約 1,236,910 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5211.html
※希少種のこいしが出てきます。 ※死なないゆっくりもいます。 夜の公園へ足を忍ばせる。 大学の夏休みも後半に差し掛かり、イベントも全て終えてすっかり暇を持て余してしまった僕はゆ虐にはしっていた。 この公園は野原や並木通りがあるので、比較的ゆっくりが集まりやすい。 「この辺とか怪しそうだな」 公園の端にある公衆トイレ。 意外と人目に付かないのがこのトイレの裏だ。 ほらやっぱり、小さめのダンボールが3つもある。 全部ふたが閉じているので、どこの家族も寝ているようだ。 野良ゆっくりは警戒心が強いので少しでも物音を立てたら、すぐさま起きるだろう。 だから僕は ダンボールを縦に置いた。 入り口にたどり着けなければこいつらはおしまいだ。 ならば最初から入り口を上にすればいいだけの話だろう。 成体ゆっくりなら飛び跳ねて入り口を飛び越えてくるかもしれないが、成体ゆっくりにはそもそも興味が無い。 箱を一つ開けると、まりさにれいむ、それから子まりさ、子れいむ、赤まりさがいた。 両親は僕に向けてぷくーをして威嚇していて、子ども二匹は泣いている。 赤まりさは何が何だか分からないようでコロコロ転がっていた。 まあそんなの無視だ。 他のダンボールもついでに調べてみたが、赤れいむが大量にいたり、そうかと思えばありすが一人でいたり。 流石にゆ虐ばっかりするのも飽きる。 夏休みはまだまだある。 せっかく見つけた趣味なんだからもっとじっくりと楽しまないとな。 それですっきりして後期も頑張ろうと計画を立てているのだ。 「どうして、まりさたちのおうちをたてにするんだぜ!?」 親まりさがなんか言ってきた。 「ん?ゆ虐用の子どもを確保するためさ(キリッ」 「どうじでぞんなごどずるんだぜ!?」 「うるさいな、お前に構っているほど暇じゃないんだ」 まりさと適当な会話をしながらも、子ども3匹を持ってきたゆっくり捕獲用の袋に入れていく。 人の言葉をしゃべるゆっくりはちゃんと専用の袋に入れて持ち歩かないと、場合によっては幼児誘拐事件と間違われることだってある。 この前もバス停で幼女が荷物の中に入れられて、結局はタクシーの運転手が助けたとかいう事件があったしな。 あれ意外にうちの近くでマジビビったわ。 「おちびぢゃん!?おちびぢゃんんんんん!?ゆんやあああああああ!!ばりざああああああ!!はやくおちびちゃんをとりかえせええええええ!! 」 れいむが偉そうに叫ぶ。 それにカチンときた僕は軍手をはめた右手をれいむの目の前に振り落した。 「黙れ、殺すぞ」 「……」 れいむは震えて声が出せなくなった。 よし、脅しには成功したぞ。 しかし、まりさは飛び跳ねてなんとダンボールから出てきた。 「ふーん、なに?こいつらを取り返したいと?」 そう言って僕は袋の中から赤まりさを一匹まりさに見せつけるようにおさげを持って取り出した。 「おしゃげがいだいいいいいい!!おどおざーん!!はやきゅたちゅけてにぇええええええ!!」 「おちびちゃんをはなすんだぜ!!まりさたちなにもしてないんだぜ!!」 「じゃあ、人様の公園に勝手に巣を作るなよ。馬鹿かお前は」 「はああああああ!?こうえんをせんりょうするじじいはさっさとしぬんだぜえぎょぶべ!!」 ウザかったので蹴り飛ばした。 ついでに蹴り飛ばされて横に倒れたまりさの底面を思いっきり踏んで潰してやった。 「ゆぎゃああああああ!!まりさのおりんぴっくでせかいしんきろくをねらえるくらいしゅんっそくなあんよさんがああああああ!!」 「オリンピックはもう終わったよ。だから、まりさ。れいむにしっかり面倒を見てもらってね!」 やることやったのでさっさとその場から走って逃げた。 人様の公園に勝手に巣を作るなよとは言ったけど、ぶっちゃけゆっくりがこの公園に住みついてくれるからこそお金をかけずにゆ虐を楽しめる。 野良ゆっくりは黴菌とかたくさん持っていて汚いというけど、子ゆっくり程度なら食べさえしなければそこまで汚いとは思わない。 生ごみ食ってるぐらいで僕はゆ虐をためらうような甘い人間ではない。 ゆ虐は僕が長年生きてきてようやく手に入れた『最高の娯楽』なのさ。 「おかえりなさい、おにいさん」 「おう、ただいま」 家に帰って来ると飼いゆっくりのこいしが出迎えてくれた。 「おにいさん、きょうもぎゃくたいするんだね」 「これは僕の娯楽だからな」 「もう、悪趣味だよぉ」 「そういうこいしもいつも興味深々じゃないか」 「ふふ、だってそんなつうじょうしゅなんてゲスのかたまりでしょ?」 こいしはにやりと笑った。 僕もそれにつられてにやっと笑う。 話に聞けばこいしがいた巣の持ち主まりさ親子は相当のゲスだったらしい。 相手の弱みを握っては大量のあまあまを要求したり、親もゲスだが子どももゲスでおまけにわがままだった。 ただでさえ、害虫呼ばわりさせるような饅頭なんだ。 そんなクズにこれからも生き続ける未来などない。 とりあえず、机の上の透明な箱の中に袋につめた3匹の子どもを落とす。 「「「ゆぎゅっ!!」」」 袋をさかさまにして強引に振り落したので床に叩きつけられた衝撃に痛みを感じたのだろう。 ふっ、その程度で声をあげるなどぬるいわ。 ベッドの上でこいしはこれから始まるゆ虐を楽しそうに見ている。 さあ、娯楽の始まりだ! 手始めに赤まりさをつかむ。 「ゆっ!おちょらをちょんでるみちゃい!!」 「ヒャーハッハッハー!!」 掴んだ赤まりさをそのまま部屋のドアに叩きつけた。 パアン! 「ゆぎゅる!!」 ドアのほぼ中央に赤まりさはゆん生最初で最後の大きな餡子の花を咲かせた。 赤ゆっくりは身体が弱いのでじわじわとなぶり殺しにするには向かない。 でも、気持ちいいぐらいすぐにぷちっと潰れてくれるのでこういう瞬殺にはもってこいだ。 「れ、れーみゅのいみょーちょがああああああ!!」 「おうちにかえりちゃいよおおおおおお!!」 「くすくす」 「さあ、次はれいむちゃんでしゅよー?」 「やじゃあああああ!!くるにゃあああああ!!」 しかしあっさりと捕まっちゃうれいむちゃん。 「足焼きはめんどいから傷をつけてやるよ」 僕はズボンのポケットからカッターナイフを取り出してれいむの底面を素早く十字に切った。 「れいみゅのしゅてきなびきゃくしゃんがああああああ!!」 底面を切った子れいむは机の上に置いた。 あんよとして機能しないどころか起き上ることすら出来なくなっていたようでずっと仰向け状態だ。 「こいし、こいつをどうする?」 「いつもみたいにいじめてはんのうみるのはつぎのまりさにして、そのこはそのままほうちしてかんさつしてみない?」 「お、寝たきりゆん生の観察か」 「ゆ?れーみゅ、ねちゃきり……?」 「そうだよ。君はもう外の世界は見れない。永遠とこの白い天井を見つめるだけさ」 「しょんなのやじゃ。れーみゅ、かえる」 底面を切られた痛みで喋る元気も無くなってきたのか声が段々弱弱しくなってきた。 おっと、簡単に死んで楽するつもりか? そうはさせないぜ。 いつもはこいしに使う砂糖水のスプレーを子れいむに何回かかけて、トレ―の上に置いてベッドにトレーごと放置した。 「さて、いよいよまりしゃちゃんの晴れ舞台でちゅよー?」 「い、いちゃいことやめちぇね!まりしゃなにもわるいこちょちてないでしょ?」 「いや、君は十分に罪を犯してきたよ」 「にゃ、にゃに?」 「公園のしかもトイレ裏に住んでいたことだ」 「にゃにいってるの?あそこはまりしゃたちのゆっくちぷれいs」 ドゴーンと強烈な拳をまりさのすぐ目の前で机に叩きこんでやった。 「ひ……もうやじゃ!!おうちかえりゅうううううう!!」 「おっと逃げるなよ」 「ゆ?」 すかさず帽子を奪い取る。 まりさはすぐに逃亡をやめて、帽子に向かって必死にジャンプする。 「まりしゃのひみゃらやさんみゃくのようにそびえたちゅりっぱなぼうししゃん!!ゆっくちちないでかえってきてね!!」 残念だが、キミの帽子はキミの飛べる高さよりもまだまだ上にあるんだ。 「にゃんでまりしゃのおぼーししゃんうばっちゃうの!?まりしゃがかわいかっちゃから?まりさ、かわいくってごめんにぇー!!」 ブチンブチン 最初のブチンは僕、もうひとつのブチンはこいしだ。 こいつ、じわじわと痛めつけてやったら調子に乗りやがって……! 絶対、簡単には殺させんぞぉ!! 「おらぁ!!」 感情任せに帽子をびりびりに引き裂いた。 「ゆ……?」 子まりさはあまりのショックで叫び声が出ない。 ただ、目の前に舞い降りてきた帽子の欠片を見つけて舌で舐める。 「まりしゃのおぼうししゃん、ゆっくちなおってねぇ。ぺーろぺーろ」 「その舌なんかうざいな」 子まりさの舌を右手でつかむ。 「あがぁ!!」 あまりの苦しさに目から滝のような涙が流れ、おそろしーしーを垂れ流している。 僕は左手で子まりさの身体を掴むと、そのまま力いっぱいに引っ張り舌を引きちぎった。 「あああああああああ!!」 口から大量の餡子が吐き出される。 舌を抜かれる痛みってどうなんだろうな? うぇ、想像したくないわ。 子まりさはあまりの痛さに我を忘れて地面をじたばたと転がる。 あんまり暴れると口から漏れる餡子が周囲に飛び散って後片付けが面倒だ。 すると、こいしがひゅっとベッドから机の上にジャンプしてきた。 「おにいさん、ここはわたしにまかせて!!」 「こいし、どうするつもりだ?」 すると、こいしが突然視界からいなくなった。 ……いや、違う。 これがこいしの能力だ。 『無意識を操る程度の能力』 こいしはこの能力で自分の存在を周囲から意識されないようにしているのだ。 だから、こいしはどこかにいるはずなんだが、自分の意識下には全然入ってこない。 すると、丸い物体が子まりさの身体を爪楊枝で切り付けている姿が見えた。 「ひゅひいいいいいい!!ひひゃいひひゃい!!」 「……あ」 ここでやっとこいしの能力が切れた。 丸い物体の正体はこいしだ。 なるほど、身体を痛めつけて転がれないようにしたんだな。 「はっはっは、傷だらけのその身体じゃ激しい痛みに襲われて転がれまい。よくやったぞ、こいし!」 「えへへ、おにいさんから褒められるとちょっとうれしいな」 「……ひゅ……」 「なんだ?」 子まりさの目は焦点が合っていないようで完全にいかれていた。 「どうしてこんなことするの?とでも言いたそうな目だな。悪いがお前はもう僕のおもちゃだ。……ゆっくり諦めてね!!」 「ひゅ、ひゅひぃはあああああああああああああ!!」 お、元気復活したか。 まだまだいけそうだな。 それ、おさげをぶっちりと。 「ひゃひひゃのひゅっひゅひひはほひゃへひゃふひゃああああああああああ!!」 ムッキムキでどんなおさげだよ、きもいわ。 それから目玉も要らないね。 丁度さっきこいしが爪楊枝を持っていたので、それを貰って子まりさの右目に差し込む。 「ひゃひひゃひょほへへひゃあああああああああああああ!!」 「はっはっは、まだまだ終わらないぞ。じわじわをなぶり殺しにしてくれるわ!」 こいしはそんな僕の声を聴きながらすぐそばで悲惨な姿へと変えられる子まりさをじっと見つめていた。 子まりさは目を覚ました。 右目はなくなってもう見えないので、残された左目だけでじっと周囲を見渡す。 隣には黙って天井を見続ける子れいむの姿があった。 目の周りには涙の跡が乾いたのかゴミが付着して薄く汚れていた。 今頃お母さんたちはどうしているだろうか? ゆっくりしているだろうか? だけど、それはもう叶わない。 流石の子まりさも自分と子れいむの運命を悟ったようだ。 僕はこのトレ―に乗せた二匹のゆっくりを見て思う。 ゆっくりは痛みに弱く、激しく痛めつけるとすぐに「まだしにたくないいいいいい!!」と悲願する。 けど、こいつらを見てみろよ。 こんな生きてても殆ど自由のない生活を送るぐらいなら、 いっそ死んだほうがあの世でゆっくりとしたゆん生を過ごせると思わないか? そう思うと、ゆっくりを虐殺するのはちょっと考えものだと思う。 こいつらに死んでゆっくりさせられるのは気に入らない。 だから、少なくともこいつらは、このまま餓死するまで生きたまま苦痛を味わってもらおうと思った。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/148.html
