約 1,236,985 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5011.html
かなりの俺設定と表現有りマス。悪寒を感じたらリターン推奨 似たようなタイトルの続編ではありません ヒャッハーお兄さんの設定お借りします 俺はゆっくりが大好きだっ! あー?どれ位好きか? そんな事を聞かれたらこう答える。 愛しているとっ!!! その証拠に俺の家にはゆっくり専用の個室を完備。 蘇生用のジュースとお菓子。餡子臭漂う使い慣れた虐具も常時提供! とってもゆっくり出来るプレイスだぜ! こんな極楽空間を嫌いな饅頭がいるのか? 嫌!そんな饅頭は存在しない!!! 「ゆーん!あかちゃんはとってもゆっくりしているねっ!」 れいむは道端に転がっていた野良だ。 元は飼いゆっくりだったのだろう。 リボンにバッチを千切り取った後が残っている。 「れいむはこんなにかわいいのにすてられたんだよっ! まえのくそにんげんはゆっくりしんでねっ!ぷんぷんっ!」 その言葉使いでは捨てられて当然だろ。 れいむから詳しく事情を聞いた所、家に進入して来たまりさと愛を育んだら、 列火のごとく飼い主が怒り、まりさがグチャグチャに潰されてゴミ箱に入れられた。 そして、それを抗議したら自分は外に放り投げられたとか。 もう一度言おう。 捨てられて当然だ。 言葉使い関係なくお前の全てが悪い。 れいむが飼い主に外に捨てられてから、その数刻後に赤ゆが生まれ落ちた。 れいむは大事な大事なまりさの赤ちゃん達を、懸命に守りながら今まで生きて来たらしい。 でも、なれない子育てで、赤ゆが日に日に死んで数が減っていく辛い現実。 今日はゴミの様に砕かれて死んでしまった我が子の傍らで、ゆんゆん縋っている所の無防備な隙を突かれ、 見知らぬゆっくりにれいぱーされて、れいむは途方にくれていた。 虚空を見つめた親れいむと、親に纏わり付いている赤ゆ達。 その気味悪い一家を俺が拾ったと言う訳だ。 「ゆーん!ここはれいむたちのゆっくりぷれいすにするよっ! にんげんさん!あまあまをもってきたらでていってねっ!」 あまりにも汚ならしい体だったので、連れ帰った後にシャンプーをして綺麗にする。 赤ゆも当然綺麗に洗ったぜ? 黒い汚水が出なくなるまで念入りに洗ってやった。 「むーしゃむーしゃ!しあわせーっ!めっちゃうめっ!!! 」 風呂上がりに、安っすいゆっくりフードを食べてご機嫌なれいむとその子供達。 みるみる内にプックリとした体になっていく。 そして、プルプル震えだす。 「れいむはうんうんでるよっ!うんうんしたらまたあまあまたべるよぉおぉぉっ゛!!! 」 『『きゃわいいりぇいむがうんうんちゅりゅよぉぉぉぉぉっ!!! 』』 れいむも赤ゆも最悪な姿勢になって放出準備完了。 ムリムリとケツの穴が開く。 それを見た俺は当然。 「させるわけねぇだろっ!糞饅頭がぁーーーーーーーっ!!! 」 汚ったねーケツ穴をガムテで塞いでやったぜ! 小便する穴もバッチリ封鎖!俺に抜かりはねぇ! 「うんうん!うんっ?……どぼじでれいぶにごんなのがついでるのぉおぉぉっ゛!?」 「ゆびゃぁあぁぁぁぁっ゛!?うんうんしゃんがじぇきないぃいぃぃぃっ゛!」 「しーしーもじぇきないぃいぃぃぃっ゛!?」 うんうんしーしー騒ぎ立てるな! 食欲が無くなるだろうがっ! 「そぉいっ!」 「ゆべぶちっ!?」 泣き止ませる為にビンタをおみまいだぁあっ! 「ゆびぁあぁぁぁぁぁっ!!! れいむのじょうしつなおはだがぁあぁぁぁっ゛!?」 「みゃみゃぁあぁぁぁぁっ!?」 「うんうんじぇきにゃいきゃらゆっくちできないぃいぃぃぃっ゛!?」 アレ?ますます煩くなった。 「いたいよっ!?ゆっくりあやまってねっ!あまあまもちょうだいねっ!」 「きょれもちょっちぇえぇぇぇぇぇえっ゛!?」 「ゆっ!?そうだったよ!ゆっくりこれもとってねっ!」 条件反射であまあまと言ったのだろうか? 本当にアホだよなー。 「はい。うるせぇぞーっ。糞饅頭共ーっ。」 「ゆゆっ!?おそらをとんぶじゅぶぇらっ゛!!! 」 「そぉらっ!」 「ゆぶぎゃあぁぁっ!!!?? 」 れいむを空に放り投げ、床でバウンドした所をシュート! そのまま壁に激突して跳ね返ってくる。 「ゆべぁっ!?ごべんだざいっ!あやばぶがらゆっぐぢゆる」 「もいっちょ!」 「べぶちっ!?」 れいむが再度壁にぶつかって、今回は跳ね返らずにベチャッと落ちた。 それを見ていた赤ゆ達は涙がダラダラ、口からゲロゲロ餡子を吐き出す。 「あっ。ヤッべ。」 うんしーさせない様に穴を塞いでも、口から吐かれたら意味無いじゃん。 折角太ったのに台無しになっちまう。 活きも悪くなるし。 「ゆげぇぇぇぇぇぇっ゛!?ぶえっ!?」 「みゃみゃたちゅけてぇえぇぇぇぇっ゛!?」 「ぶぶえっ!?ぢょんにゃにだべられないぼっ!!! 」 赤ゆ達の口内にフードを無理矢理詰め込む。 その後はピッタリと、お口をガムテで封印! 手間かけさせやがって。 「あっ。れいむは妊娠してたんだっけ。」 最初の蹴りで床にぶち切れ落ちた茎を、手で拾う。 「よっしゃーーーっ!」 「ゆぶっ!?」 そのままれいむのおでこにイン! オレンジジュースかけとけば何とかなるだろ。 ゆっくりだし。 「れ…。れいぱーのこどもなんかいらなかったのにぃいぃぃぃっ゛!?」 「そいつ殺したらお前も殺すから。」 「ゆぇえぇぇぇっ゛!?ゆっぐじでぎないぃいぃぃぃっ゛!?」 回復したれいむが拒否宣言。 それを俺が念の押し忠告完了。 あぶねぇあぶねぇ! 実ゆ殺る気満々だったな?この糞れいむ! 「さて。そろそろか?」 台所には程よく沸騰した熱湯。 その熱湯の中を軽くかき混ぜた後、注射器でたっぷりと吸い込む。 当然熱いから手袋をつけているよ?この熱さはかなりヤバイ。 目の前には口とケツをガムテで塞がれた、哀れな赤ゆ達。 右手に持った注射器を見つめて、恐怖で涙が止まらねぇらしい。 視線で「たちゅけてねっ!」と訴えかけてきやがる! 「……もうガマンできねぇっ!注入だぁあぁぁぁぁぁっ゛!!! 」 「んびゅびゅびゅびゅびゅっ!?」 手前に居た赤ゆを持ち上げて液体をぶち込む! パンパンになっていく赤ゆがなんとも言えない位に気持いい! 「んぶびゅうびゅびゅっ゛!?びゅんぢゅびゅぅうぅぅぅっ゛!!! 」 熱いとでも言ってるんだろうな! 手袋越しでもあっついから無理もないねっ! 「んゆびゅっうぶびゅびぶぶぅうぅぅぅぅぅっ゛!?」 2体目にも注入完了。 でも、なんかつまらん。 やっぱり足りない物がある。 ほいっとピリピリーッ! 「ゆびゅえっ!?ゆっくちぎょめんにゃちゃいぃいぃぃぃっ゛! りぇいぶゅはゆるじぢぇぐじゃぢゃいぃいぃぃっ!?」 「許して欲しいのー?」 さーて。補充補充。 チューっと吸い取るぜ。 「いいぎょになりまぢゅうっ゛!わぎゃままもいいまじぇんっ! ぢゃがら……だじゅげでぇえぇぇぇぇぇぇぇっ゛!!!?? 」 「うーん。なら許してあげても良いかなーっ。」 しっかし、これ熱すぎだろ。 最初に注入した奴生きてるんだろうな? 「ほんちょにっ!?ありがちょう!!おにぃいしゃん!!! 」 「良かったねー。なんかして欲しいことある?」 「りぇいむはおにゃかいたいからうんうんとちーちーしゃせてねっ! ゆっきゅりできにゃいきょれをちょっちぇほちいよっ!! おわっちゃらあみゃあみゃをいっぴゃいもっちぇきちぇねっ! じゅーちゅしゃんもとうじぇんもっちぇきちぇねっ! きょれはじょうちきにゃんだよ!? ゆっ!ゆっきゅりおちぇちぇにっもってるそりぇをしゅててねっ! れぇいむおきょるよっ!!! 」 「よっしゃあぁぁぁぁっ!注入だぁぁぁぁぁぁぁっ!!! 」 「ゆべぇえぇぇぇぇぇぇっ!?にゃんでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!?? 」 ボルテージMAX! 殺る気がみなぎってきたっ! 「ゆべびょっ!?あぢゅいぃぃぃぃぃぃぃいぃっ゛!!??? やべでぇえぇぇぇぇぇぇぇぇっ゛!!! ゆっ!?げえろろぶろぶぶぉぶおっ!」 あーそうだった。 口から餡子吐き出すんだっけ?忘れてた。 ……ラップでも詰め込んでおくか。 「ゆげぼじょらぶあぶぁあぁぁぁぁあっ゛!?」 グイグイ押し込んで封鎖完了! やっつけにしてはなかなかいいアイディアだったな。 さて、次の奴もお口のガムテをビーリビリっと。 「い゛っじゃいぃいぃぃぃぃっ゛!?」 「あっちゃー……。」 やっちまったー。 口の周りの皮がベロリと取れたよ。 餡子が丸見え!結構キモイ。 テンションダウン! でも、とりあえず。 「ゆっくり注入だぁあぁぁぁぁぁぁっ゛!」 「あぢゅぃいぃぃぃぃぃぃぃっ゛!?」 「………ゆばぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!?」 「おうっ!?」 赤ゆの口周りからグズグズの餡子が漏れ出してきた! 「あぶい!あぶいぃいぃぃぃっ゛!?たぶげでぇえぇぇぇぇっ゛!」 「お前最高だぜ!」 テーブルに置いてジックリと観察。 ガムテではがれた皮の部分から、熱いドロドロの餡子が湧き出してくる。 「あぶいぃいぃぃぃっ゛!?おべべざんが……。ぐぎゃぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」 逆さまにして置いたから、流れ出した餡子が目玉を直撃! こりゃ失明したな。 「がだらが!おがじじぶあどごがばぁばぁだぶぶぶげ!」 うーん。 もう終りか。 ゆっくり死んでねっ! 放置決定。 「よーし。終りー。」 全ての赤ゆに注入完了。 プックリと膨れ上がった赤ゆ達を冷蔵庫に入れた。 後は待つだけだな。 「ゆっぐぢじでないおにいざんばじんでねっ゛!!! 」 「ん?」 そう言えばれいむも居たっけ。 すっかり忘れてた。 「あがぢゃんだぢがぜんぶゆっぐじじじゃっだ!どっでもゆっぐぢじだあがじゃん……。」 「あー。どうでもいいし。あんな奴ら。」 「どぼじでぞんなごどいうのぉおぉぉぉぉっ゛!?」 「つーか、まだ死んでないと思うぜ。」 「ゆっ!?だったらゆっくりあわせてねっ!」 「その内なー。」 ギャーギャー喚き立てるれいむを無視してお湯を沸かす。 沸騰したら、その中に白い粉を入れて混ぜる。 湯気が濛濛と立つ手鍋をれいむの側に持っていった。 「ゆゆっ!?なにするきなのっ!ゆっくりやめてねっ!」 「ん?これは要らないな。」 れいむのおでこに突き刺さった茎を抜き取った。 そのまま地面に落とし、足で踏みつける。 「あぁあぁぁぁっ゛!?れいぶのあがぢゃんがぁあぁぁぁあっ゛!!! 」 「おうっ!いいねーこの踏み心地!たまんねーっ!」 原型が無くなるまで蹂躙した。 れいむは大口を開けて目を見開いている。 だってしょうがないじゃん。 ありす種はいらねーんだから。 れいぱーの赤ゆだからか、ありすしか実っていなかった。 欲しいのは、まりさ種かれいむ種、 中身が餡子なのが必要なんだよ。 「つーかお前でっけぇな。」 「ゆぶぶぅうぅぅぅっ゛!あがぢゃんんんんっ゛!」 潰した赤ゆに擦り寄ってるれいむは、それなりにデカイ。 注射器で入れるのはめんどくせぇ。 「あれでいいか。」 「ゆっ?でもれいぱーのこどもはいらないよ?ゆん!これはいいことだねっ! れいぱーのこどもはゆっくりしんでねっ!」 薄情なれいむのおでこに漏斗をぶっ刺す。 先程まで茎が刺さっていた所だ。 れいむは急におきた事に反応出来ない。 「ゆゆっ!?いたいよっ!なにをするのぉっ!?」 「ヒャッハーーーッ!投入だぁーーーーーーーっ!!! 」 ジャボジャボと熱湯を注ぎ込む。 灼熱の苦痛を内側に感じたれいむは、ビクビクと痙攣する。 口は開くが掠れ声しか出ない。 体の奥で熱い何かが流動している。 そして、れいむの全身に満遍なく広がっていった。 餡子が得体の知れない何かに乗っ取られていくような感覚。 自分が自分じゃないみたいだ! とてもゆっくりできない! 「あっぶいぃいぃぃっ゛!?れんぶおがじぐなっぢゃぶぅうぅぅっ゛! おびずもっでぎでぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ゛!!!?? 」 手鍋のお湯を全部入れたお兄さんは、ガス台へと向かう。 れいむに投入した分量が予定値までいってなかったので、追加のお湯を沸かし、白い粉。 …粉寒天を鍋に入れて溶かした。 れいむは床でビッタンビッタン暴れている。 お兄さんはれいむの頭を掴んで、入れやすいように固定した。 「お・か・わ・り!投入だぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!!! 」 「ゆぼぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!?」 またも熱湯がれいむの体内を駆け巡る。 熱湯を入れられた直後に口をガムテで塞がれて、吐いても外に出て行かない。 窒息で死ぬ事は無いが、息が出来ないとゆっくり出来ない。 という認識で苦痛をじっくりと味わう。 「ゆぶぅうぅぅぅぅっ゛!(ぐるじいよぉぉぉぉぉっ゛!)」 「おー、これも入れてみっか!」 お兄さんは焼き芋を手に取り水平に構える。 「ゆぶっうっ!?(そんな大きな物れいむに入らないよっ!?)」 「芋ようかんの完成だぁぁぁぁぁぁぁっ゛!?」 「ゆぶうぅぅーーーーーーーーーっ゛!?」 れいむの腹に焼き芋を突き刺す! 芋ようかんの下準備は万端だっ! れいむを持ち上げて冷蔵庫に向かう。 しかし、俺は大きなミスを犯してしまった。 「なんてこった……。入らねぇ。」 大きさがあるれいむは冷蔵室に収まらなかった。 グイグイと押し付けてみたが、スペースが圧倒的に足りない。 これは困った。 「こっちでいいか。」 下の野菜室を開けて詰め込んでみることにした。 背に腹は変えられない。 れいむをポイッと放り投げて準備完了。 「ヒャッハーーっ!収納だーーーーっ!!! 」 「ゆぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶぶっ!?」 