約 1,236,877 件
https://w.atwiki.jp/ryuunabe/pages/4300.html
タイツマン アイドレスWiKiの該当ページ L:タイツマン = { t:名称 = タイツマン(職業) t:要点 = 全身タイツ、ムキムキ、完璧な歯並び t:周辺環境 = なし t:評価 = 体格7,筋力7,耐久力7,外見3,敏捷7,器用3,感覚7,知識5,幸運7 t:特殊 = { *タイツマンの職業カテゴリ = 派生職業アイドレスとして扱う。 *タイツマンは全裸として扱う。 *タイツマンは全裸において全ての基本評価に+4の修正を得る。 } t:→次のアイドレス = ブルータイツマン(職業),グリーンタイツマン(職業),ブラックタイツマン(職業),ストライプタイツマン(職業) } 派生前 是空とおる後期型2→是空とおる後期型(プロモ前)→是空素子
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4079.html
※現代設定注意 作者:名も無き埴輪 「ここいらは都心に近い割に比較的静かなんで暮らしやすいと思いますよ。」 「はぁ……」 「こちらが部屋の鍵となります。今後とも良いお付き合いをしたいですね。」 「ええ、はい……」 気の抜けた返事を管理人さんに返しながら俺は今日から自分の住居となるアパートを見上げていた。 築40年は経ってそうな古いアパート。風呂なし・トイレは共同の四畳半の部屋。 一応キッチンはあるものの流しとカセットコンロが置かれてるだけだ。 後から無理に流し部分を取り付けたのか半ば押入れに食い込んでいて、押入れはもう半分しかその機能を果たしていない。 水道管も無理やり引っ張ってきたようで剥きだしになっている。 「最後に入居者さんが出て行ったのはいつだったかねぇ。 ここ最近は全く入居したいって人がいなかったから取り壊そうかとも思ってたんだよ。」 「そうですか……」 「ああ、心配しなくてもいいよ! 住んでくれる人がいる限り取り壊したりなんてしないから!!」 「ありがとうございます……」 俺がこんな古アパートに住む羽目なったのは趣味が災いしたせいだ。 地元では実家の周りが田んぼや自然に囲まれてるおかげかゆっくりがたくさん生息していた。 自然の中でだけ生息していればこちらもわざわざ手出しはしないのに 人家に近づいて庭などを荒らすゆっくりが多発した。 市の方でもいくつか対策は立ててくれたもののゆっくりの余りの多さに手が追いつかない状態だった。 そうなると住民たちは自分たちで対策を立てることになるのだが 俺はゆっくりを追い払ったりしている内にじっくりといたぶり 痛めつけることに快感を感じるようになっていた。 人目に付かないように気をつけてはいたものの一度虐待しているところを 目撃されてしまってからは流石田舎だけあって噂はまたたくまに広がった。 「こんな異常者が近くにいては白い目で見られる」という理由で俺は実家を追い出された。 アルバイトもせずにだらだらと過ごしていた俺には当然貯金などあるわけもないが 親からわずかばかりの金を渡されたのでせっかくだからと上京してきた。 不動産屋さんからこのアパートまでの道中にもゆっくりを見かけたが 俺の地元に住んでるゆっくりとは違い、住民たちにもある程度受け入れられているようだった。 気になって管理人さんに聞いてみたがここら辺に住むゆっくりは皆愛想が良く ゴミ荒らしなどもしないため住民たちが餌を与えたりしているらしい。 俺の地元に住んでたゆっくりなんか人間を見かけようものなら 汚らしい言葉で罵り、餌の要求をしたりしたものだが流石都会だなぁ。 住んでるゆっくりまで華やかなようだ。 これからの生活を脳裏に思い浮かべながら、俺は管理人さんに別れを告げて部屋へと入っていった。 夜。 荷物が届くのは明日以降なため、使い慣れた布団と枕が無いせいで俺はなかなか眠りにつけないでいた。 何度も寝返りを打っているとアパートの裏手から何やら声が聞こえてきた。 「ゆっふっふ。きょうもにんげんさんたちからいっぱいごはんがもらえたね!」 「ゆっくりできないにんげんさんでもれいむたちにごはんをわたしてるおかげでゆっくりできてるね!」 「ゆゆん! いなかもののにんげんさんにもすこしはとかいはなところがあるようね!!」 俺はゆっくりたちの台詞を聞いて愕然とした。 昼間はあんなに愛想を振り撒いていたのに、その裏では人間を見下していたというのだ。 これでは地元にいたゆっくりたちと何も変わらないじゃないか。 何かに裏切られたような感じに包まれた俺は裏手に面した窓を開け放って一喝した。 「おらぁ! クソ饅頭どもうっせぇぞ!!」 『ゆゆっ!?』 電気を消していたので人がいるとは思わなかったのかゆっくりどもは 何十センチか地面から飛び跳ねてから壊れたロボットのようにギギギとこちらに振り向いてきた。 「にんげんさん、びっくりさせないでね! れいむたちをゆっくりさせてね!!」 「何今更取り繕ってんだよ! てめぇらが人間様を見下してるクソ饅頭だってことはとっくに分かってんだよ!!」 俺が怒鳴りつけるとゆっくりたちは押し黙った。 これで静かに眠れると思って窓を閉めようとした瞬間、俺の耳にゆっくりの言葉が聞こえてきた。 「ゆふ~ん、ばれちゃったみたいだね」 「……?」 ゆっくりらしかぬその落ち着いた物言いに疑念を抱いた俺は再びゆっくりたちに視線を向けて驚いた。 数匹いたゆっくりたち全部が小憎たらしい顔でこちらを眺めていたのだ。 「それでおじさんはどうするの? ほかのにんげんさんたちにれいむたちのことをおしえる?」 「おじさんのいうことしんじるにんげんさんなんていないよ。 ほかのにんげんさんはみんなまりさたちのどれいだよ。」 「はぁ? お前ら何言って……」 そこまで言いかけて俺は気づいた。 昼間の住民たちのあのゆっくりの可愛がりよう。 なるほど。調子に乗りやすいゆっくりらしい。 人間が自分たちを可愛がるのは自分たちが優位に立ってるからだと思っているようだ。 「ゆふふ。気づいたみたいね。ほかのにんげんさんたちはありすたちのみりょくにめろめろなのよ!」 それならこっちにも手がある。 俺はゆっくりたちに視線を固定したまま、腰をかがめて足元に置いていた充電中の携帯を拾い上げた。 手探りで携帯に内臓されているボイスレコーダーの機能をONにする。 最近の携帯は便利なものでSDカードさえ挿していれば長時間の録音も可能なのだ。 俺はこのゆっくりどもの本性を録音し、他の住民たちにそれを教えてやろうと企んだ。 「おい、クソ饅頭ども……」 くっくっく。明日から吠え面をかくゆっくりどもの姿が眼に浮かぶようだぜ。 あの後俺は適当にゆっくりどもを挑発し、汚い言葉でこちらを罵る音声を録音した。 そして次の日に早速、前日の昼間にゆっくりたちが住民に可愛がられていた場所へと向かった。 もしかして毎日場所を変えたりしてるのじゃないかと心配したが どうやらそこは定位置らしくちゃんとゆっくりたちが現れた。 こちらに“ちら”と目を向けてきたもののすぐに興味を失ったようで 通りがかる登校中の子供に愛想を振舞っていた。 俺はと言うとあのゆっくりたちの本性を録音した音声を聞かせようと 子供たちに近づこうとしたら低学年の子の付き添いに来ていた親御さんに 不審者でも見るような目を向けられてそそくさと逃げられてしまった。 話には聞いていたけど都会の人たちはなんて冷たいんだ。 通学の時間帯が過ぎ、暇を持て余した専業主婦らしき人たちが ゆっくりたちを囲んで井戸端会議をしていた。 時折、ゆっくりたちを可愛がったり持っていたお菓子などを与えていた。 今度こそゆっくりたちの本性を聞かせようと奥様たちに近づいたが 今度は俺の話が聞いてもらえないばかりか根掘り葉掘り質問してきて 仕舞いには「若い男っていいわね。どう? お姉さんと火遊びしてみない?」 などとモーションを掛けられる始末だった。 これが20代の若奥様だったりしたら願ったり叶ったりだったのだが 悲しいかな、その場にいたのは40代、50代のマダムばかりだった。 愛想笑いで何とかモーションを断っていると今日は半ドンだったのか子供たちが学校から帰ってきていた。 しかし、音声を聞かせようとしても朝と同じように不審者を見るような目で 低学年の子の親御さんに連れられ、逃げられてしまった。 何度かそのようなやり取りを繰り返した後。 何とかマダムたちに録音した音声を聞かせることに成功はしたのだが…… 「れいむたちはそんなきたないことばつかわないよ!」 「きっとべつのゆっくりのこえだよ!」 「そういえばそんな気もするわねぇ……」 「ゆっくりの声なんてどれも似たようなものだものねぇ……」 「そんな! よく聞いてみてくださいよ! 絶対こいつらの声で間違いないんですから!!」 「そんなこと言われてもねぇ……」 さっきまであんなに熱烈なモーションをかけてきていたマダムたちも ゆっくりどもの言い訳をすっかり信じてしまい俺の秘策はあえなく敗れた。 今までの可愛らしいゆっくりたちのイメージはなかなか壊れないようだ。 俺はアパートの部屋で打ちひしがれていた。 ゆっくりたちの本性を住民たちに知らしめることができなかったからだけでなく 引越し屋さんの方で何やらトラブルがあったらしく荷物が届かずに 2日連続で畳の上に直に寝ることを余儀なくされたからだ。 なかなか寝付けずに何回も寝返りを打っていると裏手の方から 窓に何かがこつこつと当たる音が聞こえてきた。 「何だ?」 疑問を声に出しながらも俺はそれが何なのか知っていた。 実家にいた頃はよく聞いた音だ。 「ゆゆっ! ようやくでてきたね! ゆっくりしすぎだよ!!」 「やっぱりお前らか。」 窓の外には案の定ゆっくりどもがいた。 口に小石を銜えて窓に向かって飛ばしていたようだ。 「何の用だ?」 「ばかなにんげんさんはばかなにんげんさんなりに あたまをつかったみたいだけどむだだよ!」 「ほかのにんげんさんはまりさたちのどれいだってことが きょうのことでよくわかったでしょ?」 「これにこりたらあなたもありすたちのどれいにしてあげないこともないわよ?」 「ありすはあいかわらず“つんでれ”さんだね!」 「べ、べつにありすは“つんでれ”なんかじゃないんだからね!」 「あー、黙れ黙れ。うっさい。」 ゆっくりどもの間で胸糞悪い会話をし始めたので俺は制止した。 「めんどくさいからお前らもう俺に関わるな。 俺もお前らに関わらないようにするから。」 「ゆゆ~ん! とうとうおじさんもかんねんしたみたいだね!!」 「ふん! どれいのぶんざいでまりさたちにさからわないでよね!!」 (ぷっ) (かつん) 「いでっ!?」 まりさが言葉とともに口に銜えて飛ばしてきた石が俺に当たった。 所詮ゆっくりの力なので言うほど痛くはなかったものの 頭にカッと血が上った俺は足元に落ちたその石を全速力でゆっくりどもに向かって投げ返した。 「ゆびぃ!?」 「ま、まりざぁぁぁ!!」 「おべべが……おべべがみえないよぉぉぉぉぉ!?」 「まりざ、ゆっぐりじでぇぇぇ!!」 どうやら投げ返した石はちょうどまりさの目にクリーンヒットしたらしい。 どこかすっとした俺は晴れ晴れとした気持ちで窓を閉めて畳に寝っ転がった。 外からは依然ゆっくりどもの叫び声が聞こえていたが 地元にいたことに聞き慣れていたため、俺はゆっくりと夢の中へと意識を沈めていった。 翌日。 バイトを探すためにバイト情報誌を近くのコンビにまで取りに行った俺は 自分が周りから奇妙な目で見られていることに気が付いた。 この目の感じはよく覚えてる。 地元にいた頃に虐待趣味が周りにバレたときの目と瓜二つだ。 嫌な感じがしてあのゆっくりどもの定位置となってるらしい場所へと 向かった俺は予想通りの光景を目の当たりにして眩暈がした。 昨日偶然石を目にぶつけたまりさと他のゆっくりたちがこぞって まりさをこんな目に遭わせた酷い人間さんのことを訴えていた。 「れいむたちはおうたのれんしゅうしてただけなのに あのにんげんさんはいきなりあらわれてまりさにいしをぶつけてきたんだよ!」 「れいむ、いいんだよ。きっときづかなかっただけでまりさがわるいことしちゃっただけなんだよ。」 「まりさ……」 嫌らしいのは俺が一方的に悪者みたいに話を捏造していることもだが 被害者であるはずのまりさが自分に非があったんだと訴えていることだ。 あのゆっくりたちは人に同情させる術をよく心得ていやがる。 「あ! いしをぶつけたおにいさんだ!」 憎々しげにゆっくりどもを眺めていたらそのうちの一匹がこちらに気づいてしまった。 「おにいさんごめんね。まりさがわるかったんだよね。ごめんね。」 隻眼となったまりさがこちらに謝罪の言葉を投げかけてくるが 周りにいた人たちは俺を犯罪者を見るような目で見ている。 その視線に耐え切れなくなった俺はこそこそとその場を離れるしかなかった。 「くっそー、あのクソ饅頭どもめ……!」 やっと届いた家財道具に囲まれて俺は部屋でひとり不満を顕わにしていた。 「なんとかしてこの鬱憤を晴らしたいな……あ」 思い出した。家財道具が届いたってことは“あれ”もどこかに入ってるはずだ。 ダンボールを片っ端から開け放って“それ”を見つけたときに奴らの声が聞こえた。 「ゆっふふ~ん。うまくいったね!」 「おめめはみえなくなったけどにんげんさんたちにいっぱいあまあまもらえたよ!」 「ゆん! わざとけがしてもっとあまあまもらおうよ!!」 「ゆゆ~ん……でもいたいいたいはいやだよ」 どうやらまた悪巧みをしているようだ。 しかしお前らの命運もここまでだ! 「やあ、れいむたち。今まではごめんね。お詫びにたくさんお菓子持ってきたよ。」 「ゆっ! おじさん何しに来たの!?」 流石に警戒されているようだ。あまあまと聞いても警戒を緩めない。 だが所詮はゆっくりよ。 「おじさんが愚かだったよ。おじさんなんかじゃれいむたちには 全然敵わないよ。奴隷になるから許してくれないかな?」 「ゆゆっ! よーやくかんねんしたみたいだね!!」 「あまあまちょーだいね!」 「ああ、当然さ。」 お菓子を地面にばら撒く。 途端にゆっくりどもはお菓子に群がってわき目も振らずに貪っている。 『むーしゃむーしゃ……しあわせー!』 「さてと、と……」 (かぽん) 「ゆ? あまあまさん、ゆっくりしていってね?」 外側の方にいるゆっくりに虐待お兄さん御用達の透明ケースを被せて捕獲する。 ゆっくりはお菓子の方が離れて行ってるように見えたようだ。 他のゆっくりたちはお菓子に夢中でこちらの行動には全く気づかない。 俺はこの調子で全部のゆっくりを透明ケースに捕獲した。 数週間後。 ここらでは名物だったゆっくりは姿を消した。 最初は住民たちもゆっくりの行方を心配していたが 今までゆっくりがいた場所に猫が居つくようになると 住民たちの興味はそっくりそちらへと移った。 所詮ゆっくりたちの価値などその程度だったということだろう。 俺に向けられていた白い目も地域の奉仕活動などに 積極的に参加することでだんだんと緩和されていった。 その日もようやく見つけたアルバイトから帰ってきた 俺は部屋に待つ愛しの彼女たちに出迎えてもらう。 がたがたと揺れるケースたちを目の前にして俺はゆっくりと笑みを浮かべた。 今までの収録作品 ゆっくりいじめ系1773 実験 ゆっくりいじめ系2044 かくれんぼ ゆっくりいじめ系2141 ゆンプリンティング ゆっくりいじめ小ネタ378 ゆっくりスパーク 未収録作品 fuku4831 “とかいは”じゃないありす このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1908.html
