボチャン ボチャン ボチャン 紬(三つ) 梓「和先輩って無糖のイメージがありました」 和「脳が糖分を欲してるのよ」 唯「こうみえて和ちゃんは甘党なのです」 和「てかあんた達お茶飲んでていいの?練習は」 梓「さ、さっきまではしてたんですよ、丁度和先輩が来たとき 休憩してただけで」 和「ふうん」 ズズッ 和「あー」 紬「お口にあうかしら」 和「とってもおいしいわ」 和「確かにこれなら毎日でもいいわね」 唯「でしょ」 律「和、書けたぞ」 和「ん」 澪「間に合ってよかった」 和「ふう」 和「もう少しゆっくりしてていいかしら」 紬「ええ」 唯「和ちゃん疲れてる?」 和「疲れてるわけじゃないけど、気分転換っていうか リフレッシュしたいかな」 和「温泉に浸かってカニ食べまくれるツアーにでも行きたいわ」 律「あはは何だそれ」 唯「じゃあさ」 唯「今度の休みの日一緒に遊ぼうよ」 唯「服見に行ったりお昼にご飯食べたり」 律「いいなー私も遊びたい」 唯「ダメっこれはデートなんだから」 唯「ね?和ちゃんいいでしょ」 和「うーん・・・」 私はそんな和ちゃんが大好きです ---63点和ちゃん 唯「おしまいだよ」梓「はい!!」 梓「あ、あれ?」 -‐..  ̄ ̄ ......、、 / / ヽ ヽ、 r'´ / ,イ | jハ; ヽ \ | / /│ | | | ヽ ', | ..', ! l /⌒| //⌒| 从 | | rヘ ノ | / レヘ / V '; | | | .i . ! {从 ∨ r V | / | / リイ三ミ イ三ミ / / / | | ′ , 、 / 「`)イ | | 小、 '-=-' / r'´ | | |∧ | l > .. _ .イ / | | l| V ! |rュr勹 フ /V | | | /ん)´ / /ン勹ぅ- 、│ | | / r')ヘ んr'´ノ´ ヽ | l;' / `⌒´ ( {、 | | / / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ }! | | 戻る
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ゆっくりしていってね!!! _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_-''" `''> ゆっくりしていってね!!! <ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', ir-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ 東方関連動画や、MUGENで大活躍中の愛くるしいイキモノのようなナマモノ。 左の黒い大福が「ゆっくり魔理沙」といい、右の紅白の饅頭が「ゆっくり霊夢」だ! 幻想郷にこの2人と似ている紅白巫女と普通の魔法使いがいるが、そいつらは偽物だぞ! MUGEN動画では凄まじい能力を持っているが、本人曰くカンフーマン(MUGENに入っている最初のキャラクター)でも倒すことができるらしい。 ののワさん、たこルカと共に誤算家と呼ばれている。 【把握?参考動画】 [棒歌ロイドオリジナル] もっとゆっくりでいいよ [ゆっくりしていってね] http //www.nicovideo.jp/watch/nm4909432 ゆっくりれいむとおさいせん箱 http //www.nicovideo.jp/watch/nm4933623 mugen ゆっくり魔理沙が暴れるようです http //www.nicovideo.jp/watch/sm2344613 mugen ゆっくり霊夢がパワーアップしたようです http //www.nicovideo.jp/watch/sm2385968 MUGEN と ゆっくりしていってね!!! の きーわーど で ゆっくり けんさくしていってね!!!
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純「んっ…ふ…んぁ…///」 ……いつからだっけ 純「あぁん…ぅ……///」 ……あんなにも、憂を意識するようになったのは 純「ひゃぁ…///んぁあ//」 ……憂って、何でもできるもんね。同じ女子としては憧れるよ 純「ぁ…うぃ…憂…///」 ……そんな憂のことが……好きになったのって、いつからだっけ…? ……中学の時から一緒で……気づけば、憂に憧れてて ……今じゃ…一緒にいないと寂しくて寂しくて…… 純「ゃ…いくぅ…いっちゃぁ……///」 ……でも…もうすぐ卒業 ……ずっと一緒にいたいのに ……どうすれば……卒業した後も、一緒にいられるだろう 純「んっ…ぁ…んぁぁぁあああ////」 ビクンッ ……憂が…この気持ちを、理解さえしてくれればなぁ… 純「ん…っ…はぁ…はぁ……」 ……でも、無理かな…… ……学校のトイレで……オナニーしてるぐらいだし…… 純「(はぁ……何やってんだろ…私)」 純「(…なんかむなしい……もう出よっと…)」 ガチャッ 純「(ふぅ…よかった、誰もいなくて)」 純「(帰ろっと……というか、普通に家ですればよかった//)」 スタスタスタ・・・ 梓「………………………」 【帰り道】 純「(はぁ……もしあの声、誰かに聞かれてたらどうしよう)」 純「(まぁでも……ジャズ研の帰りで、大体6時30分ぐらいだったし、大丈夫だよね、たぶん)」 純「(あー疲れたらお腹すいちゃった。 走って早く帰ろ……)」 【次の日】 【昼休み】 憂「ねー純ちゃん、化学の課題、どう?進んでる?」 純「いや~、まだ全然だよ……実験の考察を書けって言われても…適当に本とかから探した資料をもとに自分の意見で書け、だなんて……きついって…」 憂「でも、そういうのが大事なんだと思うよー?」 純「うん…それは分かってるんだけど…どうも書き始められなくてね~」 純「梓は?どう?」 梓「………………………」 純「…………梓ぁー?」 梓「…………………ぇ……え?ご、ごめん、なんか言った?」 純「だからー、化学の課題、進んでるー?」 梓「え……あ、あぁ、もう終わったよ」 純「ぅえ!?ほんと?」 梓「うん」 純「………憂………は?」 憂「あはは……私も……終わってる…よ?」 純「ガーン!」 憂「……ま、まぁ、じ、純ちゃんなら大丈夫だよ!」 純「ぅ……そんなひきつったように言われても……ぅう…」 梓「んー、まぁ純でも、頑張ればあれくらいすんなりいけちゃうと思うけど」 純「そうすんなりいくなら問題ないんだけどね…」 憂「ぁ…ごめんね、私、ちょっとトイレに…」 純「んー、わかったー」 スタスタスタ・・・ 純「はぁ~……今日中に頑張って終わらせておかなきゃなぁ…」 梓「………………………………」 純「……………梓……………?」 梓「…………あのさ、純…………」 純「………?何?」 梓「ぁー………いや、何でもないや。ごめん。」 純「……………………?」 【ジャズ研へ向かう途中】 はぁ…………今日も憂、かわいかったなぁ……// ……………はぁ………………せめて気持ちぐらいだけでも…………伝えてみようかな…… 純「(いやいやでも、私が女の子好きだって知ったら、憂に当然嫌われるよね)」 ………………ふぅ…………やっぱり、この気持ちはとどめておくべきかな。 別に憂とは仲が良くて、親友と呼べるくらいだし………いつか……必ず離れてしまう時が来るけど、それまで親友同士として一緒にいられれば。 …………恋人同士じゃなくても、そうならいいかな。 ………………………いつか…………………………… ………………………来ちゃうんだよね………………… ………………………お別れの時が…………………… ………………………必ず……………………………… ………………………必ず……………………………… ギリッ 純「(ジャズ研……行く気しないや……帰ろ……今日自主練だしいいよね)」 トボトボ・・・・・ 【帰り道】 憂「あ!純ちゃん!」 純「え?……あっ、憂!」 タッタッタッ・・・・・ 憂「あれ?純ちゃん、ジャズ研は?」 純「ぇ………あ、うん、今日、休みなんだっ!」アセアセ 憂「へぇ~そっか~」 憂「なんか、こうやって純ちゃんと一緒に帰るの、久しぶりだねっ」 純「ぁ…うん、そうだね//」 純「(うわぁー、なんかそんなこと言われると恥ずかしい……///だめだっ、普段どおり接しなきゃ!)」 純「あぁ、そういえば、この間決まった文化祭の出し物だけどさぁ……」 そうやって、テレを隠しながら、私と憂は自らの家へと向かっていった 純「あ、それじゃあ、私はここで。憂、じゃあね」 憂「あ、うん。純ちゃん、ばいばい!」 ガチャッ 純「ただいま~」 家に帰るやいなや、私は私の部屋のベッドへとうなだれた ドサッ 純「ぅ~……まさかあんなに恥ずかしいだなんて……///」 純「前まではこんなことなかったのに……完全に憂のこと意識してる証拠だよね……///」 純「あ゛ー、いっそ告白しても……憂ならそう簡単に人のこと嫌いになりそうもないしな~」 純「まぁ………そこが……好きなんだけど…//」 【次の日】 【朝】 梓「あ、純。おはよー」 憂「純ちゃん、おはよ~」 純「あ、二人ともおはよ。」 憂「あ!純ちゃん何見てるの?」 うわぁぁ////憂の顔がこんなに近くに……// 純「え、あぁ、これ今朝買ったファッション雑誌だよ」 私、顔赤くなったりしてないかな…ばれたら恥ずかしいし…// 梓「………………………………」 キーン・・・コーン・・・カーン・・・コーン 梓「…ってあっ!席つかなきゃ!」 【放課後】 純「それじゃあ、憂、梓、私ジャズ研行くから。じゃあねー」 憂「うん。ばいばい純ちゃん」 梓「あ、私もけいおん部あるし、そこまでいっしょに行くよ」 純「ん。じゃ、いこっか」 トテトテトテ・・・・ 純「どう?けいおん部は、新入部員入りそう?」 梓「ん~…何とも言えないかな。でも、今度の新入生歓迎会で必ず新入部員を獲得してみせるよ」 純「そっか~大変だねー。私が入ってあげられたらいいんだけどねー。」 梓「それは嬉しいけど…ジャズ研をやめてまでこっちに来ることは無いよ。」 純「ん~まぁね~……」 梓「……………あのさ……………」 純「……………ん?」 梓「……………率直に聞くけどさ……………」 梓「純って…………憂のこと…………好きでしょ……………?」 純「!?!?!?」 梓「(すごい動揺してるし…)」 純「っっなっ…!なにをっ…言って!」 梓「って、純、驚きすぎ!もう少し落ち着いてよ」 純「だって…いきなり梓がそんなこと言いだすから。」 梓「…最近、純って憂のことばかり見てるような気がして…」 純「いや!そ…そんなことはっ!///」 梓「顔赤くなってるよ?」 純「う…///」 梓「ほら。やっぱり…好きなんでしょ?」 純「………でも………私が憂を好きなんて、梓も変だと思うでしょ?」 梓「………別に…変だとは思わないよ?」 純「!?ほんと?」 梓「うん…まぁ…」 純「めずらしい…普通拒絶反応とか示しそうなのに…」 梓「うーん、そんなことはないけど…」 純「もしかして…梓にも好きな人がいるとか?」 梓「えぇ!?いや、そんなことはないけど…//」 純「(あやしい)」 純「って!そんなことより…なんで私が憂を好きだって気づいたの…?」 梓「え?あ、それは…」 梓「(トイレでのことはまだ伏せておこう…)」 梓「なんだか、最近純が憂と話すたびに顔を赤くしてるみたいだし」 純「えっ!(……ばれてたんだ…)」 梓「……純は、どうしようと思ってるの?憂とのこと」 純「え…それはまぁ…いつか告白はするかも…」 梓「そっか…………」 純「梓……?」 梓「ん…」 梓「はぁ……純、私が……」 純「…え?」 梓「私が………背中を押してあげるから…」 梓「諦めないで、純」 純「…え?梓?背中を押すって…」 梓「……協力してあげる。純と…憂のこと」 純「え…ほんと?」 梓「ほんと。それじゃ、私、けいおん部いくから。それじゃあね」 純「ぇ…あ…うん。じゃあ…」 タッタッタッ・・・・ 純「行っちゃった…」 梓「…………………はぁ……………私何やってんだろ………………」 【純の部屋】 ドサッ 純「ふぅ~ベッドはやっぱり気持ちいいなぁ~」 純「(今日の梓……どうしたんだろ)」 純「(背中を押すって言ってたよね……)」 純「(それって……協力してくれるってことだよね……?なんでいきなり……)」 純「(う~ん…)」 純「」 純「」 純「(でもまぁ……梓なら、唯先輩繋がりで私の知らない憂のことを知ってるかもしれないし……いいかな)」 純母「純ー!ごはんー!」 純「あ!今行くー!」 梓が私に協力してくれる…………。 どうなるんだろう、私。 憂と…………付き合えるようになるのかな。 憂……! 憂……! 憂……! 純「ハッ!?」 純「………」 純「………………………え?」 純「夢?」 【第1部】終了 2