野菜室に放り込んだれいむに蹴りを入れて、無理矢理詰め込む。 れいむは気持ち四角くなって、無事冷蔵庫に収まった。 「ふーっ。いい仕事したぜっ!」 お兄さんは汗を拭い、冷蔵庫を乱暴に閉める。 後は暗くて寒い冷蔵庫の中で、ゆっくり達が固まるのを待つだけ。 ゆ虐通信を見ながらジックリと待つ事にした。 「あー。そろそろかな?」 お兄さんはゆっくりをゴミ箱に入れながら呟いた。 虐通に乗っていた新しい虐待をしてみたくなったお兄さんは、 適当に野良を捕まえて来て、空き時間に実践してみたらしい。 おかげで有意義な時間が過ごせたご様子だ。 小腹も空いて丁度良い時間帯。 お兄さんは冷蔵庫へと向かう。 赤ゆが乗っている皿を取り出す。 やけに静かだと疑問に思っていたが、喋れないらしい。 寒天で餡子が固まってしまった為なのだろうか? まぶたは閉じれる様だ。 パチパチと世話しなく動いている。 水分も餡子と一緒に凝固した為か、涙が流れる様子がない。 持った時ベチャベチャにならないのは良い事だね。 「さて……。実食だぁーーーーーっ!」 赤ゆをギュッと摘んで口に運ぼうとした時、皮がベロッと剥がれた。 慌てて宙に浮いた赤ゆをキャッチする。 「うわっ。すげえな!」 全身の皮が綺麗に剥けていた。 黒い餡子の塊に目と歯がダイレクトについている。 さながら人体模型に近い形相。 これでは誰もが食欲が落ちる事だろう。 「これはこれで美味そうだぜ!うっほー。その視線がたまらねぇ! かじるよ!バリバリとかじっちゃうよ!」 …お兄さんは極少数派の人だったらしい。 美味しそうに赤ゆ口に入れてほうばる。 「ん!羊羹だな!終了!」 あまり美味しくない羊羹。 それも、羊羹の出来損ないの部類に入る。 餡子を煮溶かさなければならない工程をすっ飛ばし、 ゆっくりの体内に直接熱湯を注ぎ込むという暴挙では美味しく出来るハズが無い。 お兄さんは赤ゆを一通り食べた所で冷蔵庫へ入れる。 正直期待ハズレだった気持ちで一杯だった。 その時、野菜室の親れいむを思い出す。 「芋羊羹の様子でも見てみるか。」 重くなった野菜室を引き出してみると、そこにはれいむの頭がどでんと存在していた。 ミッチリ入っているれいむを抜き出す。 「…うわ!なんだこれ!」 お兄さんの手元で箱れいむが宙に浮いていた。 (ゆ!おそとにでられたよ!) れいむはやっと外に出られた開放感を味わっていた。 今すぐここから逃げなければならない! ドスンと床に放り投げられたれいむ。 (ゆっくりにげるよ!そろーり!そろーり!) れいむは一生懸命に足を動かす。 だが、ピクリとも前に進まない。 (そろーり!そろぉおぉりぃぃぃぃっ゛! どぼじでまえにずずめだいどぉおぉぉぉぉぉっ゛!?) 頭頂部は原型のままだが、底面と側面がピッチリと平面になっていた。 例えていうなら、食パンの一斤に良く似ている。 「よーし味見味見!」 ( ゆぶぶぶぶっ!!!?? ) 顔面中央に指を突き立てて、中身を穿り出した。 遠慮なくグリッと。 ベリベリと強引に皮ごと引き千切られて、顔の中央に穴が開く。 深くまで抉られて、上の前歯も根こそぎ持っていかれた。 れいむは叫びたくても声が出ない。 中身が固まっているから動けない。 涙を流したくても流れない。 死にたくても吐くことも漏らす事も出来ないので、死ぬ事も出来ない。 目の前のお兄さんに殺してもらう事が一番ゆっくりできる選択肢。 しかし、 「ぶふぅ!無い!これは無い!」 お気に召さなかったお兄さんは。 「これは失敗だな!次に期待!」 れいむをまた冷蔵庫に収納した。 (……………ゆぅうぅぅぅぅっ゛!!!?? ) 殺して欲しいと叫んでも、どんなに強く思っていても、お兄さんには伝わらない。 そして、また暗闇の世界へと逆戻り。 寒くて暗くて狭い冷蔵庫の野菜室。 そんな地獄の環境に加えて、先程負った深手のキズが、激痛を餡子脳に響かせる。 これだけ大きい致命的なキズを受けているのに、れいむは何故か生存していた。 体の餡子が寒天で固まっているので、餡子が流出せずに命を失う事がない。 だが、それはれいむにとっては不幸でしかない。 この地獄の苦しみが終わる事が無い事を意味していた。 腹の大穴が開いた部分の、薄い餡子になった層の下から、メリメリと芋が浮き上がってくる。 れいむは目を見開き、腹の芋に暴れ出すのをゆっくり辞めて欲しいと説得するが、 その直後、暴れ芋にれいむは腹を蹂躙される事になる。 れいむの地獄は、まだまだ入り口に差し掛かっただけなのだ。 「ゆっくり苦しんでね!」 お兄さんは、あえてれいむを生かした。 あんな救いの無い状況なら何を望んでくるか? 当然、死だ。 それ以外は求める事が出来ないだろう。 だから生かした。 ゆっくりさせない為に。 「でも、つまらないよ!」 冷蔵庫の中は見られない。 苦しんでいても観察出来ないのならば、確かに意味が無い。 そこでお兄さんはアイディアが閃いた! クリア素材の冷蔵庫を作ればいいんじゃね! 新しい虐具が仲間入りだぜ! 「ヒャッハーーーッ!製作だーーーーーーっ!!! 」 欲望と本能のままにお兄さんはホームセンターに飛んでいく。 情熱と執念で立派な冷蔵庫を作る事だろう。 その後のれいむは、ゴミ袋に止めを刺されずに入れられて放置プレイ。 腐り果てるまではまだまだ時間が掛かる。 苦しみは長く長く続く事だろう。 れいむがずっとゆっくり出来るのは、まだまだ先になりそうだ。 新しく出来た冷蔵庫の前でお兄さんはゆっくりを摘みながら叫ぶ。 「次はカスタードプリンに挑戦だーーーーっ!!! 」 「ゆんやぁあぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!? ちょかいはじゃにゃいわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ゛!!! 」 俺はゆっくり食べる事と虐待が大好きだ! 今日もとてもゆっくり出来る一日になりそうだぜ! 終 「れいむとまほうのいた」「朝ゆっくり」 「金バッチ品質保障証」 「合わせ鏡の奥」 「まりさは優秀な劇団員」「ゆっくり( )が大好きだっ!」 「ぬし」 「無限輪」 「スィーらいせんす」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/nenrei/pages/2421.html
【作品名】猥褻料亭二十四時 【ジャンル】ホモビデオ 【名前】前田省吾 【属性】板前 【年齢】22歳 【長所】硬派 【短所】平野に掘られてケツマン遊びに目覚める 【備考】調理師免許を取るには最短でも18歳以上で、そこから平野料亭に勤務4年目なので22歳
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1086.html
※これは拙作『詰め替えゆっくり?』の設定を使っています。独立していますが、先にそちらを見ていただいた方が良いかも知れません。 ※東方キャラ登場注意 人間の里唯一の喫茶店では、今日も忙しく人が動き回っている。 その中に、ひときわ目立つ客がいた。 男女の二人連れ。 それ自体は珍しいものではない。この店は人間どころか妖怪も来るし、カップルで来る者もいれば、夫婦で来る者もいる。 だが、この二人連れ……特に女性は、ただそこにいるだけで店内の視線を集めていた。 美しい銀髪と同色の輝く瞳、絶世の美女という言葉だけでは表せないほどの、その場が輝いている様に錯覚するほどの美しさ。 更に赤と青の交差した服とお揃いの十字のマークが入った帽子を被るという奇妙な服装となれば、目立たない方がおかしい。 店にいる男性達は、皆がそんな女性を横目で、あるいはじっくりと眺めてしまい、相手のいる者は睨み付けられたり腕や手をつねられたりしている。 また、男性も幾らかの男性から視線を受けている……いや、睨まれている。相手のいない男性が嫉妬しているという所だろうか。 だが、様々な意味で店の注目を一身に受けている当の二人は、そんな事を気にも留めず、のんびりと注文の品を待っていた。 「……で、話はなんだ?」 注文の品が来たと同時に、男は独り言の様に話を切り出した。 直前まで別の話をしていた女は、当然だが突然の男の言葉に目を白黒させる。 美しい灰色の瞳をしばたたかせるその様子は、女を知る者ならば目を疑う光景だろう。 だが、男はそんな珍しい物を見たという事実を気にもせず、更に言葉を重ねた。 「何か用があって呼び出したんだろう。何の用なんだ?」 若干の苛立ちを含んだその声色に、女はふっと微笑んでコーヒーを一口飲んだ。 『ゆっくりのんでいってね!』 「変更?」 「そう」 顔をしかめて聞き返す男に、女……八意永琳は、まだ熱いコーヒーをちびちびと飲みながら一言で答えた。 「どういう事だ」 「言葉通り。別の実験をして欲しいのよ」 お願いね、と付け足して、永琳は満面に笑みを浮かべる。 それを見た周りの者は、客も店員も男女も関係なく、自分が向けられている訳でもないのに顔を赤くした。 ただ一人反応しなかった男は、楽しそうに自分の顔を眺めている永琳に渋面を返しながらも、二つ返事で答える。 その後も様々に話しかけてくる永琳を適当にあしらいつつ、男はこれまでの事を思い出していた。 幻想郷一のひ弱な生物と噂される、ゆっくりの中身を別のものに入れ替える実験。 男が請け負った依頼はそれである。 永琳の依頼を受けて以来、男は毎日実験を繰り返した。 れいむに酒を入れた。まりさにペースト状の唐辛子を入れた。ちぇんに廃油を入れた。みょんには生ごみを入れた。 あらゆるゆっくりの中身を、時には食物、時には金属と入れ替え続けた。 半分以上は即死し、更に半分は精神崩壊し、残りはその後何らかの障害を負った。 実験材料となった全てのゆっくりが、今もなおゆっくりできない状況にある。 男は、それがたまらなく楽しかったし、このまま一生続けても良いと思うほどに生きがいすら感じていた。 それが、急に呼び出されたと思ったら別の実験をしろとのお達しである。腹が立つのも当たり前だ。 ――せめてここの払いは割り勘にしてやろう。 そう考えて、男はニヤリと笑った。 「……話、聞いてる?」 ふと気づくと、目の前には白い目で睨む雇用主がいた。 ぼうっとしていたと正直に答えて、男は正面から永琳を見つめる。 「で、具体的な内容は?」 男が別の実験をする様に永琳から依頼を受けて数日後。 彼の目の前には、ゆっくりの中で最もポピュラーなれいむ種・まりさ種が合わせて5匹いた。 どうやら、家族でゆっくりしていた所を捕らえられたらしく、皆上向きに鎖に縛られて居心地悪そうに震えている。 男は、そんな不運なゆっくり家族を、感情のない目でただ見つめていた。 「ゆ……ゆっくりしていってね!」 無言のまま自分達の方を眺めている男にしびれを切らしたのか、中くらいのゆっくりまりさが声をかけた。 だが、男は何か言うどころか、その場に立ち尽くしたまま身動きもしない。 「おにいさん! これじゃゆっくりできないよ! ゆっくりおうちかえしてね!」 子まりさは、沈黙をただ聞こえてないだけだと思っているらしく、縛られている鎖をじゃらじゃらと鳴らして訴える。 同時に、他の家族も口々に帰りたいと騒ぎ始めた。 だが、男はそれら全てを聞こえてないかの様に無視して、別の部屋へと移動する。 「ゆっ、どこいくの……まって! まっでよぉぉぉ! おうぢがえじでぇぇぇ!!!」 ゆっくり家族の嘆きを背に、男は実験の準備を始める。 「おにいさん! まりさたちすごくゆっくりしてるんだよ! だからおうちに……」 帰らせて、と言いかけて、子まりさは言葉を失った。家族も騒いでいたが、子まりさと同じ様に呆然としている。 当然の事だ。戻ってきた男は、明らかに異常な物を持っているのだから。 何かの容器に入った、灰褐色の液体。 ゴミを数日放置したらこうなるだろうと思われる異様な臭いを、辺りに撒き散らしている。 あまりの悪臭に小さいゆっくり達はけほけほと咳き込み、親ゆっくりと思われる大きめの二匹すら顔色を青くした。 小さいゆっくりの中には、あまりの事に耐えられず、アンコを吐こうとしているものもいるが、上向きのため吐き出せないでいる。 「おにいさん……なに、それ……」 饅頭としては食べたくないと思わせる顔色のまま、震える声で問いかける親れいむ。 男はそれを無視し、無言のまま液体を親れいむの口に流し込んだ。 「やべっでっえぇぇぇぎゃっぴぃぃぃ!!! ……ぴゃっ、びきぃ、ぴぇぇぇぇ……」 液体を口に流し込まれる度、親れいむは珍妙な声をあげた。 痛い。苦い。すっぱい。気持ち悪い。 すぐにこんな物は吐き出したかったが、上向きに縛り付けられているため吐き出したくても吐き出せない。 やめて欲しい。いっそ殺して欲しい。ゆっくりしたい。楽になりたい。おうちにかえりたい。 意識にノイズがかかった様な世界の中、親れいむはただ流し込まれる何かに耐え続けた。 「ごぶぼぉぉぉぉぉぁぁぁぁぁ!!! げぶっ、ごぶっ……」 親れいむの口に液体を流し込んでいた男が、不意に手を止めた。 容器の液体は、もう半分程度しか残っていない。逆に言うと、親れいむはゆっくりと時間をかけて容器半分に値する毒液を流し込まれた事になる。 その間、子供達どころか、つがいと思われる大きめのゆっくりまりささえ、あまりの恐怖に涙を流して眺めているだけだった。 もし、親れいむが何か言える状態なら、液体を流し込まれている間の苦しみを家族に訴えていただろう。 だが、今は寒天の目がぐるんと裏返っている。自己防衛なのか、親れいむはとっくの昔に意識を失っていたのだ。 「げぼっ……げぼっ、がぶばぁぁぁ……げぼっ……」 既に気絶しているはずの親れいむの口の中から、壊れた水道管の様にごぼごぼとにごった音が聞こえてきた。 体が、吐き出さなくてはならないと判断しているのだろう。 音と同時に、灰褐色のしぶきが辺りに飛び散っていく。黒いものが混じっているのは、アンコも一緒に吐き出しているからだろうか。 いずれにせよ、この親れいむはもう長くないだろう。 