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バケツマン とは、【マリオvs.ドンキーコング】のキャラクター。 プロフィール 作品別 元ネタ推測 関連キャラクター コメント プロフィール バケツマン 他言語 初登場 【マリオvs.ドンキーコング】 バケツに入っているキャラクター。上に乗ると正体を現し、左右に動く。 作品別 【マリオvs.ドンキーコング】 オモチャこうじょう、トワイライトシティーに登場。普段はバケツのフリをしているが上に乗ると目と足を出して歩き出す。 持ち上げる事はできない。ハンマーで殴るか物を当てると倒せる。 【ドンキーコング(GB)】の【ダストマン】のポジションだが、バケツのフリをしている時も目を出すのでバレバレ。 元ネタ推測 バケツ+Man 関連キャラクター 【ダストマン】 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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カード名:快傑ケツケツマン 編:コスモ 種類:召喚師 レベル:4(デボンマスター) 属性:無属性 召喚属性:天/大地・宇宙・火 左/宇宙・光 右/森・宇宙・水 抜き手:4 性別:♂ 年齢:?歳 能力:自分の場にすべての無属性召を 召喚する事ができる +修正:無属性すべてに+100 番号:S363
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1996/7/6産まれ 小学校は支援学級で授業 中学校は普通のクラスで授業を受けるも授業妨害や周りに迷惑をかける 高校はそういう奴らが集まるような学校へ進学。基本的に10月位には進路が決まるのでこれから受験の方々の様々な妨害活動を行いました 27歳、重度の知的障害者です 自宅番号は042-745-0991 KNGW県SGMHR市MNM区SGMDIにすんでいます 夢は声優になって皆を見返すとの事ですが努力する事が大嫌いなので多分無理です。早く殺しましょう。
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22話 じっくりコトコト煮込んだ脳汁 紅白の鎧姿の戦士の男、ブライアンはショッピングモール二階の休憩スペースにいた。 電気は灯っているが、買物客や従業員の姿はどこにも無い。 人気の絶えたショッピングモールは異常な程静かで不気味だ。 デイパックの中に入っていた二つの支給品、 バスタードソードと薬草袋を見詰めるブライアン。 「剣に薬草か…まあ俺向きの武器ではあるな」 バスタードソードを腰のベルトに装着し、薬草袋をデイパックに戻す。 「これからどうする……?」 いきなり巻き込まれた殺し合い。 自分や親友のアレックス、仲間のリリア達、魔王軍四天王の三人、 アンデッドナイ軍の三人の姿があった。 他にも大勢の見知らぬ人々がこの殺し合いに参加させられているようだ。 そして、首にはめられた首輪――この首輪により、アンデッドナイ軍のディオナが殺された。 首輪が爆発するとどうなるか、という見せしめで。 「あの香取って奴、許せねぇな……こんな殺し合い、乗ってたまるかよ」 ブライアンは主催者である白衣の男、香取亮太に対し怒りを露わにする。 「とにかく、アレックス達と合流したいな…魔王軍とアンデッドナイ軍の連中は…、 一応、注意しておくか……こんな殺し合いに乗るとも思えないけど」 座っていた椅子から立ち上がり、吹き抜けになっている場所から一階を臨む。 やや古い建物で規模も然程大きくは無いが、それなりに立派な作りになっている。 平時は人で賑わっていたに違い無い。 バーゲンセールを告知する垂れ幕や、そのままの店先の品物が物寂しい。 「取り敢えず…ショッピングモールの中、歩いて見てみるか…」 然程大きく無いとは言え一人で探索するには余る程の広さがある このショッピングモールには、もしかしたら自分以外にも誰かいるかもしれない。 アレックス達や魔王軍四天王の連中がいる可能性もある。 バスタードソードとデイパックを携え、ブライアンはショッピングモール内の探索に乗り出した。 ◆ 「やっと森を抜けれたみたいだな」 「そうですね…」 銀髪の侍、坂田銀時と灰色の狼の少女、エルフィは、 やっとの思いで暗い森を抜ける事に成功し、舗装された地面を歩いていた。 周囲には寂れた民家が建ち並んでいるが前方に目立つ大きな建物が見えた。 「銀さん、あそこに大きな建物が…あれ、ショッピングモールじゃないでしょうか」 「あ? あれか…多分そうだな。となるとこの辺りは…」 銀時はデイパックから地図を取り出し開く。 「……エリアB-3、だな」 「…もしかしたら誰かいるかもしれませんよ。銀さんの知り合いも…」 「それだったらお前のクラスメイトもいるかもな」 森を歩いている間に、銀時とエルフィは互いの知り合いについて情報を交わしていた。 但し、銀時の志村新八、土方十四郎、沖田総悟の三人の話は、 かなり銀時個人の主観が混じったものではあったが。 エルフィも自分のクラスメイト、ノーチラス、フラウ、森屋英太、銀鏖院水晶の四人について、 知り得る限りの事を銀時に話した。 同時に自分や他のクラスメイトが別の殺し合いに参加させられていた事、 また、自分とノーチラスは死んだはずなのにこうして生きているという事も話した。 別の殺し合いで死に、生き返った部分の話は銀時は半信半疑ではあったが、 それでもエルフィのクラスメイトについての情報は得る事が出来たので深くは考え無かった。 「…行ってみるか」 「はい」 銀時とエルフィはショッピングモールへ向かう事にした。 そして、二人とは別の方向からショッピングモールへ向かう一人の参加者がいた。 青い髪の半竜人の少女の姿をしたワイバーン、ドラゴナス。 右手に波打つ刀身を持つ長剣フランベルジェを持ち、 周囲を警戒しながら看板が輝くショッピングモールの駐車場へと足を踏み入れる。 駐車場には何台か車が停まったままになっていた。 「ショッピングモール…誰か一人ぐらいはいそうだな」 愛する家族の元へ帰るため、既に見知らぬ少年を一人手に掛けてしまったドラゴナス。 もう後戻りは出来ない事は十分に分かっていた。 この殺し合いに優勝し、帰還する。例え相手が知り合いや自分の仲間だったとしても、 その手を血に染める事を厭わない――彼はそう固く決心していた。 「……」 ドラゴナスはショッピングモールの正面玄関に向かって歩き出した。 【一日目/深夜/B-3ショッピングモール2階フロア】 【ブライアン@VIPRPGシリーズ】 [状態]健康 [装備]バスタードソード [所持品]基本支給品一式、薬草(30) [思考・行動] 基本:殺し合いには乗らない。アレックス達と合流したい。 1:ショッピングモール内の探索。 2:魔王軍とアンデッドナイ軍の連中には注意? [備考] ※特に無し。 【一日目/深夜/B-3ショッピングモール周辺・北西方面】 【坂田銀時@銀魂】 [状態]健康 [装備]黒作大刀 [所持品]基本支給品一式、イチゴ牛乳(5) [思考・行動] 基本:殺し合いからの脱出。そのために首輪を何とかしたい。 1:エルフィと行動。 ショッピングモールを探索する。 2:新八と真選組の二人を捜す。 [備考] ※原作かぶき町四天王篇終了後からの参戦です。 ※エルフィのクラスメイト(森屋英太、銀鏖院水晶、ノーチラス、フラウ)の情報を得ました。 【エルフィ@自作キャラでバトルロワイアル】 [状態]健康 [装備]インベルM911(7/7) [所持品]基本支給品一式、インベルM911マガジン(3) [思考・行動] 基本:殺し合いには乗らない。死にたくない。 1:銀さんと行動。 ショッピングモールを探索する。 2:クラスメイトと合流? [備考] ※本編死亡後からの参戦です。 ※志村新八、土方十四郎、沖田総悟の情報を得ました。 【一日目/深夜/B-3ショッピングモール正面玄関前】 【ドラゴナス@VIPRPGシリーズ】 [状態]健康、狂気 [装備]フランベルジェ [所持品]基本支給品一式、ファイアクリスタル(3) [思考・行動] 基本:家族の元へ帰るために優勝する。そのために参加者を皆殺しにする。 1:ショッピングモール内の探索。 [備考] ※特殊能力は一切使えません。また、女体化しています(元の姿には戻れません)。 ≪支給品紹介≫ 【バスタードソード】 両手、片手どちらでも扱えるよう作られた長剣。 【薬草】 RPG定番回復アイテム。食べて使う。苦い。 軽傷ならば回復出来るが重傷、致命傷、毒には効かない。 Polluted crystal 時系列順 追って追われて美女と野獣 Polluted crystal 投下順 追って追われて美女と野獣 ゲーム開始 ブライアン バーニングブライアン 満月照らす夜の森 坂田銀時 バーニングブライアン 満月照らす夜の森 エルフィ バーニングブライアン 家族を愛する父親の最悪の愚行 ドラゴナス バーニングブライアン