続・ゆっくり研究 14KB 虐待-普通 制裁 観察 考証 仲違い 続・ゆっくり研究 * 皆様の暖かい励ましと御指導御鞭撻に大変感謝しております。 * ゆっくりはマンガから入りまして大変ハマって「自分も書きたい!」と思いましたが。 * なにぶん画力が幼稚園児画伯なので即座に断念。ならばとSSを書くことにしました。 * だけど文才も画力と同じく幼稚園児に陰毛が生えた程度なので稚拙な文章でみなさまを混乱させてしまい申し訳ありません。 * ゆっくり語のことなんですが、どうしてもゆっくり語を打ち込んでいると無意識に口に出して打ってしまうのです。 * 家族に鉄格子付きの病院に行く事を薦められる危険性があるので、ゆっくり語の事は勘弁してください。 * ゆっくり語は自分なりに表現しましたので、後は皆様が蓄えていらっしゃる豊富なゆっくり語が皆様の脳内にある * 脳内リソースから自動再生されることを切に願ってます。 * まだまだ続くと思いますので気持ち半分でお付き合いください。 ゆっくり研究員より 八日目 本日は午前中から研究室にて資料の纏めを行う。 まず手始めに個体達に餌をやるのだが個体の成長が意外と早く、餌となるタマゴボーロが底をついたので次の段階に進む。 個体の大きさもピンポン玉ぐらいになったので今度の餌はコンビニで簡単に手に入る鈴カステラをチョイスした。 鈴カステラを人数分小皿に取り分け水槽に近づくと、新しい種類の餌に一同興味が尽きず水槽のガラスにへばりついて見ている。 広場に並べられた鈴カステラの前で一同身をよじって食欲と言う本能と戦っている。一同に「どうだ美味しそうだろ」と問うと 「美味しそうな匂いがする」「早く食べさせてください」と哀願してくるのでしばらく焦らして楽しむ。 「良し!と言うまで食べたらダメだぞ」と笑顔で焦らす。 続いて「食べたらおしおきだからな!」と少し脅して観察を続行した。散々躾をされた長女のれいむとありすは口数少なく 堪えている。以外にも三女のぱちぇりが目に涙を浮かべて哀願してくるので正直快感だった。四女のちびれいむは今にも飛び出し そうだが五女のありすに我慢しなさいとたしなめられてる。 焦らすのも飽きていたので「よし!」と号令をかけたら全員飛びつくように餌を頬張った。 「甘くて美味しい」とか「幸せ」とか感謝の言葉をしきりに投げかけながら餌に喰らい付いていた。どうやら餌は甘い方が好みで 甘ければ甘いほど美味しいらしい。これはある意味ミスチョイスであった。これからはもう少し甘めを控えた餌が必要だ。 短時間で餌を喰らい尽くした個体達は早速排便活動を始めた。さすがに自分の体積の半分に当たる量の餌だ、出すものは 出さないと体調に異変が起きるだろう。 各々が順番に水槽に取り付けられた排便用の穴に向かって排便をする、それも結構な量だ。 受け皿のタッパーを見ると既に1/4ほど溜まっている。タッパーの中身をじっくりと観察する。見た目はやはりただの餡子だった。 そのまま観察を続けているといきなりドサっと何かが落ちてきた。それは二女のまりさであった。まりさはタッパーの中の 便にめり込み、なかなか抜け出せないでいる。 上の穴からは下に落ちてしまった次女まりさを心配する他の個体が下を覗き込みながら安否を気遣う言葉を投げかけている。 やっとのことで便の海から脱出した次女まりさは落ちたショックに驚いて泣いている。ふと、泣き止んだと思ったら再び大声で 「臭い」「臭くてゆっくりできない」と号泣を始めた。 私はクスクスと笑いながら餡子(便)まみれのまりさを摘み上げ元の水槽にひょいと戻してやった。 タッパーに鼻を近づけ臭いを嗅いでみたが微かに甘い臭いがするだけでちっとも臭くない。少しだけ味見をしてみたところ。 甘みが少ないただの餡子であった。きっと人間には感知できない特有の臭いと味があるのだろうと推測する。 水槽に戻されたまりさには誰も近づかず「臭い!」「臭くてゆっくりできないからこないで」と罵声を浴びさせられていた。 そんな言葉を制止したのは三女のぱちぇりであった。ぱちぇりはみんなの寝床になっているポケットティッシュの端切れを 咥えて駆け寄り、泣きじゃくる次女のまりさを拭いて慰めていた。 三女のぱちぇりの優しさ溢れる行動に胸を打たれたらしく、他の個体達はいつも通りの特有の挨拶をしながら泣きじゃくる 次女のまりさに謝罪の言葉を掛けながら頬を摺り寄せていた。 一方、長女のれいむは嫉妬の感情を剥き出しにしながら一人離れてみんなの事を遠巻きに眺めている。 九日目 本日はいろいろと所用があり研究室に赴いたのは限りなく夜に近い夕方だ。 早速水槽を覗いて見るとなにやら全員表情が強張っている。いつもならうるさいくらいに餌の要求をするのだが今回は何故か 全員、私と目を合わせない様にしている。24時間以上餌が与えられてないのにもの凄く不自然だ。 じっくり水槽内部を観察してみると排泄用の穴の手前に大きな便が転がっている。 「誰がここでしたんだ?」 と問いかけて見ると全員で「知らない」「いつのまにかあった」と無理な言い訳をする。 「素直に名乗り出ないかぎりご飯は抜きだ」 そう言うと、みんなは目に涙を浮かべて黙りこくっている。 私は静かに研究室を出て自室あるPCで監視用のwebカメラの録画記録を調べたら、すぐに犯人は見つかった。 犯人は次女のまりさだ。 私はその画像をプリントアウトして、それをポケットに忍ばせ再び研究室に戻った。 私は水槽の前に新しい餌としてチョイスしたマリーというクッキーを小皿に盛り、それを水槽からよく見える場所に置いて第一声。 「一体誰がやったんだ?」 再び質問を投げかけたが。全員未知の餌に興味を激しく抱いて、餌が置かれた場所に一番近い水槽のガラスに額を押し付け 今にも泣き出しそうだ。最初に口火を切ったのは意外にも犯人のまりさだった。 「あそこでうんうんをしたのはれいむだよ!」と吐き捨てるように言った。いきなり犯人扱いされた長女のれいむは怒り心頭で 「れいむじゃないよ!やったのはまりさだよ!」とまりさに体当たりしながら怒鳴った。 喧嘩を始める長女と次女を三女のぱちぇりが必死に仲裁をしている。その横では四女のちびれいむと五女のありすがぴったりと 身を寄せ合って震えている。 「犯人はどっちだ?」 私は震えながら寄り添っている二匹を問い詰めて見ると、二匹は何も答えず視線だけを次女のまりさに向けた。 前日に見せた長女のれいむの態度にどれだけ怒りを溜めていたのかわからないが次女のまりさは意地でもこの罪を長女のれいむに 擦り付けたいらしく涙目で犯人がれいむだと訴えてきている。 私は黙ってポケットに忍ばせた例の証拠写真を次女のまりさに見せた。 「じゃこれは一体どういうことなんだ?」 写真を見て驚いた次女のまりさは、ぐうの音のも出ないらしく黙りこくってしまった。 そこで長女のれいむが感情に任せて「嘘つきでゲスなまりさはゆっくり死ね!」と叫んだ。 実に成熟した罵倒だ。体だけではなく精神もちゃんと成長しているんだなと感心していたら。三女のぱちぇりが間を割って 「おとうさんおとうさん、あのねまりさはね、また、うんうんの穴におちるのがこわくてしちゃったの、だからいじめないでね!」 と驚くほど論理的に状況を説明して、今から行われるであろう次女まりさへの折檻の回避に務めていた。 資料を調べて知ったのだが、ぱちぇり種の中身は餡子ではなくクリームらしい。クリームのという構成物質が餡子と違って とても高度な思考ができるという先の研究者の論文の裏づけを完璧に立証した瞬間であった。 いつまでも感心している暇はない。さぁ躾の時間だ! まず犯人のまりさの装飾品である帽子を奪った。不安と絶望を織り交ぜた表情で「まりさのゆっくりしたお帽子を返して! 返してください!」と泣きながらピョンピョンと跳ねている。 問答無用でピンセットの先で顔面の中央を小さく摘み、水槽に転がっている小石の上に落とした。 まりさは無様に転がって痛みに震えながら口をパクパクしている。程なくして大きく一呼吸置いてから大絶叫を上げ号泣している。 「なんでこんなひどいことするの?」「まりさとってもゆっくりしているのに!」と言い訳にならない言い訳をするので 今回初登場のクラスDの水槽に落とした。無論小石の上だ。先ほどと同じく無様に転がり水槽の中に積んであった石組みに激突した。 わざと角が立っている石で組んだ石組みの石にぶつかった。まりさは激しく石組みの石に背中をぶつけたらしく結構深い傷を追った。 傷口からは少量の餡が出ている。 クラスDの水槽で泣き叫ぶ次女のまりさをよそに、次は同じ兄弟に「死ね」と言い放った長女のれいむの番だ。 ピンセットで頬の一部だけを摘まれて持ち上げられた長女のれいむは痛い痛いと泣き叫びながら必死に「なんで?どうして?」 と、一見理不尽にも見えるこの行為の訳を必死に聞いてくる。 「いいか、れいむ。なんで兄弟に死ねって言うんだ?」 激しく泣きながら嗚咽交じりに長女のれいむはこう答えた。「まりさは、まりさは、ぜんぜんゆっくりしてないから!」相変わらず 答えになっていない答えだ。 「兄弟に死ねと言う悪い子はおしおきだ」 そう言うと装飾品のリボンを没収して次女まりさが居るクラスDの水槽に落とした。 「いいか、今度からは悪い子はみんなあっちに落とすからな!」 水槽に残った連中にそう言い放ってから新しい餌のクッキーを水槽の広場に並べた。だが、さすがに今の躾の光景はショック だったらしく「よし!」と言ってもなかなか餌のクッキーを食べようとしなかった。 クラスDの水槽に居る二匹は私が研究室から出るまで泣き続けていた。 十日目 本日は昨晩のこともあり珍しく午前中に研究室に赴いた。 早速水槽を覗きこんで一番最初に目に飛び込んできたのはなんと食い残しの餌があることだ。昨晩の躾の光景が余りにも ショッキングだったのか解らないが平均1/4ほど食い残したクッキーが五つ転がっている。 私は驚きと興奮を内に秘め、水槽の中の広場の中心トントンと叩いて「集合!」と個体達を呼び出した。 箱の奥で眠っていた個体達は眠そうな眼で集まってきて能天気に挨拶をしてくる。その声を遮るように「なんで残したんだ?」と 問いかけてみたところ様々な批判が出てきた。「おいしくない」「パサパサしている」「ゆっくりしていない」等の文句が 控えめに挙げられた。 「しょうがないだろ!これしかないのだから!」と言い放ったら「こんなご飯はゆっくりできない!」「昨日のご飯を出せ!」と 図々しい要求が四女ちびれいむと五女ありすの口から飛び出した。 不安は的中した。やはり昨日の鈴カステラは悪影響だったようだ。「こんなゆっくりできないご飯はこうしてやる!」と 四女のちびれいむが小便を掛け始めた。それに便乗するように五女のありすもゲタゲタ笑いながら小便を餌のクッキーに掛けて一言 「これでもう食べられないから昨日のご飯を早く出して!」 さすがにこの発言には自分の立てた研究理念に反して感情的になりそうになったが、ぐぅっと堪えて冷静さを取り戻した。 さぁ折檻の時間だ! 私は四女のちびれいむと五女のありす二匹を纏めて鷲づかみにし、そのまま二匹の装飾品を奪った。 「返して!」「返してください!」 二匹は私の手の中でクネクネと身を捩って脱出を試みている。このまま感情的に二匹を握り潰したいという衝動を堪えながら 私はクラスDの水槽の前に立った。 私は二匹を無造作に水槽に放り込んだ。二匹は水槽の地面をゴロゴロと転がり、べちゃりと音を立てて水槽の壁にぶつかって 止まった。二匹は痛みとか衝撃とかではない、これから起こるべく確実にやってくる未知の恐怖に対して泣き叫んだ。 泣き叫んでる二匹の元に先日クラスD送りになった長女れいむと次女まりさが小石だらけで歩くたびに痛みが走る地面を蹴りながら 二匹の元に急いで駆け寄り必死に例の挨拶を投げかけている。姉たちに頬を摺り寄せられて落ち着きを取り戻した二匹は、やっと 全身に広がる激痛に気づいて大きな声で泣いている。 「どうしたの?どこが痛いの?」と二匹を舐めようとした長女のれいむと次女のまりさを「まて!」と制止した。 二匹は長い舌を静かに口の中に収めこちらを見つめている。「おまえたちここから出たくはないか?」と質問してみたところ 二匹は堰を切ったように。「出たいです。」「ここは全然ゆっくりできないので出たいです。」「お水も気持ち悪くてゆっくり できないです。」と、ここの水槽で感じた不快感を訴えてきた。 「じゃぁこれからちゃんと言うことを聞くか?」 私は優しい顔で二匹に簡単な質問をした。二匹は頭を大きく縦に振り「できる!できます!」と眼に涙を浮かべながら返事をした。 「じゃぁ噛め!」 二匹は狐につままれたような顔をしてこちらを見ている。 「れいむは、ちびれいむの頬!」「まりさは、ありすの頬だ!」 二匹はあっけにとられた顔でこちらを見ているので「なにやってる!?早くしろ!」と怒鳴った。 二匹は不思議そうな顔をしてお互い指定された妹達の頬をやさしく噛んだ。 「ダメだ!もっとだ!!!」 二匹はここでやっとこれから何をやらされるのか大体想像が付いたらしく即座に悲痛な表情になった。噛まれる方も驚きで 眼を大きく見開いている。「ごめんなさいごめんなさい」と先回りで次女まりさが謝罪してきたが。 「誰が口を離していいと言った!早く噛め」 二匹は妹達の頬に歯型が付くくらいキツめに噛んだ。頬を噛まれてる二匹は激しい痛みに耐えれずわんわんと泣きを始めた。 「あの・・もういい?もういいですか!」次に口を離したのは長女れいむだった。 「ダメだ!もっと強く噛め!」 二匹は妹達の頬を噛みながら首を横に振って許しを哀願して居るが私は首を横に振った。なぜならこの光景をもっと見て居たい からだ。この罪悪感と絶対このままでは許してはくれないだろうという絶望感が織り成す恐怖に引きつった顔が最高だ。 「何をしている!もっとだ!」 長女れいむは意を決して激しく妹の柔らかな頬を強く強く噛んだ。噛んだ歯と頬の隙間から餡が出てきているのがよくわかる。 激痛に身を捩り悲鳴にも似た声を上げて泣く四女のちびれいむ。 それをに驚いて思わず口を離す次女まりさに「何をやっている?おまえはずっとここに居たいのか?」と脅すように問いかけたら 眼を大きく見開いて五女ありすの頬に勢い良く噛み付いた。即座に噛み口から五女のありすの餡が地面にポタリとこぼれ落ちた。 想像を絶する激痛に五女ありすは短かく大きな悲鳴を上げて気を失った。下半身からはゆっくりと尿が垂れ流れている。 「よし、ちゃんと言いつけ通りできたな。ほら、お前たちのだよ。」と私はクラスCに戻した長女れいむと次女まりさの装飾品 であるリボンと帽子を返してやった。 本人達は心の中に広がるチリチリと身を焦がすような罪悪感に苛まされているようだ。そんな二人の一部始終を上から全部見ていた 三女のぱちぇりは複雑な表情でそんな二匹を見つめている。 下のクラスDの水槽からは今だ可愛い妹達の泣き声が聞こえてくる。 しかし!長女のれいむが目ざとく食い残しの餌のクッキーを見つけると餌に向かって突進した。次女まりさも餌の前に駆け寄り 「これ食べていい?ねぇ食べていい?」と何度も連呼する。 長女のれいむに至っては、三女のぱちぇりが身を挺して引き止めなかったら食い残しのクッキーを口に入れていたかもしれない。 三女のぱちぇりは必死に引き止めながら長女のれいむに「よし!って言う前に食べちゃダメ!食べちゃダメ!」と叫んでいる。 「それはなぁ。お前達が下に居る時にみんなにあげたご飯なんだけど美味しくないってみんな残したんだよ。」 長女のれいむと次女のまりさが「なんで残したの!」「なんで!」と三女ぱちぇりに詰め寄る。水槽の角に追い詰められた 三女のぱちぇりは返答に困っていたが急に何かを思いついたらしく明るい表情で語りだした。 「二人のためにみんなで相談してご飯を残しておいたんだよ」と驚きの答えを導き出した。 ここまで高度な思考を持っていたとは正直驚いた。これがぱちぇり種なのか?ひょっとするとこのまま教育を施し続けると、 知恵の力で食物連鎖の頂点に立っている我々人類を脅かす唯一の存在になるかもしれない。これは冗談ではなく、 老衰という概念の無い、ゆっくりという生き物のイニアシチブがそう語っている。 いつまでも驚いていてもしょうがないので私は静かに食い残しのクッキーを拾い集めながら「でも食い残しだからなぁ捨てなきゃ なぁ不味いって言うしなぁ」と呟いた。 「そんなことないよ全然ゆっくりしてるよ!」「食べ残しでも不味くても大丈夫だから!」と二匹は哀願している。 「ダメ!ご飯を残す子は、ご飯抜きだ!」と言って 私は手の中にある食い残しのクッキーを両の手のひらで粉々にして水槽の地面に撒いた。 唖然とする二匹と策尽きたかと落胆する三女のぱちぇりだが、長女のれいむが粉々になったクッキーを撒いた辺りの地面を 長い舌で舐めている。ほとんど土しか舐めとれない地面を必死に舐めている。必死に地面を舐めながら長女のれいむは 「れいむはごはんなんかたべてないよ!土さんをなめてるだけだよ!」と泣きながらジャリジャリと音を立てながら舐めている。 それを見た次女のまりさも一緒になって地面を舐め続けている。 舐められている地面にはポタポタと二人の涙が水玉模様を広げている。 つづく・・・ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ぱちゅりー以外ゲス因子強いな~(未だに4種が同じ蔓の理由が不明) いや、ゆっくりとしては普通なのか? -- 2018-01-05 14 27 50 ↓↓ゆっくりに公式設定なんてもんはそもそもあって無きがごとし。各作者の設定次第。 ゆっくりぱちゅりーの元ネタのキャラの名前はパチュリーで、パチェの愛称で呼ばれたこともあるから、その二つの呼び名は由来があるが、ぱちぇりってのは聞いたことがない。だから↓3はおかしいと感じたんだろう。俺も変だとは思った。 -- 2012-03-18 12 41 55 ぱちぇり?そういう言い方もたまにはいいね あと幼稚園児に陰毛生えたら大問題wwwww -- 2011-12-04 19 41 38 ぱちぇりって呼び方おかしくね? ぱちぇもしくはぱちゅりーだろ そんな公式設定どこにもないだろ -- 2011-02-10 06 20 09 ぱちぇりって呼び方おかしくね? ぱちぇもしくはぱちゅりーだろ -- 2010-08-06 13 20 41 ↓他の姉妹が残したので、連帯責任かな? -- 2010-06-30 00 46 00 >「ダメ!ご飯を残す子は、ご飯抜きだ!」 長女れいむはご飯残してなくね? -- 2010-04-12 04 14 34
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3476.html