男がそう考えながら親れいむを見ると、顔全体ににきびの様な何かが浮き出ていた。 「れいむ……れいむぅぅぅ!!! じなないでぇぇぇ!!! じんだらゆっぐりでぎないよぉぉぉ!!!」 やっと気を取り直したのか、つがいのまりさはがしゃがしゃと鎖を鳴らし始めた。 寒天の目には涙があふれ、鎖に接している皮は動く度にぼろぼろになっていく。 それでも、まりさはどうにかしてここから抜け出そうと、必死にもがき続けた。それもこれも、全てはれいむのためである。 あんな毒液を飲まされたのだ。このままでは、もう二度とれいむと一緒にゆっくりする事はできないだろう。 だからこそ、少しでもれいむのそばに行ってやりたかった。ほほをすり寄せて、一緒にゆっくりしたかった。 「おにーざん、ゆっぐりだずげでぇぇぇ! れいむといっじょにゆっぐりざぜでぇぇぇ!!!」 もはやれいむと一緒にゆっくりする事しか頭にない親まりさは、こんな状況に追い込んだ男に声をかけた。 「おでがいでずぅぅぅ! なんでもやるがら、まりざをはなじでぇぇぇ!!!」 がしゃがしゃと鎖を鳴らしながら、親まりさは男に向かって悲痛な声をあげた。 自分を解放できるのは男だけだと判断して声をかけたのは、間違ってはいない。男なら鎖を外す事は簡単に出来るからだ。 だが、まだ容器に半分の毒液がある事を、まりさは忘れていた。 「なんでもすると言ったな」 呟いた男の手にある毒液が、微かに波立った。 「ゆっぐりやべでね! ゆっぐりやべでね! ……いやぁぁぁぁぁ!!!」 縛られている鎖をがしゃがしゃと鳴らすまりさ。その目には、涙があふれている。 あれから、親まりさに残り半分、子供達には同じ液体を一割ずつ流し込み、残りは中くらいの子まりさだけになっていた。 「やべでぇぇぇ!!! ゆっぐりでぎないよぉぉぉ!!!」 子まりさは悲鳴を上げつつ、少しでも液体を飲まない様に暴れ続ける。 液体が顔にかかっておぞましい感触が伝わってくるが、それでも飲むよりはましだ。子まりさは、そう考えていた。 先ほど毒液を飲まされた親れいむも親まりさも子ゆっくり達も、まだ意識を回復せず、皆白目をむいて小刻みに震えている。 顔全体ににきびの様なものが浮き出ている有様は、最初からゆっくりはこういう物体だったと錯覚してしまうほどに不気味なものだった。 そんな家族の末路をゆっくりと見ていた子まりさは、これは絶対に飲んではいけないものだと分かっていた。 だから、流し込まれないため、生きるために、今は必死に避け続けているのである。 「ゆっぐりざぜでぇぇぇ! おでがいだがらやべでよぉぉぉ!!!」 泣き叫びつつも、子まりさの目は冷静に容器を見つめていた。 六割程度あった毒液が、もう三割程度まで減っている。 このまま避け続けていれば毒はなくなる。後で体を洗わなければならないだろうが、飲んで家族の様になるよりはずっとマシだ。 更にこぼれていく毒液を見て、内心ほくそ笑む子まりさ。 だが、そこで安心してしまったのか、僅かに反応が遅れた。 その隙を見逃す男ではない。 素早く子まりさの左右に余った鎖を詰め込み、上向きのまま全く動けなくさせてしまった。 「ゆっ! ……ゆっぐりじでいっでねぇぇぇ!!!」 混乱しているのか、なぜかいつもの鳴き声を上げる子まりさの口に、毒液が流し込まれた。 「やべべべべぇぇぇ!!! げげぼぼぼぼぉぉぉ!!!」 灰褐色のよだれをたらしながら、おぞましい感触に身を震わせる子まりさ。 なぜ自分達がこんな目に遭うのか。そんな無意味な事を考えながら、子まりさは意識を失った。 ●ケース5 生ゴミ 親ゆっくりれいむ 1 親ゆっくりまりさ 1 子ゆっくりまりさ 1 小ゆっくりれいむ 1 小ゆっくりまりさ 1 合計 5 数日放置して醗酵させた生ゴミから漏れ出した汁を摂取させる。 摂取直後、全体にアレルギー反応と思われる湿疹が浮き出る。 親ゆっくり・子ゆっくりは摂取後3日で死亡。小ゆっくりは4時間後に死亡。 なお―― 報告書を書いている最中、ふと何かを思い出した様に顔を上げる男。 その表情には、若干の不快感がにじみ出ている。 彼は、数日前の出来事を思い出していたのだ。 「で、具体的な内容は?」 「簡単な事よ。生ごみでも油でも硫酸でも、これまでアンコを取り去って詰め替えていた物を、今度は食べさせるの」 さらりと恐ろしい事を言う永琳に、男は首を傾げた。 ゆっくりが哀れに思った訳ではない。単純に理解できなかっただけである。 「食べさせる……とは?」 「ゆっくりのエサを、詰め替えていた物に変えて欲しいって事よ。基本的にはそれだけ」 分かった、と頷いた男を見て、永琳は物分りが良くて助かると微笑んだ。 「液体・固体の区別なく食わせるが、それは良いのか?」 「良いわよ。その辺りは任せるわ」 笑顔を崩さずに軽く答える永琳に、ああ、などと気の抜けた返事をしつつ、男はこれからの事について思いをめぐらせていた。 生きがいとも思っていた詰め替えはもう出来ないが、今度は食べさせる事が出来る。 要は、口から入れるか、体に直接入れるかの違いなのだ。 やる事はほとんど変わらない。ならば、楽しんだ方が良い。 問題は、どう楽しむかだ。 考えはじめた男に、よろしくと言い残し、伝票を渡して去っていく永琳。 「あれを使って……いや、いきなり殺すのはよろしくないな。時間はあるんだから、もっと……」 ぶつぶつと呟く男が残された伝票に気づいたのは、永琳が去ってから一時間後の事だった。 しばらくぼうっとしていた男は、ふと顔を下に向けた。 そのまま、硬筆のカリカリという音だけが響いた。 なお――この報告書を受け取った日は、そちらにおごって頂くのでそのつもりで。 ニヤリと凶悪な笑顔を見せる男。 食い物の恨みは、恐ろしいのだ。 37スレ670台の薬関連の話題を見て思いついたのでつらつらと。 ところでこの男、虐待お兄さんなんでしょうかね? by319 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2374.html
タグ希望は環境 現代にゆっくりがいます。 ゆっくりは幻想郷から落ちてきました。 おおかたどこかの誰かさんがスキマでも使ったとお思いください。 それでも幸せなゆっくりがいます。 ゆっくりと現代 近年突如現れた饅頭に知能が付与されたようなびっくり生物(なまもの)ゆっくり。 モノの数年でかなりの数に増えた彼らは、少しずつ都市部へと流れ込み始めた。 町に行けばおいしいものがあるに違いない、と妙にポジティブな希望を抱いて。 しかし、彼らに待ち受けていたものはそんな幻実ではなくありふれた現実だった。 「ゆっゆっゆっ……」 ここに跳ねているのはゆっくりれいむ。れいむは実にゆっくりできていなかった。 この『町』というところは前にいた山よりゆっくりできないものが多いのだ。 「これじゃぜんぜんゆっくりできないよ!」 そうごちりながられいむは跳ねる。 昨日も黒い四つのわっかが現れて道の真ん中で寝てた親友だったまりさが潰された。 「いたたた……」 跳ねるのを止める。ここの道は霊夢達には固すぎる。 長時間跳ね続けると皮が腫れてしまうからこうして足を定期的に休まなければ跳ねることもままならない。 「でもすーりすーりすると……」 ここにきて間もないころにれいむは子供達のにこれと同じような道ですり潰されたようむを見た。 この道で張って進む事はできない。れいむはそう思っていた。 「ゆぅ、おなかがすいたよ………」 ここ数日何も食べていない。ここは草が極端に生えていなかった。 最初はお花を食べていた。だけどお花は妙に苦かった。 それでも空腹よりはましだと思って食べていたのだが、 「花を荒らす奴は誰だ」 と人間が夜に見回りするようになったから食べられなくなってしまった 「ゆうかよりこわいよ……」。 山にいたころに長から人は怖いものと教えられてきたから人には近寄らないようにしてきた。 だから人の多い昼間は隠れている。夜がれいむ達の生活時間だ。 「ここにはれみりゃがいなくてよかったよ……」 れいむは少しだけホッとする。だがホッとしたところで空腹感は変わらない。 れいむは再び跳ねてご飯を探しに行く。 「ごみさんでもいいからなにかたべたいよ……」 ごみ集積所にたどり着く。夜にゴミを捨てる不届き者はまだまだ健在らしくゴミ袋はたくさんあった。 「ゆゆゆ、やったね!」 れいむはすなおに喜び、ごみ集積所へと跳ねていく。だがその喜びはぬか喜びに終わった。 「フーーー!!」 「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」 先客の猫がいたのだ。猫にとってもこういった生ゴミは貴重な栄養源。 よくわからんポッと出の丸っこい新参者にとられるわけには行かないのだ。 「ゆぅぅぅぅぅぅ………」 このれいむは勝ち目のない戦いはしないことにしていた。 このいかにも強そうな猫に戦いを挑んで食べられてしまったら元も子もない。 トボトボとその場を立ち去っていく。 空腹感は増すばかり。 「ゆぅぅぅぅぅ……こ、こうなったらにんげんさんのおうちに」 人の家に侵入する。これも山にいたとき人里にいったというまりさから聞いたものだ。 そのときに簡単な構造を教えてもらった。 まりさいわく 「にんげんさんはおうちにたくさんたべものをたくわえてるんだぜ!だからすこしぐらいもらってもいいんだぜ!」 とのこと。このまりさはしばらく後に見かけなくなったのだが多分人間に捕まったのだろう。 そう考えると怖くなってきたが 「す、すこしぐらいならばれないよね」 悪さをするのは気が引けるが自分ももう少しゆっくりしたいのだからいいよね、と自己正当化を行いめぼしい家を探すことにした。 夜道にていんていんとマンガみたいな足音が響く。 そして人の家の前に着いた。 しかしおかしい。まりさの言ってたような戸があるわけでなし、屋根へ上るための梯子もない。というか家が妙に四角い。 昔自分が遠目に見たにんげんさんの家屋はもっと平べったくなかっただろうか。 「ゆぅぅぅ・・・・・・」 どうしようか、と困っていたときれいむは一つの突破口を見つけた。 ガラス窓だ。そうだ、まりさは確かこうも言っていた。 「とうめいないたでおおってるところはいしをぶつければすぐにわれるぜ」と。 れいむはそのまりさの言葉に賭けた。 庭に手ごろな石がないかを探す。 あった。 口に入るかを確かめる。 入る。 石を口に咥えて方向を確かめ、れいむは石を噴き出した。 カィン 「ゆ? ゆぅぅぅぅぅぅぅぅ!?」 石は当たった。確かに当たった。しかし、音はしてもガラスは割れなかった。 技術の発展はガラスでもある程度の衝撃は防げるようになったのである。 今のへろへろのれいむの射出した石では20発撃ってやっと割れるかどうかだろう。 「ま、まりざのうぞづぎぃぃぃ………」 今は亡き無謀と勇気を履き違えたゆっくりに恨み言をこぼしもうだめだ、とへこたれるれいむ。 ふと足元の草に気づく。 「ゆっ!くささんだよ!たべれるよ!!」 そうだ、草はあまりおいしくはないが食べられるではないか。 家に入ることばかり考えていて足元にある食べ物に気づかなかったわけである。 灯台下暗しとは正にこのこと。 それはともかくれいむはくさに噛り付く。 食べる、食べる、食べる!! 「む~しゃ、む~しゃ、しあわせ~!」 寝静まっている人やゆっくりもいるだろうからか控えめの声でれいむは久しぶりの食事の喜びを表した。 数時間後、れいむは自分の巣に戻っていた。 あれから数件ほど別の家の庭に入っては草を毟り巣に運んでいたのだ。 人の家に入らずともお庭に草があったのは助かった。これでしばらくは暮らしていける。 「やっと、ここでゆっくりできそうなきがしてきたよ……」 とれいむが思った矢先、むんずと何かに掴まれる。 「ゆ?」 目線を開けるとそこには にこにことわらった 古臭いドレスを着た ふとましい体つきゆっくり。 「れ み り ゃ だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「う~♪」 ハッピーエンドが好きな一部の人には実に最悪な話なのだが れいむがれみりゃがこの町にいないというのは たまたま今まで出会わなかったというだけだ。 実際のところは数日ほど前に一匹の胴付きれみりゃが町に来ていた。 そして、れいむと同じようにご飯を探し回っていた。 だが、ここはれみりゃの住んでた森のテリトリーより広く。生きているゆっくりは森より少ない。 潰された死体はみかけるが生きたゆっくりはそうそう見つからない。 つぶれたゆっくりはおいしくない。 それだけの理由でれみりゃは生きたゆっくりを探した。貴族は食わねど高楊枝と言ったところか。 そして今日、おなかをすかせてふらふらのれみりゃはついにおいしそうな獲物を見つけたのである。 たまたまそれがさっきまで大変だったれいむなだけで別に誰でも良かった、といっておく。 「うぅ~、いただきまぁす」 「ゆべぇ!?」 頬に齧り付く。齧りとった箇所から餡子が漏れ出てくる。 「あまあまぁぁぁぁ」 甘い。今までつぶれたゆっくりを我慢してきた甲斐があったものだ。 「ひゅ、ひゅうっぐりひゃべふぇべ!?」 頬に開いた穴で満足に発声はできない。 「れみりゃはおなかすいてるんだどぉぉぉ おとなしくたべられるんだどぉぉぉ」 「ひゅヴぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」 齧る。齧る。啜る。毟。啜る。喰らう。 今までの空腹を癒すかのように一心不乱にバレーボールサイズのれいむを食べ続けるれみりゃ。 このサイズを食べつくしたなら数日はもつだろう。その間に次の獲物を探そう、とれみりゃは考えていた。 なに大丈夫だ、自分ならきっと見つけられるとも思っている辺りはほんと楽観主義だが。 一方食われ、餡を削られどんどん薄れ行く意識の中 (もっとゆっくりしたかった……) と思いながられいむの意識は消えていった。 明け方近くにれみりゃはれいむを食べ終えた。 「うぅ~♪ おなかいっぱ……うぅ!?」 日が昇り始めていた。 