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じっくりと虐待・1 何もしていないゆっくりが虐待されます。 この章には虐待要素はほとんどありません。 他SSの虐待を参考にさせていただいいます。 初投稿ということでお見苦しい点があるかもしれませんが、ご了承ください。 「ゆっくりしていってね!!!」 薄暗い洞窟の中に、ドスまりさの大きな声が響き渡ると、その声にこたえるように洞窟中から合唱のように声が返ってくる。 「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」 すると、洞窟のあちこちにある小部屋からゆっくりたちが出てくる。 あくびをしながら出てくるゆっくりや、子供達をあやしながら出てくるゆっくりなど様々なゆっくりがいるが、 どのゆっくりにも言えるのは、非常にゆっくりとしたとてもリラックスした様子であることだ。 「ゆ~、まだゃねみゅいよおかあしゃん…」 「ゆっ、もうおきなきゃだめだよ! ぺろぺろしてあげるからゆっくりめをさましてね!」 そう言って赤ちゃん達をぺろぺろと甞めてあげるお母さんれいむ。 「ゆ! きょうもがんばろうねまりさ!」 「うん! ありすのためにがんばるよ!」 お互いに声を掛け合い張り切るまりさとありすのカップル。 「「「「ゆ~ゆっゆゆゆ~♪」」」」」 歌を歌いながら出てくる家族など、どのゆっくりを見ても平和そのものだ。 「むきゅ! みんな早く集合してね! 朝礼が始まるよ!」 どすの横で号令をかけるのは側近のばちゅりーだ。 ゆっくり達はぱちゅりーの号令に従い、急いでドスのいる洞窟の奥の広場に集まっていく。 「むきゅぅ、ドス! みんな集まったみたいよ」 広場を見渡したぱちゅりーがそう言うと、ドスは大きく息を吸ってこの群れの一日の始まりを告げる朝礼を始めた。 「みんな、ゆうべはゆっくりねむれた?」 「「「「「「「「ゆっくりねむれたよ!!!」」」」」」」」 「よかった! どすはうれしいよ! それじゃあきょうもごはんあつめをがんばろうね!」 「「「「「「「「ゆっくりわかったよ!!!」」」」」」」」 「おうちのしごとをするみんなはぱちぇのいうことをきいておしごとをがんばってね!」 「「「「「「「「ゆっくりわかったよ!!!」」」」」」」」 「それじゃあ、あさごはんをたべたらおしごとをがんばろうね! かいさんだよ!」 「「「「「「「「ゆっくりわかったよ!!!」」」」」」」」 ドスの言葉の終わりとともに、ゆっくり達は下手くそなひらがなで入口の上に「しょくどう」と書かれた部屋へ向かっていく。 そこには木の実や虫が世帯ごとに分けられて積まれており、ゆっくり達は各々食料の山に向い食べ始める。 「ゆ~、おいしそうだね! みんな、ゆっくりいただくよ!」 「むーしゃ♪ むーしゃ♪ しあわせ~♪」 行儀よくそろって食べるれいむ一家。 「うっめ! これめっちゃうめ!」 がつがつと勢いよく食べる若いまりさ。 「「「おきゃ~しゃん、かたゃくてたべりゃれないよ」」」 「ゆっくりまってね、やわらかくしてあげるからね。む~ちゃ、む~ちゃ…ぺっ」 「「「ありがとうおきゃあしゃん♪ む~しゃ♪ む~しゃ♪ ちあわしぇ~♪」」」 赤ちゃんのためにごはんをかみ砕いてあげるお母さんありす。 「ちんぽ! ち~んぽ! ち~んぽ♪」 「おいしいんだね! わかるよー!」 仲良く分け合って食べるみょんとちぇんの姉妹。 あちこちでゆっくりとごはんを食べる光景が広がり、程なくしてみんな食べ終わる。 「「「「「「「「「「「「「「「ゆっくりごちそうさま~♪ しあわせ~♪」」」」」」」」」」」」」」」 朝食を食べ終わったゆっくり達は食後の挨拶もそこそこにそれぞれの仕事場に移動を始める。 あるものは餌を集めるため外へ。 あるものは子供達や赤ちゃん達を学習室や託児室へ連れて行く。 「みんな! きをつけていってきてね!」 「「「「「「「「ゆっくりいってくるよ!!!」」」」」」」」 どすに見送られて狩りへいくゆっくり達。 その表情には笑顔があふれている。 無理もない、この洞窟のある森にはゆっくりを襲うような野生動物はおらず、それでいて豊富な食料がある。 近くには湖まであり、そこではまりさ達が帽子に乗って漁を行っていた。 この群れにとって狩りとは、ピクニックの延長戦のようなものなのだ。 「うわあああああああああ! あの表情ムカつくなあ……早くつぶしてえええええええええええ!!」 ゆっくり達が住む洞窟から少し離れた所にある小さな小屋。 小屋の中では笑顔で狩りに向かうゆっくり達を一人の男がモニター越しに見ていた。 彼はいわゆる虐待お兄さんなのだが、今はある人物に依頼され、この小屋の中でゆっくり達を監視している。 実はあの洞窟事態が彼の雇い主が用意したものであり、洞窟の各所と一部のゆっくりまりさ、そしてドスの帽子に小型の監視カメラが仕掛けてあるのだ。 今彼が見ている映像もどすの防止に仕掛けてあるカメラの物で、そこにはどすの目線から見た平和な群れの様子が映し出されていた。 「くっそー……こりゃ生殺しだな。仕事とはいえこれは辛い」 彼がそう思うのも無理はない。 ドスまりさのカメラを通して見えるゆっくり達の群れは幸せそのもの。ふてぶてしい表情とイライラを誘う声にあふれている。 視線を狩りにでたまりさの映像に移せば、子ゆっくりに声援を受けながら湖で漁をしているまりさ達が映し出される。 「ゆ~♪ おさかなさんたちゆっくりあみにかかってね~」 「おかーさんたちすごいね!」 「はやくまりさたちもりょうをしたいよ!」 「今はまだおよぐれんしゅうだよ! ゆっくりおちないようにしててね!」 「ゆっくりわかったよ!」 「まりさ~! がんばってね~!」 「「「「「がんばってね~!!!」」」」 練習がてらなのだろう。子供達を伴って口に網を加えて漁を行うまりさ達とそれを見ながら岸で声援を送るほかのゆっくり達。 ふてぶてしいあの独特の表情で魚をとっていくその姿は、虐待お兄さんを名乗る者にとってはとてつもないストレスと衝動を呼び起こすものであった。 気分を変えようと森のほうにいったゆっくりのカメラ映像に目を移しても状況は変わらない。 「ゆ~♪ ゆっゆっゆっゆっゆ~♪ ゆ~♪」 「れいむはうたがじょうずなんだね、わかるよー!」 「うたいながらきのみをあつめるとたのしいね!」 「「「「「ゆ~♪ ゆっゆっゆっゆ♪」」」」」 「あかちゃんたちゆっくりまっててね~♪」 「れいむたちもはやくごはんのとりかたをおぼえていもうとたちにたべさせるよ!」 「まりさもまけないんだぜ!」 「みんなえらいねー! じゃあたべられるきのこをおしえるよ!」 やはりそこに広がるのも幸せそうなゆっくり達の光景であった。 「うっがああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」 とうとうお兄さんは床を転げまわりながら奇声を上げ始める。 早くあの湖のまりさ達を釣り針にひっかけて沈めたい。 絶望に歪む岸にいるゆっくり達に「そんなに仲間が沈むのが見たくないならその目はいらないよね?」 と言いながら目を抉りとりたい。 森にいる奴らの目の前で子ゆっくりを潰したい。 泣き叫んだところで餡子脳を適当にだまして仲のいい家族や仲間を崩壊させたい。 次々とわきあがってくる衝動にお兄さんの衝動はフジヤマボルケイノだった。 「うふ……うふふふふふふふふふふふふふふふふ……」 しかし、お兄さんはひとしきり叫ぶとゆっくりと椅子に座り、視線を再びドスのカメラ映像へと向かわせた。 画面には巣の中を見回るドスの見ているものが映し出されている。 「ちょいとフラストレーションが限界をこえちまったが問題はない……お前たちがゆっくりできるのは今日までなんだからなあ……」 そう独り言をつぶやきながら、お兄さんは壁に掛けられた一着の服を見上げた。 青い色をした、一見すると雨合羽のようなその服には、「お値段以上にとり」という刺繍がしてあった。 「いよいよ今夜が依頼の一日目……虐待前の”タメ”はやっぱ重要だよなあ……うふふふふふふふふふふふふふ……」 再び妖しくつぶやくお兄さんの視線の先には、ドスのカメラが映し出す洞窟の様子が映っていた。 ごはん集めにいったみんなを見送った後、巣の中を見回るのがドスの日課だった。 「ぺーろ、ぺーろ……ゆっくりしょくどうをきれいにするよ♪」 食堂では数匹のれいむがみんなの食べ残しをぺろぺろとなめてきれいにしている 「ゆゆ! みんなごくろうさま! それがおわったらあかちゃんとにんっしんしてるこたちにごはんをつくってね!」 「「「「ゆっくりわかったよ!」」」」 れいむ達に簡単な指示を出したあと、ドスは妊娠している母親達の様子を見に行った。 ドスがいる広場に接した部屋にあるそこでは、やわらかい葉っぱの上でゆっくりとする母ゆっくり達が頭の上やお腹の中の赤ちゃんたちに優しく語りかけている。 「ゆっゆっゆ~♪ かわいいあかちゃんゆっくりうまれてね~♪」 「「「「「「ゆ~♪」」」」」」 植物型の赤ちゃんの大半はすでに形が出来ており、会話に反応している。 そんなころころとしたプチトマト程の赤ゆっくり達は、もうすぐ訪れる誕生の瞬間に胸を踊らせ、うれしそうに声をあげていた。 この分では明日にも生まれ落ちるだろう。 「ゆっ! どす、きてくれたんだね!」 「れいむのあかちゃんたちはなしかけるとわらってくれるんだよ♪」 「それはよかったよ! みんなすごくゆっくりしたあかちゃんでどすはうれしいよ!」 「ゆっ! まりさのあかちゃんもゆっくりしてるんだぜ! もうおなかがぱんぱんになってて、とってもおおきいゆっくりなんだぜ!」 植物型妊娠しているゆっくりたちの隣では、下あごを膨らませてふてぶてしさを増したゆっくりたちが腹をドスに見せるようにのそのそと向きを変えていた。 植物型以上に体力と栄養を消耗するためなのか、その周囲は植物型以上に草に囲まれ、専用のご飯まで用意されていた。 「ゆゆっ! とってもゆっくりしてるよ! みんながんばってね!」 「ゆっくりがんばってあかちゃんをうむよ!」 その部屋のゆっくりたちは希望に満ちあふれていた。もうすぐ生まれるわが子に……楽しい生活に。 そんなゆっくり達を見ているとドスは本当にゆっくりとした気分になった。 昔、側近のぱちゅりーとともに別の森に住んでいた頃は本当に大変だった。 言うことを聞かず人間の家を荒して殺されるゆっくり達。めーりんやゆうかをいじめ、まったく悪びれることのないゆっくり達。 その挙句に起こった里による大規模なゆっくり狩りにより、当時の群れは壊滅した。 ドスとぱちゅりーも人間に殴られ、つぶされ、あまりの痛みに気を失った。 ゆっくりをゆっくりさせてあげたい。 その一心でがんばってきたのに……頑張った結果がこれか……。 そんな絶望の中、ドス達は気がついたらこの森にいたのだ。 殴られた傷は嘘のように消え、豊かな恵みが目の前にあった。 何よりも二人にうれしかったのは、森に住んでいたとてもゆっくりとした今の群れのゆっくり達だった。 (ゆー! どすまりさだよ!) (やったね! どすがいればもっとゆっくりできるよ♪) (どす! まりさたちのりーだーになってね!) そういって信頼のあかしであるリボンをつけてくれたゆっくり達。 