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切り替えテスト。 -- 2008-11-20 12 18 29 乙。前回とは打って変わって早いなw -- 2008-11-20 13 39 56 そろそろれいむ戻っておいで -- 2008-11-20 16 57 01 自分のペットを躾けるのに多少の体罰が介在しても仕方のないことだと思う。 でも、野生動物の(パークでは野生動物としての設定だ)嗜好を都合のいいほうに 矯正するのは虐待だろう。 愛でスレは虐待スレの分派であると聞いているので、多少の虐待設定が 混じっていても、それ自体は気にしない。 けど、その行為が虐待かそうでないかくらいは判別つけようぜ。 その上で作品を楽しむ分には構わないと思ってるんだが。 まあ、基本は虐待禁止のはずだから、認めたくない気持ちも 分からないでもないがな。 -- 2008-11-20 19 18 39 スレの流れ見てると、まだこのスレは両刀と一部の虐待スレの為の物なんだなって思った、 他の板にゆっくりファンスレ立てれば状況は変わるだろうけど、もう現状維持でいいやって思えてきた。 -- 2008-11-20 19 31 35 そこに俺が愛でで割って入ってやるぜ! そういう気概が無いのか不思議 -- 2008-11-20 19 55 35 パークのお兄さんがしてるのはゆっくりを虐げることを目的とした行為じゃないだろう。 「愛でるため」と称して不特定多数の野生動物をペット化して自分勝手に楽しんでるだけで。 これが虐待だと飼ってるだけでも虐待になるぞ。 ゆっくりのためを思えば良いことじゃないとは思うが、 そもそも本人があまりいい人物じゃないってのは、本人のモノローグにもあるしな。 -- 2008-11-20 20 05 03 とりあえず完結まで待てばいいんじゃないかと思いますよ -- 2008-11-20 20 24 58 有名税だな。人気がでたシリアス作品によくある現象だ。 -- 2008-11-20 20 27 48 賛否両論だけどここまで話に取り上げられるのは作家冥利に尽きるのかもしれない 俺も見習って止まってるSSをちょっとでも進めるか λ...... -- 2008-11-20 20 32 49 -- 2008-11-20 19 18 39は落ち着いて読むと、自分から釣り針ですって種明かししているのがわかる。 この程度のわかり易さをみんなも見習うように。 -- 2008-11-20 21 22 28 pixivROM専なのに、なぜかお気に入り登録されていた。 俺はゆっくり絵師を多くお気に入りに登録しているだけで、一枚も絵を投稿していないのに。 相手はお気に入り登録していたのは絵師ばかりで、その中でROM専なのは俺だけだった。 いったい何故俺なのだろうか不思議でしょうがない。 -- 2008-11-20 22 52 50 それ別の場所で見たことあるが、ブックマーク扱いってことらしい。 まあ別の可能性もあるのかも知れんが、俺の見た例ではそういう結論だった。 -- 2008-11-20 23 05 08 >パークのお兄さんがしてるのはゆっくりを虐げることを目的とした行為じゃないだろう。 それは確かだな。 だけど、虐待かそうでないかは悪意の有り無しで決まることじゃない。 虐待あっても愛で作品として成立してりゃいいじゃん。 それを必死に否定することもないだろうに。 -- 2008-11-21 11 26 06 ちょっと論点ずれかもしれんけど、この流れ見て、パークの作者さん気 悪くして離れたりしないでほしいな…… パーク以外でも、れみりゃの友達とか、妖立~とか、個人的にもかなり 粒ぞろいの話があるし ちょっと本音言うと、自分じゃ真逆の方面のSS書いてるが、「ゆっくり の帰る所」読んだのが、自分でも書き始めたきっかけだったんだよね これからの作品も、「パーク」の終着点もぜひ見届けたい -- 2008-11-21 11 39 37 現実の話をたとえにしよう。 動物愛護団体は、野良猫を捕まえて去勢手術をする。 これ自体はひどいことかもしれない。だけどコレは人間と野良猫が 折り合いを付けて共に生きていくための確実な方法だ。 だからパークのあれは、れみりゃと他のゆっくりが共に生きていく ための確実な方法。 だから虐待じゃない。OK? -- 2008-11-21 12 34 49 虐待があっても愛で作品として成立つ場合もあることはあるでしょうけど、 けど、ゆっくりパークのあれを虐待と言うのには違和感を感じます。 正直、国立公園かなにかで、園内の生態系のバランスを保つための梃入れの様にしか思えない。 それを"虐待"と言うのは人によって違うんでしょうが。 -- 2008-11-21 14 44 35 つーか、また読者様(笑)が作者を追い出す流れか?これ -- 2008-11-22 09 35 35 またこんな流れになってんのか? 少しは学習しろよ・・・ -- 2008-11-22 09 49 38 長くここに居て学習した人達は荒れてるだけの意見なんて スレ内のにしろチル裏のにしろ全然相手にしてない。ただスルーしてる。 だって、結論は 文句が有るなら自分で絵とか文とかを書いてみて、自分なりのゆっくりをアピールしろ。 になるからね。 何処のとか関係なく偏った意見の人がこういう時だけ湧いて来てるだけ。 あと、作品に対する感想なら作品につけられたコメントでどうぞ。ちゃんといい面も悪い面も見られた上で批評されたら 作者としては真摯に取らざるを得なくなるしね。書き手としてもいい反省材料にもなる。 ついでに、この流れを拒否するならまだカレーの話の方でも振ってくれた方がゆっくりを愛でる文のネタになるよ。 -- 2008-11-22 16 31 48 2008-11-22 16 31 48 <何処のとか関係なく偏った意見の人がこういう時だけ湧いて来てるだけ。 これ本当にそのとおりなんだよな。前にちょっとゆっくりが辛い目に合うssが 投下されたときにそういうssや作者は追い出せっていう人が現れた。 その人の意見では、大事なのはスレの存続であってそれに従わない作者は出て行け ってレスをしていて空恐ろしくなった。本末転倒だよな。 あれが荒らしじゃなくて本気で言っているのだとしたらぞっとする。 大事なのは場所じゃなくて人だろうが・・・。 カレーパンマンみたいにおかずを分けてくれるゆっくりいないかなー。 子供の頃はカレーパンマンが吐き出すカレーをみてトラウマになったものです。 -- 2008-11-22 16 53 45 口に材料を含み後ろを向くゆっくり。 「もーぐ、もーぐ、もーぐ。ちーん」 そういい終わると何かを吐き出した。 「できあがりだよ!!」 なんとカレーが何故か皿の上に乗って出て来たのだ。・・・ なんかカレーパンマンと言われつつもそこからこんなの思いついてしまった。 -- 2008-11-22 17 50 30 さぁお食べなさい! そういうや否やそのゆっくりは私の前で二つに裂けたではないか! 少し空腹だった私は半分だけ食べた。 ふと残った半分を見るといつの間にか戻っていた。 という小ネタが見えた。 -- 2008-11-22 17 59 52 カレーですか……そうですか。 それでは、私のカレーにまつわる失敗のお話をいたしましょう。 ある日の事、うちの子達にカレーを作ってあげたんですよ。 なんとかの王子様とかお姫様とか、そんなかんじのを。 もう本当にお子ちゃまが食べるようなやつだったんですが……どうも口に合わないようで。 ひと口掬って食べさせてあげると、辛すぎるとの反応。 あれ、おかしいな…… うちの子達が辛いものが苦手だってことは当然知っていましたし、 ちゃんと味見もしたのですが、そのカレーには辛味など少しも感じません。 まぁ味覚なんて子どもの頃からすれば、刺激に鈍くなっているものでしょうけれど。 そんなわけで、その日は普通にご飯とサラダだけを食べさせました。 翌朝、私はお鍋を前に悩んでいました。 そんなに辛いかなあ? ペロリとカレーを掬ってみますが、やっぱり甘い。 うーん、と唸っていると、ふと懐かしいフレーズが浮かび上がってきたのです。 (リンゴトハチミツ~!) こ、これだ! 起きだしてきた子達に、早速出来上がったそれをさし出します。 じっと見つめる私の前でパクリ。 ・ ・ ・ 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~♪」 よかった……! カレー:ハチミツ=1:9 マジカルブレンドの完成ですっ! ともすると他の家族達も起きて来たようで、寝ぼけ眼を擦りながら私に話しかけてきます。 「早苗……あたし達のご飯は?」 「あ」 残ったのは、余程の甘党でもないと食事には出来ない様な甘ったる~い混合物。 そんなわけで、その日は普通にご飯とサラダだけを食べさせましたとさ。 ――そういう失敗の話。 こんな感じ? wikiのカレー項目とかS Bとか見てきたけど、ナカナカ面白かった。 -- 2008-11-22 18 02 28 途中まで普通の体験談かと思ってたらSSでしたかw 乙です。 にしても、ほぼ蜂蜜のカレーとは……恐ろしい。 -- 2008-11-22 21 28 51 SSも絵も手につかない時、なぜかAAに走ってしまう。 これぞ「試験前の部屋掃除」の法則……ッ! くーきよまじゅにごめんにぇ! -- 2008-11-22 21 32 22 赤ちゃんの人の絵って いろんなところで見るような気がするんですけど、 個人サイトとか持ってないんですか? -- 2008-11-23 19 24 53 SSと小ネタの違いって何なんだ? -- 2008-11-23 22 01 31 スレに直接投下されたのは小ネタだと思う。 以前ふざけて書いたネタがここに載ってびっくりしたw -- 2008-11-23 22 16 48 多分、明確な基準は存在しないかと。 即興の人の作品とか、以前は小ネタに分類されてましたし。 -- 2008-11-23 22 44 15 「「「「「ゆっくりしていってね!!!!!」」」」」 -- 2008-11-23 22 56 09 虐待の話もしていないのに虐待スレにいただけで帰れって言われた………。 ちゃんと割り切ってるのに。 -- 2008-11-24 00 53 43 大丈夫です。 荒れる原因になりかねないのでスレ上では触っていませんが 心無いことを言わない人のほうが多いはずです -- 2008-11-24 01 07 44 ありがとう。 -- 2008-11-24 01 20 03 管理人です。 2chでの荒らしが規制されたことを心ある方に教えていただいたので、 閻魔帳に規制元のIPを掲載致しました。 