ゆっくりの因果 「むきゅ~っ、むきゅ~っ」 巣穴の奥から聞こえてくるゆっくりぱちゅりーの声。 歌うように声をあげながら、寝藁をしきりに均らしている。小さく跳ねる旅にゆれる艶やかな紫髪。 忙しなく動き回るこのぱちゅりーは、この種にしては珍しく顔色が通常のゆっくりに近く、動きも機敏だ。ぼろぼろの幼児向けの本に見向きもせず、寝床の藁をふかふかに敷き詰めている。 ぱちゅりーの顔は上気していた。疲れたのか、一端動きが止まると悩ましげなため息を吐き出す。よく見ればその表情は真っ赤。寝藁に身を沈めながら、しきりに巣穴の入り口に熱っぽい視線を向けていた。 それは、これから命をかけて交尾を試みようとしているぱちゅりの姿だった。 通常はその体の弱さから交尾と出産によって命を落とすぱちゅり種。ぱちゅりーもその運命は知ってはいたが、それでもなお愛しのまりさとともに子供を育み、自らの知識を直接教えていきたかった。 そのために、数ヶ月前から健康に気を配り、初交尾の準備を進めてきた。この巣穴一面に広げたふかふかで心地よい寝藁も、まりさを迎え入れるため精一杯集めた嫁入り道具のようなものだ。 今、その相手、まりさが戻ってくるのをひたすらに待っている。 通常の妊娠に至らない性交も体力温存のために控えていたぱちゅりと、理解してずっと我慢してくれたまりさ。久しぶりに愛し合うことに、ぱちゅりは興奮を隠せない。 「む、むきゅううう!」 何を想像しているのか、吐息をはきだしてその体をくねらせるぱちゅり。 もうすぐ、待ちかねた幸福の世界が始まる。 ぱちゅりーが夢想を想うがままに広げていると、幸福の使者はようやく入り口から顔をのぞかせた。 「むきゅ! ま、まりさーっ」 呼びかけると、まりさはにこにこ顔で巣に入り込んでくる。そのまま、ぴたりとぱちゅりの隣へ。 その精悍な顔を横目で見るぱちゅり。吹き上げてくる熱にかられるように口を開く。 「じゅっ、じゅんびはできてむきゅううう!」 言い終えるよりも早くのしかかられるぱちゅり。 十分に言葉を交わす前の行動に少しあわてるぱちゅりだが、元より待ちかねたこと。まりさも緊張しているのだと一人納得して、その動きに身を任せていた。 ぱちゅりーの巣に荒い息づかいと体を打ち付ける音が反響し、やがては淫靡な湿った音がこもっていく。 相手の体温にとろけてしまいそうなぱちゅりー。 「しあわせ~」 喘ぐように、そして夢見るように響くぱちゅりーの嬌声。 「ゆふっ、ゆふっ!」 ゆちゅりーの甘い声に、まりさはただ荒い息づかいを返すだけ。愛を囁いたりはしない。ただその動きをどんどん早めていく。 数ヶ月ぶりであるはずのぱちゅりの体温をじっくり味わうこともなく、ただひたすらに高みへ上り詰めようというその行動。 乱暴なほどにぱちゅりの体を貪っていく。 「ぎもちいいよおおお、そろそろすっきりしようねえええええ!」 「むきゅきゅきゅきゅ!? ま、まりさ、もうなのおおおおお?」 高みに一方的にのぼりつつあるまりさに、ぱちゅりの口をつく不満の声。言いながら、ぱちゅりはハシタナイことを口にしているに 気づいて、顔がますます真っ赤になっていく。 ぱちゅりーの理性はまりさの気遣いを推し量っていた。 まりさはぱちゅりーの体を心配して早くすませようとしているのだろうに、自分がそのおもいを否定してはいけない。 そんな優しさも大好き大好きだよ、まりさ。 小刻みになっていくまりさの蠢動を感じなから、ぱちゅりーはまりさとともにすっきりすべく、愛しいまりさに自らも体をこすりつけていく。 二匹は高みへ一直線。 「んほおおおおおおおおおお、いぐうううううううううう、すっきりー! ……はああん♪」 同時に声をはき出して、深く息をすいこむぱちゅりー。 命をこの瞬間、確かに授かってこぼていく喜びの涙。 するすると蔓がのびていくが、ぱちゅりの命はまだ輝いている。生き延びたんだ。子供たちといっしょにゆっくりできるんだ。 ぱちゅりの涙がとまらない。 これから、まりさと子供とともにどれだけの幸せの道を歩めるのだろう。 「むきゅう~ どっちに似た子供が多いかしら♪」 今はまりさと幸せを甘受しよう。満足の笑みで話しかけるぱちゅり。 一方、まりさはこちらに背を向けていた。口のあたりがもごもごと動いる。 「まりさ?」 呼びかけると振り向くまりさ。その口にはぱちゅりーが二人の生活のために集めた寝藁が、めいいいっぱいくわえこまれていた。 いぶかしむぱちゅりの視線に、まりさは口から一度わらを出してにっこりと説明する。 「子供ができるとここは狭いから、まりさが見つけた新居にもっていくね!」 「まりさ……」 まりさなりに自分との新しい家族との生活を考えていてくれた。 その優しさに再度暖かい涙がこぼれる。 実をつけつつある八つの膨らみ。確かにここでは狭かった。身重の自分が新居に行くためには無防備な自分を引っ張ってもらわねばならなかったが、その間まりさが守ってくれるなら大丈夫。 「ゆっくり引っ越しの支度をしてね!」 ぱちゅりーの声援を受け、黙々と作業を開始するまりさ。 半刻もしないうちにほとんどのねわらが運ばれていき、ふたりの愛液をすいこんだ恥ずかしい寝藁までが運ばれていく。 後に残されたのはがらんとした巣穴と、動けないぱちゅりー。 最後に自分が運ばれていくのを、今か今かと待ちかまえている。 「ぱちゅりー、待たせてごめんね! ゆっくりしすぎたよ!」 そこへ、朗らかなまりさの声。 入り口から慌ただしい足取りでまりさが転がり込んで、ぱちゅりーに幸せそうな笑顔を向け、そのまま凍り付いた。 「ぱ、ちゅ、り、い……?」 引きつった声で名前を呼びながら、その視線をぱちゅりーから伸びた蔓に視線を固定している。 「むきゅー、早くあたらしいおうちに案内してね!」 待ちくたびれたぱちゅりーが笑顔で促す。だが、まりさはぶるぶると震えだして応えようとしない。 ぱちゅりーへの愛情あふれる言葉の代わりに、かっと見開かれた敵意の視線。 「ぱちゅりー! 何で……なんで、にんっしんっしているのおおおおおおお!?」 わずかな困惑と、それをはるかに上回る怒りの声。 それを真正面から受けて、今度はぱちゅりが目を見開く番だった。 「むきゅうううう!? まりさがぱちゅりーをにんっしんっさせてくれたんだよ!」 あれだけ愛し合って実らせた命。二人の幸福の形。それなのに、当の本人は激情にまなじりをつり上げ、ぱちゅりーにくってかかろうとしていた。 「うそつかないで! まりさは一度もぱちゅりーと愛しあっていないよ! 誰と浮気したのか、言ってね!」 「む、むきゅうううううう!!!」 その真摯な怒りに、ぱちゅりは混乱した。だが、まりさの帽子がその視界に入ると同時に、ぱちゅりーの記憶がささやく。 そういえば、自分を守るときにツバが欠けたまりさの帽子。興奮状態で気づかなかったけど、さっきのまりさは欠けてなかったような…… 「む、むきゅうううううう! むきゅうううううううう!!!」 巣穴に響くぱちゅりーの絶叫。 「うるさいよ、何がむきゅうなの! まりさにずっとすっきりさせないで、自分は誰とすっきりしたのっ!!!」 まりさの怒声にはもはや涙声が混じっている。 ぱちゅりーを心から愛し、信用していた。ぱちゅりーとの約束を懸命に守って、数ヶ月を過ごしてきた。まりさの願望は、冬を越しながら子供と向きあってゆっくり育てること。何匹子供ができてもいいように、ひたすら食料を集めた。幸せな生活のため、どれだけの誘惑や危険を退けてきただろう。 その回答が、この不実。 「誰の子か、さっさと言ってね!」 「わ、わからないのおおおおおおおおお!!! むきゅーっ!」 ぱちゅりーは驚愕で視界がまっくらになる想いだった。頭の上で揺れる、幸せの果実だった我が子たち。 それが今、まりさへの裏切りの証拠として、ぱちゅりーの未来絵図を粉々に破壊しつつある。 「誰かもわからないの、このっいんらんぱちゅりー!」 「むきゅううううう! まりさ、それはひどいのおおおおおお!!」 「ほんとのことだよっ! ぱちゅりーが生きているってことは、ぱちゅりーもすっきりしたんでしょ! 誰とでも、相手がわかんなくてもすっきりできる子なんでしょ、ぱちゅりは!」 かわしきれない怒りの矛先に、ぱちゅりは苦痛に苛まれるようにぽろぽろと涙がこぼれる。 違うの、違うの、信じて。あなただと思ったの。それだけなの。 しかし、こみ上げる嗚咽に言葉にならない。嗚咽を堪えてむせるばかりで、ぱちゅりーから出るのは涙と咳のみだった。 その間にも、まりさは怒りに吹き上がる表情を、汚物を見るような覚めた眼差しにかえていく。 「もういいよ、ぱちゅりー。ゆっくりしていってね」 言い捨てて背を向ける。 ゆっくり遠ざかっていくその背中。 「まっでええええ! もうすぐ冬なのおおお、子供、どうすればいいのおおおおおお!」 背中を追ってくる悲痛なぱちゅりーの声に、まりさは振り向きもしなかった。 「まりさとは関係のない、いんらんとその子がどうなっても知らないよ。ゆっくり後悔してね!」 巣穴から出ていくまりさの足取りにためらいはなく、すぐに見えなくなっていく。 「まっでええええ、ちがうのおおおおおお! むきゅううううううううううううう!!!」 後にはいつまでも泣き叫ぶぱちゅりと、ゆっくりと健やかに育ていく子供たちが残されていた。 愛しいゆっくりまりさの消えた入り口から、一陣の木枯らしが吹き込んでくる。 冬は近い。 「ゆっしょ! ゆっしょ!」 広々とした巣穴に寝藁を敷き詰めていく一匹のゆっくりまりさがいた。 先ほどのぱちゅりーの住処に比べて、三倍ほどの広さだろうか。 それも、薄めに敷くことで人通りは寝藁に覆うことができた。 「すっきりさせた結果がこれだよ!」 得意満面で声をあげるまりさ。先ほど、ぱちゅりーを妊娠させて寝藁をとりあげたゆっくりまりさだった。 まりさ一匹には広すぎる我が家で、今はにこにこと戦果を眺めている。 それでも、まだ満足というまでは顔を緩めてはいない。 「あと、ゆっくりするにはご飯が必要だね!」 言うなり、巣穴を飛び出していくまりさだった。 「ゆっ、ゆっ、ゆう~♪」 ゆっくりれいむは、我が子の歌声を聞きながら目を細めていた。 四匹の娘が奏でる甘美な音階に不安はない。れいむは冬篭りの成功を確信していた。 れいむの背後には食料の山。入り口には完璧な偽装。仲睦まじい自慢の家族は、真冬であっても十分な温もりを与えてくれるだろう。 特に出入り口の偽装は母れいむの自信作。 人間の目線では藪にしか見えず、目線の低い獣では匂い一つこぼれていかない。 後は春先までゆっくりを楽しむだけ。 「ゆ~、ゆ~くり~ん♪」 母れいむも娘に応えて歌を口ずさんだその頃。 少しずつ、少しずつ、音をたてないように取り払われていく入り口の枯れ草。 「すごい、お母さん上手!」 「こう、もっとゆっくり歌ってね! ゆゆー、ゆっ~くりいいい♪」 持ち上げられ、脇に積み上げられていく石ころ。 一匹分だけかろうじて開いた穴に差し入れられていく、針金を使ったゆっくり用捕獲棒。 「こっちで練習してから、お母さんに聞かせてあげるね!」 部屋の奥で仲良く練習を始める娘たち。母ゆっくりれいむが娘たちの素直さに、母性あふれる微笑を浮かべたときだった。 針金の輪が、上から慎重に母れいむを囲み込む。 「ゆ?」 かろじて視界に入ったそれの疑問を口にしたとき、すでに輪は急速に収束しようとしていた。 「ゆううう……」 捕らわれる母まりさ。だが、力任せに締め付けるその抑圧に、声もあげられない。咽が潰されそうで、ひいひいと息がもれる。 「……!?」 何が起こっているのかわからないが、その苦痛に娘に声をかけようとするれいむ。 それも、すさまじい圧力に塞がれた。視界の先では、母親に見違えるほど上手くなった自分をみせたいのか、こちらから見えない物陰に隠れて歌に熱中する娘たち。 誰一人気づかれないまま、母れいむは静かに引きずり出されていく。 頬に感じる秋の風。防壁は粉砕されていた。なんでえええええと、叫びたいが声にならない。 そのまま、秋晴れの陽光の元ひ引きずりだされるれいむ。 そして、自らを囲んで見下ろす人間たちの姿に気がついた。 「よし、こいつは繁殖。もう少し育てれば、腹からいける」 年長の男が部下に言いつける言葉の意味はわからない。ただ、恐ろしさがふつふつとわいて、母れいむは涙がこぼれていく。 それでも、拘束された体はゆっくりの膂力ではどうしようもない。 部下が差し出した籠に詰め込まれる母まりさ。 上から、せんべいになれとばかりに凄まじい圧力がかけられ、籠一杯に広がる母れいむ。 弾け飛んで死ねれば楽なのにと思えるほど苦しい。 「奥には、ぱっと見いませんね」 「……ゆ~♪」 覗き込んだ人間の言葉を聞いて、息苦しさにもかかわらず笑みがこぼれる母れいむの顔。 娘たちだけでも、助かるかもしれない。 そんな希望の光は、陽気なほどの新たな声で再び闇に消えた。 「そんなわけないよ! れいむはここで娘を四匹産んだんだよ! ゆっくり奥を探してね!」 れいむの視界を闇に閉ざしたのは、人間たちの間を元気に駆け回るゆっくりまりさ。 あの、ぱちゅりーを妊娠させたまりさだった。 「まっまりざあああああああああああああ!!!」 れいむの絶叫で籠がびりびりとゆれる。だが、それだけ。母れいむはその裏切り者の忌々しい口を塞ぐことはできない。 「ち、違うよ! れいむはぴっちぴちのばーじんだよ! 子供なんていないよ!!!」 「よく探せ」 中の数が分かればもはやこそこそする必要はないとばかりに手短な年長の指示。 その言葉に、遠慮なく巣の壁を取り払い、身を中におどらせていく若い男。 「おにーさん、ふくが汚れるだけだよ! むだだからね!!」 真っ青な顔で、できる唯一の妨害にでるれいむ。 そうだね、でも仕事だから仕方ないねと、もぐっていく男の動きは止まらない。 れいむの顔はどんどん青く、顔は泣きそうなほどに歪んでいく。 「むだなことするなんて、ばかなの! だからやめてね! やめてねって、いってるでしょおおおおおおおお!!!」 「あ、いました。