その素直なゆっくり達のために、ドスとぱちゅりーは頑張った。 前の群れでは面倒臭がって誰も聞かなかったぱちゅりーの授業。 前の群れでは誰も理解できなかった仕事の当番制。 前の群れでは無駄な自信のせいで聞かなかったドスの忠告。 ドス達はぱちゅりーの考えていたゆっくりするための手段をこの群れに教え、そしてこの群れのゆっくり達はそれをしっかりと身につけていった。 (その結果が……これだよ) 今、ドスの目の前には目指していたゆっくりプレイスの姿があった。 新しい仲間と家族のために穴を掘るゆっくり。 赤ちゃんや狩りに出ている仲間のためにおもちゃやまりさのオール、尖った木の棒を作っているゆっくり。 ぱちゅりーからゆっくりするための授業を受ける子ゆっくり。 そしてご飯を食べ、頬ずりをして触れあい、愛おしい相手とゆっくりとした将来を語り合うゆっくり。 これこそがドスまりさが目指し続けた理想。 ゆっくりとしたゆっくりに囲まれた理想郷だった。 そうして感慨にふけっているドスに、入口のほうから声が掛けられた。 「どすー! みんなー! ただいまー!」 「ゆっくりかえってきたよ! おさかなさんがいっぱいとれたよ!」 「くだものさんもあるよ!」 「むしさんもいっぱいいるよ!」 ドスと巣のゆっくり達が待ち望んでいた狩りに出ていたゆっくり達の帰宅だった。 嬉しそうに出迎えの赤ゆっくり達と頬ずりをするその姿は、口の中や帽子に詰め込んだ食べ物でパンパンだ。 「ゆー! おいちそうにゃごひゃんだよ♪ ゆっくちたべたいよ!」 「みんなごくろうさまなんだよ! わかるよー!」 「むきゅ! きちんと冬の分も取っておくのよ!」 「ぱちぇはきびしすぎなんだぜ!」 「まりさはくいしんぼすぎなんだちーんぽ!」 そんな、何気ないやりとりがドスにはうれしかった。 目じりから、思わず涙が溢れ出てしまう。 「むきゅ? どうしたのドス?」 側近のぱちぇが心配そうに声をかける。 そうだ、今のゆっくりには涙は似合わない。 「なんでもないよぱちぇ! みんな! きょうはみんながんばったからおいわいだよ! みんなでひろばでたべようね!」 「「「「「「「「「「ゆっくりー♪」」」」」」」」」」 いつもは食堂で食べるご飯をみんなで騒ぎながら食べる”おいわい” ドスが許可を出したときだけ行われるこの”おいわい”をゆっくり達は何より楽しみにしていた。 「むきゅ! ドス、お祝いををしたらみんなご飯を食べ過ぎちゃうわ!」 ぱちぇが心配したとおり、ゆっくりしすぎるといかに賢いこの群れのゆっくり達でも餡子脳のためか、必要以上にご飯を食べすぎてしまうのだ。 だがそんなぱちぇの心配をよそに、ドスは笑顔で答えた。 「いいんだよ、ぱちぇ! きょうはうれしいからおいわいのひなんだよ!」 「むきゅ……しょうがないわね……」 そのぱちぇの一言をきっかけに宴会が始まった。 甘い果物においしい虫さん達。ごちそうのお魚がならぶ広場で、ゆっくりたちは歌を歌い、頬ずりをし、妊娠している母ゆっくり達の赤ちゃん自慢に笑みを浮かべた。 「あかちゃんうまれるのたのしみだね!」 「ゆっくりしたあかちゃんたのしみだね~♪」 「れいみゅたちもおねえちゃんになるにぇ!」 「あかちゃんたちにゆっくりうまれてくるようにおうたをうたってあげようね♪」 「「「「「「「「「「ゆっゆっゆゆゅゆ~♪ ゆゆゆっゆっゆゅゅゆ~♪」」」」」」」」」」 そんな、ゆっくりたちの歌声は夜遅くまで洞窟に響いていた……。 次 このSSに感想を付ける
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前 「れいむ、ちょっといいかしら?」 毎晩恒例の会議が終わり、それぞれ自分たちの部屋に帰ろうとする中、側近ぱちゅりーがれいむを呼び止めた。 「ゆ? どうしたのぱちゅりー?」 「むきゅ……ちょっと、お話があるの……まりさとありすは先に寝ててね」 「ゆっくりわかったんだぜ! おやすみみんな!」 「ふたりとも! ねぶそくはびようによくないからむりしないではやくねるのよ!」 そういって部屋に戻っていく二匹を見送ると、二匹はゆっくりと洞窟の外へ向かった。 「ゆぅ~、ぱちゅりーったらふたりがいるのにだいたんすぎるよ~」 洞窟の外に出て早々に、れいむの態度が豹変した。 猫なで声……とでもいうのだろうか、実に気持ち悪い声でぱちゅりーに甘えだした。 実はこの二匹、こっそりと付き合っていたのである。 番いにならずに付き合うという形をとっていたのはれいむに前夫のまりさの子供たちがいるためだったが、二十匹の子供たちと当のれいむは浮気をした挙 句すっきりのしすぎで死んでしまった父まりさなど等に見限り、すっかりぱちゅりーを慕っている。 すでにこっそりと言いながらも、群れ一番賢いぱちゅりーと群れ一番子だくさんでやさしいれいむの関係にドスを除くほとんどのゆっくりが気が付いてい た。 「むきゅ~、実はれいむに話しておきたいことがあるのよ……」 「ゆ? どうしたの?」 「実はにんっしんしてるまりさ達なんだけど……」 「ゆ! あのあかちゃんがすごくゆっくりしてるまりさたちだね! きょうもみにいったらまたおおきくなってたよ!」 ぱちゅりーとれいむが言っているのは、あのお兄さんが改造したゆっくり達と同じ出産室にいた動物型妊娠のゆっくり達のことである。 あのゆっくり達はぱちゅりーの見たところ植物型出産のゆっくり達と同じ日に出産を迎える見立てだったのだが、あの地獄の出産劇の後もそういった気配 はなく、むしろ今まで以上にゆっくりとし、今まで以上の食糧をむさぼり、わずか二日で二倍近くまで肥大化していたのだ。 「ぱちゅりーの経験からすると、あのまりさ達の赤ちゃんはもう生まれてなくちゃいけないはずなのよ! それがまだ生まれていない上にあんなにふとっ ちゃってるのは……」 「ふとっちゃってるのは?」 「想像にんっしんに違いないわ!」 「な、なにそれえええええええ!?」 「むきゅ! 前の群れにもいたんだけれど、赤ちゃんが本当はできていないのに出来てるって言って、ぶくぶくと太っちゃうことなのよ!」 ぱちゅりーの言っていることは本来の想像妊娠とは違っているが、ゆっくりが想像妊娠した場合の餌の大量摂取と肥満はセットのようなものなので、ゆっ くりにとってはあながち間違いではない。 「ゆ! それはほんとうなの!」 「むきゅう…にんっしんしてからもうお日さまが二十回以上昇ったわ。あのまりさ達には赤ちゃんは生まれないのよ」 「ゆー! それじゃあみんながっかりするよ! あかちゃんがうまれるのたのしみにしてたのに!」 れいむの言うとおり、二日前の惨劇以来この群れのゆっくり達は動物型で妊娠している十匹のゆっくり達が赤ちゃんを産むのを楽しみにしていた。 ゆっくりするという行為に赤ん坊を眺めることを含めるゆっくり達にとっては、やはり普通に生まれた赤ちゃんを見たいという思いが強いのだろう。 「むきゅ! だからね……れいむ……ぱ、ぱちゅりーとれいむで赤ちゃんを作ってみんなを喜ばせましょうよ!」 この言葉にはれいむも驚いたようで、はっと目を見開いた。 いきなり子作りをしようと言われたのだから無理もないが。 「も、もちろんだいさんせいだよぱちゅりー! ゆっくりあかちゃんがうまれればみんなげんきになるよ!」 だがぱちゅりーの言葉と同じくらい素早くれいむは返事をしていた。 どうやらぱちゅりーがこういうのをずっと待っていたらしい。 「む……むきゅー! れ、れいむー!」 先ほどお兄さんと妖怪兎が賢い賢いとほめちぎっていた二匹とは思えない様子で交尾を始める二匹。 もともと自分たちが敷いたすっきり制限でいろいろと溜まっていたのだろう。 ぺにぺにのない二匹はお互いのモチモチとやわらかい頬をやわらかく、それでいて激しくすり合わせる。 「すーり! すーり! ぱ、ぱちゅりーのほっぺたすごくふわふわでゆっくりできるよー♪」 「むきゅぅ♪ れいむのほっぺたももちもちであったかいよぉ♪ すーりすーり♪」 ヌメヌメとした液体を体から染み出し、洞窟の前で交尾にいそしむ二匹のゆっくり。 今まで群れの体面や何やらですっきりできなかったのだから無理もないが、群れの仲間の出産状況を理由にすっきりするとは、この二匹ゲスの一面があっ たのかもしれない。 「ぱぱぱぱ、ぱちゅりー! もうがまんできないよー!」 「むむむむむむきゅー! ぱちゅりーもだよおおおおお!」 だからなのか、群れでトップクラスに賢く、群れでいちばん狩りのうまい二匹は交尾に夢中でついに気がつかなかった。 「「すっきりー!!!」」 自分たちの背後にいる…… 「むきゅう♪ れいむううううううう、ゆっくりした赤ちゃんよぉ!♪」 「ふとくてしっかりしたくきだね! これならゆっくりしたこがうまれるよぉ♪」 「むきゅぅ♪ おちびちゃんたちにも妹ができるね!」 「れいむはすごくうれしいよ! ゆっくりしたこにそだっ」 ぶちい!!!! 「むぎゅ!」 「あ、ああああああああああ! あがぢゃんがああああああああああ!」 一人の鬼意惨に。 「い~~~~~~い実ゆっくりだなあああああ! ちょっと貰うぞ!」 「むびゅうううううううううううううううう! ぱちゅりーのあがぢゃんがああああああああああああ!」 「ゆっぐぢでぎばいにぶげんはじねええええええええええええええ!!!」 久しぶりのすっきり。愛おしい相手との初めてのすっきり。その末に授かった赤ちゃん。 その茎を勢いよく引きちぎ李、恍惚の表情を浮かべるお兄さん。 光学迷彩を解いたその姿は、久しぶりの直接的な虐待にヘブン状態なのか全裸だった。 「その叫び声最高だよ! さすがお兄さんの大好きなド饅頭!」 そう叫ぶが否や、二匹のゆっくりの口に手を突っ込んで舌をつかんで持ち上げる。 「「んんんんんんんんんんんんんんんんん!!!!!」」 「兎からお前らを始末する許可はもらっている! すでにお前らの餓鬼どもも確保済みだあああああああああああああああああ!」 『私を”鬼意惨”と見込んで依頼を下さったのならば、信頼していただきたい』 『わかったウサ。