最近は私用が多くて作品をアップできていませんが、ちゃんと毎日 スレとWikiをチェックしているのでご安心ください。 何かお困りのことがありましたら、スレ、チル裏、メールどれでも 構わないのでご報告ください。 -- 2008-11-24 02 38 15 乙です。 閻魔帳にあるIPのひとつ、 虐スレのロダ荒らしてた人と同じですね。 -- 2008-11-24 02 48 18 乙です。 -- 2008-11-24 06 03 38 おお、乙でした これでまた1つゆっくり出来る -- 2008-11-24 08 52 02 前ちょっと提案した話なんですが、投棄場の名前、やっぱり変えませんか? 方向としてそっち向きの作品(えちぃのとか)であっても、「これは投棄場寄りですね」なんてやっぱりいい辛い。 あくまで投棄場送りは、作品を投げ捨てるニュアンスを含んでしまうので……。 そこで私からは、「あうとろ~ゆっくりのほらあな(旧投棄場)」という名前を提案したいのです。 -- 2008-11-24 12 21 03 あうとろ~も結構意味合いがきついですから ちょっと変えてはぐれゆっくりとかどうでしょう、と意見投棄 -- 2008-11-24 12 26 30 2008-11-24 12 26 30 個人的にはその「はぐれ~」がいいんじゃないかとおもいます。 前にその話が出たときにうやむやになってしまいましたし。 -- 2008-11-24 12 34 11 書いてる身としてはそこらの名前なんて全然気にならないんだけどなぁw まあ多数の意見にお任せします -- 2008-11-24 12 48 16 -- 2008-11-23 19 24 53 この書き方じゃどの絵師のことだかわからないよー うpろだにあるなら番号、あるいは絵の特徴ぐらいは書かないと誰とも言えないよー -- 2008-11-24 13 16 12 ↑ 「赤ちゃんの人」って書いたはずなんですが…。 ここの画像ページにそういう名前で載ってたので それで通じると思ったんですが違うんですか? -- 2008-11-24 13 33 52 質問に答えられなくてすいません。レス流れてたんで。 赤ちゃんの人はクラムボンさんと虐待スレで名乗っています。 こっちではなく、虐待スレの方を主に活動しているので、 向こうのチル裏で質問されたらいかがでしょうか。 -- 2008-11-24 13 37 59 わかりました。ありがとうございます。 -- 2008-11-24 13 39 09 今更だけど、ゆっくりまとめWikiにあるAA作品を読んでる。 独自の味があってあっちもいいなー。 -- 2008-11-24 18 32 37 今更話に便乗してだけど、さっきソフトークDLしてきて、その便利さに嵌っている。 つか、ためしにゆっくり愛で小ネタ68とかいれたら大変なことに…… -- 2008-11-24 21 10 07 どうやって帰ってきたのかについては なんかこうほら、ゆっくりパワーとかでいいじゃん -- 2008-11-25 20 05 28 AA吹いたw -- 2008-11-25 21 38 43 ゆっくり同士が仲いいなら本物も仲良くなれんじゃね?という発想でめーりんとこまちネタで話考えてたら、ゆっくりがいなくてもいける流れになってしまったorz -- 2008-11-25 23 02 01 2008-11-25 23 02 01 わかるわー。それすっごくわかる。 気が付いたらゆっくりの出番が少ししかなくて、 ゆっくりssというよりもゆっくりの出てくる東方ssになっていたりする。 -- 2008-11-25 23 05 23 半角「?」がケータイだと全角で表示される件。 -- 2008-11-25 23 12 43
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第049話 怖くなんてない ◆mN6xOjBOEY 碁盤の上で、二人の掌が踊る。 一人が、碁笥から石を取り出す。素早く、人差し指の背に乗せ、中指でそれを挟み込む。 しなるように動く彼らの指は、まるで芸術品のように華麗で、国宝品のように厳格だ。 いつだったか、進藤ヒカルはこの指の動きを神様のものと形容したらしい。 「ねぇホラ、碁盤には九つの星があるだろ? ここ宇宙なんだ。 そこにさ、石を一つ一つ置いてくんだ。星を増やすようにさ。 どんどん、宇宙を作ってくんだ。まるで神様みたいだろ」 そして、慣れない手つきで摘んだ黒石は進藤ヒカルの輝ける未来を暗示するかのように光りだす。 「オレは神様になるんだよ。この碁盤の上で」 小学生らしい、可愛い理屈だ。ヒカル本人からではなく、筒井さんから聞いた。 夜空を見上げると、文字通り満天の星空。 東京では決して見られない、この景色のなかで、ヒカルは神様になっているのだろうか。 流れ星が空を滑る。 今の星はヒカルが置いた星だろうか。ヒカルはこの夢の中で神様になっているのだろうか。 握り締めた指が冷たくなっている。 かつて人だったはずのそれは、既に物体に成り果てている。 血は乾き、体温は消え去り、動く気配さえ見せない。 ヒカルの魂は、この指にはない。きっと、夜空の上。宇宙の中に彼はいる。 そして、悪夢が覚めたとき、きっと彼は自分より少し高い身長で、仏頂面をしながら話しかけてくるのだ。 「待っててね、もうすぐそっちに行くから」 最後の一人になったとき、ヒカルにきっと会うことが出来る。 最後の一人になろう。 藤崎あかりがそう決意したとき、彼女は砂浜から歩き出していた。 人を殺さなければ、ヒカルに会えない。何も悩む事はない、ここは夢の中だし、殺しのために用意された舞台だから。 歩き出すと決めたら、周囲の海がやたらと黒い事に気付いた。 月明かり、星明りしか存在しないこの島で見る海は、観光写真で見るようなエメラルドブルーのそれではない。 人の体を流れる静脈血のような色。きっと、ヒカルの指についている血の色と同じ色なんだろう。 (これが夢ならこの海はヒカルの血でできてるのかな) あかりはそんな事を思って、少しだけ水を舐めてみる。しょっぱかった。 よくできた夢だことで…… 「うるぁーーー!!」 (え、何? 一体、なんなの) 突然、怒号が木霊する。場所は鎌石村近くの車道。 「ま……、……オレ様に……………」 聞き取れない小さな声。男の声だ。年はあかりとそう違わない。 月明かりが映し出す彼の姿はよく見えない。けれど、微かに聞き取れる声がその怒りを伝えてくる。 理不尽な事件に巻き込まれた事を嘆いているのだろうか。 あかりには彼が何を考えているのか分からなかったが、唯一つハッキリしている事がある。 「あの人が最初の相手だね」 彼が自分の最初の犠牲者だという事だ。小さな両手に、支給品のバタフライナイフを握りこむ。 不思議と恐怖心はない。迷いもない。ここは夢だから。いや、それ以前にヒカルに会うためだから。 けれど、迷いはないくせに手は汗ばみ、震えてくる。 やはり、夢だからとか、ヒカルに会うためだとか、そんな言い訳をしても人殺しは禁忌なんだろうか。 「震えないで私の体。気持ちに迷いはないんだから」 気持ちと正反対の行動をとる体が恨めしい。 震えを打ち消すように、バタフライナイフを強く握りしめた。 大丈夫、私ならやれる。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 日々野晴矢は憤慨していた。 奇妙な事件に巻き込まれたからではない。奇妙な支給品を渡されたからだ。 イタリア職人の魂の結晶、と言えば聞こえはいいが免許のない自分では所詮お荷物に過ぎない。 支給品の名はジーク。イタリアのジーク社が開発した二人乗りの自動車だ。 所謂スーパーカーと言うもので、当時一般道最速と言われていたフェラーリさえも上回る性能を持つ。 アクセルを踏み込むと20秒で時速300kmをオーバーする怪物マシン。日本国内では走る場所すら見つからないだろう。 さて、現在その怪物マシンを所有するのは怪物高校生日々野晴矢。 怪物とはいえ、一介の高校生である彼はジークの扱いに戸惑っていた。 「うるぁーーー!!」 と、大声を張り上げて一発蹴りを見舞う。ジークの車体に革靴の痕がついてしまったが、それ以外の変化はない。 「やっぱ、誰もいねぇ……」 当たり前のことを再度確認する。 「まったく、あのボケジジィどもが、オレ様に車を渡すなら運転手ぐらいつけろっての」 車と鍵だけ渡されても扱いに困る。喧嘩は強くても車の運転技術は持っていない。 バイクなら、何とか運転技術を身につけた。けれど、この車はどうしようもない。 しばらく、車の周りを旋回してみる。色々と考えてみる。 けれど、どうにも扱い方は思い浮かばなかった。 仕方無しに支給された鍵を使い中に入る事にする。中には居心地のいいシートが二つ並べてあった。 晴矢はリクライニングを限界まで下げ、そこに横になる。 さて、考えても仕方のない車は放っておこう。 それより当面の問題は、今後どうするかと言う事だ。 晴矢は、ジークのキーを回し車内灯を点ける。左ハンドルの運転席には、一冊の本が置いてあったがそれは無視。 自身に支給された他の品物を確認する事にする。 時計に水に食料……、これらは何の変哲もない支給品だ。 コンパスみたいな、普段使わないものもあったが、とりあえず気にするほどの事もない。 他にある支給品といえば、一枚の紙。どうも、ここにいる人間たちの名簿のようだ。 「ほほぉ、オレ様と戦うことになった不幸な連中の名簿かね?」 自分が負ける事など微塵も想像していない。だから、ここに書いてある連中は全員犠牲者だ。 もっとも、殺すつもりは毛程もないわけだが……と、ここで、晴矢の動きが止まる。 名簿には自分の知る者の名前がいくつか載っている。 「これは、どういうことじゃ?」 一条、山ノ上、親しい下僕たち。伊部、神崎、かつて闘った者たち。 彼らまで、この事件に巻き込まれていると言うのか。 自分はいい。世界征服を企む人間に障害は付き物だ。だから、あのボケジジィどもを華麗に倒しさえすれば問題は解決する。 だから、今の今まで、この事件に巻き込まれていても晴矢は決して焦らなかったし、怒りも感じなかった。 けれど今は…… 「…………」 晴矢の顔面を、無言の怒りが覆う。 山ノ上には保険医として、生徒たちを守る責務がある。 一条にはバンドの一員として、音楽を奏でる夢がある。 伊部もまぁ……アレだが、アレだ。 彼らの目指すところは世界征服ではない。彼らがこんな事件に巻き込まれても、得るものは一つもない。 無論、ムッツリスケベこと一条誠や伊部は心配いらない。 彼らはなんだかんだで、高い戦闘力を有している。だから、この島から日本に生還する事も決して難しくないだろう。 問題は、戦闘力を持たない山ノ上春香である。 この事件がどんなものか、今のところ情報は全くない。 けれど、殺し合いが誇張に過ぎないとしても、大勢の人間を拉致して、島に連れ込んでいる以上まともな事件でない事は事実だ。 だからこそ、春香は守らなければならない。 晴矢は車内灯を切り、ジークのエンジンを止める。 行動方針は決まった。 春香を探す。 何よりもまず、先にやる事は、それである。一条や伊部とは、その過程で出会う事があるだろう。 一刻も早く動かなければ。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ネクタイのないワイシャツに、ブレザーの制服を着た男は、白い車の周りを暫く旋回していたかと思うと、車内に入っていった。 あの車が、男の支給品なんだろうか。 そう考えると、このゲームの規模がいかに大きいものか悟る事ができる。 しかし…… あの車、いかにもスーパーカーと言った感じだ。 幼い男の子が憧れる車、それそのものの形をしている。 