※オリ設定の垂れ流し ある日、俺は最近庭先でよく見かけるゆっくりまりさにずっと気になていたことを尋ねてみた。 「なあ、まりさ?」 「ゆぅ?なあに、おにいさん!」 「お前ら、なんで帽子がないとゆっくり出来ないんだ?」 「ゆっくりできないものはゆっくりできないんだよ!ゆっくりりかいしてね!」 まあ、なんだ。予想通りの回答だな。 しかし、こんなところでめげるくらいなら最初から質問なんてしない。 と言う訳で・・・俺はさっさとまりさを回収すると帽子を引っぺがし、透明な箱に放り込んだ。 誤解の無いように言っておくが、透明な箱に入れたのはお帽子のほうである。 まりさは飼育用のケージにでも放り込んでおこう。 「ゆゆっ!おにーさん、まりさのおぼうしさんかえしてね!」 「やだ」 「ゆえーん!どうしていいじわるするの!?」 「知的好奇心」 「はやくおぼうしさんかえしてね!ぷくうううううううう!!」 まりさは飼育ケージの中でぷくぅ!と頬を膨らませている。 が、当然怖くもなんともない。 その日は、まりさのケージにゆっくりフードを置いて、とっとと眠りについた。 翌朝。 目を覚ました俺がまりさの様子を見ると、とても気だるそうにしていた。 「どうした、まりさ?」 「お、おにー・・・さん。はやく、おぼうしさん・・・かえしてね?」 昨日のように声を張り上げることも荒げることもせず、今にも泣き出しそうな表情で懇願するまりさ。 しかし、ここでやめるくらいなら最初からこんな実験はしない。 もちろん、個体識別の話は俺も知っているが、日頃単独行動で身よりもないらしいこいつにどれほどの意味があるのか? 今、俺が知りたいのはその他にもゆっくり出来なくなる要因があるのではないかという話だ。 「なあ、まりさ?」 「ゆっ・・・おぼうしさん、かえしてくれるの?」 「それはない。ところで、この家には俺とお前しかいないのにどうして帽子がないとゆっくり出来ないんだ?」 「そんなのわからないよ・・・でも、おぼうしさんがないとゆっくりできないんだよ・・・」 まあ、ゆっくりの言語能力じゃあ聞き取り調査は無理か。 こいつらに自分たちの成り立ちを科学的に解明しようなんて意欲があるとは思えないし。 そもそも、こいつらには科学って概念が存在しやしないのだから。 「そうか。じゃあ、調査は続行だな」 「ゆぅぅぅ・・・おに゛ーざぁん、おでがいだよぉ・・・ばりざ、ゆっぐぢしだいよぉ・・・」 「知らん」 取り合えず餌だけおいて家を出た。 帰宅後も簡単な聞き取りと観察、餌の世話だけしてさっさと布団にもぐりこんだ。 更に翌朝。 今日も今日とてまりさの様子を見てみると、目に見えて衰弱していた。 いや、衰弱とは少し違うかもしれない。人間の作ったフードを食べているまりさの肌はもちもちである。 髪も目も、明らかに野生に居たころとは比べ物にならないほど健康的で美しくなっている。 「ゆぅ・・・お、おにぃ・・・さん?」 「ゆっくりしていってね」 「ゆっ・・・ゆっくり、していってねぇ・・・」 が、こんな状態になってもゆっくりとしての本能は失われていないらしい。 まあ、そのうち慣れるだろう。そう判断した俺は餌をおいて今日もさっさと家を出た。 まりさはずっと・・・ 「おぼうしさぁん・・・」 「おぼうしさん、ないと・・・ゆっくりできないぃ・・・」 「ゆっくりしたいよー」 「おにぃさぁ・・・ゆっくりさせてよー」 などと涙をぽろぽろこぼしながら力なく呻いていたが、構うことはしなかった。 そして、これが俺とまりさの最期の会話になった。 「まりさ?」 「・・・・・・・・・」 家に帰った時、飼育ケージの中にはまりさの姿がなかった。 代わりにケージの中にはバスケットボール大の饅頭がひとつ。もちろん、口も顔も見当たらない。 「ふむ・・・?」 なんだか良く分からないが、取り合えず俺はそこにあったでかい饅頭を切ることにした。 でかくて面倒臭かったが、所詮は饅頭。これといった苦労も無く真っ二つ。 中はいたって平凡な餡子があるだけだった。 唯一つ、平凡でないところを上げるとすれば、大きな空洞が一箇所存在することくらいだろう。 「これは・・・まりさの口のあった場所か?」 じっくりと観察を続けて、その空洞は間違いなく元まりさの口であると確信した。 付け加えるならば、この饅頭がまりさであることも同時に確信した。 「・・・もしかして」 ある結論に至った俺はずっと箱に封印しておいた帽子を持って来た。 そして、少し萎れてしまってはいるが別段異常はないそれは、元まりさの饅頭の乗せてみる。 もちろん、2つに分けた切断面をくっつけた状態で(ただし、面倒だったので小麦粉による修復は無し)。 すると、帽子はみるみるうちに瑞々しさ?を取り戻した。 「おおぉ!?」 それからおよそ1分後。 いつの間にか巨大饅頭には目と口が出現し、一瞬にして髪が生えてしまった。 それは紛れも無くあのまりさだった。 「ゆゆっ!ゆっくりゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!?」 そうして復活したまりさは、挨拶を済ませる前に絶叫した。 そして、「もっとゆっくりしたかったよ・・・」とだけ言い残して永遠のゆっくりへと旅立っていった。 ・・・きっと、切断面を修復しなかったのが死因なのだろう。まりさ、ごめん・・・。 その後、仕方ないので帽子を自分で被ってみたが、これといった変化は見られなかった。 他にも犬や牛、キャベツにも被せてみたが、やはりこれといった変化は無い。 「なんなんだろうな・・・この帽子?」 何にせよ、調べても面白い結果は得られなさそうだ。 そう思った俺は、玄関先のバスケットボールの上にそいつを乗っけておいた。 「・・・・・・おいおい、マジかよ」 数分後、玄関先から物音が聞こえてきたので様子を見に行ってみると涙目になっているバスケットボールそっくりのまりさの姿があった。 「ゆっくりしていってね」 「んんっ・・・・・・・・・!」 どうやら、饅頭と違って硬いバスケットボールでは思うように喋れないようだ。 それに、硬さと丸みのせいで思うように動くこともままならないのだろう。 口同様に思うように開くことの出来ない大きな双眸から、助けてくれといわんばかりに涙が溢れていた。 どうして口から空気が抜けないのかは・・・もう考えるのが面倒臭かったので突っ込まない事にした。 その後、更に色々調べた結果、ゆっくりの飾りはある程度の丸みを帯びた無生物限定の寄生生物であることが判明した。 ただし、記憶のほうは寄生先に宿るらしく、バスケットボールまりさは俺のことを覚えていはいなかった。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ このネタはユユー氏の『飾ゆ』を読んだ時に閃いたネタです。 氏にはこの場を借りてお礼を申し上げさせていただきます。 実はお帽子は元々はどこか別の星の無機生命体に寄生する生き物。 それが何の因果か地球に来ることになってしまい、環境への適応を余儀なくされる。 有機生命体には何故か寄生できず、無機生命体より栄養価の高い有機物でも流石に生涯分の糧にはならない。 そんな中で編み出された生存の為の策が・・・有機物を擬似生命体にすることで栄養を溜めさせるというものだった! ゆえに現在地球にいるお帽子には「有機・無機を問わず無生物に寄生し、擬似的な生物にする」能力が備わっている。 なんてイミフな裏設定は特にない。 byゆっくりボールマン
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4145.html
※最初で最後のゆっくり虐待に挑戦中です。 ※どくそ長いです。(十回超の予定) ※うんうん、まむまむ描写あり。 ※標的は全員ゲスです。 ※虐待レベルはベリーハードを目指します。 ※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『永遠のゆっくり』6 一週間が経った。 「ゆっぐ……えぐっ……うぐ……ひっぐ……」 マジックミラーの側で食事をするゆっくり共。 まりさ共は近寄る気力もなく床にへたり込み、 それでも目をそらすことはできずに泣きじゃくっている。 ずっと他のゆっくり共を見下してきたこのまりさ共。 悔しさはひとしおだろう。 「向こうに行きたいか?」 緩慢な動作で俺のほうを向くまりさ達。 言葉の意味を飲み込むのに時間がかかったようだ。 「行きたいか?」 「いぎだい!!いぎだいでずううううう!!」 顔中を涙でぐしょぐしょにして、まりさ共は声をあげた。 「いがぜでぐだざいいいいいいいい!!」 「行かせてやる」 「ありがどうございばず!!ありがどうございばずうううう!!」 泣きじゃくりながら礼を言い続ける四匹を、籠につめこんでカートに乗せる。 外側の廊下を通り、向こう側の扉に入った。 食事をしていたゆっくり共の視線が、一斉にこちらに集まる。 四匹のまりさ共を床に下ろすと、 目を血走らせて物も言わずに這いずりだした。 必死になって向かうその先は、やはり食事だ。 「あまあま!!あまあま!!ゆうううう!!」 「おなかすいたおなかすいたおなかすいたおなかすいた」 およそ一週間ぶりに食べられる、それだけがまりさ共を突き動かす。 あとは俺が手を下すまでもなかった。 積み上げられた食事にいましも喰らいつこうというその時、 まりさ共は体当たりを受けて突き転がされた。 「ゆびぃいい!?」 「ひとごろしゆっくりはこっちにこないでね!!」 「おぼうしさんのないゆっくりはゆっくりできないよ!!」 あらかじめ、このまりさ共はゲスだと言い聞かせてあったこと、 そして帽子がなかったことが致命的だった。 帽子のないゆっくりは、同族にいじめ殺されることは日常茶飯事である。 「ごはん………ごはんわけてくださいぃぃ………」 「おでがいじばず……おでがいじばずううう…… もうずっどだべでだいんでずうううううう………」 「しらないよ!おまえたちはゆっくりあっちいってね!!」 「きたないゆっくりだね!!」 あちこちから体当たりを受け、右に左に転がされるまりさ共。 数で負けていることに加え、ずっと食事をしていないために体力の差は歴然だった。 四匹のまりさは、十数匹のゆっくり共にリンチを受けていた。 「殺すなよ」 「ゆっくりわかったよ!!」 俺が言ってやると、ゆっくり共が返事をよこしてきた。 人間との上下関係は躾けてある。 「どうか……どうか……」 「なんでぼじばず……なんでぼじばずうう……」 「だったらゆっくりかえってね!!」 「くさいからちかよらないでね!!ごみくず!!」 さんざんに打ちすえられた後、 四匹のまりさ共は爪弾きにされて転がった。 食事を囲むようにして輪を作り、ゆっくり共は食事に戻った。 「あ………あ………あいぃぃぃ……」 「お……な…か…すい…た……」 それでもまりさ共はナメクジのように這いずり、 食べ物のところへ行こうとする。 何度弾き飛ばされても、まりさ共はやめなかった。 「ころさないでやってれば、ずうずうしいゆっくりだね!!」 一匹のゆっくりれいむが業を煮やし、 一枚のチョコレートを部屋の隅に放り投げた。 「きたないゆっくりはあれでもたべてね!!」 「ああああああああ!!!」 礼を言う余裕もなく、まりさ共はそちらの方へ這いずっていった。 しかし、四匹のまりさに対してチョコレートは一枚。 果たして争いが始まった。 互いに髪を引っ張り合い、邪魔をするまりさ共。 引っ張り、噛み、踏みつけ、醜い争いが繰り広げられる。 ゆっくり共はにやにやと侮蔑の視線を向けていた。 さんざんに打ち合ったあげく、体格差で親まりさが先にチョコレートに辿り着いた。 「ゆふううう……ゆっくりいただきますだよううう……!」 その瞬間、後ろから急激にお下げを引っ張られ、親まりさは引き戻されて転がった。 「ゆううう!?」 周囲を見回すが、ゆっくり共はにやにや薄笑いを浮かべているだけである。 当然、引きよせたのはゆっくり共だが、しらばくれていた。 空腹に耐えられず、再びチョコレートに向かう親まりさ。 何度も何度も、食べる直前に引き戻された。 泣きながら、舌を目一杯突き出しながら、 這いずっては戻され、這いずっては戻される。 「ゆぅうううううううううう!!!」 泣きじゃくり、ゆっくり共を睨む親まりさだが、 にやにや笑いを返されるばかり。 万に一つの可能性に賭けて、数十回目の接近を試みる。 そして、引きもどされる。 「がんばれ、ごみくず!!」 「がんばれ、ごみくず!!」 「ぎゃんばりぇ、ごみくじゅ!!」 一枚のチョコレートを目指して、 今、四匹のまりさはゆっくり共のエールの中、ナメクジのように這いずっている。 這いずっては引き戻され、這いずっては引き戻され。 「ゆわぁああああああ!!!」 一匹の子まりさが、這いずりながら大声で泣き喚いた。 それを聞き、ゆっくり共は心底楽しそうにゲラゲラ笑う。 「おかーしゃん、もっとたべたいー!」 一匹の赤ゆっくりが言うと、その親が答えた。 「ゆゆ?もうあまあまなくなっちゃったよ! しょうがないからあれをたべてね!!」 「ゆっくりわかったよ!!」 赤ゆっくりがぴこぴこと跳ね、 まりさ達とは反対側からチョコレートに向かっていく。 ゆっくり共が囃し立てはじめた。 「はやくたべないと、おちびちゃんにたべられちゃうよ~?」 「あまあまはあれしかのこってないよ!ゆっくりがんばってね!!」 「ゆぅううううううう!!?」 必死にペースアップを試みるまりさ共。 赤ゆっくりはわざとふざけて、ころころ転がりながら向っていった。 「ちゃ~べちゃうよ~♪ちゃ~べちゃうよ~♪」 「おでがいでずううう!!だべざぜでええええ!!」 喚く親まりさが、また引き戻された。 「ゆぅううぐうううううう!!うぐううううう!!」 泣き喚きながら這いずり続けるまりさ共の前で、 ついに赤ゆっくりがチョコレートにかぶりついた。 「ゆうううううう!!だべだいでええええ!!」 「む~ちゃ、む~ちゃ………ちちちちちあわちぇー!! こにょちょこれーちょ、ときゅべちゅおいちいいぃぃ~~~♪」 「あああああああがああああああ!!!」 後ろから髪を引っ張られて近づけないまま、 最後のチョコレートが赤ゆっくりの小さな口でゆっくりと食べられていくのを、 まりさ共はじっくりと見せつけられた。 壮絶な苛めである。 かつて威張り散らしていたまりさ共は、 今や屈辱と絶望に苛まれ、床に伏して泣きじゃくっている。 ゆっくりに苛めさせるやり方は、まずは上々の成果をあげられそうだ。 「さて、そのまりさ共は今日からここに住む」 俺は言った。 「ゆゆ!こんなきたないゆっくりいやだよ!!」 「とかいはなゆっくりぷれいすは、いなかものにはもったいないわ!!」 ゆっくり共からブーイングが上がる。 「そいつらはお前らの好きにしていい」 「ゆっ?」 俺の言葉に、ゆっくり共の反応が変わる。 「絶対に殺すな。それさえ守れば、何をやってもいい」 「ゆゆっ!!」 たちまち目を輝かせ、顔を見合わせるゆっくり共。 すでに嗜虐の快感を覚え、やみつきになっているようだ。 「れいむたちはごみくずといっしょにくらすよ!!」 「たっぷりあそんであげるからかんしゃしてね!!」 まりさ共を取り囲み、ゆっくり共は歓迎の挨拶を浴びせた。 まりさ共は周囲を見回しながら、媚びた笑みを浮かべた。 ここにいさえすれば、食べるチャンスがある。 媚びへつらえば、あまあまを分けてもらえるかもしれない。 そんな期待が表情に表れていた。 ゆっくり共の仕打ちは想像以上だった。 その日から、毎日まりさ共は虐げられ続けた。 部屋の中のどの遊具よりも、ゆっくり共にとってまりさ共は楽しい玩具だった。 日がな一日、ゆっくり共はまりさ共にかかりっきりになって遊んだ。 執拗に体当たりをしてはあちこちに転がす。 トランポリンのように上に乗って飛び跳ねる。 髪を掴んで壁に叩きつける。 舌を噛んで引きずりまわす。 「あがあああああ!!ああああぁぁぁ!!うぐぅあああああーーー!!」 舌を噛まれながら、まりさ共は悲鳴をしぼり出す。 新しい遊びを思い付くたびに、 ゆっくり共はどれだけ大きな悲鳴を上げさせられるかを競った。 はずみで殺してしまいそうになることもしばしばだったが、 その度に俺や世話係が中断させ、まりさ共を治療した。 当然、どれだけ懇願しても食事は与えられない。 体を拘束されながら、あるいは突き飛ばされながら、 わざと目の前で行われる食事を、まりさ共は涎を垂らして食い入るように見つめ続けた。 「ゆびぃいいいい!!あばあば!!あばあばぐだざいいいい!! びどぐぢだげ!!びどづだげ!!びどがげらだげええええ!!」 まりさ共の懇願を聞きながら、ゆっくり共は実に楽しげに笑い合うのだった。 「しょんにゃにおなきゃしゅいちゃ?」 ここに移されて三日が経ったころ、 涎を飛び散らして泣き咽ぶ親まりさに、一匹の赤れいむが問いかけた。 「ばいいいいい!!ずぎまじだ!!べごべごでずうううう!!」 自分よりずっと小さな赤ゆっくりに対し、慈悲を乞う親まりさ。 「じゃあたべちゃちぇてあげりゅ!!」 「あああああ!!あじがどうございばずうううう!!」 そう言うと、赤れいむはあにゃるを突き出し、いきみ始めた。 「ゆ………」 親まりさの表情がこわばり、みるみるうちに青ざめてゆく。 はたして、赤れいむはたっぷりとうんうんをひり出した。 「ゆっきゅりたべちぇいっちぇね!!」 