幹部たちを殺して直接群れに介入するあなたの計画、了承するウサ』 そう、お兄さんが妖怪兎に許可を求めたのはぱちゅりー達を殺し、飾りを用いてゆっくりになりすまして介入するという、群れ虐待における非常にオーソ ドックスかつ危険なものだったのだ。 通常飾りで個体を識別し、飾りさえついていれば人間でさえ仲間と認識してしまうゆっくりだが、ドスまりさなどの比較的頭のいい個体には見分けられて しまう。 だが、一週間以上この群れを監視したお兄さんは気が付いていた。 この群れのぱちゅりーに対する過剰ともいえる期待と信頼に。そしてドスまりさの馬鹿さに。 だからこそ、ドスと幹部ゆっくりによる軋轢が生まれる前に群れをコントロール出来るこの手法を提言したのだ。 そして直接的な虐待のお墨付きをもらったお兄さんはヘブン状態になり、全裸に光学迷彩スーツを着込むとぱちゅりーとその恋人である幹部れいむを虐待 するために洞窟に向かったのだ。 そして鬼意惨と化したお兄さんの頭の中にあるのは、一週間以上にわたる幸せなゆっくり達を見続けたことにより溜まりに溜まったフラストレーション、 それだけである。 「なーにが依頼じゃ! なーにがじっくりじゃ! あの兎が勝手なこと言いやがって! 俺はもっとシンプルな虐待がしたいんだよ!」 「ばべでえええええええええええええ!」 「じだがいだいいいいいいいいいいいいいいいい!」 「今夜に限っては依頼は関係ねええええええええええええ! ひゃああああああああああ! 虐待だあああああああああああああああ!」 深夜二時。 ゆっくりの群れを虐めるために作られた森の中に、お兄さんの奇声が響き渡った。 そしてこの夜、森の賢者(笑)と称えられたぱちゅりーとれいむの地獄が始まった。 「ほらよ、ついたぜ!」 「ぶぎゅべ! むぎゅうううううううう!」 「いだいよおおおおお! ゆゆゆ!! ばがな”じじいばれいぶだじをおうじにがえじでね”! ……ゆ!?」 全裸のお兄さんに捕まれ小屋についた二匹が最初に見たのは、床にある真っ黒な塊とそれに生い茂る緑色の茎だった。 普通のゆっくりなら気がつかなかったかもしれないが、頭のいい二匹はすぐに気がついたようだ。 「おじびじゃんだじがあああああああああああああああ!」 「どぼじでごんなごどにいいいいいいいいいいいいいいい!」 「そのとおおおおり!!! てめえらが気持ちわりい逢引ごっこで交尾してたんでなあ! 親切なお兄さんが餓鬼どももすっきりさせてやったんだよ!」 相変わらずのハイテンションで叫んだお兄さんは、れいむの子供たちのなれの果てから赤ゆっくりのなり始めがついたままの茎をブチブチと引きちぎると 、まな板の上に乗せた。 「む、むきゅう! ちびちゃん達の赤ちゃんがついた茎を千切らないでね! まだ茎を餡子にさせば大丈夫だからやめてね!」 ぱちゅりーはお兄さんの行為に即座に反応したが、れいむの方は「ちびちゃんちびちゃん」と呟きながら餡子の塊にくっついている。 強すぎる母性のせいで合理的判断が取れなくなるれいむ種の典型的行動だった。 「はーっはっはっは! だーれがやめるかゲスぱちゅりーが!」 「むきゅ! ぱちゅりーはゲスじゃないよ! ゆっくり訂正してね!」 「いーやゲスだね! 自分ですっきりを制限しておきながら仲間が出産しないのをいいことに自分達はすっきりしちまうような奴はゲスなんだよ!」 「むぎゅ!」 うろたえるぱちゅりー。どうやら自覚はあったようだ。 「で、でもそれはしょうがないのよ! 群れのみんなを励ますためにも赤ちゃんは必要だったのよ!」 「ぞうだよ”! ぞでなのにぱじゅりーをげずよばばりするじじいはじねえええええええ!」 立ち直ったのか一緒になってお兄さんに罵声を浴びせるれいむ。 群れのゆっくりと同様に、いやそれ以上に信頼し、尊敬しているぱちゅりーを馬鹿にされたのが許せないのだろう。 「うるせえ!」 だがお兄さんにはそんなことは関係ない。 素早くスプーンをつかむと、それでれいむの両目をくり抜いた。 「ぎゃああああああああああああああ! でいぶのがばいいいおべべがあああああああああああああ!!」 「む、むぎゅううううう! ぷぺ!」 愛しいれいむに起きた惨状に思わずクリームを吐き出そうとするぱちゅりー。 しかしお兄さんの素早い腕がぱちゅりーの口をホチキスでふさぎ、それを許さない。 「落ち着けぱちゅりーさんよお。群れのやつらなら明日生まれる赤ゆっくりのおかげでしっかりとゆっくりできるさ!」 「…!!!」 「どぼいうごどなのおおおおおお! そうぞうにんっしんじゃだいのおおおおお!」 「想像妊娠? んなわけあるか! あいつらの出産が遅いのは俺が出産を遅らせる薬をあいつらの餌に混ぜ込んだからだよ」 お兄さんの言葉に絶句する二匹。 「それだけじゃない! 二日前に生まれた赤ん坊どもをああいう風にしたのも俺だよ」 「!!!んー!!!! んんんー!」 「どぼじでぞんだごどずるのおおおおおおおお!」 「それはなあ……お前らを虐待するためだあああああああああああああ!」 「ぎゅべえええええええええええええええ!」 ネタばらしで二匹のリアクションをたっぷり楽しんだお兄さんは、本日のメイン虐待を始めた。 「さあ! ゆっくりクッキングの始まりだぜ!」 「やべでええええええ! だずげでぱちゅりいいいいいいい!」 「んんーーーーー!!!!」 「まずはゆっくりの皮を剥きまーす!」 「ぶぎゃあああああああ! でいぶのもじもじのおばだがああああああああ!」 れいむの体の表面を包丁で器用に向いていくお兄さん。 肌色だった表面みるみるうちに白い饅頭になっていく。 「そして虫なんかをさんざん食べて汚い口をえぐりとりまーす! リアクションがほしいので喉は残しまーす!」 「むがーーーーーーー!!!! がーーーーーーー!」 「そしてさっき子ゆっくり達を交尾させて作った実ゆっくり付きの茎を強火で炒めまーす!」 「はへへーーー! ははひふへはひほーーーーー!(やめてーーー! まだしんでないよーーーーー!)」 喉だけで器用に叫ぶれいむ。 薄情なことにぱちゅりーは目と口の部分に穴のあいただけの饅頭になったれいむを見て、気絶してしまっている。 「塩こしょうで味を調えて完成! ゆっくりの実ゆっくり付き茎炒め!」 「んはーーーーーーーーーーーーーーーー!」 「そしてリアクションに飽きたれいむは温い油に入れて二時間かけて揚げ殺しまーす♪」 「ひひゃああああああああああああああああああ!」 油の入った鍋に突っ込まれ、ふるえながらゆっくりと油鍋の下から伝わってくる熱に怯えるれいむ。 お兄さんの言うとおり、すべてを失った悲しみを抱えながらすさまじい恐怖と狂うに苛まれあげ饅頭になるのだろう。 「さあて……やっぱりただ直接やるだけだとすっきりはするけどあんまり達成感はないなあ……」 すっかり溜まっていたフラストレーションを吐き出して通常に戻ったお兄さん。 イライラ解消のためだけに計画変更を認めさせられた妖怪兎はとんだ迷惑だろう。 「なんだかんだ兎には文句言ったけど……やっぱりじっくり虐待っていいよなあ……」 呟きながら静かに気絶したぱちゅりーを手に取るお兄さん。 「というわけで安心してくれぱちゅりー。あの群れは俺がしっかりとゆっくりさせてやるよ」 ひどくやさしい声で囁きながら、ぱちゅりーの帽子を取り上げるお兄さん。 そんなお兄さんの言葉にも、命より大切な帽子を取られたことにも、濁りきったぱちゅりーの眼は何の反応も示さなかった。 (むきゅう……ここは?) 体中に感じるズキズキとした痛みでぱちゅりーは目を覚ました。 愛しいれいむがひどい目にあわされているのを見て、思わず気絶してしまったところまでは覚えているのだが、その後は…… (むきゅ! そ、そうだ! れいむ! れいむは!) れいむを探そうと慌てて辺りを見渡そうとするぱちゅりーだが、なぜだかあたりは真っ暗で、そのうえ声も出すことができない。 (ど、どういうことなのおおおおおお! れいむううううう! ドスうううううううう! みんなああああああああ!) 必死に声を張り上げ、飛び跳ねようとするが、体に全く力が入らず、それはおろか自分の体が物に触れている感覚すら感じることが出来ない。 (むきゅうううううう! どういうことなの!) 慌て、混乱するぱちゅりー。するとその時、懐かしい、そして今のパチュリーにとって救世主ともいえる声が聞こえてきた。 「ぱちゅりー! ゆっくりおはよう!」 ドスまりさの大らかでとてもゆっくりとした声だ。 ぱちゅりーはようやくこのゆっくり出来ない状態から解放されると思い、ドスに挨拶を返した。 (ゆっくりおは)「ゆっくりおはよう! ドスまりさ!」 だが、その耳に聞こえたのは自分の声ではなく、昨日れいむとちび達を殺した憎むべき人間の声だった。 (む、むきゅうううう! ど、どうしてあの人間がいるのおおおおお!) 「ゆ! ぱちゅりーどうしたの? なんかおおきくなったみたい!」 そのドスまりさの声でぱちゅりーは気がついた。 あの人間は帽子を取り上げて自分になり変っているのに違いないのだ。 (むきゅう! 騙されちゃだめよドス! あの人間が群れに行ったらみんなゆっくり出来なくなるわ!) 帽子でのごまかしが聞くのは概ね普通のゆっくりまで。 ドスともなれば大きさなどに違和感を感じてそれに気がつくことが出来るはずだ。 ぱちゅりーはドスまりさに一縷の希望を託したが……。 「実は夜の内にぱちゅりーには体が生えてきたんだよ。これでもっとみんなをゆっくりさせてあげられるよ!」 (ああああああ! だめよドス! だめよおおおおおおお!) だが、ぱちゅりーの願いは、 「すごいねぱちゅりー! どすはぱちゅりーみたいなゆっくりがそっきんでとってもうれしいよ!」 愚かなドスまりさには届かなかった。 (どすううううううううううううう!) 「ありがとうドスまりさ! これもドスまりさのおかげだよ! これはそのお礼だよ!」 「ゆ! なにそれ! しろくてまんまるでとってもゆっくりしてるよおお!」 (むきゅ!) しろくてまんまる。 ドスのその言葉にぱちゅりーはあることに気がついた。 自分がドスと自分になりすました人間の近くにいるのに、なぜドスは帽子がないとはいえ自分に全く反応しないのだろうか。 その時、最後に見たれいむの状態を思い出す。 