四匹確認!」 「ゆぐうううううううううううううううううううう!!!」 無慈悲な報告に、母れいむはとうとう断末魔の声。泡を吹き上げ、びくびくと震えている。自分の中に眠る母との幸せな生活。ようやく子供を得て、自分もそのゆっくりとした幸せを味わおうとしていた。それが今、命を次代につなぐという、母ゆっくりとしての意味すらなくなろうとしている。 次々と引き出され、周囲を見渡しているうちにどんどんしまわれていく娘たち。 「なんなのごれええええ!!! ぐべっ」 「ぐるじいよおおおおおお! びぎいい」 「なんとかして、おがあぢゃあああああん! ぎゅむううう!!!」 「れ、れいむが歌ってあげるから許してねええ! ゆーゆーゆっ、ぎゅべえええええ!!!」 口々にわめいていたが、籠に押し込まれて嗚咽とうめき声しか聞こえなくなる。 「こいつらはフライボール」 「なに、ぞれえええええ!」 年長の男が言い放った謎の単語に、濁った声で騒ぐ子れいむ。 「まず皮を全部剥いで、健康な薄皮がついたところで衣をつけて油で揚げる。油っこくならないように工夫を施した衣と油に、たっぷりのこしあん。砂糖はまぶす程度で、控えめの甘みが飽きさせない秘密だ」 律儀なのか、滔々と説明を加える男。一工程ごとに子れいむの震えが大きくなっていくのも気づかずに。 「みんな、残さず食べてくれる。君たちはまったく無駄にならないのだよ」 慰めにならないことを告げて、籠を背負いよっこらしょと立ち上がる。 その足元には、ゆっくりまりさがまとわりついていた。 「まりさがこのおうちをおじさんたちに教えてあげたんだよ! 子供の数も教えてあげたよ!」 ぴょんぴょんと、功を誇示して跳ね回る。 年長の男が顎をしゃくると、若い男が報酬の和菓子類を取り出す。 まりさは満面の顔で受け取っていた。 「まりざのうらぎりものおおおおおお」 「ひどいいいいいいいいい!」 「みんなにいっでやるうううううう!!!」 籠から響く呪詛の声にも、まりさの表情は陰ることはない。 「でも、みんなもう生きてお外にでられないよ! かわいそうだね!」 籠からの呪詛は止んだ。代わりに、狂おしいうめき声がこぼれていくる。 男たちが歩き出すと、その声も遠ざかっていき、後には得意そうにもらったお菓子とれいむが溜め込んだ食料を運び出すまりさの姿だけが残された。 「ゆー、まだ少し足りないね!」 巣の中でまりさは一人ごちる。 だが、奥に詰まれた満載の食料は一人で三度の冬を越えられそうなほど。 広々とした巣にたった一匹のまりさに不要なほどだが。 「もう一箇所、行くよ!」 言いながら、再び寒空の下に飛び出していく。 「ゆっくり待っててね! もうすぐだよ!」 秋風にそんな言葉をのせながら。 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/gensouseibutu/pages/40.html
(尻尾のついた毛玉-新データ) 植物属木霊種 生息地 生物廃棄場 特徴 ①尻尾 ②温厚 ③剛毛 体力 D 魔力 B 知能 A 器用 E 俊敏 A 攻撃 C 防御 C 魔攻 D 魔防 A 耐性 E 創造神評価 -点 生物繁栄度 -% 昔生物廃棄場がまだ稼働していた時の頃に作った生物ですね 先日闘技場にも出てましたが素晴らしい身体能力の持ち主でしたね とは言え廃棄場は閉鎖されてかなり経ちますが…どうやら内部で独自の生態系を築いているみたいですね 創造神様 いかがいたしますか? 1.廃棄場見るのちょっと怖い… 2.廃棄場の様子を覗いてみよう dice1d2=2 (2) では廃棄場を覗いてみましょうか 天界の片隅でどのような生態系が出来ているのか…少し楽しみですね まず見つけたのは… 1.尻尾のついた毛玉の個体 2.その他の生物の個体 dice1d2=1 (1) 毛玉の個体を見つけましたよ どうやらあの子は… 1.廃棄場に生えた草を食べている 2.仲間と対話している 3.身を隠して寝ている 4.狩った獲物を食べている dice1d4=2 (2) どうやら対話しているみたいです どんな会話か少し翻訳してみますね… 1.たわいもない世間話 2.高度な情報のやり取り 3.新しい餌場や縄張りの情報交換 4.廃棄場からの脱出について dice1d4=1 (1) ただの世間話だったみたいですね 意外と廃棄場は穏やかな空間なのでしょうか? 1.何事もなく仲間と別れた 2.仲間が増えた 3.何かが二匹を見つめている… 4.突然襲撃された! dice1d4=2 (2) おや また個体の仲間が集まりましたね 集まって世間話をしています どうやらここは猫の集会所のような尻尾のついた毛玉が集まる場所みたいですね 闘技場で見た個体は非常に好戦的でしたが 一般的な毛玉は温厚に過ごしているようです 1.何事もなくのんびりしている 2.さらに仲間が増えてもふもふ空間に 3.その時何かが集会所を覗いていて… 4.級に襲撃者が現れた! dice1d4=4 (4) おっと集会所に飛び込んでくる獣が居ました あの獣は… 1.廃棄した既知の獣 2.全く知らない未知の獣 3.知る要素は幾つかあるが見たこと無い獣 dice1d3=1 (1) どうやら我々の知っている何かの生物みたいです… 1.まぶしいサキュバス(1スレ目) 2.ハダカハーピィ(2スレ目) dice1d2=1 (1) (まぶしいサキュバス) 魔人属 淫魔種 特徴 ①多産 ②発光 ③強遺伝子 体力 D 魔力 D 攻撃 B 防御 E 魔攻 D 魔防 C 俊敏 A 幸運 D 生息地 廃棄 データを引っ張り出してきましたが発光以外は普通のサキュバスのような特徴ですね とにかく まぶしいサキュバスの個体は尻尾のついた毛玉を… 1.捕まえてもふもふし始めた 2.捕まえて鼻を押し付け息を思いきり吸い込んでいる 3.お話まぜてーと来た 4.おもむろに個体を掴んで齧りついた dice1d4=2 (2) …猫か何かでしょうか とりあえず殺す気は無いようですね…毛玉の方は 1.何とか逃れようとしている 2.のほほん…ととしている 3.好きにやらせてやるか…といった感じ 4.抵抗 dice1d4=1 (1) 慌てて逃れようとしていますね 他の仲間は 1.逃げた 2.助けようとしている dice1d2=2 (2) 頑張ってまぶしいサキュバスを追い出そうとしていますが… 1.攻撃Bには勝てなかったよ… 2.まとめて捕まってスーハースーハーされた 3.尻尾攻撃が痛くてサキュバス退散 4.あっ dice1d4=4 (4) 1.打ちどころが悪くて死んでる… 2.また別の襲撃者が来た… 3.仲間の増援だ! dice1d3=3 (3) どうやら蜂の巣を刺激してしまったように哀れなサキュバスは大量の毛玉に囲まれていますね そして尻尾でペシペシ叩かれています まぶしいサキュバスは… 1.発光して撃退を試みている 2.泣きながら帰って行った 3.逆にちょっと気持ちよくてうっとり 4.たまらず放したものの… dice1d4=4 (4) 1.そのまま袋叩きに合い逃げていった 2.過剰な袋叩きによって死亡 3.放してくれたので全員大人しくなった dice1d3=2 (2) どうやら好奇心で抱き付いてみたは良いものの… 過剰とも言える防衛によってサキュバスは動かなくなってしまいました 解放された個体と毛玉たちは… 1.場所を移動する事に 2.サキュバスの死体を埋葬 3.放置して対話を再開 4.食べ始めた…! dice1d4=4 (4) おっと…どうやらこの個体は肉を食べるようです 亡くなったサキュバスは毛玉に群がられてあっと言う間にその場から消え去りました 好奇心はなんとやらですね… しかし温厚な種だと聞いていたのですが闘技場の個体やこの様子を見ると廃棄場の特異な環境で特徴が変わってしまったのでしょうか…? 1.単純に食物連鎖の頂点に立っている 2.獲物が少なくてみんなお腹が空いていた 3.まぶしいサキュバスは食物連鎖の最底辺だった 4.特徴が凶暴に変わっている dice1d4=1 (1) なんと驚く事に尻尾のついた毛玉は廃棄場での食物連鎖の頂点だったみたいですね うっかり集会所に近づいてしまったサキュバスはその可愛らしい見た目に眼を奪われてしまったのでしょう 見掛けによらないとはよく言ったものです その後彼らは… 1.集会所で悠々と昼寝を 2.散り散りになりそれぞれの巣へ 3.対話は盛り上がりちょっとした宴に 4.空腹が刺激されたのか集団で狩りに dice1d4=3 (3) どうやら再び世間話に戻ったみたいです 新たな話のタネも出来てちょっとした宴みたいに盛り上がってますね 奇妙な生態系を築きつつも廃棄場での生活は割とのびのびやっているみたいです さて そろそろお時間ですが… 創造神様 いかがでしたでしょうか? 1.大変満足 2.まあまあ 3.ちょっと不満 dice1d3=1 (1) どうやら満足されたみたいです 1.実に興味深いのでこれからも廃棄場は監視しておくように 2.もふもふしたい… 3.それより発光サキュバスがまだ生きてて感動した dice1d3=1 (1) いつになく真面目ですね創造神様 これからも時々覗いてみる事にしましょうか では今回はこれにて お疲れ様でした
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2681.html
饅頭に人の顔が貼り付いてるだけの物体、ゆっくり。 この謎生物がここ、幻想郷に突然現れてから久しく経つ。 最初の頃こそ、「ゆっくりしていってね!」→「ちょうきめえ!」のコンボで駆除されるだけだったが、 徐々に研究が進み、人間にとって様々な形で役立つものだという認識が広まってきた。 ゆっくりが今では生活物資の中でも重要な位置づけになりつつある。 ゆっくりの一番よく知られた用途はやはり食用。 何せ饅頭なので、少し汚れを落とすだけでそのまま食べられる。 幻想郷は甘味料を精製できる作物があまりよく育たないため、 これは本当にありがたいものであった。 次に力仕事。 ゆっくりは個体差が激しく、中には牛や馬以上に大きく力強く育つ傾向を持つ種がいるのだ。 これらの系統を幼体の頃から調教することで、家畜同様の存在として利用。 知能も比較的高いため、農作業や運送業の負担は大きく軽減された。 そして愛玩用。 見た目はそれなりに愛嬌があり、人語を解することもあってペットとしてもよく飼育されている。 中には徹底的な教育を施し、ゆっくりに秘書のような役割を担わせている人もいるくらいだ。 しかし、これらの用途に充てられるゆっくりは一握りの良質なゆっくりでおおむね足りる。 残りの、箸にも棒にもかからないようなゆっくりたちにはどのような使い道があるのか。 それを今から見て行こうと思う。 _______________________________ 昼が一年で最も長い時期、 幻想郷の森の中は大勢の人間たちで珍しく賑わっていた。 誰もがかごを担いでおり、手には長い菜ばしが握られている。 見た目にはゴミ拾いか山菜取りに来たようにしか見えない。 しかし、今の彼らの目的はそんなものではなく、ゆっくりだ。 彼らは木の根元を主に探り、それらの居場所を見つけようとしていた。 「あ、いたいた 相変わらずきめぇ外見だなあ」 ゆっくりを生け捕りに来た一人である青年が、大木の根元に空いた穴を覗き込むなり、苦笑しながらつぶやく。 もし何も知らない現代人がこれを見たら卒倒しているだろう。 穴の中には人間の生首のような物体がいくつも鎮座していた。これがゆっくりだ。 ゆっくりたちはまだこちらに危険性に気づいてない様子だ。 ゆっくりしていってね、と無邪気にこちらへ話しかけてくる。 しかし青年はそれに答えることなく、菜ばしで手早くゆっくりたちを背中のかごへ詰めていく。 さすがにゆっくりたちも騒ぎ始めるが、力の差が有りすぎて抵抗らしいことは一切出来ない。 数分もしないうちに、かごの中はゆっくりで満たされた。 傍目からは、巨大な白キノコがかごにたくさん収まっているようにも見える。 うーん大漁大漁、と彼は満足げだ。かごの中からは声が幾重にも聞こえてくる。 ふと周囲を見回すと、青年の仲間達がやはりゆっくりたちを満載したかごを背負っていた。 もう充分かね、と皆に呼びかけると、肯定だけが返事として来る。 この日のゆっくり捕りはこれで完了だ。 人里へ戻った青年たちは、休むよりも先に、とある作業場を訪れた。 里の人々からは一般にかぎ屋、たま屋と呼ばれ親しまれているところだ。 やあおつかれさん、と作業場の入り口で番をしていた壮年の男性が、ねぎらいの言葉を彼らへかける。 準備はできてるから、と続けて言われ、会釈した青年たちは作業場の奥へと進む。 一分ほど歩くと、周囲に比べてひときわ大きな建物が見えてきた。 彼らはそこへ重い扉を開いて入る。内部は上にも横にも意外なほど広く、遮蔽物も特に見当たらない。 せいぜい作業用の小道具が散らばっている程度だ。ただ大広間があるだけ。大勢が作業するための構造。 あらよっと、と青年たちはかごの中身を床にぶちまける。そこでようやく一息つく者も多い。 広間に放り出されたゆっくりたちは人間達に悪口を浴びせる。 