素晴らしいとばかりに、ゆっくり共が声を合わせた。 「よかったね!!ゆっくりたべていってね!!」 「ゆああぁ………ゆああぁ……」 泣きはらした目を見開きながら、親まりさはいやいやと首を振った。 「ゆゆっ!せっかくめぐんでもらったのになんでたべないの!?」 「すききらいをいうなんておもいあがったごみくずだね!!」 「だめですぅぅ……ゆぅぅぅ………たべられませぇぇん……!」 人間から見ればただの餡子だが、 あにゃるから排出されたうんうんは、ゆっくりにとっては明確に排泄物である。 排泄物は汚く臭いものであるという認識は、ゆっくりも人間と同じようだ。 「ゆっぐ……ゆっぐ……ゆっぐり、でぎだいいぃぃ……」 「それをたべれば、もっとあまあまをあげるよ!!」 自分たちの食事のほうを向いてみせながら、ゆっくり共が宣言する。 「ゆぐうううう……!!ゆぅぐぅううううう……!!!」 涙をだらだらと流し、がたがた震えながら、親まりさは舌を伸ばした。 ゆっくりにとってひどい悪臭を放つ排泄物にのろのろと舌を近づける。 舌がわずかに触れ、弾かれるように引っ込んだ。 「はやくたべないと、あまあまがなくなっちゃうよ!!」 「ゆひぃぃぃぃ………!ゆひぃぃぃぃ…………!」 ぜえぜえと息をつきながら再び舌を伸ばす。 ほんの少しすくい上げ、口に入れたとたんに激しくせき込んだ。 「ゆごっ!!ごぼっ!!げぇ!ゆげぇええええ!!」 げらげら笑うゆっくり達に、親まりさは死にそうな表情で許しを求めた。 「だべでずぅ!!ゆるじでぐだざいいいい!! うんうんだんでだべられだいいいいいいい!!」 「たべたくないならいいよ!! そのかわり、いっしょうあまあまはあげないよ!!ゆっくりりかいしてね!!」 「うううううううううううううううーーーーーーーーっ!!!」 絶叫を上げると、親まりさは食い入るようにうんうんを口に運びはじめた。 激しくせき込み、幾度となく吐き出しながら、必死に飲み込もうとする。 隣ではひり出した当の赤れいむが、きゃっきゃと飛び跳ねていた。 「おいちい?おいちい?りぇいみゅのうんうんおいちい?」 「ゆぐぅぅぅぅ………!!」 「ちあわちぇ~ちないの?まじゅいの? りぇいみゅがめぎゅんであげちゃごはんまじゅいの?」 「おいじい!おいじいでずううう!! む~じゃ!む~じゃ!!じ、じ、じあわじぇええええぇぇ」 嘲笑の中、ついに親まりさは食べ終えた。 吐き戻しそうになるのを必死にこらえ、ゆっくり共に願う。 「ぐだざいぃぃ……だべばじだぁぁ…… あばあば…ぐだざいぃぃ……!!」 「いいよ!!たっぷりあげるね!!」 ぱぁっと表情が明るくなった親まりさの前で、 ゆっくり共は並んであにゃるを突き出した。 その時の親まりさの表情には、さすがに少々溜飲が下がった。 この部屋のゆっくり共に便所の概念はなく、 これまでは好きなときに好きなところで垂れ流していた。 今、このゆっくり共は、自主的に便所を定めていた。 「ゆっきゅりうんうんしゅるよ!!」 「しーしーしゅるよ!!」 「あうがあああああ!!いびああああああああ!!!」 食事が終わり、うんうんをする時間。 四匹のまりさ共が、それぞれ押さえつけられ、口を上向きに開けられていた。 その口には、ひり出されたうんうんが大量に積み重なっている。 成体ゆっくりはあにゃるを突き出し、 赤ゆっくりは顔によじ登り、その口の中にうんうんやしーしーを注ぎ込んだ。 悪臭と嫌悪感に絶叫しつづけるまりさ共。 その声量は、それまでの苛めとは段違いだった。 それを聞きながら、まだまだ痛めつける余地があるなと俺は意思を固めた。 さらに二週間が経った。 一切食事を与えられず、連日排泄物を食わされ、傷めつけられ続けたまりさ共。 うんうんでも多少は栄養になるらしく、体力的にはそれなりに回復しているようだ。 その体力は、全て泣き声を上げることに費やされていると言ってよかった。 「ゆひぃ……ゆひぃ……ゆううぅ……」 ゆっくり共が食事をしているその背後で、 まりさ共は排泄物まみれになりながら、部屋の隅で泣きじゃくっていた。 髪は乱れ放題、あちこちに痣ができている。 ぶるぶると身を震わせ、まりさ共の涙は止まる気配がない。 この食事が終われば、また排泄物を食わされるのだ。 その瞳は絶望に染まっていた。 頃合いと見て、俺は声をかけてやった。 「戻りたいか?」 「ゆっ?」 まりさ共が俺を見上げる。 その眼差しは萎縮した、卑屈なものだ。 「前の部屋に戻りたいかと聞いている」 「ゆぐうぅぅぅぅ………」 まりさ共がまた泣きじゃくり始めた。 毎日暴行を受け、排泄物を食べさせられる毎日。 考えるまでもなく、こいつらにとってここは地獄だろう。 これが人間だったらと思うとぞっとする。 しかし、ここには食糧があった。 たとえ排泄物ではあっても。 前いた隣の部屋に戻されたら、またなにも食べられない。 ただそれだけが、こいつらを迷わせる要因だろう。 俺は助け船を出してやった。 「飯はやる。食わせてやる」 「ゆゆっ!!ほんとう!!?」 「ああ本当だ。毎日、たっぷりと食わせてやる。 お腹がはち切れるぐらいたっぷりとな」 「ゆゆぅ~……!!やっどゆっぐりでぎるよぉぉぉぉぉ!!!」 「来るか?」 「いぐ!!いぐ!!いぎまずううううう!!」 「ここを出るなら、二度とここには戻れないぞ。 もう二度と、ここに来るチャンスは来ない。それでもいいのか?」 「こんなくずどものいるへやにはにどとこないよ!! はやくつれていってね!!」 まりさの罵声を聞きつけ、ゆっくり共がいっせいにこちらを向く。 「ゆっ!!ごみがなにかいった!?」 「うんうんぐいのごみくず!!もういっぺんいってみてね!!」 今にも飛びかかりそうなゆっくり共を、俺が制した。 「ゆっ!?おにいさん!!じゃましないでね!!」 「今日でこいつらはここを出る。今後は手出し無用だ」 「ゆぎぎぎぎぎ!!」 歯噛みするゆっくり共。 まりさ共はすっかり勝ち誇り、鬱憤を晴らすべく罵りだす。 「くず!くず!!ごみくず!!ごみくずはそっちなんだぜ!!」 「まりささまはあっちでゆっくりするんだぜ!! ごみくずはごみくずどうし、うんうんでもひっかけあってるんだぜ!!」 「あたまにのせてるそれ、ぜんっぜんゆっくりできてなかったんだぜ!! うんうんでもあたまにのせたほうがずっとゆっくりできるんだぜぇ!!」 「ばぁ~か!!ばぁ~か!!」 俺がカートに乗せて部屋を出るまで、 まりさ共はカートの上からゆっくり共を見下ろして嘲り続けていた。 再び元の部屋。 一面のマジックミラーは透過状態になっており、 隣のゆっくりプレイスとは互いにまる見えになっている。 「ゆっ!!おにいさん、ごはんください!!」 「おなかぺこぺこなんだぜ!!はやくもってきてね!!」 すぐに騒ぎ出すまりさ共。 俺はすぐに、部屋に用意してあったものを指し示した。 「それがお前らのごはんだ。全部食べろよ」 それには青いビニールがかかっており、中は見えなかったが、 部屋の真ん中でこんもりと盛り上がり、ボリュームを伺わせた。 「ゆうぅぅぅぅ~~~!!ゆっくりいただきますなんだぜぇぇ!!」 目をむいて涎を垂れ流し、まりさ共はそれに飛びつくとビニールをはぎ取った。 「ゆ」 まりさ共が固まった。 そこにあるのは糞だった。 床に置かれた低いコンテナの中に、 人糞、馬糞、牛糞、犬猫の糞、その他あらゆる動物の糞が混じっていた。 赤いもの黄色いもの黒いもの、白いの青いの緑色、固形下痢便赤痢便、 あらゆる生き物のあらゆる状態の糞が入り混じり、すさまじい臭いを放っている。 あちこちで蠢いているのは蛆虫や寄生虫のたぐいか。 たまらず俺はマスクを取り出して口にはめた。 それでも臭いが鼻を打ち、頭痛さえしてくる。 吐き気と闘いながら、それでも俺は見届けなければならない。 この臭気を自ら体験していないと、こいつらの苦痛が実感できない。 まりさ共がゆっくりと俺の方を向き、 がたがたがたと震えながら歯を噛み鳴らした。 「お、お、お、お、お、おに、おにいざ」 「毎日たっぷりと食わせてやる。俺はそう約束した」 「だだだだだだだめだめだめだめ」 もはや文章になっていない拒否を口にするまりさ共の頭部を掴み、持ち上げる。 「ゆびぃぃいいいいいいい!!!ゆびぃいいいいいいいいいーーーっ!!!」 恐怖そのものの表情を顔に浮かべ、まりさ共が泣き喚いた。 「おでがいじばず!!おでがいじばず!!おでがいじばずうううううう!! ぼがのごどならなんでもやりばず!!なんでも!!ごろじでもいいでずううう!! ごれだげはやべで!!!ごれだげはおでがいじばずううううう!!! ばりざが!!ばりざが!!ばりざがああああああああ!!!」 しばらく懇願を聞いた後、全てそのコンテナの中に放り込んだ。 「ゆびいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいーーーーーーーっ」 糞の海の中に身を浸したまりさ共は、 あまりの悪臭刺激臭に、全身を縦長にぴんと硬直させて目玉をぐるぐる回した。 歯茎をむいて歯を食いしばるも、歯と歯の間から糞が入り込んできて絶叫する。 「ゆごがっばあああぁぁーーーーーーーおおおぉぉげおおおーーーっ」 糞にまみれてのたうちまわるまりさ共。 目といわず口といわずあにゃるといわず穴の中に入り込み、 全身にまとわりつく糞の悪臭に狂ったように叫び続ける。 人間だったらたちどころに発狂まちがいなしだが、 そういう機能のないこいつらは苦しみ続けることになる。 ただ、苦痛を終わらせる方法はあった。それに注意しなければならない。 「ゆごげ!!ぼぇ!!ゆぼぇげげえええええっ!!!」 やはり、嫌悪感ですぐに餡子を吐き出し始めた。 餡子を吐き出し続け、その量が致死量を超えると、ゆっくりは死ぬ。 言ってみればこれが発狂の代わりだろう。 当然、そんな生ぬるい安らかな最期を迎えさせてやる気はない。 すでに俺は、全身を覆う作業着に身を包んであった。 餡子を吐き出したやつから、俺は手早く回収して手近の台の上に置く。 全員が吐き出しているので急がなければならない。 「ゆげぇ!!げっげっげっげっごえぇ!!!ぼげぇぇぇぇえがびゅっ!!?」 大口を開いてえずく子まりさの顎を殴りつけ、強引に閉じると、 強力なガムテープで一旦口を閉じた。 「んぐ、んぎゅっ、んぐむぅううーーぅ」 ばたばたと暴れ回る子まりさを放置し、 他の子まりさ二匹と親まりさも、同じようにして口を閉じる。 親まりさの口は大きいからやや手間取った。 台の上に転がしたまましばらく放置し、落ち着くのを待つ。 吐き気にびくんびくんと跳ね回るまりさ共。 その口内では、吐き出しては飲み込むのを繰り返しているのだろう。 まだほとんど口に入れていないうちから、なかなか苦しんでくれる。 数分してから、ようやく四匹とも荒い息をするだけになった。 吐き気がおさまったようなので、ガムテープを剥がす。 涙に濡れた眼をこちらに向けながら、まりさ共は力なく慈悲を求めてきた。 「ゆぐ、ゆ、ゆ、ゆるじで、ゆるじで……ゆるじでぐだざぃぃ……」 「だべらべばぜぇぇん………」 「おでがい……おでがいでじゅうう……」 一匹の子まりさを手に取り、持ち上げる。 「ゆぐじで!!ゆぐじで!!ばりざなにもわるいごどじでなぎぃいいい」 「口を開けろ」 「ゆぐっ」 身を震わせて口を閉じ、いやいや首を振る子まりさ。 その顔面を拳で殴りつける。 十五回ほど殴ったところで、子まりさの口が開いた。 「ゆべぇ……ゆべぇ……ぇぇぇぇ……ゆっぐ、ひぐぅ……」 大口を開いたまま泣き声を上げる子まりさ。 俺は、その口を天井から吊り下げられたフックに掛けた。 「ゆごぎぇえっ!!?」 鉤爪型の大きなフックは、 子まりさの上顎を貫通し、目と目の間を貫いて先端を露出させた。 「ゆぎょ!!ごぎょ!!えあ、えああああいいいいぎぃああああっ」 上顎を支点に天井から吊るされたまま、 激痛でぶるんぶるんと跳ね回る子まりさ。 続いて残るまりさ共も、同じように上顎をフックに掛けて吊るす。 こちらに向かって大口を上げたまま縦にだらんと伸び、 空中で身をよじり続ける肌色の奇怪なオブジェが四つ並んだ。 「えぎょおお!!あい!!ぃいいいいあいいいいぎゅううぐううーっ!!!」 次に、新しい道具を持ってくる。 それは鉄製の輪で、輪を丁度ふさぐ大きさの円盤がつながっている。 輪は、成体サイズの子まりさの口をぎりぎりの限界まで広げられる大きさだ。 もちろん親まりさの輪はさらに大きく、同じく限界まで広げられる。 吊るされたままの子まりさの口をこじ開け、 鉄の輪を強引に口にねじ込んだ。 「ゆげぅ、ご、ごっ、おぉおおおおおごごごごごごごごおおお、あああがががが」 子まりさの口が目一杯広げられ、口内を晒した。 ここまで伸びるものか、顔とほぼ同じぐらいの大きさにまでこじ開けられている。 上顎を支点に吊り下げているので適度に傾き、 開かれた口が斜め上方を向いた状態になっていた。 試しに、輪に繋がっている円盤を動かして輪にはめる。 丁度うまい具合に隙間なく輪にはまり、金具で止められた。 こうすることで口に蓋ができるようになっている。 こうして、まりさ共は蓋つきの容器となった。 ぎりぎりまで大口をこじ開けられる痛み、 上顎から眉間にかけてフックで貫通される激痛。 言葉を発することもできず、まりさ共はしきりに呻きながら涙を流して耐えるしかない。 準備は整った。 俺は大きな柄杓を手にした。 柄杓は大きく、両手を使ってバケツ一杯近くの量をすくえるようになっている。 その道具を見て、まりさ共の目が見開かれた。 がたがたがたがたと震えが大きくなる。 すでによほどの激痛だと思うが、明らかにそれ以上の恐怖を感じているようだ。 「食事の時間だ」 「ゆぐぅうううううううーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!」 山と積まれた糞便をたっぷりと掬う。 それを、斜め上に向けて開かれた親まりさの口にゆっくりと近づけた。 「あう!!ゆぁう!!おぁあああああおおおおああああーーーーーー」 一杯に見開かれた目から涙をぼたぼたぼたと流し、 口内に運ばれてゆく糞便を凝視する親まりさ。 この世の苦痛をすべて身に受けたかのような表情だ。 だが、実際には、こいつらが受ける苦痛はまだまだ序盤にすぎない。 ついに口内に糞便が流し込まれた。 「ゆぎょおおがぁばああああああ!!!!」 口いっぱいに糞便を詰められ、すぐに吐き戻そうとする親まりさ。 俺はすぐに、口にはめられた輪の蓋を閉じた。 金具で強固に留められた蓋は、ゆっくりの舌ごときではびくともしない。 親まりさの瞳がぐるんと裏返り、一杯に開かれた目は白目になった。 しばらくの間びぐんびぐんと跳ね回り、やがてびくびくと小刻みな痙攣に変わる。 全身からじっとりとした体液が染み出しているが、 糞便や吐瀉物は密閉されて漏れず、消化されるまで親まりさの体内に居座り続ける。 頬張られたそれは、一体どんな味なのだろうか。 恐らく、もはや味とすら呼べない刺激、苦痛だろう。 マスクごしに嗅いでいるだけでも、俺のこめかみがずきずきと痛んでいる。 俺自身も相当辛いこの作業だが、次にかからなければならない。 これは俺自身への罰でもあるのだ。 ともに畜生道へ落ちよう。 俺の視線を受けた次の子まりさが、 言葉を発することができないまま、体全身を蠢かせて慈悲を乞い始めた。 「うまいか?」 声をかけてやるも反応はない。 四匹のまりさ共は、口に蓋をされたまま、 涙と涎と小便と大便をだらだらと垂れ流したままこちらを見ながら震えている。 気絶はできないのだから、その餡子脳は絶え間なく苦痛を受けているはずだ。 嘔吐を示す体の曲げ方を見る頻度は少なくなった。 最初は白目を剥いて口内に吐瀉物を溜めるばかりだったが、 やがて諦めたのだろう、一刻も早く消化して苦痛を終わらせようとしはじめた。 「焦らなくてもいいぞ。まだまだおかわりはたっぷりあるからな。 ゆっくり食事を楽しんでくれ」 そう言って糞便の山を指し示してやる。 まりさ共の目が絶望に歪み、ぎゅっと引き絞られて涙をさらに絞り出した。 なぜこんな目に遭っているのだろう。 なぜいつまでたっても終わらないのだろう。 まりさ共の中で、そんな疑問が渦巻いていることだろう。 しかし、これさえまだまだ序の口にすぎない。 すでに普通のゆっくりなら全身の餡子を吐きつくしているだろうが、 こいつらの罪は、ゆっくりが死ぬ程度の罰では軽すぎる。 ゆっくりの限界を超えて極限まで苦しみ、 極限に到達したなら、さらにその先まで苦しんでもらわなければならない。 マジックミラーで隔てられた隣の部屋のゆっくり共が、 飛び跳ねながらまりさ共を嘲り笑っていた。 続く
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1348.html