目を抉られ、体中の皮を削られてまるでお饅頭のようになったれいむの姿を……。 (むきゅううう! まさか! まさかあああああああ!) 「これは森で見つけたお饅頭だよ。れいむ達が見つけてくれたんだ、ドスまりさにあげるよ。」 「ゆうううう! ぱちゅりーありがとうねええええ! 本当にぱちゅりーはゆっくりしたそっきんだよおおお!」 そう言って舌でお兄さんが抱える饅頭をからめ捕るドスまりさ。 その表情は甘い物が食べられる喜びでとてもゆっくりとしていた。 (むきゅううううううううう! ドス!やめてえええええええ! ドスうううううううううううう!) 「ゆーっくりいただきまーす! むーしゃ♪ むーしゃ♪」 (いぎゃああああああああああああああ! ぶぎゅううううううううううううううう!) 少し間の抜けた、けれどもゆっくり達のことを第一に考えているドスまりさ。 前の群れでも、そして今の群れでも頑張っている、尊敬すべきドスまりさ。 (いぢゃいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお! どすうぅぅうううううぅううううう……………) そのドスまりさに咀嚼されて、目と口と皮を失ったぱちゅりーは苦しみながら死んでいった。 「美味しかったドスまりさ?」 「とってもゆっくりできたよぱちゅりー!」 「それはよかった。さあ、朝礼を始めようドスまりさ」 「ゆっくりわかったよ! あれ、そういえばれいむとおちびちゃんたちはどうしたの?」 「ああ、れいむ達には新しい餌場を探しに行ってもらったんだよ。少し群れを留守にするから待っててあげようね」 「ちびちゃんたちとおとまりだね! ゆっくりわかったよ! さあ、みんなをおこすよお!」 成長したそっきんと働き者の幹部たち。 そしておいしいプレゼントにとてもゆっくりした気持ちで、ドスまりさは声を張り上げた。 「ゆっくりしていってね!!!」 ※どうも、えらい間のあいた割には虐待模写が少なくてすいません。 一応話の筋は考えてあるので、暇を見つけてじっくりと描き上げますので、もうしばらくお待ちください。 このSSに感想を付ける
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生物学的(薬理的)半減期について エネルギーについてのあれこれ
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じっくりと虐待・2 前 「そう、これが最後のゆっくりになるとも知らずに……ナレーションを入れるとするとさしずめこんな感じか?」 ゆっくり達の”おいわい”から数時間後。お値段以上の光学迷彩スーツを着こんだお兄さんは、”おいわい”が終わって静まり返ったゆっくり達の洞窟を歩いていた。 ゆっくり達に気づかれないように依頼をこなすため依頼主から貸し出されたものだが、ここのゆっくりたちは見張りも立てずに眠りこけているため、 ほとんど意味のない物に思える。 だが、お兄さんはそれでもスーツを展開し姿を消しながら行動していた。 「まあ、用心に越したことはないからな。 俺の虐待方法も考えれば尚更だ」 そう小声でつぶやいたお兄さんは、妊娠したゆっくり達がいる出産室の前に立っていた。 出産室をはじめとする重要な部屋はドスが眠る巣の中心となっている広場に面して作られているため、ドスを起こすことだけは避けなければならない。 (ドスは……寝てるな) 広場の真ん中で眠りこけているドスと側近のぱちゅりーを見ながら、お兄さんは出産室に入っていった。 そこには、プチトマト程の赤ちゃんを茂らせた数十匹のゆっくりと、顎を膨らませた十匹ほどのゆっくりがいた。 「ゆ~……ゆ~……あかちゃんゆっくり~……」 「寝言までイラつかせるのかよ……本当にふざけたナマモノだぜ」 すべての母ゆっくりが寝ているのを確認すると、お兄さんはおもむろに懐からナイフと小瓶を取り出した。 「さて……これよりゆっくりへの介入行動を開始する……」 少しかっこつけた口調でお兄さんはつぶやくと、細かい何かを持ち、一匹の母れいむの茎に茂った赤ゆっくりに近づけていった。 ぷっくりとした体に浮かべたその表情は生まれた後の幸せを思い浮かべているのか、希望に満ちていた。 「ゆ~、ゆ~……」 だが、そんなゆっくりとした生活を送らせてやるつもりなど毛頭ない。 お兄さんは一匹の赤れいむを慎重につかむと、瞼をめくり裏側に小さな針を付け始めた。 母ゆっくりも、そして当の赤ゆっくりにすら気づかれることなく、職人のような手つきで赤ゆっくり達の瞼の裏側に針を取り付けていく。 数分もするとその茎についていた赤れいむ達すべての瞼に針が取り付けられた。 これでこの赤ゆっくり達は、希望に満ちた誕生の直後、喜びに沸く仲間たちの笑顔を見ることなくその光を失うだろう。 無事に生まれた赤ゆっくりが目を開くその瞬間、絶望するゆっくり達を思い浮かべるとお兄さんは小さく笑みを浮かべた。 「さ~て、まだまだ行くぞ……」 そうして赤ゆっくりへの工作を開始するお兄さん。 あるまりさの茎の赤ん坊たちは、にとり製の高熱になる鉄の棒で口の中を焼かれた。 これでこの赤ゆっくり達は口を動かすことが出来ず、液状のものを流し込まれない限り栄養を摂取できない体になった。 あるぱちゅりーの茎には、細かなガラス片を仕込んでおいた。 赤ゆっくり自体には何もしていないため、このぱちゅりーは一時安堵した後絶望することだろう。 その後もお兄さんの赤ゆっくりへの改造は続いた。 目を抉り、歯を抜き、足を焼き、髪を削いだ。 これらの工作をゆっくり達を起こすことなく、プチトマトサイズの赤ゆっくり達に行っていることからも、このお兄さんの技術の高さが伺える。 「こんなもんでいいだろう……」 お兄さんがすべての植物型妊娠をしているゆっくりに工作を終えた時には、巣に侵入した時から数時間が経過していた。 すでに夜は明け、外は明るくなり始めている。 とはいえ、プチトマトサイズの赤ゆっくり数百匹への工作を数時間で終えたと考えれば、驚異的と言える。 このお兄さんの技術、実は昔はゆっくり好きのゆっくり医だった経験の賜物なのだ。 ゆっくりというものは基本的に単純な生物である。 餡子の詰まった饅頭にすぎないゆっくり達は、コツさえつかめれば饅頭と同様、痛みなど感じさせることなくいじることが可能なのである。 もっともそのコツをつかむためには並大抵ではない修練が必要であるし、そもそも虐待目的でこの技術を身につける者などいない。 虐待お兄さんでこの技能を身につけているのは元愛護派という異色の経歴のこのお兄さんくらいなものであった。 そしてこの経歴こそが、この虐待計画の実行要因にこのお兄さんが選ばれた理由でもある。 「ん~っ! これで作業は終わりだな。あとはこいつをこうして……さて、帰るか」 長時間中腰で曲げっぱなしだった腰を伸ばし、小瓶に入った液体を動物型妊娠したゆっくりの餌に撒くと、お兄さんは静かに出産室を出た。 その表情には今日この群れに訪れるであろう素晴らしい絶望に対する期待に満ちあふれていた。 「監視を始めて一週間、今日でフラストレーション生活ともおさらば……ん?」 そんな意気揚々と歩くお兄さんの前で、一匹のまりさが家族用の部屋からのそのそと這い出ていた。 「ゆ~……おみずのみすぎちゃったよ。 ゆっくりちーちーするよ……」 言葉からするとどうも夜中に催して起きだしたようだ。 「何がちーちーだ……イラつくし……前祝いといくか……」 お兄さんはちーちーなどと腹の立つ言葉を吐いた饅頭を本番前の前祝いとして虐待することにした。 そう決めるとまりさが出てきた巣穴の中からつがいであろうれいむを起こさないように持ち出し、まりさの後をつけていった。 まりさは”といれ”と書かれたゆっくりたちの排泄のための部屋に入っていった。 お兄さんも続けて入ると、そこはゆっくり達の尿である砂糖水の甘ったるい匂いであふれ、べたべたとしていた。 そんな気持ち悪い部屋の一角で、まりさが汚らしい排泄口を下あごに作り、腹の立つ表情でプルプルと震えていた。 「ゆゆゆ! もうがまんできないよ! ちーちーするよ! すっき……」 まりさがそういったところで、すかさずまりさの前にれいむを置く。 光学迷彩のせいで、まりさにはれいむがいきなり飛び出してきたように見えただろう。 「ゆっ! れいむ! はやくどかないと……が、がまんできないよ!」 いきなりのことに驚き、我慢しようとしたまりさだが、ゆっくりの体の構造上排泄口が開いてしまえば我慢することは不可能である。 勢いよく放出されたまりさのちーちーは、眠りこけたれいむに降り注ぐ。 「ゆ~……なんだかあまくてなまあたたかいよ……ゆゆ? まりさ……?」 降り注ぐ生暖かい砂糖水に気がついたのだろう。目を覚ましたれいむの目の前には、恥ずかしそうにちーちをする愛するまりさの姿。 「ゆ! ゆ"げえ"え"え"え"え"! ぎだな"い"よ"お"お"お"! ば"り"さ"! ゆ"っ"く"り"や"め"て"ね"え"え"え"え"え"!」 まりさが自分にちーちーをかけていることに気がついたれいむは悲鳴を上げた。 いくら愛おしいつがいでもさすがに嫌なのだろう。 「でいぶがいきなりきだんでじょおおおおお! はやくどいてね! ちーちーはとめられないよ!」 「がぼがぼ! ゆっくりわかったよ……ゆゆゆ! うごけないよおおおおお! どぼじでええええええええええ!」 理由は簡単、お兄さんがれいむを押さえつけているからだ。 汚い砂糖水を浴びているれいむには透明な何かに押さえつけられていることなど気が付きようもなく、必死に飛び跳ねようと体を震わせながら、ちーちーを浴びている。 「がら"だがどけ"じゃ"う"よ"お"お"お"お"! だずけてばりざあああああ!」 「どめ"ら"れ"な"い"よ"お"お"お"お"! はやくどいでえええええ!」 すでに全体がふやけてアメーバのような輪郭になっているれいむはまりさに必死に訴えるが、まりさのちーちーは止まる様子はない。 向きを変えればいいようなものだが、それもお兄さんが押さえているためかなわない。 