今まで森に住んでいたこのれみりゃが日傘を持っているわけがないのでこれは致命的だった。 食欲に我を忘れ、時間を考慮していなかった結果がこれだよ! 「うぁぁぁぁ、うぁぁぁぁぁぁ!!」 たちまちれみりゃの体は火傷の症状を表し始めた。このままではれみりゃは灰になって死んでしまう。 「う?」 食べていたれいむの巣だったポリバケツに気づき、慌ててれみりゃはそれを被った。 これでもう太陽に当たらない。 「うぅ~♪」 しかし、慌ててもぐりこんだせいで変に嵌ってしまいバケツから出ることができなくなってしまった。 歩けるには歩けるのだがちょこちょことしか歩けず、視界が見えないのでどっちに進めば良いのかもわからない。 「うぁぁぁぁぁぁぁぁうぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!だれがだじゅげでぇぇぇぇぇ!!ざぐやー!ざぐやー!!」 誰も来るわけがない。ここは人一倍人を恐れていたれいむが見つけた場所だ。 そんなところに人がくるわけなど当然なかった。 このれみりゃは奇特な人間が来なければ死ぬまでバケツの中にいるしかなかった。 これはほんの一部の例である。 ゆっくり達がこの世界の都市に適応するまではもう少しの時間がかかるだろう。 後書き アスファルトの床には首だけのゆっくりにはさぞかし響くだろうなぁ、と思って書き始めたらなんか違う方向に………。 しかも、先越されたぁぁぁぁぁぁ! 現代都市にゆっくりを住ませようとしたらかなりきつい感じがしました。 あいつらはいるとしたら田舎に住ませてやるべきです。それでも畑荒らしたら潰されますし、冬眠寸前の熊に食われたりと大変な気がしますが。 公園に落ちたドスとかはなんかうまくやってけそうなイメージがあります。 ドスが少食、という設定ならですが。 以前書いたもの fuku3328.txt ドスに纏わる二、三の話.txt fuku3313.txt 小ネタ.txt fuku3290.txt 中立な話.txt このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2012.html
ここはゆっくりの全てがわかる(かもしれない)ゆっくり博物館。 博物館とは言うもののゆっくりの飼育や新薬実験なども行われており、非常に多様な側面からゆっくりについての研究を行っている。 博物館としての側面は研究資金集めの一環であり、あくまでその中の一部に過ぎない。 「皆さん、ここから先はゆっくりの生殖に関するコーナーとなります。そういった光景を不快に思われる方は入場をお控えください」 ※ぺにまむ設定やゆっくり同士の交尾があります 「それでは・・・ゆっくりしていってね!」 『無性器型の交尾』 「このコーナーに展示されているのは交尾の際にぺにぺに・まむまむといった性器を用いないゆっくりの交尾」 「交尾を展示するというのは訳の判らない表現ですが、百聞は一見にしかず。目の前の70cm×40cmの箱をご覧下さい」 促されるがままに透明なケースを見たあなたの視界に飛び込んできたのは2匹の成体ゆっくり。 互いに顔を真っ赤にして頬を擦りつけながら、息を荒くしている。どうやらこれが無性器型の交尾らしい。 一方はゆっくりまりさで、もう一方はゆっくりありすというわりとオーソドックスな組み合わせのカップルだ。 良く見てみると2匹の体には振動を与え興奮させるための器具と栄養補給用のチューブが取り付けられている。 そして、その先には【八意謹製媚薬入りオレンジジュース】とかかれた袋がぶら下がっていた。 「まりざぁ、いぐよぉぉぉおおお!いっぢゃうよおおおおお!!」 「やめでええええええ!まりぢゃいっぎだぐないいいいいいい!!」 「づんででなまりざもがわいいいよおおおおおおお!!」 「「んほおおおおおおおおお!すっきりー!!」」 顔を真っ赤にして血走った目を見開き、涎をぼたぼたと零しながらまりさの耳まで犯すありす。 一方のまりさは顔は真っ青、泣きはらして目は真っ赤。それでも涙を零しながら「だれがだすげでええ!」と叫んでいる。 そんな2匹は博物館を訪れた老若男女問わず多数の人々に見守られながら、仲良く絶頂に達した。 まりさがありすに一方的に陵辱されているだけのようにも見えるが、気にするほどのことでもないだろう。 余談だが、ちゃんと不妊治療は施されているらしい。 「ゆふぅ・・・まりぢゃあああああ!もっどずっぎりぢようねええええええ!!」 「いやだああああああ!まりぢゃぢんぢゃうううううう!ぢにだぐないいいいい!!」 「まりぢゃあああああ!がわいいよおおおおおおおお!!」 媚薬の効果は絶大で、ついさっき絶頂に達したばかりであるにもかかわらず、すぐに第2ラウンドが始まる。 しかし、同じものを何度も見る必要は無いと判断したあなたは2匹から視線を外し、次の展示へと向かっていった。 『しーしー』 「ゆっくりにとって水分の過剰摂取は命に関わる問題で、彼女らはその危険を回避するために放尿します」 「こちらの展示は自身の命と言っても過言ではない餡子を守るために放尿をしているゆっくりの姿です」 今度のケースは40cm四方程度で、さっきのものよりずいぶんと小さいが、中にいるゆっくりはれいむ種が1匹だけ。 口の下の、下あごにあたる部分に普段は見られない小さな穴が開いていて、そこから意外に勢い良く餡子の混じった水を放出している。 頬がほんのりと紅潮しており、その表情はまさに恍惚の笑みと呼ばれる代物だった。 「ゆふぅ~ん・・・しーしーきもちいいよぉ~♪」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「でも、そろそろ止まって欲しいよ!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「ちーちーさん、ゆっくりしないでとまってね!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「ゆううううううう!どうしてとまってくれないの!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「おねがいだよおおお!ぢーぢーざんどばっでえええええ!?」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ 「ごれじゃゆっぐぢでぎないよ!!」 チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ チョロチョロチョロチョロチョロ・・・・・・ いつの間にやら恍惚の笑みは尿が止まらないことへの不快感や、他のことが出来ない退屈さに負けて泣き顔に変わっていた。 もっとも、足にあたる部分を固定されているので尿が止まったところで動けないのだが、当のれいむはそのことをすっかり忘れているらしい。 あなたはれいむに取り付けられた管の先に【八意謹製利尿剤入りオレンジジュース】と書かれた袋があるのを確認すると次のブースへと向かった。 『ぺにぺに』 「こちらに展示されているゆっくりれいむの下あご付近にご注目ください。小さな突起が見えるはずです」 「この突起はぺにぺにと呼ばれる器官で、哺乳類型の出産をするための器官がこのような形状を取って露出したものだと言われています」 あなたの視線の先には先ほどの40cm四方のものと同じサイズのケースが3つ並んでいる。 一つ目のケースには小さな穴が開いていて、台に固定されたまりさのぺにぺにがそこから露出し、誰でも自由に触れるようになっていた。 まりさは目を血走らせながら、「まりぢゃをずっぎりさせでねえええええええ!!」とまるで発情モードのありすのようなことを口走っている。 二つ目のケースにはギンギンに怒張したぺにぺにを見せびらかすかのように掲げたゆっくりありすが収められていた。 彼女はまりさ以上に目を血走らせて、気が狂ったかのような表情を浮かべて「ずっぎりぢだいいいいいい!!?」と叫び続けている。 三つ目のケースにはれいむが収められていて、彼女のぺにぺには針金を通して固定され、一部が切り開かれていて中身の餡子の様子が伺えた。 こちらも目を血走らせながら「でいぶのべにべにがあああああああああ!?」と切り開かれた自分のそれを凝視しつつ喚き散らしている。 「だれが!まりぢゃをずっぎぢざぜでねえ!?」 「ゆうううううう!?ずっぎりぢだいいいいいいいいい!?」 「でいぶのべにべにがあああああああ!?」 「だれが!まりぢゃをずっぎぢざぜでねえ!?」 「ゆうううううう!?ずっぎりぢだいいいいいいいいい!?」 「でいぶのべにべにがあああああああ!?」 同じような言葉を延々と繰り返す3匹の体を良く見てみるとまたしても栄養補給用と思しき管がついている。 そして、その先に【八意謹製精力剤入りオレンジジュース】と書かれた袋がぶら下がっているのを確認したあなたはさっさと次の展示に向かった。 『まむまむ』 「こちらは先ほどの展示物であるぺにぺにと対になるものと言える器官で、後で紹介する産道とは似て非なるもの」 「産道の場合、胎児に餡子を食べられないようになのか内側に薄い皮を形成しますが、まむまむは餡子が露出しています」 ここもさっきの展示と同じように3つのケースに3匹のゆっくりが収められている。 一つ目のケースには小さな穴が開いていて、下あごに開いた穴をそこに密着させた状態でゆっくりぱちゅりーが固定されていた。 酷くおびえた様子で通り過ぎる人々を見つめる彼女は客の子どもが人差し指をねじ込んで中身をかき回した瞬間に気が狂ったかのような悲鳴を上げる。 二つ目のケースはしっかり密閉され、そこには針金でまむまむを少し開いた格好で固定されているゆっくりちぇんが展示されていた。 尻尾までがっちりと固定されて身じろき一つ出来ない格好で陰部を晒し、客にその地帯を見られることを恥じらって「わからないよー」と鳴いている。 三つ目のケースではまむまむ付近の皮を切り取られ、そこにガラスをはめ込まれたゆっくりみょんが中身をさらけ出していた。 まむまむをおっぴろげて顔をほんのり朱に染めながら「ぢ、ぢんぽーっ!?」と泣き叫ぶ光景はシュールなことこの上ない。 「ゆびぃ!ゆぎぃ!やべでええ!ばぢゅりーごわれぢゃううううう!!」 「やめてね!みないでね!どうしてみるのー!わからないよー!」 「ぢんぼーっ!ちんぽっ!ちーんぽっ!?」 羞恥心や苦痛と必死に戦っている3匹の体をじっくり観察するとやっぱり管が伸びている。 そして、その先には予想通り【八意謹製媚薬入りオレンジジュース】とかかれた袋がぶら下がっていた。 何故かわからないがそれを確認すると少し嬉しくなったあなたは鼻歌を口ずさみながら次の展示へ向かっていった。 『あにゃる』 「あにゃるは比較的保有するものの数の少ない器官で、その用途は人間のそれとは比較にならないほど多岐にわたる」 「人間や他の動物の場合、排泄のみですが、ゆっくりの場合はあにゃるで受餡することも可能だと言われています」 目の前には40cm四方のケースが2つ設置されており、その中にいるゆっくりはどちらもゆっくりまりさだった。 一方のまりさはひりだすものが何もないのではないかと思えるほどにやせ衰え、出すもののないにも関わらず強引にあにゃる広げられて苦しんでいる。 もう一方のまりさはこれ以上食べると破裂するのではないかと言うほどに食べ物をねじ込まれ、絶え間なく排泄することを余儀なくされてる。 どちらも上記を逸した経験と苦痛のあまりに白目を剥いて「たしゅけて・・・たしゅけてよぉ・・・」とうわごとのように呟いている。 「おなかすいたよぉ・・・これじゃゆっくりできないよ・・・」 「ゆぐぇええええ・・・もうだべれないよ!やべでね!やべ・・・ゆぐっ!?」 満腹と空腹。それぞれに真逆の苦痛を訴えながら通路にあにゃるを向ける2匹の姿はすこぶる異様なものだった。 案の定、2匹にも管がつながれていたが、どちらのものも他のゆっくり達についていたものよりも細い。 そして、その細い管の先には【八意謹製○○なお薬入りオレンジジュース】と書かれた袋がぶら下がっている。 なんだかその袋の存在意義がわからなくなってきたあなたは首をかしげながらも次の展示へと歩いていった。 『ぺにまむ交尾』 「ぺにまむとは頬ずりによっての繁殖だと仲間同士でのスキンシップが図りにくい問う問題を解消するために出来た器官だと言われています」 「また、家族の役割を決定する役割もあり、自然と活動的なほうがタチになるそうです。これもゆっくりがよりゆっくりするための知恵なんですね」 そこにはさきほど頬ずり型交尾を紹介するときに使用されていた70cm×40cmくらいの2匹用のケースが3つ並んでいた。 一つ目にはゆっくりありすとゆっくりまりさが向かい合うように放り込まれ、よく見てみればぺにまむはきっちりドッキングしている。 2匹が入ると殆ど余裕のない狭いケースの中でも一心不乱に体をゆするありすはどこかご満悦といった感じの表情を浮かべて、 「まりぢゃあああ、ぎもぢいいいよおおおおお!!」とか「まいぢゃのまむまむとかいはよおおおおお!!」などとぴロートークを繰り広げている。 が、一方のまりさはこの世の終わりとでも言いたげな絶望の色のにじんだ表情で、ありすに「止めて」と必死に懇願している。 もっとも、そういわれて自重する相手ではないので、時々客の中から優しそうな人を見つけては「おにーざああん、まりぢゃをだすげでええええ!?」と叫んでいた。 二つ目のケースには1匹のゆっくりれいむと、プラスチック製の透明なゆっくりありすの形をしたおもちゃが置かれていた。 そのおもちゃを目を凝らして見てみると、ぺにぺにが勃起した状態になっており、それがきっちりとれいむのまむまむに挿入されている。 どうやらこのケースは交尾中のまむまむ内の様子をじっくりと観察するためのものらしい。気持ち悪いことを考える輩がいるものだ。 ケースの中のれいむは大勢に見られる羞恥心に頬を染めつつ「もうやべでえええ!?」と懇願するも、何らかの仕掛けによって自動的に動くそのおもちゃの動きは止まらない。 