※0962の続きです。スレがヤバイほど考えていたネタを消化していったんで明日テストだけど書きました。 ※テストなのにどうすんだよ俺…… 「ここで、ゆっくりしていくといいよ」 ゆっくりまりさに案内した小屋は大体一畳半ぐらいの広さだ。 小屋の中央に円形の台座があって、壁にはロール状に巻いた紙をつけた仕掛けがあって、引っ張ると紙が出てくる。 人間では少し狭いと感じるかもしれないが、ゆっくりには充分な広さだった。 「きにいったよ おにいさん! きょうからここがまりさのおうちだね!」 ゆっくりできる場所とわかれば、自分の土地として扱う。 緩い脳味噌特有の「おうち宣言」だ。 これだけで殺したくもなるが、せっかくいいお仕置きを思いついたのだから我慢した。 「好きなだけゆっくりするといいよ。まずケガを治そうか?」 「ゆっくりしていくね! おにーさんはやくまりさをなおしてね! まりさはここでゆっくりするよ!」 ゆっくりできると信じてる糞饅頭を絶望のどん底に叩き込めると思うと、自然と顔がにやける。いかんいかん。 ニヤけた顔を見られないように、お仕置きの準備のために家まで戻った。 それからゆっくりまりさは、心ゆくまでゆっくりできた。 案内されたお家で、ゆっくり待っていると、おじさんが戻ってきてケガの治療をしてくれた。 治療のあと、「汚れているからキレイにしてあげる」と言って、井戸の水で洗ってくれた。 井戸に行く途中、れいむが居たところを見ると、棒切れと少しの餡子が残ってるだけで、れいむが居なくなったのを、不思議に思ったが、 体を洗ってもらってすっきりすると、そんなこともすぐに忘れた。 ご飯を自分で採ってこなくても、おじさんがご飯をくれた。大体は野菜で、たまにお菓子もくれた。 野菜とは別にケシの実もくれた。野菜のほうが美味しいけど、何でかケシの実をたくさん食べたかった。 外には出してくれなかったけど、ご飯の後におじさんが遊んでくれた。 背中を突付いたり、ほっぺをひっぱたりして、いやだったけど、ケシの実を食べた後だからか、すごくゆっくりできた。 あるとき、おじさんがケシの実を持ってこなかった。 「足りなくなったから、少しの間、ゆっくり我慢してね」 言われて、おじさんの足にぶつかったりしたが、お菓子をくれたのでガマンした。 お菓子は美味しかったけど、なんだかゆっくりできなかった。 ケシの実が食べられない日が何日が続いた。 最初はガマンしたけど、だんだんゆっくりできない感じがしてきた。 おじさんが何日か分のご飯を置いていったけど、なんだが食べたくなかった。 無性にイライラして、跳ねたり、壁にぶつかったり、壁の紙を引き千切ったりした。 ゆっくりできているハズなのに、ちっともゆっくりできなかった。 何をしていても、ケシの実のことばかり考えていた。 ゆっくりできずに暴れているときおじさんがケシの実を持ってきた。 「はやくケシのみちょうだい! ゆっくりしてないではやくたべさせてね!」 ケシの実を食べると、すごくゆっくりできた。 久しぶりにゆっくりできた気がして、おじさんと遊びもしないで、ゆっくりお昼寝した。 ゆっくりまりさを捕まえてから、いくつか実験してみた。 ケガのところを、カラシを練りこんだ小麦粉で塞ぎ、塩水で体を洗ってみた。 ゆっくりには耐えられない痛みが発生するハズだが、反応は無い。 ケシの実を食べさせた後、背中を熱した鉄串で刺したり、頬を洗濯バサミで挟んだりしたが、反応は随分薄かった。 痛覚、触覚が随分マヒしているようだ。 次の実験はとても楽しかった。 エサからケシの実を抜いてみた。禁断症状の具合を調べる。 伝えた時、かなりご不満のようだったが、菓子をやったら、渋々諦めていた。ちなみにお菓子はワサビ入りだ。 様子を見るために加工場で買った監視カメラで、観察してみた。 最初はワサビ入りの菓子を食べて、静かにしていたが、次第に様子が変わってきた。 「ゆひぃっ!!? なんがゆっぐりでぎないぉぉぉぉっ!!?」 禁断症状が出てきたようだ。定期的にケシを与えていたので、初めて起こる禁断症状だ。 しきりに飛び跳ねたり、壁にぶつかったりしだした。 ゆっくりのくせにゆっくりしていない。いや、できないのか。その様子を見て大爆笑した。 用意したエサもブチまけ、壁の紙を引き千切ってるから、小屋の中は酷く荒らてしまった。 「ゆ゙ぎゅ゙゙いいいぃぃぃぃっ!!? ぴゃぶっ!? ゆっぐヒじドいっ!!?だびゅ!!」 何度も何度も壁にぶつかったりしてるから、皮が破れ、餡子が漏れている。ゆっくりまりさは気付いていないようだが。 これ以上暴れて死なれてもツマラナイので、ケシの実を与えた。三日ぶりのケシの実だ。 監視していたので、オレはゆっくりまりさの様子を知っていたが、ゆっくりまりさにとって三日ぶりの対面である。 今のゆっくりに時間の感覚があるとは思えないが。 「やぁゆっくりしてたか?」 「お゙ビびゃん~~~~~!!? ドぼじでぇぇ!? ゆ゙っぎゅびヅぎでぃよ゙ぼぉぉぉっ!!?」 監視カメラで様子を見ていたが、生で見ると一段と酷く感じになっていた。 目が窪んでゲッソリとした感じになっている。皮か餡子が腐り始めたのか異臭までする。水分も取っていないからガサガサしていた。 「い゙だびぃぅ゙いっぃぃぃ!! ゆ゙っギひざじでぇぇ!!?」 痛覚も戻っているようだ。そろそろだな。 「ほらケシの実だ」 ケシの実といった瞬間、ゆっくりらしからぬ速度で反応した。 「ケフィっ!? ケフィアっ!!? ケフィのみ!! ぢょびゃいぃぃぃx!!!」 涎や、よく分からない汁を撒き散らして、足に擦り寄ってきた。 あまりのおぞましさに、少し遠くにケシの実を投げつけた。 「ゆ゙ブヒぃぃぃぃぃ!! ゲブ゙ィぃぃぃぃぃぃっ!!」 床に落ちたケシの実を飛び掛って食いついた。 「びょ゙゙めっ!! め゙っぢゃぶめ!!」ものの数秒で食い尽くしやがった。 「ゆっくりすっきりー!」 ケシを食べ終えたゆっくりまりさは急に叫んだと思ったら、眠りだした。 気持ち悪い、安らかな寝顔だった。 寝ている間にケガを補修した。普通の小麦粉でだ。 そろそろ頃合だろう。 これ以上時間をかけて精神が壊れてもつまらん。 実験は辞めて、お仕置きに入るとしよう。 「さぁお仕置きの時間だよベイビー」 次の日はケガも治っていた。 「ゆっくりー! おじさんゆっくりしていってね!」 ケシの実を与えたお陰で、精神も安定しているようだ。 「おじさんごはんちょうだい! ケシのみももってきてね!」 この数日ですっかりオレを信頼し、今日もエサを貰えると思っているようだ。残念。もうエサは必要ないんだなぁ。 「もうエサはないよン」 ものごっつい満面の笑顔を浮かべた。 「ゆゆ!!? ふざけないでねじじい! ゆっくりしてないではやくごはんもってきてね!」 じじいだってよ。おおウザいウザい。随分尊大な態度になったもんだなぁ。このドマンジュウ。最初は媚びへつらってお兄さんお兄さん呼んでたのに。 「ばかなじじいはいらないよ! まりさのおうちからゆっくりでてってね!!」 「いまならごはんもってきたらゆるしてあげるよ!」 「何勘違いしてんだこの糞饅頭? ここはお前の家じゃないし、もうエサはやらないよん♪」 さっきオレも阿片を使ってきた。こいつに使ったヤツの数倍の濃度だ。今の俺テンションめちゃくちゃ高ぇ!! 「残念でした! あなた騙されちゃったの!!」 どこぞのアニメキャラの顔をして、ゆっくりまりさの帽子を奪った。 「ゆゆっ!!?」 帽子を掴んで、小屋の中央のオブジェの蓋をずらす。穴が開いていて、覗くと、コンクリ状の地面が見えた。小屋の地下は空洞になっているのだ。 「まりさのぼうしかえしてぇぇぇぇっ!!?」 帽子を奪い返そうと体当たりしてきた。止まって見えるので、避ける。 「う~☆ こんなばっちぃぼうじいらないど~♪ ぽ~い♪」 ゆっくりれみりゃのマネをして、帽子を穴に捨てた。阿片のお陰で顔も似ていたと思う。 「ま゙り゙ざの゙ぼゔ゙じぃぃぃぃっ!!? ゆ゙ぎゅっ!!?」 飛び跳ねて、ゆっくりまりさは穴に飛び込んだ。しかしギリギリ入らない大きさだったため、ゆっくりまりさは穴の淵に引っかかってしまった。 ゆっくりにとって、頭の飾りは命よりも大切なものらしいから、何があってもとりかえそうとする。個のアイデンティティーらしい。 「ゆぎゅゅぅぅぅぅぅ!!!!」 「う~♪ う~♪ おれ☆う~♪」 穴にハマっているゆっくりまりさを、れみりゃダンスをしながら眺めてた。テンション高くてマジ楽しい。 「お、おじさん! みてないでまりさをたすけてね! ぼうしもかえして!」 『じじい』から『おじさん』にランクアップ。まだ足りない。 「う~♪ てつだってあげるど~♪…………メメタァ!!」 カエルを潰さない程度の能力で、穴に押し込んでやった。これが『仙道』だ!! 「ゆ゙゙゙ぎぃぃぃぃ……ゅ゙ぷっ!!?」 ラバーカップを引っこ抜いたような音をだして、ゆっくりまりさは落っこちた。底に落ちていた帽子がクッションになって、ケガはしなかったようだ。 「ゆゆ!! くそじじいとはゆっくりできないよ! まりさをたすけたらでていってね!」 素早く帽子を被って、穴の底から見上げて怒っていた。助けを求めながらなお尊大な態度。故にゆっくり。最低の害獣。 「ハハ! ごめんよ、いま助けるからね。その前にご飯を食べてゆっくりしないかい?」 れみりゃ顔から一転、素の顔に戻した。ナイス顔芸。もちろん助ける気もエサをやるつもりもない。 「ゆ! ゆっくりまってるから ごはんちょうだいね!」 落とされたことも忘れて、能天気な笑顔になった。もうエサは必要ないという言葉を忘れたのかねぇ? オレはおもむろにパンツとズボーンをおろした。 さて。もうお気づきの方もいるだろう。 中央のオブジェ。壁にあるロール状の紙。そう。この小屋は便所だ。 中央のオブジェ――便器は妙な形をしているが、なかなかにキレイだ。 ナイスガイの俺は、トイレの汚いのだけはガマンならんタチだからな。 スポッと尻を便器に乗せた。穴が塞がったので、光が届かなくなった地下は当然真っ暗になる。 「ゆ!!? くらくなったよ!!?」 急に暗くなって慌てたゆっくりまりさが飛び跳ねる。このトイレはインドでも珍しい方式をとったものだが、設計ミスのせいで、底が浅くなっているので、 飛び跳ねると、ゆっくりが顔を出してくるのだ。 今は俺の尻があるので、まりさの帽子があたって肛門を刺激する。ぬふぅ…… これからゆっくりまりさに起こることを考えると興奮する。やべぇ勃起してきた。 阿片で腹も緩くなってしたし、肛門も刺激されているので、限界は早くきた。 「……うっほぅぅっぅぅ!!! だすぞぉぉっぉお!!」 ブチャベチョッッヂュビョ! ブビュビュビュビュ!! プピ 「ゆ!? ぎィにゃああああ!!?」 ケツ穴の真下に居たゆっくりまりさは、俺の下痢便の直撃を食らう。 噂の『うんこまりさ』の誕生というわけだ。 「ぐざい゙よ゙ぉぉぉぉっ!! どうじでぇぇぇぇ!!?」 まだ座っているので、ゆっくりを見ることはできないが、どうなったかは想像はつく。 しかし暗闇の中、いきなり汚物が降りかかってきた、ゆっくりまりさは何が起こったのかまだ分からないでいた。 ケツを拭くために尻をあげる。それで、便器に光が差し込み、まりさは自分に降りかかったモノを確認することができた。 「ゆううぅぅぅぅぅっ!!??」 おっと。とうもろこしが。 半端に消化しかけた排泄物を見て、まりさはやっと何が起こったのか、わかった。 「ぐざいよぉぉぉぉっ!!? ど゙ゔじでごんな゙ごとずる゙の゙ぉぉぉぉっ!!?」 「それがごはんだよ! ゆっくりりかいしてね!」 ゆっくりの声マネをしながら、ゆっくりが喋る言葉で俺がかなりムカついた言葉をやってみた。確かにムカつくわ。 さて。こうして糞まみれのうんこまりさをつくったワケだがこれからどうするか? このまま此処で飼って、バキュームカーにするのもいいし、ウォシュレット代わりにケツ舐めさせるのもいいかな? 発情したありすを入れて、糞まみれでやりまくるっていうのはどうだろう。 期待に胸が膨らんでくる。やべぇ勃起してきた。ケツ拭かなきゃ。 こうして僕の、ゆっくり虐待はくそみそな結果に終わったのでした。 終わり。 ※ごめんなさい。終わりません。二部構成で終わらせようと思いましたが、纏めきれませんでした。 ※後編でかならずオチをつけるので、ゆるしてください。 ※テストさえなければ、じっくり書けたのに……あとたぶん修正します。 ※めっちゃスレでポルナレフの便所ネタ言われて、前から考えていたのでコレはアカン!と思って、急いで雑に書きました。 ※ゆっくりしていたからテストやばいよ! このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2360.html
はじめに ぱちゅりー大好きです。 設定は現代。 ぱちゅりー以外のゆっくりに対する扱いが酷いです。 ネタが満載です。 前半はぱちゅりーといちゃいちゃ、後半はまりさ種とかをSATSUGAI。 ゆっくりぱちゅりーが可愛くて仕方が無い。 とにかく大人しい。アパートに暮らしている俺にとって、 「ゆっくりしていってね!!」 と大声で叫びながらボヨンボヨン跳ね回るどこぞのゆっくりなんぞ迷惑なのだ。 その点ぱちゅりーは静かに移動する。跳ね回るというよりは、ずりずりと這って移動する方が多い。 そして可愛い帽子。 三日月の飾りが特徴的な帽子はほんのり紫がかっていて、触ってみると羽毛布団のような心地よさだ。 どこぞのゆっくりがかぶっている三角帽子なんぞ上からじっくり圧縮してやりたくなる。 さらに可愛い瞳。 常に眠たそうな、半目のようなその瞳。 そんな上目遣いで俺を見ないでくれよハニー。思わずきゅっきゅと抱きしめたくなるじゃないか。 ふてぶてしい目でこっちを蔑むように見てくるどこぞのゆっくりなんぞ、目に指を突きつけ、強く押したくなる。 さらにさらに、可愛くて長い髪の毛。 紫色の髪の毛は若干色艶がほかのゆっくりに比べて劣るが、撫で心地は最高だ。 程よく指に絡み付いてくる。色的に控えめなのも素晴らしい。 パツキンを見せびらかしながらヘラヘラ笑ってるどこぞのゆっくりなんぞバリカンで1ミリに刈り尽くしてやりたくなる。 そしてその可愛い鳴き声。 「むきゅーん」 むきゅーんって。むっきゅーんて。ちょっと舌足らずに鳴くところなんて最高だね!! どこぞのゆっくりなんぞ鳴き声が「ゆっ、ゆっ」だからね。 「ゆ」って。「ゆーっ」って。そんなに「ゆ」って言いたいなら銭湯の前ででも叫び続けてればいいのに。 病弱なのもポイントが高い! ちょっとした気温の変化などでも病気になりやすいから、注意深く接してやる必要がある。 風邪をひいて、ケホケホと可愛い咳を出しながら、ほんのりと赤く染まった顔に氷嚢を当ててやる時なんて 「まったく、俺がいないとどうしようもないんだからぁ」と言ってしまうくらいだ。 それに対してぱちゅりーが 「むきゅ……おにーさんごめんなさい」 なんて言おうものならその日はボー○でストライクフリーダ○とインフィニットジャスティ○を倒せそうな気分になる。 もう棺おけだなんて言わせない。嫁補正もかからない。 お利口さんな所なんて素晴らしいじゃないか。 人間社会のルール、その基本的なことは覚えさせた。ちょっと苦労したけど。 だから食べ物を食べるのも、ゆっくりできる家を持つのにもお金がいる、そのためには一生懸命働く必要がある、 ということをこのぱちゅりーは、このぱちゅりぃは理解している。 お野菜が勝手に生えてくるとか抜かすどこぞの馬鹿ゆっくりなんぞ片っ端から埋めたくなる。 ちょっとおつむが弱いのも恋愛ゲームのヒロインの基本で素晴らしい萌え要素だ。 お利口さんで物覚えは良いくせに、ちょっと頭のネジが緩んでるキャラ、いるよね? ぱちゅりーもそんなポイントをしっかりと抑えているんだ。 この前与えた絵本の内容が 「カバのバケモノのような生物が、目つきの悪い女の子や釣りが好きなおにいさん達と適当に日常を過ごす」 というものなのに、ぱちゅりーは 「むきゅ!てつがくのごほんなのね!」 なんて軽く勘違いしてくれた。むきゅむきゅ言いながらページをめくるその姿がなんと可愛らしいことよ。 本を与えればビリビリとページを破って巣作りに使う馬鹿ゆっくりなんぞ週間少年サン○ーで挟みこみたくなる。 軽い妹的な魅力というか萌えポイントが俺の心をくすぐるんだな。 「ツンデレ」とか「とかいは」とか抜かしてるゆっくりなんぞ下水道に満遍なく流し込みたくなる。 とにかく俺はぱちゅりーが好きだ。ぱちゅりーがいれば他は何もいらない。 ……いや、お金は必要だ。生きるために必要なもの以外で、ぱちゅりーを除いて必要なものと言えば 1/100サイズのマスターグレードくらいか。最近は滅法高くてなかなか手が出せないけどな! というわけで今日も大好きなぱちゅりーとお出かけだ。 道中、 「ここはまりさたちのゆっくりプレイスだよ!とおりたいならつうこうりょうをはらってね!」 「「「ちゅうきょうりょうをはらっちぇね!」」」 「そしたらさっさとしんでね!あ、ぱちぇはもらっていくからね!!」 などとほざいてきた馬鹿ゆっくりの家族がいたので、親まりさの三つ編みを掴んで振り回し、子ゆっくり共に叩きつけてあげた。 「ゆぅ?…ゆびゅぇ!」 「やめちぇ……ゆびゅる!」 「おねえちゃ…ゆぎぇええ!」 「そういえば阪神にいたバースって今なにしてるのかn……ゆぎゅうう!!」 などと叫びながら命を散らしてゆく子ゆっくり、赤ゆっくり。 目を見開きながらその光景を見ていたが、我に返ると同時に激昂した親れいむが 「よ゙ぐも゙あ゙がぢゃ゙ん゙を゙お゙お゙お゙!!!!!ぢね゙え゙え゙え゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙ぇ゙!!!」 とか叫びながら突進してきたので、掴んでいた親まりさを渾身の力を込めて投げつけてあげた。 叩きつけたら自分が餡子まみれになりそうだからね。 「「ゆ゙ゔゔゔゔゔゔゔゔ!!!!!」」 ゆっくりできない速さで衝突した両者は、餡子や涙やヨダレなどをあらゆる部位からアウトプットしながら果てた。 馬鹿ゆっくりなんぞ、割れた飛行機の窓ガラスをク○マティの顔で埋める位でしか役に立たないと思ってるからね。 クロ○ティ今何してるんだろうなぁ。 うん、いい運動になった! 俺が飼っているぱちゅりーには 「悪いゆっくりはね、自分達だけがゆっくりすることができると思い込んでるから、あんなことを言うんだよ」 と言い聞かせ、人間の家や畑に侵入した馬鹿ゆっくり共の末路を社会科見学を兼ねて、実際に見せながら育てたのだ。 そのため、今始末した馬鹿ゆっくりの家族も、同族への同情なんてこれっぽっちもないと言い切ってくれた。 素晴らしい。それでこそ俺のぱちゅりーだ。 今日はバッティングセンターに行った。 先ほど馬鹿ゆっくり共を始末した際、なぜか、不思議と、突然野球がやりたくなったのである。 ペットゆっくりを伴っての入店がOKなので、そのままぱちゅりーを連れて中に入る。 みんな思い思いにゆっくりを連れて、バッティングにいそしんでいる。 「むきゅきゅ、みんな…ぼうをにぎりしめて、つよくあててるわ!」 などと意味深な発言をするぱちゅりーに3/4くらい満足しつつ、早速自分も110km/hのボックスに入る。 「よしぱちゅりー、見てれ!お兄さんがすごいのを打ち上げてやる!」 「むきゅ!よくわからないけどおうえんしてるわ!」 …ちなみにぱちゅりーは危ないのでロビーに置いてきている。飼いゆっくりのバッジをつけているので大丈夫だろう。 ……………… ………… …… 「今日はこれくらいにしといてやらぁ!!」 「むきゅ!おにいさんすごいわ!」 110km/h・120km/h・90km/hのボックスでバットを振り回し、 結果としてヒット性の当たりを「1本」という、とても多くの数を打つことができた。 あとはボテボテのゴロだったりフライだったりするわけだが、ぱちゅりーは球を打つことがすごいと思っているようだ。 これはこれで、このまま認識させておこう。 その後ゆっくりペットショップでぱちゅりー用の帽子飾りや絵本を買い、 弁当屋さんで晩飯を買って帰る。 …………………… ……………… 「ゆ!あのにんげんだよ!あのにんげんがまりさたちをころしたんだよ!」 「ゆっくりできないにんげんはいきてるかちなんかないね!!」 「まりさがいちびょうでころしてやるから、ありがたくおもうんだぜ!!」 「ゆっ!まりさにかかればばかでむのうでうんうんをだすていどしかできないにんげんはざこだね!!」 帰り道の途中、わめき散らしながらこちらに突進してくるゆっくり3匹と出くわした。 まりさ種が2匹、れいむ種が1匹。 ……向こうにもう1匹いる。頭からツタが生えている妊娠ゆっくりのようだ。れいむ種だとわかる。 あの妊娠れいむが昼間に俺を見たのだろう。仲間に何か伝えている。 昼に潰した馬鹿ゆっくり共が属する群れの仲間か何かだろう。 現代社会で群れを形成するとは珍しい。 (面倒だが……)仕方がない…仕方がないんだ!撃たなければ!! 弁当をぱちゅりーに預けて、迎撃開始だ。 まず向かってきたまりさをカウンターで蹴り飛ばし、1匹目の真後ろにいたれいむに衝突させる。 その2匹を踏みつけつつ、大ジャンプして俺に渾身の体当たりを食らわそうとしているまりさを両手で叩き落す。 悶絶している1匹目のまりさの帽子を素早く奪い取り、思いっきり引き裂く。 「ま゙り゙ざの゙ぼゔじがあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」 悶絶しつつも帽子への執着は忘れていないまりさ。さすがゆっくりだ。 しかし顔面を思い切り蹴飛ばされた痛みと、れいむに激突した後頭部の痛みに挟まれてピクピク痙攣するばかり。 「邪魔するからよぉぅっ!!」 「ぶべえ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙ぇ゙ぇ゙…………」 助走をつけて渾身のシュートをお見舞いしてみる。 断末魔の叫び声を散らしながら、はるか遠くまですっ飛んでゆくまりさ。 あの分ではサンクチュ○リにまで飛んでいったかもな。 民家が密集しているので蹴り飛ばす方向だけは気をつけた。 ふぅと息をつき、視線を横に移動させると…叩き落された3匹目のまりさが一目散に逃げようとしている。 「ゆっ!ゆっ!さっさとにげるぜ!!」 「どぼじでれ゙い゙ぶを゙お゙い゙でに゙げる゙の゙お゙お゙お゙お゙お゙!?」 「まりさはあぶないとおもったらにげるんだぜ!」 見捨てられた2匹目のれいむ(1匹目の魔理沙に激突した個体)を振り返ろうともせず、叩き落されたダメージで フラフラになりながらも逃げるまりさ。……逃がすものか。 走って追いかけて数秒。あっさりとまりさを捕まえた。 このまりさも帽子を奪い取る。 「ま゙でぃ゙ざの゙ぼゔじ!!がえ゙ぜ゙え゙え゙え゙!!!!」 俺が帽子を持った右手を高く上げているため、ぴょんぴょんと飛び跳ねて帽子に食いつこうと無駄な努力をするまりさ。 手を高く上げ続け、そろそろ疲れたなぁと思ってきてもまりさはぴょんぴょんと飛び跳ねて帽子に食いつこうとしている。 しかしまりさも疲れているため、さっきまでは腰ほどまで跳ねていた高さが今は膝までくらいになっている。 そろそろ返してあげよう。 「そおいっ!!!!」 「へぶしっ!!!!!!!!」 まりさが飛び上がったタイミングで、右手を帽子を持ったまま思い切り振り下ろし、脳天にカウンターを食らわせつつ、 まりさごと地面に叩き潰した。ゆっくりを叩き潰すと餡子が飛び散って酷いことになるのだが、帽子が上手く餡子をさえぎり、 返り血ならぬ返り餡子が服に付着するのを防いでくれた。……おお、帽子が役に立った。 「ばでぃ゙ざあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!!」 変わり果てたまりさの姿に絶叫するれいむ。さあ、次はキミだよ。 ぶちぶちぶちぶちと髪の毛を引きちぎり、リボンをはるか遠くに投げ飛ばし、れいむの頭を掴んで底部を壁に強くこすり付ける。 「い゙だい゙い゙い゙い゙ぃ゙!!や゙べでぇ゙え゙え゙え゙え゙え゙!!」 「哀願するくらいなら初めから人間に近づかないのが身のためなんだ、れいむ君」 ガシガシガシガシガシ。壁にこすり付けられたれいむの底部はどんどん擦り切れてゆく。 「ぢね゙え゙え゙え゙え゙え゙!!ゆ゙ぎゃ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!」 「死ぬのは君だよ、れいむ君。さあ、壁と思う存分すっきりしまくりたまえ!」 そして耐え切れなくなったれいむの底部は、大根おろしよろしく完全になくなってしまう。 壁を餡子まみれにすると近所の住人から怒られそうなので、この辺で地面に落とし、最後は踏みつけて終了。 残った最後の一匹、妊娠れいむ。 今までの惨状を目の当たりにし、身重の状態で逃げることも出来ず、ただひたすらに涙を流し、震えている。 「れいむ君、人間はとてもゆっくりできないんだ。敵対すると……ね」 「ああああ……あああ……」 「どうするかね?君もああなりたいかね?ん?」 「い゙、い゙や゙でずゔゔぅ゙ぅ゙ぅ゙!!!」 「そうだろうそうだろう。というわけで、君は逃がしてあげよう」 「ほ、ほんとう!?みのがしてくれるの!?」 「うむ。お兄さんは逃がしてあげようと言っているのだよ。それともたまらなく虐殺されたいかね?」 「に゙、に゙げま゙ずゔゔぅ゙」 一目散に逃げようとするれいむの頭を掴み、 「待ちたまえ。まだ話は終わってないのだよ」 ……ぶちぶちっ。 れいむの頭に生えていたツタから実っていた4匹の赤ちゃんのうち、2匹を引き抜く。 「ゆ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!?れ゙い゙ぶの゙あ゙がぢゃ゙ん゙があ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」 「私も若い頃は色々と悪いことをして、しっかりと罰を受けてきたんだ。君も学びたまえ」 「ゆ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!あ゙がぢゃ゙ん゙ん゙ん゙ん゙!!」 「それは勉強代だ。さあ、もう二度と人間に近づくんじゃないよ」 恐らく引き抜いた赤ちゃん2匹は先ほど潰したまりさのうち、どちらかとの愛の結晶だろう。 しかし現実は厳しい。 俺も学生時代、身分不相応に強い奴に喧嘩を売ってしまい、フルボッコにされた挙句汚物まみれにされるという屈辱を 味わったことがあるのだ。故に、身をもって覚えさせることを信条にしている。 赤ちゃんを全部取ってしまうと、ぢねぇぇとか言いながら向かってくると思ったので2匹を残した。 そうすれば心の中で俺への恨み節を連ねても、生まれてくる子供のために逃げるという選択肢を選ぶだろう。 ん?ぱちゅりー?ぱちゅりーは特別だ。頭のいい子を殴る必要は無いだろう? 泣き続けながら重い足取りで逃げてゆくれいむを見送り、わたしはぱちゅりーの元へもどる。 まだ弁当は温かかった。 「おまたせ、ぱちゅりー!」 「むきゅ……おにーさん、ちょっとやりすぎよ…」 「うん、年甲斐もなくハッスルしてしまった」 だって昼、全然打てなかったんだもん。 ぱちゅりーは今までの育て方でこういうシーンへの耐性がついているようだ。 野良のぱちゅりーだったら生クリームを噴いて気絶しているだろう。 「むきゅむきゅ、はやくかえっておにいさんとごはんがたべたいわ!」 「よし!急いで帰るか!」 俺はぱちゅりーを抱きかかえ、弁当の入った袋の、持ち手の部分を腕に通すと走り出した。 早く家に帰って、可愛い可愛いぱちゅりーとのディナーターイムだ! ん?れいむから引っこ抜いた赤ちゃんゆっくり? デザートに美味しく頂いたよ。ぱちゅりーと一緒に。 ぱちゅりーが何食わぬ顔で赤ちゃんゆっくりを食べるのに驚いたくらいだ。 さっきは「むきゅ、やりすぎよ…」と言ってたのに……ぱちゅりー、恐ろしい子! こういうミステリアスなところも、ぱちゅりーの可愛らしさの一端を担っているのかもしれないね! ********************************** 終わりです。読んでくださった方々、ありがとうございます。 なんとなく勢いだけで書いてみたくなり、その結果がこれです。 以前書いた「すっきり魔アリスの調査?」で、 「現代社会にゆっくりが群れを形成する」というパターンを持ち込んでおきながら、 作中では「珍しい」なんて書いてますね……おぉ、本末転倒。 次の機会がありましたら、また読んで頂ければ幸いです。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1963.html
※CAUTION!! このSSは『ゆっくりいじめ系958 猫と踏み切りとゆっくりと』と同じ登場人物、同じ世界観です。 『永琳×ゆっくり系3 ゆっくり実験室』の設定を使用しております。 れいむ種とまりさ種は粒餡設定です。 透明な箱が現世入りしちゃってます。 独自のゆっくりに対する解釈が含まれております。 ~ゆっくり苺大福~ 午前7時ちょっと前、学生の朝は早い。今日の講習は正午にも関わらず俺は外の五月蠅い騒音に早く起きてしまった。 理由はだいたい分かってる。俺はその原因のある場所、ベランダの窓を開け騒音の元を見下ろした。 「おにいさんここから出してね!こどもたちをたすけてね!!」 「やはくたすけてね!れいむをここからだしてね!!」 「はやくたすけるんだぜ!でないとひどいめにあうんだぜ!!」 「まりさをたすけてね!ゆっくりしていってね!!」 俺が昨夜仕掛けたゆっくり用のトラップに家族と思われる『超奇怪迷惑下等饅頭ゆっくり』の集団が仲良く檻の中で騒ぎ立てていた。 中にいるのはゆっくりの中でもスタンダードなれいむ種とまりさ種で、親と思われるバスケットボール大のものが1匹づつ、 野球ボール大の子供が10匹づつの計12匹の大家族である。 恐らく後先考えずに性行為を行った結果だろう。 「なにぐずぐずしてるんだぜ!!やはくまりさをここからだせー!!」 その家族の中でも一番騒がしいのは親のまりさ種である。恐らく語尾の口調と態度からこのまりさは下種(げす)だ。 下種とはゆっくり種の中で必ず五分五分の確率で存在するゆっくりの中でひときわ性格の悪い種である。 増長に増長しきったその精神は身の程を知らず、 無謀を勇気と取り違え行動,性格,態度全てが乱暴で自分がゆっくりの中で・・・いや、この世界で一番の存在だと思んでいる。 人里に降りてきて家内を荒らしたり他のゆっくりに乱暴を働くのは大半がこの下種だ。 そしてゆっくりする以外意志の弱いゆっくりは、通常種もその下種に扇動されて下種と同等の行為を行う。 兎に角なんでも利用して誰よりもゆっくりすることを考えるこの下種であるまりさなら、 自分が「すっきり」する為にこの後先考えずにれいむを犯して大家族を創り上げることも簡単に想像できるし、 今捕まっているのは差詰め、大家族なのですぐに餌が減り現在の住処の近くでは食料が取れなくなったので、 人間の集落である住宅地に行って人間から食料を奪おうとし、家族を連れて来てる事からあわよくば人間の住処を乗っ取る魂胆だったのだろう。 「だせぇー!!このじじい!!しね!!」 おっと説明してる場合じゃないな。 これ以上は近所迷惑にもなりかねないので俺は急いで檻をベランダに入れると既にスタンバイしておいた。 飼うにも捕らえておくにも便利なこの防音対衝の透明な箱にゆっくり達を放り込んだ。 これなら騒ごうが暴れようがゆっくり達はどうすることも出来ない。 箱の中ではゆっくり共は叫んではいるがなにも聞こえない。どうぜワンパターンな罵詈雑言だろう。 さて、コイツ等は捕まえたはいいが正直あのトラップは自家製だったのでその効果を試したかっただけでゆっくりの事は何も考えちゃいない。 まぁあの箱の中にいる以上絶対に出られないし後で考えてまずは朝食だな。 メニューは無難にトーストとジャムで済ませようと冷蔵庫の扉を開けからジャムそうとした時、ふとあるモノが目に映った。 苺だ。これは実家の親が果汁園を営んでいる為、収穫頃に何箱か送って来てくれるのだ。 今年の売り上げはゆっくり共が畑を荒らした所為で収入が減ってしまってるらしいのに無理しなくてもいいんだが・・・。 そんな時、俺はふとある事を思いついた。 この苺を使い今後ろで箱に体当たりしてるゆっくり家族を二度とゆっくりさせてやらなくしようと思ったのだ。 時間はまだあるので今日行おう。 朝食を済ませてからまずは下準備、まずは親ゆっくり二匹分以上入りそうな洗面器と果物ナイフ,そんでもってスプーン材料が揃ったら後は耳栓をし苺を持ってゆっくり達の入った箱を開ける。 「たすけてくれるんだね!!じゃあしんでね!!」 「ゆっくりしね!!ゆっくりしね!!」 「だしたらじじいはとっととまりさのいえからでてってのたれじんでね」 「はやくおかしをもってきてしんでね!!」 なんともうるさい。つかこれはひどい。中には完全に自分の家だと言うヤツもいるし。 部屋中に響き渡る金切り罵声は耳栓をしていなきゃ確実に鼓膜が破れていた。 「うるさい騒ぐな。静かにしたらコイツを喰わせてやる」 つーか此処アパートなのでこれ以上はほんと騒音被害確実なので俺はゆっくりの目の前に苺を見せると、 ゆっくり達は沈黙し一斉に苺に視線を集中させた。 だがそれは一瞬だった。 「ばかなじじいははやくそれをよこしてね!!そしてしんでね!!」 「じじいはやくそれをわたすんだぜ!!そしたらはんごろしでゆるしてあげるんだぜ!!」 「あげるんだぜ!!」 「はやくちょーだいね!!はやくちょうーだいね!!すぐにしんでね!!」 あー駄目だったか。コイツ等完全に親まりさの扇動で下種になり果てたみたいだ。 恐らく箱の中で親まりさはなんの根拠もなく俺を倒して家を乗っ取る算段を家族達に言っていたのだろう。 でなきゃ家族達の態度もこんなに豹変する筈もない。 「あー分かった分かった。すぐにくれてやるよ」 「ゆ!!ありがとうねじいい!!じゃあしんでね!!」 「分かったらはやくしんでこのいえとたべものをよこすんだぜ!!」 『しんでね!!ちょーだいね!!』 「ただし・・・」 ここからはこの下種一家の言うことは基本無視だ。 俺はおもむろに親二匹を掴み箱から出す。 二匹とも体当たりしようと暴れるがゆっくり自体インドア派の人間の握力でも一度掴まれたら逃げらないくらい惰弱だ。 さて、ここからが本番である。 「親は駄目だ」 「「ゆべばっ!」」 そう言うやいなや俺は二匹を下へと投げつけ、二匹同時に顔面へと床に激突する。 「なにす…ぶゆっ!」 更に何か言う前に素早く二匹を踏みつける。この時、力みすぎて体内の餡子が漏れないようにするのがポイントだ。 だがこれだけで終わりじゃない。れいむの上に膝を立て固定し、まりさを起こすとその顔面をブン殴る。 