「ゆ"げげ……ぼっどゆっぐりじだかっだよおぉぉ……」 「でいぶううううううううううううううううううううううううううう!!!」 やがて限界を超えたれいむはでろでろとした小麦粉と餡子の塊へと姿を変え、息絶えた。 足もとに排泄されていたほかのゆっくりの砂糖水があったことと、ちーちーが生暖かいことが短時間での死につながったようだ。 「ゆうううううううううううううう! でいぶううううううう! どお"お"お"じでごんな"ごどに"い"い"い"い"い"い"い"い"!」 皮肉なことにまりさのちーちーはれいむが死んだ直後にとまった。 ついさっきまでドスを中心に楽しいおいわいをして、愛しいれいむと頬を寄せ合って眠っていたのだろうに、そのれいむを自分のちーちーで殺してしまうとは、 本当に間抜けな生き物である。 何はともあれ、馬鹿なゆっくりを久しぶりに虐待出来た。 お兄さんは満足すると、泣き叫ぶまりさとれいむの死体をトイレの奥にある砂糖水の尿を貯めておく穴に投げ込んだ。 「ぎゅべええええええええええ! ぎだないよおおおおおおお! だずけででいぶうううううう!」 「お前が殺したんだろうが……とりあえず前祝いの虐待終了。 すっきりー」 砂糖水に沈んでいくまりさを見たお兄さんは静かに呟くと、今日から起こるであろう素晴らしき日々に思いをはせ、小屋へと帰って行った。 お兄さんが洞窟を出た一時間ほど後、出産室から突然大きな叫び声が聞こえた。 「ゆゆゆ! みんなー! あかちゃんがうまれるよー! はやくきてー!!!」 ドスの朝の挨拶よりも早く聞こえてきたその声に、洞窟中のゆっくりが起きだした。 余談だがこの時の起床のごたごたにより、お兄さんがトイレで殺した夫婦がいなくなったことに誰も気づかず、そのまま忘れてしまった。 そうしてゆっくり達があわてて起きだしてくる中、いち早く状況を察知したドスとぱちゅりーが出産室に駆け込んできた。 「ゆ! れいむ! うまれるんだね!」 「むきゅ! 周りに草を集めてあげてね!」 「ゆゆ! ゆっくりわかったよ! あかちゃんまっててね!」 少し遅れてやってきたゆっくりたちにぱちゅりーが指示を出すと、ゆらゆらと赤ちゃんが揺れている母ゆっくり達の周りにさらに草が敷き詰められていく。 そうしている間にも、れいむの茎の赤ちゃんたちはぷるぷると揺れながら、生まれ落ちる瞬間を待っていた。 「れいむ! がんばってね! まりさがいるよ!」 「ゆ! まりさのあかちゃんもゆれてるんだぜ!」 「むきゅ! ぱちゅのあかちゃんもよ! あかちゃんゆっくりうまれてね!」 「「「「「あかちゃん! ゆっくりがんばってうまれてね!」」」」」 れいむのつがいであろうまりさが励ます中、他の植物型妊娠のゆっくりたちも騒ぎ出していた。 それを聞いて出産室を取り囲むようにしていたゆっくり達から声援が上がる。 今や巣は一丸となって赤ちゃんの誕生を待ち望んでいた。 そして、ついにその時は訪れた。 ポトリと、最初に声をあげていたれいむの茎から赤れいむが落ちたのだ。 「ゆゆ~! すごくゆっくりしたこだよ~! はやくおめめをあけてね!」 やわらかい草に落ちたその赤れいむにはすでに意識があった。 周りからの声援と両親の感動に震える声が聞こえていた。 れいむがいちばんさいしょにうまれたおねえさんだ。 まわりにはやさしそうなゆっくりがいっぱいいて、おかあさんもおとうさんもよろこんでる。 さあ、めをあけてあいさつをしよう! それからいっぱいほおをすりすりするんだ! そんな希望に満ちた想像の中、赤れいむは素晴らしい世界を見るべく、やさしいお母さんにあいさつをするべく目を開いた。 その瞬間、メチャリ。という鈍い音が聞こえた。 まるで寒天を爪でひっかいたようなその小さな音を、瞼の裏についていた針が目を引っ掻いたその音を、赤れいむは確かに聞いた。 「ゆ"ぎゃ"あ"あ"あ"あ"あ"あ! お"みぇ"みぇ"があああああああああああああ!」 突然出産室に響き渡った絶叫に赤れいむの母親はもちろん、洞窟のゆっくり達全員が凍りついた。 だが、その悲痛な声は始まりに過ぎなかった。 絶叫をきっかけとするように次々と生まれていく赤ちゃん達。 植物型妊娠したゆっくり達の茎から、二百近い赤ゆっくり達が希望に満ちた誕生を思い描きながら草に着地し、目を開く。 瞬間、響き渡るおびただしい絶叫。 「「「「「ゆううううううううううう! にゃにもみえにゃいよおおおおおおおおお! おきゃあああしゃあああんんん!!!」」」」」 「「「「「ぼおおおびべびゃびびぇびゃびびょおおおおおおおおおおお!」」」」」 「「「「「んー! んー!………んんんんんん!!!」」」」」 「「「「「ゆぎゃああああああああああああああああ! いぢゃいよおおおおおおおお!」」」」」 「「「「「「たちゅけておきゃああしゃああああああああああああん!」」」」」」 やさしい母親と柔らかい草に囲まれた、赤ちゃんにとってのゆっくりプレイスだったはずのその場所は今や地獄絵図と化していた。 どの赤ゆっくりも、生まれた瞬間に訪れた身体の異常と痛みに悲鳴をあげている。 もちろんそれはお兄さんによる工作による物であり、痛みが生まれた瞬間に訪れる用にお兄さんの技術で調節されていたのだ。 赤ゆっくりは非常に脆弱な存在だが、それは何も肉体に限ったことではない。 精神事態も非常に弱いため、茎についている状態で過度の振動や痛みを感じると、たとえ無事に生まれ落ちたとしても精神に異常を起こしてしまうのだ。 そのため、茎についている状態の赤ゆっくりは外部刺激に対する感覚が多少鈍くなっている。 お兄さんはその鈍くなっている間隔を見極め、茎についている状態ではぎりぎり痛みを感じないように工作していた。 その結果がこれである。出産室にあふれる様々な赤ゆっくり達。 本来目があるはずの場所から、諾々と黒い餡子交じりの涙を流す目のない赤ちゃん。 激痛とともに歯がないことに気が付き、ふがふがと聞き取れない悲鳴を上げる赤ちゃん。 火傷で口が固まり喋れない赤ちゃん。 焼かれた足の痛みに泣く赤ちゃん。 そして誕生とともに訪れた激痛に泣き叫ぶ、すべての赤ゆっくり達。 そして、赤ゆっくり達の悲鳴に、我に帰った母ゆっくりや群れのゆっくり達の絶叫が混じり始める。 「あがぢゃんがあああああああああああ!!」 「どおじでええええええぇぇぇぇぇ!! 」 「ゆぎゃ"ぁ"ぁぁ"!!! あ"がぢゃんが!! いぎゃ"ぁ"ぁ"!! 」 「ゆ、ゆゆ! みんなおちついてね!」 ドスが必死になだめるが、混乱は全く収まる様子はない。 そうしている間にも、母親や出産室を取り囲むゆっくりの中にショックを受けて餡子を吐き出してしまうものが現れる。 群れは完全に混乱の中にあった。 そんな様子を、お兄さんは小屋の中でモニター越しに眺めていた。 「うひょっはああああああああああああああ!!! 饅頭どもざまあ! 最高だぜ!」 ハイになり思わず叫んでしまうお兄さん。 うろたえるばかりで何もできないドスまりさと母ゆっくり達がお兄さんのテンションをさらに高めるのだった。 「お! あのぱちゅりー茎を食べさせるぞ!」 そうこうしているうちに、お兄さんは映像の中に茎にガラス片を仕込んでいたぱちゅりーを見つけた。 どうやら周りの赤ちゃんと違い、自分の赤ちゃん達に異常がないのに気がついて落ち着き始めているようだ。 その様子を見ながら、お兄さんは満面の笑みを浮かべて洞窟に仕掛けられた集音マイクをぱちゅりー親子に向けた。 「おきゃあしゃん! みんながゆっくちできてないよ!」 「むきゅぅ、こわいよお!」 「おかあしゃん、ゆっくちできないよおおお!」 「むきゅ! みんなあんしんしてね! だいじょうぶだからこのくきをたべておちついてね!」 「ゆ! しょういえびゃおにゃかしゅいたにぇ!」 「ゆっくちたびぇりゅよ!」 そう言って茎に群がる赤ゆっくり達。 「ぱちゅ! ぱちゅのあかちゃんはだいじょうぶなんだね!」 「むきゅう、とてもゆっくりしたかわいいあかちゃんなのよ」 無事に生まれ、茎を食べ始めた赤ちゃんがいることにドスも気がついたようだ。 混乱そっちのけでそれを見つめるドスの顔は、リーダーとしての素質はともかくゆっくりとしいた。 一瞬だけは。 「「「むーちゃむ……い、いちゃいよおおおおおおお!」」」 「「「ゆっくちできないよおおおおおおおお!」」」 「ど、どぼじだのおおおおおおおお!」 「む、むきゅうぅぅぅぅぅぅぅぅぅ! ぱちゅりーのかわいいあかちゃんがあああああ!」 無事だと思っていた赤ゆっくり達が茎に仕込まれたガラス片で口の中を傷だらけにしているのを見て、ドスと母ぱちゅりーの表情が絶望に歪む。 非常に痛快だったがドスがここまで無能だと思っていなかったお兄さんは、少し焦っていた。 「おなじみのゆっくり光線でも使えばいいものを……言葉がたどたどしいし……このドスは頭悪いのか?」 もし、このままこの群れが混乱したままでいると、お兄さんが受けた依頼的には少々まずいことになる。 なぜならばこの群れのゆっくりは、ゆっくりした状態とゆっくりしていない状態を交互に与えるように虐めなければならないためだ。 お兄さんは依頼主の仲介人だという兎に出された条件通り、虐めた後に再びゆっくりとさせる必要がある。 今回は混乱した群れをドスが立て直してくれると期待していたのだが……。 「そういや、やたらとぱちゅりーに頼ってたし……まずい! 頼む! 持ち直せ!」 虐待したのにゆっくり達を応援するという妙な事をするはめになったお兄さんだが、祈りが通じたのか側近のぱちゅりーが指示を出し始めた。 「むきゅ! ドス! 早くゆっくり光線でみんなを落ち着かせてね!」 「ゆ! わかったよ! ゆーっ!」 掛け声とともにドスの体からキラキラとしたキノコの胞子が飛び散る。 すると、胞子を浴びたゆっくり達が次第に落ち着き始めた。 「ゆぎゃああああああああ……ゆー、ゆー……あ。あかちゃんたちがあああ……」 「どぼじでええええええええ……ゆ! は、はやくたすけてあげてね!」 「むきゅ! 赤ちゃんを生んだお母さん達は赤ちゃんを口の中に入れて新しい育児室に行ってね!」 「「「「「ゆっ! ゆっくりわかったよ!」」」」」 「ドスは他ののみんなを広場に集めて事情を説明してね!」 「ゆゆ! わかったよぱちぇ! みんな、ゆっくりあつまってね!」 