しかし彼らはその言葉に反応せず、ただゆっくりたちの様子を眺めているだけ。 今は特にこれ以上何もされないようだとわかると、この建物を自分達のゆっくりプレイスだと宣言し、 ゆっくりたちは広間を好きに跳ね回り始める。割りと楽しそうだ。 これがゆっくりたちにとって最後の自由時間。 10分ほどそんな光景が続いていたのだが、眺めていた青年がふと口を開く。 「こいつらの中で他に回せそうなのいないな。全部こっちで使うわ」 彼らはゆっくりたちを選別していたのだ。 ゆっくりたちに好きにさせ、どんな行動をとるかを見れば、 他の役に立つかどうかはだいたい判断がついてしまう。 青年たちの捕ってきたゆっくりたちは自らの心配をまるでせず、ただ目の前の状況を自分勝手に楽しむだけ。 どんな運命が待っているか考えようともしない。 家族間のつながりも弱いらしく、他のゆっくりを心配するとかそういったそぶりもなかった。 野生育ちだけあって皮は丈夫なようだが、それだけだ。おおよそ最低品質のゆっくり。 こうしてこのゆっくりたちの運命は決まった。 彼らが一斉に動く。 飛び跳ねていたゆっくりたちは再び捕まえられ、かごの中に詰めなおされる。 また悪口が飛んでくるが、蝉の鳴き声程度にしか青年たちは感じていない。 そして作業が始まった。 手に持ったゆっくりに対して、男たちが小刀を当てる。 ゆっくりたちもおびえ、ゆっくりやめてね、などと命乞いの言葉を投げかけるが、やはり反応はない。 よし、と彼らは軽く気合を入れると、ジャガイモ剥きの要領でゆっくりたちの頭髪を剃っていく。 皮には傷をつけないよう、慎重かつ素早く行う。一匹剃り終われば、次のゆっくりをつかみ出す。 髪を剃られているゆっくりたちの悲鳴は一際大きくなるが、それは人間には無視され、 かごの中のゆっくりたちをさらに怯えさせるだけで終わる。 30分も経たずに、ゆっくりたちは全て頭髪を失い、ただの人面饅頭と成り果てる。 床に整然と並べられたそれらはいよいよもって不気味だ。 逃げ出さないような処置がなされているわけではないが、 ショックが大きいらしくどれも白目を剥いた放心状態。そんなことはおきないだろう。 ここからが難しい局面となる。 青年たちはまず手のひらサイズのゆっくりから取り掛かることにした。 ゆっくりを床に押し当て、静かに転がす。 その場で何度も回しているうちに、人面饅頭の形状が真球に近くなっていく。 何度も顔面を床へ押し付けられ、ゆっくりたちはまたくぐもった悲鳴をあげる。 彼らはお互いに手元のゆっくりの形状を確認しあい、できるだけ真球の精度を高めていった。 だいたい満足のいく程度に形状が整ったところで、催眠ガスを人面ボールに吹きつけ、仮死状態にする。 そうしてゆっくりたちはまた別の木箱に詰めなおされていく。 こうして一定の処理をなされたゆっくりたちとは別に、建物の一角ではもう一つ、別の工程が進んでいた。 こちらもゆっくりたちを用いることには変わらないが、扱いがだいぶ手荒い。 ゆっくりの中身である餡子を手で取り除き、集めているのだ。 餡子を全て失えばゆっくりたちは絶命する。やめてえ、などと悲鳴が常に絶えない。 からっぽの皮は、床へ無造作に捨てられ、頃合を見計らってゴミとして片付けられる。 まさにゆっくりたちの処刑場だ。 集められた餡子は黒色火薬などの様々な薬品と配合される。 混合された餡子は一般に和剤と呼ばれ、この作業場で製造されている製品、花火玉の部材となるのだ。 さらに混合餡子、和剤は花火玉の炸裂に用いる割薬用と爆発炎の色合いを調節する「星」用へ分けられ、 それぞれ水や糊とさらに混ぜ合わせた上で、鉄釜の中に用意されたモミ殻や砂粒へまぶされていく。 それらは少しずつまとまった形となっていき、次第に丸みを帯びる。 最終的には、火薬でできた親指サイズの玉がいくつも釜の中に鎮座することになった。 花火の核となる「星」だ。これが爆発することで夜空に花が咲く。 野生のゆっくりの多くは食べられなくはないが、無機物さえ食べる雑食のため、不純物が餡子に多く含まれており、あまり美味しくない。 一部の豊かな餌場を持つゆっくりや養殖されているものだけが食用になっている。 しかし、食用以外の用途においても、ゆっくりたちの餡子は大変便利な性質を持つ。 野生で暮らすうちにゆっくりの体内へ蓄積される様々な不純物は、集めれば化学薬品として使える濃度にまで達しているのだ。 餡子そのものも変質しているらしく、それらの薬品を安定させる基材として働いている。 幻想郷で火薬の原材料というと、厠で得られる焔硝くらいしかまとまった量が取れなかったものだが、 野生のゆっくりの餡子に含まれる薬品を使って「星」を作れば、バリエーションに富む爆発炎を持つ花火が作れるのだ。 薬品以外の不純物も、爆発炎の色に個性を与えてくれる。 そのため、安全に作業を行うという意味でも、基材である餡子ごと配合してしまうのが今の主流だ。 基材を何重にも用いて安定させているとはいえ火薬。 慎重に箱へ詰められ、作業場の庭で天日干しされる。 前述の、真球状に整えられた仮死状態のゆっくりたちも白目を剥いたまま並べられている。 正直、かなり不気味だ。 「星」は一度乾燥させれば完成というわけではない。 予定される爆発炎の大きさに合わせ、何度も和剤を塗りつけて大きさを増す必要がある。 塗りつける度に乾燥させる必要が有り、とても手間がかかるが、この手間を惜しめばあのきれいな花火は見られないのだ。 今回はあらかじめ作っておいた「星」で花火玉の製作を行うので、 真球状のゆっくりたちの乾燥を待てばいい。 このゆっくりたちは「星」を包み込む玉皮として集められたのだ。 野生のゆっくりの中でも、そこそこの強度の皮を持つ種類がこの工程に回される。 少し手を加えただけで理想的な玉皮として働いてくれるあたり、無駄が少ない物体だ。 乾燥し、皮がだいたい固まったゆっくりたちは、作業場の中へ再び戻される。 まな板の上へ無造作にあけられると、仮死状態だったゆっくりたちが意識を取り戻す。 意識を取り戻さないほうが幸せなのだが。 皮が固まっているため、ゆっくりたちはあまり口を動かせず、 それらの出す声はくぐもっていてよく理解できない。文句でも言っているのか。 青年たちが包丁を取り出すと、ゆっくりたちの玉が微動する。逃げようとしているのだろう。 だが皮が固まり動けない今、そんなことは出来るわけもない。 そして人間で言う耳のラインで、ゆっくりたちは縦へ一気に両断される。 ゆ゛ぎっ゛などと小さく悲鳴があがり、ゆっくりたちの一部はここで絶命してしまう。 野生のゆっくりは生命力が強く、餡子が完全に失われない限り、落命することはあまりないと一般に言われるが、 短時間で大量の餡子を失えばやはり死ぬ確率は高い。 仮死状態から覚めたばかりで、皮も固まり感覚が鈍っていても、この激痛は堪える。 残りの多くも口から軽く泡を吹いてだいたい気絶した。 半分に割られたゆっくりたちは、中の餡子を掻き出されていく。 そうするとゆっくりは意識を取り戻し、ゆ゛っゆ゛っと不安定な声が漏れる。 「星」が中に詰められる程度まで餡子を減らしても、大半のゆっくりたちは息があるようだ。 そして後頭部の方には、花火玉の起爆において、導火線の役割を果たす「親導」という棒が差し込まれる。 これが発射の際に外皮から引火し、中心部まで到達すれば爆発するのだ。 餡子を接着剤代わりにして、ゆっくりの中に「星」が隙間なく埋められていく。 中心部にはさらに割薬が詰め込まれる。これを和紙で固定すれば中身は大体完成だ。 こうして、二つに割られたゆっくりは再び貼り合わされ、外からも和紙が丁寧に貼られる。 顔の部分だけは和紙を貼らずに露出させたままにしておく。 生首のミイラのような物体が、無数に作成され、ゆっくり花火玉の製作はこれで一段落。 あとは出荷を待つのみだ。息のあるゆっくりたちは泣き言らしき声を延々と垂れ流している。 餡子が残ってさえいれば、何も食べなくてもゆっくりはしばらく生きていられるのだ。 今回製作された分は再び仮死状態にされ、翌週には納入されていった。 花火大会の夜。 人里の傍らを流れる大きな川の中州に、打ち上げ用の大筒がいくつも立てられていた。 周囲には打ち上げの職人達が大勢で待機し、世間話に花が咲く。 やがて箱詰めされた花火玉が到着すると、彼らは打ち上げ作業に取り掛かる。 箱の蓋を開けると、中にはゆっくり花火玉たちが、顔をこちらに向ける形で収まっていた。まだ生きている。 ゆっくりたちは仮死状態から覚め、こちらに気づくと、ゆっくりしていってね、と言葉を放つ。 今日の花火玉は元気がいいな、と打ち上げ職人達も感心した様子だ。 「今年のゆっくり花火玉はイキがいいやつばかりですからね。皆さんにはとびきりの悲鳴を聞かせられそうですよ」 花火職人である青年たちは、自信ありげに答えた。 花火玉のうちの一つを慎重に掴む。 自由にしてもらえると思ったのか、掴まれたゆっくりの顔の表情が明るいものになる。 だがそんなゆっくりを無視して彼らは大筒の中にそれを装填した。 大筒の奥からゆっくりの不思議がるような声が聞こえる。 職人達はきちんと玉が収まっているか確認し、さて、とつぶやいた後、大声を出した。 「発射いくぞーーーー!」 点火。 「ゆゆ!?」 ゆっくりたちも異変に気づく。 炒られた豆が弾けるような音が大筒の引火した導火線から聞こえてくる。 ゆっくり出してね!とゆっくりも逃げ出そうとするが、どうにもならない。 射出。 「ゆぴゅっ!?……あじゅいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃ……」 高速で打ち出されたゆっくり花火玉は、太い白色の尾を引いて上昇。一般に昇銀竜と呼ばれる花火玉だ。 「ゆっ!?すごい!おそらがちかいよ!」 打ち出されたゆっくりは、数瞬後の自分の運命も知らず、のんきに最後の思考を行う。 発射された際に親導へ引火した火が、ゆっくり花火玉の中心部に到達した。 ゆっくりの目や口を押しのけて爆圧が開放される。 「っぶぇ!」 炸裂。 ゆっくりは爆炎の中に消えた。 夜空に一輪の花が咲く。 無数の金の火塵が尾を引いて散華し、その過程で様々に変色していった。 菊先と言われる、定番の花火だ。 おお、と川岸の観客たちから歓声があがる。その中には花火玉の製作を行った青年達もいた。 花火の出来に満足げだ。 だがゆっくりたちはそれどころではない。 仲間が打ち上げられ爆発するところを間近で見て、恐慌状態に陥っている。 発射場の周辺に漂う、爆発煙の匂いもそれを煽った。 ゆっくり花火玉の入った箱が軽く振動しはじめる。 ゆっくりたちが泣き喚いたり、逃げ出そうと体をよじっているからだ。 さすがにこれは危ないので、耐火服を着込んだ者が箱を押さえつける。 箱の中のゆっくりたちは一様に絶望の表情で染まり、悲鳴を上げ続けた。 だが、これこそ花火師たちの狙いだ。 次の花火の発射準備が進む。 いやだあ、などと掴み上げられたゆっくりたちが叫ぶが、誰も相手にしない。 そうして、次の花火が淡々と打ち上げられる。 「…………ひぎゃぁぁぁぁぁぁあああああああああ!?!」「っぷゅ!」 空にゆっくり花火玉たちの悲鳴が響き渡る。直後、爆炎が空に花開く。 夏の夜においては、これも風流の一つだ。 通常の花火玉でも、打ち上げられると独特の風切り音が聞こえるが、 ゆっくりの悲鳴はその何倍も大きい。発射場からだいぶ離れた博麗神社でも聞こえるくらいだ。 恐怖の悲鳴と、華麗な爆炎の併せ技。耳と目で楽しむ、これがゆっくり花火玉の醍醐味だ。 「おがぁざぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああん!」「あがっ!」 「もういやだぁああ!……ぱびゃぁぁぁぁぁぁああああああっ!」「ぱじゅっ!」 「……わきゃらなぃょぉぉぉぉぉぉおおお?!」「わぎゅっ!?」 「……ちぃんぽぽぽぽっぽぽぽほっ!」「ぽりゅっぷ!」 ゆっくりたちの悲鳴が爆炎に消えるたび、たまや、かぎやなどと明るい歓声が立ち上がる。 花火大会は滞りなく進み、ゆっくり花火玉の残りもほとんどなくなった。 そこへ、大会主催者、と書かれた札を胸につけた人物が現れる。 「あ!これはこれは 鬼意山ではないですか」 鬼意山、と呼ばれた彼は、打ち上げ職人達にに軽く会釈すると、 そろそろ時間なのでラストにふさわしいやつお願いしますよ、と不敵に笑う。 「ゆぶぶ……」 鬼意山のリクエストを受け、打ち上げ職人達がリヤカーに乗せて持ち出したのは、 ドスゆっくりを原材料にした、特大の花火玉だ。 現代日本の花火玉の規格で言うと、30号の花火玉のさらに数倍はある。 当のドスゆっくりは子供のゆっくりたちが目の前で次々と星になったため、すっかり生気を失っていた。 巨大なドスゆっくり花火玉を打ち上げるには、 それに用いる筒も巨大なものとなる。もはや戦争で使われる大砲にしか見えない。 ドスゆっくりは十数人がかりで荷揚げされ、縄や台車を使われて筒のの中に収まる。 ゆっくりしね、と周囲の人間に当り散らすが、返事は一切返ってこない。 もう彼らにとっては、ゆっくりの言うことは動物の鳴き声程度にしか思えないのだ。 