「クスッッ」 と、あかりの笑みがこぼれる。 きっと、ヒカルもあんな車に憧れた頃があったんだろう。だからこそ、スーパーカーが支給されている。 いかにも自分の夢の中らしい支給品ではないか。 可愛らしい。 これは、無意識に自分がヒカルに惹かれていた事の証明なのだろうか。 「ヒカル……今すぐ会いに行くからね」 足音を消しながら、スーパーカーに近づいていく。 その右手には、バタフライナイフがしっかと握られている。 さてと、近づくのはいいが、どうやって殺そう。 車の助手席の隣。窓のすぐ下に隠れて、藤崎あかりは考える。 相手は、自分と同年代とはいえ男である。 ナイフ一本で敵うのだろうか。仮に勝てたとしても、抵抗されれば、こちらも怪我をしてしまう。 それに、殺すべき人間は一人ではない。 ここで怪我を負ってしまえば、後々の行動に影響を与える。 仕留めるのは一瞬で、反撃を許さずに行わなければならない。 今さらながらに、ハードルの高さを感じる。 十数センチの刀身が、やたらと頼りなく思える。 そう思うと、手が震えてきた。 自分は恐怖を感じているのだろうか。 違う、そんな筈はない。と頭を振る。だって、ここは私の夢だから。これはヒカルに会うためだから。 恐怖を感じる理由は何一つない。 けれど、体の震えはどんどん強くなってくる。 「お願いだから、言う事を聞いて。頼むから……」 自分の体に言い聞かせる。 今、自分が殺すべき相手は薄いドアを挟んで、僅か数十センチの所にいる。 ここまで来て、恐怖を感じるなどあってはならない。 こんな所で、息を潜めてナイフを持って隠れているんだから、相手に何の言い訳もできない。 殺すしかないところまで来ているのだ。だからこそ、震える体が許せない。 心と頭は、既に殺す決意をしている。あとは体だけ。 藤崎あかりは、星空を見上げて深呼吸をする。全身の力を抜く。 そして、ヒカルの指を見つめる。 「絶対にやるからね……」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ バタンッ…… ジークのドアを開け、晴矢は外に出た。 「あっ………」 車外には、しゃがみ込んだ少女が一人。ナイフを握りしめている。 「あん? 何してんじゃ」 他愛ない質問。当たり前の言葉だったが、少女の体はビクッと震えて、その目には極度の怯えが見えている。 「何してるって聞いてるんじゃ!」 二度目の質問だが、少女は震えるだけで決して答えようとしない。いや、答えられない。 月明かりの下、可愛らしい顔でナイフを持ちながら震える少女。 どんな事情があってここにいるのか定かでないが、まともな状況でないことは一瞬で悟る事ができた。 「こ…くない………ンタ…んて、…んぜん………」 少女が何かしら呟いている。晴矢には全く聞き取れない。 全く……、今すぐ春香を探さなければならないと言うのに、厄介なことが起こってしまった。 「何なら、オレ様の下僕にしてやろうか?」 怖くて震えているなら、守ってやればいい。どうせ春香も守るつもりだ。 今さら守る対象が一人増えたところで、何の問題もない。 「怖くない……怖くない……、怖くなんかない!」 少女の独り言が、先程よりハッキリ聞こえる。 恐怖により、頭がおかしくなったのだろうか。同じ事を繰り返し呟いている。 「アンタなんか、怖くない!!」 刹那、少女が大上段に構え、ナイフを晴矢目指して振り下ろす。 反射的に晴矢は、ナイフを払いのける。 「何じゃ、お前。刺客だったのか?」 少女は払い落とされたナイフを見つめたまま、動かない。いや、動けない。 「言え、お前の目的は一体なんなんじゃ?」 突然襲われれば、晴矢とて困惑を隠しきれない。せめて理由だけは確認せねば。 けれど、少女は無言のままナイフを見つめている。そして、震えている。 「言わないと、秘奥義くすぐり地獄の刑じゃ」 「アンタに言ったって、仕方ないじゃない……」 少女の呟く声は震えている。 「どうして、死なないのよ、ナイフで切ろうとしたのよ! 死んでよ、私の夢なんでしょ! ヒカルに会えないじゃない、死んでよ、今すぐ死んでよ」 少女はブレザーの上から晴矢の首を絞めようとする。 けれど、少女と自分の力の差は悲しいほど開いている。 少女がどれだけ、自分を殺そうとしても、ナイフを失った状態では不可能だ。 「くるぁーー!」 叫び声一閃。頭突きを食らわせる、ジークに。 それで十分だった。天井のへこんだ車体を見て、少女は震える体で膝をつく。 「どうして、どうして、ヒカルに会わなきゃ駄目なのに。どうして……」 少女は自分との力の差を実感してしまったらしい。 全く、無敵すぎるのもこれだから困る。 「おい、今の事は水に流してやるから、言う事を聞け」 再び、少女は晴矢の言葉を無視する。 「おいおい、オレ様を怒らせといてただで済むと思ってんじゃないよな?」 相手が不良ならとっくに殴り倒している。無力そうな女子高生だからこそ、まだ目の前の少女は無傷なのだ。 これ以上、自分を怒らせたらただで済む保証は全くない。 ゆっくりと、少女が立ち上がる。 「お? 言う事を聞く気になったか?」 だが、次の瞬間。少女は晴矢に背を向けて走り出してしまった。 「こら、逃げてんじゃねーぞ」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 藤崎あかりは走り出した。 目の前の少年から逃げ出すために走り出した。 一体、何だというのだ。これは自分の夢なのに、どうしてあの少年は素直に殺されてくれないのだ。 やはり、人殺しは自分とって超えられないハードルを持つものだったと言うのか。 ナイフがあっても、彼に勝てる気がしない。そのナイフさえ、今はもう無い。 やれる事と言ったら、逃げて逃げて逃げまくって、彼の手の届かないところにいくことしかないではないか。 それに、私の体は一体どうしてしまったのだろう。 恐怖も、迷いも何も感じてないはずなのに、終始体は震えたままで、傍目からは怯えているようにしか見えない行動を取っていただろう。 こんなはずじゃなかったのに。 最後の一人になって、ヒカルに会いに行くはずだったのに。 ここは私の夢だから、私が望んだ行動は全て実現するはずだったのに。 なのに、気付けば自分は走り出している。逃げ出している。同じ年頃の少年から。 無力すぎる。 藤崎あかりと言う人間は、所詮何もできない人間だと言う事なのか。 どれ程走っただろう。 時間にして、1時間ほどか。いや、感覚が全く無いから10秒かも知れない。走りきった後、自分の足が全く抵抗を感じなくなった。 地面を蹴る感触が無い。宙をブラブラと前後している。懸命に走っているのに、足は地面に届いていない。 後ろを見れば、先程の少年が自分の上着を掴んで持ち上げていた。 逃げる事さえ、自分にはできないのだ。 少年が自分を地面に下ろす。重いとはいえないが、決して軽くも無い自分を事も無げに少年は持ち上げてしまった。 あかりは、自分の体の奥からどうしようもない震えが来るのを感じた。 今になって気付く。 この震えは恐怖だったのだ。 自分では怖くない、怖くない、などと思っておきながら、実際にはとてつもない恐怖を体が感じていたのだ。 「お前のようなヤツは、秘奥義くすぐり地獄の刑じゃ」 くすぐり地獄。 名前から察すると、体中をくすぐられると言う事だろう。 年頃の男が、女に対してただくすぐるだけで行為を終えるだろうか。 とても、そんな事は思えない。 このまま、この少年は自分を……考えただけで怖くなる。 その行為は、あかりにとって未体験のものであり、今はまだ誰かとしよう等と考えた事もない行為だった。 少年の手があかりに近づく。 藤崎あかりには、これを防ぐ術が何一つ存在しない。 彼の手が、あかりに触れる直前。 あかりは気を失ってしまった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「全く……最後まで訳の分からん女じゃな」 自分から襲い掛かってきて、ちょっと脅したら気絶してしまって。 晴矢にとっては、意味の分からない少女だった。 伊部のような女だったら、一発ぐらい殴っても良かったかも知れないが、相手がどう見ても無力そうな女だから、なお始末が悪い。 さて、この女をどうするか。 起きている状態であれば、連れて行くことも考えたが、気絶してしまえば連れて行く事が出来ない。 背負って島を移動する事も不可能ではないが、間違いなく足手まといになってしまう。 一刻も早く春香を探さなければならない現状では、彼女を連れて行くことなどできない。 とすればどうする? 迷っている時間はあまり無い。 仕方無しに、晴矢は少女を抱えてジークのところまで運んでいく。 「オレ様に感謝しろよ」 暗い夜空の下、女子高生を無造作に地面に置き去りにするわけにはいかない。 ジークの中に入れておこう。 晴矢はそう考えて、ジークのシートに彼女を寝かしつけた。 ここなら、心配は要らない。春香を見つけたら、戻ってきて事情を聞くのもいいし、このまま放って置くのもいい。 「さて、春香先生を探しに行くかのう」 ジークに鍵を挿したまま、晴矢は鎌石村へと向かう。 探すべきは山ノ上春香。決して、ムッツリスケベが言うような恋愛感情からではない。 いやもう、それは断じて違う。 けれど、とにかく探して守ろう。 そんな事を考えながら、晴矢は歩いていた。 【B-5 車道(ジークの中)/一日目・午前4時00分ごろ】 【藤崎あかり@ヒカルの碁】 状態:健康、気絶中 装備:なし 道具:支給品一式、ジーク@こちら葛飾区亀有公園前派出所、ヒカルの右人差し指 思考:1.ヒカルに会いたい。 2.夢から醒めるために人を殺して一人生き残る。 3.このゲームに恐怖を感じ始めている、晴矢が怖い。 ※バタフライナイフはジークの側に落ちています。 ジークの運転席においてある本は簡単な運転マニュアルです。 【B-5 車道/一日目・午前4時00分ごろ】 【日々野晴矢@BOY】 状態:健康 装備:なし 道具:支給品一式 思考:1.春香を探す。 2.一条、伊部を探す。(1のついでに見つかると思っている) 3.クソジジィ達(主催者)を倒して生還する。 投下順 Back 天測終了 Next 結成!?対主催チーム 時間順 Back ブタ忍者 Next BLUE SKY COMPLEX 海のひかり、月のあかり 藤崎あかり 夢から醒めた夢 初登場 日々野晴矢 前途多難、支離滅裂そして会者定離
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えいえんなんてしらない【登録タグ え よしのん 曲 鏡音リン】 作詞:よしのん 作曲:よしのん 編曲:よしのん 唄:鏡音リン 歌詞 (ピアプロより転載) 永遠なんて知らない 約束は叶わない 愛なんて刹那の幻 優しくしないで 振り返らないで このまま背を向けていて 君が抱きしめたこの身体が 少しだけ いいものに 思えたりした 自分を好きになれるかもなんて 少しだけ 期待したりもした だけど 離れた指先から始まる孤独 確かなものは 重ねた肌のぬくもりだけ 永遠なんて知らない 約束は叶わない 愛なんて刹那の幻 愛してるなんて 大好きだよなんて はじめから言ったりしないで 別に何も出来ない自分と いつも上手に折り合いをつけてきた 執着と愛情と独占欲 何が違うのかがわからない そして 繋いだ指先から始まる孤独 繋がってても あたしと君と ひとりぼっち 永遠なんて知らない 約束は叶わない 愛なんて刹那の幻 優しくしないで 振り返らないで このまま背を向けていて コメント あ、格好いい。 -- 名無しさん (2011-05-06 00 30 09) 何で伸びないか不思議なくらい好き曲 -- 名無しさん (2012-03-08 01 51 19) この曲格好良いよ^^ -- 夕映 (2012-03-29 21 04 58) 名前 コメント