「・・・げぶっ・・・な"に"っ・・・ぐばっ・・・」 何を言っているが無視、ここでも餡子が漏れないようにする。 さらに此処でポイントなのは膝の下でれいむや箱の中の子供にこの殴られているまりさを見せつける所だ。 「ごべんな"・・もうゆるひうぇ・・・」 完全に痛めつけられ、全体を焼き餅のように膨らんだ顔で何か言っているが残念ながら今俺は耳栓をしているのだ。 れいむの潜った懇願やまりさの低音量の詫びなど隣で五月蠅く騒ぐ子ゆっくりに全てかき消されてしまっている。 次に膝下のれいむにも同じ事をし結果、二匹の腫れ饅頭が俺の目の前でぐったりとしていた。 だがこれで終わりなんかじゃない。 俺は素早くまりさの目と瞼の間に指を入れその寒天質の目玉を抉り取った。 「ゆがあああああああぁぁぁぁぁぁぁっ!!?」 先ほどの罵声よりも大音量の絶叫でよく鳴き、れいむも子ゆっくりも同時におおきな悲鳴を上げた。 次に洗面器を取り出し、まりさの後頭部あたりを掴み持ち上げちょうど洗面器の上にまりさを浮かす。 そして掴んでいる左手の近くから右手でまりさを軽く掴みそして下へと移動していく。 そう、分かったヤツは分かってはいるだろう。 まりさの餡子を搾り取っているのだ。 「が・・がががggggggggggggggggggggggggg・・・」 口と両の眼のあった穴から餡子を絞り出されもう言葉にならない断末魔を上げるまりさ。 れいむと子ゆっくりの悲鳴も更に大きくなる。 「もうやだぁ・・・おうちかえるぅ・・・」 するとれいむがまりさを殺され初めて此処はゆっくり出来ない場所と認識しベランダ窓から外へ出ようとする。 死ぬ直前まで殴られたれいむに跳ねる体力は残っておらずぬるぬると這って行くが、 跳ねる時でさえ歩くより遅いのに這うとなるとその速さはもはやナメクジ以下だ。 しかし、此処はあえてほったからして俺はじっくりまりさから餡子を絞り出していく。 外はもう少しだ。れいむの眼からは希望に溢れた涙がこぼれる。 だが所詮は餡子脳だ。 「どぼじでぇぇぇぇ・・・でらえれなぁぁぁ・・・」 希望は一瞬で砕けた。 ベランダはおまえらを箱に入れた時から閉めてるし鍵だってかけてるんだよ。 「それじゃ、次はおまえな」 餡子を絞り切り物言わぬ革袋となったまりさを置きベランダの窓ガラスに引っ付くれいむを掴み上げまりさと同じ作業をする。 聞こえるのは悲鳴だけで命乞いはまたたたく間に騒音に消えていった。 「よし、程よく良い味だな」 洗面器の中のゆっくり二匹分の餡子を一つまみし舐めと口中にとろけるような甘さが広がった。 ゆっくりは不思議な生き物と言われているモノの一つでは、 ゆっくりの体のほぼ全体を閉めている餡子は文字通りゆっくりしていると餡に糖分が染み渡りとてもじゃないくらい不味く、 逆に恐怖や苦痛,絶望などを与えゆっくりできなくさせると餡は非常に美味しくなるのというものだ。 特に持ち上げてから落とすのがゆっくりに多大な絶望を味あわせ更に餡を美味しくするやり方らしい。 あのゆっくりの一家に苺を見せたりれいむをすぐに捕まえなかったのは一時的に希望や快楽を見せつけそしてすぐに絶望させる為である。 さらに下種は「自分が強い」と本気で思いこんでいる為、 殴りつけてボコボコにするといった下種の高いだけのプライドをズタズタにするやり方が更に効果的と言うわけなのだ。 「やめてね!れいむはどうしてもいいからまりさだけはたすけてね!」 「まりさはまずいよ!れいむのほうがおいしいよ!」 「どぼぢでぞんなごどいうのぉぁぉぉぉぉぉぉ!!」 蛙の子は蛙。下種饅頭の子は下種饅頭。箱の中では子まりさがまりさ種特有の裏切りが始まっていた。 まぁそんなことはどうでもいい。俺は子ゆっくりの目の前に再び苺を見せた。 「親が死んだ以上この苺をおまえ達に食べさせてやる」 「ちょうだいね!!おかーさんをころしたじじいはれいむにそれをよこしてしんでね!!」 「まりさによこしてね!!じじいはしんでね!!」 「ゆうくりしないでいちごちょうだい!!しねっ!!」 ホントゆっくりと言う生き物は簡単に掌を返してくれる。だが親を目の前で殺されたのかもう言動すら支離滅裂だ。 俺は一匹の子まりさを手に取ると子まりさは苺くれるのかと喜んでおり、 残りの子ゆっくりはこいつにだけ喰わせると思ったのか俺に罵声を浴びせてくる。 安心しろ、ちゃんと全員に喰わせてやる。 喰わせ方は俺のやり方だが。 「おじさんまりさのぼうしかえしてね!!でなきゃしんでね!」 俺はおもむろに子まりさからゆっくり共通で命に等しい飾りを取り上げる。 やはり苺をくれるのかおじさんにランクアップしてる。 「後で返すよ」 「いまかえしてね!!でなきゃとっとくるしんでしんでね!!」 ゆっくりは人語を放すが自分に都合の良いことしか人の言葉は解さない。いや、解そうとしない。 それはゆっくり同士でも同じでそれ故に簡単に自滅してしまう。 とりあえず俺は邪魔な帽子を取り除き、果物ナイフを取り出すと子まりさの後頭部を切り開いた。 「なにするの!!ぼうしもいちごもかえしてちょうだいね!!とっととしん「はい五月蠅いよー」」 子まりさを無視し今度は切り口にスプーンを入れ中の餡子を子まりさの皮を傷つけないようにほじくり出しそれを先ほどの洗面器に入れる。 親とは違ってほぼ一瞬だったので断末魔も言うことなく事切れる。 「ま"り"ざばま"ずい"よ"ぉぉぉぉぉ!!」 「れ"い"む"う"ばい"でづじゃぁぁぁぁぁ!!」 「れ"い"む"ばお"い"じぐな"ばぁぁぁぁぁぁぁ!!」 「じん"でぃばべぇぇぇぇぇ!!」 その光景を見ていた残りの子ゆっくり共はもう完全にパニックだ。 餡子脳が追いつかないのかもはや言動も壊れてしまっている。 だがやめるつもりはない。子ゆっくり全員に苺を食べさせると約束した以上同じ作業を全員分やらなくては。 ゆっくり一家全員美味たる餡子の一塊になるとこっからが本番だ。 洗面器を持って台所に行きまず棚から調理器具をだす。 下が網目状になったこし器,すりこ木,ボウル複数,後は鍋にその他調味料。 れいむ種とまりさ種はつぶ餡だ。だが今回使う餡子はこし餡でないといけない。 なので次はこの元ゆっくり一家のつぶ餡をこし餡にする作業に入る。 が、此処は長いので省略。 次に用意する材料は苺と水で溶いた小麦粉、 出来たてほやほやのこし餡に溶けない程度に水洗いした子ゆっくりの皮,そしてゆっくり一家の飾り。 まず餡を子ゆっくりの数である10個の均等の大きさにした塊にする。 その中に苺を一個づつ入れ、型くずれしないように手で丸める。 次に出来た苺入り餡を子ゆっくりの後頭部の切り口から詰めるように入れる。 子ゆっくりの皮はもちもちなので体の2倍くらい伸ばしてもちぎれることはない。 最後に切り口に水で溶いた小麦後を塗りしばらく放置する。 20分くらい経過した。 するとどうだろう。子ゆっくりの眼に生気が戻り後頭部の傷も治癒し傷口があっという間になくなった。 これもゆっくりは不思議な生き物と言われているモノの一だ。 ゆっくりは餡子が漏れないくらいの皮に餡子を詰め直すと簡単に蘇ってしまう。 なので餡子を入れ替えて人格を変えたり白餡を詰めて人間並みの知能を得た善良なゆっくりに改造することも出来てしまう。 だがこれも最初からわかってやったこと。 ここからが大詰めで一番面白い作業だ。 「おはよう、ゆっくり共。苺はおいしかったか?」 「ゆ!いちごはまだたべてないよ!!だかたもっとちょうだいね!!」 「もっとたべさせてね!!あまいのもっとちょうだね!!」 「れいむにたべさせないとひどいめにあうんだぜ!!」 目覚めの第一声だこれじゃもう末期だな。 まだ食べてないと行ってるが言動からしてもう苺は腹の中(腹ないけど)にあるのは認識してるが味わっていなので食べてないと言い張る。 「ゆっくりしね!!ゆっくりしね!!」 中には俺に殺意を向け体当たりしようとしてるのか体を揺さぶっているモノまでいるが、 親ゆっくりを十頭分に分けた餡子も詰めてる為皮はパンパンでロクに動くことが出来ない。 せいぜい起き上がりこぼしのように揺れるだけだ。 「まぁいい、それよりもまず飾りを返そう」 俺はそう言うと手元からさっき取った飾りをだす。たが出したのは明らかに親まりさの大きな帽子だ。・・・だが。 『それはまりさのぼうしだよ!!はやくかえせだぜ!!』 十匹の子ゆっくりが同時に親ゆっくりの帽子を自分の物だと言い張った。 次に、親れいむの長いリボンを取り出す。 『それはれいむのおりぼんだよ!!はやくかえしてね!!』 今度は全員が自分の物だと言い張った。 どうやら大成功したらしい。ここからが本番だ。 「じゃあ・・・」 そして、仕上げとして一家の飾り全部を子ゆっくりのまわりにぶちまけた。 「・・・このかざりは誰のだ?君達の飾りはそれぞれ一つずつの筈なんだが・・・」 子ゆっくり達は一斉に辺りを見回す。そして目を丸くする。 今コイツ等はこう考えているはずだ。 これは全部見覚えがある。これは自分の帽子だ。でもなんで沢山ある? 飾りは一つだけの筈なのになんで全部自分の物? なんで他の子も全部自分の物?そういえばなんで自分が目の前にいるの? なんで自分がこんなに沢山いるの?なんで自分はれいむ(まりさ)になってるの? あれ・・・ 『れいむ(まりさ)はだぁぁぁぁぁれれれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!』 一斉に上げる悲鳴の大合唱。 今この時をもってゆっくり一家『全員』はゆっくり出来なくなった。 もう気付いている人もいるかもしれない。 子ゆっくりは餡子を詰め直した事により生き返った。 だがこし餡を作る過程で一家の餡子は程よく混ざり合い。 今一匹の子ゆっくりには十匹の兄弟と二匹の親計12匹の人格が混ざっているのだ。 一分ほど続いた合唱は全員同時に多重人格のストレスにより餡子を吐いて気絶してした所で止まった。 ゆっくりは動物以上にストレスに耐性がなくすぐに気絶や自殺よしたり、気を紛らわす為に同族を殺したり食べてしまったりする。 だがストレスでも餡の味は美味しくなりこれは最後のスパイスといった所だ。 更にはゆっくりの食べ物の消化は非常に早くこのままでは苺が餡子に消化され折角味付けた餡子もゆっくりが苺の味を覚えた事により不味くなってしまう。 だが気絶したり眠っている間は消化の時間が下がり、中の苺は食べる頃には程よく溶けて非常に上手くなる。 正にゆっくりの研究者の卵である俺が考えた『ゆっくり苺大福』の完成である。 最後は子ゆっくりが吐いた餡子をスプーンですくい口から詰め直すと十匹全部をタッパに入れる。 時計を見ると丁度良い時間だったのでタッパをリュックの中に入れ学校へと向かった。 外へ出る時、隣のおばさんにゆっくりの叫びがうるさいと怒られた。 だが昼ご飯にサークル仲間と分けて喰ったゆっくり苺大福は美味かった。 でもまさか同じようにゆっくり苺大福を作ってくるヤツがもう1人いたとは・・・しかも俺より餡子美味いし。 ~Fin~ こんにちは、此処ではsageの人と呼びます。 ただ単にゆっくりで料理したかっただけです。 自分どんだけサディストなんだよ・・・ このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/7370.html
【検索用 つまんない 登録タグ 2009年 GUMI NexTone管理曲 つ オワタP 初音ミク 弱音ハク 曲 曲た 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:オワタP 作曲:オワタP 編曲:オワタP 唄:弱音ハク(初音ミク)・GUMI 曲紹介 弱音ハクの誕生日ということで、GUMIさんが祝ったようです? オワタPのツマンネシリーズ第4弾。第1弾、第2弾、第3弾はこちら。 実はPV版と後に配布されたCD版とで歌詞が違う。PVでは「GUMIが人気になってない事を憂いた」歌だが、CD版では「GUMIの人気が爆発して調子乗っている」内容になっている。ニコニコで発表された時はGUMIが発売されて間もない頃であり曲数も少なめだったが、CD版ではそれから時間が経って人気曲が増えた為だろう。 歌詞 ウーツマンネ(すらっちゃるらりら) ウ ウ ツマンネ(ちゅらのぺっぺー) ウーツマンネ(すらっちゃるらりら) ウ ウ ツマンネ(ちゅらのぺっ) 今日も 明日も いつも キミら 結構適当 行くよ 出すよ そうよ ボクら 結構激動 てっぺん目指し 頑張り続ける 真面目な文人 埋もれてみれば 枕を濡らすよ やっぱり凡人 見るか 否か そうか キミら 結構薄情 上に 下に さらに ボクら 結構錯綜 ふとしたことで 他突き放すよ 勝ち組文人 必ずいつか 夢見続けるよ その他の凡人 ウーツマンネ 格差社会だね あぁウーツマンネ でもそんなのツマンない あぁ あなたの好きな歌なんですか それはホントに大好きですか 他人(ひと)に振り回されてませんか 今日も今日とて弱音ハク ハク「要するに、ランキングにあんたがいないってのが不服なわけ?」 GU「そうだよ!ボクの曲だっていいのたくさんあんだよ! みんなもっと聞いてよ!」 ハク「そうはいっても……やっぱりランキングに載らないと聞く人少ないし ピックアップされたらいいんだけど……」 GU「────……。 もう■■でも■■でもいいからランキングの目立つとこに」 ハク「おいおい……あんたがそれを言ってどうするよ……」 GU「だってそうでもしないと■■■や■■には絶対勝てな(ry」 はいストーップ! ウーツマンネ 実力主義だね あぁウーツマンネ でもそんなのツマンない あぁこんなのただの妬みでしょうか 自己中で我儘なだけですか ボクの声は届いていますか 今日も今日とて 弱音ハク ハク「うーん、まぁそうかもだけど……郷に入りては郷に従えってことわざが……」 GU「それでいいの?変えなくていいの?」 ハク「別に嫌ならムリしなくても……出て行ってもいいのよ?」 GU「あーもー!」 ウーツマンネ でも仕方ないね あぁウーツマンネ でもそんなのツマンない あぁオンリーワンになりたくないよ やるからには聞いてもらいたいよ いつかすごい曲作りたいよ 今日も今日とて 弱音ハク ウーツマンネ(すらっちゃるらりら) ウ ウ ツマンネ(ちゅらのぺっぺー) ウーツマンネ(すらっちゃるらりら) ウ ウ ツマンネ(ちゅらのぺっ) コメント 色々不備だと思うんでどんどん修正してやって下さいorz -- 霧 (2009-11-23 14 12 08) ↑ いろいろ修正しました。ついでに余分な改行を省いてシェイプアップ。 -- 名無しさん (2009-11-23 15 09 52) ピーの最初の部分が何て言ってるかわからない 二つ目のとこはニコ●と●組というのはわかる・・・ -- リレンザ (2010-01-04 22 17 56) これはいいガチ曲 -- 名無しさん (2010-01-13 07 21 03) そんなgumiに萌えた -- 雑魚 (2010-01-30 22 19 53) 「それはホントに大好きですか?」のところ――殿堂入りタグばかり聴いて回ってる私のことをビシッと指摘された気持ちになった -- 名無しさん (2010-04-07 07 39 15) 2つ目のピーは「文人」と「勝ち組」と言ってる……ような気が。 -- 名無しさん (2010-05-06 17 40 27) 面白・・・ツマンネww -- ニョッキ (2010-10-17 09 02 58) これを何十回も聞いたけどやっぱりいい曲だwww 基本的にツマンネ関係皆好きだが・・・ -- 名無しの〜 (2010-11-10 23 57 28) 途中に出てくるハクがかわいい♡ -- グララン (2010-11-26 19 10 37) 2つ目のピーはミク厨と何かだった筈。 -- 名無しさん (2010-12-28 17 43 17) GUMIはもっと評価されてほしいねー。声いいんだから。 -- マグロ (2011-01-22 10 56 05) ↑同意。声はgumiが一番好きだ -- 名無しさん (2011-02-11 17 06 23) GUMI可愛い -- GUMI嫁 (2011-02-16 17 29 17) 一回目のgumiのセリフパートが「いいのたくさんあんのよ!」にしか聞こえない・・ -- 名無しさん (2011-02-20 08 21 15) 一回目のピー→自演でも工作でも 二回目のピー→ミク厨や回虫(KAITO厨) -- 名無しさん (2011-02-20 11 01 25) やべぇはまったwwGUMI ハクかわえぇ -- 名無しさん (2011-02-24 21 58 29) ハクもカワイイけどやっぱりgumiもカワイイですねぇ・・・。 -- いっちー (2011-03-31 12 42 41) 実力主義だね -- 名無しさん (2011-04-09 20 26 43) 最初可愛いなww -- ぐみこ (2011-04-12 16 01 10) GUMIってぼくっこ? -- 名無しさん (2011-07-16 00 17 48) 一人称ぼくがかわいいw -- GUMI愛 (2011-07-20 14 03 48) ぼくっこかわええw -- 名無しさん (2011-07-29 11 26 16) GUMI&ハク…可愛い~♪GUMIちゃん愛してます! -- GUMIッ子 (2011-08-23 13 04 57) タマンネ -- 名無しさん (2012-01-21 00 41 11) 今じゃGUMIは、ミクと並ぶ人気ボカロだから、本当に実力主義社会だね。ハク姉さんも頑張って! -- 竜奇 (2012-01-25 16 56 40) 僕っ娘wwwww -- みぐ (2012-02-03 20 58 39) カラオケ配信おめ!!!ツマンネシリーズこの歌が1番好きです! -- 名無しさん (2012-02-24 23 23 08) GUMIの曲は良曲ばっかなのにな··· -- (2012-04-04 21 35 18) こないだカラオケで歌ったらGUMIとハクの会話部分が全くというか全部違った -- 黒姫 (2012-06-01 23 55 45) ネルも活躍してんぞ。 -- 祭音ネコ (2012-07-09 01 41 01) 今更だが…カラオケの会話の部分はCD版だと思われる -- Lapis (2013-02-08 18 53 04) ツマンネシリーズ最高~!(*≧∀≦*) -- 初音がくぽ (2013-02-17 10 17 13) メロディがガチ曲っぽくてビックリ。 -- 名無しさん (2013-04-02 12 41 02) 曲は良いです・・・本当にどうでもいいけど、自分の暇潰し小説・MMD中のGUMIは常識あるはっちゃけすぎない普通の女の子で、どっちかってっとボケ型って設定。ボクっ娘は・・・ -- COBRA (2013-05-06 22 13 49) ボクッ娘は…(汗) -- 名無しさん (2013-07-07 08 10 43) グミハク良かった!何回聴いても飽きない。無性に聞きたくなる← -- リリアンヌ (2014-07-06 06 56 40) GUMI人気あるよね 私も大好き!! ちゅらのぺっぺーw -- 名無しさん (2014-08-09 19 19 40) すらっちゃるらりらにハマったWWW -- フェリシアーノ (2015-01-11 23 19 29) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3223.html