カエルや蝉の鳴き声に耳をすますことはあっても、返事をすることなどない。 悲鳴などあげてやるものか。それがドスゆっくりの最後の意地だった。 だが、筒に収まると同時に、大筒の周囲から職人達が退避していく。 そして、数字を数える大声が響き始める。 今までの発射過程とは違う様子に、ドス花火玉も戸惑う。 やがて、大声が0を告げると、筒の下から爆炎と轟音が飛び出す。 「ゆがぁぁぁあああぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!?!!!!?」 他の花火玉とは比較にならない高速度で、大筒ごとドスゆっくりは飛翔。 決してあげるものかと誓った悲鳴も夜空にあっさり響き渡る。 爆発の恐怖と、ゆっくりの許容限度を超えた超高速に、ドスゆっくりの精神は崩壊寸前だ。 発射煙を引きながら上昇する大筒。 やがて、大筒に封入された燃料が尽き、夜空の頂点に届いたところで、 ドスゆっくりの中心部の爆薬に火が達した。 一秒を百分割しても足りない刹那の中で、 内部からの膨大な爆圧に、ドスゆっくりの真球状の体は醜く歪み、膨張する。 その両目や歯、舌がまず吹き飛び、ほぼ同時に餡子が玉皮を突き破り飛び出す。 「げぶっ!」 その醜く歪んだ姿も、一瞬でまばゆい光の中に消えた。 花火大会最後の大花火は、昼と見まごう程の輝きと轟音を放ち、消えていく。 あまりの大音響に、窓硝子にヒビが入る家屋も出た。 だがそのことに不満を持つ者はいない。 これが今の幻想郷で生きる普通の人間達にできる、最大最強の芸術作品なのだ。 花火大会が終わり、帰路に着く人々の顔は一様に明るい表情。 その様子を眺める鬼意山と職人達も実に満足そうだ。 ゆっくりたちの破片が散らばる発射場で、 次はもっと残虐にやりたいですね!と、彼らは早くも次回大会に意欲を見せていた。 超重量の物体を打ち上げるには、通常の爆薬では無理! そう考えた職人達は、妖怪たちと協力して新しい打ち上げ方法と専用爆薬を開発した。 これは現代世界の歴史においても、ロケット打ち上げ用に使われたことがあるものだ。 そして打ち上げの必要量を用意するのに、数千、数万のゆっくりが潰されたという。 これだけの手間暇をかけてこそ、花火というものは人の心を打つひとときを提供してくれる。 クソの役にも立たないゆっくりたちであっても、このように工業製品の原材料として活躍してくれるのだ。 人間がゆっくりを真の意味で使いこなすのも、そう遠くは無いだろう。 ゆっくり花火 おしまい あとがき ここまで読んでくれた方ありがとうございます。 物語風の文章を書くのは小学生以来なので、 「へー、俺こんな文章書くんだ……」と妙に客観的な視点からの作業になりました。 もっとゆっくりをじっくり痛めつけたかったのですが、 花火が一瞬で散るものである上、花火玉の製作過程へゆっくりをどうやって組み込むかに夢中で、 そこまでなかなか気が回らないという結果に。 もっとゆっくり同士のやりとりがあったほうが、虐待にも熱が入って印象的なものになるので、 もし次があればそこを重視した話を作ってみたいです。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/534.html
「ゆっくり手品」 一週間ぶりに外に出ると、あまりの暑さに逆に清々しい気分になった。 頭がおかしくなる前兆なのか、それともそれとは別の意味でヤバイのか… どちらかわからないが、ずっと家に篭っているわけにもいかないので里に出て買い物を済ませることにした。 眩しい日差しに目を細めながら歩いていると、あるものが目についた。 店頭に並んでいるのは、真っ黒な箱が5つ。これだけでは一体何に使うのかわからない。 横のプレートに書いてある説明を読むと…どうやらこれで手品をするらしい。 どんな手品が出来るのか、値段はいくらなのか、そんなことが書いてあった。 …ふむふむ、なるほど、把握した。 面白いことを思いついたので、購入を即決。他の買い物も済ませて帰路についた。 荷物を家の中に置いて、僕は籠を担いで再び外に出る。 先ほどの黒い箱をつかった手品…僕なりにアレンジした手品には、ゆっくりの親子が必要だ。 それも、子供が5匹以上いる事が望ましい。 しばらく草原を歩いていると、木陰で昼寝しているゆっくり一家を発見した。 両親であるれいむとまりさ。そして生まれてから2週間程度と思われる赤ちゃんのれいむとまりさが5匹ずつ。 合計12匹の家族だ。僕の手品には最適のゆっくり一家だ。早速連れて帰ることにしよう。 背負っていた籠を静かに下ろすと、未だ眠っているゆっくり一家を一匹ずつ籠に収めていく。 もちろん起こさないように注意深く、だ。起こしてしまったとしても、逃げられる前に籠に投げ込めば済む話なのだが。 そういった具合に12匹全員を捕獲し終え、蓋をして開かないように紐で結んで固定する。 もうここまでくれば、こいつらを起こさないように、などと遠慮する必要はない。 ウキウキ気分の僕はスキップしながら家路を急ぐ。 「ゆ!?ここはどこ!?まっくらでゆっくりできないよ!!」 これだけの衝撃を与えれば、鈍感なゆっくりでもさすがに目を覚ます。 自分の置かれた状況を把握できていない12匹のゆっくりは、口々に不安を漏らした。 「どうしてまっくらなの!!?」「ゆっくちできないよぉ!!」 「ここからだして!!おうちかえる!!」 そんな悲鳴に心を躍らせながら、僕は籠をもっと揺らしてやった。 家に着くと、僕は籠の蓋を開けて蹴り倒した。 籠の口から流れ出るように、12匹のゆっくり一家が飛び出してくる。 「ゆぎゅ!?ここはどこ?ゆっくりできるばしょ?」 「ゆ!おにーさん!!こんなところにとじこめたのはおにーさんだね!!」 「そんなことするおにーさんとはゆっくりできないよ!!」 どうやら僕が真っ暗な籠の中に閉じ込めたってことは把握しているらしい。 ゆっくりにしては、それなりに知能はあるようだ。 「へぇー…君達はゆっくりできないんだぁ…ダメだね!お兄さんは君達よりずぅーっとゆっくりできてるよ!」 この言葉に真っ先に反応したのは、母まりさだった。どうやら負けず嫌いな性格らしい。 それを見た他のゆっくりも、抗議の声を上げる。 「ゆ!!そんなことないよ!!まりさのほうがゆっくりできてるよ!!」 「そうだよ!!れいむたちのほうがゆっくちできゆよ!!」 「あ、そう。それじゃさっきの真っ暗なところでもゆっくり出来たでしょ?」 「むゆ!?ゆ…そ、そうだよ!!ゆっくりできてたよ!!」 そして、嘘をつくのが下手らしいこともわかった。 「ふーん、それじゃあもう一度このゆっくり出来る籠の中に入るかい?」 「ゆっ!!やだよ!!はいりたくないよ!!」 「どうして?君はとてもゆっくり出来るものだから、ここでもゆっくり出来るんだろう?ほら、入りなよ!」 「ゆぎゅぎゅ……!!」 下唇を噛みながら唸っている親まりさ。悔しそうに顔を真っ赤にしている。 このまま放っておくと中の餡子が爆発しそうなので、話題を変えることにしよう。 「ま、そんなことはどうでもいいんだけどさ」 僕は籠を退けて、ゆっくり一家の目の前に先ほどの真っ黒な5つの箱を並べた。 ツヤのある材質でできているそれは、妖しく光を反射している。 「ゆ?これはなあに?ゆっくりできるもの?」 「それよりおなかすいたよ!!おにーさん!!はやくごはんをもってきてね!!」 「ゆっきゅりおなかすいたよ!!」「ゆっくちおなかすいた!!」 「あかちゃんたちにもごはんをあげてね!!そしたらおにーさんもゆっくりさせてあげるよ!!」 素人ならここでブチ切れて、怒りのままにブチ撒けるのだろうが…僕はニコニコしながら黒い箱を叩いた。 「ま、君達みたいな出来の悪いゆっくりには、“手品”を見ながらゆっくりするなんてできないんだろうなぁ」 “手品”という耳慣れない言葉に逸早く反応したのは、母れいむだった。 「ゆゆ゛!!れいむたちはとてもゆっくりできるよ!!だからさっさとてじなをみせてね!!」 「ゆっくちみせてね!!」「まりさもみたいよ!!」 「いいよ、きっと皆ビックリするに違いないよ」 「びっくりしないよ!!れいむたちはずっとゆっくりしてるよ!!」 「まりさたちはとてもゆっくりしてるよ!!だからびっくりしないんだよ!!ゆっくりりかいしてね!!」 どうやらこいつらにとって、『びっくり』は『ゆっくり』に反するものらしい。 それはともかく、手品を実行する前準備は整ったので、本準備に取り掛かることにする。 「よし、じゃあ見せてあげよう!準備をするから、黒い帽子をかぶった小さい子はこっちに来てね!」 「ゆ!!ゆっくりいくよ!!」「ゆっきゅりてじな!!」 赤ちゃんまりさを呼び寄せようとすると、当然と言うべきか、両親から抗議の声が上がった。 「あかちゃんたちをどこにつれていくの!?ゆっくりつれてかないでね!!」 「あかちゃんたちにひどいことするきだね!!そんなわるいおにーさんとはゆっくりできないよ!!」 うーん、なかなかの知能だな。ま、所詮ゆっくりだからうまく言いくるめれば問題はない。 「あれぇ、そういうこと言って手品の邪魔をするってことは…君達はやっぱりゆっくり出来ない子なのかな!?」 「ゆぎゅ…ゆ、ゆっくりできるよ!!ばかにしないでね!!」 「だかられいむたちのあかちゃんをさっさとつれていってね!!」 ご両親の承諾を得たので、めでたく5匹の赤ちゃんまりさを確保。 そのうち、一匹は…両親のもとに返してあげる。 「ゆ!れいみゅもじゅんびしゅるよ!!ゆっくりつれていってね!!」 「君はいいんだよ。お兄さんは準備するから、君はお母さん達とゆっくり待っててね!」 「みゅ!わかったよ!!ゆっくりまってるね!!」 僕は残りの4匹を別の部屋に連れて行く。 さぁ…これから、死ぬほどビックリさせてやるぞ。 「さぁ集まって集まって!!手品を始めるよー!!」 「ゆー!!」「てじなてじな!!」「ゆっくりてじなをみせてね!!」 餓鬼を集めて紙芝居をするおじさんのように、僕はゆっくり一家を箱の前に集合させた。 横一列に並んだ黒い5つの箱とは別に、皿の上に乗った4つの饅頭と空の皿一枚を用意して、同様に横一列に並べる。 「さっきのあかちゃんたちはどこにいったの?ゆっくりせつめいしてね!!」 「あの子たちには別の手品の準備を手伝ってもらってるよ。邪魔しないであげてね」 「ゆ!!ゆっくりりかいしたよ!!」 母まりさは、未だ警戒心を解いていないのか…事あるごとに子供の安全を確認している。 だが、口先での安全確認などはっきり言って無意味だ。これからそれを理解させてあげよう。 「さて、さっきの黒い帽子の子、ちょっとこっちに来てくれるかな」 「ゆ!まりしゃもてつだうの?」 「そうだよ。とりあえず、このお皿の上に乗ってね」 ぴょんぴょんと、嬉しそうに跳ねて赤ちゃんまりさは皿の上に乗った。 それを確認して、僕は一家の注目を促す。 「それじゃあ説明するよ!これから4個の饅頭とこの赤ちゃんを黒い箱の中に隠します。 そして、箱の並び順をどんどん入れ替えていきます。 最後にお母さんまりさに、赤ちゃんがどの箱に入ってるか当ててもらいます。 赤ちゃんが入った箱を当てられたら、みんなの勝ちです。ゆっくり理解したかな?」 「ゆ!!わかったよ!!おかーさんにまかせてね!!」 「おかーしゃんがんばりぇ!!」「まりさ!!がんばってあかちゃんをみつけてね!!」 やる気になってもらったところで、僕は黒い箱に饅頭と赤ちゃんまりさを収め始めた。 「中は暗いけど、少しの間我慢してね」 「がまんしゅるよ!!まりしゃはつよいこだもん!!」 そんな声も箱の中へ消え、準備は整った。 今、赤ちゃんまりさは5つの黒い箱のうち、真ん中の箱に入っている。 「ゆ!あかちゃんはまんなかのはこにいるね!!」 「そうだね。それじゃあ箱の位置を入れ替えるから、しっかり見ててね。まずは練習だから、簡単にしてあげるよ」 僕は箱の位置をシャッフルし始めた。もちろん、ゆっくりの動体視力で追いつける速さである。 僕自身も赤ちゃんまりさの位置を把握しながら、十数回箱の位置を入れ替えて… 「はい!それじゃあお母さんまりさは、赤ちゃんがどの箱に隠れてるか当ててね」 「ゆゆ!!あかちゃんはこのはこのなかにいるよ!!」 母まりさは迷わず、僕から見て右から二番目の箱に飛びついた。 箱の蓋を開けると……その中には、赤ちゃんまりさが入っていた。 「おお、すごいね!当たりだよ!」 赤ちゃんまりさは箱から解放されるや否や、母まりさに飛びついて頬ずりする。 母まりさもそれに応えるように身体を動かしている。愛情の証なのだろうか。気持ち悪い。 「えっへん!!こんなのかんたんだよ!!もっとむずかしくてもだいじょうぶだよ!!」 「まりさすごい!!さすがれいむのゆっくりぱーとなーだね!!」 「おかーしゃんすごい!!」「おかーさんしゅごい!!」 だが、これだけでは手品とは言えない。これから…本物の手品を見せてやることにしよう。 「練習は終わりにしよう。これから本番を始めるから、赤ちゃんまりさはもう一度箱の中に入ってね」 「ゆ!またおかーしゃんがゆっくりみつけてくれゆよ!!」 自分の母を信頼しきっている赤ちゃんまりさ。 