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わぁ、すごいよ 通学路、私の少し前を歩いていた彼女が街頭のオレンジの灯りの下ではしゃぎながら言った 私の目の前でゆらゆらと揺れるマフラーも彼女に従うように空中で踊っている 「もう、唯先輩転んじゃいますよ」 なんて形だけは注意をしてみたりするが、嬉しいのは私も同じだ 雪なんて今年はもう見れるとは思っていなかったから なにより――彼女とこのときを一緒にいられたことが嬉しかった 「でも、珍しいですね。もう3月だって言うのに」 「ほんとだねー。でもこれが最後になるかもしれないね」 そうですね その言葉が喉まで出かかった時、ふと自然に引っ込んでしまった 彼女がまだなにかを伝えようとしていたから 「あずにゃんと今年最後の雪見かぁ……えへへなんだか照れるね」 でもそれは私の言いたかった言葉 彼女が自分の言った言葉に恥ずかしそうに、だが嬉しそうにはにかんだ 恥ずかしいのならば、言わなければいいのに とは言わない おそらく私の顔も赤くなっていて、もし言葉にしたときそれが上擦っていたらもっと赤くなってしまうから 「でも、案外また降ることがあるかもしれませんよ」 照れ隠しには違う言葉が出た きっと、親友の一人はわたしに「もっと素直になればいいのに」というだろう でも私にはまだしばらくそうはなれそうもない 「ふふ、じゃあ、あずにゃん」 彼女がその笑みを保ちながら、振り返る 「そのときも一緒に見ようか」 彼女は卑怯だ。 そんな不意打ちをくらってはどうしようもないではないか ――だから私はゆっくりと頷く 「そうですね」 頬が熱い 雪がさきほどから私の頬にも落ちてきているが、一向にこの熱はとれそうにもない すると目の前にいた彼女の腕が私の頬にのびた と私の頬をさっと撫でるように触れると 「あずにゃん、頬に水滴がついて泣いてるみたいになってるよ」 そのまま水滴を拭うと、彼女はふと思いついた顔をした そしてそのままもう片方の手も伸ばし 「あずにゃんの頬あったかいねー」 私の頬を両の手で挟む 彼女は手袋をしていなかったため、すごく冷たい手をしていた 「もう、やめてくださいよー。ところで唯先輩」 「あったかあったか~、なに?」 「手袋はどうしたんですか?」 「えっとね、憂が忘れてきたって言ってたから、貸しちゃった」 彼女の妹――憂は私の親友の一人だ 本当に仲のいい姉妹だ。 姉は妹を常に想い、妹も姉のことを常に想っている その姉妹の仲の良さに嫉妬を覚える私は、おそらくいけない子なんだろう それを自覚しながらもなお、私はそれがとても羨ましかった 「ねぇ、あずにゃん」 「はいなんですか?」 「知ってる? 手が冷たい人は心が温かいんだよ」 彼女が右手で私の手をとった。 そして私の手袋を器用に脱がせ、自分の手を絡ませる 「つまり、唯先輩は自分の心が温かいっていいたんですね」 少し意地悪な質問をしてみた 「さぁ?あずにゃんにはどう感じるのか教えてよ」 彼女は意地悪な笑みで返した まったく……この人にはかてないなぁ 「唯先輩の手は間違いなく冷たいです」 「その先の言葉もききたいな」 私の素直じゃない心があえて避けた言葉を、彼女は嬉しそうにほしがった 「……唯先輩の心は暖かいです」 今度は自分でも驚くほど素直な言葉がでた それは私が言いたかった言葉でもある 「えへへ、そうかな~」 「もう、自分で言わせておいて照れないでくださいよ!」 本当はもう一つ言いたいことがあった だが、それを言うわけにはいかない 今回彼女の手を握ったのは、たまたま私が一緒に帰り たまたま起こった出来事なだけだ だから――この言葉を言うわけにはいかない 言えば…… ――親友の悲しそうな顔が浮かんだ 「それじゃあね、あずにゃん」 いつの間にか私達はいつものお別れの場所にきていた。雪もすでに止んでしまっている 彼女との帰路ももうおしまいだ すでに卒業してしまった彼女とはもう2度と同じ立場で同じ意味で同じ距離を歩けない 彼女はいつも私の一歩先をいってしまう ……あぁ、そういえば憂もそんなことを言っていたっけ 思い出した親友の顔は、やはりどこか寂しそうだった きっと私も今そんな顔をしているのだろうか 「はい、さようならです。先輩」 本当は さようなら なんて言いたくはなかった だってまるでもう会えないみたいではないか だから、おもいっきり微笑みながら言ってやった たまには私の素直じゃない心も役に立つ 「違うよあずにゃん。またね だよ」 今の私は一体どんな顔をしているのだろうか いや、決まっている。 きっと鏡で見たら、あとから思い出して恥ずかしい思いをするような顔をしているんだ 「はいっ、またです!!」 そうして彼女はまたヒラヒラとマフラーを揺らしながら歩いていく 今度は私とは違う方向へ 梓「―――――――」 言えなかった言葉を彼女には聞こえないように今呟いた ▼ 彼女達にとってそのマフラーと手袋は特別なものだった そんな話を彼女からもそしてまた彼女からも聞いたことがあった 彼女だけは私の気持ちを知っていた。私がそのことを告げるよりも前に それは当然なのかもしれない なぜなら彼女は、私にも彼女にも近い位置にいたのだから 「たまにとても憂のことが羨ましくおもうよ」 ふと何気ない会話の途中、ついそんな言葉がこぼれてしまった 本当は秘めておくべき言葉だった なぜなら、私も本当は彼女の気持ちをしっていたから 「えー?そうかなぁ」 彼女はそれでも笑みを絶やすことはなかった だから、必死にごまかそうと考えていたのに 「でも、私も梓ちゃんがうらやましくおもうよ」 「え?」 予想外の答えに、自分でも驚くほどマヌケな声が響いた 「梓ちゃんって、お姉ちゃんのこと大好きでしょ?」 唐突にきた言葉に私は何もいえない 「私知ってるよ。きっとお姉ちゃんも梓ちゃんが好きだよ」 私はそのとき黙ったままだった いや、黙らざるを得なかった 頭が真っ白になっていたのだから 「私は梓ちゃんがうらやましいよ」 もう一度告げたその顔はやはり微笑んでいた だから、私は何か言わなければいけない気がした 「そんなっ!! 私は憂が羨ましいよっ!! だって唯先輩に一番近いのは憂だもん」 それが本心だった 彼女とこれからも笑うためには、これだけは言っておかないといけない そう思った。だから秘めた言葉を彼女に投げつけたのだ 「そうだね……でもそれは時間制限つきの一番だよ」 そのとき彼女は微笑まなかった 少し悲しそうな眼をして、伏せるようにうつむいていた 「ねぇ、梓ちゃん?」 沈黙のあと、彼女が静寂を破った 「梓ちゃんは私のどこが羨ましかったの?」 「私は……」 あらためて考えてみれば、それはたくさんあった それを自覚した時、自分のことが嫌になった ……あぁ、私はこんなにも憂が羨ましかったんだ そのなかでも一番大きい妬みを心の奥底から引っ張り出す 私が最もうらやましく思い そしてそれは絶対に私が手に入れられないものだ 「私は、二人で仲良くマフラーを巻きあって、手袋を貸し合って……そんな光景がうらやましかった」 それは私の一番汚い部分。 それでも私は吐き出さずにはいられない 「それはきっと唯先輩と憂にしか許されないものだから……」 「そっか……」 憂が珍しく言葉をつまらせた 「でも、あの場所もきっと時限付き。だから……」 それ以上彼女はなにも言わなかった 彼女は困った顔で笑いながら、泣いていた その顔は私の大好きな人が困った顔をしたときにする顔そっくりで 私は次の言葉を失ってしまった 「ねぇ、憂……憂は私のどこがうらやましかったの?」 沈黙を破ったのは、今度はこちらだった 「私はね………きっと梓ちゃんとお姉ちゃんの関係、それ自体が羨ましかったんだとおもう」 彼女の言葉が続く 今度は彼女の番だった 「さっき言ったよね。梓ちゃんはお姉ちゃんが好きで、お姉ちゃんも梓ちゃんが好きって……」 「でも、それは……憂だって……先輩は憂のことが好きだし、憂も先輩のことが」 「違うんだよ、梓ちゃん。だって意味が……」 彼女の声のボリュームが少し大きくなった後、また萎んでいく 「私はできることなら……うんうんなんでもない……」 それは彼女の奥に隠していた本当の気持ちだろう 同時に切実な、それでも叶わないと知っていたからこそ隠していた願いなのだろう そして今一度出かかったそれはもう一度隠れてしまった 「ねぇ……憂はさっき意味が全然違うって言ったよね」 今、私は残酷なことを告げようとしてるのかもしれない きっと私は後から後悔するだろう それでも彼女は優しいからきっと―― 「姉妹同士だからってことだよね。でも、それを言うのなら私だって女だよ。認められないのは私も……」 「……」 「それに憂の気持ちはたぶん私と同じものなんでしょう!? それなら……」 駄目だ。それ以上言葉が出てこない。彼女の顔を見てしまったのならばなおさらだ こんなものは死刑宣告と一緒だ。彼女の胸に刃物をつきたてているようなものだ そしてその刃もとうとう彼女の胸にくいこみはじめている ……私はいったいなにがいいたかったんだろう 彼女自身が理屈ではわかりながらもなお眼をそらしてきたもの、私がこれ以上踏み込むことなどできない いや、もう踏み込みすぎている 「それでもいいの。私とお姉ちゃんの関係は変わることはないから」 それははたして彼女の望んだことだったのだろうか。 それとも彼女のつよがりだろうか それとも彼女の私への気遣いだろうか それとも―― 私にわかるのは、ただ彼女が悲しそうに笑っている その顔が語る真実だけだった ▼ 気付けば、私はベッドに寝転がっていた すでに時計の短針も10の位置を指している ずっと感傷的な気持ちになっていたからだろうか 私は普段襲われることのない虚無感に襲われる その原因はわかっている ……明日も会える、なんてことはないよね 彼女が学校に来ていたのも偶然だ もう来る必要もないのだ。だから次会えるのはいつかはわからない ふと枕元に置いていた携帯を手に取った 操作してだすのはアドレス帳の「ひ」の欄だ そこには上下に並んで彼女達の名前がある 後ボタン一つで彼女に電話がかかる状態までもっていく そこには彼女の名前とメールアドレス、電話番号が記されている 私の指はボタンに向かい―― 「やめた……」 第一こんな時間に電話をかけてなにを話せばいいのだろうか それもさっき別れをつげたばかりの人物に どうしようもなくなった私はゆっくりと携帯を閉じ、瞼も意識も閉じてしまおうとする ~~♪ 同時にお気に入りのメロディが流れてきた 発生源は自分の手のひらの中 私はきっと期待している この電話が彼女からであることを 「はいもしもし」 液晶の画面も見ずに通話ボタンを押した そのほうが私の期待はほんの少し長く続くから 『あ、あずにゃん!! 大変大変』 呆れた…… なんという期待を裏切らない人だろう 私が電話をかけるか迷っていたのが馬鹿らしくなってくる 「なんなんですか、こんな時間に」 『まぁ、いいから外を見てみてよ』 私は言われたとおりにするために、自室の窓へと歩み寄った そしてカーテンに手をかけ、横に引く 「これは……」 『雪だよ!!雪』 「えぇ、そうですね」 もっと言葉したいことはたくさんあったが 今はそれで充分だ 『えぇーあずにゃん、それだけなの?』 彼女のいいたいことは分かっている なぜならば、私も真っ先にそれを思い出したからだ だが、やっぱり素直じゃない私はそれを率直に言う気はないらしい 「ええ、なにかありましたっけ」 『うぅー、あずにゃんの薄情者』 電話越しに彼女が落胆しているのが面白いほどたやすく想像できた ……まったくもうしかたないんですから 「それじゃぁ、唯先輩。どこかで待ち合わせしましょうか?」 『あっ、やっぱりあずにゃん分かってたんだねー』 私は肩と頬に電話を挟むと、ハンガーに掛けていたコートへと手を伸ばす そしてそのまま姿見の前に立ち、自分の小さな体に合わせる ……変じゃないよね 『あ、ちょっとあずにゃんきいてるー?』 「はいはい、聞いてます。 で、場所はどうしましょう」 髪の毛の確認をし、服装を確認し、持ち物を確認する あとはもうこの電話を切り、ポケットの中にしまうだけだろう 「――はい、わかりました。じゃぁ、そこで」 きっと数十分後には私はまた生意気なことをいっているのだろう その場所にはそれを笑いながら受け止めてくれる人もいるのだろう そして私は透明なビニール傘と共に飛び出した 「梓」 了 2