お兄さんの見込み通りドスはおろおろするばかりで何もできず、結局この非常事態に指示を出したのはぱちゅりーだった。 そのパチュリーの指示は的確で、群れのゆっくり達は瞬く間に統制を取り戻していた。 傷ついた赤ゆっくり達も、母親に口の中に入れられ、かねてから作られていた育児室に運ばれていった。 だが、だからと言って赤ちゃん達の苦しみが終わるわけではない。 やわらかい草ときれいな石、ドングリや松ぼっくりで作られたおもちゃが置かれた赤ちゃんのゆっくりプレイスである飼育室でも、痛みまで消してくれるわけではない。 「ゆげえぇぇぇぇぇ……いちゃいよぉ」 「おかぁしゃん……どきょなのぉ……みえにぇいよぉ……」 「ゆっくちできにゃいよぉ……」 そこに広がるのは、母親の口から出された後も変わらずうめき続ける赤ゆっくり達の地獄だった。 監視カメラでその光景を眺めるお兄さんの顔も自然とにやけてくる。 「さあて、ぱちゅりー……お手並み拝見だ」 その地獄にやってきた側近ぱちゅりーは、読んできた数匹のゆっくり達に次々と指示を出していった。 「むきゅ! 落ち着いた子には茎をあげてね! 口が動かない子にはかみかみして口に入れてあげてね! 」 「ゆっ! わかったよ! んーしょ!」 そう言って比較的容態の落ち着いている赤ゆっくりの母親たちは、頭の上の茎をゆらゆらと揺らしながら落としていった。 茎がなかなか落ちない母親は、ついてきた番のゆっくりが手伝っている。 「ゆ~! これをゆっくりたべてね! むーちゃ、むーちゃ……ぺっ!」 「ゆ~……むーちゃ、むーちゃ……ちあわせー」 様々な異常を持った赤ゆっくり達が、徐々にではあるが元気を取り戻してきたようだった。 あの惨状から良くもと、お兄さんも感心するほどの手際だった。 しかし、それに比べてドスまりさの手際は酷いものだった。 広場側の監視カメラに目を移したお兄さんが見たのは、ひたすらゆっくり光線に頼り、何もできないドスまりさの姿だった。 「ゆ~っ! みんなゆっくりおちついてね!」 「ゆ~、ゆっくりできるけどふあんだよ~」 「あかちゃんだいじょうぶなの~」 「せつめいしてほしいんだよ、わかるよ~」 「どす~、おねがいするちーんぽ~」 「ゆ~……、ま、まずはおちついてね! あとでぱちぇがせつめいするからね! ゆっくりしていってね!」 「「「「「「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」」」」」」」 お兄さんはあきれ果てていた。 依頼を受けてからしばらく監視していたため、このドスまりさが多少頼りないことに気がついてはいたが、まさかここまでとは思わなかったのだ。 これではドスの能力を持ったただのゆっくりまりさに過ぎない。 だが、その一方で側近のぱちゅりーは大したものだった。 知識もさるものだが、何よりも行動力と決断力に優れ、今回の危機に際してもその力をいかんなく発揮していた。 「むきゅ! みんな、赤ちゃんたちはもう大丈夫よ!」 「どぼじでごんなごどになっだのおおおおお!」 「赤ちゃんの中には生まれつきこういう風に生まれてしまう子もいるのよ! 今回はそれが多かったのよ! 悲しいけどゆっくり理解してね!」 「ゆ~……けれどもおめめがみえなかったりぴょんぴょんできないこたちはどうするの? ゆっくりできないよ!」 「むきゅきゅ! 大丈夫よ、みんなで協力すればあの子たちもゆっくりできるわ!」 おろおろするばかりだったドスとは違い、広場のゆっくり達にしっかりと説明をしていくぱちゅりー。 お兄さんの工作を奇形だと考え、対応したのには感心した。 しかしドスまりさまで他のゆっくりと一緒になってほっとしているのにはお兄さんもあきれるしかない。 「赤ちゃんのお母さんたちは赤ちゃん達のお世話で働けないわ! だから明日からはご飯を多めにとってこないといけないわ!」 ぱちゅりーの言うとおり、二百匹もの赤ちゃんが生まれたのではさすがに餌の豊富なこの森とはいえ、今までのゆっくりとした狩りでは食糧供給が追い付かないだろう。 本来ならば赤ちゃん達を数匹の育児担当に任せ、狩りに出かけるはずだった母ゆっくり達が看病につかなければいけないのも痛手のはずだ。 これからすっきりして身ごもってしまうゆっくりのことも考えれば、群れの食糧事情は厳しいものになるだろう。 だが、側近ぱちゅりーはその危機を乗り切る計画をすでに持っていた。 すでに群れの中の幹部ゆっくりにドスそっちのけで指示を出している。 「むきゅ! 漁をしているまりさ達は明日から一日に二回漁に出てちょうだいね! 大変だけどお願いね!」 「ゆっくりまかせてほしいんだぜ! あかちゃんたちにおいしいおさかなをたべさせてゆっくりさせてあげるんだぜ!」 他のまりさより一回りも大きい、漁を取り仕切るまりさが力強く答えた。 その表情は歴戦の漁師のようにふてぶてしい自身に溢れている。 「むっきゅー! 森担当のれいむ達は赤ちゃんのために柔らかいものを集めてね! 冬のために腐らないものもだよ!」 「ゆっくりまかせてね! ちびちゃんたちもいっしょにがんばるよ!」 「ゆゆ! いっしょうけんめいがんばるよ!」 「あかちゃんたちにゆっくりしてもらうよ!」 二十匹近い子ゆっくりに囲まれた、いかにも肝っ玉母さんといった感じの森での狩りを担当するれいむが子供たちとともに張り切っていた。 今まで狩りの練習をしていた子ゆっくり達も飛び跳ねながら赤ちゃんのために闘志を燃やしているようだった。 「ありすは巣をもっと広げて、狩りの道具をもっともっと増やしてほしいわ! むきゅ! 大変だけど頑張ってね!」 「まかせて! とかいはなおうちにして、みんなにせんれんされたどうぐをいっぱいつくるわ!」 家事や道具作成をしきっていたありすが自信満々に声を張り上げた。 作業部屋に置いてあるまりさのオールや狩りの道具を見ても、このありすが自信通りの技術を持っていることがわかる。 「むきゅ! ドス! 明日から大変だけど頑張りましょうね!」 「ゆー! やっぱりぱちぇはすごいね! みんな! ぱちぇのいうとおりにがんばればゆっくりできるからね! がんばるよ! えいっ、えいっ、ゆーーーーーー!」 「「「「「「「「「「えいっ、えいっ、ゆーーーーーー!!!!!」」」」」」」」」」 かわいそうな赤ちゃん達を助け、ゆっくりするために一致団結するゆっくり達。 そんなゆっくり達を見てお兄さんは三日月のように口を歪め、笑っていた。 「なるほどね~……頼りないドスと四匹の幹部たちかあ~……」 そう呟き、ドスまりさとぱちゅりーをはじめとした四匹の幹部ゆっくりたちを見つめるお兄さんの頭では、すでに次の虐待の計画が出来始めていた。 「うふふふふふふふふふふふふふ……さあがんばってゆっくりしろ~ゆっくりども。そして次の虐待だあ~……うふふふふふふふふ」 ピンチを脱し、再びゆっくりし始めた饅頭どもが絶望に落ちるその瞬間を想像して、再びお兄さんはどこかの魔法使いのように笑うのだった。 ※ゆっくりが幸せな状態から一気に不幸な状況に陥る展開が好きで、何も考えずに書き始めたところこのようなssになってしまいました。 ゆっくりとした生活→ばれないように虐待→ゆっくりする→ばれないように虐待…… というサイクルを繰り返すためにドスを中心とした賢いゆっくり達になってしまいましたが…もう少し馬鹿だったりゲスだったりしたほうが良かったでしょうか? 続きは少し先になってしまうと思いますので、ゆっくりと期待せずにお待ち下さい。 続 このSSに感想を付ける
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じっくり虐待・3 fuku2991 fuku2992の続きです 頬に感じた温かい感触に、れいむは目を覚ました。 寝ぼけた目で見てみると、赤ちゃんまりさが頬をすりよせていた。 「ゆゅ~……おきゃあしゃん……しゅりしゅり~」 寝言を言いながら自分にすり寄っているわが子を見て、れいむは思わず笑みをこぼした。 「ゆ~、れいむのあかちゃんはいいゆっくりだね~ぺーろぺーろ」 愛おしいわが子の頬を静かに舐めてやるれいむ。 見渡せば、自分の近くで同じようにゆっくりとした寝顔の赤ちゃん達が身を寄せ合って眠っている。 やわらかい草と姉妹、そして母親に囲まれたその寝顔はとてもゆっくりとしていた。 だがれいむは知っていた。 自分の子供たちがゆっくり出来ていないことを。 (どうしてあかちゃんたちのあんよはまっくろなんだろう……) れいむの赤ちゃん達は生まれつきはねることが出来なかった。 底面が生まれつき硬く、真黒に変色していたからだ。 れいむの赤ちゃんだけではない。 同じ時期にぱちゅりーからすっきりすることを許可されたゆっくりの赤ちゃんは一様に何らかの異常を持っていたのだ。 今れいむが眠る育児室には、同じように傷ついた赤ちゃんに囲まれた母親が自分の赤ん坊と寄り添って寝ている。 本当ならそれぞれつがいと一緒に自分達の部屋でゆっくりとしていたはずのゆっくり達。 だが、異常と痛みのためゆっくり出来ない赤ちゃんの治療と世話のため、母親と赤ゆっくり達はこの育児室での集団生活を余儀なくされていた。 (まりさはひとりでさみしくないかな……あかちゃんとすりすりしながらねむるのをたのしみにしてたのに……) 一匹でさみしく眠っているであろうまりさに思いをはせるれいむ。 夢見ていた幸せな生活と現状のギャップに涙が出そうになるが、それでもれいむには希望があった。 それは、群れのゆっくりリーダー達の言葉だ。 「ゆ~! だいじょうぶだよ! あかちゃんもみんなもゆっくりできるからね!!!」 大きな体でニコリと笑いながら励ましてくれたドスまりさ。 「おさかなさんにはえいようがたっぷりなんだぜ! いっぱいたべてはやくげんきになるんだぜ!!!」 御馳走であるお魚の山を帽子いっぱいにためた湖で漁をするまりさ達のリーダー。 「ゆゅ~♪ みんなとってもゆっくりしたあかちゃんだよぉ~♪ べろべろばぁ~♪」 群れ一番の子だくさんで、群れ一番の狩り名人のれいむ。 「おめめがみえないこにはこのすべすべにみがいたいしをあげるわ! あるけないこにはおにんぎょうをあげるわね!」 