残念ながら、これから君が無事に助かるかどうかは…完全に運次第なんだよ。 「まりさはもっと難しいのがいいか…わかったよ、じゃあこうしよう」 饅頭と赤ちゃんまりさを箱に収め終えた僕は、5つの箱を隠すように黒い敷居を立てた。 その動作を見た瞬間、母まりさの顔から自信が失われていくのが手に取るようにわかった。 「こうすると箱を入れ替える動きが見えないから、すごく難しいね」 「こんなのむずかしすぎるよ!!おにーさん!!ゆっくりそのくろいのをどけてね!!」 「あれぇ?まりさは難しくても大丈夫なんじゃないの?やっぱりさっきみたいに、すっっっっごく簡単なほうがいいの?」 「ゆぐ!!そんなことないよ!!まりさはむずかしくてもだいじょうぶだよ!!」 「そうだよねぇ。だったらこの黒い板を退けなくても大丈夫だよね!」 相当プライドの高いやつだな、こいつは。 そのおかげで交渉がスムーズに進むので、とても助かる。 「わかったらさっさとはじめてね!!まりさがかんたんにあててあげるよ!!」 「おかーしゃんがんばれぇ!!」「おかーさんがんばっちぇ!!」 「始める前にもうひとつ、手品を面白くするために…」 僕はフライパンと携帯用のガスコンロを用意して、一家の目の前に置く。 「まりさがもし赤ちゃんを見つける事が出来たら、それ以外はただの饅頭ってことかな?」 「そうだよ!!あたりまえでしょ!!かんがえなくてもわかるよ!!」 「だったら、僕はまりさが選んだ箱以外の箱に入ってるものを、このフライパンで焼くことにするよ。 美味しい焼き饅頭を作ろう。完成したら皆に食べさせてあげる。 でも、もしまりさが間違えたら……赤ちゃんがフライパンで焼かれることになっちゃうんだけどね」 僕の物騒な発言に、一家の顔が一瞬で青ざめた。 「ゆ!そんなことしないでね!!あかちゃんがかわいそうだよ!!」「ゆっきゅりやめてね!!」 「そうだよねぇ。かわいそうだよねぇ。だから、まりさがちゃんと赤ちゃんが入ってる箱を当てればいいんだ。 そうすれば赤ちゃんは焼かれずに済む…簡単なことだよね、まりさ?」 「ゆゆ…か、かんたんだよ!!まりさにかかれば、こんなのかんたんにあてられるよ!! まりさはあかちゃんのいばしょをあてるから、ほかのまんじゅうはやいちゃってもいいよ!!」 まったく根拠のない自信である。 子供の命より自分の意地を優先するようでは…母親として失格だぞ? 「わかった。じゃあ始めるから…ちょっと待っててね」 僕は箱を適当にシャッフルする。 「ゆむむ…!」 「ゆゆ…おかーしゃんがんばれ!!」 「まりさ!!あかちゃんをたすけてあげてね!!」 透視するつもりなのか、黒い敷居を穴が開くほど見つめている母まりさ。そんなことをしても無駄だというのに… 箱をシャッフルした後、もうひとつある動作を加えて…僕は敷居を取り除いた。 「はい!今度は難しいよ!赤ちゃんがどの箱の中にいるか…ゆっくり当ててね! 正解しないと赤ちゃんが焼かれちゃうから、絶対に当てないとね!」 ここからが本番である。さぁゆっくりども…“死ぬほど”びっくりさせてやるから、覚悟しておけ。 「ゆぐぐ…どこにいるの?あかちゃんはどこにいるの!?」 先ほどと違って、僕以外は箱がシャッフルされる様子を見ていない。これだ、と確信を持って箱を指し示すことなど不可能だ。 さらに、もし間違えれば赤ちゃんが焼かれる、というペナルティ付。赤ちゃんの命が懸かっている。 適当に選んで、ハイ間違いでしたー、では済まされないのだ。 「ゆっぐりぃ!!あかちゃんどこお゛お゛お゛ぉぉぉ!?わからないよおお゛お゛ぉぉぉ!!……ゆゆ?」 完全な運任せ…と思いきや、何かを思いついた母まりさは大声で叫んだ。 「はこのなかのあかちゃん!!おかーさんのこえがきこえたら、おもいっきりはねてね!!」 すると… ガタッ 僕から見て一番右の箱が、一瞬だが振動した。 その一瞬を、母まりさは見逃さなかった。迷わずその箱に飛びついて、ケラケラ笑いながら宣言する。 「げらげら!!まりさのかちだね!!こうすればぜったいにあかちゃんのばしょがわかるよ!!」 「なるほどぉ…その手で来たか、まいったなぁ」 「これであかちゃんはやかれずにすむね!!ゆっくりしないであかちゃんをだしてあげてね!!」 「はいはい、今出すよ…」 僕は母まりさが選んだ箱の中から赤ちゃんまりさを取り出すと、母まりさのほうへ放ってやった。 子供の命を救うことに成功した母まりさは、いつも以上に赤ちゃんまりさに頬ずりして愛情を表現する。 一方赤ちゃんまりさは、どうして自分がここにいるのかわからないようだ。 きょろきょろ周りを見回しても、その疑問は解消されそうにない。 「まけいぬおにーさんは、さっさとのこりのまんじゅうをやいてね!!」 「そしてれいむたちにゆっくりたべさせてね!!」 「ゆっくちまんじゅう!!」「まんじゅうちょーだい!!」 勝ち誇る一家は、赤ちゃんまりさの様子に気づいていない。 そりゃそうだろうな…… その赤ちゃんまりさが、さっき箱に収めた赤ちゃんとは別物だってことにも気づかないんだから… 「そうだね、お兄さんは負けたから…残りの“4匹”は焼くことにするよ」 「さっさとやいてね!!さっさと………ゆ?」 僕は残りの4つの箱を開けて、その中身を手に取る。 箱の中から出てきたのは… 「ゆ!!ここはどこ!?」「くらくてゆっくちできなかったよ!!」 「おにーさんはまりさたちにゆっくちあやまってね!!」「あやまったらゆっきゅりさせてあげるよ!!」 なんと、4匹の赤ちゃんまりさだった。 「すごい!!さっきまでおまんじゅうだったのに!!あかちゃんにかわってるよ!!」 「ゆゆゆ!!おにーさんすごいね!!でもさっさとあかちゃんをはなしてあげてね!!」 先ほどまでは確かに4つの箱には饅頭が入っていた。しかし、今出てきたのは赤ちゃんまりさだ。 さすがの餡子脳でもこの不思議さは理解できるようだ。手品は成功である。 「さあ、美味しい焼き饅頭を作っちゃうぞ~!」 僕は“ただの饅頭”4つを、十分に加熱されたフライパンの上に放った。 「いっぎゃあかかかけrgりげ!!!」 「あづいあづいあづいいだいいぢあいいああいあいあ゛あ゛あ゛!!!!」 精一杯跳びはねて脱出しようとするが、赤ちゃんゆっくりの跳躍力で脱出できるほどこのフライパンは小さくない。 「ゆっ…ゆぎゃああぁぁぁぁぁあぁあ!!!がえじで!!まりざのあがぢゃんがえじでえぇぇぇぇえ!!!」 「れいむのあがぢゃんになんでごどずるのお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛おぉぉぉぉぉ!!!!」 何が起こっているのか即座に理解した母まりさと母れいむは、一目散にフライパンへと向かう。 だがフライパンの放つ熱気に怖気づいたのか、一定の距離をおいて立ち止まってしまった。 「おにいさん゛!!さっざとまでぃざのあがたんがえじえええぇぇえ!!!」 「え?それは無理だよ。だって、君はこいつらの入ってる箱を選ばなかったじゃないか。 それってつまり、こいつらはただの饅頭であって、君の赤ちゃんじゃないって事だろ?」 母まりさは、無駄に知能があるせいか論理的に攻められると反撃できないようだ。 すると今度は、無知で無能な母れいむの出番である。 「ゆ゛!!ぞんなごどばいいがら!!ざっざどあがぢゃんだじげでおおおおおぉぉぉ!!!!」 「でもこれはルールだから。そんなに助けたかったら、お母さんがフライパンに飛び込めばいいじゃないか。 それとも何?フライパンに飛び込まないってことは、助けたいって言うのは口だけなの?口先だけなの?え?どうなの?」 「ゆぐぐぐ…ゆ!こうなったのはまりさのせいだから、まりさがたすけにいけばいいよ!!」 「ゆぶ!?どうじで!!れいむだっでおがーざんでしょ!?れいぶもだじゅげでよ゛!!」 パートナーのご指名である。うろたえるまりさ。震えながらまりさをぐいぐいと押すれいむ。 どうやら赤ちゃんを助けたいというのは口先だけで、本当は2匹とも自分の身の安全が第一らしい。 「までぃざがあかちゃんのはこをえらばないからこうなっだんだぼ!!ゆっぐりぜぎにんどっでね゛っ!!」 「どうじでぞんなごどいうぶぎゅえっ!!?」 言いたいことを言い終える前に、まりさはれいむに弾き飛ばされてしまった。 着地点は…もちろん、フライパンのど真ん中である。 「あんぎゃあ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁあ゛ぁあ゛ぁあ゛ぁ゛あ゛!!!!!!」 「お、おがじゃん!!だじゅげでえぇええぇぇぇぇぇえぇ!!!!」 「あぢゅぐでじんじゃうよおおおおおおぉぉぉぉぉ!!!!」 ジューッといい音をたてて焼けていく母まりさと赤ちゃんまりさ4匹。 「どぼじでだずげでぐでないの゛!?」「どぼじでええぇぇぇぇ!!!」 「みでないでだじゅげでおおおおぉぉぉぉ!!!」 「あんびゃあおあろぎあじぇろgじゃえおりgjぽあえいrgぱ!!!!」 「ゆ…ゆっくりがんばってでてきてね゛!!」 子供たちの叫びに、母れいむはただ見つめているだけだ。 自ら助けに行こうとしない。それは残された子供を守るために自分がいなくなってはいけないという高尚な判断なのか… それとも、自分が母まりさや赤ちゃんまりさのようになりたくないだけなのか……たぶん後者だろうな。 「あ…ばば…だじゅ…げで……!」 「じ、じに……だぐ……だいびょ…!!」 「うーん、良い匂い♪」 そんなことをしているうちに、まりさ計5匹の底面がこんがり焼きあがった。あまりの激痛に全員気絶している。 これ以上焼くと命に関わる。今回はこの辺で勘弁してやろう。 広く知られているように、ゆっくりは底面の組織をやられると自力で跳ね回る事が出来ない。 こいつらは、後で自然に放って観察してやろう。面白いことになりそうだから。 香ばしい匂いを放つゆっくりを、僕は袋につめて適当に押入れに放り込んでおいた。 「おにーさんとはゆっくりできないよ!!れいむたちはおうちかえるね!!」 「ゆっくちかえるよ!!」「ゆっきゅりかえるにょ!!」 残っているのは、母れいむと子れいむ5匹に子まりさ1匹である。 あんなことを言っているが無視していいだろう。どうせ自力でドアを開けられないのだから。 それより…僕は、知能の低いゆっくりに対して試したい事がひとつある。今回、それを試してみようと思う。 「へぇー、家族を放っておいて帰っちゃうの?酷いねぇ…全然ゆっくり出来ない人だねぇ…」 底面が完全に焦げているまりさたちを指差して、くすくす笑いながら問いかける。 ゆっくりには“自分は一番ゆっくりしてる”というプライドがあるので、すぐに突っかかってくる。 「ゆぐぐ!!れいむはゆっくりしてるよ!!しつれいなこといわないでね!!」 「ふぅ…はいはいわかったよ。そんなにゆっくりしてるなら一人で帰れば?子供たちはお兄さんが食べちゃうから」 僕は適当に赤ちゃんれいむを掴みあげると、口の中に放り込もうとする。 本当に食べるつもりはないのだが、こうでもしないと必死になってくれないだろうから。 「れいむはたでものじゃないよぉ!!ゆっくちだべないでええぇええぇぇ!!!」 「おにーさん!!あかちゃんをはなしてね!!ゆっくりたすけてあげてね!!」 ぽよんぽよんと、体当たりしてくる母れいむ。もちろん痛くない。むしろ気持ちいい。 そんな母れいむの頭を僕はむんずと掴んで、ぐっと握り締める。 「あ?『はなしてね』?『たすけてあげてね』?…言葉遣いに気をつけろよ」 「いだだだだ!!!いだいだいだいだいだいだいだいだいだいいいいぃぃぃ!!!!」 「『放してあげてください』『助けてください』だろ?言ってごらん」 「ゆびゃああぁぁぁぁあぁ!!!たずげでぐだざいいいぃぃぃい!!!! れいぶのあがだんんん!!!!はなじであべでぐだだいいいいいぃぃぃぃ!!!!」 もう発音が滅茶苦茶で半分聞き取れないが、それらしいことは言ってるので助けてやろう。 このれいむは無知で無能だと思っていたんだが、やれば出来る子じゃないか。 「よしわかった。でもひとつだけ条件がある」 僕は手に持っていた赤ちゃんれいむを放してやる。 解放された赤ちゃんれいむは、他の赤ちゃんゆっくりたちと同じように部屋の隅に跳ねていってガクガク震え始めた。 「お前、子供を全員食べろ。そしたら子供たちは助けてあげよう」 「……ゆ?」 僕の言葉を、ゆっくりと理解していく。 部屋の隅にいる自分の子供と、僕の顔とを…何度も何度も見比べて。 「もう一度言う。子供を全員食べろ。そしたら子供たちは助けてやる」 「……ゆゆゆ?ほんとう?あかちゃんたべたらあかちゃんをたすけてくれるの!?」 「本当だ。お兄さんは嘘をつかないよ」 …母れいむの視線が一箇所に定まった。 もちろん、その視線の先にいるのは…6匹の赤ちゃんゆっくりである。 「……ゆ!!ゆっくりたべるよ!!あかちゃんたべてあかちゃんをたすけるよ!!」 その動きに迷いはなかった。そして、やはり無知で無能だった。 『赤ちゃんを助けるために、赤ちゃんを全員食べる』…なんら矛盾を感じないとは、正直言って驚きである。 「おかーしゃん!!ごわかっだぶゆぎゅうううぅぅぅ!!!