そうこうしているうちにもれいむは絶頂に達し「んほおおおおお!すっきりー!」と涙ながらにすっきり宣言。しかし、その最中にもおもちゃの動きは一切止まらない。 ある意味ありす以上の容赦ない攻めにれいむはまむまむの周囲の皮をぼろぼろにしながらも「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」とにごった嬌声を上げ続けていた。 そして三つ目のケースの中では一匹のゆっくりまりさが透明のゆっくりれいむのおもちゃにぺにぺにをねじ込んで一心不乱に体をゆすっている。 どうやらこちらは交尾中のぺにぺにの動きを観察するためのものらしく、既に何度か絶頂に達した際に出したと思しき餡子がおもちゃの中に溜まっていた。 「もうずっぎりぢだぐないいいい!ぢだぐないのにいいいいい!?」 そう言って泣き叫ぶまりさの体には振動を与えて強制的に発情させるための器具が取り付けられている。 その振動によって、何度すっきりしても発情が終らず、相当な量の餡子をおもちゃの中に射餡する羽目になったのだろう。 3つのケージの中に生きたゆっくりが4匹。見てみればやはり4匹の体にも管が取り付けられており、その先には袋がある。 そして、その袋には【八意謹製精力剤と媚薬入りオレンジジュース】と妙に可愛らしい字で書かれていた。 八意って誰だよ、と今更ながらに思いつつもあなたは更に奥の展示へと進んでいった。 『にんっしん』 「にんっしんとはゆっくりが妊娠することで、特に哺乳類型の胎生の出産を行う過程で胎内に子を宿した状態のことを指します」 「この状態のゆっくりは子どもの分以上に体が大きくなるので比較的丈夫な反面、非常に動きが鈍く狩りを行えないためつがいに依存します」 さっきまでの小ぢんまりとした展示からうって変わって、そこに設置された3つのガラス張りの部屋はゆっくりには十分すぎるほど大きかった。 そしてその部屋にいるゆっくり達は皆揃ってにんっしん中のゆっくりなのだが、与えられた条件が微妙に違っているらしい。 一つ目の部屋のゆっくりまりさはただひたすら孤独の中で出産の日を、新しい家族が出来ることで孤独から開放される日を心待ちにしている。 「ゆゆっ・・・ごはんだよ・・・。ゆっくりたべるよ・・・むーしゃむーしゃ、しあわせー・・・」 その眼差しには生気が感じられず、与えられた餌もただ機械的に咀嚼しているだけ。じっとしているにもかかわらずとてもゆっくりしているようには見えなかった。 「まりさのあかちゃん・・・ゆっくりしないでうまれてねぇ・・・」 二つ目の部屋にいるゆっくりれいむはさっきの部屋のまりさのつがいらしいが、こちらもしっかりとにんっしんしている。 こっちの部屋はさっきの部屋を仕切るガラスはマジックミラーで、どうやられいむのほうからは隣の部屋とまりさが見えているらしい。 先に述べたようににんっしん中のゆっくりはパートナーに依存する。だから、このれいむは自分に見向きもしないまりさをじっと見つめながら泣いてばかりいた。 「まりさ、どうしてれいむにごはんをもってきてくれないの!?れいむおこるよ、ぷんぷん!!」 「ぷんぷん!・・・・・・・・・どほぢでむぢずるのおおおおお!?」 向こう側にいるまりさは孤独と言うおまけつきでもしかしたら自分以上の苦しみを味わっているかも知れないというのにそんなことを口走っていた。 少し見ればまりさもにんっしんしていることが伺えるのだが、依存意識が強すぎて相手の状態を伺っていられるほどの余裕もないようだ。 「これじゃれいむのあかちゃんがゆっくりできないよ!」 そして三つ目の部屋にはれいむとまりさの2匹のゆっくりがいた。にんっしんしているのはれいむのほうで、いまやまりさの倍近い大きさにまで達している。 しかし、まりさは自分よりも格段に大きいれいむを気遣い、非常に大事にしている。 やれ「どこかいたいところはない?」だの「おなかすいてない?」などと何かにつけてれいむの体調を心配していた。 なんともゆっくりした光景である。 「ゆゆっ!まりさ、ありがとう!れいむがんばってゆっくりしたあかちゃんをうむよ!」 「ゆゆっ!れいむ、ゆっくりがんばってゆっくりしたあかちゃんをゆっくりうんでね!」 四者四様の赤ちゃんへの願望。しかし、その部屋の下のプレートには可愛らしい文字でこんな一文が・・・ 【赤ちゃんの出産日 永久に未定。既に赤ちゃんは摘出し、代わりに大きなスーパーボールを入れて接着剤で固定しています】 ・・・・・・まあ、夢さえあれば生きていけるだろう・・・そんなことを考えながらあなたは次の展示へと急いだ。 『蔦』 「蔦による出産は一度に産める子どもの数が多く、またあまり成熟していない個体でも行えることが大きな特徴といえるでしょう」 「野生では比較的よく見られる出産ですが、飼育する場合は一度に数が産まれることや、赤ちゃんが脆すぎることからあまり歓迎されません」 にんっしんの部屋と違って、展示用の部屋は一つだけ。しかも、そのたったひとつの部屋に仰向けに寝かされた蔦の生えたゆっくりがずらりと並んでいた。 よーくその部屋を観察してみると無数の小さな小部屋に仕切られていて、それが母体から産まれた赤ちゃんを効率よく回収するための加工所方式であることが伺える。 「「「「「「「ゆっくちちていっちぇね!」」」」」」」 「ゆーっ!れいむのあかちゃん、ゆっくりしていってね!」 「「「「「「「ありぇ、しゅるしゅるしゅべりゅよ?」」」」」」」 「ゆゆっ!あかちゃんへんじしてね!?」 「「「「「「「ゆーっ!おきゃーしゃーん、たしゅけちぇーーーー!?」」」」」」」 「れいむのあかちゃんんどこおおおおおおおおおおお!?」 どうやら、ここでは蔦型の展示と同時に赤ゆっくりの回収を並行して行っているらしい。 そのせいか、さっきのように仰向けに寝かされた親が我が子と一切顔を会わせることなく今生の別れとなることも多々あるようだ。 部屋に敷き詰められたゆっくりの数はゆうに100を超えている。それだけにほんの数分見ているだけで確実に赤ちゃんと親の別れを見ることが出来る。 「ゆゆっ!だれか、れいむをゆっくりたすけてね!」 床に敷き詰められたゆっくり達を眺めていると突然上のほうから声が聞こえてきた。 その方向を見てみると、そこには数匹のゆっくりが頭に生えた菊を物干し竿に括りつけられた格好でぶら下がっていた。 更にそのゆっくり達の足には錘がぶら下がっており、どの程度の重さまで耐えられるのかが詳細に記述されている。 ・・・こんなこと調べてどうするんだ? そんな疑問を抱きながらもあなたは助けを求めるゆっくりの言葉を聞き流して次の展示へと向かっていった。 『産道』 「ぺにまむの展示でも詳しく記載していますが、産道には受餡用の穴をのぞいてうっすらと皮が形成されて、餡子を守っています」 「これによって全身の皮を動かすことの出来るゆっくりは出産時に子どもを押し出せるようになり、その他様々な点で安全に出産の日を迎えられるようになります」 70cm四方くらいの大きさの透明なケースの中にいるのは何の変哲もない1匹のゆっくりれいむだった。 ただし、彼女の産道にはプラスチック製のチューブがねじ込まれており、それによって子どもを産んだ後であるにもかかわらず産道が開いたままになっている。 産道を強引にこじ開けられている彼女は化け物じみたという言葉が似合いそうなほど必死の形相を浮かべて何か叫んでいる。 「ゆびぃ・・・・ぢぬうぅぅぅう・・・ぢんぢゃううううううう!」 「でいぶのぽんぽんがぢぎれぢゃうよおおおおおお!?」 「どほぢでごんなごどずるのおお・・・!」 しかし、誰一人としてその叫びに応じることなくただ淡々と彼女の開きっぱなしの産道を眺めている。 その視線を感じるたびにれいむは痛みを感じながらも羞恥に頬を染めて「みないでええええ!」と叫んでいた。 「みでないででいぶをだずげでよおおおおおお・・・!?」 「おにいいざああああん、だずげでえええええ・・・」 やはり、何度叫んでも、泣いても誰も助けてはくれない。 勿論、あなたもその中の一人。泣き叫ぶれいむを完全に無視して更に奥へと進んでいくと、可愛らしい文字で書かれたプレートを発見する。 そこには【ここから先は謎の天才薬師八意永琳の研究館】と書かれていた。 先ほどからやたらとその名前を見かけていたあなたは、興味の赴くままにその先と歩いていった。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ 八意先生の研究館は118氏にでも丸投げと言うことで・・・ 文章中に「あなたは~」なんてのが出てくるのは今世界樹やってるからです。 byゆっくりボールマン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1415.html
私はゆっくり魔理沙。 ここ、幻想郷に住むゆっくり魔理沙の一匹だ。 ただ、他のゆっくりと違う所はその大きさ、そして知識の所蔵量だろう。 私は生き延びる為にたくさんのゆっちゅりーから生きる術を学び、様々な敵と戦い大きくなっていった。 ある時は人間の居る寺子屋という場所の半獣から知識を学び、ある時は発情してくるありす種を殲滅するため、戦友と共に野を駆け巡った。 そして私はいつの間にか他のゆっくり種から「ドスまりさ」と呼ばれていた。 「ごめんなさい!おじさん!この子達は悪気が有った訳じゃないんです!」 「「ごめ゛ん゛な゛ざぃ゛!ゆ゛る゛じでぐだざい゛!」」 「あ?ふざけてるのか?謝ったって俺の冬越しの食料は戻ってこねぇんだよ!」 私はとある里の人の家で必死に謝っていた。 どうやらゆっくり種が人家に忍び込んで食料を荒らしていたらしい。 私は常日頃から人間の物を取ってはいけないと言っているのに。 「ごめんなさい!代わりの物を持ってきますから一刻程待ってくれませんか!」 「貴様はそういって山に逃げ帰るだけなんだろ?手前等はすぐに仲間を見捨てるからなぁ!」 「いいよ!ドスまりさ!こんな人間の為に私達の食料・・・「黙ってね!このままだと皆ゆっくりできないよ!」 「おじさん!もし一刻経っても戻らなかったら私達の里のゆっくりを全員加工場に持っていって良いよ!」 「ドスまりさ!何をいtt「誰を助ける為にこうなったかゆっくり考えてね!」 「ふん・・・良いだろう、一刻だぞ?一刻経って戻ってこなかったら里総出で貴様らを餡子の塊にしてやるからな!」 「わかったよ!私達も取りに行くね!」 「あなたたちはここで待っててね!絶対帰ってくるからね!」 「酷い!ドスまりさ!」「ゆっぐりじね!」 罵声を聞きながら私は己の食料貯蔵庫へ走った。 畜生、少し前も同じような事で越冬の食料を減らされたばかりだというのに。 (一応)知的なありす種やぱちゅりー種は私の言うことを聞いてくれるのだが 末端の若いれいむ種やまりさ種はこうやって私の言いつけを無視して人里に下りて食物を荒らす。 どうも若い子達は「ドスまりさなら人間の一人や二人こてんぱんだよ!」と思っているらしい。 実際私達の広場でそう言っていた。 あぁ、そうだろう。人間の一人や二人なら私だって倒せる自身はあるさ。 だが、人は結託する。そして強き者に助けを求めることが出来るのだ。 そうなればゆっくりの集落など一捻りで潰される。 そんな事にならないように尽力しているのにあの子達は・・・! そんなことを思っている内に貯蔵庫に着く。 「むきゅー。またなの?」 「まりさ達ったらいなかものねぇ」 この子達は私がずいぶん前から一緒に行動を共にしてきたゆっくりぱちゅりーとありすだ。 二人とも私と一緒に旅してきた戦友だ。もはや家族と言っても過言では無い。 一緒に旅をしたのに太ったのは私だけだったが。 「いつもご苦労様。残りどれぐらい残ってる?」 「結構減ってきたわ。後1,2回人の里に渡せるぐらいかしら」 「今回も都会派の私に言わせれば山菜と鮭ぐらいでいいわね。」 「ありがとう、帽子に詰めてくれる?人間との約束まで後半刻しか無いの。」 「むきゅ!それなら急いで詰めないとね!」 「私の都会派の収納術をみせてあげるわー!」 「それじゃあ、人間の所に言ってくるね!」 「「はやく戻ってきてね!!」」 そういって私は元来た道を走り出した。 「ゆ゛ー!ドスまりさ何てじね!」「わだじだぢをみごろじにじだんだー!」 「おい、アレ。お前が言ってたでっかいゆっくりじゃねぇか!?」 「うわ!本当に来たよ!」 「「ゆっくりたすけてね!!」」 罵声がしたのは私の気のせいだろうか 「おじさん!この子達の荒らした食料はこれで足りる!?」 私は帽子の中身を見せる。 「おーおー、結構な量の魚と山菜じゃねぇか」 「ん?山菜って事は・・・」 「「手前等また勝手に山菜を取ってやがったのか!?」」 「大丈夫だよ、私達はちゃんと生える分も考えて取ってるよ! 人間の分の山菜も減って無いでしょう!?」 「そう言われれば、確かに減ったなんて事きかねぇしな・・・」 考え込む人間。 「どうする?こいつら見逃すか?」 「けどこいつらまた再犯するだろ・・・?」 よし、もう一押し・・・! 「大丈夫だよ!おじさん!私が絶対やっちゃダメって言い聞かせるからね!」 「ふん・・・こいつは一応約束は守るみたいだし・・・まぁ、いいか。」 「ありがとう!人間のおじさん!」 「「怖がっだよ゛う゛!ドズま゛り゛ざ~!!」」 「みんなの里に帰ってゆっくりしようね!」 後でこいつらにはじっくり説教をしなきゃだめだなぁ。 と私は思っていた。 こんな生易しい反省ではだめだったと後悔するのは後のことである。 あの日から丁度一週間だろうか。 私の元にゆっくり達がやってきたのは。 「ゆ!また人間の里に入っちゃったの!?」 何度も言い聞かせたのに同じような問答が起こる。 「そうだよ!お願い!ドスまりさ助けにいってあげて!」 「あのこまだ生まれたての赤ちゃんがいたの!」 畜生、赤ちゃんがいるなら人間の里なんかに降りるなよ・・・ こっちにも十分な蓄えがあるのに・・・ 「分かったよ!人間の人たちにお願いしてみるね!」 私は駆け出していた。 まわりのゆっくり達の悪意にも気づかずに。 そして私は。 同胞に捕まった。 続く? このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/448.html