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◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇◇ 12月中旬某日 「間に合わせますから……お願いですからあと少しだけ待ってください……締め切りまで待ってください……………ハッ」 ~間に合うかもしれないパチェさん~ 「しまったわ……うっかり寝ていたようね…………」 紅魔館にある大図書館の一室にて、 魔女パチュリー・ノーレッジは冷や汗を浮かべながら呟いた。 すぐさま壁に立てかけている時計を見ると10分も寝てしまったようだとわかり、思わず呻き声が漏れる。 不眠不休で執筆していたしわ寄せとして居眠りをしてしまったらしい。 「まさかここまで切羽詰るとはね……泣き言を言う暇さえも無くなるなんて……」 このような事態となったことには複雑な事情があった。 年末に人間の里で開かれる個人製作の本や小道具を扱ったお祭りにて、パチュリーは自作のグリモワールを出品しようと考えていた。 彼女がこれまで書物を読み学んできた魔法や儀式の実践方法(主にサバト)を漫画形式でわかりやすくまとめ、即売会会場にやってくる歴戦の大魔法使い達も満足できるように、というコンセプトで描かれたものだ。 いや、『描かれた』という言い方はまだ正しくない。 何故ならば未だ執筆中であり、先行きの見えない状況であるからだ。 「疲れた……原稿がぜんぜん進まない……やり直しはやっぱりきついわ…………」 こうなってしまった原因はパソコンという外の世界の式神にある。 骨董品屋に流れ着いたものを妖怪の山の河童が修理・改良し、本来必要な電力というエネルギーを必要とせずに動作させることが出来るようにした一品。 作業効率が高まるかと思って導入したことが完全に裏目に出た。 「何でパソコンってあんなに壊れやすいのよ……」 HDDとやらの故障によってこれまでの作業がパー。 データも何もぶっ飛んで、それどころかパソコン自体動かなくなる始末。しょうがないので紙とペンを使いひたすら書き殴る他無い。 やり直しを余儀なくされ、ほぼ無休で執筆を続けた紅魔館メンバー。 開始当初は6人いたそれも一人また一人と過労と睡眠不足によって倒れ、今残っているのは小悪魔とパチュリーのみ。 このままでは印刷所に間に合うどころか原稿の完成ですら危うい。 「小悪魔、原稿進んでる? 小悪魔~。…………小悪魔ったらこの修羅場にどこ行ったの?」 パチュリーが寝惚け眼を擦りながら室内を見回す。 アシスタントである小悪魔の姿が見当たらない。トイレにでも行ったのだろうか? そういえば小悪魔も一週間で合計休憩時間が3分という状況でよく頑張ってくれていた。 ちょっとばかし働かせすぎたけど、十数秒のトイレ休憩ぐらいなら大目に見よう。 そんなことをパチュリーは考えながら、小悪魔の作業がどのぐらい進んだのか、彼女が座っていたあたりまで歩く。 すると小悪魔が先ほどまで作業していた机の上に何か書いてある。なんだろうと覗き込む。 『労働組合に訴えてやる』 ご丁寧に血文字で書かれていた。どうやら魔界に逃げ還ったようだ。 「はい再召喚そしておかえりィィィ小悪魔ァァァァァ!! さぁこれから楽しいタノシイ『趣味』の漫画描きの始まりダヨォォォ!!」 「やだああああああああああ!! 私もう寝たいの~! 両目をつぶりたいの~!!!」 呼び戻された小悪魔の顔は絶望で染まっていた。 ちなみに趣味の漫画描きは仕事ではないので労働基準法に触れない。 毎日毎日24時間ぶっ続けで絵を描き続けても趣味ならばしょうがない。 「ルーラ! テレポ! 煙玉! こあぁぁぁぁ! 助けて大魔王様!! この魔女からは逃げられないぃぃ!」 「はい小悪魔、アナタのGペンと鉛筆とカッターと筆はこれよ♪ 四刀流ねすごいわかっこいいわ~♪」 「もう無理です間に合いませんよ! 冊子で誤魔化すしかないですよ~!!」 「そんなみみっちぃこと出来るわけないじゃない! ねぇ小悪魔、何が不満なの? 休憩したいのなら片目ずつ交互に瞑らせる許可をあげてるじゃない。右脳と左脳を交互に休ませてあげてるわよね。睡眠ってようは脳の休息でしょ」 【忙しい人必見! 眠らなくても仕事が出来る裏技!!】 ①右目だけを瞑り、左脳を休めつつ仕事 ②左目だけを瞑り、右脳を休めつつ仕事 ③①~②繰り返し 「ほぉら、全然問題ないでしょ♪」 「体を休めてないですよ体を! 不満どころじゃねぇですよ! 大体脳なんて下等な器管に頼らない私達悪魔にとっては、睡眠っていうのは脳の休息じゃなくて体と心の休息なんです!」 「ウルセェこの脳なし! 黙ってこっちにきなさいよああもうこのやりとりで2分過ぎたぁぁぁ!」 本来だったらこうして揉めている時間でさえも惜しい。パチュリーは必死の形相で小悪魔を誘う。 「いいから早く戻ってきなゲッホゲホゲホ!」 先ほどまでまくしたてるように喋っていたツケがやってきたのか、決壊したダムのように咳が止まらなくなるパチュリー。 そしてそんな隙を小悪魔が見逃すはずが無い。 「今だ!! こああああああああ!」 「ゲホガホッ! しま、った! ゲホッ!」 パチュリーが発作を起こし吐血したために拘束作用が弱まった。 小悪魔は召喚用の魔方陣を滅茶苦茶にかき回してすぐさま脱出。 パチュリーが連れ戻そうとしたときにはすでに遅し。魔界に帰ってしまった。 「クソッ逃げやがったあの小娘! 鬼! 悪魔! ゲホゲホッ! ま、間に合わなくってもいいの!?」 パチュリーは親指の爪をガリガリと噛みながらイラつきを露にする。 再召喚は出来るのだろうが、冷静になった頭で考えてみると小悪魔を呼び戻したところで揉めて時間を浪費することになるだろう。 今はそんな時間も惜しい。諦める他ない。 「小悪魔め……アンタは今執筆中の本に出てくる女の子のモデルにしてやるわ…………とりあえず生やしてやるゲホッゲホッ」 今後の方針が決まったことは嬉しいが、必要な人員が欠けてしまった事が頭を悩ます。 ストレスのせいか、喘息だけでなく頭痛までする。 「ゴホッガホッ、あぁ……どうしよう…………」 最後の戦力であった小悪魔がいなくなったせいで残るはパチュリーのみ。 その事実を前に、ストレスと疲労によって体調が芳しくないことが絡み合ってパチュリーを不安にさせる。 アシスタントが欲しい、労働力が欲しい、一人では間に合わない。 「……そういえば妖精が寝ている間に本を作ってくれるって話が外の世界の童話にあったわね。ハッ、そんな都合のいい話あるわけないっての。ここの妖精メイド達は仕事すら満足に出来ないしやる気は無いわで遊んでばかり――」 その独り言がパチュリーの脳内を駆け巡った。 「妖精……妖精……小人…………ゴーレム………………そうか!」 光明が見えた。 これほど重要なことを何故忘れていたのだろう、余裕がないときは大事なものを見落とすものだと思いつつも、パチュリーはこの危機的な状況を打開する方法が閃いた。 「私にはアシスタントを作る魔法が使えたじゃない!」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇ 「えぇと、泥……はちょっと足りないわね。しょうがない、捏ねて形を変えることができるからお正月の餅つき用の餅米を合挽きに代用して…………」 以前、パチュリーと魔理沙は図書館の本を巡って幻想郷の少女達を象った小型の泥人形――ゴーレムたちを用いて激闘を繰り広げたことがある。 もっとも最近の魔理沙はそのような小細工を行なう事もなくなって自らの体で直接図書館に侵入してくるために、 パチュリーもそれに応じて低級なゴーレム達は制作しなくなっていたため、すっかり忘れていた。 「まさかあのときのゴーレム作りの経験がこんなところで活きるなんてね……魔理沙、それに関しては感謝するわ」 ゴーレム達は単純な命令しか受け付けず、複雑な行動が取れないがアシスタントくらいは出来るだろう。 それだけでも効率が全然違う。 「よし、泥――じゃなくて餅人形のベースとなる体は出来た。あとは知能を与える触媒として髪の毛ね」 パチュリーは部屋に落ちている紅魔館の住人の髪の毛を拾っていく。 執筆活動の手伝いをしていた彼女達の髪の毛を手に入れることは容易かった。 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇ ゴーレムの材料であり触媒でもある餅と紅魔館の住人の髪の毛を載せた魔法陣。 それに向かってパチュリーは呪文を唱える。 はやる気持ちを押さえ、けれども出来る限りの高速で。 儀式を始める前、パチュリーは心の中でアシスタントを作るのに時間をかけるくらいならその時間を執筆に当てたほうがいいのかもしれないと少しばかりの躊躇があったが、 目の前で繰り広げられる餅の変化を見ているとその躊躇も吹っ飛んでしまった。 呪文が進むと共に魔法陣からは煙が立ち上り、餅がシュウシュウと音を立てながら形を変えていく。 もうすぐだ、もうすぐ完成する。パチュリーはその手ごたえに昂揚感を得る。 そしてパチュリーが呪文を終えたそのとき、バフンと煙が立ち上り、魔法陣を覆い隠した。 「キタキタキタァー! さぁ来い私の愛しい愛しい奴隷達!」 パチュリーが煙の中にいるであろう自らの下僕達を呼び起こした。 けれども煙の中からは何の反応もない。一体どうしたのであろうかと一瞬不安になる。 しかしパチュリーはあせることはないと思い直し、アシスタントとなるゴーレム達が出揃った後の事を妄想する。 きっと自分が眠っている間に作業を全て終えてしまうに違いない。 なにせ自分が作ったゴーレムなのだ。それはそれは優秀なものになるだろう。 けれど、パチュリーのそれはあまりにも楽観的かつ甘い考えだった。 煙が晴れゴーレム達の姿が露になったそのとき、彼女は膝を落とし絶望した。 「失敗だ……」 レミリア、フランドール、咲夜、美鈴、小悪魔、パチュリー。 確かに顔つきこそ紅魔館の住人達の面影があった。 けれど、その者たちは持っていなかった。 Gペンでペンいれをする右手も―― 鉛筆で下書きをする左手も―― カッターでトーンを削る右足も―― 筆でベタ塗りをする左足も―― それどころか―― 「人の形を……していない…………」 『『『『『ゆっくりしていってね!』』』』』『うー♪』 「オワタ」 ぷにぷに、むにむに、もちもち。 そんなファンシーな擬音を生じさせながらじゃれあう、紅魔館の面々の顔を持ったゴーレム達。 いや、ゴーレムなどという剛健な存在を連想するような響きとはかけはなれた物体がそこにはいた。 その姿を現すならば饅頭顔、生首、一頭身。 ようするに首から下、正確には顔から下が無く、その顔さえも弾力性のあるタイプのスライムを連想させる柔らかさを持った6体――いや6頭――はたまた6匹のナマモノ達だった。 『ゆっくりしたけっかがこれだよ!』『ゆっくりしなくてもこれだよ!』『ゆ~♪』『zzz(サクッ)』『ねるなみすず』『う~♪』 「私の……私の時間が…………」 パチュリーは目の前が真っ暗になった。 どうやら泥ではなく餅を使ったことに問題があったらしく、増してや体調が普段よりも優れない状態で作った。 そのためにクオリティが下がるのも無理のないことだった。 