だだだだべべべべべなななないいでええぇぇぇえ!!!??」 一匹目の犠牲者は赤ちゃんれいむ。 母れいむと一緒にゆっくりしようとして飛びついたところを、ガブリと噛み付かれてしまった。 「むーしゃむーしゃ…みんながまんしてね!!おかーさんがたすけてあげるからね!!」 「おがーしゃんだべないでえ゛え゛え゛ぇぇえ゛ぇぇぇえ゛!!!」 「れいむだぢはだべものじゃないよお゛お゛お゛お゛ぉぉぉぉ!!!!」 逃げ惑う子供たちと、それを追いかける母れいむ。子供たちは命が懸かっているので必死に逃げる。 しかし、どんなに必死になったところで、その体格差は覆せない。 「ゆがあああああああぁぁぁぁ!!!やべ…ぶびゅっ!!!」 「がまんしてね!!みんなをたべればみんなたすかるんだよ!!!」 「いぎゃあああぁぁあぁ!!!ゆっぐでぃでびば…ぶへっ!?!?」 「どぼぢで…どぼぢでごんにゃごどずるぶゆえ゛!!??」 母れいむの食事が終わったのは、それから5分後だった。 口の周りを餡子で汚した母れいむが、僕のもとに駆け寄ってきて宣言する。 「やくそくだよ!!こどもたちをぜんいんたべたから、こどもたちをたすけてあげてね!!」 「うん、いいよ」 ……… 数秒の静寂。僕はニコニコしながら、母れいむの顔を見つめる。 「…なにしてるの!!さっさとあかちゃんをたすけてあげてね!!やくそくしたよ!!」 「うん、だからいいよって言ってるでしょ」 晴れやかな顔になった母れいむは、僕が子供を助けるのを待っている。 しかし、動こうとしない僕を見て母れいむは顔を真っ赤にして激怒した。 「…いいかげんにしてよね!!ゆっくりあかちゃんたすけてくれないとおこるよ!!」 「うん、だからさっさと赤ちゃん連れて帰ってよ」 僕は玄関の扉を開け放って、母れいむに呼びかけた。 「ほら、助けてやるって約束だもん。どうぞ連れて帰ってくださいよ。そこにいたでしょ?君の子供」 「ゆ?なにいってるの!!あかちゃんはここにいないよ!!ゆっくりみればわかるでしょ!!」 「そうだね。じゃあ君の赤ちゃんはどこに行っちゃったの?」 これだけ言っても、まだわからないのだろうか。 僕の提示した条件、自分のしたこと、そして…その結果。僅か数分前の出来事だというのに… 「君は…さっきまで“何を”食べてたんだっけ?」 母れいむの口についた餡子を指でとって、じっくりと見せ付ける。 「君は…赤ちゃんを助けるために“何を”食べてたんだっけ?」 「ゆ…ゆゆゆ…!?」 その餡子を口の中に突っ込んで、無理やり飲み込ませる。 「君は…“何を”助けるために赤ちゃんを食べてたんだっけ?」 「ゆびあやあやあいあいあおあお゛あお゛あお゛あお゛あ゛あ゛おあおあ゛おあお゛あお゛あ゛あお゛!!!???」 全てを理解した母れいむは、狂ったように跳びはねて壁に体当たりする。 「そうそう!赤ちゃんは君のお腹の中にいるからね!ゆっくり助けてあげてね!!」 「ゆぎゃあぁあぁぁああぁぁ!!!どうじでどうぢせどうじじぇああぁぁぁああぁぁ!!!!」 「ふふふ!急いで吐き出せばまだ間に合うかもしれないね!!」 おそらく間に合わないだろう。既に母れいむの餡子と混じってしまったに違いない。 だが、そんなことも分からない母れいむは何とか子供を助け出そうと自分の身体を痛めつける。 「ゆぶ!!ゆべべべべべえええぇえっぇぇえぇ!!!」 口から吐き出すのは、餡子ばかり。赤ちゃんゆっくりは一匹も出てこない。 母れいむは餡子の山を崩して必死に子供を探すが、やはりそれらしい姿は見つからなかった。 「どうしでぇえぇぇえ!!!どうしでででごないのおおおぉぉぉぉ!!!??」 「そりゃあ、君が美味しそうに食べちまったからな。むーしゃむーしゃしあわせー♪って」 「ぐぎゃああぁぁっぁあぁ!!!あがだんででぎでええぇぇぇぇえええ!!もうだべだりじないがらああぁぁぁあ!!!」 何度も何度も、身体の皮が破れても壁への体当たりを止めない母れいむ。 無知で無能なこいつも、母性だけは一人前のようだ。 「ゆぶえ!!ゆべべべべ…!!」 体力も尽きかけていた頃、母れいむの口からあるものが出てきた。 それは…赤ちゃんれいむのリボン。そして、赤ちゃんまりさの帽子だった。 餡子化に時間のかかる髪飾りだけが、餡子にならずに体内に残っていたのだ。 「おー、飾りだけは無事だったみたいだな。どうする?これだけ持って帰る?」 くすくす笑いながら問いかける。 母れいむは、もう理解したようだった。自分の身体の中に、もう赤ちゃん達は残っていないということを。 口から出てきたこの髪飾りが、何よりの証拠である。 「ゆ゛…あがぢゃん゛…どうしで…?」 そして、母れいむは理解したようだった。 …自分が、二度とゆっくりできないということを。 「ゆっがあああぁぁぁあぁぇぇぁぁぁぁぁあゆッぐりじねえああぁあぁぁぁぁぁぁあ!!!!」 狂った母れいむは、今までにない叫びを上げながら暴れ始めた。 壁に体当たり、花瓶に体当たり、本棚に体当たり。それでも狂気は止まらない。 そして、血走った目で僕を見つけた母れいむは… 「ゆっぐでぃじねえ゛え゛え゛ぇぇぇえ゛ぇえ゛ぁああ゛あぁぁぁ゛!!!!」 ゆっくりとは思えないスピード、ゆっくりとは思えない跳躍力で僕に飛びつき…左腕に噛み付いた。 痛みはない。ゆっくりの力など、たかが知れている。 「っしねぇ!!じねええぇぇ!!!ゆっぐりじねえ゛え゛ええ゛ぇぇぇぇぇええ゛え゛ぇ!!!ぶぎゅえっ!?」 母れいむを左腕から引き剥がす。そして… 「…もう、お前はいらない」 口に腕をねじ込んで、背中の皮を掴んでぐいっと一回転。 背中の皮や餡子が口から出てきて、代わりに顔面や毛髪が口の中に吸い込まれていく。 「あびゃばyばyばあおあおあおあおえろpgかえぽrgこあけpご……!!??」 “裏返し”になった母れいむは、ぼとぼとと中身の餡子を全て床の上に撒き散らし…皮だけとなって絶命した。 その餡子の山をスプーンでかき回すと、残っていた髪飾りが出てきた。 さっきの分も合わせると、合計で6つ。食われた赤ちゃんゆっくりの数と一致する。 「あーあ…かわいそうに。お母さんがバカだったせいで…」 そんな同情の声も、赤ちゃんゆっくりにはもう届かない。 僕は餡子を一口だけ味見すると、散らかった部屋を片付け始めた。 「さて!」 餡子の山を始末し終えて、押入れを開く。 底面の焼け焦げたまりさたちが入った袋を担いで、僕はもう一仕事始めることにした。 「お前らには、お兄さんが直々に自然の厳しさを教えてやるぞ!!」 袋の中のゆっくりまりさたちの震えが、しっかりと伝わってくる。 きっとこいつらなら、もっと面白いものを見せてくれるに違いない… そう確信して、僕はゆっくりの生息地である草原へと向かった。 (終) あとがき スレに自分が書き込んだネタと、他の人が書いたネタも使わせてもらいました。 ちなみに、お兄さんの手品はタネのない手品です。 作:避妊ありすの人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/imasara/pages/296.html
ナビ ガッツマン ナビ名 HP ショックウェーブ ガッツハンマー ガッツパンチ ロケットガッツパンチ ガッツマン 300 10 10 20 - ガッツマンV2 500 50 50 100 100 ガッツマンV3 800 100 100 200 200 ナビ名 待っているチップ1 個数 持っているチップ2 個数 ガッツマンV2 エリアスチール 1 リカバリー200 1 ガッツマンV3 エリアスチール 2 リカバリー200 1 バトル考察 ロケットガッツパンチがバルーンに当たるとバルーンの威力が999になる 出現場所 ガッツマン デカオ(デカオの家-第2話~) ガッツマンV2 デカオ(デカオの家-第3話~)、パパの研究室(SSSライセンス試験ナビマスター) ガッツマンV3 デカオ(デカオの家-第4話~、コトブキ町-第8話~)
https://w.atwiki.jp/niconico_cookingtag/pages/169.html
■名前・シリーズ名:カンチャン/パンツマン ■通称:パンツマン ■投稿: 08.05.22〜 特徴、傾向など 主なジャンル: タイトルキーワード:パンツマン アイテム:パンツ 投稿者名はカンチャンだがパンツの人で通っている 決して下手ではないのだが、なぜかいつもワタワタしている たまにしゃべる 動画 【ニコニコ動画】カンチャンの公開マイリスト back
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/40.html
ゆっくりみさせてね! 10KB ※問題があるようでしたら餡庫作品感想スレまで意見お願いします 善処します ※スレの「目が見えない状態でのツンツンは怖かろう」というレスに触発された書きまし た ※微修正しました れいむはとてもゆっくりできていなかった。 「さて……れいむ、もう覚悟はできてるよな……?」 おにさんの冷たい声に震える。 れいむは飼いゆっくりだ。人の感情の機微には敏感に反応するようにできている。 ゆっくりは首から上のナマモノだから、当然、表情を見ることが相手の意図を量る最大の 判断条件になる。 今はそれが断たれていた。おにいさんの怒りのほどが、どれほど深いのかわからない。だ から恐くてたまらなかった。 今、れいむは目隠しをされているのだ。 ゆっくりみさせてね! 「さて、れいむ。これがなんだかわかるかな~?」 ぴたぴたと頬に何かが触れる。 「ゆぴぃぃぃぃぃぃ!?」 冷たく、固く、スベスベした感触。よく知っているようで、でも何であるか判然としない それ。軽く触れただけなのに、れいむはまるで電流でも流されたみたいに震え上がった。 ぴたぴた、ぴたぴた。 繰り返し軽く叩かれるが、れいむにはそれが何なのか見当がつかなかい。 突然、痛みが走った。 「ゆぎゃぁぁぁあああぁぁぁ!」 「うるさいな。軽くひっかいただけだろ……お前の割った、おちゃわんの欠片でな」 その言葉にれいむは思いだした。 ごはんのあと。れいむはおにいさんのお手伝いをしようと、テーブルの上の食器を一箇所 に集めていたのだ。それは大して役に立つことではなかったが、れいむは一生懸命だった し、おにいさんも喜んでくれた。 だが、れいむは失敗をしてしまった。 おにいさんのお気に入りのお茶碗にうっかりぶつかり、テーブルの下へ落としてしまった のだ。お茶碗はあっけなく割れてしまった。 怒られる。そう思ったが、おにいさんは笑顔だった。れいむも笑顔を返した。 おにいさんはニッコリしたまま、れいむを掴んで運び、そして何かを注射した。れいむは 痛みの叫びをあげるヒマもなく意識を失った。注射されたのはゆっくり用の即効性催眠薬 だったのだ。 そして今。目が覚めたら、こうして目隠しをされていたというわけだ。 「おにいさん! れいむおめめがみえないよ!」 「目隠しをしているからな。これもおしおきの一つだ」 「ゆうう、おしおきはゆっくりできないよ……」 「おまえが頑張っておにいさんを手伝ってくれようとしたことはわかる。とても偉いこと だ。だが、お前はお茶碗を割ってしまった。それは失敗だ。失敗は悪いことだ」 「お、おにいざんごべんなざ……ゆびぃ!?」 いきなり頬をつねられれいむは大きな悲鳴を上げた。つねられた、と言っても軽く皮をつ ままれた程度。普段のおにいさんとのスキンシップでよくやってもらう、心地よい痛みだ。 だが視覚を奪われ鋭敏になった今のれいむにとって、ペンチでねじ切られるほどの痛みに 感じられた。 「悪いことをしたら、おしおきしなくちゃあなあ?」 「ゆうう……」 「でもお前、すぐに謝ろうとしたな? 悪いことをして、謝るのはとてもいいことだ。お 前の態度次第ではおしおきの内容もちょっとは考えてやるよ」 「ゆううっ!? れいむはちゃんとはんせいしているよ!」 「よし。じゃあちゃんと『ごめんなさい』してみろ」 「ゆっくりりかいしたよ! おにいさん、ごめんなさ……ゆひゃひゃひゃひゃ!?」 れいむは謝ろうとしたが、突然笑い出してしまう。 何かふわふわと柔らかいものがれいむを撫でたのだ。くすぐったくってたまらなくなって しまったのだ。 「なんだ~? 謝ってる途中で笑い出すなんて反省の色がまったく見られないなあ?」 「な、なにかがれいむをくすぐったんだよ!」 「くすぐった? おにいさんはなにも見ていないなあ」 「ゆうう……」 れいむは今、目隠しをされている。触れられた感触は確かにあったが、それが何なのかよ くわからなかった。その上、おにいさんがなにも見ていないと言うのだ。おしおきを受け るという立場の弱さもあり、れいむはどう言い返していいのかわからなくなってしまった。 「さて。もう一度チャンスをやろう。ちゃんと謝ることができたら許してやるぞ?」 「ゆ、ゆっくりりかいしたよ! おにいさん、ごめんな……ゆひゃひゃひゃひゃ!?」 またくすぐったいのが来た。 れいむはどうにか耐えようとする。だが、ただでさえ視覚を失い皮は鋭敏な状態。おまけ にそのくすぐったいのはとても巧みだった。右頬と思えば左頬、瞼をくすぐったかと思え ば口元をかすめ、まむまむをじっくり攻めたかと思えばおあにゃるをふわり。 