あるところにゆっくりれいむが居て、お母さん達と仲良く過ごしていました。 でもゆっくりれいむはあるとき怖い犬さんに襲われて家族をみんな食べられてしまいました。 ゆっくりれいむも犬さんに食べられそうになりました、その時です。 「おいやめろ!」 通りすがりのお兄さんが棒を振って犬さんを追い払ってくれました。 「れいむひどりぼっぢになっぢゃっだあああああああ!」 「なんだよ、せっかく助けてやったのに感謝のことばも無しか まあいいけど、行くとこないなら家に住むか?」 「…ゆ?ほんとに?ありがとうおにいさん!ゆっくりしていってね!!」 こうしてゆっくりれいむはお兄さんのもとで幸せに過ごしました。 めでたしめでたし これはその、先のお話です。 「ゆ~♪ゆ~♪」 ゆっくりれいむはお兄さんの下でとてもゆっくり過ごしていました。 れいむはお兄さんが大好きです。 二人はいつも一緒に遊んでいました。 「ゆ~♪ゆ~♪ゆっくりしていげほっ!ごほっ!」 「おい、大丈夫かれいむ?」 「ゆー、だいじょーぶ、ちょっとおくちがゆっくりしてなかったよ もっとゆっくりしゃべるね!」 でも幸せな時間は長くは続きません。 れいむは自分に寿命が迫っていることを悟っていました。 でもまだそれはお兄さんには話せません。 「おにいさんおなかすいたよ!ごはんいっぱいもってきてね!」 「はいはい、わかってるわかってる」 れいむはたくさん食べて、体においしい餡子を蓄えました。 そうしてれいむはとてもとてもおいしいゆっくりまんじゅうになりました。 なのでれいむはいいました。 「おにいさん!れいむをゆっくりたべてね!」 お兄さんはびっくりしました。 「な、なにを言ってるんだよれいむ!?」 れいむは言いました。 「れいむはもうすぐてんごくにいくの だからそのまえにおにいさんにたべてもらってゆっくりてんごくにいきたいの!」 お兄さんは言いました。 「そ、そんなのってあるかよ!?せっかく…せっかく仲良くなれたのに!」 れいむは諭すようにやさしくいいました。 「おにいさん、れいむはこのまましぬよりおにいさんにたべられて、てんごくにいきたいの ゆっくりりかいしてね」 お兄さんはその言葉を噛み締めながられいむと見つめあいました。 「わかったよ、れいむ ちょっとまっててくれ」 お兄さんはれいむの気持ちを理解してくれたようです。 台所に何かを取りに行きました。 「ゆっくりしてるね!」 お兄さんが食器を取りに行くまでの間、れいむは最後のゆっくりをしました。 「待たせたな」 お兄さんは、お皿と太目のストローを持ってれいむの所にやってきました。 「ゆ?おにいさんそのすとろーなんにつかうの?」 れいむは不思議に思って尋ねました。 「ああこれはれいむの餡子を吸うために使うんだよ」 お兄さんは事も無げに答えました。 「ゆ!?なにをいってるの!?なんでれいむのあんこすうの!?」 れいむはびっくりして尋ねました。 「俺饅頭はまず中の餡子を吸って少しだけ餡子がこびり付いた饅頭皮を食べるのが好きなんだよ 行儀が悪いから封印してたけど、一番おいしい食べ方をしないとれいむに失礼だもんな」 お兄さんは優しい笑顔で言いました。 「ゆうううううううううう!?そ、そんなゆっくりできないたべかたやめてね! ふつうにむしゃむしゃしてね!!!」 れいむは大慌てでやめるように伝えます。 「お前もきっと一番おいしい食べ方をされた方がゆっくり出来るって 俺を信じろ」 お兄さんは全く取り合わずにれいむの頭にストローを突き刺しました。 「ゆぐううううう!!!」 れいむは餡子を吸われる恐怖で逃げ出そうとしましたがすぐにお兄さんの手に押さえつけられました。 「いただきまーす♪」 ずぞぞぞぞ、とれいむの頭から餡子が吸われていきました。 今まで感じたことのない悪寒がれいむの中を駆け巡ります。 どんどんれいむは心も体もひんやりしていきました。 餡子が半分ほど吸われた頃、れいむはもうすぐ自分が死んで天国に行くのだとわかりました。 「ずびゅびゅびゅびゅ」 「ゆぱぺっぽおおおおおおおおおおおおお!?」 その時です、れいむの中にお兄さんの口に入った餡子が逆流してきました。 「ぱぱっぱぱぱあ!?な゜、な゜に゜を゜す゜る゜の゜お゜お゜お゜お゜!?」 れいむは上ずった声で言いました。 「唾液混ぜてやわらかくなった餡子がまたうまいんだよ なあに、自分の唾だし昔は離乳食代わりに親が咀嚼した食べ物を赤ん坊に食べさせてたし 全然汚かったりはしないから」 「き゜た゜な゜い゜よ゜お゜お゜お゜!ゆ゜っく゜り゜で゜き゜な゜い゜い゜い゜!!」 れいむはおにいさんが戻した餡子でどんどんふくらんでいきました。 唾液の分量が増えてれいむの皮はぱんぱんになりました。 唾液が体の中を駆け巡る悪寒がれいむの心もぱんぱんにしました。 「ゆ゜ぺっ、ぽっぴっゆ゜っぴ♪ぺぺぽっぺっぺぽ♪ぺぺぺぺぺ♪」 れいむは訳のわからない言葉を喋りだしましたがお兄さんは気にせずに吸っては戻し吸っては戻しました。 れいむは気が狂いそうでした、いえ狂っていたかもしれません。 れいむの支えはもうすぐ全て食べられて天国にいけるということだけでした。 「ふぅ…」 お兄さんは息が切れて、ストローから口を離しました。 れいむはそれを見て、やっと齧って全部食べてくれるんだと歓喜しました。 「すぐに食べちゃもったいないしれいむに悪いな 三日くらい時間かけてじっくり食べよう」 お兄さんはそう言ってれいむにラップをかけると冷蔵庫にしまいました。 呆然としていたれいむは冷蔵庫の中ではっと気付いて叫びました。 「ゆ゜っぴいいいいいいいいい!!ぱやぷ!ぱやぷこ゜ろ゜ち゜ぺゆっぷりさ゜ぺぺよおおおおおおおおおおお!!!」 体の中の唾液が冷たくなっていき、れいむはこれまでで最悪の悪寒を感じました。 冷蔵庫の中からではれいむの声はお兄さんに届きませんでした。 おしまい ※私はこんな汚い食べ方しません。by作者 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/887.html
バケツまりさ 15KB ・ゆ虐度数はC-(ぬるめ)です。 バケツまりさ 「昨日は雨さんが沢山降ってきたけど 今日はご飯さんが沢山降ってこないかな」 雨上がりの朝、町で過ごすゆっくりまりさは餌を探していた。 水溜りを避けるため道路を右往左往しながら。 目的は餌場でありその場所を目指してはいたのだが 場所の当ては何もなくたださまよっているに等しかった。 雑草のひとつでも生えていれば口にでも突っ込むのだが 町で住むゆっくりにとって雑草はお気軽な食料で 見付けられる様な場所にある場合すぐ食べられてしまうし 人間さんが作った道路の近くではそれすらもあまり生えてこない。 はぁ~と、ため息をついてるとまりさの全身に衝撃が走った。 「ゆがっ!!」 まりさはぼいんぼいんと鞠のように弾みながら吹っ飛ばされる。 一旦飛ばされると、途中で踏ん張る等の防御方法はまったく取れない。 まりさは吹っ飛んだ後もそのままごろごろと転がっていき 奥にあったゴミ捨て場に突っ込むことでようやく止まった。 「んあ、ゆっくりか。 蹴っちまったな、わりーわりー」 携帯電話を片手に持った人間がうっかりした表情で まりさの方に話しかける。 「ぐーるぐーる」 「おーい、ゆっくり大丈夫かー?」 目が回っているまりさには、それを聞き理解するのは困難だ。 人間はまりさを見てふき出し、携帯電話のカメラでまりさを撮った。 ぴろりろりん。 「ぷはwwwコリャ傑作だわ」 人間は先ほど撮った携帯電話の画像を見て もう一度まりさを見ると笑いながらその場を去っていった。 「ぐーるりぐーるり」 人間の持つ携帯電話には目を回したまりさの画像が映っていた。 そのまりさの頭の上部にはいつもある黒い帽子ではなく 緑色をしたプラスチックのバケツがズッポリはまっていた。 そして、まりさはしばらく起きることが出来なかった。 我に返ったまりさは自分の住みかに戻ってくることが出来た。 口には戦利品がくわえられている。 そしてバケツはまだ頭に被った状態のままであった。 まりさがたどり着いたそこはまりさのゆっくりプレイスであり 空き地にコンクリート製の土管が3本積み重ねて置いてある。 生まれたすぐ後からこれまでずっとその上で生活を行ってきた。 土管の中は空洞になっていたので、中でよく雨風をしのいだものだ。 「やれやれ、今朝はなんだかひどい目に遭ったよ う~ん。まだ調子悪いのかな。肩さんがとても重いよ でも、そのおかげか、ご飯さんが降ってきたから運がいいね」 まりさはありもしない肩がさもあるかのように首を左右にかしげる。 まりさがご飯さんと呼ぶ戦利品のコンビニ弁当だが 先ほどまりさが突っ込んだゴミ捨て場にて見付けたものだ。 半透明のゴミ袋の中から丸見えだったため簡単に探すことが出来た。 久しぶりにありついた豪勢な食事を一生懸命口にする。 満足な食事をしながら、頭上に広がる澄み切った青空を満喫していた。 「今日はなんだかいつもよりお空さんが沢山見えるよ きっと雨さんが晴れたからお空さんもゆっくりしているんだね まりさもとってもゆっくりしているよ」 まりさは空を見上げたままゆっくりと眠りについた。 「むきゅーーーーーん たじゅけてーーーーーー」 昼寝をしていたまりさはゆっくり出来ない声で目が覚めた。 「おがあじゃん、目をさましてーーーー!!」 まりさは声の方向へ走る。 なにかしらの影が見えたので、まりさは飛び込んでいった。 「まりさのなわばりでゆっくり出来ないことは許さないよ!」 飛び出したまりさはそこでの散々な有り様に目を疑った。 潰れたゆっくりが1体。ぱっと見て助からないことがわかる。 ゆっくりの中身である餡子が止め処なく流れ出していた。 そして追いかけるものから走り逃げるゆっくりが1人。 逃げているゆっくりはピンクの帽子をかぶったぱちゅりーであった。 その逃げるぱちゅりーを追いかけている、片手に棒を持った人間が1人。 人間さんの大きさで比較すると小さい方に見えるが それでもバスケットボールぐらいのゆっくりの5倍はある。 「ひゃはー、ぎゃくたいー!」 「むきゅきゅーーーー 誰かだじゅけてーーーーーーー」 まりさは一度こういう場面を遠くから見たことがあった。 だから潰れたゆっくりは人間がやったことだとすぐわかった。 人間にはゆっくり出来ないそんな悪い人間がいる。 そして、とてもゆっくりしているゆっくりが妬ましいのか襲い掛かる。 まりさは普段から腕っ節が良いほうで 子供ゆっくりにすっきりをしようとしたレイパーや 縄張りを荒らすゆっくりを幾度も追い払ったことがあった。 人間がゆっくりを潰そうとしたときも まりさはその悪い行為を制裁するため駆けつけたのだが 人間は事が終わると煙の様にその場から消え去っていったため 人間にやられ事切れ残されたゆっくりしか見たことは無かった。 だからこそ、まりさはまだ生き残っているゆっくりを見て駆けつけた。 これ以上の被害は出してはいけないと。 人間が手持ちの棒で逃げるゆっくりに殴りかかる。 「あぶない!」 まりさは走るが、まだ遠い。 このままでは棒がぱちゅりーに当たる。 ブン!! 人間が棒を振り下ろしたがそれは当たらず 逃げるぱちゅりーのピンクの帽子を吹き飛ばすだけで済んだ。 ほっとしたのも一瞬、キッと目を細めるまりさ。 「これは勝機だよ!」 まりさは空振りしたことによりたたらを踏んでいる人間に 真横から思いっきり体当たりをした。 バランスを崩していた所を横から押されたため簡単に転ぶ人間。 まりさはあっけなく倒れた人間を見て相手の力量を悟った。 「よし、もう一度体当たりをすればヤレル!」 まりさは力を入れるため思いっきりためを作る。 人間は、転んだままくるっとまりさの方を向いて棒を握りなおした。 「むきゃ! 油断はきんもつよ!」 逃げていたと思ったぱちゅりーがまりさに向かって叫んでいた。 その声を聞いたまりさはフッと笑った。 「ゆっくり見てるんだぜ、ぱちゅりー まりさはこれまで悪いゆっくりを9体もたおしてきたんだぜ 今、目の前にいる悪い人間さんも制裁してやるのぜ ぱちゅりーは悪党10体制裁の祝いをどうするか心配するのぜ」 ためた力を一気に開放し人間へ跳躍するまりさ。 人間は転んだ体制のまま棒を使ってまりさに殴りかかった。 ガイィーーーン!!! 「ゆげ!!」 「うわぁ!」 ゆっくりと人間の声が重なった。 頭から一刀の元にやられた!! まりさは考えていなかったその結果自身に絶望した。 人間の動きは早く、まりさの頭天辺へ棒の一撃が綺麗に決まったのだ。 まりさはそのまま死を覚悟した。 くちおしや、まりさも今まで人間にやられて来た中の1人になるなんて。 ぼいん。 衝撃はあったものの地面にまっすぐ落ち、まりさは驚いた。 さほど痛くない。 殴られたらしき頭は無事のようだ。 やはりこの人間は強くない。勝てる。まりさに負ける要素が無い。 「なんだこいつ!! バケツなんかかぶりやがって!!」 人間もまたまりさのタフさに対して驚いているようだ。 しかも、今のまりさの一撃で人間は持っていた棒を落としたようだ。 「なんだかチャンスなんだよ まりさが人間さんなんかに遅れをとるわけないでしょ?」 「むきゅ!!すごい!人間さんが悲鳴を上げたわ! このまま人間さんなんてやっつけるのよー!!」 人間は起き上がったが、まりさがその足へ体当たりを仕掛けた。 「いったーーー! 脛に当たるなんて卑怯だぞ!!」 「戦いにひきょうもひほうもないんだぜ!」 まりさは人間へそう言い切った。 「そのバケツをとってやる!!」 人間が突然ジャンプし、上から全身でまりさに覆いかぶさった。 まりさはその重みで潰れるかと思った。 「うぶっ、体だけは大きいなんて人間さんは本当に汚いね こらー、まりさを離してね!離してねー!!」 人間はまりさへのしかかっていた体重をあっさり引き離す。 