「あぁ……せめて、せめて頭だけじゃなくて、マドハンドみたいに手だけだったらよかったのに…………」 『げんじつがつらかったらにげてもいいの』『しかしまわりこまれてしまった!』『げらげらげら』 「うざっ」 『なんでうちらてがないの!』『しんりのとびらをひらいたよ!』『もっていかれたあああ!』『てをあわせるだけでれんきんじゅつができるようになったよ!』『しまった! てがない!』『う~♪』 「…………ハァ」 ため息も出ようものだ。せっかく時間をかけて作り上げたゴーレムが失敗。 制作にかけた時間は戻ってこないで、さらにこのゴーレム達はアシスタントとして用いることは難しそうだ。 まさに骨折り損のくたびれもうけ。 『ゆっくりしていってね!』『ゆっくりしていってね!』『ゆっくりしていってよー!』『ゆっくりしろ!』『ゆっくりしね!』『う~♪』 パチュリーは頭を抱えながら、椅子にもたれ掛かるように力なく腰を下ろした。 その横でゴーレム――ゆっくりゆっくり五月蝿いからゆっくりと仮称するが、そのゆっくり達を見て絶望した。 「駄目だ、絶対こいつらじゃ仕事になんない。何でこんなことになっちゃったのよ……」 頭を抱えて涙目になるパチュリー。そんなパチュリーの姿を見たゆっくり達。 ゆっくり達は円陣を組んで何かを話し合い、再度パチュリーに向き合った。 皆が皆眉をキリリと吊り上げ何かを決意したかのような表情だ。 『ごしゅじん~』『ゆっくりみていってね』 「何よどうしたのよ?」 パチュリーの特徴を持ったゆっくり。 ゆっくりパチュリーとでも言うべきか、その物体は一応は主人を認識しているようだ。 そしてゆっくり達は互いに何か示し合わせたかのように頷いたかとおもえば、 な、なんとゆっくり達が……! ゆっくり達がどんどん重なっていく。 『『『『『かがみもち!』』』』』『うー♪』 「私に年越しを意識させんなぁぁぁ!」 『だめだったよ!』『おしょうがつはゆっくりできるのにね』『かわいくってごめんねー』 ゆっくり達はイヤアーと片目をウィンクしながら申し訳なさそうに見えない顔で反省した後、 再び重なっていき―― 『『『『『トーテムポール!』』』』』『うー☆』 「同じだろうグハアァァァ!」 ゆっくり達は二度パチュリーに対してネタが受けなかったためか、少しばかり俯いた。 それも当然、パチュリーからしてみたらこのような物体に構っている暇なんて無い。 しっしと追い払おうとするが、ゆっくり達の様子がおかしい。 ジタバタ、ウネウネ。ゆっくり達は何故か離れない。 『『『『『やべ、くっついた!』』』』』『う~……』 「何やっとるか餅どもゲハァ!」 パチュリーは律儀につっこみを続けるあまり吐血。 あぁ私って長く生きられないなぁと思いつつ、薄れ行く意識の中で三途の川が見えてきたパチュリー。 よく見るとスカーレット姉妹と美鈴がバタフライで三途の川を逆走している。 吸血鬼って本当は泳げるんだ、スゲェ! 『あきた!』『とって!』『むああんむあふああん』『う~……う~……』 「あ~! うざったい! 外してやるから黙りなさいよ!」 くっついているゆっくり達を無理矢理外す。 柔らかくて癖になりそうな触感だと思ったことにパチュリーは若干の悔しさを感じた。 『とれた!』『じゆうだ!』『あんがと!』『かんしゃ!』 「ど~いたしまして……ケホッ……」 パチュリーは疲れた。突然変異を起こした魔法生物ほどタチの悪い存在は無いと痛感する。 寝惚けて作った自分が一番悪いんだろうなと自嘲するが、そうなるまでに自分が肉体的にも精神的にも追い込まれていたのだと改めて感じた。 自分は満身創痍。頼りになる労働力はない。締め切りは迫っている。 それらの重い事実を改めて実感し、体の奥から力が抜けていくのがわかった。 そして心が弱くなったとき、思い出したくも無いあのときの記憶が蘇る。 ――うそ! 嘘よ! こんなのってアリ!? 何でパソコンが動かないの!?―― ――う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん! わだじの、げんこ……う! わたじ……だぢの―― 心細いとは、このような気持ちを言うのだろうか。 ――寝ちゃ駄目よフラン……寝たら死ぬわ……―― ――眠い……眠い…………いつもシェスタばかりしているツケが…………―― ――咲夜さん、能力の使いすぎですよ。もう休んでくださ――咲夜さん!? 誰か、誰か担荷を!―― 自暴自棄になるとはこういうことなのだろうか。 ――もう無理ですよ間に合いませんよ―― そして、全てがどうでもよくなった。 「あ~もう、やめよやめ」 ◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆ 『ゆ?』と、ゆっくり達が何があったのかと目を合わせる。 パチュリーはそのまま独り言を続ける。 「どうせ間に合わないし作っても出来の悪いものしか完成しないだろうし――」 『ごしゅじん~どしたん?』 「もうどうでもいいや。本当は間に合うはずだったけど、事故があったんだからしょうがないわ。そうよね私悪くないもん」 パチュリーはその場にごろんと寝転がり、ふて腐れる。 「私一人だけで頑張って、馬鹿みたい」 彼女は全てを諦め、緩慢なる破滅を選んだ。 そしてそんなパチュリーの持つ雰囲気を感じ取らずに擦り寄るナマモノが6つ。 まるで年端もゆかない子供達が新しい友人を歓迎するかのように。 『ごしゅじんもゆっくりするの~?』『やっとそのきになったんだね!』 「ゆっくりだろうがさっくりだろうがどっちでもいいわよ。あ~もう知ったこっちゃ無い。私知らな~い」 『なかまがふえるよ!』『やったねたえちゃん』 「勝手にしなさい。もうあんた達見てると羨ましくてしょうがないわ。気楽でなんも考えてなさそうだし」 『じゃあなかまにいれたげるね♪』『ゆ~♪』 ゆっくり達はパチュリーの両手両脚のそばに散った。 そしてパチュリーの手足に頬を擦り付ける。もっちりとした柔らかさに加え、微妙に温かくって心地よい。 「きゃっ、ちょ、ちょっとあんた達くすぐったいわよ」 『むきゅ~♪』『こぁ~♪』『じゃおん♪』『ゆ~♪』『う~♪』『う~♪』 「悪い気はしないけど、何かこそばゆいわね――ん? あんた達何大口を開けてるのよ?」 『とりあえずねー』『りょうてりょうあしをー』『ざくざくきりおとしてー』『だるまにしてー』 「やめんか一頭身共!」 『『『『『だめ?』』』』』『う~?』 「駄目に決まってるでしょうが! ゲホッゲホッ」 『ゆっくりできるのに……』『ゆっくりするにはてあしはいらないのさ』『ただあたまだけあればいい』 『ないすぼーど♪』『う~♪』 「こいつら人畜無害そうな顔してとんでもない奴らね……」 『おもったんだけど』『なにさ』『くびをきればすぐだよね!』『そっか!』『あたまいいね♪』『あたましかないけどね♪』 「納得してんじゃないわよ生首共。いい加減に黙らないとあんた達に足を生やしてタンスの角に小指ぶつけさせまくるわよ」 『ざんねんだね!』『むねんだよ!』 パチュリーはもう反応をすることさえも疲れてきた。パチュリーはゆっくり達を振り払い、ゴロンと寝転がりゆっくり達に背を向ける。 そんなパチュリーを見て、ゆっくり達は母を怒らせてしまったのか不安になった子供のような様子でおずおずと心配そうに顔を覗き込んだ。 『ごしゅじん~』『う~』 「なによ。私は今から眠るんだから静かにしなさいよ」 『なんでごしゅじんはゆっくりしないの?』『さっきからゆっくりしてないね!』『いまもゆっくりできてないよ!』 「………………」 『おしえてー』『ゆっくりきかせていってね!!』 「…………私が眠くなるまでの間よ。眠くなったらすぐに話は打ち切るから」 「ことの始まりは本当に普通。人里で年末に即売会があると小耳に挟んで、ちょっぴり興味があったから応募しただけ。会場に足を運ぶ気も無かったし、適当に薄い冊子を作って後は代役に売りに行ってもらおうかと思ってたの。だけど――」 ――パチェったら即売会に参加するの!? 面白そうじゃない私もやるわ!―― ――私もやる~♪ 面白そ~♪ いいでしょお姉様♪―― ――私もいいですか? 門番なためか外勤ばかりなんで、たまにはデスクワークもやってみたいなって―― ――陵辱系なら得意ですわ―― ――どれどれ…………咲夜さん、マニアックすぎるどころじゃないですよこれ…………―― ――これは確実に発禁になりますよね…………―― ――ふふん、美鈴も小悪魔も大袈裟ね。そんなまさか(パラパラパラ)アグネ○早く来てくれー!!―― ――お姉様、ア○ネスは召喚獣じゃないのよ(パラパラパラ)助けて○グネス~~!!―― ――咲夜、貴方一人で描くと暴走の恐れがあるから、描く時は時を止める程度の能力の使用は禁止ね―― 「――ってな感じで一気に賑やかになったわけ。そうなると当然規模も大きくなるわけで――」 ――紅茶とお茶請けをお持ちしましたわ。少し休憩してはどうでしょうか?―― ――やたー♪ 咲夜大好き~♪―― ――ねぇパチェ、休憩前に言っておきたいんだけどここのシーンあるでしょ? このドロワーズの書き込みが甘いんじゃないの?―― ――お嬢様、なんだかノリノリですね―― ――美鈴、私のことはチーフって呼びなさい。いいわねチーフよ―― ――お姉様ったらまた外の世界の漫画の影響受けてる~―― ――でしたら私は編集長で。素晴らしい雑誌を作って見せますわ―― ――咲夜さん、出版社ごと発禁になりますよ―― ――むぅ…………―― ――あははっ、咲夜さん拗ねないでくださいよ~―― 「――とまぁ、皆で一緒にワイワイと描いてた。忙しかったけど悪い気はしなかったわ」 それは今となっては決して戻らないであろう楽しかった思い出。懐かしくて懐かしくてどうしようもない。 そしてその話を聞いたゆっくり達はというと目を輝かせている。 「どうしたのよ?」 『おもしろそー』『ちょっとやってみるね!』『ゆ~♪』 「あ、コラ。勝手に紙とペンを使うんじゃないわよ」 ペンを口で咥え、使っていない紙に向かって絵を描くゆっくり達。 どうやら好奇心旺盛な奴らのようで、人の話を聞いて真似しようとしているらしい。 ミミズが這いずり回ったような線はお絵かきと呼ぶことすらはばかられるが、その姿はとても楽しそうだった。 「見てると何か複雑な気持ちになるわね」 ゴーレムは大なり小なりそのモデルとなった人妖の性質を持つ。 今回のゆっくりと名づけた突然変異のゴーレム達は特に情緒が発達している。 そんなゆっくり達は、モデルとなった紅魔館の住人の「楽しく頑張っていた頃の思い出」を強く受け継いだのかもしれない。 「そうそう、丁度あんな感じだったわ」 ゆっくりレミリアはとても楽しそうだ。一番楽しんでいたノリのいいレミィのことが思い返される。 ゆっくりフランは意外にも上手い。レミィに褒められるとすごく嬉しそうにはしゃぐところが妹様みたい。 ゆっくり美鈴は常に眠そうだ。その代わり器用で姉妹への面倒見もいい。 ゆっくり咲夜はサポート係だ。秘めたるポテンシャルを持つがために援護に回った咲夜のように、常に皆が全力を出せるように細かい仕事をやり続ける。 ゆっくり小悪魔は不器用だ。だけどそれを補うかのように一生懸命に頑張っていた。こき使っていたのはちょっと申し訳なく思う。 そして、ゆっくりパチュリーはむっつりとした顔をしながら作業していた。 自分は傍から見たらあのような顔をしていたのかと苦笑する。 気になったので傍によってみる。 「アンタ、楽しい?」 『それなり~』 「素直になりなさいよ」 「…………ねぇ」 『どーしたのさごしゅじん』 「アンタ達に聞くのもおかしな話だけど、私って今から頑張れば間に合うかな?」 『『『『『『むり♪』』』』』』 「満面の笑みで言ってるんじゃないわよ! それとレミィみたいな奴、アンタ喋れるんじゃないの!」 『う~?』 「しらばっくれてんじゃないの。