れいむは笑いをこらえきれなかった。 「なんだ、お前。ごめんなさいも言えないのか?」 「ゆひゃひゃ、ちが、ぢがう……ゆひゃひゃひゃひゃひゃ!」 「ちっとも反省の色が見られないなあ」 「ちが、ゆひゃ、ちがう、ゆひゃひゃゆひゃゆひゃひゃ! や、やべでぇぇぇぇぇぇ!」 「やめて、だと?」 突然ぴたり、とくすぐりが止んだ。 ゆふゆふとれいむは荒い息を吐く。 「やれやれ。反省もせず、おしおきをやめろと言い出すなんて、とんだゲスゆっくりだ。 これはキッツイおしおきが必要だな」 「お、おにいざん! ぢがう、ぢがうのぉぉぉ! れいむは……」 「よし、レイパーの刑だ」 「ちがう、ちがうよ、ちが……れいぱー?」 「んほぉぉぉぉぉぉ!」 突然、嬌声がわき上がる。 それはれいむのすぐ近くからした。 見えないが、知っている。この常軌を逸した性欲溢れるゆっくりの叫びは、餡子の奥に恐 怖として刻み込まれている。 それは、 「れいぱーありすだああああああ!」 れいむは慌てて逃げようとするが、頭の上からおにいさんの手に押さえつけられてしまう。 そして、ヌラリとした感触が後頭部から襲ってきた。 「んふううううう! なかなかかわいいれいむねぇぇぇぇ! ありすがすっきりしてあげ てもいいわよぉぉぉぉぉ!」 「やべでぇぇぇぇぇ!」 べとべとぬるぬるの気持ち悪い感触が何度も何度もこすりつけられる。おぞましく、そし て情熱的なすーりすりだ。 れいむは怖気立つが、逃げ出せない。おにいさんの手はもう離れたが、今はれいむより圧 倒的に重く強いれいぱーがのしかかっているのだ。 「んふ、んふ、んほぉぉぉ! いいわ! いいわぁぁぁ! かわいいわよれいむぅぅぅ!」 「いやぁぁぁ! れいぱーはゆっくりできないよぉぉぉぉ!」 口では拒否しても、そこは単純餡子生物の悲しさ。欲望に正直なゆっくりの身体は、与え られる愛撫に反応してみずからも生殖用の粘液を分泌してしまう。 「なんだれいむ、レイプされてるのにずいぶん気持ちよさそうだな。これじゃあおしおき にならないかなあ?」 「ぢがうぅぅぅぅ! れいぶぎぼぢよぐなっでないぃぃぃ!」 「なに? レイプで気持ちよくなってない? じゃあこれは和姦なんだな。なんだ、れい む。お前レイパー相手だってのにあっさり受け入れて、とんだ淫乱ゆっくりだな」 「ぢがうよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 だが、何度も何度も休み無く押し寄せてくる愛撫はれいむを絶頂へと着実に導いていった。 嫌でもなんでも、結局はすっきりしてしまう。気持ちの問題ではない。ゆっくりとはそう いう生き物なのだ。 そして、 「すっきりーっ!」 れいむすっきりしてしまった。これでれいぱーの子供を持つことになってしまった。 その時、目隠しが外れた。すっきりーで一際多くの粘液を出したため、滑り落ちたようだ。 しかし、れいむには何も見えない。 絶望で目の前が真っ暗だった そして、れいむは気を失った。 「はっはっはっ、ちょっとやりすぎちゃったかなあ?」 「ゆんゆん! れいむこわかったよ!」 「ははは、でもお前が悪いんだぞ、れいむ」 「ゆうう……ごめんなさい、おにいさん」 「なに、わかってくれればいいんだ」 れいむはゆっくりしていた。 あのあと、れいむは目隠しを外してもらい、おにいさんに全ての種明かしをしてもらった。 まず、謝ろうとしたとき、くすぐったくて笑ってしまったこと。 これは、やはりおにいさんがやったことだった。鳥の羽で出来た小さなほうきをつかって れいむをくすぐったのだ。 試しとばかりに、目隠しのない状態でくすぐってもらったら、確かに同じ感触だった。 もっとも、あのときほど強烈には感じなかった。 次に、れいぱーありす。 あれもおにいさんの仕掛けだった。れいぱーありすの声はあらかじめ録音してあったもの を再生しただけ。そしてあの情熱的なすーりすりは、驚いたことにありすどころかゆっく りですらなかった。 ゴム手袋だった。 特製カスタード粘液を塗りたくったゴム手袋を、おにいさん自ら手にはめてれいむをなぶ ったのだった。 「いやあ、それにしてもれいむったら簡単にだまされるんだもんなあ」 「ゆうう……」 「そんなむくれるなって。まあ、おしおきとは言え悪かったな」 「ゆんゆん! わるいことをしたのはれいむだよ! おこってないよ!」 「ああ、よかった。実はお前をもう一つ騙しちゃってることがあってさ。お前が怒ってな いなら話しやすい」 「ゆゆ? だましてることってなぁに?」 れいむはのんきに問い返す。騙している、という言葉はゆっくりできないものだが、おし おきは終わったのだ。もうひどいことはないはず……そんな脳天気さに溢れていた。 そんな単純で可愛らしいゆっくりを眺め、おにいさんの笑みは深くなる。 「実はお前、今も目、見えてないんだわ」 「ゆゆ? おにいさんなにをいって……」 「目隠しは外したけどさ。お前、最初に睡眠薬で眠ってた間に目をえぐられてたんだよ。 だから見えるはずないの。わかる?」 「ゆゆ、だって……」 あまり知られていないことだが、ゆっくりの持つ感覚は非常に優れている。 ゆっくりの餡子を覆う皮。これは聴覚、嗅覚、触覚すべてを兼ねる複合感覚器だ。それが 全身に張り巡らされているのだから、それによってもたらされる情報量は並の野生生物を 大きく凌駕する。 もっとも、脳天気なゆっくりのこと。鋭敏なこの感覚器を、鋭敏という言葉から一番遠い ゆっくりが使いこなせるはずもなく、普段はまったくの無駄になっている。 だが、日常においてそれを無意識に役立てている場面がある。 それは巣穴の中にいるときだ。 ゆっくりは、明かりのほとんど届かない巣穴の中で何不自由なく暮らす。冬ごもりともな れば完全な闇の中。それなのに、ゆっくりは真昼の太陽の下と変わらず活動できる。 これは前述の体表の感覚によるものだ。それらで得た情報を統合し、ゆっくり特有の思い こみ――自分の巣穴で、見えないはずがないという思いこみ――によって餡子脳内で映像 化する事で、ゆっくりは巣穴の中限定で暗くても「見える」のだ それなのに、一度何らかの理由で視覚を失うと、この餡子脳内の映像化が不可能になる。 まったくもってゆっくりは、いい加減で不条理、そして思いこみのナマモノなのである。 極端な話、ゆっくりは目をえぐられてもそのことに気づきさえしなければ、見えるときと 変わらず活動できる。 そして、今。 れいむは自分の目玉のあるべき場所が空っぽになっていることに、ようやく気づいた。 「ゆああああああっ!? まっくらだよぉぉぉぉ! みえないよぉぉぉぉ!」 「あはは! 本当に今まで気づかなかったのかよ!? さすがゆっくり、すげぇ!」 「どぼぢでぇぇぇ!? どぼぢでごんなごどずるのぉぉぉぉ!?」 「ああ、おしおきだよ」 「ぞんなぁぁぁぁぁ!」 「というのも、嘘」 「ゆっ!?」 パニックになっていたれいむは、さらなる予想外なおにいさんの言葉に固まる。もはや餡 子脳で把握できる事態ではなかった。 「ホント言うと、お前をペットとして飼うの飽きたんだわ。だから、手始めに目をえぐっ て、今まで試そうと思ってたことをやってみたってわけ。だからこれ、おしおきじゃなく て虐待。もうお前を躾る気なんてねーの」 「ゆっ、ゆっ……!」 「いや、いい顔してるなあ。やっぱり虐待の基本は目ん球えぐり。専門誌では『アマギる』 とか言ってたか。いやあ、基本でこれだけ楽しいんだから、応用はどんだけ楽しいんだか。 これから楽しみだなあ」 「ゆっ……」 「あん?」 「ゆっぐりざぜでぇぇぇぇぇぇぇ!」 「ああ、ゆっくりさせてやるさ。これからじっくりたっぷりいくらでも、俺が飽きるまで ずっと、な。だから……」 おにいさんは、目を輝かせ、爽やかな笑みを浮かべ。 「ゆっくりしていってね!」 心を込めて、れいむをゆっくりさせる宣言をするのだった。 了 by触発あき 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る お兄さんは屑なのかな、 -- 2020-02-02 16 43 23 個人的には 「こんなことするおにいさんはゆっくりできないよ!はやくどこかにいってね!」 とか言った後に本当のお仕置きみたいな展開が好き -- 2012-02-23 21 30 52 善良なんだけど >「ゆんゆん! れいむこわかったよ!」 これだけでもうビキィッ!と来るんだよなぁw 人をイラつかせる為にここまで考え抜かれたゆっくりの設定とか、考えてる人達スゲーよなぁ -- 2010-10-10 03 08 55 お兄さんが目を覚ましてくれてよかった -- 2010-09-21 03 49 06
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1477.html
ゆっくりマン 3KB ギャグ パロディ 自滅 飼いゆ 現代 とっても短いです ゆっくりマン 「ゆっ!ゆっ!ゆ~!♪」 今日もまりさは平和の為にご町内をパトロール(散歩)している 「てんきもいいし、おだやかないちにちだぜ!」 まりさの独り言を聞いて天が怒ったのか空から巨大な隕石が落下してきた 『ドドーン!!!』 巨大な音と共に落下した隕石 まりさの傍に居る人やゆっくり達も 恐怖半分興味半分で巨大隕石を眺めている すると突然隕石にひびが入り始めた 「ヒャッハー!!」 二つに割れた巨大隕石の中から怪獣が現れた 「あれは『虐待怪獣鬼意惨』だ、逃げろー!!」 「わからないよ~!!!」 逃げ惑う人やゆっくり達 その時上空から数発のミサイルが『鬼意惨』に命中した 「ヒャッハー?!」 空を見上げると自衛隊の戦闘機が 『鬼意惨』を制裁する為に遣って来たのだ それだけでは無い 道の向こうからも自衛隊の戦車が轟音と共に遣って来た 「助かったぞ!!」 「じえいたいだね、わかるよ~!!!」 人もゆっくりも自衛隊に声援を送る 「撃てー!!」 隊長の号令で攻撃を仕掛ける自衛隊 空と地上からの猛攻を受けてもがき苦しむ『鬼意惨』 しかし何処からとも無く取り出した巨大ライターで 『足焼き』攻撃をする『鬼意惨』 攻撃を受けた自衛隊が次々と爆発四散する 「うわー!!自衛隊でもだめだー!!」 「にげるんだね~!!わかるよ~!!!」 再び逃げ出す人とゆっくり その中でまりさだけがその場に踏み止まる 辺りに人やゆっくりの気配が無いのを確かめると お帽子の中に舌を入れてβカプセルを取り出し空に向かって掲げスイッチを押した まばゆい光が辺りを包み込むとまりさの体が巨大化していった 「あ!!『ゆっくりマン』だ!!」 「たすけきてくれたんだね~!!!わかるよ~!!!」 「だぜっ!!」 『鬼意惨』に対峙する『ゆっくりマン』 突如現れた巨大饅頭に驚く『鬼意惨』 しかし本能で虐待すべき相手と悟った『鬼意惨』は 巨大ライターで攻撃を仕掛けてきた 「ヒャッハー!!」 「だぜっ?!」 間一髪攻撃を避けた『ゆっくりマン』 背後にあった鉄塔が雨細工のように解けていく 必殺の攻撃が外れて驚愕する『鬼意惨』 その隙を付いて反撃する『ゆっくりマン』 「だぜっ!!」 『ゆっくりマン』の体当たりに吹っ飛ぶ『鬼意惨』 後ろのビルに倒れ込んでしまい脱出できずにもがいている 「ヒャッハー?!」 「だぜっ!!」 畳み掛けるように必殺のボディプレス さしもの『鬼意惨』もペチャンコに潰れて永遠にゆっくりしてしまった 「ありがとー『ゆっくりマン』!!」 「たすかったんだね~!!!ありがと~!!!」 「だぜっ!!」 住民達の感謝に言葉を背に『ゆっくりマン』は 空に返っていった 「ってゆめをみたんだぜ!!」 「はぉ~っ」 正月早々まりさの初夢を聞かされながら 疑問に思ったことを聞いてみた 「なぁまりさ、夢に出て来た『虐待怪獣鬼意惨』って誰の事だ?」 「そんなのおにいさんにきまって・・・・・あっ!!」 「そうかそうか、じゃあ夢の続きを見せてやろうな!」 笑顔のままコタツの上にあったライターを手に まりさににじり寄る 「まずは『足焼き』攻撃だったな!」 「お・おにいさん、じょ・じょうだんだよね」 静かなお正月の空に『ゆっくりマン』の悲鳴が響き渡る 「ゆんやあああああぁぁぁぁぁ!!!」 初夢を見た結果がこれだよ・・・ あとがき ふと気付いた「初夢」ネタ ゆっくりの見る夢なら自分に都合のいい夢ばかりでしょうが 飼いゆっくりならTVや映画の影響も有るのではと考えたらこんな話になりました 町の人が怪獣の名前を知っていたり 自衛隊の出動が早いのは「お約束」です 最後に始めて書いた駄文を最後までお読みいただき ありがとうございます トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 口は災いの元w まりさちゃん、一つかちこくなったねww -- 2010-10-26 22 43 00 素敵な初夢だねまりさ。 こういうマスコット的なゆっくりは可愛くて良いな。 -- 2010-08-25 18 32 08
https://w.atwiki.jp/gaseousform/pages/117.html