群れで一番器用で、とてもおしゃれなアリス。 そして何より……。 「むきゅ! みんな大変だけど、群れのみんなが赤ちゃん達を守るから安心してね! まずは痛いのをゆっくり治して、そうしたらお目目や足が不自由な 子でもゆっくりできる方法を考えるからね!」 群れで一番賢い側近のぱちゅりー。 彼女の言うことを聞いていれば絶対にゆっくりできる。 ドスと一緒にぱちゅりーが来て以来そのことを実感していたゆっくり達は、目の前赤ちゃんの様子に落ち込みながらも希望を抱いていた。 「あかちゃん……ゆーっくりねむってね……ゆ~ゆ~ゆ~……」 赤ちゃんはかわいそうだけど自分は幸せだ。こんなにも素晴らしい群れにいるんだから。 いきなり見知らぬ森に来させられた時はびっくりしたけど、本当によかった。 子守歌を歌いながら再びまどろみに落ちていくれいむには、もう不安はなかった。 お兄さんがゆっくり達を監視している小屋。 監視モニターと簡単な生活用品、そして虐待道具が置かれたこの簡素な小屋に、珍しい来客の姿があった。 「それで、どういう具合ウサ?」 お兄さんの目の前で、一匹の妖怪兎がにっこりとほほ笑みながら訊ねた。 この兎こそお兄さんに今回の依頼を持ちこんだ張本人にして、依頼主の代理人なのだ。 もっとも、依頼主の正体はおろかマスクをつけて顔を隠し、自身の正体すら明かさないこの兎のことをお兄さんはいま一つ信用できないでいた。 「安心してほしい。少し予定外のことはあったが依頼は順調に進んでいます」 「それはよかった……ただ予定外のこととはなにうウサ?」 「それはドスまりさの想像を超える馬鹿さです。それが虐待後にゆっくりどもを立ち直らせてゆっくりさせる障害になる可能性があるんですよ」 お兄さんのいらつき気味の言葉に、なぜか妖怪兎は笑みをより一層深めた。 「なるほど、なるほど……それは困ったウサ。でも、あなたのことだからもう対応策は決めてあるウサ?」 「それに関しては虐待計画と合わせて考えてあります……これを見てください」 そう言うとお兄さんはモニターを操作し、群れの映像を映した。 そこにはお兄さんによって改造された赤ん坊とその母親が眠る育児室の様子が映し出されていた。 「これは二日前に生まれた赤ゆっくりとその母親達の様子です」 モニターに映し出されたのはお兄さんによって改造された赤ゆっくり達だった。 その赤ゆっくりにも痛々しい傷が見て取れるが、どのゆっくりにも悲観した様子はない。むしろゆっくりとしていた。 「私には依頼の通り虐めた後にしっかりとゆっくりしているように見えるウサ。あの状態からゆっくりさせるくらいだからドスがしっかりしているんじゃ ないのウサ?」 「確かに私がした工作で障害を負った赤ゆっくり達を間引くこともなく持ち直させたのは大したものです……ただしそれはドスによるものではありません 」 ピっという音とともに、モニターの映像が切り替わる。 そこには眠りこけるドスまりさの隣で、何やら話し合いをしている四匹のゆっくり達の姿があった。 「マイクを向けてみます。聞いてみてください」 「…………」 お兄さんの操作とともに、ゆっくり達の会話が聞こえてきた。 「むきゅー! それじゃあ今日の会議を始めるわ! まずはれいむ、報告をお願いね」 「きょうのかりではぱちゅのいったとおり、みずうみのちかくのもりできのみをちゅうしんにあつめたよ!」 「むきゅ! 赤ちゃん用のイモ虫さんの数はどう?」 「あかちゃんひとりにいっぴきづつあるよ! あかちゃんがゆっくりできるよ!」 「了解したわ。明日は洞窟を出て右側の森へ行ってね。冬のためのご飯はひと段落したから明日は保存のきく物を集めてね!」 「ゆっくりわかったよ!」 「じゃあ次はありすおねがいね!……」 その後もありすによる巣の拡張や赤ちゃんの容体に関する報告、まりさの漁獲高報告や漁に使う道具の注文など、ドスやほかのゆっくり達が眠っている時 間にも関わらずぱちゅりーと群れの幹部ゆっくり達の会議は続いた。 それぞれの担当作業を完璧にこなすれいむ、ありす、まりさの三匹と、群れ全体を完璧に統括するぱちゅりーの指示は人間から見ても完ぺきだった。 群れ食糧の管理計画に始まり、子ゆっくり達への教育や道具の生産予定、今回生まれた障害のある赤ゆっくりに適性を考えながら技能訓練を課すための計 画策定など、指示は目こぼしなく行われた。 「なかなかすごいぱちゅりーウサ。それに比べてドスは間の抜けた寝顔ウサ」 「そうなんです。この群れは実質的に先ほどの四匹が運営しているんですよ、ドスはただ存在するだけです。」 「それなら別に問題ないんじゃないウサ? ドスが無能でもあの四匹がカバーすれば問題はないはずウサ」 「確かにあのぱちゅりー達は有能です。ぱちゅりーが巣の全体を統括し、それをもとに業務別に作業を監督するゆっくり達に指示を出す。ドスと側近が話 し合いながら群れ全体を統括する通常のドスのいる群れに比べて格段に進歩的なシステムを構築しています」 お兄さんの答えに、妖怪兎はより一層疑問を深めたようだった。 「そう、それなら何も問題ないウサ。あなたが虐めてぱちゅりーが立て直してゆっくりする、そして虐める。このサイクルが成り立つはずウサ」 「何もなければそうですが、この群れの場合ドスと側近の知能の差が激しいことが問題なんです」 この言葉に妖怪兎の耳がぴくぴくと動く。興味を持ったらしい。 「続けるウサ」 「ご存じのとおりゆっくり達は餡子脳と揶揄されるほど愚かです。わずかな勘違いで殺し合い、ちょっとしたことで仲間を迫害し、自滅していく。自然の 中、外敵がいない状況でもあいつらがゆっくり出来ないのはこういった仲間同士でのいさかいが大きく影響しています。そしてここからが本題なのですが 、ゆっくり達が群れや家族などのコミュニティー内で自滅や争いを起こすきっかけとなるのは、ゆっくり達の違いによるところが大きいのです」 「違いウサ?」 「そうです。たとえば姉妹の中で一匹だけ数が数えられる個体がいるとします。すると通常なら気がつかないちょっとしたエサの量の差に気が付き、 数を数えられるゆっくりを中心に家族は争いを始め自滅します」 饅頭の体を持ち、野生生物とは言えないほどの愚鈍さで知られるゆっくりだが、実のところ野生、ペットを問わずもっとも多い死因が個体差による争いな のである。 先ほどのお兄さんの話のような単純な知力によるものはもちろん、排泄行為の有無、冬の過ごし方、妊娠方法や有名なところでは飾りの有無など、ゆっく り達には例え同種といえども同じ生き物とは思えないほどの違いがあるのだ。 事実、お兄さんがゆっくり医時代に調査した群れでは、排泄行為を行うゆっくりを排泄行為を行わないゆっくり達が砂糖水と餡子を作る奴隷として利用し ていた。 本来なら頬を寄せ合って暮らしていた仲間を、自分たちと違うからと土を食べさせて利用するゆっくり達。 異様とも思えるその光景は極力異端を排除しつつ、それでいて絶えず変化を続けるゆっくりの宿命ともいえるものだった。 「つまり、ぱちゅりー達頭のいい幹部と間抜けなドスまりさによる知力差によって、群れに予想外の事が起きる可能性がある……そういうことウサ?」 「そのとおりです。今のところはぱちゅりーによってまとめられていますが、群れのゆっくり達事態はゲスがいないというだけで通常のゆっくりと変わり ありません。このまま定期的な干渉を続けた場合、ドスがぱちゅりー達と対立を起こし、依頼をこなせない可能性もあります」 「確かに私たちが用意したあの群れのゆっくり達はゲスを省いただけのただのゆっくりウサ。餡子を増量したわけでもないからいったん混乱すれば餡子脳 全開で自滅するウサねえ……」 「自滅しては依頼はこなせません……そこでこれを許可していただきたいんですよ」 お兄さんは妖怪兎へ一枚の紙を差し出した。 「これは……」 「今回の依頼の条件には『ゆっくりを虐める→ゆっくりさせる→虐めるという交互のサイクルで一週間生活させる。この活動を行うに当たり群れへの干渉 は気づかれないように行うこととする』という文言があります。そのためこれを行うとゆっくり達に気づかれる可能性が高くなります。ですが……」 「……」 「私を”鬼意惨”と見込んで依頼を下さったのならば、信頼していただきたい」 狭苦しい小屋にお兄さんの静かな声が響く。 そして、妖怪兎の答えは………… 続く このSSに感想を付ける
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トップページ 新聞論評 新聞論評 2009 新聞論評 20090817 This Page 2009年8月17日 締切 新聞論評 学籍番号1814061 氏名 坂田花佳 1.新聞情報 見出し:夏休みの自由研究 今年は親子でじっくり観察 発行日:2009年08月18日 新聞社:日本経済新聞、朝刊 面数:12面 2.要約 今年の夏休みの自由研究は、親子で楽しめる観察をテーマにした研究が人気を集めている。今年、皆既日食が話題になり、便利な研究キッドも販売され、簡単に植物や虫、天体などの観測ができるようになった。(95文字) 3.論評 現代の小学生は便利な研究キッドがあり、自由研究がとてもしやすくなってうらやましいと感じた。また、新学習指導要領に観察の重要性が盛り込まれた影響もあり、保護者自体にも観察を子供たちにしてほしいと思う人が増えた。 東急ハンズの自由研究キッド売り場では、天体望遠鏡が例年の5倍のペースで売れている。店頭価格は6279円であり、小学生の自由研究に使う金額にしてはとても高額だと感じた。しかし、親子で一緒に楽しみながらできる点で考えると良いのかなとも感じた。バンダイの「アイクロップス」も便利な道具であり、観察物にレンズを近づけると、テレビに拡大画像を写せるのだ。顕微鏡で観察するよりもはるかに早い。 この記事を読む限り、現代の子供は自ら何かを作るとか考えるなどしないで、道具に頼って研究をする子どもたちが多いのではないかと感じた。 (356文字) 4.コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る