それと一緒に、まりさが被っていた帽子は人間に引き剥がされた。 美まりさの象徴である大切な帽子を。 それをこんなよわっちい人間なんかに! 「やめてーーー まりさの帽子を取らないでねーーー! すぐ返してねーーーー!!!」 まりさは今にも泣きそうな目で人間に訴える。 だが、まりさが人間の手に取ったバケツを見て驚いた。 「バケツさん?」 なんだ、まりさの帽子は取られてないじゃないか。 「ぷふ、人間さん、今頃新しい武器を出しても遅いよ 最強のまりさにびびりまくってるのが一目瞭然だね」 「何言ってんだ、これはお前のものだろ」 人間はまりさにバケツを投げつける。 「あだっ まりさの頭に傷がついたらどうするの!! ・・・って、あれ?? 帽子さんがないよ???」 まりさは気がついた。 素の頭に衝撃があったことで気がついた。 やっぱり、まりさの帽子がない。 「人間さん!!! まりさの帽子さんをどこにやったの!!!」 「ばーか、そこに転がってるだろ」 そう言って、転がったバケツを指差す人間。 「これはバケツさんでしょーー!!」 まりさはきょろきょろして帽子を見つけた。 慌てて駆け寄ったが、色が違う。 先ほど逃げていたぱちゅりーが飛ばされたものだった。 「まりさの帽子さん、こんなところにあったよ! って、違うよ!! こんなド派手なピンクの帽子さんじゃないよ! しかもちょっと小さいし!」 「これはぱちゅりーのお帽子さんよ!! ゆっくりかえしてね!」 まりさを見て近くによってきたぱちゅりーがその帽子を拾い そのまま被ると帽子はぱちゅりーにぴったりとフィットする。 それを見てまりさは自分の帽子がないことを再認識する。 「まりさの帽子さんは?? まりさの帽子さんは??? どこいったの?まりさの」 「うるさいな! 返せばいいんだろ! お前の帽子また被せてやんよ!」 人間はバケツを両手で掴むや、まりさの頭にずぽっと被せた。 「ゆんやぁーーー!! こんなのゆっくりできないーーー!!!」 その時、遠くから別の人間の声がした。 「こらーー! 糞ガキーー!!」 目の前にいる人間の倍の大きさはあるだろうか。 それほど大きさに違いがある人間がもの凄い勢いでやってきた。 「やば、カミナリオヤジ来た!」 まりさにバケツを被せた人間はビクッと立ち上がった。 「むきゅきゅきゅきゅきゅきゅ! 人間さんが仲間を呼んだわ! あ、あれは大人の人間だわ!! もうだめだわーー!! 捕まって殺されるーーー! えれえれ・・・」 周りが騒がしくなってきていたが バケツを被ったまりさは直接は見えない頭上のバケツを見ようと 目玉がひっくり返るぐらい上向きになっていた。 「帽子さん帽子さん まりさの帽子さん? そういえば、つばがないよ?? バケツさんがまりさの帽子さんなの?? まりさの帽子さんがバケツさんなの???」 呪文の様に呟くまりさにしがみ付くため ぱちゅりーは自分で流れ出した中身をじゅじゅじゅと吸う。 「むきゅきゅ・・・じゅる・・・! ぱちゅりーとまりさ、人間さんに挟み撃ちになっちゃったわ? まりさどうじゅるる?? さすがの・・じゅる・・・けんじゃにもわからないわーー!!」 人間がもう1人近づいているにも関わらず まりさ達はそれに対処できず、その場にいることしか出来なかった。 「バケツのお前、覚えたからな!」 そう言うと子供の方の人間はくるっとまりさに背を向けると走っていく。 「こらーーー!! 道路にゆっくりを撒きちらかすんじゃないぞーー!! 掃除していかんかーーー!!!!」 「むきゃーーーー!! 潰されるわーーーーーー!!」 大人の人間はまりさ達は眼中になく子供の方を真っ直ぐ見ていたため まりさ達の存在を意識していなかった。 「そうだ、帽子さんをゆっくり脱いで確認するよ・・・」 まりさは帽子であるバケツをはずしてみる。 そのとき丁度まりさの顔面ぎりぎりを、大人の人間の足がかすめる。 大人の人間はまりさがはずしたバケツに足を突っ込む形になった。 「ゆ゛??ゆ゛??ゆ゛??」 踏み込んだ足はそのままバケツによって後ろの方へ大きく滑り込む。 「ぐもぉぉぉぉぉぉおおおおおお」 大人の人間は思わぬ事態に対応できず派手にその場に倒れこんだ。 大人の人間は咳き込みながら立ち上がる。 子供の人間も咳き込んでいた。笑いすぎたらしい。 「やーい!ばーーかぶぁーーーか! ゆっくりで転んでんなよ!! だっせーんだよ!!超うける!」 「このガキャーーーー!!!」 転んだ理由はまりさだったのだが、大人は怒り沸騰子供しか見ていない。 そのまま子供の人間を追いかける形で大人の人間は走っていった。 二人の人間はあっという間にその場からいなくなった。 「む、むきゅーー!!すごいわ!! まりさはすごすぎるわーーーー!! 人間さんを2人ともやっつけちゃったわ!!」 あまり元気のないまりさの隣では 中身を完全に食べなおしたぱちゅりーがはしゃいでいたが とても一緒に喜ぶ気にはなれなかった。 まりさは人間に踏まれて飛んでいったバケツを拾いなおす。 「ゆう・・・」 まりさはバケツを脱いだり被ったりしながらその感触を確かめていた。 「ぴったりくるし、しっくりくるよ 産まれたころから被っているからこそわかるよ このバケツさんこそまりさの帽子さんなんだよ まりさの帽子さんはバケツさんになっちゃったよ」 落ち着きを取り戻したぱちゅりーがまりさに近づいてくる。 ぱちゅりーはバケツを取ったまりさをゆっくり見たことで まりさがまりさ種であることにやっと気づいた様だ。 もっとゆっくり見たならばまりさの頭上部の形がバケツの形に 変形していたことがわかったのだろうが、そこまでにはいたらなかった。 「まりさはまりさだったのね 帽子さんがそんなんだからわからなかったわ でも、とってもゆっくりしているわね」 「ゆ?」 「まりさは人間さんも倒しちゃうし 何も出来ないぱちゅりーと違って とってもゆっくりしたゆっくりなのだわ」 「ゆ?そうかな?」 「そうだわ! 帽子さんも硬くて強そうだわ! いいえ、それはけんじゃのちしきだと兜だとおもうわ えらばれしゆっくりだけが手に入る兜なのだわ」 「このバケツさんはかぶとなの? まりさはえらばれしまりさなの?」 「そうよ、まりさは伝説のえらばれしゆっくりなのだわ!! 大人の人間さんもなぎ倒すなんて普通は出来ないわ! 伝説のゆっくりがいるなんてけんじゃですらわからなかったわ」 「ゆっへん!! ぱちゅりーは実に幸運だよ! 伝説のまりさがたまたま通ったことにね!」 「ほんとだわ!! ぱちゅりーは町のみんなに 伝説のゆっくりが現れたこの出来事を伝えていくわ」 「てれるぜ・・・ほどほどにしてくれよな」 その後、ぱちゅりーの母親であるゆっくりの亡がらへ黙とうすると まりさとぱちゅりーはそれぞれの住処へと分かれた。 「どこでまりさは選ばれたんだろう・・・」 夕方、まりさは1日の行動を振り返ってみた。 昨日はもう、雨のことしか覚えていなかったけど おとといはまだバケツが帽子だった様な気がしたからだ。 今はすごい強いかぶととして頭の上に乗っかっているとはいえ まりさはまりさを象徴するお飾りである黒い帽子に未練があった。 「まず ご飯さんを食べたいなーと思っていたんだ」 そう考えながらまりさは町の中をぶらつく。 朝は溜まっていた水溜りもすっかり無くなったようだ。 「ひそひそひそ・・・」 「くすくすくす・・・」 「ふふふふふ・・・・」 ふと、すれ違う人間がまりさを見てにこやかな顔になっていた。 まりさはなんだろうと考えた。 今日は悪い人間さんもやっつけてとてもゆっくりしたんだ。 そうだ、ゆっくりしたまりさを見ると人間もゆっくりするんだ。 伝説のまりさを見て、人間がまりさにびびりまくっているのも それはそれで気持ち良いものだとは思ったが まりさはゆっくりした人間を見るのも悪くないと思った。 「途中にまりさの帽子さんは落ちてなかったな・・・」 どこをどう歩いてるか、自分でもわからなくなってきたころ 既にゴミが回収されていたゴミ捨て場にたどり着いた。 「それから・・・ えっと? 気づいたらここでご飯さんが降ってきたんだ」 まりさは頭のバケツを脱いでその場に置くと すぐさま上に乗っかり周りを見渡した。 バケツに乗って上から見下ろせば 普段ゆっくりに見えないものも見つけられるはずだ。 だが、ゴミが捨ててあった場所やその周りには何もない。 まりさはバケツの上でため息をつく。 後は何をしただろうか。 「そして、おうちでご飯さんを食べたら眠くなって・・・」 あれ??? その後は悪い人間からぱちゅりーを助けて そこでバケツを被ってることに気づいたんだよ! 「選ばれるってのは突然なのかな・・・ もしかして・・・帽子さんが突然へんけいしたのかな このバケツさんはまりさが産まれたころから ずーと被っている帽子さんなんだよね」 無理矢理自分を納得させたまりさは さっき助けたぱちゅりーを思い出した。 「ゆ! こんなことで落ち込んでいられないよ まりさは最強のかぶとさんからえらばれたゆっくりだからね! 悪い人間さんがいても追い払えるんだからね」 その時まりさは「お巡りさん」と呼ばれる人間が通っていくのを見て 悪い人間を捕まえる「お巡りさん」がいることは聞いて知ってはいたが ゆっくり殺しをした人間を捕まえなかった話を聞いていたので なんて役に立たない人間なんだろうとまりさは思っていた。 まりさは「そうだ」と言うと、バケツの上からぴょんと飛び降りた。 「まりさはパトロールをするよ! 伝説のまりさが治安管理をすれば この町はゆっくりも人間さんもみんなゆっくり出来るよ! これはえらばれしまりさにしか出来ないことだね!」 そう言うと、まりさはバケツを被り直し夕焼けを背に歩き出した。 ところで、まりさが最後にいたゴミ捨て場だが そのゴミ捨て場の金網で出来たフェンスの上の方に コンビニ袋に入ったある黒いものと紙切れが挟んで置いてあった。 紙切れにはこう書いてある。 「帽子が落ちてました 雨に濡れないように袋に入れてあります」 だが、その中身を取りに来るものは一向に現れなかった。 今日も緑色のバケツを被ったゆっくりが 町中をぽよんぽよんと元気に巡回している。 おわり あとがき 4作目っす。前回は書き足りないSSですいませんでした。(作品は消してます) 今回は反省して書けるだけ書いてみましたが、いたらなかったらすいません。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 翌日のニュース 「○○市にて、バケツを被ったゆっくりまりさを中心におよそ100匹の野良ゆっくりが突如、 下校中の小学生たちを襲うということが発生しました。 ゆっくりは同じく下校中の高校生により10分ほどで全て駆除され、 小学生も含め全員怪我はありませんでした。 ゆっくり専門家の鬼威惨によると 「何かの拍子で人間よりも強いと勘違いしたゆっくりの暴動でしょう。 たまに発生するので我々が定期的に駆除していたのですが、 どこぞの愛護団体の横槍でここ最近駆除活動ができなかった影響が出たのでは?」 とのことです。以上ニュースでした。」 -- 2018-01-24 11 59 07 ぐもおおおぉぉぉぉwwwwww -- 2013-04-05 10 37 54 このガキャーーーふいたwww -- 2013-01-22 18 14 09 まりさにだれか教えてやれ。 -- 2011-01-18 00 44 54 まりさは死んでいればそれでいい -- 2010-12-11 12 40 26 ぬるめじゃなくて愛でレベルだなこりゃ 自分の考えたバケツまりさに甘くなるのはわかるが 作品にもしまりがなくなっちゃってるね -- 2010-10-27 06 51 07 バケツまりさいいなw パチュリー以外のゆっくりに見られたらどうなるんだろうか? -- 2010-10-09 20 31 26
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/369.html