――まぁ、アンタ達がどう言おうと諦める気はないけどね」 『さっきはあきらめるとかいってたよ!』 「やっぱなし。私達が苦しんでる一方で、アンタ達だけ楽しそうにしてるのはなんか癪だし」 『ひねくれてるね!』 ゆっくり達はケラケラと笑う。口元が半開きになった妙に腹たたしい笑い方だが、どこか愛嬌がある。 『ごじゅじん~』 「何よ」 『ゆっくりをあいするこころをわすれないでね』 「忘れないでって、それ以前に愛してるなんて言ったことはないし――それに今は修羅場だから無理。ゆっくりしてる暇なんて無いわ」 『おーまいごっど』 「だけど――やらなきゃいけないこと全部が終わったら思い出すわよ」 『ぐらっちぇ!』 ゆっくり達の姿を見ていて思う、紅魔館の面々での作業はパチュリーが描こうと言い出さなかったらありえなかった。 それに締め切りなんてなくても本なんていくらでも自分達で描けるが、どうせだったら皆に見て欲しい。 この自己満足の塊のような、私達の思い出のアルバムを。 ――そうだ、みんなで即売会に参加してみるのも面白いかもね~―― ――お嬢様ったらそう言いつつも面倒ごとは私達に押し付けるんですから。どうせ会計は私達にやらせるんでしょう―― ――私コスプレってやつやりたいな~♪―― ――でしたら私がコーディネイトして差し上げましょう―― ――咲夜さん、目が血走ってますよ―― ――そういえばさ~―― ――パチェは参加してみたい? それとも描ければそれで満足?―― ――…………そうね―― ――私は―― 「さて、私もこれからみんなをしょっ引きに行こうかしら」 『『『『『『ゆっくりがんばっていってね!』』』』』』 「そうそう。ひとつ聞きたかったんだけど」 「ここってどこかしら? 私達が作業していた部屋じゃないわよね」 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 「ん……」 顔に感じる冷たく固い机の感触と、肩に感じる温かく柔らかい毛布の感触。 パチュリーはぼんやりとした頭で現在の状況を推理する。 その意味することはワトソンですらホームズの助けを借りずに理解出来るほどに簡単なものだ。 「夢……だったの……?」 先ほどまでの賑やかで五月蝿くて暢気で陽気なナマモノ達は夢幻の存在だったのだろうか。 「だとしたら、これは一体……?」 机の上には、あの半開きの妙に腹の立つ顔で固まったままのゆっくり達。まるでゼンマイが切れたブリキのおもちゃのように動く様子が無い。 そしてゆっくり達のすぐ傍には、ゆっくり達が描いていた線を載せた紙があった。 相変わらずグチャグチャとしていて、何を描いたかわからない。 だがしかしこれらが先ほどのゆっくり達とのやりとりが現実であった出来事だと証明する証拠にはならない。 パチュリーのゴーレムは普通これほどすぐに動かなくなったりしない。最初から動いていなかったということも考えられる。 またゆっくり達が描いていた線に関する説明はもっと単純だ。パチュリーが寝惚けて紙に描いたという可能性がある。 結局のところゆっくり達とのやりとりや夢だったのか、それとも現実だったのか、それはわからなかった。 ハッキリしていることは、数時間経過しているということと、だるさが残りながらも体力が回復しているということだった。 「………………………………」 パチュリーは眼前のゆっくり達の動かない姿を見て、脳裏にゆっくり達の動き回っていた頃の姿を浮かべる。 思わず笑いがこぼれる。夢にしても実際あったことにしても、奇妙にもほどがある存在だった。 そして気が付く。自然に笑うことが出来るほどの余裕が自分に生まれていた事を。 「よし、ギリギリだけどこれから頑張るかな」 まずはみんなを無理矢理連れ戻しにいこう。嫌がられようが死に掛けていようがかまうものか。 全てが終わった後、仲間はずれにしたことに対して文句を言われるよりはましだ。 そしてやるだけやってみよう。気力だけは充実している。 ◆◆◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ ガリガリガリガリガリガリガリガリ。 「あ~まさか復活してから即原稿を描かされるなんてね。いくら吸血鬼がアンデットとはいえ扱いが酷いわよ。三途の川は冷たかったわ~」 「ほんとだよねお姉様~。いたいけな吸血鬼をこんな目に会わすなんて~キャハハハハ。あ~なんか私今テンション高いすっごくテンション高い。今だったらずっと寝ないでも大丈夫な気がする」 「フラン、気を抜いたら駄目よ。ちょっとでも気を抜いたらガクンと眠気が襲ってくるわ」 「へ~気をつけないと。それにしても、飽きっぽいお姉様がよくこんな辛いことを投げ出さないでいるね~」 「あら、吸血鬼が飽きっぽかったら何百年も毎日毎日血なんて飲めないわよ。吸血鬼はこの世で一番根気溢れる種族なの」 「へ~495年吸血鬼やってるけど初めて聞いた」 「そうね、例えるなら人間達は栄養があるからって500年間毎日3食欠かさず青汁を飲んだりするの? しないわよね? どんな人間でも100年くらいで飽きちゃうでしょ?」 「なるほどね~。人間って飽きっぽい生き物なんだねぇぇぇそれに比べて吸血鬼って凄いなぁァァ」 「そうよねそうよねぇぇぇ」 ガリガリガリガリガリガリガリガリ。 レミリアとフランドールが原稿に筆を走らせて、その隣で美鈴が昼寝を求めながらベタを塗り、すぐ横で咲夜がトーンを削る。 「眠い……眠い……眠い……眠い……シェスタしたい…………」 「美鈴しっかりしなさい。寝たら殺すわ」 「普通そこは『寝たら死ぬわ』ですよ咲夜さん!? 何でそんなに殺る気満々なんですか!?」 美鈴の眠気がバッと醒める。殺気とは眠気と酔いを醒ます一番の特効薬だ。 「背水の陣よ。貴方は追い込まれることで力を発揮するタイプだから」 「咲夜さんってば私の事を追い込むっていうか追い詰めてるじゃないですか!?」 「ちなみに背水の陣とはいうけど、貴方の場合後にあるのは川じゃなくて崖ね。場所は千尋の谷」 「そんなライオンか何かじゃあるまいし!?」 「よく言うじゃない、獅子は我が子を千尋の谷に叩き落とすって。厳しい親ライオンならではの野性味溢れる愛情なのよ」 「『叩き落す』じゃなくて『突き落とす』ですよ! 親ライオンってば殺意満点です!」 「『クックック、これであの邪魔なライオンの血筋は途絶えた。もう俺を止められる者はいない』」 「ライオンキングで似たようなシーンありましたよ!?」 そんな二人が冗談を言い合えるのは元気な証拠だ。たとえそれが瀕死の状態での空元気でも、元気は元気。 冗談を言うことが気力の充実につながり、残り少ない体力を補うのだ。 そしてその更に隣では、つい先ほど無理矢理連れ戻された小悪魔に対して、パチュリーが道具を差し出している。 「はい小悪魔、アナタのGペンと鉛筆とカッターと筆はこれよ」 「………………………………………………………………」 小悪魔が逃げ出したことについては無理もなかった。前回逃げ出した直前は紅魔館の皆が倒れて精神的に折れそうになった状態で、魔界の悪魔達でさえも過酷さのあまり逃げ出すような修羅場。 そんな状況に一度は追い込んで、更にまた地獄に舞い戻らせるのは鬼畜の如き所業に違いない。 けれど、パチュリーはそれでも小悪魔を連れてきた。 前回本当に体力も精神もギリギリになるまで描き続けてくれた小悪魔。そんな彼女と原稿完成の瞬間の喜びを分かち合えないのは御免であった。 そんな我侭で自己中心的な考えをしていることをしている自分を自嘲する。 「…………パチュリー様ったら、本当に悪魔使いが荒いですね」 小悪魔は怒っているとも泣いているとも笑っているとも言える複雑な表情で道具を受け取った。 「………………逃げてごめんなさい」 「気にしてないわよ、ほらさっさと仕事しなさい。それとこっちも悪かったわね」 あの時ギリギリまで手伝ってくれてありがとう。一番言いたかった一言が喉でつっかえてしまった。 彼女達は円状のテーブルを囲みながら作業をする。 一人だったら60分掛かる仕事も、2人だったら30分で済む。6人ならば10分だ。 実際にはそれほど単純ではないが、気力の充実した者達が必死に頑張れば不可能ではない。 けれども遅れていたという事実は変わりない。これから先は今まで以上の地獄となる。文字通り血反吐を吐きながら描き続けることになるであろう。 体力と気力が枯れ尽きても。 「咲夜」 「はい」 「熱いコーヒーを頼むわ」 「かしこまりました、今ここに用意しております」 「ありがとう、さすがね」 パチュリーは熱いコーヒーをぐぃっと煽る。苦い。けれども目が冴えてくる。 「まぁゴーレムに仕事を全部やらせようとした私が甘かったのかもしれないけど」 パチュリーは帽子を脱ぎ、その長い髪を紐で一括りにまとめる。髪が作業の邪魔をしないために。 「目的と手段を間違えていたら世話ないわね」 パチュリーはそのふわふわとしたローブを脱ぎ捨てる。少しでも手足を動かしやすくするために。 「自分達の本を作る。だから絶対に作り上げる。間に合わせる」 パチュリーはふわっと宙に浮いたかと思うと、右手に万年筆を、左手に鉛筆を、右足にカッターを、左足に筆を持った。 七曜の魔女パチュリー・ノーレッジ。 先ほどまでは体力が落ちていたが故に出来なかった、彼女の持つあらゆる属性の魔法を組み合わせ同時に操る技術を今こそ活用する時だった。 右手はGペンでペン入れを行ない―― 左手は鉛筆で下書きをして―― 右足はカッターでトーンを削り続け―― 左足は筆でベタ塗りをやり続ける―― 「キシャアアアアアアアアアアアアア!!!」 両手両脚が蜘蛛のようにシャカシャカと蠕き、四肢を蛸のようにクネクネと躍らせる。 エクソシストという外の世界の映画で背面返りのままベッドを降りてきた悪霊のような姿勢だ 「私達もパチェに続くわよ!」 「「「「おう!」」」」 パチュリーに続き少女達が両手足に文房具を持って宙に浮き、同じ姿勢を取って金切り声を上げながら漫画を描き、6体の背面返りがベッド上で踊る。 6人で6分の1、更に両手両脚を使うことで更に4分の1、掛け合わせることで24分の1。 女達は丸一日掛かる仕事を1時間で終わらせる。 ◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇ 悪魔の住む屋敷、紅魔館。 「う~~~~~~~~~~~~~~~!!!!」 その一室にて一生懸命に執筆し続ける少女達。 「キャハハハハハハハハハハハハハハハハハアァァァァァァ!!!!」 彼女達は円卓を囲んで必死の形相で描き続ける。 「あちょおおおおおおおおおおおおお!」 汗だくになり、目は涙を浮かべ、指先からは血をにじませながら。 「WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY」 考えてることは皆同じ、絶対に間に合わせる。 「こぁ~~くまくまくまくまくまくまぁ!!」 そして長い長い余生でいつの日か、このような馬鹿があった日のことを思い出そうと。 「ゴホガホゲハガハグハゲハァゴハアァァァァァァ!!!」 そんな円卓の中央に位置するは、彼女達を一頭身にディフォルメしたかのような物体。 ミミズの這いずり回ったような線が引かれた紙を囲み、ペンが口元に差し込まれている。 まるで、皆で楽しそうに絵を描いているかのようだった。 脳を休める方法を思わず試しそうになってしまったレポート中の自分。 休まるかぁ!!! ああ、ゆっくりしたい……もちもちぷにぷにしたい…… -- 名無しさん (2010-01-31 00 59 13) アグネスのくだりで爆笑したw 咲夜さん普段どんだけ自重してないんすか。 -- 名無しさん (2010-02-07 03 58 50) ちょwwwwwwwwwww PADIOwwwwwwwwwwwwwwwwwww -- 名無しさん (2013-05-02 22 10 46) 名前 コメント