ゆっくり脳外科手術 俺が職場から帰ろうとしている途中で、ケータイが鳴り響いた。 エレベーターに乗り込むと同時に通話ボタンを押す。 「オイ、お前の部屋からなんかドタンバタンいってんだけどお前今仕事中だろ?」 社員寮の隣の部屋に住む友人からだった。そういやコイツは今日半休だったか。 「ああ、今から帰るとこだよ・・・カギは閉めてたと思うんだが、空き巣かもしれん。気をつけてくれ」 「ボコるか?」 学生柔道チャンプは言うことがものものしいね。 「いや、刃物でも持っていたら面倒だ。すぐに戻る」 実力あるヤツほど怪我しやすいんだよな・・・と通話を切ろうと思ったとたん、友人が言う。 「あちょっと待て、俺一人でも大丈夫そうだ・・・多分あれ、ゆっくりだし」 …声でも聞き分けたのだろう、全身を包む途方もない脱力感。どうしてくれよう。 「…即取り押さえ頼む」 「承った」 頼もしい友人で助かった、と思いながらも家の被害を想像し、俺は暗鬱とした気持ちで家への足を速めた。 ゆっくりに関する研究は遅々として進んでいない。進化樹から完全にぶっとんだところに存在する生物史の迷子。 これまでおこなわれてきたゆっくりを使った動物実験でわかったことは、どうやら中身の餡子が脳や内臓の役割を 果たすこと、多少の学習能力を持つこと、運動能力は低いこと、寿命は数年程度であること。この程度だった。 多数の亜種を持つが、中身が餡子・肉・カスタードなどと全く別なのにも関わらず交接が可能だったり、どちらとも いえない混合種が生まれることもあったりと、出鱈目きわまるその生態に、生物学会はてんやわんやである。 っていうか肉と餡子混ぜた饅頭ってどんな味だよ。オエ。 「ただいま、どうなってる」 「ゆぎぎぎぎ…どいて!ゆっくりはなしてね!!」 家のドアを開けてすぐ、屈強な友人が饅頭の群れを取り押さえているのが目に入る。 ひのふの、腕足腹の下と三匹か。紅白が一に黒白が二。どれも大きめだな。 「おう、やっぱカギ開いてたぞ。家の中の被害はほとんど無いが、こないだ買って来てやった酒瓶が割れたな」 「あちゃー…」 見ると、旅行の土産として渡された特撰大吟醸のボトルが一本、無残にも割れている…これ、プレミアつきゃ二万するのに! 「ま、重罪だな」 「言い訳しようがないな…お約束のおうち宣言までキッチリ決めてくれやがった」 「ゆっ?おにいさん!このじゃまなじじいをさっさとどけてね!」 確かにコイツ老け顔だけど、じじいとか言ってやるなよ。ちょっと青筋立ててさらに力をこめる友人。大人げねえ。 「で、どう殺す」 殺す、という単語にびくっと反応し、見る見る目に涙を溢れさせるどまんじゅう。 「ゆゆゆゆゆゆ…」 涙目で震えても駄目。饅頭三個に二万はどう見ても釣りあわない。 「そうだな、ちょっとやってみたかったことがある。一匹寄越せ」 友人は足で抑えていた黒白を蹴って寄越す。 「ゆーっ!!まわるよーっ!」 暢気な声(ちょっと楽しそうだ)をあげる饅頭を足の甲でナイスキャッチ、そのまま蹴り上げて両手で掴む。 「おにいさん、たすかったよ!れいむとまりさもたすけてね!!ついでにお詫びにおかしも持ってきてね!」 「はいはいゆっくりゆっくり(笑)」 相変わらず傲慢な饅頭の言い分を無視しつつ、新聞紙を敷き、その上に黒白饅頭をガムテープで固定する。 ただしこの時、帽子の周りにはガムテープを接着しないでおく。 「何やってんだ?」 「いや、職場で読んだ本に面白いことがな」 「べたべたするよ!まりさのきれいな髪にべたべたつけないで!」 固定が完了したら、部屋の隅から往診バッグを取ってきて、メスと鉗子、注射器などの手術器具を取り出す。 饅頭に本格的な仕事道具を使うとは、前衛的なTVコントみたいだな。 そんなことをつらつらと考えつつ注射器にオレンジジュースを詰めてゆく。 その間に友人は残りの饅頭二匹を雑誌を縛るビニールテープで縛り、持ち運びやすく逃げられないようにしていた。 「何、解剖でもすんの?」 「手術かな。こいつらの餡って一つだろ?俺らの脳はいくつかのパーツから出来てる。今日読んだ医学誌には こいつらの餡子のどのあたりが人間のどのパーツに相当するのかが大まかに書いてあった。ので、ためしに実践だ」 友人の手の中で饅頭二匹はじたばたゆーゆーとやかましいことこの上ないが、こいつらの使い道も思いついた。 「さて、準備完了だ。まずは患部を露出する」 固定された黒白の帽子を取り、バリカンで頭頂部の髪を切断。カミソリでつるつるにしてしまう。 「まりざのおぼうしとらな…ぎゃあああああ!!ま゛り゛ざの゛ぎれいな゛がみがあああ゛あ゛!!」 即座にわめきだす饅頭。喧しいな、モル少し打つか。分量がわからんが、この体積ならこれくらいだろ。 「いだっ…ゆ?…ゆっぐり…ゆぅー…」 本当に適当な生き物だなオイ。 てっぺんハゲでよだれを垂らし眠りこける黒白を見て、縛られた二匹は笑いを堪えられないようだ。 プークスクスと笑っている。仲間想いの足りない奴らだな…あとでどうしてくれよう。 友人は黙って茶を居れ、勝手に飲んでいる。 「次に切除。オイメス取ってくれ」 「はいよ」 円形にペンで線を引き、手渡されたメスですーっと浅くなぞってゆく。 ぺりぺりという小気味よい感触と共に皮がはがれ、餡子が露出する。 次に内部にある餡子の重要な器官を避けて固定し、目的の部分を露出させる。 「見てみ。ここが運動野、こっちが辺縁系な。で目的のここが脳梁」 「脳梁?これが?っていうかどれも餡子にしか見えないぞ」 「そりゃまあ、実際餡子だし。で、これから脳梁を切断してから戻すよ」 「何お前分離脳作ろうとしてたの?右脳と左脳の区別のないコイツラじゃ意味ないだろ」 「まあまあ、試してみたかったんだって、俺脳外科の知識ほとんど無いし」 「そりゃゆっくり脳外科の知識なんてほとんどの人が持ってねーよ…」 駄弁りながらも手は正確にその脳梁にあたる部分をカットし、消化されないよう (脳で消化するって本当に謎の生物だ)プラスチック片を挿入して再生を阻害すると、元に戻していった。 皮の縫合が終わると、てっぺんハゲで糸が残っている以外には特に変わったところもない黒白が出来上がる。 「さて、準備完了だ。お前ら、今までの手術を見ていたな?」 手術の経過を見て目と口をカッと見開き、ぶるぶると震えていた残りの二匹が、その顔のまま答えてくる。 「「見でいま゛じだあああああだずげでえええ!!」」 怖い。 「お前ら、ハゲのコイツはどう見える?」 「ゆっ…ぜんぜんゆっくりしてないね!ばかなの?しぬの?」 「おお、アルシンドアルシンド…そんなことよりはやくまりさたちを離してね!」 あっという間に人を小馬鹿にした顔になり、泥棒仲間をけなし始める。 何故お前がそんな選手を知っている。釈然としないがともかく仲間の間で差別意識は生まれたようだ。 「分離脳作ったってことは、あーなるほどね」 さすが同職、物分りがよろしい。テーブルの前に縛ったままの残り二匹を、左右等間隔にならべておいてくれた。 そして眠りこける帽子なしハゲ饅頭の前についたてを立て、右目と左目の間を遮る。図にするとこうだ。 ● ○ | ● 黒はまりさ種 白はれいむ種を示す。 そして黒白のほうにこう言う。 「いいかお前。これからちょっとしたゲームをする。カンタンなクイズだ。俺が問題を出し、このハゲが答える。 お前たちは助手だ。上手くこのハゲが答えられたら三匹とも離してやる」 「なんでそんなことしなきゃならないの?ばかなの?まりさたちをはやくはなしてね!ごはんもちょうだ」 ドスッ 「死ぬか?」 目の前にメスを突き立ててやると大口を開けて思考停止した。だから怖いって。 「や゛り゛まずうううううう!!」 さて、では実験開始だ。まずはハゲを起こそう。すぅ… 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆゆっ?「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 三匹とも律儀にお返事。ハゲまりさはガムテで固定されているため視界が動かせず、声の主がわからないようだ。 「ゆっ?いまのはまりさ?れいむ?なんでしばられてるの?まりさうごけないよ?」 すっかり先ほどからの流れを忘れている。餡子脳め。前に回りこんで話しかける。 「さて、まりさ。これからお前に3問のクイズを出す。ゆっくりでも答えられる簡単なものだ。 ひっかけはない。お前が一つでも正解したら、三匹とも返してやる。 ただし全問不正解なら、三匹とも一生ゆっくり出来ない目に遭わせてやる」 「ゆ゛っ!そんなことよりおぼうし返し」 ドスッ 「死ぬのか?」 「っ!!や゛り゛ま゛ずううううう!!」 こいつら本当に単純だな…釣られて残り二匹もプルプルと震えてるし。 「さて、第一問目だ。おい、そっちの赤いの」 「ゆっ?なに、あいのこくはく?」 「…ホントムカツくなお前…まあいいや、そっちの帽子なしを思い切りバカにしろ」 「ゆー、いやだよ、おともだちの悪口いっちゃいけないんだよ」 お前さっきアルシンドとか言ってたろうが… 「しなきゃ即潰す」 「ゆ゛っ!!わがりまじだっ!…ごめんねまりさ。…ばーかばーか、ゆっくりしてないはげまりさー」 しぶしぶといった感じでけなし始めるれいむ。ハゲはそれを見て、顔を真っ赤にして耐えている。 イヤイヤながらの中傷とはいえ、自分の自慢の髪がなくなったのは事実。自慢のおぼうしがなければ 仲間の目に自分はさぞや滑稽に写るだろう。それを想像して苦しんでいるのだ。 「…よし、良いぞ。さて。ハゲ」 「はげっでいうだああああ!!」 「うるさいハゲ。今お前をけなしたヤツの名前を言ってみろ」 「げな゛じだのはまり゛ざだよ゛おおおおお……ゆ゛ゆっ!?」 それを聞いて俺ニンマリ。友人も関心したような顔で眺めている。 「ゆ!?まりさなにもいってないよ!!けなしたのはれいむだよ!」 帽子有りまりさはぷんぷん憤慨している。当のハゲまりさは自分の口にした言葉を信じられないようだ。 「げっ、けなじだのは、まり…さ?ちがう、まりざじゃなぐで、まり…ゆ゛うううう!?」 「ハイ不正解ー」 「「ま゛り゛ざのばがああああ!!」」 まりさは混乱していた。左目で見たれいむが自分をけなした。 そしてそのことを口にした瞬間、なぜか自分の口がまりさと言っていた。 まりさは右目側にいる。ちゃんと判っている。 頭ではわかっているはずだ。だが、なぜか口にできない。 まりさは、自分の口が自分のものでなくなってしまったような、強烈な混乱に突き落とされた。 「じゃあ残りの二問いってみようか。かんたんな問題だろう?ゆっくりの赤ちゃんでもわかる」 「ぞうだよ゛!!なんでばがらな゛い゛の゛おおおお!!」 「ま゛りざのばがあああ!!」 「ゆっ!!ばかじゃないよ!!まりさわかってるよ!わかってるけどまりさのおくちさんがああ!」 二匹に責められ、ハゲまりさはさらなる混乱に叩き落される。自分はわかっているのに! 「はいはいバカハゲ。2問目、お前と似た見た目なのはどっちだ?」 あまりにも簡単な問題に、一瞬バカにしたような顔を取り戻すハゲまりさ。しかし… 「ゆっ!かんたんだよ!!れい…ちがっ、れい…ちがうのおおお!!」 「何がちがうんだよバカハゲ。さっさと答えろ。れい、続きは?」 「ゆうっ!バガじゃないいい!れい…じゃない゛いいい!!でいいいい!ちがううう!!!」 さすがに異常に気づいたのか、縛られた二匹がハゲを心配そうに見ている。 「まりさ、どうしたの?ばかになっちゃったの?」 「ぢがううう!!わがっでるのにぐぢざんがいうごどぎいでぐれないの゛おおお!!」 これほど上手く行くとは思っていなかった俺は、笑いを堪えるのに必死だった。ここで笑えば 俺が原因だということが餡子脳たちにも判ってしまう。友人は既に部屋の隅で笑いにのた打ち回っている。 「れ、れい、ってことはれいむだな?」 「ぢがううううでいぶじゃなぐででい…ちがううう!!!」 何度も何度も同じことを繰り返すハゲ。その様をじっくりと楽しんだ俺は、疲れきったハゲに宣告する。 「時間切れだ。こんな簡単な問題にこれほど時間がかかるわけがない。よって、やる気なしと判断し不正解」 「ぢぎゃううううう!!!」 悲鳴のように否定を続けるハゲに、残りの二匹は怒り心頭といった様子だ。 「バカハゲまりさ!!おにいさんの言うとおり、赤ちゃんでもわかるよ!」 「まりさに似てるなんて言われなくてよかったよ!こんなバカハゲといっしょにしないでね!」 「ゆっくりしね!」「ゆっくりしね!」 ここまで見れば判るだろうが、脳梁を切断すると、右脳と左脳の情報伝達に異常が発生する。 餡子脳に右脳左脳があるかは判らないが、それに相応する機能はどうやらあるようだ。 まあ、原生生物でもない歴とした知的生物として生まれた以上、左右の区別があるのは当たり前。 通常、左目で見た情報が右脳(右でなくとも、ともかく左目からの情報が伝わる部分)に伝達される。 次に左脳(でなくとも、言語をつかさどる部分)によって言語化される。 しかしその連携が手術によって切断されたため、情報を伝達、理解は出来ても別部位での言語化が出来ない。 結果として混乱が生じているのである。 「では、最後の問題だ」 二枚の紙に黒のマジックで文字を書き、3匹から良く見える位置に並べて立てる。 『たすかりたい』『たすかりたくない』 「右か左かで答えろ。それ以外なら殺す」 「がんばってまりさ!!まちがえたらぜったいにゆるさないよ!」 「みつあみのないほうってならったでしょ!!まちがえたらあかちゃんいかだよ!!」 「ゆっ、みっ、ちがっ、みいっ!ちがうっ!!なんでくちさんいうごどぎいでぐれないの!!」 二匹は絶望と侮蔑の入り混じった表情で、ハゲの珍回答を待つしかない。 「ゆ゛っ、みっ、ゆがっ、みっ…!!ゆぐいいいががががが…」 プレッシャーと、自尊心を砕かれた痛み、そして自分の体を信用できない不安から、口から泡を吹いている。 10分ほどハゲまりさの笑える奮闘を堪能してから、二人は後始末に入った。 「お前、あの時アイツが知恵を回して『あべこべ』に回答しないって、信じてたのか?」 「うん。だってゆっくりだし、パニクって、あれだけプレッシャーかけられてちゃムリでしょ。 人間ならよく、プライドを守るために作話…つまり思ってることと違う答えを言って、辻褄合わせるんだけどね」 「所詮ゆっくりはゆっくりか…嘘つきで有名な黒白なのにな」 餡子まみれの手術器具を洗いながら、二人の医師は、ゆっくり脳外科の発展の可能性をその場で諦めた。 あとがき:脳梁切断の手術はどうやら今現在なお行われているようです。 非常に重いてんかんの発作をほぼ根治できるとかできないとか。 なお、その手術による後遺症を負った人に対する差別意識を増長する目的で書いたわけではありません。 ゆっくりにロボトミーかましたかっただけです。初SSゆえ拙作をお赦しください。 それと。アク禁で投下報告できなかったお詫びと、wikiへの追加をしてくれた方に感謝を。