C子「Y岡さん、ここは…?」 Y岡「ゆっくり加工場さ」 「KYし…もとい文々○新聞の方ですね、お待ちしておりました。ゆっくり製菓加工工場長です」 Y岡「やあ、今日はよろしくお願いします」 工場の中に案内される2人。奥に進むにつれ、何かざわめくような音がする。 C子「この音は一体…?」 …………っ゙………………゙ι゙ぃ…………ぃ゙ゃ……………………………ペ…… Y岡「ゆっくりの鳴き声さ」 工場長「ここが当社の人気製品『揚げゆっくり一口』の加工現場です」 通された大部屋の中にはさらに、シャワールームのように仕切られた小さな部屋が並んでいる。 その一つの前で立ち止まる。耐熱ガラス製のドア越しに、その中にいる加工員が会釈する。 「や゙め゙ぢぇ゙ぇ゙ぇぇ」「ゆ゙っぎゅ゙りざぜぢぇ゙ぇ゛ぇぇぇ」「だぢゅげでぇぇぇ」「じに゙だぐだにぃ゙ー」 その部屋の床にはコンロと油鍋が置かれている。鍋の上には滑車があり、そこから一本のロープが伸びている。 さらにそのロープの先には5匹ほどのちびゆっくりがまとめて錘のようにくくりつけられており、油の輻射熱と 目前に迫った未来に喘いでいる。 「ゆ゙ーっ、ゆ゙ーーっっ゙!!ゆっぐぐぅっゔゔぅ」 親まりさが鍋の横で、滑車に掛かったロープの端をくわえ必死にちびゆっくりを支えている。口を離せば子はドボン。 あまりにもテンプレート通りだが、それだけに精度の高い“加工”法の一つだ。 「ゅっぐ、ι゛ヵ゛ぅ゙、ぇぇ゙」 油は普通の揚げ物を作る温度としては低すぎる温度に保たれている為、“加工”の触媒として先に放り込んで おいた一匹のちびれいむは未だに絶命せず、油の中でうめき声を挙げている。 C子「おや? 滑車が鍋の上だけでなく、鍋の真横にもありますね」 工場長「ええ、いいところに気が付いてくれました。ロープを鍋の真横の滑車を経由させることで、ロープを 引っ張るために動くと、自身が火元に近づくことになります。つまり引き上げられず落とさずの状態が 続くことになります。以前のタイプではこの状態を適当に長引かせるのが難しかったのですが―」 構造がいま一つ想像しがたいという方は、三角定規を思い浮かべてください。直角の部分が鍋の底・火元です。 残りの角が滑車です。ちびゆっくり達は高さ部分にぶら下げられています。そして親まりさが底辺でロープを 引っ張っているわけです。 しばらく経ち、進むも引くも適わないことをようやく理解した親まりさは、動くのをやめてロープを支える ことに専念するようになった。 Y岡「膠着状態ですね…、こういう場合はどうするんですか?」 工場長「ええ、ですがこれも“加工”のうちの一過程です。このような状態になったら…ホラ!」 部屋の中の加工員が何かのリモコンをいじくると、壁に埋め込まれたブラウン管が起動した。 それに映し出されるは棚の上辺の端から紐でぶら下げられたちびゆっくり達。そして親まりさが それを見つけ、紐を口で巧みに手繰り寄せ、ちびゆっくりたちを棚の上に救出した。 加工員は明るい声で親まりさに呼びかける。 工員「おやぁ?まりさなら簡単に子供たちを引き上げられるみたいだね。さぁ、ゆっくりがんばってね!!」 ちびゆっくりにも映像とそれによって引き出された記憶、それと工員の言葉を組み合わせて理解できるほどの 知能は持ち合わせていた。しかしそこまでがゆっくりブレインの限界である。 「おかーしゃん、はやくゆっくりさしぇてね!!」「はやくーはやくー」「わかるよーかんたんだよー」 親まりさはふひゅるぶふゅると抗議のような息を漏らすが、ロープを咥えた状態で喋ることなどかなわないし たとえ喋れたとしても反論など思いつきようもないだろう。 「お゙がーじゃん、ゆっぐり゙はやぐだずげでね!」「どじでひぎあげでぐれないのぉ゙?」「わがらないよぉ!!」 一向に動かない、いや動けない親に、鍋からの輻射熱に耐えかねたちびゆっくりたちが抗議の声を投げつけ始める。 C子「すごいわ!こうやって親に子を、子に親を“加工”させるのね!」 そしてダメ押しとばかりに工員がさらなる“加工”を促す。 工員「そっかー、まりさゆっくりできてないね、こんなに息切らしちゃって。重いもんね、きみの赤ちゃん」 親まりさとちびゆっくりのゆっくりブレインに工員の言葉が染み渡ってゆく。 工員「まりさがゆっくりする邪魔にしかなってないね。こいつらのせいでゆっくりできないね」 親まりさはロープを噛み締めた歯の間から息を必死に吐き出す。否定の意を表そうとしているのだろう。 工員「でも、ロープをゆっくりすぐにはなせばすぐにゆっくりできるよね。どうしてそうしないのかなぁ?」 一度持ち上げて叩き落す、これぞ基本であり王道である。 工員「そうか! まりさをゆっくりさせないやつにはゆっくりしんでもらうんだね! すぐにおとしたら ゆっくりしなないもんね! ゆっくり熱であぶってゆっくりくるしんでからゆっくりしんでもらうんだ!」 一瞬の静寂のち、湧き上がるちびゆっくりたちの怒号と罵声と、 「こんなおがーちゃんじゃゆ゙っぎゅりでぎなぃよぼお゙ぉぉぉ」「゙おがーじゃんな゙んがい゙や゙あ゙ぁぁぁあ゙ぁぁ゙ぁ゙」 「わ゙がっだよー、おがーじゃんはおがーじゃんじゃないよぉぉぉぉ」「ゆ゙っ゙ぐりじだぃい゙ぃぃ゙ぃ」 親れいむは必死に、息だけでなく体を震わせ小さく跳ねて抗議するが、子供に伝わるはずもなし。 「お゙じじゃんだずげでぇぇぇえ゙え゙ぇぇえ゙ぇ゙ぇ゙」「わがるよーだずげでも゙らぅ゙んだよー゙」 「れ゙い゙むだじをゆっぐりざぜでぇぇ゙え゙ぇぇぇ゙えぇ」「ゆ゙っ゙ぐりぃい゙いい゙いぃぃ゙ぃぃいい゙ぃ゙ぃいぃいいいい゙ぃ」 唯一すがることができそうな相手を見つけ、哀願する声が響く。 工員「いやーでも、きみたちはこいつの赤ちゃんだしねぇー」 愛し守る対象の変心と罵声、肉体の限界、無力感と絶望、終わりの予感、もはや時間の問題であろう。 C子「鮮やか!これぞ熟練の職人技ね!」 Y岡「いやー実に見事だったね。――ところでさっきから気になっていたんですが、あの上の方の滑車、なんか 皿のようなものがぶらさがっていますね。あれは何の意味があるんですか?」 工場長「ああ、それはですね―」 突如チリンチリンと、ベルのような音が響く。右手を見やると、なにやら別室のドア上の緑色のランプが点灯している。 工場長「おや、向こうの部屋で加工が終わったようですね。行ってみましょう」 促されるままにその部屋の前へ移動する。中を見やると、同じような滑車の仕掛けはあるが、そこに掛かって いるはずのロープ、そしてそれにぶら下がっているちびゆっくり達が見当たらない。ただ、小気味よく油の 中で水分がはじける音と 「いぃ゙い゙い゙や゙あ゙あ゙あ゙ぁぁ゙ぁ゙ぁがぁ゙ぁうぅ゙あ゙あああうぶぐでいぶどあ゙がぢゃぁあ゙あ゙あぁぁん゙んんんんぐぶぇ゙え゙ええ゙え゙ぇぇ」 この部屋の“親”と思しき大きなゆっくりれいむの絶叫、 「ぶぐぎゃばぁあおげぇうっ゙ぶぁあ゙あああ゙ぁ゙ぁ゙ぁ」「ぶぅおぐぁあ゙ぢゃぶぁあ゙あ゙んんじゅぶうぁあ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ」 「ぢーっ、でぃーっ、でぃ゙んぼー、ぉー、ぉ゙おー」「どぶぇらでぶぐふぅぅ゙ぅぅぐ」「ぐひぃ゙ーびひぃ゙ぅ゙ぐぶゔ」 低温でじっくりと揚げられているちびゆっくりたちの長い長い断末魔 工場長「さあ、ここからが腕の見せ所です。お静かに」 Y岡「へぇ、こりゃ見ものだ」 「おじざん、どぼじでだずげでぐれながっだのれ゙いむ゙のあがぢゃあ゙ぁぁ゙ぁぁんんん」 工員「えーだって、れいむがその気になればゆっくりすぐにたすけられたじゃないか」 「でぎないよぼぉおお」「どうして?」「だっで、だっで、ひがぁあぁ」「火が?」 「ひがれーむ゙のまえ゙にあっだがらぁ゙あ゙あ゙」「あるとどうなるの?」「れいむ゙がやげじゃうぅ゙ぅゔ」 「つまりれいむは、自分が火で焼けるのが嫌だったから、代わりに赤ちゃんを揚げ饅頭にしちゃったんだね?」 静かにはなったが、鍋の中の断末魔は小さいながらもまだ響いている。息のあるやつらにはおそらく聴覚が まだ残っているだろう。 「ぢがぶぅづゔぅうう」「何が?」「だっ゙で、れ゙ーむや゙げじゃっだら、ぴも゙、ばなじ゙ぢゃゔぅゔ」 「我慢すればいいじゃない」「ぞんな、ぞんな゙、でぎない゙ぃ゙いい゙じんじゃゔぅ゙」 「じゃあ、何が悪かったのかな?」「びもが、びもがながずぎだぜい!!ながずぎで、あがじゃんをゔえにびっぱれなかっだぜい!」 いかにもわざとらしく、仕方ないなぁといった風情で工員は床に落ちたロープを手繰り寄せ、再度滑車に引っ掛け、 揚げ饅頭から鋏で切って離す。念には念を入れて、鋏は体で隠し親れいむに見られないようにする。 工員「じゃあ、試してみようか? 本当にひもが長すぎたかどうか」 「ゆ゙!?」 親れいむが暴れだすより早くその体をふん捕まえ、ロープの一方を髪と髪飾りに結わえ、部屋の隅に 備え付けてあった油まみれの透明の箱の中に投げ入れる。 ここで揚げ饅頭を仕上げる。鍋の火力を一気に強め、ザルですくってバットに置く。 工員「さあ、れいむの赤ちゃんにも本当かどうか見てもらおうか?」 火力最高の鍋の上に親れいむをぶらさげる。バットの饅頭は顔がすべて部屋中央にぶら下げられたれいむに 向くよう置いてあるご丁寧っぷりである。 「い゙やぁああ゙あ゙ぁぁぁ゙あずぃびぶぃいいぐぇえええぇ゙」 親れいむは沸騰した油の霧に焼かれ絶叫する。 工員「熱いよねぇ。そんなところにれいむの赤ちゃんたちはゆーーーーーーーっくりぶらさげられてたんだねぇ」 聞こえているのか聞こえていないのか、親れいむは痙攣でその言葉に答える。 工員「じゃあゆっくり長さをはかってみようね!」 「あげぶぁ゙ああ゙あ゙あ゙!!!!!」 工員は手元に手繰り寄せていたロープを放す。親れいむは一気に鍋の近く10cmほどの高さに落とされ、 激増した熱さに反応しひときわ高い鳴き声を上げる。 工員「ゆっくり確かめてね!!!」 工員はゆっくりと、ロープを鍋の横側にある滑車に掛け、改めてすこしずつ手元に手繰り寄せていく。 親れいむはロープに引き上げられ、少しずつ熱源から遠ざかり、やがて、吊り下げられている感覚が無くなった。 C子「あ、あれは山岡さんが気にした皿!」 親れいむは件の滑車にくくりつけられた皿に乗っかったのだ。 工員は、ロープの片端を、親れいむに見えるようしっかり握っている。 工員「紐が短ければ、れいむは引っ張って赤ちゃんを持ち上げられて、この皿に乗せられたんだよね?」 「そ、そうだよ!わるいのはこのひもだよ!」 最後の希望を見つけたかのように、勝ち誇ったような顔で叫ぶ。 工員は皿から親れいむを一度下ろし、また少し下に下ろす。 「あづ、あづいよ゙ぉおお゙」 親れいむは再び油の蒸気に焼かれ空中でのたうち回る。 すると工員は突如親れいむの髪をひっつかみ一気に引きちぎった。このときに髪飾りを完全に引きちぎって しまうと繁殖に回すのが難しくなってしまうので、ギリギリ取れそうで取れない程度に止める。職人の技である。 「ぎゃぶらぁ゙ばら゙ぁ゙!!!」 工員「見ろ」 取れそうな髪飾りをつかみながら、苛立ちも怒りも嫌悪感も何も無い、本当に無感情な声で命令する。 「わ゙、わがりま゙じだぁ、み゙ま゙ずぅ」 この期に及んでもなお、髪飾りは命より子供より大事らしい。 親れいむは今度は一気に引き上げられ、再び皿の上に載る。 工員「つまり、れいむがひもをここまで引っ張れれば赤ちゃんは助かったんだよね?」 工員の声が、猫なで声に戻った。 熱さからの開放と声色の変化で安堵した親れいむは自慢げに答える。 「そーだよ!ながすぎでひっぱれなかったんだよ!そこまでひっぱれれれば」 工員「ここまで?」 工員の片手はロープの端を掴んでいる。そしてその手は滑車と火元とのちょうど中間くらいにある。 工員「そっかー、ここまで引っ張れれば助けられたんだ」 親れいむが固まる。すかさず工員は親れいむを抱き上げる。 工員「ゆっくり見てみようか?」 工員は親れいむを、自分の片手を置いてあった場所に降ろす。 工員「そっかー、ここまで引っ張れれば助けられたんだ」 火は、遠い。親れいむは気付いているか分からないが、火力は最低に下げられている。 この箇所には何の危険も無い。その意味を理解するのには、ゆっくりと、ゆっくりとする必要があった。 工員「そんなに火が怖かったんだね。赤ちゃんを揚げ饅頭にしちゃうほど」 ぐいと引っつかみ、バットの中身を見せ付ける。苦しそうな、恨めしそうな顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔 顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔 顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔顔 「ぱぴぷぺぽろぐぉぉ!!!??」 全てを理解した親れいむは餡を吐き出しショックで絶命しようとするが、工員は人にあるまじき速さで 巨大なステープラーを掴み、親れいむの口蓋を封印する。 工員「今回の赤ちゃんは揚げ饅頭になっちゃったけど」 親れいむは白目をむき、なんとも付かない粘液物を垂れ流している。 工員「また、ゆっくり赤ちゃんを産んできてね!!!」 部屋の外の緑ランプは消え、代わりに青のランプが点灯した。 工員はこれといった感情が無いが、無感情でもないごく普通の表情を浮かべてドアを開ける。 「「お疲れ様でーす」」 工場長と工員は同時に帽子を取り、挨拶を唱和させる。 工員はワゴンに手際よく、失神したゆっくりをワゴンに備え付けの透明な箱に放り込み、バットの中身を より大きなバットに移す。 工員「おや、見学ですか?」 C子「ええ、そんなところです…ってY岡さん!!」 Y岡の目はワゴンに乗せられたブツに釘付けである。 これには工員と工場長は大笑い。 工員「はっはっは、あれだけ美味しそうな鳴き声を聞いていれば無理も無い。私だって…」 と慌てて口を塞ぐ。 Y岡「アヒャー、ところでこの大きなほうのゆっくり、“加工”は終わったようですが、どういう製品になるんですか?」 工場長「通常なら繁殖に回すところですが…、こいつの味に興味がありますか?」Y岡「ええそりゃもうもろちん!」 C子「Y岡さん!んもぉ~」 C子も、恥ずかしさと呆れと興味が三分の一づつのようだ。 Y岡「うんめこりゃうんめ!」 食堂のテーブルの上には、件のゆっくりが透明な箱に入れられている。ただ、今度の箱には直径5cmほどの穴が 開いている。ここからゆっくりのこめかみに穴を開け、餡を取り出すのだ。 C子「すごいわ…このお汁粉。成熟したゆっくりの餡はだらしない甘さって聞いてたけど、これはただ甘いだけ じゃなくてとても深いお味。コクがあって舌触りが滑らかで、シャッキリポンと(ry 工場長「どうです、美味しいでしょう」 Y岡「うん美味しい美味しい!」 C子「Y岡さんったらもう…」 工場長「でも成熟ゆっくりの餡には独特のクセがありますからね、やはり市場ではちびゆっくりのほうが 喜ばれるんですよ。甘みが弱いのが逆に製菓材料として尊ばれまして…」 びくりびくりとゆっくりが痙攣するが、それに注目するものはいない。 餡はその中の一割ほどしか取り出していないので、命に関わることはありえないからだ。 C子「驚いたわ…ゆっくりの加工場なんて聞いたからもっと無機質で冷たい印象を抱いていたけれど、 あそこはとてもゆっくりらしい温もりに満ちていたわ」 Y岡「あそこにはゆっくりの生と死、喜びと悲しみとゆっくり、すべてがあるのさ。 それを美味しくいただくのが、俺たち人間がゆっくりに送れる最大の賛辞なのさ」
https://w.atwiki.jp/bokenote/pages/157.html
ザ・プラン9をもじったつまんないフレーズだが、なぜか少し流行ってしまった ザ・ツマン9が続けて貼られる時は、大抵、死ぬほどつまらない流れになりかけている場合が多く、 「お前らは今こんなつまんないのよりつまんないんだぞ!」という警鐘を鳴らしているようにも解釈できる